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チラシの裏 3枚目

571俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 一話後半:2009/07/23(木) 02:48:38 ID:bRFiAvSM0
トラックの主はいかなる人物か?

…そう思っていると、中からはぞろぞろと人影が。
彼らは恐らくネオアルカディアから脱走したレプリロイド達であろう。

これは集団移動用のトラックであったらしい。


「話は聞いているわ レジスタンスのメンバーの皆さんと…伝説の英雄、ゼロね?」
「俺達を知っているのか」
そして、運転席から降りてきたのは短い赤髪の若い女性。

「私はネージュ。この『キャラバン』のリーダーを任されている者よ
 昔はジャーナリストなんてことをやってたりもしたんだけど」

「…なぁネージュ、こんな奴らの話なんて聞いてる暇ないだろ」
「レプリロイドなんてロクな奴がいないんだ 早いところ行きましょうよ」

キャラバンのメンバーは口々に言う。
…レプリロイド?

「…お前達は…レプリロイドではないのか」
ネオアルカディアからの脱走者となるとそれしかない。
しかし…その耳は皮膚で出来ている。

「いえ、私を初めとしてキャラバンのメンバーは全員、人間よ」
シエルがストレートに疑問をぶつける。
「…どうして?…人間にとってはあそこは住みよい場所のはずでしょう?」

その言葉を目を大きくして聴いたあと…ネージュはため息をついて首を横に振る。
「はぁ…あなた達何も知らないのね」


「…あそこはもう、ネオアルカディアなんかじゃないわ
 自由な暮らしなんてないし、逆らったものは処刑される… あそこはもう…地獄よ」
「…そんな」


「ま、それというのも…バイルがネオアルカディアの統治者になってから。
 …誰かさんがネオアルカディアの英雄を倒したりしなければ、こんなことにはならなかったのにね」

エックスを倒したのは…紛れもない。ゼロである。
「…」


「…そんな、でも!でも私達は…」
「…ええ、解っているわ レプリロイド達のためよね
 ジャーナリストだもの、多方面から情報を取り入れる目を持たないとね
 …でも。私達みたいな人もいること…忘れないでくれないかしら」

「ネージュ、そろそろいいか?」
「ああ、ごめんなさい。 …とにかく、助けてくれてありがとう。それじゃ」


「…俺達も戻るぞ」
「あの」
シエルはネージュにもうひとつ聞きたいことがあった。

「事情は解ったのだけど、あなた達はどうやって暮らしているの?
 今のこの世界じゃ、人間が暮らしていけるような場所はとても…」


「…ええ、私もそう思ってたわ でもね…あるのよ 一箇所だけ。皮肉な話よね…」
「?」

「『エリア・ゼロ』って私達は呼んでいるの」
そして、彼女達は今度こそ去っていった。


移動レジスタンスベースとしての役割を果たしているトレーラーにて。
「『エリア・ゼロ』…か。聞いたことはあるか、シエル」

「…聞いたことがあるわ。
 妖精戦争に発展する前も、イレギュラー戦争時代に一度世界が滅びかけたことがあったんだけど…」
「…聞いたことがあるな。まさか…」
「ええ。そこは正に、そこを0とした新しい世界の礎になった場所。そして、沢山の命が0に還った場所。」




「『エリア・ゼロ』は…あの、
 スペースコロニー・『ユーラシア』の落下地点を指す言葉よ」




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