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欧州情勢・西洋事情

2268とはずがたり:2017/09/16(土) 20:11:21
>>2267-2268
●CDUと緑の党の連立

連邦政府レベルでの連立実績はないが、再生可能エネルギーを推進してきたメルケル氏は、緑の党との連立を選択肢に挙げたことがある。CDUと緑の党は、地方レベルでは協力してきた。

─実現のシナリオ

緑の党の指導部は、「環境の戦士」だった創設者とは異なり、現実主義者らだ。政権入りが視野に入れば妥協するかもしれない。この組み合わせになればEU強化を支持し、気候変動対策に力を入れるだろう。緑の党は石炭火力発電所の段階的廃止も進めそうだ。

─障害

両党で議席過半数を確保できるかは疑問。政策を巡る意見の相違も多く、CDUは減税を、緑の党は超富裕層への課税強化を求めている。緑の党は移民政策について、よりリベラル寄りで、軍事費拡大には反対。エネルギー、自動車の排気規制などの問題でも両党は対立しそうだ。

●少数派議会/再選挙/マヒ

与党の議席が過半に達しない少数派議会となれば、安定志向のドイツ国民は再選挙を求めるかもしれない。

─実現のシナリオ

メルケル氏は連立相手を確保できなくても、自身の人気は高いので政権を担う使命があると感じるかもしれない。個別の政策でFDPやSPD、緑の党の閣外協力を仰ぐ可能性がある。

─障害

メルケル氏も国民も不安定さを警戒するだろう。ヒトラーのナチ党台頭に至る数年間は、安定多数を獲得する政党を欠く不安定な状態だった。

●SPD、左派党、緑の党の連立

SPDが首相の座を獲得するには、緑の党および急進的な左派党と組むしかないが、実現の確率は非常に低い。

─実現のシナリオ

SPDはこれまでで初めて、左派党との連立の可能性を排除していない。連立が実現すれば、投資拡大と格差対策に力を入れ、現在よりも親ロシア路線を採りそうだ。

─障害

左派党は旧東ドイツの共産党と関係がある。またSPDは10年余り前、大胆な労働市場改革を巡り、左派党への大量移籍を招いた苦い記憶がある。SPDが緑の党と組むのは容易だが、左派党は最高税率75%、週労働時間30時間といった政策を提唱している。


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