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チラシの裏 3枚目

638名無しさん:2009/09/03(木) 03:29:47 ID:8UvxggZY0
「…よくこんなところで土木作業などできるものだな」
上層では侵入者撃退用にか、ブルドーザーのようなメカニロイドが灼熱の土砂を下界へと落としていた。
トラップとしての食虫植物型メカニロイドも今まで以上に多く配置されている。

明らかにこちらに手間を取らせようという意図が見えている。
それはこの移動に時間をかけられない空間の中では有効な手段といえるだろう。

「…どの道残された時間は少ない。エリアゼロまでこの人工太陽が到達する前にこの太陽の中枢に剣を立てなければ」
「もうすぐよ、熱も収まってきたし…今なら!」


扉を潜った先に…昨日エリアゼロを焼いたミュートスレプリロイドがいた。
アインヘルヤル8人の中で数少ない女性メンバー。

古風な喋りをする彼女の名は…
「チョットー 何でティターニャンの邪魔するワケー?あり得ないんだケドー」

ソル・ティターニャン。
彼女も炎の使い手で、以前は炎のストローを口に咥えていた…蜂型レプリロイドだ。


「この人工太陽でウザい人間達を焼いちゃうつもりだから邪魔しないでくれない?」
「人工太陽の中核はここか」
「無視とかありえなーい!!」
20世紀末の喋りのレプリロイドとの戦いが始まる。

「みたいなー!!」
羽のようなパーツを回転させ始めた。

「大方それを飛ばすつもりだろう」
飛びあがりチャージセイバーでティターニャンごと攻撃、破壊。

「いったーい!!」

ティターニャンは仰け反ると攻撃パターンを変化させる。
「流石にたくさん地雷を配置されたら何もできないっしょ!」
上下に浮遊しながら部屋を往復、地面に地雷を設置していく。

「厄介なものだな…」
「ばぁぁぁぁん!」
少し時間差を置いて一斉に起爆する地雷たち。
弾けた炎が部屋を埋め尽くす。

「もーいっかい行くよー!」
もう1往復。だが…

「させるか!」
ゼロは低空まで降りてきたティターニャンに向かって駆け、素早く…
「武雷突!」
「ゃああああああああああ!!」
必殺の一撃を繰り出す。

「な、何するワケ!?」
腹の奥までを、雷を纏った鋭いゼットセイバーで突きぬかれたティターニャンは
大きな傷を負い、激昂する。

「ウザいウザーい!!」
そして…口を開く。
「アンタから栄養吸い取ってやんだから!!」

ストローと思われたものは長い長いティターニャンの舌。
触手のようにしなり、燃え盛るそれで相手を串刺しにし、そこから蚊の口のようにエネルギーを吸い尽くすのだ。
「ギャハハハハハハハ!!」
伸縮する舌を潜り、背後から一撃。

追い詰められたティターニャンは、人工太陽管理者である彼女が持つ
最大の攻撃をぶつけにかかる。

「いっくよおおお!!」
両腕を頭の上にかざし、エネルギーチャージ。

巨大な、エネルギー球が出来上がっていた。
「燃えちゃええええええええええ!!」
腕を振り下ろし、それを投げつける。

床に衝突した塊は弾け、辺りに破片を撒き散らす。
すさまじい勢いで。

「………ど、どーよ!」
その膨大な熱量と範囲の広さでゼロを焼けるものと思っていた…だが。
「オペレーター、転送を頼むぞ!」
「了解しました」

炎の中から、火傷一つせずに彼は飛びあがってきたのだ。
そのエネルギーを刃に満たしながら。

「ありえないーーーーーーーーーー!」

床へと激しく叩きつけられ、叩き斬られるティターニャンの体。
それと同時に、人工太陽の床そのものを大きく裂き……



…空の上で全て大爆発を起こしたのだった。
「……早めに指示を出したが、危機一髪といったところか」

燃え盛る2連戦を駆け抜け、ゼロは一息つくのだった。




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