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チラシの裏 3枚目
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ファーブニルに任せ、進んだ崖から見えたのは
「…」
燃え盛る人間達の集落。
「あれをやったのは」
「お、俺じゃねえよ!?」
どの道今は消化作業に当たることが先決だろう。崖を下っていくこととした。
「うぐっ…ぬ!!」
「スパートをかけてもその程度のダメージか。その防御は伊達じゃないな」
集落ではすでにアインヘルヤルとハルピュイアが交戦中だった。
「結果はわかっているはずだ。引き下がれ」
「愚問であります!!」
亀の姿をした真面目なアインヘルヤルは、その身にソニックブレードの連撃を受けながらも
かろうじて立っていた。
「キャハハハハハハハ!ゲンブレムなにそれー、ダッサーーーい!」
燃え盛る炎のストローを口に含んだ、20世紀末の女性の喋りを流暢に話す、古風なミュートスレプリロイドも現れた。
おそらく、バリアントらを指揮しているのは真面目な彼であり、この集落を焼いたのは彼女であるらしい。
「お前も笑っていないでバイルさまに反逆した、あ奴を懲らしめてやるべきと思われる!」
「あぁー、ごっめーん忘れてたー!
あのねーえ、タイチョーからの命令ー。もう帰っていいってー!」
「…しかしまだ森を焼き尽くしては…」
「ちょっとー、超メンドーじゃぁん!?あのオッサンが怒んのもこのままこんなトコいるのもー!」
「……本当に隊長の命令だというなら、仕方ないであります。 ここは一時撤退!」
「頭カタソーなエイユウさん達ー、まったねー!」
「待て!!」
ハルピュイアはプラズマサイクロンを繰り出すも、一瞬遅く彼らは姿を消した。
「…クラフトも来ているようだな」
「まずは何より人間達を救出するのが先だ
この集落は広い。手分けして救出に当たるぞ」
消火ポンプをゼロナックルに装備し、彼はテントの群れを駆け始めた。
トラックのボンネットに飛び乗り、テントの屋根に飛び移り消火。
地面の火を消火。テントやトレーラーの内部でキャラバンを拘束していたバリアント兵を水月牙で切り裂いてキャラバンを救出。
「所詮、俺達人間じゃあんたらレプリロイドには敵わんのか…」
「誰も助けなんか呼んじゃあいねえよ、余計な真似しやがって」
「アンタたちのせいでここがかぎつけられたんだ、別にお前らに礼なんてする必要もねえ…」
「レプリロイドの実力なんざ認めてたまるかよ」
レジスタンスのメンバーは全て救出、
先に避難していた子供のところに集まる形となった。
「お兄ちゃん、助けてくれてありがとう!
でも…リーダーのネージュさんがいないんだ、お願い、ネージュさんを探してくれないかな!?」
「…ということだ」
「解ったわ 別の場所を探してみて ゼロ」
森の中をくまなく捜索していた…そのときだった。
「ここにも彼女はいなかったか」
以前はマントを着ていた大柄の男がそこにいた。
迷彩服のようなアーマーに身を包んだ、重装の男…アインヘルヤル八闘士を束ねる隊長、クラフトだ。
「お前は」
「…俺は今人を探しているんだ。邪魔をしないでくれないか」
「お前達は何故…奴に従う お前達も人間を守っていたレプリロイドだろう。」
返ってきた答えは…。
「そうだ われわれは人間を守るために闘っている。」
「村を焼くことがか。」
「ネオアルカディアは姿を変えた。人間もレプリロイドも
世界の全てのエネルギーを手にしたバイル様なくてはもはや生きることすら叶わないのだ。
それが解らぬ人間達に、正しい生きる術を与えに俺はここへ来たのだ。
それを邪魔するというのならば… ここでお前を始末させてもらう」
『バイル様』に仕えるアインヘルヤルたちの隊長のその言葉は
バイルが正しいというようには到底聞こえなかった。
身をかがめ、戦闘態勢に入る。
「手短に済ませよう」
そしてその手馴れた手つきからゼロは感じ取る。クラフトの戦闘能力の高さを。
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