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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●

4742/3:2009/06/18(木) 02:34:03 ID:???
 物凄く嫌がられた。
「ちげーだろ! なんか別のこと言おうとしただろ!」
「いや、提案する前に断られたし、いっそ絶対に受け入れられないであろうことを言ったら逆に受け入れられると思ったんだけど、否定の要素が強くなっただけで残念無念」
「当たり前だろーが! バカ!」
 何か言うたびに怒られる。
「そうじゃなくて、少し時間を潰して雨の勢いが治まるのを一緒に待とうと言おうとしたんですよ」
「やっぱか。でも、オマエと一緒なんて嫌だ」
「学校で時間潰せる所……図書室か?」
「い、嫌だって言ってるのになんでオレの手握ってんだバカ!」
 このまま一人で時間を潰すのもなんだかなあと思ったので、逃さぬようにみおの手をきゅっと握ってはみたものの、頬を染められて急に恥ずかしくなってきた。
「友達に見られて噂とかされると恥ずかしい」
「オマエが握ってんだ! オレが恥ずかしいの!」
 なんかみゃーみゃー言ってるみおを引き連れ、図書室へ。俺たちと一緒の考えを持った奴も多いのか、普段より少し騒がしい室内だった。
「だっ、だから握るなって! 逃げないから!」
 その中でも最も騒がしい人物が俺の手から必死に逃れようともがいている。
「みお、図書室では静かに」
「みゅ……わ、分かったよ」
 指を自分の口に押し当て、しーっというジェスチャーをしたら途端に静かになった。これで結構素直で可愛いなあチクショウ! なんだよ、みゅって!
 などという俺内部動揺を悟られないよう、最大限のさりげなさで室内に滑り込もうとしたら、雨で床が濡れていたのかすーっと足が滑り、みおと一緒に大きくバランスを崩す。
「みゃー!?」
 このままではみおが痛い思いをしてしまうので、咄嗟の機転でみおの下に滑り込もうとしたが、全然間に合わなかった。
「みぎゃっ! みぎゃっ!?」
 しかも、倒れたみおの上に俺が倒れてしまう始末。なんたる様。
「みゅーっ! 痛い重い痛い重いー!」
「いや、それが俺は痛くない上に柔らかくてとても気持ちがいい」
「ひゃうっ!? ばばばばかっ、どけっ、どけーっ!」
「でもですね、みおさん。こんな心地よい場所がよもや現世にあるとは思わなかったんで、体の野郎が言うことを聞かないんです。こんな場合どうしたらいいんでしょうか」
「みゃーっ!? すりすりすんなっ、すりすりすんなあっ!」




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