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スーフィズムに関するHP

946チバQ:2015/06/29(月) 20:51:57
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150628-00000033-jij_afp-int
【AFP記者コラム】トルコ国境に押し寄せるシリア難民の波
AFP=時事 6月28日(日)18時1分配信

【AFP=時事】私たちはトルコとシリアの国境沿いにもう1週間近くいた。クルド人部隊が、支配権をめぐりイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」と戦っているテルアビヤド(Tal Abyad)が見える場所だ。 トルコのシリア難民180万人に加わろうと、その戦闘から数万人が逃げてきている。このうち1万3500人がテルアビヤド出身だが、それまでの数日間、難民の流入を恐れるトルコ政府は国境を封鎖していた。
 事態が急転したのは、6月13日のこと。難民を探して国境近くを運転していた私たちは、多くの人がアクチャカレ(Akcakale)の国境検問所に姿を現したと聞いた。私たちは現場へ向かい、灼熱のなかに群衆がいるのを見た。トルコ軍は放水装置を使い、さらに威嚇射撃を行って彼らをフェンスから離れさせようとしていた。
 その夕方、私たちはISの戦闘員7〜8人がシリア人たちにテルアビヤドに戻れと言っているのを見た。だがその戦闘員たちが姿を消すと、何千人もの人々が再び押し寄せてきた。 戦闘員たちがなぜ来たのか私にはわからない。メッセージか、パフォーマンスなのか? 彼らは私たちが写真を撮っているのを見て、冗談を言ったり、大きなジェスチャーをしてみせたりした。
 翌日、私たちはアクチャカレの国境検問所を多くの人々が通り抜けてくることを予測していた。だがISが彼らの国境通過を許していないと聞いた。私たちは無駄に待っているように思えた。そして突然、近くの丘に数人の人影を見た。 ただの地元民だと思ったが、次々と人が現れた。すぐに何千人もが丘の向こうから姿を現し、国境のフェンス前に押し寄せてきた。
 すべては5分ほどで起きた。それはまるでハリウッド映画のようだった。見たこともない超大作映画のような光景。トルコ側からフェンスに駆け寄り、向こう側のシリア人を助けようとした人々がいた。私も一緒に走っていた。トルコ兵は私たちに向かって叫んでいたが、もう耳に入らなかった。
 シリア人はフェンスを切るために工具を使っていた。最初は小さな穴だったものが、人ひとり通り抜けることができるぐらい大きくなった。5人、10人が必死になって押し合いながら、その穴からトルコに入った。
 その後、彼らはフェンスをこじ開け、みんななだれ込んできた。ものすごい光景だった。女性はほぼ全員が子供を抱えていた。とてもたくさんの子供たち──5歳ぐらいでこんな経験をするなんて想像できるだろうか? 
 服が破れた子供もいたが、幸い重傷を負った子はいなかった。フェンスを突破した後には深い堀がある。数十人がよじ登った後、当局はついに彼らが国境を越えるのを助けた。
 私はシリア・トルコ国境間の難民を撮影して4年近くになる。シリア北部の町アインアルアラブ(Ain al-Arab、クルド名:コバニ、Kobane)での難民危機も見てきた。だが昨日見た光景は違っていた。何千人もが小さな穴からなだれ込んできた、あんな光景はこれまでに見たことがなかった。
 今回、私は難民に話を聞くことはできなかったが、彼らの目に恐怖を見ることはできた。彼らは叫び、安全を求め押し合っていた。2、3人の子供を抱え、群衆の中で家族が離れ離れにならないよう必死だった。
 私たちは今、新たな難民の波を待っている。私が立っている場所から、国境をすべて見渡すことができる。フェンスの向こう側では1000〜1500人の人々が、トルコ側がフェンスを再び開くのを待ち構えている。クルド人兵士たちが国境に近づいてくるのも見えるし、迫撃砲の音も聞こえる。
 この難民危機を取材するには、時にルールを忘れることが必要だ。この国境沿いではすべてが変わった。すべてがめちゃくちゃだ。道で探しても難民はいない。 もちろん、私は法律や軍に敬意を表している。国境近くで仕事をするときは注意深くならないといけない。通常、彼らは私たちをフェンス、つまり国境の線そのものには近づかせない。だが2000人がフェンスに殺到してきたときは、そこにルールなどもはや存在しない。そんな事態になったときは、トルコ当局も私たちに仕事をさせてくれるのだ。【翻訳編集】 AFPBB News
この記事は、AFP通信トルコ・イスタンブール支局の写真記者ビュレント・クルチュが書いたコラムを翻訳したものです。

947チバQ:2015/06/29(月) 22:40:52
http://mainichi.jp/select/news/20150630k0000m030067000c.html
チュニジア:観光地に武装警官1000人 治安対策強化
毎日新聞 2015年06月29日 20時27分(最終更新 06月29日 21時18分)
【スース(チュニジア北部)秋山信一】チュニジア観光・手工業省は28日、国内の観光地に7月から武装警察官を配置する方針を明らかにした。今年3月に首都チュニスで起きた国立博物館襲撃事件に続き、今月26日にスースのリゾートホテルで銃乱射事件が発生。いずれも外国人観光客が主な標的で、基幹産業である観光業へのダメージは大きい。政府の景気回復策にも悪影響が及ぶのは必至だ。

 声明によると、観光地の警備や観光客関連の事件を扱う観光警察官を武装させ、遺跡やリゾートホテル、ビーチなどに約1000人を配置する。さらに、ホテル警備員の訓練、金属探知機導入に対する補助なども検討する。

 スースの事件ではイスラム過激派の関与が疑われており、政府は事件後、過激派の影響下にあるとされる80カ所のモスクを閉鎖する方針を発表。治安対策の強化を国内外に印象づけている。

 矢継ぎ早の対応の背景には、2011年の民主化要求運動「アラブの春」による革命後の混乱から立ち直りかけていた観光業が、再び低迷するとの危機感がある。

 観光業は人口約1100万人のチュニジアで、約40万人の直接雇用を生んでいるとされる基幹産業だ。しかし、現地報道によると、今年1月から今回の事件直前までにチュニジアを訪れた観光客数は前年比で2割近く減少。さらに、スースの事件後、数千人の外国人観光客が緊急出国し、ホテルやツアーなどのキャンセルも相次いだ。

 スースで観光客相手のボディーペイント店を営むヒシャム・ベンブリさん(48)は「3月の事件で店の客は前年の4〜5割まで減ったが、今回の事件でさらに1〜2割まで落ち込むのではないか」と話した。

 ただ、治安対策の強化が奏功するかは不透明だ。ヨルダン大学戦略研究所のムーサ・シュテイウィー所長(中東政治)は「昨年の議会選挙で世俗政党が勝利し、穏健派イスラム主義者たちは疎外感を覚えている。締め付けの強化は、武力闘争を否定してきた穏健派の過激化を助長しかねない」と分析する。

 また、過激派組織「イスラム国」(IS)の動向に詳しい評論家のヒシャム・ハシミ氏はスースの事件について「チュニジア国内のイスラム勢力が、ISから資金援助を受けるため、耳目を集める事件を起こした」との見方を示し、今後も同様の事件が続く可能性を指摘した。

948とはずがたり:2015/06/30(火) 11:38:55

エジプトの検事総長、爆弾で死亡…車列に攻撃
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20150630-567-OYT1T50005.html
01:10読売新聞

 【カイロ=溝田拓士】エジプトの首都カイロで29日、ヒシャム・バラカート検事総長の車列が爆弾攻撃を受け、検事総長が搬送先の病院で死亡した。

 内務省の発表などによると、検事総長は自宅からの出勤途中で、車列の通過に合わせて、停車中の車に仕掛けられた爆弾が遠隔操作で爆発したとみられる。

 同国では今月、2013年の政変でシシ国防相(現大統領)に解任されたモルシ前大統領に死刑判決が下されたばかり。地元メディアによると、事件後に前大統領支持者とみられる組織がインターネット上に犯行声明を出したが、その後、撤回されたとの報道もある。

爆弾で検事総長殺害=治安・司法当局に打撃―エジプト
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-150630X581.html
01:14時事通信

 【カイロ時事】エジプトの首都カイロで29日、バラカト検事総長を乗せた車列が何者かの爆弾攻撃に遭い、保健省によると検事総長は死亡した。検事総長は重大事件の捜査を指揮する立場にあり、治安・司法当局にとって打撃となる。

 爆発の規模は大きく、検事総長の護衛ら8人が負傷した。イスラム過激派による犯行とみられ、2014年6月のシシ政権発足後、これほど高いレベルの要人が殺害されたのは初めて。

<エジプト>検事総長が暗殺される 「ギザ人民闘争」声明
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150630k0000m030116000c.html
06月29日 23:15毎日新聞

 【チュニス秋山信一】エジプトの首都カイロで29日、バラカート検事総長の車列を狙った爆発があり、バラカート氏は病院に搬送されたが、間もなく死亡した。国営中東通信が報じた。「ギザ人民闘争」を名乗る組織が犯行への関与を主張する声明を出した。組織の実態は不明だが、2013年の軍事クーデターに反発し、軍主導の政権と敵対しているイスラム過激派によるテロの可能性が高い。

 軍事クーデター後、政府要人がテロで殺害されるのは初めて。シシ政権は治安の安定を最優先に掲げているが、カイロでも爆弾テロが断続的に起きている。

 現場は軍や治安機関の施設が多い地域で、クーデターから間もなく2年を迎えるのを前に、治安当局が警戒を強めていた。周辺地区では13年9月にも当時の内相の車列を狙った暗殺未遂事件が起きている。

 エジプトでは13年のクーデターで、イスラム組織ムスリム同胞団出身のモルシ大統領(当時)が失脚した後、軍とイスラム勢力との緊張状態が続いている。同胞団は暴力の行使を否定しているが、同胞団に同情的なイスラム過激派は軍や警察、司法機関などを標的にテロを繰り返している。

949とはずがたり:2015/06/30(火) 11:40:05
【イスラム国】実体ない“バーチャル領土”拡大 テロの宣伝効果、共鳴者生む恐れ
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1506280022.html
06月28日 20:34産経新聞

 【カイロ=大内清】チュニジアとクウェートで26日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」系によるテロが相次いだことは、シリア・イラクで支配地域を広げる一方で、領有実体のないバーチャルな“領土”を宣言して共鳴者を増やす同組織の戦略が一定の成功をおさめていることを示した。イスラム国が「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)制国家」の樹立を一方的に宣言して1年となる29日を前に、宣伝効果を生んだ恐れがある。

 クウェートのシーア派モスク(礼拝所)での自爆テロでは、イスラム国の「ナジュド(アラビア半島中央部)州」を名乗る組織が犯行声明を出した。

 同組織はアラビア半島に支配地域を持っているわけではないが、イスラム世界全体を治める「カリフ制国家」を標榜するイスラム国にとり、地域の過激派を引きつける重要な装置だ。

 イスラム国は昨年以降、同様の「州」や支部を中東・北アフリカ各地で宣言した。バーチャルな領土を拡大することで、戦闘員の受け皿やネットワーク作りを進めていると考えられている。

 クウェート当局は28日までに、実行犯を運んだ運転手や隠れ家を提供した人物らを逮捕。27日の葬儀には市民数千人が参加しテロには屈しない姿勢を見せた。

 ただ、湾岸アラブ諸国のスンニ派にはシーア派への敵意も根深くあることから、シーア派モスクを狙った今回のテロがイスラム国にとって格好の宣伝材料となるのは間違いない。

 一方、イスラム国は、チュニジア中部の保養地スースでのテロでもいち早く犯行声明を出し、襲撃犯を、水着姿の外国人らが集まる「ふらち者の巣」を攻撃したと称賛した。これも西洋的な価値観への敵意をあおる宣伝効果を狙ったものだ。

 ロイター通信が同国当局者の話などとして伝えたところでは、現場で射殺されたセイフッディン・レズギ容疑者(23)はここ半年ほどで過激化したとみられ、治安当局の監視対象に入っていなかったとされる。各地でも今後、こうした過激思想への新たな共鳴者が現れる可能性は高い。

950とはずがたり:2015/06/30(火) 11:41:42
【4カ国テロ】チュニジアの犯人、外国人を狙って乱射か 死者100人超す
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1506270059.html
06月27日 23:04産経新聞

 【ベルリン=宮下日出男、カイロ=大内清】フランスやチュニジア、クウェートで26日、ホテルやモスク(礼拝堂)などを狙ったテロが相次ぎ、AP通信は3件がほぼ同時刻に発生したと伝えた。ソマリアでもこの日、アフリカ連合(AU)の平和維持活動(PKO)部隊の基地が襲われ、イスラム過激派が関与したとみられる4件のテロや襲撃で100人以上の死者が出たもようだ。

 チュニジアとクウェートのテロでは、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」系の組織が犯行声明を出した。イスラム国は18日から始まったラマダン(断食月)期間中の攻撃を呼びかけていた。

 チュニジア中部の保養地スースのホテルやビーチでは男が銃を乱射、39人が死亡した。実行犯は学生の男1人とみられ、監視対象ではなかったという。ロイター通信によると犠牲者は英国人が多く、ドイツ人、ベルギー人らが含まれていた。男が外国人を選んで撃っていたとの証言もある。旅行会社が旅行者を出国させるため航空機10機を送り、すでに千人が帰国したという。

 クウェート市のシーア派のモスクの自爆テロでは、少なくとも27人が死亡。当局者は、多数派のスンニ派と少数派のシーア派の敵対心をあおる目的で行われたとの見方を示した。

 一方、フランス南東部リヨン郊外の工場襲撃事件では運送会社勤務、ヤシン・サルヒ容疑者(35)や妻らが逮捕され、見つかった切断された頭部は同社経営者(54)のものだった。イスラム教の原点回帰を唱えるサラフ主義者と関係があったという。

 ソマリアの首都モガディシオ近郊の基地襲撃では50人以上が死亡したもようだ。同国のイスラム過激派組織アッシャバーブが犯行声明を出した。

951チバQ:2015/07/01(水) 18:42:31
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150701-00000014-jij_afp-int
イエメンのフーシ派、敵に襲われた刑務所から1200人逃がす
AFP=時事 7月1日(水)10時31分配信


イエメン南西部タイズで、通りを巡回するアブドラボ・マンスール・ハディ暫定大統領派「民衆抵抗委員会」の民兵ら(2015年5月21日撮影)。 【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イエメン南西部タイズ(Taez)郊外で6月30日、イスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装勢力フーシ派(Huthis)が支配していた刑務所をアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)暫定大統領派の武装勢力「民衆抵抗委員会(Popular Resistance Committees)」が襲撃し、フーシ派は逃げる際に殺人犯を含む収監者約1200人を脱走させた。暫定大統領派が明らかにした。

「10分以内に家を出ろ!」命がけのイエメン紛争取材

 ハディ大統領派の武装勢力が脱走した収監者の行方を追っているという。

 イエメンでは昨年9月に首都サヌア(Sanaa)を掌握したフーシ派がアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)前大統領派の勢力の支援を得て支配地域を拡大しており、数か月前からイエメン第3の都市タイズの支配権をめぐるフーシ派とハディ暫定大統領派の戦闘が続いていた。【翻訳編集】 AFPBB News

952チバQ:2015/07/02(木) 19:32:19
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150702-00000052-reut-n_ame
サウジのアルワリード王子、全財産約4兆円を慈善事業に寄付へ
ロイター 7月2日(木)14時1分配信

サウジのアルワリード王子、全財産約4兆円を慈善事業に寄付へ
 7月1日、サウジアラビアの富豪で投資家のアルワリード・ビン・タラール王子は、個人資産320億ドル(約3兆9500億円)の全額を、段階的に慈善事業に寄付する方針を明らかにした。リヤドで2013年5月撮影(2015年 ロイター/Faisal Al Nasser)
[リヤド 1日 ロイター] - サウジアラビアの富豪で投資家のアルワリード・ビン・タラール王子は1日、個人資産320億ドル(約3兆9500億円)の全額を、段階的に慈善事業に寄付する方針を明らかにした。

資金は自身の名を冠した慈善団体を通じ、医療関連や女性の権利向上などの分野に分配されるという。

時期などは明らかにしなかったが、同王子が95%を保有する投資会社キングダム・ホールディング<4280.SE>の株式など、サウジ国内外の資産が含まれる。同社は米シティグループ<C.N>や、短文投稿サイトのツイッター<TWTR.N>、「ディズニーランド・パリ」を運営するユーロディズニー<EDLP.PA>に投資している。

ただ、キングダム社の株式は売却されず、投資方針にも影響はないとしている。

同王子はサルマン国王のおいで、過去35年にわたり平均で年額約1億ドルを慈善事業に寄付していた。

953とはずがたり:2015/07/02(木) 20:04:29

「イスラム国」が襲撃、70人死亡=エジプト軍は大規模掃討作戦―シナイ半島
時事通信社 2015年7月2日 01時23分 (2015年7月2日 19時58分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20150702/Jiji_20150702X069.html

 【カイロ時事】エジプトのシナイ半島北部で1日、治安部隊の検問所や施設が相次いで過激派組織「イスラム国」傘下の武装組織に襲撃され、AFP通信によると、兵士や市民ら少なくとも70人が死亡した。エジプトでのイスラム過激派の襲撃事件による1日の死者数としては、過去最悪の規模に達した。
 これに対し、エジプト軍は武装組織が拠点とする北部シェイフズウェイドへの空爆に踏み切るなど、異例の大規模掃討作戦を実施した。治安部隊は交戦で少なくとも38人を殺害。空爆でも武装組織側に多数の死者が出たとみられる。
 襲撃では「イスラム国」傘下にある武装組織「イスラム国シナイ州」が、インターネット上に「(検問所など)15カ所以上を同時に攻撃した」とする犯行声明を出した。エジプト軍によれば、襲撃には70人以上が参加したという。
 エジプトでは、首都カイロで6月29日、検事総長が自動車爆弾で暗殺される事件が発生。主に治安・司法当局を標的とした過激派による攻撃が相次いでいる。
 エジプト政府は暗殺事件に関し、2013年の事実上のクーデターで失脚したモルシ元大統領の支持基盤であるイスラム組織ムスリム同胞団が関与したとみて、治安対策を強化する方針を表明していた。

954チバQ:2015/07/04(土) 10:17:32
http://mainichi.jp/select/news/20150703k0000e030243000c.html
エジプト:欧州出稼ぎ景気に沸く村 豪邸次々
毎日新聞 2015年07月03日 12時09分(最終更新 07月03日 12時19分)
 ナイル川の恵みで田園が広がるエジプト北部のデルタ地帯に、欧風の豪邸が多数建つ村がある。富の源泉は欧州への出稼ぎで、今では村民の2割以上が欧州で働いている。近年、中東やアフリカから渡欧を夢見て地中海を密航し、落命する例が後を絶たない。国際移住機関(IOM)によると、今年の死者は1868人に上る。なぜ危険を冒すのか。「ヨーロピアン・ドリーム」を体現する村を訪ねた。【ミートバドルハラワ村(エジプト北部)で秋山信一】

 ◇増える密航、危険隣り合わせ

 首都カイロから北へ車で3時間半。対向車とようやくすれ違えるほどの狭い道を進むと、「ミートバドルハラワへようこそ」と記されたゲートが見えた。重機やトラックが行き交い、商店にも活気がある。中心部に入ると、7階建ての豪邸が現れた。各階にバルコニーがあり、石柱や欄干、屋根も意匠が凝らされ、宮殿のようだ。同様の豪邸は少なくとも数十軒あるが、路肩には牛舎があり、荷を引くロバも行き交う。別荘地と田舎町が混在するような奇妙な街並みだった。

 4階建ての邸宅に住むファルーク・ホリさん(50)は1989年に単身渡仏し、内装会社で働いた。2001年に独立し、従業員10人を雇う会社に発展させた。家族と一緒に暮らすため、13年に会社をたたんで帰国した。

 「同郷の仲間の存在が助けになった」とファルークさんは語る。村民が初めて仏へ出稼ぎに行ったのは70年代。村の主産業は農業だが、人口増で農地が足りなくなり、若者が稼ぎを求めて国を出た。「同じ仕事でも4〜5倍は稼げる」(出稼ぎ経験者)という経済格差があるため、仕送りを受けた家庭は車や家、電化製品を購入するなど羽振りがよくなり、それを見た他の村民が後に続いた。村民たちはパリ郊外に集住し、査証(ビザ)の取得などでも協力。アパートの一室に4〜5人で共同生活し、節約に努めた。

 村を管轄するサマンヌード郡政府によると、居住人口は約2万1500人だが、若者を中心に5000人以上が仏で暮らす。毎年数百人が新たに出稼ぎに出る。仕送りの恩恵で景気も良く、郡政府トップのラマダン・エイドさん(58)は「村の失業率はゼロに近い。土地を買う人が多いため、地価は周辺の村の4倍ほどだ」と話す。18〜29歳の約30%が失業するエジプトでは異例の好景気だ。

 出稼ぎ労働者は村の発展にも貢献している。ファルークさんらは12年に慈善団体を作り、40万エジプトポンド(約640万円)を投じて、人工透析設備の病院への寄贈や学校の補修などを手がけた。小学校の新設計画も進めている。「教育と医療が人生の基礎。政府に頼らずとも村を発展させていきたい」と話す。

 ただ、近年は欧州で移民の増加が社会問題化し、ビザの取得が難しくなっているという。ある住民は「ビザの取得や滞在延長などの手続きに8万ポンド(約128万円)を仲介業者に支払う必要がある」と明かす。地中海の密航なら手数料は2万〜3万ポンドで済むため、周辺の村では密航者が増えているという。ファルークさんは「欧州の景気が良いわけではないし、危険を冒してまで行くべきではない。自国で努力することをまず考えるべきだ」と話した。

 【ことば】中東から欧州への出稼ぎ

 欧州は第二次世界大戦後、人手不足を解消するため、中東やアフリカから多数の出稼ぎ労働者を受け入れた。欧州側が受け入れ規制を強めるにつれて、入国・滞在許可を得ずに不法に渡欧する例が増加した。近年はリビアから海路でイタリアを目指す密航ルートが活発だ。国連などによると、今年は6月までに6万7500人が中東からイタリアに渡ったが、1800人以上が船の沈没などで死亡した。

955名無しさん:2015/07/04(土) 11:22:42
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150629-00152071-newsweek-int
「禁酒国」イランの皮肉な現実
ニューズウィーク日本版 6月29日(月)17時2分配信

 イランでは79年の革命以来、飲酒はご法度。なのにアルコール依存症の問題は世界でも特に深刻だ。飲酒に対する厳罰は歯止めになるどころか、かえって逆効果になっている。

 保健当局はようやく問題の大きさを認め、アルコール依存症治療施設を150カ所新設すると発表した。新施設は患者に断酒を促す「特別な環境」と共に断酒教育も提供。来年3月までにオープン予定の6施設で解毒のための入院治療も可能になるという。

 イランのアルコール依存症治療施設の第1号がオープンしたのは13
年。しかし飲酒に対する厳罰(最大80回のムチ打ち刑など)を恐れて治療をためらう患者も多い。

 イラン警察の推計ではイランのアルコール依存症患者は20万人。だが実際はもっと多いのではないかと専門家はみている。

 国民1人当たりのアルコール消費量ではイランは世界で166位だが、問題の深刻さでははるかに上位になるはずだと、イランの市民ジャーナリストは指摘する。「年間飲酒量が純粋アルコール換算で35リットルを超える人の数は世界19位。人口に占めるアルコール依存症患者の割合ではロシア(30位)、ドイツ(83位)、アメリカ(104位)、サウジアラビア(184位)を上回っている」

「イランは昔から隠そうとしてきたが、飲酒とアルコール依存症は現実に存在する」と、イラン警察のトップは言う。

 穏健派のロウハニ政権が発足した13年以降、アルコール飲料の消費・生産に対する警察の強制捜査は減少しているが、禁を破った場合の厳しい処罰は変わらない。アルコールによる健康被害が増加しているためだ。

 警察はアルコール飲料の密輸に目を光らせているが、多くのイラン人が飲んでいるのは怪しげな密造酒。その結果、病気になったり死亡したりするケースが急増している。早急な対策が必要だ。

[2015.6.23号掲載]

ローラ・モフタ

956チバQ:2015/07/05(日) 17:18:59
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150704-00000036-mai-m_est
<エジプト>ベドウィンの苦悩 軍とIS分派とのはざま
毎日新聞 7月4日(土)13時7分配信

<エジプト>ベドウィンの苦悩 軍とIS分派とのはざま
エジプト東部シナイ半島から逃れて来たベドウィンのアブターレクさんと2人の孫。「故郷に戻るのを心から望んでいる」と訴えた=北東部イスマイリアで、秋山信一撮影
 「ベドウィン」と呼ばれる遊牧民が部族単位で暮らすエジプト東部シナイ半島で2013年夏以降、軍と過激派組織「イスラム国」(IS)の分派との戦闘が続いている。軍とISは土地勘のあるベドウィンを取り込もうと躍起だが、どちらかに味方すれば敵に狙われる恐れがある。安住の地を荒らされたベドウィンは今、軍とISのはざまで苦悩している。【イスマイリア(エジプト北東部)で秋山信一】

【エジプト軍掃討作戦】IS分派100人以上殺害

 昨年7月、シナイ半島北部の有力部族指導者、アブドルメジド・エイードさん(45)の自宅に2台のSUV(スポーツタイプ多目的車)が近づいた。庭でイスラム暦の断食月(ラマダン)明けの祝祭の準備をしていたアブドルメジドさんは、車中の男が小銃を持っているのに気づいた。

 自宅には妻や1〜18歳の4人の子供もいる。急いで護身用の銃を持ち出し、車に向けて撃った。相手は10人以上いたが、4人を殺害し、残りは逃げた。

 襲撃犯らは、後にISの分派「ISシナイ州」を名乗るイスラム過激派だった。「ダーイシュ(ISのアラビア語の俗称)は部族の弱体化を狙っている。若者を洗脳し、組織に取り込むためだ」。アブドルメジドさんらISに批判的な部族指導者らは暗殺の標的になり、多くが首都カイロなどに避難する。

 今年5月にはアブドルメジドさんの部族を含む4部族がISへの「抗戦」を宣言し、情報提供などで軍に協力する方針を決めた。

 複数の住民の証言によると、シナイ半島北部では11年の革命後、イスラム過激派の活動が目立つようになった。12年6月から1年間続いたモルシ政権時代には過激派メンバーらが刑務所から出所し、国際テロ組織アルカイダの黒い旗を掲げるなど示威行為を始めたが、軍は「命令がない」として取り締まりに動かなかった。

 しかし、13年7月の軍事クーデターでモルシ政権が崩壊すると、軍主導の政権が過激派の掃討作戦を開始。住民らは戦闘の渦中に巻き込まれた。

 地元記者によると、ISは「軍の協力者」とみなした住民の首を切り、見せしめにしている。さらに無関係の住民を拉致した後、住民が爆弾テロを「自白」しているかのような映像を撮影して公開。住民にぬれぎぬを着せ、軍が住民に不信感を抱くような工作もしているという。

 一方、軍はシナイ半島北部でイスラム過激派の掃討作戦を続け、パレスチナ自治区ガザ地区との密輸トンネルを破壊するなど、過激派の孤立化を図っている。だが、IS分派などは、砂漠や山を拠点に抵抗を続けている。

 軍はガザ地区との境界から1キロ圏内を「緩衝地帯」に指定し、トンネルの入り口になり得る住宅などを破壊。このため、多くの住民が立ち退きを迫られた。掃討作戦は居住地域近くでも行われ、民間人が巻き添えになることもある。

 ガザ地区から約5キロ離れたラファに住む公務員のアブターレクさん(59)は掃討作戦開始直後、イスマイリアに逃れた。避難先でも家畜を飼い、野菜や果物を作り「ベドウィン様式」の簡素な建物で暮らす。

 アブターレクさんによると、人口約6万人のラファでは過去2年間に約50人が戦闘に巻き込まれて死亡した。「軍とダーイシュの戦いなのに被害者は私たちから出る。(第3、4次中東戦争で)イスラエルとの戦争も経験したが、今が最悪だ」。2人の孫をあやしながら、アブターレクさんは声を落とした。

 ◇ベドウィン

 アラビア半島やシナイ半島に古代から生活している遊牧民。部族の絆が強いことで知られる。砂漠を移動しながら、テントで暮らし、牧畜や交易などで生計を立てていた。エジプトでは近代化の流れの中で都市への定住が進んだ後も、部族の慣習法を維持しており、中央政府の統治が及ばない分野もある。

957チバQ:2015/07/05(日) 22:26:55
http://www.afpbb.com/articles/-/3053497
IS、パルミラのライオン像を破壊か シリア当局者
2015年07月03日 09:44 発信地:ベイルート/レバノン
【7月3日 AFP】シリア中部の古代都市パルミラ(Palmyra)郊外の博物館前に設置されていたライオン像が、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」に破壊されたとみられることが分かった。シリア遺跡管理当局のマムーン・アブドルカリム(Mamoun Abdulkarim)局長が2日、AFPに明らかにした。

「アラートのライオン(Lion of al-Lat)」と呼ばれるライオン像は1977年、ポーランドの考古学チームによってイスラム教前のアラブの女神アラート(Al-Lat)をまつった神殿から発見された石灰岩像。高さ3メートル、重さ15トンで、紀元前1世紀のものとされる。

 アブドルカリム局長がAFPに語ったところによると、ISは6月27日にこの「かけがえのない像」を破壊したとみられるという。

 ISは国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に指定されているパルミラを5月21日に掌握。以来、貴重な遺跡の行く末に対する懸念が国際社会で高まっている。

 これまでのところ、貴重な遺跡群の多くは無事だとされるが、ISが地雷をしかけたという情報もある。(c)AFP



http://www.afpbb.com/articles/-/3053601
IS、パルミラの彫像破壊する画像公開
2015年07月03日 19:56 発信地:ベイルート/レバノン
【7月3日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は2日、シリア中部の古代都市パルミラ(Palmyra)から盗み出され、北部アレッポ(Aleppo)県に持ち込まれた彫像を破壊する戦闘員を写したとする画像を公開した。

 ISはインターネットで発表した声明で、「アレッポ県ウィルヤト(Wilyat)のISの検問所で、パルミラから持ち出した彫像数体を運んでいる人物を拘束した」「犯人はマンビジュ(Minbej)のイスラム裁判所に連行され、犯人への懲罰と彫像の破壊が決定された」と述べている。声明には複数の胸像がハンマーで破壊される画像が添付されていた。

 シリアの遺跡保存当局者は、破壊されたのは「パルミラの墓所から盗まれた彫像8点とみられる」と述べ、「盗まれたことよりも破壊されたことのほうがひどい。もう戻ることはないのだから」と語った。

 ISは彫像や墓標をイスラム教で禁じられている偶像崇拝とみなしており、これまでにもシリアやイラクの支配地域にある遺跡を破壊している。(c)AFP

958とはずがたり:2015/07/08(水) 20:05:27
イラン+フーシ(=シーア派)

ハディ暫定大統領+スンニ派民兵+アルカイダ+サウジ(=スンニ派)

イスラム国(=スンニ派)の立ち位置はなんだ?

イエメンでイスラム国が自動車爆弾攻撃 内戦が泥沼化
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKCN0PI0E320150708
2015年 07月 8日 14:26 JST

[サヌア 7日 ロイター] - 内戦状態にあるイエメンの首都サヌアと南部の都市で7日、自動車爆弾が爆発し、多数の死傷者が出ているもよう。ハディ暫定大統領派と対立するイスラム教シーア派武装組織「フーシ」が運営するサバ通信が報じた。

サヌアの攻撃については、過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出した。

同国では6日にも、隣国サウジアラビアが主導する対「フーシ」連合軍の空爆により民間人を含む約200人が死亡したと報じられたばかり。

同国では、イランの支援を受ける反政府勢力でシーア派の「フーシ」と、地元のスンニ派民兵が対立。スンニ派民兵は、同じく「フーシ」と敵対する武装組織「アルカイダ」と各地で共同戦線を張って戦闘を繰り広げており、宗派対立の色彩を帯びている。

さらに、ハディ政権側を支持するスンニ派のサウジアラビアが今年3月からイエメンへの軍事介入を開始したほか、混乱に乗じて「イスラム国」が勢力を拡大するなど、内戦は泥沼化している。

国連は人道支援のための停戦を呼びかけており、アフメド国連事務総長特使は7日、「フーシ」幹部と会談した。

960チバQ:2015/07/10(金) 21:25:24
http://www.sankei.com/world/news/150710/wor1507100012-n1.html
2015.7.10 08:39

サウジ前外相が死去 在職40年、石油外交の顔






死去したサウジアラビアのサウド・ファイサル前外相(AP)
 ロイター通信などによると、サウジアラビアの外交を約40年間率いたサウド・ファイサル前外相が9日、死去した。

 石油大国の外交の顔だった。健康問題から今年4月に外相を退いていた。

 ファイサル第3代国王の息子。1940年、同国西部タイフ生まれ。1975年に外相に就任した。

 ケリー米国務長官は声明を発表。「13人の国務長官と仕事をした。大きな尊敬を集めた人物だった」と死を悼んだ。(共同)

961チバQ:2015/07/11(土) 12:09:43
http://mainichi.jp/select/news/20150711k0000m030139000c.html
イラン核交渉:3度目の延長に 制裁解除対象で対立
毎日新聞 2015年07月10日 23時58分(最終更新 07月11日 07時24分)

 【ウィーン和田浩明、田中龍士】イラン核問題の包括的解決に向けた同国と欧米など6カ国(米英仏中露独)の交渉は10日、ウィーンで3度目の期限を迎えた。欧州連合(EU)と米国は同日、イランのウラン濃縮活動制限や制裁の一部緩和などを定めたイランと6カ国の「共同行動計画」(2013年11月)が13日まで継続されると発表した。合意に向けた最終交渉は当初6月30日を期限としていたが、最終盤で米国とイランが互いに厳しく譲歩を迫り合う展開となり、今月7日、10日に続いて3度目の延長となった。

 イラン政府高官は9日夜、4月に6カ国と結んだ「枠組み合意」について「解釈に相違がある」と述べた。枠組み合意では「全ての核関連制裁の解除」で一致したが、イランの弾道ミサイル開発や武器の輸出入に関する国連安保理の制裁を巡り、「解除の対象に含まれる」と主張するイランと、「論外」と拒絶する欧米が対立。6カ国側のロシアと中国がイランに同調したことで事態が複雑化した。

 また、合意内容の履行期間を巡っても10〜15年を求める欧米に対し、イランは10年未満を要求。同国政府高官は、制裁解除の対象や合意の履行期間などの重要課題で、「相手(欧米)は(従来の)立場を変え、枠組み合意から後退している」と批判、交渉の行方は欧米次第との立場を強調した。

 一方、アーネスト米大統領報道官は9日、交渉継続はイラン次第との考えを示した上で、イランに建設的姿勢が見られなくなれば「(オバマ)大統領は米交渉団を帰国させる」と安易な延長にクギを刺していた。

 交渉が9日までに妥結し、米議会に合意内容が提出されれば、対イラン制裁の解除に関する審議は30日間で済んだ。しかし、10日以降の合意では60日間の審議にかけられる。米議会はイランへの譲歩に批判的な野党・共和党の支配下にあり、制裁の早期解除を望むイランにとっても、柔軟な交渉を行いたいオバマ政権にとっても不利な展開となる。

962チバQ:2015/07/13(月) 21:10:41
http://mainichi.jp/select/news/20150713k0000e030065000c.html
アフガニスタン:テロ相次ぎ20人死亡 治安悪化続く
毎日新聞 2015年07月13日 06時07分

 アフガニスタン東部と北部で12日、自爆テロなどが相次ぎ、AP通信や地元メディアによると、市民少なくとも計20人が死亡した。犯行声明は出ていないが、アフガンでは反政府武装勢力タリバンが外国部隊や治安当局を狙った攻撃を繰り返しており、治安悪化が続いている。

 東部ホスト州では、米部隊が駐留する基地近くの検問所で車を使った自爆テロがあり、女性や子どもを含む17人が死亡、6人が負傷した。

 一方、北部クンドゥズ州では警察車両が走行中、道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、地元民放トロテレビ(電子版)によると、3人が死亡、警察官ら10人が負傷した。(共同)

963チバQ:2015/07/13(月) 21:16:39
http://www.sankei.com/world/news/150713/wor1507130008-n1.html
2015.7.13 07:52

女性への「ヘジャブ」強制に反対 イラン大統領が異例の表明





 イランのロウハニ大統領は12日、首都テヘランで演説し、イスラム教に基づき女性が髪などを隠す「ヘジャブ」の着用強制に反対すると表明した。イラン学生通信が伝えた。厳格なイスラム体制下にあるイランの大統領が、こうした考えを表明するのは異例だ。

 欧米など6カ国との核協議で最終合意の見通しが強まったことに勢いを得て、社会の自由拡大を進める考えを示した形だが、保守強硬派の反発も予想される。

 1979年のイラン革命後に義務化されたヘジャブ着用は、外国人や非イスラム教徒も対象で、欧米などからは女性の権利の侵害だと批判されている。(共同)

964チバQ:2015/07/14(火) 22:16:30
http://mainichi.jp/select/news/20150715k0000m030107000c.html
イラン核交渉:最終合意 ウラン濃縮抑制、厳格な査察受諾
毎日新聞 2015年07月14日 22時01分

 ◇6カ国側は核関連の経済制裁解除へ
【ウィーン和田浩明、田中龍士、坂口裕彦】イラン核問題の包括的解決を目指し、ウィーンで交渉を続けてきた国連安保理常任理事国(米英仏露中)にドイツを加えた6カ国とイランは14日、「包括的共同行動計画」で最終合意した。ロシア外務省が公表した計画書によると、イランはウラン濃縮などの核活動を10〜15年抑制し、国際原子力機関(IAEA)による厳格な査察を受け入れるのと引き換えに、原油輸出の制限など核関連の経済制裁を解除される。米欧が核兵器開発を疑うイランの極秘核計画が2002年に発覚してから13年。歴史的な合意によって、新たな核拡散の可能性が減じられることになった。【ウィーン和田浩明、田中龍士、坂口裕彦】

 合意後の記者会見で、交渉の調整役である欧州連合(EU)のモゲリーニ外務・安全保障政策上級代表(外相)は「歴史的な日だ。平和への共同の関与が実現した」と意義を強調。会見に同席したイランのザリフ外相は「イランと主要国の信頼構築を助けるものだ」と述べた。オバマ米大統領はホワイトハウスで声明を発表し、「イランの核兵器保有を阻止する」と合意を評価。「履行を妨害する法案には拒否権を行使する」と述べ、米議会の強硬派をけん制した。

 包括的共同行動計画は、核兵器の材料になりうる濃縮ウランの製造について、濃縮用遠心分離機を能力の低い旧型に限定し、濃縮活動も中部ナタンツの施設に限った。分離機の稼働数も最大5060基に削減し、この状態を10年間維持する。また、ウランの濃縮度は3.67%までとし、備蓄量も現行の約10トンから約300キロに大幅に圧縮した状態を15年間維持。新型分離機による濃縮は10年間行わず、研究開発も制限する。中部フォルドゥの地下施設では15年間濃縮を行わない。中部アラクでの重水炉建設計画は、設計を変更し、兵器級プルトニウムの生産をできないようにする。

 これらの措置によって、イランが原子爆弾1個分の核分裂物質を製造するのに必要な時間(ブレークアウトタイム)は、従来の推定2〜3カ月から1年以上に延長されると見られている。イラン核施設の査察については、6カ国とイランの協議に基づき、軍事用を含む全ての疑惑施設で可能になる。

 イラン側が実施する一連の核関連措置の履行状況はIAEAが確認し、承認されれば米欧や国連の関連経済制裁は解除され始める。履行違反が確認された場合は再び実施される。国連安保理制裁に基づく武器禁輸措置は最長5年間、ミサイル関連技術の取得は最長8年間制限される。合意内容の実施状況は、6カ国とイランが設置する共同委員会が監視する。

 一方、IAEAは14日、イランが過去に行った疑いのある核兵器開発実験を調査し、12月15日までに最終報告書をまとめることでイランと合意したと発表した。

 最終合意の内容は今後、米イラン両国の議会で審議されるが保守強硬派などの反発は必至だ。また、イランに一定程度のウラン濃縮が認められ、経済制裁の解除で中東における存在感が拡大する見通しとなったことで、同国と対立するイスラエルやサウジアラビアなどの反発も予想される。

965とはずがたり:2015/07/15(水) 14:38:10
石油だぶつきに更に圧力だ。

イラン核協議で歴史的合意=査察強化、制裁段階的解除―武器禁輸5年維持
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-150714X933.html
07月14日 23:30時事通信

 【ウィーン時事】イラン核問題の外交解決を目指す欧米など6カ国とイランの核協議は14日、ウィーンで、関係国が取り組む「包括的共同行動計画」に最終合意した。イランは核開発能力の今後10?15年にわたる制限と大幅に強化された査察・監視を受け入れ、欧米側が経済制裁を段階的に解除することが柱となる。国連安全保障理事会の承認と各国の国内手続きが完了すれば、合意が実施に移される。

 欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表(外相)とイランのザリフ外相は共同記者会見で、核合意を受けて「歴史的な日だ」と称賛した。2002年にイランの核兵器開発疑惑が顕在化して約13年。協議は13年11月の暫定合意から約1年8カ月のマラソン交渉を経て、ようやく解決に向けた大きな一歩を踏み出した。

 オバマ米大統領は14日、ホワイトハウスで声明を読み上げ、核合意は「米国と同盟各国の国家安全保障上の利益にかなうと確信している」と表明した。

 公表された共同行動計画は、本文と五つの付属文書で構成。「イランはいかなる状況下でも核兵器開発・取得を追求しない」と明記し、イランによるウラン濃縮活動を中心とした核開発の制限について詳細に記した。欧米側は国連安保理制裁と独自制裁を一定の条件の下で解除する。

 ケリー米国務長官は記者会見で、合意が履行されれば、イランが核兵器に必要な濃縮度90%以上の兵器級ウランの製造に達するまでの期間が「(現状の)3カ月から1年以上に伸びる」と強調した。

 米政府高官によると、最大の焦点となっていた国連の対イラン武器禁輸は5年間、ミサイル禁輸は8年間それぞれ解除されない。また、合意不履行が発覚した場合、65日以内に制裁を復活させるとした。

 一方、国際原子力機関(IAEA)は14日、過去の疑惑を含むイラン核問題解明の行程表でイラン側と合意した。IAEAが核兵器製造につながる起爆実験が行われたと疑うテヘラン郊外のパルチン軍事施設の扱いについても合意し、年内の解決を目指す。

966チバQ:2015/07/15(水) 21:19:12
http://mainichi.jp/select/news/20150716k0000m030082000c.html
アフガニスタン:タリバン、和平交渉公認…オマル師が声明
毎日新聞 2015年07月15日 21時13分

 【ニューデリー金子淳】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンの最高指導者オマル師は15日、「政治的な努力は正統なイスラム教の原則だ」とする声明を出した。タリバンは自爆テロなどの武装闘争を繰り返しているが、今月7日にはアフガン政府の代表団と隣国パキスタンで和平に向けた初の公式会合を開いている。オマル師は政府との政治的な交渉を「公認」することで、和平交渉に前向きな姿勢を示した格好だ。

アフガニスタン:タリバン、和平交渉公認…オマル師が声明
毎日新聞 2015年07月15日 21時13分

 【ニューデリー金子淳】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンの最高指導者オマル師は15日、「政治的な努力は正統なイスラム教の原則だ」とする声明を出した。タリバンは自爆テロなどの武装闘争を繰り返しているが、今月7日にはアフガン政府の代表団と隣国パキスタンで和平に向けた初の公式会合を開いている。オマル師は政府との政治的な交渉を「公認」することで、和平交渉に前向きな姿勢を示した格好だ。

967チバQ:2015/07/15(水) 21:20:30
http://mainichi.jp/select/news/20150716k0000m030046000c.html
イラン:国内歓迎ムード、ハメネイ師も交渉団支持…核合意
毎日新聞 2015年07月15日 19時53分(最終更新 07月15日 20時42分)

【ウィーン田中龍士】イラン核問題を巡る同国と欧米など6カ国(米英仏独露中)の交渉が最終的な合意に達した14日、イラン各地では市民が街に繰り出し、お祭り騒ぎで合意を歓迎した。一方で、核交渉での妥協を警戒してきた保守強硬派の反発も出始めたが、最高指導者ハメネイ師は交渉団を支持する姿勢を表明した。

 「プッ、プッ、プププー」。毎日新聞助手によると、首都テヘランでは14日夜に最大の目抜き通り「バリアスル」などで車のクラクションがひっきりなしに響き、市民らが喜びを表した。最終合意は昼間だったが、イスラム教のラマダン(断食月)の影響もあり、街は日が暮れてから人々であふれた。

 通りには交渉関係国の国旗を掲げた車などが列をなし、深夜まで大渋滞が続いた。交差点では若者らが踊ったり、花火を打ち上げたりして「歴史的合意」を祝福した。中年の男性は「やっと世界の仲間に戻れる」と語り、ロウハニ大統領の写真を掲げたという。こうした様子はテレビで繰り返し放映され、15日付の主要各紙も1面トップで合意を好意的に報じている。

 ただ、保守強硬紙ケイハンは「二つの解釈、180度の違い」の見出しで、交渉結果に懐疑的な記事を掲載。公式発表された合意文書とイラン外務省が合意の要旨をまとめた文書に「解釈の違いがある」と報じた。ハメネイ師は、核開発制限は10年未満▽軍事施設への査察は認めない−−などを「譲れない一線」としていたが、同紙は「譲れない一線が守られていないのでは」と指摘している。

 ハメネイ師の事務所によると、同師は14日、ロウハニ大統領との会談で「核交渉団による実直で不屈の努力、試み」に感謝の気持ちを示した。ツイッターでも同様に交渉団の努力をたたえた。

 政治評論家のジャファル・ガンドバシ氏は取材に「強硬派の基本的な存在意義は反米思想に基づくため、オバマ米大統領に見られた米国の勝ち誇った態度をとらえて批判するだろう。だが、彼らにはハメネイ師の姿勢が重要な指針となる。同師は交渉団をねぎらったに過ぎず、今後、合意内容をどう評価するかが肝心だ」と語った。

968チバQ:2015/07/16(木) 20:06:46
http://www.afpbb.com/articles/-/3054553
イエメン暫定大統領派、国際空港を奪還 初の大きな戦果
2015年07月15日 13:44 発信地:アデン/イエメン
【7月15日 AFP】イエメンのアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)暫定大統領派の武装勢力は14日、サウジアラビアが主導する連合軍の支援を受け、同国第2の都市アデン(Aden)の国際空港を奪還した。ハディ氏が今年3月にサウジアラビアのリヤド(Riyadh)に逃れた後としては初の大きな軍事的成果だ。

 アデンの軍事筋によるとハディ暫定大統領派はサウジアラビア主導の連合軍から高性能の武器を提供され、サウジアラビア国内で訓練を受けたイエメン軍の兵士たちがハディ側の戦闘員と共に戦ったという。反体制派は今年3月25日に空港を掌握していた。

 イランが支援しているとみられているイスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装勢力は、イランが欧米など6か国と核開発をめぐる歴史的な合意に達した中で撤退した。イスラム教スンニ(Sunni)派の中心的な国であるサウジアラビアは、南隣の貧困国イエメンへのイランの影響力に深刻な懸念を抱いている。

 14日はアデンにあるイエメン最大の製油所がロケット弾を撃ち込まれて炎上したが、情報が混乱しており、どの勢力が発射したロケット弾だったのかは分かっていない。

 国連(UN)の潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長は、先週末から始まる予定だった6日間の停戦が実現しなかったことに失望感を表明した。

 イエメンの人道的状況を最も深刻な「レベル3」としている国連によると、イエメンの人口の80%以上に当たる2110万人以上が支援を必要としており、約1300万人が食糧不足、約940万人が水へのアクセス困難に直面している。今年3月下旬以降に戦闘で死亡した人は3200人を超え、そのおよそ半数が民間人だという。

 そんな状況にありながらアフリカ大陸北東部の「アフリカの角(Horn of Africa)」と呼ばれる地域からイエメンへの難民の流入は続いている。国連難民高等弁務官事務所(UN High Commissioner for Refugees、UNHCR)によると、その人数は今年だけで3万7000人に上り、およそ3分の1は連合軍の空爆開始後にイエメンに来た人たちだという。(c)AFP/Fawaz al-Haidari

969とはずがたり:2015/07/16(木) 21:10:20
<イラン>国内歓迎ムード、ハメネイ師は交渉団支持…核合意
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150716k0000m030046000c.html
07月15日 19:53毎日新聞

 【ウィーン田中龍士】イラン核問題を巡る同国と欧米など6カ国(米英仏独露中)の交渉が最終的な合意に達した14日、イラン各地では市民が街に繰り出し、お祭り騒ぎで合意を歓迎した。一方で、核交渉での妥協を警戒してきた保守強硬派の反発も出始めたが、最高指導者ハメネイ師は交渉団を支持する姿勢を表明した。

 「プッ、プッ、プププー」。毎日新聞助手によると、首都テヘランでは14日夜に最大の目抜き通り「バリアスル」などで車のクラクションがひっきりなしに響き、市民らが喜びを表した。最終合意は昼間だったが、イスラム教のラマダン(断食月)の影響もあり、街は日が暮れてから人々であふれた。

 通りには交渉関係国の国旗を掲げた車などが列をなし、深夜まで大渋滞が続いた。交差点では若者らが踊ったり、花火を打ち上げたりして「歴史的合意」を祝福した。中年の男性は「やっと世界の仲間に戻れる」と語り、ロウハニ大統領の写真を掲げたという。こうした様子はテレビで繰り返し放映され、15日付の主要各紙も1面トップで合意を好意的に報じている。

 ただ、保守強硬紙ケイハンは「二つの解釈、180度の違い」の見出しで、交渉結果に懐疑的な記事を掲載。公式発表された合意文書とイラン外務省が合意の要旨をまとめた文書に「解釈の違いがある」と報じた。ハメネイ師は、核開発制限は10年未満▽軍事施設への査察は認めない??などを「譲れない一線」としていたが、同紙は「譲れない一線が守られていないのでは」と指摘している。

 ハメネイ師の事務所によると、同師は14日、ロウハニ大統領との会談で「核交渉団による実直で不屈の努力、試み」に感謝の気持ちを示した。ツイッターでも同様に交渉団の努力をたたえた。

 政治評論家のジャファル・ガンドバシ氏は取材に「強硬派の基本的な存在意義は反米思想に基づくため、オバマ米大統領に見られた米国の勝ち誇った態度をとらえて批判するだろう。だが、彼らにはハメネイ師の姿勢が重要な指針となる。同師は交渉団をねぎらったに過ぎず、今後、合意内容をどう評価するかが肝心だ」と語った。

971チバQ:2015/07/20(月) 13:05:30
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2015071802000259.html
イラクでISがテロ、100人超死亡 断食月明け市場狙う

2015年7月18日 夕刊


 【カイロ=中村禎一郎】イラクの首都バグダッドの北東三十キロにあるハンバニサドの市場付近で十七日、自動車を使った自爆テロがあり、AFP通信によると、買い物に来ていた住民ら百人以上が死亡した。イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)が犯行声明を出した。ISによる一度の爆弾テロ被害としては最悪規模となる可能性がある。
 イラク中部ディヤラ州にあるハンバニサドは、シーア派住民が多数を占める。シーア派を敵視するISは犯行声明の中で、三トンの爆薬を使ったとしている。
 十七日は、日の出から日没まで食べ物や水を口にしない聖なる期間ラマダン(断食月)の最終日。ラマダン明けのシーア派住民にとっての祝祭を十八日に迎えるため、市場は多くの買い物客でにぎわっていた。
 AFPによると、爆発により建物数棟が崩れ、住民が下敷きになった。犠牲者には女性や子どもが多数含まれる。今回のテロで、イラク国内の宗派対立がさらに激しくなる恐れがある。
 ディヤラ州知事は三日間の喪に服すると発表した。イラク政府は今年一月、ディヤラ州をISから奪還したと宣言していた。
 シーア派を中心とするイラク政府軍と民兵組織は現在、スンニ派の多い中西部アンバル州の奪還作戦を本格化させている。この作戦でもスンニ派住民の反発を招く懸念が指摘され、宗派対立解消はIS掃討作戦の大きな課題となっている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2015071902000121.html
IS 宗派対立狙う イラクテロ「シーア派に報復」

2015年7月19日 朝刊


写真
 【カイロ=中村禎一郎】イラク中部ハンバニサドで十七日に百人以上が死亡した自爆テロで、過激派組織「イスラム国」(IS)は、ISを含むイスラム教スンニ派への攻撃に対する報復と主張している。宗派対立をさらに激化させ、大規模テロが起きる恐れがある。
 ISは犯行声明で「スンニ派が大虐殺されたことに対するシーア派への報復」としており、六月の北部キルクークへの空爆でISの戦闘員ら百人以上が死亡したことを指すとみられる。今回テロがあったハンバニサドはシーア派住民が多い地域。中東の衛星放送アルジャジーラによると、少なくとも百十五人が死亡、百七十人が負傷した。
 ISはこれまで、宗派対立を背景にシーア派に不満を抱くスンニ派を取り込む形で勢力を拡大してきた。イラクの政治評論家ハフェズ・ラウィ氏は本紙の取材に「対立があおられるほど、ISに有利に働く」と分析する。
 シーア派を中心とするイラク政府軍やシーア派民兵組織は現在、スンニ派住民の多い中西部アンバル州で奪還作戦を展開。ISは今回の自爆テロに三トンもの爆薬を使ったとしており、ラウィ氏は「ISはスンニ派の守護者を自任している。激しい攻撃を受けるたびに、シーア派を標的にこうした大規模なテロを繰り返す恐れがある」と指摘した。

972チバQ:2015/07/20(月) 13:06:08
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2015071902000120.html
暫定大統領派が攻勢 イエメン サウジの支援受け反撃

2015年7月19日 朝刊


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 【カイロ=中村禎一郎】内戦状態となっているアラビア半島南部イエメンで、勢力を拡大してきたイスラム教シーア派系武装組織フーシ派に対し、サウジアラビアの支援を受けるハディ暫定大統領派が猛烈な反撃に出ている。十四日に最終合意に達したイラン核協議が、イエメン情勢に影響を与えているとみられている。
 フーシ派は、イスラム教シーア派国家のイランが後ろ盾。イエメンでのフーシ派とハディ派の対立は、イランとサウジの代理戦争と受け止められている。現地からの報道によると、イエメンへの軍事介入を続けるサウジ中心の連合軍は核協議最終合意日の十四日、南部アデン近辺を百回以上にわたって空爆。ハディ派の援護を強めた。
 一方、ハディ派はサウジの空爆支援を受けてフーシ派に攻勢をかけ、十七日にアデンの「解放」を宣言した。ハディ派は首都サヌアが二月にフーシ派に制圧されたことから拠点をアデンに移転したが、フーシ派の攻勢を受け続けていた。
 中近東では今後、核協議の最終合意によって経済制裁が解除されたイランが、影響力を拡大していくとの見方が有力だ。アルアハラム戦略研究所(カイロ)のユスリ・アザバウィ研究員は「ここ数日のハディ派の攻勢には、サウジが今後も中近東で影響力を持ち続けるとのメッセージが込められている」と分析した。

973チバQ:2015/07/20(月) 18:30:14
http://www.sankei.com/premium/news/150720/prm1507200005-n1.html
2015.7.20 09:00
【産経女子特区】
ムスリム女性(下)独創的ファッション…ハリウッドセレブ顔負けの王妃も

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ヨルダンの独立記念日の式典に出席するため到着したラニア王妃=5月25日、アンマン(ロイター)
 2001年に起きた9・11(米中枢同時テロ)以降、ムスリム(イスラム教徒)に関心が集まる。ただ、最近は「イスラム国」や「ボコ・ハラム」などのイスラム過激組織が人質を残虐に殺害し、拉致した女性を「奴隷」にする行為などが、国際社会から非難されている。しかし、ムスリムについて、特に女性の生活や考え、ファッションも含め、よくわかっていない。

 「産経女子特区」はさらに、等身大のムスリム女性に迫ってみた。

974チバQ:2015/07/20(月) 18:30:35


イスラムのルール守り 独創的なファッション生む

 今年3月に東京で開かれたファッションの祭典「メルセデス・ベンツ ファッション・ウイーク 東京」に初参加した「ETU(エトゥ) by(バイ) Restu(レストゥ) Anggraini(アングライニ)」は、インドネシアのムスリム女性が立ち上げたファッションブランドだ。

 (1)顔と両手首の先以外のすべての体を覆う(2)透けない生地(3)ボディーラインを隠す…という宗教上の制約をふまえたうえでの、洗練された独創的なデザインが、母国のキャリアウーマンに支持されている。

 国民の87%、世界最大のムスリム人口2億2600万人を抱える同国。この有望市場に、日本の伝統織物産業の参入を支援しようと、4月には慶応大のインドネシア研究者らで「日本ムスリムファッション協会」(本部・東京都)が設立された。「日本製品への信頼度は大変高く、ファッションを通じて日本とイスラム圈との相互理解を深めたい」と代表理事の折田真一さん(36)。

 同協会理事で慶応大SFC研究所の野中葉研究員によると、ムスリム女性の服装規定の根拠となっているのが、コーランに書かれた2つの教えという。

 この大原則を守り、記述にない事柄については、時代や地域の人々の解釈により判断されてきた。現在でも、イスラム世界のさまざまな国や地域で、異なる服装が見られるのはこのためだという。

 ムスリム女性といえばヒジャブ、ブルカなどのベール姿を思い浮かべることが多いが、ヨルダンのラニア王妃は顔を隠さず自ら投稿サイト「ユーチューブ」にチャンネルを開設、フェイスブックやツイッターも駆使して、流暢(りゅうちょう)な英語で情報を発信する。ハリウッドセレブ顔負けの美貌でも知られる。



 辻上奈美江・東京大学中東地域研究センター特任准教授に、「ムスリム女性」について聞いてみた。

 「イスラムは性差別的といわれることが多い。西欧では、ムスリム女性のベール着用は男性支配の象徴と批判されたこともある。だがベール着用の動機や目的を詳しく見ると、一概に性差別とはいえない。

 女性のベール着用の目的は、時代や社会的・経済的文脈によって変化してきた。1960年代にはアラブ諸国でミニスカートをはいて街を闊歩(かっぽ)する女性も見られたが、70年代以降、イスラムを政治、社会、文化の前面に押し出すイスラム復興が始まると、ベール着用が信仰心と結びつけられるようになった。

 エジプトでは、働きに出る女性がベールを着用することで、痴漢行為から身を守ることができた。ベールは女性の外出を可能にしたのだ。イラクやパレスチナなどの紛争地域では安全確保や経済的困窮を隠す効果がある。一方で、経済発展を遂げる地域ではベールはファッションの一部ともなっている。

 ベールの着用方法も、真っ黒な布で全身を覆うものから、カラフルなスカーフをゆるやかにかぶるものまである。

 ムスリム人口はまもなく20億人に達する。信仰の在り方や価値観も多様だ。イスラムだからこうだ、という固定観念でみることは難しい」



【編集後記】

 日本人の多くが「イスラム=テロ」を連想しがちだが、ムスリムは「イスラム=神の愛、善良なるもの全て」を思い浮かべるという。イスラムの教えには、正義と公正、親孝行、助け合いなど普遍的な内容が多い。かつての日本社会で、道徳として親から子へと教えられた内容とも重なり、決して異質なものではない。一方、1日5回の礼拝と1カ月に及ぶ断食などはた目には厳格に思える戒律も、自分を見つめ直し、神と対話しやすい環境づくりのための一手段だとすると理解しやすい。そして髪と手足を覆うその衣装から、没個性的に見えたムスリム女性たちは、想像以上に自分の意思を持ち、話した。今回の企画で一部でも彼女たちの姿を正しく伝えることができたとしたら、とてもうれしい。(村)



 「女子特区」で取り上げてほしいテーマやご意見をメールでお寄せください。

 メール joshi@sankei.co.jp



 ■産経女子特区とは?

 産経新聞東京本社の女性記者が中心となり所属部局をこえて、さまざまなテーマを追いかけます。今回の担当・寺河内美奈(写真)、村島有紀、杉浦美香、重松明子(記事)、守屋杏奈(レイアウト)、菊田知比呂(グラフィック)、水沼啓子(デスク)

975チバQ:2015/07/20(月) 22:30:37
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date3&k=2015071800219
大連立、交渉難航か=再選挙も視野-トルコ


 【エルサレム時事】トルコで6月の総選挙を受け、第1党のイスラム系政党公正発展党(AKP)と第2党の中道左派・共和人民党(CHP)による大連立に向けた交渉が本格化する。ただ、これまで対立してきた両党が「歩み寄る可能性はかなり低い」(地元紙)との見方も根強く、交渉は難航が予想される。連立交渉が頓挫すれば、再選挙となる見通しだ。
 総選挙で、AKPはエルドアン大統領の強権的な手法に反発する支持者が離反。第1党を維持したものの、2002年の政権獲得以降初めて過半数割れに追い込まれ、政権維持のため連立を余儀なくされた。
 大統領は今月9日、AKP党首のダウトオール首相に組閣を指示した。首相がCHPなど3党の党首と会談した結果、CHPだけが連立に前向きな考えを表明。首相は15日、「両者の間の心理的な隔たりはかなり軽減された」と手応えを語った。
 AKPは近くCHPと再協議する予定。CHPは連立の条件として「14の原則」を提示し、AKP元閣僚らの汚職事件の再捜査や大統領権限強化の中止を求めた。これに対し、首相は「8〜9項目は同意する」と述べ、柔軟な姿勢を見せた。
 ただ、大統領権限強化については、「大統領の正統性に疑問を投げ掛けること」は受け入れられないとの立場を示し、連立交渉の議題とすることに反対している。大統領権限強化はエルドアン氏が目指しているもので、今後の交渉の焦点となりそうだ。(2015/07/18-18:34)

976チバQ:2015/07/21(火) 21:33:53
http://mainichi.jp/select/news/20150722k0000m030093000c.html
ドイツ:「イラン詣で」本格化 市場参入へ先陣
毎日新聞 2015年07月21日 20時49分(最終更新 07月21日 21時12分)
 【テヘラン田中龍士、ベルリン中西啓介】イラン核問題の解決に向け同国と包括合意した主要6カ国(米英仏中露独)のうち、フランスのファビウス外相は21日、イランを来週訪問すると語った。AFP通信が伝えた。対イラン制裁解除後の市場参入をにらみ、存在感を示す狙いがあるとみられる。既にドイツのガブリエル経済・エネルギー相兼副首相が欧米の先陣を切って企業団と共にイランを訪問しており、早くも「イラン詣で」が本格化しつつある。

 「仲間が私を招待した」。ファビウス氏は、核交渉で対峙(たいじ)したイランのザリフ外相を「仲間」と呼び、合意によって訪問の環境が整ったと語った。仏自動車ルノーやプジョーはイランで人気が高く、ビジネス拡大に向け親近感をアピールしたものだ。AFP通信によるとイランとフランスの貿易額は、核関連の国連制裁が始まる前の2004年に約40億ユーロ(約5400億円)だったが、13年には5億ユーロまで減少していた。

 一方、ガブリエル氏は、独自動車大手ダイムラーやフォルクスワーゲン、電機大手シーメンスの幹部ら約60人とイランを訪問。ザンギャネ石油相ら閣僚と相次いで会談し、経済関係の強化を働きかけた。イラン大統領府によると、ガブリエル氏はロウハニ大統領とも20日に会談し、「ドイツ企業はイランに戻り、積極的な役割を担うことを望んでいる。製品を売るだけでなく、技術的ノウハウも伝えたい」と語った。

 ドイツには、1970年代にイラン南部のブシェール原発の建設を請け負うなど、長年にわたり密接な経済関係を築いてきた自負がある。制裁下でも欧米諸国の中で例外的に良好な貿易関係を維持し、現在も約80企業がイランで事業展開する。

 独政府によると、対イラン貿易額は10年の47億ユーロから13年の21億ユーロまで減少していた。だが、独商工会議所は「石油やガスの探索機器、化学薬品、医療品、食料品などドイツ製品への潜在的需要は非常に大きい」と分析、石油などのエネルギー分野やインフラ整備などへの参入も視野に入れる。貿易額は中期的に100億ユーロに達するとの見方も出ている。

977チバQ:2015/07/22(水) 22:44:36
http://www.sankei.com/world/news/150722/wor1507220049-n1.html
2015.7.22 21:25
【イラン核合意】
欧州、イラン市場に商機期待 独仏閣僚“我先に” 制裁解除にらみ一転

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20日、テヘランで、ドイツのガブリエル副首相(左)を迎えるイランのロウハニ大統領(AP)
 【ベルリン=宮下日出男】イラン核問題の最終合意を受け、欧州諸国がイラン市場への参入を目指す動きを加速させている。ドイツはガブリエル副首相兼経済・エネルギー相がイランを21日まで3日間訪問。フランスのファビウス外相も来週の訪問を表明した。ともに経済制裁解除後の商機を見据えており、イラン市場をめぐる競争が活発化しそうだ。

 最終合意後、欧米の主要閣僚のイラン訪問はガブリエル氏が初めて。自動車大手ダイムラーや電機大手シーメンスなど約60人の経済界の代表団を引き連れ、ロウハニ大統領やザンギャネ石油相らのほか、経済界の代表者らと面会した。

 ガブリエル氏はイラン側と経済関係の強化で合意。「欧米に歩み寄るイランには、それが報いられると示す必要がある」と述べ、制裁で疲弊した同国経済の立て直しに協力する重要性を訴えた。DPA通信によると、ロウハニ師は欧州連合(EU)との関係改善への貢献も求めたという。

 一方、ファビウス氏は21日、仏メディアでイラン訪問の意向を示した。フランスは核協議で最も厳しい姿勢をとってきたが、「歴史的な合意後、関係正常化を始めるのは当然」と強調。「仏企業が不利に扱われてはならない」と述べた。9月には経済界の代表団も派遣される予定だ。

 イランに対しては、1970年代に原発建設を請け負うなどドイツが伝統的に強い経済関係を持つ一方、フランスも自動車や石油産業で存在感を示してきた。だが、経済制裁などの影響で、ドイツの14年の輸出量は約24億ユーロ(約3300億円)と2005年から半減し、フランスも同国との貿易量が13年は5億ユーロと04年の8分の1に減少した。

 イラン市場では現在、中国や韓国などアジア勢が存在感を増している。独仏は年末から年明けに制裁が解除されるのを前に、過去の関係を生かして市場復帰への地ならしを進める狙い。

 ただ、ドイツでは経済関係強化を急ぐあまり、イスラエルへの配慮やイランの人権問題が置き去りにされることに警鐘を鳴らす意見もある。また、イラン国内の法制度の立ち遅れのため、同国とのビジネスには困難を伴うとの見解も専門家からは示されている。

978チバQ:2015/07/22(水) 22:44:51
http://www.sankei.com/world/news/150722/wor1507220047-n1.html
2015.7.22 21:16
【イラン核合意】
イラン原発2基建設、中国が受注 日本が自粛する中、活発化





 イランのサレヒ副大統領兼原子力庁長官は、中国がイラン南部に原発2基を建設することで両国が基本合意したと述べた。約3年後にオマーン湾沿いで工事が始まる見通しだという。イラン学生通信が22日伝えた。

 イラン核問題での欧米と中国6カ国との最終合意を受けて、原子力分野での協力が動きだした形だ。

 現在イランにある原発は、ロシアの支援で建設された南部ブシェール原発の1基のみで、中国による原発建設は初めて。

 中国はイランにとって主要貿易相手国の一つ。日本が対イラン制裁を主導する米国に配慮し、イランでの経済活動の拡大を自粛する中、中国企業は活発に活動している。中国は核協議と並行して、原子力の民生利用を拡大したいイラン側と交渉を進めていたとみられる。(共同)

979チバQ:2015/07/23(木) 20:09:33
http://mainichi.jp/select/news/20150723k0000e030195000c.html
シリア:IS実効支配のラッカ、ネット接続を大幅制限
毎日新聞 2015年07月23日 10時41分

 【カイロ秋山信一】過激派組織「イスラム国」(IS)が、実効支配しているシリア北部ラッカのインターネットカフェ経営者に対して、22日までにカフェ外部でのネット接続を遮断するよう命じたことが、反IS活動家の証言で分かった。カフェには顧客のIDや利用時刻を記録するよう義務化しており、ネット利用の監視強化が目的とみられる。

 活動家や在英の民間組織シリア人権観測所によると、ラッカではISの実効支配下でも多数のネットカフェが営業し、無線LANを介してカフェ外部や周辺の住宅でもネットに接続できた。だが、ISはネット接続をカフェ店内に限定することを決定。ISメンバーを含む利用者は23日以降、カフェ以外でネットを利用できなくなる。ただ、IS幹部ら一部メンバーは利用制限が免除されるという。

 ラッカ周辺では最近、クルド人民兵がISへの攻勢を強めており、ISは敵対勢力にラッカの情報が漏れるのを懸念しているとの見方が強い。また、シリア人権観測所は「ISは、外国人戦闘員が出身国の家族らとネットで連絡をとり、逃亡を図るのを警戒している」と指摘している。

980とはずがたり:2015/07/25(土) 20:57:43
朝日新聞によるとトルコ国境からシリア側に50kmはトルコの安全地帯として戦闘があればトルコは越境して必要な措置を取ることをアメリカは認めたそうな。

トルコ軍、ISを空爆 非合法クルド人武装組織の拠点も
http://www.asahi.com/articles/ASH7T22NWH7TUHBI001.html
イスタンブール=春日芳晃
2015年7月25日10時35分

 トルコ空軍は24日夜(日本時間25日未明)、シリア北部で過激派組織「イスラム国」(IS)に対する空爆を行った。トルコ軍の対IS空爆は24日早朝に続いて2度目。

 トルコのニュース専門局NTVなどによると、10機以上のF16戦闘機がシリア領内の3カ所でIS関連施設を爆撃した。

 さらにトルコ空軍は24日夜、イラク北部で、非合法クルド人武装組織「クルディスタン労働者党」(PKK)の拠点も空爆した。トルコ南部スルチで20日、クルド人団体主催の会合中に起きたISの自爆テロとみられる爆発をめぐり、PKKは22日、「ISの協力者」として警官2人を殺害。空爆は警官殺害に対する報復とみられる。

トルコ、米軍による基地利用を容認-対IS攻撃
http://jp.wsj.com/articles/SB10777827119304873821304581127171795893498
By DION NISSENBAUM IN WASHINGTON, EMRE PEKER AND AYLA ALBAYRAK IN ISTANBUL
2015 年 7 月 24 日 11:56 JST

 米国防総省当局者は23日、トルコが過激派組織「イスラム国(IS)」に対する政策を転換し、米軍がトルコの基地を使用してシリアのISに空爆を実施するのを認める決定を下したと明らかにした。対IS作戦にとって画期的な決断だ。

 この当局者によれば、オバマ米大統領とエルドアン・トルコ大統領は、米軍がトルコ南部のインジルリク空軍基地を利用して、戦闘機や武装無人機をシリアに飛行させ、ISの戦闘員を攻撃することで合意した。ホワイトハウスによれば、両首脳は22日に電話で会談したという。

 これまでトルコは、米軍のインジルリク基地の使用については、非武装の偵察用無人機(ドローン)を飛行させることだけを認めていた。米軍による同基地の使用拡大は、米・トルコの対IS戦闘での協力関係緊密化の一環。トルコにとってISの危険性は増大している。

 米国は以前からISへの攻撃強化のためインジルリク基地の使用拡大を強く求めてきたが、トルコ側が抵抗していた。だが、トルコに対しては、ISの戦闘員がシリアとトルコとの国境を自由に往来するのを黙認し、実質的にISの台頭に手を貸しているとの非難が強かった。

 トルコが米軍に同基地の使用拡大を認めたのは、20日にシリアとの国境に近い町で、トルコ政府がISの仕業としている自爆テロが発生したのを受けたものだ。ただ、ISは犯行声明を出していない。

 米国防総省高官は「この自爆テロはトルコの玄関口への脅威だ」とし、「米軍がISに対する攻撃のために基地を利用するのを認めたのは、結局のところトルコ自身の利益のためだ」との見方を示した。

 しかし、トルコは基地の使用拡大を認めたことで、中東地域の混乱に引きずり込まれる恐れがある。トルコ当局は、自爆テロを受けて、シリアとの国境警備を強化している。

 この決定の数時間後には、ISの戦闘員が国境沿いのトルコ軍前線基地に発砲し、トルコ兵1人が死亡。これを受け、トルコ軍戦車がシリア領内に侵攻してISの戦闘員と交戦した。

981チバQ:2015/07/26(日) 20:48:58
http://www.sankei.com/world/news/150726/wor1507260021-n1.html
2015.7.26 19:27
【イスラム国】
トルコがクルド拠点も空爆する「二正面作戦」 三つどもえの均衡崩したテロと総選挙

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24日、トルコ・イスタンブールで、南部スルチでの自爆テロに抗議し、私服警官に拘束されるデモ参加者ら(ロイター)
 【カイロ=大内清】トルコからの報道によると、同国南東部ディヤルバクルで25日夜、自動車爆弾によるテロがあり、警官2人が死亡した。武装組織「クルド労働者党(PKK)」の犯行とみられる。トルコが24日以降、隣国シリアのイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」と、イラク北部にあるPKK拠点を空爆する「二正面作戦」を展開。PKKとの停戦交渉が頓挫する可能性や、トルコの国内情勢が流動化する懸念が高まっている。

 トルコでは、南部スルチで20日、イスラム国がクルド人を狙ったとみられるテロが起き、その後、「イスラム国に融和的な政府の姿勢が原因だ」とするPKKによる警官襲撃事件などが発生。こうした事態を受けてトルコは24日、イスラム国を空爆するとともに、イラク北部にあるPKK拠点への攻撃やPKK構成員の一斉摘発に踏み切った。

 これまで、PKKはトルコ政府との停戦交渉を進める一方、シリアでのイスラム国との戦闘にも参加。これに対し、トルコはイスラム国との全面対立は避ける姿勢を取ってきた。20日のテロは、トルコ政府とイスラム国、PKKの均衡を崩す契機になったといえる。

 トルコでは6月の総選挙でPKKに近いとされるクルド政党、人民民主党(HDP)が躍進し、与党・公正発展党(AKP)が過半数割れに追い込まれ組閣が難航。組閣に失敗すれば再選挙となる可能性もあり、政府・与党側はPKKへの締め付け強化によってHDPの支持率低下を狙っているとの見方もある。

 一方、トルコのチャブシオール外相は25日、国境沿いのシリア北部にイスラム国の影響を排除した「安全地帯」を設置する考えを示した。緩衝地域設定はシリアのアサド政権打倒を目指すトルコが繰り返し主張してきたが、国際社会の承認を得られるかは不透明だ。

982チバQ:2015/07/26(日) 20:52:29
http://www.sankei.com/world/news/150725/wor1507250020-n1.html
2015.7.25 10:37
【イスラム国】
トルコが第2波空爆、クルド拠点まで“便乗?”攻撃





 トルコのメディアによると、トルコ軍は24日深夜、隣国シリア北部にあるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の拠点に対し、同日未明に続く第2波の空爆を行った。また、イラク北部にあるトルコの非合法武装組織クルド労働者党(PKK)の拠点も空爆した。

 イラクのPKK拠点に対する空爆は、PKKが2013年にトルコに対する事実上の停戦を宣言して以降、初めてとみられる。PKKはトルコからの分離独立を目指す組織だが、水面下で政府と和平交渉が進められてきた。

 トルコは内戦中のシリアでのクルド人勢力台頭に刺激されたPKKの影響力拡大を強く警戒している。(共同)

http://www.sankei.com/world/news/150726/wor1507260013-n1.html
2015.7.26 16:37
【イスラム国】
シリア北部に「安全地帯」、トルコなどが設置を検討





 トルコのチャブシオール外相は26日までに、同国と国境を接するシリア北部に過激派組織「イスラム国」を排除した「安全地帯」を設置する構想を明らかにした。シリア軍機の飛行も禁止する計画とされ、実現すれば同国の事実上の分割に拍車が掛かりそうだ。

 トルコ英字紙ヒュリエト・デーリー・ニューズは、同地帯はシリア北部アレッポ県のマルアからジャラブルスにかけての東西約90キロ、幅40〜50キロで、トルコと米国が設置に合意したと報じた。同地域は主にイスラム国が支配している。

 チャブシオール氏は25日の記者会見で米国との合意成立は確認しなかったが、「イスラム国との戦いがうまくいけば同組織を排除した場所が自動的に安全地帯となり、避難民を収容できる」と述べた。

 ヒュリエト紙によると、安全地帯は米軍主導の有志国やトルコの航空機がパトロールし、国境地帯のトルコ軍砲兵部隊も過激派の侵入を警戒する。(共同)

983チバQ:2015/07/26(日) 21:05:44
http://www.sankei.com/world/news/150723/wor1507230003-n1.html
2015.7.23 06:30
【同胞団はいま(上)】
我慢いつまで…過激化する若手団員 エジプトの「時限爆弾」恨み鬱積

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5月中旬にエジプト東部シナイ半島のイスラム国系組織がネット上で公開した動画。目出し帽の男は、元同胞団員と噂されている(大内清撮影)
 エジプト最大のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団が主導するモルシー政権が2013年7月に軍クーデターで倒れてから2年が過ぎた。非合法化され、当局の厳しい圧迫を受ける同胞団はこの間、どう変化したのか。同胞団の「いま」を追った。(カイロ 大内清)

 5月中旬。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に忠誠を誓うエジプト東部シナイ半島の武装組織が発表したビデオ声明で、目出し帽の若い男が問いかけた。

 「殺され、辱められたままで耐えられるのか」

 弱体化した同胞団に向けた、ジハード(聖戦)参加の呼びかけだった。

 直後から同胞団系のブロガーらを発信源とした噂が飛び交った。「彼は元同胞団メンバーだ」

 エジプトでは13年7月、大規模な反政府デモを受けて軍が政治介入し、同胞団所属の大統領ムハンマド・モルシーを解任した。翌月にはこれに抗議する座り込みが強制排除され、1日で600人以上が死亡。以降、同胞団員やその家族ら数千人が拘束された。拷問なども頻繁に行われているとされる。団員らの恨みは深い。

 声明の男が同胞団員だったとの確証はない。しかし、イスラム主義運動に詳しい元団員、アブドルラフマン・アッヤーシュ(25)は、政権への対抗手段が限られる中、より過激な組織に引きつけられる者がいることは「否定できない」と語る。

数人単位「細胞組織


 「同胞団はクラスター型(少人数による自己完結型グループの集合体)の組織に生まれ変わるべきだ。現に、その方向に進んでいると思う」。クーデター後、同胞団に同情的なトルコへ逃れた団員、ハーリド・マスリー(22)は、こう確信している。

 同胞団はこれまで、ムルシド(最高指導者)を頂点とする強固なピラミッド型組織を特徴としてきた。大規模デモがムバラク政権崩壊につながった11年の政変や、その後の議会・大統領選での勝利は、強い組織的動員力があったためだ。

 しかしマスリーは、数人単位の「細胞組織」が、上層部の指示によってではなく、自律的に行動することで「当局の取り締まりを逃れながら、闘争を続けられる」と主張する。

 一方で、クラスター型への変容は、組織の統制がきかなくなり、団員の暴発を招く危険性をはらむ。中堅団員のアンマール・ファイド(31)は「(若手を中心に)いつまで我慢すればいいのか、と問う声が強まっている」と言う。

984チバQ:2015/07/26(日) 21:06:04
 さらにアッヤーシュは、若手団員の間で、政権側だけでなく、その統治を受け入れている人々を「背教者」と呼ぶ風潮が徐々に広がっていると指摘する。敵を一方的に不信仰者と断罪し、殺害さえ正当化するイスラム国などの過激思想にも通じる考え方で、「これまでの同胞団にはみられなかった言説」だ。

「報復は当然の権利」

 クーデター後に勢力が弱まった同胞団は現在、「平和的な大衆革命運動」との組織方針を掲げる。

 しかし、トルコで事実上の亡命生活を送る幹部、ガマール・ヘシュマト(58)は「平和的手段」にはインフラの破壊工作などが含まれるとした上で、「団員が(同胞団を弾圧する)政権に報復し身を守るのは当然の権利だ」と説明し、政府や軍、警察などへの暴力を否定しなかった。

 モルシー政権崩壊から2年となるのを前にした6月29日、首都カイロでは自動車爆弾を使ったテロで検事総長が死亡し、同胞団系とみられるグループが犯行声明を出した。

 ほかにも各地で同胞団の関与が強く疑われる襲撃事件が相次いでおり、市民への被害も少なくない。

 ヘシュマトは6月、こう警告していた。「今の同胞団は時限爆弾のようなもの。追い詰められれば爆発するしかない」(敬称・呼称略)

985チバQ:2015/07/26(日) 21:07:38
http://www.sankei.com/world/news/150724/wor1507240009-n1.html

2015.7.24 06:30
【同胞団はいま(中)】
揺らぐ「鉄の統制」 主導権争いめぐり迷走

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6月9日、トルコのイスタンブールで開かれた集会で礼拝する同胞団員やその支持者ら。エジプトでの逮捕を逃れた団員の多くが現在、トルコを拠点としている
 5月、エジプトのイスラム原理主義組織ムスリム同胞団に小さな、しかし象徴的な“事件”が起きた。

 同胞団所属の大統領、ムハンマド・モルシーが軍クーデターで失脚した2013年夏には幹事長の座にあり、その後、事実上の亡命生活を送るマフムード・ホセインが「幹事長」の肩書で声明を出したのだ。

 これはホセインが現在も、同胞団の最高意思決定機関である指導局に属していることを内外に示そうとしたことを意味する。

 これに対し、若手を中心とする団員の多くが猛反発した。トルコで暮らすイブラヒム・イード(22)は「組織の再生を図る時期に地位に固執すべきではない」と怒りを隠さない。

 同胞団はクーデター後、団長のムハンマド・バディーアや副団長のハイラト・シャーティル、モルシーら主要幹部が逮捕され弱体化。彼らには今年6月、死刑が言い渡されている。

 そんな中で若手や中堅の団員の間では、軍の介入を招いた責任を問う声が強まり、指導局の刷新を求める機運が高まった。ホセインの声明は、こうした要求を無視するものと受け止められたのだ。

 同時に、若手からの突き上げは、同胞団を同胞団たらしめてきた「鉄の統制」が揺らぎつつあることをも示している。

指導局の権威を否定

 1928年に同胞団を創設したハサン・バンナーは、自身を頂点とするピラミッド組織を作り上げた。若年期に傾倒したイスラム神秘主義教団からヒントを得たといわれる。

 末端メンバーは、「上役の指令は絶対」との教育を受け、組織への貢献に応じて位階が上がっていく。正式団員と認められるための儀式では、組織にではなくムルシド(最高指導者、団長)個人に忠誠を誓う。組織と指導者への絶対的服従が、同胞団の動員力の源であり、そのときどきの政権から身を守る基盤だった。

986チバQ:2015/07/26(日) 21:07:58
 しかし、2011年のムバラク政権崩壊後に活動の自由を得て勢力を拡大させる中で、組織と団員の関係は徐々に変化する。ある中堅団員は「今の若手の多くは良い時しか知らない」と嘆く。ゆえに、怒りと失望から指導局の権威を否定し責任を追及する流れが生まれている-というわけだ。

 指導局に不満を抱く若者らは、シーシー現政権へのさらなる復讐(ふくしゅう)と闘争を主張する層とも重なる。

奇妙な重鎮の偽声明

 14年2月、同胞団は、逮捕された指導局メンバーの穴を埋めるため、秘密裏に選挙を行った。

 新メンバーは当局の取り締まりを避けるために公表されていないが、幹部のガマール・ヘシュマト(58)は「40歳未満も数人選出された」と明かす。指導局としては異例の若さで、世代交代を求める若手への配慮であることは間違いない。

 一方で、今年6月初めにはもう一つ奇妙な事件があった。クーデター後に行方をくらましている筆頭副団長、マフムード・エッザトの声明が同胞団系のサイトに出回り、直後に、それが偽物だと判明したのだ。

 75歳とされるエッザトは過去数回の投獄を経験した最高幹部で、団長をしのぐ影響力を持つといわれた。徹底した上意下達を重んじる統制派の重鎮でもある。

 エッザトの健在ぶりを誇示するかのように出された偽声明の発信元は不明だが、一部の者は、「指導局刷新の動きを牽制(けんせい)するためではないか」と噂する。

 さまざまな思惑が絡み合った組織統制をめぐる主導権争いは、クーデター後の同胞団が確たる方向性を持てずにいることを示している。=敬称・呼称略(カイロ 大内清)

987チバQ:2015/07/26(日) 21:11:18
http://www.sankei.com/world/news/150725/wor1507250026-n1.html
2015.7.25 16:38
【同胞団はいま モルシー政権崩壊2年】
(下)「カリフ制」再考の動き 掲げる理想、曖昧なまま

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6月10日、イスタンブールのスタジオで収録に臨むタリーマ師(大内清撮影)
 トルコの最大都市イスタンブールに拠点を置く衛星テレビ局「メカンメリーン(われわれは道半ば)」のスタジオに、視聴者の声が響いた。「クーデター政権からならば電気を盗んでも構わないでしょうか?」

 2013年のクーデターでエジプトのイスラム原理主義組織ムスリム同胞団が政権を失った後、イスラム系政党が政権を握るトルコには、同胞団系のテレビ局が多く開設された。同局もその一つ。エジプト人法学者のイサーム・タリーマ(41)がイスラムに関する質問に答える番組を持つ。

 カイロにあるイスラム教スンニ派最高学府、アズハル大学を出たタリーマは、同じくアズハル大出身で同胞団の精神的指導者であるユースフ・カラダーウィに師事。番組は、かつて師が人気を博した形式のものを踏襲している。

 生放送中に受けた質問にはタリーマが後日、放送で回答する。6月10日に寄せられた冒頭の質問への答えは、「どんな政権でも盗電は許されない」だった。

 「難局にあるときだから、道しるべが必要だ」。タリーマにとっては番組での質疑応答が、同胞団員らの支持をつなぎ留めるだけでなく、同胞団の思想を練り直す場ともなっている。

やり方合わなかった

 一方でこんな例もある。

 クーデター後にトルコへ逃れた団員のマフムード・バイユーミ(31)は6月、イスタンブールのカフェでぽつりと漏らした。「同胞団に入らなければよかった。時間と労力を無駄にした」。手には、同胞団では好ましくないとされる水たばことコーヒーがあった。

 同胞団を創始したハサン・バンナーは1940年代、個人から家庭、社会、政府、国家へと「イスラム化」を進め、世界での指導的地位を確立するとする段階的発展論を唱え、社会・政治活動を展開した。

 究極的には同胞団主導でのカリフ(預言者ムハンマドの後継者)制復活を目指しているといわれるが、明確にはされず、ムバラク政権下では「イスラムこそが解決だ」とのスローガンと福祉活動で貧困層へ浸透を図った。「野望」のあいまいさは、政権に不満を持つ層の受け皿ともなった。

 そして、最高幹部のムハンマド・モルシーが当選した2012年の大統領選後、同胞団は性急に権力掌握を進めた。同年12月には大統領が司法を超越した絶対権力を持つとまで宣言し、軍などの旧政権関係者や他の政治勢力を敵に回し、13年6月の大規模な反政府デモとその後のクーデターへとつながった。

 帰国すれば逮捕の可能性が高いバイユーミは「同胞団のやり方は現代に合わなかった」と嘆く。

組織内に矛盾はらむ

 目指す統治体制を明確にできていないことも失敗の一因ではないか-。タリーマにもこんな意識がある。

 事実、クーデター前の同胞団は、表向きは民主主義を標榜(ひょうぼう)しながら、「エジプト大統領は国民のイマーム(導師)であるべきだ」と、イスラム優位の政教一致論を語る最高幹部もいた。そうした矛盾を解消するためにも「現代のカリフ制の形も議論する必要がある」とタリーマは言う。

 カリフ制の再考といった思想面の動きは、スンニ派過激組織「イスラム国」が現実に政教一致のカリフ制国家を名乗り、勢力を拡大していることとも無縁ではない。団員の中に、イスラム国にひかれたり、同胞団に幻滅したりする者が現れる中、これまで棚上げしてきた問題を直視せざるを得なくなっているのだ。

 創設以来、各地のイスラム運動に大きな影響を与えてきた同胞団は、自らの理想の実現に向けてどう変容するのか。また、その変化は同胞団が主張する「平和的革命運動」に沿ったものなのか。答えはまだ見えてこない。=敬称・呼称略(イスタンブール 大内清)

988チバQ:2015/07/26(日) 21:16:09
http://mainichi.jp/select/news/20150726k0000m030135000c.html
IS:少年、シリアでの自爆訓練を証言 友と参加
毎日新聞 2015年07月26日 08時00分
 過激派組織「イスラム国」(IS)がシリアやイラクでの自爆攻撃に少年を投入している。シリアのIS支配地で自爆の集中訓練を施された複数の少年が、毎日新聞の取材に訓練の詳細を語った。隣国トルコが今年1月ごろからシリアとの国境管理を強化し、ISへの外国人戦闘員の流入が減少したため、比較的洗脳しやすい少年の動員に拍車がかかっている模様だ。トルコ政府が24日に初めてISへの空爆に踏み切る中、戦闘の激化に伴いISによる少年の戦力化が拡大する可能性がある。

 トルコの首都アンカラ中心部の貧困街で、ISの訓練を受けたゼイトさん(17)といとこのハッターブさん(16)が5月中旬に取材に応じた。2人は昨年5月、IS戦闘員の親戚を頼ってシリア入りした。ゼイトさんは昨年初めに続き、2度目の訓練だったという。国際法は、18歳未満の少年による戦闘行為を禁じている。

 ゼイトさんによると、最初のシリア滞在時に約1カ月間、若者中心の50人前後のクラスで自爆の集中訓練を受けた。司令官から車の運転の仕方や起爆の仕組みを教えられ、「車の座席いっぱいに箱を積み、突進しながら起爆する訓練をした」。爆発物に模した重しを体に巻き、数メートルの高さから地面に体をたたきつける練習もした。「衝撃によって起爆させる訓練で、体重の8割を目安に、40キロの重しを付けられた」という。

 ハッターブさんは、司令官から「自爆すれば早く確実に天国に行ける」と促されたが、自爆できる自信が持てず、戦闘を選んだ。その後、負傷してトルコに搬出され、地元紙に実名で報じられた。2人は家族の強い反対によってISから脱退した。記者は地元紙の情報をもとにIS戦闘員の供給源として知られる貧困街で2人に接触、シリアで撮影されたIS戦闘員の親戚の写真などを確認した。

 ISが首都機能を置くシリア北部ラッカ出身の元IS戦闘員ハーレトさん(17)は、トルコ南部シャンルウルファで取材に応じた。昨年1月、「お金や武器をもらえる」と聞いて友達と14人で参加。うち少なくとも9人は自爆攻撃や戦闘で死亡した。14歳の幼なじみは自爆直前、携帯電話のメッセージで「神さまが僕を殉教者としてちゃんと受け止めてくれるようお祈りしていて」と伝えてきた。

 ISは装甲車などに大量の爆発物を積み、敵の前線を突破して自爆する戦法を多用。威力は「1000ポンド(約450キロ)爆弾に相当する」(米陸軍戦略研究協会)。

 在英民間組織「シリア人権観測所」によると、ISはこの半年余りで計1100人以上の少年を「兵士」として確保。シリア北部アインアルアラブ(クルド名コバニ)近郊などで今月6日、クルド系武装組織との戦闘で計3人の少年が車爆弾による自爆攻撃を行うなど、これまでに50人以上が死亡した。観測所のアブドルラフマン代表は「(国境管理の強化などで)外国人戦闘員が入りにくくなったため、ISは少年の活用を進めている。子供たちを『カリフ(イスラム教の歴史的指導者の称号)の幼獣』と称賛し、組織的に勧誘している」と話している。【アンカラで大治朋子】

989チバQ:2015/07/26(日) 23:32:14
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2015072600196
クルド和平、崩壊の危機=空爆に反発、襲撃事件多発-トルコ


 【エルサレム時事】トルコ政府と反政府武装組織クルド労働者党(PKK)との和平交渉が、崩壊の危機に直面している。政府が過激派組織「イスラム国」への軍事作戦に着手すると同時に、PKKの拠点にも攻撃を加えているためだ。国内では反発したPKKによるとみられる襲撃事件が多発しており、再び混乱に陥る可能性もある。
 PKKはトルコからの分離独立を目指し約30年間にわたり武装闘争を続けてきたが、政府と水面下で交渉を進め、2013年に事実上の停戦を宣言した。しかし、PKKはその後も政府が和平に向けて行動していないと主張し、交渉はこう着状態が続いていた。
 そうした中、トルコ軍は24日夜から25日未明にかけ、シリア北部にある「イスラム国」の拠点を空爆。同時にイラク北部のPKK関連施設にも空爆を加えた。反発したPKKは声明で「停戦はもはや何の意味も持たなくなった」と宣言した。(2015/07/26-20:17)

990チバQ:2015/07/27(月) 07:34:20
http://mainichi.jp/select/news/20150727k0000m030103000c.html
シリア大統領:「政権支配地域が縮小」国家分断加速も
毎日新聞 2015年07月27日 00時37分

 【カイロ秋山信一】シリアのアサド大統領は26日、国営テレビで演説し、政府軍の兵力が不足し、政権側支配地域が縮小していることを自ら認めた。独裁を敷くアサド氏が不利な情報を国民に伝えるのは異例だ。アサド氏は「重要な地域を優先する」と述べ、都市が集中する国土西側の防衛に注力する方針を示唆した。

シリアでは今春以降、反体制派や過激派組織「イスラム国」(IS)、少数民族クルド人が勢力を拡大。アサド氏が国土の一部を事実上放棄する姿勢を示したことで、国家分断が加速する可能性が出てきた。

 アサド氏は、5年目に入った内戦について「戦線は分散しており、全てで勝利するのは不可能だ。兵力の消耗を防ぎ、経済・軍事的に重要な地域を守ることを優先する」と説明した。また「勝利を達成するには軍事力を増強する必要がある」と訴え、軍に参加するよう国民に呼びかけた。

991とはずがたり:2015/07/27(月) 11:12:34
イラクに引き続いてシリアでもクルドの自治という事実上の独立が実現すると良いなぁ。
トルコが一皮剥けて,アサドの打倒とクルドの自治区成立の為にトルコがクルドに協力するという外交革命が起こせるといいんだけど。
もっといえば英仏が勝手に解体したオスマン帝国の分割は無効って事でシリアとイラクはトルコに呉れてやれば地域は安定しそうなのに。まあその際にイラクはイランとの分割併合になりそうだな。。

992チバQ:2015/07/27(月) 21:39:22
http://www.sankei.com/world/news/150727/wor1507270005-n1.html
2015.7.27 01:23
【シリア情勢】
「兵員不足で地域放棄も」苦戦認めたアサド大統領、支配地域は25%に縮小





 内戦中のシリアのアサド大統領は26日の演説で、「兵員不足」が生じ、軍が「重要な地域を保持するため別の地域を放棄せざるを得ないこともある」と述べ、今春以降、苦戦を強いられていることを率直に認めた。

 しかし、政権による「テロリストとの戦い」を理解しない和平提案は無意味だとして、反体制派への譲歩を拒否。「われわれは敗北に向かっておらず(最終的に)勝利する」と主張した。

 アサド政権は今春以降、中部パルミラを失ったほか北西部イドリブ県、南部ダルアー県で劣勢が目立ち、支配地域は全土の約25%に縮小。全土奪回は今後も絶望的で、首都ダマスカスから地中海岸にかけた重要地域を死守する戦略を迫られるとの見方が出ている。(共同)

993チバQ:2015/07/27(月) 21:54:43
http://mainichi.jp/select/news/20150728k0000m030064000c.html
イラン:「外国人観光客いらっしゃい」 制裁解除見越して
毎日新聞 2015年07月27日 20時41分(最終更新 07月27日 20時59分)
 ◇核交渉最終合意受け 25年に2000万人来訪を目標に

 【テヘラン田中龍士】欧米など主要6カ国との核交渉で最終合意に達したイランが、制裁の解除を見越し、外国人観光客らのホテル整備など受け入れ態勢を強化している。政府機関のイラン文化遺産観光機構は、2025年に現在の4倍となる2000万人の来訪を目標に掲げる。イランの観光専門家でギラン・マザンダラン大教授のモハマンドレザ・オルマズディ氏は27日、イラン国営通信に「25年はイラン観光産業のゴールデンイヤーになる」との期待を語った。

 強い日差しが照りつける高層ホテルの建設現場から、鉄骨をたたく乾いた音が響く。テヘラン北部の高台で約3年前から続く工事は、10月の完成に向け急ピッチで進んでいる。

 1000人が宿泊できるこの高級ホテルは、コンサート会場も備える豪華な造りが売りだ。「良い眺めでしょう。制裁が解除されたら外国人がどっと押し寄せる」。運営する「エスピナス・ホテルグループ」のヘサメディン・アミリ会長(35)が、首都の街並みを眼下に胸を張った。

 ここまで来るには困難もあった。3月下旬、市役所が耐震性を疑問視し、建設続行に待ったをかけた。この時は、文化遺産観光機構が問題解決に奔走してくれ「問題なし」とされた。

 同機構は13年8月にロウハニ政権が発足して以降、宿泊施設の不足に対応するため、資金面や行政の規制などでトラブルを抱える事業者を支援する。

 アリバゲル・ネエマテザルギャラン観光営業宣伝局長は「昨年505万人だった観光客は、制裁解除の1年後には700万人に増えると見込まれる。世界遺産があるイスファハンやシラーズなどの観光地で宿泊施設が足りず、早急な施設開発が必要だ」と話した。

 また、観光分野への投資競争が中東や欧州の企業間で始まっており「イランで評判のいい日本も参加してほしい」と期待した。

 英外務省は25日、国境付近など一部を除くイラン全土の渡航に関する「勧告」を緩和。ハモンド外相は「イランのロウハニ政権下で敵意が軽減したため、英国民に対する危険度が変わった」との声明を発表した。

 オルマズディ教授は、25年に年間2000万人の観光客がイランを訪問することで、300億ドル(約3兆7000億円)の観光収入が見込まれると分析する。ただ、経済制裁の解除は関係国の手続きや、イランが合意内容をきちんと履行するかにかかっており、先行きはまだ見通せない。

994チバQ:2015/07/28(火) 01:09:25
http://www.sankei.com/world/news/150727/wor1507270038-n1.html
2015.7.27 20:42

中東に広がる波紋 トルコの対イスラム国“参戦” イランは牽制 「安全地帯」構想、新たなリスクも

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(1/2ページ)
 【カイロ=大内清】トルコが隣国シリアのイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に対する空爆に踏み切ったことや、対イスラム国戦略の一環としてシリア北部に「安全地帯」を設置するよう求めていることが、域内で波紋を広げている。安全地帯の設置は、シリアのアサド政権打倒を目指すトルコがこれまでも繰り返し求めてきたものだが、仮に認められても、トルコにとって新たなリスク要因となる可能性もある。

 「テロとの戦いは、国際的なルールと国家主権を尊重した上で行われるべきだ」。イラン外務省のアフハム報道官は25日、こう述べてトルコを牽(けん)制(せい)した。

 アサド政権を支えるイランには、トルコの対イスラム国“参戦”により、国際社会の潮流がアサド政権打倒に転じる事態を避けたいとの思惑がある。そうした中で反アサドの急先(せん)鋒(ぽう)であるトルコが、シリア北部に安全地帯を設けようと主張していることに、強い警戒感があるとみられる。

 トルコのメディアなどによると、同国政府が検討しているのはシリア北部アレッポ県内のトルコ国境沿いの東西約90キロ、幅40〜50キロを安全地帯とする案だ。一帯からイスラム国部隊を排除し、トルコが支援する反体制派の拠点とする考えとされる。同国のチャブシオール外相は26日の会見で、これが実現すれば「(シリアの)避難民を収容することができる」と述べた。

 しかし、国境の改変につながりかねないこうした案が、国際社会の理解を得られるかも不透明だ。

 また、シリアのアサド大統領は26日の演説で、「兵員不足で国内の支配地域を放棄せざるを得ない」状況に陥っていると認めたが、反体制派への譲歩はあり得ないと強調。主権を侵害する安全地帯構想を容認することは考えられない。

 トルコが仮に安全地帯の設置に成功しても、約900キロに及ぶシリアとの国境線すべてでイスラム国側の侵入を防ぐのは難しい。安全地帯やその周辺で戦闘が激化すれば、「トルコはシリアへの軍事的関与を強めざるを得なくなる危険性がある」(外交筋)との指摘も出ている。

995チバQ:2015/07/29(水) 22:54:46
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150729-00000048-jij_afp-int
タリバン最高指導者、死亡と報道 アフガン政府が調査
AFP=時事 7月29日(水)20時16分配信

タリバン最高指導者、死亡と報道 アフガン政府が調査
アフガニスタンの首都カブールの公園で、情報提供を求める掲示板に表示された旧支配勢力タリバンの最高指導者オマル師の写真(2009年3月4日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】(一部更新)アフガニスタンのサイード・ザファル・ハシェミ(Sayed Zafar Hashemi)大統領報道官は29日、同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)の最高指導者オマル師(Mullah Omar)が死亡したとの報道について、政府が調査を行っていることを明らかにした。


 メディア各社はこれに先立ち、匿名の政府筋や武装勢力筋の情報として、オマル師が2〜3年前に死亡していたと報じていた。タリバン側はオマル師の死亡を正式に認めていない。

 オマル師は、2001年の米軍主導のアフガニスタン進攻でタリバン政権が倒れて以降、公の場に姿を現していなく、過去にも重病説や死亡説が繰り返し流れていた。【翻訳編集】 AFPBB News

996チバQ:2015/07/29(水) 22:55:16
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150729-00000575-san-asia
タリバン指導者、オマル師死亡と報道 英BBC
産経新聞 7月29日(水)21時59分配信

 【ニューデリー=岩田智雄】英BBCは29日、アフガニスタン政府当局者と情報筋の話として、イスラム原理主義勢力タリバンの指導者オマル師が2〜3年前に死亡したと伝えた。パキスタン紙エクスプレス・トリビューン(電子版)も、タリバンの「元閣僚」の話として、オマル師が肺結核のため2年4カ月前に死亡し、パキスタン国境付近に埋葬されたと伝えた。アフガン政府は報道について、調査中としている。

 オマル師については、これまでも、死亡説が何度も流れている。タリバンは今月7日にアフガン政府との公式和平協議を開始した。協議の正当性を主張するオマル師名の声明が15日に発表されている。

 パキスタンの治安関係筋は29日、オマル師の死亡情報は臆測にすぎず和平を妨害する試みだと非難した。次回協議は、パキスタンで行われるとしている。

997チバQ:2015/07/30(木) 21:03:22
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150730-00000031-jij_afp-int
女性議員に「女は黙れ」、トルコ副首相が議会で叫び物議
AFP=時事 7月30日(木)15時52分配信

女性議員に「女は黙れ」、トルコ副首相が議会で叫び物議
トルコ・アンカラの議会で演説するビュレント・アルンチ副首相(2015年7月29日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】トルコ議会で29日、ビュレント・アルンチ(Bulent Arinc)副首相が自分の発言を遮ろうとした女性議員に対し「女らしく黙っていろ」と叫び、女性差別だとの論争を巻き起こしている。


 トルコ議会ではこの日、シリア国内のイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」とイラク北部にあるクルド人武装組織「クルド労働者党(Kurdistan Workers' Party、PKK)」拠点へのトルコ政府の軍事介入をめぐって緊急協議が開かれていた。

 アルンチ副首相は演説でイラクのPKK拠点を攻撃する決断を正当化。これに対し、クルド系政党の国民民主主義党(People's Democratic Party、HDP)の議員らが大声でやじを飛ばした。その中に、女性のヌルセル・アイドガン(Nursel Aydogan)議員もいたが、やじのため演説続行が難しくなり、いら立ちを募らせたアルンチ副首相は「黙れ! 女らしく黙っていろ」と叫んだ。

 この様子はテレビで生中継されており、たちまちインターネット上で論争を引き起こした。マイクロブログのツイッター(Twitter)上では、トルコ女性たちがハッシュタグ「#BirKadinOlarakSusmayacagiz(女として私たちは黙らない)」や「#KadinDusmaniArinc (アルンチは女の敵)」などを付けて怒りのコメントを投稿し、広く拡散された。

 アルンチ副首相の女性差別的な発言が問題となるのは、これが初めてではない。昨年には、副首相が女性は人前で大声で笑うべきではないと述べたことから、大笑いしている自分の動画や写真をネット上に投稿することがトルコ女性の間でブームとなった。【翻訳編集】 AFPBB News

998チバQ:2015/07/30(木) 22:04:15
http://www.sankei.com/world/news/150730/wor1507300006-n1.html
2015.7.30 01:24

タリバンのオマル師死亡、アフガン大統領府発表 治安悪化、和平停滞へ





 アフガニスタン大統領府は29日、反政府武装勢力タリバンの最高指導者オマル師が2013年4月に隣国パキスタンで死亡したことを確認したと発表した。トップを失ったタリバンの統率力が乱れるのは確実。アフガニスタンで勢力を拡大する過激派「イスラム国」へのメンバー流出に拍車がかかり、さらなる治安悪化が懸念される。ガニ政権とタリバンとの和平協議の停滞も必至だ。

 オマル師は1960年生まれで54歳か55歳。独自の解釈に基づくイスラム原理主義で96年からアフガンを実効支配したタリバンのカリスマ的指導者として君臨した。2001年の米中枢同時テロを首謀した国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者=11年5月に米軍が殺害=をかくまったとして米国が行方を追っていた。(共同)

999チバQ:2015/07/30(木) 22:11:17
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2015073000025
謎多き「隻眼の指導者」=宗教国家復活へテロ闘争-オマル師


 アフガニスタンの反政府勢力タリバンを率いたオマル師は「隻眼の指導者」として知られた。2001年のタリバン政権崩壊後はアフガン政府や駐留国際軍へのテロ攻撃を続けていたが、消息は不明のまま。実体は多くの謎に包まれていた。
 タリバン公表の「伝記」によると、南部カンダハル州で1960年、信仰心の厚いパシュトゥン系の貧しい農家に生まれた。宗教学者を目指していたが、79年の旧ソ連によるアフガン侵攻を機に対ソ「聖戦」に参加。愛用の対戦車ロケット砲「RPG7」で華々しい戦果を上げたものの、戦闘で右目を失った。
 92年に旧ソ連のかいらい政権が崩壊すると、武器を置き、イスラム神学校を設立した。しかし、腐敗した軍閥同士の争いに憤慨し、94年に教え子らと「神学生」を意味するタリバンを組織。宗教国家建設を目指して蜂起した。
 内戦で疲弊した民衆の支持とパキスタンの支援を受けてわずか2年で首都カブールを制圧し、新政権を樹立。しかし、女性の教育や社会進出の禁止など極端なイスラム化政策を取った上、中部バーミヤンの石仏像を破壊し、国際社会から批判を浴びた。
 01年9月の米同時テロ後、首謀者ウサマ・ビンラディン容疑者をかくまい続け、米英軍主導の攻撃によるタリバン政権崩壊を招いた。
 04年にパキスタンのジャーナリストの電話インタビューに応じた際には「ウサマは偉大なイスラム戦士で、かくまったことに後悔はない」と言い切った。さらに「米兵や米国に味方する者全員を豚同様に狩る」と敵意をむき出しにした。
 政権崩壊後は拠点を転々と変え、肉声も公開されなかった。潜伏先のパキスタンからテロを指揮し、米国は懸賞金1000万ドル(約12億円)を懸けて行方を追っていた。(2015/07/30-06:38)

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2015073000023
タリバン最高指導者死亡=2年前、パキスタンで-内部分裂で和平に影響も・アフガン


 【ニューデリー時事】アフガニスタン大統領府は29日、反政府勢力タリバンの最高指導者ムハマド・オマル師が2013年4月にパキスタンで死亡したと発表した。死因については言及していない。オマル師の死亡説は過去にも報じられたが、政府が公式に認めたのは初めて。タリバンは公式声明を出さず、沈黙を続けている。
 最高指導者の死亡が発表されたことで、タリバンの内部分裂が進むのは確実だ。一部はアフガンやパキスタンで勢力を拡大する中東の過激派組織「イスラム国」に流れ、治安悪化に拍車が掛かる恐れもある。
 大統領府は声明で「信頼できる情報に基づき、オマル師の死亡を確認した」と発表。「これを機に和平プロセスに参加するよう全武装勢力に呼び掛ける」と述べた。
 これに先立ち、アフガン国家安全保障局のセディキ報道官は時事通信の取材に「オマル師は13年4月、パキスタン南部カラチの病院で不審な死を遂げた」と語っていた。パキスタン紙などが報じたところによると、オマル師は結核で死亡し、アフガン南部ザブール州で埋葬された。
 一部情報ではタリバンは31日、パキスタンでアフガン政府代表団との2回目の和平協議を予定していた。7月上旬に行われた1回目の協議後には、交渉を正当化する内容のオマル師の署名入り声明を発表していた。
 アフガン情勢の専門家は「トップの死亡が明らかになったことで和平協議の正当性に疑義が生じ、強硬派が勢いづくのは間違いない」と指摘。「今後の方針をめぐって穏健派との対立が激化し、和平プロセスに影響を及ぼすだろう」と話している。(2015/07/30-07:26)

1000チバQ:2015/07/30(木) 22:12:02
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2015073000538
後継者争いでタリバン分裂も=最高指導者死亡、和平にも影響-アフガン



アフガニスタン反政府勢力タリバンの最高指導者ムハマド・オマル師とされる男=撮影日不明(EPA=時事)
 【ニューデリー時事】アフガニスタン政府が29日、反政府勢力タリバンの最高指導者オマル師の死亡を公式発表したことを受け、タリバン内部の後継者争いが激化するのは避けられない情勢だ。政府と和平協議を進めることの是非をめぐり、既に強硬派と穏健派の対立が始まっており、組織が分裂すれば、ようやく緒に就いた和平プロセスが頓挫する可能性がある。

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 パキスタン情報筋によると、タリバン指導部内では近年、消息不明だったオマル師に代わって序列2位のアフタル・マンスール師が実権を握っていた。マンスール師は政府との和平路線を推進し、今月上旬にはパキスタンで開かれた1回目の和平交渉に代表団を派遣。「オマル師の名を使って和平交渉の正当性を主張する声明を出していた」(同筋)とされる。
 一方、2007年までキューバの米軍グアンタナモ基地収容所に収監されていた序列3位のザキール師ら強硬派は、これに反発。パキスタン南部カラチの宗教学校を卒業したオマル師の長男ヤクーブ師(26)を後継者に擁立するとともに、各派閥に政府との和平プロセスに参加しないよう呼び掛けている。
 また、情報筋はオマル師が生前、アフガン内戦時代の戦友で、元ナンバー2だったバラダル師を後継者に指名していたと指摘。13年までパキスタンで拘束されていたバラダル師は、釈放後も組織復帰を果たせていないとの情報もあるが、同筋は「今後は依然影響力を持つとされるバラダル師の動向次第で、派閥のパワーバランスが変わるだろう」と指摘している。(2015/07/30-14:44)

1001チバQ:2015/07/30(木) 22:12:31
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2015073000934
タリバン、新最高指導者を選出=穏健派のマンスール師-アフガン


 【ニューデリー時事】アフガニスタンの反政府勢力タリバンは29日、複数の幹部で構成される指導者評議会を開催し、序列2位のアフタル・マンスール師を新たな最高指導者に選出した。タリバン幹部が30日、明らかにした。タリバンは前最高指導者オマル師の生死について公式見解を示していないが、後継者を選んだことで事実上死亡を認めた形となる。
 政府との和平に前向きとされる穏健派マンスール師がトップに就き、今後も和平協議が継続される見通しが強まった。しかし、カリスマ性を持ったオマル師を失ったことで指導部が求心力を失うのは避けられず、一部の強硬派が分裂する恐れもある。
 パキスタン情報筋によると、マンスール師は近年、消息不明だったオマル師に代わってタリバン指導部の実権を握っていた。政府との和平路線を推進し、今月上旬にパキスタンで開かれた1回目の和平交渉に代表団を派遣していた。(2015/07/30-21:00)

1002チバQ:2015/07/31(金) 23:16:55
http://mainichi.jp/select/news/20150731k0000m030174000c.html
マル師死亡:後継は穏健派ナンバー2 タリバン内部対立
毎日新聞 2015年07月31日 00時04分

 【ニューデリー金子淳】パキスタン紙などによると、アフガニスタンの旧支配勢力タリバンは29日夜、最高指導者ムハンマド・オマル師の後継者としてナンバー2の穏健派、マンスール師を選出した。アフガン政府は29日、オマル師が2013年4月にパキスタン南部カラチの病院で死亡したと発表していた。タリバンも30日の声明でオマル師が病死したことを認めた。

 タリバン内部では穏健派と強硬派の対立が激化していると言われ、分裂の可能性が高まっている。アフガン政府とタリバンは今月、和平に向けた公式協議を始めたが、タリバンの内部対立が深まれば和平協議がいっそう難航するとみられる。

 政府とタリバンは今月末に2回目の協議を行う見通しだったが、仲介役のパキスタンは30日、協議の延期を発表した。タリバンも「(協議について)いっさい承知していない」とする声明を出し、早くも協議の停滞を印象づけた。地元記者などによると、タリバンはマンスール師に次ぐ副指導者に武装勢力「ハッカーニ・ネットワーク」を率いる強硬派、シラジュディン・ハッカーニ指導者を選出したという。

 パキスタンの治安アナリストなどによると、マンスール師は、ナンバー3で強硬派のザキール師と対立していると伝えられている。マンスール師は和平協議に積極的とされるが、武装闘争の継続を主張するザキール師を中心に、オマル師の息子である20代のヤクーブ師を後継者に推す動きもあったという。治安アナリストは「後継者を巡る対立から、タリバンはオマル師の死を隠していたのだろう」と指摘した。

 今月上旬にあった政府とタリバンの公式協議では、交渉を継続することで一致した。タリバンは約1週間後、オマル師名義で交渉を後押しする声明を発表したが、実際はマンスール師が作成したとの指摘もある。こうした行為が強硬派の反発を招いていた模様だ。

 また、アフガンでは近年、過激派組織「イスラム国」(IS)が影響力を強めている。オマル師という精神的支柱を失った一部司令官がタリバンから離反してISに加わる恐れもあり、アフガン情勢はいっそう不安定さを増しそうだ。オマル師への忠誠を誓ってきた国際テロ組織アルカイダや隣国パキスタン最大の武装組織「パキスタン・タリバン運動」なども分裂の度合いを強める可能性がある。

 インドのシンクタンクORFのアフガン専門家、アーリヤマン・バトナガル氏は「タリバン内部でオマル師の名の下に和平を進めてきた穏健派は正統性を失ったことになる。政府や外国軍との戦闘を主張する強硬派が影響力を増すだろう」と分析している。

1003チバQ:2015/07/31(金) 23:17:23
http://mainichi.jp/select/news/20150731k0000m030197000c.html
オマル師死亡:IS強大化の懸念
毎日新聞 2015年07月31日 01時31分

 【ワシントン及川正也】米政府は29日、タリバン最高指導者のオマル師の死亡情報について「信用できると考えている」(シュルツ米大統領副報道官)と事実上追認しながらも正式な確認は避けた。オバマ政権は2016年末までのアフガニスタンからの米軍完全撤退に向け、アフガンのガニ政権とタリバンの和平協議を支援する方針を堅持しているが、今後の情勢を慎重に見極めるとみられる。

 01年の米同時多発テロ後、オマル師については、国際テロ組織アルカイダを率いたウサマ・ビンラディン容疑者をかくまい、米国の脅威となっているとして1000万ドルの懸賞金をかけ、同容疑者とともに最大の標的としてきた。

 オマル師という重しがなくなれば、過激派組織「イスラム国」(IS)が強大化するとの指摘もある。米ヘリテージ財団のリサ・カーティス上級研究員は「タリバン内での混乱が深まり、ISへの離反が加速するだろう」との見解を示した。

 アルカイダ指導者のザワヒリ容疑者はオマル師への忠誠を示している。タリバンだけでなく各地のアルカイダ系組織がISに傾斜する恐れもあり、IS対策に取り組むオバマ政権が一段と厳しい局面に陥る可能性もある。

1004チバQ:2015/07/31(金) 23:52:31
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2015073100208
ゲイパレードで6人刺傷=ユダヤ教超正統派の男逮捕-イスラエル



30日、エルサレム中心部で、ユダヤ教超正統派の男による襲撃を受け、悲しみにくれるゲイパレードの参加者ら(AFP=時事)
 【エルサレム時事】イスラエルのメディアによると、エルサレム中心部で30日、ユダヤ教超正統派の男が、同性愛者やその支持者によるゲイパレードに参加していた人々を刃物で次々と襲い、男女6人が負傷した。うち女性1人が重傷という。男は現場で逮捕された。
 男は2005年にも同様の事件を起こし、10年間の刑期を終えて最近出所したばかりだった。襲撃前には地元で「悪魔が忌まわしいパレードを行いたがっている」などと書いた紙を配っていた。
 ネタニヤフ首相は事件を受け、「ゲイのコミュニティーを含め、イスラエルに住む誰もが平和に生きる権利を持っており、われわれはその権利を守る」との声明を出した。(2015/07/31-09:40)

1005チバQ:2015/08/01(土) 11:53:43
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/150801/cpd1508010500004-n1.htm
米とトルコ、クルド人めぐる思惑相違 紛争長期化、悪化の恐れ
2015.8.1 05:00
ボルヴィック「1L for 10L」 9年間の苦労と実績[PR]
 トルコは米国の圧力により、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」との闘いの第一線に送り込まれることとなった。半面、米国は戦線の重要な同盟関係にあるクルド人組織を除外するリスクを生じさせる。

 シリアのクルド人組織は地上戦でイスラム国の戦闘員と闘う数少ないグループの一つであり、米国にとって頼りになる即戦力だ。一方、クルド人はトルコの敵であり、脅威でもある。クルド人には独立への野望があり、トルコ南東部で陰謀を企てる動きがあるからだ。

 米国とトルコが抱く思惑の違いは、今週結ばれたイスラム国を国境エリアから一掃するため、空爆への至近距離にあるトルコ内の空軍基地の米戦闘機の使用を許可する合意を弱体化させる恐れがある。また、シリアを荒廃させ、中東を不安定化させた内戦の終結への道のりがいかに遠いかを浮き彫りにする。シリアの内戦突入から4年以上経過するなか、米国とシリア近隣の主要同盟は依然として相反する目標を追求している。

 政治的リスク分析会社ベリスク・メープルクロフトの中東・北アフリカ分析担当責任者、アンソニー・スキナー氏は「これが要因となりシリア国内と国境周辺の紛争が長期化し、悪化させる恐れがある」とし、「シリアのクルド人組織を弱体化させるトルコによるいかなる動きもダーシュ(イスラム国)にうまく利用される恐れがある」と述べた。

 米国とトルコの優先事項の違いは今週明らかになった。米国は7月27日、トルコで新たに使用可能となった空軍基地を使って引き続きシリアのクルド人組織を支援する方針を示した。一方で数日前には、トルコのダウトオール首相はクルド人組織に対し、シリアでトルコと利害を一致させることができなければ攻撃を行うと警告した。(ブルームバーグ Jack Fairweather)

1006チバQ:2015/08/02(日) 22:00:18
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150731-OYT1T50078.html
リオ五輪警備、ロンドンの倍投入…殺人年5万件
2015年07月31日 15時48分
リオ五輪治安対策の中核となる「警備統括センター」。(30日、ブラジル・リオデジャネイロで)=関口寛人撮影
リオ五輪治安対策の中核となる「警備統括センター」。(30日、ブラジル・リオデジャネイロで)=関口寛人撮影

 【リオデジャネイロ=吉田健一】五輪開幕を約1年後に控えたブラジル・リオデジャネイロで30日、政府当局者らが五輪期間中の治安対策について記者会見し、軍や警察などの8万5000人以上を投入する方針を明らかにした。

 前回のロンドン五輪の警備要員は約4万人だった。

 年間5万件以上の殺人事件が発生するブラジルでは、リオ五輪でも治安確保が課題となっている。司法省当局者は会見で、会場周辺や主要観光地などで警備を強化するほか、カメラ搭載の気球も使い、24時間体制で警戒する計画を明らかにした。

 テロに関しては、情報当局者が「ブラジル自体は標的ではないが、五輪は狙われうる」と話し、各国情報機関との連携を密にして対策を講じる考えを示した。

1007チバQ:2015/08/02(日) 22:07:11
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150802-00000056-mai-m_est
<イラン>ロウハニ大統領が就任2年 「対話外交」の結果は
毎日新聞 8月2日(日)21時13分配信

 【テヘラン田中龍士】イランのロウハニ大統領(66)が3日、就任2年を迎える。保守穏健派のイスラム法学者であるロウハニ師は就任直後から「対話外交」を実践し、長年の懸案だった核問題交渉を最終合意に導いた。合意を受け、経済低迷を招いた欧米などの制裁は来年1月にも解除される可能性がある。制裁解除が実現すれば、2月末の国会議員選挙で支持勢力を拡大して政権基盤を固められそうだ。

 「ロウハニ政権になって外国人観光客が増え、景気がいい」。テヘラン最大のバザール(市場)でペルシャじゅうたんを売るメヒディ・レザガデリさんは高価なじゅうたんを次々に広げ、笑顔を見せた。制裁の影響で輸出業者は苦境に陥っているが、この店では1枚60万円相当の玄関マットより少し大きいシルク製じゅうたんが外国人を中心によく売れるという。バザールで子供用衣料を売るメヒディ・ゴッシさんも「現政権でインフレが改善された」とロウハニ師を評価した。

 国内では「核交渉の進展が市民に安心感を与えた。経済と社会の混乱が収まったことで、観光客も増えた」(経済アナリスト)との評価が浸透している。大統領に就任した2013年8月に前年同月比約43%だった物価上昇率は、今年6月には約16%になった。昨年の経済成長率は3.0%だった。

 一方、米国を拠点とする調査会社「iPOS」の電話調査によると、5月中旬の支持率は48%。2年前の大統領選得票率(50.7%)と大きく変わっておらず、支持は広がっていない。

 一因として、現政権に批判的な強硬派の存在がある。昨年8月には、大学運営を巡る癒着や不正の一掃に着手した科学技術相が保守強硬派議員の圧力で罷免された。また今年5月以降、男女が一緒に演奏したり、米国人が関係したりするコンサートが強硬派によって中止に追いやられるケースが相次いだ。

 「汚職撲滅」や「自由な社会の実現」を掲げるロウハニ師に対し、強硬派が抵抗している格好だ。結果として社会的自由が広まらない現状への不満がロウハニ師の支持基盤である改革派の間に出ていることも、支持の伸び悩みに影響しているとみられる。

 しかし、欧米など6カ国との核交渉が最終合意に達したことで支持拡大の機会が生まれた。制裁解除に成功すれば、来年2月26日に予定される国会議員選挙でロウハニ師を支持する勢力の躍進を期待できるからだ。ただ、制裁解除には、イラン側の核開発制限の履行や欧米側の議会承認が必要で、不安定要素も残る。

1008チバQ:2015/08/03(月) 21:42:16
http://www.sankei.com/world/news/150803/wor1508030025-n1.html
2015.8.3 21:17

トルコのクルド空爆 総選挙で政権盤石化狙う?

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27日、トルコ南東部のインジルリク空軍基地で、駐機しているトルコ空軍の輸送機(ロイター)
 【カイロ=大内清】6月の総選挙後、組閣へ向けた連立交渉が難航しているトルコで、早期に次期総選挙が行われるとの観測が強まっている。トルコのメディアによると、エルドアン大統領は先週、記者団に総選挙の前倒しについて言及。エルドアン政権が進める、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」やクルド人の武装組織「クルド労働者党(PKK)」への空爆作戦も、総選挙をにらんだ布石との見方が強い。

 「連立政権が国益になると考えるのは無駄だ」。エルドアン氏は7月末、連立交渉でこのまま不調が続くようなら、安定政権樹立に向け、早期に総選挙を行うべきだとの考えを示した。

 トルコでは6月の総選挙で少数民族クルド人系の左派、人民民主党(HDP)が躍進し、エルドアン氏を支えるイスラム系与党、公正発展党(AKP)が第1党の座は守ったものの、過半数割れに追い込まれた。エルドアン氏はAKPのダウトオール首相に組閣を命じたが、連立交渉は難航している。

 そんな中、トルコ南部で7月下旬、イスラム国によるとみられるクルド人勢力を狙った自爆テロが発生。トルコ政府はこれを機にイスラム国を空爆するとともに、シリアのクルド民兵組織、人民防衛部隊(YPG)と密接な関係にあるPKKへの空爆を開始した。

 YPGは米国主導の対イスラム国有志連合による支援を受けているが、エルドアン氏とすれば、トルコからの分離独立を目指すPKKがYPGを通じ、シリア国境地帯に影響力を持つことへの強い警戒がある。

 一方、PKKは、クルド人が多い南東部ディヤルバクルなどで当局に対するテロを激化させている。2日未明には東部アール県の治安部隊の駐屯地で部隊の2人が死亡、30人以上が負傷する自爆テロがあり、県当局はPKKの犯行だと非難した。

 こうした情勢の変化は、トルコでの投票行動にも影響する可能性が高い。PKKはHDPとも極めて近い関係にあり、PKKによるテロ戦術はHDPの支持低下につながるとみられるためだ。早期に総選挙が実施されれば、HDPが議席獲得要件の得票率10%を達成できず、AKPが再び過半数を制するとの見方もある。

 また、HDPと並ぶ議席を持つ極右の民族主義者行動党(MHP)は、クルド人を強く敵視しており、政府の対PKK強硬姿勢に近い立場にある。トルコ紙ヒュリエト・デーリー・ニューズ(電子版)は今月1日、MHPが閣外協力などの形でAKPによる少数与党政権をひとまず支持し、来春、満を持して前倒し総選挙を行うシナリオもあり得ると伝えた。

1009チバQ:2015/08/03(月) 21:49:29
http://www.sankei.com/world/news/150802/wor1508020036-n1.html
2015.8.2 21:56

タリバン内に亀裂 最高指導者死亡 アフガン和平協議、頓挫も 「イスラム国」への流出懸念

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 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンが、最高指導者だったオマル師の死亡で組織が分裂しかねない事態に陥っている。後任の指導者に選出されたマンスール師に対し、オマル師の息子を中心とする勢力が反発しているためで、内紛が激化すればパキスタン軍の仲介で進められてきたアフガン政府との和平協議も頓挫の恐れがある。

 タリバンは7月末、マンスール師がタリバンの最高指導者となり、副指導者に強硬派ハッカニ・ネットワーク指導者のハッカニ師ら2人が選出されたと発表した。

 パキスタン紙エクスプレス・トリビューンによると、タリバンの一部幹部は、選出に当たる評議会の会議への出席を拒否した。オマル師の息子ヤクーブ師を支持するグループは、別の評議会を結成し、マンスール師に辞任を求め、拒否すれば別の最高指導者を選出するかもしれないとしている。オマル師の家族は、「指導者が団結を示すことができなければ、マンスール師を含め誰も支持できない」との声明を発表した。

 これに対し、マンスール師は今月1日、約30分間にわたる肉声の声明を発表し、「団結すれば敵を打ち負かせる」「不満がある友人がいれば対応する。できることは何でもやる」などと訴え、組織の結束維持に躍起となっている。

 マンスール師は、タリバンを育てたパキスタン軍統合情報部(ISI)と密接な関係にあるとされ、2年以上前にオマル師が死亡した後、タリバンを主導してきた。比較的穏健派と目され、7月にはオマル師の名前を使いアフガン政府との公式和平協議への支持を呼びかけている。

 アフガンではまた、中東の一部を支配するイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が勢力拡大を図り、タリバン構成員の一部がイスラム国に合流している。タリバン内には、2年以上もオマル師の死が伏せられ、偽の声明が出されたことに不満を抱く者がいるのは確実。イスラム国に影響を与えるワッハーブ主義は、アフガンではほとんど支持されないものの、今後、イスラム国への流出が増える可能性がある。

 一方、米紙ニューヨーク・タイムズは、タリバンの副指導者に対米テロを繰り返すハッカニ派幹部が選出されたことで、ハッカニ派とタリバン主流派を区別して和平推進をめざした従来の米政策がジレンマに陥るとの見通しを伝えた。

1010チバQ:2015/08/03(月) 22:13:39
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150803-00000001-asahi-int
タリバーン、後継めぐり権力闘争 最高指導者の死亡発覚
朝日新聞デジタル 8月3日(月)0時5分配信

タリバーン、後継めぐり権力闘争 最高指導者の死亡発覚
タリバーンをめぐる勢力図
 アフガニスタンで13年間、ゲリラ戦を続けてきた反政府勢力タリバーンが揺れている。最高指導者オマール幹部の死亡が発覚し、後継をめぐる権力闘争が表面化。アフガン政府との和平協議の進展は、隣国パキスタンがどこまでタリバーンに対する圧力を強めるかにかかっている。

 タリバーンは1日、前日にオマール幹部の後継に選ばれたアクタル・マンスール元航空相が幹部らに向けて行った演説の録音を公表した。「組織の分裂は敵を喜ばせるだけだ。イスラム法支配のため、ジハード(聖戦)を続けよう」と団結を訴えていた。

 マンスール幹部の就任について、カリスマ的指導者だったオマール幹部の長男を推す勢力が反発し、選出をやり直すよう強く求めている。前線で戦う地方司令官の間では、7月7日に始まったアフガン政府との和平協議を容認したマンスール幹部への失望も広がっている。

 タリバーンを取り巻く情勢が一変するきっかけとなったのは昨年12月、パキスタンの北西部ペシャワルの学校を、パキスタンの過激派でタリバーンと盟友関係にある「パキスタン・タリバーン運動(TTP)」が襲い、生徒ら150人近くを殺害したテロだった。

 2001年にアフガンでタリバーン政権が崩壊した後、タリバーンが一定の勢力を温存できたのは、パキスタンが後ろ盾となって幹部らの潜伏を容認してきたからだ。一方、国境地帯でタリバーンと共存するTTPはパキスタンでテロを繰り返した。

 ペシャワルの学校でのテロの翌日、パキスタンのシャリフ首相は「良いタリバーンも悪いタリバーンもない。テロリストは壊滅させる」と宣言。軍部トップのラヒル・シャリフ陸軍参謀長は急きょ、アフガン入りし、ガニ大統領と対テロ協力で合意した。

1011チバQ:2015/08/06(木) 19:06:44
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150806-00000030-asahi-spo
パラリンピック、略称ないのが悩み 「超五輪」はどう?
朝日新聞デジタル 8月6日(木)14時39分配信

パラリンピック、略称ないのが悩み 「超五輪」はどう?
ソチ・パラリンピック開幕直前、国際パラリンピック委員会のシンボルマークの前で記念撮影するボランティアら=ロシア・ソチ、遠藤啓生撮影
 オリンピックには「五輪」という便利な略称がある。けれど、もっと長い「パラリンピック」にはそれがない。2020年東京大会に携わる当事者たちも気の利いた略語がないか、頭を悩ませている。何か妙案はないものか。

 「選手の間でも長いという話になりますよ。五輪との併記ではたまにパラリンピックが省略されちゃう」。女子走り幅跳びでパラリンピック3大会に出場し、東京大会招致ではスピーチが話題になった佐藤真海さん(33)は語る。「公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会事務総長」の肩書を持つ武藤敏郎さん(72)は、「役職を短縮してもいいか」と、取材でよく尋ねられるという。

 政府は13年秋、五輪・パラリンピック担当相を支えるため、平田竹男内閣官房参与(55)を室長とするチームを設置。平田氏自ら、略称を「内閣オリパラ室」と発表した。「オリパラ」は最近、話し言葉として定着しつつあり、国会の論戦でも使われる。だが表記としては、浸透したとは言い難い。パラリンピックの語源「パラプレジア(下半身まひ)」を「パラ」と縮めるのは、「少し乱暴」と抵抗感を示す障害者もいる。

 そもそも「パラリンピック」という言葉はいつ、どうやって生まれたのか。

 日本パラリンピック委員会(JPC)の山脇康委員長は、「64年東京大会で、日本の発案から、初めてその名称が使われた」。

 誰が言い出したのかは不明だが、当時は出場者が車いす選手だけだったことから、「パラプレジア」と「オリンピック」を組み合わせた造語が出発点だった。大会はその後、視覚障害や脳性まひの選手も出場するようになり、「パラレル(もう一つの)」+「オリンピック」という新解釈も生まれた。85年には「パラリンピック」と名乗ることが、国際オリンピック委員会(IOC)で承認された。

 国立国語研究所の客員教授で、明治大教授の田中牧郎さん(日本語学)は「いい略語は人々の間に浸透していく」と話す。「それにしても、『五輪』は見事です」

 「五輪」を最初に考えたのは、元読売新聞記者の故・川本信正さんだ。40年夏季大会の東京招致を巡る取材をしていた36年、オリンピックを略せないかと、見出しをつける担当者から相談され、五大陸を表すマークと、宮本武蔵が著した「五輪書」から、ひらめいたという。

 朝日新聞五輪取材班も考えてみた。パラリンピックのシンボルが、「心技体」を表す三つのアイコンからなることから、「巴輪(ぱりん)」。アイコンが弓の形に似ていることから、「三弓(みきゅう)」。うーん……。

 では、表現のプロは、どう考えるのか。カンヌ国際広告祭で複数回受賞している松尾卓哉・クリエーティブディレクター(44)は、「パラノーベル賞やパラカンヌ広告祭はないのに、なぜスポーツは分けるのか。健常者も障害者も、同じ社会で生きている。両方『五輪』が理想だが、しいて言うなら『超五輪』と呼びたい」。ある大手広告会社のコピーライターは、「五輪から派生しているんだから、『派(パ)五輪』はどうか」。さて、みなさんは?(増田創至、原田亜紀夫)

1012チバQ:2015/08/09(日) 22:41:58
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150809-00000047-jij-m_est
副大統領職、廃止の意向=イラク首相―マリキ氏反発も
時事通信 8月9日(日)17時32分配信

 【カイロ時事】イラクのアバディ首相は9日、副大統領職の廃止など大幅な行政機構改革に乗り出す方針を表明した。
 非効率な行政システムや腐敗に対する批判が国民の間で高まっていることを受けた措置。
 副大統領はマリキ前首相らが務めている。マリキ氏は昨年、過激派組織「イスラム国」の伸長を招いたことなどを理由に退陣に追い込まれたが、国内融和をアピールしたいアバディ首相の意向を受けて副大統領に就任した経緯があり、反発を強めそうだ。

1013とはずがたり:2015/08/11(火) 23:31:57
中東研究者105人が安保法案に反対「私たちも憲法学者に続く」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/162626
2015年8月11日

 ついに中東研究者らも安保法案に「NO」を突きつけた。長沢栄治東大教授(エジプト社会経済史)ら10人が10日、都内で会見。105人が連名で、「米国主導の中東地域での戦争に追随する政策は誤りだ」との声明を発表した。

 呼びかけ人で千葉大教授の栗田禎子氏はこう話した。

「安保法案に関して、憲法学者がまず『違憲』の判断を下しました。しかし、安倍政権は彼らの声を無視している。日米双方の安全保障にとって中東情勢が重要なカギを握っています。そのため、憲法学者に続き、私たち中東研究者が声を上げるべきと感じました」

 安倍首相は「輸入する原油の約8割がホルムズ海峡を通っている」と繰り返し、同海峡での機雷の除去を集団的自衛権の根拠にしている。今でこそ「特定の国が機雷を敷設することを想定していない」と話しているが、衆院段階ではイランを名指ししていた。

 ところが、先月中旬には米国主導でイランの核開発問題が決着。同23日には駐日イラン大使も、機雷敷設について「根拠のないこと」と否定した。既に根拠が薄らいでいる“ホルムズ海峡論”を「現代イスラム研究センター」理事長の宮田律氏は会見で、こう批判した。

「いまだにホルムズ海峡うんぬんの議論を行うのは、イランに対する外交的儀礼を失していると言わざるを得ません。イラン核合意は、フランスやドイツなども支援している。安倍政権は国際的な“空気”を全く読めていません」

 会見終了後、宮田律氏は改めて日刊ゲンダイ本紙にこう語った。

「安保法案を通してしまうと、中東の過激派組織まで刺激する可能性がある。中東社会は日本の平和主義を信頼しています。それをかなぐり捨て、米国に追随すれば、いずれ日本も泥沼の対テロ戦争にハマっていくことになるのではないか」

 呼びかけ人には、駐イラク大使や駐リビア大使などを経験した元外交官も名を連ねた。安倍政権の「中東政策」に警鐘が乱打されている。

1014チバQ:2015/08/12(水) 18:32:08
http://mainichi.jp/select/news/20150812k0000m030097000c.html
イラク議会:副大統領廃止の行革案承認 首相の指導力が鍵
毎日新聞 2015年08月11日 21時31分(最終更新 08月11日 23時44分)
 【カイロ秋山信一】イラク連邦議会は11日、副大統領と副首相のポスト廃止や汚職対策の強化を含むアバディ内閣の行財政改革案を承認した。汚職や停電の頻発に抗議するデモが各地で拡大したのを受け、アバディ首相が改革に乗り出した格好だが、同時に副大統領ら政敵の影響力低下を狙っているとの見方もある。改革が円滑に進むかは不透明で、首相が指導力を発揮できなければ政権基盤が揺らぎ、過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討にも悪影響が出る恐れがある。

 イラク国営メディアによると、内閣が提出した行財政改革案は▽副大統領(3人)と副首相(3人)のポスト廃止▽汚職捜査の強化▽省庁の顧問・警備員の大幅削減▽宗派・民族に基づく政府ポスト配分の廃止−−などだ。

 副大統領や副首相のポストは、宗派・民族の垣根を越えた挙国一致体制を作るため、昨年9月の組閣時に各党派の有力政治家に配分された経緯がある。アバディ首相には、ポスト廃止で政治家が身を切る姿勢を国民にアピールすると同時に、有力政治家を政府から遠ざけることで、自身の権力基盤を強化する狙いがあるとみられる。

 アバディ首相が行財政改革を打ち出した背景には、国民の不満の高まりがある。汚職のまん延やISによるテロの頻発に加え、最近は最高気温50度を超える猛暑の中で停電が頻発。行政の停滞に抗議するデモが各地に広がった。

 国民に影響力が強いイスラム教シーア派の指導者シスタニ師が今月7日、「徹底的な汚職対策が必要だ」と改革を要求したのを受け、アバディ首相は9日に改革案を発表した。

 ただ首相主導の改革には、同じシーア派からも反発が出ている。アラウィ副大統領(シーア派、元首相)は「首相の改革案は憲法違反だ」と批判。政界で強い影響力を維持するマリキ副大統領(前首相)も改革に賛同する一方で「(改革を求める)デモには政治的意図が働いている恐れがある」とけん制した。

 また少数派のスンニ派(約2割)やクルド人(約2割)には、汚職が疑われる県知事や県議会議員の解任権が付与されるなどアバディ首相の権限が拡充されたことへの警戒感がある。宗派・民族に基づく政府ポストの割り当てがなくなれば、シーア派に権力が集中するとの懸念も出ている。

 改革の成否にはアバディ内閣の行方もかかっている。組閣から間もなく1年だが、最大の課題であるIS支配地域の奪還は思うように進まず、10日にも中部ディヤラ県で58人が死亡する爆弾テロ事件が発生した。

 クルド自治政府が「中央政府からの予算配分が十分ではない」として独自の石油輸出を再開するなど、クルドとの関係もこじれている。行財政改革を迅速に進められなければ、首相の退任を求める声が強まる可能性もある。

 イラク紙「ターキ」のアフマド・フェリ編集長は「政府は過去にも汚職対策を約束してきたが、問題が解決したためしがない。世論の後押しがあるうちに改革を実行しなければ、失望はアバディ首相に向く」と指摘する。

1015とはずがたり:2015/08/14(金) 12:50:12
「イスラム国」、化学兵器使用か=猛毒マスタードガスをイラクで―米紙報道
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/181/d8295824f8107da51cd6e98300f2ca65.html
(時事通信) 08:04

 【ニューヨーク時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は13日、米高官の話として、イスラム過激派組織「イスラム国」が今週、イラクのクルド人部隊に対する攻撃で猛毒の化学兵器マスタードガスを使用したとみられると報じた。

 米高官は同紙に、マスタードガスが使われた「信頼できる情報」があると述べた。イスラム国はマスタードガスをシリアとイラクの両国で入手したことが考えられるという。

 シリアはマスタードガスやサリンなどの化学兵器を保有していたが、アサド政権は2013年、化学兵器の廃棄を義務付けた国連安保理決議に従い、保有するすべてのマスタードガスを廃棄したと主張。しかし米情報当局は、同政権が一部を隠したとみているという。

1016とはずがたり:2015/08/14(金) 12:50:49

シリア情報相、パルミラ奪還を示唆 IS支配下の都市
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/372/60b9a6377ed681dfcd1370032084a7b0.html
(朝日新聞) 07:07

 シリアのオムラン・ゾウビ情報相は12日、首都ダマスカス市内で朝日新聞の単独会見に応じた。過激派組織「イスラム国」(IS)の支配下に置かれた、世界遺産の古代都市遺跡がある中部パルミラについて「政権軍は主に西側から周りを囲んでおり、解放する準備がある」と述べ、奪還作戦に踏み切る考えを示唆した。ISは歴史的な像を破壊したり、遺物を略奪したりしたとし、「作戦は遺跡に被害が出ないように考慮する必要がある」とも述べた。

 米軍が主導する有志連合は昨年9月、イラクで続けていた対IS空爆をシリアにも拡大したが、ISの勢力は衰えず、5月にパルミラを制圧した。

 在英NGOシリア人権監視団は5月、ISがシリア国土の50%を支配下に置いたと発表したが、ゾウビ情報相は「(支配地域の)ほとんどは砂漠のうえ、ゲリラとの戦いのため、全体状況は面積でははかれない」と強調。パルミラ奪還について「軍事的な防衛態勢のない小さな街への侵入はISでなくてもできる。我々は数日で奪還できる」との認識を示した。

1017チバQ:2015/08/14(金) 17:01:47
http://www.sankei.com/world/news/150814/wor1508140006-n1.html
2015.8.14 00:22更新

トルコ、連立協議失敗で再選挙「可能性大」 首相が記者会見で明らかに
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CHPの代表(右)と握手を交わすトルコのダウトオール首相=13日、アンカラ(AP)
 トルコのダウトオール首相は13日記者会見し、6月の総選挙で単独過半数に届かなかった公正発展党(AKP)と、最大野党で中道左派の共和人民党(CHP)との連立協議が失敗したことを明らかにし「国民の意思を問う可能性が強くなった」として、再選挙実施の公算が大きいとの認識を表明した。

 組閣期限は23日に迫っている。首相は引き続き連立を模索する構えで、今後は極右の民族主義者行動党(MHP)と協議するとみられている。(共同)

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1018チバQ:2015/08/14(金) 17:03:18
http://www.asahi.com/articles/ASH8G2RR9H8GUHBI00C.html
トルコ、再選挙の可能性高まる 連立交渉決裂
イスタンブール=春日芳晃
2015年8月14日10時10分
 トルコの少数与党、公正発展党(AKP)と野党第1党の共和人民党(CHP)の連立政権樹立交渉が決裂し、AKP党首のダウトオール首相は13日夕、「再び国民に信を問うことが、唯一の可能性になった。早期に総選挙を実施する可能性は極めて高い」と明言した。再選挙は11月実施の可能性が高いとみられる。

 イスラムの伝統を重視するAKPは、直近の6月の総選挙で、2002年の政権発足以来初の過半数割れ。野党3党で連立交渉に唯一前向きな姿勢を示した世俗派のCHPと協議を続けてきた。

 ダウトオール首相は交渉決裂後の会見で「政治方針が異なる政党が連立を協議したことは歴史的なこと」としながらも、「外交、教育などで深い相違があった。CHPと連立政権を立ち上げる基盤はないことがわかった」と説明した。

1019チバQ:2015/08/16(日) 20:58:52
http://www.sankei.com/world/news/150815/wor1508150060-n1.html
2015.8.15 22:53

イエメン・ハディ暫定政権、5つ目の州奪還





 イエメンのハディ暫定政権派は15日、中部シャブワ州をイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」から奪還した。ハディ派は7月に南部アデンを奪還後、周辺の州に進撃を続け、今回で5つ目の州奪還となった。フランス公共ラジオが治安当局者の話として報じた。

 当局者によると、フーシ派がシャブワ州の州都をハディ派に明け渡し、撤退した。ハディ派はサウジアラビア主導の空爆支援を受けるほか、最近はアラブ首長国連邦(UAE)などから武器供与や軍事顧問団の支援を受け、攻勢に転じている。

 ハディ派は7月17日にアデン解放を宣言して以来、南部アデン州、ラヘジ州、アビヤン州などを相次いで奪還した。(共同)

1020チバQ:2015/08/17(月) 22:35:27
http://mainichi.jp/select/news/20150818k0000m030049000c.html
イラク:マリキ前首相訴追の可能性も 対IS敗北で報告書
毎日新聞 2015年08月17日 19時30分

 ◇連邦議会調査委 第2の都市モスル制圧で
 【カイロ秋山信一】イラク連邦議会の調査委員会は16日、昨年6月に過激派組織「イスラム国」(IS)の前身組織に第2の都市モスルを制圧されたことに関して、マリキ前首相を含めた当時の政府・軍高官35人に責任があるとする調査報告書をまとめた。マリキ氏が刑事訴追される可能性も出てきた。アバディ首相は今年5月のラマディ陥落についても、当時の軍司令官らの訴追を命令、治安組織の引き締めを図っている。

 モスルでは軍や警察が大規模な抵抗をせずに逃走し、ISの侵攻を容易に許した。連邦議会は昨年12月、議員26人による調査委員会を設立し、モスル陥落に関する調査を進めてきた。ロイター通信などによると、報告書は「軍幹部に腐敗した人材を登用した」ことが原因として、マリキ前首相の任命責任を指摘。他にも、当時の軍・警察幹部や地方政府幹部ら35人が訴追対象になる可能性がある。報告書は検察当局に送付され、刑事訴追が検討される。

 また5月にISに制圧されたラマディ攻防戦に関しても、アバディ首相は16日、徹底命令を受けずに敵前逃亡した軍幹部らを訴追する意向を示した。ラマディではモスル同様、一部部隊が無抵抗で逃亡し、カーター米国防長官から「イラク軍が戦意を見せなかった」と批判されていた。イラクメディアは「マリキ氏がアバディ首相を揺さぶるため、影響下にある部隊を撤退させた」との疑惑を提起していた。

 アバディ首相には、モスルやラマディの責任を追及することで、軍内部のマリキ氏支持派の影響力を低下させ、治安権力を掌握する狙いもあるとみられる。ただ責任追及が進めば、マリキ氏支持派との政争が激化する恐れもある。

 一方、アバディ首相は16日、省庁再編によって33の閣僚ポストを22に削減する方針も表明。改革要求デモを受けて今月上旬に打ち出した行財政改革について、迅速に実行する姿勢をアピールした。

1021チバQ:2015/08/17(月) 23:03:31
http://www.afpbb.com/articles/-/3057455
イラク首相、閣僚職3分の1を廃止 政府改革で初の措置
2015年08月17日 07:55 発信地:バグダッド/イラク
【8月17日 AFP】イラクのハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相は16日、33つある閣僚職のうち11の廃止を発表した。腐敗一掃や政府縮小改編に向けた改革のための初の具体的措置となる。

 アバディ首相は1週間前、腐敗や公共サービスの不備への国民の抗議が数週間にわたり続いたことを受け、改革案を発表。議会はその2日後、同首相の改革案と追加措置を承認したが、発表と実践の内容には大きな差が残っている。

 首相府の16日の発表によると、改革案を行動に移す初の措置として、アバディ首相は3つの副首相職、人権省など3省、無任所相1職を廃止。さらに4省を他の省と合併させた。廃止された3省が別の形で存続するのか、完全に廃止されるのかは定かではない。

 この発表は、西部ラマディ(Ramadi)や北部モスル(Mosul)をイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」に制圧された軍の失態の責任をめぐり、議会と同首相がヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)前首相(現副大統領)などの高官を追及する準備を進める中で行われた。16日には、2014年6月のモスル陥落の責任が当時首相だったマリキ氏などにあるとする調査結果が連邦議会の委員会によってまとめられたことを、議員らが明らかにしていた。(c)AFP/W.G. Dunlop

1022とはずがたり:2015/08/18(火) 09:42:41

<イラク>マリキ前首相訴追の可能性も 対IS敗北で報告書
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150818k0000m030049000c.html
08月17日 19:30毎日新聞

 ◇連邦議会調査委 第2の都市モスル制圧で

 【カイロ秋山信一】イラク連邦議会の調査委員会は16日、昨年6月に過激派組織「イスラム国」(IS)の前身組織に第2の都市モスルを制圧されたことに関して、マリキ前首相を含めた当時の政府・軍高官35人に責任があるとする調査報告書をまとめた。マリキ氏が刑事訴追される可能性も出てきた。アバディ首相は今年5月のラマディ陥落についても、当時の軍司令官らの訴追を命令、治安組織の引き締めを図っている。

 モスルでは軍や警察が大規模な抵抗をせずに逃走し、ISの侵攻を容易に許した。連邦議会は昨年12月、議員26人による調査委員会を設立し、モスル陥落に関する調査を進めてきた。ロイター通信などによると、報告書は「軍幹部に腐敗した人材を登用した」ことが原因として、マリキ前首相の任命責任を指摘。他にも、当時の軍・警察幹部や地方政府幹部ら35人が訴追対象になる可能性がある。報告書は検察当局に送付され、刑事訴追が検討される。

 また5月にISに制圧されたラマディ攻防戦に関しても、アバディ首相は16日、徹底命令を受けずに敵前逃亡した軍幹部らを訴追する意向を示した。ラマディではモスル同様、一部部隊が無抵抗で逃亡し、カーター米国防長官から「イラク軍が戦意を見せなかった」と批判されていた。イラクメディアは「マリキ氏がアバディ首相を揺さぶるため、影響下にある部隊を撤退させた」との疑惑を提起していた。

 アバディ首相には、モスルやラマディの責任を追及することで、軍内部のマリキ氏支持派の影響力を低下させ、治安権力を掌握する狙いもあるとみられる。ただ責任追及が進めば、マリキ氏支持派との政争が激化する恐れもある。

 一方、アバディ首相は16日、省庁再編によって33の閣僚ポストを22に削減する方針も表明。改革要求デモを受けて今月上旬に打ち出した行財政改革について、迅速に実行する姿勢をアピールした。

1023とはずがたり:2015/08/18(火) 14:10:45
日本人ジャーナリストら4人が不明 シリアで誘拐か、と米有力紙
http://news.goo.ne.jp/article/wedge/business/wedge_5193.html
07月24日 12:00Wedge

 日本人ジャーナリスト「ジュンペイ・ヤスダ」とスペイン人のジャーナリスト3人がシリアのアレッポ周辺で行方不明になり、過激派組織に誘拐されたのではないかとの懸念が高まっている。米ニューヨーク・タイムズ紙が22日報じた。

誘拐ビジネスの組織が乱立
 同紙がスペイン報道協会などの情報として伝えたところなどによると、3人はフランスのAFPなどと契約していたフリー・ジャーナリストや、テレビ局などと契約していたカメラマンらだ。

 地元のシリア人らによると、誘拐事件が起きたのは1週間ほど前。ジャーナリストらが乗っていたミニバンが戦闘服姿の銃を持った男らに止められた。アレッポは政府軍と反政府勢力の最大の激戦地で、政府軍が悪名高い“樽爆弾”を投下し、市民らに大きな被害が出ているところだ。

 同紙が指摘する「ジュンペイ・ヤスダ」という人物は確認されていない。しかし、フリー・ジャーナリストの安田純平氏がシリアで行方不明になっているとの情報がネットなどで流れ、政府の会見などの場でも質問が出るなど注目が集まっている。安田純平氏には2004年にイラクで武装勢力に拘束され、後に解放された経歴がある。

 シリアでは1月の日本人人質事件でも明らかなように、過激派組織「イスラム国」(IS)が外国人ジャーナリストらを人質に取って身代金を要求する事件が続発している。特にシリアで乱立する大小の武装組織が外国人を誘拐し、その外国人をISに高値で売却するビジネスも盛んに行われている。

 しかし4人が活動していたとされるアレッポ市内にはISがまだ入っておらず、国際テロ組織アルカイダの分派「ヌスラ戦線」などを含む反政府勢力が市の半分を支配、もう半分をアサド政権軍が支配している。ISはアレッポに向けて一時進撃を開始したが、現在はこう着状態にあるようだ。

 同紙によると、アレッポの反政府活動家の1人は、日本人とスペイン人ジャーナリストら4人はアレッポにいたが、構成員に外国人戦闘員が多い「リワ・ムジャヒディーン・ワルアンサル」(移民と支援者旅団)という組織によって拘束された、と述べた。しかし、別のシリア人活動家は、「ヤスダ」はイドリブ県のヌスラ戦線に拘束され、後にキリスト教徒の村ヤコウビイェで目撃された、としており、情報が錯そうしている。

 日本政府は先の後藤健二さんら2邦人の人質殺害事件では、その対応に批判が集まったことなどもあり、ヨルダンやトルコなどシリア周辺諸国の大使館などを中心に情報収集に全力を挙げ、対応を急いでいる。

不気味なISの新戦術
 こうした中で、ISの攻勢が各地で激化してきたのも懸念の的だ。特にISがイラクとシリアの戦闘で化学兵器を使用した疑いが濃厚となり、米国などはこのISの“新兵器”の登場に苦慮している。

 ISが化学兵器を使用したと見られるのは、イラク北部のモスル・ダム近くのクルド人陣地への攻撃(6月21日から22日)とシリア北部のクルド人武装勢力への2回の攻撃(同28日)。イラク北部の攻撃では、化学兵器が爆発せず、塩素ガスの臭気を発する液体の詰まった弾頭が回収された。

 シリアの攻撃では、砲弾が爆発した後、黄色いガスが発生し、十数人が吐き気などを訴えた。この砲弾の残がいから塩素系の化学兵器だったことが明らかになっている。ISが化学兵器を使用したのは初めてで、ISの武器・弾薬工場で製造された初期型の化学兵器と見られているが、精度が上がっていけば、大きな脅威となるのは必至だ。

 ISはまた、テロ攻撃も活発化。ラマダン(断食月)が明けた17日、バグダッド北東30キロのハンバニサドの市場で爆弾車が自爆。店舗50軒など市場をほぼ吹っ飛ばし、130人以上が犠牲になった。その後、トルコでもISの自爆テロで20人が死亡している。

 ISの分派の活動も活発化し、エジプトの「シナイ州」は自称“誘導ミサイル”でエジプト海軍のフリーゲート艦を攻撃、炎上させる映像を公開したが、スエズ運河を航行する外国船舶が標的になる懸念も浮上している。こうしたISの攻勢はイラク政府と米国が最近、イラクの主要都市ラマディの奪回作戦を開始したことに対する陽動作戦という見方が強い。

1024チバQ:2015/08/18(火) 21:10:19
http://www.sankei.com/world/news/150818/wor1508180019-n1.html
2015.8.18 09:47

トルコ国会、再選挙不可避 最後の連立協議決裂





 トルコのダウトオール首相は17日記者会見し、自身が党首を務める政権与党、公正発展党(AKP)と野党との間で、事実上最後の連立協議が決裂したと明らかにした。国会の再選挙が不可避の情勢で、首相はエルドアン大統領と対応を協議する。トルコメディアによると、10月か11月の総選挙実施案が浮上している。

 連立期限は今月23日。エルドアン氏が他の野党党首に組閣を指示する可能性もあるが、期限内の政権樹立は困難。今後、エルドアン氏が職権で再選挙を決めるか、AKPが国会に総選挙実施法案を提出するとみられる。

 2002年から長期政権を続けるAKPは6月の総選挙で初めて過半数を割った。首相は連立の可能性が残された2野党と協議。中道左派の共和人民党(CHP)と、極右の民族主義者行動党(MHP)との協議が決裂した。(共同)

1025チバQ:2015/08/18(火) 21:11:54
http://www.sankei.com/world/news/150818/wor1508180031-n1.html
2015.8.18 20:57

トルコ連立協議決裂 10月にも出直し総選挙へ

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 【カイロ=大内清】トルコのダウトオール首相は17日、記者会見し、自身のイスラム系政党、公正発展党(AKP)と他党との連立交渉が不調に終わったと明らかにした。ロイター通信によると、ダウトオール氏は18日、AKP主導の組閣断念をエルドアン大統領に伝達。これを受け、エルドアン氏が近く、出直し総選挙に向けた選挙管理内閣の発足を指示する公算が高まっている。

 連立期限は今月23日だが、第1党のAKP抜きで国会(定数550)の過半数を確保できる連立合意は極めて困難な状況だ。トルコのメディアでは、10〜11月にも出直し選挙が行われるとの観測が出ている。

 ダウトオール氏は17日、少数民族のクルド人問題などで比較的立場が近い極右、民族主義者行動党(MHP)と協議を行ったものの決裂。会見では「(組閣に向け)あらゆる努力をしたが、もはや連立が可能な道はない」と語った。

 AKPは2002年から単独政権を続けてきたが、今年6月の総選挙では、クルド人系の左派、人民民主党(HDP)の躍進を受けて初めて過半数割れに追い込まれた。

 一方でトルコは7月以降、非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」とイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の両者と戦闘を展開。PKKによるテロなどが相次ぐ中、国民の対クルド感情が悪化していることが、出直し総選挙でAKPにとって有利に働くとの見方もある。

1026チバQ:2015/08/18(火) 21:14:55
http://mainichi.jp/select/news/20150819k0000m030081000c.html
バーレーン:シーア派国家イランの内政干渉警戒
毎日新聞 2015年08月18日 20時10分

 【カイロ秋山信一】ペルシャ湾岸の島国バーレーンが、イランによる内政干渉への警戒感を強めている。国民の約7割はイスラム教シーア派だが、少数派であるスンニ派のハリファ王家が独裁制を敷いている。ハリファ王家は、シーア派国家イランがシーア派主導の反体制派と結びつくことを強く懸念。「スンニ派の盟主」を自任するサウジアラビアと連携してイランへの非難を強めるとともに、国内では反体制派の抑圧を強めている。

「バーレーンの人々への支援は続けていく」。7月18日、イランの最高指導者ハメネイ師はテレビ演説で、バーレーンへの「干渉」方針を公に示した。ハメネイ師は5月にも「バーレーンなどで抑圧された人々を可能な限り助ける」と表明。バーレーンのスンニ派王室の独裁下で自由や人権が侵害されているとの不満がシーア派住民に蓄積しているのを踏まえ、「シーア派の盟主」の立場から横やりを入れた。

 これに対し、国内の動揺を懸念するバーレーン政府は7月25日、「度重なる声明はバーレーン内政への干渉戦略の証拠だ」として、駐イラン大使の召還を発表した。サウジのジュベイル外相も今月10日、「イランは湾岸諸国などへの介入政策を改めなければならない」とくぎを刺した。

 7月28日に東部シトラで警察官2人が死亡した爆弾テロ事件も、イランとの関係に波風を立てている。治安当局は当初から「外国によるたくらみだ」と暗にイランの関与を示唆。今月13日には事件の容疑者5人を拘束したと発表し、実行犯とみられる男にはイラン渡航歴があるうえ、イランの影響下にあるイラクのシーア派民兵組織から軍事訓練を受けた疑いもあることを明らかにした。イランは「(イランをおとしめる)プロパガンダに過ぎない」と事件への関与を否定している。

 一方、バーレーン政府は国内での締め付けも強めている。7月上旬には反体制派の有力指導者イブラヒム・シャリフ氏を拘束し、政府転覆を企てた罪で起訴した。シャリフ氏は2011年に民主化要求運動「アラブの春」に触発された反政府デモの際に拘束され、今年6月に釈放されたばかりだった。さらに今月上旬には政府に批判的な日刊紙を一時発禁処分とした。

 中東政治に詳しいエジプトのシンクタンク・アハラム政治戦略研究所のモアタズ・サラマ氏は「バーレーンでの反政府活動は11年に比べれば小規模化しており、体制が動揺するとは考えにくい。だがイランにはバーレーンを自国の一部だと捉える論調が存在する。湾岸諸国とイランとの緊張関係は今後も続く」との見方を示した。

1028チバQ:2015/08/19(水) 22:24:06
http://www.cnn.co.jp/world/35069102.html
ISIS、遺跡の街で文化財研究者を公開処刑 シリア
2015.08.19 Wed posted at 15:12 JST
(CNN) 英国に拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団」によると、古代遺跡で知られるシリア中部パルミラで18日、文化財研究者が過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に首を切られて死亡した。
研究者は、かつてパルミラの遺跡や博物館の統括に当たっていた大学教授のカリド・アサード氏。シリア人権監視団が遺族の話として伝えたところによると、市内の広場でISISのメンバーらに囲まれ、頭部を切断されたという。
パルミラはダマスカスの北東に位置するオアシス都市。ローマ帝国とペルシャ、インド、中国を結ぶ交易の拠点として栄え、「砂漠の花嫁」と呼ばれていた。
シリア政府によると、ISISは今年5月にパルミラを制圧し、イスラム教の霊廟(れいびょう)2つを破壊。遺跡に地雷を仕掛け、博物館前に設置されていたライオン像も取り壊した。ISISはイスラム教が「偶像崇拝」を禁止していることを理由に、支配地で遺跡などの破壊を繰り返している。

1029チバQ:2015/08/20(木) 20:30:40
http://www.sankei.com/world/news/150820/wor1508200014-n1.html
2015.8.20 09:59

イラク前首相が反論 モスル陥落の責任追及「報告書は価値ない」





 過激派組織「イスラム国」によるイラク第2の都市モスル制圧をめぐり、同国連邦議会の委員会がマリキ前首相の責任追及を求めた報告書に対し、マリキ氏は19日までに「報告書は価値のないものだ」と反論した。自身のフェイスブックにコメントを投稿した。

 マリキ氏は18日に投稿し「報告書作成の背景には政争があり、客観的ではない」と強調した。マリキ氏は現在も一定の影響力を保ち、責任追及の動きには政府内の権力闘争が絡んでいると指摘されている。

 16日に発表された報告書は、マリキ氏が汚職まみれの司令官を現地に配置したため、政府は脅威の実態を把握できなかったと指摘。マリキ氏をはじめとする政治指導者など計約30人の責任を追及すべきだとした。(共同)

1030チバQ:2015/08/21(金) 19:03:12
http://www.asahi.com/articles/ASH8N53D1H8NUHBI01C.html
トルコ再総選挙、11月1日にも実施 与党過半数が焦点
イスタンブール=春日芳晃2015年8月20日22時53分
 トルコのエルドアン大統領は19日、今年2度目となる総選挙を実施する意向を表明した。事実上の指導者として影響力を保つ与党・公正発展党(AKP)は、6月の総選挙で少数与党に転落したが、次期総選挙で単独過半数を回復できる、と判断したとみられる。近く正式決定され、11月1日にも選挙実施の見通しだ。

 エルドアン大統領は19日、首都アンカラで開かれた会合で、AKPと野党の連立政権樹立交渉が決裂したことを受けて「無駄に費やす時間はない。私たちは速やかに選挙へ向かっている」と明言した。

 トルコメディアによると、高等選挙委員会は20日、11月1日の実施案を各党に打診。トルコでは11月中旬に主要20カ国・地域(G20)首脳会議が開かれるため、それまでに新政権発足を目指すとみられる。

1031とはずがたり:2015/08/22(土) 07:41:22
「イスラム国」ナンバー2殺害=イラクで作戦指揮―米発表
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/165/6af41e2f739939eaa36bfa7d2584ba66.html
(時事通信) 04:58

 【ワシントン時事】米政府は21日、米軍がイラク北部モスル近郊で18日に行った過激派組織「イスラム国」に対する空爆で、同組織ナンバー2のハジ・ムタズ容疑者を殺害したと発表した。ムタズ容疑者は同組織の指導者バグダディ容疑者の側近として、イラク国内の軍事作戦を担当していたという。

 ホワイトハウスの声明によると、ムタズ容疑者は同組織のメディア戦略担当者と一緒にモスル近郊を車で移動中、攻撃を受けた。

1032とはずがたり:2015/08/22(土) 20:17:11
イラクで化学兵器成分検出=クルド部隊回収の砲弾から
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/165/d5ffae556be36c2cd31e8103e4b8ecae.html
(時事通信) 07:19

 【ワシントン時事】過激派組織「イスラム国」掃討作戦を進める米軍主導の有志連合作戦司令部のキレア参謀長(米海兵隊准将)は21日、イラク北部で11日に回収された迫撃砲弾の破片から化学兵器の一種のマスタードガスを検出したと明らかにした。記者団に語った。

 参謀長によると、砲弾は北部の町マフムル近郊で、同組織と戦っていたクルド人治安部隊が回収。米軍が破片をクルド人部隊から受け取り、試験を実施したという。これより先、複数の米メディアは、イラクや隣国シリアで同組織がマスタードガスを入手し、クルド人部隊に使用した疑いがあると報じていた。

 ただ、参謀長は試験について、現場で実施する簡便な検査であり、「最終的」結論ではないと指摘。参謀長は問題の砲弾を同組織が用いたと断じることを避け、実際にマスタードガスが砲弾に詰められていたかどうかなどを含め、本格的な検査を進めて特定していく考えを示した。

トルコに一段の協力要求=「イスラム国」掃討―米国防長官
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-150821X207.html
08月21日 06:13時事通信

 【ワシントン時事】カーター米国防長官は20日、国防総省で記者会見し、過激派組織「イスラム国」掃討に向け「トルコはさらに多くのことをする必要がある」と述べ、イラク・シリア両国との国境管理を強化し、有志連合の空爆作戦にも本格的に加わるようトルコに求めた。

 長官はトルコとイラク・シリアとの国境について、同組織への物資や戦闘員の流入経路に当たっていると指摘。「昨年より国境を厳しく管理するには、有志連合の責任あるメンバーとしてのトルコの力を必要とする」と語った。

 長官はさらに、トルコが自国領内の空軍基地を米軍の空爆拠点として開放したことを評価しつつ、「まだ不十分だ」と強調。トルコはシリアでの空爆に本格的に加わるべきだとの考えを示した。トルコは参加に前向きな姿勢を示しており、米国と詳細を詰めているという。

1033とはずがたり:2015/08/23(日) 21:40:03

米中の軍事衝突は原油価格にどう影響するのか?原油市場を左右する新たな地政学的リスク
2015.06.05(金) 藤 和彦
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1042778728/1925-1927

 5月18日、イランの副石油相は「イランの原油輸出は3カ月以内に経済制裁以前の水準(日量250万バレル)に戻る」との見方を示した。欧米諸国の制裁によりイランの原油輸出は2012年以降アジア向けを中心に減少し、日量約100万バレルになっている。しかし4月の中国への輸出量は日量約71万バレルを上回り、過去最高を記録した(3月の輸入量は日量約53万バレル)。5月27日には、イラクが6月の原油輸出を26%拡大する計画が明らかになるなど、OPEC諸国の輸出攻勢は止まらない。

 OPECの雄であるサウジアラビアの財政均衡価格は「1バレル=89ドル」とされているため、原油価格が60ドルで推移した場合、2015年は約10兆円の赤字に陥る。サウジはイエメンへの攻撃やISILに対する国内治安維持などで費用は拡大する一方である。他の産油国も現状の水準では全ての国が赤字となる見込みである。

 OPEC産油国が現状の原油生産(5月時点で日量3122万バレル)を続けるとした場合、日量180万バレルの供給過剰状態が続くことになる。OPEC総会の決議が注目されるが、減産合意はないとの見方が支配的である。

「空手形」になりそうなサウジアラビアの減産表明
シェール企業はもはや虫の息、「債券バブル」崩壊でとどめか
2015.08.10(月) 藤 和彦
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1042778728/1928-1930

財政が逼迫化しているサウジアラビア

 サウジアラビアの減産観測が出てきた背景には、非OPEC諸国の減産を狙った“OPECの「耐久」戦略”が、OPEC加盟国に対しても深刻なダメージを与えていることがある。

 アラブ首長国連邦(UAE)は、サウジアラビアとともにOPEC加盟国の中で原油生産コストが低いとされているが、IMF(国際通貨基金)は「UAEの財政収支は2009年以来の赤字に転落する」と予測している。

 原油価格急落で厳しい状況にある財政を改善するため、UAE政府はやむなくガソリンなどに対する政府の補助金(年間約70億ドル)を削減することを決定した。UAEのガソリン価格は西欧諸国の3分の1以下と世界で最低水準となっている。今年8月から24%の大幅値上げとなるため、国内で不満が高まることは確実である。

 だが、サウジアラビアもUAE以上に財政が逼迫化している。今年7月に40億ドルの国債を発行したサウジアラビアはさらに270億ドル規模の国債発行を検討している(8月6日付フィナンシャルタイムズ)。3月からイエメンでの軍事行動を続けているからだ。

 日本ではサウジアラビアのイエメンでの軍事行動がほとんど報道されなくなったが、状況は泥沼化しつつある。イランのメデイアによれば、8月1日、イエメン側は空爆への報復としてサウジアラビア南部ジザン州にある軍事基地を占領したが、これに対しサウジアラビア軍は3日に南部の港湾都市アデンに進入したという。

 3月からのイエメン空爆は、追放されたハーデイ前イエメン大統領が帰還するまで続行される方針となっている。だが空爆後4カ月を経ても戦況に大きな変化は見られない。サウジアラビア国内に職を求めてサウジアラビアに居住しているイエメン人は最大100万人と言われているが、空爆によりイエメンでは民間人が多数犠牲になり史上最悪の飢餓が発生しており、サウジアラビアに対する憎しみが高まっている。8月6日にはサウジアラビア南部の特殊部隊本部内にあるモスクで爆弾テロが発生、15人が死亡した(8月7日付AFP)。

 このまま膠着状態が続けば、開戦当初から懸念されていたサウジアラビアとイエメンの間での「地上戦」が生ずることになる。サルマン国王は、より多くの資金が必要となることは間違いない。

1034チバQ:2015/08/24(月) 22:24:19
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150824-00000015-jij-m_est
パルミラ遺跡で神殿破壊=シリア中部の世界遺産―「イスラム国」
時事通信 8月24日(月)6時39分配信

 【カイロ時事】在英のシリア人権監視団によると、過激派組織「イスラム国」は23日、シリア中部の遺跡都市パルミラで、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録されたパルミラ遺跡のバールシャミン神殿を爆破した。
 
 バールシャミン神殿は約2000年前に建設された。パルミラにある古代ローマ時代の遺跡群の中でも比較的保存状態が良いことで知られていたが、同組織は大量の爆弾を仕掛けてさく裂させ、大きな被害を与えた。
 パルミラには、ほかにも古代ローマ時代の神殿や劇場などが多数あり、破壊行為のエスカレートが懸念される。

1035チバQ:2015/08/24(月) 22:44:04
http://www.sankei.com/world/news/150824/wor1508240003-n1.html
2015.8.24 00:47

レバノンで反政府デモ ごみ問題、首相が辞任示唆




 レバノンの首都ベイルートで22日、ごみ問題に端を発する反政府デモがあり、治安部隊と衝突、AP通信によると、双方合わせて100人以上が負傷した。サラーム首相は23日、「(当局側に)行き過ぎた暴力」があったと認めた上で、自らの辞任を示唆した。

 レバノンでは7月17日に同国最大のごみ処理場が操業停止して以来、ベイルートなどでごみ収集が十分に行われず路上にごみがあふれ、抗議の声が強まっていた。

 レバノンでは、大統領の空席が続いているほか、シリア内戦の影響で議会選が実施できないなど政治的混乱が継続。デモ隊はごみ問題の解決のほか、サラーム首相の辞任も要求した。サラーム氏は「次の閣議で何も決まらなければ、その後は閣僚が集まる必要がなくなる」と述べ、辞任をほのめかした。(共同)

1036チバQ:2015/08/24(月) 22:53:24
http://www.sankei.com/world/news/150824/wor1508240039-n1.html
2015.8.24 21:04
【イスラム国】
世界遺産パルミラ遺跡を爆破 「最悪の事態」現実に 考古学者も首はねられ“遺体”吊された

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爆破前のバール・シャミン神殿(ゲッティ=共同)
 【ニューデリー=岩田智雄】シリア中部パルミラの古代遺跡にある世界遺産のバール・シャミン神殿が、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」によって爆破されたことが24日明らかになった。ロイター通信などがシリアの文化財当局責任者、マムーン・アブドルカリム氏の話として伝えた。今年5月のイスラム国によるパルミラ制圧後、懸念されていた最悪の事態が現実となり、国際社会の反発が高まるのは必至だ。

 現地の活動家がAP通信に明らかにしたところでは、爆弾によって神殿は地面に崩れ落ちた。爆破時期は23日とも、1カ月前とも報道されている。インターネット上で破壊映像は見つかっていない。

 パルミラは首都ダマスカスの北東200キロ余りにある。紀元前1〜紀元3世紀にシルクロードの隊商都市として栄えた。

 パルミラでは先週、遺跡研究に生涯をささげた高齢の考古学者、ハレド・アサド氏がイスラム国によって首をはねられ、遺体がつるされたことも明らかになっている。アサド氏は1カ月以上拘束され、隠された文化財の保管場所を明らかにするよう追及されていたとされる。

 シリア政府はイスラム国によるパルミラ制圧前、博物館に収蔵されていた彫像などの発掘品をダマスカスに避難させていた。

 過激主義を信奉するイスラム組織による文化財の破壊はこれまでも相次いでいるが、今回の爆破は2001年にアフガニスタンのタリバン政権(当時)が中部バーミヤンにある巨大石仏を破壊した事件と並ぶ暴挙といえそうだ。

 イスラム過激主義者らは「偶像崇拝」がイスラム教に反すると唱え、各地の貴重な遺跡の破壊を正当化してきた。イスラム国は、イスラム教以前の文明を認めないとも主張し、今年3月には、イラク北部で約3千年前に栄えたアッシリア帝国のニムルド遺跡やハトラ遺跡を相次いで破壊し、その映像をインターネット上に公開している。

 西アフリカ・マリ北部のトンブクトゥでは12年、イスラム過激派がイスラム教指導者の聖廟(せいびょう)を破壊した。

1037チバQ:2015/08/24(月) 23:06:31
http://mainichi.jp/select/news/20150824k0000e030191000c.html
イエメン:飢える600万人、緊急支援を…世界食糧計画
毎日新聞 2015年08月24日 13時49分(最終更新 08月24日 15時14分)
 【カイロ秋山信一】内戦状態のイエメンを巡り、国連の関係機関が人道状況の一層の悪化を懸念している。世界食糧計画(WFP)は「(人口の2割以上に当たる)600万人が深刻な食糧難に陥り、緊急支援を必要としている」と指摘。「数百万人規模の飢餓が引き起こされる恐れがある」と警告している。

 「(息子の)ファイサルは生まれた時、体重2700グラムでした。1歳で12キロまで成長したが、1歳半の今は5キロしかないのです」。今月18日に公表された国連児童基金(ユニセフ)の報告書は、イエメンで子育てに苦慮する母親の証言を掲載した。

 ファイサル君は栄養失調の影響で食欲が落ち、病院に搬送された。母親は所有していた一片の土地を売ったが、物価高の影響もあり、十分な食料を確保できなかったという。病院でも医薬品は不足。近くに軍事基地があるため、敵方に攻撃される恐れもあるという。

 WFPによると、イエメンでは50万人以上の子供が深刻な栄養失調に陥っている。また、国民の半数以上に当たる1300万人が食糧支援を必要としていると推計されている。

 国連などの援助物資は海路で搬送されているが、ハディ政権とイスラム教シーア派武装組織フーシとの戦闘や、ハディ政権を擁護するサウジアラビア主導の連合軍による空爆の影響で、支援が届かない地域も多い。南部アデンや西部ホデイダなど主要港湾も空爆や砲撃の標的となっており、物資搬入自体も難しい状況だ。

 物資不足は物価高を引き起こし、従来は食料を確保できていた家庭でも食料不足が深刻化している。

 子供が戦闘に巻き込まれる例も多い。ユニセフによると、戦闘が激化した今年3月以降だけで少なくとも1000人の子供が死傷した。サウジ主導の連合軍がフーシへの空爆を始めた3月26日以降、1日平均3人の子供が死亡、5人が負傷している計算だ。

 子供が双方の武装勢力から勧誘される例も増えており、今年だけで少なくとも377人が戦闘員になった。

 ハディ政権派は7月にアデンを掌握し、首都サヌアに向けて北進している。当初優勢だったフーシも抵抗を続けており、戦闘収束の兆しは見えない。国連によると、3月以降の死者は4300人以上に上り、うち2000人近くが民間人とみられている。

1038チバQ:2015/08/25(火) 20:39:48
http://www.afpbb.com/articles/-/3058235
トルコ大統領、異例の出直し総選挙を宣言
2015年08月25日 07:45 発信地:アンカラ/トルコ
【8月25日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は24日、出直し総選挙の実施を宣言した。6月に実施された総選挙で与党が過半数割れを喫して以降続く政治的こう着を打破することを狙った前例のない措置だ。

 エルドアン大統領はイスメット・ユルマズ(Ismet Yilmaz)議長との協議後に出した声明で、総選挙のやり直しを発表。具体的な日程は言及しなかったが、以前に11月1日に実施したいという意向を示していた。

 6月7日に投開票された総選挙では、エルドアン大統領が共同結成した与党・公正発展党(Justice and Development Party、AKP)の獲得議席が2002年の政権発足後初めて過半数に届かなかった。

 これを受けて同党はやむなく連立相手を模索し、野党と協議を行うも連立政権樹立には至れなかった。識者らは、これこそが好戦的なエルドアン大統領が求めていた結果だったとみている。

 半国営のアナトリア(Anatolia)通信によると、大統領は25日、総選挙までの政権運営を担う暫定政府についてアフメト・ダウトオール(Ahmet Davutoglu)首相と協議する予定。

 近代トルコで、連立政権の樹立に失敗して出直し選挙が行われるのは今回が初めて。エルドアン大統領は、改めてAKPによる単独過半数獲得を目指している。(c)AFP/Jung Ha-Won

1039チバQ:2015/08/25(火) 20:52:16
http://www.sankei.com/world/news/150820/wor1508200006-n1.html
2015.8.20 05:00
【イスラム国 続・テロリストたちの告白】
上 組織抜けても…終わらない「聖戦」 

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イスラム国に忠誠を誓ったものの、脱走してクルド治安当局に拘束されたムスリー容疑者=イラク北部クルド人自治区(大内清撮影)
 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が昨年6月に「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)制国家」を名乗ってから1年余り。産経新聞は7月、再びイラク北部クルド自治政府の許可を得て、拘束された戦闘員らに面会した。その証言などからイスラム国の実像を追う。(大内清 イラク北部クルド人自治区)

戦い続ける男

 イラク北部サラヘディン県出身のイード・ムスリー(36)が、故郷の村のモスク(イスラム教礼拝所)でイスラム国への誓いの言葉を述べたのは、2014年9月15日のことだった。

 「(最高指導者)アブーバクル・バグダーディに忠誠を誓い、試練の時も良き時も(その言葉に)耳を傾け従います」。銃の扱いを知っていたムスリーはすぐに戦闘部隊に配属された。近くの村に駐屯していたシーア派民兵に夜襲をかけた際には「(部隊が)20〜30人を殺す戦果を挙げた」という。

 同県から西部アンバール県にかけては、フセイン旧政権時代に支配層を形成したスンニ派アラブ人が多い地域として知られる。ムスリーも、小さな農家の出ながら警察官の職を得てその恩恵に浴していた一人だ。

 03年のイラク戦争で旧政権が崩壊後、同国では多くの武装組織が結成され、駐留米軍や政府機関に対する武装闘争を展開した。ムスリーは、警官でありながら路肩爆弾を仕掛けているところを見つかって拘束され、懲役7年の実刑判決を受けた。

 そして出所後の14年夏、急速に支配地域を拡大したイスラム国の部隊が村に現れ、ムスリーは部族の有力者らとともに加入を決めた。「米国やシーア派が憎いと思っていた」ムスリーに、再びテロ活動に身を投じることへのためらいはなかった。

「裏切り」の決断

 今年7月上旬、クルド人自治区内にある治安当局事務所で、ムスリーは背中を丸めながら面会室に現れた。はだけたシャツにサンダル履きといういでたちや、年齢相応にやや薄くなった頭髪。両手首にかけられた手錠がなければ、イラクではごく普通の中年男性にしか見えない。

 自分の経歴を淡々と説明するムスリーに感情の起伏は見えにくい。だが一度、わずかに気持ちの揺れが感じられる場面があった。

 ムスリーが逮捕されたのはインタビューの数日前、現在はクルド自治政府が実効支配するキルクーク市内の検問所でのことだった。同市に来たのは、「イスラム国にいるよりもいいと思ったから」だという。

1040チバQ:2015/08/25(火) 20:52:37
 イスラム国支配地域には、政府側との戦闘や有志連合による空爆を恐れ、治安の良い自治区へ逃れる住民が多い。ムスリーも、脱出を手引きする業者に1500ドルの大金を支払ってイスラム国の監視をかいくぐった。「家族は後で呼び寄せるつもりだった」

 サラヘディン県では今年、政府側のシーア派民兵などが攻勢を本格化させ、3月には要衝ティクリートを奪還している。同県内のイスラム国支配が縮小する中、実家が農業を営むムスリーは「農作物を売る先がなくなった」のだという。

 「組織からすれば脱走した裏切り者ということになるのではないか」と尋ねると、意外そうに顔を上げ、しばらく考え込んでから「そうかもしれない」とつぶやいた。

「米国を愛してる」

 キルクークで活動し07年に逮捕されたテロリストに「ドクター・ルアイ」と呼ばれたアラブ系イラク人がいる。医師として病院に勤務しながら国際テロ組織アルカーイダ系勢力に協力し、テロで負傷して運び込まれる患者に薬物を注射する手口で少なくとも43人を殺害した男だった。

 ドクターが属した「イラクの聖戦アルカーイダ組織」は06年以降、何度か名を変え、現在は「イスラム国」と名乗っている。ムスリーがかつていた組織も、他組織との合従連衡を経てイスラム国に吸収された。

 「どういうことか分かってもらえるだろうか」。キルクークのクルド治安機関で対テロ捜査を指揮し、ドクター逮捕にも関わった准将、シムコはこう問い掛ける。「イスラム国は急に現れたわけじゃない。われわれはこんな連中と10年以上、戦い続けているんだ」

 イスラム国は全体的にはなお大きな勢力を維持しており、アンバール県やシリアでは支配地域も拡大している。しかし、身近な形勢が不利になったと判断したムスリーには、忠誠を誓ったときと同様、組織を離れるのに呵(か)責(しゃく)は感じなかったようだ。

 ただ、ムスリーの説明からは、それはあくまでも生活のためであり、ジハード(聖戦)を放棄したからではないことが分かる。仮に今後、周囲でイスラム国や同種の組織が再び台頭した場合、ムスリーはいとも簡単に一線を越えるのではないか。

 治安当局者らも立ち会ったインタビューでムスリーは「もうシーア派を憎んではいません。米国も愛しています」と言ってのけた。だが、その暗く据わった目の持ち主の言葉を信じる者は、その場にはいなかった。=敬称・呼称略

1041チバQ:2015/08/25(火) 20:53:16
http://www.sankei.com/affairs/news/150821/afr1508210021-n1.html
2015.8.21 14:00
【イスラム国 続・テロリストたちの告白(中)】
移住企てた若者たちは…世界支配も結婚も「楽園」なら





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 イラク北部スレイマニヤで父親が営む青果店を手伝っていたクルド人、ナジュワーン(18)はここ数年、ある考えに夢中になっていた。「世界はイスラムが支配すべきだ。そのためには戦争も必要だ」

 友人は2013年から義勇兵として内戦下のシリアへ入り、国際テロ組織アルカーイダ系のヌスラ戦線でアサド政権に対する闘争に参加していた。彼から時折届くメールも、その思いに拍車をかけた。そこには「至る所にイスラムの旗が掲げられている」「ここは素晴らしい所だ」といった言葉が並んでいた。

 ヌスラ戦線との確執からアルカーイダと決別したイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」がシリア・イラク両国で勢力を急拡大させた14年夏ごろ、友人はイスラム国にくら替えしたようだった。そのころからメールで、最高指導者のアブーバクル・バグダーディを「本物のカリフ(預言者ムハンマドの後継者)だ」と称賛し、「お前も(イスラム国へ)来い」と強く誘うようになった。ナジュワーンは、こうした連絡がくるたびに興奮し、「すごくうれしい気持ちになった」と振り返る。

「聖遷」盛んに宣伝

 イスラム教にはイスラム暦の起点となった「ヒジュラ」という重要な概念がある。7世紀前半のイスラム草創期、迫害を受けたムハンマドがメッカからメディナに移住してその後の征服活動の足がかりを作ったことを指し、日本語では「聖遷」などと訳される。

 イスラム国の宣伝映像や広報誌には、シリア・イラクを足がかりに、教義上、唯一の真正な宗教とされるイスラムの支配確立を目指す自分たちを草創期の教団になぞらえ、支持者たちに「ヒジュラ」への参加を促す表現が頻繁に登場する。

 ナジュワーンは今年5月、イスラム国行きの決意を友人に伝え、そのやり取りを監視していたクルド自治政府の治安当局に逮捕された。インタビューで「今もアサド政権と戦いたい」と語るナジュワーンは、シリアへの移住を諦め切れていないように見えた。

「いい暮らしができる」

 同じようにシリア移住を企てて逮捕されたクルド人、ダスタン(23)には昨年11月ごろ、イスラム国戦闘員としてシリア北部ラッカで暮らすいとこから、次のような電話があった。

 「店を持たせてもらえて結婚もできる。いい暮らしが待っている」。2度目の電話では「もしものことがあったら、妻の世話をみてもらいたい」。さらに5月には、その妻から「夫が戦死したので助けてほしい」との連絡を受けたという。ダスタンは小学4年で学校をやめ、当時は果物売りの父親を手伝うだけの生活だった。収入が低く、結婚も難しい中で、こうした誘い文句は「すごく魅力的だった」と認める。

 取材に立ち会った捜査官は「結婚できると思ったのが一番の理由だったのではないか」と勘ぐる。だが、「1日5回の礼拝は欠かしたことがない」というダスタンにとっては、イスラム国支配地域への移住が、実利と信仰心を満足させられる選択肢だったのだ。

 イスラム国に参加して「イスラムの世界支配」が実現できると考えたナジュワーンと、生活が上向くと信じたダスタン。ともに家族から強く反対されたにもかかわらず、友人やいとこの言葉を「本当だと信じた」と語る。

 宗教的なキーワードをちりばめながら、メンバーや支持者を獲得していくイスラム国。信じたいものだけを信じる心理が、つけ込む隙を与えている。=敬称・呼称略

(イラク北部クルド人自治区 大内清)

1042チバQ:2015/08/25(火) 20:53:54
http://www.sankei.com/world/news/150822/wor1508220005-n1.html
2015.8.22 08:28
【イスラム国 続・テロリストたちの告白(下)】
少年兵が武装し処刑“執行人”「子供の心壊れる」 

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 ムハンマド(29)=仮名=が、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が掌握するイラク北部モスルから脱出したのは、約2カ月前のことだ。現在はクルド人自治区の友人宅に身を寄せる。仮名としたのは、実名がイスラム国側に伝われば、モスルの親族に危害が及ぶ恐れがあるためだ。

 失敗すれば処刑の危険もある脱出を決意したのは、イスラム国が接収した病院で「6歳くらいの男の子がカラシニコフ小銃で武装し警備をしていた」のを目の当たりにしたときだった。

 ムハンマドによると、モスルでは昨年秋の新学期以降、イスラム国の戦闘員が小学校を巡回するようになった。戦闘員は数日間、生徒たちにジハード(聖戦)の「大義」を教え込み、最後には「誰が参加したい?」と尋ねる。そこで手を挙げた生徒は訓練キャンプに連れて行かれ、兵士として養成されるのだという。

 ムハンマドは「子供を守るために逃げなくては、と思った」。モスルが昨年6月にイスラム国に制圧されて以降、勤め先が請け負う携帯電話会社の工事業務がなくなってしまっていたことも脱出を急ぐ理由だった。

    
■  ■

 イスラム国は今年7月、シリア中部パルミラで少年が男性の首を切り落とす映像をネット上に公開した。5月にもイスラム国が「イスラエルのスパイ」だとして拘束した男性を別の少年が射殺する映像が流れた。少年らの年齢は不明だが、映像からは10歳前後との印象を受ける。

 イスラム国が残虐なプロパガンダ映像を次々と公表していることについてムハンマドは、モスルなど支配地域内の住民の間でも「強い関心を集めている」という。「こんな環境では子供の心が壊れてしまう」と危惧するのも当然だ。

 一方、イスラム国を掃討する側にも問題は多い。

 AP通信などによると、イラクの首都バグダッドなどではこの夏、米国主導による有志連合の支援を受けるイラクのシーア派民兵組織が中・高校生に軍事教練を施すキャンプを開設した。対立する両陣営が多数の少年兵を実際に戦場へ駆り出す事態も決して絵空事ではない。

    
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 「身に付けた戦闘技術を生かしてみたい」。東欧出身で「マイク」という偽名を名乗った元軍人の男性(24)は、クルド自治政府の軍事部門ペシュメルガに参加した理由をこう説明した。4月にイラク入りし、現在は北部キルクーク郊外の前線部隊でイスラム国と対(たい)峙(じ)する。

 司令官のアラズ・アブドルラフマンによると、この部隊には今年に入り、延べ二十数人の欧米出身者が義勇兵として出入りしてきた。「マイク」のように専門的な訓練を受けた者もいれば、「まったくの素人」(関係者)も多い。中には、凶悪な性犯罪歴があると米メディアに報じられた者も含まれていた。

 国外の戦争に従事した罪で母国から訴追される可能性があるとして実名を伏せた「マイク」は、「武力を使うのは(イスラム国との戦いという)良い目的のためだ」と穏やかに語る。他方、慎重な言い回しながら、「必ずしもそうではないように見える義勇兵がいたのも確か」とも明かす。

 イスラム国をはじめとする過激派に特徴的な、自分は「絶対善」だとの確信と既存秩序への「破壊衝動」-。長引く戦いは、敵対する側にも同様の感覚をもたらしはしないか。イスラム国の存在は、それ自体の脅威に加え、他者の“狂気”をも引きつける恐ろしさをはらんでいる。=敬称・呼称略(イラク北部クルド人自治区 大内清)

1043チバQ:2015/08/26(水) 21:43:26
http://www.sankei.com/world/news/150826/wor1508260033-n1.html
2015.8.26 21:03

トルコ与党 出直し選でも苦戦か クルド系切り崩し進まず 単独過半数なければ大統領の求心力低下も

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 【カイロ=大内清】トルコで組閣が不調に終わり、国会(定数550)の出直し総選挙が11月1日に決まったことを受け、同国のダウトオール首相は選挙管理内閣の成立へ向けた調整を本格化させた。出直し選を決めたエルドアン大統領は出身母体であるイスラム系与党、公正発展党(AKP)の単独過半数復帰を実現させたい考えとみられる。ただ、エルドアン氏が少数民族クルド人系政党の切り崩しをも狙って進めるクルド武装勢力への軍事作戦も、現時点では十分な政治効果が出ているとは言い難いのが実情だ。

 ロイター通信が26日、トルコの世論調査会社メトロポールの調査結果として報じたところによると、今月中旬時点でのAKPの支持率は41・7%で、AKPが過半数割れに追い込まれた6月の総選挙時から0・8ポイントの増加にとどまった。

 一方、総選挙で躍進したクルド人系の左派、人民民主党(HDP)は14・7%で、支持率を1・6ポイント上乗せした。

 前回の総選挙でHDPは初めて議席が得られる法定得票率の10%を上回り、その分、AKPが議席を大幅に減らした。調査結果は、現時点で総選挙を行ってもAKPの単独過半数が難しいことを示したといえる。

 エルドアン政権は6月の総選挙後、隣国シリアのイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」への空爆に踏み切り、それまで和平協議を進めていた国内の非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」に対する軍事作戦を開始した。出直し選挙をにらみ、PKKと近い関係にあるHDPの支持者を切り崩す狙いもあるとみられている。

 エルドアン氏はAKPが他党と連立を組むことに消極的な態度をとってきた。影響力が発揮しにくく、同氏が求める大統領権限強化に向けた憲法改正の実現が難しくなるためだ。

 出直し選でもAKPが第1党の座を維持するのはほぼ確実とみられるが、現状では改憲の発議に必要な330議席の確保は難しい情勢。その上、同党が単独過半数さえ得られなければ、エルドアン氏の求心力低下につながる可能性もある。

1044チバQ:2015/08/26(水) 22:04:58
http://mainichi.jp/select/news/20150827k0000m030103000c.html
ガザ停戦1年:ハマス「バランス外交」 孤立脱却図る
毎日新聞 2015年08月26日 21時49分

 イスラエルとの停戦から1年を経たパレスチナ自治区ガザ地区。同地を支配するイスラム原理主義組織ハマスは戦力の回復を図るとともに、ダイナミックに変化する国際政治の潮流を読み、地域大国の対立などに乗じる「バランス外交」で、国際社会からの孤立脱却を図ろうとしている。【シュジャイヤ(パレスチナ自治区ガザ地区)で大治朋子】

 「サウジアラビアとの関係は改善されつつある」。ハマスは今月3日、ガザ市に有識者を招いて地域情勢説明会を開催。在外指導者メシャル氏が7月中旬、サウジにサルマン国王を訪ねた背景を報告した。説明会に参加したガザ地区のアル・アズハル大のアブサダ准教授はサウジとハマスの接近について、イランの核問題を巡る同国と欧米との合意と「無縁ではない」と指摘する。

 敵対関係にあった欧米との核合意は、国際的に孤立していたイランにとって追い風になる。地域大国イランの再台頭が予想される中、同国と対立する一方の地域大国サウジにはハマスを引きつけたい思惑が働き、隣国エジプトとの関係改善を目指すハマス側は、同国と関係の深いサウジに仲介役を期待しているという。

 サウジとハマスは長らく疎遠だった。2007年、ハマスがサウジの仲介でアッバス・パレスチナ自治政府議長の出身母体ファタハと挙国一致内閣の樹立で合意した後、ガザを武力制圧したためだ。一方、イスラエルと敵対するイランはハマスを軍事、財政両面で支援してきた。だが、11年のシリア情勢の悪化に伴い、アサド政権を支持するイランと、反体制派に同情的なハマスの関係も冷却化した。

 イスラエルに封鎖されたガザ地区にとって、同国以外の唯一の「陸路の出入り口」に当たるエジプトとの関係も、13年夏にハマスを敵視する軍事政権が発足すると急激に悪化した。八方塞がりになったハマスにとって、今年7月14日のイラン核合意は情勢好転のチャンスになった。

 ハマスのハニヤ最高幹部の元顧問、アフマド・ユーセフ氏は「サウジはハマスに対し、イランと距離を置かせようとしている。見返りの支援策も示している」と話す。ハマスにとってもサウジとの「復縁」がもたらすメリットは大きい。「エジプトを政治的、財政的に支援しているサウジが、ハマスとエジプトの間を取り持ってくれれば、ガザの窮状打開につながる」(ユーセフ氏)からだ。

 エジプトもハマスとの連携が必要になりつつある。シナイ半島を拠点とする過激派組織「イスラム国」(IS)の分派が、7月ごろからエジプト治安当局への攻撃を激化。当局は、ガザ内部のIS支持勢力と対立するハマスと関係改善を図る可能性がある。エジプトは今月、ガザ地区との間にあるラファ検問所を4日間開放。サウジの「仲介効果」との見方もある。

 ハマスのハマド副外相は対イラン関係について「改善の努力はなされている」と強調する。「イランともサウジとも関係を持ち、どの大国のポケットにも入らない。それがハマスの方針だ」と説明したが、「中東の政治は複雑で、中立でいるのは容易ではない」とも話す。ハマス流バランス外交の行く末は見通せない。

1045チバQ:2015/08/26(水) 22:05:31
http://mainichi.jp/select/news/20150827k0000m030101000c.html
ガザ:遠い復興、住民困窮 イスラエル・ハマス停戦1年
毎日新聞 2015年08月26日 21時47分

 パレスチナ自治区ガザ地区を舞台に、昨年7月から約50日間死闘を繰り広げたイスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの停戦から、26日で1年を迎えた。死者2200人以上という過去最悪の犠牲を出したガザでは、イスラエルの封鎖政策や国際社会の支援不足で復興は遅々として進まず、同地を実効支配するハマスの新税が住民の困窮に拍車をかけている。1年前とほとんど変わらない荒廃した風景は、遠く険しい和平への道のりと重なる。【シュジャイヤ(パレスチナ自治区ガザ地区)で大治朋子】

 激戦地だったガザ北東部シュジャイヤ地区を10日夕に訪れると、若者らががれきの山から鋼鉄を取り出していた。住宅の再建に鋼鉄は欠かせないが、イスラエルは「テロに使われる」としてガザへの搬入を規制している。ムハンマド・アブシャラドさん(27)は「一日中作業して30シェケル(約900円)の収入。これで一家5人を養っている」と言う。アファフ・アブアジュワさん(43)一家の9人は自費で建てた仮設住宅で暮らす。月収3万円は食費に消える。「政府も国際社会も、誰も助けてくれない」と怒りをぶちまけた。

 戦闘で全半壊した住宅は計約1万6000戸。うち700戸弱の再建が最近始まったばかりだ。イスラエルの封鎖政策はハマスがガザを武力制圧した2007年に始まったが、復興の遅れには国際社会の無関心さも関係している。世界銀行によると、昨年10月にエジプトで開かれた復興会議では約35億ドル(約4200億円)の支援が約束されたが、今年4月までに実行されたのは3割にも満たない。

 疲弊した市民生活に追い打ちをかけたのは、ハマスが今年春に導入した「団結税」だ。バナナや肉など「ぜいたく品」約400種が対象で、収入は「ハマス政府」職員の給与に回される。ガザに搬入される物品にはヨルダン川西岸を支配するパレスチナ自治政府が課税しているため、ガザ市民にとっては事実上の「二重課税」に。「果物や肉の価格は2倍前後にはねあがった」(商店主)という。

 本格的な復興に平和は欠かせない。しかし、パレスチナの穏健派勢力が主導する自治政府でさえ、右派が支配するイスラエルのネタニヤフ政権を相手に、和平交渉の糸口さえ見いだせずにいるのが実情だ。


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