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チラシの裏 3枚目
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「…!」
扉の開いた音に気づいたネージュは振り返る。
「どうしてここに。」
「お前を助けに来た 集落の人間に言われてな」
後は彼女を連れて脱出するのみ。
「話したいことはあるだろうがそれは後だ 出るぞ」
「…ええ」
しかし。
「そうはさせん!!」
クラフトだ。
「ここは妨害電波が発してある。転送は不可能だ
そして今この部屋にも鍵をかけた 俺とここで戦ってもらうぞ」
ネージュを守りきりながら戦えるか?ゼロはそれを心配していた。
「彼は多分私を攻撃できないわ」
「…そういえばお前を守るためだと言っていたな」
「どうせ脱出は不可能だし、これから戦うのなら…その前に聞いて」
「私はかつて、ジャーナリストとして、ネオアルカディアにおいて、エックスの血も引かない、ミュートスレプリロイドでもない
それでも強い、ある戦士を取材した。」
「取材を重ねるうち、私はその真っ直ぐな姿勢の、人間を守ろうとする誇り高き戦士に
…惹かれて行った」
「…私も、他の人間とは違う活きた目をし、自らあらゆることを知ろうと積極的な彼女に
惹かれて行った」
「変な話よね。レプリロイドと人間が好きあうなんて」
「…君は変わらないな こんな状況に置かれても」
「あなたは変わってしまったわね 自分の信じる正義のために何にも屈せず戦っていたあなたが
今ではバイルなんかの言いなり?」
「…違う …俺は君のことを考えて…
バイル様は…この地上の支配者だ この作戦でエリアゼロに棲む者たちを皆殺しにするつもりだ」
「…人間の、命まで奪う気なのね」
「だからネージュ、君にだけは生きて欲しくて俺はこの作戦に参加した!」
「さて、茶番はここまでにしてもらえないかね」
枯れた声が辺りに響き渡る。
光の柱が降り、人の形を取る。
オメガとの戦いにより滅んだと思われた恐怖の科学者レプリロイド。
彼は生きて…ここに姿を現した。
「ドクターバイル…!」
「そう、貴方が…!」
バイルはニヤリと笑い、口を歪ませる。
「…くくくっ、そうだ その目だ
死を間近に私を憎み、生を諦めぬその虫けらの目こそが、私にとって何よりの糧になる
これこそが支配者たる私にのみ許された幸福なのだ。」
「これで…これで解ったろう!今この世界に正義などないということが!」
「さぁ、どうするかねジャーナリスト 私に付き従うアインヘルヤルたちによりこのままこのちっぽけな地で死ぬか。
それとも生き、『私のようなもの』に従いいき続けるか。
まぁ、私としてはどちらでもよいのだがね?クヒャーハッハッハッハ!」
「…ゼロ。バイルやクラフトに気づかれないようにエネルギーをチャージできる?」
「やってみよう」
ネージュは、答えを出したのだ。
「私は死んだように生きるくらいならば 精一杯、今を生きて!笑って死んでみせるわ!」
ネージュはそう言って、拳大の丸い弾を投げる。
「今よ!!」
それは閃光弾。辺りは真っ白な光で覆われる。
「ハァ!!」
チャージセイバーを床に叩き付ける。
床が崩壊を起こし、4人ともが投げ出される。
まずは宙を蹴りバイルに一撃。
「小癪な…」
だがバイルは攻撃を受けるより早くワープ。手ごたえなく消えていったのだった。
そして落下。
「ふんっ!!」
目を塞がれたままのクラフトに奇襲攻撃。
「ぬぐうう…!!!」
大きな隙が出来た。もう一発。
「う!!!」
そして最後にチャージセイバー。
「くおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
壁を何枚も貫き、クラフトは吹き飛ばされていった。
「…ふぅ」
着地すると…先ほどとは全く違う場所だった。
最新設備の整った真新しい基地。
「参ったわね…」
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