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チラシの裏 3枚目
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最後のアインヘルヤルは都市跡のビル最上階に待ち構えている。
『生きた都市』シエルはそう呼んだ。
聞いただけだったその意味を、ゼロは身をもって体感することになる。
町の中は異様な雰囲気に包まれていた。
人の気配を感じないのに…ガシャリガシャリとあらゆる機械が作動しているのだ。
人間では解らないだろう。
だが…レプリロイドには解る。びりびりとした電磁波が…。
セキュリティプログラムの誤作動…
それを引き起こしているのは恐らくバイル軍。
機械から機械へと伝播し続けるウイルスはやがて、町全体を基地へと変えることだろう。
「この巨大な建物がそうか」
「はい。1Fの入り口から侵入して、中庭部分に立つ一本の塔の機能を停止させてください
その塔、コントロールタワーがこの都市のセキュリティを狂わせるウイルスを発している根源と思われます」
シャッターが開く音。中から一直線に走り抜けてくるはメカニロイド。
交差しながらその車体を両断し、走る。
シャッターの中へ突入、内部で跳ねる砲台メカニロイドを続けざまに斬り飛ばし、
ベルトコンベアフロアへ。
「これも動いているか。むしろ好都合ともいえるが」
動く装置にゼロナックルで掴まり、飛び移りながら上階へと移動。
待ち構えていた敵を倒すと…
「…」
今度は壁や床がブロックとなり、部屋の中を動き回っている。
しかしながらその動きは規則的で、ゼロほどの速さを持てば潜り抜けるのは可能なようだった。
「だ、大丈夫ゼロ!?」
「問題ないな」
上へ、下へ、後ろは振り返らずに前へ。
軽やかな動きで全てをかわし、シャッターを開けると外気が吹き抜ける。
「コントロールタワーか」
建物内の壁に囲まれた吹き抜けのスペースの中に、赤褐色の2階建ての塔が一つ。
「はい。非常時にのみ作動し立つもので、都市全体に電波を送り込む役目を担っています」
「タワー内の8つ全てのキーディスクを抜き取ってください、それでタワーが機能を停止するはずです」
タワーにはメカニロイドが群がっている。
1体倒して1つめ。2体倒して2つめ、3つめ、3体倒して4つめ。
上の階へと移動し5,6つめを続けて抜き、光弾を発射するメカニロイドを倒して7つめ。
虫型メカニロイドを無視して最後の8つめを抜いた瞬間…
「!」
「やり……し…ゼ…さ…!」
「ゼ…ロ………!?」
バチッ、という大きな音を立て、タワーから電波が激しい乱れを起こし、通信をシャットアウトする。
そしてタワーの機能が停止…ゼロを乗せたまま落下する。
「……聞こえるか」
「ええ…成功したみたいね」
「有難うございます、ゼロさん。…次はメインコンピュータです
そこでも制御は行われていて、恐らくはアインヘルヤルが指揮を執っているものと思われます」
「…相変わらず機械の動く音が聞こえるようだが」
「ええ。メインコンピュータの直接の影響下にあるものと思われます
アインヘルヤル打倒を最優先事項としてください」
タワーは地下へ潜り、タワー上部から脱出したゼロはメインコンピュータ制御室へ向けて走り始める。
その先にはメットールたち。
顔を出したところを叩き、飛び移りながら先へと進んでいく。
ブロックは相変わらず作動している。
だがタワーに来るまでに遭遇したものと比べるといささか規則的に動いているようにも思える。
目指すはアインヘルヤル。一直線に登っていく。
「…またか」
ワープする針のトラップ、クロスバインが出入りするベルトコンベアの広い空間。
クロスバインを始末しながら手すりに掴まり、流れながら飛び移りながら進んでいくと…
最上階だ。
「システム制御室です 強力なエネルギー反応を感知!気をつけてください」
「解っている」
最後に残るは鶏型のアインヘルヤル。酸の弾を羽から撃ち出すその攻撃は素早かったが
実際戦うといかなる敵であるのか。
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