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新・大中華世界的話題
604
:
とはずがたり
:2015/11/14(土) 01:15:53
>>603-604
左遷もしくは、一部で言われているように謹慎処分にあっているならばカムバックの余地は十分にある。しかし、全てのポストを解任されたまま、2度と姿を現さなかった李英鎬次帥(政治局常務委員、軍総参謀長、党中央軍事委員会副委員長)のようなケースも過去にはある。
序列No.4の座にあった李英鎬軍総参謀長は2012年7月15日に開かれた党政治局会議で「身辺関係により」全ての職務から電撃解任されてしまった。表向きは解任であったが、その後の経過をみれば、明らかなる粛清であった。
「崔賢氏の息子をそう簡単には粛清できないはず」との一般論もおいそれとは切れない筈の金正日総書記の義弟で、金慶喜書記の夫で、正恩第一書記の叔父である張成沢(政治局委員、党行政部長、国防副委員長、体育指導委員会委員長、大将)を粛清、処刑したことの「非常識」を考えると、必ずしもあり得ないとは断言できない。
粛清された序列5位の張成沢氏も2013年12月8日に開かれた党政治局拡大会議で全ての職の解任と全ての称号の剥奪、そして党からの追放、除名が決定した。処刑はそれから4日目である。
崔書記の場合は政治局会議という正式な手続きを経て解任、粛清された李英鎬、張成沢の両氏とは異なることから2人の二の舞(粛清)にはならないとの見方も成り立つが、今年4月30日に電撃解任された序列6位の玄永哲人民武力相(総参謀長と軍事副委員長を歴任、大将)はこうした手続きを踏まずに粛清されている。
また、当時序列7位にあった金慶喜書記(政治局員、大将)も夫が処刑された2013年12月以降、「政治局員も書記も解任された」との発表はない。それにもかかわらず全ての公式行事から姿を消したままだ。事実上、引退に追い込まれ、隠遁生活を強いられているとの情報もある。
さらに「失脚ではない」との根拠としては、8日に騒動が表面化した以降も、金第一書記の活動を伝える記録映画から崔氏が登場するシーンが削除されず、そのまま朝鮮中央テレビで放映されていることが挙げられているが、今年4月30日に粛清、処刑された玄英哲人民武力相の場合も5月13日に処刑の事実が表沙汰になった後でも内外の衝撃を抑えるためか、北朝鮮当局はしばらくの間、映像からカットせず放送していた。皮肉なことに今回の葬儀委員リストの中に玄英哲氏の名前が含まれてなかったことからはからずも粛清が裏付けられる格好となってしまった。
崔龍海氏が不死鳥のように復活するのか、それとも李英鎬元軍総参謀長の二の舞になるのか、あるいは金慶喜前書記の道を辿るのか、来年5月に労働党大会が開催されることから遅くとも半年後には判明するだろう。
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