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【ミ】『クレアデルネ』
1
:
『朝山』
:2022/12/05(月) 20:34:06
―――100万の太陽のように私の周りで輝く永遠の愛は
宇宙を越えて私を呼んでいる。
Limitless undying love which shines around me like a million suns,
it calls me on and on across the universe.
ビートルズ
『アクロス・ザ・ユニバース』歌詞の一文より
―――――――――――――――――――――――――――――
★ここは『朝山』がGMのミッションを行うスレです。
555
:
御影憂『ナハトワハト』
:2024/07/30(火) 17:50:20
>>553-554
(GM)
「………………でも………………
私だけ『真っ暗な部屋』で目覚めたのは………………
あまりにも『都合が良すぎる』………………」
『暗闇で満たされた部屋』というのは他にはないのだ。
それが『暗闇を必要とする御影』に充てがわれたというのは、
偶然にしては出来すぎているように思われた。
そう考えると『御影の部屋だけおかしい』とも受け取れるが、
一つの考えに固執して別の線を見落とす事は避けたい。
「………………まぁ………………ただの『偶然』だったのかも………………」
だが、『レックレスがいた部屋』の意味は理解できる。
「………………『最後の晩餐』………………間違いなく『裏切り者』の暗示………………」
すなわち、この中に『ユダ』が隠れている事を意味していると考えられる。
「………………ふーん………………」
ちなみに、御影は目覚めてから今まで、一度も扉に触れていなかった。
最初は佐保に開けさせたし、今も全く手伝っていない。
手伝ったところで大した力もなく、邪魔になるだけだろう。
それに、この大扉を開けるだけでも重労働だ。
ただでさえ『能力』を使えなくて不利なのに、余計な体力を使う気はない。
もう一つの理由としては、大仰な扉に触れる事自体が、
『何かのトリガーになっていないか』と警戒したから。
そうでなくとも、こんな悪趣味なデザインの扉には触りたくもない。
「………………見える範囲にいないのは………………『一人』だけ………………」
最初から『奴』を疑い続けていたが、これで『確定』した。
おそらく、あいつは酔っ払いと一緒に目覚めたのだろう。
奴の目的が何であれ、この状況で姿を消すというのは、もはや言い逃れは出来ない。
「………………みんなに………………頼みたいんだけど………………」
枯野と佐保の再会を見届けた後、全員に向かって伝える。
「………………多分………………
『準備』できるのは………………
これが『最後』になると思う………………」
「………………だから………………今の内に済ませておきたい………………」
ボソッ
「………………『円陣』を組んでくれる………………?」
別に『決戦に向けて気合を入れよう』という訳ではない。
「………………私………………『真ん中』………………」
ソッ
そう言いつつ、その場で『体育座り』をする。
「………………そうすれば………………私の上に『影』が出来るから………………」
「………………もう一度『グリム』に『憑き直す』………………」
大勢いるからこそ使える方法だ。
ここに飛ばされたせいで、事前の『仕込み』が無駄になってしまった。
この場で改めて『最後の準備』をしたい。
「………………『合図』してくれたら………………『外に出る』………………」
「………………『必ず生きて帰る』………………それが『合言葉』………………」
「………………合図がなくても………………自己判断で出るかも………………」
「………………そういう訳で………………『よろしく』………………」
556
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2024/08/01(木) 20:32:49
>>554
「『最後の晩餐』が裏切り者を暗示する……
それはわかるけれど、他のものはよくわからないな。
なにか、知るための知識を持ち合わせていないだけなのか、
それともあまり意味はないのか……」
呟きながらジオラマをよく見る。
自身の知る星見町と相違がないか思い出してみる。
そうしながら、御影の側へと近寄る。
「『必ず生きて帰る』。
私も勿論、そのつもりだ。
こんなところで死ぬわけにはいかない」
集まった人間の顔を見て、誰にともなく言う。
「枝原さん……スタンドは解除されたが、無事だったか。
待ってくれ、どこへ行くんだ……?」
557
:
グリム『グリム・ランタン』
:2024/08/02(金) 16:18:58
>>554-555
「ふむ・・・・・・」
『御影』の提案には、大人しく乗ろう。
意識していようとも避けることの出来ない『隠し玉』。
どんな形での戦闘になるにしろ、かなり有利に立ち回ることが出来るはずだ。
「さて――」
(『枝原』・・・リーダーのお出ましだが、随分と『焦っている』な。
やはり彼はこの『空間』について何らかの『知識』がある・・・・・・)
「だが、この空間に来ること自体が目的ではない――のか?」
慌てて駆け寄る事はしない。
彼の開こうとしている扉の先に何があるのかを見極めよう。
558
:
『常寂光土の檻』
:2024/08/04(日) 15:13:23
>>555-557
君…『御影』は再び『幽体化』を図る。円陣を組む事に全員異論は無い。
『ナハトワハト』を扱い、グリムのコートに忍び込むようにする。
そうなると、当然ながら彼も傍に居るのが望ましい。よって、意図を最初に
理解したらしいレックレスが頷くと、指示を行う。
「グリム、彼女と一緒に屈んでくれ。
で、オブシディアンか。お前と、俺で着てるレインコートで覆うように
天幕作れば、まず間違いないだろう」
全員で円陣。それも良いアイデアだが、枝原の動向と未知の空間の次の
展開か不明瞭な以上、いざと言う時に動ける人員を残しておく事も考えての
行動だ。オブシディアンも、異論は無く無言でレインコートを脱いで準備する。
君…『グリム』も指示に素直に行動するのなら、彼らのレインコートの下による
即席の影の中で御影を潜伏するのは成功するだろう。
さて、そして。君…『烏丸』だ。
この空間の星見町のジオラマは、『廃墟の街』と言う感じで、幾らか建物は
縮小化されていて劣化が激しいものの、普段過ごしてる街と異なるものは
存在していないように見られる。ただ、精巧な立体ジオラマと言うのも
相まって高所の建造物は相応に天井に達する程度には高いし、崩れて
自分の方に倒れれば明らかに危険だろう。
ディンやハナナにミーナ。三人とも口々に枝原さん? と大き目に呼びかける。
それに、リーダーである彼は一瞬硬直して、振り返った。
その表情は、何とも筆舌し難いが……顔には『悲しみ』に似た色が
入り混じった苦渋の顔と言うべきものだった。
「……済まなかった。後は ――俺がケリを着ける」
君達が疑問や制止の声を唱える間もなく、枝原は渾身の力で片腕で
成人二人掛かりでゆっくり開ける重量の片方の門を、幾らか早い速度で開く。
瞬間、気の所為かも知れないが枝葉や泥酔男の座り込む部屋の空気が
開かれた方面の黄金色の地獄の門に吸い込まるような気がした……。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
「お前か……お前が、『怪物』かっ。あいつ等を殺した?」
片方の門を押して、人が一人入れる程度の空間を作ると枝原は
素早くそこから新たな場所へと潜り抜けるように入っていった。
大き目の、確かめるような、それでいて敵意を含ませたリーダーの声。
――ダダダダダダッ!!!
……銃声音が響き渡る。
その間も、泥酔男は俯いて君達の居る空間と異様な状況になっているらしい
枝原が居る空間を挟んだ場所で座り込んで動きを見せない……。
御影が幽体化に成功し、オブシディアンやレックレスがレインコートを外して
グリムが再度動けるようになった中で
559
:
御影憂『ナハトワハト』
:2024/08/04(日) 18:18:20
>>558
(GM)
「………………この列車の内装………………『一人だけ』を指してるのかも………………」
『幽体化』する直前、おもむろに口を開く。
「………………『紫陽花の花言葉』は………………『移り気』………………」
「………………要するに………………『裏切りの暗示』………………」
『最後の晩餐』や『ウリエル』と同じ共通点が『紫陽花』にも存在している。
そのように解釈すると、これら全ての要素は、
『ある特定の人物を指している』と考えた方が自然だ。
すなわち、『裏切り者』を告発しているのではないだろうか。
「……………『暗闇』と『廃墟』は………………
『裏切り者を援助している組織』の暗示………………とか………………」
ここで具体的な名前は出さないが、言うまでもなく『エクリプス』だ。
奴らは『闇』に潜んでいるし、『破滅』を望む一派もいるだろう。
そいつらが『裏切り者』に手を貸しているなら、
『エクリプスの暗示』が出てきたとしても筋は通る。
「………………まぁ………………もう考える必要なさそうだけど………………」
そのように言い残し、グリムに『憑依』した。
こうなると、外に出るまで動く事は出来ない。
しばらくはグリムや烏丸に任せよう。
だが、もちろん何もしない訳ではない。
『観察』に集中できる分だけ『推理』はやりやすくなる。
(………………枝原の様子………………『敵と心中』も有り得る………………)
(………………『最悪』なのは………………敵が死なずに枝原だけ死ぬパターン………………)
560
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2024/08/08(木) 20:32:12
>>558
「……枝原さんッ!」
今までの行軍から良いイメージを持っていたとは言い難い彼だったが、
それでも思い詰めた様子に、その表情に思わず声を上げ、
静止されなければそのまま駆け出そうとする。
(『銃声』……!それに『怪物』……?
どういうことなんだ、私達を襲っていたのはいずれも『スタンド攻撃』だった。
そして、その本体を何らかの理由でこの空間に閉じ込める事に成功したのなら、
『怪物』なんて言い方はしない。
あのドアの向こうには一体何が……!?)
561
:
グリム『グリム・ランタン』
:2024/08/13(火) 18:47:19
>>558
「……行こうか」
御影を憑依させ、そのまま枝原の後を追うように門へと向かう。
聞こえてくる声、銃声……何が起こっているのかわからないが……。
「どうあれ『決着』は、あの扉の向こうでつける必要がありそうだ」
562
:
『常寂光土の檻』
:2024/08/17(土) 20:53:46
――時刻は、少し遡る。
場所:星見街 とある喫茶のテラス
シト シトシトシト・・・
遊部「こんな天候の中、わざわざテラス席か」
遊部 玲実『フラジール・デイズ』
ニキシ「風情でしょう? それに、こんな天候だから、こそですよ」
『レコーダー』 リーダー ニキシ(仮称)
小雨が降る。少し経てば、より激しくなるのは間違いない。
テラス席で向かい合う二人の女性の周囲に人影は無い。
彼女たちのテーブルには軽食の他にはチェス盤が置かれている。
遊部「で? 今回の取り組み。私は参加出来なかったし、詳細も聞かされてない。
お前達の仲間たちの大半は、今回の大仕事とやらに出払ってるようだが」
ニキシ「わざわざ、外部から協力してくださってる貴方を煩わせる気は無い。それだけです。
まぁ……貴方が人形を用いずに仲良く、お喋りしてくれるのなら」
気が変わるかも知れないですけどね。
面白い冗句だと、笑う場面なのかは定かでないね。
両者の会話には、ちらつくように奸計の色が含まれてる。少し、小雨が
強まっていく音のみが周囲の伴奏となっていたが、フゥと息をついて
人形のように無表情の女性へと話し始める。
ニキシ「……別に、少し時間が経てば結果は分かる事ですから、秘密にする
意味は薄いですし、お話しますよ。
我々は、ある経路から今後の街での指針に関わる物をアリーナより
先に得ようとしていた。そう、『フ―ヴィアン派』より先にね」
遊部「お前達にとって、そんなに目障りか。アリーナの中でも、その派閥が特に」
ニキシ「フ―ヴィアン派以外の派閥も危険視はしてますよ?
ただ、あの派閥は街の最大勢力の一角。起源らしい倉庫街の方たちや
他の派閥は、我々と異なる正義が必ず牙を剥く。
良いですか、遊部さん。――アリーナの内のどれか一つ。どれか一つでも
機能を発揮しないようにすれば、この街で『エクリプス』の新たな芽は
必ず梢となって朽ちる事も伐採される事もなく聳え立つんですよ」
遊部「少し、脱線したな。それで? 本題へ戻そう。
私が参加できなかった事は、別にそれは良い。
ただ、何でリーダーのお前は向かわなかった?
それに、先ほどの電話での口ぶりから、どうやら仲間の大半は
途中で引き返すらしいが、それで良いのか?」
ニキシ「……私はね、遊部さん。今回の取り組みは
『最初から出鼻を挫かれてる』んですよ。それは、もしかすれば
フ―ヴィアン派も、同じなのかも知れないですね。
遊部さん。もし、貴方ならどうします、このチェスの最初の配置。
特殊なルール行うチェスです。持ち駒は、私も貴方も五つ。
キング以外で使える駒はビショップやポーンなどの駒は五つの内
どれを選んでも良いですが、代わりにクイーンを使用する場合は
残りの駒を使うのは禁止です。さぁ、どうします?」
遊部「ビショップ、ルーク、ナイト。それ等を五つの中で選んで
キングを守るように配置。それが定石かな」
ニキシ「堅実ですね。ですがね、遊部さん。――私は、この方法を取ります」
そう言って、盲目らしい彼女は器用に迷うことなくキングの駒の頭を取って
そこにクイーンを付け替えた。不格好な駒を暫し見つめ、その真意を
悟ったのか愕然とした様子で遊部は呟く。
遊部「―――正気か? お前……いやレコーダーは。
『この街を滅ぼす気か?』 アレを、何の枷も取り付けぬままに動かすと?」
ニキシ「…………貴方の懸念も最もです。けどね……本来なら双子に
当てがたかったが、どうにも最近の素振りから抑えるのも限界が近い。
ならば……どう転んでも、今この時に解き放つべきだと判断したんですよ。
私も、『アレが恐ろしいんです』から。幾らか相手をした貴方なら、この気持に
共感してくれますよね? 故に、どちらの目的を達成するにせよ、この一手なんです。
そう。賭けにはなるが、この一世一代の機会を取りこぼす事は出来ない……」
シト、シトシトシト・・・ザァアアアアアアアァァァ゛
小雨は、豪雨へと移る。
563
:
『常寂光土の檻』
:2024/08/17(土) 21:23:51
>>559-561
(ALL)
君達は、駆け出す。
君…『烏丸』がまず先陣を切って走り出す。それに追従するように
いざとなれば君を命を懸けて守ると宣言したディンも直ぐ後ろで。
次に『グリム』、それと中に忍ぶ『御影』もだ。
オブシディアン「! グリム、気を付けるんだ。メグ、頼むっ」
『ゥ…ウ』 タン ッ…
グリムの足元に、未だ何かに怯える色を纏いつつも主人たる彼の言葉に
抵抗する事なく、この戦力の中で1、2位を争うスタンドが傍へ。
途中、横切る空間。御影は彼が泥酔男と目覚めたと推定する空間は
異様な程に何も設置しておらず、なにも描かれてないと言う、少々異色の
空間の中心で座る泥酔男はブツブツ呟いており。
「……ゥンド? いや……この感じは……まさか」
そう、白い床を凝視しながら意味不明に口走ってるものの、今の君達に
気にする余裕は無い。銃撃が未だ鳴り、それが聞こえる僅かに開いた黄金の門の
隙間より烏丸、グリムは体を覗かせて……そして、目撃する。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
ダダダダッッッッ゛ ドシュッッ゛
「ぐ……っ゛…………ぅ」
銃撃を放っていた筈の『枝原』が、両足の膝から血を吹き出して
崩れ落ちる瞬間……そして。
「―――へ えへへへ♡ やっと、大人しくなってくれたぁ♥」
・・・┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨ ┣¨┣¨
女が 居た
そいつは、煽情的とも言って良い恰好である。君達が纏っていたのと同じ
レインコート、それのみを羽織っており、そのコートで覆うのも
不可能な程のサイズの物体。
・・・・・
きょにゅう いや、『奇乳』と称すべきビーチボールのような胸から
下も何一つ衣類を身に着けずに佇んでいた!
烏丸、グリムには想定してなかった人物。黒山では無い、全く見たことのない
新たなる敵と言える人物……いや、こいつの姿を、知っている!
――御影 憂は『こいつを知っている!』
――ほしみランド
円谷と共に、お姉的な女と一緒に遊園地を練り歩いていた。
――モメ子、そう確か呼ばれたであろう女……!
(※枝原とモメ子の距離は約3〜4m。君達と枝原の距離は10m程ある。
なお、この空間は今までの君達が居た空間と同じ広さ。
そして部屋の両横の壁は透明なクリスタルのような物らしく
外と思しき光景が見て取れる。その向こう側の景色だが、宇宙と思しき中で
月と見て取れる衛星が実物サイズスケールの大きさに近い距離で
輝いているのが見て取れた。尚、向こう側の門は奇妙ながらブヨブヨとした
白い肉腫のようなものが全体に張り付いてるように見えたが、距離的に
何が張り付いてるかは現状では不明だ)
564
:
御影憂『ナハトワハト』
:2024/08/18(日) 06:45:57
>>563
(GM)
かつて遊園地で発生した騒動において、御影は単独で動き続けていた。
元から知り合いだった『円谷世良楽』を除けば、ほぼ全員が『赤の他人』だ。
無論、それは『モメ子』も例外ではなく、会話を交わした事すら一度もない。
だが、『ほしみランド』の事件に『黒幕』が存在していたという事実は把握している。
『エクリプスの情報を喋ろうとした犯人』が『口封じに殺された』と、
後日『世良楽に聞いていたから』だ。
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1614349342/666-684)
(………………………………)
そして、その時に思った。
自分の欲望の為に多くの人々を傷付けた奴は死んで当然だが、
それを陰で見ながら笑っている人間がいる。
『そういう奴らは許せない』と。
義憤ではなく、あくまで個人的な感情に過ぎない。
一言で言うなら、ただただ『目障り』なのだ。
(………………………………)
しかし、だからといって積極的に関わる気はなかった。
御影には、それ以上に関心を注ぐ事柄がある。
ただ、もし『対峙する時』が来たとしたら、『事件の裏で笑う者達』に、
『御影と出会った事を後悔させてやる』と決めていた。
そして、ついに『その時が訪れた』。
(………………『消す』………………)
正面から堂々と戦う気などない。
狙うのは『暗殺』。
同時に、敵は『エクリプス』だ。
冷静さを欠いていては仕留められない。
常に先を読んで最善の手を打つ必要がある。
(………………『枝原』………………)
一人で突っ込んだのだから、ある意味では当然の結果だろう。
どうせ死ぬなら、せめて敵の情報くらい伝えてから逝って欲しいものだが、
あの状態では今すぐ殺されてもおかしくない。
こちらからは何も出来ないので、味方の行動に期待しよう。
今の御影に出来るのは『考える事』だけだ。
まず、この列車に『部外者』が侵入したとは考えにくい。
これまでの状況から見るに、その可能性は限りなく低いはずだ。
では、急に出てきた『モメ子』は何なのか?
『黒山が消えてモメ子が現れた』と考えれば筋が通る。
つまり、『モメ子が黒山に化けていた』という仮説が成り立つ。
おそらくは何らかの『能力』だろう。
それが最も自然な解釈だ。
枝原の部下達は、普段は別々に活動しているらしいから、
どこかで入れ替わったとしても気付かれない。
(………………あいつの格好………………)
(………………『脳味噌』が『スポンジ』になってる訳じゃない………………)
(………………必ず『意味』がある………………)
普通、服を脱ぐメリットよりデメリットの方が大きい。
それにも関わらず肌を晒している。
間違いなく『裸になる必要がある』のだ。
裸になっても違和感を抱かせない為には、『馬鹿のフリ』をするのが一番いい。
『マジの馬鹿』かもしれないが、その程度の計算高さは持っていると考える。
(………………『グリム』………………)
どんなに強力なスタンド使いであろうと、『完全なる不意打ち』なら息の根を止められる。
だが、『ナハトワハト』の『奇襲』は一度しか使えない。
一撃で始末するには至近距離でなければ駄目だ。
最悪しくじったとしても、御影に注意が向いた隙に味方が攻撃できるが、
そのパターンは敢えて考えない。
ともかく『合言葉』が来るまでは『グリム任せ』だ。
今の内に、この部屋が『明るい』かどうかだけ確認しておく。
565
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2024/08/20(火) 02:40:41
>>563
「……!? やられているッ!
『スリンキー・ドッグ』が傷ひとつつけられずに……」
異様な存在感の女に一瞬怯むが、
傷ついた枝原へと駆け寄っていく。
「枝原さん、何故一人で戦おうとした……!
あいつは一体何なんだ。私達を襲っていた『スタンド使い』……その本体なのか?」
566
:
グリム『グリム・ランタン』
:2024/08/23(金) 22:42:32
>>563
「おいおい・・・この『イカレ女』が『黒幕』だっていうのか?」
枝原の執拗な攻撃の対象がこの異常な女ならば、それは間違いない。
――と言いたいところだが、なにせこの空間は特殊すぎる。
今までこの空間で出会った連中は、全員『仲間』だった。
唯一、この女だけが違う。あの洞窟に、ギリギリ突入して、巻き込まれた?
(・・・・・・いや、それよりも)
「・・・そいつは『黒山』か?」
まだその可能性の方が『ありえる』。
自分たちは一度、『氷山』に擬態している『別人』を見ているのだから。
567
:
『常寂光土の檻』
:2024/08/26(月) 11:04:21
>>564-566
(ALL)
君・・・『御影』の推測。
『黒山』が『モメ子』の可能性――高い確率でそうであろうと君は確信を得ている。
それは、この場で参じている仲間たちであれば自然とそう辿り着ける発想であり
この不思議な君が以前、遊園地で巻き込まれた仲間、いや知人だと言うべきか?
ともかく、もう一名と共に見掛けた人物が偶然この汽車であろう場所に居る筈が無い。
『枝原』の状態は、両膝を自身の弾丸で貫かれたらしく深刻な状態だ。
アリーナの闘士以前は軍役に勤めてたであろう彼ならば、何とか匍匐前進などで
移動は可能かも知れないが、今まさに、もう一、二歩でも歩めばモメ子の
以前見た時より更に膨らんでると思われる『乳房』に当たりかねない距離からして。
重武装でスリンキードッグを発現しつつ攻撃を先ほど加えてたであろうに関わらず
『無傷』らしいモメ子と、崩れ落ちている枝原の対比の光景を見れば
次の展開が最悪になりつつあるであろう御影の推測は確かだろう。
それと、残念ながら光源は他の部屋と変わらず明るい。もし、此処に
『真鍮小鳥』でも居れば、もしかしたら部屋の照明のオンオフを自在に出来るだろうに…。
君・・・『グリム』は、正気とはとても思えない痴女と言って良い恰好の人物を凝視する。
女は、君の呟きに対して。えへへ♥ エヘヘへへ💛と倒錯と蠱惑な微笑を浮かべていて
イエス、ノーの反応を期待出来ない。対して、機能は怪しかったリーダーである枝原は
射殺しそうな目つきで、歩み寄る其の女を見つつ自身のスタンドである
スリンキードッグを傍に寄らせる。
……グリムが、よく観察して理解出来た事。
まず第一に周囲に散らばる『弾丸』 その大多数は『BB弾』と思しき玩具の弾丸。
君も使用した事があるから当然、スリンキードッグの変化前の物体。
対して、枝原の崩れ落ちる周辺には『実在の弾丸』が数発転がっている。
彼の足を歩行困難に至らしめたであろう血が付着してる弾丸も転がっている。
不思議だ……彼ならば、カウンターで目の前の敵が弾丸をどうやってか
跳ね返したようだが、そうなる前にBB弾に戻して自身のダメージを軽微に
抑えるのは、トンネル内での攻防を思い返せば出来そうなものだが……。
ポト ポト ポト・・・
そして……次に君が気に掛かったのは、その女の『奇乳』だ。
決して、エロチシズムを感じてと言う訳でない。ただ、女を観察した中で
その部分を見た瞬間に、連動するように君は中指が行き成り鷲掴みされたような
刺激を感じた気がしたのが、其処を注視するに至った理由だ。
……そのビーチボール。いや、気の所為でなければ『僅かに膨れている』乳からは
緩んでる栓から出る蛇口の雫のように『乳』らしき液体が出ているのだ。
それは、どうも発光しているようで。それでいて甘ったるく、嗅ぎ続ければ
恐らく咽こみそうな強い香料らしいと。君と女の距離はそこまで近しくないのに感じれた。
『 a…… a゛―――ッ゛ッ゛……ッッ!!』
グリムの腰で、劈くような悲鳴か咆哮を思しき『メグ』の声が轟いた。
少しだけ、そちらに視線を向けば。愕然とするような、明らかな天敵に
遭遇したように硬直の顔を浮かべるメグ・ホワイトが見えるだろう……。
568
:
『常寂光土の檻』
:2024/08/26(月) 11:27:47
>>567
(続き)
――君・・・『烏丸』は自らの正義感と、そして無意識に感ずる己自身の
スタンドの優位と強さからだろうか? そこまで君達を優遇したり
仲間として接する素振りは無かった枝原に駆け寄る。
背後に、烏丸さンっ。不用意に近づく無茶ヨっとディンが切羽詰まった声で
言いつつ同じく走る音を耳にしつつも、君は止まらないだろう。
枝原「よ……せ…っ゛」
モメ子「えへへへ💓 エへへへ♡
あ ――烏丸ちゃンだぁ〜💕
――ママのお腹に、そんなに早く戻りたかったのねぇ💗」
――ゾグゥ
烏丸は、瞬間的に背筋、いや体全体を死神が撫でまわすような
錯覚の悪寒を感じるかも知れない。
まぁ、錯覚よりも確かなのは。イカレた女の瞳が君を見据え
近づくのと同時に乳臭いと感じた匂いが一気に女の体臭かフェロモンだったらしく
鼻が痛いと思える程に強まった事だ。
そして、君は不思議に感ずるかも知れないが……その狂った痴女と思しき
体躯の乳房の二つが、君の視界の中で走馬灯のように平均サイズのように
縮まったように見えた事だ。いや、実際に周囲の視界に移る速度も
遅まっているようだ。多分、いや間違いなく走馬灯だ。
……ああ、そうだ。
君は着のみ着のままのようだな?(>482-484)
569
:
『常寂光土の檻』
:2024/08/26(月) 11:34:43
簡易MAP↓
□□◎□□ ◎=グリム(※御影)及びメグ。背後の門で他の仲間たちは
□□□□□ 一番先頭オブシディアンが何か起きてるか伺おうとしてる様子。
□□★□□ ★=烏丸 ディン
□■□□□ ■=モメ子 枝原
□□□□□
□□□□□
□□?□□ □=2m
?=出入り口と思しき部分が謎の白い肉腫のようなもので覆っている。
この室内は、両横が透明なガラスのようになっており外が伺える。
どちらかの横に、実大サイズらしき月らしい衛星が浮かんでおり。他には
余り有名らしい天体は見えない。これが確かなら宇宙空間と言える場所を
この謎の汽車らしい物体は走行しているようだ。
570
:
御影憂『ナハトワハト』
:2024/08/27(火) 23:49:59
>>567-569
(GM)
こいつ、あの『鳥の群れ』と似たような攻撃方法か?
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1670240046/384)
今までの襲撃に目の前の女が関わっているなら、おそらく間違いないだろう。
御影には感じ取れないが、『味方の様子』に変化が生じれば、
そこから察する事は出来るはずだ。
しかし、そうだとしたら不可解な点がある。
それは『枝原』だ。
今、敵に最も近いのは彼なのに、何の変化も起きていないように見える。
本来なら、真っ先に影響が出ていなければおかしい。
『鳥』が襲ってきた時、御影は『目を閉じる』という対策によって、
自らの『凶暴化』を阻止する事が出来た。
枝原が敵の能力を防げているなら、それが突破口になるかもしれない。
その為に必要なのは観察だ。
(………………何だ………………?)
出血しているから血の匂いで敵の攻撃が薄れている?
倒れていて姿勢が低いから匂いが届きにくい?
それとも激しい怒りで精神攻撃に抗っているのか?
(………………何が違う………………?)
『敵の能力を回避する方法』を探る為に、
『枝原』と『枝原以外』の姿を順番に観察し、
双方の『違い』に目を凝らす。
(………………あいつにとって………………『裸になる事』が『必須条件』なら………………)
(………………逆に『服を着せてやれば』………………あるいは………………)
その策を実行するのは困難だろうが、もし効果があるなら試してみる価値はある。
571
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2024/08/29(木) 20:50:54
>>568
「何……だって? なにを……
……ハッ! この、強烈な『におい』は……!」
激昂しそうになった自分を諌めたのは、生存本能とも言える感覚だ。
『スタンド』を出さず、数歩後ずさり、鼻をつまむ。
むせ返るような『におい』……
直接的な攻撃、『危機』が迫っているように思える。
『何が起こるか』予想できない。……『私自身』は。
『教えてくれ、「枝原」さんッ!私も戦う!』
打算だけではないが、その為に来たのだ。
枝原へと尋ねて、指示があればその通りに動く。
572
:
グリム『グリム・ランタン』
:2024/09/06(金) 20:34:30
>>567
「『枝原』・・・・・・」
攻撃を反射されたとして、『枝原』なら対処できたはず。
原因は不明だが、スタンドのコントロールが出来なくなったのか・・・。
この奇っ怪な女・・・その常軌を逸した格好と、胸部は、戦略でもあるようだ。
おそらくは、この匂い・・・『乳』がその原因なのだろう。
「・・・・・・チッ。ここに来て『匂い』か。
気軽に殴れる相手なら楽だったんだが・・・・・・」
まあ、いい。『対処法』が無い訳では無い。
この『異空間』、『酸素ボンベ』を持ち込めている。
想定では生き埋めに対する、『酸欠』対策だったが・・・。
『バルブ』を『グリム・ランタン』に捻らせて、『酸素』を放出。
空気の流れを生み出し、こちらに来る『匂い』を退ける。
『匂い』が原因なら、それは『酸素』によって『薄まる』・・・筈だ。
573
:
『常寂光土の檻』
:2024/09/12(木) 16:07:42
>>570-572
(ALL)
まず、君…『グリム』は、その敵たる女を注視しつつ酸素ボンベの栓を捻る。
……それと共に、僅かにながら操作する『グリム・ランタン』はヴィジョンたる
頭部の焔を揺らしつつ、その杖を何時でも繰り出せるように身構えた。
更に、君…『御影』も、彼の中で何時でも仕掛けられる闇の懐刀としての機能を
維持しつつ観察に徹する。今のところ、枝原が鬼気迫った表情で、そのスタンドの
スリンキードッグを、敵の頭上目掛け射出させようとしてるのを除き、彼や他の者達に
既に目にした負傷と言う部分を除いて特異な差異は無い。
……いや、『まだ起きてない』と言うのが、もしかすれば正しいのかも知れない。
――君、『烏丸』は、それを真正面から目にする。
動きを止め、鼻を抑える。それと共に君より先ほど対峙した枝原に情報を仰ぐ。
だが……『遅すぎる』だろう。君の、その目前で敵は攻撃を仕掛けている。
背筋から走る寒気と、体感してる走馬灯から『致命的』な攻撃だと君の理性でない
本能が警告を発している。枝原は、必死の表情で罵倒するような叫びに暗に
君に防御や回避を促そうとしつつ、スリンキードッグで敵に攻撃を仕掛けるが――。
――プ シャ ァ ァ ッ ッ゛ ! !
! 放たれるのは、『母乳』!? いや、この女が妊娠などしてないのなら
『魔乳』と言うべきか? ともかく、恐ろしい程の勢いの量と噴射を見せながら
君目掛けて放たれる!! 黄金色に近い、輝く液体! それが君の肉体目掛け飛び込んでくる!
君『は』 碌に動けないだろう。敵の行動が、どれ程に危険か予測不能で
指示を仰いでから行動に移ろうとしていた君には、水鉄砲程の勢いで
噴射される、未知のスタンド液体を浴びるのを搔い潜る術は無い。
『シュリンガラ』を瞬間的に発現しようにも、液体と言う不定形となると
鉄輪の斬撃でも分散して君に直撃するのは必須!
――だからこそ、こうなるのは『必然』なのだ。君は、液体が自分の体全体を
浴びる熱を感ずる ――よりも早く。
ドンッ ッ゛! ダァン―――ッ ズサーッ
・・・『背後から強い衝撃を受け』て、そのまま液体を浴びる前に斜め横に
勢いのままに打ち付けるように転倒しつつ滑る。反射的に両手を前に出しだものの
膝小僧や手のひらは痛い。床は、残念ながら衝撃を吸収するような素材でもないようなので
君の膝は聊か衝撃で擦り傷が確実に出来たであろう傷になるかも知れない。
だが、負傷は負ったはものの、君は液体を浴びる事は回避出来た。誰が、それを成した?
仲間のグリムや、傍で硬直するように敵を見てたメグでも無い。
574
:
『常寂光土の檻』
:2024/09/12(木) 16:08:30
>>573
続き
ゴホッ ピチャ ピチャ
「――烏丸さ ン 大丈、ブ? 御免 ネ」
……君達全員が、目にする。
敵(モメ子)が、その奇乳から程ばしった輝く液体を放出し。
それを直撃する寸前に、烏丸の背後で其の敵の放つ寸前の様子を目にして
真剣な表情で烏丸を勢いよく突き飛ばし、そのまま彼女の立ち位置へ入れ替わるように
なった『ディン』が、その液体を直撃したのを。
ディンは、レインコートやゴーグル、手袋などの完全装備だったが。
その勢いよく放出した液体は彼の装備の僅かな露出した部分の口や鼻へ直撃し。
更に、完全に素肌を隠してなかった首の間などから、その液体は決して少ない量が
彼の素肌に浸される事になる。 メ欄:568 危険A ・『d(ディン)』
烏丸が、体を反転させつつ向けた視線の先で。申し訳なさそうに最期の微笑と共に
君を怪我させてしまった事、そして其の代わりに君が敵の攻撃を免れて無事な事に
安堵の様子を浮かべていた。最後の最期まで気は優しい町医者の息子らしい彼らしく。
「で も これ・・・で ギャ 语汐(ユーシー)にも兄ちゃン ホギャ
ちゃんと人助ケ でギャ ゆ ゆゆゆゆゆユユユあ嗚呼
オ ギャァ! オギャアァァ゛ ユー― シギャァァ
オギャオギャアア オギャア嗚呼アアァァァ――――ッッ゛!!」
君たちは、目撃する。
ディンは、一瞬何も起きないように思えた。だが、直ぐに烏丸の視点では
彼の目に光が消え、体が赤子に近いピンク色へと急速に顔の色が変化するのを
見て取ると共に、彼は絶叫するように赤子のような悲鳴を上げつつ――『変形』を成した。
・・・・・
巨大な赤子 レインコートなど全ての纏っていた衣類は全て紙屑のように弾け飛びながら
ディンは彼の生前の姿の影形を一切彷彿させる事のない3〜4m程の体躯の
巨大な赤子の姿形へと変わったのだ。
「イヒヒヒヒ♡💗 赤ちゃん! 私の赤ちゃんっ💕」 パリンッ! ジュゥゥ゛
枝原「……化け物が…っ゛」
そのディンの成れの果てとなった、泣き叫ぶ赤子を前に、それを成した女は
妖悦に、そして恍惚に笑っている。さも、自分の邪悪な所業が素晴らしい事のように。
その側頭部に、スリンキードッグで銃弾に変形させていた、多分硫酸などの劇薬を
収めた瓶を枝原はスタンドで命中させたようだが。酸の焼ける音と共に
女の顔半分に確かに液体は浴びさせられた筈だが……意に会した様子を見せないっ!
本当に、僅かにシミのように酸の効果が顔に現れたように見えたが、その女は
痛覚が存在しないのか不明ながら、赤子を前に笑うだけで枝原の攻撃に怯む様子を
見せる事はない! 間違いない! この女の『肉体は何か普通では無い』ッッ!!
ヒラ ヒラァ……… …… …。
ディンの、巻いていた。あの刺繍入りの鉢巻き、彼の生前の思い出の象徴。
烏丸、君の前に力尽きるように半分に破れた状態で落ちる……。
さぁ、闘いは始まったばかりだ。君達の物語を続けよう。
575
:
『常寂光土の檻』
:2024/09/12(木) 16:10:30
簡易MAP↓
□□◎□□ ◎=グリム(※御影)及びメグ。背後の門で他の仲間たちは
□□□□□ 一番先頭オブシディアンが何か起きてるか伺おうとしてる様子。
□□◎□□ ◎=ディンであったもの 『巨大な赤子』へ変化した
□■□★□ ■=モメ子 枝原 ★=烏丸
□□□□□
□□□□□
□□?□□ □=2m
?=出入り口と思しき部分が謎の白い肉腫のようなもので覆っている。
576
:
『常寂光土の檻』
:2024/09/12(木) 16:12:29
失礼、 MAP描写を改定させて頂く。
簡易MAP↓
□□◎□□ ◎=グリム(※御影)及びメグ。背後の門で他の仲間たちは
□□□□□ 一番先頭オブシディアンが何か起きてるか伺おうとしてる様子。
□□◆□□ ◆=ディンであったもの 『巨大な赤子』へ変化した
□■□★□ ■=モメ子 枝原 ★=烏丸
□□□□□
□□□□□
□□?□□ □=2m
?=出入り口と思しき部分が謎の白い肉腫のようなもので覆っている。
577
:
御影憂『ナハトワハト』
:2024/09/13(金) 11:57:21
>>573-574
(GM)
どうせ誰も聞いていないのだから正直に明かしてしまおう。
今のままでは『推理』しようにも『情報』が足りない。
『誰かが生贄になってくれたら考えやすい』――そう思わないではなかった。
(………………『ディン』………………)
結果的に『そうなってしまった』以上、
『彼の犠牲を無駄にしない事』が『残された者の義務』だ。
(………………少なくとも………………『分かった事』がある………………)
『モメ子の能力』を目にした瞬間、『ある名前』が脳裏に浮かんだ。
――――――『ヘラクレス』。
『天の川』は英語で『Milky Way』。
そう呼ばれている理由は、ゼウスの妻である『ヘラの母乳』が飛び散って、
それが天の川になった伝説があるからだ。
『ヘラの乳を飲んだヘラクレス』は、乳児の時代から『怪力』を発揮した。
あの巨体なら、それに見合う『パワー』を備えているだろう。
『天の川のように輝く母乳』を踏まえても、これが『能力の根幹』だと考えて間違いない。
『奴に服を着させる』というのは、あながち的外れな考えでもなかったようだ。
ところで、ゼウスは『浮気』が絶えなかったらしい。
下品な言い方をすれば、『性的に不摂生だった』という事だ。
おそらくだが、こちらの特徴は『本体の性格』に反映されている。
本体はゼウス、スタンドはヘラ、能力はヘラクレス。
ざっと見たところ、それが『御影の分析』だ。
(………………『ヘラクレスの死因』は………………確か『焼身自殺』………………)
(………………『火種を作れる武器』はあったはずだけど………………)
(………………枝原が死ねば『ゴミ』になる………………)
当の枝原だが、『まだ変化が起きていない』というのは『どういう意味』だ?
『匂いの影響が遅れている』のか?
それは何故だ?
ここで『狩集が与えてくれた手掛かり』が活きてくる。
『殺意を煽る匂い』を嗅いだ狩集は、『血圧上昇による体調不良』を引き起こし、
その様子を目撃した烏丸は『年長者に効きやすい』と推理していた。
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1670240046/428)
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1670240046/430)
『あの時と逆の効果が生じている』とは考えられないか?
つまり、『感情の昂ぶり』による『アドレナリンの分泌』が、
『乳の匂い』を妨げているのかもしれない。
あの『鬼気迫る表情』からして、現在の枝原は極度に興奮した状態にあるだろう。
『アドレナリン』の分泌量は『全開』に近いはずだ。
『鳥の群れ』に襲われた時は『怒りの抑制』が必要だった。
今度は『怒りの解放』が打開策になる可能性がある。
(………………『あいつ』も引っ掛かる………………)
『メグ・ホワイト』は『食べ物に釣られる性質』を持つ。
そして、『母乳』は『広義の食べ物』だ。
もし、『メグ・ホワイト』が『モメ子の乳』を『食べ物』と認識したなら、
『さらに厄介な事態』に陥る事も予想できる。
578
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2024/09/15(日) 23:43:56
>>573
(なんだ……『母乳』……!? 避けられない……!
わからないが、これは『致命的』な………)
引き伸ばされた時間の中で危険を目にしながらも、何も間に合わない。
そう思った瞬間に突き飛ばされて、無様に転がる。
振り返って『ディン』の姿を見た。
「うぐっ!? 今のは『後ろ』から……
『ディン』さんッ!」
「私を庇って……や、やめてくれ、こんな……ああ……嫌だ……!
ウウ……人、助け……なんて………ハッ、うわああぁぁあッ!!」
目を見開き、『ディン』に手を伸ばすが、
急激に異形と化したその姿に、反射的に後退してしまう。
「ああ、あああ……なんだ、これは……!
精一杯だと言ったのに、自分の事だけを考えてくれと……
何なんだ、私は………こんな……!」
何に代えても復讐する、誰を犠牲にしてでも。
そんな『決意』が溶けていくのを感じる。
私は何もわかっていなかったし、現実の前にはあまりにも薄っぺらな覚悟だった。
立ち上がる気力も無くなり蹲った眼前に落ちてきたものを反射的に掴んで握り締める。
「わ、わたしは……グウウ……きみの為に闘う……!
今はそれだけでいい……!私の事も、何もかも……!」
上着を脱いで手に持ち、『モメ子』へと走り近づいていく。
手早く『ディンのバンダナ』で髪をまとめて、そのまま左手を後ろへ振りかぶる。
(枝原さんの攻撃……効いてはいないようだが、無効化されているわけでもない!
ならば『シュリンガラ』で攻撃する価値はある……!
奴の能力の底を……命懸けで暴く)
右手は床へ翳し、右手の手相へと発現した1m程度の『シュリンガラ』を回転させ床へと傷を刻む。
『モメ子』が万が一射程内への侵入を許したのなら、左手を振りながら2m『シュリンガラ』を回転させつつぶつける。
『シュリンガラ』の回転力による切断、そして衝撃が全く効かないのかどうか、それを試す。
579
:
グリム『グリム・ランタン』
:2024/09/21(土) 20:24:03
>>574
「おいおいおい・・・・・・」
ここに来て、あまりにも厄介な・・・厄介すぎる『能力』だ。
浴びたら終わり、匂いでも危険かもしれない『液体』・・・。
(加えて、本体も尋常ならざる怪物と来た・・・。
突破口は・・・・・・いや)
『ディン』は残念だったが・・・『枝原』が無事な事から見える物がある。
敵の思考は読めないが、少なくとも敵対、ないし害意はある、筈だ。
「『オブシディアン』・・・・・・『スタンド使い』以外は全員引かせろ」
『枝原』と『ディン』の違いは、『スタンド使い』か否か、だ。
『スタンド使い』ならば、肉体の変異を免れる――可能性はある。
(あくまで可能性だ。自分の身体でサイコロを振りたくはないが)
「なるべく『遠距離』から攻めるべきだな・・・。
『オブシディアン』、援護を頼む」
『酸素ボンベ』は保持したままMAPの右下へ移動。
『赤子』で『女』の射線を遮りつつ、『酸素ボンベ』を用いて『グリム・ランタン』で『赤子』を殴打する。(パス精BBB
580
:
『常寂光土の檻』
:2024/09/27(金) 11:21:59
>>577-579
(ALL)
(※申し訳ありませんが、前回のレス等で重要と思える情報の詳細が
抜け落ちてましたので。遅延となりますが、今回のレスで特定のPCの行動を
途中処理の形で終わらせますが、これにてPCへの悪影響は生じ得ない事を約束します)
君…『御影』は考察する。『魔乳』が神話をオマージュした力なのでは? と。
更に、枝原が能力に対抗出来ていると思えるのは、感情によって能力に
拮抗出来ているからなのでは? と。
前者に限っては、興味深い考察、の域を出ない。確かにディンは巨大な赤子になり
パワーも幾らかあるだろうと一目で思える。とは言え、敵(モメ子)はソレを
愛おしさすら感じられる目で見上げつつも特に指示をする様子も無い。
不思議だ……折角作り上げた自身の操る戦力がコントロール出来るのなら
今まさに命令すれば近くに居る枝原に烏丸を攻撃するのは容易い。
そして、枝原を見て……『変化』に御影は気づくだろう。
腕の負傷、更に足の両ひざを逆に弾丸で貫かれ血の気を失せていた筈の彼の顔には
赤味が差し掛かっている。いや…… ―――『顔から体全体の皮膚がピンクっぽくなっきてる』
枝原は、まだ自分の体に起きてる変調に気付いてる様子は、無い。
581
:
『常寂光土の檻』
:2024/09/27(金) 11:53:22
>>577-579
(続き)
オブシディアン「グリムっ……気をつけろ!
そいつは、そいつは普通じゃない! メグが、何故ああも恐怖に
震えていたのか……今、ようやく、その片鱗を得た気がするっ…!」
君…『グリム』の指示に瞬時に彼も応じて扉の陰より向こうに居るだろう
レックレス達への掛け声を尻目に君も動き出す。
裸の巨乳の女の視界から隠れるように巨大な赤子へ。
元はディンだった面影は全く見られない3mあるだろう赤子は
今も変わらず泣き声を発してる。この声自体に害は無いだろう。
それと同時に、君の傍に居た小さな存在も瞬く間に跳んで
君と異なる方向へと移動を開始した……。
――スッ…
と、『グリム・ランタン』がそこで動きに『変化』があった。
君に危険が及ぶ変調では無い。先ほど、全員で集合してた時に敵の居る
地点に指を伸ばした時同様、ガスボンベを振り抜く姿勢で何かを
求めるように君に自身の『杖』で持ってる鈍器を一瞬示した。
泣きわめいてる赤子は、君に注意を払わない…。
君…『烏丸』は亡き仲間の意思を継ぐように髪へと結び
左手、そして右手へと『シュリンガラ』を発現。その全てを両断せんと
至らしめん鉄輪の斬撃を命中させんと行動を開始する。
裸の巨乳の女……それは、君や他の者も気づくか
明らかに先ほどより『乳房が小さくなってる』
どうやら、魔乳を放出した事によって。その分の体積が減ったようだ。
好機ではある。今現在の容量なら、ディンに放った時はバケツ一杯分程の
魔乳が放たれたが。今なら紙コップ一杯分が両乳から放たれる程度。
上着でも十分にガード可能だ……!
その理解を深めつつ、床に傷を走らせる。
先ほどから列車の走行音が浅く聞こえる中で、この床も特殊な人工物らしいが
シュリンガラのレールを走らす程度の傷は作る事が可能のようだ。
ただ、深く傷を作る事はどうやっても難しそうだ。これだと壁も同様で
単純なパワーで壊す事は叶わないだろう。
その過程でも、まるで君を敵と見做す事は愚か眼中に入っておらず
赤子の誕生に酔いしれてる女は絶好の的として佇んでいる。
今なら、確実に命中可能…。と、そこで不意に小さな影が躍り出た。
『――ッ゛! カラ……ㇲ…マ゛ッ』
それは、今まで地蔵と化していた『メグ・ホワイト』だ。
君を守るように前に立ち、唇を捲って威嚇の声と毛を逆立てて
ファイティングポーズを取る。
奇妙ながら、メグ・ホワイトは熊の時と異なり、この女を真正面から
一撃必殺で拳を放とうとしない……。
582
:
『常寂光土の檻』
:2024/09/27(金) 11:57:12
簡易MAP↓
□□◎□□ ◎=門及びオブシディアン。
□□□□□
□□◆□□ ◆=『巨大な赤子』同マスの右上付近に『グリム』
□■★□□ ■=モメ子 枝原 ★=烏丸及び『メグ・ホワイト』
□□□□□
□□□□□
□□?□□ □=2m
?=出入り口と思しき部分が謎の白い肉腫のようなもので覆っている。
583
:
御影憂『ナハトワハト』
:2024/09/27(金) 13:27:10
>>580-581
(GM)
少なくとも、ディンが最期に下した決断は正しかった。
ここで烏丸が消えてしまうのは痛すぎる損失だ。
自らの魂と引き換えに烏丸を救った覚悟には、惜しみない敬意を払う。
(――――――………………)
『モメ子を倒す方法』は分からない。
だが、『モメ子を倒せるかもしれない方法』なら思いついている。
現段階では『方法』というより『方針』と呼ぶべきだ。
一か八かの『賭け』に出るには、まだ『根拠』が足りない。
もしグリムが『前進』してくれたなら、
新しい『手掛かり』が掴めるかもしれないが…………。
(………………『やっぱり』か………………)
そして、『枝原の変化』を見て確信したことがあった。
モメ子の能力は『食らったら終わり』のように見えるが、
『赤子化』には『タイムラグ』が存在する。
ディンの時も『一瞬の間』が空いたし、枝原の進行速度は更に遅い。
ここからは推測だが、おそらく『浴びた部分』からスタンドエネルギーが広がり、
最終的には『全身』に転移しているのではないか?
そうだとしたら、『母乳を浴びた部位』を即座に『切断』してしまえば、
『赤子化』を回避できる可能性がある。
だが、枝原の場合どこに浴びたのか分からないし、
あの様子では『手遅れ』かもしれない。
一人で行って一人でやられたのだから、ある意味で自業自得だ。
(………………『チャンス』は………………『1回』………………)
いずれにせよ、御影が枝原を助けることは『ない』。
今は『出るタイミング』ではないからだ。
枝原自身が気付かなくても、
彼の近くにいる烏丸なら『枝原の異変』を察せるだろう。
そっちで対応してもらうしかない。
『まだ出来ることがあるのなら』。
スゥゥゥゥ…………
御影は『グリムの袖』に憑いた。
正確には、袖に仕込んだ『付箋(
>>577
)』に憑いている。
『今いない』なら、『そこ』に移動しよう。
(………………グリムなら………………上手く『使って』くれる………………)
『付箋に潜んでいる』という状態は、望む座標に『配置』出来ることを意味する。
使い方次第で、幾らでも不意打ちが可能だ。
この点において、グリムの戦略を信用する。
584
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2024/09/30(月) 23:07:11
>>581
(なんだ? 隙だらけだ! 今なら……!)
「何……!? きみは……警戒しているのか?
つまり……『攻撃』すること、それ自体が問題だとでも言うつもりか?」
振りかぶった『シュリンガラ』をすんでのところで解除し、
『メグ・ホワイト』に近づいて、その肩越しに女を、そして『赤子』を観察する。
「『攻撃』によって強くなる……今までの『スタンド』達と同様の性質を持っているということか?
『枝原』さんッ!ここは歩調を合わせよう、一度引くんだ!」
「しかし、今回ばかりはこのまま引き下がってはやらない……!
ヤツを……!」
奥歯をぎりぎりと噛み締めながらも、
攻撃できないのであればこのままこの場所に居るのは危険だ。
モメ子からは目を離さず、『メグ・ホワイト』を促してじりじりとMAP下方、
白い肉腫のようなもので覆われた扉の方へと後退していく。
(攻撃出来ないにしても、何か情報を増やす……!
そうすれば、皆がきっと打倒の方策を思いついてくれる……この空間の謎も!)
585
:
グリム『グリム・ランタン』
:2024/10/09(水) 19:19:59
>>581
「むっ――」
『グリム・ランタン』の奇妙な動き――。
まるで何かを伝えるような・・・・・・。
(・・・・・・『蟹』、『景色』、『茨』――そしてこの女。
『別陣営』なのか? コイツを『封じ込める』為に、奴らは動いていた?)
(まあ――良い。全貌を解き明かすのは、他ならぬ『神』しか出来ん!)
『茨鈍器』を『赤子』に叩きつけてみる。
『グリム・ランタン』が何を求めているか、何が起こるのか――プラスの目が出ることを期待する。
586
:
『常寂光土の檻』
:2024/10/13(日) 15:46:09
>>583-585
(ALL)
君…『御影』は考察を続ける。策があるとして、今のままだと伝える手段は
限りなく少ない為に、必殺があるとして、それが未知多き敵に何処まで通ずるか
不明ながらも、たゆまなく思考を続けて敵を理解しようと君は続ける。
『枝原』の顔色…まず、敵の『魔乳』が放出され、その拡散したフェロモンなり
気化してるであろう成分を吸い取った確率は高い。浴びれば、ディンと同じ末路。
そして時間経過でも、彼女に近い範囲で何の対策もなければ枝原と同じように
段々と赤子の状態に近づくのだろう。とは言え、枝原は未だスリンキードッグを
発現が可能だ。彼が望むかはともかく、撤退を今からでも行えば影響下から
免れるかも知れない……。
>『枝原』さんッ!ここは歩調を合わせよう、一度引くんだ!
枝原「っ……こと……わるっ゛ 俺が、俺が此処でこいつを仕留めなければ。
ディンにもっ 他の仲間たちにも示しが付かないっ」
血反吐を吐くように、彼は横たわった状態でスリンキードッグの顔面を
敵の頭部に向けつつ叫ぶように返す。
枝原は、ほぼ冷静では無さそうだ。因縁が目前の敵とどれだけあるのか
詳細は知れぬものの、並みならぬ激情を彼は保有してる。単なる言葉で
彼を撤退させる事は叶わなさそうだ。
そして、君の後ろだ……その『門』らしきものを後方を見て君は何を思うだろうか?
――『乳房』だ。最初は、何か肉っぽい物で覆われてるように見えた。
だが、近づいて観察すれば、何と言う事か!
君たちが通ってきたのと同じ形状らしき門の出入り口。それを隙間なく
覆うほどに『乳房』が生えているのだ! それは、少なからず脈動しており
何か小さな刺激でも、今にも何か動きを開始そうな……そんな気配を秘めている。
『カラス、マッ アイツ・・・メグジャ カテ ナイッ
カンジル……メグヨリ」
あいつ強い。そう片言で唸りつつ君を守るように前で身構えつつ
メグ・ホワイトは呟く。
メグ・ホワイトには、どうも敵の強さを直観で見抜いてるようだ。
茨熊の頭部も一撃で葬り去る事が出来る彼のスタンドは、今も尚
周囲の相手を眼中なく生まれた赤子に意識を向けてるだけの無防備なそいつを
絶対に自分では太刀打ち出来ないと……ならば、今の最善の行動はどうするべきか。
587
:
『常寂光土の檻』
:2024/10/13(日) 16:11:42
>>583-585
(続き)
君…『グリム』は、目の前の敵が今までの道中で攻撃を
仕掛けてきた勢力と『別陣営』なのでは? と考える。
面白い考え方、ではある。だが、別陣営であるならば、今この場に
その第三勢力の敵とて存在する筈だ。この巨乳の全裸女以外で
戦局に飛び入りする新たな敵、あまり考えたくないものだ。
『封じ込める』…その思考は当たらずとも遠からず、なのかも知れない。
今まで『蟹』『景色』『茨』。茨は、幾らか殺傷能力は高く君達の命を
狙う意思が見え隠れしてたが、景色や蟹はどちらかと言えば行動を狭め
抑制させようとする感じも見て取れた。
更に其の能力の相手が全く姿を見せない様子。ソレは、君達を遠方から
殲滅しようとするよりは、悪戯に近づいて自分たちも巻き込まれたくないと
言うのであれば……君の考えは間違ってないのだろう。
――シュォッッ゛ ザシュゥ!
君は『グリム・ランタン』の動きから茨の包まれた鈍器で攻撃を選択した。
グリム・ランタンは本当に鈍器で攻撃しろ。と言う示唆で『杖』で示したのか。
或いは、その『杖』の能力を使うべきではないのかと言葉を発せぬ彼なりに
動きで意思を示したのかも知れない。
とは言え、全ての結末は神にしか知り得ない。選択までの過程に正誤が
あるとして、その結果が決して悪いとは言えないし。
――プシャァァッ オォギャァァ゛――!!
――良いとも、言えない。
茨鈍器は、泣きわめいてる巨大な赤子の太もも当たりに命中した。
何たる事か?! その肌は無防備に絹か蜘蛛の巣と思えるか程に
簡単に裂ける。そして、そこから『白い液体』が噴出し、決して少ない飛沫は
受けた衝撃で飛び散り……君の方にも降りかかる。
――シュンッ! ピチャチャッ……!
だが、幸いな事に君は一人では無い。傍にはグリム・ランタンが控えている。
グリム・ランタンが勢いよくガスボンベを叩きつけていたら少々
危なかったかも知れない。遮蔽物となる物を所持せず、この先ほどに
ディンを哀れな白痴の存在に仕立て上げた液体を浴びる結果になっていた。
だが、茨鈍器で君が攻撃を加えたお陰で。寸での所でグリム・ランタンは
その構えているガスボンベを盾にして、液体はその壁面を濡らすに留める。
「――あら、可哀そうな僕ちゃん! ねぇ? 仲良くしないと。
これから一緒にグリムちゃんも一緒にママの中で過ごすんだから」
――ゾク
泣き喚く赤子は、グリムの攻撃でも反撃に移らないが。
その赤子の主人たる敵は、君へと意識を向けた……!
ジュゥゥッ゛
そして、『茨鈍器』だが……直接、赤子に攻撃を加えた事によって
命中して体液を浴びた箇所は……見る見る内に棘は小さく縮小して枝も
細くなっていく! 巻きつけている中心の棒部分もゴムのように材質自体が
急激に柔らかくなっているようだ……!
588
:
御影憂『ナハトワハト』
:2024/10/13(日) 18:14:48
>>586-587
さっき立てた仮説は間違っていた。
しかし、これで分かったことがある。
あの『赤子』は『爆弾』だ。
巨体の内側に『危険な液体』を溜め込んでいて、
攻撃を受けると反応し、周囲に飛散させる仕組みなのだろう。
そして、それを浴びた者も『赤子』に変貌することは想像に難くない。
しかも、触れた物体を溶かす『体液』まで備わっている。
それが理解できたのは『グリム・ランタン』のお陰だ。
グリムの行動はベストではなかったものの、ベターな方向に作用した。
これまで対峙してきた敵に劣らず、モメ子の能力は、
形を変えた『殺戮兵器』と呼んでも過言ではない。
『過去に味わった恐怖』
ド ク ン ッ
『心に負った傷跡』
ド ク ン ッ
『闇の信徒となる決意』
ド ク ン ッ
それらが一斉に溢れ出し、胸の内で濁流の如く氾濫する。
未だ『安全地帯』に留まっていても、
冷たい手で心臓を掴まれるような『戦慄』を覚えずにはいられない。
これが『エクリプス』の――『深淵』に巣食う者の真髄だというのだろうか。
(………………『怖い』と思っちゃあいけない………………)
(………………『恐ろしい』と考えちゃあいけない………………)
自らを鼓舞し、気力を奮い立たせ、精神を鎮める。
片時も目を離さずに『機』を待とう。
醜悪極まる怪物を討つチャンスは、必ず訪れるはずだ。
(………………モメ子は………………攻撃しても『無意味』………………)
モメ子が棒立ちなのは、おそらく『攻撃が効かないから』だろう。
味方の中では最強に近い『メグ・ホワイト』さえも太刀打ち出来ないのなら、
もはや手の出しようがないと言っていい。
しかし、闇の中では『無敵』を誇る『ナハトワハト』にも、
『光』という明確な弱点が存在する。
同じように、モメ子にも隙はあるのではないだろうか。
これだけ強力な能力を、何のリスクもなしに行使できるとは考えにくい。
589
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2024/10/20(日) 17:17:11
>>586
「それが出来ないから言っているんだッ!
私も同じ気持ちだ! だが正攻法では奴は倒せない……!」
そう答えつつ、さらに門に近づく。
「なんだ……これは、『門』を守っている……?
この感じ、衝撃が加わると先程のように母乳のような液体で攻撃してくる……のか?
本体が無敵でも、こうやって守るものがあるならば、それが隙になるはず……!」
片手で床へ『シュリンガラ』で傷をつけつつ、
上着を掲げたまま更に門に近づく。
手で触れられるような距離まで。
途中で『液体』が発射されるような素振りがあれば後退する。
「衝撃に反応するなら、そっと触れる……それならどうだ……?」
590
:
グリム『グリム・ランタン』
:2024/10/28(月) 01:13:39
>>587
「これは・・・マズイな。
攻撃は通用するが、代償が大きすぎる」
攻撃に伴う『出血』ならぬ『出乳』があまりにも『凶悪』だ。
生身に触れれば変異し、道具すらも変質するとは・・・。
「・・・チッ!」
『グリム・ランタン』の示唆は間違いを引いたか?
それなら、別の手段を試してみよう。
後ろに退いて、女の体液がすぐさまかからないように注意する。
その後、『グリム・ランタン』の『杖』で、『茨』に能力を行使してみる。
591
:
『常寂光土の檻』
:2024/10/30(水) 20:52:05
>>588-590
君…『御影』は闇の中で尚も思考を巡らし続ける。
『モメ子』、現時点で彼女を打倒する術を君は模索し続けている。
メグ・ホワイトが対峙する前から勝てぬと感じる敵の肉体。
そして、君の弱点の光。……? そう言えば、そんな存在を君は『知っている』
ああ、そうだ。『ロニカ』 かつて、君や君の良く知る仲間とも種族の垣根を超え
一時的に奇妙な共闘と言える関係に至った存在だ。彼も、また光が苦手だった。
今、この敵と戦闘中の舞台も。実感は未だ少ないかも知れないが奇しくも同じ
汽車では無いだろうが既視感は芽生えるのも不思議でない。
君…『烏丸』はモメ子を倒す事に執着見せる枝原に声を返しつつ
肉腫(乳房)で覆われた門に対峙する。
床は問題なく、浅く傷を走らせられる。君の傍で肉種に警戒を崩さず
『メグ・ホワイト』も君をカバー出来る位置に居る。補足だが、オブシディアンの
スタンドは、汽車内で君達と交流した後も震えてた中で始終その主人たる人物は
お菓子で宥めつつ仲間たちを守ってやってくれ、出来る限り自分が補佐や指示
出来ない場合は仲間たちの指示に従ってくれと言う形の声かけをしていた。
だからこそ、モメ子と烏丸が一触即発の状況でも割って入ったと思われる。
乳房の一つに君の指が掠める……。
――ビクン ピト ピトピト・・・ッ
すると……その一つの乳房が一瞬震えると共に乳首部分から白い液体が零れ始める。
みなまで語る必要は無いだろう。見え始めると共に甘ったるい匂いが感じ始める。
メグ・ホワイトが呻くように一瞬吠えるようにして君の服を掴み急いで
離れさせようとする……徐々に、君の視界の中で君が触れた部分を中心に
伝播するかのように他の生えていた肉腫もピクピクと小さく脈動し始めた……。
592
:
『常寂光土の檻』
:2024/10/30(水) 21:38:28
>>588-590
(続き)
君…『グリム』は目に見える脅威が人の形をしつつ迫りくる中で対応する。
グリム・ランタンのガスボンベも、巨大赤子の出血ならぬ出乳を防ぐ為に
使用された部分は、腐食するかのように他の軽量化用鋼と異なって其の側面は
明らかに材質が変質しているようだ。
ただ、触れた部分が溶解すると言う感じでは無い。
グリムも攻撃で使用した茨鈍器をまじまじと見れば分かるだろう。
茨の部分は、軽く触れるだけでも肌に浅い切り傷を付ける鋭利だった棘は
小さく萎み針のような、いやいっそ毛と称して良い程に殺傷性が欠けている。
巻きつけいた以前はバールらしき物も、今や鈍器と称するには不安でしかない
グニャグニャな感触を覚えそうな柔らかさを魔乳と同等の赤子の血の代々液体たる乳
によって施され……君は、こう思うだろう。
ディンは、多量のモメ子の乳によって。もはや自分の意思で行動も動く事も出来ない
『赤子』へと変形した。
そして、酸素ボンベに茨鈍器。赤子の乳、魔乳と同じであろう成分も
同じく触れた部分が恐らく『赤子』のように酸素ボンベの側面は脆く
茨鈍器も同じく殺傷性が打ち消された。
「ねぇ💗 グリムちゃん、そんな怖がらないで良いでちゅよ💓
ママがい〜っぱい、あやしてあげまちゅからねぇ💕」 ヒタ・・ヒタ
――奴が、散歩するかのような足取りでゆっくりと接近する。
『杖』で茨に『灯芯』を仕込む。
問題なく、そう、問題なく蝋燭の芯が埋め込まれて灯が生まれる。
【命の灯り】 かつて君が蛍光灯、また一人の命を救う事も可能であった
グリム・ランタンの切り札と称して良い能力。
ボォ・・・ッ゛ チリ……ッ゛ チリ…ッ゛
!? ……『蝋燭の火が、まるで強い風に煽られるかのように揺れ動いている』
……君の『グリム・ランタン』の命の火は、自然な風や水を浴びる程度の
ちょっとやそっとの普通の蝋燭に生じるような出来事では火は消えない。
そして、君が体感する限り。この室内で君が感じられるような
強い風など今まで起きてないし、魔乳を近寄ってくる敵が振りかけた様子も無い。
なら、火が激しく急激に周囲の『何か』に呼応するように燃え尽きる寸前のように
激しく炎のように揺らめく理由は?
何か火が消える要因……灯芯が見えない何かに破壊されるような
原因が周囲一帯にある?
赤子の、茨鈍器を喰らった箇所からは目に見えて血の代わりに
嗚咽する程の強い臭気の甘さを伴った乳が地面へ落ち……直ぐ蒸発する。
また、モメ子の巨乳からも、依然変わりなく壊れた蛇口から漏れるかのように
乳が細く一筋の線を描いて地面に落下しては……蒸発していく。
593
:
御影憂『ナハトワハト』
:2024/10/31(木) 18:55:57
>>591-592
(GM)
ここからだと見えづらいが、『奥の扉』を覆っているのは間違いなく『アレ』だろう。
忌々しいにも程がある。
『茨』の時といい、こいつらの精神からは、ドブネズミ以下の悪臭しか感じない。
(………………待て………………)
何故、モメ子は『1ヶ所』しか設置しなかった?
おそらくは時間が足りなかった可能性が高い。
ここに飛ばされてから、我々が飛び込んでくるまで、長い時間は掛からなかった。
『茨』と違って『大量に設置する時間がなかった』と考えれば筋は通る。
だからこそ妙だ。
時間がない状況で、わざわざモメ子は『扉』を選んだ事になる。
あんな場所に設置したって、相手が近付かなければ意味がない。
例えば、部屋に入ってすぐの所に配置しておいた方が、
不意打ちを兼ねた攻撃手段としては効果的なはずだ。
あの女、どうしても『扉を開けさせたくない理由』があるとしか思えない。
そうだとしたら、どんな手を使っても『扉』を開ける必要がある。
そのための方法がない訳ではない。
(………………まだ………………『ミーナ』と『ハナナ』がいる………………)
あの2人に『蝋燭』を仕込んで『捨て駒』にするのだ。
『グリム・ランタン』で延命させれば、『扉』を開けるまで耐え切れるかもしれない。
無論、2人の命と『引き換え』になる。
(………………ヘドが出る………………)
こんな汚い手を思い付く自分に嫌気が差す。
同時に、そんな綺麗事を通そうとする自分にも嫌気が差す。
何もかもヘドが出る。
(………………せめて『暗闇』さえあれば………………)
(………………『闇』さえあれば………………こんな奴なんかに………………)
(………………『光』なんか………………大嫌い………………)
このフィールドでは、ほぼ『無能力』に等しい身だ。
全力で頭を回していると、無意識に『余計な事』まで考えてしまうらしい。
何の前触れもなく、『角が生えた大男』の姿が脳裏に浮かぶ。
(………………『ロニカ』………………?)
(………………やたら態度と図体がデカいだけで………………大して役に立たなかった………………)
(………………いや………………それは言い過ぎか………………)
名誉のために付け加えると、彼に助けられた場面も確かにある。
それを思い出すと、こんな状況なのに笑えてくるのが不思議だった。
こんな切羽詰まった状況で、どうでもいい事を考えている自分自身が、
現実逃避しているように感じられたせいかもしれない。
まるで『試験前に自室の掃除を始める学生』と同じ。
しかも、この試験は絶対に落とせないのだ。
(………………強い奴にも………………『弱点』がある………………)
それが分からないから困っているのだが。
単純な攻撃が通じないのは分かったが、それ以外の手段を片っ端から試す余裕はない。
あるいは、黒山の『暴飲暴食』は『擬態』のためではなく、
やはり『エネルギー摂取』が目的だったのかもしれない。
今にして思えば、あれだけ飲み食い出来た事が不可解だ。
『母乳』が『母体』から作られる事を考えれば、それが能力の源になった可能性はある。
594
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2024/11/02(土) 03:09:09
>>591
「く……ダメか……! このまま触れ続けると発射される……!
押すことも出来ないとは……!」
素早く扉から距離を取る。
『扉』には『乳房』が設置されているだけで、
『扉』自体が『乳房』へと置き換わってるわけではない?
「『メグ・ホワイト』……!
きみのパワーなら、この扉を開けるのに何秒かかる!
あの『液体』、触れてから変質するのにはタイムラグがある。
ほんの少しの間なら、私が『液体』を防いでみせる。だから……!」
と問いかけるが、有用な回答が得られない可能性方が高いだろう。
その場合モメ子越しに全員へと声を上げる。
「く……やはり『退却』だ……! このまま包囲していてもこいつは倒せない……!
時間が必要だ! あるいは『武器』が……!」
自身もそのままじりじりと扉方向へと移動しつつ、自身が傷つけた床を見る。
(この『床』……傷はつくが、これ以上破壊できない『手応え』を感じる……。
おそらく『扉』も同じだ。
なら……この世界の物質すべてが『そう』なんじゃないか……?
さっきの部屋の『廃材』も……)
(奴が私の方を全く警戒していない事から、
きっと私の能力ではこの『扉』は突破できない。
しかしそれはもうひとつ別の事を意味している。
奴の攻撃は『自動的』という事だ。
自動的に発射された液体によって、触れたものは強制的に侵食される)
(『扉』自体が『液体』によって『侵食』されるなら!
際限なく繰り出す事が出来る『シュリンガラ』によって切断できる!
『乳房』は『破壊されない』わけじゃあないからだ。
だが、奴がそれを全く警戒していない……『侵食されない』のなら!
この世界の『物質』を盾にすれば『扉』は『押す』事が出来るんじゃあないか……?)
595
:
グリム『グリム・ランタン』
:2024/11/13(水) 18:10:40
>>592
「この部屋全体に何か・・・恐らく、『母乳』の蒸気が『漂っている』。
俺の『蝋燭』が反応している・・・・・・つまり、『破壊』が引き起こされている」
「俺達には『タイムリミット』がある! この部屋から抜け出しても同じことだ。
『風の流れ』が、どうやっても『毒』を広げる・・・・・・何としても『抜け道』を探さねば・・・!」
烏丸が扉に挑んでいる。こちらは、この怪物二匹を押しとどめる必要があるが・・・。
(『積極性』に欠けているのは、ありがたいな。
『ごり押し』する意味がない――だけかもしれんが)
モメ子と赤ん坊の動きを見つつ、自分の着る『コート』に能力を行使し、機能の喪失を防ぐ。
防寒、防雨・・・『液体』である『母乳』対策、どこまで有用かはわからないが・・・。
596
:
『常寂光土の檻』
:2024/11/15(金) 16:46:48
>>593-595
(ALL)
君…『御影』はグリムの衣類に隠れてる視点での都合上、確かに
全方位を見るのは難しいものの、確かに扉を覆っているのは蓮コラのような
乳房で覆われた扉なのが見て取れる。
あの扉が、一体何処に通ずるか?
君が以前乗った不思議な汽車なら別の世界の住人達にアレンジされた空間だった。
同じような空間か、或いは外に通ずる出入り口か? 答えを敵の女が語るだろう
期待が出来ない以上、全て推測だが何かあるのは確か。
一般人の彼女たちに蝋燭を仕込む。ディンの結末を見届けた君は
合理的に冷徹と言えるだろう判断も取るが、少なくとも戦闘で役立てないと
考えてるなら肉盾とて今の状況なら有効活用なのは間違いない。
二人の命が確実に無駄になるのか? もしかすれば女が命の蝋燭が尽きる前に
先に止めを刺せたら、能力が解除されて助かる可能性も、もしかすればあるだろう。
君は奴を倒す事に難航している。実に、悩んでいる。
ロニカと言う、今の状況には無関係な事すら考えて。更に余計な事も考えられた。
あの汽車で、少なくともロニカは最強と称せる種族だったが彼でも
叶わない存在が少なからず居たな……と。
今の危機的な綱渡りと言える状況では君にとってノイズだろう。
外から映る宙(そら)より深い闇の中で虎視眈々と観察は続けられる。
君…『烏丸』は扉からすかさず距離を取る。当然ながらメグも、だ。
傍らのスタンドは、君が動かなければ無理やりにでも後退させようと
する程に敵の女と同様に乳房と、其処から垂らす輝きすら伴う雫される乳に
明確に怯えている。ディンの末路も踏まえれば無理は無い。
>きみのパワーなら、この扉を開けるのに何秒かかる!
『ゥ……ゥ゛ッッ カラス マッ ダメ……ダメッ……!』
メグは、顔がぶれる程に横に振りつつ強い拒否を示す。反抗とかでなく
本能から乳房と、その液体に脅威を本能が感じてるが故だろう。
君が液体を防ぐ、と豪語しても。君自身が衣類かスタンドかは不明ながら
絶対に赤子に変質しかねない、浴びれば即死に近い液体を防御出来る確証が
無い以上、メグはその無謀とも言える行動に賛同はしない。
現に、君が口にした退却には大きく肯定の頷きを見せるのが良い証拠だ。
そして……『この世界の物質すべてが破壊不可能な物質に近いんじゃないか』と
言う思考だが……。
烏丸 香奈枝、君の着眼点は 良い。
・・・・・・・・
それはとても良い視点だ。
門から生える乳房は、観察すれば乳房が扉の板から生えるように形成されており。
可能かどうかは置いて、薄皮一枚程に板を切断出来れば乳房も剥がれ落ちるだろう。
この門に乳房が生えてる原理は不明だが、考えるに乳を操る敵たる奴は
全体に魔乳を浴びせたのは間違いない。ディンは浴びると瞬く間に
巨大な赤子へ変貌し、乳を浴びたコートも古びた襤褸かティッシュが破れるように
簡単に布くずになっていた事を踏まえれば普通の物体も魔乳が影響される事は
間違いない。だが、少し問題も生じている。今から、この部屋を戻って廃材を
取りに戻るなりしても、それを奴が見過ごしてくれるのか? と言う懸念だ。
とは言え、奴は君たちの仲間一人に軽い執心を見せてるようだが……。
597
:
『常寂光土の檻』
:2024/11/15(金) 17:17:25
>>596
続き
君…『グリム』はコートに『命の蝋燭』を仕込む。
茨と同様に、即座に蝋燭の火は強く息を吹きかけられたように
激しく揺れる。君が考える通り、魔乳は蒸発しても『能力は消えない』のだろう。
『脅威』 そんな単語で済ませるものでない。液体を浴びれば赤子へと変質
物体に掛かれば耐久性や殺傷性が失われる。更に気体が液体よりも効果は薄まるとして
今も、この部屋全体に蔓延してるのは蝋燭の揺れがタイムリミットを物語る。
未だ自覚症状は幸いながらグリム・烏丸には無い……気づいてないだけかも知れないが。
コートを掲げても、敵(モメ子)は馬鹿みたいに笑顔を浮かべ、にじり寄る。
巨大赤子は、痛みに泣きわめきつつ手など無意識に不規則に動かしてるが
君があえて接近しなければ攻撃される恐れはなく、また対峙する敵も
未だに、あの危険な乳を発射はしない。
よく観察すれば、徐々に、やはり先ほどよりは二つのぶら下ってる乳は
メロンからスイカのような大きさへと膨らんでいて、今でも発射をやろうと
思えば可能だろうに、それをしない事に訳があるのか?
考えられる可能性は幾つもあるが……今までの戦闘を踏まえて、この異常性の
塊と言える女の攻撃方法は乳で相手を赤子にすると言う手段であり
今も赤子に近く体の肌色や頭髪も薄くなるなど外見的な変化が如実に表れている
重傷の枝原を殺害する手段は幾らでもあったのに、しない理由。
ふと、隣の同じく身構える『グリム・ランタン』が夢で告げた言葉を思い出した。
>534
――此処から先は 『祭典』となる。それは、お前たちの多くの意思を
飲み込もうとするものであり、また、唯一のその意思を挫く機会でもある
何故、こんな言葉を? そう疑問に思うには状況は悪い。
手を伸ばせば、と言うよりは少し間隔を開けつつも後退すればする程に
壁にぶつかって逃げ場も減る。烏丸は扉から少し離れるも膠着している。
枝原は、スリンキー・ドッグから弾丸を変化して……ガソリン独特の
匂いのするペットボトルらしいのを手元に発現させた。
酸が通じない以上、火を試そうとしてるようだが、どうなるか……。
そんな中で、風の流れを思考に過ると共に、奇しくも『新たな風』が
状況へと吹く……要は、オブシディアンが待機する門よりダンッと共に。
「――うぉぉぉっっ゛!」
――除雪用具の、長い雪かきを両手に持ち肩より後ろに掲げ。
レインコートや手袋、即身仏の居た洞窟内で得たであろう防塵マスクで
完全防備をした『佐保』が、駆け出してくる!
598
:
『常寂光土の檻』
:2024/11/15(金) 17:22:40
簡易MAP↓
□□◎□□ ◎=門及びオブシディアン。
□□△□□ △=佐保 〇=グリム
□□◆●〇 ◆=『巨大な赤子』 ●=モメ子
□■□□□ ■枝原 ★=烏丸及び『メグ・ホワイト』
□□□□□
□□★□□
□□?□□ □=2m
?=乳房が門の上より設置されてる。静かに乳が垂れてきた
599
:
御影憂『ナハトワハト』
:2024/11/17(日) 18:11:50
>>596-597
(GM)
グリムが発した言葉で『タイムリミット』の存在に気付く。
だが、いかに凶悪な能力であろうと、
無敵の回避能力を誇る『闇の加護』を打ち破れる力はないようだ。
やはり事前に『憑依』しておいたのは正解だった。
ここから出た時、『残り時間』を最大限に活用して動くことができる。
大局的に見れば、それは大きなアドバンテージとなるだろう。
(……………『アレブリヘ』………………)
あの怪物は『特定の言葉』に反応し、それ以外は『無意味』だった。
アレブリヘとモメ子の共通点は『攻撃が効かない』。
だからといって、それらを同一視するなど馬鹿げている。
この思考は愚かであるとしか言いようがないだろう。
考えるだけ時間の無駄だ。
(………………『枝原』………………)
ふと、半ば死に体となった枝原に意識を向ける。
腐っても指揮官といったところか。
ずいぶん持ち堪えているものだ。
やはり『怒りの大きさ』が原因だろうか?
部下のディンは一瞬で殺されてしまったというのに…………。
(………………『指揮官』………………)
(………………『部下』………………)
自分で思った内容が、どこか引っ掛かった。
『導く者』と『従う者』。
それは『親と子の関係』に似ている。
(………………『乳離れ』………………)
瞬間、その言葉が脳裏を掠めた。
乳離れとは、赤ん坊が成長して母乳を飲まなくなる状態であり、
親に頼らず自分だけで行動できるようになることを指す比喩表現だ。
この乳離れが遅れると、子供の発育に様々な悪影響を及ぼす。
『このグループ』は『導く者』と『従う者』に分けられる。
『枝原』は『指揮官』として『部下』を従えている。
『レックレス』は『佐保』と『枯野』に慕われている。
そして…………『現在の御影』は『グリムに従っている状態』だ。
もし――――万一『可能性』があるとすれば、『特定の行動』なのかもしれない。
『乳離れしていることを示す行動』。
子供が母乳を必要としなければ、
『与える者』としてのモメ子の『存在意義』は消滅する。
そのように考えると、『メグ・ホワイトがモメ子に勝てない理由』も説明がつく。
自立型とはいえ『メグ・ホワイト』は『オブシディアンのスタンド』。
つまり『絶対に乳離れが不可能な存在』なのだ。
(………………『佐保』………………!)
無防備状態で飛び出してないだけマシだが、何か『策』があるのか?
それとも、他の者に考えがあると信じて『時間稼ぎ』を買って出たのか?
なんにせよ、ここで佐保に死なれるのは不味い。
貴重な戦力だし、レックレスと交わした『密約』を果たさねばならないのだ。
しかし、これは自分の『推理』を確かめるチャンスでもある。
600
:
烏丸香奈枝『シュリンガラ』
:2024/11/21(木) 20:17:18
>>597
「『蒸気』……!それなら尚のこと、せめて扉を開けば……
しかし、そんな隙を見せられる相手でもないか……」
憎らしげに扉と敵本体を交互に見やる。
退却……他の者がそれに賛同しなかったという事は、
恐らく歴戦の経験から悪手だと判断したという事だろう。
それなら、現状を打開する方法をもっと考えなければならない。
「それにしても、『メグ・ホワイト』この怯えようは異常だ……。
なぜ、そこまで怯える? きみは何を知ってるんだ?」
「待て!佐保さんッ!
そんな『装備』では……それとも、何かに気付いたのか……?」
打つ手が思いつかないが、もし何か『勝機』があるのならそれに乗らなければならない。
床へ傷をつけて退路を確保しながら、モメ子の方へと近づいていく。
601
:
グリム『グリム・ランタン』
:2024/11/29(金) 19:03:38
>>596-597
「佐保――」
吶喊。無謀と見るか、勇敢と見るか。
否、ここはその勇気を称えるべきだろう。
「――合わせるか」
導火線に火は既についている。
爆発を防ぐ手立てがないのに、爆弾の前で突っ立っているのも馬鹿らしい。
物理的な攻撃は、今まで無い。あの『乳』・・・それさえ、防げれば・・・。
『蝋燭』を仕込んだコートを素早く脱ぎ、『グリム・ランタン』に掲げさせ、『モメ子』へと接近する。
こちらに乳を飛ばすなら、そのまま『コート』で防げるし、佐保に向くとしても、『コート』で防げるはずだ。
602
:
『常寂光土の檻』
:2024/12/05(木) 21:17:30
>>599-601
(お待たせしました)
>待て!佐保さんッ! >佐保――
闇の中で虎視眈々と絶好の機会を狙う御影を除き、烏丸とグリムは声を上げる。
枝原も、這いつくばりつつ飛び出してきた彼女の参戦に対して、無茶だと言わんばかりに
短く声を掛けるものの……この行動が蛮勇か、無謀な特攻か?
「――安心するっペ、烏丸の姐さんにグリムの兄さん。
これでも、こちとらフ―ヴィアン派リーダから一度逃げ延びたんだぜ?」
ブゥン――バサァ!!
・・・・・・・・
「格上を封じ込めるって駆け引きなら、こちとら場数が多いっぺよ! ――なぁ!
・・・
こが坊!!!」
シュゥウッッッッ゛!
「――うんっ、『ステイション・トゥ・ステイション』!」
! 佐保は、モメ子に雪かきが届く前に得物を振り下ろす。そして、其処から
舞うのは『枯れ葉』! そして、全員が佐保の挙動に注視するのと入れ替わるように
オブシディアンの体を死角にして枯野も姿を現すっ。
君達が戦闘をする間、別の空間に居た仲間たちも棒立ちになっていた訳では無い。
オブシディアンの戦況の説明から、有効打と成り得る戦法を必死で考えていたのだ!
佐保「露出化け乳女よぉ! てめぇの海外ポルノ女真っ青な胸から出てくる乳か何かも
知らねぇ液体が脅威だってんなら! ――近づかずに出させねぇようにすりゃあ良いんだっぺ!」
枯野「枯れ葉の材質は……粘着テープだっ……早々に剝がせられないぞっ」
佐保と枯野。二人の連携によって、枯れ葉はモメ子の胸に飛来して
乳房をヌーブラのように液体が放たれる部分を塞ぐ!
ファインプレーだっ。これなら、今ならば厄介な攻撃は相手も仕掛けらず…そして。
「よくやったな、二人とも。俺の、誇りだ……」
ゴゴゴゴゴゴ...
そして、『レックレス』も枯野に続いて、この部屋へと入った。
彼の両方の肩に、スタンドのハクビシンが勇ましく小さく鳴きつつ敵を睥睨する。
603
:
『常寂光土の檻』
:2024/12/05(木) 21:34:59
君…『御影』の考察は、一人の読み手としては関心深い内容だ。
確かに乳の能力は脅威であり、何かしら法則性があるかも知れない。
乳離れ、と言う形も一見すればロジックとして成り立ってる気もする。
だが、時には。
・・・・・・
馬鹿げているとしか思えない考えが、実は核心を突いてる事だって有り得る。
君は、荒唐無稽とも言える世界を以前、此処とは違うが似た車両で経験してるのだから。
一つだけ約束しよう。御影の体験は決して『無駄ではない』のだ。
君…『烏丸』は憎々しげに扉。乳が生えた扉を見やる。時間と共に、その夥しく
グロテスクな肉塊から出る乳の量に比例して目に見える気体。そして床に垂れた
乳が気体になるのが追い付かぬ程の水たまりならぬ乳溜まりが形成していく……。
そして……此処で敵の方にも『変化』があった。
佐保との交戦によるモメ子の方では無い。……元ディンである変化した『巨大赤子』だ。
それが、徐々に『縮まってきている』ようだ。
対して、佐保の成果によって乳の放出が出来なくなったモメ子は、巨大赤子の変化や
自分の力が封殺される状況になったにも関わらず、だ。
――その表情に、焦りが見えない。
君…『グリム』はコートを手早く脱いで、蝋燭仕込みの其の破壊不能な防具と
なった盾と共にモメ子に接近する。彼女から接近してのも含めて
直ぐに拳でも杖でも攻撃出来る間合いだ……。
佐保、そして烏丸やメグも少し距離はあるものの一気に君達で
やろうと思えばタコ殴りに出来る状況ではある。
とは言え、今までの遣り取りから普通に攻撃を仕掛けても悪手なのは確か。
そして、其の事は他の仲間たちも織り込み済みで本命としてレックレスが
躍り出てきたようだが……。さて、このまま彼に任せるか?
(※立ち位置に関しては、君達は自由に決められる。
モメ子や巨大赤子の位置は依然として変わっていない。
枝原は、佐保や枯野の行動を見て一時的に行動を中止している)
604
:
御影憂『ナハトワハト』
:2024/12/05(木) 23:58:51
>>602-603
(GM)
佐保と枯野の策は、一見『有効なように見える』。
だが、例の『乳』に触れた物が強度を失うことを考えれば、
所詮は一時しのぎに過ぎない。
それも『ほんの僅かな時間』を稼いだ程度の小細工だ。
(………………死ぬ時間が延びただけ………………)
グリムがモメ子の近くにいるということは、必然的に御影も同じ距離内に存在する。
もうすぐ『至近距離』だろう。
それが良いか悪いかは別だが、観察はしやすくなった。
(………………イラつかせる………………)
筋の通った解釈を組み立てたつもりだったが、
モメ子の表情が見えた瞬間、拭い去れない懸念が心の奥を掠める。
御影は『馬鹿げた考え』というのが嫌いだ。
『馬鹿げたこと』など、そこらの『馬鹿』がやっていればいい。
だが、『命が懸かっている』となると、そうも言っていられなくなる。
あの女を始末するために、手段を選ぶ余裕はないのだから。
(………………奴の能力が………………『赤子に変える』なら………………)
経験上、『特定の何かに変える能力』というのは、
『それ自体』に対しては使用できない場合が多い。
例えるなら『既に死んでいる人間は殺せない』のと同じように。
先程の『乳離れ』と『逆の発想』だ。
思い返してみれば、あの女は『母親気取り』だった。
そして、おそらく『子供』には攻撃しない。
あるいは『できない』のか。
それは無意識の行動だとしても、
一種の『手掛かり』になっていたのかもしれない。
(………………『1つだけ』………………思い付く………………)
『絶対にやりたくない』から否定したいが、
もし『それしかない』なら、嫌でもやらざるを得ない。
(………………『喃語』………………)
乳児が発する『言葉にならない言葉』のことだ。
『生後間もない子供』は『泣くしかない』が、
さらに数ヶ月が経過すると喃語を話すようになる。
『赤子の象徴』であり、『泣くだけの段階』から一歩『成長』した証だ。
(………………くだらない………………)
それを『自ら口走る』ことで、能力の影響から逃れられるなど『有り得ない』。
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