バルニエ氏は7日にブリュッセルで記者団に対し、「英国の姿勢に非常に失望している。EU離脱後の義務を含めて、国際公約を守るという当初の約束がほごにされるように見えるからだ。道義的ジレンマが存在する。28カ国で決めた予算を27カ国が拠出することなどあり得ない」と語った。
2019年3月のEU離脱に伴う英国の支払い義務を巡っては、未解決の大きな問題が残っている。英国は離脱までの年間拠出金の支払いだけに法的義務を負うとの立場だが、離脱後にEU市場にどこまでアクセスできるかで幅を持たせるべきだという意見もあり、過去の約束に伴う義務が離脱後も続くとEUは主張する。
EUは10月の首脳会議で、将来の英国との通商関係を巡る協議を開始できるほど離脱交渉に「十分な進展」があったかどうかを判断する。欧州議会のタヤーニ議長は7日の声明で、「交渉の現状と英国の姿勢を考えると、10月までに十分な進展を達成するのは極めて難しいと思われる」との認識を示した。
原題:Frustrated Barnier to U.K.: Stop Backpedaling on Brexit Bill (1)(抜粋)
Brexit Talks to Stay Stuck in Phase 1 in October: EU Parliament(抜粋)
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このころドイツでは、巨額な債務を抱える一方で緊縮策に反対する欧州連合(EU)の「問題児」ギリシャへの不満が社会に募っていた。そんな中、「反EU」「反単一通貨ユーロ」を唱える経済学者のベルント・ルッケ氏らが13年2月、親EUの既成政党に代わる「選択肢」としてAfDを発足させたのだ。
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前例がない短期間でのイスラム教徒の大量流入で、ドイツでは国と地方の行政が混乱。極右によるとみられる難民滞在施設の襲撃事件も起きた。そのさなかの15年大みそか、西部ケルンで新年を祝い騒ぐ難民らが暴徒化。女性たちが性的被害に遭うなど集団暴行事件に発展した。警察発表の遅れから報道が後手に回り、反難民・反メディアの主張に火が付いた。