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国際政治・世界事情

7757チバQ:2014/04/02(水) 21:58:49
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140402/amr14040214250011-n1.htm
「津波は来ない」で500人死亡、4年前のミス繰り返さず チリ新政権 
2014.4.2 14:21 [津波]

1日、チリ・サンティアゴ南方の都市で、津波警報が出た後に高台に向かう住民(ロイター)
 海沿いの町にサイレンが鳴り響いた。1日夜、チリ北部を襲ったマグニチュード8・2の地震。地元テレビは津波警報発令後、夜更けの街を多くの市民が徒歩や車で高台に避難する様子を伝えた。3月に発足したばかりの新政権は2日未明まで対応に追われた。

 「同じミスは許されない」と地元記者。津波などで約500人が死亡した2010年2月27日の地震はバチェレ政権1期目の任期満了直前。バチェレ氏は当時、海軍の誤った情報に基づきラジオで「津波は来ない」と呼び掛け、被害拡大につながった。

 同年3月に発足したピニェラ前政権は北部を中心に全市民を対象とした避難訓練を繰り返し実施。今回、大きな混乱なく避難できたもようだ。当局者は「訓練のおかげでおおむね順調に対応できた」と述べた。

 バチェレ氏は昨年末の大統領選で返り咲き今年3月11日に就任。2期目が始まったばかりで同じ失敗を繰り返すわけにはいかず、バチェレ氏は予定を全て取りやめ、対応に当たる。(共同)

7758チバQ:2014/04/03(木) 19:26:44
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140403/erp14040300480000-n1.htm
【クリミア併合】
「海の国境」ケルチ海峡 失われる“ウクライナ”
2014.4.3 00:47

ケルチ海峡を結ぶ連絡船航路で、ロシア側岸壁で乗船を待つ車の車列=30日(佐々木正明撮影)
 【ケルチ(ウクライナ南部)=佐々木正明】ロシアによるウクライナ南部クリミア半島の併合で、「海の国境」だったケルチ海峡はロシアの半島実効支配の象徴となりつつある。両岸を結ぶ連絡船のロシア側乗り場には5キロ以上の車列ができ、物資搬入の拠点となっている。半島側にはウクライナ国境警備隊の姿はなく、代わりに自動小銃を持ったロシア軍兵士がにらみを利かせていた。

 先月30日、海峡を結ぶ約4.5キロの連絡船でクリミア半島側から往復した。

 つい最近まで、ウクライナ当局は半島側の船着き場で出入国審査を行い、国境警備隊を配備してロシア側からの不法入国をチェックしていた。

 しかし、連絡船の運行会社職員によると、併合の是非を問う先月の住民投票後は、入管や税関審査そのものがなくなった。近くにあった免税店は営業していたが、店員の女性は「すでに免税措置の品物はない」と話した。

 ロシア南部ロストフ州から訪れたというビクトルさん(55)は、「ロシアとウクライナのメディアの半島に関する報道がまったく違うので、自分の目で確かめにきた」という。プーチン政権は3年以内にこの海峡に架橋する計画を発表している。ビクトルさんは「橋ができれば陸続きになり、交通量はさらに増すだろう」と話した。

 約40分後、連絡船が到着したロシア側では、船の乗り場に長い車列ができていた。大型トラックや軍用車両も目立ち、モスクワの登録ナンバーをつけた車もあった。ロシア側から半島側へと渡る車の量が圧倒的に多いことが分かる。

 人口15万人のケルチの街では至るところにロシア国旗が揚げられ、ウクライナの存在感は急速に失われているのが実情だ。

7759チバQ:2014/04/03(木) 19:28:04
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140403/erp14040309550002-n1.htm
【クリミア併合】
失われる「ウクライナ」 沿ドニエストル共和国 ロシア編入、待ちわびる
2014.4.3 08:28 (1/2ページ)[ロシア]
 【ティラスポリ=共同】「ロシアの一部になりたい」−。ウクライナに隣接し、モルドバから独立を宣言している「沿ドニエストル共和国」では、住民が声を次々に上げた。ウクライナ南部クリミアを併合したロシアが侵攻するとの懸念から注目が集まる「小国」に2日までに入った。

 旧ソ連構成国のモルドバの首都キシニョフから1時間ほど車で走ると「国境」でパスポートの確認を受けるが、沿ドニエストルは国際的には主権国家として承認されていない。景色が変わらない中、看板などがロシア語表示に変わった。

 ロシアのプーチン大統領は3月末、沿ドニエストルのロシア系住民が「封鎖」され、自由な移動ができないと懸念を表明。このため、保護を名目にした軍事侵攻への懸念が国際社会で広がるが、住民が目に見えるような圧迫を受けているわけではなさそうだった。

 「ロシアの一部になれば経済がよくなるはずだわ」。「首都」ティラスポリの公園で、携帯電話販売店員の女性、アリーナ・ポドセバリニコバさん(24)が話した。

 大半の沿ドニエストル住民は親ロシアで、編入されても「混乱は起きない」という。

 現地では、併合をめぐる緊張感はそれほど高まってはいない。「何も変わったことはないわ」。ホテル従業員の女性(24)にもプーチン氏の発言について聞いてみたが、首をかしげるだけだった。

 それでも「(ロシア編入を)ずっと待ち続けている。ようやくその時が来るかもしれない」と興奮気味にまくしたてるアーラ・ウストゥシナさん(60)のような住民は多い。沿ドニエストルが「第2のクリミア」となることへの期待感は強い。ウストゥシナさんは、ロシアが「モルドバやウクライナから守ってくれている」と訴えた。

7760チバQ:2014/04/03(木) 22:45:25
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140403-00000031-jij_afp-int
自作戦車でベネチア名所を占拠? 「独立」画策の24人を逮捕
AFP=時事 4月3日(木)15時49分配信

イタリア・ベネチアのサンマルコ広場の航空写真(2012年5月18日撮影)。
【AFP=時事】イタリアの警察当局は2日、ベネチア(Venice)の観光名所サンマルコ広場(Piazza San Marco)を「手作り戦車」で占拠してイタリアから独立した新政府を樹立しようとの計画を阻止し、分離独立派とみられる24人をテロ容疑などで逮捕した。

ベネチアはイタリアから独立すべき?ネット投票

 警察発表によると、「テロ行為の共謀と民主的秩序の破壊」の容疑で拘束されたのはベネト(Veneto)州、ロンバルディア(Lombardy)州、サルデーニャ(Sardinia)州の急進的な分離派による地下組織「同盟(The Alliance)」の活動家ら。有罪なら最長で禁錮15年の刑に相当する。

 容疑者らは、アルバニアのマフィアから調達した銃と自作した戦車を使い、サン・マルコ広場を「解放」して新政府を樹立しようと画策。「武装したメンバーを含む数百人」で広場を襲撃し、「経済危機の影響を最も大きく受けたイタリア北部の住民による反乱」を起こそうとしていたとされる。

 セルビアやスイスなど「友好的な国」に「大使館」を開設し、国際社会に独立を認知してもらう計画も立てていたという。

■独立問うネット投票、200万人超が賛成

 ベネト州では先月、イタリアからの独立の是非を問うインターネット住民投票が実施され、圧倒的多数の200万人以上の住民が分離独立を支持する結果が出ていた。ただ、ウクライナ・クリミア(Crimea)情勢に触発されたこの住民投票には法的拘束力はなく、結果の操作も可能な状態だった。

 地元メディアは身柄を拘束されたうちの1人について、イタリア北部の自治拡大を掲げる政党「北部同盟(Northern League)」所属のフランコ・ロケッタ(Franco Rocchetta)元議員だと伝えている。北部同盟は3月のネット投票の実施にも関与していた。


■戦車を自作、愛称は「タンコ」

 報道では、捜査資料の引用だとして、容疑者の電話を盗聴した内容が紹介されている。それによると、容疑者の1人はサン・マルコ広場占拠計画に関するとみられる会話で「我々は800人いる。装備もしっかりしていて、ガスマスクもある。何人かは機関銃も持っているし、海外からも応援がくる予定だ」と話していたという。

 警察によると、容疑者らは伊自動車大手フィアット(Fiat)系列の掘削機フィアットアリス(Fiat-Allis)を改造。「装甲を追加し、ビデオカメラを搭載していたほか、砲塔も追加する予定だった」という。警察が公開した動画には、数人がかりで掘削機に金属のパネルを溶接しているとみられる様子が映っていた。

 容疑者らはまた、この自作戦車を「タンコ(Tanko)」という愛称で呼び、ベネチアから南西に約90キロ離れた小さな町カザーレ・ディ・スコドージア(Casale di Scodosia)にある倉庫で空砲発射実験を何度か行っていたという。【翻訳編集】 AFPBB News

7761チバQ:2014/04/04(金) 19:58:01
>>7726-7727
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014040400548
軍閥指導者と組んだ有力候補=民族越えた連携がカギ−アフガン
アフガニスタン大統領選の有力候補ガニ元財務相(前列中央)と副大統領候補の軍閥指導者ドスタム将軍(同左)=2月2日、カブール(AFP=時事) 【ニューデリー時事】「彼は人殺しだ」。アフガニスタン大統領選の有力候補ガニ元財務相は2009年の前回選挙の際、軍閥指導者ドスタム将軍を痛烈に批判した。反対勢力の虐殺など、数々の血なまぐさい疑惑を掛けられるその将軍が今、ガニ氏の副大統領候補になっている。ガニ氏の変節からは、民族と軍閥に分断されたアフガンの現状が垣間見える。
 北部ジョズジャン州シベルガンは別名「ドスタム・タウン」と呼ばれる。町の至るところにドスタム将軍のポスターが張られ、四方を高い壁で囲まれた同氏の豪邸が立つ。
 ドスタム氏は全人口の1割弱を占めるウズベク人で、1990年代の内戦前後から民兵を率いて軍閥を形成。01年に米国がアフガンに侵攻した際には、北部同盟司令官としてタリバン政権打倒に貢献した。残虐さで知られ、人権団体からは過去に大量虐殺を命じた張本人と批判されている。
 一方、最大民族パシュトゥン人で、世界銀行での勤務経験があるガニ氏は前回選挙で惨敗。ドスタム氏の後ろ盾を得た今回は、スマートな官僚のイメージをかなぐり捨て、ひげを伸ばして伝統衣装をまとうなど、民族色を強く打ち出した。
 多民族国家のアフガンでは、パシュトゥン人が4割、残りをタジクやハザラなど少数派が占める。政治評論家ジャビド・コヒスタニ氏は「民族意識が強いアフガンでは、自らの出身民族の支持を固めるとともに、他の民族を束ね、大きな資金力を持つ軍閥指導者を味方に付けることが当選へのカギになる」と指摘する。
 タジク人の母親を持つ有力候補アブドラ元外相が、パシュトゥン人の元武装勢力幹部を副大統領候補に選んだのも、こうした理由からだという。
 ドスタム氏のような黒い過去を持つ人物が表舞台に出ることに批判はある。しかし、コヒスタニ氏は「軍閥が新政権を支持せず、再び武装集団を組織し始めれば、内戦時のような群雄割拠に逆戻りする」と警告する。民族や軍閥の利害が複雑に絡み合うアフガンの安定は極めてもろい。(2014/04/04-14:46)

7762チバQ:2014/04/04(金) 20:06:05
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140403/asi14040322430005-n1.htm
5日にアフガン大統領選 有力3候補が混戦
2014.4.3 22:40 (1/2ページ)

有力候補のガニ元財務相(AP)
 【ニューデリー=岩田智雄】任期満了に伴うアフガニスタン大統領選の投票が5日に実施される。現職のカルザイ大統領は3選禁止規定で出馬できず、8人による戦いになっている。ガニ元財務相、アブドラ元外相、ラスール前外相の3人が有力候補とされる。かつて内戦や権力闘争で混乱を極めてきたアフガンは、初めて民主的な政権交代を迎えることになる。

 暫定結果は24日、最終結果は5月14日に発表される。選挙は混戦模様で過半数を取る候補はいないとの見方が強く、その場合は決選投票が5月28日に行われる。イスラム原理主義勢力タリバンは、選挙妨害のテロを激化させており、有権者は暴力の脅威の中で投票所へ足を運ぶことになる。

 選挙には11人が立候補していたが、3月にカルザイ大統領の兄のカユーム・カルザイ元下院議員、ワルダク前国防相、ザヒル・シャー元国王の孫のナイーム氏が選挙戦からの撤退を表明し、カユーム、ナイーム両氏は同じ多数派民族パシュトゥン人の有力部族ドゥラニ族出身のラスール氏の支持に回った。

 支持は部族評議会の決定に従ったものだが、カルザイ大統領が自身に近いラスール氏への候補一本化を図ったと指摘されている。カルザイ氏はいずれの候補への支持も表明しないとしているが、ラスール氏は政府機関による選挙支援を受けているとの報道もある。

 昨年12月に米調査会社が発表した世論調査では、有力3候補の支持率はガニ氏29%、アブドラ氏25%、ラスール氏6%。ただ、アフガンの調査会社ATRコンサルティングが先月29日に発表した世論調査では、ガニ氏27%、アブドラ氏25%、ラスール氏8%となっており、ラスール氏がやや追い上げているもようだ。

 ガニ氏は世界銀行で勤務した経験があり、タリバン政権崩壊後に帰国した。パシュトゥン人ギルザイ族出身で、前回2009年の大統領選にも出馬したが惨敗した。アブドラ氏は反タリバン勢力だった北部同盟の元幹部。パシュトゥン人の父、少数派民族タジク人の母を持ち、前回選挙ではカルザイ氏に次ぐ票を得た。

 今回の選挙戦では、すでに約1200万人の有権者の数をはるかに上回る登録者カードが出回っているとされ、前回選挙同様、結果をめぐって不正を訴える候補が出る可能性もある。決選投票の実施が大幅に遅れる事態も懸念されている。

7763チバQ:2014/04/04(金) 20:06:36
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140404/asi14040419530000-n1.htm
女性外国人記者2人撃たれ死傷 アフガン、大統領選控え緊張高まる
2014.4.4 19:52

女性記者が銃撃された車の弾痕=4日、アフガニスタン東部ホスト州(ロイター)
 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタン東部ホスト州で4日、取材中だった米AP通信の女性の写真記者が警官に銃撃され、死亡した。同僚の女性記者も負傷した。アフガンでは5日の大統領選挙を前に外国人や記者が殺害される事件が相次いでおり、緊張が高まっている。

 AP通信によると、写真記者はドイツ人(48)、記者はカナダ人(60)。2人はアフガン軍と警察の警護を受け、選挙管理委員会の職員の車列とホスト州を移動しており、車内で出発を待っていたところ、警官の男が「アッラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んで発砲したという。警官は逮捕された。

 アフガンでは先月、フランス通信(AFP)のアフガン人記者やスウェーデン・ラジオの外国人記者らが、イスラム原理主義勢力タリバンなどのテロで殺害された。

7764チバQ:2014/04/04(金) 20:07:58
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140404/erp14040419450005-n1.htm
大統領元パートナーも入閣「復讐果たす」? フランス新内閣始動、経済再建への転換図る狙い
2014.4.4 19:42 (1/2ページ)

初閣議に臨むバルス首相(中央右)と大統領の元パートナー、ロワイヤル氏(同左)=ロイター
 【ベルリン=宮下日出男】フランスのオランド大統領の下、バルス首相の新内閣が4日、初閣議を開いた。組閣では元大統領選候補でオランド氏の元事実婚パートナーのセゴレーヌ・ロワイヤル氏の入閣が話題となったが、その陣容からは与党社会党など左派陣営内のバランスをとりつつ、経済再建への政策転換を図る狙いがうかがえる。

 「とても光栄。重要さも理解している」。ロワイヤル氏はエコロジー・持続的開発・エネルギー相としての入閣が決まった2日、仏テレビで、環境政策を通じて雇用創出などで貢献すると抱負を語った。

 ロワイヤル氏は2007年まで約30年に及ぶオランド氏の元事実婚の相手で2人の間には4人の子供がいる。12年のオランド大統領誕生時には当時のオランド氏のパートナー、トリルベレールさんの反対で入閣できなかったが、今年1月の関係解消によって障害がなくなり、入閣が実現したといわれる。

 組閣名簿では留任したファビウス外相に次ぐ2番目に名前が挙がる厚遇。仏メディアはオランド氏が自身の大統領選時の協力に報いたと伝え、主要紙ルモンドは「ロワイヤル氏が復讐(ふくしゅう)を果たした」と報じたが、起用の背景には左派陣営内の事情も指摘されている。

 オランド氏は左派の伝統的な「大きな政府」から企業の競争力強化による経済再建に転換を図っており、党内右派で「企業寄り」のバルス氏を首相に起用。左派はこれに反発し、前政権で閣僚2人を送ったヨーロッパエコロジー・緑の党は今回、入閣を拒んだ。

 ロワイヤル氏は環境相の経験があり、再生可能エネルギーの促進に尽力してきた。緑の党が重視する環境政策への取り組みを強調し、接着剤の役割を果たさせる狙いとの見方もある。党内左派で国民の人気が高い、アルノー・モントブール生産力再建相も権限を増やし、経済相を担わせた。一方で、オランド氏に近いミシェル・サパン氏を労働相から財政相に据えることで、要所を押さえた。

 支持率が歴代最低水準の2割程度に低迷し、3月30日の統一地方選で大敗したオランド氏は「闘う内閣」を旗印に、行動的なバルス氏に巻き返しを託した。

 仏紙ルモンドは新内閣の布陣を、軟弱といわれた前内閣のイメージを払拭するため「バランスに配慮した」と分析し、経済再建で成果を挙げるよう求めた。

7765とはずがたり:2014/04/05(土) 15:49:01
>ウクライナの首都キエフで反ロシアの新政権が成立し、ロシアを罵るばかりか、彼らは昔からロシアの勢力圏だったウクライナの東部と南部、さらにクリミアで、ロシア語の使用を禁じるとまで言い出した。これはつまり「ロシア語をしゃべる公務員はみんなクビにして、西ウクライナから新しく人を連れてくる」ということであり、これがロシア国民のナショナリズムを刺激した。

>経済制裁が実施され、ロシアからの天然ガス供給が止まると、最も困るのがドイツとイタリアなのです。フランスには原発があるし、イギリスは、意外と注目されていませんが、北海油田をノルウェーと共同開発しているから、ロシアからのエネルギー供給が止まっても大打撃にはならない。ドイツとイタリアといえば、第二次世界大戦の枢軸国です。戦後の秩序は、枢軸国がエネルギー面で自立できないような仕組みになっている。

>プーチンが強硬な姿勢を崩さない理由の一つとして、プーチン政権の「宮廷化」が考えられます。

2014年04年04日週刊現代
佐藤優のインテリジェンス・レポート
プーチンは「世界のルール」を変えるつもりだ
ロシアの強硬姿勢で、ついに武力衝突が勃発!
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38845

戦後65年以上、危ういバランスの上に築かれてきた国際秩序。それを破ったのは、やはりこの男だった。武力で領土を勝ち取る「帝国主義」の時代―ここから先、今までの常識はもう通用しない。

世界史に残る大事件だ

プーチン大統領が、3月18日にクリミア半島の併合にあたって行った演説は、驚くべき内容でした。ロシアは自国の力を過大評価している。それどころか、一方的に国際秩序を変えられる、そう信じているとしか思えません。

そのことは、アメリカに対する挑発的な言辞にはっきりと表れています。プーチンは「アメリカ人よ、あなたがたはアメリカ建国の時、民族自決権にもとづいて独立を宣言したのではないか」「同じことをクリミア人が言うと、文句をつけるのか」、さらには「東西ドイツの統一のときも、アメリカは民族統合を認めたではないか」と述べている。

つまり、「クリミアで行った住民投票は、お前たちアメリカ人と同じ民主主義という価値観に拠って立つものだ。どこが悪いのか」というわけです。非常に挑発的であり、また一言で言えば、露骨に帝国主義的な発想です。

現在の状況は、ちょうど100年前、第一次世界大戦直前の1914年によく似ている。ハンドリングを誤ると、戦争になりかねません。

もし今後、クリミアだけでなく、東ウクライナや南ウクライナに住むロシア系住民までがロシアへの帰属を望んで、クリミアと同様、ロシア編入の是非を問う住民投票を行うことになったとします。そうなれば、やはり「自警団」を組織して周辺地域の安全を担保するということになるでしょうが、その「自警団」の正体はロシアから送られてくる軍隊です。ウクライナ正規軍との衝突が起こり、内戦に繋がる可能性がある。

プーチンが演説を行った日の夜には、クリミア自治共和国の首都シンフェロポリで銃撃戦が起こり、ウクライナ軍に死者が1名出ました。おそらく、興奮のあまり発砲した兵士がいたのでしょう。非常時には、最前線で先走る兵士が必ず出てくる。そのような不測の事態を発端に、大きな戦争は始まるものです。

ただし現在のところ、アメリカがウクライナ新政権の後ろ盾となる保証はありませんから、衝突が起きれば新政権側が一方的に負けるだけです。悪くすると、今度は東ウクライナにも親ロシア政権が生まれるかもしれない。ウクライナの軍隊は弱小なので、アメリカがバックに付いて、絶対に勝てる状況になるまでは戦闘を避けるほかないでしょう。ウクライナがNATO(北大西洋条約機構)に加盟し、NATO軍が出てくる可能性もまずない。今のEU諸国に、第三次世界大戦を戦う腹はありません。

今回のクリミア併合は、戦後初めて、大国が国際法に合致しないかたちで一方的に領土を拡大したという、世界史的に見ても大きな事件です。一連のウクライナでの動乱は、冷戦のようなイデオロギーの対立ではなく領土をめぐる帝国主義的対立であり、間違いなく米ロ関係は落ち込むところまで落ち込むでしょう。

しかし今後、アメリカがロシアに対してどこまで強く出られるかについては未知数です。経済制裁を強化するだけでなく、ロシアへの情報・技術流出も防ごうとするでしょうが、限界がある。アメリカ国内にはロシア系住民がたくさんいますし、北朝鮮のような国だったらともかく、これだけグローバリゼーションが進んだ世界で完全な経済封鎖など不可能です。

7766とはずがたり:2014/04/05(土) 15:49:13

問題はやはり、プーチンの頭の中がどうなっているかということです。

プーチンは当初「ウクライナの併合はしない」と明言していましたが、結局「クリミアはウクライナに非ず」という論理でクリミアを併合したうえ、これだけの強硬姿勢を見せている。もしかするとプーチンは、当初からクリミア併合はやむを得なくなると考えていたのかもしれません。

「バカにする奴は許さない」

ただし、一部で言われているような、プーチンが何年も前からクリミア併合を計画していたという憶測は当たりません。現在のロシア経済の状況を考えると、負担が大きすぎるからです。

ロシアにとって必要なのは、セヴァストポリの軍港とヤルタの保養施設だけ。どうしてクリミア・タタール人(クリミア半島の原住民族)の面倒まで見なきゃいけないんだ、というのが一般的なロシア人の感覚です。ここまで強く出る必然性は全くなかった。

では、なぜプーチンは大勝負に出たのか。最大の理由はナショナリズムです。彼は、「ウクライナ人が、ロシア人を侮辱した」と考えているのです。

ウクライナの首都キエフで反ロシアの新政権が成立し、ロシアを罵るばかりか、彼らは昔からロシアの勢力圏だったウクライナの東部と南部、さらにクリミアで、ロシア語の使用を禁じるとまで言い出した。これはつまり「ロシア語をしゃべる公務員はみんなクビにして、西ウクライナから新しく人を連れてくる」ということであり、これがロシア国民のナショナリズムを刺激した。「バカにしやがって、許せん」というわけです。

クリミア併合には、世間で考えられているほどの実質的な意義はありません。ロシアにとっては国際的に孤立を招くうえ、支出だって増える。しかし、ナショナリズムとはそういうものなのです。今回の事態は、合理性では読み解けない。こういうときにロシア人がどんな反応をするかということを分かっていなければ、彼らの行動を真に理解することはできません。

クリミア自治共和国のセルゲイ・アクショノフ首相は、ウクライナ新政権閣僚のクリミア入りを拒むなど、プーチンに負けず劣らず強硬な姿勢を見せています。しかし、これは一種の虚勢でしょう。

北方領土交渉は白紙に

アクショノフの素性は明らかになっていませんが、もともとは食料品店の店長だったと言われている。それが一夜にして世界中の新聞に載るようになり、一時的であるにせよ、国際政治のプレイヤーとして、プーチンにも会えるようになった。どこかのコンビニの店長が突然県知事を任されたうえに、総理の側近になったようなものです。

混乱期には、エリートの入れ替えが起こります。それまでエリートの地位に立つはずのなかった人間が、混乱に乗じて突然権力を握る。ヒトラーの例を引くまでもありませんが、新しいエリートが決まって大きなことを言うのは、自らのポジションの強化を図るためなのです。

EU諸国の中で、ロシアに対して特に強硬なのはリトアニア、エストニア、ラトビアのバルト3国です。この3ヵ国は国内に多くのロシア系住民を抱えていて、ウクライナを「明日はわが身」と思って見守っている。

一方で、ドイツがロシアを宥めようとしているという報道がありますが、その理由を「ドイツのメルケル首相が、プーチンと仲がいいから」などと考えるのは的外れです。プーチン政権が好きだというドイツ国民は3割程度しかいませんし、ドイツがロシアに対して宥和的なことには、もっとドライな理由があります。

経済制裁が実施され、ロシアからの天然ガス供給が止まると、最も困るのがドイツとイタリアなのです。フランスには原発があるし、イギリスは、意外と注目されていませんが、北海油田をノルウェーと共同開発しているから、ロシアからのエネルギー供給が止まっても大打撃にはならない。

ドイツとイタリアといえば、第二次世界大戦の枢軸国です。戦後の秩序は、枢軸国がエネルギー面で自立できないような仕組みになっている。当然日本もその例外ではありませんが、エネルギー面でロシアにあまり依存していませんから、今のところ影響は小さい。国際政治において、首脳の人間関係や、国同士の友好関係という次元で考えていては、事態を見誤ります。

7767とはずがたり:2014/04/05(土) 15:49:37
>>7765-7767
今回のクリミア併合で、プーチンは「領土不拡張」という戦後国際社会のルールを変えてしまった。ですから、日本とロシアの北方領土交渉も仕切り直すほかありません。今のロシアと交渉をしたところで、意味がない。

仮に北方領土が日本に返還されたとしても、ロシア系の住民が「ロシアに戻りたい」と言い出して、住民投票をすることになれば、クリミアと同じようにロシア軍が出てくるかもしれない。こうなると、北方領土の非軍事化や日本人の移住計画まで考えなければならず、日本は根本的に戦略を見直すほかありません。この3月18日以降、世界は新たなフェーズに入ってしまったのです。

プーチンは、クリミアに関して繰り返し「ロシアにとっての死活的利益」と述べている。今後、北方領土について日本に同じことを言ってくることも十分にあり得ます。

この「死活的利益」というのは、実にいい加減な言葉です。クリミアはついこの前までウクライナの一部だったわけですが、それでロシアが何か困っていたかといえば、まったく困ってなどいない。そのときの状況次第で、何が「死活的利益」かなど簡単に変わるのです。政治家が「政治生命をかけて」と言ったときと同じく、国家が「死活的」と言ったときには警戒しなければなりません。

日本にとってこれからの課題は、ロシアと中国の接近をどうやって止めるかということになるでしょう。今回ロシアがクリミアで行ったような「力による現状変更」を、クリミアとは違い無人島である尖閣諸島で、中国が仕掛けてくる可能性もあるということです。

中東・東欧の二正面作戦を強いられたアメリカが東アジアまで手が回らなくなり、中国が尖閣の実効支配へ動けば、日本も東シナ海の防衛を強化することになるでしょう。日本の先制を恐れた中国が、逆に先手を打つ形で尖閣に上陸するといったシナリオが考えられます。

こればかりは、今のところいい解決策は見当たりません。やはり中国との対話を絶やさないということに尽きるでしょう。

独裁者の孤独

プーチンが強硬な姿勢を崩さない理由の一つとして、プーチン政権の「宮廷化」が考えられます。

ロシアの外務省や対外諜報省は、対外的には強硬なことを言う一方で、内部では冷徹に計算を巡らせています。しかし、現在のプーチンは、そうした官僚組織とは異なる数人の「有力者」の影響で、国際政治の現実からかけ離れた意思決定をしているのではないかと思われます。これは私の推測ですが、その「有力者」としては、例えばロスネフチ(ロシア最大の国営石油会社)会長で、一昨年まで副首相も務めたイーゴリ・セーチンが挙げられます。

プーチンのもとには正確な情報が入らなくなっているのではないか。たとえば、'12年にプーチンは、政権批判の急先鋒であるマーシャ・ゲッセンというユダヤ系ロシア人の女性ジャーナリストと面会しました。しかしゲッセンの手記によれば、プーチンは、彼女がプーチンの不正蓄財やジャーナリスト暗殺疑惑を追及しているのを知らなかったといいます。「独裁者のもとには、不愉快な情報はもたらされなくなる」ということの例証に思えます。

プーチン政権は、いわば曲がったプリズムを通して世界を見ている。当然、国際社会からは大きな反発をくらいますから、軌道修正を余儀なくされるでしょう。それだけでなく、ロシア国内でも、このままでは危ないということに気づく国民が出てくるはずです。

現在、ロシア国民のプーチン政権支持率は70%を超えていますが、これはロシアが「戦争に勝っている」からです。そういうときにはどこの国でも政権支持率は高くなるもので、決して長続きはしません。

ロシアには今後、本格的な経済制裁が待っているほか、他国との人的な交流も減ります。ロシア人がアメリカやヨーロッパに行っても、気分よく過ごせない。そうなれば、プーチンの政策に対して、国内から疑問の声が上がる。

プーチンが、そうしたロシア国民の声を叩き潰すのか、あるいは受け入れて軌道修正するのか。そこが今後、注目すべきポイントになってくるでしょう。

7768チバQ:2014/04/06(日) 00:11:44
>>7560
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014040500189
政権交代、ほぼ確実=6日に大統領選−コスタリカ

コスタリカの野党市民行動党(PAC)の大統領候補ルイス・ソリス氏=2月、サンホセ(AFP=時事)

 【サンパウロ時事】中米コスタリカで6日、大統領選挙の決選投票が行われる。第1回投票の上位2人による激突が予想されたが、3月に与党候補が突如、選挙活動を中止するという異例の展開。事実上、野党市民行動党(PAC)のルイス・ソリス氏(55)が唯一の候補者で、政権交代の実現は確実な情勢だ。(2014/04/05-15:00)

7769チバQ:2014/04/06(日) 00:12:26
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014040500129
マルタに女性大統領誕生

4日、バレッタで就任宣誓するマルタのコレイロプレカ新大統領(AFP=時事)

 【バレッタAFP=時事】欧州連合(EU)の最小国、地中海の島国マルタで4日、女性大統領が誕生した。ムスカット首相の指名を受け議会から承認されたマリー・ルイーズ・コレイロプレカ家族・社会連帯相(55)がこの日、1974年の共和制移行後、第9代目となる大統領として就任宣誓を行った。
 コレイロプレカ新大統領の任期は5年。国家元首だが、権限の大半は儀礼的なものにとどまる。マルタでは80年代のバーバラ大統領以来の女性大統領となる。(2014/04/05-10:56)

7770チバQ:2014/04/06(日) 00:13:09
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014040500182
投票者のいない町=タリバン支配、おびえる住民−アフガン東部

3日、アフガニスタン東部ロガール州チャルフ地区で、テロの警戒に当たる治安部隊

 【ニューデリー時事】アフガニスタン東部ロガール州のチャルフ地区。周囲を山に囲まれ、乾いた大地に畑が点在する同地区は、反政府勢力タリバンの支配下にある。投票に行く住民は誰一人としていない。
 「選挙に参加すれば皆殺しにする」。3月上旬、部族長アブドル・マリクさん(60)の元に、タリバン司令官の署名入り脅迫状が届いた。米軍を中心とする国際部隊と武装勢力の激戦の舞台になってきた。数週間前、有権者の安全確保のために治安部隊が派遣されたが、町には連日のように銃声が響く。
 マリクさんは「命の危険を冒してまで投票に行くことはない」と語る。ほとんどの住民も選挙後に治安部隊が撤退すれば、タリバンの支配に戻ると信じている。「われわれの運命を握っているのは政府ではなく、タリバンだ。強者に従う他にどんな選択肢があるのか」とまくし立てる。
 終わりの見えない戦闘に、治安部隊も疲労の色を隠せない。「昼も夜も、ロケット弾や銃弾が雨のように降ってくる」と兵士は語る。投票所になる予定の地区庁舎は、至る所に弾痕が残り、既に行政施設の趣はない。

3日、アフガニスタン東部ロガール州チャルフ地区にある行政庁舎に保管された投票箱や投票用紙

 投票箱や投票用紙は、大量の弾薬とともに庁舎に保管されている。しかし、兵士の誰一人として、住民が危険を顧みず投票に来るとは考えていない。「使われるはずのない投票所を守るために命を懸けないといけない」。周囲の目を気にしながら、不満交じりの本音が漏れる。
 政府は軍と警察から成る治安部隊を各地に派遣し、投票所などに厳重な警備態勢を敷いた。しかし、タリバンによるテロや報復を恐れ、棄権を選ぶ有権者は多いとみられる。
 有力候補の一人、ガニ元財務相は投票日前日、「支持者が安全に投票できることを望む」との声明を発表した。チャルフ地区に住むカマルさん(56)はこうつぶやく。「投票しようがしまいが、タリバンにおびえる日常に変わりはない。なぜ紙切れ1枚のために、自分と家族を危険にさらさなければならないのか」。(2014/04/05-14:52)

7771チバQ:2014/04/06(日) 00:23:32
http://mainichi.jp/select/news/20140406k0000m030076000c.html

アフガニスタン:大統領選投票 テロ不安の中、長蛇の列も

毎日新聞 2014年04月05日 21時20分(最終更新 04月06日 00時19分)




アフガニスタン北部マザリシャリフで、投票するため列をつくる女性たち=2014年4月5日、ロイター

アフガニスタン北部マザリシャリフで、投票するため列をつくる女性たち=2014年4月5日、ロイター



 【ニューデリー杉尾直哉】アフガニスタン大統領選が5日、反政府武装勢力タリバンの犯行とみられるテロ攻撃が頻発するなかで実施された。北西部バドギス州では投票所を狙ったロケット弾攻撃で、1人が死亡。警察によると東部ロガル州でも爆弾攻撃で住民2人が負傷した。だが、首都カブールなど都市部では多くの住民が投票所に押し寄せ、2001年以降、選挙による初めての政権交代に期待を膨らませた。

 旧支配勢力のタリバンは「選挙阻止」を宣言し、独立選挙委員会本部(中央選管)などへの襲撃を続けてきた。カブールの投票所では警察など治安要員が厳戒態勢を敷く中、投票開始前から多数の男女が長い列を作った。主婦トールパイカイさん(48)は「タリバンの攻撃は心配だったけれど、私の子供たちの将来の方が大事。勇気をふりしぼって家から出てきた」と話した。一方、無職の男性シャフィクラさん(21)は「国の将来より自分の命の方が大事だ」といい、投票しなかった。

 AP通信によると、治安上の懸念から959の投票所を閉鎖したが、6212カ所で投票が行われた。

 今回の選挙は、01年のアフガン戦争開戦後、初めて投票で政権交代が実現する重要な節目だ。開戦直後から国政のトップにいたカルザイ大統領は憲法の3選禁止規定に従って退任する。通訳の男性(29)は、「カルザイ政権は腐敗しきっており、この10年間、我々庶民の生活は疲弊する一方だった。誠実で、汚職とは無縁の人に次の時代を託したい」と話した。

 開票は6日から20日にかけて行われる。候補者8人のうち、アシュラフ・ガニ元財務相▽アブドラ・アブドラ元外相▽ザルマイ・ラスール前外相の3人が激しく争っている。いずれも当選に必要な得票率50%に届かず、上位2人による決選投票が5月末に行われる可能性が高い。

7772チバQ:2014/04/06(日) 00:27:54
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140405/asi14040520590007-n1.htm
民族融和 問われる選挙

2014.4.5 20:51 (1/2ページ)




 国際治安支援部隊(ISAF)の戦闘部隊の撤収を年末に控える今回の大統領選はアフガニスタンの国家自立にむけた節目の選挙となる。

 アフガンは人口の4割近くを占めるパシュトゥン人をはじめ、タジク人、ハザラ人、ウズベク人など多民族で構成される。タリバン政権以前は民族、部族同士が反目し、内戦にも至った。このため民族、部族間の融和は国家安定の必須条件ともいえる。

 今回の選挙では、パシュトゥン人の二大部族のうち南部を地盤とするドゥラニ族の間で、候補の一本化が図られた。カルザイ大統領の兄カユーム・カルザイ氏らが選挙戦から撤退し、ラスール前外相の支持に回った。

 ドゥラニ族は18世紀のアフガン建国の父アフマド・シャーにつながる部族だ。 別のパシュトゥン人有力候補、ガニ元財務相は、ドゥラニ族とかつて対立した有力部族ギルザイ族の出身だ。ギルザイ族には親ソ社会主義政権時代のナジブラ元大統領らがいる。

 米調査会社が昨年12月に発表した世論調査結果では、「アフガン人の84%が自分以外の民族や部族から候補者を選んでもよいと答えた」とされるが、アフガンの政治評論家ファコル氏は「当初は世論調査結果のような空気があったが、投票が近づくにつれて、自分たちの部族が支持する候補に味方する人が目立ちだした。候補者が部族の長を取り込んで得票を増やそうとしている」と指摘する。

 同じ民族や部族の票を取り込むことが重要であることは、各有力候補者が副大統領候補に別民族の人物を選んでいることからも一目瞭然だ。ラスール氏の副大統領候補の1人はタジク人、ガニ氏の副大統領候補はウズベク人だ。パシュトゥン人の父とタジク人の母を持つアブドラ元外相はハザラ人を選んでいる。(岩田智雄)

7773チバQ:2014/04/06(日) 00:29:39
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140405/asi14040520580006-n1.htm
未来への一票…厳戒のアフガン大統領選 爆弾攻撃で警官や市民死傷

2014.4.5 20:51 (1/2ページ)

4日、ロケット砲を手にカブール市内を警戒する警察官(AP)
4日、ロケット砲を手にカブール市内を警戒する警察官(AP)


 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタンで5日、カルザイ大統領の任期満了に伴う大統領選挙の投票が行われた。一部地域では、ロケット砲や爆弾攻撃で警官や市民が死傷するなど、イスラム原理主義勢力タリバンなどによるテロ攻撃があったが、多くの有権者が国の未来に一票を投じた。

 アフガンで大統領選が行われるのは2001年のタリバン政権崩壊後3回目。カルザイ大統領は憲法の3選禁止条項で出馬できず、今回はアフガンで初めて民主的に政権交代が行われることになる。

 大統領選は8人による戦いで、ガニ元財務相、アブドラ元外相、ラスール前外相の3人が有力とされる。暫定結果は24日に発表される予定だが、各種世論調査の結果から、過半数を得る候補はおらず、決選投票に持ち込まれる可能性が高いと指摘される。

 治安当局によると、この日、北部バドギス州でロケット砲攻撃があり、1人が死亡した。ロイター通信によれば、南部ザブール州で爆発があり、警官2人が死亡、投票所から帰宅途中の2人が負傷。中部ロガール州の投票所では爆発で4人が負傷した。タリバンによるテロとみられる。治安当局は35万人以上を動員して警戒に当たった。

 ヌーリスタニ選管委員長は記者団に「テロは、今始まったことではない」と述べて、有権者に投票を呼びかけた。首都カブールで投票した教師、アクラミさん(37)は本紙通信員に「アフガンの未来を決められるのは国民だけだ。投票しなければ、将来悪いことが起きても自分たちで責任を負わなければならない」と話した。

 年末までの国際治安支援部隊(ISAF)撤収後の駐留米兵の地位を定めるアフガンと米国の安全保障協定について、カルザイ大統領が署名を拒否しているものの、有力3候補はいずれも大統領になれば署名するとの意思を表明している。

 ISAFの撤収に伴ってテロの脅威が増す中、今後、アフガンでどう治安を維持していくかや、外国の支援に完全に依存する経済の立て直しなど新政権の課題は山積している。

7774チバQ:2014/04/06(日) 00:30:26
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140403/asi14040316150003-n1.htm

【国際情勢分析 岩田智雄の目】
アフガニスタン大統領選 初の民主的政権交代へ
2014.4.5 18:00

アフガニスタン北東部のパンジシール州バザラックで、大統領選の有力候補者の一人であるザルマイ・ラスール前外相の演説を聞く有権者たち=3月28日(AP)
アフガニスタン北東部のパンジシール州バザラックで、大統領選の有力候補者の一人であるザルマイ・ラスール前外相の演説を聞く有権者たち=3月28日(AP)


 アフガニスタンの大統領選が5日に投票される。現職のハミド・カルザイ大統領(56)は3選禁止規定で出馬できず、8人による戦いになっている。このうち、アシュラフ・ガニ元財務相、アブドラ・アブドラ元外相(53)、ザルマイ・ラスール前外相の3人が有力候補とされる。かつて内戦や権力闘争で混乱を極めてきたアフガンは、初めて民主的な政権交代を迎えることになる。


大統領選、混乱か


 暫定結果は24日、最終結果は5月14日に発表される。選挙は混戦模様となっているため、過半数を取る候補はいないとの見方が強く、その場合は決選投票が5月28日に行われる。しかし、すでに約1200万人の有権者数をはるかに上回る登録者カードが出回っているとされ、前回選挙同様、結果をめぐって不正を訴える候補が出る可能性もある。決選投票は準備への手間取りもあり、大きく後へずれ込むと懸念されている。

 また、イスラム原理主義勢力タリバンは、選挙を妨害するテロを激化させている。今年になって、カブールの選挙管理委員会本部や外国人が集まるレストラン、高級ホテルなどを立て続けに標的にしており、国連職員など多くの外国人や記者も犠牲になっている。有権者は暴力の脅威の中で投票所へ足を運ぶことになる。

 選挙後に退任するカルザイ大統領は、2001年の米国による攻撃で国際テロ組織アルカーイダをかくまっていたタリバンの政権が崩壊して以降、12年以上にわたって新生アフガンを主導してきた。米欧、日本などからの巨額の支援を元に、内戦の荒廃からアフガンをよみがえらせることに尽力した。


カルザイ氏の功績は教育


 アフガンの政治評論家ハキヤー氏は、「大きな功績の一つは教育の向上だ」と述べる。

 かつてタリバンは女子教育を禁止し、男子からも近代的教育から遠ざけ、マドラサ(イスラム神学校)での宗教教育を強いてきた。タリバン時代に学校へ通っていた子供は120万人に過ぎず、中でも女子は5万人以下だったとされる。その後女子生徒数は劇的に増え、アフガン政府は、学校で学ぶ子供の数は1050万人を超えたとしている。

 社会基盤も向上し、ハキヤー氏は「以前はほとんどなかった舗装道路があちこちにでき、経済活動に貢献している」と指摘した。

 米国もアルカーイダの基地をたたき、首謀者のウサマ・ビンラーディンを殺害してテロ掃討で成果を挙げた。

 一方で、外国部隊の完全撤退やシャリーア(イスラム法)の厳格な適用を求めるタリバンは勢力を保ち、平和への脅威となり続けている。アフガンは、テロや交戦での巻き添え、さらに米軍による誤爆などもあり、多くの民間人の死者を出してきた。国連は昨年、こうした犠牲者が前年から7%増え、2959人に上ったと発表した。統計を取り始めた07年以降で最悪だった11年と同水準だった。


待ち受ける課題の数々


 タリバンの資金源になっているケシの栽培面積は昨年、過去最高の20万ヘクタール強に増加した。農民が依然、違法麻薬の材料となるケシに生活を依存し、代替作物への変更がいっこうに進んでいないことを示し、今年末までの国際治安支援部隊(ISAF)撤退後の混乱を不安視した農民がケシ栽培へ回帰しているとみられている。

 汚職の蔓(まん)延(えん)もやまない。世界の政治腐敗を監視している非政府組織(NGO)が昨年発表した世界の「腐敗認識指数」によれば、アフガンは175位で、北朝鮮、ソマリアと並び世界最悪の汚職国家だった。国連の報告によれば、国民の半数が公共サービスを受けるために賄賂を払っているという。

 対テロ戦での甚大な犠牲や汚職への批判はカルザイ大統領に向き、政権と米国との関係の悪化は決定的になっている。タリバンとの和平交渉の開始は頓挫したままで、大統領は和平が見通せないことなどを理由にISAF撤退後の米軍の駐留を可能にする米兵の地位を定めた両国の安全保障協定への署名を拒否し続けている。

 大統領選の有力候補3人はいずれも署名に前向きな発言をしているものの、新大統領にはアフガンに積み残されたいくつもの課題が待ち受けている。

(いわた・ともお ニューデリー支局)

7775チバQ:2014/04/06(日) 00:35:02
http://www.afpbb.com/articles/-/3011829?ctm_campaign=txt_topics
アフガニスタン大統領選、厳戒のなか投票 初の民主的政権交代へ

2014年04月05日 19:57 発信地:カブール/アフガニスタン

【4月5日 AFP】アフガニスタンで5日、ハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領の後任を選ぶ大統領選の投票が行われた。同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)が暴力行為で選挙を妨害するとしていた上、雨が降り気温も低いというあいにくの天気にもかかわらず、全国各地に設けられた約6000か所の投票所に多くの人が列を作った。

 投票時間は午前7時(日本時間午前11時30分)から午後4時(同午後8時30分)までの予定。有権者は約1350万人。

 この選挙でアフガニスタンとしては初めて民主的に政権が代わる。憲法で3選が禁じられているカルザイ大統領は首都カブール(Kabul)で投票し、「アフガニスタン国民として誇りに思う。今日はわが国の将来にとって重要な日だ。アフガニスタン国民には雨にも、寒さにも、敵の脅迫にも負けず投票に行って…わが国を成功に向けて一歩進めさせてほしい」と述べた。

 カルザイ大統領は大統領選で中立を守り、自由で公正な選挙が行われるよう監督するという姿勢を示していた。また、大統領退任後は一国民として生きるという考えを示していたが、今後も強い政治的影響力を持つとみられる。

 タリバンは大統領選を外国の策略だとして、選挙職員や有権者、警備にあたる治安部隊などを攻撃するよう配下の戦闘員に命じていた。しかし投票開始後の数時間に起きた事件は、カブールの南に位置するロガール(Logar)州の投票所が設置されていた学校で起きた爆発の1件にとどまっている。この爆発で1人が死亡、2人が負傷した。

 今月2日にカブールで警察官6人が死亡する自爆攻撃が発生するなど、今回の選挙では治安の確保が大きな課題となっていた。モハマド・オマル・ダウドザイ(Mohammad Omar Daudzai)内相によると、全国で警察官、兵士、情報機関職員の40万人が治安対策に動員された。

 ザルマイ・ラスール(Zalmai Rassoul)前外相、アブドラ・アブドラ(Abdullah Abdullah)元外相、アシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)元財務相が有力だとみられている。投票結果は今月24 日に発表されるが、得票率が当選に必要な50%を超える候補者はいないとみられており、その場合は5月末に決選投票が行われる。(c)AFP

7776チバQ:2014/04/06(日) 10:49:05
http://www.asahi.com/articles/ASG454QY2G45UHBI00L.html


オルバン政権の続投、有力視 ハンガリー総選挙

ウィーン=喜田尚

2014年4月6日08時55分

中道右派の与党「フィデス・ハンガリー市民連盟」が議会の3分の2を握るハンガリーで6日、総選挙が行われる。世論調査ではフィデスが終始高い支持率を維持し、選挙後のオルバン首相の再選が有力視されている。極右政党「ヨッビク」も好調で、第2党の社会党中心の中道左派に迫る勢いだ。

 オルバン政権は憲法裁判所の違憲審査権限を縮小したり、中央銀行の人事への介入が問題視されたりして、欧州連合(EU)との関係が微妙。「ヨッビク」の得票率と合わせ、選挙結果は5月下旬の欧州議会選に影響を与えそうだ。

 11年にオルバン政権が野党の反対を押し切って新憲法(基本法)を成立させて以来初の総選挙で、定数は386議席から199議席へと大幅に削減された。また周辺国のハンガリー系住民に国籍を与える法律が可決され、今回から在外の国籍保持者も比例区に投票できることになった。

7777チバQ:2014/04/06(日) 23:12:44
http://mainichi.jp/select/news/20140407k0000m030060000c.html
インド:政権交代濃厚 7日から投票開始
毎日新聞 2014年04月06日 22時55分(最終更新 04月06日 23時05分)

 【ニューデリー杉尾直哉】任期満了に伴うインド総選挙(下院選)の投票が7日から北東部のアッサム、トリプラ両州を皮切りに始まる。投票は9段階に分けられ、5月12日まで国内各地で実施。5月16日にまとめて開票される。有権者は約8億1459万人に上る史上最大の選挙だ。西部グジャラート州のナレンドラ・モディ州政府首相(63)が前面に立つ最大野党インド人民党が優位に立ち、10年ぶりの政権交代が濃厚となっている。

 ◇最大野党、過半数迫れるか
 定数545のうち、大統領任命の2議席を除く543議席が改選される。任期は5年。

 現在の下院の構成は、与党・国民会議派が206議席、人民党は117議席。だが、首都ニューデリーの政治アナリスト、K・G・スレーシュ氏は「人民党が200議席以上を取るのは確実で、会議派は2ケタに転落する」と予想。人民党がどれだけ過半数の272議席に近づき、安定した議会運営ができるかが焦点となっている。

 人民党の次期首相候補になったモディ氏は、今回下院選に初出馬するにあたり、選挙区に出身地グジャラート州ではなく北部のヒンズー教の聖地、バラナシを選択。「ヒンズー至上主義者」であることをアピールする。

 ニューデリーで3月に開いた集会で、モディ氏は「選挙結果は判明している。この10年間、国民を欺き続けた会議派政権を国民は許さない」と述べ、選挙の勝利と首相就任への自信を見せた。

 モディ氏は、積極的な企業誘致でグジャラート州を国内で最も豊かな州に育てた「決断・実行の人」と言われ、ビジネス界や中産層を中心にカリスマ的な支持を集めている。

 諸外国の中で「技術先進国・日本」に好感を持っているとされ「モディ首相」が誕生すれば、日本との経済関係が現政権以上に深まりそうだ。

 外交面では「反中国」「反パキスタン」の人物とされ「インドで『反中』と目されている日本の安倍政権とは馬が合うだろう」(スレーシュ氏)と言われる。しかし、モディ氏が愛国心に訴えるような強硬な外交政策を取れば、地域情勢が不安定になる可能性がある。

 さらに「1998年に人民党政権が24年ぶりに実施した核実験をモディ氏が繰り返せば最悪」(西側外交筋)との懸念もある。

 一方、与党国民会議派は、事実上の党の次期首相候補で、これまでに2期議員を務めたラフル・ガンジー党副総裁(43)を中心に選挙戦を戦っている。

7778チバQ:2014/04/06(日) 23:15:08
http://mainichi.jp/select/news/20140407k0000m030054000c.html
クリミア:銀行次々閉鎖 露側は制裁恐れ、進出に二の足
毎日新聞 2014年04月06日 22時28分(最終更新 04月06日 22時34分)


クリミア半島シンフェロポリにあるウクライナの銀行「プリバトバンク」の支店=2014年3月14日、田中洋之撮影
拡大写真 【モスクワ田中洋之】ロシアに編入されたウクライナ南部クリミア半島で銀行の閉鎖が相次いでいる。クリミアが係争地となり、ビジネス環境が不透明になったことが理由だ。一方、ロシアの金融機関も欧米の制裁対象となるのを懸念し進出には消極的で、住民への影響が懸念されている。

 ウクライナ最大手プリバトバンクは先月末までにクリミアにある2支社337支店を閉鎖。オーストリア系のライファイゼンバンクも5日、ロイター通信に32支店全てを今月15日までに閉鎖することを明らかにした。同行担当者は「クリミアの地政学的な情勢が変わり、業務の継続が不可能になった」と語った。

 クリミアでは53の銀行が約1000支店で営業していた。ロシア編入が国際社会の承認を得られないなか、撤退の動きがさらに広がる可能性もある。プーチン大統領は2日、1人あたり70万ルーブル(約200万円)までの預金を保護する法律に署名し、金融不安の解消に努めている。

 ロシア政府はクリミアでロシアの銀行網を拡大する考えだが、金融機関側は制裁リスト入りを恐れて及び腰だ。ロシア中央銀行のシマノフスキー第1副総裁は「3〜5の銀行が進出に関心を示しているが、制裁のリスクが阻害要因となっている」と指摘した。

7779チバQ:2014/04/06(日) 23:21:18
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140406/asi14040620070003-n1.htm
与党への逆風象徴する鉄鉱石産地のゴア州 インド総選挙
2014.4.6 20:01 (1/3ページ)

1日、ゴア州パナジで開かれた政治討論会で防戦一方の国民会議派候補、ラビ・ナイケ氏(左)と既成政党を攻撃する庶民党のダッタラム・デサイ氏
 美しいビーチと港に恵まれたインド南部ゴア州は、鉄鉱石と観光の州だ。汚職問題と経済の低迷の直撃を受けた小さな州で、今回の総選挙の構図を象徴するような戦いが展開されていた。


10万人が失業


 ゴア州は、1961年にインドに併合されるまで、かつて海の覇権を競ったポルトガルの植民地だった。州内ではポルトガル占領時代から、鉄鉱石など豊かな天然資源の採掘が盛んに行われてきた。

 しかし、山あいを抜ける道には、何台ものダンプカーが放置され、採掘場の門は固く閉ざされている。

 「鉄鉱石の採掘が中止になってから、約10万人が仕事を失った。今は蓄えで暮らしているが、早く再開してもらわないと」

 州最大の鉄鉱石の採掘会社、セサ・ゴアの労働組合幹部であるプラカシュ・プラバルさんは、無人となっている鉄鉱石の積み出し港を案内しながら訴えた。

 ゴア州は60年以上前から鉄鉱石の採掘で栄え、日本もその輸出先となってきた。転機が訪れたのは、北京五輪前の中国で鉄鋼需要が高まった2006年ごろのことだ。純度の低い鉄鉱石までを中国の業者が高値で買いあさった。

 “鉄鉱石バブル”は乱開発を生み、地元業者は違法開発に走った。その結果、河川の汚染による漁業被害や森林破壊が起きた。業者が採掘免許を偽造していたなどの疑いが浮上、乱開発をめぐり地元州議会議員らが逮捕され、最高裁は12年秋、約90ある鉱山に鉄鉱石採掘の中止命令を出した。以来、鉄鉱石産業は止まったままだ。

 批判の矢面に立たされたのは、その年3月の州議会選でインド人民党(BJP)に敗れるまでの約7年間、州政権を担っていた国民会議派である。業者と州政府の癒着を指摘する声が高まったからだ。

7780チバQ:2014/04/06(日) 23:21:39
不況で与党追及


 人口約150万人のゴア州は下院の2議席を持つ。現在、国民会議派とBJPが分け合うが、同州では12日に投票される総選挙に向け、BJPなど国政野党が、汚職疑惑や経済の低迷を招いたとして国民会議派を厳しく追及している。

 北ゴア選挙区のBJPの現職候補スリパド・ナイケ氏は「違法採掘問題は、すべて国民会議派の下で起きたことだ。ゴアの住民は4割が鉄鉱石に依存して生活しており、生活に打撃を受けている」と批判する。

 インドでは昨年12月、汚職撲滅を訴える新党、庶民党(AAP)が、デリー首都圏の地方議会選で国民会議派を抑えて第2党に躍進した。AAPは全国的な体制を整えていないが、この選挙区でも戦いを挑んだ。

 社会主義的政策を掲げるAAPのダッタラム・デサイ候補は「鉄鉱石事業は国有化すべきだ」と主張し、「BJPも、鉄鉱石マフィアに渡ったカネを回収できずにいる」と攻撃して既存政党の牙城を崩そうとしている。

 一方、国民会議派の候補はかつてゴア州政府首相も務めたラビ・ナイケ氏。1日に州都パナジで開かれた候補者の討論会に出席し「BJPは根拠もなく国民会議派の汚職を批判している」などと反論したが、聴衆の反応は冷淡で、拍手を送る人はまばらだった。

 ゴア州での国民会議派への逆風は、全国的な流れを象徴しているといえそうだ。(インド南部ゴア州 岩田智雄、写真も)

7781チバQ:2014/04/06(日) 23:23:38
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140406/erp14040609020003-n1.htm
ウクライナ危機の深淵 今もうごめく“スターリンの亡霊”
2014.4.6 09:00 (1/2ページ)

 ロシアがクリミアを併合して冷戦後の世界が直面する最大の試練となった「ウクライナ危機」。その端緒を探ると、ヤルタ会談で第二次大戦の結果としてソ連のスターリン首相が領土不拡大の原則を破って、北方領土とともにポーランド領だったガリツィア地方をソ連(現ウクライナ)に編入したことに行き着く。スターリン主義が生んだ悲劇にいまも国際社会は苦悩している。(岡部伸)

                   ◇

 自国民保護を理由に武力を背景に独立国家の主権を侵害してクリミアを併合したロシアの領土強奪は国際秩序を揺るがす暴挙だ。

 一方、ウクライナの新政権の正統性にもロシアなどから疑問符が付けられている。支持勢力には、ガリツィア地方(西ウクライナ)を基盤とするウクライナ民族至上主義者やナチス・ドイツに協力した国粋主義者を崇拝する反ユダヤ主義者がいるからだ。

 歴史をひもとくと、ウクライナ西端のガリツィア地方はもともと、ハプスブルク帝国(ハンガリー・オーストリア帝国)の版図で、帝国解体後、18世紀末から第二次大戦まで主にポーランドに属していた。ヤルタ会談で第二次大戦後ポーランド国境を西に移動させることが決まり、カーゾン線によってソ連領(現ウクライナ領)に併合された。それまで帝政ロシアやソ連領となったことはなかった。

 このガリツィア地方が、ソ連領ウクライナ(東部、南部、中部)と統合して現在のウクライナとなるが、19世紀、ハプスブルク帝国時代、多言語政策が取られ、多くの人は現在も日常的にウクライナ語を話し、カトリック宗徒である。帝政ロシア時代から「小ロシア」と呼ばれ、ロシア語を話し、正教徒で広義のロシア人アイデンティティーを持つ東部とは文化的に大きく異なる。

 ガリツィア地方は、ハプスブルク帝国時代から独立の動きがあり、1939年独ソにポーランドが侵攻されると、41年ドイツのバルバロッサ(ソ連侵攻)作戦を支持し、「反ソ」でヒトラーとともに戦う。当然ながらナチスに付いた彼らは反ユダヤ主義で、ユダヤ人虐殺に関与したとされる。

 大戦末にソ連赤軍が侵攻してくると反共パルチザンとして抵抗、ドイツ敗北でソ連に併合されても1950年代半ばまで反ソ闘争を続けた。

 その後、ソ連支配を拒む市民はカナダのアルバータ州エドモントンに亡命。その数は120万人にものぼる。中には、滅亡したハプスブルク帝国の末裔(まつえい)もいる。このエドモントンが、ウクライナを独立させようとする運動の拠点になり、ペレストロイカ時代から資金援助して支援してきた。今回の政変でも支援し、民族主義をたき付けたといわれる。

 スターリンの領土拡大主義によってロシア(旧ソ連ウクライナ)の領土に編入されたガリツィア地方は、北方領土と同様にスターリン主義の犠牲となった。

 69年の歳月を経て、そのクビキから離れたものの、今度はロシアのクリミア併合を招いた。スターリンの亡霊はなおうごめいている。

7782チバQ:2014/04/06(日) 23:24:11
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140406/erp14040610060004-n1.htm
フィンランド首相辞任へ EU要職に関心
2014.4.6 10:04

フィンランドのカタイネン首相(ロイター)
 ロイター通信によると、フィンランドのカタイネン首相(42)は5日、6月に首相を辞任すると表明した。一方で、欧州連合(EU)の要職への就任に関心を示した。

 6月に開かれる与党、国民連合の会合で任期継続を求めず、党首を退くという。

 カタイネン氏は、5月の欧州議会選や来年のフィンランド議会選には立候補しないとした上で、欧州委員会メンバーなどの国際的な職務に関心があると述べた。(共同)

7783チバQ:2014/04/06(日) 23:24:41
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140406/erp14040615400006-n1.htm
ハンガリーで議会選 与党連合が優勢
2014.4.6 15:34

6日、ブダペスト市内の投票所で投票するオルバン首相(ロイター)
 ハンガリーで6日、議会(一院制、199議席)選挙が実施された。事前の世論調査ではオルバン首相率いる中道右派の「フィデス・ハンガリー市民連盟」と右派のキリスト教民主国民党の与党連合が優勢。両党で改選前の3分の2の議席を維持できるかが焦点だ。

 大勢判明は7日未明(日本時間同日昼ごろ)の見通し。一方、反ロマや反欧州連合(EU)の極右政党「ヨッビク」も若者の支持を集めており、5月の欧州議会選を前に勢力を拡大するか注目が集まっている。

 与党連合はオルバン政権下で経済改革を進めて公的債務を削減し、欧州債務危機を乗り切った実績を強調。野党、社会党中心の左派連合は低所得者の減税などを訴えるが、内紛や汚職の影響で支持率が伸びていない。(共同)

7784チバQ:2014/04/06(日) 23:28:22
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014040600080
モディ氏、経済界から熱い支持=7日に総選挙開始−インド
野党インド人民党(BJP)の首相候補ナレンドラ・モディ氏(左)と与党国民会議派のラフル・ガンジー副総裁(AFP=時事) 【ニューデリー時事】インドの下院議員543人を選ぶ総選挙が7日、幕を開ける。西部グジャラート州首相のナレンドラ・モディ氏(63)率いる最大野党インド人民党(BJP)が、景気回復を切望する経済界からの圧倒的な支持を受けて優位に立ち、10年ぶりに政権が交代する見通しが強まっている。
 約1カ月にわたって各地で投票が行われ、5月16日に一斉開票される。経済紙ビジネス・スタンダードが企業経営者を対象に実施した世論調査では、77%が「経済成長をもたらす首相」としてBJPの首相候補モディ氏を推した。与党国民会議派のラフル・ガンジー副総裁(43)はわずか15%にとどまった。(2014/04/06-14:25)

http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2014040600087
「名家の威光」に陰り=ラフル氏、経験不足否めず
インド与党国民会議派のラフル・ガンジー副総裁=2012年3月、ニューデリー(AFP=時事) 【ニューデリー時事】1947年のインド独立以降、ネール初代首相らを出した名門一族の威光に、陰りが見え始めた。シン首相が後継者に指名した「御曹司」ラフル・ガンジー副総裁(43)は、与党国民会議派の顔として政権維持を図る。しかし、野党インド人民党(BJP)の首相候補ナレンドラ・モディ氏(63)の勢いは食い止め難く、じりじりと追い詰められている。
 「偽物のガンジーだ」。モディ氏は選挙演説で、ラフル氏らのガンジー家が、国父マハトマ・ガンジーとは血縁がないと指摘。「民主主義の代弁者を装いながら一族で党を牛耳り、権力を保つことしか念頭にない」と切り捨てた。
 この家系からはこれまでネール、インディラ・ガンジー、ラジブ・ガンジーの3人の首相が輩出した。3人がインドを統治した期間は計37年に及び、「ネール・ガンジー王朝」と呼ばれた。しかし、91年に暗殺されたラジブ氏を最後に、同家から首相は出ていない。
 ラジブ氏の息子に当たるラフル氏だが、党務は母ソニア・ガンジー総裁が取り仕切り、「温室栽培」の感は否めない。政治評論家サルジート・ナラン氏は「(ラフル氏は)演説の歯切れが悪く、特筆すべき政治的発想もない」と酷評。「グジャラート州首相として実績を重ねたモディ氏との力の差は歴然だ」と語る。
 一方のラフル氏は、モディ氏をナチス・ドイツ総統ヒトラーに例え、「自分だけが正しいと信じる独裁者だ」と国民の危機感をあおる。しかし、BJP支持に傾いた世論の流れを変えられず、モディ氏が演台に立つ政党集会には常に多くの聴衆が詰めかける。ナラン氏は「かつては一時代を築いたガンジー家だが、その名は輝きを失いつつある」と話す。(2014/04/06-14:44)

7785チバQ:2014/04/06(日) 23:31:50
http://mainichi.jp/select/news/20140406k0000e040142000c.html
アフガニスタン:大統領選に熱気も 今後3年が正念場
毎日新聞 2014年04月06日 11時20分(最終更新 04月06日 11時33分)


投票所へ行列を作る住民=首都カブールで、AP
拡大写真 【ニューデリー杉尾直哉】アフガニスタン大統領選で、首都カブールでは予想以上に多数の住民が投票所に押し寄せた。ある住民は「投票できて幸せだ。一緒に投票した私の妻も、高齢の両親もみなそうだ」とうれしそうに語った。反政府武装勢力タリバンのテロ攻撃が心配される中、恐怖をはねのけ、文字通り命がけで投票したのは、それほど「変化」を熱望しているからだ。

 1979年のソ連軍侵攻以来、戦火に見舞われ続けた国だ。2001年、米英主導によるアフガン戦争開戦でタリバン政権が崩壊したが、その後、タリバンは勢力回復し、治安情勢は悪化し続けている。だが、長引く軍事作戦を維持する力は欧米諸国にはない。米軍と北大西洋条約機構(NATO)軍は今年末に任務を終了し撤収する。平和の到来、復興への見通しが立たない中での撤収に、多くの国民は「何のための戦争だったのか」との思いを強くしている。

 もう一つ、カルザイ政権の「腐敗ぶり」に住民たちはうんざりしている。「誠実な次の指導者」を人々が求めるのはそのためだ。

 今回の大統領選挙や駐留外国軍の撤収を見据え、国際社会は12年に東京で開かれたアフガン支援会議で、「14年以降も160億ドル(約1兆6000億円)の民生支援を続ける」と表明した。ある西側外交官は「89年のソ連軍撤退後、3年間で当時の政権が崩壊し、内戦に陥った歴史を繰り返さないためだ」という。駐留軍撤収で内戦が再燃するような事態は避けねばならない。選挙後、どんな新体制ができるかはまだ分からない。だが、この国の正常化は、アフガン人にとっても国際社会にとっても今後3年間が正念場だ。

7786チバQ:2014/04/06(日) 23:42:52
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014040500277
選挙不正で警察幹部ら逮捕=アフガン
 【ニューデリー時事】アフガニスタン警察当局は5日、大統領選挙の投票で、職務権限を悪用し、票の水増しなどを行っていた疑いで、中部ワルダク州の警察幹部ら6人を逮捕した。内務省などによると、首都カブールや南部カンダハル州でも同様の容疑で選挙関係者や情報機関職員が逮捕された。(2014/04/05-19:49)

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7787チバQ:2014/04/07(月) 19:37:40
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140407/asi14040712460001-n1.htm
インド総選挙で投票始まる 広大な国土、5月12日まで
2014.4.7 12:41

7日、インド北東部トリプラ州で、列をつくり投票の順番を待つ人々(AP)
 【ニューデリー=岩田智雄】インドの下院(定数545)の任期満了に伴う総選挙が7日、一部地域で始まった。広大な国土を持つインドでは、投票は9回に分けて5月12日まで行われ、開票は同16日に行われる。各種世論調査で優勢が伝えられる最大野党、インド人民党(BJP)はこの日、マニフェスト(選挙公約)を発表した。

 投票があったのは北東部アッサム・トリプラ両州の一部の6選挙区。有権者らが、投票所の前に長い列を作った。選挙は、大統領の直接指名2議席を除く543議席を小選挙区制直接投票で選び、12日までに全28州とデリー首都圏など連邦直轄地での投票を終える。世界最大の民主主義国家インドの有権者数は、約8億1400万人。

 10年ぶりの政権をうかがうBJPの首相候補、ナレンドラ・モディ氏は7日、マニフェストの発表に当たり、「貧しい人々の教育と健康の権利を確保することが最優先だ」と訴え、「内外の安全保障上の脅威を許さない」と強調した。

 与党、国民会議派はすでに、4%台に失速した経済成長率を3年以内に8%台に回復させるとしたマニフェストを発表している。

7788チバQ:2014/04/07(月) 19:40:19
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140407/mds14040708470000-n1.htm
ナイジェリアのGDPアフリカ最大に 南ア上回る 指標加え再計算
2014.4.7 08:46
 ナイジェリア政府は6日、2013年の国内総生産(GDP)を再計算した結果、約5100億ドル(約52兆6500億円)となり南アフリカ(約3530億ドル)を上回りアフリカ最大になったと発表した。世界では26位。欧米メディアが報じた。財政赤字のGDPに占める割合は12年の19%から11%と改善した。ナイジェリアはアフリカ最大の産油国で、人口も最大の約1億7千万人を抱える。

 AP通信などによると、国際通貨基金(IMF)は1990年に定めた指標を基にナイジェリアの2013年のGDPを2920億ドルと計算した。指標にはIT、映画、通信、航空などの業界が含まれず、その成長も反映されていなかったため、ナイジェリア政府が再計算を進めていた。

 大半の国はGDPを数年ごとに再計算するが、ナイジェリアは90年から再計算していなかった。ただナイジェリアの貧困層は人口の約7割を占め、再計算後も1人当たり国民総所得(GNI)は2688ドルと、南アの7336ドルに大きく引き離されている。(共同)

7789チバQ:2014/04/07(月) 20:48:25
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014040700030
野党ソリス氏、当選確実=二大政党制が崩壊−コスタリカ大統領選
コスタリカ大統領選で、支持者に囲まれる野党・市民行動党のルイス・ソリス氏=6日、サンホセ(AFP=時事) 【サンパウロ時事】中米コスタリカで6日、チンチジャ大統領の任期満了に伴う大統領選挙の決選投票が行われた。即日開票され、野党中道左派、市民行動党(PAC)のルイス・ソリス氏(55)の当選が確実となった。
 2000年に発足したPACは、初めて政権を掌握する。コスタリカで長く続いた伝統政党による二大政党制の崩壊が鮮明になった。(2014/04/07-11:59)

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7790チバQ:2014/04/07(月) 20:49:17
>>7783
http://mainichi.jp/select/news/20140407k0000e030137000c.html
ハンガリー:総選挙で与党圧勝 オルバン政権強権化懸念も
毎日新聞 2014年04月07日 11時38分(最終更新 04月07日 12時15分)

 【ウィーン坂口裕彦】任期満了に伴うハンガリー議会(定数199)の総選挙が6日行われた。オルバン首相率いる中道右派の与党フィデス・ハンガリー市民連盟が、単独で憲法を改正できる3分の2の議席を維持し、圧勝した。オルバン氏は中央銀行やメディアへの監督や規制を強める政策をたびたび打ち出し、欧州連合(EU)から強い批判を浴びてきた。フィデスの大勝でオルバン氏の強権的な政治手法が強まり、EUとのあつれきが一層深刻化する可能性がある。

 中央選挙管理委員会の発表(開票率95%)によると、フィデスは134議席を獲得する見通し。オルバン氏は6日夜、支持者を前に「すべての疑いや不安は消え去った。もう後戻りはしない」と勝利宣言した。

 最大野党の社会党などの左派連合は37議席にとどまった。少数民族ロマの排斥や反ユダヤ主義を掲げる極右政党ヨッビクは23議席を確保する見通し。ヨッビクは、全国比例で前回の約17%を上回る約21%を得票し、ハンガリーの右傾化を印象付けた。

 オルバン政権は2013年に憲法裁判所の権限を縮小する改憲案を可決するなど、巨大与党の「数の力」を頼りにした政権運営を続けてきた。しかし、個人所得税の減税や家庭の電気やガスの値下げなど有権者受けする政策が支持を広げ、地滑り的な勝利につながった。

 今回の選挙は11年の法改正に基づいて行われた。小選挙区と全国区の比例代表で行われ、定数は前回に比べてほぼ半数になる一方、国外在住のハンガリー国籍保持者も比例代表で投票できるようになった。こうした選挙制度改正もフィデスに有利に働いたと指摘されている。

7791チバQ:2014/04/07(月) 20:51:29
http://mainichi.jp/select/news/20140408k0000m030046000c.html
ルワンダ:大虐殺から20年 追悼式典実施へ
毎日新聞 2014年04月07日 19時38分

 【ダーバン(南アフリカ東部)服部正法】アフリカ中部ルワンダで約80万人が犠牲となった大虐殺の発生から7日で20年となり、首都キガリで大規模な追悼式典が営まれる。

 大虐殺は、ハビャリマナ大統領(当時)の乗った航空機が1994年4月6日、キガリで撃墜されて大統領が死亡したことが発端。多数派のフツ人が主導した当時の政府軍やフツ人過激派民兵が扇動し、翌7日から同年7月までに少数派のツチ人やフツ人穏健派など約80万人を虐殺した。

 式典では1月から国内各地を巡った追悼の灯火が会場に到着し、カガメ大統領によって追悼の炎が点火される。炎は、虐殺が行われたのと同じ100日間、燃やされ続ける。

 一連の式典には国連の潘基文(バンキムン)事務総長ら海外の要人が参列する。

 大虐殺は、当時のツチ人反政府組織「ルワンダ愛国戦線(RPF)」が全土を制圧して収束。RPFを率いてきたカガメ氏が2000年から大統領を務める。近年、ルワンダは年率8%前後の成長を続ける。「フツ」「ツチ」などの区分よりも「ルワンダ人」意識を定着させる手法で融和も進めてきた。復興を導き民族和解に尽力するカガメ氏の政治手腕は、欧米などから高く評価されている。

 一方で、隣国コンゴ民主共和国では、カガメ政権による反政府武装組織への支援が指摘され、国際社会から強い批判を受けた。南アフリカに亡命したルワンダ政府の元高官らへの襲撃事件も散発し、ルワンダ政府の関与を疑う南ア政府がルワンダ外交官を国外退去処分とするなど周辺国との摩擦が増えている。

7792チバQ:2014/04/07(月) 20:52:04
http://mainichi.jp/select/news/20140408k0000m030049000c.html
ウクライナ:東部で親ロシア派がデモ 州政府庁舎など占拠
毎日新聞 2014年04月07日 19時51分(最終更新 04月07日 20時00分)


親ロシア派住民に占拠されたルガンスク州政府庁舎=AP
拡大写真 【モスクワ田中洋之】ウクライナ東部のハリコフ、ドネツク、ルガンスク3州の州都で6日、親ロシア派住民が大規模なデモを行い、7日未明までに州政府庁舎などを占拠した。3州はロシア系住民が多く、デモ隊は地方に一定の権限を与える連邦制やロシア編入に向けた住民投票の実施などを新政権側に要求。これに対しヤツェニュク首相は7日、ロシアを念頭に「ウクライナ領を軍事占領するため、情勢を不安定化させる企てが進んでいる」と批判した。

 現地からの報道によると、デモ隊はハリコフとドネツクで州政府庁舎を占拠。ルガンスクでは保安庁(国家保安機関)の州支部が占拠され、デモ隊突入時に治安部隊9人が負傷した。施設内に保管していた武器がデモ隊に奪われたという。

 ロシアと国境を接する3州の親ロシア派は、同じくロシア系住民が多いウクライナ南部クリミア半島が住民投票を経てロシアに編入されたことに感化され、動きを活発化させている。ウクライナ治安当局は5日、ルガンスクで国家転覆を企てた容疑で15人を拘束し、多数の武器を押収していた。ウクライナ東部の混乱拡大は5月25日の大統領選の円滑な実施に支障を与える可能性もある。

7793チバQ:2014/04/07(月) 21:31:13
http://www.yomiuri.co.jp/world/20140407-OYT1T50109.html?from=ytop_ylist
インド総選挙、投票開始…野党・人民党に勢い
2014年04月07日 20時29分


7日、インド北東部テジプールで、投票所の列に並び、身分証明書を準備する有権者の女性たち(田原徳容撮影) 【テジプール(インド北東部)=田原徳容】インド総選挙(下院選)の第1回投票が7日、北東部アッサム・トリプラ両州の計6選挙区で行われた。

 選挙戦では、最大野党・インド人民党の首相候補で、西部グジャラート州首相のナレンドラ・モディ氏(63)が州経済を立て直した剛腕への期待で突出した人気を誇り、人民党が各種調査で下院議席の4割程度を獲得する勢いだ。

 「モディさんは紅茶の産地の味方だ」。紅茶で有名なアッサム州の小都市テジプールの投票所。兄が茶畑で働くナイナさん(24)は、初めて人民党候補に1票を投じた。モディ氏の名前を聞くと、投票所に列をなす人たちが「変化の時が来た」と人民党のスローガンを繰り返し叫んだ。

 同州は最大与党・国民会議派が下院14議席中7議席、州議会は単独過半数をそれぞれ占めている。シン首相も同州選出の上院議員だ。

 その州でモディ氏は集会を9回も開き、「私は紅茶売りの息子。だから紅茶を大切にする」と訴えた。効果は上々だ。主婦のカビタさん(36)は「野菜や燃料が値上がりし、生活が苦しい。モディさんの経済改革に期待したい」と話した。

 7日に発表された人民党の公約では、高速鉄道の導入などインフラ改善、外国資本の誘致などを盛り込み、経済活性化に取り組む方針を打ち出した。公約の大半は、モディ氏がこれまで州首相として進めた政策だ。

 インドで常態化する停電問題をほぼ解消し、企業進出に必要な行政手続きの簡略化も断行した。米フォード・モーターなど大手外資企業の招致を実現させ、州経済は国内トップレベルの成長を続けた。

7794チバQ:2014/04/07(月) 22:25:54
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304364704579486113608969756.html
2014年 4月 07日 08:34 JST
アフガン大統領選挙、決選投票の公算大
 【カブール】アフガニスタンで5日、大統領選挙の投票が実施された。開票の途中経過によれば、世界銀行での勤務経験があるアシュラフ・ガニ氏(元財務相)と、野党指導者のアブドラ・アブドラ氏(元外相)がリードし、カルザイ現大統領が支持している候補者ザルマイ・ラスール氏(前外相)は立ち後れているもようだ。

 ウォール・ストリート・ジャーナルは、ほぼ100カ所の投票所を訪問して、この暫定結果を得た。首都カブールのほか、北部のマザリシャリフ、南部のカンダハル、東部のガルデーズとジャララバードの投票所だ。これらのほとんど全ての投票所で、ガニ氏とアブトラ氏がリードしているのは明白で、ラスール氏ははるかに後れをとっている。

 旧支配勢力タリバンの散発的な攻撃や悪天候にもかかわらず、国連推定で1200万人の有権者のうち約700万人が投票に参加した。これは予想以上に高い投票で、カブールやその他の大都市では長蛇の列ができ、投票用紙がなくなる投票所も出たほどだ。

 5日時点ではガニ氏ないしアブドラ氏のいずれかが絶対過半数を得たかどうか不明だ。絶対過半数を得れば、上位2人による決選投票が不要になる。しかし外交官、選挙運動関係者、選挙監視員らは、5月末ないし6月初めの決選投票が必要となる公算が大きいとみている。

 選挙を妨害すると脅していたタリバンが主要都市で大規模な攻撃を展開できなかったことを受けて、ガニ氏は「きょう、アフガン国民は勝利し、敵は敗北した」と述べた。同氏は「アフガニスタンの人々は民主主義を推進する意思を示した」と付け加えた。

 国内外の選挙監視員らによれば、票の水増しの報告が全国から集まっているが、5日の投票は前回2009年の大統領選挙よりもクリーンだったもようだ。09年には100万票を無効票にせざるを得なかった。

 アフガニスタン透明選挙財団のトップ、ナィーム・アユブザダ氏は「09年当時と比べればましだが、今回の選挙でも不正行為があった」と述べた。同財団は5日、7000人のオブザーバーを配置した。

 タリバンは5日、カブールやその他の主要都市で攻撃できなかったが、地方では多くの攻撃を仕掛け、投票者、警察官、選挙管理当局者を殺害した。

 成功裏に終了すれば、今回の選挙はアフガニスタンの血塗られた歴史で最初の民主的な権力移行を実現することになる。

7795チバQ:2014/04/07(月) 22:26:14
 カルザイ大統領は正式にはどの候補者も擁立しなかった。しかし兄のカユーム・カルザイ氏に圧力をかけて出馬を断念させ、前外相のラス−ル氏の選挙運動を支えた。アブドラ、ガニ両氏は、政府組織がラスール氏に有利になるように使われているとたびたび非難してきた。ラスール氏陣営はこれを否定している。

 アフガニスタンの独立選挙委員会は、部分的な投票結果を週明け7日から発表し始めると述べた。しかし新たな選挙規則の下で、同委員会は投票所に対し、投票数計算手順のコピーを門に掲げるよう命じており、選挙運動陣営、監視団、メディア機関はその情報を照合している。

 同国のパジュウォーク(Pajhwok)通信社は、カブールと幾つかの州の情報を照合し、同様の結論を出した。それによると、得票率はガニ氏42.1%、アブドラ氏40.7%という。ただ、同通信社は過度にカブールからの情報に依存している。

 アフガニスタン当局は出口調査を禁止している。

7796とはずがたり:2014/04/08(火) 08:26:01

親ロ派「共和国」宣言=ロシア部隊派遣要請を警告−ウクライナ・ドネツク
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014040700712&j4

 【モスクワ時事】ウクライナ東部ドネツクで政府庁舎を占拠した親ロシア派デモ隊が7日、「ドネツク人民共和国」の樹立を宣言した。さらにウクライナ暫定政権から攻撃を受けた場合、ロシアに平和維持軍の派遣を要請することもあり得ると警告。また、ロシア編入に向けた住民投票を5月11日までに行うと主張した。ロシア国営テレビなどが伝えた。

対ロ戦の可能性高まる=ウクライナ外相

 共和国樹立宣言は、デモ隊が州議会を占拠して勝手に「臨時会議」を開き、議決を行ったもので、合法性はない。ただ、独立宣言や住民投票を経てロシアへの編入を求める手法は、クリミア半島の編入プロセスに酷似しており、ウクライナ東部をめぐる情勢がさらに不安定化する恐れがある。
 6日に2000人規模のデモが行われたドネツクでは7日、行政庁舎に続き、旧ソ連国家保安委員会(KGB)後継機関のウクライナ保安局(SBU)庁舎も新たに占拠された。ドネツク州は失脚したヤヌコビッチ前大統領の出身地。(2014/04/07-20:46)

対ロ戦の可能性高まる=ウクライナ外相
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201403/2014032400014

 【ワシントン時事】ウクライナのデシツァ外相は23日放映の米ABCテレビの番組で、ウクライナ東部国境でのロシア軍の兵員増強などを受けて、戦争勃発の可能性が「高まりつつある」と述べ、懸念を表明した。事態は1週間前よりも「一層緊迫してきた」という。
 外相は「ウクライナは平和的な外交手段を試みているが、国民は祖国を守るために準備している」と指摘。ロシア軍の国境侵入が起きた場合、「ウクライナ東部の住民に(反撃を)自制させるのは極めて難しい」と強調し、戦争になる可能性を示した。
 また「ロシアのプーチン大統領が何を考え、決めようとしているのか分からない」と語り、ロシアの対話不足が戦争の危機を高めていると批判した。(2014/03/24-01:05)

7797とはずがたり:2014/04/08(火) 14:29:38
さてクリミアからウクライナ東部迄拡がったら田岡氏はどう主張する?

【第23回】 2014年3月6日
田岡俊次
クリミア半島の紛争を収めるには“協議離婚”の方が合理的
http://diamond.jp/articles/-/49718

ソチ・オリンピックの閉会式の前日、ロシアのプーチン大統領が「兄弟国家」と呼ぶウクライナで大変事が発生した。親露的なヤヌコビッチ大統領を議会が解任、同大統領は逃亡、ロシアに救いを求めたのだ。現在、同国内のクリミア自治共和国を支援するロシアとロシアの介入を非難する米国・EUという対立の構図になっている。だが、クリミアがウクライナに帰属した歴史的な経緯や民族の構成をみれば、無理にくっつけておくよりも、チェコとスロバキアのように円満に“協議離婚”をする方が内戦よりはるかに合理的だ。

フルシチョフが出身地ウクライナに移管

 黒海北岸ソチでの冬季オリンピックは2月23日無事に閉会式を迎えた。厳重な警備態勢でチェチェン人のテロ活動の抑え込みに成功し、ロシアの再興を華やかに演出したこの大会はプーチン大統領にとり最高に晴れやかな舞台となるはずだった。ところが閉会式の前日の22日、彼が「兄弟国家」と呼んだウクライナで大変事が発生した。親露的なヤヌコビッチ大統領を議会が解任、同大統領は逃亡、ロシアに救いを求めたのだ。閉会式でプーチン氏は笑顔を振りまいたが、内心はそれどころではなかったろう。

 ロシアは「今もヤヌコビッチ氏がウクライナの正統な大統領である」とする。大統領制の国で、国民が直接に選出した大統領を議会が解任するのは容易ではない。ウクライナ憲法では大統領に重大な非違行為があれば、議会の決議で調査委員会を設置し、その報告を受けて議会が弾劾決議をして解任できることになっている。今回はそのような手順を取っておらず「議会が解任を決議しても法的に無効」という理屈は一応成り立つが、本人が国外逃亡したのだから超法規的事態で、一種の革命だろう。この事態にプーチン大統領は「ロシア系住民と国益を守る必要がある」として、議会に武力行使の承認を求め、露国の上、下両院は3月1日、全会一致でそれを可決した。これに対しウクライナ暫定政権は予備役の招集を決定し戦争の構えを示した。

 最大の争点はクリミア半島だ。ウクライナ地方は1240年モンゴル軍に制圧されてキプチャク・ハン国の版図になり、同ハン国が分裂した後もクリミア・ハン国は1783年にロシアがクリミアを併合するまでオスマン・トルコ帝国の属国として存続した。それ以来クリミアはロシア領だったが、1953年にスターリンが死亡したのち第1書記となったフルシチョフはウクライナ出身だったため、1954年にウクライナと地続き(幅8kmのペレコープ地峡でつながる)のクリミア半島をロシアからウクライナに移管した。

 当時はソ連の中の行政区画の変更にすぎなかったから問題は起きなかったが1991年にソ連が崩壊、ウクライナが独立するとクリミアのロシア人がウクライナ国民になるのを嫌がり、クリミアのロシアへの帰属、あるいは独立を求め、92年5月には独立宣言も出した。ウクライナ政府との協議で、クリミアはウクライナ国内の自治共和国とすることで合意し、またロシア黒海艦隊の根拠地セバストポリは特別市としてロシアが2017年まで租借し、地代年9800万ドル(約100億円)をウクライナに支払うこととなった。2010年にウクライナのヤヌコビッチ政権は基地使用権を25年延長(プラス5年延長可能)とすることに合意し、見返りにロシアの天然ガスをヨーロッパの他国より33%引きで購入できることになった。

 クリミア半島は面積2万6000平方キロで四国の約1.4倍。クリミア自治共和国の人口は196万人で、ロシア人が58.3%、ウクライナ人が24.3%、タタール人(モンゴル軍の末裔)12%で、ロシア語を母国語と認識している人は77%、とされる。これとは別にセバストポリ特別市は人口34万人で、ほぼすべてがロシア人だ。ロシア海軍は衰微したため、黒海艦隊は潜水艦1隻(通常推進のキロ級)、すべて艦齢30年以上で旧式化した巡洋艦2隻、駆逐艦1隻、フリゲート2隻にすぎず、セバストポリの軍港の戦略的重要性は当面低下した。ただロシア軍は海軍歩兵(海兵隊)1個連隊を含む約1万3000人の人員を以前から配置していたと推定され、今回の騒ぎで自治政府の役所や飛行場などを確保したのも、それらの駐留部隊やクリミア在住ロシア人の民兵が主力と考えられる。

7798とはずがたり:2014/04/08(火) 14:30:13

 クリミアのロシア部隊は対空ミサイル陣地や飛行場などでウクライナ軍を武装解除した、と伝えられ、米政府高官は3月2日「約6000人のロシア海、空軍部隊がクリミア半島を完全に支配下においた」と語ったが、戦闘が起きた様子はない。クリミアのウクライナ軍は3日までに5000人が投降したとされる。戦闘が始まる前に大量投降とは珍事件だ。無抵抗でそれが行えたのは「ウクライナ軍」とは言っても、実はこの地域の兵員の大半は地元のロシア人だったためらしい。クリミア自治共和国のアクショノフ首相は3月1日、領内のウクライナ軍、治安部隊を指揮下に置く、と宣言し軍事、外交権を含む「自治権拡大」(独立と変わらない)の賛否を問う住民投票を、以前に予定していた5月から3月30日に前倒しして行うと発表した。

 クリミアを巡るこうした一連の問題が起きたのは、フルシチョフ氏が、故郷へのサービスのつもりか、クリミアをウクライナに移管したためで、その失策が今になって表面化した。これを日本に例えれば日本が朝鮮半島を統治していた時代に「対馬は長崎より釜山に近いからその方が便利だろう」と朝鮮総督府の管轄下に入れたところ、韓国が独立して対馬が韓国領になり、住民が「我々は日本人だ」と騒ぐような形だろう。

ウクライナ軍のクリミア奪回は困難

 ロシア軍は2月27日から3月3日にかけ、西部、中部の軍管区で兵員15万人、戦車880輌、固定翼機90機、ヘリコプター120機、艦艇80隻を動員して大演習を行った。これを西側メディアは「ウクライナの事態に対応」と報じたが、こうした大演習は少なくとも数ヵ月前に計画され、準備する必要があり、多分ウクライナの政変と直接の関係はない。だが偶然に威嚇効果を発揮し、もしウクライナ軍がクリミア奪回に出動すれば、ロシア軍はウクライナ本国の東部を突きうる形勢を示すことになった。

 ウクライナ全体では家庭内でウクライナ語のみを話す人は38.2%、ロシア語のみを話す人は40.5%、両方で話す人は16.2%、との調査結果もあるが、東部のロシアに接する州ではロシア語を母国語とする人が74.9%とか68.8%の州もあり、クリミアでは77%だ。ウクライナ暫定政府としては、クリミアに兵を出せば、東部の鉱工業地帯にロシア軍が「ロシア系住民保護」と称して侵入する危険を考えざるをえず、うかつには動けないだろう。

 英国で発行される年鑑「ミリタリー・バランス」によればウクライナ軍は陸軍兵力7万人、戦車は旧式のソ連製T64が1100輌で、他に新型のT80が165輌、T72が650輌「保管中」とされる。旧式を配備し、新型を保管中とは変な形だが、ひどい財政難のため新型の戦車の部品が入手できない、とか他国へ売却交渉中ということのようだ。空軍もMiG29を126機、Su27を36機など、戦闘・攻撃機230機を持つはずだが、操縦士の年間飛行訓練が約40時間と極端に少ない。これも部品の不足によるものだろう。ウクライナは予備役兵の動員を発令した。1991年の独立当時のウクライナ陸軍は15万人だったから、今日の現役の7万人に加え、少なくとも予備役8万人分の武器は残っていると推定される。だが、定期的に予備役兵を招集して訓練し、練度を保っているか否かは疑わしい。

 一方、以前からクリミアに駐留していたロシア軍は「ミリタリー・バランス」によれば1万3000人、3日の米政府高官の発言では海、空軍部隊6000人で、陸戦の訓練を受けているのは海軍歩兵1個連隊(正規編成で2300人)だけだから、その程度の兵力だけでは、もしウクライナ軍がクリミア奪回のため、幅8kmのペレコープ地峡を南下して来れば阻止は困難だ。クリミア半島の東岸は幅わずか4km程のケルチ海峡をはさんで、ロシア本土のクラスノダール地方に面し、両岸に港がありフェリーが通っているから、ロシア軍はそこから増援の地上部隊や装備を送り込むことは可能だろう。

 またクリアミアのウクライナからの分離はロシアの強要と言うより、多数の地元住民の希望によることを強調したければ、クリミア自治政府側に寝返った元ウクライナ兵や、クリミアのロシア人から民兵を募り、それに供与する武器、弾薬、車輌、食糧、燃料などをケルチ海峡経由か、海上輸送で送ることも可能だ。ウクライナ海軍は元々無きに等しく、その海軍司令官が3月2日にロシア側に寝返ったありさまだから、海上の増援や補給は容易だ。クリミアの人口がセバストポリ特別市を含んで約230万人とし、うちロシア人が約6割で130万人余、動員率は5%とすれば6万人以上の民兵を作れるだろう。

 だがクリミアの人口のうち24%を占めるウクライナ人、12%のタタール人はクリミアのロシア帰属や独立には反対だから、もし彼らがゲリラ、テロ活動で後方撹乱を図れば厄介で、ロシアは正規軍を大量に送り込まざるを得なくなるかもしれない。

7799とはずがたり:2014/04/08(火) 14:31:11

突然の方針変更が混乱の原因

 今回のウクライナ問題の直接の原因は同国のEU加盟に積極的だったヤヌコビッチ前大統領が昨年11月に突如EU加盟の前段階となる「連合協定」(加盟希望国は政治、経済、貿易、人権の改革を約束する)の調印を延期したことだ。ウクライナは2012年3月、この協定に仮調印しており、昨年11月29日に正式調印が予定されていた。だがEU諸国では2010年の大統領選挙でヤヌコビッチ氏の対立候補となり敗れた女性のティモシェンコ前首相が、在任中の職権乱用で禁錮7年の判決を受けて収監されていたことを「政治的裁判」と見て釈放を求める声が高く、ヤヌコビッチ大統領は連合協定を順守する姿勢を示すため、病身の彼女をドイツで治療させるよう議会の了承を求めていた。だがウクライナ議会は11月21日その案を否決、連合協定に合致する行動がとれなくなったことが調印見送りの一因だった。

 また、ギリシャで懲りたEUは加盟候補国に対して財政、経済政策などで厳しい条件を付けており、その実現には年間200億ドルが必要だが、EUの示した支援は6億1000万ユーロ(約8億3000万ドル)にすぎないとか、ギリシャのような超緊縮財政を実施すれば国民の不満が噴出し、2015年の大統領選挙で落選は必至、との悩みがあったようだ。ウクライナの対外債務は1400億ドルでGDPの80%に達し、そのうち650億ドルの返済期限が迫っているのに外貨準備は150億ドルしかない。ウクライナ経済は低迷し1人当たりの国民所得は2011年で3120ドルで、ロシアの1万400ドル、ポーランドの1万2480ドルとは大差がつき、中国の4930ドルにも及ばないから国民の不満は当然だ。

 その窮状のさなか、ロシアは「ロシア中心の関税同盟に入れば150億ドルの融資を行い、天然ガスも通常の輸出価格が1000立方メートル辺り400ドルのところ、268ドルに特別割引する」と甘い誘いを持ちかけたため、元々親露派のヤヌコビッチ氏は、俄かに鞍替えをする気になったのだろう。プーチン大統領はこれでまた1つ外交上の勝利を得たかに見えたが、ウクライナでは抗議活動が広がり、治安部隊の発砲で100人近い死者が出る状況になってヤヌコビッチ氏は逃亡、プーチン氏は逆に難問を抱え込んだ。

 ロシアとしてはウクライナに大挙侵攻して欧米と真っ向から対立し、冷戦状態に戻ることは避けたいから、本来ロシア領で、ロシア人が圧倒的に多いクリミアの独立、あるいは自治権の一層の拡大を狙い、それによってウクライナの新政権が国民の信頼を失い、次に親露的政権が生まれれば幸い、というところではあるまいか。クリミア自治共和国とロシア側がクリミア半島を無血で掌握したのち、プーチン大統領は4日の記者会見で「軍事力の投入はいまは必要ない」と語った。これはロシアの関心がウクライナ本土ではなく、もっぱらクリミアに向けられていることを示すように思える。

“協議離婚”の方がはるかに合理的

 オバマ米大統領も「財政再建・輸出倍増」を焦眉の急の国家目標とし、ロシアに対する軍事的対応は全く考えていない様子だ。EU諸国もウクライナのように経済・財政が破綻に瀕し、腐敗が激しく、内戦含みの国をEUに引き込んでも、ギリシャ以上にリスクが大きい。EU諸国の天然ガスの38%はロシアから来ているから、経済制裁をすれば自国も困る、という現実を考えれば、6月にロシアが議長国となってソチで開かれる予定だったG8サミットをボイコットして抗議の姿勢を示す、などの嫌がらせが精々か、と考えられる。

 クリミアの分離をロシアが支援、あるいは強行することは国連憲章第2条4項「すべての加盟国はその国際関係において武力による威嚇又は武力の行使を、いかなる国の領土保全又は政治的独立に対するものも、また国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法によるものも慎まなければならない」との規定に反している。だが、実際には2011年7月にはスーダンから南スーダンを分離独立させたり、1991年にユーゴスラビアからクロアチア、スロベニアが分離独立するのを支持し、さらに1999年にはセルビアからコソボが独立するのを、NATO軍がセルビアに79日間の猛爆撃を加えて助けたりして、ユーゴスラビアの領土の統一性を完全に破壊しているのだから、ロシアがクリミアの分離を支援するのを非難するのは「ダブル・スタンダード」のそしりを免れない。1国内で民族、宗教などで深刻な対立があって紛争が続く場合「テリトリアル・インテグリティ」(領土の保全)を金科玉条として、無理にくっつけておく方が住民の安全や福利、国際的平和に有害ということもある。チェコとスロバキアのように円満に“協議離婚”をする方が内戦よりはるかに合理的だ。

7800とはずがたり:2014/04/08(火) 14:31:28
>>7797-7800
 今回のウクライナ問題は米、露、EU諸国の利害の観点から考えれば、クリミア半島以外に紛争が発展する公算は大きくないと思えるが、ロシア議会が軍事力行使を全会一致で承認し、ウクライナが予備役動員でそれに応じるような脅し合いがエスカレートすると、双方で世論が沸騰し、指導者もそれに逆らえず強硬姿勢を示すことになりがちだ。ウクライナとロシアの国境地帯での双方の軍の対峙に伴って起きがちな小競り合いや、クリミアやウクライナ東部でのロシア系住民とウクライナ人、タタール人との衝突などが火種となって、本格的な戦争に発展する危険性は十分にある。丁度100年前の1914年、オーストリア皇太子夫妻がボスニアのサラエボで学生に射殺されたことがきっかけとなり、1500万人近い死者を出した第1時世界大戦になってしまった苦い教訓を各国の指導者も民衆も忘れてはならないのだ。

7801とはずがたり:2014/04/08(火) 14:32:29


主舞台をクリミア半島へ移したウクライナ情勢
ロシアvs欧米の対立の背景と、市民が語る国家の内情
――ジャーナリスト・仲野博文
http://diamond.jp/articles/-/49798

ウクライナ情勢が緊迫している。首都キエフの独立広場周辺で3ヵ月にわたって繰り広げられた反政府デモによってヤヌコヴィッチ政権は崩壊。多くのキエフ市民が歓喜したが、間もなくして政権交代に正当性がないと主張するロシアが、ウクライナ国内のロシア系住民の保護を名目に軍事行動の可能性を示唆。ウクライナ南部のクリミア半島ではすでにロシア軍部隊とみられる武装集団が要所を掌握しており、今後のロシアの動きに注目が集まっている。加えて、ウクライナ東部でも親ロシア派と反ロシア派の住民との間で衝突が発生しており、ウクライナの政情不安は全国に飛び火している。今後、ウクライナ情勢はどうなるのだろうか?

ウクライナ騒乱、今日までの経緯を振り返る
クリミア半島を巡るロシアと欧米の対立はエスカレート

 2月25日のDOL特別レポートでは、キエフの独立広場を中心に展開された「ユーロマイダン」と呼ばれる反政府デモの様子を、デモに実際に参加したキエフ市民らの声を紹介する形で伝えた。また、歴史的にロシアとの繋がりが強く、黒海艦隊の拠点としてロシアにとって戦略上手放すことのできないクリミア半島の重要性についても紹介。すでに2月20日の段階で、ロシア軍高官が英紙フィナンシャル・タイムズの取材に対し「クリミアを巡る状況次第では戦争も辞さない」とコメントし、2008年のロシア軍によるグルジア侵攻と同様の措置が取られる可能性を示唆していた。

 クリミア半島を巡るウクライナとロシアの駆け引きはヤヌコヴィッチ政権崩壊直後から頻繁に見られるようになった。先月24日には発足したばかりの暫定政権の内務大臣が、「ロシア軍部隊がクリミアに侵入し、何らかの活動を行った後、ロシアに戻った模様だ」とマスコミに語り、26日にはロシアのプーチン大統領がロシア軍部隊に対して軍事演習の実施を命令した。

 同じ頃、クリミア半島にある主要都市の1つでもあるシンフェロポリでは各地から義勇兵志願者が集まるようになり、市内で「ウクライナによる侵攻には徹底抗戦する」とシュプレヒコールをあげた。前回のレポートでも紹介したが、1991年のソ連崩壊後にウクライナの領土であるクリミア半島ではロシア系住民による独立運動が広がりを見せたものの、最終的に主権をウクライナが握った形でクリミア自治共和国が誕生している。

 やがてクリミア半島にあるセヴァストポリやシンフェロポリの主要な施設が地元の民兵やロシア軍部隊とみられる武装集団に占拠された。クリミアに駐屯するウクライナ軍部隊に対して武装解除を求める最後通告が出され、4日にもロシア軍部隊が本格的にウクライナに侵攻する可能性も取りざたされた。

 しかしプーチン大統領は同日記者会見を行い、「クリミア自治共和国内でロシア軍を使う必要はない」と語り、ロシア軍の軍事介入を否定した。大規模な軍事衝突は回避できたようにも思えるが、プーチン大統領は将来的な軍事行動の可能性はゼロではないと強調しており、武装集団は現在もクリミア半島を事実上掌握している。クリミア自治共和国の議会は6日、ロシア連邦への編入を決定。16日に住民投票を行い、結果次第でロシア側に編入の意思を伝える見通しだ。

市民が語るウクライナの現在
日常生活は徐々に回復

 緊張が続くクリミア半島以外の地域は現在どうなっているのか?ヤヌコヴィッチ政権崩壊後の2月28日、キエフ在住のイローナ・ポステムスカさんは市民生活が徐々に回復し始めたと語ってくれた。

 「キエフでの生活は徐々に通常モードに戻りつつあります。デモ隊と治安部隊が衝突を繰り返した独立広場周辺はまだまだ革命後のような雰囲気ですが、郊外に足を運ぶと、まるで政変があったことすら忘れてしまうくらい、以前と何も変わっていません」

7802とはずがたり:2014/04/08(火) 14:32:46

 ポステムスカさんは、ロシアとの結びつきが強く、第二のクリミアになる危険性すら囁かれるウクライナ東部に関しては、ウクライナで最初に安定を取り戻す場所になるだろうという考えを示す。

 「東部に関しては、安定を維持するための自助努力が他地域よりも積極的に思えます。というのも、ウクライナのオルガリヒ(新興財閥)はみな東部に拠点を置いており、この地域が安定しなければ支配階級にとっても不利益になるからです。私は最初に安定を取り戻すのが東部だと確信しています」

 前回のレポートでキエフの様子を細かく説明してくれたテトヤナ・オルレックさんがロシア系住民の定義の難しさについて語ってくれた。自身もウクライナ語とロシア語の両方を話すオルレックさんは、ウクライナが異なる文化を抱える国であることを認めながらも、政争に都合よく利用されてきたことが大きな問題であると指摘する。

「国外の報道でロシア系住民という言葉をよく耳にしますが、彼らはロシア人ではなく、ウクライナ人なのです。私も含めて、ウクライナにはウクライナ語とロシア語のバイリンガルは少なくありません。祖先がロシア出身で、ウクライナ人と結婚して、どちらのアイデンティティも持つ人だっています。ロシアにルーツがあっても、多くの場合、ウクライナに住む人の間で大きな問題が発生する事はあまりありませんでした。

 政治家が選挙活動をする際に、汚職やインフラの不整備などに対する有権者の怒りの矛先をそらす目的で民族問題を前面に押し出すことが頻繁にあり、そういったレトリックの積み重ねがヤヌコヴィッチ政権崩壊のタイミングで爆発したのだと思います。非常に危険な傾向です。

 レトリックと言えば、ロシア系住民の明確な線引きができないなかで、ロシアが彼らの保護を名目に軍事行動の可能性を示唆するのは、ナチスがかつてオーストリアやチェコに侵攻した際の大義名分と同じものです。つまり、ロシアがいつでも軍事侵攻を正当化できるということです」

 オバマ政権で過去に国務長官を務め、現在は2016年の大統領選挙への出馬が確実視されているヒラリー・クリントン氏は4日、カリフォルニア州で行われた資金集めパーティーの席で「プーチン大統領はまるでヒトラーのようだ」と発言。弱腰外交と揶揄されるオバマ大統領との違いを強調するための発言であったとも一部では伝えられているが、クリントン氏は翌日に「プーチン氏は決してヒトラーのような人物ではなく、ヒトラーと似たような行動をとっていると言いたかった。過去の教訓から学ぶ事はあるはずだ」と釈明し、発言内容をトーンダウンさせている。

ロシアと真っ向から対立するのを
避けたい欧州のホンネ

 ヨーロッパ諸国が一枚岩になれず、ロシアの行動に迅速に対応できない理由はいくつか存在する。ウクライナとEU諸国との距離が近く、100万人を超える兵力を誇るロシアと仮に軍事衝突が発生し、それが近隣諸国にまで拡大した場合、EUやNATOでどこまで問題に対処できるのかは未知数だ。

NATOにしても、現実を直視すれば、アフガニスタンやコソボのように本国からかなり離れた場所で過去に展開した軍事作戦とは様相が大きく異なるのは一目瞭然だ。ポーランドとウクライナの国境にNATO軍部隊を集結させ、ロシアに圧力をかけるべきとの意見もあるが、それが限界ではないだろうか?

 ヨーロッパ諸国にとって軍事力の脅威と共に頭の痛い問題となっているのが、ロシアから西ヨーロッパ各国に輸出される石油や天然ガスの存在だ。サウジアラビアに次いで世界第2位の石油輸出国であるロシアは、パイプラインを通じて石油や天然ガスをヨーロッパ各国に輸出している。

 EUで実質的な主導権を握るドイツは石油輸入全体の約28パーセントを、天然ガス輸入にいたっては全体の約38パーセントをそれぞれロシアから輸入しており、国内のエネルギー事情はロシア抜きには語れない。また、フランスやイタリアも輸入天然ガスの3割近くをロシアに依存しており、天然資源という大きな武器をロシアに握られている状態だ。

7803とはずがたり:2014/04/08(火) 14:33:06
 天然資源や強大な軍事力に加えて、西ヨーロッパ各国とロシアの経済的な結びつきは年々増加する傾向にあり、ロシアと激しく対立した際に国内経済に大きな影響が出ることを懸念する国は少なくない。とりわけ、その傾向が顕著なのはイギリスで、ロシア人富豪や企業の投資先として人気の高いロンドンは、多くの高額物件がロシアンマネーによって買われ続けたため、ロシア風の名前「ロンドングラード」と揶揄されているほどだ。

 ロンドン証券取引所に名を連ねるロシア系企業は実に約70社。ガスプロムやルクオイルといったエネルギー関連企業の他にも、携帯電話会社のメガフォンといった企業の名前もある。また、個人の不動産売買でも、昨年ロンドン市内でロシア人によって購入された邸宅は264軒あり、総額は日本円にして900億円近くに達する。外国人による不動産購入ではロシア人が群を抜いてトップなのだ。そのような状態でイギリスが対ロシア経済制裁に加わった場合、経済的な「しっぺ返し」は大きいという見方が強い。

アメリカはどう動くのか
ウクライナ市民のEUに対する感情は

 ウクライナ情勢でアメリカはどう動くのだろうか?ケリー国務長官は4日にキエフを訪問し、10億ドルの融資保証を提供する経済支援策を発表している。しかし、ウクライナの対外債務は1400億ドルに達しており、焼け石に水との声もすでに上がっている。6日にはオバマ大統領とアメリカ国務省が、ウクライナの主権や領土統一の侵害に責任がある個人の資産凍結、ビザ発給制限などの制裁措置を発表。いずれもロシア政府高官がターゲットと見られる。

 外交力の弱さが指摘されるオバマ政権だが、アメリカにもEUの対ウクライナ外交に対しては少なからぬフラストレーションが存在する。ヤヌコヴィッチ体制が崩壊する約3週間前となる2月初旬、ユーチューブでビクトリア・ヌランド国務次官補とジェフリー・パイアット駐ウクライナ米大使との電話会談を録音した音声ファイルが公開された。

 音声ファイルを誰がどのようにして公開したのかは不明だが、ネット上で公開された電話会談では、ウクライナの政情不安に重い腰を上げようとしないEUの姿勢などが批判され、ウクライナの政情を安定させるためにEUではなく国連が動くべきだとする2人の見解が明かされている。「EUなんて、くそくらえ」と発言していたことまでが明るみになり、のちにヌランド国務次官補は会話が本物であったことを認め、謝罪している。

 EUに対するフラストレーションは、多くの市民がEUに憧れを抱いていたはずのキエフでも高まってきているという。再びオルニックさんが語る。

 「キエフ市内だけでも、EUに対して複雑な思いを抱いている市民は少なくありません。西ヨーロッパの一部になりたいと切望するウクライナ人がこれだけ多いにもかかわらず、EUが手を差し伸べてくれないことに失望する声も少なくありません。特に独立広場で行われた反政府デモの際には、EUに裏切られたと憤慨する人は多かったです。

 ヤヌコヴィッチ前大統領に限らず、ウクライナの過去の指導者や政権には汚職の話が常につきまとっていました。ヤヌコヴィッチ前大統領や彼の側近は国外、特にEU諸国に多くの資産を保有しており、反政府デモで前政権が強権発動を行う前にEU側が資産凍結などの制裁措置に踏み切っていれば、デモの犠牲者数がもっと少なかった可能性はあります。言葉ではウクライナを大々的に支持するEU諸国がロシアに対してははっきりと物を言えないジレンマを抱えている現状は反政府デモの際に痛感していたので、クリミアを巡るEUの動きにはそれほど驚いていません」

7804とはずがたり:2014/04/08(火) 14:33:24
>>7801-7804
ブダペスト覚書を反故にすることは
他の核保有国にも影響を与えるか?

 これまでに話を聞いたウクライナ人の多くが、「核兵器を手放すべきではなかったのかもしれない」と語った。前述のポステムスカさんは、ヤヌコヴィッチ体制崩壊から間もなくしてロシアが本格的な軍事介入も辞さない姿勢を打ち出したことで、20年前に結ばれた「ブダペスト覚書」が、本質的に何の意味も持たないことを痛感したのだという。ポステムスカさんが憤りを隠さずに語る。

 「1991年にソ連が崩壊した直後、ウクライナは世界第3位の核兵器保有国で、国内には約5000発の核弾頭がありました。ソ連崩壊後にアメリカを中心とした核保有国はウクライナに核拡散防止条約に加盟するよう迫り、最終的にウクライナは国内の核弾頭を廃棄、またはロシアに譲渡することで合意し、その見返りとして米英露の3ヵ国がウクライナの領土の尊重と防衛を確約したのです。

 しかし、国際的な覚書も大国の思惑によって簡単に破られてしまうという現実を見せつけられました。ウクライナ国内には核兵器はもはや存在せず、抑止力として使えるものはもう何もないのです」

 ウクライナ人が憤慨する覚書の反故は、世界中に大きな問題を提起した。ウクライナから核弾頭を全てなくす「ブダペスト覚書」は米英露の主導で行われ、ウクライナは領土保全の確約と財政支援を条件に覚書にサインをした。しかし、その覚書がウクライナにおける一連の政変のなかで、大国の思惑によって事実上無効とされてしまった。

 奇しくもイランの核開発停止を求めて交渉を続ける主要3ヵ国は米英露であり、領土保全の確約が大国によって簡単に反故されてしまう現実や、抑止力になりうるものを持たない国が大国に翻弄される姿をイラン政府はどのような思いで見ていたのだろうか?

 すでに核を保有している国や開発中とされる国に対して、欧米やロシアが核の不拡散を理由に廃棄や開発中止を求めても、今後その言葉にどれだけの信頼性を見いだせるのだろうか。ブダペスト覚書の事実上の反故は、やがて他の国々にも少なからず影響を与えそうだ。

7805とはずがたり:2014/04/08(火) 14:36:07

アメリカの口先介入でロシアを止めることは出来ないのではないか。。ロシアのウクライナ侵攻があったらアメリカが対応に忙殺されてる間に中国は尖閣ぐかい奪いに来そうやね。。

米国:「強い懸念」露の関与示唆…ウクライナ東部情勢
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/20140408k0000e030190000c.html
毎日新聞2014年4月8日(火)11:02

 【ワシントン和田浩明】ケリー米国務長官は7日、ロシアのラブロフ外相と電話協議し、ウクライナ東部ドネツク州などで親露派住民が州政府庁舎を占拠し「人民共和国」の設立を宣言している情勢について「強い懸念」を表明した。ロシアがウクライナ不安定化の動きを続ければ追加制裁を実施する意向も改めて伝えた。カーニー米大統領報道官は、親露派デモ隊の一部が「金をもらって雇われており、地元民ではない強固な証拠」があると明言し、ロシアの関与を示唆した。

 国務省のサキ報道官によれば、ケリー長官はラブロフ外相に対し、ドネツクやハリコフなどのウクライナ東部諸都市で過去24時間に発生した州庁舎占拠やロシア編入の要請は、「(住民の)自発的行動には見えない」と指摘。「ロシアの支持を受けて準備された」とのウクライナ政府の見方に触れ、ウクライナ内部でロシア情報部員が拘束されたことにも言及したという。

 タス通信によると、ラブロフ外相はウクライナで連邦制導入の検討や憲法改正を要求。一方で両外相は10日以内に米露とウクライナ新政権、欧州連合(EU)による直接対話を実施し緊張緩和策を協議することで一致した。

 カーニー報道官は今回の事態について、ウクライナ国境付近での大規模なロシア軍部隊の展開など「ロシアのウクライナに対する圧力強化」がもたらしたもの、と指摘。ロシアがさらなる領土侵犯や主権侵害を行えば「深刻な事態の悪化」であり、米国はより強力な追加の経済制裁を実施する準備があると発言。ロシアに対し、国境地帯からの部隊撤収とウクライナ政府との直接対話を開始するよう改めて求めた。

7806とはずがたり:2014/04/08(火) 14:39:27
>ウクライナに連邦制を導入し、北大西洋条約機構(NATO)に加盟しない中立的な立場を明確にすることが重要だと主張。また、ウクライナの憲法を改正してロシア系住民の自治を強化する必要性を改めて強調した。
まあロシアが侵攻したりしないのなら妥協策として飲めるんでないの?連邦からの離脱とロシア編入を画策とかになってくると可成りきな臭い話しになってくるが。。

米、ロシア編入の動きに警告=ウクライナ・EUと4者会合調整
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-140408X421.html
時事通信2014年4月8日(火)10:10

 【ワシントン時事】ケリー米国務長官は7日、ラブロフ・ロシア外相に電話し、ウクライナ東部ドネツクなどで起きているロシアへの編入の動きに「重大な懸念」を表明、ロシアがウクライナの不安定化を進めれば「代償を伴わせる」と警告した。サキ国務省報道官が同日の記者会見で明らかにした。

 報道官は、ウクライナ東部各地の親ロシア派デモ隊について「このうち何人かは買収され、地元住民でないことを示す確かな証拠がある」と強調。ケリー長官もラブロフ外相に対し「一連のデモは自然発生的なものではない」と述べて、ロシアの関与を指摘した。

 ロシア外務省によると、ラブロフ外相は電話会談で、ウクライナに連邦制を導入し、北大西洋条約機構(NATO)に加盟しない中立的な立場を明確にすることが重要だと主張。また、ウクライナの憲法を改正してロシア系住民の自治を強化する必要性を改めて強調した。

 ロシアは対ウクライナ国境に数万人規模の部隊を集結。撤退の動きは確認されていない。

 サキ報道官によると、米ロ外相は、ウクライナ情勢の緊張緩和に向け、ウクライナとロシア、米国、欧州連合(EU)による4者会合を10日以内に行うことで調整に入った。具体的な議題は今後詰めていくという。

7807とはずがたり:2014/04/08(火) 15:32:10

2014年 4月 08日 11:31 JST
独首相、対ロ柔軟姿勢に―対決回避の国民感情も反映
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304364704579488372185384400.html#articleTabs%3Darticle

 【ベルリン】ドイツのメルケル政権はロシアに対する融和的な路線をひそかに模索している。ドイツのビジネス権益を保護するとともに、ロシアを敵に回すのを嫌悪する一般国民を安心させるための方針転換だ。

 メルケル首相は、プーチン大統領にウクライナを威嚇しないよう警告し続けてきた。ロシアはクリミア編入によって政治的、経済的に大きな打撃を受けるだろうと述べていた。だがここにきて、クレムリンとの一層の対話の必要性を …

7808チバQ:2014/04/08(火) 22:47:11
http://mainichi.jp/select/news/20140408k0000e030202000c.html
ウクライナ:東部2州が共和国宣言 露編入の動き加速
毎日新聞 2014年04月08日 11時25分(最終更新 04月08日 16時38分)


ウクライナ ハリコフ州、ルガンスク州 地図
拡大写真 【モスクワ田中洋之】ウクライナのメディアによると、東部ハリコフ州の州都ハリコフで7日夜、州政府庁舎を占拠した親ロシア派住民が州議会に代わる独自の会議を開き、「ハリコフ人民共和国」の創設を宣言した。隣接するドネツク州でも同日、親ロシア派勢力が「ドネツク人民共和国」の創設を宣言しており、ロシア系住民の多い東部でウクライナからの分離とロシア編入につながる動きが加速している。

 ハリコフ州の独自会議は136人で構成し、ドネツク州と同様に共和国の地位に関する住民投票を計画。正統な大統領とみなすヤヌコビッチ氏に会議を公認するよう求めたほか、ロシア政府に対し仲介者として住民投票の平穏な実施を保障するよう要請した。

 一方、親ロシア派が東部で動きを活発化させていることを受け、ウクライナ新政権のトゥルチノフ大統領代行は7日、危機対策本部を設置した。東部に軍・治安部隊を増派し、ロシア編入への動きを強める親ロシア派勢力の“鎮圧”に乗り出す構えだが、双方間で大規模な衝突に発展した場合、ロシアが「ロシア系住民の保護」を名目に軍事介入することも予想され、事態は緊迫度を増している。

 トゥルチノフ大統領代行は国民向けの声明で、武器を所持しているデモ隊を「テロリスト」として厳重に取り締まるほか、ロシア軍部隊が展開しているウクライナ東部の国境防備を強化する考えを示した。またアワコフ内相は7日、ドネツク、ハリコフ、ルガンスクの東部3州に他地域から特殊治安部隊を派遣したと表明。ウクライナ治安機関筋はロシア通信に対し、国内軍をはじめ、極右連合「右派セクター」の戦闘員らで構成する国家親衛隊、米国の雇い兵部隊が東部に投入されたことを明らかにした。ウクライナ最高会議(国会)では東部3州に非常事態を導入すべきだとの声も上がっている。

 こうした中、ロシアのラブロフ外相は7日、ウクライナのデシツァ外相と電話協議し、ロシア系住民が多いウクライナ東部・南部で住民の合法的な訴えを力で抑えることは許されないと指摘。危機打開のため全国的な対話を速やかに始めるよう求めた。ロシア外務省はウクライナ政府が東部に軍を増強していることに懸念を表明し、「内戦につながる恐れがある」として軍事的な準備を即時停止するよう呼びかけた。

7809チバQ:2014/04/08(火) 22:48:00
http://mainichi.jp/select/news/20140409k0000m030078000c.html
G20:ウクライナ支援焦点
毎日新聞 2014年04月08日 21時46分

 主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が10、11の両日、米ワシントンで開かれる。ロシアによるウクライナ南部クリミア半島の編入後、初めての主要な国際会議となる。米欧とロシアの対立が続き、世界経済への悪影響が懸念される中、ウクライナ支援で一致し、緊張緩和につながる議論ができるかが焦点になる。

 ロシアの金融支援打ち切りで財政危機に直面しているウクライナに対し、国際通貨基金(IMF)は最大180億ドル(約1兆8500億円)の融資枠を設定。日米欧も支援策を発表している。日米欧は、ロシアを含めたG20全体で支援姿勢を示したい考えだ。ウクライナがデフォルト(債務不履行)すれば損失を免れないロシアも支援を支持するとみられる。ただ、G20の場で米露のつばぜり合いが激しくなれば、議論が紛糾する可能性もある。

 一方、ロシアも米欧の経済制裁で資金流出が続き、2014年度はマイナス成長に陥りかねない。ロシアと関係が深い欧州経済に悪影響が及ぶ恐れがある。ウクライナ問題は、世界経済のリスク要因の一つとしても議論される見通しだ。

 会議ではこのほか、中国経済の減速懸念や、米国の量的金融緩和縮小が新興国経済に与える影響も点検する。また、前回(2月)の会議で、G20は今後5年間で国内総生産(GDP)の総額を従来想定より2%以上底上げする成長率目標を掲げており、実現に向けた各国の取り組みについても意見が交わされる。

 日本からは麻生太郎財務相と黒田東彦日銀総裁が出席。4月に消費税率を8%に引き上げ、財政健全化に取り組んでいることや、日銀の大規模な金融緩和などを通じて、デフレ脱却と経済再生を進めていることをアピールする。【小倉祥徳】

7810チバQ:2014/04/08(火) 22:51:40
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140408/erp14040821410006-n1.htm
【ウクライナ情勢】
東部で相次ぐ「共和国」樹立宣言…米長官「露が関与」懸念 追加制裁発動を警告
2014.4.8 21:39 (1/2ページ)

ドネツクの州庁舎前に座り込む親ロシア派デモ隊メンバー=7日(ロイター)
 【モスクワ=佐々木正明、ワシントン=小雲規生】ウクライナ東部ドネツクでドネツク州の政府庁舎を占拠した親ロシア派のデモ隊は7日、「ドネツク人民共和国」の樹立を宣言、同じく東部ハリコフでも親露派住民らが独自に「議会」を開催し、「ハリコフ人民共和国」の樹立を宣言した。ケリー米国務長官は同日、ラブロフ露外相と電話会談し、事態の背後にロシア政府の関与があるとの見方を示唆し、「重大な懸念」を表明した。

 米国務省のサキ報道官が7日の記者会見で明らかにしたところによると、ケリー氏はラブロフ氏に対し、ロシアが事態を悪化させれば「さらなる代償を伴う」として追加経済制裁の発動を警告した。

 両氏は米、露、ウクライナ、欧州連合(EU)による会合を10日以内に開催することについても協議。日時や議題に関して、話し合いを続けているという。

 カーニー米大統領報道官も7日の記者会見で、ウクライナ情勢の悪化は「ロシアによる圧力が高まった結果だ」と指摘。暴徒化している親露派勢力の一部は地元住民ではなく、金銭などで外部に雇われているとの見方を示し、ロシアの介入を牽制(けんせい)した。

 さらにカーニー氏はロシアが秘密裏であってもウクライナ東部に侵入すれば、「非常に深刻な事態の悪化にあたる」とし、追加経済制裁の発動要件に該当すると強調した。

 ウクライナ東部で広がる分離独立の動きに、同国のトゥルチノフ大統領代行は「ロシアによる第2の作戦だ」と指摘。ドネツク、ハリコフのほか、親露派デモ隊が警察施設に侵入したルガンスクへの特殊部隊らの増員を決定した。

 ハリコフでは8日朝、「対テロ作戦」が行われ、デモ隊に占拠されていた庁舎は解放された。少なくとも70人が逮捕されたという。

 しかしウクライナのメディアによると、ハリコフでは混乱が続き、デモ隊が地元テレビ局を占拠し、独自番組の放送を画策しているという。

 こうした中、ウクライナ最高会議(国会)は同日、ウクライナの領土一体性を侵害する活動を行った者への罰則を強化する法案を審議、賛成多数で可決した。

 アバコフ内相は同日、ハリコフで庁舎の警戒に当たった警察官らが任務を怠り、デモ隊の侵入を許したとして、担当官らの大幅解雇を行うと発表した。

7811チバQ:2014/04/08(火) 22:52:51
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140408/mds14040808480000-n1.htm
再び…弾圧の気配 ルワンダ大虐殺から20年
2014.4.8 08:47

ルワンダ・キガリの大虐殺記念館に展示されている被害者らの写真 (AP)
 ルワンダで少数派ツチ人や穏健派フツ人約80万人が犠牲になった大虐殺が始まってから7日で20年を迎えた。首都キガリの競技場での追悼式典で、カガメ大統領が演説。市民は7日から服喪期間に入る。式典に先立ち、キガリの大虐殺記念館には、五輪の聖火のように全国各地をリレーした「追悼の灯」が到着。大虐殺の期間と同じ100日間、燃やされ続ける。

 ルワンダは大虐殺以降、目覚ましい経済成長を遂げ、民族対立は影を潜めた。一方で、ツチ人のカガメ政権は野党などへの弾圧を強める。

 日本貿易振興機構(JETRO)アジア経済研究所の武内進一地域研究センター次長は「カガメ氏は重要な歴史である大虐殺の大規模な追悼イベントを利用し、ツチ人政権の正統性を強調しようとしている」と指摘した。

                  ◇

【用語解説】ルワンダ大虐殺

 ルワンダの多数派フツ人が、内戦などを通じ長年対立していた少数派ツチ人を大量に殺害した事件。1994年4月6日、フツ人のハビャリマナ大統領らが乗った航空機がルワンダの首都キガリで撃墜されたのをきっかけに、フツ人主体の政府軍や民兵が同年7月までの約100日間、ツチ人やフツ人穏健派ら推定80万人をおのなどで虐殺。現在のカガメ大統領が率いたツチ人主体のルワンダ愛国戦線(RPF)が政府軍を破り、全土を制圧。報復を恐れたフツ人らはザイール(現在のコンゴ)など周辺国に逃れた。ルワンダ国際犯罪法廷が94年に設置され、これまでに60人以上が有罪、12人が無罪の判決を受け、9人が逃亡中。(共同)

7812チバQ:2014/04/08(火) 23:06:29
http://mainichi.jp/select/news/20140408k0000e030212000c.html
インド最大野党:核先制不使用見直し 日印交渉に影響も
毎日新聞 2014年04月08日 12時03分(最終更新 04月08日 12時12分)


最大野党インド人民党の次期首相候補、ナレンドラ・モディ氏=AP
拡大写真 【ニューデリー杉尾直哉】インド総選挙で勝利が予想される最大野党・インド人民党が、「核の先制不使用」の原則を見直そうとしていることがわかった。7日発表のマニフェスト(選挙公約)に「核政策の再検討」が盛り込まれており、見直しを進めていくという。ロイター通信がマニフェスト作成に関わった人民党筋の話として伝えた。

 核拡散防止条約(NPT)加盟を拒否するインドが、次期政権で先制不使用原則を放棄すれば、欧米社会からの批判は免れない。特に、日印原子力協定交渉を継続している日本政府・国民からの反発は必至で、日印交渉が暗礁に乗り上げる可能性もある。

 インドは1998年、人民党のバジパイ政権のときに24年ぶりに地下核実験を実施し、日米などの制裁を受けた。これを受け、バジパイ政権は「核の先制不使用」原則を打ち出し、国際社会の理解を得ようとした。

 だが、敵対国のパキスタンが先制不使用を宣言していないことを理由に、人民党は今回、先制不使用の放棄検討を打ち出したようだ。中距離戦術核などの先制使用を想定している模様だ。人民党の次期首相候補で、「反パキスタン」派とされるナレンドラ・モディ氏もこの方針を承認しているとみられる。

 一方、2004年からの与党・国民会議派のシン政権は、「核実験のモラトリアム(一時停止)」を維持し、欧米諸国から評価された。08年に米印が原子力協定に署名し、その後、日印も原子力協定の交渉に入ったのはこのためだ。

 シン首相は今月2日、ニューデリーで講演し、「核なき世界を実現する第一歩として、核保有国すべてが先制使用しない国際的取り決めが必要だ」と訴えた。人民党の核に関する考え方は、シン首相とは大きな違いをみせている。

 今回の人民党のマニフェストは、「バジパイ政権が達成した戦略的(核の)前進は、その後の会議派政権でずたずたにされた」と指摘し、再度の核実験すらにじませる内容となっている。

7813とはずがたり:2014/04/09(水) 00:18:39
>>7812
経済運営に成功して人気出る政権が右派的・タカ派的な政策したがるのはトルコも日本も同じか┐('〜`;)┌

7814とはずがたり:2014/04/09(水) 09:24:10
イラン核協議、第3ラウンド開始 7月合意へ交渉加速 
2014.4.8 22:52
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140408/mds14040822550001-n1.htm

 【ベルリン=宮下日出男】イラン核問題の包括的な解決に向けた欧米など6カ国とイランの第3回協議が8日、ウィーンで始まった。双方は交渉期限となる7月20日までの最終合意の締結に前向きだが、どこまでイランの核開発を認めるかで見解の隔たりが残っており、今回の協議で交渉を加速させたい意向だ。

 協議は2日間で、イラン側はザリフ外相、6カ国側は欧州連合(EU)のアシュトン外交安全保障上級代表が代表役を務める。

 包括的解決では、イランの核関連活動を容認するかが焦点。交渉の詳細は明らかにされていないが、核兵器転用が懸念されるイランのウラン濃縮活動の可否、今後も継続する場合の活動範囲、西部アラクで建設中の実験用重水炉の取り扱いなどが協議されているとみられる。

 米欧は軍事転用が不可能となる程度までに核活動を制限させる狙いだが、イランは重水炉の設計変更などで譲歩する一方、関連施設の閉鎖は拒む姿勢をみせている。

 米政府高官は最終合意に向けて「克服すべき相違が依然、残っている」と述べ、合意到達は「ルービック・キューブを解くようなもの」と指摘した。

 ただ、双方は合意の形成に前向きで、米政府高官は4日、「5月に草案づくりを始めたい」との意向を表明、イランのアラグチ外務次官も「文書作成のために意見を近づける」と今回の協議に期待感を示した。

 経済が疲弊するイランは合意で欧米の制裁全面解除を急いでおり、6カ国側もロウハニ大統領の下でイランが欧米への融和路線にかじを切ったのを機に長年の懸案に決着を図りたいことが、双方の前向きな姿勢の背景にある。

 また、イランと米国はともに、急速な接近に懐疑的な“強硬派”を国内に抱えており、批判を押さえ込むためにも早期の成果を必要としている事情がある。

 米政府高官は「互いの立場に不審点はない」と述べ、別の米当局者も米メディアに「(双方の)信頼は増している」とイラン側の対応を評価している。

7815チバQ:2014/04/09(水) 19:40:43
http://mainichi.jp/select/news/20140409k0000e030169000c.html
湾岸対立:サウジアラビアとカタール 大使召還など激化
毎日新聞 2014年04月09日 12時05分(最終更新 04月09日 14時57分)

 【カイロ秋山信一】世界最大の産油地域のペルシャ湾岸のアラブ諸国で、サウジアラビアとカタールの対立が表面化している。長年、親米アラブとして協調し、日本にも石油や天然ガスを供給する両国だが、エジプト情勢やイランへの対応を巡って意見の相違が顕在化し、サウジ、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンの3カ国は3月に駐カタール大使を召還するまで関係が悪化。クウェートが仲介にあたっているが、対立解消のめどは立っていない。

 「兄弟国の判断に失望と驚きを禁じ得ない」。大使召還が発表された直後、カタールは声明でサウジなど3カ国を非難した。サウジは「治安と安定を守るためだ」と説明し、「王制への脅威」とみなすエジプト発祥のイスラム組織ムスリム同胞団を、カタールが擁護していることへの不満を示唆した。サウジは大使召還後、同胞団を「テロ組織」に指定した。

 サウジやカタールなど湾岸6カ国は1981年に湾岸協力会議(GCC)を設立し、内外の政策で連携してきた。2011年には、反王制デモが起きたバーレーンにGCCが治安部隊を派遣し、デモを抑圧。王制を脅かす民主化要求運動「アラブの春」の湾岸への波及を妨げた。

 ところが昨年7月に起きたエジプトの軍事クーデターで対立が表面化した。サウジはUAE、クウェートとともに、軍主導の暫定政権に対して総額120億ドル(約1兆2000億円)の支援を表明した。一方、クーデターで追放されたムスリム同胞団主体のモルシ前政権を支援していたカタールは孤立。同国の衛星テレビ局「アルジャジーラ」を通じて、同胞団の抗議活動を積極的に報じる姿勢を取った。

 米欧との対話路線を進めるイランのロウハニ政権への態度にも温度差がある。カタールは昨秋以降、相互に外相が訪問し、経済連携にも意欲的だ。一方、イスラム教スンニ派を国教とするサウジは、シーア派国家のイランの影響力が湾岸諸国に伸びるのを警戒している。

 一連の対立について、天然ガスの輸出で急速に国力を伸ばすカタールが、GCC最大の国土・人口を擁するサウジの覇権に挑戦しているとの見方もある。クウェートが対立の解消に努めているが、サウジは「カタールが政策を変更しない限り、問題は解決しない」(サウド外相)との姿勢だ。

 英シンクタンク・湾岸戦略研究所のオマル・ハッサン所長は「カタールは『アラブの春』で(エジプトの)同胞団が勢力を伸ばすと考えたが、見立て通りにはいっていない。サウジなど友邦との対立は得策ではなく、(今後)政策変更せざるを得なくなる」と述べた。

7816チバQ:2014/04/09(水) 20:25:49
http://www.afpbb.com/articles/-/3012024
スペイン議会、カタルーニャの独立問う住民投票実施の請願を否決
2014年04月09日 09:49 発信地:マドリード/スペイン
【4月9日 AFP】スペイン議会は8日、北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州が提出していた分離独立の是非を問う住民投票の実施の請願を、反対299、賛成47、棄権1で否決した。

 マリアノ・ラホイ(Mariano Rajoy)首相は採決に先立ち約7時間にわたって行われた審議の中で、「私は、カタルーニャなしのスペインも、スペインと欧州から外れたカタルーニャも想像できないため、カタルーニャがスペインにとどまるべきだとの立場を擁護する」と表明していた。

 ラホイ首相率いる保守与党・国民党と、最大野党・社会労働党、中道の進歩民主主義連合はいずれも、住民投票を断固阻止する意向を表明していたため否決は確実視されていた。カタルーニャ自治州政府は採決の結果を受け、今後も闘い続ける姿勢を示した。

 独自の言語を持ち、スペイン内での自治権拡大を求めて長く闘ってきた歴史を持つカタルーニャ自治州は、住民投票を今年11月9日に実施する許可をスペイン議会に求めていた。

 だがラホイ首相は、スペイン憲法は同国の主権にかかわる住民投票は一地域だけではなく全国で実施しなければいけないと定めているため、住民投票は違憲であるとの見解を改めて示した。(c)AFP/Sylvie GROULT

7817チバQ:2014/04/09(水) 20:34:00
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140409/erp14040910170003-n1.htm
ウクライナ東部、併合されたクリミアとの違いは薄い帰属意識
2014.4.9 10:15 (1/2ページ)

ウクライナ東部ルガンスクで8日、占拠した保安局庁舎前でバリケードをはる親ロシア派デモ隊のメンバーら(ロイター)
 ウクライナ南部クリミア半島に続き、同国東部でもロシアへの編入を求める動きが活発化している。背景には、歩んできた歴史に基づく社会、経済的な事情がある。

 東部地域は17世紀後半、ドニエプル川を境にロシア帝国の支配下に入り、正教が主な宗教となった。ロシアは19世紀後半から、ウクライナに対する徹底的なロシア語普及政策を進め、東部では今もロシア語を日常的に使用する地域が多い。2001年の国勢調査によると、ヤヌコビッチ前大統領の出身地ドネツク州では、人口の7割以上がロシア語を母語と考えている。

 公用語としてウクライナ語以外を認めないといった動きに、大きな反発を示すのはこのためだ。

 ロシアとの経済的な結びつきも深い。東部にはソ連時代から石炭、鉄鋼、機械などの重工業地帯があり、今もオリガルヒ(新興寡占資本家)が国の経済を牛耳る。2008年のリーマン・ショックを境に、この地域へのロシア資本の進出も相次いだ。

 とはいえ、ロシア語を多くの人が母語と考える東部で、民族としてのロシア系を自任している人々は少数派に属し、人口の6割を占めるクリミアとは状況は異なる。また、歴史的成り立ちからウクライナとロシアのどちらに属するかという帰属意識が希薄であることも特徴だ。

 先の国勢調査によると、ドネツク、ルガンスク両州では人口の4割近くが自らをロシア系だと考えているが、ハリコフでは約25%にとどまる。

 クリミア併合のときと比べると、ウクライナ東部に対するプーチン露政権の動きには慎重さもうかがえる。欧米の追加制裁で孤立化が深まるとの懸念も背景にあるとみられる。(佐々木正明)

7818チバQ:2014/04/09(水) 20:39:12
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014040902000117.html
新政権側 庁舎を奪還 ウクライナ 騒乱、南部にも波及
2014年4月9日 朝刊


 【モスクワ=原誠司】ロシア系住民のデモ隊による州政府庁舎占拠で騒乱状態にあるウクライナ東部ハリコフ州の州都ハリコフで八日早朝、内務省特殊部隊が庁舎内に立てこもる七十人を拘束し、庁舎を奪還した。ただ、東部の騒乱は収束の気配は無く、ロシアが併合したクリミア半島に近い南部の都市にも波及し始めている。

 ウクライナのウニアン通信によると、特殊部隊は州都中心部を封鎖。州庁舎突入では発砲せず、負傷者も出なかった。トゥルチノフ大統領代行は八日、庁舎を占拠したデモ隊を「武装したテロリスト」と呼び、厳正に対処する考えを表明。特殊部隊は東部ドネツクやルガンスク両州にも配置されたという。

 デモ隊について、この両州を視察したティモシェンコ元首相は七日、「ロシアの情報機関員が含まれる」と指摘。ウクライナ保安局は七日、ルガンスク州でロシア軍情報機関要員の男を拘束したと発表した。

 これに対し、ロシア外務省は八日、「ウクライナ軍や(民族主義勢力)右派セクターによる『国家親衛隊』、米国の民間軍事組織百五十人が東部や南部に派遣された」として、内戦につながる恐れのある軍事的準備を即時停止するよう警告。ロシア上院のオゼロフ国防安保委員長は「東部で多くの犠牲者が出れば、ロシアは放置できない」と述べ、ロシアと、欧米が支援するウクライナ新政権側との緊張が高まっている。

 ドネツク州とハリコフ州で七日、デモ隊は法的根拠もなく「人民共和国」樹立を宣言し、ロシア編入に向けた住民投票実施を求めた。欧州連合(EU)加盟路線を加速化するウクライナ新政権に対し、ロシアは、経済的にもつながりが強い東部への影響力を確保するため、連邦制を導入し、中立宣言を盛り込む憲法改正を要求している。

 連邦制に移行すれば、中央政府が任命する知事を住民の直接選挙で選ぶことになり、親ロ派の指導部を誕生させやすい。中立宣言には北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大を防ぐロシアの狙いがある。ロシア系住民を抱き込んで東部を事実上、コントロールしようとする構えを見せつつある。

 一方、黒海に面した南部ニコラエフ州の州都ニコラエフでは七日、親ロ派住民が州庁舎近くに、ロシア国旗を掲げたテントを設営。親欧州派住民が同日深夜から八日未明の間に急襲する事件が発生。計十五人が負傷した。

7819とはずがたり:2014/04/10(木) 15:46:20

米駆逐艦、黒海で合同演習へ…ウクライナ参加も
http://www.yomiuri.co.jp/world/20140410-OYT1T50077.html?from=ycont_top_txt
2014年04月10日 12時00分

 【ワシントン=今井隆】米国防総省のウォレン報道部長は9日、ウクライナ情勢に関連し、米海軍のミサイル駆逐艦「ドナルド・クック」が10日にも黒海に到着すると記者団に明らかにした。

 黒海周辺の同盟国などと合同演習を行う予定で、ウクライナも参加する可能性がある。黒海に3月21日まで展開していた別のミサイル駆逐艦に代わり派遣されたもので、ロシアをけん制する狙いがある。

2014年04月10日 12時00分

7820チバQ:2014/04/10(木) 20:33:17
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140409/erp14040920505003-n1.htm
歴史的な初訪英 アイルランド大統領 過去を越えて和解に道筋
2014.4.9 20:50

8日、英ウィンザー城で談笑するエリザベス女王(左)とアイルランドのヒギンズ大統領(AP)
 【ロンドン=内藤泰朗】かつて英国の植民地だったアイルランドのヒギンズ大統領が元首として初めて英国を公式訪問し、8日に議会で演説して両国の和解の重要性を強調した。エリザベス英女王も同日、中世以来の確執に終止符を打ち、未来志向の関係を築くよう呼びかけた。過去の克服を目指す公式訪問の行事は11日まで続く見通しだ。

 ヒギンズ大統領は英議会で上下両院議員らを前に行った演説で、対英独立闘争で多くの血が流れたことについて、「痛みと犠牲を伴い、長くアイルランドと英国の関係に影を落としてきた」と指摘しながら、「相互の尊重や友好、協力」を柱とした未来志向の関係構築の必要性を力説した。

 北アイルランドでは、英統治を求めるプロテスタント系とアイルランドへの帰属を求めるカトリック系による対立が30年以上も続き、3600人以上が犠牲になった。大統領は訪英前、紛争の当事者が「互いに謝罪しあい、再スタートを切るべきだ」と呼びかけており、今後の和解の行方に関心が高まっている。

 エリザベス女王は8日夜、「歴史的な訪問」(英BBCテレビ)をふまえ、自らの公邸の一つであるウィンザー城でヒギンズ大統領の歓迎晩餐(ばんさん)会を開いた。女王は「まだ傷が癒えたわけではない」とする一方、「私たちの未来が過去によって脅かされることはもはやない」と強調した。

 晩餐会には英王室を敵視し、テロを重ねてきたカトリック過激派アイルランド共和軍(IRA)の元指導者で、北アイルランド自治政府のマクギネス副首相も参列した。

 エリザベス女王は北アイルランドの和平プロセスの進展を受け、2011年にアイルランドのダブリンを訪問。双方の争いで死亡した人々への哀悼の意を表明、和解の機運が生まれた。

7821チバQ:2014/04/10(木) 20:33:38
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140409/erp14040920445002-n1.htm
【NEWS EYE】
800年の確執 アイルランドと英国 根深い対立の歴史
2014.4.9 20:44
 アイルランドの国民には、約800年にわたり英国に支配、抑圧されたとの思いがある。宗教も対立の大きな理由となってきた。

 アイルランドは12世紀にイングランドにより征服され、1801年に併合された。イングランド貴族に土地が配分される一方、アイルランド人は農奴にされるなど厳しい服従関係を強いられた。さらに、イングランドから移り住んだプロテスタントと、カトリックが主体のアイルランドの人々の対立も深まった。

 独立運動が高まり、1922年にアイルランド南部が自治領となった際も英国はプロテスタントが多い北部を自国領にとどめ置いた。

 しかし、北アイルランドも人口の約3分の1はカトリックで、プロテスタント優位の体制を守ろうとする北アイルランド当局とカトリック住民が衝突を繰り返し、69年には紛争に発展。72年に英国は北アイルランドの直轄統治に踏み切るが、アイルランド共和軍(IRA)などによるテロ行為で、3600人以上が犠牲となった。

 英政府から北アイルランドの自治政府に司法・警察権が移譲され、和平プロセスが事実上終結したのは2008年のことだ。女王のいとこも殺害されるなど、双方に深い傷痕が残った。(黒川信雄)

7822チバQ:2014/04/10(木) 20:39:46
http://mainichi.jp/select/news/20140410k0000e030189000c.html
ウクライナ:親露派、抵抗継続の構え 占拠の州庁舎拠点に
毎日新聞 2014年04月10日 11時50分(最終更新 04月10日 12時01分)


ドネツク州政府庁舎を囲むバリケードの内側に待機する親露派の活動家たち。こん棒を持ち、投石用のブロックや火炎瓶が用意されていた=ウクライナ東部ドネツクで2014年4月9日午後7時13分、真野森作撮影
写真特集へ 【ドネツク(ウクライナ東部)真野森作】ウクライナ東部のドネツク州政府庁舎を占拠している親ロシア派の活動家が9日夜(日本時間10日未明)、外国メディアに庁舎内と幹部会議を部分公開した。親露派幹部は、9日に「48時間以内の事態打開」を宣言した親欧米派の新政権にあくまで抵抗する意向を改めて強調した。

 親露派は7日に一方的に宣言した「ドネツク人民共和国」として、庁舎最上階の会議室で約30人の幹部会議を開催、メディアに公開した。参加者からは「キエフの新政権に正統性はない」「最良の道は平和的な分離だ」との声があった。

 リーダー格のデニス・プシリン氏(32)は、新政権との交渉で合意は得られていないと述べ、治安部隊による強制排除の可能性には「準備ができている」と話した。

 また、親露派が「5月11日までに行う」としている住民投票では、「人民共和国の国家主権(独立)を認めるか否か」の1点のみを問うと明かした。「市民が混乱しないよう、段階的な手順が必要」と話し、いったん独立を宣言してからロシア編入へと進める南部クリミア半島同様の計画を示唆した。

 ただ、地元紙「セボードニャ」のヤナ・トカチェンコ記者によると、ドネツクでは大学生など若者を中心に親欧米派が相当数存在しており、親露派が圧倒的多数を占めたクリミアとは状況が異なる。地元財界人も新政権側の立場で仲介に当たっている。

 さらに、旧ヤヌコビッチ政権与党の「地域党」は反政府活動参加者の恩赦法を国会に提案するなど懐柔策を模索しており、親露派の思惑通りに事態が進むかどうか不透明だ。

 プシリン氏を巡っては、ウクライナのネズミ講で役員を務めていたと報じられており、いわく付きの人物とみられる。

 親露派の拠点と化した州政府庁舎内には、活動家の休憩所や調理場が設けられ、女性たちの姿も目立った。新政権側の強制排除に備え、各階の入り口には机でバリケードが設けられ、庁舎前広場には9日深夜まで親露派の住民が集まっていた。

7823チバQ:2014/04/10(木) 21:08:02
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140409-00050161-yom-spo
リオ五輪、建設遅れ・水質汚濁に「危機的状況」
読売新聞 4月10日(木)11時26分配信

 【ベレク(トルコ)=大野展誠】国際オリンピック委員会(IOC)が9日に行った夏季五輪国際競技連盟連合(ASOIF)との合同会議で、2年後のリオデジャネイロ五輪の競技会場、宿泊施設の建設の遅れや水質汚濁への不満が噴出した。

 18の競技団体が発言したが、不満を述べなかったのは1団体だけで、「危機的な状況で、みんなが心配している」と、ASOIFのリッチビッティ会長。IOCのバッハ会長は「我々も心配している。第一は政治の問題だ」と、政府の支援の乏しさを理由に挙げた。

 バスケットボールや射撃など8競技を行うデオドロ会場は工事が始まっておらず、ゴルフ会場は芝の育成も始まっていないという。ブラジルは6月にサッカーのワールドカップ開幕を控え、急速な進展は見込めない。危機感を募らせるIOCは同日の理事会で、リオの組織委員会と電話で会談し、見通しを確認する。

7824チバQ:2014/04/10(木) 21:08:39
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140407-00000500-fsi-bus_all
軍投入でスラム街“制圧” ブラジルW杯まで2カ月、ヘリや装甲車配置
SankeiBiz 4月7日(月)9時47分配信

 サッカーワールドカップ(W杯)ブラジル大会(6月12日〜7月13日)の開幕まで2カ月余りとなる中、ブラジル政府は5日、治安状況の改善が見られないリオデジャネイロのファベーラ(スラム街)に約2700人の軍・警察部隊を投入し、街を“制圧”した。国防省は、部隊の駐留は7月末まで続けるとしており、海外から大量のサッカーファンが来訪するのに備えて、力ずくで街の暴力鎮圧に乗り出した形だ。

◆ヘリや装甲車配置

 ファベーラは主に麻薬組織に支配されたスラム街で、ブラジル全土に存在するが、とりわけ丘の上に積み重なるように貧しい家々が軒を連ねるリオのファベーラは有名。リオの人口(約630万人)のほぼ4分の1がファベーラの住民とされる。5日に軍・警察部隊が投入されたのは、数あるリオのファベーラの中でも最も危険とされるマレ地区のファベーラだ。

 マレ地区はリオの国際空港にも近く、W杯が始まれば多くのサッカーファンが通る可能性があることから、当面、部隊が駐留することになった。ブラジル最大のマラカナン・スタジアム(収容7万7000人)を抱えるリオでは大会期間中、決勝戦を含む7試合が行われる。

 「制圧作戦」は5日午前6時から始まり、上空をヘリコプターが旋回する中、陸軍兵士2050人、海軍兵士450人、特殊作戦警察大隊員200人が装甲車に乗って街に入った。街にはすでに1500人の警察官が3月30日に先遣隊として配置されており、今回の軍・警察部隊はこれら警察官と入れ替わって配置についた。フランス通信(AFP)によると、人口約13万人のマレ地区のファベーラ(約10平方キロメートル)では、警察官が大量配備された30日から4日までの6日間ですら、銃撃事件で16人が死亡。118人の逮捕者が出て、1000トンを超す大麻、コカインの類が押収されたという。

 部隊配置後、現地を訪れたセルソ・アモリン国防相(71)は「諸君は何としてもこの地区の治安を守るという使命を果たさなくてはならない。備えは十分なはずだ」と兵士たちを鼓舞。ジルマ・バナ・ルセフ大統領(66)もツイッターで「兵士の皆さんは今一度、国家に対する使命をかみしめ、その力を示して欲しい」とつぶやいた。

◆まるで宣戦布告

 ブラジル政府は2008年から、全土でファベーラの治安強化作戦を実施。地区によっては劇的な効果が現れているが、リオのマレ地区では一向に改善がみられず、逆に今年に入ってから治安が悪化し、4人の警察官が麻薬犯罪組織に射殺されるなどした。リオデジャネイロ州のジョゼ・ベルトラム内相は「ギャングの首謀者たちは、W杯を前にまるで『宣戦布告』しているかのようだ。30年以上にわたってファベーラを支配している連中が簡単に音を上げるわけがない。今は非常事態で力ずくで抑え込むしかない」と話している。

 5日早朝、マレ地区の住民たちは恐る恐る部隊の進駐を見守り、同行取材で街に入った記者たちの質問には、ほとんどの住民が犯罪組織からの仕打ちを恐れて沈黙を決め込んだ。そんな中、口を開いた73歳の女性はAFPに「束の間の治安維持もW杯のため。終わればまた元に戻ってしまう。何も変わらない」と悲しげに語った。

7825チバQ:2014/04/11(金) 23:24:07
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014041100984
野党党首、レイプ犯擁護=「被告は気の毒」発言に批判−インド
 【ニューデリー時事】7日から総選挙が始まったインドで、野党社会党のヤダブ党首が昨年起きたレイプ事件で死刑判決を受けた被告3人について「気の毒」などと発言し、批判を浴びている。
 ヤダブ党首は10日、北部ウッタルプラデシュ州での演説で、2013年8月、西部ムンバイの廃虚で女性カメラマンともう一人の女性に性的暴行を加えたとして、死刑判決を受けた被告3人に言及。「3人の気の毒な被告が死刑判決を受けたが、レイプは死刑に値するのか」と発言。その上で「彼らはまだ若く、間違いを犯すこともある」と擁護した。(2014/04/11-21:30)

7827チバQ:2014/04/12(土) 07:50:20
http://www.afpbb.com/articles/-/3012402
規制緩和で競争激化、ドイツの長距離バス市場
2014年04月11日 16:15 発信地:フランクフルト/ドイツ
【4月11日 AFP】ドイツでは、電車や飛行機よりも運賃が安く、自分で車を運転するよりリラックスできる長距離バスを移動手段として選ぶ人が増えている。

 参入規制が緩和された昨年1月以降、多くの企業が長距離バス事業に参入。黄色や青りんご色、エレクトリック・ブルーといった派手な色の真新しい長距離バスが欧州最大の人口を抱えるドイツの各地を走り、乗客や市場シェアの獲得に向けてしのぎを削っている。新規参入組は利用者を集めようと快適な座席やWi-Fiによるインターネット接続サービス、場合によってはコーヒーの無料サービスを提供することもある。

 規制緩和前は、ドイツで長距離バスを運行するのはドイツ鉄道(Deutsche Bahn)の子会社など数社に限られ、路線も1990年の東西ドイツの統一の前から西ベルリンと旧西ドイツ各地を結んでいたものが中心だった。ドイツ鉄道を保護するためだ。

 規制緩和後は、運行距離が50キロメートル以上で停留所間の所要時間が1時間以上ならば、企業が長距離バスの運行に参入できるようになった。ドイツ運輸省のデータによると、規制緩和から1年もしないうちに長距離バス路線は従来のほぼ3倍の221路線に増えた。

■10〜15社が新規参入

 独立研究機関IGESのクリストフ・ギップ(Christoph Gipp)氏は、これまでに10〜15の企業がこの「成長著しい市場」に新規参入したと述べ、「姿を消した小規模業者がある一方、マインフェルンブス(MeinFernbus)などの大手と合併した業者もある」と付け加えた。

 マインフェルンブスは11年、学生時代に知り合った2人によってベルリン(Berlin)で設立された。IGES によると、同社は市場シェア40%近くを占め、業界トップの地位にある。同社創業者の1人であるトーベン・グレーフェ(Torben Greve)氏はAFPに対して「需要が旺盛なのでバスはいつも満席です」と語った。昨年の同社乗客数は270万人に上っている。

 市場シェア2位はドイツ鉄道で、その後にはドイツ自動車連盟(ADAC)と郵便・物流大手ドイツポスト(Deutsche Post)の合弁で設立されたADACポストブス(ADAC Postbus)が続く。これらの会社より規模が小さい新規参入業者にはフリックスブス(Flixbus)や ダインブス(DeinBus)などがあり、英国の長距離バス会社ナショナル・エクスプレス(National Express)も「City2City」の名前でドイツに進出した。

■生き残るのは3〜4社?

 これらの車両は見た目がスマートで乗り心地も良いが、最大の魅力は運賃の安さだ。City2Cityはウェブサイトで、8ユーロ(約1130円)からの低価格をアピールしている。

 南北に走って主要都市を結ぶマインフェルンブスの路線は、ドイツ北部のハンブルク(Hamburg)から南部のシュツットガルト(Stuttgart)までの運賃が28ユーロ(約4000円)と、鉄道運賃の約半額だ。また、新規開設された路線で、ドイツ中部のマールブルク(Marburg)、南部のバイエルン(Bavaria)州レーゲンスブルク(Regensburg)、バルト海(Baltic Sea)に面する北部のリューベック(Luebeck)など中規模の都市間も結ばれるようになった。

 長距離バスは学生の他、鉄道とは異なり乗り換えが不要で目的地に直行する点が便利だという高齢者の人気も集めている。長距離バス各社は、自家用車やレンタカーで移動する場合に比べて旅行者1人当たりの燃料消費量や二酸化炭素排出量が少ないという環境面のメリットも強調している。

 交通運輸市場全体に占める割合こそまだ小さいものの、長距離バス市場は急速に成長している。マインフェルンブスのグレーフェ氏は、路線数の増加が「非常に厳しい競争」につながっていると説明する一方、極端に安い運賃を提示する考えはないと明言。「当社は1ユーロ(約140円)でバス旅行を提供するような会社ではありません。そういった低価格は妥当ではない」と語り、今年は経営の黒字転換を目指す姿勢を示した。

 IGESのギップ氏は、規制緩和直後の激しい競争を経て長距離バス会社の淘汰が進むと考えている。グレーフェ氏も、ドイツで生き残る長距離バス会社は3〜4社と予想している。(c)AFP/Estelle PEARD

7828名無しさん:2014/04/13(日) 11:54:12
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140412/asi14041220410006-n1.htm
インド総選挙ルポ 多数派ヒンズーvs少数派イスラムの宗教対立、憎悪あおる政党

2014.4.12 20:41 (1/4ページ)

10日、インド北部ムザファルナガルで、厳重な警備が敷かれる中、に列を作るヒンズー教徒住民ら(岩田智雄撮影)
10日、インド北部ムザファルナガルで、厳重な警備が敷かれる中、に列を作るヒンズー教徒住民ら(岩田智雄撮影)


 【インド北部ムザファルナガル=岩田智雄】インド総選挙の投票が進む中、国内最多の有権者を抱える北部ウッタルプラデシュ州で、多数派ヒンズー教徒と少数派イスラム教徒の住民対立が顕在化している。宗教対立を利用しようと、各政党が暴力をあおっているとの非難もある。11日には、選挙管理委員会が党幹部2人に「ヘイト・スピーチ」(憎悪に基づいた演説)の疑いで選挙活動への参加禁止を命じ、当局に告発する事態に発展した。





 「あの日、近くの村で住民トラブルを話し合う会議があった。ヒンズー至上主義のインド人民党(BJP)幹部がイスラム教徒を攻撃する演説をして、ヒンズー教徒がイスラム教徒を襲い始めたんだ」

 昨年9月7日にウッタルプラデシュ州ムザファルナガル近郊で起きた事件を、イスラム教徒のノミヌル・イスラムさん(71)はこう説明した。

 息子(28)はヒンズー教徒に殺され、イスラム教徒居住区が放火と略奪に遭ったため、郊外に避難した。当初、5万人が自宅を追われ、今でも約2万5千人の避難民が9カ所でテントなどで生活する。

 事件の発端は、イスラム教徒の男性が、ヒンズー教徒の男に妹が乱暴されたと主張、男を射殺したことだった。その後、男性はヒンズー教徒の集団暴行に遭って殺害された。以後、両教徒間の衝突が続いて計63人が死亡。犠牲者の多くはイスラム教徒だった。

 インドでは人口約13億人のうち、ヒンズー教徒が約80%を占め、イスラム教徒は約13%にとどまる。

 ムザファルナガルでは今なお、相手側が支持する政党が暴力をあおっていると非難の応酬を続けている。

 ▼「ヘイト・スピーチ」

 ムザファルナガル・シャフプル地区の住民評議会会長のイスラム教徒、モハンマド・シャフナワズ・クレシ氏は「BJP幹部は『イスラム教徒はテロリストだ』『パキスタンの同調者だ』などと吹聴してヒンズー教徒に暴力をけしかけている。元は家族間の問題だったのに、共同体を二極化させた」と訴えた。

 BJPは今月4日にも、党の首相候補として選挙運動を率いるナレンドラ・モディ氏の右腕とされる幹部、アミット・シャー氏が集会で「イスラム教徒に報復を」とヒンズー教徒らを扇動。11日、選管に選挙運動禁止を命じられ、「ヘイト・スピーチ」の疑いで告発された。

 クレシ氏はモディ氏について、「経済政策などで救世主のように言われているが、イスラム教徒には非常に嫌われている。2002年に起きた西部グジャラート州の虐殺事件を思い出せば、明らかだ」と話す。

 この事件は、両教徒の住民が衝突し、ヒンズー教徒がイスラム教徒を虐殺したとされる暴動だ。死者は双方合わせて1千人とも2千人ともいわれる。当時から州政府の首相を務めているモディ氏は関与を否定したものの、イスラム教徒や欧米から虐殺を黙認したとの批判を受けている。

 モディ氏が若いころ、極端なヒンズー至上主義を掲げる「民族義勇団」(RSS)のメンバーだったことも、イスラム教徒から嫌悪される要因となっている。

7829名無しさん:2014/04/13(日) 11:54:40
 ▼終わらぬ住民の反目

 一方、ヒンズー教徒側もイスラム教徒側への怒りを増幅させている。

 ヒンズー教徒の住民チャンドビア・シンさん(36)は、昨年9月の衝突でイスラム教徒の発した銃弾を受けて負傷したという。

 ムザファルナガルの選挙区で、BJPに対抗するのは、ウッタルプラデシュ州政権を握る地域政党、社会党(SP)などで、イスラム教徒の支持を受けている。シンさんは「BJPが暴動をあおっているというのは州政府のでっち上げだ」と反発する。

 SP幹部、アザム・カーン氏はヒンズー教徒への憎悪をあおる発言を繰り返し、BJP幹部と同様、11日に選管の処分を受けた。

 多民族、多宗教国家のインドではこれまでも、小さな事件をきっかけに多くの暴動や虐殺が起きてきた。

 ムザファルナガルでは10日に総選挙の投票が実施された。開票は来月に行われるが、選挙が終わっても、住民間の反目は容易には解消しそうにない。




【インド総選挙】下院(定数545)の任期満了に伴い実施。有権者は8億人超。7日から5月12日まで10回に分けて投票される。開票は同16日。ウッタルプラデシュ州は有権者約1億3000万人で80議席を有する。国政最大野党、インド人民党(BJP)の首相候補で、グジャラート州首相のナレンドラ・モディ氏がウッタルプラデシュ州からの出馬を宣言。与党、国民会議派の選挙戦を率いるラフル・ガンジー副総裁も12日、同州から立候補した。

7830チバQ:2014/04/14(月) 21:43:49
http://mainichi.jp/select/news/20140415k0000m030037000c.html
アフガン大統領選:アブドラ氏とガニ氏が激戦 中間発表
毎日新聞 2014年04月14日 19時26分(最終更新 04月14日 20時42分)

 【ニューデリー金子淳】アフガニスタンの独立選挙委員会(中央選管)は13日、5日に投票された大統領選の中間結果を発表した。開票率約10%でアブドラ・アブドラ元外相とアシュラフ・ガニ元財務相が激しく争う展開となっている。どの候補も得票率が50%に届かない場合、5月末に上位2候補による決選投票が実施される。

 選管によると、得票率はアブドラ氏が41.9%で、ガニ氏が37.6%。カルザイ大統領が支持しているとみられているザルマイ・ラスール前外相は9.8%にとどまった。最終結果は24日に発表され、不服申し立ての審査期間を経て5月14日に確定する予定。

 「選挙阻止」を宣言した旧支配勢力タリバンのテロ攻撃が続く中、投票は今月5日に実施された。タリバンは選挙期間中の3月、首都カブールの高級ホテル「セレナ・ホテル」を襲撃しAFP通信の現地記者らを殺害したほか、選管の本部や事務所を攻撃。

 投票当日もタリバンは1000件以上の攻撃を仕掛けたとしている。全国各地の投票所が治安上の懸念で閉鎖されたが、投票率は前回(2009年)を約20ポイント上回る約60%に上った。

http://www.cnn.co.jp/world/35046510.html
アフガン大統領選の開票進む、アブドラ元外相がリード
2014.04.14 Mon posted at 11:50 JST

(CNN) 5日に投票が行われたアフガニスタンの大統領選は、これまでの開票の結果、アブドラ・アブドラ元外相が首位に立っている。選挙管理委員会が13日に明らかにした。

得票率はアブドラ元外相が41.9%でリード、2位のアシュラフ・ガニ元財務相が37.6%で追い上げている。いずれの候補も過半数を獲得できなかった場合、決着は決選投票に持ち越される。

開票はアフガン全土で手作業で行われており、結果が出そろうまでにはさらに時間がかかる見通し。

カルザイ大統領の任期満了に伴う今回の大統領選は、同国で初めて民主的に次の大統領を選ぶ選挙となる。2001年のタリバーン政権崩壊後では3度目の選挙となり、選挙人名簿には250万人の氏名が追加された。投票日には各地で長い行列ができた。

カブールで投票した有権者は「爆発や戦争を止めるため、優れた大統領が必要だ。子どもたちを安心して学校に通わせたい」と願いを込めた。

投票日を前にタリバーンは選挙妨害を予告。当日は厳重な警戒が敷かれたが、全土で投票所などが狙われ、内相によると約20人が死亡、少なくとも43人が負傷した。

7831チバQ:2014/04/14(月) 21:44:33
http://www.afpbb.com/articles/-/3012488
アフガン大統領選、途中経過を初公表 アブドラ元外相がリード
2014年04月14日 11:38 発信地:カブール/アフガニスタン
【4月14日 AFP】5日に投票が行われたアフガニスタン大統領選は、独立選挙管理委員会が13日発表した開票率10%の段階での途中経過によるとアブドラ・アブドラ(Abdullah Abdullah)元外相が、アシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)元財務相をリードしている。ただ、両者の差は僅かで、決選投票に持ち込まれる公算が大きい。

 選管のアフマド・ユサフ・ヌリスタニ(Ahmad Yousuf Nuristani)委員長によれば、公表されたのはカブール(Kabul)を含む26州の約5万票の開票結果。首位はアブドラ元外相で得票率41.9%、2位にガニ元財務相が得票率37.6%で続いている。3位はザルマイ・ラスール(Zalmai Rassoul)前外相で得票率9.8%。

 ヌリスタニ氏は今回の発表について、一部地域の開票結果にすぎず、開票が進むにつれ数日中にも順位が大きく変わる可能性があると強調した。

 最終的な開票結果が明らかになるのは5月末の見通しで、過半数を獲得した得票者がいない場合は上位2人の決選投票となる。

 2位につけた元世界銀行(World Bank)職員の経済専門家のガニ氏は声明で、中間結果を歓迎するとともに最終的な勝利への自信を表明した。

 新たな大統領は、米国主導の国際駐留部隊の撤退期限を年内に控えるなかで旧支配勢力タリバン(Taliban)との戦闘を指揮しつつ、先細る援助金に依存した経済の立て直しに臨むこととなる。(c)AFP/Issam AHMED

7832チバQ:2014/04/14(月) 21:46:21
http://mainichi.jp/select/news/20140415k0000m030055000c.html
ウクライナ:期限切れ、高まる緊張…ドネツク州庁舎占拠
毎日新聞 2014年04月14日 20時10分(最終更新 04月14日 20時25分)

 ◇親露派「インフラや空港、駅も管理下に」と誇示
 【ドネツク(ウクライナ東部)真野森作】親露派の活動家による行政・治安機関庁舎の占拠が続くウクライナ東部ドネツク州では14日午前9時(日本時間同午後3時)、ウクライナ新政権側が「最後通告」で求めた退去期限が過ぎた。今のところ強制排除の動きは見えないが、緊張が一段と高まっている。一方、州庁舎を占拠し「ドネツク人民共和国」を名乗る親露派はこの日、メディアに幹部会議を公開。「インフラや空港、駅も管理下に置いた」と誇示した。

 ドネツク中心部にそびえる11階建ての州庁舎。その前の広場では、旧ソ連時代の軍歌やロシア国歌が大音量で流され、住民ら約300人が集まっていた。ロシアで愛国主義を象徴する黒とオレンジの横じまリボンを胸に付けている。

 庁舎内に入ると「欧米はウクライナから手を引け!」と大きな張り紙があり、ガソリンなど物資のカンパを呼びかけるポスターも。強制排除に備え、庁舎内外に医務室や救急用テントが新設されていた。ここの活動家の手に銃器は見えず、金属棒などを持っていた。

 「平和な市民への軍事攻撃が行われた。これは犯罪だ」。13日に州北部スラビャンスクで起きた治安部隊との衝突で計2人が死亡したことを受け、幹部会議は新政権への非難から始まった。

 欧米は占拠にロシアが関与していると非難しているが、リーダー格のプシリン氏は「(ロシアに)援助を求めているが公式な回答はまだない」と、改めて否定した。

 幹部は、州内全域の行政機関に「平和的交渉」で寝返りを求めていくと強調。「複数の軍駐屯地や警察署から帰順を誓う電話がかかってきている」との報告もあった。

 街では、親露派と親欧米派の市民の間で、対立ムードが高まっている。12日、ドネツク中心部でウクライナからの分離に反対する市民約200人がデモ行進すると、ロシア国旗を掲げた車が威嚇しながら通過。両者間で激しい口論も起きた。

7833チバQ:2014/04/14(月) 21:47:42
http://mainichi.jp/select/news/20140415k0000m030094000c.html
ウクライナ:退去期限過ぎた…高まる衝突拡大の懸念
毎日新聞 2014年04月14日 21時26分

 ◇13日、治安部隊と武装活動家が衝突、2人死亡
 【ドネツク(ウクライナ東部)真野森作、ブリュッセル斎藤義彦、ワシントン和田浩明】親ロシア派活動家による行政機関の占拠が続くウクライナ東部ドネツク州で13日、治安部隊と武装した活動家が衝突、計2人が死亡した。東部の衝突での死者は初めて。ウクライナ暫定政権が活動家に要求した退去期限も14日午前(日本時間午後)に過ぎ、衝突拡大の懸念が高まっている。一方で、暫定政権は親露派が求める自治権拡大の是非を問う住民投票の実施を検討する立場も示し、硬軟両様で危機打開を図ろうとしている模様だ。

 暫定政権は13日朝、ドネツク北方約100キロの小都市スラビャンスクで、官庁に立て籠もる親露派を排除しようと試みた。双方の発砲で隊員1人と活動家1人が死亡、双方で9人以上が負傷した。一方、親露派はクラマトルスクやゴルロフカの警察署に乱入するなど、庁舎の占拠を続けている。

 ウクライナのトゥルチノフ大統領代行は13日、「(ロシアに併合されたウクライナ南部)クリミア半島と同じ事態は許されない」と、軍事作戦による親露派排除の方針を表明。14日の最高会議(国会)でも東部について「速やかに安定化するだろう」と、軍事作戦も辞さない考えを示す一方、住民投票の実施に反対しない立場にも言及した。強気の姿勢で権威失墜を防ぐ一方、一定の柔軟性を見せて、親露派の歩み寄りも引き出す狙いとみられる。

 米国務省は13日、「ロシアによるウクライナ不安定化支援の証拠」と題した文書を発表し、ロシアがウクライナ東部で相次ぐ庁舎占拠に関与していると非難した。欧州主要国も14日、同様の見方で一致。ただ、英仏は経済制裁を含めた制裁強化を主張しているが、ドイツはためらっており、14日にルクセンブルクで開かれた欧州連合(EU)外相会議で経済制裁実施で一致するのは難しい情勢だ。

 米ホワイトハウスによると、オバマ政権は22日にバイデン副大統領をウクライナの首都キエフに派遣。米政府は、17日にスイス・ジュネーブで予定しているEU、ウクライナ、ロシアとの4者協議開催についても、流動的な立場を示している。

 一方、ロシア外務省は声明でウクライナ暫定政権による作戦を「犯罪的」と非難。「暫定政権に少数派ロシア人保護の能力がないことが判明した」として、欧米側に「内戦の阻止」を要求。国連安保理や全欧安保協力機構(OSCE)での緊急協議を要請した。

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7834チバQ:2014/04/14(月) 22:24:23
>>7446
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2014041400382
現職ブーテフリカ氏が優勢=17日にアルジェリア大統領選
4選を目指すアルジェリアのブーテフリカ大統領=2012年10月(AFP=時事) 【カイロ時事】アルジェリアで17日、大統領選が行われる。現職で4選を目指すブーテフリカ氏(77)に対し、ベンフリス元首相(69)ら5人が挑む。治安維持で実績を誇るブーテフリカ氏が優位に立つ。
 ブーテフリカ氏は1999年に就任。90年代に15万人以上が犠牲になった内戦後の国民和解を推進し、長期政権を実現した。隣国リビアやチュニジアでの政情不安の波及も懸念される中、安定志向を強める国民の支持は根強い。
 ただ、昨年パリで入院生活を送るなど健康不安を抱え、国民からは今後5年間の任期を全うできるか懸念する声も出ている。
 一方、ベンフリス元首相はブーテフリカ氏の汚職体質を批判。政権と対立関係にあるイスラム主義勢力の一部の支持も取り付けているとされ、選挙戦は事実上両者の一騎打ちとなっている。(2014/04/14-14:09)

7835チバQ:2014/04/14(月) 22:32:19
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014041400077
現職ら2人決選へ=マケドニア大統領選
 【ベルリン時事】マケドニアで13日、大統領選挙が投開票され、中道右派の与党・国家統一民主党が推す現職のゲオルギ・イワノフ氏(53)と中道左派の野党・社会民主同盟が擁立した政治学者のステボ・ペンダロフスキ氏(51)が27日の決選投票に進んだ。
 イワノフ氏は得票率52%で首位となったが、第1回投票での当選に必要な有権者の過半数の票には届かなかった。ペンダロフスキ氏の得票率は38%。(2014/04/14-09:16)

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7836チバQ:2014/04/14(月) 22:53:51
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140414-35046515-cnn-int
リビア新首相が辞任表明 襲撃受けた翌日
CNN.co.jp 4月14日(月)12時45分配信

(CNN) リビアで先週就任したばかりのサニ首相が13日、辞任を表明した。自身と家族が銃撃を受け、近隣住民が危険にさらされたためと説明している。

リビア議会は8日、暫定政府の首相にサニ氏を指名し、1週間以内の組閣を求めていた。

同氏は政府のウェブサイトに寄せた議会あての書簡で、自身と家族が12日夜に「卑劣な攻撃」の標的になったと述べ、「私の就任によって国民の間で争いが起きることを許すわけにはいかない。申し訳ないが暫定首相への指名は受けられない」と表明した。議会が新たな首相を選出するまでの間、職務は続行するという。

サニ氏は、議会が先月ゼイダン前首相を解任した後、首相代行を務めていた。前首相は在任中に一時、武装グループに拉致されたことがあり、解任後は治安上の懸念を理由にドイツへ逃れている。

12日の銃撃による負傷者は報告されていない。当局は詳細を発表しなかったが、近隣住民がCNNに語ったところによると、首相らの車列が首都トリポリ市内の自宅付近で攻撃を受け、逃げ込んだ住宅地で激しい銃撃戦が起きた。

同国は2011年にカダフィ政権が崩壊した後、民主政権の確立を目指してきた。しかし軍や警察の整備が進まず、民兵組織の勢力争いや当局者への襲撃が相次いでいる。

7837チバQ:2014/04/14(月) 23:24:54
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014041400641
「クリミアとは違う」=ロシア大統領に反論−コソボ首相
 コソボのサチ首相は14日、東京都千代田区の日本外国特派員協会で記者会見し、「いかなる状況でも、クリミアをコソボと同列に論じることはできない」と述べ、ウクライナ・クリミアの編入をセルビアからのコソボ独立になぞらえるロシアのプーチン大統領に反論した。 
 サチ首相は「コソボの独立はロシアを含む各国との交渉の結果、実現した」と強調。欧米の警告を無視してプーチン大統領が独立を承認、ロシアに編入した「クリミア共和国」とは違うと訴えた。
 コソボは2008年2月、一方的にセルビアから独立を宣言したものの、昨年4月、関係正常化で合意した。現在、日本や欧米など107カ国が承認している。(2014/04/14-18:39)

7839とはずがたり:2014/04/15(火) 08:31:16

ウクライナ「対テロ作戦」を宣言 対話路線から転換
キエフ=喜田尚、ゴルロフカ=石田博士、ドネツク=玉川透 ワシントン=奥寺淳、モスクワ=駒木明義、ニューヨーク=春日芳晃2014年4月15日00時31分
http://www.asahi.com/articles/ASG4G5W43G4GUHBI02C.html

 ウクライナ東部での親ロシア派による庁舎の占拠問題で、ウクライナ政府は13日、「大規模な対テロ作戦を行う」と宣言した。武装勢力による組織的な占拠が12日以降に頻発し、ロシアが併合宣言したクリミア半島のような状況になりかねないためだ。14日から制圧作戦が本格化する可能性がある。対話路線から転換した形で、事態は緊迫している。「ロシアの関与」を巡り、米国とロシアの対立も激化している。

 ウクライナ東部では不安定な状況が続いている。武装勢力が警察署などを占拠したドネツク州スラビャンスクでは13日、ウクライナ側が一部の制圧行動をスタート。ウクライナ側の特殊部隊員1人が銃撃で死亡した。トゥルチノフ大統領代行は同日、「(武装勢力は)ロシアによって組織されたテロ部隊だ」と述べ、ロシア側の関与を指摘。「対テロ作戦の開始を、国家安全保障防衛会議で決めた」と明言した。

 トゥルチノフ氏は同日、武装勢力が武器を捨てて投降すれば罪に問わないとする大統領令に署名。投降の期限を14日午前9時(日本時間同日午後3時)とした。

7840チバQ:2014/04/15(火) 21:31:50
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140415/erp14041519030006-n1.htm
【ウクライナ情勢】
東部で親ロシア武装勢力排除開始 ウクライナ大統領代行 
2014.4.15 19:03

ウクライナ東部ドネツクで親ロシア派勢力が占拠する行政庁舎の1階=12日(共同)
 ウクライナのトゥルチノフ大統領代行は15日、最高会議(議会)で演説し、親ロシア派武装勢力が主要拠点を掌握しているウクライナ東部ドネツク州の北部で、同日朝から強制排除を始めたと表明した。

 トゥルチノフ氏は「対テロ作戦を開始した」と述べた上で「作戦は段階的に行う」としている。対象の具体的な都市名や作戦規模などは示さなかった。作戦目的は「国家を分裂させようとする犯罪を阻止し、市民を守るためだ」と強調した。

 一方、同州北部スラビャンスクで警察署などを掌握する親ロシア派筋は、インタファクス通信に「街が身元不明の武装部隊に包囲されている」と述べた。ウクライナ側のものとみられる装甲車などが周辺に配備されたという。(共同)

7841チバQ:2014/04/15(火) 21:34:18
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140415/asi14041513190002-n1.htm
【日々是世界】
インド総選挙、関心は「次期首相」モディ氏の「対立を糧に台頭した」手法
2014.4.15 13:19 (1/3ページ)

インド西部グジャラート州で、支持者の歓呼に応えるインド人民党(BJP)のナレンドラ・モディ首相候補(中央)。8億人以上の有権者が審判を下す「世界最大の民主選挙」の話題の主として、インド内外の関心を集めている=9日(AP)
 インドの総選挙が4月7日から始まった。投票は5月12日まで続き、16日に開票される。汚職・腐敗に有効な手を打てず、経済低迷を打開できずにいるシン政権と最大与党の国民会議派に厳しい審判が下される見通しで、各種世論調査は最大野党のインド人民党(BJP)が10年ぶりに政権を奪還すると予測。国内外の関心は早くも次期首相就任が確実視されるBJPのナレンドラ・モディ・グジャラート州首相(63)に集中している。


州首相として高成長実現


 2001年から西部グジャラート州の首相を務めるモディ氏は、インフラ整備や外資受け入れなどによって州の経済成長を実現したことで知られる。4月8日付の米紙ワシントン・ポスト(電子版)は社説で、「モディ氏が大差でリードしている理由が、タフで現実的で汚職と無縁の経済管理にあるのは明らかだ」と言い切る。4月5日号の英誌エコノミストの論評も、モディ氏を「かつては茶の売り子として働き、純然たる才能でのし上がった人物」「州首相としての実績は、経済発展に取り組んで実現できることを証明している」などと評価する。

 その一方で、ワシントン・ポスト紙もエコノミスト誌も警戒感をあらわにする。それは、グジャラート州で02年、1000人以上が犠牲になったヒンズー教徒とイスラム教徒の大規模衝突へのモディ氏の対応に疑問があるからだ。衝突のきっかけはこの年の2月、イスラム過激派による列車放火で50人以上のヒンズー教徒が死亡した事件だった。ヒンズー教徒が報復としてイスラム教徒の居住区などを襲撃して多数の人々を殺害。さらにイスラム教徒もヒンズー教徒を攻撃するなど、報復の連鎖となった。


「宗教対立を糧に台頭」


 当時の州首相がモディ氏だったのだ。ヒンズー至上主義団体のRSS(民族義勇団)メンバーで反イスラム的言動でも知られるモディ氏は、イスラム教徒襲撃を黙認したとして批判されている。法的責任は問われていないが、エコノミスト誌は「モディ氏は事件に関する疑問に答えることを拒んでいる」とした上で、反イスラム教的な空気をあおって支持を固めているとし、「対立を糧に台頭した人物だ」と評した。

 ワシントン・ポスト紙の社説は、「インドの政治文化にはこうした過激主義をはね返して抵抗する力がある」として、モディ氏が宗派対立ではなく経済成長に力点を置くことに期待を示して社説を締めくくっている。対するエコノミスト誌は「これまでの実績をみる限り、モディ氏はまだ宗教間の憎悪と縁が切れていない。インドにはより良い首相がふさわしい」と最後まで厳しく迫っている。


警戒するパキスタン


 インドの隣国パキスタンの英字紙エクスプレス・トリビューンも4月7日付社説で、02年の宗教対立へのモディ氏の関与から、国内に広がるモディ氏への警戒感に言及した。折しも、パキスタンの現首相は、1999年に信頼醸成措置の構築やカシミール問題の解決などを目指す「ラホール宣言」に署名したナワズ・シャリフ氏(64)。現在も両国関係の改善に意欲を見せている。モディ氏もパキスタンと経済関係の強化を全面に出してくる可能性がある。

 しかし、エクスプレス・トリビューンはモディ氏からアプローチがあっても、シャリフ氏は「インドに慎重な支持層からのすさまじい圧力にさらされることになるだろう」として、シャリフ氏が応じるのは容易でないとみる。両首脳が両国で強まるポピュリズムに影響される可能性もあるなか、エクスプレス・トリビューンは、人々のむき出しの感情より、「慎重な外交と健全な判断」を優先させるべきだと両国に呼びかけている。(国際アナリスト EX)

7842チバQ:2014/04/16(水) 20:43:03
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140415/erp14041522250010-n1.htm
親ロシア派大統領候補、暴漢に殴られる
2014.4.15 22:25 [ロシア]
 【モスクワ=佐々木正明】5月25日のウクライナ大統領選に立候補し、親露派住民が求める連邦制導入を公約に掲げていたオレグ・ツァレフ氏が15日、キエフでテレビ出演した後、暴漢に襲われた。

 イタル・タス通信によると、ツァレフ氏は顔を殴られ、救急車で運ばれたが命に別条はないという。後に「立候補は取り下げない」との声明を発表した。

7843チバQ:2014/04/16(水) 20:43:46
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140415/mds14041523250004-n1.htm
アルジェリア大統領選、ブーテフリカ氏の4選濃厚も不安
2014.4.15 23:25
 【カイロ=大内清】北アフリカのアルジェリアで17日、大統領選が行われる。1999年から政権の座にあるブーテフリカ大統領(77)の4選が濃厚な情勢だ。ただ、同国では昨年、日本人10人を含む多数の外国人が犠牲となる人質事件が発生するなど、イスラム武装勢力の脅威が依然として強い。政権高官らの腐敗などへの不満もくすぶる。健康不安もあるブーテフリカ氏にとっては、当選しても不安材料を抱えたままの政権運営となる。

 出馬しているのはブーテフリカ氏のほか、同氏の長年の政敵とされるベンフリス元首相(69)ら5人。選挙戦でブーテフリカ氏陣営は、与党・民族解放戦線(FLN)による事実上の一党支配からの緩やかな「政治改革」を進めると強調してきた。

 ブーテフリカ氏は2011年、中東・北アフリカ各地の長期政権が相次いで倒れた「アラブの春」の流れの中で発生した反政府デモを受け、19年間続いた非常事態令を解除するなどの国民融和策をとりながら混乱を回避。選挙公約もそれに沿ったものだ。

 また、ブーテフリカ氏は近年、北アフリカで拡大する「イスラム・マグレブ諸国のアルカーイダ組織(AQMI)」をはじめとするイスラム武装勢力の掃討で、米欧との協力関係を強化してきた。こうした姿勢には、政治に強い影響力を持つ軍指導部も支持を与えているとみられている。

 ただ、同氏は昨年4月に脳卒中で入院して以降、公の場にほとんど姿を見せておらず、今年2月の出馬表明も腹心のセラル首相(当時)が声明を読み上げる形で行った。陣営は「着実に回復している」としているが、5年間の任期に耐えられるかとの声は強い。

 一方、対抗馬のベンフリス氏陣営は遊説で、「(政権の)選挙不正の恐れがある」と主張。過去の選挙でも大規模な不正が疑われたことなどを強調し、ブーテフリカ氏陣営を揺さぶっている。

7844チバQ:2014/04/16(水) 20:48:54
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140416/erp14041620310011-n1.htm
【ウクライナ情勢】
緊迫「ドネツク共和国」…庁舎要塞化、武装勢力「団結見せつける」
2014.4.16 20:31 (1/2ページ)

15日、記者団と会見した「ドネツク人民共和国」の幹部(遠藤良介撮影)
 【ドネツク(ウクライナ東部)=遠藤良介】「そっちはあと何人必要だ」「ばか野郎、メシばかり食ってないで働け」。ウクライナ東部ドネツクで「ドネツク人民共和国」を名乗る武装勢力が占拠を続ける11階建ての州政府庁舎。15日、ドネツク州北部で占拠されていた施設の強制排除が始まったとの報を受け、幹部らは庁舎の要塞化を急ぐよう配下に号令をかけた。

 武装デモ勢力は7日、この政府庁舎を占拠した上で「共和国」樹立を宣言した。州内の各地で同様の動きが続き、この政府庁舎はロシアの関与が疑われる武装デモ勢力の中核的な存在とみられている。周辺ではタイヤやブロックによる厳重なバリケードの補強が進められ、庁舎内でも土嚢(どのう)や防護壁で幾重もの防衛線が設けられていた。

 棍棒(こんぼう)を手にした覆面姿の男らが荒々しい言葉を飛ばし、殺伐とした雰囲気が漂う。「入構証」の発行を取り仕切る男(21)は「食事やデモ集会の運営などでわれわれを手伝いたいという人、単に刺激を求める人などさまざまな人が(入構証の申請に)やって来る。約千人がここに出入りしている」と語った。

 庁舎内での写真撮影は基本的に認められず、銃器を目撃することはなかった。ただ、州内各地の占拠された施設では小銃などをもった本格的な武装集団が確認されており、この庁舎内にも銃器が保管されている可能性は十分にある。

 厳重な警備を抜けて通された最上階で、「共和国」閣僚のプシリン幹部らが記者団と会見した。幹部らは「共和国の地位に関する住民投票の実施がわれわれの要求だ」と説明。「ファシスト政権の軍事作戦が始まった。ここも近く急襲されるかもしれない。共和国の動員力と団結を見せつける」と徹底抗戦の構えだ。

7845チバQ:2014/04/16(水) 20:49:52
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140416/erp14041611300005-n1.htm
「内戦の危機」とロシア、容認の米と真っ向から対立 ウクライナ緊張続く
2014.4.16 11:30 [ロシア]
 ロシアのプーチン大統領は15日、ドイツのメルケル首相と電話会談、ウクライナで親ロシア派と新政権の対立が激化し、内戦の危機にひんしていると指摘、政権側を非難した。ロシア大統領府が発表した。ウクライナ軍は東部ドネツク州で主要拠点を掌握する親ロ派武装勢力の強制排除に着手。15日夜も排除作戦は継続しているもようだ。

 ロシアが批判を強める一方、米政府は新政権の作戦を容認する考えを表明。米ロは真っ向から対立しており、17日の米ロ、ウクライナ、欧州連合(EU)による4者協議を前に外交解決の見通しは立たず、緊張した情勢が続きそうだ。

 ロシア側はウクライナ新政権による親ロ派に対する実力行使を「憲法に反する軍事的抑圧」と位置付け、メルケル氏にウクライナ経由で欧州へ送られるロシア産天然ガス供給問題の解決が重要とも語った。ウクライナがガス代金前払いに応じなければ輸出を停止すると警告、欧州への供給にも影響が出る可能性を示唆、欧州に譲歩を促す狙いがあるとみられる。(共同)

http://sankei.jp.msn.com/world/news/140416/erp14041610170002-n1.htm
飛来する軍用ヘリ、「戦車近づいている」警戒強める親露派 緊迫のドネツク州北部
2014.4.16 10:17 [ロシア]

15日、ウクライナ東部ドネツクで、占拠した行政庁舎前のバリケードのそばに立つ親露派の人々(AP)
 ウクライナ東部ドネツク州北部での強制排除開始が伝えられた15日、ウクライナ軍が町に近づいたとの情報が駆けめぐると、同州北部スラビャンスクで警察署など主要拠点の占拠を続ける親ロシア派の緊迫感は一気に高まった。迷彩を施した軍用とみられるヘリコプターがごう音を響かせながら上空を飛ぶ。「戦車が近づいている」。住民の一人は顔をこわばらせた。

 「二度と近づくな」。写真を撮るため親ロ派が占拠する市庁舎入り口に近づくと、中から迷彩服に身を包み銃を手にした男が現れて怒声を上げた。市庁舎の玄関付近は土のうで厳重にブロックされていた。

 ウクライナ軍が町に入ったとの報道と前後して武装した男らの市庁舎への出入りは激しくなり、緊迫度は急上昇。市中心部に続く道路に設けられたバリケードでも、周囲にいた男らが、ウクライナ部隊が接近していると大声を上げた。

 警戒中の男性(20)に、ウクライナ側のものとみられる装甲車などが配備されているという報道について聞くと「でたらめだ」と一蹴した。(共同)

7846チバQ:2014/04/16(水) 20:56:32
http://mainichi.jp/select/news/20140416k0000e030254000c.html
ウクライナ:「無政府状態」放置に危機感 新政権悩み深く
毎日新聞 2014年04月16日 12時42分

 【ドネツク(ウクライナ東部)坂口裕彦】ウクライナ新政権が15日に特殊部隊を投入し、東部ドネツク州で親露派勢力の排除に乗り出したのは、東部の都市で相次いだ行政・警察庁舎などの占拠による「無政府状態」を放置すれば、政権基盤が足元から崩れる危険性があったからだ。一方で強制排除に伴う流血の事態は、ロシア軍の介入を招きかねない。新政権はぎりぎりのかじ取りを迫られている。

 「作戦は段階的に責任を果たしつつ、注意深く行われるだろう」。トゥルチノフ大統領代行が15日に最高会議(国会)で語った言葉は、「二正面作戦」を迫られる新政権側の苦しい立場を象徴するものだ。

 新政権が直面する一つ目の圧力は、国内の強硬論だ。新政権は14日を退去期限として、親露派に「最後通告」を行ったが、首都キエフでは具体的行動を求める親欧州派の大規模デモが発生するなど、身内の「圧力」が強まっていた。

 二つ目はロシアの存在だ。米露、欧州連合(EU)、ウクライナは事態の平和的解決を目指し、17日にスイス・ジュネーブで外相級協議を予定しているが、ラブロフ露外相はウクライナ新政権が実力行使に出れば開催が危ぶまれるとけん制していた。ロシアとの関係を壊しかねない大規模な強制排除には、外交解決のチャンスを狭めるリスクが伴う。

 現時点で奪回したのはクラマトルスクの空港周辺など一部にとどまるとみられる。ドネツク州庁舎を占拠し、「ドネツク人民共和国」の樹立を宣言した親露派勢力の最大拠点の排除は未着手のままだ。どこか弱含みの対応に、新政権が抱える悩みの深さが透ける。

7847チバQ:2014/04/16(水) 20:58:04
http://mainichi.jp/select/news/20140417k0000m030030000c.html
ウクライナ:「長期戦」に備え…ドネツク州庁舎
毎日新聞 2014年04月16日 18時55分

 【ドネツク(ウクライナ東部)坂口裕彦】ウクライナ東部ドネツク州で、政府庁舎や警察署などを占拠する親ロシア派勢力の強制排除が始まり、親露派の最大拠点のドネツク州庁舎では16日、緊張感が高まっている。ウクライナ軍の攻撃に備えて、11階建ての庁舎は「要塞(ようさい)化」が着々と進み、「長期戦」も視野に入れ、食料などの物資も次々と運び込まれていた。

 「勝利の前の小さな敗北に過ぎない。最後に勝つのは自分たちだ」。16日午前、庁舎前で取材に応じた親露派でヘルメット姿の炭鉱労働者、ビクトルさん(60)は、同州北部クラマトルスクの空港周辺がウクライナ軍に奪回されたことを一笑に付した。運転手のアナトリーさん(62)も「ウクライナ軍が攻めてきても十分に撃退できる力がある」と語気を強めた。

 15日、地元のジャーナリストに伴われ、庁舎内へ入った。タイヤと鉄条網でできたバリケードをくぐって身体検査を受ける。「ここにいる人間を特定するようなことはするな。もし撮ったら絶対に許さないぞ」。記者の一眼レフのカメラを見つけると、目出し帽に迷彩服姿の男性がすごんできた。

 壁には所狭しとロシア語のスローガンが張られている。ジャンパーなどの防寒着がうずたかく積まれている。「寒い夜には、自由に選んだ服を着て暖をとる」(参加者)ためだ。大量のジャガイモやニンジン、ピクルスなどの食料品も運び込まれ、無料の炊き出しも行われていた。階段脇には、「保健室」まで設置され、医薬品が所狭しと並んでいた。

 15日午後には、士気を高める「儀式」も行われた。州庁舎正面の壁に掲げられたウクライナの国章(縦、横とも約2メートル)が約30分かけて取り外された。「ロシア、ロシア」「壊せ、壊せ」。数百人が大歓声を上げる。撤去作業を行った目出し帽の男性はガッツポーズをして自らを誇示した。

 親ロシア派住民が州政府庁舎を占拠したのは6日。「ドネツク人民共和国」の設立を宣言した。庁舎前にはたくさんのロシア国旗がたなびいている。一体、何人が立てこもっているのか。地元ジャーナリストは「400人説も、2000人説もある。ドネツク市内から(庁舎に)通勤している者も多い」と語る。

 ただし、庁舎を離れると街は普通に動いている。約500メートル離れた場所には、ウクライナ問題でロシアと激しくせめぎ合う米国の象徴ともいえるハンバーガーショップ「マクドナルド」は家族連れなどでにぎわっていた。州庁舎に集う人々の高揚感とリラックスした雰囲気の落差の大きさには戸惑うばかりだ。

7848チバQ:2014/04/17(木) 23:19:37
http://mainichi.jp/select/news/20140418k0000m030038000c.html
アルジェリア大統領選:現職4選が有力 投票始まる
毎日新聞 2014年04月17日 19時28分

 【カイロ秋山信一】北アフリカの産油国アルジェリアで17日、大統領選挙の投票が始まった。主要野党は「不正が行われる恐れがある」として選挙をボイコットしており、4選を目指す現職のブーテフリカ大統領(77)の当選が有力視される。ただ昨春に発作で倒れてから健康不安への懸念が拡大しており、ベンフリス元首相(69)が得票を伸ばす可能性もある。

 大統領選には6人が立候補した。イスラム系政党など主要野党は、投票の棄権を呼びかけている。開票結果は18日にも発表される。

 ブーテフリカ氏は昨年4月に発作で倒れ、約2カ月半もフランスで療養した。選挙の遊説は側近のセラル前首相に任せており、5年の任期を全うできるか不安視する声がある。ベンフリス氏は汚職撲滅などを掲げて「平和的に変革を実現する時だ」と訴えてきた。各地で「バラカ(もう十分)」と称する反政権デモも起きている。

 だが10年以上に及ぶイスラム原理主義組織との内戦を終わらせ、豊富な石油・天然ガス資源を背景に経済成長を実現させたブーテフリカ氏の人気は高い。また2011年に中東の民主化要求運動「アラブの春」によって独裁政権が倒れた隣国リビアやチュニジアで治安が不安定化したことで、国民が政権の継続を望む傾向も強まっている。

 一方、政権の後ろ盾となってきた情報機関DRSや軍との間に、すきま風が吹いているとの指摘もある。ブーテフリカ氏は昨年、DRSの一部権限を軍に移した。そのためDRSの一部がベンフリス氏を支持しているとの臆測も流れている。地元メディアによると、軍内部にもブーテフリカ氏の健康不安を懸念する声が出ており、当選しても得票率が伸びなければ、政権内部の権力争いが活発になる可能性がある。

 アルジェリアでは13年1月に南部ティカントリの天然ガス施設がイスラム武装勢力に襲撃され、日本人10人を含む40人が殺害される事件があった。過激派対策は長年の懸案だが、今回の選挙戦の主要な争点にはなっていない。

7849チバQ:2014/04/17(木) 23:20:30
http://mainichi.jp/select/news/20140418k0000m030069000c.html
南スーダン:戦闘再開の危機 反乱軍、北部州都制圧か
毎日新聞 2014年04月17日 21時02分(最終更新 04月17日 22時59分)


ベンチウの位置
拡大写真 【ヨハネスブルク服部正法】政府と反乱軍が和平交渉を続けるアフリカ東部・南スーダンで、大規模な戦闘が再開する危険が高まっている。反乱軍は15日までに、北部ユニティ州の州都ベンチウを制圧した模様だ。反乱軍を率いるマシャール前副大統領はAFP通信に対し、キール大統領の退陣を和平の前提条件に挙げ、首都ジュバや油田地帯に対する攻撃の可能性も示唆するなど、政府への敵対姿勢を強調している。

 英BBCによると、反乱軍側はベンチウ制圧を発表したが、政府軍側は制圧を否定し、戦闘継続中としている。地元の独立系ラジオはベンチウ住民の話として、反乱軍の制圧を報じている。

 マシャール氏は14日、AFP通信と会見し、「我々に選択の余地はない。ジュバには排除すべき暴君がいる」「独裁者を排除しようとするなら、標的はジュバや油田だ」などと述べ、キール政権と妥協せず、ジュバ攻撃も視野に入れる強気の姿勢を示した。

 南スーダンでは2015年の大統領選をにらみ、キール氏とマシャール氏の対立が先鋭化し、キール氏は昨年7月にマシャール氏を解任した。その後、昨年12月中旬にマシャール氏を支持する軍の一部勢力がジュバで政府軍と衝突。キール氏の出身民族ディンカ人とマシャール氏のヌエル人の民族対立の様相も呈して各地に戦闘が拡大し、事実上の内戦状態に陥った。難民・避難民は100万人以上に上る。両陣営は1月下旬に停戦合意し、和平交渉を続けるが進展していない。

 混乱が続く中で国内の農業活動がストップしており、国連は今月、南スーダンが最悪レベルの飢饉(ききん)に見舞われる危険性を警告している。

7850チバQ:2014/04/17(木) 23:21:46
http://mainichi.jp/select/news/20140417k0000e030246000c.html
中央アフリカ:略奪、破壊…「過去忘れたい」元少年兵苦悩
毎日新聞 2014年04月17日 16時35分(最終更新 04月17日 17時58分)


社会復帰・職業訓練センターで子供たちを激励するアグネス・チャンさん(中央)=バンギで
拡大写真
バンギの位置
拡大写真 武装勢力の衝突で内乱状態にあるアフリカ中部・中央アフリカ共和国。殺戮(さつりく)や略奪など悲惨な光景に直面し、傷ついた子供たちの姿があった。武装勢力の兵士などとして働かされていた子供たちが通う「社会復帰・職業訓練センター」を16日、日本ユニセフ協会大使のアグネス・チャンさんが訪問し、この国に希望を求める子供たちを激励した。【バンギ(中央アフリカ)川口裕之】

 センターは首都バンギでユニセフとNGOが連携して運営し、武装勢力から救出された子供たち約160人がミシンや農作業、機械の修理などを学ぶ。ユニセフは、中央アフリカで武装勢力に関与させられた子供は約6000人に上ると推計する。

 センターで学ぶシンディさん(仮名、18歳)が、武装勢力「セレカ」に捕らわれたのは昨年3月。両親や兄弟と暮らしていたが、部隊に入るようセレカに強いられ、それに従った。拒めば殺されると思ったからだ。

 学校に通っていたシンディさんは、文書を読んだり書いたりする仕事をさせられた。兵士たちとともに移動し、車の中やベンチなどで寝泊まりした。食事に与えられるわずかな食料は略奪品だった。

 実家はセレカの略奪に遭い、破壊された。父はその後、家から姿を消したまま戻っていない。今年2月にユニセフに救出された。センターでミシンの使い方を習得したら、仕立屋などの仕事に就きたいと思っている。

 「過去は忘れて、これからの人生を考えたい」。表情を硬くしたまま小さな声で話すシンディさんの言葉に、アグネスさんはじっと耳を傾けた。

 16歳の少年は「住んでいる土地の安全を守るため」にセレカに加わった。上官のボディーガードをしていたが、フランス軍に拘束された。「故郷に帰って学校に行きたいけど、将来のことは何も考えられない」と言葉少なだ。

 アグネスさんが声をかけ、歌を歌うと、子供たちは笑顔を見せた。「武装勢力に拉致された子供たちが立ち直るのは大変なことだ」とアグネスさんは言う。「中央アフリカの危機には関心が低い。関心を持ってもらうために、ここに来たかった」

 この日、アグネスさんが表敬訪問したアンドレ・ヌザパイェケ首相は「子供たちを家族の元に帰し、良い国民にしなければならない」と子供たちへの支援を課題に挙げた。

 ◇無力な政府統治

 中央アフリカは、アフリカ大陸中央部に位置し、人口は約453万人(2012年の世界銀行の統計)。国土面積は日本の約1.6倍の約62万3000平方キロ。主な産業は綿花、コーヒーの生産やダイヤモンドの採掘など。公用語はフランス語と地元のサンゴ語。宗教別の人口はキリスト教50%、伝統宗教35%、イスラム教15%。

 フランスの植民地から1960年に独立。以後、クーデターが繰り返されてきた。政府による統治が国内に行き渡らず、「幻影国家」とも呼ばれている。

 2012年、イスラム教徒中心の反政府武装勢力「セレカ」が各都市を占拠。13年には首都バンギに侵攻した。キリスト教徒を支持母体とするボジゼ大統領が国外脱出し、セレカの指導者ジョトディア氏が大統領就任を宣言した。

 その後、キリスト教徒民兵「アンチ・バラカ」とセレカの武力衝突が激化。ジョトディア氏の辞任後、穏健派キリスト教徒のサンバパンザ氏が大統領に就任したが、両勢力の武力衝突は泥沼化した。特にアンチ・バラカによるイスラム教徒への激しい攻撃は「エスニック・クレンジング(民族浄化)」とも指摘されている。

 沈静化を図るためアフリカ連合の部隊とフランス軍が介入しているが、混乱は収まらず、国連安全保障理事会は今月10日、1万1800人の平和維持活動(PKO)部隊を発足させることを決めた。

7852チバQ:2014/04/18(金) 23:48:39
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140418/erp14041809060006-n1.htm
「キエフを食わせるのはたくさんだ」親露派に勢い スラビャンスク

2014.4.18 09:06 [ロシア]

17日、ウクライナ東部スラビャンスクでは、親ロシア派武装勢力の手に渡ったウクライナ軍の車両が確認された(遠藤良介撮影)
17日、ウクライナ東部スラビャンスクでは、親ロシア派武装勢力の手に渡ったウクライナ軍の車両が確認された(遠藤良介撮影)


 【スラビャンスク(ウクライナ東部)=遠藤良介】ウクライナ東部ドネツク州では、同国軍の装甲車が親ロシア派武装勢力の手に渡るなど、暫定政権の支配が揺らぎを見せている。同州北部のスラビャンスク(人口約11万人)では17日も武装勢力による市庁舎の占拠が続き、市中心部では住民投票の実施やロシア編入を求める意見が多く聞かれた。

 市庁舎には赤青白のロシア国旗が掲げられ、正面ではカラシニコフ小銃を持った武装集団がにらみをきかせている。男らは「地元の人民親衛隊」を名乗った。近くでは親ロシア派の装甲車も確認された。

 「東部には工業基盤があり、本来は豊かな地域だ。首都キエフの政権はロシアとの関係を悪化させ、この地域の経済を破壊している」。中心広場を訪れた男性工員、アンドリュシンさん(44)はこう訴え、「キエフや西部を食わせるのはたくさんだ。住民投票を行い、地域の自主性を高めるべきだ」と語った。

 年金生活の女性、ベルンコワさん(60)はロシアのプロパガンダ(政治宣伝)さながらに「キエフではファシストが幅をきかせ、ロシア語使用者を圧迫している」と主張した。「ウクライナ国家が存続すべきかも含め、住民投票で問うべきだ」と言う。

 ロシアのプーチン政権は、ウクライナ南部クリミア半島で独自の世論調査を行った上で併合に踏み切った。東部についても慎重に世論動向を探っている可能性が高い。

7853チバQ:2014/04/18(金) 23:49:13
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140418/erp14041809070005-n1.htm
暫定政権、難航する強制排除作戦

2014.4.18 09:07


 【スラビャンスク(ウクライナ東部)=遠藤良介】ウクライナのアバコフ内相は17日、同国南東部のマリウポリで治安部隊駐屯地を襲撃した親ロシア派武装勢力に応戦し、武装勢力側の3人が死亡したと発表した。ウクライナ暫定政権は東部の約10都市で行政庁舎などを占拠している親露派武装勢力の強制排除作戦に乗り出したが、親露派の勢いが強く難航している。

 報道によると、マリウポリでは16日夜、銃器や火炎瓶を手にした約300人が武器の引き渡しと投降を要求し、これを拒否した治安部隊と銃撃戦になった。内務省は武装勢力の63人を拘束し、武器を押収したとしている。

 ウクライナ国境警備当局は17日、「テロを含む挑発行為の恐れがある」とし、16〜60歳のロシア人男性について、同日から入国審査を大幅に厳格化していることを明らかにした。ロシアも対抗措置をとる構えだ。

 一方、東部ドネツクの州政府庁舎を拠点に「ドネツク人民共和国」を名乗る親露派勢力は、大統領選に先立つ5月11日に「共和国」の地位に関する住民投票を行う方針を決めた。(1)「共和国」の独立を支持するか(2)「共和国」はどの国家に帰属すべきか−を問う見通しだという。

7854名無しさん:2014/04/19(土) 00:09:51
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date2&k=2014041800066
親ロ派、犠牲者「英雄視」で結束=暫定政権へ強い憎悪−ウクライナ








17日、親ロシア派に占拠されたウクライナ東部ドネツクの州政府庁舎前に設置された、衝突の犠牲者とされるルベン・アバネシャン氏の家族への見舞金を募るテント

 【ドネツク(ウクライナ東部)時事】親ロシア派デモ隊の行政庁舎占拠が続くウクライナ東部ドネツクで、ウクライナ暫定政権との衝突により死亡したとされる親ロシア派活動家の男性が「英雄視」され、親ロシア派の結束のシンボルとなりつつある。親ロシア派は男性がウクライナ民族主義過激派「右派セクター」に殺害されたと主張。暫定政権への憎悪を強めており、双方の亀裂は一層深まっている。
 地元メディアや親ロシア派によれば、死亡した男性はルベン・アバネシャン氏(29)で、13日にドネツク州スラビャンスクで起きた親ロ派と暫定政権との衝突で死亡した。
 同氏の顔が描かれたTシャツを着た親ロシア派メンバーは「彼は英雄だ。自由と独立を守るために死んだ」と主張。ドネツク州政府庁舎前に設置されたテントには、「右派セクターに射殺された」と書き添えられたアバネシャン氏と子供の写真が貼られていた。親ロシア派の市民は次々と同氏家族への見舞金を持参し、引き換えに「ドネツク人民共和国」を象徴するリボンを受け取っていた。(2014/04/18-06:10)

7855名無しさん:2014/04/19(土) 00:11:21
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date2&k=2014041800488
ストで警察不在、略奪横行=W杯開催地で40人死亡−ブラジル








警察のストに伴い、治安維持に当たるブラジル軍兵士=16日、サルバドル(AFP=時事)

 【サンパウロ時事】サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会の試合会場となるサルバドルで15日から2日間にわたって警察官が賃上げを求めてストライキを行った。この間、スーパーマーケットや家電量販店を狙った略奪が横行。地元メディアは、混乱の中で約40人が死亡したと報じている。
 ルセフ大統領は「市民を危険にさらすような事態は受け入れられない」と指摘し、軍隊の出動を指示。州警察の上部組織に当たる連邦警察の部隊も街頭に展開し、約5000人がサルバドルの治安確保にあたった。(2014/04/18-14:40)

7856とはずがたり:2014/04/20(日) 22:46:57

ウクライナ:米が追加支援策を表明 武器供与は除く
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/20140418k0000e030205000c.html
毎日新聞2014年4月18日(金)12:30

 【ワシントン西田進一郎】ヘーゲル米国防長官は17日の記者会見で、ウクライナ政府への追加支援策として、ヘルメットや小型発電機などを送ることを明らかにした。ウクライナ軍には既に軍用食を供与しているが、今回もウクライナ側が求めている武器の供与は行わない方針だ。

 ヘーゲル長官は「米国は引き続きウクライナを支援する。ウクライナ政府の国防相に電話し、オバマ大統領が殺傷性のものを除く追加的な軍事支援を承認したと伝えた」と語った。医療物資やヘルメット、浄水装置のほか、ウクライナの国境警備当局に小型発電機や手動燃料ポンプなども送る。

ウクライナ 親露派に武装解除要求 4者協議で共同声明
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20140419093.html
産経新聞2014年4月19日(土)07:56
 【ベルリン=宮下日出男、ワシントン=青木伸行】ウクライナ情勢をめぐりスイス・ジュネーブで行われた米国とロシア、ウクライナ、欧州連合(EU)の4者協議は17日、緊張緩和に向けた措置で合意したが、オバマ米大統領は「私の望みは今後数日間で、(合意が)実行されることを目にすることだ」と指摘。履行されなければ、追加制裁に踏み切る準備はできていると強調した。

 4者協議は同日、ウクライナ東部で行政施設を不法占拠している親ロシア派武装勢力に対し、武装解除や施設明け渡しを要求することを柱とする共同声明を発表。声明では、緊張緩和への「初期的な具体的措置」として、全当事者に暴力や威嚇、挑発的行動の抑制を求めた。また、占拠した施設を明け渡し、武装解除した武装勢力メンバーには一部を除き恩赦が認められるとした。

 一連の措置は数日内に実行に移し、欧州安保協力機構(OSCE)の監視団がウクライナ当局の取り組みを支援する。ウクライナの自治拡大に向けた憲法修正手続きにはロシア系住民を念頭に「幅広い国民対話」が含まれるともした。

 ケリー米国務長官は協議後の記者会見で、合意について「迅速に行動に移されることが重要だ」と強調。武装勢力に関与しているとされるロシアに対しては、実行されなければ、「さらなる代償を払わせる」と追加制裁を警告した。

 オバマ大統領も17日、ホワイトハウスで記者会見し、ロシアの合意履行について「これまでの行動が示すように、信用はできない。ウクライナ東部と南部でロシアの干渉が続けられた場合に備え、対応を準備しなければならない」と表明した。

 オバマ大統領はこの日、ドイツのメルケル首相と電話で協議し、武装解除にロシアが影響力を行使することなど、ただちに具体的な対応をとる必要性があることで一致した。ウクライナ暫定政権への追加支援として、オバマ大統領は、軍などに医療物資、浄水装置、小型発電機などの供与を承認した。米政府はすでに軍用食を供与している。

 ラブロフ露外相は協議後、合意を「妥協的なもの」とする一方、「ウクライナ国民自身が抑えなければならない危機だと一致したことが最も重要だ」と強調した。

露をけん制、ポーランドの米戦闘機年末まで駐留
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20140418-567-OYT1T50153.html
読売新聞2014年4月18日(金)18:07

 【ワシントン=今井隆】ヘーゲル米国防長官は17日、ポーランドに訓練目的で3月に派遣したF16戦闘機12機の駐留を、年末まで続けると発表した。

 ポーランドのシェモニアク国防相との会談後の共同記者会見で明らかにした。ロシアをけん制する狙いがある。

 ヘーゲル氏は共同記者会見で、ウクライナに医薬品、ヘルメット、就寝用マット、小型の発電機などを支援することも明らかにした。国防総省がこれまで発表している支援は、軍用食2万5000ケース分の提供にとどまっていた。今回の発表でウクライナを支援する姿勢を重ねて示した形だが、武器の供与は見送った。


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