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【ミ】『クレアデルネ』

1『朝山』:2022/12/05(月) 20:34:06
―――100万の太陽のように私の周りで輝く永遠の愛は
宇宙を越えて私を呼んでいる。
Limitless undying love which shines around me like a million suns,
it calls me on and on across the universe.

ビートルズ
『アクロス・ザ・ユニバース』歌詞の一文より

―――――――――――――――――――――――――――――

★ここは『朝山』がGMのミッションを行うスレです。

31『常寂の檻』:2022/12/10(土) 12:13:55
>>27-28
(グリムPC)

ディン「いや、違う」

狩集「あの人は、数年程前にスタンドの事件で命を助けて貰った身でねぇ。
隣のディンも、そうさ。
 前は、あんな感じじゃなかった。私らも、少々戸惑ってはいるのさ。
けど、アリーナの仕事ってのは苛酷な事が多いようだからね。私らの時も
凄惨な場面はあったし、それを何度も枝原君……隊長は経験してるだろ?」

ちょっと人が変わってしまうのも仕方がないかも知れない。別の車で
氷山が受け答えしたのと概ね似た回答がなされる。

>常に『リーダー』、なのかは分からんが

ディン「いや、違う。私達、そう頻繁に一緒には居ない」

狩集「ある程度、戦う経験はあるし。隊長の彼にも手ほどきはして頂いてるが
元々アリーナに通い詰めてる訳じゃないんだ、私達」

ディン「私達、みんな、リーダーに恩ある」

狩集「あぁ、そうだね。ある程度の無茶なら応えるつもりさ」

……どうも、彼らは枝原の私兵と言うよりは、枝原に恩義がある者。
 つまり人望などで立候補して寄り集まった者たちのようだ。

御影の囮作戦が本当であれば……枝原は、自分の都合で相手の善意を
利用した人々を敵の的にして依頼を達成しようとしてる事になる。
 
それなら、彼ら五名は『生贄』だ。枝原は、今は別の車で御影と走行してる。
彼の真意は、心を読める能力でも無い限りは未だ謎だ……。

(烏丸PC)

>君達が真に優れたチームだというなら、それがきっと意味のある事なんだろうな

君の言葉に対して、ミーナは、ただ短く。``えぇ``と相槌を打つだけに留まった。

何が不味いと言う訳でもないが。彼女と君の関係値は『低い』
 横に居る佐保も同様だ。何か知りたい事や聞きたい事など、自分から
リアクションを取らない限り、相手も自分の気持ちを明かさないだろう。

佐保「……なぁ、ちょっと、いいっペ?」

そんな折だ。佐保が君に顔を寄せるようにしてヒソヒソと呟く。

佐保「実は……オラの先生。ほら、一緒にオラ達の居た年長の方だけど
色々訳あって、此処に無理やり連れて来られたっペ。
 あの枝原って奴、正直信用ならねーし……隙を見て逃げ出すの良くねーかな?」

依頼も、そもそも何か胡散臭くて信用ならねーし。
そう、佐保は顰めっ面で提案する。

……彼女は、どうやら恩師らしい人物を助けたい為に参戦してる。
 護送の内容の成否は、正直どうでも良いのだろう。君達のグループや
枝原のグループとも違う。彼女は自分の為に行動してる。
 どうするべきか? ……少なくとも、君の返答は自由だ。
拒絶しても、君と彼女は正直言って赤の他人に近い関係……心象は下がる
可能性もあるが、元々0に近い値が少し下がっても問題にはならないだろう。

32『常寂の檻』:2022/12/10(土) 12:26:02
(ALL)

 ――キキィ―――zィィ……ッ!

 君達が、別々に意図が読めない者たちとの会話を幾らかした中で……。
『それ』は唐突に生じた。

君達の車は一方通行の進路を一列に走行していたが、最前列の車……。
 つまり『枝原』の車が急停止したのだ。

御影とレックレスが最初に、その急激なGで前のめりになる。
 文句の言葉や態度を考える前に、枝原は無言で車のロックを解除して
運転席から降りた。

何が? と考える思考を過らせる前に御影は前方のミラー越しに理解出来る。

 ・・・・・・・・・・・・・・
 車道に小さな何かの群れが居る

それは、大群だ。道路沿いを横切るようにして、本当に視界の中で
点より少し大きい程度の物体。まだ500m先ほどの距離だが
何かが車道を横に通過してるのだ。虫では無い……だが獣でも無い。

 車から降りた者たちも、順番にその異変に気付くだろう。

枝原「……お前ら、アレが見えるか?」

ハナナ「え? 何が……」

枝原「――各自、戦闘準備ィっっ゛!!」

 『一般人』の部下の回答が、枝原の次の君達への怒鳴るような号令だった。

――奥に見える『何か』は……君達や、その資格を有する者しか
見えない物のようだ。

33烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2022/12/10(土) 16:43:39
>>31
「……私には私の目的がある。
この街の闇の奥深く、どこかに潜む
ある『スタンド使い』を見つけ出すまでは、
どんな危険も顧みないつもりだ。
だから、君の提案に乗ることはできない。『佐保』さん。
だが出ていくのを止める事もない」

車が急停車したのに気づいて、
スマホを見て状況を確認しつつドアを開ける。
前の車両の人間が、情報を教えてくれるだろう。

「しかし、何か『障害』のようだ。
まずは、状況を確認しなくては」

34氷山『エド・サンズ』:2022/12/10(土) 18:48:27
>>30

「幼馴染のパートナー!?
 へぇー! へえー! いいですね・・・そういうの!」

うんうんと頷きながら相槌を打って答える
彼には彼の物語があるようだが、その心に嘘はないように思えた

そして、一方でハナナの話も聞く・・・
彼女の表情からは『苦笑』・・・・つまりは『悪いところもあるが仕方ない』というような
年季の入った信頼と、僅かな不安、その感情が読み取れる

(んー・・・・・・そう考えると、御影さんの『囮説』は
 何か・・・・違う感じが・・・・)

(もちろん、枝原さんが急に人が変わったって事も考えられるんですけど
 ハナナさんの方は、あの人の事を結構信頼してるみたいですし
 どちらかというと・・・・・『枝原さんは何か演技をしている』・・・・? ような・・・・)

「そう・・・ですね・・・・
 確かに、私も『アリーナ』の仕事に関わって危うく死ぬかと思った事もあります」

と、そこに『アラーム』の音が鳴る
『10分後』・・・・・予定通りだ

>ハナナ「……あー、一応、後で隊長に報告するけど、御免ね。
>誰からの通知かどうか、そう言う細かい事を伝えないと後で大変だから」

    ピッ

『アラーム』を使った偽装着信音に、スマホを手に取る氷山だったが
ハナナの言葉を聞いた瞬間に『着信を切る』ような仕草でアラームを切る
彼女に対して、画面を見せる事はしない

「ご、ごめんなさい!
 これ・・・・実は・・・・・『彼氏』からなんです!」

そして言い放つ
清々しいまでに真っ赤な『嘘』を

「連絡先の名前を『変なの』にしてたから見せたくなくて・・・・
 あっ! 通話が邪魔になるようでしたら、かけてこないように伝えますから!
 だから見ないでください!」

と、プライバシーを盾に画面を見せる事を避けておく
直後にスマホを使って、メッセージを打つ・・・・
勿論、氷山に『彼氏』と言えるような男性は居ない
メッセージを送る相手は『グリム』『御影』『烏丸』の3人だ

『ちょっと、こっちの車のハナナさんから聞いた話なんですけど
 どうも枝原さんは昔は「ああ」じゃなかったみたいで・・・・
 色々あってナーバスになってるって話ですけど・・・・どうも他にもありそうですね

 私の仮説なんですけど、もしかして枝原さんは何か「演技」をしているんじゃあないでしょうか?
 ほら、「泣いた赤鬼」みたいに』

>>32

そして・・・・しばらく会話をしているうちにその時が訪れる
前方の車の停車、それに続く『異変』・・・・・前方に何か『小さな物体』がいる
ハナナには見えない・・・・スタンドだ!!

「皆さん! 『武器』を渡します!
 スタンド使いでなくても、スタンドが見えるようになる・・・・『武器』を!!」

そう言いながら、ハナナを初めとした枝原の部下4人に『大捕物』を発動!
『さすまた』を彼らの目の前に出現させる
ハナナ以外の3人は適当に目に付いた者に能力を発動させる

『エド・サンズ』の能力、『大捕物』は副次的な効果がある
それは、一般人に対して使用する事で、『捕具』を持った対象がスタンドを視認出来るようになるというものだ

(『大捕物』で・・・・まずは戦力を増やします!)

35グリム『グリム・ランタン』:2022/12/10(土) 20:12:01
>>31
「・・・なるほどな」

『囮』作戦。それを肯定するに足る要素は幾らでもある。
『枝原』は全てを知って、この任務に挑んでいるのか・・・。
いや、『枝原』がそれを知らされていないとしても、間違いなくそれに気づくだろう。

(全て承知の上で、旧知の仲である彼らを利用している・・・?
 『それほどの任務』なのか?)

この任務について思考を深めていこうとしても、どうも壁にぶち当たる。
自分の手持ちの情報と、彼らに対する印象だけでは、たどり着けない事もあるか。

(最終的には・・・『何が起きても命がけで対処しろ』――か。
 流石に『リーダー』だけはある。正しい提言だな)

別の車の『3人』には『枝原は彼の仲間からの信頼が厚い』と送っておく。

>>32
「『敵襲』――か?」

急停止。その後の、『枝原』の怒号。自分も、車から降りよう。

「ふむ――先の道路で『足止め』か。
 俺達のルートが知られている、なら・・・」

進んできた道を振り返る。
これが『敵襲』だとするなら、相手方はこちらの存在を把握し、
車を突き止め、移動ルートを把握していたことになる。
それなら、直接攻撃したほうが早いだろう。――そういうスタンド使いがいれば、だが。

(となれば、『足止め』には理由があるはずだ。
 俺達をここで、一旦留めておきたかった理由・・・)

前方を警戒する人員は他にもいるだろう。
自分は、今まで進んできた道を振り返り、後方から何かが来ていないか、一回確認する。

36御影憂『ナハトワハト』:2022/12/11(日) 04:16:55
>>34(氷山)

御影憂は『アリーナ嫌い』だ。
三人に自らの考えを明かしたのは、
『アリーナ』に反感を抱かせるためでもあった。
間接的に『ヘイト』を高める『情報工作』。
例の『動画』の件も含めると、絶好のタイミングと言える。
逆に、こちらにとって『不都合』になりそうな話は、
思っていても口には出さない。

(………………『くだらない』………………)

(『そんな訳がない』………………『絶対』に………………)

氷山から届いた内容を一瞥し、心の中で吐き捨てる。
かつて、『アリーナ』と『エクリプス』の間に、
『一般人』を巻き込む抗争が起こった。
そして、そこに幼い御影もいたのだ。
その時に味わった『恐怖』は、今でも覚えている。
忘れたくても忘れられない。

    だから、『実はいい人』なんて話は信じたくなかった。

>>35(グリム)

グリムから送られてきた情報に目を通す。
『仲間の信頼を利用する』。
十分に考えられる話だ。
むしろ、それ以外の可能性など考えたくもない。
スマホをしまい、レックレスに相槌を打つ。

>>29(GM)

「どこまでやれるか分かんないけど………………
 『注意』はしとく………………」

「………………悪い子じゃなさそうだし………………」

「あんたは………………
 『自分の心配』だけしてればいい………………」

レックレスが何をしたかは知らない。
彼の現状を考えると、とんでもない大悪人だったとしても、
別に驚きはしなかっただろう。
だが、あの二人は『そうでもない』。
もしかすると『アリーナ』の『被害者』かもしれない。
『助けられる』のであれば、『助けてやりたい』と思った。

(………………『助ける』………………か………………)

不意に『遊園地の出来事』を思い出す。
『暗闇で出会った子供』の事を。
おぞましい『怪物達』から、一度は助けた相手だった。

―――――――――――――――――――――――――

「ぼ……く、足、片方折れたみたいだ。
 おねえちゃん……
 おねえちゃんだけでも逃げられるなら逃げて」

「だんだん……はっきりしてきたんだ、あたまのなかが。
 多分、ぼく……ううん、此処に囚われてる皆。
 帰る場所はきっと無いんだ。
 おねえちゃんは、戻る場所があるんでしょ? だから……」

―――――――――――――――――――――――――

そして、御影は『その通りにした』。
あの子供は『この世ならざる者』。
『どうする事も出来ない』と判断し、
見切りをつけて『撤退』を選択したのだ。

       チャリ…………

首に掛けた『クローネ金貨』を取り出し、ぼんやりと眺める。

37御影憂『ナハトワハト』:2022/12/11(日) 04:18:23
>>32(GM)

「――――――――ブッ」

『衝撃』が来た直後、つんのめって思い切り頭をぶつける。
痛みを堪えながら顔を上げた時、『それ』が見えた。
『敵』だ。
しかし、『時間帯』が悪い。
『能力』を使えない『ナハトワハト』は、
ほぼ『一般人』と大差ないのだから。

「………………『これ』を使うしかないか………………」

『アリーナ』が確保を目論んでいる品物には劣るだろうが、
これも一種の『異物』だ。

          ガ チ ャ ッ

ギターケースから『サーベル』を取り出し、
それを持って車から降りる。
『銃刀法違反』の代物だが、
路上で大っぴらに仕掛けてきているのだ。
四の五の言ってはいられない。
ここは『先頭』。
前方だけ警戒していればいいのは助かる。

     バ ッ サ ァ ッ

『パンクロッカー』のように頭を振り上げ、
『前髪』を後ろ側に流して『素顔』を露にする。

「最初に言っとくけど………………」

        ズギュンッ

「今の私は………………
 『一般人並みの力』しかない………………」

レックレスに伝えながら、
『闇色』の『帽子』と『外套』――『ナハトワハト』を身に纏う。

    「それと………………」

           チャキッ

        「この『剣』は………………
         『スタンドも斬れる』………………」

『元の持ち主』であった『サーロン男爵』が告げたように、
御影は『剣士ではない』。
だが、動作の『精度』は達人並み。
最低でも『常人以上』に扱える。

38『常寂の檻』:2022/12/12(月) 12:39:39
>>33-37

『枝原』の真意……自分を慕う人間達を任務の為に使い捨てる冷酷なリアリストか?
または、別の思惑あっての不透明な選別による行軍か? 
 疑問は多々ある。だが、今は移り行く状況に対しての行動だ。

まず、君達の現在位置。先頭は枝原・レックレス・御影、そして謎の泥酔男。
 眠りこけてる男は、最後列の車まで届く怒号に対しても呆れる程目覚めない。

レックレスは、君の返答に静かに短く感謝を唱えると共に。君と同じく軽く前のめりに
座席に額をぶつけた部分を摩りつつ、外へ出る。

レックレス「スタンドを斬れるサーベル、か。いや、力が無くても俺の
『ブライアン・アダムス』なら、敵に命中すれば耐久力関係ない。
 俺達が上手く立ち回れば……」

枝原「おい、無駄口を叩いてないで。さっさと、これを取れ!」

レックレス「……ハ?」

君、御影とレックレスの話に割り込むようにして。運転席の足元に置いてたらしい
長方形の荷袋を担ぎ、肩にスリンキードックのスタンド像を背負いつつ
君達の眼前に突き出したもの。
 ……『銃の束』だ。いや、本物の銃ではない。ミリタリーショップに売られてる
電動ガンだ。だが、玩具の銃を差し出す枝原の顔は鬼気迫る真剣そのもので。
 説明や質問をせず、黙って装備しろと言わんばかりの血走った目をしている。

レックレスも、その無言の圧力を理解すると、僅かに選ぶ為に黒手袋の片手を
宙へ彷徨わせた後に、レミントンのショットガンの玩具銃を取った。
 もたもたするなっ。と叱咤しつつ、枝原はその銃口に対してスタンド犬がカプッと
口の部分を入れる。すると銃口に装着されるように『スタンドのバネ』が発現した。

枝原「お前は?」

御影に対しても、枝原は武器の束を差し出した。
(※現存するミリタリーショップの銃でしたら、自由に一丁選べます)
選んだら、彼はレックレスにしたのと同様の能力を君の銃へ与える。
君が無言で受け取らない空気を纏わせても、口にしても。何も言わず、そのまま
前方と周囲を警戒しろ! と怒鳴りつけて後列へ移動するだろう。

レックレス「……調子狂うな。てっきり何も持たせて貰えないと思ってたんだが」

移動する枝原の背を尻目に。レックレスが嘯くのが君にも見えるだろう。

さて、二列目の車は『氷山』と共にオブシディアン、ハナナだ。
 前方の車が急停止すると。枝原の声に異常事態だと理解したのか、ハナナも顔つきを
厳しくして、先程までの談笑の君の彼氏の事などは放置して行動を開始する。
 オブシディアンは、君に説明した通りのスタンドガトリング銃
ザ・ホワイト・ストライプスを発現して、周囲を見渡して警戒する。
 彼は体格からしても、こう言う状況に幾らか場慣れしてると行動から理解出来る。

>皆さん! 『武器』を渡します!
スタンド使いでなくても、スタンドが見えるようになる・・・・『武器』を!!

「え?」

ハナナの最初に起こした行動は『ゴーグルを被る』事だった。
 それと共に、腰に隠し持ってたらしい拳銃……これも玩具だが、それを取り出す前に
君が『さすまた』を出したのを見て動きを止める。
 さて、君。氷山が捕具を発現すると言う事は、同時に『エド・サンズ』も傍に
発現していると言う事だ。それによって、明らかになる事が出来た。
 その少しだけ虚を突かれたゴーグル越しの視界は『エド・サンズ』とさすまたを
交互に見ている。そして、僅かに考えてから『さすまた』を手に取った。
 どうやら、彼、彼女らが携帯してるゴーグルは『スタンド視認』を可能としてる。
アリーナの特殊アイテムなのだろう。どうやって作成したのか疑問だが。

ハナナ「……へぇ! 凄いね、これ!」

緊迫した空気に似合わない輝いた目で、ゴーグルをずらした裸眼でエド・サンズや
歩いてくる枝原のスタンドが視認出来るのを理解すると、捕具を掲げ感心の声を上げる。

枝原「おいっ、真面目に周囲を警戒しろ!」

ハナナ「隊長っ、この子の能力、凄いですよ! 私、素でスタンドが見えます」

枝原「…………そうか」

近づいた枝原は、そう一言だけ部下に返事を返して君に視線を向ける。
 妙な顔つきだ。勝手な行動をしたと非難してるような顔でもない。だからと言って
君の親切を有難いと喜んでるようにも思えない。どうも『何か探ってる』ような……。

 だが、結局それ以上。何かを言う事はなく、ハナナの片手に握る拳銃に
スリンキードッグの口か同じくバネを装着させ。氷山にも同じく銃の玩具の束を突き出した。
(※御影PCと同じく、一丁選べます)

39『常寂の檻』:2022/12/12(月) 13:19:15
>>33-37

君、『烏丸』の言葉に対して。佐保は落胆した様子もなく
そうっぺか、と。まぁ最初から初対面の人間に賛同して貰える期待など
殆ど無かったのだろう。車が停止して、事態が危険だと知るや否や
雪男のようなスタンドを傍に出して左右を見回して警戒する。

>この街の闇の奥深く、どこかに潜む ある『スタンド使い』を見つけ出すまでは、
どんな危険も顧みないつもりだ

その言葉に対して、反応したのは『ミーナ』だった。彼女は運転しつつ
僅かに目の色を変えたように、貴方を注視した。
 だが、直ぐに事態が急変に向かったので、その反応も一瞬だった。

君の後ろで、まだ食事をしてた『黒山』と言う男が、少し慌てて隣に
置いてある荷物を漁って準備するのを。早くしなさいっ、と少しきつめに
ミーナは告げて降りて、他のハナナに倣ってゴーグルを掛ける。

 「どう動きますか?」

枝原「接近する物が居たら、躊躇なく撃て! その場で待機して警戒!
 数分アクションが無いなら、完全武装にて前方にて集合!」

 「了解」

枝原が、君達のほうまで来る。そして、彼女が助手席に置いてたらしい
電動ライフルへ同じく彼の発現するスタンドの能力を掛けて
烏丸にも無言で銃を差し出して、装備をするのか問いかけた。
(※御影、氷山と同じく一丁選べます。拒否も自由)


そして。グリム、君が居る最後尾だ。
 異変を知って、ディン、狩集もゴーグル、そして銃を構えて降りる。
ディンはマシンガン、狩集はショットガンを模した玩具のだ。

枯野の両手には、枯れ葉が周囲に舞い始める。目を彷徨わせ周囲を神経質に観察する

ディン「確かに、遠くで何かが蠢いてるね」

狩集「後方からは、人影も車影も無い。いや、逆に何も起きないほうが不気味か……」

グリムは後ろを振り返り今まで走ってきた道路を見る。
 既に両横は山々の傾斜の岩肌が見えて、サービスエリアのあった施設は
自然豊かな景色の中に無い。
 異常など一見何も無さそうな和やかな自然の風景……いや、待て?

グリムは、ふと、その時に気付く。君だけが気付けるだろう。
 『何も視界の様子が変わらない』……本当に、何もだ。
此処は、まだ一般の高速道路だ。サービスエリアには、登山をする為の
観光らしい一般客もちらほら見かけた。先に出発した君達と同様に、後で
休憩をしてた車が何台が来ても不思議じゃない。
 だが、車影は全く見えない。それどころか、後方の景色は写真のように
空模様や、遠くの向こうの景色には鳥が飛んだりや、遥か先で工事なりの
小さな生活の動きが点のように見えて可笑しくないのに、静止している……。

枝原「そちらに、動きは!?」

ディン「いえ、周囲に動きは無いですね」

狩集「こちらの後方から何かが出現したりする様子は無いです」

枝原「そうか。一先ず、能力を発動する。
危険が発生すれば、即時対処しろ」

隊員二人が、リーダーの声に強い声で返答された……。
 スリンキードックのスタンドが、各自の銃に能力を作動すると
君にも銃を装備するか否か、無言で選択を強いてくるだろう。
(他三人と同様に、装備するも拒否するも自由です)

(ALL)

君達は、枝原が他の者たちに能力を作動する傍ら。周囲を警戒して
特に500m奥の前方、そこで何かが蠢いてるのを除けば、特に
何も周囲で起きてないのが理解出来た。

全員で固まって対処するのも良い、各自で何かしら準備するのも。
 また、他の者と協力して動こうとするのも自由だろう……。

40グリム『グリム・ランタン』:2022/12/12(月) 19:29:11
>>39
「・・・『風景が変わっていない』」

近づいてくる『枝野』、同じ車にいた他の三人にも聞こえるように声を出す。

「気づいているか? まるで『写真』のようだ。
 車が一台も来ない。鳥の一羽も、居ない。
 ・・・『雲一つ、動かない』」

「既に・・・我々全員が『閉じ込められている』可能性がある。
 となれば、この『場所』そのものが『スタンド』かもな」

『枝野』から貰える銃は、可能なら『グレネードランチャー』を頂こう。
近接戦は『グリム・ランタン』で十分。そのフォローが出来れば良し、だ。

また、片手で『スマホ』を取り出し、SNSを開く。
リアルタイムで外部と繋がっているか、確認する。

41烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2022/12/12(月) 19:29:14
>>39
「私はいい。選択肢が少ない方が、決断を迷わないで済む。
銃器による君達のコンビネーションの妨げになりたくもない」

装備を断って、周囲を警戒しつつ前方車両の方へと向かう。
能力を見せ合った他の3人のうち誰かと合流するつもりだ。

42氷山『エド・サンズ』:2022/12/12(月) 23:01:04
>>38-39

『久シブリノ「大捕物」ダ・・・・腕ガ鳴ルゼ! ナア、あきは!』

「ん〜〜・・・・んんんん・・・・・?」

             『ンン?』

血気盛んに拳を鳴らすスタンドとは対照的に
考え込むように首を傾げる本体
彼女の目の前には『玩具の銃』が差し出されていた

(状況はわかります。
 どうやらハナナさんの仲間たちはスタンドを見るための道具が渡されてるみたいで)

(それなら、別に『さんずさん』の『さすまた』は必要がない気が・・・・
 いえ。もしもの時に備えてこのまま維持しておきましょうか)

(それにしても、枝原さんのあの『目』
 何か・・・・やっぱり何か隠しているような・・・・)

(というか! 銃で戦えって事ですか?
 うーん・・・・そーゆーのはあんまり趣味じゃあないんですけどねぇ・・・・)

「いえ。私は結構です
 戦い慣れたスタイルの方が、何かと便利ですので」

考えた末に彼らの『銃』は受け取らない事に決めた
単純に戦力を考えるのであれば、『前進』を経てスタンドと同時攻撃が出来る自分は
『銃』の力による恩恵をフルに受ける事になるのだが・・・・・どうにもきな臭い

>>40

「えっ?」

最初に集まった時に出会った彼・・・グリムが言った妙な一言を聞き、
背後を含めた周囲の様子を探る
何かおかしい部分はあるだろうか?

43御影憂『ナハトワハト』:2022/12/13(火) 04:15:03
>>38-39(GM)

『枝原の能力』は何となく分かった。
『エアガン』を媒介にして発動するなら、
『本物のような威力を持たせる』とか、
大体そんな感じなんだろう。
部分的だが、『氷山の能力』と似ている。

「じゃ………………『これ』………………」

尋常ならざる枝原の様子を見て、『従うフリ』をするため、
一丁の『拳銃』を手に取る。
『ワルサーPPK』。
密かに隠し持てる小型拳銃。
『ジェームズ・ボンド』も使ってる。
自分の役目も『スパイ』のようなものだ。

「邪魔になったら………………
 『解除』すればいいと思ってるんじゃないの………………」

レックレスの声に呟きを返す。
『自分の能力を与えた物』なら制御は自由。
渡したところで大した害はないし、
自分に牙を剥いてくるようなら、
『能力』を消してしまえば『玩具』に戻せる。

「やるべき事は………………
 『前方の確認』だけど………………」

「私は………………『止めとく』………………」

右手にPPK、左手にサーベルを携えて、
レックレスの隣に立つ。
『夜の世界』において『ナハトワハト』は『無敵』だが、
『昼間の性能』は三分の一もない。
前衛は他の面子に任せておこう。

「………………」

この作戦の目的について、もう一つ考えられる線としては、
『敵側の情報』を得るための『内通者の炙り出し』。
わざと隙を作って相手が尻尾を出すのを誘い、
そいつから敵の情報を吐かせるという方法。
それならば、外部から人員を募集した事も矛盾しない。
『密偵』が紛れ込むには、
ポピュラーなシチュエーションだからだ。
事実、そうして入り込んでいる人間が、ここに『一人いる』。

44御影憂『ナハトワハト』:2022/12/13(火) 04:15:51
>>40(グリム)

グリムの言葉を聞き、サーベルの『鯉口を切る』。

      ――――――チカッ

鞘から覗く刀身の反射を『鏡』として利用し、
背後の様子を確認した。

「………………『有り得る』………………」

振り返る事なく、グリムの言葉に応じる。
『変化しない風景』――――真っ先に連想されるのは、
『閉ざされた空間』だろう。
問題なのは、敵の『次の動き』だ。

「『おかしな空間』には………………
 『二回』行った事がある………………」

「一回目は『出入り自由』………………。
 だから………………
 『自分の意思で出られた』………………」

「二回目は『勝手に連れて来られた』………………。
 そこから出るためには………………
 『方法』を手に入れなきゃいけなかった………………」

「多分………………これは『二回目に近い』………………」

派手に仕掛けるための準備段階か。
または、この空間にいる事自体が良くないか。
どちらにしても、こちらを『やる』事が狙いなのは間違いない。

>>41(烏丸)

「四人の中で………………
 私が一番『やられやすい』………………」

「自分の身は自分で守れるけど………………
 『援護する』のは厳しい………………」

「………………それだけ覚えといて………………」

『帽子』と『外套』を身に纏った姿で、烏丸に声を掛ける。
さっき説明したので、『理由』は分かるだろう。
『シュリンガラ』のヴィジョンを見た限り、攻撃力は高そうだが、
本体の守りに関しては、さほどでもなさそうに思えた。

>>42(氷山)

この仕事を受ける前から、
『氷山のスタンド』に関する知識はあった。
以前、『リーダー』と歩いていた時に、
『夜の街』で見た事があるからだ。
その時は『自立意思』を持つ事くらいしか知らなかったが。

(………………うるさい………………)

しかし、このスタンドの『声』はどうにかならないものか。
はっきり言って耳障りだ。
御影は明るい性格の相手が苦手だが、
特に『体育会系』のヤツは、
絶対に友達にはなりたくないタイプだった。
その点、『サクラ』は良かった。
うるさくないし、からかうとリアクションが面白い。

「強そうだから………………頼りにしてる………………」

しかし、この状況で重要なのは『使えるかどうか』だ。

45『常寂の檻』:2022/12/13(火) 11:21:31
>>40-44

 ワンピースを着てる者も居る程に、この時節は暖かい。冬は過ぎて『春』
雪解けの時節で、桜も見れるシーズンだ。
 君達の頭上より、サービスエリアがあった方角にて輝く太陽が君達を
優しく照らす中、そのサービスエリア付近の風景は。グリムが述べるように
正しく『写真』のように時間が静止したかのように佇んでいる。
 空を見れば、天気予報では夕方に雨が降る予報であったに関わらず
その写真のように切り抜かれた部分の空は太陽を軸にして雲一つない快晴。
逆に君達の居る場所の空には大小の雲がゆっくりと正常に上を泳いでる。

君の声で、ようやく周囲の動く物体に目を光らせた枝原達も気づいた。
 動かないものより、動くものに意識を払ってたからこそ。このように
風景の動かない違和感への気づきが遅れたのだろう。

ディン「本当。写真か絵みたいね」

狩集「隊長。どうします? 念のために撃ちますか?」

枝原「…………いや、まだ何か起きるか確証が無い」

不自然な動かない景色。そこへ向けて攻撃するか意見が出るものの
枝原は数秒懊悩した様だったが、決断は静観だった。

さて、銃に関してだが。『グリム』は『グレネードランチャー』を要求する。
 枝原は『ダネルMGL』と言う銃を渡す。回転式、連発が6発可能な
擲弾発射器。続けて厳しい声が降りかかる。

枝原「言わなくても理解出来ると思うが……仲間が近くにいる距離で
着弾する場所に撃つな」

注意と共に、銃口に合わせるような少し大きめのスタンドバネが装着される。
 感覚的に解る。発射されるのは、玩具の弾でなく、本当に着弾したら
爆発する弾丸である事は。

補足として。佐保や枯野にも、同じように枝原は武装するか否か聞いていた。
 佐保は、除雪用のスコップを雪男と共に構え、無言で私にはこれがあるアピール。
枯野は、少し迷ったものの結局銃を要求した。ガバメントを模したピストルだ。
 オブシディアンにも、一度視線を遣ったものの。彼も両手で構える
ガトリング銃のスタンドを、佐保と同じようにコレで十分だと言う形でアピール
した為に、それで各自の装備への譲渡は一旦終了する。

装備を断った氷山に烏丸に、枝原は何も言わず装備を戻し移動する。
 二人の拒絶に落胆などの負の感情は無い。戦況に対して各自の意思判断は
自己責任で、君達の選択に正しさも間違いも無いのだから。

グリムは外部と通じるかSNSを開いて確かめる。
 普通、こう言ったスタンドによる攻撃が既に開始してるなら
電波が遮断されて既に外と連絡不可能に思うが……『通じる』
 やろうと思えば、普通に電話で助けを求める事も可能かも知れない。

烏丸は御影の近くに移動する。レックレスは、御影の言葉に対して
『まぁ、だとしても。玩具でも十分今は助かるからな』と長物のショットガンの
玩具を軽く振って呟いた。確かに、解除されても鈍器代わりにはなる。

そして『500m先の蠢く何か』だが……。

黒山「……あれ、蟹だよー」

少し皆より遅れて、窮屈そうに車のドアを開けた隊服のぽっちゃり男が
スナイパーライフルの玩具を担ぎ、残る手の双眼鏡でゴーグル越しに
遠くを見て、皆に大声で正体を告げる。

蟹? と口々に誰かしら呟き。異常が今のところ君達が出発した方面が
切り離されたように動かない風景だけである事から、警戒はしつつも
車に置いてあった荷袋から各自、同じような道具で遠くを見て、本当だと告げる。

君達も、要求すれば道具を貸して貰って遠方を視認して理解するだろう。

高速道路。そこを横断するようにして赤っぽかったり、黒色であったりなど
大小の僅差はあるものの、夥しい群れの蟹が右から左へ歩いている。
 だが、横断だ……君達の方向に進もうとしてるスタンド蟹は居ない。

枝原「……何が目的だ」

 苦虫を嚙み潰した顔で、リーダーの彼は呟く。
前門に蟹 後門は静止した写真のような風景。
 まだ虎や狼のほうが解りやすく強行突破出来るが、今の状況は
スタンドによって作り上げられた、どう攻略するか至難だ。

無理に前進しようとすれば、無数のスタンド蟹と迎え撃つ……。
 退路となる後ろは、何が起きるか未知数な静止した風景……。

46『常寂の檻』:2022/12/13(火) 11:39:51
>>45

今の状況は、まだ猶予はあるかも知れないが、何時 均衡が崩れ
全滅の憂き目が起きかねない状況とも言える。

 少し遠くの前方に立ちふさがるは『無数の蟹の大群』

 迂回なり、引き返すにしても『静止した風景』が不可避の罠を感じさせる。

高速道路のガードレールを超えた場所は、深い木々が生い茂る葉が揺れており
飛び降りて着地は可能だろうが、そこから先どう動けるか……。

枝原チームも、自然に寄り集まって意見を言い合ってる。

ハナナ「突破出来ますよっ、私達が団結すれば。能力が不明でも
距離を活かして遠距離射撃で殲滅。こちらに近接してくる存在も居るでしょうけど
此処には接近戦が得意な方も居ますでしょうし」

ミーナ「いえ、退路が確保出来ない事には危険すぎる。あの止まった風景に
対処しない事には、何時不意打ちされるか分からないわ」

狩集「ガードレールを降りて、山を抜けるって手もある。
 猟の経験で、山でのサバイバル経験は豊富だからね」

ディン「いや、危険よ。伏兵、どれだけ居るか予想出来ない」

黒山「うーん……外から助けを呼んで貰ったり出来ないかなー」

各々の意見を、枝原は腕を組んで清聴しているが議論は平行線のようだ。

佐保「……先生、オラ達はどうするっぺ?」

枯野「逃げ出す隙はありそうだけど……」

レックレス「…………悩みどころだな」

枝原と別れた場所で、レックレス率いる三人グループも悩んでるようだ。
 彼らの場合、今回の任務に意欲は無い。ほぼ離脱をリスク度外視で可能か
安全マージン優先で協力し合うかと言う相談のようだが。

君達にも、無数の選択肢がある。
 このまま膠着していれば『良くない結末』も有りえるし、今回の
任務が重要なら、護送する品を入手する為に現地への到着は早い方が良い。

強行か攻略しての突破か後退か……或るいは、別の手段か方法か?
 全ては君達の選択と行動だ。

47御影憂『ナハトワハト』:2022/12/13(火) 12:35:39
>>45-46

『ガードレールを降りた先』と『その周囲』は、より詳しく言うと、
どういう環境になっている?

48烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2022/12/13(火) 12:38:02
>>45-46
「あのスタンドの正体はわからないが、
こちらへと仕掛けてこないという事は、
現状は相手の思惑に嵌っているということじゃあないかな」

その場のものに聞こえるように、少し声量を上げて提言する。

「私達の……というか、君達の目的をはっきりと認識していない以上はなんとも言えないが、
私は前方を強行突破すべきだと思う。
こうやって時間を稼ぐ事自体が相手の目的という可能性もある」

「だが、スタンドにセオリーはない。
前方のスタンドの能力がどの程度凶悪なものかもわからない。
他の者の意見も聞きたい」

49『常寂の檻』:2022/12/13(火) 13:17:49
>>47

参考画像↓
ttps://imagenavi.jp/search/detail.asp?id=41163001

生い茂る木々の葉が、着地出来るかも知れない地面の先を視認困難にしている。
 無理に木々を伝って降りる事は可能だろうが、下で何が待ち受けていても
現状で、それを看破するのは難しいと思える感じ。

50御影憂『ナハトワハト』:2022/12/13(火) 15:05:41
>>49

回答感謝

>>48(烏丸)

「『時間』は………………
 私達の『敵』になっても………………
 『味方』にはならない………………」

烏丸の意見には同感だった。
何もせずに解決する事だけは絶対にないのだ。
検討を重ねる事も必要だが、
限られた猶予を活かすためには、
最低でも『何か』はしなければならない。

「『作戦』なら………………『一つある』………………」

「ただし………………『私しか行けない』けど………………」

>>45-46(GM)

      ジィ………………

忌々しい『太陽』を見上げ、左右の『木立』に視線を移す。
『日差し』を遮る鬱蒼とした『森』を。
まず車内に戻り、『ギターケース』を回収。
それから、『黒山』がいた車内に入る。
あの男は『食料品』を大量に買い込んでいたはずだ。
『飲料缶』の一つや二つはあるだろう。
もっとも『中身』は要らないが。

  「あの………………」

       「『目的地』って………………」

             「………………どっちの『方角』?」

首尾良く『空き缶』を手に入れたら、枝原に尋ねる。
『厳密な位置を教えろ』と言っているのではない。
『大体の方向』さえ分かれば十分。

「この中で………………
 『パワー』と『精密さ』に自信がある人………………」

枝原から答えを聞けても聞けなくても、
他の三人に相談を持ち掛ける。

「今から………………
 私が『この中に入る』から………………」

        スッ

「『森』に向かって………………
 思いっきり『投げ飛ばして』くれない………………?」

『空き缶』を見せながら、そう提案する。

「なんていうか………………
 しばらく『別行動』になりそうだけど………………」

「正直………………今の状態だと………………
 私は『戦力外』………………」

「腐らせておくより………………
 『使えるもの』は使った方がいいと思う………………」

他の者はともかく、『幽霊』にとって、
『この世界』は『明るすぎる』。
薄暗い『山中』であれば、昼間の時間帯であっても、
おそらくは『幽体化』が可能になるだろう。
『霧形態(ミストフォーム)』になっていれば、
『落下の衝撃』は完全に無効化されるし、
仮に伏兵が潜んでいたとしても、
『闇の衣』なら全て『無視』できる。

「敵からしたら………………
 『空き缶が飛んでった』ようにしか見えない………………」

「一足先に『偵察』して………………
 そっちに『情報』を流せる………………」

「………………どう………………?」

プロ野球選手の『遠投』でも『100m』は飛ぶ。
『人間を超えた腕力』で投擲してもらう事で、
『それ以上の飛距離』を叩き出せるはずだ。
目の前の『障害』を回避すると同時に、
『目的地』までの『ショートカット』を実現し、
同時に『先行偵察』を行える。

51グリム『グリム・ランタン』:2022/12/13(火) 22:15:08
>>45
雲の動きから、『動く風景』と『動かない風景』の境目を判断したい。
そして、その境目が動いていないか、『動かない風景』が『近寄ってきていないか』・・・確認できるだろうか。
どうやら、『前』の方は、問題なく『風景』が動いているらしい・・・となれば、
『動かない風景』に追いつかれた時、何かが起こる――というパターンも考えられる。

「分かっているさ、『リーダー』」

銃を受け取りながら、『枝原』に答える。

(『安全装置』は勿論、有るんだろうがな。
 『裏切り』か『洗脳』・・・その対策はしているのだろうし)

裏切るつもりが有るわけではないが。
『枝原』の意思一つで使えなくなる可能性がある、という事は頭に入れておこう。

>全員
「俺は『後ろ』を警戒している。
 人数がいるんだ。役割分担すればいい。その必要があれば、全員で集中だな。
 だが、個人的な意見を言わせてもらうなら・・・・・・道路を外れる選択肢には『付き合いたくはない』」

「初めてあったばかりの連中と、視界の悪い場所で、
 敵の姿も数もわからない『サバイバル』? 無理だろう。
 『それしか選択肢がない』と分かれば話は別だが・・・」

>>50(御影)
「『どうしても』というなら、俺が投げても良い。
 俺のスタンド、『グリム・ランタン』は、オールマイティに『強力』だ。
 ある程度ピンポイントに投擲する事も出来るだろう」

「ただ、まあ・・・・・・敵がどれだけ居て、どんな能力が待っているか不明だからな。
 一度降りれば、戻るのは難しいかもしれないぞ。もう少し待っても良いんじゃあないか?」

52御影憂『ナハトワハト』:2022/12/14(水) 08:06:18
>>51(グリム)

(『透明人間になれる』って言ったんだっけ………………)

「じゃ………………そうしよっかな………………」

(………………『幽霊になれる』じゃなくて………………)

「『必要な時』があったら………………
 やってもらうって事で………………」

(………………それは『言わなくていい』か)

グリムの助言に従い、とりあえず『予約』だけしておく。
今すぐでなくてもいいというのは正しい。
『慣れている訳ではない』と言っていたが、
彼は確かな判断力を持っている。
同時に、『警戒心』を感じた。
こちらの真意を見抜かれないように注意しなければ。

>>48(烏丸)

「………………『前進』に一票………………」

          スッ…………

小さく片手を上げ、『烏丸の意見』に賛同する。

「今の時点で分かるのは………………
 『蟹』の狙いが『前進の妨害』って事だけ………………」

「………………『どうやって妨害するか』………………」

「それが見えれば………………
 『切り抜ける方法』を検討できる………………」

あの『蟹』の大群は、
明らかに『前進の妨害』を目的として配置されたものだ。
では、どうやって『妨害』するつもりなのか。
それを知りたい。
『妨害の方法』が分かれば、『突破する方法』を検討できる。
そこを確認しておかないと、話が先に進まない。

>>(全員)

「とりあえず………………
 誰かが近付いてみたら………………
 『手掛かり』を得られる………………」

それをやらなかったのは、
今の自分が『ほぼ一般人』だからだ。
もし襲われた場合、あまりにも『対処の方法』が乏しい。
要するに『保身』のためだった。

「まぁ………………『私が行く』けど………………」

だが、逆に言うと、『人柱』くらいしかやる事がない。

    「………………一緒に行く?」

烏丸の方を向いて尋ねる。

「『サバゲー』で言う………………
 『ツーマンセル』ってヤツで………………」

一人で行くのは危険が大きすぎる。
しかし、前方ばかり気にする訳にもいかないだろう。
グリムの言うように、役割分担するのが妥当なところだ。

53氷山『エド・サンズ』:2022/12/14(水) 10:19:36
>>45

(この場所だけが『動いて』、外の世界は『止まって』いる・・・・
 なんだか、『浦島太郎』みたいですね。 いえ・・・あれは逆でしたけど)

『ウラシマ効果』――そんな単語が頭の中をよぎる
空間ごとにおける時間の断絶・・・・
ひょっとしたら、今こうしている間は外の『時間』が止まっているのかもしれない

スマホを取り出し、SNSアプリを開く
外界との接続は切れておらず、どうやら時間が停止しているわけではないらしい

「頼られたからって・・・・わけじゃないですけど」

ずずいっと前へ出る

「私のスタンド『エド・サンズ』は多人数戦向きです
 前へ進むのであれば・・・・お供しますよ?」

「それに後方はグリムさんが警戒してくれるみたいですし」

そう立候補する
つまり、『御影』『烏丸』『氷山』が前方の『蟹』に向かって進み
『グリム』が後方を警戒する事になるだろうか

54烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2022/12/14(水) 13:20:31
>>52 >>53
「私のスタンドは近距離戦闘向きだ。
近づくのは構わない。
だが、誰かの提言どおり『援護射撃』は欲しい。
まずは『火器』によって前方を攻撃して、
その後の展開によって私達が突破を試みる。
これでどうだろうか?
とりあえず動かなければ、という点では皆と一致しているようだしね」

銃器を持つ面々に話を振る。
枝原が自分の部隊を誰か貸してくれるだろうか。

55『常寂の檻』:2022/12/15(木) 13:06:59
>>48-54

 君達は議論を重ねる。大切な事だ、特に命懸けらしい危険な香りが幾分流れてる
この空間では、とても重大で、運命を分ける事になる。

話の流れが『無数に近しい蟹の群れの大河の突破』に傾いたのと同時刻。
 『枝原』が率いるチームも話し合いが決定したらしく、代表として枝原が
厳しい顔を保ちつつ、君達に目を走らせて口開く。

枝原「……観察した限り。後方の静止した風景だが『太陽』を軸にして、だ。
俺達の居る場所を南半球と仮に呼ぶとだ。静止した風景側は太陽と共に
緩慢ながら着実に近づくだろう。
 ……この手の、攻撃能力の無いスタンドは『厄介』だ。
こちらが接近しなければ無害だが。不用意に領域に入れば、必ず何かが起きる。
 決して、こちらに良くない何かがな。謎を解ければ、後は突破可能だろうが……」

グリムも空を見て理解出来る。空の君達の居る制空域を泳ぐ細い雲の幾つかは
太陽を境界線として、その静止した空間に近づくと『吞み込まれる』ようにして消えていく……。
 地上に居る君達と、太陽が頭上を通過する角度は未だ余裕はある。『一時間程度』
ただ、それを過ぎれば君達の現在地点、そこから蟹の大河まで透明な境界線は迫ってくる……。

枝原「ガードレールを超えて、この鬱蒼と生い茂る木々なり伝って地形不明な
山地を抜けるのは、俺も断固として反対させて貰う。
 1,障害物、死角が多すぎる。2,移動手段を失いたくない。
3番は……まぁ、お前と同じだ」

御影が一人で、その闇を味方とする能力ならば独断で確かに未知数の下の
脅威と渡り合える可能性もある。その逆もまた然りだが。

枝原のチームは、氷山に多少似通っているが一般的な道具。
 多少限定されるが、特定の玩具を普通の重火器同様に多数使用可能にさせるのは
一般人でもスタンド使いでも、戦力の増大と言う意味では優れてるのは否定出来ない。
 然し、彼らのチームは良くも悪くも技術は優れてるかも知れないが大半は一般人らしい。
リーダーの枝原が脱落しても、その能力で使用する重火器が破損しても瓦解する。
 彼も重々自分の弱点は理解してる。下山ルートは最終手段だろう。

枝原「……あの群体型か、若しくは別の特殊な能力で発生しうるだろう蟹との戦闘だが。
『短期決戦』が出来れば望ましい。
この任務は、俺は迅速に決着するべきだと考えてる。目的地まで到達出来れば
俺達の『勝利』だ。帰り路に関しては……宛てがある。そこは安心して良い」

枝原「威力偵察でなく、一度で全滅……いや、半壊させれれば。建て直す前に
こちらの車両で突破すれば目的地まで走れる筈だ」

56『常寂の檻』:2022/12/15(木) 13:48:07
>>48-54続き

題名にするとなれば、『戦闘潮流』ならぬ『戦闘ゲ(蟹)流』だろうか?

『御影』『烏丸』『氷山』は前衛を立候補する。
 そして、後方にて『グリム』が援護射撃を提言。

それに対し、横より介入が生じる。

「……俺が『御影』の傍でサポートする。構わないか?」

――『レックレス』だ。黒い手袋を嵌める片手を上げて立候補した。
 
レックレス「代わりと言っちゃなんだが……『あの約束』
出来る限り叶えてやってくれ」

あの時(>>29)の言葉だろう。

「わかった。私、傍で援護する。構わないか?」

『烏丸』に対しては、『ディン』と言う中国人の男が進み出た。
 君の近くで、所有する電動マシンガンにて援護すると買って出る。
接点が殆ど無い彼が何故? と思うが、彼は必要な事を述べると薄い表情で
靴を結んだりなど、戦闘前の準備を始める。自分から理由を口にする気は無さそうだ。

「じゃあ、``あきはさん``
宜しくね! ……因みに、さっきのは、さすまただったけど。
もしかして刀とかも出せる? 私、剣道習ってるから。
あ! 貴方も宜しくねっ」

『氷山』に対しては、『ハナナ』が笑顔で快諾してくれた。
『さすまた』を君がまだ解除してないのなら、それをまだ手に持ってる。
(※持ってなくても、スタンド視認ゴーグルでエド・サンズは見れるので
それを装着して、エド・サンズへの挨拶はする)

どうやら、彼女は君の能力の『捕具』で刀を所望してるようだ。
 正直、一般人の彼女の刀の技量が、どこまでスタンドの群体に通用するかは
疑問の多い所だが。

枝原「決まったようだな。
 残る者。狩集、ミーナ。
それと、貴様……オブシディアンだったな。運転は出来るだろ?
 俺が先行しつつ運転し、軽くぶつかっても構わないから後ろに付いて前進。

先頭集団の、お前たちが蟹の軍勢を大破成功すれば、その時点で
車に乗り込み、突破する」

運転資格がある彼ら四名。必要な荷物を載せた車四台を塊にして
前衛の君達の少し後を付いて前進。そして、君達の戦闘勝利次第に
この蟹の軍勢の使い手の生死の確認を無視して目的地まで走るとの事だった。

立ち位置としては、蟹:『御影・烏丸・氷山・ディン・ハナナ』
中間地点に『グリム』そして車両で突破準備の『枝原』率いる集団だ。

オブシディアンは、少しグリムの手伝いをしたい様子だったが。
 運転も重大だと理解してる為に、特に反対なく了承。

枯野と佐保は、レックレスに不安気な顔で口々に心配の声を上げたが
親のように、彼は優しい声で大丈夫だから安心しろと説得をする。
 二人は、名残惜しそうな顔と共に枝原の車より、一つ後ろの車に乗った。
すぐ前方の車に乗らないのは、君達6名が其の車両に直ぐにでも乗り込める
ようにする為だろう。

枝原「反対意見が無いのなら、このまま作戦を開始とする。
 不備や、他に追記意見があるならば可能な限りは許容とする。
俺の能力を掛けた装具を希望するなら、今の内だぞ。
 また、連携する者の装備が不満なら交換するように言っておけ」

そう告げて。何も無いなら彼は四台の車が異常など無いか
くまなく点検をした後に、無数の蟹大河と接触する地点まで君達と共に
移動を開始するだろう……。

57『常寂の檻』:2022/12/15(木) 13:56:53

 尚、『泥酔している男』だが、この緊迫下においても
まだ眠りこけている。枝原は、僅かに忌々しそうな眼をしつつも無言。

『黒山』だが、君達の手伝いもしたそうだったし。狙撃銃で
後ろから射撃するよー、とサポートを口にしてくれたものの。
 余りに前衛が多すぎれば、車道が広いとは言え戦況が変化すれば
どうなるか分からない。
 余り素早いと言えない彼が、いざとなれば直ぐに車を急発進して
突破する状況において、道路に立たせておくのは正直危なっかしいと
枝原も思ったらしく。緊急判断で狙撃するにしても、車に乗っておくようにと
告げて、ミーナの運転する車両の席の端で狙撃銃を持ちつつ
君達を見守る事になったようだ。

58御影憂『ナハトワハト』:2022/12/15(木) 18:08:44
>>55-57(GM)

(踏み込んだら………………『一発アウト』か………………)

単純に『威力が強い』とか『動きが速い』とか、
そういうのは分かりやすい。
枝原が言うように、最も警戒しなければならないのは、
『そうでないもの』だ。
『パワーやスピードがない』という事は、
『それ以外の部分』にエネルギーを費やしている。
『能力重視』という点では、『御影のスタンド』も似ていた。
『夜』は『無敵の暗殺者』になれるが、
『昼』は『雑兵並み』にまで劣化してしまう。

(人が多いの………………『苦手』………………)

頭数が揃っているというのも、案外やりにくいものだ。
やはり、自分は『少数』が向いている。
しかし、今は文句を言っても始まらない。

「………………了解………………」

レックレスを横目で見やり、そして付け加える。

「でも………………
 『リーダーの代わり』は出来ない………………」

「私………………そういう『ガラ』じゃないし………………」

御影憂は、あくまでも『懐刀』だからだ。

「だから………………『命だいじに』………………」

>>(全員)

「とりあえず………………
 『近く』まで行って『リアクション』を見たい………………」

                ボソッ

    「………………『行きまーす』………………」

『言い出しっぺ』として『前進』を宣言すると、
正面に向かって歩き始める。
一つずつ確認していきたい。
まず、『接近に対する反応』からだ。
『蟹ども』に何か変化があるまで近付く。
変化がなければ、一旦『大群』の手前で立ち止まろう。

59グリム『グリム・ランタン』:2022/12/15(木) 21:12:05
>>55-57
「オーケーだ。その方針に異論はない」

『後方の壁』は『太陽の動き』と連動している。
それなら、確かに『余裕』はある。ただの『壁』として迫ってくるなら、だが・・・。

「『後方』の警戒は『車両』のメンバーに任せても当面は大丈夫そうだな。
 なにか変化があれば『クラクション』でも鳴らしてくれ、『オブシディアン』」

『中間地点』で『グリム・ランタン』を発現して、前方の動きを待つ。
手持ちの『蛍光灯』と『グレネードランチャー』に能力を使っておき、『蝋燭』を仕込んでおく。

60氷山『エド・サンズ』:2022/12/15(木) 22:26:42
>>55

「前方には蟹の大群、後方には少しずつ近づいてくる『制止した風景』
 うーん・・・・まるで昔のゲームみたいですね。 ほら・・・古いゲームセンターに置いてあるような」

横スクロールアクションめいたこの状況に
冗談交じりにそう呟く

>「じゃあ、``あきはさん``
>宜しくね! ……因みに、さっきのは、さすまただったけど。
>もしかして刀とかも出せる? 私、剣道習ってるから。
>あ! 貴方も宜しくねっ」

「『刀』・・・・ですか?
 色々と制限があって・・・刃がついた『刀』は難しいんですが、
 その代わりに刃のない『鉄刀』なら出せますよ?」

そう言って、『大捕物』を再度発動
『鉄刀』をハナナの手元に出現させる

「あっ、そうだ!
 どうせ車で突撃するなら、車の勢いで『蟹』を跳ね除けた方がいいんじゃないですか?
 普通の車だとスタンドに攻撃する事は出来ないけど・・・・これがあれば」

そう言って、先ほど出現させた『さすまた』4つを一旦、解除する
そして改めて『大捕物』を使用。車の横幅とほぼ同等の長さを持つ『四方梯子』を出現させる

「これならスタンドに干渉する事も出来ます
 車のバンパーの辺りに取り付ければ即席の攻撃装置になりますよ
 これで一気に突込みましょう!」

そう言って、枝原の部下の、こういった技術に長けてそうな人に
『四方梯子』を渡す

61烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2022/12/16(金) 20:14:48
>>56
「ああ、よろしく頼む。
烏丸香奈枝だ」

一応、ディンへと名乗っておく。
全体と歩調を合わせて前進していく。

(銃撃だけで撃破できれば良いのだが……
あまり楽観視も出来ないか)

>>60
(あんなものまで出せる『スタンド』か……。
複数人に、いくつもの武器を提供する。
あの『枝原』さんと似たタイプの『スタンド能力』……)

62『常寂の檻』:2022/12/17(土) 21:46:42
>>58-61

作戦会議は終えられた、突入を決行しよう……。

氷山は、『鉄刀』と『四方梯子』を出現させる。
注意しておくべきなのは、君の傍で喜び交えた感謝と共に振って調子を確かめる
ハナナではない。四方梯子の『能力射程』、大捕物は半径15m内だ。
 車は、君達の後方で待機しつつ。大群の蟹を駆除し終えたら、直ぐに君達を乗せ
突破するらしいが、それでもグリムが後方で待機し、その後ろで停車する車の距離を
考えると。本当に、15mを出るか出ないかギリギリだ。

枝原「最低でも20m程度は後ろで車は待機させたい。蟹の動向が読めない以上
もし行き成り、獣のように(スB)向かって来るなら。急発進してバックをしようにも
クラクションでの合図など考えて、その距離より前衛と車間距離が縮まっていると
対処が困難になる」

と、言うのがリーダーの提言である。車にスタンド梯子を括り付け
即席の突撃車として兵器に転用するのは、至極素晴らしい発想だが。
 彼の危機意識を緩和するような案が無ければ、現時点では却下されそうだ……。

後方への警戒。車両組の狩集やミーナ、そして周囲への警戒は任せるからなと
レックレスから頼まれて、強く頷いた佐保に枯野も居る。後ろの静止画のような
風景が突然急変しても、直ぐに対応してくれる。

オブシディアン「わかった。一度、長めにクラクションを鳴らす」

枝原「なら。蟹の殲滅が完了次第。こちらで走行可能だと判断すれば
クラクションを短く二回鳴らす。直ぐに前衛のメンバーは先頭車両に乗り込め」

打ち合わせが一通り終了し、さて前進となった折。
 『枝原』は君……『グリム』へビニール袋に入れて突き出した。
中を見ると、ピンポン玉らしいものが12個程入ってる。どうやらランチャーの弾だ。

枝原「お前がスタンド、どっちが撃つかは知らんが。その銃は
装填する際に、シリンダー部分を外して手で直接弾を入れないといけないからな」

リロードには時間が掛かるようだ。君には優秀な強い戦士である
グリム・ランタンも傍らに居る。再装填する際に無防備にはならないが
グレネードランチャーで援護をする際は、状況を見極めるべきだ。

63『常寂の檻』:2022/12/17(土) 22:19:50
>>62続き

オーストラリア西部のクリスマス島。
 そこでは10月から11月頃にかけてアカガニが産卵の為に
道路を横断したりなどするように大行進を行うらしい。

 だが、今見るのは世界の神秘より『異様』なものだ。
アカガニも居るが、それ以外の川や海に生息する種類が異なる蟹も
道路を横断してガードレールの下を抜け、山の木々の中へ落下するように
姿を消していく。それと同じように、急に出現したかのように木々の影から
姿を現している蟹は、反対のガードレールの下より現れて横断と言う
無限ループのような形で、列をなして道路を塞いでる。

ディン「蟹は嫌いじゃないけど。こう多いと、食欲も失せるよ」

ハナナ「近づいても、何もして来ないのが一層と不気味ですね……」

君達、前衛の『御影・烏丸・氷山・ディン・ハナナ』と蟹との互いの距離は
30mを切った。全力で走れば5秒足らずで蟹の大河と接触する。

対して、蟹は鉄刀を握って強張った表情の彼女が告げる通り何のリアクションも
君達へ起こさない。普通の蟹なら、近づいてくる生物に反応して何匹か
接近する素振りもあって良さそうなものだが、一匹残らず横断の歩行に勤しんでる。

ディンは、電動マシンガンの交換用のマガジンを取り出しやすいよう
調節しつつ、周りへ告げる。

ディン「もう撃てる距離ではあるよ。
 掃射して、それで動かなくなるから、そのまま撃ち続けるね」

彼の持つ銃は『M249 PARA』と言われる軽機関銃モデルの玩具銃だ。
 放てる弾は、普通ならBB弾。だが、枝原の有する能力で実弾が撃てるなら
その銃の装弾数は『2000発』! 大河のような蟹も一瞬で殲滅可能かも知れない。

余談だが。烏丸の名乗りに、ディン 彼も短く名乗りを返すだけに留まった。
 仲が特別良い訳でもなし。この死線になるかも知れない戦闘を終えれば
少しは絆も深まり、君の援護を務めようと思い立った理由も判明する可能性はある。

ディン「リーダーが後方で待機してる今。
スタンド使いの人たちに、発砲の指示は任せるよ」

けど、特に無いなら撃たせて貰うね。と、彼は告げる。

互いの距離、約30m。
 『グリム』は前衛より10m離れた程度の距離でグレネードランチャーを装備する。
MGL グレネードランチャーの弾。飛距離は約40m
 もう少し進めれば、前衛の頭上越しに擲弾を蟹に浴びせられる。

クラクションの音は聞こえない。まだ、後方で何が起きる様子は無いようだ……。

64氷山『エド・サンズ』:2022/12/17(土) 23:47:34
>>62-63

『四方梯子』を車に取り付ける案が却下された以上、
『四方梯子』四つは『エド・サンズ』が両腕に抱える事になるだろう

「うーん・・・・こちらに気付く様子はないですね」

目の前を横切るのは『カニ』の集団
スタンド能力によって操作されているわけではなく、
どれもスタンド像(ヴィジョン)そのもののようだ

「とりあえず、仕掛けてみますか?」

そのまま前方に進み、10m程度まで接近したところで
手元に抱えた『四方梯子』を順番に蟹の大群に投げ込もうとする

65御影憂『ナハトワハト』:2022/12/18(日) 05:40:49
>>62-63(GM)

まだ何もしてこない。
距離が足りないのか、距離は関係ないのか。
それを確かめるために、もっと近付こう。

「………………『がん漬け』って知ってる………………?」

「『生きた蟹』を殻ごと砕いて………………
 発酵させる『郷土料理』………………」

「別に………………『深い意味』はないけど………………」

氷山の動きと、それに対する『蟹の反応』を見る。
次の瞬間に、大きな変化が起きるかもしれない。
『PPK』はポケットにしまう。
その代わり、空いた左手で『サーベル』の柄を掴む。
取り回しはいいが、小型拳銃では焼け石に水。
グリムや他の面々のサポートがあるなら不要だろう。
それに、『接近戦』なら剣の方が向いている。

「………………」

すぐさま後方に飛び退けるように身構え、両足に力を込める。

66グリム『グリム・ランタン』:2022/12/18(日) 19:53:38
>>62-63
「・・・・・・」

ここで手を出したりはしない。
こうも露骨に近づいているのに、何のリアクションもない・・・。
おそらくは『カウンター』を狙っているであろうことは、容易に想像できる。
それがどういう種類の物かわからない以上、下手な攻撃は全滅の危機を増やすだけだ。

(『蟹』・・・ハサミや切り取りのモチーフだ。
 直接的に攻撃を反射する、という事は無いだろうが・・・)

例えば『カットアンドペースト』。
或いは、『紙を切って輪っかにする』ように空間を捻じ曲げる・・・。

(『可能性』はまだ『無限大』だ。
 前衛の行動に対する反応で、どういうスタンドが見極める)

ここは『見』だ。

67烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2022/12/18(日) 22:35:38
>>63
「まずは『投擲』、様子を見て『掃射』。
それでいこう。
最悪のパターンを考えれば、最初から最大の火力は出さない方が良いだろう。
『氷山』さん、きみから頼めるかい。
私も、初撃に参加しよう」

ディンを制止して、道の端へと寄り、
路側帯を踏んで30cm『シュリンガラ』を発現。
そのまま線の上を走らせて『蟹』を攻撃する。
念の為、路側帯の奥には気を配っておく。

68『常寂の檻』:2022/12/19(月) 16:42:16
>>64-67

スタンド能力とは……人の想像しえる産物の数程に、出来ない能力を探す方が
難しい程に、多種多様だ。
 君達が出逢った人々、いま現在でも多少似通ってたり、自分の相性と天敵の存在。
長い経験を経てる君達だからこそ、『無謀』な行動が命の危機に繋がる事を理解してる。

故に……。

 パッ!

氷山は、エド・サンズに『四方梯子』を蟹の大群に放り込むよう命じ。
 烏丸は、『シュリンガラ』を発現。30㎝の鉄輪は小型の自転車程度の輪程で
いま現在車道を横断する蟹達のサイズと比べても十分に大きい。

普通の蟹であるなら、江戸時代の大捕物である木製の梯子。
 木製だとしても、重量は足で踏みつけられる程度のサイズの蟹が下敷きになれば
身動きが取れなくなって可笑しくない。
 投げ込まれた四方梯子。多少、ガシャッと行進する蟹達と投げ込まれた梯子が
当たる音と共に、投げ込まれた梯子地点の蟹達は数秒、起き得る現象としては
特筆する事なく普通に、まごついて身動きが取れないように思えた。

 ――だが、その状況も瞬時に変化する。

  カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ
      カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ
  カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ
     カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ
   カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ

     ――『ザ  シュゥ』    ギシィ……     バキィ……ッッ゛

 ……梯子に対し、今まで横断する為だけに歩行していた蟹達が一斉に
梯子に群がり(スB)、その自分達のハサミを突き出した。
 まるで、横断する際に異物が出現したら、そうプログラムされてるかのように
淀みのない行動だった。頑丈そうな木の梯子は軋み、崩壊する。
淡い粒子を伴うようにして消失する梯子を見て、冷や汗交じりに目撃していた
ハナナは呟いた。

「も、もし無防備に。あの中に入ったら、一瞬で蟹達に……」

君達の内の誰か、又は自分が蟹の中に入り込んだ時の結末を
瓦礫の最期で思い描いたのだろう。震え声になりつつ、彼女は鉄刀を強く握った。

69『常寂の檻』:2022/12/19(月) 16:43:09
>>68続き


そして『烏丸』だ。君の制止にディンも反論する事はなく、頷いて構えて様子を見る。
 『シュリンガラ』は路側帯の線の中で、その鉄輪を陽の光に煌めかせるように
頼もしく回転しながら、蟹達の川へ一挙に飛び込んだ!

  ギャルギャルギャルッッ゛ッ!!  ズバババァ――!!!

鋼鉄の輪の刃は、軌道は限定されるもののスピードと破壊力は一流!
 見事に、多くの川・海、海外の種類も交えた蟹達の多くを一刀両断に至らしめた!

……そして、『変化』は生じる。

  カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ    
    ガリ ガリ   ガリ ガリ
ジュル ジュル   ジュル ジュル

ディン「……『共食い』してる?」

 目撃した光景を、簡潔に彼は呟いた。

鉄輪で両断、中には部分的に3分の1程度に体の部位が切られた個体も居たが
 シュリンガラの軌道上のスタンド蟹達は例外なく動かなくなる。
 スタンドである為、普通なら消失する筈だが。この蟹達の能力の産物なのか?
直ぐに消える事なく、絶命した蟹達は殻が細かく砕け、その中身の白っぽい汁らしい
体液が流れていく。それに、他の小・中・大と言った異なるサイズ、異なる種類の
蟹達が一斉に群がると、その死した同胞を『食した』

  パァ   パァァ……ッ  パァァ   パァ……ッ

ディン「……光ってる」

蟹達が、その死んだ蟹達を食し終えて、役目を終えた動かない蟹達が消失するのと
同じタイミング。一斉に、その食した蟹達と同じ横断してる蟹達は『光り始めた』
 照度は、電気スタンド程度の光。目を瞑る程に眩しくはないものの、少し離れてる
君達でも十分に暗闇でも周囲にあるものを視認出来る程に、蟹達の多さも相まって
光具合は強い。直感だが、『伝達しあってる』ような輝き方だと感じられた。

 蟹達は、上記の行動を終えると。また君達の攻撃に関心ない様子で横断を開始した。
不気味なほどに、君達を既に知覚はしてるだろうに、応戦する気配が無い……。

ハナナ「……どうしましょう。この蟹達、知ってはいましたけど普通じゃない。
 あんな大き目の梯子を一瞬で砕きました。下手に接近戦したら、一瞬で梯子の二の舞です」

ディン「……何だか悪い予感するね。やっぱり、撃つ?
 幸いかどうか知らないけど。鉄輪が蟹を切るの可能なら
銃弾で一気に殲滅も可能と思うよ」

ハナナは下手に直接仕掛けるのは無謀と告げ、ディンは掃射を今度こそするか仰ぐ。
 梯子と鉄輪の威嚇攻撃によって、スタンド蟹達が起こす行動も幾らか理解出来た。
無論、これだけが敵の群体の力では無いのも明らかだが……。

70御影憂『ナハトワハト』:2022/12/19(月) 17:30:29
>>68-69(GM)

投げた梯子が破壊される。
そこまでの光景は予想通りだ。
『トラップ』として当然の動きと言っていい。

「………………わぁお………………」

『シュリンガラ』の攻撃力に目を見張る。
このパワーとスピードは凄まじいものだ。
『条件』がある代わりに圧倒的な力を発揮するというのは、
『ナハトワハト』にも似ている。

  「『全自動』………………」

         「『がん漬け』………………」

                 「『製造機』………………」

『シュリンガラ』に対する『蟹』の反応は、予想の範囲外。
だが、何となく理解できた。
『共食い』と『伝達』というキーワードから引き出せる結論は、
これしかないだろう。

「まず………………『蟹が死ぬ』………………」

「それから………………
 『死んだ蟹』を『他の蟹』が食べる………………」

「で………………
 『食われた蟹の死因』に対する『耐性』を持つ………………」

「それが………………『全体』に『伝播』する………………」

「予想だけど………………そんな感じだと思う………………」

頭の中で組み立てた仮説を、全員に話す。
もし当たっているなら、
中途半端に攻撃を加えるのは逆効果だ。
やるなら一気に攻めて、一気に突破する必要がある。



(※死んだ分だけ『蟹』の総量は減っている?)

71氷山『エド・サンズ』:2022/12/19(月) 19:56:31
>>68

『オオッ!? 俺ノ「四方梯子」ガッ!』


「やはり、単純に突っ込んでいくだけでは蟹達に解体されて終わり
 そして・・・・それ以上の力を持つ『スタンド攻撃』に対しては・・・・」

『シュリンガラ』の『輪』による攻撃の顛末を見る
『四方梯子』と違い、この攻撃は蟹達の多くを両断していく・・・・が・・・・

>>70

「はい。 私も同感ですね
 蟹達が何かを伝えている事を考えると耐性・・・・
 あるいは、ウイルスに作用する『抗体』のように、同一の『攻撃手段』に対して攻撃を開始する可能性があります」

「今のところ(初回)はまだまだ大人しいものですが・・・・」

「ちょっと試してみますか」

手元に残った『四方梯子(×3)』を使って行動を開始する
まず最初の『四方梯子』で端っこの蟹を明確に『潰す』
その後、蟹達が『共食い』と『発光』をするようなら、次は『四方梯子』で再び蟹を潰そうとする

72烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2022/12/19(月) 22:07:01
>>69
「なるほど。
それが正しいなら、あるいは突破も容易じゃあないか?
初回に限り攻撃は効くわけだから、火力で吹き飛ばしたところを突破すれば良いんじゃあないかな。
私も、答え合わせに付き合おう」

再度、今度は10センチ大きな『シュリンガラ』によって攻撃を行う。

73グリム『グリム・ランタン』:2022/12/19(月) 22:10:59
>>68
「なるほどな。車で突っ込んでいたら、中身毎、『ズタズタ』か。
 そして、こちらからの攻撃は『共食い』で対応する・・・と」

「シンプルだが、厄介だな。直球に『反射』される訳では無いだけ、マシか?」

(『蝋燭』で『盾』は作れるが・・・あの数は厄介だな。
 ピンポイントで破壊されれば、その時点で解除される。
 こちらでコントロール出来ないなら、信用は出来ない・・・・・・)

自分の能力で何が出来るのか。それについて思案する。
『蟹』の反応によって齎されるのが単純な『攻撃』なら、相性は『五分五分』といった具合だが・・・。


「・・・なあ、『リーダー』。一つ話があるんだが」

『枝原』に近づき、彼だけに聞こえるよう、話をする。

「お前さんの言うように『裏切り』だの『スパイ』だのを警戒して話をするぞ。
 俺の能力は・・・掻い摘んで言えば、『物体の機能が失われないようにする』事・・・。
 『蟹』の能力がシンプルに『鋏』で攻撃するだけなら、ほぼ対応できる」

「『壊れないもの』が投げ入れられた時、『蟹』達がどう動くのか?
 試してみる価値はある筈だ」

「そこで、『相談』だ。
 俺の能力の対象として、『車』の『スペアタイヤ』を使わせてくれ。
 俺の『能力』を『発揮しやすい』し、弱点の『対策』にもなる」

74『常寂の檻』:2022/12/20(火) 12:24:19
>>70-73

蟹は何匹が死んだ。だが、君達も見てわかる通りに、大河のように車道を
横断していく蟹の群れは、ガードレールの右端の崖じみた場所、木々の葉の影から
無尽蔵に這い登ってきている。そして、左端のガードレールを潜り抜けて下へと
落下するように降りていく。
 そのサイクルを繰り返し、まるでウロボロスの輪を彷彿させるように
大河が途切れる事もないし、蟹の総量は一定だ。

今起きた出来事から『耐性』が出来たと考える一同。検証として
まず氷山が四方梯子で端を歩く小さな蟹を潰す。梯子のリーチを活かした攻撃であるからして
君に蟹達が一斉に群がる事もない。
 想像通り、異なる種類の蟹達が、その潰れて割れた殻と汁が出た蟹に一斉に群がり食すと
全体の淡い発光が再度生じた。そして、再び梯子の攻撃を小さな蟹へ……。

 ガンッ ガギィ……ッ。

 ……『蟹は死なない』 蟹の殻は今や梯子にはびくともしない。
叩きつけられた衝撃で、一瞬、歩行に淀みが見られたぐらいで。蟹はそれ以外無反応で
横断をそのまま続ける。

烏丸も、新たに10㎝大きい。つまり40㎝の鉄輪(シュリンガラ)だ。
 路側帯の線に沿って、その鉄輪は先ほどと同じように軌道上の蟹達を
両断しようと一直線に、走る!

 ――ギャルギャルギャルッッ゛ッ!  ギュィィ―――zノィィイ゛……!

! 蟹は『一刀両断されない』。まるで回転鋸が同等の固い石か何かを
削ろうとした時のような火花が、回転鉄輪と蟹の殻の衝突で起きる。
 だが、パワーやスピード。その勢いを一匹の特別地面と接着してる訳でもない蟹が
止められる筈もない。蟹は勢いで軽く斜め横に吹き飛び、他の軌道上の蟹も同様に
多少焦げ目の跡らしいものが殻に付きつつも、ほぼ無傷で横断を継続した。

ディン「……これじゃあ、銃弾も下手に撃てないね」

渋い顔を援護の為に何時でも射撃出来る体勢だった彼は浮かべつつ呟く。
 確かに、これだと殲滅の為に蟹を幾ら掃射しても。『耐性』が出来るなら
完全に全て沈黙出来ないのなら、下手な鉄砲、水の泡だ。


>俺の能力の対象として、『車』の『スペアタイヤ』を使わせてくれ

少し引き返し、グリムは枝原に要求する。
 運転席を開け、険しい顔つきを維持しつつリーダーの彼は
睨みつけるような目で、数秒君と視線をぶつけてから口を開いた。

枝原「……構わん。だが、一つだけ言っておくぞ。
最初に言った通りだ。
俺は、現時点で誰も信用はしてない。お前や、他の者も同様だが
不審な動きや、敵意あると思える行動があれば……」

――容赦はしない。

 底冷えするような声で、そう忠告をしつつ。枝原はスペアタイヤを
君に渡すだろう。尚、そんな会話中でも呑気に枝原の車の助手席の男は
鼾をかいて眠り続けている……。

75御影憂『ナハトワハト』:2022/12/20(火) 13:17:47
>>74(GM)

「………………『やっぱり』………………」

結果は『案の定』だった。

「でも………………逆に言えば………………
 『一回は効く』………………」

「香奈枝の言う通り………………
 『一気に突っ切る』のも『不可能じゃない』………………」

「『共食い』してる間は………………
 そっちに集中してるだろうし………………」

「多分………………
 『攻撃』より『食事』を優先する………………」

「そうじゃないと………………
 『殲滅』されちゃうから………………」

最大限の火力をぶつけて一時的に進路を確保し、
再展開するまでの隙を突いて一気に突破する。
おそらく、これが最も単純かつ手っ取り早い方法だろう。
それだけで攻略できると考えている程、
事態を楽観視している訳ではないが。

「――――――………………」

         ジィッ

枝原と喋っているグリムを横目で眺める。
会話の内容までは分からないが、
『グリムの能力』は事前に聞いていた。
『何を考えているのか』を推測する事は容易だ。

「とりあえず………………『期待』してる………………」

グリムに声を掛けつつ、『次の行動』を眺める。

    (『命』懸かってるけど………………)

                 (………………『ヒマ』)

氷山も烏丸もグリムも、この状況に対して、
何かしらの『アプローチ』を行える。
しかし、『昼間の御影』は、本当に『やる事がない』。
そのせいか、明確な『危険』に身を置いていながら、
どこか『他人事』のように感じていた。
せいぜい『銃』を制圧力の高い物に変えて、
『火力の足し』になるのが妥当なところだ。
もし『グリムの策』が完璧に通用するなら、
それすら必要なくなってしまう。

76グリム『グリム・ランタン』:2022/12/20(火) 22:52:44
>>74
「同感だ。俺にとっても全員初対面だからな。人となりも知らん。
 そういう距離感で行ったほうが、いざって時も悲しまなくて済む」

「ま、信用はしていないが、『必要』があれば能力を伝えるって事だ。お互いにな」

流石の『グリム・ランタン』でも、『スペアタイヤ』をそこまで精密に遠投は出来ないだろう。
『蟹の群れ』に近づきながら、『スペアタイヤ』を『グリム・ランタン』で抱え、『蝋燭』を仕込む。
この時、『スペアタイヤ』の『ホイールの内側』に『灯芯』が露出するように設置する。

「・・・さて」

十分近づいたなら、『ホイールの外側』を表にして、
『スペアタイヤ』をフリスビーのように『蟹の群れ』に投げ入れる。(パス精BBB
これで、『スペアタイヤ』は『蟹』の攻撃に晒される訳だが・・・。

『蟹』の攻撃が『切断』だけであるなら、『スペアタイヤ』がその機能を果たす為に・・・。
つまり、『タイヤ』内部に『空気』を閉じ込め、形状を維持できるように、『ゴム』が『破壊される』事はなく、
また、同様の理由で、骨組みである『ホイール』も、『破壊』される事はない。

(多少、表面が削られる事はあるかもしれないが・・・。
 『車に装着して走行する』という『機能』を完璧に損なわせる事は出来ない)

それでも、無差別な攻撃で『灯芯』が破壊される事は十分ありえる。
そのために、『ホイールの内側』に『灯芯』を装着し、『蟹』に攻撃される確率を下げた。

(『蟹』がただ『流れを邪魔するやつに攻撃する』だけなら、そして攻撃手段が『切断』だけなら、
 『内側に入り込んでピンポイントで灯芯を破壊する』という行為は、まず起きない。
 もし起こるとすれば、大群が集まり、押されて、無理矢理『蟹』がねじ込まれる・・・そんな時ぐらいか)

そしてそんな時は、こちらの『グレネードランチャー』や、他の連中の『銃火器』の出番というわけだ。

>>75
「アイツラが単純な『パターン』で動いているなら何とかなるかもな。
 複雑だったり、『操作』されているなら、対処されるかもしれん」

「どちらにしろ、『成長』する事はないと踏んでいる。
 ・・・・・・それが『蟹が死んだ時だけ』なら、な」

77氷山『エド・サンズ』:2022/12/20(火) 23:51:24
>>74

「予想通り・・・・って感じですね
 あまり嬉しくはない予想でしたけど」

『シュリンガラ』の『円刃』も、『四方梯子』も、今の蟹達には効果が薄いようだ
それを確認して、再度熟考する

「うーん・・・・それなら、皆の攻撃手段を一斉に集中させて突破した方がいいですよね
 例えば、私の『さんずさん』なら最大で5個の『捕具』を同時に出せますので
 さっきお伝えした『案』のように、車のバンパーにいくつもの『捕具』を重ねて取り付けて
 無効化される度に、最前列の『捕具』を解除して、多層的に攻めてみるとか・・・・」

「ちょっと、念のため検証してみますね」

『四方梯子』を全て解除する
そして、手元に新たに『馬針』と呼ばれる大きな針を出現させる

「先ほどの攻撃で耐性を持ったのは
『四方梯子』に対してなのか、それとも『さんずさん』が出す『捕具』全てに対してなのか」

『馬針』を使って、端っこの蟹を一匹、貫いて殺そうとする

78氷山『エド・サンズ』:2022/12/21(水) 20:58:20
>>77

「いや、『さんずさん』の他の『捕具』が有効なら別に方法がありますね
 例えば・・・・・」

そう言いながら周りに『蟹の大群』を突破するための方法として
以下の内容を伝える

①氷山を含む近距離パワー型スタンド使い2-3人が先頭の車に乗り、
 スタンドをボンネットの上に載せる
②『大捕物』でボンネット上のスタンド達に『捕具』を渡し、
 それで前方や側方の蟹達を倒して道を作る
③車は列を作って、蟹が倒された道を進んでいく
④蟹達が耐性を持ったら、手持ちの『捕具』を『大捕物』で入れ替えてさらに先に進む
⑤それを繰り返して突破する

「この方法なら、『銃』を持った方々を控えに回して不測の事態に対処できますし
 蟹の耐性も私の『捕具』に対して増えるだけに抑えられますので
 何かあった時に他の方々の攻撃に頼る事も出来ます」

79烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2022/12/21(水) 21:12:10
>>74 >>78
「『切断』はされないが、パワーは有効か。
車を使って突破するなら、私も力を貸せると思う」

先頭車両に近づいていって、ナンバープレートの縁へと触れて、1mの『シュリンガラ』を発現する。

「これを回転させれば『押しのける』ことは容易だろう。
氷山さんのプランと合わせて、素早く突破してしまおう」

80『常寂の檻』:2022/12/23(金) 17:38:53
>>75(御影PC)

陽の当たる場所に『幽霊』の居心地は悪いだろう。
 だが、君は本物の幽霊でないし、色々な経験を経た上での『観察眼』がある。
それが、仲間の命を救う機会にも繋がるだろうし、何よりも目的地までの道程は
まだまだ始まったばかりだ……。

レックレス「……考えても、仕方がないのかも知れないが」

手持無沙汰なのは、君の援護を務めると言ったアウトローな空気を纏う彼もだ。
 視界の中で流れていく蟹に対し警戒は無くしてないものの、軽く会話する
余裕はあると判断したのだろう。そう言葉を切り出して、話しかけた。

レックレス「あいつ……あの五人、一般人を従えてるリーダーな。
 能力は確かに一般人でも通じるんだろうが……だが、アリーナの先兵だろ?

重火器は強いだろうが……それでも、スタンド使いは一癖も二癖もある」

今、この状況に居る奴等(蟹)見たいにな。と、耐性を限界があるのか不明ながら
着実に厄介な敵へと進化可能なスタンドの大群を指しつつ呟く。

レックレス「…………今回、俺は『見当が付いてる』
あのリーダーが入手しようとしてる品は、きっと……『弓』なんだろう」

レックレス「………………詳しく聞きたいなら、こっからは『交換条件』にして欲しい。
条件ってのは、『確約』だ。あの二人は、必ず今回の任務を終えるまで
守り通して欲しいって言う……そう言う約束だ」

どうやら、彼には任務の入手する品を把握してるようだ。
 枝原がグリムに意識を払ってる現時点が、一番大事な話を可能な機会だと
判断した故で、君に打ち明けたのだろう。そして、情報の提供をする代わりに
彼は君に約束を求めてる。自分の身内の二人の安全を、だ。

それに、どう応じるか……君は断る事も、条件に乗る事も出来る。

81『常寂の檻』:2022/12/23(金) 19:00:26
>>76-79

『グリム』『氷山』『烏丸』は試行錯誤を行って、『蟹攻略』の糸口を探す。

まず、グリムはスペアタイヤにより『灯芯』を内側に発現させる形。
それでいてホイールを通常通りに戻して、蟹の大群へ投げ込む。
 
 カシャカシャと、四方梯子を投げ込んだ時同様に蟹達は一斉に
ハサミをタイヤへ突き立てる……が、『破壊されない』
 分厚いホイールとは言え、スタンド蟹達が一斉に突き立てれば
木製の梯子を破壊出来る程度のダメージは期待出来る蟹達。
 つまり、タイヤの表皮を傷つけた時点でも同様に『終わり』が迎えられる筈だった。
君の予想通り、一見何ともないように見えるが。内側で命の蝋燭は灯ってると言う事。
 蟹達は、理解が出来ないのか少しまごついてるように何度かハサミを
突き立てるものの、依然変化のないタイヤに悪戦苦闘をしている。

氷山も、耐性に種類があるのか『検証』して見た。
 四方梯子の打撃は、既に『耐性』があるのは実証済み。
『馬針』と言う、針と言うには少々に不似合い感ずる刺突武器を
適当な蟹に突き刺すと、容易に蟹は刺し死んだ……異なる捕り物は
やはり異なる事で、蟹達の耐性は同等の攻撃でないのなら
効果は発揮出来ないようだ……。

烏丸の1mのシュリンガラ。その回転による『斥力』を考えれば
 耐性の有無抜きで蟹達を前方から振り払いつつ進められそうだと君は感じる。

さて、全員が全員。中々良い方法を思いついてるが『問題』も少なからず有る。

>>56先の時から車は『四台』。水に食料と色々物資に玩具ながら
枝原の能力を考えれば、必要であろう武器も積まれた車両。

前衛で近距離型で大捕り物、シュリンガラ、グリムの破壊を延命させる力。
 それ等を合わせれば、無敵に近しく蟹を容易に退けつつ突破は可能だろう。
だが、それは『一台』のみだ。上手く応用か工夫しても二台突破するのも
出来るかも知れない。だが君達の能力の恩恵を受けれない半分は
蟹達にタイヤをパンクされるなりして群体の大河の中に置き去りにされる
危険を孕む事になるだろう。
 
君らの提案を『枝原』が呑むかどうかも難しい所だ。
 今回の任務のリーダーとして指揮取る彼は、正直言って君達と
信頼を築くのは、発言の一つ一つを取り上げても難しいのは既に知っている。
 どれだけ、秀逸なアイデアが出来たとして、枝原が最終的に
GOサインを出さなければ、提案を却下される可能性もある……。

82グリム『グリム・ランタン』:2022/12/23(金) 22:17:15
>>81(質問)
確認だが、『スペアタイヤ』に群がる蟹の数は『一定』のまま変わらない?
破壊できないからといって他の蟹が向かってきたり、
『スペアタイヤ』が蟹の流れを妨げたりはしていない?

83御影憂『ナハトワハト』:2022/12/24(土) 07:10:41
>>80-81(GM)

レックレスが口にした言葉を頭の中で吟味する。
聞き覚えのない単語だが、
『アリーナ』が本腰入れて狙う品だ。
その重要度は計り知れないだろう。

「………………『取引成立』………………」

            ボソッ

二人を生き延びさせれば、貴重な情報が手に入る。
仮に失敗したとしても、別に失う物はない。
そうであるなら断る理由はなかった。

「ただし………………」

「そのためには………………
 『知ってなきゃならない事』がある………………」

「『二人の能力』を………………教えてもらう………………」

「分からないままだと………………
 いざという時に困るから………………」

「『あんたから聞いた』って言えば………………
 『信用』も得られる………………」

           ジッ

会話を行いながら、三人の様子を観察する。
『ナハトワハト』の能力で出来る事はないが、
思考する事は止めていない。
一応『策』も考えてあるものの、
それが必要になるかどうかは微妙なところだ。

84烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2022/12/24(土) 10:37:26
>>81
「『シュリンガラ』の能力によって
全ての『車両』を『武装』する事自体は可能だけれど……。
しかし、それではどれかの車両が捕まる可能性は否定できない。
この場の全ての人員が『火器』によって武装して、
その種類が被らないようにすれば、
全ての車両を守り抜くことはできるんじゃあないか?」

話しながら『車両』を回り、先ほどと同様に先端へと『シュリンガラ』を発現する。
解除する時は一瞬なら、早めに準備をしておいた方が良いだろう。

「ただし一度きりの勝負だ。
タイミングを外さず、統率された攻撃が重要になるだろう。
それに関しては、『枝原』さん。
あなたのチームに頼むしかない」

85『常寂の檻』:2022/12/24(土) 13:05:45
>>82(回答)

見た限り、『スペアタイヤ』を囲んで攻撃する蟹は一定数。
 破壊出来ない事を理解した上で、更に増援が来る気配は無い。
タイヤと囲む蟹を、器用に他の蟹達は避けてガードレールまで横断している。

尚、何時まで経っても一定数で破壊出来ない事を理解した蟹達は
ガードレールより向こうの森に落下しようとしてるのか、持ち上げようと
し始めたのか視認出来る。

86氷山『エド・サンズ』:2022/12/24(土) 16:06:07
>>80-81

(この場の全員の作戦を合わせて考えてみても、
 この状況を突破できる車は1台か2台・・・・
 もう少し工夫を重ねれば、ギリギリで全員がこの状況を突破できそうな感覚はありますが・・・・)

(問題はそんなギリギリの状況を枝原さんが呑むかどうかですね)

軽くアイデアを集めただけでこれだけの対策が出たのだ、
もう少し煮詰めて考えていけば、全員が助かる方法もあるだろう

だが、枝原がそれを『NO』とすれば、どれだけ優れた計画も簡単に覆りうる

(ちょっと、波風を立ててみましょうか)

枝原のスタンスを探るため、氷山はちょっとした芝居を打つ事にした
烏丸による『全員無事』の作戦が出る前に、少し大きな声で皆に話しかける

「いや〜〜〜、私たちのスタンド能力を合わせれば
『車2台』程度はこの状況を突破出来そうですね!」

「それで・・・・なんですけど」

「『誰』を残していきます?
 先頭車両には私たち4人と運転手が一人乗るとして、
 守れるとしてもあと車1台分が限度」

「ここは・・・・・やはり心を鬼にして
『スタンド使い』じゃない方々にはここに残っていただくべきじゃないでしょうか?」

提案の内容は『数人を犠牲にして戦闘能力のあるメンバー』を生かすというもの
勿論、これは本心ではない
だが、あえてこの状況でこんな発言をする理由は
この後に皆に話す『全員が生き残る烏丸案』を少しでも魅力的に思わせるため、
それと・・・・・

「ねえ、枝原さん
 あなたはさっき、この中に裏切者がいる可能性も考えないといけないって言いましたよね?
 もしかしたら・・・・あなたの部下の中にも裏切者がいるかもしれないじゃないですか」

「私たちも、あなたの部下も、どちらも怪しい事には変わりないのであれば
 少しでも『戦力』を残した方が合理的じゃあないですかね〜〜〜〜?」

枝原の真意を探るためだ
『部下』を犠牲にする提案をされた時、彼がどう動くか
真意を探るためのヒントにする

87グリム『グリム・ランタン』:2022/12/25(日) 22:25:05
>>81
「よし・・・『蟹』では俺の能力を突破できない。だが・・・」

『蟹』が『スペアタイヤ』を運ぼうとしているのを見て、少し顔をしかめる。

「運ぼうとするか・・・多少は知恵が回る。そういう『プログラム』なのかもしれないが・・・。
 素早く抜けなければ、対処されるかもしれない。
 それでも、『走り抜ける』なら、『致命的』にはならないはずだ」

『蟹』の動きを見て、推測を立てる。
走行する『車輪』から、こちらの『弱点』を見抜いて撃ち抜く・・・そんな芸当は出来ないだろう。

「『蟹の大河』・・・『抜けられる』目処は立った。
 俺の能力の対象は最大『4つ』。片側の『タイヤ』二本を対象として、『二台』・・・。
 他のメンバーの能力も合わせても、安全に『移動』出来るのはそこまでか・・・」

「『一台』が何度も往復して、他の車を『能力の射程』に収める――という事も『アリ』だが・・・。
 何れにしろ、問題もある。俺の能力はあくまで『破壊の遅延』だ。
 能力を解除すれば、即座に『破壊』される・・・。
 無事なタイヤをかき集めて、何台かは『乗り捨てる』必要が出てくる」

88『常寂の檻』:2022/12/27(火) 09:45:39
>>83(御影PC)

『取引成立』。その言葉に、僅かだが『レックレス』の表情に安堵に似た色が浮かんだ。
 アウェイ―な環境下。信頼出来る人物が保護する二人以外に居ない彼にとって
先行きが暗雲で覆われる道筋を、例え良く知らない君との口約束でも少しは開けると
感じたが故の安心だ。今、一番聞かれては不味い相手であろう『枝原』は
氷山が率先として話しかけてる。盗み聞きされる恐れは無いと考えて良い。
(※他、仲間二人の様子の行動も見れてる判定で問題ない)

それでも、長話するのは彼も危険であると理解してる手前。
早口で『枯野』と『佐保』の大まかな能力を伝えてくれた。

細かな部分まで聞くのは難しかった。だが、それでも十分以上に能力を君は知れる。
『枯野』と言う少年は、『枯れ葉を手の平から生み出し操る』事が出来る。
時間を掛ければ、無風の環境でも突風を舞うかのようなスピードで操作が可能。
肝心なのは、枯れ葉に『手で触れてる物の特性』を与えられると言う事だ。
石を触れてれば、石のように葉を固く。刃なら、葉の端に同じく斬撃の特性を……と。

『佐保』と言う褐色ギャルは。『雪男のようなスタンド』を発現可能。
同時に二つ、『除雪用具』を発現可能であり。除雪用具に乗せられるサイズの物を
『雪だるま』に変える事が可能。任意で、雪だるまは解除が可能で。また、以前
雪だるま化した状態の物は。本体の任意で別の同じサイズの雪だるま化した物と
置換する形で元に戻すのが可能だと言う事だった。

そして『肝心の品』についてだ……。

レックレス「……あんたや俺、その他の人間。スタンドはどうやって備わるのか」

「この街の大多数は供与者。他は生まれつきの奴……そんな感じだな?
 ……俺達が、今から取りに行こうとしてるものは」

――『更に、スタンド使いを上の領域に押し上げる』

「……そんな、品だ。価値を知る誰もが何もかも大切なものを切り捨てても
何を犠牲にしようとも得ようとする……そんな代物だ」

重々しく、彼は言い切る。それ以上追及するのは、枝原と氷山の会話が一段落した事で
難しくなるし。彼は、今のが『前払い』で。これ以上は任務が達成出来たなら
話すと言って君から視線を逸らし見張りをする姿勢に戻った事で再度話しかけるのも厳しい。

……存在の価値を知る誰もが、全てを切り捨て、犠牲にしてでも得たい品。
 君は、その言葉から。想定はしてたものの遥かに任務が苛酷に陥る予感を深めるだろう。

89『常寂の檻』:2022/12/27(火) 10:05:45
>>84(烏丸PC)
>>87(グリムPC)


『烏丸』は、全ての車を『シュリンガラ』を発現しつつ。蟹からの
防壁にするアイデアを思いついて実行する。
 成程 『良い方法』かも知れない。同時操作は困難になるが
『空転』は問題ない筈。全ての車の全方位にシュリンガラが付けられる
であろう線はあるし、無ければ作れば良い。命より車の傷を優先するような
馬鹿なんぞ、少なくともこの場に居ない。

グリムの『グリム・ランタン』も。四つのタイヤに埋め込めば確実に
車両を一台突破出来る。二台に片方ずつでも、君が往復して別の車両も
突破させれば、同行してるメンバーを、より堅実に安全に蟹の大河と言う
脅威に晒されず抜ける事は可能だ。

 少なからず、君達の能力が組み合わされば『突破口』は見えた。
そして、それを進言しようと。『枝原』に近づき……。

君達二人は、遠巻きに見てる御影の視線と共に。
 
――『氷山』と『枝原』の会話を見守る事になる。

90『常寂の檻』:2022/12/27(火) 10:36:22
>>86(氷山PC)

グリムの、破壊を遅延させる能力。蟹達に耐性を与えつつも、その意を介さぬ
破壊力による斥力が健在の鉄輪を産む烏丸。
 それに相乗して、君の頼もしきサンズさんの補具で牽制もすれば、だ。
1台は、ほぼ100。二台で70、三台以上で50%程の確率と言う感じでの突破予想だ。

君は、思案の中で気にかかった事。それは、未だ不明な『枝原の真意』

意図が読めない人選然り、かと言って幾人かは予想する囮の動きかと言えばと
疑問にも感じられる行動然り。
 枝原の胸中は君達に理解出来ない。だがら、君はあえて煽るように告げる。

枝原は、車中で厳しい顔で全方位に警戒の意識を汲みつつも
君の会話は無言で聞き入っていた。喜怒哀楽の反応も何もなく石像のような
仏頂面であったが……。


>誰』を残していきます?

         ――ピクッ

>私たちも、あなたの部下も、どちらも怪しい事には変わりないのであれば

             ―――ガチャ

> 少しでも『戦力』を残した方が合理的じゃあないですかね〜〜〜〜?

――――チャキン

……君の前には、恐ろしく感情の無い能面のような表情で
小銃のモデルガン……とは言え、同じく表情なく枝原の肩に背負われた
スリンキードッグのスリンキーバネの冷たい光沢が陽の光で淡く反射する
感じで君の額に丸い光が差し込まれている。

そう、君は枝原に『銃を突きつけられている』

枝原「…………質問を、質問で返すなど。昔、会社に居た頃は言われたがな」

底冷えする程に、感情を打ち消した声が届く。

枝原「『裏切り者が居れば。確実に分かれたどちらかに付く』
残った方。つまり、いま現在の敵の勢力の真ん中に放置された状態に居るとする。
他の任務への実行部隊の支援は当然受けれない。全滅と共に、敵勢力は
実行部隊の後続へ続き本隊の背を攻撃する」

枝原「逆に、実行部隊に紛れ込んでる場合だ……。どれだけ、お前や又は知り合いが
優秀だとしてもだ。俺が裏切り者だとして、簡単に悟らせなどしない。
 確実に、絶対に他に気付かれない合図なり指示に基づいて。今こちらの
妨害以外に潜伏してるであろう敵勢力に優位な動きをする筈だ」

 ――そんな『提案』をする、お前は『敵』か?

枝原は、決して激昂してる様子はない冷たい視線で氷山を見ていたが。
 確かに感じ取れた……彼は『激怒』している。間違いなく『ぶち切れてる』

君の、次の会話によって彼がどう行動するかは……君の言葉次第だ。

91御影憂『ナハトワハト』:2022/12/27(火) 12:06:56
>>88(GM)

所詮は『口約束』。
普通なら『裏切りのリスク』を計算に入れるところだが、
捨て駒同然のレックレスの立場を踏まえると、
その可能性は限りなく『ゼロ』に近い。
実際、こちらは『ほぼ何も教えていない』にも関わらず、
彼は手持ちの情報を引き渡している。
信用していいだろう。
少なくとも、この仕事をしている間は。

(………………『上の領域』………………)

興味はあるが、手に入れる事は考えない。
遊園地で見た『予言梟』と同じように、
『制御できない道具』は邪魔になるだけだ。
情報だけ持ち帰れば十分。
この仕事を完了させれば、『アリーナ』から信用を得られる。
そこを足掛かりにして、さらに深く切り込んでいけばいい。

>>89(グリム・烏丸)

(『出番』は………………なさそうかな………………)

二人の行動を遠巻きに眺め、そう結論付ける。
『グリム・ランタン』と『シュリンガラ』。
やろうと思えば、これらだけでも突破できそうだ。
そこに氷山が加われれば、より磐石になるだろう。
『代替案』も必要なさそうだし、
こういう『力仕事』は他の面子に任せて、
『後ろ』を警戒しておいた方がいいかもしれない。

>>90(氷山)

        スッ

           ――――――パァンッ!

おもむろに『PPK』を抜き、構えて『発砲』する。

「………………まだ………………
 『確かめてなかった』から………………」

      ただし、『後ろに向かって』。

「………………追いつかれると『どうなるか』………………」

氷山も考えなしに煽った訳ではないだろう。
しかし、『自己責任』だ。
普段なら見捨てる。
だが、今は『一蓮托生』。
誰かの不利益は、自分の不利益に繋がってしまう。

「みんなも………………『見といた方がいい』………………」

『弾丸の行方』を目で追いながら、全員に言う。
今この場には、対処すべき『優先順位』というものがある。
それは枝原も分かっているはずだ。

92氷山『エド・サンズ』:2022/12/27(火) 17:42:35
>>90

――――チャキン

額に突き付けられた照準
彼の顔に浮かんだ仏頂面
枝原という男が明らかに『激怒』しているという事は間違いない

(やはり・・・・。 枝原さんは『何か』を恐れている・・・・!)

彼が怒る事は予想通りだ
問題は、彼が『何』に対して怒ったのか・・・・という事

(枝原さんが言うように、私が『裏切り者』だと思ったから怒ってる?
 いいえ・・・・それは違う!)

もしそうだとすれば、彼の怒りはより早い段階で出現するはず
『車2台』での脱出案を提案した時点で、ある程度察しの良い人間であれば分隊案であると気付くからだ
しかし・・・・彼は『誰を置いていくか』という提案の段階になって怒りを露わにした
つまり・・・・・・・・!

(部下の人達が犠牲になる可能性が出てきたから・・・・!
 だから、枝原さんはこうして恐れを振り撒いている・・・・!)

『威圧』とは、『恐怖』の裏返しとも取れる

思索を広げ・・・・枝原の威圧的な話を聞く
そして、彼が『その言葉』を口にした瞬間、ニヤリと口角を吊り上げた

「ありがとうございます。 その言葉が聞きたかった!」

両手を上げ、抵抗の意思がない事を示しながら言葉を続ける

「枝原さん・・・・あなたはつまり、こう言いましたね?
『隊の分断は裏切り者にとっては格好の状況である』と・・・・
 つまり・・・・言い換えればそれは『隊を分断せずに皆が生き残る事が我々の是(ぜ)である』という事です」

分断案に対するリスク・・・・これを隊のリーダーが作戦会議という公的な場で明らかにしたのだ
それはつまり、今後の作戦を検討する上で上位の『行動指針』になるという事
これで『全員を生き残らせる提案』への反論は論拠を一つ失う事となる

「ああ〜・・・・良かった
 私の案は非人道的だったから・・・・採用されたらどうしようかと思ってたんですよ」

「では、烏丸さん」

「皆に・・・・伝えてください」

「全員が生き残る為の『秘策』・・・・を」

93グリム『グリム・ランタン』:2022/12/27(火) 22:11:59
>>89-90
「・・・・・やれやれ」

二人のやり取りを呆れたように見ている。
『枝原』の態度に物申したい、という気持ちは分からないでもないが、
ああも露骨に導火線に火をつける必要はないだろうに。

理屈さえ通っているなら、多少の融通が効くのは、さっき自分の交渉が通ったことからもわかる。
『誰も信用していない』が、『裏切り者』ではない自分達にとっては『味方』としている方が楽だろう。

(さて、『言質を取られた』ような形になるが。
 こちらの提案をすんなり飲んでくれるか・・・?
 『プライド』に天秤を傾けるような男ではないと思うが)

こちらの手札は晒している。後はどういう『役』を作るかは任せよう。

94烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2022/12/28(水) 08:04:32
>>89-92
「あっ、ああ……
といっても、勿体ぶるような策じゃあない。
『枝原』さんの『スタンド』によって作る多種多様な火器。
それと、私とグリムさんの『スタンド』によって強化した車で、一気に突破する。
種類の異なる武器ならば、同じ『スタンド』であっても同種類とはカウントされないのは、
『氷山』さんが証明済みだ。
ただし、『蟹のスタンド』に対しての攻撃のタイミング……
それに関しては『枝原』さんの号令が必要となるはずだ。
……こんなところかな」

『氷山』と『枝原』によって張り詰めた雰囲気の中、
一歩前に進み出て、全員に聞こえるように話す。

(こうなる事を『予想』していたというわけか……
しかし、何者だ?
歴戦のスタンド使いに一歩も引かない度胸。
むしろ、この状況……『スリル』を楽しんでいるようにすら見える。
『氷山』さん、君は……)

95『常寂の檻』:2022/12/30(金) 18:38:33
>>91-94(ALL)

氷山の発言は『枝原』の琴線に触れた。悪い方にだが。

君(氷山)は、両手を上げ余裕と勝ち気さを伴った笑みを浮かべ
無抵抗のアピールをしつつ饒舌に彼へ語りかけつつ、言葉のパスを烏丸へ向ける。

君、烏丸も受け取ると共に全員に聞こえるように作戦内容を話した。

対し……車から降りて、小銃を向ける彼の反応は……『芳しくない』

枝原「……何か『勘違い』してるようだから、言っておくぞ」

「――既に、お前には『スパイの容疑』が掛かっているんだ」

銃口の照準は、氷山の額から外れない。
 彼は淡々と感情を露出せずに説明する。

「この任務は『命懸け』だ。一人の小さなミスだって重大な危機に繋がる。
説明されてない等と言い訳されてもだ。俺が『命懸けで対処しろ』と
告げた時点で察して行動しろ。俺は無知な若造を教練してる訳じゃない」

「お前が隊を分けると言う、誰でも分かりそうな戦力を減らす意見を述べた。
解るか?
 お前は、自分から、『この場の全員の命のリスクを上げた』んだ」

俺は お前が 敵かと 聞いてる。

……既に、枝原の瞳には。君が『裏切り者』であると言う可能性を秘めた
敵意を込めた目線を向けられている。
 そんな事を証明出来るようなものは無いだろう。
電車でやってもいない痴漢の免罪を着せられたとして、それが無実であると
証明するには常にカメラでも搭載してない限り不可能なのだから。

 氷山は、そのような意図があって枝原に告げた気は無い。
だが、彼の行動指針が全体の生還を重視しているらしい事は理解出来たが……。
その分、氷山を脅威と感ずる彼との関係性も大分悪化した。

殺害まではいかぬものの、このまま氷山に枝原がどう対応するか
不穏な空気が高まった……その時だろう。

96『常寂の檻』:2022/12/30(金) 19:08:07
>>95続き

   ――――――パァンッ!

周囲に蠢く重苦しい空気を、物理的にも突き破ったのは一発の弾丸だった。

 『御影』が放った銃弾であるのは明らか。
ただ、普通の銃なら薬莢を爆発させる破裂音がするが。この銃から
放たれるのはBB弾だ。とは言え、枝原のスリンキードッグのスタンド能力で
スリンキーバネを介して、飛ぶのは実弾。その銃弾が音速を超える
ソニックブームの銃声は聞こえる為、変質的な銃声音が全員に聞こえる。
 
 そんな銃弾が、枝原や氷山を注視していた視線の中を通過して
静止画相応の迫りくる景色へ届く。一番よく視認出来たのは発砲した当人だろう。

銃弾は、解り難いものの景色に着弾したようで。一瞬水面に小さな波紋を
生じさせたように、着弾したと思われる部分の景色周辺が揺らいで銃弾は消失した。

時間と共に景色は迫ってるようで。やはり、先程よりは心なし
止まった景色は君達の居る場所と、着弾距離から推測して縮まってきている。

枝原「……此処で、お前をどうこうする議論をするのにも時間が無い」

御影の行動もあってか、枝原が氷山へ本当に処罰なり攻撃する意思があったか
不明なものの、銃口は外れた。

枝原「『突破』より、これから移る。進言された作戦を『受理』する。
 各自、配置を決めて車両へ乗り込め。順次装備を適した火器へ変更し
一台ずつに人数を限界まで集合させる。
俺、狩集、ディン。ミーナ、ハナナ、黒山。
 残る二台の車は、放置させる。必要な物資を厳選させた後に
運べる量のみ搭載させて作戦決行だ」

……枝原は、どうやら君達の作戦を受け入れるようだ。
 とは言え、氷山に対し少なからず『軋轢』も生まれた。
元から信頼関係など皆無のメンバーなのだし、自然と起こり得ただろうが……。

作戦は決められたものの、誰が乗るかによって蟹の群れに走った時に
アクシデントが起きた時、どう対処するかも違ってくるだろう。
 装備と共に、よくよく考えて車に乗るべきだ。

97氷山『エド・サンズ』:2022/12/30(金) 20:10:12
>>96

質問ですが、今現在進んでいる作戦というのは
2台の車に全員を乗せて突破する案ですか?

また、1台の車に人は何人まで乗れますか?

98『常寂の檻』:2022/12/30(金) 20:48:21
>>97(回答)

はい。二台の車に全員を乗せて突破する案です。
 大体7〜8名が乗れるミニバンで。後列に荷物を乗せて四台で
走っていましたが、最低限の手荷物と装備だけ携行すれば
二台で十分運転可能です。

99氷山『エド・サンズ』:2022/12/30(金) 23:23:11
>>95-96

「うーん・・・・」

表情を消しながら語る枝原の瞳を見据え、
小さくうなり声を上げながら考える・・・・

(やばっ! ちょっと煽り過ぎましたかね!?)

どう見てもキちゃってる人間の目だ!
この人、人間不信にも程があるぞ!と内心で思いつつ
状況をどうにかする手を考え・・・・

   ――――――パァンッ!

その状況を貫くように一条の弾丸が走った
なし崩し的に先に進む提案を枝原が受け入れた事にほっと息をつく

「ありがとうございます。御影さん」

状況を先に進めた彼女にそうお礼を言いながら、
次の問題・・・・どの車に乗るかを考えていく

「ああ。それなら私は枝原さんの車に乗せてください
 ほら。私って『スパイ疑惑』がかかってますし・・・・一番疑ってる人が見張った方が
 何かと都合が良いんじゃあないでしょうか?」

ところで、次にスマホのアラームが鳴るのはいつくらいだろうか?

100御影憂『ナハトワハト』:2022/12/31(土) 12:07:45
>>95-96(GM)
>>99(氷山)
>>(全員)

内心では、枝原と同感だった。
『任務の最中に揉め事を起こす』という時点で、
『味方のリソースを削る行為』だ。
その分だけ『敵に対する注意』が散漫になり、
『つけいる隙』を与えてしまう。
もし氷山が『スパイ』だったら、
今の段階で『目的の半分』は達成していると思っていい。
無論、『御影憂』なら、『半分』と言わず『全て達成できる』。

「………………『貸し』にしとく………………」

そして、『本当の密偵』である自分は、
『考えている事の半分』も口には出さない。

「………………『もっと賢い方法』があるけど………………」

銃を下ろしてから、全員に告げる。

「『破壊を遅延できる』なら………………
 わざわざ『タイヤ』に使わなくてもいい………………」

「『蟹』の上に『壊れない橋』を架ければ………………」

「それを渡って………………
 『全車』通過できる………………」

枝原が言うように、そして自らが自覚しているように、
この任務は『命懸け』だ。
貴重な資源の一つである『車両』も、
出来る限り残しておきたい。
『タイヤ』に直接『蝋燭』を仕込むのは手っ取り早いが、
結局は『破壊』を先延ばしにするだけ。
『蝋燭を仕込んだ物体』の上を通行する方が、
より安全で確実だ。
準備に手間は掛かるものの、
今すぐ出発しなければならない状況でもない。

「敵は………………
 私達の『リソース』を削りに来てる………………」

「安易な『切り捨ての積み重ね』は………………
 後になってから響いてくる………………」

101グリム『グリム・ランタン』:2022/12/31(土) 21:05:37
>>95-96
「纏まったようなら何よりだ。
 俺はどちらに乗っても構わないが・・・」

「いや、『能力射程』の事もある。『後ろの車』のほうがいいだろうな」

『前の車』にピッタリついていけば、『蝋燭』が消えることもないだろう。

>>100
「『壊れない橋』か・・・可能であれば、そうしたいが」

周りを見渡す。『橋』の材料になりそうなものはあるのだろうか?

「俺の能力も万能じゃあない。サイズの問題も有る。
 色々と課題は有ると思うが・・・クリアできるアテはあるのか?」

102御影憂『ナハトワハト』:2023/01/01(日) 01:11:36
>>101(グリム)
>>(全員)

  「私は………………」

         ボソッ

        「………………『アテのない提案』はしない」

               サラ サラ サラ

万年筆で付箋に『メモ書き』し、それを全員に見せる。


      ガ    木     木    ガ
      ガ    木     木    ガ
      ガ糸糸糸木糸糸糸木糸糸糸ガ
      ガ    木     木    ガ
      ガ    木     木    ガ

  「『橋』っていうか………………」

     「正確には『レール』………………」

         「『テグス』を持ってきてる………………」

              「………………『30m』の」

本当は『いのり院長』を吊った時と同じく、
『絞殺用』の小道具だったが、まぁいい。

「まず………………
 手頃な『木材』に『溝』を作っておく………………」

適当な『木』なら、そこらにあるはずだ。
こちらにはパワーのあるスタンドもいる。
調達に困る事はないだろう。

「木材に『糸』を結んでから………………
 両端を『ガードレール』に括り付けて固定………………」

「タイヤに『シュリンガラ』を設置して………………
 溝の上を通らせれば………………
 『通行時の安定』を確保できる………………」

「言うまでもないけど………………
 テグスと木材には………………
 『蝋燭』を仕込んでもらう………………」

『蟹』は『テグス』を切れなくなり、
『レールの位置』が固定されているので、
そこから動かされる事もない。
何も立派な橋など必要ないのだ。
『最小限の手間』で『最大限の効果』を得る。

103烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2023/01/02(月) 01:33:23
>>95-96
「私も、後ろの車両に乗ろう。
後ろの車両の方が突破成功率は下がるし……
『蟹のスタンド』が突破したことをトリガーとして、
新たな攻撃に移る可能性もゼロじゃあないだろうしね」

と話している途中で御影の提案を見る。

>>102
「確かに、これが実現できれば触れずに突破可能……。
あとは時間を含む実現可能性と、『蟹』の能力か。
道を塞ぐだけの『能力』なら、中空を突破させる事くらいは『防ぐ』ことができるかもしれない。
どう思う?」

最終的に『枝原』が納得すれば、こちらの策の方が良さそうに見えるが、
決めるのは彼だ。
意見だけをし、決定は任せる。

104『常寂の檻』:2023/01/03(火) 13:09:41
>>99-103(ALL)

枝原「……作戦概要は、理解した。『許可』する」

  「――『可能』ならな」

リーダーの彼は、厳しい目線を提案に告げた全員に向ける。

……この『作戦』には、幾つか『問題』が抱えられてる。

まず、御影の提案する作戦の木とテグスの『レール』
 テグスと木……これに『蝋燭』は可能なのだろうか?

※グリム・ランタンの能力詳細↓
【灯芯】
5.『小さい蝋燭すら埋め込める体積が無い』物は対象外に出来ず、蝋燭のサイズが小さいほど灯芯も小さくなる。
6.『一般的な成人男性』より大きな物を対象にする事も出来ない。

(※巻いてる状態のテグスなら蝋燭も生やせるかも知れませんが、流石に
木は無理かなぁとGМは思います。解釈違いの場合は、レス訂正しますので)

蟹の大河の幅は、流石に成人男性よりも長く縦に伸びている。
 大体10〜15m程度の大きい幅を蟹達が渡っている。大樹一本を倒せば
橋として掛けれるだろうが、蟹達に破壊されない前提で可能な橋渡しだ。

それ以外でも、肝心の木を調達するとなれば。橋の下がどうなってるか不明な
地面に向かわなくてはいけない。別の方法で確実で安全に伐採出来るなら良い。

枝原「時間は有限だ。少しでも不備があると俺が知れば、即時中止して
予定のプランで決行する。
 良いか? 少しのミスも、俺達には許されてはならない」

枝原も、これに関しては君達への不信感の有無抜きで作戦に不備があれば
全員の命の危険に晒される故の拒絶だ。

もし、他に彼を説得出来そうな作戦が無い場合は。予定通り車両に人数固めての
強行突破になるだろう……。

105御影憂『ナハトワハト』:2023/01/03(火) 14:49:49
>>104(GM)

「………………『あ』………………」

『グリム・ランタン』の『概要』は聞いていたが、
『大きさの制限』まで詳しく伝えられた訳ではない。
こんなに『幅』があったら、どう考えても無理だろう。
もっと狭ければ『改善案』も用意していたが、
これでは『時間の無駄』だ。

「………………『却下』………………」

          スゥッ

僅かな躊躇いさえも見せる事なく、即座に『撤回』を宣言し、
車に戻って『自分の荷物』を纏め始める。
サーベルはギターケースに戻す。
ケースは背負っておこう。

(少なくとも………………
 『使える奴』だと思わせられた………………)

『優秀な策士の条件』は『三つ』ある。
第一に『立案』が出来る事。
そして、もっと大事な事は、『潔さ』だ。
どれだけ入念に練った策であろうが、
現実的ではないと分かった時点で、
即座に切り捨てられなければならない。
そして、御影憂は『優秀な策士』だ。
だからこそ、一切の躊躇もなく、自らの案を切り捨てられた。
これら一連の『立案』と『棄却』によって、
御影憂の『優秀性』は、十分にアピール出来ただろう。

  (ちょっとずつ………………

      ア リ ー ナ
      『こいつら』に『食い込んでいく』………………)

御影は『目先』だけを見てはいない。
地道な『印象操作』の積み重ねは、
『今後の動き』をする上で大いに役立つ。
常に『先』を見据えておく事が、『三つ目の条件』なのだ。

「私………………『後ろ』を監視しときまーす………………」

            チャキッ

「念のために………………一人くらい………………
 『見張り』を立てとかないと………………」

「『戦力面で貢献できない人間』がやるのが………………
 一番能率がいい………………」

『双眼鏡』を借りて、『背後の景色』を隅々まで観察する。
『蟹の大河』は見たが、
まだ『背後』を『双眼鏡』で見た事はなかったはずだ。
何か分かるかもしれないし、何も分からなくても、
一人は見張っておいた方がいい。
移動の途中で何かしらの変化が起こる可能性も、
全くのゼロではないだろう。
この忌々しい『白日の下』では『闇の衣』も使えないし、
その代わりとして『監視役』を買って出る。

106氷山『エド・サンズ』:2023/01/03(火) 15:22:59
>>104

次のスマホのアラームが鳴るまで(1時間後)、
まだ時間はかかりそうですか?

107『常寂の檻』:2023/01/03(火) 22:25:42
>>106(回答)

失礼しました。アラームは『30分後』がそろそろ数分後に
鳴りそうな頃合いです。

108グリム『グリム・ランタン』:2023/01/04(水) 19:37:14
>>102-105
「まあ・・・・・・そうだな。
 厳しいだろう。『ミス』が許されるならチャレンジもありかもしれないが」

『蟹の大河』を見て、首を振る。

「最初のプランで行こう。
 制限時間は気にしなくても構わないが、『射程距離』の問題はある」

「車を極力近づけて・・・準備が出来たら、指示をくれ」

109氷山『エド・サンズ』:2023/01/04(水) 23:13:09
>>107

回答ありがとうございます

>>104

    〜〜〜〜〜〜♪

枝原と同じ車に乗り込もうとした最中、『着信音』が鳴る
予め、セットしておいたアラームだが・・・・スマホの着信と同じメロディを設定しているため、
自分以外の人間には通話がかかってきたように感じるだろう

    P!

「はい、もしもし」

それを枝原の目の前で臆面もなく取る
まるで『何者』かから着信がかかってきたかのように

「うん。大丈夫。多分、すぐに終わると思うから
 それじゃあ。よろしくね。」

             P・・・

「枝原さん・・・・気が変わりました
 私は車に乗せずにこの場に置いて行ってください」

そう言い放つ
もし、仮に、この程度の発言一つとって銃口をこちらに向ける事があれば
その時はその時、行動するしかないだろう

110烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2023/01/05(木) 10:06:04
>>104
「なら、当初の作戦どおりということかな。
2台を守る方が話は早い。
物資の積み替えは、私も手伝おう」

後方2台の『シュリンガラ』は解除して、
前方2台の前面、側面へと改めて『シュリンガラ』を発現する。

>>106
「氷山さん……? 一体誰と『通話』したんだ、『今』!
この状況で何を考えているんだ、一体ッ!」

作業中、2台目の車に乗り込むところで、氷山の動きを目にして車を飛び降りる。
そして氷山の方へと向かう。

111『常寂の檻』:2023/01/05(木) 21:59:26
>>105-110

枝原「反対意見が無いのなら、分担を決める。
俺、狩集、ディン。先頭車両にて残り4名と共に突破。
ハナナ、ミーナ、黒山。後続にて、同じく4名を連れて乗り込む。
 どの車両に乗るかは各自で決めれば良い」

リーダー、枝原は自分達のチームがどの車に乗り込むかを先に決める。
 先頭車両の助手席で、未だ眠りこける男を意図して省いてるものの
彼が発する黙殺する空気を周囲も読み取ってか、質問する者は居ない。

荷物を運ぶ一同、御影は後ろを見張る。依然、動かない景色ばかりが視界一杯に広がる。

佐保「あ、持ってかない荷物。フロちゃんの、これに良かったら入れてくれっぺ」
『ブモォ』

君達が要らない荷物を後ろの車の中に居れようとする最中。
 褐色のギャル少女が片手を上げて注目を集めて、その隣のスタンド。
フロちゃんと渾名で呼んだ雪男の形をしたスタンドが発現させた『除雪用具』
『スノーダンプ』二つを指して、告げる。

佐保「これ位は、手伝うっぺ」

御影だけは、彼女の仲間で保護者らしいレックレスの説明した能力で合点がいくだろう。
彼女は、ある程度の質量の個体は除雪用具に乗せれば『雪だるま』にして。また別の
個体が大体同じ質量なら、別の雪だるま化したものを復元させる形で雪だるまで
出す事が出来ると聞いたのだから。今、まさにソレをしようと言う事なのだろう。

『烏丸』は、後ろの車に自然と乗ろうとする。御影の補強案は済し崩しで
中止となったが、恐らく『グリム』も後続での突破組となるだろう。

 そして……『氷山』だが。

>枝原さん・・・・気が変わりました
 >私は車に乗せずにこの場に置いて行ってください

      …………はぁー……

重たい溜息が、氷山も含めて全員が聞いた。
 発せられた音の中心は……『枝原』だ。彼は、うんざりしていると言う目つきを
隠さない形で、君に緩慢に近づき……突きつけた。
 銃でなく、指だ。

枝原「いいか」

「二度は言わない」

「自殺願望があるなら、勝手に死ね。お前の責任は、お前が取れ。
俺は、お前がここに居る全員に対して危害を及ぼすと確信した瞬間に、強制排除する。
 それ以外はケースバイケースだ。
何の意図や別の思惑があったとして、お前の所為で貴重な時間がロスしているのは事実だ」

……君は、『この程度の発言』と告げてるが。

枝原は、恐らくだが『本気で任務に臨んでいる』。態度や物腰は顰蹙を買うもので
正直いってリーダーとして相応しくない片鱗は多々あるものの、彼は真剣だ。

協調性の不確かな者や、元から無い者、裏切る確率が高い背景の人物。
人選として最初から完全に間違ってる筈だが、彼はそんな集団を引き連れて
任務を遣り遂げようと本気の気概が今も氷山は、その気配から伝わるだろう。

枝原「わかったか?
 次、同じ発言をするなら。俺は冗談だろうと何だろうと
お前を引き摺り下ろしてでも、此処に放置する」

殺気すら昇る感じの目で、彼は君(氷山)に最後通牒と言う形で告げた……。
 尚、『通話』に関して烏丸が詰め寄っても関知する様子はなく彼は無視を決め込んだ。
警告を終えると、周囲にさっさと作業を完遂しろ! と剣呑なやり取りで棒立ちに
なっていた何人かに怒鳴りつつ運搬と車の点検作業に戻っていく。

112氷山『エド・サンズ』:2023/01/05(木) 22:44:05
>>111

「ええ。どうぞお構いなく」

枝原の先ほどの発言でいくつかわかった事がある
それは彼がこの『馬鹿馬鹿しい作戦』に本気で臨まなければならない程に
追い詰められた立場だという事だ

(真っ当にこの『作戦』を遂行するのであれば・・・・
『20万円』という報酬は命を賭けさせるものとしては明らかに安すぎますし)

『20万円』で『重要な任務』に必要な『スタンド使い』を集める
この矛盾を成り立たせる仮説は、一つ

(枝原さんが『アリーナ』の中で政治的に追い詰められた立場にある
 それとも・・・・または・・・・)

(この雇用条件自体が『裏切者』を参入しやすくする為の『罠』である
 そうなると、あのメンバーの中に実際に『裏切者』がいる可能性が高く・・・・)

いずれにせよ、その『状況』は氷山が好むものではない
適当な所でこの一団から離脱し、逃げおおせるのがベストだ

「それじゃあ、私はこちらの車を」

そう言いながら乗り込むのは『4台目の車』だ
車の中を漁り、残された物の中で使えそうな道具を確認していく

「別に冗談で言ったわけじゃありませんよ?」

113烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2023/01/05(木) 23:30:23
>>111-112
氷山が後方車両に向かおうとするなら、
その途中で会う事はできるだろう。
止めはせず、ただ声を掛ける。

「氷山さん、君が何を考えているか………
どこまで計算して行動しているかは私にはわからないし………」

「『学校行事』でもあるまいし、
それぞれがみずからの命を賭けて行動する中で、
去る事はなにも批難されることじゃあない」

「私が君にどこか『期待』していたとして、
勝手に失望するのも身勝手な話だと思う」

「だが君の行動は………
この一刻を争うと思われる状況において、
私達『残されるもの』にとって良いものではなかった。
そして、それを『故意』ではないと証明するのは、
私達にとってあまりにも難しい。
それが、ただ残念だ」

そして、出発に向けて荷造りを始める。
一通り準備が終わったなら、振り向かずに車へ乗り込む。

114御影憂『ナハトワハト』:2023/01/06(金) 16:57:17
>>112(氷山)

離れていく氷山を、前髪の隙間から一瞥する。
客観的に見て、彼女の『スタンド』は、
大きな『戦力』になるだろう。
『敵の規模』は不明だが、
ここで『駒』が一つ消えてしまうのは痛い。

「――――――………………」

だが、『止める気はない』。
これまでの行動から、
『何も考えていない訳ではない』のは分かった。
反感を買う『リスク』を恐れず、
大胆な行動に出られる『度胸』は認めてもいい。
しかし、時と場合による。
それを見極められない人間は、『足手まとい』になるだけだ。

「………………」

ふと、『氷山あきは』の姿に『円谷世良楽』が重なる。
同年代の同性だからだろうか。
思い出したくもないのに思い出してしまうのが腹立たしい。

(『あはーっ!

     やっぱりウレイさんって、

               あたしのコト大好きなんですネ!』)

  (………………とか言いそう………………)

    (………………しっ………………しっ………………)

『頭の中のセララ』を追い出しながら、氷山に呟く。

「私………………『貸しにしとく』って言った………………」

             ボソッ

「それ………………ちゃんと『返してもらう』………………」

「『江戸っ子』は………………
 『人情』を欠いたりしない………………」

  「あと………………別に降りても恨まない………………」

    「『あきは』は『弥七』向きじゃないから………………」

こんな事を言う気はなかったにも関わらず、
何故か『口に出してしまった』。
『何となく放っておけなかったから』かもしれない。
自分自身の事だが、気に食わなかった。

>>113(烏丸)

「もう言ってあるけど………………
 『私の能力は使えない』………………」

「『グリムさん』と………………
 『香奈枝』が頼り………………」

「………………私の『命』を預ける………………」

『100%本心』からの言葉ではない。
自分の安全は自分で確保する。
それでも、この局面は、
二人の能力なくして『突破』は不可能だ。

「『見張り』が要らなそうなら………………
 『火力の足し』くらいにはなるから………………」

>>111(GM)

四台で進むというのは嫌でも目立つ。
その点、二台の方が発見されにくいという利点はある。
どうせ乗り捨てるなら、
敵に突っ込ませて爆発でもさせたいところだが、
どこにいるか分からないのでは仕方がない。

「………………『異常なし』………………」

変化のない光景を見張りながら、全員に報告する。
しかし、この攻撃――――間違いなく攻撃なのだろうが、
改めて見ても随分と『悠長』だった。
そもそも、これだと『車だけ』しか止められない。
こんなに面倒な手順を踏んでいるのは、
『車を運ばなければならない』という制限があるからだ。
もし、それがなかったとしたら、
『足止め』にすらなっていなかっただろう。

「ちょっとだけ………………『試してみたい』………………」

           タンッ

軽く跳躍し、『ガードレールの上』に『乗る』。
『ナハトワハト』を纏った本体の精度は『達人並み』だ。
ガードレールを伝って進む事は造作もない。
そのまま歩き続け、『蟹の大河』を通過できるかどうか試す。
もし攻撃の気配が見えたら、即座に飛び退いて回避する。

115グリム『グリム・ランタン』:2023/01/06(金) 19:07:29
>>111
「先程も言ったが、俺は後ろでいい。
 トラブルがあった時に対応しやすいだろうからな」

荷物運びなど、手伝える事があるならやる。

>>112
「・・・・・・」

自分たちの能力と、目的を知っている人間を、恐らく敵の術中にそのまま置いていく――。
はっきり言ってあり得ない選択肢では有る。
裏切り者だろうとそうでなかろうと、『口封じ』すべき・・・とすら、思う。

とはいえ、ここで一戦交えるのも、『枝原』の不評を買うだろうし、
自らに万が一があれば、全員での脱出すら困難になる。
全員で襲いかかればとも思うが、どうせ『割れる』。時間の無駄だ。
このまま触れずに、置いていくしか無い。

願わくば、彼女から何の情報も漏れないことを祈ろう。

116氷山『エド・サンズ』:2023/01/08(日) 12:26:06

ちなみに現在位置から背後の『静止画めいた景色』までの距離は何mくらいでしょうか?

117『常寂の檻』:2023/01/08(日) 13:38:08
>>112-116

(116の回答:最後尾の車両から、止まってる景色までの距離は。
景色と言う曖昧な視野で目測するのは難しいが。銃弾の消失した時点と考えて
大体200~250m程度。陽の傾くスピードを考えると、30分弱で
最後尾の車両に接触するのではと推測可能)

君、『氷山』は四台目……つまり、誰も乗り込まない車に乗り込む。
 『残留する』……そんな、君の遠回しながら宣告したような態度と行動に対し
枝原は逆上もしない。サポートであったハナナは、流石にこの状況に耐えかねたらしく
恐る恐るながら、リーダーの彼へ意見する。

ハナナ「あの、今からでも。あの娘を説得しますし、考え直して……」

枝原「時間の無駄だ。やるべき事は解ってるだろうし、俺は警告した」

ハナナ「っ……了解です」

空はまだ青く青く澄み渡っているのに関わらず、君達の取り巻く空気は
重く淀んでいる。

君(氷山)は見送りの言葉を、視線を受け取りつつ車の中を調べる。
最後尾の車両はグリム・ディン・狩集と言う男性三名が乗っていた。
 グローブボックス。小物入れの中には車の保険証含め、発煙筒が入っていた。
他には、眠気覚ましのガム、ポケットティッシュ……それ以外の目ぼしい物は
全部乗せる為に三人が運んだらしい。

また、エンジンを掛ける鍵などは無い。荷物を前に持っていっている
運転していた枝原のチームの二人の内の一人が車を放置すると言われた時に外したようだ。

118『常寂の檻』:2023/01/08(日) 13:54:36
>>117続き

氷山は一人、最後尾の車に居る。
 任務の危険を考えれば、無理にでも引っ張っていくのが彼女の安全。
いや、敵の戦力が未知数なら脅迫に拷問されて自分達の能力を知られる危険もある。

昏い思考や、後を考えれば決して良い兆しでない別離に各自思考を更けて……。


レックレス「……?
 っおい、何やってる。あぶな…………」

狩集「あ?」

ディン「い?」

ハナナ「うん?」

ミーナ「え?」

黒山「おぉ! 凄い凄いっ
 ――『渡り切った』よぉ!」

……君、御影は。
――『渡り切った』

ガードレールの上。『ナハトワハト』は陽の光の中では暗闇の恩恵は微々たるが
それでも達人並みにバランスを取る事は可能だ。

慎重に、君はガードレールを渡る。蟹達が木々の茂みと崖らしい岩の間から
無限に思える程に大小の横歩きをするのを尻目に。
 多くのリスクは有り得た筈だ。蟹達は直ぐさま君と言う存在を認識して
ガードレールに飛び乗って纏わりついたかも知れない。または、歩く途中で
蟹達がガードレールの支柱を伝って袋小路にしたかも知れない。

だが、結果的に『蟹達は無反応』だった。

君が歩く下を、大河の源となる小さな無数の甲羅の生き物たちは出口となる
ガードレールへ進んでいくばかり。
 啞然とする、他の仲間達を尻目に……無事、御影は『突破』した。

119氷山『エド・サンズ』:2023/01/08(日) 17:53:14
>>113
>>114

「・・・・・・・・・・・。」

後方車両へと向かう途中、烏丸と御影の二人から声をかけられる
それは氷山の行動を糾弾するものであったり、
または氷山の趣味に合わせた説得の言葉であったりした

当然だろう
『仕事』の成功を目指すという視点において、この行動はまさに『裏切り』と言えるものだ

その事を知ってか知らずか、氷山から彼女らへの返答はなかった

>>117-118

「さて・・・・・」

『四台目』の車両に乗り込み、中に残った物を漁る
車両の中は意外なほどに物が少ない・・・・
あれ程持ち込んでいた『エアガン』も全てあちら側に移送する事が出来たらしい

「やっぱり」

やっぱり、とそう呟く
仮説の一つが、確信へと変わった

       ・・・・・
「やっぱり、『詰めが甘い』」

枝原の言動を思い返す(>>90
彼は氷山がこの場に『誰か』を見捨てる、と発言した時
こう言っていた

「『裏切者』が本隊から別れた時、『敵勢力は本隊の背を攻撃する』・・・・」

言うまでもなく、氷山の置かれた状況だ
氷山が『裏切者』であると、そう疑念を抱いていたのなら・・・・

「私がこうして自由に行動出来ているこの状況は
      ・・・・
 明らかに『おかしい』・・・・。」

勿論、枝原以外の人間がリーダーであれば、その状況も考えられる
『拘束や攻撃は不憫だ』とか『氷山の事を信頼している』とか、そういう理由でだ

だが枝原は・・・・彼は既に言葉と行動で明言している
『銃口』をこちらに向けながら、敵は殺すのだと

「考えられる可能性は二つ」

「一つは『枝原さんは数分前に自分が言った事も覚えていられない間抜け』だという事
 その場合、あの人の判断基準を考える考察は全て無意味になります」

発煙筒と車の保険証を服のポケットに納めながら呟く

「そしてもう一つ・・・・まあ、こちらの可能性の方が妥当ではありますが」

「『枝原さんは自分の部下を護る事しか考えていない』という事」

この場合、あの時の言葉(>>95)は全て方便だという事になる
彼が本当に言いたい事、やりたい事は自分の部下を護る事だけで、
彼女らに危険が及ぶ可能性は徹底的に排除しよう、というものだ

「まあ、その場合でも自分の方便すら覚えていないという事になりますが」

はあ・・・・とため息をつく
枝原の本質が『記憶力の無いただの間抜け』か『部下だけを護れれば良い独善主義者』か
どちらにしても・・・・・

「苦手なんですよねぇ〜、そういう人
 身内以外の人間に攻撃的になるのは一昔前のヤンキードラマだけで十分ですよ」

「それじゃあ、そろそろ始めますか」

そう言って車の外に出て移動を開始する
目指す場所は後方200m先・・・・『静止した風景』の面に対してだ
駆け足でその場所まで向かう

120氷山『エド・サンズ』:2023/01/08(日) 17:53:36

「よいしょっ!」

その場所に着いたら、能力で『さすまた』を5本生成する
その後、そのうちの1本を『静止面』に放り投げて向こう側に送る

「でっ、と」

先ほどの『銃弾』と同じ顛末を辿るのであれば『さすまた』は目の前から消失するだろう
それを見届けた上で新しい『さすまた』を生成しようとする

『エド・サンズ』の能力生成限界は『5つ』だ
それを超えた数の『捕具』の生成は不可能
だが、既にある『捕具』が解除されていた場合、『5つ目』を新たに作る事が出来る

目的は『静止面』の向こう側の調査
『静止面』を境に、物体が消滅していたり、別の場所にワープしているのであれば
『さすまた』は即座に解除されるはずだ

逆にそうでないのであれば・・・・

「この奥へ、安全に脱出する事が出来る」

この案を彼らに明かさなかった理由はひとつ
この案は彼らの『目的地』から遠ざかるもの・・・・つまり

「仕事を、この場で『放棄』して逃げるための方策・・・・
 そんなもの、最初から止められてしまいますからね」

121グリム『グリム・ランタン』:2023/01/09(月) 21:16:38
>>118
「なるほどな・・・『それ』も一つの手だったか」

誰でも取れる手段ではないが、案外『穴』は多いようだ。

「『蟹の大群』を渡りきった先に何が有るのか、偵察してもらえるのはありがたいな」

御影に近づく人影等がないか気をつけておく。

122烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2023/01/10(火) 14:13:27
>>118
(このスタンド能力、本当に限定的なものだったのか。
しかし『車』は、どっちにしろ必要だ。
当初の突破手段を使う他はない)

車を運ぶ手段が無い以上はそのまま突破へ移行するはずだ。
見える範囲を警戒しつつ時を待つ。

123御影憂『ナハトワハト』:2023/01/10(火) 18:12:18
>>117

御影憂は『恐怖を与える存在』であろうとしている。
『恐怖を受ける側』にならない為には、
そうするのが一番の方法だと信じているからだ。
しかし、本人は否定しているものの、
御影は『非情』に染まりきれていない。
『命取り』になりかねない氷山を見逃したのも、
その部分に起因する行動であった。
それが自身にとって『幸い』となるか『不幸』となるかは、
まだ誰にも分からない。

「まぁ………………何となく『予想』はしてた………………」

既に進言した通りなら、
敵の第一目的は『リソースを削る事』にあると思われる。
抵抗可能な戦力を少しずつ奪い取り、
最終的な結果として『全滅』に追い込めればいい。
おそらくは、そういう考え方で動いているのだろう。
何よりも『ガードレール』に対して無反応だった事が、
無事に渡れるのではないかと感じた要因だ。
そして、やはり『渡り切れた』。

「少し………………『あっち側』を見てくる………………」

道路に降りて歩きながら、双眼鏡を構えて先の様子を窺う。
さすがに有り得ないだろうが、
『本体』らしい奴が見える可能性もあるかもしれない。
念の為に、最低限の確認だけしておく。

「もう一つの考えとしては………………」

「………………『反対』から攻撃した時のリアクション」

「………………とか………………」

例えば『こっち』から攻撃を加えた場合、どうなるのか。
同じ反応を返しそうな気はするが、確かめてはいない。
もし何か『違い』があるとすれば、
そこに隙を見出だせるとも思えた。

124『常寂の檻』:2023/01/12(木) 16:45:34
119-120

君は『枝原』の真意を想像する。違和感の多い行動……抜けてる馬鹿なのか
身内以外に誰も信頼を寄せていないのか。
 確実に、確かな事は君が彼らと『別行動』をしていると言う事だ。
『静止している風景』の場所までは、問題なく移動は出来た。

『エド・サンズ』より『さすまた』を出して貰い、静止してる風景に投げつける。
 スーパーマ〇オ64の、絵画へ飛び込む時に起きる現象のように
さすまたは呑み込まれ、僅かな揺らぎが平面の中に生じる。

 さすまたの発現限界数を確認する……変わらない。
『さすまたは強制解除されない』ようだ。

となると、この静止画の向こう側は。通常通りの現実の空間……普通に
道路向こうでサービスエリアまで続く道は正常な空間である可能性は高い、と言う事なのだろう。

君は、今の実験結果を理解して皆に報告してもいい。
 ……向こう側を抜けて、『帰還』するのも一つの道だろう。

125『常寂の檻』:2023/01/12(木) 16:58:26
>>121-123

ミーナ「ガードレールを歩いていけば、安全に抜けれるようですけど」

枝原「どちらにせよ、足は必要だ。歩いて目的地まで行けば日が暮れる。
 天候が荒れる事も考えれば、車は必須だ」

御影は、無事に蟹の大河をガードレールの上を歩くと言う手段で
超える事が出来たが、リーダーの彼は目的地まで向かう移動の為に
車を失うリスクを回避しようと言う考えは変わらなかったようだ。

枯野「……僕、ガードレールに乗って、あっちへ行くよ」

佐保「こが坊に付くっぺ」

レックレス「なら、俺も傍に居る……構わないだろ?」

別グループとなる三人は、御影が問題なく超えた事から
そちらのルートで蟹の大河を超える事に決めたようだ。
 枝原は、苦虫を噛み潰すようにして数秒黙考したが。
吐き捨てるように、結局は好きにするように告げた。

車両に乗るメンバーに空きが出来た事で、幾らか空間に余裕が出来つつ
烏丸とグリムは車両へ乗り込める事になるだろう。

枝原「準備が良いのなら、すぐ突破へ移るぞ」

見えないタイムリミットを気にするように、苛立った口調で
彼は二人へ急かす。何も無いようなら、次には車で蟹の大河突破開始だ……。

126『常寂の檻』:2023/01/12(木) 17:14:04
>>125続き

君、『御影』は双眼鏡を構えて先を見据える。

蟹の大河を超えても、依然と山の奥に通ずる道路が終わった訳では無い。
 木々が連なり、鳥が何羽が飛ぶのを尻目に無人の道路の奥には
山の奥へ続くであろう奥に構えられた暗い底なしの穴を彷彿とさせる
トンネルが一つ構えられている。

 
         ――バサバサッ

 ――カー

           ――カー


 ……トンネル方面の山沿いから、幾らかの鴉が飛んできた。
君に襲い掛かる訳でもない、野生の鴉だろう。君を超えて、蟹の大河を抜け
静止画方面に飛んで行こうと鴉の群れが飛来する。



 
         ――ボタッ   

 『……ッ』 バタバタバタッ

その内の一羽が、君より十数メートル先で……堕ちた。

 君がよく目を凝らして見ると、翼付近の胴体部分にかけて傷が
あるのか、著しく血を流してるようだった。

 『…………ッ………』  バタ……バタ。

鴉は、暫く苦しそうに羽を動かし、そして動かなくなった……。

127御影憂『ナハトワハト』:2023/01/12(木) 19:26:16
>>125-126(GM)

『ナハトワハト』だけなら『足』がなくても困りはしなかった。
目的地までの移動どころか『山越え』すらも容易に実現できる。
ただし、ここが『夜』なら。
『太陽』の支配する時間帯では、どうしても『車』が要る。
我ながら、全く『団体行動』には向かない能力だ。

「………………『トンネル』………………」

『これ』があったか。
『底なしの奈落』を思わせる『暗い穴』は、
自分にとっては『救いの手』に他ならない。
ずっと続く訳はないだろうが、それを差し引いても『使える』。

「………………ストップ………………」

後ろの『レックレス一味』を静止する。
『カラスが落ちた』――――間違いなく『攻撃』だ。
問題は『何故カラスが狙われたのか』。
それも『一羽だけ』が。
考えられるのは、何らかの『条件』を満たした可能性。

[今『カラス』が一羽『墜落』した]

車に乗り込んでいるグリムと烏丸に、メッセージを送る。

[道路の先に『トンネル』がある]

[その手前で墜ちて死んだ]

[『死体』を調べてみたい]

さらに近付きながら、双眼鏡でカラスを詳しく観察する。
正確な『死因』を確認しておきたい。
『蟹』を突破した後は、
『これをやった奴』と向き合う事になるだろうから。

「………………『周り』………………見といてくれる………………?」

カラスを調べている間、三人には『警戒』をやってもらおう。

128氷山『エド・サンズ』:2023/01/12(木) 21:49:02
>>124

「さて・・・・」

『さすまた』が強制解除されないという事は、
この『風景』の向こう側はこちらと地続きだという事だ
少なくとも、この『面』に飛び込んだからといって即座に消滅したり、どこかへ飛ばされる事はないのだろう

しかし、だからと言ってそれは確実な『安全』を意味するわけではない
例えば、『面』を通る事で敵に拘束される可能性も、何らかの『弱体化』を受ける可能性もある

「まあ、飛び込んでみないとわかりませんね」

既に『彼ら』とは袂を分けた身だ
今更実験のために協力を頼むというのはなかなかに道理が通らない

実験は、自分自身の身で行う必要がある

「どのみち、枝原さんが許すわけはありませんしね」

そう言いながら、スマホの画面を開く
メッセージの送信をするためだ
御影、烏丸、グリムの3人に以下の様な内容のメールを送る

『ちょっと、後ろの「風景」の奥に飛び込んでみますね
 無事だったらまた連絡します』

その直後、『風景』の面に向かって飛び込んでいく

129グリム『グリム・ランタン』:2023/01/14(土) 21:52:05
>>125
「・・・・・・よし。準備は良いな?」

『グリム・ランタン』の『杖』で触れて、『片側のタイヤ二本』にそれぞれ『蝋燭』を仕込む。
これで自分の出来る準備は終わり・・・。
あとはもう、出発してからの『対応』になるだろう。

(『蟹の大河』を越えている最中が『一番無防備』――とは言え)

それを言うなら『御影』が無事なのもおかしな話だ。
自分たちを警戒させないため――という見方も出来るが・・・。

(ま、成るように成れ、だな)

130烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2023/01/14(土) 23:34:36
>>125-128
「どうやら、『先』に敵がいるようだ。
この先の『トンネル』……そこの手前で『鴉』が死んだらしい。
『蟹』は突破しよう。だが、その先では更に注意深く進む必要がありそうだ」

枝原へ言いつつ、氷山へメッセージを返信する。

『気をつけて、自分の身を守ってくれ。健闘を祈っている』


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