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欧州情勢・西洋事情

1260とはずがたり:2016/06/26(日) 02:02:03
階級社会の残滓の残る欧州の中でも現役の貴族制度が存続する英国で更に現代的な二極化の経済構造が蔓延ればそれなりに絶望的な社会になりそうである。。
サッチャリズムの一つの行き着く先であろうか?

労働者階級の子供は芸能人にもサッカー選手にもなれない時代
http://bylines.news.yahoo.co.jp/bradymikako/20150226-00043362/
ブレイディみかこ | 在英保育士、ライター
2015年2月26日 9時48分配信

英国人俳優エディ・レッドメインが『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞した。英国からはレッドメインの他にもベネディクト・カンバーバッチが『イミテーション・ゲーム』で主演男優賞にノミネートされていたが、英国では2人の健闘を祈る論調の裏でもう一つの議論が盛り上がっていた。映画界のエリート化を危惧する声が業界内からしきりに上がっていたのである。
オスカーを受賞したレッドメインは名門イートン校でウィリアム王子の「ご学友」だった俳優だ。カンバーバッチもイートンと並ぶ名門私立のハーロウ校(ウィンストン・チャ、ショーン・コネリー、マイケル・ケインなどのワーキング・クラス出身の俳優だった。「労働者階級の子供がーチルを含む7人の英国首相を輩出)の出身である。英国では公立校は学費無料だが、私立校の学費は平均で年間200〜300万円。レッドメインやカンバーバッチが行った学校はその中でも特に一握りの特権階級の子供たちしか通えない学校であり、今や俳優業まで政治家のように超エリートしか就けない職業になったのかと言われているのだ。

伝統的に英国を代表する俳優といえば、チャールズ・チャップリン成功しようと思ったら、芸能界に入るかサッカー選手になるしかない」と言われた時代もあったのである。ところが階級間の流動性がなくなった21世紀の英国では、こうした業界も裕福な家庭の子供に独占されている。子供を演劇学校やサッカー・アカデミーに通わせる資本が親になければ、才能のある子ですら階級を上って行けなくなったのだ。
「演劇界の人々は皆、多くの俳優志望の若者たちから手紙を受け取っています。でも、私たちにできることには限りがある。演劇学校の費用が高過ぎるのです」
オブザーヴァー紙にそう語っているのは007シリーズのM役で有名なジュディ・デンチだ。
「才能さえあれば、そんな学校に通わなくともブレイクできるという人もいるでしょう。けれどもそれは、本当に至難の業です」と彼女は言う。
王立演劇学校の芸術監督エドワード・ケンプは、年収2万5千ポンド(約460万円)以下の家庭の子供で2014年に同校を卒業した生徒は全体の36パーセントだったと言う。奨学金制度が充実している王立演劇学校は庶民的な子供が多いほうだそうだ。

生粋の労働者階級出身で、『ハリー・ポッター』シリーズのモリー・ウィーズリー役で有名な女優ジュリー・ウォルターズはオブザーヴァー紙にこう語っている。
「どうやったら下層の子供たちがこの業界に入れるんでしょう? 今だったら私はこの道には進めなかった。子供たちからたくさんの手紙を受け取ります。でも、何と答えていいのかわからない。悲しいことです」

一方で、やはりハリポタシリーズで2代目ダンブルドアを演じたマイケル・ガンボンは言う。
「あの素晴らしいイートン校の出身者が演劇・映画界に増えれば増えるだけ良いではないか!この業界は実力と野心が物を言う。どこの階級出身ということは全く関係ない」


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