イエメン南西部タイズで、通りを巡回するアブドラボ・マンスール・ハディ暫定大統領派「民衆抵抗委員会」の民兵ら(2015年5月21日撮影)。 【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イエメン南西部タイズ(Taez)郊外で6月30日、イスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装勢力フーシ派(Huthis)が支配していた刑務所をアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)暫定大統領派の武装勢力「民衆抵抗委員会(Popular Resistance Committees)」が襲撃し、フーシ派は逃げる際に殺人犯を含む収監者約1200人を脱走させた。暫定大統領派が明らかにした。
「10分以内に家を出ろ!」命がけのイエメン紛争取材
ハディ大統領派の武装勢力が脱走した収監者の行方を追っているという。
イエメンでは昨年9月に首都サヌア(Sanaa)を掌握したフーシ派がアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)前大統領派の勢力の支援を得て支配地域を拡大しており、数か月前からイエメン第3の都市タイズの支配権をめぐるフーシ派とハディ暫定大統領派の戦闘が続いていた。【翻訳編集】 AFPBB News
そんな状況にありながらアフリカ大陸北東部の「アフリカの角(Horn of Africa)」と呼ばれる地域からイエメンへの難民の流入は続いている。国連難民高等弁務官事務所(UN High Commissioner for Refugees、UNHCR)によると、その人数は今年だけで3万7000人に上り、およそ3分の1は連合軍の空爆開始後にイエメンに来た人たちだという。(c)AFP/Fawaz al-Haidari