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【ミ】『クレアデルネ』
1
:
『朝山』
:2022/12/05(月) 20:34:06
―――100万の太陽のように私の周りで輝く永遠の愛は
宇宙を越えて私を呼んでいる。
Limitless undying love which shines around me like a million suns,
it calls me on and on across the universe.
ビートルズ
『アクロス・ザ・ユニバース』歌詞の一文より
―――――――――――――――――――――――――――――
★ここは『朝山』がGMのミッションを行うスレです。
2
:
『常寂の檻』
:2022/12/06(火) 18:06:43
―永遠に続くものは何もない。星でさえ死んでしまう。
Nothing lasts forever. Even the stars die.
ドキュメンタリー番組 『コスモス』より。
3
:
『常寂の檻』
:2022/12/06(火) 18:24:27
――ブロロロォォ……。
君達、四人……『氷山』『烏丸』『グリム』『御影』は一つのレンタカー。
シエンタなど、その辺の5〜6人が乗用可能なミニバンだ。
その車に乗って星見街の【T名高速】の道路を乗り進んで遠方の山脈の景色が
近づく方面を走っている。
「もう少し先のサービスエリアで、皆さん待ってますとさ」
「然し、天候も少し怪しいですし……もうちょいすると荒れるかも知れませんねぇ」
運転手の年配な男が、そう告げる視線の先では未だ晴れてはいるものの
些か怪しい積乱雲らしき大型の雲が近づいてるのが見て取れる。
一見して共通点のない君達、その四人の合致する目的は『とある品の護送』
アリーナ由来の募集であり、報酬も約『20万』と高額のようであった。
だが、疑問も君達は胸中に浮かべるだろう。ある品を星見街に持ち帰る為だけに
20万もの大金を自分達四人、いや、もっと募集をかけた人数に対して支払う。
依頼内容と、報酬金額が釣り合ってない。内容に不気味さを感じたかも知れない。
一抹の不安も感じるかも知れない中で、君達四人は幾らか長い道中を
用意した荷物と共に、他のメンバーが居ると言う高速道路のサービスエリア
まで向かっている。そこのリーダーが、依頼の細かい概要を教えてくれるようだ。
因みに、運転手は現地まで君達を送るように指令を受けただけであって
『一般人』である。君達の誰かしらが、スタンドを見せても完全に無反応だ。
とは言え、アリーナが雇った人員でもある。スタンドについての知識もあるだろう。
多少の大声で、自分達が能力者である事を踏まえての会話をしても
運転手の彼は気にしないだろう……。
――――――――
お待たせしました、幸運を。
外見・簡易プロフィール・能力詳細・所持品を併記の上、レスをお願いします。
4
:
グリム『グリム・ランタン』
:2022/12/06(火) 19:56:29
>>3
『外見』
・20代の成人男性
・身長180cm前後
・黒いコート
・黒髪のウルフカット
『簡素なプロフ』
『記憶喪失』。
自らの『スタンド』を自覚するより前の、自身に関する記憶を失っている。
その際、自分の『スタンド』について教導してくれたとある『女性』を『神』とし、精神的支柱としている。
今は『神』が居るため、自らの過去に関してはあまり興味がない。
『能力詳細』
棒を持つ人型のスタンド。
触れたものに灯芯を生やす。
対象が死ぬ(破壊される)時、灯芯に青白い炎が灯り、
この炎が消えるまで、対象の死の訪れは引き延ばされる。
『グリム・ランタン』
破壊力:B スピード:B 射程距離:D(3m)
持続力:C 精密動作性:B 成長性:C
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/223
『持ち物』
・スマートフォン
・缶ジュース
・蛍光灯
・テープメジャー(3m)
――――――――――――――――――――――――――――――――
「護送、ということだが・・・」
窓の外の景色を眺めながら、独り言のようにつぶやく。
「『アリーナ』からの依頼で『スタンド使い』が四人――更に他にも人員がいると来た。
相当な『物品』のようだな・・・・・・」
5
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2022/12/06(火) 20:16:36
>>3
(『スタンド使い』絡みの案件は、そう多くない。
今回、こうやって滑り込めたのは幸運だったな。
『アリーナ』……この大きなスタンド使い組織は、
私の目的の一助になるはずだ……)
目の前に垂れた前髪を指で弄りながら、少し顔を上げて車内の面々を順番に見る。
そして、その内のひとりへと声を掛けた。
「しかし、君もこういう……『スタンド』を積極的に行使しようというタイプだったとは。
『氷山』さん」
――――――――――――――――――――――――――――――――
〇外見
小柄な中学生。
特徴的な長髪は目が隠れるほど長く、白のメッシュが入っている。
カジュアルな、細いボーダーの入ったワンピースを着用。
〇スタンド能力
『銀輪』の『スタンド』。
『ライン上』を高速で移動し、障害物を切断する。
『シュリンガラ』
破壊力:B スピード:A 射程距離:B
持続力:D 精密動作性:E 成長性:B
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/105
〇持ち物
リュックサック、手帳、懐中電灯、マジックペン
その他日用品
〇プロフィール
『両親の仇』と思わしき『虹の糸のスタンド使い』の手がかりを得るべく、
学業の傍ら、『こよみ探偵事務所』の手伝いを行っている。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050739/80
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050739/104
――――――――――――――――――――――――――――――――
6
:
御影憂『ナハトワハト』
:2022/12/06(火) 23:23:38
>>3
(GM)
スタンド使いにとって、『20万』という金額は、
むしろ『安い方』だろう。
だが、やたらと『人数』が多いのは気になった。
金をバラまいて頭数を集めた上で、
『捨て駒扱い』されるという可能性も大いに有り得る。
明らかに何らかの『トラブル』が起こる事を予測しており、
それを事前に教えていないというのは、
どう考えても『きな臭い』。
だから、『相応の準備』を整えてきた。
フ ァ サ ァ ッ
普段と同じ服装――――白いロングワンピース。
しかし、その品質は『最高級』。
『この世界』では手に入らないレベルの品であろう。
ゴトッ
そして、『ギターケース』に隠した『サーベル』。
飾り物ではなく、紛れもない『本物』。
しかも『ただの本物』ではない。
『異世界』で手に入れた『スタンドを斬れる剣』だ。
いわば『実体化スタンド』と同等の性質を持つ。
キィィィィィ――――――――ンッ
手の中で『クローネ金貨』を弾く。
これは『お守り』として持ってきただけだ。
『闇の中で迷う子供』を思わせる『梟』からもらった。
「――――――………………」
『ジャパニーズホラー』を髣髴とさせる、
異様に前髪の長い不気味な女が、
他の三人と共に座っている。
隙間から片方の目だけが辛うじて覗く程度であり、
その表情を窺い知る事は困難だ。
自らの『ライフワーク』である『恐怖』に深く起因するスタイル。
知ってる顔が一つだけ混ざっているが、
こちらからは話しかけない。
極力『ボロ』を出さないようにする。
(『アリーナ』………………)
(『奴らが雇ったスタンド使い』………………)
(『運んでるブツ』………………)
(『情報』を一つでも多く持ち帰る………………)
表向きは『大学生』である御影憂は、
『一般人』をリーダーとする『地下組織』に属している。
組織の主要な目的は、スタンド使いに関わる情報の収集と、
彼らに対する監視および制裁。
『力を持たない者を庇護する』。
その理念が組織の根幹を成す。
今回の仕事を引き受けた理由も、そこにあった。
(『暗くなる』なら………………『大歓迎』………………)
スマホで『今日の天気予報』を調べる。
「『みんなで行く場所』って………………」
「どんな所ですか………………?」
運転手に『現地』について尋ねる。
そこまで送るのが仕事なら、もちろん知っているだろう。
地名だけ聞けたら、あとは自分で調べてもいい。
>>4
(グリム)
「こういう事………………慣れてそうだけど………………」
ボソッ
「………………どう?」
一人だけいる男に声を掛ける。
侮る訳ではないが、他は『子供』ばかり。
スタンド抜きで考えれば、最も頼りになりそうだ。
無論、スタンド使いに『年齢』や『性別』は無関係。
この御影憂も含めて。
7
:
御影憂『ナハトワハト』
:2022/12/06(火) 23:25:40
>>6
―――――――――――――――――――――――――――――
▼能力概要▼
纏うタイプのヴィジョン。
暗闇の中でのみ、高速移動と浮遊移動が可能で、
またあらゆるものに視認も干渉もされず、
闇がつながる限り狭い空間にも入り込める、
いわば『幽体』のような状態に移行する事が出来る。
この状態で、体の一部だけを任意で実体化させることが可能。
『ナハトワハト』De Nachtwacht
破壊力:C スピード:C 射程距離:E
持続力:B 精密動作性:B 成長性:D
▼能力詳細▼
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/158
▼外見▼
身長168cm、年齢20歳。
最高級品質のロングワンピース(『なぞなぞエクスプレス!』で入手)と、
ウェッジソールサンダル。
異様に長い前髪の隙間から片目だけが覗く。
全体的に『ジャパニーズホラー』を彷彿とさせる風貌。
前髪に隠れているので普段は見えないが、『眉根を寄せる癖』があり、
常に『困ったような表情』をしている。
▼所持品▼
・スマホ
・ムーンフェイズ付き腕時計(『月のない夜』を把握するため)
・白蛇の抜け殻(ペットの『サウザンパインスネーク』が脱皮した)
・ナイロン製テグス(30m)
・付箋(200枚)
・ギターケース
・クローネ金貨(『ほ〜し〜み〜ランド』で入手)
・万年筆(『なぞなぞエクスプレス!』で入手)
・サーベル(『なぞなぞエクスプレス!』で入手)
※『サーベル』の詳細
1:『護拳』が付いた『湾刀』。
2:全長『98cm』、刃渡り『76.5cm』。
3:『スタンドを斬る事』が出来る。
4:『鞘』と『柄』も『スタンド』に干渉可能。
5:上記の点から『実体化スタンド』と同等に扱われる。
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1595597487/746-747)
▼簡易プロフィール▼
幼少期、『アリーナ』と『エクリプス』の抗争に巻き込まれ、
忘れられない『恐怖』を味わった。
この体験が引き金となり、『闇に同化するスタンド』が目覚める。
それ以来、自らを苛む『恐怖心』を克服するため、
逆に『恐怖を与える者』となった。
昼間は『大学生』だが、夜になると『幽霊』を演じ、
不良やチンピラ達を震え上がらせている。
また、『スタンドに関わる情報』を収集し、
スタンド使いの『監視』と『制裁』を行う『組織』に属している。
8
:
氷山『エド・サンズ』
:2022/12/07(水) 01:02:45
>>3
「えっ! 烏丸さんもスタンド使いだったんですか?」
そう声を上げるのは清月学園の制服を着た少女だ
相手は同じ学校の中等部生徒・・・・烏丸香奈枝
とある雨の日にたまたま仲良くなった間柄だが、互いにスタンド使いだとは知らなかった
「御影さんまで!
そういえば、鈴蘭畑について何かわかった事はあります?」
そして、もう一人のホラー風の女性も知り合いであった
とある夏の日、あの『夏の騒動』が起きる前の話だ
『鈴蘭畑の少女』に纏わる噂話を調査していた時に偶然遭遇した間柄であった
「それとこちらの方は・・・・ええっと・・・・
あー・・・・ 初めまして、氷山あきはと言います。スタンド使いです!」
最後にこのメンバーで唯一の男性、グリムに視線を合わせて自己紹介をする
油断ならない雰囲気を纏う男性であり、心強い感覚だ
「それにしても、『アリーナ』の仕事・・・・・
最近、変な電波ジャックがあっただけにちょっと気になりますね〜
あっ! 電波ジャックって言っても、『ラジオ』のやつじゃなく『動画』の方ですよ?」
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1456056964/749-753
さて・・・・・
今回のこの『仕事』だが、
他の者達がどうかは知らないが、氷山は明確に一つの目的を持って参加していた
「見ました? あの『動画』」
それは、先日のあの『動画事件』の事だ
『アリーナ』に対する宣戦布告ともいえるあれに、氷山は複雑な思いを抱いていた
そこで、この件に関して『アリーナ』の内部に探りを入れるためにも、今回の仕事に参加していたのだ
=========================
【外見・プロフィール】
栗毛色の髪を肩のあたりまで伸ばした高等部一年の女子生徒
『時代劇』のクライマックスのような素晴らしい場面や、主人公のようなかっこいい人物が好き
自分のスタンド『エド・サンズ』のファンであり、彼がかっこいい事をすると楽しい
普段は常識的に振舞おうとしており、自分自身それなりに常識はある方だと思っているが、
『いい場面』を見る為なら、この街の『裏側』や『トラブル』に積極的に関わる事を辞さないし、躊躇しない
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050739/99
【スタンド能力】
江戸期の『捕り物』に用いられた『捕具』を発現する。
発現はスタンドの手だけでなく、射程内の『味方』の手にも行える。
半自立型スタンドでどこか和風の意匠を持つデザインの人型。
『エド・サンズ』
破壊力:B スピード:C 射程距離:D(3m)
持続力:B 精密動作性:C 成長性:C
詳細:ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/183-184
【所持品】
清月学園制服、スマホ、財布(現金・カード類)、ハンカチ、手帳、筆記用具
9
:
御影憂『ナハトワハト』
:2022/12/07(水) 06:43:51
>>8
(氷山)
「『何も』………………」
「そっちは………………何か分かった………………?」
『情報』を引き出すために、逆に話を振る。
「『動画』………………?」
「さぁ………………?」
当然、『知っていた』。
誰も言わなければ、自分が口に出すつもりだったが、
手間が省けた。
自分の手で『藪』をつつくより、
他の誰かにつつかせる方が『賢い』。
(でも………………)
(もう少し『自然』にやった方がいい………………)
自分から『アリーナの仕事』を引き受けておいて、
『ちょっと気になりますね』はないだろう。
『芝居』にしては、あまりにもわざとらしく感じる。
それを承知で『揺さぶり』を掛けているなら大したものだが、
『内偵』向きのアプローチではない。
(どうでもいいけど………………)
(こいつも『こういうタイプ』だっけ………………)
『セララ』よりはマシだが、こういう相手は苦手だ。
しかし、ペラペラ喋ってくれるのは助かる。
適当に付き合って、ほどほどに利用してやろう。
10
:
『常寂の檻』
:2022/12/07(水) 12:50:38
>>4-9
四人の中には知り合いも居る。この怪しさもある護送の内容を懸念したり
別の目的を抱くもの、様々だ。そんな各々に異なる思惑や胸中の中で車は進んでいく。
御影はそんな中で天候を調べると共に、目的地について運転手に尋ねる。
天候は、夕方から大雨……そして、運転手の返答はこうだ。
「私はサービスエリアまで送迎するようにしか言われてないんですよ。
そこから先は現地の指揮を執ってる人が細かい事を聞いてる筈です。
けど、山に向かうんなら……『奥久慈楠体(おくむじなんたい)山』かな
ここら辺で大きい山ってなると」
奥久慈楠体山……切り立った崖などが多い、初心者には登山がお勧め出来ない
ハードな山だ。とは言え、もし山に登る事が目的なら、事前に君達に登山の
準備をしておけと依頼の際に告げているだろう。山の上が目的ではまず無い……。
ブロロロォ……キィィ。
「と、着きましたよ」
高速道路の一か所に設けられたサービスエリア。
登山を目的、旅行客も居るのか駐車してる車両は少なからず存在してる。
フードコーナーから、幾らかの買い物出来る設備も存在する……此処が、最後に
日常の物資なり、武器になる物を入手出来るチャンスだろう。
「いま到着しました、と……うん、あちらのレストランに皆さん居るようです」
運転手がスマホで直ぐ返信された場所に君達を案内する。
サービスエリアのフードコーナー。染みついた独特の場所の生活臭や食べ物の香りに
迎えられつつ、君達は特に異常のない一般人の横を通り過ぎつつ直ぐに異様な
集団の塊に気付く事が出来る。
まず『迷彩服を着た6名』ほどの人物。自衛隊、等ではない。米軍服だが
着てる人物達は日本人の為にミリタリーショップで売られてる物だろうと理解出来る。
四名が男性、二名が女性だ。他のメンバーと共に食事中らしいが、和やかな雰囲気に程遠い。
そして、他に……烏丸と同じ程度の身長で中学か小学生程度の年齢の気弱そうな男子。
氷山と大体同じ年齢だろうと推察出来る、褐色が目立つギャルらしい女子。
茶に近い髪を後ろに纏め上げた、片手に嵌めた黒手袋で煙草を吸いつつ
神経質そうに鋭い目で周囲を警戒するように見てる男性。歳は20代後半だろうか?
そして『グリム』は気付くだろう。大柄な男が角の席で腕を組んで座っており
幾らか圧迫した気配を醸し出してたが、君に彼も気づくと寡黙そうな冷たい感じにも
一見感じれる顔が綻び、片手を上げて挨拶する……『オブシディアン』だ。
送り届け、直ぐに車に戻った運転手を除き。君達と合わせ、総勢『14名』。
普通のアリーナの依頼では中々見れない、大人数での終結だ。
少しばかり自分から進んで挨拶を口にするのは憚れるような重たい空気が包む
一団の中で、一人の男が君達に顔を向けて口を開く。
「……4分、遅刻してる。予定より、四分だ。
休憩時間を減らす。よって15分後には各自、指定した車両に乗り込み
目的の地点へと走る。いいな」
迷彩服を着た一人……太い眉で、容貌から確実に頑固で気難しい性格でありそうだと
見受けられそうな男。身長はオブシディアンと張り合える程度には長身で筋肉質。
「『枝原』、アリーナランクは36位。
俺の自己紹介は以上。無駄な話は嫌いなものでな。
今回の仕事で疑問点などあれば簡潔に質問しろ。ただし、任務上
答えない質問もある。俺から述べる事は以上」
有無を言わせぬ口調で、今回のリーダー……枝原と言う男は君達に言い終えると
無言で他の五人と共に勢いよくレンゲで掻き込むように炒飯を減らした。
尚、残る男性の内、大分ふくよかな男が居てそいつは二倍の炒飯と餃子1ダース。
ラーメンを早い速度で消費してる。
11
:
グリム『グリム・ランタン』
:2022/12/07(水) 19:41:58
>>6
「慣れてるわけじゃない・・・・・・。
『アリーナ』とは関わりがあるからな。『事の大きさ』が推察出来るだけだ」
御影の問に返す。
『アリーナ』の権力を使い、外部からスタンド使いを集めて行う『仕事』。
一度、その場所で戦った身だから分かる。彼らがそこまで『必死』になる何かがあるのだろう。
>>10
フードコーナーにたむろする奇妙な集団。
一癖も二癖もありそうな連中の中に、見知った顔を見つけた。
「よう――『オブシディアン』」
別に仲がいい――という訳では無いが。
知り合いだし、顔を合わせたら聞きたいこともある相手だ。
「『一人』か」
少し含みを持たせて、聞いてみる。
12
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2022/12/07(水) 20:56:50
>>8
「……私は、烏丸香奈枝という。
よろしく」
氷山に倣って全員へと挨拶をする。
「『動画』なら私も見た。
だけど、私の方に情報はない。
逆に、教えてほしいくらいだね」
>>10
サービスエリアに到着し、
迷彩服を着た集団と対面した。
一通りの話を黙って聞いた後、おもむろに発言する。
「『枝原』さん。
私の質問……というか要求はひとつ。
今回の仕事をするに際して、
私達が知っておかなければ支障がある事を過不足なく教えて欲しい。
それだけだ」
「別に根掘り葉掘り、事情を聞くつもりはないけれど、
私達にはろくに情報がない。
ある程度のことは教えてもらわなきゃあ、
作戦に支障が出るって事だよ」
13
:
御影憂『ナハトワハト』
:2022/12/07(水) 21:42:59
>>10
(GM)
「………………どーも………………」
ワンピースにサンダル。
こんな格好で山登りするバカはいない。
山をナメてはいけないのだ。
身近な低山で遭難して死ぬ人間は何人もいる。
まぁ、もし登山が必要であったとしても、
『闇』がある限り大した障害にはならないが。
ゴソッ
『クローネ金貨』は『ペンダント』に戻し、
服の内側に入れて首から下げておく。
自分が『一円玉』をあげた『ワン』と同じように。
『ギターケース』を背負い、車から降りた。
(今の季節だと………………)
チラ…………
(………………『日没』は『17時』前後)
おもむろに袖をまくって、
『腕時計』で『現在の時間』を確認したい。
不気味な風貌に似合わず、
意外にも『フェミニン』なデザインだった。
『見えない場所』だからこそ、
『可愛らしいもの』を身に着けられる。
『月相』が分かる『ムーンフェイズ』が付いた、
お気に入りの時計。
今日が『新月』なら『吉日』だ。
「私達は………………
『仕事』のために集まった………………」
ボソッ
「………………『お友達』になるのが目的じゃあない」
『枝原』の態度には、個人的には好感が持てた。
自分も無駄話は好きじゃない。
それに、これくらいでなければ、
『余所者』を含めた大所帯を纏める事など出来ないだろう。
『烏合の衆』が『チーム』になるためには、
『馴れ合い』ではいけないのだ。
しかし、こいつが『アリーナ』の所属である以上、
『心からの信頼』は決して有り得ない。
(………………『36位』………………)
ニ ヤ ァ
カーテンのように垂れ下がる前髪の下で、
密かにほくそ笑む。
『人数』といい『順位』といい、今回は『当たり』だ。
上手く立ち回れば、
『アリーナ』の首根っこを掴めるだけの『情報』が、
この仕事で手に入るかもしれない。
「………………はーい………………」
ス ッ
聞きたかった事を言ってくれた烏丸を横目で見やり、
枝原に向き直ってから、軽く片手を持ち上げる。
「これだけの規模だと………………
全員が勝手な動きをすれば………………
『足手まとい』になる………………」
「『役割分担』とか………………
『組み分け』が要りそうだけど………………」
「『そういうの』………………用意してある?」
いざという時、各自がバラバラに動いていては、
却って邪魔になってしまう。
初対面の者が多いのだから尚更だ。
『軍隊』という程ではないにしても、
ある程度の『統制』がなければ面倒な事になりかねない。
14
:
氷山『エド・サンズ』
:2022/12/07(水) 22:45:51
>>9
「うーん・・・・全然ですね
あの後、『ちょっとした事情』で身動きが取れない状態になりまして・・・
御影さんの方も音沙汰無しだとすると、本当にただの噂だったのかもしれませんねぇ・・・」
>>10
そんな事を言っているうちに、どうやら目的地に到着したらしい
考えてもみれば『仕事』の内容について全然話を聞いていなかった
山登りをしなければならないとなると、それ相応の装備を用意しておくべきだったが・・・・
どうやらそうはならなさそうだ
「あー・・・・・」
異様な雰囲気に少し気圧される
迷彩服姿の団体たちはどうやら『アリーナ』の関係者らしい
制服姿で来てしまった事に、どうにも場違いな感覚を覚えながら会釈をして彼らの中に入る
「その・・・・烏丸さんの質問と被るのですが、私たちは何をすればいいんですか?
まさか、皆さんに混じって『サバイバルゲーム』をするわけじゃないですよね?」
「・・・・・なんて。」
15
:
『常寂の檻』
:2022/12/08(木) 13:17:14
>>11-14
(グリムPC)
君、グリムは『オブシディアン』に近づく。かつて、一人の相棒と共に闘った相手。
>『一人』か
「あぁ……彼女は、まだ入院中だ。
お前たちの所為ではない。『果実』の反動は、予想以上に体にダメージを与えたんだ。
だから……その治療を負担して貰う為にも、此処にな」
「……俺は、お前や彼女に深く感謝してる。例え、今日……何が起きようとも。
全力で、グリム……今回、俺が恩を返す番だ……」 スッ
「……何が起きた時、機会があれば。『メグ』へ渡せ」
それでいて、君は彼の大切に想う人物の命を救った『恩人』でもある。
あの試合で、命を代償にする形でのドーピングを行った『アージェント』を助けたのは
間違いなく君の力だ。彼の気持ちは本物だろう。
さりげなく、『チョコバー』をオブシディアンは手渡した。
(烏丸PC・御影PC・氷山PC)
烏丸と御影、共に似た質問。今回の依頼内容に対する作戦について。
とある品を運搬する為に護送する。そんな曖昧な内容以外に役割が無ければ
緊急事態の際、指揮系統や対策が無ければ散りちりとなり崩壊するのだから
当たり前の質問である。
――だが……。
枝原「…………いいか? 『本音』で話してやる。
――俺は、今ここに居る全員」
ズッ
「誰一人として」
ズズッ
「信用していない」
ゴゴゴゴゴゴ……ッ
枝原のレンゲを持ってない無手の肩に乗るようにしてだ……『スタンド』が出現する。
スタンド像は……『スリンキードッグ』だ。胴体部分がばね玩具になってる
一見可愛らしさを一瞬浮かべかける者も居るかも知れないが、その顔は無機質で
感情は無い。自我は有してないらしい機械的な目が君達を映す。
「……お前たちの内の幾つか、または全員は……命の危機に瀕するような修羅場を
経た事がある奴なら理解出来るだろう。スタンドの予測出来ない襲撃に対する危険をな。
俺は、今回の仕事で……いま既に裏切り者が居るか、または途中で洗脳されるなりして
仲間割れを起こすか。最悪のケースを既に考えてる。
どれだけマニュアルを組んだ所で、突発的な急襲が起きれば無意味だ。
俺から言うべき事はな。
――死にたくなけりゃ、黙って何が起きても命がけで対処しろ」
それだけだ。と、切り捨てるようにして枝原は今の話題を強引に終了させた。
尚、部下らしい軍服のメンバーは今の話に対して肩を竦めるなりして
余り芳しくないものの険悪なムードにはならず。
対して、別グループらしいギャルと少年、煙草を吸う男は不信感と
隠しても滲み出るような敵意に近い決して良い感情と言えない視線をリーダーに向けた……。
>まさか、皆さんに混じって『サバイバルゲーム』をするわけじゃないですよね?
?「あ、良い線いってる」
氷山の言葉に、枝原の横に居た女性が、つい弾みと言う形か
重苦しくなってしまった空気をフォローする為か口を挟んだ。だが、直ぐに
隣の原因である人物が睨みつける行為と共に女性の口を閉じさせた。
枝原「黙ってろ……ちっ。……移動するにあたって、検問などされるケースもある。
だから俺達はサバゲ―をする為、それとキャンプと言う名目だ。
最低限の武器と物資を運んで目的地まで移動する。お前たちも、もし目的を言われたら
同じ回答をしろ」
彼らがミリタリー服で統一してるのも、どうやら移動中でのアクシデントに対応する
為のカモフラージュのようだ。
枝原「……移動の為の雨具は既に用意してる。長靴類は、こちらで買え。
金銭はこちらが経費で落とすから安心しろ。
そろそろ休憩を終えて目的地までの移動を開始するからな」
最後の買い物を済ませろ。そう告げて彼は食事を終えると共に脇に置いてる荷物の
点検を始めた。気難しい性格なのは今までの会話からでも明らかで
君達の準備が出来ようと出来なかろうと、時間になれば『出発』するだろう。
(※最初で最後の買い物、準備時間です。NPCとの交流時間は、移動の際
各自バラバラの車に乗りますので、もし交流を希望するNPCなど居る場合は
次の行動・リーダーに残る質問などする以外で記入して頂ければと思います)
16
:
御影憂『ナハトワハト』
:2022/12/08(木) 20:06:45
>>15
(GM)
「うわぁ………………怖い………………」
(やっぱり………………『捨て駒扱い』か………………)
(………………『クソ野郎』………………)
予想していた事なので、枝原の言葉には驚かなかった。
『アリーナ』なんて最初から信用していない。
当然『エクリプス』も。
こいつらは等しくクズだ。
だが、考えていた以上に『大口』の仕事だったらしい。
「つまり………………」
「『何してもいい』って事ですよねぇ………………?」
『ブツ』の詳細は知らないが、
持ち歩ける程度の大きさの物体なら、
『任務の達成』は至って簡単だ。
自分が所持し、『ナハトワハト』で『幽体化』すれば、
誰も手出し出来なくなる。
いざとなったら、
他の連中を見殺しにして目当ての品だけ回収し、
『アリーナ』に引き渡してやろう。
「だけど………………
『連絡先』くらいは教えて欲しいな………………」
「助けてもらいたい訳じゃあない………………」
「教えてくれたら………………
少しは『生存確率』を上げてやれる………………」
「『一人の生存確率』が上がれば………………
『全員の生存確率』が上がるから………………」
この場にいる全員から、
手に入るだけの『連絡先』を手に入れて、
スマホに登録しておく。
申し出を拒否した奴は無視する。
そいつは命が要らないんだろうし。
(あいつ………………)
移動する際は『煙草を吸っていた男』と同乗したい。
『アリーナ』に対して、隠し切れない『敵意』を感じた。
利用できそうだ。
17
:
御影憂『ナハトワハト』
:2022/12/08(木) 20:07:48
>>16
>>(全員)
「………………『連絡先』………………」
ボソッ
「………………教えてくれない?」
三人の方を振り返り、『連絡先の交換』を済ませたい。
「それから………………『これ』………………」
スッ
同じ車で来た面子だけに、『スマホの画面』を見せる。
[御影憂の能力
・『透明人間』になれる
・『空』が飛べる
・『夜目』が利く
・『狭い場所』に入れる
※『夜』しか使えない]
『ナハトワハト』の能力を教えたのは『初めて』だ。
普通なら避けるが、今回は『必要』だと判断した。
自分と同じ『外部の人間』なら、他の奴らと比べて、
ある程度の信用は置ける。
「これから何かあったら………………
正確には『何かある前』から………………」
「私は………………
『監視』と『援護』に徹する………………」
「逐一『情報』を回すから………………
気を付けといて………………」
最低限の秩序さえないという事は、
自分達で決めなければならない。
だからこそ、この仕事における『自分の役割』を、
明確に伝えておく。
それを計算に入れた行動をしてもらえれば、
こちらとしても大いに助かる。
「『みんなの』も………………教えて………………?」
そう言いながら、小首を傾げた。
18
:
グリム『グリム・ランタン』
:2022/12/08(木) 20:32:00
>>15
「馬鹿を言うな。
俺のせいでお前に何かあれば、今度は俺が殺される」
軽口を叩きながら、『オブシディアン』から『チョコバー』を受け取る。
その際、『オブシディアン』の手を握って、一言残していく。
「これは貰っておくが、仕事の後で頂くとするよ。
これからどうなるか分からんが・・・・・・生き残れよ」
>>17
「ふむ・・・最もな話だな。
今回の任務は『競争』でも無いし、彼の言う『想定』は・・・・・・」
ちらりと枝原の方を見る。
口には出さないが、『考え過ぎ』――だろう。
あるいは筋の通った推論としても、外部から人員を招き入れている時に、
あのような話を堂々とすることが、モチベーションと任務遂行にどういう影響を与えるか――。
考えつかないのなら、こちらも指示を仰ぎたくはない相手では有る。
「・・・・・・俺の事は『グリム』と呼んでくれ。
条件付きで『人』や『物』が死んだり、破壊されたりするのを防げる。完璧じゃあ無いがね。
基本的には自分の身を守るために使うが、大体のものには『仕込める』」
同じ車に乗っていた三人に伝えておこう。
特段、隠す気もないので、口に出す。
>>『買い物』
長靴はここで買っておくとする。他には特に購入する物品はない。
19
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2022/12/08(木) 20:46:05
>>15
(洗脳、裏切りか。
ある程度の事態は想定して受けた依頼だったが、
予想以上にシビアな内容のようだ)
他のものと歩調を合わせて、雨具など装備を買い揃える。
ついでに適当に菓子パンか何かを買い、齧りながら時を待つ。
>>17
「確かに、私達だけでも協力した方が良い。
彼らを卑下するわけではないが………」
御影の陰に隠すようにして掌を出して、
直径30cmの『シュリンガラ』を『手相』の上へと発現させ、高速で回転させてみせる。
「『シュリンガラ』という。
私の触れている『ライン』の上にならどこにでも出せる。
『大きさ』も、人間大くらいまでは自在だ。
単純な『スタンド』だが、破壊力はあると思う」
スタンドを消して、掌を見つめながら続ける。
「実を言えば、私はまだ『スタンド』を『人間』に向けて振るった事はない。
だが……私は目的の為ならそれができる人間だ。
私の決意としてそれを話した。
……私からは以上だ」
20
:
氷山『エド・サンズ』
:2022/12/08(木) 22:37:30
>>15
「うーん・・・・そうですか。」
枝原の行った不信感の表明に目に見えてテンションの下がる氷山
彼の耳に聞こえるか聞こえないかくらいの小声で「ノリが合わないなぁ」とも呟く
(この前の『動画』についても、反応は芳しくないですし
命を賭けてまでお金を稼ぎたいかって言われると、それはNOですし・・・・)
(・・・・・・このまま、バックレようかな?)
そんな事を本気で考え始める
『20万円』という報酬は確かに学生の身分には大金ではあるが、
『命賭け』という事を考えると、あまりにも安い金額ではある
状況と、枝原の性格を考えれば、適当に警察にでもタレコんで、
このままSAのトイレにでも引き籠っていれば、損切りで自分が置いていかれる可能性は高いだろう
賢い選択と言う意味で言えば、それがベストとも言える
(でも・・・・それじゃあ、ちょっと面白みに欠けるんですよねー
烏丸さんや、御影さんもいますし、もうちょっと絡んでみますか)
「えぇっと・・・・一応、皆さんお集りのうちに伝えたいのですが
もし、『何か』が起きた時、目の前に『武器』みたいな物が突然現れたら・・・・」
「迷わずに手に取ってください。
それ、私の能力で作った物ですので
もっとも・・・・」
ちらりと枝原を見る
「信用できないというのであればそれまでですけど」
そう言いながら、『同じ車』で集まった面子の集まりに戻る
>>同車組
『アリーナ』に集められたメンバーと言う点では枝原らと同じだが、知り合いがいる分彼らよりは信用が置ける
そこで御影から見せられたスマホの画面を見て
「あ、それなら皆さんにはもう少し私の能力を教えます
私の能力は『捕具』・・・ほら、江戸時代の捕り物で使うようなアレを作る能力です
頑張れば自分の手元だけじゃなく、他の人の手元にも作れるので必要なら言ってください」
>>事前準備
「じゃっ、ちょっと私も準備してきますね」
そう言ってこの集まりから離れる
とはいっても、長靴と登山用の上着、ズボンを買って着替えたら準備は完了なのだが、
一つだけ、誰にも見られない様に行っておく『秘密の準備』がある
「さてと」
自分のスマホの画面・・・・『アラーム』アプリを開いて準備を行う
それは『10分後』『30分後』『1時間後』『2時間後』にアラームを設定する事だ
設定メロディは電話の着信と同じものにしておく
「ちょっと・・・・きな臭いんですよねぇ・・・・」
何故、このような事を行うのか?
それは『枝原』という男の行動が信用できないからだ
「あれだけ猜疑心が強い人が、人前で自分のスタンドを見せるなんて・・・・
ちょっと気になりますよね」
スタンドヴィジョンを見せたからと言って能力がわかるわけではない
しかし・・・・ヴィジョンとは精神の形、魂の像だ
それを見せる事は、自分の心の様相を見せる事に等しい・・・・
少なくとも信用の置けない相手に不用意に見せるものではない
「念のため、念のため・・・・・っと」
アラームを設定した理由は単純だ
設定した時間に『誰かから電話が来た』かのように見せるため
時間になれば着信音が鳴り、誰かとの通話を装う事が出来る
とくに何もなければ、家族との適当な通話を演じればいいし、
状況によっては『タダヒト派』とのパイプを匂わせる事も出来る
「よし!」
準備が整ったら約束の場所へ向かう
21
:
『常寂の檻』
:2022/12/09(金) 10:17:15
>>16-20
『枝原』……君達は、荷物の最終点検をする男を尻目に自分達の能力を互いに
共有し合いつつ、リーダーへと大小あれど快くない感情や疑いを抱いた。
そして、いま現在は『13時30分』。君達が昼食を抜いて此処まで来たとして
車で軽食を取る事も可能だろう。現に、先程軍服を着るリーダーの私兵らしい中で
一際ぽっちゃりした男は、少し遅れてからヨタヨタと先程大量に食事したのに関わらず
食料を買い込んた袋を抱え来た事からも見て取れる。そんな太っちょの男を
少し苛々した様子で枝原は睨みつけつつ迎えたものの。説教するのも面倒だったのか
小突くようにして乗り込む車を支持して自分も車に乗り込む。
さて……君達は、全員ばらばらになりつつ見知らぬメンバーと共に
キャンプ用品など載せた大型のボックスカーへ乗って、再度代わり映えのしない
山の景色を横切りつつ出発する……。
22
:
『常寂の檻』
:2022/12/09(金) 12:20:03
>>21
続き
天候は、まだ晴れ模様が続いてる。これから大雨が降るとは思えない程度には
眩しい陽ざしが差し込むだろう。それでも、君達が待ち受ける未来は今の
天候程には、明るい兆しは今のところ見当たらない。
(グリムPC)
「……あっ、えっと……宜しくお願い……」
します。と、尻すぼみつつ。目が充血している、血色が悪い中学一年生程度
らしい少年が、君に挨拶する。
異色の組み合わせだった、片手黒手袋のアウトローな気配のする男と
勝ち気そうな褐色のギャルと一緒に居た男の子だ。
君が名乗れば、彼もつっかえつつも『枯野』と自己紹介を行うだろう。
枯野「……頑張るんだ……頑張って……先生を助けてあげないと」ブツブツ
小声で、両手の指を絡めつつ彼野は切羽詰まった様子で祈るように
自分に喝を入れてる。どうやら、彼が今回の依頼に応募したのには
何か『理由』があるようだ……。
「『狩集(かしゅう)』だ。兄ちゃんに坊ちゃん、今日は短い間かも
知れんが、よろしゅう頼んますな」
「『丁(ディン)』……宜しく」
後部座席に乗るのは、君と『枯野』。助手席と運転席に居るのは
枝原と一緒に食事をしてた二人の男性だ。
狩集と言う、気の良いおじさんと言った感じの白髪交じりの男。50過ぎと
言った結構な年配なものの、体は引き締まっている。
丁(ディン)と短く名乗った男性は、君より少し上程度の歳。
どうやら中国人のようだ。赤い鉢巻きをしており、金色で麒麟に桃や瓢箪と言う
縁起を担いでる模様が目立つ。彼ら二人から、『枝原』についての事を
聞き出す事も可能かも知れない……。
(氷山PC)
「グリムの……仲間だったか? ……悪い……余り、お喋りは得意じゃなくてな」
君、氷山も準備を終えて車に乗り込んだ。そこに居たのは、先程
『グリム』と親し気であったらしい、『オブシディアン』と言う男だった。
オブシディアン「……どうやら……共通の知り合いと分断させて乗車させてるな」
乗り込む時に君や君達も気づけるが。一緒に来たグループ同士を意図して
分けて車に乗り込ませてるらしい。それに、運転席に居た女が
わかりやすく苦笑する顔をミラー越しに見せた。
すぐ気づけるが、この女は君がサバゲ―の単語を出した時に
合いの手で、良い線いってると呟いた女性だ。
「あー、御免ねぇ。凄く仲の良い友達とかと一緒に喋りつつ向かいたかったよね。
でも、これも隊長の指示でさ。
念には念を入れて、事前に同行してる面子で妨害工作が無いようにとか何とか……」
「私の名前、『ハナナ』って言うんだ、菜の花を反対にして花菜。
リーダーが、ちゃんと予定通りなら二時間程度で到着するって言うけど。
その間、暇だよね? 君って、清月の学生でしょ?
あー、別に学生だからって文句言うわけじゃないから安心して。
私も十年程前は通ってたからさー。〇〇先生とかってまだ教鞭とってる?」
『オブシディアン』が口数少ない代わりに、君にとって朗報か不明ながら
『ハナナ』と言う女性は随分と饒舌なようだ。
何か聞きたい事があれば、彼女が知る範囲で答えてくれる可能性はある。
勿論、オブシディアンから聞ける事を聞くのも可能だ。
23
:
『常寂の檻』
:2022/12/09(金) 12:21:09
>>22
(烏丸PC)
「くっそ……こが坊と先生と引きはがされたっぺ」
烏丸が乗り込んだ車だが……まず、隣に一緒に乗るのは道北の訛りが強い
褐色の女子だ。あの異色の三人組の紅一点で、君達や『枝原』のチームと
異なるであろうグループの女子。
「陽も眩しいし……後ろは後ろで五月蠅いし、最悪っペよ。
そっちも、そう思わねぇっぺ? ん?
あぁ、オラは『佐保』だっペ。まぁ……仲良くってのは難しいだろうけどなぁ」
佐保……彼女は、そう喋り終えると。うんざりした顔で自分の持ってるバックから
日焼け止めオイルを塗り始める。彼女の機嫌が良くない理由……それは。
――ハムハムっ ムシャムシャ……ゴクゴクっ
……そう、咀嚼音が聞こえる。後ろの方だ。
あの軍隊らしい制服集団の中で、一人だけ立派な体格だった童顔の男が
しきりに食事を未だ続けてる。凄い食欲だ。スタンド能力か?
「……馬鹿で、おデブちゃんな『黒山』に代わって、謝罪しとくわ」
「――『ミーナ』よ。日本人じゃないの? って不思議に思うでしょうから
最初に言っておくけど、日系人よ。スペイン生まれなの」
佐保「ふぅん、それじゃあ。さぞ血気盛んなスタンド持ってるだろうっペ」
ミーナ「……持ってないわよ。『私達のグループ』、リーダーを除いて」
佐保「…………はぁ??」
……妙な事を言い出し始めた。佐保は気に入らないリーダーの取り巻きらしい
人物に、軽い挑発をするつもりだったようだが。ミラー越しに見える彼女は
冗談で言ってる素振りは無い。馬鹿なのか大物なのか不明ながら三列ある
席の後ろで未だ食べる黒山と言う名前らしい男の咀嚼音をBGМに
どうもきな臭くなり始めた。
……枝原以外、彼らはスタンドを使えない?
(御影PC)
枝原「――お前は、こっちの車だ。……わかってると思うが」
レックレス「あぁ……皆まで言わずともだ」
君は、煙草を吸ってた男……つまり、枝原とは別のグループのリーダー格らしい
少し君と似てるか、それより濃い『闇』が感じられる男との同席を希望すると
不幸か幸か、リーダーが半ば強制で彼を自分の車に乗せた。
御影が同乗を希望すると、彼は少し眉を顰めて君の思惑を見定めるように
細い目をしたが、結局、何も言わずに黙認した。
そして、君は乗車して直ぐに気付く。お酒の匂い……誰が?
レックレスでは無い。最初に乗り込もうと外で一緒に居た時は
煙草の匂いはともかく、酒など直前で口にした様子もない。
無論、運転席に座る枝原も、当たり前に除外される。じゃあ……一体誰が?
「……zz」
……助手席に、知らない男が『泥酔して寝てる』
君達の知り合いでは無い。居合わせたメンバーの中に居なかった。
レックレス「おい……そいつは、だ」
枝原「余計な 質問は 一切するな」
君の代わりに、尤もな疑問を提示しようとした隣の男の言葉を強い調子で
枝原は遮った。彼は、どうやら眠りこけてる無精ひげな、軍隊服でもない
ラフな外着な男の正体を知ってるらしい。今までも厳しい口調が目に付いたが
その謎の男については、俄かに口調が明らかに一番強かった。
レックレス「……あんた、さっき連絡先、交換してくれるって言ってたな?」
あぁ、それと俺は……『レックレス』。そう呼んでくれ」
諦めたように、男は自己紹介を済ませて、先程の御影が提案した
『連絡先交換』について尋ねてくる。
レックレス「……もし、これからの道中。機会が再び訪れたら
あいつ等……『枯野』と『佐保』。さっきの俺の連れの事だ。
連絡先、交換してやってくれ。俺は、携帯も何も持たされてないんでな」
その彼の口振りは、随分と切実に感じられた。
そして、どうも彼、レックレスは複雑な事情を抱えてるようだ。
今回の依頼、かなり危険が予想されるようなリーダーの説明に関わらず。
彼は最低限の道具。携帯すら持ってない……いや、持つのを許可されてないようだ。
24
:
御影憂『ナハトワハト』
:2022/12/09(金) 13:15:10
>>21-23
(GM)
既に、『昼食』は済ませてある。
『ムーパッナムプリックゲーン(タイカレーの一種)』を食べた。
御影は『激辛料理』が好みなのだ。
『アリーナ』の用意したものは口にしない。
『信用できない』から。
・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・
一人で離れた氷山の様子を見て、
彼女も『疑問』を抱いている事を察した。
いや、多かれ少なかれ全員が同じように思っているだろう。
御影憂も『例外』ではない。
「――――――………………」
どうしても腑に落ちない事がある。
単純に『枝原の態度』だけではなく、
『この仕事そのもの』が『おかしい所だらけ』なのだ。
何もかもが『矛盾』していた。
まず、『任務の詳細』を説明するのを頑なに拒んだ事。
依頼者である『アリーナ』にとって、
『任務の成功』は『最優先事項』のはずだ。
それなのに『話さない』というのは、
『説明したくない』としか思えない。
次に、『重要任務』にしては『人選』が杜撰すぎる。
普通なら、『選ばれた精鋭』を送り込むのが自然なのに、
まるで『愚連隊』だ。
仮に人手不足だったとしても、『貴重な品物』を運ぶなら、
もう少しマシな人員を割くだろう。
また、『裏切り』を警戒していると言いながら、
『レックレス一派』のように、
『露骨に裏切りそうな人間』を頭数に入れている。
本気でリスクを取り除きたいなら、信頼できる人間以外は、
最初から含めなければいい。
ましてや『重要な仕事』のために、
『信用できないメンバー』を加えるというのは、
常識から言っても有り得ない事だ。
『あからさまに目立つ格好』の上に、
『大人数』で乗り込もうとしている点も不可解だった。
『カモフラージュ』らしいが、
『迷彩服』なんて着てたら余計に目立つ。
しかも『大勢』で移動するなど、
『注目してくれ』と言わんばかりの行動ではないか。
そして、『20万』という金額も『命を張る』には安すぎた。
『アリーナ』の闘技場で『試合』に出る方が、
報酬の金額は高いだろう。
どう考えても『相場』が狂っている。
「――――――………………」
『枝原』が一緒なのは好都合だ。
こいつの様子は、もう少し観察しておきたいと思っていた。
絶え間なく『思考』を巡らせながら、車に乗り込もうとした直後、
『泥酔した男』が視界に入る。
「――――――………………あぁ」
ボソッ
その瞬間に、『ピン』と来た。
「………………『なる』………………」
ボソリ
一筋の糸を紡ぐような『推理』によって導き出したのは、
一つの確かな『結論』だった。
『アリーナ』にとって、『枝原チーム』が担う任務は、
『最重要ではない』。
そう考えれば、全ての辻褄が合う。
「………………『御影憂』………………」
口数少なく、『最低限の礼儀』として名乗り返す。
『レックレス』と告げた男からは、
どこか自分と『似た匂い』を感じる。
『自らの経験』から、それが直感的に理解できた。
『裏街道』に関わってきた気配だ。
彼の場合、本当の意味で、
『捨て石』として連れて来られているのだろう。
「………………『そうする』………………」
『レックレスの心境』を酌んで、彼の申し出に深く頷いてから、
『氷山』・『グリム』・『烏丸』に以下のメッセージを送る。
25
:
御影憂『ナハトワハト』
:2022/12/09(金) 13:19:07
>>24
―――――――――――――――――――――――――
私が『推理』した内容を教える。
結論から言うと、
『枝原チーム』の任務は『品物の護送』なんかじゃあない。
彼らの役割は『囮』で、
私達がやらされようとしてるのも『それ』。
『本命の作戦』――つまり『護送』が裏で進行している間、
『敵の注意を逸らす』のが『真の狙い』。
『証拠』はないけど、『根拠』は沢山ある。
・枝原が『詳細』を説明する事を拒み、
『死にたくなければ命がけで対処しろ』とだけ言った。
任務を成功させたいなら、
『最低限の情報』は共有するのが自然。
『囮』だと伝えてしまうと、
その役目を果たせなくなってしまうから言わない。
・『重要な品物』を運ぶ任務なのに、
『寄せ集めの人材』しか用意していない。
人手不足だったとしても、
『重要案件』なら多少の無理をしても『精鋭』を宛がう。
そうしない理由は、『人手を割けない』のではなく、
『割く必要がない』から。
・『裏切り』を警戒しているのに、
『裏切るかもしれない人間』を雇っている。
『信用できない人間』に、『重要な仕事』は任せない。
『外部の人間』なら、『人的資源の損失』をせずに済む。
・『あからさまに目立つ格好』や、
『大人数』で乗り込もうとしている。
『質』を度外視して『数』を水増し。
『敵の注意』を引き付ける事が目的。
・『20万』という金額は、『命を張る』には安すぎる。
『最初に引き受けた仕事』と、『枝原の任務』は『別物』。
枝原を始めとして誰も、
『この仕事が品物の護送だ』とは言っていない。
―――――――――――――――――――――――――
そして、この『酔っ払い』。
おそらくは、この男こそが『最重要人物』であり、
『本当の護送役』。
サービスエリアにいる時から考えていたが、
こいつを目撃した事で『疑惑』が『確信』に変わった。
現地に着いても、まだ『闇の衣』が使えるかは分からない。
だが、この『泥酔男』を徹底的に『マーク』する必要がある。
26
:
氷山『エド・サンズ』
:2022/12/09(金) 18:37:31
>>21-25
(うーん・・・・・やっぱり、御影さんも怪しんでますかー
でも・・・・私たちが『囮』・・・・・・?)
(本当に『それだけ』なんですかね・・・・?
もう少し・・・・何か『裏』がありそうな・・・・)
(いや、それは私が期待しているだけかもしれませんが)
御影から送られてきたメッセージを見て、そう考える
(まあ、御影さんが『そっち方面』を警戒してくれるなら
私は別の方向性を注意してみましょうか)
「よろしくお願いします。えっと・・・・オブシディアンさん?」
車内に入るや、先ほどグリムと親しげであった彼と挨拶を交わす
会話の内容からするとお互いに『アリーナ』の選手だったようだが・・・・
「もしかして、オブシディアンさんも『アリーナ』の選手だったりします?
私も 私も『アリーナ』で戦った事があるんですよ」
「もっとも、戦績は『1勝1敗』でぱっとしない感じですけどね・・・・」
「あ、そうそう
せっかくだから、能力の事も話します?
さっきは『武器』を出せるって事しか伝えませんでしたが
私の能力・・・・正確には『捕具』・・・・江戸時代の捕り物に使う道具を出せるんですよね」
ははは、と半笑いを浮かべながら言う
能力について明かしたのは車内のメンバーから信用を得るためだ
『エド・サンズ』の能力は概要を知られたところでマイナスにはならない応用性の高さがある
だが、こうして『ここだけの秘密』として車内メンバーに秘密を共有する事で
メンバーの結束を強める狙いがある
そうしているうちに、もう一人、運転席の女性が会話に参加してきた
「あ、どうもー、ハナナさん
やー・・・・それにしても随分と入念な準備をされてるんですね
雰囲気が物々しくてびっくりしちゃいましたよ」
「〇〇先生? ああ! あの〇〇先生ですか!
知ってます知ってます! 『眠りの〇〇』!
授業中にしょっちゅう居眠りする事で有名な先生ですけど・・・・あれって前からなんですか?」
同じ学校のOGだという彼女と学校の話に興じる
そして、十分に場が温まってきたところで
「それにしても・・・・あの『枝原』って人、ちょっと感じが悪いですよね
もう少し、優しく言ってくれてもいいじゃないですか」
彼女らの上司である『枝原』についてちょっとした陰口を叩く
『ハナナ』の反応を見るためだ
先ほどの反応を見る限り、どうも『枝原』は部下からも良く思われていないように見える
ここで陰口に乗って来るか、それとも強いて自分を戒めるか
彼の視線が届かないところで、彼女がどう反応するか、それによって彼女らの人間関係を探る
さて・・・・・しばらく話していれば、そろそろ『10分後』のアラームが鳴るだろうか?
27
:
グリム『グリム・ランタン』
:2022/12/09(金) 19:41:52
>>22
「『グリム』だ。よろしく頼む」
『後部座席』でスマホを弄り(
>>24
を見る)ながら、前の二人に問いかける。
「あんたらの・・・常に『リーダー』、なのかは分からんが・・・。
『枝原』だったか。彼は、いつもああなのか?
それとも、今回の任務がそれほど『重要』だから、気を張っているのか?」
彼の態度には、気になる箇所は有る。
御影のいう『囮』・・・? それを指示されているからなのか・・・。
少なくとも、任務を成功させるために、
俺達にああいう態度を取るのを『良し』とするのは、あまり考えられない。
28
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2022/12/09(金) 20:57:41
>>23
「烏丸香奈枝だ。
君達が真に優れたチームだというなら、
それがきっと意味のある事なんだろうな」
『スタンドが使えない』という話を聞いて、
それだけを呟いて黙り込み、スマホを眺める。
(『囮』……確かにそれなら、
扱いが雑な事には説明はつく)
29
:
『常寂の檻』
:2022/12/10(土) 11:43:02
>>25-26
(御影PC)
君の思考は、全てが『理にかなっている』
護送任務と告げておきながら、明らかに杜撰で相手の意志を汲まない拒絶。
重要任務であるなら、まず君達に一般の募集をしない。アリーナの上位陣
町の抑止力に値する実力者を抜擢して向かう筈。
金銭の報酬に関しても、君が今まで目にしてきたアリーナの相場を
考えれば、危険と報酬の内容も釣り合ってないだろう。
助手席で呑気に鼾をかいて眠る『泥酔の男』も踏まえ、君は
今回の自分達の役割が『護送任務の囮』であると推定し、その情報を
仲間達へ送信した。無事、その情報は共有されるだろう……。
目を光らせるものの、男は寝息を立てて完全に熟睡してる。
?「あ〜だいじょうぶ、だいじょうぶ……死傷者居ないから
まあ5人死んだけど……うん、だいじょうぶ」
どんな夢を見てるのか? そんな寝言を立てている。
レックレス「……以前、仕事で『ヘマ』をしてな。
その贖罪。いや、恩赦の為だな……今日は此処に居る。
とは言え……自由に動けない身だからな。俺は最悪、何が起きても無視して
こが坊と佐保に目を掛けてやって欲しい。無理して、あいつ等は
俺の為に付いてきてくれただけなんだ」
隣の彼は、御影に簡潔な説明をした。今回の依頼で自分は募集されたのでなく
強制で連れて来られた事。そして、彼を慕ってるらしい二人が
自分の為に同行して、それが心配で堪らない事などだ。
レックレス「…………煙草、吸っていいか?」
枝原「サービスエリアが休憩時間だ」
わかったよ。と、諦めた様子でレックレスは自分の話を君に告げ終えて
黙り込んだ。枝原も、最初に振舞った最悪の態度は依然変わらず
仏頂面に近い厳しい表情で運転を続けてる。
30
:
『常寂の檻』
:2022/12/10(土) 11:44:19
>>26
(氷山PC)
君は、御影の情報をスマホで受け取った。囮が自分達の役割
メッセージを読み進め、信憑性のある内容を目に走らせつつ
直感なのか、または江戸っ子な相棒の気性が一時的にリンクしたのか
囮作戦の内容に一部違和感も覚えるような気もした。
オブシディアン「俺は、正式な選手じゃないんだが……相棒が
アリーナの選手でな。幼馴染で、その縁で……一度出場をな」
そう、照れくさそうな感じでぽつぽつと彼は君に丁重に話をする。
心なし、相棒の事を告げる時に顔が綻んだ気がした。
オブシディアン「……その時、グリムと……アルカラ。
その二人に……完敗して……また、俺は大事な人を失わずに済んだ。
俺は……一人の戦士として……彼や、彼が信じる者の為なら命を懸ける」
そう、精悍な目で宣誓する。彼の『覚悟』は本物だろう。
そして、君が能力を説明するとだ。少し驚きを見せつつも彼も能力を説明する。
『ザ・ホワイト・ストライプス』と言うガトリング銃のスタンド。
銃だが、弾丸は種であり。地面に放つ事で『ジャック・ホワイト』と言う
『林檎の果実』が成る木が生える。木は地面の栄養が豊富な程に成長する。
更に、銃に付属してる動物のフォルムと合体したようなミサイルを放つ事で
『メグ・ホワイト』と言う、『林檎』によるエネルギーを摂取しながら
俊敏さと怪力を兼ね備える自立型に近いスタンドを召喚出来ると言う事だ。
オブシディアン「ただ……メグは、気性は見た目通り、ちょっと悪戯小僧な感じだが
率先して誰かを攻撃するような奴じゃない。もしかすれば本当に相対してわかる
危険なスタンドや生物なら、瞬時に戦闘するかも知れないが。そうじゃないなら
あいつは誰かの防御や補助の役割だろう」
オブシディアンは、自分のスタンドは、ほぼサポート型である事を
懇切丁寧に説明してくれた。また、餌付けする事で其の人物の命令を
優先的に聞くから、いざと言う時に。と、チョコバーも渡してくれる。
>あの『枝原』って人、ちょっと感じが悪いですよね
君は『ハナナ』に対して反応を見る為に『枝原』の話題を出す。
忠誠心の高い者なら、その発言に憤りや反感の態度を出すだろう。
逆に君達と同じか似た感情を有するなら、同調する筈。
そして……彼女の顔は『苦笑のまま』だった。
ハナナ「あはは、うん。君の気持ちも凄い、よく解る。
でも『昔はあんな感じじゃなかった』んだけどね、隊長も。
数年前、私がスタンドに関わる事件の時に、身を挺して守ってくれたし。
正義感強い人だし、朗らかな人でもあるんだよ?
最近は私も、スタンドの知識は持ったけど一般人だから、そんな頻繁に
会う機会も無いから結構長い期間、会わなかったけど」
やっぱ仕事の所為で人が変わっちゃったのかなー。と、ハナナは
眉を顰めつつ、枝原の態度に顰蹙を抱くものの、一定の納得も得てるようだった。
何故納得してるのか? そんな疑問も彼女は続ける言葉で解説してくれる。
ハナナ「アリーナの仕事って、人が死ぬような危険な任務も多いらしいじゃない?
私も結構、知り合いが亡くなった経験あってナーバスな時期もあったから」
そう言う事なんじゃないかな。と彼女の経験談曰く、リーダーの彼が昔と
違った性格や態度なのは、離別や喪失からだと告げた。
オブシディアン「……?……一般人、なのか?」
ハナナ「ははは、驚くかー、やっぱ。でも、戦えるよ。
いざ実戦になったら、頼もしいから見ててよ」
ハナナは、あっさりと自分が『一般人』であると告げたものの。
スタンド関連の襲撃があっても、対処出来ると謎の自信を秘めている……。
〜〜♪
ハナナ「うん? 君の電話じゃない」
ハナナ「……あー、一応、後で隊長に報告するけど、御免ね。
誰からの通知かどうか、そう言う細かい事を伝えないと後で大変だから」
運転する彼女は、君のアラームに対して、そう告げた。
普通にアラームであると説明して、画面を見せれば納得してくれるだろう。
とは、言え……今の発言を顧みるに。後々、全員がスマホの連絡などを
点検される可能性が高い。
31
:
『常寂の檻』
:2022/12/10(土) 12:13:55
>>27-28
(グリムPC)
ディン「いや、違う」
狩集「あの人は、数年程前にスタンドの事件で命を助けて貰った身でねぇ。
隣のディンも、そうさ。
前は、あんな感じじゃなかった。私らも、少々戸惑ってはいるのさ。
けど、アリーナの仕事ってのは苛酷な事が多いようだからね。私らの時も
凄惨な場面はあったし、それを何度も枝原君……隊長は経験してるだろ?」
ちょっと人が変わってしまうのも仕方がないかも知れない。別の車で
氷山が受け答えしたのと概ね似た回答がなされる。
>常に『リーダー』、なのかは分からんが
ディン「いや、違う。私達、そう頻繁に一緒には居ない」
狩集「ある程度、戦う経験はあるし。隊長の彼にも手ほどきはして頂いてるが
元々アリーナに通い詰めてる訳じゃないんだ、私達」
ディン「私達、みんな、リーダーに恩ある」
狩集「あぁ、そうだね。ある程度の無茶なら応えるつもりさ」
……どうも、彼らは枝原の私兵と言うよりは、枝原に恩義がある者。
つまり人望などで立候補して寄り集まった者たちのようだ。
御影の囮作戦が本当であれば……枝原は、自分の都合で相手の善意を
利用した人々を敵の的にして依頼を達成しようとしてる事になる。
それなら、彼ら五名は『生贄』だ。枝原は、今は別の車で御影と走行してる。
彼の真意は、心を読める能力でも無い限りは未だ謎だ……。
(烏丸PC)
>君達が真に優れたチームだというなら、それがきっと意味のある事なんだろうな
君の言葉に対して、ミーナは、ただ短く。``えぇ``と相槌を打つだけに留まった。
何が不味いと言う訳でもないが。彼女と君の関係値は『低い』
横に居る佐保も同様だ。何か知りたい事や聞きたい事など、自分から
リアクションを取らない限り、相手も自分の気持ちを明かさないだろう。
佐保「……なぁ、ちょっと、いいっペ?」
そんな折だ。佐保が君に顔を寄せるようにしてヒソヒソと呟く。
佐保「実は……オラの先生。ほら、一緒にオラ達の居た年長の方だけど
色々訳あって、此処に無理やり連れて来られたっペ。
あの枝原って奴、正直信用ならねーし……隙を見て逃げ出すの良くねーかな?」
依頼も、そもそも何か胡散臭くて信用ならねーし。
そう、佐保は顰めっ面で提案する。
……彼女は、どうやら恩師らしい人物を助けたい為に参戦してる。
護送の内容の成否は、正直どうでも良いのだろう。君達のグループや
枝原のグループとも違う。彼女は自分の為に行動してる。
どうするべきか? ……少なくとも、君の返答は自由だ。
拒絶しても、君と彼女は正直言って赤の他人に近い関係……心象は下がる
可能性もあるが、元々0に近い値が少し下がっても問題にはならないだろう。
32
:
『常寂の檻』
:2022/12/10(土) 12:26:02
(ALL)
――キキィ―――zィィ……ッ!
君達が、別々に意図が読めない者たちとの会話を幾らかした中で……。
『それ』は唐突に生じた。
君達の車は一方通行の進路を一列に走行していたが、最前列の車……。
つまり『枝原』の車が急停止したのだ。
御影とレックレスが最初に、その急激なGで前のめりになる。
文句の言葉や態度を考える前に、枝原は無言で車のロックを解除して
運転席から降りた。
何が? と考える思考を過らせる前に御影は前方のミラー越しに理解出来る。
・・・・・・・・・・・・・・
車道に小さな何かの群れが居る
それは、大群だ。道路沿いを横切るようにして、本当に視界の中で
点より少し大きい程度の物体。まだ500m先ほどの距離だが
何かが車道を横に通過してるのだ。虫では無い……だが獣でも無い。
車から降りた者たちも、順番にその異変に気付くだろう。
枝原「……お前ら、アレが見えるか?」
ハナナ「え? 何が……」
枝原「――各自、戦闘準備ィっっ゛!!」
『一般人』の部下の回答が、枝原の次の君達への怒鳴るような号令だった。
――奥に見える『何か』は……君達や、その資格を有する者しか
見えない物のようだ。
33
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2022/12/10(土) 16:43:39
>>31
「……私には私の目的がある。
この街の闇の奥深く、どこかに潜む
ある『スタンド使い』を見つけ出すまでは、
どんな危険も顧みないつもりだ。
だから、君の提案に乗ることはできない。『佐保』さん。
だが出ていくのを止める事もない」
車が急停車したのに気づいて、
スマホを見て状況を確認しつつドアを開ける。
前の車両の人間が、情報を教えてくれるだろう。
「しかし、何か『障害』のようだ。
まずは、状況を確認しなくては」
34
:
氷山『エド・サンズ』
:2022/12/10(土) 18:48:27
>>30
「幼馴染のパートナー!?
へぇー! へえー! いいですね・・・そういうの!」
うんうんと頷きながら相槌を打って答える
彼には彼の物語があるようだが、その心に嘘はないように思えた
そして、一方でハナナの話も聞く・・・
彼女の表情からは『苦笑』・・・・つまりは『悪いところもあるが仕方ない』というような
年季の入った信頼と、僅かな不安、その感情が読み取れる
(んー・・・・・・そう考えると、御影さんの『囮説』は
何か・・・・違う感じが・・・・)
(もちろん、枝原さんが急に人が変わったって事も考えられるんですけど
ハナナさんの方は、あの人の事を結構信頼してるみたいですし
どちらかというと・・・・・『枝原さんは何か演技をしている』・・・・? ような・・・・)
「そう・・・ですね・・・・
確かに、私も『アリーナ』の仕事に関わって危うく死ぬかと思った事もあります」
と、そこに『アラーム』の音が鳴る
『10分後』・・・・・予定通りだ
>ハナナ「……あー、一応、後で隊長に報告するけど、御免ね。
>誰からの通知かどうか、そう言う細かい事を伝えないと後で大変だから」
ピッ
『アラーム』を使った偽装着信音に、スマホを手に取る氷山だったが
ハナナの言葉を聞いた瞬間に『着信を切る』ような仕草でアラームを切る
彼女に対して、画面を見せる事はしない
「ご、ごめんなさい!
これ・・・・実は・・・・・『彼氏』からなんです!」
そして言い放つ
清々しいまでに真っ赤な『嘘』を
「連絡先の名前を『変なの』にしてたから見せたくなくて・・・・
あっ! 通話が邪魔になるようでしたら、かけてこないように伝えますから!
だから見ないでください!」
と、プライバシーを盾に画面を見せる事を避けておく
直後にスマホを使って、メッセージを打つ・・・・
勿論、氷山に『彼氏』と言えるような男性は居ない
メッセージを送る相手は『グリム』『御影』『烏丸』の3人だ
『ちょっと、こっちの車のハナナさんから聞いた話なんですけど
どうも枝原さんは昔は「ああ」じゃなかったみたいで・・・・
色々あってナーバスになってるって話ですけど・・・・どうも他にもありそうですね
私の仮説なんですけど、もしかして枝原さんは何か「演技」をしているんじゃあないでしょうか?
ほら、「泣いた赤鬼」みたいに』
>>32
そして・・・・しばらく会話をしているうちにその時が訪れる
前方の車の停車、それに続く『異変』・・・・・前方に何か『小さな物体』がいる
ハナナには見えない・・・・スタンドだ!!
「皆さん! 『武器』を渡します!
スタンド使いでなくても、スタンドが見えるようになる・・・・『武器』を!!」
そう言いながら、ハナナを初めとした枝原の部下4人に『大捕物』を発動!
『さすまた』を彼らの目の前に出現させる
ハナナ以外の3人は適当に目に付いた者に能力を発動させる
『エド・サンズ』の能力、『大捕物』は副次的な効果がある
それは、一般人に対して使用する事で、『捕具』を持った対象がスタンドを視認出来るようになるというものだ
(『大捕物』で・・・・まずは戦力を増やします!)
35
:
グリム『グリム・ランタン』
:2022/12/10(土) 20:12:01
>>31
「・・・なるほどな」
『囮』作戦。それを肯定するに足る要素は幾らでもある。
『枝原』は全てを知って、この任務に挑んでいるのか・・・。
いや、『枝原』がそれを知らされていないとしても、間違いなくそれに気づくだろう。
(全て承知の上で、旧知の仲である彼らを利用している・・・?
『それほどの任務』なのか?)
この任務について思考を深めていこうとしても、どうも壁にぶち当たる。
自分の手持ちの情報と、彼らに対する印象だけでは、たどり着けない事もあるか。
(最終的には・・・『何が起きても命がけで対処しろ』――か。
流石に『リーダー』だけはある。正しい提言だな)
別の車の『3人』には『枝原は彼の仲間からの信頼が厚い』と送っておく。
>>32
「『敵襲』――か?」
急停止。その後の、『枝原』の怒号。自分も、車から降りよう。
「ふむ――先の道路で『足止め』か。
俺達のルートが知られている、なら・・・」
進んできた道を振り返る。
これが『敵襲』だとするなら、相手方はこちらの存在を把握し、
車を突き止め、移動ルートを把握していたことになる。
それなら、直接攻撃したほうが早いだろう。――そういうスタンド使いがいれば、だが。
(となれば、『足止め』には理由があるはずだ。
俺達をここで、一旦留めておきたかった理由・・・)
前方を警戒する人員は他にもいるだろう。
自分は、今まで進んできた道を振り返り、後方から何かが来ていないか、一回確認する。
36
:
御影憂『ナハトワハト』
:2022/12/11(日) 04:16:55
>>34
(氷山)
御影憂は『アリーナ嫌い』だ。
三人に自らの考えを明かしたのは、
『アリーナ』に反感を抱かせるためでもあった。
間接的に『ヘイト』を高める『情報工作』。
例の『動画』の件も含めると、絶好のタイミングと言える。
逆に、こちらにとって『不都合』になりそうな話は、
思っていても口には出さない。
(………………『くだらない』………………)
(『そんな訳がない』………………『絶対』に………………)
氷山から届いた内容を一瞥し、心の中で吐き捨てる。
かつて、『アリーナ』と『エクリプス』の間に、
『一般人』を巻き込む抗争が起こった。
そして、そこに幼い御影もいたのだ。
その時に味わった『恐怖』は、今でも覚えている。
忘れたくても忘れられない。
だから、『実はいい人』なんて話は信じたくなかった。
>>35
(グリム)
グリムから送られてきた情報に目を通す。
『仲間の信頼を利用する』。
十分に考えられる話だ。
むしろ、それ以外の可能性など考えたくもない。
スマホをしまい、レックレスに相槌を打つ。
>>29
(GM)
「どこまでやれるか分かんないけど………………
『注意』はしとく………………」
「………………悪い子じゃなさそうだし………………」
「あんたは………………
『自分の心配』だけしてればいい………………」
レックレスが何をしたかは知らない。
彼の現状を考えると、とんでもない大悪人だったとしても、
別に驚きはしなかっただろう。
だが、あの二人は『そうでもない』。
もしかすると『アリーナ』の『被害者』かもしれない。
『助けられる』のであれば、『助けてやりたい』と思った。
(………………『助ける』………………か………………)
不意に『遊園地の出来事』を思い出す。
『暗闇で出会った子供』の事を。
おぞましい『怪物達』から、一度は助けた相手だった。
―――――――――――――――――――――――――
「ぼ……く、足、片方折れたみたいだ。
おねえちゃん……
おねえちゃんだけでも逃げられるなら逃げて」
「だんだん……はっきりしてきたんだ、あたまのなかが。
多分、ぼく……ううん、此処に囚われてる皆。
帰る場所はきっと無いんだ。
おねえちゃんは、戻る場所があるんでしょ? だから……」
―――――――――――――――――――――――――
そして、御影は『その通りにした』。
あの子供は『この世ならざる者』。
『どうする事も出来ない』と判断し、
見切りをつけて『撤退』を選択したのだ。
チャリ…………
首に掛けた『クローネ金貨』を取り出し、ぼんやりと眺める。
37
:
御影憂『ナハトワハト』
:2022/12/11(日) 04:18:23
>>32
(GM)
「――――――――ブッ」
『衝撃』が来た直後、つんのめって思い切り頭をぶつける。
痛みを堪えながら顔を上げた時、『それ』が見えた。
『敵』だ。
しかし、『時間帯』が悪い。
『能力』を使えない『ナハトワハト』は、
ほぼ『一般人』と大差ないのだから。
「………………『これ』を使うしかないか………………」
『アリーナ』が確保を目論んでいる品物には劣るだろうが、
これも一種の『異物』だ。
ガ チ ャ ッ
ギターケースから『サーベル』を取り出し、
それを持って車から降りる。
『銃刀法違反』の代物だが、
路上で大っぴらに仕掛けてきているのだ。
四の五の言ってはいられない。
ここは『先頭』。
前方だけ警戒していればいいのは助かる。
バ ッ サ ァ ッ
『パンクロッカー』のように頭を振り上げ、
『前髪』を後ろ側に流して『素顔』を露にする。
「最初に言っとくけど………………」
ズギュンッ
「今の私は………………
『一般人並みの力』しかない………………」
レックレスに伝えながら、
『闇色』の『帽子』と『外套』――『ナハトワハト』を身に纏う。
「それと………………」
チャキッ
「この『剣』は………………
『スタンドも斬れる』………………」
『元の持ち主』であった『サーロン男爵』が告げたように、
御影は『剣士ではない』。
だが、動作の『精度』は達人並み。
最低でも『常人以上』に扱える。
38
:
『常寂の檻』
:2022/12/12(月) 12:39:39
>>33-37
『枝原』の真意……自分を慕う人間達を任務の為に使い捨てる冷酷なリアリストか?
または、別の思惑あっての不透明な選別による行軍か?
疑問は多々ある。だが、今は移り行く状況に対しての行動だ。
まず、君達の現在位置。先頭は枝原・レックレス・御影、そして謎の泥酔男。
眠りこけてる男は、最後列の車まで届く怒号に対しても呆れる程目覚めない。
レックレスは、君の返答に静かに短く感謝を唱えると共に。君と同じく軽く前のめりに
座席に額をぶつけた部分を摩りつつ、外へ出る。
レックレス「スタンドを斬れるサーベル、か。いや、力が無くても俺の
『ブライアン・アダムス』なら、敵に命中すれば耐久力関係ない。
俺達が上手く立ち回れば……」
枝原「おい、無駄口を叩いてないで。さっさと、これを取れ!」
レックレス「……ハ?」
君、御影とレックレスの話に割り込むようにして。運転席の足元に置いてたらしい
長方形の荷袋を担ぎ、肩にスリンキードックのスタンド像を背負いつつ
君達の眼前に突き出したもの。
……『銃の束』だ。いや、本物の銃ではない。ミリタリーショップに売られてる
電動ガンだ。だが、玩具の銃を差し出す枝原の顔は鬼気迫る真剣そのもので。
説明や質問をせず、黙って装備しろと言わんばかりの血走った目をしている。
レックレスも、その無言の圧力を理解すると、僅かに選ぶ為に黒手袋の片手を
宙へ彷徨わせた後に、レミントンのショットガンの玩具銃を取った。
もたもたするなっ。と叱咤しつつ、枝原はその銃口に対してスタンド犬がカプッと
口の部分を入れる。すると銃口に装着されるように『スタンドのバネ』が発現した。
枝原「お前は?」
御影に対しても、枝原は武器の束を差し出した。
(※現存するミリタリーショップの銃でしたら、自由に一丁選べます)
選んだら、彼はレックレスにしたのと同様の能力を君の銃へ与える。
君が無言で受け取らない空気を纏わせても、口にしても。何も言わず、そのまま
前方と周囲を警戒しろ! と怒鳴りつけて後列へ移動するだろう。
レックレス「……調子狂うな。てっきり何も持たせて貰えないと思ってたんだが」
移動する枝原の背を尻目に。レックレスが嘯くのが君にも見えるだろう。
さて、二列目の車は『氷山』と共にオブシディアン、ハナナだ。
前方の車が急停止すると。枝原の声に異常事態だと理解したのか、ハナナも顔つきを
厳しくして、先程までの談笑の君の彼氏の事などは放置して行動を開始する。
オブシディアンは、君に説明した通りのスタンドガトリング銃
ザ・ホワイト・ストライプスを発現して、周囲を見渡して警戒する。
彼は体格からしても、こう言う状況に幾らか場慣れしてると行動から理解出来る。
>皆さん! 『武器』を渡します!
スタンド使いでなくても、スタンドが見えるようになる・・・・『武器』を!!
「え?」
ハナナの最初に起こした行動は『ゴーグルを被る』事だった。
それと共に、腰に隠し持ってたらしい拳銃……これも玩具だが、それを取り出す前に
君が『さすまた』を出したのを見て動きを止める。
さて、君。氷山が捕具を発現すると言う事は、同時に『エド・サンズ』も傍に
発現していると言う事だ。それによって、明らかになる事が出来た。
その少しだけ虚を突かれたゴーグル越しの視界は『エド・サンズ』とさすまたを
交互に見ている。そして、僅かに考えてから『さすまた』を手に取った。
どうやら、彼、彼女らが携帯してるゴーグルは『スタンド視認』を可能としてる。
アリーナの特殊アイテムなのだろう。どうやって作成したのか疑問だが。
ハナナ「……へぇ! 凄いね、これ!」
緊迫した空気に似合わない輝いた目で、ゴーグルをずらした裸眼でエド・サンズや
歩いてくる枝原のスタンドが視認出来るのを理解すると、捕具を掲げ感心の声を上げる。
枝原「おいっ、真面目に周囲を警戒しろ!」
ハナナ「隊長っ、この子の能力、凄いですよ! 私、素でスタンドが見えます」
枝原「…………そうか」
近づいた枝原は、そう一言だけ部下に返事を返して君に視線を向ける。
妙な顔つきだ。勝手な行動をしたと非難してるような顔でもない。だからと言って
君の親切を有難いと喜んでるようにも思えない。どうも『何か探ってる』ような……。
だが、結局それ以上。何かを言う事はなく、ハナナの片手に握る拳銃に
スリンキードッグの口か同じくバネを装着させ。氷山にも同じく銃の玩具の束を突き出した。
(※御影PCと同じく、一丁選べます)
39
:
『常寂の檻』
:2022/12/12(月) 13:19:15
>>33-37
君、『烏丸』の言葉に対して。佐保は落胆した様子もなく
そうっぺか、と。まぁ最初から初対面の人間に賛同して貰える期待など
殆ど無かったのだろう。車が停止して、事態が危険だと知るや否や
雪男のようなスタンドを傍に出して左右を見回して警戒する。
>この街の闇の奥深く、どこかに潜む ある『スタンド使い』を見つけ出すまでは、
どんな危険も顧みないつもりだ
その言葉に対して、反応したのは『ミーナ』だった。彼女は運転しつつ
僅かに目の色を変えたように、貴方を注視した。
だが、直ぐに事態が急変に向かったので、その反応も一瞬だった。
君の後ろで、まだ食事をしてた『黒山』と言う男が、少し慌てて隣に
置いてある荷物を漁って準備するのを。早くしなさいっ、と少しきつめに
ミーナは告げて降りて、他のハナナに倣ってゴーグルを掛ける。
「どう動きますか?」
枝原「接近する物が居たら、躊躇なく撃て! その場で待機して警戒!
数分アクションが無いなら、完全武装にて前方にて集合!」
「了解」
枝原が、君達のほうまで来る。そして、彼女が助手席に置いてたらしい
電動ライフルへ同じく彼の発現するスタンドの能力を掛けて
烏丸にも無言で銃を差し出して、装備をするのか問いかけた。
(※御影、氷山と同じく一丁選べます。拒否も自由)
そして。グリム、君が居る最後尾だ。
異変を知って、ディン、狩集もゴーグル、そして銃を構えて降りる。
ディンはマシンガン、狩集はショットガンを模した玩具のだ。
枯野の両手には、枯れ葉が周囲に舞い始める。目を彷徨わせ周囲を神経質に観察する
ディン「確かに、遠くで何かが蠢いてるね」
狩集「後方からは、人影も車影も無い。いや、逆に何も起きないほうが不気味か……」
グリムは後ろを振り返り今まで走ってきた道路を見る。
既に両横は山々の傾斜の岩肌が見えて、サービスエリアのあった施設は
自然豊かな景色の中に無い。
異常など一見何も無さそうな和やかな自然の風景……いや、待て?
グリムは、ふと、その時に気付く。君だけが気付けるだろう。
『何も視界の様子が変わらない』……本当に、何もだ。
此処は、まだ一般の高速道路だ。サービスエリアには、登山をする為の
観光らしい一般客もちらほら見かけた。先に出発した君達と同様に、後で
休憩をしてた車が何台が来ても不思議じゃない。
だが、車影は全く見えない。それどころか、後方の景色は写真のように
空模様や、遠くの向こうの景色には鳥が飛んだりや、遥か先で工事なりの
小さな生活の動きが点のように見えて可笑しくないのに、静止している……。
枝原「そちらに、動きは!?」
ディン「いえ、周囲に動きは無いですね」
狩集「こちらの後方から何かが出現したりする様子は無いです」
枝原「そうか。一先ず、能力を発動する。
危険が発生すれば、即時対処しろ」
隊員二人が、リーダーの声に強い声で返答された……。
スリンキードックのスタンドが、各自の銃に能力を作動すると
君にも銃を装備するか否か、無言で選択を強いてくるだろう。
(他三人と同様に、装備するも拒否するも自由です)
(ALL)
君達は、枝原が他の者たちに能力を作動する傍ら。周囲を警戒して
特に500m奥の前方、そこで何かが蠢いてるのを除けば、特に
何も周囲で起きてないのが理解出来た。
全員で固まって対処するのも良い、各自で何かしら準備するのも。
また、他の者と協力して動こうとするのも自由だろう……。
40
:
グリム『グリム・ランタン』
:2022/12/12(月) 19:29:11
>>39
「・・・『風景が変わっていない』」
近づいてくる『枝野』、同じ車にいた他の三人にも聞こえるように声を出す。
「気づいているか? まるで『写真』のようだ。
車が一台も来ない。鳥の一羽も、居ない。
・・・『雲一つ、動かない』」
「既に・・・我々全員が『閉じ込められている』可能性がある。
となれば、この『場所』そのものが『スタンド』かもな」
『枝野』から貰える銃は、可能なら『グレネードランチャー』を頂こう。
近接戦は『グリム・ランタン』で十分。そのフォローが出来れば良し、だ。
また、片手で『スマホ』を取り出し、SNSを開く。
リアルタイムで外部と繋がっているか、確認する。
41
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2022/12/12(月) 19:29:14
>>39
「私はいい。選択肢が少ない方が、決断を迷わないで済む。
銃器による君達のコンビネーションの妨げになりたくもない」
装備を断って、周囲を警戒しつつ前方車両の方へと向かう。
能力を見せ合った他の3人のうち誰かと合流するつもりだ。
42
:
氷山『エド・サンズ』
:2022/12/12(月) 23:01:04
>>38-39
『久シブリノ「大捕物」ダ・・・・腕ガ鳴ルゼ! ナア、あきは!』
「ん〜〜・・・・んんんん・・・・・?」
『ンン?』
血気盛んに拳を鳴らすスタンドとは対照的に
考え込むように首を傾げる本体
彼女の目の前には『玩具の銃』が差し出されていた
(状況はわかります。
どうやらハナナさんの仲間たちはスタンドを見るための道具が渡されてるみたいで)
(それなら、別に『さんずさん』の『さすまた』は必要がない気が・・・・
いえ。もしもの時に備えてこのまま維持しておきましょうか)
(それにしても、枝原さんのあの『目』
何か・・・・やっぱり何か隠しているような・・・・)
(というか! 銃で戦えって事ですか?
うーん・・・・そーゆーのはあんまり趣味じゃあないんですけどねぇ・・・・)
「いえ。私は結構です
戦い慣れたスタイルの方が、何かと便利ですので」
考えた末に彼らの『銃』は受け取らない事に決めた
単純に戦力を考えるのであれば、『前進』を経てスタンドと同時攻撃が出来る自分は
『銃』の力による恩恵をフルに受ける事になるのだが・・・・・どうにもきな臭い
>>40
「えっ?」
最初に集まった時に出会った彼・・・グリムが言った妙な一言を聞き、
背後を含めた周囲の様子を探る
何かおかしい部分はあるだろうか?
43
:
御影憂『ナハトワハト』
:2022/12/13(火) 04:15:03
>>38-39
(GM)
『枝原の能力』は何となく分かった。
『エアガン』を媒介にして発動するなら、
『本物のような威力を持たせる』とか、
大体そんな感じなんだろう。
部分的だが、『氷山の能力』と似ている。
「じゃ………………『これ』………………」
尋常ならざる枝原の様子を見て、『従うフリ』をするため、
一丁の『拳銃』を手に取る。
『ワルサーPPK』。
密かに隠し持てる小型拳銃。
『ジェームズ・ボンド』も使ってる。
自分の役目も『スパイ』のようなものだ。
「邪魔になったら………………
『解除』すればいいと思ってるんじゃないの………………」
レックレスの声に呟きを返す。
『自分の能力を与えた物』なら制御は自由。
渡したところで大した害はないし、
自分に牙を剥いてくるようなら、
『能力』を消してしまえば『玩具』に戻せる。
「やるべき事は………………
『前方の確認』だけど………………」
「私は………………『止めとく』………………」
右手にPPK、左手にサーベルを携えて、
レックレスの隣に立つ。
『夜の世界』において『ナハトワハト』は『無敵』だが、
『昼間の性能』は三分の一もない。
前衛は他の面子に任せておこう。
「………………」
この作戦の目的について、もう一つ考えられる線としては、
『敵側の情報』を得るための『内通者の炙り出し』。
わざと隙を作って相手が尻尾を出すのを誘い、
そいつから敵の情報を吐かせるという方法。
それならば、外部から人員を募集した事も矛盾しない。
『密偵』が紛れ込むには、
ポピュラーなシチュエーションだからだ。
事実、そうして入り込んでいる人間が、ここに『一人いる』。
44
:
御影憂『ナハトワハト』
:2022/12/13(火) 04:15:51
>>40
(グリム)
グリムの言葉を聞き、サーベルの『鯉口を切る』。
――――――チカッ
鞘から覗く刀身の反射を『鏡』として利用し、
背後の様子を確認した。
「………………『有り得る』………………」
振り返る事なく、グリムの言葉に応じる。
『変化しない風景』――――真っ先に連想されるのは、
『閉ざされた空間』だろう。
問題なのは、敵の『次の動き』だ。
「『おかしな空間』には………………
『二回』行った事がある………………」
「一回目は『出入り自由』………………。
だから………………
『自分の意思で出られた』………………」
「二回目は『勝手に連れて来られた』………………。
そこから出るためには………………
『方法』を手に入れなきゃいけなかった………………」
「多分………………これは『二回目に近い』………………」
派手に仕掛けるための準備段階か。
または、この空間にいる事自体が良くないか。
どちらにしても、こちらを『やる』事が狙いなのは間違いない。
>>41
(烏丸)
「四人の中で………………
私が一番『やられやすい』………………」
「自分の身は自分で守れるけど………………
『援護する』のは厳しい………………」
「………………それだけ覚えといて………………」
『帽子』と『外套』を身に纏った姿で、烏丸に声を掛ける。
さっき説明したので、『理由』は分かるだろう。
『シュリンガラ』のヴィジョンを見た限り、攻撃力は高そうだが、
本体の守りに関しては、さほどでもなさそうに思えた。
>>42
(氷山)
この仕事を受ける前から、
『氷山のスタンド』に関する知識はあった。
以前、『リーダー』と歩いていた時に、
『夜の街』で見た事があるからだ。
その時は『自立意思』を持つ事くらいしか知らなかったが。
(………………うるさい………………)
しかし、このスタンドの『声』はどうにかならないものか。
はっきり言って耳障りだ。
御影は明るい性格の相手が苦手だが、
特に『体育会系』のヤツは、
絶対に友達にはなりたくないタイプだった。
その点、『サクラ』は良かった。
うるさくないし、からかうとリアクションが面白い。
「強そうだから………………頼りにしてる………………」
しかし、この状況で重要なのは『使えるかどうか』だ。
45
:
『常寂の檻』
:2022/12/13(火) 11:21:31
>>40-44
ワンピースを着てる者も居る程に、この時節は暖かい。冬は過ぎて『春』
雪解けの時節で、桜も見れるシーズンだ。
君達の頭上より、サービスエリアがあった方角にて輝く太陽が君達を
優しく照らす中、そのサービスエリア付近の風景は。グリムが述べるように
正しく『写真』のように時間が静止したかのように佇んでいる。
空を見れば、天気予報では夕方に雨が降る予報であったに関わらず
その写真のように切り抜かれた部分の空は太陽を軸にして雲一つない快晴。
逆に君達の居る場所の空には大小の雲がゆっくりと正常に上を泳いでる。
君の声で、ようやく周囲の動く物体に目を光らせた枝原達も気づいた。
動かないものより、動くものに意識を払ってたからこそ。このように
風景の動かない違和感への気づきが遅れたのだろう。
ディン「本当。写真か絵みたいね」
狩集「隊長。どうします? 念のために撃ちますか?」
枝原「…………いや、まだ何か起きるか確証が無い」
不自然な動かない景色。そこへ向けて攻撃するか意見が出るものの
枝原は数秒懊悩した様だったが、決断は静観だった。
さて、銃に関してだが。『グリム』は『グレネードランチャー』を要求する。
枝原は『ダネルMGL』と言う銃を渡す。回転式、連発が6発可能な
擲弾発射器。続けて厳しい声が降りかかる。
枝原「言わなくても理解出来ると思うが……仲間が近くにいる距離で
着弾する場所に撃つな」
注意と共に、銃口に合わせるような少し大きめのスタンドバネが装着される。
感覚的に解る。発射されるのは、玩具の弾でなく、本当に着弾したら
爆発する弾丸である事は。
補足として。佐保や枯野にも、同じように枝原は武装するか否か聞いていた。
佐保は、除雪用のスコップを雪男と共に構え、無言で私にはこれがあるアピール。
枯野は、少し迷ったものの結局銃を要求した。ガバメントを模したピストルだ。
オブシディアンにも、一度視線を遣ったものの。彼も両手で構える
ガトリング銃のスタンドを、佐保と同じようにコレで十分だと言う形でアピール
した為に、それで各自の装備への譲渡は一旦終了する。
装備を断った氷山に烏丸に、枝原は何も言わず装備を戻し移動する。
二人の拒絶に落胆などの負の感情は無い。戦況に対して各自の意思判断は
自己責任で、君達の選択に正しさも間違いも無いのだから。
グリムは外部と通じるかSNSを開いて確かめる。
普通、こう言ったスタンドによる攻撃が既に開始してるなら
電波が遮断されて既に外と連絡不可能に思うが……『通じる』
やろうと思えば、普通に電話で助けを求める事も可能かも知れない。
烏丸は御影の近くに移動する。レックレスは、御影の言葉に対して
『まぁ、だとしても。玩具でも十分今は助かるからな』と長物のショットガンの
玩具を軽く振って呟いた。確かに、解除されても鈍器代わりにはなる。
そして『500m先の蠢く何か』だが……。
黒山「……あれ、蟹だよー」
少し皆より遅れて、窮屈そうに車のドアを開けた隊服のぽっちゃり男が
スナイパーライフルの玩具を担ぎ、残る手の双眼鏡でゴーグル越しに
遠くを見て、皆に大声で正体を告げる。
蟹? と口々に誰かしら呟き。異常が今のところ君達が出発した方面が
切り離されたように動かない風景だけである事から、警戒はしつつも
車に置いてあった荷袋から各自、同じような道具で遠くを見て、本当だと告げる。
君達も、要求すれば道具を貸して貰って遠方を視認して理解するだろう。
高速道路。そこを横断するようにして赤っぽかったり、黒色であったりなど
大小の僅差はあるものの、夥しい群れの蟹が右から左へ歩いている。
だが、横断だ……君達の方向に進もうとしてるスタンド蟹は居ない。
枝原「……何が目的だ」
苦虫を嚙み潰した顔で、リーダーの彼は呟く。
前門に蟹 後門は静止した写真のような風景。
まだ虎や狼のほうが解りやすく強行突破出来るが、今の状況は
スタンドによって作り上げられた、どう攻略するか至難だ。
無理に前進しようとすれば、無数のスタンド蟹と迎え撃つ……。
退路となる後ろは、何が起きるか未知数な静止した風景……。
46
:
『常寂の檻』
:2022/12/13(火) 11:39:51
>>45
今の状況は、まだ猶予はあるかも知れないが、何時 均衡が崩れ
全滅の憂き目が起きかねない状況とも言える。
少し遠くの前方に立ちふさがるは『無数の蟹の大群』
迂回なり、引き返すにしても『静止した風景』が不可避の罠を感じさせる。
高速道路のガードレールを超えた場所は、深い木々が生い茂る葉が揺れており
飛び降りて着地は可能だろうが、そこから先どう動けるか……。
枝原チームも、自然に寄り集まって意見を言い合ってる。
ハナナ「突破出来ますよっ、私達が団結すれば。能力が不明でも
距離を活かして遠距離射撃で殲滅。こちらに近接してくる存在も居るでしょうけど
此処には接近戦が得意な方も居ますでしょうし」
ミーナ「いえ、退路が確保出来ない事には危険すぎる。あの止まった風景に
対処しない事には、何時不意打ちされるか分からないわ」
狩集「ガードレールを降りて、山を抜けるって手もある。
猟の経験で、山でのサバイバル経験は豊富だからね」
ディン「いや、危険よ。伏兵、どれだけ居るか予想出来ない」
黒山「うーん……外から助けを呼んで貰ったり出来ないかなー」
各々の意見を、枝原は腕を組んで清聴しているが議論は平行線のようだ。
佐保「……先生、オラ達はどうするっぺ?」
枯野「逃げ出す隙はありそうだけど……」
レックレス「…………悩みどころだな」
枝原と別れた場所で、レックレス率いる三人グループも悩んでるようだ。
彼らの場合、今回の任務に意欲は無い。ほぼ離脱をリスク度外視で可能か
安全マージン優先で協力し合うかと言う相談のようだが。
君達にも、無数の選択肢がある。
このまま膠着していれば『良くない結末』も有りえるし、今回の
任務が重要なら、護送する品を入手する為に現地への到着は早い方が良い。
強行か攻略しての突破か後退か……或るいは、別の手段か方法か?
全ては君達の選択と行動だ。
47
:
御影憂『ナハトワハト』
:2022/12/13(火) 12:35:39
>>45-46
『ガードレールを降りた先』と『その周囲』は、より詳しく言うと、
どういう環境になっている?
48
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2022/12/13(火) 12:38:02
>>45-46
「あのスタンドの正体はわからないが、
こちらへと仕掛けてこないという事は、
現状は相手の思惑に嵌っているということじゃあないかな」
その場のものに聞こえるように、少し声量を上げて提言する。
「私達の……というか、君達の目的をはっきりと認識していない以上はなんとも言えないが、
私は前方を強行突破すべきだと思う。
こうやって時間を稼ぐ事自体が相手の目的という可能性もある」
「だが、スタンドにセオリーはない。
前方のスタンドの能力がどの程度凶悪なものかもわからない。
他の者の意見も聞きたい」
49
:
『常寂の檻』
:2022/12/13(火) 13:17:49
>>47
参考画像↓
ttps://imagenavi.jp/search/detail.asp?id=41163001
生い茂る木々の葉が、着地出来るかも知れない地面の先を視認困難にしている。
無理に木々を伝って降りる事は可能だろうが、下で何が待ち受けていても
現状で、それを看破するのは難しいと思える感じ。
50
:
御影憂『ナハトワハト』
:2022/12/13(火) 15:05:41
>>49
回答感謝
>>48
(烏丸)
「『時間』は………………
私達の『敵』になっても………………
『味方』にはならない………………」
烏丸の意見には同感だった。
何もせずに解決する事だけは絶対にないのだ。
検討を重ねる事も必要だが、
限られた猶予を活かすためには、
最低でも『何か』はしなければならない。
「『作戦』なら………………『一つある』………………」
「ただし………………『私しか行けない』けど………………」
>>45-46
(GM)
ジィ………………
忌々しい『太陽』を見上げ、左右の『木立』に視線を移す。
『日差し』を遮る鬱蒼とした『森』を。
まず車内に戻り、『ギターケース』を回収。
それから、『黒山』がいた車内に入る。
あの男は『食料品』を大量に買い込んでいたはずだ。
『飲料缶』の一つや二つはあるだろう。
もっとも『中身』は要らないが。
「あの………………」
「『目的地』って………………」
「………………どっちの『方角』?」
首尾良く『空き缶』を手に入れたら、枝原に尋ねる。
『厳密な位置を教えろ』と言っているのではない。
『大体の方向』さえ分かれば十分。
「この中で………………
『パワー』と『精密さ』に自信がある人………………」
枝原から答えを聞けても聞けなくても、
他の三人に相談を持ち掛ける。
「今から………………
私が『この中に入る』から………………」
スッ
「『森』に向かって………………
思いっきり『投げ飛ばして』くれない………………?」
『空き缶』を見せながら、そう提案する。
「なんていうか………………
しばらく『別行動』になりそうだけど………………」
「正直………………今の状態だと………………
私は『戦力外』………………」
「腐らせておくより………………
『使えるもの』は使った方がいいと思う………………」
他の者はともかく、『幽霊』にとって、
『この世界』は『明るすぎる』。
薄暗い『山中』であれば、昼間の時間帯であっても、
おそらくは『幽体化』が可能になるだろう。
『霧形態(ミストフォーム)』になっていれば、
『落下の衝撃』は完全に無効化されるし、
仮に伏兵が潜んでいたとしても、
『闇の衣』なら全て『無視』できる。
「敵からしたら………………
『空き缶が飛んでった』ようにしか見えない………………」
「一足先に『偵察』して………………
そっちに『情報』を流せる………………」
「………………どう………………?」
プロ野球選手の『遠投』でも『100m』は飛ぶ。
『人間を超えた腕力』で投擲してもらう事で、
『それ以上の飛距離』を叩き出せるはずだ。
目の前の『障害』を回避すると同時に、
『目的地』までの『ショートカット』を実現し、
同時に『先行偵察』を行える。
51
:
グリム『グリム・ランタン』
:2022/12/13(火) 22:15:08
>>45
雲の動きから、『動く風景』と『動かない風景』の境目を判断したい。
そして、その境目が動いていないか、『動かない風景』が『近寄ってきていないか』・・・確認できるだろうか。
どうやら、『前』の方は、問題なく『風景』が動いているらしい・・・となれば、
『動かない風景』に追いつかれた時、何かが起こる――というパターンも考えられる。
「分かっているさ、『リーダー』」
銃を受け取りながら、『枝原』に答える。
(『安全装置』は勿論、有るんだろうがな。
『裏切り』か『洗脳』・・・その対策はしているのだろうし)
裏切るつもりが有るわけではないが。
『枝原』の意思一つで使えなくなる可能性がある、という事は頭に入れておこう。
>全員
「俺は『後ろ』を警戒している。
人数がいるんだ。役割分担すればいい。その必要があれば、全員で集中だな。
だが、個人的な意見を言わせてもらうなら・・・・・・道路を外れる選択肢には『付き合いたくはない』」
「初めてあったばかりの連中と、視界の悪い場所で、
敵の姿も数もわからない『サバイバル』? 無理だろう。
『それしか選択肢がない』と分かれば話は別だが・・・」
>>50
(御影)
「『どうしても』というなら、俺が投げても良い。
俺のスタンド、『グリム・ランタン』は、オールマイティに『強力』だ。
ある程度ピンポイントに投擲する事も出来るだろう」
「ただ、まあ・・・・・・敵がどれだけ居て、どんな能力が待っているか不明だからな。
一度降りれば、戻るのは難しいかもしれないぞ。もう少し待っても良いんじゃあないか?」
52
:
御影憂『ナハトワハト』
:2022/12/14(水) 08:06:18
>>51
(グリム)
(『透明人間になれる』って言ったんだっけ………………)
「じゃ………………そうしよっかな………………」
(………………『幽霊になれる』じゃなくて………………)
「『必要な時』があったら………………
やってもらうって事で………………」
(………………それは『言わなくていい』か)
グリムの助言に従い、とりあえず『予約』だけしておく。
今すぐでなくてもいいというのは正しい。
『慣れている訳ではない』と言っていたが、
彼は確かな判断力を持っている。
同時に、『警戒心』を感じた。
こちらの真意を見抜かれないように注意しなければ。
>>48
(烏丸)
「………………『前進』に一票………………」
スッ…………
小さく片手を上げ、『烏丸の意見』に賛同する。
「今の時点で分かるのは………………
『蟹』の狙いが『前進の妨害』って事だけ………………」
「………………『どうやって妨害するか』………………」
「それが見えれば………………
『切り抜ける方法』を検討できる………………」
あの『蟹』の大群は、
明らかに『前進の妨害』を目的として配置されたものだ。
では、どうやって『妨害』するつもりなのか。
それを知りたい。
『妨害の方法』が分かれば、『突破する方法』を検討できる。
そこを確認しておかないと、話が先に進まない。
>>(全員)
「とりあえず………………
誰かが近付いてみたら………………
『手掛かり』を得られる………………」
それをやらなかったのは、
今の自分が『ほぼ一般人』だからだ。
もし襲われた場合、あまりにも『対処の方法』が乏しい。
要するに『保身』のためだった。
「まぁ………………『私が行く』けど………………」
だが、逆に言うと、『人柱』くらいしかやる事がない。
「………………一緒に行く?」
烏丸の方を向いて尋ねる。
「『サバゲー』で言う………………
『ツーマンセル』ってヤツで………………」
一人で行くのは危険が大きすぎる。
しかし、前方ばかり気にする訳にもいかないだろう。
グリムの言うように、役割分担するのが妥当なところだ。
53
:
氷山『エド・サンズ』
:2022/12/14(水) 10:19:36
>>45
(この場所だけが『動いて』、外の世界は『止まって』いる・・・・
なんだか、『浦島太郎』みたいですね。 いえ・・・あれは逆でしたけど)
『ウラシマ効果』――そんな単語が頭の中をよぎる
空間ごとにおける時間の断絶・・・・
ひょっとしたら、今こうしている間は外の『時間』が止まっているのかもしれない
スマホを取り出し、SNSアプリを開く
外界との接続は切れておらず、どうやら時間が停止しているわけではないらしい
「頼られたからって・・・・わけじゃないですけど」
ずずいっと前へ出る
「私のスタンド『エド・サンズ』は多人数戦向きです
前へ進むのであれば・・・・お供しますよ?」
「それに後方はグリムさんが警戒してくれるみたいですし」
そう立候補する
つまり、『御影』『烏丸』『氷山』が前方の『蟹』に向かって進み
『グリム』が後方を警戒する事になるだろうか
54
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2022/12/14(水) 13:20:31
>>52
>>53
「私のスタンドは近距離戦闘向きだ。
近づくのは構わない。
だが、誰かの提言どおり『援護射撃』は欲しい。
まずは『火器』によって前方を攻撃して、
その後の展開によって私達が突破を試みる。
これでどうだろうか?
とりあえず動かなければ、という点では皆と一致しているようだしね」
銃器を持つ面々に話を振る。
枝原が自分の部隊を誰か貸してくれるだろうか。
55
:
『常寂の檻』
:2022/12/15(木) 13:06:59
>>48-54
君達は議論を重ねる。大切な事だ、特に命懸けらしい危険な香りが幾分流れてる
この空間では、とても重大で、運命を分ける事になる。
話の流れが『無数に近しい蟹の群れの大河の突破』に傾いたのと同時刻。
『枝原』が率いるチームも話し合いが決定したらしく、代表として枝原が
厳しい顔を保ちつつ、君達に目を走らせて口開く。
枝原「……観察した限り。後方の静止した風景だが『太陽』を軸にして、だ。
俺達の居る場所を南半球と仮に呼ぶとだ。静止した風景側は太陽と共に
緩慢ながら着実に近づくだろう。
……この手の、攻撃能力の無いスタンドは『厄介』だ。
こちらが接近しなければ無害だが。不用意に領域に入れば、必ず何かが起きる。
決して、こちらに良くない何かがな。謎を解ければ、後は突破可能だろうが……」
グリムも空を見て理解出来る。空の君達の居る制空域を泳ぐ細い雲の幾つかは
太陽を境界線として、その静止した空間に近づくと『吞み込まれる』ようにして消えていく……。
地上に居る君達と、太陽が頭上を通過する角度は未だ余裕はある。『一時間程度』
ただ、それを過ぎれば君達の現在地点、そこから蟹の大河まで透明な境界線は迫ってくる……。
枝原「ガードレールを超えて、この鬱蒼と生い茂る木々なり伝って地形不明な
山地を抜けるのは、俺も断固として反対させて貰う。
1,障害物、死角が多すぎる。2,移動手段を失いたくない。
3番は……まぁ、お前と同じだ」
御影が一人で、その闇を味方とする能力ならば独断で確かに未知数の下の
脅威と渡り合える可能性もある。その逆もまた然りだが。
枝原のチームは、氷山に多少似通っているが一般的な道具。
多少限定されるが、特定の玩具を普通の重火器同様に多数使用可能にさせるのは
一般人でもスタンド使いでも、戦力の増大と言う意味では優れてるのは否定出来ない。
然し、彼らのチームは良くも悪くも技術は優れてるかも知れないが大半は一般人らしい。
リーダーの枝原が脱落しても、その能力で使用する重火器が破損しても瓦解する。
彼も重々自分の弱点は理解してる。下山ルートは最終手段だろう。
枝原「……あの群体型か、若しくは別の特殊な能力で発生しうるだろう蟹との戦闘だが。
『短期決戦』が出来れば望ましい。
この任務は、俺は迅速に決着するべきだと考えてる。目的地まで到達出来れば
俺達の『勝利』だ。帰り路に関しては……宛てがある。そこは安心して良い」
枝原「威力偵察でなく、一度で全滅……いや、半壊させれれば。建て直す前に
こちらの車両で突破すれば目的地まで走れる筈だ」
56
:
『常寂の檻』
:2022/12/15(木) 13:48:07
>>48-54
続き
題名にするとなれば、『戦闘潮流』ならぬ『戦闘ゲ(蟹)流』だろうか?
『御影』『烏丸』『氷山』は前衛を立候補する。
そして、後方にて『グリム』が援護射撃を提言。
それに対し、横より介入が生じる。
「……俺が『御影』の傍でサポートする。構わないか?」
――『レックレス』だ。黒い手袋を嵌める片手を上げて立候補した。
レックレス「代わりと言っちゃなんだが……『あの約束』
出来る限り叶えてやってくれ」
あの時(
>>29
)の言葉だろう。
「わかった。私、傍で援護する。構わないか?」
『烏丸』に対しては、『ディン』と言う中国人の男が進み出た。
君の近くで、所有する電動マシンガンにて援護すると買って出る。
接点が殆ど無い彼が何故? と思うが、彼は必要な事を述べると薄い表情で
靴を結んだりなど、戦闘前の準備を始める。自分から理由を口にする気は無さそうだ。
「じゃあ、``あきはさん``
宜しくね! ……因みに、さっきのは、さすまただったけど。
もしかして刀とかも出せる? 私、剣道習ってるから。
あ! 貴方も宜しくねっ」
『氷山』に対しては、『ハナナ』が笑顔で快諾してくれた。
『さすまた』を君がまだ解除してないのなら、それをまだ手に持ってる。
(※持ってなくても、スタンド視認ゴーグルでエド・サンズは見れるので
それを装着して、エド・サンズへの挨拶はする)
どうやら、彼女は君の能力の『捕具』で刀を所望してるようだ。
正直、一般人の彼女の刀の技量が、どこまでスタンドの群体に通用するかは
疑問の多い所だが。
枝原「決まったようだな。
残る者。狩集、ミーナ。
それと、貴様……オブシディアンだったな。運転は出来るだろ?
俺が先行しつつ運転し、軽くぶつかっても構わないから後ろに付いて前進。
先頭集団の、お前たちが蟹の軍勢を大破成功すれば、その時点で
車に乗り込み、突破する」
運転資格がある彼ら四名。必要な荷物を載せた車四台を塊にして
前衛の君達の少し後を付いて前進。そして、君達の戦闘勝利次第に
この蟹の軍勢の使い手の生死の確認を無視して目的地まで走るとの事だった。
立ち位置としては、蟹:『御影・烏丸・氷山・ディン・ハナナ』
中間地点に『グリム』そして車両で突破準備の『枝原』率いる集団だ。
オブシディアンは、少しグリムの手伝いをしたい様子だったが。
運転も重大だと理解してる為に、特に反対なく了承。
枯野と佐保は、レックレスに不安気な顔で口々に心配の声を上げたが
親のように、彼は優しい声で大丈夫だから安心しろと説得をする。
二人は、名残惜しそうな顔と共に枝原の車より、一つ後ろの車に乗った。
すぐ前方の車に乗らないのは、君達6名が其の車両に直ぐにでも乗り込める
ようにする為だろう。
枝原「反対意見が無いのなら、このまま作戦を開始とする。
不備や、他に追記意見があるならば可能な限りは許容とする。
俺の能力を掛けた装具を希望するなら、今の内だぞ。
また、連携する者の装備が不満なら交換するように言っておけ」
そう告げて。何も無いなら彼は四台の車が異常など無いか
くまなく点検をした後に、無数の蟹大河と接触する地点まで君達と共に
移動を開始するだろう……。
57
:
『常寂の檻』
:2022/12/15(木) 13:56:53
尚、『泥酔している男』だが、この緊迫下においても
まだ眠りこけている。枝原は、僅かに忌々しそうな眼をしつつも無言。
『黒山』だが、君達の手伝いもしたそうだったし。狙撃銃で
後ろから射撃するよー、とサポートを口にしてくれたものの。
余りに前衛が多すぎれば、車道が広いとは言え戦況が変化すれば
どうなるか分からない。
余り素早いと言えない彼が、いざとなれば直ぐに車を急発進して
突破する状況において、道路に立たせておくのは正直危なっかしいと
枝原も思ったらしく。緊急判断で狙撃するにしても、車に乗っておくようにと
告げて、ミーナの運転する車両の席の端で狙撃銃を持ちつつ
君達を見守る事になったようだ。
58
:
御影憂『ナハトワハト』
:2022/12/15(木) 18:08:44
>>55-57
(GM)
(踏み込んだら………………『一発アウト』か………………)
単純に『威力が強い』とか『動きが速い』とか、
そういうのは分かりやすい。
枝原が言うように、最も警戒しなければならないのは、
『そうでないもの』だ。
『パワーやスピードがない』という事は、
『それ以外の部分』にエネルギーを費やしている。
『能力重視』という点では、『御影のスタンド』も似ていた。
『夜』は『無敵の暗殺者』になれるが、
『昼』は『雑兵並み』にまで劣化してしまう。
(人が多いの………………『苦手』………………)
頭数が揃っているというのも、案外やりにくいものだ。
やはり、自分は『少数』が向いている。
しかし、今は文句を言っても始まらない。
「………………了解………………」
レックレスを横目で見やり、そして付け加える。
「でも………………
『リーダーの代わり』は出来ない………………」
「私………………そういう『ガラ』じゃないし………………」
御影憂は、あくまでも『懐刀』だからだ。
「だから………………『命だいじに』………………」
>>(全員)
「とりあえず………………
『近く』まで行って『リアクション』を見たい………………」
ボソッ
「………………『行きまーす』………………」
『言い出しっぺ』として『前進』を宣言すると、
正面に向かって歩き始める。
一つずつ確認していきたい。
まず、『接近に対する反応』からだ。
『蟹ども』に何か変化があるまで近付く。
変化がなければ、一旦『大群』の手前で立ち止まろう。
59
:
グリム『グリム・ランタン』
:2022/12/15(木) 21:12:05
>>55-57
「オーケーだ。その方針に異論はない」
『後方の壁』は『太陽の動き』と連動している。
それなら、確かに『余裕』はある。ただの『壁』として迫ってくるなら、だが・・・。
「『後方』の警戒は『車両』のメンバーに任せても当面は大丈夫そうだな。
なにか変化があれば『クラクション』でも鳴らしてくれ、『オブシディアン』」
『中間地点』で『グリム・ランタン』を発現して、前方の動きを待つ。
手持ちの『蛍光灯』と『グレネードランチャー』に能力を使っておき、『蝋燭』を仕込んでおく。
60
:
氷山『エド・サンズ』
:2022/12/15(木) 22:26:42
>>55
「前方には蟹の大群、後方には少しずつ近づいてくる『制止した風景』
うーん・・・・まるで昔のゲームみたいですね。 ほら・・・古いゲームセンターに置いてあるような」
横スクロールアクションめいたこの状況に
冗談交じりにそう呟く
>「じゃあ、``あきはさん``
>宜しくね! ……因みに、さっきのは、さすまただったけど。
>もしかして刀とかも出せる? 私、剣道習ってるから。
>あ! 貴方も宜しくねっ」
「『刀』・・・・ですか?
色々と制限があって・・・刃がついた『刀』は難しいんですが、
その代わりに刃のない『鉄刀』なら出せますよ?」
そう言って、『大捕物』を再度発動
『鉄刀』をハナナの手元に出現させる
「あっ、そうだ!
どうせ車で突撃するなら、車の勢いで『蟹』を跳ね除けた方がいいんじゃないですか?
普通の車だとスタンドに攻撃する事は出来ないけど・・・・これがあれば」
そう言って、先ほど出現させた『さすまた』4つを一旦、解除する
そして改めて『大捕物』を使用。車の横幅とほぼ同等の長さを持つ『四方梯子』を出現させる
「これならスタンドに干渉する事も出来ます
車のバンパーの辺りに取り付ければ即席の攻撃装置になりますよ
これで一気に突込みましょう!」
そう言って、枝原の部下の、こういった技術に長けてそうな人に
『四方梯子』を渡す
61
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2022/12/16(金) 20:14:48
>>56
「ああ、よろしく頼む。
烏丸香奈枝だ」
一応、ディンへと名乗っておく。
全体と歩調を合わせて前進していく。
(銃撃だけで撃破できれば良いのだが……
あまり楽観視も出来ないか)
>>60
(あんなものまで出せる『スタンド』か……。
複数人に、いくつもの武器を提供する。
あの『枝原』さんと似たタイプの『スタンド能力』……)
62
:
『常寂の檻』
:2022/12/17(土) 21:46:42
>>58-61
作戦会議は終えられた、突入を決行しよう……。
氷山は、『鉄刀』と『四方梯子』を出現させる。
注意しておくべきなのは、君の傍で喜び交えた感謝と共に振って調子を確かめる
ハナナではない。四方梯子の『能力射程』、大捕物は半径15m内だ。
車は、君達の後方で待機しつつ。大群の蟹を駆除し終えたら、直ぐに君達を乗せ
突破するらしいが、それでもグリムが後方で待機し、その後ろで停車する車の距離を
考えると。本当に、15mを出るか出ないかギリギリだ。
枝原「最低でも20m程度は後ろで車は待機させたい。蟹の動向が読めない以上
もし行き成り、獣のように(スB)向かって来るなら。急発進してバックをしようにも
クラクションでの合図など考えて、その距離より前衛と車間距離が縮まっていると
対処が困難になる」
と、言うのがリーダーの提言である。車にスタンド梯子を括り付け
即席の突撃車として兵器に転用するのは、至極素晴らしい発想だが。
彼の危機意識を緩和するような案が無ければ、現時点では却下されそうだ……。
後方への警戒。車両組の狩集やミーナ、そして周囲への警戒は任せるからなと
レックレスから頼まれて、強く頷いた佐保に枯野も居る。後ろの静止画のような
風景が突然急変しても、直ぐに対応してくれる。
オブシディアン「わかった。一度、長めにクラクションを鳴らす」
枝原「なら。蟹の殲滅が完了次第。こちらで走行可能だと判断すれば
クラクションを短く二回鳴らす。直ぐに前衛のメンバーは先頭車両に乗り込め」
打ち合わせが一通り終了し、さて前進となった折。
『枝原』は君……『グリム』へビニール袋に入れて突き出した。
中を見ると、ピンポン玉らしいものが12個程入ってる。どうやらランチャーの弾だ。
枝原「お前がスタンド、どっちが撃つかは知らんが。その銃は
装填する際に、シリンダー部分を外して手で直接弾を入れないといけないからな」
リロードには時間が掛かるようだ。君には優秀な強い戦士である
グリム・ランタンも傍らに居る。再装填する際に無防備にはならないが
グレネードランチャーで援護をする際は、状況を見極めるべきだ。
63
:
『常寂の檻』
:2022/12/17(土) 22:19:50
>>62
続き
オーストラリア西部のクリスマス島。
そこでは10月から11月頃にかけてアカガニが産卵の為に
道路を横断したりなどするように大行進を行うらしい。
だが、今見るのは世界の神秘より『異様』なものだ。
アカガニも居るが、それ以外の川や海に生息する種類が異なる蟹も
道路を横断してガードレールの下を抜け、山の木々の中へ落下するように
姿を消していく。それと同じように、急に出現したかのように木々の影から
姿を現している蟹は、反対のガードレールの下より現れて横断と言う
無限ループのような形で、列をなして道路を塞いでる。
ディン「蟹は嫌いじゃないけど。こう多いと、食欲も失せるよ」
ハナナ「近づいても、何もして来ないのが一層と不気味ですね……」
君達、前衛の『御影・烏丸・氷山・ディン・ハナナ』と蟹との互いの距離は
30mを切った。全力で走れば5秒足らずで蟹の大河と接触する。
対して、蟹は鉄刀を握って強張った表情の彼女が告げる通り何のリアクションも
君達へ起こさない。普通の蟹なら、近づいてくる生物に反応して何匹か
接近する素振りもあって良さそうなものだが、一匹残らず横断の歩行に勤しんでる。
ディンは、電動マシンガンの交換用のマガジンを取り出しやすいよう
調節しつつ、周りへ告げる。
ディン「もう撃てる距離ではあるよ。
掃射して、それで動かなくなるから、そのまま撃ち続けるね」
彼の持つ銃は『M249 PARA』と言われる軽機関銃モデルの玩具銃だ。
放てる弾は、普通ならBB弾。だが、枝原の有する能力で実弾が撃てるなら
その銃の装弾数は『2000発』! 大河のような蟹も一瞬で殲滅可能かも知れない。
余談だが。烏丸の名乗りに、ディン 彼も短く名乗りを返すだけに留まった。
仲が特別良い訳でもなし。この死線になるかも知れない戦闘を終えれば
少しは絆も深まり、君の援護を務めようと思い立った理由も判明する可能性はある。
ディン「リーダーが後方で待機してる今。
スタンド使いの人たちに、発砲の指示は任せるよ」
けど、特に無いなら撃たせて貰うね。と、彼は告げる。
互いの距離、約30m。
『グリム』は前衛より10m離れた程度の距離でグレネードランチャーを装備する。
MGL グレネードランチャーの弾。飛距離は約40m
もう少し進めれば、前衛の頭上越しに擲弾を蟹に浴びせられる。
クラクションの音は聞こえない。まだ、後方で何が起きる様子は無いようだ……。
64
:
氷山『エド・サンズ』
:2022/12/17(土) 23:47:34
>>62-63
『四方梯子』を車に取り付ける案が却下された以上、
『四方梯子』四つは『エド・サンズ』が両腕に抱える事になるだろう
「うーん・・・・こちらに気付く様子はないですね」
目の前を横切るのは『カニ』の集団
スタンド能力によって操作されているわけではなく、
どれもスタンド像(ヴィジョン)そのもののようだ
「とりあえず、仕掛けてみますか?」
そのまま前方に進み、10m程度まで接近したところで
手元に抱えた『四方梯子』を順番に蟹の大群に投げ込もうとする
65
:
御影憂『ナハトワハト』
:2022/12/18(日) 05:40:49
>>62-63
(GM)
まだ何もしてこない。
距離が足りないのか、距離は関係ないのか。
それを確かめるために、もっと近付こう。
「………………『がん漬け』って知ってる………………?」
「『生きた蟹』を殻ごと砕いて………………
発酵させる『郷土料理』………………」
「別に………………『深い意味』はないけど………………」
氷山の動きと、それに対する『蟹の反応』を見る。
次の瞬間に、大きな変化が起きるかもしれない。
『PPK』はポケットにしまう。
その代わり、空いた左手で『サーベル』の柄を掴む。
取り回しはいいが、小型拳銃では焼け石に水。
グリムや他の面々のサポートがあるなら不要だろう。
それに、『接近戦』なら剣の方が向いている。
「………………」
すぐさま後方に飛び退けるように身構え、両足に力を込める。
66
:
グリム『グリム・ランタン』
:2022/12/18(日) 19:53:38
>>62-63
「・・・・・・」
ここで手を出したりはしない。
こうも露骨に近づいているのに、何のリアクションもない・・・。
おそらくは『カウンター』を狙っているであろうことは、容易に想像できる。
それがどういう種類の物かわからない以上、下手な攻撃は全滅の危機を増やすだけだ。
(『蟹』・・・ハサミや切り取りのモチーフだ。
直接的に攻撃を反射する、という事は無いだろうが・・・)
例えば『カットアンドペースト』。
或いは、『紙を切って輪っかにする』ように空間を捻じ曲げる・・・。
(『可能性』はまだ『無限大』だ。
前衛の行動に対する反応で、どういうスタンドが見極める)
ここは『見』だ。
67
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2022/12/18(日) 22:35:38
>>63
「まずは『投擲』、様子を見て『掃射』。
それでいこう。
最悪のパターンを考えれば、最初から最大の火力は出さない方が良いだろう。
『氷山』さん、きみから頼めるかい。
私も、初撃に参加しよう」
ディンを制止して、道の端へと寄り、
路側帯を踏んで30cm『シュリンガラ』を発現。
そのまま線の上を走らせて『蟹』を攻撃する。
念の為、路側帯の奥には気を配っておく。
68
:
『常寂の檻』
:2022/12/19(月) 16:42:16
>>64-67
スタンド能力とは……人の想像しえる産物の数程に、出来ない能力を探す方が
難しい程に、多種多様だ。
君達が出逢った人々、いま現在でも多少似通ってたり、自分の相性と天敵の存在。
長い経験を経てる君達だからこそ、『無謀』な行動が命の危機に繋がる事を理解してる。
故に……。
パッ!
氷山は、エド・サンズに『四方梯子』を蟹の大群に放り込むよう命じ。
烏丸は、『シュリンガラ』を発現。30㎝の鉄輪は小型の自転車程度の輪程で
いま現在車道を横断する蟹達のサイズと比べても十分に大きい。
普通の蟹であるなら、江戸時代の大捕物である木製の梯子。
木製だとしても、重量は足で踏みつけられる程度のサイズの蟹が下敷きになれば
身動きが取れなくなって可笑しくない。
投げ込まれた四方梯子。多少、ガシャッと行進する蟹達と投げ込まれた梯子が
当たる音と共に、投げ込まれた梯子地点の蟹達は数秒、起き得る現象としては
特筆する事なく普通に、まごついて身動きが取れないように思えた。
――だが、その状況も瞬時に変化する。
カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ
カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ
カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ
カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ
カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ
――『ザ シュゥ』 ギシィ…… バキィ……ッッ゛
……梯子に対し、今まで横断する為だけに歩行していた蟹達が一斉に
梯子に群がり(スB)、その自分達のハサミを突き出した。
まるで、横断する際に異物が出現したら、そうプログラムされてるかのように
淀みのない行動だった。頑丈そうな木の梯子は軋み、崩壊する。
淡い粒子を伴うようにして消失する梯子を見て、冷や汗交じりに目撃していた
ハナナは呟いた。
「も、もし無防備に。あの中に入ったら、一瞬で蟹達に……」
君達の内の誰か、又は自分が蟹の中に入り込んだ時の結末を
瓦礫の最期で思い描いたのだろう。震え声になりつつ、彼女は鉄刀を強く握った。
69
:
『常寂の檻』
:2022/12/19(月) 16:43:09
>>68
続き
そして『烏丸』だ。君の制止にディンも反論する事はなく、頷いて構えて様子を見る。
『シュリンガラ』は路側帯の線の中で、その鉄輪を陽の光に煌めかせるように
頼もしく回転しながら、蟹達の川へ一挙に飛び込んだ!
ギャルギャルギャルッッ゛ッ!! ズバババァ――!!!
鋼鉄の輪の刃は、軌道は限定されるもののスピードと破壊力は一流!
見事に、多くの川・海、海外の種類も交えた蟹達の多くを一刀両断に至らしめた!
……そして、『変化』は生じる。
カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ
ガリ ガリ ガリ ガリ
ジュル ジュル ジュル ジュル
ディン「……『共食い』してる?」
目撃した光景を、簡潔に彼は呟いた。
鉄輪で両断、中には部分的に3分の1程度に体の部位が切られた個体も居たが
シュリンガラの軌道上のスタンド蟹達は例外なく動かなくなる。
スタンドである為、普通なら消失する筈だが。この蟹達の能力の産物なのか?
直ぐに消える事なく、絶命した蟹達は殻が細かく砕け、その中身の白っぽい汁らしい
体液が流れていく。それに、他の小・中・大と言った異なるサイズ、異なる種類の
蟹達が一斉に群がると、その死した同胞を『食した』
パァ パァァ……ッ パァァ パァ……ッ
ディン「……光ってる」
蟹達が、その死んだ蟹達を食し終えて、役目を終えた動かない蟹達が消失するのと
同じタイミング。一斉に、その食した蟹達と同じ横断してる蟹達は『光り始めた』
照度は、電気スタンド程度の光。目を瞑る程に眩しくはないものの、少し離れてる
君達でも十分に暗闇でも周囲にあるものを視認出来る程に、蟹達の多さも相まって
光具合は強い。直感だが、『伝達しあってる』ような輝き方だと感じられた。
蟹達は、上記の行動を終えると。また君達の攻撃に関心ない様子で横断を開始した。
不気味なほどに、君達を既に知覚はしてるだろうに、応戦する気配が無い……。
ハナナ「……どうしましょう。この蟹達、知ってはいましたけど普通じゃない。
あんな大き目の梯子を一瞬で砕きました。下手に接近戦したら、一瞬で梯子の二の舞です」
ディン「……何だか悪い予感するね。やっぱり、撃つ?
幸いかどうか知らないけど。鉄輪が蟹を切るの可能なら
銃弾で一気に殲滅も可能と思うよ」
ハナナは下手に直接仕掛けるのは無謀と告げ、ディンは掃射を今度こそするか仰ぐ。
梯子と鉄輪の威嚇攻撃によって、スタンド蟹達が起こす行動も幾らか理解出来た。
無論、これだけが敵の群体の力では無いのも明らかだが……。
70
:
御影憂『ナハトワハト』
:2022/12/19(月) 17:30:29
>>68-69
(GM)
投げた梯子が破壊される。
そこまでの光景は予想通りだ。
『トラップ』として当然の動きと言っていい。
「………………わぁお………………」
『シュリンガラ』の攻撃力に目を見張る。
このパワーとスピードは凄まじいものだ。
『条件』がある代わりに圧倒的な力を発揮するというのは、
『ナハトワハト』にも似ている。
「『全自動』………………」
「『がん漬け』………………」
「『製造機』………………」
『シュリンガラ』に対する『蟹』の反応は、予想の範囲外。
だが、何となく理解できた。
『共食い』と『伝達』というキーワードから引き出せる結論は、
これしかないだろう。
「まず………………『蟹が死ぬ』………………」
「それから………………
『死んだ蟹』を『他の蟹』が食べる………………」
「で………………
『食われた蟹の死因』に対する『耐性』を持つ………………」
「それが………………『全体』に『伝播』する………………」
「予想だけど………………そんな感じだと思う………………」
頭の中で組み立てた仮説を、全員に話す。
もし当たっているなら、
中途半端に攻撃を加えるのは逆効果だ。
やるなら一気に攻めて、一気に突破する必要がある。
(※死んだ分だけ『蟹』の総量は減っている?)
71
:
氷山『エド・サンズ』
:2022/12/19(月) 19:56:31
>>68
『オオッ!? 俺ノ「四方梯子」ガッ!』
「やはり、単純に突っ込んでいくだけでは蟹達に解体されて終わり
そして・・・・それ以上の力を持つ『スタンド攻撃』に対しては・・・・」
『シュリンガラ』の『輪』による攻撃の顛末を見る
『四方梯子』と違い、この攻撃は蟹達の多くを両断していく・・・・が・・・・
>>70
「はい。 私も同感ですね
蟹達が何かを伝えている事を考えると耐性・・・・
あるいは、ウイルスに作用する『抗体』のように、同一の『攻撃手段』に対して攻撃を開始する可能性があります」
「今のところ(初回)はまだまだ大人しいものですが・・・・」
「ちょっと試してみますか」
手元に残った『四方梯子(×3)』を使って行動を開始する
まず最初の『四方梯子』で端っこの蟹を明確に『潰す』
その後、蟹達が『共食い』と『発光』をするようなら、次は『四方梯子』で再び蟹を潰そうとする
72
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2022/12/19(月) 22:07:01
>>69
「なるほど。
それが正しいなら、あるいは突破も容易じゃあないか?
初回に限り攻撃は効くわけだから、火力で吹き飛ばしたところを突破すれば良いんじゃあないかな。
私も、答え合わせに付き合おう」
再度、今度は10センチ大きな『シュリンガラ』によって攻撃を行う。
73
:
グリム『グリム・ランタン』
:2022/12/19(月) 22:10:59
>>68
「なるほどな。車で突っ込んでいたら、中身毎、『ズタズタ』か。
そして、こちらからの攻撃は『共食い』で対応する・・・と」
「シンプルだが、厄介だな。直球に『反射』される訳では無いだけ、マシか?」
(『蝋燭』で『盾』は作れるが・・・あの数は厄介だな。
ピンポイントで破壊されれば、その時点で解除される。
こちらでコントロール出来ないなら、信用は出来ない・・・・・・)
自分の能力で何が出来るのか。それについて思案する。
『蟹』の反応によって齎されるのが単純な『攻撃』なら、相性は『五分五分』といった具合だが・・・。
「・・・なあ、『リーダー』。一つ話があるんだが」
『枝原』に近づき、彼だけに聞こえるよう、話をする。
「お前さんの言うように『裏切り』だの『スパイ』だのを警戒して話をするぞ。
俺の能力は・・・掻い摘んで言えば、『物体の機能が失われないようにする』事・・・。
『蟹』の能力がシンプルに『鋏』で攻撃するだけなら、ほぼ対応できる」
「『壊れないもの』が投げ入れられた時、『蟹』達がどう動くのか?
試してみる価値はある筈だ」
「そこで、『相談』だ。
俺の能力の対象として、『車』の『スペアタイヤ』を使わせてくれ。
俺の『能力』を『発揮しやすい』し、弱点の『対策』にもなる」
74
:
『常寂の檻』
:2022/12/20(火) 12:24:19
>>70-73
蟹は何匹が死んだ。だが、君達も見てわかる通りに、大河のように車道を
横断していく蟹の群れは、ガードレールの右端の崖じみた場所、木々の葉の影から
無尽蔵に這い登ってきている。そして、左端のガードレールを潜り抜けて下へと
落下するように降りていく。
そのサイクルを繰り返し、まるでウロボロスの輪を彷彿させるように
大河が途切れる事もないし、蟹の総量は一定だ。
今起きた出来事から『耐性』が出来たと考える一同。検証として
まず氷山が四方梯子で端を歩く小さな蟹を潰す。梯子のリーチを活かした攻撃であるからして
君に蟹達が一斉に群がる事もない。
想像通り、異なる種類の蟹達が、その潰れて割れた殻と汁が出た蟹に一斉に群がり食すと
全体の淡い発光が再度生じた。そして、再び梯子の攻撃を小さな蟹へ……。
ガンッ ガギィ……ッ。
……『蟹は死なない』 蟹の殻は今や梯子にはびくともしない。
叩きつけられた衝撃で、一瞬、歩行に淀みが見られたぐらいで。蟹はそれ以外無反応で
横断をそのまま続ける。
烏丸も、新たに10㎝大きい。つまり40㎝の鉄輪(シュリンガラ)だ。
路側帯の線に沿って、その鉄輪は先ほどと同じように軌道上の蟹達を
両断しようと一直線に、走る!
――ギャルギャルギャルッッ゛ッ! ギュィィ―――zノィィイ゛……!
! 蟹は『一刀両断されない』。まるで回転鋸が同等の固い石か何かを
削ろうとした時のような火花が、回転鉄輪と蟹の殻の衝突で起きる。
だが、パワーやスピード。その勢いを一匹の特別地面と接着してる訳でもない蟹が
止められる筈もない。蟹は勢いで軽く斜め横に吹き飛び、他の軌道上の蟹も同様に
多少焦げ目の跡らしいものが殻に付きつつも、ほぼ無傷で横断を継続した。
ディン「……これじゃあ、銃弾も下手に撃てないね」
渋い顔を援護の為に何時でも射撃出来る体勢だった彼は浮かべつつ呟く。
確かに、これだと殲滅の為に蟹を幾ら掃射しても。『耐性』が出来るなら
完全に全て沈黙出来ないのなら、下手な鉄砲、水の泡だ。
>俺の能力の対象として、『車』の『スペアタイヤ』を使わせてくれ
少し引き返し、グリムは枝原に要求する。
運転席を開け、険しい顔つきを維持しつつリーダーの彼は
睨みつけるような目で、数秒君と視線をぶつけてから口を開いた。
枝原「……構わん。だが、一つだけ言っておくぞ。
最初に言った通りだ。
俺は、現時点で誰も信用はしてない。お前や、他の者も同様だが
不審な動きや、敵意あると思える行動があれば……」
――容赦はしない。
底冷えするような声で、そう忠告をしつつ。枝原はスペアタイヤを
君に渡すだろう。尚、そんな会話中でも呑気に枝原の車の助手席の男は
鼾をかいて眠り続けている……。
75
:
御影憂『ナハトワハト』
:2022/12/20(火) 13:17:47
>>74
(GM)
「………………『やっぱり』………………」
結果は『案の定』だった。
「でも………………逆に言えば………………
『一回は効く』………………」
「香奈枝の言う通り………………
『一気に突っ切る』のも『不可能じゃない』………………」
「『共食い』してる間は………………
そっちに集中してるだろうし………………」
「多分………………
『攻撃』より『食事』を優先する………………」
「そうじゃないと………………
『殲滅』されちゃうから………………」
最大限の火力をぶつけて一時的に進路を確保し、
再展開するまでの隙を突いて一気に突破する。
おそらく、これが最も単純かつ手っ取り早い方法だろう。
それだけで攻略できると考えている程、
事態を楽観視している訳ではないが。
「――――――………………」
ジィッ
枝原と喋っているグリムを横目で眺める。
会話の内容までは分からないが、
『グリムの能力』は事前に聞いていた。
『何を考えているのか』を推測する事は容易だ。
「とりあえず………………『期待』してる………………」
グリムに声を掛けつつ、『次の行動』を眺める。
(『命』懸かってるけど………………)
(………………『ヒマ』)
氷山も烏丸もグリムも、この状況に対して、
何かしらの『アプローチ』を行える。
しかし、『昼間の御影』は、本当に『やる事がない』。
そのせいか、明確な『危険』に身を置いていながら、
どこか『他人事』のように感じていた。
せいぜい『銃』を制圧力の高い物に変えて、
『火力の足し』になるのが妥当なところだ。
もし『グリムの策』が完璧に通用するなら、
それすら必要なくなってしまう。
76
:
グリム『グリム・ランタン』
:2022/12/20(火) 22:52:44
>>74
「同感だ。俺にとっても全員初対面だからな。人となりも知らん。
そういう距離感で行ったほうが、いざって時も悲しまなくて済む」
「ま、信用はしていないが、『必要』があれば能力を伝えるって事だ。お互いにな」
流石の『グリム・ランタン』でも、『スペアタイヤ』をそこまで精密に遠投は出来ないだろう。
『蟹の群れ』に近づきながら、『スペアタイヤ』を『グリム・ランタン』で抱え、『蝋燭』を仕込む。
この時、『スペアタイヤ』の『ホイールの内側』に『灯芯』が露出するように設置する。
「・・・さて」
十分近づいたなら、『ホイールの外側』を表にして、
『スペアタイヤ』をフリスビーのように『蟹の群れ』に投げ入れる。(パス精BBB
これで、『スペアタイヤ』は『蟹』の攻撃に晒される訳だが・・・。
『蟹』の攻撃が『切断』だけであるなら、『スペアタイヤ』がその機能を果たす為に・・・。
つまり、『タイヤ』内部に『空気』を閉じ込め、形状を維持できるように、『ゴム』が『破壊される』事はなく、
また、同様の理由で、骨組みである『ホイール』も、『破壊』される事はない。
(多少、表面が削られる事はあるかもしれないが・・・。
『車に装着して走行する』という『機能』を完璧に損なわせる事は出来ない)
それでも、無差別な攻撃で『灯芯』が破壊される事は十分ありえる。
そのために、『ホイールの内側』に『灯芯』を装着し、『蟹』に攻撃される確率を下げた。
(『蟹』がただ『流れを邪魔するやつに攻撃する』だけなら、そして攻撃手段が『切断』だけなら、
『内側に入り込んでピンポイントで灯芯を破壊する』という行為は、まず起きない。
もし起こるとすれば、大群が集まり、押されて、無理矢理『蟹』がねじ込まれる・・・そんな時ぐらいか)
そしてそんな時は、こちらの『グレネードランチャー』や、他の連中の『銃火器』の出番というわけだ。
>>75
「アイツラが単純な『パターン』で動いているなら何とかなるかもな。
複雑だったり、『操作』されているなら、対処されるかもしれん」
「どちらにしろ、『成長』する事はないと踏んでいる。
・・・・・・それが『蟹が死んだ時だけ』なら、な」
77
:
氷山『エド・サンズ』
:2022/12/20(火) 23:51:24
>>74
「予想通り・・・・って感じですね
あまり嬉しくはない予想でしたけど」
『シュリンガラ』の『円刃』も、『四方梯子』も、今の蟹達には効果が薄いようだ
それを確認して、再度熟考する
「うーん・・・・それなら、皆の攻撃手段を一斉に集中させて突破した方がいいですよね
例えば、私の『さんずさん』なら最大で5個の『捕具』を同時に出せますので
さっきお伝えした『案』のように、車のバンパーにいくつもの『捕具』を重ねて取り付けて
無効化される度に、最前列の『捕具』を解除して、多層的に攻めてみるとか・・・・」
「ちょっと、念のため検証してみますね」
『四方梯子』を全て解除する
そして、手元に新たに『馬針』と呼ばれる大きな針を出現させる
「先ほどの攻撃で耐性を持ったのは
『四方梯子』に対してなのか、それとも『さんずさん』が出す『捕具』全てに対してなのか」
『馬針』を使って、端っこの蟹を一匹、貫いて殺そうとする
78
:
氷山『エド・サンズ』
:2022/12/21(水) 20:58:20
>>77
「いや、『さんずさん』の他の『捕具』が有効なら別に方法がありますね
例えば・・・・・」
そう言いながら周りに『蟹の大群』を突破するための方法として
以下の内容を伝える
①氷山を含む近距離パワー型スタンド使い2-3人が先頭の車に乗り、
スタンドをボンネットの上に載せる
②『大捕物』でボンネット上のスタンド達に『捕具』を渡し、
それで前方や側方の蟹達を倒して道を作る
③車は列を作って、蟹が倒された道を進んでいく
④蟹達が耐性を持ったら、手持ちの『捕具』を『大捕物』で入れ替えてさらに先に進む
⑤それを繰り返して突破する
「この方法なら、『銃』を持った方々を控えに回して不測の事態に対処できますし
蟹の耐性も私の『捕具』に対して増えるだけに抑えられますので
何かあった時に他の方々の攻撃に頼る事も出来ます」
79
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2022/12/21(水) 21:12:10
>>74
>>78
「『切断』はされないが、パワーは有効か。
車を使って突破するなら、私も力を貸せると思う」
先頭車両に近づいていって、ナンバープレートの縁へと触れて、1mの『シュリンガラ』を発現する。
「これを回転させれば『押しのける』ことは容易だろう。
氷山さんのプランと合わせて、素早く突破してしまおう」
80
:
『常寂の檻』
:2022/12/23(金) 17:38:53
>>75
(御影PC)
陽の当たる場所に『幽霊』の居心地は悪いだろう。
だが、君は本物の幽霊でないし、色々な経験を経た上での『観察眼』がある。
それが、仲間の命を救う機会にも繋がるだろうし、何よりも目的地までの道程は
まだまだ始まったばかりだ……。
レックレス「……考えても、仕方がないのかも知れないが」
手持無沙汰なのは、君の援護を務めると言ったアウトローな空気を纏う彼もだ。
視界の中で流れていく蟹に対し警戒は無くしてないものの、軽く会話する
余裕はあると判断したのだろう。そう言葉を切り出して、話しかけた。
レックレス「あいつ……あの五人、一般人を従えてるリーダーな。
能力は確かに一般人でも通じるんだろうが……だが、アリーナの先兵だろ?
重火器は強いだろうが……それでも、スタンド使いは一癖も二癖もある」
今、この状況に居る奴等(蟹)見たいにな。と、耐性を限界があるのか不明ながら
着実に厄介な敵へと進化可能なスタンドの大群を指しつつ呟く。
レックレス「…………今回、俺は『見当が付いてる』
あのリーダーが入手しようとしてる品は、きっと……『弓』なんだろう」
レックレス「………………詳しく聞きたいなら、こっからは『交換条件』にして欲しい。
条件ってのは、『確約』だ。あの二人は、必ず今回の任務を終えるまで
守り通して欲しいって言う……そう言う約束だ」
どうやら、彼には任務の入手する品を把握してるようだ。
枝原がグリムに意識を払ってる現時点が、一番大事な話を可能な機会だと
判断した故で、君に打ち明けたのだろう。そして、情報の提供をする代わりに
彼は君に約束を求めてる。自分の身内の二人の安全を、だ。
それに、どう応じるか……君は断る事も、条件に乗る事も出来る。
81
:
『常寂の檻』
:2022/12/23(金) 19:00:26
>>76-79
『グリム』『氷山』『烏丸』は試行錯誤を行って、『蟹攻略』の糸口を探す。
まず、グリムはスペアタイヤにより『灯芯』を内側に発現させる形。
それでいてホイールを通常通りに戻して、蟹の大群へ投げ込む。
カシャカシャと、四方梯子を投げ込んだ時同様に蟹達は一斉に
ハサミをタイヤへ突き立てる……が、『破壊されない』
分厚いホイールとは言え、スタンド蟹達が一斉に突き立てれば
木製の梯子を破壊出来る程度のダメージは期待出来る蟹達。
つまり、タイヤの表皮を傷つけた時点でも同様に『終わり』が迎えられる筈だった。
君の予想通り、一見何ともないように見えるが。内側で命の蝋燭は灯ってると言う事。
蟹達は、理解が出来ないのか少しまごついてるように何度かハサミを
突き立てるものの、依然変化のないタイヤに悪戦苦闘をしている。
氷山も、耐性に種類があるのか『検証』して見た。
四方梯子の打撃は、既に『耐性』があるのは実証済み。
『馬針』と言う、針と言うには少々に不似合い感ずる刺突武器を
適当な蟹に突き刺すと、容易に蟹は刺し死んだ……異なる捕り物は
やはり異なる事で、蟹達の耐性は同等の攻撃でないのなら
効果は発揮出来ないようだ……。
烏丸の1mのシュリンガラ。その回転による『斥力』を考えれば
耐性の有無抜きで蟹達を前方から振り払いつつ進められそうだと君は感じる。
さて、全員が全員。中々良い方法を思いついてるが『問題』も少なからず有る。
>>56
先の時から車は『四台』。水に食料と色々物資に玩具ながら
枝原の能力を考えれば、必要であろう武器も積まれた車両。
前衛で近距離型で大捕り物、シュリンガラ、グリムの破壊を延命させる力。
それ等を合わせれば、無敵に近しく蟹を容易に退けつつ突破は可能だろう。
だが、それは『一台』のみだ。上手く応用か工夫しても二台突破するのも
出来るかも知れない。だが君達の能力の恩恵を受けれない半分は
蟹達にタイヤをパンクされるなりして群体の大河の中に置き去りにされる
危険を孕む事になるだろう。
君らの提案を『枝原』が呑むかどうかも難しい所だ。
今回の任務のリーダーとして指揮取る彼は、正直言って君達と
信頼を築くのは、発言の一つ一つを取り上げても難しいのは既に知っている。
どれだけ、秀逸なアイデアが出来たとして、枝原が最終的に
GOサインを出さなければ、提案を却下される可能性もある……。
82
:
グリム『グリム・ランタン』
:2022/12/23(金) 22:17:15
>>81
(質問)
確認だが、『スペアタイヤ』に群がる蟹の数は『一定』のまま変わらない?
破壊できないからといって他の蟹が向かってきたり、
『スペアタイヤ』が蟹の流れを妨げたりはしていない?
83
:
御影憂『ナハトワハト』
:2022/12/24(土) 07:10:41
>>80-81
(GM)
レックレスが口にした言葉を頭の中で吟味する。
聞き覚えのない単語だが、
『アリーナ』が本腰入れて狙う品だ。
その重要度は計り知れないだろう。
「………………『取引成立』………………」
ボソッ
二人を生き延びさせれば、貴重な情報が手に入る。
仮に失敗したとしても、別に失う物はない。
そうであるなら断る理由はなかった。
「ただし………………」
「そのためには………………
『知ってなきゃならない事』がある………………」
「『二人の能力』を………………教えてもらう………………」
「分からないままだと………………
いざという時に困るから………………」
「『あんたから聞いた』って言えば………………
『信用』も得られる………………」
ジッ
会話を行いながら、三人の様子を観察する。
『ナハトワハト』の能力で出来る事はないが、
思考する事は止めていない。
一応『策』も考えてあるものの、
それが必要になるかどうかは微妙なところだ。
84
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2022/12/24(土) 10:37:26
>>81
「『シュリンガラ』の能力によって
全ての『車両』を『武装』する事自体は可能だけれど……。
しかし、それではどれかの車両が捕まる可能性は否定できない。
この場の全ての人員が『火器』によって武装して、
その種類が被らないようにすれば、
全ての車両を守り抜くことはできるんじゃあないか?」
話しながら『車両』を回り、先ほどと同様に先端へと『シュリンガラ』を発現する。
解除する時は一瞬なら、早めに準備をしておいた方が良いだろう。
「ただし一度きりの勝負だ。
タイミングを外さず、統率された攻撃が重要になるだろう。
それに関しては、『枝原』さん。
あなたのチームに頼むしかない」
85
:
『常寂の檻』
:2022/12/24(土) 13:05:45
>>82
(回答)
見た限り、『スペアタイヤ』を囲んで攻撃する蟹は一定数。
破壊出来ない事を理解した上で、更に増援が来る気配は無い。
タイヤと囲む蟹を、器用に他の蟹達は避けてガードレールまで横断している。
尚、何時まで経っても一定数で破壊出来ない事を理解した蟹達は
ガードレールより向こうの森に落下しようとしてるのか、持ち上げようと
し始めたのか視認出来る。
86
:
氷山『エド・サンズ』
:2022/12/24(土) 16:06:07
>>80-81
(この場の全員の作戦を合わせて考えてみても、
この状況を突破できる車は1台か2台・・・・
もう少し工夫を重ねれば、ギリギリで全員がこの状況を突破できそうな感覚はありますが・・・・)
(問題はそんなギリギリの状況を枝原さんが呑むかどうかですね)
軽くアイデアを集めただけでこれだけの対策が出たのだ、
もう少し煮詰めて考えていけば、全員が助かる方法もあるだろう
だが、枝原がそれを『NO』とすれば、どれだけ優れた計画も簡単に覆りうる
(ちょっと、波風を立ててみましょうか)
枝原のスタンスを探るため、氷山はちょっとした芝居を打つ事にした
烏丸による『全員無事』の作戦が出る前に、少し大きな声で皆に話しかける
「いや〜〜〜、私たちのスタンド能力を合わせれば
『車2台』程度はこの状況を突破出来そうですね!」
「それで・・・・なんですけど」
「『誰』を残していきます?
先頭車両には私たち4人と運転手が一人乗るとして、
守れるとしてもあと車1台分が限度」
「ここは・・・・・やはり心を鬼にして
『スタンド使い』じゃない方々にはここに残っていただくべきじゃないでしょうか?」
提案の内容は『数人を犠牲にして戦闘能力のあるメンバー』を生かすというもの
勿論、これは本心ではない
だが、あえてこの状況でこんな発言をする理由は
この後に皆に話す『全員が生き残る烏丸案』を少しでも魅力的に思わせるため、
それと・・・・・
「ねえ、枝原さん
あなたはさっき、この中に裏切者がいる可能性も考えないといけないって言いましたよね?
もしかしたら・・・・あなたの部下の中にも裏切者がいるかもしれないじゃないですか」
「私たちも、あなたの部下も、どちらも怪しい事には変わりないのであれば
少しでも『戦力』を残した方が合理的じゃあないですかね〜〜〜〜?」
枝原の真意を探るためだ
『部下』を犠牲にする提案をされた時、彼がどう動くか
真意を探るためのヒントにする
87
:
グリム『グリム・ランタン』
:2022/12/25(日) 22:25:05
>>81
「よし・・・『蟹』では俺の能力を突破できない。だが・・・」
『蟹』が『スペアタイヤ』を運ぼうとしているのを見て、少し顔をしかめる。
「運ぼうとするか・・・多少は知恵が回る。そういう『プログラム』なのかもしれないが・・・。
素早く抜けなければ、対処されるかもしれない。
それでも、『走り抜ける』なら、『致命的』にはならないはずだ」
『蟹』の動きを見て、推測を立てる。
走行する『車輪』から、こちらの『弱点』を見抜いて撃ち抜く・・・そんな芸当は出来ないだろう。
「『蟹の大河』・・・『抜けられる』目処は立った。
俺の能力の対象は最大『4つ』。片側の『タイヤ』二本を対象として、『二台』・・・。
他のメンバーの能力も合わせても、安全に『移動』出来るのはそこまでか・・・」
「『一台』が何度も往復して、他の車を『能力の射程』に収める――という事も『アリ』だが・・・。
何れにしろ、問題もある。俺の能力はあくまで『破壊の遅延』だ。
能力を解除すれば、即座に『破壊』される・・・。
無事なタイヤをかき集めて、何台かは『乗り捨てる』必要が出てくる」
88
:
『常寂の檻』
:2022/12/27(火) 09:45:39
>>83
(御影PC)
『取引成立』。その言葉に、僅かだが『レックレス』の表情に安堵に似た色が浮かんだ。
アウェイ―な環境下。信頼出来る人物が保護する二人以外に居ない彼にとって
先行きが暗雲で覆われる道筋を、例え良く知らない君との口約束でも少しは開けると
感じたが故の安心だ。今、一番聞かれては不味い相手であろう『枝原』は
氷山が率先として話しかけてる。盗み聞きされる恐れは無いと考えて良い。
(※他、仲間二人の様子の行動も見れてる判定で問題ない)
それでも、長話するのは彼も危険であると理解してる手前。
早口で『枯野』と『佐保』の大まかな能力を伝えてくれた。
細かな部分まで聞くのは難しかった。だが、それでも十分以上に能力を君は知れる。
『枯野』と言う少年は、『枯れ葉を手の平から生み出し操る』事が出来る。
時間を掛ければ、無風の環境でも突風を舞うかのようなスピードで操作が可能。
肝心なのは、枯れ葉に『手で触れてる物の特性』を与えられると言う事だ。
石を触れてれば、石のように葉を固く。刃なら、葉の端に同じく斬撃の特性を……と。
『佐保』と言う褐色ギャルは。『雪男のようなスタンド』を発現可能。
同時に二つ、『除雪用具』を発現可能であり。除雪用具に乗せられるサイズの物を
『雪だるま』に変える事が可能。任意で、雪だるまは解除が可能で。また、以前
雪だるま化した状態の物は。本体の任意で別の同じサイズの雪だるま化した物と
置換する形で元に戻すのが可能だと言う事だった。
そして『肝心の品』についてだ……。
レックレス「……あんたや俺、その他の人間。スタンドはどうやって備わるのか」
「この街の大多数は供与者。他は生まれつきの奴……そんな感じだな?
……俺達が、今から取りに行こうとしてるものは」
――『更に、スタンド使いを上の領域に押し上げる』
「……そんな、品だ。価値を知る誰もが何もかも大切なものを切り捨てても
何を犠牲にしようとも得ようとする……そんな代物だ」
重々しく、彼は言い切る。それ以上追及するのは、枝原と氷山の会話が一段落した事で
難しくなるし。彼は、今のが『前払い』で。これ以上は任務が達成出来たなら
話すと言って君から視線を逸らし見張りをする姿勢に戻った事で再度話しかけるのも厳しい。
……存在の価値を知る誰もが、全てを切り捨て、犠牲にしてでも得たい品。
君は、その言葉から。想定はしてたものの遥かに任務が苛酷に陥る予感を深めるだろう。
89
:
『常寂の檻』
:2022/12/27(火) 10:05:45
>>84
(烏丸PC)
>>87
(グリムPC)
『烏丸』は、全ての車を『シュリンガラ』を発現しつつ。蟹からの
防壁にするアイデアを思いついて実行する。
成程 『良い方法』かも知れない。同時操作は困難になるが
『空転』は問題ない筈。全ての車の全方位にシュリンガラが付けられる
であろう線はあるし、無ければ作れば良い。命より車の傷を優先するような
馬鹿なんぞ、少なくともこの場に居ない。
グリムの『グリム・ランタン』も。四つのタイヤに埋め込めば確実に
車両を一台突破出来る。二台に片方ずつでも、君が往復して別の車両も
突破させれば、同行してるメンバーを、より堅実に安全に蟹の大河と言う
脅威に晒されず抜ける事は可能だ。
少なからず、君達の能力が組み合わされば『突破口』は見えた。
そして、それを進言しようと。『枝原』に近づき……。
君達二人は、遠巻きに見てる御影の視線と共に。
――『氷山』と『枝原』の会話を見守る事になる。
90
:
『常寂の檻』
:2022/12/27(火) 10:36:22
>>86
(氷山PC)
グリムの、破壊を遅延させる能力。蟹達に耐性を与えつつも、その意を介さぬ
破壊力による斥力が健在の鉄輪を産む烏丸。
それに相乗して、君の頼もしきサンズさんの補具で牽制もすれば、だ。
1台は、ほぼ100。二台で70、三台以上で50%程の確率と言う感じでの突破予想だ。
君は、思案の中で気にかかった事。それは、未だ不明な『枝原の真意』
意図が読めない人選然り、かと言って幾人かは予想する囮の動きかと言えばと
疑問にも感じられる行動然り。
枝原の胸中は君達に理解出来ない。だがら、君はあえて煽るように告げる。
枝原は、車中で厳しい顔で全方位に警戒の意識を汲みつつも
君の会話は無言で聞き入っていた。喜怒哀楽の反応も何もなく石像のような
仏頂面であったが……。
>誰』を残していきます?
――ピクッ
>私たちも、あなたの部下も、どちらも怪しい事には変わりないのであれば
―――ガチャ
> 少しでも『戦力』を残した方が合理的じゃあないですかね〜〜〜〜?
――――チャキン
……君の前には、恐ろしく感情の無い能面のような表情で
小銃のモデルガン……とは言え、同じく表情なく枝原の肩に背負われた
スリンキードッグのスリンキーバネの冷たい光沢が陽の光で淡く反射する
感じで君の額に丸い光が差し込まれている。
そう、君は枝原に『銃を突きつけられている』
枝原「…………質問を、質問で返すなど。昔、会社に居た頃は言われたがな」
底冷えする程に、感情を打ち消した声が届く。
枝原「『裏切り者が居れば。確実に分かれたどちらかに付く』
残った方。つまり、いま現在の敵の勢力の真ん中に放置された状態に居るとする。
他の任務への実行部隊の支援は当然受けれない。全滅と共に、敵勢力は
実行部隊の後続へ続き本隊の背を攻撃する」
枝原「逆に、実行部隊に紛れ込んでる場合だ……。どれだけ、お前や又は知り合いが
優秀だとしてもだ。俺が裏切り者だとして、簡単に悟らせなどしない。
確実に、絶対に他に気付かれない合図なり指示に基づいて。今こちらの
妨害以外に潜伏してるであろう敵勢力に優位な動きをする筈だ」
――そんな『提案』をする、お前は『敵』か?
枝原は、決して激昂してる様子はない冷たい視線で氷山を見ていたが。
確かに感じ取れた……彼は『激怒』している。間違いなく『ぶち切れてる』
君の、次の会話によって彼がどう行動するかは……君の言葉次第だ。
91
:
御影憂『ナハトワハト』
:2022/12/27(火) 12:06:56
>>88
(GM)
所詮は『口約束』。
普通なら『裏切りのリスク』を計算に入れるところだが、
捨て駒同然のレックレスの立場を踏まえると、
その可能性は限りなく『ゼロ』に近い。
実際、こちらは『ほぼ何も教えていない』にも関わらず、
彼は手持ちの情報を引き渡している。
信用していいだろう。
少なくとも、この仕事をしている間は。
(………………『上の領域』………………)
興味はあるが、手に入れる事は考えない。
遊園地で見た『予言梟』と同じように、
『制御できない道具』は邪魔になるだけだ。
情報だけ持ち帰れば十分。
この仕事を完了させれば、『アリーナ』から信用を得られる。
そこを足掛かりにして、さらに深く切り込んでいけばいい。
>>89
(グリム・烏丸)
(『出番』は………………なさそうかな………………)
二人の行動を遠巻きに眺め、そう結論付ける。
『グリム・ランタン』と『シュリンガラ』。
やろうと思えば、これらだけでも突破できそうだ。
そこに氷山が加われれば、より磐石になるだろう。
『代替案』も必要なさそうだし、
こういう『力仕事』は他の面子に任せて、
『後ろ』を警戒しておいた方がいいかもしれない。
>>90
(氷山)
スッ
――――――パァンッ!
おもむろに『PPK』を抜き、構えて『発砲』する。
「………………まだ………………
『確かめてなかった』から………………」
ただし、『後ろに向かって』。
「………………追いつかれると『どうなるか』………………」
氷山も考えなしに煽った訳ではないだろう。
しかし、『自己責任』だ。
普段なら見捨てる。
だが、今は『一蓮托生』。
誰かの不利益は、自分の不利益に繋がってしまう。
「みんなも………………『見といた方がいい』………………」
『弾丸の行方』を目で追いながら、全員に言う。
今この場には、対処すべき『優先順位』というものがある。
それは枝原も分かっているはずだ。
92
:
氷山『エド・サンズ』
:2022/12/27(火) 17:42:35
>>90
――――チャキン
額に突き付けられた照準
彼の顔に浮かんだ仏頂面
枝原という男が明らかに『激怒』しているという事は間違いない
(やはり・・・・。 枝原さんは『何か』を恐れている・・・・!)
彼が怒る事は予想通りだ
問題は、彼が『何』に対して怒ったのか・・・・という事
(枝原さんが言うように、私が『裏切り者』だと思ったから怒ってる?
いいえ・・・・それは違う!)
もしそうだとすれば、彼の怒りはより早い段階で出現するはず
『車2台』での脱出案を提案した時点で、ある程度察しの良い人間であれば分隊案であると気付くからだ
しかし・・・・彼は『誰を置いていくか』という提案の段階になって怒りを露わにした
つまり・・・・・・・・!
(部下の人達が犠牲になる可能性が出てきたから・・・・!
だから、枝原さんはこうして恐れを振り撒いている・・・・!)
『威圧』とは、『恐怖』の裏返しとも取れる
思索を広げ・・・・枝原の威圧的な話を聞く
そして、彼が『その言葉』を口にした瞬間、ニヤリと口角を吊り上げた
「ありがとうございます。 その言葉が聞きたかった!」
両手を上げ、抵抗の意思がない事を示しながら言葉を続ける
「枝原さん・・・・あなたはつまり、こう言いましたね?
『隊の分断は裏切り者にとっては格好の状況である』と・・・・
つまり・・・・言い換えればそれは『隊を分断せずに皆が生き残る事が我々の是(ぜ)である』という事です」
分断案に対するリスク・・・・これを隊のリーダーが作戦会議という公的な場で明らかにしたのだ
それはつまり、今後の作戦を検討する上で上位の『行動指針』になるという事
これで『全員を生き残らせる提案』への反論は論拠を一つ失う事となる
「ああ〜・・・・良かった
私の案は非人道的だったから・・・・採用されたらどうしようかと思ってたんですよ」
「では、烏丸さん」
「皆に・・・・伝えてください」
「全員が生き残る為の『秘策』・・・・を」
93
:
グリム『グリム・ランタン』
:2022/12/27(火) 22:11:59
>>89-90
「・・・・・やれやれ」
二人のやり取りを呆れたように見ている。
『枝原』の態度に物申したい、という気持ちは分からないでもないが、
ああも露骨に導火線に火をつける必要はないだろうに。
理屈さえ通っているなら、多少の融通が効くのは、さっき自分の交渉が通ったことからもわかる。
『誰も信用していない』が、『裏切り者』ではない自分達にとっては『味方』としている方が楽だろう。
(さて、『言質を取られた』ような形になるが。
こちらの提案をすんなり飲んでくれるか・・・?
『プライド』に天秤を傾けるような男ではないと思うが)
こちらの手札は晒している。後はどういう『役』を作るかは任せよう。
94
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2022/12/28(水) 08:04:32
>>89-92
「あっ、ああ……
といっても、勿体ぶるような策じゃあない。
『枝原』さんの『スタンド』によって作る多種多様な火器。
それと、私とグリムさんの『スタンド』によって強化した車で、一気に突破する。
種類の異なる武器ならば、同じ『スタンド』であっても同種類とはカウントされないのは、
『氷山』さんが証明済みだ。
ただし、『蟹のスタンド』に対しての攻撃のタイミング……
それに関しては『枝原』さんの号令が必要となるはずだ。
……こんなところかな」
『氷山』と『枝原』によって張り詰めた雰囲気の中、
一歩前に進み出て、全員に聞こえるように話す。
(こうなる事を『予想』していたというわけか……
しかし、何者だ?
歴戦のスタンド使いに一歩も引かない度胸。
むしろ、この状況……『スリル』を楽しんでいるようにすら見える。
『氷山』さん、君は……)
95
:
『常寂の檻』
:2022/12/30(金) 18:38:33
>>91-94
(ALL)
氷山の発言は『枝原』の琴線に触れた。悪い方にだが。
君(氷山)は、両手を上げ余裕と勝ち気さを伴った笑みを浮かべ
無抵抗のアピールをしつつ饒舌に彼へ語りかけつつ、言葉のパスを烏丸へ向ける。
君、烏丸も受け取ると共に全員に聞こえるように作戦内容を話した。
対し……車から降りて、小銃を向ける彼の反応は……『芳しくない』
枝原「……何か『勘違い』してるようだから、言っておくぞ」
「――既に、お前には『スパイの容疑』が掛かっているんだ」
銃口の照準は、氷山の額から外れない。
彼は淡々と感情を露出せずに説明する。
「この任務は『命懸け』だ。一人の小さなミスだって重大な危機に繋がる。
説明されてない等と言い訳されてもだ。俺が『命懸けで対処しろ』と
告げた時点で察して行動しろ。俺は無知な若造を教練してる訳じゃない」
「お前が隊を分けると言う、誰でも分かりそうな戦力を減らす意見を述べた。
解るか?
お前は、自分から、『この場の全員の命のリスクを上げた』んだ」
俺は お前が 敵かと 聞いてる。
……既に、枝原の瞳には。君が『裏切り者』であると言う可能性を秘めた
敵意を込めた目線を向けられている。
そんな事を証明出来るようなものは無いだろう。
電車でやってもいない痴漢の免罪を着せられたとして、それが無実であると
証明するには常にカメラでも搭載してない限り不可能なのだから。
氷山は、そのような意図があって枝原に告げた気は無い。
だが、彼の行動指針が全体の生還を重視しているらしい事は理解出来たが……。
その分、氷山を脅威と感ずる彼との関係性も大分悪化した。
殺害まではいかぬものの、このまま氷山に枝原がどう対応するか
不穏な空気が高まった……その時だろう。
96
:
『常寂の檻』
:2022/12/30(金) 19:08:07
>>95
続き
――――――パァンッ!
周囲に蠢く重苦しい空気を、物理的にも突き破ったのは一発の弾丸だった。
『御影』が放った銃弾であるのは明らか。
ただ、普通の銃なら薬莢を爆発させる破裂音がするが。この銃から
放たれるのはBB弾だ。とは言え、枝原のスリンキードッグのスタンド能力で
スリンキーバネを介して、飛ぶのは実弾。その銃弾が音速を超える
ソニックブームの銃声は聞こえる為、変質的な銃声音が全員に聞こえる。
そんな銃弾が、枝原や氷山を注視していた視線の中を通過して
静止画相応の迫りくる景色へ届く。一番よく視認出来たのは発砲した当人だろう。
銃弾は、解り難いものの景色に着弾したようで。一瞬水面に小さな波紋を
生じさせたように、着弾したと思われる部分の景色周辺が揺らいで銃弾は消失した。
時間と共に景色は迫ってるようで。やはり、先程よりは心なし
止まった景色は君達の居る場所と、着弾距離から推測して縮まってきている。
枝原「……此処で、お前をどうこうする議論をするのにも時間が無い」
御影の行動もあってか、枝原が氷山へ本当に処罰なり攻撃する意思があったか
不明なものの、銃口は外れた。
枝原「『突破』より、これから移る。進言された作戦を『受理』する。
各自、配置を決めて車両へ乗り込め。順次装備を適した火器へ変更し
一台ずつに人数を限界まで集合させる。
俺、狩集、ディン。ミーナ、ハナナ、黒山。
残る二台の車は、放置させる。必要な物資を厳選させた後に
運べる量のみ搭載させて作戦決行だ」
……枝原は、どうやら君達の作戦を受け入れるようだ。
とは言え、氷山に対し少なからず『軋轢』も生まれた。
元から信頼関係など皆無のメンバーなのだし、自然と起こり得ただろうが……。
作戦は決められたものの、誰が乗るかによって蟹の群れに走った時に
アクシデントが起きた時、どう対処するかも違ってくるだろう。
装備と共に、よくよく考えて車に乗るべきだ。
97
:
氷山『エド・サンズ』
:2022/12/30(金) 20:10:12
>>96
質問ですが、今現在進んでいる作戦というのは
2台の車に全員を乗せて突破する案ですか?
また、1台の車に人は何人まで乗れますか?
98
:
『常寂の檻』
:2022/12/30(金) 20:48:21
>>97
(回答)
はい。二台の車に全員を乗せて突破する案です。
大体7〜8名が乗れるミニバンで。後列に荷物を乗せて四台で
走っていましたが、最低限の手荷物と装備だけ携行すれば
二台で十分運転可能です。
99
:
氷山『エド・サンズ』
:2022/12/30(金) 23:23:11
>>95-96
「うーん・・・・」
表情を消しながら語る枝原の瞳を見据え、
小さくうなり声を上げながら考える・・・・
(やばっ! ちょっと煽り過ぎましたかね!?)
どう見てもキちゃってる人間の目だ!
この人、人間不信にも程があるぞ!と内心で思いつつ
状況をどうにかする手を考え・・・・
――――――パァンッ!
その状況を貫くように一条の弾丸が走った
なし崩し的に先に進む提案を枝原が受け入れた事にほっと息をつく
「ありがとうございます。御影さん」
状況を先に進めた彼女にそうお礼を言いながら、
次の問題・・・・どの車に乗るかを考えていく
「ああ。それなら私は枝原さんの車に乗せてください
ほら。私って『スパイ疑惑』がかかってますし・・・・一番疑ってる人が見張った方が
何かと都合が良いんじゃあないでしょうか?」
ところで、次にスマホのアラームが鳴るのはいつくらいだろうか?
100
:
御影憂『ナハトワハト』
:2022/12/31(土) 12:07:45
>>95-96
(GM)
>>99
(氷山)
>>(全員)
内心では、枝原と同感だった。
『任務の最中に揉め事を起こす』という時点で、
『味方のリソースを削る行為』だ。
その分だけ『敵に対する注意』が散漫になり、
『つけいる隙』を与えてしまう。
もし氷山が『スパイ』だったら、
今の段階で『目的の半分』は達成していると思っていい。
無論、『御影憂』なら、『半分』と言わず『全て達成できる』。
「………………『貸し』にしとく………………」
そして、『本当の密偵』である自分は、
『考えている事の半分』も口には出さない。
「………………『もっと賢い方法』があるけど………………」
銃を下ろしてから、全員に告げる。
「『破壊を遅延できる』なら………………
わざわざ『タイヤ』に使わなくてもいい………………」
「『蟹』の上に『壊れない橋』を架ければ………………」
「それを渡って………………
『全車』通過できる………………」
枝原が言うように、そして自らが自覚しているように、
この任務は『命懸け』だ。
貴重な資源の一つである『車両』も、
出来る限り残しておきたい。
『タイヤ』に直接『蝋燭』を仕込むのは手っ取り早いが、
結局は『破壊』を先延ばしにするだけ。
『蝋燭を仕込んだ物体』の上を通行する方が、
より安全で確実だ。
準備に手間は掛かるものの、
今すぐ出発しなければならない状況でもない。
「敵は………………
私達の『リソース』を削りに来てる………………」
「安易な『切り捨ての積み重ね』は………………
後になってから響いてくる………………」
101
:
グリム『グリム・ランタン』
:2022/12/31(土) 21:05:37
>>95-96
「纏まったようなら何よりだ。
俺はどちらに乗っても構わないが・・・」
「いや、『能力射程』の事もある。『後ろの車』のほうがいいだろうな」
『前の車』にピッタリついていけば、『蝋燭』が消えることもないだろう。
>>100
「『壊れない橋』か・・・可能であれば、そうしたいが」
周りを見渡す。『橋』の材料になりそうなものはあるのだろうか?
「俺の能力も万能じゃあない。サイズの問題も有る。
色々と課題は有ると思うが・・・クリアできるアテはあるのか?」
102
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/01/01(日) 01:11:36
>>101
(グリム)
>>(全員)
「私は………………」
ボソッ
「………………『アテのない提案』はしない」
サラ サラ サラ
万年筆で付箋に『メモ書き』し、それを全員に見せる。
ガ 木 木 ガ
ガ 木 木 ガ
ガ糸糸糸木糸糸糸木糸糸糸ガ
ガ 木 木 ガ
ガ 木 木 ガ
「『橋』っていうか………………」
「正確には『レール』………………」
「『テグス』を持ってきてる………………」
「………………『30m』の」
本当は『いのり院長』を吊った時と同じく、
『絞殺用』の小道具だったが、まぁいい。
「まず………………
手頃な『木材』に『溝』を作っておく………………」
適当な『木』なら、そこらにあるはずだ。
こちらにはパワーのあるスタンドもいる。
調達に困る事はないだろう。
「木材に『糸』を結んでから………………
両端を『ガードレール』に括り付けて固定………………」
「タイヤに『シュリンガラ』を設置して………………
溝の上を通らせれば………………
『通行時の安定』を確保できる………………」
「言うまでもないけど………………
テグスと木材には………………
『蝋燭』を仕込んでもらう………………」
『蟹』は『テグス』を切れなくなり、
『レールの位置』が固定されているので、
そこから動かされる事もない。
何も立派な橋など必要ないのだ。
『最小限の手間』で『最大限の効果』を得る。
103
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/01/02(月) 01:33:23
>>95-96
「私も、後ろの車両に乗ろう。
後ろの車両の方が突破成功率は下がるし……
『蟹のスタンド』が突破したことをトリガーとして、
新たな攻撃に移る可能性もゼロじゃあないだろうしね」
と話している途中で御影の提案を見る。
>>102
「確かに、これが実現できれば触れずに突破可能……。
あとは時間を含む実現可能性と、『蟹』の能力か。
道を塞ぐだけの『能力』なら、中空を突破させる事くらいは『防ぐ』ことができるかもしれない。
どう思う?」
最終的に『枝原』が納得すれば、こちらの策の方が良さそうに見えるが、
決めるのは彼だ。
意見だけをし、決定は任せる。
104
:
『常寂の檻』
:2023/01/03(火) 13:09:41
>>99-103
(ALL)
枝原「……作戦概要は、理解した。『許可』する」
「――『可能』ならな」
リーダーの彼は、厳しい目線を提案に告げた全員に向ける。
……この『作戦』には、幾つか『問題』が抱えられてる。
まず、御影の提案する作戦の木とテグスの『レール』
テグスと木……これに『蝋燭』は可能なのだろうか?
※グリム・ランタンの能力詳細↓
【灯芯】
5.『小さい蝋燭すら埋め込める体積が無い』物は対象外に出来ず、蝋燭のサイズが小さいほど灯芯も小さくなる。
6.『一般的な成人男性』より大きな物を対象にする事も出来ない。
(※巻いてる状態のテグスなら蝋燭も生やせるかも知れませんが、流石に
木は無理かなぁとGМは思います。解釈違いの場合は、レス訂正しますので)
蟹の大河の幅は、流石に成人男性よりも長く縦に伸びている。
大体10〜15m程度の大きい幅を蟹達が渡っている。大樹一本を倒せば
橋として掛けれるだろうが、蟹達に破壊されない前提で可能な橋渡しだ。
それ以外でも、肝心の木を調達するとなれば。橋の下がどうなってるか不明な
地面に向かわなくてはいけない。別の方法で確実で安全に伐採出来るなら良い。
枝原「時間は有限だ。少しでも不備があると俺が知れば、即時中止して
予定のプランで決行する。
良いか? 少しのミスも、俺達には許されてはならない」
枝原も、これに関しては君達への不信感の有無抜きで作戦に不備があれば
全員の命の危険に晒される故の拒絶だ。
もし、他に彼を説得出来そうな作戦が無い場合は。予定通り車両に人数固めての
強行突破になるだろう……。
105
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/01/03(火) 14:49:49
>>104
(GM)
「………………『あ』………………」
『グリム・ランタン』の『概要』は聞いていたが、
『大きさの制限』まで詳しく伝えられた訳ではない。
こんなに『幅』があったら、どう考えても無理だろう。
もっと狭ければ『改善案』も用意していたが、
これでは『時間の無駄』だ。
「………………『却下』………………」
スゥッ
僅かな躊躇いさえも見せる事なく、即座に『撤回』を宣言し、
車に戻って『自分の荷物』を纏め始める。
サーベルはギターケースに戻す。
ケースは背負っておこう。
(少なくとも………………
『使える奴』だと思わせられた………………)
『優秀な策士の条件』は『三つ』ある。
第一に『立案』が出来る事。
そして、もっと大事な事は、『潔さ』だ。
どれだけ入念に練った策であろうが、
現実的ではないと分かった時点で、
即座に切り捨てられなければならない。
そして、御影憂は『優秀な策士』だ。
だからこそ、一切の躊躇もなく、自らの案を切り捨てられた。
これら一連の『立案』と『棄却』によって、
御影憂の『優秀性』は、十分にアピール出来ただろう。
(ちょっとずつ………………
ア リ ー ナ
『こいつら』に『食い込んでいく』………………)
御影は『目先』だけを見てはいない。
地道な『印象操作』の積み重ねは、
『今後の動き』をする上で大いに役立つ。
常に『先』を見据えておく事が、『三つ目の条件』なのだ。
「私………………『後ろ』を監視しときまーす………………」
チャキッ
「念のために………………一人くらい………………
『見張り』を立てとかないと………………」
「『戦力面で貢献できない人間』がやるのが………………
一番能率がいい………………」
『双眼鏡』を借りて、『背後の景色』を隅々まで観察する。
『蟹の大河』は見たが、
まだ『背後』を『双眼鏡』で見た事はなかったはずだ。
何か分かるかもしれないし、何も分からなくても、
一人は見張っておいた方がいい。
移動の途中で何かしらの変化が起こる可能性も、
全くのゼロではないだろう。
この忌々しい『白日の下』では『闇の衣』も使えないし、
その代わりとして『監視役』を買って出る。
106
:
氷山『エド・サンズ』
:2023/01/03(火) 15:22:59
>>104
次のスマホのアラームが鳴るまで(1時間後)、
まだ時間はかかりそうですか?
107
:
『常寂の檻』
:2023/01/03(火) 22:25:42
>>106
(回答)
失礼しました。アラームは『30分後』がそろそろ数分後に
鳴りそうな頃合いです。
108
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/01/04(水) 19:37:14
>>102-105
「まあ・・・・・・そうだな。
厳しいだろう。『ミス』が許されるならチャレンジもありかもしれないが」
『蟹の大河』を見て、首を振る。
「最初のプランで行こう。
制限時間は気にしなくても構わないが、『射程距離』の問題はある」
「車を極力近づけて・・・準備が出来たら、指示をくれ」
109
:
氷山『エド・サンズ』
:2023/01/04(水) 23:13:09
>>107
回答ありがとうございます
>>104
〜〜〜〜〜〜♪
枝原と同じ車に乗り込もうとした最中、『着信音』が鳴る
予め、セットしておいたアラームだが・・・・スマホの着信と同じメロディを設定しているため、
自分以外の人間には通話がかかってきたように感じるだろう
P!
「はい、もしもし」
それを枝原の目の前で臆面もなく取る
まるで『何者』かから着信がかかってきたかのように
「うん。大丈夫。多分、すぐに終わると思うから
それじゃあ。よろしくね。」
P・・・
「枝原さん・・・・気が変わりました
私は車に乗せずにこの場に置いて行ってください」
そう言い放つ
もし、仮に、この程度の発言一つとって銃口をこちらに向ける事があれば
その時はその時、行動するしかないだろう
110
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/01/05(木) 10:06:04
>>104
「なら、当初の作戦どおりということかな。
2台を守る方が話は早い。
物資の積み替えは、私も手伝おう」
後方2台の『シュリンガラ』は解除して、
前方2台の前面、側面へと改めて『シュリンガラ』を発現する。
>>106
「氷山さん……? 一体誰と『通話』したんだ、『今』!
この状況で何を考えているんだ、一体ッ!」
作業中、2台目の車に乗り込むところで、氷山の動きを目にして車を飛び降りる。
そして氷山の方へと向かう。
111
:
『常寂の檻』
:2023/01/05(木) 21:59:26
>>105-110
枝原「反対意見が無いのなら、分担を決める。
俺、狩集、ディン。先頭車両にて残り4名と共に突破。
ハナナ、ミーナ、黒山。後続にて、同じく4名を連れて乗り込む。
どの車両に乗るかは各自で決めれば良い」
リーダー、枝原は自分達のチームがどの車に乗り込むかを先に決める。
先頭車両の助手席で、未だ眠りこける男を意図して省いてるものの
彼が発する黙殺する空気を周囲も読み取ってか、質問する者は居ない。
荷物を運ぶ一同、御影は後ろを見張る。依然、動かない景色ばかりが視界一杯に広がる。
佐保「あ、持ってかない荷物。フロちゃんの、これに良かったら入れてくれっぺ」
『ブモォ』
君達が要らない荷物を後ろの車の中に居れようとする最中。
褐色のギャル少女が片手を上げて注目を集めて、その隣のスタンド。
フロちゃんと渾名で呼んだ雪男の形をしたスタンドが発現させた『除雪用具』
『スノーダンプ』二つを指して、告げる。
佐保「これ位は、手伝うっぺ」
御影だけは、彼女の仲間で保護者らしいレックレスの説明した能力で合点がいくだろう。
彼女は、ある程度の質量の個体は除雪用具に乗せれば『雪だるま』にして。また別の
個体が大体同じ質量なら、別の雪だるま化したものを復元させる形で雪だるまで
出す事が出来ると聞いたのだから。今、まさにソレをしようと言う事なのだろう。
『烏丸』は、後ろの車に自然と乗ろうとする。御影の補強案は済し崩しで
中止となったが、恐らく『グリム』も後続での突破組となるだろう。
そして……『氷山』だが。
>枝原さん・・・・気が変わりました
>私は車に乗せずにこの場に置いて行ってください
…………はぁー……
重たい溜息が、氷山も含めて全員が聞いた。
発せられた音の中心は……『枝原』だ。彼は、うんざりしていると言う目つきを
隠さない形で、君に緩慢に近づき……突きつけた。
銃でなく、指だ。
枝原「いいか」
「二度は言わない」
「自殺願望があるなら、勝手に死ね。お前の責任は、お前が取れ。
俺は、お前がここに居る全員に対して危害を及ぼすと確信した瞬間に、強制排除する。
それ以外はケースバイケースだ。
何の意図や別の思惑があったとして、お前の所為で貴重な時間がロスしているのは事実だ」
……君は、『この程度の発言』と告げてるが。
枝原は、恐らくだが『本気で任務に臨んでいる』。態度や物腰は顰蹙を買うもので
正直いってリーダーとして相応しくない片鱗は多々あるものの、彼は真剣だ。
協調性の不確かな者や、元から無い者、裏切る確率が高い背景の人物。
人選として最初から完全に間違ってる筈だが、彼はそんな集団を引き連れて
任務を遣り遂げようと本気の気概が今も氷山は、その気配から伝わるだろう。
枝原「わかったか?
次、同じ発言をするなら。俺は冗談だろうと何だろうと
お前を引き摺り下ろしてでも、此処に放置する」
殺気すら昇る感じの目で、彼は君(氷山)に最後通牒と言う形で告げた……。
尚、『通話』に関して烏丸が詰め寄っても関知する様子はなく彼は無視を決め込んだ。
警告を終えると、周囲にさっさと作業を完遂しろ! と剣呑なやり取りで棒立ちに
なっていた何人かに怒鳴りつつ運搬と車の点検作業に戻っていく。
112
:
氷山『エド・サンズ』
:2023/01/05(木) 22:44:05
>>111
「ええ。どうぞお構いなく」
枝原の先ほどの発言でいくつかわかった事がある
それは彼がこの『馬鹿馬鹿しい作戦』に本気で臨まなければならない程に
追い詰められた立場だという事だ
(真っ当にこの『作戦』を遂行するのであれば・・・・
『20万円』という報酬は命を賭けさせるものとしては明らかに安すぎますし)
『20万円』で『重要な任務』に必要な『スタンド使い』を集める
この矛盾を成り立たせる仮説は、一つ
(枝原さんが『アリーナ』の中で政治的に追い詰められた立場にある
それとも・・・・または・・・・)
(この雇用条件自体が『裏切者』を参入しやすくする為の『罠』である
そうなると、あのメンバーの中に実際に『裏切者』がいる可能性が高く・・・・)
いずれにせよ、その『状況』は氷山が好むものではない
適当な所でこの一団から離脱し、逃げおおせるのがベストだ
「それじゃあ、私はこちらの車を」
そう言いながら乗り込むのは『4台目の車』だ
車の中を漁り、残された物の中で使えそうな道具を確認していく
「別に冗談で言ったわけじゃありませんよ?」
113
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/01/05(木) 23:30:23
>>111-112
氷山が後方車両に向かおうとするなら、
その途中で会う事はできるだろう。
止めはせず、ただ声を掛ける。
「氷山さん、君が何を考えているか………
どこまで計算して行動しているかは私にはわからないし………」
「『学校行事』でもあるまいし、
それぞれがみずからの命を賭けて行動する中で、
去る事はなにも批難されることじゃあない」
「私が君にどこか『期待』していたとして、
勝手に失望するのも身勝手な話だと思う」
「だが君の行動は………
この一刻を争うと思われる状況において、
私達『残されるもの』にとって良いものではなかった。
そして、それを『故意』ではないと証明するのは、
私達にとってあまりにも難しい。
それが、ただ残念だ」
そして、出発に向けて荷造りを始める。
一通り準備が終わったなら、振り向かずに車へ乗り込む。
114
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/01/06(金) 16:57:17
>>112
(氷山)
離れていく氷山を、前髪の隙間から一瞥する。
客観的に見て、彼女の『スタンド』は、
大きな『戦力』になるだろう。
『敵の規模』は不明だが、
ここで『駒』が一つ消えてしまうのは痛い。
「――――――………………」
だが、『止める気はない』。
これまでの行動から、
『何も考えていない訳ではない』のは分かった。
反感を買う『リスク』を恐れず、
大胆な行動に出られる『度胸』は認めてもいい。
しかし、時と場合による。
それを見極められない人間は、『足手まとい』になるだけだ。
「………………」
ふと、『氷山あきは』の姿に『円谷世良楽』が重なる。
同年代の同性だからだろうか。
思い出したくもないのに思い出してしまうのが腹立たしい。
(『あはーっ!
やっぱりウレイさんって、
あたしのコト大好きなんですネ!』)
(………………とか言いそう………………)
(………………しっ………………しっ………………)
『頭の中のセララ』を追い出しながら、氷山に呟く。
「私………………『貸しにしとく』って言った………………」
ボソッ
「それ………………ちゃんと『返してもらう』………………」
「『江戸っ子』は………………
『人情』を欠いたりしない………………」
「あと………………別に降りても恨まない………………」
「『あきは』は『弥七』向きじゃないから………………」
こんな事を言う気はなかったにも関わらず、
何故か『口に出してしまった』。
『何となく放っておけなかったから』かもしれない。
自分自身の事だが、気に食わなかった。
>>113
(烏丸)
「もう言ってあるけど………………
『私の能力は使えない』………………」
「『グリムさん』と………………
『香奈枝』が頼り………………」
「………………私の『命』を預ける………………」
『100%本心』からの言葉ではない。
自分の安全は自分で確保する。
それでも、この局面は、
二人の能力なくして『突破』は不可能だ。
「『見張り』が要らなそうなら………………
『火力の足し』くらいにはなるから………………」
>>111
(GM)
四台で進むというのは嫌でも目立つ。
その点、二台の方が発見されにくいという利点はある。
どうせ乗り捨てるなら、
敵に突っ込ませて爆発でもさせたいところだが、
どこにいるか分からないのでは仕方がない。
「………………『異常なし』………………」
変化のない光景を見張りながら、全員に報告する。
しかし、この攻撃――――間違いなく攻撃なのだろうが、
改めて見ても随分と『悠長』だった。
そもそも、これだと『車だけ』しか止められない。
こんなに面倒な手順を踏んでいるのは、
『車を運ばなければならない』という制限があるからだ。
もし、それがなかったとしたら、
『足止め』にすらなっていなかっただろう。
「ちょっとだけ………………『試してみたい』………………」
タンッ
軽く跳躍し、『ガードレールの上』に『乗る』。
『ナハトワハト』を纏った本体の精度は『達人並み』だ。
ガードレールを伝って進む事は造作もない。
そのまま歩き続け、『蟹の大河』を通過できるかどうか試す。
もし攻撃の気配が見えたら、即座に飛び退いて回避する。
115
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/01/06(金) 19:07:29
>>111
「先程も言ったが、俺は後ろでいい。
トラブルがあった時に対応しやすいだろうからな」
荷物運びなど、手伝える事があるならやる。
>>112
「・・・・・・」
自分たちの能力と、目的を知っている人間を、恐らく敵の術中にそのまま置いていく――。
はっきり言ってあり得ない選択肢では有る。
裏切り者だろうとそうでなかろうと、『口封じ』すべき・・・とすら、思う。
とはいえ、ここで一戦交えるのも、『枝原』の不評を買うだろうし、
自らに万が一があれば、全員での脱出すら困難になる。
全員で襲いかかればとも思うが、どうせ『割れる』。時間の無駄だ。
このまま触れずに、置いていくしか無い。
願わくば、彼女から何の情報も漏れないことを祈ろう。
116
:
氷山『エド・サンズ』
:2023/01/08(日) 12:26:06
ちなみに現在位置から背後の『静止画めいた景色』までの距離は何mくらいでしょうか?
117
:
『常寂の檻』
:2023/01/08(日) 13:38:08
>>112-116
(116の回答:最後尾の車両から、止まってる景色までの距離は。
景色と言う曖昧な視野で目測するのは難しいが。銃弾の消失した時点と考えて
大体200~250m程度。陽の傾くスピードを考えると、30分弱で
最後尾の車両に接触するのではと推測可能)
君、『氷山』は四台目……つまり、誰も乗り込まない車に乗り込む。
『残留する』……そんな、君の遠回しながら宣告したような態度と行動に対し
枝原は逆上もしない。サポートであったハナナは、流石にこの状況に耐えかねたらしく
恐る恐るながら、リーダーの彼へ意見する。
ハナナ「あの、今からでも。あの娘を説得しますし、考え直して……」
枝原「時間の無駄だ。やるべき事は解ってるだろうし、俺は警告した」
ハナナ「っ……了解です」
空はまだ青く青く澄み渡っているのに関わらず、君達の取り巻く空気は
重く淀んでいる。
君(氷山)は見送りの言葉を、視線を受け取りつつ車の中を調べる。
最後尾の車両はグリム・ディン・狩集と言う男性三名が乗っていた。
グローブボックス。小物入れの中には車の保険証含め、発煙筒が入っていた。
他には、眠気覚ましのガム、ポケットティッシュ……それ以外の目ぼしい物は
全部乗せる為に三人が運んだらしい。
また、エンジンを掛ける鍵などは無い。荷物を前に持っていっている
運転していた枝原のチームの二人の内の一人が車を放置すると言われた時に外したようだ。
118
:
『常寂の檻』
:2023/01/08(日) 13:54:36
>>117
続き
氷山は一人、最後尾の車に居る。
任務の危険を考えれば、無理にでも引っ張っていくのが彼女の安全。
いや、敵の戦力が未知数なら脅迫に拷問されて自分達の能力を知られる危険もある。
昏い思考や、後を考えれば決して良い兆しでない別離に各自思考を更けて……。
レックレス「……?
っおい、何やってる。あぶな…………」
狩集「あ?」
ディン「い?」
ハナナ「うん?」
ミーナ「え?」
黒山「おぉ! 凄い凄いっ
――『渡り切った』よぉ!」
……君、御影は。
――『渡り切った』
ガードレールの上。『ナハトワハト』は陽の光の中では暗闇の恩恵は微々たるが
それでも達人並みにバランスを取る事は可能だ。
慎重に、君はガードレールを渡る。蟹達が木々の茂みと崖らしい岩の間から
無限に思える程に大小の横歩きをするのを尻目に。
多くのリスクは有り得た筈だ。蟹達は直ぐさま君と言う存在を認識して
ガードレールに飛び乗って纏わりついたかも知れない。または、歩く途中で
蟹達がガードレールの支柱を伝って袋小路にしたかも知れない。
だが、結果的に『蟹達は無反応』だった。
君が歩く下を、大河の源となる小さな無数の甲羅の生き物たちは出口となる
ガードレールへ進んでいくばかり。
啞然とする、他の仲間達を尻目に……無事、御影は『突破』した。
119
:
氷山『エド・サンズ』
:2023/01/08(日) 17:53:14
>>113
>>114
「・・・・・・・・・・・。」
後方車両へと向かう途中、烏丸と御影の二人から声をかけられる
それは氷山の行動を糾弾するものであったり、
または氷山の趣味に合わせた説得の言葉であったりした
当然だろう
『仕事』の成功を目指すという視点において、この行動はまさに『裏切り』と言えるものだ
その事を知ってか知らずか、氷山から彼女らへの返答はなかった
>>117-118
「さて・・・・・」
『四台目』の車両に乗り込み、中に残った物を漁る
車両の中は意外なほどに物が少ない・・・・
あれ程持ち込んでいた『エアガン』も全てあちら側に移送する事が出来たらしい
「やっぱり」
やっぱり、とそう呟く
仮説の一つが、確信へと変わった
・・・・・
「やっぱり、『詰めが甘い』」
枝原の言動を思い返す(
>>90
)
彼は氷山がこの場に『誰か』を見捨てる、と発言した時
こう言っていた
「『裏切者』が本隊から別れた時、『敵勢力は本隊の背を攻撃する』・・・・」
言うまでもなく、氷山の置かれた状況だ
氷山が『裏切者』であると、そう疑念を抱いていたのなら・・・・
「私がこうして自由に行動出来ているこの状況は
・・・・
明らかに『おかしい』・・・・。」
勿論、枝原以外の人間がリーダーであれば、その状況も考えられる
『拘束や攻撃は不憫だ』とか『氷山の事を信頼している』とか、そういう理由でだ
だが枝原は・・・・彼は既に言葉と行動で明言している
『銃口』をこちらに向けながら、敵は殺すのだと
「考えられる可能性は二つ」
「一つは『枝原さんは数分前に自分が言った事も覚えていられない間抜け』だという事
その場合、あの人の判断基準を考える考察は全て無意味になります」
発煙筒と車の保険証を服のポケットに納めながら呟く
「そしてもう一つ・・・・まあ、こちらの可能性の方が妥当ではありますが」
「『枝原さんは自分の部下を護る事しか考えていない』という事」
この場合、あの時の言葉(
>>95
)は全て方便だという事になる
彼が本当に言いたい事、やりたい事は自分の部下を護る事だけで、
彼女らに危険が及ぶ可能性は徹底的に排除しよう、というものだ
「まあ、その場合でも自分の方便すら覚えていないという事になりますが」
はあ・・・・とため息をつく
枝原の本質が『記憶力の無いただの間抜け』か『部下だけを護れれば良い独善主義者』か
どちらにしても・・・・・
「苦手なんですよねぇ〜、そういう人
身内以外の人間に攻撃的になるのは一昔前のヤンキードラマだけで十分ですよ」
「それじゃあ、そろそろ始めますか」
そう言って車の外に出て移動を開始する
目指す場所は後方200m先・・・・『静止した風景』の面に対してだ
駆け足でその場所まで向かう
120
:
氷山『エド・サンズ』
:2023/01/08(日) 17:53:36
「よいしょっ!」
その場所に着いたら、能力で『さすまた』を5本生成する
その後、そのうちの1本を『静止面』に放り投げて向こう側に送る
「でっ、と」
先ほどの『銃弾』と同じ顛末を辿るのであれば『さすまた』は目の前から消失するだろう
それを見届けた上で新しい『さすまた』を生成しようとする
『エド・サンズ』の能力生成限界は『5つ』だ
それを超えた数の『捕具』の生成は不可能
だが、既にある『捕具』が解除されていた場合、『5つ目』を新たに作る事が出来る
目的は『静止面』の向こう側の調査
『静止面』を境に、物体が消滅していたり、別の場所にワープしているのであれば
『さすまた』は即座に解除されるはずだ
逆にそうでないのであれば・・・・
「この奥へ、安全に脱出する事が出来る」
この案を彼らに明かさなかった理由はひとつ
この案は彼らの『目的地』から遠ざかるもの・・・・つまり
「仕事を、この場で『放棄』して逃げるための方策・・・・
そんなもの、最初から止められてしまいますからね」
121
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/01/09(月) 21:16:38
>>118
「なるほどな・・・『それ』も一つの手だったか」
誰でも取れる手段ではないが、案外『穴』は多いようだ。
「『蟹の大群』を渡りきった先に何が有るのか、偵察してもらえるのはありがたいな」
御影に近づく人影等がないか気をつけておく。
122
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/01/10(火) 14:13:27
>>118
(このスタンド能力、本当に限定的なものだったのか。
しかし『車』は、どっちにしろ必要だ。
当初の突破手段を使う他はない)
車を運ぶ手段が無い以上はそのまま突破へ移行するはずだ。
見える範囲を警戒しつつ時を待つ。
123
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/01/10(火) 18:12:18
>>117
御影憂は『恐怖を与える存在』であろうとしている。
『恐怖を受ける側』にならない為には、
そうするのが一番の方法だと信じているからだ。
しかし、本人は否定しているものの、
御影は『非情』に染まりきれていない。
『命取り』になりかねない氷山を見逃したのも、
その部分に起因する行動であった。
それが自身にとって『幸い』となるか『不幸』となるかは、
まだ誰にも分からない。
「まぁ………………何となく『予想』はしてた………………」
既に進言した通りなら、
敵の第一目的は『リソースを削る事』にあると思われる。
抵抗可能な戦力を少しずつ奪い取り、
最終的な結果として『全滅』に追い込めればいい。
おそらくは、そういう考え方で動いているのだろう。
何よりも『ガードレール』に対して無反応だった事が、
無事に渡れるのではないかと感じた要因だ。
そして、やはり『渡り切れた』。
「少し………………『あっち側』を見てくる………………」
道路に降りて歩きながら、双眼鏡を構えて先の様子を窺う。
さすがに有り得ないだろうが、
『本体』らしい奴が見える可能性もあるかもしれない。
念の為に、最低限の確認だけしておく。
「もう一つの考えとしては………………」
「………………『反対』から攻撃した時のリアクション」
「………………とか………………」
例えば『こっち』から攻撃を加えた場合、どうなるのか。
同じ反応を返しそうな気はするが、確かめてはいない。
もし何か『違い』があるとすれば、
そこに隙を見出だせるとも思えた。
124
:
『常寂の檻』
:2023/01/12(木) 16:45:34
119-120
君は『枝原』の真意を想像する。違和感の多い行動……抜けてる馬鹿なのか
身内以外に誰も信頼を寄せていないのか。
確実に、確かな事は君が彼らと『別行動』をしていると言う事だ。
『静止している風景』の場所までは、問題なく移動は出来た。
『エド・サンズ』より『さすまた』を出して貰い、静止してる風景に投げつける。
スーパーマ〇オ64の、絵画へ飛び込む時に起きる現象のように
さすまたは呑み込まれ、僅かな揺らぎが平面の中に生じる。
さすまたの発現限界数を確認する……変わらない。
『さすまたは強制解除されない』ようだ。
となると、この静止画の向こう側は。通常通りの現実の空間……普通に
道路向こうでサービスエリアまで続く道は正常な空間である可能性は高い、と言う事なのだろう。
君は、今の実験結果を理解して皆に報告してもいい。
……向こう側を抜けて、『帰還』するのも一つの道だろう。
125
:
『常寂の檻』
:2023/01/12(木) 16:58:26
>>121-123
ミーナ「ガードレールを歩いていけば、安全に抜けれるようですけど」
枝原「どちらにせよ、足は必要だ。歩いて目的地まで行けば日が暮れる。
天候が荒れる事も考えれば、車は必須だ」
御影は、無事に蟹の大河をガードレールの上を歩くと言う手段で
超える事が出来たが、リーダーの彼は目的地まで向かう移動の為に
車を失うリスクを回避しようと言う考えは変わらなかったようだ。
枯野「……僕、ガードレールに乗って、あっちへ行くよ」
佐保「こが坊に付くっぺ」
レックレス「なら、俺も傍に居る……構わないだろ?」
別グループとなる三人は、御影が問題なく超えた事から
そちらのルートで蟹の大河を超える事に決めたようだ。
枝原は、苦虫を噛み潰すようにして数秒黙考したが。
吐き捨てるように、結局は好きにするように告げた。
車両に乗るメンバーに空きが出来た事で、幾らか空間に余裕が出来つつ
烏丸とグリムは車両へ乗り込める事になるだろう。
枝原「準備が良いのなら、すぐ突破へ移るぞ」
見えないタイムリミットを気にするように、苛立った口調で
彼は二人へ急かす。何も無いようなら、次には車で蟹の大河突破開始だ……。
126
:
『常寂の檻』
:2023/01/12(木) 17:14:04
>>125
続き
君、『御影』は双眼鏡を構えて先を見据える。
蟹の大河を超えても、依然と山の奥に通ずる道路が終わった訳では無い。
木々が連なり、鳥が何羽が飛ぶのを尻目に無人の道路の奥には
山の奥へ続くであろう奥に構えられた暗い底なしの穴を彷彿とさせる
トンネルが一つ構えられている。
――バサバサッ
――カー
――カー
……トンネル方面の山沿いから、幾らかの鴉が飛んできた。
君に襲い掛かる訳でもない、野生の鴉だろう。君を超えて、蟹の大河を抜け
静止画方面に飛んで行こうと鴉の群れが飛来する。
――ボタッ
『……ッ』 バタバタバタッ
その内の一羽が、君より十数メートル先で……堕ちた。
君がよく目を凝らして見ると、翼付近の胴体部分にかけて傷が
あるのか、著しく血を流してるようだった。
『…………ッ………』 バタ……バタ。
鴉は、暫く苦しそうに羽を動かし、そして動かなくなった……。
127
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/01/12(木) 19:26:16
>>125-126
(GM)
『ナハトワハト』だけなら『足』がなくても困りはしなかった。
目的地までの移動どころか『山越え』すらも容易に実現できる。
ただし、ここが『夜』なら。
『太陽』の支配する時間帯では、どうしても『車』が要る。
我ながら、全く『団体行動』には向かない能力だ。
「………………『トンネル』………………」
『これ』があったか。
『底なしの奈落』を思わせる『暗い穴』は、
自分にとっては『救いの手』に他ならない。
ずっと続く訳はないだろうが、それを差し引いても『使える』。
「………………ストップ………………」
後ろの『レックレス一味』を静止する。
『カラスが落ちた』――――間違いなく『攻撃』だ。
問題は『何故カラスが狙われたのか』。
それも『一羽だけ』が。
考えられるのは、何らかの『条件』を満たした可能性。
[今『カラス』が一羽『墜落』した]
車に乗り込んでいるグリムと烏丸に、メッセージを送る。
[道路の先に『トンネル』がある]
[その手前で墜ちて死んだ]
[『死体』を調べてみたい]
さらに近付きながら、双眼鏡でカラスを詳しく観察する。
正確な『死因』を確認しておきたい。
『蟹』を突破した後は、
『これをやった奴』と向き合う事になるだろうから。
「………………『周り』………………見といてくれる………………?」
カラスを調べている間、三人には『警戒』をやってもらおう。
128
:
氷山『エド・サンズ』
:2023/01/12(木) 21:49:02
>>124
「さて・・・・」
『さすまた』が強制解除されないという事は、
この『風景』の向こう側はこちらと地続きだという事だ
少なくとも、この『面』に飛び込んだからといって即座に消滅したり、どこかへ飛ばされる事はないのだろう
しかし、だからと言ってそれは確実な『安全』を意味するわけではない
例えば、『面』を通る事で敵に拘束される可能性も、何らかの『弱体化』を受ける可能性もある
「まあ、飛び込んでみないとわかりませんね」
既に『彼ら』とは袂を分けた身だ
今更実験のために協力を頼むというのはなかなかに道理が通らない
実験は、自分自身の身で行う必要がある
「どのみち、枝原さんが許すわけはありませんしね」
そう言いながら、スマホの画面を開く
メッセージの送信をするためだ
御影、烏丸、グリムの3人に以下の様な内容のメールを送る
『ちょっと、後ろの「風景」の奥に飛び込んでみますね
無事だったらまた連絡します』
その直後、『風景』の面に向かって飛び込んでいく
129
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/01/14(土) 21:52:05
>>125
「・・・・・・よし。準備は良いな?」
『グリム・ランタン』の『杖』で触れて、『片側のタイヤ二本』にそれぞれ『蝋燭』を仕込む。
これで自分の出来る準備は終わり・・・。
あとはもう、出発してからの『対応』になるだろう。
(『蟹の大河』を越えている最中が『一番無防備』――とは言え)
それを言うなら『御影』が無事なのもおかしな話だ。
自分たちを警戒させないため――という見方も出来るが・・・。
(ま、成るように成れ、だな)
130
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/01/14(土) 23:34:36
>>125-128
「どうやら、『先』に敵がいるようだ。
この先の『トンネル』……そこの手前で『鴉』が死んだらしい。
『蟹』は突破しよう。だが、その先では更に注意深く進む必要がありそうだ」
枝原へ言いつつ、氷山へメッセージを返信する。
『気をつけて、自分の身を守ってくれ。健闘を祈っている』
131
:
自称臨床心理士
:2023/01/15(日) 22:56:00
こんにちわ、私は臨床心理士と申します。しかし、其は、嘘です。臨床心理士と言えばカッコ良いと思いそう言い続けてきました。ほんとは只な小学生です。私には虚言癖があります。中々治りません。有りとあらゆる嘘を付いてきましたが、流石に罪悪感は消せません。その為此処で懺悔して罪の意識から逃れたいと思っています。此から沢山懺悔して心を清めたいと思いますのでどうかよろしくお願いします。皆さんに読んで頂ける事で少しでも私の罪が軽減される事を願っています。
132
:
自称臨床心理士
:2023/01/15(日) 22:57:24
こんにちわ、私は臨床心理士と申します。しかし、其は、嘘です。臨床心理士と言えばカッコ良いと思いそう言い続けてきました。ほんとは只な小学生です。私には虚言癖があります。中々治りません。有りとあらゆる嘘を付いてきましたが、流石に罪悪感は消せません。その為此処で懺悔して罪の意識から逃れたいと思っています。此から沢山懺悔して心を清めたいと思いますのでどうかよろしくお願いします。皆さんに読んで頂ける事で少しでも私の罪が軽減される事を願っています。
133
:
『常寂の檻』
:2023/01/17(火) 17:06:34
>>127
(※申し訳ないですが、氷山PCはレスを一旦待機させて頂きます)
君、『御影』は鴉を調べる事にした。
レックレス・佐保・枯野の三人はガードレールを歩く。枯野と呼ばれた最年少の
少年が枯れ葉を発現させて浮遊させると、ペタペタと枯れ葉がガードレールの上に
くっ付いて、即席の足場を作り出した。これなら、他の者も御影のように
曲芸可能なバランス力を持たずとも、調子にのって踏み外すような愚行をしなければ
安全に歩く事が出来る。蟹達は、依然としてガードレール沿いを歩く者に
関心を払う様子はない。一度目に御影が安全を証明したが、それでも警戒を怠らず
三人は君に続いて移動をして、問題なく渡り切る事に成功した。
安堵の顔つきが浮かべる三人に、君は周囲の警戒を命ずる。
その言葉に、三人も蟹の試練は突破して一瞬抜けかけた緊張感を再度戻して
周囲をスタンドを発現しつつ見張る。尚、レックレスのスタンドは二体の
『ハクビシン』だ。
双眼鏡で、鴉の死骸を観察する。どうやら、胴体から片翼にかけて傷が走っている。
切り傷はナイフで切ったとかと言うよりは、ギザギザだ。もっと、何か別の形状。
有刺鉄線とか、そう言った類のもので強く肉体を傷つけられたと思える。
直接の死因が、それなのか不明だ。ちゃんと検死などすれば話はまた違ってくる。
そうなると、君は鴉と直接接触する事になるだろう……。
134
:
『常寂の檻』
:2023/01/17(火) 17:46:24
>>129-130
(また、レス遅れ失礼しました)
さて、君達。『グリム』と『烏丸』だ。
傍目には見えないものと見える『仕込み』。
シュリンガラの鉄輪は、君達と先頭の枝原の車両を見事に
世紀末で見れそうな装甲車両へ変えた。タイヤへの蝋燭も問題ない。
そして、『氷山』は……どうやら、完全に静止画の風景の向こう側へ『移動』を
したようだ。バックミラーなり、振り返るなりして彼女が吸い込まれるようにして
そちらへと消失したのを視認出来ただろう。
烏丸のメッセージは、今送信したばかりかも知れないが、すぐ返信はされない。
枝原「では、作戦へ移る。
狩集、ディン。途中でアクシデントがあるようなら、最大火力で迎撃。
最悪の場合は、車から離脱して蟹と交戦してでも向こうへ辿り着け」
先頭では、そう彼が乗り込んでるチームへ指揮の声を執っている。
最初の突破はリーダーの彼が行うようだ。そして、君達の乗る車両。
ハナナ「……あきはさん、大丈夫かな」
ミーナ「仕方がないわ。リーダーも去る者は追わず、って言ってたでしょ。
今は、目の前の作戦に集中しないと」
運転席に『ミーナ』、助手席に『ハナナ』が乗っている。
黒山「んー、お友達、行っちゃったねぇ……で、でも僕
その分、みんなのサポートするから安心してよっ」
オブシディアン「……スタンドは例外として、もう銃を握る気は無かったが。
仲間の為なら仕方がないな……」
二列目の車両に、オブシディアン、そして太っちょな体格の黒山が座る。
どちらも枝原から支給されたアサルトライフルらしい武器を構えて
車窓から撃てるようにしている。
そして、最後列の三列の席に君と烏丸は座る事になる。
もし、希望の席があるなら、運転席を除いて其の席に移れるだろう。
(※車に能力を施してる最中に、武器の入れ替えを要求していても構わない)
枝原「――突破、開始ぃ!」
ブロォォォォオオ゛ッッッ゛ッ゛!!!
枝原の乗る車が、最初に走る!! アクセルを踏みしめて強烈なエンジン音を
高鳴らせ鉄輪で覆われた車は蟹達の大河へ突進する!
ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ ……ブロォォォオッッ キキ―ィ!
ミーナ「! やったっ、抜けたわっ」
! 『成功』だっ。
鉄輪による全体の補強、またタイヤによる『蝋燭』の仕込み。
突っ込まれた蟹達は、その何体がか潰されて死亡し、その直後に
蟹達が飛び掛かるようにしてタイヤを挟みで切りつけ、車の外装にも
飛びつこうとするのが後ろからも烏丸やグリムには視認出来た。
だが、シュリンガラの鉄輪が彼らの鋏や体を阻み、タイヤも破壊不能と
化しながら猪突猛進に進んでいくのを彼らは『止めれなかった』
準備したのだから当然だが、ある種呆気なく感じる程に楽々に
枝原達が乗り込む車は蟹の大河の向こうを乗り越えたのは事実。
ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ
ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ
ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ
パァァァァァァ……
蟹達は、枝原の車が乗り超えると、一斉に光りを輝かせた。
それは先ほどまでの攻撃による耐性で生じさせるよりも強く、強く放つ光だった。
幻想的とも思える程に光の奔流が高速道路を横断するように流れ
そして短い輝きを放出させた後に収まった。
鉄輪にしがみ付くようにして、攻撃を続けようとした大小の蟹も
幾つかは居たが、その蟹達も同様に光るとポトッと地面に落ちて
瞬時に自分達の役目がガードレールの基底の部分を横断するのが
仕事だとでも言うかのように、元の集団の部分に戻ったのが印象的だ。
ハナナ「……今の光は、気になりますけど。行きましょう!」
気を取り直すかのように、悪い予感を振り払うかのように
半ば無理やり元気な声を上げて助手席の彼女が号令を上げる。
……このまま、何も意見や行動が無ければ第二陣で君達は『突破』へ移る。
135
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/01/18(水) 01:57:47
>>133-134
(GM)
死体に触れる気はなかった。
情報は得られるかもしれないが、
それと引き換えになるであろうリスクが大きすぎる。
どう考えても割に合わない。
ただし、『接近』は行う。
もっと間近で確認すれば、より鮮明に見えるはずだ。
「………………『理由』が分からない………………」
ボソッ
「………………『一羽だけやられた理由』………………」
そこが何よりも重要だった。
『条件』があるのは間違いない。
そうでなければ、通りすがりの野鳥など襲わないだろう。
しかも一羽だけを。
こいつだけが『他と違った』のは確実だ。
「他に調べられる所は………………」
ボソリ
「………………『空』とか」
「誰か………………見といてくれない………………?」
カラスの死体を検分しながら、『カラスが切られたと思しき場所』を、
誰か一人に目視確認してもらう。
本当に有刺鉄線なら、『自分から突っ込んだ』というのが妥当な死因になる。
だが、『本腰を入れた敵』を相手にしている以上、
そう単純な話で片付くとは思えない。
チラ…………
当然だが、『後続』の状況は気にしていた。
しかし、今の『ナハトワハト』に出来る事は皆無に等しい。
『突破した後』の為に、こちらはこちらの役割に専念する。
136
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/01/18(水) 21:24:28
>>134
「ああ。作戦に変更はない。
一台目が蹴散らした蟹が戻って来ない内に、素早く突破しよう」
蟹が復帰するのを大人しく待っているつもりはない。
一台目が突破できそうな状態なら、もう声を掛けて車を発進してもらう。
『シュリンガラ』の回転でサポートをしつつ、
一台目がこじ開けた道を素早く通過するのが狙いだ。
137
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/01/19(木) 09:30:29
>>133-134
(・・・・・・いや、待て。
クソ・・・どうする? 判断が出来ない。
この一瞬で・・・・・・止めたほうが不味いか・・・!)
「・・・『銃撃』だ!
もしこの『光』が・・・先程の『突破方法』への『学習』だとしたら、『マズイ』。
まだ見せていない『銃撃』の札を切るべきだ!」
他のメンバーに声をかける。
『破壊耐性』を得る――言い換えれば『障害に対処する能力』。
先程の『強行突破』すら、『対処されない』と誰が言えるだろうか。
杞憂なら、それはそれでいい。より盤石になるだけだ。
「『予想して然るべき』だったか――蟹の数が戻り切る前に突破しろ!」
138
:
『常寂の檻』
:2023/01/21(土) 13:34:56
>>135
(御影PC)
佐保「わかったっペ。空『キィィ――ッ!』っぶねぇ!?
殺す気かっ! ふぅ……あー、空は今のところ、雲が増えてるだけっぺ」
レックレス「気を付けろ。こがらし、お前は右を。俺は左を見るからな」
枯野「うん」
佐保と言うギャル少女の後ろから、蟹を突破してきた枝原チームの車が
急停止する。そこまで肉薄してなかったが、想定より接近した事で
怒鳴りつつも彼女は空を仰ぎ睨んで、異常なしと告げる。
他二人も、同じ報告だ……今は不気味な程に君達の周辺は静かだ。
君は、鴉へ更に近寄る。一番近くのレックレス達は君に何か起きれば
10秒足らずで駆け付けられる距離だ。鴉とは大体3〜4m程。
その死体をよくよく観察して、君が不審に感じたもの。
それは『匂い』だ。
鴉の死臭にしては、変。濃い柑橘の匂い……蜜柑や柚子といった
フルーツの香りが、その鴉の死骸から漂っているようだ……。
139
:
『常寂の檻』
:2023/01/21(土) 13:55:54
>>136-137
(グリム・烏丸PC)
『決断』を下したのは、『グリム』だった。
>『銃撃』だ!
カチ
乾いたスイッチのような音。と、同時に前方の蟹達が一斉に。
ダダダダダダッッッッ゛ッ゛ パキャァリィッ゛ッ……!
吹き荒れる銃弾の嵐!
枝原のスタンドのスリンキーバネ越しに、オブシディアンと黒山が
構えていた小銃から繰り出される本物の弾丸が、あれよあれと蟹達の
残骸を産み出す。それと同時に一気にグリムと烏丸達を乗せた車が
その死骸すら潰して一気に駆け抜けようとする!
―カチャカチャカチャカチャッッッッッ!!!
ハナナ「はやっっ!?」
ミーナ「問題ないわっ!」
蟹の大河も、只では君達を通さない。
先程までは人間の早歩き程度しか見てとれなかった。
だが、車へと急接近しようとする今の蟹達の速度の速い事!!
銃弾の嵐を凌ぎ、車の速度にも追いつき、追い抜くような弾丸に近い速度で。
その速度のままに弾雨とシュリンガラの鉄輪を抜けた数匹の蟹達が
車の下へ潜り込もうとする!
……がっ!
――キキキィー-……っ!!
ハナナ「〜〜っ抜け……たぁ!」
ミーナ「ナイス、指示よ……っ。撃ってなかったら確実に囲まれて
絶対に良くない出来事が起きたわ」
蟹達の総量がガードレールから次々と来て減らないとは言え。
前方の枝原達の車が弾き、更にオブシディアンと黒山が放った
2000発は撃ち尽くせる小銃の弾丸。
蟹達が飛び掛かろうとしても、シュリンガラの鉄輪が阻む。
グリムの『機転』が、この場で持ちうるカードの中で最高の札を
現時点で引けたのだろう。無事、君達は『突破』した……。
――ドシィ……ン
――ドシィン
――ドシィンッッ
オブシディアン「? ……なんだ、この音……?」
ハナナ「え? 聞こえます? 皆さん」
蟹の無数の河を抜け、一息つきたい心境だったが、直ぐに妙な音が聞こえた。
決して小さくは、無い。かなり、大きな何かが……。
――ガードレールより下。蟹の河が流れる方面のガードレール付近の下だ。
そこから、大きな物音が、近づいている……。
140
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/01/21(土) 15:19:04
>>138-139
(GM)
「………………『死臭』じゃない………………」
近付いた瞬間、明らかに『異様な匂い』が鼻をつく。
『血生臭くない』どころか、『爽やかさ』すら感じる。
最初に直感したのは、何らかの『毒』が利用された可能性だ。
「『雲』が………………」
「『増えてる』って………………?」
『佐保の言葉』と『柑橘類の匂い』。
そこに自らの知識を加え、一つの『仮説』を組み立てる。
一般的な常識として、『雲』が出ていれば『日光』は遮られてしまう。
もしかすると、あのカラスは、
他の個体よりも『太陽光』を多く浴びていたのではないか?
飛行ルートによって生じた違いが、
『紫外線量の差』となったと考えるのは、それほど突飛な話ではない。
「………………『光毒性物質』………………」
「………………大抵の『柑橘類』に含まれてる………………」
「『直射日光』を浴びると………………
『紫外線』に過剰反応するから………………」
「『肌に悪い』………………」
全ての情報を総合した結果、導き出した推論だ。
通常なら、ここまで酷くなるとは思えないが、
紫外線に対する抵抗力を極端に低下させていると考えれば、辻褄は合う。
だが、確証を得る為には『証拠』が要る。
チャキッ
「今から………………ちょっと………………」
シ ャ キ ィ ィ ィ ィ ィ
「………………『解剖』してみようと思う」
ギターケースからサーベルを引っ張り出し、鞘から刀身を抜く。
カラスの死骸を傷の辺りから『切断』し、断面を見る。
『試し斬り』も兼ねて――――だ。
「全員……………『車』に乗って………………」
ボソッ
「後ろから………………『何か』来てる………………」
大きな物音なら、こちら側にも聞こえているだろう。
同行する三人に告げ、車内に戻らせる。
この場からは、さっさと離れた方が良さそうだ。
141
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/01/22(日) 20:03:39
>>139
「フゥー・・・・・・」
深く息を吐く。
終わってしまえば一瞬だったが、突破するまでは生きた心地がしなかった。
「感謝するぞ。あの一瞬で判断してもらって助かった。
流石・・・統率の取れた『チーム』だな」
自分の判断が的確だったとしたら、
それを完璧にこなしてくれたのは他のメンバーだ。
一人でも『抜け』があれば、今頃『蟹の餌』なのは間違いないだろう。
「さて・・・・・・『次の難関』か?」
『走り抜ける』――には、前は前でトラブルがあるようだ。
一旦車から降りて、外の様子を伺う。
142
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/01/22(日) 20:49:51
>>139-141
「助かった『グリム』さんッ!
咄嗟の判断力、見習いたいものだ。
しかし、更なる『敵』が、もう来ているようだ。
前方には、進めないのか?」
車に乗ったままで後方の迫って来るものを見る。
「私の能力じゃあ、あまり『パワー』が必要な相手はきつい。
一体、今度は何が……」
143
:
『常寂の檻』
:2023/01/23(月) 21:21:33
>>140
(御影PC)
ザシュゥ――ッ!
君は、鴉の死因と思われる傷口を中心にサーベルを振るう。
まだ死んで間もない死骸の中から、血が流れ出てる。
血の色は赤い……毒物を受けたのなら、まず間違いなく血の色に影響を受けそうだが
特に色は問題なさそうだ。
……?
代りに、血と一緒に流れ出たのは『花弁』だった。血で赤く染まり
元の色は判別付かないが、花弁であると思える。
レックレスが率いる三名は、君の言葉を受けて特に反論はせず
枝原の乗る車へ向かう。入れ替わるように、君にも聞こえてくるだろう
何か巨大な物が動くような音を聞いて、小銃を構えて降りた枝原と
少し遅れて部下二名の彼らが未だ動く蟹の大河の方面に近づくのが見えた……。
144
:
『常寂の檻』
:2023/01/23(月) 21:43:19
>>141-142
(グリム・烏丸PC)
車を動かす事は可能だ。前方にある車両は右寄りに停止している
蟹の大河から抜ける時に焦りもあったのだろう。少し君達の乗る車も右向きで
ハンドルを左へ切る必要があるが、抜ける事は出来る。
さて……君達は、目撃する事になる。
――ドォ――zノォオン
――ドォ―――zノォン……
――ギシ ギシィ……
……ガードレールを超え、現れたもの。
最初に見えたのは、何かの機械のアームのように見えたであろう。
だが、直ぐにそれが機械でも何でもない事に気付く。
半身を見て、その正体を知れば絶句するだろう。
……『蟹』だ。
ただの、蟹ではない。全長が小型トラック程の体積を有する怪物蟹。
『蟹坊主』と、世間では称される巨大な蟹が現れた……!
ドシィン……ドシィン……と、その怪物は君達へと、蟹の大河の
流れに沿って横歩きで距離が狭まる。
――チャキンッ
枝原「さっさと車を前方へ走らせろっ!」
怒鳴りつけるようにして、枝原は君達の車の横へ駆けつけて小銃を構える。
後ろでも、強張った顔で狩集とディンが銃を構える。
あのまま車に乗っていれば、そのままトンネル方面へ逃げ出せたと
考える者も居るかも知れないが、レックレス達のグループや御影が
車と別行動していた事、君達が蟹の大河を無事突破出来るか不明だった点も
踏まえて枝原は一時、車内で待機するのを放棄したようだ。
さぁ、どうする? 怪物蟹は君達へ着実に迫る。
小銃の援護を受けて、君達は他の者たちを置いて
トンネルのある方角まで一時退避を選ぶのか……または別の判断を下すのか。
145
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/01/23(月) 22:17:35
>>143-144
(GM)
『体内から花弁が出てきた』という事は、
これが直接の原因である可能性が高い。
何にせよ、迂闊に触れない事だ。
どうせ、ここで検分は『切り上げ』になるのだが。
「………………『車』………………」
ヒ ュ バ ッ
「………………出してくれない?」
刀身に付着した血を払って鞘に収め、運転席に呼び掛ける。
枝原不在の状況ではあるが、発進を躊躇う馬鹿はいないだろう。
そうしなければ死ぬだけなのだから。
――――ダンッ
「私………………『上』に乗ってるから………………」
当然、自分も乗り込む。
ただし、『車体の上』に。
『精度』に裏打ちされた達人の体捌きで、
振り落とされないようにバランスを取る。
もっとも、『トンネルに入った後』なら落下してもいい。
わざわざ上を選んで乗るのは、その為なのだ。
146
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/01/24(火) 21:57:56
>>143-144
「まだ見ぬ『前の敵』の方が『マシ』で有ることを願うか・・・!」
車から降りるのは止めた。
さっさと発進させてくれるのを待つ。
(能力としては少しちぐはぐに思えるが・・・・・・。
『駆け抜けた』後に登場してどうする? 後戻りさせないため?
より、追い詰めるため・・・? 戦って確かめるのはリスクが高いな・・・)
147
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/01/25(水) 20:23:53
>>144
「ずいぶんと『派手』な能力だ……!
どっち道『前進』するつもりだったのに
『逃走』という意味が加わったに過ぎない、進んでくれ!」
車に乗ったまま後部座席のドアをいつでも開けるよう準備する。
148
:
『常寂の檻』
:2023/01/27(金) 13:11:17
>>145-147
車が二台抜け、意気揚々と参上した『蟹坊主』
御影、そしてグリムと烏丸は同様に前方への『退避』を選ぶ。
車のキーは付けたまま、枝原達は降車していた。運転席にレックレスが乗り込み
佐保と枯野の二名が乗り込む。その間に御影はボンネットを足場にして
車体へ乗る。同タイミングで、グリムと烏丸の乗る車を意を決した顔つきでミーナが
アクセルを踏み込み、二台の車両はトンネル方面へ急加速した。
――ブロォォ……ッッ
トンネル入り口へ、辿り着く。中に無警戒に入る程に運転してる彼、彼女等も
日和ってはいない。二台の車は、トンネルの天井の頼りない光が灯る闇に
足先が踏み込む辺りで停止して、全員枝原の安否を確認するように後方を確認する。
オブシディアン「……おい、上を見てくれ」
レックレス「あちらの空……戻ってるな」
ハナナ「あっ……リーダー達、無事見たいです。こちらに戻ってくるのが確認出来る」
……トンネル入り口まで到着し、各々に直ぐ気付ける変化が起きた。
まず、『空が戻っている』 静止空間である風景のあった空部分が、先程急いで
車を走らせた最中にだろう。固定されてたらしい青空が解除され、普通に曇る雲が
広がっているのが見て取れた。
それに、ハナナが双眼鏡でガードレールの蟹の大河付近の状況を観察した所。
どうやら、無事に三名はこちらへと戻ってきているようだ。
彼らが戻るまで、少しだけ時間はある。枝原が次の方針を提示するまでの間に
やれる事もあるだろう……。
149
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/01/27(金) 18:35:54
>>148
(GM)
「………………『抜けられた』………………」
巨大な化け物が出てきた割には、あっさり通過を許した感がある。
疑念を抱かないではなかったが、
所詮は限られた範囲だけに作用する能力という事か。
他に何もなければ、『次の関門』に進むだけだ。
――――タンッ
足場から飛び降り、地面に着地してトンネルを見やる。
いかにも『出そう』な場所だった。
『伏兵』も『幽霊』も。
「先………………入るけど………………」
「………………いいよね………………?」
つまりは、ようやく『出番』が来たという訳だ。
>>146
(グリム)
>>147
(烏丸)
二人が乗っている車に歩み寄り、窓ガラスに顔を近付ける。
「………………私が『斥候』をやる………………」
ボソリ
「まず………………『状況』を見てくるから………………」
『闇』を味方にした『ナハトワハト』は文字通り『無敵』。
どんな罠があろうと全て無効化できる。
あらかじめ敵の手を確認した上で対策を立てられるのだ。
枝原も反対はしないだろう。
『能力』を教える事になるが、腹の底を知られなければ、
今後の活動に大きな支障は出ない。
150
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/01/28(土) 20:06:30
>>148
「彼らも無事か。
良いことだが・・・ちょっとばかし『拍子抜け』・・・ではあるな」
今度こそ、一旦車から降りる。
先程『蝋燭』を仕込んだ『タイヤ』を見て、
『火』が灯っているかどうかを確認する。
(彼女の能力で『蟹』は退けることが出来ていたが・・・。
最悪、車を使う間は俺の能力は使えないかもしれないな)
『蟹』も『空』も抜けた。
正直、『蟹』はともかく『空』に関しては全く理解をしていないが・・・。
>>149
(御影)
「ああ、分かった。
相手は『空間』に干渉できるタイプかもしれない。
『自信』はあるだろうが、『無理』はするなよ」
御影を見送る。不安は有るが、情報は欲しい。
ここは斥候を任せよう。
151
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/01/29(日) 19:50:44
>>148
「気をつけてくれ。
私にできることがあまり無いのがもどかしいが……」
御影を見送り、合流を待つ間にトンネル周辺を油断なく見渡す。
152
:
『常寂の檻』
:2023/01/31(火) 14:19:14
>>149
(御影PC)
車線を示すように、一定間隔で星光りのような頼りない白色の灯はあるものの。
それを除いて、不気味な闇が覆う『トンネル』。
普通の人間、またスタンド使いでも多くは警戒して進む場所……だが。
君の場合は勝手が異なる。闇は、君の『領域』だ。
ヴゥ……ン……ッ
『ナハトワハト』を纏った君には、闇の世界は普段の日常世界と遜色なく
暗闇で覆われた部分を視認出来る。そして、確認できた事……。
――『薔薇』 だ。
トンネルに転がっている、幾つかの以前から破棄されたまま転がってたのだろう
空き缶なり、段ボール類などが壁際に点々と転がっているが、それに絡みつくように
『薔薇』が咲いている。色合いは、水色に近いようだ。
これは『スタンド』だと君は理解出来るだろう。闇の領域から幾らか接近しても
薔薇は当たり前かも知れないが無反応だ……。
153
:
『常寂の檻』
:2023/01/31(火) 14:36:13
>>150-151
(グリム・烏丸PC)
君(グリム)は、車を確認する。内側に仕込んでいた『蝋燭』
どうやら、既に火が灯っている。まだ幾らか蝋燭が尽きるまでに
余裕はあるだろうし、スペアも車に入っている。
君は、枝原が戻るまで残り数分かそこらの間に周囲をくまなく見張る。
風の吹く音、木々の揺れ……。
……ォー---ン……ッ。
君達の居るトンネルとは反対側方面だろう。
山狗か何かの吠え声を聞く……いま知り得るのは、そんな所。
ミーナ「あなた、烏丸さん」
そんな見張りを率先して行う君に、運転席から降りて枝原を待つ部下である
女性陣の内の一人である、日系の彼女が話しかけてくる。
ミーナ「さっきの鉄輪、あれが無ければ本当に危なかったと思うわ。
勿論、あっちの彼の力もあってだろうけど……。
……さっき、別れた子。きっと、お友達でしょ?
色々理由あっての離脱だろうし……あの子、リーダーに凄まれても
全く怯まない度胸もあったわ。だから、無事に街まで帰れるわよ」
ミーナは、君に対して慰めか、何かしらの意図があってか
そう言葉を向けた。
彼女は思えば、車での会話(>39)でも君の言葉に何か含んだ
視線を向けてたようだった……その理由は今の所、知る手掛かりは殆ど無いだろう。
154
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/01/31(火) 15:46:12
>>153
「彼は『グリム』。去っていったのは『氷山』という名だった。
……そうだな。私も、きっとそう思う。
彼女には何か……彼女なりの矜持があったんだろう」
そのまま、氷山が去っていった方角を見る。
油断なく周囲を見張る傍ら、ミーナへと話し掛ける。
「………私になにか?
別に、用事がなければそれで良いんだが。
先ほどから、少し見られているような……そんな風に感じたのは、私の思い過ごしかな」
155
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/01/31(火) 17:40:03
>>152
(GM)
二台の車に背を向けて、トンネル内に踏み込む。
スゥゥゥゥ………………
闇色の『帽子』と『外套』を纏った姿が消えていく。
全身を『幽体化』して闇と『同化』した。
完全無敵の『闇の衣』だ。
(………………これか………………)
(………………さっきの『花弁』は………………)
(………………趣味の悪い………………)
ド ヒ ュ ッ
闇の中を高速で疾駆しつつ、『薔薇』の大体の『数』と『位置』を確認する。
少なくとも、空間全体に咲き乱れている訳ではなさそうだ。
状況的に、天井・床・壁には設置できないと見ていいだろう。
おそらく仕掛けられるのは無生物のみか。
後は、こいつらが『何をするか』だが、それは試してみなければ分からない。
(………………必要なのは………………『情報』………………)
相互不干渉を維持したまま、触れられる程度の距離まで『薔薇』に近付く。
間近で観察しておくのだ。
他の人間なら自殺行為に等しいが、『ナハトワハト』には当てはまらない。
(………………どういう経緯で『盛られた』か………………)
カラスの体内から出てきた理由は、今一つ判然としない。
群れが通過したのはトンネルの上であり、中ではなかった筈だ。
この場所を通ったようには見えなかった。
(………………メンドくさ………………)
自分一人だけなら、このまま一気に通り抜けてしまえる。
だが、『チーム』で動く場合は、そうもいかない。
味方というのは便利だが、気を遣う対象が増えるという意味では面倒だ。
156
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/02/02(木) 08:50:59
>>153
「チッ・・・まあ想定の範囲内だ。
出来れば無事であってほしかったが・・・」
既に『蝋燭』を仕込んでいるものが有るというのは、考えようによっては『武器』になる。
『枝原』の心証を考えると、気軽に車を潰したくはない、が。
御影が戻ってくるまで周囲の警戒を続けよう。
『蟹』の設置されている位置をコントロール出来ないとも限らない。
157
:
『常寂の檻』
:2023/02/04(土) 21:34:57
>>155
(御影PC)
君、御影は『薔薇』を吐息が掛かっても可笑しくない距離で観察する。
無論、闇の衣を解くなどの愚行を犯す事など無い為に、薔薇は特筆して
君が近づく事で何も起きない。変化はないが、それでも理解出来る事はある。
薔薇の『茎』部分であるが……どうやら、その空き缶や段ボール箱などから
直接生えてきてるのか、箱や缶と同じ材質のように感じられる。
この薔薇は、どうやら無生物から直接生えて生まれたスタンド。
そのような物だろうと、君は理解出来た。
また、この薔薇は大体3〜4m程の間隔を置いて、左右のトンネルの端
近くの至る所に点々と一見トンネルを通過しようとする物には気づかれない
死角で設置してるのも理解出来た。天井や壁に床には推察通り咲いてなかった。
咲かせられなかったのか、それとも余りに分かりやすく咲かせられる場所に
設置する気が無かったのかは不明だが。
情報は、今はこんな所だろう。少なくとも、鴉の死骸から
この薔薇が君達にとって歓迎出来るような代物で無い事だけは確かだ……。
君一人なら、間違いなくトンネルエリアは自分の家の庭同然だが
他の者にとっては簡単では無い……攻略するには、少し頭を回す必要があるだろう。
158
:
『常寂の檻』
:2023/02/04(土) 21:47:49
>>154-156
(グリム・烏丸PC)
>………私になにか?
君、烏丸の少なくとも柔らかさは帯びてないであろう質問。
彼女は、僅かに逡巡する間があった。だが、表情や声に敵意は含まれてない。
ミーナ「そうね、強いて言うなら『親近感』よ」
ミーナ「…………多分、私達は貴方とよく話せば
きっと他人の感じはしないんだと、思うわ」
妙に何かを含んだ言い方。そこで、枝原は間が良いのか悪いのか不明だが
到着した。詮索するかどうかは、リーダーの彼が先程の化け物蟹との対峙での
状況報告を聞いた後で判断しても問題ないだろう……。
君、グリムは周囲の警戒をする。蟹の動向を気にするなら
枝原達の方面を注視する事になるが、依然と向こうの小さな横断行進は
続いてるようであり。そして、どうやら化け物蟹も健在らしく
大きな蟹の像が車道の真ん中に鎮座してるのが見て取れた。
仏頂面で枝原、そして僅かに疲労と陰鬱さを感じさせる二人の部下を連れて
彼は帰還すると共に、ぽつりと呟くように告げた。
「――して、やられた」
159
:
『常寂の檻』
:2023/02/04(土) 22:17:25
>>154-156
(ALL)(※次レスより氷山PCにもレスをさせて頂きます)
トンネルより御影は戻ったか?
戻らないも、戻るとしても現在居る者を見渡すようにして彼は告げる。
枝原「……あの蟹の行進は、『自動操縦型』だ。
行進をする。横断を阻害するもの、または横断を通過しようとするもの
トリガーを踏む事によって、蟹はパターン化した行動を取る。
それ等は全て横断する領域内で限定してる。だから、さっき
ガードレールの上と言う例外を抜けるのには無反応だった。
最初から、この能力は『俺達の乗る車両だけを狙う』
ただ、それだけを意図してる為の能力だ……そして、あっちの方だ」
枝原は、双眼鏡を投げるようにして君達に渡す。
車道中心の怪物蟹より向こうの景色も視認は問題なく出来る。
そちらに見えるのは、ただ今工事中等の看板類らしきものと
車道を転がるようにして、運搬トラックらしきものが一台。車道の
真ん中を横転している。
「……あの静止した風景画の向こうで、あぁやって俺達以外
一時的に通れないように細工していた。
つまり、全て今の今まで。俺達は敵の思惑通りに動かされている。
さっきの、あいつ(氷山)の姿も無い。本当に、奴が裏切り者で
既に仲間と合流して先回りしてるのが、または敵の手中に収まってるのかは
不明だが……俺達は貴重な車両二台と、戦力を一名損失したのは間違いない事実だ」
枝原「…………勘になるが。
この先が『本番』だろう。
あのスタンドの偽風景も、蟹の横断にも決定的に攻撃能力が欠けてるか不足してる。
此処から先に行けば、もう後戻りは出来ない。
今なら、さっきのようにガードレールを伝ってなら、一人ずつ
徒歩なり、あっちに停車してる車なり使うなりして戻る事は出来る」
――それでも、進むか?
枝原は、告げる。今なら退却可能。目的も、信頼しえる仲間以外に信頼関係も
不透明な中で先へ行く覚悟はあるか? と尋ねる。
どちらを、選択する事も出来るだろう。
今なら逃げる事は可能だ。前に進む事を選ぶのも、自由だ……。
160
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/02/04(土) 22:32:35
>>159
「俺達の戦力を削ぎ落とす――。
それだけを目的に、ずいぶん大掛かりな事を仕込んだものだ。
だが――逆に言えば、相手は、『スタンド使い』を二人も使って、
こちらは『車両二台』と『人員一名』しか損失していない」
腕を組み、『枝原』の言葉に応える。
「あの『蟹』は――あんな物まで出てくるんだ。
そうとう期待してたんじゃあないか? あわよくば『全滅』――とかな。
今頃『慌ててる』かもしれん」
「『楽観視しろ』・・・って訳じゃあない。
そういう捉え方も出来るというだけの話だ」
「・・・・・・俺にはアリーナに食い込みたい『理由』がある。
今更、引くつもりはない。ポジティブに行かせてもらうぞ」
前に進む。それしかないだろう。
逃げる選択肢も、『氷山』の姿が見えないのなら、閉ざされたも同然だ。
161
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/02/04(土) 23:06:25
>>157
(GM)
『薔薇の配置』から連想したのは、『感知式の警報装置』だった。
恐らくは、特定の範囲内に入ると、反応して作動するトラップ。
地の利を活かしている所から、そういう方向に推察できる。
(とりあえず………………戻ろうかな………………)
他の面々は、後ろで報告を待っている筈だ。
ひとまずトンネルを出て合流するべきだろう。
だが、その前に一つ確かめておきたい。
(『その1』………………『薔薇』から十分に距離を取る………………)
フ ワ ァ ッ
闇に包まれたトンネル。
その中央付近に立ち、天井近くまで『浮遊』。
頭上に『薔薇』が仕掛けられていないのは確認済み。
今から行おうとしているのは、気が進まない事だった。
しかし、一つでも多くの情報を手に入れる為には止むを得ない。
(『その2』………………『餌』で釣る………………)
フッ…………
空中に浮かんだまま、『片手の小指だけ』を『実体化』。
これに対して『薔薇』が反応するかどうかを試す。
もし何も変化がない場合は、徐々に『高度』を下げていく。
攻撃の気配が見えた瞬間、再び『幽体化』して回避する。
仮に致命的な一撃を受けたとしても、小指一本程度なら被害は最小限。
最悪、切り捨てる結果になろうと、任務の継続に大きな影響は及ぼさない。
本当は『別の誰か』に任せたい所だが、
この役割に最も適しているのは、他ならぬ『御影自身』なのだ。
(『味方』がいてくれたら………………代わりにやらせたのに………………)
心の中で愚痴を零しながら、自らの身体を使った『人体実験』を敢行する。
162
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/02/06(月) 14:43:20
>>158
「……いや、別にそれが悪いとかって話じゃあない。
素直に気になったから、確認したまでの話さ。
『親近感』……」
ミーナの顔をまじまじと見て何かを喋りかけるが、
『枝原』の言葉にそちらの方を向く。
「それなら、『氷山』さんが敵であるかどうかは置いておこう。
今が敵の待ち構えているところに飛び込んだ状態だとしても、
この作戦を完遂するためには進む他はないんだろう?
それならそうしよう。私にも目的があるし、受けた以上責務は果たす。
今更逃げるという選択肢はないよ」
163
:
『常寂の檻』
:2023/02/07(火) 12:34:43
>>160-162
(グリム・烏丸PC)
>俺にはアリーナに食い込みたい『理由』がある。
今更、引くつもりはない。ポジティブに行かせてもらうぞ
>私にも目的があるし、受けた以上責務は果たす。
今更逃げるという選択肢はないよ
グリムと烏丸、各々に微細な違いはあれど『前進』を選んだ。
枝原は、少し短い溜息を吐いて君達を見据えるが、それは決して蔑視や
落胆と言った表情では無さそうだった。
彼は泥酔男の居る車の席を開くと、彼を空気か目に映ってない感じで
ダッシュボートを開くと、数枚の書類らしき束を抜いてレックレスのグループ
そして、君達にも渡す。
……紙面には誓約書と書かれてた。
長い文章を要約すれば、この任務を請け負うにあたって死亡してもアリーナは
その責任を取らない事、また、報酬としては約250万、請け負わない場合は
『20万』の金銭を贈与すると共に、この依頼内容を口外しない事。
と、言った内容の書類だった。
佐保「250万円!?」
オブシディアン「……成程な。俺達を、今の今まで、どう言った人間か
観察する為に、あえて金額や仕事内容も伏せてた……そう言う事、か?」
枝原「……機密事項の仕事なんでな。先に言っておくが、これから先も
俺から伝えられる事は多くないぞ」
ハナナ「あの、あきはさんが別れる前に教えてあげる事も出来たんじゃ」
枝原「俺はリーダーだ。教える権限にも一定のラインがある」
あいつ(氷山)は、そのラインを超える前に出て行ったんだ。と、枝原は
冷たい口調で告げた……。
任務成功で250万。此処で放棄するにしても20万は間違いなく
アリーナから支払われるらしい。金額からして、君達が囮であると言う可能性は
低くなったと思うべきか?
枝原「トンネルを超える準備を始める。
光源を集中させるべきだろう。各自、タクティカルライト及び懐中電灯の点検を開始」
リーダーの彼は、そう言い終えると、後は無言で準備を始める。
レックレス含むグループは、気乗りしない様子ながら
安全に戻れそうとは言え、まだスタンドが解除されてない蟹の行進と仁王立ちする蟹坊主が
居る事や報酬内容から、離脱するのも悩んでる様子だ。
オブシディアン「……お前が引き返すなら、俺も引き返す。
進むなら、同じく俺は進むさ」
グリムに対して、オブシディアンは強い信頼を依然変わりなく向けてる。
164
:
『常寂の檻』
:2023/02/07(火) 12:46:05
>>161
(御影PC)
フ ワ ァ ッ
空中へと、浮遊。さらに『小指のみの実体化』
更に高度をゆっくり降下させ、薔薇の感知罠の発動を視認しようと
君は危険な人体実験を自らに臨む。
小指一本と君は考えるが、世の中、その小指一本で命運が分かれ目に
なる状況も考えられる。まぁ、考え方は人それぞれだ。
……結果だけ、先に述べると。
君にとって『残念』な結果と記さねばならない。
……シーン。
『無反応』。そう、無反応なのだ。
君が実体化させ、徐々に地面にまで、人が歩く程度の低空まで指は降りたが
薔薇は依然として、薔薇のままに咲いている。変化は見当たらない。
考えられるのは、この薔薇がただのこけおどしか
又は発動条件が異なる……そう言った事だろう。
少なくとも、君は大事な指を一本欠ける事態は防げただろう。
(※次レスで、全員と合流した時点としてレスして問題ない)
165
:
『常寂の檻』
:2023/02/07(火) 13:08:20
>>128
(大変お待たせいたしました)
(氷山PC)
――君は、静止した世界へと飛び込む。
――君は、何故世界に『色』があるのかご存じか?
鮮やかな色どり溢れる育成の色合いの緑。
美しく、海を感じさせる空一面に広がる青。人工的な鉄を模す黒
生命を感じさせる土の色合い。
それ等は、謂わば『プリズム』だ、世界に『光源』があるからなのだ。
そして、静止された世界とは謂わば『光源を留めた壁』なのだ。
君は、そんな光で構成された壁の中を超えようとする。
するとどうなるのか? 君は、一瞬色覚を知覚する脳への情報が遮断された。
それは色を無理に留めていた壁を抜ける為の『代償』だったのだろう。
次に、君は新たな光景を見た。
それは、複数の人影であった、流動する木々の動き、看板の簡素であり
複雑すら感じられるパターンの字の色合いであった。
君は遮断された脳に、一気に色覚情報を暴力的な兵器同様の威力で
受ける事になるのだ。
そして君、氷山は急激に意識が暗転する際中に……声を聞いた。
恐らく、この現実の世界と暗転する遮断された意識の狭間に轟く、別次元と言える声。
――君は、敷かれない道を選んだ。
二つの道が、貴方の片方の手だけで選べる道がある。
一つは、安くは無い肉体の代償と共に命を得る道。
一つは、命と肉体を賭けるも、勇気と栄誉に戴く道。
(※GМ説明:本来プロット上では枝原の誓約書のシーンで
帰るなら、無事に20万だけ貰って街に帰還するコースでしたが。
その前に氷山PCは、流石に不用心に罠同然のスタンド能力で形成された
罠同然の壁に突っ込む人間は居ないだろうと言うGМの思惑を抜けて
突破してきたので、新たにミッションを準備させて頂きました。
上記の内、一つを選べばレコーダーにリンチされて大怪我しますが
街にはちゃんと戻れます。
もう一つは、相応の危険はあるものの見返りも当然備えた一人用
ミッションとなります。そこを踏まえてレスしてくだされば幸いです)
166
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/02/07(火) 16:50:55
>>164
(GM)
>>(グリム)
>>(烏丸)
「――――――『って感じ』………………」
得られた情報を報告し、全員に共有させた。
ジッ…………
『懐中電灯』を用意する様子を見て、眉を顰める。
暗闇の中を進む以上、当然の備えではあるが、『ナハトワハト』にとっては邪魔だ。
味方に合わせなければならないというのは、つくづく面倒くさい。
「『それ』………………私に向けないように………………」
ボソッ
「………………『絶対』………………」
一言だけ忠告してから、グリムと烏丸に向き直る。
「………………『作戦』………………決めたい………………」
ボソリ
「『明かり』………………使うだろうし………………」
「私………………『二人の上』にいるから………………」
「何かあったら………………『援護』する………………」
天井を照らす必要はない筈だ。
ゆえに、そこは『安全地帯』になる。
全体を俯瞰する為にも、『上から見下ろす』のが一番いい。
「『カラス』がやられたのは………………『条件』を満たしたから………………」
「現状………………『薔薇に近付かない』くらいしか………………なさそうだけど………………」
「『あのカラス』が………………トンネルに入ったとは思えない………………」
>>164
(GM)
「………………『なる』………………」
枝原に歩み寄り、『誓約書』の文面に目を通す。
あの酔っ払いを『目的地』まで護送する。
既に予想していた事だが、大方そういう任務なんだろう。
サラサラサラ
『万年筆』を取り出し、躊躇なく『サイン』する。
「私が帰ったら………………『戦力』が一つ減る………………」
「………………『仲間』を放っておけない………………」
『心にもない台詞』を口にしたものの、『戦力低下』に対する危惧は本当だ。
ここで御影が抜けたら、それが『全滅』の一因になる可能性も有り得る。
『佐保や枯野を守る』と、レックレスと『約束』した手前もある。
『アリーナ』が喉から手が出る程に欲しがっている『ブツ』。
高額の報酬よりも『それの情報』が欲しい。
167
:
氷山『エド・サンズ』
:2023/02/07(火) 22:00:07
>>165
奇妙な感覚を覚えながら『面』の先へと向かう
その先には・・・・・・・
(安くは無い肉体の代償と共に命を得る道でお願いします)
168
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/02/08(水) 20:11:24
>>163
「報酬の問題じゃあない・・・と言いたいが、貰えるモノは貰っておこう。
どちらにせよ、だ。改めてよろしく頼むぞ、リーダー」
必要があるなら、契約書にサインをする。
>>166
(御影)
「切られて殺されていた『カラス』・・・。
『花弁』と『薔薇』か。また、何とも・・・繋がりが見えないな」
結局は全員で進み、対処していくしか無い、ということか。
「そうだな。天井に何も配置されていないのであれば、そちらに注意を向ける必要もないだろう・・・。
俺達が前方に集中。それを俯瞰視点で見てもらうのが、能力の全貌も解きやすいか」
169
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/02/09(木) 20:23:31
>>163-166
「無事にこの仕事を終えたなら、
私に250万という価値が乗るというのはありがたい話だね」
グリムと同じく誓約書に目を通して同意する。
「この先に罠がある事は御影さんの活躍によってわかった。
私達へ仕掛けるなら、当然『車』や『速度』へと有効に働く罠だろうから……。
進むなら、全員で警戒しつつの『徒歩』での行軍になるのかな」
提案を含んだ問いを枝原へと投げる。
170
:
『常寂の檻』
:2023/02/10(金) 21:25:28
>>167
(氷山PC ご参加、有難うございました)
pi pi pi pi pi pi……。
君が、最初に聞くのは。
心電図の音、そして最初に嗅ぐ匂いは保健室などを訪れた時に感じる
消毒液の香り。そして、自分の置かれた状況を理解する前に全身に
我慢できない程ではないものの、痺れや痒みを帯びる痛みが込み上げてきた。
「あ、気づきました?」
声が届いた。恐らく、女性の声だ。
何故、恐らくかと言うと。少しばかり、普段と聴覚が異なる感じがしたから。
そんな違和感を先回りして推察したように。眼球を移動して隣を覆う
レールカーテンの向こうに居るらしい人影から声が届く。
「変な感じがするでしょうね。随分と酷い怪我で、最低限の治療はしましたけど。
貴方、鼓膜や多数の臓器、手足の部位もそうですけど剥がされたり穴が開けられたり
酷い惨状でアリーナの拠点近くのグラウンドの端っこに置かれていたんですよ」
そんな説明を聞いて、君は最後に静止するような風景の向こうで暗転する刹那の
状況を思い出した。
意識が沈み込む前に、複数の足音と耳障りな笑い声。
こいつ、どうしようか? と、値踏みするような子供が残酷に
面白いゲームを提案する時のような翳り感じる明るい声を聞いた気がした。
「私は、アリーナの上に位置する者です。君は、氷山 あきはさん。
『任務』を放棄した……それで、間違いないですね」
声は責めてる口調ではない。だが、暖かみも余りないように思えながら
説明を其の主は続ける。
「最低限の治療はしたが、貴方の怪我は深刻です。
我々の有する医師の力を使えば、数週間後には完治も可能でしょう。
仲間の安否、任務がどうなったのか? 結局、今回の任務の真意とは?
君は疑問に感じる事も多いでしょうし、私はそれの回答を保持してる。
――だが、君に私は『それをしないし、答えない』
それが、貴方への『罰』だ」
声の持ち主は、横たわる貴方に、そう威厳を感じさせるトーンで告げた。
「君の意図や思考はともかく……君はアリーナの任務に背き、離脱した。
無論、こちらの現場主任に問題もあったのだろう。言い知れぬリスクに
疑心暗鬼を生じただろう。それでも、君は君自身に生じた責任がある」
「アリーナは善の側に立とうとは常々努力してる。
だが、我々は慈善家ではない。ある代償行為に対しては対価を何処かで求める。
君の傷により、私達も知りたい事は幾らか知れた。その対価交換で最低限の
君を生かすように手は尽くした。
それでも、君が求める答えや永きに渡る苦痛を瞬時に治す霊薬などを
渡す事は私からは難しい。ただ、私から言える事があるとすれば……」
今は、ゆっくりと何も考えず眠りなさい。
「それが、怪我を癒すのに最善だろうからね。
おやすみなさい……氷山 あきはさん」
君、氷山 あきはへ、そう声の主は言い残してカーテン向こうの影は薄くなって消えた。
追いかける事は君に出来ない。包帯で覆われた肉体に力はなく、少しでも
動かそうとすると刺すような痛みが強くなり、それ以前に体中が麻痺してたから。
グリム・烏丸・御影。そして他の同行してた彼、彼女達。
あの後、任務はどうなったのだろう? 護送する物は何だったのだろう?
仲間達は、無事に帰る事が出来たのか??
それ等が解明するか、しないか……それを、氷山 あきはが知るのは。
もう少し、先の話……。
氷山 あきは⇒『生還』
複数の臓器の損傷及び消失、複数の肉体の部位の切除に外皮の消失。
総合して『全治8ヶ月』の負傷。
(※本来なら、ミッション終了後で負傷を開示するが
今回の開示よりリアルタイムでの治療を開始して問題ない。
ミッションのペース速度から、恐らく最低で2ヶ月は終了出来ない事。
また本ミッションの離脱時の報酬や、アリーナが欲する敵の能力の中で
氷山PCが序盤の敵の能力を肌で実感して理解した情報を提供した対価を踏まえ
実質半年程の負傷をPCが負うのが公平と考えての措置です)
171
:
『常寂の檻』
:2023/02/10(金) 21:43:48
>>166
>>168-169
>『それ』………………私に向けないように
君、『御影』にとって『光』は無敵の闇の領域を無効化する危険な力だ。
空に輝く太陽のように、吸血鬼が十字架を恐れるように懐中電灯も君にとって天敵だろう。
枝原「努力はする。だが、最初に言った通りだ。
保障なんぞ出来ん。状況に応じて命懸けで対処しろ」
リーダーの言葉は冷たい。トンネル内は敵の罠が仕込まれていた。
蟹や静止する風景からも分かる通り、既に敵は攻撃を仕掛けている。
何かしらのアクシデント、突拍子ない災厄なり攻撃は想定するべきだろう。
>進むなら、全員で警戒しつつの『徒歩』での行軍になるのかな
君、『烏丸』の言葉に枝原は少しだけ思考するように目を閉じてから、こう答える。
枝原「トンネル内を抜けるに当たって『作戦』は決めておこう」
「まず、一つは。そっち(烏丸)が言ったように徒歩で全員で小火器及び
光源を保持して罠への対応を行う。車を使用しないメリットとしては
緊急時、軽装で退却可能な状況なら罠をわざと発動させるか
使用不可能にしてトンネル内の危険を除去してから車も損失させずに進める」
「二つ目の策は、車で先導して不意の罠にも対処か強行突破だ。
蟹の大河の時と同じだな。予めコーディングさせて、罠が何であれ
通じないように出来るならトンネルも無事抜けれる」
俺から提案出来るのは以上だ。他に何か更に良い意見か方法を
思いついたのなら、そちらを優先する。
枝原は、それ以上の会話は無駄だからと言わんばかりに閉口して
武器と光源、車の点検に移った。
御影が偵察してくれた事で、罠の位置や簡易の情報は知ったが
何が起きるかは未知数なのは変わりない。
これから、どうするか……悩ましい所だ。
172
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/02/10(金) 22:50:42
>>171
(GM)
>>168
(グリム)
>>169
(烏丸)
枝原の忠告に対しては何も答えず、ただ視線だけを返す。
ここからは本気で『命』をベットする『覚悟』が要る。
『いざとなったら何でもやる』というのは、こちらとしても同じ事だ。
例えばの話だが、『この場にいる全員を皆殺しにする必要』があるとしたら、
躊躇なく実行に移さなければならない。
それくらいの心構えで臨まなければ『死ぬ』。
「『死骸』からは………………『柑橘系』の匂いがした………………」
「………………『バラ科の果実』は柑橘類じゃない………………」
気になる点は全て口に出す。
誰かが何か気付くかもしれないからだ。
『可能性』を作っておいて損はない。
「『カラス』と『トンネル』の共通点なら………………」
「………………ちょっとだけ思い付くけど」
カラスの死骸が何か咥えていなかったかどうかを思い出す。
「カラスは………………『光り物』が好きっていうし………………」
「………………『光』に反応するとか………………」
敵はトンネル内に罠を仕掛けた。
トンネルに入る者は、必ず明かりを携帯する。
それを計算に入れた上の行動かもしれない。
「銃………………欲しいんだけど………………」
今の内に、装備も新調しておこう。
「もっと………………火力が出る奴………………」
御影が持っているのは『PPK』だ。
隠密性には優れるが、弾数は少ないし、威力にも乏しい。
味方を支援する為には、もう少し上位の飛び道具が必要になる。
「………………『烏丸案』に一票………………」
「同じ方法で突っ切るのは………………何となく危ない気がする………………」
今回の敵は、こちらを殺しに掛かっているのだ。
『巨大な化け物』とは、既に『二度』交戦した経験があるので、
今さら『巨大蟹』如きでは驚くに値しなかった。
だが、ここからは違う。
いくら強力とはいえ、さっきのような『力押し』が何時まで通じるか。
それで突破できればいいが、読まれている事も大いに有り得る。
173
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/02/12(日) 19:33:54
>>171
「一応提案だが、『中間』は?
前衛が徒歩で前進。その後ろを、銃器を携えて、車両が進む・・・」
「・・・というのも、俺が徒歩で行くと、射程距離の問題で能力が解除されて、『タイヤ』が『壊れる』。
かと言って、二台とも持っていくのは不安が残るのは確かだ」
枝原に話をする。
「いざという時は無理矢理にでも全員を乗せて前進。
或いは後退という手も打てる」
174
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/02/13(月) 22:01:17
>>173
「徒歩とは言ったが、私も『グリム』さんと同じ事を考えていた。
つまり徒歩で進み、後ろから車輌を追従させる。
徒歩の方が小回りも効くし、車で突破可能となったら乗り込めるって事だ」
「そして、2台ともトンネルに入れても良いと私は思う。
退却は無いとなれば、残りの戦力は一丸として突破した方が良い。
先程も証明されたとおり、車は最悪武器にもなる。
それこそ並の『スタンド』とは比べ物にならない威力のね」
175
:
『常寂の檻』
:2023/02/14(火) 11:39:05
>>172-174
(ALL)
>『バラ科の果実』は柑橘類じゃない
ミーナ「いえ、柑橘系の匂いをする薔薇もあるわよ」
そう、彼女が。君、御影の言葉に口を挟んだ。
一瞬、注視を浴びる事になりバツが悪い様子を浮かべたものの
直ぐに貴方に説明する。
ミーナ「パウルクレーって言う薔薇よ。
あれ、オレンジやレモンみたいな匂いがする時があるの」
育てた事あるから、確かよ。と、実体験の保証と共に薔薇の匂いの元となるであろう
品種を御影は理解した。
カラスは、口に何か銜えてる様子はなかった。
胃の内容物も……いま思うと、その薔薇と思しき血で真っ赤な花弁のみ。
君の銃の所望に、好きなのを選べ。と、少々乱暴な口調ながら枝原は拒絶しない。
武器を点検してた狩集が、進んで君の前に大量の銃が詰め込まれたリュックを
手が伸ばしやすい位置の地面に置いてくれた。
(※現存する玩具の銃であれば、自由に選んで構わない)
そして、どうトンネル内を攻略するか……と言う段階になってたが。
枝原「……よし、良いだろう。
まず先導するのは、俺……それと、お前」
レックレス「……拒否権は無い、だろうな」
枝原「他に立候補するものが居れば、受け入れる。
その他は、車両に乗るか、その後方の位置で周囲を警戒して
トンネルの攻略にあたる」
御影、グリム、烏丸の意見。他の面子からも幾らか提案を聞いた上で
枝原が決めた攻略作戦は、徒歩で小火器の装備と共にトンネルの罠を解析
又は強引に解除を行った上で、安全を確立しての前進であった。
佐保「ちょい待つっペ! 先生も、おいら、いや私らもまだ
こっから先を進むなんて一言も賛同してねぇっペ!」
枝原「……外部協力者と違ってな。お前たちの同行理由は特殊なんだ」
佐保「っ……クソったれめが」
勝ち気に、反論をギャル少女が述べるものの。絶対零度に近い目線と声は
その反対を封殺させた。褐色ギャル少女は、射殺すような目と震える声を
上げるものの、それ以上は何も言わず肩をいがらせ車両へ入った。
枝原「全員、準備が出来次第。作戦へ移る」
既にリーダーの彼はスリンキードックのスタンドを、数メートルほど前に出して
ヘルメットと小銃にライトを装備させて何時でも前進出来るようだ……。
二台の運転は、誰も何も言わなければ枝原の部下の誰かが運転する事になるだろう。
176
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/02/15(水) 21:33:00
>>175
(GM)
「――――――へぇ………………」
ミーナの口から語られたのは、知らない情報だった。
御影の専攻は『心理学』であって、『花』には詳しくない。
『蛇の生態』なら知っているが、
『蛇の食事は二週間に一回でいい』などと言った所で無意味だ。
しかし、今『パウルクレー』について調べたりはしない。
実物とスタンドが同じとは限らないし、余計な先入観は思考のノイズになる。
「『バラ』と『匂い』の繋がりは分かったけど………………」
「それだけじゃ………………何とも言えない………………」
もっとも、『バラ科の果実は柑橘類ではない』と言ったのであり、
『柑橘系の匂いがする薔薇はない』と言った覚えはないのだが。
(ま………………いいか………………)
ここで重箱の隅をつつくような小言を口にして、また空気が悪くなっても困る。
適当に流す。
考えるべき事は、他に幾らでもあるのだから。
「私………………『真ん中』………………希望………………」
ボソッ
「………………『無敵』だし………………」
選ぶ場所は『前衛と後衛の中間』。
そこからなら、どちら側にも対処できるだろう。
無論、『光』の脅威が及ばない『頭上』に陣取る。
手にした銃は『89式小銃』――――純国産のアサルトライフルだ。
スリングを使って肩に掛けておく。
――――――ガチャ
出発前に、現状の装備を確認する。
背中にギターケースを背負い、その中にサーベル。
首から双眼鏡を下げ、肩には小銃。
「………………『行く』………………?」
枝原が自ら前衛を買って出たのは、少し意外に思った。
優しさがどうとかではなく、『指揮官』が前線に出る事に対してだ。
これで枝原が死んだら、銃器の類は全てガラクタになる。
まぁ、自分の身くらい守れるだろう。
そうでなければ、今まで生き残ってはこれない。
「………………」
それでも人間は『死ぬ時は死ぬ』。
この御影憂も同じだ。
だからこそ、一瞬たりとも気は抜けない。
(私が死んだら………………)
(『あの子』にゴハンあげられなくなる………………)
ポケットに入れてきた『幸運のお守り』――――『白蛇の抜け殻』を意識する。
177
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/02/15(水) 22:00:29
>>175
「私は『車輌』につこう。
車への攻撃があれば守ることができる」
車へ乗り込み、ドアは開け放つ。
(敵スタンドの謎は未だ不明だ。
私達は、どれだけ敵の思惑の外に逃れられている?
この状況……)
178
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/02/16(木) 19:45:26
>>175
「俺は前衛を担当しよう。
スタンドのスペックには自信がある・・・。
近距離戦なら、簡単には負けるつもりはない」
『枝原』と共に矢面に立つことを選ぶ。
車を維持している状態では、後方支援に向いている能力でもない。
179
:
『常寂の檻』
:2023/02/17(金) 22:32:46
>>176-178
(ALL)
枝原「……準備は全員出来たな? では」
――行くぞ。
ザッ ザッ ザッ ザッ……。 ブルルゥン……。
作戦で取り決めた通り、枝原・レックレス、そして君……『グリム』が
先頭を歩く。それより、少し後ろの頭上で君……『御影』も闇と言う絶対領域を
味方につけて、能力によってトンネル内も視界良好で先の異常が無いか観察出来る。
佐保「なんか起きたら、直ぐに。私らだけでも先生引っ張って
安全な方に逃がそうぜ、こが坊」
枯野「うん……」
君、『烏丸』は車を開け放つと共に。車内で、そうレックレスと呼ばれた男と
師弟関係らしい二人がコソコソと囁き合うのを尻目に後方で前を警戒する。
運転するのは狩集。助手席で、未だに寝息を立てている謎の男が居る。
ザッ ザッ ピタ……。
枝原「……此処から、報告された『薔薇』が設置されてる領域だ」
俺がスタンドを先に歩かせる……、そう彼は呟きスリンキードックを進ませる。
今まで、彼は自分の手が届く範囲でスタンドを移動させる振る舞いは無かったが
10m程の距離まで前方に離れた所まで移動する。枝原のスタンドは、外見から
近距離パワーでは無さそうだったが、どうやら射程距離は幾分長いようだ。
『タッ』 『タッ』 『タッ』 『タッ』……。
ニョキ ニョキニョキ……。
! 『変化』が確認出来た……スリンキードックが、その10mより先を
歩いた直後。一番その近くに設置していた空き缶に連結されるように生えていた『薔薇』
その薔薇は、六分咲きと言って良いぐらいに、まだ小さな花であったが
まるでスリンキードックが接近した事で眠りから目覚めたように八分咲き程度に
花が開き、そして『茨』らしきものが生やされ、伸びていく(ス:D)
まだスピードは緩慢だ。だが、警戒態勢であった前方の三人
そして闇の暗さを物ともしない御影には、その変化は十分に察知可能だったろう。
枝原「全体、移動を停止! 各自、攻撃の準備……っ」
リーダーが号令を行い、小銃を構える。照準は、その茨が生やされ始めた薔薇へだ。
次に、君達が何もしなければ。枝原は、その薔薇を破壊する為に引き金を引くだろう……。
180
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/02/18(土) 00:08:33
>>179
(GM)
『ナハトワハト』は『暗視』が可能。
『ナイトビジョン』などなくても、クリアな視界が確保されている。
この場にいる誰よりも、現在の状況を正確に把握する事が出来るだろう。
(………………『薔薇』を攻撃する………………?)
間違いなく『危険』を伴う。
それによって起こる変化の予測が出来ないからだ。
アプローチは慎重に行わなければならない。
ズズズ…………
「いや……………」
「『撃つ』のは………………待った方がいい………………」
「それが………………『トリガー』になる可能性………………」
「………………否定できない………………」
空中で『上半身』のみ実体化させ、枝原達に呼び掛ける。
「スタンドを………………『薔薇』から離してみて………………」
「現状………………それしか考えられないから………………」
「攻撃の前に………………一旦『確認』を挟むべき………………」
念の為、小銃の銃口は『薔薇』に向けていた。
流石に扱うのは初めてだが、『ナハトワハト』の精度を活かせる。
的を外す可能性より、命中させられる確率の方が高い。
「まだ………………『一つ』しか反応してない………………」
「………………『猶予』はある………………」
「ずっと『あのスピード』なら………………」
「下手に手を出さずに………………通り抜けた方が安全とも言える………………」
『スタンド戦闘』において、『即応』が必要とされる局面は多いが、
『何も考えずに動いていい』という事ではない。
『そうするしかない』というなら別だが、今は違う。
思考できるだけの余地があるなら、有効活用すべきだ。
181
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/02/18(土) 06:05:21
>>180
(GM)
>>(烏丸)
>>(グリム)
『絶対の力』を奮える闇の中で、深く思考を巡らせる。
この任務を妨害する『敵』から見て、最大の『狙い』は何か?
無論、真の『本命』と思われる『酔っ払い』だ。
あいつを辿り着かせない事が『敵の目的』であり、逆に言うと『それ以外はない』。
そのように考えていくと、結論は自ずと導き出される。
「『敵の狙い』は………………『一つしかない』………………」
「………………『車を通さない事』………………」
「だから………………『それ以外』は『考慮してない』………………」
「車の『エンジン』を切って………………『押して』進む事になるかも………………」
「………………『音』に反応してるとしたら………………」
さっき調べた時(
>>164
)は『無音』だった。
完全な『静寂』。
その為に、何の変化も起きなかったのだろう。
「『音がする攻撃』は………………全部ダメだと思う………………」
この推測が正しければ、銃器も『シュリンガラ』も使えない事になる。
「私達は………………『車を目的地まで運ぶ』………………」
「敵は………………『車を目的地まで運ばせない』………………」
「一言で言うと………………これは『そういう任務』………………」
『どうやって車を運ぶか』。
それが『この任務の主旨』なのだ。
徹頭徹尾、『その一点に集約されている』と呼んでもいい。
「『車を通さない方法』を考えれば………………逆に『敵の出方』も読める………………」
「多分………………今回は『エンジン音』が怪しい………………」
こうなると『氷山』が抜けたのは痛いが、それを埋める手は幾らでもある。
「確か………………『脆く出来る』んだっけ………………?」
前衛の一人である『レックレス』に声を掛ける。
「『強度』を落としてから………………『切る』のが安全そうだけど………………」
これに関しては、おそらく『枯野』辺りが役に立つのではないだろうか。
182
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/02/18(土) 06:22:11
>>181
(いや………………『そうでもない』か………………)
さっきは『蟹』を轢き潰したから派手な音がしたのであって、『草刈り』をするだけなら、
むしろ『シュリンガラ』の独壇場だろう。
期待を込めた視線で、烏丸を見下ろす。
もし考えが当たっているとすれば、自分もサーベルに持ち替えた方が良さそうだ。
183
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/02/18(土) 20:56:23
>>179-182
「『音』――という観点は間違いないかもな。
『トンネル内』という環境であれば、そのトリガーは強烈に働く」
御影の見立てに賛同する。
先程の蟹は『足を踏み入れる』事がトリガーだったが、
まばらに設置されたこちらはより大雑把である可能性が高い。
「しかし、ある程度の距離まで反応しないとは言え・・・。
スタンドの『歩行音』を拾えるほど敏感だとすると、通り抜けるには難儀しそうだな・・・・・・」
「スタンドが巻き込まれるのはマズイが、何か適当なものが攻撃されるのは確認したい所だな」
(『オブディシアン』の『果樹園』で妨害は・・・・・・。
いや、地面がアスファルト張りでは、成長は見込めないか?)
先の戦いではわざわざ地面を指定していたぐらいだ。
一応、可能性は考慮しておくが、今は足を止めて『薔薇』の反応を見守る。
184
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/02/20(月) 19:47:47
>>179
>>182
>>183
「なるほど、それなら正しく私の出番かもしれないな。
音がさほどせず、巻き込まれても問題がない」
車から降りてきて先ほどと同じように路側帯を踏み、
『シュリンガラ』によって延びつつある『茨』を攻撃する。
もし『茨』の下に攻撃できるラインがないなら、懐中電灯の灯をつけ、
明暗の境界にできる『線』をラインに見立てる。
もちろん味方を巻き込まないように注意する。
185
:
『常寂の檻』
:2023/02/24(金) 18:25:45
>>180-183
(レス遅れ失礼しました)
君、『御影』の言葉に従って枝原は撃とうとするのを止める。
軽く顔を上げて、突破する解決案はあるのか? と言う懐疑的な目線を向けられるのを
他所に、君達三人の言葉によって『シュリンガラ』による切断案が挙げられた。
闇の中、トンネル内の舗装されたアスファルトは細かい罅がある箇所もあるが
ゆっくりと、伸びる薔薇に対して有効なのは懐中電灯の線を軸とした攻撃だろう。
――ギュルギュルゥ……ッ゛!
高速の回転、とは言え宙に浮いた鉄の円輪が音を発する事は無い。
そんな感じの擬音が聞こえてきそうな鋭い回転で、ほぼ無音で薔薇へ真っすぐ走っていく。
鉄の円輪、緩慢に伸び進む薔薇。自ずと結果は見える、予想通りに薔薇の幹部分に
鉄輪の鋭い淵が走り、スパッと……。
――スパッ
ギュ
ィィ゛―――zノォオ゛ッッッ゛!
レックレス「! っ薔薇が……薔薇が
『鉄輪が触れた途端に爆発する見たいに(スA)』一気に伸びた!」
枝原「くそっ……! 音じゃ、無い……っ。音じゃないぞ!!」
レックレスが切羽詰まった声で、語った顛末が全てだ。
烏丸が放った『シュリンガラ』。それは、薔薇に触れた瞬間に一気に
猛スピードで、伸ばしていた茨がシュリンガラの放った方角に目掛け触手のように
10メートル程まで伸びた! そう、『シュリンガラ』が放たれた
・・
その方角と言えば……ッ!
枝原「――防げぇー---ッッ!!」
『烏丸』だ! 烏丸の方向目掛け数本の茨が君の胴体部分目掛け伸ばされる!
次の瞬間には、茨は君の胴体の何処かには直撃する……そんなコースだ!
186
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/02/24(金) 21:39:38
>>185
(『速度』!それは想定しうる範囲内だったが、
『シュリンガラ』ではなく!本体の私を狙ってくるとは……!)
『シュリンガラ』と同等のスピードに対して、反応できる隙は僅かしかない。
手に持った懐中電灯を手首を動かし足元に向ける。
地面に出来た光の輪を踏み、茨に対して壁となるような向きで発現。
茨を巻き込み、弾き飛ばすべく高速回転させる。
187
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/02/25(土) 01:07:00
>>185
(GM)
>>186
(烏丸)
人間の動作は、主に三つの要素から成り立つ。
『認識』・『思考』・『行動』だ。
『認識』と『思考』を終えている今、残るは『行動』だけ。
「………………チッ………………」
小銃の銃口は『薔薇』に向けて構えていた(
>>80
)。
トリガーを引き絞り、即座に『連射』する。
既に準備していたとはいえ、これが間に合うかどうかは、正直かなり怪しい。
あの『超スピード』に比べれば、あまりにも弾丸は『遅すぎる』。
しかし、ここで『何もしない』という選択肢だけは有り得ない。
『茨』が烏丸に向かったのは、『シュリンガラ』の進行ルート上に、
本体である彼女がいたからだ。
従って、『茨が烏丸に突き進んでいる』というよりは、
『銀輪が接触した方向に伸びている』と解釈するのが正しい。
おそらくは『10m(
>>179
)』が生長限界なのだろう。
(………………『射程外』に出す………………)
狙い撃つのは『薔薇』ではなく、その『根本』にある『空き缶』。
『空き缶そのもの』を精密(精B)に弾き飛ばす事で、
『茨』が届かない距離に追いやってしまいたい。
これは『烏丸が対処した後のカバー』になる可能性が高いが、
『次の一手』が必要になるのであれば、無意味にはならない筈だ。
188
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/02/25(土) 20:14:35
>>185
「ッ――!」
(間に合うのか・・・いや、それ以前に『手を出す』のは問題ないか・・・!?)
ヒュバッ!!
結論を出すより先に、思考がスタンドを動かす。
『グリム・ランタン』の『杖』を振り、伸びる『茨』をすくい上げるようにして打つ。(パス精BBB
止められはしないだろうが、動きを『逸らす』って事なら出来るはずだ。
189
:
『常寂の檻』
:2023/03/01(水) 11:53:19
>>186-188
(レス遅れ失礼しました)
恐らく、君……『御影』の推測は『正しい』
まるで、指向性を帯びてるかのように一直線に『茨』は『シュリンガラ』の
放った方向へと爆発的な速度で伸びた。シュリンガラ自体にも僅かに幹から
伸ばされた茨があったものの、接触した方角へと伸びた結果を踏まえると、その通り。
そして、烏丸の判断も、また『正しい』
時間が掛かる行動は悪手であり、死に繋がる。懐中電灯を地面に向け
疑似的な縦の光の『線』が出来上がる。そう、君の命を守る鉄輪を産み出す線だ。
ギンッッ゛ ギュルギュルギュルゥゥ゛―――zノッ!!
――ギィンッ ギュォ――zノッ!
――間一髪、だ!
音速にすら感じられる程に異常に伸びた茨だが、鉄輪と衝突すると共に
茨は君の肉体へ直撃するコースを『逸れた』……そう、『逸れた』のだ。
ギュゥオォォオ―――zノッ ミキミキミミッッ!!
鉄輪の回転のスピードに呼応するように、茨も烏丸に触れるスレスレの距離で
『生長』は止まらないッ!! 君の鉄輪に絡みつこうとする軌道で生長を続け
だが鉄輪の回転で茨が割かれ、再び、その鉄輪と触れる事によって
生長が急速に進む……烏丸は、眼前で起きる光景から自ずと理解を得る。
こいつは……接触した攻撃のスピードに呼応するようにして同じ速度で茨は生長する……!
その事実を理解する中で、『差し伸べられた助け』も、また理解が出来た。
君、グリムは精密さと高速のスピードで杖で烏丸を助けるべく杖を振るう。
ヒュバッ!! ガチィン……メシッッ゛
茨をすくいあげるように杖は打たれる。感触は、アルミ缶を打ったような
感触だった。そして……起こる現象。
――ギュォォォォッッ゛!!
杖に絡みつくようにして、茨は『生長』を開始する!
破壊力自体は、殆ど低いのだろう。杖を壊す事は出来ないが表面に浅い棘が
走り、何本かの棘が杖に刺すように外れつつ伸びて……『グリム・ランタン』の手へ
触れるまで伸びた! あと僅かで、そのスタンドの手に茨は走る!
オブシディアン「離せ、グリム!」
後ろで、切羽詰まった声で叫ぶ。離せば、確かに茨の攻撃は防げるだろう。
だが、茨に絡みつかれた杖は恐らく解除するのは難しい。拘束されたスタンドを
自然に解除出来ないのと同様にだ。射程外へ行けば強制的に解除出来れば
君は、この命を脅かされる状況で十分間、大切な武器を使用出来ない代償を得る……!
190
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/03/01(水) 12:36:27
>>189
>>187
で小銃の発砲を選択しているが、まだ撃っていない?
191
:
『常寂の檻』
:2023/03/01(水) 15:09:36
>>190
(失礼しました。描写の続きで投下させて頂きます)
『烏丸』『グリム』に、起き得ている『危機的状況』
烏丸の『シュリンガラ』 『グリム・ランタン』の杖に対して
驚異的に生長をする『茨』
御影は、これらを見つつ小銃で空き缶、つまり薔薇の『根本』を狙う。
ナハトワハトの精密狙撃を行えば、弾丸は狙い通りの部分へ飛び込んでいく。
発砲音と言える発砲音も、スリンキードッグの能力越しで元は玩具の銃である
そこからは発せられない。空気を切り裂く短い音と共に
空き缶へと小銃から連射される弾丸。
ゴォンッ ゴォンッッ゛! ゴォンッッッ゛!!
――ギュォォォォッッ゛!
――ギュォォォォッッッ゛!
――ギュォォォォッッ゛ッ゛!!
レックレス「! おいっ、これ以上は止せ!」
君は、その位置関係から上空から狙撃した。そこに向け、根本の薔薇部分へ
着弾するスピードに呼応するように茨も君の放った方角向け高速(スB)で伸びる。
君の能力ならば、闇の衣によって茨にわざと触れない限り怪我を負う事はない。
だが、上空向けて伸びており、周囲に未だ被害は被らずとも
薔薇の生長する範囲が拡大してる事に危惧を覚え、レックレスが警告の声を上げる。
いま現在、空き缶に巣食うような茨が生長してるのは
烏丸の方角と、そして御影の方面に向けてだ……。
192
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/03/01(水) 17:20:07
>>189-191
(GM)
『茨が殺傷力を持たない』という事は、
『単純な破壊よりも致命的な影響を及ぼす』と考えられる。
そして、銃撃の狙いは、あくまでも『空き缶を弾き飛ばす事』だ。
『薔薇の根本』である空き缶は、地面に『固定』されていない。
そんな仕掛けがあったとすれば、最初に調べた段階で気付く。
つまりは動かす事が可能であり、『根本』を移動させられるなら、
邪魔な『薔薇』を退かす案も自ずと思い浮かぶ。
まず現在の状況だが、空き缶が烏丸やグリムから遠ざかれば、
そこに繋がる『茨』も届かなくなる可能性が高いと予想した。
そうならずとも、最低限『生長限界』は測れるだろう。
まさか『無限』に伸びる訳ではあるまい。
いずれにせよ、『食らってやる』気などないが。
フ ッ …………
予定通り『幽体化(
>>187
)』し、迫る『茨』を回避する。
この『闇の衣』の前では、いかなる攻撃であろうと児戯に等しい。
『矛先』を見失った『茨』が、どういう反応を示すのかも確認しておく。
スゥゥゥゥ――――…………
直後、『浮遊』を中断して地上に降下。
当然だが、光の範囲内には決して入らない。
完全に闇と同化した状態で、『茨の生えた空き缶』を見据える。
193
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/03/03(金) 20:35:22
>>189
「そういう事か・・・!」
『杖』は――『手放す』。
元より、能力に関しては『タイヤ』に使用していたのだから、見込めない。
『10分』というペナルティは確かに見過ごせないが、しかし、『手』や、最悪『命』を失うよりもマシだ。
「・・・・・・『攻撃』がトリガー。
結果はあの『カラス』――ということか?」
194
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/03/05(日) 13:33:24
>>189
「速度を媒介にして『成長』する……!
ならば、動きを止めれば……」
茨を弾いたタイミングで、全ての『シュリンガラ』の回転を止める。
自身はゆっくりと交代して茨へ接触しないようにする。
195
:
『常寂の檻』
:2023/03/06(月) 21:48:53
>>192-194
君、『御影』は闇の衣にて茨を回避する。当たり前であるが、茨は
消失した君の居た空間に一歩遅れて浮遊していた君の胴体ら辺の部分を
突っ切るように伸びた。天井ギリギリまで、伸びたものの
手応えが無いのを理解したのか、触手はゆっくり(ス:D)と
その進路を変えて、しなるようにして別の場所へ進む。
……それは『車両』だ。二台のグリムや烏丸より後方の車を狙っているようだ。
何故だ? アイドリングしている車と、数人前衛で茨に立ちむかっている者たちを
除けば、積極的に動いてる人間は殆ど居ない。動かない車、幾らかアクションを
起こしている人間。前者を狙う茨は、何をトリガーとして進んでるのか……?
君、『グリム』は、カランカランッ……! と転がるような音を立てるようにして
杖を手放す。地面に接触した瞬間に、茨は急ぐよう(ス:C)に
その棘だらけの低木を絡みつかせた。強制破壊される程に茨は強く枝を
締め付けてはいないようだが、拾い上げれる隙も無い……。
更に危機は脱していない。
君、『烏丸』だが『シュリンガラ』の動きを停止させた。
スピードを媒介に木々も生長している。成程、なら運動エネルギーを
提供しなければ茨も伸ばすのを止めるだろう……と考えられ。
……だが。
ピキ ピキピキ
メキ ミキ ピキ ピキ……
レックレス「と、止まらん……ッ。
着実に……確実に、本体の方へと先程よりはスローリィだが追っているッ」
そうだ、烏丸の方へ『茨』は追っている……!
君のシュリンガラは既に停止している。あとは、極力音を立てないよう
トンネルと言う反響空間ではあるものの、スパイ映画のワンシーンが如く
音すら立てずに君は後ろに下がっていた。
だが、茨は獲物を狙う蛇のように、シュリンガラによって切り刻まれた
茨の幾つかの傷から新しく茨の部分が生えて君に迫ってくる……!
不用意に攻撃すれば、喜んで生長する茨。だが、烏丸の後退は
殆ど茨を刺激する要素は無かったにも関わらず生長した!
攻撃などしていないのに……!
レックレス「こいつも、何かしら謎を解けない事には……!」
枝原「……」
レックレスは、攻略の糸口は『茨』への正しい対処方法だと
考え、そう口にする。枝原は黙考しつつ自分の考えを纏めようとしてるのか
上の御影を追ってた茨、そしてグリムと烏丸近くの茨へ目線を走らせ
何か黙考している様子だ。
196
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/03/07(火) 14:42:29
>>195
(GM)
「………………今………………」
「………………私は………………」
「………………『こう思ってる』………………」
スゥゥゥゥ…………
一時的に『実体化』し、この場の全員に向かって口を開く。
「さっきは………………私の『胴体』………………」
「それから………………車の『アイドリング』………………」
「………………手放した『杖』と………………」
「あと………………『香奈枝』にも………………」
『生物』と『無生物』は区別していない。
『人間』よりも『車』を優先し、『車』よりも『転がった杖』に食い付いた。
その三つに共通する要素で、なおかつ『優先順位』を含めれば、考えられる可能性は一つだ。
「『音』っていうのは………………『ちょっとだけ違ってた』………………」
「『転がる音』……………『アイドリング音』………………『鼓動音』………………」
これらは単純な音ではなく、ある種の『規則性』を伴う。
すなわち『一定の周期で連続している』という事だ。
その強弱に応じて、『茨』は速度を変動させている。
「こいつら………………」
ボソッ
ビート
「………………『拍動』に反応してる」
197
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/03/07(火) 14:46:10
>>196
(GM)
「『範囲内の拍動を止める』………………それが『茨』の『行動原理』………………」
先程『実験』を行った時、『指』に反応しなかったのは当然だ。
何故なら、指には『心臓がない』。
もし全身を『実体化』していたなら、さっきのように『左胸』を狙ってきただろう。
「『車』は………………『押して進む』………………」
「だから………………『今すぐエンジンを切らなきゃいけない』………………」
「『佐保のスタンド』と『男数人』を使えば………………余裕で『運べる』………………」
力自慢らしい『雪男』が役に立つ。
それで一台。
もう一台は『男手』を集めれば十分だ。
「とりあえず………………あの『ゴミ』を『何とかする』………………」
「『ナハトワハト』は………………」
「………………『無敵』………………」
フ ッ …………
再び『幽体化』し、『闇の衣』を纏って『空き缶』に高速で接近。
これを仕掛けた奴は、『車』や『人間』は想定していただろうが、
『幽霊』が来る事まで読んでいたか?
どの程度の知恵の持ち主か、この『夜警(ナハトワハト)』が試してやる。
グッ
両手で『小銃』を握り締め、勢い良く振り上げる。
『心臓のない指』に反応しなかった奴が『心臓のない手』に反応するか?
いいや――――『しない』。
――――――ブワッ!!
『空き缶』めがけて、ゴルフの『ショット』のように『フルスイング(
>>192
)』。
『インパクト』の直前で『片手』のみ『実体化』させ、
銃身による打撃で『空き缶をカッ飛ばす』。
『薔薇』や『茨』に触れずに『空き缶だけを弾き飛ばす』程度の技は、
『ナハトワハト』ならば容易い。
それでも『茨』が絡みついてくるというのなら、直接接触している『89式』ごと放棄し、
その間に『幽体化』すれば済む。
何者であろうが、『闇の加護』を受けた御影憂に『害』を為そうなどという愚かさを、
身を以て思い知らせてやらねばならない。
198
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/03/08(水) 20:44:29
>>195-197
「接触・・・と言うよりは『攻撃』がトリガー。
追尾条件は『鼓動』、『サイクル』、『リズム』・・・というわけか」
御影の推理には、今のところ『穴』は無いように思える。
近くにある『リズム』を追いかける・・・賭ける価値はある推理だ。
「だとすれば、『押して進む』のすら、マズイかもしれない。
自動車の『タイヤ』――こいつがネックだ」
タイヤに挟まっている小石。ブレーキの軋み。パーツの僅かな歪み。
それらは回転という『一定の周期』で、『リズム』を生み出す。
「・・・『用意周到』だな。余程『車』を手放させたいと見える。
『対策』が必要じゃあないか?」
199
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/03/09(木) 07:50:40
>>195-196
「『鼓動』……! なるほど、それなら私を追尾し続ける理由もわかる!
追跡条件がわかれば、こうやって『囮』を作ってやれば……」
御影の推理が正しければ、少し自身の移動速度を上げても問題ないだろう。
じりじりと動いて茨から逃れつつ、
地面の亀裂や白線、なければ『懐中電灯』によって新たな『シュリンガラ』を生み出し、
静止状態から少しずつ回転数を上げていき、茨の反応を見る。
(そして『鼓動』を探知するという事は、
『動揺』するのはやばいってことだ。
落ち着いて、しかし確実に動く……)
「『囮』が使えるなら『突破』もできるッ!
車を動かす準備をしてくれ!」
200
:
『常寂の檻』
:2023/03/11(土) 12:59:33
>>197-199
突き進むべき道は、暗中だ。――であるからこそ
闇を味方とする『御影』、君は能力もさる事ながら、その慧眼も闇たる力が後押しをしてるようだ。
枝原「俺のスリンキーの歩行は、確かに最初はゆっくり(ス:D)だった。
あと、この茨はソレと同様に茨を攻撃するのに比例したスピードで茨を伸ばして
対象が居ると思える方角に伸ばす……攻撃は悪戯に茨の生長を促す。
動かなければ自身の心臓が本当の命取りに繋がり得ない……ちッ」
枝原も君の推理と同等の内容を紡いで、後方へと静かにエンジンの停止。
そして、全員に降りるように促した。
>『対策』が必要じゃあないか?
>車を動かす準備をしてくれ!
グリムと、烏丸。双方の『真逆』の意見。枝原は、二人を一瞬だけ交互に見て
即断して告げた。
枝原「『グリム』の意見を優先する。……見ろ」
烏丸が、じりじりと後退しつつ『シュリンガラ』を懐中電灯によって
闇夜の中で浮遊する線として発現された鉄輪。それが段々と早まり
地面に接触せずとも高速の空気を切る音が響く中で。御影が小銃を空き缶に
フルスイングしたのが同時刻の頃合い……。
空き缶への小銃の打撃。それは、間違いなく御影に怪我を負わせる事なく成功だった。
だが、茨は既にスリンキードッグへ伸ばした茨、烏丸のシュリンガラに放たれた茨
御影の銃撃に反応した茨と、伸ばされた茨と長さ分の重量を帯びてる。
そうなると、当然ゴルフボールのように遠くへ飛ぶ。と、言う事は出来ない。
また、つい先ほど(>189)のシュリンガラに巻き付こうとした茨の幾つかは
地面に接触するように茨が伸びており。その茨は偶然か意図的か根を張るように
棘が地面に差し込まれ、それ等の要因が結果的に空き缶の後ろに飛ばす距離を
5〜6mへ留めたようだそれでも、烏丸が逃げ出す距離は稼げる。
枝原は、烏丸へ見ろと言いつつ、高速で回るシュリンガラを美味い餌かのように
真っすぐ伸びる茨に少し歩み寄り、4m程は離れた所で小銃の銃床を一定の調子。
除夜の鐘を突く程度には遅いながらリズムを刻む感じでトンネルに反響しそうな程度には
大き目に響かせた。
メキ ミキ ピキ……ピキ
茨は、枝原の向こうにも新たに茨を二手に分かれる形で新たに生やし伸ばす……。
無論、その伸びる速度は至極ゆっくりとした動きであったが、枝原の言いたい事は
その部分では無い。
枝原「この忌々しいスタンドは……植物の形だ。『際限なくリズムの方向へと伸ばせる』
囮で、お前がどれだけ鉄輪を出せるのか俺は知らん。だが、結局車を走らせても
そっちに、これからも待ち受けてるトンネルの薔薇や、あるかも知れん未知の罠があるなら
お前一人の囮じゃ、少なくない人数を乗せる大型の車がトンネルを抜ける間じゃ……」
抑え込むのは厳しい。
そう無慈悲に宣告した。
部下の全員は、反論する事なく言われた通りにエンジンを切って降車し。
レックレスのグループである佐保や枯野も脅威を目の当たりにした為だろう
枝原に文句を言う事はなく、烏丸と同タイミングで自分達の居る場所まで
戻った彼を安堵の表情で迎えた。
枝原が、銃床での挑発を終えて直ぐに後退すると、茨の伸びる速度は途中で緩む。
どうやら、一定のリズムが十秒程で途絶えると茨の生長は停止、又は休止状態になるようだ。
……。
車両より、後ろ。そこで全員円陣を組むようにして作戦会議を打ち立てる形となった。
前方車両より8〜9m先では、御影、グリム、烏丸が何かしらの意図があって干渉しなければ
そこに伸ばした状態で停止してる形の茨が見える事だろう。
尚、狩集は車から降りる際に。泥酔男を半ば乱暴に引き摺り下ろして
車に預ける形で座らせたようだ。
枝原「大体、茨の半径十メートル範囲だ。その範囲にある『拍動(ビート)』にリズム。
そこへ伸びる。恐らく、トンネルの奥へ進んでも、その探知部分にどうしても
入らざるを得ないように薔薇が設置してるに違いない」
――故に、この茨をどうにか『攻略』してトンネルを抜けなくてはいけない。
意見を仰ごう、と枝原は固い声で君達に難解で、一歩間違えれば死にかねない状況の
突破口のアイデアを聞く……。
幾つかの材質と同化し、リズムを追い、そして攻撃した対象と同等の速度で伸びる茨のスタンド。
もし一人で切り抜けるとなれば、御影のような特殊な能力でもなければ詰みかねない
絶体絶命だ。だが、今はまだ希望はある。全員怪我と言う怪我も負わず
能力の幾つかは見えた。あとは、突破『手段』だけだ……。
201
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/03/11(土) 15:12:09
>>200
(GM)
「………………フン………………」
生意気な抵抗だ。
だが、その程度なら『どうとでも出来る』。
『地面に固定されていない』のは確定した。
御影憂は、己に目覚めた能力に『絶対の自信』を持っている。
闇の中で『ナハトワハト』に勝てる者は『存在しない』。
「『探知部分にどうしても入らざるを得ないように設置してある』………………ねぇ………………」
クスリ…………
進路を阻む敵の策を嘲笑うように、軽く鼻で笑う。
「グリムの言う通り………………敵は『用意周到』で………………通る為には『対策』が要る………………」
「でも………………『正攻法で挑む』のは………………」
「『命が懸かってない時だけ』でいい………………」
これは『任務』だ。
『遊び』でも『試合』でも『訓練』でもない。
遵守せねばならない『ルール』は存在しないし、
敵が敷いた『レール』に乗ってやる義理もない。
考えるべき事は『如何に楽をして先に進むか』。
小うるさい『茨ども』の相手は、ハナから『する気はない』。
「『馬鹿正直』に………………『苦労して突破』なんてしない………………」
『シーケンス・ブレイク』。
一部のビデオゲームにおいて、開発側が想定した『攻略ルート』を意図的に逸脱し、
強引に『ショートカット』する行為だ。
今から『それをやる』。
「『既に伸びてしまった分』は別として………………」
「『それ以外の奴』を………………私が『全て撤去する』………………」
1:『実体化』した手で、『薔薇』や『茨』に触れないように『ゴミ』を掴む。
2:そのまま『幽体化』して『トンネルの端』まで高速移動(スB)。
3:手だけを『実体化』させ、『崖下』に放り捨てる。
基本的な『手順』はこうだ。
ただ転がっているだけの『ゴミ』を『掃除』するのが『難しい仕事』か?
どういう方法で車や人間を通すにしても、『絶対確実』に『難易度が下がる』。
「時間的に『全部』が無理だとしても『半分』か………………
最低でも『三分の一』くらいトンネルの外に放り出せれば………………
それだけでグンと『難易度』が落ちる………………」
「そうすれば………………香奈枝の『銀輪の囮』も『現実味』が増す………………」
問題は『時間』だが、『3〜4m間隔』で置かれている(
>>157
)なら、
単独で片付けられない分量ではない筈だ。
『茨』さえ生えていなければ、『空き缶』や『段ボール』如きの『重量』など、
ほぼ皆無に等しいだろう。
『近寄れば茨に絡み付かれるから動かせない』という算段だったのだろうが、
『ナハトワハト』には『効かない』。
「とりあえず………………私は『やっとく』けど………………」
「その前に………………一つだけ『確認』する………………」
ド シ ュ ン ッ
ミストフォーム
『霧形態』に変化して『空き缶の中』に『潜伏』し、『内部の様子』を確かめる。
202
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/03/12(日) 19:59:34
>>200
『タイヤ』に仕込んだ『蝋燭』を確認しておき、どの程度余裕があるか推し量る。
いざ! という時に能力が解除されるのは、マズイ。
加えて、この話し合いの間に『杖』を解除しておき、回復させておこう。
茨の攻撃がそれほど積極的ではなくて助かった、というべきか。
「『茨』の特性は『厄介』・・・だが、『どんな小さなリズムでも拾える』訳では無いはずだ。
もし、そこまで『感度』が良いのであれば、俺達が『トンネル』内に侵入した時点で、
タイヤやエンジンの『反響音』を拾い上げ、こちらに一気に『茨』を伸ばしていたはず」
だが、あくまでこちらの『攻撃』に反応してから『茨』を伸ばしてきた。
「つまり、こちらが『音』を立てない――よりも、『薔薇』を音から『守る』。
というのも、一つの手じゃあないか? 『防音性』の何かで『薔薇』を包む。
あちらに『達する音』が小さければ、反応を防げる――かもしれん」
>>201
「――まあ、彼女が・・・『薔薇』を除去できるなら。
こちらが用意しなければならない道具も、少なくて済むかもしれんしな」
203
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/03/12(日) 22:05:04
>>200-202
「ム……中々厄介なスタンドだ。
しかし、こちらのスタンドも、それに負けてはいない。
……そういうことだね、『御影』さん」
実際のところ、茨の解決手段は今のところ不明だ。
『御影』さんと『ナハトワハト』に対応策があるならそれに期待する。
自分は話に加わりつつ、周囲を気にしておく。
204
:
『常寂の檻』
:2023/03/14(火) 20:08:31
>>201-203
(ALL)
ド シ ュ ン ッ
御影の闇の衣『ナハトワハト』は闇の中では無敵且つ有能だ。
『霧形態』により、空き缶への潜伏。外から見た限り『薔薇』は転がってる
ゴミらしいものに挿し込まれる形で設置されていた。
暗い空き缶の中では、薔薇の茎。その茎に生える無数の小さな棘から伸びる
糸状の繊維らしいものが四方八方に空き缶の壁と繋がれてるようだった……。
グリム、烏丸。そして他の者たちを追い抜く様子で精力的に
闇へ溶けるようにして動く彼女を尻目に、レックレスが呟く。
「今更だが、彼女が敵でない事に心底安心するよ……でも、まぁ。
これで悪戯に戦力が欠けるような作戦を立てずとも、無事突破出来るだろ?」
なぁ、と彼はリーダーの枝原に確かめるように聞く。
「……何が言いたい」
「色々ある。だが、な……まず一番にだ。
――なんで、彼女(氷山)を見捨てた?
確かに、離脱を宣言したのは彼女だったかも知れない。だが、リーダーである
あんたなら諫めるなり、半ば強引にでも先程打ち明けたように離脱を勧告する
タイミングまで待たせる事だって出来ただろ?
それに景色の能力が解除された時に、まだ追いかける事は出来た筈だ」
「任務が最優先だ。最初に、俺は宣言した筈だ。
この任務は命懸けで事に当たれ、と。自分の身は自分で守れとな。
あの時、追いかければ更に全員危険に陥ると判断した」
俄かに、険悪な雰囲気が立ち昇る。レックレスも、仲間全員が欠けてない
状況であれば、言わなかったであろう不満。だが、今は一人欠けている。
その空いた穴が、彼の中で抑えていたものを吹き出させたのだろう。
枝原の顔は岩のように固い。レックレスの指摘に対し、顔色一つ変える事なく
謝罪する事も無く、任務の為に致し方が無い犠牲であったと暗に告げる。
レックレスは、その発言に逆上するまではいかないものの。彼も二人
弟子らしい存在を抱えてる身だ。そして、その一人(佐保)と同年代に近しい
少女が何のフォローもなく敵の手によって攫われたらしい形で離脱した事が
心の琴線に触れたらしく、枝原の行動が許容出来ないようだ。
周囲は、そんな二人の対峙に何も言えず見守っている……。
205
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/03/15(水) 01:13:55
>>204
「……彼女は、私の知人だ。
交流がそこまであったわけじゃあないが、顔を合わせれば挨拶くらいはする。
それを前提に言わせてもらうけれど……私は、枝原さんの判断が誤りだったとは思わない」
静寂を破るようにぼそぼそと喋り出す。
「私たちは『雇われて』来た。
目的達成の為に、途中で逃げ出すもののフォローをする必要はないし……
その点では『氷山』さんも覚悟して戦列を離れたはずだからね。
『レックレス』さん達とは立場が違う。
そういう意味では……枝原さんに苦言を呈すとするならば、覚悟がないものをチームに加えた事の方かな。
あなたたちの事情は知らないが……」
「私には目的がある。
ある『スタンド使い』を見つけ出す為に、この街の闇深くへと降りていかなければならないんだ。
その為にこんな所で死ぬわけにいかないし、
依頼を失敗するわけにもいかない。
これからも『枝原』さんの判断に従うよ。
たとえ何人脱落したとしても、私は私の責務を果たす」
一通り喋り終えた後は御影の報告を待つ。
『茨』の根本ごと処理できるなら、車に再度乗ってトンネルを突破できるはずだ。
206
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/03/15(水) 06:03:04
>>204
(GM)
>>202
(グリム)
スタンドが本体の精神に由来する以上、能力やスペックに費やせるエネルギーは無限ではない。
パワーの強いヴィジョンほど射程距離が短いように、一種の『バランス』が存在する。
無論『ナハトワハト』も同じ。
『闇の中では無敵』。
それを実現する為だけに、他の全ての要素を無視し、
ただ一点のみにリソースを注ぎ込んでいるのだ。
御影憂は『恐怖を受ける者』であってはならず、常に『恐怖を与える者』でなければならない。
『渇望』とも『衝動』とも取れる強烈な自己意識が、
この『極端な力』を目覚めさせる根源となった。
(………………内部まで『根付いてる』………………)
ひょっとしたら表面に生えてるだけかもしれないと思ったが、この様子では違ったようだ。
まぁ、どっちでもいい。
どうせ『やる事』は変わらないのだから。
「『音を出さないようにする』じゃなくて………………」
「『薔薇が音を拾わないようにする』のは………………」
「………………いい考えだと思う………………」
「『一ヶ所に固める』とかすれば………………やりやすいかも………………」
ドッヒュウゥゥゥ――――――――――ッ!!
『空き缶』から脱出すると、先程の宣言通り『掃除』を始める。
『薔薇』が仕込まれたトラップは、トンネル内の『左右』に配置されている筈だ。
ならば、まず『右側』を潰してやろう。
今の状態だと『両側』から攻撃を受けてしまう。
『右』がなくなってしまえば、注意を向けるのは『左側』だけで済む。
「――――――………………」
レックレスと枝原の睨み合いを横目で見つつ、今は積極的に干渉しない。
自分には果たさねばならない役割がある。
余計な事に意識を割いている暇はないのだ。
207
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/03/15(水) 20:14:18
>>204
「おいおい・・・冗談だろ」
イライラした様子で二人の会話に口を挟む。
「それは『今』やる事か? 俺の話を聞いていたのか?
『薔薇』の音を遮る必要がある。
持ち込んだ道具のうち、使えるものがないか確認し、
『リーダー』には何を『消費』していいかを決めて貰わなくちゃあならない」
「アンタ自身の境遇と合わせて・・・・・・思うところはあるのかもしれんがな。
そもそもの話をすれば、あの『場』で何もしなかった人間が、
当事者の決断に対して後から口を挟むことでもない」
御影の働きに遅れる訳にはいかない。
車の中を漁り、何か・・・『ブルーシート』だとか、布状の物がないか、探る。
御影の『除去』。烏丸の『囮』。あと一つ、手を打って、万全にしたい。
208
:
『常寂の檻』
:2023/03/16(木) 13:08:51
>>205-207
(ALL)
闇の中で火花でも散らしそうに、レックレスは枝原を見据え。
対してリーダーの彼は、少し怯みそうな眼光に対して銅像の如く
表情を変える事なく、感情が消えた目で受け止める。
君……『烏丸』は、少し前にも宣言をした内容を再度。今度は
周りの全員にも告げるようにして話を行い。
君……『グリム』は烏丸と同じく、どちらかと言えば枝原寄りの
発言を行った。
レックレス「……俺には『今』以外で、これから先で言える状況が無いか
判らないもんでな。確かに、あんたの言う通りだ。
あの娘の自己責任なんだろう。
だが……な」
理屈じゃ片付けられない事もあるんだ。と、そこでレックレスは言葉を区切って
枝原に対する不満を吐くのを止める。
子供のように感情論で解決出来るような状況じゃない事は彼も理解はしてるだろう。
だが、彼自身が今の状況に据えられている背景や本来はアリーナに与さない人物。
そう言った複数の要因が、枝原側と確実に歪を作られてるであろう事を君達二人は
理解出来る。ちぐはぐな寄せ集めに近いグループ故に、連帯感を作る事など殆ど
不可能に近いながら……この歪が今後どのように発展するか不安な所だろう。
レックレスに付く二人の少年と少女、枝原の部下達も口こそ挟まなかったが
少年と少女の顔つきからして、レックレスの味方である事。
部下達は、リーダーの動向の真意を推し量れず幾らか困惑してるのも
空気からして理解出来た。
「ふわぁ〜……ぁ……ぅ゛ー-ぅ」
――と、そこで険悪な空気に一刀入れるように、欠伸と小さな唸りが一つ。
車の後輪部分の車体部分に凭れるようにして、座っていた男。
どうやら……目覚めかけてるようだ。
尚、グリムの言葉で。枝原は、勝手に持って行って構わないと
トランクの一部分を指した場所には大き目のシートが何枚か畳まれて置いていた。
(※色や大きさなどは言い切りで決めて問題ありません)
― ― ― ― ― ― ― ― ―
君……『御影』の掃除に移ろう。
暗闇の中で設置された、ゴミに扮し……いや、ゴミと同化したトラップである薔薇は
君も理解してるようにビート・リズムに感知して、それ等が範囲にあれば制限なく
伸ばす凶悪な罠だ。いや、罠『だった』か。
スゥー……ヒョイ
『ナハトワハト』は闇の中で一部分を実体化出来る。無論、先程
自分で危険を検証した時や、空き缶を打った時で実践済。
即ち、心臓を鳴らすような部位のない手だけで掴む。
それだけで、薔薇が挿す幾つかのゴミは沈黙を維持したままに君の手に収まる。
呆気ないと感じるかも知れないが、これは君だから息するように簡単に
安全を形成出来たのだ。特殊な環境であり、特殊な罠……それに奇跡的な程
君の能力が天敵になった。それは、今この場では何一つとて不利でなく最良だ。
……とは、言え。
―――グルルルゥゥ
……トンネルの陽の差す部分、そこから崖下の外まで
トンネルの闇のある境界線からなら、安全に放り投げられるのは端の方まで
ゴミを持って行って理解出来た。
だが、先程はトンネル端まで行ったかも知れない。その時は確かに
無人だと思えた。誰も、出口側に居なかった。
今は……『居る』。
車道の真ん中。陽の差す場所の数メートル程先に。一つのオートバイに
跨った黒いライダースーツで防護ヘルメットで顔を隠した人物。
双眼鏡らしいもので、トンネルを観察してたようだが。君の方に其のレンズを
向けたようだ……やはり、ゴミが浮遊してるのは目立つのだろう。
それと、そのオートバイの両脇で。その主を護るように
猫や犬が大体10匹程佇んでいた。全て、体毛はどうも汚れているように見える……。
209
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/03/16(木) 16:38:18
>>208
(GM)
『新たな敵』の姿を、闇の中で睨む。
まず考えなければならないのは、こいつの『目的』だ。
『偵察』か『待ち伏せ』か知らないが、
『出口』に張り付かれているのは鬱陶しい事この上ない。
もし『後者』なら、『突破』を妨害してくるのは確実。
そうでなくとも、目の前にいる敵を生かして返す理由はない。
本来なら最優先で『始末』に掛かる対象だが、今の状況では無理がある。
陽光が差し込む領域に、『ナハトワハト』は踏み込めない。
(………………フン………………)
だが、『近付けない』のは向こうも『同じ』。
奴は『入ってこれない』。
もしトンネルに近付けば、『心臓の鼓動』や『バイクのエンジン』を『茨』が感知し、
自動的に攻撃を行う。
それを理解しているから、あいつは離れた位置に陣取っている。
敵が仕掛けていった『罠』が、逆に『御影の味方』になっているのは皮肉な話だ。
フ ッ …………
『薔薇』を手にしたまま、すぐさま『幽体化』。
全身を闇に沈め、完全に『消失』する。
そして、トンネル内の『左側』に移動(スB)。
さっきまで『右側』にいたのだから、『反対側』に移る事になる。
今度は、そっちが『見られる番』だ。
『バイクに乗った敵の動き』と『犬猫の体毛』。
それらに焦点を絞って『観察』する。
210
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/03/18(土) 20:12:05
>>208
(『理屈ではない』。分からない話ではないが……。
彼の根幹に関係する話かもしれないな。
『先生』とは一体……)
2人のやりとりを聞きながら、グリムと枝原との話を進める。
「ああ、しかしそれも『御影』さんのスタンドが全て茨を対策できるなら不要になりそうだけれどね。
おんぶに抱っこという状態だけれど……凄まじい『スタンド』だ。
私に何かできることはあるかな」
211
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/03/18(土) 21:08:08
>>208
「よし。この程度でも、折りたためば十分に『防音』出来るか」
一般的な『ブルーシート』、『3m×3m』程度あれば良いだろう。
俺一人ではなく、何人かで分担して対応できれば、と思うが・・・。
御影の方に目を向ける。
彼女の『掃除』は滞りなく進んでいるだろうか?
もし、『全部』・・・除去できていたら、こちらの準備も不要にはなるのだが。
212
:
『常寂の檻』
:2023/03/21(火) 15:48:47
>>209
(御影PC)
フ ッ …………
君、御影は薔薇と共に直ぐ『幽体化』を行った。この場合、薔薇も君と共に闇に溶け込む性質を備え
闇と同化した君の領域に薔薇も入り込んだ事になる。だが、幽体化と言う特殊な変化だ。
幽霊の心臓のビートを、同じく幽霊の薔薇は感知するのかどうか? ややこしい定義になりそうな
シチュエーションであるが、幸いながら薔薇は依然として綺麗な形のまま変わらなかったようだ。
さて、『バイクに乗った敵の動き』と『犬猫の体毛』だ。
バイクに乗った敵からすれば、空中に薔薇を挿したゴミと掴む手と言う物体が突如
消失したように見える。
少し首を捻ったように君は見えただろう。
犬猫の体毛は……距離は幾らかあるが酷く汚れてるように見える。
愛玩犬・猫では無いだろう。佇まいは、どちらかと言えば厳しい山の中を幾らか
過ごしてきた野良と言う感じだ。恐らくは不法廃棄された存在か……。
――ピッ
……ライダースーツの謎の敵は、空虚な闇にヘルメットの中央を向けてから
ジェスチャーだけで、前進を示す手振りを行った。
……ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ
……近づいてきてる。ライダース―ツの素性不明な敵の事じゃない。
『動物たち』だ。
少数であるものの、猫と犬一匹ずつ。それ等が車道の四車線を分担するようにして
走りはしないものの、トンネルへ向けて歩き始めた……。
君は、多少は薔薇を撤去する為にトンネルから出口まで持ち去ったが
まだ仲間の居る方面は勿論の事、撤去してない発動する前のトラップも幾つかある。
敵は、何を考えてる……?
――クルッ ブル ブルゥゥゥン……ッ
そして、ライダースーツの正体不明の敵はバイクのエンジンを吹かすと共に
車体を反転し始めた。どうやら、バイクの敵は『退避』するようだ……。
>>210-211
(烏丸PC・グリムPC)
枝原「やる事なら、幾らでもある。薔薇を撤去後でも、敵が次に
何を仕掛けてくるか予想つかない」
烏丸の声かけに対して、枝原は変わらない不愛想な態度で答える。
車のラゲッジを開いて、荷袋の中の装備を点検しつつ彼は告げる。
枝原「俺達は、不測の事態が起きた時に十全に対応する様に意識を張りつめる。
任務が終える最後の最後まで、な」
君、グリムもまた。烏丸と枝原の会話を耳にしつつブルーシートの確保は問題ない。
人手に関しては、張り詰めた顔でエンジンを停止しつつライトで限りなく地面近くを
照らして警戒するハナナや狩集は忙しいようだが。それより少し後ろで装備を弄ったりしつつも
少し手持無沙汰そうな者たちは見える。声を掛ければ協力してくれるだろう。
『御影』は、まだ出口付近から帰ってこないようだ……。
213
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/03/21(火) 16:47:44
>>212
全ての犬猫の配置について、もう少し詳しく知りたい。
申し訳ないが、説明してもらえないだろうか。
214
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/03/21(火) 19:49:11
>>212
(GM)
(『出口に張り付く』つもりなら………………
『始末』は無理でも『追い払う』くらいはする気だったけど………………)
(『引き上げる』なら………………今は『見逃す』………………)
『嫌がらせ』してやろうかと思ったが、
『バイク』に構っている隙に『犬猫』が特攻してくる可能性を考え、止めておいた。
(………………『害獣駆除』しなきゃいけないから………………)
敵の考えている事など、すぐに見当がつく。
あの『害獣共』は、使い捨ての『起爆剤』だ。
わざとトンネル内に踏み込ませて、
能動的に『トラップ』を起動させる腹積もりなのだろう。
予定通りに進まない作戦に業を煮やし、
わざわざ『テコ入れ』に来たといったところか。
だが、所詮は苦し紛れの一時しのぎに過ぎない。
ド ヒ ュ ウ ッ ! !
『バイク』が反転したタイミングを見計らい、行動を開始する。
トンネル内の『最も出口に近いゴミ』めがけて脚を振り、
爪先(
>>209
kick)が当たる直前で『右半身』を実体化。
これら一連の動作により、『幽体化』の『初速』を維持したまま、
弾丸に近いスピードで『薔薇の罠』を蹴り飛ばす(パス精CBB)。
『心臓』の位置は『左胸』だ。
『右半身』には『ない』。
よって、右手で確保している『薔薇』も反応できはしない。
蹴り飛ばす標的は『一番外側の奴』。
当然そこには『薔薇』が残ってしまう事になる。
だが………………『問題ない』………………。
日本では『一つの車線の幅』は『3.5m』が基本とされており、
『三車線』だと『10.5m』になる。
『茨』の射程距離は『10m』だから、
『最後の一車線』は『安全地帯』に出来るだろう。
それだけではない。
『四車線の内の三つが塞がる』という事は、
『残った一車線』を警戒しているだけで済む。
『それ以外の車線』に踏み込んできた奴らは、
他ならぬ敵側が『親切』にも用意しておいてくれた『薔薇』が、
自動的に『牽制』してくれるという寸法だ。
「敵が………………『動物』を近付けようとしてる………………」
「見えたら………………『撃ち殺しちゃって』………………」
「リズムにならない『シングルショット』なら………………反応しない………………」
それでも使える時間は少ない。
現在の状況と自分が考えた対策を、かいつまんで全員に伝える。
全体が一度に突っ込んでくると、少しばかり面倒だ。
『薔薇』が残っている限り、こちらの戦線は停滞せざるを得ない。
グリムと烏丸を含めて、残りのメンバーは『ここまで来れない』のだから。
215
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/03/22(水) 20:43:51
>>212
(本来ならば御影さんが孤立しないよう、
誰かがあちらへ行くべきだが……
『スタンド使い』……こと彼女においては常識は通用しないか。
むしろ邪魔になる可能性すらある)
周囲の警戒は他のものが充分にしているだろう。
『レックレス』に近づき、特に邪険にされなそうなら話し掛ける。
「……さっきはああ言ったが、それでも『氷山』さんのことを気にしていてくれたのは、感謝する。
あなたは……どういう人なんだ? 何故、ここへ来た?」
216
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/03/24(金) 03:41:37
>>212
(トラブルか? 明確な『弱点』があるからな・・・。
とは言え、急いで駆けつけられないのがもどかしいが)
今のところタスクを抱えていない連中に声をかけて、他のブルーシートを確保してもらう。
さて、まずは自分が率先して試してみるべきだろう。
なるべく『リズム』を生まないように、足音にも注意しつつ、
近くに仕込まれている『薔薇』に折りたたんだ『ブルーシート』を被せてみる。
何時でも退避出来るように、警戒はしておこう。
217
:
『常寂の檻』
:2023/03/25(土) 23:06:50
>>214
(御影PCへ、聞いておきます)
>トンネル内の『最も出口に近いゴミ』めがけて脚を振り、
爪先(
>>209
kick)が当たる直前で『右半身』を実体化。
これら一連の動作により、『幽体化』の『初速』を維持したまま、
弾丸に近いスピードで『薔薇の罠』を蹴り飛ばす(パス精CBB)。
こちらの、蹴り飛ばすゴミの『位置』ですが。
それはトンネルの陽ざしの出てる外側に対してでしょうか?
または、トンネルの陽が差さない内側に対してでしょうか?
218
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/03/26(日) 14:05:40
>>217
『最も外側にいる奴』という表現は、
『道路の中心となる車線から最も離れた車線にいる個体』という意味。
数字で表すと『第一車線』あるいは『第四車線』という事になる。
『右側』から『左側』に移動したのは、『ゴミの軌道』を読まれにくくする為なので、
『左から右の斜め方向』に蹴り飛ばして、『御影から見て右端の個体の側面』を狙いたい。
能力を使い続ける為に、御影は『トンネル』から決して出ない。
また、敵は『外側』から来ており、
『仲間がいるトンネル内』に、危険な『薔薇』を蹴り飛ばす事もない。
219
:
『常寂の檻』
:2023/03/29(水) 12:49:40
(皆様大変お待たせしました)
>>218
(回答感謝)
>>214
君……『御影』は、薔薇の罠に対して一瞬のみ実体化した足で
トンネルを抜けた陽ざしが差す『第四車線』へと蹴り飛ばした。
薔薇の罠はビートに反応、または罠を破壊しようとする行動の速さに応じて
茨を伸ばす。確認しただけでも半径10m近くに伸びる薔薇の罠。
得体の知れない敵の操作してるらしい野犬に猫、自分達の脅威となる茨が次に
自分達を護る堅牢と成る……そう、君が思った束の間だが。
――『想定外』が、起きたようだ。
メキ ミキ
……ミキ ピキキ……キキ……。
第四車線に滑り転がるように移動したゴミと薔薇。
まず、衝撃を受けた薔薇は予想通りに茨を広範囲に伸ばそうとした。
だが……あろう事が1mも伸ばせるかどうかと言った部分で、その茨は
突然力を失ったかのように、萎れて動きを止めてしまった。青菜に塩と言うように
急速に伸びる速度は衰えて急停止してしまったのだ。
こうなると、車線上を歩く犬や猫達にとって脅威でも何でもない。
一瞬、陽ざしのアスファルトに転がって少し勢いよく伸びた茨に足を止めかけたものの
脅威でない事を理解するとトンネル内の日陰の領域へと入り込んでいく……。
>>215
レックレス「……俺は直接、殺しをした事は一度も無い……無いが」
大量殺戮の片棒を担いできたようなもんだ。と、翳りを滲ませて
君、烏丸に簡潔にだが自分の身の上を明かす。余談となるが、デリケートな話題の為に
彼と君の話す距離は、少し他の者とも離れつつとなるだろう。
レックレスは『闇ブローカー』だと、君に告げる。
「違法に武器、薬……稼ぐ為には色んな物を仕入れては、横流してきた。
で、ある物の情報が依頼を請け負うよりも直接こちらで入手するのがリターンが
あると考えて無茶をして……今、こうやって命懸けの任務に当たってる訳だ」
自業自得だ、と自嘲と侘しさを要り交ぜて彼は言葉をこう締めくくった。
「……あんたも複雑な事情を色々背負ってるようだが。
あまり、それに括りすぎない方が良い。何を優先して拾って切り捨てるか
先を考えて行動した方が、長生きできる」
人生を、少しだけ長く生きてきた先輩からの助言って奴だ。と彼は
そう言い終えて自分の身内の傍へ移動を行う……。
>>216
「手伝うぞ、グリム。そっちは、誰が手が空いてるか?」
黒山「あ、じゃあー僕もー」
君、『グリム』は『ブルーシート』を被せる為の人手を募った。
案の定と言うべきか。君に恩がある『オブシディアン』と枝原の部下である
黒山が薔薇の無力化の作戦に参加してくれるだろう。
・・・ただし、ここで一つ懸念が起きる。
オブシディアン「……あー、厚意は嬉しいが。その……静かに歩けるのか?」
黒山「ブフーッ、失礼だなーもぅ。
言い返すのも何だけど、君らだって歩いたら地面に響いて薔薇へ伝わると思うよー?
隊長のスタンド犬君だって、そんなに大きく音立てて歩いてた訳じゃないのに反応したし」
オブシディアン「……むっ」
横綱程の立派な体格の黒山に勝らずとも劣らない筋肉の鎧を秘めてるオブシディアンが
彼の体重だと、歩く振動で眠れる獅子(薔薇)を起こしかねないと危惧したが
それ以前に、薔薇は地面に設置していれば振動が下から否応なしに伝わる事で
ブルーシートで被う前に茨が襲い掛かるリスクは普通の人間の手では難しい事が
会話によって君も理解出来る。
オブシディアン「……この彼の言う事も尤もか。
グリム、手はあるか? ブルーシートのみで地面の振動も殺して
薔薇を封じ込める策は?」
君へと彼は聞く……確実に有効とは言えずとも、以前に相棒の命を救ってくれた事もあり
リスクが幾らかあっても彼なら半ば無理やりでも支持には従ってくれるだろうが……。
枝原の部下である黒山まで同じかは疑問の残る所だ。
220
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/03/29(水) 15:16:05
>>219
(GM)
当初の目論見とは違う結果になったものの、少なくとも『失敗』ではない。
『光の下』に引きずり出せば『無力化』できる事が分かったのだ。
『ナハトワハト』と似ているのは気に食わないが、それなら後始末も楽になる。
「 死 に た く な か っ た ら 」
「 さ っ さ と 撃 ち 殺 し て 」
『枝原の部下達』に向かって、より強い口調で『指示』する。
先程も告げておいた(
>>214
)が、今度は有無を言わせない。
あれだけ頭数がいるのだから、手が空いている人員は幾らでもいる筈だ。
――――ブンッ!
暗所に踏み込んできた瞬間、右手に握っている『薔薇』を、
『右端の個体』に投げつける(パス精CCB)。
念の為に残しておいて正解だった。
行動の狙いは『さっきと同じ』。
こいつらは『脅威はない』と思っているから、まるっきり無警戒で近寄ってくるだろう。
その『無知』が『命取り』になる。
スピードは落ちているし、不意打ちでもない為、命中率の低下は否めないが、
それでも単純なスペック自体は、こちらが上回っているのだ。
もし外れたとしても、近くに『ビート』が存在するだけで『茨』は反応する。
フ ッ …………
投擲した直後、再び『幽体化』。
高速(スB)で『犬猫の背後』に回り込む。
とりあえず『目前の四匹』を黙らせなければならない。
『薔薇』で『一匹』を、『射撃』で最低『一匹』を仕留めたとして、残りは『二匹』。
そこまで減らせれば、あとは『一回』で終わらせる。
221
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/03/29(水) 22:32:23
>>219
「あの2人……あなたの連れとはどういう関係なんだい。
彼女たちは、ずいぶんあなたの事を慕っているようだ。
私の思うような『闇ブローカー』のイメージとは違う……かな」
レックレスの話を聞きながら、枯野達の様子をなんとはなしに見る。
「……長生きしようと思う人間が、こんなところには来ないんじゃあないかな。
私の最も優先すべき事に、私は命をかけても良いと思っている。
私はまだ未熟で世間知らずだが……覚悟することに年齢は関係ない。
その時が早く来ただけだ。私の場合は」
呟くように言って、レックレスと別れてグリムの方へ近づく。
>>220
の御影の声はこちらに届いているのだろうか。
222
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/03/31(金) 19:13:08
>>219
「『薔薇』が反応してしまう事自体は『折り込み済み』・・・で進めるしかないんじゃあないか?
反応した『茨』に『ブルーシート』を被せて、それで『追跡』が止めば良し――。
こちらからの攻撃がなければ、茨の伸びるスピードはそれほど早くはない」
「『ブルーシート』が相手のセンサーの『目隠し』になるかどうか?
それを確かめたい――と、俺は思うが・・・・・・。
『無用なリスク』だというなら、一考が必要だな・・・」
これは確認不足だが、先程『烏丸』を襲った『茨』はまだ伸びているだろうか?
もし『御影』の手によって片付けられていないなら、それで試しても良いかもしれない。
223
:
『常寂の檻』
:2023/04/02(日) 12:27:53
>>220
(※遅くなりましたが、御影PCのみ返信を求めます)
君、『御影』は先ほど(>214)で後続で待機する全員に対し指示を
行ったと考えてるが……事実は『異なる』。
動物達、バイクの敵の観察。薔薇の設置の挙動と太陽による停止の視認。
そして薔薇の罠を蹴り飛ばす行動。
君のナハトワハトは闇の中では確かに優れている。
だが、優れているものの速度は自動車(スB)程であり。闇の領域であれば
自在に瞬間移動が可能とかではない。薔薇を蹴り、相手の挙動を見極め
反転して後続の居る場所……。車のライトや見張ってる仲間達が動かすライト
などに気を遣って戻って状況を報告して再度戻る。
それは些か『複数行動』と言えるだろう。
よっと、先程(>214)出来た行動はトンネル内にて薔薇の罠を蹴り
薔薇の罠の変化と、動物達の移動を目視した。それが、御影の行動の反映だ。
後方へ状況を報告するか、または持ち得る現在の個々の戦力で
迫る車線の敵の未知なる力を保有してると考える動物達に仕掛ける。
その選択のどちらかを選ぶか、または別の選択を紡ぐか……だ。
224
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/04/02(日) 17:36:12
>>223
わざわざ『報告の為だけに引き返す』など、そもそも『しない』。
前方から目を離さずに『この場で声を張り上げる』。
『トンネル』という『反響空間(
>>195
)』なら、
風呂場で鼻歌を歌うように、普通よりも『よく響く』。
『車のエンジン』も切ってある(
>>200
)のだし、いくら離れていたとしても、
まさか『聞こえない』という事はあるまい。
もっとも『御影の声が聞き取りにくかった』可能性はあるだろう。
御影自身も『そうかもしれない』と思って、今度は『大きな声(
>>220
)』で喋ったのだ。
従って、予定通りに『薔薇』を投げつけ、そこから先の行動は『流れ』に合わせる。
225
:
『常寂の檻』
:2023/04/03(月) 14:21:13
>>221-222
(烏丸PC・グリムPC)
君……『烏丸』は、枯野と佐保の様子を見てみる。少し距離が離れてる
同年代程度の女子の佐保は、雪男の像をしたスタンドを発現して周囲を
警戒させつつ、自身はポーチなど弄りつつも少し胡乱気な目つき。
先程の枝原とのやり取りもあるし、君は佐保と協力関係を築いてない。
それ故に、色々と勘括って疑いも含んだ感じの見張る感じだ。
このメンバーで一番年少の男子である枯野は、緊張と不安を混ぜ合わせた
感じながら、入手した玩具の銃を軽く触りつつ、懐にあるらしい事前に
何か用意してる物を仕切りに触れてるのが確認出来た。
レックレス「あいつ等は……こんな闇に堕ちてる俺を、初めて信頼してくれた相手だよ」
感慨深さを込め、短いながら確かな信頼関係を仄めかす形で彼は呟く。
彼らにしか分からない絆。そう言ったものが聞かずとも理解出来た。
「そうだな。生き急いでるように傍目には思われるだろうさ。
だが、目的の為に近道を選ぶのが何も悪いとは言ってない」
「『賭け所を誤るな』……つまるところ、それが俺からの助言だよ」
君……『グリム』の提案に、オブシディアンは悩ましい顔をして呟く。
「ううん……確かに、シートを被せる程度なら。茨の生長は
そこまで急激に変化しない……か?」
なら、やってみるか。
オブシディアンが、君の意見に賛同して実行に移りかけた……その時だった。
烏丸もレックレスとの会話に区切りをつけ、グリムと数メートルある程度の
立ち位置まで歩いた直後。
死 に た く な か っ た ら
さ っ さ と 撃 ち 殺 し て
……山彦が聞こえるような感じで、トンネル出口方面から
『御影』の声が届く。どうやら……何かが起きたようだ。
(※、尚。烏丸まで襲い掛かった茨は全員が射程範囲内より離れた為に
休止状態。車より先に出て歩けば、再度稼働するだろうと考えて構わない)
枝原「全員、攻撃に移れるものは構えろ。
車のドアを開いて遮蔽物にして『ぅ〜〜ぁぁあ゛っ』……ちっ」
?「……ん? 真っ暗じゃないか、夜かぃ?」
……ようやく、車に凭れかかるようにして謎の泥酔男が覚醒して
立ち上がった。千鳥足で、周りを見渡す。
枝原は軽く舌打ちしつつ、周囲へ構わず攻撃体勢へ移行するよう指示を続ける。
彼の部下は戸惑う事なく各々の武器を構えて車の横に陣取り始める。
佐保「先生っ、オラ達は?」
レックレス「左側の車の後ろで援護に移れるようにしておけ。俺は右だ
ただし射撃は状況に応じて、自分の力を有効活用しろ」
レックレス達は、佐保と枯野は左の車に。レックレスは右の車の位置にて
積極的に交戦する気は無いようだが、援護に直ぐ移れるよう柔軟に事を構えるようだ。
オブシディアン「……俺は。グリム、お前を守る」
最後に、彼がグリムに対し宣言し傍に付く。さて、君達二人は
蟹に続いて、第二の闘い……今度は、本格的に仕掛けてくる敵だ。
それに対応しなければならなくなったようだ。
226
:
『常寂の檻』
:2023/04/03(月) 14:56:06
>>220
>>224
(御影PC)
君は、先程よりも声を張って後方へと指示をする。遠目ながら
銃に付属されたライトなどの幾らか小さく見える光源が慌ただしく
移動するのが見えた。もっとも、君の闇の衣を破る程に距離は近くないので
そこだけは安心して構わない。
――――ブンッ!
君は右端の車線を歩く動物。愛情を与えられなくなったのか、それとも
何かしら止むを得ない事情か? そんな背景を探るのも今となれば無駄であろう
犬と猫、共に連れ添うより。然しながら仲睦まじいと言うよりは、ただ
そう命じられてるからと言う感じの機械的に前進する二匹へ設置薔薇の罠たる
ゴミを投げつける。
……ただ、思えば。 ――余りに『無警戒』に歩いてるようだった。
投げる時、一瞬そう『違和感』が掠めた可能性が君にはある。
あのバイクに乗ってた『敵』は、何故トンネル内に感知の罠があって。
それでいて、君を目視してゴミ……まず間違いなく薔薇と結合してたと
察せられる物を見て……それでも迷う事なく使い捨ての駒のように
使役している動物を向かわせたのか? 君と言う不可視の敵が出口周辺に
居て、確実に動物達を処理しようと動くだろうと理解してたに関わらず。
複数居るので、何匹かは俊敏に逃れトンネル内に入り込むのに期待したから?
または、戦力的に殆ど痛手で無い為に。君達の時間を浪費したいが為?
確かに、そんな考えも混じっていたであろう。だが……今この時に起きた『芽』は。
ピキ ピキ ピキ
ピキ ニョキ ピキ
確実に
ピキ ピキ ニョキ ニョキ ピキ ピキ ピキ …ズロォォオオォッッッ!!!
――『埋もれた殺意』を花開かせるのを目にするだろう。
御影は、目撃した。陰日向にて、設置薔薇は間違いなく
その歩く二匹の歩行音に反応して茨を伸ばした。そう、正しく、君が想像しうる
望んだ結果のままに危険な茨は動物達二匹へ、その棘の触手が襲い掛かる。
大して、此処から君の想定した結末を超えた結果が起きた。
犬と猫、その二匹は戸惑う事なく、逃げる事もなく表情筋も肉体も
静止したままだった。そう、肉体は完全に停止していた。
その『四肢や背部、肛門等から割れ出るように茨が生え、設置薔薇の茨と絡みつく』のを
目撃した君は、もしかすれば一瞬その予想外の出来事に思考を停止したかも知れない。
そう……こいつ等は、どうやら既に薔薇へと寄生された『茨寄生生物』のようだ。
ゴミに設置された薔薇の茨は、君も含めた仲間達にも茨が肉体に侵入するような
目には幸いにも生じてない。だが、ハリガネムシが虫に寄生するように
見ていて体に痒みか鳥肌が立ちそうな勢いでジュルジュル、またはグジュグジュと
肉を裂き進んでる音なのか不明ながら鼓膜に宜しくない音と共にゴミから
伸ばされた薔薇の茨の一部が茨寄生動物の各部位の裂いた茨の根本へと
体毛に少々隠れた場所に滑り込むように入り込むのと、動物達から伸びた方の
茨も、丹念にゴミの薔薇の咲く部分へ茨の先端を絡ませていくのを見て取れた。
まるで、互いの『何か』を分け与えてるようだ……。
君は、そんな衝撃とも思える光景を見つつも。幽体化した状態で
未だ茨を出す事はなく、一見すれば野生化した犬猫の背後に陣取るのに成功した。
幽体化していれば、動物の人間より優れた五感や運動能力なども
恐れるに足らず…薔薇を投げつけるのも、持ってる銃弾で仕留めるのも
煮るなり焼くなり好きに出来るだろう……。
227
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/04/03(月) 18:58:10
>>226
(GM)
ピクッ
眼前で展開された光景に、思わず眉を顰める。
しかし、『それだけ』だ。
この世のものとは思えない『生理的嫌悪感』を催す気色悪さだが、
それでも御影の精神を激しく動揺させるには至らない。
(………………ジャンルで言ったら………………)
(………………『SFホラー』………………)
(………………後で………………『手』洗っとこ………………)
御影憂は『おぞましい化け物』を見るのに『慣れている』。
『遊園地』といい『列車』といい、ここ最近こんなのばかり相手にしているからだ。
『寄生』する事で『光』から身を守り、なおかつ『移動可能』になった訳か。
スゥゥゥゥゥゥ………………
音もなく『右半身』を『実体化』。
持っていた『薔薇』は躊躇なく崖下に投げ捨て、
ギターケースから抜いた『サーベル(
>>220
)』を握り締める。
それで斬るか?それとも刺すか?
シ ャ キ ィ ィ ィ ッ
御影の答えは『どちらでもなかった』。
――――――キラッ
これの『使い方』は…………『鏡(
>>44
)』だ!!
先行している『寄生体』は、まだ『トンネルの出口付近』にいる筈だ。
その背後に回った御影も、ほぼ同じような位置に陣取っている。
『トンネルの外に出した刃』で『太陽光』を反射させ、
『寄生体』の『露出した茨』に『反射光』を浴びせる(精B)!!
『トンネル内なら安全だ』という考えの『上』を行く。
『闇の衣』を纏う自分が『光の力』に頼るのは『皮肉』だが…………
敵を滅ぼす為なら『手段』は選ばない。
「 『 薔 薇 』 が 『 動 物 』 に 『 寄 生 』 し て る 」
「 『 茨 』 は 『 太 陽 光 』 に 弱 い 」
後方の全員に向かって警告を発する。
もしかすると足を破壊すれば動かなくなるかもしれない。
だが、何よりも最も『確実』な方法は、『太陽光』で『焼却』する事だろう。
228
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/04/06(木) 14:55:29
>>225
「撃ち殺す……何かが襲って来る。
しかも、恐らくは複数だ。
私も『銃』を使う必要が出て来た……かな。
『進む』ことを考える前に、ここで『殲滅戦』ってことだね」
軽そうな銃器を手に取り、泥酔している男の側へと近づき、
トンネルの出口の方を警戒する。
「お目覚めのところ悪いけれど、もう少し寝ていた方が良かったかもしれないな。
今は取り込み中だよ。
少なくとも、それより前には出ない方が良い」
229
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/04/07(金) 20:59:38
>>226
「・・・『試す』前に敵襲か。
俺たちの『手』が間違っていなかった証左と受け取ろう」
とはいえ、『御影』は大分先行している。
『出口』から何が来ているのか・・・まだ分からないようだが。
「『オブシディアン』。無理はするなよ。
『全員纏めて相手にできる』――と『敵』は思っている。
『うぬぼれ』じゃあ無いはずだからな」
「ところで、やはりお前のスタンド、この環境では扱いづらいか?
『果樹園』を盾に、とも思ったが・・・」
オブシディアンと話しつつも、『ブルーシート』は手に持ったまま、『出口』を見据える。
さて、何が来るのか・・・。
230
:
『常寂の檻』
:2023/04/08(土) 11:06:52
>>227
(御影PC)
――――――キラッ
刺すか? 斬るか? 君……御影が選ぶのは、どちらでもない。
この場で、尤も効果的であろう攻撃。そうっ 太陽光を照射する為の『鏡』!
ピキ ピキ ピキィ ブチ ブチブチプチィッッ……!
『『……ッ』』
効果は無論、抜群ッッ!
照射された光の翳された、犬猫の体毛より露出された茨は、ゴミの薔薇と
ドッキングしたまま蠢いてたのを急停止し、その光が当たった部分から急速に
腐食した縄のように引きちぎれ、茨は高速(スB)で犬と猫の体内の中へ戻っていく。
『――ッッ゛』
大きく、その茨寄生体てある二体が口を開いて咆哮した。
犬や猫の発するような遠吠えではない。黒板を爪で引っ掻いたかのような
不協和音だった。それが発せられた瞬間に、他の車線上に居た動物達は走り出す。
君に向かって? 違う……トンネル奥。『枝原たち』の方面へだ!
鳥肌が立つような音は、どうやら他の仲間達を先行させる指令音のようだ。
そして、曲がってはいけない感じに首を可動域よりも超える形で曲げて
茨に照射された二体は、君の右半身へと全く動かない瞳孔を向ける……。
231
:
『常寂の檻』
:2023/04/08(土) 11:51:53
>>228-229
(烏丸PC・グリムPC)
>今は取り込み中だよ。少なくとも、それより前には出ない方が良い
?「おぉっ、そうかいー?
でも、なぁ……『下がっても解決しない』かもなぁ?」 へへっ
詳細不明の男は、ふらふらと地面に座り直しつつ馬鹿見たいに
にやけた顔で、君……『烏丸』に告げる。
銃に関しては、実銃でなく本体は玩具である為にどれも比較的軽量ではある。
とは言え、拳銃・グレネード・ライフル等の幾らか種類があり
それ等は枝原に頼まなければ放たれるのは玩具のプラスチックの塊でしかない。
本格的に銃を活用するなら、時間は限られてるようだ。
直ぐに枝原の傍に向かうべきだろう。(※希望する銃の詳細は記して頂きたい)
そして、君……『グリム』。
オブシディアン「この地面だと、果樹園は厳しい。だが……まぁ見ていてくれ」ズズッ
以前と同じく、見た目だけなら殺傷力が高そうな大型のガトリング銃が発現される。
だが、君も知っての通り。このスタンドは、果樹園を形成する弾丸であり
『メグ・ホワイト』を有効に動かす為の陣形の為だった筈だ。
然しながら、オブシディアンは心配するなと言う目を向けてる。
……どうやら、彼には何か勝算らしきものがあるようだ。
狩集「あれは……犬に……猫、合計六匹。左側方面より疾走して接近」
烏丸とグリム。互いに、同じ光景を目にしただろう。
複数の懐中電灯、車のライトの照射によって小さな体躯ながら徐々に
その全貌が見えてくる。それは、半ば薄汚れた体をした野生らしき
犬に猫だった。
枝原「……発射ぁ!」
愛玩動物の姿とは言え、この場でそんな姿に心を揺らがすような
甘い人物は存在しない。距離、70m程に差し掛かった所で
リーダーの号令と共に部下を含めて六人の小銃から放たれるスリンキーの
バネを介して本物の実弾の嵐が無慈悲に六体の小動物へと襲い掛かる。
本来なら、普通の野生の動物ならば精度は距離も少しあって粗いものの
膨大な質量で補われた銃弾の暴風に晒されれば一瞬で肉片に化すだろう。
――だが、然し。
ピキ …ズロォォオオォッッッ!
ミーナ「ッ!? なに、茨が全身から生えてきたっ」
ディン「……! じゃあ、アレ。中は全部茨の化け物ヨ!」
銃弾が着弾した瞬間。その変化が、起きた。茨が生えた(スB)
ゴミの設置薔薇に攻撃した時に良く似ている。発射された銃弾が
その奴等の体毛に触れるや否や、その弾丸に絡みつくようにして
一斉に数えるのも馬鹿らしい茨がウニのように生えて枝原達の掃射の弾丸を
防御したのだ。アレでは、銃弾を幾ら放っても焼け石に水だ……!
>『 薔 薇 』 が 『 動 物 』 に 『 寄 生 』 し て る
『 茨 』 は 『 太 陽 光 』 に 弱 い
ハナナ「! 彼女の声……リーダー!
太陽に弱いなら一旦トンネルから出ましょう!」
銃弾を絡みつかせ、防御の為に茨を生やした動物達は一旦
その場で停止したものの、直ぐに弾丸ごと茨を体内へ戻して動き出そうとする。
それと共に、トンネルに未だ残留してたらしい設置薔薇が小動物達の
歩行によって覚醒し、幾多の茨がトンネル内で全て活性化して四方八方に
茨を中間で伸ばし始めたようだ。
枝原「……ッ」
枝原は、歯を食いしばって黙考している。
撤退するか、この場を死守しようと徹底抗戦しようと思っているのか……。
彼の思惑に構わず、敵達の大部分は茨を完全に収納して再度
君達の方へ駆けだそうとする構えだ……。
232
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/04/08(土) 17:13:14
>>230
(GM)
「………………『不浄な怪物』は………………」
「………………『光の洗礼』で………………」
「………………『浄化』する………………」
こんな奴らと一緒にされたくはないが、こいつらの『弱点』は『ナハトワハト』と同じ。
それは認めざるを得なかった。
しかし、この化け物共は、せいぜい『闇の下僕』に過ぎない。
『闇の支配者』は『ただ一人』。
――――――この『御影憂』だけだ。
ダンッ!!
こちらを向きながら『何もしてこない訳がない』。
穢らわしい視線を避けるように、即座に『斜め方向』へ跳躍し、
そのまま『浮遊』し続けて、落下する事なく『上昇』する。
『後ろ』に跳んで『トンネル外』に飛び出す事も考えた。
『光の降り注ぐ世界』は、絶対的な『安全圏』になるからだ。
しかし、それをやったが最後、この二匹は、
御影を『トンネル内』には決して戻さない事は読めている。
『空中移動能力』は、まだ見せていない。
だから、こいつらは『飛べる』とは考えない筈だ。
『幽体化』して回避するのは一呼吸の間がいる。
この『三次元的回避方法』で必要な時間を稼ぎ、
さらに『万一』を想定して、『サーベル』を『盾』のように構えておく。
もし何らかの『遠距離攻撃』を仕掛けてきたとしても、
『暗視能力』と『精密性』で防ぎ、可能であれば『弾き返す』。
『右半身だけ』の状態なら、敵が狙う場所も自ずと限定され、
攻撃の軌道は予測しやすくなるので、不可能ではないだろう。
『野良犬と接続されていた薔薇』から何か来る可能性もあるので、そちらも『警戒対象』だ。
そして、わざわざ『振り向いた』という事は、『そうしないと見えない証拠』でもある。
『乗っ取った生物が持つ感覚』に頼って動いているのなら、
物理的な『肉体破壊』も十分に有効だろう。
『茨』は後からでも始末できるが、まず『寄生体』を全滅させなければ話にならない。
233
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/04/10(月) 21:37:00
>>231
「茨を生物に寄生させて攻撃、そして防御……
こんなに禍々しい『能力』とは……!
しかも、他の茨も活性化しているぞッ!
だが『茨』の能力を考えれば『生物』部分さえ殺せば何とかなる筈……
そうだ、『爆風』とか『炎』を放つ火器はないのか、『枝原』さん!」
『枝原』へと声を掛ける。
銃器を使うのは自分でなくても良い。
「私は『銃器』には詳しくないが、
そういうので『動物部分』さえ倒せば、少なくとも進行は止められる!
『茨』に止められない武器を使うんだ!」
234
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/04/10(月) 22:16:21
>>231
「おいおいおい・・・動く『地雷』か?
置いてある『茨』一つにも苦労しているんだがな」
『オブシディアン』に目を向ける。
「敵は想像以上に、相当、厄介なようだ。頼りにしているぞ」
>>233
「『グレネードランチャー』なら持っているぞ。
『有効』かもしれないというのには賛成だ。
だが、『トンネル内』だ。慎重にやらないと、崩落や酸欠の可能性もある」
『どうする?』と『枝原』に目を向ける。
自分一人ぐらいなら勝手に判断して行動するが、そうもいくまい。
235
:
『常寂の檻』
:2023/04/12(水) 13:25:51
>>232
茨に寄生された猫、そして犬。こいつ等の体を動かしてるのは
心臓や脳などでなく、恐らくは体に内包されている『茨』でしかないのだろう。
なら、特に顔だけを向けるのは可笑しい。どのような部位からでも茨を
飛ばして攻撃出来るなら、ケツを向けてる状態で、茨の鞭でも飛ばして攻撃する方が
遥かに効率が良いからだ。
なら、首を向ける意味……それは、一番体の中で『排出させるのに適してる穴』
であるからと言う理由に、他ならない。
あごの関節が外れるのでは、と言う程に同タイミングで犬と猫は互いに
口を開いた。その口内の奥に、犇めく棘だらけの蔓が螺旋のように渦巻いてるのを
君は暗視能力と精密の恩恵から視認出来るだろう。
――ピシュッ ピシュッッ!!
空気を切り裂く音が、口を開いて数コンマ後に発生した。
それと同時に、サーベルにキンッッ゛と音が産まれた。少し目線を落とせば
地面に落ちる、茎のような茨の塊が見えた。これは……>230メ欄:棘弾と
言うべき弾丸か。弾速は、銃弾と同じ程に早い。いや、着弾すればどう
体に恐ろしい影響を齎すのか不明な事を考えれば、弾丸よりも危険だが。
『――ッッ゛』 ダンッ
また、犬と猫が互いに不協和音を轟かせた。
それは、トンネルと言う反響空間を活かして枝原達の方へ向かってる先兵にも届く。
こいつ等、茨寄生生命体にしか通じない、何かしらの合図を届けてるのか?
そして、咆哮を終えると共に犬と猫はアクションを起こす。
猫の体は俊敏さを活かし、『接続してたゴミの薔薇』に移動して。一本の茨を
首の部分から伸ばして接続する。今度は、君のサーベルと太陽の反射が届かに
死角となる位置に移動しつつだ。ゴミの茨は、今までと違う行動を起こし始めた……。
大多数の茨が、生長(スC)しつつ天井へ向けて上昇してるのだ……。
犬の体は、君を牽制する為だろう……君との距離は、高度含めて6〜7mあるものの
口を開いた状態のまま、棘弾を発射させた体勢のままに口の穴が君の実体化してる
斜線に向くように動かしている……。
236
:
『常寂の檻』
:2023/04/12(水) 14:47:31
>>233-234
シュッ
投げ渡されるように、君……『烏丸』に渡されたのは『ダネルMGL』だ。
グリムにも渡したのと同じ、銃口にもちゃんとスリンキードックのスタンドの
バネが付属されている。
そして、君……『グリム』の問いかけと、枝原がハッとしたように
遠くで、茨で銃弾を受け止めた野生動物の姿を模した寄生体の動きの違和感に
めを見開いたのは同時だった。
収縮を繰り返し、肉体から生やした茨の先から薔薇の花弁のような器官が生える。
大体、銃弾を防御した時に生やした茨に連動して一匹につき十数の花弁か?
無論、薔薇の花に似た形状である、と言うだけなのだろう。
生えた薔薇が満開になると同時に、空気が破裂する音がトンネル内に轟いた。
枝原「――身を隠せ!」
リーダーが怒鳴る、と同時に君達が遮蔽物と利用する車や
開いた扉、それ等に固い幾つもの礫のような物が直撃する音が連発して聞こえる。
奴等は、どうやら体に着弾した弾丸を茨で取り込むと同時に
どうやったか不明なものの其の弾丸を撃ち返してきたのだ!
無数の弾丸の嵐、それを次が防弾の対策もお粗末な車二台を防護壁として
襲い掛かる。下手せずとも、何人か無防備な一般人なら重傷
いや致命傷を犯して不思議でない攻撃。
だが……。
こちら側とて、その攻撃に対して瓦解するような弱いチームでは無いようだ。
枝原「甘く見るなよ……こちらだって、何も対策せず攻撃してる訳じゃない」
轟音にも聞こえる着弾音はトンネルに響いた。だが、その殆どが
トンネルの壁を抉ったりだとか、車を大破させる音速の鉄の音ではない。
壁に跳ね返って転がってきたのだろう、相手が放ってきた弾丸であっただろう
正体が君達の足元、または近くに転がる。アレは……そうだBB弾だ。
そうだ、枝原のスタンドは、あくまでも着弾させるまで、飛来してる間だけ
銃弾と同じ効力を有させる物だ。銃弾そのものでない為に、相手が鹵獲して
戦力にしようとしても、そこまでこちらに脅威を与えはしない……。
そして、彼も無言で烏丸とグリムと同じくグレネードランチャーの
武器を引っ張り出すと、依然として茨を戻す最中らしく停止してる
敵へと構え直した。尚、奴等が起動させた設置茨ゴミの茨は
もう少し(次レス)で奴らの体に伸ばされると言う距離だ……。
銃での狙撃は効果が出なかった……烏丸の言う通り
もしかすれば、火によって状況は変わるかも知れない。
237
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/04/12(水) 21:02:59
>>235
(GM)
『茨の塊』を食らった場合の結果は容易に想像がつく。
体内で『発芽』して『化け物の仲間入り』だ。
『猫の寄生体』は、ああやって接続する事で、
直接『茨』をコントロールしているんだろう。
「――――――………………」
『潰れた害虫』を見るような目で、寄生体を見下ろす。
おそらく、また『棘弾』を発射してくる筈だ。
その直後に生じるであろう『隙』を狙う。
フ ッ …………
次弾の発射があればその瞬間に、発射がなくても『幽体化』して、
向かってくる『茨』を回避する。
この空間で『最強』なのは『ナハトワハト』だ。
こうして『上昇』したのは、ただ回避する為だけではない。
『敵の注意を上空に集める為』だ。
『幽体』になった直後、即座に『降下』。
寄生体は『弾丸の嵐』を完璧に防いでみせた。
しかし、それが出来たのは『正面からの攻撃』であり、
なおかつ『命中までの距離』があったからに他ならない。
では――――『至近距離からの不意打ち』なら?
『不可視不干渉』のまま『犬の背後』に着地する。
すぐに振り返ったとしても一瞬の間が開く。
近付かれている事に気付けなければ、対応は更に遅れる。
そして、左腕には『銃(
>>220
)』を構えている。
………… ズ ズ
(………………『爆ぜろ』………………)
『左手』を『実体化』すると同時に『小銃』を連射し、『犬の寄生体』を『蜂の巣』にする(精B)!!
枝原達の銃撃とは違い、『至近距離からの不意打ち』だ。
さっきのように『茨』を展開して防御する暇など与えない。
周囲の『茨』が『上空』に向かって伸びている今なら、『銃撃のリズム』に対する反応にも遅れが生じると読んだ。
見動き出来ない『肉塊』になるまで叩き込んでやる。
238
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/04/14(金) 18:29:32
>>236
「彼のスタンドの『特異性』が有効に働いたか……!
あとは『反撃』!銃器の扱いなんて不安しかないが……」
ドアの陰から身を乗り出し、見様見真似で擲弾発射器を構えて、動物へと向けて引き金を引く。
(『破片』は防御される……茨をどれだけの攻撃が突破できるかだが…)
239
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/04/14(金) 19:49:45
>>236
「ふむ・・・・・・」
(『茨』は太陽に弱い・・・と言っていたな。
植物でありながら、太陽に弱い、そのチグハグ感。
俺は・・・・・・『様子見』するか)
一歩引いて、『爆発』による攻撃の結果を見届ける。
240
:
『常寂の檻』
:2023/04/16(日) 11:46:51
>>237
………… ズ ズ
君……御影は、幽体化をして地上へと戻る。寄生茨犬を確実に仕留める為。
尚、寄生茨猫とゴミ薔薇。互いに接続されあって天井へと伸びる茨は
突如として第三者からは消えたように思われる光景であったが、その段々と
伸びる茨は関心など無いかのように天井の電灯まで這い上がった……。
寄生茨猫とゴミ薔薇の茨の動きに、それ以上の変化は無い。
君の行動と、そして犬の方がどうなったかの結果を記そう。
まず、御影は何の問題もなく犬の背後の位置をとれた。
君が消失した事により、犬は頭上へ顎を開くのを止め。左右に首を振って
どの位置から再度君が出現するのかを確かめようとするかのような動作をするものの
それは君の絶好の狙撃を完全に成功させる補助としかならない。
――ダダダダダダッッ!! バゴォバゴォバゴォバゴォバゴォ―――zノォオッッ゛
小銃の引き金を引くと同時に、弾丸が発射され寄生茨犬の頭部から背部にかけて
弾丸のブラッシングがなされる!
肉は裂け、夥しく肉片らしきものが飛び出る。
そして、中から露出されるのは……そう! 無論……茨だっ!!
――ズロロロォォォ゛ッ゛ッッ!!
『銃撃のリズム』! 着弾する際の規則的な高速のビート!
それは、寄生茨犬の内部に存在する茨にも効果はある!
栄養満点の土壌で育てられたかのように、早送りで草花の生長を動画で見るように
瞬く間にその茨は無軌道に伸び……!
すぐ近距離にある小銃にも、朝顔が蔦を井戸に絡ませるように
茨は銃口へと伸び、巻き付こうとする!
上半身の大部分は砕け、どうやら四足歩行の姿としてのモーションを
意地するのが格段に困難になってるようだが、茨が持つ根本な殺傷力や
リズムによっての生長と言った特性は失われてないようだ……!
241
:
『常寂の檻』
:2023/04/16(日) 12:33:11
>>238-239
君達、烏丸 グリム
互いに真逆の行動を取る。一人は枝原とほぼ同タイミングでのグレネードの発射。
対し、グリムはその結果を見届けた。
――その判断は。
ドォ――――ッッ
――ズ
まず、烏丸やグリム。その場の全員が、爆音を グレネードランチャーの弾丸が
正しく着弾と同時に正常な爆発を齎し、コンクリート交じりの鉄の欠片に
中身の火薬が盛大に其の音をトンネルと言う閉鎖された空間に耳鳴りを覚える程の
大音量と共に『火を噴きださせた』のを耳で、目で、肌で感じ取ったであろう。
車より、少し向こう側。まだウネウネと海に漂うイソギンチャクのような
触手を宙で舞わせる茨に隣接する程の距離に居た茨を殆ど見え隠れ出来る程に
引っ込めた野生動物を模した敵。
その近くの舗装された道路へ、グレネードランチャーとしての特性を保った
弾丸は命中し、そして爆炎は確かにそいつを巻き込んだ。
普通の茨は、植物は、間違いなく爆炎に包まれば焼け爛れる。
こいつ等だって、例外では無い。幾ら高速の円輪の刃や銃弾にも
反応するような代物でも、人類が最初に文明を築くに至った火の破壊力と熱ならば……。
そんな願望交じりの瞳で、茨が燃え尽きるのを願って見守る者たちも
君達の一部には居ただろう。
――だが。
――そんな甘えた願いや、妄想は。
「おいおい」 「嘘……」 「…………これ、は」
「――『何だ、この大きさ』は」
……君らの前に、爆炎の煙から覗かせるようにして巨大な夥しい何本もの
影がライトに照らされ見え、そして煙が完全に晴れると、見えた。
『トンネルの天井と横幅一帯に広がろうとする』巨大な茨を……。
枝原「……火が、火が……そうか、俺が感じてた一抹の嫌な予感は、コレか」
「火に触れ続ければ、触れ続けるだけ触れるだけ、ある反応に当てられる。
『燃焼の連鎖反応』だ。謂わば、燃えるって言う事は、謂わば
ある種そのサイクルで無限に近しい破壊のサイクルが行われてる。
そいつを、この忌々しい悪夢めいたエネルギーに比例して生長する茨へ
注げば……こうなるのも、納得、か」
?「ご高説は、結構だが。どうするよ?
撤退かい、それとも今から何とかするかぁ?」
絶体絶命とも言えるような状況だ。
爆炎は、この茨をトンネルと言う直線通路を完全に封鎖するまでに
生長をさせてしまった。
無意識に、枝原達の部下は其の絶望的な圧巻とも言える光景に後ずさりし
レックレス達も、緊張した面持ちで既にトンネル入り口へと出来る限りの
荷物を持って避難出来るようにと体勢を整えつつある。
まだ、火の破壊的なエネルギーの余韻か。それとも侵入してきた
茨に寄生されていた動物達が、小さな山と呼称して可笑しくない巨大茨の壁の
向こうにて何か行ってるからか不明だが、ある種の一つの怪物と既に成った
山の茨は天井にまで届く頭の部分から茨を伸ばし(スC)て君たちの方へと
距離を縮める……残り十メートルあるかどうかと言う、安心には程遠い距離具合。
この光景は、正直言って絶望的とも思えし光景だ……。
太陽光の弱点は、未だ克服は出来てないかも知れないが物理的にこの茨を
破壊する手段は完全に潰えた……のかも知れない。
242
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/04/16(日) 20:47:21
>>240
(GM)
『猫が伸ばした茨』は、『明らかに天井の電灯を目指して伸びている』?
それとも、『広範囲に伸ばした茨の一部』が、『たまたま電灯の付近に存在するだけ』?
『上に向かった茨の全体の動き』を見れば分かる筈なので、それを確認したい。
243
:
『常寂の檻』
:2023/04/16(日) 23:10:11
>>242
『明らかに天井の電灯を目指して伸びている』
244
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/04/17(月) 19:45:01
>>243
回答感謝します
>>240
(GM)
即座に手を離して『小銃』を放棄する。
『茨』が反応しているのは『銃声』であり、
銃を手放してしまえば、こちらまで届かせる事は不可能だ。
銃を『囮』に使い、再度『幽体化』。
犬の体を『透過』する事で、最短距離で『犬の前方』に移動する。
そのまま流れるように『右足』を繰り出し、
命中する寸前で『右半身』を『実体化』――――――。
「『お前』は………………『犬じゃあない』………………」
ただ『冷静』に、ひたすら『冷徹』に、どこまでも『冷酷』に。
「『これ』は………………『サッカーボール』………………」
『動物愛護団体』に中指を突き立てる勢いで、
『犬の顔面』めがけて『全力の蹴り』をブチ込む(パス精CBB)。
「『soccer(サッカー)』じゃなくて『sucker(マヌケ)』の方だけど………………」
全身の大部分に及ぶ『肉』を破壊され、
内側に隠されていた『茨』が表出した姿は、
さながら『鎧』を失って『中身』を晒した状態に等しい。
「………………『気持ちいい』だろうなぁ………………」
その有様で『トンネル外』まで『蹴り飛ばされる』。
「晴れた日の『日光浴』………………『健康』に良さそう………………」
その苦痛は『傷口に塩を塗り込められる』も同じ。
「私は………………『遠慮』しとく………………」
簡潔に纏めると『回避』→『移動』→『蹴る』。
少々『プロセス』の多い行動だが、一つ一つに大した時間は掛からない。
既に『ボロクズ同然』となった害獣には、
『反応できるだけのスピード』も、
『抵抗できるだけのパワー』も残されていないだろう。
『確実に仕留める』というのは『銃撃ではない』。
天から降り注ぐ『光の洗礼』によって、汚らわしい怪物を『浄化』するのだ。
「――――――………………」
突如として暗闇に生じた『光』――『火』は自然鎮火するだろうが、
後方の状況は相当に悪化している。
だが、『絶望』などしない。
この御影憂――――――我に『必勝の策』あり。
「 『 予 備 燃 料 』 と 『 ブ ル ー シ ー ト 』 」
「 そ れ が あ れ ば 『 何 と か 出 来 る 』 」
「 『 油 膜 』 を 張 っ て 『 反 射 板 』 に す る 」
「 『 反 射 光 』 を 『 次 の シ ー ト 』 に 反 射 さ せ る 」
「 そ う や っ て 『 奥 ま で 届 か せ る 』 」
『ブルーシート』に『車の予備燃料』をブッかけて、
それを二人がかりで広げて『トンネルの入口』に立つのだ。
『それだけ』なら、『日光』は奥まで到達しない。
だからこそ、『別のシート』を『中継点』とし、さらに『光の射程距離』を伸ばす。
『反射率10%』の『アスファルト』ですら、
雨で濡れると『ヘッドライトの光』を反射して、交通事故の原因になる。
表面が滑らかな『ブルーシート』なら、
もっと効率的に『太陽光』を反射させられる筈だ。
「 『 反 射 率 』 の 高 い 『 遮 熱 シ ー ト 』 」
「 そ れ が あ れ ば 『 も っ と 簡 単 』 に な る 」
「 『 あ る ? 』 」
より優れた案が出るなら、そちらを優先する気はある。
だが、御影は『これが最善だ』と考えている。
害獣共は『日光の下』には出てこれないのだから、
外から安全に『茨』を駆逐していく事が出来る。
245
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/04/17(月) 20:31:54
>>241
「なるほどな。絶体絶命のピンチ――と言いたい所だが。
別の『可能性』が見えてきたぞ」
枝原、烏丸、そしてオブシディアンに話しかける。
自分たちは、様々な『攻撃』を『茨』に対して行ってきた。
そう、邪魔な『茨』は『排除』するに限る――『当たり前』の事。
しかし、それらは全て『跳ね返ってきた』。
「『切断』、『銃撃』、『燃焼』。コイツラは『破壊のエネルギー』を養分に育つ。
その結果がこれだ。力押しじゃあどうにもならないタイプだな。俺達とは相性が悪い。
しかし、逆に『太陽光』、即ち『生命のエネルギー』とでも言えば良いか・・・・・・。
(厳密に言えば『太陽光』も、様々な物質を分解する『破壊力』を持つがね)
・・・それで『枯れる』」
そこから導き出せる『答え』――『対処法』。
「『逆』なんじゃあ無いか? 『太陽光』・・・『水分』、 『栄養』!
『植物』が欲する物こそが『天敵』!
問題はここがトンネルって事と、一本道であるって事だが・・・・・・」
「『生命のエネルギー』。お誂え向けじゃあないか、『オブシディアン』。
お前の『スタンド』。溢れる程の『生命エネルギー』を生み出す能力!
・・・・・・あの『茨』に試してみたくないか?」
246
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/04/18(火) 19:51:55
>>241
「く……『炎』でも、だめか……!
すまない、これは私の判断ミスだ。
もはや、こうなっては撤退するしか……」
際限なく大きくなる『茨』の絶望に後退り、助けを求めるように周囲を見る。
「しかし、なんなんだこの『スタンド』……無敵とでもいうのか?」
>>245
「………そ、そうか……!
私も『太陽光』が弱点という点が引っかかっていた!
『破壊』によって『成長』。『成長』によって『破壊』。
それなら、この『無敵』のように思える『防御能力』にも説明はつく……!
しかし、『生命エネルギー』とは一体……?」
247
:
『常寂の檻』
:2023/04/21(金) 11:32:18
>>244
(レス遅れ失礼しました)
君 『御影』の『ナハトワハト』を用いれば。トンネル内の
闇の敷居にて如何なる猛獣なり怪物であろうとも背後を取るのに苦は無い。
――ブゥン ドガァッッ!
『犬の顔面』めがけて『全力の蹴り』をブチ込み(パス精CBB)!
普通に蹴るだけならば、肉に包まれてた茨自体が同じスピードで
足に絡みつき危機に陥ったであろう。
だが、君の名はトワハトならば、蹴るインパクトの瞬間のみの実体化が可能。
敵の攻撃に晒される事なく、茨のみをトンネル外へ飛ばすのも…可能!
『―――ッッ゛』 ジュァアアアッッ
パキィィッッ
君の眼前で、日光に焼かれて炭化していく吸血鬼が如く
寄生茨の犬であったものが、既に茨のみ陽ざしを帯びたアスファルトに
晒されて微弱に痙攣しつつ動きを止めていく。
そして、君が相対せずにいた『寄生茨猫』のほうだが……。
ニョキニョキ ギリギリ……パキィィ
――ゴゴゴゴゴッ
>240メ欄:ライト外す
……寄生茨猫は、ゴミの茨と接続した茨を以てして、トンネルの
天井へと括り付けられた蛍光灯を半ば強引に引き剥がした!
一本の蛍光灯は、繭のように茨に包まれつつゴミの茨の根本部分へと
収納されるようにして、蛍光灯を捕獲した茨は縮まっていく……。
猫は、感情のない瞳で君のいる部分に焦点を向けている……。
248
:
『常寂の檻』
:2023/04/21(金) 12:46:31
>>245-246
(レス遅れ失礼しました)
君たち、『グリム』 『烏丸』の眼前にはトンネルの隙間なく埋め尽くす程の
ちょっとした怪獣と言ってよい茨の障壁が出来上がった。
それでも、完全に隙間が無い訳でもない。そこから、少し曇っているが
『燃料』 『ぶるーしーと』 『反射光』と言った指示が全員へ届く。
枝原「! 各自、必須の道具を抱えトンネル入り口まで後退ッ」
リーダーの彼は、即決して部下に指示を下す。彼の配下五名は
今まで見た事ないであろう圧巻の茨の姿への怖れを拭い去ると直ぐに
必要な用途の物を運び始めた。
ハナナ「あのっ 使わないなら持って行って構いません!?」
グリムの持つブルーシートを見て、部下の一人である彼女が聞く。
まだ、いま起きてる脅威に対し考えがあるなら、一つ断っておくのも良いし
渡すのも良いだろう。
さて、そんな君、『グリム』の問いかけにオブシディアンは
返答よりも先に行動で示した。
そこで、君は初めて気づくかも知れない。
オブシディアンのガトリング銃のスタンド『ザ・ホワイト・ストライプス』
その引き金部分に、新たに『切り替えレバー』らしいものが一つ増えてる。
彼、オブシディアンはそのレバーを一つ指で弾くように変え……トリガーを引いた。
ダァンッ ダァ―ンッ! ダァ―ンッ!!
連射、ではない単発。三発程大き目の銃声が放たれ茨へ吸い込まれるように着弾する。
オブシディアン「……俺のスタンドは、メグを活かす為だけだった。
俺自身が、相手を悪戯に殺生を嫌い……全部、メグに押し付けていた。
だが、グリム……それに、もう一人。そしてアージェントに教えてもらった。
――『立ち向かう』事の大切さを……な」
「俺の、新たな『力』だ……『アリソン・モスハート』……」
最初、茨に変化は無いように思えた。
だが、徐々にだが君達の目にはっきりと違和感が感じられた。
……『茨が迫る勢いが落ちてきている』。
オブシディアン「……生物へと植え付け、果実の花を咲かす」
放った射手の説明の通り、撃たれた茨の着弾場所に目を凝らすと花が見えた。
オブシディアン「それと共に、そのエネルギー自体を奪う。
それが、この弾丸の効力なんだが……敵自体のエネルギーや、対応能力も
一筋縄じゃいかないらしいな……」
オブシディアンの告げた通り、茨は勢いを幾らか失ったが未だに動きは死んでいない。
花を咲かせた場所に対して、幾つかの茨は伸び(ス:D)ていく。
無論、君たちにも多数の何本かの茨は伸びている。
オブシディアンの新たな力の弾丸の効力によって、太陽を反射させる為の
道具を準備する時間なり、トンネルへ退避する時間はどうやら作れそうだ。
……何事も無ければ。
249
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/04/22(土) 05:22:24
>>247
(GM)
こいつらは『恐怖』を知らない。
幼い頃、『アリーナ』と『エクリプス』の抗争に巻き込まれた御影憂は、
『恐怖を知ってしまった』。
サイコセラピストによる精神的な治療を受ける中で、
己の心に宿った『恐怖心』と向き合い、『ナハトワハト』を発現させたのだ。
『他者に恐怖を与える』という形で、自らの弱さを克服する為に。
『恐怖を知らない者』が『恐怖を乗り越えた者』を上回る事など有り得ない。
ゆえに『仕留めた』。
『ナハトワハト』だからこそ、厄介な寄生体を『直接戦闘』で始末できたのだ。
しかし、これだけ手間を掛けて『一匹』処理しただけなのも事実。
こいつらの役目は、明らかに『御影の足止め』。
無視して合流する事も出来るが、
相手が分散している方が、こちらとしても片付けやすい。
だから、敵の思惑に『乗ってやっている』。
「――――――………………」
『蛍光灯』――それの使い方は『二つ』考えた。
一つは『破片の散弾』。
だが、その程度の攻撃は『ナハトワハト』に対して何の意味もない。
容易く回避されて、逆に隙を曝す事になるのは分かっている筈だ。
だから、『もう一つの可能性』を予想した。
本能的な直感に近いが、絶対にないとも言い切れない。
今回のように危険な任務では、一瞬の油断が命取りになるのだから。
まず『幽体化』し、更に『霧形態』となって、
さっき(
>>201
)のように『空き缶の中』に『潜伏』する(
>>244
)。
『幽体化』と『浮遊』は敵も読んでいるだろう。
ならば、まだ見せていない『霧形態』のカードを切る。
『ナハトワハト』と寄生体は似た弱点を持っているが、厳密には違う。
こいつらは『太陽光』に弱いが、『ナハトワハト』は『光』に弱い。
『最悪の事態』を想定し、用心して一時的に身を隠す。
250
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/04/25(火) 11:40:08
>>248
「ん? ああ、そうだな。今となっては不要だろう」
『ハナナ』に『ブルーシート』を手渡す。
「・・・チト予想とは違ったが、『オブシディアン』。
殻を破ったな。決定打では無いにしろ、勢いを殺せたのは『デカい』」
(『ゾンビ』には『生命属性』――と言うのはゲームのやり過ぎだったか?
どうやら、この場では『太陽光』だけが打てる『正解』みたいだが・・・)
「となれば。こっちは彼らの準備ができるまで『凌ぐ』必要が出てきたな。
今はオマエが一番の『肝』だ・・・・・・」
『オブシディアン』にも後退を勧めながら、自分は『天井』に視線を移す。
『トンネル』には幾つかの『換気装置』や、『電灯の配線』がある。
あれだけ巨大に育った『茨』だ。勿論そこに触れているだろう。
通り道にして、こちらに迫る可能性があるし・・・。
「『茨ゾンビ』――とでも言うか? 彼奴等はなら、自由に動けるんじゃあないか?
『警戒』が必要だ」
251
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/04/25(火) 17:06:09
>>248-250
「『警戒』……とはいうが、例えばもし!
『ネズミ』のような生物に寄生して、その上で操れたとしたならどうしようもないぞ!
攻撃に対しては『茨』によって防御、そして成長!
先ほどのきみの推理はかなり良いセンを行っていたと思ったんだが……
劇的な効果を見込めない以上は、全員で『太陽光』を取り込む方針に切り替える方が良いんじゃあないか?」
グリムに言って、自身はトンネルの出口へと後退する。
逆にそちら側に『敵が迫っている』という可能性もある。
(そうなれば、それを倒すのは私の仕事だ。
御影さんを置いていく形になるが、彼女と『スタンド』を信じるしかない)
252
:
『常寂の檻』
:2023/04/27(木) 14:43:21
>>249
君…『御影』の推測は正しいのだろう。
こいつ等は恐怖を持ちえない。太陽に灼かれた所で
悔恨に恐怖などの感情も発生しない。
だが、こいつ等は『馬鹿ではない』。
茨同士での交信のような振る舞い。君に数体で相手をして残る戦力に対して
元々設置していた茨罠も有効に使おうとするように状況に常に
最適化を試みようとしながら行動しようとしている節が見られる。
スタンドは、色々なタイプが存在する。グリムのように傍で動かしたり
氷山のように自我を有するもの、君や烏丸のように特殊な状況や条件にて
力を発揮するもの、様々だ。
こいつ等は、この茨達は自我と言う自我は有してはいないだろう。
だが、何かしらの『意志』は感じられる。それは日向で生きる人々の
煌めくようなものでなく、もっと暗くドロドロとした想念に近しいだろうが。
とにもかくにも、君は名はトワハトによる『霧形態』を空き缶内にて実行する。
(※能力詳細を読み込んでみましたが。
すり抜け状態の際、その内部の中の視界はともかく。外部の状況の
把握がどの程度可能か考えましたが、その出入り口部分の穴から見える
方面の暗闇部分と言う事にしておきます)
君は、空き缶の穴から様子を伺う。どうやら、ゴミ薔薇と寄生茨猫は
蛍光灯の破片の散弾を、君の居る方向へ放つと言う感じでは無いようだ。
蛍光灯を包む繭のような茨……様子を見る限り、この茨は繭と言うより『卵』だ。
――ピョォ―ン ギュルゥ……ッ゛
そして、『猫』だが……その卵の形をした茨の中に飛び込む。
卵のような形をしながら、脈動するような茨は猫を拒絶する事も無く
茨の中に蛍光灯と猫を中に収納した。
ドクン……ドクンッ と言う音が聞こえそうな形で茨は卵の形をしながら
動く兆しを見せない。君に攻撃する兆候は無い物の……。
――酷く、嫌な予感を覚えた。
253
:
『常寂の檻』
:2023/04/27(木) 15:14:19
>>250-251
オブシディアン「『アリソン・モスハート』は、人に一発でも
命中すれば普通の成人男性で脱力、女子供で一時的に衰弱するような力だ。
傷つけるんじゃなく『弱体化』させ戦意を削ぐのが目的だが……」
こいつ等(茨)に、そんな説得など無意味だろう。と暗喩を瞳の中で
未だ怯む事のない光を掲げて彼はスタンドのガトリング銃を構える。
オブシディアン「俺が……今の要だ。光が射すまで時間が居る。
茨がトンネル外で準備する者までは手を出せずとも、車を壊す位の事は
やるかも知れん……粘るさ」
彼は退く気が無いようだ。そして、『天井』に目を向けた君……『グリム』
敵の次の行動へ思いめぐらし、そこへの着眼点は間違っていない。
248メ欄:伏兵は 静かに 着実に
君達へと、その毒牙ならぬ茨の棘を刺そうと狙ってるのだから。
音は、殆どしなかった。君の見る天井の『換気口』らしい穴だ。
目を凝らしてたから、気づけた。
人の腕が何とか通るか通らないか……そんな程度の穴から細い影が
辛うじて出てこようとしている。
君……『烏丸』は出口へと向かう。
その横を並行するように、ブルーシートを脇に抱えてハナナが抜ける。
グリムとオブシディアンとの距離は着実に広がる。いま現在30m程離れた感じだ。
枝原「出口周辺にも気を配れよ!」
一足先に、準備をした枝原達が辿り着きそうな感じだ。
一見すればトンネル出口に敵は居ないし…『車道にも、奥にも何もない』
254
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/04/28(金) 04:15:22
>>252
(GM)
>>(グリム)
>>(烏丸)
誰かに与えられたものは『知能』ではない。
自分で考えて行動する分だけ『便所に湧いた小蝿の幼虫』の方が上等。
こいつらは『それ以下』の存在だ。
こちらの攻撃に『対策を打っているように見える』のも、
所詮は『プログラムされた行動』に過ぎない。
そして、『卵』というのは『誕生』の暗示。
つまり『蛍光灯』と『猫』を材料にした『何か』が生まれる。
大方『光る猫』でも出てくるんだろうが、それに付き合う義理はない。
『目先』に囚われて『目的』を見失うのは馬鹿のやる事だ。
(………………さっさと終わらせよ………………)
もう『やる事』は決まっている。
いちいち『小物』の相手などしない。
『何か』が現れる前に空き缶から出て、『幽体』の状態で『急速後退(スB)』。
「………………『ただいま』………………」
ボソッ
『茨の壁』を全て透過して、『本隊』と合流する。
「『佐保』………………外に『雪だるま』作って………………」
『ナハトワハト』を『解除』し、味方に指示を出す。
『雪』というのは非常に効率的に『光』を反射する。
冬に起こる『雪焼け』や『雪眼炎』といった症状は、これが原因だ。
「………………『枯野』………………」
スッ
「『これ』………………貸すから………………」
枯野に『サーベル』を差し出す。
「………………『私』を照らして………………」
御影の服装は『カレロ子爵』から入手した『白いロングワンピース』。
一般的に広く知られているように、『白色』の反射率は『銀色』に次いで高い。
自らの全身を『歩くレフ板』として利用する事で、
『雪だるま』と『刀身』で反射した『太陽光』を『更に反射させる』…………。
「………………撮影中の『ファッションモデル』みたいに………………」
これが御影の『策』――――『攻防一体』の『光の衣』!!
今こそ『最高級品質』の威力を発揮する時だ。
255
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/04/29(土) 17:01:12
>>253
「待ってくれ、『蟹』のスタンドはどうなった?
すでに解除されて居ないのか?
何にせよ、警戒するんだ。奴等にとっては『茨』を突破出来ず引き返すなんて事は、予想どおりの動きの一つの筈。
安易にトンネル外へ出るのは危険……
『日光』の照射準備を進めつつ、速やかに反転できるように準備すべきだ」
前方に声をかけつつそのままトンネル出口へ向かう。
トンネル上方や周囲の状況を警戒しつつ。
「『風景』は『止まった』ものではないか?
『日光』は必要だけれど……ぐぐっ。
私の『スタンド』が、全く歯が立たないとは……!」
256
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/04/29(土) 20:41:25
>>253
「ああ。お前は目の前の『茨』に集中してくれ。
俺が周りに気を配る。守ってやろう」
『枝野』達が事を終えるまで、『オブシディアン』が無事でいる必要がある。
そのための手は、ある。
車の『タイヤ』が一つ使えなくなるから、やりたくはないが・・・。
もし、『茨』が急速にこちらに迫るようなら、即座に『スマートフォン』から『アラーム』を流す。
出来るだけシンプルな、単調なリズムの奴が良い。
『タイヤ』に仕込んだ『蝋燭』を一つ解除し、その分、『スマートフォン』に設置する。
『スマートフォン』は『茨』に襲われるが、『グリム・ランタン』の能力で『音が鳴る』という『機能』は損なわれる事はない。
あとはその『スマートフォン』を遠くに投げれば、『茨』はそちらを優先する――筈だ。
「『切り札』――って程でもないが。『3枚のお札』ぐらいの物だ」
>>254
「感謝するぞ。アンタの偵察のお陰で、道が開けそうだ。
『太陽』なんて、トンネル内じゃあ気付きようがない・・・。
嫌らしい『配置』だ。考えられてるな」
「『交戦』していたのか?
一時的に『太陽』で茨を退けられても、次々に仕込まれると、面倒だが・・・」
257
:
『常寂の檻』
:2023/05/01(月) 11:55:35
>>254-256
トンネル入り口。そこに、『蟹』の像は向こう景色に見えなかった。
二台の置かれた車、工事中の看板含めたバリゲート。
『動きのない景色』。だが、急いで太陽の照らす場所に向かって
反射光を準備しようと走る先頭に居たのは狩集だった。
命運を分けたのは、君……『烏丸』の声だっただろう。
>『風景』は『止まった』ものではないか?
枝原「! ……っ止まれっ」
狩集「ぅお……っ!?」
トンネルの入り口……影と陽ざしの境界線。そこへ足を踏み込むと共に
氷山の時と同じだ。景色全体に水面に石を作ったかのような波紋と共に
狩集の体が埋め込む寸前、枝原はスタンドのスリンキードック込みで
襟首を掴んで強引に影のある入り口手前へと引っ張り倒した。
少し遅れて枝原のチームは全員、その騙し絵のような太陽の照る場所の
風景へ集まり、ディンが慎重に小銃を静止した風景の奥へと突っ込むと
嫌な切断音が聞こえると共に、反射で彼が戻した小銃は半分に切り落とされた。
ミーナ「出入り口が……防がれてるっ。あと、蟹も恐らく
入り口手前に集結してるわ」
黒山「うわーっ、これじゃあ太陽の光も照らせないよぉ」
そのような絶体絶命な状況を認識し始めた頃だろう。
君……『御影』もまた茨の壁を越えて、現れる。そして佐保と枯野に
対してサーベルを差し出しつつ、作戦は伝えるが。
佐保「黒い姉さんっ、あの御覧の通りだ!
雪だるまを設置しようにも、あれじゃあ……!」
枯野「先生……っ」
レックレス「冷静になれ……火は駄目、茨に有効なのは太陽の光のみ。
俺のスタンドでは、太陽の光は作れない……」
レックレスチームも、唯一の逃げ道が塞がれた事に動揺を隠せないでいる。
そして、この中で唯一欠伸交じりで、トンネル壁に凭れかかるようにして
彼らを見てる男が居る。あの、泥酔男だ。
御影や烏丸が一番彼の近くに居ただろうから、その呟くような声を拾えただろう。
謎の男「……そう難しく考える必要があるかねぇ?」
さて、そして一番危険な場所で立ち会う君……『グリム』だ。
スマートフォンの準備は出来る。オブシディアンは着弾する合間にも
彼のスタンド弾で生やされた花の切除を試みる茨に発砲をしており
茨のスピードは依然緩慢ながら、既に天井より伸びる茨は車の頭上を
通過する程に、こちらとの距離が狭まっている。
――ヒューッ タンッ
さて、そして出現した。天井より、降り立ったのは『猫』だ。
あの爆炎によって急成長した茨の壁を伝い、換気口から潜入して
出てきたのであろう寄生体の猫だ。降り立ったのは一体なものの
このままいけば後数体は換気口より降下してくるのは間違いない。
カパッ
猫の口は大きく開き、その照準は……君、『グリム』へと向けられている。
258
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/05/01(月) 18:06:06
>>256
(グリム)
「『一匹』始末したけど………………『手間』が掛かった………………」
今にして思えば、寄生体がトンネルに侵入する前に、
まとめて蜂の巣にしてしまえば楽だっただろう。
しかし、あの段階では敵の出方が分からなかった。
『もしも』の話などクソの役にも立ちはしない
「トンネルの外に………………『バイクに乗った奴』がいたから………………
多分そいつが『本体』………………」
「『あいつら』を置いて逃げたから………………
もう『補充』はないと思う………………」
>>257
(GM)
「あぁ………………『気にしなくていい』………………」
「その代わり………………一つ教えるから………………ちゃんと見といて………………」
「………………『優れたスタンド使いの立ち回り方』………………」
佐保と枯野に事も無げに言うと、当たり前のように『車』に近付く。
当然『ナハトワハト』の能力を発動させた上で、だ。
車には『黒山が買った食料品(
>>21
)』が積んである。
そこからペットボトル飲料を引っ張り出す。
まぁ、『コーラ』でいいだろう。
「『グリムの考察』………………『引用』させてもらう………………」
シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ
ボトルを思いっきり振り、
照準を合わせるように構えて『右半身』を『実体化』させ、
グリムを狙って開いた『猫』の口内に向けて『開栓(精B )』。
コーラには様々な使い道がある。
料理に使えば肉を柔らかくしてくれるし、金属からペンキを剥がすのにも役立つ。
そして、コーラには『リン酸』が豊富に含まれている。
これは『肥料』を構成する三要素の一つに該当する成分だ。
すなわち――――――『植物の栄養剤』。
259
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/05/01(月) 18:42:29
>>258
佐保と枯野に声を掛けると同時に、
レックレスだけに『耳打ち(メール欄)』しておく。
『これ』を最初に提案しなかったのは『崩落の危険』を考慮したせいだ。
だから『ギリギリまでやらない方がいい』と思っていた。
しかし、いざとなれば彼に決めてもらおう。
佐保と枯野に『優れたスタンド使いの立ち回り』を見せるのは御影ではない。
二人から信頼されているレックレスだ。
自分は、その為の『繋ぎ』でいい。
(………………『ブツの情報』………………欲しいから………………)
(………………『好感度』………………上げとかないと………………)
要するに『そういう事』だ。
260
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/05/02(火) 20:31:40
>>257
「こちらが撤退する可能性がある以上、
戦線を押し上げる事は敵としては当然の動きか……
『日光』……それを使う事がこんなにも難しいとは」
トンネルの境界へと辿り着き、動かない光景に歯噛みをする。
そんな中、男の独り言を聞きつけてそちらへとつかつかと近づいてその顔を見る。
「この状況を打開する策があるのか?
今のままではきみも危険………いや、違うな」
男へと深々と頭を下げる。
「今、私はとても困っている。
この状況を打開する方策があるのなら、それを授けてくれないだろうか。
私は、こんなところで死ぬわけにはいかないんだ……!
頼む……お願いします」
261
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/05/03(水) 22:19:51
>>258
「ありがたい話だ。希望が持てる――」
>>257
「――これを乗り越えられれば、だが・・・」
『スマートフォン』の札はもう切ってしまおう。
温存するような物でもない。猫の後方に落ちるように、投擲する。
「『粘り』は俺の専売特許だ。
さっさと解決してくれる事を期待しよう」
『グリム・ランタン』に杖を構えさせ、『猫』やその他、小動物の落下に気を配る。
262
:
『常寂の檻』
:2023/05/06(土) 10:50:25
>>258-259
>>260-261
(ルート解放の道が開かれたので、少し進行を巻いて描写させて
頂こうかと思います)
では、まず君……『烏丸』の言葉に対しての『泥酔男』の言葉だ。
男は、君に懇願されると。複雑そうな顔を一瞬浮かべた。
憐憫のような、困惑のような。そして、そんな伺い知れぬ感情を
引っ込めた後に、こう呟くように返す。
「まー、なんだろうな。俺はさ『部品』なんだよ。最後の最後で
使用する用途のな。期待してくれるのは、そりゃ嬉しいが」
「手を貸すのは出来ないし、でも口挟むのは……いや、やっぱアウトか。
でもヒントは? ……んー、駄目だろうなぁ」
そう、うんうん悩んでから。へらっと笑って告げた。
「うん。一つだけ助言する。これ一回切りだ。
お前ら全員『視野を狭めてるんだ』 そこを取り外せばな」
男は、言い終えると目を閉じて沈黙に入った……。
君……『グリム』の行動に移ろう。
スマートフォンに音量を鳴らさせ、猫の後ろに投擲する。
頭上より這うようにして君達に近づく茨は進路を少し変えてアラーム方面に
向けて伸び進める。猫に至っては、大きく顎を外すようにして開いた口を
依然として君の額に標準を当てていた。そして何かが口の奥から
飛来する、それと同時に横方向から液体が飛来する。
『コーラ』 御影の援護だ……!
黒い液体が放水され、それを割るようにして君に躍りかかるのは
緑色の一本のロープのような太めの茨! それは、コーラに当たって
失速するようにも見えたが変わらずに君の額目掛けて茨を伸ばす!(スC)
次に何もしないで棒立ちのままならば、君の脳天に深く茨は挿し込まれるだろう。
263
:
『常寂の檻』
:2023/05/06(土) 11:18:04
>>262
続き
最後に君……『御影』の行動の結果に移らせて頂こう。
君が車の食料から取り出して飛ばしたコーラ。
それは猫から飛び出した、棘弾ではない。一本の高速で飛び出す茨に命中した。
『栄養』も豊富なコーラ。君達が生命エネルギーが効くのでは? と茨に対して
編みだしたエネルギーを与える事で茨を静止させる策。
その結果は『当たらずとも遠からず』と言うものか。
この茨……と言うか根源となる茨を産む『薔薇』であろうスタンド。
ビートに反応して動くのは、恐らくは生命、エネルギーを持つ存在を消す為の
動きだとして、他の破壊のエネルギーによって生長が促進する。この後者の
現象こそが、恐らくは薔薇の『根幹』なのだろう。
だから、破壊しえない行動で動きを阻害する。その考えは理に適っている。
だがエネルギーを与える。それは言うは易し行うは難し、エネルギーを
与える、治療するようなスタンド能力が存在すれば茨にとっても天敵であっただろうが
この茨の性質上、スタンドなどの例外を除いてエネルギーを与える方法だと
物理的な人の用いる手段では、やはり『日光を与える』と言う手段以外に
劇的な効果は与えられないようだ。だから、茨にコーラは命中して
少しだけ怯むように動きが衰えるが、停止するまで弱まる事はない。
グリムの対処を、より容易に安全に図ったと言う意味ではファインプレーだが。
そして、君の『アイデア』だ。耳打ちするようにしてレックレスに告げた提案。
それに事態の最悪さに突破口を模索してた彼はハッと目覚めるようになると
大声で枯野と佐保を呼び寄せ、『トンネルの壁』へ位置ついた。
そして、全員に聞こえるように叫ぶ。
レックレス「――今から、スタンドで壁を破壊する!
太陽は、射しこむ! 」
枝原「! よしっ、シートの展開と。茨の方面からの攻撃に対しての準備!
各自、迅速に展開!!」
御影や、他の者にも少なからずトンネルにダメージを与えれば
崩落の懸念もあっただろうが、最初の時と違って今は
トンネルを覆いつくすより巨大な茨の塊が生えている。
君達を追い詰める敵の攻撃が、皮肉にもトンネルが崩壊するにしても
茨が支えとなって全滅のリスクを軽減しているのだ。
レックレスの叫びに、猫の姿の寄生茨は一瞬震えるようにして
その既に機能しない瞳孔が、叫ぶ方面に移動したように見えた。
茨とて、君達の声の内容を理解しない訳ではないのだろう。
太陽は、もう直ぐ射しこめられるようになった。
生死の命運は最短だ、敵にとっても君達にとっても……。
264
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/05/06(土) 16:43:37
>>262-263
(GM)
『トンネルを封鎖する』という手段は、敵にとっての『最後のカード』だろう。
『全ての希望』を断ち切る『詰めの一手』。
逆に言えば『もう次のカードはない』。
『奥の手』は先に出した方が『負け』だ。
そして、こちらには『それに勝てるカード』がある。
「………………まぁ………………こんなものか………………」
一時的に動きを鈍らせたものの、それ以上の効果は得られなかった。
やはり、こいつらを滅するのは『光の洗礼』しかなさそうだ。
だが、『何も問題はない』。
すぐに『終わる』のだから。
バ シ ャ ア ッ
ペットボトルに残った『コーラ』を、サーベルの『刀身』に浴びせて『清める』。
「あんたは………………『破壊』に集中して………………」
(やっぱり………………私に『光の衣』なんて似合わない………………)
――――――チャキッ
「後ろは………………私が『護る』から………………」
ドレス
(『闇の衣』こそが………………私の『真髄』………………)
フ ッ …………
『コーラで清めたサーベル』を両手で握り、『幽体化』。
『次の一手』を決める鍵は『レックレス』だ。
今の状況で他の人間を始末しても、『チェックメイト』は阻止できない。
すなわち、敵の狙いは『レックレス一択』になると考えて間違いないだろう。
この『御影憂』が、
『闇の使徒』が、
『光という名の希望』を護る。
265
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/05/07(日) 20:05:31
>>262
「チッ・・・一度生物の中に入り込むと、自由に操作できるのか?
ま、どうとでもなる、が・・・!」
『茨』の危険性は何度も見ている。
コイツが恐ろしいのは、『退ける』筈の行動が、逆に『命を削る』ハメになる事だ。
払い除けたり、弾いたり・・・・・・そういった行動が、『侵略』を生む。
「だったら、だ・・・」
『グリム・ランタン』の『杖』を、『茨』の進路上に掲げる。
しかし、『茨』を払ったり、打ち据える・・・という事はしない。
『茨』の進路は遮るが――それだけだ。『エネルギー』は、こちらから与えない。(パス精BBB
(俺の『グリム・ランタン』が『杖』を持っている――というのは行幸だった。
スタンドも素手だったら、もっと厄介な相手だったろう)
266
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/05/09(火) 10:02:49
>>262
「視野を狭めている……?」
言葉を反芻して意味を考えるが答えは出なかった。
トンネルの破壊が始まろうとしているのに気づき、
シートの方に近づく。
スピードと切断力を武器とする『シュリンガラ』では、『茨』にも『トンネルの破壊』にも相性が良くない。
『瓦礫』から他のものを守るのが精々の役割だろう。
「背後の『スタンド』がいつ解除されるかもわからない!
茨が消滅したら、素早く前方へ脱出する準備をしておいてくれ!」
全員へ言葉を投げかけながら、振り向いて先ほどの男へと声を掛ける。
「助言感謝する。
しかし、私たちは人間だ。
誰もが何かの『部品』であるはずはない。
それぞれが『意思』を持ち、『なにか』を成そうとしている。
それは当然、きみも同じのはずだ」
267
:
『常寂の檻』
:2023/05/12(金) 10:47:14
>>264-266
『レックレス』は『ハクビシン』と言われる小型の動物のスタンド。
その二体を発現させると共に、壁に向けて噴射をする。
レックレス「佐保っ、頼む!」
佐保「応っ、先生! フロちゃん、ぶっ壊せー!」 『ブモォッ!』
―ガァンッッ ゴシャァァッ……。
レックレス「っ壁は厚いな……ブライアン・アダムスっ」
君……『御影』の言葉に、短く頷きを返してレックレスは二体のスタンドの
鼻面より茶色っぽい液をトンネルの壁へ噴射させた。暗いが、恐らく
紫っぽい色に変化の兆しを見せた壁に向けて、佐保の雪男のスタンドが
スコップで思いっきり叩きつける。
普通の壁なら罅が入る程度だったであろう。だが、レックレスのスタンドは
耐久力を一時的に0に等しくさせる、頼もしい能力のようだ。
幾らか壁は半壊する。だが、トンネルの壁の厚みも中々あるらしく、
もう一度能力をかけなければ日光は差さないと言った具合だ。
因みに、枯野は自分の周りで十数枚の枯れ葉を旋回させている。(スC)
君と同じく、レックレスと佐保が壁を開通するまでの間に、何が起きても
動ける姿勢を維持してるようだ。
>誰もが何かの『部品』であるはずはない。
>それぞれが『意思』を持ち、『なにか』を成そうとしている。
>それは当然、きみも同じのはずだ
?「……そうだな。あぁ、嬢ちゃん。あんたの言葉は全面的に正しいさ」
?「まっ、俺は気にしなさんな。どうやら、あっちも大詰めだ」
僅かに、眩しいものを見るように。君……『烏丸』へ告げ終えると
彼は口を閉ざす。
さて、君はフリーだ。周囲の状況を一番把握出来る立ち位置となるだろう。
枝原率いるチームは、シートを広げレックレスより少し離れた車道中央にて
シートを広げる体勢だ。黒山やミーナと言ったシートろ広げる係以外は
銃を構えて奇襲に対して警戒している。天井なり巨大な茨の壁から
何か来ても反応は出来るだろう。
御影は、レックレス達の後方にて周囲を見ている。
268
:
『常寂の檻』
:2023/05/12(金) 11:01:22
>>267
続き
そして、『烏丸』にも見えるだろう。
いま、一番『危機』に瀕しているのは……。
>チッ・・・一度生物の中に入り込むと、自由に操作できるのか?
君……『グリム』。その予想は『的中』していたと言える。
御影と情報交換が出来る猶予があれば良かったが、事態は緊迫しており
君には御影も把握する。茨寄生生命体となった動物の挙動を十分に
理解する為の情報量が欠けていた。
茨寄生生命体は、御影が見た限りで。光差さない場所にて
普通の茨が指向性を幾らか依った動きをするのと違って、幾らか『自由』に
その生長した茨を動かして、別の茨と接続して設置した薔薇の茨を
動かしたりなどの行動が出来ると言う事を……その意味する事は。
――ギュルゥゥ―zノゥウ……グルゥ゛
片腕に、手首の個所向けて黒い影のように不吉な一筋の線がスタンドの
腕へと伸ばされるが見える。
グリム・ランタンは杖を掲げた。それによって、伸ばされた茨は
君の頭へと直撃される事は回避された。そう、『最悪』の事態は防がれた。
だが、杖に当たった茨は意思を持つ蛇のように本体の君に茨を
当てる事が不可能な事を知ると、その障害物となる杖に巻き付くようにして
グリム・ランタンの手首にも茨を巻き付けようと動いたのだ!(スC)
このままでは、茨はグリム・ランタンの手首に
その鋭い棘の触手を巻き付け、スタンド体に棘を埋め込ませるだろう……!
269
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/05/12(金) 12:18:14
>>267-268
(GM)
(………………『もう一回』か………………)
『壁の破壊』は佐保に任せておけばいいだろう。
それよりも敵の動向を警戒しておかなければならない。
最後の最後に大規模な広範囲攻撃を仕掛けてくる可能性もある。
その攻撃に対処できるのは『ナハトワハト』だ。
『幽体化』を維持したままギリギリまで動かない。
チラ…………
闇の中で『グリム・ランタン』に迫る『茨』を、
暗視能力によって鮮明に視認する。
情報を伝えきれなかった事が、
この結果の一因になったのかもしれない。
そうだとするなら、自分にも責任があるだろう。
だが――――『助けない』。
最優先すべき目的は『薔薇の殲滅』であり、それ以外は意味がない。
下手に動いたせいで、万一の時に動けなくなっては本末転倒だ。
短い付き合いではあるが、こんな所で落ちるような男ではない事は知っている。
(――――――………………)
いつでもサーベルを振れるように構えながら、
依然としてレックレスの周囲に気を配る。
270
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/05/15(月) 20:14:28
>>267-268
「グリム……くそ!」
助けたいが、しかし『シュリンガラ』の速度は更なる『茨』を産む。
『グリム』の方に駆け寄り、背を引っ張って『茨』から離そうとする。
『グリム』の行動の邪魔になりそうなら手を出せる位置で待機する。
271
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/05/15(月) 21:30:03
>>268
「その動きは一度『見た』な・・・」
このスタンドに遭遇した時、『烏丸』に伸びる『茨』を退けようと、『杖』で殴打した事があった。
確かその時も、『杖』に『茨』が絡みついて来ていたか。
「あの時は・・・体勢が悪かった。
『持ち替える』事が出来なかったからな・・・」
『杖』に絡みつくように『茨』が進み、『手首』伸びている――ならば、対処は容易だ。
『茨』が伸びてくるのとは『逆側を持つ』。それだけで良い。
『グリム・ランタン』のスピードは『茨』を凌駕し、そしてその精密動作性はプロのジャグラーにも匹敵する。(ス精BB
『茨』が到達する前に、空中で『杖』を持ち替えるなど、朝飯前だ。
「とは言え――限界か? オブシディアン!
そろそろ引いた方が良いかもしれんぞ!」
『茨』の進行方向とは逆の位置を握る――。
その僅かなタイムアドバンテージを活かし、『杖』を全力で『茨』ごと投擲。(パス精BBB
自分達とは十分に距離を離した上で、『杖』を解除する。
272
:
『常寂の檻』
:2023/05/17(水) 21:05:17
>>269-271
君……『グリム』は絡みつこうとする茨を目視して、行った判断は。
簡潔に表現するならば……正しかった。
成功した要因は、まず一つは『コーラの影響』。
茨自体を消滅させる程の効力は無いものの、破壊とは真逆の植物の栄養と言う力は
著しく茨自体の本来の出力を弱まらせるのに繋がったらしい。でなければ
『グリム・ランタン』のスペックの動きで杖を構え直す猶予を作れなかったかも知れない。
然し結果だけ見れば、杖は茨ごと明後日の方向。
明言されてないので、希望なければ巨大茨の壁方角に猫の口から伸ばされた茨と共に
杖を投擲する事になる。この場合、茨に巻き付かれてる為に普通の解除にならず
『強制解除』と言う形になるだろう。また、再発現までに時間が掛かる事になるだろうが
危険な茨がスタンドに触れる結末を回避したし……それに。
――パキィ
パ ァ ―――ッ
暗闇から射した光明を考えれば、些細な話だ。
トンネルの壁一部分が崩壊する。トンネルと言う天井の淡い光源以外に
闇が詰まってた空間に明るい線条が差し込み、それに対して枝原が
鋭い一声を唱えシートを広げてグリムや駆け寄った烏丸にオブシディアンも照らす形で
太陽の光が一部分であるが確かに差し込んだのだ。
ピキピキピキィィ パラ パラパラッ……。
レックレス「よし……っ!」
光に照らされた巨大な壁と化した茨、そしてグリムの杖ごと投げ飛ばされた猫。
猫の肉塊を操って寄生していた茨は、グリムに攻撃する為に茨を伸ばしていた事
その前にグレネードの爆炎で幾らか体毛にも損傷が与えられていた事もあってか
太陽の照らされる部分が大きかったようだ。直ぐに太陽光の危険を察知して
転がり込むようにして茨の壁の中に逃げようとしたが、あと一歩の所で
苦しそうに身じろぎしつつも、脱力したように生え伸びた茨が萎びるのと
同タイミングで床に転がり崩れ、そのまま動きを停止した。
オブシディアン「茨が朽ちていく……流石に質量があるから
完全に朽ち果てるまで、少し力は要るだろうが。一先ず、これ以上は伸びないだろう」
枝原「気を抜くな。まだ茨の向こうには数体、倒れた猫同様に茨に寄生した
他のが居る筈だ……入口方面の騙し絵と化してる風景のスタンド使いの
動向も、どうなるか予測出来ん」
厳しい声で、少し弛みかけた空気を引き締めるようにリーダーの彼が告げる。
御影は、把握しているだろう。この茨の向こうには蛍光灯と共に繭へ入っていた
あの茨の寄生生物が居る事。
天井から降下した猫は一体だけだった。まだ、他の茨寄生体は
太陽に照らされ表層が朽ちている茨の壁より出てくる気配も無い。
さて、強行突破もやろう思えば太陽の照射を続ければ出来なくもない……。
273
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/05/18(木) 13:28:24
>>272
(GM)
>>270
(烏丸)
>>271
(グリム)
御影憂にとって『光』は最大の天敵だ。
その脅威は身に沁みて理解している。
だが、『闇』とて簡単に屈したりはしない。
『闇の衣』を纏う御影も『闇に潜む薔薇』も。
『闇を味方にする者同士』だからこそ、そう感じられた。
だからといって、自らの意思を持たない肉塊風情に『親近感』は微塵もないが。
こいつらと同じなどと考えるだけでも穢らわしい。
(………………『一斉攻撃』してこない………………?)
枝原に言われるまでもなく、警戒を緩める気はなかった。
まだ敵を殲滅できた訳でもトンネルを突破できた訳でもないのだ。
その『糸口』を見つけたに過ぎない。
ズズ…………
「二人共………………『コーラ』は持っておいた方がいい………………」
「………………『万一の時間稼ぎ』に使える………………」
『全身』を『実体化』させ、烏丸とグリムに呼び掛ける。
「さっき………………『猫』が『蛍光灯』と一緒に『繭』に入るのを見た………………」
「………………何が出て来ると思う?」
『大方の予想』はしているが、二人の考えも考慮に含めておきたい。
「『動物』を全滅させて進むのが安全だけど………………まだ『8匹』いる………………」
自分が倒したのが『1匹』、グリムが倒したのが『1匹』。
『繭に入った個体』を別にしても、まだ『7匹』。
いくら『対抗手段』を手に入れたとはいえ、
残りを全部まともに相手していては、速やかな突破は難しくなる。
「最終的には『強行突破』を決行するとしても………………
せめて『半分』は減らしておきたい………………」
この『茨の壁』の向こう側で『残り全部』が『融合』して、
『巨大生物』となって待ち構えているという想像が脳裏をよぎる。
『遊園地』や『銀河鉄道』で、散々『化け物』と関わってきたせいだろう。
『異常』を『正常』として捉える『クセ』がついてしまった。
「『太陽光』と併用するなら………………
『シュリンガラ』が使えそうだけど………………」
『光』を浴びせながら『銀輪』で両断すれば、
『寄生生物』の内部に巣食う『茨』を根絶やしに出来る。
ボソッ
「………………敵は『最後の悪足掻き』をしてこなかった………………」
「『観念』した訳はないから………………
何か『大技の準備』をしてると思う………………」
ボソリ
「………………『二人の意見』を聞きたい………………」
274
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/05/18(木) 20:01:15
>>272
「ギリギリ――間に合ったな。
助けられたぞ、『オブシディアン』」
彼の時間稼ぎなしでは、巨大な『茨』がこちらを覆い尽くしていた可能性が高い。
ともすれば一瞬で命を奪いかねない巨大な相手に一歩も引かずに相対する・・・。
もう一人前の『戦士』のようだ。
>>273
「リーダーの言う通り・・・まだ『敵』は残っているしな。
俺の方で、一応『缶ジュース』は持っているが、ただのジュースだからな・・・どこまで効くか」
自分の推理も多少役に立ちそうで、良かったが。
こんな事なら栄養ドリンクでも持ってくるべきだったな。
しかし――。
「大技・・・ね。
可能性があるとすれば、さっきのような『爆発』『炎上』による『茨』の急成長。
これは『巻き込まれた』時、取り返しがつかないな。
警戒すべきは、俺達が乗ってきた自動車の燃料・・・」
「『蛍光灯』・・・か。これも『爆発』か?
そこまで苛烈というわけではないが、『蛍光灯』は割れた際に『負圧』による衝撃が発生する。
外部からのエネルギーが無ければ急速に成長できない『茨』にとっては、
自力で引き起こした『破壊』が次の『エネルギー』に変わる貴重なアイテム――とも言えるか」
「あとは・・・そうだな。先程のように配管の中を移動してくる奇襲・・・・・・ぐらいか?」
『御影』の意見を聞いて、自分の所感を述べる。
敵の目的が『足止め』なら、逆に『何もしてこない』で時間稼ぎ――というのもありえるが。
『茨生物』を投入してくる以上、その可能性は低いだろうか。
275
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/05/20(土) 22:40:08
>>272-274
「ああ、確かに私の『スタンド』なら、
切断が通用する相手ならば近づかずに殲滅することは可能だろう。
『枝原』さん、ブルーシートの反射による『照射』を試す時だ!」
枝原に指示しつつ相談を続ける。
「『繭』にはあまり良い思い出はないけれど……そうだな。
未知のスタンドの更に未知の『能力』。
予想はできないが、少なくとも『時間』を与えるのは良くなさそうだ。
今から反転して『日光』によって攻め入れば、
あるいは敵の『繭』による準備が整う前に倒せるかもしれない。どうかな」
276
:
『常寂の檻』
:2023/05/23(火) 21:35:18
>>273-275
(ALL) (大変遅くなりました)
君達三人は意見を交わす。その合間にも、他の者たちは周囲に
警戒を配りつつ下手に動く事はしない。当たり前だが、いま一番安全なのは
陽の差している、この付近のみなのだから。
久しぶりにも感ずる程に、淡い暖かな陽ざしがレックレス達によって開けられた
大人が余裕をもって潜り抜けられる程度に広がる大きさの穴より差している。
佐保「頑張れば、トンネルの壁を伝って上から通ったりとか……」
そう、陽の光をシートで照射させている枝原達を邪魔しない程度に体の角度を変え
外の様子を首を傾げギャルの彼女はが呟いた。
レックレス「止めておけ。登れるような器具も無いし、落ちれば下の
森の中に真っ逆さまだ。それに上が安全って訳でもない。反対側は山肌に面してるから
土砂なり落ちてきたら俺じゃ防げない」
枯野「ぼ、僕なら枯れ葉を足場に……」
レックレス「蟹の例もある……無防備に、トンネルの外壁を歩くのを
敵がみすみす見逃してくれると思わない方が良い」
枝原「……動きは見えないな。狩集、ディン
車を直ぐ出せるようにしておいてくれ。茨は既に動く気配はないが万が一もある。
少しバックして、直ぐ乗れるように位置取りも忘れるな」
レックレス達は、何時でも茨が襲ってきても安全なように陽の差す場所で
雑談に興じている。
枝原達も、『何も襲い掛かってない』この状況を決して好転の気配と
思ってはいないものの、太陽の反射光で朽ちた茨の壁を強引に突破する程に
無謀に動く気もないようだ。車で何時でも出発出来るようにするつもりのようだ。
先程までの猛襲と違い、太陽が差す場所を作り上げた途端に
不気味な程にピタリと攻撃の気配が消失した。
これはチャンスか……或いは。
277
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/05/24(水) 11:32:04
>>274
(グリム)
「『植物』にとって『プラス』になるなら………………
最悪『水』でも効くかもしれないけど………………確証はない………………」
「『コーラ』が効いたから………………多分『ジュース』の方が………………
『ただの水』よりは効果ある………………」
「どっちにしても……………『グリムの推理』は役に立った………………」
敵の動きを鈍らせた成果は大きい。
グリムの着眼点は十分な功績に繋がった。
戦闘力だけではなく、なかなか『切れる』男のようだ。
「………………なるほど………………」
グリムの意見を聞いて、少し考える。
「私は………………『光』を警戒してる………………」
差し込む『太陽光』を横目で眺めながら言う。
やはり『光に守られる』というのは妙な気分だ。
しかし、これがなければ自分以外は全員やられていた。
「『爆発』を利用された場合も………………
『炎の熱』より『そっち』が危険………………」
「『あいつら』と同じだけど………………
私は『太陽光以外』も効くから………………」
この環境は『ナハトワハト』の『狩り場』だが、唯一それだけが懸念材料だった。
「『上からの奇襲』に関しては………………私が重点的に注意しておく………………」
>>275
(烏丸)
「………………『繭の敵』と戦った事あるの………………?」
「………………『同じ奴』じゃなさそうだけど………………」
少し気になった。
キーワードが共通する敵なら、何らかのヒントに繋がる可能性もある。
単に見た目が似ているだけかもしれないが。
「とりあえず………………『準備』はしといて………………」
「香奈枝が『復活』するなら………………
総合的な戦力では『五分以上』になれる………………」
今まで手を焼いていたのは、
強力な『シュリンガラ』が封じられていたからというのもある。
それが『解禁』されれば、力ずくで押し切る手段も可能になるだろう。
心強い事は間違いない。
>>276
(GM)
>>274
(グリム)
>>275
(烏丸)
「佐保………………『雪だるま』の用意………………」
彼女に『雪だるま』を準備させる。
いちいち説明しなおす気はないが、『太陽光』を反射させる為だ。
少なくとも『足し』にはなる。
「まぁ………………皆もう分かってると思うけど………………」
ボソッ
「………………『私が見に行けばいい』………………」
普通なら『茨の壁』が邪魔になるが、そんな物は『透過』してしまえば済む。
「『拳銃』………………一つ借りてく………………」
「もしヤバそうだったら………………『二発』撃つ………………」
「安全そうなら………………『一発』撃つから………………」
「………………行動の参考にして………………」
最初に選んだ『PPK』を改めて借りる。
攻撃用ではなく合図を出す為に使う。
場合によっては戻る時間も惜しいかもしれない。
「………………『行ってくる』………………」
フ ッ …………
サーベルと拳銃を手にして『幽体化』。
前方を塞ぐ『茨』に向かって歩いていき、そのまま『すり抜ける』。
『無敵』とはいえ、向こう側で何が待っているか分からないので、
あまり前進しすぎず、『茨の陰』から敵の動向を窺う。
278
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/05/24(水) 15:16:27
>>277
279
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/05/25(木) 18:44:30
>>276-277
「繭は『糸』の集合体。
ある『スタンド使い』が、そんな風に自身の能力を使っていたのを見た。
私の……『かたき』の話だ」
一瞬警戒を忘れて、硬い表情で自らの手のひらを見つめて話す。
「『シュリンガラ』なら、糸一本に能力を行使できれば内部のものを傷つける事なく、
『糸』のみを切断して繭を解きほぐすことができる。
あまり今回の敵の役に立つとは思えないけれど……そういう風に能力を使った事を覚えている」
(そして、『シュリンガラ』の『線を辿る』能力……
あの時、私の能力がどこまでも『虹色の糸』を追えたなら、と夢想しない日はない。
両親の願いとは別に、私は私の復讐を果たさなければ前には進めないんだ)
そこまで考えたところで我に返った。
軽く咳払いをして御影とグリムへと話す。
「御影さん、きみの能力は敵にとっても予想を遥かに超えた『能力』の筈だ。
だからこそ、注意して動いてくれ。
私たちは、朽ちた『茨』の突破に掛かろう。
『ブルーシート』を利用して太陽光を照らすにも、前へ進むにも
どの道『壁』は邪魔になる。
敵の能力の底を測るためにも『シュリンガラ』は有用だろう」
太陽の照らす範囲内から出ずに、
道路の白線を利用して、朽ちた『茨の壁』へと1m『シュリンガラ』を走らせて攻撃する。
280
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/05/25(木) 19:03:05
>>276-278
「地雷原を歩く兵士の気持ちだな・・・。
優秀な『観測者』が居る分、俺達はかなり『安心』だが」
『杖』が復活するまでは、全員の中間に位置するぐらいで待機する。
視線を巡らし、不穏な動きがないか注意しよう。
281
:
『常寂の檻』
:2023/05/27(土) 16:40:55
>>277
(御影PC)
君の能力、闇の衣による無敵化。それは、このトンネル内の中では
再三となるだろうが、ほぼ君が場の掌握権を握ってると言って過言でないだろう。
茨の壁。朽ち果ての有無抜きで君にとっては障害物足りえない。
無論、何か起きる可能性も見越して茨の陰から向こうを伺う。
『安全』か『危険』か。向こう側を君は視認出来た。
その茨の壁の向こうの抜けた景色と言えば……正直『どちらとも言えない』
まず、『敵』は居た。あの『繭の中に蛍光灯と共に取り込まれた猫』だ。
案の定と言うべきか。少し向こう、10m以上の先にてトンネルの左右の端に
広がるようにして猫から伸びた茨が広がるが、それはクリスマスツリーで
よく飾られるイルミネーション点灯のようにして棘部分から発光してる。
もっとも、茨の棘は途切れる事のない短い間隔で生えそろっている為に
茨全体が発行していると考えて結構だが。
完全に『光の結界』。御影の対抗策として、考えられた発光する茨のバリゲート……のようだ。
だが、穴も見える。見た限り、『猫一匹』 光る茨をどう動かせるか不明だが
今までの行動から察するに多数で押しつぶすか、朽ちた茨の壁を強引に壊して
車で正面から走り抜ければ、多少、車は破損するものの無事に抜けれるだろう。
……気掛かりなのは、『何故一匹』なのか、と言う事だ。
他の犬と猫は撤退したのだろうか?
282
:
『常寂の檻』
:2023/05/27(土) 16:57:35
>>279-280
(烏丸PC)
(グリムPC)
>繭は『糸』の集合体。
>ある『スタンド使い』が、そんな風に自身の能力を使っていたのを見た。
>私の……『かたき』の話だ
「――糸 ……それ、『虹』 カ?」
君……『烏丸』は何気なく発した言葉であったのだろう。
だが、それに対し過敏に反応があった。君が、尤も欲していただろう
仇に対しての手掛かりを得る為の反応。
反応したのは……。
―『丁(ディン)』だ。おい、と厳しい声で日光を展開するシートから
離れて烏丸に近づく彼を、リーダーの枝原は注意するが
君の告げた単語が、彼にとっても余程衝撃的だったのが、話の続きを
複雑そうな表情と目線ながら、近づく度に、その事について更に掘り下げたい
意思を覗かせて近づく。
グリムが見る限り、その上記の行動以外では……一応、平和ではある。
御影に命じられた佐保は。『雪だるまにも、幾らか材料いるんだよ』と
言いつつ。レックレスに頼み込み、穴の大きさを更に広げつつ砕いた壁を
今度はトンネル内側に入れるように崩して、その壁の瓦礫を除雪用具に入れる。
二〜三体程度は、大き目の雪だるまは作れるだろう量は出来たようだ。
トンネルの入り口は、未だ静止したように風景が変わらないようだし。
トンネル天井だが……何かが降りて来る様子も、無い。
グリム・ランタンの杖は、まだ再発現の為には幾らか時間も掛かる。
ある程度フリーなのは、今、この場ではグリム。君だ
何か行動をするも、動かず誰かとコミュニケーションを取るのも構わないだろう。
283
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/05/27(土) 18:40:21
>>281
(GM)
烏丸香奈枝が語った『糸』という単語。
御影憂には『聞き覚え』があった。
だいぶ前の話になるが、『スカイモールのレストラン』で食事をしていた時、
『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』とかいうスタンドを連れた変態に、
偶然にも出くわしてしまった事がある。
関わりたくないから終始無視していたのだが、
そいつは色々と気になる事を喋っていた。
その中に『虹色の糸』という言葉があったのだ。
「さぁて、そんじゃあ嬢ちゃんが探してる。
――『虹の紐の使い手』って奴について
何かしら今日は手掛かりがあるといいねぇ」
『えぇ、あの方と何やら因縁のある様子。
少しでも町の平和へと貢献せねば』
『嬢ちゃん』、『あの方』、『因縁』。
烏丸の態度を考えると、どうやら彼女が『それ』だったようだ。
この仕事に参加したのも、おそらく『仇』を見つけ出す為だろう。
思いもよらない形で繋がったのは、我ながら『ツイている』。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『眼前の光景』を観察する御影の心に驚きは生じなかった。
(………………やっぱり………………)
まぁ『予想通り』だ。
しかし、悪い事ばかりでもなかった。
あれだけ目立つ外見なら見失う可能性はない。
『御影対策』に戦力を一つ消費していると考えれば、むしろ好都合。
これで残りは『7匹』になる。
(………………ハッ………………)
『闇』と同化した姿で、嘲笑うように口元を歪める。
ケダモノなりに頭を使ったようだが、所詮その場しのぎに過ぎない。
その程度の輝きで『深淵』を照らせると考えているなら、
どれだけ愚かな浅知恵か思い知らせてやろう。
(………………『様子』は分かったし………………)
しかし、いくら『ナハトワハト』が『無敵』だからといって、
自分一人だけで動いても意味がないのだ。
『戦線』を押し上げなければならない。
その為には、まず『茨の壁』を取り除く必要がある。
(………………今は………………『あっち側』を優先する………………)
すぐに引き返し、味方と合流を試みる。
ス ゥ …………
「………………『光る猫』がいた………………」
「残りの『7匹』は………………『行方不明』………………」
再び全身を『実体化』させ、短い報告を行う。
「………………『光』は露骨な『対策』だけど………………」
「………………『突破する方法』は考えてある………………」
話しながら、『暗視能力』を駆使して『天井』を見渡す。
『頭上からの奇襲は自分が重点的に警戒する』と言った。
さっきのように『敵が出て来れそうな場所』に目を付けておく。
「とりあえず………………」
「『香奈枝が茨の壁をブッ壊してくれる』に『一票』………………」
自然に朽ち果てるのを待つ暇などない。
烏丸の言葉通り、ここは『シュリンガラ』に活躍してもらうのが一番だろう。
『太陽光の反射』と『銀輪の圧倒的攻撃力』を合わせれば、
『茨の壁』を根こそぎ破壊し尽くせる筈だ。
284
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/05/29(月) 18:41:00
>>282
「……しっているのか?
おっ、教えてくれないか、その、スタンド使い……!
『虹の糸』のスタンドについて……!
私は、わたしは……そのために……!」
まさに攻撃を行おうとした矢先、
振り返ってよろよろとディンに近づいていく。
まだ戦闘中で、敵は何を仕掛けて来るかわからない。
間違いなく『悪手』であることはわかっていたが、そうせずにはいられなかった。
(私の両親を眼前で殺した、『人間を操る』能力を持つ『虹の糸』のスタンド……
その情報が、こんなところで手に入るとは……これは運命なのか?)
285
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/05/29(月) 20:26:59
>>281-283
「・・・・・・待て。光る猫――だと?」
『蛍光灯』を光らせる、というレベルではない。
茨そのものが光っている・・・・・・。
「それはつまり、相手は・・・『エネルギー』を『伝達』させられる、ということか?
『茨』を通し、トンネルにある『電気エネルギー』を利用し、『蛍光灯』を光らせ、
『光エネルギー』を『茨』から出力する――」
「――所詮仮定だが。もしそうだとすれば・・・・・・。
『これまでのエネルギー』は『全て成長に使われた』のか?」
『枝原』に・・・全員に、自分の考えを伝えよう。
『どのみちやる事は変わらない』――だが『決断が必要』だ。
「『見えない茨生物』どもは『これまでのエネルギー』を蓄えて『トンネルの天井』に潜んでいる。
『茨』を通して通気口に潜り込めるのは『確認済み』だ。『どこにもいない』なら『そこにいる』」
「可能性は『二つ』。
モタモタしている俺達を、天井をぶち壊して『この場』で生き埋めにするか・・・。
出口に急いで向かった俺達を、生き埋めにするか」
「・・・・・・どうする?
命を賭けた賭けに出るか、もう少し――『見』に回るか」
俺の考えが全部間違っている――という可能性を指摘されることを期待したいが。
286
:
『常寂の檻』
:2023/05/31(水) 11:31:57
>>283-285
烏丸の言葉に、ディンは少しだけ黙考するように動きを止めてから
おもむろに、鉢巻きを外した。ずっと巻き付けてた、あの縁起担ぎの
中国の象徴が刺繍されてる鉢巻きだ。
外した彼の額には……僅かながらも、はっきりと残る
棒状のものが深く刺された事があるような跡が、残っていた。
ディン「……今から、五年。たった、まだ五年よ……」
沈痛な表情で、彼は語り始める。
丁(ディン)は、日本にある中華街で大工の父、薬師の母。そして妹と共に
日々の平穏を享受する、何処にでも居る幸せな家族……その筈だった。
ある日、ディンが行きつけの漢方を作成する主人の元から帰った時だった。
妹は昨日より風邪で寝込んでいた。一日経てば治る程の風邪。
祝祭が当日行われ、賑やかな花火が近辺では打ち上げれていた。
頻りに、今日近くで見に行きたかったと残念がっていて。
道中で買った月餅で少し機嫌でも直してくれれば良いんだがと。
――幸せな日常は、そこまでだった。
家に帰り、中に入った瞬間に異変を感じ取った。
小さな悲鳴、父が妹……语汐(ユーシー)の名を叫ぶ声。
何が起きたんだ、と悟った。薬や菓子の袋を投げ捨てて
叫び声の元に走って、最初に見たのは……血まみれで倒れてる母だった。
――ディン! ユーシーを抑えてくれっ!
何が何だか分からないか、ユーシーに何かが……ッ!
――お父さんっ、駄目、逃げ……ッ 母さ、ごめっ……
『糸』ッ 『糸』ッ 『虹』が体……巻きついっ!
……ユーシーは、寝間着姿で母の返り血を浴びながら父親の
仕事道具のノミで、父の上半身を矢鱈滅鱈に突き刺していた。
直感で、ユーシーに何か悪いものが。突然自分達の家族を悪魔か
何かが入り込んで妹に何かしてるんだと悟った。
大工仕事で力に自信のある父が、傷だらけながらも自分より年下で
体も弱い妹の細い腕が、嫌な音と共に父の抑えようとした腕を振り切って
凶器を振り回す事だって、それは絶対に今起きてる有りえない凶事が
人智の外の力による証明である事を拍車していた。
ディン「……必死に……っ必死にユーシーの体を抑えつけようとしたよ。
でも、駄目だった……っ」
最後の描写をする、彼の声は既に涙声になっていた。
ディン「父、ユーシーの振るったノミが喉刺さって、死んだ。
自分も、額に、ノミ、深く刺し込まれた。本当、運良く。脳みその
割れ目に刺さる感じに埋まったお陰で。奇跡的に助かった」
ディン「ユーシー、悪くない。あの時、ユーシー最後何で言ったと思う?
お兄ちゃん、逃げて。そう、泣いて脱臼しかけてる片腕振ってた」
咳き込むように、彼は数秒声を押し殺して泣いた。
次に顔を上げた時は、赤い目をしつつも鉢巻きを巻きなおして
力強く言い切った。
ディン「病院から目覚め終えた後。父と母の遺体以外無いの知った。
妹、きっと未だ何処かで生きてる、信じてる。
必ず、今回の任務成功して、妹の行方と虹の糸の使い手について手掛かり
アリーナに報酬として頼み込む。
必ず……ね」
壮絶な告白を経て、重い顔つきでミーナが付け足すように
その場に居る皆に告げた。
ミーナ「……彼とは事情が違うけど。この場の枝原さんの部下である
私も含めて全員『スタンド犯罪の遺族』なの。
……私も、婚約者を亡くした。手掛かりを探すにはアリーナの力を
頼るのが一番早くて確実」
だから、私達は全員今回の任務を確実に成功させるつもりよ。
と、固い決意を滲ませて枝原の部下達は宣言した。
287
:
『常寂の檻』
:2023/05/31(水) 11:42:24
>>286
続き
枝原「……通気口、か。お前(グリム』の話は興味深いな。
エネルギーの茨……やろうと思えば。支えるトンネル自体を脆くすれば
山と言う圧力で俺達全員生き埋めも可能……か」
枝原「……考えれば考える程、いま此処で状況を静観してるのは不味い」
動く時、か。と、枝原は決断を決めたようだ。
全員に車へ乗り込むように告げ、茨の壁は御影の言う通りに
烏丸の鉄輪、そして日光の照射によって確実に粉砕しつつ進めるようにして
一気にトンネルを抜けれるようにするようだ。
……まだ天井には、目立った異常は見当たらない。
だが、杞憂だとしても。このトンネルに長居するよりは目的地へ
確実に進むのが、任務を成功するにしても確実だろう。
288
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/05/31(水) 12:54:25
>>286
「そんな……ことが。しかし、そうか……
私以外にも、奴の犠牲者がいるのは当然か……」
彼と一緒に泣きはしない、同情してみせることも。
ただその事実を受けて強く拳を握り締めた。
両親の死の真実を知った時からずっと、復讐の炎は消えてはいない。
「私は虹の糸のスタンド使いに両親を殺された。
二人の無念は私が晴らす。
……その為にはまずはここを突破しなくては。
ディンさん、そしてミーナさん達も。
きみたちの事情を知れて良かった。
私たちはもっと協力し合えるはずだ」
強く地面を踏み『シュリンガラ』を地面の白線へと生み出して『茨』を攻撃する。
そして車へと戻り、先程と同じく『シュリンガラ』の設置による武装を施すつもりだ。
289
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/05/31(水) 13:08:03
>>286-287
(GM)
>>285
(グリム)
『グリムの見解』を聞き終えてから、おもむろに口を開く。
「あいつらが撤退する訳ないから………………
『見える範囲』にいないなら………………
『見えない場所』にいるのは確定………………」
「ただ………………私は『どっちとも言えない』………………」
「『大技の準備をしてる』とは言ったけど………………
グリムの言うような事が出来るとしたら………………
『何でもあり』が過ぎる気もする………………」
「でも………………『猫が光る』時点で不条理だし………………。
こいつらの『異質さ』を見ていると………………
頭から否定は出来ない………………」
「『この手の化け物』の相手は………………何度かしてきてる………………。
私の感覚は………………『麻痺』してる感があるから………………」
「………………『そうじゃない意見』は貴重………………」
ボソッ
「結論を言うと………………『確かめればいい』………………」
「………………私も『そうしよう』と思ってた………………」
既に『敵が出て来れそうな場所(
>>283
)』には目を付けている。
『敵が出て来れる』という事は『御影も出入り可能』という事だ。
だから、『こうするつもり』でいた。
チラ…………
烏丸を気遣うように、そちらを横目で眺める。
「気がそぞろな状態で動くと………………足元を掬われる………………」
「香奈枝が落ち着くまで………………少しだけ待ちたい………………」
「その間………………私が『偵察』してくるから………………」
「『あいつらが入れる場所』は………………『私も入れる』………………」
『通気口(
>>253
)』の中に『霧形態(
>>249
)』で潜入。
これによって内部を調べると共に『光の結界』を回避する。
敵が『ナハトワハト』について知っているのは『幽体化』と『飛行』だけ。
『どこでも入れる能力』がある事は知らないし、
そもそも認識すら出来ないのだから知りようがないだろう。
トンネルの一部を『光』で満たした程度で『闇』は止められない。
290
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/05/31(水) 13:33:16
>>288
(烏丸)
さっきの取り乱し方を見て、
てっきり立ち直るまで時間が掛かるかと思ったが、
その心配は要らなかったようだ。
もっとも、そうでなくては修羅場を越える事は出来ない。
それは御影も同じだった。
「『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』」
「………………知ってる………………?」
「あの………………『探偵事務所』の………………」
『通気口』に向かう直前、烏丸に尋ねる。
こちらが知っているのは『スタンドの名前』だけ。
それを出す事によって『本体の名前』を引き出そうという算段だ。
「………………『虹の糸の使い手』と『いのり院長』について調べてたから………………」
「多分………………『香奈枝の知り合い』だと思って………………」
291
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/06/01(木) 22:36:50
>>287-289
「敵側も、『地雷』を全部看破してくる『偵察』の存在は想定外だろうさ。
相手の用意した戦場で戦わなければならないのは癪だが、
こちらは状況の苛烈さに反し、犠牲を出さずに『突破』出来ている・・・」
「逆に言えばあちらも警戒を深めているかもしれないな・・・・・・。
多方面に対して意識を向けておいたほうが良いかもしれない」
現状、周囲を気にする、ぐらいの事しかすることがない。
『御影』が通気口の『偵察』に入るなら、自分は真正面か・・・。
『茨の壁』の無効には光る猫、だったか。そちらに注意を向けておく。
292
:
『常寂の檻』
:2023/06/02(金) 11:03:46
>>289-290
(御影PC)
君は烏丸について、以前飲食店で出会った不審人物のスタンド使いの
名を聞こうとした……が、精神的な余裕が無かったのだろう。
何より、この場でなくても後でトンネルを出れば何時でも聞ける答えだ。
(※特に支障がある会話パートでないと判断し、進行を優先する)
彼女はディン達に意識を払っており、君は答えを聞く前に頭上……換気口となる
人が通るのは難しいダストの中へと入っていく……。
ズ ゾ ォ
ズル ズル……ズル
……最初に見えたのは、蔓……蠢く茨だった。
ダストの中全てに茨が通っている。光はなく闇だけが占領された通り道。
君だけは、今起きてる実情を把握できる。
猫や、動物の毛皮らしきものは点々と通気の通り道となる空間の壁に
張り付いていたが、今やすっかり奴等、茨寄生体は本来の中身だけを
曝け出して、虫か何かの交尾のように互いに巻き付きつつ、定期的に
振動か痙攣のような動きを発しながら換気口全体に『生長』している。
興味深いのは、この生長の範囲はダストの中のみに留まらず。電気配線や
壁の割れ目など、通り道になり得るだろう場所、いや元々通れない
場所であった場所含め、茨が通ってると言う事だ。
――茨は、トンネルの壁全体に浸食を続けている。
そう、御影は闇の中で真実を把握した。
後は、この答えをどう自分の中で調理して行動するか、だ。
293
:
『常寂の檻』
:2023/06/02(金) 11:19:05
>>288
>>291
ミーナ「えぇ、そうね。私達、住まう世界が異なるけど
目的は一緒よ」
スタンド使い、非スタンド使いと言う。力を担う君達と
彼女、彼等は通じ合えない所は少しあるかも知れないが。血を通い
互いに決して折れない目的を持っている。
ディンや、ミーナに他の枝原のメンバー。枝原だけはリーダーであり
未だその真意が読めない部分はあるが。部下の者たちの思惑や意思は
大体君も理解出来たと思えた。デリケートな部分になるが、烏丸であれば
他の者たちの失った背景に対し尋ねても特に抵抗を抱かれないだろう。
ギュルゥゥ―――ッ゛
『シュリンガラ』の銀色の光は、反射シートや佐保が用意した雪だるまの
反射する光を受け強く一筋の流星のように輝いて茨の壁に切れ目を入れる。
活発に動いていた時の茨であれば、その衝撃に斬撃のダメージを
エネルギーに変えて伸びていたであろうが。太陽によって既にその機能を
喪失した茨には成す術は無い。あっさりとバターにナイフを滑らすようにして
茨の巨大な壁に切れ込みが入り……向こう側の光る猫は御影の言う通りに
じっと君達の居る方角へと視線を向け佇んでいた。
レックレス「……壁に切れ目を入れた瞬間、襲い掛かる位は考えてたんだがな」
枝原「……見た限り床などに茨が埋め込んでいたりなどは、無い。
伸びているのは、蛍光灯の機能が付属された茨のみ。
……だが、蛍光灯のように輝くからと言って、太陽光の耐性が出来たって
訳じゃないだろう」
両者の距離は、互いに40m程は離れている。
銃撃などは届くだろうが。相手の茨の能力を知れば、それは無駄に
生長させるだろうし、何よりも壁を既に打ち破れる事は知られてるだろうに
猫が何もしない事も、少々不気味ではある……。
294
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/06/02(金) 13:07:30
>>292
(GM)
通気口の内部には『おぞましい光景』が広がっていた。
しかし、『霧状の幽体』となった御影に対し、それが影響を及ぼす事は一切ない。
せいぜい『気色悪い』くらいだ。
(………………やっぱり………………『合体』してた……………)
御影は最初、
壁の向こう側で『融合した茨寄生体』が待ち構えていると考えていたが、
グリムの方が正解に近かったようだ。
これを食らえば確かに『全滅』するだろう。
ここに『御影がいなければ』の話だが。
(でも………………)
(私を討ち取るには………………)
(それでも『足りない』……………)
別れ際にグリムが言い残した言葉は、
おそらく客観的に見ても的を得ていただろう。
敵側から見れば、実体を持たない亡霊のように全ての攻撃を無効化し、
いつ何処から現れて襲い掛かるか分からない御影の方が、
よほど『化け物じみている』。
言い方を変えると、『ナハトワハトがもたらす恐怖』が敵を追い込み、
なりふり構わない行動に駆り立てたのかもしれない。
フ ワ ァ …………
そのままダクトを通り抜け、トンネルの出口近くに降り立つ。
『光る猫』の後方であり、『光の結界』の範囲外だ。
完全に背後を取れなければ、『可能な限り』で構わない。
ブ ォ ッ
勢い良くサーベルを振りながら、全身を『実体化』。
刀身は『コーラ(
>>264
)』で浄めてある。
弾丸並みの速度で『水滴の散弾(
>>269
)』を飛ばし、
結界の中心にいる『光る猫』と、周囲の『茨』に浴びせ掛ける(パス精CBB)。
『太陽光に対する警戒』の隙を突く『高速の広範囲攻撃』だ。
決定打にはならないが、最低でも動きを鈍らせて弱体化させられる。
ガァンッ!!
ガァンッ!!
流れるような動作で、『PPK』 を『天井』に向けて『二発』発射。
それが『合図(
>>277
)』なのは宣言済み。
すぐに伝わるだろう。
天井に向けて撃ったのも適当ではない。
頭上に『脅威』が存在する事を知らせる為だ。
295
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/06/04(日) 20:32:52
>>293
「リーダー・・・走り抜けた方がいい。
アイツは脅威かもしれないが、『生き埋め』よりはマシな筈だ」
「『オブシディアン』。
今のところ、機能している『茨』に対処できるのはお前の『吸収する弾丸』だけだ。
牽制できるか?」
『枝原』と『オブシディアン』に提案する。
事ここに至って、あの『猫』の対策を考えている暇は無いだろう。
『オブシディアン』の新しい能力で少しでも『抑える』事が出来る間に、駆け抜けるべきだ。
296
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/06/05(月) 15:14:52
>>293
「『こよみ探偵事務所』には、私もお世話になっている。
勿論彼……芦田さんとそのスタンドにも」
言葉少なく御影に応えて、発砲音を聴いた。
「2発は……『危険』!
茨が『上方』に回っているなら前方の危険は比較的少ないと判断する。
行こう!『車』も今なら使える。
残りの『茨』も私が裁断する!
車も今なら使えるかもしれない」
先程とは違い、今度は茨へと走って向かっていく。
全員が通れるように『茨の壁』へと『シュリンガラ』にて穴を穿つ。
(光る猫への対処は、私にはない。
御影さんとグリムの知り合い……彼の能力に任せる)
297
:
『常寂の檻』
:2023/06/06(火) 16:12:35
>>294
(御影PC)
ブ ォ ッ ピシャッ ピシャッッ
君はサーベルを振りぬき、コーラの水滴の散弾を浴びせかける。
光の結界……蛍光灯の機能が付属された茨の範囲外。茨と猫は少しばかり
震えるようにしつつも、枯れたりなどする事は無い。
……ググッ
だが、効果は確かにある。御影の攻撃は、敵にとって煩わしさを感じさせるもの
なのかも知れない。特に、上の準備が完了するまでに足を止めさせる役割を
買って出ている茨寄生されてる、この猫にとっては特にだ。
隆起させるように、茨は湾曲に揺れつつ壁まで伸ばされてた茨を
御影の居る位置に伸びようと形を変える(スC)
猫もまた、君の居る出口付近に向かって体勢を変えないままに後退し始めたのが
見て取れた。まだ距離がある為に、光の範囲外だが
このまま行けば(1レス後)御影自身に蛍光灯の茨の光が照らされる範囲に
接触するだろう……。
298
:
『常寂の檻』
:2023/06/06(火) 16:25:27
>>295-296
(グリムPC・烏丸PC)
枝原「だな。考えるより動くべきだろう」
全員乗り込め、と枝原は自分の部下。レックレス達にも車へ乗らせ
エンジンを掛ける。次には全力疾走でトンネルを通り抜けられるだろう。
グリムの言葉に、オブシディアンは、短く無論と告げてスタンド銃を構える。
その間にも、烏丸は走りつつ茨の壁を『シュリンガラ』にて
邪魔となる朽ちた茨を削ぎ落していく。その為に車にいま現在は乗れてない。
レックレス「その位置で構わん! 走り始めたら乗り込めよっ」
御影の合図、危険のサインを受けた為に全員の動きは俊敏だ。
烏丸が戻って乗り込むよりも、走りつつでも飛び乗らせた方が
タイムラグが少ないと判断した為か。車のドアを開放させたまま
走り出す準備を行う。他にも、猫の迎撃が起きた場合、扉を開けた空間から
その迎撃を阻害する攻撃のスペースを開く意図もあるのだろうが……。
烏丸が切り開いた空間からも、猫が少し後退し。その背後に居る
御影に近づきつつ、その動かない不気味な猫の動向は君達へ
向けられているのが見て取れる。
「……行くぞ!」
エンジンが唸る。さて、『突破』へと移るのだ。
『茨猫』が、どう車で突っ込む君達の行く手を阻むのがは解らない。
だが、迫りくるトンネルを崩壊しての生き埋めと言う地獄の未来と
未知なる茨猫の妨害を切り抜けるのなら、後者の方が遥かにマシだろう……。
(※次レスでは、確実に『攻撃(行く手の妨害)』が行われる。
NPCも、出来る限りのサポートをするが。堅実な突破出来ると思える
行動を記入して頂けると有難い)
299
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/06/06(火) 18:39:34
>>297
(GM)
このままだと『光の範囲内』に入ってしまう。
それは確かに正しい。
まだ距離がある今なら、
走って逃げ切る事も可能かもしれないが、『確実』ではないだろう。
ダッ!!
もっとも『こちらがスピードを上げなければ』の話だが。
ス ゥ ゥ ゥ ゥ ………………
走り出しながら『幽体化』し、
一気に加速(スB)して『トンネルの出口』を目指す。
敵の動きは明確に鈍っているのだ。
たとえ近付いてこようが、この『速度差』があれば、
よほどの事がない限り追いつかれる可能性はない。
背後の様子は音で判断する。
『茨生物』だけではなく、
後方から来る『ヘッドライト』も気にしなければならない。
300
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/06/08(木) 15:50:04
>>298
「茨の動きが彼のスタンドで鈍るのなら、
私が切り裂くことはできる。
そして『茨以外』の攻撃がくるのなら、
『シュリンガラ』が逸らしてみせる……!」
誰かに『掴んで』車に乗せてもらうのが一番早い。
『猫』と対峙して自らの身体へと『シュリンガラ』を生み出す準備をしつつ、
車の進路の側へと移動する。
301
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/06/08(木) 21:31:25
>>298
いくらか会話などをしていたが、
『グリム・ランタン』の『杖』は復活しているだろうか?
302
:
『常寂の檻』
:2023/06/09(金) 10:11:16
>>301
まだ復活していない。体感で、トンネルを抜けれた頃合いには
復活するだろうと、グリムは認識して構わない。
303
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/06/09(金) 21:02:13
>>302
回答に感謝
>>298
「今まで『二度』・・・『茨』に触れたが。
やはり『機械的』だ。いくらか、敵の意思で『伸ばす』事が出来てもな。
途中で触れた俺の『杖』に絡まり、その上で手に攻撃を仕掛けてきた」
「避ける、とか・・・途中で切り替えるって事が出来ないと見て良さそうだ。
つまり、走り抜ける僅かな間・・・・・・迫りくる『茨』を『迂回』させ、時間稼ぎ出来れば良い」
『グリム・ランタン』に『ブルーシート』を持たせる。
『茨猫』が『茨』を伸ばし、こちらに届きそうであれば、『ブルーシート』を広げ、『茨』を遮る。
今までの動きから考えれば、『茨』は『ブルーシート』の表面に沿って進み、
俺達に到達するまでに十分な時間を稼げるはずだ。
304
:
『常寂の檻』
:2023/06/12(月) 18:14:20
>>299
(レス遅れ失礼しました)
>>300
>>303
ブロロロォォ――ッ!!
枝原が運転する車は、猛スピードで茨猫に衝突するコース向けて走り出す。
それに続き、後続からレックレス達も二台目の車で同等の速度で発進する。
いま乗っているのは、枝原・ミーナ・オブシディアン・グリム・黒山・ディン。
二台目の車に、レックレス・枯野・佐保・狩集・ハナナ。
そして、あの泥酔男が乗る形でだ。
無理に茨猫を迂回しようとしても、だ。
蛍光灯の機能が付いた茨が両翼にトンネル壁に付く程に伸びてる。
背後に居る御影に対して伸ばそうとした為に、少しは壁の端に車は難しくも
人は通れる空間が形成されたが、それでも猫自体を攻略して通り抜けた方が早いと判断してだろう。
オブシディアン「――行くぞっ」 ダァンッ――――zノッ!
烏丸が、開いた車から伸ばされたミーナの手に引っ張られるようにして乗り込むのと同時に
まずオブシディアンが、『ザ・ホワイト・ストライプス』から弾丸を発射する。
茨猫は……全く避ける気はない。眼球部分に弾丸は命中し、一瞬痙攣しつつ
抉られた目の部分から茨の触手を覗かせつつも、両翼に展開させた茨は向きを
御影から真横に方向を変えつつも、反撃する素振りは無い。
ブロロロォ―――――ッッ!!!
――タンッ!!
そして、茨猫はグリムや烏丸が乗り込む車が肉薄すると同時に跳躍し……。
躍り出るように『君達の乗る車に衝突するように前にダイブした』
枝原「何? ……茨……衝撃……っ!! まさ、か」
猫は、次の瞬間には君達の猛スピードで突進する車に衝突する。
枝原は何かに気付いた様子で、顔色を悪い方に変えた。
305
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/06/12(月) 20:09:31
>>304
(GM)
『車体』、『衝突』、『成長』………………
………………『マズい』
――――――『車が茨で覆われる』
(………………『させない』………………)
『ナハトワハト』のスピードなら、おそらく『トンネルの出口』は近いだろう。
足を止めて振り返る。
そして、全身を『実体化』。
ド ヒ ュ ウ ッ ! !
片手に握っている『サーベル』を『投げ放つ(パス精CBB)』。
柄には『テグス(
>>273
)』が結んである。
それを先程から『回転(
>>299
)』させていた。
スタンドのスペックに『遠心力』がプラスされ、凄まじい勢いで飛来する事になる。
暗視と精密性で『茨猫』の胴体を狙い、深々と『串刺し』にする。
『コーラで浄めた剣』。
直接ブチ込んでやれば、水滴を浴びせるよりも『効く』だろう。
『茨』が車を覆い尽くすまでの時間を稼げる筈だ。
「 今 か ら 」
「 私 が 」
「 『 引 き 剥 が す 』 」
車に向かって叫び、出口を目指して駆ける。
『ナハトハワト』は発現したままだが、『幽体化』はしない。
外に出たら、走り続けて『崖』に近付く。
306
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/06/14(水) 18:55:52
>>304
「御影さんッ!『光る猫』にきみが近づくのはヤバイッ!
(それとも『策』があるのか?)
誰でもいい、このまま『掴んで』いてくれよ……
私が車の前に出られるように……『シュリンガラ』!」
引っ張られた勢いそのままに、『ボンネット』へと手を掛け、なるべく車体の前方へ。
手を前方へ突き出し、片手の『袖口』のラインより2mの『シュリンガラ』を
横に2つ並べて発現。
低速で回転させながら、『猫』を見据える。
「ぶつかった『衝撃』を吸収して『茨』を生み出すなら、
『シュリンガラ』の回転で受け流す……!」
『猫』との接触への距離を測り、少しずつ回転速度を上げていく。
同時に、逆の手の袖口にも触れておく。
その間姿勢の制御は車内のスタンド使い達に任せる。
307
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/06/14(水) 19:32:59
>>306
「とことん、面倒な相手だな・・・!」
各々、対抗策を練っているようだ。
こと、この『茨』に対しては、『余計な手出し』が致命傷になりすぎる・・・。
(もどかしいが、俺は『フォロー』に回る・・・!)
他の二人の対処や、『茨猫』の衝突のタイミングを見逃さないようにする。
伸びてくる『茨』を『グリム・ランタン』が持つ『ブルーシート』で受け止めるためだ。
(『ブルーシート』越しならば、ある程度『逸らす』動きは通用する・・・はず)
308
:
『常寂の檻』
:2023/06/16(金) 20:02:12
>>305-307
(ALL)
――君たちは、各々に車と衝突した猫の次に起きるであろう『現象』に対して構えるなり
対処しようと行動を起こした。
君、『御影』はテグス付きのサーベルを茨猫へ投擲し。
君、『烏丸』はボンネットに噛り付くように、ミーナに後ろで支えられつつ
『シュリンガラ』で包囲するであろう茨を受け流そうと。
君、『グリム』はブルーシートを闘牛士が如く構えて開け放たれた扉より
迫るだろう茨を逸らすよう身構えた。
一瞬、ボンネットの先に重たい衝撃音が響いた。小動物が強く叩きつけられ
轢かれるような音。それと共に、広がった光景……。
――『蜘蛛の巣』。言うなれば、そう表現するしかない『茨の結界』
茨猫は ――『分解』した。車の衝撃によって加速的に破壊のエネルギーを
取り込み生長する茨。猫と言う今まで保持していた獣の皮を完全に脱ぎ捨てて
蛍光灯の光をおまけした茨をトンネルの壁に突き刺すように生長(スB)させたのだ!
――ピキィ ピキキキィッッ!!
黒山「! か、壁が天井が壊れるよおっ!」
ディン「車の衝撃に引っ張られるように、天井、壁からも茨……がっ。
! まさか 最初からっ 全滅させる為に伸ばしてたカ!!?」
オブシディアンのスタンド弾丸、また御影の放ったコーラで清めた剣が決して
無意味であった訳ではない。ボンネットに弾かれ、そのまま少し衝撃で後退した
茨猫は僅かに、本当僅かだが車との間に数人の人が立てるスペース程の隙間の
車間距離を形成しつつ茨を展開させた。
その生長の勢いのままに、茨が壁に突き刺さると同時に絡みつくように
其の周辺から厚いトンネル壁や天井を剥がすように何時の間にか伸ばされていた茨が出てきた。
最悪の予想と言える未来図が君たちには容易に想像出来る。このまま、何の対策もせず
車が蜘蛛の巣状に広がる茨に向かって走れば、トンネルの壁や天井に車が茨に
ぶつかる衝撃そのものがトンネルの崩落に繋がり、生き埋め、それ以上に多数が
死傷する事態に成りかねない。
茨の結界とも言うべく広がった茨の一本にサーベルは刺されてるものの。
御影は、それを引っ張っても良くて数本、茨に軽い断絶を引き起こして抜けるのが
関の山だろうとトンネル出口に迫りつつ振り返った光景から理解出来た。
後ろを気にする余裕があれば、そちらからも不味い状況が理解出来る。
レックレス達が乗る車も、予測し得た事態でなかったのかブレーキなど掛けるのは
間に合わないだろう。つまり、枝原が今の状況でブレーキをかけても後ろに追突して
更なる事故に繋がりえないし。仮にアクセルを踏み続けても、前方の茨を
どうにかして突破しない事には。茨の蜘蛛の巣によって減速を余儀なくされ
こちらも後ろから走る車との追突事故を免れない。
この絶体絶命とも言える中で、唯一の希望があるとすれば。烏丸やグリムは
まだ茨を突破する為に、スタンドなどで1動作は確実に行える猶予が残されてはいる。
と言う所だろう。それを逃せば、茨は確実に君たちの乗る車や後部車両も止めて
トンネルの天井自体も壊し、その上の山の土砂が降り注ぐ惨状の未来が降り注ぐ事になる。
309
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/06/16(金) 21:42:36
>>308
緩やかに立ち止まり、徐々に崩壊するトンネルを仰ぎ見た。
このままでは『全員死ぬ』。
だが、御影憂は『安全』だ。
『この場にいる全員を皆殺しにする必要があるとしたら躊躇なく実行に移さなければならない』。
トンネルに入る前に脳裏を掠めた考えは、皮肉な形で実現する事になった。
「………………『引っ張っても無駄』………………」
「………………か………………」
ボソッ
まるで現実感のない光景を目の当たりにして、全身から力が抜けていく。
今、御影は『恐怖』を感じていた。
『敵の能力に対する恐れ』ではない。
『己の無力さ』を見せつけられる事に対する恐怖だ。
『恐怖を克服する力』を手に入れても、まだ自分は『恐れる側』だったというのか。
――――――ガクッ
弱々しく崩折れる身体。
フラッシュバックするのは幼い日の記憶だ。
『アリーナ』と『エクリプス』の抗争に巻き込まれ、精神に深い傷を負った。
大きな組織は、一般人の被害など考えない。
いや、『スタンド使い』という存在そのものが、一般人を害するに値するものだ。
力を持った奴らは、何でも許されると言わんばかりの傍若無人さで、
虫ケラを叩くように一般人を踏みにじる。
しかし、御影は『スタンド使い』になった。
『なってしまった』のだ。
御影は『恐怖を与える者』として生きる道を選んだが、
その『力』を決して一般人を傷付ける為には使わない。
ルール
自らに定めた『掟』が、御影憂を『善と悪の狭間』で踏み止まらせている。
「――――――………………」
明確な『怯え』を含んだ顔を上げ、眼前に向き直る。
『力のある者』が『力のない者』を『蹂躪』する。
『あの時と同じ光景』。
だが、『あの時とは違う事』がある。
今の御影憂には『力』があるのだ。
その『力の名』は――――――
「………………『ナハトワハト』………………」
唇を強く噛み締めて、再び身を起こす。
ダ ン ッ ! !
一切の躊躇もなく、崩落を始めた『トンネル内』に飛び込む。
「『穢らわしい眷属』に教えてやる………………!!」
「『御影憂の力』を………………!!」
「『闇の加護の真髄』を………………!!」
フ ッ ………………
そして『全身を幽体化』。
(お前は『生物』じゃあない。
ただ機械的に動くだけの存在でしかない)
( 今 )
( お 前 は 私 と 『 繋 が っ た 』 )
まず『御影』が『幽体』になり、『御影と繋がるテグス(
>>278
)』も『幽体』になる。
同時に『御影と繋がるテグスと繋がるサーベル』も『幽体化』。
『御影と繋がるテグスと繋がるサーベルと繋がる茨の結界』も『幽体』になるだろう。
『茨』が『幽体化』する事は、既に『確認(
>>212
)』している。
車の前進を阻む『茨の結界』を強制的に『幽体化』させて『道』を開く!!
(………………『連鎖幽体化反応(ファントム・チェイン・リアクション)』………………)
どこまで通じるかは『賭け』だ。
だが、何もせず見殺しにする選択肢は存在しない。
『恐怖』を克服する為に。
『過去』を乗り越える為に。
『仲間』を救う為に。
310
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/06/16(金) 22:57:24
>>309
『茨』は光っているが、『幽体化の条件』は『本体の全身が暗所にある事』。
『茨が光っている事』は『発動条件』に反しない。
また、『幽体化の解除条件』は『本体が光を浴びる事』であり、
『光る物を幽体化できない』という意味ではない
(例:スマホの液晶は光っているが幽体化できる)。
311
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/06/19(月) 01:34:44
>>308
「動きは読めていたが、『スピード』が足りなかったか……
私の『シュリンガラ』……回転速度は高くとも、
『迎撃』は私の体捌きに頼るしかない。その点が……」
「ブレーキは踏むな! どっちにしろ後ろの車輛に激突する!
まだ前方の茨さえ突破できれば何とかなる……!」
『シュリンガラ』の能力でやれることは『切断』だけだ。
『オブシディアン』のスタンド弾丸、あるいは未知の方法に賭けて
現在の位置(ボンネットの上)から前方へと『シュリンガラ』を展開する。
今まで同様の『茨』なら依然として切断のパワーは吸収されるだろうが、
他のものの『能力』が何を引き起こすかわからない。やらないよりはマシだろう。
312
:
<削除>
:<削除>
<削除>
313
:
<削除>
:<削除>
<削除>
314
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/06/19(月) 03:43:08
>>308
>>311
「チッ――読み違えたかッ!」
今の『グリム・ランタン』では、純粋な『パワー』しか生み出せない。
そうなると『茨』には太刀打ち出来ないが――。
「その『スタンド』・・・借りるぞ」
今までの『推理』は無駄ではなかった。
この局面、俺に取れる対抗策が『ある』。
手持ちの『缶ジュース』を『グリム・ランタン』で開封し、
その中身を展開された『シュリンガラ』にぶちまける。
遠心力で飛び散る『ジュース』も、濡れた『刃』も、どちらも『有効』なのは間違いない。
『茨猫』と『天井』の繋がりを、『ジュース』で清めた『シュリンガラ』で断ち切る。
315
:
『常寂の檻』
:2023/06/21(水) 15:14:37
>>309-314
まず、君たち……『グリム』 『烏丸』 その行動についての結果を描写する。
グリムは、持っていた缶ジュースを噴射させて『シュリンガラ』へ。
烏丸は、そのシュリンガラを前に突き出すようにして蜘蛛の巣状に広がる『茨』へ突き出した。
――ギィィィ――――zノィイイ゛イ゛ッッ゛
ピキ ピキグニィピキ゛グ二゛ピキキ゚ッ
オブシディアン「くっ……駄目か!?」
普通の植物の栄養にも成りえる液体。直接茨に破壊する事なく投与可能であれば
茨も、もしかすれば生長するでもなく。大型の車の装甲の突撃に負けて
千切れかけたかも知れない。
または、グリム・ランタンがブルーシートなりに『破壊不可能』の蝋燭を仕込ませつつ
それを茨の前に突き出すにしてもだ。車の破壊の力は加わるものの、ブルーシート自体は
引き裂かれたり、破けたりはしなくなる。そのまま、力ずくで茨をトンネル出口に
車が押し出して、太陽の光に照らす領域へ触れて茨が崩壊させる事も出来たかも。
だが、そのような方法は取らなかった。
そして、シュリンガラとは謂わば切断のみに特化した『破壊エネルギー』の塊に近い。
猛スピードで回転する鉄輪は、液体すら飛び散らせるだろうし。その直接の
破壊力が茨を、より強固に、より強靭に、より太く存在感を『増させる』。
一瞬の攻防とも言える最中で、全員が茨が今まで部分的に細かった通常の
植物サイズの茨部分。天井含めて光る茨が綱引きの縄以上に太くなるのを視認した。
――もう、これでは車を突破するには障壁が頑丈過ぎる。
――攻撃は、より茨を頑丈にする。ある程度距離のあるトンネル出口に照る
太陽光は、今は喉から手が出る程に欲するのに、余りにも遠い。
トンネル壁を破壊するにも、時間が足りない。
もはや、残された手は無い。
そう。
フ ッ
・・・『御影 憂』を除いて。
……君、『御影』は陽のあたるトンネルの場所よりも。故郷のように
馴染み深い闇の中へと戻る。
凄惨なる過去、忌まわしき上位種の蹂躙、無辜たる人々が傷つく光景。
御影は闇を背負い、『闇』に生きる者だ。だが、今だけ、こんな言葉を
君に贈るのは皮肉めいていてるかも知れない事を詫びると共に告げよう。
――今は、君が『光明』だった。
『連鎖幽体化反応(ファントム・チェイン・リアクション)』
テグスは、外れる可能性があった。先程まで、自分一人逃げ延びる事だけ考え
引っ張っていれば。サーベルも、同じく。
だが、『グリム』と『烏丸』が互いにシュリンガラでの攻撃を加えた事で
より強靭に、茨は肥大化した。サーベルは深く深く『茨に刺しこまれる』
後は、君の瞳の中でゆっくりと―――。
幽体の君を通り抜けていった『二台の車』
その直後に崩落した土砂が降り注ぐ音、天井が崩落し光る茨も巻き込んで
景色全体が闇で埋められていくのが……『結末』を全て物語っていた。
― ― ― ― ― ―
黒山「…………一瞬、もう終わりかと思ったけど……僕達無事見たい」
ミーナ「ハア……ッ……息吸うの忘れてた。後続の車も、被害なし……っ!
彼女! 御影さんは!?」
枝原「……能力は、まだ全部看破してないが。間違いなく『無事』だ……あの
半ば崩れたトンネルの中が全部光り輝いてるとかじゃなければな」
……烏丸、グリムの視界では。もう駄目かと思えた、その瞬間に
眼前の茨が消失するのを見えた。そのまま全速力でトンネル出口を抜け
車は勢いのまま40,50m程先で急停止し。全員が、命の危機より脱した事で
息も絶え絶えながら、無事生還した事を認識する。後続の車内も、恐らく似た状況だろう。
御影は、当然だが周囲には居ない……。だが……二人とも
確かに、自分たちの命を救ったであろう彼女が間違いなく『無事』だと予感する。
316
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/06/22(木) 20:01:17
>>315
『茨』も『ナハトワハト』も『闇』を『狩り場』とする力。
だが、『狩人』は『一人だけ』だ。
この場において『御影憂を除いた全て』は『獲物』に過ぎないのだから。
(………………『行った』………………)
(………………か………………)
『茨の結界』を巻き込んで『幽体』となった姿で、
二台の車が通過する光景を見届ける。
(あんたらには………………『生きていてもらわなきゃ困る』………………)
先程の一瞬、御影は『恐怖』を抱いた。
『茨を仕掛けた敵』に対して『恐れ』を感じたのだ。
しかし、そんな事は決してあってはならない。
(………………『闇』が………………『光』か………………)
ここで烏丸やグリムや枝原達が死んだら、
『恐怖の支配者』は『薔薇と茨』になってしまう。
だから『取り返した』。
『恐怖を与える者』の座を。
(………………くだらないけど………………)
『茨の本体』を想像すると愉快だった。
『圧倒的に有利な場所』を選んだ筈なのに、
逆に『圧倒される』などとは考えもしなかっただろう。
もし今この場にいれば、『御影の力』に対して、
言い知れぬ『恐怖』を覚えていたかもしれない。
(………………今だけは『悪くない』………………)
崩落するトンネルの渦中に佇み、身動き一つしない。
降り注ぐ瓦礫と土砂を浴びながら、ただ出口を見つめ続けていた。
やがて轟音が響き渡り、御影の視界は『闇』に閉ざされる――――――。
ザッ………………
ザッ………………
ザッ………………
崩壊した残骸の山を『透過』して脱出する。
外に出た事で『ナハトワハト』は『強制解除』された。
そのまま緩やかな足取りで『車』に近付いていく。
「………………『乗せてくれる』………………?」
ボソッ
「………………振り返っても………………『いなくならない』から………………」
317
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/06/22(木) 22:05:19
>>315
「・・・・・・流石に。死んだかと思ったな」
一息つく。あまりにも一瞬の攻防。
選択肢を誤ったと気付いた時には、全てが決着していた。
>>316
「最後まで助けられた。
お前がいなければ、全滅だったな・・・」
近づいてきた『御影』に頭を下げる。
『茨』の攻略――大凡、全てにおいて『御影』に助けられた。
「さて。死地は抜けたが、『本体』が居るのか・・・?」
一応、周囲を警戒しておく。
318
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/06/23(金) 14:23:06
>>315
「突破……できた。
何が起こったんだ……?
少なくとも、私の攻撃は無力だった……」
目を細めて陽の光を眩しそうに見る。
「今回は御影さんの『ナハトワハト』の能力の機知が敵スタンドを上回った。
しかし、次からは敵もそれを織り込み済みで攻撃してくるだろう。
私も、もっと役に立たなければ……」
「茨もあの性質上、完全に性能を停止したわけではないだろう。
早くここを離れよう、車を戻して『御影』さんを拾って、そして前進だ」
319
:
『常寂の檻』
:2023/06/25(日) 11:51:08
>>316-318
君……『御影』はトンネルを抜けた。清々しい日差しは、天敵なものの
今の心境を考えれば、決して悪い事では無いのだろう。
それと、朗報だ。幽体化された時の『テグス』『サーベル』そして『茨』
崩落の中でも、紛失する事は無かった。無事に、君と共にトンネルから
回収出来る。更に、茨は朽ちているが、消失はしない……。
>乗せてくれる
レックレス「……はは、VIP待遇でエスコートするとも。
こが坊、佐保。朽ちてる茨……殺傷性は失われてるが、周囲には居ない本体が
接近した時に再利用出来るかも不明だ」
佐保「雪だるまにするっぺ?」
枝原「いや、待て……今回は避けられたが、分断する危険は幾つもあった。
自衛手段として、出来うる限り戦力を微強化したい。
実体化したスタンド物質だからな。バールなりに巻き付ければ、幾らか自衛は可能だろう。
レックレス「……危険じゃないか?」
枝原「リスクは承知の上だ」
一度、御影が回収した茨を元に鈍器を作成。他に、車に損傷や異常が無いか
再点検を終えてから、目的地に発進すると言うのがリーダの支持だった。
レックレスは芳しくない口調で反論しようとするが威圧込みの一言で封殺される。
舌打ち交じりに、冷たい目線を彼は枝原に向けたが、結局その場は引き下がった……。
枝原の部下である五人が茨での武器の作成。
レックレスを慕う二人やオブシディアン、枝原は車を点検を行う。
残る、泥酔男は……車内で腕を組んで呆れを通り越して感心が湧く程に
寝息を立てそうな感じで目を閉じてる。誰も、その事についてはあえて指摘しないようだった。
枝原「……さて、お前たち三人に少し話がある」
君たち三人、『グリム』『烏丸』『御影』は自然と今後の話もしたいだろうし
互いに近距離に居た。そんな三人を、さりげなく枝原は誘導して車のタイヤを
調べる口実で他から引き離して、こう命じてきた。
「――これから、出発の際。お前たちには、『分かれて』車に乗ってもらう」
……?
枝原の命令。グリム・烏丸・御影。
どう言う分け方でも構わないが、これから出発の際に一緒に乗るでは無く
別々に車に乗れとの事だった。
無に近い表情は、どう言う思惑や感情を抱いてるのかは分からない。
余談ながら、御影がトンネルから車に近づいた際は口々に全員御影は当然ながら
尽力してトンネルで数々の危機的な場面で命拾いする発言や牽制もしてくれた
二人にもレックレスのチームはじめ、枝原の部下も礼を告げていたが。
あの泥酔男や、枝原に関しては一言も謝礼を発してないようだ……。。
320
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/06/25(日) 14:36:06
>>319
(GM)
このチームは『任務達成』を目的とした『寄せ集め』に過ぎず、
自分は『必要な行動』を果たしたまで。
そして、御影が欲しいのは『アリーナ』が運ぶ『ブツ』の情報。
『それ以外』は求めていない。
「………………………………」
しかし、『茨』は絶対に捨てるべきだが。
この敵が利益になるような物を残す訳がないのだから。
それを持っていこうという提案は、頭が悪いか気が狂っているとしか思えない。
あるいは、わざと隙を作って『隠れている本体』を表に引きずり出そうとしているか。
何にせよ、グダグダ喋っている時間もないし、さっさと出発したい。
「………………『了解』………………」
無論、『分乗』にも従う。
この中に『裏切り者』が混ざっている可能性。
最初に枝原が指摘した話は十分に有り得ると思っている。
例えば『枝原の部下達の誰か』。
それを見張るにはバラけた方が好都合だ。
「………………………………」
『サーベル』は抜き身のまま片手に持っておく。
もう片方の手には『PPK』。
素手で立ち回るよりはマシだ。
>>317
(グリム)
>>318
(烏丸)
「ここから………………『ナハトワハト』は『ほぼ戦力外』になる………………」
「だから………………二人の内………………『どっちか』に私がつく………………」
二人の『コート』と『ワンピース』に視線を向ける。
「どっちかに………………私が『憑く』………………」
烏丸とグリムに囁きかけ、同じ言葉を繰り返す。
「私は………………『袖の中』に入っておきたい………………」
「腕を持ち上げてくれたら………………その方向が見えるから………………」
「そこから飛び出せば………………『一回』は………………敵の不意を突ける………………」
『次の言葉』は、自分達以外には聞かせない。
「『どっちに憑くか』は………………私達だけの『秘密』………………」
「………………『念の為』……………」
枝原は『分け方を明言しろ』とは言わなかった。
だから、明かさない。
『裏切り者』がいたとして、
『どちらの車に御影が乗っているか分からない』のは、
明確な『不確定要素』の一つになる。
321
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/06/25(日) 20:33:47
>>319
「命令なら、聞く・・・が」
『枝原』の言葉に、首を傾げて聞き返す。
「『意図』はなんだ?
狙いがあるのなら、それを俺達が台無しにしない為にも、教えてもらいたい物だが」
>>320
なるほど、確かに彼女の能力ならそれが『出来る』。
秘密兵器、というのは有効だろう。『御影』の言葉に対して、小声で返す。
「それなら・・・俺は遠慮しておこうか。
もう分かっていると思うが、スタンド自体にパワーが有り、武器になる『杖』も持っている」
「『烏丸』の方が、近づかれた時の『フォロー』が必要だろう。
・・・・・・『裏切り者』を想定するなら、尚更だな」
322
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/06/27(火) 21:47:12
>>319-321
「そういうことなら……私が組もう。
しかし、私も別に『近接戦闘』が不得手なわけじゃあない。
小回りが利かないのは事実だけどね」
グリムへと近づいて、御影がどちらに『憑くのか』わからないようにする。
「私は、先のトンネルでの戦闘において一番役に立てていないという認識はある。
ここからも、未知の敵に対して君たちのように応対できるのか……
……すまない、不要な話だった。」
323
:
『常寂の檻』
:2023/06/29(木) 19:39:47
>>320-322
>『意図』はなんだ?
>狙いがあるのなら、それを俺達が台無しにしない為にも、教えてもらいたい物だが
枝原は、僅かに君…『グリム』の言葉に眉を片方上げたが。
無駄な質問をするなと最初に告げてたものの、流石に幾らか説明しなければ
ならないと思ったのかも知れない。僅かに息を吐いてから顔を
これから走らせる車道方面に回してから独り言のように呟く。
枝原「…………トンネルにて『尻尾』らしきものは出なかった。
叶うなら、一番それがベストだ。だが出さない以上、強引にでも
見つけられる状況をこちらで作り出すしか他は無い」
枝原「……ここから先、残すは目的地まで走り続けるだけだ。
そいつ(御影)が居る以上、日が沈むか雨になるまで歩みを
遅くする事も不利で無いかも知れんが。……相手の出方が不明な以上
目的を達成するのは早ければ早い程、確実だ」
枝原は、そこで言葉を切って自分たちの部下の元へ戻る為に君たちを通り過ぎる。
御影についても、彼は聞く前に立ち去るので、盗聴などされない限り『作戦』が
知られる事は恐らく無いと考えて良い筈だ。
少なくとも、今の言葉は『本心』なのだろう。
トンネル前や内部で、少なくとも彼の部下やレックレス達。それに君たちも
対処に難航する事があっても、誰かが怪しい動きで他の仲間に危害を
間接的にも加えたり、類似する行動を取る者は居なかった。
ここまで、君たちの中で『裏切り者』らしき者が居る気配は殆ど無いと言って良い。
正直リーダーが疑心暗鬼になり過ぎてると感じても良い位だろう。
それでもリーダーの彼は、嫌々ながら説明した以上。君たちも含めて
全員に疑心を抱いてる事だけは事実だ。
佐保「はぁ!? また先生と分かれて乗れってかっ」
枝原「何度も言わせるな。命令だ」
佐保「おら達、別にあんたの部下でも何でもねぇってぇの!
少なくとも、口だけ動かして肝心な所で何の役にも立ってねぇ
あんたの言いなりになるなんて、おいらは御免だっぺ!」
作戦を終え、君たち三人(既に御影が行動を起こしたなら実質二人)が
戻って来ると。案の定かも知れないが、『分乗』に関して
レックレスの子たちは反感を抱いて枝原を罵っている所だった。
枝原「……いいか、お遊び気分でやってる訳じゃない。
今は、ここで指揮権を担ってるのは俺だ。聞かない以上は……」
佐保「おぉ! 聞かない以上は何だぁ!?
ぶん殴るって言うんなら、おいらだって考えはあるっぺ!」
へんっ! と中指を立てる仕草で。ギャルの彼女は勝気に歯を剝きだして
雪男のスタンドと共に構えてる。
剣呑な雰囲気だ……枝原が、彼女を穏便に説き伏せる期待は正直出来ないだろう。
324
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/06/30(金) 11:05:58
>>321
(グリム)
>>322
(烏丸)
「『ハナナ』………………『狩集』………………
『ディン』………………『ミーナ』………………『黒山』………………」
「全員『一般人』って話だけど………………それは『自己申告』………………」
「『枝原の能力』でスタンドが見えてる状態………………
『自分の力』を隠しながら………………『内偵』するにはうってつけ………………」
御影自身、『アリーナ』の動向を探る『密偵』として、この任務に潜入している。
『裏切り者』がいるとしたら、『スタンドを見せていない人間』が最も疑わしい。
さらに『一般人』だと言えば、その時点で『容疑者候補』から外されてしまう。
今回の場合、『枝原のスタンド』も悪い意味で噛み合っていると言えるだろう。
『一般人を装うスタンド使い』を発見しにくい状況になっているのだ。
「………………分かった………………グリム………………」
『暗所かつ閉所』という環境は、『ナハトワハト』にとって『無敵の領域』。
だからこそ、誰よりも有利に動けたのだ。
『それ以外の場所』では、『一般人』と大差ないレベルまで弱体化してしまう。
実際、『蟹の大群』を蹴散らす場面において、御影は突破に貢献していない。
『シュリンガラ』や『グリム・ランタン』の力がなければ、
ここまで来る事は『不可能』だった。
「じゃあ………………香奈枝………………」
ボソッ
「………………『よろしく』………………」
だが、それを口には出さなかった。
烏丸が自ら話を切った以上、必要ではないと感じたからだ。
必要なのは『これからどうするか』。
――――――グシャッ
持参した『付箋』を、手の中で握り潰す。
「『これ』………………袖の中に忍ばせておいて………………」
「『敵の後ろ』に落とせば………………『挟み撃ち』が出来る………………」
「『出て欲しい時』の『合言葉』は………………『必ず生きて帰る』………………」
「その『合図』がなくても………………私の判断で出るかもしれない………………」
「………………『また後で』………………」
ゴソ………………
烏丸とグリムだけに聞こえるように言い残し、
『車体の下』に潜り込んで、その『暗所』で『幽体化』。
スゥゥゥゥ………………
ミストフォーム
不定形の『霧形態』となり、
『丸めた付箋の隙間』に潜み、烏丸の袖口に『憑く』。
>>323
(GM)
(………………今度は『佐保』か………………)
彼らの立場からすると、不信感は分からないでもないが、今は枝原が正しい。
この任務が『完了』するまでは、
せめて表面だけでも協調性を保ってもらわなければ困る。
しかし、『身内同士の諍い』というのは、
敵にとっては逆に『願ったり叶ったり』だ。
(………………『それを見るチャンス』ではある………………)
今は烏丸に『憑いている状態』なので、ここから外界に干渉する事は出来ない。
その代わり、誰にも気付かれる心配はない。
具体的な対応はグリムと烏丸に任せ、『他の面々』を『監視』する。
325
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/06/30(金) 21:25:00
>>323
>(枝原)
「可能性の話なら、幾らでも出来るが・・・。
仮に『裏切り者』がいるとすれば、『襲撃組』とは無関係か。
あるいは、『襲撃組』すら目眩ましか、だな」
『枝原』の言葉に、こちらの考えを返す。
無差別で、大規模な『全員』を巻き込むような攻撃・・・。
『裏切り者』も、それは知らないか、あるいは承知の上だったか。
「どちらにせよ、警戒を続けるのは正解だろう。了解した」
>(佐保)
「それなら・・・肝心な所で役に立った俺達の言う事なら聞いてくれるか?」
『佐保』と『枝原』の諍いに口を挟む。
『レックレス』組が現状に納得がいっていないのは分かる。
恐らく、仲介もなにもしないだろう・・・つまり、『枝原』が強権を振るうまで、動かない。
・・・・・・ここは自分にヘイトを集めても良いだろう。『枝原』を動きやすくさせてやろう。
「チームへの貢献度に応じて発言権を得られる・・・。
そう主張するなら、『御影』が一番だ。そうだろう?
・・・『烏丸』のスタンドは『カニ』を突破するのに有効だったな」
自分の功績に関しては・・・ベラベラと語らなくても良いだろう。
「・・・それで? お前は何番目だ? 大好きな『先生』でも良いが」
「『生意気言ってすみませんでした、撤回いたします』か、
『おっしゃる通り、お役に立てておりません』。
好きな方を選んで良いぞ」
326
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/07/04(火) 00:35:01
>>323
「なるほど、確かに……
スタンドが見える道具を使う一般人……を装ったスタンド使いということか。
しかし、『いる』なら、ということだが……」
「ああ、わかった……
私は、私にできることをする。
こんなところで立ち止まっているわけにはいかないんだ」
付箋を袖口に入れて、手を袖の中へと入れて付箋の感触を確かめる。
>>325
「グリムさん……それは、言い過ぎた!
彼女は……ム」
グリムと共に枝原、そして佐保の方に近づき、
グリムの言葉に驚いて声を掛けるが、
その視線に意図を感じ、口を噤む。
327
:
『常寂の檻』
:2023/07/05(水) 21:10:21
>>324-326
(ALL)
正確に言えば、枝原の部下である一般人の五名。彼、彼女等がスタンドを認識
出来ているのは『ゴーグル』。この任務にあたって必要最低限にアリーナが
支給してくれたらしい装備品による恩恵だ。蟹のスタンドと遭遇した時から
目元を拭くなどの一瞬の動作を除いて外してる様子は無い。
それと枝原のスタンドによって、現状あまり牽制以上の効果が交戦時に
発揮されてないものの強襲に対応出来ている。ゴーグルと銃、おまけで
いま得た茨を巻き付けた鈍器を何らかの理由で無くして敵の猛攻に遭えば
裏切者が居れば馬脚を現す事は確かに可能だろう。そんな状況に陥ると言う事は
君たちも只で済むような事態でないのだろうが。
>それで? お前は何番目だ? 大好きな『先生』でも良いが
佐保「先生は壁ぶっ壊して陽射し入れて全員救うのに貢献したっぺ! おらもな!
順列付けるなら、あんたとおらは同列だろっ。
その御影の姐さんが言うなら……姐さんは?」
君……グリムが口を挟み、それに息を荒げつつ佐保は反論する。
理論的とは言い難い、感情任せなのは青く若い為か? とは言え、御影が
『作戦』を行ってる為に見える場所に居ない為、一瞬だけ佐保とグリムの
火花を散らすような空気が消える。心配そうに周囲の人間……感情を表に出さない
枝原や寝てる泥酔男と言う例外を除いて、佐保とグリムを見ているが
特に怪しい表情を浮かべていると言うものは居ない。
その険悪な空気が一瞬消えたのを幸いとばかりに、彼女の保護者である者が諫めた。
レックレス「見えないなら、見えない所で役割に徹してるって事だろ。
佐保、何時までも俺が側に今後居れるが分からないんだ。俺も特に分断に反対はしない」
佐保「……わかったぺ。けど、その兄(あん)ちゃん(グリム)と
一緒の車は御免だぁ。行くっぺ、こが坊」
ヘイトを稼いだ事もあって、グリムとは別の車を佐保は選ぶ。彼女の一歩後ろを
歩くように、不安気に彼女を追う枯野も一緒に付く為。乗る車はこのようになるだろう。
A運転:枝原
グリム:オブシディアン:ハナナ:レックレス:黒山
B運転:狩集
烏丸(御影):佐保:枯野:ミーナ:ディン:泥酔男
328
:
『常寂の檻』
:2023/07/05(水) 21:31:11
>>327
(短いが交流パート。NPCに何らかのアクションを仕掛けても
仕掛けなくても構わない)
君たち二人、正確には三人で一人と二人だが。ともかく分かれて乗る事になった。
運転は枝原と、彼の部下の中でもっとも年長の狩集が担う。
その過程で、どうやら無線機らしいものを枝原は狩集へ渡した。
枝原「無いと思うが。分断されて交信出来なくなった場合は
スタンド使いの彼等を頼れ」
狩集「蛇の道は蛇……ってのは承知の上ですが。
あの寝てる方は、その、頼るべきでしょうか?」
枝原「あいつは、良いんだ。気になるだろうがが命令だ。干渉するな」
そんなやりとりを後に、別々に乗り込んだ……。
そして、グリムと烏丸は。乗り込んだ中で別々の相手
ハナナ、ディンより良ければ使ってくれとバールらしき鈍器に
茨を巻き付けたらしい武器を差し出される。
ハナナ「要らないとは思いますけど、もし良かったら使ってくださいね。
あ、私はもう持ちましたので、大丈夫です」
ディン「鉄輪の力ある、貴方には無用かも知れないけど。
いざって時には猫の手も借りたい時、あるかもだからネ」
ハナナは、そう自前で用意したらしい木刀に茨を巻き付けたものを
手元に置きつつ笑い。
ディンは、狼牙棒のように棒の先端に茨を巻きつけた武器を握って
調子を確かめながら、真摯な面持ちで呟いた。
ブロロォ……。
車は走り始める。
空は、少しだけ雲が多くなってきた。
完全に太陽が陰る程では無いが、そろそろ予報による雨天が
近づいてきてると思って良いだろう。
周囲の自然溢れる景色に、まだ怪しい兆候は無い……。
329
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/07/06(木) 18:23:02
>>327-328
(GM)
猜疑心の強い枝原を欺くには、生温いやり方では通じない。
危機を乗り越えた後は気が緩みやすいし、
もし動きを見せるとしたら『最後の最後』だ。
『アリーナ』の監視下にいる佐保と枯野は除外する。
酔っ払いも『必要な人材』として選ばれたらしいので、まぁいいだろう。
残るのはミーナとディン、それからハンドルを握る狩集だ。
(………………『夕方から大雨』だっけ………………)
烏丸の袖の中から、ミーナ・ディン・狩集の三人を見張る。
グリムの方で何か起こるかもしれないが、そっちは手出し出来ない。
どっちみち、見ているくらいしかする事はないだろう。
330
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/07/07(金) 20:11:52
>>327-328
(ハナナ)
「む・・・ありがたく頂こう。
俺も『武器』は扱いやすい方だ」
『茨バール』を受け取っておく。
元より、扱える道具は多いほうが良い。
(レックレス)
「 多少、雑な対応になったのは謝らせてもらう。
あの場であれ以上の揉め事は止めて欲しかったからな」
同席する事になった訳だが、一応、謝罪をしておこう。
火種を無駄に残しておく必要もないだろうしな。
「『リーダー』・・・或いは『アリーナ』に対する因縁があるとは思うが・・・・・・。
彼と、彼の部隊の能力は『任務達成』を越え、『生き残る』のに必要だ。
勿論、アンタの生徒もな」
331
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/07/07(金) 20:49:10
>>328
「私は、私の『スタンド』で精一杯だ。
よほどの理由がない限り、武器は邪魔になるだけだと思う」
鈍器は受け取らず、ただその武器をしげしげと眺める。
「『スタンド』の茨である筈だが、ある程度移動しても維持されている。
どういう仕組みなんだろうな、破壊力を栄養として育っているから、スタンドの維持に必要なパワー自体はごく僅かなのかもしれない」
「……佐保さん、彼は別に君達のことを本当に下に見てあんなことを言ったわけじゃあないと思う。
あの時は、ああするのが一番良いと考えたんだろう。
彼は……好悪とかそういう感情と実戦での動きは完全に分けて考えることができる……、
そう、戦士のような人間だと思うよ」
332
:
『常寂の檻』
:2023/07/10(月) 20:43:00
>>329-331
君たち。グリムと烏丸、茨の付いたバールに対して受理と辞退。
諍いに対しての擁護と謝罪。それ等の挙動はAとBで分かれて乗る二人の挙動は
どちらも対比として見て分かる通りに、大まかどちらも逆だ。
レックレス「いや、こちらこそ謝らせてくれ。言い訳にしかならないが
あいつも普段はあそこまで喧嘩っ早い訳じゃない。状況が状況だからな
……うん、そうだな。生き残らないとな」
佐保「本心じゃなかったってかぁ?
百歩譲って、喧嘩した事は詫びるっぺ。けんども、碌に何の説明もしないまま
先生を無理くり一歩間違えれば死にかねない場所に連れきて、おまけに
氷山って人が居なくなっても何の気にもしねぇような冷血漢だっぺ。
おら、そんな奴の言うことを大人しく聞くのも、味方するような奴も気にいらんっぺよぉ」
レックレスは分別を、理性を伴って本心を隠して同意のポーズを示す。
対して佐保は、大人になりきれないのは年齢もさながら、置かれてる
この不平としか言えない環境に不満を隠せないようだ。苦々しく、彼女は
烏丸にレックレスに対して周囲の部下達がどう感じるのかも関知せずと言う感じで
罵りを呟いてから、言い捨てるように告げた。
佐保「――此処は『檻』だっぺ。
やろうと思えば逃げれっかも知れねぇ。けど、おらも、こが坊も先生も
逃げたって、逃げ場がねぇ。……あんたも、退く事の出来ない事情があるんだろ?
多分、あんたの仲間や……此処の奴らも全員」
そこで言葉を切って、佐保は溜息をついて会話を止めた。
彼等も、逃げようと思えば逃げれる機会は確かに数回はあっただろう。
最初の蟹の攻略で静止された風景が一時解除した時。
トンネルに侵入した序盤。またはトンネルを攻略して出入口が崩落した直後。
周りは確かに未知数の危険が潜んでるようで、退却しようとするのは確かに
命の危険は付きものの、決して拘束してる訳ではない。逃げる事は確かに可能だった。
烏丸、グリム、御影……今は消息不明の氷山も含めて命の危険を承知で
逃げないのは、佐保が考えるような後ろ向きの事情を抱えてる訳じゃなくとも
崇高な理念が確固として胸に宿っているとどうして言えるだろうか?
この車自体が出られない牢獄ではない。それでも……妙に胸に残る
一言(檻)であった……。
333
:
『常寂の檻』
:2023/07/10(月) 21:05:03
>>332
続き
十数分、特に何事も起きない平和な時間が流れていた。
誰にも気付かれぬ視点と、グリムや烏丸も悟られぬように周囲の者で
何か気になるような、怪しいと思える者を推測しようとするが
銃の手入れ、即席の武器の調子を確かめる等して特別に違和感と言える
行動や言動を出す者は居ない。
強いて言えば『狩集』は後方に雑談を投げかけつつ、やたらと
『枯野』に話を振る回数が多く感じられた事。
内部での出来事で気になる様子はそれだった。そして、外……。
オブシディアン「……約250m前方。
自転車だ。ガードレールに並ぶように掛けられてるように置いてる。
周囲に人影は見えない」
車の後ろは黒山が、オブシディアンは前へと周囲に気を張って不審な物を
いち早く察知しようと動いていた。
その中で見つけた、人影がないのに打ち捨てられるかのように置かれてた自転車。
無論、ただの不法投棄の可能性も無いとは言い切れない。
その自転車が不吉なものであるかのように、心なし距離をそこから
空けて走行する二台の車は、何事もなく自転車のある地点を通り過ぎ。
「――みなさー---んっ!」
そう、前の方から大声が聞こえた。
ハナナ「え? この声……って」
ガードレールの下は、切り立った崖のようになってる。
だが、そこから這い上がるように。随分と恰好は汚れてるものの。
ハナナ「――『氷山 あきは』さん?」
……100m先程で、ガードレールから上がるように
随分汚れた格好ながら、元気そうな様子の『氷山 あきは』? と思える
人物が手を振って現れたのだ。
狩集『リーダー……っ アレ……』
枝原『…………止まるな……スピードを上げろ』
狩集『あそこの先は急カーブがある地形ですっ。スピードを緩めないと……!』
枝原は、全くもって突如として無事な様子が見える別離した仲間の様子に
底冷えするように、轢き殺す勢いでスピードを上げろと躊躇なく命ずるのが
無線越しで狩集の乗る車にも響くものの、狩集は真偽つかない少女と関係なく
地形関係から今のままのスピードを上げつつ走ったら
洒落にならない大事故になるかも知れないと忠告するが、枝原は
無線でそれ以上応答する事なく、アクセルを強く踏みしめスピードを上げるのを
グリムは体感し、B班も外から理解出来た。
……氷山 あきは? と思える女性との久々の再会。
彼女の居る地点は急勾配で必ずスピードを幾らか軽減しなければならない場所だ。
……どうする?
334
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/07/10(月) 22:01:29
>>332-333
(GM)
『氷山らしき人影』を認識した瞬間、即座に判断した。
――――――『敵』だ。
枝原の『警戒心の強さ』を肌で感じ、自ら『任務』を放棄した氷山が、
あからさまに疑われるような現れ方をする訳がない。
そんな事をすれば、有無を言わさず撃ち殺されると分かっている筈だ。
つまり、『本物では有り得ない』。
そもそも――――本物だろうが偽者だろうが『どうでもいい』。
この状況で現れる事自体が『任務の妨げ』であり、
たとえ始末されても文句を言う資格はない。
もし百歩譲って本物なら、自分から避けるなり防ぐなりするだろう。
それすらも出来ないようなら、勝手に轢き殺されてしまえばいい。
こちらが配慮してやる義理は『皆無』だ。
大方、油断を誘っておいて攻撃を仕掛けてくるつもりだろう。
逆に『先手を打つ』のがベストだが、今の状態では見ている事しか出来ない。
もっとも、何をしてこようが御影を傷付ける事は『不可能』だが。
今、全員の注意は『前方』に集中する。
ならば、自分は『後方』を警戒する。
町中ならいざ知らず、こんな山の中に何台も自転車があるのは、
あまりにも『不自然極まりない』。
335
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/07/12(水) 09:59:30
>>332-333
「『敵』――だろうな。
『任務中』なら兎も角、『喧嘩別れ』に近い状態で・・・・・・。
こんなタイミングよく、声をかけて出てくる訳がない」
(『問題』は。なぜ『氷山』なのか――だ。
『自転車』もそう・・・・・・高速道路だ。置いている『わけがない』)
(敵が乗ってきた――と考えるのは除外。
『氷山』と『自転車』は・・・同じ『能力の産物』・・・か?)
「・・・さっきの自転車に見覚えのある奴は居ないか?
例えば、そう・・・・・・どこかに『置き去り』にしてきた・・・とか、だ」
無線を通じて全員に呼びかける。
『氷山』と『自転車』を結びつける線が、それぐらいしか思いつかない。
誰も覚えがないのなら、別の可能性を探らなければ。
「・・・さて」
狭い車内だが・・・『グリム・ランタン』は発現しておき、
『氷山?』らしき相手を警戒しておく。
336
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/07/14(金) 00:08:09
>>332-333
「『檻……か。そうだな。
しかし私は自らの意思でこの檻の中にいる。
この中で最善を尽くすのが、私のやるべき事だ。逃げることじゃなく」
窓の外を警戒しながら佐保への返事を呟く。
自分自身に言い聞かせるように。
そして、『氷山』の声を聞いた。
「氷山さん……!
いや、違う……彼女が前に回り込んでいるなんて事が……
そんなことは、相手もわかっている筈……!」
氷山が現れた意図は『囮』。
そう結論づけて車の逆側を警戒する。
彼女への対処は、どちらにせよ誰かが行うからだ。
337
:
『常寂の檻』
:2023/07/14(金) 18:53:17
>>334-336
ブロォ―――オォォォォッッッゥ゛ゥ゛ウゥッッ――zノッ!!!
先頭を切って、急勾配のカーブ地点にスピードを上げて進むのは『枝原』の車。
君 『グリム』は掛かる圧力に自然と後ろに体が引っ張られるのを感じる。
シートベルトはしてるだろうか? 無ければ、カーブ地点で隣の誰かか
車窓に頭を打ち付けるだろうから、しておくべきだと忠告しよう。
>自転車に見覚えのある奴は居ないか?
枝原「ない」 『私(俺)たちも』
レックレス「サービスエリアでもなっ。だが、此処ら近辺なら
ヒルクライムとかで自転車使ってる奴が居ても不思議じゃないが」
枝原筆頭に、自転車に見覚えのある者は居ない。レックレスのみ、見当付けるとすれば
此処ら辺の山ならサイクリングロードなどガードレール下の何処かにはあるだろうし
普通なら重労働だが、スタンドを駆使すれば目的は不明ながら自転車を
此処まで引き上げるのも不明では無いだろうとの事だった。
佐保「おいおいおいおい、我武者羅に突っ込む気っぺか!?」
狩集「っ……同じ速度だと、流石に衝突しない自信が無い。
私たちは直ぐにでも援護出来るようにしておきましょう」
後続から、狩集達の車もスピードは一定の速度を維持して枝原達の車を追う。
運転の彼も宣言した通り。二台で猛スピードで氷山の居る場所まで走行すれば
どんなプロだろうと隣と追突事故を起こすのは避けられない。
そのまま、君たちは視線を前方に集中する。……烏丸を除いて、だ。
338
:
『常寂の檻』
:2023/07/14(金) 19:24:38
>>337
続き
ゥ゛ゥ゛ウゥッッ――zノッオォォォ゛ォ゛ッッ!!!
徐々に速度メーターの針が上がる度に、ガードレール向この山々の
新緑の彩と、少し雲が多くも未だ晴れやかな日光を背にして
氷山は、再会の笑顔を崩さないで手を振っていた。
だが、そんな彼女の存在は『あり得ない』
途中離脱した彼女。静止した景色の一時解除の時の失踪。
敵の手中から脱したような感じで、服装は確かにボロボロに見えるが
本当に自分が本物であるならば、彼女の精神の象徴たるエド・サンズを
出すなりして精いっぱい自己の証明をアピールするだろう。
枝原は、運転席の後ろか助手席か不明ながら。どの視点からでも
グリムから見て、完全に彼が彼女を轢き殺そうとしてるだろうと言うのが
無言ながらも強烈な圧から理解出来た。更に、それを確実にしようとしてるのは
運転席側の車窓を下ろし、そこからスリンキードックの顔を出した事からも
遠距離から何かしらの攻撃を加えようとしてるのが理解出来た。
距離、残り80……60……40……。
パァンと言う破裂音が響く。枝原のスタンドのスリンキードックの
口から、どうやら何か弾丸らしきものが放たれたらしい。
どうやら、彼のスタンドは今まで目にしてなかったようだが
遠距離攻撃が出来るようだ。
氷山の頭部部分目掛けて繰り出されたものは……振っていた腕を
即座に狙われた部分を庇ったのか、腕部分の肉が抉れ血が……。
いや……『血は飛び散らない』。普通ならスリンキー・ドッグの
銃撃の威力が普通の銃撃と同等か不明ながら、それでも銃撃を受けたにしては
肉体のダメージが余りに軽い。
腕を下ろし、そして一瞬垣間見えた彼女の表情は既に笑顔を消して
無表情に近かった。そして、撃たれたのとは別の腕を振り上げると……。
――パシュゥゥウゥゥ!
――ダンッッ
何かが物凄いスピード(スA)で、彼女の腕から伸ばされた。
黒か緑っぽいロープ状の物。それが車の屋根部分に伸ばされ
氷山も、その直後に車が衝突する寸前で消失し……屋根から
ある程度の強い音が遅れて聞こえる。
枝原「――乗り込まれたっ!」
運転する彼が微かな焦燥及び怒りを滲ませた声で車内に今起きた出来事を
簡潔に轟かせた……車内に緊張が走る。
枯野「……アレ……は」
ミーナ「――『茨』……。でも、今は……!」
後続で運転する狩集達の車。そこで、君たち(烏丸・御影)は
前方を見れるなら、その光景を見れただろう。
いま、現在。氷山? らしき存在は片方の腕から『茨』を
腕より寄生獣よろしく伸ばし、着地していた。
幾らか交流があったであろう君たちが見た事ものない凍えるような
感情を伺えない顔で屋根の下に視点を下ろしている。
この視覚情報で、一番信じられない事は『日光の中で茨が動いてる』と
言う事だ。彼女の肉体より脈動する1m程の茨は少し曇ってきたとは言え
未だ地上を照らす陽射しの影響を受ける事なく動いている。
つまり、あの茨は……トンネルで目にした茨とは全く別の能力……。
または同じなのかも知れないが、異なる生長をしたものなのかも知れない。
そして、烏丸は気付く事が出来た。氷山と言う一番君たちが
目に惹く存在があった故に、周囲の警戒を怠らなかったからだ。
――ブゥゥンッ!
……ガード―レールと反対側。カーブ地点の山に面した部分には
茂みで覆われた崖のようになっている。
その崖のような部分の木々に覆われた場所より……君たちの
走行音に紛れ込むように、一台の『オートバイ』
それが、丁度。狩集達。烏丸・御影が乗車する車の後方より降り立つ。
烏丸は目にできる。フルフェイスのヘルメットで覆った黒いつなぎの人物だ……。
339
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/07/14(金) 20:28:00
>>337-338
(GM)
烏丸が『後方』を向いているなら、御影も『同じ方向』を確認できるだろう。
(………………やっぱり『さっきのヤツ』か………………)
あらゆるスタンド能力には『バランス』の概念が存在する。
御影憂の『ナハトワハト』が、『闇の中』という限定された空間において、
『絶対的な支配者』として君臨するように。
その代わり、『光の下』での戦闘力はガタ落ちする。
何故なら『そういうバランスだから』だ。
『スタンドを動かすエネルギー』は『有限』であり、
まともに使おうとするなら『本当に必要な分野だけ』に割り振らなければならない。
『さっきの茨』が好き勝手に暴れられたのは、
『明確な弱点』という『リスク』と引き換えにしていたからだ。
光を克服して驚異的な身体能力を発揮し、なおかつダメージの伝達もない。
これだけで明らかに『キャパシティ』の大半が埋まっている。
この上『生物の乗っ取り』やら『攻撃に反応して生長』が可能なのだとしたら、
どう考えても『アンバランス』だ。
そんな力は存在してはならないし、する筈がない。
つまり、どこかで『妥協』しなければならないと考えられる。
『あれもこれも全部できる』なんて上手い話は、
『スタンド使いの世界』だろうと有り得ない。
何が言いたいかというと、『こいつもそうなのではないか』という事だ。
ジョーカー
『今の御影の役割』は、一度だけ撃てる『奥の手』。
烏丸とグリム以外は誰も知らないし、決して気付けない。
情勢を監視しながら、『出番』が来るまで待機し続ける。
少なくとも、環境を選ばない純粋な戦闘能力なら、
『シュリンガラ』と『グリム・ランタン』の方が上だ。
グリムには『話してある(
>>258
)』から、烏丸が無線で伝えれば、
バイクの男だか女だかが『本体』だと分かる。
340
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/07/17(月) 07:46:49
>>337-338
「了解だ。つまりあれは能力の産物とかではなく・・・。
わざわざ、相手方が用意した・・・って事だな」
(それが何を意味するのかは分からんが・・・・・・。
通り過ぎた後に、何か効果を発揮するのか・・・?)
「隠すつもりも無いようだな・・・・・・明らかに敵だ。
俺のスタンドを外に出す。可能なら下から銃撃しろ」
『グリム・ランタン』で近くの窓をブチ抜き、『車の屋根』に向かわせる。
射程距離は『3m』・・・十分『圏内』だ。『茨のバール』と、自前の『杖』を構えておく。
「後ろの車両から見えているな! 位置を教えろ!」
『氷山?』の位置を、全員で共有できるように呼びかける。
341
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/07/17(月) 09:27:52
>>337
「誰か来たぞッ……! 『敵』だ、私達の車輛後方!」
無線越しに声を上げて、2つの車輛へと危機を知らせる。
たとえ見た事がなくとも、この盤面でこちらへと接近してくる相手を『敵』と断ずるのに何も不思議はない。
「『ブレーキ』だ! 恐らくまだ相手はこちらが接近を察知したことを認識していない!
『オートバイ』へとぶつけるつもりで止めるんだ!
この瞬間、交差の一瞬で奴を倒す……!『シュリンガラ』!」
指示の声を上げて車へとしがみつくようにして急ブレーキに備えながらドアを開く。
車体(もしくは開いたドア)へと片手を伸ばし、『シュリンガラ』を発現するタイミングを見計らう。
342
:
『常寂の檻』
:2023/07/23(日) 22:32:46
>>339-341
(大変お待たせしました)
シュッ ガ シャァ―zノァンッッ゛
空気を切る音と共に、窓を砕く轟音。散りばめた車窓の硝子が猛スピードで走る
車の勢いで舞い散り、山特有の自然の匂いを運んだ突風が入り込む。
君…グリムがスタンド、グリム・ランタンは半身を出して外へ出る。
両手には茨パールと元々持っている鉄杖。
視聴覚共有は無い為(見落としてなければ能力の記載にない為、そう解釈する)
このまま頭上に居るであろう敵と格闘するならば、勘で戦う事になる。
無線含め、敵の所在を明らかにしようと声を上げつつ頭上に気を払うのは君や
他の仲間達も同じであった……が、敵の位置を気にする事は、だ。
――ダンッ
枝原「っ! こいつ……っ゛」
・・・・・
徒労となる 何故ならば、敵たる『氷山 あきは』らしき存在は
フロントガラスに奇しくもグリム・ランタンが窓から乗り出すのと同様で
その上半身を枝原の運転する窓へと張り付くように移動したのだ!
張り付く彼女の顔は、造り物の如く其の眼球はギョロギョロと君たちを
品定めするかのように視点を動かし、僅かに泥が付いた手は得物を何も持たぬまま
窓の縁を掴んでいる……っ。
すかさず、枝原は自分のスタンド。そして、側に置いてたスリンキー・ドッグの
バネ仕込みの銃で狙おうとする。が、割り込むように制止の声も上がる。
ハナナ「リーダー! もし、その人が本物の、あきはさんだったら……!」
黒山「だとしても、このまま何もしなきゃ やられちゃうよぉおお!
っそうだ! 一旦停止してから、降りて皆で戦うとか……っ」
枝原「どっちも却下だ……! トンネルで膠着してた時の事を思い出せっ」
撃つ事による洗脳されてるかも知れない味方への危惧に、一旦停止して
危険なカーチェイスを止めて戦闘する提案を即座に彼は却下する。
前者に関しては、お話にならない意見と割り切れるとして。後者の意見を
否定するのは、トンネル内で茨へ四苦八苦する間にトンネルの崩落が進められていた
事実も考えると、ここで車を停止して相手と戦う事は『敵の思うつぼ』だと
枝原は考えたのだろう。
片手でハンドルを操り、残る手とスリンキー・ドッグが氷山の姿の存在である
眉間向けて狙いを定める……瞬間。
――ゴォ――ッ゛ ガ シャァ―zノァァァ゛ッン!
枝原「――っ゛」
窓が砕ける音、そしてグリムや他の者は視認出来た。
枝原の銃を持つ手向けて、氷山の片方の手のひらが割れるようにして
一本の茨が、窓を砕くと共に、その触腕が高速(スA)で枝原の腕を貫くのを――!
343
:
『常寂の檻』
:2023/07/23(日) 22:58:00
>>342
(続き)
>誰か来たぞッ……! 『敵』だ、私達の車輛後方!
>『ブレーキ』だ!
>恐らくまだ相手はこちらが接近を察知したことを認識していない!
君…『烏丸』の判断は至極正しいだろう。
奇襲としてはベストのタイミングでの後方からのオートバイによる疾走。
前方での氷山? の出現で前方に意識が全員向けられると考えれば
この敵からすれば、君のその奇襲を逆に利用した迎撃の行動は理にかなっている。
狩集「了解っ 皆さん、しっかり口と閉じて構えて下さいよ!」
運転する彼や、他の仲間達の理解も早い。何か反論するよりも
現れた敵に対し一番有効打と言える烏丸の『シュリンガラ』の攻撃を
今まで目にした事も含めて、直ぐに体を丸める体勢で次に来る
急ブレーキの衝撃に備える。
10m……8m……6m……今!
キィィィ゛ィッッッ゛ッ!
車のブレーキ音、仄かに感じるタイヤのゴムが焦げつけるような
匂いを感じつつ、しっかりと烏丸は車のドアを少し開き
シュリンガラの線となる部分をしっかり目視して敵が接触する、其の瞬間を待ち……。
ッブロォォォッッォオッ!!
!? オートバイの相手は……『急に軌道』を変えた。
――ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!
ブレーキ音、そして車に接触する寸前。
そのオートバイの人物は、ハンドルを大きく切り地面に体が付きかねない
程に体を傾け、曲がった。いわゆるバイクで曲がるセルフステアと言う
技術であるが、そこは重要では無い。
こいつは……今、君が『シュリンガラを発動』しようとするのを
『予期する動きでの回避』をとったのだ……!
ブロロロォォォッッ゛!
――チッチッチッ
┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨ ┣¨┣¨……
敵は、そのまま急ブレーキした車を横から追い越すようにして
前方の枝原達が乗る車へと走りつつ、挑発するように片手の指を振ってる
姿を背を見せつけながら追っていく……!
344
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/07/24(月) 02:15:11
>>343
(GM)
実を言うと、ライダースーツの中身は『人間』じゃあなく、
『茨』がギッシリ詰まっている可能性も考えていた。
だが、あの人間臭い仕草を見ると、その心配はしなくても良さそうだ。
やはり、こいつが『本体』と見るべきだろう。
(………………『スパイ』は絶対にいる………………)
最初にライダースーツが現れた理由は、
『罠』が上手く機能していない事を不審に思い、
自ら様子を確かめに来たと考えていい。
つまり、『遠隔で現場を見る能力』は『ない』のだ。
それから奴は立ち去っている。
だから、『シュリンガラ』を目にする機会はなかった。
それにも関わらず『烏丸の能力』を把握しているという事は、
『誰かが教えた』としか考えられない。
(多分………………『車の乗り換え』をした時………………)
あの時、枝原は『こちら側』に来ていて、部下達からは目を離していた。
『伝えるチャンス』があったとすれば、そのタイミングが最も疑わしい。
何にせよ、確実に『裏切り者』がいる。
(………………こいつ………………)
マ ジ
(………………『本気』………………?)
バイクは『車を追い越して前に出た』。
言い換えれば、『後ろから攻撃される危険性』を自ら作った事になる。
前方には『グリム達の車』があるのだから、『挟み撃ち』されるのと変わらない。
どれだけテクニックに自信があるか知らないが、『無謀』もいい所だ。
それを承知で前に出たのだから、『防ぐ算段』は持っているのだろうが。
(しばらくは………………『二人に任す』………………)
『御影の居所』を知るのは烏丸とグリムだけだ。
この情報が事前に察知される可能性は『絶対にない』。
完全に『ノーマーク』だからこそ、御影は誰よりも冷静に状況を観察できる。
『御影の出番』があるのは、ここぞという時の『決め打ち』。
その時の為に、車内と車外の『監視』に注力し続ける。
345
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/07/26(水) 20:31:28
>>342
(こちらも視聴覚共有は無いとの認識です。
その旨、レスに記載しておくべきでした。失礼しました)
「チッ――素早い・・・!
だが、その位置取りなら『見えなく』とも『打てる』ぞッ!」
『前方』。窓に『上半身』を乗り出す形――。
必然、『下半身』が位置する場所は推測可能だ。
勿論、直接視認するわけではないから『精密さ』は欠けるだろうが、それを補うのが『武器』。
『茨バール』で、ゴルフボールを打つように、『掬い上げる』打撃だ。
『氷山?』を車体から引き剥がすようにする。
346
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/07/26(水) 21:38:38
>>343
「回避……! バカな、こいつ完全に『シュリンガラ』の射程を把握しているぞ……!
2m、切断可能圏を! 余裕を持って回避された……!
どこかで見ていたのか……むしろ、『誰が見ていた』のか……?」
「しかし『シュリンガラ』!」
『シュリンガラ』を発現する準備はしていた。
相手がどうしようと能力を発現することは一瞬でできるはずだ。
そして、大きく車体を倒し、曲がる予備動作は『飛び道具』を警戒していない証だ。
近づいてこなくとも2m『シュリンガラ』をそのまま発現し、そして車体を走らせる。
一瞬で『シュリンガラ』は車体を進み、そして『脱輪』するはずだ。
「『シュリンガラ』の輪は『脱輪』すると『破片』となる。
きみは私の能力を何故か知っていた。
しかし、この場で私以外。 誰もが知らない『能力』をも把握しているかな……?」
巨大な輪、2mの『シュリンガラ』が砕け散り、
その『破片』を散弾のように飛ばして車輛後方の敵を攻撃する。
347
:
『常寂の檻』
:2023/07/30(日) 13:04:08
>>344-346
(ALL) (グリム側)
君…『グリム』は、車窓から出した『グリム・ランタン』に装備させた
茨バールにて、フルスイングする形でフロントガラスにへばり付く氷山? へ繰り出す。
――ブゥーンッ ゴギ ィ!
グゥ――zノッン ピキィッッ゛!
視聴覚の共有が無い為、正確な狙いでは無いが。既に窓が半壊しつつ
腕から茨の触手を飛び出させる敵の存在から、大体の頭上の位置情報は割り出せる。
人体の肉と骨に著しく強打する音と共に、氷山? らしい相手は打たれた方向の
車の反対方面に行くように体が傾げるのが砕けた窓向こうから見て取れる。
だが、それと共に突き出された触手に貫かれた枝原は銃を取りこぼした腕も
連動するようにフロントガラスのある部分へ自分の意思に関係なく引っ張られる。
画鋲よりも太く、鋭利な棘がぎっしりと生えそろったロープ程の大きさの茨を
腕に刺しこまれ、内側から裂かれながら動かされる激痛は壮絶の一言だろう。
だが、当の枝原は眉一つ動かす事もバックミラーから見て取れず。
額から脂汗らしきものを流しつつ、スリンキードッグを自分の胸元に移動させ
そのスタンドの口元を一切ブレさせる事なく、氷山? の頭へ翳した。
――パシュゥ! ダァンッ!
着弾音と共に、僅かに血の花が窓へ咲く。だが、氷山? は頭部に確かに
銃弾が着弾した筈だが、僅かに顔を逸らしたものの。額に穴を空けつつ
空虚な瞳で、君たちの居る車内に再度顔を向き直らせる。
オブシディアン「頭を撃っても無駄なのか!? だが、陽射しで茨も枯れない……っ」
レックレス「だったら振り落とす方向に切り替えるぞ!
『ブライアン・アダムス』! 屋根を、奴が乗ってるであろう天井全体を
噴射するんだ……!」
黒山「う、後ろからも敵が来てるよぉ!」
ハナナ「リーダー! ……黒山さん、私たちがそっちを引き受けますよ!」
スタンド使いである皆が、上の氷山? を対処する中。どうやら後方からも
敵が来てるようだ。狼狽える黒山の声と共に、一撃で重い怪我を負ったリーダーに
ハナナも焦燥の顔を浮かべたが、この様な状況が起きる覚悟は一端に出来ている。
一般人である二人は、窓を開け銃を構える……。
さて、枝原の片腕には未だしっかりと銛で刺された魚が如く縫い付けられるように
茨が刺されてる。銃撃も、氷山? の頭に受けたが効果は芳しくない……。
仲間達は、このままへばりつく敵を振りほどく方向で動くようだが……。
348
:
『常寂の檻』
:2023/07/30(日) 13:30:51
>>344-346
(ALL) (烏丸・御影側)
恐らく、いや
・・・・・
間違いなく『裏切者』が居る。そうでなけば、今のシュリンガラの発現に
対し予め回避しようとする行動は説明がつかない。
だが、烏丸にはまだ隠してる札がある。
まだ誰にも見せてない技を、能力を兼ね備えている。
恐らくは、敵の魂胆としてもトンネル内、この行軍の中で相手の戦力を
正確に分析するのが狙いであろうが、出し惜しみする必要もない。
――キンッ パッ キュィィンッッ゛!!
「! ッ――」
――ブゥ―――ッン!!
直径二m。その巨大な鉄輪が砕き、散弾の礫となって
グリム達を追うオートバイに対し降りかかる。
これには、まだ能力を理解してないオートバイの相手も想定してないのだろう。
だが、敵の中に飛び道具を有する相手。つまり枝原の遠距離武器などの
飛来武器を可能としている事も、また情報の所得してる範疇だろう。
オートバイの相手は、振り向き様に茨をライダースーツと手袋の
継ぎ目から飛び出させるようにして振った。長さは約3m程だろうか?
その鞭のように一閃させた茨は『シュリンガラ』の散弾の幾つかに
接触して、弾き飛ばす! だが、精度は甘いようだ。幾つかの
シュリンガラの散弾は、フルフェイスのメットに当たりライダースーツにも
少なからず当たる。鋭い破片が、幾つか体に刺さったようだが
血は出ない……何か体に防刃か防弾ジャケットでも纏っているのか?
そして、一番効果的なダメージは……オートバイの後輪に
破片が突き刺さった、と言う事だ。放たれた散弾は、スタンドの為に消えるが
タイヤの傷は消えない。相手のタイヤも、多少は耐久力あるようだが
パンクは避けられない。
「……。 ……」
――タンッッ ポォーーzン
佐保「あぁん!!?」
枯野「跳 んだ?」
オートバイが失速確定のダメージを受けたと理解するや否や
その正体不明の敵は、片手で何か『スイッチのようなもの』を押す仕草を
したと共に、まだ走行中のバイクから戸惑うことなく跳ぶ。
操縦者を失ったオートバイは、バランスを取る事は出来ずに
そのまま地面へと倒れるのが数メートル先で目視され。その更に先へと
オートバイの人物も転がるようにして着地するのが見て取れた。
転倒したオートバイの向こう側で、跳び降りたダメージは軽微だったのか
直ぐに膝を立てて体を起こそうとする敵。
バイクを挟んで、見えない不気味な敵意の視線が君たちの間に短くも交差される。
敵はバイクを捨てた……グリム達を追うのは止めたようだが?
349
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/07/30(日) 16:43:27
>>348
(GM)
(やっぱり………………『中身は茨でギッシリ』だった………………?)
まぁ、どっちでもいい。
本体だから『茨』を制御できるのかもしれない。
そうでなければ『五人の中の誰か』が本体だ。
(『黒山』と………………同じ車に乗りたかったな………………)
どいつもこいつも『決め手』に欠けるが、
『火炙り』の前に最低限の『当たり』はつけなければならない。
『第一候補』は『黒山』だ。
見た目で選んだ訳じゃあなく、それなりに理由はある。
『黒山』は少なくとも『二回遅れた』。
一度目は『サービスエリアの駐車場(
>>21
)』で。
二度目は『蟹の手前(
>>39
)』で。
行動が一人だけ遅くても、周りの人間は『いつもの事』として流している。
だから疑問に思われる事はない。
判断材料が少ない中では、これだけでも疑うには十分な理由になるだろう。
(落車した奴は車の前方………………動かなければ轢き殺すだけ………………)
(どう『足掻く』か………………ここから見物してやる………………)
350
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/07/31(月) 22:04:45
>>347
「打撃に銃撃――どちらも『茨』を生まないな。
日光を浴びても崩れないのだから、『別物』だろうとは予想していたが・・・・・・」
(さっきの猫と同じなら、車に轢かれた衝撃で成長すればいい。
わざわざそうせず、飛び乗ると言う事は・・・・・・その機能は『無い』と断言していいか?)
『グリム・ランタン』を『氷山?』へ進ませる。
「『リーダー』。多少響くだろうが、我慢してくれ。今更だが」
『茨バール』で、『氷山?』から伸びる『茨』を打つ。
その先端で、『茨』を千切るように。
351
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/08/02(水) 22:26:30
>>348
「防がれた……! しかし足は止めた。
あの所作はなんだ? なにかを押した……
ならば、仕掛けられる前にイニシアチブを取る!
『射撃』だ! オートバイを爆破して吹き飛ばす!」
ドアは開いたままで少し身を引いて素早く他のものと入れ替わる。
銃器…特にグレネードランチャー等爆風を使うものを持っているものに指示を出す。
「そして前方車輛と合流して、一気に引き離す。
あれなら距離を取れば追っては来れないはずだ!
『オートバイ』そのものを飛ばして、あるいは破壊して攻撃してくるのが関の山だろう。
奴の攻撃、その先手を取る。爆風は茨には効かなかったが、オートバイを攻撃に使わせるな!」
352
:
『常寂の檻』
:2023/08/05(土) 17:44:47
>>349-351
(ALL) (グリム側)
トンネルで目にした『茨』 暗所のみで活動が行える。破壊のエネルギーを生長に変換する。
対し、今目にしてる茨は。陽射しの中でも枯れる事なく健在のまま、枝原の片腕に
突き刺さっている。そして、その新たな『特性』も君は目にする事が出来る。
ギュンギュン ピキキ゚ ピキ
枝原「っ……ちぃ゛」
茨に突き刺さった片腕が、急速に『萎びていく』。吸血鬼に精気を吸われる人間が如く
その片腕から手、更に全身にかけて秒速で肉体のエネルギーを吸いつくそうとするように。
――ヴゥンッ! ブチィィ……ッ!
だが、枝原の命運は未だ尽きない。君のグリム・ランタンによる茨バールによって
茨が強引に引きちぎられたからだ。肩部分まで、老人のように枝原の片腕は骨と皮だけに
なったが、それでも目には荒々しく光を点しつつ枝原は自分の腕を一瞥しつつ
運転の力を緩める事は無い。
プッ シャ ァ!
ダ ダ ダ ダ ダ ダ ダ ダッ! ! !
その間にも、レックレスのブライアン・アダムス。二匹のハクビシンの像が
鼻面の噴射口から放った液が車の天井を紫状に光らせ、そこにオブシディアンが
枝原のスタンド仕込みのマシンガンで天井に人一人が通れる程度に穴を開く。
ガタンッ バ カ ァ ――zノッ ン!
ダンッ
車の運転席部分の天井は、少し遅れてから屋根の一部分は車の勢いに任されるまま
宙へと舞って飛んだ。太陽が半分程覆う灰色の雲が空に漂ってるのが頭上より見える。
それと共に、グリム・ランタンで茨を千切られた氷山? と言えば、だ。
屋根に穴が開かれるのと同タイミングで、フロントガラスから姿が消失し後部座席部分の
天井より物音がした。どうやら……敵は後ろへと移動したようだ。
枝原「……やれ、仕留めてこい」
脂汗を流しつつ、短く枝原は君にそう命じる。
このメンバーの中で、一番に近接戦闘に適してるのは、まず間違いなく君だろう。
何より、頭上に空いた穴を通り抜けれそうなのは一人。
勿論、君が素直に意見を聞く必要は無い。スタンド戦として幾らか経験者であろう
レックレスやオブシディアンを前に出し。君が別の形で奇襲を仕掛ける事も出来る……。
353
:
『常寂の檻』
:2023/08/05(土) 18:13:55
>>349-351
(ALL) (烏丸・御影側)
烏丸は、先制攻撃による銃撃でオートバイごと敵を爆破で攻撃を試みた。
実際、ゲームじゃないし普通の銃撃でオートバイを爆発させるのは難しい。
とは言え、君たちの持つ銃は枝原のスタンドによって本物の銃撃と遜色ない
威力が出せ……何より、トンネル内でも既に経験した通りグレネードのような
特殊弾は戦車すら大打撃を生じさせる爆発を生じさせる事が可能だ。
ミーナ「了解!」
ディン「前の皆を助けるにも、最短突破が最適ネっ」
リボルビンググレネードランチャーなどの、最短で爆撃連射可能な銃。
窓を開け、二人はオートバイを目標として銃撃を開始する。
着弾と同時に、トンネル内でも目にした爆発による轟音が前から生じた。
オートバイを中心として家一つを丸のみにしかねない炎上が広がる。
烏丸、御影を含め全員がオートバイより少し先に居た敵も含め爆発に呑まれた
であろう事は疑いの無い様子だった。
爆炎が未だに消えない先を猛スピードで抜ける……前方車両を確認。
氷山? らしきものが車の屋根の後ろに佇んでいるのが目視出来る。
オートバイに乗っていた奴は……見える付近には居ない。
佐保「爆発で吹っ飛ばしたっペかな! なら、後は敵は前のあいつだけだっペ!」
枯野「……ちょっと待って……何か、遠くから聞こえない?」
ガッツポーズと共に、敵を撃破した事に意気揚々と声を上げるギャルの
彼女に反して、このメンバーで一番年少の彼は空いた窓から聞こえた微かな
異音に対していち早く気付いた。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
バサバサバサバサ ギャァ ギャァ ギャァ゛
烏丸そしてグリムは、車の外より微かに、だが確実に聞こえてくるだろう
異音に察知出来る。(※御影は、幽体化状態なので確実に可能かは不明)
この森は、トンネルを抜けた時からどうにも違和感が有った。
それは何か? そう、環境音の一つ……『動物の鳴き声』らしきものが
異様に少なかったのだ。風や木々の揺れる音に反して鳥などの鳴き声が
殆ど少なかった。
だが、今やその翼と鳴き声らしきものが一挙に産声を上げたかのように
君たちの居る車の地点に向けて飛来するように近づくのが聞き取れる……。
354
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/08/05(土) 21:33:15
>>353
(GM)
屋根の上に『氷山』が見えた。
もしかしたら『本物』かもしれない。
乗っ取られて操られている可能性はある。
だが、それなら『手遅れ』だ。
さっさと楽にしてやるのが『人道的対応』というものだろう。
(『SFホラー』の次は………………『動物パニック』か………………)
『あいつ』は犬や猫に命令を下していた。
それは『茨』を寄生させていたからだろう。
同じ物を『鳥類』に仕込んでいた訳だ。
トンネルに入る前にも『寄生されたカラス』を見た。
要するに『あれと同じ』と考えていい。
(だから………………まだ『仕留めてない』………………)
依然として『指揮系統』が存続している。
つまり、『あいつは死んでいない』。
『グリム・ランタン』と『シュリンガラ』を相手に、どこまで食い下がれるものか。
『監視者』として『静観』に徹する。
『絶対に攻撃されない』というアドバンテージを活かし、
見える範囲の状況を出来る限り全て把握しておきたい。
(私の『出番』は………………まだ『先』………………)
もし御影が今すぐ外に出たとして、何か出来る事があるか?
『何もない』のだ。
『闇』を捨てた『ナハトワハト』は、『スタンドが見える一般人』と変わらない。
役に立つどころか、足手まといにすらなりかねないだろう。
『機が熟す時』を、ひたすら『待つ』。
355
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/08/07(月) 19:13:09
>>352
「任せろ。どうやらコイツは前座のようだからな・・・さっさと仕留めるに限る」
確実に仕留めるなら、『グリム・ランタン』のスペック任せに振り回すだけでは足りないだろう。
天井の穴から顔を出す――前に、車内に声をかけておく。
「レックレス。オブシディアン・・・・・・『増援』が来る。
・・・恐らくは、無数の『鳥類』。警戒しておいてくれ」
座席に立ち、『氷川?』の姿を拝みに行く。
356
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/08/11(金) 00:32:38
>>352
「動物……小動物を操作している……?
あの『茨』を張り巡らせているのか?
しかし『スピード』はこちらのほうが上だ。
アクセルを緩めるな、一気に突破するぞ……!」
自らは迎撃のためにドアを開いたまま車輛後方を見る。
(『茨』を内包した動物を大量に……そんなことができるなら、
既にトンネルの時点でやってきているはず。
今回の攻撃は前回とは違う。
『太陽光』もある、必ず突破して見せる……!)
357
:
『常寂の檻』
:2023/08/13(日) 12:03:42
>>354-356
(ALL) (グリム側)
レックレス「俺も微かに聞こえる……っ。
グリム、先に言っておくが襲い掛かってくるだろう奴らを梅雨払いするので
こちらの手は恐らく塞がる!」
上は任せるぞっ。と彼らは連発可能な銃を拾い上げ、東西南北、各自が
何処からでも空から襲来するであろう敵を待ち構える。
羽音と鳴き声も、次第に大きくなる。山道と言う周囲の木々によって敵影は
全貌を表さないが、恐らくあと少し(一レス)には近づくだろうと言う位に声は近づいてる。
――シュルウ・・・
グリム、君がレックレス達が開通した天井の穴に腕をかけた瞬間にだ。
君の二の腕に細い何かが巻き付く感触がした。
グゥ―――zノッン!!
それを知覚した瞬間とほぼ同時に、君はその腕を基点として
大根が引っこ抜かれるが如く、勢いをつけ風が強く叩きつけられる
車の屋根の上に引っ張り出される!
何かって? 言わずもがな、『茨』だ!
誰が、その狡猾で悪意に覆われた蛇のよう君の腕に絡みつく茨を操ってるかって?
当たり前ながら、それは『氷山?』だ! この車の全長は約3〜4m。その一番
端で立ちながら、片腕から飛ばさせた茨を君が屋根に上ろうとした腕を
待ってましたと言わんばかりに捕まえて引っ張っている。
茨の力は強く、直ぐにでもその植物の棘は君の腕に喰い込むだろう。
彼女の脳天には、つい先ほどまで放たれた弾丸による銃創の穴が生えてたが
幾らか傷が塞がりかけている。きっと、あの枝原の片腕を萎ませた吸精と
思わしき攻撃による恩恵だ! この敵は、破壊の力をエネルギーには
出来ないらしいが、代わりに茨を精密に自在に伸縮などさせつつ操作して
肉体に喰い込ませればエネルギーを吸い取れる……!
氷山? と君の距離は約2m程度。茨に引っ張られた所為で君の体制は
車の屋根に、うつ伏せで片腕を引っ張られる不格好な状態だ。
グリム・ランタンへの細かい行動を指示して無かった為。君の後ろの
フロントガラスとサイドミラーの中間位置で、スタンドは浮遊するような
状態で停滞しているだろう。
358
:
『常寂の檻』
:2023/08/13(日) 12:32:47
>>354-356
(ALL) (烏丸・御影側)
そう、君…『烏丸』の考えも、また正しい。
『スピード』は、ある。いま迫ってくるだろう敵が、トンネルで
見かけたであろうカラスなどの大量の鳥類の敵であろうとも
車の装甲で弾き飛ばす事も可能だろうし、虎の子のシュリンガラを
視界にある線の中に発現させて切断させる等の攻守に長けた防衛も可能だ。
ミーナ「何が来ても、迎撃の用意なら出来ているわ」
ディン「迎撃の前に、あっちの車の上の敵を処理するのも大切な仕事ネっ
烏丸、さん。少し下がっててヨ。今すぐ……っ」
枝原の部下二人は、口々に告げ武器を掲げ。ミーナは迎撃の為の連射銃を
ディンは狙撃銃を取り出し、氷山? が立つ車目掛けて
君が開いたドアから軽く身を乗り出して、狙撃銃で敵に照準を合わせる。
烏丸が見る限り、車両の後ろ。先ほどの連発グレネードの攻撃で
完全にバイクは消滅し、着弾したアスファルトは軽いクレータを作り
今も尚、弱くはない火が立ち昇っている。
見れば、衝撃の爆破に巻き込まれたのだろうライダースーツや
ヘルメットの残骸らしきものも見える。ただ、見る限り人の肉片だとか
そう言ったものは認識出来ない……。
君の位置から見える視覚情報は、その道路と、それより少し奧の
山の深さを物語る茂った視界不明瞭な木々のバリゲートが車のスピードで
流れ去っていく風景だ。
見える範囲の敵……氷山? を除いて、この道路で先ほど君たちが
接触した敵は爆破で処理は完了しただろう。
……だが、烏丸は感じてもいいだろう。。
どうも倒せたのが『簡単すぎたんじゃないか?』と言う、不安に似た
何かすぐ今にでも悪いことが起きそうな『予感』をだ。
359
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/08/13(日) 22:18:40
>>358
(GM)
(………………『中身がない』………………)
あの残骸は死んだように偽装する為の小細工だろう。
そして、まともな人間なら、爆発の中で瞬時に偽装工作など出来ない。
だが、『生長』が失われたなら『シュリンガラ』の独壇場。
『精気』を吸う程度の雑草など、容易く刈り取れる筈だ。
正面から戦えば、よほど油断していない限り、負ける事は有り得ない。
(私なら………………『正面から戦わない』………………)
『鳥の群れ』が『デコイ』なら、敵の目論見は成功している。
予想としては、爆風で吹っ飛んで木々の陰に身を隠し、
『鳥』に注意を向けている隙に攻撃する。
そして車を足止めしている間に『鳥』に襲わせる。
(………………『銃創』が塞がってる………………)
逆に言えば『直さなければならない』という事だ。
つまり『部位破壊』は明確な『戦力低下』になると証明したようなもの。
『細切れ』にしてやれば終わるなら、そう困難な話ではない。
(………………『自転車』はどうなった………………?)
360
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/08/17(木) 19:08:33
>>357
「おいおい・・・さっき切り取ったばかりだろうが」
(自由自在に伸び、こちらを引っ張り上げるだけのパワーもある。
その上、吸収による再生、修復・・・・・・。
小技が効いて自由な分、さっきよりも面倒だな)
「だが・・・こちらも任されているからな。
次が来る前にけりをつけたいものだが」
体勢をこれ以上崩されないように、もう片方の腕で穴の縁を掴みつつ、
『グリム・ランタン』をこちらに呼び寄せる。
先程、枝原の腕を掴んでいた『茨』をちぎった時のように、バールの先端を『茨』に叩きつける。
361
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/08/17(木) 22:11:14
>>358
「簡単すぎる……と考えるのはおかしいだろうか。
私たちの火力については相手も理解していた。
つまりバイク如きすぐに破壊される事も予想はできていたんじゃあないか……?
そうなると、『次』。次は……」
周囲を見回して木々に目を向ける。
「車を止めうるのは『木』……か?
そもそも先程のライダーが『本体』だったなら、未だ脅威は消えていないことから倒せてはいない……。
『グレネード』だ! 周囲の木々に気を配るんだ。
あれが倒れてきたらスピードなんて関係ない! 車は横転するぞッ」
自身はドアより思い切り身を乗り出し、両手をフリーにして
『シュリンガラ』による迎撃の体勢を取る。
362
:
『常寂の檻』
:2023/08/19(土) 17:28:36
>>359-361
(ALL) (グリム側)
君…『グリム』の今の体勢は、車の屋根に伏せた状態。
足先は膝から下は未だ車内にあるだろう。不安定な恰好ながら片手で穴の淵は掴める。
気温はそこまで低くないが、スピードを出す車によって叩きつけられるような
風を上半身に浴びつつ、グリム・ランタンを急ぎ君の片腕を拘束する茨目掛けて
持ってるバールを振り下ろす!
――ブゥ…… ――シュッ……
ガンッ!
だが、茨を千切る手応えの代わりに覚えた感触はプラスチックを素材とした装甲を
打ち付ける音と振動。茨バールは、茨触手目掛け振り下ろされた。
然し、その前に敵は茨を君に巻き付けたのと同等(スB)の速度で解き自分の
腕の部分に縮み戻させた! 君がスタンドを呼び寄せ攻撃するまでには
若干の間が生じ得る。敵の茨は、君のグリム・ランタンと同じ程の速度が有る!
――カァカァカァカァ!!! バサバサバサッ!!
! 鳥の音が山の斜面の上より聞こえてきた。少し視線をそちらに
向ければ、ちょっとした黒い雲の塊が如くカラス、また、山鳥と言えるであろう鳥の
群れが君、そして烏丸や御影が乗ってるであろう車へ飛来してくるのが見える!
――ダダダダダダッッ!!
視界にソレが見えたのと同じタイミングで、下の車窓からも掃射が開始される。
オブシディアン達の援護射撃だ。先頭が其の迎撃によって撃墜され始めると
黒い塊は一気に分散を始める!
「殲滅は難しいかっ! 何匹かそっちの間合いに入り込むかも知れん!」
下から、そう怒鳴るように注意喚起が聞こえる……。目の前の茨を操る
仲間? であったであろう敵。そして、茨に操られている鳥の軍勢……どう対応する?
363
:
『常寂の檻』
:2023/08/19(土) 17:45:14
>>359-361
(ALL) (烏丸・御影側)
君…『御影』は烏丸の中で潜伏している為に後方の観察及び
氷山? の再生も遠方の為に直接確認するのは難しくあるが
『自転車』に関しては、通り過ぎた際も特に異常は生じてないのが記憶の限りだ。
烏丸が外に身を乗り出すような体勢だが、既に自転車があった地点は
カーブを曲がった先だった筈なので、確認は出来ないが周囲に似たような
物体があるようには見えない……。
――さて。
君…『烏丸』だが。周囲への警戒に余念は無い。
ディン「そんな身を乗り出したら危ないヨっ
! 翼の音、もう直ぐこっちにも……」
君に対して狙撃銃を構えてた彼は忠告に構わず更に身を乗り出してる事に
口酸っぱく再度注意をして氷山? に対して銃撃しようとしたが
その前に翼の音と鳴き声、そして黒い塊となって迫る敵影を山の斜面の
上から聞こえた。ディン以外も気づいてない筈もない。各々に迎撃の為に
泥酔男を除いて行動を開始しようとする。
それが、一瞬の隙となったのだろう。一瞬動きを止め、氷山を狙うか
小銃なりに持ち替えて鳥への迎撃を行うか逡巡して固まる。
――シュォッ!!
それと共に、烏丸は見た。
君が警戒していた道路外の山の木々の部分。生い茂った自然の遮蔽物を
縫うようにして銃弾のように放たれた飛来物……『一本の薔薇』を。
それは、君じゃなく……『ディン』の首を狙うように
吸い込まれるようにして確かな精度を保って一直線で猛スピードの車と言う
狙撃には困難な条件下を無視して……迫る!
ディンは、気づいてない。いや、気づいていたとしても一般人であろう彼が
その自分の命運を尽き刺せるだろう魔弾を回避する術は無いだろう。
今、この自分と同じであった境遇の過去を話していた者が脱落するかも
知れないのを……何とか出来るのは、恐らくは君だけだ。
364
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/08/20(日) 01:03:57
>>363
(GM)
数が多くても所詮は鳥だ。
車体を突き破れる力は到底ないし、侵入経路は基本的に窓しかない。
文字通り四方八方から襲い掛かるなら脅威だが、
攻撃の方向が限定されている以上、現状の戦力で十分に対処しきれる。
空を自由に飛ぶ事が出来る代わりに、
軽量化された鳥類の体は、犬や猫に比べて非常に脆い。
一度でも被弾すれば容易く墜落するだろう。
(………………香奈枝が動いた………………)
烏丸が身を乗り出した事で、『薔薇』が視界に飛び込んできた。
( ! ! )
今、『憑依』を解いて『実体化』すれば、ディンを守れる可能性がある。
だが、『助けない』。
どこかに潜んでいる御影を引きずり出す事も、
敵の狙いの内に入っているかもしれなかった。
たとえ味方が危険に曝されようが、必要な時が来るまでは動かない。
それが『御影の役割』だ。
(………………香奈枝………………)
(………………『任せた』………………)
ここには『烏丸がいる』。
彼女とディンは至近距離。
トンネル内で、烏丸は自らに迫る『超高速の茨』を防いでみせた。
圧倒的な能力と、それを活かす実力は信頼している。
『シュリンガラ』なら活路を切り開ける筈だ。
365
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/08/21(月) 21:59:29
>>363
「こんなことが可能なのか……!
木々を縫うように車上へ狙撃……!
させない……『シュリンガラ』ッ!」
御影の援護を……ということが一瞬頭を過るが、先に体が動いていた。
『ディン』へと覆いかぶさるように前に出ながら、
両手を合わせた後に開き、両手のひらの上へ1m『シュリンガラ』を発現する。
高速で回転させて『薔薇』を弾き飛ばす。
その中で薔薇の茨が伸びて銀輪に絡みつくなら、
『シュリンガラ』を脱輪させて破片とともに後方へと破棄する。
366
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/08/22(火) 17:47:13
>>362
「この『鳥類』も『茨』でコントロールされているのか?
性質的には『氷山』らしい奴と同じ、と見えるが・・・・・・」
今の『グリム・ランタン』は『二刀流』だ。
自前の『杖』は防御に構えておき、『茨バール』で『氷山?』の『足元』を払うように狙う。
風も強く、踏ん張るところもない不安定な『天井』で、足元の攻撃は対処に難しい筈だ。
肉体の強度は変わらない。
避けるか、受けるか。
どちらにしろ、不格好だが安定している自分よりは、車両から転がり落ちる可能性は高い。
367
:
『常寂の檻』
:2023/08/25(金) 11:12:13
>>364-366
(ALL) (グリム側)
『杖』は防御に、『バール』は攻撃へと。
グリム・ランタンは近接戦闘に優れたスペック(パス精:BBB)だ。
猛獣の如く速さと力、訓練を受けた人間並みの器用さ。ゴリラが単純に拳を
振るうだけでも人によっては致命傷であるが、そんな君のスタンドが杖の他に
今やスタンドにも通じる武具を所持すれば、鬼に金棒と言えるべきだ。
明記されてないが、手加減する意味も無い。君のグリム・ランタンはスタンドで
人でないのだから風の影響も受ける事なく、正確に敵の足を壊す勢いで振り払う。
受けるかのか? それとも跳ぶなり何なりで回避するか? ……答えは。
――グシャァ
……グニュゥ ギュルギュルゥ……ッ゛
答えは 『前者』だ!
君のグリム・ランタンの茨バールは仕留めそこなう事なく、一歩も微動だにせず
佇んでいた氷山? の足を破壊した。回避する猶予はあったのに関わらず、そう微動だにしなかった!
その動かなかった『答え』は、すぐ君のグリム・ランタンのバールの先端にある!
ギリ……ギリギリィ゛!
い……『茨』! 君のバールが打ち付けた太腿は半分程裂ける感じでバールは喰い込まれていた。
本当なら、砕いて勢いのままに体を衝撃で崩れ倒せたかも知れない。
だが、この敵の体の中にもトンネル内で遭遇した茨寄生生命体の如く既に
茨が神経の代わりをするが如く埋め込まれていたのだ! その茨は、君の攻撃を
今や今やと待っていた食虫植物が如く、バールへ絡みつく。パワーは、そのバールの
先端から伝わる力からして『互角(パB)』!
ギャァ ギャァッ ギャァァッ゛!!
氷山? だけが敵では無い! グリム・ランタンが茨バールと言う得物を
鹵獲されかけてる中で、君自身にも迎撃の銃弾から生き延びた5〜6匹程度の
山鴉らしい鳥類達が、尋常ならぬ様子で一見は普通の身体であるものの
鳴き叫びつつ君へ躍りかかる!(スC) 君の上半身に群がるようにして
爪なり嘴を使って傷つけるつもりのようだ!
手で払うなりしても、質量の暴力は馬鹿に出来ない! 何より敵は
普通の鳥では無い! 一見して普通に突っついたり、引っ搔こうとしてるように
見えるが、トンネル内での件も踏まえれば、一度でも攻撃を許せば、そこから
茨を侵入させるような致命傷を与える攻撃をしたって可笑しくないのだ!
尚、君にでなく他の数羽も氷山? の近くへ飛来する……グリム・ランタンとの
戦闘に加勢するつもりなのだろうか?
368
:
『常寂の檻』
:2023/08/25(金) 12:02:14
>>364-366
(ALL) (烏丸・御影側)
手と手を合わせる。そこに『線』が産まれる。
レールが、『シュリンガラ』を発現させる、君と同じ過去を背負う者の
命を救う『運命の輪』だ。
――ギュゥン スパッ!!
ディン「ォ……っ!?」
目を白黒させつつ、彼は自分を押し倒す烏丸の意図に理解が追い付かない
顔がしたが。狭い車内の座席に強か背中を打たれるように倒れ込みつつ。
烏丸が発現させた鉄輪によって半分に割れるようにして自分の鼻先を
錐もみに飛ぶようにして、そして視界の端の中で消失した『薔薇』を見て
自分が命を救われた事を理解したようだ。
ミーナ「ディン! 烏丸さん! ……あの山肌から飛んできた!」
佐保「こそこそ、さっきから姿見せねぇ卑怯もんがっ! 喰らうっぺぇ!」
ドォンッ!
薔薇の魔弾。直撃すれば、彼が一体どうなってたか。
烏丸によって運命が変わった事で、未知数の能力を把握は出来ないものの
放たれた場所は、ある程度一般人の彼女や他の使い手の仲間にも分かる。
向けられた指の方角に、褐色のギャルの彼女が置かれてたランチャーより
砲撃をそちらへ繰り出す。少し遅れてバイクを炭化させた時と同等の
爆音と火の手が上がるのが、その方角の景色から産まれた。
もし、未だそこに潜伏していたのなら、無事では済まない……その筈だ。
ランチャーを放つと共に、佐保は勢いよく車の扉を閉めた。
気を休めるような時間は無い、『鳥の襲来』だ。
ギャァギャァギャアアッ!
枯野「っか、数が多い!」
佐保「こが坊っ! こー言う時の、おめーの枯れ葉だべ!!」
枯野「で、でも本当に多すぎるんだよっ!」
全員、トンネルでの薔薇を秘めた敵との体験もあって大っぴらに窓を開け
銃撃をしようとする馬鹿は居ない。僅かにスライドさせた空間から
小銃の口を横切ろうとする鳥達へ遮二無二当てようと試みる。
だが、そんな君たちを馬鹿にするかのように、山鳥達は縦横無尽に
飛び交い、その体で景色を隠すように景色を自分たちの影で塗りつぶそうとしている。
最年少の少年は、片方の手にスパナのような工具を手のひらに発現された
枯れ葉模様に添えつつ、別の手のひらから幾つもの枯れ葉を半分程
開けた窓から飛ばして山鳥達に当てている。当たり所の良かったものは
そのまま勢いのままにアスファルトの下へ墜落する。着実に、減りはしている。
然し一向に見える限りの大きな数が減らないっ!
辛うじて開けた隙間から前方を見れば、グリム達が乗る車両に群がる鳥達は
十匹程度まで落ち着き、残りはアスファルトか、その手前の山肌に撃墜したようだが
君たちの乗る車両には、まだ20数匹が囲むようにして羽ばたいて
前方のミラーや車窓を防ぐように飛び交っている。
この違いは、グリム達の乗る場所にはオブシディアン含めて
銃の取り扱いの慣れてる者や、薔薇の弾丸と言うものに対処をする事で
最初に迫る鳥の塊に銃撃での迎撃が少し遅れた、等の理由もあるが
一番大きな理由は『君たちの車両に、先頭車両に比べ鳥達が集中している』と
言う事だろう。どうも、意図的に君たちの車を先頭の車に接近させるのを
妨害しようとしている思惑が感じられるような気がする。
ディン「ご、御免、助かったヨっ。全員で、窓の隙間から撃ち続ければ……」
ミーナ「そうしようとは思うけど、こいつら執拗に躱してる!
狩集、運転をミスらないでよ!」
狩集「言われずともだよ!!」
運転手の彼は、歯を食いしばって何度もフロントガラスに当たるようにして
前を塞いでくる鳥達に怯む事なくグリム達の車を追うものの
今も尚、車を包囲する鳥達の陣は崩れる様子は無い……。
遠距離攻撃が、この中で唯一得意であろう枯野も応戦はするものの
状況が優勢になるには当分の時間が要る。その優勢になるまでの過程を
今も尚目星い敵と言える実態が曝け出さないまま、闇の中で君たちを
密かに見ているであろう存在が……その猶予を許してくれるのか……。
369
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/08/25(金) 14:05:30
>>368
(GM)
(………………その程度で突破できる程………………『シュリンガラ』は甘くない………………)
『烏丸の迎撃』が成功するであろう事に対し、疑問は抱かなかった。
だが、たった一人が欠けても甚大な損害に繋がる今、
『ディン』が救われた事は幸いだ。
無論、純粋に『戦力低下』を危惧しているに過ぎない。
(………………『良かった』………………)
――――――『その筈』だ。
(………………私も………………『最低限の仕事』はしてる………………)
『姿の見えない御影』という『不確定要素』を気にしながら、
敵は立ち回らなければならない。
だからこそ御影は、『ここにいるだけ』で、
『間接的なプレッシャー』を与え続けている。
それは明確な『足枷』であり『アドバンテージ』だ。
『別に大した事じゃない』と思っているなら、むしろ『好都合』。
油断した『ツケ』は『命』で支払ってもらう。
(………………やっぱり………………『あの男』しか考えられない………………)
御影が何について考えているか。
『鳥共』じゃあない。
『氷山もどき』でも『ライダー』でもない。
『裏切り者』だ。
『黒山を疑う理由』は既に挙げた通りだが、まだ『状況証拠』がある。
最も大きいのは、こいつだけ『何も情報がない』。
他のメンツは多少なりとも『身の上話』が出たにも関わらず、
不自然な程に『何も分かっていない』のだ。
『行動が一人だけ遅い事』と合わせて、『疑われる条件』を満たしている。
『それだけ』とも言えるが、『黒山よりも疑わしい者』がいない以上、
少しでも違う部分がある人間は、問答無用で処罰されても文句は言えない。
それに、あいつの『服の下』。
何かを隠していたとしても『体型』で誤魔化せる。
『カモフラージュ』にはうってつけだ。
(………………向こうに乗ってるのが………………ネックだけど………………)
もし『黒山』の姿が見えるなら、様子を確認しておく。
まぁ、どうせ見えないだろうが。
もっとも、今の状態でも十分に『抑止力』は働いているのだ。
『御影の能力』を知っているからこそ、『何処にでも隠れられる』と分かっている。
『監視されているかもしれない状況』では、『露見』を恐れて下手な真似は出来ない。
『黒山』が見えなければ、先程『薔薇』が飛んできた方向を注視する。
可能な限り、そこから目を離さない。
370
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/08/28(月) 18:41:44
>367
「もう『一手』――手数が欲しい所だな・・・!」
『グリム・ランタン』の空いた手で『杖』を振るい、自分に飛びかかる『鳥類』達を薙ぎ払う。(パス精BBB
『茨』を体内に仕込み、怪生物になろうとも、『体重』だけはどうにもならない。
『グリム・ランタン』のスペックであれば、簡単に吹き飛ばせる筈だ。
(そして――)
鳥たちを追い払う為に振るった『杖』を、そのまま『氷山』の太ももに突き刺さった『バール』に叩き込む。(パス精BBB
ほんの僅かな『とっかかり』から、テコの原理を利用して『こじ開ける』――。
それが『バール』本来の使い道だ。
現状が拮抗しているなら、そこに『もう一撃』。これで茨を『千切る』。
371
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/08/29(火) 18:45:47
>>368
「このままではジリ貧か……
しかしこれだけの数の鳥を操る能力、攻撃に対する防御と成長、
そして狙撃……本当にひとりの能力として、こんなことがあり得るのか?」
自身も窓の隙間より手を突き出し、寄ってくる鳥を掌から発現した『1mシュリンガラ』の回転に巻き込んで、
あるいは切断によって迎撃しようとする。
「『グリム』さん、そちらでは何が起こっている?
こいつら、こっちへの攻撃に時間を稼ごうとする意図を感じられる……
おそらく、そちらが『本命』じゃあないのか!?
先ほどの『氷山』さんの姿、あいつが……!」
そして怒鳴るようにして向こうの状況を聞く。
心配なのもそうだが、御影の推理の一助になるかもしれないからだ。
「狩集さん、無理やりにでも近づけないか!
いつまでも敵のペースに飲まれたままでは厳しい。
なんとか状況を変えなければ……」
372
:
『常寂の檻』
:2023/09/02(土) 18:42:46
>>369-371
(お待たせしました)(グリム側)
ビュゥゥ……! と風を切る音と共に、車の下から聞こえるのは少し離れた場所の
ラジオの音声のように少々聴き辛いながらも、『烏丸』からの声が聞こえた。
君…『グリム』は鳥葬の如く、襲い掛かろうとする自分目掛けて迫る山鳥達を
己の名たる力『グリム・ランタン』にて正確に振り払うようにして打ち払う!
―――ズ ンッ ッ゛!
宙で攻めようとしていた鳥達は、直ぐに君の迎撃に回避出来るゆとりは無い。
漏れる事なく君に群がろうとした空の軍勢は叩き落され……からのぉ――!
ガァ ンッッ!! ぺ キャ゛……!
群れる鳥の塊を払いつつ、その勢いのままに茨バール自体を釘に見立てた『杖』のダメ押し!
骨と肉がひしゃげる音と共に、見事に氷山? の片足は膝より先は絡んでた茨ごと
千切れ飛び、そのまま烏丸や御影達の居る後続が走るアスファルトへと転がっていく。
その間、氷山? は何をしていたか? 君へ反撃に転ずる行動か? ……否。
氷山? は片腕から触手のように再度茨を伸ばすが、その標的は君では無い……『鳥』だ!
方向を転じて、氷山? に飛来していた数羽の山鳥達。ソレに対し氷山? は
グリム・ランタンの二つの武器の併せ技によって五体の内の一部を失った事に
表情を変える事なく、その鳥達を一瞬の内に絡めとり……そして枝原に行ったのと同様の
現象が君の視界の中で起きる。
ギュルゥ シュゥゥゥッッ ッ゛……!
枝原の腕が木乃伊のように萎んだのと同じく、鳥達は瞬時に生気を絶たれ干からびる。
その一瞬の吸収の速度に比例するように、氷山? の千切れた足の重傷も
最初から千切られた部分は数年前に受けた跡であったかのように先端部分に
辛うじて穴が生えてるものの、目に見える限りの傷は修復された。
そして、目に見える限りの異常はそれ以外にも生じていた。
『腹部が異様に膨らみを帯びている』……先ほどまでは、確かに普通の大きなの腹だった。
だが枝原、そして鳥達とエネルギーを摂取した氷山? は確かに何かの変化を果たそうとしている。
それは烏丸の示唆した『本命』なのか……。
373
:
『常寂の檻』
:2023/09/02(土) 19:05:42
>>369-371
(お待たせしました)(御影・烏丸側)
『黒山』が、果たして本当に敵の間者かどうか?
確かに情報は少ない。だが、他の枝原の部下の情報も偽造しようと思えば
幾らでも作話で差し出せる情報内容ではある。
真偽に関して、別の車両の『御影』では判断は難しい。いくら闇の中で
見通す眼があるとは言え。まだ光差す空間で隔てた車間距離が幾らかある
車内の様子を見通す鷹の目は君には無い。薔薇が放たれた方も、燃え盛る火と
煙が敵の生死を判別不能に至らしめている。とは言え、操られた鳥の事を
踏まえれば未だそいつが生きてる事は有力だが。
>狩集さん、無理やりにでも近づけないか!
「わかってる! わかってるんだが……っ!!」
ギャァ ギャァ゛ ギャァギャァギャァッッ!!
『シュリンガラ』による妨害、枯野の枯れ葉、他の仲間たちの銃撃による応戦。
それを嘲笑うかの如く、敵の猛攻は衰えを知らない! フロントガラスを塞ぐように
鳥達は踊り飛び交い、銃撃をすり抜けるように舞い、シュリンガラに当たり
血飛沫を車窓に勢いよくコーディングしつつも攻める勢いを緩めない。
とは、言え先ほどよりは量が減ってきた。この調子ならば、あともう少しの我慢(3レス)
をすればフロントガラス付近などの倒すのが難しい鳥達を除けば全滅させるのも
可能だろうと考えられるが……。
ミーナ「……? この、『匂い』」
佐保「あぁ゛!? なんか起きたかぁ!」
ミーナ「いえ、何でもないわ。さっきの『薔薇』の匂いね、きっと……」
鳥の犠牲が募る毎にだ。血の匂いが段々と車内の隙間からじわじわと篭っていく。
大多数の人間が乗ってるのだから仕方がないが、人体の汗の匂い、泥酔男の
まだ少し消えてない酒の匂い……それと共に、先ほど消失した残滓なのか
『柑橘』に似た薔薇の匂いも強まっていくような気が、この車両に乗る全員の
鼻に流れ込んでいく。それでも、気にしてる余裕などは現状の対処に追われる
人員には殆ど居ない。狩集や眠りこける泥酔男を除いて全員が武器を手に
窓からの迎撃に追われているのだから……。
374
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/09/03(日) 10:55:58
>>373
(GM)
『身の上話は嘘かもしれない』という推論は、
『可能性の一つ』としては考えられるだろう。
『御影やグリムや烏丸だけが相手なら』。
しかし、実際の状況は違う。
つまり、こういう解釈が成り立つ。
『喋るとボロが出るから黙っていたのではないか?』
御影自身も良く分かっている事ではあるが、
『自分について知っている者がいる時』に、
『適当な嘘』をでっち上げる行為は非常な危険を伴う。
例えば、グリムと烏丸は『御影の能力を知っている』が、
セララやサクラは『御影の能力を知らない』。
そのシチュエーションで、セララとサクラに対し、
『まだ自分は能力が目覚めていない』などと説明すれば、どうなるか?
当然の流れとして、グリムと烏丸から不審がられてしまう。
分かりやすく言うと、こういう事だ。
ただし、『疑惑を回避する為の手段』は至って簡単。
『喋らなければいい』。
不用意に口を開けば、正体が露見するリスクを自ら高める。
『仲間に紛れた密偵』は『喋らない』のが『最も安全』。
そう考えると、『自身について語った者達』には、
むしろ『一定の信憑性』があるとすら言える。
他の私兵達や枝原が反応しなかった事は『状況証拠』としては強力だ。
だが、極論すると『真偽がどうこう』なんていうのは大した意味がない。
極限状態の中で『疑われる可能性』を自ら作る事そのものが『罪』なのだ。
実際、『分断』を提案した瞬間、氷山は枝原に銃口を突きつけられた。
氷山は『喋っただけ』、黒山は『喋らなかっただけ』。
ただそれだけの事であろうと、『他と違う人間』は罰せられる理由を持つ。
(………………本当に………………ただの『大食い』………………?)
黒山については、もう一つ気になる所があった。
これは完全に勘でしかないが、あの旺盛な食欲は『生長』と被る。
『エネルギー摂取』という共通点があるからだ。
それに、この『スタンド』――――あまりにも『色々できすぎる』。
個人の精神力だけで賄い切れるものなのか?
外部から『別のエネルギー』を取り入れていると考えれば納得がいく。
(………………『血の臭い』は………………『嫌い』………………)
鼻につく臭気は『過去のトラウマ』を思い出させる。
『組織間抗争』に巻き込まれ、
御影の心に深い傷を負わせた光景をフラッシュバックさせる。
あの時も多くの人間が死に絶えた。
それを連想させる臭いは、否応なく『不穏な気配』をもたらす。
そして『薔薇の匂い』だ。
『何でもない訳がない』。
もちろんミーナも『分かっている』のだろうが、
もはや『気にする暇すらない』のだろう。
(今は………………香奈枝に頼るしかない………………)
今の内に『グリムの戦況』を確認したい。
屋根の上に乗っているなら、さすがに分かるだろう。
視界は烏丸に依存するが、彼女も前方を気にしていたのであれば可能な筈だ。
375
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/09/05(火) 19:16:01
>>371-372
「・・・・・・この『鳥』共はただの『餌』だ!」
「『氷山』――らしき奴が『鳥』を『吸収』し・・・・・・。
何かを『生み出そう』としている・・・!」
『車内』。そして無線越しの『烏丸』、『御影』に叫ぶ。
『波状攻撃』ではなく『燃料補給』――とでも呼ぶべき行為だったか。
「『内』から出来る限り攻撃しろッ! 一刻も早く『引き剥が』さないとマズイッ!」
全員に呼びかけつつ、『ジャケット』を素早く脱ぎ、『氷山?』に向けて手放す。
『車』が移動する『風』に煽られ、それなりのスピードで飛んでいくはずだ。
相手はこれまで、『避ける』という動作はあまりしていない。
今回の『ジャケット』も恐らくは・・・そのまま『受ける』だろう。
『風』により纏わりつく『ジャケット』は視界を遮り、こちらへの攻撃を阻害する筈だ。
加えて――『グリム・ランタン』が近くに居る際、『ジャケット』に『蝋燭』を仕込んである。
『氷山?』の内側から『なにか』が飛び出てくるとしても、
『防寒』『防風』といった『機能』を『失わない』『ジャケット』は、一種の『拘束具』として機能する筈だ。
376
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/09/05(火) 21:32:29
>>373
>>375
(御影さんを加えても改善する状況じゃあない。
ならばぎりぎりまで存在を伏せて、来るべき一撃に備えるほうが良い。
つまり、ここは私たちだけで切り抜ける………!)
「『生み出す』………?」
グリムの言葉を受けて、いつかの『卵』の存在を思い出す。
しかし、今は関係ないことと頭を振り、『シュリンガラ』を稼働させ続ける。
「『匂い』も、何かマズイが……この『能力』の謎があまりにも解けていなさすぎるッ。
換気する程度でなんとかなるとは到底思えないが……」
『シュリンガラ』の迎撃方法を変える。
窓を開き、そこから飛び込んでくる『鳥』へ対して、
掌に生み出した『シュリンガラ』に巻き込ませて倒す形にだ。
(少しでも室内の空気が入れ替わるなら『におい』も……)
「いや……この『匂い』、スタンドが由来のものではないのか?
君たち全員が感じているというのなら……『薔薇』ということから能力そのものかと思っていたが、
その能力の副産物として、香りが発生している……?」
377
:
『常寂の檻』
:2023/09/07(木) 12:03:24
>>374-376
(烏丸・御影側)
黒山について思考に没頭する君…『御影』
その間にも、無線から『グリム』の焦燥が混じった怒鳴り声が届く。
>内』から出来る限り攻撃しろッ! 一刻も早く『引き剥が』さないとマズイッ!
その言葉に応じるようにして、君…『烏丸』は窓を幾らか開くと共に
手のひらの線に見立てた部分から『シュリンガラ』を発動する。
飛び込もうとする鳥……切断……そして、飛び散る血……そして、二人は視認出来るだろう。
シュリンガラの鉄輪に巻き込まれるようにして分断された鳥、それが墜落する中で
血の雫に混じって『花弁』の形の物も落ちた。飛び散った血によって曇った
窓や扉越しだと視認が難しかったのだ。そして、御影は思い出せるだろう。
トンネルに入る前に、力尽き倒れたカラス、それと『柑橘』の匂い。
匂いは、窓を少し開けても薄まらない。車に大量に今まで囲んでいた鳥達を
物理的に掃除する為に迎撃した際、シュリンガラや枝原の部下含めた皆が
撃ったり切られた際に飛び散った血飛沫でコーディングされた為だ。
この鳥達は、体内に薔薇の花弁らしきものを蓄え……そして薔薇の『匂い』のみ
濃厚に血肉に染めこんでいる。
何故? 何の為に茨と言う武器を捨ててまで?
ふと、背後で銃撃が少し途切れたようだ……リロードだろうか?
378
:
『常寂の檻』
:2023/09/07(木) 12:17:20
>>374-376
(グリム側)
君…『グリム』は悟る。『孵化』の兆候を、危険な予感を。
かつて、烏丸香奈枝は一つの廃墟にて何かを産み出す『卵』と遭遇した。
もしグリムもその時に同行すれば、同じような感覚を覚えたかも知れない。
そうでなくも、君たちはトンネル内でも攻撃すれば脅威が増す茨と言う
今までどんな相対した敵とも似つかない厄介なスタンドに襲われた。
その冷めやらぬ危険信号のままに、君は『蝋燭』が仕込まれたジャケットを
脱ぎ捨てて、風を切るように走る車の速さに応じたスピードで
幾らか叩きつけるように氷山? の腹へと当たる。
――そして、『ソレ』は起きた。
―――ボゴッッ゛ォ゛ッッ……ッ゛
「……ッ……。」
ジャケットを突き破りかねない勢いで、氷山の腹から『何か』が出る。
幸いか不幸か、ジャケットがソレの視界を防いでる為に正体は未だ視認出来ない。
膨らみ枯らして児童の半身程度のサイズの膨らみだ。
氷山? はソレが飛び出たに呼応するように一気に表情から
僅かにあった生気が抜け落ち、土気色で脂汗が噴出したように見える。
まるでフルスピードで出産を果たしように。
……では、この氷山? は、一体何を『産んだ』のだろうか?
――グッ……ググッ
半分の児童サイズの、ジャケットの裏に隠れてるソレは
衣服に自分自身が覆われてるのに気づいたように持ち上げようとする
仕草が膨らみの裏側から理解出来た。
氷山? は、動かない……焦点すら合わない目で動きを止めている。
379
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/09/07(木) 13:26:25
>>377
(GM)
>>374
にて『グリムの戦況を確認する』という行動を取っているので、
それについて判定してもらいたい。
380
:
『常寂の檻』
:2023/09/08(金) 16:47:04
>>379
(回答)
フロントガラスには、まだ山鳥が幾らか飛び交っているので
先頭車両の上の様子を完全に把握するとなると困難だが、烏丸が窓を開いた事で
そちらから様子を伺うのが可能と考えた上で。氷山? らしきものが
背を向けて立っている事。軽い蛇行運転してる車の横でグリムとグリム・ランタンが
その氷山? に向かい合ってる様子は辛うじて視認出来た、と判定する。
ジャケットらしきものを、グリムが投げつけたのも認識して問題ない。
381
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/09/09(土) 13:00:01
>>380
(回答感謝)
>>377
(GM)
ここで『リロードだ』などと考える馬鹿なら、とっくに死んでるだろう。
こっちには佐保・枯野・ミーナ・ディンの四人がいる。
素人の佐保と枯野はともかく、
ミーナとディンは火線を途切れさせないように動いていた筈だ。
リロードのタイミングに気を遣わない事は考えられない。
このタイミングで『銃撃が途切れた』――――おそらく『本人の意思に反して』。
烏丸から『合図』はない。
つまり、彼女も『その時ではない』と考えているのだろう。
賢明な判断だ。
今の御影は『スタンドが見える一般人』に近い。
加勢した所で大した戦力にはならず、むしろ『的』が増えるだけ。
何としても二人に突破口を開いてもらう必要がある。
『レックレスとの取引』もあるが、それすら『最終的な勝利』には変えられない。
この任務が失敗すれば、『先』はないのだから。
(――――――………………)
依然として『グリムの戦況』を注視し続ける。
こちら側の車内の様子は『音』や『声』で分かる筈だ。
同時に気を回すのは、さほど難しい事ではない。
今の御影に出来る『見聞き以外』の行動は、こうして『考える事』だけだ。
一瞬たりとも思考を休ませない。
『外に出た時』に、すぐさま動き出せるようにする為に。
>>375
(グリム)
『餌』・『吸収』・『生み出す』――――
三つの単語が入り混じり、頭の中に浸透していく。
それらから連想される『結論』は、
『御影自身が考えていたもの』と『かなり近い』。
しかし、『確信』に至るには『情報』が必要だ。
無論、『他の面子』にも承知させる為には、『証拠』が不可欠となる。
だが、まずは『自ら』を納得させなければならない。
382
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/09/12(火) 19:21:03
>>378
「表に出てくる前に――仕留めるッ!」
『グリム・ランタン』を用いて、『ジャケット』越しに、
産まれ落ちた『なにか』に『バール』を繰り返し叩きつける。(パス精BBB
『蝋燭』の効果が健在であれば、『ジャケット』は突き破られない・・・。
つまり、『打撃力』だけが、『なにか』に伝わる。
(どんな存在であろうとも・・・。
『触れられない』ならば、『効果』を発揮し得ない。
加えて、視界も効かないのであれば――『ジャケット』越しの打撃は『一方的』な有利ッ!)
『なにか』への攻撃は『グリム・ランタン』に継続させるとして・・・。
『車内』の反応が鈍いのが少し気になる。
少しだけ目線を『車内』に向けて、変わりがないか確認する。
383
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/09/12(火) 22:28:14
>>377
(茨……そして花弁……。
花の部位によって特徴が異なる『能力』……茨が衝撃を吸収して成長するなら、
花弁は一体……しかし、攻撃的な『能力』であることに間違いはない……
車を捨てても、状況は改善しないなら、やはり『本体』を見つけ出して叩くしかない!
これだけの数を操作して襲い掛からせるパワー! 先ほどの『罠』としての利用とは違う。
敵本体は、きっと傍にいる。どこからか私たちを見ている。
あるいは私たちの中に……)
『シュリンガラ』での迎撃は自動的に行える動きだ。
音が途切れた瞬間に残った手を顔の前に翳しつつ背後を振り向く。
「なんだ、そっちはすべて倒せたのか……!?」
384
:
『常寂の檻』
:2023/09/14(木) 21:23:59
>>381-383
(烏丸・御影側)
御影は思考を続け、そして烏丸は振り返ろうとする刹那。
君……『烏丸』のみ、振り返る間際に心に去来した事があった。
――それは、かつて工場跡地。あの『虹の糸』による父と母の死に様
あの時、かつて幼少の時に体験した精神的な衝撃。そしてソレを強制的に
思い出された時に感じた『怒り』 『殺意』 『憎悪』と言った攻撃的な感情が
君の心を占領しようとする。膨れ上がった強烈な暴走しそうな攻撃的衝動に
理性が抗おうとする。これは正しく>377メ蘭 『不意打ち』だろう。
そして、その『不意打ち』は何も烏丸の内側だけでは留まらない。
烏丸は振り返る間際に、車がどうも行き成り加速をしたようで
少しバランスが崩れかける。だが、それ以上の『危機』を君は目の当たりにする。
ヴゥゥッン!!
「ユーー--シィィィッッ゛!!!!」
!!!?? 眼前に飛び出すように迫り、茨の巻き付いた武具を振るう人物。
『ディン』だっ! 彼は目を充血させ、般若か鬼のような形相で君に対して
豹変したかのように今まさしく君を掲げてる鈍器で殺そうとする勢いで振ろうとしている!
それは、君が『シュリンガラ』を発現させられるタイミングよりも遅いだろうが
少しでも君が尻込みしたりすれば、直撃するであろう勢いを保っている。
烏丸の視界一杯には、その自分に対する襲撃者のみが見えるだろう。
君……『御影』には見えても問題ない。
他のミーナ、佐保、枯野。ミーナはディンと同じ様子でほぼディンと
同じタイミングで持ってる武器で佐保と枯野に対し襲い掛かろうとしてる。
佐保と枯野は、ミーナとディンよりは殺気立ってないものの。顔に怒りを
宿しつつ、それでも懸命に自分の中に産み出された感情を抑制しようとしてる
ような複雑な表情で佐保は雪男のスタンドを出し、枯野も片手に枯れ葉を数枚出してるようだ。
運転手の『狩集』も、この異常に晒されてない訳でない。
明らかにフロントガラスに鳥が群がって視界困難な中で運転してた時の
緊張以外の憎悪などが入り混じった表情でフロントガラスから急に離れて
氷山? が居る先頭車両へと山鳥の群れが移動していくのを凝視しながら
アクセルを思いっきり踏み込み、急加速を始めている……。
この中で、依然変わらないのは『泥酔男』だけだ。
いや、こんな時であろうとも眠っている戦力外の存在は、ある種異常だが……。
仲間が突如襲い掛かってきた、この状況……無事に切り抜けられるか?
385
:
『常寂の檻』
:2023/09/14(木) 22:02:07
>>381-383
(グリム側)
今、君……『グリム』の状態であるが。この時(>362)より
姿勢を変えていないので、茨で引っ張られて車の屋根の即席上昇口となった穴を
正確に見るには体を反転させて穴の中を覗き込むなりしなければ中の様子が
どうなってるのかを見るのは難しい。とは言え、君が下の様子を気になった時に
中でどのように動きが起きていたかは、振り返るのでなく『前』を見て状況は把握出来る。
ガシャンッ!ッ…… ――ガチャ ダンッ!
氷山? より後ろ、そこから新たに床……いやこの場合は『バックドア』だ。
窓が小さく割れるような音と共にバックドアが開かれた。
これによって敵の彼女が君から距離を開けれるようになった。
それはグリム・ランタンの打撃を何かを生み出して動けずに攻撃を無防備に
喰らってるらしい彼女の利点か? いや……。
『シャーッ!』
レックレス『済まん、遅くなったな。ハクビシンの手は借りるでもない状況かっ』
バックドアに出来た割れ目に掴まるようにして、その穴から躍り出てくる
二体のハクビシンのスタンド像……『ブライアン・アダムス』だ!
山鳥を、あらかた撃墜し終えた彼等は。どうやら君の後ろより援護射撃を
する為の準備を色々としていたようだ。これで、敵の前は『グリム・ランタン』
後ろには『ブライアン・アダムス』と言う形で敵を挟み撃ちに出来る状態を作り上げた。
氷山?『ァ……ァ………わ…………り…………』 ビリ……ビリッ
ドゴドゴドゴッッ! と擬音が付きそうなラッシュでジャケット越しに
氷山の腹部を攻撃していくとだ。……彼女の顔にも変化が生じてきた。
それと共に、描写に誤りがあった為に謝罪する。
先ほど(>378)は生気が抜け落ちたと書かせてもらったが。確かに
氷山の様子は衰弱したような雰囲気だったが、表情からは『伺えなかった』。
何故か? それは、君がラッシュでダメージを与え続けたお陰で『解答』が
君の見る中で現れる。氷山?の顔の皮膚がどんどんと『剥がれていっている』のだ。
その破れた肌から見えるのは、病的な程の白さと土気色。そして
氷山? とは似ても似つかない人相が見え始める。
ここでグリムは明らかに知る事になる。目の前に居る、この人物は
『氷山でない』。彼女の皮膚を張り付けられた全くの赤の他人である事。
そして、その氷山に変装してた存在は。腹部から『何か』を産む役割を有しており
君と戦い……だが、産み落とした後は動けてないと言う、明らかに戦力外の
状態に至っている、この状態は一体何を意味しているのだろう?
目に見える中で、それ以外で起きてる事と言えば。後ろを走る車に
群がっていたと思わしき山鳥達がこちらえ向かっている事だ……どうやら
烏丸・御影の乗車している車両を襲う敵がこちらへ来るようだ。
とは言え、中に居る者たちが黙ってソレを許す筈もない。バックドアも
開いて射撃には絶好の位置だ。迎撃は容易だろうが……。
386
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/09/15(金) 16:35:59
>>384
(GM)
案の定な光景だが、完全に『洗脳』された訳ではないらしい。
どちらかと言えば『暴走状態』か。
少なくとも『操り人形』に成り下がっていないだけマシではある。
(………………『精神攻撃』………………一番『面倒』なタイプ………………)
(………………狙いは………………『同士討ち』か………………)
わざわざ手を下さずとも勝手に死んでくれるのだから、効率的なやり方だ。
しかし、『佐保と枯野』と『それ以外』の違いが気になる。
『スタンド使いだから抗える』という可能性もあるが、
むしろ『憎悪の強さ』が関係しているのではないか?
枝原達の部下は『スタンド犯罪の遺族(
>>286
)』だと聞いた。
だからこそ『効き目が強い』と考えた方が、おそらく『正解』には近い。
(………………この状況………………『香奈枝もやられてる』……………)
この場で『冷静さ』を保っているのは、もはや『御影だけ』だろう。
(………………『醜態』を晒さなくて良かった………………)
御影憂の心にも、『力ある者』に対する『憎悪』にも似た『恐怖』が宿っている。
『トラウマ』を克服する為に『恐怖を与える者』となったが、
幼少期の根強い感情を完全に消し去る事は出来ない。
もし普通に乗り込んでいたら、他の面子と同じように『狂乱』していた所だ。
用心して潜んでおいたのは正しい判断だった。
こうなる事まで予想はしていなかったが、
やはり『ナハトワハト』の『無敵』は揺るがない。
(………………いざとなったら………………出なきゃならない………………)
(………………か………………)
佐保と枯野はギリギリで耐えている。
ミーナは二人に襲い掛かっているが、『二対一』なら抑え込める筈だ。
烏丸が『どれだけ平静を保てるか』によるが、
ディンには彼女が対応するものと思っていい。
そうなると自分は狩集に当たるべきか。
だが、『タイミング』は見極めなければならない。
『実体化』した瞬間に、御影自身も正気を蝕まれてしまう。
考えなしに出たとしても、逆に被害を悪化させる事になりかねない。
(………………『狩集』も………………『ディン』も………………『ミーナ』も………………)
(………………『能力の影響』を受けてる………………)
『自分の能力』に足を引っ張られるようでは『役目』を果たせない。
今、『御影を除く全員』が理性を剥ぎ取られている。
つまり、この車内には『いない』可能性が高いのだ。
――――――『裏切り者』は。
『枝原』・『レックレス』・『オブシディアン』は、
それぞれ『スタンドの発現』を確認している為に除外される。
残りは『二人』だが、今までの推理を合わせると、さらに『絞り込み』が可能だ。
すなわち、『一人』しかいない。
387
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/09/16(土) 08:06:06
>>385
今回の攻撃に対する反応は、『氷山?』の皮膚が『剥がれていった』だけで、
腹部にいる『何か』は特に反応がないという事で良いだろうか?
また、手応えはあるか? 硬い、柔らかい、等。
388
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/09/19(火) 14:56:33
>>384
「あ、ああア………」
何故急にそんな事を思い出したのかはわからない。
しかしそれは確かに自分の中にあった感情だ。
憎悪と殺意、父母の仇を絶対に滅ぼしてやるという攻撃衝動。
「わああああああああッ! 『シュリンガラ』ッ!!」
あの時に自身の身に宿った真っ黒な殺意の衝動に任せて、
両方の手の手相へと『シュリンガラ』を発現、回転させて眼前の鈍器へと振るう。
『シュリンガラ』の高速回転がもたらす破壊力は、人間が振るう鈍器程度はものともしない。
回転によって鈍器を逸らして弾き飛ばし、もう片手の『シュリンガラ』によって、その手を斬り飛ばす事も容易だろう。
しかし。
(『ユーシー』……!
かれも、私と同じ!家族を奪われた……
私は、私は何をやっている……彼を殺してはだめだ……!)
『ディン』の身の上に降りかかった災い。
その話を聞いていた私は、『ディン』の叫び声を聴いてあるいは理性を取り戻せるだろうか。
もしそうしたとしても、『シュリンガラ』の回転は簡単には停止せず、解除では遅い。
『シュリンガラ』を発現した手を握りしめて、強制的に『脱輪』状態を作り、
破片と共に『シュリンガラ』を解除して『ディン』を守る。
389
:
『常寂の檻』
:2023/09/20(水) 21:11:31
>>387
(回答)(レス遅れ申し訳ない)
『何か』は特に反応した様子はない。
手ごたえとしては、人の肉を打ったり分厚い獣の皮膚を打つと言うよりは
藁の束を打ってるような感触だと感じられた。
390
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/09/25(月) 19:27:25
>>389
回答に感謝
>>385
「『レックレス』・・・! いや、『ここから』だ。
『何か』が生まれている・・・・・・『腹部』に何かがいるッ!
能力を使うなら『そこ』だッ!」
相手は普通の『生物』ではない・・・。
『動物』というよりは、『植物』・・・・・・今まで見た通り、『植物』から派生した、と考えるべきか。
「今更だが『氷山』ではなかった。俺たちを『動揺』させるためか・・・ただの『餌』だッ」
(なんの反応もない・・・。『成長』も、『吸収』もない。
いや、皮膚が剥がれているのは、何かが『失われている』のか?)
一旦攻撃の手を緩め、『グリム・ランタン』を下がらせる。
『レックレス』の攻撃に対する反応を見たい。
391
:
『常寂の檻』
:2023/09/28(木) 14:43:50
>>386-390
(烏丸・御影側)
君…『御影』の推理は『当たらずとも遠からず』の可能性は高いだろう。
スタンドによる精神の変調。即ちスタンド攻撃に対して抵抗出来るのはスタンドのみ。
精神の具現化たる力を有する烏丸を含め、残る少年少女も興奮状態に近いとは言え
辛うじて抑制出来ている。
『トラウマ』に関してだが。佐保や枯野が何処まで過去に辛い経験が有るのかは
交流も薄い為に謎だが、二人も闇ブローカの彼を保護者として慕うなりの
闇に自ら身を寄せようと感じた体験は少なからずある筈だ。生きてる限り
少なからず激しい怒り、瞬間的に暴れだしたい衝動に駆られなかった経験を持つ。
この車内に居る面子は、それが人よりも多く。いま行われてる狂宴に
招かれる資格が多かった。それだけの理由なのだろう。
君…『烏丸』も気を抜けばディンに対して発現させた『シュリンガラ』で
両断したい衝動があるものの、理性に沿った『脱輪』の行動を振舞えるだろう。
即席の茨で巻かれた鈍器と、シュリンガラでは。とは言え、脱輪させる前に
接触すれば、拮抗する以前に切断される。そう、狼牙坊のような代物の茨が
巻きつけられた頭部分だ。降りぬかれた勢いのままに鼻先を切断された棒が
掠め、耳元を抜けるようにして茨の塊がガシャンと車の扉の窓を破る。
パリィンッ! ドガッドガッ
ディン「ぐふっ……っ゛」
『脱輪』からの『シュリンガラ』の解除。烏丸はシュリンガラを解除して
武器の機能のみ殺し、ディンを自分の攻撃から身を守ろうとしたが『距離が近い』
肉薄するような距離で脱輪からの解除。まだ辛うじて理性があるものの
攻撃的な感情に占められている君は、その動作が1コンマ、2コンマと
僅かに、ほんの僅かにだが普段正常に出来る行動にムラが出来る。
脱輪から、直ぐにスタンドが消失する前に鉄輪の散弾は著しく
ディンの上半身に命中し。そのまま彼は車の床に叩きつけられる。
とは言え、致命傷では無い。まだ瞳には殺意の色が込められ正気でなく
その赤黒い意思に引きずられたまま懐に手を伸ばしている。
ミーナ「『トモ子』ォォォオオッ!」 シュッッ
佐保「誰だっぺ! っ気ぃ抜いたら……どたまかち割りそうに……!」
枯野「じいちゃ、ばあ……くそっ、此処には居ない、居ないから……っ゛」
ミーナは、槍状の茨が巻きつけられた武器を振るって二人へ襲い掛かっている。
佐保と枯野。佐保の雪男のスタンドが、持ってる除雪器具で捌き、枯野は
スタンドの枯れ葉を盾にするよう広げてるが、どちらも顔色は良くない。
烏丸は、その原因に思い当たる。いま一瞬の攻防を制した後からも
体中にアルコールでも回るかのように殺意や憎悪の『衝動』が強まってきているのだ。
少しでも意識が飛んでしまえば、その瞬間、この偽りの『感情』に吞み込まれる。
そんな予感を他二人と同じく影響を受けている……。
狩集「ぎ……ぼ…………『なおし』……私……が」 ググッ
ブゥルルルル゛ゥゥゥッッッ
狩集の状態も深刻だ。完全に正気じゃない様子で限界までアクセルを踏みぬき
背を向ける、氷山? に一点集中に視線を向けつつ車を加速し続ける。
このまま正気を取り戻さなければ……不味い事になるだろう。
392
:
『常寂の檻』
:2023/09/28(木) 16:06:07
>>386-390
(グリム側)
>『何か』が生まれている・・・・・・『腹部』に何かがいるッ!
レックレス『なら……ソレがどう仕掛けてくるか、見定めて貰おうか』
ブライアン・アダムス! と彼の掛け声と共に二体のハクビシンは
弾丸のように、地面を滑りつつ氷山の姿を模した敵の片足に牙を滑らす!(スB)
その浅く齧られた傷口部分からは血が……飛び出ない。
君の居る場所近くで、再度体を反転させて敵に向かいあうハクビシンの
威嚇するような鳴き声にも反応を見せる事なく……いや、動きが有った。
ググッ ピタ。
レックレス『なんだ……?』
氷山? は、悪霊が乗り移られた人間のように体を反らし、そのまま両手を
車の床に付き。いわゆるブリッジ体勢に移行する。
そして、彼女の腹部に纏わりついたジャケットも。ようやく中の『何か』が
動きを見せたのか外されようと緩慢に其の黒い衣服が盛り上がりを見せた。
もう少しで、そいつの正体が明かになる事だろう。
――ダダダダダダッ
ハナナ「こっちに来る敵は、殲滅しました。もう直ぐ
狩集さんの車も近くに来ます!」
黒山「あっ、で、でも……スピードが出しすぎてない?」
車の下で、開いたバックドア部分から銃撃と共に後方車両に
纏わりついていたらしい山鳥がこちらへ移動しようとしたのを
撃墜する音と共に、枝原の部下二人が状況を報告する。
飛来する薔薇で操られていたらしい鳥達は、これであらかた殲滅
出来たと考えるべきだろう。……残るは、目前の『敵』だ。
今までの状況からして、そう容易に倒せる程に甘くは無いだろうが……。
393
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/09/28(木) 16:17:03
>>391
(GM)
>>388
(烏丸)
現在の烏丸の理性は、『佐保と枯野』と『ディンとミーナ』の中間といった所か。
辛うじて踏み留まる程度は可能なようだが、それも長くは続かないだろう。
このままでは遠からず『全滅』する。
(………………やっぱり………………)
だが、御影憂に『動揺はない』。
(………………『私が助ける』しかないか………………)
――――――シュンッ
『銀輪の散弾』が『ディン』を弾き飛ばした瞬間、
『実体化』して『烏丸の袖口』から外に飛び出す。
「………………ビックリした………………?」
ド ゴ ォ ッ !
「………………なーんちゃって………………」
そのまま『追撃態勢』に入り、ディンの『鳩尾』を狙って、
精確な蹴り(パス精CCB)を叩き込む。
『御影の居場所』は烏丸とグリムしか知らなかった。
当然、ディンには『対処不可能』。
『完全なる不意打ち』であり、『100%直撃する』。
彼らも鍛錬は積んでいるだろうから、
ちょっとくらい乱暴に扱った所で潰れる心配はあるまい。
「………………『これで仕留められる』と思って………………」
ボソッ
「………………『鳥共を離した』のは甘すぎる………………」
ボソリ
御影は『外に出た』。
『匂い』の充満した車内にいる以上、
烏丸達と同じような影響を受けても不思議はない。
だが、『憎悪を剥き出しにさせる能力』は、御影には『効かない』筈だ。
ト リ ッ ク
「………………その『仕掛け』は………………もう『見抜いた』………………」
・・・・・・・・・・
何故なら、『御影は目を閉じている』。
烏丸の様子がおかしくなったのは、『振り返った直後』だった。
狩集に異変が起きたのは、『フロントガラスに群がる鳥が飛び去った直後』。
そして、酔っ払いには『全く変化がない』。
結論から言おう――――――
『視界に入った相手に敵意を向けている』。
だから烏丸が外を見ていた時は正常だったし、
前方の視界が遮られていた間は狩集も狂っておらず、
酔っ払いは目を閉じたままなので何も変わらない。
『車内を匂いで満たす』のは、あくまでも『準備段階』に過ぎないのだ。
その状態で『誰かが視界内に存在する事』こそが、本当の『発動条件』だと推理した。
今すぐ『消臭』するのは難しいが、『目を閉じる』のは簡単に実行できる。
『憎しみを向ける相手』がいなければ、『内に秘めた感情』が発露する事もない。
ス ゥ ッ
蹴りと同時に、『烏丸の目元』を腕で隠し、視界を塞ぐ。
「………………私の声が………………聞こえるなら………………」
「………………『目を閉じて』………………『サイドブレーキ』を………………」
おそらく正気に戻るであろう烏丸に小声で囁きかけ、
『サイドブレーキ』を引いて『急停車』させてくれるように頼む。
手探りになるが、そう時間は掛からない。
『氷山もどき』しか見えていない狩集は、烏丸の動作に注意を払わず、
この行動は確実に成功させられる。
急加速した車体が急激に停止した直後、
乗っている人間達は強い衝撃を受け、必ず『体勢を崩す』。
『車内』という状況だからこそ、たったの『一手』で『全員』を阻止できるのだ。
394
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/09/30(土) 20:36:59
>>392
(・・・・・・『ジャケット』は悪手だったか?
こちらを察知できないと言うことは、逆にこちらもあちらの動きを予測できない・・・。
『目隠し』の間に仕留められれば――と思ったが、まともな『生物』ではないようだ・・・!)
「『来る』ぞ・・・恐らくは『植物』。今まで通り『茨』に警戒しろ。
『オブシディアン』・・・・・・可能なら、さっきの『吸収する弾丸』を準備しておいてくれ」
『グリム・ランタン』に『バール』を構えさせ、警戒を続ける。
導火線に火がついて、爆発寸前だ。火を消すよりも、爆発に対処する方を選ぼう。
395
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/10/01(日) 23:00:40
>>391
「はぁ、はぁ……『ディン』ッ! すまない……
おかあさん……違う、クソ……!
ぐうぅ、見なければ……彼らの攻撃……そこから身を守らなければ……同士討ちだ……」
ぎりぎりと歯を食い縛り車内の様子を姿勢を低くして凝視する。
取り決めた合言葉を……彼女の存在を忘れる程に切羽詰まった状況で、
急に現れた御影に一瞬呆けてしまった。
「御影さっ……何を……!」
目を覆う手。その『暗闇』にどこか安堵を覚えた。
彼女の目論見通り殺意が薄まるならある程度自由に動けるだろう。
危険は伴うが、記憶を頼りに『サイドブレーキ』を引いて車を減速させる。
逆に殺意が収まらない場合は、その事を御影に知らせる。
396
:
『常寂の檻』
:2023/10/03(火) 21:57:37
>>393-395
(烏丸・御影側)
君・・・『烏丸』は、目の前で倒れつつ自分を親の仇のように凝視しながら
懐から新たに凶器を取り出そうとしているディンに謝罪を呟きつつも
依然として業火のように沸々と憎悪と殺意が胸と頭を占める。
スタンド使いである君でも少しでも何か外から衝撃を受けて意識を飛ばしてしまえば
そのまま其の強制されるドス黒い衝動に突き動かされそうな衝動。一般人である
彼等では事前に防護マスクなりの対策をしなければ、この攻撃を防ぐ事は叶わない。
必死に抑制しようとする意識に反して、体は手を合わせて今度こそ目の前の相手を
両断せしめんとばかりに君は自分のスタンドを再発現させようとしようする。
>ビックリした?
ふと、そんな声が意識の外から聞こえると共に目の先に腕が突き出され
ディンが見えなくなる。目の前に闇が広がる。
・・・・・・・・
殺意が萎んでいく。完全に消えた訳でないが、暴力的に目の前の相手を
この世から消し去ってやりたいと言う情動が明かに先ほどに比べマシになる。
そのまま、闇を作り出した御影の言葉が聞こえた。
サイドブレーキを手探りで手を伸ばす。あった、この感触はサイドブレーキだろう……。
― ― ― ― ― ―
君・・・『御影』は、烏丸の袖口から飛び出すように幽体化を解除して
車の中に姿を現す。姐さん!? と佐保が驚きを口にして、枯野も興奮状態ながら
驚きの見開きをするのを一瞬目にしつつ、ディンに蹴りを入れる。
ウッ……! と呻きつつ、彼は手からバネ付きの拳銃を取りこぼして頭を軽く
打ちつつ、倒れ込む。
御影の鼻に、トンネルに到着した時にも嗅いだ香り。あの鴉から生じてた
柑橘を更に凝縮させたような、少し痛い位の刺激臭が通っていく。
君は、一瞬だけ幼少期に体験した『トラウマ』を自然と回想した。
胸の中で其の時に去来したであろう悲しみや苦しみ、怒りが君の中に再度
同じ程度に占める。だが、それは『一瞬』だ。
瞬間的に堪らないぐらいの暴れたくなる位の負の感情が体を駆け巡るが
ぶつける存在が視覚情報に無い事を脳が理解すると共にジワジワと其の衝動は
落ち着いていくのが感じられる。とは言え、完全に消え失せてはいない。
そのまま、君は瞳を閉じたまま烏丸に指示を送って次の結果を待つ事になる。
だが、この『目と閉じたまま』と言うのは聊か『危険』でもあるだろう。
何せ、周囲の状況を知るのに五感の内、目や鼻も潰されてる状態だ。
次に不意打ちを喰らえば今まで闇との同化で回避可能であったアクシデントも
今や実体化してる御影では、再度闇の中に戻ろうとするにしても……その過程で
無事に済むかは、判らない。
397
:
『常寂の檻』
:2023/10/03(火) 22:29:32
>>393-395
(グリム側)
>『来る』ぞ・・・恐らくは『植物』。今まで通り『茨』に警戒しろ
レックレス『あぁ わかっ 』
君のほぼ、足元より少し前に居るハクビシン二体。そして、目の前で
武器を構える『グリム・ランタン』
どちらも、決して油断などしていなかった。
得体のしれない、ジャケットの中で蠢き腹から産まれ出てきた謎の敵。
レックレスも、君に落ち度は無いのだろう。
何か攻撃の予兆あれば直ぐに対応しようと構えていた。
――ゴッ――――――――ッ゛
それは『一瞬』で起きた。
顔を強かに強く打つ感覚が生じる。それと共に眼前に、いや違う。
グリムに、否……グリム・ランタンの顔を、上半身を覆うようにして
黒い布、そう君がしたのを真似たようにジャケットが覆われる。
高速……そんな言葉で片付けられない速さ(スA)でジャケットを突如
その相手が広げるようにして構えていたグリム・ランタンへ当てたようだ。
それと共に、ギャッと鳴くのと共に足先に居た二体のハクビシン。
『ブライアン・アダムス』が弾かれようように君の足先を抜けて
車上から吹き飛ばされるのを目にした。
レックレスが何が起きたか理解出来ない呻き声と共にDFを受けて
車内で衝撃で強かに倒れる音をグリムは目にする事が出来ただろう。
何が起きた? どう言う攻撃を今、受けてブライアン・アダムスはやられた??
まだ、その『何か』がどんな姿形かは不明だ。何せ、ジャケットで
意趣返しのようにグリム・ランタン共に君の前方の視界を塞いでるからだ。
不可解なのは、ブライアン・アダムス二体を一瞬で再起不能に
出来るような攻撃を繰り出したに関わらず、君も瞬殺しなかった事だ……。
398
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/10/04(水) 16:57:41
>>396
(GM )
>>395
(烏丸)
瞬きする程の僅かな時間の間に、脳裏を駆け巡る『記憶』の断片。
「怖いよ」
「死にたくない」
「誰か助けて」
『アリーナ』と『エクリプス』の抗争に巻き込まれた幼い自分。
両勢力の戦いは熾烈を極めていた。
『力を持たない者』は抵抗する術もなく、ただ虫けらのように踏み潰される。
「お兄ちゃん」
「死なないで」
「一人は嫌」
同じ場に居合わせた『従兄弟』だけが心の支えだった。
そんな彼も、御影を庇って瀕死の重傷を負ってしまった。
絶望に支配されていく中、やがて争いは終結し、
残存した人員は逃げるように立ち去った。
「どうして」
「許さない」
「死んでしまえ」
『力を持つ者』。
すなわち『スタンド使い』そのものに対する強烈な憎悪。
それを全力で誰かに叩きつけたい衝動が湧き起こる。
「――――――殺してやる」
今ここにいる全員を片っ端から斬り伏せ、頭と胴体に銃弾を撃ち込み、
『血の雨』を降らせてやりたい。
・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・
「………………ふぅ………………」
闇の中で息を吐き出し、静かに呼吸を整える。
『この程度』なら、必死に抑えようとする必要もない。
たとえ『光の下』であろうとも、『闇』は御影の味方だ。
『悲しみ』と『怒り』と『苦しみ』は、確かに存在した感情だった。
しかし、それらは『克服』している。
『内なる闇』に身を委ね、『闇』と一つになる事で乗り越えた。
だからこそ、今さら惑わされる事などない。
「………………香奈枝………………」
ボソッ
「………………『そっち』は頼んだ………………」
運転席の狩集は烏丸に任せる。
要するに両目を塞げばいいのだから簡単だろう。
ただし、その前にサイドブレーキを引いてもらわねば。
「………………佐保………………」
「………………枯野………………」
「………………目を閉じて………………」
烏丸がブレーキを掛ければ、急停止した車の中で、そこに乗っている全員が体勢を崩す。
「 今 す ぐ 何 か に 掴 ま れ 」
・・・
――――――『御影憂』を除いて。
『ナハトワハト』を纏った御影は、『達人級の体捌き(
>>393
)』が可能になる。
軽業師のようにバランスを取り、衝撃を受け流して姿勢の安定を保つ(精B)。
つまり、この場で誰よりも早く動き出す事が可能なのだ。
バ ッ !
車が停まった直後、前方のディンに飛び掛かる。
おそらくは銃を拾って発泡しようとするのだろう。
だが、『そうはいかない』。
鳩尾に食らった蹴りで『一手』遅れ、停車の振動で『二手』遅れる。
今から動こうが間に合わないし、何もさせない。
ガ シ ィ ッ
そのままディンを『抱き締める』。
ロングワンピースの胸元に顔を埋めさせ、強引に視界を遮断してやろう。
『好きでもない相手と密着する』というシチュエーションには、
心底ヘドが出そうだが、どうせ一瞬だ。
「………………目を閉じれば………………『落ち着く』………………」
ディンの耳元で囁き、まず彼を大人しくさせる。
これで正気を取り戻したなら、次はミーナだ。
佐保と枯野が注意を引いている内に片付けてしまいたい。
399
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/10/04(水) 20:06:07
>>397
(質問)
一応、確認したいのだが、ジャケットは『グリム・ランタン』の上半身にかぶさっているのだろうか?
もしそうであるなら、本体であるグリムは一貫して車の天井で這いつくばっているので、
何かしら視認できるかとは思うのだが。
(
>>362
車の屋根に伏せた状態
>>385
姿勢を変えていないとの判定)
400
:
『常寂の檻』
:2023/10/07(土) 12:23:25
>>399
(指摘を受け、グリムPCのみレス改訂させて頂く。
尚、ミッションとして異例であるが、『中途参加者』がこれより出る。
397メ欄:参加
これによりPCに不利益は生じませんので悪しからず)
>『来る』ぞ・・・恐らくは『植物』。今まで通り『茨』に警戒しろ
レックレス『あぁ わかっ 』
君のほぼ、足元より少し前に居るハクビシン二体。そして、目の前で
武器を構える『グリム・ランタン』
どちらも、決して油断などしていなかった。
得体のしれない、ジャケットの中で蠢き腹から産まれ出てきた謎の敵。
レックレスも、君に落ち度は無いのだろう。
何か攻撃の予兆あれば直ぐに対応しようと構えていた。
――ゴッ――――――――ッ゛
それは『一瞬』で起きた。
顔を強かに強く打つ感覚が生じる。それと共に眼前に、いや違う。
グリムに、否……グリム・ランタンの顔を、上半身を覆うようにして
黒い布、そう君がしたのを真似たようにジャケットが覆われる。
高速……そんな言葉で片付けられない速さ(スA)でジャケットを突如
その相手が広げるようにして構えていたグリム・ランタンへ当てたようだ。
それと共に、君より少し先で構えていたブライアン・アダムスが
小さな悲鳴混じりに横を抜けるように吹き飛ぶ残像を見た。DFによる衝撃の
為か車内からレックレスの呻き声と鈍い転倒するような音も辛うじて聞こえた。
君の顔にもグリム・ランタンとのフィードバックによって顔全体に
服を隔てて鋭い針状のものがバラけつつ当たる感触を受ける。
正体は、這いつくばるような君の体勢で理解出来た。
鋭く、本当に針のような『棘(とげ)』
それが生じるのは、氷山? らしき体内より産まれたらしい
イメージとしてはデジモ〇のパル〇ンとかの、植物が擬人化したような
頭に薔薇を生やした異形の人型の存在だ。人の肉体と植物が混ざり合った
その裸像は、そこまで可愛くは無く、はっきり言えばおぞましい。
その口は、壊れたように、こんな言葉を紡いでる。
『こ こんにち わ』 『ころん にちわ』 『ころし に ち わ』
『わ 私は臨』 『臨床心理士』 『臨床心理士と申し申しもうしなせ』
生前の名残か何かの言葉を反復するようにして、その産まれた異形は
双峰の眼であろう部位を、ギョロリとグリムに対して向ける。
タンッ……。
ブリッジ体勢の氷山の手足が動く、君の方向向けて一歩手足が動いた……。
(
>>131-132
双方のレスを受け、参加を受理する。然しながらミッション確定後の
途中によると言う事もあり、GMの特殊処理として御ふた方は
こちらの方で操作をさせて頂きますので悪しからず)
401
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/10/08(日) 22:30:40
>>396
(殺意が薄れた……!
御影さん、君はいつも私を導いてくれる……!
この暗闇は私の味方だッ)
「狩集さんっ! 目だ!眼を塞げ!
それだけで良いんだッ!
車を停めるぞ!」
自身も運転席にしがみ付くようにしながら、
サイドブレーキを引く。
(車を止める……つまり、御影さんはこのままだと状況を打破出来ない事に気づいたんだ。
この敵はこれだけの距離、車のスピードに追従してくる。
本体が共に移動しているとしか思えない!
そして、車を止める意味は『この車の中にはいない』……そう考えたんだ!)
揺れる車内の中で、しかし車を横転させるわけにはいかない。
片目を開き、運転席の状況を見て可能ならハンドルを切る。
402
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/10/09(月) 07:03:06
>>400
訂正に感謝。
加えて、グリム←→『グリム・ランタン』間で頭部にDFは存在しないので、
レスは行いますが必要であれば訂正します。
>>400
「レックレス・・・!」
先程は迷っていたが――『正解』だった。
能力を使用した『ジャケット』が無ければ、この『棘』で『グリム・ランタン』も少なからずダメージを受けていただろう。
(この『怪物』は想定外――だが、こちらが『対処できる』のも相手からすれば『想定外』の筈だ。
先程の『トンネル』と同じ能力から来ている、という事は・・・何かしらの弱点はあると見るべき。
俺が『時間稼ぎ』をしている間に突破口を見つけられるか――見つけられなければ、『終わり』だが)
『グリム・ランタン』の手から『バール』を落とし、空いた手で『ジャケット』を掴む。
自分は『グリム・ランタン』が落とした『バール』を掴み取ろう。
『ジャケット』は払い除けたりはしない。上半身の防御に使えるからだ。
(この異常なスピード・・・『グリム・ランタン』を超えてこちらに来られるのはマズイか)
『ジャケット』を掲げたまま、相手が向かってくるのに合わせて、『グリム・ランタン』も一歩足を進める。
403
:
『常寂の檻』
:2023/10/10(火) 18:43:23
>>398-402
(御影・烏丸側)
>今 す ぐ 何 か に 掴 ま れ
>狩集さんっ! 目だ!眼を塞げ! それだけで良いんだッ!
キィィィ――ッ……!
『うぉっ……!』
烏丸の掛け声と共に、サイドブレーキを引かれる。
一気に急停止、とは行かない。急加速中にブレーキを勢いよく踏むのならばともかく。
サイドブレーキはタイヤにロックを掛かろうとするが、それでもペダルを踏み続けていれば
走行を続ける。無理に走り続けてる為に、自動車の一部の機能が破損する可能性も有る。
烏丸の声掛けに、一点のみを血走った目でハンドルを握りしめペダルを踏み続けている
表情からも正気で無い様子の狩集が目を閉じようとする気配は無い。
更に、片目で様子を伺おうとした事から君……烏丸自体にも悪影響が出る。
次は狩集に対して殺意を帯び始めたのだ。ハンドルを切ろうとする前に
目の前の運転する男に対して攻撃を加えたい。そう自制しなければ、勝手に体が動きそうだ。
君……『御影』は、他の車内の皆に声を掛けつつディンの近くに転がった
拳銃を素早く蹴る。
案の定であるが、彼は目につく武器に手を伸ばそうとしていた。その前にすかさず
覆いかぶさる事で彼の行動を阻止する。
>目を閉じれば『落ち着く』
ディン「っ……ぅ……わかった」
御影の言葉に、数秒逡巡するように間が出来てからディンが絞り出すように呟き声を上げる。
どうやら、強制的に暗闇を、対象を見失わせるのは効果的なようだ。
覆いかぶさる御影に対して拳を振り上げていたが、冷静さを取り戻したらしく
相手に危害を加えかけた手の力を緩ませて脱力する。顔は見えずとも、君の指示を聞いてくれただろう。
バサバサバサッ……ッ゛
ミーナ「ぐっ……ぅ、やめ……」
枯野「見えなくさせるのが正しいなら……僕の出番だっ」
頭上で、ミーナの苛立った声と共に枯野の声、そして枯れ葉が舞う音が聞こえる。
御影や烏丸の行動によって、少し遅れつつもスタンド使いの他の彼等が
立ち会ってた彼女の無力化を試みるようだ。枯野の力なら確かに殺傷させる事なく
この場で相手を無力化するのに適した能力だ。
後は、どうやって走り続ける狩集を止め。まだ暴走させる能力の影響を
完全に消し去るか。その問題は残っているが……。
404
:
『常寂の檻』
:2023/10/10(火) 19:01:52
>>398-402
(グリム側)
(了解、DFの部分の描写だけ訂正させてレスさせて頂く)
氷山の人皮を被り、尚且つ其の腹部から何かを産み出した敵。
薔薇と人を融合させたような異形。決してスピードは遅くない
ブライアン・アダムスを一瞬で屠る一撃を兼ね備えた棘の攻撃。
間違いなく、この産まれた敵は『脅威』であり。今までの茨寄生獣や
破壊を栄養源とする茨なども危険ではあったものの、この産まれた敵は
明かにグリムを含む、この車両の者たちを排除しようとする為の存在だ。
タンッ タンッ……。 ペタ ペタ・・・っ。
『此処で懺悔して』 『此処で懺悔しして』 『此処で懺悔ししな せて』
『心を清めたい』 『ここ ろを清めたい』 『こ ころし て を清めたい』
……?
異形の植物と人を融合したような腹から飛び出た存在は、何かを呟き
ブリッジ体勢の氷山の姿を模してた人物を馬のように歩かせ前へ進ませる。
それは別に良い。不思議なのは、先ほどのようにタイムラグが殆ど無い
音速とも言える一撃を放たない事だ。
あの一撃を放つには、もしかすればエネルギーを多く消費して
再充填が必要……と言う可能性もある。
それと、他にも違和感がある。レックレスのブライアン・アダムスは
棘で正確無比に一撃で刺したのに関わらず、本体である君……『グリム』に
その棘が伸びなかった事だ。補足となるが、その伸ばされた棘は殆ど同じ速度で
植物の異形の胴体部分へ縮小したのが見て取れた。
ブライアン・アダムスもグリム・ランタンも敵に攻撃は加えていた。
だが、ブライアン・アダムスだけ先に相手が瞬殺の一撃を行えた事。
これにも、何か理由があるのだろうか……?
そして、敵とグリム・ランタンの距離は一メートルを切るか切らないかと
言う近距離だ。車上と言う逃げ場が無いバトルフィールドである以上
此処からは回避するのも難しい……よく考えて戦闘しなければ重傷
致命傷を免れない保証など無い……!
405
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/10/10(火) 20:33:38
>>403
(GM)
>>401
(烏丸)
御影は免許を取得しているが、いわゆる『ペーパードライバー』だ。
ハンドルを握らせれば、いちいち『指差し確認』しながら運転し、
坂道発進で『エンスト』させる事も珍しくなかった。
その辺りが理解の不足に繋がった感は否めない。
だが、『当初の目的』は達している。
そして、『狩集を止める事』は、この車内では一番簡単な仕事だろう。
「………………ディン………………佐保………………『ミーナを押さえて』………………」
正気に戻ったばかりだが、早速ディンにも働いてもらう。
『佐保のスタンド』だけで十分な気もするが、遊ばせておくよりはいい。
二人がかりで押さえつければ、まともには動けなくなる。
その間に枯野が視界を封じるだろう。
御影自身は『運転席』に対応する事にする。
「………………香奈枝………………」
ス ッ
「………………『一般人』相手には………………
口で言うだけじゃあ………………『効かない』………………」
バ ッ サ ァ ッ
巧みにバランスを取りながら狩集の背後に移動し、
長く伸びた『前髪』を『目隠し』のように垂らして、その視界を遮る。
ハンドルを握っているなら、当然『両手は塞がる』。
咄嗟に払い除ける事は出来ない。
「………………目を閉じて………………ゆっくりスピードを緩めて………………」
ディンの時と同じように、狩集の耳元で囁きかけ、正気に戻す。
ソッ………………
両手に保持していた拳銃とサーベルを手放し、空いた手で烏丸の両目を塞ぐ。
烏丸については『念の為』だ。
狩集と烏丸が近い位置にいるお陰で、二人を同時に落ち着かせられる。
しかし、目を閉じる事で大幅に弱体化させられるといっても、
そのままの状態で運転させる訳にはいかない。
どうしても『匂い』の方を何とかする必要がある。
「………………『匂い』を………………どうにかする方法は………………考えてある………………」
「………………車内に染み込んでるから………………『取り除く』のは不可能………………」
「………………だったら………………『上書き』してしまえばいい………………」
「………………積み込んだ『食料』………………それを利用する………………」
「………………少なくとも………………『軽減』できる可能性は高い………………」
主に『飲料』だ。
どれくらい残っているか知らないが、ありったけの量をブチまければ、
かなり『相殺』できると予想する。
乗り心地が悪くなるという点は、
ブルーシートでも敷いて座ればマシになるだろう。
グリムの方も気掛かりだった。
『グリム・ランタン』の強さは知っているが、
『氷山もどき』の得体の知れなさを考えると、早めに援護に向かいたい所だが。
406
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/10/13(金) 09:39:40
>>404
(『知性』――があるようには見えない。あるとすれば俺を攻撃しない理由がない。
機械的に攻撃しているとすれば、茨のように『振動』が考えられるが・・・。
しかし、それでは『ブライアン・アダムス』が先に攻撃された理由を説明できない)
これは相当に『難解な問題』だ。
そもそもコイツが現れなくとも、寄生されていた犠牲者の段階で、
茨を伸ばし攻撃する知性、傷を治療する不死性があった。
それを捨てて――何を得たのか。
(或いはより『洗練した』――か。
どちらにせよ・・・『受け』は悪手だな)
スピードを見切れないなら、お互いの攻撃が届く距離で『待つ』利点は薄い。
『グリム・ランタン』で上半身に被さった『ジャケット』を掴んだまま、
下から突き上げる形で『異形』へとタックルでぶつかりに行く。
(『車上』から排除できれば一番――。
だが、先程から打撃でも相手は『崩れない』。
体内の茨で『衝撃』を吸収しているのか? ・・・それなら、かち上げる形で『浮かせる』!)
407
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/10/16(月) 15:33:27
>>403
「殺し……ふううっ!
視覚、そして嗅覚……そこから作用する能力……!」
狩集を引き継いでくれて助かった。
目を瞑り、車内、自分の足元を見ながら大声で指示する。
「『換気』じゃあだめだ!
匂いは匂いで打ち消すッ、それが出来なければ、
車を止めて『脱出』するしかない!」
基本的には御影の策をそのまま車内へと伝える。
そして両手に最小の『シュリンガラ』を産み出し、
車内のゴムや皮の部分へと接触させて、
高速回転による摩擦によって焦げさせて悪臭を発生させることを試みる。
408
:
『常寂の檻』
:2023/10/18(水) 13:40:10
>>405-407
(烏丸・御影側)
>ディン 佐保 『ミーナを押さえて』
佐保「言われずともさぁ! フロちゃん、ふん縛っちまうっサ!」 『グォッ』
ミーナ「ぅ……ぐっ」
君…『御影』の指揮と、推測は正しく沿った形で動く。佐保も、自分で取り押さえるより
自身の雪男の像で羽交い絞めした方が、より安全で確実だと同一の思考に至ったらしく
勝気な口調で命令通りにフロスティ・ザ・スノーマンは彼女を抱き込むように拘束する。
――シュッ……! ザシュッ
佐保「痛っ゛」
枯野「先輩、大丈夫っ」
佐保「問題ねぇっペ! 太腿がちょい切れただけさー」
最後の抵抗と言う所か? 『茨の武器』は、依然程の凶悪性は持たずとも
殺傷性、特に肉体のある人は勿論の事、そう言うヴィジョンのスタンドにも通用する。
抱え込まれた瞬間、殺意の衝動のままに振るったミーナの手に持った茨の鈍器の先端が
フロスティ・ザ・スノーマンの足に強か当たった。
とは、言え。掠り傷。
ディンも烏丸のシュリンガラを受け、上半身を青痣が出来る程の傷。
佐保もDFで太腿を傷つけたが問題なく動ける程度の軽傷だ。
>『換気』じゃあだめだ! 匂いは匂いで打ち消すッ
ギュルルルッッ゛ シュゥ――
狩集「ゲホッッ゛ ぅ゛……わた……なに……うぐぅ……頭に……まだ、このっ゛」
御影の目隠し。そして、君…『烏丸』のシュリンガラによる車内の
座席の上のカバーなどはゴム製品が付属してる。その端っこ部分を回転で切りつければ
刺激臭が漂い始め……狩集は咳き込み、一時的に症状が緩和したように見えるが
『すぐに、また顔つきは険しくなる』のが見て取れた。
烏丸も、御影も同時に思い出す。あの山鳥の大群は大量に車の外装に『血を付着した』
言うなれば車全体が血のコロン……つまり薔薇の匂いによる檻を形成してるに他ならない。
狩集は正気を取り戻した事でアクセルから足を離し、段々とスピードは失速して
先頭のグリム達の車両とみるみる離れていく。もっとも目を閉じざるを得ない君たちには
走行音によってそう理解してるだけで前方で起きてる詳細を把握するのは難しい。
このまま目を閉じる事には成功した狩集にブレーキを掛けるように言えば
分断はされるものの、そのまま大人しく外に出れば暫くすれば全員の症状は回復するだろう。
補足として、その降りた外部の状況が。君たちを大人しく回復させてくれるのか?
と言う不安材料も同様に付いているが……。
409
:
『常寂の檻』
:2023/10/18(水) 14:06:14
>>405-407
(グリム側)
君…『グリム』の、車上で匍匐(ほふく)姿勢の中で氷山の皮を被っていた
かつて人であったであろう何かと、その腹から産まれし植物と混合した何か。
その未知なる君の脅威の背後で御影と烏丸達の乗る車が段々と変わらぬ山肌と木々
アスファルト道路の景色に置いて行かれるように離れていくのを後目に
状況は動いていく。そう、動かなければどちらかの命は確実に潰えるのだ。
君は動く。破壊不能ながら、確実に尽きれば襤褸布と化すであろうジャケット越しに
ラグビー部のタックル、と言うよりは相撲に近い形で氷山の皮土台となった奴こと
宜しく上空へ、車から剝がそうとぶつかるっ!
ドゴォッッ!! ――キィ――ッ゛
ドスドスドスッッ゛
未知なる薔薇を模した敵は、金属に似た短い鳴き声を発して
君のグリム・ランタンのタックルを受ける。そう、それは確実に
相手にダメージを与えられるであろう手応えがある。
にも、関わらず。薔薇の姿の敵と土台の氷山の皮のモノの融合体は僅か
ほんの数10センチ程度浮き上がったと共に、宙で上昇を止める。
視線を下にやれば直ぐに理解出来る。茨……ブリッジ体勢で歩く敵の口に
腕の付け根、それと破損してる足の部分から茨が屋根を突き破る勢いで
差し込まれてアンカーの役割を果たし、敵を縫い止めている!
車内から少し驚きの声が上がったものの、苦痛の叫びなどは聞こえない。
幸いながら、今の敵の茨は下の皆には当たらなかったようだ。
――キ――ィ゛
その間も、ジャケット越しに何かを探るように。その棘が無数に付いた手は
ペタペタと無造作に触れているようだ。
―――見えてない?
グリムは、そう命の奪い合いをする緊張によって研ぎ澄まされた第六感が
そう感じ取った。こいつは、視覚を頼りに動いてない……あのトンネルの茨と
似た原理で動いている……と。
だが、振動を頼りに動いてるなら。グリム・ランタンでの攻撃も
ブライアン・アダムスの攻撃でも同じように標的を決めるだろう。
ならば振動で敵を動いてる訳でも無いだろう……。
「グリム……余裕があれば横に回避しろ。お前のタイミングで良い」
背後から、そう静かに声が投げかけられる。
この声は……『オブシディアン』だ。
410
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/10/18(水) 15:32:25
>>408
(GM)
>>407
(烏丸)
「………………傷の手当は………………早い方がいい………………」
『茨の武器を食らった』というのは、それだけで不穏な気配が漂う。
最悪『切断』も視野に入れなければいけなくなるかもしれない。
その時は『シュリンガラ』に何とかしてもらおう。
「………………香奈枝………………」
ボソッ
烏丸だけに聞こえるように、小さな声で話し掛ける。
「………………『ディン』と『ミーナ』は………………『裏切り者』じゃない………………」
「………………運転手を狂わせたら………………自分達の動きも制限されるから………………」
「………………多分………………『狩集』も違う………………」
「………………ハンドルを握ってる人間なら………………もっと派手に『邪魔』できた………………」
結果的に、この『狂宴』は御影の考えを後押しする形となった。
「………………長くなるから………………詳しく説明しないけど………………」
「………………私は………………『黒山』だと思ってる………………」
サーベルと拳銃を回収し、手探りで『ドアを開ける』。
「………………『全員』で………………
『積んである飲み物』を………………片っ端から『ブチ撒けて』………………」
グ イ ッ
「………………『車内の匂い』を『上書き』したい………………」
そう言い残すと、開いたドアから身を乗り出し、そのまま『屋根に上がる』。
すなわち『車体の上に乗る』。
『ナハトワハト』の精度なら、それが『可能』である事は、
『巨大蟹』の出現時に『実証済み(
>>145
)』。
「………………アクセルは………………『踏んだまま』でいい………………」
「………………もう少し………………『スピード』を上げて………………」
「………………私が………………『上から指示する』………………」
『理性を剥ぎ取る匂い』は『充満するからこそ意味がある』。
要するに『車内に留まらなければいい』のだ。
『密室』ならいざしらず、ほぼ『外』である『屋根の上』では、
何をどうしようと『充満しようがない』。
バ ッ
全身に当たる風を巧みに受け流しながら、『両目を開ける』。
前方で『交戦中』と思われるグリムの状況を確認する為だ。
こうして『車外』に出てしまえば、もはや完全に『無力化』したも同然。
『ナハトワハト』を知っている『裏切り者』は、
『闇さえ封じてしまえば取るに足らない』と思っていただろう。
だが、たとえ『闇の加護』がなかろうと、
『同士討ち狙い』などという姑息な小細工は『御影憂』の敵ではない。
411
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/10/22(日) 21:07:56
>>409
「フン・・・文字通り『足』を止めたな・・・・・・。
『想定』してた訳じゃあ無いが・・・結果的には『最善』だったか?」
『オブシディアン』――この状況では実に頼もしい。
「渡りに船、とはこの事だな。
『ベストタイミング』――という意味だ、『オブシディアン』。
『足』を狙え。自分から『固定』してくれた。回避は不可能だ」
「そして・・・・・・もう一つ。
可能ならば、『俺の陰』から撃て。
確信はないが、今の『敵』は『スタンドパワー』を追尾している可能性がある・・・」
思い返せば、一番最初・・・自分が屋根に引きずりあげられた時。
屋根にいる無防備な『グリム・ランタン』を無視して、俺の『腕』に茨が巻き付けられた。
思うに、『生命エネルギー』の吸収は文字通り『生命』のみが対象なのではないか?
そして進化した今・・・今度は『スタンドエネルギー』を追尾、対象としているのではないか?
(そう考えれば、俺だけが狙われなかった事に理屈がつく)
「『俺』で『銃』を隠せ。
『バール』がある・・・もし読み通り攻撃が飛んできても『直撃』は避ける。
お前の弾丸が当たれば、『茨』も動きが鈍るだろうしな」
412
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/10/23(月) 00:16:26
>>408
>>410
「―――!
内通者……その線は、私も考えた。
これだけのスタンドパワー! 遠隔で発揮するのは難しいはず。
しかし、それが『誰か』までは……」
「『食料』だな、それなら、まだ残っているはずだ……」
御影の指示を聞き、全員動き始めているだろうか。
視界に入れば攻撃というのなら、見なければ済む話だ。
床を見ながら『食料』を取り、飲みさしのペットボトルの清涼飲料を『シュリンガラ』で切断し、
まずは『狩集』へとぶちまける。
その後、ほかの食料、特にジュース等を優先的に破壊し、車内へと甘い匂いを充満させていく。
413
:
『常寂の檻』
:2023/10/26(木) 13:32:44
>>410-412
(レス遅れ失礼した)(烏丸・御影側)
御影、烏丸の声を聞いて各々が。運転する狩集は慎重に意識を集中して
車道から外れて転落などならないように、スピードを徐々に落とし停止しようとしてる為に
彼と……泥酔男は未だに眠ってるらしく寝息を立ててる為に除外されるが
それ以外の全員は顔を完全に伏して、手先のみに集中する形で飲料水等を探す。
そして、直ぐに誰かが見つけた! と小さく叫びつつ多量に液体を撒く音と共に
強い酒精が漂い始めた。泥酔男が飲むためにストックしてたらしい荷物を見つけたようだ。
君……『烏丸』も同じタイミングで炭酸飲料水(銘柄は自由)等のペットボトルを
一本見つけられるだろう。そして床へ振り掛ける。他のメンバーもほぼ同じタイミングで
飲み物を見つけて倣い、車内一杯に匂いは充満し始めた。
……『効果』があるかは、誰かを視認しなければ実感出来ないだろう。
君…『御影』は手持ちの武器と共に車の外より上へ。
車はスピードは緩やかになるのが、受ける風や音からも、目を閉じても感じられる。
とは言え、君は目を開けた。
遠方には、既に点近くになる像ながらブリッジ体勢の氷山? らしき物の腹から
突き破るように緑色のスタンド像にも似た異形が背を向けてる。
それを見ると先ほどよりも遥かに低いながら『負の感情』が自分の中に
残滓のように燻っているのが理解出来る。
この『殺意のコロン』とも言えるものは、君の開いてる両目からも車両全体が
鳥達の血でアートよろしく全体に万篇無く塗られてる事からも車両全体が謂わば
悪臭の源となっているのが伺える。流石に車内と言う密室よりも影響は無いが
完全に影響を遮断される、と言う訳でない。放置された生ごみの袋がどうやったって
袋の内外側に隣接しても強烈に匂うのと同じように、今の御影は闇と同化する以外の
方法では車から降りて物理的に距離を離れる方法以外で、このスタンド臭の影響を
免れる術は低いのではないだろうか?
そして、君は目を開けた事で殺意を感じたのと同時に『発見』があった。
カサカサ……。
『カニ』だ。
サイズは手乗りサイズ。戦闘能力があるとは思えない小さなカニが張り付くようにして
この車の上に潜伏していたのだ。君の登場に気づいたらしく、車のルーフから
フロントガラスの方に移動(スC)を開始する。
何処から出現したのだろうか? 恐らく、あの山鳥が飛来する時に張り付くようにして
気づかれないように車の上に着地した可能性が一番有力だろうが……。
414
:
『常寂の檻』
:2023/10/26(木) 13:53:14
>>410-412
(レス遅れ失礼した)(グリム側)
君…『グリム』の言葉に、切り替えレバーが弾かれる音だけが
小さいながらも、はっきりと応えられた。
―――ダァ―――ンッ! パスッ……ッ゛!
グリムの足を抜けるようにして、単発の弾丸。
『アリソン・モスハート』を受けた、植物と融合された未知なる敵。
こいつの節足としての役割が氷山? であったブリッジ体勢を保持する
奴の手足の為に。その右前足の役割をする右手目掛け確実に着弾された弾丸は
最初に彼が述べた通りの薔薇とは異なるが瑞々しさを感じさせる花が肉体から咲いた。
ッ゛キー ォ ォ゛ ぶちぶちぃ゛!
オブシディアン「むっ……!」
その途端に、その『敵』が起こした行動を見て狙撃した当人は唸り声を上げる。
狙撃手たる彼が唸るような光景。グリムも見るが、その敵が起こしたのは
氷山の着弾した箇所より少し上の部分の肉体が膨らむように弾け、そこから
腕同等サイズの茨が噴き出すように出て、アリソンハート着弾箇所の肉体は
千切れ落ちたからだ。言うならば『自切』だ。
そして、切られて車の屋根に落ちた手は、そこまで重い音を立てず
空洞が多い薪が一本落下したとでも思えるような乾いた感じで落下する。
……それが、狙撃の一部始終の行動。
異形の敵は、その植物に近い両手でグリムの破壊不能のコートを未だ
ペタペタと触れるものの、オブシディアンにも君にも攻撃する素振りや兆候が見られない。
……こいつは一体何を『狙っている』?
415
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/10/26(木) 14:54:44
>>413
・前方との車間距離はどの程度?大体で構わない。
・カニの数が複数なら明記されていると思うので、一匹しかいないと考えているが、この認識は正しい?
・カニとの距離は?
・このカニは最初に見たカニと同じに見えるかあるいは似ている?
416
:
『常寂の檻』
:2023/10/26(木) 18:37:00
>>415
(回答)
・車間距離に関しては現時点で約90〜100mと言う所。
・一匹の認識で問題ない。これについては描写に正確に記さず申し訳ない。
カニとの距離は大股で歩いて二歩と言う具合に近距離。
カニはトンネル方面を横断してたスタンド蟹と同様のものであると
御影は認識して問題ない。また、当然ながら形状が似てるだけで
別のスタンドである可能性も少なからず存在する。
417
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/10/26(木) 21:13:21
>>416
(回答感謝)
>>413
(GM)
便所に湧いた小蝿すらも避けて通る、
腐肉を寄せ集めた醜悪で惨めったらしい無価値なクズが。
下劣で卑しい失敗作の分際で、身の程も弁えずに私の視界を穢すな。
こいつの本体は生きながら皮を剥ぎ、
潮風を浴びる場所で磔にして晒し者にしながら、
何も感じなくなるまで延々と苦しませてやらなければ気が済まない。
「 死 ね 」
「 死 ね 」
「 死 ね 」
――――――プツンッ
前方の『車上』から視線を切り、
『タイヤのみ』視界に入れる事で、内なる『殺意』を断つ。
『タイヤの位置』は『車体の位置』。
激突を避けるだけなら、それさえ分かれば十分だ。
ス ッ
背負っている『ギターケース』に拳銃を放り込み、代わりに『鞘』を抜き出す。
・・・・・・ ・・ ・・・・・・
『蟹のスタンド』の『本質』は既に『分かっている』。
(………………『蟹座』は………………『cancer』………………)
『蟹』というヴィジョンは『見せ掛け』に過ぎない。
(………………『もう一つの意味』は………………)
『こいつら』は、この世界に巣食う『病巣』なのだ。
(………………『癌』………………)
『癌』は、遺伝子の突然変異によって生じる『死なない細胞』だ。
寿命が存在せず、『細胞分裂』を繰り返して『増殖』し、
最終的には『全身』に『転移』していく。
遺伝子に異常をもたらす原因として、最も代表的なのが『発癌性物質』。
『外部からの攻撃による破壊』をトリガーにして『不死』となり、
その性質が『全体』に『伝播』する『蟹の群れ』は、
まさしく『癌のメカニズム』そのもの。
こいつは『蟹のスタンド』などではなく、『癌細胞のスタンド』だ。
バ ッ サ ァ ッ
『蟹』に歩み寄り、真上から『前髪』を垂らす。
『ナハトワハト』の発現中は、
『スタンドを纏っていない部位』も『スタンドに干渉可能』。
すなわち『髪の毛』も例外ではない。
毛髪を構成する主成分はタンパク質であり、思いのほか丈夫だ。
『スタンドに干渉できる髪のカーテン』で『蟹の移動』を妨害する。
あの時は『群れ』だったが、今は『一匹』。
『単独のパワーは弱い』というのが『群体型』のセオリー。
当然、『異物』に対する『蟹の動き(
>>68
)』は忘れていない。
>>413
(GM)
>>412
(烏丸)
外に出る前に、『アクセルは踏んだままにしろ』と『指示(
>>410
)』している。
意識が朦朧としていて聞こえなかったのか?
どうでもいいが、『停車はさせない』。
何故なら『蟹』がいるからだ。
『今まで何もしてこなかった』という事は、こいつの役割は『保険』に違いない。
『車内の混乱』を鎮圧された際の対策として、
『停車後の妨害』を行う為に配置されているのは明らか。
つまり、『停車を待っている』。
「 上 に 『 蟹 』 が い た 」
「 車 が 停 ま っ た ら 『 何 か 仕 掛 け て く る 』 」
銃撃や換気の為に開けられている窓から、声を強めて『烏丸』に伝える。
「 『 車 間 距 離 』 は 『 1 0 0 メ ー ト ル 前 後 』 」
「 『 絶 対 』 に 『 停 車 』 す る な 」
有無を言わせない口調で、狩集に『命令』する。
彼の上司は枝原だが、知った事ではない。
まともに指示を仰ぐ事など、どうせ今は不可能だ。
それに、こちらは『一日』に『二度』も『命』を救ってやっている。
『逆らう事』は『許可しない』。
418
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/10/27(金) 19:51:10
>>414
「コイツは・・・完全に『植物』になろうとしている。
行き着く先はなんだ・・・?」
「『茨』の部分に『もう一発』・・・行けるか?」
『オブシディアン』に声をかける。
元々の『肉』に効果がないなら、先程は『鈍らせる』事の出来た『茨』に直接撃ち込ませたい。
加えて、『グリム・ランタン』は『ジャケット』を掴んだまま、後ろに下がらせる。
『動かす』事は困難のようだ。となれば、何時でも触られる危険地帯に居座る必要はない。
419
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/10/31(火) 23:37:11
>>414
>>417
「わかった……!どこまでが敵の思惑かわからないが、
しかしながら、どこかで敵の思惑を超える必要がある……!
それができるんだな、御影さん……!」
『蟹』のスタンド、そして『薔薇』のスタンド……。
『蟹』のスタンドがついてきているということは、そちらの『本体』も追従してきているのか……?
そんな思いが過ぎるが、今考えても結論は出ない。
(こちらの車の人員は、全て巻き込まれている……。
ならばあちらの車に裏切者が乗っている……と考えるのに論理的な破綻はない。
しかし、あちらの車も『安全』じゃあない。自爆覚悟で襲ってきているのか、この敵は……?)
「狩集さん、『運転』はできているのか!?
前だけを見るんだ。
このまま進んで、あちらの車に近づけられるか?
『殺意』をコントロールするんだ、車内の人間を見なければ……」
喋りながら、車内への匂いの充満に注力する。
420
:
『常寂の檻』
:2023/11/03(金) 17:50:24
>>417-419
(烏丸・御影側)
> 上 に 『 蟹 』 が い た
>『 絶 対 』 に 『 停 車 』 す る な
>『殺意』をコントロールするんだ、車内の人間を見なければ……
シュー シュー「あ……あぁ」
「わか……ってる」 ゼェ ゼェ
小さな声の返答が運転席から漏れる。その声量から、君…『烏丸』だけが聞き取れた形だ。
狩集が再度ペダルを踏みなおしたらしく、少しだけスピードが上がるのを体感する。
液体は新たな物を見つけられる。だが、それよりも気にかかるのは狩集の反応だ。
スタンドの薔薇による殺意の影響だろうか? 口調に力が入ってないようだ。
それと、烏丸は運転する彼が。この先行き不明な旅路の中で一番の『年長者』である
事も、何故だか不明だが思い出す事が出来るだろう。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
君……『御影』は再び車が加速を始めたのを感じる。少し運転の精度が荒いようだが
スタンドによる影響で精神を変調したのだし、無理も無いだろう。
君が髪を垂らすと、その小さなスタンドの蟹はフロントガラスへ移動するのは
当然妨害された為に、髪を除けて進もうとするが思うように上手くいかず停滞する。
――ガンッ
すると、蟹は其の赤いハサミを振り下ろした。御影の髪に?
いや、違う……『車の屋根』だ。思いの他、その力は強いのか一撃で屋根に穴とは
言わないが亀裂が生まれる。
この『蟹』は、車の下に入り何かをしようとしている――。
421
:
『常寂の檻』
:2023/11/03(金) 18:09:50
>>417-419
(グリム側)
>『茨』の部分に『もう一発』・・・行けるか?
オブシディアン「勿論」 ダァーンッ!
『アリソン・モスハート』の弾丸が再び、今度は『茨』の部分目掛け
標的を誤る事なく、弾丸が命中して淡い色の花が咲く。
――『ギーィィ゛』
それに対して、異形の腹から産まれた怪物と思しき存在は
苦悶らしい声と共に痙攣する様子を見せた。
効いてるのか? そう君とオブシディアンが感じたのと同時に……。
―ド
シュ
ゥ
「きゃああああああぁ゛っっ」
「わぁぁあああああああ嗚呼!!?」
二つの悲鳴……『ハナナ』と『黒山』だ。
ハッとした顔つきで、オブシディアンは顔色を変えてライフルから視線を
外して車内の下へと移し。そして叫ぶ。
「グリム! 『茨』が車内に突き抜けた!
――この化け物の狙いは最初から闘う俺や、お前じゃない!
血肉を餌に出来る生き物を! 最初に茨で貫いた味を今度こそ新たに貪ろうと!」
――もっと血肉が要る >414メ欄
―腹が減った >378メ欄
オブシディアン「――こいつの狙いは『枝原』だ!
最初に茨で得た味、そいつを再度、今度こそ乾涸びるまで得るのが目的だ!」
叫び、オブシディアンは車内に落ちるように姿を消した。
車内で起きてる惨状がどうなってるか不明だが。この車上の目の前の化け物が
下した根とも言うべき茨が、黒山やハナナ、そして免れてるかも知れないが
運転席の枝原にレックレス、そこへ牙を向けようとしてるのは間違いなく
オブシディアンは一人でそれに対処するつもりだ。
枝原は片腕を負傷し、スタンドこそ操れるだろうが茨の迎撃に何処まで
対応出来るか不明。レックレスも、先ほどの一撃は致命傷か不明ながら
軽傷で無いのは確か。
――┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨ ┣¨┣¨……
無事、グリム・ランタンはジャケットを盾として後退出来た。
目の前の敵は、微動だにしていない。否……最初から『動く気は無かった』のだ。
こいつにとって、この車内こそ絶交の餌場であり、養分の苗床なのだ。
…………決着を、急がなくてはいけないだろう。
422
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/11/03(金) 19:20:07
>>420
(GM)
>>419
(烏丸)
「………………私達は………………ここまで『生き残った』………………」
「………………『全力』を出し切れば………………
どんな罠も………………『切り抜けられる』から………………」
「………………『必ず生きて帰る』………………」
事前に決めていた『合い言葉』で、烏丸の言葉に答える。
「 『 蟹 』 は 私 が 『 始 末 』 す る 」
烏丸には『車内』に集中していてもらう。
「 『 佐 保 』 」
「 『 枯 野 』 」
「 『 目 を 開 け て み ろ 』 」
多少でも効果が薄まったかどうか、今すぐ確かめなければならない。
スタンド使いゆえの『抵抗力』を持ち、
なおかつ『元々の効き目』が弱いであろう佐保と枯野で『人体実験』する。
再び『殺意』を刺激されたとしても、あの二人なら自力で抗える筈だ。
「………………『がん漬け』って知ってる………………?」
髪を垂らしたのは『鋏を使わせる為』だ。
こいつらの『鋏の切れ味』は強力だが、『スタンド自体のパワー』は弱い。
最初に『蟹の大群』と遭遇した時点で分かっていた事だし、
今も『髪のカーテン程度の妨害』に手を焼いている。
『脅威』に成り得るのは『鋏だけ』。
だから、まず『鋏を封じた』。
「………………『生きた蟹』を殻ごと砕いて………………発酵させる『郷土料理』………………」
唯一の武器である『鋏』を、『車』に対して使っている状態。
『致命的な隙』だ。
その『隙』を突き、『スタンドに干渉可能』な『サーベル』と『鞘』で、
無防備な『蟹の胴体』を挟んで『摘み上げる(精B)』。
「………………『癌』は………………『がん漬け』にはなれない………………」
『鋏を封じて挟み(
>>417
)』――――――そのまま『車外に投棄する』。
『蟹の能力』は『死亡する事で発動する』と考えて間違いない。
そして、『スタンド』である『蟹』は、地面に落下しても死ぬ事はないだろう。
初期状態の『蟹のスピード』では、『走っている車』には追い付けず、
『死んでない』から『能力も発動できない』。
ただ『道路に取り残されるだけ』だ。
423
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/11/10(金) 23:34:48
>>420
「疲れている……?
御影さん、狩集さんの体調がおかしい!
なぜ彼だけが……歳が離れているといっても、そこまで体力差があるわけでも無い。
このスタンド能力が関係しているのか?」
(そもそも、このスタンドは本当に一つの能力なのか?
薔薇のいばらとにおい、それぞれに別個の性質があり、それらを併せて1人が行使している。
更に御影さんが見つけた蟹のスタンド……その能力すら未だ謎だ。
カウンター型の能力だと思ったが、それならどうして着いてきたんだ?)
思考するが、スタンド能力の糸口が掴めないでいる。
匂いによる感染、動物を自在に操る能力、
そして正確な薔薇による狙撃……。
「わからない、わからないが……
もはや逃げる選択肢はない」
目視で車の周囲の状況を確認する。
中々の距離を走ってきた筈だが、車内部にかかりきりでそんな余裕はなかったからだ。
内部の状況を決定的に解決する方法が思い浮かばない以上、外部に切っ掛けを求めるしかない。
424
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/11/11(土) 22:59:53
>>421
「・・・ここに来て『車内』狙いか」
正直――全く読めない。
知性を持ってこのような行動をしているのか、
虫のように何らかのプログラムで動いているか・・・。
(・・・チッ! 『茨』を恐れすぎて、消極的過ぎた!
今からでも間に合うといいが!)
車内に戻るのは『論外』だ。
上を取られて延々と茨を出されて、それで終わりだ。
つまり、この場で・・・なんとかするしか無い。
「『グリム・ランタン』ッ!」
『グリム・ランタン』を眼前の敵に向かわせ、その『杖』を伸ばす。(パス精BBB
この場で能力を付与できる物は限られているが・・・狙いは一つ。
(それ以上『広がる』のを抑え込める――か?)
『謎の生命体』――その土台になっている『死体』だ。
もう死んでいるものをどうこう出来る能力は『グリム・ランタン』にはない。
だが、それ以上『破壊されない』ようには出来る。
『茨』が成長する事による損壊は『抑え込める』。
(その上で――)
翻した『杖』で、『謎の生命体』の『頭部』を殴打する。
これまでは漫然とした打撃で、動かそうとしていたが・・・明確に『弱点』となりそうな部位を狙おう。
425
:
『常寂の檻』
:2023/11/12(日) 10:33:22
>>422-423
(烏丸・御影側)
君…『御影』は、車上より感じる風以上の冷たさを思考に保ちつつ
『佐保』 『枯野』に対して目を開けるように告げる。
この緊急下では、早速お菓子ほどの甘い考えや人情など考える余地は無い。
そのまま、蟹に対しサーベルと鞘で摘まみ上げる。
――プチッ
蟹は、呆気ない程に摘まみ上げられた。そのまま放り投げアスファルトに
転がって距離が離れていく違法乗車の一匹を後目に、君は車の屋根に残った
一本の『挟み』を視認する。どうやら、蟹は『自切』をしたようだ……。
― ― ― ― ― ― ― ― ―
車上より、御影が佐保と枯野に目を開くように指示する声が降りかかる。
枯野「先輩、僕が……僕が先に開く。暴れるようなら、直ぐ取り押さえて」
そう枯野が恐る恐る目を開く気配が君…『烏丸』は直ぐ傍で聞こえ
そして直ぐに枯野の感情が昂った呻き声、そして佐保が焦った声で
フロスティ・スノーマン。彼女のスタンドの雪男を使って彼を取り押さえる
為に動くのを把握する。
佐保「駄目だっペ! やっぱ一度全部換気しねーと、この能力から逃げらんねぇ!」
大き目の声により、烏丸と御影は匂いによる上書きは精神を暴走させる
この殺意の薔薇芳香能力の対処が出来ないと理解出来た。
やはり、この車内そのものが『匂いの檻』と呼べるべきか。
一度車から出るか、車窓を完全に破壊して走行車に一気に冷たい風を入れて
換気でもしない限り目立った効果が無いらしい。でなければ殺意を誘引させる
空気で満ちているこの空間で普通に行動するのは難しい。
ゼェ……ゼェ……ッ゛
車窓からの風景は、木々の密集が段々と深まっていくのを感じる。
恐らく、もう十数分もすれば目的地が何処かは不明だが舗道でない
コースの道にも差し掛かるのではと君や車上の御影も感じられる事だろう。
そして、烏丸は狩集の荒い声が先ほどより強まってるのを聞こえた。
殺意が高まるリスクを避けてるなら、彼の正確な様子を知るのは難しいが
どうやら、何らかの体調の悪化が強まってるのは確かだ……。
426
:
『常寂の檻』
:2023/11/12(日) 10:48:55
>>422-423
(グリム側)
君…『グリム』は氷山の姿を模していた、現在死体同然の存在に
『蝋燭』を仕込む。本当に死んでるのか、植物と融合した寄生怪物と言える
存在の苗床として生ける屍状態なのか不明だが、確かなのは
この苗床となってる肉体が、これ以上破壊されなければ新たにその発生するであろう
傷口から茨が飛び出てるくる事が無いと言う事実だ。
そして『グリム・ランタン』は折り返す形で『杖』を敵の頭部に打ち付ける。
空気を切り、肉を打ち砕くと言うよりは竹が割れるような音と共に
その化け物の頭部から僅かに緑と赤の合わさった何かしらの植物繊維と果肉
のような破片が飛び散る。杖には、そのサボテン砕肉のようなものが打ち付けた
箇所に大きくこびり付くのを感じた。
敵は……その攻撃に対して首は打たれた方角に大きく曲げたが
致命傷かどうかは不明だ。悲鳴を上げるでもなく、その何を考えてるのか
不明な顔と眼球と思しき部分はグリム・ランタンの方角を向きつつも無表情だ。
だが、打たれた事に対して体は大きく一瞬脈動しているように見える。
その衝撃に対して、何かを蓄積するように、大きく次に反応しようとするかのように。
……何か起きる。グリムは、そうデジャヴュのように頭に警鐘が鳴るのを感じられた。
補足ながら、車内ではハナナ・黒山が武具を振って茨に応戦しようとしてる
ような声、オブシディアンの銃声が聞こえた。
まだ、車内のメンバーに死人や明確な脱落者は起きてないだろう。
427
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/11/12(日) 22:38:15
>>425
(GM)
>>422
(烏丸)
どうせ『再生』するんだろう。
そして『増える』か?
その『圧力』で『風穴』を広げて『車内に雪崩れ込む』か?
『時間稼ぎ』と『悪足掻き』は上手いようだ。
だが、大概にしろ。
「 『 香 奈 枝 』 」
「 『 天 井 の 穴 』 を 見 て 」
「 『 鋏 』 が 一 本 屋 根 に 刺 さ っ た 」
「 『 再 生 増 殖 す る 力 』 で
車 内 に 入 ろ う と し て る 」
「 『 シ ュ リ ン ガ ラ 』 で
屋 根 を 切 り 裂 い て
『 鋏 』 を 排 除 し ろ 」
かなり『推測』が混じっているが『どうでもいい』。
今すぐ排除しなければならないのは確かだし、
それには『シュリンガラ』が適任だ。
あの破壊力で『屋根の一部』を切り裂いて、
『屋根ごと後方に廃棄する』のは容易いだろう。
「 佐 保 」
「 枯 野 」
「 『 香 奈 枝 を 手 伝 え 』 」
『三人がかり』でやってもらう。
一刻も早く排除させなければならない。
そうしないと『死ぬ』。
御影には『攻撃計画』があるのだ。
ここでチンタラやっている暇はない。
スチャッ
自らはサーベルを鞘に戻し、拳銃を構えて『発砲』。
『鋏に対して』じゃあない。
そんな事をするのは馬鹿だけだ。
――――――『前方の車』を狙い撃つ(精B)!!
冗談でも何でもない。
『本気』だ。
敵が何かをして、それに対してこちらがリアクションする。
そんな下らない三文芝居のような『ワンパターン』が、
いつまでも続けられると思うな。
『流れ』を作るのは『絞りカス共』じゃあない。
428
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/11/13(月) 23:21:09
>>425
「そういう『仕事』なら私に任せてくれ、
そして……『換気』にもなる!
更なる攻撃を呼び込む可能性はあるが、車を『ひらく』事に異論はないッ!」
見上げれば『蟹』によって歪まされた天井が見える筈だ。
群体型スタンドのパワーがどれ程かは知らないが……
「私の『スタンド』の破壊力を見せてやる。
こんな車程度……!」
蟹の鋏が残ってそうな位置は歪みによってわかる。
そこを避けて手に発現した『シュリンガラ』の全力によって天井を切り裂く。
「狩集さんをケアしてくれ!
敵スタンドの攻撃は『年長者』によく効く……理由は不明だが。
最悪狩集さんを運転席から引き摺り出してでも、『車』を止めるんじゃあない!」
429
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/11/14(火) 00:33:35
>>426
「やれやれ・・・悲鳴の一つでも上げてくれれば、まだ分かりやすいんだがな」
(・・・・・・『攻撃されること』が、あの『異常な一撃』の条件か?
『死体』を土台に、養分を吸い取り成長。攻撃には『自動反射』――脅威としての辻褄は『合う』)
「『先入観』に囚われていたか。
『茨』のヴィジョン・・・よくよく考えれば、『茨』が『エネルギーを吸う』――というのはおかしな話だ。
・・・・・・なるほど。『根っこ』だというのなら・・・それも『道理』。
『花』を咲かせるために、『果実』を実らせるために・・・『根っこ』を伸ばしているようなものか」
兵器としては『完璧』に近い。厄介な攻撃力と、再生能力。
土台への攻撃は、新たな『茨』の出現箇所に変わる、手数の多さ。
それらの要素はやがて、攻撃の手を躊躇させ、ジリ貧に追い込まれていく。
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
『死体を破壊せずに衝撃を加える存在』がいなければ、だが。
全貌がわかったわけじゃあない。
一度は弱点と見えた『太陽光』が通用しない理由も不明、だが・・・。
「『そういう前提』で考えるとしよう。
『迷っている』時間はなさそうだ」
元よりそのつもりの『仕込み』ではあった。
『グリム・ランタン』を、ブリッジ姿勢を取る『死体』の下に潜り込ませる。
「先程は『ジャケット越し』だったが・・・今度はダイレクトに行こう」
『下から上』に。
車内に潜り込んだ『茨』のアンカーごと引き抜く勢いで、『蹴り』のラッシュだ。(パス精BBB
『死体』の損壊は『グリム・ランタン』の能力で止まっており、
破壊により『茨』が飛び出す心配も、自切により重しになる部位を切り捨てられる心配もない。
上の謎の生命体の攻撃も、ブリッジ姿勢の『死体』がカバーになってくれる。
本体は・・・・・・『茨バール』を『正中線』に構え、致命的な攻撃に備えよう。
430
:
『常寂の檻』
:2023/11/21(火) 13:38:34
(大変お待たせしました)
>>427-429
(烏丸・御影側)
君…『烏丸』は見上げると共に天井に僅かな陥没とも言える箇所を発見出来るだろう。
御影の言葉を受けて、『シュリンガラ』を発現。
鉄輪の鋭い刃は一気に其の箇所のみを切断する! 佐保と枯野も、御影の言葉を受けて
フロスティ・スノーマンが除雪用具の柄かスコップの先なりで切断された屋根を
思いっきり突き上げるだろう。ガゴンッ! と屋根が外される……冷たい風を
頭から烏丸は感じられた……。
ディン「狩集さんっ……大丈夫……カっ!」
ミーナ「しっかり! お孫さんの安否を生きて確かめるんでしょ!」
未だ、視界に入る人影に殺意の影響が免れるか定かでない。
赤ん坊のように這いつくばりつつ狩集へと二人は声を掛ける。
狩集「ああ……そう……だ」 ゼェ ヒュー…… ゼェ
ブルルルゥゥゥ゛ キィー―ッ゛……ッ
狩集の体調は、『芳しくない』。仲間の叱咤激励を受けても、ハンドルを
制御する力がおぼつかないのか蛇行運転が体感で次第に強まってると感じれる。
烏丸は、この攻撃が『年長者』によく効くと推理した。
このスタンドの殺意のコロン。烏丸も実際に体感して殺意を感じた時に
感情は昂り、それに伴ってアドレナリンの分泌、血が沸騰するような血圧が上がる
感じも受けた。年を取れば取る程に興奮すると疲労感が大きくなると言うし
狩集は同年代に比べればがっしりとした体格だが、年齢を考えれば疲労度合いも大きいか……。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
君…『御影』は屋根下に居る仲間たちに指示を下しつつ拳銃を取り出す。
火花を放ち、屋根が小さな円形と共にハサミの刺さった箇所が繰りぬかれるのを
視認する。そのままスノーマンの獲物によって打ち上げられ後方へと
走る速度の慣性に引きずられるままに吹き飛んでいく……視認する中で、ハサミの
刺さった箇所に気泡のようなものが見えたが、距離が離れていく以上
君たちの乗る車両に影響を与えるものでは無いだろう。
屋根に乗ってる御影は、狩集の運転の粗さを体感する。段々と車は
右往左往へと軽く曲がり、今は振りほどされる程では無いが確実に足場も安定しない
車の屋根の上であれば危うくバランスを『ナハトワハト』と言うバランスに長けた
スタンドを身に着けても車から落とされる危険を感じる。その前に、酔っ払いが
運転するような車がガードレールなりにぶつかって事故を起こす方が早いかも
知れないが……。
今は、その危険に関しては置いておいて君の行動のみを簡潔に描写する。
――『銃撃』は見事に、狙いの通りに成功するだろう。
431
:
『常寂の檻』
:2023/11/21(火) 13:55:33
(大変お待たせしました)
>>427-429
(グリム側)
君…『グリム』は、敵の力について考えつつ『グリム・ランタン』の
蹴りを猛ラッシュにて、ほぼ死体の別れた仲間の偽装姿の苗床の下より
叩きつけ、否、叩き上げる!
ドゴォドゴォドゴォドゴォドゴォッッッ!!
ギシッ ギシィッ゛!
ッ……!? し、『しぶとい』!
グリム・ランタンの精密・パワー・速度と並みの敵なら一溜りもない
ラッシュの蹴りは、土台となる部分を破壊遅延の蝋燭を仕込まれた体によって
茨が飛び出す事もなく大きく寄生茨像すら揺らして宙へ上がろうとするものの。
その前にアンカーとなっており、車内の仲間たちすら養分にしようと
している茨が、打ち上げられるのを未だ押しとどめている!!
茨、と言う無数の棘が返しとなっている構造上。この敵は一度
根付けば、その対象から簡単に切り離せられない。例え、グリム・ランタンが
今より驚異的なパワーを保っていても、力ずくで引き抜けられない、そんな構造を!
そして……敵の『反撃』だ!
――バ シュゥゥ!!!
高速の、その植物と人の混ざった胴体から生えてるらしい一本の
細長い針のような『棘』。それが、一瞬(スA)で、寸分たがわず(精A)
・・・『杖』へと伸ばされる。そう、グリム・ランタンの『杖』だ。
細長いレイピアのような一撃は、グリム・ランタンの手から杖を弾かせ、飛ばす。
運が良ければ、天井の何処かに転がって拾いなおすのも可能だろうが。
不運であるなら、そのまま弾かれた杖は……走る車のアスファルトへと
零れ落ち、そのままグリム・ランタンや本体と距離を離されて強制解除!
再発現まで、この強敵と『杖』を失って対峙する危険を抱える!
また、グリムは知る。
最初、『ブライアン・アダムス』が敵に攻撃した時。
そして、今の敵に対しての攻撃。
どちらも、『同じ』反撃なのでは? と……。
更に、君は死闘で冴えわたる思考が『違和感』を教えてくれる。
最初、トンネル内では『太陽』こそが茨の『弱点』だった。
そして、この敵は……『太陽』の下で活発に動いてる。
……『最初』はどうだった? そこまで活発に動いてたか?
432
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/11/21(火) 22:30:39
>>430
(GM)
>>428
(烏丸)
吹き飛んでいく屋根の一部を一瞥する。
やはり『何かしようとした』らしいが、
予想していたよりも急激な変化ではなかったのが幸いだ。
『蟹』も排除した今、ようやく『増援』を送り出させる準備が整った。
「………………香奈枝………………」
「………………今から………………『グリムの援護』に行ってくれる………………?」
先程の『銃撃』は、決して自棄を起こした訳ではない。
そこには明確な『意図』があった。
車体の『オイルパン』を狙う事で、故意に『エンジンオイル漏れ』を発生させている。
「………………『道』は………………私が『用意』した………………」
目的は一つ――――『シュリンガラ』の発動条件である『線(
>>427
)』を作る事だ。
道路に引かれた『オイルの線』は、必然的に『前方の車』まで伸びている。
『シュリンガラ』のスピードなら、誰よりも早く到達するのは造作もない。
このままチンタラ追いかけていたら、いつまで経っても埒が明かない。
一足先に『向かってもらう』。
「………………『ブルーシート』………………持っていくといい………………」
「………………『グリムの能力』と………………『相性がいい』から………………」
前方で起きている事の全貌は把握していない。
しかし、『グリム・ランタン』の能力は理解している。
『ブルーシート』を持参すれば、何かと役に立つ筈だ。
「………………佐保と枯野は………………『天井の穴』を大きくして………………」
「………………ディンかミーナ………………『運転交代』………………」
「………………狩集は………………『穴の下』にでも寝かせといて………………」
烏丸がいなくなっても、あと二人は『使えるスタンド使い』がいる。
優先順位を考えれば、こちらの戦力低下を気にするよりも、
向こうの戦力を増やさなければならない。
『スタンド使いが一人増える』というのは、それだけでも大きなプラスだ。
「………………私の『推理』………………」
「………………『蟹』は『蟹座』………………」
「………………能力は『癌』………………」
それだけを烏丸に伝え、姿勢の安定を保つ事に集中する。
余裕があれば、刀身の反射で後方の状況も見ておきたい。
投棄した『鋏』がどうなったか確認する必要がある。
433
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/11/22(水) 23:50:36
>>430
「………! ああ、この瞬間になら、
私の『能力』が使える! 『シュリンガラ』!」
一瞥を御影にくれた後、『ブルーシート』を引っ掴み、
『液』による『線』が路上に続いているのを確認したなら、
飛び降りながら1m『シュリンガラ』を発現し、
中心の取手を掴んで『シュリンガラ』に追随して一気に前の車両へと近づく。
(確かにこちらの車にいても私の『スタンド』では状況を打破できない!
あちらの『敵』に、『シュリンガラ』をガード出来るだけの能力があるか試してやるッ!)
434
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/11/29(水) 20:16:34
>>431
(遭遇した時・・・土台になっているコイツは『茨』を利用して乗り込んできた。
その後も自由に『茨』を使っている・・・・・・)
(コイツが止まったのは、『一度』。・・・『ジャケット』を被せていた時だけ。
あの時は『生み出す』為に止まっていた、と思っていたが・・・。
『太陽』が弱点ではない――のなら『暗闇』なのか?
『ジャケット』が産んだ『暗闇』が動きを鈍らせた・・・『トンネル』とは真逆、と考えれば・・・!)
『杖』は追わない。
どこに転がったかもわからないものを追いかける為、視線を泳がせるのは危うい。
今はこの『ひらめき』に賭けてみる。
『グリム・ランタン』が持つ『ジャケット』を翻し、敵に被せる。
・・・それだけだ。攻撃もしない。
相手の特性が攻撃に対する正確な『反撃』であるのなら、『何もしない』しかない。
435
:
『常寂の檻』
:2023/12/05(火) 20:53:15
(お待たせしました)
>>432-434
(ALL)
ブルゥゥゥッッッ゛
事態は切羽詰まっている。君…『グリム』の視界の中で
未だに氷山の姿を模していた名も知らぬ犠牲者を苗床として産み出された異形の
薔薇をモチーフにしてるらしい化け物は車に茨の根を下ろしてオブシディアンを
始めとする五人を何時殺傷して栄養にするかどうかの瀬戸際だ。
その中で、一つの『予想』に基づいて行動を起こす。
――バッ……
キ イィイイィイイィィ……ッッ
! グリム・ランタンがジャケットを被せると動きが『鈍った』
だが、二の腕を動かして最初にジャケットを被せた時よりもスムーズに
今度は腕でジャケットを脱ごうと中で腕を動かしてるらしい動きは見て取れる。
日の光は無くとも、先ほどより敵はレックレスやハナナに黒山からも
エネルギーを得たのだろう。ソーラーエネルギーが無くても、それに代わる
電池を人から得ている。吸血鬼を彷彿とする化け物だ。
そんな最中に、グリムは敵の背後より。
――ギャリギャリ
ギャリギャリギャリ
ギャリギャリギャリィィンッ!
この聳え阻む闇のような敵を穿とうとする、陽射しの光を反射し
眩く光る銀の光の『円輪』を見る。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
君…『御影』が指示する中で後を見る。サーベルの剣から反射される光景では
いまや点に見える小さな蟹と、転がる屋根だった鉄板の板くずが遠ざかるが
変化は見えない。恐らく、あの二つが今の君たちに大きく悪影響を及ばす事は低いのかも。
君…『烏丸』も穴から流れ込む冷たい気流と共に頭が冴えわたり
殺意の感情を覚えてた熱が静まっていく。それは車内の全員が感じるものだろう。
ディン「狩集サン、多分、高血圧による心不全かも知れないヨっ」
ミーナ「ディンは其のまま診ててっ。……こっから反撃開始よ」
烏丸の視界の端で、ディンと佐保のスタンドが力ずくで
ぐったりとした狩集を穴の下で横にするのと入れ替わるようにミーナが狩集の席へつく。
車上に居る御影も、車の動きが打って変わって流麗に先頭車両へ
追いつこうとするのを感じた。そして、烏丸は『シュリンガラ』を発現する。
御影が放った一矢となる弾丸によって出来た『オイル漏れ』の筋に
グリムと敵の交戦する盤上へと、だ!
烏丸の『シュリンガラ』のスピードは、全力の車にも瞬く間に
追いつくほどに、早い(スA)。直ぐ(次レス)に君の視界には
ジャケットに覆いかぶされた未知の敵、それと対峙するグリムと『グリム・ランタン』
を目に出来る。尚、開け放たれた車のバックドアから見える景色では
肩口から流血しつつ、懸命に茨の鈍器を振るってるハナナと黒山。壁に背を預けるように
倒れてるレックレス、そしてスタンド銃で車の上から触手の如く振り回し
嬲っている茨へ狙撃して応戦してるオブシディアンも目に出来る。
勢いのままに、君は車内の者たちに攻撃加えてる茨の本体であろう敵に
背後から急襲を仕掛ける事は可能だろう。別の選択肢として、そのまま車内の
茨に対してバックドアから乗り込んでオブシディアン達に加勢する手も有る。
436
:
グリム『グリム・ランタン』
:2023/12/05(火) 22:38:02
>>435
、、、、、、、、
「『ブルーシート』だッ!!」
『気づき』、『焦燥』――それらが同時にやってきた。
読みは正解だった。『暗闇』こそが弱点。
だが、それは遅かった。既に『茨』が『エネルギー』を吸い取っている・・・『致命』には繋がらない。
どうしようもないかという思考が、一瞬頭を過る。
しかし、ベストなタイミングで――『希望』が向かってきた。
「『上』に被せるッ! 『下』を頼むッ!
『茨』には攻撃が通用するッ!」
『グリム・ランタン』で烏丸から『ブルーシート』を受け取りたい。
それを『上の怪物』に被せ、抜け出せないように『グリム・ランタン』で『ブルーシート』を抑え込む。
『ジャケット』よりも、より隙間なく、『日差し』を遮る事が出来るだろう。
437
:
御影憂『ナハトワハト』
:2023/12/06(水) 17:05:51
>>435
(GM)
サーベルを鞘に納め、烏丸の『行く末』を見守る。
「………………『良し』………………」
やるべき事はやった。
あとは『任せる』しかないだろう。
ほんの短い付き合いだが、グリムと烏丸は『優れたスタンド使い』だ。
上手く敵を始末してくれる事を祈るのみ。
『天井の破壊』を継続させる為、ひとまず自分は車内に戻る。
「………………佐保………………枯野………………」
「………………『向こう』と合流できたら………………『黒山』を見張って………………」
二人だけに聞こえるように、小声で耳元に囁く。
少なくとも、佐保と枯野は信用できる。
『アリーナ』の監視下にいる二人は、
『裏切り者』である可能性が極めて低いからだ。
「………………まだ証拠はないけど………………私は疑ってる………………」
「だから………………『証拠が欲しい』………………」
そして、佐保と枯野も、御影の事は信用しているだろう。
レックレスと話していた姿は見ている訳だし、ここまで何度も命を救ってきた。
二人から信頼を得るには十分な働きをした筈だ。
438
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2023/12/09(土) 22:52:54
>>436
「……ああ! これは『御影』さんが持たせてくれたものだ。
そして……」
車へと取り付いてグリムへと『ブルーシート』を渡して、
そのままバックドアから車の内へ入る。
「力には、もっと強い力を!
『殺意』は薄れたが、私の中の炎は消えちゃいない。
『シュリンガラ』……!」
切断出来るのなら処理は容易い。
自分の体を抱くように手を回し、服の皺、血の跡、あらゆる『線』から車内の人間へ触れない程度の大きさの『シュリンガラ』を発現して、
『茨』を攻撃する。
(御影さんが私を送り込んだ理由は加勢だけじゃあない。
『暗殺』……一撃で再起不能にすれば、スタンドも解除される筈だ)
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