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欧州情勢・西洋事情

2233チバQ:2017/08/23(水) 01:41:43
<独総選挙1カ月>メルケル首相に勢い 

08月22日 22:35

メルケル独首相=AP

(毎日新聞)

 9月24日投開票のドイツ連邦議会総選挙まで約1カ月。メルケル首相の指導力に対し有権者の信頼は総じて厚く、首相の与党会派が安定した選挙戦を展開している。在任12年のメルケル氏は東西ドイツ統一を果たした故コール元首相と並ぶ戦後最長タイの在任16年への道を開く可能性が高い。一方、反イスラム政策を掲げる新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)の支持率も安定。国政に初めて進出を果たすかも注目される。【ベルリン中西啓介】

 ◇有権者、メルケル首相の指導力に信頼感

 独連邦議会は現在、メルケル首相のキリスト教民主同盟(CDU)と国政で統一会派を組むバイエルン州の組織、キリスト教社会同盟(CSU)を柱とする保守勢力と、リベラル政党の社会民主党、左派党、緑の党が議席を持つ。前回2013年の総選挙では、手堅い経済政策を訴えるCDU・CSUが得票率41.5%で圧勝。CDU・CSUと連立を組んでいた中道政党・自由民主党(FDP)が選挙制度上、必要な政党得票率5%を下回って議席を失ったため、第1次メルケル政権以来の社民党との大連立政権が発足した。

 第3次メルケル政権の4年間は欧州がこれまでにない数々の試練に直面した時期だ。14年にはウクライナ南部クリミア半島を巡る紛争が勃発。15年にはギリシャの財政危機による信用不安が広がった。

 メルケル氏はこの二つの危機の収拾でイニシアチブを発揮した。ウクライナ問題では停戦合意を仲介。各国と融資策をまとめ破綻寸前のギリシャを救済した。欧州連合(EU)内の秩序維持に努める姿勢は「欧州の安定の象徴」として受け止められた。

 難しかったのは欧州に流入する難民問題だった。15年秋、ハンガリーに足止めされた中東などからの難民を「人道措置」としてドイツが受け入れたのはリスクを伴う決断だった。15年だけで89万人が入国し、国内は混乱。西部ケルンで難民らによる集団暴行事件が起き、世論は硬化した。動揺は与党内にも広がり、CSUのゼーホーファー党首は「年間20万人の制限を設けない限り、CSUは(将来)与党に加わらない」とも主張。大規模流入はメルケル氏自身が主導した16年3月のEUとトルコとの合意で止まるが、国内では過激派テロも相次ぎ、シュルツ氏を新たに総選挙の「顔」に据えた社民党に一時は支持率で逆転された。

 だが、「私たちはやり遂げられる」と強いメッセージを繰り返し、「人道支援国家ドイツ」という新たな国家像を打ち出したメルケル氏への信頼感は下がらなかった。既存の国際秩序や地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」を軽視するトランプ米大統領と距離を置くメルケル氏の姿は今や、国際協調主義を象徴する「最後の欧米自由主義の擁護者」(米紙ニューヨーク・タイムズ)とも捉えられ、経験豊富で手腕が際立つ首相に対し有権者の支持が広がる。第1党確保に自信を深めるメルケル氏に対し、ゼーホーファー氏は20日、難民受け入れ制限を政権参加の条件としないと「路線修正」を迫られた格好だ。


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