レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
チラシの裏 3枚目
-
「…内部シールドの内部…これが粒子砲の砲身というわけか」
「…来る」
着地してすぐに二人の頭上を轟音と共に灼熱のエネルギー塊が通り抜けていく。
「…アレか」
「ここで今のエネルギーを加速し、あの後ろの銃口に溜めるんだ
そしてたまったエネルギーがエリア・ゼロの人間達を襲う。」
「生憎この先は一人分が進めるスペースすらまともに確保されていない
粒子砲のエネルギーを避けながらどちらが進むかだが……」
「俺が行こう。お前はクラフトにやられた傷がまだ癒えていないのだろう」
ゼロは次の粒子砲のエネルギーが来ないうちにと走り出すのだった。
「しかし…奴も強いわけだ。随分と無茶なミッションを遂行していたのだな」
「小さなスペースを塞がれると困るものでな」
壁の向こうのバリアントを武雷突で刺し殺し破裂させる。
粒子砲内部には避難スペースは僅かしか設けられておらずそれぞれの間が空いていることもある。
…粒子砲が来ないうちになるべく進み、次のスペースへ身を隠さなければならないのだ。
だからこうして前のスペースの敵を破壊しておく。粒子砲が来る間際になって敵に邪魔されては遅いのだ。
耳を劈くような音を発して直径8mはあろうかというエネルギー塊が砲身を突き抜けていく。
「これを人間に浴びせるつもりか…正気の沙汰ではないな」
そして砲身からまた落下、その奥…エネルギー炉へ繋がる通路を進む。
そして、すぐにアインヘルヤルの待ち構えるエネルギー炉へとたどり着いた。
扉を潜ると…そこには。
「来たでありますね!?私は!アインヘルヤル八闘士が一人!ヒート・ゲンブレムであります!」
硬い硬いアーマーを背負った生粋の軍人がいた。
「私が!当作戦に身を置いたのは!バイルさまの人間を管理するという高き理想の実現のためであり!
そしてそれ以上に!私が尊敬するクラフト隊長の指揮なされる大々的な作戦であるからであります!」
アインヘルヤル達はどれも、戦闘力は高くも性格面に難のある者たちばかり。
その中で、協調性に欠けるまでに真面目でありながらも、最もまともなのが彼だった。
「ラグナロク作戦の邪魔をする者は排除するのみ! 行動、開始!」
軍仕込みの偉く整った態勢でゲンブレムは戦闘態勢に入る。
「前進!」
慎重に一歩一歩前進してゆく。
「行くぞ」
まずは飛び掛り一太刀。
「回避!」
勿論ゲンブレムはそれをガード。
その次に何を繰り出すか?
「チェストチェストーーーーーー!」
いきなりゲンブレムは大技を仕掛けてきた。
ガードの態勢で腕に高熱をチャージし、炎として噴射しながら強烈なアッパーを繰り出すのだ。
ゼロは先の踏み込む斬撃と同時に地を蹴って元の距離をとり回避。
「いい攻撃だ」
落下してきたゲンブレムにチャージセイバーを一撃。
「うっ… …掃射!!」
頭をアーマーの中へもぐらせ、首の穴から火炎放射を繰り出してきた。
距離をとって回避した後、これも攻撃の後を狙い攻撃。
「突貫!」
四肢、尻尾、頭の全てをアーマーの中へと押し込み…穴から一斉に火炎放射。その勢いで空を飛び始めた。
「クラフトの部下だけはあるか…」
壁にゴツリゴツリと激突し、部屋全体を揺るがしながら上昇していく。
高い高い天井まで上昇したかと思えば…
噴射を止めた。このまま落下してくるか?…いや。
「撃ち方、はじめ!!」
脚の位置から炎を噴射し、頭からはチャージビームを発してきた。
あまりに高熱のその真っ直ぐで真っ赤なビーム。それは…粒子砲のそれと似ていた。
ゲンブレム自体が恐らく小型の灼熱粒子砲としての機能を持っているのだろう。
ぐるりぐるりと空中回転しながらビーム照射。
ゲンブレムは少ない動きで済むがそれを回避する側は大きく回って、ゲンブレムの火炎放射に当たらないようにして
ビームからも逃げなければならない。
…それは不可能なこととされる。一定以上の性能を持つレプリロイドを除いては。
早くもなく遅くもなく、ゲンブレムの動きにあわせて周囲を旋回…
「ここで終わりだ」
そして目にも止まらぬ勢いで、回転だけを続け止まったままのゲンブレムを斬り続ける。
1発、2発、3発、4発、5発…
全てを撃ち終わる頃には、ゲンブレムの体は満身創痍。
溜めたエネルギーを空にし、落下したところに最後の一撃が叩き込まれる。
「て、撤退いいいいいいいいいいいい………!!」
それは敵わず。ゲンブレムはその強固なアーマーを真っ二つに叩き割られ、吹き飛んでゆくのだった。
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板