したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

【ミ】『クレアデルネ』

69『常寂の檻』:2022/12/19(月) 16:43:09
>>68続き


そして『烏丸』だ。君の制止にディンも反論する事はなく、頷いて構えて様子を見る。
 『シュリンガラ』は路側帯の線の中で、その鉄輪を陽の光に煌めかせるように
頼もしく回転しながら、蟹達の川へ一挙に飛び込んだ!

  ギャルギャルギャルッッ゛ッ!!  ズバババァ――!!!

鋼鉄の輪の刃は、軌道は限定されるもののスピードと破壊力は一流!
 見事に、多くの川・海、海外の種類も交えた蟹達の多くを一刀両断に至らしめた!

……そして、『変化』は生じる。

  カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ カシャシャ    
    ガリ ガリ   ガリ ガリ
ジュル ジュル   ジュル ジュル

ディン「……『共食い』してる?」

 目撃した光景を、簡潔に彼は呟いた。

鉄輪で両断、中には部分的に3分の1程度に体の部位が切られた個体も居たが
 シュリンガラの軌道上のスタンド蟹達は例外なく動かなくなる。
 スタンドである為、普通なら消失する筈だが。この蟹達の能力の産物なのか?
直ぐに消える事なく、絶命した蟹達は殻が細かく砕け、その中身の白っぽい汁らしい
体液が流れていく。それに、他の小・中・大と言った異なるサイズ、異なる種類の
蟹達が一斉に群がると、その死した同胞を『食した』

  パァ   パァァ……ッ  パァァ   パァ……ッ

ディン「……光ってる」

蟹達が、その死んだ蟹達を食し終えて、役目を終えた動かない蟹達が消失するのと
同じタイミング。一斉に、その食した蟹達と同じ横断してる蟹達は『光り始めた』
 照度は、電気スタンド程度の光。目を瞑る程に眩しくはないものの、少し離れてる
君達でも十分に暗闇でも周囲にあるものを視認出来る程に、蟹達の多さも相まって
光具合は強い。直感だが、『伝達しあってる』ような輝き方だと感じられた。

 蟹達は、上記の行動を終えると。また君達の攻撃に関心ない様子で横断を開始した。
不気味なほどに、君達を既に知覚はしてるだろうに、応戦する気配が無い……。

ハナナ「……どうしましょう。この蟹達、知ってはいましたけど普通じゃない。
 あんな大き目の梯子を一瞬で砕きました。下手に接近戦したら、一瞬で梯子の二の舞です」

ディン「……何だか悪い予感するね。やっぱり、撃つ?
 幸いかどうか知らないけど。鉄輪が蟹を切るの可能なら
銃弾で一気に殲滅も可能と思うよ」

ハナナは下手に直接仕掛けるのは無謀と告げ、ディンは掃射を今度こそするか仰ぐ。
 梯子と鉄輪の威嚇攻撃によって、スタンド蟹達が起こす行動も幾らか理解出来た。
無論、これだけが敵の群体の力では無いのも明らかだが……。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板