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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●
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プロバイダー規制や本スレの空気などでSSを投下できない人が、
本スレの代わりにこっちでSSを投下するスレ。
ごあー。
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「おう、さんきゅ」
そう言って手を伸ばす。
だが――
「――ん」
眼前に突き出されたのはスプーンの上で僅かに震えるプリン。
え?は?ん?え?
これは、アレか?俗に言うアレですか?
はい、あ〜ん、とかいうやつですか?
「ん」
どことなくやけっぱちな雰囲気があるのは何でだろうか。
っていうか、さっきよりも顔赤いぞ。おい。
「ん!!」
わかった。わかったから押し付けるな。
食べればいいんだろ?
「いただきます」
パク。
…うん、美味い。
ちょっとヌメリがあるのは何故なのかを極力考えないようにしながら、プリンの味を堪能する。
しかし、あれ、梓さん、プリンはもう喉を無事下ったので、スプーンを引っ込めて下さると嬉しいのですが。
「ふぐふもむう」
離しなさい。
と言ったつもりが言葉にならない。
しかしそれでも伝わったのか、俺は漸くスプーン地獄から解放された。
口から離れる際、梓の時と同様に、スプーンとの間に唾液の橋がかかり、そして静かに消えていった。
-
…なにこの嬉し恥ずかし羞恥プレイ。
だが、そんな俺の気持ちもなんのその。
梓は銀のスプーン――フィーチャリング俺の唾液――でプリンを掬うと、先程の様にそっぽを向いて口へと運ぶ。
おい、耳どころか首筋まで真っ赤だぞ。
「ん…は」
相も変わらず、スプーンだけになっても口から離そうとはしない。
「ちゅ…ちゅー…ちゅっぱ」
やめろ。吸うな。吸うんじゃない。
「ぷぅ…」
意図してなのかそうじゃないのか、またしても、銀色の糸が尾を引く。
そして、一掬いしたプリンを俺の眼前へと差し出し――
「…ん」
…
…OK
とことんまでやってやろうじゃないか。
どっか、と、梓の隣の椅子に座り準備はOKだ。
そんなこんなでそれ以降、プリンが無くなるまで、梓による、あ〜んライブ in 俺ん家が黙々と行われた。
恥ずい。果てしなく恥ずいが、勝負を引き受けた以上、逃げるわけにはいくまい。
漢として!
「んっ…ちゅ……はあ」
そして今、最後の一口を梓が食べ終えた。
プリンを食べてただけなのに、二人とも口の周りがベタベタだ。
だがやったぞ!俺はやり終えたんだ!ふはははは!
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でさ。それでさ。
この時どうかしてたんだろうな。俺も梓も。
だから俺は、あ〜んライブ in 俺ん家が行われてる最中に頭をよぎった、ある言葉を口にしたんだ。
「なあ梓」
「……なに」
まず、断じて誓おう。
頬が上気して朱に染まってたり、口周りが唾液でベタベタだったり、なんでか乱れてる白いワンピースは、決して疚しいことをした訳じゃないと。
「これって、間接キスだよな」
「…そうだね」
そう言うが早いか、ずいっと、座った椅子ごと俺に近づく梓。
ががが、と床を擦る音がする。やめなさい。傷がつくだろ。
いやそんなことどうでもいいか。
椅子が床を擦る音が籠もって聞こえるほど、今俺の心臓は大暴れだ。
「…ねぇ隆」
「なんだ」
どうでもいいが瞳が潤んでるぞ。びしょびしょだ。
そんな熱っぽい視線で俺を見つめるなよ。
目眩がする。息苦しい。逃げらんねえ。
今度は、目が反らせない。
「まだ、食べたりないでしょ」
「まぁな」
「でしょ」
そう言うと梓は、更にずいっと、上体を前に出す。
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「…なら、これ、食べる?」
段々と梓の顔が大きくなり――否、接近して――
瞳を閉じ――
その日、俺は大人の階段を登った。
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一部始終は各自脳内補完でよろしくぅぅぅぅぅぅぅ!
ふぅはははぁぁぁ!
日本のツンデレは世界一ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!
ちなみに一部始終を隆の母が覗いてたり覗いていなかったり。
やっぱり覗いてたり。
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ちなみが母親 まで読んだ。
GJだ!ばっかやろう!
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ここから俺の妄想↓
休日だ。
「ということでお部屋のお片付けをおしたいとお思う」
『あ、そう…頑張って兄貴ー』
何やら我が妹君は協力的な姿勢ではないご様子。ソファーに転がりながら漫画とか読んでらっしゃる。
お前の休日それでいいのか…?
「……手伝うという気はないのかね?君は」
『ないわ。私の部屋散らかってないしー。兄貴の部屋とか知らないしー』
「この薄情者め…いいもん、お兄ちゃん独りでも頑張るもん」
『きもー』
だよねー、同感。
「はぁ…んじゃいてくる」
『がんがってー』
漫画から視線を逸らさず手だけ振ってる奴…どうでもいいがその体勢ぱんつ見えんぞお前。…あ、見えた。
俺の部屋だよ!数十分たったよ!
『………兄貴ー、少しははかどって……』
「うん、はかどってるはかどってるー」
発掘した一昔前のジャ○プなぞ読みながら応える。なんでこれ打ち切られてんよ…面白いじゃねぇかー…
『兄貴……その状況はやばいわ……』
「うん、俺もそう思う」
『とりあえず、その本から目を離せ!!作業進まないでしょ!!』
ああっ!待って取り上げないでー!!まだアレとかコレとか読んでないのー!!
「うへぁ…片付け気が進まねー…もう今日はジャン○読んでようぜー?」
『はぁ……所詮アンタの持久力もこんなもんか……我が兄ながら……ふぅ』
なんか呆れられてる感じ。そんな事言ってもしょうがないじゃないか…。
「もうやだーやりたくないー」
『はぁ…ほら、私も手伝ってやるから!さっさと片付けるよ兄貴!』
「え?手伝ってくれんの?じゃあ、やる。かなみといちゃいちゃお片付けする」
『いちゃいちゃはしない。さぁ、まずはいらない物をかたっぱしから……』
後に語り継がれる聖戦が始まった瞬間だった。…あっ!かなみ!お兄ちゃんは要らないものじゃないよ!
やっふー
「ふぅ…なんとかなった気がす」
『まったく…マメに片付けないからこんな溜まっちゃうのよ!』
性欲が?……言ったら拳が飛んでくる気がするからやめとく。
「いやー、ありがとなかなみ。お兄ちゃん物凄い助かっちゃった」
『別に私はどうでもいいんだけどね。兄貴に何か用があった時、部屋が散らかってるとめんどいじゃない?』
「うんうん、兄思いの可愛い妹がいてくれて俺は嬉しいよ」
『アンタのためじゃないっつってんでしょうが。もういい、私部屋に戻るから』
「ああ、待ちなされ。ええと、ほらぎゅー…っと」
『い、いきなり何セクハラしてんのよ馬鹿兄貴!離せ!この馬鹿!』
「あー、手伝ってくれたお礼のつもりだったんだが…お気に召しませんよね。そうだよね…。
他のもの考えとくわ……」
『ま、待ちなさいよ!兄貴のお礼とかろくな物出なさそうだから…こ、これで我慢しとくわ!』
「え?あ、うん………あの、かなみ?これいつまで続ければいいかな?」ぎゅー
『まだまだこんなもんじゃ足りないわ。だからもっと続けなさい!あ、あと、手が暇なら
頭撫でたりしてても…いいわよ?』
「あーうん…これでいいか?」なでなで
『うん……全然気持ち良くなんかないけど、まぁ、許してあげるわ……続けなさいー……』
ああ、目を細めて凄く気持ち良さそうですね。猫ですか貴方?流石我が妹。可愛い可愛い。
………その後、ずっと妹を抱き締めながら頭撫でてたらおそとは既に夜だった!ふしぎ!
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『いらっしゃいま……なんだアンタか…』
ジャンクフードっぽい店に入ったらなんかいた。こっちゃ客だぞもっと愛想よくしろや!
「なんでお前がいるんだよぅ…俺は身体に悪そうなもの食べに来ただけだってのに…」
『仕方ないでしょ、バイトなんだから。さぁ、ご注文速くしなさい』
なんでそんな偉そうなんだ。まぁ、こいつは普段からこんなだし今更か。
「じゃあ、店員さんのおすすめでお願いします」
『はい、かしこまりました。全メニューですね』
なんと財布と胃に優しくないおすすめ…俺としてもそんなには入らないので断固辞退する。
「……じゃあ、ハン○ーガーセットで……全メニューはおそらく金が足りませんので……」
『冗談よ馬鹿。はいはい、セットね。で、どうするの?食べてくの?それとも、お持ち帰り?』
お持ち帰りというどことなくえろい言葉に俺の脳髄が疼く。
「ここで食べてくから、追加でお前をお持ち帰りで」
『はいはい、少々お待ちくださいませー。………ってふざけんなこの馬鹿っ!!』
それにしてもこのお嬢さん、なかなかのノリだな。
「冗談だよぅ……そんな怒らなくてもいいじゃんか…」
『ったくこの馬鹿は……もうすぐバイト終わるから食べ終わったら待ってなさい』
「え、なに?つまり、お持ち帰りおk?」
『……一緒に帰るだけだからね』
とは言っても否定はされないんですね。もしかして脈アリ?そうだったら少し嬉しげ。
「そうか。俺としては美味しくいただきたいところなんだが…」
『そ、そういうのは…えっと…ちゃんと、付き合ってから…というか……ね?』
この野郎どこでそんな萌えるしぐさ憶えてきた!俺を篭絡するつもりか!
「やっぱ一生分お持ち帰りしたい気分」
『うう、うるさい馬鹿!!ほら!出来たからさっさと持ってけ!!』
「……いつまでも待ってますからね?」
『うるさい!営業妨害すんな!あっち行ってろ馬鹿!!』
そうして、食べ終わった後おてて繋いで一緒に帰りましたとさ。
-
部屋で寛いでると突然現れる悪魔、もとい幼馴染。今日も俺のベッドでのん気に漫画読んでたり。
「お前さ……漫画読むのはいいが、その格好……ぱんつ見えるぜ?」
『ふーん…見たいなら見てればー?』
これである。完全に男として見られてないよねこれ。くそぅ…俺だって男なんだぞ!
そんな誘うような格好してると襲っちゃうぞ!!…撃退されそうだからやめとくけど。
「…誰がてめぇの下着なんざ見るかよ。眼が腐るわ」
本音は見たいけどね。超見たいけどね。言ったら負けな気がするから言いたくない。
『嘘つけー。ほんとは見たくてしょうがないくせにぃ…この変態』
「はっ、嘘なんかついてねぇよ。今更てめぇ如きに欲情するか!」
『ふぅん…そういうこと言うんだ?…あー、なんか今日はやたら暑い気がするなー。上着脱いじゃおっかなー?』
「し、知るかよ。勝手に脱げば?まぁ、俺くらいになるとお前がいくら脱ごうがなんとも思わないけどな?」
『あっそ、じゃあ脱ぐわ。暑いしー』
うあ…本当に脱ぎやがった。まだ上着だけだからいいものの…男の部屋でなんて無防備なんだお前は!
『ふふん…なんかちらちらと視線を感じますが?』
「あ?き、気のせいじゃねぇの?暑さで頭沸いたのか?お前」
『ならいいけどねー。あー、まだ暑いわ。ねぇ、もっと脱いじゃっていい?』
ななな、何を言い出すんだお前は!?いつからそんなはしたない娘さんになった!?お父さんは悲しいですよ!!
「それなら、もう帰れよお前。漫画持ってっていいから!」
『えー?借りてまで読むほどじゃないしー。まぁ、いいじゃんいいじゃん。固い事言うなよ』
誰のためと思ってんだ!締め出すぞてめぇ!
「もう知らん!勝手にしろこのタコ!」
『はいはい、勝手にしますー。…んしょ…っと』
見ない見てない俺は何も見ない。振り向かない。こいつが俺の部屋でどんな格好をしようが全く問題ない!
『はぁー…ん?どうしたのよ?なんでこっち向かないのかな?ん?』
俺で遊んでんじゃねぇぇぇぇ!!こいつ絶対愉快犯だろ…汚いな幼馴染さすが幼馴染きたない。
「ふん…お前の見苦しい格好を見たくないんだよ…そのくらい分かれっての…」
『ほう、つまりこういうことだね?あたしのあられもない格好を見ちゃったら
襲い掛かりそうだから必死に耐えているというわけかね?』
「ば、ばっかじゃねぇの!?おお、お前が例え裸だって襲う気など起こらんわ!!」
平常心…平常心だ。よし、おちけつ俺。……よし、おつちいた。
-
『はー…あたし結構身体自信あるんだけどなー…あ、見たい?アンタなら特別に見せてあげても…』
「断固辞退する!」
『あたしみたいな可愛い子に言い寄られても反応しないとは……アンタまさか……』
「違う!今お前が考えているようなことは絶対にない!断じてだ!!」
『じゃあ、ヘタレか。それしかないな。うん』
「ぐっ…言わせておけばこのクソアマが……!さっきから…襲われたいのかお前は!!」
『……うん、そう。へいかもん』
なんてこった。マジで誘われていたのか。いや、でもこんな成り行きみたいな…。
しかし据え膳食わねばなんとやらとも言うし……いやいや、そんなんでいいのか?俺としても最初はもっとアレな(ry
『ええい、このヘタレ大魔王が!これだけ直接迫ってやってるというのにまだやらんのか!?
だからいつまでも童貞だってんだこの童貞が!魔法使いにでもなる気か貴様!!』
「う、童貞童貞うるさいわ!!俺だって好きでDTやってんじゃないんだよ!!
俺は………そう!!相手をよく吟味して、この人になら童貞捧げてもいいかなーって人を(ry」
『女々しいこと言ってんじゃねぇ!!あたしじゃ不満だってのか!?据え膳だってんだろさっさと優しく食え!』
「不満なんかあるか!!俺だって初めての相手はお前がいいわ!!だがそういうのは勢いだけじゃなくて
もっとこう…色々積み重ねた上で双方合意の上で行いたい派なんだよ俺は!!」
『…じゃあ、何か!?デートか!?デートすればいいのか!?そして帰りにキスしたりいい雰囲気になった時に
あたし…今日は帰りたくない…とか言って、じゃあホテルと洒落込もうか。とかしたいのか!!』
「ああそうだよ!だからそういうふいんきが欲しいんだよ!もっと俺が勇気出せるようなふいんきくれよ!!」
『……よっし、じゃあデート行くぞ!デート!それで文句ないでしょうが!!』
「おう行ってやるさ!だが、忘れるなよ!?そういうことをするかどうかは、その場のふいんき次第だからな!
俺をそんな軽い男だと思わないことだな!!」
『おうよ!めっちゃいい雰囲気にしてやんよ!もうメロメロにしてやる!ラブラブにしてやる!
めっさ恋人空間作り出してやんよ!身も心も繋がりたくしてやんよ!!』
「…よし!そうと決めればすぐに行くぞ!」
『焦るんじゃない!まだ焦る時間じゃない!ゆっくり愛を育みながら行くぞ!!』
「そうだな!うん、それじゃ……まず、手…でも繋ぐか」
『あ、うん………』ぎゅっ
後半のテンションなんなのこれ?
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・万有引力
「なぁ、お嬢。お前は引力というものを信じるか?」
『はぁ…また貴方の馬鹿が始まりましたか…で、今度はなんです?』
「つまり、だ。万有引力。全てのものにはすべからく引力が発生している?とかなんとかそんな感じ」
『別にどうでもいいですわ。そんな事考えたところで目の前の馬鹿はどうにもならないのですし…』
「いや、だからね?俺とお嬢との間にもこう引力的な何かが働いて、
運命的な何かがあるんじゃないかなー、とあったらいいなー、と思っていたんですよ」
『そう…私は貴方に付き纏われる運命だったというわけですわね?
なるほど。引力というものが嫌いになりそうですわ』
「えー…もっとRomanちっくに考えようぜお嬢…。ほら、運命の赤い糸が二人を引き合わせた!とか」
『駄犬の首輪についている紐とかではないんですの?』
「………ぜ、前世が恋人だったとか」
『生憎、犬畜生と恋愛する気にはなりませんわ』
「…………くっ…お、お嬢と俺は愛し合う星のもとに……」
『超新星爆発でも起こして滅びなさい星屑が』
「………なんだ!?そんなに俺を苛めて楽しいのか!?お嬢は!!」
『貴方が馬鹿なことを言わなければよろしいのではなくて?
いちいち付き合わされるこちらの身にもなってほしいものですわ』
「ふん!いいよもう!もうお嬢からなんの引力も感じねぇよ!!むしろ斥力を感じるよ!跳ね返されるわ!」
『はぁ……まったくもう、引力だの運命だのと…結局何がしたかったのか……』ぺとっ
「いやそれは………って、あれ?なんかお嬢近くね?なんでそんないきなりぺったりと?愛情表現?」
『黙りなさい。誠に遺憾ですが、引力がどうのこうのでくっついて離れられなくなってしまいました。
わかったら黙ってそのままじっとしていなさい』
「そ、そうか…引力がどうのこうのしちゃったんじゃしょうがないよな、うん。
俺としては凄く嬉しいのでずっと引力発生しちゃっててもいいです」
『黙れと言ったはずです。引力が何故か私を引きつけて離さないため、仕方なくこうしているだけです。
貴方と寄り添いたいとかそんな事ではありませんので。決して』
「ああ、うん。わかってるわかってる。引力はどうしようもないよな」
『ええ、どうしようもありませんわね。ですが…まぁ、引力というのもそこまで悪いものでもなさそうですわね…』
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たまにやばいくらい王道が書きたい気分になる予感
寝坊?そんなの知るか!と、けたたましく鳴る目覚ましを破壊して寝ていた平日の早朝。
『あー!やっぱりまだ寝てるー!タカシ、ほら朝よ!いい加減起きなさい!』
「ふふっ…俺に毎朝甲斐甲斐しく起こしてくれる幼馴染など存在しない……ということで寝る」
『あーもー!起きろっつってんでしょうが!!遅刻するわよ!?』
そう言われて布団を剥がれる可哀想な俺。やめろよ、寝れないだろ。
「やーめーろーよー!俺はまだ寝たいの!寝足りないの!わかったらさっさと出てけこの貧乳!」
寝起きゆえに何を言ったかよく憶えてないが、かなみの耳がぴくっと動いた気がした。ぬ?殺す気?
『くっ…くふふふ…そう、そんなに寝足りないの?なら、永遠に眠らせてあげるわよっ!!』
ばばっと危機を感じ取った俺は素早く布団から逃げ出す事は出来ず、その狂拳をもろに食らった?
「ぐへぁ……なに!?何が起きたの!?なんで急におなか痛いの?何か知ってる?かなみ」
『さぁねぇー。ま、起きられたんなら別にいいんじゃない?起こしてくれた私に感謝しなさいよ。この馬鹿』
ううん、多少おなかが痛いものの確かに目覚める事は出来た。え、M?なんですかそれは。
「じゃあ、かなみ。感謝してやるから朝のご奉仕よろしk…いや、なんでもない」
ちょっとした冗談を言おうとしたら突き刺すような鋭い眼光…狩る者だ…こいつ絶対狩る側だ…。
今後、不用意な冗談はなるべく避けよう。狩られる。
『まったく……馬鹿な事言ってないでさっさと支度なさい!学校遅れるわよ!』
「いや、そうしたいのは山々ですが。何分起き抜けの男の身体というのは収まりがつかないものでして…」
未だ俺の目の前で急かしてくる幼馴染様に言い放つ。くそぅ…なんだこの恥辱プレイ…。
『…へ?……あっ……そ、そういうことは速く言えこの馬鹿っ!速く着替えんのよ!?速くね!』
何やら顔を真っ赤にして出て行くかなみん。ふふ、愛い奴め。言うと殴られるから言わないけど。
へーい、とやる気なーい返事を返しながらいそいそと身支度を整えたりなんたり。
着替えその他色々を終え、かなみと一緒に登校する。
『それにしても…アンタやっぱり私がいないと駄目ねー。目覚ましとか壊しちゃって意味ないじゃない』
「ふん、あの程度耐えられない物のほうが悪いのだ。それにかなみが起こしてくれるから
実は目覚ましなどなくても何の問題もない」
『何よ、私に頼ること前提?少しは自分で努力しなさいっての…』
そんなこと言われても…ねぇ?頼みもしないのに起こしに来る人の言う事ではない。
『大体さぁ、アンタこれからも私に頼りっぱなしだっての?嫌よ私は。
朝くらい自分で起きられるようになりなさいよ』
「そうは言ってもな……まぁ、いいじゃん。起きられなくても、そん時はかなみを嫁に貰えば」
『なっ、なに言ってんのよ!アンタは!!馬っ鹿じゃないの!?』
うわぁ、これはもう見事に真っ赤ですね。熱でもあるんじゃないですの?
『わ、私は嫌だからねっ!一生アンタの面倒見るなんてごめんだわ!』
「そうか、かなみがそう言うんなら他の人見つけないとな。いや、すまんかった。もう言わん」
『…え?……ああ、そうね……それがいいわ…』
ああもう、なんでそうわかりやすく落ち込むかな!一体どうしたいんだお前は!?
「……それでも、いい人が見つからなかったらその時はお前が貰ってくれ。頼む」
……これは、人の事を言えないな……今の俺の顔もさっきまでのこいつと同じく真っ赤に染まっている事だろう。
『へっ…?……そ、そう。しょうがないわね。アンタがどうしてもって言うなら考えておいてあげる!
優しい私に感謝することねっ!』
ああ、感謝するよ。しまくりますよ。
…そうして俺は、この優しいにっこにこ笑顔の幼馴染と今日も仲良く登校するのだった。
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『に、兄さん。早く起きないと…き、キスしちゃいますよ?』
「へんじがない ただのしかばねのようだ …」
『そ、そうですか…しかばねなら仕方ありませんね…って起きてるじゃないですか!!』
「いや、俺寝てるから。だから遠慮せずにキスしちゃっていいよ。どんとこいだよ」
『誰が兄さんにキスなんかするもんですか!いいから早く起きてください!朝ご飯冷めちゃいますよ!!』
「やーだー!かなみがキスしてくんなきゃ起きないー!」じたばた
『くっ……この馬鹿兄め……はぁ、仕方ないですね。じゃあ、今日は一日中寝ててください』
「え、まさかの放置?やだよ、キスしてくれよー!」
『嫌です。じゃあ、私は朝ご飯食べてきますから、そこでいつまでも寝ててください。永久に』
「ははっ、俺がかなみを遺して逝けるわけないだろ?まぁ、かなみの朝ご飯も食べたいしそろそろ起きるか」
『相変わらず食い意地は張ってるんですね。まったく…なんでこんな駄目兄さんを持ってしまったのか…』
「それは天命だと思って諦めてくれ。あ、それとかなみ。ちょいちょいこっち来なされ」
『なんですか?兄さん。つまらない用だと朝ご飯抜きますよ?』
「それはやめて欲しいな…うん、んじゃかなみ…ぎゅー」
『うひゃっ!?な、いきなり何するんですか!離して下さい兄さんっ!!』じたじた
「あー…かなみやらかい…癒さるるー…」ぎゅー
『私はまったく癒されません!早く離しなさい兄さん!!朝ご飯抜きますよ!?』
「あ、ごめんごめん。いやね、いつも甲斐甲斐しく起こしてくれるかなみを労わってやろうと思ってね」
『だからってこんなこと…これは兄妹でもセクハラですよ!』
「やー、ごめんな?兄ちゃん馬鹿だからこんなことしか思いつかなくてさー」
『ふん…まぁ、兄さんの気持ちだけは貰っておきます。ほら、早く朝ご飯食べてきてください!
私はちょっと兄さんの部屋を掃除していきます』
「ん、わかった。いつもすまんな。んじゃいてくる」
『……い、行きましたね?……きゃー兄さんに抱き締められちゃったよぅーーー!!』ごろごろごろ
「あ、着替えるの忘れてた。……何してんだ?かなみ」
『………なんでもありません。ちょっと横になりたかっただけです。…本当になんでもありません。本当です』
「そうか?それならいいや。じゃ、飯食ってくるは」
『はい、兄さんごゆっくり』
「ああ、かなみもごゆっくりごろごろしててくれ」
『…ごろごろなんてしません。してませんでしたし、する気もありません!』
-
『あー…だるいわー…五月病だわー…なにもやる気起きないわー…』
机の上でだれーん…としているまっこと奇怪な生物。これで俺の幼馴染だって言うから不思議。
「これはもう見事にだれてるな。そうだ!この状態ならどんだけうへへなことしても怒られない予感!」
『少しでも触ったらぶっころがすわよー……』
なんと予感は当たらなかった。ぶっころがされたくはないので、残念だがうへへなことはやめておこう。
「というかなんでそんなだれてんねん。五月病とかお前いまどき流行んねぇよ、と」
『知らないわよー…とにかく私のテンションはだだ下がりー……アンタなんか盛り上げる事言ってー…』
「かなみ愛してる」
『…ふーん……私はどっちかって言うと愛してないー…』
駄目だ。なんだこの生物、もうかなみじゃない。あの凛々しかった彼女に一体何が…。
「かなみ結婚しよう」
『お断りしますー…』
一世一代のプロポーズでさえもかなみを元に戻すことは出来なかった。うわ、もうめんどくせぇ…。
「かなみ子作りしよう」
『一人でやっててー…』
いつもしてます。そろそろ相手が欲しい所です。
「かなみ」
『なにー…?』
「……この貧乳」
『……なんですって?』
あ、いい反応。これなら戻ってくるかもかも。
「いや、いつまでもAAは不憫だな貧乳」
『……この前Aになりましたわよ?この馬鹿野郎』
なんと!この絶望的な平原にも一縷の希望が残されていたというのか!!人体の神秘を垣間見た感。
「で、どうですか?気分のほどは?五月病は大丈夫?」
『ええ、おかげさまで……それは治ったのですが、代わりに煮え滾るような怒りが噴出してきましたわ?』
「それはそれは…では、俺もそろそろ逃げ出したほうがよさげですかね?」
『うふふふふ…逃がすと思っているのかなぁ?逃げられると思っているのかなぁ!?』
「ですよねー………って、ああっ!あんな所に胸が急激に成長するっぽい薬が!」
『うそっ!?どこどこっ!!』
「嘘だよバーカ!ハッハッハ!あばよ貧乳!
草葉の陰でその胸がこれ以上成長しないように祈っておいてやるぁ!!」
『んなっ!?人のコンプレックスを嘲笑うかのような大嘘…もはや許してはおけん…!!
待ちなさいこんの馬鹿タカシがぁぁぁ!!』
その後ぼっこぼこにはなりましたが、とりあえず元気が出たようで何よりです。
ここまで俺の妄想↑
-
ま た お 前 か ! !
しかしさすがだな、どれも良いがとくに
>>429
最後のおててが最高!
>>431
後半のテンションがすてき!
>>433
幼馴染っていいね!
そして気づいた、俺 『おててつなぐ』 って大好き!!
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頑張りすぎだろww
とりあえずGJ
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規制されたのでらふらふしてみた
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun777.jpg
いやまぁ普段と変わらんが
-
いっっやっふううぅぅぅぅぅぅぅGJ
-
なんかもうね
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun783.jpg
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うはwwもう下衆でもなんでも良いですwww
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そうか、俺は下衆だったのか…今更ですね。
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不定期垂れ流し
・お嬢×寝坊
「お嬢様。起きて下さいリナお嬢様。朝ですよ」
『ん……別府……ばか……しね……』
「お嬢様。寝言で人を呪わないで下さい。いい加減泣きますよ?」
『ん?…んー………べ、別府!?な、何故ここにいますの!?』
「いつまでたってもお嬢様が起きて来られないので、起こしに参りました。
ほら、学校遅刻しますよ」
『な、なんでもっと早く起こさなかったんですの!この馬鹿!!…ああもう!時間がありませんわ!!
別府!帰ったらお仕置きですからね!憶えておきなさい!』
「はい、車に気をつけていってらっしゃいませ。リナお嬢様」
『言われるまでもありませんわ!……っと、別府!忘れ物!』
「あ、はい、いってらっしゃいのちゅーですね」
『わ、わかっているなら速くなさい!学校に遅れてしまいますわ!』
「はいはい、……ちゅ……ん…リナ、気をつけてな?」
『………帰ったら憶えてなさい…このばか』
イヤッフゥゥゥウ!その後
『さぁて、なにして遊びますか……ねぇ?別府』
「…お嬢様、何故に俺は縛られているのでしょうか?これではお嬢様が仰られるお遊びが
健全でないように思えてならない別府です」
『五月蝿い。貴方がもっと早く起こしに来れば朝はあんなにドタバタせずに済んだのです。
それに……いえ、なんでもありませんわ』
「ああ、朝の二人きりの時間が減る、だろ?わかってるって」
『分かってるなら何故…はっ!?…いえ、べ、別にそんな…私はそんなことどうでもいいですわ!』
「素直じゃないなぁ…お嬢様は」
『わ、私はいつでも素直ですわ!……で?申し開きがあるなら聞かない事もありませんわよ?別府』
「ああ…いやー…その、なんと言ったらいいか……」
『はっきりなさい!それとも私に言えない理由があるとでも言うのですか!』
「あ、いえ……正直に言うと…ですね。お嬢様を起こしに来たはいいんですが……」
『ふんふん』
「……あの…お嬢様の可愛い寝顔にみとれてしまい……そのまま時間が立つのを忘れた次第です」
『………ふん!何かと思えばそんな下らない理由ですか!…まぁ、私の美貌にみとれてしまうのは
分からなくもないですが、時と場所を選んで欲しいものですわ!』
「そうですね。申し訳御座いませんリナお嬢様。でもあの可愛らしい寝顔を見たら
起こすに起こせなくてですね…」
『もう言い訳は聞きません。そうですわね…ならば別府!こ、今夜から私と一緒に寝なさい!
そうしたら、今朝のようなことにはなりませんわ!!』
「おお、リナナイスアイデア!そうだな、それなら……って出来るかぁあぁぁぁ!!
…お嬢様。お嬢様と一緒に寝たらこの別府色々と抑えが効かなくなりそうです。だから却下」
『お、抑えが効かなくなると……どうなるんですの?』どきどき
「え?いや、それは……と、とにかく駄目です!」
『私は…えっと……貴方が…そういうことをしたがっても……拒みませんわよ?』もじもじ
「プッチン…おk、一緒に寝ようかリナ。今、別府は理性と別れを告げました。こんにちわ本能愛してる」
『なんか…この調子じゃ、また寝坊しそうですわ………』
わっふるわっふる
-
・ツンデレをパシリに使ったら
「おい尊。焼きそばパン買ってこい。ほら、これ500円な」
『貴様…いつから私をパシリに使えるほど偉くなった?』
ちょっとした冗談で尊が怖い事になった。だが続行する。理由は面白そうだから。
「あ?いいから買ってこいっつってんだよ。ほら、お釣りやるから」
『まだ言うかこの阿呆は…そんなに食べたければ自分で買ってこいこの愚図』
「ちっ…使えない奴だな。いいよもう。そうだな、ここは俺に従順で優しくて可愛い○○ちゃんにでも
買ってきてもらうか…買ってきてくれたらちゃんとご褒美にキスとかしてやらんとな」
『おい貴様、私はそんな子がいるとは聞いてないぞ!いつの間に毒牙に掛けた!』
なんかえらく食いついてきたな…どんだけ爆釣れだよ。そんな子俺も知らないよ。誰だよ○○って。
「えー?焼きそばパンすら買ってきてくれない尊に話すことなんて何もないなぁ」
『くっ…貸せ!!今すぐ買ってきてやる!だから貴様はその子の事を包み隠さず話すんだぞ!』
やべ…ちょっとした冗談がのつもりが。…これは、本当の事話したら襲われそうだなぁ…。
『ぜぇ…ぜぇ…ほ、ほら…買ってきてやったぞ!!さぁ、今すぐ話せ!○○とはいったい誰だ!?
事と次第によっては貴様でも容赦せんぞ!!』
「あ、うん…ありがと。あー、それがその…なんだかなぁ」
『なんだ!?ちゃんと買ってきただろう!?そんなに私に話したくない事だと言うのか!?』
「あー、いえ…話したくないというか…話したら危なそうというか…(主に俺の命が)」
『何故だ…私は…例え○○というのが貴様の…か、彼女であっても……
その子に危害を加えるようなことはしないぞ……?本当だ。だから、教えてくれ。頼む』
「いや…そういうことではなくて!つまり…その…ごめん!尊!全部嘘だ!正直○○って誰だ!?俺も知らん!!」
『へ……?…嘘?じゃ、じゃあ、貴様○○とかいう子と付き合ってるわけじゃないんだな?』
「はい、そうです…というか、そんな子知りもしません……すみません。冗談のつもりだったんです…はい」
『そ、そうか…冗談だったのか…よかった。……………ん?冗談?』
やっべ、お気づきになられた。虐殺タイム始まるよー/(^o^)\
『タカシ……つまり…なんだ?貴様、私をからかって愉しんでいた…ということか?』
「い、いい、いえ!そんな愉しむだなんてめめめ、滅相も御座いません!!
ただ、ほんのちょっとした!ちょっとした冗談のつもりだったんです!!すみませんでした!!」
-
『…タカシ。覚悟は出来ている…という事だな?それならば私も容赦するわけにはいかないな?』
「あ、あの、尊さん?いえ!尊様!お許しください!どうか!どうか命だけは!!」
『……ふん、浅ましい事だ。そんなに命が大事か?貴様の命などに価値はないというのに…』
そりゃ誰だって死にたくはない。俺の場合、童貞だし尚更死にたくはない。
「な、なんでも致しますので!どうか御慈悲を!哀れなわたくしめにどうか今一度チャンスを!!」
もうなりふり構ってられねぇ!こちとら、生きるか死ぬかの瀬戸際なんだ!
『そうか、そこまで言うならば貴様にチャンスとやらを与えてやろう…』
「おおっ!尊様が輝いて見える!ありがとう尊様!このご恩は一生忘れません!」
『ああ、別に恩など感じなくてもいいぞ。来世でやり直すチャンスをくれてやるだけだからな』
「けっ、ぬか喜びさせてんじゃねぇよカスが。だが、例え俺を黄泉に送ろうともいずれ第二、第三の俺が」
『安心しろ。例え貴様が何千、何万と居ようが全て蹴散らしてやる。跡形も残らずぶっ潰してやる』
「………第二、第三の俺が辞表を提出したようです」
『賢明な判断だ。…さぁ、忘れ物はないか?遺言は?そろそろあっちに逝く頃合だぞ?』
「最期に一つ……。せめて尊と恋人になりたかったなぁ…と思いました」
『…高望みしすぎだ、馬鹿め。……だが、ゴミ屑のような貴様とて地球にとって貴重な資源には違いない。
………条件次第で命までは勘弁してやってもいいぞ?』
「どうせ終わる命だ、何でもしてやるさ」
『……今度、私の家の物置を整理しようとしてた事を思い出してな。早い話が手伝え』
「…へ?…なんだ。そんな事なら言ってくれりゃいつでも手伝うぜ?そんなんでいいの?」
『それとも逝くか?』
「是非手伝わせてください」
『ふん…冗談とはいえ、私を弄んだのだからな。死ぬほどこき使ってやるから覚悟しておけ』
「…ま、死ぬよりはマシか……」
……それにしても、なぜ尊は今回に限って慈悲を与えてくださるのだろう…?
考えてもわからないので、とりあえず物置の物色は念入りに行おうと思った。
-
・思わず男に八つ当たりして後悔するツンデレ
「やぁ、ご機嫌いかが?貴方の心の恋人、タカシ君参上だよ?」
『うぜぇ…今はご機嫌わりぃんだよ…。さっさと消えろ』
「うん、なんでご機嫌悪いのかな?恋のお悩みなら俺が解決してあげるよ?」
『てめぇじゃ永遠に解決できねぇ悩みだよ。分かったら今すぐ帰れ』
「俺が解決できない…だと?欲求不満までなら俺が身体を張って何とかなると思ったのだが……」
『例え欲求不満だとしてもてめぇの身体なんざ必要ねぇから安心しろ。この変態』
「あー、ごめんね?いや、勝美がなんか悩んでるようだったからさ。俺でも力になれればと思ったんだが…」
『おそらく、お前の出番は一生ねぇよ。…気持ちだけ貰っとくわ』
「いや…でも、勝美。なんか手伝える事とか、俺にやれることあったらなんでも…」
『…あぁもう!だから、ねぇっつってんだろうが!いいからさっさと帰れ!さっきからウザいんだよ!』
「……あぁ、そうか…。すまん…迷惑、だったな……」
『あ、あぁ、そうだよ、迷惑なんだよ!分かったらどっか行け!目障りだ!消えろ!』
「うぅ…そんな怒んなよぅ……わかったよ、今すぐ消えるよぅ…」
『あ、う…さ、さっさと行けこの馬鹿!』
その後
『…うぅぅぅああぁぁぁ!!オレの馬鹿ぁぁ!なんでもうちょっとソフトに言えねぇんだよ!?
タカシは心配してくれてたのにぃぃ!!……はぁ、嫌われた……かな』
「俺が勝美を嫌う?ははっ、天地がひっくり返ってもありえないな」
『そっか?そうだといいんだけどなー………』
「うんうん」
『………な、なんでまたいるんだよ!?てめーは!!』
「…あー、ごめん。やっぱ心配でさ……そんな勝美ほっといたら落ち着かないというか……」
『う……心配されるほどのことでもねぇよ……だけど、まぁ、ありがと』
「うんうん、女の子にはそんな事もあるよね。わかるわかる」
『なっ…!?お、お前なんで知って……!?』
「……ごめん、嘘ついた。実の所、何のことでお悩みなのかさっぱりわかりません」
『……本当だろうな?…本当に知らないんだな?』
「えぇ、勝美の力になりたいのは山々ですがまったくわかりませんね。…不甲斐ない奴ですまん」
『……えーっと…だな、つまり…あれだ。オレもちゃんと女だっつーか……』
「それはその目の前のはちきれんばかりのアレを見たらわかるんだが……」
『ど、どこ見てんだこのスケベ!変態!いや、違う!そうじゃなくて…』
「あ!…あー…あれ?所謂……女の子の日?」
『………そうだよ。だからさっきのは、ちっとイライラしてたからで…あの……ごめん』
「い、いや…俺こそなんか気付かなくてごめん。いや、だったら本当に出来ることないな俺…。
結局、勝美を苛立たせただけだし……はは…すげぇ役立たずだよなぁ…」
『そ、そうでもねぇぜ?タカシはほら!………な、なんかあるさ!』
「………何も浮かばなかった、と。……俺は役立たずの生ゴミだ、と」
『あぁもう!なんかあるだろ!つまり、お前はオレの痛みを和らげられそうなこととかしてりゃいいんだよ!』
「おぉ、なるほど!そんなことが…!………どうすりゃいいんだ……とりあえず、こんなん?」なでなで
『ん……なかなかいいかも知れん……よし、構わん続けろ』
「おー、役に立ってる!役に立ってるよ俺!やったよ!もう生ゴミじゃないんだ!!」
『うっさい、口は閉じてろ。……黙って撫でてりゃいいんだよ粗大ゴミ』
「へーい」
-
・何より速さが足りないツンデレ
昼休み、それは弁当を持参しない者達の熱き聖戦の時である。
「…っしゃあああ!一番乗りぃぃ!!売店の人!えーとアレとアレとアレくれ!」
『させるかぁぁぁ!!売店の人!!ボクにアレとアレとアレとアレt(ry』
「横から割り込んでんじゃねぇよ!このクソアマがぁぁ!!胎児からやり直して来い!!」
『へん!タカシこそ前世からやり直してきたほうがいいよ!!心配しなくても
タカシの分のアレはボクが食べといてあげるからさ!!』
「うっせぇ!てめぇはちっこいからあんま食べなくても生きてけんだろ!!
ここは食べ盛りの俺に任せてお前は先に逝け!」
『ちっこいからこそ多く食べなきゃいけないんだろごるぁ!!てかちっこい言ってんじゃねぇ!
むしろ、お前が逝け!』
「ほう…どうやらお前とは今日ここでけちゃっぷ……決着をつけなければならんようだな……」ビキビキ
『望むところだよ…ボクを怒らせた事をあの世で後悔するがいいさ……』ビキビキビキ
「『…とまぁ、それはともかく速くアレくれ』」
「いや…だからアレってなんだよ…?」
知るか。
そうして、幾多の戦場を潜り抜け、やって参りました屋上へ。
「さぁて…アレも食い終わったことだし……そろそろ殺り合うかぃ?ちっこぃの」
『もっきゅもっきゅ……一人でやりあってればいいよ。ボクまだ味わってるから』
「遅いなァ…スロウリィだなぁ……それじゃあ戦場は駆けれないのぜ?」
『一人で駆け抜けてればいいと思うよ。そして二度と帰ってこなくてもいいと思うよもぐもぐ』
「一人戦場に旅立つ男にかける台詞がそれかよ……っていうかお前ほんとに食うの遅いなぁ…」
『よーく味わってるんだよ…タカシみたいな馬鹿じゃないからねー…まぐまぐ』
「なんつーか…そんな頬張ってるとリスみたい。餌付けすんぞ?」
『タカシ菌が伝染りそうだからやめとくよ…もふもふ』
「なにその俺に嬉しくない病原菌。滅しろ。尽く灰になれ」
『タカシ菌はタカシそのものだからそうしてくれた方がボクのためにも……うっ…んー!!』
「あ?なになに?どしたん?…あー、詰まったのね。そう、頑張って?」
『んーんー!』
「あ?自分の飲み物もうないからくれって?ほら、命の恩人に感謝しろよ?リス公」
『んっ…ぷぁー…あー、死ぬかと思った……もう!タカシ!ボクが困ってんのになんですぐ助けないのさ!!』
「えー?横から獲物掻っ攫うようなことされたしなー…。俺が助ける義理なくなーい?」
『ぐっ……へっ、そんな細かいこと言ってるからモテないんだよ……』
「ほぅ…仮にも命の恩人に対する態度とは思えんな……もう一度喉詰まらせて氏ね」
『ふふん、同じ愚を冒さないのがボクなんだよ。さて、残り食べちゃおうかなと』
「あー…こんなことなら助けるんじゃなかったなー…残り全部飲みやがって…まぁ、予備あるからいいけどー」
『ふーん。…はぐはぐ』
「…あ、そういやこれ間接キスかー。よかったな梓。俺菌が伝染りそうだぞ」
『はぐ……ふぐっ!?……むー!むー!!』
「あ?はいはい、同じ愚を冒しちゃったねー。ほら飲めアズ公」
『んぐっ……ぷはーっ…た、タカシが間接キスとか言うから驚いちゃったんだろ!このばか!!』
「あぁ、純情な梓には刺激が強すぎたか。いけないいけない。いや俺もね?まさかそんな反応するとは」
『べ、べっつにー?相手がタカシじゃなかったらそんなに反応しなかったんだけどね。
ほら、やっぱり気持ち悪いからじゃないかな?タカシが』
「はーん…あずにゃんは俺のことを意識している、と。意識しすぎている、と」
『ち、違う!意識とかしてないから!ただ驚いただけだもん!』
「いやいや、照れなくてもいいってばあずあず…俺もお前の事はちゃーんと意識してますよ?」
『うっさいばかっ!!照れてないし違うっつってんだろ!聞けってば!』
「はいはい、相思相愛だからねー。両思いだからねー。心配しなくていいんだよー?」
『違うって言ってるだろ!この馬鹿ぁぁー!!』
隣で吼えるリス状の物体が五月蝿い。
-
・そのふざけた幻想をぶちデレす
右腕に宿るなんか凄い力でどんなものもデレさせることが出来るようになったとかならなかったとか。
「よし、試しに何かに使いたい気分。………なんかないか」
『あ、タカシじゃん。何やってんの?』
おお、丁度いいところにモルモッ……実験台が。これは神の采配か。
「よぉ、ボクっ子!握手しましょうぜ!握手握手!!」
『やだよ。タカシの手なにかついてそうだもん』
おや、中々勘が鋭いですね。だが、その程度の幻想などデレするのは容易いのだよ。
「よく分かったな。ボクっ子の好きなポテチやらなにやらがべっらべらだぜ!」
『………手、洗ってきなよ…』
しまった、何か重大な選択肢を間違えたようだ。仕方ない、ロードし直すか……。
「よぉ、ボクっ子!握手しましょうぜ!握手握手!!」
『……手も洗ってない汚い人と握手なんかしたくないよ』
チクショウ!ロードできねぇじゃねぇか!!不良品か俺の人生は!
「時にボクっ子、人生思うがままにクイックセーブ・ロードできたらいいと思わないか?」
『じゃあ、ボクはタカシと出会う前にロードしてそのまま一生を終えたいよ』
………できなくてよかった。このままじゃ話が進まないと思うので、別に汚れてないんだが手を洗うとする。
「さぁ、手を洗ったぞ!握手しようぜ!握手握手!」
『タカシさっきからそればっかだね。握手なんかして何が面白いの?』
「ボクっ子の幼くて可愛い手を握り締めてこねくり回しふにゅふにゅ蹂躙したい」
言うなり、ボクっ子がさっと手を引っ込めた。ふっ、蔑むようなの視線がぬるいぜ…。
『……ふん、性犯罪者に差し出す手はもってないよ』
「そうかそうか、それは感心。だがそういう話は性犯罪者に言ってやるべきじゃないかね?」
『…自覚なしって一番厄介だよね』
「まぁ、これも親交を深めるためだと思って、さぁ!握手だ!」
『はぁ…ま、いいけどね。握手くらい』
そしてにぎっと。
「いや、やらかいねお前。これはほんとにふにふにしたい気分」
-
『ひゃふ……た、タカシ…なんか変だよ?タカシの手握ってるとなんか変な気持ちになっちゃう……』
おぉ、効いてきた感!そうだ、その調子でぶちデレるがいい!
「はっはっは、どんどん変になりたまへ。ほれ、ふにふにっと」
『あぅう……絶対おかしいよこれ……なんかわかんないけどタカシといちゃつきたい…気分…。
……いや、そんなことしたくない…でも、したい……』
おお、ボクっ子の中で何かがせめぎあっているようだ。勝てよデレ。
『も、もういいでしょ?タカシ…手離そうよ……あ、でも離したくない…むしろ身体ごとくっつきたい…うぅ』
「ボ、ボクっ子の口から大胆発言が!?自分に宿るぱわぁが恐ろしいぜ……」
『うぅぅ……ねぇタカシ?ちゅーしよ?ボク初めてだけどタカシとしたいよ……』
あ、やっべ。デレが勝利なされた。そりゃ、俺もこいつとあんなことやそんなことしたいが
こんな状態でやっちゃったらなんかアレだし…そもそも実験だし…ええい、手離せば元に戻るだろ!多分!
「…というわけで、ほいっ」
『あれ?手離しちゃうの…?………ふぇ?』
「あー、ボクっ子さん?お変わりありません?」
『た、タカシ……今、ボクに何かした?ボクなんか物凄いこと言ってたような気がするんだけど……』
「認めたくないだろうが、現実です。貴方は今、俺にでれんでれんになってました」
『そ、そんな…タカシ!ボク、タカシのことなんてなんとも思ってないんだからね!
さっきのは気の迷いとか多分そんなんだよ!!……あぅぅ…なんでタカシにあんなこと……』
やはり手に触れている時しか効果ないらしい。まぁ、ずっとあのままだったら流石の俺でも対処に困るのだが。
「あー、わかってる。わかってるよ俺は。気の迷い。うん、誰にでもあるさそんなん。だから気にすんな」
『うん、そうなんだよ…。ボクがタカシと……き、キスしたいとか…気の迷い以外の何物でもないよ……』
「俺はいつもしたいけどね?」
『う、うるさい!だまればか!ボクはタカシとなんか絶対したくない!頼まれたってしないからね!』
「うん、いつか頼まなくてもキスできるような仲になろうな?」
『絶対ならない!』
右腕の実験結果は上々だった。
ちなみに元ネタは漫画の一話以降見ていない。
-
・シャボン玉
「いいか?まずシャボン玉が飛んだんだ」
『どのくらい?』
「いや、そりゃぁ……普通に?」
『ふーん。続きは?』
「…屋根まで、飛んだんだ」
『うそっ!?屋根まで飛んだの?』
「ああ…信じられないだろ?だが、事実だ。俺はそう聞いたからな」
『俄かには信じがたいよ……でも、もしかして…まだ…続きが…?』
「ああ、察しがいいな…この話はここで終わらないんだよ…
…どうする?やめるなら今のうちだぜ?こっからはマジでヤバイからな……」
『いいよ。乗りかかった船だ…。そこまで聞いたらボクも真実を知る権利があるよ』
「ああ、だが覚悟しておけ。真実は時に残酷だ…。後から聞かなきゃよかった、は通じないんだぜ?」
『くどい。ボクは既に覚悟を終えているよ。……どんな真実だろうと…受け入れてみせる』
「強いな…。そういうの…好きだぜ?」
『茶化すなよ、馬鹿…。で、続きは?』ごくり
「ああ、屋根まで……飛んで……」
『屋根まで……飛んで?』
「………壊れて…消えたんだ……ッ!」
『―――ッ!!まさか、そんな事が……ッ…!ありえない……飛んだだけに飽き足らず……!!』
「ああ、……まさか、だよな?俺もそんな事が起こるなんて…予想もしてなかったんだ……」
『それは…仕方ないと思う。ボクだって予想出来ない……そんな事…現実に起こり得る事だなんて』
「事実は小説より奇なり、とはよく言ったものだよな。いや…もしかすると……現実の世界の方が」
『…待って。それ以上は考えない方がいい…。下手するとタカシ…発狂するよ?』
「なん…だと…?おい!それはどういう事だ!お前は何か知ってるのか!?この 世 界 の事を!!」
『知っている…とも言えるし、知らないとも…言える。でも、タカシは知らない方がいい。
さっきの話も現実離れしてたけど、こっちは……それすら上回る。……もはや御伽噺に等しいからね』
「くっ…梓がそこまで言うほどだと…?だが、そこまで言うって事はお前は知っている。という事だよな?」
『創世神話……永劫繰り返される輪廻……ボクはその断片しか知らない。だけど、それは…とても…重い』
「ふっ……そこまで聞いて黙ってられるかよッ!お前はそれを背負ってるんだろう?
なら俺にも分けろ!それがダチってもんだろうが!!」
『タカシ……正直、いつ友達になったのか甚だ疑問なところだけど……ありがとう』
「よせよ、照れるじゃねぇか。いいか?お前がどんなもんを背負ってるのかはわからねぇが…
こっから先は一蓮托生だ!俺もお前と共に背負ってやる!」
『ボクは……いい友達を持ったんだね…。タカシ、真実を……いや、この世界を背負う覚悟はあるね』
「………おう」
『じゃあ、話そう。……と言っても、実はボクもそう多くは知らないんだ…。ただ、これだけは言える。
世界を創ったもの……それは……』
「そ、それは……?」ごくり
『【ツン・デレ】…それこそ全ての始まりであり、そして終焉…。…ごめん、これ以上はいくらタカシでも…』
「……ツンデレ…か…。一体なんなんだ?それは。何かとてつもないものを感じるんだが……」
『一説には世界そのもの、だとか…。それを唯一神として崇める人もいるとかいないとからしいよ…』
「唯一神……世界を創るという神にも似た力を持つのなら…その呼び名も頷けるな」
『うん。さらに恐るべきは、その神様…は人…人間だってことかな』
「馬鹿な…ッ!?人間だと!?そんな人間が存在するものか!!」
『存在自体は古くから確認されてるんだ…。間違いないよ…。…実はボクもツンデレを目指した事がある』
「お前が…?だが、今こうしてその話をするってことは……」
『そう、ボクは……ツンデレにはなれなかった……ふっ、身の程を知ったよ…』
「そうか…ありがとう、梓。話してくれて。……正直、まったくわからん」
『うん、ボクも』
「…じゃー、暇だしゲーセンでも遊びに行くかー」
『うん、あ、タカシの奢りねー』
「ははは、こやつめ。ははは」
垂れ流し終了
-
ははは、GJすぎるぜ。ははは
ただ最後のはなんだww
-
バラモスwwwwww
-
ほ
-
母「ちなみ〜、悪いけどお風呂の用意してくれな〜い?」
ち「ん……。了解……」
――。
ち(キュッキュッ……)「あれ……? お湯が……出ない。母さん……どういう、事……!?」
母「え〜? あらあら……、水道止まっちゃってるわねぇ。うふふ、どうしましょ」
ち「……信じられない。夕飯はまだしも……お風呂は、如何ともし難い……よ。本当に、どうす……」
母「そうそう〜、そういう訳だからうちの子にお風呂貸してあげてね〜お願いね〜。(ピッ)と言うわけで、お隣のタカシ君とこで借りてらっしゃいな」
ち「なっ……! か、勝手にそんな……!」
母「じゃあそのままでいる? 嫌よね〜。では張り切ってどうぞ〜」
ち(何を張り切るのか……。むぅ……。タカシの家、か……)
母(ククク……)
――。
タ「おう、いらっしゃったな。今日はちょっと親が出てんだ。一番風呂だから、さっさと入っておいでなさいよ」
ち「む……。一番風呂という事は……私の後に、君が入るという事……」
タ「そりゃあな。俺も入りたいわな、暑かったし」
ち「という事は、お風呂の残り湯を、君がゴクゴクと飲むという事……。とても気持ちが悪い」
タ「待てぃっ! 誰がそんな事するか!!」
ち「しないとも限らない。……それではとても、リラックスした入浴にならない」
タ「もう……。じゃあ俺が先に入っちゃうぞ? まったく、気を利かせた結果がこれだよ」
ち「ん。ゆっくりしていってね」
――。
タ「お先にいただきましたよ〜っと」
ち「遅い。死ね。早く死ね」
タ「さっきのセリフはっ!?」
ち「気が利かない男……だ。そこは、言葉の裏を読むべき……」
タ「へいへいすいませんでしたね。後はご自由にお入りくださいな。っと、お前ぬるま湯が好きだったよな?」
ち「ん……? うん……」
――カポーン。
ち「なんて、そんな音が出るほど広くはない。ふぅ〜……。……ちょうど、いい。アイツは熱いのが好きだったけど……。うめてくれたのか……な」
タ「おーい、湯加減どうよー?」
ち「(ビクッ!)な、何してる……の!?」
タ「いや、そんな驚かなくても。覗くつもりないっての」
ち「じゃ、なくても……脱衣所、服とか、ある……からっ!」
タ「あ、そだなっ! ごめん! ちょうどいいならそれでいいんだ! じゃな!」
ち(ちゃぷん、ぶくぶくぶく……)「(むぅ。一体何を考えてるのか……。気が利くのか利かないのか……詰めが甘い、よ)」
ち「(そう言えば……タカシが先に入ったんだっ……け。……!?)」(ざばっ!)
ち「(じゃ、じゃあこれ……間接キス……!? ううん……そ、それどころじゃ、ない……よ……!!)」(///)
ち「(ど、どどど、どうしよ……! こ、こんなの、まだ早い、よ……っ!! あ、う、頭が……ぼぉっ、と…………)」
――。
タ「ちなみ〜? ずいぶん長いこと入ってるけど、大丈夫か〜? ……なぁ、聞いてる? ……おいっ!?」
ガラガラガラッ!
ち「ふぇぇ〜……」(ぐでーん)
タ「ちょっ、おまっ! のぼせてんのかっ!?」
――。
ち「あ、うぅ……ん……。……あれ? ここ、は……?」
タ「やっと起きたのかよ。お前のぼせて気絶してたんだぞ? 気絶。死ぬところだったんだからな……ったく」
ち「のぼせ……ご、ごめん……」
タ「まぁ何ともなくてよかったよ。すぐ風呂から出したからな」
ち「そう……。……って、お風呂から……出し、た……? 誰、が……?」
タ「え? あ、そりゃ……まぁ、俺だけど……」
ち「……見た、んだ?」
タ「だ、だって仕方ないだろ!? 不可抗力だろ!? それとも何か、あのままぷかぷか湯船に浮かんでた方が良かったってのか!?」
ち「……」(ジーッ)
タ「……見ちまったのは……わ、悪かったって。でもちゃんとすぐ、そのタオル巻いてやったし……」
ち「……いい」
タ「それに……って、へ?」
ち「君なら、まぁ……いいと、言った……」
タ「いや、それは、一体……」
ち「そもそも、嫌いな人間のお風呂なんて……借りな、い……。……何度も言わせるな……ばか」(///)
タ「え、あ……ご、ごめん」(///)
母(ククク……。計算通り!!)
省略されました。続きのお楽しみを読むには ココ を秒間16クリック!!
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マウスが物故割れた
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>>454
なんという母www
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とても柔らかくて、とても暖かくて
尊さんはとても優しかった
僕が泣いているのを見つけた尊さんは、何も言わず抱きしめてくれた
僕が泣きやむまでずっと…僕が泣きやんでありがとうって言った後も
なぜか顔を赤くしながら僕を抱きしめてくれていた
どうやら自分ではもう泣きやんだと思っていたけど僕はまだ泣いていたらしい
尊さんはそう教えてくれてより強く抱きしめてくれた
自分では気づかないものなんだと不思議に思いながらその後も
尊さんに抱きしめられ続けた
忘れ物を取りに教室に戻るとあの馬鹿が泣いていた
何故泣いているのかなんてものは一瞬で消え、気づくと抱きしめている自分に気づく
ぎゅうっと体を抱きしめ、背中を撫でてやっていると
呼吸が普通のものになっていき落ち着いてきたようだった
落ち着くのを見ていると自分の現状が飛び込んできた
私はなんとあの馬鹿に抱きついているのだ
顔が赤くなってるのが鏡を見なくとも分かる………でも離れたくない
涙の痕の残る顔を上げ口がありがとうなんて音を紡いできた
もちろん意味は分かっていた、いたが…まだ離れたくなどないのだ
………まだ泣いているぞ
そう言ってより強く抱きしめ顔をうずめた
こんな赤い顔をみせてなどいられるか
-
愛してる
そういったら目の前の尊さんが固定砲台になりました
「尊さんご飯中に行儀が悪いよ?」
『グフッお前が急にゲホッゲホッ変な事を言い出すからだろうが、この馬鹿者!!』ガッ
「痛っ、痛いよ尊さん、食事中だよ食事中!」
『うるさい馬鹿者!………(そもそもだな、そういうのはもっとムードをだな』ブツブツ
「ん?ムード?」
『忘れろぉ!!』ガオンッ!
「ちょっ死んjy」
最後に見たのは真っ赤な顔をしたとても可愛らしいグラップラーでした。
-
騎乗居なんて、初めてやったから
タイミング分からずにナ力出ししてもたよよよ!!!
こんな気持ちよくて1O万いただけるなんて
貰った時はうれしすぎて涙でちったww
http://tobimasu.oppao.net/pw4k66m/
-
>>457-458はGJなんだが…スレにたまに入るノイズがウザいな…
-
・かなみ妹
あそこに歩いているは我が幼馴染の妹。なにやら別段困ってもいない様子だがお兄ちゃんが構ってやろう。
「というわけで、こんちわ。かなみ妹」
『うわ…し、知らない人だ……どうしよう…お姉ちゃんに知らない人とは一切話すなって…』
「貴様が赤子の頃からの付き合いだというのに忘れたというのか小娘が」
『…あはは、冗談だよぉー。タカ兄ひさしぶ』
「ああ、ひさしぶ。お前が暇そうだから構ってやる。ありがたく思え」
『えー…お姉ちゃんがタカ兄は身体だけが目当てだから絶対近寄るなって……』
「重要な情報をリークしてくれてありがとう。これで俺の中のかなみ評価は暴落した」
『お役に立てたようで何よりだよー。で、何して遊ぶの?ていうかどこで遊ぶの?』
「じゃあ、俺の家で…」
『情報は本当だった!た、食べられ…』
「……食べられたいのか貴様は」
『あははー。まだ遠慮しとくよー』
「まだ…?まぁ、いいや。さっさと我が家へ参るぜ」
『がってんでさー』
で、と
「ふふふ、さぁ…地獄か天国か…選ぶがいい」
『じゃあ、あたしはせっかくだからこっちの天国を選ばせてもらうぜ!』
なんでわかるねん。エスパー?
「うあー、また負けたー。何お前俺の手札でも見えてんの?」
『ふふん、タカ兄はすぐ顔に出るからねー。狙いが読め易いのだよ。
………ところでさ。二人だけでババ抜きってどうよ?』
「ああ、なんも面白くないな。違うのにするか…」
『30回もやる前にその考えに至って欲しかったよ……』
「あー、二人用となるとそんな持ってないんだなー。トランプは飽きたし…」
『んー…じゃあさじゃあさ。そろそろタカ兄への質問タイムに移行したいのですが!』
「なにがそろそろか全くわからん。だがまぁ、優しい俺はよほど深い質問でない限り答えてやろうとも」
『うん、あのね。ぶっちゃけお姉ちゃんとの仲は最近どうよ?』
「…なんら変わりないな。十数年幼馴染やってきて今更なにかが変わる事もあるまいよ」
『うわー…強敵だー……じゃ、タカ兄はお姉ちゃんの事どう思ってる?』
「俺は…そうだな。…嫌いじゃないな」
『ほう!それは大好きと!?お姉ちゃんのことを愛してるということで!?』
「そこまで言っとらんだろうが。食うぞ貴様」
『やー、図星突かれたかなー?タカ兄こわいこわい』
「…少し制裁が必要なようだな…このおこちゃまは……」グリグリグリ
お子様にはお子様らしく頭グリグリする刑を執行。
『あっ…やっ…ちょっ…タカ兄!痛い痛い痛いいたい!』
かなみ妹に制裁を加えていると、何故かノックのち扉の音。
『タカシー。こっちに妹来てると思う…んだけ…ど……その妹に何し腐ってんの?アンタは』
「やぁ、かなみ。これは、ちょっとお前の妹が生意気になってきたので少し制裁を、と」
『お姉ちゃーん!タカ兄が苛めるー!!』
『本人はこう言ってるんだけど?私はどっちの意見を尊重すると思う?』
「当然、妹だろう。愚問だな」
『中々に潔いわね……いいわ、その意気に免じて一撃で終わらせてあげる』
「寛大な処置に感謝する」
一撃必殺の力を込めたかなみの拳が今、解き放たれた。
-
『で、本当になにもされてないんでしょうね?』
『されてないよー。それとも、お姉ちゃんはあたしが何かされたほうがよかった?』
『何馬鹿なこと言ってんの。何もない方がいいに決まってるでしょ。大事な妹なんだから』
『ふふっ、ありがと。でもそれは本当にあたしのためかな?
内心、タカ兄があたしに取られやしないかとか冷や冷やしてなかったー?』
『な、何言ってんのよ?そんなわけないでしょ!わ、私は別にタカシのことなんて…』
『あれー?そんなこと言ってていいの?あたしタカ兄のこと本気で取っちゃうよ?』
『す、好きにすればいいでしょ!あんたはタカシのこと何も知らないからそんな事言えるのよ!
あいつったらほんと馬鹿で間抜けで頭悪くて鈍感で…そりゃ、す、少しは優しい所くらいあるけど……でも…』
『はいはい、惚気ご馳走様ー。お姉ちゃんも早く素直にならないと
そのうちタカ兄、本当に誰かに取られちゃうからね?』
『うっ……し、知らないっ!私には全然関係ないもん!
私は…た、タカシのことなんて、なんとも思ってなんかないんだから!』
『はー…やれやれ、こっち側も前途多難ぽいですねぇ…』
-
・ツンデレに惚れ薬
知らない人から惚れ薬をもらった。よし、いつもツンツンしてるあいつに使ってみよう!
「尊、のど渇いてないか?運良く俺が持っているこの飲み物を飲まないか?」
『貴様にしては気が利くな。だが、物凄く怪しいので遠慮しておく』
流石に鋭いな…だが、俺だってそう簡単に諦めるわけにはいかない!
「いやいや!何も入っておらんて!遠慮せずどうぞどうぞ!!」
『なんでそう必死なんだ…ますます怪しくなってきたぞ?』
逆効果だと?ならば押して駄目なら持ち上げる。
「あ、そう?尊がいらないんなら俺が飲むぜ?…いや、やっぱ俺、喉渇いてないし捨てよう」
『捨てるのは勿体無いだろう。まだそんなに残ってるじゃないか。
仕方ない…私がもらってやる。ほら、よこせ』
かかった!ひゃっほぃ!これで尊!貴様は今日から俺のものだ!!
「ほら、誰も取ったりしないから慌てないでゆっくり飲むんだよ!」
『何を言ってるんだ貴様は……んぐ』
飲んだ!やった!これで尊は俺にでれんでれん!知らない人ありがとう!
『……ふぅ。なんか少し味が変だな。貴様やはり何か入れたのではないだろうな?』
「いいぃや!?なな、なにも入れてませんよ!?…そ、それよりなんかお変わりありません?
俺の事がちゅきちゅきとか…」
『いや?何も変わらないな…というか貴様本当に何か入れたんだな?さぁ、吐け!何を混ぜた!』
あ、あれ?尊がいつも通り…?なんだよ偽物かよ!がっかりだよ!知らない人死ね!
「いや、お変わりないならいいのです…何も入れてないゆえ、いつもと同じ日常をお過ごしください…」
『は?まったく貴様はわからん奴だな…本当に何も入れてないんだな?』
「ああ、惚れ薬とか全く入れてないよ…そんな事実は微塵も感じられないよ…」
『ほ、惚れ薬…だと?そんな得体の知れない物を私に飲ませたのか貴様!』
あ、やべ。あまりのがっかり感につい口が滑った。
「いいじゃん、何もなかったんだしー。あーあ、とんだ偽物掴まされたぜ」
『むぅ…確かに変わりはないが…』
ん?そういえば、知らない人は「既に惚れている相手には効果なっしん」とか言ってたような…
ははっ、まさか…あるわけないない。
「なぁ、尊…あの薬さ。既に惚れてる相手には効果ないとか言われたんだが…
……もしかして尊、俺の事好き?」
『な、なな、なにを馬鹿な!私が貴様をす、すきっ、好きなわけが、なな、ないだろうっ!!』
「いやでもなぁー…俺は尊好きなんだけどなー…
だから、尊にも俺を好きになって欲しかったんだよなー…」
『ふ、ふん!薬などに頼ろうとするからいけないというんだ!
貴様が本気なら薬など使わずに私を惚れさせるくらいのことはしてみせろ!!』
「でも、もう惚れてるんだろ?」
『そ、それはまぁ……って違う!私は貴様に惚れてなどいないと言っている!!』
「わかった!じゃあ、今から尊を惚れさせてみる!」
『な、何かするのか?は、破廉恥な事は許さんぞ…?』どきどき
「………別府タカシ先生の次回作にご期待下さい!!」ダッ!
『……は?…あっ!待て!逃げるなこのヘタレ!!』
gdgd打ち切りエンド
-
まさか俺が誰かに告白される日がくるとは思わなんだ。
『べ、別府先輩!好きです!わ、私とつきっ、付き合ってくだしゃい!』
噛んだな。いや、かわいいけど。噛んだな。
「…えーっと…どうして俺?自分でもそんなイケてる方だとは思わないんだが……」
『はい!別府先輩は全然かっこよくありません!!ですけど、ほら…なんというか…その…』
なんだ…フォローできないんじゃないか。だとするとなんかの罰ゲーム?そっちのほうがしっくり来るな…。
「あー、ほら。罰ゲームとかで嫌々だったら別に無理しなくてもさ……」
『ば、罰ゲームとかじゃないです!えっと、上手くは言えないんですけど…一目惚れ……ってやつですかね』
いまどき一目惚れとかする人いたんだ…しかも相手俺かよ。どんだけ悪食なんだアンタは。
「ほう…一目惚れ…とな?それはつまり知りもしない相手を見た瞬間に何故か恋に落ちたと錯覚するアレだな?」
『わ、私は錯覚なんかしてません!確かに一目惚れですけど、この恋心は多分本物です!!』
多分で付き合って間違いがあったらどうしょうもないからなぁ…。そもそも俺はこの子の事何も知らないし…。
「あの、さ。返事は保留ってことにしてはもらえないでしょうか…?いきなりそんなこと言われても、ねぇ?」
『はっ、はい!全然、構いません!で、でも…できるだけ早くしてくださいね?』
「あ、はい。それでは……ごきげんよう?」
『え?はぁ…ご、ごきげんよう?』
これは由々しき事態だ。家に帰って早急に今後の事、ひいては世界の情勢について検討せねばなるまいて…。
家だよ!
嗚呼、今日も無事帰れたよ我が家。我が家かわいいよ我が家。
「ただいまー、そしてただいまー」
『おかえり愚弟、……あんた告白されたんだってね』
情報の漏洩が速過ぎやしませんか?どんだけ速いネットワーク持ってんだよ……。
「それについてはノーコメントとさせていただきます」
『ふーん、あんたがあたしに隠し事できるなんて偉くなったもんねぇ…』
なんなのこいつめんどぃ。俺はこれから一人オセロやるっていう壮大な使命があるってのに。
「あーもう!姉ちゃんが言った通りだよ!後輩の子に告白されました。これでいいんだろ?」
『んなこたーわかってんのよ。で?受けたのか断ったのかって訊いてんのよ。この馬鹿』
「…なんで姉ちゃんにんなことまで教えなきゃならんのよ?」
-
『せっかく弟が、彼女なんて一生どころか来世まで出来そうになかった弟が告白されたっていうのよ?
これを訊かない姉はいないでしょ!で、どうよ?可愛い子?』
なんだそれ…単なる野次馬じゃねぇか…。親父かお前は。そっちこそ彼氏の一つでも作ったらどうなんだ。
「ん、まぁ…俺にはもったいないくらい可愛い子……だと思うよ。…でも俺こんなの初めてだしさ……。
返事はまた今度ってことで…とりあえず保留にしてきた」
『バッカじゃないのあんた?そんだけ可愛い子なら付き合っちゃえばいいでしょうが!
あー、こうしてる間にもその子が心変わりしちゃっても知らないぞー?』
「うっせぇな…。姉ちゃんには関係ねぇだろ!そっちだって俺のこと
とやかく言う前に彼氏の一人でも作ったらどうなんだよ!」
『うっさい、そっちこそあんたには関係ないでしょ!あたしが彼氏作らないのはね…。
昔からそれはもう一途に好きな人がいるからよ!あんたにはいないんでしょ?そういう人』
「う…お、俺だって!ずっと前から好きな人くらいいるさ!姉ちゃんこそ
そいつにさっさと告白でもなんでもして彼氏にしちまえよ!姉ちゃんならいけるだろ!」
『ふーん、いけると思う?本当に?あたしが告白したらOKしてくれる、と?』
「ああ、姉ちゃんはさ…その、俺と違ってか、可愛いと思うし……まず断られないだろ……」
『……あんたは?どうなのよ、あたしに告白されたら付き合うの?』
「そ、それは……俺達姉弟だし……」
『そんなこと訊いてるんじゃないの。あんたは姉とか弟とか抜きにして
それでもあたしと付き合いたいと言えるの?』
「……うん、付き合いたい、かな。姉ちゃんはそれくらい魅力的だと思うよ…。だから……」
『わかった、じゃあタカシ。あたしと付き合いなさい!』
「えっ!?は、はぁあぁ!?じょ、冗談だろ!!」
『………ほら、付き合えないんじゃない…。この嘘つきめ』
「いや、嘘じゃない…けど…。な、なぁ、姉ちゃんの好きな人って……」
『………なによ?悪かったわね……しょうがないじゃない。好きなものは好きなんだから……。
でも、あんたも好きな人いるんでしょ?迷惑だろうしさっさと断っていいよ』
「め、迷惑なんかじゃねぇよ!俺も、俺も姉ちゃんが好きだ!姉ちゃんと付き合いたい!」
『………は?』
「え?…いや、だから…俺も、前から…姉ちゃんのことが…だな」
『え、冗談?』
-
「…まっさかー」
『な、なんなのよ…じゃあ、あたし達……』
「うん、両思い……だったみたい、だな」
『……あんた今日告白された子、どうするのよ……』
「…ハーレムルーt……いや、明日断るさ。ちょっと気が重いけど…」
『ふ、ふん…別にあたしはどうでもいいのよ?あんたがそっち行っちゃっても』
「俺がよくない。俺はかなみ姉と付き合いたい」
『ばっ、馬鹿!急に名前で呼ぶな!あ、あんた調子乗ってんじゃないでしょうね!』
「だって嬉しいからさ…。だ、大事にする!か、かなみ…」
『よ、呼び捨てにするな馬鹿ぁ!……絶対よ?絶対大事にしなさいよ?』
「うん、なんかこれから結婚でもするみたいだな」
『そ、そのくらい幸せにしろってことよこのばか……』
ああ、姉かわいいよ姉end
-
・雷に弱い男
何の因果か尊が俺んちに遊びに来ている時に豪雨及び停電が俺達を襲った。
「みみ、尊!ど、どこだ!?返事しないと泣くぞ!」
『ここだ!馬鹿が!男がこの程度の事で取り乱すな!』
ここか?いや、ここか?あ!なんか掴んだ!やらかいものが俺の手に、これが尊?
「あ、これか?尊。しかし、柔らかいなお前」
『………貴様、そこは胸だ。…それは柔らかいだろうなぁ?』
あ、やべ。そうとは知らずに俺の手ったらふにふにと…見えなくても尊さんが青筋立ててらっしゃるのが
手に取るようにわかる。手に取ってるのはやらかいおっぱいですが。
『いい加減手を放せこの変態が!!暗いからといって公然と痴漢をするやつが…』
そう尊が言いかけた瞬間、窓の外が光った。やばっ…雷…だと…!?俺超苦手なんですけど!!
「うひゃぁ!?みみみ、尊!雷!雷だ!俺、雷超苦手なんだよ!!」
『ばっ…こら!!だから抱きつくな!!離れろこのっ……』
「いやもうマジで無理!!離れないで!俺から片時も離れないで!!尊に見捨てられたら俺死ぬ!!」
『ふざけるな!!死ね!今すぐ死ね!!このっ…離せと言っているだろうがこの馬鹿ぁぁぁ!!』
尊が何と言おうと離すわけにはいかん!だって怖いもん!おへそ盗られるのぜ!?やだよそんなの!!
「尊…ほんと頼む。今だけでいいから……それ以上は望まないから……」
『くっ……仕方ない……今だけ、だぞ?あと、変なところ触るなよ?』
触りたいには触りたいんだが、俺としてもそんな余裕はない。
「ごめんな、いや、ほんと雷だけは駄目なんだよ…俺」
『そうだな。誰にだって怖いものくらいはあるだろうが…。それにしても、この状況は普通逆なんじゃないか…?』
「いや、俺には尊が俺に縋りつく状況が思い浮かべられないんだが……」
『ふむ…それもそうだな。…というか、中々余裕ありそうに見えるんだが?』
「そ、そう思うなら心音でも確かめてみればいいだろ!ほら!ばっくんばっくんだぜ!?」
そう言って尊の手を取り、俺の胸に当てる。
『……確かに、鼓動は早いようだが…。それは私に抱きついているから…とかではないのか?』
「へ?あ、ああ、そういえばそんな状況でしたね……うわぁ」
『……おい、もっと早くなったんだが……』
「すまん、意識したらなんかな……我慢してくれ……尊に見放されたら生きていけない…」
『ふん…まったく……貴様は私がいないと本当に駄目だな』
「ああ、そうだな。…そだ、結婚してくれ尊」
『冗談を言う余裕があるなら離せ。いい加減暑苦しい』
「冗談じゃないさ。いつか本当に結婚できたらって思ってる…駄目か?」
『………ふん、駄目…というわけにもいかんな…お前には私が居てやらないと。な…』
「ありがとう、尊。こんな俺だけど、一生大事にする。約束だ」
『ああ、こんな私だが大事にしてやってくれ。……雷、もう鳴ってないようだな…』
「え?ああ、ほんとだ。よかった…乗り切った……尊のおかげだよ。ありがとう」
『まぁ、未来の馬鹿亭主の面倒くらいは、見てやらないとな』
「はは……尊には、いっぱい迷惑かけそうだな。俺…」
『ああ、いいんだ。その分お前には幸せにしてもらうからな』
何故、停電如きでここまで関係が進むんだ…と思った日だった。
-
・ツンデレが男をからかおうとしてタオル一枚で男のもとへ行ったら、……どうしてこうなった!
よーし!今日も元気に自家発電に勤しむぜ!と息巻いていたらノックの音。
『兄貴ー、入るぞー』
「ちっ…俺の妄想タイムが…クソッ…勝手に入れ!」
『へーい、兄貴ぃ、どうよこの格好?』
そう言って入ってきた我が妹はバスタオル一枚だった。……は?痴女?
「お、お前なんて格好してんだ!!なんか着てから来いこの露出狂!!」
『おお、なんか効いてるっぽい。なぁなぁ、どうよ?ムラムラくる?欲情する?』
しまくりんぐ。だが、俺にも兄の威厳というものが無きにしも非ず。それを表に出すわけにはいかん。
「ふん、お前の身体なんかに欲情するほど飢えてないんだよ!わかったらさっさとなんか着ろ!見苦しいわ!」
『ふーん…そういうこと言うんだ…じゃあ、これでどうだ?』
そう言って俺の後ろから抱き付いてきやがった。いや、これはこれは立派なものをお持ちで…
「な、なにしてんだ?そんなんで俺がどうかなるとでも思ってんのか?」
『んー?なるんじゃないか?兄貴は変態だからなー。こうしてっと襲われっかも…』
くっ…こいつの思い通りになるわけにはいかん!自制心を!鉄の自制心を持て!
「だ、誰が襲うか!いいから離れろこの痴女が!!」
『痴女ってひでぇな…オレだって…兄貴じゃなきゃこんなことしねぇよ…?兄貴だから、やるんだよ……?』
俺を抱き締める手に更に力が入る。だ、騙されん!騙されんぞ俺は!!
「わ、わかった!わかったから離れてくれ!頼むから!」
『嫌だ、兄貴抱き締めてると落ち着く。もっとこのままでいたい』
俺が落ち着かんわ!あぁぁあ!愚息はスタンバイしてるし!風呂上りなのかこいつはいい香りするし!
鉄の自制心がぁぁぁ!!くっ…やはり金剛石で作るべきだったか……っ!!
「も、もう駄目だ!か、勝美ぃいぃ!!」がばっ!
『はい、死ねぇ!変態兄貴!』ドゴォ!
襲い掛かろうとした俺に勝美の鉄拳が襲い掛かる。こんな結果だろうと思っていたさ…。
『ふん、妹相手に盛ってんじゃねぇよクズが!ほんと兄貴はどうしようもないな!』
「げふぅ…か、勝美てめぇ……後で覚えてろよ……」
『はっ、ちょっとからかってやっただけじゃねぇか。いや、それにしても兄貴からかうと面白いな。
これは癖になるわ』
-
こいつめ…なら俺もからかってやろうじゃねえか…後で恨むんじゃねぇぞ?ククク…。
「ふぅ…勝美、お前俺をからかってそんなに楽しいか?」
『あ?あぁ、楽しいぜ。兄貴は最高のおもちゃだしな』
「勝美が俺のことをそんな風に思ってたなんてな……お前俺の気持ち考えた事あるのか?」
『は?気持ち?』
「ああ、俺は勝美が好きだった。けどな…勝美がこんな人の気持ちを考えない奴だったなんて……幻滅だ。
もう二度と俺に話し掛けるな」
『は!?え、好き…って…あ、兄貴どうせオレをからかってんだろ?そうはいかねぇぜ』
「俺をお前と一緒にするな。…もう顔も見たくない。さっさと出て行け」
『あ、じょ、冗談はよせって兄貴!ほら、さっきのはほんの遊び心というか…な?
そんな怒る事ないだろ!?大人気ないぞ!?』
「五月蝿い、耳元でぎゃーぎゃー喚くな。鬱陶しい」
『な、なんだよ!なんで今日に限ってそんな怒るんだよ!このくらいいつもの事じゃねぇか!!』
「……そのいつもの事で俺が傷ついている、とは考えなかったのか?お前は」
『そ、そんな…じゃあ、兄貴はオレの事…本気で…?』
あれ?なんか方向性おかしくね?何このシリアスふいんき…耐えられん……。
「ああ、本気で好きだった。それなのにお前はいつもそんな俺の心を踏み躙ってたんだよ」
『あ、兄貴…ごめん!ごめんなさい!オレ…オレ…兄貴がそう想ってたなんて知らなくて!!』
「知るかよ。今更、何言ってんだ。さっきだって大好きなお前が迫って来てくれて嬉しかった。
だけど、お前と俺は兄妹で…自制してたのによ…お前はそんなこと気にせずに身体押し付けてくるし…」
『ご、ごめん……あの…オレ…兄貴を少しからかうだけのつもりで……本当にごめん…っ…!』
「なんだよ、今更謝るのかよ。もういいよ。俺お前の事嫌いになったから気、遣わなくてもさ」
『お、オレも!オレも兄貴のこと…好きだ!…もう遅いかも知れない、けど……
あの、兄貴……許してくれとは言わない…だけど……これからもオレ……
いや、わ、私のお兄ちゃんでいてください…!お願いします…!』
なにこれ?どうなってんの?なんでからかうだけのつもりがこんなことになってんの?
これ引っ込みつくの?俺どうなんの?ていうか、この可愛い生物本当に俺の妹?やべ、本当に惚れそう。
「あ、ああ…まぁ、そこまで言うなら……というか、勝美?お前俺が嫌いだったんじゃ……」
『き、嫌いじゃない…本当は…好き……大好きだったんだよっ!でも、兄妹だから駄目なんだって…思って…。
それで、冗談だけでも兄貴とくっ付きたくて…あんなこと……ほんとにごめん』
「あ、うん、そう…マジかよ…今明かされる驚愕の事実…」
『あ、兄貴?許して…くれる…?』
「え?あっ、ああ…俺も勝美の事好きだからな?お兄ちゃん考え直したから…」
言いながら勝美の頭を撫でる。……やべー、嘘広げ過ぎて風呂敷畳めねー……これからどうすべ…。
『あっ、ありがとう兄貴!大好き!!』
そう言って抱きつき微笑む勝美を見てると、この嘘本当にしないとやべーよな…とか思った。
あ、そういえば勝美まだバスタオルじゃん。またもや色々当たってますぜうへへへへ…
-
よく考えたら今日誕生日だヤッホゥ!
ツンデレが祝ってくれる気がする
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お…お、おめでとう
べ、別に誕生日祝うなんてののは人として
最低限のことだから祝ってるだけなんだからね!
あ、あんたが何歳になろうと私のしったことじゃないんだから!
いいっ!勘違いなんかしないでよっ!
今年四回目のセリフだから困る
おめでとう
-
コーラのペットボトルにコンチつっこまれそうになったww
そんな小さくないわ!って思ったけど、
以外とすんなり入ってしまって超はずかしかったw
そんな僕でも許してくれる愛ちゃんが大好きだす。
http://tora.yumenokuni.net/j8wjn6o/
-
【ゲリラ豪雨とツンデレ】
授業も終わったのでさて帰ろうと下駄箱で靴を履き替えてたら、突如信じられないほどの勢いで雨が降ってきた。
「うあ……なんだこの雨。すっげーなあ」
まさにいま俺が言おうとした台詞を言われた。この俺様と全く同じ心象風景を持った人物とは何者だと隣を見たら、級友のみおがいた。
口をあんぐりと開け、ぽかーんと空を見上げている様は、あまりおにゃのこらしいとは言えない。とはいえ、それもみおの魅力のひとつなのかもしれないが。
「おす、みお」
「うあ、さらに別府まで追加か。最悪じゃん」
みおは俺の姿を認めると、嫌そうに顔をしかめた。
「いや、俺は別に空から降ったりはしない」
「んな意味で言ってんじゃねー!」
「しかし、これから先何かの弾みでスカイダイビングをするかもしれないので、将来的には空から降るかもしれない」
「そのままパラシュートが開かなけりゃいいのに……」
「その時はどうにかして軌道を曲げ、絶対にみおの家に降るから覚悟しろ」
みおが大変に嫌そうな顔をしたのに満足したのはいいが、そんなことをしたところで雨が止むはずもなく。
「みお、傘は?」
「あるけど、こんなすげーゲリラ豪雨じゃ意味ねーよ」
「えっ、ゲリラが降らしてるの!?」
「ちげー! 突然降ってくる雨をそう言うんだよ!」
「知ってるけど、一応驚いてあげた方が喜ぶかなと思ったんだ」
「喜ばねーよ! ……あーもー、オマエといたら疲れるよ」
「不思議だね。さて、どうするかな」
……んー、少し待ってたら雨の勢いも多少は治まるかもしれないし、どこかで時間を潰すか。
ちらりと隣を見ると、みおも俺と同じ考えを持ったのか、こちらと目が合った。
「みお、一緒に」
「ぜってーヤだ」
「子作りしようよ」
「絶対に嫌だ!!!!!」
-
物凄く嫌がられた。
「ちげーだろ! なんか別のこと言おうとしただろ!」
「いや、提案する前に断られたし、いっそ絶対に受け入れられないであろうことを言ったら逆に受け入れられると思ったんだけど、否定の要素が強くなっただけで残念無念」
「当たり前だろーが! バカ!」
何か言うたびに怒られる。
「そうじゃなくて、少し時間を潰して雨の勢いが治まるのを一緒に待とうと言おうとしたんですよ」
「やっぱか。でも、オマエと一緒なんて嫌だ」
「学校で時間潰せる所……図書室か?」
「い、嫌だって言ってるのになんでオレの手握ってんだバカ!」
このまま一人で時間を潰すのもなんだかなあと思ったので、逃さぬようにみおの手をきゅっと握ってはみたものの、頬を染められて急に恥ずかしくなってきた。
「友達に見られて噂とかされると恥ずかしい」
「オマエが握ってんだ! オレが恥ずかしいの!」
なんかみゃーみゃー言ってるみおを引き連れ、図書室へ。俺たちと一緒の考えを持った奴も多いのか、普段より少し騒がしい室内だった。
「だっ、だから握るなって! 逃げないから!」
その中でも最も騒がしい人物が俺の手から必死に逃れようともがいている。
「みお、図書室では静かに」
「みゅ……わ、分かったよ」
指を自分の口に押し当て、しーっというジェスチャーをしたら途端に静かになった。これで結構素直で可愛いなあチクショウ! なんだよ、みゅって!
などという俺内部動揺を悟られないよう、最大限のさりげなさで室内に滑り込もうとしたら、雨で床が濡れていたのかすーっと足が滑り、みおと一緒に大きくバランスを崩す。
「みゃー!?」
このままではみおが痛い思いをしてしまうので、咄嗟の機転でみおの下に滑り込もうとしたが、全然間に合わなかった。
「みぎゃっ! みぎゃっ!?」
しかも、倒れたみおの上に俺が倒れてしまう始末。なんたる様。
「みゅーっ! 痛い重い痛い重いー!」
「いや、それが俺は痛くない上に柔らかくてとても気持ちがいい」
「ひゃうっ!? ばばばばかっ、どけっ、どけーっ!」
「でもですね、みおさん。こんな心地よい場所がよもや現世にあるとは思わなかったんで、体の野郎が言うことを聞かないんです。こんな場合どうしたらいいんでしょうか」
「みゃーっ!? すりすりすんなっ、すりすりすんなあっ!」
-
「……いかん、ムラムラしてきた」
「みーっ!?」
もうこうなったら勢いに任せて色々しちゃおうかと思った瞬間、部屋中の視線が俺たちに集まっていることにようやっと気づいた。
「……あー、いやはや。偶然って怖いですよね」
「偶然じゃねー! ぜってーオマエわざとだろ!」
「別府くん、ちょっと来なさい。みおちゃんも」
「はい」
「なんでオレも!?」
司書さんに連れられ、部屋の奥で大変に叱られた。
やっと解放された頃には、雨はすっかりあがっていた。あれほど騒がしかった図書室も、しんと静まり返っている。
「なんでオレまで叱られなくちゃいけなかったんだよぉ……みゅー」
「ぐっ」
「むー?」
ぐったりした様子で俺を見るみおだったが、こちらとしては悲しそうな鳴き声に反応しないよう、鼻をぎゅーっと押さえるのに忙しい。
「はぁ……まーいーや。いーか、今後オレに近づくんじゃねーぞ?」
「悲しいことを言う娘め……まあいいや、今後は約4万km離れるよ」
そう言いながら、みおにぴたーっと近づく。
「バカみたいな距離言いながらすっげー近づいてるじゃねーか!」
「しまった、偶然言った距離がちょうど地球一周分の距離だったため、逆に近づく羽目に!」
「わざとだろ、ぜってーわざとだろ、このバカ!」
「くんかくんかくんか」
「頭におうなーっ!」
「大丈夫、今日もいい匂いだ。健康体で二重丸!」
「鼻チョップ鼻チョップ鼻ちょーっぷっ!」
「やっ、はっ、ほっ」
「防御すんな、ばかーっ!」
何度も繰り出される鼻チョップを受け流しまくる放課後だった。
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もうねwwwwwwwwGJwwwwww
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おまえはホントにけしからん全くけしからん
俺っ子がみゅーとかなに考えてんのマジ萌え死ぬ
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たかしの飄々とした性格も良いwwww
GJ!
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お題
・ある日山田が公園でベンチに座っていると何処かからすすり泣く声が聞こえました
・声がする所に言ってみると小さな女の子が木から降りられなくなっていました
・降ろしてあげた山田
・「木に登ったら危ないよ」って言ったら「高いところじゃないと良い写真が撮れないの!」って言われた山田
・「じゃああんたが木になりなさい!」
・肩車させられる山田
・ご満悦の女の子改めちゅんでれ友ちゃん
・やっぱり友達の男くんとちゅんでれちゃんの後を追っかけている友ちゃん
・色々有ってちゅんでれちゃんに憧れられたり男くんに恋の相談をされたりする山田
・やきもちを焼く友ちゃん
・「あんまり他の子と仲良くしてたらけーさつに通報するんだから!」
-
くだらないお題をわざわざ避難所に書き込む暇があったらお前が死ねば?
規制されてて正解だよ
-
はげどう
-
いや、それはおかしいだろう。
-
お題、の部分だけ見て煽る本スレで可哀想な目に遭った荒らしか文章読めないガチゆとりのどれかだろ
無視しとけって
もしかしたら定期的に広告貼る業者かもだが
-
まー、そんなにあつくなるなよw
荒らしは無視ってどっかの親切な人におそわらなかったのかい?
-
幽霊さん「みんな!私のために争うのはやめてっ!」
-
>>479
イイヨイイヨー
とりあえず山田殴ってくる
-
・ツンデレに浴衣を着せてみたら
ドーン……
「ん? 何の音だ?」
『花火でしょう。今日は河川敷で花火大会がありますから』
「あ? そういえば今日だったっけか。すっかり忘れてたな」
『タカシ様。タカシ様が花火に興味のある無しは私の関与すべきことではありませんが、
この花火大会は別府グループもスポンサーとなっているはずです。将来、継ぐべき会社が
スポンサーとなっているイベントには、少しは興味を持たれた方が宜しいのではないかと
存じ上げますが』
「それくらいは分かってるって。日にちをうっかり忘れてただけで」
『それは失礼致しましたが、タカシ様は日頃から、別府家の事にイマイチ関心が薄いよう
に思われましたので』
「芽衣の心配は分かるけど、一応、勉強はしてるって。そっか。今日、花火か……」
『花火に興味がおありですか? でしたら、マンションの屋上からも良く見えますし、今
からでも準備致しますが』
「いや。せっかくだし、見に行ってみようかなと。芽衣も一緒にさ」
『は……? わ、私も一緒に、ですか?』
「ああ。考えてみれば、屋上から見たことはあるけど、実際に参加した事って一度も無かっ
たし。いい機会だし、行ってみようかなと」
『タカシ様がどうしてもと言うならお止めは致しませんが…… ただ、今から行っても席
などないと思いますよ。もっと早く言って下されば、桟敷席くらいご用意出来ましたのに、
無計画にそのような事を仰らないで下さい。大体、私にだって仕事の都合がありますのに』
「いいじゃん。その方が、庶民感覚になれるし。まあ、芽衣には申し訳ないけどさ」
『本気で申し訳なく思っておられるのでしたら、同じような事を繰り返さないで頂きたい
ものです。いっつも、外出にせよ何にせよ、急に話を持って来られるので、私としても対
応に困ります』
「だから悪かったって。でも、とりあえず一緒に来てくれるんだろ?」
『……それは、まあその……タカシ様のご命令ですもの。致し方ないじゃありませんか』
「よし。ならちょっと待ってて」
-
『タカシ様。行くなら早くしないと。花火の時間は大体二時間なんですから、うっかりし
ていると、終わってしまいますよ』
「まだ始まったばかりだし大丈夫だろ。それより支度しないと……と、あったあった」
『あった、って……何をお探しになっておられたんですか。タカシ様は』
「ああ。これ」
『これって……浴衣ですか? しかも、女物の……』
「うん。前に芽衣にも会って貰ったデザイナーの一色さんに、芽衣に似合う浴衣を特注で
作って貰ってたんだ。一度はこういう機会があるかと思ってさ」
『わっ……私に内緒で、勝手にこういうものを注文しないで下さいっ!! てか、いくら
掛かったんですかこれ。決して安くはないでしょうに……』
「いや。知り合いの誼だって事で、かなり安くして貰った。俺のもセットで作って貰った
んだけどさ。ついでに、芽衣の写真を取って送ってくれればさらにおまけしてくれるって」
『なっ……何で私の写真なんですかっ!! 意味が分かりませんっ!!』
「いや。そりゃデザイナーとしては、イメージするモデルが実際に着用した姿をみたいだ
ろ? 今回は試着なしなんだし。もちろん、俺の分も送るけど、俺はもうオッケーしたし」
『……ど……どうしてタカシ様は、私に内緒で勝手なことばかりなさるんですかあっ!!』
「そりゃ、祭りともなれば、芽衣にも浴衣くらい着させてあげたいし、かといって、芽衣
にそんな事言っても、メイドにそんな贅沢は必要ありません。せいぜい普段着で十分です、
とか言いそうじゃん。だから黙ってたんだよ。まあ、それに驚かせたいってのもあるけど」
『……それについては返す言葉もありません。ですが、どちらかといえば、後者の方が本
音ではありませんか? タカシ様』
「いや。まあ、五分五分かな? まあ、どっちにしろ着てくれるんだろ? 早くしないと、
本当に花火大会終わっちまうし」
『もう、分かりました!! 着れば宜しいのでしょう、着れば!! 貸して下さいっ!!
全くもう、タカシ様のバカ!!』
「芽衣ー? まだかー?」
『もう少しですからっ!! そう急かさないで下さいっ!!』
「そうは言っても、もう30分くらい経ってるんだけど……」
-
『着ろって仰ったのはタカシ様でしょう。すぐ参りますから黙ってお待ちになって下さいっ!!』
『(ああ、もう……ただでさえ、急がなくてはならないというのに、タカシ様がどんな反応
をなさるのかと考えると、余計に緊張してしまって……あ、また失敗した。この帯の結び
方が……もう……よし、こんなもので。後は、タカシ様の前で緊張しないように……スー、
ハーッ……スーッ……ハーッ……)』
『タカシ様』
「ん? 準備出来たか?」
『えっと……あ、はい……』
「よし。それじゃあ行こうか。会場まではゆっくり行っても20分もあれば着くし、少しは
花火も堪能出来るだろ」
『そ、そうですね。それでは、参りましょうか……』
『(……タカシ様、何も仰らなかったな。も、もちろんそんな、褒められるなんて期待して
はいけないんでしょうけど……でも、何か拍子抜けというか……)』
「どした、芽衣」
『なっ……何でもありません。すぐ行きますから、急かさないで下さいっ』
『……ハァ……』
「うわ。凄い人だなこりゃ」
『花火大会なんて、混雑して当たり前です。庶民感覚に親しみたいと仰られたのはタカシ
様ですよ』
「いや、そりゃそうだけど、こりゃ前に進むのも一苦労だな」
『お一人で先に進まないで下さいよ。一応、私はお目付け役兼ボディーガードなんですか
ら。はぐれたりしたら困ります』
「そういう事なら芽衣。手、貸して?」
『え……? い、嫌です!! どうせまた、はぐれない為に手を繋ごうとか仰るんでしょ
う? その……お、お断りです!!』
「何で? はぐれないようにするなら、それが一番確実だろ?」
『タカシ様が注意してくださればそれで済むんです!! いちいち手を繋ぐ必要などありません』
-
「そっか。芽衣は、俺と手を繋ぐのも嫌なほど、俺の事を嫌ってるのか。なら、仕方ない
な。今度家に帰ったら親父に相談して――」
『なっ……何でそのような事仰るんですか!! べ、別にその私はタカシ様の事を嫌って
るとまでは言ってないじゃないですか。たかが手を繋がないくらいで、そんな……』
「じゃあ、何で手を繋ぐくらいでそんなに拒否反応示すのかな? 普通の主従関係だった
ら、むしろ必要とあらば、メイドさんの方から手を差し伸べてもいいんじゃない?」
『そ、それは…… た、単に今はそこまでする必要はないかなと思っただけで。タカシ様
も子供じゃないんですから……』
「そんなの、大人になったからといってはぐれないとは限らないじゃん。まあ、普通の人
なら大体、はぐれてもまたすぐに落ち合えるってだけで。でも、芽衣はそういう訳には行
かないんでしょ?」
『そ、それは無論です。人込みの中、タカシ様に万が一の事があってはなりませんし、片
時もお傍を離れる訳には……』
「だったら、ほら。手、繋いだ方が確実だって。それとも、もしかして俺と手を繋ぐの、
恥ずかしいとか?」
『んなっ!? バッ……バカな事を仰らないで下さい!! 手を繋ぐのが恥ずかしいとか
そんな、女子中学生とかじゃあるまいし……』
「なら、手くらい繋いでも大丈夫だろ? ほら」
『う…… わ、分かりました……』
ギュッ……
『(うぅ……こんな人込みの衆人環視の中でタカシ様と手を繋いで歩くなどと……万が一、
知り合いにでも見られたらどうしよう……)』
「芽衣」
『ひゃ、ひゃいっ!?』
「ん? 何変な声出してんの?」
『何でもありませんっ!! び……ビックリさせないで下さいっ!!』
「普通に声掛けただけだけどなあ…… ま、いいや。それより何か買おうぜ。何がいい?」
『何かって……そんな無駄遣い出来ません。そもそも、夕食だって一応下ごしらえまでは
済ましてますから、帰ったらちゃんと作りますし、こんな所で添加物満載の食べ物を買う
必要ありません』
-
「まあそう言うなって。それじゃあ、わたあめと飲み物くらいにしておくか。芽衣も買う
だろ? 俺が無理言って連れ出したんだし、俺が金払うからさ」
『飲み物はともかく、わたあめは要りません。あんな砂糖菓子、太るだけですから』
「そんな事言うけど、本当はちょっと食べてみたいとか思ってない?」
『思ってません!! 何でそんなにしつこく絡むんですか。いい加減にしないと怒りますよ』
「いやいや。芽衣がムキになる時って、意外と本音を隠したがってる時が多い気がしてさ。
というか、普段がもっと冷静なだけに」
『べ、別にムキになってなんかいません!! タカシ様が変な絡み方するから、ちょっと
ムッとしただけです』
「人間って、自分の事は分かんないものだよな。まあ、これは俺にだって言えることだろ
うけどさ」
『じゃあ、タカシ様は、私が気が付かないうちにムキになって断っていたと、そう仰りた
い訳ですか?』
「まあまあ。そう喧嘩腰になるなって。せっかくの花火大会なんだしさ。まあ、絡んだ俺
が悪かったんだけど、それについては謝るから。な?」
『う…… あ、頭下げないで下さい。その……私の方こそ、失礼しました。とにかく、私
の分は結構ですから、タカシ様はご自分で、買いたい物を買ってらしてください』
「分かった。それじゃあ、ちょっと待ってて」
〜ここまで、掲載済み分〜
-
・ツンデレに浴衣を着せてみたら(後編)
「はい、お待たせ」
『お待たせって……また、随分大きいわたあめを作って貰いましたね……』
「ああ。おじさんがさ。彼女さんの分と二人分だって、サービスしてくれたんだよ」
『彼女さんって……だっ……誰の事ですか…………』
「そりゃもちろん、芽衣の事だろ」
『!!!!!!(////////////) な……な……何を言ってるんですかっ!! あ……有り得ま
せん!! タカシ様と私が、その……そんな……彼女だなんて……』
「でも、傍から見ればそう見えるだろ。同じくらいの年頃の男女が、二人っきりで花火大
会に来てればさ。それに、たかだかわたあめ屋のおじさんにいちいち説明する必要も無いし」
『そ……それはそうですが、その……やっぱりダメです!! そんなの、お、恐れ多いと言うか……』
「そうでもないだろ。ある意味、俺らってお忍びで来てるようなもんなんだし。主従関係
が正体をバレないように偽装カップルになるなんて、物語じゃよくある事だろ?」
『物語って……これは現実です!!』
「はいはい。でも、実際カップルに見られた方が変に干渉されずに済むから都合良い訳だ
し、彼女役って事でいいんじゃないか?」
『かっ……彼女役って…… そ、そんな事私には――』
「無理? 俺の彼女役を務めるのは嫌?」
『うっく……ひ、人の言葉を先取りして言うなんて卑怯です。そ、それに、嫌とまでは言っ
ておりませんし……』
「俺としては、芽衣の自由意志に任せたいんだけどな。どうする?」
『……わ、私はその……タカシ様の、そう言うところが嫌いです。自由意志だなんて……
変に優しさ見せないで下さい』
「それじゃ、芽衣は命令された方がいいのか? 恋人役になれって」
『……いっそ、その方がスッキリします』
「じゃあ、命令。家に帰るまで、芽衣は俺の彼女役って事でいいな?」
『……かっ、かしこまりました。ご命令、謹んで承ります……』
『(どうしよう……自分から、したいなんて言えなくて、タカシ様に命令して貰っちゃった
けど……でもやっぱり、恥ずかしい……)』
-
「よし。それじゃ行こうぜ。ちょっとわたあめ食べながら会場見て回って、飲み物買って、
花火の見えるところを探そう」
グイッ!!
『ちょ、ちょっとタカシ様!?』
「ん? どした、芽衣」
『その……手の握り方……さっきまでと違……』
「ああ。こうやってさ。指と指を交差させた方が、恋人っぽくていいだろ? それとも、
腕とか組んだ方がよりらしいかな?」
『い……いいです……じゃなくて、結構です!! そ、そこまで親密さを演じる必要なん
てありませんからっ!!』
「まあ、そう言うと思ったから、恋人つなぎにしたんだけどな。これくらいなら、自然だろ?」
『う……まあ……』
『(というか……これでも全然恥ずかしいんですけど……)』
「はい、芽衣」
『え!? な、何ですか?』
「わたあめ。少しくらいなら食べるだろ? ほら」
『い、いえ。ですから私はその……』
「一口二口でもいいよ。俺一人じゃ、さすがにこの量全部は無理だけど、まあ、余ったら
捨てればいいし」
『す、捨てるなんてそんなもったいない事出来ません!!』
「芽衣ならそう言うと思ったよ。ほら」
『わ、分かりましたからそんな、近付けないで下さい。っていうか、自分で持てますから』
「いいよ。俺が持ってるから」
『う…… ホント、頑固なんですから……』
はむっ……
「どう? 美味しい?」
『……凄く甘いです。口の中でほわっ、と溶けるような感じで……』
「どれどれ? 俺も一口――」
『あっ……』
「ん? どうかしたのか?」
-
『い、いえ。な……何でもないですから。その……どうぞ、お気になさらず……』
「変な奴だな。全く」
『へ、変とか言わないで下さいっ!!』
「ハハッ……ゴメンゴメン」
はむっ……
「うん。確かに芽衣の言うとおり、甘さが口いっぱいに広がるな」
『(……間接キスしちゃった…… ううん。まだ、同じトコに口は付けてないけど、でも、
いずれは……)』
「はい。芽衣、もう一口」
『え? あ……は、はい……』
はむっ……
「うん。やっぱり雰囲気出るよな。祭りにわたあめってさ。ん、どうした、芽衣? 芽衣?」
『にゃっ!? な……何ですかもうっ!!』
「いや。話し掛けても無反応だったからさ」
『そ、それは申し訳、あ……ありません。け、けどその……い、今はちょっと話し掛けな
いで下さい!!』
「そ、そうか。分かった。じゃあ、俺からは話し掛けないからさ。何かあった時は、芽衣
の方から声掛けてくれ。な」
『(あ……タカシ様が、また一口…… で、今度は私が…… もう、こんな風に間接キスし
合うなんて……心臓……ドキドキしすぎて……破裂しそう……)』
「芽衣。この辺とかどうだ?」
『え? な……何が、ですか?』
「花火見るの。座る場所はちょっと無いけど、もうラスト10分ちょいだし、立って見ても
大丈夫だろ? それとも、芽衣は座って休みたいか?」
『いえ。大丈夫です。いくら、その……彼女役だからといって、そこまで気にして貰わな
くてその、結構ですから。メイドたるもの、このくらいのことで疲れたりとか致しません』
「そっか。じゃあ、ここで見るか」
『はい』
-
ドドーン!! パラパラパラ……
「最後が近いせいか、景気のいい大きいのが打ち上がってるな」
『……はい。とっても綺麗です……』
「芽衣。ちょっと、そのまま動かないで」
『え?』
パシャッ!!
『キャッ!? ちょ、ちょっと。何をなさったんですか? タカシ様』
「何って、写真。一色さんから芽衣の浴衣姿を撮って送ってくれって頼まれたって言った
ろ? だから、撮っておこうと思って」
『だ、だからって、何も今、その……こんな所で撮らなくても……』
「いや。芽衣の浴衣姿見た時からさ。これは絶対、花火に照り映えてる姿が一番美しいん
じゃないかって思ったから」
『な……何を仰るんですか!! その……う、美しいとか、訳の分からない事言わないで
下さいっ!!』
「でも、撮ってみたけどバッチリだったぞ。見てみろよ」
『い、いいです!! 自分の写真とか見たくありません!!』
「まあ、そう言わずにさ。ほれ、綺麗だろ?」
『う……べ、別に特別そんなこと……普通ですから……』
「芽衣がそう言うなら、そうかも知れないな」
『え?』
「でも、俺には、とても綺麗に見えるよ。もちろん、写真よりも本物の芽衣の方だけどね」
『!!!!!!(//////////////) お、おからかいにならないで下さいっ!! もうっ!!』
「からかってなんていないって。芽衣が信じてくれなくても、俺は本気で、そう思ってるから」
『〜〜〜〜〜〜〜っっっっっ!!!!!(////////////////)』
ドドドドド……ドンドン!! パラパラ……ヒュ〜〜〜〜ドドーン!!
「ほら。最後の連発、始まったぞ」
『ちょ……い、いきなり話題変えないで下さいってば!! もう……』
「ああ。スマン。でも、綺麗だな……」
『え?』
「ああ。花火の事だよ。これだけ一斉に打ち上がると、見ごたえあるなって」
-
『わ、分かってます!! そんな……私はそこまで自意識過剰じゃありませんから……』
「でも、芽衣も綺麗だよ」
『ううううう…… も、もうそれは言わないで下さいっっっっ!!!!(//////////////)』
「また、来年も一緒に来ような?」
『え?』
「っと……い、いやその……こうして二人でさ。また、こうやって花火見に来れたらいい
なって…… 桟敷席とか、特別扱いじゃなくて……」
『……その、タカシ様が、そのようにご命令なさるのなら……私は、お供致しますが……』
「違うよ、芽衣」
『え?』
「そんな風に、いろいろ付けなくても分かってるからさ。だから、芽衣はただ、『はい』っ
て一言だけ、言ってくれればいいんだよ」
『え、あ……その……分かりました……』
「それじゃ、もう一回言うぞ」
『え、と……はい……』
「来年も、その……二人で、一緒に花火、見に来ような。芽衣」
『…………は……はい……』
「うん。ありがと」
『へ、変にお礼とか言わなくていいです!! 私は、その……どこでも、お供致しますか
ら……』
『(でも、来年も花火大会に誘って頂けるなんて……来年もまた、こうして、二人っきりで、
恋人みたいに…………嬉しいです。タカシ様……(/////////////))』
終わり。
半分残したままとか消化不良すぎて我慢ならなかった。
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>>496
グッジョブと言わずして何と言う
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28282828
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カメラ買うかな
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・風紀委員になった委員長
は『別府君、また居眠りですか?』
タ「ふぁぁ・・・おはよ」
は『おはよ、じゃありません!もうシャキっとしてください』
タ「分かったから、耳元で大声出さないでくれ」
は『もう・・・、本当に分かったんですか?・・・あっ』
と『やばっ・・・あはは』
は『友ちゃん!また盗撮して・・・そのカメラ没収します』
と『え?ちょ、ちょっと!今の消すからさ、ね?』
は『ダメです。全部チェックさせてもらいますから』
と『ほら、委員長。タカシがまた寝始めた』
は『え?あ、もう・・・別府君!』
と『今のうちにバックアップよ』
タ「んー・・・いいんちょ、あと5分」
は『だーめーです!』
み『(ふむ・・・これは中々・・・)』
は『え?私を風紀委員に?』
み『うむ、たまたまクラスの前を通りかかった時にな。奮闘振りを見させてもらった』
は『あ、あれは・・・その・・・』
み『単なるクラス委員長で終わらすには勿体無い逸材。全生徒の風紀を正すのに協力してくれまいか?』
は『きゅ、急に言われても・・・その・・・わ、私はケンカとか全然だめですし』
み『巷では我が風紀委員は武闘派などと言われているが、全て腕力に物を言わせて取り締まっている
訳ではない。それに、北風と太陽の話もある』
は『北風と太陽・・・ですか?』
み『貴様のように、優しく諭す人間も必要という事だ』
は『や、優しくなんて・・・わ、私はそういうつもりでは(///』
-
み『まぁ、いきなり決めろとは言わん。まずは体験と言う形でどうだろう』
は『それなら・・・まぁ・・・』
み『では・・・音無遥!貴様を風紀委員見習いに任命する』
は『は、はい』
み『ふふ、そう力まないでも良い。では、明日から仕事を頼むとしようかな』
−翌日−
タ「ふぁぁぁ・・・眠い」
は『こらー、たるんどる!』
タ「げぇぇ、風紀委員・・・じゃない?委員長じゃないか、脅かすなよ」
は『いえ、風紀委員です。この腕章が目に入らぬか』
タ「風紀委員・・・見習い?」
は『という事で・・・制裁を加えさせていただきます』
タ「な、何を・・・?」
は『動かないで下さい?初めてだから・・・手元が狂ったら大変ですから』
タ「殴るのか・・・それとも蹴り?いや、委員長の性格なら何か鈍器的な物で・・・」
は『・・・行きますよ』
タ「くっ・・・」
なでなで
タ「・・・へ?」
は『もう、髪の毛メチャクチャですよ?だらしないですね』
タ「な、何を・・・してるの?」
は『髪の毛を整えてるんです。あっ、ネクタイも・・・しょ、しょうがないですね(///』
タ「う・・・周りの視線が・・・は、恥ずかしい」
は『コレに懲りたら、身だしなみはちゃんとしてくださいね?』
タ「は、はい」
は『これでよしっと』
山「ちょ、ちょっと!僕の服装もチェックしてくれお」
は『ボタン掛け違えてますよ?はい、鏡』
-
山「僕には今のやってくれないのかお?直してあげますお・・・みたいな」
は『自分で直してください。できないなら、校則違反として報告しますから』
山「ちょ、タカシは?」
は『べ、別府君は・・・おバカだしダメな子なので直してあげたんです』
山「僕もおバカでダメな子だお〜、やって欲しいお〜」
み『ほぅ・・・では、根本解決が必要だな。そのダメな頭を治してやる』
山「・・・風紀委員長?あっ・・・その・・・ななななな直りましたっ」
み『ふん、つまらん。さっさと行け!』
山「は、はいぃ〜〜」
み『困るな、一人を特別扱いするのは』
は『す、すいません・・・』
み『同じクラスのよしみもあるがな、風紀委員は全ての生徒に平等でなくてはならん』
は『はい』
み『それは好きな男が相手でも同じだぞ?』
は『べ、別府君なんて好きじゃありません!そんな訳ないです』
み『どうみてもバカップルだったぞ。自覚なしか?それとも照れ隠しか?』
は『うぅ・・・(////』
み『ともかく、特別扱いはなしだからな?』
は『分かりました』
は『はぁ・・・思ってたより大変です』
タ「よぉ、風紀委員見習い。元気ないな」
は『別に・・・そんな事ないです』
タ「仕事大変?手伝おうか?」
は『結構です。付いてこない下さい』
タ「でもさ・・・風紀委員を目の敵にしてる奴もいるし。委員長一人じゃ心配だよ」
は『べ、別府君に心配されたくないです。一人で十分ですから』
タ「そうか?まぁ、そういうなら・・・」
-
は『はぁ・・・つい断ってしまいました。せっかく別府君と二人で居れるチャンスだったのに』
男「おい、風紀委員。ちょっとツラ貸せよ」
は『は、はい?』
男「お前等のせいで、2週間も停学させられただろ!仕返しに来たぜ」
は『そそそそ、それは、あ、貴方が校則違反を、し、したからで』
男「ガタガタうるせぇ!」
は『ひゃっ・・・うぅ・・・』
男「良く見れば結構可愛いじゃねーか。えぇ、俺と付き合わねーか?」
は『い、嫌です』
男「あぁ?断るってーなら、ぶん殴るぞ」
は『(助けて・・・別府君)』
タ「フラれたからって、暴力はいけなーな」
男「あぁん?何だテメェは?」
は『べ、別府君』
タ「だから一人じゃ無理だって言っただろ?」
は『ふぇぇ・・・ひっく・・・怖かったよぉ』
ぎゅー
タ「よしよし、泣かない泣かない」
は『だって、だって、ふぇぇぇぇん』
タ「あーあ、泣かせちゃった」
男「んだよ!お前も殴られてーのか」
み『ならば先に私を殴るか?』
男「あぁん・・・?げぇぇ、坂上尊!?」
み『うちの新人を泣かせるとは良い度胸だ。せっかくの停学明けだろうが、今度は入院してもらおうか』
男「くっ・・・お、覚えてろ!」
み『逃がさん!』
タ「あーあ、美味しいところ持って行くなよ。委員長、大丈夫か?」
は『・・・うん(///』
-
み『では、どうしても辞めると』
は『すいません』
み『まぁ・・・あの後では仕方ないか』
は『・・・』
み『まぁ、気が変わったら来てくれ。いつでも歓迎するからな』
は『はい、ありがとうございます』
タ「辞めてきたの?」
は『やっぱり・・・私には向いてなかったんです』
タ「うーん、ちょっと残念だったな」
は『何がですか?』
タ「ほら、ネクタイ直してもらったりとか。もうしてもらえないのかーって」
は『な・・・は、恥ずかしいって言ってたじゃないですか?(///』
タ「でもさ、それ以上に嬉しいっていうか・・・あははは」
は『そ、そこまで言うなら・・・その・・・』
タ「うん?」
は『ま、毎朝・・・迎えに行って・・・ちぇ、チェックしてあげます(/////』
タ「マジで?」
は『い、言っておきますけど、委員長としてクラスの人の服装を正してるだけですからね?』
タ「分かってるよ」
は『あと、別府君の遅刻癖を直すためですからね?』
タ「はいはい」
は『もう!ニヤニヤして・・・本当に分かったんですか?』
タ「委員長が俺の事、大好きなんだってのが分かったよ」
は『ち、違います!全然分かってないじゃないですかー!(////』
-
最後のは5/5ですorz
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>>505
あなたが神か
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>>505
いいんちょGJ!
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・ツンデレと我慢大会
タ「今日も暑いな。アイスでも食うか」
ち『ふっ・・・これだからタカシは・・・我慢が足りない』
タ「何とでも言え。この暑さに比べれば、ちなみの文句など取るに足らな・・・な、何!?」
ち『うるさい・・・もっと静かにしろ・・・タダでさえ暑いのに・・・余計に鬱陶しい』
タ「お、お前!冷凍庫のアイスどうした?」
ち『・・・さぁ?』
タ「さぁ?って・・・つか、あんなにあったのに全部食べたのかよ?」
ち『私は食べてない・・・アイスが・・・私の口の中に入りたいって・・・だから・・・入れてあげた』
タ「つまり食べたって事か。一番我慢が足りないのはお前じゃないか」
ち『む・・・聞き捨てならない・・・タカシにバカにされた』
タ「事実そうだろ?ったく、人の家に来て冷蔵庫を漁るとは意地汚い」
ち『タカシのモノは・・・私の物・・・私の物は・・・私の物・・・ぶぃ』
タ「ぶぃ、じゃねーよ!その考えからして、我慢ができない人じゃないか」
ち『タカシこそ・・・忍耐力ないくせに・・・人の事言えない』
タ「ちなみよりはありますー残念でしたー」
ち『むかー・・・だったら・・・勝負・・・』
タ「おう、夏恒例の我慢大会だな?」
ち『負けた方が・・・勝った方のいう事を・・・何でも聞く・・・』
タ「有効期限は夏休み中だからな?」
ち『おーけー・・・それなら・・・勝負開始・・・』
タ「まぁ、エアコンを消すのは分かるとして・・・」
ち『もうギブアップ?・・・ふん・・・他愛もない』
タ「違うよ。普通、ストーブとかコタツとかだして、鍋焼きうどんとか食べるんじゃないの?」
ち『そ、そんなの・・・電気代の無駄・・・あと・・・食べ物は粗末にしちゃ・・・だめ』
タ「まぁ、そうだな。それで・・・その代りに、抱き合うと言うのはどうかと」
ち『じ、時代は・・・エコ・・・これならお金は掛からない・・・十分暑いでしょ?』
-
タ「た、確かに。この暑い中、こうしてるだけでも暑いな」
ち『先に・・・離れたほうが・・・負けだからね?』
タ「分かったよ」
ち『・・・』
タ「・・・」
ち『(勢いでこんな事しちゃったけど・・・やっぱり・・・恥ずかしい・・・///)』
タ「(やべぇ、こんな展開になるとは。つか、ちなみ・・・すっごく柔らかいし良い匂い)」
ち『(はしたない娘だと・・・思われちゃったかな?・・・こんな事するの・・・キミだけだよ?///)』
タ「(くっ・・・静まれ俺の息子。今ここで失態を晒してみろ、即負けになっちまう)」
ピーンポーン
ち『!?』
タ「だ、誰か来た・・・出ないと」
ち『だ、ダメ・・・新聞の勧誘とか・・・そういうのかも・・・とりあえず・・・相手の確認』
タ「そうだな・・・はい、どちらさま」
宅「宅配便です」
タ「宅配?そう言えばネットでCD買ったんだっけか」
ち『そういうの・・・ちゃんとお店に行って買え・・・まったく・・・すぐに楽しようとする』
タ「廃盤なんだか売ってないんだよ」
ち『言い訳するな・・・ほら・・・早く・・・』
タ「お、おう」
ガチャ
宅「ここに判子・・・おぉ!?」
タ「あ、あのコレは気にしないで下さい。罰ゲームみたいなものなので」
ち『で、でないと・・・こんな奴と抱き合うなんて・・・ありえない・・・勘違いするな』
宅「は、はぁ・・・(このバカップルがぁ・・・リア充氏ね)」
タ「はい、コレで」
宅「確かに。ありがとうございました」
-
タ「ふぅ、まさかこんな生き恥を晒す事になるとは」
ち『全部・・・タカシのせい・・・はぁ・・・人生の汚点・・・黒歴史・・・』
タ「受け取る時くらい、離れれば良かったじゃないか?」
ち『そうやって・・・私の目を盗んで・・・涼む気だったんでしょ?魂胆・・・見え見え・・・』
タ「そこまで卑怯なことしないよ」
ち『・・・』
タ「どうした?」
ち『タカシ・・・汗いっぱい・・・ベタベタ』
タ「今ので変な汗かいたからなぁ。つか、ちなみも汗かいてるだろ?」
ち『わ、私は・・・汗かかない・・・アイドルだもん』
タ「意味分からねーよ。ほら、額に髪の毛くっついてるぞ?」
ち『こ、これは・・・うぅ・・・』
タ「ちょ、こっちに擦り付けるな」
ち『わ、私の汗は・・・綺麗だから・・・いいの!』
タ「誰も汚いとか言ってないだろ?何、そんな事気にしてたの?」
ち『た、タカシみたいに・・・デリカシーない人じゃないもん・・・女の子だし・・・気になるんだもん』
タ「じゃぁ大丈夫だよ。俺は女の子に変な幻想抱いてないから」
ち『な、なら・・・良いけど・・・』
タ「・・・ペロ」
ち『ひゃっ!・・・な、何を・・・!?』
タ「いや、水分補給になるかなって・・・あはは」
ち『むー・・・ずるした・・・わ、私も・・・』
タ「こ、こら、やめ・・・あはは、くすぐったい」
ち『うぇ・・・しょっぱい・・・』
タ「ちなみのは何も味しなかったけどなぁ」
ち『綺麗だもん・・・そんなの・・・当たり前・・・』
タ「そろそろ始めて1時間か・・・ん?」
ち『どうしたの?』
-
タ「い、いや・・・な、何でも・・・」
ち『・・・?タカシの視線の先・・・私の・・・ぇ・・・あっ・・・嘘!?』
タ「流石に汗で服もぐっしょりだな」
ち『み、見るなぁ!バカぁ(////』
むぎゅー
タ「ちょ、ちょっとキツイって」
ち『こ、こうしないと・・・見えちゃうもん・・・タカシのえっち・・・変態・・・痴漢(///』
タ「この体勢で、今更痴漢はないだろ」
ち『うぅ・・・見られた(///』
タ「夏らしい、水色だったな」
ち『い、言うなばかぁ(///』
タ「あはは・・・は・・・」
ち『うー・・・?何か・・・変なの当たって・・・』
タ「し、しまった!?」
ち『・・・変態(///』
タ「しょうがないだろ?あんなの見ちゃったし・・・この体勢だってずっとだし」
ち『やっぱり・・・タカシの方が我慢できない人・・・これで証明された』
タ「これは無しだろ?生理現象なんだから、自分の意思じゃないし」
ち『ダーメ・・・大体・・・女の子に・・・こんなの押し付けてる時点で・・・セクハラ・・・失格だもん』
タ「ちぇー、そうかよ。はいはい、負けました」
ち『ふふん・・・さて・・・何をしてもらうかな・・・』
タ「っと・・・離れないの?」
ち『・・・こーふんしてるの・・・タカシだけだと思うの?』
タ「ちなみ」
ち『じゃ・・・チャンスをあげよう・・・次の勝負・・・ルールは・・・言わなくても・・・OK?』
タ「こっちの我慢大会なら負けないぞ?」
ち『ん・・・それじゃ・・・勝負・・・開始だよ』
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
-
GJ!
クリックしまくってたらマウス壊れたんだがどうしてくれるw
-
>>511
GJ!!
マウスが壊れたな、予備のマウスを壊すまでに読めるかな?
-
規制中だと沸きが良い!弄られると燃えるM心ってか?
本スレ522の>>441から
タ「ったく、何かと思えば荷物持ちかよ」
か『オメェは俺のパシリなんだから、この位当然だろうが』
タ「いつパシリになった」
か『けっ、どうせ家でゴロゴロしてるだけだろ?俺の役に立てたんだから感謝しやがれ』
タ「まぁ・・・こうやってかつみんとデートできた訳だし、それはそれで良しとするか」
か『ちっ、ちげーよ!こ、こんなのデートとかじゃねーし。た、単なる買物だろ!』
タ「どっからどう見てもデートだろ?少なくとも、他の奴等から見れば」
か『知るか!だ、第一、デートっつーくらいなら・・・その・・・手とか繋ぐもんだし』
タ「おぉ、そうだな。んじゃ・・・」
か『ちょ、か、勝手にさわんなよ!』
タ「男勝りだけど、実はこういうのに弱いのか?」
か『うるせーな、俺は硬派なんだ。手繋ぐとか、チャラチャラした事できっかよ』
タ「んじゃ、硬派なかつみんとのデートは手は繋がない・・・つまり、今日はデートだったと」
か『何でそうなるんだよ!テメェの事なんて何とも思ってねーから、手くらい繋げれるっつーの』
タ「んじゃ・・・ほれ」
か『お、おぅ・・・』
り『あらあら、そこを歩くのは庶民のお二人じゃありませんこと?』
タ「よぉ、お嬢」
か『くっ・・・いい所で。相変らずムカツク野郎だな』
り『何か言いまして?』
か『何でもねーよ!』
り『時に勝美さん・・・何故、タカシさんと一緒に歩いているのかしら・・・?』
か『あぁん?何でだろうなぁ?デートでもしてたんじゃねぇのか?』
り『な・・・デート!?・・・あ、あらそうでしたの?私、てっきり犬の散歩かと思いましたわ』
か『犬?』
り『タカシなんてデートするに値する人間ではないですわ。まぁ、せいぜい奴隷かペットがお似合いですわ』
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タ「酷いな・・・それ」
り『そんな犬とデート・・・おほほほ、勝美さんも物好きですわね』
か『なっ・・・う、うるせぇ!見てわからねーのか、荷物持ちに連れまわしてるだけだっ』
り『やっぱりそうでしたの?つまらない見栄など張らなくてもよろしくてよ?』
か『くっー・・・ムカツク!だったら、オメェはどうなんだよ?』
り『は?私が・・・何か?』
か『夏休みだてつーのに、一人で寂しいなぁ。大方、誰にも相手されなくて、タカシの所に来たんだろうが』
り『ち、違いますわ!仮にそうだったとしても、タカシさんの所行くよりは一人の方がマシですわ』
か『ふーん、どうだかな。タカシは誰にでも優しいしなぁ・・・勘違いしてんじゃねーのか?』
り『な・・・た、タカシは私にだけ優しいのですわ。貴女こそ、勘違いしているのではなくて?』
か『ふ、ふざけんな!コイツは俺の幼馴染だし、俺にベタ惚れなんだよ』
り『おほほ、どうやらこの暑さで脳まで腐れたようですわね』
か『何だとぉ?オメェは年中腐ってるだろうが!』
り『こうなったら・・・タカシさん!』
か『オメェはどっちが良いんだ?』
タ「いや・・・その・・・」
り『ハッキリなさい!幼馴染だとはいえ、遠慮はいりません。さっさと私の元に来なさい!』
か『相手が金持ちだからって気にすんな!俺の所へ来い!』
タ「双璧というのか・・・いや、双丘?双山?」
か『何を言って・・・って、ど、どこ見てやがる!(///』
り『え・・・?な、この変態!(///』
タ「一度で良いから挟まれてみたいなぁ・・・」
か『・・・死ね!このバカ野郎!!!』
り『乙女の敵!変質者!』
バキッドカッ
タ「ぐはっ・・・ナイスツープラトン」
その後、介抱と称して挟まれたとかなんとかは別の話し
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GJすぎるww
なぜか避難所はいつもクオリティ高いよな
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暑苦しさとベタ付く汗で目がさめる。窓の外は見るまでもなく快晴、一体何日連続だろう?
薄目からぱっと見開くと、いっぱいに広がる肌色。どうやらこの暑苦しさは気温だけではなく
人肌も加わっての事らしい
「おはよ、ちなみ」
その声と共に、頭をそっと撫でられる。その途端、ふっと昨日の行為がフィードバック。
気恥ずかしさで、ついつい隣人を睨みつける。
『…子供扱いするな…バカ』
「なら止めるか?」
意地悪そうな笑顔を浮かべる。うぅん、意地悪なのは笑顔だけじゃない。私が撫でられるのを嫌ってない
のを知っているくせにそういう事を聞いて来るんだから。
こんな意地悪な奴の腕の中なんて一秒でも早くでてやる。そう思っていても、体に力が入らない。
きっと・・・体は意地悪なコイツと一緒に居たがってるんだ。唯でさえ朝から夏日を思わせる気温だと
いうのに、何でもっと暑くなるような事したいのか。まったく意味分からない。
私の中で素直なのは心だけ。いや、こんな意地悪な奴を好きになった心なんて素直なものなのか。
『…何でだろう?』
何となく呟いた言葉に彼が首を傾げる。慌てて首を振って、疑問を打ち消す。そんな私の頭を胸元に
抱き寄せ、再び頭を撫で始めた。じわりと汗ばむ肌、それでも全然嫌じゃないのは永遠の謎だろう。
「今日も暑いな」
そう思うなら離れればいいのに。顔を上げると、彼と目が合う。こっちから目を逸らすと負けた
気分になりそうなので、じっと見詰める。ふいに彼の顔が近づく…ぶつかると思った瞬間目を瞑る。
唇に押し当てられる生暖かい感触。その直後にやってきたのは体の芯に叩きつけられる幸福感。
ずるいずるいずるい。そう思っても体は勝手に反応し、離れた彼を追うようにこっちから唇を押し付ける。
触れ合っては離れ、離れては触れ合う。次第に激しさを増し、唇同士の接触はやがて舌同士の絡め合いに
代わる。
「ん…ちゅぷ…ちなみ」
『くちゅ…あふ…好き…もっとぉ』
卑猥な音と私の名前とさらなる要求。彼の手が頭から耳、そして首元を通り鎖骨を撫で、ちいさな乳房へ。
一番の先っぽを壊れ物を扱うように軽く、柔らかく、愛しそうに触る。
『ダメ!』
私の拒絶を無視し、さらに愛撫は続く。次第に頭のはぼーっとなり、彼のなすがまま。
昨日だってあんなに求め合ったというのに、まったく尽きる事を知らないのには困ったものだ。
…私も、だけど。
行為を終え、再び私は彼の腕の中。汗と愛の跡でさらに体はベタついたが、不思議とそれがすがすがしく
感じる。ふいに顔を上げると、また目が合う。
「ちなみはさ、考えすぎなんだよ」
『…どういうこと?』
「好きなら好き。それ以外は考えなくても良いって事」
『別に…私はキミの事なんて好きとか思ってないし』
「さっき、ずっと好き好き大好きを連呼してたけど?」
また意地悪そうに笑う彼。多分、私自身より彼の方が私の事について詳しくなってしまったのかもしれない。
体のことは勿論、心の方も。きっとそれが嬉しくて、そして悔しくて、ついつい思ってもない態度を取って
しまうのかもしれない。
『…考えすぎ、か』
「うん」
そっと胸元に抱き寄せられ、頭を撫でる彼。
時計を見ていなけど、お腹の空き具合でお昼が近いのが分かる。あぁ、今日も無駄に半日が過ぎてしまった。
無駄だけど…世界で一番幸せな時間が。
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GodJobと言わざるを得ない
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>>517
GJ
何という甘さなのにキッチリツンも入るという
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これをGJと言わずして何をGJと言うのか
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おいおまいらちょっと今から全裸で『迷い猫オーバーラン!』て本買ってこい
読んだとき目から汗が出たぜ
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