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欧州情勢・西洋事情

1とはずがたり:2014/05/26(月) 18:46:47
平沼騏一郎や福沢諭吉に限らず西洋・欧州・EUその他あの辺綜合スレである。

前スレhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1116784031/l50より欧洲ネタを独立。

歴史ネタは西洋史スレhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1165050511/l50

1246チバQ:2016/06/24(金) 22:14:32
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016062400081&g=int
国民投票、危険性浮き彫りに=甘かった首相の読み-英



23日、ロンドンの投票所を訪れたキャメロン英首相夫妻(AFP=時事)
 【ロンドン時事】英国の欧州連合(EU)離脱を問う国民投票は予期せぬEU離脱という結果になり、経済悪化の懸念から、欧州のみならず世界的な危機を招く深刻な事態となった。政治手法として国民投票や住民投票(レファレンダム)を使うことへの危険性が改めて浮き彫りになっている。
【図解】英国民投票の対立軸

 英紙サンデー・タイムズは、今回の国民投票をめぐって「キャメロン首相の七つのミス」を挙げ、その第1の過ちとして「そもそも最初から実施を公約すべきではなかった」と指摘した。英国にレファレンダム実施要件を規定した法律はなく、その都度政権が法律をつくって行う。従って、今回のように政権が望まない結果が出かねない投票をこれほど大きなリスクを冒してわざわざやる必要はない。
 それでも首相が今回の国民投票を2013年に公約した理由として、(1)与党・保守党内の反EU勢力をなだめる(2)EU離脱を唱える英独立党(UKIP)へ保守党支持層が流れるのを防ぐ(3)EUに英国に有利な改革を迫る材料になる-など、首相にとっての政治的利益が挙げられる。
 だが、経済面での残留メリットを理詰めで説明すれば容易に勝てると見込んだ首相の読みは甘かった。マックシェーン元欧州担当相は「ロンドンのビジネスエリートは英国を代表しない。庶民は頭(理屈)でなく腹(感情)で判断する」と語り、国民投票の結果は一筋縄では予測できない危険性を早くから警告していた。
 首相は14年のスコットランドの独立を問う住民投票も、独立は簡単に阻止できると高をくくって実施、あわや首相自身が望まない独立が実現しかねない危機的状況に陥った。今回はその二の舞いだ。英国でのレファレンダム実施に今後の政権は一層慎重になるだろう。(2016/06/24-13:18)

1247チバQ:2016/06/25(土) 07:19:38
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160625k0000m030136000c.html
<英EU離脱>反EU政党に勢い
06月24日 23:28毎日新聞

 【ブリュッセル八田浩輔、ローマ福島良典】英国民の選択は、移民排斥などを掲げて支持を広げる反EU政党を勢いづけた。反ユーロと不法移民排斥を掲げるイタリアの右翼政党「北部同盟」のマッテオ・サルビーニ書記長は「英国の自由市民の勇気に万歳! 今度は私たちの番だ」と支持者を鼓舞した。

 イタリア憲法は国際条約を問う国民投票を禁じており、EU離脱には憲法改正が必要との見方が一般的だ。だが、新興野党勢力「五つ星運動」のダニロ・トニネッリ下院議員はツイッターで「民主主義が勝ち、『銀行の(支配する)欧州』が負けた。変革を求める機運が強まっている」と主張した。

 債務危機以降、イタリアなど南欧では高い失業率が続く。来年はフランスで大統領選、ドイツで総選挙が行われる。反EU政党、右翼政党の伸長が予想されているだけでなく、他政党でもEUに懐疑的な有権者に配慮した公約を掲げる候補者が増えそうだ。

 米調査機関ピュー・リサーチセンターが今月発表したEU加盟10カ国の世論調査では、EUを好ましくないと答えた人は47%に上った。加盟国に権限をある程度戻すべきだと答えた人は42%に達し、EUに権限を移すべきだ(19%)を大きく上回った。

 ブリュッセル自由大のナタリー・ブラック講師(欧州政治)は「EUへの懐疑的な見方が広がっており、過去の危機とは性格が違う。EUが築き上げてきたものを根本的に問い直す必要がある」と話す。EUから加盟国が次々と離脱を求める「ドミノ現象」が起きるとの見方には否定的だが「EU懐疑派やポピュリズム政党を確実に勢いづける」と予想する。

 経済共同体から政治統合体に深化を続け、原加盟6カ国から28カ国に拡大してきたEUは、ギリシャ危機、難民危機に続き、大国・英国の離脱という異質な試練に直面した。

 「EU離脱」の投票結果を受けて会見したトゥスク常任議長(EU大統領)は「つらい時こそ人は強くなる」と述べ、英国が抜けた後も残る27カ国で結束していく決意を示した。

1248チバQ:2016/06/25(土) 07:20:05
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160625k0000m030120000c.html
<英EU離脱>仏独 国内でも逆風 EU懐疑論抑制、難題 
06月24日 22:35毎日新聞

<英EU離脱>仏独 国内でも逆風 EU懐疑論抑制、難題 
英国民投票について会見するドイツのメルケル首相=AP
(毎日新聞)
 【パリ賀有勇、ベルリン中西啓介、ロンドン坂井隆之】英国の欧州連合(EU)残留を強く支持してきた仏独両政府は24日、対応に追われた。EU第2の経済国である英国の離脱は、仏独経済にも影響を及ぼす可能性が高く、加盟各国の反EU右派政党への追い風になるのは必至。EU統合を推進してきた仏独首脳は、英国離脱の影響を最小限に抑え、国内のEU懐疑論を抑制するという難しい課題に直面している。

 オランド仏大統領は同日朝、メルケル独首相、EUのトゥスク欧州理事会常任議長(大統領)と電話で対応を協議した。オランド氏は、英国の離脱を「欧州にとって厳しい試練となる」と述べ、メルケル氏も「今後の行方は(英国を除く)27カ国の意志にかかっている」とEU加盟国の結束を呼びかけた。

 事前世論調査で残留派優位の情報が伝えられていただけに両国では、衝撃が広がった。ツイッターでエロー仏外相は「悲しい決断」と失望を表明し、ガブリエル独副首相は「ちくしょう! 欧州にとって厄日だ」と怒りをあらわにした。

 反EU右派政党は英国離脱を追い風にしようと動き出した。来春の仏大統領選で決選投票に駒を進めるとみられる仏極右政党「国民戦線」のマリーヌ・ルペン党首は、国民投票の結果にいち早く反応し、「自由の勝利だ! 今こそフランスや他のEU加盟国で国民投票を行うべきだ」とツイッターに投稿した。

 ドイツでは新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)が欧州統合推進反対を主張。金融危機以降、国内でEU懐疑論が一定の支持を得ており、AfDが来年秋の総選挙に向け反EU色を鮮明にする可能性がある。

 仏国際関係戦略研究所のオリビエ・フロンス上級研究員(EU政策)は毎日新聞の取材に「EU分裂回避のため仏独両首脳は強力なリーダーシップを発揮しなければならないが、欧州のポピュリスト(大衆迎合主義者)は勢いを増しており、難しいかじ取りを迫られるだろう」と述べた。

 また、英国のEU離脱で大きな問題となるのが、英国内に居住するEU加盟国出身者の扱いだ。現在、EU域内の東欧諸国などからの移民約294万人(2014年時点)が居住し、昨年1年で差し引き約18万4000人が入国した。「域内の移動の自由」がEUの基本条約で保障されているため、現在はビザ無しで居住できるが、EUとの特別な協定や法改正無しに英国が離脱すれば、不法滞在の状態になりかねない。

 離脱派は、「既に合法的に居住しているEU出身者に変化はない」と説明しているが、英紙ガーディアンは「EU離脱の時点で権利は失われる」との法律家の見解を紹介している。離脱派は移民の入国を制限するため、能力などに基づいた評価で入国を審査する「ポイントシステム」を導入する意向だが、EU出身の居住者に適用すれば膨大な作業が必要となる。

1249チバQ:2016/06/25(土) 07:20:28
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160625k0000m030105000c.html
<英EU離脱>離脱派、残留派 国民の分断は深く、くっきり
06月24日 22:00毎日新聞

 【ロンドン三木幸治】欧州連合(EU)に英国民が突き付けた回答は「ノー」だった--。23日投開票されたEUからの離脱の是非を問う国民投票。過半数を獲得した離脱派は“英国本位”の「新しい時代が始まる」と胸を張るが、残留派は「英国は移民が暮らせない国になる」と、欧州への扉を閉ざすかのような「内向き」の動きに、動揺を隠せない。意思決定の過程で表面化した国民間の分断は深い。

 「素晴らしい決定だった」。スーパーマーケットを経営する離脱派、スティーブン・レイナスさん(55)は誇らしげに笑顔をみせた。「EUは加盟国を広げているが、破産寸前の国も多い。その国の国民たちが次々と英国に入ってくる。それなのに、我々がEUに金を払わないといけない。おかしいと思うのが当然だ」と強調した。元飲食店員のピーター・パワーさん(57)は「新しい時代の始まりだ。民主的ではなく、判断が遅く、融通が利かないEUからおさらばだ」と意気込んだ。経済への影響については「はっきりとはわからないが、数年後には回復することができるはずだ」とあいまいに答えた。

 一方の残留派。「こんなことが起きるなんて信じられない。この偉大な英国はどうなってしまうのか」。主婦のイリーナ・カウアチュラさん(52)は英国がEUを離脱し、移民を制限することにショックを隠せない。自身も25年前にウクライナから来た移民だ。「国内の移民は厳しい環境で一生懸命働いている。子供もいる。今回の決定で移民にチャンスは与えられなくなった」と涙を浮かべた。

 家族に送金するため3カ月前に英国に来たというポーランド人のタクシー運転手、ハミエル・ウングロウさん(29)は「(離脱は)反社会的な考え方だ。これから家族を呼び寄せるつもりだったが、将来は白紙になってしまった」と厳しい表情を浮かべた。人材派遣業のスティーブ・クラークさん(35)は「離脱で大企業は英国から逃げ、ポンドは大幅に下落する。こんなおかしな決断をする国にはいられない」と話し、他国への移住を検討するという。

 EU離脱までの期間に期待をつなぐ人もいる。ホームレス支援のNGOに勤めるロナルド・ベルさん(55)は「今回の決断は受け入れなければならないが、まだEUとの交渉が残されているし、次の総選挙もある。まだ英国の将来はわからない」と語った。

1250チバQ:2016/06/25(土) 07:21:09
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-160624X704.html
「反EU」各地に拡大か=募る不満、規制に反発―仏・南欧
06月24日 19:45時事通信

 【パリ時事】欧州連合(EU)に不満を募らせているのは英国の離脱派だけではない。加盟国の国境管理や財政に一定の制限を課すEUの枠組みに対し、フランスや南欧でも反発は強まっている。英国に続き各地の「反EU」派が一段と勢いを増し、離脱の動きが拡大する恐れも排除できない。

 フランスでは相次ぐテロを防げなかった一因として、仏独などEU加盟国を中心に欧州内の移動の自由を定めた「シェンゲン協定」への不信感が漂っている。また、欧州統一通貨ユーロを採用しているため金融政策の選択肢が限られ、大規模な景気対策を打てないことへの批判も根強い。

 「反EU」を掲げるフランス極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首は、治安や景気の悪化に苦しむ庶民の支持を集め、来年の大統領選の有力候補に挙げられる。英国がシェンゲン協定に加入せず、自国通貨ポンドも維持していることから、フランスがEUから受ける制約は英国よりはるかに大きいと主張。24日の記者会見では、英国民の決断について「EU統合の終わりであり、民主主義の勝利だ」とたたえた。

 スペインは26日に出直し総選挙が控えている。第2党への躍進をうかがうのは新興野党ポデモス。EUが要求する厳しい緊縮財政に反対することで支持を伸ばしてきた。イグレシアス党首は「EUの民主的手続きを回復し、各国の主権を取り戻さなければならない」と主張している。

 ギリシャは昨夏、「反緊縮」を唱えてユーロ圏離脱の瀬戸際に追い込まれた。踏みとどまったものの、チプラス首相は22日の演説で「欧州は各国の尊厳を無視している」と不満をあらわにしており、火が消えたわけではない。次はどこか。EUの噴火口は英国だけではない。

1251チバQ:2016/06/25(土) 08:20:30
http://www.sankei.com/world/news/160625/wor1606250005-n1.html
2016.6.25 00:08
【英EU離脱】
離脱派のリーダー、ジョンソン前ロンドン市長に「恥を知れ」と罵声 自宅から身動き取れず

【ロンドン支局】英国民投票で欧州連合(EU)からの離脱に導いたリーダーのボリス・ジョンソン前ロンドン市長が24日、自宅から出た所で、残留派の市民に取り囲まれ、「恥を知れ!」などの罵声を浴びせられた。

 ジョンソン氏が警察に守られながら乗り込んだ車も怒る残留派の市民たちに取り囲まれ、一時身動きができない事態に。応援の警察が駆け付けて“救出”する騒ぎとなった。

 ジョンソン氏は、EUに残留できなかった責任を取り、辞意を表明したキャメロン首相の有力後継候補になっている。

1252名無しさん:2016/06/25(土) 17:05:15
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160624-00000091-mai-int
<英EU離脱>スコットランド独立機運再燃 連合崩壊の懸念
毎日新聞 6月24日(金)20時17分配信

 英国の国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決定したことを受け、2014年の住民投票で英国からの独立を否決したスコットランドでは独立機運が再燃している。北アイルランドでも英国からの離脱を求める声が強まっており、英連合王国崩壊への懸念さえ出始めている。

 スコットランド自治政府のスタージョン首相はEU残留を呼び掛ける一方、国民投票で離脱派が勝利すれば「再度、独立を問う住民投票を実施する」と強調してきた。スコットランドでは残留支持が62%に上り、英国全体と逆の結果となった。首相は24日、「EUに残るためなら何でもする。住民投票の用意をすべきだ」との声明を発表。住民投票を実施し、独立が支持されれば、スコットランド単独でEUに加わる可能性をにじませた。

 北アイルランドでは、アイルランドとの統合を主張する野党シン・フェイン党などがEU残留を訴えてきた。離脱となれば、EUに属するアイルランドとの関係が疎遠になるためだ。北アイルランドでも残留支持が56%で全体と逆の結果になり、AFP通信によると同党のデクラン・キアニー幹事長は24日、「(南北)アイルランド統一に向けた住民投票を今こそ実施すべきだ」と述べ、英国からの離脱を呼び掛けた。

 英国のメージャー元首相は国民投票前、「連合王国が分裂してしまう」と残留を呼び掛けていた。住民投票の動きが広がれば、この懸念が現実化しかねない。【福岡静哉】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160624-00000032-jij_afp-int
英国がEU離脱へ、スコットランド首相は独立を示唆
AFP=時事 6月24日(金)14時40分配信

【AFP=時事】英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票は24日、英国放送協会(BBC)によると382選挙区のうち374選挙区で開票が行われた段階で「離脱」票が52%となり、離脱派の勝利が確実となった。為替市場では英ポンドが急落し、31年ぶりの安値を付けている。

 こうした中、スコットランド(Scotland)のニコラ・スタージョン(Nicola Sturgeon)自治政府首相は「スコットランドの未来はEUの一部となることだ」と発言し、独立を目指す可能性を示唆した。英スカイニュース(Sky News)がBBCへのコメントとして伝えたところによると、スタージョン氏は「スコットランドは62%がEU残留に投票した。明確かつ断固とした答えだ」などと語ったという。

 一方、北アイルランド(Northern Ireland)でも、カトリック系民族主義政党シン・フェイン党(Sinn Fein)が、アイルランドとの統一の是非を問う住民投票を行うべきだと表明。「北アイルランドは、イングランドの投票結果に引きずられている。シン・フェイン党は今こそ長年の要求である南北統一をかけた国民投票の実施を強く求める」とデクラン・キアニー(Declan Kearney)党幹事長が述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160624-00000078-reut-eurp
スコットランドの将来はEU内に=行政府首相
ロイター 6月24日(金)16時36分配信

[エディンバラ/ロンドン 24日 ロイター] - スコットランド行政府のスタージョン首相は24日、スコットランドの将来は欧州連合(EU)内にあると述べた。英国民投票では欧州連合(EU)離脱が決定。同首相の発言を受けて、スコットランド独立に向けた機運と英国が分裂する可能性が高まるとの見方が出ている。

スタージョン首相は、国民投票で、スコットランドの投票結果は「残留」が上回ったことを受け、スコットランドはEUの一部であり続ける意思を明確に示したと強調。「スコットランドの人々は自分たちの未来がEUとともにあると考えていることが明確になった」と述べた。

スコットランドの投票結果は残留が62%、離脱が38%と、英国全体の結果(残留48%、離脱52%)と大きな差が出た。

*情報を更新して再送します。

1253名無しさん:2016/06/25(土) 17:06:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160624-00000058-mai-eurp
<英国>キャメロン首相が辞意表明…EU離脱派勝利で
毎日新聞 6月24日(金)16時33分配信

 【欧州総局】英国のキャメロン首相は24日午前(日本時間同日午後)、欧州連合(EU)からの離脱の是非を問う国民投票で離脱派が勝利したことを受けて、辞意を表明した。辞職の時期は「今年10月までに」としている。

 キャメロン氏は「私は我が国を次の目的地に導いていく船長に適していない」と発言。次期首相がEUとの離脱交渉に当たるべきだとの考えを示した。

1254とはずがたり:2016/06/25(土) 18:29:06
EUの和を乱すブリティンには出て貰った方が良いのかも。

EU離脱なら失業と新自由主義がやってくる
Left Wingers for Brexit Need to Wake up to What They're About to Do
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/06/eu-26.php
2016年6月21日(火)18時50分
ラグナー・ウェイラント(英ワーウィック大学博士課程-国際関係論)

 イギリスのEU離脱問題において、「レグジット(Lexit)」と呼ばれる、左派が定める条件でのブレグジット(英国のEU離脱)を支持する者たちの意見に耳を傾けると、EU(欧州連合)は非民主的で官僚主義的な帝国だ。牛耳っているのはアンゲラ・メルケル独首相と冷淡なブリュッセルの官僚たちで、イギリスの公共サービスの民営化を目論み、ギリシャなど南欧諸国の生活を可能な限り惨めなものにすることに全力を尽くしているのだという。

 ブレグジットに対する左派と右派、双方の議論に耳を傾けると混乱しかねない。生活保護でのらくら過ごしながら、同時に仕事を奪うインターネットミーム「シュレーディンガーの移民」に似て、EUは見る人によって共産主義に見えたり弱肉強食の資本主義に見える。EUには実際、両面がある。ヨーロッパを要塞に変えるとともに、その国境を大量の移民に開放した。財政破綻したギリシャなど南欧諸国に対する支援は出し惜しみしながら、イギリスの納税者には大きな負担を背負わせている。

 ユーロ導入を望む理想主義者でなくても、こうした非難は少し手厳しく感じるだろう。EUは、単一市場の形成を主な目的としており、経済的には実にリベラルな試みである。その主要目的は、通商を阻む各国の法律をヨーロッパ共通の法律に差し替えることだ。

有給休暇を導入したのはEU
 フランスやドイツなど一部の加盟国にとって、これはしばしば規制撤廃を意味する。なぜならEU法は、これら国々の法律より企業に対して優しい傾向があるからだ。

 だがイギリスは過去40年間、新自由主義的な規制撤廃や市場主義の導入によって牽引されてきた。EUはイギリスでは逆に、労働者や消費者、環境に対するありとあらゆる保護を復活させた。とりわけ、法律上の権利として有給休暇の導入をイギリスに強制している。1998年に「EU労働時間指令」が実施されるまで、イギリスの200万人の従業員には有給休暇がまったくなかった。

 つまりEUは、イギリスの新自由主義経済に対する左派的な矯正手段だった。その一方、EUにおいて左派が反対する新自由主義的政策の多くを推し進めてきたのは、実はイギリスである。

 歴代のイギリス政府はEU加盟後も新自由主義的な政策を推し進め、EU基準の社会政策はことごとく跳ね返してきた。たとえばイギリスは、欧州裁判所でEU労働時間指令に挑んだ。イギリス政府がEUと交渉し、すでに同指令の効力を著しく弱めていたにもかかわらずだ。

 イギリスは、EUの意思決定を加盟国間の交渉で行うことにこだわり、欧州議会への権限付与を阻み、EUの民主化にも反対してきた。そればかりか、EUの財源から還付(リベート)を受け取る特権にしがみついて、加盟国の連帯のためにかかる費用負担も他のEU諸国に任せている。最近の難民危機やギリシャ債務危機の救済でも、ほとんど負担はしなかった。

 イギリスが、EUのせいで公共サービスや鉄道事業の再国有化を見送っているという議論も同様の誤謬だ。

 イギリスの公益事業の民営化は独自で進めた部分が大きく、欧州統合とはほとんど無関係だった。「EU鉄道指令」によって鉄道事業は民間企業に開放されたが民営化を義務づけられたわけではない。事実、EU内主要国の中で民営化を実施したのはイギリスだけだった。

1255とはずがたり:2016/06/25(土) 18:29:29


 もしイギリス左派政権が鉄道や他の公益事業の再国有化を試みるとしたら、EUのことなど考えずにやるだろう。再国有化の主な障害は、イギリス国内、とりわけ民間の競合企業や有権者だ。イギリスの有権者は、左派が好むと好まざるにかかわらず、ヨーロッパ大陸のほとんどの国々に比べて、はるかに経済に関して保守的だ。

 これらの問題のせいでEU離脱を支持しようと考えているイギリスの左派は、むしろイギリスを離れて国外に住むことを考えるべきではないだろうか。

>>1254-1255
イギリス政府よりEUのほうが優しい
 EU離脱は、結果として左派政権がそれを引き継ぐ場合にのみ左派の利益にかなう。離脱後、労働党が政権をとる必要があるが、それ以前に労働党自身がさらに左寄りに生まれ変わる必要があるだろう。

 だが真の左派がイギリスで政権を握って賃金や社会保障給付を上げてくれるというかすかな望みと引き換えに、EUが与えてくれた有給休暇やその他の社会保障を見限るのはかなり危険な賭けだ。EU離脱後、少なくとも短期的には、保守党のボリス・ジョンソン前ロンドン市長のように、サッチャー式の新自由主義改革への野望を隠そうともしない人々が権力を握る可能性が強い。

 実際には、労働党は政権を握るどころか長期的には完全に無能化してしまうだろう。もしイギリスがEU残留を望むスコットランドの多数意思に反してEUを離脱すれば、スコットランドは再び独立を試みるだろう。そしてスコットランド票がなくなれば、左派の票田は干上がってしまう。

 レグジッドに対する強い支持は、左派が右派と同じくらいEU誕生の経緯や意思決定プロセス、イギリスへの影響に無知だということを示している。どちらの欧州懐疑論も、誤った情報と偏見と恐怖に根ざしている。そして彼らがEU離脱後にいだく期待は単なる希望的観測に過ぎない。

 最近の世論調査では、労働党支持者の44%がEU離脱を支持しているので、EU離脱後に予想されるブルーカラーの大量失業を引き金を引き、新自由主義を強大にする手伝いをするのは左派になるかもしれない。

 EUが完璧でないことは誰も否定できない。だが実際には、EUをもっと民主的・社会的になり連帯しようという努力を率先して邪魔してきたのは歴代の英政権だ。

 まだEU離脱を支持したい人にとっては皮肉だが、それはEUの左派に一票を投じるのと同じことだ。イギリスのジャマが入らなくなれば、EUは進歩するかもしれない。だがレグジットにとっては何の助けにもならない。

Ragnar Weilandt, PhD Researcher in International Relations, University of Warwick

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This article was originally published on The Conversation. Read the original article.

1256とはずがたり:2016/06/25(土) 19:21:53

「失職の心配しないで」 EU関連機関の英国籍職員に
http://www.asahi.com/articles/ASJ6T049CJ6SUHBI04T.html?ref=goonews
ブリュッセル=吉田美智子2016年6月25日10時27分

 英国人のみなさん、失職の心配はしないで下さい――。英国の国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決まったことを受けて、欧州委員会のユンケル委員長(首相に相当)は24日、EUの関連機関で働く英国籍の職員に対し、職を失う心配をしないよう呼びかける文書を送った。

 EU職員は加盟国の国籍を持っていることが基本条件で、離脱すれば、その国の出身の職員は失職する可能性があるとされていた。欧州委には約1200人の英国籍の職員がいる。

 AFP通信によると、ユンケル氏は書簡で「あなた方の多くが、(英国の国民)投票後、自分の将来を案じていることを知っている」と英国籍の職員の不安をおもんぱかった。

1257とはずがたり:2016/06/26(日) 00:55:55
地方や低学歴が不満を募らせているのは世界的な潮流と云える。大量生産大量消費の大衆消費社会は工場労働者と中産階級の格差が相対的にマシな社会だったけどサービス経済化とイノベーション主導社会は厳しい二極化社会で経済の外から安定化させる政治的な仕組みが必要なのかも知れない。市場経済内で何か見付かれば良いんだろうけど何かあるかなぁ。。

<英EU離脱>地方の不満が爆発 経済停滞、離脱派あおる
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160625-00000087-mai-int
毎日新聞 6月25日(土)22時1分配信

 【ロンドン三木幸治】英国民は23日の国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を選んだ。直前の世論調査の結果では、残留派が盛り返していただけに、国民の選択に離脱派からも驚きの声が上がった。離脱選択の背景には、英国の地方経済の停滞と住民の不満、それをあおった離脱派の戦略があった。

 「英国(政府)は冷戦終結後、人口が集中する都市の経済成長に重点を移し、地方住民は長年にわたって不公平感と怒りを感じていた」。英ガーディアン紙のジョン・ハリス記者はそう指摘する。地方では移民流入によって家賃の安い住宅が不足し、労賃の下押し圧力が高まっていた。離脱派は住民の不満をうまく利用し、「金を持っているなら残留に、金を持っていないなら離脱に投票しよう」「テーク・バック・コントロール(主権を取り戻そう)」と呼びかけた。

 都市部では住民の7割近くが残留に票を入れたが、郊外や地方都市では離脱が残留を上回るケースが目立った。世論調査によると、学歴による支持の差は顕著で離脱派は大卒以上で29%だが、義務教育修了では66%。年齢別でも、幼い時から英国がEU加盟国だった18〜24歳では離脱派が25%で加盟時に成人していた65歳以上では61%と圧倒的だ。アナリストのサラ・マーティン氏は「保守的な高齢者に(現状への)不満と反発が強かった」と分析する。

 世論調査会社「ナットセン・ソシアルリサーチ」のカービー・スウェールズ理事は「離脱派は英国の主権問題に焦点を当てたが、残留派は『離脱すると経済がどれだけ落ち込むか』と経済を重視した」と指摘。残留派の主張は都市住民を対象にしており、地方住民には響かなかったとみられる。

 「離脱派が住民投票と総選挙の違いを認識し、効果的な選挙運動を行った」と分析するのは、ロンドン大学のアナンド・メナン教授(欧州政治)だ。総選挙では選挙区で候補者が勝つ必要があるが、住民投票で最も重要なのは投票率で、「離脱派は『選挙に行こう』と訴え続けた」。実際、離脱派の支持者が多いと言われる地域で投票率が上がり、残留派が多いとされるスコットランドでは投票率が伸び悩んだ。

 一方、ハリス記者は労働者階級の離脱派を率いていたのは「英国独立党のファラージ党首でもボリス・ジョンソン前ロンドン市長でもない。人々のムードだった」と指摘。「大半の離脱派は、ジョンソン氏らを残留派の人と同じくらいに懐疑的な目で見ている」と大衆迎合的に扇動されたとの見方を否定した。

1258とはずがたり:2016/06/26(日) 00:58:27
デカくなりすぎたEUはEU内にEF(欧州連邦)でも形成して更なる政治統合を目指すグループと現状程度に止めるグループに分ければ良い。

EU6カ国
英に早期離脱交渉要求 波及を警戒
http://mainichi.jp/articles/20160626/k00/00m/030/046000c
毎日新聞2016年6月25日 21時44分(最終更新 6月26日 00時34分)

 【ベルリン中西啓介】英国が国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を選択したことを受け、ドイツ、フランス、イタリアなどEU前身組織の原加盟6カ国の外相が25日、ベルリンで会合を開き対応を協議した。離脱派勝利により世界経済の先行きに不透明感が拡大しており、6カ国外相は英国に対し、できる限り早期に離脱交渉を開始するよう求めた。また、国民投票実施が他の加盟国に連鎖することを懸念し、共同声明では英国を除く27カ国の連携と協調に全力を挙げる方針を確認した。

外相会合、協調確認
 会合には独仏伊のほか、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクの外相が参加した。シュタインマイヤー独外相は「(英国離脱という)欧州統合の転換点を、互いの意見に耳を傾けるチャンスにしなくてはならない」と述べ、EUが移民・難民問題や若者の失業問題などで解決能力を示すことが重要だと訴えた。

 キャメロン英首相は10月の保守党大会までに次期首相を選び、EUとの離脱交渉を任せる方針を示している。週明けの27日に閣議を招集して今後の対応を決める考えだ。だが、長期化が必至の交渉が世界同時株安を招き、英国に進出するEU企業にも不安が広がっている。シュタインマイヤー氏は「英国が決断した今、可能な限り早く離脱のプロセスが開始されるべきだ」とし、エロー仏外相も「新首相任命は喫緊の課題だ」と、離脱による影響を最小限にとどめるよう英国に迅速な対応を求めた。

 英国では移民問題などでEUが加盟国の決定権を奪い、政策を押しつけているという反発が離脱支持につながった。共同声明では「加盟国間で欧州統合への熱意に差異があることを認識すべきだ」と明記。金融危機で緊縮財政を強いられたギリシャや、難民問題で反発を強めるハンガリーなど東欧諸国に配慮を示した。

 英国の投票結果を受け、他国でも反EU政党が国民投票を目指す動きを強めている。仏極右政党「国民戦線」やデンマーク第2党「デンマーク国民党」などは、EU離脱を問う国民投票の実施を要求。EU欧州委員会のユンケル委員長は25日の独紙ビルトで「大衆迎合主義者たちは反EU政策を広めるチャンスをみすみす見逃すわけがない」と述べ、離脱が現実味のある政治議論になることに強い懸念を表明した。

 一方、メルケル独首相は25日、英国との今後の交渉について「交渉が実務的に行われることを望んでいる」と話し、離脱後もEUと英国との間で政治的・経済的友好関係が維持されることが重要との認識を示した。メルケル氏は27日夜、オランド仏大統領、レンツィ伊首相、トゥスク欧州理事会常任議長(EU大統領)とベルリンで会談し、離脱問題への対応を協議する。

 【ことば】欧州連合(EU)拡大の歴史

 仏、西独、イタリア、オランダ、ベルギー、ルクセンブルクの6カ国が1952年、欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)を設立。67年に欧州共同体(EC)が発足し、英国、アイルランド、デンマークが73年に加盟。80年代にギリシャ、スペイン、ポルトガルも加わった。93年にEU発足。95年にオーストリアなどが参加。2004年に東欧やバルト諸国などの計10カ国が加盟し、13年のクロアチア加盟で計28カ国となった。

1259とはずがたり:2016/06/26(日) 01:07:43
投票前の記事
英国
国民投票 ハンガリー、英に残留訴え EU内孤立化を懸念
http://mainichi.jp/articles/20160621/dde/007/030/012000c
毎日新聞2016年6月21日 東京夕刊

 欧州連合(EU)からの離脱を巡る国民投票が23日に実施される英国に対し、加盟各国は残留を呼びかけている。中東などからの難民流入を巡り、EUの対応を批判してきたハンガリーもその一つだ。同じ「EU懐疑派」の英国が離脱すれば、自国が孤立する可能性が高く、オルバン首相も異例の残留運動に乗り出した。【ブダペストで三木幸治、ベルリン中西啓介、パリ賀有勇】

 「ハンガリーはEUの一員として、(同じEUの)あなたたちとともにあることを誇りに思っている」。オルバン氏は今月20日、「離脱派」で知られる英大衆紙デーリー・メールに一面広告を署名入りで掲載した。

 オルバン氏はこれまで、英国の国民投票について「他国は口出しすべきではない」と主張してきたが、先月以降、世論調査で離脱派が勢いを増したことを受けて方針を転換。今月上旬には東欧のポーランド、チェコ、スロバキアとともに英国のEU残留を支持する声明を発表している。

 ハンガリーにとって、EU懐疑派の英国は重要なパートナーだ。同じ非ユーロ圏で、2011年にはEUの財政政策に両国で反対。難民対策でも、国境にフェンスを設置して難民らの流入を拒否したハンガリーに対し、英国も難民らの受け入れを最小限に抑えるなど、歩調を合わせてきた。一方、ハンガリーには英国のようなEU離脱の選択肢はない。EUからの農業補助金などが年間約50億ユーロ(約5900億円)を超えるだけでなく、輸出入の7割以上をEUが占める。対ロシアの安全保障を考えてもEUにいることが重要だ。

 首都ブダペストのコルビナス大のゾルタン・ガリク教授(欧州政治)は、オルバン氏の懸念について「もし英国が離脱するとEU内のパワーバランスが崩れ、独、仏の力が強まる。政治、経済両面でハンガリーが劣勢に立たされる可能性が高い」と説明する。

 市民の間でも残留に期待する声が多い。ブダペストで食品会社に勤めるアンタル・レナートさん(40)は「英国はEUに異議申し立てができる数少ない国。EUに残って改革をしてほしい」と訴えた。

独仏も離脱派けん制
 一方、ドイツとフランスは一貫して英国の残留を支持してきた。

 メルケル独首相は今月16日の記者会見で、「英国が(EUの)単一市場から離脱するメリットは想像できない」と英国が被る経済的損失を示唆した。

 ドイツでは英国離脱による経済的影響への懸念が大きい。独自動車メーカーにとって、英国は国外販売台数の2割を占める主要市場。離脱により関税が復活すれば販売への影響は必至だ。年間130億ユーロ(約1兆5300億円)を輸出する医薬・化学薬品業界も警戒を強める。ショイブレ独財務相は独誌シュピーゲルで「英国は経済的に欧州諸国と強く結ばれている。『栄光ある孤立』は賢明な選択ではない」と述べた。

 また仏メディアによると、オランド仏大統領は今月1日にあったスイス・アルプスを貫くトンネルの開通式典で、1994年に開通した英仏海峡トンネルを引き合いに出し、「国民投票の日に約20年前に英仏が得た一体感を英国民が思い出すことを願う」と残留を訴えた。今年3月にキャメロン英首相と会談した際には、英仏海峡トンネルを通って英国を目指す移民らの流入抑制にも影響が出るとして離脱派をけん制した。

1260とはずがたり:2016/06/26(日) 02:02:03
階級社会の残滓の残る欧州の中でも現役の貴族制度が存続する英国で更に現代的な二極化の経済構造が蔓延ればそれなりに絶望的な社会になりそうである。。
サッチャリズムの一つの行き着く先であろうか?

労働者階級の子供は芸能人にもサッカー選手にもなれない時代
http://bylines.news.yahoo.co.jp/bradymikako/20150226-00043362/
ブレイディみかこ | 在英保育士、ライター
2015年2月26日 9時48分配信

英国人俳優エディ・レッドメインが『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞した。英国からはレッドメインの他にもベネディクト・カンバーバッチが『イミテーション・ゲーム』で主演男優賞にノミネートされていたが、英国では2人の健闘を祈る論調の裏でもう一つの議論が盛り上がっていた。映画界のエリート化を危惧する声が業界内からしきりに上がっていたのである。
オスカーを受賞したレッドメインは名門イートン校でウィリアム王子の「ご学友」だった俳優だ。カンバーバッチもイートンと並ぶ名門私立のハーロウ校(ウィンストン・チャ、ショーン・コネリー、マイケル・ケインなどのワーキング・クラス出身の俳優だった。「労働者階級の子供がーチルを含む7人の英国首相を輩出)の出身である。英国では公立校は学費無料だが、私立校の学費は平均で年間200〜300万円。レッドメインやカンバーバッチが行った学校はその中でも特に一握りの特権階級の子供たちしか通えない学校であり、今や俳優業まで政治家のように超エリートしか就けない職業になったのかと言われているのだ。

伝統的に英国を代表する俳優といえば、チャールズ・チャップリン成功しようと思ったら、芸能界に入るかサッカー選手になるしかない」と言われた時代もあったのである。ところが階級間の流動性がなくなった21世紀の英国では、こうした業界も裕福な家庭の子供に独占されている。子供を演劇学校やサッカー・アカデミーに通わせる資本が親になければ、才能のある子ですら階級を上って行けなくなったのだ。
「演劇界の人々は皆、多くの俳優志望の若者たちから手紙を受け取っています。でも、私たちにできることには限りがある。演劇学校の費用が高過ぎるのです」
オブザーヴァー紙にそう語っているのは007シリーズのM役で有名なジュディ・デンチだ。
「才能さえあれば、そんな学校に通わなくともブレイクできるという人もいるでしょう。けれどもそれは、本当に至難の業です」と彼女は言う。
王立演劇学校の芸術監督エドワード・ケンプは、年収2万5千ポンド(約460万円)以下の家庭の子供で2014年に同校を卒業した生徒は全体の36パーセントだったと言う。奨学金制度が充実している王立演劇学校は庶民的な子供が多いほうだそうだ。

生粋の労働者階級出身で、『ハリー・ポッター』シリーズのモリー・ウィーズリー役で有名な女優ジュリー・ウォルターズはオブザーヴァー紙にこう語っている。
「どうやったら下層の子供たちがこの業界に入れるんでしょう? 今だったら私はこの道には進めなかった。子供たちからたくさんの手紙を受け取ります。でも、何と答えていいのかわからない。悲しいことです」

一方で、やはりハリポタシリーズで2代目ダンブルドアを演じたマイケル・ガンボンは言う。
「あの素晴らしいイートン校の出身者が演劇・映画界に増えれば増えるだけ良いではないか!この業界は実力と野心が物を言う。どこの階級出身ということは全く関係ない」

1261とはずがたり:2016/06/26(日) 02:02:25
>>1260-1261
*********

こうした傾向は映画・演劇界だけではない。
ビートルズ、スミス、オアシスなどの「ワーキング・クラス・ヒーロー」を生み出して来たUK音楽シーンでも同様のことが指摘されている。現代のUKヒットチャートは高額な学費のミュージシャン養成校を卒業したミドルクラス以上の若者たちに独占されているのだ。
この傾向は保守党政権が失業保険や生活保護の打ち切り政策を行ってから、さらに悪化している。キャメロン首相はスミスの大ファンとして有名だが、スミスのモリッシーはデビューする前に何年も失業保険を貰っていた時代があった。
俳優やミュージシャンといった「食えない時代」がある職業は、裕福な親がついている若者にしか目指せない時代になったのだ。このことがUKロックの衰退に繋がっているという説もある。

グラスゴーの公立校出身の俳優、ジェームズ・マカヴォイはこの状況に警鐘を鳴らしている。
「上流階級出身の俳優が成功することに問題はないし、誰も彼らを責めているわけではない。だが、僕たちが心配しているのは、社会のすべての人々に芸術の世界に入るチャンスが公平に与えられていないということで、それがまさに今起きていることなんだ。現在は影響を感じなくとも、5年先、10年先に必ずその影響が出て来る。社会のほんの一部の階級の人々が芸術やカルチャーを支配するようになると、文化が全ての人間をレペゼンしなくなる。それはフェアじゃないというだけでなく、社会にダメージを与える」

こうした状況は映画界にはすでにダメージを与えているようだ。
『司祭』や『がんばれリアム』などの脚本家、ジミー・マクガヴァンは、
「僕はいつも労働者階級の人間の役がリアルに演じられる俳優を探している。ポッシュな人間ばかりが俳優になるようになってきたので、年々それは希少になって行く」
と語っている。伝統的に英国映画といえば、ケン・ローチやマイク・リーといった監督が撮る市井の人々を描く映画が海外からの称賛を集めてきたのだが、労働者階級を演じられる俳優がいなくなれば、こうしたジャンルも廃れるだろう。

こうした議論がある中で、大きなスキャンダルになったのが今年のBAFTA(英国アカデミー賞)授賞式における故人追悼のコーナーだった。昨年一年間に亡くなった映画人を追悼する映像に、『ロジャー・ラビット』、『モナリザ』などで有名な英国人俳優ボブ・ホスキンスが含まれていなかったのである。労働者階級出身で知られる彼を追悼映像に含まなかったことは、BAFTAのエリート主義を示していると激しく非難された。コメディアンのデヴィッド・バディエルはこうツイートしている。
「ボブ・ホスキンスが追悼映像から外されていたのは、労働者階級出身の俳優が消えて行く時代を象徴しているようだ」

BAFTAは、昨年行われたテレビ界対象の賞の授賞式でボブ・ホスキンスを追悼したので今回の追悼映像からは彼を外したという声明を発表している。
皮肉なことに、先週末の米国アカデミー賞授賞式で流された追悼映像にはボブ・ホスキンスの映像が含まれていた。

ブレイディみかこ
在英保育士、ライター
1965年、福岡県福岡市生まれ。1996年から英国ブライトン在住。保育士、ライター。2016年6月22日『ヨーロッパ・コーリング 地べたからのポリティカル・レポート』(岩波書店)発売。ほか、著書に『アナキズム・イン・ザ・UK - 壊れた英国とパンク保育士奮闘記』、『ザ・レフト─UK左翼セレブ列伝 』(ともにPヴァイン)。The Brady Blogの筆者。

1262とはずがたり:2016/06/26(日) 02:14:17
「英女王はEU離脱支持」、大衆紙報道に王室が苦情申し立て
2016年03月10日 12:48 発信地:ロンドン/英国
http://www.afpbb.com/articles/-/3079922?cx_part=ycd

【3月10日 AFP】英王室は9日、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)が英国の欧州連合(EU)からの離脱を支持しているとする英大衆紙サン(The Sun)の報道について、記事の内容を「もっともらしい誤報」だと否定するとともに、新聞に対する苦情を受け付ける自主規制機関「独立新聞基準組織(IPSO)」に申し立てを行った。英王室が報道に対して苦情申し立てを行うのは極めて異例だ。

 英国一の部数を誇るサンは、1面に「女王はEU離脱を支持」との見出しを大きく掲げ、女王の写真とともに「EUは間違った方向に進んでいる、と女王が発言」と副見出しで伝えた。

 さらに、2ページ目では「女王は悪意と感情を込めて述べた」などの見出しで、匿名の「高官筋」の話として、エリザベス女王が2011年に会食の席で当時副首相だったEU残留派のニック・クレッグ(Nick Clegg)氏に「怒りをぶちまけた」「会話を聞いた人々にとって、欧州統合に関する女王の見解に疑いの余地はなかった」などと報じた。

 サンはEU懐疑派として名高いタブロイド紙。

 この報道を受け、バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)の報道官は「在位63年間、女王は常に政治的に中立だ」として記事内容を否定。「匿名の情報源に基づいた、もっともらしいが誤った主張に対しては、われわれはコメントしない。(EU離脱か残留かは)英国民が国民投票で決定すべきことだ」と述べた。(c)AFP/Robin MILLARD

英国民投票やり直し求める署名、100万件超える
2016年06月25日 20:34 発信地:ロンドン/英国
http://www.afpbb.com/articles/-/3091781

【6月25日 AFP】欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票で離脱派が勝利したことを受け、英国では25日までに、2度目の国民投票を求める議会への電子署名が100万件以上集まった。

 議会のサイトは、国民投票のやり直しを求める署名が殺到し一時ダウンした。

 請願は「(国民投票の)投票率が75%未満だった場合や、離脱または残留どちらか多数の得票率が60%未満だった場合」国民投票のやり直しを求めるとの内容。23日に行われた国民投票の投票率は72.2%だった。

 グリニッジ標準時(GMT)の25日午前10時(日本時間同日午後7時)までに政府や議会の公式ウェブサイトで請願に署名した人は約104万人に上り、実際に下院での議論が検討されるために必要な10万人の署名の10倍以上となっている。

 下院に問題を上げるかどうかを判断する議会の委員会は、28日に会合が予定されている。(c)AFP

ロンドン独立求め数万人が署名、英国のEU離脱で
2016年06月25日 13:53 発信地:ロンドン/英国
http://www.afpbb.com/articles/-/3091746

【6月25日 AFP】英国の欧州連合(EU)残留か離脱かを問う国民投票で離脱派が勝利したことを受けて、数万人のロンドン(London)市民が同市の独立とEUへの残留を求めるネット上の請願に署名した。また、ロンドンのサディク・カーン(Sadiq Khan)市長は、英国のEUからの離脱交渉において、ロンドンには発言権があるはずだと語った。

 署名サイト「change.org」に立ち上げられた「英国からのロンドン独立を宣言し、EUへの加盟を求める」とする請願にはこれまでに4万人以上が署名している。

 23日の国民投票では、英国の登録有権者の52%が「離脱」に投票したが、ロンドン市民の60%は「残留」に投票した。ロンドンの他には、スコットランド(Scotland)と北アイルランド(Northern Ireland)のみで、EU残留の票が過半数を占めた。

 請願は「ロンドンは国際的な都市であり、私たちはこの欧州の中心に残りたい」とし、さらに「ロンドンの独立を宣言し、EUへの加盟を申請するようサディク・カーン市長に求めている」と述べている。

 EU残留派のカーン市長自身は、英国のEU離脱交渉に関する声明を出し「ロンドンは、スコットランドや北アイルランドと共に、交渉の場で発言する権利がある」とし、「われわれはEUから離脱するが、EUの一部としてとどまることは重要」だと述べた。さらにカーン市長は「自由貿易の利益がある、人口5億人のEUを離れることはまちがいだ。このことをEUとの交渉の基盤とするよう政府に働きかけたい」と語った。(c)AFP

1263名無しさん:2016/06/26(日) 09:10:34
>>1262
スコットランド、北アイルランド、ロンドンが連合王国から分離したらインパクト大ですね〜。

1264名無しさん:2016/06/26(日) 09:44:50
http://www.sankei.com/world/news/160626/wor1606260009-n1.html
2016.6.26 06:46
【英EU離脱】
ロンドン独立署名に15万人 EU離脱は市長も反対

 英国民投票で欧州連合(EU)離脱の結論が出たことを受け、インターネット上で首都ロンドンの独立を求める署名活動が展開され、25日夜までに約15万の署名が集まった。署名ではカーン市長に独立を宣言させて、ロンドンのEU加盟を求めた。

 英国民投票でロンドンは投票者の6割が残留に投じており、離脱派が勝利した24日には離脱反対デモも行われた。

 カーン氏は残留派の一員として活動し、投票結果が明らかになった後も「私は今もEUに残留した方がいいと信じている」との声明を出した。

 カーン氏はEUの単一市場から離れるべきではないとの立場を示し、独立住民投票再実施の検討を始めたスコットランドとともに「EUと協議する際は、ロンドンも発言権を持つことが極めて重要だ」と訴えた。(共同)

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016062500283&g=int
「投票やり直し」150万超=「ロンドン独立」賛同13万-請願に殺到・英EU離脱

 【ロンドン時事】23日に実施された国民投票で、英国が欧州連合(EU)から離脱することが決まったことを受け、英議会のウェブサイトで投票のやり直しを求めるオンライン請願に署名者が殺到、25日午後(日本時間同夜)に150万人を超えた。またネット上の別の署名サイトにはロンドンが英国から独立し、EUに加盟することを求める請願も出され、13万5000人以上が賛同した。
 「投票やり直し」請願は5月25日に提出されていた。「投票率が75%以下で、残留または離脱の支持率が60%以下だったら投票をやり直す」よう求めている。今回の投票結果は投票率72%で離脱支持は52%だったため、請願に基づけばやり直し対象になる。
 同サイトで署名者が1万人を超えると政府は何らかの回答をする義務があり、10万人を超えると議会がその問題を審議しなければならない。署名数にかかわらず政府に請願内容を強制できるわけではないが、100万人を超えるのは異例。国論を二分した今回の投票の結果への反発の大きさを示している。
 一方、「ロンドン独立」の署名活動では「ロンドンは国際都市であり、われわれは欧州の中心に残りたい」と訴え、残留派のカーン・ロンドン市長に独立を宣言するよう求めている。国民投票でロンドンでは60%が残留支持だった。
 AFP通信によると、カーン市長は24日、声明を発表し、「スコットランドや北アイルランドと共に、ロンドンがEUとの離脱交渉において発言権を持つことが重要だ」と強調。「われわれはEUを脱退することになるが、単一市場の一部として残ることが重要だ」と述べた。(2016/06/25-23:23)

1265チバQ:2016/06/26(日) 10:32:32
http://mainichi.jp/articles/20160626/k00/00m/030/031000c
スペイン
出直し総選挙 EU批判派、躍進か

毎日新聞2016年6月25日 20時30分(最終更新 6月25日 20時30分)

 【パリ賀有勇】昨年12月の総選挙後に主要政党の議席が伯仲し、新政権が樹立できなかったスペインで26日、出直し総選挙が実施される。緊縮財政を課す欧州連合(EU)に批判的な急進左派、ポデモスが第2党をうかがう勢いをみせており、EU離脱を決めた英国民投票が同党をさらに勢いづかせる可能性がある。

 スペインでは欧州債務危機後、EUが求める緊縮財政策の下、中道右派・国民党のラホイ首相が所得税などの増税や失業保険の支給額引き下げなど歳出削減を続ける。景気は回復軌道に乗っているものの、失業率(4月)は約20%とEU加盟国ではギリシャに次ぐ高水準。25歳未満の若者に限った失業率は約45%に達する。


 「私たちはできる」を意味するポデモスは2014年に若者らを中心に結成された新興政党で、「反緊縮」を掲げる。EUが求める緊縮財政下で、景気回復の恩恵を受けられない有権者の不満の受け皿になっている。

 同党はEU離脱までは訴えていないが、イグレシアス党首(37)は英国の離脱決定後に「公平で統一された欧州ならば誰も離脱は望まない。欧州は方針転換が必要だ」とツイッターに投稿し、EU改革を訴えた。

 前回選挙(下院・定数350)では、国民党と穏健左派・社会労働党の2大政党が過半数を大きく下回り、ポデモスが第3党に。選挙後の連立交渉は決裂していた。再選挙前の世論調査では、少数左派政党と選挙協力するポデモスが第2党に躍進する可能性があり、今回も単独過半数を獲得できる政党はないとの結果がでている。

1266チバQ:2016/06/26(日) 10:44:36
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1606250060.html
【英EU離脱】欧州極右勢力などEU懐疑派、一斉に離脱支持の声 影響力拡大うかがう
06月25日 21:59産経新聞

 【ベルリン=宮下日出男】英国が国民投票で欧州連合(EU)離脱を決めたことを受け、極右など各地のEU懐疑派勢力が一斉に支持する声を上げた。懐疑派は債務危機や難民・移民流入問題などを受け、ここ数年で既存政治の構図を揺るがすほどまで台頭。英国のEU離脱を機に一段の影響力拡大をうかがう。

 「政治の中央集権化と移民流入への反対を示した」。オーストリアの極右、自由党のシュトラッヘ党首は24日、英国の投票結果を受け、EU批判を展開。同党は国民の移民対応の不満を吸い上げて伸長し、5月の大統領選では敗れはしたものの大接戦を演じた。

 英国のEU離脱決定後、ともに極右政党であるフランスの国民戦線、オランダの自由党が同様の国民投票の実施を目指すと表明。総選挙を来春に控えるオランダでは自由党が支持率で首位を争っている。

 3月の地方選挙で躍進したドイツの反移民・反ユーロ政党、ドイツのための選択肢の幹部も英国の投票結果について「直接民主主義による決定」と評した上、メルケル首相の寛容な難民対応が英国離脱を招いたと政権批判に利用した。

 北欧にも反響は広がる。フィンランド政権に参加する反ユーロの真正フィン人党のソイニ外相は「国民には発言権がある」と指摘。デンマークで少数政権に協力する国民党も「国民投票を行うべきだ」とし、スウェーデンの野党、民主党も実現に向けて「圧力を高める」との考えを示した。

http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-160625X925.html
極右党がEU離脱運動開始へ=スロバキア
06月25日 21:57時事通信

 【ベルリン時事】英国の欧州連合(EU)離脱が国民投票で決まったことを受け、スロバキアの極右政党「人民党、われわれのスロバキア」が25日、同国のEU離脱を目指し、国民投票を求める署名活動を週明けに開始する方針を明らかにした。AFP通信が報じた。

 同党のコトレバ党首はフェイスブックで、「沈みつつあるタイタニック号を去る時だ」と強調。「われわれは選挙公約の実行に着手する」と述べ、EU離脱の機運を高めていく姿勢を鮮明にした。

 スロバキア国民の間には、中東などからの難民受け入れに対する消極論が強い。

1267チバQ:2016/06/26(日) 10:52:18
http://www.cnn.co.jp/world/35084871.html
英、EU離脱へ 首相後継はジョンソン前ロンドン市長か
2016.06.25 Sat posted at 10:30 JST
ロンドン(CNN) 欧州連合(EU)離脱派の勝利に終わった英国民投票から1夜明けた24日、英国では一部から祝福の声が上がる一方、信じられないといった表情を涙ながらに浮かべる人々の姿も見られた。
英国のキャメロン首相は結果判明から数時間以内に辞意を表明。離脱の日程については明かしていないが、保守党党大会のある10月までに新首相が就任することを望むと述べた。EU離脱を主導するうえで離脱派の指導者が必要だとしている。
各種ブックメーカー(賭け屋)によれば、後継には離脱派の運動を展開したボリス・ジョンソン前ロンドン市長が就任するとの予想が多い。
ジョンソン氏は24日朝、自宅を出たところで大勢のブーイングを浴びたが、有権者の決断について「あまりに遠い存在となったEUから権限を取り戻すために票を投じる決断を下した」と述べ、これに感謝の意を表した。
投票結果を受けて欧州は不透明な状況に陥っている。各地の極右団体は、今回の結果が自らの反EU、反移民政策の促進につながるとみて勢いづいており、さらなる国民投票の実施を呼びかけている。
金融市場にも混乱が波及している。投資家がEU圏への影響を見極めようとするなか、アジアや欧州、米国で大幅な株安となった。
オバマ米大統領は、英国と欧州の関係が変わっても英国と米国を結ぶ絆は残ると指摘。英米間の「特別な関係」は変わらずに続いていくとの見方を示した。

1268とはずがたり:2016/06/26(日) 13:36:08

民主主義的に如何かと思うけどどうせ残留だしと批判票うっかり入れちゃった人も多そうだ。。

再投票求める請願が200万、議会で審議へ 英EU離脱
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160626-35084881-cnn-int
CNN.co.jp 6月26日(日)10時6分配信

ロンドン(CNN) 国民投票で欧州連合(EU)からの離脱派が勝利した英国で、再投票を求めるインターネット上の請願に、25日午後の時点で200万人を超える署名が集まった。

議会での審議に必要とされる10万人の署名をはるかに超え、28日に下院の特別委員会が取り上げることになった。与党・保守党の議員がツイッター上で確認した。

請願はEU離脱の是非を問う国民投票をめぐり、政府に対して「投票率75%未満で得票率が60%未満の場合は再投票を実施する」との新たなルールを施行するよう求める内容。署名を受け付ける議会の公式サイトはアクセスが殺到し、一時的につながらなくなった。

23日に行われた国民投票の投票率は72%と、昨年の総選挙での66%を上回ったが、請願が設定する75%には達しなかった。結果は離脱派が1741万0742票、得票率52%で過半数を占めたものの、60%には至っていない。

1269とはずがたり:2016/06/26(日) 13:37:11
大衆なんてそんなもんである。

【EU離脱】えっ今さらその言葉をググるの? 離脱に投票し後悔する人たち
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160626-00010000-bfj-int
BuzzFeed Japan 6月26日(日)6時12分配信

1270とはずがたり:2016/06/26(日) 13:44:47
「EUに残りたい」 アイルランド旅券に申請殺到、検索急増
http://www.cnn.co.jp/fringe/35084875.html?ref=yj
2016.06.25 Sat posted at 13:21 JST

(CNN) 欧州連合(EU)離脱の是非を問う英国民投票で離脱派が勝利したことを受け、英国民の間ではEU市民権を保持する方法を必死に探す動きが始まった。米グーグルの検索エンジンのデータによると、アイルランドのパスポートの取得方法を調べる英国からの検索が急増している。
アイルランドの法律によれば、アイルランド人の両親から生まれた英国民はアイルランドのパスポートを保有する資格を持つ。祖父母がアイルランド人の場合もパスポートの申請が可能だ。2005年以前に北アイルランドで生まれた人もみなアイルランド市民権を取得できるが、これ以降に生まれた場合は一定の制限がかかる。
問い合わせの件数が増えたことを受け、首都ダブリンに事務所を置くアイルランドのパスポート当局は24日朝、情報を求める人のためのガイドラインを発表した。

北アイルランド出身だが常に英国のパスポートを持っていたという男性は、ベルファストの郵便局にパスポート関連の書類を家族の分も含め取りに来ていた。文化的には北アイルランドの人々の方に親近感を覚えるものの、海外での移動や就労の機会を確保するためアイルランドのパスポートを申請している。
ソーシャルメディア上では、北アイルランドの郵便局でアイルランドのパスポートを申請する用紙の在庫が切れ始めているとの報告も複数寄せられている。
英ロンドンに住むアイルランド人の中には、ソーシャルメディア上で英国民に「結婚」を持ちかけるつわものも現れた。

1271名無しさん:2016/06/26(日) 16:33:06
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160624/k10010570001000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_013
英国民投票 外務省「大変なことになった」
6月24日 13時20分
外務省幹部は、NHKの取材に対し、「経済的にも政治的にも、国際社会を揺さぶる結果で、大変なことになったと受け止めている。今後、日本への経済的な影響を中心に投票結果の分析を行うとともに、EUの反応などを注視して、日本政府としても、対応を検討しなければならない」と述べました。
外務省の杉山事務次官は、午後1時すぎ、外務省で記者団に対し、「日本政府として、EUへの残留を望んでいたので、まことに残念だ。今後、さまざまな影響が出てくると思うので、来週早々に開かれるEUの理事会での決定などを見ながら、外務省として、適時、的確な対応をすべく、緊張感とスピード感を持って、ただちに検討を始めたい」と述べました。

1272とはずがたり:2016/06/27(月) 14:50:22
「ようこそ、イギリス」? EU非加盟のノルウェー現地の反応
鐙麻樹 | 北欧ノルウェー在住 ジャーナリスト&写真家
http://bylines.news.yahoo.co.jp/abumiasaki/20160627-00059327/
2016年6月27日 8時2分配信

ようこそ、イギリス
「ようこそ」。イギリスのEU離脱を特集したノルウェーの最大手全国紙アフテンポステンの25日付けの表紙だ。EU加盟国の各国の言語で「さようなら」と書き連ねた一番最後に、ノルウェー語で「Velkommen(ヴェルコンメン)」と、ひっそりと書かれている。

あまり広く知られていないが、実はノルウェーはEU非加盟国だ。

>2.ノルウェーはなぜEUに加盟していないのですか
>1994年に行なわれた国民投票の結果、ノルウェーはEUに加盟しないことを決定しました。主な理由としては、EUに加盟することによって国内および国際的政治政策で、国としての独自性を保つことが難しいことや、貿易・産業の分野でノルウェーの利益を十分に守ることができないことなどがあげられます。
ただし、1994年の国民投票の結果をみても反対52%、賛成48%とその差は大変小さく、意見の分かれる難しい問題です。
>出典:駐日ノルウェー王国大使館 公式HP よくある質問FAQ

イギリス、「ノルウェーが大丈夫だから、きっと僕たちもやっていける」

イギリスのEU離脱派は「それでも大丈夫だ」という根拠のひとつに、「ノルウェーモデルを目指す」と唱えていた。「残留派と離脱派のどちら側にも、ノルウェーは説得やプロパガンダの材料として使われていたため、発言に十分に注意する必要があった」と、駐英ノルウェー王国大使館の代表は、ノルウェー国営放送局に話していた。欧州のメディアはノルウェーの公式な見解に注目していたが、ソールバルグ首相は影響を避けるために言及を長い間避けていた。しかし、イギリス国民投票の直前に首相は口を開いた。

>EU離脱はおやめなさい。嫌になることでしょう。EUのテーブルに同席しない代わりに、ノルウェーは高い代償を払っています。ノルウェー国民はその覚悟ができていた。イギリス人が同じように感じているかは疑問です
>出典:Norway to Britain: Don’t leave, you’ll hate it POLITICO

>イギリス人は欧州経済領域(EEA)に加盟しているノルウェーモデルを好まないでしょう。この契約で市場への入場チケットは入手できても、自由は制限され、他国が決めたことを受け入れるしかありません。ノルウェーは小国だからこそ、他国が決定権をもつことに慣れているのです。しかし、それは同時にノルウェーの民主主義を弱めます。私はノルウェーはEUに加盟するべきだとずっと唱えていますが、国民は反対派。EEAとの契約は、ノルウェーが仲間外れにされないための、命綱のようなものなのです
>出典:Britene ville ikke likt vaar modell  Dagsavisen

ノルウェーは石油資源で独立性を保てている

また、ノルウェーのEU議論で、最も重要であり、忘れてはいけないことが、ノルウェーでは石油資源が多額の利益をもたらしてきたことだ。ノルウェーは福祉制度など、様々な分野が世界トップレベルだと注目を集めやすい。だが、国のその余裕は、石油・天然ガス資源があったからこそ。石油資源の利益がないイギリスや他国が、「ノルウェーモデルを目指す」という主張は、「どれだけノルウェーが石油に依存しているのか、本当にわかっているのだろうか」とノルウェーの現状を知る者なら思うだろう。

ノルウェーでは国民投票をすると、「EUノー!」が高確率

ノルウェーでは、政党の多くはEU加盟派だ。だが、国民投票をすると非加盟となるだろうことは、予想できることなので、大きな動きには至っていない。

国内で議論されていないわけではない。筆者が取材するオスロ現地の高校などでは、政治や社会の授業でEU加盟・非加盟のディベートも行われている。「国会では加盟派が大多数。でも、国民投票をしても、結果はどうせ非加盟だろう」という当然の空気が、政治家が現時点で博打を打たない理由だ。

ノルウェーの右翼ポピュリスト政党は関心薄

ノルウェーで右翼ポピュリスト政党/極右とされている与党の「進歩党」でさえ、EU加盟に関しては、党の方針としては立場を明確にしていない。「国民が決めること」として、世論の動きに同調する構えだ。

1273とはずがたり:2016/06/27(月) 14:50:48

しかし、ノルウェーの石油資源にも限界があり、政府は国力が弱まることにあせりを感じている。「新たな石油をつくろう」と、他産業やイノベーションへの貢献に力を入れているところだ。ロシアとの緊張関係もあるため、国が独自路線にしがみつき、孤立することに、政治家は危機感を感じている。ノルウェーはNATOにも加盟しており、NATO事務総長はストルテンベルグ元首相。世論はEUに加盟したがらないため、政治家は別路線で国を守っていかなければいけない。

EU非加盟=国に何か起こった時に助けてくれる友達がいない。小国ノルウェーの焦り

普段、筆者が取材をする政党や政治家たちの間では、イギリスのEU脱退を受けて、悲観的な傾向が目立つ。難民、環境、経済問題など、欧州や世界各国で団結していかなければいけない時期にも関らず、「大国イギリスのEU離脱は、各国の協力関係を弱体化させる」と警戒している。

また、ノルウェーにとってイギリスは大事なビジネスパートナー。イェンセン財務大臣(進歩党党首)は、Brexitはノルウェー経済に打撃を与えるだろうと、記者会見で述べた。

ノルウェーの各報道機関も、「イギリス、EU非加盟の仲間にようこそ!」と、笑顔で歓迎しているわけではない。むしろ、欧州全体・ノルウェーにもマイナスの影響を与え、混乱を拡大させるだろうと警戒している傾向が強い。大手経済紙DNは、「ヨーロッパにとって、不運の日」と記した。

また、移民を歓迎しないイギリス現地での風潮が、イギリス在住のノルウェー人を不安にさせていることもいくつか報道されている。

欧州の平和に貢献したEU、ノーベル平和賞が授与された意味を問い直す時?
>>1272-1273
覚えている人はいるだろうか。2012年、「欧州と世界の平和と和解、民主主義と人権の促進に貢献した」として、EUはノーベル平和賞を授与された。

授与式は、ノルウェーの首都オスロにある市庁舎で開催された。今回のイギリス脱退を受けて、「EUは平和賞を返上しなければいけないのではないか」という報道は、ノルウェーでは目立っていない。しかし、当時の責任者のひとりであった、ノルウェーノーベル賞委員会のヤーグラン元委員長は不安そうだ。

「EUとイギリスの離婚が、欧州にナショナリズムを広めるのではないか。Brexitキャンペーンは移民危機が焦点のひとつだった。各国の右翼ポピュリスト政党にとって、追い風となってしまうかもしれない」と、イギリスのEU離脱を残念がっている(ノルウェー国営放送局)。

悲観的な人と楽観的な人

欧州の平和に貢献したとしてノーベル平和賞を授与されたEU加盟国。しかし、「ノルウェーモデルを目指す」とされたイギリス離脱は、ノルウェー現地の政界・産業界・メディアでは「今後、欧州に混乱を広げるだろう」とみる。

筆者の取材分野である環境面においては、「パリ協定におけるイギリスの責任感は欠如していくのではないか?排出ガス削減のための国際的な連携に悪影響だ。ノルウェーは、他国に期待せずに、やはり国内で奮闘しなければいけない!」と環境団体や少政党が鼻息を荒くしている。まだまだ石油発掘に頼りたい、首相率いる保守派陣営や大政党は、嫌がりそうな傾向だ(石油発掘=環境破壊)。また、難民や移民の受け入れ問題において、各国の対応に悪影響が及ぶのではとされている。

一方、イギリスのEU離脱が明確となった当日、筆者はオスロでのカフェで仕事で撮影をしていた。ノルウェー人の店員やスウェーデン人のお客さんとこの話になったのだが、その反応は、政治家たちや報道陣とは真逆だった。「イギリスがEU離脱なんて、すばらしい!誰だってコントロールなんて、されたくないわよ」と。

平等・対等な関係を重視するノルウェー人は、管理・支配システムをつくる官僚制度などを好まない。EUが国の経済や安全保障などに与える影響を考える政治家と、感情に左右されやすい(?)国民の一面を垣間見た気がした。

鐙麻樹
北欧ノルウェー在住のジャーナリスト、フォトグラファー。上智大学フランス語学科08年卒業。オスロ大学でメディア学学士号、同大学大学院でメディア学修士号修得。 日本のメディア向けに取材、撮影、執筆を行う。観光、文化、ライフスタイル、政治や若者文化における情報をガイドブック、雑誌、ウェブ媒体に寄稿。オーストラリア、フランスにも滞在経歴があり、英語、フランス語、ノルウェー語、スウェーデン語、デンマーク語で取材をこなす。

1274とはずがたり:2016/06/27(月) 14:51:17

スコットランド、EU残留のため英から独立へ=首相示唆
2016年6月24日(金)18時30分
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/06/post-5389.php

6月24日、スコットランド行政府のスタージョン首相は、英国全体ではEU離脱派の勝利が確実となる一方、スコットランドの投票結果は「残留」が上回ったことを受け、スコットランドはEUの一部であり続ける意思を明確に示したと語った。グラスゴーで23日撮影(2016年 ロイター/Clodagh Kilcoyne)
 スコットランド行政府のスタージョン首相は24日、スコットランドの将来は欧州連合(EU)内にあると述べた。英国民投票では欧州連合(EU)離脱が決定。同首相の発言を受けて、スコットランド独立に向けた機運と英国が分裂する可能性が高まるとの見方が出ている。

 スタージョン首相は、国民投票で、スコットランドの投票結果は「残留」が上回ったことを受け、スコットランドはEUの一部であり続ける意思を明確に示したと強調。「スコットランドの人々は自分たちの未来がEUとともにあると考えていることが明確になった」と述べた。

 スコットランドの投票結果は残留が62%、離脱が38%と、英国全体の結果(残留48%、離脱52%)と大きな差が出た。

[エディンバラ/ロンドン 24日 ロイター]

1275とはずがたり:2016/06/27(月) 19:39:08
EUは出て行ったイギリスに対してEUが如何に各国に富をもたらしたかを各国へ顕示する為にも徹底的に潰しに掛からねばならない。イギリスが何処迄欧州の理念を認めて貿易の果実を維持出来るかに焦点は移る。
なんか途中でやっぱ離脱止めと云う民意が繰り返し示されてイギリスが欧州に発言権を今より低下させる形でやっぱ入れて下さいとなれば一件落着なんだろうけど

英国EU離脱は、英国の終わり、欧州の衰退、世界の停滞をもたらす
http://www.newsweekjapan.jp/obata/2016/06/eu_1.php
2016年06月24日(金)19時32分

1276とはずがたり:2016/06/27(月) 19:40:59

反緊縮派、政権入り狙う=26日スペイン総選挙
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016062500188&g=int

 【パリ時事】昨年12月の総選挙で主要4政党が伯仲し、新政権が樹立できないスペインで26日、出直し総選挙が行われる。英国の欧州連合(EU)離脱決定で激震が走る中、厳しい緊縮財政を課すEUに批判的な急進左派の新興政党ポデモスが支持を拡大し、政権入りを狙う。どの党も単独過半数に達する勢いはなく、選挙後は政権の枠組みをめぐり、調整が続く見通しだ。(2016/06/25-15:33)

1277チバQ:2016/06/27(月) 23:36:06
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160628k0000m030119000c.html
<スペイン総選挙>英離脱混乱が影響か 反EU左派伸びず
22:00毎日新聞

 【パリ賀有勇】スペインで26日、出直し総選挙が実施された。昨年12月の総選挙後の連立交渉が決裂したことに伴うもので、欧州連合(EU)が課す緊縮財政策に批判的な急進左派・ポデモス連合が躍進するかに注目が集まったが、下院(定数350)の獲得議席は71(前回69)で、第3党のままだった。英国のEU離脱決定後の混乱が、EUに強硬姿勢を取るポデモス連合への警戒につながったとみられている。

 ラホイ首相率いる中道右派・国民党が137議席(同123)で第1党を維持。首相は27日未明、「我々は勝った。政権を担う」と宣言した。英国民投票でEU離脱を決める前に行われた複数の世論調査では、国民党が議席を減らし、少数左派と協力し「反緊縮」を掲げるポデモス連合が第2党に浮上するとの見通しが出ていた。

 英国のEU離脱決定後、ポデモスのイグレシアス党首は「(EUの)方針転換が必要」とEU離脱ではなく、EU改革の必要性を訴えた。一方、国民党は「急進主義、大衆迎合主義は安定をもたらさない」(コスペダル幹事長)とポデモスをけん制していた。

 スペインのニュースサイト「インフォルマシオン」は「ポデモスのような急進左翼政党がEUとの交渉に当たれば支障がでかねない」とした上で、「英国の離脱決定による経済への影響の見通しの立たないことが、『安全』な政党への投票を促した」と分析した。

 パリ政治学院政治研究センターのブルノ・コトレス研究員(欧州政治)は「通常、EU政治は国政選挙には影響しにくいが、今回は違う。英国の離脱決定の衝撃により、ポデモスのEU政策に対する強硬な姿勢への懸念が票に反映された」との見方を示した。

1278チバQ:2016/06/27(月) 23:36:30
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1606270034.html
スペイン再選挙、与党が第1党維持 英EU離脱を受け安定優先か
20:59産経新聞

 【ブリュッセル=宮下日出男】スペインで26日に行われた上下院の再選挙は即日開票され、内務省の集計によると、ラホイ首相が率いる中道右派、国民党が下院で議席を増やして第1党を維持した。欧州連合(EU)懐疑派で急進左派のポデモス連合は一段の躍進が予想されたが伸び悩んだ。

 ラホイ氏は選挙結果を受け、「われわれは統治する権利を求める」と勝利宣言し、今後、組閣交渉を担う考えを示した。一方、ポデモスのイグレシアス党首は「もっとよい結果を期待していた」と述べた。

 集計では、国民党は下院(定数350)で137議席を獲得し、改選前から10議席以上の増加。穏健左派の社会労働党は85議席で5議席減少したが、第2党の座を維持した。ポデモス連合は改選前と同じ71議席。ポデモスと並ぶ新興勢力の中道、シウダダノスは32議席で8議席の減少。

 選挙前の世論調査では、反財政緊縮策などを主張するポデモス連合が社会労働党を抑えて第2党に躍進すると予想されていた。新興2党の伸び悩みについて、欧州メディアは英国のEU離脱決定を受けた混乱から有権者が安定を優先し、二大政党の支持に回った可能性があるとも報じている。

 ただ、国民党も単独過半数の議席は回復できず、議会勢力を4分する情勢は打開できていない。次期政権樹立に連立交渉が必要になる見通しだが、再び難航する可能性もある。

http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160627k0000e030111000c.html
<スペイン>急進左派ポデモス連合、伸び悩む 出直し総選挙
10:54毎日新聞

 ◇中道右派・国民党が第1党維持 ラホイ首相「我々は勝った」

 【パリ賀有勇】スペインで26日、出直し総選挙が実施された。昨年12月の総選挙後の連立交渉が決裂したことに伴うもので、欧州連合(EU)が課す緊縮財政に批判的な急進左派・ポデモス連合が躍進するかに注目が集まったが、下院(定数350)の獲得議席は71(前回69)で、第3党のままだった。ラホイ首相率いる中道右派・国民党が137議席(同123)で第1党を維持。首相は27日未明、「我々は勝った。政権を担う」と宣言した。

 英国民投票でEU離脱を決める前に行われた複数の世論調査では、国民党が議席を減らし、「反緊縮」を掲げるポデモス連合が第2党に浮上するとの見通しが出ていた。離脱決定に伴う英国内外の混乱の反動として伸び悩んだ可能性もあるが、AFP通信は「有権者が変革を約束するポデモスではなく、既存政党を選んだことに英国のEU離脱決定が影響したか判断するには早過ぎる」と報じた。

 英国のEU離脱決定後、ポデモスのイグレシアス党首は「(EUの)方針転換が必要」とEU改革の必要性を訴えた。一方、国民党は「急進主義、大衆迎合主義は安定をもたらさない」(コスペダル幹事長)とポデモスをけん制していた。

 下院の他の主要政党の獲得議席数は穏健左派・社会労働党85、中道右派・シウダダノス32だった。前回選挙では、国民党と社会労働党の2大政党が半数を大きく下回り、ポデモスが第3党に躍進。今回選挙も単独で過半数を獲得した政党はなく、再度、政権樹立に向けた連立交渉が行われる。

1279チバQ:2016/06/27(月) 23:37:27
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160628k0000m030120000c.html
<スペイン>連立交渉、再度難航も 単独過半数政党なく
22:04毎日新聞

 【パリ賀有勇】スペインで26日に行われた出直し総選挙では、欧州連合(EU)が課す緊縮財政策に批判的な急進左派・ポデモス連合が躍進するかに注目が集まったが、伸び悩んだ。昨年12月の総選挙から半年以上、政治空白が続いているが、今回も単独過半数を獲得した政党はなく、再度、連立交渉が難航する恐れもある。

 スペインでは、EUの単一通貨「ユーロ」導入後、資金の流入による長期金利低下で起きた不動産バブルが欧州金融危機で崩壊。2012年にEUが金融支援を決め、中道右派・国民党のラホイ首相はEUが求める緊縮策を進めるため、付加価値税(消費税)などの増税や失業保険の支給額引き下げなど歳出削減を続けてきた。

 15年の国内総生産(GDP)は前年比3.2%増と回復軌道に乗っているものの、失業率は依然として約20%とEU圏ではギリシャに次ぐ高水準となっている。

 景気回復の恩恵を享受できていないと考える国民の間にはEUが課す緊縮策への不満は根強く、不満の受け皿となったポデモスが、前回選挙で躍進した。

 だが、世論調査会社オピニオン・ウェイの5月の調査では、EUからの「離脱を望む」との回答は17%にとどまった。ポデモスもEUからの離脱は訴えず、英国のEU離脱を問う国民投票でも残留派を支持した。EU改革は求めるが、国民が望まないEU離脱まで訴えていないことを印象づける狙いだったとみられるが、離脱決定に伴う英国内外の混乱が伸び悩みに結びついたとの指摘がある。

 今回選挙の下院(定数350)の獲得議席は、国民党137▽穏健左派・社会労働党85▽ポデモス連合71▽中道右派・シウダダノス32--となり、今後、連立交渉が行われる。

 ポデモスのイグレシアス党首は社会労働党に左派政権の樹立を呼びかけているが、財政再建路線に支障が出かねず、社会労働党は否定的な立場を取っている。ラホイ首相辞任を条件に社会労働党が国民党の組閣を認める可能性もある。

1280チバQ:2016/06/27(月) 23:43:40
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASJ6V7F31J6VUHBI02Q.html
英労働党トップに辞任要求 「EU残留の説得に失敗」
12:15朝日新聞

英労働党トップに辞任要求 「EU残留の説得に失敗」
各党の方針と支持者の投票行動
(朝日新聞)
 英国の最大野党・労働党では24日、コービン党首に党内から不信任動議が出るなど混乱が広がる。

 同党の影の外相を務めるベン下院議員は26日朝、英BBCの番組でコービン氏について「よい人間だが、リーダーにふさわしくない」と発言した。英メディアによると、コービン氏は同日、党首辞任を求めたベン氏を「信任できない」として「影の閣僚」から解任したという。

 アレクサンダー影の保健相もツイッターで辞表提出を報告した。影の教育相や青年・有権者登録担当相、交通相ら少なくとも5人が辞表を出した。

 国民投票で労働党は、EU残留を掲げていた。党内では敗因について、もともとEUの財政緊縮路線に懐疑的だったコービン氏が残留を強く訴えず、支持者の説得に失敗したことが要因とみる向きが強い。

 コービン氏は「反戦・反核・反緊縮」「大きな政府と公平な社会」を掲げる党内最左派だ。昨年9月の党首選で勝利し、2015年の総選挙で大敗した党の立て直しを託された。

 「中道寄りの支持者が離れる」と不安視されたものの、ここまではキャメロン首相と党首討論で渡り合うなど、そつなく党をまとめていた。だが、このままだと次期総選挙を戦えないという声が高まっている。(ロンドン=渡辺志帆、山尾有紀恵)

1281チバQ:2016/06/27(月) 23:49:12
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160627k0000m030056000c.html
<EU離脱>英国分断が深刻化…与野党ともに混迷
06月26日 21:47毎日新聞

 【ロンドン矢野純一】国論を二分する議論の末、欧州連合(EU)からの離脱を決めた国民投票で、英国内に生じた分断の深さが浮き彫りになっている。残留運動を主導したキャメロン首相は辞意を表明したが、次期首相選出を巡り、与党・保守党内の亀裂が広がる可能性もある。残留運動を展開した野党労働党内ではコービン党首の責任論が浮上。残留派支持者は再投票を求める請願活動を展開している。余波は収まりそうにない。

 離脱運動を率い、次期首相候補の一人とされるボリス・ジョンソン前ロンドン市長は24日の勝利演説で「英国の結束が無くなるわけではない」と国民や党内の団結を呼びかけた。だが、笑顔はなかった。残留派と互いに「うそつきだ」と非難を繰り返した選挙戦。そのしこりが消えそうにないことを暗示した。

 次期首相候補は離脱派を中心に絞られる可能性が高い。英BBCの22日の調査によると、保守党下院議員330人中、離脱派と態度を明らかにした議員は138人。残留派の185人を下回っており、党首選考が難航する恐れがある。新党首が首相に就任した後も、EUとの交渉など難題が控えている。少数派を基盤とする新首相とEUとの交渉を巡り、党内のあつれきがさらに深まる恐れがある。

 一方、労働党のコービン党首には「運動に熱心に取り組まなかった」との批判が出ており、BBCは「影の内閣」の半数が党首に抗議し辞任を表明すると伝えている。27日夜に予定されている議員総会で党首に不信任を突きつけるとみられる。

 国民の間にも禍根が残る。あきらめのつかない残留支持者たちが、2度目の国民投票を求めており、英政府の請願を受け付ける公式ウェブサイトでは、26日午前10時(日本時間同午後6時)過ぎには、署名が300万人を超えた。英下院で議論が行われる要件の10万人を大きく上回っている。下院で議題に取り上げるかを審議する委員会は28日にも開催される予定。ただ、BBCは議題となる可能性は低いとしている。

 全体として残留支持率が高かったロンドンでは、英国から独立しEUに加盟することをロンドン市長に求めようと署名を募るウェブサイトも登場。26日午前10時までに、16万人以上の賛同を集めた。

 一方、こうした動きにインターネット上では「結論がでているのに、まだ抵抗するのか」などと非難の声も多く上がっている。

 2度目の国民投票とロンドン独立の両方に賛同したというロンドン北部に住む会社員のマイケルさん(24)は「議員を選ぶ選挙と違い、国民投票の結果は自分たちの将来を決定的にする。もう一度、投票を行ってもよいほど重要な問題だ」と話した。

1282チバQ:2016/06/27(月) 23:49:28
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160628k0000m030118000c.html
<英国>次期首相選び混迷 EU残留・離脱派深まる溝
21:55毎日新聞

<英国>次期首相選び混迷 EU残留・離脱派深まる溝
軍の式典に出席し笑顔で手を振るキャメロン首相=英東部クリーソープスで2016年6月25日、AP
(毎日新聞)
 【ロンドン三木幸治、矢野純一】欧州連合(EU)からの離脱を決めた英国で、EUとの交渉を担う次期首相の選出が注目されている。離脱派のリーダーで国民的人気を誇る与党・保守党のボリス・ジョンソン前ロンドン市長(52)が最有力とされるが、党内の残留派が強く反発している。対抗馬として残留派、離脱派双方から信頼を集めるテリーザ・メイ内相(59)らの名前が挙がっており、選出を巡って党内の溝は一層深まりそうだ。

 残留を訴えてきたキャメロン英首相は当初、10月の党大会までに次期首相を選出すべきだとの認識を示していた。しかし、同党の特別委員会は27日、今週中に選出プロセスを初めて、遅くとも9月2日までに次期党首選出を終えるべきだとの勧告を出した。

 英国では日本と同様、与党の党首が首相に就く。党首選は通常、国会議員による投票で候補者を2人に絞り、全国の党員が投票で決める。

 ジョンソン氏は2008年から8年間ロンドン市長を務め、ロンドン五輪などを成功に導いた。エリートを批判する巧みな演説と自転車で街を移動する庶民的なパフォーマンスで知られ、国民から「ボリス」と呼ばれて親しまれている。

 もともとキャメロン氏の盟友で、残留派に残るよう再三説得されたが、2月に離脱支持を表明。「テーク・バック・コントロール(主権を取り戻そう)」などと印象的なフレーズを繰り返し、離脱派を勝利に導いた。ただ、EUによる統合をナチスの侵略と同一視するなど問題発言もあり、国政での手腕を疑問視する声もある。

 対抗馬として挙げられるのが、「静かな女性」と言われるメイ氏だ。移民やテロ対策に手堅い手腕を発揮して注目された。EU残留派でありながら、EUの「人の移動の自由」に対して改革の必要性を主張する。国民投票では目立った動きをせず、残留派と離脱派で割れる「党内をまとめられる人物」との声が上がる。

 ジョンソン氏とともに離脱運動を繰り広げたマイケル・ゴーブ司法相(48)は政策通で知られるが、首相への関心がないことを繰り返し明言。次期首相に最も近いとされていた残留派のジョージ・オズボーン財務相(45)は離脱決定で首相の芽がなくなったとされる。若手では、労働者階級出身のステファン・クラブ雇用・年金相(43)も世論との融和を図ることのできる人物として名前が挙がる。

 一方、新首相は、これまで浮上している有力議員から選ばれない可能性もある。党内では「すでに名前が浮上している議員は選ばれない」(保守党議員秘書)との見方も広がる。キャメロン首相が野党時代の05年に党首に選出された際も、名前は事前に挙がっておらず「誰もキャメロン氏が首相になるとは思わなかった」(同)という。

1283チバQ:2016/06/27(月) 23:49:42
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1606270026.html
【英EU離脱】与野党ともに「新党首」混迷 英政治危機が深刻化 
20:49産経新聞

 【ロンドン=岡部伸】欧州連合(EU)からの離脱をめぐり、国を二分する議論を繰り広げた英国の政局が混乱している。与党・保守党では辞意を表明したキャメロン首相の後任候補選びが焦点だが、残留と離脱に分裂して互いを非難し合った対立が根深く残る。最大野党・労働党でも、残留支持の訴えが不調に終わったコービン党首に退陣を求め、反旗を翻す動きが表面化した。与野党とも混迷は深まる一方で、総崩れの様相を呈している。

 次期首相となる保守党党首は、国民投票で勝利した離脱派から選ばれるとの見方が有力だ。離脱派を主導したボリス・ジョンソン前ロンドン市長(52)が最有力だが、運動中には「嘘つき」などと残留派と非難合戦を繰り返したため、離脱派の中でも「国を分断した張本人」として敬遠する議員も少なくない。

 オックスフォード大学の後輩でもあるキャメロン首相とは盟友であったにもかかわらず、首相の座を目指す野心から離脱派についたとの批判も出ている。煮え湯を飲まされたキャメロン首相がジョンソン氏に“禅譲”する見通しは少ない。

 保守党の党首は下院議員による候補者の絞り込みを経て、党員の一般投票で決まる。英BBCの国民投票実施直前の調査によると、保守党の下院議員330人中、離脱派だと態度を明確にした議員は138人。残留派は185人で上回っており、下院での候補者の絞り込みが注目される。

 残留派が勝利した場合には、オズボーン財務相が後継として最有力視されていたが、不透明感が増している。ここにきて女性のメイ内相(59)が新たに浮上し、「ジョンソン首相」を阻止したい党内勢力が担ぐ動きもある。

 辞任表明でキャメロン氏の求心力が低下しているだけに、保守党の党首選びは曲折が予想される。

 一方、残留を支持して運動を進めた労働党では、「コービン氏は不熱心だった」との批判が噴出。コービン氏は26日、批判を強めていた「影の内閣」の外相、ベン氏を更迭したところ、「影の内閣」の閣僚7人が相次ぎ辞任を表明する騒ぎに発展した。コービン氏は不信任が突きつけられても辞任しない意向を示している。

 ロイター通信は、EU高官が「英国が深刻な政治危機」にあると判断、離脱協議の開始まで一定の猶予を与える必要があると述べたと伝えている。

1284とはずがたり:2016/06/28(火) 00:46:31
まあキャメロン後継がEU離脱政権を組織した直後に一度総選挙やらないとどうしようもないな。

英国に浮上の新たな選択肢「EU離脱撤回」は実現可能か?
Forbes JAPAN 2016年6月27日 13時15分 (2016年6月28日 00時22分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/economy_clm/20160627/ForbesJapan_2650.html

欧州連合(EU)を離脱するという英国民の重大な決断に、国内には大きな衝撃が走った。英国の政界にも、そして国全体にも、その衝撃の余波は広がり続けている。

英国の主要政党はいずれも混乱に陥っている。デービッド・キャメロン首相の辞任表明を受け、与党・保守党では党首選挙の準備が進行中だ。一方、最大野党・労働党では「影の内閣」の閣僚のうち3分の1近くが”辞任”。保守党以上の大混乱となっている。

そのほか、スコットランド自治政府のニコラ・スタージョン首席大臣は、英国からの独立の是非を問う住民投票を、できる限り早急に実施する方針を示した。

こうした状況のなかで、実現の可能性が薄れつつあることが一つある──「英国のEU離脱」だ。

「残留派」巻き返しの可能性

EU離脱に向けた正式な手続きは、離脱を希望する加盟国がリスボン条約第50条に基づき、EUとの協議開始を要請して初めて着手される。キャメロン首相は今年10月までに就任する次期首相が行うべきだとして、自らはこの要請を行わない考えだ。

そのため、離脱協議はすぐには始まらないとの見方が広がり始めている。法律問題に関する批評で高く評価されている「ジャック・オブ・ケント」も、無期限延期の可能性を示唆した。

考え得るシナリオの一つが、保守党の新たな指導部が協議の開始前に総選挙を実施し、あらためて国民の信任を問うというものだ。

その場合、EUへの残留・離脱が重要な争点になることは間違いないだろう。そして、仮に残留派(恐らく新たなリーダーが率いる労働党)が勝利すれば、「離脱」は英国の政治における”議題”から外されることになる。

こうした状況は、「非民主的」のように思えるかもしれない。だが、残留派の政治家たちは、今回実施された国民投票の結果を無視すべきだと主張する訳ではない。「実際に離脱する前に、今回の結果を見直す機会を国民に提供する」と説明する必要があるだけだ。

国民投票のやり直しは費用もかかるうえ、国民を再び敵対させ、大半の人たちにとっては耐え難いものとなるだろう。だが、総選挙となれば話は別だ。

離脱決定の影響は計り知れず

国民投票の結果を受けての急激なポンド安と株価の下落は、観測筋の大方を当惑させている。だが、実質的な影響の大きさが明らかになるまでには、まだ時間がかかるだろう。

ただし、すでに目に見え始めた影響もある。一部の銀行は、英国内の従業員を欧州域内の別の拠点に移動させる可能性に言及した。国際企業はEU単一市場との長期的な関係が明らかになるまで、英国への大規模な投資に関する決定を先送りにするだろう。また、農業団体は輸入食品にかかる関税率の引き上げが、価格の高騰につながると警告している。

こうした要因が、EU離脱に対する英国民の支持を減らす可能性は十分にある。

スコットランドで独立を目指す二度目の住民投票が行われれば、欧州各国の指導者たちは「EUには依然、推進力がある」ことを示すために、前回よりもスコットランドに同情的な態度を示すかもしれない。
Forbes JAPAN 編集部

1285チバQ:2016/06/28(火) 01:08:16
>>1284
保守党政権で選挙できますかね?党が割れますよ

1286とはずがたり:2016/06/28(火) 12:42:52
>>1285
キャメロンは自らの求心力の為にリスクをかけた今回の政治責任とって下野はおろか保守党の解体も視野に入れて行動しないと分裂した国論を纏めるのは無理な気がします。

EUもイギリス潰さないとEU自身が潰れると云う事で可成り抑圧的に来てますし,総選挙やって残留派で過半数とって離脱やめとしないと収まりが付かない気が。離脱ショックで今は離脱のリスクが過大評価されてるだけですかねぇ。。

2016年 06月 28日 03:51
英との非公式交渉「あり得ない」、EU離脱で独仏伊が一致
http://jp.reuters.com/article/britain-eu-europe-idJPKCN0ZD2JL

[ベルリン 27日 ロイター] - 独仏伊首脳は27日、英国が欧州連合(EU)離脱手続きを正式申請する前に非公式な交渉を行うことはあり得ないとの考えで一致した。

メルケル独首相は共同記者会見で「(離脱交渉を開始する)EU基本条約(リスボン条約)50条の発動が必要で、それまでは一段の対応は不可能との考えで一致した」と語った。

1287とはずがたり:2016/06/28(火) 12:43:59
2016年 06月 28日 08:31
コラム:欧米政治「急進化」を阻む救世主はいるか=嶋津洋樹氏
http://jp.reuters.com/article/column-forexforum-hiroki-shimazu-idJPKCN0ZD07P?sp=true
嶋津洋樹 SMBC日興証券 シニアマーケットエコノミスト

[東京 27日] - 欧米主要国では最近、穏健な保守(中道右派)や革新(中道左派)を標榜する政治勢力の後退が目立つ。特に中道左派の退潮は著しく、政権交代や第3党への転落が相次いでいる。

代わって台頭しているのが、移民や外国人の排斥、資本主義の否定、既得権益の破壊など、極端な主張を掲げる政治勢力だ。結果として、左派のみならず、右派でも中道路線は後退し、急進派が勢力を拡大している。

興味深いのは、いずれの急進派勢力が掲げる政策も最終的には財政の拡大に結びつきやすい点である。欧州債務危機をきっかけに強まった世界的な財政健全化や構造改革重視の路線は、低成長の長期化という現実を前に岐路に立たされているようにみえる。

例えば、国民投票で欧州連合(EU)離脱の意思が示された英国では昨秋、労働党党首に鉄道の再国有化などを主張するコービン氏が就任。ブレア氏、ブラウン氏という2人の元首相が進めた穏健化路線は大幅に修正された。

コービン氏は、今回の国民投票ではEU残留派として活動したが、もともとは労働党では少数派のEU懐疑派として知られる。そのような人物が同党の党首を務めているという事実は、中道左派の後退を象徴していると言っていいだろう。

<欧州改革派の頼みの綱、レンツィ伊首相も苦境に>

一方、現在、4年に1度の大統領選の期間中にある米国では、リベラル色が強く、泡沫候補とみられていたサンダース上院議員が民主党の候補者指名争いで善戦。米大統領候補の本命と目されたクリントン元国務長官は最後まで苦戦を強いられた。米民主党内では、党内の穏健派ではなく、サンダース議員や同議員に近いウォーレン上院議員を副大統領候補として指名すべきとの声が出ている。

また、ドイツでは、メルケル首相が党首を務める中道右派のキリスト教民主同盟(CDU)と連立を組む中道左派の社会民主党(SPD)の支持率が大幅に低下。各種世論調査で、反ユーロを掲げ、難民の受け入れに慎重な右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」に猛追されている。

さらに、フランスではオランド大統領の支持率が低迷。そのことに危機感を抱いた中道左派の与党・社会党は2017年の大統領選を前に予備選を実施する方針を固めた。この間、スペインでは反緊縮を掲げるポデモスが共産党の流れを組むウニドスと選挙協力で合意。26日の再選挙では、ポデモスの伸び悩みが報じられているが、フランコ体制の崩壊以降、政権の一翼を担ってきた中道左派の社会労働党(PSOE)も依然として党勢の回復にはいたっていない。

こうしたなか、イタリアでは2014年にレンツィ首相が中道左派の民主党(PD)から誕生。国民的な人気を背景に、イタリア経済の硬直性の象徴として長年批判されてきた破産法を近代化し、解雇法制を整備するなど、構造改革に積極的に取り組んできた。

しかし、直近の地方選では、民主党の地盤とされるトリノで反体制派政党である「五つ星運動」の候補に敗北。主要6都市の成績は首都のローマでの敗北も含め、2勝4敗と振るわなかった。地方選の結果が中央の政治に及ぼす影響は限定的とはいえ、レンツィ首相の求心力が低下し、必要な改革に着手できないリスクが高まっている。

最初にそのことを確認できるのは、10月に行われる憲法改正案の是非を問う国民投票だろう。というのも、レンツィ首相は現在、これまでたびたび国政の停滞を招いたとされる上下両院の平等原則を変更し、上院の権限を大幅に制限する憲法改正を準備しているからだ。

レンツィ首相は国民投票が否決されれば辞任する姿勢を示している。可決されれば、イタリアの構造改革は一段と加速する可能性があるが、直近の地方選は否決のリスクが決して低くないことを示している。仮にレンツィ政権が瓦解するようなことがあれば、欧州における中道左派の退潮を改めて浮き彫りにすることになりそうだ。

1288とはずがたり:2016/06/28(火) 12:44:15
>>1287-1288
<中道左派の模範解答はカナダのトルドー政権か>

ただ、欧米主要国の中でも中道左派が躍進している国はある。カナダのトルドー首相が率いる自由党は2015年10月の総選挙で躍進し、約10年ぶりに政権を奪還。直近の世論調査では支持率の一段の上昇さえ報じられている。

カナダは2016年2月までの半年間で約2.5万人のシリア難民を受け入れ、今後10年間で名目国内総生産(GDP)の3%に当たる600億カナダドル規模のインフラ投資を実行する計画だ。カナダの例は、欧州や米国で批判される難民・移民の受け入れに対する寛容さや、明示的な財政政策の拡大が、必ずしも支持率の低下につながらない可能性を示している。

ただし、トルドー首相は準備に余念がない。例えば、シリア難民の受け入れにあたっては、飛行場での保安検査を徹底するなど、安全対策を強化したほか、入国してからの金銭的な生活支援、語学を含む教育、雇用の斡旋などを充実させたと報じられている。

また、インフラ整備の拡大で目先は財政の悪化が避けられないが、公約では2019年に財政収支を均衡させる方針である。なお、中間層や小規模企業を対象に所得税減税や法人税減税に踏み切ったものの、その財源の一部は富裕層に対する増税で賄われている。

カナダはドイツほどではないが、フランスやイタリア、スペインなどの欧州主要国に比べて財政状態が良好で、大胆な政策を打ち出しやすいというアドバンテージがある。それでも、入念な準備と対象をはっきりとさせたうえでの政策実行は、付加価値税や公共料金の引き上げ、失業保険や年金の削減などの財政収支改善策をほぼ一律に進めた欧州主要国とは大きく異なるだろう。

むろん、難民に対する金銭的な支援や富裕層のみを対象にした増税は、国民の不公平感を強め、場合によっては支持者の離反につながりかねない。それは特に中道路線を標榜する政党にとって大きな打撃となり得る。

しかし、カナダの自由党は中道路線を維持しつつも、コアの支持者に的を絞った政策を実施。そのことで、既存支持者の離反を最小限に抑えていると考えられる。自由党の支持率が上昇しているのは、トルドー首相の実行力が変化を求める新たな支持者の獲得につながっているからだろう。

何事も万人を満足させることは難しい。しかし、欧米主要国では近年、支持率の上昇を狙って多くの国民に良い顔をする政党が多かった。特に中道左派は社会保障や年金の維持・拡充を旗印とし、実際に多くを実現させてきた。

ところが、リーマンショック後、世界景気の拡大ペースは大幅に鈍化。欧州債務危機は、低成長下での歳出拡大が続かないことを示したと言えるだろう。中道左派の退潮が中道右派よりも深刻なのは必然に思える。中道左派にとって、カナダの自由党のようなメリハリのある政策は1つの模範解答だろう。

ちなみに、中道左派の退潮は必ずしも中道右派の追い風になっていない。それどころか、このまま低成長が続けば、中道右派も退潮を免れない。実際、冒頭で触れた通り、中道左派の退潮で最も恩恵を受けているのは、既存政党を否定する勢力である。その典型が米大統領選の共和党候補者に事実上決まったトランプ氏であり、フランスで台頭する国民戦線(FN)、英国のEU離脱を強く主張した独立党(UKIP)だろう。

そうした政党は難民や移民などの外国人が国民から仕事を奪ったと主張する。しかし、彼らがいなくなれば、その分、家も車も必要なくなる。労働者ばかりではなく、彼らの需要も消えるはずで、単純に、国民に仕事が回ってくるとは考えにくい。低成長を打破する政策を打ち出せるか否かが、中道右派の躍進のカギになるだろう。

*嶋津洋樹氏は、1998年に三和銀行へ入行後、シンクタンク、証券会社へ出向。その後、みずほ証券、BNPパリバアセットマネジメントを経て2010年より現職。エコノミスト、ストラテジスト、ポートフォリオマネージャーとして、日米欧の経済、金融市場の分析に携わる。

*本稿は、ロイター日本語ニュースサイトの外国為替フォーラムに掲載されたものです。

1289チバQ:2016/06/28(火) 20:05:02
http://www.sankei.com/world/news/160628/wor1606280013-n1.html
2016.6.28 09:01
【英EU離脱】
ウェールズでも独立の声 民族党党首、早期独立への転換表明

【英EU離脱問題】

 【ロンドン=岡部伸】英国が欧州連合(EU)からの離脱を決めたことを受け、ウェールズ民族党のウッド党首は27日、英西部ウェールズの独立を目指す考えを表明した。放送局ITVの取材に明らかにした。同党はウェールズ語の保護など民族意識の高揚を目指し、長期的に独立を目指す方針だったが、国民投票で早期独立に方針転換。EU残留を目指し、党内で協議するという。

 ウェールズ議会計60議席のうち、民族党は労働党の29議席に次ぐ12議席。ただ、国民投票ではEU離脱票が過半数を占め、独立とEU残留に市民から理解を得られるかは不透明だ。

 一方、英国からの独立の是非を問う住民投票の再実施を目指す英北部スコットランド行政府は28日、EUとの関係を維持するため、英国や欧州と協議できるようにスコットランド議会に幅広い支援を求める特別動議を提出する見通しだ。

1290チバQ:2016/06/28(火) 20:09:33
http://www.sankei.com/world/news/160628/wor1606280012-n1.html
2016.6.28 08:58
【英EU離脱】
独仏伊首脳、事前交渉拒否を確認 「無駄にする時間ない」と早期離脱促す
 【ブリュッセル=宮下日出男】英国の欧州連合(EU)離脱問題で、ドイツのメルケル首相とフランスのオランド大統領、イタリアのレンツィ首相は27日、ベルリンで会談し、英国側が正式に離脱申請する前の非公式交渉には応じない方針を確認した。英国の離脱派などで模索する動きが出ている事前交渉を封じ、早期の離脱通告を促す考え。

 EUは28、29日にブリュッセルで首脳会議を開き、英国の離脱決定を受けた対応を協議する。3カ国首脳はこれに先立って意見調整を行った。

 メルケル氏は共同記者会見で、キャメロン英首相の辞意表明などによる離脱通行の先送りについて、「中途半端な状態は短くすべきだ」とする一方、「今は英国で議論するとき」と一定の理解を示した。オランド氏は「英国の政治情勢は理解する」としつつ、「無駄にする時間はない」と英国側に早期手続きを求めた。

 一方、3首脳は英国離脱を受けたEUの取り組みを前進させるため、反テロなど域内外の治安対策や経済・雇用対策、若者対策での協力推進を首脳会議で他の加盟国に提案することでも一致した。

1291チバQ:2016/06/28(火) 20:12:03
http://www.sankei.com/world/news/160628/wor1606280049-n1.html
016.6.28 19:35
【英EU離脱】
英とEU、混乱収束図るも思惑交錯 首脳会議が開幕へ メルケル氏「中途半端な状態」の火種懸念

【ブリュッセル=宮下日出男】欧州連合(EU)28加盟国は28日、英国が国民投票でEU離脱を決めて以降初の首脳会議を開き、英国への対応の協議に入る。英国、EUともに離脱問題の行方に一定の道筋をつけて国民投票後の混乱状態の早期収束を図りたい考えだが、双方の思惑は交錯しており、会議では駆け引きが激しくなりそうだ。

 「EUを去っても欧州や世界に背を向けるわけではない」。キャメロン英首相は27日、国民投票後初めての議会演説で強調し、英ポンドの急落など金融市場の動揺が続く中、EUとの良好な関係維持を訴えて不安払拭を図った。

 英国はEU離脱を決めたとはいえ、離脱後の将来像を描けておらず、その不透明感が混乱を招く。27日には離脱の準備組織の設置も決めたが、戦略をまとめるには時間が必要。キャメロン氏は首脳会議でその理解を取り付けたい考えだ。

 オズボーン英財務相は離脱交渉前に「欧州の隣人との新たな関係の展望」をつけるべきだとも強調。“円満離婚”に期待をつなぐ。

 ただ、英国の離脱決定の影響を受けるのはEUも同じだ。「中途半端な状態」(メルケル独首相)を引きずれば、欧州経済にも悪影響となり、各地の反EU勢力の一段の台頭を招いて英国の国民投票のような動きが飛び火しかねない。

 ドイツなど政治危機にも陥る英国に一定の猶予を与えることに理解を示す加盟国もある。だが、極右が勢力を増すフランスのオランド大統領が「EUの立場も尊重してもらいたい」と英国に早期の離脱通告を求めるなど、加盟国には温度差があり、一枚岩ではない。

 ユンケル欧州委員長は首脳会議開幕前の28日、「英国には可能な限り迅速に状況を明確にするよう要求する」と強調した。

1292チバQ:2016/06/28(火) 20:25:49
http://www.afpbb.com/articles/-/3091892
英国がEU離脱手続き取らない可能性も、EU高官
2016年06月27日 13:19 発信地:ブリュッセル/ベルギー
【6月27日 AFP】英国民投票で欧州連合(EU)離脱派が勝利したことについて、匿名のEU高官は26日、英政府が正式な離脱手続きには踏み切らない可能性もあると述べた。

 このEU高官は、匿名を条件に「個人的な見解だが、英国は(離脱の意思をEUに)通知しないと思う」と語った。

 EU離脱を決めた加盟国は、2007年に調印されたリスボン条約(Lisbon Treaty)第50条に基づき、離脱の意思を欧州理事会(European Council)に通知しなければならない。英国が第50条を発動した場合、発動から2年間の協議期間を経て正式に離脱することとなる。

 取材に応じたEU高官は「われわれとしては、英政府には第50条を発動して態度を明確にするよう望む。ただ、強制はできないので、英国は(離脱まで)時間をかけるだろう」とコメント。「私自身は、英国が第50条を発動しない可能性も排除していない」と話した。

 デービッド・キャメロン(David Cameron)英首相は既に、10月までに辞任し、EUとの離脱交渉は後任に託すと表明している。EU首脳らは速やかな離脱手続きを求めて英国に圧力をかけているが、別のEU高官によれば、キャメロン首相が28日のEU首脳会議で第50条を発動する公算は低い。(c)AFP

1293チバQ:2016/06/29(水) 02:10:07
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160628-00000104-mai-eurp
<スコットランド>「独立」始動…支持派多数、ハードル高く
毎日新聞 6月28日(火)21時41分配信

 【ロンドン矢野純一】英国民投票でEU離脱が決定したことを受け、北部スコットランド自治政府は、EU残留を理由に掲げ、英国からの独立を問う住民投票の再実施に向けて動き始めた。自治政府議会でスタージョン首相が28日午後、住民投票を含めEU残留のためにあらゆる方策の検討に入ると表明する。

【写真特集】離脱派と残留派、双方の表情は…

 スタージョン氏は英国からの独立を掲げるスコットランド民族党(SNP)の党首でもある。議会では、国民投票でEU残留運動を進めた労働党や緑の党などに共闘を呼びかける。

 国民投票でスコットランドでの残留支持率は、英国を形成する他の3地域よりも圧倒的に高い62%。スタージョン氏は投票前、「EUに残ることがスコットランドの利益」として、離脱が決まれば2014年に続き、独立を問う住民投票を求める可能性を示唆。スコットランドの世論調査会社「スコット・パルス」が国民投票の結果が判明した24日にスコットランドで行った調査では、59%が英国からの独立を支持した。

 ただ、住民投票実現のハードルは高い。最初の難関は自治政府議会での議決だ。14年の住民投票時、SNPは議会(定数129)で多数派だったが、今年5月の議会選挙で6議席を減らして63議席に。今回は少数与党のため、労働党や緑の党との連携が不可欠だ。

 議会が議決しても、英政府から投票実施の合意を取り付けなければならない。前回の住民投票は12年10月、キャメロン首相と当時の自治政府首相が1年以上の協議の末、合意。住民投票の結果、賛成44%で独立は否決された。

 また英政府との合意の要件の一つに、「スコットランド住民の総意」がある。SNP内では、まず、「模擬住民投票」を行い、その結果を基に英政府との合意を取り付ける案も浮上している。

1294チバQ:2016/06/29(水) 02:10:46
http://mainichi.jp/articles/20160629/k00/00m/030/068000c
英国
移民への憎悪犯罪が急増…離脱派勝利を曲解か

毎日新聞2016年6月28日 20時33分(最終更新 6月28日 21時48分)
【ロンドン三木幸治】欧州連合(EU)からの離脱を決めた国民投票の後、英国で移民に対するヘイトクライム(憎悪犯罪)が増加している。特に狙われているのは、移民の中で最も多いポーランド人だ。離脱派の公約だった移民制限が「国内の移民を追い出す」と曲解され、影響を及ぼしている可能性がある。キャメロン英首相は27日、下院での演説で「ヘイトクライムのような卑劣な行為を根絶しなければならない」と訴えた。

「ポーランド人は出て行け!」。26日早朝、ポーランド移民の拠点であるロンドンの「ポーランド社会文化協会」の入り口ドアに、黄色のスプレーで文字が殴り書きされているのが見つかった。

「協会創設から40年間で、こんなことが起こったのは初めて。本当に悲しい」。同協会のクリシー・ベル理事(55)は目に涙を浮かべ、こう語った。

 防犯カメラには、帽子をかぶった男が自転車で乗り付け、文字を書いている姿が映っていた。「国民投票の結果が関係しているとしか思えない。離脱の是非はともかく、犯罪に影響を与えているのは恐ろしいことです」。ベルさんは嘆く。

 被害はロンドンだけではない。英南部ハンティンドンのポーランド人コミュニティーでは25日、「EUから離脱する。ポーランド人のようなくずはもういらない」と書かれた紙が一斉に、住宅の郵便受けや軒先に投げ込まれた。警察が捜査しているが、容疑者は不明だ。

 警察当局によると、国民投票が行われた23日から4日間に届けられたヘイトクライムは85件で、前月同期の約1.5倍に達した。街中で男がポーランド人女性に対して「我々は勝った。早く自分の国に帰れ」と叫んだケースなど、ツイッターでも多数の悪質な事例が報告されている。

 英国に住む外国籍所持者数は2014年末時点で約534万人。ポーランド国籍所持者が最も多い85万3000人で16%を占める。英国は第二次大戦前後、ユダヤ系を中心に多くのポーランド移民を受け入れたが、ポーランドが04年にEUに加盟した後、新たに大勢の移民が入国した。

 英国は、EU加盟国の国籍保持者については入国審査を簡略化する優遇措置をとっている。これに対して離脱派は、能力評価などに基づいて入国を許可するポイントシステムを導入し、移民を制限することを主張してきた。ただ、既に英国に住んでいる移民の扱いについては明確にしていない。

 キャメロン首相は演説で、英国の移民の権利は「すぐには変わらない」と指摘。「(移民は)英国に大きく貢献している。(国民投票後も)我々はこの国を一つにする責任がある」と強調した。ポーランドから英国に移住して20年になるロンドンの洋服販売店員、リリ・ショクミさん(39)は「英国で一番好きなところは人種、文化の多様性。今後どうなるかわからないが、今のままの英国であってほしい」と悲しそうに話した。

1295とはずがたり:2016/06/29(水) 06:10:37

EU首脳会議開幕、英離脱協議…交渉時期巡り溝
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160628-OYT1T50140.html?from=y10
2016年06月29日 01時08分

 【ブリュッセル=横堀裕也、ベルリン=井口馨】欧州連合(EU)離脱を決めた英国の国民投票後、初のEU首脳会議が28日、ブリュッセルで開幕した。

 メルケル独首相やキャメロン英首相らが参加し、今後の対応を協議する。キャメロン氏は、時間をかけて交渉入りする考えを示す見通しだ。これに先立つ27日、メルケル氏はオランド仏大統領、レンツィ伊首相とベルリンで会談し、英国と事前の離脱交渉は行わず、早期の交渉入りを求める方針で一致した。

 離脱交渉を始める時期について、英国とEUの対立構図は鮮明になっている。29日までの日程の首脳会議で打開策を見いだせるかが焦点だ。

 ブリュッセルに着いたキャメロン氏は28日、記者団に対し、「英国がEUから離脱する旨を説明しに来た。可能な限り建設的な過程を期待している」と硬い表情で語った。

1296とはずがたり:2016/06/29(水) 06:27:00
勿論こう云うしかないだろうけど大国のイギリスがEUへもつプラスの効果もある訳で現実的に何処迄厳しい条件で臨めるかである。

EU前大統領、英に「離婚後は仲良くできない」
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160621-OYT1T50130.html?from=yartcl_outbrain1
2016年06月22日 13時50分

 【ブリュッセル=横堀裕也】英国の欧州連合(EU)残留か離脱かを問う国民投票を巡り、ファンロンパイ前欧州理事会常任議長(EU大統領)=元ベルギー首相=が読売新聞のインタビューに応じた。

 同氏は英国が離脱を選んだ場合、「“離婚後”も仲良くできるとは思わないでほしい。寛大に応じれば、他国の離脱派を勢いづかせるだけだ」と述べ、EUは離脱交渉では厳しい姿勢で臨むべきだとの考えを示した。

 ファンロンパイ氏は6月上旬のインタビューで「英国が離脱を選択しても、他の加盟国で離脱派が大勢を占めるような状況にはならない」と強調。その上で「英国民の意思は尊重するが、協力的なEUは期待しないでほしい。離脱交渉は何年もかかり、その間、英国は不確実性の影響に苦しむことになる」と警告した。

1297とはずがたり:2016/06/29(水) 09:16:49
各国は国内のEU反対派との権力斗争をしなけりゃいけないからな。。

メルケル首相「いいとこ取りダメ」 英の離脱に強硬姿勢
http://www.asahi.com/articles/ASJ6X5SFWJ6XUHBI027.html
ベルリン=玉川透、ブリュッセル=吉田美智子2016年6月28日23時30分

 欧州連合(EU)から離脱を決めた英国の国民投票後初のEU首脳会議が28日、ブリュッセルで始まった。首脳会議を前に、ドイツのメルケル首相は自国の連邦議会で演説し、英国の離脱交渉について「いいとこ取りで行われてはならない」と、厳しい姿勢で臨むべきだとの考えを示した。

 首脳会議では、28日夕までにまず難民問題などを討議する。キャメロン英首相が国民投票の結果について他国の首脳に説明するのは夕食会の場だ。キャメロン氏は今回の会議では離脱通知はしない方針。残る27カ国の首脳は翌29日にEU側の対応について協議する。

 トゥスクEU首脳会議常任議長は28日、9月に27カ国で臨時の首脳会議を開くことを提案すると記者団に明らかにした。

 英国を除く各国の間では、離脱通知の時期を明確にしない英国に、いらだちが強まっている。メルケル氏は議会での演説で「EUファミリーから去ることを決めた者は、義務がなくなって、利益だけそのまま残ると期待することはできない」と述べた。

1298とはずがたり:2016/06/29(水) 09:21:37
陛下は離脱派だな。某大衆紙の報道>>1263はあってるやん。

エリザベス女王が質問「欧州であるべき理由、三つ挙げて」 英紙報じる 国民投票
http://www.asahi.com/articles/DA3S12422692.html?iref=recob
2016年6月23日05時00分

 欧州連合(EU)からの離脱を問う英国の国民投票に、エリザベス女王も関心を寄せている――。保守系英紙テレグラフ電子版は21日、女王が会食で同席する人に「英国が欧州(連合)の一部であるべき理由を三つ挙げて」と意見を求めていると報じた。

 離脱支持のようにも聞こえるが、女王は公には政治的中立の立場で、王…

1299とはずがたり:2016/06/29(水) 09:36:13

離脱派を先導した「英国独立党」の危険な素顔
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160627-00124560-toyo-bus_all
東洋経済オンライン 6月27日(月)6時0分配信

 なぜ、イギリス国民は第2次世界大戦後の欧州統合への動きに「待った」をかける大胆な決断に踏み切ったのだろうか。

 そのカギを握るのは、かつては「変人、狂人、隠れ人種差別主義者の政党」と言われていた英国独立党(United Kingdom Independence Party=UKIP、ユーキップ)の躍進だった。この政党の歩みを振り返ると、今回の大胆な決断の経緯と背景がくっきりと見えてくる。

■ 普通の市民と既存の政界にはギャップ

 「普通の市民が勝った」「独立した国、英国に太陽が昇った」――。離脱派の勝利が確定した6月24日朝、UKIPのナイジェル・ファラージ党首は議会前の広場で熱弁をふるった。

 「私がEU懐疑派運動に参加してから25年が経ちました。最初の下院選では164票しか取れませんでした。今回は1700万以上の票が集まりました」。離脱は「普通の人、まともな人の勝利です。大きな銀行、ビジネス、政界中枢に対する勝利です」。

 ファラージ党首を囲んだ支持者たちの何人かが英国旗を時折揺らす。「いまでも、普通の市民と既存の政界との間には大きなギャップがあります。政治家たちは金持ち過ぎるのです。EU移民の流入によって人々の生活がどんなふうに変わったのかを理解できていない。この移民問題が最後は決め手となりました。勝利を心から喜んでいます」。ファラージ氏の熱弁が続く。

 今回の国民投票で、大きくクローズアップされたのは確かにEUからの移民流入問題だった。

 とはいっても、第2次大戦後、戦争によって不足した労働力を増やすために西インド諸島などから移民を招いた歴史を持つ英国は、決して反移民感情が強い国ではない。大英帝国として世界に君臨していた過去もあり、インド系、パキスタン系、アフリカ系、アジア系など、さまざまな地域からやってきた移民1世、その子孫にあたる世代が住んでいる。見た目だけでは誰が外からやってきた人なのか、あるいは英国籍を持つ人なのかは判断しがたく、肌や目の色が違う人が生活圏にいるのはおなじみの光景だ。

 移民には慣れているはずの英国だったが、ここ数年、問題視されていたのが2004年にEUに加盟した旧東欧諸国などの10カ国からの移民だ。

■ 英国は新規加盟国から制限なしで移民を認めた

 EUは域内での人、モノ、サービスの自由な行き来が原則。ポーランド、チェコ、ハンガリー、スロバキアなどの10カ国が新規加入をしたとき、ほかのEU諸国のほとんどが一定の猶予期間を設け、すぐには雇用関係を結べないなどの処置を講じる一方で、英国はこの猶予期間を設けず、制限なしの流入を認めた。国際語となった英語が使える、好景気、旧東欧諸国よりは賃金が高いなどの要素が新移民にとって英国は魅力的だった。

 こうして、新規加盟国からの英国にやってくる移民は年を追うごとに増えた。学校現場、医療サービス、住宅供給、役所のサービスなどに負担がかかるようになってゆく。2008年の世界金融危機以降、政府が緊縮財政策を実行する中で公的サービスの予算が大幅削減され、雇用も打撃を受けた。低い賃金でも働く新移民たちが国内の賃金水準を下げているのではないか、と言う声も出てきた。

 国民投票で離脱を支持した人たちは決して移民の肌や目の色の違いに対して差別的な見方をしていたわけではない。しかし、数が問題なのである。英国民がコントロールできない形で、多くの人がやってくることが。

 人口約6000万人(日本の半分)の英国には2014年時点で、300万人のEU市民が住んでいる。そのうちの200万人が2004年以降やってきた。また、2015年の純移民数(出て行った人とやってきた人の差)は約33万人。そのうちの18万人がEU市民だった。純移民数は年々、増加している。

 「移民が増えて生活が困っているのに、政治家は何もしてくれない」――。そんな国民の不満に既存の政党は十分に耳を貸さなかった。人、モノ、サービスの自由な往来というEUの大原則を崩すわけにはいかず、移民に対してネガティブな声が出る、それ自体が「政治的に正しくない」ことだった。

 既存の政治家は自分の言うことを聞いてくれない――。国民の間にアンチ政府、アンチ「エスタブリッシュメント」(政治家、政府、高級官僚、大企業、大手メディア)の感覚が募った。

1300とはずがたり:2016/06/29(水) 09:36:25

■ UKIPは存在自体が「冗談」と言われていた

 こうした感情を持つ国民(その多くが中高年で、労働者階級、グローバル化した経済に反発心を抱く人)の受け皿となったのは、かつてはその存在自体が「冗談」と言われていたUKIPだった。

 なぜ「冗談」と言われていたのか。それは、移民に対してネガティブな感情を持つというのは、リベラルな思想を持つ人やエスタブリッシュメントからすれば、「多様な価値観を認める英国」から外れた行為だ。そんな思いをまっとうなものとして処理することは想定外である。また、実際にEUに加盟し続ける限り、EU移民の流入は本当には止められない。かつ、好景気が続くほど、英国が仕事や生活水準の向上を求める移民を引き寄せるというジレンマもあって、政治家にとってはEUからの人の流入はどうにもできない事柄だった。

 英国のEUからの脱退を求める政党UKIPの結成は1990年代にさかのぼる。EUの創設を決めたマーストリヒト条約(1991年に協議がまとまり、92年に調印。93年発効)に反対する、「反連邦主義同盟」という形でロンドン・スクール・オブ・エコノミックスのアラン・スキッド教授が立ち上げた(1991年)。93年、名称をUKIPに改めた。

 長年にわたり、UKIPのメンバーは欧州議会や地方議会では議席を得たものの、下院議員選挙では落選に次ぐ落選となる。現在の党首ファラージ氏は1997年、欧州議会選挙で当選。現在までに連続して当選し続けている。

 2006年、ファラージ氏が党首となり、これまでの「EUからの脱退」というシングル・イシューでの戦いの上に、移民の数を減らす、減税など保守政党が持つような政策の実施をアピールするようになった。

 この頃、キャメロン保守党党首はUKIPを「変人、狂人、隠れ人種差別主義者の政党」と呼んだ。「移民数を減らす」=「人種差別主義者」と解釈された。多様な人種が生きる英国で「人種差別主義者」は最も強烈な批判の表現の1つだ。

 キャメロン氏がUKIPを揶揄の対象とするのも無理はなかった。元保守党員であったファラージ氏は保守党右派の支持を受けるようなっていたからだ。泡沫政党と思われていたUKIPはいつしか、保守党のライバルと見なされるようになっていた。

■ 国政よりも地方議会での議席獲得に力点

 いったんは党首を降りたファラージ氏は2010年に復帰する。

 それまでの選挙で分かったのは、UKIPの支持者層は白人で教育程度が低く、ブルーカラー労働者層となる人々であることだった。そこでUKIPはこの層を対象にさらに支持を呼びかけることにし、国政よりも地方議会での議席獲得に力を入れた。

 この層は、今回の国民投票で離脱に投票をした層と重なる。反エスタブリッシュメントという点も共通している。労働者の政党、労働党の従来の支持者でもある。この層がEUからの新移民の流入に最も影響を受けやすい。同時にEU懐疑派が多い保守党の右派(教育程度が高い人、裕福な人も含まれる)にもUKIPの支持者がいた。

 2014年、UKIPは地方議会で163議席を獲得。前回よりも128議席多く獲得し、急成長ぶりを見せた。そして全国的に大きな注目を浴びたのが同年5月の欧州議会選挙。11議席増やして24議席を獲得したが、英国に割り当てられた総議席数73の中で、最多数となった。保守党を抜いて第1党となったのである。

 EUからの脱退を目指す政党が欧州議会で第1党になったのは非常に奇妙だが、英国民の反EUの姿勢はこの時点ではっきりと示されていたともいえるだろう。ただ、当時はまさか英国がEU離脱を決定するとはだれも思っていなかったのだが。

 UKIPの躍進を見て、黙っていられなくなったのは保守党右派の議員たちである。議員2人がUKIPに転向した。

 2015年5月の総選挙。UKIP支持の勢いを感じたファラージ氏は下院議員として立候補する。これまでに数回トライしたが、すべて負けている。今回こそは…という思いがあった。

 英国の総選挙は1票でも多ければ、その候補者が勝つ仕組みを取る。どれほど多くの得票があっても、その地区でトップになったかどうかが勝敗を決める。こうした仕組みの下で、UKIPの候補者は約390万票を集めたが、当選者は1人のみ。ファラージ党首も落選した。

 保守党が得票の37%(総議席数650の中の331を獲得)、労働党が30%(獲得議席数は232)に続く第3位がUKIPで13%を獲得したものの、議席数は1のみ。スコットランド独立党が5%なのに56議席獲得となり、対照的となった。

1301とはずがたり:2016/06/29(水) 09:36:47
>>1299-1301
 ファラージ党首が呼ぶところの「国民の軍隊(People’s army)」がたくさん動員されたにもかかわらず、1議席しか得られない。いかに現在の投票システムが民主的ではないかが明確に示された。支持層の中の反エスタブリッシュメント感に拍車がかかった。

■ 噴火の機会を待っていたUKIP支持者

 ファラージ氏が落選したことで、「なんだ、UKIPはやっぱり大したことはなかったではないか」。大手政党や著名コラムニストらはこんな風にUKIPを評した。

 しかし、390万人超の「エスタブリッシュメントは私たちの声を聞いてくれない」と言う思いは熱いマグマのように生き続け、次の噴火の機会を待っていた。

 なぜ英国でEUの加盟是非についての国民投票が行われるようになったのかについてはすでにさまざまな論評が出ているが、簡潔にまとめれば、国民の側に高まった反EU感情の受け皿となったUKIPが与党保守党の支持者を奪うところまで成長し、「国民投票をするべきだ」という大きな政治的うねりができたためだった。

 国民の側の様々な思いを抗議運動の段階から政治運動にまで発展させたUKIPの功績は保守党支持者や残留支持者も認めざるを得ないだろう。

 しかし、国民投票に向けての熾烈な選挙戦の中で、離脱派と残留派の間できつい言葉の応酬、事実を誇張した数字の利用、差別的表現とも受け取れかねない発言などが飛び交ったが、離脱派(ファラージ氏は公式の離脱派運動「ボート・リーブ」とは別行動をとった)ひいてはUKIPの危うい面も露呈した。

 例えば離脱派は「毎週、3.5億ポンドがEUに支払われている。EUを離脱してこのお金を医療サービスに充てよう」というキャッチフレーズを頻繁に使った。選挙後、ファラージ党首は「3.5億ポンドの数字は正しくなかった」ことを認めた。もしそう思っていながら選挙中に指摘できなかったとすれば、不誠実とも映る。国民は虚偽の情報をもとにして判断したことになりはしないか。

「イスラム教徒で一杯のトルコがEUに加盟する」というUKIPや離脱派の脅しも、今すぐトルコが加盟するかのような印象を与えたが、「加盟は非常に遠い将来」(政府)が実情のようだ。

 離脱派の一部からさえ批判を浴びたのが、ファラージ氏側が作ったあるポスターだ。

 このポスターには、シリア難民が大挙して欧州に向かう写真を大きく使い、「崩壊」という文章が入っている。戦火のシリアから逃げてくる人々で欧州はいっぱいになるぞというメッセージだ。「悪趣味」、「残酷」として批判された。ポスター発表と同じ日に、残留派議員だったジョー・コックス氏が「英国第一」と叫ぶ男性に殺害されている。

 事件の詳細についての捜査は続いているが、「自分の意見以外は認めない」という狭義の見方、憎悪から殺害行為までのエスカレートなどを触発したのはUKIPではないかという批判が残留派から出た。

■ 「反EUの波をほかの欧州の国も広げたい」

 ファラージ党首自身が移民の子孫で、妻はドイツ人。「決して反ヨーロッパではない」と言う同氏だが、以前には「ルーマニア人が大挙して押し寄せるぞ」とけしかけたこともある。

 UKIPの支持者には白人の中高齢者が多い。「既存の政治家がその意をくんでくれない、普通の市民」が支持者であるとUKIPは説明するものの、「他者を寄せ付けない、反移民主義者」との境目は微妙だ。

 英国がEU離脱を決定したことで、UKIPはどの方向に行くのだろうか。ファラージ党首は先の勝利宣言の演説で、「反EUの波をほかの欧州の国にも広げたい」としている。「フランス、イタリア・・・国民投票をしたいという国はほかにもある」。

 EU離脱決定後、キャメロン首相は遅くとも10月の保守党大会までに次の首相を決めるようにしたい、と表明した。ファラージ党首はテレグラフ紙のインタビュー(26日付)の中で、「離脱交渉をする新たな首相の下での保守党政権に何らかの形で協力したい」と述べている。英国の政治中枢において、UKIPがこれまで以上に重要な役割を果たすようになることは間違いない。

小林 恭子

1302とはずがたり:2016/06/29(水) 09:37:27
>>1299-1302

>第2次大戦後、戦争によって不足した労働力を増やすために西インド諸島などから移民を招いた歴史を持つ英国
>EUは域内での人、モノ、サービスの自由な行き来が原則。ポーランド、チェコ、ハンガリー、スロバキアなどの10カ国が新規加入をしたとき、ほかのEU諸国のほとんどが一定の猶予期間を設け、すぐには雇用関係を結べないなどの処置を講じる一方で、英国はこの猶予期間を設けず、制限なしの流入を認めた。

>人口約6000万人(日本の半分)の英国には2014年時点で、300万人のEU市民が住んでいる。そのうちの200万人が2004年以降やってきた。

第2次大戦でのナチス侵攻を契機にポーランドからイギリスへの移民はあって,EU加盟後に段階的措置としての制限掛けなかった為に更に増えた様だ。
当時イギリスは好景気で人手不足だったとするなら今回の事は今好景気(と云う事は将来確実に景気後退がやってくる)ドイツにとっても他人事ではないな。。

>2015年5月の総選挙。UKIP支持の勢いを感じたファラージ氏は下院議員として立候補する。これまでに数回トライしたが、すべて負けている。今回こそは…という思いがあった。
> 英国の総選挙は…どれほど多くの得票があっても、その地区でトップになったかどうかが勝敗を決める。こうした仕組みの下で、UKIPの候補者は約390万票を集めたが、当選者は1人のみ。ファラージ党首も落選した。
>ファラージ氏が落選したことで、「なんだ、UKIPはやっぱり大したことはなかったではないか」。大手政党や著名コラムニストらはこんな風にUKIPを評した。
>しかし、390万人超の「エスタブリッシュメントは私たちの声を聞いてくれない」と言う思いは熱いマグマのように生き続け、次の噴火の機会を待っていた。

下野した自民党は下品な政策に平気で手を染めるようになって,ハト派の宏池会も逼塞していてそういう意味では英米のエスタブリッシュメント的な嫌味はなかなか出てこないのかもしれない。ハンガリーやトルコ,ポーランド,ロシア辺りと似ている様だ。。

1303とはずがたり:2016/06/29(水) 09:38:53

英司法相、次期首相にジョンソン前ロンドン市長を支持=英紙
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160627-00000037-reut-eurp&pos=3
ロイター 6月27日(月)12時10分配信

[ロンドン 25日 ロイター] - 英国民投票で勝利した欧州連合(EU)離脱派のリーダーの1人、ボリス・ジョンソン前ロンドン市長は、10月までに辞任する意向を示したキャメロン首相の後任候補として、離脱派のゴーブ司法相から支持を取り付けた。英紙サンデー・タイムズが報じた。

同紙によると、ゴーブ司法相は25日、ジョンソン氏に電話をかけ、次の与党保守党党首・首相の座をめぐって同氏を支持する考えを伝えた。

23日に実施された国民投票に向けては、保守党内が分裂し、キャメロン首相がEUへの残留を訴えたのに対し、ジョンソン氏やゴーブ司法相はEU離脱派を主導していた。

また同紙によると、女性閣僚のメイ内相が数日内に後任候補に名乗りを上げる見通し。ジョンソン氏の有力な対抗馬として首相周辺から支持を得るとみられる。

メイ内相は残留派ながら、首相やオズボーン財務相に比べて目立つ存在ではなかった。財務相は次期リーダーの呼び声もあったが、国民投票の結果を受けて可能性が後退した。

1304とはずがたり:2016/06/29(水) 10:49:15
影の内閣の閣僚は何人ゐるんだ?

英野党労働党で影の閣僚が相次ぎ辞任、コービン党首は続投の意向
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160627-00000011-reut-eurp&pos=1
ロイター 6月27日(月)8時38分配信

英野党労働党で影の閣僚が相次ぎ辞任、コービン党首は続投の意向
 6月26日、英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱が決まったことを受け、残留支持を訴えていた野党労働党のコービン党首(写真)の責任を問う声が強まるなか、同党の「影の閣僚」12人が党首への支持を撤回した。 25日撮影(2016年 ロイター/Neil Hall)
[ロンドン 26日 ロイター] - 英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱が決まったことを受け、残留支持を訴えていた野党労働党のコービン党首の責任を問う声が強まるなか、26日までに同党の「影の閣僚」12人が党首への支持を撤回した。

コービン党首は26日、「影の閣僚の辞任が相次いだことは残念だが、私に投票した有権者の信頼を裏切るつもりはない」と述べ、辞任しない考えを表明。「労働党の党首交代を望むならば民主的な選挙で戦う必要があり、その際には私も立候補する」と述べた。

コービン党首は26日朝、影の外相のベン氏が党首への不信任を表明したことを受けて同氏を更迭。その後、影の閣僚11人が相次いで辞意を表明した。

1305とはずがたり:2016/06/29(水) 10:52:58
>>1292に出てくる二人の高官のうちのどっちか(どちらかというと後者?)と同一人物かね?

英は「深刻な政治危機」、離脱協議開始に猶予必要=EU高官
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160627-00000013-reut-eurp&pos=1
ロイター 6月27日(月)8時39分配信

 6月26日、欧州連合(EU)高官は、EU離脱を決めた英国は「深刻な政治危機」にあるため、欧州の指導者らは正式な離脱協議を開始するまで英国に一定の猶予を与える必要があるとの考えを示した。24日撮影(2016年 ロイター/Reinhard Krause)
[ブリュッセル 26日 ロイター] - 欧州連合(EU)高官は26日、EU離脱を決めた英国は「深刻な政治危機」にあるため、欧州の指導者らは正式な離脱協議を開始するまで英国に一定の猶予を与える必要があるとの考えを示した。

28日にブリュッセルで開かれるEU首脳会議を前に記者向けにブリーフィングを行った。首脳会議の場ではキャメロン英首相が国民投票結果について説明する見込み。

EU高官は、キャメロン首相がEUからの離脱方針を正式に通知することはないとみており、英国が国内の状況をまとめるのに一定の時間が必要であることを理解しているとした。

「われわれEU27カ国はこのプロセス(英離脱手続き)に速やかに入る準備ができており、早期の(英からの)通知を期待している」と説明。「しかし、国民投票の結果、現時点で英国がかなり顕著な危機に直面していることは誰もが理解している」と述べた。

その上で、「これは非常に重大な英国の政治危機であり、28日にEU条約50条に基づく正式な(離脱)手続きが始まると見込むのはあまり現実的なオプションではない」とした。

英国を除くEU27カ国は翌29日午前、キャメロン首相抜きで初めて英離脱の手順について協議する予定となっている。

EU高官は、50条が発動されるまで将来の通商関係について英国と交渉はしないと強調。「通知なくして交渉なし」と述べた。

1306とはずがたり:2016/06/29(水) 12:01:53
英の離脱交渉は9月以降に EU首脳会議、平行線で終了
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/176/0763f9402e64cc0c3d8126d7a804ca6b.html
(朝日新聞) 11:19

 英国が欧州連合(EU)からの離脱を決めた国民投票後、初のEU首脳会議が28日、英国も参加してブリュッセルで開かれた。辞任を表明しているキャメロン英首相は、離脱通告の時期を決めるのは次期首相との考えを強調し、手続きの迅速な開始を求める他の27カ国の首脳との話し合いは平行線に終わった。

 この結果、英国とEUの離脱交渉は、英保守党がキャメロン氏の後任の党首を選ぶ9月まで始まらないことがほぼ確実になった。

 キャメロン氏は首脳会議後の記者会見で、離脱後のEUとの関係について他の27加盟国が「明確な姿を見たいと望んでいる」と認めたが、離脱交渉については「時間枠を設定することはできない」と述べた。

1307チバQ:2016/06/29(水) 12:41:06
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160629k0000m030101000c.html
<英国>「EU離脱」議会で非承認?…奇策巡り議論高まる
06月28日 21:44毎日新聞

 【ロンドン三木幸治】EU離脱を決めた国民投票を巡り、「再度民意を問うべきだ」との声が議会で出始めている。国民投票の結果は議会の承認がなければ法的拘束力はなく、残留派が多い下院が承認を阻むこともできるからだ。ただその場合、離脱派が猛反発することは必至だ。一方で投票のやり直しを求める署名は増え続けており、国民投票を扱う難しさが浮き彫りになっている。

 「国民投票ではなくても民意を保証する何らかの手段が必要だ」。残留派の保守党のジェレミー・ハント保健相は28日、テレビ番組で閣僚として初めて民意の「問い直し」の必要性に言及。労働党のダビッド・ラミー下院議員も27日、「経済が完全に崩壊している。議会の早い行動が必要だ」と、投票結果を議会で承認しないことも可能だとツイッターで呼びかけた。

 キャメロン首相は投票結果の承認は「次期首相に委ねる」と述べており、承認は9月以降にずれこむ。英BBCの6月22日の調査によると、英下院(定数650)のうち479人が残留支持を表明しており、議会で承認を拒否することが可能だ。ただその場合、国民投票の民意を無視する形になり、離脱派の反発は避けられない。国民の間で溝がさらに深まる可能性がある。

 「解散・総選挙で改めて民意を問うべきだ」との意見も浮上している。英国では首相に下院の解散権限はないが、議員の3分の2が賛成すれば解散・総選挙が可能。ただ2大政党の保守党、労働党はそれぞれ内部で残留派、離脱派で分裂しており、政界再編を含めた混乱が起きかねない。

 一方、民意にも変化が起きている。国民投票終了後に離脱派の公約に「うそ」があったことが発覚し、一部の国民から「離脱派にだまされた」と怒りの声が上がる。投票のやり直しを求める署名は28日正午(日本時間午後8時)現在で390万人を超えており、議員の判断に影響を与えるとみられる。

 国民投票の結論が反映されなかった例もある。ギリシャで2015年7月に行われたEUによる財政緊縮策の賛否を問う国民投票では、国民は受け入れを拒否したものの、議会が最終的にEU側の主張を受け入れた。

1308とはずがたり:2016/06/29(水) 15:00:03
独仏の大勝利ですやん(;´Д`)

英語も公用語から離脱?=主要言語は仏独に-EU
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016062800052&g=int

 【ブリュッセル時事】英国の欧州連合(EU)からの離脱が完了すれば、規則に従い英語がEUの公用語から外れる可能性が浮上している。規則変更は可能だが、欧州委員会では既に記者会見などで英語の使用を減らしつつある。英国が抜けた後のEU内での立場を反映し、今後は2大国が使用するフランス語とドイツ語の重要性が高まりそうだ。
離脱派、相次ぐ「後悔」=経済悪化で危機感-英

 EUの規則では、加盟国が通知した第1言語のみが原則として公用語として採用される。英語を通知しているのは英国のみ。アイルランドやマルタでも英語が広く通用するが、両国はそれぞれ古来からの自国語を通知している。
 欧州議会のヒュブネル議員(元欧州委員)は27日、「加盟国が1言語しか通知できないルールは、各国の合意により変更可能だ」との見方を示したが、実際に変更されるかどうかは不透明だ。
 フランス語やドイツ語に接する機会の少ない加盟国もあり、英語は公用語に準じて使用できる「作業言語」としては引き続き使用される見込み。ただ、EU関係者は米紙に、公式の場では「フランス語とドイツ語の使用を増やす」と明言した。(2016/06/28-06:02)

1309チバQ:2016/06/29(水) 20:45:21
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160629-00000072-reut-eurp

スコットランド、EU残留を決断=行政府首相

ロイター 6月29日(水)18時47分配信



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スコットランド、EU残留を決断=行政府首相


 6月29日、英スコットランド行政府のスタージョン首相は、スコットランドはEUに残留する意向を明らかにした。ブリュッセルの欧州議会で撮影(2016年 ロイター/Eric Vidal)


[ブリュッセル 29日 ロイター] - ブリュッセルを訪問中の英スコットランド行政府のスタージョン首相は、国民投票では欧州連合(EU)離脱の結果となったが、スコットランドは残留する意向を明らかにした。

【コラム】英国離脱プロセスに「3つの謎」

欧州議会のシュルツ議長との会談後、同首相は記者団に対し「スコットランドはEU残留を決断した」と述べた。シュルツ議長は「拝聴し理解した」と述べた。

1310チバQ:2016/06/29(水) 21:13:43
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-160629X421.html
英保守党首選、開始へ=EU離脱進める次期首相
20:14時事通信

 【ロンドン時事】英与党・保守党の党首選の候補者推薦が29日夕(日本時間30日未明)から始まる。23日の国民投票で決まった欧州連合(EU)からの離脱手続きを進める次期首相を選出する重要な選挙となる。推薦は30日正午(同午後8時)に締め切られ、下院議員や一般党員による投票を経て、結果は9月9日に発表される見通し。

 キャメロン首相は残留を主張して国民投票に臨んだが敗北。辞意を表明し、EUとの離脱交渉開始の時期も含め次期首相に委ねた。このため、交渉開始は今回の選挙結果を待って、秋以降まで遅れることがほぼ確実になっている。

 最有力候補は、国民投票で離脱派の運動の中心的役割を果たしたボリス・ジョンソン前ロンドン市長(51)。英メディアによれば、同じく離脱派の重鎮だったゴーブ司法相のほか下院議員100人以上の支持を集めている。 

http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160629k0000e030165000c.html
<英EU離脱>首相が首脳会議で説明 加盟国は厳しい態度
10:44毎日新聞

<英EU離脱>首相が首脳会議で説明 加盟国は厳しい態度
会話を交わすキャメロン英首相(右)とオランド仏大統領(右から2人目)=ブリュッセルで2016年6月28日、AP
(毎日新聞)
 【ブリュッセル八田浩輔、坂井隆之】英国のキャメロン首相は28日夜(日本時間29日未明)、欧州連合(EU)首脳会議の夕食会で、EU離脱を決めた国民投票結果を報告した。EU側から離脱交渉の早期開始を求める圧力が高まる中、キャメロン氏は9月にも選出される新首相に交渉を委ねる方針を説明し、理解を求めた。EU側はこれを大筋で受け入れたが、加盟国は今秋以降の交渉に厳しい態度で臨む姿勢を示した。

 キャメロン氏は夕食会後に記者会見し、国民投票で離脱派が上回ったことへの各国の反応は「選択を尊重しつつも、悲しく、残念に思う雰囲気だった」と説明。今後の離脱手続きについては「次期首相と内閣の下で決められる」と改めて強調し、次期首相決定が9月以降にずれ込むことに対して、各国首脳から「大きな抗議はなかった」と述べて、一定の理解を得られたとの認識を示した。

 フランスのオランド大統領は記者会見で、英国とは親密な関係を維持したいとの考えを示しつつ、英側が離脱後もEUの単一市場にとどまることを望む場合は労働者などの「移動の自由」の確保が条件だと指摘。「いいとこ取りは認められない」とするドイツのメルケル首相と足並みをそろえ、移動の自由の撤廃を訴えて国民投票に勝利した英離脱派をけん制した。

 ユンケル欧州委員長は国民投票後の英内政の混乱に一定の理解を示しつつも「熟考するのに数カ月も必要ない」と述べ、早期の交渉開始を求める姿勢を堅持。「離脱の通告なしに交渉は行わない」として、英国がEUの基本条約が定める法的な通告を行わない限り非公式での交渉も行わないと改めて強調した。

 英国を除く27カ国の首脳は、29日に非公式会議を開いて離脱手続きの確認やEUの改革案などについて協議し、強固なEUの連帯をアピールする共同声明をまとめる見通し。EU筋によると、英離脱問題を巡り、9月下旬にスロバキアの首都ブラチスラバで改めて27カ国の首脳を集めた会議を開くことで調整している。

 また首脳会議には北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長も出席し、軍事的圧力を高めるロシアやテロ対策を巡るEUとの協力強化について協議。同氏は「NATOの中での英国の位置づけは変わらない」と述べ、安全保障面での英国の重みを強調した。

 一方、英保守党は28日、次期首相となる新党首の選出日程について当初の9月2日までを同9日までと変更した。

1311チバQ:2016/06/29(水) 21:19:10
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160629k0000e030199000c.html
英EU離脱>労働党党首「不信任」 残留運動不熱心と批判
11:50毎日新聞

<英EU離脱>労働党党首「不信任」 残留運動不熱心と批判
投票所を後にする労働党のコービン党首=ロンドンで2016年6月23日、AP
(毎日新聞)
 【ロンドン矢野純一】英国で欧州連合(EU)からの離脱を決めた国民投票は、最大野党の労働党にも混乱を引き起こしている。英最大野党の労働党は28日、残留運動に熱心に取り組まず党員を裏切ったとしてコービン党首に対する不信任案を賛成172、反対40で可決した。コービン氏は辞任を拒否しており、コービン氏に対抗する議員は統一候補を絞り込んで党首選に持ち込む構えだ。

 コービン氏は昨年9月に党員投票で党首に就任。以前は、EUからの離脱を支持していたが、党首選以降は党の方針に従い、残留を支持していた。国民投票に向けた残留運動では街頭に出て広く国民に呼びかけるなどの積極的な活動がみられず、党内からは「熱心に取り組まない」などと批判が上がっていた。アシュクロフト上院議員は、労働党支持者の37%が離脱に投票したと分析している。

 キャメロン首相の辞意を受け、与党保守党は9月9日に新首相となる党首を選出することを決定している。新首相が離脱派から選出されれば、総選挙を行う可能性が高く、2020年に予定されている総選挙が大幅に前倒しされる可能性がある。

 そのため、労働党内では、コービン氏では総選挙を戦えないとの懸念も急速に広がっていた。国民投票後、50人以上の「影の内閣」の閣僚や党幹部が辞表を提出していた。

 コービン氏は労働党の最大支持母体の労働組合の出身。北大西洋条約機構(NATO)からの離脱を示唆するなど極端な左寄りの姿勢に対して、就任当初から「党内の意見が割れ、党が弱体化する」との声が上がっていた。

 党の規約では、不信任の可決自体に拘束力はない。反コービン派は同党下院議員(229人)と欧州議会議員(20人)の2割の推薦を受けた対立候補を担いで、党規に基づき党首選の実施を求める構えだ。

1312チバQ:2016/06/29(水) 21:32:08
http://www.sankei.com/world/news/160628/wor1606280052-n1.html
2016.6.28 20:12
【英EU離脱】
基本条約「50条」に脚光 解釈めぐり交渉の「入り口」さえ五里霧中 前例なく混迷の一因に

 【ベルリン支局】英国のEU離脱問題で、離脱手続きを定めたEU基本条約(リスボン条約)50条に注目が集まっている。条文では英国が離脱の意思を通知してはじめて交渉が開始されると読めるが、英国側が通知の先送りを表明したからだ。簡素な条文が交渉の「入り口」さえ見通せない混迷の一因となっている。

 キャメロン英首相は国民投票で離脱が決まった24日、辞意を示し、離脱交渉は9月に選ばれる新首相の下で行うべきだと述べた。

 50条には「脱退を決めた国が意思を通知する」と記されている。このため、欧州理事会側は英国の通知を待つ方針だが、英国の先延ばしが続けば、EU側から新たな条文解釈を求める声が上がりかねない。

 オズボーン英財務相は27日、「英国だけが50条を発動できる」と主導権を強調。これに対し、フランスのオランド大統領が「無駄にしている時間はない」と速やかな交渉入りを求めるなど、双方の間でさや当てが始まっている。

 拡大の一途をたどったEUはそもそも加盟国の離脱の前例がなく、2009年発効の現行基本条約にようやく条文が盛り込まれた。

 離脱協定の締結という「出口」についても難航が予想される。50条は、理事会が交渉延長を決めない限り、通知から2年後に当事国へのEU法の適用停止を定めている。ただ、交渉分野は多岐にわたり、EUのトゥスク大統領は「少なくとも7年はかかる」との見方を示している。

1313チバQ:2016/06/29(水) 21:43:11
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160629k0000m030129000c.html
<欧州議会>ユンケル氏が離脱派議員に「なぜここにいる」
06月28日 23:51毎日新聞

 【ブリュッセル八田浩輔】英国の国民投票結果を受けた28日の欧州議会本会議で演説したユンケル欧州委員長が、欧州議会議員で英離脱派の急先鋒(せんぽう)だったナイジェル・ファラージ氏を前に「離脱のために戦ったあなたがなぜここにいるのか」と問いかける一幕があった。

 ファラージ氏は離脱を訴えた英独立党(UKIP)党首。欧州議会では4期目で反EUを主張する会派に所属する。ユンケル氏は英国民の選択を尊重すると述べた後に議場で拍手するファラージ氏に「あなたがここにいることに驚いている」と語った。その後に演説したファラージ氏は「EUという政治プロジェクトは否定された」「我々はEUから脱退する最後の国ではない」などと述べ、ブーイングを浴びた。

 一方、英国民投票を巡る一連の対応や欧州委員会の運営などを巡り、ユンケル氏にも責任論が浮上している。ユンケル氏は「私は最後まで欧州統合のために戦う」と強調した。

1314チバQ:2016/06/29(水) 23:38:18
1874 チバQ 2016/06/29(水) 22:58:58
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20160628/frn1606281900004-n1.htm
英EU離脱“回避”の現実味は? 「準加盟国」案や「英総選挙」シナリオも (1/2ページ)
2016.06.28
 英国の欧州連合(EU)離脱交渉を巡り、欧州各国の駆け引きが火花を散らした。英国内外では離脱回避を模索する声も浮上するが、金融市場では先行き不透明感から、再び世界株安に見舞われた。

 28日の東京株式市場は小幅続伸した。日経平均株価の終値は、前日比13円93銭高の1万5323円14銭。安値と高値の間は456円もの値幅で乱高下となった。

 朝方に321円安まで下落したが、為替市場で英ポンドやドルが買い戻されると上昇。円相場が102円へと円安ドル高に振れたこともあり、午後は一転して値上がりに転じた。高値は134円高まで上昇し、1万5400円台を一時回復した。

 前日の米ダウ工業株30種平均は260・51ドル安の1万7140・24ドルと大幅続落。欧州株も軒並み下落した。

 ドイツとフランス、イタリアの首脳は27日にベルリンで緊急会談し、英国が模索する離脱通知前の非公式交渉に応じない方針で一致した。これに対し、キャメロン英首相は27日の議会で「現時点では正式交渉を始めるための離脱通知はしない」と明言、離脱交渉の早期開始を求めるEUを強く牽制(けんせい)した。

 離脱手続きはEU首脳会議への通知で初めてスタートする。EUは他の加盟国に動揺が波及することを懸念し、一刻も早い事態収拾を狙うが、英国は非公式交渉で可能な限り有利な条件を引き出した上で、正式に交渉入りしたい考えだ。

 独仏伊の3カ国首脳は、難民・移民問題やテロ対策で協力を強化し、英離脱後のEU統合深化を図るとする共同声明も発表した。

 一方、離脱後の英国をEUの重要なパートナーとして準加盟国化する構想も浮上する。ドイツ財務省が、英国に「パートナー国」の地位を与えるべきだとする戦略をまとめたとドイツ紙が報じた。条件付きで域内市場での貿易や投資を優遇するなど加盟国に準じるような扱いを想定しているとみられ、選択肢の一つとなりそうだ。

 英国内でも、現実味は薄いが、再投票を請願する370万人を超える署名が集まった。EUとの協議の開始前に総選挙を実施し、あらためて国民の信任を問うというシナリオもあり、最終的にはEUとの妥協が図られるとの見方もある。

 これに対し、国際政治学者の藤井厳喜氏は「離脱を決めたからには、やらざるを得ないだろう。EUに奪われていた国家の主権を取り戻すのは意義のあることだ」との見解を示す。

 欧州の混乱は収まるのか。

1315チバQ:2016/06/30(木) 20:47:09
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160630-00000134-jij-eurp

ジョンソン氏、出馬せず=新指導者「自分ではない」―英保守党選

時事通信 6月30日(木)19時59分配信



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 【ロンドン時事】英国の欧州連合(EU)離脱交渉を行うキャメロン首相の後任を決める与党・保守党党首選で、最有力候補とみられていたジョンソン前ロンドン市長は30日、記者会見し、立候補しないと表明した。

 
 同氏は「同僚と相談し、議会の状況を考慮した結果」、EU離脱を率いる新しいリーダーは「私ではないと結論を出した」と言明。「私の役割は、国民の負託を正しく履行するよう新しい党執行部を支援していくことだ」と述べた。

1316チバQ:2016/06/30(木) 20:47:40
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160630-00000023-jij_afp-int

オランダでもEU離脱かけ国民投票を、請願に5万6000人超が署名

AFP=時事 6月30日(木)12時58分配信



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オランダでもEU離脱かけ国民投票を、請願に5万6000人超が署名


ベルギーの首都ブリュッセルの欧州連合本部前で、強い風にはためく破れたEU旗(2016年3月1日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】英国民投票が欧州連合(EU)からの離脱という衝撃的な結果に終わったことを受け、オランダでもEU離脱か残留かを問う国民投票の実施を求める請願運動が起き、既に5万6000人以上が署名している。


 請願の呼び掛け人は、現地紙NRCハンデルスブラットに対し「オランダにも『ネグジット(Nexit)』への関心があることを示したい」と、オランダの英語名ネザーランドとエグジット(退出)を掛けた造語を使って説明した。

 請願は「(統一通貨)ユーロ導入とEU発足以来、何もかもが悪くなる一方だ。わが国の国家主権は放棄され、国境は消滅した」と訴えている。

 オランダ議会では、反イスラム的な極右政党、自由党のヘルト・ウィルダース(Geert Wilders)党首が27日午後、「オランダのEU加盟の是非を問う国民投票の早急な実施」を政府に求める動議を提出したが、賛成14、反対124で否決された。

 ただ、署名運動が実を結ぶ可能性は低い。オランダでEU残留の可否を問う国民投票を実施するには、憲法改正など長期にわたる手続きが必要で、大半の政治家らは乗り気ではない。専門家は、他の政党がウィルダース氏に同調する可能性はほとんどないと述べている。【翻訳編集】 AFPBB News

1317チバQ:2016/06/30(木) 20:50:43
http://www.asahi.com/international/reuters/CRWKCN0ZG193.html
英保守党党首選、メイ内相が出馬表明 国民投票の再実施は否定

2016年6月30日19時27分

 [ロンドン 30日 ロイター] - 辞任を表明したキャメロン英首相の後継者を選ぶ与党・保守党の党首選で30日、メイ内相が立候補を表明した。演説では先週の国民投票について、欧州連合(EU)離脱という民意を尊重するとの姿勢を示した。

 国民投票で残留派だった内相は演説で「ブレグジット(英国のEU離脱)という結果が出たからには、ブレグジットということ」と表明。

 メイ内相は「国民投票が実施され、投票率が高い中で民意が示された。EU残留を試みたり、裏口から再加盟しようなどとすべきではないし、国民投票の再実施はない」と述べた。

 一部の英国民の間ではEU離脱決定に動揺が広がっており、キャメロン首相の後任はEUにとどまる道を模索するのではとの観測もある。

 世論調査によると、メイ内相は、離脱派を率いたボリス・ジョンソン前ロンドン市長とともに次期首相の最有力候補の1人とされている。

1318チバQ:2016/06/30(木) 21:19:27
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-160630X620.html
最有力ジョンソン氏辞退=メイ、ゴーブ氏の一騎打ちへ―英与党トップ、9月選出
21:14時事通信

ジョンソン氏、出馬せず
英保守党党首選への不出馬を表明したジョンソン前ロンドン市長。「同僚と相談し、議会の状況を考慮した結果」、EU離脱を率いる新しいリーダーは「私ではないと結論を出した」と言明した=30日、ロンドン【AFP=時事】
(時事通信)
 【ロンドン時事】英国の欧州連合(EU)離脱交渉を行うキャメロン首相の後任を決める与党・保守党党首選の候補者推薦が30日正午(日本時間午後8時)に締め切られた。EU離脱派の中心的役割を果たし、最有力候補とみられたボリス・ジョンソン前ロンドン市長(52)が土壇場で出馬辞退を宣言。これにより、残留派だったテリーザ・メイ内相(59)と、予想外の立候補を表明したマイケル・ゴーブ司法相(48)の事実上の一騎打ちとなる公算が大きくなった。選挙結果は9月9日に発表される。

 ジョンソン氏は記者会見で、EU離脱を率いるのは「自分ではあり得ない」と言明。党の新執行部の支援に回る意向を表明した。

 これより先、メイ氏は出馬表明の記者会見で「EUに残ろうとしたり、裏口から再加盟しようとしたりする試みがあってはならない。2度目の国民投票もない」と述べ、断固として離脱を進める考えを明らかにした。

 一方、ジョンソン氏を支援するとみられていたゴーブ司法相は英誌スペクテーター(電子版)への寄稿で、ジョンソン氏では「指導力を発揮できない」として立候補を表明した。

 党首選への立候補は下院議員2人の推薦が必要。選挙は、党下院議員団により候補者を2人に絞り込んだ上で、一般党員の郵便投票により実施される。

 メイ、ゴーブ両氏以外に、スティーブン・クラブ雇用・年金相(43)、リアム・フォックス国防相(54)、アンドレア・レッドソム・エネルギー担当閣外相(53)の3氏が出馬した。

1319とはずがたり:2016/06/30(木) 21:20:58
>>1315
おいおい,あんだけ煽っといて不出馬かい。

まあ亀裂生んだ張本人としては此処は自重せざるを得ないと云う感じか。

1320チバQ:2016/06/30(木) 21:39:44
http://www.sankei.com/world/news/160629/wor1606290041-n1.html
2016.6.29 22:38
【英EU離脱】
ロンドン市長、自治権拡大を要求 都市国家で「残留」にらむ?
【ロンドン=岡部伸】英国民投票で欧州連合(EU)離脱が選択されたことを受けてロンドンのカーン市長は28日、EU離脱に伴う経済不透明感を乗り切るため、ロンドン市の自治権拡大を要求する考えを表明した。残留を支持したロンドンでは、「独立」を求める署名が17万人を超えており、EU残留をにらみ経済地盤沈下を防ぐ狙いが指摘される。

 ロイター通信によると、カーン市長は「ロンドン市民を代表し、直ちに首都の自治を要求する」と主張。「先行き不透明感からロンドンの経済を守るには一層の自治が必要だ。ロンドンで活動する世界各国のビジネスを守り、雇用と富、繁栄を守るため自治権拡大が必要だ」と訴えた。

 具体的には、国から徴税権の委譲や運輸、住宅・都市計画、保健、治安維持などでロンドン市の裁量を増やしたいと述べた。

 ロンドンでは国民投票後、英国から独立し、EUに残留して「都市国家」を創設しようという運動が高まり、オンライン署名が28日までに17万5千人以上集まった。カーン市長は「都市国家というアイデアに賛成だが、現在は独立を真剣に考えていない」と述べるにとどまった。

1321チバQ:2016/06/30(木) 21:41:29
http://www.sankei.com/world/news/160630/wor1606300016-n1.html
2016.6.30 09:47
【英EU離脱】
スコットランド首相、EU機関首脳と会談 波紋広がる

【ブリュッセル=宮下日出男】英北部スコットランド行政府のスタージョン首相は29日、ブリュッセルを訪問し、欧州連合(EU)欧州議会のシュルツ議長、ユンケル欧州委員長と相次ぎ会談した。

 英国のEU離脱決定後、スコットランドは独立を含めてEUへの残留を模索している。ロイター通信によると、スタージョン氏は会談後、「スコットランドの立場への共感を得た」と発言。「簡単ではないが扉は開いている」と語り、残留に向けた期待を示した。

 EUのトゥスク大統領は「時期が不適切」として、スタージョン氏との会談を見送った。ユンケル氏らの厳しい対英姿勢から、会談は英国に早期の離脱通知を迫る「圧力」ともみられる。

 ユンケル氏は「英内政に介入する意図はない」としながらも、国民投票で残留派が多数を占めたスコットランドは「意見表明する権利を得た」と述べた。

 一方、国内の分離・独立問題への影響を懸念するスペインのラホイ首相は「スコットランドにEUと交渉する権限はない」とEU側を牽制(けんせい)。フランスのオランド大統領も「交渉相手は英国であり、その一部ではない」との見解を強調した。

1322チバQ:2016/06/30(木) 22:08:28
http://www.asahi.com/articles/ASJ6Z6QVHJ6ZUTFK01D.html
EU離脱の旗振り役が不出馬 英与党党首選に閣僚ら5氏
ロンドン=渡辺志帆2016年6月30日21時40分
国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を選んだ英国で、キャメロン首相の後任を選ぶ与党・保守党の党首選で最有力候補とみられていたボリス・ジョンソン前ロンドン市長(52)が30日午前(日本時間同日夜)、不出馬を表明した。同日立候補が締め切られた党首選には、キャメロン氏について残留派を支持したテリーザ・メイ内相(59)や離脱派のマイケル・ゴブ司法相(48)ら計5人が名乗りを上げた。9月9日に選出される予定の新党首には、EUとの厳しい交渉が待ち受ける。

 離脱派の旗振り役だったジョンソン氏は、締め切り直前に立候補取りやめを表明した。ともに離脱派で、二人三脚で党首選を戦うはずだったゴブ氏が一転して自ら出馬表明。同氏の方が党内基盤が強く、下院議員による予備選挙を勝ち抜く勝算が崩れたためとみられる。

 記者会見でジョンソン氏は、「私の役割は、置き去りにされてきた弱者の問題に、次の保守政権が取り組むのを支援することだ」などと語った。

 党首選にはこのほか、フォックス元国防相(54)とクラブ雇用年金相(43)、エネルギー気候変動副大臣のレッドサム氏(53)も出馬を表明した。いずれも、国民投票で示された離脱の民意を尊重する構えだ。離脱か残留かで二分された国内と党内の融和を図る。

 同党は下院(定数650)の過半数議席を占めており、次の党首が新首相に選ばれることになる。新首相は、EUに離脱の意思を正式に通知した後、原則2年間の離脱交渉を始める。

 キャメロン氏が選ばれた2005年以来、約11年ぶりとなる今回の党首選では、下院議員による予備投票で候補を2人に絞り込んだ上で、約15万人の党員による決選投票を行う。(ロンドン=渡辺志帆)

1323とはずがたり:2016/07/01(金) 13:05:56
|2016年 05月 16日 12:20
焦点:英首相の秘密兵器、大差での「EU残留派」勝利狙う
http://jp.reuters.com/article/britain-eu-cameron-idJPKCN0Y40K0?rpc=135&sp=true

(前略)

<最大のギャンブル>

6月23日の国民投票の結果次第で、政界におけるキャメロン首相の影響力と、イギリスの未来が決まる。

首相は、自らの属する保守党のメンバーからの圧力を受け、また選挙において反EU勢力であるイギリス独立党の脅威が高まってきたことに対応して、今回の国民投票の実施を発表した。

首相は自ら運動に身を投じ、国内を回って、EU残留を支持するよう人々に訴えた。EUに残った方がイギリスは「より強く、より安全に、より豊かに」なるというお題目を繰り返したのである。

金融業、自動車製造業、国防産業の労働者を訪れ、かつての政敵で、今ではEU問題での盟友となった元労働組合指導者のブレンダン・バーバー氏と席を共にし、首相に敵意を見せることの多い学生たちにも会って、英国民がEU残留を支持するよう説得を試みた。

キャメロン首相が政界での影響力を維持することに成功すれば、残留反対派が保守党から離反する可能性もある。しかし、運動に近い関係者の1人は「去る者は追わずでいい」と言う。

首相の広報担当官によれば、国民投票の後で党に残るかどうかは個々の判断に任されていると言う。ただ、「党の圧倒的多数」が国民による投票結果を尊重することを期待しているものの、「EUを離脱すべきだと非常に強く信じ続ける人が若干はいるだろう」とも付け加えた。

超党派的なEU支持派をまとめる「欧州内でこそイギリスは強くなる」陣営にとって首相の役割は重要である、とEU残留陣営の広報部門を率いるジェームス・マッグローリー氏は語る。

2010─2015年の連立政権において自由民主党ニック・クレッグ副首相のアドバイザーを務めたマッグローリー氏は、同陣営が、あらゆる政党が残留に向けた運動を推進することを可能にする統括組織であると強調した。

左右両派の政治的な分断のせいで議会に厳しい対立的な雰囲気が生まれることの多いイギリスでは、超党派的な連携というのは珍しい。だがキャメロン首相は、野党である労働党・自由民主党による支持者の動員を必要としている。

<投票後は団結を>

キャメロン首相が少数のアドバイザーを頼りにしていることが、広い範囲で好意的に受け止められているわけではない。保守党内の反EU派のなかには、首相が自分に有利な人材だけを登用しているという批判もある。

首相側近によれば、首相はこの難関を切り抜ける意欲に満ちており、国民投票に勝てることを確信しているという。

クーパー氏は個人的意見として、国民投票を終えた首相が、昨年掲げた貧困対策、持ち家推進、差別の撤廃といった選挙時の公約への取り組みに戻れるようにすることが目標だと話している。

「EU残留陣営が明らかな大差をつけて勝利を収めれば、保守党は急いでEU問題から離れなければならない」とクーパー氏は言う。国民投票から2日後の「土曜日の朝からは、保守党が舞台の前面に進み出て、しっかりと腰を据え、昨年の党大会での演説でキャメロン首相が提示した課題に集中して取り組むべきだ」

(Elizabeth Piper記者、翻訳:エァクレーレン)

1324とはずがたり:2016/07/01(金) 13:08:49

キャメロン首相後任にメイ内相を支持=英デイリー・メール紙
http://news.goo.ne.jp/article/reuters/world/reuters-20160701020.html
08:35ロイター

[ロンドン 30日 ロイター] - 英デイリー・メール紙は、キャメロン英首相の後継者として、メイ内相を支持すると明らかにした。欧州連合(EU)離脱を決めた国民投票で分裂した国内をまとめるには同氏が最も適しているとの考えを示した。

デイリー・メール紙は30日、保守党内および国内を結束させ、新たな、クリーンで誠実な政治へと導くための素質や地位、経験があるのはメイ氏だけだ、と指摘した。

1325とはずがたり:2016/07/01(金) 16:19:39

東欧では急激に「民主主義」が崩壊しつつある
ハンガリーとポーランドで起きていること
http://toyokeizai.net/articles/-/115748?utm_source=goo&utm_medium=http&utm_campaign=link_back&utm_content=related
ヒー・フェルホフスタット :ベルギー元首相 2016年05月08日

欧州諸国は二度の世界大戦という悲劇を乗り越え、主権の共有と統一を目指す、世界で最も大規模な実験に乗り出した。このプロジェクトは数十年間をかけて目覚ましい成果を上げたが、現在では崩壊のリスクに直面している。

原因は金融危機や難民問題、安全保障問題、統合プロセスの停滞など複合的なものだ。また欧州全体に不安定な政治環境が生じ、ポピュリズムやナショナリズムが勢力を拡大している状況もある。そうした傾向をはっきりと示すのが、EU(欧州連合)における法の支配の衰退だ。

背景には難民・移民への反発

EU加盟国の中で、こうした衰退が目立つのがハンガリーとポーランドだ。ハンガリーでは2010年再任されたオルバン首相が基本的人権を無視し、言論の自由を制限して、難民をあしきものだと決め付けている。

同首相は難民問題を利用して国民の閉塞感を刺激し、大衆の支持を拡大して独裁色を強めているのだ。全力を尽くしてEUを弱体化させているわけである。EU側は方向転換をさせようと試みたが、逆に同首相はこれで勢いづき、民主主義の規範に反する非道な行為に走っている。

ポーランドでも民主主義の危機が浮き彫りになっている。2015年秋の総選挙で、反移民を掲げる保守政党「法と正義」(PiS)が絶対多数の議席を確保。同党はポーランドの憲法裁判所に手を入れ、法の支配を弱体化させようとしている。

この試みは裁判所自体だけでなく、欧州の民主主義を監視するベニス委員会からも批判された。それでもPiSは、裁判所が法案の違憲性について判断するのを巧妙に妨げている。ポーランドだけでなく、欧州にとっても深刻な事態だ。

ハンガリーとポーランドでは、欧州に根を下ろしつつある極右の政治的主張が、最も先鋭的な形で表れている。極右政党は、金融危機と難民危機に対し十分な対応をとれないEUが生み出した政治的空白に入り込もうとしている。

この形勢を逆転させることはできるのか──。重要なのは民主主義の敵に対しても、民主的な手段で戦うことだ。つまりハンガリーとポーランドの国民に対し、グローバル化する世界において、偏狭なナショナリズムがいかに的外れであるかを訴えることである。

両国ともEU加盟によって、これまで大きな利益を得てきた。さらなる発展のチャンスを棒に振ってはならない。

両国の国民は基本原則に立ち返れ

1989年、ハンガリーとポーランドの国民は国際的な孤立を拒んだ。鉄のカーテン崩壊を受けて両国は、EU加盟に先立ってNATO(北大西洋条約機構)の確固たる同盟国となった。この両国を抜きに統合欧州は存在しえない。両国の国民は、EUと同様にNATOも、民主主義、個人の自由、法の支配という基本原則の上に成り立ってきたことを、肝に銘じるべきだ。

こうした基本原則を軽視する政府は、NATOの団結と連帯を危険にさらす。米国をはじめとするNATO加盟国は今すぐ主張すべきことを主張し、民主主義のチェック機能を守り通す覚悟を示唆せねばならない。

この6月にはポーランドのワルシャワでNATOの首脳会議が開催される。ポーランド政府が法の支配や尊重すべき国際組織の意見も無視し、憲法の危機を放置したままで、この首脳会議を主催するなど論外である。

ハンガリーとポーランドの国民は、ロシアのプーチン大統領がEUとNATOを分断・弱体化させようと攻勢に出ていることを忘れてはならない。欧州がロシアの攻撃に果敢に立ち向かうためには、ポーランドとハンガリーがEUとNATOの基本的価値観と原則を堅持することが極めて重要なのだ。

政権は成立と退場を繰り返し、政治家もまた登場しては去っていく。しかし民主的な制度は、政治の影響を超越したものであるべきだ。ハンガリーもポーランドの現在の指導者たちは国益を守っていると主張している。しかし、米国、NATO、他のEU諸国から白眼視されることが実のところ、自国の利益になるのだろうか。

(週刊東洋経済4月30日・5月7日合併号)

1326とはずがたり:2016/07/01(金) 16:20:26
EUに今もっとも必要なのは「社会保障改革」だ 移民・難民の動態把握で不信感払しょくを
http://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/business/toyokeizai-121228.html
06月11日 16:00東洋経済オンライン

4月24日、オーストリアで行われた大統領選挙の第1回投票では、極右政党・自由党のノルベルト・ホーファー氏が首位に立った(5月22日の決選投票では、リベラル政党の候補に僅差で敗北)。懸念された大統領就任は回避されたが、ホーファー氏は、移民を無制限に受け入れればオーストリアの社会保障制度が破綻しかねない、と主張し選挙運動を展開していた。極右候補の同氏の躍進は、欧州の根本的な課題を浮き彫りにしている。

ホーファー氏のような主張に対し、労働経済学者は厳しく反論していた。一方、欧州の有権者からは共感を得たのも事実だ。移民の流入による社会保障への影響について、有権者の不安に付け込む右派の大衆主義政党は、大陸の至る所で支持を伸ばしている。英国でもそうした国民の不安が、欧州連合(EU)離脱の機運を高めている。

移住者の社会保障データ、EU各国で共有を
EUが域内を自由に移動できる地域として存続するには、域外との境界線の警備強化に加え、域内の社会保障制度の改革が必要だ。単一労働市場の健全性を保つには、移住してきた労働者に対し、社会保険料の納付と社会保障給付の実績を各国間で共有することが欠かせないのである。

欧州の政策論議では、域外との境界線の警備強化については一定の検討が行われている。しかし、域内の国境をまたぎ社会保障を調整する仕組みについては検討されていない。EUは今、労働者が他国に移住した場合でも各国政府が社会保障記録を追跡できる「欧州社会保障識別番号」(ESSIN)を導入すべき時期に来ている。

ESSINがあれば、移民や難民の問題について、より正確な情報に基づく議論が促進されるはずだ。

そこでは移民が社会保障制度にもたらす財政的貢献を評価する声も上がるだろう。実際、労働を目的とする移民の多くは若く、社会保障給付も少ない。イタリアでは移民による社会保険料の年間納付額が、社会保障給付額を約50億ユーロ上回った。同国の社会保障機構の試算によれば、過去20年間で、移民が納付した約150億ユーロもの年金保険料はその後、請求されていないという。

ただし、自国の紛争から逃れてきた難民となると話は別だ。そもそも難民の場合、亡命申請が承認されるまで働くことはできない。そのため難民は収入の低くなるケースが多く、社会保障給付の原資を奪ってしまうことにもなる。

また、国境を越え繰り返し移住する労働者については、社会保障制度を悪用するケースも散見される。たとえばEUの一つの国で働き、別の加盟国で失業手当を受給するといった事例が後を絶たない。

こうしたリスクを防ぐ唯一の方法が、前述のESSINなのである。それは、各労働者が最初に雇用された国を示す識別情報(たとえば最初の3ケタ)を含めるなどして作れるはずだ。各国の納税者番号にひも付けすれば、より使いやすくなる。

域内移動の自由保障は経済回復に不可欠
ESSINを用いれば、EU域内の自由な移動に対する不信の温床となっている、労働者の違法流入も抑制できるはずだ。またESSINを、社会保険料を滞りなく納付してきた者にしか付与しないようにし、そのうえで欧州失業給付金制度のようなプログラムを構築してもよい。

EUでは今、移民や難民の自由な移動が労働市場リスクを高める脅威としてとらえられている。しかし、域内移動の自由を促進せずして、欧州の経済を回復させることはできない。社会保険料の納付・社会保障給付を閲覧できる仕組みがあれば、持続可能性や公平さを担保できるだけでなく、現在EUが対応を問われている移民・難民問題に関しても、政策論議をより深化させることができる。

手をこまねいているだけでは、今後も大衆主義者の勢いが増すことになりかねない。

(週刊東洋経済6月11日号)

1327チバQ:2016/07/01(金) 20:28:12
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160701-00000044-mai-eurp
<英党首選>ジョンソン氏能力不足…ゴーブ氏、盟友切り捨て
毎日新聞 7月1日(金)12時16分配信

<英党首選>ジョンソン氏能力不足…ゴーブ氏、盟友切り捨て
マイケル・ゴーブ英司法相=AP
 【ロンドン矢野純一、坂井隆之】英国の次期首相を選ぶ与党保守党党首選に名乗りを上げたマイケル・ゴーブ司法相(48)が6月30日、英BBCの取材に応じ、最有力候補とされながら出馬を取りやめた前ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏(52)との関係について、「ボリスは(党に)結束をもたらして、チームを築き上げる能力がないため、出馬を決めた」と話した。


 国民投票に向け離脱運動をジョンソン氏と主導したゴーブ氏は「ボリスはすばらしい人物だ」としたうえで、ジョンソン氏の能力不足について、「数日前に気がついた」と話した。出馬表明にいたった詳細は明らかにしなかったが、「多くの人から出馬すべきだと言われ、熟慮の末、昨晩に決断した」と述べ、離脱派グループの「内紛」ぶりを暗示した。

 インターネット上に30日夜掲載された英主要紙の1日付朝刊1面は、ジョンソン氏不出馬のニュースを驚きとともに大々的に伝えた。ジョンソン氏を支えると公言してきたゴーブ氏の突然の出馬表明がジョンソン氏の撤退につながったとして、「保守党・裏切りの一日」(デーリー・メール)「ゴーブがボリスを刺してリーダーに挑戦」(サン)といった見出しが躍った。

 ジョンソン氏自身も、盟友だったキャメロン首相が国民投票の実施を発表した後、離脱支持に転じた経緯がある。残留を支持してきた大衆紙デーリー・ミラーは「英国を裏切った恥ずべき男に判決」と辛辣(しんらつ)に表現した。

 一方で、ジョンソン氏を支えてきた保守党議員からは批判が相次いだ。ジョンソン氏側近のジェイク・ベリー下院議員はツイッターで、「ゴーブの裏切りは(キリストに対する)ユダの裏切り以上だ」と強く非難。ジョンソン氏の父親で元欧州議会議員のスタンレー・ジョンソン氏はラジオ番組で、シェークスピアの劇になぞらえ、「『ブルータス、お前もか』がこの件についての私のコメントだ。彼(ジョンソン氏)もゴーブ氏の突然の行動に驚いたはずだ」と不快感を示した。

1328チバQ:2016/07/01(金) 20:38:26
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016070100885&g=int
大統領選やり直しへ=極右党の異議認める-オーストリア憲法裁


 【ベルリン時事】オーストリア憲法裁判所は1日、リベラル系候補が欧州連合(EU)懐疑派の極右・自由党候補を破った5月の大統領選決選投票の開票時に不正があったとして、選挙結果を無効と判断し、決選投票のやり直しを命じた。政府は秋に選挙を行う方向で日程を固める。
 自由党のホーファー候補(45)は中東などからの難民入国規制を主張。加盟国による難民の分担受け入れを決めたEUの政策とは相いれない。やり直し選挙の行方は英国のEU離脱決定で揺れる欧州の先行きに影響を与えそうだ。(2016/07/01-20:16)

1329チバQ:2016/07/01(金) 21:15:48
http://mainichi.jp/articles/20160701/k00/00e/030/147000c
英保守党
深まる混迷 同僚「戦場から逃げた」

毎日新聞2016年7月1日 08時44分(最終更新 7月1日 19時31分)
 欧州連合(EU)との離脱交渉を担う英国の次期首相となる保守党の党首選挙が始まった。離脱運動を率い、次期首相の有力候補とされていた前ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏(52)が一転して不出馬を決めたことに驚きが広がっている。離脱運動での「盟友」だったマイケル・ゴーブ司法相(48)とのあつれきが不出馬の原因との見方もあり、混迷は深まった。英国は、EUとの交渉だけでなく、分断された社会やスコットランド独立問題など課題が山積している。【ロンドン矢野純一、坂井隆之】


 「(首相になるべき人間は)私ではないとの結論に達した。国民投票で託された国民の意思の実現のため、次期政権を支える」

 党首選の立候補締め切り30分前。ロンドン中心部のホテルで支持者の前に現れたジョンソン氏は「EU離脱後も英国は繁栄を維持できる」との持論を長々と述べた後、突然不出馬を表明した。出馬表明を期待した支持者が放心した表情で見守る中、「みなさん、ありがとう」と言い残して会場を後にした。不出馬の理由は明確には示されず、会場ではショックのあまり泣き出す女性議員もいた。

 全英に生中継される中でのジョンソン氏の不出馬表明は、政界に衝撃を広げた。「とんでもない一日だ。どんなことでも起こりうる」。保守党のアンドリュー・ミッチェル議員は英メディアに興奮した様子で語った。

 新聞記者、下院議員を経て2008年からロンドン市長を務めたジョンソン氏は、ロンドン五輪を成功に導いた実績とパフォーマンスの巧みさで、長年「次期首相の最有力候補」と言われてきた。名門イートン校、オックスフォード大で同窓のキャメロン首相(49)を支えてきたが、首相が2月に国民投票を6月に実施すると表明した後、離脱支持を表明。離脱派の事実上のリーダーとして国民投票を勝利に導いた。それまで親EU派と見られていたジョンソン氏の決断は、英政界では「次期首相を狙って政治的かけに出た」(地元メディア政治部記者)とみられていた。

 それだけに突然の不出馬表明に政界から失望や非難の声が上がった。離脱派のスチュワート・ジャクソン下院議員はツイッターで「歴史を作ったボリスなのに、とても失望している」と表明。保守党重鎮のマイケル・ヘーゼルタイン上院議員は「こんなことは見たことがない。彼は保守党を分裂させ、我々を危機に陥れ、国民の巨額の財産を損なった張本人だ。戦場に兵士を引き連れてきた将軍が、逃げ出したようなものだ」と辛辣(しんらつ)に批判した。

 不出馬の理由として、地元紙などはジョンソン氏とともに離脱派を主導してきたゴーブ氏が党首選に出馬したことが主因との見方を示している。

 ジョンソン氏には「キャメロン氏を裏切った」との批判から残留派の間で強い反発があった。さらに、保守党議員の間では「メディアへの露出を好み、利己的で指導力に疑問があり人望がない」(地元メディア政治部記者)との評もあった。ジョンソン氏は声明で「同僚や議会内の状況を考えた」と述べた。保守党のデイビット・マンデル下院議員は英BBCに「自分では党内をまとめきれないと判断したのでは」との見方を示した。

 党首選は、離脱派大物のゴーブ氏と、残留派のテリーザ・メイ内相(59)を軸に進むとみられるが、ジョンソン氏支持の議員からはゴーブ氏に「裏切りだ」との批判も出ており、党内の亀裂はさらに増した形だ。

1330チバQ:2016/07/01(金) 21:16:11
新首相、離脱派なら総選挙も
 EUと英国の交渉期間は、英国がEUの基本条約に沿った法的な通告をした時点から原則2年間とされている。残留派も離脱派も、水面下でEUとやりとりして、移民らの移動の自由を制限する一方、EU単一市場へのアクセスなど有利な条件を引き出すことを狙う。ただ、新首相が残留派か離脱派かで、EUとの離脱交渉の開始時期は大きく異なる見通しだ。

 キャメロン氏の後継とされる残留派のテリーザ・メイ内相は30日の出馬宣言で「(任期満了となる)2020年まで総選挙は行わない。(EUとの正式交渉は)16年末までは始めない」と発言。さらに「英国は強いリーダーを必要としている」と保守党や国民の結束を呼びかけ、「(離脱に関する)2度目の国民投票は決して行わない」とも宣言した。9月9日に首相に選出された後は、EUとの調整を行ったうえで、年明けの早い時期にも正式に交渉を開始することを示唆した。

 一方、下院保守党の議員330人のうち、6月23日の国民投票直前のBBCの調査では、態度を明らかにした離脱派議員は138人と残留派の185人を下回り、党内は分裂状態にある。多くの英メディアが離脱派から首相が選ばれた場合、「EUとの交渉を前に、党内基盤を固めなければならない」と総選挙実施の可能性を報じており、実施時期は年末もしくは年明けとの観測が広がっている。

 ジョンソン氏の不出馬で、離脱派の軸となった形のゴーブ氏は国民投票前の運動期間中、「EU離脱を選択しても、急ぐ必要はない。(EU側に英国から正式交渉開始を)持ち出す必要もない」と強調。総選挙後にEU側と非公式の交渉を行い、正式交渉スタートは大幅に遅らせたい意向とみられる。

 29日のEU首脳会議では、英国がEUの単一市場にとどまることを希望した場合、移民や労働者などの移動の自由の受け入れを求める共同声明を発表。また、正式な離脱の通告を受けるまで、いかなる交渉にも応じない方針を確認した。

 英国内では誰が首相になっても「EUとの交渉は困難を伴う」(キャメロン氏)とみられている。

1331チバQ:2016/07/01(金) 21:16:58
http://www.sankei.com/world/news/160630/wor1606300050-n1.html
2016.7.1 07:09
【英EU離脱】
離脱派のジョンソン前ロンドン市長、出馬断念 英保守党・党首選スタート
 【ロンドン=岡部伸】欧州連合(EU)離脱を選択した国民投票結果を受け、辞意表明したキャメロン英首相の後任を選ぶ与党、保守党の党首選の立候補受け付けが30日正午(日本時間同午後8時)に締め切られ、5人が立候補した。有力候補とされた離脱派のジョンソン前ロンドン市長が締め切り直前に出馬断念を表明し、選挙戦では残留派として出馬したメイ内相の求心力が高まりそうだ。残留派と離脱派の党内対立は根深く、新首相選定は曲折が予想される。

 英BBC(電子版)によると、ジョンソン氏は立候補の締め切り直前に記者会見し、「指導力や団結をもたらしうるとは思えない」と不出馬の理由を述べた。

 選挙戦はジョンソン氏に代わって出馬した離脱派の中核であるゴーブ司法相と、残留派から担がれたメイ氏の一騎打ちとなる公算が大きい。ほかに離脱派のリードソン・エネルギー相、クラブ雇用・年金相、フォックス元国防相も出馬を届け出た。キャメロン首相とEU残留を目指したオズボーン財務相は次期首相最有力とされたが、離脱決定を受けて出馬を固辞した。

 ジョンソン氏は国民的人気が高かったが、離脱運動で党を分裂させた張本人として根強い残留派の反発にあった。一方のメイ氏は内相を2010年から務める実力者だ。残留派に属したものの運動にほとんど加わらず、離脱派からも支持を得られ、選挙戦を有利に進めるとみられる。

 今後は下院議員330人の投票で候補者を2人に絞り込み、その後約15万人の党員による郵便投票で9月9日までに党首を選出する。

 BBCによると、最大野党・労働党ではイーグル元年金相が新たに党首を目指す方針を30日に表明する。二大政党がともに党首選を行うことになり、英政局の混迷は一層深まりそうだ。

1332とはずがたり:2016/07/02(土) 09:12:08

スペイン王国も解体せにゃならんな。

スコットランド行政府首相、残留訴えEU首脳と会談
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20160630/Reuters_newsml_KCN0ZF0WG.html
ロイター 2016年6月30日 10時22分 (2016年6月30日 15時06分 更新)

[ブリュッセル 29日 ロイター] - スコットランド行政府のスタージョン首相は29日、ブリュッセルの欧州連合(EU)本部を訪れ、残留の道を探るためEU首脳陣と相次ぎ会談した。
ただ、EU側の反応はまちまちで、スペインのラホイ暫定首相は、EUとスコットランドの協議に反対した。
EU離脱の是非を問う英国民投票でスコットランドは、多数が残留を支持した。スタージョン氏は「人々の意思に反してスコットランドがEUから離脱することがあってはならない」と述べ、EUとの直接協議を求めた。
スタージョン氏は、欧州議会のシュルツ議長と会談。会談後記者団に対し「EUにとどまることを決意した」と述べた。
ユンケル欧州委員長も同氏と会談。同委員長は記者会見で「スコットランドは、ブリュッセルで意見を聞いてもらう権利を得た」と述べた。スポークスマンによると、同委員長は、スタージョン氏の意見を聞いた上で、この問題は英憲法との関連で扱われなければならない、と同氏に伝えた。
一方、EUのトゥスク大統領はスタージョン氏との面談を断った。
また、スペインのラホイ暫定首相は、バスク地方などに独立の動きが波及することを警戒し、スコットランドとの協議に反対した。首相は「英国が離脱すれば、スコットランドも去る」と語った。

1333とはずがたり:2016/07/02(土) 09:14:01
域内を経済統合してけば長期的には成長率は一致して行く筈だ。何処迄各国の主権を尊重して行くかと云う所なんだけど。

英離脱後のEU、一段の協調必要─独財務相=シュピーゲル
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20160701/Reuters_newsml_KCN0ZH4MM.html
ロイター 2016年7月1日 19時59分 (2016年7月2日 00時06分 更新)

[ベルリン 1日 ロイター] - ドイツのショイブレ財務相は、英国が欧州連合(EU)からの離脱を決定したことを受けて、EUが移民政策などを含め一段と協力関係を深めるべきと考えている。独誌シュピーゲルが1日報じた。
報道によると、財務相は域内の単一市場と資本移動の自由を完全なものにしたい意向。
また、より高い成長率をいかに達成するかについて各国が合意したり、企業の破産法を域内で標準化することに加え、EUと域外の国境をより堅固にすることなどに積極的という。
英国を除く27の加盟国がこれらの政策で一致できない場合は、まず一部の国だけで取り組むべきとしている。ただ、財務相は現時点でこれ以上のユーロ圏統合に向けた措置には反対という。

1334チバQ:2016/07/02(土) 11:33:23
http://www.afpbb.com/articles/-/3092578?cx_part=topstory
オーストリア憲法裁、5月の大統領選を無効と判断 違反行為を認定
2016年07月01日 20:15 発信地:ウィーン/オーストリア
【7月1日 AFP】オーストリアの憲法裁判所は1日、5月の大統領選挙で僅差で敗北した極右政党・自由党(FPOe)からの異議申し立てを支持し、選挙で違反行為があったとして、選挙結果を無効とする判断を下した。

 オーストリア憲法裁判所のゲルハルト・ホルツィンガー(Gerhard Holzinger)裁判長は「5月22日の選挙をめぐる自由党のハインツクリスティアン・シュトラッヘ(Heinz-Christian Strache)党首からの申し立てを…支持する」と述べた。

 大統領選で自由党のノルバート・ホーファー(Norbert Hofer)氏は、4月の第1回投票で首位に立ったものの、5月の決選投票では、緑の党(Greens)が支持する無所属のアレキサンダー・ファン・デア・ベレン(Alexander Van der Bellen)氏に3万863票差で敗れた。

 投票日の開票速報ではホーファー氏が優勢だったが、郵送票約70万票が開票された後、翌日になってファン・デア・ベレン氏の勝利が発表された。

 これに対し自由党は、定められた時刻より前に数万票が開票されたことや、一部の開票作業が権限を持たない人によって行われたなど「大量の違反行為」があったとして、6月8日に訴訟を起こしていた。(c)AFP

1335名無しさん:2016/07/02(土) 16:01:11
今さら聞けないEUのしくみ ーEUの機関と「民主主義の赤字」ー
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tagamiyoshikazu/20160628-00059381/

1336名無しさん:2016/07/02(土) 16:01:58
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160701-00000568-san-eurp
オーストリア大統領選、決選投票やり直しへ 憲法裁、極右の異議申し立て支持
産経新聞 7月1日(金)20時50分配信

 【ベルリン=宮下日出男】オーストリアで5月下旬に行われた大統領選挙の決選投票をめぐり、同国の憲法裁判所は1日、開票作業に不正があったとして選挙無効を求めた極右の自由党の異議申し立てを支持した上、決選投票を再実施するよう命じた。

 決選投票は5月22日に行われ、リベラル政党「緑の党」の前党首、ファン・デア・ベレン氏が自由党候補のホーファー氏を破って当選。だが差はわずか約3万1000票で、やり直し選挙の結果は予断できない。

 自由党は郵送票の開票所の多くで選管当局者の立ち会い前に作業が開始されたなどとして異議を申し立てていた。開票では当日投票分の作業終了時点でホーファー氏が優勢だったが、郵送票開票でファン・デア・ベレン氏が逆転した。

 大統領選は難民・移民流入対応が主要争点で、二大政党の社会民主党と国民党の両候補がともに第1回投票で敗退。決選投票は欧州連合(EU)に懐疑的で難民受け入れ反対のホーファー氏、親EUで難民に寛容なファン・デア・ベレン氏の間で大激戦となった。

 大統領には軍の最高指揮権があるが、国政の実質的な権限は首相にある。

1337とはずがたり:2016/07/03(日) 03:30:09
こいつの感想にはいつも賛同出来ないし,最終的に民主主義とは何かみたいな凡庸な疑問に落ち着くのも残念なんだけど。

2016年07月01日(金) 川口マーン惠美
EUの盟主ドイツで「イギリス離脱」はどう報じられたか?これって「イジメ」じゃない?
結論が出て、ますます混迷深まる
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49054

イギリス人は、ソレが我慢できなかった

6月23日の国民投票で、イギリスはEU残留か、離脱かについて決めたはずなのに、投票が終わって一週間、その行方は、さらにわからなくなってしまった。

イギリスとEUは、元々それほど相性が良いわけではない。EUの前身はEEC(欧州経済共同体)、そしてEC(欧州共同体)だが、1960年代以来、イギリスは長い間、この共同体に加盟するか否かですったもんだを続けた。

その挙句、イギリスがようやく加盟を申し込めば、ド・ゴール将軍に徹底的に妨害され、その後、ド・ゴール将軍が引退し、イギリスの加盟が決まれば決まったで、イギリス人はその決定が正しかったかどうか、再び深く悩んだのである。

結局、イギリスは、EC加盟のわずか2年後の1975年に、初めての国民投票を行って、もう一度その是非を国民に問うている(結果は67%で加盟を是認)。しかしその後も、イギリスはユーロを導入せずに独自の通貨を使い続けたし、シェンゲン協定にも入らず、好きなように国境検査をしていた。

また、EUへの拠出金は大幅にまけてもらっていたし(1984年のサッチャー首相の「I want my money back」以来、今日まで)、EUで決まったことも、幾つかの分野では必ずしも守らなくても良いという特別待遇まで認められていた。

だから、イギリス人がEUから離脱したいと言い出したときには、ドイツ人もフランス人も、「イギリスの大陸嫌いが、また出てきたか」と思うだけだった。

投票前にドイツで流れていたニュースは、右派の“ポピュリストたち”が反イスラム、反移民で国民を焚きつけ、イギリスを誤った方向に導こうとしているというものばかりだったが、何もポピュリストたちが焚きつけなくても、この国にEU懐疑派が伝統的に存在することは皆が知っていた。

そもそも、反EUであろうが、なかろうが、イギリス人が一番嫌っていたのは、移民でもイスラムでもなく、EUという構造の中で、自国の主権を次第にEUに譲り渡していかなければならないことだった。

EUに加盟している限り、EU憲法に従わなくてはならない。そして、EU憲法は、すでに各国の最高裁の判決を覆す力を持っていた。イギリス人は、それが我慢できなかったのだ。

とはいえ彼らは、まさか自分たちが本当にEUを離脱するとは思っていなかったはずだ。これを契機に、EUの権力の増大を牽制し、EUの構造改革を促し、望むらくは自国の権利や主張を強めたい、というあたりが狙い目ではなかったか。

ヨーロッパの統合は、経済のみで十分だと彼らは思っていた。もちろん、金融大国イギリスが、ちゃんとEUから恩恵を受けていることも知っていた。すっぱり抜けたいと本気で思っていた人は、はたしてどれだけいただろう。

ドイツメディアは「Brexit」をどう報じたか

ところが、24日の朝、目覚めると、EUは大変なことになっていた。イギリス人は、自分たちがEUの傘の外に放り出されてしまったことに気づいた。それも、よく考えてみれば、自分たちの意思で! 

しかも、残留派と離脱派の数はそれほどカツカツではなかった。離脱派が120万票以上多かったのだから、皆、頭の中がかなり混乱したことと思う。

1338とはずがたり:2016/07/03(日) 03:30:31

このあとのドイツでの報道は、たいへん興味深かった。

まず、すぐに書かれたのが、イギリスで突然、「Brexit(「Britain」+「exit」)」の検索が爆発的に増えたということ。今頃、検索しているということは、彼らはEU離脱の意味を理解しないまま投票したにちがいない、という揶揄である。イギリス人をバカにしている。

●“Nach Abstimmung: Briten googeln, was der Brexit bedeutet” SPIEGEL-ONLINE, 24.06.2016

また、若い人の7割は残留に投票したという記事もすぐ出た。にもかかわらず年寄りのノスタルジーが勝ってしまい、その結果、かわいそうな若者たちは、これから死ぬまで哀れなイギリスで生きていかなければならないという趣旨だ。

さらにシュピーゲルの記事「宴の後(二日酔いという言葉で表してある・訳注)?BrexitのあとにはBregretが」というのも、相当示唆的だった。

●“Katerstimmung bei den Briten: Auf #Brexit folgt #Bregret” SPIEGEL-ONLINE, 25.06.2016

「Bregret」というのは、「Britain」+「regret(後悔)」で、実にうまく新語を作るものだと感心してしまうが、これによれば、イギリス人は今、自分たちの愚かさに気づき、深い後悔にさいなまれているという。

さらに第一テレビのオンラインページでは、「イギリスEU離脱決定後の雰囲気?どんな地獄が待っている?」

●“Was zur Holle passiert jetzt?” ARD.de, 25.06.2016

どのニュースも意地悪なニュアンスに満ち溢れ、イギリス人に同情しているようでいながら、しかし、「それ見たことか」と囃し立てるような書き方だ。

「ヨーロッパ」から放り出されて…

EUの政治の動きも注目に値する。

EU議会の議長はマーティン・シュルツというドイツ人で、ゴリゴリの社会主義者であるが、彼がイギリスに向かって、「出て行くなら、いっときも早く出て行け」と言い出した。

その結果、混乱を防ぐため、なるべくスムーズに離脱の手続きを進めようということで、一時は、「火曜日(6月28日)までにEUに離脱の願書を出せ」という声まで上がった。

EU離脱などという、前例もなければ規則も定まらない一大事を進めるとき、本当に混乱を防ぎたいなら、当然、慎重に、ゆっくり進めなければならないはずだ。シュルツ氏を先頭とした一部のEU政治家(主に社民党)の言動は、イギリス人に対するいじめではないか。

ユンカーEU大統領も、28日の議会のスピーチで、出席していた英UKIPの党首ファラージュを、「EUからの離脱に全力を投入していたくせに、何しにここへきた?」と、名指しで激しく攻撃。

メルケル首相は最初、イギリスを急がせてはいけないなどと言って優しいところを見せたが、やはり28日、態度を変え、ドイツの連邦議会で突然、「いいとこ取りは許されない!」などと厳しい言葉を放った。それに対して、議員の間で大きな拍手が起こったのが、ちょっと怖かった。

そうするうちに28日、イギリスはサッカーのヨーロッパ選手権で超小国アイスランドに負け、一週間のうちに、二度も「ヨーロッパ」から放り出されてしまった。

1339とはずがたり:2016/07/03(日) 03:30:52
>>1337-1339
国民投票のやり直しも

もちろん、離脱を唱えていた政治家たちへの攻撃も凄まじい。昨今、あちこちで反EUの狼煙が上がっていたので、EU擁護派は、この際、イギリスの事象をうまく活用し、反EU勢力をコテンパンにやっつけようとしている。

特にドイツの政治家とメディアはEU擁護の最先鋒なので、イギリス人を血祭りにあげて、EUを離れれば、どんな不幸なことになるかを見せつけるつもりだろう。皆が、「イギリスの真似をしては大変!」と肝に銘じれば、願ったり叶ったり。

だから、第2テレビのオンラインページはズバリ、「バイバイ、ブリテン?スコットランドはEU残留希望」

●“Bye bye Britain: Schottland will in der EU bleiben” ZDF.de, 25.06.2016

スコットランドは、EU残留派が多かったので、ここだけ独立させてEUに残そうという話だ。本当にそうなると、大ブリテンは消滅し、イギリスはただのイングランドになってしまう。イギリス人はますます“Bregret”になるだろう。

しかし、そもそも、国民投票の結果が気に入らないからといって、国の一部が独立し、それをEUが両手を広げて歓迎するというのは、正しいことなのか?

いずれにしても、これからEUの勢力図は変わってくる。EUで2番目に大きかったイギリスが抜ければ、さらに力を増すのがドイツであることは間違いなく、他のEU国はそれを嫌う。

一方で、ドイツがこれからも厳しい金融引き締め政策を推し進めようとするなら、今まで味方をしてくれていたイギリスが欠けるので、経済破綻の南欧同盟(?)に押し切られる可能性も出てきた。 

ただ、本当にイギリスがEUから抜けるかどうか、それが今、どうもわからない。散々脅された結果、イギリス人は、もう一度国民投票をやり直したいと希望しているという。

わざわざ国民投票で民意を問うたのだからやり直しは変だが、イギリスで力(生産手段、情報、金融、政治etc.)を握っているエスタブリッシュメントは強硬なEU残留派であるし、エスタブリッシュメントの集合体であるイギリス議会も、もちろんEU派が大多数を占める。

つまり、「変なこと」がいつの間にか「正しいこと」に変わる可能性はじゅうぶんある。

そもそも議会制民主主義を否定し、政治の素人である国民を巻き込んで、直接民主主義(国民投票)など行ったのが大間違いだったのではないか。そのうち、キャメロン首相の断行した国民投票自体が「違法」であったというような話になるかもしれない。



「民主主義とはいったい何だろう」という根源的な疑問が、ここ数年来、常に私の頭に付きまとっている。

著者: 川口マーン惠美
『ヨーロッパから民主主義が消える』
(PHP新書、税込み864円)
押し寄せる難民、繰り返されるテロ、そして甦る国境……。日本人がいま絶対に知らなければならないことは何か? ドイツ在住30年のベストセラー作家による現地レポート!

1340チバQ:2016/07/03(日) 12:08:14
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160703-00000012-mai-eurp
<英国>残留派メイ氏リード…保守党党首選・5日に予備投票
毎日新聞 7月3日(日)8時30分配信

 【ロンドン矢野純一】最有力候補だった前ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏(52)が立候補を見送った英与党・保守党の党首選は、残留派でキャメロン首相の後継とされるテリーザ・メイ内相(59)が現状では多くの議員の支持を集め、他候補4人を大きくリードしている。

 予備投票は毎週火曜日と木曜日に保守党下院議員330人の無記名投票で行われ、第1回の投票は5日に実施される。最も得票の少なかった候補者を落とし、2候補まで絞り込む。決選投票は党員による郵送投票で、9月9日までに行われる。

 保守党党員向けのウェブサイト「保守党の家」によると、メイ氏(59)が98人の支持を集めトップ。次いで、残留派のスティーブン・クラブ雇用・年金相(43)が21人、離脱派のマイケル・ゴーブ司法相(48)とアンドレア・リードサム・エネルギー相(53)が各20人、離脱派のリアム・フォックス元国防相(54)の7人と続く。

 一部英メディアはジョンソン氏がメイ氏の支持に回ると報じているが、ジョンソン氏の支持議員は、まだ状況を見極めている。英メディアから「ジョンソン氏を裏切った」と指摘されたゴーブ氏は劣勢に立たされている。英紙テレグラフによるとゴーブ氏が1日に行った出馬演説には保守党議員が5人しか参加しなかったという。

 保守党議員の半数が態度を明らかにしておらず、予備投票で候補者が絞り込まれる過程で情勢が変わる可能性もある。

 キャメロン氏が党首に選ばれた2005年の党首選では、キャメロン氏は第1回予備投票では4候補者の中で2位だったが、第2回投票以降トップに立ち、最後の党員投票では68%の得票率で圧勝している。

 英TV「スカイニュース」が6月30日に行った世論調査によると、メイ氏の支持率が47%と圧倒的で、次いでゴーブ氏9%、クラブ氏7%、リードサム氏4%、フォックス氏4%と続く。

1341チバQ:2016/07/03(日) 12:08:48
http://mainichi.jp/articles/20160702/ddm/002/030/125000c
保守党首選 離脱派内紛、報道過熱 メディア王関与説

毎日新聞2016年7月2日 東京朝刊
【ロンドン矢野純一】英国の次期首相を選ぶ与党保守党の党首選で、最有力候補とみられていた前ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏(52)の出馬辞退と、盟友だったマイケル・ゴーブ司法相(48)の出馬表明に英国内ではさまざまな臆測が流れている。英メディアは「大衆紙サンや高級紙タイムズを所有するメディア王ルパート・マードック氏がゴーブ氏を後押しした」などと報じている。

 長年、首相の座を狙っていたジョンソン氏は最有力の次期首相候補とされていた。英メディアによると、ジョンソン氏はキャメロン首相の辞意発表後には党首選の選挙運動責任者にゴーブ氏を任命していた。ジョンソン氏がゴーブ氏の「裏切り」を知ったのは党首候補者締め切り当日の6月30日午前9時1分。ゴーブ氏側が報道機関に電子メールで知らせた出馬声明だった。

 「(候補者締め切りの)数日前にジョンソン氏の能力不足に気づいた」。ゴーブ氏は同日午後、英BBCの取材に答えた。英紙ガーディアンによると、最終的な決断は同日午前1時だった。ゴーブ氏は党首選に向けた陣営を整えるため、選挙アドバイザーに電話をして、陣営への参加を要請したという。

 出馬の決断の背景にはマードック氏の名前も浮上している。ゴーブ氏の妻が28日朝、誤って保守党関係者に送った電子メールが英メディアに流出。同日午前7時41分に送信されたメールには「(保守党)議員はボリスを支援する保証がないうえ、マードックもボリスを嫌っている」とあった。

 一方、離脱派の保守党関係者は「英紙テレグラフへの寄稿が引き金になった」と取材に答えた。

 ジョンソン氏は27日付のテレグラフに「英国に住む欧州連合(EU)市民の権利は完全に守られる」などと寄稿した。ジョンソン氏は国民投票の運動期間中、EUを強く非難し、東欧からの移民の制限を主張していた。寄稿は移動の自由を認める内容とも受け取られ、離脱派を支持した保守党関係者の間では「変節した」との声が上がっていたという。

 ゴーブ氏は1日、出馬表明後初の演説を行い、「ジョンソン氏は首相にはふさわしくない人物で、私が適任だと考えた」と話すにとどまった。EUとの交渉は時間がかかるとして、総選挙は任期満了の2020年まで行わないと明言した。

1342チバQ:2016/07/03(日) 12:09:27
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160702-00000070-jij-eurp
移民流入、根強い不満=EU離脱派最多の東部ボストン―英
時事通信 7月2日(土)15時8分配信

移民流入、根強い不満=EU離脱派最多の東部ボストン―英
国民投票で欧州連合(EU)離脱の割合が最多だった英東部ボストンの繁華街=6月30日
 【ボストン(英東部)時事】英国の欧州連合(EU)離脱を決めた国民投票では、移民労働者の多いイングランド東部で特に離脱支持が高い傾向が見られた。

 東欧などから職を求めて押し寄せた移民が地元社会を大きく変え、福祉を圧迫しているという不満が反EU意識につながっている。住民は「移民はもう十分」「(移民の)数が多過ぎる」と口々に訴えた。

 ◇内外から注目
 全国の行政区別投票動向によると、離脱票の割合が最も高かったのは中部リンカンシャー州ボストン区の75.6%。北海に面した静かな農村地帯だが、投票後は、離脱割合2位(73.6%)の同州サウス・ホランド区と合わせて「英国で最も欧州に懐疑的な地域」として注目され、内外から報道陣が殺到した。

 この地域では農作業などの働き手として外国人労働者を受け入れてきた。2004年に中東欧などの10カ国が一挙にEUに加盟してからは移民が激増。11年の国勢調査によれば、01年からの10年間でボストン区の人口は約16%増の6万4600人になった。うち約11%をポーランドなど新規EU加盟国出身者が占め、その割合は現在さらに高まったとされる。

 同区の中心地ボストンの繁華街。ブランド店やカフェが立ち並ぶ通りで、年金生活者アン・コークラムさん(75)に国民投票について聞くと「移民問題で離脱に入れた」と即答。「移民はもう十分。学校も病院も超満員よ。ここはいい町だったのに、移民たちが台無しにしている」と不満を語り始めた。

 不動産業トビー・グリーンさん(26)も離脱派。「移民より主権の問題」が理由だと話したが、知人の多くは外国人嫌いという。元教師の女性は「町はすごく変わった。家の近所は9割が外国人で、英語が話せない。移民たちはよく働くけれど、もっと英語を学ぶ努力をすべきだ」と述べた。

 ◇ここが好き、残りたい
 一方、繁華街から少し離れた地区では、東欧系のスーパーや飲食店が軒を連ね、聞こえてくる会話も大半が英語ではない。精肉工場勤務のラトビア人女性アナさん(32)は「(離脱で居住権を失うか)心配。ラトビアに戻りたくない。仕事がないから」と不安げだ。

 英国滞在8カ月になるというポーランド人アナ・ノワクさん(33)は片言の英語で「ここの生活が好き。工場での仕事もいい。離脱後に何が起きるか分からないけれど(ボストンに)残りたい」と語った。

 区役所で取材に応じたポール・スキナー区議(保守党)は、ボストンが離脱割合1位となったことについて「驚きではない」と語った。「移民がより良い暮らしを求めて来るのが悪いとは思わない」と理解も示した。しかし「(移民流入で)生活に急激な変化が起き、病院の待ち時間が長くなるなど困ることが多いのも事実」と住民の気持ちを代弁している。

1343チバQ:2016/07/03(日) 16:01:17
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201607/CK2016070302000106.html
英保守党首選 「裏切り」ゴーブ氏に逆風 離脱派レッドソム氏浮上

2016年7月3日 朝刊


 【ロンドン=小嶋麻友美】英国のキャメロン首相の後任を選ぶ与党保守党の党首選で、ジョンソン前ロンドン市長を裏切る形で出馬したゴーブ司法相に逆風が吹いている。欧州連合(EU)離脱派の間では、代わりにレッドソム・エネルギー閣外相が有力候補に浮上し、次期首相選びは波乱含みだ。
 党支持者の政治サイトによると、残留派のメイ内相はすでに同党下院議員約百人の支持を得て独走。ゴーブ氏は二十人程度で、レッドソム氏、クラブ雇用・年金相と横並び。ブックメーカー(賭け屋)の予想でも、ゴーブ氏はメイ氏、レッドソム氏に次ぐ、五人中三位に落ち込む。
 EU離脱運動を率い、次期首相に最も近かった盟友ジョンソン氏を側近として支えるとみられたゴーブ氏は一転、「ジョンソン氏は適格ではない」と断罪。党内では「裏切り者」「反逆者」などの評価一色となった。党の重鎮のクラーク元財務相は英メディアに「党首、首相として優先されるものは仲間の信頼だ」と断じ、ゴーブ氏は党首選から降りるべきだと訴えた。
 一方、離脱派には、EUとの交渉を担う次期首相は国民投票で離脱を訴えた議員であるべきだとの考えが強く、レッドソム氏支持に傾く。英メディアによると、元党首のダンカンスミス前雇用・年金相は一日夜、レッドソム氏のビジネス経験や政治への献身を挙げ「彼女は偉大な首相になる」と支持を表明した。
 レッドソム氏は二日付の英紙デーリー・テレグラフで「EU残留を支えた人物が党を先導するのは大変困難だ」と強調した。
 党首選は、まず下院議員三百三十人の投票で候補者二人にしぼる。初回の投票は五日に行われる。

1344とはずがたり:2016/07/03(日) 22:44:24
離脱前の記事

木村正人
欧州インサイドReport
英国のEU離脱問題、ハッピーエンドは幻か
2016年06月09日(木)18時17分
http://www.newsweekjapan.jp/kimura/2016/06/eu-6.php

 欧州連合(EU)にさらに権限を委譲すべきだと答えた英国人はわずか6%、それに対してEUから権限を取り戻すべきだと回答したのは65%――英国のEU残留・離脱を問う国民投票を約2週間後に控え、こんな衝撃的なアンケート結果が米ピュー研究所から発表された。(6月7日)

 EU加盟国のうち10カ国を選んで行われた調査では、EUに最も好感を抱いているポーランドやハンガリーでさえ、EUへのさらなる権限委譲には各9%、17%しか同意せず、各38%、40%がEUから権限を取り戻すべきだと考えていた。

 EUに幻想を抱く人より幻滅を感じる人が2008年の世界金融危機とその後の欧州債務危機を境に欧州全体で急激に増えている。英国と欧州、いや世界の歴史を変える運命の投票日が近づくにつれ、英国内では悲観論が強まっている。日に日に暗雲が広がっているという印象だ。



自分さえよければいい
 政治家の討論や政策ではなく、有権者の年齢層、社会階級、学歴、住んでいる地域によって残留派と離脱派の母数はすでに決まっているようだ。あとはどちらのサイドからどれだけ多くの人が投票に行くかどうか。国民投票を前に英国社会は柔軟性を失い、完全に思考停止に陥っている。

 ロンドン名物の黒塗りタクシー「ブラックキャブ」の運転手は、配車サービス「ウーバー」の移民ドライバーに客を奪われ、怒りを露わに「離脱」を唱えている。バングラデシュ料理店のオーナーはEUから離脱すれば、祖国から調理人を呼び寄せる枠が確保できると算盤を弾く。

 就労時間が保証されず、雇用主が必要とする時にだけ働く「ゼロ・アワー」という雇用契約で、仕事もないのに念のため自宅で待機させられる低賃金労働者や、失業者の恨み。緊縮財政で社会保障費を削られた人々の怒りが噴き出している。自由貿易と過当競争の憎きシンボルが「移民」であり、誰が英国人なのかを問うナショナリズムと、アイデンティティーによる排外主義に英国は絡め取られている。

 グローバル化とデジタル化、欧州統合は思っていた以上に多くの敗者を生み出していた。労働党のブレア元首相が唱えた市場主義と福祉政策を両立させる「第三の道」を推進したブラウン前首相も、マンデルソン元ビジネス・イノベーション・技能相も「自由貿易と移動の自由が経済成長と雇用を創出する」としてEU残留を訴えている。

 マンデルソン氏に「グローバル化と欧州統合は豊かな者をより豊かに、貧しき者をより貧しくした。どのようにして格差を埋めるつもりか」と質問すると、「自由貿易経済だけを推進すると格差は拡大する。同時に富や所得の再配分のため社会民主主義的な政策が必要だ。それこそ中道左派に求められる挑戦だ」と答えた。

政策が見つからない
 しかし、その政策が見つからないのだ。英国における格差を調べている民間団体「The Equality Trust」によると、1938年には富裕層のトップ10%が所得全体の34.6%を占めていたが、79年には21%まで下がった。それがグローバル化と東西冷戦に終結によって再び30%台にまで膨らんだ。

 2013〜14年、最上層の20%が所得全体の40%を占めた。

 スコットランド出身のブラウン前首相は世界金融危機で協調的な金融緩和と財政出動を唱え、世界経済を救ったとノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマン氏から称賛された。スコットランド独立の国民投票では、「スコットランドの未来のために英国に残留すべきだ」と熱弁をふるい、独立に傾きかけた地元世論を押し留めた。…

 しかし英国だけではなく、欧州も悲観の暗雲に覆われ、光が見えなくなっているのが現状だ。

1345チバQ:2016/07/03(日) 23:03:30
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201607/CK2016070302000106.html
英保守党首選 「裏切り」ゴーブ氏に逆風 離脱派レッドソム氏浮上

2016年7月3日 朝刊


 【ロンドン=小嶋麻友美】英国のキャメロン首相の後任を選ぶ与党保守党の党首選で、ジョンソン前ロンドン市長を裏切る形で出馬したゴーブ司法相に逆風が吹いている。欧州連合(EU)離脱派の間では、代わりにレッドソム・エネルギー閣外相が有力候補に浮上し、次期首相選びは波乱含みだ。
 党支持者の政治サイトによると、残留派のメイ内相はすでに同党下院議員約百人の支持を得て独走。ゴーブ氏は二十人程度で、レッドソム氏、クラブ雇用・年金相と横並び。ブックメーカー(賭け屋)の予想でも、ゴーブ氏はメイ氏、レッドソム氏に次ぐ、五人中三位に落ち込む。
 EU離脱運動を率い、次期首相に最も近かった盟友ジョンソン氏を側近として支えるとみられたゴーブ氏は一転、「ジョンソン氏は適格ではない」と断罪。党内では「裏切り者」「反逆者」などの評価一色となった。党の重鎮のクラーク元財務相は英メディアに「党首、首相として優先されるものは仲間の信頼だ」と断じ、ゴーブ氏は党首選から降りるべきだと訴えた。
 一方、離脱派には、EUとの交渉を担う次期首相は国民投票で離脱を訴えた議員であるべきだとの考えが強く、レッドソム氏支持に傾く。英メディアによると、元党首のダンカンスミス前雇用・年金相は一日夜、レッドソム氏のビジネス経験や政治への献身を挙げ「彼女は偉大な首相になる」と支持を表明した。
 レッドソム氏は二日付の英紙デーリー・テレグラフで「EU残留を支えた人物が党を先導するのは大変困難だ」と強調した。
 党首選は、まず下院議員三百三十人の投票で候補者二人にしぼる。初回の投票は五日に行われる。


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