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チラシの裏 3枚目

1むらま ◆vVmhS9Bdr2:2009/03/29(日) 19:47:59
ネタにするには微妙だけど、投下せずにはいられない。
そんなチラシの裏なヤツはこっちに

556いざます ◆AsumiJgBrc:2009/07/18(土) 09:44:55 ID:z93GAJwA0
1.3億にギリギリ届かず。またメイド長で事故死したばかりに
レッドマジックにやられたのは仕方ないにしても

557いざます ◆AsumiJgBrc:2009/07/18(土) 10:47:12 ID:z93GAJwA0
どうしても幼きデーモンロードから先にいけない
というかパチェにやられすぎ

とりあえず殺人ドールがとれただけよしとしよう

558いざます ◆AsumiJgBrc:2009/07/18(土) 15:59:57 ID:z93GAJwA0
紅Hardクリアキタ――――!!
やはり鍵はパチェだったか。奇跡的にノーミス全スペカ取得
スコアは残機2つ残して1.4億
おぜう戦は超嫌な汗をかいた

559いざます ◆AsumiJgBrc:2009/07/18(土) 22:52:49 ID:z93GAJwA0
はい、妹様撃破

これで紅から地までのExとHardを制覇です

560乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2009/07/18(土) 23:41:38 ID:vaKG77zQ0
第九版

―葛飾野球倶楽部メンバー表―
1 カリス・フィリアス 二塁手/捕手/右投右打 巧打タイプ・慎重走塁/速い・守備得意 背番号32
2 長瀬(十波)由真 三塁手/右投左打 パワータイプ・慎重走塁/普通・守備苦手 背番号19
3 シャーリィ 捕手/投手/右投右打 パワータイプ・積極走塁/速い・守備得意 背番号22
4 アルファ 投手/両投両打 万能タイプ・万能走塁/すごく速い・守備得意 背番号35
5 エリ・カサモト 右翼手/右投右打 巧打タイプ・慎重走塁/速い・守備得意 背番号49
6 ピピロ 遊撃手/二塁手/右投右打 巧打タイプ・積極走塁/速い・守備苦手 背番号77
7 あかぎ 左翼手/投手/左投左打 万能タイプ・消極走塁/遅い・守備普通 背番号19
8 一条あかり 一塁手/右投左打 巧打タイプ・積極走塁/すごく速い・守備得意 背番号1
9 ロジーナ 中堅手/左投左打 パワータイプ・消極盗塁/普通・守備苦手 背番号92

控え
アリシア・メルキオット 外野手/投手/右投右打 巧打タイプ・積極走塁/速い・守備得意 背番号71
アイラ・ブランネージュ・ガルディニアス 投手/二塁手/右投左打 巧打タイプ・消極走塁/遅い・守備得意 背番号42
乃木平八郎 投手/捕手/内野手/両投両打 巧打タイプ・消極走塁/遅い・守備苦手 背番号01
向坂環 投手 万能タイプ・消極走塁/速い・守備得意 背番号18

―投手データ―
アルファ 最高球速169km/先発タイプ/オーバースロー 変化球スライダー、カーブ、シンカー
ブランネージュ 最高球速132km/中継・抑えタイプ/スリークォーター 変化球スライダー、スローカーブ、チェンジアップ、パーム
あかぎ 最高球速124km/抑えタイプ/スリークォーター 変化球チェンジアップ
シャーリィ 最高球速158km/中継タイプ/オーバースロー 変化球Hシュート/Hスライダー/ツーシーム
アリシア 最高球速138km/中継タイプ/サイドスロー 変化球シンカー/スライダー
乃木平八郎 最高球速139km/先発タイプ/スリークォーター 変化球チェンジアップ/ナックル/シェイク/山なりボール
向坂環 最高球速132km/h/抑えタイプ/オーバースロー 変化球/カーブ/スライダー/シンカー

―スタッフ一覧―
監督 乃木平八郎
臨時監督 あかぎ
ヘッドコーチ エリ・カサモト
臨時ヘッドコーチ 向坂環
打撃コーチ シャーリィ
守備走塁コーチ 一条あかり
投手コーチ ブランネージュ

561Galactic Emperor Piett ◆PiettiZTqg:2009/07/19(日) 09:28:33 ID:TvfpbU4M0
18BBY.(グランド・モフとオーヴァー・セクターの設立)

グランド・モフ・アーゴン
グランド・モフ・バータン
グランド・モフ・ダンハウゼン
グランド・モフ・デュレヤ
グランド・モフ・ギャン(セクター5)
グランド・モフ・リンチ=ハウザー
グランド・モフ・バートロフ=ヒッサ(ケッセル・セクター)
グランド・モフ・キンタロー(バジク・セクターおよびヴァーゲッソ小惑星帯)
グランド・モフ・ロッター
グランド・モフ・ムザー
グランド・モフ・ラヴィック(トロンダ・セクター)
グランド・モフ・セリット(プリオリティ・セクター)
グランド・モフ・タニール(ストーム・コマンドー設立)
グランド・モフ・ウィルハフ=ターキン(オーヴァーセクター・アウター)
グランド・モフ・サリル=タヴィラ(エイアットゥVI)
グランド・モフ・シッスルボーン
グランド・モフ・ルファーン=ティゲリナス
グランド・モフ・トラッチャ(インペリアル=センター・オーヴァーセクター)
グランド・モフ・トレイダ(ティゲリナスのライバル)
グランド・モフ・ノックス=ヴェラム(ブライト=ジュエル・オーヴァーセクター)

0BBY.(第4次ヤヴィン4の戦い)

グランド・モフ・アーゴン
グランド・モフ・ダンハウゼン
グランド・モフ・デュレヤ
グランド・モフ・ギャン
グランド・モフ・リンチ=ハウザー
グランド・モフ・バートロフ=ヒッサ
グランド・モフ・キンタロー
グランド・モフ・ロッター
グランド・モフ・ムザー
グランド・モフ・ラヴィック
グランド・モフ・セリット
グランド・モフ・タニール
グランド・モフ・ウィルハフ=ターキン
グランド・モフ・サリル=タヴィラ
グランド・モフ・シッスルボーン
グランド・モフ・ルファーン=ティゲリナス(この頃から大提督と兼務)
グランド・モフ・トレイダ
グランド・モフ・トリス
グランド・モフ・ノックス=ヴェラム
グランド・モフ・ジェラルド=ワイゼル(ティゲリナスのシンパ)

4ABY.(エンドアの戦い)

グランド・モフ・アーゴン
グランド・モフ・ダンハウゼン
グランド・モフ・デュレヤ
グランド・モフ・ギャン
グランド・モフ・リンチ=ハウザー
グランド・モフ・バートロフ=ヒッサ
グランド・モフ・アーダス=ケイン(オーヴァーセクター・アウター、ターキンの後任)
グランド・モフ・ロッター
グランド・モフ・ムザー
グランド・モフ・ニヴァース(ブライト=ジュエル・オーヴァーセクター、ヴェラムの後任)
グランド・モフ・セリット
グランド・モフ・タニール
グランド・モフ・サリル=タヴィラ
グランド・モフ・シッスルボーン
グランド・モフ・ルファーン=ティゲリナス(この頃から大提督と兼務)
グランド・モフ・トレイダ
グランド・モフ・ジェラルド=ワイゼル(ティゲリナスのシンパ)

5ABY.(グランド・モフ中央委員会結成)

グランド・モフ・アーゴン
グランド・モフ・ダンハウゼン
グランド・モフ・デュレヤ
グランド・モフ・ギャン
グランド・モフ・リンチ=ハウザー
グランド・モフ・バートロフ=ヒッサ
グランド・モフ・ロッター
グランド・モフ・ムザー
グランド・モフ・セリット
グランド・モフ・タニール
グランド・モフ・シッスルボーン
グランド・モフ・ルファーン=ティゲリナス(この頃から大提督と兼務)
グランド・モフ・トレイダ
グランド・モフ・ジェラルド=ワイゼル

562グランド・モフの変遷:2009/07/19(日) 09:29:14 ID:TvfpbU4M0
6ABY.(ケイン大総督の帰還とピエット大提督の台頭)

グランド・モフ・ヴィリム=ディズラ(ブラクサント・セクター、ティゲリナスの後任)
グランド・モフ・ギャン
グランド・モフ・バートロフ=ヒッサ
グランド・モフ・アーダス=ケイン
グランド・モフ・ロッター
グランド・モフ・ムザー
グランド・モフ・トレイダ
グランド・モフ・ウィルケイドン(アーゴンの後任)

8ABY.(チス帝国との同盟)

グランド・モフ・ヴィリム=ディズラ
グランド・モフ・ギャン
グランド・モフ・バートロフ=ヒッサ
グランド・モフ・アーダス=ケイン
グランド・モフ・ムザー
グランド・モフ・トレイダ
グランド・モフ・ウィルケイドン

9ABY.(ヒッサの乱)

グランド・モフ・ヴィリム=ディズラ
グランド・モフ・ギャン
グランド・モフ・アーダス=ケイン

11ABY.(ピエット皇帝の即位とグランド・モフ制度の変革)

グランド・モフ・ヴィリム=ディズラ(ミッド=リム)
グランド・モフ・ウドルフォ=フェラウア(ワイルド・スペース)
グランド・モフ・ギャン(ディープ=コア)
グランド・モフ・マイケル=ジャジャーロッド(インペリアル=コア)
グランド・モフ・アーダス=ケイン(アウター=リム)
グランド・モフ・ワイレック=ネリアス(エキスパンション=リージョン)
グランド・モフ・ノエリア=ビーコン=クリスタルコア=ニーベルング(リシ=メイズ)
グランド・モフ・カルヴィン=ラス(インナー=リム)
グランド・モフ・スティード=シェーンフィルダー(スライス)
グランド・モフ・メディ=ヴィード(コロニー界)

平穏に引退して後任に引き継いだのがアーゴン、天寿を全うして後任に引き継いだのがヴェラム。
…後は暗殺、暗殺の疑いがある病死、逮捕、処刑、戦死だよ…おっかない;

563俺的アレンジの入ったロックマン9 ED 前半:2009/07/20(月) 02:25:10 ID:.EH14ckY0
人間のために生まれ、人間のために働き、人間のために死ぬこと。
それは当然のこと。ロボットだから。


…それは、何も変わっていない。
人間の間でも、ごくごく数体のロボットを除いたロボットの間でも。

…それは…確かに変わっていないのだが、
ロボットに対する人間の態度を改めねばならぬ事件と言えた。


黒幕はDrワイリー…
それは今までとなんら変わらない。


だが、その言葉に従い実際に行動を起こしたのは彼らの心であり、
それ以外の何物でもなかったのだ。


もっと人間の役に立ちたい。
自分達はまだ生きて、働いていることが出来る。

…そう思うのは、ニンゲンの子たる種族として生まれたものにとって不自然な感情であろうか?



「進もう」
旧ワイリー研究所。
初めてワイリーナンバーズたちをけしかけてきたときにワイリーが建てたその場所が
今回再び使われていたのだ。

その時とは違い夕暮れ時を見計らい突入を決行したが、
中身はその時とは全く別のものとなっていた。


幸いにもフォルテはロックマンとは入れ違いでライト研究所へ突入し…
旧スタイルに戻り武装していたロールちゃんを初めとするライト研究所のメンバーによってこっぴどくやられており…
今回の件においては、この先戦う心配はないようだった。

研究所を進みながらロックマンは
人間とロボットのあり方を考えるうち、昔と今とで異なって思えるある部分について思惑をめぐらせていた。



様々な罠を張り巡らせ、ワイリーはロックマンを倒すべくロボットを用意する。
小さなものを沢山配備したり、強力なロボットに迎え撃たせたり。

サメ型無人戦闘機との戦いも今回はあった。
ワイリーのやり方は変化しているように思える。


あるとき、ワイリーはこう言った。
『お前なんぞにワシのロボットを壊されてたまるか!
 ワシはな、ワシのロボットを、愛しておるんじゃ!!』


…その言葉に嘘偽りはあったのだろうか?
…いや、ない。


彼は確かに、自慢のロボット達を率い、または時間稼ぎに他の研究者たちのロボットを盗んだりしながらも
ロックマンとの戦いを楽しんでいた。

そしてロックマンも、彼をどこか憎めない部分は存在した。
…いや、一度射殺に踏み切ろうとした時はあったが。



フォルテの話では、フォルテの力を確かめるべく生み出した
ロックマンも共に戦ったキングは最終的にワイリーにより洗脳されたと聞く。
言うことを聞かないロボットを洗脳し…

そしてその結果として迎えさせたのは…敗北、そして死。

…死なせたことは多数あれど、そんな形での死は類を見ない。
そして、復活させることもなかった。


彼は手段を選ばなくなってきている。その手口は…残酷に、非道に。

アルバート・W・ワイリー…
彼は変わってしまったのか?

564俺的アレンジの入ったロックマン9 ED 後半:2009/07/20(月) 02:25:42 ID:.EH14ckY0
再び現れたライトナンバーズ達を倒して最深部でワイリーマシンとカプセルをまたも倒したロックマンは
最後の最後でワイリーの罠にかかり…意識を失おうとしていた。


…その罠は、ライト博士を演じさせたロボットをロックマンに救出させ、高圧電流でロックマンの動きを止めるもの。
ロボットは無事だったか?…いや、首がもげ、口を開けたままぶらんぶらんとしたまま。

…動くこともできない彼を、ロックマンと共に研究所の下敷きにするのだ。



そして、彼は聞いた。
「これで終わりだ!研究所ともども、死ね!!ロックマン!!!」



『死ね』?


そう。…死ね。


この一言は…言葉には出さずとも、恐らく何度もワイリーはロックマンに思ったことであろう。
彼はロックマンに何度も計画を邪魔され、
ロックマンもまた彼に殺意を抱いたほどであるのだから。


でもワイリーはロックマンを『殺す』べく今までこれほどまでに計画を練ってきたのか?
…そうであるならば、彼の勘違いと言えよう。



…だが…


「……」
悲しい。
ロボットは見捨てられ、最早敵たる自分を殺すことだけに何もかもを犠牲にしてしまった彼が。



「…全く、疑うことを知らない奴だ…今助ける」

口笛と共に現れたブルースはロックマンを抱え脱出した。
しかし…

後に残ったのは『何も変わらなかった』ロボットと人間のあり方と…
『変わってしまった』ワイリーの姿へのやり場のない気持ちだった。





…だが、後にそのうちのひとつは解消されることとなる。

今回の事件を受けて、ライト博士の進言するまでもなく政府は法律を改正。
…定期的な検査を行うという条件付きで、使用期限を工業用ロボット達から取り去ったのである。


ジュエルマンは宝石を生み出し…
コンクリートマンはその手腕を最大限に活かし、
ホーネットマンは草花を愛し…
プラグマンは人々の暮らしを支え
ギャラクシーマンはプラネタリウムでロマンの散りばめられた宇宙を人々に語り
マグママンは人々に、火を使い暮らしていた古き時代のよさをもたらし
スプラッシュウーマンはその美しさで人々を魅了し
トルネードマンは…


「ロックマン、戦いの仕方を時々でいい、俺に教えてはくれないか。」
戦闘用ロボットとして、ロックマンと共に平和を守ることとなった。
どうやら、この事件にも意義があったようである。


…そしてワイリーはまた、姿を消した。

565乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2009/07/20(月) 20:39:07 ID:Vh6IChyc0
普段ないグループ分けをしてみる

ヒュージバスツ・オールディシスターズ(巨乳お姉さん's)
正規航空母艦あかぎ
T-34中戦車ロジーナ
向坂環

ブロンド・シスターズ(金髪姉妹)
シャーリィ
ピピロ
カリス・フィリアス

和風姉妹
イツ花(昼子様)
一条あかり

ウェポンズ
超時空戦闘機ビックバイパー
宇宙空母デス
アルファX02D

ツンデレ・クーデレ's
アイラ・ブランネージュ・ガルディニアス
アリシア・メルキオット(アニメ版のみ?)
長瀬由真

566名無しさん:2009/07/21(火) 13:35:19 ID:Yec/DDrQ0
第14艦隊の司令部の主なメンバー(ファーマスのレスしたものの改変。なお、ほぼ全員がオリジナル)

司令長官:十条翼 元帥准后(17/男)
備考:俺自身
次席指揮官:ナナ=レイトン 大将(23/女)
備考:俺が艦隊を率いる当初から明らかになっていた
参謀長:ルイス=フォルティー 大将(28/女)
備考:俺が艦隊を率いる当初から明らかになっていた
参謀副長:オリガン=ヴェルセバックス 大将(71/男)
備考:艦隊を率いる事になった時に抜擢
参謀副長:ナナコ=シラカワ 中将(30/女)
備考:参謀長のエリンが抜けた穴を埋めるため地球で抜擢
情報参謀:カリッテ=ガベント 少将(29/女)
備考:艦隊を率いる事になった時に抜擢
作戦参謀:ヴォーガ=デリュード 少将(49/男)
備考:艦隊を率いる事になった時に抜擢
計画参謀:テリューナ=コルスレフト 少将(34/女)
備考:艦隊を率いる事になった時に抜擢
通信参謀:アリシア=ミュレンテ 少将(24/女)
備考:艦隊を率いる事になった時に抜擢
補給参謀:ミーリュ=ヴィード 少将(19/女)
備考:ヴィード大総督の娘
監察参謀:リュ=ディ 少将(27/女)
備考:サ=ディ帝国顧問の娘
会計参謀:マルツ=ガルド 少将(62/男)
備考:艦隊を率いる事になった時に抜擢
法務参謀:ガリア=リガザー 少将(41/男)
備考:艦隊を率いる事になった時に抜擢
憲兵参謀:リリーナ=エヴァーフォスト 少将(37/女)
備考:艦隊を率いる事になった時に抜擢
航海参謀:ミレーヌ=フォーリナー 少将(29/女)
備考:艦隊を率いる事になった時に抜擢
砲術参謀:レイ=ブレイヴォルト 准将(38/男)
備考:艦隊を率いる事になった時に抜擢
水雷参謀:ガルム=ズガレン 准将(37/男)
備考:艦隊を率いる事になった時に抜擢
ミサイル参謀:オリーナ=オキンス 准将(31/女)
備考:艦隊を率いる事になった時に抜擢
航空参謀:シン=アスカ 准将(空軍・ザフト軍白服)(16/男)
備考:たたき上げ
降下参謀:リュカ=エフォート 准将(地上軍)(29/女)
備考:艦隊を率いる事になった時に抜擢
ルサンキア艦長: リナ=フォルクレス准将(32/女)
備考:指揮官繰り上げで抜擢
セカンド・デス艦長: ヘンリー=アーダン 准将(48/男)
備考:名簿ではアーダン准将

567Galactic Emperor Piett ◆PiettiZTqg:2009/07/21(火) 19:25:44 ID:tkQTP90U0
>>566
つーちゃん、サ=ディで一つの名字なんだ; だから、リュ=サ=ディなんだよ;
ちなみにクレン=ブリスタ=ヴァニーもクレンが名前で、ブリスタ=ヴァニーが名字です。
名門同士が婚姻で1つになったり、夫婦別姓の穏健派はこうして名字をくっつけたりします。

あと、つーちゃんが備考付けていたから、私も何人か。

司令長官:ファーマス=ピエット 皇帝
(銀河皇帝。STARWARS EP5、EP6、スピンオフに登場)
次席指揮官:マルタン=レノックス 大将(49)
(レノックス大提督の息子。オリジナル)
参謀長:エリン=フォーレ=ピエット 大将准后(30)
(十条大提督の艦隊から引き抜いた提督で、皇后の1人。オリジナル)
参謀副長:アッサージュ=マカーティ 中将(70)
(マカーティ大提督の弟。オリジナル)
参謀副長:ローデリック=テシック 中将(72)
(テシック大提督の従兄弟。オリジナル)
情報参謀:ヴィック=ユラーレン 少将(46)
(ユラーレン情報部提督の孫。オリジナル)
作戦参謀:アルバート=グラント 少将(28)
(グラント大提督の孫で帝国貴族。オリジナル)
通信参謀:ラザレス=キラヌー 少将(47)
(キラヌー大提督の息子。オリジナル)
補給参謀:マリンザ=サナス 少将(25)
(サナス提督の娘。スピンオフで子供として登場)
監察参謀:ヴェイナ=ドージャ 少将(27)
(ドージャ提督の娘。スピンオフで帝国軍中佐として登場)
法務参謀:チェスター=オキンス 少将(41)
(オキンス大提督の息子。オリジナル)
憲兵参謀:スーバ 少将(53)
(ホスの戦いの時に憲兵将校としてエグゼキューターに搭乗していた。STARWARS EP5に登場)
航海参謀:ダイオニシアス=クレヴ 少将(38)
(クレヴ大提督の息子。オリジナル)

アッシュ「…身内が多いな」
友の子息達は大切に、それでいて立派な人物にしなくてはならないからな。親衛艦隊の参謀は
それにうってつけだろう。
アッシュ「この中からエドゥアールの治世を支える大提督が出るのだな」
その通り。その内の1人はエリンだけれど。
エリン「エドゥアール君とは2歳しか違いませんからね;」
エリンは自分の息子娘とも10歳しか離れていないしね。
オルト「私なんか追い越されちゃったよーw」
アッシュ「時間の流れがおかしいだろ…;」

568乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2009/07/21(火) 23:36:07 ID:1ZUaoMDA0
こんな夜更けに風吹く中を
車を飛ばしていくのは誰だ?
車にはマスターが居候たちをしっかり
大事にシートベルトをさせて乗せているのだ

「どうして怯えて顔を隠すのだ」
「マスター魔王が見えないの あの冠とあの長い裾」
「王子、あれは光で浮き上がった草木だ」

「いい子じゃ、おいでわしといっしょにたのしい遊戯をして進ぜよう
きれいな花は岸辺にあふれ家には金の着物がどっさり」

「マスター、マスター、聞こえないの?
 魔王が小声で呼びかけてくるのが」
「由真、大丈夫、あんな物件日本のどこにもないから!」

「マスター、マスター、見えないのかい?
 あの少女が あれはきっと魔王の娘だ」
「シャーリィよ、たぶん相手はバツ一だ 子供もいるぞ」

「かわいい王子じゃ、きれいな娘どもじゃ、
 嫌というなら
ニア殺してでも うばいとる
 ゆすってくれ たのむ!!
 そう かんけいないね」

結論:なにをするきさまらー!

569乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2009/07/22(水) 16:05:49 ID:s.P7HDms0
昨日のおまけ

さーて、次回の平八郎さんはー?

アルファ「こんにちは、アルファです
      最近私の出番だけ増えてシャーリィの出番が増えないので、
      シャーリィが私にやつあたりをしてきます 困ったものです
      さて、次回は
      『間違って銀河帝国に着陸しちゃったどーしよー』
      『マッキントッシュはマックの正式名称じゃなくて日ハムの選手』
      『バレンタインデー、シンジラレナーイ!』の三本立てのうち、
      どれか一つやるかもしれません お楽しみに
      じゃんけーん ぽん(グー) …ふむ」

570俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 一話前半:2009/07/23(木) 02:47:40 ID:bRFiAvSM0
乾いた大地の上の…乾いた空気の中を一台の巨大トラックが駆け抜ける。
とうの昔に枯れた木々があるだけのその地を走るトラックは…

猛スピードで走っていた。
辺りに何もないからだろうか?
いや。


「ネージュ!追いつかれそうだ!」
「まずいわね…!」


その後ろから、鋼鉄の鎧に身を包んだ機械の兵達が迫っていたからである。
その色は青ではなく…黒。

兵だけではない。敵もまた武装車両で彼らを追っていた。
彼らを…連れ戻すために。

「まだ、捕まるわけにはいかないのに…!」


…その時である。
「…!?」


背後から爆発音。後ろを振り向くと…
彼らを追っていた黒き兵が、次々に真っ二つに切り裂かれ、または腹に風穴を開けられ
次々に乾いた空へと舞っていくではないか。


「…アレは…!」
赤い戦士の、翠色の剣によって。


空前絶後の破壊神との戦いを乗り越え…
…彼は、生きていた。


「先頭車両に動力部があるはず!」
…彼は、
最強のレプリロイドは…生きていた。

「そこへ向かって、ゼロ!」
「ああ」


エックスを元に作り出したパンテオンに代わり
ネオアルカディアには新たなレプリロイド兵、『バリアント』が配備された。
その戦闘能力はパンテオンのそれを凌ぐ高いものであるが…

ゼロの敵ではない。
爆弾を撃ち出すバリアントは腕を構えるより早く刻まれ、
爪を繰り出す素早いバリアントも低い姿勢から一気に体を斜めに切り裂かれる。

盾で身を防護するメカニロイドも、盾をゼロに剥ぎ取られ一閃…
その後ろに構える砲台も剥いだ盾を投げつけて破壊。

敵車両内部ではミサイルや空中砲台がゼロを待ち構えているも、
お構いなしにそれもセイバーで切りながら、止まることなく奥へと進んでいく。
そしてすぐに…

「アレが…コアね!」
言うまでもなく、ゼロは戦いを始めていた。

「問題にならないな」
反射ビームや、圧倒的破壊力のレーザー砲を駆使し、メカニロイドを大量に呼び出し
侵入者をよせつけない強敵…


のはずだったのだが。
「解析できたわ!」
ゼロはサブデザートコアの出力コードをその腕で千切り、投げ捨てる。
「そのコアの名前は」
これにより出力は低下、レーザーがダメージ要因となる可能性も100パーセントなくなった。
「サブデザートコア!」
三段斬りと飛び斬りでコアを上へ下へと次々に切り刻み
「レーザー攻撃を主体とした…」

シエルの言葉は爆発音によりかき消される。
「任務完了か」
敵部隊は全滅したのだった。

571俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 一話後半:2009/07/23(木) 02:48:38 ID:bRFiAvSM0
トラックの主はいかなる人物か?

…そう思っていると、中からはぞろぞろと人影が。
彼らは恐らくネオアルカディアから脱走したレプリロイド達であろう。

これは集団移動用のトラックであったらしい。


「話は聞いているわ レジスタンスのメンバーの皆さんと…伝説の英雄、ゼロね?」
「俺達を知っているのか」
そして、運転席から降りてきたのは短い赤髪の若い女性。

「私はネージュ。この『キャラバン』のリーダーを任されている者よ
 昔はジャーナリストなんてことをやってたりもしたんだけど」

「…なぁネージュ、こんな奴らの話なんて聞いてる暇ないだろ」
「レプリロイドなんてロクな奴がいないんだ 早いところ行きましょうよ」

キャラバンのメンバーは口々に言う。
…レプリロイド?

「…お前達は…レプリロイドではないのか」
ネオアルカディアからの脱走者となるとそれしかない。
しかし…その耳は皮膚で出来ている。

「いえ、私を初めとしてキャラバンのメンバーは全員、人間よ」
シエルがストレートに疑問をぶつける。
「…どうして?…人間にとってはあそこは住みよい場所のはずでしょう?」

その言葉を目を大きくして聴いたあと…ネージュはため息をついて首を横に振る。
「はぁ…あなた達何も知らないのね」


「…あそこはもう、ネオアルカディアなんかじゃないわ
 自由な暮らしなんてないし、逆らったものは処刑される… あそこはもう…地獄よ」
「…そんな」


「ま、それというのも…バイルがネオアルカディアの統治者になってから。
 …誰かさんがネオアルカディアの英雄を倒したりしなければ、こんなことにはならなかったのにね」

エックスを倒したのは…紛れもない。ゼロである。
「…」


「…そんな、でも!でも私達は…」
「…ええ、解っているわ レプリロイド達のためよね
 ジャーナリストだもの、多方面から情報を取り入れる目を持たないとね
 …でも。私達みたいな人もいること…忘れないでくれないかしら」

「ネージュ、そろそろいいか?」
「ああ、ごめんなさい。 …とにかく、助けてくれてありがとう。それじゃ」


「…俺達も戻るぞ」
「あの」
シエルはネージュにもうひとつ聞きたいことがあった。

「事情は解ったのだけど、あなた達はどうやって暮らしているの?
 今のこの世界じゃ、人間が暮らしていけるような場所はとても…」


「…ええ、私もそう思ってたわ でもね…あるのよ 一箇所だけ。皮肉な話よね…」
「?」

「『エリア・ゼロ』って私達は呼んでいるの」
そして、彼女達は今度こそ去っていった。


移動レジスタンスベースとしての役割を果たしているトレーラーにて。
「『エリア・ゼロ』…か。聞いたことはあるか、シエル」

「…聞いたことがあるわ。
 妖精戦争に発展する前も、イレギュラー戦争時代に一度世界が滅びかけたことがあったんだけど…」
「…聞いたことがあるな。まさか…」
「ええ。そこは正に、そこを0とした新しい世界の礎になった場所。そして、沢山の命が0に還った場所。」




「『エリア・ゼロ』は…あの、
 スペースコロニー・『ユーラシア』の落下地点を指す言葉よ」

572俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 二話 前半:2009/07/24(金) 01:52:01 ID:zvwm4adI0
アルエットの所に新型エルフがやってきたという話や、
ウェザーコントロールシステムは不完全で機能しないという話、
ゼロの腕を改良した『ゼロナックル』の説明をセルヴォから受ける。

「…今までより頑丈に出来ている分、出来ることも多いか…恩に着る」
「いや、感謝されるほどの事でもないさ まぁ…
 トリプルロッド、チェーンロッドに続き、リコイルロッドまで壊れるとは思っていても…」

「君の体が壊れるとは思っていなかったが」
「…まだ、今のようなレベルの敵が相手なら問題はないが」

…オメガとの戦いは、壮絶なものだった。
幾度も回復を繰り返しながら戦い続けても、ゼロがダメージを負うほどにそれを再生し
更なる力を得る能力まで得ていても…

限界を超えた力の解放も相まって、癒えない傷を体に刻み付けていた。
ゼットセイバーの能力を初めとして、ゼロの力は弱まっていた…

…しかし、そうして乗り越えたゼロの姿が、そして世界が…そこにある。
レジスタンスベースの皆は、それだけで満足なのだった。
後は、それがゼロを危機に貶めることがないか。


「ゼロナックルの使い方は解るね」
「問題ない。」
もぎ取る、殴る、投げる、掴む…基本としてはその動作となっていた。
何より、これから戦っていくことで学ぶのがゼロには最も性に合っているとも言える。
「ゼロさん、至急、司令室までお越しください」
「では行ってくる」

セルヴォとの話を終えたゼロはシエルの待つ司令室へ。
「エリア・ゼロへ向かうんだな」
「ええ。一応、戦闘の準備はしておいてね」

「無論だ。…ユーラシアの落下地点だそうだが 行けそうか、オペレーター」

オペレーターはコントロールパネルで座標を入力。
ゼロはトランスサーバーの中央へ立ち、転送準備に入るが…
「…これは!!」
「…どうした。」

「…ネオアルカディア軍…いえ、バイル軍と思しきエネルギー反応がエリアゼロに!」
「そんな…!」
敵を示す真っ赤な表示がエリアゼロ近辺を覆い尽くしていた。
「オペレーター、急げ」
「了解…!」

トランスサーバーに光が集まり…ゼロの姿を包み込み…
「転送!」
ゼロをエリア・ゼロへと転送したのだった。


「……わぁ…」
ゼロを通して見えるエリア・ゼロの『色』。


ネオアルカディアの中でも見ることが稀な、機械の繋がらない全くの自然。
草木があり、花が茂り、暖かな日差しが差し込む。
澄んだ水が流れる音と、涼しげな空気。

「シエル」
「…あ、ごめんなさい! …敵はユーラシア跡地にいるみたいだから
 ゼロは滝の下の穴から入っていって!」

季節は春。太陽を受けて青々と茂る緑の中…彼は戦いを始める。

「多分、この自然はユーラシアに備わってた
 環境浄化システムと、植林プラントの作用によるものだと思うの」
説明を聞きながら、緑の中を、メカニロイド達を切りながら進む。

颯爽と森を抜け、穏やかに水の流れる滝へとやってきた。
「この滝を落下するんだな」

ヤドカリ型メカニロイドを二度斬りで破壊、飛び降りて滝つぼへ勢いよく落下。
「はっ!」
そして一瞬で水面から飛び、着地。
日差しの差し込む『その場所』との、100年ぶりの再会を果たす。
「…」

ユーラシア内部には敵がひしめいていた。
テリーボムにウォールキャノン。敵はすでにゼロを警戒して装備を万全にしていたと見える。
「作業用リフトが動けば楽なんだけど…」
「動くようだ」

ゼロが乗ったのを合図にリフトはレールの上を勢いよく下降。
進路のメカニロイド達を次々轢き倒してゼロを深部へと導く。
「何故都市にこんなものが…」
棘だらけの床の上の棒をゼロナックルで掴み渡り…最後の壁を蹴りあがった先には扉。

「大型エネルギー反応!!気をつけて、ゼロ!」
「…ああ」

573俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 二話 後半:2009/07/24(金) 01:52:57 ID:zvwm4adI0
ネオアルカディアは世界そのもの。
表も裏も、かつての世界の情報全てを集めることが出来る。

故に…
かつてイレギュラーとしてエックスと対立した組織の兵器も、
ネオアルカディアのデータベースには残っているのだ。

たどり着いたのは…大きな広間。しかし、広くは感じられなかった。

「…巨大メカニロイドか」
かつてカウンターハンターと呼ばれる者達が作りあげ、
エックスにより木っ端微塵に破壊された

当時の巨大メカニロイドの傑作のうちのひとつ…
CF−0(カルネージフォース・オー)
それを現代技術により進化させたCFー改が、エリアゼロを占拠するネオアルカディア軍の兵器だ。


「解析したデータの中にはVの文字…」
バイルは生きていた。
オメガを破壊された今もなお、ネオアルカディアの支配者として君臨している…
ネージュの言葉は本当であったらしい。

「100年前と同じく頭が弱点よ
 …でも、その耐久力も攻撃力も機動力も…どれを取っても前バージョンとは比べ物にならない!!」
「そう強くは感じないがな…」

手首を捻り繰り出す正拳突きを軽々とかわしCF−改の頭にセイバーを叩き込む。
「気をつけて、攻撃パターンが変化する!」

シエルに言われるまでもない。所詮はメカニロイド…動きが緩慢なのだ。
肩のハッチを開け、ミサイルを大量に打ち上げ…雨として降らせる。
ミサイルを叩き落としつつCF−改の頭も叩く。

「次は頭に注意して!」
頭からは多方向にイオンリングを撃ち出すようだ。
これは距離を取ってバスターショットをチャージして撃ち出す。

「流石に硬いか…」
再び正拳突きの構えに戻ったCF−改の頭に払う、袈裟斬り、振り下ろしの三段斬りで攻撃…

体にオレンジの光が宿り…
ようやく、ゼロは最後の一撃をその脳天に叩き込んだ。
「ハァ!!」


頭頂部から下腹部にかけて真っ直ぐに振り下ろしたセイバーで叩き斬る。
グシャリとCF−改の巨体は歪み…

大爆発を起こした。
「…………まだいるな?」

「ええ。…どうやら、巨大な反応はCFー改じゃなかったみたい
 …このすぐ奥に。」

574俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 三話 前半:2009/07/24(金) 03:31:01 ID:zvwm4adI0
先の通路から聞こえるは怒声と、破砕音。
揺れを感じるその場所へ進んでみるとそこには…

「コケーッ!コキャーーー!」


声の主がいた。動物型レプリロイド…としては小柄な部類である、
鶏型のレプリロイドだ。
「何をしている…」

さして高いエネルギー反応は感じられない。
「コケー!?お前がゼロだな!?」
「だったらどうする…そこを開けろ」

間違いなく、騒いでいるこのレプリロイドはさしたる敵ではない。
そう感じたゼロはセイバーを一振りするが…


「その辺にしておけ、コカペトリ」
更に奥から声が聞こえた。


「…ん?」
そこへと目をやると…


「!!」
…ゼロは自らの目を疑った。

そこには…7体のミュートスレプリロイド達の姿。
「貴様がゼロでありますか!」
「大したことなさそー!キャハハ!!」
「我らの敵となるはずもない…」
「さて、誰から相手しましょうか?」
「ウウウゥ、血が騒いでくるぜぇ…」
「ン”モ”ォ”ォ”ォ”ォ”ォ”ォ”」

先ほどの鶏型とあわせ8体。
「…くっ…!」
あまりに強い敵と戦い続けたためか?
…これほど多くの敵の存在に気付けなかったのだ。

弱体化した今のゼロでは…困難な相手と見える。


「そこまでにしておけ。」

光の柱となり転送されてきたのは…
がっしりとした体格をマントに包んだ中年の男性レプリロイド。

「クラフト隊長!」
レプリロイドの一人からクラフトと呼ばれた彼は、
向き直りゼロを見下ろす。

「お前がゼロか。」
「…お前達はバイルの手先だな」

彼はどうやら8人を束ねる存在のようだ。

「我らは人間の生息域を根絶やしにするべく結成された
 特殊部隊…『アインヘルヤル八闘士』」

その性格はバイルナンバーズ以上に癖のある者ばかりと見える。

「バイルも何時の間にかそんなものを組織していたのか」

「貴様など最早バイル様の敵ではないということだ…
 我らの8箇所からの同時攻撃…『ラグナロク作戦』
 止められるものなら止めてみるがよい!」

そしてクラフトは姿を消し…
続いて8体のミュートスレプリロイドが転送されていった。

「…大変なことになったわね」
「エリアゼロの住民には協力を仰ぐことなどできまい
 …俺達だけで奴らを止める。」

575俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 三話 後半:2009/07/24(金) 03:31:33 ID:zvwm4adI0
アインヘルヤル達は8箇所からの同時攻撃と言っていた。
その8箇所を特定してから、ゼロは動くことには決めたものの…


…彼は自らの弱体化に内心ショックを隠しきれなかった。
「……」

自らの立場での出方を見誤ったこと。
あそこで気を抜かなければ、まず少なくとも八闘士の一人を倒すことは出来た。

…なのに。
自分は、戦闘力だけでなく、その戦士としての感覚まで弱体化したというのか?


ゼロは、自分を一度奮い立たせるための事を考えていた。
そうでなければ…自分はアインヘルヤルに敗れることとなるだろう。

そのためには…全力でぶつかること。いや、それだけではなく…
なるべく、強い相手と戦う必要がある。
「………シエル。動きがあったら呼べ」
彼はレジスタンスのトレーラーを抜け、エリアゼロへと再び脚を運んだ。



「…」
セイバーを振るい、宙を切る。縦へ横へと、何度も。
目にも止まらぬ速さだったが…

…以前と比べものにならぬほど遅い。
今のゼロはせいぜい四天王と互角といった所であろう。
それほどまでに…彼は弱まっていた。

場所を変えるため森の中を歩くと…
「む…?」
突然…雨が降り出してきた。
そう、突然に。

「ふぅー、あつーーいーーーー…」
視線の先からは声。


「…お前は…?」
間延びした声の少年レプリロイド。
…とはいっても、それは人型ではなく、緑色の細長い植物型。
頭にはオレンジ色の花を咲かせた彼は…
「この雨を降らせたのは…お前か。」




「…うん。間違いない …こんなところで見つかるなんて…
 イレギュラー戦争で死んだと思われていたんだけど」

「ワイヤー・ヘチマール…か」
「ネオアルカディアにいた頃に聞いたことがあるのよ。
 エックスが倒したシグマ製レプリロイドのひとつで、
 事情を考慮した、当時あなた達が属していた組織…イレギュラーハンターが
 コアチップだけを抜き出して無害な新しいボディに入れて開放したっていう…」

CF−Oと同時代の産物であると判明したこのヘチマールの能力は天候操作。
それを用いてゼロは一体何をしようとしているのか?


「…ウェザーコントロールシステムとリンクして敵の有利な天候に変えてもらいたい」
「…!? …じょ、冗談でしょゼロ…」
「そういわれてもーーーー
 解らないからーーー どの天気にすればいいか言ってねーーーー」

「…解った。」

敵に最大限の力を引き出させ、それを倒すことで自らを研ぎ澄ます…。
イチかバチかの賭けとは言えるが…彼には自信があった。


「……勝ってみせる。」
「…解った。でも…無理しないでね」


人間達の新天地を守るため。
己を再び奮い立たせるため。


「8つのポイントに反応アリ!アインヘルヤルと思われます!」
彼は8つの地域を見据え、戦いに臨むのだった。

576乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2009/07/24(金) 18:31:42 ID:WgQNuuyE0
第九版

―葛飾野球倶楽部メンバー表―
1 カリス・フィリアス 二塁手/捕手/右投右打 巧打タイプ・慎重走塁/速い・守備得意 背番号32
2 長瀬(十波)由真 三塁手/右投左打 巧打タイプ・慎重走塁/速い・守備得意 背番号19
3 シャーリィ 捕手/投手/右投右打 パワータイプ・積極走塁/速い・守備得意 背番号22
4 アルファ 投手/両投両打 万能タイプ・万能走塁/すごく速い・守備得意 背番号35
5 エリ・カサモト 右翼手/右投右打 巧打タイプ・慎重走塁/速い・守備得意 背番号49
6 ピピロ 遊撃手/二塁手/右投右打 巧打タイプ・積極走塁/速い・守備苦手 背番号77
7 あかぎ 左翼手/投手/左投左打 万能タイプ・消極走塁/遅い・守備普通 背番号19
8 一条あかり 一塁手/右投左打 巧打タイプ・積極走塁/すごく速い・守備得意 背番号1
9 ロジーナ 中堅手/左投左打 パワータイプ・消極盗塁/普通・守備苦手 背番号92

控え
アリシア・メルキオット 外野手/投手/右投右打 巧打タイプ・積極走塁/速い・守備得意 背番号71
アイラ・ブランネージュ・ガルディニアス 投手/二塁手/右投左打 巧打タイプ・消極走塁/遅い・守備得意 背番号42
乃木平八郎 投手/捕手/内野手/両投両打 巧打タイプ・消極走塁/遅い・守備苦手 背番号01
早川あおい 投手/右投右打 巧打タイプ・消極走塁/普通・守備得意 背番号02

―投手データ―
アルファ 最高球速169km/先発タイプ/オーバースロー 変化球スライダー、カーブ、シンカー
ブランネージュ 最高球速132km/中継・抑えタイプ/スリークォーター 変化球スライダー、スローカーブ、チェンジアップ、パーム
あかぎ 最高球速124km/抑えタイプ/スリークォーター 変化球チェンジアップ
シャーリィ 最高球速158km/中継タイプ/オーバースロー 変化球Hシュート/Hスライダー/ツーシーム
アリシア 最高球速138km/中継タイプ/サイドスロー 変化球シンカー/スライダー
乃木平八郎 最高球速139km/先発タイプ/スリークォーター 変化球チェンジアップ/ナックル/シェイク/山なりボール
早川あおい 最高球速139km/h/抑えタイプ/アンダースロー 変化球/シンカー/カーブ

―スタッフ一覧―
監督 乃木平八郎
臨時監督 あかぎ
ヘッドコーチ エリ・カサモト
打撃コーチ シャーリィ
守備走塁コーチ 一条あかり
投手コーチ 早川あおい

577乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2009/07/25(土) 12:30:18 ID:S6bYFL3k0
持ちキャラ(一部擬人化勢除く)を動物に例えるとどうなる!?

シャーリィ 虎
アルファ 猫
早川あおい ハムスター
カリス・フィリアス 豹
アイラ・ブランネージュ・ガルディニアス フクロウ
エリ・カサモト 鷹
アリシア・メルキオット 鷲
一条あかり 猫
ロジーナ 狐
あかぎ 牛
ピピロ 狐
長瀬由真 狸
イツ花 鳶

ね、ネコ多いな…え、えへへ…

578いざます ◆AsumiJgBrc:2009/07/26(日) 21:30:32 ID:1k64JANQ0
虹色の幻想郷は取れるきがしないなぁ
スカーレットマイスタはあと少しというところで焦ったのがマズかった

Hardも大分クリア率が上がってきたかしら

579いざます ◆AsumiJgBrc:2009/07/26(日) 22:32:56 ID:1k64JANQ0
アニメでは神原どうするんだろうなぁ
セリフの5割は放送禁止な気がするんだが

変態を自称するエロの妖精(女)をどう出すかが次の見所か

580G.E.P:2009/07/28(火) 08:02:44 ID:Pq.evaXQ0
どうも帝国の兵士=ストーム・トルーパーと思われているので色々居ることを書いておこう。

帝国軍将校

有名な人物:スローン大元帥、カス大将軍、エリン大将准后、マルシアン大佐

帝国軍の少尉〜大元帥までの軍人を指し、大小の部隊司令官として日夜勤務している。
尉官は四階級、佐官は四階級、将官は五階級、元帥は二階級存在し、上に行くほど定員は少ない。

インペリアル・ナイト

有名な人物:アッシュ大将軍皇后、アルトリア大将准后、クララ准后

ライトセイバーを使って戦う、フォースの騎士。ライトサイドでもなくダークサイドでもなく、帝国の為に
その力は用いられる。

ソヴェリン・プロテクター

有名な人物:ケネーデ中将、カイニュー中将、ケイノス少将、ジャックス少将

皇帝の最上位の護衛。黒く、儀礼的なローブを身につけ、フォース・パイクとブラスターを常に装備している。
身体能力もダークサイドの力で引き上げられ、皇帝の最後の盾である。

ロイヤル・ガード

有名な人物:ハナード大佐、ティアス中佐

皇帝の高位の護衛。紅く、儀礼的なローブを身につけ、フォース・パイクとブラスターを常に装備している。
ロイヤル・ガードになるには戦闘力、礼儀作法、忠誠心に加え、フォース感知能力がわずかでもあることが
要求される。定期的にストーム・トルーパーとして前線で戦闘の感覚を取り戻す訓練も与えられる。
また、高官の護衛も務める。

インペリアル・ガード

有名な人物:コールフィールド少佐

別名、エリート・ストーム・トルーパー。赤い装甲服を身に纏い、戒厳令下での警察権を行使する権限を持つ。
ストーム・トルーパー隊員の中から選抜され、インペリアル=コアにのみ配置されるが、皇帝の実行部隊は
どこへでも行く。

ストーム・コマンドー

有名な人物:ウェア大将軍、シャド上級大将

ストーム・トルーパー軍のエリート部隊の一つ。ストーム・トルーパーが隊伍を組んで行動するのに対し、
少人数のチームで破壊工作を担当するのが彼らである。スカウト・トルーパーの装甲服を黒く、軽量に、
より高性能にした装甲服を纏っている。

サンド・トルーパー

有名な人物:フェルス少尉

砂漠地帯での活動に熟練したストーム・トルーパー。

スノー・トルーパー

有名な人物:バースク准尉、ナーサックス曹長

寒冷地での活動に熟練したストーム・トルーパー。
装甲服の形状がより、重厚なものとなっている。

シー・トルーパー

有名な人物:不明

海中での活動に熟練したストーム・トルーパー。
動きやすい、スカウト・トルーパーの装甲服に似た装甲服を着けている。

ラド・トルーパー

有名な人物:不明

正式名称ラディエーションゾーン・アサルト・トルーパー。
放射線の強い地帯での活動に熟練したストーム・トルーパー。
放射能で近代兵器が使い物にならなくなるので、格闘戦を得意としている。

スカウト・トルーパー

有名な人物:ナトロム上級大将、バリック中尉

より軽量な装甲服を身に着け、スピーター・バイクで戦場を駆け抜けて偵察をするストーム・トルーパー。
狙撃の訓練もされており、スナイパーとしても活躍する。

581G.E.P:2009/07/28(火) 08:04:09 ID:Pq.evaXQ0
ストーム・トルーパー

有名な人物:フレジャ大将軍、ホラーク上級大将、ドラジン中尉

ストーム・トルーパー軍の歩兵。純白の装甲服と素顔を隠すフルフェイスのヘルメットを身に着ている。
三軍や志願兵の中から特に優秀な者が選抜して特別な訓練をアカデミーで受けることが許され、
6ヶ月を経て、一人前のストーム・トルーパーとなる。帝国軍のエリート部隊の一つであり、他の三軍の
将兵の追従を許さない戦闘力を有している。戦場では真っ先に敵陣に突撃し、その戦場は地上にも
宇宙にも存在する。

ATパイロット

有名な人物:ヴィアーズ大将軍、ベレガヴォーイ大将、ラインズ少佐

帝国軍の地上用ビークルの操縦士で、フルフェイスのヘルメットと護身用のブラスター以外は何も装備していない。
しかし、彼らの操縦するAT-ATやAT-STは簡単に破壊できるものでもない。

TIEパイロット

有名な人物:フェル大空将男爵、エクリプス大将、ヘブスリィ中佐、ラション中佐

宇宙軍や空軍のパイロット。生命維持装置付きのフルフェイスのヘルメットとパイロットスーツを着込んでいる。
彼らの操縦するTIEシリーズは防御面は脆弱だが、攻撃力と機動性は大変なものであり、スター・デストロイヤーの
攻撃を待つまでもなく、小規模な部隊なら粉砕されてしまうだろう。

インペリアル・クルー

有名な人物:ピエット皇帝、ペレオン大提督、チェル准将、アネロン大尉

宇宙軍の艦船の運用が主な任務。グレーの制服を着ている。

アーミー・トルーパー

有名な人物:ズィアリング大将軍、ディーリアン上級大将

地上軍の歩兵。ストーム・トルーパーとは違い、カーキ色の制服で、ヘルメットを被り、胸部のアーマーだけを着ける。
後方警備やストーム・トルーパーの援護、大規模な正面作戦で用いられる。

ネイヴィー・トルーパー

有名な人物:スーバ准将、デインソン軍曹

宇宙軍の歩兵。黒い制服にヘルメットを被っている。艦内警備や艦船の拿捕が主な任務。

スター・トルーパー

有名な人物:タンブリス大佐

空軍の歩兵。グレーの制服にヘルメットを被り、胸部のアーマーだけを着ける。
空軍基地の警備が主な任務。

デス・スター・トルーパー

有名な人物:エンフィールド中尉

戦略超兵器軍の歩兵。黒い制服にヘルメットを被っている。
超兵器内や司令設備の警備が主な任務。

582Free ◆Free525l1Y:2009/07/30(木) 22:55:58 ID:omVYmAN60
Ver1.1
―チーム名―
リリーズ LILLYS

―打順―
1 FREE 一塁手/捕手/右投右打 巧打タイプ・慎重走塁/普通・守備苦手 背番号1
2 富竹ジロウ 捕手/外野手/右投右打 パワータイプ・慎重走塁/早い・守備得意 背番号26
3 シャドウ 遊撃手/両投両打 万能タイプ・積極走塁/すごく早い・守備得意 背番号48
4 北条沙都子 左翼手/投手/両投両打 万能タイプ・積極走塁/早い・守備得意 背番号35
5 川澄舞 右翼手/左投左打 巧打タイプ・消極走塁/遅い・守備普通 背番号18
6 セリカ 三塁手/右投右打 巧打タイプ・消極走塁/遅い・守備苦手 背番号55
7 リョウ 投手/外野手/右投左打 パワータイプ・積極走塁/早い・守備得意 背番号80
8 エリカ 二塁手/右投右打 巧打タイプ・消極走塁/普通・守備普通 背番号46
9 ヨッシー 中堅手/投手/左投右打 パワータイプ・積極走塁/すごく早い・守備苦手 背番号44

―控え―
ルカリオ 投手/三塁手/左投左打 パワータイプ・積極走塁/早い・守備得意 背番号94
美坂栞 二塁手/右投右打 巧打タイプ・消極走塁/遅い・守備苦手 背番号4
能美クドリャフカ 外野手/一塁手/右投右打 巧打タイプ・慎重走塁/普通・守備普通 背番号9

―投手データ―
リョウ 最高球速165km/先発タイプ/スリー・クォーター 変化球スライダー、カーブ、シュート
北条沙都子 最高球速130km/抑えタイプ/オーバースロー 変化球カーブ、チェンジアップ
ヨッシー 最高球速148km/中継タイプ/スリー・クォーター 変化球シンカー、カーブ、パーム
ルカリオ 最高球速143km/抑えタイプ/アンダースロー 変化球スクリューボール、チェンジアップ

―コーチ一覧―
今回はそれ的な事は全てFREEと沙都子が担当しました

―備考―
・シャドウは素早さが反則なのでリミッターによりスピードがマラソン選手並に落ちています

583いざます ◆AsumiJgBrc:2009/08/04(火) 23:09:00 ID:34RFWCNU0
ルーミアにボコられる生活に飽きたので地へ転向

エクステンドの回数が多いから地はやっぱ楽
グレイズすれば上部回収しなくていいから安全だし
何より身体がまだパターンを覚えてる

そんなこんなでHardクリア。スコア更新して7億弱

584いざます ◆AsumiJgBrc:2009/08/05(水) 23:10:38 ID:wKo1AcJg0
4面クリア時でノーミスは初めてかも
プラネタリーレボリューションでやられたのは勿体なかったが
それ以外はかつてないほど良かった

スコア更新して7.6億。半年前の自分に1億差をつけられて満足

585いざます ◆AsumiJgBrc:2009/08/08(土) 19:26:50 ID:j2BGxtm60
地霊殿Lunatic開始。目指せ自称ルナシューター

うにゅほのペタフレアで悶死
一面で死んでいなければ望みはあったかも?
後はさとりんの通常で面白いように死ぬのを何とかしたい

586そらます ◆ft9LHJWRU.:2009/08/08(土) 21:37:02 ID:/eZBh4yk0
>>585
すごいな!頑張れ〜。

自分は風神録と妖々夢(どっちも体験版)しかやったことないがHARD以上は無理だなぁ。
NORMALでギリギリノーコンティニュー程度(風神録に限って言えば)。
雛で死ぬわアリスで死ぬわでもう・・・

587いざます ◆AsumiJgBrc:2009/08/08(土) 22:25:49 ID:j2BGxtm60
>>586
thx。今日は気力が尽きました

俺は風Normalクリアするのに3ヶ月かかった。秋姉妹超強かったとです
最初はEasyすらクリア出来なかった

588そらます ◆ft9LHJWRU.:2009/08/08(土) 22:44:35 ID:/eZBh4yk0
>>587
今日妖々夢の体験版落としていきなりNORMALからやったけど
「これが究極だ」と言いつつ残機5プレイやコンティニューしまくりの邪道プレイでした。
靈夢「無様ねぇ。」
だって霊撃に慣れた奴だからスペルカード使いづらいもん。試しに使った咲夜さんの時止め回数が多いのは救い。

秋姉妹のNORMALは数週間程度かな。最後のオヲトシシルベスター(?)は未だに無理だが。
自称東方プレイヤーになってわかったがやられ音が耳に焼き付いちゃったわ。

589いざます ◆AsumiJgBrc:2009/08/09(日) 09:28:32 ID:.01mATpY0
2・3面より1面の方が難しいと思うのは俺だけじゃない

>>588
俺も最初は残機増やし・死にまくりでもラストまで行くよ派
残機4以上でペナルティ発生するから、ある程度慣れたらやめるけど
妖は森羅結界もあるし、危なかったら即スペカが吉

気合いよけ系スペルは、慣れるほど些細なミスで死ぬのが怖くなる
そのうち人ゴミが弾幕に見えるようになります

590そらます ◆ft9LHJWRU.:2009/08/09(日) 12:23:07 ID:jMi.aHaE0
>>589
最初は皆そうだよね〜。
×0.2のあれはそういうことだったのか!

にとりが回転しながら繰り出す雨あられみたいな技が久々にやったらボロクソでした。
ゲームは違うがソニアド2のバイオリザードで
最後の浮遊状態で弾幕(って程でもないが)避け(2回当たると必ず死ぬ)は人ごみを避けるようにやってたなぁ。
弾幕を避けるコツは人ごみを避けるようにやる・・・・ってことなのかね?

591いざます ◆AsumiJgBrc:2009/08/09(日) 17:08:17 ID:.01mATpY0
地Hard更新して8.6億。クリア時で残機9は新記録
気がつけば4面以降ノーミス。何で2・3面で死んでるんだ俺

>>590
一度ぶつかってやられないとパターン組めないしね
俺も長いこと気付かず残5でやってたせいで、スコアまったく伸びなかったオチ

ポロロッカはNormalでも割と辛い。チキンな俺は即ボム
自分の周りでなく、常に少し前を見るという意味では同じかも
弾が速いほど自機の少し先を見るようになる

592いざます ◆AsumiJgBrc:2009/08/09(日) 18:10:28 ID:.01mATpY0
うーわー、地Lunaサブタレイニアンサンで終わった
あと15秒耐えればクリア出来たと言うのに
これは本気でショック

593乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2009/08/09(日) 19:44:04 ID:bw6Ehz6k0
(不)定期ネタその2

さーて、来週の平八郎さんはー?

ピピロ「ピピロよ!何よあのマスター!私を出さないってどういうことなのかしら!?
     あのマスターには私の魅力がわからないのね、ああ、かわいそうに…
     それはさておき次回予告よ!私の言葉一言でも聞き漏らしたら死刑だからね!
     さーて、次回はー!?
     『ロジーナ、死星を落とせそうな本塁打』
     『ビックバイパーの意地 ガンダムがなんだ!SFゲーム組の維持』
     『世界一のピピロ様!』
     どれか一つやるかもね!一番下は特にやるかもね!
     じゃんけん?しないわよ」

594そらます ◆ft9LHJWRU.:2009/08/09(日) 21:43:40 ID:jMi.aHaE0
>>591
なんて野郎だ!慣れって怖いね。

パターンつーか性質を覚えて気合いで避けてる。無謀だがね。
ソニック「キーボードじゃつらいぜ?」
あれはわざとじゃわ・ざ・と!一応あるけどこっちの方が慣れてるもの。

最近思ったがスペルカードボーナスはあってないもんな気がしてきた。
うんうん、速い奴は少し前はあるなぁ。

595いざます ◆AsumiJgBrc:2009/08/09(日) 22:02:41 ID:.01mATpY0
>>594
2年間飽きもせずに弾を避け続けた成果がここに

気合い避けも繰り返せば最適化される。それが俺のパターン化
確かにキーボードのが使いやすいって人もいるね。俺は無理だが

スペカボーナスはスペカ取得という称号のおまけみたいなもの
未だにとれていないスペカは数多し

596そらます ◆ft9LHJWRU.:2009/08/09(日) 22:39:08 ID:jMi.aHaE0
>>595
そうかー、じゃあ自分も2年間飽きもせず何かしようかな〜。

自分の場合は大雑把だからどれも微妙にズレと避け方の違いが存在してる、ヒヨッコかな?
ゲームパッドでチョン避けは無理。市販ゲーム機のコントローラーも無理。(一番慣れてるのは64だが無理。)
靈夢「それ以前に挿せないわよ。」
そもそも素早く避けて打ち込むのを望む自分は不向きなのだろうか?ホーミング霊夢はお世話になってます。

要はコレクション的な何かかー。チクショウ!
ソニアド2でエンブレム制覇諦めた自分にはそれ系は無理だなぁ。
靈夢/ソニック「って諦めんなよ!」

597いざます ◆AsumiJgBrc:2009/08/11(火) 23:33:26 ID:RB.kLr5g0
>>596
安定してればそれでいい気がする。要は慣れだし
キーボードは斜め避けがしずらそうでなぁ。左右に避けるのは楽そうだけど
誘導は道中楽な半面、ボス戦が長期化するのが困り物
そんな俺は全タイトル共通で針巫女使い

もちろんクリアするにあたり、取得できないよりは取得できた方がいい
ただ取得するために抱え落ちするわけにもいかない

598そらます ◆ft9LHJWRU.:2009/08/12(水) 21:41:40 ID:RgYT6jtM0
>>597
チョン避けは苦手だから隙を見て間をすり抜けてるのが定石だなぁ。
ゲームパッドは十字キー系で操作するの?それともアナログスティック?
いつでもホーミング、回避に集中出来るし時々集中攻撃も・・・。
一応聞いてみるが針って強いのかね?
靈夢「使ってみればいいんじゃない?」

まぁ必要性はあるってことか、難しいもんだなー。
エンブレムも集めるとチャオガーデンで買えるもの増えるし必要性ありまくり。でも無理。

599名無しさん:2009/08/13(木) 00:14:48 ID:Falxb3jk0
あれ、書き込める。なんか停止されてるぽかったのは錯覚かしら

>>598
チョン避けは慣れればかなり安定しないかしら。切り返し込みだけど
十字ですな、アナログは動きが微妙にふらつくから弾をかわせない
確かにそれはある。けど妖の誘導は相当威力低かったような
威力だけならレザマリのが上かもしれない
けど総合的に見ると一番使いやすい、と俺は思ってる

スペカ取得と抱え落ちの境界は、えーき様に白黒つけてほしい難題
アリスの首吊り蓬莱人形とか、よく取りに行こうとしては殺されました

600いざます ◆AsumiJgBrc:2009/08/16(日) 00:09:24 ID:htvU3J4o0
地Lunaは4面以降がまるで安定しない。というか4面が安定しない
恐怖催眠術→通常2→二重黒死蝶のコンボで即・終・了

さとりんに虐められる作業に疲れ果てたので
こいしちゃんに慰めてもらってくるわ

601いざます ◆AsumiJgBrc:2009/08/16(日) 12:51:29 ID:htvU3J4o0
地Lunaクリアキタ――――!!

うにゅほの通常3で事故死した時は絶望感漂いまくりだったが
核反応制御不能とヘルズトカマクをボムゲーで潰し
十凶星とサブタレイニアンサンを取って滑り込みセーフ

さぁ祭りじゃ祭りじゃ。もうしばらくLunaは見たくないけど

602そらます ◆ft9LHJWRU.:2009/08/16(日) 14:39:40 ID:qOj0vjUw0
地霊殿も星蓮船も出来ないんでソニック3でもやってながら悲しんでます。
靈夢「どうしちゃったのよいきなり。」
なぜか起動すると強制終了しちまうんだよ、妖々夢はOKだったんだが。
>>599>>601
自分はそういう精密系は苦手。進みすぎたり進まなかったりするときがあるもの。
へ?じゃあ斜めにかわしづらいんじゃ・・?
持久戦なら慣れてるからOK。ほんとは超攻撃タイプになりたいけどね。実際は防御型。
なるほどねぇ・・・

いわゆるミイラ取りがミイラになるって話だな、閻魔様に聞かなくったって俺の予感で無理するなと感じてるぜ!

そしてLunaをクリアってすごい・・・。
そこでNormalでゆっくりとプレイですよ、自分にとってはそれすら修羅場だが・・・。

603乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2009/08/16(日) 15:25:35 ID:Dmx3/tcc0
電波がビビッと降りてきた、しかも探偵ものの
あおい「野球じゃないの?それか名探偵コナンの見過ぎだよ」
いや、それではない、パタリロだよあおいくn(ボゴォッ)デッドボーッ!!
あおい「野球しようよ!」
大丈夫、野球を絡めた殺人ものにするつもりだかr(バキィッ)デッドボーッ!!
あおい「野球しろ!!」

604いざます ◆AsumiJgBrc:2009/08/16(日) 18:08:57 ID:htvU3J4o0
とりあえず妖Hardクリア。終盤gdgdで7.1億

>>602
directXの最新版が入ってないんでない? 俺もエラーになった
それは俺もよくある。というか死因は大抵それ
パッドなら親指だけで動かすから、上も斜めも違いがない
まぁ自機は人それぞれ。使いやすさだけなら魔理沙は使われない理屈になるし

地はしばらくやりたくないかしら。なので久々に妖をプレイ
Normalは稼ごうとして返って死にやすいというオチ

個人的にLunaの難易度は
紅>>>風>>永>妖>地

605いざます ◆AsumiJgBrc:2009/08/16(日) 20:19:06 ID:htvU3J4o0
星Lunaと戯れながら

小傘開幕のあまりの弾の速さに吹いた
置き傘特急ナイトカーニバルは超苦手

606そらます ◆ft9LHJWRU.:2009/08/16(日) 20:31:31 ID:qOj0vjUw0
ってもう星蓮船製品版出たのか!?
>>604
実はMACからParallels Desktopで動かしてるからそこらへん難しいのよ、残念。
自分は逃げ場がなくて抱え落ちが多かったりする。「これが生き残るための、俺のあがき(ry」モードなら霊撃乙だが。
親指のみという問題か・・・。
まあこの世には愛着というものがあるからねぇ、うん。時々魔理沙でひとっ飛びすると気持ちいいぜ!
ソニック「俺h
お前ゲーム違うだろ!そりゃソニワドで縦STG風のシーンはあるけどさぁ・・・

何億次元のレベルじゃなく低い初心者にはあまり関係ないのよー、純粋に乙るだけ。

・・・・・・自分は初心者なんでずっとNormalで楽しむとしましょ!
靈夢「試合放棄ね。」
ソラリス「試合放棄だな。」

607乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2009/08/17(月) 11:30:19 ID:jMInpqLI0
あおい「あれだけ昨日言ってて結局書いてないんだ…」
長編は諦めてるんだよねー、だから書きたくても書けないの
あおい「どうして、書かなきゃわからないじゃん」
長編は2、3個書いたらそのあとの気力が持たない…自分は短編派だし
あおい「じゃあ短編推理小説でも書けば」
自分にそこまでの腕あったらやってらーい!

608Aria:2009/08/19(水) 23:03:54 ID:ov0Jsm3QO
チラシ裏
非想天則に一緒についてきためーりんバッジをどこに付けるか悩んだ挙句何故かここに落ち着いた
http://s.pic.to/106vqp

ちなみに自分のバッグの裏

609皇帝:2009/08/20(木) 18:16:47 ID:eRAzww5c0
>>607
『銀河帝国の終焉』というタイトルでひとつ(ry

610乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2009/08/20(木) 19:13:07 ID:24wW2H0w0
>>609
それは推理小説ではないし、提督の設定は自分でも把握できてないところがあるだろうし(ry

611乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2009/08/20(木) 19:44:24 ID:24wW2H0w0
第九版

―葛飾野球倶楽部メンバー表―
1 カリス・フィリアス 二塁手/捕手/右投右打 巧打タイプ・慎重走塁/速い・守備得意 背番号04
2 長瀬(十波)由真 三塁手/右投左打 巧打タイプ・慎重走塁/速い・守備得意 背番号05
3 シャーリィ 捕手/投手/右投右打 パワータイプ・積極走塁/速い・守備得意 背番号02
4 アルファ 投手/両投両打 万能タイプ・万能走塁/すごく速い・守備得意 背番号01
5 エリ・カサモト 右翼手/右投右打 巧打タイプ・慎重走塁/速い・守備得意 背番号09
6 ピピロ 遊撃手/二塁手/右投右打 巧打タイプ・積極走塁/速い・守備苦手 背番号06
7 あかぎ 左翼手/投手/左投左打 万能タイプ・消極走塁/遅い・守備普通 背番号07
8 一条あかり 一塁手/右投左打 巧打タイプ・積極走塁/すごく速い・守備得意 背番号03
9 ロジーナ 中堅手/左投左打 パワータイプ・消極盗塁/普通・守備苦手 背番号08

控え
アイラ・ブランネージュ・ガルディニアス 投手/二塁手/右投左打 巧打タイプ・消極走塁/遅い・守備得意 背番号00
乃木平八郎 投手/捕手/内野手/両投両打 巧打タイプ・消極走塁/遅い・守備苦手 背番号0
早川あおい 投手/右投右打 巧打タイプ・消極走塁/普通・守備得意 背番号18
真奈井四季 一塁手/右投右打 巧打タイプ 消極走塁/普通・守備苦手 背番号24

―投手データ―
アルファ 最高球速169km/先発タイプ/オーバースロー 変化球スライダー、カーブ、シンカー
ブランネージュ 最高球速132km/中継・抑えタイプ/スリークォーター 変化球スライダー、スローカーブ、チェンジアップ、パーム
あかぎ 最高球速124km/抑えタイプ/スリークォーター 変化球チェンジアップ
シャーリィ 最高球速158km/中継タイプ/オーバースロー 変化球Hシュート/Hスライダー/ツーシーム
乃木平八郎 最高球速139km/先発タイプ/スリークォーター 変化球チェンジアップ/ナックル/シェイク/山なりボール
早川あおい 最高球速139km/h/抑えタイプ/アンダースロー 変化球/シンカー/カーブ

―スタッフ一覧―
監督 乃木平八郎
臨時監督 あかぎ
ヘッドコーチ エリ・カサモト
打撃コーチ シャーリィ
守備走塁コーチ 一条あかり
投手コーチ 早川あおい

612いざます ◆AsumiJgBrc:2009/08/20(木) 23:14:56 ID:NGoXtyLA0
いかに残機を残すかではなく、いかに死なないかを追求しないと
妖はスコアが伸びそうにない
とりあえず妖Hard7.8億

>>606
MACはサパーリだすまない
かわすのはボムなくなってからでもいいくらい。風は別だが
指二本と一本の差は大きい。時々誤動作するけど

俺も最近までLunaを人間のやるものではないと思ってた
そのうち頂点を目指したいと思う日がきっと来ます

613俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 4話序盤:2009/08/20(木) 23:49:15 ID:wur.udbM0
唐突に始まりを告げた、『ラグナロク作戦』

8方向からの攻撃で、残された楽園エリアゼロを葬り去ろうというこの作戦に際し
優先順位をつけることとした。
「情報はすでに集まっているのか。」

オペレーターはエリアゼロ周辺地域から8つのエリアをホップアップ表示する。
「はい。
 人工太陽からの植物への被害、空中要塞からの攻撃、別レジスタンスベース跡からの侵食計画、
 灼熱粒子砲の攻撃、自然維持システムの破壊計画、巨大潜水艦の爆破計画、コールドスリープ施設からのイレギュラー発生」

8つのエリアに8人のアインヘルヤル。
「…どれも危険だが、最後のものが現時点ではもっとも危険に思える。」
1秒の猶予もない。
ゼロは早急に、最初のミッションへと向かっていった。


季節外れの雪の降るコールドスリープ施設。
妖精戦争時代のレプリロイドが、オメガによる大破壊により
目覚めることなく永遠の時を眠ることとなった墓地。

…しかし彼らが今復活しようとしている。バイルの手により。
「レプリロイドを悪に染めるのはバイルの十八番といったところか」
まずは入り口周辺を固めるバリアント兵が彼の相手となる。

吹雪の中、伝説の戦士は駆け出した。
体勢を低くし一直線に駆け、左わき腹から右肩にかけてを一閃。
突き抜けて多重に折り重なる連絡階段を昇る。

頭上の段の上にバリアントの反応を見つけ、飛び上がりセイバーを振るう。
段の上のバリアントを下にいながらにして破壊。
そして壁を蹴り、走り、バリアントを見つけチャージショットで一撃、続けて上った先で体重を乗せた一撃で一閃。

「雪がなければ1Fの入り口にもいけたんだけどね…」
二つある入り口のうち、今回は最上階9Fからの侵入となる。

まず4F下の5Fにまで降りるエレベーターが目に入る。
その瞬間にバスターショットでスイッチを作動させ、下のフロアへ。

1階毎に下に下りるためにエレベーター左右のスペースにスイッチがあり、そのスペースには敵が待ち構えている。

バリアント兵が構え撃つのとエレベーターが下りるのと。早いのは勿論敵の方である。
弾をセイバーで斬り、そのまま素早い移動でバリアントごときり付け、振り向きバスターショットを撃ち
反対側のバリアントも撃破。貫通した弾がスイッチへ届き、そのまま下へ。

スクラップまみれの5Fで兵を倒しながら進むと、凍りついた部屋へと出る。
「ここから更に下へと下っていって!」

滑る床に、振動でゼロを襲う氷柱、そして動かず待ち構えるバリアント兵。
最小限の動きでそれらを倒しながら下へ下へと落下、1Fへと到達する。
「サーペント・ギアの発射口よ!気をつけて!」

1Fの、上、前、奥の3方の扉の閉まった小さな部屋で現れたのは上下左右に4つの穴の開いた巨大装置。
サーペントギアと呼ばれるトラップとの戦いだった。

上下左右の穴から飛び出してきたのは、連なった巨大な歯車。名のとおり、蛇のように連なった歯車である。
それが何をするかといえば、部屋を高速で徘徊し進路上にあるものを切り刻むというもの。
要するにここは処刑部屋らしい。

「問題ないな」
ゼロの方へ向かってくるギアだが、対処は簡単。
連なっているそれを全てセイバーで斬り飛ばせばよいのだ。

そして小さなこの部屋の中心付近でセイバーを振るえば必ず発射装置に刃が届く。
次のギア発射までの間隔を使い後ろ、下、上の3つの発射口をセイバーで破壊。
最後の一つはゼロの剣の届かなかった奥の発射口。

これはゼロがたったままセイバーを振るえば届く位置。
その発射口からしか発射することがもはやできないサーペントギアも勿論ここから出てくる。
まとめて切り刻めば攻撃も防御も兼ねることが出来る。
あっさりとゼロはサーペントギア発射装置を破壊、先へと進んでいくのだった。
「物足りないな」

614俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 4話中盤:2009/08/20(木) 23:49:59 ID:wur.udbM0
1Fは氷で出来た針のむしろ。その中に突き立つ狭い狭い足場には敵が待ち構えている。
ならばその場をどかせるまで。

敵はおそらく針の上にあるパイプをつかませ、そこを撃ち落とすつもりだったのだろう。
だがゼロにはその発想がまずない。

大きく跳び、空中からバリアントを斬り飛ばし、その足場を強奪。
次の足場の敵が反応し撃つ前に飛び上がり、同じくバリアントを斬り足場を奪う。

針のむしろの最後にいたのは今となっては希少価値の高い、妖精戦争時代のメカニロイド・メットール。
「あ、可愛い」
シエルのつぶやきを無視するかのように飛び上がりそれを一刀両断。
壁を蹴りあがりエレベーターへ。
今度は昇りだ。またもや同じ工程を繰り返し上った先はベルトコンベア。

破壊の難しいメットールが勢いよく流れてくる。
これは防御形態に入る前にバスターで破壊、ベルトコンベアに逆らいながら上へ、また上へ。

「その電灯を一応持っておいて」
ゼロナックルで電灯を引き抜き、腕に装備。
「理由は?」
再びたどり着いた9F。そこは悲惨な場所だった。保存状態が悪く、コールドスリープ中にレプリロイドたちがカプセルから投げ出され
そのまま床に倒れ腐食した死体と化していていたのだ。
「戦争の影というものか」

そして中からは浮かばれないレプリロイドの精神が、半端な状態…未熟な状態で自我を失ったエルフとしてさまよっている。
これは…精霊などではなく、亡霊というべきだった。

「危険なエルフと言えるわ。
 クリエプリエやダークエルフは高すぎるエネルギーを持っていたためにあなたの剣も効いていたんだけど
 このエルフ達は弱いから…あなたのセイバーじゃ多分切ることは出来ない。
 反面、エルフ達からあなたの体に害を及ぼすことは考えられるから…」


「奥に天井から光が差し込んでいるでしょ?こういった亡霊エルフ、プアエルフは光に弱いの
 その電灯を嫌がるはずだから、それを使ってエルフ達を誘導させて、光に導いて成仏させてあげて」
「なるほど」

走り、飛び出し電灯の光を浴びせる。
「ミィィィイイイイイ」
「ギイイイイイイイ」
プアエルフ達は電灯の光から逃げるように奥へと押されていく。
「…そこにもいたか」

背後のカプセルが割れ、中からプアエルフが飛び出す。そのエルフは床に転がる死体に吸い込まれていき…
「まああああああああああああああああああああああああ!」

ゾンビとなってゼロを襲ってきた。
「ちっ」
だがゼロの敵ではない。一閃、プアエルフを外へ逃がすことに成功した。

また一匹、光へ導くプアエルフを増やし、電灯で誘導し続け…
「これでいいな」

太陽の熱によりその身を焼かれまとめて彼らは天国へと旅立っていった。


「…眩しくて見えなかったが…これが扉か」

615俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 4話終盤:2009/08/20(木) 23:50:34 ID:wur.udbM0
最深部に待ち受けるもの。アインヘルヤルとの第一戦、その相手は…


「待ちくたびれたぜぇ、英雄さんよぉ!!」
湿っぽい空気の漂うこの場所には不似合いな、青き狼型の、戦闘狂だった。

「俺の名はフェンリー・ルナエッジ。妖精戦争時代から眠らされて体がなまっててなぁ!」
「戦いたいなら早く始めろ。時間がないんだ」

ゼロは真っ先に駆け、戦いを始めた。
「おっと!」
ルナエッジは飛び上がった。
「物分りがいいなぁ、英雄さんよぉ!!」

そして尻尾から丸まり、体全体に刃を生やして転がり始める。
「だが俺についてこれるかなぁ!?」


跳ねながら部屋を駆け回るルナエッジのボディは硬い。
一通りよけ、ルナエッジが元の形態に戻ったところを見計らいチャージセイバー、そして飛びのき距離をとる。
「やるじゃねえか!!」

怯みもせずにルナエッジはそのまま飛び上がり、両腕についた刃から衝撃波を飛ばし始めた。
「ぅらああ!!」

斜めに飛び、壁へつくルナエッジはそのまま真横に飛び反対側の壁へ到達、そこからまた床へと三段飛びを繰り出した。

ゼロはそれに対し、交差するようにセイバーで斬りながら飛び越え、
衝撃波の死角を一瞬で見極め回避、戻ってきたルナエッジに払う、斬る、振り下ろす。三段斬りである。

「あぅうううううう!」
雄たけびとともに垂直に飛んだルナエッジはその息で自らの大きさの、自らの形をした氷像を3体生み出す。
「行くぜぇぇえ!!」

合計3体となったルナエッジは次々にゼロへと襲いかかってくる。
だがゼロは全くそれをものともせず、本物に一太刀浴びせ潜り抜ける。

「そろそろ俺にも一発浴びさせやがれ!!」

ルナエッジはそのまま垂直に飛び上がり巨大な衝撃波を走らせる。
そして着地してもう一発。

発生地点はルナエッジの腕。ならば腕より下や上の位置には発生しない。
一発目を天井付近で、二発目を体勢低くダッシュで回避したゼロは…

そのままルナエッジの懐に飛び込み、セイバーで一刀両断した。
「マジかよ……!?」


「…ラグナロク作戦の恐ろしさは…こんなものじゃあないぜ……せいぜいあがいてみるんだな!!」

ルナエッジは氷の中で100年の時を経て起き、今度は炎の中で眠りのときを迎えたのだった。

616俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 5話前半:2009/08/21(金) 02:40:55 ID:u5B6DsQs0
「…時間がないな 次は深海の潜水艦を破壊しに向かう」
ルナエッジからEXスキルを習得し、瞬時に脳内に叩き込んだゼロは
早々に次なる目的地へと駒を進めた。

レジスタンスベース所有の船にたどり着いたゼロは、すぐさまシエルから説明を受ける。
「この真下の海中に潜水艦があって、そこにたどり着くまでには迷路のような通路を潜り抜けなきゃならないの
 ゼロの今のボディだと深海の水圧にはそう耐えられないから…早く潜水艦の内部にたどり着かなきゃならない。」

ゼロはその説明を聞いても尚態度を一切変えない。
「急がなければならないのは変わらないことだ。最短ルートで内部に潜入する」

他の敵潜水艦をよそに、爆破予定のその潜水艦へと着地、
内部へ入るための迷路をまずは落下していくことになる。

「どうや… 深…のせ… 通信…出来な…みた…。」
シエルには頼らず、自力でたどり着く必要が出てくる。

落下する場合に人間型レプリロイドは隙がとても大きくなる。
そこを敵は待ち構えているのだ。

ハリセンボン型の、針を撒き散らすメカニロイドに、高圧電流を発生させるクリオネ型メカニロイド。
水中を落下しながらこれらを斬りつけ、深く、更に深くへと落ち…
「ここか」
回転を続ける潜水艦の本体へと到着。内部へと侵入していく。


「ど…侵……成…し…のね ……危…い!」
「解っている」

水中から一転して潜水艦内部。出迎えたのは巨大メカニロイドだった。
「ドラゴン型…か」
「ギャオオオオオオオオオ!」
氷のような翼をした青き龍。
尾からビームを放ったが、これはすぐさま回避、近づいて三段斬りを繰り出す。
「ギャヒイイイイ!!」
続けて放たれたのは氷のブレス。これは距離をとってバスターの雨で攻撃、
掴みかかるべく突進してきたドラゴンを三段斬りで撃破。
「ギャォオオオオオオオオオオン!」
螺旋構造の潜水艦を最上階へと向かって進み始める。

上段からの砲台や、メカニロイドを射出する装置を破壊しながら階段を昇り…
すぐさま最上階へたどり着いた。


「…ここか」
爆破される弾頭部分。ドリルのついた潜水艦の先端部…ここにアインヘルヤルが。


かつてゼロはバイルナンバーズ達と闘っていた。
そのとき、彼らはゼロが過去に倒したミュートスレプリロイドたちをチップ化して取り込み変身を行っていた。

ゼロに強い恨みを持つ彼らの中で一人、戦った覚えのない者が混じっていた。
忍者のような口調をした…彼は一体。
「この瞬間を待っておったぞ!!」
氷に閉ざされた水中で彼は再び現れた。
「某は『バイル』率いるアインヘルヤル八闘士に志願した…
 今は亡き、ファントム様率いる斬影軍団の生き残り…テック・クラーケン!」
「…!」
「バイルの支配という屈辱にも耐えこの作戦に参加したのも
 全ては貴様に倒された我が主、ファントム様の無念を晴らすため!」

かつてランチャー・オクトパルドを倒され、エックスに心の底で憎しみの感情を抱き続けていた
ボルト・クラーケン。

その子孫たる彼もまた…復讐者であった。同じく烏賊の形をした彼は、
刃のような手を震わせ戦闘態勢へと移行する。
「我が主の無念と某の怒り!この氷の刃でその身に刻みつけてくれよう!」

斬影軍団の最後の一人との戦いが今始まる。
「我、復讐の刃也!」

どうやら全力で相対するべき相手のようである。

617俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 5話後半:2009/08/21(金) 02:41:27 ID:u5B6DsQs0
「ゆくぞぉ!!」
クラーケンは戦闘開始の合図とするかのように、クナイを部屋の床に沿って投げ始めた。
これを跳躍で飛び越えたゼロは体重を乗せた一撃をクラーケンに見舞う。

「おのれぇぇ!!」
クラーケンは反射する氷のレーザーを目から放つ。

だが速度は遅い。ゼロはそれをよけ、クラーケンに対し重いチャージ斬りを浴びせる。
「これしき…!闇よ!!」
クラーケンはその攻撃を真っ向から受けた後、腕の先から墨の様な闇の空間を作り出し…
その中へと溶けていった。

「はぁ!!」
クラーケンは闇の中から刃と化した腕のみを出してゼロを攻撃してくる。

闇の穴から出てくるその腕の速度についていけぬものはこの技の餌食になるだろう。
だが…ゼロは違った。
「ふぅはははは…やるなゼロ!」

憎しみを滾らせての笑いを浮かべ、彼は再び攻撃へと移る。

「貴様の醜き姿…映し出してくれる!!」

氷の弾を発射、その氷の弾は周囲の水を集め、凍らせ、形を変え…
鏡の形となった。
「惑え!!」

だが鏡となればその特性はなんとなく理解できる。バスターショットを反射するのだろう。
セイバーでそれを破壊すると同時にクラーケンに一撃。
「んぐ!!」
いよいよクラーケンを追い詰める。
「貴様がやがて行くは地獄。その地獄名物針の山…この場に見せてくれようぞ!!」


クラーケンは水面上へと上昇…
二つの氷の塊を撃ちだした。
「…なるほどな」

左右の冷気の塊からは鋭い氷の柱が勢いよく飛び出す。
少しでも動けば体中がこの柱に貫かれることであろう。

1本、2本…様子を見たところで3本目のタイミングで大きく跳び、
真下に待ち構える針の山の隙間へと、体を微妙にずらして落下。

全ての回避に成功するのだった。
「な、ならば…!」

最後に残るのは、時間をかけてでも無敵の闇の中からゼロを刺し殺すのみ。
先ほどと同じように闇の中にクラーケンは消えていった。

「そこぉ!!」
1発。
「まだまだぁ!!」
2発。

…3発目のタイミングでゼロは決着をつける。
「どうだ!!」
腕を出したその瞬間。
「…」
ゼロナックルでクラーケンの腕を掴み…
「ぬぉおおおおおお!?」
引きずり出す。
「最後だ」

そして飛び上がり、真横へと斬りつけ…
「…!!」

クラーケンの両目を切り裂き、トドメを刺したのだった。
「み、見えぬ…!!!」

そして…代わりに見えたもの。
「…拙者は…見えていなかった ファントム様の仇を取るあまり…
 これほどまでに…醜くなっていたというのか…」

「ファントム様…拙者は………」

そして、その体は水中で爆発を起こし、黒き煙の中へと消えていったのだった。

618初の字:2009/08/21(金) 05:47:33 ID:fyDiaVV6O
それとなく引退考えたり

でもやっぱりやめようかと考える

やっぱやめようと思い続ける

やっぱりやめるかと考える

でもやめないと思っとく

ループ

619名無しさん:2009/08/21(金) 13:25:18 ID:r9V/gKk.O
>>610
時の皇族が皆殺しに遭って滅んだ設定作って、何年か、あるいは何万年も後に
誰によって、何故、殺されたか推理してみるってのはどう?

私の設定?私の設定はどうせルーカス公認じゃないから無視しても良いよ。
正直、厨房のルーカス設定無視の微生物のクソをかき集めた程度の価値しかない
SSにいい加減嫌気が刺してて(ry

>>618
引退と現役の境界弄って、本スレには出ず、晒しだけするってのは?

620乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2009/08/21(金) 23:10:47 ID:OCFCZcNc0
>>618
んー…もっかいだけスレに戻って考え直してみるのは?
>>619
そう言われてもですねぇ…
そもそもその提督設定の根底にある原作設定さえ理解していないのに(ry

621俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 六話 前半:2009/08/22(土) 01:39:14 ID:8UteCZqU0
クラーケンのEXスキルを脳内に染み込ませたゼロは、
潜水艦のコンパネを粉砕しオペレーターに次なるミッションへの転送を頼む。

「そろそろ休んだほうが…」
「俺は今回のミッションでいくつダメージを受けた」
「…それは…0だけど」

「へチマールの天候操作は完了しています」
「よし… 俺は傷の程度にもよるが俺は数週間は不休で戦える。…行くぞ」


次なるミッションは空中要塞。雲の上から酸性雨による攻撃を行うものである。
酸性雨とは言っても、人工のものであり…その有害性は自然発生のそれとは別格といっていいだろう。
「それでは、いいですねゼロさん
 この要塞には扉で仕切られた複数の区画に、計4箇所の酸性雨発生装置が存在します
 それらを全て破壊した後、指揮官であるアインヘルヤルを撃破して下さい」

「…了解した」
そして彼は走り出す。

要塞内はいくつかの棟に分かれ、更に大きな壁でエリアが仕切られている。
「その建物の中に発生装置が1つ存在します」
バリアント兵を片付け、そのまま飛び上がった所で酸性雨発生装置を発見。
着地と同時に斬り付け破壊。

立ちふさがるバリアント兵も倒して、1つめの仕切りの扉を開け、次なる区画へ。
次なる区画は柱を飛び渡りながら次なる棟へと移動することになる。

強風の中であるため、
柱の頂点にはバリアントがいたので、無論飛びながらそれらを切り刻み、次の棟へ。

これも破壊。
また柱を飛び移り、空中からも攻撃する敵を倒しながら…今度は巨大な室内に入る。
「ギャオオオオオオオオ!」

「…潜水艦で現れたのは青い氷属性。ならば…ここでは」
そう。現れたのは緑色をした、雷属性のドラゴン。翼の形は雷を模したデザイン。

そして攻撃も似通ったものだった。
「この様子だとゴーレムのようにあと1属性現れそうだな」
一直線に駆け、ドラゴンの懐で三段斬り。
突進してきたドラゴンに距離をとり…
「アイスジャベリン!!」

そのバスターショットから氷の長い針を発生させ、ドラゴンへと命中させる。
そのまま飛び掛りチャージセイバーを一太刀。
「ギャヒイイイイイイイ!!」
これで第二のドラゴンも沈め、ゼロは先へ進んでゆく。

ドラゴンのいた部屋を抜けた同じ棟内に3つめの発生装置を発見。これも破壊し
「メカニロイドの発生装置か…」
「非常に耐久力の高い装置です、一筋縄では行かないかと」

数回斬りつけて破壊、また柱を飛び移っていく。
「柱の上をこれが占拠しているとなると…」

飛び移り一撃で倒せる相手ではない。
隣の柱からバスターショットの雨を浴びせた後飛び、真っ二つにして上下移動するリフトに乗る。
「この発生装置は棟の屋上に存在します、リフトから飛び乗ってください」

ダブルジャンプのチップの効力で飛び乗り一閃。
落下し、メカニロイド発生装置が2,3置かれた階段を、それを破壊しつつ進んだ先に…
「アインヘルヤルとの戦闘準備をお願いします」
「…大方予想はついているがな」


降りしきる雨の中、要塞中央区画で待っていたのは、美しい金色の翼を持つ白馬。
「空を舞う神殿から薄汚い地上のムシケラに神の雷を落とす
 流石はバイル様 私にピッタリの実に美しい作戦だ」

現れたのは、己を神格化しているネオアルカディアのミュートスレプリロイドに多くみられる、ナルシスト。
「醜い虫けらどもは美しい私の前にひれ伏すが定め」
自己陶酔の間に攻撃を始める。

セイバーを振るうが
「寄るな…汚らわしい」
ペガソルタは回避。

「このペガソルタ・エクレールの雷で奈落の底へと落ちたまえ!」

戦闘が始まる。

622俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 六話 後半:2009/08/22(土) 01:39:55 ID:8UteCZqU0
「はあ!!」
彼の両腕は電流を帯びたレイピア。その腕全体から発した雷を槍のようにして地面に突き刺す。
左、続けて右。ゼロめがけて放った二つの槍は床へと突き刺さり、その間に電流を走らせる。

それを飛びこしつつペガソルタにチャージセイバーを一発。
「くっ…!?」

続けてバスターを放ち、ペガソルタがよけたところに飛び掛りもう一発。
「おのれえええ!」

怒りに震えたペガソルタはそのままチャージを開始。
体中に電流を帯び…

「天罰だ!!」
両腕の先端から電流を発生させ、レーザーのように壁を、床を焼く。
体勢を低くし電流を潜ったゼロはそのままペガソルタにけん制のバスターショットを一発、
これをよけたところをチャージセイバーで叩き落す。

「うぬっ…!!貴様!!」
両腕で掴みかかろうと急降下するペガソルタ。
回避しつつアイスジャベリンを放つ。

「おっと」
攻撃をよける。
「…全て見切った もう貴様のその単調な攻撃は効かんぞ」
「…」
「空で私に敵う者がいると思ったか。お前に出来るのはただ…そう、もがくことだけ…」

ペガソルタは意気揚々と複雑な軌道で飛行を始める。
「もがけもがけえええええ!!」

奇妙なその軌道を見切ることは容易ではない。
ひとまずペガソルタの下を潜る。

「さぁ、最後だ!!」
ペガソルタがまたもチャージを行う。
…電流を発するのか?いや…違う。

「てああああああああああ!」
電流をまとったまま、自らが雷の弾丸となりゼロに突進してきたのだ。

ならばとチャージショットを放つが…弾かれる。
「なるほどな」

強風の向きは…ゼロに対しては向かい風。
「はっ!」
ゼロはペガソルタを飛び越し、着地。風の影響で通常より近い位置での着地となった。

「ちょこまかと」
突進を終えたペガソルタが背後から急降下を始める。ゼロを掴みに。
避けるはずのペガソルタが何故そんな行動に出たか?

ペガソルタは確実に掴み、放り出せるものと思っていたからだ。
「…」
そのタイミングで攻撃などできるはずもないと。ましてや…
一撃で倒されることなど考えもせずに。


ゼロは降下してきたペガソルタに風向きを利用し高速で接近。
ペガソルタの腹部にバスターショットの銃口をポイントし…
「アイスジャベリン」

零距離発射。
銃口から最大出力で放たれた氷の槍は驚異的な貫通力でペガソルタの体内を串刺しにし、
内部からボディそのものを炸裂させ、瓦解させてゆく。
「虫けら…ごときに!?」


「…嘘だ 私よりお前の方が…優れているというのか…
 いや、それはあり得ない…私は、死に様すら美しいのだから…!」

ミュートスレプリロイドの大爆発は雲を遠くへと追いやっていった。

623いざます ◆AsumiJgBrc:2009/08/22(土) 08:22:04 ID:a2D5sUWQ0
Lunaアリスは鬼畜すぎる。勇儀姐さんが可愛く見えて仕方ない

Luna最難スペルとすら言われるオルレアン人形を筆頭に
どれをとっても取れる気がしないスペルばかり
唯一望めるのが蓬莱人形くらいか

624俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 七話前半:2009/08/22(土) 23:19:02 ID:8UteCZqU0
ペガソルタのEXスキルを手に入れ、地上へと戻る。

「そのまま磁場区域のミッションに移っていただきたいのですが」
「そのつもりだ」


雷の落ちる中の磁場区域。
鉄骨が無造作に転がっている採掘場跡からは強力な磁力が発生している。
「砂鉄が舞い上がっているな…」

上向きに…下向きに。レプリロイドもメカニロイドもボディを引き寄せられる。
とても戦いに適した場所とは思えない…が。

「ここから発せられる電磁波がエリアゼロの環境維持装置を破壊しているとみられます」
磁力との格闘がここに始まった。


まず採掘場内部に入る前に敵との対決となる。
「武雷突!!」
バリアントを突きのEXスキルで一撃。それに加えて発せられた電流が地を伝い、
地に足のつくメカニロイドを感電させる。

「氷月刃」
続いて氷を纏わせたゼットセイバーを地に走らせ、研ぎ澄まされた氷を刃として発する。
これにより、磁力で地面に縛り付けられた敵は即座に一掃することが可能。

「内部は大量のトラップが仕掛けられていると見られます」

内部はゼロの予想をも超えるトラップの数だった。
地面は極性を持った床で、磁界を発生させるポイントを潜らせることで引き寄せたり離したりするもの。
そしてそれは他のものも同じなのである。…爆弾でも。

「爆弾が自動的に近づいてくるというわけか…」
宙に浮いた、極性を持った爆弾が遠ざかったり近づいたり。
敵の攻撃もあることを考えると、回避は困難なものとなる。

磁極トラップの一部ともいえる、自らが発する強力な磁力により動きを変える敵の腕をゼロナックルでもぎ、
自分の腕に装着…磁石爆弾を弾き、または無効化するなどして先へ進む策を見出した。

「これで磁力を使えるのは相手だけではなくなったわけだな」
爆弾を

そして上の階へ向かうための足場には電流が流れ、
放電と放電の合間のタイミングを見計らって乗らなければ感電するというものが。

それらを全て、無傷で乗り超えたゼロにまた敵が現れる。
「…何だ」
採掘場の出口の部屋を自由自在に変化させることの出来る、巨大メカニロイドらしい。
「厄介事を起こされる前に倒すか」

動きは鈍く、行動といえば天井を吊り上げたり小型メカニロイドで攻撃をするばかり。
回転斬りも交え手早くこれを倒したゼロは、採掘場から出、アインヘルヤルのいるノイズの発生源へと向かう。

「上の電線には高圧電流が流れていますので、近づかぬよう…」
「電柱にはどうだ」
言うが早いか、ゼロは自身のチップを組み替えていた。
「…で、電柱ですか…?」

「ええ、電柱には触れても問題はないかと思われます…が」

ダブルジャンプのチップ。
宙に浮きながら、宙を蹴り更に跳躍することの可能なこのチップを使い、ゼロは
高い高い電柱の頂点へと上り詰めた。

「どうやら念のためか、破砕装置まで電柱に括り付けているようだが…」
電柱から電柱の間は非常に離れているが、ダブルジャンプをつけたゼロの跳躍で飛び越えることは容易。
全てを飛び越えてゼロは進み続け…

「器用な敵だな」
絶縁性能のある爪で電線に掴まっていたバリアントを真上から粉砕。
そのまま真下へ落下した後、近くの作業用削岩機も2機破壊。
アインヘルヤルのいるエリアの扉を潜った。

「ん”ん”ん”ん”も”ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”」
その声は…低く、濃く、太く、強かった。
ゼロの3倍以上はあろうかという、重厚なウシ型の巨体の持ち主。

「おではー…ア、アイン…アインヘルヤルのー…」
「…」
「一人の”…ミノ…ミノ・マグナクスだぁ……」
「おではー…」
「…」
「おでは…つよいど…」
「…」
「おでに、かかれば…お前だど、あー…ああじで…ごうじで…」
「……」
「ギッタンギッタンのー…」
「………」
「ペッシャンコにー… あー… して、やるどー…」
「悪いがお前のおしゃべりに付き合っている暇はないんだ。こっちから行かせてもらうぞ」
「んも!?」

625俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 七話後半:2009/08/22(土) 23:20:48 ID:8UteCZqU0
戦闘を開始する。
一見、図体ばかりが大きく総合的な能力の低いタイプの典型に見える彼だが…

いや、或いはそのイメージも正しいのかもしれない。
「ん”ももおおおおおお!!」
「!?」

磁力の力が…なければ。
「…何!?」
大きな鉄塊がマグナクスに引き寄せられた鉄塊の末路を見て、ゼロは敵のやり方を理解した。

マグナクスは手に持った斧から発生させた強力な磁力で相手を引き寄せ…
「んもおおおおおおおおおおお!」
反する磁界を発生させ思い切り斬り飛ばし、壁に叩き付けるのだ。

持ち前のパワーの効果範囲を最大限に広げる戦い方と言える。

この厚い装甲には攻撃は思うように届かない。
…攻撃をよけるのは難しくなるだろう。こんな装甲の厚い相手ではあるが…

早めに戦いを終わらせる必要がある。
「ビームだどおおおおお!!」

鉄の塊がある一点に吸い込まれ始めた。
マグナクスは強力な磁力の塊を空中に発生させているのだ。

弾丸のごとき速さで集まる鉄屑たち。
巨大な鉄の大岩がゼロの真上に集まっている。これを降らせられては危険だ。

弾丸のような鉄をよけながらも、その前にマグナクスを潰すべくゼロはセイバーを振るい始めた。

チャージ…そして一発。またチャージ…二発。三発、四発。

そのタイミングで…
「!!」
鉄の巨岩が落下してきた。
マグナクスに5発目を当てながらとっさに避ける。
辺りを轟音が支配する。


「もおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
そして驚異的ジャンプ力で飛び立ったマグナクスが真上からその巨岩に向けて斧を振り下ろし粉砕。
元の破片へと戻す。辺り一帯にそれを激しく散らばらせて。


集まる鉄の破片に激突する、鉄の大岩に押しつぶされる、マグナクスに踏まれる、斧の斬撃を食らう、破片を叩きつけられる。
一つの技の中に、これほどまでに多くの危険が潜んでいた。

だがマグナクスはあと数発で倒せるレベルまで追い詰めた。
チャージし…マグナクスの比にならぬそのパワーで彼の頭を斬る。
その瞬間…


マグナクスの体がバラバラになった。
「!?」
倒した…のではない。

磁力で一つとなっていたマグナクスの体が分裂し、それぞれが身軽になりあたりを駆け回り始めたのだ。

「!!」
両腕からのパンチ。

「…くっ」
両脚が踏み潰しにかかる。


5つに別れた体は、それぞれが全く異なる動きでマグナクスの1つの意思によって動き、
ゼロを高速で追い続ける。


だが…本体は宙に残っている。
その攻撃をなんとかかい潜れば…

そこには無防備なままのマグナクスの本体がある。

「なかなか強かったぞ」
「だど!?」
意外なる強敵に最後の一太刀を浴びせ……


ゼロは5つの爆発をその耳に聞くのだった。

626俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 八話 前半:2009/08/23(日) 02:52:26 ID:jHlPbiXM0
「ゼロ!!…これは、命令よ もう休んで」
「…残りの部隊が作戦を中止するのならばな」

そんなはずはない。
「………でも」

と思われていたが。
「! 灼熱粒子砲、人工太陽、居住区跡、地下樹海が機能を停止しました」
「…何」

あり得ないことが…起こっていた。
一斉に…残りの4人のアインヘルヤルが動きを止めたのだ。

「…却って怪しく思われますが」
「怪しい、どころじゃないな」

そしてその行動の真相はすぐに明るみになる。
「!! …エリアゼロ近辺に膨大な数のエネルギー反応!
 バイル軍の総攻撃と見られます!その中での
 ミュートスレプリロイドと思われる反応数…8!」
「8!? そんな」

「オペレーター、早急にエリアゼロへ転送を頼む」
「わ、わかりました!!」
「ゼロ…!」


エリアゼロの川岸に降り立ったゼロは岩場を走りぬけ、バリアント兵との戦闘を開始する。
「数が多いな…」


「こきゃあああああ!!」
「アインヘルヤル…」

目の前にはミュートスレプリロイド反応1体目…
コロニー内部で出くわした最初のアインヘルヤルがいた。
「よくも半分も俺達の仲間を倒してくれたなゼロおおおおお!」
「すぐに黙らせてやろう」

セイバーを抜き鶏の駆除を始めようとする。
「溶けろぉ!!」
鶏は羽を舞わせると、酸の塊と思しき球を発射する。
早速それを始末し、アインヘルヤルへと斬りかかろうとするが…

「はぁあ!!」
ゼロの背を光の刃が多数駆け抜け…酸の塊をあっさり貫いたのだ。
「こけっ!?」

「…レヴィアタン!」
「久しぶりねゼロ」

バイル軍を追う者はゼロのほかにもいたのだ。
「あなたは人間を守りに来たんでしょ?
 この鶏チャンは私に任せて、早く行きなさい!」
「ああ」

流れるコロニーの残骸を飛び渡り、川を渡り森林地帯の入り口へさしかかる。

ヤドカリ型メカニロイドとバリアント兵を倒しながら森の上り坂を進んでいると…
「!?」
ゼロは反射的に飛びのいた。
うごめくものがあったから。
「ギェアアアアアアアアアアアアアアアアアウ!」「ギェエエエエエ!」「ミィイイイイイイ!!!」
枯れ葉の中に姿を隠していた食虫植物型メカニロイドの群生が、ゼロを捕食せんと姿を現したのだ。
「グジュルグジュル…」「ギチェアァァァア」「アアァァァァグ」
「アーーーーーーーーーーーーーーーー!」
中心から巨大な口が開ける。その中からは…
「あらあら…ごめんなさいね、この子達誰にでもなついちゃうものだから♪」
植物の姿をしたアインヘルヤル。
「強酸でじっくり料理してあげるわ、英雄さん…」

だがその瞬間
「きっしょく悪りぃいいいいいいいいいいいいいい!!」
食欲旺盛な植物メカニロイド達に放たれたのは轟々と燃える火球。

「く…」
やはり彼も生きていた。
「おう、ゼロ!」
「ここは頼めるか」
「お前に人間任せるのはシャクだけどまーここは仕方ねえ!」

627俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 八話 後半:2009/08/23(日) 02:53:45 ID:jHlPbiXM0
ファーブニルに任せ、進んだ崖から見えたのは
「…」
燃え盛る人間達の集落。

「あれをやったのは」
「お、俺じゃねえよ!?」
どの道今は消化作業に当たることが先決だろう。崖を下っていくこととした。

「うぐっ…ぬ!!」
「スパートをかけてもその程度のダメージか。その防御は伊達じゃないな」
集落ではすでにアインヘルヤルとハルピュイアが交戦中だった。
「結果はわかっているはずだ。引き下がれ」
「愚問であります!!」

亀の姿をした真面目なアインヘルヤルは、その身にソニックブレードの連撃を受けながらも
かろうじて立っていた。
「キャハハハハハハハ!ゲンブレムなにそれー、ダッサーーーい!」
燃え盛る炎のストローを口に含んだ、20世紀末の女性の喋りを流暢に話す、古風なミュートスレプリロイドも現れた。
おそらく、バリアントらを指揮しているのは真面目な彼であり、この集落を焼いたのは彼女であるらしい。

「お前も笑っていないでバイルさまに反逆した、あ奴を懲らしめてやるべきと思われる!」
「あぁー、ごっめーん忘れてたー!
 あのねーえ、タイチョーからの命令ー。もう帰っていいってー!」
「…しかしまだ森を焼き尽くしては…」
「ちょっとー、超メンドーじゃぁん!?あのオッサンが怒んのもこのままこんなトコいるのもー!」
「……本当に隊長の命令だというなら、仕方ないであります。 ここは一時撤退!」
「頭カタソーなエイユウさん達ー、まったねー!」
「待て!!」
ハルピュイアはプラズマサイクロンを繰り出すも、一瞬遅く彼らは姿を消した。


「…クラフトも来ているようだな」
「まずは何より人間達を救出するのが先だ
 この集落は広い。手分けして救出に当たるぞ」
消火ポンプをゼロナックルに装備し、彼はテントの群れを駆け始めた。

トラックのボンネットに飛び乗り、テントの屋根に飛び移り消火。
地面の火を消火。テントやトレーラーの内部でキャラバンを拘束していたバリアント兵を水月牙で切り裂いてキャラバンを救出。

「所詮、俺達人間じゃあんたらレプリロイドには敵わんのか…」
「誰も助けなんか呼んじゃあいねえよ、余計な真似しやがって」
「アンタたちのせいでここがかぎつけられたんだ、別にお前らに礼なんてする必要もねえ…」
「レプリロイドの実力なんざ認めてたまるかよ」

レジスタンスのメンバーは全て救出、
先に避難していた子供のところに集まる形となった。

「お兄ちゃん、助けてくれてありがとう!
 でも…リーダーのネージュさんがいないんだ、お願い、ネージュさんを探してくれないかな!?」
「…ということだ」
「解ったわ 別の場所を探してみて ゼロ」

森の中をくまなく捜索していた…そのときだった。
「ここにも彼女はいなかったか」

以前はマントを着ていた大柄の男がそこにいた。
迷彩服のようなアーマーに身を包んだ、重装の男…アインヘルヤル八闘士を束ねる隊長、クラフトだ。
「お前は」

「…俺は今人を探しているんだ。邪魔をしないでくれないか」
「お前達は何故…奴に従う お前達も人間を守っていたレプリロイドだろう。」

返ってきた答えは…。
「そうだ われわれは人間を守るために闘っている。」
「村を焼くことがか。」

「ネオアルカディアは姿を変えた。人間もレプリロイドも
 世界の全てのエネルギーを手にしたバイル様なくてはもはや生きることすら叶わないのだ。
 それが解らぬ人間達に、正しい生きる術を与えに俺はここへ来たのだ。
 それを邪魔するというのならば… ここでお前を始末させてもらう」

『バイル様』に仕えるアインヘルヤルたちの隊長のその言葉は
バイルが正しいというようには到底聞こえなかった。

身をかがめ、戦闘態勢に入る。
「手短に済ませよう」

そしてその手馴れた手つきからゼロは感じ取る。クラフトの戦闘能力の高さを。

628俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 九話前半:2009/08/23(日) 04:08:25 ID:jHlPbiXM0
クラフトとの戦いが始まる。

「行くぞ」
ゼロは始まってすぐにクラフトの元へと駆け、そのまま三段斬りを食らわせる。

その素早さ、一撃の重み、そして自らに向かってくる一寸の迷いも恐怖もない闘争心。
これほどの相手との戦いは…

クラフトにとって、そう。
「祭りだ!!」
高ぶった闘争心のままに、手に持ったチェーンソーをゼロへ突き出す。
ゼロはそれを飛び越えて背後から零距離チャージショット。
「ちぃ!」
クラフトは素早く地を転げ周り、受身を取り一瞬で攻撃へ転ずる。
「下がりな!!」

膝の付け根に備えられた発射口から手榴弾を発射。
「…」
ゼロはゼットセイバーを振るいそれを間合いの中で爆発させ下がり通常バスターショットを連射。
「悪いな」
だがクラフトはそれを高く飛び上がり避け、そのまま腕から巨大な爆弾を地へ向かい投げつける。
これ自体も強力な爆弾なのであるが、
だがこれは地面に着弾することで破裂し、大量の小型爆弾となって辺りを火の海に変えるものである。
「水月刃」
地に二重に氷の刃を走らせ、爆弾を貫通しクラフトの脚を刻む。

「痛いな!」
そしてまた負傷した膝から手榴弾。
バスターショットで叩き落とし、チャージセイバーでクラフトへ斬りかかる。
「近すぎだ!!」
そしてクラフトはまたチェーンソーを突き出す。

ゼロと互角なほどにハイペースで繰り出される攻撃の数々。
相手は四天王級の強さを備えていると見える。

いや、攻撃力、耐久力、機動力らで比べればアインヘルヤルと大して変わらないように思える。
むしろ、突出した部分がない分、彼らより劣っているとさえ言えるかもしれない。

だが…身のこなしが別次元のものなのだ。
攻撃それぞれの癖、それぞれの間合い、範囲、威力など諸々のものを体で覚えた上での無駄のない動き。
高性能レプリロイドにとどまる彼の能力を、尋常でないまでの戦闘経験が培った技術が、
彼の戦闘能力を四天王クラスにまで高めていた。

「オーバーオールだ!!」
チェーンソーとして使われていた肩の道具は多機能型のようで、今度はミサイルを発射してきた。
これを叩き落としたところで待ち構えているのは…
「下がりな!!」
手榴弾だ。

バスターショットで間合いを取るが…
「かかったな!!」
後方へ回ったクラフトは今度は武器をバズーカへと変形させゼロへ照準を合わせてきた。
「そこだあ!!」
無駄に撃ち続けることはしない。一瞬だけバズーカを放ち、
「おっとぉ!」
素早く次の行動へと転じるのだ。

「…」
ゼロはといえば、バズーカの攻撃を避けるべくダッシュで身を低くし斬りかかっていた。
クラフトはそれを避けて背後へ。

「はっ!」
今まで隙のなかったクラフトが、大きく飛びあがった。
武器はバズーカのまま。することは…そう。

「これならどうだぁ!!」
バズーカを地へ向けて発射、バズーカの反動一つで空を飛び、地上を焼き払う大技に出たのだ。
バズーカはクラフトの腕一つで自由自在に火を吹く。
ゼロはクラフトの下にいる限りそれから避けられはしない。

だがそうそう飛行できるはずはない。
バズーカの出力に強弱のメリハリをつけることで己が吹き飛ばされぬよう微調整する必要があるのだ。

ゼロはその「弱」を突く。クラフトが勢いを弱めたそのタイミングを見計らい、高く飛びクラフトを飛び越えるのだ。
「何!?」

そして背後からセイバーを一振り。
「うっ!」

またもチェーンソーを突き出すクラフトを飛び越えて
「はっ!!」
チャージセイバーをクラフトの左腕に叩き付けた。


「ぐうっ…!!」

装甲が硬かろうとレプリロイド自身としてのクラフトの耐久力はたかが知れている。
これが決着だった。

629俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 九話後半:2009/08/23(日) 04:09:05 ID:jHlPbiXM0
「何を迷っているクラフト。」
確かにクラフトは強く、速かった。だが…その攻撃はどこか「キレ」に欠けたものだった。

「お前には俺を本気で殺す気が感じられないな
 何かまだ理由があるんじゃないのか。」

「…何を馬鹿な。俺はこの集落を焼き払いに来た!
 この集落にはバイル様の生贄となってもらう!
 バイル様に逆らう者がどうなるか、世界に知らしめてくれるのだ!」
「……」

「やめて!!」
そこで茂みから一人の女性が姿を現す。ネージュだ。
「ネージュ…君はそこにいたのか!」
どうやらクラフトが探していたのはネージュらしい。

「何が世界のため!? 何が人間のため!?
 …あなた達がしていることは、ただの戦争じゃない!」
「ネージュ…」
「…。」

もっともであった。
「クラフト…何でバイルなんかの言いなりになっているの!?
 私が初めて取材した時のあなたは立派な誇り高いネオアルカディアの戦士だった!」
「…くっ」
「ちゃんと人間のために戦う戦士だった!
 でも今は…」

クラフトはうなだれるだけだった…が。
「…いや、今も俺は人間のために戦っている
 ネージュ、君だけは俺が守る!さらばだ!」
「く、クラフト!」
「待てクラフト!!」
そういうと、クラフトはネージュの肩を掴み、共に転送装置でワープしていった。

「…エネルギー反応が消えた  集落を守れたのね、ゼロ!」

「…だが…クラフトがネージュを連れて逃げた」
「ええっ!?」

「反応をサーチできるか。奴を倒すためにも、ネージュを救出するためにもだ」
「…ちょ、ちょっと待っていて」


だがそのとき…背後から声が聞こえてきた。
「あいつ…あの女、ネオアルカディアのレプリロイドと通じてたのかよ…」
キャラバンの人間達だ。

「しかもこいつもあの、ネオアルカディアのエックス様を殺したゼロだって話じゃねえか…!?
 …本当に冗談じゃないぜ…何しにきやがったんだ」

「ネージュさんを助けなくていいのぉ…?」
「…いいんだよ、あいつはスパイみたいなもんだぜ?じゃなかったとしても、当然の報いだ」

「………」
ゼロは向き直る。

「な、何だよ」
「…本当にネージュを助けなくていいのか。」


「お前達にああだこうだ言われる筋合いはねえな!
 全部お前達レプリロイドの仕業だろうが!
 俺達はこうやってこの集落でこれまでも暮らしてきたんだ!もう面倒事なんて御免なんだよ!」
「…」

「…俺についてはいいだろう
 だがネージュは体を張って俺と奴の戦いを止めに来たんだ 見捨てるのか」
「悪いかよ!」



「…自分達では何もしようとしない か
 それではネオアルカディアの中にいる人間達と大して変わらないように俺には思えるがな」
「!?」

森の奥から歩いてくる2人の影。
「ゼロ…聞いたわよ キャラバンのリーダーがアインヘルヤルの隊長に攫われたそうじゃない」
レヴィアタンとファーブニルだ。
「ここへ来る途中に、ハルピュイアの奴が空から怪しい施設を見つけたらしくてな
 もうあいつはそこへ向かってるぜ」

「……教えてもらおう。だがまずここを離れるのが先決だ」



「…お兄ちゃんおねがい、ネージュさんを助けてあげて…」

630いざます ◆AsumiJgBrc:2009/08/23(日) 11:32:23 ID:nLVpfrdE0
妖Lunaみょんにて沈没
俗諦常住の赤玉が思ったより速く飛んでくるなぁ
4面道中ももう少しパターンを組まないとダメそうだ

631俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 十話前半:2009/08/26(水) 15:47:06 ID:riEKi5s.0
監獄をアインヘルヤルの基地として再利用したバイル軍基地。
時刻は深夜。月明かりの強い夜空の下、クラフトとハルピュイアは戦いを続けていた。

クラフトはゼロにつけられた傷を修復し、格上の相手であるハルピュイアに対し
持てるその技術を最大限に発揮しかれこれ3時間。

「驚いたな。妖精戦争時代に作られた一レプリロイドに過ぎぬお前がここまでやるとは」
「……今彼女を取り戻されるわけにはいかぬのだ」
長い時間をかけた戦いは両者の体力を消耗させ…もうじき決着というところまでこぎつけていた。

月をバックに、ハルピュイアはクラフトを見下ろす。
「現バイル軍最強のお前が、今こうして俺に敗北する…。
 その上もうじき別の入り口からファーブニルにレヴィアタン、ゼロも来るだろう…諦めるんだな」

クラフトは手を地につけ、強くその爪を床にめり込ませていた。
「これが力の差だ」

「大方、徒歩で来るゼロたちを迎撃するために8割を割いたのだろう?
 そしてお前は一人で俺を倒せる計算だった。」
頭の上で両腕を交差させ…雷のエネルギーを集中させる。
初期状態のオメガに一撃を食らわせたハルピュイア最強の必殺技…サンダーボルトの体勢。
「…力量差を見誤ったな」

しかし。
「…!」
その瞬間、上空から大量の弾丸の雨が降り注いだ。
「!?」
「これだけの時間があればいくらでも指令など送れると解らなかったか!?
 そして俺にはサブタンクがある…まだ回復は可能だ!」

一瞬にして傷を塞ぎ立ち上がったクラフトは拳を突き上げ、
ソニックブレードで弾を斬るのがやっとなハルピュイアに投げつけた。
そしてバズーカを構え
「さらばだ!!」
その脚で激しく床をへこませ最大出力の一撃を見舞った。
「!!!」
ソニックブレードで即座にガードするものの、直撃は免れない。
彼の身長分はあろうかという極太の光柱に押され、ハルピュイアは夜空を貫き、打ち上げられていった。



「何だあれァ!?」
夜空を、北北西の方向に向かい青白い線が断った。
「…クラフトのバズーカか…!」
「ハルピュイアがやられたかしら…ちょっとまずいことになってきたわね」

ゼロとファーブニル、レヴィアタンの3人は無数のバリアントたちを蹴散らしながら荒野を駆けていた。

「おうゼロ、お前随分弱くなったみたいじゃねえか。戦い応えがないとつまんねえぜ」
「後遺症らしいが…今のバイル軍やお前達に勝てるだけの力はあると思っているがな
 …む」
突如通信がゼロの耳に届く。
シエルからだった。
「ゼロ、集落から通信が入っているの。今繋ぐわね」
「頼む」

集落の人間の若者の声に変わる。
「…急いでいる中すまない、あんた…本当にあのゼロなんだよな?」
「……そうであってもそうでなくても、俺は俺のするべきことをするまでだ」

「そうか。…俺達がこんなことを言える立場じゃねえって解ってるんだが
 …リーダーを、ネージュを助けてやってくれないか」
「…」
「俺は、考えてみたらあいつがいなきゃ今頃ずっとネオアルカディアに居続けてたかもしれない
 俺達は、俺達の力で生きていくってネージュの言葉で決めたんだ、だから集落を作った。
 …ここで俺達がネージュを見捨てちまったら、集落を作る意味も何もなくなってしまう」

「…………そうか」
「だから頼む…! ネージュを、助け出してやってくれ」
「…ゼロ…!」
シエルの声が、嬉しそうなものに変わっていた。

「…言われなくてもそのつもりだ… 心配するな」
「! …恩に着る。有難う!」

ゼロの言葉が、人間の心を動かしたのだ。

「…そろそろ着く。あとは俺達に任せろ」
通信を切り、彼は戦闘態勢に突入する。
「…ここみたいね」

ザッ。整列した何千ものバリアントが一斉に足踏みと共に銃を構える音はいっそ心地よくさえ聞こえる。

「暴れてやるぜえええええええええ!」
駆ける。
「これだけいると倒し甲斐がありそうね」
振り回す。
「行くぞ…!」
跳躍し刃を軍勢の中心を割る。


戦いの始まりだ。

632俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 十話後半:2009/08/26(水) 16:57:28 ID:riEKi5s.0
「らああああああ!!」
火炎弾が兵の山に次々と線を引いていく。
「参っちゃうわね」
彼女の周囲のバリアントが吹き飛ばされ、叩きつけられていく。
「はぁっ!!」
刃が叩いた地が周囲にエネルギーを撒き散らし、黒きアーマーたちを一掃する。

基地を取り囲んでいた5000の軍勢は15分で全滅、巨大な監獄に手分けして突入することとなる。
ゼロは屋上から、ファーブニルは1Fから、レヴィアタンは上層部から侵入することになった。

「ぉおおおおおおおおおおお!!」
「…何だこいつは」
ゼロを倒すべく屋上に咆哮を轟かせたのはイレギオン23.
かつてレプリフォース大戦の発端となったスカイラグーン事件でゼロが戦った相手を今世紀によみがえらせたものだ。

「本体は空中に浮いてやがるのか… ははーん、確かこいつは…」
ファーブニルの前に現れたのはD-2000。
ナイトメア事件でエックスがハイマックスと遭遇する直前に戦ったイレギュラーの改良版だ。

「さて。プロペラが邪魔ね」
ファンを切り落とし突入するはレヴィアタン。隅々までバリアントの警備が行き届いているこの基地の中で、数少ない警備が手薄な場所だ。
それでも直角屈折レーザー砲なども完備されている。手早く砲台を破壊、ファンもバリアントもなぎ払い扉の奥へ。
「…あら?」
どうやら正解だったようだ。巨大な吹き抜けにかけられた一本の橋を渡った先に囚人の捕らえられた牢屋の入り口が見える。

「………。」
だが、勿論そうは行かない。ガチャリと音がし、重い重い声が響きわたる。
「オンナァ…!?ハナシガチガウナ…オマエ、ダレダ…」
「………ネオアルカディアに所属していたなら、私の名前くらい覚えておくことね
 私でもあなたの名前くらい知っているわよ ヘル・ザ・ジャイアント」

かつてドップラー博士の事件でイレギュラーハンター本部を襲撃したイレギュラー、マオー・ザ・ジャイアントの後継機だ。
「濡れ衣を着せられてここに投獄されたと聞いているけど…私の邪魔をするなら戦うしかないわね」
「ゼロ、ゼロハドコダアアアアア!!!」
「ゼロ?」
「オレハ ココヲ マモッテイル…。バイルカラ、ゼロカラココヲ マモリトオシタラ シャバニ デラレルト キイタ!」
「成る程…」
両腕にはレヴィアタンの背より大きな直径の鉄球。超巨大レプリロイドとの戦いが始まった。

「イクゾオオオオオオオ!」
腕を合わせ、床へ勢いよく叩き付けると高い衝撃の波が発生する。

「相手がファーブニルならこれも受けてくれていたでしょうけど」
壁を蹴り、ジャベリンを一振り。
「私は四天王1身のこなしが軽いのよ」
反対の壁も蹴り、ジャベリンを下に構え頭を突く。
「…硬いわねえ」
チャージの構えに入る。

「スピリットオブジオーシャン!」
氷の竜は勢いよく飛んでいき、ヘル・ザ・ジャイアントの頭を一撃。
「まだまだ!!」
槍先を飛ばし攻撃を続ける。
「ウォオオオオ…」
「これでどう!」
飛び上がり、ジャベリンを高速回転。ヘル・ザ・ジャイアントの頭を何度も削った。
「巨大メカニロイドなんてものは大体これで倒せるはずなんだけど… 随分強化してくれたもんね」
息をついていると…
「はぁ!!」
「ヌォオオオオオオオオオオ!」
上の階から飛び降り、ヘル・ザ・ジャイアントの頭に強烈な一撃を浴びせゼロが現れた。

「…これを食らってもまだ倒れない。大したものね
 …それはそうと。ゼロ、こいつはあなたを待ってたみたいよ」
「オマエカ…! オマエガゼロカアアアアア!」
「…そうだ」
相手をゼロに変え、ヘル・ザ・ジャイアントの戦いは続く。

「ツブシテクレルワアアアアアアアア!」
両腕でゼロを挟み込むように叩き付ける。
ダッシュでこれを潜ったゼロは壁を蹴り頭にアイスジャベリンを一撃。
「ヌウウウウウ!」
左腕でゼロを殴りつけようとするも…
「そこまでだ」
セイバーで超硬質の腕を破壊。もう片方の腕も切り落とし…
「沈め!」
上からチャージセイバーを浴びせる。

その激しい衝撃はヘル・ザ・ジャイアントの巨体に激しいひび割れを生じさせ…粉々に砕け散らせた。
「ヒカリヲ!!! ヒカリヲクレエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!」


「上の階で見た通りなら この奥がネージュのいる部屋のようだ」
「クラフトとの戦闘もあり得るわ。私は脱出経路の確保に向かうから…あなただけで行ってきて」
ゼロは扉を開けた。

633俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 十一話前半:2009/08/26(水) 22:31:55 ID:riEKi5s.0
「…!」
扉の開いた音に気づいたネージュは振り返る。
「どうしてここに。」
「お前を助けに来た 集落の人間に言われてな」

後は彼女を連れて脱出するのみ。
「話したいことはあるだろうがそれは後だ 出るぞ」
「…ええ」
しかし。
「そうはさせん!!」
クラフトだ。
「ここは妨害電波が発してある。転送は不可能だ
 そして今この部屋にも鍵をかけた 俺とここで戦ってもらうぞ」

ネージュを守りきりながら戦えるか?ゼロはそれを心配していた。
「彼は多分私を攻撃できないわ」
「…そういえばお前を守るためだと言っていたな」
「どうせ脱出は不可能だし、これから戦うのなら…その前に聞いて」

「私はかつて、ジャーナリストとして、ネオアルカディアにおいて、エックスの血も引かない、ミュートスレプリロイドでもない
 それでも強い、ある戦士を取材した。」

「取材を重ねるうち、私はその真っ直ぐな姿勢の、人間を守ろうとする誇り高き戦士に
 …惹かれて行った」

「…私も、他の人間とは違う活きた目をし、自らあらゆることを知ろうと積極的な彼女に
 惹かれて行った」
「変な話よね。レプリロイドと人間が好きあうなんて」

「…君は変わらないな こんな状況に置かれても」
「あなたは変わってしまったわね 自分の信じる正義のために何にも屈せず戦っていたあなたが
 今ではバイルなんかの言いなり?」


「…違う …俺は君のことを考えて…
 バイル様は…この地上の支配者だ この作戦でエリアゼロに棲む者たちを皆殺しにするつもりだ」
「…人間の、命まで奪う気なのね」
「だからネージュ、君にだけは生きて欲しくて俺はこの作戦に参加した!」

「さて、茶番はここまでにしてもらえないかね」
枯れた声が辺りに響き渡る。

光の柱が降り、人の形を取る。
オメガとの戦いにより滅んだと思われた恐怖の科学者レプリロイド。
彼は生きて…ここに姿を現した。
「ドクターバイル…!」
「そう、貴方が…!」

バイルはニヤリと笑い、口を歪ませる。
「…くくくっ、そうだ その目だ
 死を間近に私を憎み、生を諦めぬその虫けらの目こそが、私にとって何よりの糧になる
 これこそが支配者たる私にのみ許された幸福なのだ。」

「これで…これで解ったろう!今この世界に正義などないということが!」
「さぁ、どうするかねジャーナリスト 私に付き従うアインヘルヤルたちによりこのままこのちっぽけな地で死ぬか。
 それとも生き、『私のようなもの』に従いいき続けるか。
 まぁ、私としてはどちらでもよいのだがね?クヒャーハッハッハッハ!」
「…ゼロ。バイルやクラフトに気づかれないようにエネルギーをチャージできる?」
「やってみよう」

ネージュは、答えを出したのだ。
「私は死んだように生きるくらいならば  精一杯、今を生きて!笑って死んでみせるわ!」

ネージュはそう言って、拳大の丸い弾を投げる。
「今よ!!」
それは閃光弾。辺りは真っ白な光で覆われる。

「ハァ!!」
チャージセイバーを床に叩き付ける。
床が崩壊を起こし、4人ともが投げ出される。

まずは宙を蹴りバイルに一撃。
「小癪な…」
だがバイルは攻撃を受けるより早くワープ。手ごたえなく消えていったのだった。

そして落下。
「ふんっ!!」
目を塞がれたままのクラフトに奇襲攻撃。
「ぬぐうう…!!!」
大きな隙が出来た。もう一発。
「う!!!」
そして最後にチャージセイバー。
「くおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
壁を何枚も貫き、クラフトは吹き飛ばされていった。

「…ふぅ」
着地すると…先ほどとは全く違う場所だった。
最新設備の整った真新しい基地。
「参ったわね…」

634俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 十一話後半:2009/08/26(水) 22:33:25 ID:riEKi5s.0
ここを脱出するのは容易だ。
だが…ネージュを守りながらであることが痛い。

苦しいがやれるだけのことをする他ないか…?
そう思っていると。

「おーう!!ゼロじゃねえか!!」
ファーブニルが背後から現れた。


「大分下の階まで落ちてきたようだな……」
「ここは危険な場所みてぇだから、ゼロ、お前は後ろを見張ってろ!
 俺が先に進むからよ!」

「いいだろう」

重厚な機械音と共にせり上がって来た足場にはバリアント兵。
「どっきやがれえええええ!!」

チャージショットで粉砕。
「またかよ!」
それは2回3回と続いた。

「…こりゃ参ったな」
エレベーターの巨大な縦穴。
手で取っ手を掴むと自動で上昇していく機能を持っているが、
この機能で上がれるのは一度に1人。
早く脱出しなければならないファーブニルにそれは出来ない。

「おおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「!」
肩にネージュを乗せて飛び上がる。
「おおお!!!」
「きゃ!」
激突を免れるため天井にパンチ。
ゼロはゼロナックルで上へと昇り3人とも上のフロアへと到達した。

進むとすぐに槍にふさがれた通路とスイッチ。
「これはスイッチを押したりチェーンを引っ張ったりすると槍をどかせるタイプだ
 ただ1人通れるかどうかの時間しかどいてくれねえぜ」
「なるほど…そうなれば」
「下がってなぁ!」

ファーブニルは勢いよく槍を殴りつけ始めた。
「おらららららららぁあああ…!!」
背後から来るバリアント兵をバスターショットで撃ち殺しながらゼロは背後の音を聞く。
「随分…硬いようだな セラミカルチタン製か」

4本の槍を破壊するのに30秒。随分かかってしまったがこれで先へ進むことが出来る。

「くっ…ぜぇ、ぜぇ…」
「次は俺に代われ」

場所を交代。
ゼロは次の槍の扉をゼットセイバーで目にも止まらぬ速さで斬りつけ続ける。
「グランドブレイクぅ!!」
ファーブニルは床を叩き、衝撃でバリアント達を一掃する。

「開いたぞ」
10秒でそれを開けたゼロを先頭に再び進み…更に上のフロアへ進み、また2回槍の扉を破壊し通る。

「…坂道か」
天井にところどころ穴が開き、ずっとずっと下まで下り坂が続いている。
「敵がやりたいことは…わかるな」
「…アレね」

「っしゃ、走るぞおおおおおおおおお!!」

メカニロイドが降り注ぐ坂道を強行突破。
「やっぱ来やがったぜえええええ!!」
「ネージュを担いで逃げられるか…」
そう。重い重い巨大な球。坂道を転がり落ち、ゼロたちを踏み潰すつもりだ。

「世話が焼けるわね!」
鉄球を一刀両断して彼女が現れる。
「遅せーぞレヴィ!」
「レヴィアタンか。お前の基地は坂道が多かったな」

「それと同じ方法で突破するのよ」
レヴィアタンはジャベリンで床を叩き、反動で大ジャンプ。
ゼロもダブルジャンプのチップで飛び上がり、ファーブニルも持ち前の跳躍力で鉄球を飛び越す。
「後はこれを追いかけていれば坂道上の、死ぬ覚悟のバリアント達は皆ペッチャンコよ」
危険はひとまずは回避。彼らは鉄球を追いかけていくのだった。


「…3人とも、有難う。ネオアルカディア四天王に伝説の英雄が協力するところを見れるなんてね…助かったわ」
「今回のことが終わったらゼロの奴は俺らが倒すつもりだけどな!」
「もっと言えば、あなたの救出に来たメンバーにはハルピュイアもいたんだけど…どこに行ったのかしらね」


基地から見えるは海のほとり。
「ゼロ、ご苦労様…妨害電波もここなら大丈夫みたい
 キャラバンの人達も感謝してるみたいよ… みんな、転送するわ!」

その海を照らすはきらめく朝日。
夜明けの澄んだ空気の中…レジスタンス、キャラバン、ネオアルカディア四天王の三者は一丸となったことを確認しあうのだった。

635俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 十二話 前半:2009/08/29(土) 00:24:39 ID:eC8OMZb.0
そうして再び、アインヘルヤル達が動き出した。
ゼロ達もミッションを開始する。


「ここが灼熱粒子砲か」

バイル軍が構えた巨大砲台。
これを用い、エリアゼロを焼き払うつもりだという。

「発射時刻が迫っています。安全に侵入できるルートをスキャンしていますが…」
「いや、スキャンはいい 俺が発射口から侵入してみせる」
「!? ゼロさん、それは危険すぎます!」

粒子砲の砲身の上には2層のシールドがかぶせられており、
ゼロはその外側のシールド上にいることになる。

ここにも敵はいる。ランチャー砲を構えたバリアント兵が撃ちだした弾を斬り即座にバリアント自身も斬る。
空中砲台も倒しながら内部シールドへと落下、

なぜかいる削岩機やドリルメカニロイド、引き続き空中砲台などを破壊しながら進んでいると…

「…む」

クラーケンのいた潜水艦に氷属性の青いドラゴン。
ペガソルタのいた要塞には雷属性の緑のドラゴン。
3度目のこの粒子砲では、火属性の赤きドラゴンが現れた。


「…炎のドラゴンか」

共通する攻撃は2つ、1つの攻撃だけがドラゴンごとに異なるのだ。

尾からのレーザーと、爪を使っての掴みかかり。
これはもう食らうのは3度目だ。
だが…


「ギャオオオオオオオオオオオオ!」
敵が吐いてきたのは炎の息。

「!!」
床に着弾するなり、炎の柱となり急激に燃え始める。その上…
「…何」

翼に当たる部分が他の2体とは違い…ファンになっていたのだ。
巻き起こされるは強風。
吹き飛ばしも引き込みも自由自在。
敵は炎の柱でゼロを燃やすつもりらしい。

「…」
だが大した風の強さではない。風に耐えきると同時に炎が消えた後、チャージセイバーで一撃。

問題はどこに着弾するかだろう。
遠くか、近くか、あるいはゼロを狙うか。そして炎が発生した後には風を巻き起こす。

ゼロはその攻撃を見極めて倒さなければならない。
掴みかかる攻撃のときや、攻撃と攻撃の合間に攻撃を行い続けた結果…
「少し長引いたが…」
やっと最後の一撃を加えようと…思っていたときだ。

「プラズマサイクロン!」
突如ドラゴンを激しい高圧電流を伴った竜巻が包み込み、
ドラゴンの全身を感電させると同時にその気流の刃で切り刻んだ。

そしてこの技の使い手といえば勿論…

「ハルピュイア!」
「崩れるぞ」
全身のアーマーをひび割れさせた、空の王者がそこにいた。

言葉とほぼ同時に、ゼロの足元は崩れ…落下。
二人は足元から、高熱の空間へと漬かることになった。

636俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 十二話 後半:2009/08/29(土) 00:29:17 ID:eC8OMZb.0
「…内部シールドの内部…これが粒子砲の砲身というわけか」
「…来る」

着地してすぐに二人の頭上を轟音と共に灼熱のエネルギー塊が通り抜けていく。
「…アレか」
「ここで今のエネルギーを加速し、あの後ろの銃口に溜めるんだ
 そしてたまったエネルギーがエリア・ゼロの人間達を襲う。」

「生憎この先は一人分が進めるスペースすらまともに確保されていない
 粒子砲のエネルギーを避けながらどちらが進むかだが……」
「俺が行こう。お前はクラフトにやられた傷がまだ癒えていないのだろう」
ゼロは次の粒子砲のエネルギーが来ないうちにと走り出すのだった。
「しかし…奴も強いわけだ。随分と無茶なミッションを遂行していたのだな」

「小さなスペースを塞がれると困るものでな」
壁の向こうのバリアントを武雷突で刺し殺し破裂させる。
粒子砲内部には避難スペースは僅かしか設けられておらずそれぞれの間が空いていることもある。
…粒子砲が来ないうちになるべく進み、次のスペースへ身を隠さなければならないのだ。
だからこうして前のスペースの敵を破壊しておく。粒子砲が来る間際になって敵に邪魔されては遅いのだ。

耳を劈くような音を発して直径8mはあろうかというエネルギー塊が砲身を突き抜けていく。
「これを人間に浴びせるつもりか…正気の沙汰ではないな」
そして砲身からまた落下、その奥…エネルギー炉へ繋がる通路を進む。

そして、すぐにアインヘルヤルの待ち構えるエネルギー炉へとたどり着いた。

扉を潜ると…そこには。
「来たでありますね!?私は!アインヘルヤル八闘士が一人!ヒート・ゲンブレムであります!」
硬い硬いアーマーを背負った生粋の軍人がいた。

「私が!当作戦に身を置いたのは!バイルさまの人間を管理するという高き理想の実現のためであり!
 そしてそれ以上に!私が尊敬するクラフト隊長の指揮なされる大々的な作戦であるからであります!」

アインヘルヤル達はどれも、戦闘力は高くも性格面に難のある者たちばかり。
その中で、協調性に欠けるまでに真面目でありながらも、最もまともなのが彼だった。
「ラグナロク作戦の邪魔をする者は排除するのみ! 行動、開始!」
軍仕込みの偉く整った態勢でゲンブレムは戦闘態勢に入る。

「前進!」
慎重に一歩一歩前進してゆく。

「行くぞ」
まずは飛び掛り一太刀。
「回避!」
勿論ゲンブレムはそれをガード。
その次に何を繰り出すか?
「チェストチェストーーーーーー!」

いきなりゲンブレムは大技を仕掛けてきた。
ガードの態勢で腕に高熱をチャージし、炎として噴射しながら強烈なアッパーを繰り出すのだ。

ゼロは先の踏み込む斬撃と同時に地を蹴って元の距離をとり回避。
「いい攻撃だ」
落下してきたゲンブレムにチャージセイバーを一撃。
「うっ… …掃射!!」
頭をアーマーの中へもぐらせ、首の穴から火炎放射を繰り出してきた。
距離をとって回避した後、これも攻撃の後を狙い攻撃。

「突貫!」
四肢、尻尾、頭の全てをアーマーの中へと押し込み…穴から一斉に火炎放射。その勢いで空を飛び始めた。

「クラフトの部下だけはあるか…」
壁にゴツリゴツリと激突し、部屋全体を揺るがしながら上昇していく。

高い高い天井まで上昇したかと思えば…
噴射を止めた。このまま落下してくるか?…いや。

「撃ち方、はじめ!!」
脚の位置から炎を噴射し、頭からはチャージビームを発してきた。
あまりに高熱のその真っ直ぐで真っ赤なビーム。それは…粒子砲のそれと似ていた。
ゲンブレム自体が恐らく小型の灼熱粒子砲としての機能を持っているのだろう。

ぐるりぐるりと空中回転しながらビーム照射。
ゲンブレムは少ない動きで済むがそれを回避する側は大きく回って、ゲンブレムの火炎放射に当たらないようにして
ビームからも逃げなければならない。
…それは不可能なこととされる。一定以上の性能を持つレプリロイドを除いては。

早くもなく遅くもなく、ゲンブレムの動きにあわせて周囲を旋回…
「ここで終わりだ」
そして目にも止まらぬ勢いで、回転だけを続け止まったままのゲンブレムを斬り続ける。
1発、2発、3発、4発、5発…
全てを撃ち終わる頃には、ゲンブレムの体は満身創痍。
溜めたエネルギーを空にし、落下したところに最後の一撃が叩き込まれる。

「て、撤退いいいいいいいいいいいい………!!」
それは敵わず。ゲンブレムはその強固なアーマーを真っ二つに叩き割られ、吹き飛んでゆくのだった。

637俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 十三話 前半:2009/09/03(木) 03:29:14 ID:8UvxggZY0
またも新たなEXスキルを入手するゼロ。
残党の始末をハルピュイアに任せ、息つく暇も持たず次なるミッションへと進んでいく。

「ゼロ…本当にいいのね」
「ああ。ここで休みを取るほうが俺としても不利になる筈だからな」

「…そう。それじゃ頼みたいんだけど」

今度のミッションは正に火急であった。
「エリアゼロに近づいている人工太陽を破壊してほしいの!」

見上げた砂漠の空には縮尺の違う二つの白き球。

一つは太陽…もう一つの空の上に赤々と燃える高熱の球、それはバイル軍が人工的に作り上げた
人工太陽だったのだ。

「…表面から破壊するのか」
「………ううん、内部から破壊してほしいの 本物の太陽と違って、内部の温度はさほど高くない。
 勿論人間である私達なんかは入れないけど、一般レプリロイドが出入りできるレベルの温度ではあると思う」
ゼロの強度は一般レプリロイドとは比較にならないものだ。
そして、深海と同じく、その防御力も無敵とは行かないことも承知。

「熱を帯びた一帯に長くいるとゼロでも無事ではすまないと思うの…」
「日陰を探して素早く移動しろと…そういうことか」
眩い熱の塊の中で、彼は戦いを始める。

バリアント兵も耐久力は無限とは行かない。
彼らもまた日陰にいて、人工太陽の死の日光から逃れつつ迎撃態勢を整えているのだ。

「すまないな」
死の光に焼かれるのとどちらがいいか。
バリアント兵を一刀両断して日陰を奪い、
「翔炎牙!」
続けて食虫植物型メカニロイドを新たに手に入れた能力で焼き殺す。
人工太陽表面とは比較にならない炎の刃は、
一瞬にしてそれの表面を溶かし切断、バターのように溶かし滑らかな断面を作っていく。


「上に向かうときに2つの扉があるけど、途中の方の扉には必ず入って!そこに人工太陽の動力装置があるから」
扉の中に入り、シールドと一体化した火炎放射器メカニロイドを発見。
「邪魔だ」
強固なそのシールドをゼロナックルでむしりとり、もう片方の手で本体を潰す。

そして動力装置を破壊、また上へと進んでいく。


「人工太陽の頂点にアインヘルヤルはいると思うわ」
「…まだ登るようだな」

「内部に入って 暑さをしのぐためにも、人工太陽を止めるためにも、アインヘルヤルの元へ向かうためにも」
「敵が密集しているんだろうな」

予想したとおりだった。
鉄球を撃ち出す砲台に、エネルギー弾を発射する砲台、ランチャーを構えたバリアント。
それら全てを破壊し、動力炉も破壊し更なる上層へ。

「…む?」
現れたのは9つの物体。
いずれも直方体の装置の中央にクリスタルが収まっている。

侵入者を見つけるや否や、中央の一つは周囲の8つを展開させ始める。
「エネルギー弾を撃ち出すビットといったところか」
一斉乱射が開始される。
火炎放射器メカニロイドから剥ぎ取ったシールドでエネルギー弾を反射していく。

「行くぞ」
攻撃を防ぎきったタイミングでそして攻撃へ転ずる。
振り下ろされた刃によってエネルギー弾を撃ち出すビットの半数を粉砕し、本体にも重大なダメージを。

それにあわせ、今度は中央の本体はビットを集めエネルギーを増幅…巨大エネルギー弾として撃ちだして来た。

「便利な盾だ」
これもシールドの前には無力…回避するまでもない。
ビットの数分を撃ち出したところでゼロはまたも本体を斬りつけ…今度こそビットを全て破壊。
…そのときだった。

「暴走か!」


全てのビットを失ったエネルギー砲本体が、大型エネルギー砲を辺りに撒き散らし始めたのだ。
「そのエネルギーはどこから来ている……?」
「人工太陽自体から吸収しているとでもいうのかしら…」

先ほどよりも速い速度の弾。破壊力も数段上。
これはシールドでは避けられない…素直にゼロは敵の周囲を回転し斬る方法を取った。

「ゲンブレムのような攻撃だったな」
対処法も同じ。あらゆる角度から連続で斬り続けるというもの。
あっさりとエネルギー砲を切り伏せゼロは上層へと向かっていった。

638名無しさん:2009/09/03(木) 03:29:47 ID:8UvxggZY0
「…よくこんなところで土木作業などできるものだな」
上層では侵入者撃退用にか、ブルドーザーのようなメカニロイドが灼熱の土砂を下界へと落としていた。
トラップとしての食虫植物型メカニロイドも今まで以上に多く配置されている。

明らかにこちらに手間を取らせようという意図が見えている。
それはこの移動に時間をかけられない空間の中では有効な手段といえるだろう。

「…どの道残された時間は少ない。エリアゼロまでこの人工太陽が到達する前にこの太陽の中枢に剣を立てなければ」
「もうすぐよ、熱も収まってきたし…今なら!」


扉を潜った先に…昨日エリアゼロを焼いたミュートスレプリロイドがいた。
アインヘルヤル8人の中で数少ない女性メンバー。

古風な喋りをする彼女の名は…
「チョットー 何でティターニャンの邪魔するワケー?あり得ないんだケドー」

ソル・ティターニャン。
彼女も炎の使い手で、以前は炎のストローを口に咥えていた…蜂型レプリロイドだ。


「この人工太陽でウザい人間達を焼いちゃうつもりだから邪魔しないでくれない?」
「人工太陽の中核はここか」
「無視とかありえなーい!!」
20世紀末の喋りのレプリロイドとの戦いが始まる。

「みたいなー!!」
羽のようなパーツを回転させ始めた。

「大方それを飛ばすつもりだろう」
飛びあがりチャージセイバーでティターニャンごと攻撃、破壊。

「いったーい!!」

ティターニャンは仰け反ると攻撃パターンを変化させる。
「流石にたくさん地雷を配置されたら何もできないっしょ!」
上下に浮遊しながら部屋を往復、地面に地雷を設置していく。

「厄介なものだな…」
「ばぁぁぁぁん!」
少し時間差を置いて一斉に起爆する地雷たち。
弾けた炎が部屋を埋め尽くす。

「もーいっかい行くよー!」
もう1往復。だが…

「させるか!」
ゼロは低空まで降りてきたティターニャンに向かって駆け、素早く…
「武雷突!」
「ゃああああああああああ!!」
必殺の一撃を繰り出す。

「な、何するワケ!?」
腹の奥までを、雷を纏った鋭いゼットセイバーで突きぬかれたティターニャンは
大きな傷を負い、激昂する。

「ウザいウザーい!!」
そして…口を開く。
「アンタから栄養吸い取ってやんだから!!」

ストローと思われたものは長い長いティターニャンの舌。
触手のようにしなり、燃え盛るそれで相手を串刺しにし、そこから蚊の口のようにエネルギーを吸い尽くすのだ。
「ギャハハハハハハハ!!」
伸縮する舌を潜り、背後から一撃。

追い詰められたティターニャンは、人工太陽管理者である彼女が持つ
最大の攻撃をぶつけにかかる。

「いっくよおおお!!」
両腕を頭の上にかざし、エネルギーチャージ。

巨大な、エネルギー球が出来上がっていた。
「燃えちゃええええええええええ!!」
腕を振り下ろし、それを投げつける。

床に衝突した塊は弾け、辺りに破片を撒き散らす。
すさまじい勢いで。

「………ど、どーよ!」
その膨大な熱量と範囲の広さでゼロを焼けるものと思っていた…だが。
「オペレーター、転送を頼むぞ!」
「了解しました」

炎の中から、火傷一つせずに彼は飛びあがってきたのだ。
そのエネルギーを刃に満たしながら。

「ありえないーーーーーーーーーー!」

床へと激しく叩きつけられ、叩き斬られるティターニャンの体。
それと同時に、人工太陽の床そのものを大きく裂き……



…空の上で全て大爆発を起こしたのだった。
「……早めに指示を出したが、危機一髪といったところか」

燃え盛る2連戦を駆け抜け、ゼロは一息つくのだった。

639俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 十四話 前半:2009/09/06(日) 03:02:06 ID:OjTMeN7U0
残るアインヘルヤルとその部隊は2つ。
その内容を確認してみる。

「今までの作戦はどれも至急止めなければならなかったものばかり…
 コールドスリープ施設からの軍隊、ドリル型潜水艦爆破による大規模地震
 磁場区域からのコンピュータ破壊、空中要塞からの酸性雨攻撃
 灼熱粒子砲で人間を集落ごと抹消、人工太陽によるエリアゼロ焼き払い。
 …どれも危険なものばかりだったけど」

「残りは別レジスタンスベース跡からのナノマシン侵食と
 都市跡の異常動作。
どちらも目の前に迫った危機ではないわ。…少しだけでも休んで、ゼロ」

「…なら3時間だけ休むとしよう 今日中に戦いを終わらせる」


「おお、来てくれたか」
「ああ。メンテナンスを頼む」


「…ふむ。少しでも疲れが癒えるといいのだが…
 ああ、そうだ…ゼロ。君も大分敵のパーツを収集してくれたことと思う
 少し見せてもらう、よ…っと」
ゼロが持ち帰ったパックの中に収納されていた敵のパーツを取り出すセルヴォ。
「…ふむ。…うむ」
何か作れはしないかと、思索を巡らせる。
「……………少しゼロのボディとの相性も考えなければならんな」


3時間後。
ゼロが選んだのはナノマシン侵食を食い止めるミッション。
「…あの木がレジスタンスベースか」
「ええ。別レジスタンスのものだけど」

鬱蒼とした森の中に一本の大木。
その根元がドアになっていて、その扉の中が旧レジスタンスベース、
今では地下樹海となった呼ばれた場所になっている。

「…梯子がないな」
地下へと通じる梯子がない。そのためゼロは
一気に地下深くまで落下することとなる。


「砲台の出迎えか!」
右から左から撃ち出されるレーザー。壁を左右に蹴りながらセイバーでそれらを破壊し落下。

太い植物の茎の上へ足をおろす。
「ベース内全体が木で溢れていると…なるほどな」

壁、天井、通路…全てが植物で覆われた空間。
ゼロは植物の茎をゼロナックルで毟りつつ、
現れる植物型メカニロイドやバリアントらを斬り倒しながら進んでいく。

「ここから一度登るようだな」

通路を登っていくとそこには芋虫型メカニロイド。
狭い通路を回りながらの戦いを制した後にまた落下。

「…上を進むか…それともこの分厚い蔦の壁を毟るか」

ゼロの場合は後者の方が早い。
通路全体が蔦でぎっしり詰まった通路をどんどん突き進んでゆく。


「…不安定な足場に出たな…下は……見えないな」
蔦の向こうの通路に出たところでさらに奥へ飛び移り…

幼虫メカニロイドが俳諧する縦穴を登った先に敵はいた。


「あら?いらしていたのね」

640俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 十四話 後半:2009/09/06(日) 03:03:37 ID:OjTMeN7U0
絡ませた両脚をドリルのようにして天井の穴から落下してきたのは女性の植物レプリロイド。
ティターニャンに続き、ここにいたのも女性のアインヘルヤルだったようだ。
「私はノービル・マンドラゴ この前は品のないやり方だったわ…ごめんなさいね」

「そうそう。…あなたがそんなにいきなり来るものだから少ししかおもてなしできないのだけど…」

そういってマンドラゴは潜り…
「ご馳走するわ!」

地中から上半身だけを出し、オイルの蜜を撒き始めた。
「!!」

その、甘い香りのする大量の蜜はゼロのボディにかかり…

「あらあら♪」
それを蜂メカニロイドの標的とする。


「…そういうやり方か」
蜜で滑りつつ大量の蜂メカニロイドを倒してゆく。

「ごきげんよう!」
上半身を現したところに三段斬り。

「元気なことね…」
再び潜り…
「ごきげんよう。」
現れた所に斬りかかるが…

「はぁぁ…」
再び全身を現し、蜜を自らに振りまき回復を図るマンドラゴ。
「何!?」
その蜜はチャージセイバーすらかき消す謎の力を持っている。
防御技としては優秀なものだろう。


「さぁ、みんなにもご飯をあげないといけないわ」
種を撒くとそこから食虫植物型メカニロイドと種のように弾丸を吐くメカニロイドを生成。

「ナノマシンの力を見せてあげなさい」
彼女はトラップのスペシャリストと言えた。


「邪魔だ」
セイバーで一刀両断、すぐにマンドラゴへバーニングショットを叩き込む。

「うっ…!」
銃口から撃ち出された形なき爆弾はマンドラゴのボディに着弾、炸裂。
マンドラゴのボディを吹き飛ばす。

「キィイイイイイイイイイイ!熱い、…熱いわあああああ!!」
マンドラゴはボディを高速回転させ辺りを破壊して回る。
それを飛び越えて昇炎牙で斬り上げる。
「はぁぁあ…!!」


上空へ飛びあがったマンドラゴはゼロの真上へ飛びあがり…
「これならどう!!」

脚をドリルにして一直線に落下してきた。
ゼロはそれを避けてチャージセイバー、そしてもう宙を蹴り飛び上がり、
震撃を回避する。

「…なら仕方がない
 あなたはもうこのまま、あの子達に食われてしまいなさい…!」

追い詰められたマンドラゴは地に潜る。
「さぁ、坊やたち!!」
前の蜜はとうに効果を失っている。
なので蜜をゼロへ向けて放る。

…そこをゼロは逃さなかった。

「待て」
「あがぁっ…!?」
ゼロナックルでマンドラゴの首を持ち上げ、
「ぎやあああああああああああああ!」
引っこ抜き…
「うっぐ!!」
投げつけ、
「う…!!」
壁へ叩きつける。

「悪いがお前達の食事には付き合っていられないんだ」
大量の水月刃を走らせマンドラゴを攻撃…

「なんてことを…っ!?」
その植物のような体をぶつ切りにしたのだった。

「いやぁぁぁああああああああ!!!」
金切り声をあげ燃え上がるマンドラゴの体。
それは地下樹海全体へ燃え広がり、炎の海へと変えていった。


そして残るアインヘルヤルは後一人。
あの、鶏だけである。

641俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 十五話 序盤:2009/09/09(水) 01:26:39 ID:l8v3tu5w0
最後のアインヘルヤルは都市跡のビル最上階に待ち構えている。

『生きた都市』シエルはそう呼んだ。
聞いただけだったその意味を、ゼロは身をもって体感することになる。

町の中は異様な雰囲気に包まれていた。
人の気配を感じないのに…ガシャリガシャリとあらゆる機械が作動しているのだ。

人間では解らないだろう。
だが…レプリロイドには解る。びりびりとした電磁波が…。
セキュリティプログラムの誤作動…
それを引き起こしているのは恐らくバイル軍。
機械から機械へと伝播し続けるウイルスはやがて、町全体を基地へと変えることだろう。

「この巨大な建物がそうか」
「はい。1Fの入り口から侵入して、中庭部分に立つ一本の塔の機能を停止させてください
 その塔、コントロールタワーがこの都市のセキュリティを狂わせるウイルスを発している根源と思われます」

シャッターが開く音。中から一直線に走り抜けてくるはメカニロイド。
交差しながらその車体を両断し、走る。

シャッターの中へ突入、内部で跳ねる砲台メカニロイドを続けざまに斬り飛ばし、
ベルトコンベアフロアへ。

「これも動いているか。むしろ好都合ともいえるが」

動く装置にゼロナックルで掴まり、飛び移りながら上階へと移動。
待ち構えていた敵を倒すと…

「…」
今度は壁や床がブロックとなり、部屋の中を動き回っている。
しかしながらその動きは規則的で、ゼロほどの速さを持てば潜り抜けるのは可能なようだった。

「だ、大丈夫ゼロ!?」
「問題ないな」

上へ、下へ、後ろは振り返らずに前へ。
軽やかな動きで全てをかわし、シャッターを開けると外気が吹き抜ける。


「コントロールタワーか」
建物内の壁に囲まれた吹き抜けのスペースの中に、赤褐色の2階建ての塔が一つ。
「はい。非常時にのみ作動し立つもので、都市全体に電波を送り込む役目を担っています」

「タワー内の8つ全てのキーディスクを抜き取ってください、それでタワーが機能を停止するはずです」
タワーにはメカニロイドが群がっている。
1体倒して1つめ。2体倒して2つめ、3つめ、3体倒して4つめ。

上の階へと移動し5,6つめを続けて抜き、光弾を発射するメカニロイドを倒して7つめ。
虫型メカニロイドを無視して最後の8つめを抜いた瞬間…

「!」
「やり……し…ゼ…さ…!」
「ゼ…ロ………!?」
バチッ、という大きな音を立て、タワーから電波が激しい乱れを起こし、通信をシャットアウトする。
そしてタワーの機能が停止…ゼロを乗せたまま落下する。


「……聞こえるか」
「ええ…成功したみたいね」
「有難うございます、ゼロさん。…次はメインコンピュータです
 そこでも制御は行われていて、恐らくはアインヘルヤルが指揮を執っているものと思われます」
「…相変わらず機械の動く音が聞こえるようだが」

「ええ。メインコンピュータの直接の影響下にあるものと思われます
 アインヘルヤル打倒を最優先事項としてください」

タワーは地下へ潜り、タワー上部から脱出したゼロはメインコンピュータ制御室へ向けて走り始める。


その先にはメットールたち。
顔を出したところを叩き、飛び移りながら先へと進んでいく。

ブロックは相変わらず作動している。
だがタワーに来るまでに遭遇したものと比べるといささか規則的に動いているようにも思える。
目指すはアインヘルヤル。一直線に登っていく。

「…またか」
ワープする針のトラップ、クロスバインが出入りするベルトコンベアの広い空間。
クロスバインを始末しながら手すりに掴まり、流れながら飛び移りながら進んでいくと…


最上階だ。
「システム制御室です 強力なエネルギー反応を感知!気をつけてください」
「解っている」

最後に残るは鶏型のアインヘルヤル。酸の弾を羽から撃ち出すその攻撃は素早かったが
実際戦うといかなる敵であるのか。

642俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 十五話 中盤:2009/09/09(水) 01:27:23 ID:l8v3tu5w0
「…」
潜った先には…小さな鶏型ミュートスレプリロイド。やはり彼だ。

「コキャーーー!!お前、またきやがったな!今度こそ俺様がガッチガチにしてやる!」
ゼロを恐怖で凍らせる?それは無理な話であろう。
ゼロはセイバーを引き抜く。
「このフープラ・コカペトリ様を馬鹿にするやつはみんな、止まっちまえばいいんだ!!」
彼には己へのコンプレックスが見えるようにも思える。
小さな己を大きく見せたいという気持ちか。

追い詰められたこのような人物はどういう手で来るのか?油断は禁物。

最後のアインヘルヤルとの戦闘が始まる。
「こきゃあああああ!」

部屋の段差が作動し始める中、コカペトリは素早く突進。
ゼロはそれを飛び越えて、その背中に三段斬りを叩き込もうとするが…
「きゃあ"!!」
コカペトリはそのまま尻をゼロの方へ向け、そこからカプセルを発射してきた。
「た、卵!?オスなのに!」
シエルは驚愕する。
ゼロは発射された卵により三段斬りを中止せざるをえなく、後ろへ飛び
卵に脚が生え、メカニロイドとして動き回るそれを破壊。

アイスジャベリンでコカペトリを撃つ。
「ちめてっ!!」
ダメージはあるようだ。
だが…コカペトリは一切ひるむ様子を見せない。
「溶けろ!!」

あのときの技だ。酸の塊を弾として、複数一気に羽の下から撃ち出す攻撃。
「させるか!」
クイックチャージチップで倍の早さで溜まったその力をコカペトリにぶつける。
「動くなっ!!」

だがコカペトリはその一撃を見舞われても動くことをやめず、
そればかりかこちらに動くなと言い、羽をガンのように飛ばしてきた。
「ぬ!?」

先端には針、羽は刃。空をひらりひらりと舞う羽毛の刃の合間からバスターを浴びせる。
「黙れ!!」

コカペトリはそれでもなお速く動く。
体の中心からくすんだ色のエネルギー弾を発射し、ゼロめがけて飛ばしてきた。
「何…!?」
速すぎる。
ゼロはそれに被弾…ダメージこそないものの
ゼロのボディを一時的にAIから切り離した…止めてしまったのだ。
「もらったぜえええええええええええ!!」
「動け…動け!!!」
それは電波ウイルスによるボディハッキング。

早く体との通信を再開すること。体と心を繋ぎなおすこと。
「きえああああ!!」
「はっ!!」

一瞬ゼロの方が速かった。
ゼロはボディに巣くうウイルスを自らの力で排除し、
体を再び自分の精神の管理下へ置いたのだ。


「行くぞ!!」
飛びあがり…
「墜磐撃!」

空中で柄を両手で握り締め、刃を床に対し垂直にし突き立てる。
「ごぎゃあああああああああああ!!」

チャージセイバーを凌ぐ威力を持つこの技。
弱体化した今があるとはいえ、ひとたび食らえばアインヘルヤルも無事ではすまない。


「貴様ぁぁぁぁあ!!」
力任せに突進するがゼロの速さには追いつけない。
素早く刃を引き抜き、コカペトリから遠ざかりバーニングショットを一撃。
「ぎぇあ!!」

あと残るは一撃といったところか。
…だが。

643俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 十五話 終盤:2009/09/09(水) 01:30:29 ID:l8v3tu5w0
「…やったな、やったな、やったなああああああああああああああ!!!」

バチッ!!!!
バチチチチチ!

コカペトリが地団太を踏む。
辺りの空気が軋み、計器が狂い、通信が乱れる。

…そこかしこから火花が散る。
コカペトリは羽を広げ、閉じを荒々しく繰り返し、ばさばさと刃の羽をばら撒く。

「俺を涼しい顔で見下しやがって!! 見下しやがって!!!」

最後のアインヘルヤルの力はボディハッキング…レプリロイドの機能停止。

だが…強力なものは、もはや動きを止めるだけにとどまらない。

「タイムショーーーーック!!」
天井へ舞い上がったコカペトリは最強の攻撃を始める。
辺りの時間を止めたのだ。


強力過ぎる光、それによって止められるゼロの機能。
それはもはやボディだけでは済まない。ゼロの精神すらも機能を停止…
全ての機械を静止させる脅威の能力だ。


強力な発光と電磁波の発生。
それにより、一瞬にしてレプリロイドの体にショックを起こす。

体が固まり、何も考えられず、何も喋れず、反応もなく、
体に一切の機能が働かず、再起動もままならなくなる。


時間停止と呼ばれた力の実態。石化能力とも呼ばれている。
だが考えてみて欲しい。それは…

「ショケイ ノ ジカン ダ!」

それは死と何が違うのだろうか。
秒ごとの心臓の音や動力炉の稼動音。刻まれる秒針の音。それらはまるで同じ…
生命の時計が止まることは…それは死になんら変わりないのだ。


そしてコカペトリはその死の時間停止に加え、
酸の雨を降らし、一瞬でその死体を腐食させるつもりなのだ。

「有能な俺を馬鹿にしたバーカな人間の味方め!よかったなぁ!
 これで馬鹿な人間みたいな死に方ができるぜえ!!!!」

酸の固まりが天井に打ち付けられ…天井を破壊。
飛び散った酸は…雨へ変わり…

ゼロへと降り注ぐ。


…彼は、優れたレプリロイドだ。
英雄と呼ばれ、シグマやネオアルカディアと戦った最強の戦士だ。

「!!」

…そして、自らに打ち勝った戦士だ。
自らのボディを御することにおいて…


彼は何より強かった。
「ぉおおおおおおおおおおおおおお!!!」

精神が怒号をあげる。
体を取り戻す。


「う…」
酸の雨がゼロの体に到達するその前に…。
ゼロは体勢を低くし走りぬけ…

「そ…」
両腕でセイバーを握り…

「だ…!!!」
その光の刃を走らせ、床との摩擦で高熱を発し…

「あああああああああああ!!!」
斬り上げる十八番 翔炎牙。


「うそっ……!?」
度肝を抜かれたとはこのことか。
石より硬く、鋼鉄より硬いその技と、体と、意思の前に…
体を石のようにして、彼は散っていったのだった。
「うご…かな……い…!?コキャーーーーーー!」


こうして最後のアインヘルヤルを撃破。
「…ゼロ、お疲れ様!」

ひとまずはラグナロク作戦を止めることは出来たよう。
ゼロは…レジスタンストレーラーへ帰還、体を休めるのだった。

644俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 十六話 前半:2009/09/09(水) 02:53:04 ID:l8v3tu5w0
「よく頑張ったね ゼロ。」
「…当然のことをしたまでだ。…チップの開発は出来たか」
医務室にてメンテナンスを受けるゼロ。
8人のアインヘルヤルと、クラフトをも退けてもその表情は少しも緩みはしない。

「いや…もう大方のチップは手元にあったようでね……」
「そうか」
「…一つだけ出来たのだが…その前に聞きたい」


「何だ」
「…バイルを倒すつもりなのかい」

何故今更聞くのか?
…セルヴォはそれが自分のことながら解らなかった。
チップのことを聞くということは、戦うつもりであることは明白だというのに。

「…ああ」
「クラフトはそう君にとって壁となる存在ではないと思う」
「過信は禁物だ」


「…だが。私にはバイルのあの余裕が何を意味しているのか解らなくてね」
「……」
「クラフトなど今残る四天王の残り3人のうち1人がいれば勝率は五分五分。
 2人が力を合わせればおおよそ勝てる。3人なら確実に倒せるはずだ」

「バイルは何かを隠していると見るべきだ… 何であるのかは、わからないがね」
「…セルヴォ。あんたが開発したチップを見せてくれないか」

ゼロは、セルヴォの握った拳を見つめる。
「…そうだな これが最後の戦いとなるならば、
 これを見せておこう」

それは真っ黒なチップ。
「…バイルチップにも似ているが」
「それをヒントに作ったものではあるね」

「…不純物を大幅に混ぜて、ボディに激しい拒絶反応を起こす これは…『毒』といっていいチップだ」
「敵への罠か…?」
「いや、君が自分自身でこれを体に仕込むんだ。君の体の構造を考えた末開発したものでね」
「…説明してもらおう」


「君の体は、逆境をチャンスに変える…
 ピンチに置かれることで、より強くなろうという性質を持っている。
 無論、デメリットは大きいけどもね」
「…」
「このチップを体に組み込むことで君は内なる力のその全てを発揮できるようになるだろう
 大きな体への負担と、引き換えにね。
 君にこの後の全ての戦いに無傷で勝つ自信があるならこれをもっていくといい
 圧倒的な戦力差で戦いを収めることが出来るはずだ」

「…貰っておこう」
「これを使うときは相当に追い詰められたときにしておくんだ…
 そんなときが来ないことを祈るがね…」


その翌日。
…その祈りはすぐに破れることになる。


「…バイル軍の動きがない。一体何が…?」
そのときだった。
「シエルさ…!ゼ…さん!」
「コルボー!?」

通信先はレジスタンスベース。
「一体どうしたの?」
「…」

「今べ…スのコ…ピュ…タが捉え…ので…が
 遥…上空…巨大…エ……ギー反…が!」

「…遥か上空に巨大なエネルギー反応…といったところか?」
「…い!場…は… 衛星…道上!危…です!シエ…さん!退避…!」

「…衛星軌道上の…巨大エネルギー!?」
「あ…りにも…大で…信が… …!!」

そのとき。
轟音がこだました。

高まった強烈なエネルギーがエリアゼロ近辺に注ぎ込まれ…
地を抉り、大地震を引き起こしたのだ。
聴覚に強引に割り込む衝撃。
体が大きく揺れ、ゼロ以外はたちまちに吹き飛ばされてしまう。

「クヒャーーーーハッハッハッハ!!」
そして続いて聴覚へ叩きこまれたのはその張本人の声。

645俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 十六話 後半:2009/09/09(水) 02:53:37 ID:l8v3tu5w0
レジスタンストレーラーとレジスタンスベースの通信に割り込まれたのだ。
「ドクターバイル!」
「気づくのが少しばかり遅かったようだな、レジスタンスの豚どもよ!」
ネオアルカディアの頂点に君臨する狂気の科学者は…
今回の、小規模すぎると思われた作戦の全貌を明らかにする。


「見るがいい!この衛星砲『ラグナロク』の姿を!!
 これの力で地上を無差別攻撃、灰燼と変えてゆく…これこそが本当のラグナロク作戦だ!」
地上にいながらにしてラグナロク砲を遠隔操作。
バイルには…もはや、敵はいなかったのだ。

「…バイルの奴、そんなものを…!」
「ネオアルカディアに殴りこもうぜ!!」
「馬鹿ねぇ…相手はネオアルカディアの人間全てをいわば人質にしているのよ!?」
三天王も到着していた。
だが…これほどのメンバーが揃ってもなお、なすすべがないのが現状だった。
「今まで貴様らが潰してきたのはラグナロクが完成するまでの時間稼ぎに過ぎん!
 さぁ無能な、哀れな虫けらどもよ!泣き叫ぶがいい、足掻くなら足掻くがいい!
 そして最後に絶望に塗れて死に絶えるがいい!!」
どうすれば…?
あまりの事態に思考が停止しかけていた、そのときだった。

「それはどうかな!」
「…!?」


誰もが…耳を疑った。
そのタイミングで割り込んできた声は…
「貴様、クラフト!? …何をしている!」
「…バイル、俺はもう貴様の思い通りには動かん!!」
「な、何…!?」

「俺たちは一体何のために戦っている!
 俺たちは一体何を信じている!!
 …今のこんな人間達のためでも、お前の掲げるような世界のためでもない!
 そこを動くなバイル… ラグナロクの標的はエリアゼロではない…。
 …ネオアルカディアにいる、お前だ!!」

発射の準備は出来なくとも、発射のターゲットは精密に追尾が可能。
「く、貴様…あの女に唆されたかぁぁぁぁ!!」
「一度そのネオアルカディアを破壊しつくし!新たな世界を築くんだ…
 もはやそれしか道はない!!」


ドスンと叩きつけられた音。
クラフトの拳が、コントロールパネルの発射スイッチを押したのだ。
「おのれええええええええええええええ!!!」


「な…何てことを…!!」
発射までは時間がある。
このままではネオアルカディアの全人間が死に至ることになる。
逃げようのないラグナロク砲の恐怖…

シエルは真っ先に行動した。
「レジスタンスベース!!レジスタンスベース!!
 応答して!お願いだから、今から全メンバーをネオアルカディアに突入させて!
 一人でも多くの人々を助け出すの!強引でもいい!」

「わ、わかりましたあああ!」
「もう、私達の戦いで傷つく人たちが増えて欲しくない…!」

「…ラグナロクの正確な座標は割り出せませんでした…
 ですが、クラフトの反応を元にラグナロク制御室周辺へ転送出来るようになりました!
 如何いたしましょう!」
「決まっている…」


「俺がクラフトを止めに行く。
 …最後まで諦めるな、シエル 俺は行くぞ…」
「要するに人間を助け出して、バイルの野郎をぶっ倒せばいいんだろう!?」
「私達もやるわ …必ず、皆を助け出してみせる」
「全ては、人間達のため… それがエックス様から我らが受け継いだ志!」


「…するべきことは、決まったな」
こうして、ゼロはラグナロクへと突入していく。
三天王は、ネオアルカディアへと向かっていく。

「転送!!」
「無理しないでね、ゼロ!」

限られた世界を守るために。

646俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 十七話 序盤:2009/09/10(木) 03:16:06 ID:yCw74SzQ0
「制御室までは一本道となっているようです
 ゼロさん、お気をつけて!」
「ああ」

「ファーブニル、あんた力あるでしょ!?
 ここで私と一緒に人間達を避難させましょう!」
「よっしゃ、任せておけぇレヴィアタン!!」


「バイルは一体どこにいる…!?」
そしてそれぞれの戦いが始まっていた。


ラグナロク内部にもバリアントの大群。
「…動かなければお前達に危害は加えない」
しかし…バリアント達は聞く耳すら持たずにランチャーを構え撃ち始める。
ゼロは撃ちだされたミサイルを斬り、バリアントを切り捨てて進む。
「……どういうことだ」
クラフトはもはやバイルを敵に回した。それでも尚彼らはゼロに襲い掛かってくる。
彼らはクラフトに従っていたというのか?それとも…
「…先を急ぐか」
心の無い兵を切り刻みながら進んでいく。


「バイル…!」
ハルピュイアはネオアルカディア最上層、聖域の玉座でバイルを発見する。
「クヒャーハッハッハ!…何だ、お前も死にたいのか?」

「死ぬのはお前一人だ…!
 ここでお前を殺せばラグナロク砲は撃たれない…!
 覚悟をしろ、ドクターバイル!」
もはや彼は全てを諦めていたのだろうか。
一歩も動かずに、ラグナロク砲の格好の的となるつもりであるらしい。



「…その道はメインルートではありませんので…」
「解っている。だがこれが最短ルートなのだろう?」

天井にぶら下がる装置を伝って、先へ先へと進む。
その道は道と呼べる形をしておらず、
監視用のテリーボムや、侵入者を焼き殺すレーザー砲も配備されていて
こんな状況でなければ絶対に使うことのない、危険な場所といえた。


だがもうじき…クラフトのいる制御室へたどり着く。
最後の扉を潜り…制御室への一本道の通路へ。
そして扉を開けようとしたそのときである。



空に一筋の、赤紫の光が降り立ち…
ネオアルカディアの高い高い塔を一直線に刺し貫いた。

「クヒャーッハッハッハ!! アーーーーハッハッハッハアアアアアアアアア!!!!!!」
彼に注ぎ込まれる膨大なエネルギー。
地を割き、町を粉砕し、吹き飛ばす圧倒的パワー。
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」

100年の狂気の持ち主は…笑い続けていた。
…跡に残ったのは、機械の破片のみ。


「…放たれた!?」
シエルが。
「…間に合わなかったか!」
ゼロが。
「危ない!!」
レヴィアタンが。
「なんてこった!!?」
ファーブニルが。
「……」
そしてクラフトが、その様子を見つめていた。


「…………クラフト」
地球のよく見える、星の海を臨む部屋で彼は無言の男にたどり着く。
「…」

「何故ここに来た、ゼロ。」
「お前を止めるために来た」
クラフトは目的は果たしたと思われた…だが。
「これから第二発を発射するつもりだ
 …ネオアルカディアを全て破壊しつくさなければ、人間達の目は覚めない」
「! …これ以上ラグナロクは撃たせん!」


「…今のこの世界は目覚めなければならない。
 イレギュラーと呼ぶことはもう覚悟してのことだ だがな…
 この世界には、人もレプリロイドも裁く何者かが必要なんだ」

蒼き星の絶望に身を投じた、一人の男がそこにいた。
「…始めるか」

クラフトとの二度目の戦い。
ゼロはセルヴォから渡されたチップを体に装着し、戦いを挑む。
ゼロの体が…漆黒に染まってゆく。

647俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 十七話 中盤:2009/09/10(木) 03:16:43 ID:yCw74SzQ0
「「ゆくぞ!!」」

両者の声が重なる。
クラフトは以前の戦いでの切り札を最初から使用してきた。

飛びあがり、バズーカの噴射の反動で空を飛び、地上を焼き払うものだ。

「始めに出された所でその技はすでに効かん!」
噴射が弱まった所を飛び越えて一撃。

「効く効かぬの問題ではない!!」
飛びあがり、今度は巨大爆弾を投げつける。
「俺は戦わなくてはならないのだ!!」
地上で炸裂し、小型爆弾となったその合間を縫いチャージショット。

「退けないのはお互い様だろう、ゼロ!!」
膝から爆弾を射出。

「させるか!」
空中でそれを破壊。
クラフトに三段斬りを浴びせる。
「ぬ、お、おっああああ!!」
最大限まで力を引き出してのその一撃は重く、強い。

「…何だ…」
傷口を庇いながらクラフトは前転。
「以前とは次元の違う重みだ…これは…!?」

黒き体のゼロはそのまま近づき、武雷突を仕掛ける。
「ぐ……っつおぉぉぉぉ!!!」

腹の奥まで刺し貫かれる痛み、そしてあまりに強烈なその一撃は
切り口を抉り、電撃でマヒさせ、焼くのだ。
「ぉ、…お……!!」
それでも。
「…近すぎだ!!」
バズーカを振り回してゼロに距離をとらせる。
「…がはっ、くっ……」
「諦めろクラフト」

前回より戦いは早く決着がつきそうだ。
そう思われたが…
「まだ…この技を見ずして…」
クラフトは手に持ったバズーカを床に突き、立ち上がった。

「俺に勝ったと思うな…!」
と思ったら、その床へ向けた銃口を思い切り放ち始めた。
「これなら、どうだ…」
多機能バズーカの左右に、収納された大量の何かが飛び出てくる。
「…!」
ミサイルの列だ。それも左右に3セット、計6セットがぎっしりと詰まっていた。


「エンドオブザワールド!!!」
クラフト最強最大の技。
真上へのジェット噴射で空を飛びながら、ミサイルの雨を降らせて地上全てを完全に破壊する力技。

第一波は飛び越え、第二波も飛び越える。

第三波は飛び越えられない。
チャージセイバーでミサイル全てを空中で誘爆させて足場を確保。

「…ぬ、……何ぃ!?」
落下してきたクラフトは驚きの色を隠せない。
自分の切り札さえもゼロの前には通用しなかったのだから。

「…まだだ……」
クラフトにはそれでも戦意が残っている。
ゼロはセイバーを眼前に構える。
「まだだあああああああああ!!!」
レーザーポインタがゼロの顔を示す。
バズーカ砲を直接ゼロの顔面にぶつけにかかるつもりなのだ。

引き金を引く。

だがそのときすでに…
「墜磐撃!」
ゼロはクラフトの真上にいた。


柄を両手で掴み、最大限の力を乗せて一気に刺し貫く最大出力の技。
クラフトの首元から脚先まで、その巨体に刃が一気に埋まる。

「ぁ……………………っか…………!!!!」
声なき叫びと共に全身を震わせ…膝をつく。
「これが…英雄の力……!!!」

ゼロは…ただ、爆発していくその体を見ていた。

648俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 十七話 終盤:2009/09/10(木) 03:17:25 ID:yCw74SzQ0
「…………」
焦げ付いた体はもはや動かない。クラフトの敗北だった。
口だけを辛うじて動かす。

「…何でこんなマネをした」
「…こんなマネ…だと?」
ハッ、と乾いた笑いを一つ。


「…お前は、何を信じてここまで戦っているんだ
 人間達は自分のことしか考えず、レプリロイドを命とも思わずこき使い…
 また一方では戦うことしか出来ない、単なる道具と化したレプリロイドの姿がある…
 …何を信じればよかったんだ。お前は何を信じている」
クラフトは…どこへ向かうことも出来なかったのだろう。
道しるべを失い、あてもなく走った所で…空しかったのだ。

「…俺には、友との約束がある」
「友…だと?」

「エックスに任された人間とレプリロイドがこの世界にはいる。
 …エックスに任された世界がある。
 あいつの言葉を裏切らないためにも…俺が信じた友の信じた世界を俺は信じる。
 だから…俺は戦う」
その言葉に偽りはなかった。
果てなき自らの闇を切り裂いたあのときから…いや、
友の闇を打ち破ったそのときから彼はロックマンの任を任されていたのだ。

「……友か。 …俺は……ネージュの言葉すら信じてやれなかった」
空の上の上で…天を仰ぎ彼は呟く。

「…俺のことはもうここに捨て置いてくれ」
「…何を言っている」

「…俺はもう、ネージュに会わせる顔もない。
 もう…いいんだ」

或いはこの場にいたのが他の者なら彼を助けたのかもしれない。
だが…ゼロは自らで助けないというそのことを、決めた。
その死に方が…一つの生き方であるから。
「……解った」


「…ゼロ、ゼロ! …聞こえる?」
「シエルか」
しばらくして、通信が入った。
「…クラフトは?」
「…」


「…俺が、倒した」
「…! …そう。 …え? …うん
 ゼロ。ちょっとネージュさんに代わるわね」

「…ゼロ。クラフトは…死んだのね」
「ああ。…あんたの言うとおりだ 俺たちは結局戦うことしか出来なかったな
 クラフトは…あんたに謝って最期を迎えていった。」
「そう。…クラフトを止めてくれて、有難う。
 私の好きなクラフトに戻ってくれていたのよね…」
「…そうだろうな」

その場に残された鉄の塊から
ゼロは静かに、青い星に目をやった。




「こちら、コルボーチーム!
 …ネオアルカディア跡地にて、住人達を避難させました!」
「…そっちはどんな状況?」
「まるで地獄です
 あちらこちらで煙があがり、溶けた瓦礫の山があるだけ…
 逃げ遅れた人たちは…多分もう」
「…そう」


もう、そこにはネオアルカディアなる場所は、影も形もなかった。
「…よくやってくれたわ、有難う。
 ひとまずこれで…全て、終わったことになるわ。…本当に、有難う。」

649乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2009/09/10(木) 21:55:32 ID:dO7HFBz60
特攻野郎Nチーム!

シャーリィ「アタシはリーダーのシャーリィ、通称ソルジャー(女)、
       早撃ちと二丁拳銃の達人
       アタシのような天才ソルジャーじゃなきゃ、
       百戦錬磨のツワモノ共のリーダーは務まらん!」

ロジーナ「私はロジーナ、通称戦車ヤンデレ
      自慢の大砲に戦車好きともはイチコロさ
      爆乳かましてブラジャーから
      (核)ミサイルまで何でもそろえて見せるぜ」

エリ「お待ちどう、笠本英里、通称クレイジー緑スカーフ
    工作員としての腕は天下一品!地味?広島?だから何」

あかぎ「正規航空母艦赤城、通称あかぎ
     司令官だって撃ってみせるわ
     でも攻撃機だけは勘弁ね!」

俺達は道理の通らぬ世の中にあえて挑戦する特攻野郎Nチーム!
助けを借りたいときはいつでも言ってくれ

(注:受け付けてません)

650俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 十八話 前半:2009/09/10(木) 22:30:34 ID:yCw74SzQ0
「…ハァ……全く、何てこった。」
「嫌なにおいが風に乗ってくるわ… 機械が焼ける匂いではないわね。」

ラグナロクによって引き起こされた大災害。
助かった人間達をひとまず避難させ、彼ら二人は生存者の確認に移る。
「誰かー!!生きていたら返事をしろおおおお!」


そして、バイルが最期を迎えた中心部へ。
「………蒸発しているわね、辺りのもの全て。ドロドロに溶けてる…」
「…………」
オレンジ色の破片を手に取る。
「!! …バイルか…!?こりゃ…」
近くには指、焦げ付いた人工皮膚。
惨劇の中心人物だった「もの」が、そこにあった。


「!! …いたわよファーブニル!」
「おう、ちょっと待ってろ!」

そして瓦礫の中から、ハルピュイアの体が掘り起こされる。
「う……ぐ…」
「私達より3度も多く死にかけて、それでも生きているなんてね…」
「オラ、しっかりしろ!今運んでやるからな!!」

ファーブニルはハルピュイアを軽々背負い、転送ポイントまで歩いていく。
…そのときだった。
「あん…?」

何かの気配を感じた。巨大なエネルギーを。

「…!!! 最大出力!」
「お、おおう!!!」
「っるぁぁああああああああああああああああああああああ!!」
大地をグランドブレイクの要領で大きく叩きつけ、反動で遠くへ、遠くへと飛んでいく。
元々素早いレヴィアタンは自前の脚力で逃げる。
「ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「きゃああああああああああああああああ!!!」

再び、ネオアルカディアは巨大な光の柱に焼かれた。


「ゼロさん!!」
「…ラグナロクの副砲…だと!?」
「…間違いありません!
 何者かが、ラグナロクを操作しています!」

「…どういうことだ」
「バリアント兵達かしら…?」

バイルもクラフトも、もういない。
主なきラグナロクを何者かが動かしている。


「ラグナロクに再び赴く、転送の準備を頼む!」
「はい!!」

オペレーターは再度ラグナロクの座標をセットする…しかし。


「ダメです!ラグナロク自体が強固なプロテクトに守られて、侵入ができません!」
「プロテクトの破壊は出来ないのか」
「アクセスするだけの力がこのサーバーにはないんです…」
「…くっ」
「…………打つ手はないのかしら…」

そこに、ネージュからの通信が入る。
「話は聞かせてもらったわ
 …ラグナロクへの侵入経路…
 要するに、強力なサーバーを使ってラグナロクの転送回線にアクセスし…
 プロテクトを解除すればラグナロクへ行けるのね」
「ネージュ…?」

「それは…?」
そこに、もう一人女性の声がかかる。
「ネオアルカディア軍の転送装置よ」
「レヴィアタン!!」
傷だらけのボディで、重体のファーブニルとハルピュイアを引きずった彼女がそこにいた。


戦いが終わっても、世界に平和はもう戻らない。
だが、希望を残すことは出来る。

その希望のための最後のミッションの手順はシエル、ネージュ、レヴィアタン…
そしてゼロを交えて話し合われた。

651俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 十八話 後半:2009/09/10(木) 22:31:12 ID:yCw74SzQ0
「…意外と早くまとまったな」


「時間がないからね。」

「こうしている間にもラグナロクの副砲は地上を焼き続けている…」

「あなたにミッション手順を正確に頭に叩き込んでもらう必要があるのよ」

「そうか。…では確認する」


「まず、レジスタンストレーラーから大型転送装置へ飛ぶ。」

「転送装置の転送回線を確保するには前後左右4つのスイッチを抜く必要がある」

「左と下は俺が…右と上はレヴィアタンが担当する。」

「その後に転送回線を伝い、データ化された俺たちは回線内部を視覚化し…
 サイバー空間のようなその通路の最深部の、ラグナロクのプロテクトを破壊する」

「そしてラグナロク中枢へ侵入…内部の者たちを一人残らず破壊し」

「ラグナロクを停止させる…   それでいいな」
「よかった、伝わったみたいねゼロ。
 …準備が出来たらすぐに声をかけるわ。これが最後の戦いよ …絶対に、勝って!」
「…ああ」


世界の命運をかけた…これが最後の戦い。
砂漠の空の上の、上…さらに上、宇宙から見下ろす『敵』をきつく睨み付ける。


そして…この戦いを終えた後は?
…それは、ゼロには考えられない。

戦うことしか、出来ないことは彼が何より解っているから。

世界を破滅へ導く、血に飢えた破壊神  それが何者かがゼロを生んだ意味だろう。
だが…こうして生まれてきたことには…異なる意味がある。

ゼロは…信じていた。
「………」
青い空は、薄紫色に染まっていた。


「ゼロ」

最後の戦いのときが、やってきた。



「…どうやらラグナロクは、墜落を始めているようです
 それだけならばよかったのですが…その落下地点は…エリアゼロのようです」
「ラグナロクの軌道を変えるということだな。」
「…はい」
レヴィアタンとゼロの体は、光に包まれて消え…



戦いの火蓋が、切って落とされた。

652Free ◆Free525l1Y:2009/09/12(土) 09:28:51 ID:DHVOgY1Q0
アンサイクロペディアの北条鉄平

村の守り神であり、色々な所に生息している現東北楽天ゴールデンイーグルスのプロ野球選手。二つ名は「コ・てっぺい☆」
北条というのは仮名で、本当の名字は土谷。虐待で中日を追い出された。

やっぱりあそこの事だからwwwwwwww

653俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 十九話 前半:2009/09/14(月) 00:17:54 ID:3dZFs5rE0
始まりを告げた、ラストミッション。

たどり着いた先は複数の六角形パネルが壁になっている転送装置。
上下左右に分岐した通路から4つのスイッチへと繋がっている。


そのスイッチ全てを引き抜いた時、転送回線が開かれるとされている。
「全てのスイッチを引き抜くとセキュリティシステムが作動するから、戦闘の用意はしておいて頂戴」

レヴィアタンはまず真上の通路を行く。
「ここには何もなかったはずだけど…流石にそうはいかないわね」
この通路にはバリアントが大量配備。
大量のバリアント達全てを倒したその先にスイッチがある。
「そこをどきなさい!!」


ゼロは左の道を進む。
「熱気が伝わってくるな…」
その道は溶鉱炉。ダストシュートから落とされた鉄屑が真っ赤な炉に落下し、灼熱の飛沫をあげ
侵入者を阻むべく、破壊した床の破片を撒き散らす削岩機も置かれている。
「そのドリルは…後で使えそうだな」
墜磐撃を食らわせてそれらを粉砕しながら、溶鉱炉を1つずつ飛び越えていく。
飛沫に当たらないように。落下してくる鉄に当たらないように。


「…ここか」
溶鉱炉を渡った先はスイッチの部屋。
ワープして針をばら撒く装置クロスバインが部屋に踏み入るものを襲う部屋だ。
「ふんっ!」
だがゼロにかかれば造作ない。クロスバインが出現した時点ですでに部屋の奥のスイッチを
その力で引っ張り、機能を停止させていたからだ。



「やっぱり下から攻撃されるとなると不利ね…」
レヴィアタンは上の通路を落下して戻る。
だが彼女の下にはバリアント兵達が待ち構え、相手の有利な体勢で迎撃してくる。
弾をかわして下突きで破壊、腕をなぎ払い吹き飛ばしたりなどしながら…
彼女は落下していくが…僅かに傷を負ってしまった。
「ここが終わったら次は右の通路ね」



一方ゼロは左の通路から脱出、下の通路へと移動していた。
下の通路は強固なブロックにより塞がれた通路…
スイッチの部屋に行くのは不可能と思われる。
それこそ、爆弾を置いたり、削岩機を取り付けるなどしなくては。
「ゆくぞ」
ゼロは垂直に飛びあがり、左手のドリルを真下へ向け突き出す。
「はぁぁぁ!!!」

ゼロは左通路の削岩機からドリルをもぎ取っていた。
破壊力の高いドリルの性能と、その回転力、それにゼロの圧倒的なパワーが加わることで
ブロックは少しの抵抗も見せずに、あたかも水にナイフを突き入れるがごとくするりするりとゼロに道を開けていく。
「あの扉だな」
勢いよく弾け飛ぶ破片を物ともせず、ゼロは床の扉に目をつけた。
これがスイッチの部屋へと繋がる扉だ。



「さて…今度は私の得意分野というわけね」
右の通路は水路。
水中を自在に泳ぎまわるメカニロイドが侵入者を待ち受ける。

だが…ここにレヴィアタンが現れることは全く予想してなかっただろう。
ここは彼らネオアルカディアの施設として作られたのだから。
「一遊びさせてもらいましょうか」
ストンと着水、勢いよく水を蹴り、ジャベリンを振り回し立ちふさがろうとする敵を跳ね飛ばしたり
さっぱりと切り裂いたり突き刺したり…さまざまな方法で調理していく。
「ここでターン、と」
スイッチを引き、10秒もかからずにまたプールの中へ。

「レヴィアタンさん、今のが4つめのスイッチでした
 これで転送装置が作動するはずです」
「そう…ゼロの方がやっぱり早かったのね」

そして水から上がり、扉の前で待つ。
「後はゼロがこいつに勝つのを待つだけか…」




「アラート!アラート!エリュミネートプログラム スタート!」
「…こいつか」
下の道から戻ってきたゼロは、
レヴィアタンが右の道でスイッチを引き抜いた瞬間戦闘に突入していた。
相手は六角形のパネルで出来た壁から現れたセキュリティシステム。

まずは軽く飛び一撃、距離をとる。

654俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 十九話 後半:2009/09/14(月) 00:18:25 ID:3dZFs5rE0
「ヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァ」

敵は天井、壁、床を縦横無尽に跳ね回りゼロを押しつぶしにかかる。
だがこちらの位置を察知して行うものではない。

敵を追いかけつつチャージセイバーで叩き落す。
「ゼロ!!」
ここでレヴィアタンが追いついた。
だが戦闘の邪魔にならないようにか、部屋の外から話しかけている。

「ランダムバンダムについて何かアドバイスすることはある!?」
「何もない。所詮メカニロイドだ パターンに乏しい単純な戦闘パターンだ」

ランダムバンダムと呼ばれたその敵は、壁の奥へ身を隠し一方的な攻撃モーションへと移る。


パ、パ、パ、パ、パ、パ…
六角形のパネルが1つ1つ素早く点灯し始める。
停止した箇所から6発のエネルギー弾。
パパパパパパパパパパパ…
速度を上げてまた停止、またも。
「…これくらいなら」

パパパパパパパパパパパパパパ…
さらに速まるパネルの明滅。
停止した瞬間、ゼロは素早くセイバーを抜きパネルを破壊。
敵の攻撃を止める。

また現れたランダムバンダム本体に翔炎牙。
おおよそ耐久力の半分は削ったと見える。

そしてそれからの攻撃も特にこれといってゼロの障害となるものではなかった。
部屋の端から端まで、ランダムバンダムが角度を変えて射撃を行うものや、
分裂弾を下へ、上へ、左右へと撒き散らすもの。
だがどれも動きが遅いものであり…ゼロには通用するものではなかった。


「決め手に欠けるか…」

そしてランダムバンダムは最強の攻撃パターンを繰り出す。

自らは奥へ引っ込み、壁中のパネルを次々に回転させ、追尾エネルギー弾を乱射して
部屋内のターゲットを蜂の巣にする攻撃。
「私たちでもその攻撃はかわしきれるかどうか…」
レヴィアタンは懸念する。


…だが。
「ゼロが動く音も、声もしない…? ゼロ。どうしたの?」

「ヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァ!」
ランダムバンダムは全ての攻撃を終えて壁から姿を現す。


そしてそれがこの小さなコアの巨大システムの最期であった。
「こんな攻撃も、こんなところでは役に立つものだな」


ゼロは飛びあがる。バスターショットを構えて。
その銃口の先端には…電流を帯びた巨大なエネルギー弾。
「いくぞ…」


壁から放たれる無数の弾丸を、ゼロは全てそのバスターショット内に吸収していたのだ。
吸収されたエネルギーは一つになり、濃縮されて絶大な威力の弾へ変える。
だが、そのためには敵のエネルギー弾が絶えず必要となり、
その間ゼロは他の攻撃すらままならない。
黙ってエネルギーを溜めるほかない。そうするくらいなら全てを避け、
敵に向かいセイバーを振るうほうがよほど効率がいいというもの。使われる機会はないとされていた。

だが…この場合は防御と攻撃を兼ねた、無駄のない戦い方と言える。
全てのエネルギー弾をその銃口に受け、全てを吹き飛ばす爆弾がここに出来上がる。

あまりに絶大なその威力…
恐らくは、同じ攻撃をもしゼロが食らったとしたら…まず生きてはいまい。
最強最大の威力を持つ、一撃が零距離で放たれる。


「『トラクターショット』!」

辺りが光に包まれ……大爆発を起こす。
部屋全体が爆炎で弾け飛ぶ。
大激震が起き、レヴィアタンもジャベリンで立っているのが精一杯。


「…どうしたの、ゼロ!?」
「少々やりすぎたようだ …ラグナロクへ向かう」

ゼロの体は光に包まれ…最終ミッションは次なる段階へ進む。

655俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 二十話:2009/09/14(月) 01:59:03 ID:3dZFs5rE0
「ここが転送回線の中か…」


光の粒子の渦の中からゼロは現れる。
自分の体はいつもと変わっているようには見えない。
だが…周囲の風景が全く違う。光の粒子が漂う空間、輝く板で構成された床、
レーザーのようなものが行き交い、何かを伝達しているように見える。
輝く道がどこまでも繋がり続け、
遠い遠い果ての果てまで、光の支配するどこまでも蒼い空間。
宙に浮くヘキサゴンパネルに描かれた文字はX、Z、Ω…。何かを意味しているように思える。
「確かにサイバー空間に似ているな」
転送回線内部。地上とラグナロクとを繋ぐ道…広大な広大な…情報の海だ。


メットールたちを氷月刃で蹴散らして潜ると、ネオアルカディアに以前あったようなトラップを発見する。
電撃の棒を出して回転するというものだ。だがネオアルカディアにあったものと違うのは、
こちらは棒を出したまま回るのではなく、一定角度ごとに停止して電撃の棒を出すということ。

厄介ではあるがタイミングを掴めばなんということはない。
ダブルジャンプで飛び越えたり素早く通り抜けたりして先へ進むと…
「…!」

現れたのは光の街。どこまでもびっしりと、輝くビルのようなものが立ち並んでいる。
どこまでも、どこまでも…明滅を繰り返し、立体と平面の二つの状態を行き来した、騙し絵のような街。
そこに一体何があるのか?誰かが住んでいるのか?
…考える暇もない。彼は芋虫を破壊して進んでいく。
水晶のようなものがちりばめられた通路を潜ると…


大分先までやってきたことになるのだろうか?最早、そこには物体らしきものはない。
大小さまざまな光の粒が螺旋のようなうねりとなりゼロの向かう先へと続いてゆく世界。
そこにまとまった情報はなく、こまごまとした光がある程度の規則にしたがって続いているだけ。
だんだんと単純な模様へと分解されていっているのだ。

渦、都市、結晶、螺旋。
それが示すのは一体…何か。
足場も少なくなってくる。
メカニロイドたちのデータを破壊しながら
僅かに存在するデータを伝って、何とか進んでいくのがせいぜい。
どうにかして宇宙のラグナロクまでたどり着けるか…?


最深部には何もなかった。
細く短い二本の棒が上下に別れ宙に浮くのみ。

背後には真っ暗なブラックホール。情報の海の終着点…ラグナロクなのだろうか。
それとも、ラグナロクへ着けないものが放り込まれる、宇宙の抱える無限の闇なのだろうか。


「ラグナロクのプロテクトよ!それを破壊して!」
よく見るとそこには真ん丸い光の固まりが存在していた。
ラグナロクの強固なプロテクト、サイボール。
頼りない二本の棒だけを頼りに、情報の闇の中で戦いを始める。

サイボールは二本の棒の周りを8の字に動く。触れれば恐らく分解されるのだろう。
ゼロはゼロナックルで棒を掴み、登り、また降りてと素早く行動しその攻撃を回避する。

「次は何で来る…?」
斜め四方にビットを出現させ、それらが電撃でゼロを取り囲む。
だが…特にこれといって何をするわけでもない。

…だが本当の攻撃はその次だった。敵は4つのビットから、棒に対し平行にビームを放ってきたのだ。
上下のビットの中央に位置する場所からはサイボール自身がビームを放つ。
短い間隔で3つの高さから放たれるビームを器用に回避していかなくてはならない。

「…面倒な攻撃だ」
攻撃の隙は少ない。バスターショットを一撃一撃当てながら上へ下へと昇降を繰り返し回避。
次なる攻撃へ備える。


今度はまた8の字浮遊。だが先ほどとは比べ物にならないスピードでのものだ。
どうやらプロテクトが警戒レベルを上げたようだ。
「…あともう少しだな」

サイボールは突然4つに分解し、ぐるりぐるりと回り始めた。
ゼロを分解し取り込む攻撃なのだろう。
ゼロを4つに分かれたボディで追う。
だが高いところに入ればどうということはない。とっさに上の棒へ登り、飛び越える。

再構成した所へ…バーニングショットを挟み込み最後の一撃。
内部に撃ち込まれた炸裂弾により再合成に失敗、内部から勢いよく破裂し
ラグナロクのプロテクトは解除された。

そしてゼロは…棒から飛び降りる。
光の流れに身を任せる。

…そして、自然と…自然と、彼の体は最終決戦の場所へと流れ着いた。




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