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チラシの裏 3枚目

654俺的アレンジの入ったロックマンゼロ4 十九話 後半:2009/09/14(月) 00:18:25 ID:3dZFs5rE0
「ヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァ」

敵は天井、壁、床を縦横無尽に跳ね回りゼロを押しつぶしにかかる。
だがこちらの位置を察知して行うものではない。

敵を追いかけつつチャージセイバーで叩き落す。
「ゼロ!!」
ここでレヴィアタンが追いついた。
だが戦闘の邪魔にならないようにか、部屋の外から話しかけている。

「ランダムバンダムについて何かアドバイスすることはある!?」
「何もない。所詮メカニロイドだ パターンに乏しい単純な戦闘パターンだ」

ランダムバンダムと呼ばれたその敵は、壁の奥へ身を隠し一方的な攻撃モーションへと移る。


パ、パ、パ、パ、パ、パ…
六角形のパネルが1つ1つ素早く点灯し始める。
停止した箇所から6発のエネルギー弾。
パパパパパパパパパパパ…
速度を上げてまた停止、またも。
「…これくらいなら」

パパパパパパパパパパパパパパ…
さらに速まるパネルの明滅。
停止した瞬間、ゼロは素早くセイバーを抜きパネルを破壊。
敵の攻撃を止める。

また現れたランダムバンダム本体に翔炎牙。
おおよそ耐久力の半分は削ったと見える。

そしてそれからの攻撃も特にこれといってゼロの障害となるものではなかった。
部屋の端から端まで、ランダムバンダムが角度を変えて射撃を行うものや、
分裂弾を下へ、上へ、左右へと撒き散らすもの。
だがどれも動きが遅いものであり…ゼロには通用するものではなかった。


「決め手に欠けるか…」

そしてランダムバンダムは最強の攻撃パターンを繰り出す。

自らは奥へ引っ込み、壁中のパネルを次々に回転させ、追尾エネルギー弾を乱射して
部屋内のターゲットを蜂の巣にする攻撃。
「私たちでもその攻撃はかわしきれるかどうか…」
レヴィアタンは懸念する。


…だが。
「ゼロが動く音も、声もしない…? ゼロ。どうしたの?」

「ヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァ!」
ランダムバンダムは全ての攻撃を終えて壁から姿を現す。


そしてそれがこの小さなコアの巨大システムの最期であった。
「こんな攻撃も、こんなところでは役に立つものだな」


ゼロは飛びあがる。バスターショットを構えて。
その銃口の先端には…電流を帯びた巨大なエネルギー弾。
「いくぞ…」


壁から放たれる無数の弾丸を、ゼロは全てそのバスターショット内に吸収していたのだ。
吸収されたエネルギーは一つになり、濃縮されて絶大な威力の弾へ変える。
だが、そのためには敵のエネルギー弾が絶えず必要となり、
その間ゼロは他の攻撃すらままならない。
黙ってエネルギーを溜めるほかない。そうするくらいなら全てを避け、
敵に向かいセイバーを振るうほうがよほど効率がいいというもの。使われる機会はないとされていた。

だが…この場合は防御と攻撃を兼ねた、無駄のない戦い方と言える。
全てのエネルギー弾をその銃口に受け、全てを吹き飛ばす爆弾がここに出来上がる。

あまりに絶大なその威力…
恐らくは、同じ攻撃をもしゼロが食らったとしたら…まず生きてはいまい。
最強最大の威力を持つ、一撃が零距離で放たれる。


「『トラクターショット』!」

辺りが光に包まれ……大爆発を起こす。
部屋全体が爆炎で弾け飛ぶ。
大激震が起き、レヴィアタンもジャベリンで立っているのが精一杯。


「…どうしたの、ゼロ!?」
「少々やりすぎたようだ …ラグナロクへ向かう」

ゼロの体は光に包まれ…最終ミッションは次なる段階へ進む。




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