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チラシの裏 3枚目
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クラフトとの戦いが始まる。
「行くぞ」
ゼロは始まってすぐにクラフトの元へと駆け、そのまま三段斬りを食らわせる。
その素早さ、一撃の重み、そして自らに向かってくる一寸の迷いも恐怖もない闘争心。
これほどの相手との戦いは…
クラフトにとって、そう。
「祭りだ!!」
高ぶった闘争心のままに、手に持ったチェーンソーをゼロへ突き出す。
ゼロはそれを飛び越えて背後から零距離チャージショット。
「ちぃ!」
クラフトは素早く地を転げ周り、受身を取り一瞬で攻撃へ転ずる。
「下がりな!!」
膝の付け根に備えられた発射口から手榴弾を発射。
「…」
ゼロはゼットセイバーを振るいそれを間合いの中で爆発させ下がり通常バスターショットを連射。
「悪いな」
だがクラフトはそれを高く飛び上がり避け、そのまま腕から巨大な爆弾を地へ向かい投げつける。
これ自体も強力な爆弾なのであるが、
だがこれは地面に着弾することで破裂し、大量の小型爆弾となって辺りを火の海に変えるものである。
「水月刃」
地に二重に氷の刃を走らせ、爆弾を貫通しクラフトの脚を刻む。
「痛いな!」
そしてまた負傷した膝から手榴弾。
バスターショットで叩き落とし、チャージセイバーでクラフトへ斬りかかる。
「近すぎだ!!」
そしてクラフトはまたチェーンソーを突き出す。
ゼロと互角なほどにハイペースで繰り出される攻撃の数々。
相手は四天王級の強さを備えていると見える。
いや、攻撃力、耐久力、機動力らで比べればアインヘルヤルと大して変わらないように思える。
むしろ、突出した部分がない分、彼らより劣っているとさえ言えるかもしれない。
だが…身のこなしが別次元のものなのだ。
攻撃それぞれの癖、それぞれの間合い、範囲、威力など諸々のものを体で覚えた上での無駄のない動き。
高性能レプリロイドにとどまる彼の能力を、尋常でないまでの戦闘経験が培った技術が、
彼の戦闘能力を四天王クラスにまで高めていた。
「オーバーオールだ!!」
チェーンソーとして使われていた肩の道具は多機能型のようで、今度はミサイルを発射してきた。
これを叩き落としたところで待ち構えているのは…
「下がりな!!」
手榴弾だ。
バスターショットで間合いを取るが…
「かかったな!!」
後方へ回ったクラフトは今度は武器をバズーカへと変形させゼロへ照準を合わせてきた。
「そこだあ!!」
無駄に撃ち続けることはしない。一瞬だけバズーカを放ち、
「おっとぉ!」
素早く次の行動へと転じるのだ。
「…」
ゼロはといえば、バズーカの攻撃を避けるべくダッシュで身を低くし斬りかかっていた。
クラフトはそれを避けて背後へ。
「はっ!」
今まで隙のなかったクラフトが、大きく飛びあがった。
武器はバズーカのまま。することは…そう。
「これならどうだぁ!!」
バズーカを地へ向けて発射、バズーカの反動一つで空を飛び、地上を焼き払う大技に出たのだ。
バズーカはクラフトの腕一つで自由自在に火を吹く。
ゼロはクラフトの下にいる限りそれから避けられはしない。
だがそうそう飛行できるはずはない。
バズーカの出力に強弱のメリハリをつけることで己が吹き飛ばされぬよう微調整する必要があるのだ。
ゼロはその「弱」を突く。クラフトが勢いを弱めたそのタイミングを見計らい、高く飛びクラフトを飛び越えるのだ。
「何!?」
そして背後からセイバーを一振り。
「うっ!」
またもチェーンソーを突き出すクラフトを飛び越えて
「はっ!!」
チャージセイバーをクラフトの左腕に叩き付けた。
「ぐうっ…!!」
装甲が硬かろうとレプリロイド自身としてのクラフトの耐久力はたかが知れている。
これが決着だった。
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