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チラシの裏 3枚目
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「ゆくぞぉ!!」
クラーケンは戦闘開始の合図とするかのように、クナイを部屋の床に沿って投げ始めた。
これを跳躍で飛び越えたゼロは体重を乗せた一撃をクラーケンに見舞う。
「おのれぇぇ!!」
クラーケンは反射する氷のレーザーを目から放つ。
だが速度は遅い。ゼロはそれをよけ、クラーケンに対し重いチャージ斬りを浴びせる。
「これしき…!闇よ!!」
クラーケンはその攻撃を真っ向から受けた後、腕の先から墨の様な闇の空間を作り出し…
その中へと溶けていった。
「はぁ!!」
クラーケンは闇の中から刃と化した腕のみを出してゼロを攻撃してくる。
闇の穴から出てくるその腕の速度についていけぬものはこの技の餌食になるだろう。
だが…ゼロは違った。
「ふぅはははは…やるなゼロ!」
憎しみを滾らせての笑いを浮かべ、彼は再び攻撃へと移る。
「貴様の醜き姿…映し出してくれる!!」
氷の弾を発射、その氷の弾は周囲の水を集め、凍らせ、形を変え…
鏡の形となった。
「惑え!!」
だが鏡となればその特性はなんとなく理解できる。バスターショットを反射するのだろう。
セイバーでそれを破壊すると同時にクラーケンに一撃。
「んぐ!!」
いよいよクラーケンを追い詰める。
「貴様がやがて行くは地獄。その地獄名物針の山…この場に見せてくれようぞ!!」
クラーケンは水面上へと上昇…
二つの氷の塊を撃ちだした。
「…なるほどな」
左右の冷気の塊からは鋭い氷の柱が勢いよく飛び出す。
少しでも動けば体中がこの柱に貫かれることであろう。
1本、2本…様子を見たところで3本目のタイミングで大きく跳び、
真下に待ち構える針の山の隙間へと、体を微妙にずらして落下。
全ての回避に成功するのだった。
「な、ならば…!」
最後に残るのは、時間をかけてでも無敵の闇の中からゼロを刺し殺すのみ。
先ほどと同じように闇の中にクラーケンは消えていった。
「そこぉ!!」
1発。
「まだまだぁ!!」
2発。
…3発目のタイミングでゼロは決着をつける。
「どうだ!!」
腕を出したその瞬間。
「…」
ゼロナックルでクラーケンの腕を掴み…
「ぬぉおおおおおお!?」
引きずり出す。
「最後だ」
そして飛び上がり、真横へと斬りつけ…
「…!!」
クラーケンの両目を切り裂き、トドメを刺したのだった。
「み、見えぬ…!!!」
そして…代わりに見えたもの。
「…拙者は…見えていなかった ファントム様の仇を取るあまり…
これほどまでに…醜くなっていたというのか…」
「ファントム様…拙者は………」
そして、その体は水中で爆発を起こし、黒き煙の中へと消えていったのだった。
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