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チラシの裏 3枚目

629俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 九話後半:2009/08/23(日) 04:09:05 ID:jHlPbiXM0
「何を迷っているクラフト。」
確かにクラフトは強く、速かった。だが…その攻撃はどこか「キレ」に欠けたものだった。

「お前には俺を本気で殺す気が感じられないな
 何かまだ理由があるんじゃないのか。」

「…何を馬鹿な。俺はこの集落を焼き払いに来た!
 この集落にはバイル様の生贄となってもらう!
 バイル様に逆らう者がどうなるか、世界に知らしめてくれるのだ!」
「……」

「やめて!!」
そこで茂みから一人の女性が姿を現す。ネージュだ。
「ネージュ…君はそこにいたのか!」
どうやらクラフトが探していたのはネージュらしい。

「何が世界のため!? 何が人間のため!?
 …あなた達がしていることは、ただの戦争じゃない!」
「ネージュ…」
「…。」

もっともであった。
「クラフト…何でバイルなんかの言いなりになっているの!?
 私が初めて取材した時のあなたは立派な誇り高いネオアルカディアの戦士だった!」
「…くっ」
「ちゃんと人間のために戦う戦士だった!
 でも今は…」

クラフトはうなだれるだけだった…が。
「…いや、今も俺は人間のために戦っている
 ネージュ、君だけは俺が守る!さらばだ!」
「く、クラフト!」
「待てクラフト!!」
そういうと、クラフトはネージュの肩を掴み、共に転送装置でワープしていった。

「…エネルギー反応が消えた  集落を守れたのね、ゼロ!」

「…だが…クラフトがネージュを連れて逃げた」
「ええっ!?」

「反応をサーチできるか。奴を倒すためにも、ネージュを救出するためにもだ」
「…ちょ、ちょっと待っていて」


だがそのとき…背後から声が聞こえてきた。
「あいつ…あの女、ネオアルカディアのレプリロイドと通じてたのかよ…」
キャラバンの人間達だ。

「しかもこいつもあの、ネオアルカディアのエックス様を殺したゼロだって話じゃねえか…!?
 …本当に冗談じゃないぜ…何しにきやがったんだ」

「ネージュさんを助けなくていいのぉ…?」
「…いいんだよ、あいつはスパイみたいなもんだぜ?じゃなかったとしても、当然の報いだ」

「………」
ゼロは向き直る。

「な、何だよ」
「…本当にネージュを助けなくていいのか。」


「お前達にああだこうだ言われる筋合いはねえな!
 全部お前達レプリロイドの仕業だろうが!
 俺達はこうやってこの集落でこれまでも暮らしてきたんだ!もう面倒事なんて御免なんだよ!」
「…」

「…俺についてはいいだろう
 だがネージュは体を張って俺と奴の戦いを止めに来たんだ 見捨てるのか」
「悪いかよ!」



「…自分達では何もしようとしない か
 それではネオアルカディアの中にいる人間達と大して変わらないように俺には思えるがな」
「!?」

森の奥から歩いてくる2人の影。
「ゼロ…聞いたわよ キャラバンのリーダーがアインヘルヤルの隊長に攫われたそうじゃない」
レヴィアタンとファーブニルだ。
「ここへ来る途中に、ハルピュイアの奴が空から怪しい施設を見つけたらしくてな
 もうあいつはそこへ向かってるぜ」

「……教えてもらおう。だがまずここを離れるのが先決だ」



「…お兄ちゃんおねがい、ネージュさんを助けてあげて…」




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