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新・大中華世界的話題

612チバQ:2015/11/15(日) 13:53:40
政権揺るがす「最高尊厳侮辱」映像への恐怖

 正恩政権は、中国そのものを恨むだけはなく、むしろそれ以上の執拗(しつよう)さで、国内の華僑に対する“いじめ”に拍車を掛けている状況だ。その思惑は何か。金第1書記の権勢を脅かす2つのアキレス腱(けん)とも関係しているからだとみられる。

 中朝を自由に行き来できる華僑に関して、一つは、脱北者を手引きする存在とみていることだ。正恩政権になり、国内統制をむしばむ問題とみなし、脱北者に対する摘発が熾烈(しれつ)さを増した。

 さらには、「敵国」の情報を流入させているとの危機感がある。金第1書記の周囲は、「最高尊厳への侮辱」が自らのクビにも直結することから、特に神経をとがらせている。

 流入する外部の録画物には、金第1書記の暗殺を扱い、北朝鮮によるハッカー攻撃にもつながった米映画や、金第1書記の出自を描いた韓国のドキュメンタリーも含まれていたといわれる。

 保衛部などは「不純録画物」の摘発と称して、これまでも最高尊厳を冒涜(ぼうとく)する映像を捜索してきたとされる。華僑に対して、わざわざ「韓国製映画やドラマの流布の禁止」を通達したことにも、危機意識がにじみ出ている。

 中朝ブローカーの最大の情報ツールになってきた中国製携帯電話の密売の取り締まりも強化され、ヤミ販売価格が10倍に跳ね上がったと伝えられる。

命綱を“害虫”扱い 正日と同じ轍(てつ)

 華僑への「敵視」は、何も金第1書記に始まったわけではない。中国との友好姿勢を保った祖父の金日成(イルソン)主席と違い、父の金正日総書記は80年代〜90年代に、北朝鮮にも「改革開放」を迫ろうとする中国を毛嫌いしたことで知られている。

 北朝鮮経済が専門の関西大学の李英和(ヨンファ)教授は、北朝鮮に留学していた当時、「北朝鮮国内にある朝鮮戦争の中国人義勇兵の墓地を破壊した」という話を耳にする。金総書記は、華僑を中国に追放する措置も推し進め、一時、華僑が激減した。

 だが、90年代後半、200万人以上が餓死したとされる「苦難の行軍」時代には、中国と自由に往来し、食糧などを調達できる華僑の存在が一部住民にとっての命綱となる。華僑と結婚する北朝鮮女性も増え、中国系の父を持つ子供も増えた。経済がいったん破綻した後のヤミ市場に、中国製品を注ぎ込む役割を担ったのも華僑たちだった。

 逆説的には、華僑の追放策が経済に多大なマイナスをもたらし、苦難の行軍の一因になったともいえそうだ。

 正恩政権に入ってからは、華僑と北朝鮮人との婚姻が禁止されるようになったという。ヤミ送金を禁じたことで、廃業する華僑ブローカーも増え、中朝交易にも目に見えて弊害が出始めているとも伝えられる。

 李教授は「中国との関係が修復すれば、付随してさまざまなモノや情報が流入してくる。政権にとっての“害虫”が入ってこないように、華僑への統制を強めているのだろう」と指摘する。

 だが、実際に、中国企業を誘致しようとすれば、仲介役の華僑の存在は不可欠だ。「ビジネスで中国人が本当に信用するのは同じ中国人だ」(李教授)

 華僑弾圧は「普通の国家関係」どころか、中国政府や企業の反発しか招かないだろう。李教授は「金第1書記は、父親同様に多大なしっぺ返しを、外交経済両面でこうむる危険性が高い」と警告している。


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