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欧州情勢・西洋事情
1273
:
とはずがたり
:2016/06/27(月) 14:50:48
しかし、ノルウェーの石油資源にも限界があり、政府は国力が弱まることにあせりを感じている。「新たな石油をつくろう」と、他産業やイノベーションへの貢献に力を入れているところだ。ロシアとの緊張関係もあるため、国が独自路線にしがみつき、孤立することに、政治家は危機感を感じている。ノルウェーはNATOにも加盟しており、NATO事務総長はストルテンベルグ元首相。世論はEUに加盟したがらないため、政治家は別路線で国を守っていかなければいけない。
EU非加盟=国に何か起こった時に助けてくれる友達がいない。小国ノルウェーの焦り
普段、筆者が取材をする政党や政治家たちの間では、イギリスのEU脱退を受けて、悲観的な傾向が目立つ。難民、環境、経済問題など、欧州や世界各国で団結していかなければいけない時期にも関らず、「大国イギリスのEU離脱は、各国の協力関係を弱体化させる」と警戒している。
また、ノルウェーにとってイギリスは大事なビジネスパートナー。イェンセン財務大臣(進歩党党首)は、Brexitはノルウェー経済に打撃を与えるだろうと、記者会見で述べた。
ノルウェーの各報道機関も、「イギリス、EU非加盟の仲間にようこそ!」と、笑顔で歓迎しているわけではない。むしろ、欧州全体・ノルウェーにもマイナスの影響を与え、混乱を拡大させるだろうと警戒している傾向が強い。大手経済紙DNは、「ヨーロッパにとって、不運の日」と記した。
また、移民を歓迎しないイギリス現地での風潮が、イギリス在住のノルウェー人を不安にさせていることもいくつか報道されている。
欧州の平和に貢献したEU、ノーベル平和賞が授与された意味を問い直す時?
>>1272-1273
覚えている人はいるだろうか。2012年、「欧州と世界の平和と和解、民主主義と人権の促進に貢献した」として、EUはノーベル平和賞を授与された。
授与式は、ノルウェーの首都オスロにある市庁舎で開催された。今回のイギリス脱退を受けて、「EUは平和賞を返上しなければいけないのではないか」という報道は、ノルウェーでは目立っていない。しかし、当時の責任者のひとりであった、ノルウェーノーベル賞委員会のヤーグラン元委員長は不安そうだ。
「EUとイギリスの離婚が、欧州にナショナリズムを広めるのではないか。Brexitキャンペーンは移民危機が焦点のひとつだった。各国の右翼ポピュリスト政党にとって、追い風となってしまうかもしれない」と、イギリスのEU離脱を残念がっている(ノルウェー国営放送局)。
悲観的な人と楽観的な人
欧州の平和に貢献したとしてノーベル平和賞を授与されたEU加盟国。しかし、「ノルウェーモデルを目指す」とされたイギリス離脱は、ノルウェー現地の政界・産業界・メディアでは「今後、欧州に混乱を広げるだろう」とみる。
筆者の取材分野である環境面においては、「パリ協定におけるイギリスの責任感は欠如していくのではないか?排出ガス削減のための国際的な連携に悪影響だ。ノルウェーは、他国に期待せずに、やはり国内で奮闘しなければいけない!」と環境団体や少政党が鼻息を荒くしている。まだまだ石油発掘に頼りたい、首相率いる保守派陣営や大政党は、嫌がりそうな傾向だ(石油発掘=環境破壊)。また、難民や移民の受け入れ問題において、各国の対応に悪影響が及ぶのではとされている。
一方、イギリスのEU離脱が明確となった当日、筆者はオスロでのカフェで仕事で撮影をしていた。ノルウェー人の店員やスウェーデン人のお客さんとこの話になったのだが、その反応は、政治家たちや報道陣とは真逆だった。「イギリスがEU離脱なんて、すばらしい!誰だってコントロールなんて、されたくないわよ」と。
平等・対等な関係を重視するノルウェー人は、管理・支配システムをつくる官僚制度などを好まない。EUが国の経済や安全保障などに与える影響を考える政治家と、感情に左右されやすい(?)国民の一面を垣間見た気がした。
鐙麻樹
北欧ノルウェー在住のジャーナリスト、フォトグラファー。上智大学フランス語学科08年卒業。オスロ大学でメディア学学士号、同大学大学院でメディア学修士号修得。 日本のメディア向けに取材、撮影、執筆を行う。観光、文化、ライフスタイル、政治や若者文化における情報をガイドブック、雑誌、ウェブ媒体に寄稿。オーストラリア、フランスにも滞在経歴があり、英語、フランス語、ノルウェー語、スウェーデン語、デンマーク語で取材をこなす。
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