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欧州情勢・西洋事情
1301
:
とはずがたり
:2016/06/29(水) 09:36:47
>>1299-1301
ファラージ党首が呼ぶところの「国民の軍隊(People’s army)」がたくさん動員されたにもかかわらず、1議席しか得られない。いかに現在の投票システムが民主的ではないかが明確に示された。支持層の中の反エスタブリッシュメント感に拍車がかかった。
■ 噴火の機会を待っていたUKIP支持者
ファラージ氏が落選したことで、「なんだ、UKIPはやっぱり大したことはなかったではないか」。大手政党や著名コラムニストらはこんな風にUKIPを評した。
しかし、390万人超の「エスタブリッシュメントは私たちの声を聞いてくれない」と言う思いは熱いマグマのように生き続け、次の噴火の機会を待っていた。
なぜ英国でEUの加盟是非についての国民投票が行われるようになったのかについてはすでにさまざまな論評が出ているが、簡潔にまとめれば、国民の側に高まった反EU感情の受け皿となったUKIPが与党保守党の支持者を奪うところまで成長し、「国民投票をするべきだ」という大きな政治的うねりができたためだった。
国民の側の様々な思いを抗議運動の段階から政治運動にまで発展させたUKIPの功績は保守党支持者や残留支持者も認めざるを得ないだろう。
しかし、国民投票に向けての熾烈な選挙戦の中で、離脱派と残留派の間できつい言葉の応酬、事実を誇張した数字の利用、差別的表現とも受け取れかねない発言などが飛び交ったが、離脱派(ファラージ氏は公式の離脱派運動「ボート・リーブ」とは別行動をとった)ひいてはUKIPの危うい面も露呈した。
例えば離脱派は「毎週、3.5億ポンドがEUに支払われている。EUを離脱してこのお金を医療サービスに充てよう」というキャッチフレーズを頻繁に使った。選挙後、ファラージ党首は「3.5億ポンドの数字は正しくなかった」ことを認めた。もしそう思っていながら選挙中に指摘できなかったとすれば、不誠実とも映る。国民は虚偽の情報をもとにして判断したことになりはしないか。
「イスラム教徒で一杯のトルコがEUに加盟する」というUKIPや離脱派の脅しも、今すぐトルコが加盟するかのような印象を与えたが、「加盟は非常に遠い将来」(政府)が実情のようだ。
離脱派の一部からさえ批判を浴びたのが、ファラージ氏側が作ったあるポスターだ。
このポスターには、シリア難民が大挙して欧州に向かう写真を大きく使い、「崩壊」という文章が入っている。戦火のシリアから逃げてくる人々で欧州はいっぱいになるぞというメッセージだ。「悪趣味」、「残酷」として批判された。ポスター発表と同じ日に、残留派議員だったジョー・コックス氏が「英国第一」と叫ぶ男性に殺害されている。
事件の詳細についての捜査は続いているが、「自分の意見以外は認めない」という狭義の見方、憎悪から殺害行為までのエスカレートなどを触発したのはUKIPではないかという批判が残留派から出た。
■ 「反EUの波をほかの欧州の国も広げたい」
ファラージ党首自身が移民の子孫で、妻はドイツ人。「決して反ヨーロッパではない」と言う同氏だが、以前には「ルーマニア人が大挙して押し寄せるぞ」とけしかけたこともある。
UKIPの支持者には白人の中高齢者が多い。「既存の政治家がその意をくんでくれない、普通の市民」が支持者であるとUKIPは説明するものの、「他者を寄せ付けない、反移民主義者」との境目は微妙だ。
英国がEU離脱を決定したことで、UKIPはどの方向に行くのだろうか。ファラージ党首は先の勝利宣言の演説で、「反EUの波をほかの欧州の国にも広げたい」としている。「フランス、イタリア・・・国民投票をしたいという国はほかにもある」。
EU離脱決定後、キャメロン首相は遅くとも10月の保守党大会までに次の首相を決めるようにしたい、と表明した。ファラージ党首はテレグラフ紙のインタビュー(26日付)の中で、「離脱交渉をする新たな首相の下での保守党政権に何らかの形で協力したい」と述べている。英国の政治中枢において、UKIPがこれまで以上に重要な役割を果たすようになることは間違いない。
小林 恭子
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