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国際政治・世界事情

7850チバQ:2014/04/17(木) 23:21:46
http://mainichi.jp/select/news/20140417k0000e030246000c.html
中央アフリカ:略奪、破壊…「過去忘れたい」元少年兵苦悩
毎日新聞 2014年04月17日 16時35分(最終更新 04月17日 17時58分)


社会復帰・職業訓練センターで子供たちを激励するアグネス・チャンさん(中央)=バンギで
拡大写真
バンギの位置
拡大写真 武装勢力の衝突で内乱状態にあるアフリカ中部・中央アフリカ共和国。殺戮(さつりく)や略奪など悲惨な光景に直面し、傷ついた子供たちの姿があった。武装勢力の兵士などとして働かされていた子供たちが通う「社会復帰・職業訓練センター」を16日、日本ユニセフ協会大使のアグネス・チャンさんが訪問し、この国に希望を求める子供たちを激励した。【バンギ(中央アフリカ)川口裕之】

 センターは首都バンギでユニセフとNGOが連携して運営し、武装勢力から救出された子供たち約160人がミシンや農作業、機械の修理などを学ぶ。ユニセフは、中央アフリカで武装勢力に関与させられた子供は約6000人に上ると推計する。

 センターで学ぶシンディさん(仮名、18歳)が、武装勢力「セレカ」に捕らわれたのは昨年3月。両親や兄弟と暮らしていたが、部隊に入るようセレカに強いられ、それに従った。拒めば殺されると思ったからだ。

 学校に通っていたシンディさんは、文書を読んだり書いたりする仕事をさせられた。兵士たちとともに移動し、車の中やベンチなどで寝泊まりした。食事に与えられるわずかな食料は略奪品だった。

 実家はセレカの略奪に遭い、破壊された。父はその後、家から姿を消したまま戻っていない。今年2月にユニセフに救出された。センターでミシンの使い方を習得したら、仕立屋などの仕事に就きたいと思っている。

 「過去は忘れて、これからの人生を考えたい」。表情を硬くしたまま小さな声で話すシンディさんの言葉に、アグネスさんはじっと耳を傾けた。

 16歳の少年は「住んでいる土地の安全を守るため」にセレカに加わった。上官のボディーガードをしていたが、フランス軍に拘束された。「故郷に帰って学校に行きたいけど、将来のことは何も考えられない」と言葉少なだ。

 アグネスさんが声をかけ、歌を歌うと、子供たちは笑顔を見せた。「武装勢力に拉致された子供たちが立ち直るのは大変なことだ」とアグネスさんは言う。「中央アフリカの危機には関心が低い。関心を持ってもらうために、ここに来たかった」

 この日、アグネスさんが表敬訪問したアンドレ・ヌザパイェケ首相は「子供たちを家族の元に帰し、良い国民にしなければならない」と子供たちへの支援を課題に挙げた。

 ◇無力な政府統治

 中央アフリカは、アフリカ大陸中央部に位置し、人口は約453万人(2012年の世界銀行の統計)。国土面積は日本の約1.6倍の約62万3000平方キロ。主な産業は綿花、コーヒーの生産やダイヤモンドの採掘など。公用語はフランス語と地元のサンゴ語。宗教別の人口はキリスト教50%、伝統宗教35%、イスラム教15%。

 フランスの植民地から1960年に独立。以後、クーデターが繰り返されてきた。政府による統治が国内に行き渡らず、「幻影国家」とも呼ばれている。

 2012年、イスラム教徒中心の反政府武装勢力「セレカ」が各都市を占拠。13年には首都バンギに侵攻した。キリスト教徒を支持母体とするボジゼ大統領が国外脱出し、セレカの指導者ジョトディア氏が大統領就任を宣言した。

 その後、キリスト教徒民兵「アンチ・バラカ」とセレカの武力衝突が激化。ジョトディア氏の辞任後、穏健派キリスト教徒のサンバパンザ氏が大統領に就任したが、両勢力の武力衝突は泥沼化した。特にアンチ・バラカによるイスラム教徒への激しい攻撃は「エスニック・クレンジング(民族浄化)」とも指摘されている。

 沈静化を図るためアフリカ連合の部隊とフランス軍が介入しているが、混乱は収まらず、国連安全保障理事会は今月10日、1万1800人の平和維持活動(PKO)部隊を発足させることを決めた。


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