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【ミ】『クレアデルネ』
36
:
御影憂『ナハトワハト』
:2022/12/11(日) 04:16:55
>>34
(氷山)
御影憂は『アリーナ嫌い』だ。
三人に自らの考えを明かしたのは、
『アリーナ』に反感を抱かせるためでもあった。
間接的に『ヘイト』を高める『情報工作』。
例の『動画』の件も含めると、絶好のタイミングと言える。
逆に、こちらにとって『不都合』になりそうな話は、
思っていても口には出さない。
(………………『くだらない』………………)
(『そんな訳がない』………………『絶対』に………………)
氷山から届いた内容を一瞥し、心の中で吐き捨てる。
かつて、『アリーナ』と『エクリプス』の間に、
『一般人』を巻き込む抗争が起こった。
そして、そこに幼い御影もいたのだ。
その時に味わった『恐怖』は、今でも覚えている。
忘れたくても忘れられない。
だから、『実はいい人』なんて話は信じたくなかった。
>>35
(グリム)
グリムから送られてきた情報に目を通す。
『仲間の信頼を利用する』。
十分に考えられる話だ。
むしろ、それ以外の可能性など考えたくもない。
スマホをしまい、レックレスに相槌を打つ。
>>29
(GM)
「どこまでやれるか分かんないけど………………
『注意』はしとく………………」
「………………悪い子じゃなさそうだし………………」
「あんたは………………
『自分の心配』だけしてればいい………………」
レックレスが何をしたかは知らない。
彼の現状を考えると、とんでもない大悪人だったとしても、
別に驚きはしなかっただろう。
だが、あの二人は『そうでもない』。
もしかすると『アリーナ』の『被害者』かもしれない。
『助けられる』のであれば、『助けてやりたい』と思った。
(………………『助ける』………………か………………)
不意に『遊園地の出来事』を思い出す。
『暗闇で出会った子供』の事を。
おぞましい『怪物達』から、一度は助けた相手だった。
―――――――――――――――――――――――――
「ぼ……く、足、片方折れたみたいだ。
おねえちゃん……
おねえちゃんだけでも逃げられるなら逃げて」
「だんだん……はっきりしてきたんだ、あたまのなかが。
多分、ぼく……ううん、此処に囚われてる皆。
帰る場所はきっと無いんだ。
おねえちゃんは、戻る場所があるんでしょ? だから……」
―――――――――――――――――――――――――
そして、御影は『その通りにした』。
あの子供は『この世ならざる者』。
『どうする事も出来ない』と判断し、
見切りをつけて『撤退』を選択したのだ。
チャリ…………
首に掛けた『クローネ金貨』を取り出し、ぼんやりと眺める。
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