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欧州情勢・西洋事情

2261チバQ:2017/09/15(金) 13:13:28
https://mainichi.jp/articles/20170910/ddm/007/030/084000c
2017ドイツ総選挙

深層・右派台頭/3 難民殺到、追い風 政権への不満吸収

毎日新聞2017年9月10日 東京朝刊
 「ドイツに行かせてくれ!」。2015年9月中旬、セルビアとの国境に面したクロアチア東部の農村トバルニクで、イラク人の若者がそう叫んだ。国境へ向かうバスを待つ難民たちが路上に座り込み、地面には彼らの長い影が伸びていた。

 10日ほど前の9月5日、メルケル独首相はオーストリアとハンガリーに足止めされていた中東などからの難民の受け入れを決断した。これが「号砲」となり、難民らはバルカン半島を北上し次々ドイツに入国。その数は実に89万人に上った。

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 前例がない短期間でのイスラム教徒の大量流入で、ドイツでは国と地方の行政が混乱。極右によるとみられる難民滞在施設の襲撃事件も起きた。そのさなかの15年大みそか、西部ケルンで新年を祝い騒ぐ難民らが暴徒化。女性たちが性的被害に遭うなど集団暴行事件に発展した。警察発表の遅れから報道が後手に回り、反難民・反メディアの主張に火が付いた。

 「銃を使ってでも難民の入国を阻止すべきだ」。ケルン事件の直後、新興右派「ドイツのための選択肢」(AfD)のフラウケ・ペトリ共同党首が地方紙に語った一言が波紋を広げる。独メディアは「入国阻止のため銃を使用することは違法」とする政府の見解を紹介し、ペトリ氏の発言を批判した。だが、難民受け入れを巡り不満を募らせた有権者にペトリ氏の発言は支持され、AfDへの追い風になる。

 独連邦議会には現在4会派があり、メルケル氏が所属する保守系会派を除く3会派は革新系で多民族共生推進の立場。その保守のメルケル氏が難民を受け入れた。第2党・社会民主党との2度の大連立でリベラル化が指摘されるメルケル氏に対し、AfDベルリン州議会代表のゲオルク・パツデルスキー氏は「(メルケル氏の率いる政党)キリスト教民主同盟(CDU)の左傾化で空いた保守右派の位置をAfDが占めた」と分析する。

 当時は米国大統領選に向けた共和党予備選で、反移民色を鮮明にするドナルド・トランプ氏が支持を広げ始めていた。ペトリ氏は「エリート政治打破」を掲げるトランプ氏を称賛し、自身の姿を重ね合わせた。

 AfDは16年3月、東部ザクセン・アンハルト州議会選で第2会派となった。メルケル政権の難民政策に対し不満を募らせる保守層を取り込んだのだ。欧州では地方での躍進や実績をバネに、国政でも支持を広げてきた右派・極右政党は少なくない。順調にそのステップを踏むかに見えたAfDだが、地方議会では厳しい現実に直面することになる。【ベルリン中西啓介】=つづく


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