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【ミ】『クレアデルネ』

1『朝山』:2022/12/05(月) 20:34:06
―――100万の太陽のように私の周りで輝く永遠の愛は
宇宙を越えて私を呼んでいる。
Limitless undying love which shines around me like a million suns,
it calls me on and on across the universe.

ビートルズ
『アクロス・ザ・ユニバース』歌詞の一文より

―――――――――――――――――――――――――――――

★ここは『朝山』がGMのミッションを行うスレです。

131自称臨床心理士:2023/01/15(日) 22:56:00
こんにちわ、私は臨床心理士と申します。しかし、其は、嘘です。臨床心理士と言えばカッコ良いと思いそう言い続けてきました。ほんとは只な小学生です。私には虚言癖があります。中々治りません。有りとあらゆる嘘を付いてきましたが、流石に罪悪感は消せません。その為此処で懺悔して罪の意識から逃れたいと思っています。此から沢山懺悔して心を清めたいと思いますのでどうかよろしくお願いします。皆さんに読んで頂ける事で少しでも私の罪が軽減される事を願っています。

132自称臨床心理士:2023/01/15(日) 22:57:24
こんにちわ、私は臨床心理士と申します。しかし、其は、嘘です。臨床心理士と言えばカッコ良いと思いそう言い続けてきました。ほんとは只な小学生です。私には虚言癖があります。中々治りません。有りとあらゆる嘘を付いてきましたが、流石に罪悪感は消せません。その為此処で懺悔して罪の意識から逃れたいと思っています。此から沢山懺悔して心を清めたいと思いますのでどうかよろしくお願いします。皆さんに読んで頂ける事で少しでも私の罪が軽減される事を願っています。

133『常寂の檻』:2023/01/17(火) 17:06:34
>>127(※申し訳ないですが、氷山PCはレスを一旦待機させて頂きます)

君、『御影』は鴉を調べる事にした。
 レックレス・佐保・枯野の三人はガードレールを歩く。枯野と呼ばれた最年少の
少年が枯れ葉を発現させて浮遊させると、ペタペタと枯れ葉がガードレールの上に
くっ付いて、即席の足場を作り出した。これなら、他の者も御影のように
曲芸可能なバランス力を持たずとも、調子にのって踏み外すような愚行をしなければ
安全に歩く事が出来る。蟹達は、依然としてガードレール沿いを歩く者に
関心を払う様子はない。一度目に御影が安全を証明したが、それでも警戒を怠らず
三人は君に続いて移動をして、問題なく渡り切る事に成功した。

安堵の顔つきが浮かべる三人に、君は周囲の警戒を命ずる。
 その言葉に、三人も蟹の試練は突破して一瞬抜けかけた緊張感を再度戻して
周囲をスタンドを発現しつつ見張る。尚、レックレスのスタンドは二体の
『ハクビシン』だ。

双眼鏡で、鴉の死骸を観察する。どうやら、胴体から片翼にかけて傷が走っている。
 切り傷はナイフで切ったとかと言うよりは、ギザギザだ。もっと、何か別の形状。
有刺鉄線とか、そう言った類のもので強く肉体を傷つけられたと思える。
 直接の死因が、それなのか不明だ。ちゃんと検死などすれば話はまた違ってくる。
そうなると、君は鴉と直接接触する事になるだろう……。

134『常寂の檻』:2023/01/17(火) 17:46:24
>>129-130(また、レス遅れ失礼しました)

さて、君達。『グリム』と『烏丸』だ。

傍目には見えないものと見える『仕込み』。
 シュリンガラの鉄輪は、君達と先頭の枝原の車両を見事に
世紀末で見れそうな装甲車両へ変えた。タイヤへの蝋燭も問題ない。

そして、『氷山』は……どうやら、完全に静止画の風景の向こう側へ『移動』を
したようだ。バックミラーなり、振り返るなりして彼女が吸い込まれるようにして
そちらへと消失したのを視認出来ただろう。
 烏丸のメッセージは、今送信したばかりかも知れないが、すぐ返信はされない。

枝原「では、作戦へ移る。
狩集、ディン。途中でアクシデントがあるようなら、最大火力で迎撃。
 最悪の場合は、車から離脱して蟹と交戦してでも向こうへ辿り着け」

先頭では、そう彼が乗り込んでるチームへ指揮の声を執っている。
最初の突破はリーダーの彼が行うようだ。そして、君達の乗る車両。

ハナナ「……あきはさん、大丈夫かな」

ミーナ「仕方がないわ。リーダーも去る者は追わず、って言ってたでしょ。
今は、目の前の作戦に集中しないと」

運転席に『ミーナ』、助手席に『ハナナ』が乗っている。

黒山「んー、お友達、行っちゃったねぇ……で、でも僕
その分、みんなのサポートするから安心してよっ」

オブシディアン「……スタンドは例外として、もう銃を握る気は無かったが。
仲間の為なら仕方がないな……」

二列目の車両に、オブシディアン、そして太っちょな体格の黒山が座る。
どちらも枝原から支給されたアサルトライフルらしい武器を構えて
車窓から撃てるようにしている。
 そして、最後列の三列の席に君と烏丸は座る事になる。
もし、希望の席があるなら、運転席を除いて其の席に移れるだろう。

(※車に能力を施してる最中に、武器の入れ替えを要求していても構わない)

枝原「――突破、開始ぃ!」

 ブロォォォォオオ゛ッッッ゛ッ゛!!!

枝原の乗る車が、最初に走る!! アクセルを踏みしめて強烈なエンジン音を
高鳴らせ鉄輪で覆われた車は蟹達の大河へ突進する!

 ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ  ……ブロォォォオッッ  キキ―ィ!

ミーナ「! やったっ、抜けたわっ」

 ! 『成功』だっ。

鉄輪による全体の補強、またタイヤによる『蝋燭』の仕込み。

 突っ込まれた蟹達は、その何体がか潰されて死亡し、その直後に
蟹達が飛び掛かるようにしてタイヤを挟みで切りつけ、車の外装にも
飛びつこうとするのが後ろからも烏丸やグリムには視認出来た。
 だが、シュリンガラの鉄輪が彼らの鋏や体を阻み、タイヤも破壊不能と
化しながら猪突猛進に進んでいくのを彼らは『止めれなかった』

 準備したのだから当然だが、ある種呆気なく感じる程に楽々に
枝原達が乗り込む車は蟹の大河の向こうを乗り越えたのは事実。

 ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ  ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ

ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ

 ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ ポォ

    パァァァァァァ……

蟹達は、枝原の車が乗り超えると、一斉に光りを輝かせた。
 それは先ほどまでの攻撃による耐性で生じさせるよりも強く、強く放つ光だった。
 幻想的とも思える程に光の奔流が高速道路を横断するように流れ
そして短い輝きを放出させた後に収まった。
 鉄輪にしがみ付くようにして、攻撃を続けようとした大小の蟹も
幾つかは居たが、その蟹達も同様に光るとポトッと地面に落ちて
瞬時に自分達の役目がガードレールの基底の部分を横断するのが
仕事だとでも言うかのように、元の集団の部分に戻ったのが印象的だ。

ハナナ「……今の光は、気になりますけど。行きましょう!」

 気を取り直すかのように、悪い予感を振り払うかのように
半ば無理やり元気な声を上げて助手席の彼女が号令を上げる。

 ……このまま、何も意見や行動が無ければ第二陣で君達は『突破』へ移る。

135御影憂『ナハトワハト』:2023/01/18(水) 01:57:47
>>133-134(GM)

死体に触れる気はなかった。
情報は得られるかもしれないが、
それと引き換えになるであろうリスクが大きすぎる。
どう考えても割に合わない。
ただし、『接近』は行う。
もっと間近で確認すれば、より鮮明に見えるはずだ。

「………………『理由』が分からない………………」

         ボソッ

「………………『一羽だけやられた理由』………………」

そこが何よりも重要だった。
『条件』があるのは間違いない。
そうでなければ、通りすがりの野鳥など襲わないだろう。
しかも一羽だけを。
こいつだけが『他と違った』のは確実だ。

  「他に調べられる所は………………」

         ボソリ

       「………………『空』とか」

   「誰か………………見といてくれない………………?」

カラスの死体を検分しながら、『カラスが切られたと思しき場所』を、
誰か一人に目視確認してもらう。
本当に有刺鉄線なら、『自分から突っ込んだ』というのが妥当な死因になる。
だが、『本腰を入れた敵』を相手にしている以上、
そう単純な話で片付くとは思えない。

       チラ…………

当然だが、『後続』の状況は気にしていた。
しかし、今の『ナハトワハト』に出来る事は皆無に等しい。
『突破した後』の為に、こちらはこちらの役割に専念する。

136烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2023/01/18(水) 21:24:28
>>134
「ああ。作戦に変更はない。
一台目が蹴散らした蟹が戻って来ない内に、素早く突破しよう」

蟹が復帰するのを大人しく待っているつもりはない。
一台目が突破できそうな状態なら、もう声を掛けて車を発進してもらう。
『シュリンガラ』の回転でサポートをしつつ、
一台目がこじ開けた道を素早く通過するのが狙いだ。

137グリム『グリム・ランタン』:2023/01/19(木) 09:30:29
>>133-134
(・・・・・・いや、待て。
 クソ・・・どうする? 判断が出来ない。
 この一瞬で・・・・・・止めたほうが不味いか・・・!)

「・・・『銃撃』だ!
 もしこの『光』が・・・先程の『突破方法』への『学習』だとしたら、『マズイ』。
 まだ見せていない『銃撃』の札を切るべきだ!」

他のメンバーに声をかける。
『破壊耐性』を得る――言い換えれば『障害に対処する能力』。
先程の『強行突破』すら、『対処されない』と誰が言えるだろうか。
杞憂なら、それはそれでいい。より盤石になるだけだ。

「『予想して然るべき』だったか――蟹の数が戻り切る前に突破しろ!」

138『常寂の檻』:2023/01/21(土) 13:34:56
>>135(御影PC)

佐保「わかったっペ。空『キィィ――ッ!』っぶねぇ!?
殺す気かっ! ふぅ……あー、空は今のところ、雲が増えてるだけっぺ」

レックレス「気を付けろ。こがらし、お前は右を。俺は左を見るからな」

枯野「うん」

佐保と言うギャル少女の後ろから、蟹を突破してきた枝原チームの車が
急停止する。そこまで肉薄してなかったが、想定より接近した事で
怒鳴りつつも彼女は空を仰ぎ睨んで、異常なしと告げる。
 他二人も、同じ報告だ……今は不気味な程に君達の周辺は静かだ。

君は、鴉へ更に近寄る。一番近くのレックレス達は君に何か起きれば
10秒足らずで駆け付けられる距離だ。鴉とは大体3〜4m程。

その死体をよくよく観察して、君が不審に感じたもの。

それは『匂い』だ。
 鴉の死臭にしては、変。濃い柑橘の匂い……蜜柑や柚子といった
フルーツの香りが、その鴉の死骸から漂っているようだ……。

139『常寂の檻』:2023/01/21(土) 13:55:54
>>136-137(グリム・烏丸PC)

『決断』を下したのは、『グリム』だった。

>『銃撃』だ!

       カチ

 乾いたスイッチのような音。と、同時に前方の蟹達が一斉に。

  ダダダダダダッッッッ゛ッ゛     パキャァリィッ゛ッ……!

 吹き荒れる銃弾の嵐!

枝原のスタンドのスリンキーバネ越しに、オブシディアンと黒山が
構えていた小銃から繰り出される本物の弾丸が、あれよあれと蟹達の
残骸を産み出す。それと同時に一気にグリムと烏丸達を乗せた車が
その死骸すら潰して一気に駆け抜けようとする!

   ―カチャカチャカチャカチャッッッッッ!!!

ハナナ「はやっっ!?」

ミーナ「問題ないわっ!」

 蟹の大河も、只では君達を通さない。
先程までは人間の早歩き程度しか見てとれなかった。
 だが、車へと急接近しようとする今の蟹達の速度の速い事!!

銃弾の嵐を凌ぎ、車の速度にも追いつき、追い抜くような弾丸に近い速度で。
その速度のままに弾雨とシュリンガラの鉄輪を抜けた数匹の蟹達が
車の下へ潜り込もうとする!

 ……がっ!



  ――キキキィー-……っ!!

ハナナ「〜〜っ抜け……たぁ!」

ミーナ「ナイス、指示よ……っ。撃ってなかったら確実に囲まれて
絶対に良くない出来事が起きたわ」

 蟹達の総量がガードレールから次々と来て減らないとは言え。
前方の枝原達の車が弾き、更にオブシディアンと黒山が放った
2000発は撃ち尽くせる小銃の弾丸。
 蟹達が飛び掛かろうとしても、シュリンガラの鉄輪が阻む。

 グリムの『機転』が、この場で持ちうるカードの中で最高の札を
現時点で引けたのだろう。無事、君達は『突破』した……。


      

     ――ドシィ……ン


           ――ドシィン

                   ――ドシィンッッ

オブシディアン「? ……なんだ、この音……?」

ハナナ「え? 聞こえます? 皆さん」

 蟹の無数の河を抜け、一息つきたい心境だったが、直ぐに妙な音が聞こえた。

決して小さくは、無い。かなり、大きな何かが……。

 ――ガードレールより下。蟹の河が流れる方面のガードレール付近の下だ。

そこから、大きな物音が、近づいている……。

140御影憂『ナハトワハト』:2023/01/21(土) 15:19:04
>>138-139(GM)

「………………『死臭』じゃない………………」

近付いた瞬間、明らかに『異様な匂い』が鼻をつく。
『血生臭くない』どころか、『爽やかさ』すら感じる。
最初に直感したのは、何らかの『毒』が利用された可能性だ。

  「『雲』が………………」

          「『増えてる』って………………?」

『佐保の言葉』と『柑橘類の匂い』。
そこに自らの知識を加え、一つの『仮説』を組み立てる。
一般的な常識として、『雲』が出ていれば『日光』は遮られてしまう。
もしかすると、あのカラスは、
他の個体よりも『太陽光』を多く浴びていたのではないか?
飛行ルートによって生じた違いが、
『紫外線量の差』となったと考えるのは、それほど突飛な話ではない。

「………………『光毒性物質』………………」

「………………大抵の『柑橘類』に含まれてる………………」

「『直射日光』を浴びると………………
 『紫外線』に過剰反応するから………………」

「『肌に悪い』………………」

全ての情報を総合した結果、導き出した推論だ。
通常なら、ここまで酷くなるとは思えないが、
紫外線に対する抵抗力を極端に低下させていると考えれば、辻褄は合う。
だが、確証を得る為には『証拠』が要る。

       チャキッ

  「今から………………ちょっと………………」

     シ ャ キ ィ ィ ィ ィ ィ

      「………………『解剖』してみようと思う」

ギターケースからサーベルを引っ張り出し、鞘から刀身を抜く。
カラスの死骸を傷の辺りから『切断』し、断面を見る。
『試し斬り』も兼ねて――――だ。

「全員……………『車』に乗って………………」

       ボソッ

「後ろから………………『何か』来てる………………」

大きな物音なら、こちら側にも聞こえているだろう。
同行する三人に告げ、車内に戻らせる。
この場からは、さっさと離れた方が良さそうだ。

141グリム『グリム・ランタン』:2023/01/22(日) 20:03:39
>>139
「フゥー・・・・・・」

深く息を吐く。
終わってしまえば一瞬だったが、突破するまでは生きた心地がしなかった。

「感謝するぞ。あの一瞬で判断してもらって助かった。
 流石・・・統率の取れた『チーム』だな」

自分の判断が的確だったとしたら、
それを完璧にこなしてくれたのは他のメンバーだ。
一人でも『抜け』があれば、今頃『蟹の餌』なのは間違いないだろう。

「さて・・・・・・『次の難関』か?」

『走り抜ける』――には、前は前でトラブルがあるようだ。
一旦車から降りて、外の様子を伺う。

142烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2023/01/22(日) 20:49:51
>>139-141
「助かった『グリム』さんッ!
咄嗟の判断力、見習いたいものだ。
しかし、更なる『敵』が、もう来ているようだ。
前方には、進めないのか?」

車に乗ったままで後方の迫って来るものを見る。

「私の能力じゃあ、あまり『パワー』が必要な相手はきつい。
一体、今度は何が……」

143『常寂の檻』:2023/01/23(月) 21:21:33
>>140(御影PC)

  ザシュゥ――ッ!

君は、鴉の死因と思われる傷口を中心にサーベルを振るう。
 まだ死んで間もない死骸の中から、血が流れ出てる。
血の色は赤い……毒物を受けたのなら、まず間違いなく血の色に影響を受けそうだが
特に色は問題なさそうだ。
 ……?

代りに、血と一緒に流れ出たのは『花弁』だった。血で赤く染まり
元の色は判別付かないが、花弁であると思える。

 レックレスが率いる三名は、君の言葉を受けて特に反論はせず
枝原の乗る車へ向かう。入れ替わるように、君にも聞こえてくるだろう
何か巨大な物が動くような音を聞いて、小銃を構えて降りた枝原と
少し遅れて部下二名の彼らが未だ動く蟹の大河の方面に近づくのが見えた……。

144『常寂の檻』:2023/01/23(月) 21:43:19
>>141-142(グリム・烏丸PC)

 車を動かす事は可能だ。前方にある車両は右寄りに停止している
蟹の大河から抜ける時に焦りもあったのだろう。少し君達の乗る車も右向きで
ハンドルを左へ切る必要があるが、抜ける事は出来る。

 さて……君達は、目撃する事になる。

 
  
       ――ドォ――zノォオン


            ――ドォ―――zノォン……


      ――ギシ  ギシィ……


 ……ガードレールを超え、現れたもの。

最初に見えたのは、何かの機械のアームのように見えたであろう。
 だが、直ぐにそれが機械でも何でもない事に気付く。
半身を見て、その正体を知れば絶句するだろう。

……『蟹』だ。

ただの、蟹ではない。全長が小型トラック程の体積を有する怪物蟹。
 『蟹坊主』と、世間では称される巨大な蟹が現れた……!

 ドシィン……ドシィン……と、その怪物は君達へと、蟹の大河の
流れに沿って横歩きで距離が狭まる。

 
 ――チャキンッ

枝原「さっさと車を前方へ走らせろっ!」

 怒鳴りつけるようにして、枝原は君達の車の横へ駆けつけて小銃を構える。
後ろでも、強張った顔で狩集とディンが銃を構える。

 あのまま車に乗っていれば、そのままトンネル方面へ逃げ出せたと
考える者も居るかも知れないが、レックレス達のグループや御影が
車と別行動していた事、君達が蟹の大河を無事突破出来るか不明だった点も
踏まえて枝原は一時、車内で待機するのを放棄したようだ。

さぁ、どうする? 怪物蟹は君達へ着実に迫る。
 小銃の援護を受けて、君達は他の者たちを置いて
トンネルのある方角まで一時退避を選ぶのか……または別の判断を下すのか。

145御影憂『ナハトワハト』:2023/01/23(月) 22:17:35
>>143-144(GM)

『体内から花弁が出てきた』という事は、
これが直接の原因である可能性が高い。
何にせよ、迂闊に触れない事だ。
どうせ、ここで検分は『切り上げ』になるのだが。

     「………………『車』………………」

         ヒ ュ バ ッ

     「………………出してくれない?」

刀身に付着した血を払って鞘に収め、運転席に呼び掛ける。
枝原不在の状況ではあるが、発進を躊躇う馬鹿はいないだろう。
そうしなければ死ぬだけなのだから。

         ――――ダンッ

「私………………『上』に乗ってるから………………」

当然、自分も乗り込む。
ただし、『車体の上』に。
『精度』に裏打ちされた達人の体捌きで、
振り落とされないようにバランスを取る。
もっとも、『トンネルに入った後』なら落下してもいい。
わざわざ上を選んで乗るのは、その為なのだ。

146グリム『グリム・ランタン』:2023/01/24(火) 21:57:56
>>143-144
「まだ見ぬ『前の敵』の方が『マシ』で有ることを願うか・・・!」

車から降りるのは止めた。
さっさと発進させてくれるのを待つ。

(能力としては少しちぐはぐに思えるが・・・・・・。
 『駆け抜けた』後に登場してどうする? 後戻りさせないため?
 より、追い詰めるため・・・? 戦って確かめるのはリスクが高いな・・・)

147烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2023/01/25(水) 20:23:53
>>144
「ずいぶんと『派手』な能力だ……!
どっち道『前進』するつもりだったのに
『逃走』という意味が加わったに過ぎない、進んでくれ!」

車に乗ったまま後部座席のドアをいつでも開けるよう準備する。

148『常寂の檻』:2023/01/27(金) 13:11:17
>>145-147

車が二台抜け、意気揚々と参上した『蟹坊主』

 御影、そしてグリムと烏丸は同様に前方への『退避』を選ぶ。

車のキーは付けたまま、枝原達は降車していた。運転席にレックレスが乗り込み
佐保と枯野の二名が乗り込む。その間に御影はボンネットを足場にして
車体へ乗る。同タイミングで、グリムと烏丸の乗る車を意を決した顔つきでミーナが
アクセルを踏み込み、二台の車両はトンネル方面へ急加速した。

 ――ブロォォ……ッッ

 トンネル入り口へ、辿り着く。中に無警戒に入る程に運転してる彼、彼女等も
日和ってはいない。二台の車は、トンネルの天井の頼りない光が灯る闇に
足先が踏み込む辺りで停止して、全員枝原の安否を確認するように後方を確認する。

オブシディアン「……おい、上を見てくれ」

レックレス「あちらの空……戻ってるな」

ハナナ「あっ……リーダー達、無事見たいです。こちらに戻ってくるのが確認出来る」

……トンネル入り口まで到着し、各々に直ぐ気付ける変化が起きた。

まず、『空が戻っている』 静止空間である風景のあった空部分が、先程急いで
車を走らせた最中にだろう。固定されてたらしい青空が解除され、普通に曇る雲が
広がっているのが見て取れた。

それに、ハナナが双眼鏡でガードレールの蟹の大河付近の状況を観察した所。
 どうやら、無事に三名はこちらへと戻ってきているようだ。

彼らが戻るまで、少しだけ時間はある。枝原が次の方針を提示するまでの間に
やれる事もあるだろう……。

149御影憂『ナハトワハト』:2023/01/27(金) 18:35:54
>>148(GM)

「………………『抜けられた』………………」

巨大な化け物が出てきた割には、あっさり通過を許した感がある。
疑念を抱かないではなかったが、
所詮は限られた範囲だけに作用する能力という事か。
他に何もなければ、『次の関門』に進むだけだ。

        ――――タンッ

足場から飛び降り、地面に着地してトンネルを見やる。
いかにも『出そう』な場所だった。
『伏兵』も『幽霊』も。

  「先………………入るけど………………」

        「………………いいよね………………?」

つまりは、ようやく『出番』が来たという訳だ。

>>146(グリム)
>>147(烏丸)

二人が乗っている車に歩み寄り、窓ガラスに顔を近付ける。

「………………私が『斥候』をやる………………」

        ボソリ

「まず………………『状況』を見てくるから………………」

『闇』を味方にした『ナハトワハト』は文字通り『無敵』。
どんな罠があろうと全て無効化できる。
あらかじめ敵の手を確認した上で対策を立てられるのだ。
枝原も反対はしないだろう。
『能力』を教える事になるが、腹の底を知られなければ、
今後の活動に大きな支障は出ない。

150グリム『グリム・ランタン』:2023/01/28(土) 20:06:30
>>148
「彼らも無事か。
 良いことだが・・・ちょっとばかし『拍子抜け』・・・ではあるな」

今度こそ、一旦車から降りる。
先程『蝋燭』を仕込んだ『タイヤ』を見て、
『火』が灯っているかどうかを確認する。

(彼女の能力で『蟹』は退けることが出来ていたが・・・。
 最悪、車を使う間は俺の能力は使えないかもしれないな)

『蟹』も『空』も抜けた。
正直、『蟹』はともかく『空』に関しては全く理解をしていないが・・・。

>>149(御影)
「ああ、分かった。
 相手は『空間』に干渉できるタイプかもしれない。
 『自信』はあるだろうが、『無理』はするなよ」

御影を見送る。不安は有るが、情報は欲しい。
ここは斥候を任せよう。

151烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2023/01/29(日) 19:50:44
>>148
「気をつけてくれ。
私にできることがあまり無いのがもどかしいが……」

御影を見送り、合流を待つ間にトンネル周辺を油断なく見渡す。

152『常寂の檻』:2023/01/31(火) 14:19:14
>>149(御影PC)

 車線を示すように、一定間隔で星光りのような頼りない白色の灯はあるものの。
それを除いて、不気味な闇が覆う『トンネル』。

普通の人間、またスタンド使いでも多くは警戒して進む場所……だが。

君の場合は勝手が異なる。闇は、君の『領域』だ。

 ヴゥ……ン……ッ

 『ナハトワハト』を纏った君には、闇の世界は普段の日常世界と遜色なく
暗闇で覆われた部分を視認出来る。そして、確認できた事……。

 ――『薔薇』 だ。

 トンネルに転がっている、幾つかの以前から破棄されたまま転がってたのだろう
空き缶なり、段ボール類などが壁際に点々と転がっているが、それに絡みつくように
『薔薇』が咲いている。色合いは、水色に近いようだ。

これは『スタンド』だと君は理解出来るだろう。闇の領域から幾らか接近しても
薔薇は当たり前かも知れないが無反応だ……。

153『常寂の檻』:2023/01/31(火) 14:36:13
>>150-151(グリム・烏丸PC)

君(グリム)は、車を確認する。内側に仕込んでいた『蝋燭』
 どうやら、既に火が灯っている。まだ幾らか蝋燭が尽きるまでに
余裕はあるだろうし、スペアも車に入っている。

君は、枝原が戻るまで残り数分かそこらの間に周囲をくまなく見張る。
 風の吹く音、木々の揺れ……。
 
                ……ォー---ン……ッ。

 君達の居るトンネルとは反対側方面だろう。
山狗か何かの吠え声を聞く……いま知り得るのは、そんな所。

ミーナ「あなた、烏丸さん」

そんな見張りを率先して行う君に、運転席から降りて枝原を待つ部下である
女性陣の内の一人である、日系の彼女が話しかけてくる。

ミーナ「さっきの鉄輪、あれが無ければ本当に危なかったと思うわ。
勿論、あっちの彼の力もあってだろうけど……。
 ……さっき、別れた子。きっと、お友達でしょ?
色々理由あっての離脱だろうし……あの子、リーダーに凄まれても
全く怯まない度胸もあったわ。だから、無事に街まで帰れるわよ」

ミーナは、君に対して慰めか、何かしらの意図があってか
そう言葉を向けた。

彼女は思えば、車での会話(>39)でも君の言葉に何か含んだ
視線を向けてたようだった……その理由は今の所、知る手掛かりは殆ど無いだろう。

154烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2023/01/31(火) 15:46:12
>>153
「彼は『グリム』。去っていったのは『氷山』という名だった。
……そうだな。私も、きっとそう思う。
彼女には何か……彼女なりの矜持があったんだろう」

そのまま、氷山が去っていった方角を見る。
油断なく周囲を見張る傍ら、ミーナへと話し掛ける。

「………私になにか?
別に、用事がなければそれで良いんだが。
先ほどから、少し見られているような……そんな風に感じたのは、私の思い過ごしかな」

155御影憂『ナハトワハト』:2023/01/31(火) 17:40:03
>>152(GM)

二台の車に背を向けて、トンネル内に踏み込む。

         スゥゥゥゥ………………

闇色の『帽子』と『外套』を纏った姿が消えていく。
全身を『幽体化』して闇と『同化』した。
完全無敵の『闇の衣』だ。

  (………………これか………………)

     (………………さっきの『花弁』は………………)

             (………………趣味の悪い………………)

          ド ヒ ュ ッ

闇の中を高速で疾駆しつつ、『薔薇』の大体の『数』と『位置』を確認する。
少なくとも、空間全体に咲き乱れている訳ではなさそうだ。
状況的に、天井・床・壁には設置できないと見ていいだろう。
おそらく仕掛けられるのは無生物のみか。
後は、こいつらが『何をするか』だが、それは試してみなければ分からない。

(………………必要なのは………………『情報』………………)

相互不干渉を維持したまま、触れられる程度の距離まで『薔薇』に近付く。
間近で観察しておくのだ。
他の人間なら自殺行為に等しいが、『ナハトワハト』には当てはまらない。

(………………どういう経緯で『盛られた』か………………)

カラスの体内から出てきた理由は、今一つ判然としない。
群れが通過したのはトンネルの上であり、中ではなかった筈だ。
この場所を通ったようには見えなかった。

(………………メンドくさ………………)

自分一人だけなら、このまま一気に通り抜けてしまえる。
だが、『チーム』で動く場合は、そうもいかない。
味方というのは便利だが、気を遣う対象が増えるという意味では面倒だ。

156グリム『グリム・ランタン』:2023/02/02(木) 08:50:59
>>153
「チッ・・・まあ想定の範囲内だ。
 出来れば無事であってほしかったが・・・」

既に『蝋燭』を仕込んでいるものが有るというのは、考えようによっては『武器』になる。
『枝原』の心証を考えると、気軽に車を潰したくはない、が。

御影が戻ってくるまで周囲の警戒を続けよう。
『蟹』の設置されている位置をコントロール出来ないとも限らない。

157『常寂の檻』:2023/02/04(土) 21:34:57
>>155(御影PC)

君、御影は『薔薇』を吐息が掛かっても可笑しくない距離で観察する。
 無論、闇の衣を解くなどの愚行を犯す事など無い為に、薔薇は特筆して
君が近づく事で何も起きない。変化はないが、それでも理解出来る事はある。

薔薇の『茎』部分であるが……どうやら、その空き缶や段ボール箱などから
直接生えてきてるのか、箱や缶と同じ材質のように感じられる。
 この薔薇は、どうやら無生物から直接生えて生まれたスタンド。
そのような物だろうと、君は理解出来た。

 また、この薔薇は大体3〜4m程の間隔を置いて、左右のトンネルの端
近くの至る所に点々と一見トンネルを通過しようとする物には気づかれない
死角で設置してるのも理解出来た。天井や壁に床には推察通り咲いてなかった。
 咲かせられなかったのか、それとも余りに分かりやすく咲かせられる場所に
設置する気が無かったのかは不明だが。

 情報は、今はこんな所だろう。少なくとも、鴉の死骸から
この薔薇が君達にとって歓迎出来るような代物で無い事だけは確かだ……。
 君一人なら、間違いなくトンネルエリアは自分の家の庭同然だが
他の者にとっては簡単では無い……攻略するには、少し頭を回す必要があるだろう。

158『常寂の檻』:2023/02/04(土) 21:47:49
>>154-156(グリム・烏丸PC)

>………私になにか?

君、烏丸の少なくとも柔らかさは帯びてないであろう質問。
 彼女は、僅かに逡巡する間があった。だが、表情や声に敵意は含まれてない。

ミーナ「そうね、強いて言うなら『親近感』よ」

ミーナ「…………多分、私達は貴方とよく話せば
きっと他人の感じはしないんだと、思うわ」

妙に何かを含んだ言い方。そこで、枝原は間が良いのか悪いのか不明だが
到着した。詮索するかどうかは、リーダーの彼が先程の化け物蟹との対峙での
状況報告を聞いた後で判断しても問題ないだろう……。


君、グリムは周囲の警戒をする。蟹の動向を気にするなら
枝原達の方面を注視する事になるが、依然と向こうの小さな横断行進は
続いてるようであり。そして、どうやら化け物蟹も健在らしく
大きな蟹の像が車道の真ん中に鎮座してるのが見て取れた。

 仏頂面で枝原、そして僅かに疲労と陰鬱さを感じさせる二人の部下を連れて
彼は帰還すると共に、ぽつりと呟くように告げた。


 「――して、やられた」

159『常寂の檻』:2023/02/04(土) 22:17:25
>>154-156(ALL)(※次レスより氷山PCにもレスをさせて頂きます)

トンネルより御影は戻ったか?
 戻らないも、戻るとしても現在居る者を見渡すようにして彼は告げる。

枝原「……あの蟹の行進は、『自動操縦型』だ。
行進をする。横断を阻害するもの、または横断を通過しようとするもの
トリガーを踏む事によって、蟹はパターン化した行動を取る。
 それ等は全て横断する領域内で限定してる。だから、さっき
ガードレールの上と言う例外を抜けるのには無反応だった。
 最初から、この能力は『俺達の乗る車両だけを狙う』
ただ、それだけを意図してる為の能力だ……そして、あっちの方だ」

枝原は、双眼鏡を投げるようにして君達に渡す。
 車道中心の怪物蟹より向こうの景色も視認は問題なく出来る。
そちらに見えるのは、ただ今工事中等の看板類らしきものと
車道を転がるようにして、運搬トラックらしきものが一台。車道の
真ん中を横転している。

「……あの静止した風景画の向こうで、あぁやって俺達以外
一時的に通れないように細工していた。
 つまり、全て今の今まで。俺達は敵の思惑通りに動かされている。
さっきの、あいつ(氷山)の姿も無い。本当に、奴が裏切り者で
既に仲間と合流して先回りしてるのが、または敵の手中に収まってるのかは
不明だが……俺達は貴重な車両二台と、戦力を一名損失したのは間違いない事実だ」

枝原「…………勘になるが。
この先が『本番』だろう。
 あのスタンドの偽風景も、蟹の横断にも決定的に攻撃能力が欠けてるか不足してる。
此処から先に行けば、もう後戻りは出来ない。
 今なら、さっきのようにガードレールを伝ってなら、一人ずつ
徒歩なり、あっちに停車してる車なり使うなりして戻る事は出来る」

 ――それでも、進むか?

枝原は、告げる。今なら退却可能。目的も、信頼しえる仲間以外に信頼関係も
不透明な中で先へ行く覚悟はあるか? と尋ねる。

 どちらを、選択する事も出来るだろう。
今なら逃げる事は可能だ。前に進む事を選ぶのも、自由だ……。

160グリム『グリム・ランタン』:2023/02/04(土) 22:32:35
>>159
「俺達の戦力を削ぎ落とす――。
 それだけを目的に、ずいぶん大掛かりな事を仕込んだものだ。
 だが――逆に言えば、相手は、『スタンド使い』を二人も使って、
 こちらは『車両二台』と『人員一名』しか損失していない」

腕を組み、『枝原』の言葉に応える。

「あの『蟹』は――あんな物まで出てくるんだ。
 そうとう期待してたんじゃあないか? あわよくば『全滅』――とかな。
 今頃『慌ててる』かもしれん」

「『楽観視しろ』・・・って訳じゃあない。
 そういう捉え方も出来るというだけの話だ」

「・・・・・・俺にはアリーナに食い込みたい『理由』がある。
 今更、引くつもりはない。ポジティブに行かせてもらうぞ」

前に進む。それしかないだろう。
逃げる選択肢も、『氷山』の姿が見えないのなら、閉ざされたも同然だ。

161御影憂『ナハトワハト』:2023/02/04(土) 23:06:25
>>157(GM)

『薔薇の配置』から連想したのは、『感知式の警報装置』だった。
恐らくは、特定の範囲内に入ると、反応して作動するトラップ。
地の利を活かしている所から、そういう方向に推察できる。

(とりあえず………………戻ろうかな………………)

他の面々は、後ろで報告を待っている筈だ。
ひとまずトンネルを出て合流するべきだろう。
だが、その前に一つ確かめておきたい。

(『その1』………………『薔薇』から十分に距離を取る………………)

         フ ワ ァ ッ

闇に包まれたトンネル。
その中央付近に立ち、天井近くまで『浮遊』。
頭上に『薔薇』が仕掛けられていないのは確認済み。
今から行おうとしているのは、気が進まない事だった。
しかし、一つでも多くの情報を手に入れる為には止むを得ない。

(『その2』………………『餌』で釣る………………)

         フッ…………

空中に浮かんだまま、『片手の小指だけ』を『実体化』。
これに対して『薔薇』が反応するかどうかを試す。
もし何も変化がない場合は、徐々に『高度』を下げていく。
攻撃の気配が見えた瞬間、再び『幽体化』して回避する。
仮に致命的な一撃を受けたとしても、小指一本程度なら被害は最小限。
最悪、切り捨てる結果になろうと、任務の継続に大きな影響は及ぼさない。
本当は『別の誰か』に任せたい所だが、
この役割に最も適しているのは、他ならぬ『御影自身』なのだ。

(『味方』がいてくれたら………………代わりにやらせたのに………………)

心の中で愚痴を零しながら、自らの身体を使った『人体実験』を敢行する。

162烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2023/02/06(月) 14:43:20
>>158
「……いや、別にそれが悪いとかって話じゃあない。
素直に気になったから、確認したまでの話さ。
『親近感』……」

ミーナの顔をまじまじと見て何かを喋りかけるが、
『枝原』の言葉にそちらの方を向く。

「それなら、『氷山』さんが敵であるかどうかは置いておこう。
今が敵の待ち構えているところに飛び込んだ状態だとしても、
この作戦を完遂するためには進む他はないんだろう?
それならそうしよう。私にも目的があるし、受けた以上責務は果たす。
今更逃げるという選択肢はないよ」

163『常寂の檻』:2023/02/07(火) 12:34:43
>>160-162(グリム・烏丸PC)

>俺にはアリーナに食い込みたい『理由』がある。
 今更、引くつもりはない。ポジティブに行かせてもらうぞ

>私にも目的があるし、受けた以上責務は果たす。
今更逃げるという選択肢はないよ

グリムと烏丸、各々に微細な違いはあれど『前進』を選んだ。

枝原は、少し短い溜息を吐いて君達を見据えるが、それは決して蔑視や
落胆と言った表情では無さそうだった。
 彼は泥酔男の居る車の席を開くと、彼を空気か目に映ってない感じで
ダッシュボートを開くと、数枚の書類らしき束を抜いてレックレスのグループ
そして、君達にも渡す。

 ……紙面には誓約書と書かれてた。
長い文章を要約すれば、この任務を請け負うにあたって死亡してもアリーナは
その責任を取らない事、また、報酬としては約250万、請け負わない場合は
『20万』の金銭を贈与すると共に、この依頼内容を口外しない事。
 と、言った内容の書類だった。

佐保「250万円!?」

オブシディアン「……成程な。俺達を、今の今まで、どう言った人間か
観察する為に、あえて金額や仕事内容も伏せてた……そう言う事、か?」

枝原「……機密事項の仕事なんでな。先に言っておくが、これから先も
俺から伝えられる事は多くないぞ」

ハナナ「あの、あきはさんが別れる前に教えてあげる事も出来たんじゃ」

枝原「俺はリーダーだ。教える権限にも一定のラインがある」

あいつ(氷山)は、そのラインを超える前に出て行ったんだ。と、枝原は
冷たい口調で告げた……。

任務成功で250万。此処で放棄するにしても20万は間違いなく
アリーナから支払われるらしい。金額からして、君達が囮であると言う可能性は
低くなったと思うべきか?

枝原「トンネルを超える準備を始める。
光源を集中させるべきだろう。各自、タクティカルライト及び懐中電灯の点検を開始」

リーダーの彼は、そう言い終えると、後は無言で準備を始める。

レックレス含むグループは、気乗りしない様子ながら
安全に戻れそうとは言え、まだスタンドが解除されてない蟹の行進と仁王立ちする蟹坊主が
居る事や報酬内容から、離脱するのも悩んでる様子だ。

オブシディアン「……お前が引き返すなら、俺も引き返す。
進むなら、同じく俺は進むさ」

グリムに対して、オブシディアンは強い信頼を依然変わりなく向けてる。

164『常寂の檻』:2023/02/07(火) 12:46:05
>>161(御影PC)

  フ ワ ァ ッ

空中へと、浮遊。さらに『小指のみの実体化』

 更に高度をゆっくり降下させ、薔薇の感知罠の発動を視認しようと
君は危険な人体実験を自らに臨む。
 小指一本と君は考えるが、世の中、その小指一本で命運が分かれ目に
なる状況も考えられる。まぁ、考え方は人それぞれだ。

 ……結果だけ、先に述べると。

君にとって『残念』な結果と記さねばならない。



 ……シーン。

『無反応』。そう、無反応なのだ。

君が実体化させ、徐々に地面にまで、人が歩く程度の低空まで指は降りたが
薔薇は依然として、薔薇のままに咲いている。変化は見当たらない。

考えられるのは、この薔薇がただのこけおどしか
又は発動条件が異なる……そう言った事だろう。

 少なくとも、君は大事な指を一本欠ける事態は防げただろう。

(※次レスで、全員と合流した時点としてレスして問題ない)

165『常寂の檻』:2023/02/07(火) 13:08:20
>>128(大変お待たせいたしました)
(氷山PC)


 ――君は、静止した世界へと飛び込む。

――君は、何故世界に『色』があるのかご存じか?

 鮮やかな色どり溢れる育成の色合いの緑。
美しく、海を感じさせる空一面に広がる青。人工的な鉄を模す黒
 生命を感じさせる土の色合い。

それ等は、謂わば『プリズム』だ、世界に『光源』があるからなのだ。
 そして、静止された世界とは謂わば『光源を留めた壁』なのだ。

 君は、そんな光で構成された壁の中を超えようとする。
するとどうなるのか? 君は、一瞬色覚を知覚する脳への情報が遮断された。
 それは色を無理に留めていた壁を抜ける為の『代償』だったのだろう。

次に、君は新たな光景を見た。

 それは、複数の人影であった、流動する木々の動き、看板の簡素であり
複雑すら感じられるパターンの字の色合いであった。

 君は遮断された脳に、一気に色覚情報を暴力的な兵器同様の威力で
受ける事になるのだ。

 そして君、氷山は急激に意識が暗転する際中に……声を聞いた。
恐らく、この現実の世界と暗転する遮断された意識の狭間に轟く、別次元と言える声。

 

 ――君は、敷かれない道を選んだ。

二つの道が、貴方の片方の手だけで選べる道がある。

一つは、安くは無い肉体の代償と共に命を得る道。

一つは、命と肉体を賭けるも、勇気と栄誉に戴く道。

 

(※GМ説明:本来プロット上では枝原の誓約書のシーンで
帰るなら、無事に20万だけ貰って街に帰還するコースでしたが。
その前に氷山PCは、流石に不用心に罠同然のスタンド能力で形成された
罠同然の壁に突っ込む人間は居ないだろうと言うGМの思惑を抜けて
突破してきたので、新たにミッションを準備させて頂きました。
 上記の内、一つを選べばレコーダーにリンチされて大怪我しますが
街にはちゃんと戻れます。
 もう一つは、相応の危険はあるものの見返りも当然備えた一人用
ミッションとなります。そこを踏まえてレスしてくだされば幸いです)

166御影憂『ナハトワハト』:2023/02/07(火) 16:50:55
>>164(GM)
>>(グリム)
>>(烏丸)

「――――――『って感じ』………………」

得られた情報を報告し、全員に共有させた。

          ジッ…………

『懐中電灯』を用意する様子を見て、眉を顰める。
暗闇の中を進む以上、当然の備えではあるが、『ナハトワハト』にとっては邪魔だ。
味方に合わせなければならないというのは、つくづく面倒くさい。

「『それ』………………私に向けないように………………」

      ボソッ

「………………『絶対』………………」

一言だけ忠告してから、グリムと烏丸に向き直る。

「………………『作戦』………………決めたい………………」

          ボソリ

   「『明かり』………………使うだろうし………………」

        「私………………『二人の上』にいるから………………」

            「何かあったら………………『援護』する………………」

天井を照らす必要はない筈だ。
ゆえに、そこは『安全地帯』になる。
全体を俯瞰する為にも、『上から見下ろす』のが一番いい。

「『カラス』がやられたのは………………『条件』を満たしたから………………」

「現状………………『薔薇に近付かない』くらいしか………………なさそうだけど………………」

「『あのカラス』が………………トンネルに入ったとは思えない………………」

>>164(GM)

「………………『なる』………………」

枝原に歩み寄り、『誓約書』の文面に目を通す。
あの酔っ払いを『目的地』まで護送する。
既に予想していた事だが、大方そういう任務なんだろう。

         サラサラサラ

『万年筆』を取り出し、躊躇なく『サイン』する。

「私が帰ったら………………『戦力』が一つ減る………………」

「………………『仲間』を放っておけない………………」

『心にもない台詞』を口にしたものの、『戦力低下』に対する危惧は本当だ。
ここで御影が抜けたら、それが『全滅』の一因になる可能性も有り得る。
『佐保や枯野を守る』と、レックレスと『約束』した手前もある。
『アリーナ』が喉から手が出る程に欲しがっている『ブツ』。
高額の報酬よりも『それの情報』が欲しい。

167氷山『エド・サンズ』:2023/02/07(火) 22:00:07
>>165

奇妙な感覚を覚えながら『面』の先へと向かう
その先には・・・・・・・

(安くは無い肉体の代償と共に命を得る道でお願いします)

168グリム『グリム・ランタン』:2023/02/08(水) 20:11:24
>>163
「報酬の問題じゃあない・・・と言いたいが、貰えるモノは貰っておこう。
 どちらにせよ、だ。改めてよろしく頼むぞ、リーダー」

必要があるなら、契約書にサインをする。

>>166(御影)
「切られて殺されていた『カラス』・・・。
 『花弁』と『薔薇』か。また、何とも・・・繋がりが見えないな」

結局は全員で進み、対処していくしか無い、ということか。

「そうだな。天井に何も配置されていないのであれば、そちらに注意を向ける必要もないだろう・・・。
 俺達が前方に集中。それを俯瞰視点で見てもらうのが、能力の全貌も解きやすいか」

169烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2023/02/09(木) 20:23:31
>>163-166
「無事にこの仕事を終えたなら、
私に250万という価値が乗るというのはありがたい話だね」

グリムと同じく誓約書に目を通して同意する。

「この先に罠がある事は御影さんの活躍によってわかった。
私達へ仕掛けるなら、当然『車』や『速度』へと有効に働く罠だろうから……。
進むなら、全員で警戒しつつの『徒歩』での行軍になるのかな」

提案を含んだ問いを枝原へと投げる。

170『常寂の檻』:2023/02/10(金) 21:25:28
>>167(氷山PC ご参加、有難うございました)

 pi pi pi pi pi pi……。

 君が、最初に聞くのは。
心電図の音、そして最初に嗅ぐ匂いは保健室などを訪れた時に感じる
消毒液の香り。そして、自分の置かれた状況を理解する前に全身に
我慢できない程ではないものの、痺れや痒みを帯びる痛みが込み上げてきた。

 「あ、気づきました?」

 声が届いた。恐らく、女性の声だ。
何故、恐らくかと言うと。少しばかり、普段と聴覚が異なる感じがしたから。
 そんな違和感を先回りして推察したように。眼球を移動して隣を覆う
レールカーテンの向こうに居るらしい人影から声が届く。

 「変な感じがするでしょうね。随分と酷い怪我で、最低限の治療はしましたけど。
貴方、鼓膜や多数の臓器、手足の部位もそうですけど剥がされたり穴が開けられたり
酷い惨状でアリーナの拠点近くのグラウンドの端っこに置かれていたんですよ」

 そんな説明を聞いて、君は最後に静止するような風景の向こうで暗転する刹那の
状況を思い出した。

 意識が沈み込む前に、複数の足音と耳障りな笑い声。
 こいつ、どうしようか? と、値踏みするような子供が残酷に
面白いゲームを提案する時のような翳り感じる明るい声を聞いた気がした。

 「私は、アリーナの上に位置する者です。君は、氷山 あきはさん。
『任務』を放棄した……それで、間違いないですね」

 声は責めてる口調ではない。だが、暖かみも余りないように思えながら
説明を其の主は続ける。

 「最低限の治療はしたが、貴方の怪我は深刻です。
我々の有する医師の力を使えば、数週間後には完治も可能でしょう。
 仲間の安否、任務がどうなったのか? 結局、今回の任務の真意とは?
君は疑問に感じる事も多いでしょうし、私はそれの回答を保持してる。
 ――だが、君に私は『それをしないし、答えない』 
それが、貴方への『罰』だ」

声の持ち主は、横たわる貴方に、そう威厳を感じさせるトーンで告げた。

「君の意図や思考はともかく……君はアリーナの任務に背き、離脱した。
無論、こちらの現場主任に問題もあったのだろう。言い知れぬリスクに
疑心暗鬼を生じただろう。それでも、君は君自身に生じた責任がある」

「アリーナは善の側に立とうとは常々努力してる。
 だが、我々は慈善家ではない。ある代償行為に対しては対価を何処かで求める。
君の傷により、私達も知りたい事は幾らか知れた。その対価交換で最低限の
君を生かすように手は尽くした。
 それでも、君が求める答えや永きに渡る苦痛を瞬時に治す霊薬などを
渡す事は私からは難しい。ただ、私から言える事があるとすれば……」

 今は、ゆっくりと何も考えず眠りなさい。

「それが、怪我を癒すのに最善だろうからね。
おやすみなさい……氷山 あきはさん」

 君、氷山 あきはへ、そう声の主は言い残してカーテン向こうの影は薄くなって消えた。
追いかける事は君に出来ない。包帯で覆われた肉体に力はなく、少しでも
動かそうとすると刺すような痛みが強くなり、それ以前に体中が麻痺してたから。

グリム・烏丸・御影。そして他の同行してた彼、彼女達。

あの後、任務はどうなったのだろう? 護送する物は何だったのだろう?
仲間達は、無事に帰る事が出来たのか??

それ等が解明するか、しないか……それを、氷山 あきはが知るのは。

 もう少し、先の話……。

 氷山 あきは⇒『生還』

複数の臓器の損傷及び消失、複数の肉体の部位の切除に外皮の消失。
 総合して『全治8ヶ月』の負傷。

(※本来なら、ミッション終了後で負傷を開示するが
今回の開示よりリアルタイムでの治療を開始して問題ない。
 ミッションのペース速度から、恐らく最低で2ヶ月は終了出来ない事。
また本ミッションの離脱時の報酬や、アリーナが欲する敵の能力の中で
氷山PCが序盤の敵の能力を肌で実感して理解した情報を提供した対価を踏まえ
実質半年程の負傷をPCが負うのが公平と考えての措置です)

171『常寂の檻』:2023/02/10(金) 21:43:48
>>166
>>168-169

>『それ』………………私に向けないように

 君、『御影』にとって『光』は無敵の闇の領域を無効化する危険な力だ。
空に輝く太陽のように、吸血鬼が十字架を恐れるように懐中電灯も君にとって天敵だろう。

枝原「努力はする。だが、最初に言った通りだ。
 保障なんぞ出来ん。状況に応じて命懸けで対処しろ」

リーダーの言葉は冷たい。トンネル内は敵の罠が仕込まれていた。
 蟹や静止する風景からも分かる通り、既に敵は攻撃を仕掛けている。
何かしらのアクシデント、突拍子ない災厄なり攻撃は想定するべきだろう。

>進むなら、全員で警戒しつつの『徒歩』での行軍になるのかな

君、『烏丸』の言葉に枝原は少しだけ思考するように目を閉じてから、こう答える。

枝原「トンネル内を抜けるに当たって『作戦』は決めておこう」

「まず、一つは。そっち(烏丸)が言ったように徒歩で全員で小火器及び
光源を保持して罠への対応を行う。車を使用しないメリットとしては
 緊急時、軽装で退却可能な状況なら罠をわざと発動させるか
使用不可能にしてトンネル内の危険を除去してから車も損失させずに進める」

「二つ目の策は、車で先導して不意の罠にも対処か強行突破だ。
蟹の大河の時と同じだな。予めコーディングさせて、罠が何であれ
通じないように出来るならトンネルも無事抜けれる」

 俺から提案出来るのは以上だ。他に何か更に良い意見か方法を
思いついたのなら、そちらを優先する。

 枝原は、それ以上の会話は無駄だからと言わんばかりに閉口して
武器と光源、車の点検に移った。

御影が偵察してくれた事で、罠の位置や簡易の情報は知ったが
 何が起きるかは未知数なのは変わりない。

これから、どうするか……悩ましい所だ。

172御影憂『ナハトワハト』:2023/02/10(金) 22:50:42
>>171(GM)
>>168(グリム)
>>169(烏丸)

枝原の忠告に対しては何も答えず、ただ視線だけを返す。
ここからは本気で『命』をベットする『覚悟』が要る。
『いざとなったら何でもやる』というのは、こちらとしても同じ事だ。
例えばの話だが、『この場にいる全員を皆殺しにする必要』があるとしたら、
躊躇なく実行に移さなければならない。
それくらいの心構えで臨まなければ『死ぬ』。

「『死骸』からは………………『柑橘系』の匂いがした………………」

「………………『バラ科の果実』は柑橘類じゃない………………」

気になる点は全て口に出す。
誰かが何か気付くかもしれないからだ。
『可能性』を作っておいて損はない。

「『カラス』と『トンネル』の共通点なら………………」

「………………ちょっとだけ思い付くけど」

カラスの死骸が何か咥えていなかったかどうかを思い出す。

「カラスは………………『光り物』が好きっていうし………………」

「………………『光』に反応するとか………………」

敵はトンネル内に罠を仕掛けた。
トンネルに入る者は、必ず明かりを携帯する。
それを計算に入れた上の行動かもしれない。

「銃………………欲しいんだけど………………」

今の内に、装備も新調しておこう。

「もっと………………火力が出る奴………………」

御影が持っているのは『PPK』だ。
隠密性には優れるが、弾数は少ないし、威力にも乏しい。
味方を支援する為には、もう少し上位の飛び道具が必要になる。

「………………『烏丸案』に一票………………」

「同じ方法で突っ切るのは………………何となく危ない気がする………………」

今回の敵は、こちらを殺しに掛かっているのだ。
『巨大な化け物』とは、既に『二度』交戦した経験があるので、
今さら『巨大蟹』如きでは驚くに値しなかった。
だが、ここからは違う。
いくら強力とはいえ、さっきのような『力押し』が何時まで通じるか。
それで突破できればいいが、読まれている事も大いに有り得る。

173グリム『グリム・ランタン』:2023/02/12(日) 19:33:54
>>171
「一応提案だが、『中間』は?
 前衛が徒歩で前進。その後ろを、銃器を携えて、車両が進む・・・」

「・・・というのも、俺が徒歩で行くと、射程距離の問題で能力が解除されて、『タイヤ』が『壊れる』。
 かと言って、二台とも持っていくのは不安が残るのは確かだ」

枝原に話をする。

「いざという時は無理矢理にでも全員を乗せて前進。
 或いは後退という手も打てる」

174烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2023/02/13(月) 22:01:17
>>173
「徒歩とは言ったが、私も『グリム』さんと同じ事を考えていた。
つまり徒歩で進み、後ろから車輌を追従させる。
徒歩の方が小回りも効くし、車で突破可能となったら乗り込めるって事だ」

「そして、2台ともトンネルに入れても良いと私は思う。
退却は無いとなれば、残りの戦力は一丸として突破した方が良い。
先程も証明されたとおり、車は最悪武器にもなる。
それこそ並の『スタンド』とは比べ物にならない威力のね」

175『常寂の檻』:2023/02/14(火) 11:39:05
>>172-174(ALL)

>『バラ科の果実』は柑橘類じゃない

ミーナ「いえ、柑橘系の匂いをする薔薇もあるわよ」

そう、彼女が。君、御影の言葉に口を挟んだ。

一瞬、注視を浴びる事になりバツが悪い様子を浮かべたものの
直ぐに貴方に説明する。

ミーナ「パウルクレーって言う薔薇よ。
あれ、オレンジやレモンみたいな匂いがする時があるの」

育てた事あるから、確かよ。と、実体験の保証と共に薔薇の匂いの元となるであろう
品種を御影は理解した。

カラスは、口に何か銜えてる様子はなかった。
胃の内容物も……いま思うと、その薔薇と思しき血で真っ赤な花弁のみ。

君の銃の所望に、好きなのを選べ。と、少々乱暴な口調ながら枝原は拒絶しない。
 武器を点検してた狩集が、進んで君の前に大量の銃が詰め込まれたリュックを
手が伸ばしやすい位置の地面に置いてくれた。
(※現存する玩具の銃であれば、自由に選んで構わない)


そして、どうトンネル内を攻略するか……と言う段階になってたが。

枝原「……よし、良いだろう。
まず先導するのは、俺……それと、お前」

レックレス「……拒否権は無い、だろうな」

枝原「他に立候補するものが居れば、受け入れる。
その他は、車両に乗るか、その後方の位置で周囲を警戒して
トンネルの攻略にあたる」

御影、グリム、烏丸の意見。他の面子からも幾らか提案を聞いた上で
枝原が決めた攻略作戦は、徒歩で小火器の装備と共にトンネルの罠を解析
又は強引に解除を行った上で、安全を確立しての前進であった。

佐保「ちょい待つっペ! 先生も、おいら、いや私らもまだ
こっから先を進むなんて一言も賛同してねぇっペ!」

枝原「……外部協力者と違ってな。お前たちの同行理由は特殊なんだ」

佐保「っ……クソったれめが」

 勝ち気に、反論をギャル少女が述べるものの。絶対零度に近い目線と声は
その反対を封殺させた。褐色ギャル少女は、射殺すような目と震える声を
上げるものの、それ以上は何も言わず肩をいがらせ車両へ入った。
 
枝原「全員、準備が出来次第。作戦へ移る」

既にリーダーの彼はスリンキードックのスタンドを、数メートルほど前に出して
ヘルメットと小銃にライトを装備させて何時でも前進出来るようだ……。

二台の運転は、誰も何も言わなければ枝原の部下の誰かが運転する事になるだろう。

176御影憂『ナハトワハト』:2023/02/15(水) 21:33:00
>>175(GM)

「――――――へぇ………………」

ミーナの口から語られたのは、知らない情報だった。
御影の専攻は『心理学』であって、『花』には詳しくない。
『蛇の生態』なら知っているが、
『蛇の食事は二週間に一回でいい』などと言った所で無意味だ。
しかし、今『パウルクレー』について調べたりはしない。
実物とスタンドが同じとは限らないし、余計な先入観は思考のノイズになる。

「『バラ』と『匂い』の繋がりは分かったけど………………」

「それだけじゃ………………何とも言えない………………」

もっとも、『バラ科の果実は柑橘類ではない』と言ったのであり、
『柑橘系の匂いがする薔薇はない』と言った覚えはないのだが。

(ま………………いいか………………)

ここで重箱の隅をつつくような小言を口にして、また空気が悪くなっても困る。
適当に流す。
考えるべき事は、他に幾らでもあるのだから。

  「私………………『真ん中』………………希望………………」

              ボソッ

          「………………『無敵』だし………………」

選ぶ場所は『前衛と後衛の中間』。
そこからなら、どちら側にも対処できるだろう。
無論、『光』の脅威が及ばない『頭上』に陣取る。
手にした銃は『89式小銃』――――純国産のアサルトライフルだ。
スリングを使って肩に掛けておく。

     ――――――ガチャ

出発前に、現状の装備を確認する。
背中にギターケースを背負い、その中にサーベル。
首から双眼鏡を下げ、肩には小銃。

「………………『行く』………………?」

枝原が自ら前衛を買って出たのは、少し意外に思った。
優しさがどうとかではなく、『指揮官』が前線に出る事に対してだ。
これで枝原が死んだら、銃器の類は全てガラクタになる。
まぁ、自分の身くらい守れるだろう。
そうでなければ、今まで生き残ってはこれない。

「………………」

それでも人間は『死ぬ時は死ぬ』。
この御影憂も同じだ。
だからこそ、一瞬たりとも気は抜けない。

(私が死んだら………………)

(『あの子』にゴハンあげられなくなる………………)

ポケットに入れてきた『幸運のお守り』――――『白蛇の抜け殻』を意識する。

177烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2023/02/15(水) 22:00:29
>>175
「私は『車輌』につこう。
車への攻撃があれば守ることができる」

車へ乗り込み、ドアは開け放つ。

(敵スタンドの謎は未だ不明だ。
私達は、どれだけ敵の思惑の外に逃れられている?
この状況……)

178グリム『グリム・ランタン』:2023/02/16(木) 19:45:26
>>175
「俺は前衛を担当しよう。
 スタンドのスペックには自信がある・・・。
 近距離戦なら、簡単には負けるつもりはない」

『枝原』と共に矢面に立つことを選ぶ。
車を維持している状態では、後方支援に向いている能力でもない。

179『常寂の檻』:2023/02/17(金) 22:32:46
>>176-178(ALL)

 枝原「……準備は全員出来たな? では」

 ――行くぞ。

      ザッ ザッ ザッ ザッ……。   ブルルゥン……。

 作戦で取り決めた通り、枝原・レックレス、そして君……『グリム』が
先頭を歩く。それより、少し後ろの頭上で君……『御影』も闇と言う絶対領域を
味方につけて、能力によってトンネル内も視界良好で先の異常が無いか観察出来る。

佐保「なんか起きたら、直ぐに。私らだけでも先生引っ張って
安全な方に逃がそうぜ、こが坊」

枯野「うん……」

君、『烏丸』は車を開け放つと共に。車内で、そうレックレスと呼ばれた男と
師弟関係らしい二人がコソコソと囁き合うのを尻目に後方で前を警戒する。
 運転するのは狩集。助手席で、未だに寝息を立てている謎の男が居る。

 ザッ ザッ ピタ……。

枝原「……此処から、報告された『薔薇』が設置されてる領域だ」

 俺がスタンドを先に歩かせる……、そう彼は呟きスリンキードックを進ませる。

今まで、彼は自分の手が届く範囲でスタンドを移動させる振る舞いは無かったが
10m程の距離まで前方に離れた所まで移動する。枝原のスタンドは、外見から
近距離パワーでは無さそうだったが、どうやら射程距離は幾分長いようだ。

 『タッ』 『タッ』 『タッ』 『タッ』……。

                          
                    ニョキ ニョキニョキ……。

 ! 『変化』が確認出来た……スリンキードックが、その10mより先を
歩いた直後。一番その近くに設置していた空き缶に連結されるように生えていた『薔薇』

その薔薇は、六分咲きと言って良いぐらいに、まだ小さな花であったが
まるでスリンキードックが接近した事で眠りから目覚めたように八分咲き程度に
花が開き、そして『茨』らしきものが生やされ、伸びていく(ス:D)
まだスピードは緩慢だ。だが、警戒態勢であった前方の三人
そして闇の暗さを物ともしない御影には、その変化は十分に察知可能だったろう。

 枝原「全体、移動を停止! 各自、攻撃の準備……っ」

リーダーが号令を行い、小銃を構える。照準は、その茨が生やされ始めた薔薇へだ。

 次に、君達が何もしなければ。枝原は、その薔薇を破壊する為に引き金を引くだろう……。

180御影憂『ナハトワハト』:2023/02/18(土) 00:08:33
>>179(GM)

『ナハトワハト』は『暗視』が可能。
『ナイトビジョン』などなくても、クリアな視界が確保されている。
この場にいる誰よりも、現在の状況を正確に把握する事が出来るだろう。

(………………『薔薇』を攻撃する………………?)

間違いなく『危険』を伴う。
それによって起こる変化の予測が出来ないからだ。
アプローチは慎重に行わなければならない。

   ズズズ…………

  「いや……………」

     「『撃つ』のは………………待った方がいい………………」

        「それが………………『トリガー』になる可能性………………」

            「………………否定できない………………」

空中で『上半身』のみ実体化させ、枝原達に呼び掛ける。

「スタンドを………………『薔薇』から離してみて………………」

「現状………………それしか考えられないから………………」

「攻撃の前に………………一旦『確認』を挟むべき………………」

念の為、小銃の銃口は『薔薇』に向けていた。
流石に扱うのは初めてだが、『ナハトワハト』の精度を活かせる。
的を外す可能性より、命中させられる確率の方が高い。

「まだ………………『一つ』しか反応してない………………」

「………………『猶予』はある………………」

「ずっと『あのスピード』なら………………」

「下手に手を出さずに………………通り抜けた方が安全とも言える………………」

『スタンド戦闘』において、『即応』が必要とされる局面は多いが、
『何も考えずに動いていい』という事ではない。
『そうするしかない』というなら別だが、今は違う。
思考できるだけの余地があるなら、有効活用すべきだ。

181御影憂『ナハトワハト』:2023/02/18(土) 06:05:21
>>180(GM)
>>(烏丸)
>>(グリム)

『絶対の力』を奮える闇の中で、深く思考を巡らせる。
この任務を妨害する『敵』から見て、最大の『狙い』は何か?
無論、真の『本命』と思われる『酔っ払い』だ。
あいつを辿り着かせない事が『敵の目的』であり、逆に言うと『それ以外はない』。
そのように考えていくと、結論は自ずと導き出される。

「『敵の狙い』は………………『一つしかない』………………」

「………………『車を通さない事』………………」

「だから………………『それ以外』は『考慮してない』………………」

「車の『エンジン』を切って………………『押して』進む事になるかも………………」

「………………『音』に反応してるとしたら………………」

さっき調べた時(>>164)は『無音』だった。
完全な『静寂』。
その為に、何の変化も起きなかったのだろう。

「『音がする攻撃』は………………全部ダメだと思う………………」

この推測が正しければ、銃器も『シュリンガラ』も使えない事になる。

  「私達は………………『車を目的地まで運ぶ』………………」

      「敵は………………『車を目的地まで運ばせない』………………」

         「一言で言うと………………これは『そういう任務』………………」

『どうやって車を運ぶか』。
それが『この任務の主旨』なのだ。
徹頭徹尾、『その一点に集約されている』と呼んでもいい。

「『車を通さない方法』を考えれば………………逆に『敵の出方』も読める………………」

「多分………………今回は『エンジン音』が怪しい………………」

こうなると『氷山』が抜けたのは痛いが、それを埋める手は幾らでもある。

「確か………………『脆く出来る』んだっけ………………?」

前衛の一人である『レックレス』に声を掛ける。

「『強度』を落としてから………………『切る』のが安全そうだけど………………」

これに関しては、おそらく『枯野』辺りが役に立つのではないだろうか。

182御影憂『ナハトワハト』:2023/02/18(土) 06:22:11
>>181

(いや………………『そうでもない』か………………)

さっきは『蟹』を轢き潰したから派手な音がしたのであって、『草刈り』をするだけなら、
むしろ『シュリンガラ』の独壇場だろう。
期待を込めた視線で、烏丸を見下ろす。
もし考えが当たっているとすれば、自分もサーベルに持ち替えた方が良さそうだ。

183グリム『グリム・ランタン』:2023/02/18(土) 20:56:23
>>179-182
「『音』――という観点は間違いないかもな。
 『トンネル内』という環境であれば、そのトリガーは強烈に働く」

御影の見立てに賛同する。
先程の蟹は『足を踏み入れる』事がトリガーだったが、
まばらに設置されたこちらはより大雑把である可能性が高い。

「しかし、ある程度の距離まで反応しないとは言え・・・。
 スタンドの『歩行音』を拾えるほど敏感だとすると、通り抜けるには難儀しそうだな・・・・・・」

「スタンドが巻き込まれるのはマズイが、何か適当なものが攻撃されるのは確認したい所だな」

(『オブディシアン』の『果樹園』で妨害は・・・・・・。
 いや、地面がアスファルト張りでは、成長は見込めないか?)

先の戦いではわざわざ地面を指定していたぐらいだ。
一応、可能性は考慮しておくが、今は足を止めて『薔薇』の反応を見守る。

184烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2023/02/20(月) 19:47:47
>>179 >>182 >>183
「なるほど、それなら正しく私の出番かもしれないな。
音がさほどせず、巻き込まれても問題がない」

車から降りてきて先ほどと同じように路側帯を踏み、
『シュリンガラ』によって延びつつある『茨』を攻撃する。
もし『茨』の下に攻撃できるラインがないなら、懐中電灯の灯をつけ、
明暗の境界にできる『線』をラインに見立てる。
もちろん味方を巻き込まないように注意する。

185『常寂の檻』:2023/02/24(金) 18:25:45
>>180-183(レス遅れ失礼しました)

 君、『御影』の言葉に従って枝原は撃とうとするのを止める。
軽く顔を上げて、突破する解決案はあるのか? と言う懐疑的な目線を向けられるのを
他所に、君達三人の言葉によって『シュリンガラ』による切断案が挙げられた。

 闇の中、トンネル内の舗装されたアスファルトは細かい罅がある箇所もあるが
ゆっくりと、伸びる薔薇に対して有効なのは懐中電灯の線を軸とした攻撃だろう。

 ――ギュルギュルゥ……ッ゛!

 高速の回転、とは言え宙に浮いた鉄の円輪が音を発する事は無い。
そんな感じの擬音が聞こえてきそうな鋭い回転で、ほぼ無音で薔薇へ真っすぐ走っていく。

 鉄の円輪、緩慢に伸び進む薔薇。自ずと結果は見える、予想通りに薔薇の幹部分に
鉄輪の鋭い淵が走り、スパッと……。


  ――スパッ


           ギュ

                   ィィ゛―――zノォオ゛ッッッ゛!

レックレス「! っ薔薇が……薔薇が
『鉄輪が触れた途端に爆発する見たいに(スA)』一気に伸びた!」

枝原「くそっ……! 音じゃ、無い……っ。音じゃないぞ!!」

 レックレスが切羽詰まった声で、語った顛末が全てだ。

烏丸が放った『シュリンガラ』。それは、薔薇に触れた瞬間に一気に
猛スピードで、伸ばしていた茨がシュリンガラの放った方角に目掛け触手のように
10メートル程まで伸びた! そう、『シュリンガラ』が放たれた
  ・・
その方角と言えば……ッ!

枝原「――防げぇー---ッッ!!」

 『烏丸』だ! 烏丸の方向目掛け数本の茨が君の胴体部分目掛け伸ばされる!
次の瞬間には、茨は君の胴体の何処かには直撃する……そんなコースだ!

186烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2023/02/24(金) 21:39:38
>>185
(『速度』!それは想定しうる範囲内だったが、
『シュリンガラ』ではなく!本体の私を狙ってくるとは……!)

『シュリンガラ』と同等のスピードに対して、反応できる隙は僅かしかない。
手に持った懐中電灯を手首を動かし足元に向ける。
地面に出来た光の輪を踏み、茨に対して壁となるような向きで発現。
茨を巻き込み、弾き飛ばすべく高速回転させる。

187御影憂『ナハトワハト』:2023/02/25(土) 01:07:00
>>185(GM)
>>186(烏丸)

人間の動作は、主に三つの要素から成り立つ。
『認識』・『思考』・『行動』だ。
『認識』と『思考』を終えている今、残るは『行動』だけ。

「………………チッ………………」

小銃の銃口は『薔薇』に向けて構えていた(>>80)。
トリガーを引き絞り、即座に『連射』する。
既に準備していたとはいえ、これが間に合うかどうかは、正直かなり怪しい。
あの『超スピード』に比べれば、あまりにも弾丸は『遅すぎる』。
しかし、ここで『何もしない』という選択肢だけは有り得ない。

『茨』が烏丸に向かったのは、『シュリンガラ』の進行ルート上に、
本体である彼女がいたからだ。
従って、『茨が烏丸に突き進んでいる』というよりは、
『銀輪が接触した方向に伸びている』と解釈するのが正しい。
おそらくは『10m(>>179)』が生長限界なのだろう。

(………………『射程外』に出す………………)

狙い撃つのは『薔薇』ではなく、その『根本』にある『空き缶』。
『空き缶そのもの』を精密(精B)に弾き飛ばす事で、
『茨』が届かない距離に追いやってしまいたい。
これは『烏丸が対処した後のカバー』になる可能性が高いが、
『次の一手』が必要になるのであれば、無意味にはならない筈だ。

188グリム『グリム・ランタン』:2023/02/25(土) 20:14:35
>>185
「ッ――!」

(間に合うのか・・・いや、それ以前に『手を出す』のは問題ないか・・・!?)

ヒュバッ!!

結論を出すより先に、思考がスタンドを動かす。
『グリム・ランタン』の『杖』を振り、伸びる『茨』をすくい上げるようにして打つ。(パス精BBB
止められはしないだろうが、動きを『逸らす』って事なら出来るはずだ。

189 『常寂の檻』:2023/03/01(水) 11:53:19
>>186-188(レス遅れ失礼しました)

 恐らく、君……『御影』の推測は『正しい』

まるで、指向性を帯びてるかのように一直線に『茨』は『シュリンガラ』の
放った方向へと爆発的な速度で伸びた。シュリンガラ自体にも僅かに幹から
伸ばされた茨があったものの、接触した方角へと伸びた結果を踏まえると、その通り。

そして、烏丸の判断も、また『正しい』

時間が掛かる行動は悪手であり、死に繋がる。懐中電灯を地面に向け
疑似的な縦の光の『線』が出来上がる。そう、君の命を守る鉄輪を産み出す線だ。

 ギンッッ゛  ギュルギュルギュルゥゥ゛―――zノッ!!

                  ――ギィンッ   ギュォ――zノッ!

 ――間一髪、だ!

音速にすら感じられる程に異常に伸びた茨だが、鉄輪と衝突すると共に
茨は君の肉体へ直撃するコースを『逸れた』……そう、『逸れた』のだ。

 ギュゥオォォオ―――zノッ   ミキミキミミッッ!!

 鉄輪の回転のスピードに呼応するように、茨も烏丸に触れるスレスレの距離で
『生長』は止まらないッ!! 君の鉄輪に絡みつこうとする軌道で生長を続け
だが鉄輪の回転で茨が割かれ、再び、その鉄輪と触れる事によって
生長が急速に進む……烏丸は、眼前で起きる光景から自ずと理解を得る。

こいつは……接触した攻撃のスピードに呼応するようにして同じ速度で茨は生長する……!
 その事実を理解する中で、『差し伸べられた助け』も、また理解が出来た。

君、グリムは精密さと高速のスピードで杖で烏丸を助けるべく杖を振るう。

 ヒュバッ!!  ガチィン……メシッッ゛

 茨をすくいあげるように杖は打たれる。感触は、アルミ缶を打ったような
感触だった。そして……起こる現象。

 ――ギュォォォォッッ゛!!  

杖に絡みつくようにして、茨は『生長』を開始する!
 破壊力自体は、殆ど低いのだろう。杖を壊す事は出来ないが表面に浅い棘が
走り、何本かの棘が杖に刺すように外れつつ伸びて……『グリム・ランタン』の手へ
触れるまで伸びた! あと僅かで、そのスタンドの手に茨は走る!

 オブシディアン「離せ、グリム!」

後ろで、切羽詰まった声で叫ぶ。離せば、確かに茨の攻撃は防げるだろう。
 だが、茨に絡みつかれた杖は恐らく解除するのは難しい。拘束されたスタンドを
自然に解除出来ないのと同様にだ。射程外へ行けば強制的に解除出来れば
君は、この命を脅かされる状況で十分間、大切な武器を使用出来ない代償を得る……!

190御影憂『ナハトワハト』:2023/03/01(水) 12:36:27
>>189

>>187で小銃の発砲を選択しているが、まだ撃っていない?

191『常寂の檻』:2023/03/01(水) 15:09:36
>>190(失礼しました。描写の続きで投下させて頂きます)

 『烏丸』『グリム』に、起き得ている『危機的状況』

烏丸の『シュリンガラ』 『グリム・ランタン』の杖に対して
驚異的に生長をする『茨』

 御影は、これらを見つつ小銃で空き缶、つまり薔薇の『根本』を狙う。

ナハトワハトの精密狙撃を行えば、弾丸は狙い通りの部分へ飛び込んでいく。

 発砲音と言える発砲音も、スリンキードッグの能力越しで元は玩具の銃である
そこからは発せられない。空気を切り裂く短い音と共に
空き缶へと小銃から連射される弾丸。

    ゴォンッ  ゴォンッッ゛!  ゴォンッッッ゛!!

                  ――ギュォォォォッッ゛!
                     ――ギュォォォォッッッ゛!
                        ――ギュォォォォッッ゛ッ゛!!

レックレス「! おいっ、これ以上は止せ!」

君は、その位置関係から上空から狙撃した。そこに向け、根本の薔薇部分へ
着弾するスピードに呼応するように茨も君の放った方角向け高速(スB)で伸びる。

君の能力ならば、闇の衣によって茨にわざと触れない限り怪我を負う事はない。
 だが、上空向けて伸びており、周囲に未だ被害は被らずとも
薔薇の生長する範囲が拡大してる事に危惧を覚え、レックレスが警告の声を上げる。

 いま現在、空き缶に巣食うような茨が生長してるのは
烏丸の方角と、そして御影の方面に向けてだ……。

192御影憂『ナハトワハト』:2023/03/01(水) 17:20:07
>>189-191(GM)

『茨が殺傷力を持たない』という事は、
『単純な破壊よりも致命的な影響を及ぼす』と考えられる。
そして、銃撃の狙いは、あくまでも『空き缶を弾き飛ばす事』だ。
『薔薇の根本』である空き缶は、地面に『固定』されていない。
そんな仕掛けがあったとすれば、最初に調べた段階で気付く。
つまりは動かす事が可能であり、『根本』を移動させられるなら、
邪魔な『薔薇』を退かす案も自ずと思い浮かぶ。

まず現在の状況だが、空き缶が烏丸やグリムから遠ざかれば、
そこに繋がる『茨』も届かなくなる可能性が高いと予想した。
そうならずとも、最低限『生長限界』は測れるだろう。
まさか『無限』に伸びる訳ではあるまい。

  いずれにせよ、『食らってやる』気などないが。

          フ ッ …………

予定通り『幽体化(>>187)』し、迫る『茨』を回避する。
この『闇の衣』の前では、いかなる攻撃であろうと児戯に等しい。
『矛先』を見失った『茨』が、どういう反応を示すのかも確認しておく。

      スゥゥゥゥ――――…………

直後、『浮遊』を中断して地上に降下。
当然だが、光の範囲内には決して入らない。
完全に闇と同化した状態で、『茨の生えた空き缶』を見据える。

193グリム『グリム・ランタン』:2023/03/03(金) 20:35:22
>>189
「そういう事か・・・!」

『杖』は――『手放す』。
元より、能力に関しては『タイヤ』に使用していたのだから、見込めない。
『10分』というペナルティは確かに見過ごせないが、しかし、『手』や、最悪『命』を失うよりもマシだ。

「・・・・・・『攻撃』がトリガー。
 結果はあの『カラス』――ということか?」

194烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2023/03/05(日) 13:33:24
>>189
「速度を媒介にして『成長』する……!
ならば、動きを止めれば……」

茨を弾いたタイミングで、全ての『シュリンガラ』の回転を止める。
自身はゆっくりと交代して茨へ接触しないようにする。

195『常寂の檻』:2023/03/06(月) 21:48:53
>>192-194

君、『御影』は闇の衣にて茨を回避する。当たり前であるが、茨は
消失した君の居た空間に一歩遅れて浮遊していた君の胴体ら辺の部分を
突っ切るように伸びた。天井ギリギリまで、伸びたものの
手応えが無いのを理解したのか、触手はゆっくり(ス:D)と
その進路を変えて、しなるようにして別の場所へ進む。

……それは『車両』だ。二台のグリムや烏丸より後方の車を狙っているようだ。
何故だ? アイドリングしている車と、数人前衛で茨に立ちむかっている者たちを
除けば、積極的に動いてる人間は殆ど居ない。動かない車、幾らかアクションを
起こしている人間。前者を狙う茨は、何をトリガーとして進んでるのか……?


 君、『グリム』は、カランカランッ……! と転がるような音を立てるようにして
杖を手放す。地面に接触した瞬間に、茨は急ぐよう(ス:C)に
その棘だらけの低木を絡みつかせた。強制破壊される程に茨は強く枝を
締め付けてはいないようだが、拾い上げれる隙も無い……。

更に危機は脱していない。

君、『烏丸』だが『シュリンガラ』の動きを停止させた。
スピードを媒介に木々も生長している。成程、なら運動エネルギーを
提供しなければ茨も伸ばすのを止めるだろう……と考えられ。

 ……だが。

 ピキ ピキピキ

メキ ミキ ピキ ピキ……

レックレス「と、止まらん……ッ。
 着実に……確実に、本体の方へと先程よりはスローリィだが追っているッ」

 そうだ、烏丸の方へ『茨』は追っている……!

 君のシュリンガラは既に停止している。あとは、極力音を立てないよう
トンネルと言う反響空間ではあるものの、スパイ映画のワンシーンが如く
音すら立てずに君は後ろに下がっていた。
 だが、茨は獲物を狙う蛇のように、シュリンガラによって切り刻まれた
茨の幾つかの傷から新しく茨の部分が生えて君に迫ってくる……!

 不用意に攻撃すれば、喜んで生長する茨。だが、烏丸の後退は
殆ど茨を刺激する要素は無かったにも関わらず生長した!
 攻撃などしていないのに……!

レックレス「こいつも、何かしら謎を解けない事には……!」

枝原「……」

 レックレスは、攻略の糸口は『茨』への正しい対処方法だと
考え、そう口にする。枝原は黙考しつつ自分の考えを纏めようとしてるのか
上の御影を追ってた茨、そしてグリムと烏丸近くの茨へ目線を走らせ
何か黙考している様子だ。

196御影憂『ナハトワハト』:2023/03/07(火) 14:42:29
>>195(GM)

  「………………今………………」

     「………………私は………………」

        「………………『こう思ってる』………………」

               スゥゥゥゥ…………

一時的に『実体化』し、この場の全員に向かって口を開く。

「さっきは………………私の『胴体』………………」

「それから………………車の『アイドリング』………………」

「………………手放した『杖』と………………」

「あと………………『香奈枝』にも………………」

『生物』と『無生物』は区別していない。
『人間』よりも『車』を優先し、『車』よりも『転がった杖』に食い付いた。
その三つに共通する要素で、なおかつ『優先順位』を含めれば、考えられる可能性は一つだ。

「『音』っていうのは………………『ちょっとだけ違ってた』………………」

「『転がる音』……………『アイドリング音』………………『鼓動音』………………」

これらは単純な音ではなく、ある種の『規則性』を伴う。
すなわち『一定の周期で連続している』という事だ。
その強弱に応じて、『茨』は速度を変動させている。

    「こいつら………………」

          ボソッ

              ビート
        「………………『拍動』に反応してる」

197御影憂『ナハトワハト』:2023/03/07(火) 14:46:10
>>196(GM)

「『範囲内の拍動を止める』………………それが『茨』の『行動原理』………………」

先程『実験』を行った時、『指』に反応しなかったのは当然だ。
何故なら、指には『心臓がない』。
もし全身を『実体化』していたなら、さっきのように『左胸』を狙ってきただろう。

「『車』は………………『押して進む』………………」

「だから………………『今すぐエンジンを切らなきゃいけない』………………」

「『佐保のスタンド』と『男数人』を使えば………………余裕で『運べる』………………」

力自慢らしい『雪男』が役に立つ。
それで一台。
もう一台は『男手』を集めれば十分だ。

「とりあえず………………あの『ゴミ』を『何とかする』………………」

       「『ナハトワハト』は………………」

            「………………『無敵』………………」

                 フ ッ …………

再び『幽体化』し、『闇の衣』を纏って『空き缶』に高速で接近。
これを仕掛けた奴は、『車』や『人間』は想定していただろうが、
『幽霊』が来る事まで読んでいたか?
どの程度の知恵の持ち主か、この『夜警(ナハトワハト)』が試してやる。

        グッ

両手で『小銃』を握り締め、勢い良く振り上げる。
『心臓のない指』に反応しなかった奴が『心臓のない手』に反応するか?
いいや――――『しない』。

          ――――――ブワッ!!

『空き缶』めがけて、ゴルフの『ショット』のように『フルスイング(>>192)』。
『インパクト』の直前で『片手』のみ『実体化』させ、
銃身による打撃で『空き缶をカッ飛ばす』。
『薔薇』や『茨』に触れずに『空き缶だけを弾き飛ばす』程度の技は、
『ナハトワハト』ならば容易い。
それでも『茨』が絡みついてくるというのなら、直接接触している『89式』ごと放棄し、
その間に『幽体化』すれば済む。
何者であろうが、『闇の加護』を受けた御影憂に『害』を為そうなどという愚かさを、
身を以て思い知らせてやらねばならない。

198グリム『グリム・ランタン』:2023/03/08(水) 20:44:29
>>195-197
「接触・・・と言うよりは『攻撃』がトリガー。
 追尾条件は『鼓動』、『サイクル』、『リズム』・・・というわけか」

御影の推理には、今のところ『穴』は無いように思える。
近くにある『リズム』を追いかける・・・賭ける価値はある推理だ。

「だとすれば、『押して進む』のすら、マズイかもしれない。
 自動車の『タイヤ』――こいつがネックだ」

タイヤに挟まっている小石。ブレーキの軋み。パーツの僅かな歪み。
それらは回転という『一定の周期』で、『リズム』を生み出す。

「・・・『用意周到』だな。余程『車』を手放させたいと見える。
 『対策』が必要じゃあないか?」

199烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2023/03/09(木) 07:50:40
>>195-196
「『鼓動』……! なるほど、それなら私を追尾し続ける理由もわかる!
追跡条件がわかれば、こうやって『囮』を作ってやれば……」

御影の推理が正しければ、少し自身の移動速度を上げても問題ないだろう。
じりじりと動いて茨から逃れつつ、
地面の亀裂や白線、なければ『懐中電灯』によって新たな『シュリンガラ』を生み出し、
静止状態から少しずつ回転数を上げていき、茨の反応を見る。

(そして『鼓動』を探知するという事は、
『動揺』するのはやばいってことだ。
落ち着いて、しかし確実に動く……)

「『囮』が使えるなら『突破』もできるッ!
車を動かす準備をしてくれ!」

200『常寂の檻』:2023/03/11(土) 12:59:33
>>197-199

 突き進むべき道は、暗中だ。――であるからこそ

闇を味方とする『御影』、君は能力もさる事ながら、その慧眼も闇たる力が後押しをしてるようだ。

枝原「俺のスリンキーの歩行は、確かに最初はゆっくり(ス:D)だった。
 あと、この茨はソレと同様に茨を攻撃するのに比例したスピードで茨を伸ばして
対象が居ると思える方角に伸ばす……攻撃は悪戯に茨の生長を促す。
 動かなければ自身の心臓が本当の命取りに繋がり得ない……ちッ」

 枝原も君の推理と同等の内容を紡いで、後方へと静かにエンジンの停止。
そして、全員に降りるように促した。

>『対策』が必要じゃあないか?

>車を動かす準備をしてくれ!

グリムと、烏丸。双方の『真逆』の意見。枝原は、二人を一瞬だけ交互に見て
即断して告げた。

枝原「『グリム』の意見を優先する。……見ろ」

烏丸が、じりじりと後退しつつ『シュリンガラ』を懐中電灯によって
闇夜の中で浮遊する線として発現された鉄輪。それが段々と早まり
地面に接触せずとも高速の空気を切る音が響く中で。御影が小銃を空き缶に
フルスイングしたのが同時刻の頃合い……。
 空き缶への小銃の打撃。それは、間違いなく御影に怪我を負わせる事なく成功だった。
だが、茨は既にスリンキードッグへ伸ばした茨、烏丸のシュリンガラに放たれた茨
御影の銃撃に反応した茨と、伸ばされた茨と長さ分の重量を帯びてる。
 そうなると、当然ゴルフボールのように遠くへ飛ぶ。と、言う事は出来ない。

また、つい先ほど(>189)のシュリンガラに巻き付こうとした茨の幾つかは
地面に接触するように茨が伸びており。その茨は偶然か意図的か根を張るように
棘が地面に差し込まれ、それ等の要因が結果的に空き缶の後ろに飛ばす距離を
5〜6mへ留めたようだそれでも、烏丸が逃げ出す距離は稼げる。

 枝原は、烏丸へ見ろと言いつつ、高速で回るシュリンガラを美味い餌かのように
真っすぐ伸びる茨に少し歩み寄り、4m程は離れた所で小銃の銃床を一定の調子。
除夜の鐘を突く程度には遅いながらリズムを刻む感じでトンネルに反響しそうな程度には
大き目に響かせた。

  メキ ミキ   ピキ……ピキ

茨は、枝原の向こうにも新たに茨を二手に分かれる形で新たに生やし伸ばす……。
 無論、その伸びる速度は至極ゆっくりとした動きであったが、枝原の言いたい事は
その部分では無い。

枝原「この忌々しいスタンドは……植物の形だ。『際限なくリズムの方向へと伸ばせる』
囮で、お前がどれだけ鉄輪を出せるのか俺は知らん。だが、結局車を走らせても
そっちに、これからも待ち受けてるトンネルの薔薇や、あるかも知れん未知の罠があるなら
お前一人の囮じゃ、少なくない人数を乗せる大型の車がトンネルを抜ける間じゃ……」

抑え込むのは厳しい。

 そう無慈悲に宣告した。

部下の全員は、反論する事なく言われた通りにエンジンを切って降車し。
 レックレスのグループである佐保や枯野も脅威を目の当たりにした為だろう
枝原に文句を言う事はなく、烏丸と同タイミングで自分達の居る場所まで
戻った彼を安堵の表情で迎えた。

枝原が、銃床での挑発を終えて直ぐに後退すると、茨の伸びる速度は途中で緩む。
どうやら、一定のリズムが十秒程で途絶えると茨の生長は停止、又は休止状態になるようだ。


 ……。

車両より、後ろ。そこで全員円陣を組むようにして作戦会議を打ち立てる形となった。
 前方車両より8〜9m先では、御影、グリム、烏丸が何かしらの意図があって干渉しなければ
そこに伸ばした状態で停止してる形の茨が見える事だろう。

尚、狩集は車から降りる際に。泥酔男を半ば乱暴に引き摺り下ろして
車に預ける形で座らせたようだ。

枝原「大体、茨の半径十メートル範囲だ。その範囲にある『拍動(ビート)』にリズム。
そこへ伸びる。恐らく、トンネルの奥へ進んでも、その探知部分にどうしても
入らざるを得ないように薔薇が設置してるに違いない」

――故に、この茨をどうにか『攻略』してトンネルを抜けなくてはいけない。

意見を仰ごう、と枝原は固い声で君達に難解で、一歩間違えれば死にかねない状況の
突破口のアイデアを聞く……。

幾つかの材質と同化し、リズムを追い、そして攻撃した対象と同等の速度で伸びる茨のスタンド。

もし一人で切り抜けるとなれば、御影のような特殊な能力でもなければ詰みかねない
絶体絶命だ。だが、今はまだ希望はある。全員怪我と言う怪我も負わず
能力の幾つかは見えた。あとは、突破『手段』だけだ……。

201御影憂『ナハトワハト』:2023/03/11(土) 15:12:09
>>200(GM)

「………………フン………………」

生意気な抵抗だ。
だが、その程度なら『どうとでも出来る』。
『地面に固定されていない』のは確定した。
御影憂は、己に目覚めた能力に『絶対の自信』を持っている。
闇の中で『ナハトワハト』に勝てる者は『存在しない』。

「『探知部分にどうしても入らざるを得ないように設置してある』………………ねぇ………………」

          クスリ…………

進路を阻む敵の策を嘲笑うように、軽く鼻で笑う。

「グリムの言う通り………………敵は『用意周到』で………………通る為には『対策』が要る………………」

「でも………………『正攻法で挑む』のは………………」

「『命が懸かってない時だけ』でいい………………」

これは『任務』だ。
『遊び』でも『試合』でも『訓練』でもない。
遵守せねばならない『ルール』は存在しないし、
敵が敷いた『レール』に乗ってやる義理もない。
考えるべき事は『如何に楽をして先に進むか』。
小うるさい『茨ども』の相手は、ハナから『する気はない』。

「『馬鹿正直』に………………『苦労して突破』なんてしない………………」

『シーケンス・ブレイク』。
一部のビデオゲームにおいて、開発側が想定した『攻略ルート』を意図的に逸脱し、
強引に『ショートカット』する行為だ。
今から『それをやる』。

「『既に伸びてしまった分』は別として………………」

「『それ以外の奴』を………………私が『全て撤去する』………………」

1:『実体化』した手で、『薔薇』や『茨』に触れないように『ゴミ』を掴む。
2:そのまま『幽体化』して『トンネルの端』まで高速移動(スB)。
3:手だけを『実体化』させ、『崖下』に放り捨てる。

基本的な『手順』はこうだ。
ただ転がっているだけの『ゴミ』を『掃除』するのが『難しい仕事』か?
どういう方法で車や人間を通すにしても、『絶対確実』に『難易度が下がる』。

「時間的に『全部』が無理だとしても『半分』か………………
 最低でも『三分の一』くらいトンネルの外に放り出せれば………………
 それだけでグンと『難易度』が落ちる………………」

「そうすれば………………香奈枝の『銀輪の囮』も『現実味』が増す………………」

問題は『時間』だが、『3〜4m間隔』で置かれている(>>157)なら、
単独で片付けられない分量ではない筈だ。
『茨』さえ生えていなければ、『空き缶』や『段ボール』如きの『重量』など、
ほぼ皆無に等しいだろう。
『近寄れば茨に絡み付かれるから動かせない』という算段だったのだろうが、
『ナハトワハト』には『効かない』。

  「とりあえず………………私は『やっとく』けど………………」

        「その前に………………一つだけ『確認』する………………」

                 ド シ ュ ン ッ

 ミストフォーム
『霧形態』に変化して『空き缶の中』に『潜伏』し、『内部の様子』を確かめる。

202グリム『グリム・ランタン』:2023/03/12(日) 19:59:34
>>200
『タイヤ』に仕込んだ『蝋燭』を確認しておき、どの程度余裕があるか推し量る。
いざ! という時に能力が解除されるのは、マズイ。
加えて、この話し合いの間に『杖』を解除しておき、回復させておこう。
茨の攻撃がそれほど積極的ではなくて助かった、というべきか。

「『茨』の特性は『厄介』・・・だが、『どんな小さなリズムでも拾える』訳では無いはずだ。
 もし、そこまで『感度』が良いのであれば、俺達が『トンネル』内に侵入した時点で、
 タイヤやエンジンの『反響音』を拾い上げ、こちらに一気に『茨』を伸ばしていたはず」

だが、あくまでこちらの『攻撃』に反応してから『茨』を伸ばしてきた。

「つまり、こちらが『音』を立てない――よりも、『薔薇』を音から『守る』。
 というのも、一つの手じゃあないか? 『防音性』の何かで『薔薇』を包む。
 あちらに『達する音』が小さければ、反応を防げる――かもしれん」

>>201
「――まあ、彼女が・・・『薔薇』を除去できるなら。
 こちらが用意しなければならない道具も、少なくて済むかもしれんしな」

203烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2023/03/12(日) 22:05:04
>>200-202
「ム……中々厄介なスタンドだ。
しかし、こちらのスタンドも、それに負けてはいない。
……そういうことだね、『御影』さん」

実際のところ、茨の解決手段は今のところ不明だ。
『御影』さんと『ナハトワハト』に対応策があるならそれに期待する。
自分は話に加わりつつ、周囲を気にしておく。

204『常寂の檻』:2023/03/14(火) 20:08:31
>>201-203(ALL)

 ド シ ュ ン ッ

御影の闇の衣『ナハトワハト』は闇の中では無敵且つ有能だ。
 『霧形態』により、空き缶への潜伏。外から見た限り『薔薇』は転がってる
ゴミらしいものに挿し込まれる形で設置されていた。
 暗い空き缶の中では、薔薇の茎。その茎に生える無数の小さな棘から伸びる
糸状の繊維らしいものが四方八方に空き缶の壁と繋がれてるようだった……。

 
 グリム、烏丸。そして他の者たちを追い抜く様子で精力的に
闇へ溶けるようにして動く彼女を尻目に、レックレスが呟く。

「今更だが、彼女が敵でない事に心底安心するよ……でも、まぁ。
これで悪戯に戦力が欠けるような作戦を立てずとも、無事突破出来るだろ?」

なぁ、と彼はリーダーの枝原に確かめるように聞く。

「……何が言いたい」

「色々ある。だが、な……まず一番にだ。
――なんで、彼女(氷山)を見捨てた?
 確かに、離脱を宣言したのは彼女だったかも知れない。だが、リーダーである
あんたなら諫めるなり、半ば強引にでも先程打ち明けたように離脱を勧告する
タイミングまで待たせる事だって出来ただろ?
 それに景色の能力が解除された時に、まだ追いかける事は出来た筈だ」

「任務が最優先だ。最初に、俺は宣言した筈だ。
この任務は命懸けで事に当たれ、と。自分の身は自分で守れとな。
 あの時、追いかければ更に全員危険に陥ると判断した」

俄かに、険悪な雰囲気が立ち昇る。レックレスも、仲間全員が欠けてない
状況であれば、言わなかったであろう不満。だが、今は一人欠けている。
 その空いた穴が、彼の中で抑えていたものを吹き出させたのだろう。

枝原の顔は岩のように固い。レックレスの指摘に対し、顔色一つ変える事なく
謝罪する事も無く、任務の為に致し方が無い犠牲であったと暗に告げる。

レックレスは、その発言に逆上するまではいかないものの。彼も二人
弟子らしい存在を抱えてる身だ。そして、その一人(佐保)と同年代に近しい
少女が何のフォローもなく敵の手によって攫われたらしい形で離脱した事が
心の琴線に触れたらしく、枝原の行動が許容出来ないようだ。

 周囲は、そんな二人の対峙に何も言えず見守っている……。

205烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2023/03/15(水) 01:13:55
>>204
「……彼女は、私の知人だ。
交流がそこまであったわけじゃあないが、顔を合わせれば挨拶くらいはする。
それを前提に言わせてもらうけれど……私は、枝原さんの判断が誤りだったとは思わない」

静寂を破るようにぼそぼそと喋り出す。

「私たちは『雇われて』来た。
目的達成の為に、途中で逃げ出すもののフォローをする必要はないし……
その点では『氷山』さんも覚悟して戦列を離れたはずだからね。
『レックレス』さん達とは立場が違う。
そういう意味では……枝原さんに苦言を呈すとするならば、覚悟がないものをチームに加えた事の方かな。
あなたたちの事情は知らないが……」

「私には目的がある。
ある『スタンド使い』を見つけ出す為に、この街の闇深くへと降りていかなければならないんだ。
その為にこんな所で死ぬわけにいかないし、
依頼を失敗するわけにもいかない。
これからも『枝原』さんの判断に従うよ。
たとえ何人脱落したとしても、私は私の責務を果たす」

一通り喋り終えた後は御影の報告を待つ。
『茨』の根本ごと処理できるなら、車に再度乗ってトンネルを突破できるはずだ。

206御影憂『ナハトワハト』:2023/03/15(水) 06:03:04
>>204(GM)
>>202(グリム)

スタンドが本体の精神に由来する以上、能力やスペックに費やせるエネルギーは無限ではない。
パワーの強いヴィジョンほど射程距離が短いように、一種の『バランス』が存在する。
無論『ナハトワハト』も同じ。
『闇の中では無敵』。
それを実現する為だけに、他の全ての要素を無視し、
ただ一点のみにリソースを注ぎ込んでいるのだ。
御影憂は『恐怖を受ける者』であってはならず、常に『恐怖を与える者』でなければならない。
『渇望』とも『衝動』とも取れる強烈な自己意識が、
この『極端な力』を目覚めさせる根源となった。

(………………内部まで『根付いてる』………………)

ひょっとしたら表面に生えてるだけかもしれないと思ったが、この様子では違ったようだ。
まぁ、どっちでもいい。
どうせ『やる事』は変わらないのだから。

「『音を出さないようにする』じゃなくて………………」

「『薔薇が音を拾わないようにする』のは………………」

「………………いい考えだと思う………………」

「『一ヶ所に固める』とかすれば………………やりやすいかも………………」

     ドッヒュウゥゥゥ――――――――――ッ!!

『空き缶』から脱出すると、先程の宣言通り『掃除』を始める。
『薔薇』が仕込まれたトラップは、トンネル内の『左右』に配置されている筈だ。
ならば、まず『右側』を潰してやろう。
今の状態だと『両側』から攻撃を受けてしまう。
『右』がなくなってしまえば、注意を向けるのは『左側』だけで済む。

「――――――………………」

レックレスと枝原の睨み合いを横目で見つつ、今は積極的に干渉しない。
自分には果たさねばならない役割がある。
余計な事に意識を割いている暇はないのだ。

207グリム『グリム・ランタン』:2023/03/15(水) 20:14:18
>>204
「おいおい・・・冗談だろ」

イライラした様子で二人の会話に口を挟む。

「それは『今』やる事か? 俺の話を聞いていたのか?
 『薔薇』の音を遮る必要がある。
 持ち込んだ道具のうち、使えるものがないか確認し、
 『リーダー』には何を『消費』していいかを決めて貰わなくちゃあならない」

「アンタ自身の境遇と合わせて・・・・・・思うところはあるのかもしれんがな。
 そもそもの話をすれば、あの『場』で何もしなかった人間が、
 当事者の決断に対して後から口を挟むことでもない」

御影の働きに遅れる訳にはいかない。
車の中を漁り、何か・・・『ブルーシート』だとか、布状の物がないか、探る。
御影の『除去』。烏丸の『囮』。あと一つ、手を打って、万全にしたい。

208『常寂の檻』:2023/03/16(木) 13:08:51
>>205-207(ALL)

闇の中で火花でも散らしそうに、レックレスは枝原を見据え。
対してリーダーの彼は、少し怯みそうな眼光に対して銅像の如く
表情を変える事なく、感情が消えた目で受け止める。

君……『烏丸』は、少し前にも宣言をした内容を再度。今度は
周りの全員にも告げるようにして話を行い。

君……『グリム』は烏丸と同じく、どちらかと言えば枝原寄りの
発言を行った。

レックレス「……俺には『今』以外で、これから先で言える状況が無いか
判らないもんでな。確かに、あんたの言う通りだ。
 あの娘の自己責任なんだろう。
だが……な」

理屈じゃ片付けられない事もあるんだ。と、そこでレックレスは言葉を区切って
枝原に対する不満を吐くのを止める。
 子供のように感情論で解決出来るような状況じゃない事は彼も理解はしてるだろう。
だが、彼自身が今の状況に据えられている背景や本来はアリーナに与さない人物。
そう言った複数の要因が、枝原側と確実に歪を作られてるであろう事を君達二人は
理解出来る。ちぐはぐな寄せ集めに近いグループ故に、連帯感を作る事など殆ど
不可能に近いながら……この歪が今後どのように発展するか不安な所だろう。

レックレスに付く二人の少年と少女、枝原の部下達も口こそ挟まなかったが
少年と少女の顔つきからして、レックレスの味方である事。
 部下達は、リーダーの動向の真意を推し量れず幾らか困惑してるのも
空気からして理解出来た。

          「ふわぁ〜……ぁ……ぅ゛ー-ぅ」

 ――と、そこで険悪な空気に一刀入れるように、欠伸と小さな唸りが一つ。

車の後輪部分の車体部分に凭れるようにして、座っていた男。
 どうやら……目覚めかけてるようだ。

尚、グリムの言葉で。枝原は、勝手に持って行って構わないと
トランクの一部分を指した場所には大き目のシートが何枚か畳まれて置いていた。
(※色や大きさなどは言い切りで決めて問題ありません)

 ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 君……『御影』の掃除に移ろう。

暗闇の中で設置された、ゴミに扮し……いや、ゴミと同化したトラップである薔薇は
君も理解してるようにビート・リズムに感知して、それ等が範囲にあれば制限なく
伸ばす凶悪な罠だ。いや、罠『だった』か。

  スゥー……ヒョイ

『ナハトワハト』は闇の中で一部分を実体化出来る。無論、先程
自分で危険を検証した時や、空き缶を打った時で実践済。
 即ち、心臓を鳴らすような部位のない手だけで掴む。
それだけで、薔薇が挿す幾つかのゴミは沈黙を維持したままに君の手に収まる。

呆気ないと感じるかも知れないが、これは君だから息するように簡単に
安全を形成出来たのだ。特殊な環境であり、特殊な罠……それに奇跡的な程
君の能力が天敵になった。それは、今この場では何一つとて不利でなく最良だ。

 ……とは、言え。



                         ―――グルルルゥゥ

 ……トンネルの陽の差す部分、そこから崖下の外まで
トンネルの闇のある境界線からなら、安全に放り投げられるのは端の方まで
ゴミを持って行って理解出来た。

 だが、先程はトンネル端まで行ったかも知れない。その時は確かに
無人だと思えた。誰も、出口側に居なかった。

 今は……『居る』。
車道の真ん中。陽の差す場所の数メートル程先に。一つのオートバイに
跨った黒いライダースーツで防護ヘルメットで顔を隠した人物。
 双眼鏡らしいもので、トンネルを観察してたようだが。君の方に其のレンズを
向けたようだ……やはり、ゴミが浮遊してるのは目立つのだろう。

それと、そのオートバイの両脇で。その主を護るように
猫や犬が大体10匹程佇んでいた。全て、体毛はどうも汚れているように見える……。

209御影憂『ナハトワハト』:2023/03/16(木) 16:38:18
>>208(GM)

『新たな敵』の姿を、闇の中で睨む。
まず考えなければならないのは、こいつの『目的』だ。
『偵察』か『待ち伏せ』か知らないが、
『出口』に張り付かれているのは鬱陶しい事この上ない。
もし『後者』なら、『突破』を妨害してくるのは確実。
そうでなくとも、目の前にいる敵を生かして返す理由はない。
本来なら最優先で『始末』に掛かる対象だが、今の状況では無理がある。
陽光が差し込む領域に、『ナハトワハト』は踏み込めない。

(………………フン………………)

だが、『近付けない』のは向こうも『同じ』。
奴は『入ってこれない』。
もしトンネルに近付けば、『心臓の鼓動』や『バイクのエンジン』を『茨』が感知し、
自動的に攻撃を行う。
それを理解しているから、あいつは離れた位置に陣取っている。
敵が仕掛けていった『罠』が、逆に『御影の味方』になっているのは皮肉な話だ。

        フ ッ …………

『薔薇』を手にしたまま、すぐさま『幽体化』。
全身を闇に沈め、完全に『消失』する。
そして、トンネル内の『左側』に移動(スB)。
さっきまで『右側』にいたのだから、『反対側』に移る事になる。
今度は、そっちが『見られる番』だ。
『バイクに乗った敵の動き』と『犬猫の体毛』。
それらに焦点を絞って『観察』する。

210烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2023/03/18(土) 20:12:05
>>208
(『理屈ではない』。分からない話ではないが……。
彼の根幹に関係する話かもしれないな。
『先生』とは一体……)

2人のやりとりを聞きながら、グリムと枝原との話を進める。

「ああ、しかしそれも『御影』さんのスタンドが全て茨を対策できるなら不要になりそうだけれどね。
おんぶに抱っこという状態だけれど……凄まじい『スタンド』だ。
私に何かできることはあるかな」

211グリム『グリム・ランタン』:2023/03/18(土) 21:08:08
>>208
「よし。この程度でも、折りたためば十分に『防音』出来るか」

一般的な『ブルーシート』、『3m×3m』程度あれば良いだろう。
俺一人ではなく、何人かで分担して対応できれば、と思うが・・・。

御影の方に目を向ける。
彼女の『掃除』は滞りなく進んでいるだろうか?
もし、『全部』・・・除去できていたら、こちらの準備も不要にはなるのだが。

212『常寂の檻』:2023/03/21(火) 15:48:47
>>209(御影PC)

フ ッ …………

君、御影は薔薇と共に直ぐ『幽体化』を行った。この場合、薔薇も君と共に闇に溶け込む性質を備え
闇と同化した君の領域に薔薇も入り込んだ事になる。だが、幽体化と言う特殊な変化だ。
 幽霊の心臓のビートを、同じく幽霊の薔薇は感知するのかどうか? ややこしい定義になりそうな
シチュエーションであるが、幸いながら薔薇は依然として綺麗な形のまま変わらなかったようだ。

さて、『バイクに乗った敵の動き』と『犬猫の体毛』だ。

バイクに乗った敵からすれば、空中に薔薇を挿したゴミと掴む手と言う物体が突如
消失したように見える。
 少し首を捻ったように君は見えただろう。
犬猫の体毛は……距離は幾らかあるが酷く汚れてるように見える。
愛玩犬・猫では無いだろう。佇まいは、どちらかと言えば厳しい山の中を幾らか
過ごしてきた野良と言う感じだ。恐らくは不法廃棄された存在か……。

   ――ピッ

……ライダースーツの謎の敵は、空虚な闇にヘルメットの中央を向けてから
ジェスチャーだけで、前進を示す手振りを行った。

 ……ザッ  ザッ  ザッ   ザッ    ザッ

……近づいてきてる。ライダース―ツの素性不明な敵の事じゃない。
 『動物たち』だ。

少数であるものの、猫と犬一匹ずつ。それ等が車道の四車線を分担するようにして
走りはしないものの、トンネルへ向けて歩き始めた……。
 君は、多少は薔薇を撤去する為にトンネルから出口まで持ち去ったが
まだ仲間の居る方面は勿論の事、撤去してない発動する前のトラップも幾つかある。
 敵は、何を考えてる……?
 
 ――クルッ  ブル  ブルゥゥゥン……ッ

そして、ライダースーツの正体不明の敵はバイクのエンジンを吹かすと共に
車体を反転し始めた。どうやら、バイクの敵は『退避』するようだ……。

>>210-211(烏丸PC・グリムPC)

枝原「やる事なら、幾らでもある。薔薇を撤去後でも、敵が次に
何を仕掛けてくるか予想つかない」

烏丸の声かけに対して、枝原は変わらない不愛想な態度で答える。
車のラゲッジを開いて、荷袋の中の装備を点検しつつ彼は告げる。

枝原「俺達は、不測の事態が起きた時に十全に対応する様に意識を張りつめる。
任務が終える最後の最後まで、な」

君、グリムもまた。烏丸と枝原の会話を耳にしつつブルーシートの確保は問題ない。
 人手に関しては、張り詰めた顔でエンジンを停止しつつライトで限りなく地面近くを
照らして警戒するハナナや狩集は忙しいようだが。それより少し後ろで装備を弄ったりしつつも
少し手持無沙汰そうな者たちは見える。声を掛ければ協力してくれるだろう。

『御影』は、まだ出口付近から帰ってこないようだ……。

213御影憂『ナハトワハト』:2023/03/21(火) 16:47:44
>>212

全ての犬猫の配置について、もう少し詳しく知りたい。
申し訳ないが、説明してもらえないだろうか。

214御影憂『ナハトワハト』:2023/03/21(火) 19:49:11
>>212(GM)

(『出口に張り付く』つもりなら………………
 『始末』は無理でも『追い払う』くらいはする気だったけど………………)

(『引き上げる』なら………………今は『見逃す』………………)

『嫌がらせ』してやろうかと思ったが、
『バイク』に構っている隙に『犬猫』が特攻してくる可能性を考え、止めておいた。

(………………『害獣駆除』しなきゃいけないから………………)

敵の考えている事など、すぐに見当がつく。
あの『害獣共』は、使い捨ての『起爆剤』だ。
わざとトンネル内に踏み込ませて、
能動的に『トラップ』を起動させる腹積もりなのだろう。
予定通りに進まない作戦に業を煮やし、
わざわざ『テコ入れ』に来たといったところか。
だが、所詮は苦し紛れの一時しのぎに過ぎない。

     ド ヒ ュ ウ ッ ! !

『バイク』が反転したタイミングを見計らい、行動を開始する。
トンネル内の『最も出口に近いゴミ』めがけて脚を振り、
爪先(>>209 kick)が当たる直前で『右半身』を実体化。
これら一連の動作により、『幽体化』の『初速』を維持したまま、
弾丸に近いスピードで『薔薇の罠』を蹴り飛ばす(パス精CBB)。

『心臓』の位置は『左胸』だ。
『右半身』には『ない』。
よって、右手で確保している『薔薇』も反応できはしない。

蹴り飛ばす標的は『一番外側の奴』。
当然そこには『薔薇』が残ってしまう事になる。
だが………………『問題ない』………………。

日本では『一つの車線の幅』は『3.5m』が基本とされており、
『三車線』だと『10.5m』になる。
『茨』の射程距離は『10m』だから、
『最後の一車線』は『安全地帯』に出来るだろう。
それだけではない。
『四車線の内の三つが塞がる』という事は、
『残った一車線』を警戒しているだけで済む。
『それ以外の車線』に踏み込んできた奴らは、
他ならぬ敵側が『親切』にも用意しておいてくれた『薔薇』が、
自動的に『牽制』してくれるという寸法だ。

「敵が………………『動物』を近付けようとしてる………………」

「見えたら………………『撃ち殺しちゃって』………………」

「リズムにならない『シングルショット』なら………………反応しない………………」

それでも使える時間は少ない。
現在の状況と自分が考えた対策を、かいつまんで全員に伝える。
全体が一度に突っ込んでくると、少しばかり面倒だ。
『薔薇』が残っている限り、こちらの戦線は停滞せざるを得ない。
グリムと烏丸を含めて、残りのメンバーは『ここまで来れない』のだから。

215烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2023/03/22(水) 20:43:51
>>212
(本来ならば御影さんが孤立しないよう、
誰かがあちらへ行くべきだが……
『スタンド使い』……こと彼女においては常識は通用しないか。
むしろ邪魔になる可能性すらある)

周囲の警戒は他のものが充分にしているだろう。
『レックレス』に近づき、特に邪険にされなそうなら話し掛ける。

「……さっきはああ言ったが、それでも『氷山』さんのことを気にしていてくれたのは、感謝する。
あなたは……どういう人なんだ? 何故、ここへ来た?」

216グリム『グリム・ランタン』:2023/03/24(金) 03:41:37
>>212
(トラブルか? 明確な『弱点』があるからな・・・。
 とは言え、急いで駆けつけられないのがもどかしいが)

今のところタスクを抱えていない連中に声をかけて、他のブルーシートを確保してもらう。
さて、まずは自分が率先して試してみるべきだろう。
なるべく『リズム』を生まないように、足音にも注意しつつ、
近くに仕込まれている『薔薇』に折りたたんだ『ブルーシート』を被せてみる。
何時でも退避出来るように、警戒はしておこう。

217『常寂の檻』:2023/03/25(土) 23:06:50
>>214
(御影PCへ、聞いておきます)

>トンネル内の『最も出口に近いゴミ』めがけて脚を振り、
爪先(>>209 kick)が当たる直前で『右半身』を実体化。
これら一連の動作により、『幽体化』の『初速』を維持したまま、
弾丸に近いスピードで『薔薇の罠』を蹴り飛ばす(パス精CBB)。

こちらの、蹴り飛ばすゴミの『位置』ですが。
 それはトンネルの陽ざしの出てる外側に対してでしょうか?
または、トンネルの陽が差さない内側に対してでしょうか?

218御影憂『ナハトワハト』:2023/03/26(日) 14:05:40
>>217

『最も外側にいる奴』という表現は、
『道路の中心となる車線から最も離れた車線にいる個体』という意味。
数字で表すと『第一車線』あるいは『第四車線』という事になる。
『右側』から『左側』に移動したのは、『ゴミの軌道』を読まれにくくする為なので、
『左から右の斜め方向』に蹴り飛ばして、『御影から見て右端の個体の側面』を狙いたい。
能力を使い続ける為に、御影は『トンネル』から決して出ない。
また、敵は『外側』から来ており、
『仲間がいるトンネル内』に、危険な『薔薇』を蹴り飛ばす事もない。

219『常寂の檻』:2023/03/29(水) 12:49:40
(皆様大変お待たせしました)
>>218(回答感謝)

>>214
君……『御影』は、薔薇の罠に対して一瞬のみ実体化した足で
トンネルを抜けた陽ざしが差す『第四車線』へと蹴り飛ばした。

薔薇の罠はビートに反応、または罠を破壊しようとする行動の速さに応じて
茨を伸ばす。確認しただけでも半径10m近くに伸びる薔薇の罠。
 得体の知れない敵の操作してるらしい野犬に猫、自分達の脅威となる茨が次に
自分達を護る堅牢と成る……そう、君が思った束の間だが。

 ――『想定外』が、起きたようだ。

メキ ミキ  
 
 ……ミキ   ピキキ……キキ……。

第四車線に滑り転がるように移動したゴミと薔薇。
 まず、衝撃を受けた薔薇は予想通りに茨を広範囲に伸ばそうとした。
だが……あろう事が1mも伸ばせるかどうかと言った部分で、その茨は
突然力を失ったかのように、萎れて動きを止めてしまった。青菜に塩と言うように
急速に伸びる速度は衰えて急停止してしまったのだ。

 こうなると、車線上を歩く犬や猫達にとって脅威でも何でもない。
一瞬、陽ざしのアスファルトに転がって少し勢いよく伸びた茨に足を止めかけたものの
脅威でない事を理解するとトンネル内の日陰の領域へと入り込んでいく……。

>>215

レックレス「……俺は直接、殺しをした事は一度も無い……無いが」
 大量殺戮の片棒を担いできたようなもんだ。と、翳りを滲ませて
君、烏丸に簡潔にだが自分の身の上を明かす。余談となるが、デリケートな話題の為に
彼と君の話す距離は、少し他の者とも離れつつとなるだろう。

レックレスは『闇ブローカー』だと、君に告げる。

「違法に武器、薬……稼ぐ為には色んな物を仕入れては、横流してきた。
で、ある物の情報が依頼を請け負うよりも直接こちらで入手するのがリターンが
あると考えて無茶をして……今、こうやって命懸けの任務に当たってる訳だ」

自業自得だ、と自嘲と侘しさを要り交ぜて彼は言葉をこう締めくくった。

「……あんたも複雑な事情を色々背負ってるようだが。
あまり、それに括りすぎない方が良い。何を優先して拾って切り捨てるか
先を考えて行動した方が、長生きできる」

人生を、少しだけ長く生きてきた先輩からの助言って奴だ。と彼は
そう言い終えて自分の身内の傍へ移動を行う……。

>>216

「手伝うぞ、グリム。そっちは、誰が手が空いてるか?」

黒山「あ、じゃあー僕もー」

君、『グリム』は『ブルーシート』を被せる為の人手を募った。
案の定と言うべきか。君に恩がある『オブシディアン』と枝原の部下である
黒山が薔薇の無力化の作戦に参加してくれるだろう。

・・・ただし、ここで一つ懸念が起きる。

オブシディアン「……あー、厚意は嬉しいが。その……静かに歩けるのか?」

黒山「ブフーッ、失礼だなーもぅ。
言い返すのも何だけど、君らだって歩いたら地面に響いて薔薇へ伝わると思うよー?
 隊長のスタンド犬君だって、そんなに大きく音立てて歩いてた訳じゃないのに反応したし」

オブシディアン「……むっ」

横綱程の立派な体格の黒山に勝らずとも劣らない筋肉の鎧を秘めてるオブシディアンが
彼の体重だと、歩く振動で眠れる獅子(薔薇)を起こしかねないと危惧したが
それ以前に、薔薇は地面に設置していれば振動が下から否応なしに伝わる事で
ブルーシートで被う前に茨が襲い掛かるリスクは普通の人間の手では難しい事が
会話によって君も理解出来る。

オブシディアン「……この彼の言う事も尤もか。
グリム、手はあるか? ブルーシートのみで地面の振動も殺して
薔薇を封じ込める策は?」

 君へと彼は聞く……確実に有効とは言えずとも、以前に相棒の命を救ってくれた事もあり
リスクが幾らかあっても彼なら半ば無理やりでも支持には従ってくれるだろうが……。
 枝原の部下である黒山まで同じかは疑問の残る所だ。

220御影憂『ナハトワハト』:2023/03/29(水) 15:16:05
>>219(GM)

当初の目論見とは違う結果になったものの、少なくとも『失敗』ではない。
『光の下』に引きずり出せば『無力化』できる事が分かったのだ。
『ナハトワハト』と似ているのは気に食わないが、それなら後始末も楽になる。

  「 死 に た く な か っ た ら 」

        「 さ っ さ と 撃 ち 殺 し て 」

『枝原の部下達』に向かって、より強い口調で『指示』する。
先程も告げておいた(>>214)が、今度は有無を言わせない。
あれだけ頭数がいるのだから、手が空いている人員は幾らでもいる筈だ。

        ――――ブンッ!

暗所に踏み込んできた瞬間、右手に握っている『薔薇』を、
『右端の個体』に投げつける(パス精CCB)。
念の為に残しておいて正解だった。
行動の狙いは『さっきと同じ』。
こいつらは『脅威はない』と思っているから、まるっきり無警戒で近寄ってくるだろう。
その『無知』が『命取り』になる。
スピードは落ちているし、不意打ちでもない為、命中率の低下は否めないが、
それでも単純なスペック自体は、こちらが上回っているのだ。
もし外れたとしても、近くに『ビート』が存在するだけで『茨』は反応する。

      フ ッ …………

投擲した直後、再び『幽体化』。
高速(スB)で『犬猫の背後』に回り込む。
とりあえず『目前の四匹』を黙らせなければならない。
『薔薇』で『一匹』を、『射撃』で最低『一匹』を仕留めたとして、残りは『二匹』。
そこまで減らせれば、あとは『一回』で終わらせる。

221烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2023/03/29(水) 22:32:23
>>219
「あの2人……あなたの連れとはどういう関係なんだい。
彼女たちは、ずいぶんあなたの事を慕っているようだ。
私の思うような『闇ブローカー』のイメージとは違う……かな」

レックレスの話を聞きながら、枯野達の様子をなんとはなしに見る。

「……長生きしようと思う人間が、こんなところには来ないんじゃあないかな。
私の最も優先すべき事に、私は命をかけても良いと思っている。
私はまだ未熟で世間知らずだが……覚悟することに年齢は関係ない。
その時が早く来ただけだ。私の場合は」

呟くように言って、レックレスと別れてグリムの方へ近づく。

>>220の御影の声はこちらに届いているのだろうか。

222グリム『グリム・ランタン』:2023/03/31(金) 19:13:08
>>219
「『薔薇』が反応してしまう事自体は『折り込み済み』・・・で進めるしかないんじゃあないか?
 反応した『茨』に『ブルーシート』を被せて、それで『追跡』が止めば良し――。
 こちらからの攻撃がなければ、茨の伸びるスピードはそれほど早くはない」

「『ブルーシート』が相手のセンサーの『目隠し』になるかどうか?
 それを確かめたい――と、俺は思うが・・・・・・。
 『無用なリスク』だというなら、一考が必要だな・・・」

これは確認不足だが、先程『烏丸』を襲った『茨』はまだ伸びているだろうか?
もし『御影』の手によって片付けられていないなら、それで試しても良いかもしれない。

223『常寂の檻』:2023/04/02(日) 12:27:53
>>220(※遅くなりましたが、御影PCのみ返信を求めます)

君、『御影』は先ほど(>214)で後続で待機する全員に対し指示を
行ったと考えてるが……事実は『異なる』。

動物達、バイクの敵の観察。薔薇の設置の挙動と太陽による停止の視認。

そして薔薇の罠を蹴り飛ばす行動。

君のナハトワハトは闇の中では確かに優れている。
だが、優れているものの速度は自動車(スB)程であり。闇の領域であれば
自在に瞬間移動が可能とかではない。薔薇を蹴り、相手の挙動を見極め
反転して後続の居る場所……。車のライトや見張ってる仲間達が動かすライト
などに気を遣って戻って状況を報告して再度戻る。

それは些か『複数行動』と言えるだろう。

よっと、先程(>214)出来た行動はトンネル内にて薔薇の罠を蹴り
薔薇の罠の変化と、動物達の移動を目視した。それが、御影の行動の反映だ。

後方へ状況を報告するか、または持ち得る現在の個々の戦力で
迫る車線の敵の未知なる力を保有してると考える動物達に仕掛ける。

その選択のどちらかを選ぶか、または別の選択を紡ぐか……だ。

224御影憂『ナハトワハト』:2023/04/02(日) 17:36:12
>>223

わざわざ『報告の為だけに引き返す』など、そもそも『しない』。
前方から目を離さずに『この場で声を張り上げる』。
『トンネル』という『反響空間(>>195)』なら、
風呂場で鼻歌を歌うように、普通よりも『よく響く』。
『車のエンジン』も切ってある(>>200)のだし、いくら離れていたとしても、
まさか『聞こえない』という事はあるまい。
もっとも『御影の声が聞き取りにくかった』可能性はあるだろう。
御影自身も『そうかもしれない』と思って、今度は『大きな声(>>220)』で喋ったのだ。
従って、予定通りに『薔薇』を投げつけ、そこから先の行動は『流れ』に合わせる。

225『常寂の檻』:2023/04/03(月) 14:21:13
>>221-222(烏丸PC・グリムPC)

君……『烏丸』は、枯野と佐保の様子を見てみる。少し距離が離れてる
同年代程度の女子の佐保は、雪男の像をしたスタンドを発現して周囲を
警戒させつつ、自身はポーチなど弄りつつも少し胡乱気な目つき。
 先程の枝原とのやり取りもあるし、君は佐保と協力関係を築いてない。
それ故に、色々と勘括って疑いも含んだ感じの見張る感じだ。
 このメンバーで一番年少の男子である枯野は、緊張と不安を混ぜ合わせた
感じながら、入手した玩具の銃を軽く触りつつ、懐にあるらしい事前に
何か用意してる物を仕切りに触れてるのが確認出来た。

レックレス「あいつ等は……こんな闇に堕ちてる俺を、初めて信頼してくれた相手だよ」

感慨深さを込め、短いながら確かな信頼関係を仄めかす形で彼は呟く。
 彼らにしか分からない絆。そう言ったものが聞かずとも理解出来た。

「そうだな。生き急いでるように傍目には思われるだろうさ。
だが、目的の為に近道を選ぶのが何も悪いとは言ってない」

「『賭け所を誤るな』……つまるところ、それが俺からの助言だよ」



君……『グリム』の提案に、オブシディアンは悩ましい顔をして呟く。

「ううん……確かに、シートを被せる程度なら。茨の生長は
そこまで急激に変化しない……か?」

なら、やってみるか。

オブシディアンが、君の意見に賛同して実行に移りかけた……その時だった。

烏丸もレックレスとの会話に区切りをつけ、グリムと数メートルある程度の
立ち位置まで歩いた直後。

     
    死 に た く な か っ た ら 

   
    さ っ さ と 撃 ち 殺 し て 

……山彦が聞こえるような感じで、トンネル出口方面から
『御影』の声が届く。どうやら……何かが起きたようだ。
(※、尚。烏丸まで襲い掛かった茨は全員が射程範囲内より離れた為に
休止状態。車より先に出て歩けば、再度稼働するだろうと考えて構わない)

枝原「全員、攻撃に移れるものは構えろ。
 車のドアを開いて遮蔽物にして『ぅ〜〜ぁぁあ゛っ』……ちっ」


?「……ん? 真っ暗じゃないか、夜かぃ?」

 ……ようやく、車に凭れかかるようにして謎の泥酔男が覚醒して
立ち上がった。千鳥足で、周りを見渡す。

枝原は軽く舌打ちしつつ、周囲へ構わず攻撃体勢へ移行するよう指示を続ける。

彼の部下は戸惑う事なく各々の武器を構えて車の横に陣取り始める。

佐保「先生っ、オラ達は?」

レックレス「左側の車の後ろで援護に移れるようにしておけ。俺は右だ
ただし射撃は状況に応じて、自分の力を有効活用しろ」

レックレス達は、佐保と枯野は左の車に。レックレスは右の車の位置にて
積極的に交戦する気は無いようだが、援護に直ぐ移れるよう柔軟に事を構えるようだ。

オブシディアン「……俺は。グリム、お前を守る」

最後に、彼がグリムに対し宣言し傍に付く。さて、君達二人は
蟹に続いて、第二の闘い……今度は、本格的に仕掛けてくる敵だ。

それに対応しなければならなくなったようだ。

226『常寂の檻』:2023/04/03(月) 14:56:06
>>220
>>224(御影PC)

君は、先程よりも声を張って後方へと指示をする。遠目ながら
銃に付属されたライトなどの幾らか小さく見える光源が慌ただしく
移動するのが見えた。もっとも、君の闇の衣を破る程に距離は近くないので
そこだけは安心して構わない。

 ――――ブンッ!

君は右端の車線を歩く動物。愛情を与えられなくなったのか、それとも
何かしら止むを得ない事情か? そんな背景を探るのも今となれば無駄であろう
犬と猫、共に連れ添うより。然しながら仲睦まじいと言うよりは、ただ
そう命じられてるからと言う感じの機械的に前進する二匹へ設置薔薇の罠たる
ゴミを投げつける。

……ただ、思えば。   ――余りに『無警戒』に歩いてるようだった。

投げる時、一瞬そう『違和感』が掠めた可能性が君にはある。
 あのバイクに乗ってた『敵』は、何故トンネル内に感知の罠があって。
それでいて、君を目視してゴミ……まず間違いなく薔薇と結合してたと
察せられる物を見て……それでも迷う事なく使い捨ての駒のように
使役している動物を向かわせたのか? 君と言う不可視の敵が出口周辺に
居て、確実に動物達を処理しようと動くだろうと理解してたに関わらず。

複数居るので、何匹かは俊敏に逃れトンネル内に入り込むのに期待したから?
または、戦力的に殆ど痛手で無い為に。君達の時間を浪費したいが為?

確かに、そんな考えも混じっていたであろう。だが……今この時に起きた『芽』は。


    ピキ    ピキ     ピキ
     ピキ    ニョキ  ピキ     


    確実に


  ピキ ピキ ニョキ  ニョキ ピキ  ピキ  ピキ …ズロォォオオォッッッ!!!


 ――『埋もれた殺意』を花開かせるのを目にするだろう。


御影は、目撃した。陰日向にて、設置薔薇は間違いなく
その歩く二匹の歩行音に反応して茨を伸ばした。そう、正しく、君が想像しうる
望んだ結果のままに危険な茨は動物達二匹へ、その棘の触手が襲い掛かる。

 大して、此処から君の想定した結末を超えた結果が起きた。

犬と猫、その二匹は戸惑う事なく、逃げる事もなく表情筋も肉体も
静止したままだった。そう、肉体は完全に停止していた。
 その『四肢や背部、肛門等から割れ出るように茨が生え、設置薔薇の茨と絡みつく』のを
目撃した君は、もしかすれば一瞬その予想外の出来事に思考を停止したかも知れない。

そう……こいつ等は、どうやら既に薔薇へと寄生された『茨寄生生物』のようだ。

ゴミに設置された薔薇の茨は、君も含めた仲間達にも茨が肉体に侵入するような
目には幸いにも生じてない。だが、ハリガネムシが虫に寄生するように
見ていて体に痒みか鳥肌が立ちそうな勢いでジュルジュル、またはグジュグジュと
肉を裂き進んでる音なのか不明ながら鼓膜に宜しくない音と共にゴミから
伸ばされた薔薇の茨の一部が茨寄生動物の各部位の裂いた茨の根本へと
体毛に少々隠れた場所に滑り込むように入り込むのと、動物達から伸びた方の
茨も、丹念にゴミの薔薇の咲く部分へ茨の先端を絡ませていくのを見て取れた。
 まるで、互いの『何か』を分け与えてるようだ……。

君は、そんな衝撃とも思える光景を見つつも。幽体化した状態で
未だ茨を出す事はなく、一見すれば野生化した犬猫の背後に陣取るのに成功した。

幽体化していれば、動物の人間より優れた五感や運動能力なども
恐れるに足らず…薔薇を投げつけるのも、持ってる銃弾で仕留めるのも
煮るなり焼くなり好きに出来るだろう……。

227御影憂『ナハトワハト』:2023/04/03(月) 18:58:10
>>226(GM)

          ピクッ

眼前で展開された光景に、思わず眉を顰める。
しかし、『それだけ』だ。
この世のものとは思えない『生理的嫌悪感』を催す気色悪さだが、
それでも御影の精神を激しく動揺させるには至らない。

(………………ジャンルで言ったら………………)

(………………『SFホラー』………………)

(………………後で………………『手』洗っとこ………………)

御影憂は『おぞましい化け物』を見るのに『慣れている』。
『遊園地』といい『列車』といい、ここ最近こんなのばかり相手にしているからだ。
『寄生』する事で『光』から身を守り、なおかつ『移動可能』になった訳か。

     スゥゥゥゥゥゥ………………

音もなく『右半身』を『実体化』。
持っていた『薔薇』は躊躇なく崖下に投げ捨て、
ギターケースから抜いた『サーベル(>>220)』を握り締める。
それで斬るか?それとも刺すか?

  シ ャ キ ィ ィ ィ ッ

     御影の答えは『どちらでもなかった』。

             ――――――キラッ

       これの『使い方』は…………『鏡(>>44)』だ!!

先行している『寄生体』は、まだ『トンネルの出口付近』にいる筈だ。
その背後に回った御影も、ほぼ同じような位置に陣取っている。
『トンネルの外に出した刃』で『太陽光』を反射させ、
『寄生体』の『露出した茨』に『反射光』を浴びせる(精B)!!
『トンネル内なら安全だ』という考えの『上』を行く。
『闇の衣』を纏う自分が『光の力』に頼るのは『皮肉』だが…………
敵を滅ぼす為なら『手段』は選ばない。

「 『 薔 薇 』 が 『 動 物 』 に 『 寄 生 』 し て る 」

「 『 茨 』 は 『 太 陽 光 』 に 弱 い 」

後方の全員に向かって警告を発する。
もしかすると足を破壊すれば動かなくなるかもしれない。
だが、何よりも最も『確実』な方法は、『太陽光』で『焼却』する事だろう。

228烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2023/04/06(木) 14:55:29
>>225
「撃ち殺す……何かが襲って来る。
しかも、恐らくは複数だ。
私も『銃』を使う必要が出て来た……かな。
『進む』ことを考える前に、ここで『殲滅戦』ってことだね」

軽そうな銃器を手に取り、泥酔している男の側へと近づき、
トンネルの出口の方を警戒する。

「お目覚めのところ悪いけれど、もう少し寝ていた方が良かったかもしれないな。
今は取り込み中だよ。
少なくとも、それより前には出ない方が良い」

229グリム『グリム・ランタン』:2023/04/07(金) 20:59:38
>>226
「・・・『試す』前に敵襲か。
 俺たちの『手』が間違っていなかった証左と受け取ろう」

とはいえ、『御影』は大分先行している。
『出口』から何が来ているのか・・・まだ分からないようだが。

「『オブシディアン』。無理はするなよ。
 『全員纏めて相手にできる』――と『敵』は思っている。
 『うぬぼれ』じゃあ無いはずだからな」

「ところで、やはりお前のスタンド、この環境では扱いづらいか?
 『果樹園』を盾に、とも思ったが・・・」

オブシディアンと話しつつも、『ブルーシート』は手に持ったまま、『出口』を見据える。
さて、何が来るのか・・・。

230『常寂の檻』:2023/04/08(土) 11:06:52
>>227(御影PC)

 ――――――キラッ

 刺すか? 斬るか? 君……御影が選ぶのは、どちらでもない。
この場で、尤も効果的であろう攻撃。そうっ 太陽光を照射する為の『鏡』!

 ピキ  ピキ  ピキィ   ブチ ブチブチプチィッッ……!

『『……ッ』』

 効果は無論、抜群ッッ!

照射された光の翳された、犬猫の体毛より露出された茨は、ゴミの薔薇と
ドッキングしたまま蠢いてたのを急停止し、その光が当たった部分から急速に
腐食した縄のように引きちぎれ、茨は高速(スB)で犬と猫の体内の中へ戻っていく。

 『――ッッ゛』

大きく、その茨寄生体てある二体が口を開いて咆哮した。
 犬や猫の発するような遠吠えではない。黒板を爪で引っ掻いたかのような
不協和音だった。それが発せられた瞬間に、他の車線上に居た動物達は走り出す。

君に向かって? 違う……トンネル奥。『枝原たち』の方面へだ!

 鳥肌が立つような音は、どうやら他の仲間達を先行させる指令音のようだ。
そして、曲がってはいけない感じに首を可動域よりも超える形で曲げて
茨に照射された二体は、君の右半身へと全く動かない瞳孔を向ける……。


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