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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●
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「そっか。芽衣は、俺と手を繋ぐのも嫌なほど、俺の事を嫌ってるのか。なら、仕方ない
な。今度家に帰ったら親父に相談して――」
『なっ……何でそのような事仰るんですか!! べ、別にその私はタカシ様の事を嫌って
るとまでは言ってないじゃないですか。たかが手を繋がないくらいで、そんな……』
「じゃあ、何で手を繋ぐくらいでそんなに拒否反応示すのかな? 普通の主従関係だった
ら、むしろ必要とあらば、メイドさんの方から手を差し伸べてもいいんじゃない?」
『そ、それは…… た、単に今はそこまでする必要はないかなと思っただけで。タカシ様
も子供じゃないんですから……』
「そんなの、大人になったからといってはぐれないとは限らないじゃん。まあ、普通の人
なら大体、はぐれてもまたすぐに落ち合えるってだけで。でも、芽衣はそういう訳には行
かないんでしょ?」
『そ、それは無論です。人込みの中、タカシ様に万が一の事があってはなりませんし、片
時もお傍を離れる訳には……』
「だったら、ほら。手、繋いだ方が確実だって。それとも、もしかして俺と手を繋ぐの、
恥ずかしいとか?」
『んなっ!? バッ……バカな事を仰らないで下さい!! 手を繋ぐのが恥ずかしいとか
そんな、女子中学生とかじゃあるまいし……』
「なら、手くらい繋いでも大丈夫だろ? ほら」
『う…… わ、分かりました……』
ギュッ……
『(うぅ……こんな人込みの衆人環視の中でタカシ様と手を繋いで歩くなどと……万が一、
知り合いにでも見られたらどうしよう……)』
「芽衣」
『ひゃ、ひゃいっ!?』
「ん? 何変な声出してんの?」
『何でもありませんっ!! び……ビックリさせないで下さいっ!!』
「普通に声掛けただけだけどなあ…… ま、いいや。それより何か買おうぜ。何がいい?」
『何かって……そんな無駄遣い出来ません。そもそも、夕食だって一応下ごしらえまでは
済ましてますから、帰ったらちゃんと作りますし、こんな所で添加物満載の食べ物を買う
必要ありません』
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