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芸術・美術・音楽

180チバQ:2011/09/27(火) 23:22:18
http://www.asahi.com/showbiz/stage/theater/TKY201109270157.html
帝劇100年(下) 進化するミュージカル2011年9月27日10時51分
 それは商業演劇の常識を破る舞台だった。1987年に登場した「レ・ミゼラブル」。ロンドン発のこのミュージカルが帝国劇場に転機をもたらした。

 群衆が主役ともいえる作品で、例えば、主演する大地真央の魅力で見せる「マイ・フェア・レディ」といった、おなじみのミュージカルとはまるで違った。

 「レ・ミゼ」では、高額の上演権料に見合う収入を確保するために公演回数を増やした。俳優の体力を考えると、一つの役を数人が交代で演じるしかない。人気俳優とともに、知名度の低い俳優も大勢起用された。必要に迫られて選んだこのやり方が、予想以上の効果をあげる。新しいスターが育ち、日によって変わる顔合わせが観客の関心を高めたのだ。この手法はその後、多くの帝劇ミュージカルに踏襲された。

 「レ・ミゼ」は今年も帝劇で3カ月公演した。通算2572回の上演は、東宝作品で最多を誇る。

 ミュージカル色を強める帝劇に2000年、「エリザベート」と「ミレニアム・ショック」が登場する。ウィーン・ミュージカルとジャニーズ公演。近年の2本柱のスタートだ。

 ハプスブルク帝国のたそがれを描いた「エリザベート」は、多くの英米ミュージカルとは異なる、デカダンで妖しい魅力をふりまいた。日本側の要望を受け入れ、楽曲の変更にも応じるウィーン側の柔軟な姿勢もあり再演も充実した。この成功が「モーツァルト!」「レベッカ」などに続く潮流を生む。10年は7カ月をウィーン作品が占めた。

 一方、ジャニーズ事務所のタレントが主演する公演は、堂本光一「ショック」、亀梨和也「ドリームボーイズ」、滝沢秀明「革命」の3シリーズ。全ての作・構成・演出をするジャニー喜多川は「素晴らしい帝劇の歴史を汚さないようにと考えています。歌、踊り、アクションなどで、世界に通じるショーを作りたい」と語る。

 ジャニーズ公演では、スピーディーな舞台転換や、文字や絵を描く水のカーテンなど、大がかりな技術が多用される。出演者は、滝の中での立ち回りや、フライング、バンジージャンプ、空中ブランコ風の離れ技などを体を張って熱演する。ジャニーは「帝劇の舞台は奥も袖も広く、奈落も深い。この大きさと機構を十二分にいかしたい。劇場で働くスタッフの技術も宝物だと思います」と言う。

 00年は1カ月公演だったが、09年からは4カ月、帝劇の3分の1をジャニーズが埋めている。

 「だからこそ内容を常にグレードアップしてゆかなければ。サーカスのような技もタレント自身がこなすことが大事です」とジャニーは力を込める。

 ジャニーズの躍進を後押しするのは、演劇専用館では最大級の1900席を常に満員にできる圧倒的な集客力だ。世界中から観光客が来るブロードウェーでも、1500席を超えれば特大サイズ。「レ・ミゼラブル」を作った英国のプロデューサー、キャメロン・マッキントッシュは帝劇を訪れた時、「2千近い客席をどうやって埋めているんだ」と驚いたという。

 長年帝劇の舞台に立ち、09年にはここで「放浪記」2千回の記録を作った森光子は「帝劇を1カ月いっぱいにし、再演の機会を得るのは簡単ではありません。ありがたく、怖いことなんです」と述懐する。

 「私は毎回新しい表現を考え、工夫してきました。ジャニーズの若い人たちも肉体的に大変な思いをしながら舞台を磨いている。それを感じるからこそ、お客様が足を運ばれるのだと思います」

 多くの観客を集めてこそ生き延びられる商業劇場。そこに息づく伝統とは。

 森はこう表現する。「満足することなく、常に上を目指して努力することかもしれません」(山口宏子)


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