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欧州情勢・西洋事情

2263チバQ:2017/09/15(金) 13:14:27
https://mainichi.jp/articles/20170913/ddm/007/030/109000c
2017ドイツ総選挙

深層・右派台頭/5 敗れた「現実路線」 「ナチス擁護」除名できず

毎日新聞2017年9月13日 東京朝刊
「首都の中心に恥辱の記念碑を建てたのはドイツ人だけだ」

 1月17日、ドイツの新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)のビヨルン・ヘッケ東部テューリンゲン州会派代表は、東部ドレスデンでそう演説した。「恥辱の記念碑」とは東西独統一(1990年)後に建てられたホロコースト(ユダヤ人大虐殺)記念碑を指す。ナチスの犯罪を忘れまいとする戦後ドイツの精神を、批判した演説だった。

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 ヘッケ氏はまた、第二次大戦末期に市民ら約2万5000人が死亡したとされる米英軍のドレスデン空襲を「広島や長崎への原爆投下に比肩する」とも主張し、歴史教育の「転換」を求めた。

 支持者らは、ヘッケ氏の演説に拍手を送った。ドレスデンは地理的理由でナチスに批判的な旧西独の放送が視聴しづらく、空襲被害が戦後も尾を引き反英米感情が残った。このため、ナチス時代を否定的に捉える教育に比較的なじみが薄い。イスラム移民への反対運動が起きるなど、排外的な空気もあった。

 だが、AfDの国政与党化を目指すフラウケ・ペトリ共同党首にとり、ヘッケ氏の発言は見過ごせなかった。ドイツではタブーの「ナチス擁護」と受け取られかねないからだ。「ヘッケ氏は本質的にナチス」と断じて除名を要求。しかし、保守派の重鎮アレクサンダー・ガウラント副党首は総選挙前の党内対立を避けるため、ヘッケ氏の謝罪だけで事態収束を図った。幹部2人の対立は、ペトリ氏の退潮と党のさらなる右傾化につながる。

 この動きが顕在化したのは、ドイツの総選挙で恒例の「筆頭候補」選びだった。選挙戦の「顔」となる人物を党大会で選出する。ペトリ氏は連立与党志向の「現実路線」で単独候補になることを目指した。だが、右派色の濃いガウラント氏は野党路線を掲げ、複数筆頭候補の擁立を図った。

 ペトリ氏は、トランプ米大統領就任式(1月20日)の翌日、独西部コブレンツでの反欧州連合(EU)集会で、仏極右・国民戦線のマリーヌ・ルペン党首らと登壇するなど、「ドイツ最右翼の顔」と目された時期もあった。だが、化学者出身で演説も難解なため支持は広がらず、結局、ガウラント氏に軍配が上がった。

 4月23日、西部ケルン。党大会の最終日に、筆頭候補となったガウラント氏とアリス・バイデル氏が壇上に立った。ペトリ氏は自身の提案が未採択に終わると、「党は過ちを犯した」と力なく語った。引きつった表情は、2年前の党大会で党首の座を追われた創立者ベルント・ルッケ氏に重なる。反EUの経済政党から反難民にも主張を広げたAfDは、いよいよ右派色を鮮明にした。【ベルリン中西啓介】=つづく


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