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新・大中華世界的話題

1とはずがたり:2015/08/21(金) 09:18:27
前スレ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1117295937/l50

539チバQ:2015/11/09(月) 21:11:12
http://www.afpbb.com/articles/-/3065955
スー・チー氏野党、7割超の議席獲得を宣言 ミャンマー総選挙
2015年11月09日 16:52 発信地:ヤンゴン/ミャンマー
【11月9日 AFP】(一部更新、写真追加)ミャンマーで8日行われた民政移管後初となる総選挙で、アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)氏率いる最大野党・国民民主連盟(NLD)は9日、獲得議席数が改選対象議席の70%を超える見込みだと発表した。実現すれば、軍を後ろ盾とする与党からの政権奪取が可能になる。

 NLDの広報を担当するウィン・テイン(Win Htein)氏は、AFPに対し「われわれは全土で70%以上の議席を獲得する見込みだ。ただし、選挙管理委員会の公式発表はまだ出ていない」と述べた。

 NLDが改選対象の67%を獲得すれば、議会の過半数を占め、軍が任命する議席25%を合わせても与党・連邦団結発展党(USDP)の勢力を上回る。

 一方、同日に最大都市ヤンゴン(Yangon)のNLD本部バルコニーから支持者らにあいさつしたスー・チー氏はやや慎重で、ミャンマーでの歴史的な選挙におけるNLD勝利を示唆しながらも、結論付けるのは時期尚早だとの見方を示した。

 スー・チー氏は笑みをたたえつつ、NLDの候補者たちを「祝福するのは、今ではない」と述べた後、「わたしが口にしなくても、ミャンマーの人びとは選挙の結果を予測できているでしょう」と付け加えた。

 NLDが総選挙に参加するのは25年ぶりで、8日の投票終了後には優勢との見通しに支持者らが夜通し熱狂し踊る姿が見られた。(c)AFP/Hla-Hla HTAY

540チバQ:2015/11/09(月) 21:53:59
http://www.asahi.com/articles/ASHC95GBZHC9UHBI02G.html
スーチー氏野党、過半数の確保が焦点 ミャンマー総選挙
ヤンゴン=五十嵐誠、ネピドー=古谷祐伸2015年11月9日21時35分
 ミャンマーの総選挙が8日、投開票された。地元メディアによると、25年ぶりに参加したアウンサンスーチー氏の野党・国民民主連盟(NLD)の躍進が確実な情勢だ。半世紀にわたって国軍の政治支配が続いてきた同国で民主化が大きく進む期待が高まっている。

 今回は2011年の軍政からの民政移管後で初めての総選挙。上下両院(定数664)の25%を占める軍人枠を除く民選枠(同498)のうち、武装勢力の支配地域があり、治安上の理由で中止された下院の七つの小選挙区を除く491の小選挙区で投票があった。

 90超の政党が参加したが、選挙戦は軍政が創設した与党・連邦団結発展党(USDP)とNLDの争いだ。12年の補欠選挙で43議席中41議席を得たNLDが、民選枠の3分の2超を得て、国会全体の過半数を占めるかに注目が集まっている。

 選挙管理委員会は9日午後、結果が確定した下院12選挙区のすべてでNLD候補が当選したと発表した。地元メディアなどによると、各地でNLD候補がUSDP候補を上回る票を得ており、テーウー党首代行や閣僚などUSDPの大物候補が相次いで落選確実になった。

 NLD幹部は9日午前、記者団に「これまでのところ(NLDが)7割の票を得ている」と述べた。スーチー氏は9日午前、NLD本部前で演説し、「結果は皆、わかっていると思う」と勝利に自信を見せた。与党関係者も朝日新聞に「大敗だ」と劣勢を認めた。

残り:413文字/全文:1015文字

541チバQ:2015/11/10(火) 07:57:54
http://www.sankei.com/world/news/151110/wor1511100005-n1.html
2015.11.10 00:23
【ミャンマー総選挙】
スー・チー氏を待ち受ける3つの課題

ブログに書く1




(1/4ページ)

ヤンゴンの国民民主連盟本部前で演説する同党党首のアウン・サン・スー・チー氏(右下)=9日(共同)
 【ヤンゴン=吉村英輝】ミャンマーの総選挙は、野党、国民民主連盟(NLD)が勝利する見通しとなり、政権奪取の現実味が増してきた。ただ、現政権は大統領を筆頭に元軍幹部が主要ポストを占め、国政経験がほとんどないNLDが政権を担うには、長期間対立してきた国軍とも「和解」して人材登用などで協力することが必要。大統領候補の擁立や少数民族対策など、NLDを率いるアウン・サン・スー・チー氏の眼前には問題が山積している。

 
◇大統領候補 誰を擁立

 「大統領より上の存在になる」。NLDを率いるアウン・サン・スー・チー氏は、外国メディアなどとの5日の記者会見で、政権を奪取した場合について、こう応じた。

 スー・チー氏は、NLD内での権力集中を進め、今選挙の候補者名簿からも有力者を排除したとされる。同党が同氏の「個人商店」と揶揄(やゆ)されるゆえんだ。ただ、軍政時代にできた憲法規定により、2人の子供が英国籍のため大統領になれない。

 このため、軍系の与党、連邦団結発展党(USDP)の有力者、シュエ・マン下院議長は、自身の大統領就任と引き換えに、連立などNLD主導の政権への協力をスー・チー氏に約束したとされるが、落選。同議長が国軍や政府内に持つ基盤を活用する選択肢はなくなった。

 新政権発足に向けた大統領候補の調整は、新議会発足後の来年2月に本格化するとみられるが、大統領や閣僚などを務められる人材は党内に「見当たらない」(外交筋)。候補者名簿も「スー・チー氏の頭の中にしかない」(同)とされる。

 国政運営経験がほとんどないスー・チー氏だが、「私が政策を決める」とも豪語している。あからさまにかいらいの大統領を使って実権を握れば、批判は免れない。

 
◇少数民族 和平交渉は

 首都ネピドーで10月15日、テイン・セイン政権と和平交渉を進めていた少数民族武装勢力15組織のうち、8組織が停戦協定に署名した。英国の分割統治による「負の遺産」で、1948年の完全独立から続く内戦の終結へ、一定の実績を残した。署名式には内外の有力者が証人として呼ばれ、スー・チー氏も招待されたが、出席しなかった。「和平合意は正当な政権と行われるべき」との理由だったという。

542チバQ:2015/11/10(火) 07:58:17
 少数民族対策は、スー・チー氏の父で独立運動を主導したアウン・サン将軍も尽力し、志半ばで暗殺された経緯がある。スー・チー氏も意欲を示すテーマだ。

 国軍と対立してきたスー・チー氏は、多数派のビルマ族ながら、少数民族武装勢力から一定の信頼を得ていたとされる。だが、今回選挙で、NLDは調整すると約束していたこれら少数民族地域にも候補者を擁立し、「反感を買ってしまった」(政府関係者)。

 和平交渉は今後、北部カチン州のカチン独立軍(KIA)など、より難しい相手にシフトする。一方、国軍と戦闘を続ける中国系少数民族コーカン族の武装勢力などは、交渉から排除されたまま。総選挙では少数民族政党も躍進しているもようで、武装勢力も発言力を増した格好だ。新政権は難しい対応を迫られそうだ。

 
◇国軍と和解 どう実現

 NLD関係者によると、スー・チー氏は投票終了後の8日夜、党幹部らに「期日前投票などの確認を徹底するように」と指示したという。事前の投票は、国内でもやむを得ない事情と判断された場合に認められたが、任務にあたる国軍の兵士などの多くが、この対象となった。

 連邦選挙管理委員会は、欧州連合(EU)などからの監視団から、軍施設内の投票状況の調査を求められながら、「機密」を理由に一時、拒否した。また、軍出身のティン・エイ選挙管理委員長は先月13日、総選挙の延期を突然提案し、NLDが「USDPの劣勢を盛り返すための時間稼ぎだ」と猛反発して撤回させるなど、国軍や選管との関係は良好とはいえない。

 1990年の総選挙ではNLDが圧勝しながら、軍政は結果を無視した。ミン・アウン・フライン司令官は選挙前、結果を「尊重する」とする一方、「外国勢力を利する勢力に投票すべきでない」とも発言。国軍が「非常事態」と判断すれば、合法的にクーデターを起こすこともできる。

 かつての怨念(おんねん)から軍出身者を冷遇するととられれば、軍ばかりか、出身者や関係者が多い政府内のサボタージュも招きかねない。国軍は、今後のスー・チー氏の出方を注意深く見ているもようだ。

543チバQ:2015/11/10(火) 07:58:57
http://www.sankei.com/world/news/151110/wor1511100006-n1.html
2015.11.10 00:31
【ミャンマー総選挙】
民主化の勝利に国民歓喜 半世紀続いた軍事政権に終止符 

ブログに書く1




(1/2ページ)

9日、ミャンマー・ヤンゴンの国民民主連盟(NLD)本部前に集まったアウン・サン・スー・チー党首の支持者ら(ロイター)
 【ヤンゴン=吉村英輝】実質的な軍事政権が半世紀にわたり続いたミャンマーで、ようやく民主的な選挙が実現した。投票所に駆け付けた人々は政治的自由をかみしめ、国の未来を託す1票を投じた。政権交代が現実味を増した中、有権者の視線は、民主化の象徴で国政での指導力発揮に意欲を燃やすアウン・サン・スー・チー氏(70)に集まっている。

 総選挙で躍進を果たした野党の国民民主連盟(NLD)を率いるスー・チー氏は8日朝、ヤンゴンの自宅近くの学校で投票。1990年と2010年の総選挙では自宅軟禁下にあり、自身が当選した12年の補選は自宅の選挙区が補選対象でなかったため、今回が初の投票機会となった。

 投票所には内外のメディアが殺到して注目の高さを示し、待ち構えていた多くの支持者からは「勝利、勝利」の声がわき上がった。ただ、スー・チー氏は厳しい表情を崩さず、メディアからの問いかけにも応じなかった。
 投票後、スー・チー氏は車で約1時間半離れた自身の選挙区に移動。NLDに投票したという不動産業の男性(55)は、「スー・チーは貧しいこの選挙区をあえて選んだ人物。軍人支配が終われば、資源が多く若いミャンマーは、もっと豊かになる」と語った。

 各地の投票所は、開始時間の午前6時前から行列ができた。投票のため故郷に帰った人も多く、普段は渋滞するヤンゴン市内も閑散とした。有権者名簿の誤りなど一部の問題は起きたが、暴力や監視活動の妨害など、懸念された大きな混乱はなかったもようだ。

 ヤンゴン中心部のNLD本部前には、開票が始まってから続々と支持者が詰めかけた。NLDの優勢が確実となった9日昼、スー・チー氏がNLD本部に姿を現すと、群衆は「母なるスー・チー」と連呼した。

 だが、スー・チー氏とNLDが勝利しても、国内外から信頼される安定した政権づくりや国軍との和解など、課題も横たわる。スー・チー氏は党本部のバルコニーから「威厳と良心をもって行動していこう」と支持者らに呼びかけた。

544とはずがたり:2015/11/10(火) 13:21:38
前駐韓大使がすべてを語る、日韓関係が悪化した本当のワケ
http://diamond.jp/articles/-/80708
週刊ダイヤモンド編集部 2015年10月27日

――「韓国人は反日」というイメージを日本人の多くは持っていますが、実際に韓国人は本当に日本を嫌っているのでしょうか?

?今でも世論調査をすれば、5割〜6割くらいの人が「日本を嫌い」と答えます。数字だけ見ると「反日」ということになるのですが、嫌いの程度はずいぶん昔と変わっているように感じます。

?かつて1980年代までは、日韓の間で教科書などの歴史問題が起きると、日本人は韓国の街を歩けない位、危険な状況でした。

?しかし、今は街を歩いていても危害を加えられるようなことはありません。大使として駐韓していた時、私はよくテレビに出ていたので街中で韓国人に声をかけられることがあったのですが、せいぜい「独島(竹島)問題はこれからどうなるんだ」と聞かれるくらい。現在は、心の底から日本を嫌っている人は少ないと思います。

?ただ、韓国社会において反日という前提はこれからも変わらないでしょう。教育もメディアもこれまで反日一本で通してきたので、韓国が日本を客観的に見られないという点は問題だと思います。

――ネットメディアの普及も反日報道に影響を与えていますか。

?悪い影響を与えていますね。ネットは特に内容が過激です。何でも反日報道にしようとしているように感じます。

?例えば、こんなことがありました。ある日、ネットメディアの記者が日本大使館前に陣取っていたのです。実はその日、大使館では天皇誕生日などの節目に行うレセプションの開催日だったのですが、そこに韓国の議員の誰が現れるかをチェックしていたのです。

?そして、出席した議員はネットで記事にされることで、「親日派」のレッテルを貼られます。それ以降、会合へ参加する議員の数も減ってしまいました。プライベートで自宅に招けば来てくれるのですが、公の場で会うのは困難になりました。

――今後も反日報道は増え続けるのでしょうか。

?メディア自身が変わるというのは難しいと思います。ただ、朴槿恵大統領の対日姿勢が変われば報道内容も変わると思います。

?メディアは国民感情に合わせるしかありません。しかし、大統領は国民感情を変えられます。国民の対日感情というのは、時の政権によって大きく変化します。

?例えば、親日派の金大中政権時(98年〜03年)は日韓関係も良かったのです。

?02年に開催された日韓ワールドカップでは、日韓両国が双方を応援していましたよね。でも、仮に今、同じワールドカップがあったらどうでしょう。韓国では日本をたたけ、といって日本が負ければ盛り上がるでしょうね。

545とはずがたり:2015/11/10(火) 13:21:57
>>544-545
?最近は朴槿恵大統領も、安倍晋三首相の70周年談話に一定の評価を与えるなど、強硬だった対日外交を緩めつつあります。

?それに伴い、メディアにも「日韓関係を重視せよ」といった報道が目立つようになって来ました。大統領が日本との関係を改善しようとすれば、マスコミが背中を押す事はできるのです。

―日本人の感情は急激に悪化しているように感じます。

?間違いなくここ数年で悪化しましたね。嫌韓にも2つあって、1つはメディアの報道を通して嫌韓感情が煽られ、韓国に対する理解が浅いながらも何となく嫌っているタイプです。

?もう1つは、これまで日韓関係の改善を願って、歴史を勉強するなど真剣に行動をしてきた人が、韓国の強硬な姿勢にうんざりし出したパターン。

?嫌韓感情の悪化も、メディアの責任が大きいと思います。特にタブロイド紙や週刊誌では、事実ではないことも過激な見出しと共に掲載されています。

?例えば、韓国経済が今にも崩壊するかのような記事がありますが、あまりに現実とかけ離れています。確かに、中国の減速による輸出の鈍化や、セウォル号の事故、中東呼吸器症候群(MERS)の影響による国内消費の冷え込みなどで、韓国経済は厳しい状況にあります。しかし、崩壊するようなレベルでは到底ない。

?新書がベストセラーになったように嫌韓と書けば売れるんでしょうけど、国民感情の悪化に拍車をかけていると思います。

――当面、日韓関係はこのまま冷え込んだままなのでしょうか。

?確かに、ここ数年の日韓関係は最悪でした。ただ、11月の頭に開催される日中韓首脳会談の際には、日韓二国だけでの首脳会談も同時開催される可能性が高く、少しずつ関係改善の方向に向かう予兆はあります。

?ましてや、韓国は環太平洋経済連携協定(TPP)に参加したがっています。そうなると、当然、日本に対しての強硬姿勢を続けるのは難しく、自然と日韓関係の回復に向かわざるを得ない状況が整いつつあります。

?ただし、強調しておきたいのは、日韓関係で重要なのは国民感情だということです。両国の軽率な行動が、国民感情の悪化に繋がり、ひいては、関係悪化の引き金になってしまう恐れがある。日韓政府はそのことを肝に銘じて、外交政策にあたる必要があるでしょう。

546名無しさん:2015/11/10(火) 20:42:41
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151110-00010000-will-pol
「台湾総統選」が持つ意味【門田隆将】
WiLL 11月10日(火)18時7分配信

朱立倫に候補者をすげ替えた国民党の真意
さすが東アジアの「運命を決する」とも言うべき、選挙である。異例の経過を辿る台湾総統選が興味深い。
 十月十七日、台湾の与党国民党は臨時党大会を開き、「総統選候補」を洪秀柱・立法院副院長(67)から朱立倫・国民党主席(54)=新北市長=にすげ替えた。投開票は来年「一月十六日」であり、その三カ月前に与党公認候補が代わるという前代未聞の事態である。
 しかし、私は、なりふり構わぬこのやり方に、さもありなん、と思っている。それは、この選挙が文字通りの「生き残り」を賭けたものだからだ。生き残りとは、狭義には、国民党という存在の生き残りであり、広い意味では、台湾、そして日本を含む東アジアの民主主義の今後にもかかわるのではないか、と思っている。
 来年の台湾総統選は、一体、どんな意味を持つのか。「蔡英文vs朱立倫」という激突が何を意味するのか、少し考えてみたい。
 洪秀柱女史が、なぜ国民党の総統候補を降ろされたのかは、直接的には、もちろん支持率の低迷である。しかし、重要なのは、その支持率低迷の原因となった彼女の発言だ。
「最終的には、中国との統一が必要だ。ただし、統一するのは私たち中華民国だ」
 洪女史は、こんな発言を繰り返し、支持層に困惑を広げた。なぜなら、「国力」からいっても中国との統一が台湾中心になるわけがないからである。しかし、いずれにしても、彼女の発言から、国民党の本音が「中台統一」に向かっていることが、あらためて明らかになったのだ。
 台湾のおよそ七割の人々が中国との関係で「現状維持」を望んでいることは、これまでの各種世論調査で示されてきた通りだ。民主主義が存在しない中国と一緒になりたくはないが、さりとて台湾独立へ向かえば、中国の軍事侵攻を呼ぶ。そこで、「現状維持」という策が最も支持を集めているのである。
 繰り返された洪女史の発言に焦ったのは、総統選との「同日選挙」で当落が決まる立法院の国民党候補者たちだ。七割の有権者を敵にまわしては、自分たちが“壊滅”してしまう。台湾の立法院で、与党国民党が全体の三分の一以下に落ち込めば、民進党による「憲法改正」が現実問題として浮上してくる。
 つまり、それは長く台湾を支配してきた「国民党」の終焉を意味するのである。

547名無しさん:2015/11/10(火) 20:44:05
>>546

蔡英文氏への異例の厚遇
そこで国民党が臨時党大会まで開いて、五年前の新北市長選で、当の蔡英文女史を破った“エース”朱立倫を担ぎ出したわけである。これまで立候補を固辞してきたとはいえ、朱立倫ならば、圧倒的な国民党の資金力を背景に、大逆転もあり得る、と踏んだのだ。前回の総統選で国民党が見せたTVのネガティブキャンペーンの効果は絶大だった。これから短期集中で、民進党への不安感を煽る戦略をとれば、「逆転も夢ではない」ということだろう。
 日本では、まったく無関心だが、安全保障面からいっても、台湾総統選の結果は日本にはかりしれないほど大きな影響を与える。理由はいうまでもなく中国である。
 大陸への接近を志向する国民党が「次の総統」を取った場合、台湾がさまざまな面で中国に歩み寄り、結果的に呑みこまれる可能性は高い。つまり、事実上の「統一」である。
 台湾が中国に呑みこまれれば、東シナ海の勢力範囲は大きく変わるため、尖閣諸島(中国名・釣魚島)を「核心的利益」、つまり「自国の領土」と表現し、「必要ならば、自国の領土を武力で守る準備はできている」と広言する中国がどう出て来るかは、自明だろう。
 すでに、沖縄の翁長雄志知事が今年四月、訪中した際、李克強首相が会うという“破格の厚遇”を受けたことは、沖縄からの「米軍基地排除」と「琉球独立」に対する中国の強い意欲が背景にあることは確かだろう。
 しかし、安倍首相も負けてはいない。十月六日に訪日した蔡英文女史を実弟・岸信夫衆院議員に案内させて地元山口に招待し、さらには都内で“密会”するなど、異例の厚遇を与えたのだ。米国も、今年五月に訪米した蔡女史をマケイン上院軍事委員会委員長をはじめ、錚々たるメンバーが迎え、多国間軍事演習への台湾の参加を促す意向まで示した。そして、蔡女史の顔が『タイム』誌の表紙を飾るほどの反響を呼んだのである。
 日米は、すでに民進党の蔡女史を支援し、中国の東アジアでの“力による現状変更”の戦略と真っ向から戦う意志を鮮明にしているのである。一方、中国は国民党を勝たせるために、あらゆる戦略を打ち出すだろう。
 今後の東アジアの運命を左右する台湾総統選の動向に、無関心ではいられない。

門田隆将(ノンフィクション作家)

548名無しさん:2015/11/10(火) 21:19:17
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151110-00000121-jij-cn
「ミャンマー民主化」に関心=ネットで話題に―中国
時事通信 11月10日(火)17時2分配信

 【北京時事】ミャンマー総選挙でアウン・サン・スー・チー党首率いる最大野党・国民民主連盟(NLD)が圧勝し、政権交代の可能性が強まったことを受け、共産党支配体制が続く中国の改革・民主派の知識人らの間でミャンマー情勢に関心が高まっている。
 特にインターネット上では「中国にとってミャンマーは隣国であり、手本でもある」(中国誌「東方歴史評論」サイト)など、軍政から民主派政権に転換が進むミャンマーに関する話題が広がっている。
 「今回は流血もなく、平和的な転換だ。強靱(きょうじん)なスー・チー氏の功績によるが、テイン・セイン大統領やその背後の軍人勢力の包容力にも感謝すべきだ」「数えるほどしかない他の独裁専制国家も啓示を受けるよう望む」。中国のネット上ではこうした意見が目立っている。

549名無しさん:2015/11/10(火) 21:27:20
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151109-00000055-dal-ent
インリン、突然立ち退き求められパニック 祖国の習慣にカルチャーショック
デイリースポーツ 11月9日(月)15時16分配信

 台湾の台北市在住のタレント、インリン・オブ・ジョイトイ(39)が、居住するマンションの大家から突然立ち退きを迫られ、困惑していることを9日、ブログで訴えた。

 インリンは「毎日物件探しをしてます」と書き出し、その理由を「今住んでるマンションの大家さんが急にこの部屋を売却するというので『出てってください』だって」と説明した。

 いきなり立ち退き通告されたものらしく、「とにかく!あまりにも突然すぎて…ちょっとパニクってます」と、一昨年に生まれた双子を含む3児を抱えて、インリンは立ち往生しているようだ。

 台湾に生まれて10歳で日本移住、結婚を期に祖国へ戻ったインリン。「こういうことって台湾ではよくあるらしいっていうから…本当にカルチャーショックをうけてます!!台湾人の私が自分の国にカルチャーショックです」と、祖国の知らなかった習慣にショックを受けている。

 賃貸契約の解除に、日本では契約期間満了の1年前から6カ月前までに更新拒絶通知を出さなければならない。また期間の定めがない場合でも、正当事由があることを前提に、解約申し入れから6カ月後でないと解約できない。

550名無しさん:2015/11/10(火) 22:00:46
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151109-00010008-jisin-ent
http://amd.c.yimg.jp/amd/20151109-00010008-jisin-000-1-view.jpg
ネットで有名な“整形手術”写真のモデルが激白──「この写真で人生を潰された」
女性自身 11月9日(月)12時0分配信

ここに親子5人の微笑ましい姿を捉えた1枚の写真がある。両親は目は大きく鼻筋も通った美形だが、子供3人はどちらに似ても似つかない……インターネット上では非常に有名な写真であるため、目にしたことがある方も多いのではないだろうか。

これは台湾にある美容外科の広告写真だ。「あなたが唯一心配しなければならないことは、子供たちにどう説明するかどうかだ」と文字が入れられている。整形手術で外見を美しく変えることは出来ても、遺伝子は変わらないというメッセージが込められているのだろう。母親役を務めたモデルのハイディ・イエは、この広告写真の仕事で人生とキャリアが潰されたとBBCの取材に対して語っている。

「私が整形をしたことがないと、誰も信じてくれなくなりました。クライアントは必ず、君はあの写真の女性なのかと尋ねるのです。この写真が出回った後、私がもらった仕事は小さな広告一つきりです」

契約書によるとこの写真は「印刷媒体においてのみ、特定のクリニックが独占して使用する」ということが明記されている。しかし、イエは広告代理店JWTが別のクリニックの宣伝にも使用したと主張する。人目に触れる機会が増えた結果、写真はインターネットにアップロードされ、イエの意志に反して全世界に広まってしまったのだ。

「みんな、この写真が真実だと思っているんです。私の当時の恋人でさえ、整形なのかと訊いてきました。もうモデルでいたくない。見られたくないんです」

イエは前述のJWTと、契約を交わしてないにも関わらず写真を使用したクリニックを相手取り訴訟を起こすことを考えているという。しかし、JWT側も写真の著作権を所有していることを主張しており、謝罪を要求してイエを告訴する予定であるとか。「インターネットは誰にも制御できません。写真がどれだけの人が見て、どれほどの影響を及ぼすか、そしてどう使われるのかなど予想もつかないことなのです」と、JWTはBBCに対してコメントしている。

551チバQ:2015/11/10(火) 22:01:37
http://news.goo.ne.jp/article/newsweek/world/newsweek-E159379.html
中台トップ会談は逆効果だった――国民党への支持率低下

18:44ニューズウィーク日本版

 中台トップ会談後、国民党の支持率が下がり、野党民進党への支持率が上昇している。会談そのものが与えた視覚的インパクトと、北京政府寄りの国民党に対する支持率は別物で、総統選には逆効果だったことが判明した。

トップ会談そのものへの関心と国民党への支持は別物

 11月8日(12:41配信)の本コラム「中台トップ会談の結果――台湾国民は大陸を選ぶのか日米を選ぶのか?」では、11月7日夜に出た調査結果に基づいて分析したが、11月9日11:42に台湾で公表されたデーターと比較すれば、会談は逆効果であったことが明確になりつつある。

 11月7日夜の時点では、台湾のYahoo奇摩のネットアンケート結果しか出ていなかった。したがって筆者はそのデータと台湾からの直接の声をお伝えした。それによれば68%がトップ会談自身に興味を示し、肯定的だったのは事実だ。

 しかし、本コラムの読者で台湾の方たちから、「Yahoo奇摩は国民党寄りのウェブサイトだ」というご批判を頂いた。その傾向が若干あることは否定できない。

 客観的に台湾のウェブ検索市場を見てみると、「Google台湾が50.5%」で、「Yahoo奇摩が48.3%」、中国大陸の「Baiduが0.1%」だ。Googleが中国当局による検閲を嫌って中国大陸から撤退したのは、まだ記憶に新しい。それに比べてYahooは、そこそこに大陸当局と妥協しながら経営しているので、本コラムの台湾人読者が仰る通り、台湾Yahooが北京政府に対して「やや妥協的」であるという傾向にあるのは否めない。しかしイデオロギー的色彩が非常に鮮明であるかというと、そうとも思えない。

 Yahoo奇摩は2006年に「奇摩(kimo、キモ)ステーション」というウェブサイトをYahoo Taiwanが買収して誕生した検索ウェブサイトである。

 筆者が前回のコラムでご紹介したアンケート結果は、「中台トップ会談自身をどのように評価するか」に関するデータだった。あの握手の場面自身は、当然、世界の耳目を集めたことは事実だろう。だから68%という数値をはじき出したものと判断する。

 さらにYahoo奇摩の動きは素早かったので、7日の夜中に書いたコラムでは、そのデータを使用する以外になかったことをご理解いただきたい。

 しかし、あの握手により、台湾国民が国民党支持に傾いたかというと、これは全く逆で、国民党への支持率も、同党総統候補者に対する支持率も低下していることが判明した。

 責任上、今回は、9日に発表された「国民党&総統候補支持率」と「民進党&総統候補支持率」に関して、ご紹介する。

民進党支持率が上昇し、国民党支持率が低下した

 11月9日に台湾の「三立新聞」が「馬習会談後の支持率変化に関する民調(民意調査)」の結果に関して発表した(前回のコラムにも書いたが、馬習会談とは「7日にシンガポールで行われた馬英九・習近平会談」のことを指す)。

 民意調査はネットアンケートと多少異なり、電話取材など、かなり信憑性の高い調査に基づいている。7日の夜に発表されたのは、あくまでもネットユーザーによるネット・アンケートなので、着実性においては三立の民意調査には及ばない。それでも一定の傾向は示しているので、以下に示す三立の民意調査結果と比較しながら、考察を試みる。

552名無しさん:2015/11/10(火) 22:01:49
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151108-00000510-san-cn
中台首脳会談 「嘘つき!」…記者会見場で叫ぶ台湾人ジャーナリスト 馬英九総統は目線合わさず
産経新聞 11月8日(日)10時34分配信

 【シンガポール=田中靖人】分断後初の中台首脳会談後の記者会見は、中台それぞれの雰囲気を表す会見となった。会見場は、中国の習近平国家主席と台湾の馬英九総統が握手を交わしたホール。両氏が会談場所に移った後、椅子が並べられ、会見場に変わった。

 会談後、まず会見したのは、中国側。国務院(政府)で対台湾政策を主管する台湾事務弁公室の張志軍主任(閣僚級)が1人で会見場に立ち、習近平国家主席の発言を中心に報告した。質疑応答も、まずは座席に座れず立ち見だった国営新華社通信の記者が指名され、会談の歴史的意義について質問。張氏は準備していたかのように、6点意義を延々と説明した。

 その後、香港、台湾の記者がそれぞれ質問したところで会見は終了。納得のいかない台湾人ジャーナリストが大声を上げたが、張氏は笑顔で「30分間しかないので」と断って会場を後にした。実際の会見時間は約25分間だった。

 一方、その後、同じ場所で台湾側は、馬英九総統を筆頭に、首脳会談に参加した7人がテーブルに一列に並んで会見に臨んだ。双方が「指導者」の地位で行った会談だったが、テーブル上の名札には「中華民国」の「国旗」のデザインとともに「総統」などの官職名が書かれていた。

 馬総統が習主席の印象も含めて会見の様子を説明した後、最初の質問は「総統の任期は近く終わるが、次の総統に何を期待するか」と厳しい質問。その後も、「会談の目標を達成できたと思うのか」などと批判的な質問が相次いだが、馬総統はやや疲れた表情を見せながらも、それぞれ答えていた。

 途中から、指名されない台湾人ジャーナリストが「会談で中華民国の存在を正視せよと言ったのか」「嘘つき」などと何度も叫んだが、誰も制止するでもなく、司会者も総統も見向きもせず会見が続き、質問は12問に及んだ。馬総統は最終的に、別の質問者に答える形で、ジャーナリストに反論したが、最後まで目線は合わせなかった。

553チバQ:2015/11/10(火) 22:01:56
三立の民意調査による結果:

1.馬習会談後、民進党の総統候補者・蔡英文氏の支持率が46.7%にまで達し、初めて45%を越えた。一方、国民党の総統候補者・朱立倫氏の支持率は19.0%と会談前より低下し、ますます支持率の差をつけた。

2.しかし、馬習会談が両岸(中台)の平和に寄与したか否かに関しては、43.3%の台湾国民が「寄与した」と回答し、36.7%が寄与していないと回答している。

3.馬習会談前と会談後の支持率の変化(カッコ内は会談前の支持率)

民進党の総統候補・蔡英文:46.7%(41.6%)

国民党の総統候補・朱立倫:20.7%(19.0%)

親民党の総統候補・宋楚瑜:10.4%(11.4%)

(親民党は第二野党で、当選する確率は非常に少ないので省略してきた)

4.馬習会談は「国民党にダメージを与えた」と回答した者の割合は、回答者の中の37.9%に達し、「国民党に有利になった」(33.6%)を上回っている。

5.両岸(中台)トップが面会することを常態化することを「支持する」は58.6%で、「支持しない」は20.4%だった。

6.最後に、「馬習会談における馬英九総統の態度をどう思うか?」という質問に対して、26.4%が満足、34.9%が不満足、38.7%が「何とも言えない」という結果が出ている。

「三立新聞」のウェブサイトが公表した民意調査の結果は、以上だ。

「6」に関しては、Yahoo奇摩の質問と少しだけニュアンスが異なっているものの、たしかに満足か否かに関する値は異なる。したがってネットユーザーがクリックした調査結果か、統計的有効性を考慮に入れたランダム・サンプリングによる調査なのかという違いもあろうが、各報道媒体の「イデオロギー的色彩」に影響を受けている可能性も、否定できない。これは、どの国でも同じ事情にあるだろう。

 それにしても、「5」に関してだが、このデータが、Yahoo奇摩の調査結果傾向と、そう大きくは変わっていないことは注目に値する。

 これは何を意味しているかというと、やはり、あの握手の場面は、国共分裂後66年ぶりの両政府トップの握手であっただけに、インパクトは大きかったのだろうことが推論される。

 しかしそれにより、北京政府寄りの国民党にとって有利に働いたか否かということになると、「逆効果だった」ということが明確になっているということが、現段階では結論されよう。

 今後、それがどの方向に動いていくかに関してはなお、しばらくの静観が必要とされる。

 不屈の精神で闘い続けたミャンマーのアウンサンスーチー女士が率いる最大野党のNLD(国民民主連盟)が、総選挙において圧勝する勢いだ。

 人類は最終的には民主主義に向かって動いていく。

 来年の台湾の総統選においても、その人類の掟が生きていることを祈らずにはいられない。


[執筆者]
遠藤 誉

1941年中国生まれ。中国革命戦を経験し1953年に日本帰国。東京福祉大学国際交流センター長、筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会科学研究所客員研究員・教授などを歴任。『チャイナ・セブン <紅い皇帝>習近平』『チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち』『ネット大国中国 言論をめぐる攻防』など著書多数。近著に『毛沢東 日本軍と共謀した男』

※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。

遠藤 誉(東京福祉大学国際交流センター長)

554チバQ:2015/11/10(火) 22:08:36
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151110-00000121-jij-cn
「ミャンマー民主化」に関心=ネットで話題に―中国
時事通信 11月10日(火)17時2分配信

 【北京時事】ミャンマー総選挙でアウン・サン・スー・チー党首率いる最大野党・国民民主連盟(NLD)が圧勝し、政権交代の可能性が強まったことを受け、共産党支配体制が続く中国の改革・民主派の知識人らの間でミャンマー情勢に関心が高まっている。
 特にインターネット上では「中国にとってミャンマーは隣国であり、手本でもある」(中国誌「東方歴史評論」サイト)など、軍政から民主派政権に転換が進むミャンマーに関する話題が広がっている。
 「今回は流血もなく、平和的な転換だ。強靱(きょうじん)なスー・チー氏の功績によるが、テイン・セイン大統領やその背後の軍人勢力の包容力にも感謝すべきだ」「数えるほどしかない他の独裁専制国家も啓示を受けるよう望む」。中国のネット上ではこうした意見が目立っている。

555チバQ:2015/11/10(火) 22:10:27
http://www.sankei.com/world/news/151110/wor1511100034-n1.html
2015.11.10 21:19
【スー・チー氏の挑戦】
ミャンマーは「アジア最後のフロンティア」、米中、日本の思惑絡み合う

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ヤンゴンの国民民主連盟本部前で演説する同党党首のアウン・サン・スー・チー氏(右下)=9日(共同)
 【ヤンゴン=吉村英輝】総選挙後のミャンマーは、外交面でも注目を集めている。旧軍政の流れをくみ中国と関係が深かったが、アウン・サン・スー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)が政権を握れば、民主化を支援する米欧の関与が強まる見通しだ。ただ、中国もスー・チー氏に接近するなど危機感を強めている。地政学的要衝であるミャンマーは、経済開発でも「アジア最後のフロンティア」とされ、関係の深い日本にも影響が出そうだ。

 「世界の友人からの理解と協力が必要だ」

 歴史的な総選挙から約1年前の昨年11月14日。ミャンマーを訪問したオバマ米大統領との会談に臨んだスー・チー氏は共同記者会見で、そう強調した。

 スー・チー氏が新政権を担った場合、最も支援を期待するのが米国だ。悲劇のノーベル平和賞受賞者の知名度は米国内で高く、ミャンマー民主化はオバマ政権の「実績」の一つだ。

 米国は、1990年代から続ける経済制裁解除の条件のひとつに選挙の成功を挙げてきた。解除されれば、米企業の進出のみならず、米国内での活動への悪影響を恐れ及び腰だった日本などの投資も本格化し、経済成長を加速できる。

 ただ、ケリー米国務長官は、民政移管後初の選挙の実現を「重要な前進」と歓迎する一方、イスラム教徒少数民族ロヒンギャの権利向上なども求めた。スー・チー氏が国内世論に配慮し、同問題と距離を置き続けることは難しくなる。

 他方、中国は、ミャンマーをインド洋に抜ける地政学的に重要な隣国とし、旧軍政を支え続けた。政権交代を視野に今年、スー・チー氏を中国に初めて公式訪問させるなど接近。凍結中の中国による北部ダム開発の再開などにも理解を求めているが、親米のNLDとの関係構築は難しい。

 現政権は10月15日、少数武装勢力8組織と停戦協定を結んだが、署名に応じたのは和平交渉を進めた15組織の半分にとどまった。中国は、中国国境周辺の勢力に署名しないよう圧力をかけ影響力温存も図ったとされる。スー・チー氏と国軍との距離に付け入り、暗に内戦をあおって揺さぶりをかける可能性もある。

 署名式には、国境を接する大国の中国、インド、タイと並び、日本の代表も招かれた。軍政時代から中立的な立場で少数民族地域への支援を続けてきた日本財団など、民間の「草の根活動」が評価されたためだ。

 日本製品の需要も高く、最大都市ヤンゴンの南東約20キロで今年9月に開業した「ティラワ経済特区」は、中国や韓国との共同開発計画が覆され日本連合の一括受注となるなど、「日本の独壇場で他国のねたみはすごい」(日系企業関係者)と指摘される。ミャンマーの安定と成長は、経済力と軍事力に物を言わせ東南アジアへの進出を強める中国への抑止力にもなる。

 各国の思惑が絡み合うなか、最大の実力者となりそうなスー・チー氏はどんな外交をみせるのか。その判断は世界も揺さぶる。

556チバQ:2015/11/10(火) 22:10:54
http://www.sankei.com/world/news/151110/wor1511100007-n1.html
2015.11.10 05:05
【産経抄】
江戸幕府をほうふつ 暗躍、ミャンマーの「柳生一族」 11月10日





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 ミャンマーでは長年、軍事政権が続いてきた。と、書いても、日本人にはピンとこない。この国を何度も訪れている作家の高野秀行さんは、江戸幕府に見立ててきた。かつて、立法、行政、司法の一切の権利を握っていた武士に当たるのが、ミャンマーの軍人というわけだ。

 ▼最近まで維持してきた、鎖国政策も、幕府をほうふつとさせる。2004年に訪れたとき、どこに行くにも謎の男たちがついてきた。高野さんは、監視役だとにらんだ。送り込んだのは、幕府のために暗躍した柳生一族のような情報機関である(『ミャンマーの柳生一族』集英社文庫)。

 ▼そのミャンマーが、今や「東南アジア最後のフロンティア」ともてはやされ、外資の参入が相次いでいる。「開国」のきっかけとなったのは、11年の軍政から民政への移管である。以来初めてとなる総選挙は大きな混乱もなく、無事に投開票が行われた。

 ▼結果は、民主化運動の指導者、アウン・サン・スー・チー氏(70)率いる最大野党、国民民主連盟(NLD)が大勝利のもようである。現大統領と、国軍の最高司令官は、選挙結果を受け入れる意思を明らかにしている。

 ▼ただ、実際に国軍が権力を手放し、「大政奉還」や「維新」が実現するかどうかは、予断を許さない。いずれにしても、スー・チー氏と、自身を長く自宅軟禁に追い込んだ国軍との「和解」が、焦点となる。

 ▼高野さんによると、監視役の男たちは意外にも、人なつっこくて、かなりドジな連中だった。酒の席では口が軽くなり、政治の話題でも本音を漏らした。「スー・チーは軍と、いっしょに政府を作らなければいけないよ」。彼らは、歴史的な選挙の結果を受けて、民主化の実現に手応えを感じているだろうか。

557チバQ:2015/11/10(火) 22:11:19
http://mainichi.jp/select/news/20151111k0000m030096000c.html
ミャンマー総選挙:野党「議席3分の2」…政権交代濃厚
毎日新聞 2015年11月10日 21時15分(最終更新 11月10日 21時23分)

 【ヤンゴン春日孝之】ミャンマー総選挙で、アウンサンスーチー氏(70)率いる最大野党「国民民主連盟(NLD)」は10日、独自集計の結果、NLDが政権交代に必要な議席を超えて「圧勝」していると公表した。スーチー氏らNLD幹部はこの日、政権構想に向けた会合を早くも開いた。だが、連邦選挙管理委員会の最終発表までは時間がかかるとみられ、公式結果の行方を注視している。

◇選管発表遅れる

 NLDが今回、国会(上下両院)の改選498議席のうち3分の2超(333議席以上)を獲得し、その後政局が順調に動けば、来年2〜3月の国会で予定される大統領選で独自候補が当選するのは確実となる。

 NLD開票集計責任者のテインウー氏は毎日新聞に対し、10日午後2時(日本時間同4時半)現在で、NLDは上下両院で406議席を獲得、政権奪取に必要な333議席を大きく超えたと公表した。

 選管の中間集計では、NLDの確定議席は下院88議席中、78議席。テインセイン大統領(71)率いる与党「連邦団結発展党(USDP)」は5議席にとどまり、現職閣僚の落選の報が相次ぐなど惨敗の様相だ。

 選管は当初、最終結果の公表を今月15日までと予定していたが、その後「2週間以内」と修正した。

 NLDは10日、最大都市ヤンゴンのスーチー氏の自宅で中央執行委員会の会合を開いた。ニャンウィン報道官によると、会合では「圧勝」を踏まえ、スムーズな政権移行、新政権の陣容などを議論したという。

 来年の国会で実施される大統領選では、上下両院の軍人議員が1人、両院の民選議員が各1人ずつ計3人の副大統領を選出。この中から全議員の投票で大統領を決める。NLDの集計では、NLDが上下両院とも副大統領を選出できるだけの議席を獲得している。

 ミャンマーは半世紀に及んだ軍支配、さらに2011年の民政移管に伴う移行政権を経て、本格的な「民主政権」の時代を迎える可能性が出ている。

 スーチー氏は英国籍の息子がいるため憲法上、大統領資格がない。今月5日に「大統領の上に立つ」と宣言して波紋を広げたが、10日、英BBCの取材に「バラはどんな名前で呼んでも香りはよい」というシェークスピアの「ロミオとジュリエット」の中の有名なセリフを引き合いに「大統領」の肩書には関係なく、自分が国家を率いるのだと改めて決意を示した。

 NLDの会合後、別の報道官ウィンティン氏は、記者団に「選管は(開票結果の公表を)意図的に遅らせている。細工か何かしたいのかもしれない」と語り、選管の作為の可能性に警戒感を示した。テインセイン大統領もミンアウンフライン国軍最高司令官も「選挙結果を受け入れる」と表明しているが、選管がどんな最終結果を発表するか国民は固唾(かたず)をのんで注視している。

558チバQ:2015/11/10(火) 22:11:41
http://mainichi.jp/select/news/20151110k0000e030156000c.html
ミャンマー:「スーチー!」NLD勝利見通しでお祭り騒ぎ
毎日新聞 2015年11月10日 10時04分(最終更新 11月10日 12時43分)
 ミャンマー総選挙は開票作業が進み、アウンサンスーチー氏率いる野党、国民民主連盟(NLD)が勝利する見通しが9日夜、一段と高まった。最大都市ヤンゴンのNLD本部前では、幹線道路を埋め尽くした1000人規模の支持者が歌い、踊り、喜びを爆発させた。

 屋外に設けられた大型スピーカーが、NLDのテーマソングを繰り返し大音量で流す。「国民のリーダーは世界に知れ渡ったあの人しかいない」との歌詞にラップ調の軽やかなリズムがかぶさる。

 シンボルカラーの赤い服を着て、頬にペイントをした支持者が、歓声を上げながら手拍子を打ち、コンサート会場のような熱気に包まれた。

 通りかかったバスから窓を開け「スーチー!」と叫ぶ若い男性、路上で誰彼なしに握手し合う人たち--。特設の大型スクリーンがスーチー氏の映像を流すと、興奮は最高潮に達した。

 元陸軍兵士の男性、ミンサンさん(71)は、目に涙をため「幸せすぎて身震いする」と語った。(共同)

559チバQ:2015/11/10(火) 22:12:54
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20151110-00000027-ann-int
外国企業進出・広がる格差…記者が見たミャンマー
テレビ朝日系(ANN) 11月10日(火)17時4分配信
 ミャンマーの総選挙は、アウン・サン・スー・チー氏が率いる野党が圧勝する勢いです。ヤンゴンなどの都市部だけではなく、地方でも順調に議席を獲得しています。ミャンマーのヤンゴンから報告です。ここは軍政化時代は、報道陣が入って取材することさえも許されていませんでした。

 (小林理記者報告)
 (Q.取材を通じてどのような街の変化を感じた?)
 ミャンマーというと、かつての軍事政権、そしてアウン・サン・スー・チー氏の軟禁などといったイメージがあるかと思います。そして、取材に対しても非常に厳しい制限が与えられるのではないかというイメージがあるかと思います。ただ、これまで10日間ほど取材を続けてきましたが、取材制限を受けることは一度もありませんでした。そして、地元メディアも自由に取材して自由に報道しています。そうした意味で、かつての軍事政権時代と比べれば真逆の状態、非常に自由になっているといえます。そして、街中を歩くと外国の企業の看板も数多くみられました。特にヤンゴンの中心部では、家電メーカーや車のメーカーなど真新しいショールームがいくつもありました。また、駐在している企業の人に話を聞くと、「日本食や日本の商品などを手に入れるのに困ったことはほとんどない」と話していました。一方で、急激な成長の裏で格差が広がっています。高級な外国製品や輸入車などを手に入れる企業家らが出てきている一方で、急激に物価が高騰し、多くの市民の生活が圧迫されている現状もあります。そうした意味でも、スー・チー氏が率いるNLD(国民民主連盟)が政権を取ったとしても、非常に難しい課題を突き付けられることになるといえます。
 (Q.現在の選挙の開票状況は?)
 NLDはヤンゴンなど都市部でこれまで開票作業が終えた議席のうち9割以上を獲得したという情報が入っています。地方の少数民族が多く住んでいる地域でも8割から7割の議席を獲得したという情報が入ってきています。この勢いだと、過半数を超えられるような勢いで議席を獲得している状況です。

560チバQ:2015/11/10(火) 22:19:28
http://jp.wsj.com/articles/SB12239780145041894104204581346222417222868
ミャンマー総選挙で知るべき5つのポイント
ミャンマー西部ラカイン州の投票所で投票する男性 ENLARGE
ミャンマー西部ラカイン州の投票所で投票する男性 PHOTO: MYAT THU/AGENCE FRANCE-PRESSE/GETTY IMAGES
2015 年 11 月 10 日 09:11 JST
 ミャンマーで8日、民政移管後初となる総選挙が実施された。今回の選挙は、同国が軍事政権から民政主導による民主主義的なシステムにどの程度移行したかを見る上で重要な指標。ミャンマーの総選挙について知るべき5つのポイントをあらためて整理した。

1. 不完全な選挙

 ミャンマーの憲法では、議席の4分の1(つまり25%)が軍の最高司令官が選出する軍人に割り当てられているため、国民が民主的に選出できるのは議席の75%に限られる。さらにロヒンギャなどのイスラム系少数民族は同国の選挙史上初めて選挙権を奪われることになった。今年に入り、政府がこうした民族の身分証明書を廃止し、選挙権を取り消したためだ。

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2. 2大政党の対決

 選挙では、候補者6000人以上を抱える90以上の政党が争った。基本的には、軍政の流れを組む与党の連邦団結発展党(USDP)の支配基盤に、アウン・サン・スー・チー氏が率いる最大野党の国民民主連盟(NLD)が挑む構図だ。2012年の連邦議会の補欠選挙では、NLDが44議席中43議席を獲得したが、アナリストは選挙実施前、今回の結果がこれほど決定的ではない可能性も指摘していた。

3. 大統領選ではない

 選挙は、660人から成るミャンマー議会の構成を決めるが、大統領を決めるものではない。同国の政治制度では、大統領は国民が直接選出するのではなく、選挙で選出された議員によって11月以降に選ばれる。新しい大統領を選ぶ最終期限は来年の3月。

4. スー・チー氏は大統領になれない

 最大野党NLDはこの選挙で大幅に議席を伸ばすとみられるが、2人の息子が外国籍であるスー・チー氏は、現憲法の規定では大統領になれない。ただ、明確な大統領候補がいないため、11月の選挙後に長期の駆け引きが繰り広げられる公算が大きい。

5. 経済にもたらす影響

 組閣と議会の大統領選出にかかる時間が長くなれば長くなるほど、経済に及ぶ潜在的影響は大きくなる。ミャンマーはここ最近、インフレ率の上昇と通貨安に苦慮している。投資家の中には、投資を決めたり増やしたりする前に、同国の方向性を確認したいと思っている人もいる。不透明な駆け引きの時間が長くなれば、他に目を向ける投資家が増える可能性がある。

561チバQ:2015/11/10(火) 22:51:36
>>546-547
> 大陸への接近を志向する国民党が「次の総統」を取った場合、台湾がさまざまな面で中国に歩み寄り、結果的に呑みこまれる可能性は高い。つまり、事実上の「統一」である。
突飛な想像力ですな

562チバQ:2015/11/10(火) 22:59:09
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015111000545
崔竜海氏、弔問も姿見せず=失脚説強まる-北朝鮮


韓国の仁川アジア大会閉会式に出席した北朝鮮の崔竜海労働党書記=2014年10月(EPA=時事)
 【ソウル時事】10日付の北朝鮮労働党機関紙・労働新聞は、7日に死去した李乙雪・党中央委員の弔問に党や内閣などの幹部が訪れたと報じたが、失脚説が出ている崔竜海党書記の名前は挙げられなかった。崔氏は、李氏死去に伴って設置された国家葬儀委員会の名簿に含まれなかった。弔問にも姿を見せなかったことで、失脚説が一層強まりそうだ。
 弔問した幹部には、序列2位の金永南最高人民会議常任委員長や朴奉珠首相のほか、金己男氏ら党書記も名を連ねた。韓国の鄭成長・世宗研究所統一戦略研究室長は「党指導部メンバーが名を連ねる中、崔氏が入っていないのは、解任をさらに強く裏付けるものだ」と指摘した。(2015/11/10-14:44)

563チバQ:2015/11/10(火) 23:00:30
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015111000803
上海副市長を「重大規律違反」で調査=自由貿易試験区トップ兼務-中国


 【北京時事】中国共産党中央規律検査委員会は10日、上海市の艾宝俊副市長(55)を「重大な規律違反」で調査していると発表した。艾氏は、規制緩和のモデル地区で多くの日本企業が進出している「上海自由貿易試験区」のトップである管理委員会主任を兼務。汚職容疑とみられる。
 艾氏は鉄鋼大手・宝鋼集団社長などを経て2007年に副市長に就任。中国初の自由貿易試験区が13年9月に発足し、同試験区管理委主任に就いた。今年3月には同試験区管理委常務副主任だった戴海波・上海市副秘書長や宝鋼集団副社長(共に当時)が調査を受けている。
 習近平総書記(国家主席)は12年11月の就任以降、反腐敗闘争を強化しているが、上海市高官が摘発されたのは初。31省・自治区・直轄市で高官の摘発がないのは北京市だけとなった。(2015/11/10-18:48)

564名無しさん:2015/11/10(火) 23:04:38
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E4%B8%BB%E5%B8%AD%E7%99%BA%E8%A8%80%E3%81%AB%E4%B8%8D%E5%BF%AB%E6%84%9F%EF%BC%9D%E5%8D%97%E3%82%B7%E3%83%8A%E6%B5%B7%E3%81%A7%E3%80%8C%E4%BA%8C%E6%9E%9A%E8%88%8C%E3%80%8D%E2%80%95%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0/ar-CCbgey
中国主席発言に不快感=南シナ海で「二枚舌」―ベトナム

 【ハノイ時事】中国の習近平国家主席による南シナ海領有権に関する最近の発言に対し、ベトナムで不快感が高まっている。ベトナムを5、6の両日訪問した際に、領有権をめぐる対立を回避する姿勢を示した一方、7日のシンガポールでの演説では「古くから中国の領土」と主張したためだ。メディアは「二枚舌」(トイチェ紙)と厳しく批判している。

 ベトナム政府によれば、習主席とグエン・フー・チョン共産党書記長は5日の会談で、南シナ海問題が両国関係に悪影響を及ぼさないよう「適切に処理」することで合意。習主席は「平和と安定の維持に努力する」と語ったとされる。ベトナム国会での6日の演説でも、両国間の問題では対話を通じた解決を目指す考えを表明した。

 その翌日、シンガポールという「南シナ海問題と(直接には)無関係の国」(トイチェ紙)で、友好ムードに水を差すような発言が出たことに、メディアは「化けの皮が剥がれた」(ペトロ・タイムズ紙)と反発。中国の主張は身勝手として、国際法に従うよう訴えている。

 ベトナム政府高官や外務省は、習主席のシンガポールでの演説に関してコメントしていない。

565名無しさん:2015/11/10(火) 23:05:32
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151110-00010000-fsight-int
歴史的「中台トップ会談」の勝者はだれか?
新潮社 フォーサイト 11月10日(火)10時31分配信

 満面の笑みを浮かべた台湾の馬英九総統は、いささか硬い表情の中国の習近平国家主席と握手を交わしたあと、とっさにスーツの前ボタンをさっと外し、世界から集まった数百人の記者団に手を大きく振った。筋肉質で胸板の厚い馬氏はスーツが破れてしまうことを心配したからで、馬氏はボタンを外したまま、会談の会場に向かった。

■60秒以上続いた握手

「中台分断後初」とされた歴史的な中台トップ会談で、馬氏の高揚ぶりは目立った。冒頭の公開発言の予定はそれぞれ5分。習氏は「我々は、血は水よりも濃い家族である」と使い慣れた決まり文句を淡々と語り、4分30秒できっちり語り終えた。一方、馬氏の話は5分で終わらなかった。仕切り役のシンガポール側は、発言途中で報道陣をシャングリラ・ホテル「Island Ballroom 」から追い出した。発言は結局、6分以上続いた。馬氏の話には、中国の古典『尚書』からの引用「非知之艱、行之惟艱」(知るに易く、行うに難し)など漢学教養がふんだんに盛り込まれ、中華民族主義者・馬英九の「中華の本家は我が中華民国にあり」という意気込みが伝わってきた。

 そんな馬氏と、「中華民族の復興」を掲げる習氏との相性が悪いはずはない。会談後、馬氏は習氏を「現実的で、柔軟で、率直だった」と最大限持ち上げた。60秒以上続いた握手について「気持ち良かった。2人とも力一杯握った」とも。2人は食事中、抗日戦争の話を語り合った。習氏が、ミズーリ号で降伏文書に調印した日本の要人は誰だったか思い出せずにいると、馬氏が「重光葵ですよ」と教えるというやり取りで盛り上がったという。

 会談を無事に乗り切るため、習氏は「台湾独立反対」「1つの中国原則(一中原則)」「台湾は中国の領土」といった台湾側を刺激する発言は控え、馬氏も「中華民国」や「1つの中国には中台別々の解釈がある(一中各表)」という中国側に耳障りな部分に言及しなかった。そのうえで、それぞれが会談後の会見で、こうした言うべきことを補完して述べる、という形式を取ったので、馬氏が一方的に譲歩したという解釈は、いささか不公平かもしれない。

■「被動」から「主動」へ

 それにしても、中国側が「習馬会」、台湾側が「馬習会」と呼ぶ中台トップ会談の開催が4日に公表されて以来、最も強く印象づけられたのは馬総統の元気さだった。台湾での事前記者会見では1時間半かけて50人の記者の質問をさばいた。支持率が低迷を始めた2010年以来、その表情は曇る一方だったので、こんなにハイで嬉々とした馬氏を見るのは本当に久しぶりである。

 ただ、馬氏の個人的満足とは別に、中国と台湾、どちらが多くを得たかと言えば、文句なく中国ではないだろうか。その理由を考えてみたい。

 筆者にはいささか後悔の念がある。中台トップ会談の実現を予感しながら、そのタイミングはすでに失われたと判断していた。馬氏が会談を熱望しているのは周知の事実だったが、中国側の反応は鈍かった。昨年11月のAPEC(アジア太平洋経済協力会議)での会談を、中国側が国際会議の場は望ましくない、と断った。金門島での会談も議論に上ったが実現しなかった。今年春、中国側を取材すると、答えは「場所、タイミングさえ合えばまだ可能性はある」というものだったが、私は単に拒否のための口実ではないかと受け取っていた。

 なぜなら、馬英九の支持率は10%前後に低迷し、来年5月には新しい総統の座が民進党の蔡英文主席に転がり込むことは確実視されている。馬氏は中国にとって中台関係の雪解けを演出した「恩人」ではあるが、冷徹な中国はそれだけではレームダック化した馬氏にトップ会談というプレゼントは渡さないと考えたからだ。しかし、中国の判断は違った。いまがチャンスだと考えたのだ。

 その理由を、台湾政策に通じる中国の研究者はこう語る。

「この習馬会で、我々は、被動(受け)から、主動(攻め)へ局面を転換できた」

 その意味は深い。この2年、台湾では、中国とのサービス貿易協定に反対するひまわり運動が成功を収め、地方選挙では国民党が空前の大敗を喫し、総統選挙は民進党の優勢が明らか。台湾に対し、「善意」という名の利益提供を続けてきた中国にとっては、台湾政策の根本を揺るがすような、目の当たりにしたくはない事態の連続であった。

566名無しさん:2015/11/10(火) 23:05:39
>>565

■米国への一撃

 中国は受け身の立場に追い込まれた。特に、民進党の総統選候補、蔡英文主席が、今年の5月末と10月初旬、米国と日本を相次いで訪問し、米国では国務省ビルのなかに招き入れられ、日本では安倍首相と「偶然」に会ったとされる。日米の民進党への厚遇は中国の指導部にもかなり衝撃を与えたはずだ。

 結果的には、この時期にトップ会談を持ってくるのは、なかなか巧妙な一手であったと言えるだろう。もともと中台トップ会談は、歴史的に常に中国が希望し、台湾が拒むという構図だったが、台湾が希望し、中国が応じたという構図に、関係が逆転してしまった。それは、残り任期半年の馬氏に対し、残り任期が最大7年ある習氏の時間的優位がもたらした部分である。

 中国にとって大きかったのは、米中関係の悪化、日米同盟の強化、南シナ海問題での反中連合の形成など苦しい現実のなかで、中国と台湾の連携をアピールできたことであり、台湾の自立重視にシフトした米国に一撃を加えた思いではないだろうか。南シナ海問題についても、台湾は東沙諸島と、南沙諸島最大の太平島を実効支配している。馬氏は南シナ海問題を今回議題にしなかったことを明らかにしており、米国と台湾の分断に成功した形になった。

 一方、馬氏が今回、中国側の誘いに乗った背景を分析することは難しくない。馬氏個人の熱望と、国民党の選挙対策という2つのレベルで、中国と利害が合致したのである。馬氏にとっては、中台トップ会談を成し遂げ、中台改善を政権の基軸としてきた自らの2期8年間に美しい句点を打ちたいという思いは、本人がいくら否定しても、すでに衆目の一致するところだ。会談の実現により、馬氏の2期8年の中台改善という歴史的任務が完成したとアピールできる。

 現在の選挙情勢では国民党は総統選敗北の可能性が濃く、立法院でも過半数を民進党に奪われかねない。中台トップ会談の実現は国民党の対中融和路線の功績であるとアピールできる。総統選の逆転はほぼ不可能だが、同日の立法委員選挙では民進党の単独過半数を阻止する希望が出たと見る向きもある。実際、民進党は今回の問題でいささか受けに回った。蔡英文氏は、中台トップ会談開催のニュースに対して、「急襲された」と『LINE』でつぶやいた。もし想定内ならば、こうした言葉は出ないだろう。その後も民進党のコメントには揺れが見られ、事前の準備不足を感じさせた。

■「馬英九」と「中国」の勝利

 この中台トップ会談に対して、「台湾世論の反発が激しくなる」という分析も一部でなされているが、果たしてそうだろうか。少なくとも、台湾の人々の気持ちは、(1)トップ会談の実現は悪いことではない(2)その内容は100%満足できるものではなかったが、台湾の利益が大きく損なわれたわけではなかった、というあたりではないか。メディアの各種世論調査でも、数字にばらつきはあるものの、全体に会談への支持は不支持を上回っており、ひまわり運動のときの全民挙げた抗議とは状況が違っている。任期切れ間際の馬氏が現段階で「できること」を台湾世論が見切っている面もあるだろう。また、「台湾は台湾、中国は中国」とはっきり分けて考える人がマジョリティになった台湾では、「1つの中国」を掲げ合う国民党と共産党の「歴史的」な会談を、確かに重要なものとは認めつつ、気分的には「今さら」と距離を置くようなムードもある。

 会談では、双方が「1つの中国」を前提とした「1992年合意」を確認したことが最大の目玉になった。ただ、中台はもともと2008年から「1992年合意」をもとに交流を開始しており、今回はその成果を両指導者が追認したに過ぎない。中国の国務院台湾事務弁公室と台湾の大陸委員会という政府機関同士のホットラインの設置や、中国の台湾に向けたミサイル撤去、国際機関への参加なども議論したが、過去に論じられてきたテーマで、それほど新味のある話ではない。何より、今回の会談は非公式の意見交換であり、一切の合意文書はなく、2016年以降の新政権下における中台関係の将来を法的に拘束するものではない。まさに「会うこと自体に意味がある」という会談だったのである。

 今回のトップ会談で最も利益を得た個人は、歴史的任務を達成したと認定された馬氏だ。「国」として利益を得たのは中国である。米国のアジア戦略に楔を打ち込み、台湾を「1つの中国の枠」に押しとどめるかどうかの攻防で、守勢から攻勢に転じることができた。しかし、だからといって、この会談によって中台の距離が近づき、台湾の人々の心中で進んでいる「脱中国」が止まるわけではない。台湾総統には会っても、その方策を、中国はまだ見つけられていない。


ジャーナリスト・野嶋剛

Foresight(フォーサイト)|国際情報サイト
http://www.fsight.jp/

567名無しさん:2015/11/10(火) 23:07:32
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151109-00000105-jij-cn
中台首脳会談、評価二分=「関係変化なし」45%―台湾紙
時事通信 11月9日(月)18時14分配信

 【台北時事】9日付の台湾紙・聯合報が掲載した世論調査によると、7日にシンガポールで開かれた中台首脳会談での馬英九総統について、37.1%が「満足」とする一方、33.8%が「不満足」と回答した。
 台湾内で、中国の習近平国家主席と「一つの中国」を確認した会談内容に対する評価が二分している状況を示した。
 年齢別では、40〜59歳の48%が「満足」と答えたのに対し、40歳以下の世代での「満足」は29%。「不満足」が41%に上り、若い世代の低評価が目立った。
 首脳会談後の中台関係については、「変わらない」が44.8%と最も多く、「良くなる」は28.0%、「悪くなる」は7.7%だった。
 また来年1月の総統選挙で最大野党・民進党の蔡英文主席が当選した場合、蔡主席と習主席の首脳会談について賛成するかどうか尋ねたところ、67.0%が「賛成」と答え、「賛成しない」は8.6%だった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151109-00000063-reut-n_ame
台湾総統選、野党・民進党の蔡英文主席が支持率リード=世論調査
ロイター 11月9日(月)18時10分配信

[台北 9日 ロイター] - 9日公表された世論調査によると、来年1月の台湾総統選に出馬する最大野党、民主進歩党(民進党)の蔡英文主席は48.6%の支持を集めた。一方、与党・国民党の候補者である朱立倫主席の支持率は21.4%だった。7日に歴史的な中台首脳会談が開かれたが、野党候補がリードする情勢に変化はなかった。

世論調査は8日、台湾の有識者らで作る両岸政策協会が1014人を対象に実施した。

同協会が行った10月半ばの調査では蔡氏の支持率が45.2%だった。朱氏は以前の調査で21.9%だった。

同協会のメンバーは9日の記者会見で、週末に開かれた「台湾の馬英九総統と中国の習近平国家主席の首脳会談は、台湾総統選に介入することが狙いではなく、馬総統退陣後の両岸(中台)関係を方向づけるためのものだ」と述べた。

蔡氏は首脳会談を批判し、馬総統が台湾の自由と民主主義について直接言及しなかったことに失望したとコメントした。

8日の世論調査では、馬総統が首脳会談で台湾の主権や利益を守り、主張したと思うか、という質問に対し、回答者の32.9%がそう思うと答え、46.8%はそう思わないと答えた。

568とはずがたり:2015/11/11(水) 00:20:47

2015.11.08
中国、ついに脱税し放題の富裕層へ「財産没収」の鉄拳?
http://biz-journal.jp/2015/11/post_12309.html
文=編集部

 成長率の鈍化や度重なる株価急落など、暗いムードが漂う中国経済。しかし今、中国の富裕層の不安を最もかき立てている話題といえば、相続税の導入についてだろう。現時点では相続税が存在しない中国だが、遺産税という相続税に相当する税制の導入が間近に迫っているというのだ。
 2004年以降、草案作成のための議論が行われてきた遺産税について、「近く、深セン市で試験導入される」という情報がインターネット上で駆けめぐったのは今年7月のこと。この時、深セン市地税局(地方税務署に相当)は、即座にこの情報を否定している。ところが9月下旬、再び「16年に深セン市を皮切りに、遺産税の徴税が開始される」という情報がネット上で流布。今度は同地税局に加え、深セン市の財政委員会も「情報はデマ」とアナウンスしたが、「火のないところに煙は立たぬ」とばかりに、人々の間で大きな話題となっている。
 すでに公表されている遺産税の草案の内容が、かなり過酷な内容であることも人々の関心に拍車をかけている。
 10年に改定された遺産税の最新の草案では、課税対象となるのは相続資産の総額が80万元(約1560万円)以上の相続人で、13.75〜50%までの累進課税方式とするとされている。ここまでは、日本の相続税率と比べても、特別高いものではない。
相続は極めて困難

 しかし、遺産税納付に関する数々の但し書きを見れば、事実上遺産相続を認めないにも等しい過酷な内容となっている。一部を意訳して紹介する。
(1)税金は、相続人が合法に得た収入で納めなくてはならない。親族の財産や贈与に頼って支払ってはならない
「合法的に得た収入」とは、犯罪などで得た収入ではないことに加え、所得税その他を納付した「税務上クリアな収入」を意味している。富裕層では、灰色収入が全体収入の4割以上を占めるともいわれており、会社経営者や自営業者で所得税を満額払っている人は皆無といってよい。さらに、親族にも頼れないとなると、支払い能力のある相続人はかなり限られることになる。
(2)納税前の遺産は凍結される
 先払いしなければ遺産相続ができず、相続する不動産や非金融資産を売却して納税資金に充てることも不可能。
(3)納付は3カ月以内に現金で行う。納付されない場合、遺産は国家に没収される
 日本では最大20年までの延納が認められているが、中国では家族の死に際し、悲しみに暮れる暇もなく、金策に走らなければならない。

導入時期や内容に至るまで、まだまだ不明確な点も多い遺産税について、中国広東省を拠点として活動する、せとうち不動産・コンサルタント代表の平岡省吾氏は、次のように話す。
「格差是正に向けた大胆な政策を取ることで、社会や体制に不満を抱える低所得者層の支持を取り付け、ついでに財源確保もしてしまおうというのが政府の狙いです。仮に草案に近いかたちで遺産税が導入されるとしたら、富裕層では海外への資金移動がますます増え、中間層ではタンス預金が増え、景気は一段と冷え込むでしょう。タンス預金狙いの空き巣が横行し、治安も悪くなる可能性もあります」
 中国では現在、これまでゼロだった固定資産税に相当する不動産税についても、導入に向けた立法手続きが取られている。内憂外患の習近平国家主席は、ここへきて労働者階級に支持を求める独裁に回帰するつもりなのだろうか。
(文=編集部)

571チバQ:2015/11/11(水) 21:11:40
https://www.nhk.or.jp/news/html/20151111/k10010302231000.html
ミャンマー 民主化勢力主導政権誕生の見通し強まる
11月11日 21時03分

ミャンマー 民主化勢力主導政権誕生の見通し強まる
ミャンマーの総選挙で、アウン・サン・スー・チー氏率いる野党NLD=国民民主連盟は、独自の集計で過半数の議席に達したことを明らかにし、テイン・セイン大統領も平和的な政権移譲を約束しました。半世紀以上にわたって軍の影響力の強い政権が続いてきたミャンマーで、民主化勢力主導の政権が誕生する見通しが強まりました。
ミャンマーの選挙管理委員会によりますと、これまでに選挙で争われた議席の60%の299議席が確定し、民主化運動を率いてきたアウン・サン・スー・チー氏の野党NLDが256議席を獲得して、20議席の与党USDP=連邦団結発展党に圧倒的な差を付けてリードしています。
選挙結果を巡っては、野党NLDも立会人を通じて開票結果を独自に集計していて、NLDの幹部は、11日、NHKの取材に対し、過半数の333議席を上回る議席を獲得したと明らかにしました。
またアウン・サン・スー・チー氏は、テイン・セイン大統領と軍の最高司令官に対し、総選挙後の国民和解のための会談を呼びかける書簡を送りました。これに対しテイン・セイン大統領は11日午後に声明を発表し、NLDとスー・チー氏に祝意を表したうえで、選挙結果が確定すれば会談に応じ、平和的な政権移譲を行うと約束しました。
今後、選挙結果などをを巡る大きな混乱がなければ、半世紀にわたって軍の影響力の強い政権が続いてきたミャンマーで、民主化勢力主導の政権が誕生する見通しが強まりました。
新しい議会が招集されるのは、今の議員の任期が切れる来年1月末以降で、その後、議会で新大統領を選出する手続きが行われ、テイン・セイン大統領の任期が切れる来年3月末以降新政権が発足する予定です。
野党圧勝の背景は
野党NLD=国民民主連盟が圧勝する見通しとなった背景には党首のアウン・サン・スー・チー氏のカリスマ的な人気と、軍事政権時代の抑圧などに対する国民の根強い反発があります。
建国の父、アウン・サン将軍を父に持つスー・チー氏は、軍事政権に対し真っ向から民主化を求め続け、延べ15年間に及ぶ自宅軟禁にも信念を変えることはありませんでした。今回の総選挙でスー・チー氏は2か月に及ぶ選挙期間中、ミャンマー各地に足を伸ばし、NLDの支持が比較的弱いとされる少数民族の多い州などでも、積極的なてこ入れを図りました。各地の集会は、どこもスー・チー氏を一目見ようという人であふれ、NLDはもともと支持基盤とする都市部に加え、地方でも優位を確固たるものにしました。
一方、軍事政権の流れをくむ与党USDPは、軍や公務員などの全国的な組織票があっても、議席に結びつけることができませんでした。国民の多くは、テイン・セイン大統領の4年間の実績に対し、一定の評価をしながらも、それに先立つ軍事政権時代の政治的な抑圧と経済的な停滞には、依然強い反発を抱いており、こうした国民感情がNLDが票を伸ばす大きな要因となりました。

572チバQ:2015/11/11(水) 21:20:25
http://www.sankei.com/world/news/151111/wor1511110013-n1.html
2015.11.11 10:12
【ミャンマー総選挙】
「新大統領は何の権限もない」スー・チー氏「私が全て決定する」…権威主義や違憲批判も

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アウン・サン・スー・チー氏(ロイター)
 ミャンマーの次期政権を主導する見通しとなった野党、国民民主連盟(NLD)の党首アウン・サン・スー・チー氏(70)は10日、外国メディアとのインタビューで、次期大統領は何の権限もないと明言。自身の大統領就任を禁じた憲法規定に合わせるために任命されるにすぎないとして「私が全てを決定する」と強調した。

 国家元首の大統領ではなく、自身への権力集中にこだわる姿勢は、「権威主義」や「違憲」との批判を招く恐れもある。

 NLDは、8日実施の総選挙で圧勝の情勢。スー・チー氏はシンガポールのニュース専門テレビ、チャンネル・ニューズ・アジアに対し、次期大統領となる人物は「自分に権限がなく、党の決定に従って行動することを十分に理解しなければならない」と説明した。

 憲法は、外国人の家族を持つ者の大統領就任を禁止。英国籍の息子を持つスー・チー氏は大統領になれない。(共同)

573チバQ:2015/11/11(水) 21:33:52
2812 :チバQ :2015/11/11(水) 21:19:16
http://www.sankei.com/world/news/151111/wor1511110028-n1.html
2015.11.11 14:32
【ミャンマー政権交代へ】
でも大統領になれないスー・チー氏「私がすべてを決定する」 野党NLD総選挙で過半数確保 

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8日、ヤンゴンで自ら投票する国民民主連盟(NLD)党首のアウン・サン・スー・チー氏(ロイター)
 【シンガポール=吉村英輝】ミャンマー総選挙で、アウン・サン・スー・チー氏(70)が率いる野党、国民民主連盟(NLD)は11日までの独自集計で、軍人枠を含めた国会全体で、政権交代可能な過半数を確保した。選挙管理委員会の途中集計でもNLDは圧倒。政局の混乱がなければ、半世紀にわたり軍主導の政治が続く同国で、同国の民主化を主導してきたスー・チー氏による政権奪取が実現する。

 NLDの11日までの独自集計によると、下院で改選対象82%の271議席、上院で同80%の135議席で当選を確実にした。

 ミャンマーの国会は、来年1月末に発足する新議会で、下院の民選議員、上院の民選議員、両院でともに25%の議席を握る軍人議員がそれぞれ、計3人の大統領候補を指名。上下両院の全議員の投票で大統領を選出し、落選した2候補は自動的に副大統領となる。

 NLDの集計結果は、軍人枠を含め、下院(定数440議席)と上院(同224議席)の両方で6割以上の比率となるため、NLDが2人の大統領候補を擁立できる。また、両院合計(同664議席)のうち406議席以上を固めたことで、単独で大統領を選出できることになる。

 選管が11日午前に発表した途中開票結果では、NLDは下院の開票済み149議席中134議席(89%)を獲得、上院も同様に33議席中29議席(87%)をとっており、NLDの独自集計結果を追認する流れとなっている。

 また、選管は同日午前、スー・チー氏が自身の下院選挙区で当選したことも発表した。

 新議会は2〜3月に大統領選出作業を進め、新大統領はテイン・セイン大統領が任期切れとなる3月末に就任する予定。新大統領は、議会に閣僚候補の名簿を提出するなど、新政権発足にあたり権限を持つ。

 ただ、政権交代しても、外国人の家族を持つスー・チー氏は憲法の規定で大統領になれない。スー・チー氏は10日、英BBC放送などのインタビューで、次期大統領には何の権限もないと明言し「私がすべてを決定する」と強調した。

 一方、憲法は国軍総司令官に国防相や内相の任命などの権限を付与しているほか、憲法改正など重要案件には、議会の25%を握る国軍が実質的な拒否権を持つ。政権奪取が確実となりつつあるスー・チー氏の課題は、国軍との協力関係構築に移りつつある。

574チバQ:2015/11/11(水) 21:42:19
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-151111X816.html
大統領と国軍司令官に会談要請=円滑な政権交代へスー・チー氏―ミャンマー

19:28時事通信

 【ヤンゴン時事】8日投票が行われたミャンマー総選挙で勝利が確実となった最大野党・国民民主連盟(NLD)は11日、アウン・サン・スー・チー党首がテイン・セイン大統領とミン・アウン・フライン国軍司令官に書簡を送り、来週中の会談開催を要請したことを明らかにした。NLD政権樹立が濃厚となったのを受け、円滑な政権交代に向けて協力を求める意向とみられる。

 スー・チー氏は書簡で「総選挙で示された民意を実行することが極めて重要だ」と指摘。「国民和解について話したい」と求めている。同じ内容の書簡はシュエ・マン下院議長にも送付された。

 テイン・セイン大統領の任期は来年3月末までで、新政権発足まで4カ月以上ある。スー・チー氏としては大統領と国軍トップから協力を取り付け、政権移行期間中の混乱を防ぎたい考えだ。

 NLDによると、スー・チー氏の要請に対してテイン・セイン大統領はイェ・トゥ大統領報道官(情報相)を通じ、連邦選挙管理委員会の選挙作業完了後に会談に応じる意向を伝達。平和的に政権を移譲し、政権移行期間中の安定に協力する考えも伝えたという。

575チバQ:2015/11/11(水) 21:44:07
http://news.goo.ne.jp/article/wedge/business/wedge_5577.html
タイの国運握る国王健康問題

12:00Wedge

タイの国運握る国王健康問題
Getty Imagesより
(Wedge)
 米ヘリテージ財団のローマン(アジア研究センター長)が、同財団のサイトに米タイ関係についてはプミポン国王の死去という間近に迫った事態に配慮した長期的思考が欠かせないという趣旨の一文を10月5日付で書いています。

タイ現政権に強硬姿勢で臨むオバマの思惑
 すなわち、タイ国王の命運は、今日のタイ政治の中心的要素である。

 タイでは幾多のクーデターが行われてきた。冷戦時代にはこの種の非民主主義的な行動に対し、戦略的な必要性から米国は見て見ぬふりをすることが多かった。2006年のクーデター当時には冷戦は終わっていたが、イラクとアフガニスタンにおける戦争を含む世界的なテロとの戦いという戦略的な構図があった。タイは諜報や米軍の兵站支援の面で重要な結節点であった。2014年のクーデター当時とその後の軍政については米国の反応を鈍らせるような同様の構図は存在せず、従って米国の対応は随分異なったものとなった。

 2006年のタクシン首相を追放したクーデターに対するブッシュ政権の対応は限定的で、法律上必要な軍事援助を停止したが、コブラ・ゴールドをはじめ共同軍事演習は予定通り実施された。これに対し、オバマ政権のタイへの対応は遥かに厳しい。軍事援助の停止のみならず、軍や警察の高位の交流、共同演習、訓練計画を停止した。最も顕著なのはコブラ・ゴールドの規模の縮小である。対応の違いは、戦略的なコストを伴うか否かに起因する。

 2006年と2014年のその他の違いとして、プラユット首相による軍事政権の方が、かつてのスラユット政権よりも強硬であることが指摘される。人権上の懸念も持たれている。民政への移管も遅延しており、新たな選挙は2017年の中頃に予定されている。

 この違いの理由は何か? プラユットが強硬姿勢なのは2006年にはなかった劇的で不確実な国内的力学によるものなのか? この問題はプミポン国王の健康問題に行き着く。国王の死は近代史に類例を見ない動揺をタイにもたらす。タイの軍部は国王の死を迎える時、状況を確固として掌握したいと欲しているのは明白である。軍部は恐らくどの程度「確固」たる必要があるかについて過大に考えている。しかしこれこそワシントンがタイの行き過ぎを防ぐため、静かに、効果的に注意を喚起する環境を整えるべき理由である。公に怒鳴り散らすことは不適当である。両国の信頼関係を回復するためにもクーデター以来途絶えている高位の対話を再開すべきである。

576チバQ:2015/11/11(水) 21:44:30
 タイが出来るだけ早く民主主義に立ち戻ることが望ましいが、そのための時刻表の中核は新憲法の承認ではなく国王の死去にある。このことは米国とタイの同盟の重要性を認識することを必要とする。麻薬撲滅、テロ対策、核不拡散、災害支援など米国はタイと協力する高い能力を有する。新たな緊急事態に備えて、最悪のケースをいえばタイと共に戦ったベトナムや朝鮮戦争の規模の地域紛争に備えて、この能力を発展させるべきである。

 タイが民主主義に回帰することを熱望するあまり、我々はタイの歴史的な移行期とその予感がタイ全土に生んでいる震動を軽くあしらっている。その過程で我々は大陸東南アジアの最も重要なプレイヤーとの同盟を台なしにしている。民主主義への回帰に焦点を当てつつも、米国はタイが敬愛する国王を欠いた将来と折り合いをつける余裕を与えてやらねばならない、と論じています。

出典:Walter Lohman,‘Need for long-term thinking in US-Thai Alliance’(Heritage Foundation, October 5, 2015)
http://www.heritage.org/research/commentary/2015/10/need-for-long-term-thinking-in-us-thai-alliance
*   *   *

国王の死は民政移管をもたらすのか
 この論説はプミポン国王の死去がもたらすタイ社会の動揺を軽視すべきでなく、この難しい移行期を無事乗り切ることをプラユット政権は決意していると指摘しています。そしてタイとの同盟関係の重要性に鑑みれば、長期的思考を必要としており、米国は民政移管ばかりを喧しく言い立てるのではなく、タイがプミポン国王を欠いた将来と折り合いをつけられるよう助力すべきことを説いています。的を射た論説だと思います。

 論説は、軍部が国王の死去に際して状況をコントロールしたいと思っていることは明白だと指摘しています。恐らく正しい観測でしょう。しかし、民政移管のタイムテーブルの中核は国王の死去にあるといい、恰も民政移管が国王死去のタイミング如何による(国王死去の動揺が収まるまでは民政移管はない)かのように言うのは言い過ぎでしょう。

 立憲君主制の下、国王を国の安定の最後の拠り所とする「国のかたち」が作られたのはプミポン国王の治世約70年間のことです。安定の柱としての国王の機能は近年揺らいでいるとはいえ(今年88歳、王妃とともに入院中)、その死は衝撃的でしょう。後継者である皇太子が国民の敬愛を十分には獲得できていないだけに、国の安定、王制の先行きに不安感が漂います。日米は、タイの安定を支え続けるという姿勢を鮮明にすることが大切でしょう。

 なお、筆者はヘルムズ元上院議員、マケイン上院議員の補佐官を務めたことのある共和党系の人物で、この論評はオバマ政権に批判的な傾向があります。タイの軍事政権への対応において、ブッシュとオバマ政権とでどれ程の差があるのかは、検証の要があるでしょう。
  
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577チバQ:2015/11/11(水) 21:45:08
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASHCB6WNYHCBUHBI02D.html
カンボジア最大野党党首、政権交代に意欲 長期体制批判

09:18朝日新聞

カンボジア最大野党党首、政権交代に意欲 長期体制批判
インタビューに応じるカンボジア野党のサム・レンシー党首=東京都内、今村優莉撮影
(朝日新聞)
 来日中のカンボジアの最大野党・救国党のサム・レンシー氏(66)が10日、朝日新聞のインタビューに応じた。今年で在位30年のフン・セン首相が率いるカンボジアの政治体制を「終わりにしないといけない」と話し、次期総選挙での政権交代に意欲を見せた。

 与党・人民党のフン・セン首相と対立したサム・レンシー氏は2009年にフランスに亡命。国際社会の要請やシハモニ国王の恩赦で13年に帰国した。

 フン・セン政権について「どんなに良いリーダーでも、1人による一党支配はだめだ。独裁政権の中国でさえ5年や10年たてば新しい指導者に変わるのに、カンボジアは30年も指導者が変わらない」と批判。権力基盤強化のため、NGO活動を規制したり、与党批判をする野党議員を逮捕したりする現政権を「長くいればいるほど、暴力的な手段をとる」と危惧した。

578チバQ:2015/11/11(水) 21:48:58
http://mainichi.jp/select/news/20151112k0000m030100000c.html
ミャンマー:大統領府「国民の支持得たスーチー氏に祝意」
毎日新聞 2015年11月11日 21時43分

 ◇NLDの勝利 政権として初めて事実上認めた形に
 【ヤンゴン春日孝之】ミャンマー大統領府は11日、総選挙の開票でアウンサンスーチー氏(70)率いる最大野党「国民民主連盟(NLD)」が圧倒的に優勢な状況を踏まえ「国民の支持を獲得したスーチー氏に心より祝意を表する」との声明を発表した。政権として初めて、NLDの勝利を事実上認めた形だ。一方でスーチー氏はこの日、テインセイン大統領、ミンアウンフライン国軍最高司令官、シュエマン国会議長の3人に書簡を送り、政権交代に向け「国民和解について話し合う会談」を提案した。

 声明は「連邦選挙管理委員会によるこれまでの集計結果」を前提としながらも、「政権は国民の選択を尊重し、平和裏に政権移行を進める」とし、スムーズな政権交代を約束。スーチー氏が提案した会談についても、選管の最終結果発表後、調整する意向を示した。

 選挙でNLDが国会(上下両院)の改選498議席のうち3分の2超(333議席以上)を獲得すれば、国会での大統領選でNLD候補が当選する。NLDの集計では既に400議席を超えて「圧勝」している。 選管の中間集計(11日夜)によると、当落が判明した232議席のうち、NLDはスーチー氏を含めて211議席を獲得、与党「連邦団結発展党(USDP)」は12議席にとどまる。最終結果発表まで2週間程度かかる見通しだ。

 スーチー氏が11日に書簡を送った3人は「ビッグ・スリー」とも呼ばれるこの国の指導者で、週明けにも「国民和解」などをテーマに会談したいと提案した。大統領は「選挙結果が確定すれば調整する」と応じた。2011年の民政移管まで半世紀に及んだ軍政支配の後遺症が今も「国民和解」を妨げており、スーチー氏はかねて国軍と民主化勢力を含めた包括的な「和解への話し合い」の必要性を訴えてきた。

 一方、今回選挙についてイエトゥ大統領報道官は11日、米CNNのインタビューに「テインセイン政権が進めてきた政治改革プロセスの成功を意味する」と強調。その上で「NLDの躍進を祝し、大きな変革を求める国民の決意を成就できるよう望む」と発言した。新大統領は来年の国会(1月招集)で選出、4月1日に新政権がスタートするという。

 政権移譲について、報道官は「(旧軍政が選挙結果を無視し政権に居座った)1990年には憲法がなかった。今は選挙に勝った政党への権力移譲を憲法(08年制定)が保障している」と説明した。

 スーチー氏は憲法改正を「民主化の核心だ」と訴えてきた。国会の議席は国軍最高司令官が任命する軍人議員が4分の1を占める。憲法改正は全体の4分の3の賛同が必要で、改正には国軍の支持が欠かせない。報道官は「今の憲法は完璧ではなく、国民の意思に従って改正は可能だ。スーチー氏が国軍を含めコンセンサスを構築できるかが鍵だ」と述べた。

 スーチー氏は憲法上、外国籍の息子がいるため大統領にはなれない。このため「大統領の上に立つ」と発言し、波紋を広げている。報道官は「今の政権は次に権力を移譲するだけ。その後はNLD、国民が決めることだ」と語った。

579チバQ:2015/11/11(水) 21:54:04
http://www.sankei.com/world/news/151111/wor1511110027-n1.html
2015.11.11 14:19

北京市党委副書記を調査「重大な規律違反」疑い、汚職か





 中国共産党中央規律検査委員会は11日、北京市の呂錫分党委員会副書記を重大な規律違反があった疑いで取り調べていると発表した。詳細は不明だが、汚職の可能性がある。

 習近平指導部が発足して以降、規律違反で調査を受けた幹部としては北京市で最も高い地位にある人物とみられる。(共同)

580チバQ:2015/11/11(水) 21:55:13
http://www.sankei.com/world/news/151008/wor1510080024-n1.html
2015.10.8 10:12

福建省「ナンバー2」の省長を規律違反で調査 中国共産党、汚職容疑か





 中国共産党中央規律検査委員会は7日、福建省の蘇樹林省長を重大な規律違反の疑いで調査していると明らかにした。詳細は不明だが汚職の可能性がある。

 中国メディアによると、蘇氏は大手国有石油企業幹部などを経て、2011年から福建省でナンバー2の省長を務めている。

 習近平指導部が進める反腐敗運動では、石油業界の国有企業幹部らが多数摘発されている。(共同)

http://www.sankei.com/world/news/151103/wor1511030024-n1.html
2015.11.3 13:17

中国が公安幹部22人を「重大な規律違反」と調査 新疆国境警備元隊長ら

Tweet

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 中国公安省は3日、新疆ウイグル自治区国境警備総隊の張根恒元総隊長や内モンゴル自治区公安庁の幹部など、22人の公安当局幹部を重大な規律違反の疑いで調査していると発表した。

 張元総隊長は職務権限と地位を利用し、大学生の警察入隊などで便宜を図り、金品を受け取った疑い。既に共産党の党籍と軍籍を剥奪され、司法機関に送致された。

 このほか、要人の身辺警護などを担当する公安省警衛局の元副局長ら3人も解職、降格処分などを受けた。習近平指導部が進める反腐敗運動の一環。(共同)
2015.11.3 13:17

中国が公安幹部22人を「重大な規律違反」と調査 新疆国境警備元隊長ら

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 中国公安省は3日、新疆ウイグル自治区国境警備総隊の張根恒元総隊長や内モンゴル自治区公安庁の幹部など、22人の公安当局幹部を重大な規律違反の疑いで調査していると発表した。

 張元総隊長は職務権限と地位を利用し、大学生の警察入隊などで便宜を図り、金品を受け取った疑い。既に共産党の党籍と軍籍を剥奪され、司法機関に送致された。

 このほか、要人の身辺警護などを担当する公安省警衛局の元副局長ら3人も解職、降格処分などを受けた。習近平指導部が進める反腐敗運動の一環。(共同)

581チバQ:2015/11/11(水) 21:55:46
http://www.sankei.com/world/news/151111/wor1511110034-n1.html
2015.11.11 18:08

「世界最悪」マニラ空港で“恐喝”相次ぐ 比政府、汚名返上へ躍起 知らぬ間に手荷物に銃弾…






フィリピンのマニラ空港で、ビニールや布で包装した荷物を運ぶ旅行者ら=4日(ロイター)
 フィリピンのマニラ空港の保安検査場で、乗客が知らないうちに手荷物の中に銃弾を入れられ、空港係員から表沙汰にしないことを条件に現金を要求される恐喝被害の報告が相次いでいる。アキノ大統領が徹底調査を指示するなど、政府は「世界最悪の空港」の汚名の返上に躍起だ。

 マニラ空港ではターミナル入り口と、出国手続き後の2カ所で、手荷物のエックス線検査を受ける。疑惑が浮上したのは9月。車いすの女性が手荷物から銃弾が見つかったと指摘され、検査係員と車いすを押していた荷物運搬人に計700ペソ(約1800円)を支払わざるをえなかったと明かした。3万ペソを要求されたという米国人宣教師は支払いを拒み、約1週間拘束されるなど、被害報告が相次いだ。

 保安検査を担当する運輸通信省は、恐喝が公式に確認された事例はないとしつつ、監視カメラ増設などの対策を講じたことを懸命にアピールしている。(共同)

582名無しさん:2015/11/11(水) 22:28:25
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151111-00010000-will-pol
喝上げに使われる「南京虐殺事件」
WiLL 11月11日(水)16時25分配信

「俺たちは蒋介石より巧くやった」
 ユネスコの世界記憶遺産に、南京虐殺事件関連の記録が登録された。嘘も百ぺんいえば「人類が記憶すべき記録」となる? こんなベラボーな話もない。
 毛沢東は、生涯に只の一度も「南京虐殺事件」について言及したことはない(ユン・チァン著『マオ』)。毛は三十代後半、国民党宣伝処の機関紙編集長を務めた。宣伝のプロなら、三十万人虐殺をカードに使うはずだ。
 南京陥落の折、毛は延安の洞窟に潜み、彼が発行していた当時の人民日報は、南京陥落を数行のベタ記事で淡々と報じているだけ。生涯にわたって言及しなかったのは嘘と知っていたからだ。
 南京虐殺事件は東京裁判で初めて持ち出された。アメリカの宣教師マギーやベイツらが証言した。「貴方は自分の目でそれを見たのか」と問われ、「目撃したのは一件だけ」と答えている。アメリカは原爆投下をチャラにしたい。ために宣教師らを使って「国策」として三十万人虐殺を持ち出した。これに口裏を合わせたのが、アメリカの援助が欲しい国民党・蒋介石だ。
 蒋介石は「暴をもって暴に報いず」と格好つけたセリフで、「対日賠償を求めず」とした。その実は、「経済協力」の名で大枚を日本からふんだくっている。その蒋介石を毛沢東は台湾に追い払う。
 ほどなく訪中した社会党委員長・佐々木更三が「いろいろとご迷惑をかけました」と挨拶したところ、毛は「いやいや、日本のお陰で我々は政権を握ることができた」と問題にしない。当時の日本は貧しく、社会党は「牛乳を一日に一本、飲める社会にしよう」をスローガンに掲げている。日本という豚は太らせてから食ったほうがいい。
 豚が太ったところで、毛と周恩来は田中角栄を迎える。「いろいろとご迷惑をかけました」という田中に、周はいう。「それは道を歩いている婦人に間違って水を引っかけたときに使う言葉ですよ(そんな軽いもんじゃないぞ!)」。
 田中と周を居室に迎えた毛はいう。「喧嘩は済みましたか。喧嘩すればするほど仲良くなれるものです」。かくして中共式の喝上げが始まる。田中は、「永久賠償条約」といっても過言ではないほどの長期にわたるODA(経済協力)を約束させられる(註・いまだに続いている)。毛と周は笑ったはずだ。「俺たちは蒋介石より巧くやったぜ」。

583名無しさん:2015/11/11(水) 22:28:55
>>582

「永久倍賞条約」成立の舞台裏
 蒋介石と結んだ日華平和条約で、国と国との問題はすべてチャラになったはずだ。当時、中国共産党は「共匪」で、いまならISみたいなものだ。交渉の相手ではない。毛と周が田中と結んだ日中平和条約で、二人は頑として蒋介石政権の台湾を「国として」認めない。一国二制度とやらを田中に呑ませる。
 困った田中は深夜、同行の大平正芳(外相)の部屋を訪れる。「どうしたものか」と懊悩する田中に、大平はいう。「呑むしかないでしょう。だって手ぶらで日本に帰国するわけにいきませんよ」。
 なぜ、毛と周は田中に、台湾を既往に遡って国として認めないことを強要したか。もちろん将来の台湾併呑を視野に入れてのこともあるが、この時点で台湾を国として認めれば、かつて蒋介石政権(いまは台湾政権)と日本が結んだ日華平和条約で、国と国との問題はすべてチャラになり、となれば北京政府が国を名乗ったところで、いわゆる「対中問題」はすでに解決済みで、要は喝上げの道具、名分を失う。だから認めない。
 田中と大平の脳裏にあるのは、国費消尽そっちのけの政権維持欲だけだ。毛と周はそこを読んで、「手ぶらで帰れますか」といった態度で迫る。これは「手ぶらで帰れば、日中国交回復万歳と拍手で送り出した朝日新聞以下がどう出ますかねえ」という含意だ。こうして「永久賠償条約」が成立した。
 とはいえ、ODAの額は年を追って漸減する。かくてはならじと、南京事件を蒸し返したのが江沢民だ。全国二十七カ所に「南京屠殺記念館」の虚構をおっ立てる。未来永劫、日本人に罪の意識を背負わせる仕掛けだ。
 原爆には確信犯がいる。主犯はトルーマンで、実行犯はティベッツ大佐以下だ。くらべて南京はどうか。実行犯とされるのは三人だけ。三人とも、東京裁判の予備審問段階では無罪放免だ。英米法では伝聞証拠は採用されない。主犯と目される松井石根は、東京裁判を伝えるNHKラジオで初めて事件を知った。
 当時、松井は「軍紀を厳しくせよ」と言い残し、地方の視察に出かけた。帰って二、三の「不祥事」を知り、厳しく処断した、三十万人虐殺は青天の霹靂だと書き残している。
 この松井をトルーマンと同列に扱えるか。

九段靖之助

584名無しさん:2015/11/11(水) 22:29:52
>>570
もう10年近く前ですが、
大学時代に、国際政治専門の教授が、
「いずれミャンマーではアウンサンスーチー派が政権を取るでしょう。
ただ、一般的に考えて、
民主化運動の象徴に成り得る人物が、
政権運営能力も兼ね備えているケースは少ないのでいずれ失権する。
その後は恐らく、揺り戻しで、軍政時代に政権運営経験のある、軍関係者が政権に就く。
ただ、選ばれるのが軍関係者であっても、
民主主義というプロセスの中で、ミャンマー国民が、
自らの手で指導者を選ぶという経験を重ねていくことが大事なんだ」
というような話をしていて、
すごく腑に落ちた経験があります。

585チバQ:2015/11/11(水) 23:16:06
マンデラになれるかどうかですね・・・

とはさんや>>584さんみたいな心配な考えもありますが
軍政時代が国際社会からの制裁を受けている「マイナス」だったので
「ゼロ」の政治が出来れば、それでけで十分評価されるという
アドバンテージもありますけどね(それは現テインセイン大統領も同じ)

http://www.cnn.co.jp/world/35073350.html
民主化運動のシンボル、スーチー氏 ミャンマーのマンデラか
2015.11.11 Wed posted at 20:10 JST
(CNN) ミャンマーで長く続く民主化運動のシンボルであり、同国で最も愛されている政治家の1人、アウンサンスーチー氏(70)。スーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)が今、歴史を作ろうとしている。
ミャンマーで25年ぶりに行われた総選挙で、NLDは圧勝する勢いを見せている。スーチー氏もヤンゴンの選挙区で当選を果たした。
多くの人々が、今回の選挙によって数十年におよぶ軍事政権が終わると信じており、新しい民主主義時代の到来への期待をスーチー氏に寄せている。
スーチー氏に対する親愛の情の一部は、父親が「建国の父」として知られるアウンサン将軍だったことによる。
アウンサン将軍は1947年に政敵によって暗殺された。当時、スーチー氏は2歳だった。その後、人生の多くの時間を海外で過ごし、インドの学校や英オックスフォード大学で学んだ。政治家を目指していたわけではなかったが、母親が脳卒中を患ったため1988年にミャンマーに戻ったことで、指導者としての道を歩むことになる。
母親の死後、スーチー氏は両親のようにミャンマーの人々に奉仕する道を選ぶ。
1990年、スーチー氏はNLDを率いて総選挙に勝利するが、軍事政権がその結果を拒否。スーチー氏を自宅軟禁とした。スーチー氏はその後の20年の多くの時間を自宅軟禁下で過ごすことになる。
しかし、軟禁状態にあってもスーチー氏の民主化への要求はやまなかった。そして、スーチー氏に対する支持も国内外で広がった。
スーチー氏は、アパルトヘイト(人種隔離)政策に反対して27年間の獄中生活を送った南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領と比較されるようになる。
1991年、スーチー氏は、ミャンマーの民主化への取り組みが評価され、ノーベル平和賞を受賞した。しかし、受賞演説を行えるようになるには2012年まで待たねばならなかった。
2007年、燃料費の値上がりに抗議して人々がデモを行うと、軍政権は武力行使を行い弾圧した。スーチー氏の自宅軟禁の期間も延長が繰り返された。
2010年、スーチー氏の自宅軟禁が解かれた。民政移管の一環だった。
NLDは2012年の選挙に参加が認められ、2けたの議席を獲得。スーチー氏自身も当選を果たした。
しかし、NLDが選挙に勝利したとしても、軍政権によって制定された憲法によって、スーチー氏が大統領に就任することは出来ない。外国人の家族を持つ者は大統領にはなれないとの規定があるためだ。
スーチー氏の夫は英国人で1999年に死亡しているが、2人の息子も英国籍だ。
しかし、スーチー氏は、いつものように、可能性がわずかであっても挑戦することを諦めないようだ。
スーチー氏は選挙前の記者会見で、NLDが勝利して政権を担うことになれば、自分が「大統領よりも上」の存在に立つとの考えを示した。
スーチー氏の頑固なまでの挑戦する姿勢がミャンマーの発展にとって障害となっていたと見る向きもある。しかし、スーチー氏の支持者らは、スーチー氏が、ミャンマーの民主化や平和、自由への夢にこだわり続けてきたのだと考えている。

586とはずがたり:2015/11/12(木) 13:30:30
>>585
全て私が決めるといってみたり,20年も軟禁うけたりのルサンチマンも強いんでしょうけど,一寸昂揚しちゃってる様で極端な事し始めないか心配っすね。。
マンデラも黒人差別に対するルサンチマンも強かったでしょうけどあっちはローデシア(ジンバブエ)の反面教師があったからっすかねぇ。。
ミャンマーの知識階級を上手に使わないで軍政憎しで政治しちゃうと混乱招きそうで。。当選した議員があんま無茶言わずに穏健な改革路線ろれるかでしょうね。
安定さえしてれば外資の進出は確実でしょうから。

587とはずがたり:2015/11/12(木) 13:55:13
日本政府、北朝鮮からの「日本人妻帰国」提案を拒否か
http://dailynk.jp/archives/52436?ky=yh1102
2015年09月23日 | 北朝鮮政治, 人権, 拉致, 日朝交渉

日本人拉致被害者らの再調査を巡る北朝鮮との非公式協議で、日本政府側が、北朝鮮側から提案のあった日本人配偶者の帰国を拒否していた可能性が浮上している。23日、朝日新聞が複数の日本政府関係者からの情報として報じた。

それによると、外務省アジア大洋州局の伊原純一局長と同北東アジア課の小野啓一課長は昨年秋以来、中国の大連や上海で複数回にわたり、北朝鮮側と協議。その中で北朝鮮側は、日本政府が認定し、帰国が実現していない横田めぐみさんら12人の拉致被害者について「8人死亡、4人は入国していない」という、従来と変わらない調査結果を伝えてきたという。

日本に約100億円を要求

日本側は、これを受け入れられないとし、調査のやり直しを求めている。

金正恩氏に「死刑宣告」した米韓首脳会談
http://dailynk.jp/archives/53908?ky=yh1102
2015年10月17日 | 高英起の無慈悲な編集長日誌, 米韓

韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領と米国のオバマ大統領は16日(日本時間17日未明)、ワシントンで会談し、「北朝鮮に関する米韓共同声明」を採択した。両国首脳が北朝鮮問題に限定した共同声明を発表するのは初めてのことだ。

声明の大部分は核・弾道ミサイル問題に割かれている。内容をざっくり説明すると、国際社会が北朝鮮を核保有国として認めることはないし、開発を継続するなら代償を払わせる。しかし開発を完全に放棄するならば、より良い未来を約束しよう――というものだ。

もちろん、北朝鮮がこれに「では、そのようにお願いします」と素直に応じることは絶対にない。

というより、金正恩氏の関心はむしろ、米韓首脳が共同声明に「(北朝鮮の)人権侵害に対する責任を糾明」すると明記した事実に、釘付けになっているのではないか。

衛星が捉えた虐殺の「証拠」

これは正恩氏にとって、死刑宣告にも等しいものだ。

DailyNK Japanについて
http://dailynk.jp/about

デイリーNKは、2004年に創刊された「世界初の北朝鮮専門ニュースサイト」です。私たちの目的は、北朝鮮の実情を伝えることによって、北朝鮮の未来を切り拓いていくことです。

588チバQ:2015/11/12(木) 20:27:17
http://www.sankei.com/world/news/151112/wor1511120006-n1.html
2015.11.12 14:40
【ソウルからヨボセヨ】
大使館ごとに贔屓が異なる…韓国もう一つの〝ホテル戦争〟





(1/2ページ)【外信コラム】
 ソウルの各国大使館にはそれぞれご贔屓(ひいき)のホテルがある。たとえば米欧はグランドハイアット、中国は新羅(シルラ)、日本はロッテ…。ハイアットは米国系資本だし、新羅は中国市場開拓を進める韓国財閥のサムスン系、ロッテは日本系だ。

 異変が起きたのは昨年7月。自衛隊関連のレセプションを行う予定だったロッテが、前日になって日本への会場提供を拒否した。反日団体メンバーらの「中止要求」に屈したのだ。日本側は激怒し、昨年末の天皇誕生日祝賀レセプションはハイアットで、6月の日韓国交正常化50周年記念レセプションはウェスティン朝鮮ホテルで行った。

 そして先日の日中韓首脳会談-。新羅に泊まった中国の李克強首相に対し、安倍晋三首相の宿泊先が注目されたが、結局、ウェスティンに軍配が上がった。ただ安倍首相の短時間の会見はロッテで行われ、「関係正常化の布石」との噂も。ウェスティン側は、空港に向かう安倍首相を「日本の温泉旅館のように従業員たちが手を振って見送る演出を行った」(関係者)。

 ロッテといえば、経営権をめぐる兄弟争いが話題だが、韓国ロッテ会長の弟と対立している兄は、記者会見をロッテではなく、ウェスティンでやっている。

 さまざまな思惑も絡んでソウルのホテル戦争はかくも激しい。(藤本欣也)

589チバQ:2015/11/12(木) 20:30:04
http://www.sankei.com/world/news/151112/wor1511120033-n1.html
2015.11.12 18:11

中国国内でも「爆買い」 アリババ「独身の日」セールが過去最高1兆8千億円、日本企業も参戦

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アリババグループが「独身の日」に実施したネット通販セールの総取引額を映し出したスクリーン=12日、北京(共同)
 【上海=河崎真澄】中国電子商取引最大手アリババは12日、自社の通販サイトで11日午前0時(日本時間同1時)から行った24時間セールの売上高が約912億1700万元(約1兆7587億円)に達したと発表した。1日あたりの売上高で過去最高という。

 「1(シングル)」の数字が並ぶ11月11日は、中国では「独身の日」。アリババなどはここ数年、独身者が自分への“ごほうび”にネット通販を利用する日と盛り上げて、大幅値下げで商戦を展開。景気減速にもかかわらず「爆買い」の社会現象を引き起こした。今年も注文が殺到し、午前中に昨年の販売実績である571億元を突破した。

 アリババは今回、「グローバルなショッピングの祭典」と称して海外ブランドの品ぞろえを大幅に強化。紙おむつや乳児用の粉ミルク、シャンプーなどの家庭用品など日本製品も人気で、ユニクロや楽天、花王など日本ブランドも相次ぎ独自のコーナーで出展した。一部は日本から送料無料で配送するという。

 こうした動きを受け、李克強首相は11日に主宰した国務院常務会議で、「大衆の購買意欲を国外にだけ向けさせるべきではない」と述べた。日本などでの「爆買い」を中国国内でも誘発し、個人消費拡大を今後の経済成長の切り札にしたいとの思惑をにじませた。

590チバQ:2015/11/12(木) 20:30:30
http://www.sankei.com/world/news/151112/wor1511120040-n1.html
2015.11.12 19:33
【北朝鮮情勢】
最側近だった崔竜海氏が国葬も欠席 農場で「革命化教育」との情報も、一時的更迭か

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仁川アジア大会の閉会式に出席するため訪韓した北朝鮮の崔竜海書記=2014年10月4日、韓国・仁川市内(聯合=共同)
 【ソウル=名村隆寛】北朝鮮の朝鮮中央通信などは12日、朝鮮人民軍の最長老だった李乙雪(リ・ウルソル)元帥の国葬が11日に平壌で営まれたことを伝えた。国家葬儀委員から外れ、失脚説が出ている朝鮮労働党の崔竜海(チェ・リョンヘ)書記の名前は出席者の中になく、欠席したもようだ。

 大城山(テソンサン)革命烈士陵での国葬には、葬儀委員長を務める金正恩(キム・ジョンウン)第1書記や黄炳瑞(ファンビョンソ)軍総政治局長らが出席した。李氏の遺体は革命烈士陵に埋葬されたという。

 崔氏の欠席で、韓国では失脚説がさらに高まっている。聯合ニュースは12日、北朝鮮情勢に詳しい消息筋の話として、崔氏が協同農場で「革命化教育」を受けていると報じた。炭鉱や農場での労働を通した思想教育で、同筋は「粛清ではなく解任」とみている。

 背景は不明だが、金第1書記の最側近の一人とされた崔氏は、党書記として勤労団体を担当しており、青年同盟の業務の成績不振の責任を取らされたようだという。崔氏は2004年にも不正容疑で協同農場で革命化教育を受けた後、復帰した経緯があるとされる。

 崔氏の父は李乙雪氏と同じく、革命第1世代で後に人民武力相となった崔賢(ヒョン)氏。北朝鮮では、崔竜海氏のような「革命第2世代」は簡単には粛清されないといわれ、一時的な更迭の可能性は否定できない。

 一方で、朝鮮中央テレビが11日に放映した記録映画に崔氏の姿が確認されたことから、失脚説への慎重な見方も依然としてある。

591チバQ:2015/11/12(木) 20:30:58
http://www.sankei.com/world/news/151108/wor1511080051-n1.html
2015.11.9 06:40
【北朝鮮情勢】
国葬委員の名簿から崔竜海氏の名が外れる 軍長老が失脚か?異例の事態に憶測





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仁川アジア大会の閉会式に出席するため訪韓した北朝鮮の崔竜海書記=2014年10月4日、韓国・仁川市内(聯合=共同)
 【ソウル=名村隆寛】朝鮮中央通信などによると、北朝鮮の軍の最長老で重鎮として知られた李乙雪(リ・ウルソル)元帥が7日、肺がんのため94歳で死去した。11日に国葬が行われるが、国家葬儀委員会の名簿には、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の最側近である朝鮮労働党の崔竜海(チェ・リョンヘ)書記の名前が含まれておらず、韓国では失脚や病気の可能性も含め、憶測を呼んでいる。

 李氏の死去は8日に伝えられた。李氏は、金日成(キム・イルソン)主席が展開したという抗日武装闘争に加わった「革命第1世代」。葬儀委員長は金主席の孫である金第1書記で、葬儀委員には軍の黄炳瑞(ファン・ビョンソ)総政治局長ら170人の幹部が名を連ねている。

 崔氏の父は革命第1世代で後に人民武力相となった崔賢(チェ・ヒョン)氏。崔竜海氏は2013年12月の張成沢(チャン・ソンテク)国防副委員長の処刑後、金第1書記の最側近となった。しかし、翌14年に軍の総政治局長や国防副委員長からの解任が判明した。その後、政治的健在が判明した崔氏は今年9月上旬、中国での抗日戦争勝利記念行事に出席。10月には訪朝した中国共産党の劉雲山政治局常務委員と会談した。同月22日の体育大会の開幕式出席が最後の動静報道だった。

 崔氏の名が外れたことについて、韓国統一省報道官は9日、「異例だ」と述べ、李載●(=にんべんに分の刀を月に)(リ・ジェイル)党第1副部長や呉日正(オ・イルジョン)党部長らの名前もないことを指摘した。韓国の専門家は、失敗による失脚のほか、崔氏がこれまで解任と復活を繰り返していることから、一時的な更迭の可能性も挙げている。

592チバQ:2015/11/12(木) 20:35:49
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015111200367
崔氏、農場で思想教育か=背景に所管分野不振も-北朝鮮



北朝鮮の崔竜海労働党書記=2013年5月、朝鮮中央通信提供(AFP=時事)
 【ソウル時事】北朝鮮に詳しい韓国の消息筋は12日、失脚説が出ている北朝鮮の崔竜海労働党書記について、地方の農場行きを命じられ、労働しながら思想教育の一環である「革命化教育」を受けている可能性が最も高いと述べた。
 同筋は、崔氏が勤労団体や青年組織を所管する立場だったため、この分野で成果が振るわなかったことが失脚の背景にあるのではないかと語った。崔氏は2004年にも革命化教育を命じられ、この時は約2年後に復権したという。
 崔氏は金正恩第1書記の最側近の一人だったが、7日に死去した李乙雪党中央委員の葬儀委員会メンバーに含まれず、その後の弔問や葬儀にも姿を見せなかった。(2015/11/12-12:23)

593チバQ:2015/11/12(木) 21:03:20
http://www.sankei.com/world/news/151112/wor1511120041-n1.html
2015.11.12 19:37
【ミャンマー総選挙】
スー・チー氏野党、選管集計でも過半数獲得確実 政権交代へ、軍にも秋波

8日、ミャンマーの最大都市ヤンゴンで投票所を訪れたアウン・サン・スー・チー氏(ロイター)
 【シンガポール=吉村英輝】ミャンマーの総選挙で、アウン・サン・スー・チー党首(70)率いる野党、国民民主連盟(NLD)は12日、独自集計だけでなく、連邦選挙管理委員会による公式集計でも過半数獲得が確実な情勢となった。すでにテイン・セイン大統領や長年スー・チー氏と対立し同国の政治に大きな影響力を持つ国軍もNLDの勝利を認めており、スー・チー氏は確実となった政権交代に向けた動きを活発化させる。

 選管が12日に発表した開票結果でNLDは、上下両院の359議席中、291議席を獲得。上下両院でそれぞれ4分の1を軍人が握る国会(選挙延期7議席を考慮した657議席)で、単独過半数をとるには329議席が必要だ。未確定の132議席中、約3割の38議席の上積みが必要だが、NLDは開票済みの約8割で当選しており、単独過半数の実現は確実となった。

 ミャンマーの国会は、来年1月末に発足する新議会で、下院の民選議員、上院の民選議員、両院の軍人議員がそれぞれ、計3人の大統領候補を指名する。上下両院の全議員投票で大統領は選出されるため、NLDが過半数を確保すれば大統領選出の決定権を握る。

 新大統領は来年3月末に就任予定。議会に閣僚候補名簿を提出するなど、新政権発足の権限を持つが、息子が英国籍のため大統領になれないスー・チー氏は「新政権は私がすべてを決定する」と発言している。

 一方、開票済みの選管発表で、軍系の与党、連邦団結発展党(USDP)は上下両院で惨敗の情勢だ。

 スー・チー氏は、11日、USDPを率いたテイン・セイン氏らに加え、ミン・アウン・フライン国軍総司令官に「国民和解」のための会談を呼びかける書簡を送った。円滑な政権交代には国軍の協力が不可欠のためで、国軍は同日、声明でNLDの勝利に「祝意」を示し、来週中に予定される会談に参加すると応じた。

 NLDによる政権奪取が確実な情勢となり、スー・チー氏は今後、有力者との調整をへて政権交代に向けた動きを加速させる。

594チバQ:2015/11/12(木) 21:03:43
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/151112/cpd1511120500004-n1.htm
スー・チー氏、新政権へ課題 ミャンマー総選挙で圧勝濃厚
2015.11.12 05:00
 ミャンマーの2011年の民政移管後初めての総選挙は、投票結果を待たずしてアウン・サン・スー・チー氏率いる野党・国民民主連盟(NLD)圧勝の可能性が高まり、焦点は勝敗の行方ではなく、スー・チー氏率いる政権の運営能力に移っている。

 憲法上、上下両院で4分の1の議席数が軍部枠と定められ、NLDが次期大統領を選出する場合、同党は選挙で議席数の3分の2を確保する必要がある。スー・チー氏率いる政権はその他にも3つの挑戦に直面することになる。それは、国内の非常に高い期待感、数十年間の放置状態から浮上しつつある経済を運営する能力に対する海外の懐疑的見方、巨大な政治権力を維持する軍部だ。

 11日時点の開票の途中集計では、結果が判明している182議席中、NLDは163議席まで伸ばしており、スー・チー氏自身も議席を獲得済みだ。選挙結果の集計が終わるのは1週間以上かかるとみられている。

 スー・チー氏らがその政権運営能力を問われることになる課題は、経済、隣国インドや中国との関係、民族武装勢力との和平交渉やイスラム教少数民族のロヒンギャ族の問題と多岐にわたる。同氏は過去20年間のかなりの部分を自宅軟禁されていて、同氏を含む党の幹部の政権運営経験は少ない。

 オーストラリアのマッコーリー大学経済学准教授でNLDに助言を行ってきたシーン・ターネル氏は、経験不足に関する懸念は大げさなものだと指摘、同党の政権運営能力に確信を持っている。「NLDは素晴らしい政策を策定している。彼らは何を継続すべきで、何を変えるべきか理解している。ミャンマーを単なる市場経済だけでなく、財産権や法の支配、財政規律、金融安定をベースにした市場経済へと軌道修正するために、広範にわたり改革が大幅に加速されるだろう」と述べた。(ブルームバーグ Chris Blake)

595チバQ:2015/11/12(木) 21:05:03
http://www.afpbb.com/articles/-/3066348
ミャンマー国軍、新政権への協力約束 スー・チー氏との対話に合意
2015年11月12日 15:55 発信地:ヤンゴン/ミャンマー
【11月12日 AFP】ミャンマー国軍司令官ミン・アウン・フライン(Min Aung Hlaing)将軍は、民政移管後初となる8日の総選挙でアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)氏率いる最大野党、国民民主連盟(NLD)の圧勝が確実視される中、選挙後に誕生する新政権との協力を約束した。

 ミン・アウン・フライン司令官は、国軍指導部との会合後にSNS最大手フェイスブック(Facebook)で声明を発表し「国軍は選挙後の期間、新しい政権との協力に最善を尽くす」と述べた。

 同司令官はこれに先立ち11日夜、NLDに祝福の言葉を送るとともに、スー・チー氏との対話に応じると表明していた。

 ミャンマー国軍司令官は、半世紀近くにわたる厳しい軍政を敷き、スー・チー氏を15年間も自宅軟禁下に置いた軍部のトップであり、その発言には重みがある。

 スー・チー氏はNLDが選挙での大勝を確実にした後、ミン・アウン・フライン司令官とテイン・セイン(Thein Sein)大統領、シュエ・マン(Shwe Mann)下院議長の3人に、国民の選択を尊重し「国民和解」のため対話するよう呼び掛ける書簡を送った。これに応じるかたちで同司令官は、フェイスブックの軍公式ページに「選挙で過半数を超える議席を獲得したNLDを祝福する」とのメッセージを掲載し、選挙管理当局による公式な選挙結果の発表後にスー・チー氏と面会すると表明していた。(c)AFP

597チバQ:2015/11/13(金) 20:47:39
http://www.sankei.com/world/news/151113/wor1511130038-n1.html
2015.11.13 20:09
【ミャンマー総選挙】
スー・チー氏のNLD独り勝ち 軍は選挙結果を受け入れ、円滑な政権交代に着手

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13日、ミャンマー・ヤンゴンのNLD本部に積み上げられた、アウン・サン・スー・チー党首をあしらったうちわなどの関連グッズ(AP)
 【シンガポール=吉村英輝】ミャンマーの連邦選挙管理委員会は13日、総選挙の中間結果を発表し、アウン・サン・スー・チー氏率いる野党、国民民主連盟(NLD)が上下両院(定数計664議席)で計364議席を確保した。過半数の議席獲得が確定し、単独政権樹立が可能となったNLDとスー・チー氏は今後、円滑な政権交代への取り組みを本格化させる。

 NLDの獲得議席は、開票済み452議席の約8割。一方、軍系の与党、連邦団結発展党(USDP)は40議席にとどまり、惨敗が確実となった。躍進が予想された地方の少数民族政党の獲得議席もほぼ一桁台で、NLDの「独り勝ち」の様相となっている。

 スー・チー氏は息子が英国籍のために大統領になれないが、「新政権は私がすべてを決める」と主張。来週にも実施される大統領や国軍とのトップ会談で、選挙で握った人事権を武器に、新政権のポスト分配などでさっそくリーダーシップを発揮する構えだ。

 NLDがやはり圧勝した1990年の総選挙は、当時の軍事政権が結果を無視して政権移譲を拒んだ。だが今回は、ミン・アウン・フライン総司令官が11日、軍幹部に「国軍は新政府との協力に最善を尽くす」と述べており、結果を受け入れる姿勢を示している。

 態度の変化には、2011年の民政移管後の民主化の流れは止められず、米欧との関係修復や日本からの投資拡大で改善した経済を再び悪化させるのは得策ではないとの判断が働いているとみられる。また、憲法改正など重要案件は議会で75%超の賛成が必要で、議席の25%を握る国軍は一定の影響力を維持する。

 ただ、NLDは選挙戦で掲げた政権公約で、国軍関係者が牛耳る行政組織の再編縮小や、民主主義を進めるための憲法改正を主張している。政治・経済の中枢に国軍が張り巡らせた既得権益にNLDが切り込めば、国軍の反発は必至だ。

 海外各国もミャンマーの選挙結果を追認。民主化を支援してきた米国のオバマ大統領は11日、スー・チー氏に電話で祝意を伝え、USDPを率いたテイン・セイン大統領にも電話し、選挙の成功をたたえた。

 一方、ミャンマーの旧軍事政権を支援してきた中国の王毅外相は11日、雲南省でミャンマーの外相と会談し、選挙結果で「ミャンマーに対する友好政策は変わらない」と強調した。

598チバQ:2015/11/13(金) 21:06:45
http://mainichi.jp/select/news/20151114k0000m030055000c.html
中国:パキスタンのグワダル港確保 「中パ経済回廊」起点
毎日新聞 2015年11月13日 20時31分(最終更新 11月13日 20時32分)

 ◇経済特区、43年間運営の覚書交わす
 【北京・石原聖】中国が11日、パキスタン南西部のグワダル港の経済特区を43年間運営する覚書をパキスタンと交わした。グワダル港は新疆ウイグル自治区カシュガルとを結ぶ「中パ経済回廊」の起点で、中国はこの回廊を「一帯一路(陸と海のシルクロード経済圏)」構想の一部と位置付けている。陸と海の結節点にあたる港の運営に道筋をつけたことで、「一帯一路」構想が始動した形だ。

 港湾管理権はすでに中国側に移っており、グワダル港は中国の「海外拠点港」として本格的に整備・運営されることになる。

 中国とパキスタンは今年4月、「一帯一路」の旗艦事業といえる中パ経済回廊の推進で合意。回廊にある水力発電所の整備には、アジアインフラ投資銀行(AIIB)とは別に中国が創設した政府系ファンド「シルクロード基金」が初の投資を行う。パキスタン側もテロ対策として1万人規模の特別治安部隊を創設し、中国の権益擁護に協力する構えだ。

 輸入原油の8割を中東・湾岸諸国に頼る中国にとって、カシュガルからグワダルまでの約3000キロの陸路が整備されれば、米軍の影響下にあるマラッカ海峡を回避することが可能となる。今年1月には、ミャンマーのチャオピュー港と雲南省昆明を結ぶパイプラインも開通している。

 中国には、南シナ海・インド洋での米国のプレゼンスをにらみ、グワダル港の「確保」で内陸ルートを増やし、エネルギーや軍事面での安全保障を強化する狙いがある。また、イラン核問題の最終合意の発効を受け、欧州連合(EU)と米国は対イラン経済制裁解除に向けた準備を始めており、将来、パキスタンを起点にイラン、インドとの天然ガスパイプラインが敷設される可能性もある。

599チバQ:2015/11/13(金) 21:14:50
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-151113X152.html
新大統領は「かいらい」に=スー・チー氏が実権掌握―ミャンマー

16:06時事通信

 【ヤンゴン時事】ミャンマー総選挙でアウン・サン・スー・チー党首率いる最大野党・国民民主連盟(NLD)が勝利したことで、新大統領には新たな国会で来年3月末までに行われる投票を経て、スー・チー氏の推す人物が就任する見通しだ。

 ミャンマーの大統領は直接選挙ではなく、国会の投票で選ばれる。(1)上院の民選議員(2)下院の民選議員(3)上下両院の軍人議員―の各グループが副大統領を1人ずつ選出。3人の副大統領の中から上下両院議員の全員投票で大統領を選ぶ。

 息子2人が外国籍のスー・チー氏は、憲法の規定で大統領に就任できない。このため、発足するNLD政権では、自らが「大統領より上の存在」となって実権を掌握し、政権運営に当たる意向を既に表明。新大統領には「権限がない」と言い切っている。

 NLDのウィン・テイン中央執行委員も「大統領はかいらいとなる」と断言。大統領になるのは「進んでかいらいになる人だ」とし、スー・チー氏の意向に忠実に従う人物が選ばれるとの見通しを示している。

 ただ、ミャンマー憲法は大統領について「他の全ての者に優越する」と規定しており、スー・チー氏の発言に対しては「憲法違反」と批判する声も上がっている。

600チバQ:2015/11/13(金) 21:15:15
http://news.goo.ne.jp/article/newsweek/world/newsweek-E159596.html
台湾ではもう「反中か親中か」は意味がない

16:05ニューズウィーク日本版

 2015年11月7日、シンガポールで、台湾の馬英九総統と中国の習近平国家主席の会談が行われた。中華人民共和国成立から66年で初となる中台首脳の会談という歴史的舞台となったが、来年1月の選挙で野党転落がほぼ確実視されている、レームダックの国民党政権が主導した会談に意味があるのか。対中接近を警戒する台湾の人々は、馬英九の最後っ屁のような中台首脳会談を支持しないだろう。そう思われた方も多いのではないだろうか。

 ところが意外や意外、各種世論調査では中台首脳会談支持の回答が50%を超えている。「台湾市民は対中接近に批判的なはず」という思い込みでは理解できない結果となった。馬英九の最後っ屁を支持する台湾市民、この状況はどのように理解すればいいのだろうか。

「いかにして現状維持を実現するか」論争

 台湾では今や、「一つの中国」を掲げる国民党・外省人(1945年以後に台湾に移住した人々)を中心とした泛藍連盟、「台湾独立」を掲げる民進党・本省人(1945年以前から台湾に住んでいた人々)を中心とした泛緑連盟といった色分けはあまり有効性を持たない。

 対中政策における台湾市民の最大公約数的意見は「現状維持」、すなわち中国との経済的パイプを維持して大陸の成長の恩恵を受けつつも、政治的には独立を保持することでしかない。野党・民進党は「これ以上接近すれば現状維持はできない」と批判し、与党・国民党は「現状維持には中国との関係構築という努力が必要」と主張するなど、いかなる手法で現状維持をなすべきかという論争まで起きている。

 2014年春に起きた立法院(議会)占拠、すなわち「ひまわり学生運動」は馬英九政権の中国傾斜に対する反発として取り上げられたが、運動側の批判は「ブラックボックスで中台サービス貿易協定の協議が進められ、国民の理解がないままに強行された」という手続き上の瑕疵にしぼられていた。もちろん反中国の意識を持つ人も一定数存在するとはいえ、台湾経済に中国は不可欠との認識を持つ人はそれ以上に多い。国民の支持を集めた学生運動だったが、真っ向から反中国を唱える運動ではあれほどの支持は集められなかっただろう。

馬英九・国民党政権が支持を失った理由

 つまり親中か反中かは台湾政治の主な対立点ではない。ではいったい何が対立点なのか、いったい何が与党批判につながったのだろうか。

 最大の要因はずばり経済低迷だ。現馬英九政権が誕生したのは2008年。馬英九総統は民進党の経済失政を追及し、国民党政権になれば景気は回復すると訴えた。馬英九の前、陳水扁政権(2000〜2008年)の経済成長率は4〜6%で推移していた。日本と比べれば十分な高成長だが、1980年代、90年代と比べると2〜3ポイントは低下している。では馬英九政権はというと、中国との経済協力で成長率回復を狙ったはずが、成長率はほぼ2〜3%と前政権以下で停滞している。

 低成長の国ニッポンの住民としては、たんに台湾社会が成熟化した結果としての低成長に陥っているだけとも見えるのだが、台湾の友人に言わせると、かつてはアジアの四小龍と並び称された韓国が台湾以上の成長率をキープしているではないか、韓国に負けているのは政権のポカが原因なのだという話になる。

601チバQ:2015/11/13(金) 21:15:29
 その韓国といえばTPP(環太平洋パートナーシップ協定)にこそ入っていないものの、米韓FTA(自由貿易協定)、EU韓国FTA、中韓FTAと凄まじい勢いで二国間FTAを結んでいる。ならば台湾もFTAの鬼となった韓国を追撃するべきと言いたいところだが、主要国の大半は中国と国交を結んでおり台湾とは国交を持たない。FTAを結ぶことは難しいし、TPPのような多国間の枠組みに参加することはきわめて困難だ。

 そうした中で台湾が結んだ貴重な枠組みが2012年の米台貿易投資枠組み協定(TIFA)だ。苦しい外交環境に置かれた台湾の、貴重な勝利となれば話はわかりやすいのだが、実際には馬英九政権にとっては大打撃を与えた。協定によってラクトパミンという薬剤を使った牛肉の輸入が解禁され、食品安全を売り渡した売国奴として馬英九政権は激しく突き上げられることになる。

 なお、食品安全問題はその後もアキレス腱となっており、中国本土の下水油(残飯から抽出した油、繰り返し使用した劣悪な油を指す言葉)が台湾に流入していた問題などが発覚し、政権にとっての打撃となった。



 今や日本の国際ニュースにおいて、中国は絶大な存在感を持っている。それだけに台湾、あるいは東南アジアなどのニュースにおいても、中国との関連で説明されることが多い。しかし実際はというと、中国の存在感が強いとはいえ、現地の人々にとっての最大の関心事は経済や安全といった身近な問題だ。

 台湾も例外ではない。中国との関係を断つべきという過激な人も一部ではいるが、中国成長の恩恵の分け前をいただけるならばいただきたいと考える人のほうが多い。おそらくポスト馬英九を担うことになる民進党の蔡英文氏は、「台湾独立」というかつてからの党是を信奉するコアな支持者にも配慮する一方で、中国経済の恩恵を預かりつつ景気改善を果たして欲しいという圧倒的多数の声に向き合うことになる。

 そもそも中国接近路線一辺倒だった馬英九ですら台湾経済の回復はなしえなかったのであり、中国頼みには限界がある。果たして新政権にはどのような選択肢が残されているのだろうか。あるいは台湾にとっての政治課題は中国ではないのかもしれない。いかに低成長と向き合うか。この課題を考えた時、20年以上前から低成長の先輩として生きている日本は格好の相談相手ではないだろうか。

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[執筆者]
高口康太
ジャーナリスト、翻訳家。1976年生まれ。千葉大学人文社会科学研究科(博士課程)単位取得退学。独自の切り口から中国・新興国を論じるニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運営。著書に『なぜ、習近平は激怒したのか――人気漫画家が亡命した理由』(祥伝社)。


高口康太(ジャーナリスト、翻訳家)

602チバQ:2015/11/13(金) 23:26:00
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1117295937/7244
中国:「シルクロード経済圏」構想を具体化
>中国海軍の艦船の利用を念頭に、インド洋沿岸のハンバントタ(スリランカ)、チッタゴン(バングラデシュ)、シットウェ(ミャンマー)などを「真珠の首飾り」のように結んで整備しており、グワダルもその一環とみられる。


http://www.sankei.com/world/news/150421/wor1504210023-n2.html
2015.4.21 09:01

中パ経済回廊に450億ドル 習氏が初訪問、対テロでも協力

 【ニューデリー=岩田智雄】中国の習近平国家主席は20日、パキスタンを初訪問し、同国の首都イスラマバードでシャリフ首相と会談した。「中パ経済回廊」を整備する計450億ドル(約5兆4千億円)の事業に対する中国の支援・投資などに向けて両国は51項目の合意文書に調印した。中国国内でテロを繰り返すイスラム過激組織をパキスタンに潜伏させないよう、協力を継続することをうたった共同声明を発表した。

 共同声明では、中国からの投資額は明らかにされなかったが、パキスタン政府の発表によれば、280億ドル分の事業についてはただちに着手し、中国は発電部門に計370億ドルを投資するという。

 経済回廊は、中国・新疆ウイグル自治区カシュガルからパキスタン南西部グワダル港までの約3千キロに沿う地域。中国は道路、鉄道、工業地帯などのインフラ建設に支援、投資し、印パ両国が領有権を争うカシミール地方を縦断するカラコルム・ハイウエーやグワダル港を開発する。

 戦略的な拠点であるグワダル港には、新空港を建設する計画もあり、中パ両国は陸海空で連結性を高める。中国はインド洋への玄関口を得ることになり、パキスタンは経済開発の足がかりをつかむことができる。

 習氏は、中国を起点に中央アジアから欧州に延びる内陸の「シルクロード経済ベルト」と、東南アジアからインド、中東へと海洋沿いに広がる「21世紀の海上シルクロード」で、鉄道や道路、都市開発を進める構想を唱えており、友好国パキスタンの経済回廊を両者の「合流点」と位置づけた。

 両国は核武装して軍事的に対立するインドをにらんで蜜月関係にある。カシミール地方の開発が進めば、パキスタンによる実効支配が強化される。グワダル港開発は中国がインド洋周辺国で港湾整備を支援する「真珠の首飾り戦略」の一環で、習氏の訪問がインドを改めて刺激したことは間違いない。

 一方、中国にとっての懸念は、回廊整備が進めばイスラム過激派のパキスタンからの流入が加速し、自国の治安を脅かしかねないことだ。このため中国はパキスタンに対し、支援と引き換えに過激派に潜伏先を与えないよう求めてきた。シャリフ政権は昨年、南部カラチ空港が過激派に襲撃された後、対話路線からテロ掃討にかじを切ったが、決断の陰には中国の圧力もあったようだ。

603とはずがたり:2015/11/14(土) 01:15:38
消えた崔龍海書記は復活、復帰できるか
http://bylines.news.yahoo.co.jp/pyonjiniru/20151113-00051415/
辺真一 | コリア・レポート 編集長
2015年11月13日 15時14分配信

北朝鮮の最高幹部の一人である崔龍海書記(政治局員)が7日に死去した軍長老の李乙雪元帥の国葬委員リスト(171人)に含まれてなかったことから物議を呼んでいるが、その後、弔問(8〜10日)にも国葬(11日)にも姿を現さなかったことで身辺に異変が生じていることが裏付けられた

崔書記の「異変」については「朝鮮日報」「中央日報」「京郷新聞」「聯合通信」など韓国のメディア、ニュース媒体は揃って「左遷されて地方の農場で『革命化教育』を受けている」との結論だ。「革命化教育」とは刑罰として地方の農場などに下って肉体労働を行うことを意味する。

「朝日新聞」「産経新聞」及び「時事通信」「日本テレビ」「フジテレビ」など日本のメディアのソウル発の記事も同様の見方だ。「東京新聞」はソウル発でなく、北京特派員の記事だったが「地方で思想化教育」という点では同じだ。どれも「協同農場で革命化教育を受けている」という点では共通しているが、但し、その理由については分かれている。

崔書記が勤労団体や青年組織を担当していることから「この分野での業務不振が問われた」(京郷新聞)との説、あるいは崔書記が両江道に建設された水力発電所「白頭山英雄青年発電所」の工事責任者であることから「発電所の不実工事の責任を取らされた」(朝鮮日報)との説、さらには不正容疑で処罰を受けた過去があることから「不正や不敬罪で問責を受けたのかもしれない」(中央日報)との説など様々だ。「東京新聞」は崔氏が昨年9月に国家体育指導委員長に就任していることから関係者の話として「金第一書記が力を入れるスポーツ振興事業をめぐり、何らかの落ち度があり、とがめられたもようだ」と書いていた。

「白頭山英雄青年発電所」絡みでは韓国情報機関の国家情報院傘下、国家安保戦略研究院の劉性玉院長が10月3日に完工したこの発電所で「水漏れが見つかったことや、十分に稼働していない責任を問われた可能性がある」と語ったことがニュース源となっている。

日韓のメディアとも左遷(解任)であって、粛清(追放)ではないことから「復帰はありうる」と予測している。その時期については「朝鮮日報」は「6か月から1年〜2年以内に復帰できる」としているのに対して「東京新聞」は「革命化教育は3か月にわたる」としている。ということは、早ければ、3か月後には崔書記はカムバックできるようだ。

粛清されず、復帰の可能性が残されたことについては崔氏の父親が金日成主席のパルチザン同志で、初代人民武力相の崔賢氏であることからその子息である「革命第2世代」を「簡単には粛清できない」というのが一致した見方のようだ。また、崔龍海氏が1997年と2004年に非理の嫌疑で地方の農場に飛ばされ、革命化教育を受けた後に復権した前例があることや「崔龍海騒動」が8日に表面化した以降も、金正恩第一書記の活動を伝える記録映画から崔氏が登場する場面が削除されず、そのままテレビで放映されていることも根拠となっているようだ。

604とはずがたり:2015/11/14(土) 01:15:53
>>603-604
左遷もしくは、一部で言われているように謹慎処分にあっているならばカムバックの余地は十分にある。しかし、全てのポストを解任されたまま、2度と姿を現さなかった李英鎬次帥(政治局常務委員、軍総参謀長、党中央軍事委員会副委員長)のようなケースも過去にはある。

序列No.4の座にあった李英鎬軍総参謀長は2012年7月15日に開かれた党政治局会議で「身辺関係により」全ての職務から電撃解任されてしまった。表向きは解任であったが、その後の経過をみれば、明らかなる粛清であった。

「崔賢氏の息子をそう簡単には粛清できないはず」との一般論もおいそれとは切れない筈の金正日総書記の義弟で、金慶喜書記の夫で、正恩第一書記の叔父である張成沢(政治局委員、党行政部長、国防副委員長、体育指導委員会委員長、大将)を粛清、処刑したことの「非常識」を考えると、必ずしもあり得ないとは断言できない。

粛清された序列5位の張成沢氏も2013年12月8日に開かれた党政治局拡大会議で全ての職の解任と全ての称号の剥奪、そして党からの追放、除名が決定した。処刑はそれから4日目である。

崔書記の場合は政治局会議という正式な手続きを経て解任、粛清された李英鎬、張成沢の両氏とは異なることから2人の二の舞(粛清)にはならないとの見方も成り立つが、今年4月30日に電撃解任された序列6位の玄永哲人民武力相(総参謀長と軍事副委員長を歴任、大将)はこうした手続きを踏まずに粛清されている。

また、当時序列7位にあった金慶喜書記(政治局員、大将)も夫が処刑された2013年12月以降、「政治局員も書記も解任された」との発表はない。それにもかかわらず全ての公式行事から姿を消したままだ。事実上、引退に追い込まれ、隠遁生活を強いられているとの情報もある。

さらに「失脚ではない」との根拠としては、8日に騒動が表面化した以降も、金第一書記の活動を伝える記録映画から崔氏が登場するシーンが削除されず、そのまま朝鮮中央テレビで放映されていることが挙げられているが、今年4月30日に粛清、処刑された玄英哲人民武力相の場合も5月13日に処刑の事実が表沙汰になった後でも内外の衝撃を抑えるためか、北朝鮮当局はしばらくの間、映像からカットせず放送していた。皮肉なことに今回の葬儀委員リストの中に玄英哲氏の名前が含まれてなかったことからはからずも粛清が裏付けられる格好となってしまった。

崔龍海氏が不死鳥のように復活するのか、それとも李英鎬元軍総参謀長の二の舞になるのか、あるいは金慶喜前書記の道を辿るのか、来年5月に労働党大会が開催されることから遅くとも半年後には判明するだろう。

605チバQ:2015/11/14(土) 04:13:15
http://japanese.joins.com/article/156/208156.html?servcode=500&sectcode=500
黄炳瑞は4→3位、金己男は7→5位…また変わった北朝鮮の権力序列
2015年11月10日09時00分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版] comment1 sharemixi
北朝鮮の権力集団の序列がこの16カ月間に大きく変わった。7日に死亡した李乙雪(イ・ウルソル)人民軍元帥国家葬儀委員会委員173人と昨年7月の全秉浩(チョン・ビョンホ)労働党軍事担当書記葬儀委員89人を比較した結果だ。葬儀委員の順序が必ずしも権力序列を意味するわけではないが、名簿の順序が権力序列に近いというのが北朝鮮専門家らの説明だ。

鄭成長(チョン・ソンジャン)世宗研究所統一戦略研究室長は「北が発表する国家葬儀委の名簿は核心エリートの職責変動を把握するうえで非常に重要な資料」と述べた。労働新聞によると、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の最側近の黄炳瑞(ファン・ビョンソ)総政治局長は今回の李乙雪葬儀委員の名簿で3位だった。昨年は4位だった。朴奉珠(パク・ボンジュ)首相が4位で、粛清説が出ていた金己男(キム・ギナム)労働党宣伝担当書記はむしろ7位から5位に上昇した。最近、金正恩の現地指導に何度か随行している崔泰福(チェ・テボク)党書記も8位から6位に、金養建(キム・ヤンゴン)党書記も16位から14位に序列が上がった。

このほか序列が上がった人物は楊亨燮(ヤン・ヒョンソプ)最高人民会議常任委副委員長(11→9位)、姜錫柱(カン・ソクジュ)国際担当書記(12→10位)など。一方、李永吉(イ・ヨンギル)総参謀長(5→8位)は序列が落ちた。

昨年5月の平壌(ピョンヤン)マンション崩壊事故で一時降格された崔富日(チェ・ブイル)人民保安部長は18位に上がり、金正恩の再信任を受けているという分析が出ている。粛清されたと知られていた韓光相(ハン・グァンサン)元党財政経理部長の名前も葬儀委員の名簿に含まれた。しかし名前は党中央委第1副部長よりかなり下の86位で、降格説が説得力を持つ。北朝鮮の党中央委部長は韓国長官級、副部長は次官級に該当する。

葬儀委員名簿から抜けて粛清された可能性がある人物もいる。崔竜海(チェ・ヨンヘ)党書記と崔竜海と同じく抗日パルチザン2世代の呉日晶(オ・イルジョン)党軍事部長の名前が名簿に見られなかった。

606チバQ:2015/11/14(土) 04:32:37
あいかわらず よくわからん
01、金正恩キム・ジョンウン党第一書記 □国防委員会第一委員長 ☆党政治局常務委員
02、金永南 キム・ヨンナム最高人民会議常任委員会委員長 ☆党政治局常務委員
03、黄炳瑞(ファン・ビョンソ)軍総政治局長 □国防委員会副委員長 ☆党政治局常務委員
04、朴奉珠(パク・ボンジュ)首相 ☆党政治局政治局員
05、金己男(キム・ギナム)労働党宣伝担当書記 ☆党政治局政治局員 粛清説が出ていた
06、崔泰福(チェ・テボク)党書記☆党政治局政治局員  最近、金正恩の現地指導に何度か随行している
07、
08、李永吉(イ・ヨンギル)総参謀長
09、楊亨燮(ヤン・ヒョンソプ)最高人民会議常任委副委員長 ☆党政治局政治局員
10、姜錫柱(カン・ソクジュ)国際担当書記 ☆党政治局政治局員
11、
12、
13
14、金養建(キム・ヤンゴン)党書記
15、

□国防委員会
金正恩(1 元帥 第一委員長)
黄炳瑞(3 次帥 副委員長)
李勇武(  次帥 副委員長)
呉克烈(  大将 副委員長)

607チバQ:2015/11/14(土) 04:46:17
ベトナム序列
1、党書記長グエン・フー・チョン 党の理論的主柱としてドイモイ政策を思想面から支えた
2、国家主席チュオン・タン・サン 知日派
3、首相グエン・タン・ズン 親中派

608チバQ:2015/11/15(日) 10:14:57
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20151114-567-OYT1T50028.html
次期大統領「he」は誰?スー・チー氏明かさず

11月14日 08:58読売新聞

次期大統領「he」は誰?スー・チー氏明かさず
読売新聞 【読売新聞社】
(読売新聞)
 【ヤンゴン=児玉浩太郎】ミャンマーの総選挙は13日、アウン・サン・スー・チー氏(70)が率いる国民民主連盟(NLD)が単独過半数を確保したことで、新政権発足後の政権運営に焦点が移る。

 スー・チー氏は憲法規定で大統領資格がなく、別の人物を大統領に選ぶ意向だが、意中の人を明らかにしていない。

 「(次期大統領は)自身の権限を持たず、党の決定に従って行動するということを完全に理解しなければならない」。スー・チー氏は10日、外国メディアのインタビューで強調した。スー・チー氏が次期大統領を指導し、実権を握るという決意表明だ。次期大統領を指す際、「he(彼)」と述べており、男性の擁立を考えていると推察されるが、ベールに包まれたままだ。

609チバQ:2015/11/15(日) 10:35:14
>>607

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date2&k=2015111400268

ズン首相の「昇格」焦点=次期指導部、公安相も浮上-ベトナム



ベトナムのグエン・タン・ズン首相=7月2日、ハノイ(EPA=時事)
 【ハノイ時事】ベトナム共産党は来年1月中旬をめどに第12回党大会を開く。5年に1度の大会では、最高指導者である党書記長ら政権を担う新指導部を選ぶ。グエン・タン・ズン首相が、グエン・フー・チョン氏に代わって書記長に就くかが焦点。一方でチャン・ダイ・クアン公安相が書記長を含む有力ポストの候補に浮上し、関心を集めている。
 ズン首相のライバルとみられてきたチュオン・タン・サン国家主席は、現職にとどまるとの観測が出ている。
 ズン氏は2006年夏から9年以上、首相を務める。それ以前は軍や公安、中央銀行などで幅広く経験を積み、閣僚や地方幹部への影響力も大きい。現状では「最大の実力者」(外交筋)との評価が定着。経済の好調も追い風となっている。
 ベトナムは、環太平洋連携協定(TPP)への対応や南シナ海の領有権争いといった重要案件に直面している。これらの課題に向き合う指導者として「ズン氏が最適任」(ベトナム研究者)との見方が根強い。
 ただ、景気減速などで12年に解任騒動が起きたように、首相に対する批判勢力も存在する。最終調整によって、党・政府を支援するベトナム祖国戦線のグエン・ティエン・ニャン議長や、ディン・テー・フイン党中央宣伝教育委員長が書記長となる可能性も取り沙汰されている。

ベトナムのチャン・ダイ・クアン公安相=5月21日、ハノイ(AFP=時事)
 一方、ここにきて注目されるのがクアン公安相だ。弟が10月下旬、ハノイに近いタイグエン省のトップである党書記に選ばれ、有力者であることが再認識された。もっぱら「公安畑」を歩んできたクアン氏が、国全体のかじ取りを所管する地位に就けば異例の人事となる。(2015/11/14-15:17).com/jc/c?g=int_date2&k=2015111400268

610チバQ:2015/11/15(日) 13:52:34
http://www.sankei.com/premium/news/151115/prm1511150017-n1.html
2015.11.15 12:00
【劇場型半島】
中朝「血盟」今は昔…金正恩氏が中国系住民への弾圧強化…スパイ嫌疑100人超を拘束 一体何を怯えているのか?





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10月、訪朝した中国共産党の劉雲山政治局常務委員(左)と握手する朝鮮労働党の崔竜海書記=平壌(共同)
 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が今年に入って力を入れていることがある。「華僑」と呼ぶ国内の中国系住民に対する弾圧だ。「スパイ」嫌疑などで100人以上が拘束されたともいわれ、ある意味、邦人ら外国人を拘束し国際的非難を浴びる中国の上を行くすさまじさだ。北朝鮮駐在の中国人外交官への監視も強めているという。中国を毛嫌いするのは、金正日(ジョンイル)総書記譲りともいえそうだが、見境ない華僑弾圧は、経済外交両面で、正恩政権の首を絞めることにもなりかねない。

(桜井紀雄)

更迭説の最側近が担った“鬼門ポスト”

 平壌で10月10日に行われた朝鮮労働党創建70年を記念する軍事パレード。ひな壇には、中国から出席した中国共産党序列5位の劉雲山政治局常務委員に、身ぶり手ぶりを交えてパレードについて説明する金第1書記の笑顔があった。

 中国との窓口役を務めていた叔父の張成沢(チャン・ソンテク)氏を2013年末に処刑して以来、極端に冷え込んだ中朝関係の雪解けを演出する場面だった。

 劉氏への接待役を仰せつかっていたのが、金第1書記の最側近の一人といわれた崔竜海(チェ・リョウンヘ)党書記だ。この崔氏の名前が、今月7日に94歳で死去した長老格の李乙雪(リ・ウルソル)元帥の国家葬儀委員会の名簿から抜け落ちていたことから「更迭説」が浮上した。11日の李元帥の国葬でも、崔氏の欠席が確認された。

 「中国とかかわる事業などで、不手際があったのではないか」といった憶測も呼んだ。

 崔氏は、失態から職務を解かれ、地方の農場で「革命化教育」と呼ぶ思想教育を受けさせられているとの情報がある。一方で、国営テレビが放映した記録映画からも、その姿は削除されておらず、張氏のような粛清とは様相が異なるようだ。

 ただ、いえるのは、崔氏が、かつて張氏が務めた国会体育指導委員長と、中国との窓口役という、いわば“鬼門”のポストを担っていたということだ。

 金第1書記が中国との伝統的な関係から脱却したいと模索していたことも、また確かだ。

 「中国のやつらに、過去の歴史と、いまは違うということを分からせてやらねば」

 中朝関係者によると、金第1書記は、側近らにこう豪語していたという。1950年代に朝鮮戦争をともに戦った「血盟関係」では、もはやないというのだ。

張派粛清で打ち止めではなかった…“特恵”にメス

 北朝鮮国内の華僑は、53年の朝鮮戦争休戦後には6〜8万人いたとされる。

 中国籍を保持したままの華僑と「北朝鮮公民」となった華僑がおり、その後、増減を繰り返し、中国の非公式資料によると、中国籍を持つ華僑は現在、約6000人。

611チバQ:2015/11/15(日) 13:53:05
 華僑に対する締め付けは、中国に関する利権を“独占”してきた張成沢派の粛清後に顕著になった。張派とのつながりを疑われ、監視も強まり、北東部の経済特区、羅先(ラソン)などでも、中国に引き揚げる華僑が相次いだ。

 ところが、張派粛清が一区切り付いた後も、抑圧が弱まるどころか、いっそう露骨になってきているという。

 香港誌「亜洲週刊」は、今年に入って、中国や韓国に情報を提供したとして、「スパイ」嫌疑をかけられ、秘密警察の国家安全保衛部に拘束された華僑が100人以上に上るという証言を伝えている。

 中朝関係者によると、5月には、中国籍保持者にも、北朝鮮公民と同等の法令を適用し、処罰するよう法律が改正された。北東部の清津(チョンジン)市では、華僑に対して、「不許可の送金活動の禁止」や「韓国製映画やドラマ、音楽の流布」の禁止が通達されたという。

 そもそもが、華僑に対しては、政治集会や動員といった公民の義務が免除されてきた。華僑らは、「親戚訪問」と称して中朝間を往来し、関税なしに中国製品や現金を持ち込むなど、一種の“特恵”を謳歌(おうか)してきたといえる。

 それに「平等な法適用」の網をかぶせることで、正恩政権にいわせれば、“正常化”させたわけだ。

 過去とは違う「普通の外国としての朝中関係」を目指すとする金第1書記自身の意志が働いているのだろう。

入港禁止、赴任忌避…「やっつけろ」中国でも強まる敵視

 北朝鮮と中国がじかに接する国境の都市では、摩擦が健在化している。

 中朝関係者によると、中国遼寧省丹東の海事局が最近、北朝鮮籍の船舶の入港を認めない措置を取ったとされる。5月に北朝鮮船の荷降ろし中に、中国人作業員が重傷を負ったにもかかわらず、船主が治療費などの補償を拒否したことに端を発する報復措置だといわれる。

 9月末には、丹東と北朝鮮側の新義州(シニジュ)を結ぶ鴨緑江大橋で、中国のトッラクが横転し、橋の一部が陥没する事故が起きた。ところが、北朝鮮側は、中国側に賠償を要求するばかりで、補修工事をしないまま、通行を再開させた強引な態度に中国側が怒りを募らせているという。

 北朝鮮に駐在する中国人外交官の間でも不満が高まっているそうだ。「友好国」であったはずの中国人外交官に対しても、尾行などによる監視を強め、「どこに行き、誰と会い、何を話したか」を逐一、記録・報告されるようになったからだという。

 このため、中国人外交官の間では、北朝鮮への赴任を忌避する空気が蔓延(まんえん)しているとも伝えられる。

 「血で結ばれた関係」をうたう裏で、中国人と北朝鮮人双方に、互いに対する差別意識は根深いものがある。

 記者も、北朝鮮と国境を接する東北部の中国人と、脱北者の双方から、互いの国をさげすむ言動を見聞きした経験がある。

 中国人の間でも数年前から、中国の制止を聞かずにミサイル発射や核実験を繰り返す北朝鮮を「見放すべきだ」といった声が公然と上がるようになった。

 越境した北朝鮮兵による強盗殺人事件まで発覚すると、中国のインターネット上には、「北朝鮮をやっつけてしまえ」などといった書き込みがあふれた。

 世論の沸騰に押され、中国当局は現在、夜陰にまぎれた北朝鮮兵の越境に備え、中朝国境地帯に武装警察官を配置。現場の判断で発砲を許可する厳戒態勢を敷いているとされる。

 「血盟などではない、普通の国家関係に改めるべきだ」との意見は、正恩政権側だけでなく、中国の若手専門家の間からも続出していたのだ。

612チバQ:2015/11/15(日) 13:53:40
政権揺るがす「最高尊厳侮辱」映像への恐怖

 正恩政権は、中国そのものを恨むだけはなく、むしろそれ以上の執拗(しつよう)さで、国内の華僑に対する“いじめ”に拍車を掛けている状況だ。その思惑は何か。金第1書記の権勢を脅かす2つのアキレス腱(けん)とも関係しているからだとみられる。

 中朝を自由に行き来できる華僑に関して、一つは、脱北者を手引きする存在とみていることだ。正恩政権になり、国内統制をむしばむ問題とみなし、脱北者に対する摘発が熾烈(しれつ)さを増した。

 さらには、「敵国」の情報を流入させているとの危機感がある。金第1書記の周囲は、「最高尊厳への侮辱」が自らのクビにも直結することから、特に神経をとがらせている。

 流入する外部の録画物には、金第1書記の暗殺を扱い、北朝鮮によるハッカー攻撃にもつながった米映画や、金第1書記の出自を描いた韓国のドキュメンタリーも含まれていたといわれる。

 保衛部などは「不純録画物」の摘発と称して、これまでも最高尊厳を冒涜(ぼうとく)する映像を捜索してきたとされる。華僑に対して、わざわざ「韓国製映画やドラマの流布の禁止」を通達したことにも、危機意識がにじみ出ている。

 中朝ブローカーの最大の情報ツールになってきた中国製携帯電話の密売の取り締まりも強化され、ヤミ販売価格が10倍に跳ね上がったと伝えられる。

命綱を“害虫”扱い 正日と同じ轍(てつ)

 華僑への「敵視」は、何も金第1書記に始まったわけではない。中国との友好姿勢を保った祖父の金日成(イルソン)主席と違い、父の金正日総書記は80年代〜90年代に、北朝鮮にも「改革開放」を迫ろうとする中国を毛嫌いしたことで知られている。

 北朝鮮経済が専門の関西大学の李英和(ヨンファ)教授は、北朝鮮に留学していた当時、「北朝鮮国内にある朝鮮戦争の中国人義勇兵の墓地を破壊した」という話を耳にする。金総書記は、華僑を中国に追放する措置も推し進め、一時、華僑が激減した。

 だが、90年代後半、200万人以上が餓死したとされる「苦難の行軍」時代には、中国と自由に往来し、食糧などを調達できる華僑の存在が一部住民にとっての命綱となる。華僑と結婚する北朝鮮女性も増え、中国系の父を持つ子供も増えた。経済がいったん破綻した後のヤミ市場に、中国製品を注ぎ込む役割を担ったのも華僑たちだった。

 逆説的には、華僑の追放策が経済に多大なマイナスをもたらし、苦難の行軍の一因になったともいえそうだ。

 正恩政権に入ってからは、華僑と北朝鮮人との婚姻が禁止されるようになったという。ヤミ送金を禁じたことで、廃業する華僑ブローカーも増え、中朝交易にも目に見えて弊害が出始めているとも伝えられる。

 李教授は「中国との関係が修復すれば、付随してさまざまなモノや情報が流入してくる。政権にとっての“害虫”が入ってこないように、華僑への統制を強めているのだろう」と指摘する。

 だが、実際に、中国企業を誘致しようとすれば、仲介役の華僑の存在は不可欠だ。「ビジネスで中国人が本当に信用するのは同じ中国人だ」(李教授)

 華僑弾圧は「普通の国家関係」どころか、中国政府や企業の反発しか招かないだろう。李教授は「金第1書記は、父親同様に多大なしっぺ返しを、外交経済両面でこうむる危険性が高い」と警告している。

613チバQ:2015/11/15(日) 13:59:44
http://www.sankei.com/world/news/151114/wor1511140058-n1.html
2015.11.15 13:45
【韓国教科書問題】
ソウルでデモ隊と警察衝突 歴史教科書の国定化で対立





(1/2ページ)
 韓国・ソウルの中心部で14日、民主労働組合総連盟(民主労総)が政府の進める労働市場改革や歴史教科書の国定化などに反対する大規模集会を開き、大統領府へ向けてデモ行進しようとし、阻止する機動隊と激しく衝突した。

 ソウルの中心付近は交通がまひした。民主労総は、集会には10万人以上が参加すると予告していた。このうち数千人が機動隊と衝突した。機動隊は道路に移動用のバスを並べて「壁」をつくり、放水銃で大量の催涙剤をデモ隊に噴射。デモ隊はバスをロープで引っ張って移動させたり、車体を破壊したりした。

 朴槿恵(パク・クネ)政権は、一定の年齢に達すると給与が増えない「賃金ピーク制」をあらゆる産業で導入し、非正規労働者の雇用条件の緩和も図っている。

 14日はソウルの9つの大学で入学試験が行われ、受験生は渋滞を避けるため、数時間早く移動するなどした。(共同)

614チバQ:2015/11/15(日) 22:36:57
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/151114/mcb1511140500009-n1.htm
ミャンマー、外資参入加速へ NLD上下両院で過半数 政権交代確定 (1/2ページ)
2015.11.14 06:36
 ミャンマーの選挙管理委員会は13日、総選挙の投開票で、アウン・サン・スー・チー氏(70)率いる野党・国民民主連盟(NLD)が上下両院で348議席を獲得し、議会の過半数に達したと発表した。これにより、ミャンマーへの外資参入がさらに加速することになりそうだ。

 四半世紀前にミャンマー軍事政権がスー・チー氏率いるNLDの選挙での勝利を無効にして以来、スー・チー氏はようやくNLDを歴史的勝利に導くこととなり、軍部の政権への影響力がさらに和らぐことになりそうだ。テイン・セイン大統領は11日、最終的な選挙結果が出れば、すぐにでも政権移行についてスー・チー氏と話し合いを持つことを言明している。

 来年初めには、新たに開かれる国会で次期大統領が選出される。NLDは連立政権により支持を得ることなく大統領を選出するのに十分な議席数を確保したが、議会の25%が軍部枠にあてられており、国会運営は一筋縄にはいかないだろう。国会での軍事枠の他に、軍部には防衛相、内務相、国境相といった主要ポストを指名する権限がある。

 スー・チー氏自身は外国籍の子供を持つことから、憲法上大統領に就任することはできない。しかし、同氏は政府を主導する別の方法を見つけ出すとし、大統領の上に立つ人物について憲法上では何も明記していないと繰り返し訴えている。

 NLDの勝利により、与党・連邦団結発展党(USDP)の政権下で始まった経済開放政策がさらに加速する可能性がある。USDPはエネルギー開発、銀行、電気通信などの産業への外資参入を許可した。外国直接投資(FDI)はインフラや低コスト製造業への投資が牽引(けんいん)し、2015年3月通期で81億ドル(約9940億円)に伸び、10年の20倍超の水準に達した。これに連動し年間経済成長率は平均7%超で推移している。同国の経済成長にもかかわらず、USDPは依然として国民の間で不人気であることが総選挙の結果で裏付けられたかたちだ。(ブルームバーグ Kyaw Thu)

615チバQ:2015/11/15(日) 23:10:34
http://news.goo.ne.jp/article/bengoshi/life/bengoshi-topics-3943.html
日本で16年暮らした元「難民」がミャンマー総選挙に出馬! 現地密着レポート(上)

09:52弁護士ドットコム

11月8日に実施されたミャンマーの総選挙で、歴史的な政権交代が実現した。半世紀にわたり、軍事政権やその流れをくむ政党の統治が続いてきた同国で、民主化運動のシンボルであるアウン・サン・スー・チーさんの率いる野党・国民民主連盟(NLD)が大勝し、世界中から注目を集めている。

あまり知られていないが、この東南アジアの国の選挙に、日本と深い関わりを持つ一人の男性が出馬していた。1992年に在日ミャンマー人の政治難民「第1号」として認定され、16年間にわたり日本で暮らした経験を持つモー・ミン・ウーさん(40)だ。今回の選挙では、NLDと異なる小さな新興政党から出馬し、「民主化の先にあるもの」を訴え続けた。

日本での経験を生かしながら母国の発展に貢献しようとするモーさんに現地で密着し、彼の選挙戦を追いかけた。(文・写真/岸田浩和)

●「トイレのない村」で選挙運動
犬の鼻のように突き出た旧式のボンネットトラックが、けたたましいエンジン音を響かせながら、土煙を上げて坂道をのぼってくる。荷台に載せたスピーカーからは、東南アジア特有の鉄琴の音が耳に響く伝統音楽が、爆音で流れ出す。その音楽に合わせて、トラックの荷台に立つ人々が沿道に向かって手を振る。荷台の側面では、赤地に龍の絵を描いた「農民発展党」の党旗が何本もなびいている。これが、ミャンマー式の選挙カーだという。

荷台の真ん中で手を振っていたのは、モー・ミン・ウーさん、40歳。3年前に誕生した農民発展党から出馬し、国会議員を目指している。「ミャンマー人でも、うちの党名を知っている人はほとんどいません」。そう口にするモーさんは、多民族の連携と、人口の7割を占める農民の生活向上から経済を押し上げることをスローガンに掲げる政党だと聞き、「これからのミャンマーに一番必要な考え方はこれだ」と直感し、参加を決めた。

2015年の総選挙に立候補することを決めると、今年の5月には家族と暮らしていたヤンゴンを一人離れ、500キロほど北西に離れたマグウェ管区に移住。山間部にある人口6万人の町、セドウタヤに拠点を移した。

日本とヤンゴンでの暮らしが長かったモーさんにとって、セドウタヤでの暮らしはカルチャーショックの連続だった。山間部に住む農民の家には電気が来ておらず、いまだにオイルランプと薪で暮らしている。「トイレを借りようとしたら、地面に掘った穴を指さされ、豚を追い払う棒を渡されたんですよ。あれには参りました、もう慣れましたけど」と、笑いながら教えてくれた。

●日本の「農協」のような組織をミャンマーに作る
モーさんが、セドウタヤを自分の選挙区に選んだのは、ミャンマーの「農民の現状」がここにあったからだ。ミャンマーでは、政府が行う農民向けの融資を利用して、苗や肥料を購入する小規模農家が多い。だが、返済期限が短いため、作物を換金するまえに期限が来てしまい、返済に右往左往することがよくあるという。

こうした問題に対して、モーさんが所属する農民発展党は、農民のライフサイクルにあった融資の仕組みや、高くて手が出ない農機をレンタルする仕組みを作り、日本の農協のように収穫物を安定して買い上げる組織を整備するなどして、農民たちを支援しようと考えている。

セドウタヤの周囲には100以上の村々が点在している。その半数は、いまだに徒歩やボートでしかアクセスできない状況にある。こうした村は、毎年雨期になると、土砂崩れや増水で外からの補給が途絶え、孤立してしまう。また、村で収穫した作物を都市部で販売したくても、それを可能にするインフラが確立されていない。

さらに、近くに新しい発電所ができたにもかかわらず、セドウタヤと周辺の村には一切送電されていない。発電所の建設や雇用にも、地元住民はほとんど関わることができないため、住民は不満を抱えている。

こうした問題を解決するため、具体的に政府に働きかけていくのが、モウさんさんの掲げた公約だ。そして、日本での暮らしで得た経験をもとに、日本の優れた仕組みや慣習をミャンマー式にアレンジして取り入れることを目指している。「外から見たミャンマーという視点を持って、考えることができるのが自分の強みだ」とモーさんは話す。

616チバQ:2015/11/15(日) 23:11:09
●手作りの「紙芝居」で選挙の仕組みを説明
ミャンマーの選挙運動は「お祭り」のようだ。

集会では演説の合間に歌手やコメディアンが登場して、場を盛り上げる。娯楽の少ない田舎では、こうした余興を楽しみにして集まってくる人々も多い。「これが、この国の選挙の戦い方なんですよ。特に田舎では、農作業で忙しい村の人たちに、仕事の手を止めて話を聞いてもらうことが何よりも大切なんです」と、説明してくれた。

モーさんは、数人の選挙スタッフとともに一つ一つの村を訪れ、集会を開いた。選挙の仕組みや投票の仕方を手作りの紙芝居で説明し、自分たちが行いたい政策を訴え、「農民発展党のモー・ミン・ウーに一票を投じてほしい」と呼びかけていく。

だが、モーさんの選挙区でも、アウン・サン・スー・チーさんが率いるNLDの人気は絶大だ。長く続いた軍事政権下の閉塞感と厳しい生活を打開するため、「とにかく、政権が変われば希望が見える」と考える人が多いのだという。NLDが今の政権を倒してくれたら、収入が増え生活が楽になるかもしれない。そんな期待感がNLDの人気につながっていると、モーさんは話す。

実際、セドウタヤのNLD候補者は、具体的な政策や自らの名前は告げずに、「民主主義を勝ち取って、自由を手に入れよう!その先に、希望がある!」と叫び、「どうか、アウン・サン・スー・チーに、一票を!」と訴え、支持を集めていた。

知名度も選挙資金もわずかなモーさんは、ひたすら村に足を運んで対話する作戦をとった。集まった村人に、目の前にある課題と具体的な解決案をあげ、「NLDの候補者と、自分のどちらがセドウタヤのために役に立つのか考えてほしい」と訴え、NLD人気の切り崩しに挑んだ。

●民主的な「政権交代」はミャンマー国民の悲願
かつてミャンマー(当時ビルマ)は、コメの一大輸出国として知られ、「東南アジア一豊かな国」と呼ばれていた。しかし、1960年代に発足した軍事政権が「ビルマ式社会主義」を推し進めた結果、経済が急速に悪化し、80年代後半には「最貧国」に転落した。

そんななか、1988年に民衆の不満が爆発。学生を中心とした民主化運動が全国に広がり、軍事政権の議長を辞任に追い込んだ。このとき、民主化運動の象徴として登場したが、アウン・サン・スー・チーさんだった。

しかし、直後の軍事クーデターで再び実権を握った軍部の将校らが、武力を用いて民主化運動を鎮圧。翌年には、スー・チーさんの自宅軟禁がはじまった。1990年に行われた総選挙では、NLDが圧勝したが、軍事政権が選挙結果を拒否して、民主化勢力への弾圧をさらに強めた。

それから約20年後の2011年、ようやく民政移管が行われたが、その後も、軍部の強い影響下にある与党政権の統治が続いてきた。民主的で公平な選挙の実施と政権交代は、国民の悲願となっていたのだ。

一方、モー・ミン・ウーさんは1975年、ミャンマーの首都ヤンゴン(当時)で、3人兄弟の長男として生まれた。一家は貿易会社を営んでおり、母のミャ・ミャ・ウィンさんは海外の取引先へ出かけることも多かった。1988年、モーさんが12歳のころ、たまたま夏休み中だった彼を連れて、母が日本へやって来たことで、モーさんの人生が大きく変わる。

(注:国名の表記については、団体名などの固有名詞以外、現在の国名「ミャンマー」に記載を統一しました)

※下に続く:モーさんが「政治難民」になった理由とは・・・

(弁護士ドットコムニュース)

617チバQ:2015/11/15(日) 23:11:36
https://www.bengo4.com/kokusai/n_3944/
日本で16年暮らした元「難民」がミャンマー総選挙に出馬! 現地密着レポート(下)
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日本で16年暮らした元「難民」がミャンマー総選挙に出馬! 現地密着レポート(下) 小さな船に乗って、遊説先の村に向かうモー・ミン・ウーさん(中央の男性)
11月8日に投票が行われた総選挙により、歴史的な政権交代が実現したミャンマー。民主化運動のシンボルであるアウン・サン・スー・チーさんが率いる国民民主連盟(NLD)の躍進に注目が集まったが、その陰で、「政治難民」として日本に長く暮らした経験をもつミャンマー人男性、モー・ミン・ウーさん(40)も選挙を戦っていた。新興政党から出馬したモーさんに現地で密着し、その熱い選挙戦を追いかけた。(文・写真/岸田浩和)

※日本で16年暮らした元「難民」がミャンマー総選挙に出馬! 現地密着レポート(上)

●ミャンマー人の「政治難民」第1号として日本で生活
1988年の夏。モーさん親子が日本に滞在している間に、ミャンマーで学生による民主化デモが勃発し、軍や警察との衝突で多数の死者が出る事態となった。

母ミャ・ミャ・ウィンさんは日本滞在を延長しながら、帰国のタイミングを探った。その一方で、衝突で亡くなった学生たちの慰霊祭を計画して、在日ミャンマー人へ呼びかけを行った。慰霊祭には予想以上に多くの在日ミャンマー人が集まり、ミャンマーの民主化を支援する「在日ビルマ人協会」へと発展した。

こうして、モーさんの母ミャ・ミャ・ウィンさんは、在日ミャンマー人による「民主化運動」のリーダー的存在となった。だが、この行動がきっかけで、モーさん親子はミャンマー大使館からパスポートを剥奪されてしまったのだ。「ミャンマーへ帰れなくなってしまった」と泣き崩れる母を前に、モーさん自身も、どうやって生きていけば良いのか分からず、しばらくは何も考えることができなくなったという。

その後、モーさん親子は、知りあいの在日ミャンマー人を頼って、岐阜のアパートに移り住み、アルバイトで生活費をまかないながら、難民申請の受理を待った。

「岐阜は寒かったですよ。雪なんて見たことがなかったのに、当時はお金がなくて灯油が買えなかったから、冬でも暖房が使えず、毛布にくるまって生活していました」。そう語るモーさんは、「苦しかったけど、これ以上の底がないと考えると、気が楽になりました」と振り返る。

1992年にモーさん親子は、日本で初めてのミャンマー人「政治難民」として認定を受けた。母が伊豆の民宿で仕事をするようになったのがきっかけで静岡県に移住。モーさんも地元の中学校に入学し、大学卒業までの16年間を日本で過ごした。

●30歳を前にして、再び母国ミャンマーへ
2004年、30歳を目前にしていたモーさんに転機が訪れる。

当時の軍事政権幹部から、「対立する少数民族との融和を進めたいので、力を貸してほしい」という呼びかけがあり、帰国のチャンスが巡ってきたのだ。それまで「反政府」の立場で民主化運動を行ってきたモーさん親子が、政府の呼びかけに応じて帰国を選んだことに対して、周囲の仲間からは大きな反発もあった。なかには「政府に寝返ったあんたとは、もう二度と付き合わない」と、厳しい言葉を投げかけられたりもした。

当時の選択について、モーさんは「母も私も、政府と闘うことが最終目的ではなく、国民の生活が良くなり笑顔が戻ることを目指して、運動に参加していました。当時の政権が融和政策に本気で取り組もうとする姿勢が感じられたので、帰国を選んだのです」と語る。「今でも、あのときの判断は間違っていなかったという信念があります」

ミャンマーに帰国した後は、俳優として民族間の融和をテーマにした映画に出演したり、紛争地域に換金作物の八角を植えて雇用の安定から平和を目指すNGOに参加するなど、精力的な活動をしてきた。しかし、時間が経つにつれて、当初の目的に立ち返ろうという思いが強くなり、政治家の道を志すようになったという。

618チバQ:2015/11/15(日) 23:11:53
●「これまで力を貸してくれてありがとう」
そして迎えた、2015年の総選挙。投票日翌日の11月9日、セドウタヤにある農民発展党の事務所には、朝早くから、モーさんの支援者や選挙スタッフが続々と集まってきた。「モーさんはまだ来ないのか?」。近くの村に住む支援者の一人が、事務所のスタッフにたずねている。「今日は、一日休もう思っていた」というモーさんだが、この様子を耳にして、慌てて事務所にやってきた。

事務所の入り口にやって来たモーさんは、集まった人々の熱気に驚いた表情を浮かべる。そして、大きく息を吸い込むと、意を決したように「みんな、これまで力を貸してくれてありがとう!」と大きな声でねぎらいの言葉を掛けた。

支援者らが顔を上げ、モーさんの周りにワッと集まってくる。モーさんは嬉しそうな表情で1人1人の顔を見渡し、「力及ばず、本当に申し訳なかった。」と、深く頭を下げた。

頭を上げたモーさんは、「まだ正式な結果は出ていないが、NLD候補者の得票数が少し上回っている。逆転は難しいようだ。すまない」と口にした。

すると、支援者の一人が、真剣な表情でモーさんの腕をつかんだ。「あんたがしてくれた、セドウタヤを良くしようという話は、どうなるんだ。俺は、あんたの話が正しいと思ったから、これまでついてきたんだよ」と迫る。不安げな表情を浮かべていた女性スタッフが「次の選挙にも、セドウタヤから出てくれるんでしょ?」と、後ろからかぶせてくる。

モーさんは、彼らの気勢に負けないように、まあまあと両手を前に出して、「もう一回体勢を立て直して、出直してくるから、そのときは、一緒にがんばってほしい」と答え、その場をおさめた。

モーさんは、選挙戦を振り返り、たった一言「悔しいけど、嬉しくもある」と答えた。自らが新しい政府の国会議員として加われなかったのは悔しいが、NLDに政権交代するという大きな変化を国民が選択し、実現に向かって進んでいることに安堵したのだ。



●民主主義はゴールではなく、政治参加のための切符
モーさんは、民主主義とは何かを次のようにたとえた。

「賢者が1人と愚か者が2人集まったとき、多数決で愚か者の考えが通ってしまうのが、民主主義の恐ろしいところです。ミャンマー国民の多くが、民主主義さえ手に入れば自由になり、幸せがやってくると信じていますが、それは幻想に過ぎません。民主主義はゴールではなく、政治に参加するための切符のようなものなんです」

モーさんは、小さな声で「今回の選挙を戦うために、財産をすべて使い果たしてしまいました。実は、今朝まで、次の選挙に出るのはあきらめようと思っていたんですが、支援者の声を聞いて考えが変わりました」と打ち明けてくれた。

「少し疲れたので、家族とゆっくり過ごしたいですね」というモウさんだが、「しばらくしたら、体勢を立て直して、またがんばりますよ」と笑顔を見せる。

「軍人と一部の政治家にまかせて物事が進んできたのが、今までのミャンマーです。これからは、国民が国の舵取りに意思を表示できるのです。判断を誤れば、自らにしっぺ返しが返ってくるのが民主主義。自由には、責任が伴います。だから、みんなと一緒に考えていけるように、僕は具体的な話をする政治家になって、この町から国を変えていきたいと思っています」

そう口にしたモーさんは、力強い足取りで事務所を後にした。



(取材/文 岸田浩和、Chan Thar Kyi Soe)

(注:国名の表記については、団体名などの固有名詞以外、現在の国名「ミャンマー」に記載を統一しました)

619チバQ:2015/11/15(日) 23:18:47
>>577
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20151114k0000m030106000c.html
<カンボジア>最大野党党首に逮捕状 名誉毀損事件で

11月13日 22:08毎日新聞

 【バンコク岩佐淳士】カンボジアの裁判所は13日、最大野党・救国党のサム・レンシー党首に7年前の名誉毀損(きそん)事件で逮捕状を出した。サム・レンシー氏は国外に滞在中で、帰国すれば逮捕されるとみられる。救国党側は政権による野党排除の動きとみて反発している。

 サム・レンシー氏は2011年、08年の演説でホー・ナムホン外相を中傷したとして名誉毀損罪に問われ、禁錮2年の判決を受けた。だが、当時はフランスに亡命中で収監されず、逮捕状はこの判決に基づいて出されたという。

 サム・レンシー氏はフン・セン首相と対立し、09年にフランスに出国。その間に公共財産破壊の罪などで実刑判決を受けた。しかし、13年7月の総選挙前に国王の恩赦を受け帰国。救国党は総選挙で躍進し、サム・レンシー氏は18年に予定される次期総選挙での政権交代を目指していた。

 政府関係者は毎日新聞の取材に「今回の名誉毀損事件は政治的事案ではないので恩赦の対象にならなかった」と説明。一方、地元メディアによると、サム・レンシー氏の側近は「7年前の事件がなぜ今になって問題となるのか。背景に政治的な動機がある」と語った。

620とはずがたり:2015/11/16(月) 15:08:04

2015年 11月 11日 14:34 JST
中国、北京市副書記を「規律違反」で調査 前日の上海副市長に続き
[北京/上海 11日 ロイター]
http://jp.reuters.com/article/2015/11/11/china-corruption-beijing-idJPKCN0T00A020151111

当局は、この他の詳細について明らかにしていない。

同委員会は10日、艾宝俊・上海副市長を「重大な規律違反」の疑いで調査していることを明らかにした。

約3年前に習近平指導部が発足し、汚職撲滅運動を強化して以降、艾氏は汚職関連で調査対象となる当局者としては上海で最高位の人物。

インターネット上の公式情報によると、艾氏は遼寧省出身で、2007年12月に上海副市長に就任。13年9月に設置された上海市の自由貿易試験区(FTZ)の管理委員会主任のほか、上海日報によると、ディズニーランドの開園が予定されている上海国際観光リゾート地区の管理委員会主任も務めていた。

過去には大学教授や、鉄鋼大手の宝鋼集団の総経理を務めたことがある。

621とはずがたり:2015/11/16(月) 15:13:02

2015年 11月 12日 14:42 JST 関連トピックス: トップニュース
焦点:中国の海外「キツネ狩り作戦」、汚職官僚の追跡に変化
http://jp.reuters.com/article/2015/11/12/china-corruption-idJPKCN0T10BO20151112?sp=true

[ロンドン 10日 ロイター] - 中国の汚職対策当局のトップによれば、中国は、国内で汚職を告発されて国外に逃亡している者をグローバル規模で追跡する作戦を変更したという。

捜査官を海外に派遣して容疑者を追跡する中国政府の手法に対して、各国から抗議の声があがっているためだ。

海外に逃亡した中国の汚職容疑者の送還作戦を担当する劉建超氏は9日、ロイターとのインタビューに応じ、中国政府は諸外国の政府との協力を強化しており、今後は相手国による承認がない限り、帰国するよう容疑者を説得するための当局者派遣を慎むと述べた。

622とはずがたり:2015/11/16(月) 16:59:37
なんとか潰れないかねぇ。。

止まらぬ北朝鮮兵士たちの中国への逃亡…彼らの飢えと核開発は負の相関関係にある!!
高英起 | デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kohyoungki/20150325-00044212/
2015年3月25日 15時18分配信

デイリーNKは22日、中国・丹東の情報筋を通じ、北朝鮮の平安北道新義州(シニジュ)市の黄金坪(ファングムピョン)から現地に脱北した北朝鮮の兵士2人のうち1人が、中国人民解放軍に拘束・連行される場面の写真を入手した。

脱北兵士は国境警備隊の所属で、拘束された当時、銃などの武器を携帯。中国人女性を人質にとって抵抗したとされる。情報筋はその時の様子について、生々しい様子を伝えてきた。

2人は武装した状態で脱北したこともあり、丹東市公安局では重大事案と見なして大々的な捜索に乗り出した。丹東市内には指名手配書が貼りだされた。デイリーNKが入手した手配書の写真には、兵士の詳しい個人情報が書かれていた。

中朝国境地帯の中国側では脱北兵士による強盗殺人が相次いで発生している。昨年末にも、吉林省延辺朝鮮族自治州の和龍県で脱北兵士が食べ物欲しさに老人4人を殺害する事件が起きたばかりだ。こうした事件が多発するのは、朝鮮人民軍の軍規が乱れ切っているからにほかならない。

朝鮮人民軍に所属していた脱北者は次のように語る。

「徹底的に体制への忠誠心を点検されて選抜された国境警備、それも下級兵士が銃を持って脱北したのは、警備隊全体がそれだけ規律が緩んでいるからだ」

ではいったい、どうしてそこまで規律が緩んでしまったのか。それは上層部が食料もろくに配給せず、兵士たちが飢餓状態にあるからにほかならない。

韓国政府当局者は4年ほど前、「空腹に耐えられず南にきた」という脱北兵士の体格を見て驚いた。前年まで前線勤務をしていたという21歳のその若者は、身長1メートル54センチ、体重は47キロに過ぎなかった。

もちろん、体格の小さな人はどの国にもいる。しかし北朝鮮の場合は、それが平均化してしまっている現状がある。その証左として、朝鮮人民軍が金正恩氏の直接の指示を受け、兵士たちの携行装備の軽量化に取り組んでいるとの情報がある。

食糧事情の若干の改善が伝えられる北朝鮮だが、食べ物を入手するには市場などでの商売に精を出し、現金を稼がなければならない。しかし規則に縛られている兵士たちは商売もままならず、追いつめられるまで飢えてしまう。

そんな状況では、まともに戦争などできるはずもないが、だからといって「安全」とは言えないのが北朝鮮の厄介なところだ。

兵士たちの飢餓を放置している北朝鮮の支配体制は、己の保身を図るため、国民生活の安定に費やすべき資源を無謀な核開発につぎ込んでいるのである。

623とはずがたり:2015/11/16(月) 19:18:03

>経済の民主化まで遠のく事態が進行しています。株式信用取引の証拠金率を100%に引き上げ、巨大国有企業の寡占強化などです。
どうも『市場発生のダイナミクス 移行期の中国経済』http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/1603に依ると中国の当局は一貫して計画経済を抛棄する心算は無く旺盛な国営企業(実体は省営企業)に依る過剰生産による価格低下や遵法精神の薄さによる密輸や脱法の横行が当局の規制を無力化してきた経緯があり,また引き締めも何度かあったようで,今回の習の引き締めもそういう流れの中の同じような施策なのかもしれない。となると習の抑圧をどうやって民衆がかいくぐって無効化して行くのかが試されてるのかもしれない。

中国変調、政治ばかりか経済の民主化も遠のく
http://bylines.news.yahoo.co.jp/dandoyasuharu/20151115-00051489/
団藤保晴 | ネットジャーナリスト、元新聞記者
2015年11月15日 19時58分配信

中国が中進国の罠に陥らずに経済発展するには政治の民主化が必要と見られているのに、経済の民主化まで遠のく事態が進行しています。株式信用取引の証拠金率を100%に引き上げ、巨大国有企業の寡占強化などです。ネットでの言論の自由、大学での教育の自由まで奪ってきた中国共産党・習近平指導部は、あらゆる自由化・民主化を押しつぶす時代錯誤に突き進むようです。国土全体に広がる深刻な大気汚染が改善されない点に象徴されるように、国民の下からの批判を封印して官僚組織が真っ当に機能するはずがありません。

信用取引の証拠金率は50%ですから、現在は証拠金の2倍の売買ができていますが、23日から100%にすればもう信用取引とは呼べない事態です。融資残高は22兆円の規模でした。ウォールストリートジャーナルの《上海・深セン取引所、信用取引の証拠金率引き上げ》はこう伝えました。

《上海証券取引所は声明で「相場の回復に伴い、信用取引の規模や売買代金が再び急増している」と指摘。今回の措置は「投資家の正当な権利を保護するとともに、システミックリスクを回避する」ことが狙いだと説明した。また、市場の健全な動きを促すだろうと述べた》。何が健全か当局の見解は以下のようです。

《中国の株式取り締まり強化は「みせしめ」-萎縮する証券業界》が報じる通りなら、海外で見られる普通の売りも買いも出来ません。《ファンドマネジャーらによれば、規制当局者は、株式取引所からブローカーへの警告書簡を通じて、当局が何を好み何を好まないかを告げている。例えば株価が上昇しているときに買い注文を積み上げるのは悪いことだ。市場が下落している時に、株を投げ売りすることも警告対象になるという》

7月の株式市場暴落の際に書いた第490回「中国の無謀な株式市場介入に海外批判止まず」の市場に任せる方向とまるで反対に進んでいます。株の売りも買いも当局の顔色を見ながらしなさいと、市場関係者を縛っています。信用取引も機能しなくなっては一般投資家の足は遠のくでしょう。

10月に開いた共産党中央委第5回全体会議(5中全会)には民主化へ期待がありましたが、出てきたのは一人っ子政策の見直しだけでした。巨大国有企業を改革して民間企業の活力に任せるどころか、さらに寡占化を進める方向になっています。計画経済への逆行です。

中国現地の声を拾っている《実名!中国経済「30人の証言」 日系企業が次々撤退、大失速の真相〜こんなに異変が起きていた》には注目される証言があります。

《「中国の景気は悪いなんてもんじゃない。以前は政府が、石橋を叩いて渡るような慎重かつ的確な経済政策を取っていたが、いまの政府が進めているのは、石橋を叩いて割る政策だ」(南楠・食品卸会社社長)》《「3年前まで国有企業には手厚い福利厚生があったが、習近平時代になってすべて消え、初任給も毎年1000元ずつ減っている。それで優秀な若者から辞めていく」(胡麗芳・別の大型国有企業社員)》

南シナ海でゴリ押ししている習近平指導部は、国内的にも奇怪なゴリ押しをしているように見えます。北京も含む中国の東北部はこの数日、重篤なスモッグに覆われています。『虚飾の青空剥がれ北京に重篤な大気汚染が戻る』で人為的に作った青空が剥げ落ちたと指摘しました。暖房に石炭を使うシーズンに入って一気に深刻化したのです。環境対策への投資で経済成長が拡大するとか楽観的な意見など消し飛んでいます。

624とはずがたり:2015/11/16(月) 21:02:20
国連総長が今週訪朝か=金第1書記と会談も-韓国報道
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015111600175&j4
 【ソウル時事】韓国の聯合ニュースは16日、国連の潘基文事務総長が今週中に北朝鮮の平壌を公式訪問すると報じた。実現すれば、国連総長の訪朝は3回目で、1993年のガリ氏以来22年ぶり。潘氏は初めてとなる。

 国連の消息筋の話として伝えた。訪朝した場合、金正恩第1書記と会談するとみられる。聯合によると、国連消息筋は「事務総長が加盟国である北朝鮮を訪問し、最高指導者と会わないことはあり得ない」と語った。
 同筋は「何の成果もなく帰ることはないだろう。核問題をはじめ、北朝鮮問題解決に向けた重大な契機になる可能性が高い」との見通しを示した。
 事務総長報道官は声明で「事務総長は常々、朝鮮半島をめぐる対話、安定、平和の強化を手助けするため、あらゆる役割を担う用意があると言ってきた」としつつ、訪朝予定について「現時点でこれ以上のコメントはない」と明言を避けた。(2015/11/16-13:35)

625チバQ:2015/11/16(月) 21:11:16
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2015111600758
ウイグル独立派は「脅威」=国際的「反テロ」訴え-中国


 【北京時事】中国外務省の洪磊・副報道局長は16日の記者会見で、パリ同時テロに関連して「『東トルキスタン・イスラム運動』(ETIM)などが近年、中国で多くのテロを起こし、国際的にもますます重大な安全上の脅威となっている」と述べ、新疆ウイグル自治区の独立派組織に対する取り締まりも国際的な「反テロ」闘争の重要部分であるべきだとの認識を強調した。
 同自治区では民族間の対立を背景とした襲撃事件などが相次ぎ、当局は国外に拠点を持つETIMなどの関与を主張している。
 中国はこれらの事件で国際的な「反テロ」協調を訴えており、中国の宗教・少数民族政策を「抑圧的」とする欧米の批判をかわす狙いもある。(2015/11/16-19:20)

626チバQ:2015/11/16(月) 21:54:45
http://www.sankei.com/politics/news/151116/plt1511160001-n1.html
2015.11.16 01:00
【日々是世界】
日韓関係修復の「最大の障害」は韓国メディア 慰安婦問題に固執し、「ダーティープレー」と日本をなじる社説も…

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11月2日、ソウルの韓国大統領府で、安倍晋三首相(左)と初の首脳会談に臨む朴槿恵大統領(共同)
 3年半ぶりに2日に実現した日韓首脳会談について、韓国メディアは「対話の窓が開かれたことは評価する」といった煮え切らない論評に終始した。一方で、韓国側に慰安婦問題の解決案提示を求めた日本側の発言まで問題視し、「日本のダーティープレー(卑劣な手)」と非難した韓国紙もあった。そこには、杓子(しゃくし)定規に慰安婦問題を振りかざす論調こそが、日韓関係の「最大の障害」だとの自覚は片鱗(へんりん)もうかがえない。

「半分の成功で終わった」

 「両国の立場の違いを再確認し、半分の成功で終わった」

 韓国大手紙、中央日報(以下、記事はいずれも電子版)は会談翌日の3日、こう書き出す社説を掲げ、「今回の会談の目標を、ふさがった首脳間の対話の窓を開くことだとすれば、それなりに成果があった」と指摘した。李明博(イ・ミョンバク)前大統領(73)が慰安婦問題での主張を一方的にまくし立てた2011年末の首脳会談などを例に「破局なく無事に終えたこと自体評価できる」とした。

 東亜日報の社説も「関係改善のための突破口を開いた点は評価に値する」とし、「慰安婦問題で、できるだけ早期の妥結を目指し交渉を加速させる」との合意について「両首脳が努力して一定の合意を引き出したことは意味がある」と評した。

 「あまりにも過去に埋没すれば、別の国益を害しかねないことも直視しなければならない」とも強調。歴史問題と安全保障や経済問題を分ける「ツートラック外交」が望ましいと締めくくった。朴槿恵(パク・クネ)大統領(63)が慰安婦問題解決を前提条件にして首脳会談に応じず、「最悪レベル」に冷え込んだ日韓関係。これを打開する方便に持ち出されてきたのがこの「ツートラック外交」だ。

「日本は常に裏切り役」

 慰安婦問題解決を絶対条件に掲げる左派系紙のハンギョレは社説で、朴氏が解決を前提とする態度を変え、「会談したものの、成功しなかったのは明らかな外交のミスだ」と辛辣(しんらつ)に批判した。だが、大半のメディアは「会談はすべき」と求めてきただけに玉虫色の論評しか出しようがなかったのだろう。

 一方で、保守系最大手紙、朝鮮日報は論調がブレた。3日の社説では「首脳同士が会わなければ、意見差も確認できない」と会談の意義を認め、「両首脳が胸襟を開いて懸案を話し合うこと自体が関係正常化への第一歩だ」とする専門家の寄稿も掲載した。

 半面、著名顧問によるコラムは「日本は常に裏切り役だ。慰安婦問題の『早期妥結を目標に』とは、放置しておきたいということを、外交的に表現したにすぎない」とくさした。

朴政権の短見皮肉る「先見の明」

 極め付きは7日の社説だ。「慰安婦問題は1965年の日韓請求権協定に基づき、完全に解決されたという立場に変わりはない」といった帰国後の安倍晋三首相(61)の発言報道に対し、「解決したなら、何についての交渉を約束したのか」と難じた。「ボールは韓国側にある」と韓国側が解決案を示すべきだとした日本政府高官の発言にも「誰に解決策を示せというのか」とかみついた。

 「このように軽率な言動を続けるなら、韓日関係の根本的な改善は期待できないだろう」とし、韓国に否定的な後日談が伝わる状況について、韓国外務省に対しても「最初から全てを明らかにしていれば、日本のダーティープレーがこれほどひどい状況にはならなかった」と叱責した。安倍氏らは日本の立場を繰り返しただけで、慰安婦問題では常に韓国が高みにいるとの“おごり”がなければ、出るはずもない発想だ。

 朝鮮日報は一方で、朝鮮王朝初期に対日折衝に当たった申叔舟(シン・スクチュ1417〜75年)という文官の逸話を紹介する専門家の寄稿も掲載している。申は「日本を警戒しつつも、決して『失和(関係悪化)』してはならない」と対日関係の重要性を言い残したといい、寄稿は「過去史の名分論と感情的な争いで、対日関係を4年近くも空転させた李明博・朴槿恵両政権の短見を皮肉る『先見の明』といえよう」と指摘している。

 名分論と感情論で、社論さえ定まらない朝鮮日報にこそ耳を傾けてほしい先人の言葉だ。(国際アナリスト EX)

627チバQ:2015/11/16(月) 22:01:03
http://www.sankei.com/world/news/151116/wor1511160049-n1.html
2015.11.16 19:51

民進党の副総統候補に科学者の陳氏、台湾 中間層取り込みへ

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台湾総統選の民進党副総統候補の陳建仁氏(右)とともに記者会見する蔡英文主席=16日、台北(共同)
 【台北=田中靖人】台湾の野党、民主進歩党の総統選候補者、蔡英文主席(59)は16日、ペアで出馬する副総統候補に、疫学研究の専門家、陳建仁氏(64)=を指名すると発表した。

 陳氏は、総統府直属の研究機関、中央研究院の副院長で無党籍。中間層を意識した人選とみられる。同日、同院に辞表を提出した。南部・高雄出身で、台湾大卒業後、米ジョンズホプキンス大の公衆衛生大学院で博士号を取得。2003年に新型肺炎(SARS)が流行した際、衛生署長(衛生相に相当)として防疫に尽力した。

 蔡主席が掲げる技術革新政策のうち、バイオ分野の立案に関わった。

 蔡主席は、陳氏の「社会的貢献や政策の詳しさ、人格」から「最良のパートナーだ」と強調。陳氏は「蔡主席を全力で支持する」と語った。

628チバQ:2015/11/16(月) 22:01:44
http://www.sankei.com/world/news/151116/wor1511160052-n1.html
2015.11.16 20:16
【米イージス艦南シナ海派遣】
米イージス駆逐艦が上海軍港に到着、南シナ派遣後初 “友好”演出か

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(1/2ページ)

16日午後、中国上海市郊外の呉淞軍港に到着した米イージス駆逐艦「ステザム」(河崎真澄撮影)
 【上海=河崎真澄】米海軍のイージス駆逐艦「ステザム」が16日午後、中国海軍との合同演習のため、上海市郊外の呉淞軍港に到着した。南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島で別の米イージス駆逐艦が先月27日、中国が造成した人工島から12カイリ(約22キロ)以内を航行して中国が強く反発して以来、米艦艇が中国に寄港するのは初めて。

 中国海軍は日本の報道機関にも駆逐艦到着のようすを公開した。南シナ海をめぐる米側との軍事摩擦を避けたい思惑があり、“友好ムード”を演出したものとみられる。中国共産党機関紙人民日報が運営するニュースサイトなども到着を好意的に速報し、中国側の関心の高さを印象づけた。

 ハリー・マーシュ艦長は到着後、報道陣の取材に、約1週間にわたって中国海軍と東シナ海などで海難救助や通信などで合同演習を行うほか、米中でバスケットボールの親善試合を行うと述べた。ステザムは米海軍横須賀基地が母港。全長約154メートル、満載時の排水量は約8400トン。乗組員は約340人。7月28日に山東省の青島港にも寄港し、今回は横須賀基地から直接、上海入りした。

 南シナ海での緊張をめぐっては先月29日、米海軍制服組トップのリチャードソン作戦部長と、中国海軍の呉勝利司令官が行ったテレビ会談で、双方の艦艇の寄港などを通じ、偶発的な衝突の回避措置を取ることで合意している。ステザムの上海寄港はその合意を受けて初めての動きとなる。

629チバQ:2015/11/16(月) 22:49:01
http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/150929/lif15092914230013-n1.html
【ベトナム点景】豪華寝台で高原都市サパへ レトロな重厚感 ヴィクトリア・エクスプレス
2015.9.29 14:23
 午後10時、アナウンスもなくラオカイ行き夜行列車「SP3便」がハノイ駅を静かに出発した。294キロ、約8時間半に及ぶ鉄道の旅の始まりだ。先頭のディーゼル機関車、2両目の荷物車を含めて16両の大編成。最後の2両がベトナムで一番のグレードを誇る豪華寝台車両「ヴィクトリア・エクスプレス・トレイン」になる。

 ベトナムでは、政府が駅や線路といった鉄道インフラを管理し国鉄が列車を運行する上下分離方式がとられ、さらに企業などが特定の列車を営業・運営するケースがある。ヴィクトリア・エクスプレスは避暑地・サパにある最高級ホテル「ヴィクトリア・サパ・リゾート&スパ」が1997年から運営。乗車2カ月前でもなかなか予約がとれない人気車両だ。

 この日のSP3便にはヴィクトリア・エクスプレスのほかに別のホテル、旅行会社が運営する寝台車両が“相乗り”。車両の外装、造りは同じだがカーテン、壁紙、電気スタンドなど内装や調度品が会社ごとに異なっている。ホームからガラス越しに車内をながめてみたがパッチワークのようで楽しい。ベトナム国鉄が運行するリクライニング型のシー ト席、木製ボックス席の車両も1つずつ連結されていた。

 ヴィクトリア・エクスプレスは2段ベッドが2つ入るスーペリア・キャビン、シングルベッドが2つ入るデラックス・キャビンから成る。赤茶系の木材を使ったコンパートメント、通路と各部屋の扉に施された格子の意匠がレトロな重厚感を醸し出す。

 食堂車の連結は曜日によって決まっており、残念ながら今回は連結されていなかった。予約なしでもテーブルが空いていればその場で食事や飲み物が注文できるそうだ。

 豪華とはいっても、戦争の影響で鉄道設備の更新が遅れているベトナムのこと。シャワー室はなく、トイレと洗面台も車両の両端に1つずつあるだけだ。 時間調整のためか低速運転が続く。

 あさかぜ、富士、はやぶさ、北斗星…。揺れに身をまかせ、ブルートレインの愛称で多くの人に親しまれながらも、姿を消していった寝台特急に想いを馳せる。旅の高揚感が最高に増す鉄道によるアプローチにもかかわらず、物悲しい気持ちになってしまった。線路状態が悪いようで振動は激しいが、不思議と心地よい眠りだった。

 目を覚ますとカーテンの隙間から明かりが差し込んでいた。就寝前には冷房だった空調が暖房に切り替わっている。備え付けの寝巻きから着替えてベッドに座っていると、乗務員が笑顔でクロワッサンとコーヒーを運んできた。まもなく終点のラオカイ駅だ。

 線路は国境を越えて中国・昆明までつながっており、路線は違うがハノイから北京までの直通列車も週2便出ている。北京で乗り換えれば、さらに5〜6日かけてモスクワにも行ける。いつかはそんな旅もしてみたい。

 午前6時半、出発時と同じくアナウンスもなく、雨にけぶるラオカイ駅に到着。慌しく荷物をまとめてホームへと降りたった。ここからバスで少数民族が暮らす高原の町、サパへと向かう。



 国土はさほど広くないベトナムだが、54の部族からなる多民族国家だ。国民の大半をキン族が占め、残りの部族は少数民族となる。少数民族はテレビやインターネットを楽しむ一方、ふだんから民族衣装を着用し、昔ながらの生活を送っている。中国・雲南省に接し、少数民族が集まるラオカイ省を9月上旬に訪れた。(産経デジタル 長浜明宏)

 取材協力:ベトナム航空

630チバQ:2015/11/16(月) 22:50:30
http://www.recordchina.co.jp/a123234.html
高速鉄道めぐる日中対決の全記録=インドから欧米まで―中国紙
配信日時:2015年11月15日(日) 5時50分

2015年11月12日、世界各地の高速鉄道市場では、必ずと言っていいほど日中両国の競争が存在する。主戦場はインフラ建設と投資を加速中のアジア諸国に留まらず、最近は欧米市場も新たな争奪の地と化した。ここでは、高速鉄道をめぐる日中対決の記録を見ていこう。第一財経日報が伝えた。

○インド

今年9月末、中国鉄路総公司が率いるコンソーシアムが、インドの首都・ニューデリーとムンバイを結ぶ高速鉄道のフィージビリティスタディの入札を勝ち取った。

インドの建設・機械大手ラーセン&トゥブロのCFO(最高財務責任者)は「中国の他にも、日本がインドの高速鉄道建設に興味を示していた。日中の企業はいずれもラーセン&トゥブロを現地パートナーに選び、コンソーシアムの形でプロジェクト入札に参加することを望んでいた」と語る。

中国の高速鉄道の総延長は1万4000キロに達し、世界の高速鉄道総延長の60%以上を占める。中国は高速鉄道の営業キロ数が世界で最も長く、建設中の距離数も最大の国となっている。

注目すべきは、日本が中国よりも数十年早くインド鉄道市場に進出し、市場での信頼度では中国を上回っていた点だ。インドに進出したばかりの中国企業は、後発者として大きな試練に直面していたが、コスト・価格面の強みを活かし、中国企業はインド市場で徐々に日韓・欧米各社のライバルへと成長していった。

○インドネシア

今年10月、日本が4年前にフィージビリティスタディを終わらせていたインドネシア高速鉄道プロジェクトを、後から参戦した中国企業が奪い取った。中国案が「唯一の選択肢」となるまでの過程は紆余曲折に満ちていた。勝因は、中国の強大な財力と魅力的な投資条件だ。

インドネシア・ジャワ島の高速鉄道プロジェクト入札において、中国企業はインドネシア政府の財政負担や債務保証を伴わない計画を提出した。インドネシア側によると、中国案では融資の保証が必要ないほか、工事期間も日本の計画より短かったという。このほか、中国案は合弁経営モデルを選択し、高速鉄道技術のインドネシアへの移転や現地生産を承諾した。こうした「技術を以て市場と交換する」やり方は、自国の製造業レベルを高めたいジョコ政権にとって魅力的に映ったのだろう。

日本メディアは「インドネシア・ジャワ島の高速鉄道プロジェクト入札において、中国は強大な財力を背景に、インドネシアの国営会社と提携する計画を提出して受注を獲得した。一方の日本は車両価格が割高で、技術面の強みばかりを強調する従来のやり方では立ち行かなくなった」と自省気味に報じている。

○タイ

日本はインドネシアでは敗れたが、タイでは受注を勝ち取っている。日本・タイ政府は今年5月、タイが計画する高速鉄道に日本の新幹線技術の導入を前提に、共同で事業調査する覚書を締結した。

日本の国土交通省によると、同路線はタイの首都バンコクと北部の観光都市チェンマイを結び、総延長は約670キロメートル、総工費は120億ドル。

その後間もなくして、中国も負けじとプロジェクトを受注した。9月、中国とタイは6回の交渉を経て、ついに鉄道協力に関する政府間枠組み協定を締結した。計画中の路線は867キロメートル。タイ北部のノーンカーイ県と首都バンコクを結び、時速180キロ。当初の時速250キロ案に比べて建設コストが抑えられた。

○欧米

日中両国はアジアだけでなく、欧米の高速鉄道市場にも関心を寄せている。中鉄建設集団は今年9月、スウェーデン交通局に対し、かつて無いスピードと政府の予想を大幅に下回る価格で、スウェーデンの主な都市間を結ぶ高速鉄道を建設できるとするプランを提出した。スウェーデン政府が特に注目したのは、ストックホルムとヨーテボリ、マルメを結ぶ高速鉄道がわずか5年で完成するという点だ。

日中両国の高速鉄道について、スウェーデン交通局の担当者は、「中国は過去数年間で大規模な高速鉄道網を建設している。伝統的な軌道交通と違い、橋の上に線路を敷設する中国のやり方は、土地を節約することができる。このようなインフラは活力があり、持続可能なものだ。一方の日本は高速鉄道の建設と運営において長い歴史を持つ」と指摘している。(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/武藤)

631チバQ:2015/11/17(火) 00:01:21
http://www.sankei.com/world/news/151116/wor1511160065-n1.html
2015.11.16 22:12
【ロッテお家騒動】
創業者の武雄氏がグループ経営陣を告訴、法廷闘争さらに泥沼化





 ロッテグループ創業者の重光武雄氏(93)が、韓国内のグループ7社の経営陣を業務妨害の容疑で韓国検察に刑事告訴していたことが16日分かった。武雄氏の委任を受けた法律事務所が公表したと聯合ニュースが報じた。

 ロッテをめぐっては、武雄氏の長男と次男が経営権争いを繰り広げる「お家騒動」となっており、法廷闘争に発展している。7社の経営陣は次男側についているとみられ、騒動は武雄氏の告訴でさらに泥沼化しそうだ。

 法律事務所は告訴に関し、ロッテショッピングとロッテ物産の経営陣が中国での事業失敗に伴う損失を実際より少なく武雄氏に報告するなどしたため、捜査を求めたとしている。(共同)

632チバQ:2015/11/17(火) 20:32:31
http://www.sankei.com/world/news/151117/wor1511170041-n1.html
2015.11.17 17:53

「生活水準下がるのは嫌」中国市民の過半数が第2子望まず 「一人っ子」撤廃、世論調査





 中国政府は来年から「一人っ子政策」の撤廃に着手するが、中国市民の過半数は政策が撤廃されても第2子出産を望んでいないことが中国紙の世論調査で分かった。生活水準の低下などを理由としている。中国青年報が17日までに伝えた。

 約3千人の男女に聞いた調査によると、回答者の46%が「第2子を考える」と答えたものの、52%は「生活水準が低下するので考えない」と回答。87%は「第2子を安心して生むには十分な社会福祉政策が必要」と答えた。

 北京市の会社員(42)は「第2子を持つには経済的要因などを考える必要がある。政策変更で子どもが増えるという単純な話ではないと思う」と話した。

 回答者の80%は「第2子出産で最も重要なのは夫婦に安定した高収入があること」と回答。第2子を望まない理由として40%が「生活のリズムを変えたくない」を挙げた。(共同)

633チバQ:2015/11/17(火) 20:32:56
http://www.sankei.com/world/news/151117/wor1511170045-n1.html
2015.11.17 19:18

中国、ネット放送の情報統制強化か 民主派チャンネルなど81メディア摘発 7割の受像機が視聴不能に

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 【上海=河崎真澄】中国でマスコミ管理を統括する国家新聞出版ラジオ映画テレビ総局が、テレビ放送や映画などをインターネット経由で多チャンネル視聴できるサービスのうち、81のメディアを摘発していたことが、17日分かった。同局の許可を得ていない違法サービスで、一部は無料で視聴が可能だった。

 国営新華社通信が運営するサイト「新華網」などが伝えた。それによると、正式に認可を得ているネット放送は国営放送系など7つのメディアのみ。中国で視聴が遮断されている香港や台湾の民主派寄りチャンネルや、日米欧など海外の報道や番組が配信されるサービスが、摘発の主なターゲットになったもようだ。

 一方で、昨年9月末までに中国国内で累計3億2千万台の専用受像機が販売されるなど、爆発的にネット放送の視聴者数は増えており、中国が違法とする無料視聴が水面下で急拡大していた。同局の摘発で既存の受像機の約7割が視聴不能になるため、今後は波紋も広がりそうだ。

 同局は習近平指導部の発足直後に、新聞・出版とラジオ・映画・テレビを別々に管轄していた官庁が統合して組織された。全土約25万人の中国人記者への記者証更新にあたっての「マルクス主義学習徹底」のほか、「国家機密」報道管理の強化などを推進。海外のテレビ番組の放送への事前認可を厳格化するなど、情報統制色を強めてきた。

 同局の今回の規制強化策もその一環とみられる。

634チバQ:2015/11/17(火) 22:18:23
http://www.sankeibiz.jp/express/news/151111/exd1511110800001-n1.htm
【ミャンマー総選挙】スー・チー氏、過半数確保見通す 「民主化へ」米欧接近、中国は危機感 (1/5ページ)
2015.11.11 08:00
 2011年の民政移管後初めて行われたミャンマー総選挙で、野党、国民民主連盟(NLD)党首のアウン・サン・スー・チー氏(70)は10日、英BBC放送のインタビューに対し、上下両院の改選議席の75%程度を確保できるとの見通しを初めて示した。67%以上なら単独過半数確保となる。半世紀にわたり軍主導の政治が続くミャンマーで長年、民主化を訴えてきたNLD主導の政権への交代が視野に入った。

 上下両院は定数664で民選枠は498議席。NLDは10日、各地の開票所で各陣営の代表に示された開票結果に基づき、これまでに両院340議席中300議席を確保したとする独自集計を発表した。

 選挙管理委員会の公式発表でもNLDは下院88議席中78議席を獲得して圧勝の情勢。テイン・セイン大統領やミン・アウン・フライン国軍総司令官は既に選挙結果を受け入れる考えを表明している。

 憲法は上下両院定数の4分の1を軍人枠とし、国軍総司令官に国防相や内相の任命など強大な権限を付与。軍と敵対すれば政権運営が立ちゆかなくなる恐れがあり、NLDは現与党の連邦団結発展党(USDP)や軍との協力を模索する可能性がある。
 計1万人に上った国内外の選挙監視団の活動は比較的自由に行われ、総選挙を見守った国際社会は総じて好意的な反応だ。欧州連合(EU)監視団の団長は10日の記者会見で「選挙戦は平穏に終わり、投票も全体的に順調に進んだ。事前の予想以上だった」と評価。

 ケリー米国務長官は「政治指導者たちは民主改革の精神を持ち、共に働いてほしい」と強調。日本政府も「民主化のさらなる進展を期待する」と声明を出した。(共同/SANKEI  EXPRESS)

 ≪「民主化へ」米欧接近、中国は危機感≫

 総選挙後のミャンマーは、外交面でも注目を集めている。旧軍政の流れをくみ中国と関係が深かったが、アウン・サン・スー・チー氏率いるNLDが政権を握れば、民主化を支援する米欧の関与が強まる見通しだ。ただ、中国もスー・チー氏に接近するなど危機感を強めている。地政学的要衝であるミャンマーは、経済開発でも「アジア最後のフロンティア」とされ、関係の深い日本にも影響が出そうだ。

635チバQ:2015/11/17(火) 22:18:59
オバマ政権に支援期待

 「世界の友人からの理解と協力が必要だ」。歴史的な総選挙から約1年前の昨年11月14日。ミャンマーを訪問したバラク・オバマ米大統領(54)との会談に臨んだスー・チー氏は共同記者会見で、そう強調した。

 スー・チー氏が新政権を担った場合、最も支援を期待するのが米国だ。悲劇のノーベル平和賞受賞者の知名度は米国内で高く、ミャンマー民主化はオバマ政権の「実績」の一つだ。

 米国は、1990年代から続ける経済制裁解除の条件の一つに選挙の成功を挙げてきた。解除されれば、米企業の進出のみならず、米国内での活動への悪影響を恐れ及び腰だった日本などの投資も本格化し、経済成長を加速できる。

 ただ、ケリー米国務長官は、民政移管後初の選挙の実現を「重要な前進」と歓迎する一方、イスラム教徒少数民族ロヒンギャの権利向上なども求めた。スー・チー氏が国内世論に配慮し、この問題と距離を置き続けることは難しくなる。

 他方、中国は、ミャンマーをインド洋に抜ける地政学的に重要な隣国とし、旧軍政を支え続けた。政権交代を視野に今年、スー・チー氏を中国に初めて公式訪問させるなど接近。凍結中の中国による北部ダム開発の再開などにも理解を求めているが、親米のNLDとの関係構築は難しい。

 現政権は10月15日、少数武装勢力8組織と停戦協定を結んだが、署名に応じたのは和平交渉を進めた15組織の半分にとどまった。中国は、中国国境周辺の勢力に署名しないよう圧力をかけ影響力温存も図ったとされる。スー・チー氏と国軍との距離に付け入り、暗に内戦をあおって揺さぶりをかける可能性もある。

 日本企業ねたむ周辺国

 署名式には、国境を接する大国の中国、インド、タイと並び、日本の代表も招かれた。軍政時代から中立的な立場で少数民族地域への支援を続けてきた日本財団など、民間の「草の根活動」が評価されたためだ。

 日本製品の需要も高く、最大都市ヤンゴンの南東約20キロで今年9月に開業した「ティラワ経済特区」は、中国や韓国との共同開発計画が覆され日本連合の一括受注となるなど、「日本の独壇場で他国のねたみはすごい」(日系企業関係者)と指摘される。ミャンマーの安定と成長は、経済力と軍事力に物を言わせ東南アジアへの進出を強める中国への抑止力にもなる。

 各国の思惑が絡み合うなか、最大の実力者となりそうなスー・チー氏はどんな外交をみせるのか。その判断は世界も揺さぶる。(ヤンゴン 吉村英輝/SANKEI  EXPRESS)

 ■国民民主連盟(NLD) 現党首のアウン・サン・スー・チー氏らを中心に1988年に結党。90年の総選挙で圧勝したが、当時の軍事政権が選挙結果を認めなかったため、在野のまま民主化運動を牽引(けんいん)。軍政はスー・チー氏を長期自宅軟禁し、他の党員も投獄するなど弾圧を繰り返した。2010年の総選挙を公正ではないとしてボイコット。12年の補選はスー・チー氏らが出馬し圧勝した。党員数は約150万人。(共同/SANKEI  EXPRESS)

636名無しさん:2015/11/17(火) 23:01:32
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151111-00020522-jprime-ent
横田めぐみさん同級生語る、工作員も目を背けた拉致の実態
週刊女性PRIME 11月11日(水)11時0分配信

当時中学1年だった横田めぐみさん(51)が北朝鮮に拉致されてから、15日で38年になる。同級生らは毎年、「今年こそは」と救出を期待してチャリティーコンサートを開いている。横田さんとクラスメートのバイオリニスト・吉田直矢さん(51)は、また会える日が来ることを信じている。

「小学校の卒業アルバムのタイトルは『あら波』でした。当時の馬場校長が、卒業後は日本海の荒波のような人生が待ち受けているだろうが、それに負けず乗り越えていきなさいという意味を込めてつけたのですが、その後のめぐみさんの厳しい人生を暗示しているかのようで……」

 と振り返るのは、バイオリニストの吉田直矢さん(51)。「めぐみさん」と呼ぶのは、北朝鮮に拉致され、現在も消息不明の横田めぐみさん(51)のこと。

 1977年11月15日、新潟市内で中学校からの帰宅途中に拉致されてから38年になる。市立新潟小、市立寄居中と同級生だった吉田さんは、「もうひとつ」と続ける。

「めぐみさんは歌がとても上手でした。小学校卒業の謝恩会では、コーラス部のソロでシューマンの『流浪の民』を2章節ほど歌ったんですね。その歌詞がまた“慣れし故郷を放たれて 夢に楽土求めたり”ですから……」

 あの日、忽然と姿を消したクラスメートを襲った事件と重ね合わせてしまうという。

 めぐみさんとは特別親しい間柄だったわけではない。山形県出身の吉田さんは小学2年で新潟小に転入。めぐみさんは小学6年のとき、広島から新潟へやって来た。

「小学校は別のクラスでしたが、中学校では同じクラス。でも、そのころボクはジョン・トラボルタや矢沢永吉に憧れる不良でしたから(笑い)。女の子と口をきくのは硬派のすることじゃないので、ほとんど話したことはなかった。めぐみさんは勉強ができる優等生で、中学のバドミントン部では1年生ながら地域の強化選手に選ばれていました」

 通学路が一緒で、彼女がいつも友達2人と登下校する姿を見かけていた。吉田さんはバスケットボール部で、体育館の隣でバドミントンの練習に励むめぐみさんを目にしていた。あの日も、めぐみさんは部活動を終えて下校した。

「彼女がいなくなったことは、翌日、担任の先生から聞きました。びっくりしましたね。クラスでは、誘拐説、家出説、交通事故説、自殺説などが飛び交いました。誘拐なら身代金とか要求してくるはずだし、事故ならいずれ見つかるだろうし……。

 まさか拉致されたなんて、想像もしませんでしたよ。彼女の親友は“めぐみちゃんは明るくて強いから”と無事を信じていて、それを信じるしかなかったですね」

 吉田さんは中学3年になると、音楽家を目指して東京へ転校。そのまま音楽関連の高校、大学へと進学した。パリに留学し、プロのバイオリニストとしてデビューするなど多忙な時期を過ごした。

 一方、めぐみさんの消息をめぐっては、'97年ごろになって、ようやく北朝鮮による拉致が浮上してきた。

「工作員の話によれば、暗い船室に閉じ込められて、何十時間もかけて北朝鮮に渡ったという。13歳の少女がどんなに怖い思いをしたか。船室の壁を爪で引っ掻いて、両手の爪はほとんど剥がれるほど血だらけで、嘔吐物にまみれ、拉致した工作員が目を背けたぐらい酷かったようです」

 と吉田さんは目をうるませる。小泉元首相の訪朝後、めぐみさんは自殺したという北朝鮮側の調査報告が出たり、写真が出てきたり、ニセ遺骨が返還されたりしたが─。

「写真は撮影場所など偽装工作はあるようですが、めぐみさん本人だと思った。遺骨はもう論外ですよ。実子とされるキム・ウンギョンさんは彼女と似ています。ただ、娘さんや元旦那さんが“自殺した”と証言していますが、それは言わされていると思う。彼女はいまでも生きている。

 もちろんボクらの願いでもありますが、死んだという決定的な証拠は出ていませんから」

 と吉田さんは強調した。

637名無しさん:2015/11/17(火) 23:01:42
>>636

 そんな彼は、めぐみさんのご両親と食事をすることがある。

「節々でつらさが垣間見えます。クリスマスがとてもつらいらしい。“めぐみが笑顔で楽しかったクリスマスを思い出す”って。娘さんがいなくなって、人生の半分を費やしておられる。生きているのか死んでいるのかわからないまま、生き地獄ですよ。おふたりが元気なうちに、なんとかめぐみさんと会わせたい!」

 と目を赤くして訴えた。親子の再会がかなったら、同級生として考えていることがある。

「38年の歳月は重い。日本で暮らしてゆく困難が現実にはあると思うんです。だから、同級生のボクたちとカラオケでも行って、得意な歌を聴かせてほしい。ゆっくりと少しずつ、慣れていけばいい。失われた青春を少しでも取り戻してもらえたらいい」

<フリーライター・ 山嵜信明>
*本記事は『週刊女性』11月24日号の内容に加筆修正したものになります

638とはずがたり:2015/11/18(水) 00:33:18
>>610-612
再興尊厳とやらの3代目は中国切ったら滅亡一直線なの解ってんのかねぇ。。
側近が良いような情報しか出して無くて正常な判断出来なくなってるのかね?


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