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【ミ】『クレアデルネ』

1『朝山』:2022/12/05(月) 20:34:06
―――100万の太陽のように私の周りで輝く永遠の愛は
宇宙を越えて私を呼んでいる。
Limitless undying love which shines around me like a million suns,
it calls me on and on across the universe.

ビートルズ
『アクロス・ザ・ユニバース』歌詞の一文より

―――――――――――――――――――――――――――――

★ここは『朝山』がGMのミッションを行うスレです。

503『常寂の檻』:2024/04/23(火) 18:23:28
>>500-502(お待たせいたしました)

君…『烏丸』の少数精鋭の意見。

君…『御影』の同調。

君…『グリム』の真意を探る質問。

各々が、この思惑も行動原理も違う中で動き、『目的』と言える物品を
手に入れる為に、そのゴール地点間近まで来た。

 烏丸が周囲を見る限り、周囲に遮蔽物として形成されたジャック・ホワイトの
木々や、そこから向こうにある森林部分にも今のところ不審な敵影は無い。
 坑道の入り口周辺となる上も同様だ。

御影が気にする『メグ』は、一点の方角のみ気にする様子は無く
頻りに周辺に体を向けて、オブシディアンが宥めるのも効果は芳しくなく
震えつつ興奮した犬猫のように唸りつつ警戒を崩さない。
 人より長けた危険をいち早く察知する直感(レーダー)がまるで壊れてるようだ。

また、君にも幾らか恩義を感じる程に道中で助けてもらった経験を
レックレス達は帯びてる。お安い御用と、短く見張りは快諾される……。

そして、グリム。君の言葉に、リーダーは暫く沈黙を守り
体を打ち付ける雨と同様に君と相対する彼の空気の冷たさを如実に感じて
次に新たに返事の催促を考えそうな間の後に、彼はこう答える。

>最善を尽くせば、犠牲無しで、目的は達成できるんだな?

 「………………『わからない』
 だが、必ず目的の品を確保し帰還する。それは現在の人員の命より優先されている。
 そして、この任務の為に俺は覚悟を決めてる
強制はしないが、お前たちもこの任務を受理している以上は
やるべき事は遂行して貰う。俺から言えるのは以上だ」

 枝原は、すでに片腕もまともに機能しない重傷の身ながら
未だに苛烈な光を瞳の中に失わず淡々と君に感情を乗せない機械のような
有無を言わせない口調で言い切る。マフラーを巻くかのように彼のスタンド
スリンキー・ドッグと言えるヴィジョンは、同じく感情を伺えない無機質な
顔面を会話してる君へと向けてるだろう。

 彼は、あえてかどうか不明だが君達を『生贄役』だと
否定はしなかった。肯定も、今の内容では不明瞭だが……。

ここからの先のプランを明確に知るのは『枝原』、それと『もう一人』


   「さぁーて……行きますかねぇ」 ゴロッ…

『泥酔男』は、足元の石を蹴りつつヨロヨロと坑道の入り口へと
軽く身を傾けつつ入っていく。誰がが制止の為に体を張らずに声のみであれば
その男は、そのまま勝手に坑道内へと一見は着の身着のままの状態で
入っていくだろう……。

 先導する道先人は、誰の準備や覚悟にも構わずに火蓋を切った。

御影のみ知る闇の大群や、メグが怯える背景も考えると悠長に相談してる
時間はどうやら無さそうだ……。

504御影憂『ナハトワハト』:2024/04/24(水) 16:31:38
>>503(GM)
>>502 (グリム)
>>500(烏丸)

とりあえずオブシディアンに『黒山の監視』を頼んでおく。
もちろん『一般人達』には知られないように。
『スタンド使い以外』が怪しいのは、彼も分かっているだろう。

「………………『アレ』に反応してない………………?」

『黒い何か』に反応している訳ではない…………。
しかし、そうなると妙だ。
あれは明らかに『敵』なのに、全く反応していないというのだろうか?
少なくとも、先程の一撃は敵意が剥き出しだった。
何故、あの『黒い何か』には反応しないのか…………。

「………………いや………………まさか………………」

『反応していない』と思ったのは間違いで、本当は『反応している』のではないか?

「………………さっき言った『黒い何か』………………」

「………………もしかして………………『全方向』から近付いてる………………」

「………………かも………………」

ここは『森の中』だ。
『遮蔽物』は幾らでもある。
いくら『ナハトワハト』に『暗視能力』があるといっても、
『木の陰』までは見通せない。
自分が確認したのは『一つの方向』だけだが、
実際は『全方向』から徐々に迫っているのではないだろうか。
それなら、周囲を警戒している理由も納得がいく。

「………………ちょっと『見てくる』から………………」

「………………先に行ってて………………」

二人に言って『幽体化』し、その場で『浮遊』を開始。
十分に高度を上げて、このエリアの全景を俯瞰する。
その位置なら、木々に邪魔されずに全てを見渡せるはずだ。

505烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2024/04/27(土) 22:33:36
>>503-504
「既に囲まれている……?
しかし、仮にそうだとしても、私達の行動に代わりはない。
坑道の中に危険があってもなくても、帰還時に出口が敵に占拠されていては、
どのみち干涸びて死ぬだけだ……後を頼む」

泥酔した男へとついて坑道へと入っていく。

(ここからが……本当の正念場というわけか)

506グリム『グリム・ランタン』:2024/04/29(月) 20:53:15
>>503
「・・・・・・『分かった』」

この場において、尚、断言を避ける――その姿を、彼なりの誠意と受け取ろう。

「なら、最善を尽くすさ」

やるべきことをやる・・・それが任務だ。
自分達の命を捧げて目的の物を呼び出す――ありふれたオカルト。
そうでない、というのなら、それでいい。

『泥酔男』や『枝原』に続いて、坑道内に足を踏み入れたい。

507『常寂の檻』:2024/05/01(水) 17:25:16
>>504-506(少し巻き進行させて頂きます。
これにより参加者の皆様に不利にはなりませんので、ご安心して下さい)

君…『御影』は闇の衣と共に上昇して木々より高所まで浮遊して
地上の敵影の数を調べる。その間に、仲間が坑道内へ入って行くのを目にした。

君が見る限り、北西方面。黒い塊…つまり光を帯びつつ迫るだろう無数の群れ
が森から向かう以外に、坑道の上の山肌などに不審な敵らしき影も無い。
 
こうなると『メグ・ホワイト』の恐慌状態の原因は謎だ。
 
茨を脅威であると、認識はあの時していたであろう。だが、それ以降も
遠方に居る無数の謎の軍勢の脅威を測りかねない以上は周囲に対して
恐れ戦く理由が不明となる……メグ・ホワイトは一体何をそんなに恐れてるのだろう?

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

君達…『烏丸』『グリム』は、どちらも覚悟を決めて坑道内へ進んでいく。
 坑道内は、とても暗く君達は持ってるスマホなり懐中電灯、銃の備品の
タクティカルライトなど使用して前進していく事になるだろう。
 互いの別のチーム。枝原の率いる部下と、レックレス率いるスタンド使い。
その人員が交互に挟む形で進んでいく。その間で、特筆すべきと言える部分の
会話だけ挙げさせて貰おう。

―   ―   ―   ―   ―

ディン「全員、怪我は大丈夫ですカ? どうも、さっきから血が
止まるのが遅い感じがするので……」

ハナナ「あ、やっぱりです? あの、茨に切られた部分。包帯は巻いた
んですけど、どうも傷口が塞がりにくい見たいですね」

ディン「それ以外で体が苦しくなったりはしませんので、あの茨に
毒が含まれてた可能性は否定出来ないですが、即効性じゃ無いかト」

 医学知識のあるディンが、茨の攻撃を受けてから未だ傷が塞がってない事を
全員に伝聞する……どうやら、あの時に茨の怪我をした者は全員
帰還まで塞がらない傷を負うのは確実のようだ。

― ― ― ― ― ―

枯野「……さっきから、時々見てるけど。その写真って?」

ミーナ「うん……あぁ、これ。狩集さんの家族の写真……ほら、
この子、少し君より小さいけど、狩集さんのお孫さん」

ハナナ「狩集さん。車内でも、君の事なにかと気にかけてたと思うけど。
多分、お孫さんと重ねてたのね。きっと……」

坑道内では、御影の報告通りに罠や伏兵は無く……闇と、歩く物音以外
無音と言う空間下、そして先行きが未だ不明な暗い空気を払拭せんと
一般人の彼、彼女達が率先して身内の話を語り始める。
 
任務中であり、目的の品が目前である一番危険が襲来する確率高い中では
注意散漫と警告するべきかも知れないが、戦闘訓練受けたとは言え
元々一般市民の枝原の部下に、そこまで兵士として能力の高さを見込むのは酷か。

ディン「狩集さんの分まで……この任務を終えたら必ずアリーナに
语汐(ユーシー)の居場所と、お孫さんの行方を調べ上げるネ
『なおし』君が、今どんな境遇で、例え妹みたいに操られてようと絶対助けル」

ハナナ「『ギボス』って言う犯罪者に連れ去られたんですものね。
私も……姉さんの事件で、剣の師範代が調べるって居なくなってから
長いんです。この任務を終えたら、知りたい事、探してる人の事を
必ずアリーナに手伝って貰って、全部納得出来るようにしたいですっ」

ミーナ「……私も、望み薄だって思ってるけど婚約者の『トモ子』の
安否を知りたい。『エクリプス』の事件に巻き込まれて居なくなった彼女の事……」

黒山「うん、皆……。――大丈夫だよっ!
僕 僕、探してる人たち、絶対に生きている! 僕の弟も含めて
この世界で、幸せに生きてる。そうだよ、うん!」

ミーナ「ふふっ、そうね、黒山君」

 枝原「……お喋りは、そこまでにしておけ」

泥酔男「――よーし、此処だ」

 雑談が枝原の一言で締めくくられると同時に、泥酔男の声が坑道内に
響き渡る。三又の分かれ道の真ん中をずっと突き進んだ行き止まり。

 その空間は、少しだけ広く。全員が立てる程度の空間が形成されている……。

 そこを、泥酔男が予め既に知ってたかのように積み重なった岩の一つを
むんずと掴み、引き抜く。すると、ガラガラとその部分が崩れ落ちて
屈んで人が一人通れる程度の抜け穴が出てきた……。

 泥酔男「ちょいと、皆ここで待っててくれや」

そう、男は身を低くして穴の中に入って行くだろう……。

508御影憂『ナハトワハト』:2024/05/01(水) 18:23:02
>>507(GM)

グリムが口にした『生贄』という言葉と、それに対する枝原の答えは気に掛かる。
サービスエリアで車に乗る前から思っていたが、
いかにも重要な任務でありながら、それを実行する人材は『寄せ集め』なのだ。
この疑問に対する解答は、未だに得られていない。

(………………『アテ』が外れた………………)

『メグ・ホワイト』に関して、他に考えられる可能性があるとするなら、
例の『黒い塊』が脅威だからこそ過剰に警戒している。
あるいは、『匂いによって凶暴化させる効果』が影響しているか。
もしくは、『今の御影』のように、
『目に見えない敵』が存在しているのかもしれない。

(………………時間が惜しい………………)

地上に降下して全員の後を追う。
トンネルの時と同じく、『幽体化』した状態で、
天井付近に『浮遊』して光の範囲から避ける。
なお、宣言した通り枝原を見張っておく。

(………………『ついて行きたい』けど………………)

(………………『裏切り者』だと思われても嫌だし………………)

『ナハトワハト』なら、密かに泥酔男を尾行できる。
しかし、相手の能力が不明な以上、指示を無視した行動を取るのはリスキーだ。
ここは大人しく待つのが利口だろう。

       スッ

片手に持つ銃は、それぞれの心情を吐露した『枝原の部下達』に向いている。
もし尻尾を出したら、その瞬間に躊躇なく撃つ。
本当は『嘘』かもしれないのだから。

509グリム『グリム・ランタン』:2024/05/07(火) 19:58:02
>>507
(『茨の攻撃』は傷の治りが遅い・・・生命エネルギー的なものが奪われているのか?
 この洞窟の中は、相手の弱点も無い。設置するには『最適』な筈だが・・・・・・)

敵の目的は、おそらくはここに到達させないことだろう。
だが、それにしては、その最後の場所に何も無い――というのは不自然にも思える。

(『枝原』辺りは、その理由も知ってそうだがな。
 まあ、良い・・・・・・)

思えば、味方の目的も敵の目的も、根本的な所は分からぬままにここに来た。
だが、ようやくその『結果』が見られるようだ。

(あの『男』は何を持ち出してくる? それで終わるのか・・・?)

周囲を――特に『茨』を警戒しつつ、待つ。

510烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2024/05/08(水) 21:49:43
>>507
(皆、『希望』を持って生きている。
私もそうして生きるべきなのだろうか……)

「……『血液』、垂らさない方が良いかもしれない。
敵スタンドの全容は、未だわからないからね」

それだけを口に出して皆へと追随する。
俯いて、足元を見ながら考える。

(しかし、たとえどんな『希望』があったとしても、
私は過去と決着をつけてからじゃあないと先には進めない。
だって、奴は居るんだ。過去の話じゃあない。今も、どこかに。
私の両親を殺した奴が……)

両手を握りしめて、集団の背後を警戒する。

511『常寂の檻』:2024/05/10(金) 22:10:08
>>508-510(巻き進行を継続。参加者に不利は生じ得ない)

 君…『御影』はメグの普段と異なると言われる様子に疑念を帯びつつ
枝原を闇の中で監視する。気にしている、その自立型のスタンドは変わらず
本体のオブシディアンの腰元にて体を擦るようにしながらビクビクと
せわしなく全方向に顔を走らせ、怯えの色が濃い目をしている……。
 銃に付属したライトで定期的に最後尾に位置してる彼は時折り死角に向け
警戒行動の一環として光を向ける為に、狭い坑道内だと君のスタンドは
少々不利となる場面が出てくる。天井に張り付くように浮遊しても
地形が地形ゆえに君に当たりかねないヒヤリとした場面もあるが
今のところは何とか闇に紛れ見張れている。枝原は片腕の重傷や今までの
疲労もあって顔色は芳しくないが、周囲に気を張ってる以外で特筆として
彼自体に違和感は見られない。他の部下も、各々に緊張を有した顔を浮かべ
自分の武器を構えている。

君…『グリム』も、また『茨』について懸念を覚える。
 皆が大小考えている通り。この任務は最初から最後まで全体的に『不合理』と
言えるべき部分が無視出来かねない程に生じてる。粗が大きいのだ。

アリーナと言う町のスタンド使いを多く保有する最大組織の一角とも言える
集団が、その中で一般人含めた烏合の衆と思惑が読めない子飼の部下を
指揮官として町の人物を協力者と仰ぎ進軍する……道中の敵の手緩いのか
殺意は秘めてるものの、その殺意の秘め方に比べると散漫な妨害。そして
妨害してきた敵は、未だに本体と言える本体の人間を君達は今まで
目撃はしていない……全て、何かが嚙み合わず齟齬のまま無理やり進んでる。

君…『烏丸』は忠告する。

>『血液』、垂らさない方が良いかもしれない

ディン「ああ、勿論そうネ。怪我してる皆、包帯、新しいのに変える。 
 他に身体に不調あれば、隠さないで直ぐ伝えてヨ」

ハナナ「あの、リーダー……枝原さん。腕は何か固定とかしなくて」

枝原「俺に関しては、気にしなくていい。どうにでもなる。
…………すまん」

 枝原は、何が心の機敏に触れたのか不明な謝罪を一言口にした。
それに、部下達や遠巻きにコンディションを整えてるレックレス達などが
何とも言えない顔を浮かべかけた時……横穴より声がした。

   
    
          ――入ってきてくれ

512『常寂の檻』:2024/05/10(金) 22:57:18
>>511続き

 横穴…そこを這いつくばって進むと共に、3〜4m程先の狭い場所を
通り抜ける。尚、黒山は僕はでぶっちょっで通り抜けるの遅いから
一番最後に通るね。と、最後を譲る事になるものの、その行動に不信を覚え
御影が闇の衣と共に彼を見張っても、特に最後に通った彼が一時的な
孤立状態の中で特に可笑しな事をする訳でもなく、通り抜けた……。

 「此処は……少し、開けてる」

「アレは……何か祀ってる祠……それに即身仏?」

 ……匍匐前進と共に通り抜けた先。そこは先ほどの十数人が立ってた場所よりも
更に広く、ちょっとした家屋程度の大きさのスペースを保持している隠された洞窟だ。

 中心には、何か祀っているような即身仏らしいもの。
かなりの年月が経っている袈裟のような衣装を纏う、座禅の形で物言わぬ木乃伊だ。
 木乃伊の両手は、何か長いものを斜めに胸元に大事に添えるような形のままだが
その手には何も存在はしていない。
 その横で、同じく顔を俯かせ泥酔男が座り込んでいる。

洞窟内には、この穴に以前、調査隊が設置したものなのだろう。通路内でも
見かけた酸素ボンベが未使用のもの含め幾つか壁に横倒しに置かれていた。
 他にも発掘で使用したのだろう作業道具が幾つか置かれている。
(※作業用防塵マスクや防護用手袋。坑道で使用する発掘道具など
あるであろう道具はPCが言い切りで入手して貰って構わない)

 佐保「? この地蔵っぽいの、あの車がぶつけて倒した奴に
ちょっと似てるっぺ。古いし、よく分からん漢字が胸元に掘ってるけど
先生、こが坊、わかる?」

レックレス「いや、海外の字なら幾らか知識あるが、日本の古語か?
 流石に、分からないな」

 ハナナ「――自未得度先度他(じみとくどせんどた)
簡単に説明すると。自分より、他人を幸せに願う心を持つ事が
悟りの道に通ずる大切な教えって事ですね。
 『常寂光土』って言って、私たちの住む世界は煩悩と苦しみで溢れてる。
だから、自分より他者の幸せを願ってあげようって言う……。
あ、私の家。日蓮なんで、こう言うの詳しいんですよ」

                       ――ズゥーン……ッッ゛

 ……その時、洞窟内が揺れ、拳大から小石にかけての落盤が数か所から発生した。

どうやら、坑道の入り口の方面から爆発のようなものが発生したようだ。

513御影憂『ナハトワハト』:2024/05/11(土) 14:38:10
>>511-512(GM)

最初に見たのは『即身仏』の手元だった。
明らかに何か持っていたような形跡があるが、そこには何もない。
しかし、先程の酔っ払いの言葉を考え合わせると、大体の察しはつく。

(………………あいつが『盗った』か………………。
 ………………まぁ………………後でレックレスに聞けばいいし………………)

そうだとしたら『任務』は果たした事になり、後は撤収するだけになるが、
依然として拭い切れない疑問が残る。

「………………仏教の説話に………………『自分の腕より長い箸』を使う人達がいる………………」

「………………自分は食べさせてもらって………………相手には食べさせてあげる………………」

「………………意味としては………………ハナナが言ったのと同じ………………」

首から上だけ『実体化』させ、全員の会話に混ざる。

「………………『生き埋め』………………」

その時、背後で爆発の気配を感じ、反射的に呟く。
坑道が崩壊する程度では、御影にとって大した障害にはならない。
だが、他の面々は別だ。

    「………………『見てくる』………………」

          ス ゥ ッ

「………………『危険』があったら………………『銃声』で合図するから………………」

「………………『一発』は『それなりにヤバい』………………。
 ………………『二発』は『かなりヤバい』………………。
 ………………『三発』は『超ヤバい』………………」

返事を待たずに着地し、再び全身を『幽体化』して全速力(スB)で引き返す。
何が起きているのか確認したい。
『入口が塞がっている』くらいなら『一発』で済みそうだが、
もし坑道そのものが崩壊する前兆なら、それだけでは足りないだろう。

514烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2024/05/13(月) 15:09:54
>>512
珍しそうに防毒マスクを拾い上げ、周囲を見渡す。

「木乃伊……なんなんだ?ここは。
わからないが、何か妙な雰囲気だ。
あまり長居はしたくないな……
私たちを招き入れたということは、ここから何かをしろ、ということなんじゃないのか?
なら、早くしよう。この場にいる時点で既にリスクは承知の上だけれど、
かといってのんびりしている場合でもない。そうだろう?」

御影の言葉に頷き、木乃伊の横で座り込む男を促す。

515グリム『グリム・ランタン』:2024/05/14(火) 19:13:17
>>511-512
「そのミイラが目的の品――という訳ではないのか?
 何かを抱えていたようにも見えるが・・・・・・」

年代的に、かなり古いように見える・・・。
だが、このような湿度もあり、虫や動物もいる環境で即身仏が成立するとも思えない。
後からここに運ばれたのか、それともスタンドのような――超能力が関わっているのか。

「・・・・・・『生き埋め』か。当然、そうするか」

転がっている『酸素ボンベ』の内、一つを手に取る。
本当に崩落したら、ちょっとした延命にしかならないかもしれないが・・・。

516『常寂の檻』:2024/05/22(水) 19:21:39
>>513-515(レス遅れ申し訳ありません)

君…『御影』は身を翻し、普通の人間ならば匍匐前進で戻るのに苦労する穴と
来た道を苦もなく戻っていく。そう、『闇』がある限りは君は無敵。

 ……そして、君は丁度曲がり角の酸素ボンベが目印となる場所で歩みを止める。
君の視界の中で、『暗闇の幾つかの蠢く塊』が酸素ボンベ付近の壁、天井を
張り付くように進んでいる。そう、つまり何かしらの光源を放ちながら進む生き物。
 そいつ等が、直ぐ近くまで迫ってきている……!

『ナハトワハト』を解除し、普通の肉眼で正体を見極めようとすれば
直ぐに、それが『光を発しつつ』進む『蟹』であると視認可能だ。
 発光しながら、群れで進む蟹の大群は徐々に君の居る方角にも押し寄せている。
入り口付近が、どうなってるのか伺うのは難しいが、この蟹の質量は道路でも
馬鹿げた量だった。入り口を崩落させる事も左程労力でないと推測を立てれば
来た道を引き返しての脱出は極めて困難となったと言う事だ……。

 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

君…『烏丸』の言葉に賛同するように、佐保や最年少の少年の枯野。
 枝原の部下達も脱出の方法があるなら、早急に離脱しようと促す。

 「――いや、『此処』でいいんだ。『此処』が、な……」

 だが……その泥酔男は崩御を予感させる地響きが幾らか強まってるのを他所に
酷く奇妙な程に落ち着いた事で、そう嘯く。

枝原「……あいつ(御影)が戻って報告を終えたら、離脱を開始する。
 その前に、『一準備』が有るがな。各自、装備の点検と周辺の使用可能な
道具は出来る限り携行出来るなら、しておけ」

 正体が今も未だ明らかになってない泥酔男と、枝原は少なくとも
これから先の展望を織り込み済のようだ。少なくとも今の状況を予測不能で
焦燥に駆られてる様子は見受けられない……彼等の思惑は一体何なのであろうか?

517御影憂『ナハトワハト』:2024/05/22(水) 20:32:36
>>516(GM)

ここで『ナハトワハト』を解除する必要はない。
『暗視能力』は暗闇でも昼間のように見通せる能力であって、
明るいからといって見えなくなる事はないからだ。
だが、『光』が『天敵』である事実は、覆せない『絶対的不利』として存在する。

(………………これ以上は………………『近付けない』………………)

今回の任務における最初の敵は『蟹』であり、その後も執念深く追い掛けてきた。
だから、目の前に現れた『蟹の群れ』を見ても驚きはない。
むしろ『これしかない』と思うし、心の中で予想していた光景だ。
引っ掛かるのは『光り続けている』という点にある。
少なくとも最初の遭遇では、奴らが光るのは『耐性を得た時だけ』だったはずで、
今のような状態は腑に落ちなかった。

    ガァァァ――――――――――ン!!

            ガァァァ――――――――――ン!!

                    ガァァァ――――――――――ン!!

しかし、考えている暇はない。
片手を『実体化』させて『三度の銃声』を響かせ、
すぐに『幽体化』して引き返し、目撃した現状を報告する。
入口からの脱出が不可能になった以上、別の方法が必要だ。
おそらく何かしら用意はしているのだろう。
それを信じるしかない。

「………………『そういう事』で……………『蟹の群れ』が迫りつつある………………」

同時に『裏切り者』が尻尾を出すなら、『そろそろ』ではないだろうか――――――。

518グリム『グリム・ランタン』:2024/05/25(土) 18:38:23
>>516
「・・・・・・」

『酸素ボンベ』は片手に抱えたまま、思案する。
『枝原』は離脱を開始すると言っているが、交戦の準備はしろ、という。
入り口を強行突破するのか、別のルートがあるのか・・・・・・。

(『敵』はどこまで把握しているのか・・・。
 『脱出ルート』を抑えられていたら、かなり面倒だな)

519烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2024/05/28(火) 22:25:35
>>516
「銃声3つは……『超ヤバイ』、だ……!
『離脱』、なにか方法があるのか?
そうじゃなきゃあ……」

戻ってきた御影の報告を聴いて息を呑む。

「蟹の群れ……!
相手からすれば、当然の攻撃か……!
奴らには効かないぞ、銃火器も、スタンドも……!」

520『常寂の檻』:2024/05/31(金) 16:41:39
>>517-519

君…『御影』は瞬時に状況の危険度を判断して連射3発の合図と共に身を翻して
報告を行う。
 『グリム』 『烏丸』も含め、周囲の者たちの顔には緊張と思しき顔の
強張りを浮かべる者は、枝原と泥酔男を除けば殆ど。

枝原「……そうか、『やはり』な」

 ……? 枝原は、御影の言葉に対して何とも言えない反応を示した。
何といえば言いか、『諦観』に近しい納得のような表情と呟き。
 だが、その不可思議な表情は直ぐに元の無機質な顔に戻ると彼は
おもむろに懐からナイフを取り出した。とは言え、それを向けるのは
当然ながら君達に対してでは無い。
 『即身仏』に対して、他の者の反応に構うことなく其の指を切り落とし始めたのだ……。

 泥酔男「……ちょっと、他の皆に聞いておきたい事があるんだ」

両手、両足の指を枝原が黙々と切り落とす合間に。即身仏の隣で座る泥酔男が唐突に
全員の顔を注視して、いや、注視してるように見えるが何処か遠くを見てるかの
ような……泰然と超然を混ぜ合わさったような雰囲気で一言訪ねた。

 「――何でも叶えられるような道具。それが目の前にあったら……どうしたい?」

ハナナ「ぇ? ……わ、私は姉さんの仇を、見つけて……出来れば倒す力が欲しいです。
もし、そんな道具があれば、ですけど」

ディン「決まってるネ。语汐(ユーシー)を取り戻す、それ以上、以下もないヨ」

ミーナ「私もトモ子を見つけて、取り返す。勿論、そんな道具なんて無くても
自力か、他の手段を使って叶えるけど」

黒山「ぼ、僕も兄さんを取り戻したい。あ、で、でも。そんな道具があるなら
此処にいる全員の願いが叶うようにって僕は願うけど」

オブシディアン「? 俺が、此処に来たのは相棒の為だ。それと、相棒を
救ってくれた相手への恩の為だ。俺の願いがあるとすれば、恩人(グリム)の
願いが叶うようにと言うだろう」

レックレス「……二人が無事、帰還出来るなら、それでいい。
他の仲間も一緒なら、最高だがな」

佐保「おらは先生、んで、こが坊。あと、恩人の姉さん達(御影・烏丸・グリム)や
此処の皆が無事なら、それで良いっぺ。こんな寒々くて、切羽詰まってたら猶更な」

 佐保の言葉に、同意するように無言で枯野がコクコクと頷く事で
泥酔男への全員の回答が一通り終わる。

 枝原の部下達は、背負ってる荷物の武器の点検は一先ず終わったようだし。
佐保は、スタンドの雪男に幾らか除雪用具で近くに置いてある酸素ボンベや
発掘用具を雪だるまに置換させたりなどして準備を済ませ終えたようだ。

 また、メグ・ホワイトは今も変わらず震えており。オブシディアンは
心配そうに、そんな自身のスタンドを宥めようとチョコバーなど食べさせてるものの
効果は芳しくない……。

 ……この洞窟内の唯一の入り口である横穴が夥しい足音らしいものが
段々大きくなっているのが聞こえる。もう、軍勢が到達するのは間もなくだ……。

521御影憂『ナハトワハト』:2024/05/31(金) 18:57:44
>>520(GM)
>>518(グリム)
>>519(烏丸)

レックレスの情報が正しければ、
『アリーナ』や『敵対者』――おそらく『エクリプス』の狙いは、
スタンド使いを上の領域に押し上げる力を持つ『弓』。
しかし、それは既に取られた後らしい。
あの『指』が貴重な物なら一本くらい盗んでおくべきか。
だが、今そんな事をすれば、それこそ全員から疑われる。
枝原が『それをどうするか』だけ見届けておこう。

「………………『皆が幸せになれますように』………………」

もちろん『嘘』だ。
本心は『この世からスタンドを消す』。
そうすれば『アリーナ』も『エクリプス』も『自然消滅』するだろう。
そもそも御影は『スタンド使い』が嫌いだし、『スタンド』も嫌いだ。
『アリーナ』や『エクリプス』を優先的に敵視する理由は、
それらが『最大手』だからに過ぎない。
自分自身も含めて、結局のところ『スタンドそのもの』が好きではなかった。
『ナハトワハト』を手放す事になったとしても、
『恐怖の対象』がいなくなれば、それに抵抗する必要もなくなる。

「………………グリム………………『チョコバー』………………もらってなかった………………?」

今の状況を変えるような効果はないとは思うが、
サービスエリア(>>15)でオブシディアンから受け取っていた事を思い出す。

「………………それと………………グリムの『袖』………………借りたい………………」

「………………まだ………………『尻尾』出してないから……………」

「………………もうすぐ………………『能力』も使えなくなるし………………」

        グシャッ

「………………『これ』に『憑く』から………………『諸々よろしく』………………」

                 フ ッ

グリムと烏丸に耳打ちし、握り潰した『付箋』の中に『潜伏』する。
同意が得られたら、グリムの『コートの袖口』に入れてもらう。
目的は『烏丸に憑いた時』と同じく、『裏切り者』が発覚した際に、
不意を突けるようにする為の準備だ。
それに、この狭い空間では、どうしたって『光』を浴びる事になる。
『闇の衣』が使えなくなれば、足手まといになる可能性が高い。

522烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2024/06/03(月) 00:08:46
>>520
「なにを、そんな悠長なことを……!
それが、なにかの解決になるというのか……!?」

状況に焦り、思わず声を荒げる。
しかし、周りのものが答え終わり、それとなく促されたのなら絞り出すように答える。

「『復讐』だ……目には目を。
私の両親を殺したものに、しかるべきむくいを与える……!
それが出来るのなら、私は何にでも縋るつもりだ……」

「『来た』ぞッ! もうすぐそこまで、奴らの足音が響いているッ!」

523グリム『グリム・ランタン』:2024/06/04(火) 07:50:33
>>520
「・・・・・・『女神』の良さを世に知らしめる。
 俺に『第二の人生』を与えてくれた、素晴らしいお方だ」

自分の過去? まあ、どうでもいい。
ろくなもんじゃない――だろう。今の『生き方』と比べれば。

『グリム・ランタン』は発現しておき、『杖』で『酸素ボンベ』に触れておこう。

>>521
(好きにしろ。ただ、俺も気遣ってやる余裕は無いかもしれないが)

『タイミング』等は測れないかもしれない。
ただ、『トラップ』として、御影は受け入れておく。

524『常寂の檻』:2024/06/05(水) 23:07:19
>>521-523(ALL)

切羽詰まった緊急事態に関わらず、碌に今まで動く様子もない正体不明の謎の人物。
 そんな男の問いかけに、本心から、または建前で心の中で宿る決意を唱えつつ答える者。
そして、答えぬ存在。それに、神妙な顔で問いかけた者は頷くと共に……。
  
  da m ッ    ――ヒュッ…

潜伏に移ろうと闇に同化しかける『御影』 横穴を警戒して構える『烏丸』
何時でも動けるよう、出来うる限り道具に力を宿らせる『グリム』。

刹那に、『ソレ』が飛んできた。

 ・・・『指』 そう、枝原が切り落とした即身仏の指だ。
彼の肩に巻かれるようにしていたスタンドの玩具犬の口より、その指が
銃弾程では無いが虚をつく程には早く君たちが受け止めるのに間に合う速度で飛来する。

枝原「受け取れ、決して離すな。でなければ、最低限の保障は出来ない」

淡々とした口調ながら、間違いなく冗談では無いだろう余計な説明の補足ない
簡潔な警告のみ告げる。

枝原の部下、ハナナ、ミーナ、ディン、黒山。
アウトローな運び屋達、レックレス、佐保、枯野。
君たち、御影、烏丸、グリム……。そして奇縁により参戦となったオブシディアン。
更に、『メグ・ホワイト』『グリム・ランタン』『フロスティ・ザ・スノーマン』
それ等にも、『指』は撃ち渡された。仮定の、ifの話となるが。
 もし、氷山に。彼女のエド・サンズも共に辿り着き、また狩集も死なずに
辿り着けていれば……枝原と其の操るスタンド、謎の泥酔男も含めれば即身仏の指を
全て消費する形になっていた事だろう。それが、何を意味する事になるかは不明だが……。

 枝原「……ここまで、死力を尽くし任務に当たってくれて、感謝する」

指を、受け取るのを認識すると共に。今まで冷血漢とも捉えられそうな男の
意外な労いの声が洞窟内に小さくながら、はっきりと灯される。

 カサカサと、それを覆うように節足動物特有の這い走る音が近づく。
 もう、猶予は一切ない。残り十秒足らずで横穴からあの輝く軍勢が飛び込んで来る。

    「――俺達は皆 『運命』の奴隷なのかも知れない」

     9   8   7

            「それでも」

         6  5  4   3  
         「俺は――……」

                     2     ・・・1

525『常寂の檻』:2024/06/05(水) 23:32:54

     御影憂『ナハトワハト』PC

     烏丸香奈枝『シュリンガラ』PC

     また氷山あきは『エド・サンズ』PC

途中参加131-132の方々
           
          
グリム『グリム・ランタン』PC
   
 大変お疲れさまでした。
 
           『常寂の檻』 
 長期に渡って、稚拙なGMのロールへの対応、大変感謝させて頂きます。


            これにて

526『常寂光の檻』:2024/06/05(水) 23:49:42





        『チュートリアル』 終了となります。


            これより

527『常寂光土の檻』:2024/06/06(木) 00:02:36


 『本編』を開始させて頂きたいと思います。

皆さま、改めて宜しくお願いさせて頂きます。

 こちらのレスより、皆さま お手数かと思いますが
改めて現在の所持品。
 また、『どのNPCが敵か』、それについて
簡単で宜しいので理由も加えた上で書いて頂ければ有難いです。

 投下後、>>524からの続きを開始させて頂きます。

528御影憂『ナハトワハト』:2024/06/06(木) 18:03:25
>>524(GM)

どういう意図か知らないが、『渡してきた』のなら受け取る。
拒否する理由はない。
『本体』はともかく『スタンド』にまで渡すのは奇妙だが、
どうせ聞いても答えないだろうし、聞く時間もなさそうだ。

          フ   ッ

『指』を持ったまま『幽体化』して、宣言通りグリムに『憑く』。

(………………くだらない………………)

枝原の感傷的な言葉を内心で否定する。
御影憂は『恐怖を与える者』でなければならないからだ。
だから、他人に対して『冷酷』であろうと努力していた。
しかし、『人間』である以上、捨て切れない感情は存在する。
ここまで共に死線を潜ってきた者達に、
全く仲間意識を感じていないと言えば嘘になるだろう。

(………………『狩集』………………)

狩集が死んだ責任は御影にもある。
無意味な後悔だと理解しつつ、もしかすると助けられたかもしれないと思う。
我ながら『くだらない考え』だった。

(………………やめよ………………)

余計な思考を一掃し、目の前の任務に専念する。
『裏切り者』が尻尾を出すのは、全員の緊張が緩む『最後の最後』。
その為に、グリムに『憑いた』。
確実に『終わり』を見届けるまでは、一片たりとも気は抜かない。
これ以上、『無用な犠牲』を出さない為にも――――だ。

529御影憂『ナハトワハト』:2024/06/06(木) 18:04:03
>>527(GM)

今まで言ってきた事を繰り返す形になるが、
この中に『一般人を装ったスタンド使い』が紛れている。
『スタンドが見える装備』は、それを隠す為の偽装だ。
ゆえに『既にスタンドを見せている者』は自動的に嫌疑から外れる。

ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1670240046/324

結論から言って『自称一般人』は『黒山』だ。
一人だけ行動が遅く、その様子を見て枝原すらも、
『日常茶飯事』として無警戒に受け止めている節がある。
つまり、味方の『先入観』を利用して、密かに『工作』する時間があった。

ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1670240046/349

また、黒山だけ極端に『自分の情報を明かさない』。
さっき『兄さん』がどうとか言ったが、
自分の話をしたのは、ほぼ『これが初めて』だ。
しかも自発的な発言ではなく、促されて『仕方なく言った感』が強い。

ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1670240046/369

沈黙を守っていた理由は、『喋るとボロが出るから黙っていた』と解釈した。
そして、例の『茨のスタンド』だが、
『個人の精神力』だけで動かしているにしては、あまりにも『色々できすぎる』。
黒山が異常に『飲み食い』していたのは、『本体が摂取した栄養』を、
『スタンド操作のエネルギー』に転用する為だとすれば辻褄が合う。

ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1670240046/374

『鳥の群れ』が襲ってきた時、御影が乗っていた車では、
全員が『精神攻撃』を受けていた。
これが『本体』にも影響を及ぼすのなら、同じ車には乗らない。
事実、黒山は『別の車』に乗っていた。

ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1670240046/386

  よって――――――『黒山』を『裏切り者』と『断定』する。

これは『烏丸』および『佐保』と『枯野』に伝えてある。
詳しく説明する時間がなかったので詳細は省いたが、
『御影は黒山を疑っている』という事情は知っている為、
少なくとも三人は御影の意図を汲んで動いてくれるだろう。
『グリムに憑いた』のは、彼には『伝えていない』ので、
その『穴埋め』をする事が狙いだ。
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1670240046/410
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1670240046/437

○持参した所持品
・スマホ
・ムーンフェイズ付き腕時計
・白蛇の抜け殻
・ナイロン製テグス(30m)
・付箋(200枚)
・ギターケース
・クローネ金貨
・万年筆
・サーベル

○現地調査した所持品
・PPK
・双眼鏡
・指

○現在の状態
右手にPPK、左手にサーベル、金貨と双眼鏡を首から下げ、
ギターケースを背負っている。
指は右の掌に握り込み、その他の物はポケットやギターケース内。
腕時計とサーベルの柄には、テグスが結ばれている。

530烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2024/06/06(木) 22:53:14
〇持ち物
リュックサック、手帳、懐中電灯、マジックペン
その他日用品

防毒マスク
『指』
(枝原の『銃器』は戦闘中に紛失)

⚪︎『どのNPCが敵か』
私達の中に『裏切り者』がいるのかどうか。
ここまでの道中、スタンド攻撃による追跡が『自動的』でなく正確であること。
また、車のスピードに遅れる事なく追い付いてきたことから、本体が私達の中にいる可能性は非常に高い。

そして、誰が私たちを攻撃してきた敵であるか。
鋭く周辺を観察していたわけでなく、洞察力もさほどない私ではあるが、
『黒山』が裏切り者だと判断する。
理由は、今回の道程で誰よりも全体の生存に貢献し、もっとも信のおける者……『御影』。
彼女がそう判断しているからに他ならない。
正直、即断で再起不能にする程の決心は無いが……。
彼の行動は慎重に見張るべきだろう。

531グリム『グリム・ランタン』:2024/06/09(日) 20:17:13
>>524
「・・・これが『切り札』か?」

即身仏の『指』を受け取る。
これが何を意味するのか――最後まで、説明は無かったが・・・。

(さて――何が起こるのやら)

自分と、『グリム・ランタン』、両者とも、しっかりとその『指』を握りしめよう。

>>527
『持ち物』
・スマートフォン
・テープメジャー(3m)
・酸素ボンベ

『裏切り者』
『黒山』ではないだろうか。

今までの攻撃らしき物の殆どは、『設置型』のトラップだ。
固定される風景、対応する蟹、吸収する茨、寄生された熊――。
その中で唯一、『能動的』に仕掛けてきたのは『氷山あきは』の姿を借りた時の、あの攻撃のみ。
出発地点と到着地点、これさえ分かっていれば、道中にトラップを仕掛けるのは容易いだろう。
だが、『能動的』に、タイミング良く攻撃を加えるには、リアルタイムでの行動の把握が必須になる。

自らの『位置』を常に伝えていた――だから、自分(黒山)が乗る車が襲撃を受けた。
『ハナナ』も同等に怪しいと言えるが、裏切り者であれば、
わざわざ『あきは(偽)』の事を伝えようとしない――だろう。

532『常寂光土の檻』:2024/06/22(土) 16:28:32
>>529-531(皆さま、大変お待たせして申し訳ありませんでした)

  ――闇が、世界を覆う。

君たち全員、先ほどまで暗く洞窟特有の湿気と異音、また冷気と霊気が入り混じる
中で即身仏を囲み居た訳だが、光を帯びた蟹が唯一の出入り口となる横穴の中から
無数に飛び出た瞬間に、発光が洞窟全体に満ちた。
 その現象は、蟹自体が全体でフラッシュと爆音らしいものを放った用にも
迎撃に入っていた者たちは感じたし、また横目で即身仏を伺う余裕がある者は
その洞窟の祭壇と言える象徴が光を放ったようにも感じ取れただろう。

 まぁ、ともかく……君たちは、いま 
・・・・
べつべつに、一人っきりの状態で闇の中を佇んでいる。
 寒さや、温かさも無い。だが、これに近しい感覚を『烏丸』と『御影』
君たちは別々の場所でだが未知なる場所に誘われる体験を帯びた事がある。
 いま、ソレに近しい事が再度起きていると体感で理解出来るだろう。
 スタンド能力は、この暗闇の中では使用するか、しないかは君達の匙加減だが
多分使用しても、そこまで意味が無いだろうなぁと君達は直感で感じ取れる。

まず、『御影』 君は暗闇の中で移動するにしても佇むにしても
数秒の体感時間が過ぎると共に前方に有る者を知覚するだろう。

それは『君自身』だ。いや、君自身と言える姿形だが違う箇所も見え隠れする。
 その虚像が実像が不明な君を象った存在は同様に武器を構えつつ明らかに
疲弊が見え隠れする呼吸と共に片膝をついてる状態だ。闇の衣、ナハトワハトも
心なしボロくなってるような、そんな感じがする。

 そして、前方に相対する別の存在が有った。いや……『怪物』と言って良いモノだ。

ソレは二メートルある程の長身で、人型。だが、その体全体が『蟹』で構成されている
と言う、B級モンスターパニックにでも出てきそうな見た目の化け物だ。

それに相対しているボロボロの様子の君は、持ってる銃器やサーベルで応戦して
グロテスクな蟹の化け物の体の部位に攻撃を加えて化け物の犇めきあった構成してる
幾らかの蟹を破壊し、一部分が剥がれ落ちるものの。その剥がれ落ちた部分は瞬時に
別の体内に居る蟹の泡のようなもので修復され、更に攻撃で破損した蟹の死骸から
猿蟹合戦の蟹宜しく、死骸の殻から新たに小さな蟹が出現して、時間と共に
その小さな蟹も大きくなり新たな戦力と化す。更に死骸から生まれた蟹には
新たに『薔薇』を甲羅に生やしていた。
 この光景は、恐らく幻覚 幻影に近しいもので決して将来起こり得る
近しいものでは無いようだが、絶体絶命の自分を見る事は例え本物の映像でなくとも
気分の良いものでは無い。何時までこんな悪趣味なものを流れるのかと
思えた矢先に、転機が訪れる。

 ――こいつらは、消し去らなければならない。

ふと、その君を象る姿の存在は振り返って君自身に視線を向けて語り掛けた。
 
 ――こいつだけは、何があろうと、どんな手段を使ってでも
・・・・
この世界から絶対に消し去らなければならない。
 私が、私の望む通りに――。

ふと、その君の姿を象る敵か味方か不明な像の顔が幼い事に気づいた。

ああ、そうだ。これは恐らく、君が、そう『恐怖を与える者』になろうと
切っ掛けとなった、その切っ掛けとなった頃の子供の頃だ。
 並みならぬ、闇を齎す君には不釣り合いな轟轟と意思の光を伴わせた
その幼さが感じられる過去の君は、『小指』を掲げつつ、指切げんまんと
幼いころの君が、君自身に誓った本当の願いを強調するように見せつける。

 その後方で、グロテスクな蟹か何かの人型モンスターが膨れ上がり
津波のようにして虚像、そして自分自身も含めて飲み込もうとする。
 反射的に眼をつぶり……そして、異音を聞いた。


  ――――ガタン  ゴトン

             ガタン  ゴトン

                     ガタンゴトン

          ポォ―――――zノォオッッ゛!

 『汽車特有の走行音』   『汽笛』

533『常寂光土の檻』:2024/06/22(土) 17:05:53

 君…『烏丸』は、他の者と同じく暗闇の中に佇む事になり、御影 憂同様にして
異なる空間に誘われたのだ。と言う奇妙な既視感を覚える事になるだろう。

 温度のない闇の中を数秒佇むと共に、君は一冊の『絵本』らしいものを
手にしてるのに気づく。
 題名は『とっても素敵な  のママの物語』と書かれたものだ。
不意に君の手に出現した未知なる物体。だが、不思議と君には危険なものでないと
と勘が囁いた……左手の『親指』が自然と本の表紙を捲っていた。

『 ママは、とっても みんなが好きで とっても   が  大きい!
いろんな こどもたちがいる この国で ある日ママは 思いました
 こんな可愛いこどもたちと いつまでも いっしょに居るには どうすればいいかと
だから ママは とっても とっても すてきな かんがえを 思いつきました!
 わたしのなかで ずっと ずっと いっしょに みんなを わたしのなかで 
すごせばいいのだと ママは とっても 素敵なことを おもいついたのです!
 だから ママも こどもたちも いまもとってもしあわせ!
だけど 素敵なママだからこそ もっと もっと もっと もっと もっと
みんなが しあわせになれるように どうすればいいのか なやみます!
 そして ようやく その素敵なほうほうを おもいつきました!
            それは』

そこで、絵本の続きは書かれておらず。白紙だった。
 絵本の内容としては、陳腐だった。絵自体も、クレヨンで雑に描かれた
巨大なヤギめいた存在が、多種多様な動物の子供を、お腹に詰め込んで
全員が全員幸せそうに笑ってると言うものだが……不思議と、それを眺めて
君は親指自体が痙攣するような感覚を覚える。

 親指の違和感に、君が視線を一瞬移して再度絵本を見遣ると
閉じてた表紙の題名が変わっていた。君は、その変更されたタイトルを
見て、どう言う感情を覚えるだろうか?

 『 素晴らしき 虹で織られた糸紡ぎ機 』

 その題名は、間違いなく君が望む意思になぞらえた題の絵本だった。

これを捲れば、君の真相に、核心に触れられる。そう確信が感じられる予感がする。

 ならば、君に捲らない選択肢は無い。意思に盛らぬままに指はその
表紙へと手を掛け……そして、つい先ほど洞窟を満たしたのと同様の眩きが
捲った途端に本から白い暴力的な閃光が目を襲った。

 溜らず、君は目を閉じ……そして、音を聞く。

  ――――ガタン  ゴトン

             ガタン  ゴトン

                     ガタンゴトン

          ポォ―――――zノォオッッ゛!

 『汽車特有の走行音』   『汽笛』

534『常寂光土の檻』:2024/06/22(土) 17:50:05

君…『グリム』は他の者たちと同じく暗闇の中を数秒佇む事になる。

だが、君の場合は他と違い数秒経過して……足音を聞く事になる。
誰かが、こちらへと闇の中から迫ってくる。青白い『グリム・ランタン』と
同様の焔が徐々に視界の中に近づいてくる。君は、自分のスタンドを発現
しようと思ったが、発現がされない。

 すわ、敵の能力による絶体絶命の状況か? と思えた矢先……君の前に
対峙するように現れたのは、そう正しく ――『グリム・ランタン』だ。
 その君自身を体現するスタンドは……『中指』を突き付けて、こう声が唱えられる。

 ――お前は 人間では無い。

グリム・ランタンは開口一番、無礼な言葉を君に向かって浴びせかけた。
 
 何を言うのか? そんな君が怪訝さや不審を感じるかどうか関係なく
淡々と、その君のスタンドを象っているのか、もしくはスタンド自身が
何かに操作されてるのか不明ながら言葉は続かれる。

曰く、人には自我があり欲望があり、主体性に伴った夢や願いがあるものだと。
 だが、『グリム』にはソレが存在し得ない。過去と言う過去を失ってる
特異性の為に仕方がない部分があるが、それ故に、この旅の中で君はある種の
異分子と言えるだろうとグリム・ランタンは語る。

 ――それ故に お前が求めざるものだからこそ 告げる。

 ――此処から先は 『祭典』となる。それは、お前たちの多くの意思を
飲み込もうとするものであり、また、唯一のその意思を挫く機会でもある。
 
 君は、グリムはその言葉に少し思い当たる事があった。
枝原と会話した時、自分たちは生贄なのでは? と考えたのと合致するような言葉。

だが、このグリム・ランタンが敵だとして、わざわざソレを教えるのは
一体何故なのだろう? そんな疑問を自然と悟ったかのように
青い焔の頭部は、淡々と続きを告げた。

 ――奴 と お前たち。その中で 奴には決定的に欠けてるものが有る。
『信頼できる友』 『勇気』 
 私は、語り掛けるもの。お前の中の内側の『こだま』
どう受け取るも、最終的に決めるのは、お前たちの意思なのだ。
 そう   ただ   人の意思のみ  が――。

 青い蒼い焔は、まるでそれ以上は限界とばかりに大きくその光源を揺らした。
目の前で、青い光が急激に揺れ、火は眼前で包み込むように膨れ上がるように感じた。

 思わず、反射的に目を瞑り……君は異音を聞く。

――――ガタン  ゴトン

             ガタン  ゴトン

                     ガタンゴトン

          ポォ―――――zノォオッッ゛!

 『汽車特有の走行音』   『汽笛』

535『常寂光土の檻』:2024/06/22(土) 18:34:43
(※ここからレス返信を、お願いします)

  □□□□□
  □□□□□
  □□□□□
  □□〇□□
  □□□□□
  □□□□□
  □□□□□     □=2m   〇=現在のPCの居る地点


 君達、『グリム』『御影』『烏丸』は目を開くと、すでに洞窟でない
まったく別の空間に佇んでいるのを認識する事だろう。

 まず、『グリム』の居る部屋だが、そこは外装に『天使』らしいものの
宗教画が描かれた空間であると知れる。それ以外は特筆として何か設置
しているとか、そう言ったものは無い。ただ、所持品として最後まで
携行していた酸素ボンベなどは手元にある。他の荷物も同様で
これは御影や烏丸も、目を開ければ直ぐに洞窟内から所持品は変わってないと
認識出来るだろう。だが、『指』だけは全員紛失してる事に直ぐ気づく。

『御影』の居る部屋は、君の能力に適してる空間のようで光源が完全に無い
闇で形成されている。いや、グリムや烏丸も状況を把握しようとして直ぐに
認識出来るが、君達の前後の両端の真ん中に丁度扉が備え付けられている。
 それは、ある有名な門の形をしている扉だった。そう、『地獄の門』に
相似した扉だ。考える人部分は無いようだが……。

頭上までの高さは大体7m程。御影の空間はともかく、他二名はどうやって
室内全体が見通し良く発光されてるのか、室内には特に光源と言う光源らしい
照明器具が無いので、不明な原理に頭を悩ますかも知れない。

 『烏丸』の部屋は、暗くもなく宗教画も描かれてない。変わりに周囲一面を
満たすかのように『紫陽花』が咲いている。
 花には余り良い思い出が無い手前、警戒を覚えるだろうが今のところ
君は体調に異変を覚える事は無いだろう。

 


 『うぅん……』

 そして、横を見て君達は倒れこむように居る人物達に気づく。

御影は『ミーナ』

烏丸は『ディン』

グリムは『ハナナ』が傍に洞窟内に居た格好と装備を身に着けたまま
直ぐ傍で倒れてる事に気づく。

 異常な、洞窟内とも通ってきた道中とも異なる空間。
そして、信頼と言う意味合いでは少々他と異なる枝原の部下と一緒の状態。

此処の空間は一体どう言うものであり、果たして、いま居合わせてる
意識が覚醒半ばな彼女達、彼は本当に信じて良いものなのだろうか……?

536御影憂『ナハトワハト』:2024/06/23(日) 14:06:32
>>535(GM)

まだ『一般人』だった頃、御影は『アリーナ』と『エクリプス』の争いに巻き込まれた。
その時から、『超常的な力』に対する『恐怖心』が、『心的外傷』として根付いた。
治療を担当した医者からも、もはや回復は不可能と思われていた。
しかし、御影は『ナハトワハト』に目覚め、それが『再起』の引き金となった。
『恐怖を与えられる者』ではなく、『恐怖を与える者』になる事によって、
過去の忌まわしい記憶を克服した。

もし『スタンド』というものが存在しなければ、全く違う人生を歩んでいただろう。
『心理学』を専攻する事もなく、『亡霊』となって夜の街を飛び回る事もなく、
『地下活動』の片棒を担ぐ事もなかったはずだ。
『普通の大学生』として生きるのも悪くなかったかもしれない。

    しかし、それは現実ではない。

                 考えるだけ時間の無駄だ。

(………………『闇』は『恐怖の象徴』………………)

(………………『闇を纏う者』こそ『恐怖そのもの』………………)

『自らの幻影』と向き合い、『小指』を凝視する。

(………………『あいつら』を………………震え上がらせてやる………………)

手を伸ばそうとした直後、眼前で何かが弾けたかと思うと、
急速に意識が押し流されていく――――。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

『別の世界に飛ばされる』のは、もう馴れていた。
その上、『列車』だ。
『奇妙な列車』には来た覚えがある。
いや、『来た』というよりは『拉致された』というのが正しい。
『あの列車』とは違うようだが、どちらにしろロクでもない場所なのは明らかだろう。

(随分………………『都合がいい』………………)

         フ ッ …………

(………………『利用』させてもらう………………)

ミーナの意識が完全に覚醒する前に、『ナハトワハト』で『幽体化』する。
敵ではないとしても、また正気を失って襲いかかってくる可能性はある。
こちらが姿を消している間の行動を観察し、判断材料とする。

(………………『二人』なのが引っ掛かる………………)

『一人』なら分かる。
その場合は単純に分断されたという事だろう。
だが、ここにいるのは『二人』。
これが意味するのは、ハナナが口にした『自未得度先度他』に通じるのではないか。
『自分より相手を』とかいう極めて利他的な教えだ。

537グリム『グリム・ランタン』:2024/06/25(火) 19:16:45
>>535
「――――ふむ」

『グリム・ランタン』との会話――。
『夢』――と言い切るには、あまりにリアリティがあった。
この不可解な空間、奇妙な移動、転移? なれば、先程の邂逅はその過程か・・・。

「クク・・・・・・人間ではない、か。
 確かに。己の過去を・・・『人生』を不要と断じるなら、人ではない・・・。
 だからこそ、とお前は言うのだな。『グリム・ランタン』――或いは、そうではない『何か』よ」

他のメンバーがどうなったか? 考えるだけ無駄だろう。
自分と同じような過程を経たのなら、同じような状況にいる筈だ。

(各々が、突破してくれることを願うのみだが・・・・・・)

共にいる『ハナナ』。彼女よりも先に覚醒したのは僥倖か?
『グリム・ランタン』であれば一撃で絶命させられるが――。

(・・・・・・ふむ)

――やめておこう。
単純に彼女はつい先程まで『仲間』であったし、
もしこの空間に『二人』でいる事に理由があるなら、殺してしまえばそこで『終わり』だ。
まずは『天使』――その絵を詳しく調べる為、近づくとする。

538烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2024/06/25(火) 22:02:07
>>535
暗闇には慣れていた。
あの日からずっと、瞬くような光と、後は暗闇が私の人生だったから。

「虹で織られた……虹色の糸……」

もう少しで……と思った矢先、激しい閃光に目を瞑る。
そして、覚醒した。

「今のは一体……ハッ!
ここは、どこだ……?
ディンさん……?無事か? なにがあった?あの後……」

ディンへと駆け寄り声を掛けた後、
周囲を見回す。

「紫陽花……奇妙な部屋だ。
なにか、別の空間に追いやられた。そういう現象なら……初めてではない。
きっと出口もあるはず……」

そう呟き、手を開いて手のひらを見つめる。

(『指』……そういえば、あの指は『親指』……?)

539『常寂光土の檻』:2024/07/04(木) 22:42:36
>>356-358(レス遅れ失礼いたしました)

君…『御影』は真っ暗な空間内にて能力を使用して幽体化を行う。
 そのまま彼女を観察すると、十数秒程して彼女は覚醒したらしく
ぶつぶつと呟きつつ緩慢な様子で立ち上がる。

ミーナ「今の『カブトムシ』は一体…? 此処、は? 洞窟が崩れたの?
それにしては、空気や気配が……? 枝原隊長っ、ハナナ、ディン、黒山君!
 ほかの皆、居るっ? そうだ、明かり……」

見たところ、彼女の様子は普通、問題は無い。幽体化によって明るい中と変わらない
視界の中でミーナは状況が不明な事に幾らか困惑と焦りを浮かべつつも直ぐに
状況の把握に努めようと手探りで自分の服の中に仕舞ってたらしいスマホを取り出して
光源を付けた。それでも、周囲一帯の状況を把握するのに十分な量では無かったようで
不安気に足元全体を照らし、そして遅まきに自分が行軍で背負っていたリュックの
存在に気付いたらしく、その中から懐中電灯を取り出す。

 ―――ギギィ…

 ミーナ「っ何……?」

 そんな中で変化が起きた、屈んで荷物を取り出そうとするミーナの背後。
つまり、御影の立ち位置からして前方に位置する。簡易MAP図の上方面に設置してる
地獄の門に似通った出入り口から音がした。そちらを御影が凝視すれば、扉は
 押し戸になってるらしく両方の戸が開かれ、そこから闇が漏れる。つまり
幽体化してる君の視点で闇が差すと言う事は、その戸から侵入してきた人物の部屋は
普通に光源のある部屋だと言う事だろう。とは言え、事態をろくに把握してない
御影と同様にミーナも軋む音と共に振り返った先から出現した細い光筋によって
何者かの来訪を察知して警戒を露わにした様子で荷物の中から何時でも武器を
取り出せるように身構える……果たして誰が出現するのだろうか?

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 『七大天使』をご存じだろうか?

君…『グリム』は壁画をよく観察しようとして近づく事だろう。
 手で壁に触れれば、君が記憶を失ってからどれ程の自然や人工物に触れたか
推し量る事は難しいものの、君はこの壁が今までに触れたどんな家屋のものとも
自然の岩や、先ほどまで通ってきた洞窟などの壁とも異なる全くの未知の
触感を覚える事だろう。それは、また床に対しても同じ事を言える。

そして、絵画の内容に関して言うと描かれているのはユダヤ教 キリスト教で
最も多く認知されてる大天使の七体をモチーフとしている。
 だが、一体が欠けてる……『ウリエル』と呼ばれる天使だ。

 ハナナ「……かぶと むし……今、のは?」

そこで、背後から覚醒したばかりと言った様子の声と、起き上がる音を聞いた。
どうやら君より遅れて彼女も意識を取り戻したようだ……。

 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

ディン「『カブトムシ』……ぅ……ユー、シー? 
い、いヤ、烏丸、さン。無事、か? さっきの光、敵の放った
閃光弾か何か別のスタンドか分からないケド、死を覚悟したヨ」

 ディンは君の声かけによって直ぐに意識を取り戻せたようだ。
一瞬、自分の亡き妹と君を錯覚した感じで見つめたものの。至って精神は
正常らしく、周囲の未知なる状況を把握すると警戒した様子で背負ってた
リュックから武器を取り出そうと下して、そして眉を顰める。

 ディン「枝原さんのスタンドのバネ、アレ、消えてる」

枝原のスタンド、名称は伝えてないがスリンキードッグの像をしていて
今までの過程から踏まえると、玩具の銃も実銃同様の弾丸を放つ事を可能にする代物。
 それが、どうやら全解除されてるようだ。裏切者の事を計算してるなら、誰が
敵か不明ながらも、この事態を幾らか予想してた節も見受けられた枝原が相手の
優位となる能力を何時までも掛けるメリットは無い為に、そうするのも自然だろうか……。

周囲を見渡す限り、普通の土でもない只の真っ白な何の材質か不明な壁天井、床に直接
生えてると言う奇妙な紫陽花を除いて確かな出入り口は前後に存在する地獄の門しか無い。

指に関しては、今のところ目立った可笑しな点は無い。穴が開くほどに
親指を見つめても、君にとって馴染みのある普通の親指だ……。

540御影憂『ナハトワハト』:2024/07/05(金) 12:51:28
>>539(GM)

扉は『前後』に設置してある。
つまり『挟み撃ち』される可能性があるという事だ。
何が襲ってくるかにもよるが、現状の戦力だけで対処しきれるかどうかは、
かなり不安定だと言わざるを得ない。

(………………正気は失ってないし………………芝居をしている様子もない………………)

とりあえず、ミーナに異常は見受けられない。
だが、あの扉が開いた今、『幽体化』は解除しない方が良さそうだ。
ここで姿を現してしまったら、『不意打ち』が不可能になる。

(………………『カブトムシ』………………?)

大方、『夢』でも見せられたんだろうが、その内容は気になった。
おそらく列車に飛ばされた全員が、
先程の『現象』を体験しているであろう事は予想できる。
当事者によって『見たもの』は違うのだろうが、
ミーナは『カブトムシの夢』を見たのか?

(………………『深淵(闇)を覗く時、深淵(闇)も覗いている』………………)

『浮遊』によってミーナの頭上に位置取り、
『枝原の能力』が掛けられているはずの拳銃を構える。

541グリム『グリム・ランタン』:2024/07/05(金) 20:36:31
>>539
「一つ欠けた、『天使』の絵――示唆的だが」

『ウリエル』。『七大天使』の内の一人。
一時は堕天使として扱われた程、人々からの信仰を集めた――らしい。

「あいにく、それ以上の知識はない。
 が、『それ』だけが欠けている、というのは『気を引く』」


「お目覚めか。早速で悪いが、お前も『夢』を見たか?」

目覚めたハナナに声をかける。
自分が見たのが『スタンド』の夢ならば、『スタンド』を持たない人間は何を見たのだろうか。

542烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2024/07/07(日) 22:38:21
>>539
亡き妹の名を呟くディンに、悲しげな表情で目を伏せる。

「枝原さんのスタンド……単に彼と離れたから解除されたのか、
それとも思惑があるのか……
それはわからないが、いつまでもここにいても状況は改善しなそうだ」

「この空間……それ自体は『攻撃』じゃあない。
だけど『味方』でもない。
身長に進むんだ。君のことは信用している、『ディン』さん」

前後の地獄の門を調べてみて、特に差異が無いようならそのどちらかを開けようとする。
どちらか……差異がなければどちらを開いても同じだからだ。

543『常寂光土の檻』:2024/07/10(水) 00:58:30
>>540-542

 君…『御影』は浮遊しつつ拳銃を構えるが……直ぐに気が付くだろう。
今まで交戦してた時に使用してた枝原の能力。スリンキードッグの『バネ』とも
言える輪っかが接続されてたが、その輪は無くなってる。
 これでは、放たれるのは中に入ってるBB弾で相手の目に命中でもしなければ
僅かに怯ませても負傷させる事は叶わないだろう。
 
 ギギィ…と言う音と共に地獄の門の両方の戸が開く。見た目だけでも鈍重だと
明らかに感じられる音と動きと共に顔を覗かせるのは  ――雪男。

 『ブモォ……』 「うぉっ、めっちゃくれぇ……おい! そっちは誰だ?」

ミーナ「その雪男と、その声。確か、佐保ちゃん、だったかしら?」

 ちゃんなんて、可愛らしく呼ばれる筋合い無いっぺ。と、元気に悪態つく声と
共にスタンドの本体らしいギャルの見た目の人物も闇の中に半身を見せる。
 
『佐保』だ……そして、少し遅れて、もう一人顔を出す。それも、御影が
十分良く知る人物だ。

レックレス「そっちに居るのは、あんた一人だけか? こがらし、こっちの連れを
見てないか?」
 
幾らか鉄火場を超えた経験があるだろう運び屋の元リーダーが、努めて
冷静さを崩さぬように努めてるが、仲間の内の一番最年少の男子が居ないらしく
口早にミーナへ尋ねるのが見て取れる。直ぐに、この空間で君と一緒に目覚めた
彼女が否定の言葉を返すと、そうか、とレックレスが明らかに失意を滲ませる
呟き声が闇の中に響いた。

 佐保「どうする先生。こっちの奥へ進むっぺ?」

レックレス「……二手に分かれるのも選択だな。この戸、かなり重い。
お前のスタンドで全力で押して、ようやくだからな。こがらしが、一人で
別の場所に取り残されてるなら、閉じ込められてるかも知れん」

御影が、暗躍の中で今知れた事は。この前後に形成された地獄の門は幾らか
重量を備えており、幾らか力のある成人男性、又は二人掛かりでようやく
門を片方開けられる具合らしい。
  ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

君…『グリム』は天使の壁画に対し短く感想を唱えると共に『ハナナ』へと
夢の内容を聞く。まだ、少し周囲の変貌した状況を呑み込むのに難儀してそうな
彼女だったが、それを並行で処理しながら少したどたどしくも君に回答する。

「私が見た夢は……悪夢、そう悪夢と言ってよい内容でした。
背を向けてる人、でも、あれは師匠と姉さんだった。二人に声を掛けるんだけど
振り返らないから、私は必死になって二人の場所まで走って……もう直ぐ
声をかけたら気づいてくれるって言う距離まで差し掛かった時に急に胸元に
頭上から何かが腹部分に降ってきて、その衝撃で止まって。何だと思って
視点を下すと、真っ白な、凄く真っ白なカブトムシの、死骸……。
 そして、それに気を取られてたら、直ぐに大量に同じカブトムシの死骸が
雨あられと埋まるぐらい降ってきて。姉さんも師匠も見えなくなって」

そんな悪夢です。と、気丈に笑みを浮かべるものの疲弊の色は見て取れる顔つきで
彼女は答えた。これまでの死と隣り合わせの状況を抜けた事を踏まえれば
意味の無い彼女のストレスが見せた悪夢、とも捉えられるが……。
 回答の後に、彼女は自分たちの置かれた未知なる状況を受け止めて君に促す。

ハナナ「グリムさん。此処が何処か分からないですけど、移動した方が
良いかも知れません。リーダーの枝原さんに、他の皆も別の場所に居るかも」

544『常寂光土の檻』:2024/07/10(水) 00:59:25
ディン「……烏丸、さン。私、貴方に命救われた。トンネルの中でも
そして、車の中でもネ」

荷物を背負いなおし、君…『烏丸』へディンは色々な感情を秘めた視線で
厳かに告げる。

ディン「ユーシーを、あの時救えなかっタ。自分はスタンド無いし弱いの知ってル。
けど、誓うヨ。烏丸さん、これから何かあったとしても絶対に恩は返すっテ」

宣誓が何処まで効力があるのかは不明だ。そんな彼と共に君は一先ず
MAPの上の扉を開けようと試みる。(※こちらで今回は処理するが、出来れば
今後はどの扉に向かうかの選択は書いて頂けると有難い)

 地獄の門を、君は両手で軽く力を込めて押してみる……重い。
今度は全身で四肢に前に押し込む物の、僅かに重い音を響かせ数センチ動かすだけに
留まる。それ程、普通の女性の筋力では厳しい重量を秘めていた。

ディン「此処が、どう言う場所か知らないけど。二人で閉じ込められた意味
何となく理解出来たヨ」

 そう、ディンは呟いて今度は一緒に押してくれるだろう。今度は片方の戸だけ
に二人掛かりで全力で押すと開いた。

別の部屋の様子は、紫陽花だらけの覚醒した部屋と異なって、今度は至る所に
『無花果』が咲いていた。また、地面は先ほどの無機質な床と異なって此処は
地面が土であり、光も紫外線と言える陽射しを思わせる熱を感じられ、空気も
何処となく先ほどの空間と違って澄んでるのを感じ取れた。

 「誰だ―ーっ ……お前達か、他の皆は?」

   『アゥ ゥ ゥゥ゛』

「メグ、大丈夫だぞ。仲間だ……本当に、一体どうしてしまったんだ」

 野太い男の声、視線を向けると大きい銃と思しきスタンドを構える男。
警戒した声は、直ぐに落ち着きを取り戻して、中心で一緒に居る
蹲った様子で怯える子犬のように震えてる自身のスタンドを宥めてる『オブシディアン』だ。

ディン「私と、烏丸さン。こっちで今起きたばかりヨ
そっちは、一人、だけなのカ?」

オブシディアン「あぁ……俺とメグだけだ」

 ? どうやら、この謎の空間に転移されたのは大体二人一組と
予想出来そうだったが、オブシディアンは例外の一人だけのようだ。

545御影憂『ナハトワハト』:2024/07/10(水) 16:30:49
>>543(GM)

枝原の能力が解除された以上、最早これは『ゴミ』に等しい。
さらに、ミーナも『戦力外』になったという事だ。
スタンドが見えるだけマシだが、『戦闘員』としての働きは期待できないだろう。

(………………チッ………………)

心の中で舌打ちしたが、どうやら朗報だったようだ。
レックレスと佐保が加われば、何とか戦えるようになる。
そして、もう隠れている必要はない。

「………………『ここにいる』………………」

      スゥゥゥゥ…………

『幽体化』を解除し、三人の前に姿を現す。

「………………敵だったら………………『串刺し』にしてやろうと思ってたけど………………」

右手で回転させていたサーベル(>>540)の柄を掴み、左手の拳銃を捨てる。

「………………来てくれて助かった………………」

            ガ シ ッ

背負っているギターケースから、サーベルの鞘を取り出し、それを左手に握る。
刃と鞘の『二刀流』だ。
ここからは、このスタイルでいく。

「………………『銃』は………………もう頼れない………………」

「………………ミーナは………………周りを警戒して欲しい………………」

おそらくミーナの武器も使い物にならなくなっているはずだ。
しかし、少しは役に立ってもらわなければならない。
まだスタンドが見えるなら、それを活かしてもらう。

「………………こうして出会えたなら………………『合流する』のは難しくないと思う………………」

「………………でも………………『二手に分かれる』のは『悪手』………………
 戦力を分散させると潰されやすい………………」

「………………とりあえず………………『あっち』が良さそう………………」

刀身の先端で『反対側の扉』を指し示す。
レックレスと佐保が現れた扉ではない方だ。
佐保の発言からして、彼らが来た部屋は『明るい』。
光がある場所では『ナハトワハト』が使えなくなる。
なるべく『闇の加護』を受けられる方向に進みたいところだ。

「………………佐保………………『開けて』………………」

         スッ

そう言って、『レックレスの背後』に回る。
そのまま彼の背中に『鞘で文字を書く』。
内容は以下のようなものだ。

    ク ロ ヤ マ

         ケ イ カ イ

こちらの意図を伝えるには、これだけで十分だろう。

546烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2024/07/15(月) 07:33:51
>>544
「恩だなんて、そんなふうに思わないでくれ…
私は、私の事で精一杯なんだ。
あなたは、あなたの事を一番に考えてくれれば良い」

少し冷たく、あえて突き放すように言う。

「『オブシディアン』さん……。
いくつかの部屋があり、我々は分断されたということなのか……?
意味がわからないが……」

部屋が先ほどと同じ作りなら、逆側にも扉があるんだろうか。
それならそちらの扉を開けようとする。

「こっちの扉も開けたい、手伝ってくれないか」

547グリム『グリム・ランタン』:2024/07/15(月) 22:57:30
>>543
「悪夢――か。なるほど」

 ス タ ン ド
己の精神の形から自身を否定される――それも『悪夢』と言えるか。
或いは、『自分』を失ったからこそ、『自分』そのものを夢に見たのか・・・?

(『悪夢』を見せて、別の空間に連れ去る能力・・・現象・・・?)

『天使』の絵にこれ以上のとっかかりは無さそうだ。
他の部屋にも『天使』の絵があれば、何かしらの暗示になっているのかも知れないが・・・。

「・・・・・・移動して合流する。
 聞くが、本気でそれが最善だと思うか?」

「枝原――俺達の『リーダー』は、何も告げず、あの洞窟に突入し・・・そして、この状況だ。
 敵に追い詰められることが分かっていながら・・・・・・これは『打開策』か?」

548『常寂光土の檻』:2024/07/16(火) 23:34:47
>>545-547(進行を優先する為、少し巻いて描写させて頂きます。
参加者の不利にはなりませんので、ご容赦を)

君…『御影』は闇の中より姿を現して、武器を変更する。
 放り捨てた拳銃の音、掛けられた声に一瞬身構える三人は
正体を理解して、女性陣は安堵の顔を浮かべるものの。
 レックレスは、同じ表情を僅かに浮かべるが直ぐに怪訝そうにしたのが
能力の恩恵たる暗視の中で読み取れる。

ミーナはスタンド可視可能なゴーグルと、口元以外はレインコートに手袋と
肌を隠す防備を除けば、いま明確にスタンドとも渡り合える武器があるとすれば
あの『茨鈍器』だろうか。とは言え、枝原の補佐が望めないのなら彼女が足手纏い
に近いのは自身も十分自覚してるだろうし、硬い顔つきで頷いて君の指示に従う。
 重いドアを、佐保の雪男が開く。

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

>あなたの事を一番に考えてくれれば良い

「……もう、でも私には残ってるものはユーシを見つける以外、なにも無いヨ」

君…『烏丸』の言葉は余り温かい声かけでは無かった筈だが。ディンは
弱弱しくも笑みを象って、こう告げる。

「だから、私、ユーシーを探し当てるまで。ユーシーに恥じない生き方したイ
父亲(父さん)母亲(母さん)にも、誇れるように……」

 そこでディンは言葉を終えた。オブシディアンと、その傍で震えているメグ・ホワイト。
瑞々しい無花果が植えられている土を踏みしめて近づき、ドアを開けるのを
提案すると、彼は短く頷いて優しい口調で自分のスタンドに声かける。

「メグ、一先ず、この部屋から移動するぞ。大丈夫だ」

 『ウ   ウ…ゥ  オ………ブ』

メグ・ホワイトは依然として怯えた顔で縮こまっているが、本体の促しに
拒絶はする事なく、彼の足にぴったり寄り添うようにして移動を開始する。
 そして、君たちは無花果の咲く部屋より先の空間へと扉を開ける。

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

>本気でそれが最善だと思うか?

「最善、かどうかは自信は無いですよ。でも、此処でじっと
立ち止まっていても仕方がないと思います。今、動かない間にも
皆に危険が及んでるかも知れないですし……」

「リーダー、枝原さんが一体何を考えてるのかは……正直、私には分からない。
でも、私たちを犠牲しようとか悪意あって動いてるとは思わないし考えたくない」

天使の絵画。一体だけ無い事を考えれば、それが『暗示』なのかも知れないし
夢の中での君に対するグリム・ランタンの言葉も捉え方によっては悪意ある
内容とも、忠告のようにも受け取る事が出来る。

ハナナは、枝原の事について言われると顔つきを曇らせた。
 彼の部下達は、何かしら恩義を彼から受け取る背景あるようだが
だからと言って妄信したり忠実な兵士でも無い。信頼関係は君たちよりも
あるだろうが、それも彼が頑なに今回の任務で生じてる半ば放棄してるだろう
真意の内容や詳細をハナナを含めた部下達は既に悟っている。
 彼を信じている、と言うよりは願望交じりの信じたいと言う想い。
この死と隣り合わせだった道中で、幾らか考える余裕と落ち着きが取り戻せたようで
彼女も、どうこれから動いて良いのか自信が揺らいでるようだ……。

  ギィィ…。

すると、『地獄』の門が開いた……『両方の方面』からだ。

549『常寂光土の檻』:2024/07/17(水) 00:13:01

 両側の扉、それに対してグリムとハナナが注視をすると共に
開かれた地獄の門より現れたのは、『雪男のスタンド』と『メグ・ホワイト』だ。

そう、つまり『御影』と『烏丸』。君たち、そして居合わせた枝原の部下と
合流した仲間たちは再び。あの泥酔男や枝原、枯野、そして黒山を除いて
集結した形となる。つまり、この場所が以前御影が乗り合わせた空間のような
不思議な列車と同様の構図をしてるとして、だ。

  ?←①②③④⑤→?

①=ディン、烏丸が目覚めた『紫陽花の空間』
②=オブシディアンとメグ・ホワイトが目覚めた『無花果の空間』
③=グリム、ハナナが目覚めた『天使の絵画がある空間』
④=御影、ミーナが目覚めた『闇の空間』
⑤=佐保、レックレスが目覚めた空間

と言う形で直線状に繋がってる事になる。

合流に喜びと安堵交じりの表情を覚える者は多いだろうが、反面
硬く重苦しい表情を浮かべる者も居る。筆頭は、レックレスで彼は全員を
見渡して、懐からライターと煙草を取り出して吸い出しそうにしつつ口開いた。

「少し、俺から良いだろうか? 多分、全員思ってるだろうが……不可解だよな?」

「俺は全員、分断された状況になって。まず間違いなく襲撃を個別で
受けるんじゃないかと覚悟をしていた。だが、実際どうだ?
 誰も傷一つ負う事なく全員が無事に合流してる。多分、この感じだと
こがらしに、あの三人も別の空間に居る」

「……ずっと、拭えない違和感が雨で濡れてる服の感触見たいに不愉快に
張り付いてるんだ。何が目的で、あいつ(枝原)はこの空間に移動させた?
 裏切り者が本当に居るとして、こんな風に全員欠けさせる事なく
合流させてる意図は一体何なんだ? 考えれば考える程に分からなくなる」

黙殺していた不満や疑問が、一気に爆発するように顔を顰めてレックレスは言い募る。
 それは、彼一人でなく大多数が君たちの中でも感じてたであろう疑念だ。

オブシディアン「……楽観的な推測をするとすれば、裏切り者は居なかった。
又は、敵もこの状況に陥るのを予測出来ずに居た。
リーダーの、彼は徹底として秘密主義として動いてたからな。
 予測するのが難しかったからこそ動く事が出来ずに居た。
そうでなくば……最悪の仮説だが」

――俺たち全員を相手取っても、問題視しない力を有してる。

仲間たちの多くが居る中でも、軽い恐慌状態が依然として収まらない
メグ・ホワイトを屈んで撫でつつ深刻そうに彼は呟く。

 そんな重苦しい空気が蔓延ろうとする中で、あえてか無意識か
空気を破ろうとするように、この中で活力一杯の声でギャルの彼女が
大き目の声で促した。

佐保「まぁまぁ! 先生も、そっちの傭兵の兄ちゃんも考え過ぎっぺ!
 もし、あのロボみてーなリーダーさんや、あの酔っぱらったおっちゃんなり
デブっちょが敵でもよ。こっちには必殺両断の烏丸の姐さんに闇で無敵の御影の姐さん。
 茨の化け物とも平然と渡り合えるグリムの兄さんが居るっぺよ?
どんな力があるとして、この面子に一人か数人で渡り合おうなんて
飛んで火に居る夏の虫って奴だっぺ!」

 快活に勝気で笑いつつ言い切る彼女の言葉に、レックレスも
そうだなと曖昧に笑い、軽く吐息をついて呟く。

「出来れば一服して少し休みたいのは本音だが……こがらしも心配だ。
あいつ(枝原)に本音も問いたださないと。俺や佐保の居た場所の空間の
後方の扉へ向かうか、或いはそちら(烏丸)の空間の開けてない方。
 どちらに移動、する……」

そこで、言葉を途切れ。レックレスは口を一文字にして
グリムを注視する。いや、『グリム・ランタン』だ。

 ……『グリム・ランタンは片腕を掲げ中指で一つの方角を指してる』

勿論、グリムは自分の意思でこんな風に動かしてない。
 
その異常な挙動は、グリムのスタンドが特例で無い事も直ぐに
君も含めて全員理解する。佐保も、フロちゃん? と自身のスタンドが
急にグリム・ランタンと同じ方面に対して顔を向け。そして、メグ・ホワイトも
同じく不安そうに貧乏揺すりを止めないものの、同じ方角に体と顔を向けてる……。

それは、烏丸やディンが覚醒した紫陽花の空間のある方角。

つまり①の方面だ……。

550御影憂『ナハトワハト』:2024/07/17(水) 17:08:08
>>548-549(GM)

「………………『二人がいた部屋』は………………『どうなってた』………………?」

長く伸びた前髪の隙間からレックレスと佐保を見やり、
その場にいる全員に向けて自らの推理を語り始める。

「………………『私がいた部屋』は………………『闇』で満たされていた………………。
 ………………ここは………………『スタンド使いの精神』が反映される場所……………。
 ………………つまり…………………『スタンド使いか否か判定する装置』………………」

御影がいた部屋は『御影の精神』を映し出したものだ。
『ミーナの要素』はなかった。
だから、『彼女はスタンド使いではない』と考えられる。

「………………もし………………
 『一つの部屋』に『二人のスタンド使い』がいたら………………。
 ………………綺麗に分かれるのか………………
 グチャグチャに混ざり合うのか知らないけど………………
 『明らかに違う内装』になるはず………………」

    「………………『どうだった』………………?」

『レックレスと佐保が出てきた部屋』は確認していない。
だが、おそらく『他と違う内装』になっていたはずなのだ。
『メグ・ホワイト』は自立した意思を持つスタンドであり、
そのせいで『一人分』と見なされたのだろうが、
あくまでも『オブシディアンの一部』なのだから、
内装自体に変化がなくても不思議はない。

「………………ここまで来たら………………はっきり言う………………。
 ………………『一般人に化けたスタンド使い』が混じってる………………」

ミーナ・ディン・ハナナを順番に見渡し、『この場にいない一人』を意識させる。

「………………その『正体』を暴く為に………………『ここ』に連れてきた………………。
 ………………多分………………それが『枝原の狙い』………………」

再びレックレスに向き直り、そのような『結論』を告げる。

「………………『裏切り者と二人きりになってる誰か』が『一番危ない』………………」

「………………佐保………………『焦らず急いで』………………」

佐保を促して扉を開けさせる。
言うまでもなく『グリム・ランタン』が指差した方向だ。
こうなった以上、急がなければならない。

551烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2024/07/17(水) 20:35:12
>>549
「私はディンさんと2人で目覚めた。
部屋は真っ白で、そして紫陽花が咲いていたな。
精神を反映した部屋……そうなのかな。
少なくとも私に関しては、あまりピンとは来ていないが……
あっちの『扉』は、まだ開けてはいない。
何が起こっているにせよ、出口を探すなら避けては通れない部屋だ。急ごう」

自身にとっては来た道を引き返す形になるが、
皆と共にドアを次々と開き1の扉の先へ進む。

(手分けする事は……考えなくとも良いか。
ここから、何が起こるかわからない。
少し時間を掛けてでも安全に動いた方が良い)

552グリム『グリム・ランタン』:2024/07/25(木) 19:01:35
>>548-549
「・・・・・・万が一の時、迷われても困るからな。
 『信じる』と決めたのなら、お互いそう動くとしよう」

『御影』の言葉に応じ、部屋の内装を語る。

「見てもらえばわかるが、七体の天使――。
 そのうち『ウリエル』と呼ばれる天使だけが欠けている。
 裏切りの暗示かもしれないが、正直、意味がわからんな」

「とはいえ・・・スタンドが関係しているのは間違いないだろう。
 この部屋に来る前、俺は『グリム・ランタン』の語りかけられる『夢』を見た。
 人の精神、スタンドに干渉する何かがいる――」

そこまで語った所で、自分のスタンドが勝手に動くの見る。

「――と、言うことだな」

他のメンバーも異論がなければ、移動しよう。


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