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新・大中華世界的話題

553チバQ:2015/11/10(火) 22:01:56
三立の民意調査による結果:

1.馬習会談後、民進党の総統候補者・蔡英文氏の支持率が46.7%にまで達し、初めて45%を越えた。一方、国民党の総統候補者・朱立倫氏の支持率は19.0%と会談前より低下し、ますます支持率の差をつけた。

2.しかし、馬習会談が両岸(中台)の平和に寄与したか否かに関しては、43.3%の台湾国民が「寄与した」と回答し、36.7%が寄与していないと回答している。

3.馬習会談前と会談後の支持率の変化(カッコ内は会談前の支持率)

民進党の総統候補・蔡英文:46.7%(41.6%)

国民党の総統候補・朱立倫:20.7%(19.0%)

親民党の総統候補・宋楚瑜:10.4%(11.4%)

(親民党は第二野党で、当選する確率は非常に少ないので省略してきた)

4.馬習会談は「国民党にダメージを与えた」と回答した者の割合は、回答者の中の37.9%に達し、「国民党に有利になった」(33.6%)を上回っている。

5.両岸(中台)トップが面会することを常態化することを「支持する」は58.6%で、「支持しない」は20.4%だった。

6.最後に、「馬習会談における馬英九総統の態度をどう思うか?」という質問に対して、26.4%が満足、34.9%が不満足、38.7%が「何とも言えない」という結果が出ている。

「三立新聞」のウェブサイトが公表した民意調査の結果は、以上だ。

「6」に関しては、Yahoo奇摩の質問と少しだけニュアンスが異なっているものの、たしかに満足か否かに関する値は異なる。したがってネットユーザーがクリックした調査結果か、統計的有効性を考慮に入れたランダム・サンプリングによる調査なのかという違いもあろうが、各報道媒体の「イデオロギー的色彩」に影響を受けている可能性も、否定できない。これは、どの国でも同じ事情にあるだろう。

 それにしても、「5」に関してだが、このデータが、Yahoo奇摩の調査結果傾向と、そう大きくは変わっていないことは注目に値する。

 これは何を意味しているかというと、やはり、あの握手の場面は、国共分裂後66年ぶりの両政府トップの握手であっただけに、インパクトは大きかったのだろうことが推論される。

 しかしそれにより、北京政府寄りの国民党にとって有利に働いたか否かということになると、「逆効果だった」ということが明確になっているということが、現段階では結論されよう。

 今後、それがどの方向に動いていくかに関してはなお、しばらくの静観が必要とされる。

 不屈の精神で闘い続けたミャンマーのアウンサンスーチー女士が率いる最大野党のNLD(国民民主連盟)が、総選挙において圧勝する勢いだ。

 人類は最終的には民主主義に向かって動いていく。

 来年の台湾の総統選においても、その人類の掟が生きていることを祈らずにはいられない。


[執筆者]
遠藤 誉

1941年中国生まれ。中国革命戦を経験し1953年に日本帰国。東京福祉大学国際交流センター長、筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会科学研究所客員研究員・教授などを歴任。『チャイナ・セブン <紅い皇帝>習近平』『チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち』『ネット大国中国 言論をめぐる攻防』など著書多数。近著に『毛沢東 日本軍と共謀した男』

※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。

遠藤 誉(東京福祉大学国際交流センター長)


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