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欧州情勢・西洋事情

1とはずがたり:2014/05/26(月) 18:46:47
平沼騏一郎や福沢諭吉に限らず西洋・欧州・EUその他あの辺綜合スレである。

前スレhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1116784031/l50より欧洲ネタを独立。

歴史ネタは西洋史スレhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1165050511/l50

2193チバQ:2017/06/24(土) 21:21:38
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170625k0000m030027000c.html
<ドイツ>総選挙まで3カ月 与党が支持伸ばす

19:37

 【ベルリン中西啓介】9月の独連邦議会総選挙(9月24日投開票)まで3カ月を切った。メルケル独首相が率いる保守系与党会派・キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が着実に支持を伸ばしている。好調な国内経済を維持し、欧州を率いる強い指導者像を打ち出しているためだ。反イスラムの新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)も初の国政進出をうかがう一方で、第2党・社会民主党など左派系政党は苦戦を強いられている。

 公共放送ARDの世論調査で、CDU・CSUの支持率は39%。15年秋にシリアなどから大量の難民が流入した際、メルケル氏は人道支援として寛容な受け入れ策を維持したことで一時は31%まで支持率を下げた。だが、英国の欧州連合(EU)離脱問題や、トランプ米政権が孤立政策を取る中、欧州を結束させる安定政権が支持回復につながっている。

 一方で、社民党は3月に欧州議会議長だったシュルツ氏を党首に選出する直前の世論調査では、CDU・CSUを上回るなど「シュルツ旋風」が見られた。だが、5月に党の重鎮を擁した国内最大州での選挙に敗れると「具体性を欠く政策」が批判され、支持率は一気に下落。首相の座奪還が危ぶまれている。

 また、社民党と並ぶ老舗左派政党・緑の党も支持率が7%と低迷する。保守政党出身ながら、脱原発政策や女性の社会参画などに積極的なメルケル氏の姿勢が、環境リベラル政党である緑の党の存在意義を弱めている。

 難民危機での政権批判で一時はCDU・CSUの支持基盤を脅かしたAfDだが、今年1月にナチ擁護と取れる発言をした地方議員への対応を巡り、党内対立が激化。党の事実上の指導者であるガウラント副党首がこの議員を擁護し、右傾化路線を強めた結果、一時は16%あった支持率が半減した。ただ、国政進出のハードルである5%は上回っている。

 世論調査では、13年の総選挙で議席を失った中道リベラル政党・自由民主党(FDP)の復調が顕著だ。支持率9%を得るなど、国政復帰の可能性が高まっている。メルケル氏は第2次内閣でFDPとの連立を経験しており、独メディアは選挙後にCDU・CSUとFDPによる第4次メルケル政権が発足する可能性も報じる。

 7月上旬に独北部ハンブルクで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議が終われば、各党による選挙戦が本格化する見通し。

2194チバQ:2017/06/25(日) 23:06:31
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170624-00000005-mai-eurp
<英首相>EU市民に永住権、在住5年以上など条件
6/24(土) 0:19配信 毎日新聞
 【ブリュッセル八田浩輔、ロンドン矢野純一】英国のメイ首相は22日の欧州連合(EU)首脳会議で、英国に住むEU加盟国出身者(EU市民)に対する権利保障についての考えを初めて示した。英政府筋によると、2019年3月のEU離脱までに設定する「指定日」の前に英国に入り、離脱後も含めて英国暮らしが5年以上経過したEU市民に対して永住権を与える。

 離脱決定前から英国で暮らすEU市民と同じ権利を保障する形だが、入国期限の「指定日」は交渉課題とし、英国が離脱を通告した今年3月末から19年3月末までの間とした。永住権を得たEU市民は英国民と同様の社会保障や教育を受ける権利を保障するが、家族の扱いなどは明らかになっていない。

 英在住のEU市民約320万人とEU域内に暮らす英国人約100万人の権利保障は英EU双方が最重要と位置付ける課題だ。今月19日の初交渉では作業部会を設けて優先的に協議することが決まった。

 メイ氏は23日の記者会見で、EU域内の英国民との相互保障が前提だとした上で、提案は「公正で真剣」なものだと強調。だがEU側の反応は「飛躍的前進ではない」(メルケル独首相)、「期待以下」(トゥスク欧州理事会常任議長)など総じて厳しいものだった。

 EU側が策定した交渉方針では、離脱日までに英国に入ったEU市民のみならずその家族にも、現在英国で暮らすEU市民と同じ権利を生涯与えるよう求める。また、在英EU市民の紛争をEUの欧州司法裁判所の管轄とすることや、医師免許や学位などで欧州共通の資格も保障すべきだとしている。26日にもEU側に提示される英政府の方針の詳細の中で、これらに対する英国側の考えが明示される可能性がある。

 メイ首相の提案について、英野党・労働党の影の内閣のスターマー離脱担当相は英BBCに「首相の提案はあまりに遅すぎ、内容も十分とは言えない」と話した。英国を除く27カ国は22日、英国に本部がある二つのEU機関の移転先を11月までに決めることで合意した。

2195チバQ:2017/06/26(月) 19:35:21
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170626k0000m030113000c.html
<独総選挙>右派副党首「反難民」「反イスラム」争点に
06:30毎日新聞

<独総選挙>右派副党首「反難民」「反イスラム」争点に
インタビューに応じる「ドイツのための選択肢」(AfD)のアレクサンダー・ガウラント副党首=ポツダムのブランデンブルク州議会で2017年6月22日、中西啓介撮影
(毎日新聞)
 ◇9月24日投開票 「ドイツのための選択肢」事実上の指導者

 【ベルリン中西啓介】ドイツ連邦議会総選挙(9月24日投開票)まで、3カ月を切った。国政に初進出するかが国際的にも注目される新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)の事実上の指導者、アレクサンダー・ガウラント副党首(76)が毎日新聞のインタビューに応じた。副党首は「ドイツで起きたすべての襲撃事件はイスラム教徒によるもの」と述べて「反難民」「反イスラム」を鮮明にし、この主張に基づいた政策を選挙の争点にする考えを明らかにした。

 ガウラント氏は4月のAfD党大会で、長く党を主導したペトリ共同党首を退け、経済学者のバイデル氏とともに実権を掌握。事実上のトップとなった。

 ガウラント氏は2015年秋以降の中東からの難民流入を批判。実際には、国内では極右による銃乱射や株価操作を狙った人物によるサッカーチーム襲撃も起きているが、イスラム教徒が全襲撃に関与しているとの持論を展開し「イスラムの価値観は我々とは一致しない」と述べ、中東からのほとんどの入国者を強制送還する考えを示した。

 ガウラント氏はAfDを国民の声に耳を傾ける「保守ポピュリズム(大衆迎合主義)政党」と位置づけ、国政では「唯一の真の野党になる」と自信をのぞかせた。また、地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」は「米国の離脱(方針表明)で大幅に無力化した」と指摘。「気候変動にどの程度人間が関わっているのかは不明」などとも述べて、「ドイツも離脱すべきだ」と主張した。

 ガウラント氏はナチス擁護と取れる発言を行った地方議員を擁護し、この議員の除名を求めたペトリ氏と対立を深めた。ガウラント氏らの実権掌握によって、AfDは急進右派的な傾向を強めているとも指摘されている。AfDは「ギリシャ危機」を契機に、ギリシャ支援への反対や「反欧州連合(EU)」などを主張する知識人らが13年に結成。すでに全16州議会のうち13州議会で議席を獲得し、躍進が注目されている。

2196とはずがたり:2017/06/27(火) 14:39:21
>英総選挙は、同国の離脱方針決定で混乱していたEUが団結を取り戻すためのチャンスを与えたと筆者は評価している。
逆にフランスでのマクロン圧勝は次回のフランス国内の不満が左右両派に真っ二つに割れる事を意味している。文句ばっか云って働かないイメージのフランス経済が巧く行くイメージが全く掴めないからそれなりに暗澹たる気分である。。

2017年 06月 12日 12:10 JST
コラム:英総選挙、真の勝者は誰か=嶋津洋樹氏
http://jp.reuters.com/article/column-forexforum-hiroki-shimazu-idJPKBN1910FV?rpc=122&sp=true
嶋津洋樹MCP シニアストラテジスト

[東京 10日] - 英国で8日に行われた総選挙(定数650議席)は、与党・保守党が圧勝との解散直後の予想を覆し、野党・労働党が善戦。保守党の獲得議席は318と、改選前の330議席はもちろん、過半数の326議席にも達しなかった。

保守党の敗因については、すでにいくつか分析が紹介されているが、選挙公約の発表後にムードが変わったことを踏まえると、その中身に問題があったと考えるのが自然だろう。確かに、富裕層高齢者に対する社会保障負担拡大や、過度の自由市場に対する制限などが有権者に嫌気されたとの指摘に違和感はない。それを巡る保守党内でのごたごたも、有権者の気持ちを離れさせてしまったのだろう。

もっとも、筆者は、メイ首相が英国の欧州連合(EU)からの離脱について、日に日に強硬姿勢を見せた挙句に、保守党の公約で、合意のないまま交渉を打ち切る可能性に触れた影響が大きいと考えている。というのも、そもそも昨年6月に行われた英国のEU離脱を巡る国民投票は、賛成が反対を僅差で上回るという結果だったからだ。

しかも、EU離脱が決まった後、賛成票を投じた有権者の中にさえ、後悔の念をにじませる人が少なくなかった。保守党の「合意のないままEU離脱交渉を打ち切る」という可能性の提示は、英国民の目に最悪の選択肢と映った可能性が高い。

<英国の期待を裏切った「頼みの2国」>

英国がEU離脱後に頼みにしようと期待していた2つの国との関係が相次いで微妙になったことも、国民の投票に影響した可能性がある。

その1カ国目は、メイ首相が最初の外遊先に選んだ米国。トランプ政権は現在、ロシアとの関係を巡る疑惑の渦中にあり、最初に取り組むと公約した医療保険制度改革法(オバマケア)代替法案の成立はもちろん、税制改革やインフラ投資の議論もままならない状態にある。トランプ大統領が、ロンドン中心部で3日に起きた襲撃事件に関するカーン市長の発言に対し、批判的なツイートをしたことも両国の関係に冷や水を浴びせたと考えられる。

2カ国目は、メイ首相の前任者であるキャメロン首相(当時)の下、アジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加表明などを通じて関係を深めた中国だ。しかし、5月に中国が主催した「一帯一路」会議では、英国を含むEUが中国の求めた貿易に関する協定への支持を透明性や互恵主義の欠如を理由に拒否したことが報じられた。英国にとっては、インドが同会議への参加を拒否したことも影を落とした可能性がある。

つまり、英国は今回の総選挙で、EU離脱を巡る国民投票の際に見せた大英帝国への郷愁や独自性の模索という路線を修正したと考えられる。こうしたことは、英国のEU離脱を機にスコットランドの独立とEUへの加盟を目指して、国民投票の再実施を求めていたスコットランド民族党(SNP)が議席を56から35へ大幅に減少させたことからもうかがえる。SNPはロバートソン副党首やサモンド前党首も落選した。

2197とはずがたり:2017/06/27(火) 14:39:46
>>2196-2197
筆者のこうした評価が正しければ、メイ首相が主導してきた「ハード・ブレグジット(強硬なEU離脱)どころか、合意なしのEU離脱も辞さず」との路線は、次の英首相が誰になったとしても維持することはできないだろう。次の政権はバラバラになった国内の意見をまとめた上で、対外関係も立て直さなければならない。

今のところ、メイ首相が続投の意欲を示しており、北アイルランドのプロテスタント系民主統一党(DUP)との連立協議を進め、すでに組閣にも着手している。ただし、党内では当然、責任論がくすぶる。DUPがEU離脱に前向きとはいえ、実際に連立政権を樹立するとなれば、保守党の掲げた公約の修正は必至で、その際に責任論が表面化するリスクもある。

連立政権の樹立後も、DUPの10議席では、改選前に保守党が有していた330議席には届かない。その程度の議席で国内をまとめつつ、EUとの交渉を乗り切るのは困難に思える。一部で報じられているように、DUPが連立政権ではなく、閣外協力にとどまるとすれば困難はさらに大きくなるだろう。

<英選挙結果はEU再団結のチャンス>

EUはすでに英国に対し、離脱交渉に着手する条件として、未払い分担金などの支払いを要求している。英国がその要求を拒否したことで、離脱交渉は最初から暗礁に乗り上げている。EUは、マクロン仏大統領の誕生でドイツとフランスを両輪とした協力関係を強化しており、域内の足並みをそろえるためにも、英国の「いいとこ取り」を許すとは考えにくい。

保守党がDUPと連立政権を樹立したとしても、EUへの大幅譲歩や再総選挙、EU離脱の修正・撤回など、党の存立に関わる政策変更を余儀なくされるリスクは残る。こうしたことが明らかになれば、保守党内から政権樹立にこだわるべきではないとの意見やメイ首相の退陣を求める声が強まるだろう。

そうなると、今回はとりあえず様子見に転じている第2党の労働党を中心とした政権の樹立が現実味を帯びる。しかし、労働党も、前回2015年選挙比で30議席を増やしたとはいえ、過半数には遠く及ばない(獲得議席は262)。労働党内からは少数派政権の樹立を目指すとの声も出ている模様だが、その際の政権運営は保守党政権にも増して前途多難となるだろう。

昨年6月の英国民投票に際し、EU離脱に対する反対運動に消極的だったコービン党首への不信が党内外に残るのも不安材料だ。コービン党首の下で労働党が政権に就いたとしても、安定して政権を運営できるまでの道のりは、決して平坦ではなさそうだ。

今回の総選挙は、EUからの離脱決定で自由を手にしたとみられた英国に、その代償の大きさを思い知らせる最初の大きな出来事になったと筆者はみている。そうした意味で、英国内に勝者はいない。あえて勝者をあげるとすれば、まさに離脱の代償を加盟国に示す必要があったEUだろう。それをけん引するドイツとフランスにとっては、域内の協力を強化し、英国離脱後のEUを輝かしくみせるための時間を稼ぐことができたといえる。

英総選挙は、同国の離脱方針決定で混乱していたEUが団結を取り戻すためのチャンスを与えたと筆者は評価している。

*嶋津洋樹氏は、1998年に三和銀行へ入行後、シンクタンク、証券会社へ出向。その後、みずほ証券、BNPパリバアセットマネジメントなどを経て2016年より現職。エコノミスト、ストラテジスト、ポートフォリオマネジャーとしての経験を活かし、経済、金融市場、政治の分析に携わる。共著に「アベノミクスは進化する」(中央経済社)

*本稿は、ロイター日本語ニュースサイトの外国為替フォーラムに掲載されたものです。

(編集:麻生祐司)

2198とはずがたり:2017/06/27(火) 18:56:56

国境管理、11月で終了を=独など5カ国に欧州委勧告
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017050300190&g=int

 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州委員会は2日、域内での移動の自由を定めた「シェンゲン協定」をめぐり、難民や移民の大量流入を受けた一時的な措置としてドイツ、オーストリアなど5カ国に認められている国境管理を、11月までに終了するよう勧告した。
 欧州委は国境管理の代替策として、協定加盟国の警察間で連携を強化することや必要に応じた検問の実施を促した。対象はドイツ、オーストリア、デンマーク、スウェーデンに、EU非加盟で協定に加盟するノルウェーを加えた5カ国。(2017/05/03-06:11)

2199チバQ:2017/06/27(火) 19:36:17
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1706270021.html
独総選挙まで3カ月 首相陣営、再び勢い 社民、挽回へ“違い”アピール躍起
18:54産経新聞

 【ベルリン=宮下日出男】ドイツの連邦議会(下院)選挙は9月24日の投票まで3カ月を切った。4期目を目指すメルケル首相の陣営は一時、ライバルの中道左派、社会民主党に支持率で肉迫されたが、再び勢い付く。連立相手でもある社民党はメルケル氏との“違い”をアピールし、対決姿勢を一段と前面に打ち出すなど巻き返しに躍起だ。

 公共放送ARDが伝えた最新の世論調査では、メルケル氏の保守系、キリスト教民主・社会同盟の支持率が39%に対し、社民党は24%。両党は3月まで約30%で並んでいたが、この約3カ月で15ポイントも差が開いた。

 同盟は難民流入やテロで支持率を落としたが、メルケル氏がトランプ米大統領と渡り合うなど外交で存在感を改めて示したこともあって回復。社民党は首相候補のシュルツ党首の下で党勢を急回復させたが、シュルツ氏には「政策があいまい」との批判が付きまとった上、地方選でも連敗して勢いに乗れなかった。

 社民党はこのため25日に決めた選挙公約で、中低所得者への減税など「公正」重視の政策を掲げたほか、同盟が反対する同性婚合法化を主張。外交でもトランプ氏が求め、同盟も前向きな国防支出拡大を「軍拡政策に服従しない」と拒む一方、マクロン仏大統領が主張し、同盟に慎重論が強いユーロ圏共通予算を支持。争点化する構えを示した。

 ただ、同盟も減税を検討しており、メルケル氏とマクロン氏の良好な関係が定着する中、社民党の主張がどれだけ争点として浸透するか不透明だ。社民党はメルケル氏が優勢を保つため政策論争を避けているともみており、シュルツ氏はその姿勢を「民主主義への攻撃」「権力の傲慢」と異例の厳しい表現で批判した。

 メルケル氏にとってはトランプ氏も出席し、7月上旬に北部ハンブルクで行われる20カ国・地域(G20)首脳会議が当面の焦点。取りまとめに失敗すれば、社民党につけ込む余地を与えかねない。独誌シュピーゲルは「社民党はこれまでになく団結しており、メルケル氏にはなお危険になりえる」と指摘している。

2200チバQ:2017/06/27(火) 19:36:38
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1706270021.html
独総選挙まで3カ月 首相陣営、再び勢い 社民、挽回へ“違い”アピール躍起
18:54産経新聞

 【ベルリン=宮下日出男】ドイツの連邦議会(下院)選挙は9月24日の投票まで3カ月を切った。4期目を目指すメルケル首相の陣営は一時、ライバルの中道左派、社会民主党に支持率で肉迫されたが、再び勢い付く。連立相手でもある社民党はメルケル氏との“違い”をアピールし、対決姿勢を一段と前面に打ち出すなど巻き返しに躍起だ。

 公共放送ARDが伝えた最新の世論調査では、メルケル氏の保守系、キリスト教民主・社会同盟の支持率が39%に対し、社民党は24%。両党は3月まで約30%で並んでいたが、この約3カ月で15ポイントも差が開いた。

 同盟は難民流入やテロで支持率を落としたが、メルケル氏がトランプ米大統領と渡り合うなど外交で存在感を改めて示したこともあって回復。社民党は首相候補のシュルツ党首の下で党勢を急回復させたが、シュルツ氏には「政策があいまい」との批判が付きまとった上、地方選でも連敗して勢いに乗れなかった。

 社民党はこのため25日に決めた選挙公約で、中低所得者への減税など「公正」重視の政策を掲げたほか、同盟が反対する同性婚合法化を主張。外交でもトランプ氏が求め、同盟も前向きな国防支出拡大を「軍拡政策に服従しない」と拒む一方、マクロン仏大統領が主張し、同盟に慎重論が強いユーロ圏共通予算を支持。争点化する構えを示した。

 ただ、同盟も減税を検討しており、メルケル氏とマクロン氏の良好な関係が定着する中、社民党の主張がどれだけ争点として浸透するか不透明だ。社民党はメルケル氏が優勢を保つため政策論争を避けているともみており、シュルツ氏はその姿勢を「民主主義への攻撃」「権力の傲慢」と異例の厳しい表現で批判した。

 メルケル氏にとってはトランプ氏も出席し、7月上旬に北部ハンブルクで行われる20カ国・地域(G20)首脳会議が当面の焦点。取りまとめに失敗すれば、社民党につけ込む余地を与えかねない。独誌シュピーゲルは「社民党はこれまでになく団結しており、メルケル氏にはなお危険になりえる」と指摘している。

2201チバQ:2017/06/28(水) 19:55:11
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1706280034.html
英スコットランド首相、独立住民投票の早期実施を断念 総選挙不振受け
18:59産経新聞

 【ロンドン=岡部伸】英北部スコットランド行政府のスタージョン首相は27日、エディンバラの自治議会で演説し、英国からの独立の是非を問う2回目の住民投票の早期実施について「リセットする」と述べ、2019年3月に予定される英国の欧州連合(EU)離脱の行方が明確になるまで延期する意向を表明した。

 スタージョン氏は今年3月、メイ英政権がEU単一市場から離脱する方針を明らかにしたことに反発、18年秋から19年春に独立住民投票を再実施する考えを英政府に要求すると表明した。住民投票実施には英政府の同意が必要。メイ首相がEU離脱前の実施は認めない考えを示し、実現する可能性は低かった。

 今月8日の英下院(定数650)選で、独立を掲げるスタージョン氏のスコットランド民族党(SNP)は改選前より19議席少ない35議席と不振で、世論調査でも独立反対が賛成を上回っていた。

 27日の演説でスタージョン氏は、住民投票実施に向けた法律を英政府に「直ちに求めることはしない」と述べて戦略変更を表明。英国のEU単一市場への残留に向け努力すると述べた。今後は英国のEU離脱交渉に影響力を行使することに注力するという。

 住民投票は14年に実施され、反対多数で独立は否決された。

https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170629k0000m030028000c.html
<英国>スコットランド独立問う住民投票を延期に
18:21毎日新聞

 ◇SNP党首、EU離脱交渉終える19年3月以降に

 【ロンドン矢野純一】英北部スコットランドの独立を目指すスコットランド民族党(SNP)党首で、自治政府首相のスタージョン氏は27日、独立を問う2度目の住民投票の実施を英国が欧州連合(EU)からの離脱交渉を終える2019年3月以降に延期する方針を明らかにした。

 SNPはEUへの残留を求めており、スタージョン氏はこれまで、離脱交渉の概要が明らかになる18年秋から19年春にかけて住民投票を実施する方針を示していた。延期した理由について「総選挙で(過半数割れして)弱体化した英政権が、EUからの強硬な離脱を避ける可能性がある」として、交渉結果が明らかになってから住民投票の実施を検討するとした。

 今月8日の総選挙でSNPはスコットランド地方で35議席と改選前より19議席減らした。離脱交渉の行方と同時に、総選挙の結果を受け、独立に対する世論の動向を見極める狙いとみられる。

 スコットランドでは14年に英国からの独立を問う住民投票を行い、反対55%で独立は否決された。一方、EUからの離脱を決めた昨年の国民投票では、62%が残留を支持。スタージョン氏は「住民はEU残留を求めている」と新たな理由を掲げ、独立を求める2度目の住民投票実施を主張していた。

2202チバQ:2017/06/30(金) 22:28:25
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170701k0000m030067000c.html
<北アイルランド>宗派対立再燃を懸念 DUP閣外協力で
20:13毎日新聞

 【ロンドン矢野純一】英国のメイ首相の少数与党政権が、北アイルランドのプロテスタント系地域政党・民主統一党(DUP)の閣外協力を得て存続することが確実になった。一方、政権が連携相手のDUPに肩入れすれば、カトリック系とプロテスタント系住民が対立し、多くの犠牲者を出した北アイルランド情勢が再び混乱する恐れもある。

 「1998年の和平合意を脅かす」。与党保守党とDUPが閣外協力で合意した6月26日、北アイルランドのカトリック系地域政党で英国からの独立を求めるシン・フェイン党のアダムス代表は声明で非難した。

 北アイルランドでは、英国への帰属を求めるプロテスタント系住民と、独立してアイルランドへの帰属を求めるカトリック系住民が60年代から衝突。英政府などの仲介で98年に両派が和平に合意し、DUPとシン・フェイン党は協力して自治政府を運営していた。

 だが両党は昨年末以降、政権運営を巡り対立。6月8日の総選挙を挟み、自治政府の再開に向け英政府が仲介していた協議は難航し、6月29日に設定されていた交渉期限は7月3日まで延長された。

 和平合意では英政府の中立性が求められており、保守党がDUPと連携したことにはシン・フェイン党だけでなく、保守党内からも批判が上がる。メージャー元首相は「和平プロセスは脆弱(ぜいじゃく)で、対立する利害(関係者)の間で、英政府が公平であることが重要だ」と話し、自身が尽力した和平合意への悪影響を懸念する。

 メイ政権とDUPは「(連携は)和平合意には影響はない」と強調している。一方でDUPは連携について「(北アイルランドなど4地方で構成する)連合王国の団結が強まる」と説明。政権との関係を深めることで、シン・フェイン党などカトリック系住民が求める英国からの独立の動きを抑え込みたいという考えもあるようだ。

2203チバQ:2017/06/30(金) 22:28:55
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170701k0000m030051000c.html
<英下院>メイ首相の施政方針を承認 政治危機、当面は回避
19:56毎日新聞

 【ロンドン三沢耕平】英下院は6月29日、メイ首相が示していた新政権の施政方針に対する採決を行い、賛成323、反対309の賛成多数で承認した。8日の総選挙で与党保守党は単独過半数を確保できず、政権の先行きが危ぶまれていたが、議会の信任を得たことで当面の政治危機は回避された。

 保守党は改選前から12減の318議席となり、下院(650議席)は過半数に届く政党が存在しないハングパーラメント(宙づり国会)となっていた。

 メイ首相は6月26日、総選挙で10議席を獲得した北アイルランドの地域政党・民主統一党(DUP)と閣外協力で合意し、予算案や重要法案の採決での協力を取り付けた。施政方針の採決でもDUPの議員が賛成票を投じたことで、かろうじて承認を得た格好だ。

 閣外協力を巡っては、北アイルランド向けの予算を10億ポンド(約1400億円)拡大することでも合意。ウェールズやスコットランドの自治政府は「予算配分の不公平」を理由に反発を強めている。

 施政方針では欧州連合(EU)からの離脱を「最良の結果」に導くことを最優先課題とし、離脱を実行するために必要な国内法の整備を進めていく計画を明らかにした。EUとの離脱交渉は19日に始まっており、単一市場と関税同盟から撤退したうえで、新たに自由貿易協定の締結を目指す方針を示している。

 この離脱方針を巡っては与野党から見直しを迫る声が相次いでおり、施政方針の採決では、最大野党の労働党議員から単一市場に残ることを目指す内容の修正案が提出された。

 ただ、労働党は修正案の提出を党として認めておらず、幹部を含む50人近くが党の方針に造反して賛成。修正案は反対多数で否決されたが、EU離脱を巡る労働党の足並みの乱れも露呈した。

2204チバQ:2017/07/02(日) 21:26:51
http://www.sankei.com/world/news/170701/wor1707010050-n1.html
2017.7.1 21:28

コール元ドイツ首相、初の欧州葬 東西統一の偉業、各国首脳ら追悼
 【ベルリン=宮下日出男】6月16日に87歳で死去したドイツのヘルムート・コール元首相の追悼式が1日、フランス東部ストラスブールの欧州連合(EU)欧州議会で執り行われた。EUが主催する初の「欧州葬」で、参列者らは「偉大な欧州人」の偉業に思いをはせ、さらなる欧州の平和と繁栄を誓った。

 コール氏は東西ドイツ統一を実現したほか、単一通貨ユーロ導入など欧州統合の推進に大きく貢献。これまでに3人しかいないEUの「欧州名誉市民」の称号を与えられている。

 追悼式にはトゥスク大統領らEU首脳、メルケル独首相のほか、マクロン仏大統領、メイ英首相、クリントン元米大統領、ロシアのメドベージェフ首相ら各国から多くの現旧の首脳や政治家が参列。会場に備えられたコール氏の棺はEU旗で飾られた。

 EUのユンケル欧州委員長は演説で、ドイツ統一と欧州統合を「表裏一体」で進めたコール氏を「ドイツの愛国者であり、欧州の愛国者」と称賛。トゥスク氏は「前向きな欧州の歴史の英雄」とたたえ、一段の欧州の団結を呼びかけた。メドベージェフ氏は「統一された欧州、今の世界秩序の創造者だった」と評した。

 欧州葬の後、コール氏の棺はヘリで故郷の独南西部ルートウィヒスハーフェンに運ばれ、車で市街地を通過した上、船で南西部シュパイヤーに搬送。現地の大聖堂でミサが行われ、遺体が埋葬される。

2205チバQ:2017/07/04(火) 20:05:25
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017070400159&g=int
非常事態宣言、秋に終了=議員定数3分の1減-仏大統領


 【パリ時事】フランスのマクロン大統領は3日、国民議会(下院)と上院の合同会議で演説し、2015年11月のパリ同時テロを機に始まった非常事態宣言を「今秋に終了させ、民主主義に必要な国民の自由を取り戻す」と明言した。
 非常事態下では治安当局に強い権限が与えられるが、政府は6月下旬、平時でも非常事態下とほぼ同等のテロ対策を可能にする法案を閣議決定した。政府は新法案の議会審議のため、今月15日に期限が切れる現行の非常事態は11月まで延長し、それ以後は更新しない方針だ。
 一方、大統領は「議員を減らし、効率を高める」と述べ、上下両院の定数をそれぞれ3分の1ずつ減らす意向を表明。現在は小選挙区制で実施される下院選について、議席の一部を比例代表制で選ぶ考えも示した。大統領は次回選挙から実施したい意向だが、一部の議員は反発しており、調整は難航が予想される。

2206とはずがたり:2017/07/05(水) 15:45:51

<EU>空席だらけの議場に欧州委員長が激怒
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170705-00000034-mai-eurp
7/5(水) 12:37配信 毎日新聞

 【マルセイユ(フランス南部)八田浩輔】「欧州議会はばかげている。非常にばかげている」--。欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長は4日にフランス・ストラスブールで開かれた欧州議会で、空席だらけの議場に怒りをあらわにした。

 この日の本会議では、6月まで持ち回りのEU議長国を務めたマルタのムスカット首相が難民問題への対応などを演説。しかし定数751人のうち出席した議員はわずか30人程度にとどまった。

 その後の演説でユンケル氏は欠席の多さについて「議会が真剣でない表れだ」「これがメルケル独首相、マクロン仏大統領なら満員だ」などと苦言を呈し、加盟国の中でも国土・人口共に最小のマルタへの敬意が足りないと指摘。怒りはおさまらず、言葉を慎むよういさめたタヤーニ議長に対しても「このような会議にはもう出席しない」とかみついた。

 欧州議会の広報官は、ユンケル氏が議会終了後にタヤーニ氏に「後悔」の念を伝え「問題は解決した」とツイッターで明らかにした。小国ルクセンブルクの首相を長く務めたユンケル氏は、2014年にEUの首相に相当する欧州委員長に就任した。

2207チバQ:2017/07/06(木) 03:00:20
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170705k0000e030197000c.html
<EU>空席だらけの議場に欧州委員長が激怒

07月05日 12:37

 【マルセイユ(フランス南部)八田浩輔】「欧州議会はばかげている。非常にばかげている」����。欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長は4日にフランス・ストラスブールで開かれた欧州議会で、空席だらけの議場に怒りをあらわにした。

 この日の本会議では、6月まで持ち回りのEU議長国を務めたマルタのムスカット首相が難民問題への対応などを演説。しかし定数751人のうち出席した議員はわずか30人程度にとどまった。

 その後の演説でユンケル氏は欠席の多さについて「議会が真剣でない表れだ」「これがメルケル独首相、マクロン仏大統領なら満員だ」などと苦言を呈し、加盟国の中でも国土・人口共に最小のマルタへの敬意が足りないと指摘。怒りはおさまらず、言葉を慎むよういさめたタヤーニ議長に対しても「このような会議にはもう出席しない」とかみついた。

 欧州議会の広報官は、ユンケル氏が議会終了後にタヤーニ氏に「後悔」の念を伝え「問題は解決した」とツイッターで明らかにした。小国ルクセンブルクの首相を長く務めたユンケル氏は、2014年にEUの首相に相当する欧州委員長に就任した。

2208チバQ:2017/07/06(木) 20:40:37
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170706-00000115-jij-eurp
キプロス再統合交渉が難航=トルコ軍部隊撤退めぐり対立
7/6(木) 19:27配信 時事通信
 【エルサレム時事】地中海の分断国家キプロスの再統合交渉が難航している。

 今回の会合は6月28日、スイスのクランモンタナで国連の仲介の下、再開されたが、島北部に駐留しているトルコ軍部隊の撤退をめぐり、南北の意見が対立。「これが最後の会議」(トルコのチャブシオール外相)と言われる中、双方が歩み寄りの姿勢を見せなければ、交渉が決裂する可能性もある。

 今交渉には、南部のキプロス共和国(ギリシャ系)のアナスタシアディス大統領、北部の北キプロス・トルコ共和国(トルコのみ承認)のアクンジュ大統領のほか、1960年のキプロス独立時に定められた「保証国」として、旧宗主国の英国、南北それぞれの後ろ盾となっているギリシャとトルコの外相らも参加している。6日には、一度スイスを離れた国連のグテレス事務総長が再合流した。

2209チバQ:2017/07/13(木) 17:44:15
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170713-00000085-jij-eurp

離脱する英から奪い合い=欧州医薬品庁の移転先―EU各国


7/13(木) 16:25配信

時事通信



 【ベルリンAFP=時事】薬剤の審査や試験を監督する欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)は英国のEU離脱後、現在の所在地ロンドンを離れなければならない。

 欧州単一市場の医薬品許認可を牛耳る機関をめぐり、EU加盟国間の奪い合いが熱を帯び始めた。

 ドイツは12日、EMAをボンに誘致したいと名乗りを上げた。グレーエ保健相は独政府としては珍しい英語の声明まで発表し、「もしドイツに来てくれれば、専門知識と強力なドイツの機関が緊密に協力できる」と強調した。

 西ドイツ時代の首都だったボンには、今も幾つもの政府機関や国際機関が残っている。保健相は「科学的にも経済的にも、ボンには卓越した環境があり、EMAにとって最高の移転先となる」と売り込んだ。

 EMAの誘致にはフィンランドの首都ヘルシンキや、スペイン東部バルセロナも強い意欲を見せる。フランス、デンマーク、オランダからも声が上がり、欧州委員会が11月に暫定的な判断を示す。しかし、フィンランドは早くも欧州委の判断には必ずしも従わないと公言。最終的にはEU加盟国間の調整に持ち込まれそうだ。

2210チバQ:2017/07/15(土) 05:42:13
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170714k0000m030125000c.html
<独仏閣僚会議>欧州統合深化へ協議 防衛や経済議題に

07月13日 23:40

仏独と米英の関係

(毎日新聞)

 【パリ賀有勇】フランスのマクロン大統領とドイツのメルケル首相が出席する両国の閣僚会合が13日、パリのエリゼ宮(大統領府)で開かれた。英国の欧州連合(EU)からの離脱交渉が今後、本格化していく一方で、欧州統合の深化に向けた作業が始まった。

 会合では、欧州の防衛政策などが協議された。メルケル氏は会合後の記者会見で、マクロン氏が求める単一通貨「ユーロ」圏の共同予算の設立などについて、「反対する理由はない」と述べたが、踏み込んだ議論は9月のドイツ連邦議会総選挙後になる見通し。

 マクロン氏は閣僚会合後、訪仏中のトランプ米大統領と会談。「米国第一主義」のトランプ氏は英国のEU離脱を支持しているほか、地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」からの離脱を表明しており、マクロン氏はその再考を促すとみられる。

 一方、米仏首脳会談では、シリア情勢やテロ対策を中心に話し合いが行われる。こうした分野で米仏の協力を強化することで、マクロン氏には「国際社会でのトランプ氏の孤立を避ける狙いがある」(カスタネール仏政府報道官)という。

 EUでの影響力が際立つメルケル氏は連邦議会総選挙を控え、外交面で動きが取りにくい。マクロン氏にはトランプ氏との関係を深め、EU内での自身の存在感を高めたい思惑もあるようだ。

2211とはずがたり:2017/07/16(日) 18:44:48
2017年 03月 8日 10:32 JST
英国のEU離脱費、現段階で算定できない=欧州会計検査院
http://jp.reuters.com/article/brexit-cost-eca-idJPKBN16F06H

 3月7日、欧州会計検査院(ECA)のクラウスハイナー・レーネ委員長は、欧州議会予算委員会に宛てた書簡で、英国の欧州連合(EU)離脱に伴う費用負担について、大方は今後の交渉で決まるため、現段階で算定することはできないとの見解を示した。写真の英国国旗(左)とEU旗(右)はロンドンで2日撮影(2017年 ロイター/Stefam Wermuth)
 3月7日、欧州会計検査院(ECA)のクラウスハイナー・レーネ委員長は、欧州議会予算委員会に宛てた書簡で、英国の欧州連合(EU)離脱に伴う費用負担について、大方は今後の交渉で決まるため、現段階で算定することはできないとの見解を示した。写真の英国国旗(左)とEU旗(右)はロンドンで2日撮影(2017年 ロイター/Stefam Wermuth)
[ブリュッセル 7日 ロイター] - 欧州会計検査院(ECA)のクラウスハイナー・レーネ委員長は、欧州議会予算委員会に宛てた書簡で、英国の欧州連合(EU)離脱に伴う費用負担について、大方は今後の交渉で決まるため、現段階で算定することはできないとの見解を示した。

ロイターが7日確認した書簡によると、レーネ委員長は今後のEU予算で賄われる関連費用は3440億ユーロ(3640億ドル)に上るとの見通しを示したが、英国の負担額は示さなかった。

英離脱交渉の準備を進めるEU当局者らは、英国が19年の離脱前に最大で600億ユーロの未払い分担金を支払う義務があると仮定。これは、ECAが算出した関連費用の17%近くに相当し、英国の域内経済に占める割合と同様の水準。

ただ、ドイツ出身のレーン氏は書簡で、「英国の負担額の査定について、われわれは現時点で答える立場にない。いかなる算定も今後の協議次第となる数多くの前提に基づくものになるからだ」と説明した。

2212チバQ:2017/07/17(月) 19:02:23
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170707-00000059-jij-eurp
キプロス再統合交渉が決裂=駐留トルコ軍問題で対立か
7/7(金) 11:25配信 時事通信
 【ハンブルク時事】国連のグテレス事務総長は7日、地中海の分断国家キプロスの再統合交渉が続いていたスイスのクランモンタナで記者会見し、「合意に達することなく交渉が終了した」と明らかにした。

 
 交渉は国連の仲介で6月28日に再開。島北部に駐留するトルコ軍部隊の撤退をめぐって、南北の対立が解消されなかったもようで、決裂した形となった。

 交渉には南部のキプロス共和国(ギリシャ系)のアナスタシアディス大統領、北部の北キプロス・トルコ共和国(トルコのみ承認)のアクンジュ大統領らが出席していた。

 一連の交渉は2015年5月に始まり、今回が包括合意に向けた「当面の最後のチャンス」とみられていた。グテレス事務総長は「キプロス問題を扱う他の取り組みが不可能だというわけではない」と述べ、協議を仕切り直す必要性を訴えた。

2213チバQ:2017/07/23(日) 17:36:00
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170723-00000013-jij_afp-int
マクロン仏大統領の支持率54%、前月から10ポイント下がる
7/23(日) 12:22配信 AFP=時事
マクロン仏大統領の支持率54%、前月から10ポイント下がる
仏南部ニースで、86人が死亡したトラックによる襲撃事件から1年の追悼式典で演説するエマニュエル・マクロン大統領(2017年7月14日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】5月に就任したエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領(39)の支持率が先月から10ポイント低下し54%となったことが、23日に公表された世論調査結果で明らかになった。
 調査は仏週刊紙ジュルナル・デュ・ディマンシュ(Le Journal du Dimanche)の依頼で仏調査会社Ifopが7月17〜22日に実施したもので、成人1947人から回答を得た。6月の調査では、大統領としてのマクロン氏の手腕に満足しているとの回答率は64%だった。

 同様にエドゥアール・フィリップ(Edouard Philippe)首相も支持率を落とし、今回の調査では前回より8ポイント低い56%だった。

 国際政治の舞台では好調なスタートを切り、議会でも自身が率いる新党が過半数の議席を占めているマクロン氏だが、大統領就任からこれまでの3か月に何の問題もなかったわけではない。

 防衛費削減を強行し対立していた仏軍トップのピエール・ド・ビリエ(Pierre de Villiers)統合参謀総長が辞任するなど、マクロン氏の強引な政治手法は野党やメディアの厳しい批判にさらされている。

 マクロン氏が成立を目指すテロ対策の強化を目的とした新法も物議を醸しており、人権団体は内容が厳しすぎると批判している。

 さらに、反対派やメディアの中には、マクロン派が議会で多数を占めていることから大統領への権力集中を懸念する声も上がっている。【翻訳編集】 AFPBB News

2214チバQ:2017/07/23(日) 17:57:54
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170723-00000027-jij-eurp
メルケル首相鉄壁揺るがず=対抗馬、4選阻止厳しく―独総選挙
7/23(日) 15:14配信 時事通信
メルケル首相鉄壁揺るがず=対抗馬、4選阻止厳しく―独総選挙
ドイツ連邦議会議員を選ぶ9月24日の総選挙投票日まであと2カ月。下院第2勢力である中道左派・社会民主党の首相候補シュルツ前欧州議会議長がメルケル首相(写真)攻略を目指すが、鉄壁を崩せていない=16日撮
 【ベルリン時事】ドイツ連邦議会(下院)議員を選ぶ9月24日の総選挙投票日まであと2カ月。

 下院第2勢力である中道左派・社会民主党の首相候補シュルツ前欧州連合(EU)欧州議会議長(61)がメルケル首相(63)攻略を目指すが、鉄壁を崩せていない。首相の安定感に対する国民の支持は根強く、シュルツ氏にとってメルケル氏の4選阻止は厳しさが増している。

 「真の選択肢が国民に与えられていることが重要だ」「私は課題に対処できる首相になりたい」。シュルツ氏はベルリンでの16日の党会合で、12年間も政権を率いるメルケル氏の対抗馬として、ドイツの新たな将来像を訴えていく決意を強調した。

 社民党は中低所得者支援や学校施設の改善、軍縮といった公約を掲げ、メルケル氏の保守系、キリスト教民主・社会同盟との違いを打ち出してきた。だが、直近の世論調査によると、社民党の支持率は24%で上向く気配はなく、民主・社会同盟(40%)から引き離されている。

 メルケル首相は2年前に深刻化した難民殺到問題を乗り切り、国内経済も好調だ。マインツ大学のミールケ名誉教授(ドイツ政治)は取材に「国民は『メルケル首相の政策は何も間違っていない』と感じている」と指摘。国民にとって首相を代える理由がないという見方を示した。

2215とはずがたり:2017/07/24(月) 12:27:49
未だ何もやってないと思うんだけどもう低下すんの??

マクロン仏大統領の支持率急落、前月比10ポイント低下し54%
ロイター 2017年7月24日 09時15分 (2017年7月24日 12時06分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170724/Reuters_newsml_KBN1A9006.html

[パリ 23日 ロイター] - 23日公表の世論調査によると、フランスのマクロン大統領の支持率が前月から10%ポイント下落し、就任したばかりの仏大統領としては1995年以来の大幅な下落率となった。
調査機関Ifopが仏週刊紙ジュルナル・デュ・ディマンシュのため実施した調査によると、大統領に満足しているとの回答は54%となり、6月の64%から低下。就任後すぐに支持率がここまで大幅に低下したのは、1995年に就任したシラク元大統領以来。
5月に就任したマクロン氏はここ1カ月で、軍の制服組トップ、ドビリエ統合参謀総長との国防予算削減を巡る対立が表面化、ドビリエ氏の辞任する事態を招いた。

2216とはずがたり:2017/07/24(月) 19:25:39
特に労働市場改革へ手を付けなくてもはやくも支持率急落のマクロン氏。フランス庶民は働きもせず文句ばっかり云ってるイメージだからな。

2017年 06月 12日 08:05 JST
コラム:マクロン仏大統領の改革、新党圧勝でも死角あり
http://jp.reuters.com/article/column-fr-election-idJPKBN19218E?rpc=135&sp=true
Swaha Pattanaik

[ロンドン 11日 ロイター BREAKINGVIEWS] - フランスのマクロン大統領は、実は有権者から経済改革について万全の付託を受けたわけではない。創設からまだ1年余りでしかない新党「共和国前進(LREM)」は、11日の国民議会第1回投票で圧勝の勢いを見せ、18日の第2回投票後の獲得議席は過半数を大きく上回りそうだ。しかしだからといって、マクロン氏の経済改革案への支持は、見かけほどに強力とは言えない。

マクロン氏は選挙前、有権者に本音で向き合い、労働法を改革すると表明した。これは前大統領のオランド氏が示した態度とは対照的だ。オランド氏が属した社会党は2012年の選挙期間中、金融業界を敵と宣言したが、政権獲得後にオランド氏は方針を軌道修正し、党内の一部や労組が反対していた労働市場改革を受け入れた。

それに比べて正直なマクロン政権は、労働法改革(例えばセクター全体でなく企業単位で決定できる問題の範囲拡大や、不当解雇における補償の制限など)の交渉に臨む際に、より強い立場を得られる公算が大きい。

ただ前途は険しい。それを最も如実に物語るのは第1回投票における棄権者の多さで、内務省の途中集計段階のデータでは、50%を超えている。この一因は主流政党の受け皿が存在しないためだ。

左派の社会党、中道右派の共和党という2つの主流政党は、4月の大統領選第1回投票で候補者が敗退して以来、混乱が続いている。さらにマクロン氏が政権樹立において両党の有力者を取り込んだことや、今回の国民議会選で一部候補者が両党の公認で出馬しながらも、マクロン氏側への協力に積極姿勢であることなどで、収拾がつかなくなってしまった。

そういったわけで多くの有権者が棄権し、マクロン氏は問題の火種を抱える形になった。これらの棄権した人々は、マクロン氏がいざ改革を実行しようという場面で、街頭に繰り出して自分たちの考えを進んで明らかにしようとするかもしれない。その際、マクロン氏は新たに得た仲間のうち、どれぐらいが逆境でも進退を共にしてくれるのかがきっと分かるだろう。

2218チバQ:2017/07/27(木) 15:12:55
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017072601352&g=int

スペイン首相、関与否定=汚職疑惑で現職初の出廷











26日、マドリード郊外の裁判所で証言するスペインのラホイ首相=裁判所の記者向けテレビ中継より(AFP=時事)

 【パリ時事】スペインのラホイ首相は26日、マドリード郊外の裁判所に出廷し、自身が党首を務める与党・国民党が絡む汚職事件について「私は党の経済問題を扱っていない」と関与を否定した。欧州メディアが伝えた。スペインの現職首相が法廷で証言するのは同国史上初めて。
 事件では、1999〜2005年にかけて公共事業を受注した企業が同党幹部に受注額の一部を支払っていたとされる。公金横領などの罪で37人が起訴された。ラホイ氏は訴追対象ではないが、証人として出廷を求められていた。(2017/07/26-22:49)

2219チバQ:2017/07/27(木) 15:13:33
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017072600735&g=int

難民対応、再び課題に=殺到の伊が協力要求-独など選挙抱え及び腰・欧州











24日、リビアのトリポリにある海軍基地で、欧州へ渡ろうとして地中海で沿岸警備隊に救助された難民に食料を供給する国際移住機関(IOM)職員(AFP=時事)

 【ベルリン時事】欧州を目指して地中海を渡る移民・難民への対応が再び欧州連合(EU)の重い課題に浮上している。主な到達地点となっているイタリアの受け入れ能力が限界に近づき、近隣国オーストリアやドイツに押し寄せる懸念が高まってきたためだ。両国は近く総選挙の投票日を控えており、移民政策について有権者を意識した政治家の発言も目立っている。


難民への憎悪、政治が利用=フィンランド映画監督語る

 イタリアには今年に入って、アフリカからの移民ら約9万4000人が海から殺到。欧州の地中海沿岸国全体では計約11万人で、イタリアだけで8割以上を受け入れている計算だ。
 AFP通信によると、ジェンティローニ伊首相は先週、「われわれが果たしている義務の履行を欧州全体に期待する」と述べ、各国に協力を求めた。
 しかし、10月15日に前倒し総選挙の投票日が控えるオーストリアでは、政府の態度は硬い。オーストリアは2年前、中東から西欧や北欧に向かう難民らの通過ルートになり、国民の対難民感情は悪化したままだ。昨年の大統領選決選投票では「極右」と批判される反難民の自由党候補が善戦し、あわや「EU初の極右の国家元首誕生か」と全欧に激震を走らせた経緯がある。







 自由党への支持者流出を避けたい保守系与党・国民党党首のクルツ外相は「地中海での(移民)救助活動が欧州入りの切符を与えていると見られてはならない」と主張。不法移民の入国阻止を伊政府に求め、厳格な姿勢を自国内向けにもアピールした。
 9月24日に総選挙投票日が迫るドイツでは、メルケル首相が2年前の大規模難民流入を沈静化させ、議論は落ち着いていた。反難民を掲げる新興政党「ドイツのための選択肢(AfD)」も失速気味だ。
 ところが、首相の対抗馬、社会民主党のシュルツ前EU欧州議会議長がここへ来て、メルケル氏の当初の難民受け入れ決断はEU加盟国との調整を欠いていたと批判を始めた。新たな手を打たなければ「(難民危機が)繰り返されかねない」と訴え、移民・難民政策を終盤の選挙戦で争点化する構えだ。(2017/07/26-14:36) 関連ニュース

2220とはずがたり:2017/08/03(木) 11:36:05

英女王の夫フィリップ殿下、公務を引退 96歳
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E8%8B%B1%E5%A5%B3%E7%8E%8B%E3%81%AE%E5%A4%AB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E6%AE%BF%E4%B8%8B%E3%80%81%E5%85%AC%E5%8B%99%E3%82%92%E5%BC%95%E9%80%80-96%E6%AD%B3/ar-AApk2WE
AFPBB News
4 時間前

【AFP=時事】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II、91)の夫、フィリップ殿下(Prince Philip, Duke of Edinburgh、96)が2日、単独での最後の公務を行った。

 退役海軍将校のフィリップ殿下はこの日、降りしきる雨の中、ロンドン(London)のバッキンガム宮殿(Buckingham Palace)で行われた海兵隊のパレードに出席。宮殿の門外には、辛らつで時に政治的適切さに欠けるユーモアで知られる殿下の最後の公務を見届けようと、数百人が傘を手につめかけた。

 フィリップ殿下はエリザベス女王が1952年に即位して以来、今回の公務を含めて合計2万2219回におよぶ公務を単独で行ってきた。女王夫妻は近年徐々に公務を減らし、チャールズ皇太子(Prince Charles)やウィリアム王子(Prince William)をはじめとする若い王室メンバーに委譲してきた。

 英王室の報道官は、フィリップ殿下は今後も「時には女王の公務に同伴することはあるかもしれない」と説明。一方で、女王に引退の意向はないと強調した。

【翻訳編集】AFPBB News

2221チバQ:2017/08/07(月) 20:18:46
http://www.sankei.com/world/news/170807/wor1708070034-n1.html
2017.8.7 19:20

マクロン仏大統領、人気失速…支持率36%、不支持49%に 選出から3カ月「蜜月は終了」
 【ベルリン=宮下日出男】フランスのマクロン大統領の支持率低下が目立ってきた。財政立て直しのための歳出削減のほか、権威主義的と批判された振る舞いが人気失速の背景にあるとされる。大統領選出から7日で3カ月。「ハネムーン期間は終了」(仏メディア)し、国内改革の実行に向け、試練はこれからだ。

 3日に仏メディアが伝えた世論調査では、マクロン氏の支持率は36%と7月から7ポイント減り、不支持が49%で上回った。7月下旬に公表された大手調査会社の支持率も6月から10ポイント減の54%。就任から同時期の比較では人気低迷に悩んだオランド前大統領を下回った。

 マクロン氏は就任直後から米露首脳と渡り合い、外交で存在感をアピール。6月の国民議会(下院)選では新党「共和国前進」を率いて政権基盤の構築にも成功した。これを弾みに国内の課題への取り組みに本腰を入れたものの、反発も強まってきた形だ。

 政府は財政赤字を国内総生産(GDP)比3%以内とする欧州連合(EU)のルールを守るため、今年予算で45億ユーロ(約5900億円)の追加の歳出削減を表明。今年秋から住宅補助を減額する方針も決め、影響を受ける学生や低所得者層から批判が上がっている。

 マクロン氏は国防費削減に異議を唱えた軍統合参謀総長に「私がボスだ」と発言し、総長が抗議で辞任。7月14日の革命記念日の恒例インタビューを控えるなど、マクロン氏がメディアと距離をとるのは権威を保つためとされるが、「権威への欲求は独裁と紙一重」(仏紙フィガロ)とたしなめる意見も出ている。

 経済再生に向けた重要課題の労働規制緩和では、議会承認なしに政令で行うことを上下両院が承認。政府は労使との交渉に入り、月内にも具体案を示す。マクロン氏は雇用・解雇の条件の柔軟化を目指すが、一部労組はすでに抗議デモも計画しており、強硬姿勢をとれば、国内の反発が高まる可能性もある。

2222とはずがたり:2017/08/08(火) 07:54:04
EU離脱清算金、英国は最大400億ユーロ支払う用意=英紙
ロイター 2017年8月7日 08時19分 (2017年8月7日 13時06分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170807/Reuters_newsml_KBN1AM0WJ.html

[ロンドン 6日 ロイター] - 英紙サンデー・テレグラフが複数の関係筋の話として伝えたところによると、英国は欧州連合(EU)離脱に伴う清算金として、最大400億ユーロ(470億ドル)を支払う用意がある。
EU側は600億ユーロという数字を提案しており、将来の貿易協定などの交渉開始前に清算金についてある程度の進展があることを望んでいる。
テレグラフ紙によると、英国は2019年3月のEU離脱後3年間、毎年100億ユーロを支払い、その後貿易協定の詳細などと一緒に最終的な額を決定したい意向。英国は、貿易協定も含めた包括的な合意の一環としてのみ清算金を支払う用意があるという。

2223とはずがたり:2017/08/08(火) 07:54:55
英政府のEU離脱交渉、有権者の61%が不支持=世論調査
ロイター 2017年8月7日 18時45分 (2017年8月7日 23時06分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170807/Reuters_newsml_KBN1AN10L.html

[ロンドン 7日 ロイター] - 調査会社ORBが英国で実施した世論調査で、与党保守党が過半数議席を失った6月の総選挙以降、欧州連合(EU)離脱に向けた英政府の姿勢に否定的な見方が増加していることが示された。
調査は有権者2000人を対象に8月2─3日に実施。それによると、EU離脱を巡る英政府の交渉を支持しないとの回答が61%と、全体の3分の2近くに上った。不支持の割合は7月の56%、6月の46%から上昇した。
メイ首相が適切な合意を形成できると確信しているかとの質問に対しては、44%がそうでないと回答。確信しているとの回答は35%に上り、21%は分からないと答えた。
ORBのマネジングディレクター、ジョニー・ヘルド氏は調査結果について「総選挙結果のダメージが依然としてブレグジット(英国のEU離脱)に疑問を生じさせていることを示唆している」と指摘。「首相が適切な合意を形成できるかどうかに対する信頼感は引き続き揺らいでいる」と述べた。

2224チバQ:2017/08/09(水) 21:44:50
http://www.sankei.com/world/news/170809/wor1708090047-n1.html
2017.8.9 21:16
【難民・移民特集】
ドイツ 住居・職探し、奮闘の日々
 ベルリンの元医師の女性(77)の居宅を訪れると、シリア難民の女性(32)が独語を学んでいた。病院内を想定した会話では専門用語も飛び交う。

 2年前にドイツにきた難民女性は夫と1歳の子供の3人暮らし。基本的な独語を習得した今、「シリアでの医師経験を生かしたい」と病院の職探のため、医学向け語学試験の準備中だ。

 「簡単じゃない」。当惑する女性に元医師は「2年でここまで上達した。合格できるわ」と励ます。

 公的研究機関が今年初め時点の状況をまとめた報告書によると、15年にドイツに入国した難民らの雇用率は約10%。13年から滞在する難民らでも約3割にとどまり、職探しには時間がかかる傾向がうかがえる。

 「私は運がよかったけれど、難航している人も少なくない」。難民女性がそう語るのは住居探しだ。女性は知人のツテで見つけられたが、何度も家主に断られる難民の苦労も独メディアは伝える。

 ドイツに流入した難民は全員が残れるわけでもない。昨年の認定率は約6割。拒否の場合は原則、自ら出国するか、強制送還措置となる。(ベルリン 宮下日出男)

2225チバQ:2017/08/09(水) 21:45:29
http://www.sankei.com/world/news/170809/wor1708090049-n1.html
2017.8.9 21:18
【難民・移民特集】
シチリア島 欧州の最前線「イタリアだけでは限界」
 世界で「難民問題」がクローズアップされている。命がけで自由を求める人々、食い物にするブローカー、人の波に紛れ込むテロリスト、難民を装って豊かな国を目指す家族…国境を越える人のうねりは様々な問題を内包する。受け入れ先の国々に負担がのしかかる中、国際社会に打つ手はあるのだろうか。



 欧州を目指す移民や難民の波が収まらない。ギリシャ経由の流入が抑えられた現在、最前線はイタリア南部シチリア島。アフリカの移民らがリビアから密航船で地中海を渡って続々と到着し、現地では受け入れへの格闘が続く。

 7月末の午後、青い海が広がるシチリア島南東部ポッツァッロの港。寄港した伊沿岸警備隊の船艇上には多くの移民の姿があった。その数約330人。地中海で救助されたばかりだ。

 船上では防護服姿の医師が感染症の有無などを1人ずつ検査。ようやく下船した移民は裸足のため、まず履き物を渡された。警官のボディチェック後、バスに乗り込む。向かう先は、身元や指紋の登録など入国手続きをする施設だ。

 この間、港から救急車が走り去った。臨月の妊婦がいたためだ。上陸を手伝ったイタリア赤十字社の女性スタッフは「一緒にいた夫には『再会できるから』と安心してもらった」と説明した上、こう語った。

 「みんなが無事でよかった。将来の幸運を祈る」

 欧州では2015年、トルコからギリシャ経由の流入が問題化したものの、欧州連合(EU)とトルコの協力で、この流れは鎮静化した。だが、地中海を超えたイタリアへの流れはなお続き、国際移住機関(IOM)によると、今年7月末までの同国への流入は昨年を上回る9万4802人。欧州全体の8割余りを占めており、その大半の到着先がシチリア島だ。



 島の最大都市パレルモの収容施設を訪れると、施設前で移民らがサッカーに興じていた。1週間前に島に着いたというパレスチナ人の男性(37)は「早く仕事を見つけ、家族も呼びたい」と笑顔を見せた。

 施設はかつて教会関連団体が慈善活動で使っていた建物を数日前に移民向けに急ごしらえしたばかり。約50人が入るが、室内は簡易ベッドや医療室などが備えられた以外は殺風景だ。

 移民らは本来、入国手続きの施設で数日間滞在後、国内各地の収容施設に送られ、難民保護を申請する。だが、過去4年で受け入れは約60万人に上り、収容施設はいっぱい。一方で新たな移民も次々と到着。島では当局がこうした“仮”の施設の用意にも追われる。


 EUは一昨年、イタリアやギリシャの負担軽減のため、移民ら16万人の受け入れを加盟国で分担することを決めたが、実行はまだ約2万5000人のみ。赤十字社のコルサロ・シチリア事務所長は「イタリアだけでは限界。助けが必要だ」と欧州に「連帯」を求めた。



 パレルモに次ぐ都市カターニアの駅前広場には行き場のない移民が集まる。

 保護が認められず、施設も出されたというガンビア出身の少年(18)は「もう何か月も路上暮らし。どうしたらいいかわからない」と嘆く。保護を認められても仕事が見つからない移民も少なくない。一方、経済が苦しい中で住民の視線は厳しい。「施設にいれば食事や生活費がもらえる。僕の生活よりいい」(26歳の飲食店店員)

 「受け入れ環境は一層悪くなっている」。そう語るのは約10年前に自身もアフリカから渡り、移民の苦労を知る赤十字スタッフの1人。コルサロ氏は今後も流入は続くとし、解決には背景にある貧困などの解消のため、「国際社会がアフリカの発展を支援するしかない」と強調した。

(伊南部シチリア島 宮下日出男)



【用語解説】

 ■難民

 1951年の難民条約によると、人種や宗教、政治的意見による迫害で出身国を逃れた人々のこと。受け入れ国は保護義務がある。近年は紛争やテロを逃れた人も含まれる。日本は81年に条約加入。

 ■移民

 経済的理由などによる外国移住者のこと。法的な定義や受け入れ国への保護規定はない。

 ■国内避難民

 危険にあいながら紛争国に留まっている人。国連難民高等弁務官事務所は難民と同様、支援対象とする。

 ■パレスチナ難民

 1948年の第1次中東戦争や直前の紛争で故郷を追われた人。国連決議で「帰還権」が認められたため、外国籍取得者やパレスチナ自治区在住者も難民の地位を維持。子孫も難民となる。

2226チバQ:2017/08/20(日) 09:56:48
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170819-00000044-mai-int
<バルセロナ連続テロ>モロッコ人組織関与か 3人行方捜査
8/19(土) 11:34配信 毎日新聞
<バルセロナ連続テロ>モロッコ人組織関与か 3人行方捜査
テロがあったランブラス通りで、花束やろうそくを手向けて犠牲者を追悼する市民や観光客ら=スペイン北東部バルセロナで18日、AP
 【バルセロナ(スペイン北東部)賀有勇】スペイン北東部バルセロナ中心部とカンブリスで14人が死亡、約130人が重軽傷を負った連続テロで、警察当局は犯行グループは12人との見方を示した。これまでに4人を逮捕し、カンブリスの現場で5人を射殺している。うち6人はモロッコ系と判明しており、モロッコ出身者が多数含まれるグループが組織的に関与した可能性が浮上した。地元警察が残る3人の行方を捜査している。

 地元警察などによると、カンブリスの現場で警察が射殺した男5人のうち3人は、17〜24歳のモロッコ人だった。また、行方が分かっていない3人のうち2人は、バルセロナの南西約200キロにあるアルカナーの民家で16日深夜に起きた爆発事件で死亡した可能性もあるとみて調べている。

 一方、地元警察は、バルセロナの事件で観光客らに突っ込んだワゴン車を運転し、カンブリスのテロ現場で当局に射殺されたと報道されていた男について、現在も逃走している可能性があるとの見方を示した。

 ロイター通信によると、地元警察は連続テロとアルカナーの事件の関連を集中的に捜査している。民家を武器製造所として利用し、バルセロナで大規模な多発テロを計画していたとみられる。民家ではライターなどに使用されるブタンガスを大量に保管していたが、誤って爆発させ容疑者1人が爆死。18日になって、民家の焼け跡から新たに1人の遺体が見つかり、計2人の死亡が確認された。爆弾製造に失敗したため今回の連続テロを行ったとされる。

 バルセロナでは17日夕、レンタカーのワゴン車が繁華街の歩道に突っ込み13人が死亡、100人以上が負傷。翌日未明、バルセロナの南西約120キロのカンブリスで5人が乗った車が歩行者に突っ込み、1人が死亡、6人が負傷した。

 事件後、バルセロナの現場には観光客の姿が戻り、犠牲者を追悼する花束やろうそくを手向けている。

2227チバQ:2017/08/20(日) 09:57:07
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170819-00000051-jij-m_est
若者中心にIS共鳴者多数=スペイン・テロと接点のモロッコ
8/19(土) 15:16配信 時事通信
 【カイロ時事】スペインで起きた一連のテロ事件で、拘束や死亡が確認された容疑者の多くは、スペインの対岸にある北アフリカのモロッコ系だった。

 2015年のパリ同時テロでも、犯行には多くのモロッコ系フランス人が関わっていた。モロッコは、今回のテロ実行を主張する過激派組織「イスラム国」(IS)への共鳴者が多いとされ、治安当局も摘発を強化している。

 バルセロナの地元紙バンガルディアは19日、拘束された容疑者の1人が最近モロッコに渡航していたと報道。国際的なネットワークとつながりがなかったか、捜査当局が解明に努めていると伝えた。

 「不信心者を殺し、敬虔(けいけん)なイスラム教徒だけを残す」。スペインのメディアによると、バルセロナのテロで使われた車を手配し、その後死亡した容疑者の1人は2年前、インターネット交流サイト(SNS)でこんなやりとりをしていた。「もし全能の神になれたら、何をする?」との質問への答えだったという。モロッコ系の同容疑者は当時15歳ながら、既にイスラム過激思想に傾倒していたことがうかがえる。

 米情報企業ソウファン・グループの統計では、モロッコからイラク・シリアのIS支配地域に渡った人数は15年の時点で少なくとも1200人。北アフリカ諸国では推定6000人のチュニジアに次ぐ規模だ。

 背景には、若者が希望を見いだしにくい国内での貧困や失業の問題が指摘されている。経済が比較的堅調なモロッコは今年前半の失業率が10%前後だが、若年層に限れば約25%。将来を悲観する若者たちは、ISなどの排斥的な主張を信奉する危険性をはらむ。

 モロッコでは5月と6月に、シリアなどのIS戦闘員と連絡を取りつつ、爆発物製造やテロを画策していたとしてISとつながるグループや信奉者が相次いで摘発された。7月には、モロッコと地続きのスペイン領メリリャとの国境管理所を、「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫ぶ男が襲撃する事件も起きている。

2228チバQ:2017/08/20(日) 11:49:10
http://www.sankei.com/world/news/170818/wor1708180048-n1.html
2017.8.18 21:19
【バルセロナ暴走テロ】
相次ぐテロ 欧州の苦悩深く 「きょうがバルセロナの番だった」
 【ベルリン=宮下日出男】スペイン北東部バルセロナの車両突入テロは、車といった簡単に用意できる手段で繁華街など警備が手薄な「ソフトターゲット」を襲う凶行の恐ろしさを見せつけた。相次ぐテロに歯止めをかけられない欧州の苦悩は深い。

 「われわれの価値を奪おうとする者を打倒する意思で私らは団結している」。ラホイ首相は18日、テレビ演説でこう語り、テロに屈しない考えを強調した。

 欧州では近年、パリ同時多発テロなどの事件が相次ぐが、その形は昨年7月に仏南部ニースで起きたトラック突進テロ以降、車両を“凶器”とする犯行が頻発するようになった。昨年12月にベルリン、今年3月と6月にはロンドンで同様の事件が起き、今回はバルセロナで繰り返された形だ。

 車両を群衆に突進させれば大きな被害をもたらす一方、大がかりな準備が不要なため、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)も推奨する。今回も犯行車両はレンタカーだった。各国当局にとっては警戒を強めても準備段階での把握は難しく、繁華街などの警備にも限界がある。

 ただ、こうした手口は容易なだけにISの思想に影響されるなどした単独犯がとる事例が目立ったが、今回は違いもみられる。当局はカンブリスで射殺された5人やアルカナルで起きた爆発と関連があるとみており、集団による計画性も否定しきれない。アルカナルでは爆破装置が準備されていた疑いが浮上している。

 スペインは2004年以降、イスラム過激派テロを免れていたが、脅威がなかったわけではない。報道によると、15年以降、同国がテロ関連容疑で摘発したのは180人以上。特にカタルーニャ自治州と今回拘束された1人の出身地、北アフリカのスペイン領への警戒は強かったとされる。

 スペインはIS掃討に向けた米主導の有志連合に加わり、過激派サイトはイスラム教徒が同国を一時支配していた歴史にも言及。標的となる懸念もあったといい、自治州のプチデモン首相は17日、「パリなど欧州の都市も同じ経験をし、きょうがバルセロナの番だった」と述べた。

2229チバQ:2017/08/20(日) 16:33:35
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170820X976.html
車両侵入防止策めぐり論争=市長辞任求める声も―スペイン・バルセロナ

14:40

 【パリ時事】スペイン東部バルセロナで起きた車突入テロをめぐり、現場となったランブラス通りへの車両侵入を防ぐ対策が十分でなかったとして論争が起きている。ソーシャルメディアでは、バルセロナ市に対する批判が相次ぎ、コラウ市長の辞任を求める声まで出ている。

 2016年7月にフランス南部で起きたトラック突入テロを機に、欧州主要都市では車両によるテロの防止策に対する関心が高まった。スペインの警察当局もバルセロナ市に対して、繁華街などで車両侵入防止装置を設置するよう助言してきたが、市側は実行しなかったという。

 事件では17日夕、イスラム過激派の男が運転するバンがやすやすと歩道に侵入。歩行者を次々とはね、130人超が死傷する惨事となった。

 コラウ市長は批判に対して「テロリストは、ランブラス通りに侵入できなくても他の地域で犯行に踏み切る。自由な街に規制を張り巡らせることはできない」と反論する。同通りには並木や売店、街灯などが立ち並ぶため、さらに障害物を増やせば、救急車やパトカーなどの移動に影響しかねないという事情もあったという。

2230とはずがたり:2017/08/20(日) 16:51:24

<マクロン仏政権>緊縮策で支持率急落 外交舞台では存在感
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170820k0000m030122000c
11:00毎日新聞

 【バルセロナ(スペイン北東部)賀有勇】フランスのマクロン大統領(39)が5月に史上最年少で就任してから、21日で100日を迎える。就任直後から、外交舞台で存在感を示すことに成功した一方、国内政策では財政立て直しのために歳出削減方針を打ち出したことなどが反発を招き、支持率は40%を切るまで急落。今後も、公約の労働市場改革を進めるが、反発が予想されており難局が続く。

 マクロン氏は就任後、オランド前政権で関係が冷え込んでいたロシアのプーチン大統領と会談をこなした。米国のトランプ大統領には、地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」にとどまるよう説得を続け、大国のリーダーと渡り合う姿を印象付けた。さらに、7月には、国家分裂状態が続くリビアの暫定首相と武装組織の指導者の会談を仲介し、停戦合意にこぎ着けた。

 しかし、外交舞台で存在感を示したマクロン氏の勢いは、内政への対応でそがれた。

 マクロン政権は、財政赤字を国内総生産(GDP)の3%以下に抑えるよう加盟国に求めている欧州連合(EU)の財政基準を満たすことを目指す。このため、7月に学生や低所得者が受給する住宅手当や地方助成金を減額する緊縮策を発表。痛みを伴う改革に反発が広がった。

 国防予算の削減方針も打ち出し、異論を唱えた仏軍の制服組トップのドビリエ統合参謀総長に対し、「私がボスだ」とクギをさし、ドビリエ氏の抗議の辞任に発展する事態となった。

 また、治安政策でも不評を買った。マクロン氏は、パリ同時多発テロ(2015年11月)後に出された非常事態宣言を解除する代わりに、平時でも治安当局の権限を強化するテロ対策法の制定の方針を示し、「市民生活の制限になる」との反発を招いている。

 こうしたマクロン氏の姿勢や政策は「支配欲の強い人間」(仏紙リベラシオン)と、国民の目に映っているとも指摘される。

 調査会社IFOPが8月上旬に実施した世論調査では、就任後64%に達した支持率は36%まで下落。オランド前大統領の就任後の同時期(46%)を10ポイントも下回った。

 マクロン氏は今後、主要公約の一つで、手厚い保護によって硬直化していると指摘される労働市場の改革を進める。IFOPのジェローム・フーケ氏(政治学者)が「(国民との)至福の時は終わりつつある」と指摘するように、反発する労組がデモを計画するなど、難しい政権運営を迫られそうだ。

2231チバQ:2017/08/21(月) 15:52:06
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170821-00000057-san-eurp

スペイン連続テロ モロッコ、戦闘員供給国に 仏国境の町、テロ温床


8/21(月) 7:55配信

産経新聞







スペイン連続テロ モロッコ、戦闘員供給国に 仏国境の町、テロ温床


スペインのリポイ(写真:産経新聞)


 スペイン・バルセロナとその近郊で発生した連続テロは、カタルーニャ自治州リポイ在住のモロッコ系12人による組織的犯行との見方が浮上している。バルセロナから北に約100キロ、人口約1万5千人のリポイはモロッコ系移民が多く、フランス国境にも近い。テロ事件後、この山あいの町が「過激テロの温床」と注目を集めている。(バルセロナ 岡部伸)

                  ◇

 逃走中のユネス・アブヤクブ容疑者は1995年、モロッコの首都ラバト近くで生まれ、両親と移り住んだリポイで弟や姉妹らと静かに暮らしていたという。地元の高校を卒業し、モロッコ人以外とも友人関係があったとされる。近所の住民は地元紙に、「(同容疑者は)バイクに乗ったり、サッカーをしたりして普通の生活を送っていた。誰かに洗脳されたのではないか」と話した。

 一方、犯行グループがモロッコ系だったことから欧州の治安当局は、モロッコがイスラム過激派の新たな「戦闘員供給国」になりつつあるとして、警戒を強めている。

 2015年のパリ同時多発テロ、16年のベルギー同時テロでもモロッコ系ベルギー人が関わっていた。今回も逮捕した容疑者の一人が最近、モロッコに渡航していたという。

 ジブラルタル海峡を挟んでスペイン対岸にあるモロッコは、貧困からイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)に共鳴する若者も多いとされる。

 モロッコは中東・北アフリカ諸国の中では比較的治安が安定している。公式の失業率は10%前後だが、若年層に限れば25%に上るとの推計もあり、将来を悲観する若者が排他的過激思想に走る土壌がある。

 米情報企業、ソウファン・グループの統計では、モロッコからイラクやシリアのIS支配地域に渡った人数は15年時点で少なくとも1200人とされる。

 モロッコでは5月と6月に、シリアなどのIS戦闘員と国際的なネットワークで連絡を取り、爆発物製造やテロを画策していたとして、ISに関連するグループが摘発されている。

2232チバQ:2017/08/23(水) 01:02:01
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170822X113.html
過激化指導者も死亡=車突入の容疑者射殺―連続テロ犯行集団壊滅か・スペイン

08月22日 06:22

 【バルセロナ時事】スペイン東部カタルーニャ自治州で起きた車突入連続テロをめぐり、警察は21日、バルセロナで記者会見し、実行グループの過激化を主導したとみられる40歳代のイスラム教指導者サティ容疑者の死亡を確認したと発表した。グループが拠点とした同州南部アルカナーの民家で16日に起きた爆発現場から「遺体の一部を発見した」と明らかにした。

 これに先立ち警察は、バルセロナのテロ現場で130人超を死傷させたバンを運転していたユネス・アブーヤアクーブ容疑者(22)をバルセロナ近郊で射殺。死亡前に「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んだという情報がある。同容疑者は17日、バルセロナのテロ現場からバンを乗り捨てて逃走し、当局が行方を追っていた。

 連続テロで中核的な役割を担ったアブーヤアクーブ、サティ両容疑者の死亡が確認され、逃亡中のメンバーはいなくなったとみられる。犯行集団の壊滅が期待される。

 実行グループに関わった容疑者は12人とされ、当局はこのうち4人を既に逮捕。18日に5人を同州南部カンブリスのテロ現場で射殺した。アルカナーの民家では高性能爆薬「TATP」の製造中に起きたとみられる爆発で、サティ容疑者を含む2人が死亡したもようだ。

2233チバQ:2017/08/23(水) 01:41:43
<独総選挙1カ月>メルケル首相に勢い 

08月22日 22:35

メルケル独首相=AP

(毎日新聞)

 9月24日投開票のドイツ連邦議会総選挙まで約1カ月。メルケル首相の指導力に対し有権者の信頼は総じて厚く、首相の与党会派が安定した選挙戦を展開している。在任12年のメルケル氏は東西ドイツ統一を果たした故コール元首相と並ぶ戦後最長タイの在任16年への道を開く可能性が高い。一方、反イスラム政策を掲げる新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)の支持率も安定。国政に初めて進出を果たすかも注目される。【ベルリン中西啓介】

 ◇有権者、メルケル首相の指導力に信頼感

 独連邦議会は現在、メルケル首相のキリスト教民主同盟(CDU)と国政で統一会派を組むバイエルン州の組織、キリスト教社会同盟(CSU)を柱とする保守勢力と、リベラル政党の社会民主党、左派党、緑の党が議席を持つ。前回2013年の総選挙では、手堅い経済政策を訴えるCDU・CSUが得票率41.5%で圧勝。CDU・CSUと連立を組んでいた中道政党・自由民主党(FDP)が選挙制度上、必要な政党得票率5%を下回って議席を失ったため、第1次メルケル政権以来の社民党との大連立政権が発足した。

 第3次メルケル政権の4年間は欧州がこれまでにない数々の試練に直面した時期だ。14年にはウクライナ南部クリミア半島を巡る紛争が勃発。15年にはギリシャの財政危機による信用不安が広がった。

 メルケル氏はこの二つの危機の収拾でイニシアチブを発揮した。ウクライナ問題では停戦合意を仲介。各国と融資策をまとめ破綻寸前のギリシャを救済した。欧州連合(EU)内の秩序維持に努める姿勢は「欧州の安定の象徴」として受け止められた。

 難しかったのは欧州に流入する難民問題だった。15年秋、ハンガリーに足止めされた中東などからの難民を「人道措置」としてドイツが受け入れたのはリスクを伴う決断だった。15年だけで89万人が入国し、国内は混乱。西部ケルンで難民らによる集団暴行事件が起き、世論は硬化した。動揺は与党内にも広がり、CSUのゼーホーファー党首は「年間20万人の制限を設けない限り、CSUは(将来)与党に加わらない」とも主張。大規模流入はメルケル氏自身が主導した16年3月のEUとトルコとの合意で止まるが、国内では過激派テロも相次ぎ、シュルツ氏を新たに総選挙の「顔」に据えた社民党に一時は支持率で逆転された。

 だが、「私たちはやり遂げられる」と強いメッセージを繰り返し、「人道支援国家ドイツ」という新たな国家像を打ち出したメルケル氏への信頼感は下がらなかった。既存の国際秩序や地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」を軽視するトランプ米大統領と距離を置くメルケル氏の姿は今や、国際協調主義を象徴する「最後の欧米自由主義の擁護者」(米紙ニューヨーク・タイムズ)とも捉えられ、経験豊富で手腕が際立つ首相に対し有権者の支持が広がる。第1党確保に自信を深めるメルケル氏に対し、ゼーホーファー氏は20日、難民受け入れ制限を政権参加の条件としないと「路線修正」を迫られた格好だ。

2234チバQ:2017/08/23(水) 01:42:06
 ◇メルケル氏姿勢に不満抱く右派層、新興右派政党の支持に

 「非国民!」「出て行け!」。今月17日、独東部ザクセン州で開かれた与党CDUの選挙集会は異様な雰囲気に包まれた。反イスラムを訴えるAfDの支持者が演説に立つメルケル氏に罵声を浴びせる姿は、AfD支持の根強さを示す。

 「CDUがもはや保守政党でないことで、我々は利益を得ている」。AfDの実質的指導者、ガウラント副党首は取材にこう語る。

 メルケル氏は保守派が反対してきた徴兵制中止を断行。社民党の公約、全国一律の最低賃金制度も導入した。今年6月には、保守派が「最後のとりで」と位置付け反対してきた同性婚を認める法案が連邦議会を通過。メルケル氏は法案に反対したが採決は容認し、所属会派からも賛成者が出た。

 「妥協を見いだすのは骨が折れるが、我々はそのために選ばれている」。物理学者出身で特定の思想に縛られないメルケル氏は政治家の仕事をこう表現し、柔軟にリベラル側にウイングを伸ばしてきた。こういったメルケル氏の姿勢に不満を抱く右派層がAfD支持に回る構図がある。AfDは地方選ではすでに全16州議会中13議会に進出した。

 一方、メルケル氏のあおりを受けたのが、リベラル系の社民党や環境政党・緑の党などだ。総選挙では対保守の「目玉政策」探しに悩み、世論調査の支持率では社民党は24%と苦戦。緑の党は8%で、AfD(8%)などと第3勢力争いだ。

 国政進出に必要な得票率5%を上回る勢いのAfDは今年に入り、地方議員のナチ擁護発言問題を巡り党内対立が激化している。ベルリン自由大のオスカー・ニーダーマイヤー教授(政治学)は「党内で極右と距離を置き中期的に右派保守政党を作ろうという勢力は少数派」と分析。極右層も抱えたAfDの国政進出はドイツ内政の不安定要因となる可能性をはらむ。

2235チバQ:2017/08/24(木) 19:16:38
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170824-00000010-jij-eurp
メルケル首相、4選視野=「テロ・難民」浮上なら変化も―独総選挙まで1カ月
8/24(木) 7:09配信 時事通信
 【ベルリン時事】ドイツ連邦議会(下院)議員を選ぶ9月24日投開票の総選挙まで1カ月。

 安定した政権運営と好調な経済を背景に、メルケル首相は4選を視野に入れている。ただ、スペインで先週起きた車突入連続テロを受け、欧州ではテロの不安が再び広がった。2年前にメルケル政権を悩ませた難民・移民問題にも飛び火すれば、選挙戦の流れに変化が生じる可能性もある。

 「(メルケル氏は)去れ」「裏切り者」。首相率いるキリスト教民主同盟が17日に東部ザクセン州で開いた集会で、反難民の住民ら100人以上がメルケル氏の演説をかき消さんばかりに声を上げた。同氏は「物事を解決していこうとする人がいる中で、叫んでばかりいる人もいる」と妨害を批判したが、首相の難民受け入れ政策に一部で反発が根強いことが示された。

 ドイツには2015年に中東やアフリカから約89万人の難民希望者が殺到した。16年12月にはベルリンで、難民申請を却下されていたチュニジア出身の過激派組織「イスラム国」(IS)信奉者によるトラック突入テロが起き、12人が死亡。ドイツの安全神話が崩壊し、メルケル首相の難民対応に批判が集まった。

 難民流入は今は落ち着き、民主同盟および姉妹政党・キリスト教社会同盟の支持率は約40%まで回復。ライバルの社会民主党を約15ポイント引き離している。一方、反難民の新興政党「ドイツのための選択肢」(AfD)はひと頃の勢いはないものの、現時点では初の議席獲得がほぼ確実な情勢で、第3党の座を狙っている。

 投票先を最終決定していない人は有権者全体の4割超に上るともいわれており、ドイツでまたテロの懸念が強まれば、各党の支持率に影響するとみられる。民主同盟関係者は、優勢な選挙戦の中でも「油断大敵だ」と気を引き締めている。

2236チバQ:2017/08/25(金) 04:51:15
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1708240035.html
盤石メルケル氏、論戦は低調 独総選挙まで1カ月
08月24日 20:34産経新聞

 【ベルリン=宮下日出男】ドイツ連邦議会選挙は9月24日の投開票まで1カ月に迫った。メルケル首相の保守系与党の圧倒的な優位は動かず、連立相手でライバルの中道左派、社会民主党は争点づくりに苦慮。メルケル氏は戦後最長だったコール元首相と並ぶ4期16年の長期政権に向けて視界が広がってきた。

対決回避

 「選挙結果はもちろん、まだ決まっていない」

 メルケル氏は12日、選挙運動の本格始動となった集会で演説し、最後に付け足すように語った。だが、社民党首相候補のシュルツ党首への言及は1回。「相手を無視した」と報じられ、「見くびっているのではない」と説明に追われた。

 最近の世論調査では、メルケル氏のキリスト教民主・社会同盟は支持率39%で社民党の24%を引き離した。難民流入などで下落した支持率を回復させたメルケル氏は、逃げ切りを図るかのようにシュルツ氏との対決を控え、堅調な経済など実績を強調する姿勢が目立つ。

 一方、シュルツ氏は、白人至上主義者への「擁護」発言が問題化するトランプ米大統領に明確な態度を示さないメルケル氏を「臆病だ」と批判するなど国内外の時事問題を次々取り上げて攻めるが「(見えない相手との)シャドーボクシング」ともいわれる状態だ。

 不透明な国際情勢を受けた有権者の安定志向もメルケル氏に追い風となり、論戦は今のところ低調。選挙戦は「無風」(南ドイツ新聞)との懸念も強い。

似通う二大陣営

 ただ、社民党が攻めあぐねるのはメルケル氏の戦術だけではなく、大連立を組んだため、関心の高いテーマで明確な違いを鮮明にしづらい側面もある。

 両陣営は所得減税などを掲げ、社民党の方が中低所得層への配慮が強いが、規模はともに150億ユーロ(約2兆円)。テロを受けた治安や難民申請を拒否された者の送還徹底の方向でも大差はない。

 同盟と社民党は近年、メルケル氏が「脱原発」にかじをきり、最低賃金なども導入する一方、社民党はシュレーダー前首相の下で構造改革を断行し、互いの政策が“中道”寄りにシフトしてきた経緯もある。ドイツ経済研究所は各党の支持者の年齢や職業、所得などを分析した結果、「両陣営の支持層の構造が似通ってきた」とも結論づける。

「同盟の右」

 一方、激しいのは第3勢力争い。同盟は単独過半数を制すのが困難視され、その行方は次の連立政権のカギを握る。同盟の連立候補と目される環境重視でリベラル派の90年連合・緑の党や中道の自由民主党の2党を含め、計4党が支持率8%前後でひしめく。

 その中でも反難民や反イスラムで大衆迎合主義(ポピュリズム)的と批判される新興右派「ドイツのための選択肢」(AfD)は一時の勢いは衰えたが、初の国政進出の可能性が高まっている。実現すれば、「同盟より右はない」とされた戦後のドイツ政治に大きな衝撃となる。

2237とはずがたり:2017/08/25(金) 21:21:01
威勢のいいイタリア野郎だ。右派だそうだがイタリア野郎ならなんとなく許せてしまう。

ベニスで「アラーは偉大なり!」と叫んだら射殺
Shouting 'Allahu Akbar' in Venice 'Will Get You Shot'
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/08/post-8310.php
2017年8月25日(金)19時23分
ジャック・ムーア

<ベネチア国際映画祭を目前に控えた市長がベニスはバルセロナよりはるかに安全と厳戒態勢をアピール>

ベニスで「アラーは偉大なり!」と叫んだ者は射殺する──イタリアの水の都の市長の暴言が問題になっている。

右派のルイージ・ブルニャーロ市長は、過激主義についての講演のなかで、バルセロナでは8月15日に車暴走テロで13人が死亡したが、ベニスははるかに警戒厳重で安全だと語った。

「テロ対策をとらなかったバルセロナとは違い、ベニスは警戒を怠らない。もし誰かが『アラーは偉大なり!』を叫びながらサン・マルコ広場を駈け抜けたりすれば、その場で射殺する」と、ブルニャーロは言った。「1年前には4歩目で撃つと言ったが、今なら3歩目で撃つ」

警戒厳重の例としてブルニャーロは、ベニスの有名なリアルト橋に爆弾テロを仕掛ける計画だったイスラム過激派の容疑者4人を3月に逮捕したことを挙げた。

「リアルト橋で自爆して、アラーのもとへ行きたいという連中だった。もしまたそんな奴がいたら、我々がさっさとアラーのもとへ送ってやる」と、ブルニャーロは言った。

大量移民と目立つ標的
西ヨーロッパの大半の国と違い、イタリアはこれまでイスラム過激派の攻撃を何とかかわしてきた。問題はむしろ、リビアなど北アフリカのイスラム国からの大量難民のほうだった。だがイタリアの治安部隊は、地中海の荒波のなかを渡ってくる移民のなかにテロリストが混じっているのではないかと懸念する。

ISIS(自称イスラム国)のテロ計画もいくつか未然に防いだ。ローマのイスラエル大使館とバチカンを狙った計画もその1つだ。ドイツ・ベルリンでトラック突入テロを行い逃走していたチュニジア人を射殺したのもイタリアの警察官だ。

だが、ISISがそのプロパガンダでよくローマやバチカンを挙げることからもわかるように、西欧の文化を代表するイタリアは格好の標的だ。

そしてベニスには今年も、世界中の映画セレブが集まるベネチア国際映画祭が迫っている。8月30日〜9月8日の期間中は、これまでにも増して厳戒態勢たひかれるだろう。ブルニャーロの口が悪くなるのも無理はない。

2238チバQ:2017/08/26(土) 04:51:22
https://mainichi.jp/articles/20170825/k00/00e/030/196000c
ローマ

移民と警官が衝突…立ち退きに抵抗、一時騒然

毎日新聞2017年8月25日 09時55分(最終更新 8月25日 17時44分)

 イタリアの首都ローマ中心部の中央駅付近で24日、不法占拠していた広場からの立ち退きに抵抗する移民らが警官隊と衝突し一時騒然となった。移民らは警官に殴りかかったり投石したりし、警官側は放水などで応戦した。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、イタリアには今年に入り、北アフリカなどから地中海を渡って欧州を目指す移民や難民ら約9万8000人が上陸。イタリア国内では次々と押し寄せる移民らに対する反感が高まりつつある。(共同)

2239とはずがたり:2017/08/26(土) 11:31:06

<西武船橋店>閉店へ 50年の歴史に幕
毎日新聞社 2017年8月26日 09時12分 (2017年8月26日 10時48分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20170826/Mainichi_20170826k0000e020229000c.html

 流通大手セブン&アイ・ホールディングスは25日、傘下の大手百貨店そごう・西武の西武百貨店船橋店(千葉県船橋市本町1)を来年2月末で閉店すると発表した。近くの東武百貨店船橋店とともに市民に親しまれてきたが、東武との売り上げの差を挽回できず、ららぽーとTOKYO?BAYなどにも押され、50年の歴史に幕を下ろす。

 西武船橋店は1967年9月に開店。91年度には売り上げが551億円に達したが、最近ではピーク時の約3割にまで減少していた。跡地は複合施設化を検討する。

 買い物客らには驚きの声が広がった。同県八千代市のパート従業員、川口都子(さとこ)さん(62)は「びっくり。東武の方が地下食料品売り場の店舗数が多く、面積も広くて人気があった」と言う。同県成田市の男性会社員(52)は「東武が押していると聞いていたが、西武ブランドもあると思っていたので残念」と話した。

 松戸徹・船橋市長は「市のにぎわいを半世紀にわたり共に築いてきた象徴的な百貨店の閉店の知らせを聞いて、残念でならない。閉店後の利用にあたっては、親しまれる施設として活用されることを願っている」とコメントした。【青木英一】

2240チバQ:2017/09/01(金) 19:10:25
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170901-00000069-san-pol
メイ首相、日本重視へ変化 日英首脳「蜜月」ムード
9/1(金) 7:55配信
 安倍晋三首相は日本を訪問したメイ英首相を2日間にわたって破格の扱いで待遇し、メイ氏も安倍首相との個人的関係の強化に努めた。かつての同盟国であり、米国とともに同じ価値観を有する日英が北朝鮮のミサイル問題で立場を共有していくほか、安倍首相としては中国に傾斜していたキャメロン前政権の路線の是正を図るメイ氏との信頼を深める狙いがあった。(原川貴郎)

 「安倍政権の積極的平和主義による外交・安全保障政策は、メイ首相が進めている『グローバルな英国』と共鳴する。われわれの安全保障協力は新たな高みに進もうとしている」

 31日午後、首相官邸でメイ氏を招いて開いた国家安全保障会議(NSC)の特別会合。安倍首相は「テリーザ」とファーストネームで呼びかけ、日英の安保協力の必要性を訴えた。メイ氏は「アジアにおいて日本は最大規模のパートナーだ。安全保障で日英間の協力が強化されることを期待する」と応じた。8月30日には、安倍首相はメイ氏を京都迎賓館に招いて夕食で歓待。東京へ移動する新幹線の車内でも懇談し、個人的な関係強化に努めた。

 英紙「ガーディアン」(電子版)によると、30日に両首脳が取り上げたのは主に北朝鮮への対応で、メイ氏は「英国は日本と協力する」と明言した。ロイター通信は、メイ氏が訪日の途上で記者団に「最善の方法は、中国が北朝鮮に圧力をかけることだ」と語ったと報じた。

 日英首脳会談は、首相官邸ではなく東京・元赤坂の迎賓館で行われた。両首脳は北朝鮮抑止には中国の行動が重要との認識で一致したほか、東・南シナ海やインド洋情勢では、国際法に基づく秩序維持のための連携を確認し、海洋進出を強める中国を牽制(けんせい)した。共同宣言には、今後、英国がアジア太平洋地域に空母を展開する可能性を明記した。

 アジアでの日本の役割を重視するメイ氏の姿勢を、日本政府は「歓迎すべき変化」(外務省幹部)としている。安倍首相とメイ氏の関係構築は新たな外交基軸の兆しを見せつつある。

2241チバQ:2017/09/03(日) 11:41:45
http://toyokeizai.net/articles/-/186119
欧州統合の象徴「ユーロスター」に4時間の壁
大陸側への乗り入れが広がらないワケは
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橋爪 智之 : 欧州鉄道フォトライター 2017年08月29日
1994年の開業以来すでに20年以上、ロンドンとパリ/ブリュッセルを結び続けているユーロスター。海で隔てられた英国と欧州大陸をつなぐ英仏海峡トンネルは、ナポレオン時代からの悲願であり、そのトンネルを介してヨーロッパを代表する2大都市のロンドンとパリ、そしてEU本部のあるブリュッセルとの間を乗り換えなしで結ぶユーロスターは、ヨーロッパという地域共同体における一つの象徴でもあった。

日本と同じ島国である英国が、日本の川崎重工製ボーリングマシンによるトンネル掘削工事の末、大陸と地続きで結ばれ、そこを高速列車が通過していくという話に、少なからず共感を得た人も多かったのではないだろうか。

欧州統合の象徴的列車だが…

そんなユーロスターには長年、大陸諸都市への運行区間拡大という話題が付いて回る。2010年10月19日には、ドイツ鉄道の高速列車ICE3が英仏海峡を渡り、ロンドンのターミナル駅セントパンクラスへ乗り入れるという特別運行が行われた。ユーロスター、そしてドイツ鉄道が、いよいよ本腰を上げて両国間を結ぶ高速列車を運行開始するのか、と当時は騒がれたが、あれから7年、両鉄道が相互に乗り入れるという話の進捗状況は、まったく聞かれなくなってしまった。

もともと地続きで、鉄道の規格もほぼ同じ欧州各国は、これまでも相互に車両が乗り入れることは、技術的にほとんど問題がなかった。最近は、信号システムや電源方式など、欧州各国に対応した最新型車両が多数誕生しており、国境での機関車のつなぎ替えによる時間のロスもまったくない。

しかしユーロスターは、他国間を直通運転する国際列車のようにはスムーズにいかない難問を抱えている。現在準備が進んでいるオランダ乗り入れにも、その難問がついて回る。

主な問題は2つある。「出入国審査」、そして「4時間の壁」である。

まずは出入国審査の壁だ。欧州大陸側は、EUに加盟していないスイスなども含め、原則的にパスポートチェックや税関検査を必要としない「シェンゲン協定」を結んでいる国がほとんどだ。しかし、英国はシェンゲン協定に加盟していないので、現在も出入国の際は審査を必要とする。ユーロスターの場合、駅を出発する際に出国審査と入国審査を同時に行っており、たとえばロンドンのセントパンクラス駅で改札を抜けると、すぐにX線荷物検査があり、それが終わると英国の出国審査、さらにその先に大陸(EU)側の入国審査が待ち受けている。

これはユーロスターの発着するすべての駅で行われていて、出入国の審査を一気に済ませてから乗車をすることになる。つまり、発車前の待合室やプラットホームは、厳密には英国ではなくEU圏内(パリやブリュッセルの場合は逆)となるため、制限区域を各駅に設けなければならない。ユーロスター専用のホームを用意する必要があるのだ。

現在、アムステルダム中央駅では、構内のいちばん北側に位置する15番線ホーム先端付近に、ユーロスター用のX線検査場、出入国審査場、待合室などを設置する工事を開始している。途中停車駅として名前の挙がるロッテルダム中央駅も、スペースに余裕があるので、おそらくこうした設備を設けることは問題ないはずだ。


スキポール空港駅に停車する列車。ホームは4本8線しかなく、ユーロスター専用ホームを建設することは不可能だ(筆者撮影)
とはいえ、そこをユーロスター専用ホームにするということは、他の列車はそのホームを使えなくなる。同じく停車駅の候補となっているスキポール空港駅については、ホームが4本8線しかない。現状でも、この4本のホームをフル活用している状況では、1日にわずかな本数しか乗り入れないユーロスターのために、わざわざ専用のホームと待合室を設けることは困難だ。オランダへの乗り入れが無事にスタートしたとしても、スキポール空港駅は問題が解決するまでは通過することになるだろう。

2242チバQ:2017/09/03(日) 11:42:12
「4時間の壁」クリアにハードル

もう一つの問題は「4時間の壁」だ。

すでに定説になっている高速列車の4時間の壁とは、高速列車か航空機か、そのどちらを利用するかの選択の分かれ目が4時間、といわれているからだ。

開業当初、英国内の高速新線(HS1)の開業が遅れたために英国内では在来線を走行していたユーロスターは、ロンドンからパリまで3時間を要していた。だが、高速新線開業後の現在は2時間15分と45分も短縮され、ブリュッセルは2時間を切って最速1時間51分に。いずれも圧倒的に航空機よりユーロスターが有利で、値段で勝負の超格安LCC以外、この区間でユーロスターには太刀打ちできない。

しかし、アムステルダムまでの所要時間は4時間を超えることが予定されている。現在、ロンドンとアムステルダムを鉄道で結んだ場合は最速で約4時間10分と試算されているが、この数字は航空機と比較して、完全に劣勢といわざるをえない。ロンドンからアムステルダムまでは航空機で約1時間、待ち時間や空港への移動時間を考えても4時間はかからない。


パリ北駅のユーロスター待合室。出入国審査を終えた後、列車を待つ待合室は、空港のゲート前と変わらない。免税店が並ぶ様子も国際空港と同じ(筆者撮影)
さらに、ユーロスターにはもう一つ難題、前述の「出入国審査」がある関係で、出発時間の30分前に改札を閉められてしまう。つまり、実質的には最低4時間半の時間が必要になるのだ。鉄道の航空機に対する最大の利点は、乗車するまでの手間が少なく、発車時間の5分前に駅へ行っても間に合う手軽さにあるが、ユーロスターは乗車前にして、すでに航空機と同じような面倒な手続きをしなければならず、手軽に乗れるものではないのだ。

ビジネスプレミアなど、最上級クラスの乗客は、発車の10分前まで乗車を受け付けているが、それでも発車直前の飛び込み乗車はできない。取引先との商談が長引けば、例え列車がまだホームに停車していたとしても、乗り遅れてしまうことだってあるかもしれない。

大陸への運行拡大は前途多難

ユーロスターとしても、アムステルダムへ直通運転を開始したからといって、航空機から利用客がどんどん流れてくるとは思っていないようだ。最初は2往復でスタートし、好調ならもう1往復増やすという、かなり控えめなダイヤが検討されていることからも、それが推察できる。また、ドイツのケルンやフランクフルトを結ぶルートについても、同じような理由で計画に進展がなく、現状のままでは、この先具体的な話が出てくるかどうかも不明だ。

もともと、単一通貨ユーロを導入せず、シェンゲン協定へも加盟してこなかった英国。そんな英国は2016年、EUからの離脱というパンドラの箱を開けてしまった。これによって、ほかにもEU離脱を考える国が出てくるかと懸念されたものの、その後の景気回復により、むしろEU各国の結束力は高まりつつある。

先の総選挙で、英国保守党のテリーザ・メイ首相は敗北を喫し、英国内ではEU離脱そのものを撤回すべき……という声も出始めたが、EU側としては何を今さらという話で、英国はこの先もますます、EU諸国から孤立を深めていくことになるだろう。

そんな英国と欧州を結ぶユーロスター。統一ヨーロッパの象徴といわれた、同列車の運行拡大計画は前途多難といわざるをえない。

2243チバQ:2017/09/08(金) 07:47:13
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170907-00000076-mai-eurp
<スペイン>独立派勝利の可能性も 州と政府で緊張高まる
9/7(木) 19:27配信 毎日新聞
<スペイン>独立派勝利の可能性も 州と政府で緊張高まる
カタルーニャ自治州の位置
 【パリ賀有勇】カタルーニャ自治州で10月1日に住民投票の実施が決まったことで、独立を阻止したい中央政府との間で緊張が高まっている。2014年の前回投票では多くの独立反対派が棄権した事例もあり、独立派が勝利する可能性があるからだ。

 カタルーニャ州世論研究所が7月に実施した世論調査では、独立に賛成が41.1%、反対が49.4%となった。だが、投票に行くとの回答の約62%を独立派が占めており、前回投票と同じく反対派が大量に棄権する恐れが指摘されている。

 8月に州都バルセロナなどで起きた連続テロを受け、州住民の一体感が増していることから、独立派を後押しするとの観測も出ている。また9月11日は、バルセロナが1714年に当時のスペインの支配下に置かれた日である。独立派の市民が大規模デモを予定しており、独立に向けたムードが高まるともみられている。

 一方で、中央政府は投票結果次第では、州の自治機能を停止したり、警察など公的機関を中央政府に移管したりする対抗策も辞さない構えだ。中央政府とカタルーニャ州の対立と混乱が深まる可能性もある。

 カタルーニャでは強い自治権を持つ共和国だった歴史があり、現在でもカタルーニャ語が公用語として使われるなど独自の文化を誇ることから、独立問題がくすぶり続けてきた。州内では工業が盛んで、スペインの国内総生産(GDP)の約2割を生み出している。そのため納めた税金が貧しい州に回され、税収の配分が少ないとの不満を抱える住民が多いことも独立志向の背景となっている。

2244とはずがたり:2017/09/08(金) 16:17:58

「私は恐れない」車両突入のバルセロナでデモ行進、国王にやじも
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170828-00010001-afpbbnewsv-int
8/28(月) 7:05配信 AFPBB News

(c)AFPBB News
【8月28日 AFP】スペイン東部カタルーニャ(Catalonia)自治州バルセロナ(Barcelona)の中心部で26日、今月起きた車両突入事件の犠牲者を追悼し、団結して「テロ」に対抗する姿勢を表明するデモ行進が行われた。国王フェリペ6世(King Felipe VI)も参加したものの、カタルーニャの分離独立を求める人々からやじを浴びせられる一幕もあった。

 バルセロナでは今月17日、ランブラス(Las Ramblas)通りでワゴン車が群衆に突入する事件が発生。その数時間後に州南部沿岸のリゾート地カンブリルス(Cambrils)でも同様の事件が発生し、死者は計15人となった。バルセロナは事件を受けて喪に服している。

 市警察はツイッター(Twitter)でこの日のデモに約50万人が参加したと明らかにしたものの、他の情報筋による確認は取れていない。

 行進の先頭、カタルーニャ語で「私は恐れない」を意味する「NO TINC POR」の文字を記した白と黒の横断幕の後ろという最高の位置は、事件当時に被害者の対応に当たった人々に与えられ、制服警官や白衣の医師、ヘルメットをかぶった消防隊員、現場に駆けつけた住民や商店主、無料輸送に応じたタクシー運転手らが先頭で行進した。

 今回のデモ行進の参加者の多くは赤と黄のしま模様に白い星をあしらったカタルーニャ分離独立派の旗を振り、中央政府と分離独立を求める州との間で依然緊張が続いていることを思い起こさせた。

 最前列に続いてフェリペ6世がマリアノ・ラホイ(Mariano Rajoy)首相や国内主要政党の代表らと並んで行進した。国王のデモ参加は、独裁体制を敷いていたフランシスコ・フランコ(Francisco Franco)総統死去後の1975年に王制が復活して以降で初めて。

 ただ、国王とラホイ首相にはカタルーニャ分離独立派からやじが飛んだ。国王に向けて口笛を吹いたり、「出ていけ」と罵声を浴びせたりする人々もいた。行進のルートに設置された大型スクリーンに国王の姿が映し出された時にも群衆から不満の声が上がった。

 スペイン政府はサウジアラビアなどへの武器売却を支持しているが、一部の専門家はイスラム過激派を生んでいるとしてサウジを批判している。このため参加者の中には、国王や政府の代表者がテロに対抗するデモ行進に参加するのは偽善だと批判する声もあった。(c)AFPBB News

2245とはずがたり:2017/09/08(金) 20:36:41
英の支払い履行姿勢に不満強めるEU-通商協議の早期開始見込み薄か
Ian Wishart、Viktoria Dendrinou、Tim Ross
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-09-08/OVX6XA6K50XS01?utm_source=yjp&utm_medium=bd&utm_campaign=yjp
2017年9月8日 14:32 JST

英国との離脱交渉を担当する欧州連合(EU)のバルニエ首席交渉官は、英国がEU離脱に伴う支払い義務を果たそうとしていないと批判し、両者の立場の隔たりがあらためて浮き彫りとなった。

  バルニエ氏は7日にブリュッセルで記者団に対し、「英国の姿勢に非常に失望している。EU離脱後の義務を含めて、国際公約を守るという当初の約束がほごにされるように見えるからだ。道義的ジレンマが存在する。28カ国で決めた予算を27カ国が拠出することなどあり得ない」と語った。
  2019年3月のEU離脱に伴う英国の支払い義務を巡っては、未解決の大きな問題が残っている。英国は離脱までの年間拠出金の支払いだけに法的義務を負うとの立場だが、離脱後にEU市場にどこまでアクセスできるかで幅を持たせるべきだという意見もあり、過去の約束に伴う義務が離脱後も続くとEUは主張する。
  EUは10月の首脳会議で、将来の英国との通商関係を巡る協議を開始できるほど離脱交渉に「十分な進展」があったかどうかを判断する。欧州議会のタヤーニ議長は7日の声明で、「交渉の現状と英国の姿勢を考えると、10月までに十分な進展を達成するのは極めて難しいと思われる」との認識を示した。
原題:Frustrated Barnier to U.K.: Stop Backpedaling on Brexit Bill (1)(抜粋)
Brexit Talks to Stay Stuck in Phase 1 in October: EU Parliament(抜粋)

2246チバQ:2017/09/10(日) 10:46:29
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASK950P7XK94UHBI03T.html
脱原発「当たり前」、緑の党の支持下落 ドイツ

10:33

 24日投開票のドイツ総選挙で、緑の党が「2030年までに全電力の需要を再生可能エネルギーで賄う」との公約を打ち出している。結党以来の主張だった「脱原発」が国の方針として定着。緑の党は支持率が下落傾向にあり、さらに野心的な公約を掲げて党勢回復を狙っている。

 ドイツでは再生可能エネルギーの発電割合が約3割だが、石炭火力も4割、天然ガスも1割を占める。公約では現在100以上ある石炭火力発電の設備のうち、効率の悪い20設備を即座に停止し、30年までに全て廃止する目標だ。

 再生可能エネルギーシフトには経済界から、「供給が不安定で、急速な拡大は経済活動に影響する」(ドイツ産業連盟のデニス・レントシュミット博士)との懸念があるが、緑の党のベルベル・ヒューン連邦議会議員は「蓄電池の開発や電力需要のコントロールで、安定化させることは可能だ」と強気だ。

 ドイツ政府は東京電力福島第一原発の事故をきっかけに、22年までの全原発停止を決めたが、今回の選挙では、議席獲得が予想される政党のうち、新興右翼政党「ドイツのための選択肢(AfD)」を除くすべての政党が「脱原発」を前提として、再生可能エネルギーの拡大を掲げている。

 世論調査では、他政党も環境や気候保護をテーマにしているので「緑の党はもはや重要ではない」との意見に57%が「ほぼ同意する」と回答。新たな目標の設定は、存在意義をかけた闘いと言えそうだ。(ベルリン=高野弦)

2247チバQ:2017/09/10(日) 16:52:22
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170909X494.html
イスラム教徒、危機感広がる=「反難民」党、議席獲得視野―独総選挙

09月09日 14:51

 【ベルリン時事】ドイツ連邦議会(下院)議員を選ぶ24日投票の総選挙まで2週間。メルケル首相が4選をほぼ確実にする一方で、「反難民」やイスラム教徒への厳しい政策を掲げる新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)が国政進出を視野に入れ、議席獲得をうかがう勢いだ。ドイツに住むイスラム教徒の市民の間には危機感が広がっている。

 「(難民流入で)ドイツの状況は悪化した。われわれは自分たちの国を取り戻さなければならない」。AfDの筆頭候補ガウラント氏が1日、独中部の町アイスレーベンでの集会で訴えると、約500人の住民らが大きな拍手で応えた。

 欧州難民危機の2015年、多くのシリア難民らがドイツに殺到した後、AfDは支持率が約15%まで上昇した。その後の難民流入数の減少で、ひと頃の勢いは失ったものの、約10%の支持率を維持している。独議会の議席獲得には党の得票率が5%を上回る必要がある。議席が十分視野に入ってきた。

 ドイツの世論調査で「イスラム教はドイツに属するか」という質問に6割が「いいえ」と答えたという結果もある。イスラム教を信仰する難民や移民に対し、多くの国民が心理的な隔たりを感じていることを示唆しており、一部でAfDへの共感にもつながっている形だ。過激派組織「イスラム国」(IS)信奉者によるテロが欧州で相次いだこともイスラム教徒に対する国民感情を悪化させたとみられる。

2248チバQ:2017/09/11(月) 18:49:53
黄色 自民党
緑色 緑の党
黒色 キリスト民主同盟
https://news.goo.ne.jp/article/reuters/world/reuters-20170911029.html

ドイツ緑の党、3党連立の可能性否定 FDPと主要政策で相違
13:04ロイター

ドイツ緑の党、3党連立の可能性否定 FDPと主要政策で相違
 9月9日、ドイツの野党、緑の党の幹部は、今月24日の連邦議会(下院)選挙後に、メルケル首相率いる与党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)や自由民主党(FDP)と3党連立を組む可能性を否定した。写真はドイツ連邦議会議事堂。ベルリンで昨年1月撮影(2017年 ロイター/Fabrizio Bensch)
(ロイター)
[ベルリン 9日 ロイター] - ドイツの野党、緑の党の幹部は9日、今月24日の連邦議会(下院)選挙後に、メルケル首相率いる与党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)や自由民主党(FDP)と3党連立を組む可能性を否定した。

世論調査では、CDU・CSUが約38%で支持率トップとなっているが、安定多数の確保にはドイツ社会民主党(SPD)と再び大連立を組むか、FDPや緑の党との3党連立(通称ジャマイカ連立)が必要になる。

緑の党の首相候補の1人であるカトリン・ゲーリングエッカルト氏は独地方紙パッサウアー・ノイエ・プレッセに対し、「ジャマイカ連立は想定できない」と強調。

CDUはドイツ北部シュレスウィヒ・ホルシュタイン州の5月の州議会選挙での勝利を受けて、同州でFDPや緑の党と3党連立を組んだ実績があるが、ゲーリングエッカルト氏は、緑の党とFDPは環境保護やエコカーの排出規制、難民などの政策で「正反対の立場を取っている」と説明。

「国政レベルで連立が機能するとは思わない」と述べた。

FDPのリントナー党首もまた、独誌フォークスに対し、移民やエネルギー政策で緑の党と合意するのに大きな障害があると指摘し、3党連立は想定できないと語った。

2249チバQ:2017/09/11(月) 18:52:01
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170911X566.html
与野党、激しい接戦=小党伸び連立波乱含み=ノルウェー総選挙
09:45時事通信

 【ロンドン時事】ノルウェーで11日、総選挙(一院制、定数169、任期4年)の投票が行われる。各種世論調査によれば、ソルベルグ首相率いる保守党を中心とする中道右派の与党連合と、労働党が主導する中道左派の野党連合が激しい接戦を繰り広げている。結果は予断を許さない。

 6日時点の政党平均支持率を基に割り出された予想獲得議席では、与党連合が88議席を確保する。これに対し、野党連合は81議席にとどまる。見通し通りならソルベルグ政権が逃げ切るが、世界の選挙は6月の英総選挙をはじめ荒れ模様で、有権者の投票動向は最後まで分からない。

 ソルベルグ政権は、保守党と右派・進歩党の連立に他の2党が閣外協力する形の少数政権だ。北海油田開発に支えられた比較的好調な経済を背景に、選挙戦では「安定と繁栄の継続」を訴えた。

 これに対し、野党連合を率いる労働党のストーレ党首は、元外相としての知名度を生かした選挙戦を展開した。富裕層への増税による格差是正や福祉拡充を政策の柱に据え、政権交代を有権者に呼び掛けている。

 一方、両陣営と距離を置く小党の緑の党や強硬左派・赤党も終盤に来て支持を伸ばした。小党の動向が連立交渉に影響を及ぼす可能性もある。特に現有議席1の緑の党は「独立路線」を維持。反移民を掲げる進歩党とは「組まない」と断言しており、キャスチングボートを握った場合、ソルベルグ首相は難しい立場に追い込まれるかもしれない。

◇ノルウェー歴代政権

1990〜  96年 ブルントラント 

  96〜  97年 ヤーグラン   

  97〜2000年 ボンデビック  

  00〜  01年 ストルテンベルグ

  01〜  05年 ボンデビック  

  05〜  13年 ストルテンベルグ

  13〜      ソルベルグ。

2250チバQ:2017/09/11(月) 19:17:46
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017091100905&g=int
与野党が大接戦=総選挙の投票実施-ノルウェー



ノルウェー総選挙の事前投票を済ませる労働党のストーレ党首=10日、オスロ(AFP=時事)
 【オスロAFP=時事】ノルウェーで11日、総選挙(一院制、定数169、任期4年)の投票が行われた。同日午後9時(日本時間12日午前4時)に締め切られ、開票作業に入る。各種世論調査ではソルベルグ首相(56)率いる保守党中心の中道右派・与党連合と、労働党主導の中道左派・野党連合の大接戦が予想されている。

 ノルウェーは欧州屈指の産油国。2013年から政権を担うソルベルグ首相は、翌14年から始まった原油価格低迷を切り抜けている経済の実績を強調し「現在の政策を続けたい。さらに4年必要だ」と与党への支持を呼び掛けてきた。
 これに対し、野党や経済専門家は、現政権の経済政策は、原油高時代の蓄えを食いつぶしているだけだと非難。労働党のストーレ党首(57、元外相)は富裕層への増税による格差是正を公約に掲げる。ストーレ氏自身ノルウェー有数の資産家として知られる。10日の事前投票で自身の票を投じた際「われわれは分断されつつある。今、変革が必要だ」と訴えた。

2251チバQ:2017/09/12(火) 18:53:48
http://www.asahi.com/articles/ASK9D1RR9K9DUHBI001.html?ref=goonews
カタルーニャ州首相、住民投票強行の構え 街頭集会続く
バルセロナ=青田秀樹2017年9月12日10時34分
 スペイン北東部カタルーニャ州のプッチダモン州首相は11日、同州のスペインからの独立を問う10月1日の住民投票について、「実施しない選択肢はない。我々は数多くの障害を乗り越えている」と強調した。中央政府は投票阻止を図るが、11日に州都バルセロナで開かれた独立を求める集会に力を得て、投票を強行する姿勢を改めて示した。

 街頭集会では、黄色地に赤のストライプ、そして星をあしらった独立のシンボル旗が通りを埋め、カタルーニャ語で「インダパンデンシア(独立)」の連呼が続いた。主催団体の「カタルーニャ民族会議」によると参加者は100万人超。中央政府側は35万人だとした。

 街頭集会のスローガンの一つは「住民投票は民主主義だ」。中央政府は、州議会で成立した関連法(州法)や、その制定手続きに問題があるとして憲法裁判所に提訴し、州法の効力は差し止められている。農産品販売店を営むヘスース・ブスケッツさん(50)は「中央政府が邪魔をするが、とにかく我々は、住民投票で意思表明がしたいんだ」と話した。(バルセロナ=青田秀樹)

2252チバQ:2017/09/12(火) 20:53:28
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170911X627.html
与野党が大接戦=総選挙の投票実施―ノルウェー
09月11日 20:18時事通信

 【ロンドン時事】ノルウェーで11日、総選挙(一院制、定数169、任期4年)の投票が行われた。ソルベルグ首相(56)の保守党を中心とする中道右派の与党連合と、ストーレ党首(57)の労働党が主導する中道左派の野党連合が激突。12日未明(日本時間同日午前)にも大勢判明の見込みだが、大接戦の場合、ずれ込む可能性がある。

 各種世論調査の平均値を基にロイター通信が11日報じた予想獲得議席数は、与党連合が過半数ぎりぎりの85、野党連合は84。この場合、どの陣営が勝利しても連立協議の難航は必至で、情勢次第では、緑の党など最近支持を伸ばしている小党が次期政権の行方を左右することもあり得る。

 保守党は選挙戦で、続投なら経済成長を支えるため減税を実施すると公約。欧州屈指の産油国ノルウェーはここ数年の原油安を乗り切ってきた。首相は、経済の実績を誇示しつつ、逆風の世界経済の状況下で安定軌道維持には「さらに4年必要だ」と国民の安定志向に訴え掛けてきた。

 対する労働党は、公共サービス拡充のため富裕層への増税を打ち出した。ストーレ氏は、国民の間に広まる格差への不満と不安を敏感につかみ「(格差で)分断される前に改革しよう」と呼び掛ける対照的な選挙戦を展開した。投票は11日午後9時(同12日午前4時)締め切られ、即日開票される。

2253チバQ:2017/09/12(火) 23:11:30
http://www.afpbb.com/articles/-/3142547?cx_position=23
ノルウェー総選挙、与党辛勝 中道右派政権が継続へ
2017年9月12日 12:33 発信地:オスロ/ノルウェー
【9月12日 AFP】北欧ノルウェーで実施された議会(定数169)選は11日、開票され、エルナ・ソルベルグ(Erna Solberg)首相率いる保守党中心の中道右派勢力の勝利が確実となった。首相は国民から「さらに4年間の付託」を受けたと勝利宣言した。

 選挙は接戦となったが、保守党は開票率95%の時点で、連立を組む移民反対派の進歩党など中道右派3党と合わせて89議席を獲得する見通しとなった。

 ソルベルグ首相は勝利を祝う紙吹雪や紙テープが舞う中、「エルナ! エルナ!」と叫ぶ支持者らを前に「社会主義者抜きで過半数をとれそうだ」と語った。

 一方、ヨーナス・ガール・ストーレ(Jonas Gahr Store)元外相率いる野党・労働党は80議席にとどまる見通し。

 欧州最大の原油生産国であるノルウェーの中道右派勢力は、2014年以降の原油安を受けた石油産業の不振と2015年の移民危機という2つの大きな問題をうまく乗り切った。一方、野党側は、政府は1兆ドル(約110兆円)近くの規模を誇る政府系ファンドに頼りすぎだと批判し、選挙戦では格差是正などのため富裕層の増税を公約していた。(c)AFP/Pierre-Henry DESHAYES

2254とはずがたり:2017/09/13(水) 10:58:47
下院で可決された後に下院の委員会に送付されてそれから上院なの??

英下院、EU離脱へ「廃止法案」可決 労働党は反対票
http://www.asahi.com/articles/ASK9D0V1QK9CUHBI048.html?iref=com_latestnews_04
ロンドン=津阪直樹2017年9月13日08時45分

 英下院は12日、現在国内に適用されている欧州連合(EU)法の適用を廃止する法案を賛成多数で可決した。EUからの2019年春の離脱に向け、メイ政権は今後、離脱関連法案の審議を本格化させる考えだが最大野党・労働党のほか与党内にも慎重意見があり、先行きは見通せない。

 法案は、EU法の英国での適用を廃止し、その内容をすべて国内法に置き換えるもの。票の内訳は賛成326、反対290だった。労働党の議員の多くは「政権に不当に大きな裁量を与える」などとして反対票を投じたが、与党・保守党と閣外協力する北アイルランドの地域政党・民主統一党(DUP)は賛成に回った。法案は今後、下院の委員会で詳細に審議され、上院に送られる見通しだ。

 労働党は、離脱後も当分は無関税で自由に貿易ができるEUの単一市場に残る「穏健離脱」を主張。移民規制を優先して単一市場から完全離脱する「強硬離脱」を掲げるメイ政権の方針を批判している。(ロンドン=津阪直樹)

2255とはずがたり:2017/09/13(水) 10:59:34

メイ英首相、2022年まで続投意向を表明 党内に波紋
http://www.asahi.com/articles/ASK921PS8K92UHBI001.html?iref=pc_rellink
寺西和男2017年9月2日11時57分

 英国のメイ首相は2日までに英メディアの取材に対し、任期満了となる2022年の次期総選挙まで首相を続ける意向を示した。与党保守党内では、政権基盤の強化を目指して総選挙の前倒しを決断した結果、過半数割れに追い込まれた首相の責任を問う声が根強い。あえての発言に波紋が広がっている。

 メイ首相は訪日中、BBCに次期総選挙まで政権を担うか尋ねられ、「そうだ。私は長期政権のためにここにいる」と回答。「私や私の政府がするのは(欧州連合からの)離脱だけでなく、英国のより明るい未来を開くことだ」と述べた。

 この発言に保守党のモーガン前教育相は「次の選挙に向けて我々を率いていくのは難しいと思う」と発言。シャップス元幹事長も「驚きがあるのは確かだ」と述べた。

 保守党は10月に党大会を開く。「メイ首相を完全にサポートする」(ジョンソン外相)との声もあるが、メイ首相の責任論をめぐる議論が盛り上がる可能性がある。(寺西和男)

2256チバQ:2017/09/13(水) 21:58:28
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1709120077.html
ノルウェー総選挙で与党連合勝利 中道右派政権が続投へ
09月12日 23:29産経新聞

 【ロンドン=岡部伸】オスロからの報道によると、10〜11日投票のノルウェー議会(定数169)選挙は11日、開票が行われ、ソルベルグ首相が率いる保守党を中心とする中道右派の与党連合の勝利が決まった。2013年発足の連立政権を維持することになった。

 12日午前3時(日本時間同午前10時)現在、開票率は95%。中道右派が過半数の89議席、ストーレ党首の労働党が主導する中道左派が80議席となった。労働党が49議席で第1党の座をかろうじて維持し、続いて保守党が45議席を確保したが、両党とも議席は減少した。中道右派勢力は、野党労働党を軸とする中道左派勢力を議席数で上回る見通し。

 保守党と右派・進歩党の連立に他の2党が閣外協力する少数政権を率いてきたソルベルグ首相は、「明らかな勝利だ。われわれの提示した(諸課題への)対応策が機能した」と勝利宣言した。原油価格の低迷が続く中、産油国ノルウェーを支える経済の立て直しが課題となる。ストーレ労働党党首は、「非常に残念だ。厳しい野党になる」と敗北を認めた。

2257とはずがたり:2017/09/14(木) 19:41:59
スーパーの陳列棚を「国産品」だけにしてみたら…。
https://www.msn.com/ja-jp/lifestyle/life/%E3%80%8C%E5%9B%BD%E7%94%A3%E5%93%81%E3%80%8D%E3%81%97%E3%81%8B%E4%B8%A6%E3%81%B9%E3%81%AA%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%A7%E3%80%81%E7%8B%AC%E5%A4%A7%E6%89%8B%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%81%8C%E8%A8%B4%E3%81%88%E3%81%9F%E3%81%93%E3%81%A8%E3%80%82/ar-AArGnJ0#page=2
TABI LABO
星 佑貴
2日前

まずは、@heinzingerさんがインスタにアップした、店内ツアー動画を観てほしい。どこにでもありそうなスーパー。が、なきゃいけないモノたちが、そこに「ない」。

"Tag der Vielfalt"

「共存」について考えてみる

- 2017 8月 19 7:37午前 PDT

災害でも起きた直後かと思うくらい、すっからかんの陳列棚。どこもほとんど商品ナシ。ごく一部、ジュース類やパンなどは並べられているが…。冷凍食品のコーナーに至っては、もはや開店休業状態。

ここは、ドイツの大手スーパーチェーン『Edeka』ハンブルク店。8月の某日、1日限定で"国産品しか置かない"という、大胆な行動に出て話題になった。国産品だけにしたら、こんなにモノがなくなってしまうのか…。

当然、この日は大赤字だったはず。それでも彼らがこれを決行したのは、<国内生産量の危機>を伝えたかったから。普通ならこう思っても不思議ない。ところが、真意は別のところにあった。

空棚に置かれたポップに、こんなメッセージが。

「ドイツが多様性を失った時、こんなにも生活は貧しくなる」

「Edekaは、様々な国の力を借りて価値提供をしている」

人種差別をしたり、違いを受け入れられない社会は貧しいということを、国内シェア率No.1を誇るスーパーが世間に訴えたわけだ。

あなたなら、

「賛成」できますか?

ドイツは2015年以来、シリアなどから100万人以上の難民・移民を受け入れてきました。「共存する」という姿勢を世界に示してきた。ただ、すべての国民がこれをポジティブに捉えているわけではないようだ。

ショッキングな事件が起きたのは、2015年の大晦日のこと。西部の都市ケルンで、大規模な性犯罪が報道された。数百人の女性が、集団でレイプや強盗などの被害を受けたのだ。加害者は主に北アフリカ系の17歳から30歳。約1,000人もの男性が集まって、周辺の女性を取り囲んだという。

移民による犯罪が増加しているドイツで、それでも「多様性を大事にする心を忘れてはいけない」という主張は、誇らしいと称えられる一方で、反対の声も。

『Edeka』はこのイベント実施日を「Tag der Vielfalt(多様性の日)」と名付けたようだが、果たして来年も決行されるかどうか……。

反対と賛成どちらの思いも強いぶん、今はまだ、和解という道はほど遠いように感じてならない。

Reference:@heinzinger
Licensed material used with permission by Holger Krupp

2258とはずがたり:2017/09/14(木) 19:42:28

ワールド2017年9月13日 / 18:55 / 1日前
マクロン仏大統領、9月26日にユーロ圏改革案を公表
http://jp.reuters.com/article/japan-post-market-idJPKCN1BP0WW

[パリ 13日 ロイター] - マクロン仏大統領は9月26日に、ユーロ圏の改革に関するより詳細な提案を公表する計画。フランスのある外交筋が13日に明らかにした。

当日は独総選挙の2日後に当たる。マクロン大統領はユーロ圏の統合強化が持論で、ユーロ圏財務相や議会の創設、共通予算を打ち出している。

2259チバQ:2017/09/15(金) 13:12:15
https://mainichi.jp/articles/20170908/ddm/007/030/034000c
2017ドイツ総選挙

深層・右派台頭/1 経済政党、反イスラムに 難民政策、寛容から一転

毎日新聞2017年9月8日 東京朝刊
 「イスラム教徒のさらなる流入を断ち切る」。6月下旬、ベルリン近郊ポツダム城の中にあるブランデンブルク州議会の一室。新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)のアレクサンダー・ガウラント副党首は、きっぱりと言った。元々はメルケル独首相の国政与党キリスト教民主同盟(CDU)の党員だったガウラント氏は今、初の国政進出を目指し連邦議会総選挙で筆頭候補として党を率いる。

 イスラム教徒の受け入れ拒否や入国済み難民の送還強化を主張するガウラント氏は続けた。「ドイツで起きたすべての襲撃はイスラム教徒によるものだ。イスラム教は我々の価値観と一致しない」。筆頭候補が差別的な言辞を臆することなく口にするAfD。産声を上げたのは2013年だったが、最初からこれほど過激ではなかった。

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inRead invented by Teads
 このころドイツでは、巨額な債務を抱える一方で緊縮策に反対する欧州連合(EU)の「問題児」ギリシャへの不満が社会に募っていた。そんな中、「反EU」「反単一通貨ユーロ」を唱える経済学者のベルント・ルッケ氏らが13年2月、親EUの既成政党に代わる「選択肢」としてAfDを発足させたのだ。

 「通貨ユーロの秩序ある解体」「欧州中央銀行による国債買い取りの即時禁止」……、4ページと簡素な当時の公約は経済・金融政策における反EU路線に重点を置いている。一方で、難民・移民政策は最後にごく短く触れただけ。内容も「ドイツは質の高い移民流入が必要」「カナダにならった移民法が必要」と寛容な政策を明示し、「イスラム教は自由で民主的な価値観に反する」とした17年の公約とは大きく異なる。当時のAfDは、反イスラムとは無縁の経済政党だった。

 小党乱立による政治の不安定化がナチスの台頭を招いた反省から、現在の独国政選挙では、政党得票率5%か選挙区候補者の3人以上当選に達しない党には議席が配分されないというハードルがある。「血税を怠け者のギリシャの救済に使うな」と主張したAfDは、国政初挑戦の13年9月の総選挙で得票率4・7%で、国政進出は逃した。

 あれからわずか4年。党関連のホームページからは13年の公約が削除された。「純粋な経済政策(を訴える)政党に、極右支持者らが入り込んだ。こんな党になるとは予想できなかった」。党設立期を支えた世界銀行の元職員でAfDベルリン支部元幹部のクリスティアン・シュミット氏は嘆息する。党の右傾化に危機感を抱き離党したシュミット氏は国政進出に危機感を募らせ、こう言う。「政権への批判票を集め増長したAfDは今、徐々にその正体を現そうとしている」。なぜAfDは「変身」したのか。そして、その「正体」とは一体何なのか。【ベルリン中西啓介】

     ◇

 今月24日投開票のドイツ連邦議会総選挙で、反EU政党として初めて国政に進出するか注目される新興右派AfD。幅広い支持層を持つAfDの変遷を追い、ドイツの今を探る。=つづく

2260チバQ:2017/09/15(金) 13:12:58
https://mainichi.jp/articles/20170909/ddm/007/030/067000c
2017ドイツ総選挙

深層・右派台頭/2 党首排除し路線変更 国政へ保守票狙う

毎日新聞2017年9月9日 東京朝刊
 「2047票、60%相当を獲得し、フラウケ・ペトリ氏が勝利しました」

 2015年7月、「ドイツのための選択肢」(AfD)はドイツ西部エッセンで開かれた党大会で、反欧州連合(EU)の象徴的存在として党を率いてきたベルント・ルッケ氏を党首の座から排除した。代わりに化学者出身の保守派フラウケ・ペトリ氏と経済学者のイエルク・モイテン氏による共同党首体制が発足した。

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inRead invented by Teads
 経済政策政党としてのAfDを率いてきたルッケ氏はテレビカメラの前で「党員にとって、外国人受け入れ策やイスラム教が重要議題だった」と力なく敗因を分析し、直後に党を去った。エッセン党大会は、AfDが右傾化路線にかじを切る分岐点になった。

 AfDは13年の連邦議会総選挙では国政進出を逃したものの、14年5月に欧州議会に進出。8月には東部ザクセン州議会選で9・7%を得て初めて州議会に議席を得た。その後も次々と議会進出した旧東独の州の党トップには、経済政策重視派ではなく保守派の大物が就いた。移民対策や反イスラム政策を求める保守派の党の州幹部とルッケ氏の対立が徐々に表面化する。

 対立が鮮明になったのは、東部ドレスデン発祥のイスラム排斥運動「ペギーダ」との関係を巡る対応だった。

 15年1月、パリで仏風刺紙シャルリーエブド襲撃テロが起きると、ペギーダはドレスデンで大規模な反イスラムデモを展開。批判的な報道機関を「うそつき」と罵倒し、記者に暴行したペギーダを、保守派の重鎮、アレクサンダー・ガウラント副党首が「仲間」と表現。「ペギーダとの協力はない」とするルッケ氏は、最大派閥保守派の台頭に孤立を深めた。

 連邦政府(国)と州政府の権限が明確に分けられているドイツでは、地方で実績を積み全国区の人気を得た政治家が国政を率いることが一般的だ。国政政党への飛躍を目指す保守派は、東部州で強い反イスラム世論の受け皿になることで、極右も含む右派支持層の取り込みを狙った。

 AfDの連邦議会議員候補で反イスラムの急先鋒(せんぽう)、ニコラウス・フェスト氏は「外国人流入問題を無視したルッケ氏は大きな失敗を犯した」と党の路線変更を支持する。しかし、党内対立の代償は大きく、エッセン党大会後に支持率は4%にまで下落。国政進出の下限である政党得票率5%に届かず、国政進出は不可能と見る向きが広がった。だが、こうした流れを一気に変える混乱がドイツに起きる。それは保守派にとってまたとない「贈り物」(ガウラント氏)でもあった。【ベルリン中西啓介】=つづく

2261チバQ:2017/09/15(金) 13:13:28
https://mainichi.jp/articles/20170910/ddm/007/030/084000c
2017ドイツ総選挙

深層・右派台頭/3 難民殺到、追い風 政権への不満吸収

毎日新聞2017年9月10日 東京朝刊
 「ドイツに行かせてくれ!」。2015年9月中旬、セルビアとの国境に面したクロアチア東部の農村トバルニクで、イラク人の若者がそう叫んだ。国境へ向かうバスを待つ難民たちが路上に座り込み、地面には彼らの長い影が伸びていた。

 10日ほど前の9月5日、メルケル独首相はオーストリアとハンガリーに足止めされていた中東などからの難民の受け入れを決断した。これが「号砲」となり、難民らはバルカン半島を北上し次々ドイツに入国。その数は実に89万人に上った。

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 前例がない短期間でのイスラム教徒の大量流入で、ドイツでは国と地方の行政が混乱。極右によるとみられる難民滞在施設の襲撃事件も起きた。そのさなかの15年大みそか、西部ケルンで新年を祝い騒ぐ難民らが暴徒化。女性たちが性的被害に遭うなど集団暴行事件に発展した。警察発表の遅れから報道が後手に回り、反難民・反メディアの主張に火が付いた。

 「銃を使ってでも難民の入国を阻止すべきだ」。ケルン事件の直後、新興右派「ドイツのための選択肢」(AfD)のフラウケ・ペトリ共同党首が地方紙に語った一言が波紋を広げる。独メディアは「入国阻止のため銃を使用することは違法」とする政府の見解を紹介し、ペトリ氏の発言を批判した。だが、難民受け入れを巡り不満を募らせた有権者にペトリ氏の発言は支持され、AfDへの追い風になる。

 独連邦議会には現在4会派があり、メルケル氏が所属する保守系会派を除く3会派は革新系で多民族共生推進の立場。その保守のメルケル氏が難民を受け入れた。第2党・社会民主党との2度の大連立でリベラル化が指摘されるメルケル氏に対し、AfDベルリン州議会代表のゲオルク・パツデルスキー氏は「(メルケル氏の率いる政党)キリスト教民主同盟(CDU)の左傾化で空いた保守右派の位置をAfDが占めた」と分析する。

 当時は米国大統領選に向けた共和党予備選で、反移民色を鮮明にするドナルド・トランプ氏が支持を広げ始めていた。ペトリ氏は「エリート政治打破」を掲げるトランプ氏を称賛し、自身の姿を重ね合わせた。

 AfDは16年3月、東部ザクセン・アンハルト州議会選で第2会派となった。メルケル政権の難民政策に対し不満を募らせる保守層を取り込んだのだ。欧州では地方での躍進や実績をバネに、国政でも支持を広げてきた右派・極右政党は少なくない。順調にそのステップを踏むかに見えたAfDだが、地方議会では厳しい現実に直面することになる。【ベルリン中西啓介】=つづく

2262チバQ:2017/09/15(金) 13:13:53
https://mainichi.jp/articles/20170912/ddm/007/030/141000c
2017ドイツ総選挙

深層・右派台頭/4 地方で行き詰まり 既成政党が包囲網

毎日新聞2017年9月12日 東京朝刊
 「難民流入が熱く議論されたことが多くの人を(投票へと)動かした」。中世の面影が残る街並みと湖畔巡りが人気の観光地、ドイツ東部メクレンブルク・フォアポンメルン州の州都シュウェリン。シュウェリン城にある州議会で、新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)のライフエリック・ホルム州議会代表が語った。

 政府の難民政策に対する不満が高まった昨年9月、州議会選で初の議席確保を目指したAfDは20・8%の得票。州に自身の選挙区があるメルケル首相のキリスト教民主同盟(CDU)を一気に抜き去り、第2会派になった。

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 ベルリンでは人口に占める外国人の割合が3割に上るが、同州の外国人の割合は3・7%と少ない。1990年の東西独統一以降、州には政府の監視対象の「極右」や外国人排斥運動の拠点がある。極右のドイツ国家民主党(NPD)は昨年の州議会選以前は議席があった。昨年4月、取材に応じたシュテファン・キュスターNPD州議会代表(当時)は「AfDは偽りの姿で(NPD支持層を含む)有権者を獲得しようとしている」と危機感をあらわにした。懸念は選挙で現実化し、AfDに食われる形で、全国最後の州議席を失った。

 難民問題に争点を絞り込んだ同州での大勝は、ギリシャ支援に反対する「反欧州連合(EU)政党」だったAfDにとって大きな戦略的勝利となった。だが、地方議会でAfDは厳しい現実に直面する。「我々は他党の政策でも良いものには賛成する。だが、全政党が我々の提案を支持しない」(ホルム氏)。AfDは16ある州議会のうち13議会に進出したが、提案が採択されたことはない。

 ベルリン自由大のオスカー・ニーダーマイヤー教授(政治学)は「AfDは地方でも完全に孤立している」と指摘する。政治経験が乏しい議員が多いAfDは、実績を上げるには他党との協力が重要。だが、協力を得られないどころか、複数の州議会では、AfD選出の委員を減らすため規則の変更が行われるなど、既成政党による包囲網が敷かれる。

 難民問題を機に躍進したものの、地方で政治実績作りに行き詰まるAfD。地方選の勢いに乗じ、国政進出後の連立与党入りも視野に入れるフラウケ・ペトリ共同党首と、躍進を支えた極右層の乖離(かいり)を恐れ、「反メルケル路線」の立場を重視する党内保守派の重鎮、アレクサンダー・ガウラント副党首との亀裂が鮮明になった。そして対立が決定的になったのは、ナチスを巡るある発言だった。【ベルリン中西啓介】=つづく

2263チバQ:2017/09/15(金) 13:14:27
https://mainichi.jp/articles/20170913/ddm/007/030/109000c
2017ドイツ総選挙

深層・右派台頭/5 敗れた「現実路線」 「ナチス擁護」除名できず

毎日新聞2017年9月13日 東京朝刊
「首都の中心に恥辱の記念碑を建てたのはドイツ人だけだ」

 1月17日、ドイツの新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)のビヨルン・ヘッケ東部テューリンゲン州会派代表は、東部ドレスデンでそう演説した。「恥辱の記念碑」とは東西独統一(1990年)後に建てられたホロコースト(ユダヤ人大虐殺)記念碑を指す。ナチスの犯罪を忘れまいとする戦後ドイツの精神を、批判した演説だった。

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 ヘッケ氏はまた、第二次大戦末期に市民ら約2万5000人が死亡したとされる米英軍のドレスデン空襲を「広島や長崎への原爆投下に比肩する」とも主張し、歴史教育の「転換」を求めた。

 支持者らは、ヘッケ氏の演説に拍手を送った。ドレスデンは地理的理由でナチスに批判的な旧西独の放送が視聴しづらく、空襲被害が戦後も尾を引き反英米感情が残った。このため、ナチス時代を否定的に捉える教育に比較的なじみが薄い。イスラム移民への反対運動が起きるなど、排外的な空気もあった。

 だが、AfDの国政与党化を目指すフラウケ・ペトリ共同党首にとり、ヘッケ氏の発言は見過ごせなかった。ドイツではタブーの「ナチス擁護」と受け取られかねないからだ。「ヘッケ氏は本質的にナチス」と断じて除名を要求。しかし、保守派の重鎮アレクサンダー・ガウラント副党首は総選挙前の党内対立を避けるため、ヘッケ氏の謝罪だけで事態収束を図った。幹部2人の対立は、ペトリ氏の退潮と党のさらなる右傾化につながる。

 この動きが顕在化したのは、ドイツの総選挙で恒例の「筆頭候補」選びだった。選挙戦の「顔」となる人物を党大会で選出する。ペトリ氏は連立与党志向の「現実路線」で単独候補になることを目指した。だが、右派色の濃いガウラント氏は野党路線を掲げ、複数筆頭候補の擁立を図った。

 ペトリ氏は、トランプ米大統領就任式(1月20日)の翌日、独西部コブレンツでの反欧州連合(EU)集会で、仏極右・国民戦線のマリーヌ・ルペン党首らと登壇するなど、「ドイツ最右翼の顔」と目された時期もあった。だが、化学者出身で演説も難解なため支持は広がらず、結局、ガウラント氏に軍配が上がった。

 4月23日、西部ケルン。党大会の最終日に、筆頭候補となったガウラント氏とアリス・バイデル氏が壇上に立った。ペトリ氏は自身の提案が未採択に終わると、「党は過ちを犯した」と力なく語った。引きつった表情は、2年前の党大会で党首の座を追われた創立者ベルント・ルッケ氏に重なる。反EUの経済政党から反難民にも主張を広げたAfDは、いよいよ右派色を鮮明にした。【ベルリン中西啓介】=つづく

2264チバQ:2017/09/15(金) 13:17:10
https://mainichi.jp/articles/20170914/ddm/007/030/104000c

2017ドイツ総選挙
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深層・右派台頭/6 公約に「排外主義」 押し切られた経済重視派



毎日新聞2017年9月14日 東京朝刊 「犯罪に関与した移民系ドイツ人の国籍剥奪」「イスラム教関係機関への法人格付与の禁止」--。今年4月、ドイツの新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)が党大会で採択した総選挙公約には、他の主要政党とは一線を画す排外的な文言が並んだ。


 「(旧西ドイツ建国の)1949年以来初めて、一部政策が違憲の政党が(国政進出に必要な得票率)5%を超える可能性がある」。マース独法相は今月10日、地方紙への寄稿でAfDの政策について、人権や信仰の自由の観点などから違憲性の疑いを指摘。伸長するAfDの勢いとその極端な右傾化に警戒感をあらわにした。

 4月の党大会で保守派が党中央の主導権を掌握したAfD。そこに至るまでには、地方の党員の間でも保守派と経済政策重視派の「綱引き」が繰り広げられ、経済派が後退を強いられていた。

 典型例が南西部バーデン・ビュルテンベルク州の州議会の党会派だ。同会派は昨年7月、いったん分裂した。きっかけは所属議員ウォルフガング・ゲデオン氏が出版した本。ゲデオン氏はこの中でネオナチ活動家を擁護し、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を否定することを罰する法的判断を「シオニズム(ユダヤ人国家建設運動の基となる民族主義)が表現の自由を制約している」と主張した。

 州議会でAfDを率いるのは党の共同党首、イエルク・モイテン氏。経済派のモイテン氏は本の内容を問題視しゲデオン氏の除名を決意した。だが、会派議員による投票では除名に必要な3分の2が得られず、モイテン氏は直後に賛成した議員と新会派を結成した。

 「私はユダヤ人とシオニズム信奉者を分けている」。ゲデオン氏は取材にこうユダヤ人差別の意図を否定する。だが、ユダヤ人差別がホロコーストにつながった歴史を猛省するドイツで、本の中での一連の主張は差別思想の典型とみなされる。

 モイテン氏は党からの「極右」排除を図ったが、騒動は昨年10月、州議会会派の再統一で幕を閉じた。ゲデオン氏は会派からは離脱したが党員資格は維持し会派と共に活動している。経済派が保守派に押し切られたのは明らかだ。保守派のリーダー、アレクサンダー・ガウラント副党首は「個人の意見が党の指針から外れたからと言って、即座に除名することは間違いだ」とあらゆる過激発言を問題視しない考えだ。

 「帰れ!」。東部州での遊説で、メルケル首相は度々、AfD支持者の罵声を浴びる。反メルケル政権を鮮明にし、右傾化をさらに強めるAfD。だが、この方針に反対する声が意外な人物から上がった。【ベルリン中西啓介】=つづく



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2265チバQ:2017/09/15(金) 13:17:38
https://mainichi.jp/articles/20170915/ddm/007/030/077000c

2017ドイツ総選挙
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深層・右派台頭/7止 「結束」もろさ露呈 党の将来見通せず



毎日新聞2017年9月15日 東京朝刊
.「ブルカ(イスラム教徒の女性用衣装)? 私はブルグンダー(ドイツの代表的ワイン)が好き」「多様性? もう(十分)あります」。24日に近づいた独総選挙。イスラム教徒や移民をからかうようなポスターが街中に散見される。ドイツの新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)の選挙ポスターだ。人種差別的な主張に怒った人たちがポスターを引きはがしたりする事態が相次いでいる。


 そんな中、AfDの「選挙の顔」であるアリス・バイデル筆頭候補が先月下旬、記者会見でこう言い放ち、驚かせた。「私はこのポスターに一貫して反対だった。だが、党執行部が決めたのだ」

 4月の党大会で反イスラムなどを強調する保守派が党の主導権を掌握し、右傾化路線をひた走るAfD。金融業界出身で党内では経済政策を重視する派を代表するバイデル氏が党大会で筆頭候補に推挙されたのは、「自由主義経済派と保守派の2派を結束させる必要があった」(もう1人の筆頭候補で保守派の重鎮、アレクサンダー・ガウラント副党首)ため。76歳のガウラント氏と38歳の女性のバイデル氏が組むことは党のイメージアップにつながるとみられた。だが、保守派が狙った「結束」の演出は、バイデル氏の言動などを通じ、早くもそのもろさを露呈している。

 「あなたはガウラント氏や(ナチス擁護的な発言をした)ビヨルン・ヘッケ氏と距離を置いていると言うべきだ。彼らは単なる極右ですよ」。独公共放送で5日に放送された討論番組。保守系与党キリスト教社会同盟(CSU)のアンドレアス・ショイアー議員がこう問いただすと、バイデル氏は突然スタジオを出て行った。動揺は明らかだった。スリランカ出身の女性パートナーと2人の子供を育て、「能力ある移民は歓迎」との立場を公言するバイデル氏。保守派との距離を測りかねているようにも映る。

 保守のメルケル政権の12年間に、革新系が主張してきた同性婚や脱原発が実現した。このため今回の総選挙でも国政政党間に大きな対立点はなく「メルケル首相の信任」が焦点だ。こうした中、AfDは過激な主張を前面に出すことで、現状に不満を持つ有権者を投票へ動かそうとする。

 「総選挙は党内対立に一時休止をもたらすだろうが、決着がついたわけではない」。AfD創立メンバーの一人、コンラート・アダム氏はこう語り、党の将来は流動的との見方を示す。反欧州連合(EU)の経済政党としてスタートした当時の立役者は相次いで姿を消した。政府の難民政策批判から反イスラムへと右傾化したAfDは今、過激な排外主義を抱え、国政に限りなく近づいている。【ベルリン中西啓介】=おわり

2266とはずがたり:2017/09/15(金) 19:17:39

スペイン・カタルーニャ州、独立ならEU加盟に申請必要=欧州委員長
ロイター 2017年9月15日 16時11分 (2017年9月15日 18時51分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170915/Reuters_newsml_KCN1BQ0NV.html

[ブリュッセル 14日 ロイター] - 欧州委員会のユンケル委員長は14日、スペインから北東部カタルーニャ州が独立した場合、EUに加盟するためには申請手続きが必要になるとし、その規則はあらゆる新国家に適用されると述べた。
カタルーニャは、10月1日に独立の是非を問う住民投票を実施する構えだが、スペインの憲法裁判所は住民投票実施法を停止し、違憲判断の審議に入っている。
ユンケル委員長は「投票で独立支持の結果が出れば、それを尊重するが、投票の翌日からカタルニアがEU加盟国になるわけではない。ルクセンブルクの北部が南部から独立したとしても、同様の規則が適用される」と述べた。ユーチューブでの発言が、ユーロニュースで放送された。
EUへの加盟には、EUのすべての基準と規則の順守が求められ、全加盟国政府の同意が必要。このため、スペインが望めばカタルーニャの加盟を阻止することもできる。
EUでは2013年のクロアチアが最も新しい加盟国。

2267とはずがたり:2017/09/16(土) 20:11:09
2017年9月16日 / 08:14 / 5時間前更新
メルケル首相、ドイツ総選挙で想定される「連立シナリオ」
http://jp.reuters.com/article/german-merkel-option-idJPKCN1BQ093

[ベルリン 14日 ロイター] - 24日のドイツ連邦議会選挙はメルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)の勝利がほぼ確実視されているが、重要なのはどの政党と連立を組むか、また連立工作にどの程度の時間を要するかだ。

今回は極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が初めて議席を確保する見通し。ただ、他のすべての政党がAfDとの連立を排除しており、CDUは引き続き社会民主党(SPD)と「大連立」を組む可能性が最も高そうだ。

首相は選挙後すぐに各党に打診を初めそうだが、交渉が長引いて数カ月にわたり政策がマヒする恐れもある。

今回は議会内の党派数が4から6に増える可能性があるため、連立交渉はなおさら複雑になる。

新たな連立政権は、過去2年間で100万人を超えた移民の融合や欧州連合(EU)改革、ロシアやトルコとの関係といった重要課題に取り組むことになる。

主な連立シナリオは以下の通り。

●CDUとSPDの大連立

最も可能性の高いシナリオだ。メルケル政権12年のうち、CDUとその姉妹政党であるキリスト教社会同盟(CSU)は過去4年間を含む8年間にわたってSPDと連立を組んできた。

─実現のシナリオ 

メルケル氏はSPDとの連立に居心地の良さを感じているようだ。安定多数を抑えられ、政策の継続性もあり、欧州、トルコ、外交、移民、安全保障を巡って概ね見解が一致している。

─障害

大連立は両方にとって最終手段。特にSPDは格下の連立相手という地位に甘んじることを恐れている。SPDは投資、教育、格差、公正な年金といった問題を重視しているのに対し、CDU・CSUの軸足は減税にある。

●CDUと自由民主党が連立

保守のCDUとビジネス寄りの自由民主党(FDP)は伝統的に協力関係にあり、特に財政や経済政策の連携相手。戦後70年間のほぼ半分は連立を組んでおり、十分な議席を確保できればこの組み合わせの可能性が最も高くなる。

─実現のシナリオ

FDPの支持率は今年回復しており、5月のノルトライン・ウェストファーレン州議会選では十分な議席を獲得してCDUと連立を組んだ。

─障害

FDPが前回、CDUと連立を組んだ4年間は混乱続きとなり、2013年の連邦議会選挙では議席をすべて失った。FDPの減税、民営化案はCDUより過激で、EUの統合深化に反対し、EU加盟諸国のユーロ離脱を認めるべきとの立場だ。

●CDU、FDP、緑の党の連立

連邦政府レベルでの連立実績はないが、北部シュレスウィヒ・ホルシュタイン州では連立を組んでいる。

─実現のシナリオ

メルケル氏がFDPもしくは緑の党だけとの連立では政権を樹立できない場合、3党連立を模索するかもしれない。FDPと緑の党はこの選択肢を否定しているが、政権入りの魅力に引かれる可能性がある。

─障害

緑の党とFDPの政治的主張は対極にある。税制、エネルギー、EU、移民などの問題で衝突しそうだ。

2268とはずがたり:2017/09/16(土) 20:11:21
>>2267-2268
●CDUと緑の党の連立

連邦政府レベルでの連立実績はないが、再生可能エネルギーを推進してきたメルケル氏は、緑の党との連立を選択肢に挙げたことがある。CDUと緑の党は、地方レベルでは協力してきた。

─実現のシナリオ

緑の党の指導部は、「環境の戦士」だった創設者とは異なり、現実主義者らだ。政権入りが視野に入れば妥協するかもしれない。この組み合わせになればEU強化を支持し、気候変動対策に力を入れるだろう。緑の党は石炭火力発電所の段階的廃止も進めそうだ。

─障害

両党で議席過半数を確保できるかは疑問。政策を巡る意見の相違も多く、CDUは減税を、緑の党は超富裕層への課税強化を求めている。緑の党は移民政策について、よりリベラル寄りで、軍事費拡大には反対。エネルギー、自動車の排気規制などの問題でも両党は対立しそうだ。

●少数派議会/再選挙/マヒ

与党の議席が過半に達しない少数派議会となれば、安定志向のドイツ国民は再選挙を求めるかもしれない。

─実現のシナリオ

メルケル氏は連立相手を確保できなくても、自身の人気は高いので政権を担う使命があると感じるかもしれない。個別の政策でFDPやSPD、緑の党の閣外協力を仰ぐ可能性がある。

─障害

メルケル氏も国民も不安定さを警戒するだろう。ヒトラーのナチ党台頭に至る数年間は、安定多数を獲得する政党を欠く不安定な状態だった。

●SPD、左派党、緑の党の連立

SPDが首相の座を獲得するには、緑の党および急進的な左派党と組むしかないが、実現の確率は非常に低い。

─実現のシナリオ

SPDはこれまでで初めて、左派党との連立の可能性を排除していない。連立が実現すれば、投資拡大と格差対策に力を入れ、現在よりも親ロシア路線を採りそうだ。

─障害

左派党は旧東ドイツの共産党と関係がある。またSPDは10年余り前、大胆な労働市場改革を巡り、左派党への大量移籍を招いた苦い記憶がある。SPDが緑の党と組むのは容易だが、左派党は最高税率75%、週労働時間30時間といった政策を提唱している。

2269とはずがたり:2017/09/17(日) 22:56:59
印象論だけどフランス人は働かずに文句ばかり云ってる。で,日本人は働きすぎる癖に何も文句云わない(;´Д`)

木村正人
欧州インサイドReport
マクロンは「フランスのサッチャー」になれるか 鬼門の労働市場改革
2017年09月14日(木)13時45分
http://www.newsweekjapan.jp/kimura/2017/09/post-36.php

[パリ発]「マクロンは王様、フランス最後の絶対君主ルイ16世と同じ」「私はあなたの言う通り、怠け者よ」――エマニュエル・マクロン仏大統領(39)がフランス再建の目玉に掲げる労働市場改革に反対する全国一斉の抗議行動が9月12日、パリ、マルセイユ、トゥールーズ、ニースなどで行われ、大勢の労働者や市民が街頭に繰り出した。

フランス最大の影響力を持つ労組連合、フランス労働総同盟(CGT)が鉄道労働者、学生、公務員らに約4000のストライキと180の抗議行動を呼びかけた。パリでは50〜80%の交通網が影響を受けた。格安航空のライアンエアーもフランスで離発着する110便を欠航にした。

仏内務省によると、デモ行進に参加したのは約22万3000人で、13人を逮捕。一方、CGTの発表では参加者は計約40万人。フランソワ・オランド前大統領が行った昨年の労働法改正に対する抗議活動はもっと大規模(警察発表で39万人)で、今回はストライキの広がりも限定的だった。

パリでは、参加者の一部がスネにレガースを当て、発煙筒を配り、警戒の機動隊も万全の配置を整えていた。今日も荒れるのかと少し身構えたが、拍子抜けするほど平和なデモ行進が4時間も続いた。

マクロンは自分の労働市場改革に反対する人たちを「怠け者、皮肉屋、過激派」と呼び、反感を買った。「私は怠け者です」と、マクロンの傲慢な物言いを批判するプラカードが目立ったのは、そのせいだ。

強硬な組合との対決はこれから
イギリスの首相マーガレット・サッチャーが騎馬警官隊まで繰り出し、政権をひっくり返すほど絶大な力を持っていた全国炭坑労働組合を粉砕したように、マクロンは強硬なCGTをねじ伏せて、労働市場改革を断行できるのか。第1ラウンドは双方、全面対決を避け、様子を見ているような印象を受けた。

上(省略)は欧州連合(EU)統計局のデータをもとに作成した若年労働者の失業率だ。日本やドイツ、イギリスに比べ、フランスは20%超と高止まりしたままだ。これがフランス経済の病巣を物語る。フランスでは既存労働者の権利が守られ過ぎているため、労働コストが高くなり、企業は新規採用に対して慎重になる。

マクロンは経済相だった2015年、いわゆる「マクロン法」をまとめ、日曜・深夜営業の拡大、長距離バス路線の開設自由化を認め、経済を活性化させた。しかし、左右両派から強い抵抗にあい、中道勢力を結集する運動「前進!」を立ち上げるきっかけとなった。

前任者のオランドも昨年、労働法を改正し、法定労働時間(週35時間)は原則として残したものの、労働時間の細部については個々の企業レベルの労使合意を優先できるようにしたが、これが社会党凋落の決定打になってしまった。守られた労働者に競争を突きつける労働市場改革はフランスの政治指導者にとって、これまで鬼門だった。

マクロンの労働市場改革の柱は、(1)企業レベルで労使合意できる項目を増やす(2)労働組合の統合(3)不当解雇の際に企業が支払う賠償金額に上限を設ける(4)失業保険制度の改正である。5月のアンケート調査では総論では50%がマクロン改革に賛成だが、細部については意見が分かれ、不当解雇賠償金への上限設定には56%が反対していた。

就任から100日以上が経過したマクロンへの満足度は5月の62%から8月には36%まで26ポイントも急落した。支持率が最終的に4%まで下がり「ミスター4%」と皮肉られたオランドでさえ最初の100日間は61%から46%へ15ポイントの下げだった。マクロン株の下落率はオランドを上回っている。

労働争議による労働損失日数はアメリカの74万日、ドイツの109万日に比べて、フランスが385万日と断トツに多い。ドイツもゲアハルト・シュレーダー前首相の時代に失業給付の削減、年金支給開始年齢の引き上げといった大胆な改革を行った。フランス経済も改革なしに再生はあり得ない。

デモ参加者の多くは「人間らしい生活をするためには労働者を守る必要がある」と口々にマクロン改革への反対を唱えたが、人間らしい生活を守るためにはみんなが公平に働ける環境整備が避けて通れない。マクロンはフランスの鬼門を突破できるのか。筆者には、労働者の大半は消極的な支持を与えているように見えたのだが。

2270とはずがたり:2017/09/17(日) 23:04:09
日米英,トルコ,北鮮,中共,ベネズエラと今の地球にはろくでもない指導者が多過ぎる。。

木村正人
欧州インサイドReport
エリザベス女王にも愛想を尽かされた?メイ英首相が誰からも嫌われる理由
http://www.newsweekjapan.jp/kimura/2017/06/post-33.php
2017年06月22日(木)15時00分

エリザベス女王にも愛想を尽かされた?メイ英首相が誰からも嫌われる理由
イギリス議会で政府の施政方針を読み上げたエリザベス女王(右は同行したチャールズ皇太子) Stefan Rousseau-REUTERS
<施政方針演説で女王が王冠と純白のローブを身につけなかったのはメイ政権を見限ったからか。かつての部下は、メイは元々英首相の器ではなかったと明かす>

[ロンドン発]イギリスの首相テリーザ・メイ率いる保守党がまさかの過半数割れに終わった総選挙を受け、6月21日に議会が開会し、エリザベス女王が政府の施政方針を読み上げる伝統の「女王演説」が行われた。いつもは荘厳な馬車に乗り、大英帝国王冠に純白のローブという出立ちの女王が、青色のコートで現れたのには驚いた。

暗雲が垂れ込めるイギリス
ドレスダウン(簡素化)した女王演説は1974年以来のことだという。ちなみにその後財政危機に陥ったイギリスは76年、国際通貨基金(IMF)から緊急融資を受けている。欧州連合(EU)側との離脱交渉が始まった今のイギリスにも暗雲が垂れ込めているのは言うまでもない。

女王演説は当初19日に行われる予定だったが、2日ずれ込んだ。軍旗分列行進式との間があまりなかったので、女王演説は簡素化せざるを得なかった。

EU離脱交渉で「悪い合意ならしない方がマシ」と大見得を切っていたメイもハード・ブレグジット(EUの単一市場だけでなく関税同盟からも離脱)からソフト・ブレグジット(単一市場や関税同盟へのアクセスをできるだけ残す)に方向転換せざるを得なくなり、施政方針を調整するのに手間取ったのが原因だ。

がしかし、エリザベス女王がドレスダウンした理由はそれだけだろうか。筆者にはブレグジット(イギリスのEU離脱)の舵取りが定まらないメイに対する批判も込められているように感じられる。それとも女王は政権が長くないとみて、メイを見限ったのだろうか。

息を吹き返したソフト・ブレグジット派
総選挙で完全に窓際に追いやられていたソフト・ブレグジット派、財務相フィリップ・ハモンドは保守党内でメイ批判の急先鋒に立ち、「昨年6月、イギリスの有権者はEU離脱に投票したが、貧しくなることや不安定になることに投票したわけではない」と反転攻勢の狼煙を上げた。首相と財務相の対立がここまで鮮明になるのは、かなり危機的だ。

キングス・カレッジ・ロンドンの教授アナンダ・メノンが主宰する研究グループ「変わりゆく欧州の中のイギリス」は最新の報告書の中で、イギリスがEUを離脱すれば対EU貿易は40%減り、国内総生産(GDP)も3%縮小すると指摘している。

予算責任庁(OBR)の推定によれば、2021年までに移民の年間純増数を26万5000人から18万5000人に減らせば、財政は年60億ポンドの打撃を受け、さらに10万人にまで減らせば同じような影響が出るという。

メイらハード・ブレグジット派に金融緩和策を徹底的に攻撃されてきた英中央銀行、イングランド銀行総裁マーク・カーニーは「ブレグジットは雇用削減と物価上昇、賃金カットをもたらす。貧しい人から影響を受ける」と述べ、年率2.9%に達したインフレを抑えるための利上げを見送った。利上げすると景気減速に拍車がかかる恐れがあるからだ。

2271とはずがたり:2017/09/17(日) 23:04:35
>>2270
どうしてメイのリーダーシップはこれほど迷走するのか。メイが内相だった時代に、部下として仕えたことがある元国家公務員の友人にどこに問題があるのか解説してもらった。

「私が仕えた6〜7人の内相の中で、メイはリスクを取ることを避け、ネガティブな報道や批判を嫌い、内務省職員や彼女のインナーサークル以外の人を十分に信頼しないという3つの特徴があった。このため、メイは決断を避けるか、決断したとしても極めてまずいものになってしまう」

「内相時代、メイはほとんど何もしていない。最大の理由はメイがリスクを恐れていることだと思う。メイが内相に就任したとき、内務省は非常に大きな問題を抱えていた。移民の数がうまくコントロールされておらず、『イー・ボーダー(電子国境)』と呼ばれる出入国管理システムの構築はどうなるか分からなくなっていた。警察官の不満はたまり、士気は最低だった」

「内務省はもう何年も上級管理職のパフォーマンス不足に悩まされており、私たちはどの部門の歳出をカットするのか、大胆に決断して変化をもたらす指導者を求めていた。こうしたすべての問題を解決するためにはリスクをとる必要があったが、メイにはその覚悟がないことがすぐに明白になってきた」

大局を見ず、失敗を恐れる
「実際、どの決断をするのも難しかったが、メイに決断を求めるため説明資料を送ると細かい質問が山ほど返ってきた。その大半は全く意味のないものだった。質問の山を見れば、メイが大局を見ることができず小局にとらわれすぎ、失敗を怖れるタイプの人間であることは一目瞭然だった」

「メイは私たちが行動を起こすために求めている決断を行わないように見えるばかりか、もっともっと細かい質問が付け加えられたペーパーをやり取りして、しばしば数カ月も待たなければならないことがしばしばあった。実際に私が関わった仕事では散々、待たされたあげく、決断は行われないまま、お蔵入りとなってしまった」

「2番目の問題はメイが自分に対してネガティブな報道を嫌っていることだ。何かがうまく行かなくなった時、彼女は閣外担当相(日本でいう副大臣)に質問に答えさせ、自分は陰に隠れていた。陰に隠れることができない時、彼女は自分の立場を守るために自分の部下に責任をなすりつけた。彼女は批判を浴びた時、パニックに陥り、分別を失うのだ」

「3番目の問題は、メイが扱いやすいインナーサークルの人たちを抱え込むのが好きなことだ。外部グループの意見には一切、耳を貸さない。メイが内相に就任してから数年が経ち、内務省でも上級管理職でさえ一体どうなっているか全く知らないことを公に認めることがあった。下級職員は完全に蚊帳の外だった」

「彼女が首相になるのが確実になった時、私は怖れおののいた。彼女は内相時代と同じように取り巻きを集め、すべてをインナーサークルの中で話し合い、決断するのを避けるだろうと疑った。もし彼女が決断したら、それは間違ったものになるだろう。彼女が首相になって、この怖れは現実のものになった。リスク回避、批判への怖れ、周囲への不信頼はメイの性格と切っても切り離せないものだ」

「すべてのリーダーシップはパーソナリティーによって形作られる。メイがそれを変えようと思っても変えることはできないのだ」

この友人はメイが首相になった当初から何度も繰り返し問題を筆者に指摘してきた。それが現実になろうとは夢にも思わなかった。

2273チバQ:2017/09/20(水) 15:29:08
http://www.sankei.com/world/news/170918/wor1709180009-n1.html
2017.9.18 09:15
【ドイツの選択2017総選挙(上)】
「強い欧州」メルケル首相に追い風 「米国第一」にくさび、トランプ氏へ直言
 中世から続く歴史的都市、ドイツ北部ブラウンシュバイク。ホールで行われた女性団体の会合は晩夏を忘れさせる熱気に包まれた。主役はメルケル首相だ。

 「強い欧州がドイツを強くする」。熱弁を振るうメルケル氏は「強い女性がドイツを強くする」と書かれた看板を指していった。「男も女も老いも若きも国民政党には多様性が必要だ」。会場は喝采した。

 24日に実施される総選挙(連邦議会選)直前も自身の保守系与党、キリスト教民主・社会同盟は支持率37%前後を維持し、ライバルの中道左派、社会民主党に15ポイント前後の差をつける。首相4期目は目前だ。

 「同盟のリベラル化」。長期政権の秘訣(ひけつ)を独週刊紙ツァイトの政治記者ガイス氏はこう解説する。寛容な難民政策に加え、「脱原発」と平行して再生可能エネルギー利用を推し進めるなど環境を重視。3期目は企業の女性幹部起用義務や二重国籍制度を導入し、同性婚合法化も認めた。

 同盟の伝統政策の転換は左派やリベラル政党の支持者も多く吸い寄せた。「メルケル氏がいるから初めて同盟に投じる」。男性の元社民党支持者が明かす。

 メルケル氏は「日和見」と批判もされるが、ガイス氏は「旧東独出身で同盟の伝統にしばれない柔軟さ。現実主義だ」と分析。メルケル氏は党のリベラル化について、グローバル化で「世界が変わった。だから同盟も変わった」と語る。

     


 「リベラルな欧米の最後の守り手」-。欧米でも安定ぶりが目立つメルケル氏には、「米国第一」を掲げるトランプ米政権下で世界に不透明感が増す中、こんな声も上がる。米調査機関が世界37カ国で調べた米独中露4カ国首脳への信頼度ではメルケル氏が42%で大差をつけて首位だ。

 「安心をもたらしてくれる」。欧州の相次ぐ危機に対処してきた経験に支持者も期待。背中を押されるようにメルケル氏は動く。

 「軍事的解決は考えられない。米大統領ともはっきりと話す」。北朝鮮が核実験を強行した3日、メルケル氏はテレビ討論会でこう言明すると、翌日以降、平和解決に向けトランプ氏や日韓中露4カ国首脳との電話外交を繰り広げた。

 北朝鮮問題に比較的関心が低かった欧州でも危機感は高まっている。軍事衝突となれば、欧州の経済にも影響は必至。自由貿易や気候変動問題に続き、メルケル氏はトランプ氏と“対峙(たいじ)”する形となった。

2274チバQ:2017/09/20(水) 15:29:31
 ただ、メルケル氏も実際には決定的対立の回避に努めている。人権問題などを念頭に「深刻な溝はある」と牽制(けんせい)したが、対テロなどで「協力は不可欠」とし、米国の中東などでの取り組みに「感謝」も表明した。

 ドイツは戦後の西独時代から米中心の国際秩序で安全と繁栄を享受してきた。トランプ氏とぎくしゃくしても、メルケル氏に対米重視を変える考えはない。トランプ氏に批判的な世論を踏まえ、シュルツ社民党党首は「世界への危険」と挑発的だが、メルケル氏は抑制的。「意見は違えど、民主的に選ばれた人物には適切な敬意が必要だ」

     


 そんなメルケル氏に近づくのは、米国に代わるグローバル化の牽引役をうかがう中国。7月の20カ国・地域(G20)首脳会議では気候変動や自由貿易で両国の協調を打ち出した。メルケル氏は中国の民主活動家、劉暁波氏死去で直接的な批判を控え、中国に配慮したとの見方もある。ただ、経済を中心に蜜月が目立ったドイツも南シナ海の強引な進出などで警戒を強め、最近は中国を念頭に独企業買収への監視強化も決めた。中国は「個別の世界的課題でパートナー」(独外交政策評議会のブラムル氏)たり得るが「過度の幻想も抱いていない」(政府筋)。

 ドイツのより所は欧州連合(EU)だ。ドイツが人権や法の支配などの価値を唱えても限界があり、影響力を持つには欧州のまとまりが不可欠。だから「強い欧州」を訴える。メルケル氏は北朝鮮の核実験後の声明発表でも、マクロン仏大統領とまず事前調整した。

 難しいのはEU外交が加盟国の全会一致を原則とすること。経済関係などをテコに中露は個々の加盟国を通じて影響力行使を図る。メルケル氏は独紙でEUの課題をこう指摘した。

 「中露への姿勢は加盟国で異なるが、どんな問題でもEUの団結が崩されないと世界に示す必要がある」

     


 ドイツ総選挙が24日に迫った。メルケル首相の4期当選が有力視される一方、4年でドイツを取り巻く環境は変わった。課題を3回に分けて報告する。(ベルリン 宮下日出男)

2275チバQ:2017/09/20(水) 15:30:18
http://www.sankei.com/world/news/170918/wor1709180034-n1.html
2017.9.18 22:19
【ドイツの選択2017総選挙(中)】
難民・移民の大量流入 「寛容」裏目、癒えぬ亀裂
「メルケル首相はドイツを『多文化社会』にしようとしている。国を守れ」

 今月6日、独南部プフォルツハイムで開かれた新興右派「ドイツのための選択肢」(AfD)の集会。ガウラント共同筆頭候補が訴えると支持者約1500人が歓喜した。「メルケルは去れ」。怒号も飛んだ。

 「反ユーロ」を掲げ2013年に発足したAfDは「反難民・移民」「反イスラム」を前面に出し伸長してきた。ガウラント氏は「ドイツにイスラムの居場所はない」と強調。総選挙では支持率10%前後で自由民主党や90年連合・緑の党らと3位を争い、初の国政進出が有力視される。

 「強い野党を期待する」。集会にはメルケル氏の保守系与党キリスト教民主同盟を離党したシュタインバッハ議員も加わり、支持を言明。各党がAfDと一線を画す中、国会議員では異例の行動だ。

 15年9月、ハンガリーに滞留した難民・移民を人道的観点から受け入れたメルケル氏の決断は国内外から高く評価された。だが、移民らに比較的厳格だった同盟が姿勢を転じ、不満を抱く多くの保守層がAfDに流れた。他の政党は同盟より寛容だ。「どの党も一緒」。同盟からAfDに支持を換えた男性は憤った。

 移民受け入れの決断から約2年。15年だけで約90万人に上る難民らの社会統合の努力も続く。かつてトルコ人労働者らの統合に難航した経験から政府も語学習得や就職を後押し。ただ経済協力開発機構(OECD)の報告ではこの間、就職できた難民は約14%にとどまる。低賃金労働も多い。

 難民・移民は人口の22・5%と過去最大になった。ベルリンなどでは英語が話されるケースが目立つとの不満も漏れ、あるAfD支持者は「ドイツはドイツ人のもの。ドイツ人とは独語を話し、長く住んでいる者」と主張する。

 「人種差別」。AfDの集会場周辺ではこんな看板などを掲げた反AfD系市民の抗議デモが相次ぐ。一方、メルケル氏も遊説先でAfD支持者らの抗議デモに遭うことが目立つ。AfD支持者への対応をたずねられたメルケル氏の表情は厳しい。「誰でも支持を得る努力をする。対話は難しく、長期的な課題となる」

     ◇

 戦後最大規模といわれる欧州への難民・移民大量流入はドイツ社会だけでなく、欧州にも亀裂を残す。

「私たちの方針は変わらない」。ハンガリーのオルバン首相は6日、欧州連合(EU)司法裁判所の判断に盾突いた。判断は15年秋、EUが決めた難民の受け入れ分担策を“合法”とする内容だ。ドイツが主導した対策に東欧は当時強く反発したが、多数決で押し切られた。EUの「東西対立」が尾を引く。

 独仏など一部加盟国がEU強化のため先行して統合を進める動きにも、東欧は“二流国扱い”されると警戒。メルケル氏の恩師、コール元首相は過去にドイツが侵攻した東欧の加盟交渉開始決定時に「人生ですばらしい瞬間の一つだ」と涙した。その東欧にどう向き合うか。今後も課題だ。

 難民らの流入は、単一通貨ユーロと並ぶ欧州統合の課題の象徴で、欧州諸国間の国境検問を廃止したシェンゲン圏制度も揺さぶった。難民流入やテロ頻発で復活した検問をドイツなど6カ国がなお維持。移民は後を絶たず、「検問をやめられる見通しはない」とメルケル氏は語る。

 流入問題などを追い風に大衆迎合主義(ポピュリズム)が伸長したEUは、4〜5月のフランス大統領選を機に崩壊も取りざたされた危機から脱したかにみえる。だが、シンクタンク・カーネギー欧州のレーネ研究員は「まだ森から出られたわけではない」と警鐘を鳴らす。(ベルリン 宮下日出男)

2276チバQ:2017/09/20(水) 15:31:19
http://www.sankei.com/world/news/170920/wor1709200011-n1.html
2017.9.20 07:13
【ドイツの選択2017年総選挙(下)】
過ぎた「他国を頼れる時代」 安保、自助の道険しく
 「バーン、バーン」。リトアニア東部パブラデの森林を切り開いた広大な平原に砲弾の鈍い発射音が立て続けに轟く。数百メートル先の標的付近からは砂煙が舞い上がった。8月末、ドイツ連邦軍・歩兵戦闘車5台が演習を行った。

 北大西洋条約機構(NATO)はウクライナ危機後の対ロシア抑止のためバルト3国とポーランドに多国籍部隊を展開中だ。ドイツは、1000人余りのリトアニアの部隊の中心を担う。今年1月からは兵士450人のほか、戦車など多くの装備を提供。「同盟の一員として貢献できるのは光栄だ」。トルステン・ゲンスラー司令官は胸を張る。

 リトアニアは第二次大戦中にドイツが侵攻した国。「それだけに派兵は政治的にも象徴的」と指摘するのは、ドイツ外交政策評議会の安全保障専門家メリング氏。「やっとやるべきことをやりだした」と最近のドイツの取り組みを評した。

 ドイツは統一後、アフガニスタンなど海外派兵も行ってきたが、近年は外交・安保で「受け身」の姿勢を示し、経済力に見合った一段の貢献や指導力発揮を求める声が強まっていた。

 こうした中、2013年秋以降のウクライナ危機や15年の難民・移民流入、テロ頻発など過去4年で安保環境は激変。ドイツは欧州連合(EU)の対露制裁を主導する。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)掃討では従来原則から転じてイラク部隊に武器供与し、有志連合に加わるなど重い腰を上げた。

 トランプ米政権発足がこれに拍車をかけている。米国は「応分の負担」を求めており、欧州との関係に不安が残る中、欧州の盟主・ドイツの責任が「一層重くなる」(メリング氏)のは確実だ。「欧州が他国を完全に頼れる時代は過ぎた」とメルケル氏も危機感を強め、EUの防衛協力に尽力する。

 ただドイツ自身が国内で抱える課題の解決は容易でない。米国は国防支出の国内総生産(GDP)比2%の目標達成をNATO加盟国に求めるが、ドイツの支出は約1・2%。差は大きい。冷戦終結時は2%台だった比率は低下傾向が続き、50万人近くいた兵士も約17万人に減った。

 国防費抑制の影響は徐々に表れている。IS掃討用に派遣した旧式の偵察型戦闘機が一時運用不能になるなど装備老朽化はしばしばメディアをにぎわす。海外派兵増加もあり、ヘリ操縦士が不足中とも報じられた。「負担が感じられるほどになった」とある兵士は語る。

 メルケル氏は「2%」達成を掲げ、国防支出拡大や兵士増員に取り組む。ただ、「装備の欠陥は長年の問題で、取り戻すのに時間がかかる」(メリング氏)。

 世論には大戦の記憶から「軍事」への抵抗感も根強い。米調査機関が昨年公表した結果では、国防費増加への支持は約3割にとどまる。昨年末のベルリン・トラック突入テロ後の別調査でIS掃討への関与強化を5割超が支持したが、空爆参加支持は約3割だった。

 「他人に守ってもらってきたが、自分が行動する覚悟が必要だ」

 ガウク前大統領が安保関連の国際会議の演説で「歴史的な罪」を理由にせずにドイツ国民に自助を求め、注目されたのは、3年半余り前のことだ。険しさを増す一方の国際情勢で“安全地帯”から放り出されたドイツの模索はなお続く。(ベルリン 宮下日出男)

2277とはずがたり:2017/09/21(木) 19:48:17
メイ英首相、離脱請求書の支払い受け入れ検討-交渉打開目指す
Tim Ross、Robert Hutton
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-09-21/OWMGG16JTSEI01
2017年9月21日 18:54 JST
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メイ英首相は欧州連合(EU)離脱に当たって求められている数百億ポンドの支払いを認めるかどうかを検討している。事情に詳しい関係者が明らかにした。首相がこの支払いの必要性を認めるのは初めてで、離脱交渉が陥っている袋小路を打破したい考えだという。
  首相は22日にイタリアのフィレンツェで演説し、離脱に関する英国の方針を説明する。その際にEUに支払いを約束することについて、どの程度踏み込むかを考慮中で、事前に閣議を開く。メイ首相はまた、EU側の交渉責任者であるミシェル・バルニエ氏を介さずEU加盟27カ国の首脳に直接訴えかける方針も示唆している。
  メイ首相は国連に向かう途中で記者団に、22日の演説では「現時点の状況と交渉の見通しを説明する」つもりだと語った。欧州委員会はバルニエ氏を交渉責任者に指名したが、「決定を下すのは首脳たちだ」とも述べた。
  関係者によると、メイ首相は2019年3月29日付で英国がEUを離脱した後も、EUの会計期が2020年に終了するまで予算拠出を続けると表明する公算。200億ユーロ(約2兆7000億円)と見積もられるEU予算の穴を埋める提案になるが、関係者によれば、首相はそれ以上踏み込むことが可能かどうかを検討中だという。
原題:May to Test Limits of Money Pledges to Unlock Brexit Talks (2)(抜粋)

2278チバQ:2017/09/22(金) 15:35:14
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170922X067.html
「反難民」第3党の可能性=与党優位動かず―独総選挙、24日投票

14:20

 【ベルリン時事】ドイツ連邦議会(下院)総選挙の投票が24日行われる。メルケル首相の保守系与党、キリスト教民主・社会同盟の優位は動かず、首相の4選はほぼ確実とみられているが、「反難民」の新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)が初議席を得て第3党に入る可能性がある。実際にそうなれば、議会運営に影響が及ぶ見通しで、既存の各党は警戒を強めている。

 最近の世論調査では、民主・社会同盟の支持率は約36%。現在の連立相手である中道左派の社会民主党が20%台前半で2番手につける。この後方で、AfDを含む4党が支持率10%前後で混戦を繰り広げており、「AfDが一歩リード」という調査結果も出た。

 民主・社会同盟が過半数を得るのは難しく、選挙後に連立交渉が控える。民主・社会同盟はAfDとの連立を拒否しているため、AfDの政権入りはないが、各党が懸念するのはAfDが最大野党になることだ。選挙の結果、AfDが第3党になり、民主・社会同盟と社民党の二大政党が連立継続で合意した場合にこの事態が生じる。

 最大野党は下院の討議で、首相に続いて代表者が演壇に立ち、政権の姿勢を問いただす立場。主要委員会の委員長ポストも手にする。「反イスラム」も掲げるAfDは、既存の国政政党とは完全に異質な存在。過激な排外主義思想を持つ候補者も複数当選するとみられ、議会審議が混乱する恐れもある。

2279チバQ:2017/09/22(金) 21:14:18
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170923k0000m030014000c.html
<独総選挙>新興右派AfD第3会派の可能性 24日投開票

18:01

 【ベルリン中西啓介】ドイツ連邦議会(下院、基本定数598)総選挙が24日、投開票される。政権3期の実績を掲げるメルケル首相率いる中道右派のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が選挙戦を優位に進めており、首相の続投が確実視されている。イスラム教徒に対する排外的な主張を強める新興右派「ドイツのための選択肢」(AfD)も国政に初進出する見通しで、中道左派・社会民主党に続く第3会派になる可能性が出ている。

 「2015年の状況(難民危機)は繰り返してはならないし、繰り返さない」。メルケル氏は19日、東部シュウェリンでこう演説し、ドイツが主導してきた欧州連合(EU)による難民対策の実績を強調した。

 好景気が続くドイツでは経済・社会保障政策について国政政党間で大きな対立点がなく、15年以降135万人が入国した難民問題が主要争点だ。

 既成政党が難民受け入れを支持する中、AfDは公約に「イスラム教はドイツの一部ではない」と明記し、反難民感情の受け皿になる戦略を取る。ガウラント筆頭候補は今月2日、「我々にも二つの世界大戦でのドイツ兵の功績に誇りを持つ権利がある」と発言。ナチスの正当化につながるとしてメディアで問題視された。

 だが、公共放送ARDの世論調査では、CDU・CSU37%、社民党20%に続き、AfDが12%を獲得。中道の自由民主党(FDP)を2.5ポイント引き離し、第3会派をうかがう勢いだ。幹部による極右的な発言が目立つAfDに対し、ガブリエル外相(社民党)は「戦後初めて連邦議会の演台にナチスが立つことになる」と述べ、警戒感を強めている。

 メルケル氏は選挙後の連邦議会で4選され任期を全うすれば、コール元首相の戦後最長在任16年に並ぶ。第2次政権に参加したFDPが国政復帰する見込みだが、CDU・CSUと2会派のみで過半数に達するかは不透明だ。だが、現行の社民党との大連立政権が継続すれば、AfDが野党第1党になり予算委員長などの重要ポストを占める可能性が高い。AfDが躍進すれば、連立協議などメルケル政権の今後に影響することになる。

2280チバQ:2017/09/23(土) 23:09:07
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170923-00000059-asahi-int
新興右翼政党、第3党につける勢い ドイツ総選挙
9/23(土) 22:53配信 朝日新聞デジタル
新興右翼政党、第3党につける勢い ドイツ総選挙
ドイツの主な政党と構図
 ドイツの総選挙が24日投開票される。直近の世論調査では、反難民を掲げる新興右翼政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の支持率が回復傾向にあり、初の国政進出で第3党につける勢いだ。ただ、メルケル首相が率いるキリスト教民主・社会同盟(同盟)の優位は揺らいでおらず、首相4選となる可能性が高い。


 「我々は過去の過ちを二度と繰り返してはいけない。AfDは国の恥だ」。同盟と並ぶ2大政党の一つ社会民主党(SPD)のシュルツ党首は22日、ベルリンでの演説会でAfD批判を繰り返した。ナチス時代を生き延びたユダヤ人女性を招き、「AfDはナチス」と言わんばかりの演出だった。

 公共放送ARDの直近の世論調査では同盟の支持率が37%、SPDが20%に対し、AfDは12%で、今年2月以来の高さだった。一時は、党幹部が戦前を正当化するような発言をしたことなどで1けた台に下落したが、再び勢いを取り戻し、3位につけている。

 ベルリン自由大学のイェンズ・ヘージング氏は「メルケル氏とシュルツ氏とのテレビ討論で、多くの時間が難民問題に割かれ、再びこの問題に焦点が絞られつつある」とみる。

 両氏は難民問題で基本的に主張に大きな差がなく、主要政党・会派の中で唯一反難民を掲げるAfDに支持が集まっている格好だ。AfDのワイデル筆頭候補は18日の記者会見で「ドイツは外国人の犯罪者の避難所になっている」などと語り、改めて「反難民、反イスラム」施策を訴えた。

 一方、SPDのシュルツ氏は新たに電気自動車の普及策を発表したり、米軍の核兵器の撤去を訴えたりしているが、支持率が伸び悩む。SPDは2009年の選挙で戦後最低の23%の得票率にとどまり、今回はそれを下回る可能性もある。

2281チバQ:2017/09/23(土) 23:35:43
https://mainichi.jp/articles/20170923/k00/00m/030/014000c
新興右派AfD第3会派の可能性 24日投開票

毎日新聞2017年9月22日 18時01分(最終更新 9月22日 23時13分)


総選挙へ向けて支持者と言葉を交わすドイツのメルケル首相(右)=ドイツ東部のシュトラースブルクで2017年9月8日、ロイター

 【ベルリン中西啓介】ドイツ連邦議会(下院、基本定数598)総選挙が24日、投開票される。政権3期の実績を掲げるメルケル首相率いる中道右派のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が選挙戦を優位に進めており、首相の続投が確実視されている。イスラム教徒に対する排外的な主張を強める新興右派「ドイツのための選択肢」(AfD)も国政に初進出する見通しで、中道左派・社会民主党に続く第3会派になる可能性が出ている。

 「2015年の状況(難民危機)は繰り返してはならないし、繰り返さない」。メルケル氏は19日、東部シュウェリンでこう演説し、ドイツが主導してきた欧州連合(EU)による難民対策の実績を強調した。

 好景気が続くドイツでは経済・社会保障政策について国政政党間で大きな対立点がなく、15年以降135万人が入国した難民問題が主要争点だ。

 既成政党が難民受け入れを支持する中、AfDは公約に「イスラム教はドイツの一部ではない」と明記し、反難民感情の受け皿になる戦略を取る。ガウラント筆頭候補は今月2日、「我々にも二つの世界大戦でのドイツ兵の功績に誇りを持つ権利がある」と発言。ナチスの正当化につながるとしてメディアで問題視された。

 だが、公共放送ARDの世論調査では、CDU・CSU37%、社民党20%に続き、AfDが12%の支持率を獲得。中道の自由民主党(FDP)を2.5ポイント引き離し、第3会派をうかがう勢いだ。幹部による極右的な発言が目立つAfDに対し、ガブリエル外相(社民党)は「戦後初めて連邦議会の演台にナチスが立つことになる」と述べ、警戒感を強めている。

 メルケル氏は選挙後の連邦議会で4選され任期を全うすれば、コール元首相の戦後最長在任16年に並ぶ。第2次政権に参加したFDPが国政復帰する見込みだが、CDU・CSUと2会派のみで過半数に達するかは不透明だ。だが、現行の社民党との大連立政権が継続すれば、AfDが野党第1党になり予算委員長などの重要ポストを占める可能性が高い。AfDが躍進すれば、連立協議などメルケル政権の今後に影響することになる。

2282チバQ:2017/09/24(日) 09:50:37
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170924-00000058-san-eurp
独総選挙きょう投票 連立枠組み焦点に 保守系与党優位も単独過半数は困難
9/24(日) 7:55配信 産経新聞
 【ベルリン=宮下日出男】ドイツ連邦議会(下院)選挙は24日、投開票が行われる。4選を目指すメルケル首相の保守系与党、キリスト教民主・社会同盟は優位を保つが、単独過半数の議席確保は困難で、政権維持には他党の協力が不可欠。どの党と連立を組むかが焦点となっている。

 各種世論調査では、同盟の支持率が36%前後で現連立相手の中道左派、社会民主党を14ポイント前後リード。左右二大政党を除く4党が8〜11%で3位争いを繰り広げている。

 メルケル氏は連立相手の候補として、新興右派「ドイツのための選択肢」(AfD)、旧東独の共産党の流れを組む左派党を既に除外しており、選挙で勝利すれば、残る3党との協力を探ることになる。

 最も安定的な政権を望めるのは社民党との大連立継続。だが、メルケル氏が政策をリベラル・中道左派寄りにシフトする中、メルケル第1次政権(2005〜09年)に続く大連立で社民党は埋没感を深めた。継続には党内で抵抗感が強く、シュルツ党首もその可否は党員投票で測る考えだ。

 同盟内でも大連立は望ましくないとの考えは強い。そのため「自然なパートナー」と浮上するのが中道の自由民主党。戦後、二大政党間でキャスチングボートを握った同党は自由競争重視などで同盟に近く、メルケル第2次政権(09〜13年)にも参加。前回選で議席を失ったが、国政復帰が確実視される。

 ただ、同盟と自民党で過半数に到達できるかは微妙で、環境政党の90年連合・緑の党も加えた3党連立も連立の選択肢に挙がる。メルケル氏が「脱原発」にかじを切るなどし、緑の党にも初めて同盟と手を組める余地ができた。

 問題は自民党と緑の党が互いの協力を拒否していることだ。自民党はドイツの負担につながるユーロ圏の統合深化や難民受け入れに慎重な一方、緑の党はいずれにも積極的。どの政党が協力するかで、欧州連合(EU)改革などに対するドイツの姿勢に影響する可能性がある。投票先未定の有権者は3割以上とされ、これらの動向が影響を与えるとみられる。

2283とはずがたり:2017/09/24(日) 20:26:05
>>2277

英EU離脱、移行期間2年 条件付きで拠出金継続へ メイ首相提案
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170923-00000081-san-eurp&pos=3
9/23(土) 7:55配信 産経新聞

 【ロンドン=岡部伸】メイ英首相は22日、イタリア中部フィレンツェで欧州連合(EU)離脱について演説し、2019年3月の離脱後に事業環境の急激な変更を緩和するため、最大2年間の移行期間を設定すると提案した。また停滞している離脱交渉打開のため、移行期間中も割り当てられたEUへの「拠出金」支払いを約束した。

 メイ氏は演説で「英国はEUを離脱するが、欧州から離れるわけではない」と強調。また、離脱で双方が関税や輸出入の手続きが急に変わることを避けるため、EUと新たに自由貿易協定(FTA)を結ぶまでを「移行期間」とし、期間を初めて2年間と提言。移行期間中、英国に割り当てられたEU予算支払いを継続すると表明した。英メディアは少なくとも約200億ユーロ(約2兆7千億円)の支払いを検討していると報じている。

 英国内では移行期間を設け、EUに拠出金を出し続ける「柔軟策」にジョンソン外相ら保守党内の最強硬派が強く反発し、メイ氏は当初案の移行期間を3年から2年とする妥協案を提示して21日の閣議で了解を得た。EUに譲歩を示すことで、停滞するEUとの離脱交渉を前進させたい考え。

 6月に始まった離脱交渉で英国側は、産業界の不安を和らげるため、離脱後の英国とEUの関係を定める貿易協定の早期協議開始を求めていたが、EU側は「拠出金」支払いを強硬に求める姿勢を崩さず交渉が難航していた。

2284チバQ:2017/09/24(日) 21:20:08
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170924X264.html
「マクロン党」苦戦=仏上院選の投票実施
16:09時事通信

 【パリ時事】フランスで24日、上院(定数348)選挙の投票が実施された。6月の国民議会(下院)選で勝利したマクロン大統領の中道政党「共和国前進」は、選挙制度の違いを背景に上院選では苦戦し、改選議席の過半数獲得は厳しい情勢だ。即日開票され、同日夜(日本時間25日朝)に大勢が判明する見通し。

2285チバQ:2017/09/24(日) 22:28:39
http://www.asahi.com/articles/ASK9P5DP1K9PUHBI01J.html
仏右翼FN、副党首が離党へ 大統領選敗因巡り党内対立
パリ=青田秀樹2017年9月21日19時29分
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 フランスの右翼・国民戦線(FN)のフィリポ副党首が21日、離党すると表明した。ルペン党首の右腕として進めた「脱ユーロ」の政策が大統領選の敗因になったとされ、党幹部内に対立が起きていた。党勢の立て直しを急ぐFNにとって痛手となる可能性がある。

 フィリポ氏は国立行政学院(ENA)出身。戦略担当に引き立てられ、近年のFNの伸長に貢献した。党内に「愛国者」と名付けたグループを立ち上げ、FNが「脱ユーロ」を取り下げるなら離党するとの意向を示していた。

 ルペン氏はフィリポ氏の動きを「利益相反を招く」と批判し、政策や広報の担当を外すと決めた。これに対して同氏は21日、仏テレビで「当然、党を出る。何もしない奇妙な役割を務めるつもりはない」とした。地方議員らに追随する動きも出ている。

 FNは大統領選に続く、下院・国民議会選でも、事前予想を下回る8議席の獲得にとどまった。ルペン氏は、「極右」のイメージがつきまとう党名の変更も含む党再建に着手している。(パリ=青田秀樹)

2286チバQ:2017/09/25(月) 07:55:56
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170925k0000m030129000c.html
<独総選挙>メルケル首相4選目確実 新興右派、国政進出へ
01:35毎日新聞

<独総選挙>メルケル首相4選目確実 新興右派、国政進出へ
姉妹政党のキリスト教社会同盟(CSU)のゼーホーファー党首(右)と共に支持者らに手を振るメルケル独首相=ドイツ南部バイエルン州ミュンヘンで2017年9月22日、AP
(毎日新聞)
 【ベルリン中西啓介、三木幸治】ドイツ連邦議会(下院、基本定数598)総選挙の投票が24日行われた。即日開票され、公共放送ARDが同日午後6時(日本時間25日午前1時)に発表した出口調査に基づく得票率予測によると、メルケル首相率いる中道右派のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が32.5%で、首相4選の公算が大きくなった。中道左派・社会民主党は20%。排外的な新興右派「ドイツのための選択肢」(AfD)は13.5%で国政への初進出が確実となった。

 総選挙の最大の争点は難民問題。メルケル氏は「人道危機」として、2015年以降で135万人に上る中東などからの難民らを受け入れた。社民党などすべての国政政党が難民受け入れを支持する一方で、AfDは反イスラムを前面に出し、厳格な難民抑制策で既成政党に対する不満の受け皿になる戦略を採った。

 ドイツでは00年の改正国籍法施行で、国内で暮らす移民系が独国籍を取得しやすくなった。保守層には多文化共生を進める政治への不満が根強くあったが、保守のメルケル氏が難民受け入れを決めたため、保守層の既成政党への失望感が広がった。

 選挙戦でAfDはイスラム教徒への差別的な政策を訴えるだけでなく、幹部がナチス時代を正当化するような発言をするなど極右的な主張を展開し、不満を抱く有権者の獲得を狙った。AfDのペトリ共同党首は「庶民的な有権者が離れていく」と述べ、党の右傾化路線に懸念を表明したが、投票日まで支持は拡大していた。

 メルケル氏は選挙後の連邦議会で4選され任期を全うすれば、コール元首相の戦後最長16年に並ぶ。ただ、国政最右翼を目指すAfDの存在が、今後の連立協議に影響することは避けられない。

2287チバQ:2017/09/25(月) 07:58:06
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170925X297.html
メルケル首相、勝利宣言「強い欧州つくる」=新興右派政党、初の議席獲得―独総選挙
07:23時事通信

 【ベルリン時事】24日投開票のドイツ連邦議会(下院)選挙は、主要各メディアによる独自集計の結果、メルケル首相率いる保守系与党、キリスト教民主・社会同盟が第1党の座維持を確実にした。メルケル氏は同日夜、ベルリンで支持者らを前に「強い欧州をつくっていく」と勝利宣言し、4期目続投の決意を表明した。

 一方、「反難民」を掲げる新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)が下院に議席を獲得し、第3党になる情勢となった。排外的な主張を公然と展開する政党の国政進出は戦後ドイツで初めて。メルケル氏は「大きな挑戦だ」と危機感をあらわにした。

 メルケル氏はAfDの台頭も意識しつつ「難民を生む原因に対処する。国内の治安対策にも取り組む」と述べ、国民の不安を解消していく姿勢を強調した。地元メディアによると、AfDのワイデル筆頭候補は「われわれは政策の中身で選ばれた」と述べ、「反難民」「反イスラム」は国民の意思だという認識を示した。

 民主・社会同盟の議席は過半数に届かなかったため、メルケル氏が小政党との連立協議を主導する。AfDを連立に加える選択肢は既に否定している。これまでの連立相手である中道左派・社会民主党は第2党の座を守ったが、最大野党として活動する方針を示した。

 近年の欧州は難民対応をめぐる足並みの乱れや英国の欧州連合(EU)離脱決定で、EU加盟各国の協力関係立て直しが大きな課題になってきた。メルケル首相はEUの連帯に取り組んできたため、民主・社会同盟の勝利はドイツ国民が国と欧州の安定を求めた結果と言える。

 ただ、民主・社会同盟は2013年の前回選挙時と比べ、得票率を9ポイント近く下げており、12年間も首相を務めるメルケル氏に対する国民の飽きも浮き彫りになった。メルケル氏の首相続投が正式に決まり、4期目を全うすれば、在任期間はコール元首相と並んで戦後最長の16年に達する。

2288とはずがたり:2017/09/25(月) 08:40:43

メルケル首相、勝利宣言「強い欧州つくる」=新興右派政党、初の議席獲得―独総選挙
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170925X297.html
07:23時事通信

 【ベルリン時事】24日投開票のドイツ連邦議会(下院)選挙は、主要各メディアによる独自集計の結果、メルケル首相率いる保守系与党、キリスト教民主・社会同盟が第1党の座維持を確実にした。メルケル氏は同日夜、ベルリンで支持者らを前に「強い欧州をつくっていく」と勝利宣言し、4期目続投の決意を表明した。

 一方、「反難民」を掲げる新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)が下院に議席を獲得し、第3党になる情勢となった。排外的な主張を公然と展開する政党の国政進出は戦後ドイツで初めて。メルケル氏は「大きな挑戦だ」と危機感をあらわにした。

 メルケル氏はAfDの台頭も意識しつつ「難民を生む原因に対処する。国内の治安対策にも取り組む」と述べ、国民の不安を解消していく姿勢を強調した。地元メディアによると、AfDのワイデル筆頭候補は「われわれは政策の中身で選ばれた」と述べ、「反難民」「反イスラム」は国民の意思だという認識を示した。

 民主・社会同盟の議席は過半数に届かなかったため、メルケル氏が小政党との連立協議を主導する。AfDを連立に加える選択肢は既に否定している。これまでの連立相手である中道左派・社会民主党は第2党の座を守ったが、最大野党として活動する方針を示した。

 近年の欧州は難民対応をめぐる足並みの乱れや英国の欧州連合(EU)離脱決定で、EU加盟各国の協力関係立て直しが大きな課題になってきた。メルケル首相はEUの連帯に取り組んできたため、民主・社会同盟の勝利はドイツ国民が国と欧州の安定を求めた結果と言える。

 ただ、民主・社会同盟は2013年の前回選挙時と比べ、得票率を9ポイント近く下げており、12年間も首相を務めるメルケル氏に対する国民の飽きも浮き彫りになった。メルケル氏の首相続投が正式に決まり、4期目を全うすれば、在任期間はコール元首相と並んで戦後最長の16年に達する。

2289チバQ:2017/09/25(月) 12:21:35
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170925k0000e030178000c.html
<独総選挙>新興右派AfDが第3会派に

11:15

 【ベルリン中西啓介、三木幸治】24日投票のドイツ連邦議会(下院、基本定数598)総選挙は即日開票された。選挙管理委員会の暫定集計によると、メルケル首相の中道右派キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が最大会派になり首相は4選を確実にした。過激な難民政策を掲げる新興右派「ドイツのための選択肢」(AfD)が第3会派として国政に初進出する。与党の中道左派・社会民主党は、AfDが野党第1党となり議会の主要ポストを得る事態を防ぐため、下野するとみられる。

 選管暫定集計によると、CDU・CSU33.0%(前回2013年選挙結果41.5%)、社民党20.5%(同25.7%)、AfD12.6%(同4.7%)だった。10.7%を獲得し国政復帰する自由民主党(FDP=同4.8%)が第4会派になり、野党・左派党9.2%(同8.6%)と、緑の党8.9%(同8.4%)が続いた。

 CDU・CSUは戦後2番目に低い得票率で、社民党は戦後最低だった。2大会派が軒並み議席を減らす一方で、会派数は4から6になり小党が乱立。メルケル氏の連立交渉は難航することになりそうだ。独メディアはCDU・CSUとFDP、緑の党による3党連立の可能性を報じる。

 メルケル氏は24日夜、支持者を前に「より良い結果を望んでいたが、最大勢力になるという目的は達した」と成果を強調。連立の可能性については、社民党との大連立も視野に入れる考えを示したが、社民党のシュルツ党首は「最大野党として、議会制民主主義への責任を担う」とし、下野する決意を表明している。

 AfDは選挙戦で、過激な発言やイスラム批判で注目を集め、既成政党への不満票を吸収した。ナチス擁護と取れる発言をしたAfD筆頭候補のガウラント副党首は「我々はメルケル氏を追い詰める。我々の国家と国民を取り戻す」と述べた。AfDは連邦議会に難民政策検証委員会の設置を求める考えだ。

 新議会招集は総選挙から30日以内と定められている。前回は連立協議が長引き、第3次メルケル政権発足まで約3カ月を要した。メルケル氏は4期目を全うすれば、コール元首相の戦後最長在任16年に並ぶ。

2290チバQ:2017/09/25(月) 12:23:19
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170925k0000e030173000c.html
<仏上院選>マクロン大統領政党、改選前下回る

10:52

マクロン仏大統領=AP

(毎日新聞)

 【パリ賀有勇】フランス上院(定数348)の171議席を改選する選挙が24日投開票され、マクロン仏大統領の中道政党「共和国前進」が改選前の29議席を下回る見通しとなった。大勝した6月の下院選の勢いを上院選につなぐことはできなかった。

 仏ラジオRTLによると、開票の結果、共和国前進は非改選の議席と合わせて27議席にとどまる見通しで、最大野党で中道右派の共和党系が159議席で第1党を維持した。

 上院の任期は6年で、定数の約半数を3年ごとに改選する。上院選は地方議員らからなる選挙人団が投票する間接選挙で、有権者の声が直接的に反映されるわけではない。

 選挙人団の多くは大統領選以前の選挙で選ばれたことに加え、共和党系の議員が多いことも共和国前進に不利に働いた。また、マクロン氏が地方交付金の削減などの緊縮策を掲げていることに対する地方議員の反発も背景にあるとみられる。

2291チバQ:2017/09/25(月) 18:51:24
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170925-00000021-reut-eurp
スペイン、カタルーニャ州に警官追加派遣 住民投票阻止へ
9/25(月) 10:50配信 ロイター
スペイン、カタルーニャ州に警官追加派遣 住民投票阻止へ
 9月22日、スペイン内務省は、カタルーニャ自治州で10月1日に計画されているスペインからの独立を問う住民投票を阻止するため、より多くの警察官を同州に派遣すると発表した。写真はデモ隊の警備にあたる警官たち。バルセロナで撮影(2017年 ロイター/SUSANA VERA)
[マドリード 22日 ロイター] - スペイン内務省は22日、カタルーニャ自治州で10月1日に計画されているスペインからの独立を問う住民投票を阻止するため、より多くの警察官を同州に派遣すると発表した。

スペイン政府は住民投票は違法行為だとしている。

内務省の声明によると、警察官動員の目的は公共のスペースの監視、秩序維持、「違法な住民投票が実施された場合」に備えることだとした。

スペインのメディアによると、同国の警察官3000─4000人が既に同州に到着もしくは向かっている。内務省は具体的な数字は明らかにしていない。

カタルーニャ州の指導者らは10月1日に住民投票を決行すると表明。また、賛成票が反対を上回れば州議会が48時間以内に独立を宣言するとしている。

スペイン警察は20日、同州政府の複数の官庁を捜索、複数の高官を逮捕した。住民投票を阻止するための措置とみられる。

2292チバQ:2017/09/25(月) 18:56:24
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170925-00000037-mai-eurp
<独総選挙>難民問題、世論二分 新興右派躍進
9/25(月) 12:21配信 毎日新聞
 【ベルリン中西啓介、三木幸治】24日投開票のドイツ連邦議会総選挙で、戦後国政を担ってきた中道右派、中道左派の2大会派が大幅に得票率を下げた。一方で、反難民・反欧州連合(EU)を唱える新興右派「ドイツのための選択肢」(AfD)が躍進し、第3会派になった。排外的な主張を強めるAfDの国政進出で独政界に激震が走っている。

 「AfDの国政進出は新たな大問題だ」。メルケル独首相は24日夜、支持者を前にこう語り、有権者の不満に耳を傾け信頼回復に努める姿勢を強調した。首相率いる中道右派のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は戦後2番目に低い得票率だが、国政では最も保守色の強い政党CSUに限れば、戦後最低となった。難民対策の厳格さでAfDにお株を奪われた形とみられる。

 中道左派・社会民主党との2度の大連立で、メルケル政権下では、徴兵制の事実上の廃止、脱原発、同性婚の法制化などリベラル政策が次々と実現した。保守や革新の固定観念にとらわれず、民意を読んだ政策決定がメルケル氏の持ち味だが、難民問題を巡る対応が世論を二分した。

 伝統的な国家像を重視する保守層は、中東などから135万人に上る難民申請者を受け入れた政策に反発。「後世にドイツと分かる国を残したい」と多民族共生を否定するAfDの極右的主張に、独統一以来の経済格差が残る旧東独州では西独に比べ2倍の支持が広がった。AfDのモイテン共同党首は「我々はCDUの支持者100万人を得た」と成果を誇る。

 「AfDは相次いでタブーを破ってきた」。社民党のシュルツ党首は選挙後、ナチス時代の正当化やイスラム教徒への差別的発言などAfDの過激な発言を危険視した。メルケル氏は24日、各党党首を集めたテレビ討論で「大連立は拒絶されてはいない。社民党と我々で(過半数に)足りる」と述べ、大連立継続に含みを持たせた。

 だが、シュルツ氏は即座にこれを拒否し下野する考えを表明。「AfDが国政に進出することは(独政治の)分岐点だ。看過することはできない」と述べ、予算委員長ポストや、政府演説に対し最初に質問に立つ権利が与えられる野党第1党の座にAfDが就くことを防ぐ決意を明らかにした。

 メルケル氏は今後、国政復帰した中道の自由民主党(FDP)と環境政党・緑の党との3会派連立を視野に交渉を進めることになるとみられている。だが、企業経営者らが支持し、EUのギリシャ支援策にも厳しい姿勢を取るFDPと、環境対策などで自動車産業への規制強化を求める緑の党との交渉をまとめるのは容易ではない。安定した政権基盤と好調な経済を背景に西欧自由主義の理想を象徴する存在になってきたメルケル氏だが、AfDの躍進が、その先行きに不透明感を広げている。


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