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Tohazugatali Medical Review

1とはずがたり:2004/10/17(日) 14:58
医学・病院・地域医療など今までTER http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/l10で扱ってた話題を独立させます。

医薬品・製薬関連はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070807006/l10

自民党と結託し日本の成長に対する桎梏となってる医師会・歯科医師会の不祥事はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l10

TERの過去レスは>>2-5あたり

4402名無しさん:2015/07/12(日) 12:16:03
>>4401

■成人の高ナトリウム血症の死亡率はなんと約50%!

 高ナトリウムにより細胞内脱水に陥ると、細胞の核の崩壊などを起こし細胞が壊れていきます。脳細胞に障害が起きると脳症をきたします。脳症になると、神経の異常、けいれん、昏睡が見られ、悪化すると死亡することもあります。

 「成人の高ナトリウム血症の死亡率は40〜60%である」というデータもあります。高ナトリウム血症の死亡率が高い原因は、「脳浸透圧上昇の及ぼす影響」や「飲水不能な状態を通常もたらす持病の存在」などが考えられます。特に高齢者は、水分摂取困難、口渇機構障害、腎濃縮能障害などがあることが多く、高ナトリウム血症になりやすいとされています。

■高ナトリウム血症の原因・症状・治療

 高ナトリウム血症は「しょうゆを1リットル飲んだ」場合でも起こり得ますが、最もよくみられるのは脱水によるものです。水分をほとんど摂取しない場合や、嘔吐、下痢、利尿薬の使用、過度の発汗が起こると、体液が失われ脱水症になり、相対的にナトリウム濃度が上昇するのです。

 高ナトリウムはのどの渇きが生じます。深刻な高ナトリウム血症になると、脳の機能不全をきたし、錯乱、昏睡などの意識障害をきたし死亡することもあるので注意が必要です。

 高ナトリウム血症は水分を補うことで治療します。ごく軽症の場合を除いて、水と少量のナトリウムを入れて濃度を慎重に調整した補液を点滴します。

 脱水になりやすい高齢者などでは予防的に水分を定期摂取するようにした方がいいでしょう。ただし、大量の発汗や下痢・嘔吐による高度な脱水の場合、急に水分だけを過剰に摂取すると逆に低ナトリウム血症(水中毒)になる可能性があるので、適度な塩分や糖分も必要です。


文・今村 甲彦(All About 食と健康)

今村 甲彦

4403名無しさん:2015/07/12(日) 13:30:27
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150710-00153008-newsweek-int
「脳を食べるアメーバ」北上中?
ニューズウィーク日本版 7月10日(金)20時2分配信

 アメリカ中西部ミネソタ州の湖で泳いでいた10代の少年が今週、「原発性アメーバ性脳髄膜炎(PAM)」による危篤状態に陥り、その後死亡した。PAMは、いわゆる「脳を食べるアメーバ」によって引き起こされる珍しい病気だ。

 7〜8月という夏の時期には、この感染症のニュースを耳にするのは珍しいことではない。先週もカリフォルニア州の女性がPAMで死亡した。ただし全米の死者は最高でも年間8人程度。

 だが、今回のように北部で発症した例はまれだ。ミズーリ州より北で報告された症例は、わずか2件だけだ。

「ネグレリア・フォーレリ」という名前の問題のアメーバは水温が高い場所に生息するため、通常は南部に見られる。感染が起こるのは年間で最も気温が高い7〜8月。湖などで泳いだときに水を鼻の奥まで吸い込むとそこから脳に侵入し、すさまじい破壊活動を開始する。

 水道水からPAMに感染した例もある。最初の症例は、2013年7月のルイジアナ州だった。

 ミネソタ州保健省によると、危篤状態にあった少年、ハンター・ボウテインくん(14歳)は6月30日、同州ポープ郡にあるミネワスカ湖で泳いでいたという。

 アトランタにある疾病対策センター(CDC)の医療疫学者、ジェニファー・コープによれば、脳を食べるアメーバの生息地域は暖かい地方に限られてきたが、近年気温が上昇している一部地域にも広がっているという。とはいえ、まだ症例数が増加しているというほどではない。

 ネグレリア・フォーレリに感染することは滅多にないが、感染すれば、その致死率は極めて高い。1972年以降、PAMと診断された患者は134人だが、そのなかで生き延びたのはたった3人だけ。2013年にPAMに感染したアーカンソー州の12歳の少女は完治している。

ダグラス・メイン

4404とはずがたり:2015/07/16(木) 20:55:08

2015/5/5 06:30
がん「動く」仕組み解明 転移抑制への応用期待 神戸大教授ら
http://www.kobe-np.co.jp/news/iryou/201505/0007991411.shtml

 神戸大学バイオシグナル研究センター(神戸市灘区)は、生物の体内で細胞が動くのに、細胞膜の張り具合(張力)が重要な役割を果たしていることを明らかにし、張力センサーとなるタンパク質を初めて発見した。がん細胞の転移にもかかわるメカニズムといい、英科学誌ネイチャー・セル・バイオロジー電子版に4日発表した。(武藤邦生)

 細胞生物学を専門とする同センターの伊藤俊樹教授、辻田和也助教らによる成果。

 体を構成する細胞は通常、適切な場所に存在するよう、運動が制御されている。しかしがん細胞では運動が過剰になり、転移が起こるとされる。

 運動が活発化するメカニズムを調べるため、伊藤教授らはサルやヒトのがん細胞を使って実験。細胞膜に存在する「FBP17」というタンパク質が、正常の細胞に比べて張りが弱いことを感知すると、運動の原動力となる分子を片側に集中させていた。それによって細胞が特定の方向への推進力を得ることが分かった。

 正常な細胞には十分な張りがある一方、がん細胞は張りがやや弱まった状態と考えられるという。FBP17の働きを抑制するなど、新たながん治療に応用できる可能性もあるといい、伊藤教授は「張力と細胞のがん化の関係を明らかにしていきたい」と話す。

4405とはずがたり:2015/07/16(木) 20:55:59

2015/6/17 06:50
がん診断 血液1滴、3分で 神戸の企業共同開発
http://www.kobe-np.co.jp/news/iryou/201506/0008128905.shtml

 血液中のがんに関連する物質が放つ光をとらえ、がんの有無を診断する手法を、神戸市中央区の医療機器会社「マイテック」と昭和大学江東豊洲病院(東京都)などのグループが世界で初めて開発した。わずか1滴の血液を使い、3分以内で診断できるという手軽さが最大の特徴で、1年以内の臨床応用を目指している。(金井恒幸)

 初期のがんは腫瘍が小さく画像検査では発見が難しい。また、従来の血液検査ではがんになると増える物質を調べる方法があるが、初期は検出されにくいなどの課題があった。

 グループは2013年、マイテックが開発した特殊な金属チップに血液を付着させ、がんが免疫に攻撃されたときに血液中に溶け出る「ヌクレオソーム」という物質を集め、レーザーを当てて検出した量でがんを診断する手法を開発した。

 その後、もっと簡便な手法を模索。がん患者と良性腫瘍の患者計20人の血液をこの金属チップに付着させ、紫外線などを当てて蛍光顕微鏡で観察すると、ヌクレオソームが多量にあるがん患者の血液は発光したが、良性腫瘍の患者では発光しないことを突き止めた。20人全員でがんの有無を間違いなく判別できた。ヌクレオソームは初期のがんでも検出できるという。

 今回は膵(すい)臓がんと胃がん、大腸がんの3種類で発光を確認。ヌクレオソームは血液以外の体液にも含まれることから、マイテック技術担当の長谷川裕起さん(28)は「たんや尿から、肺がんやぼうこうがんの有無を判断する研究も進めたい。人工多能性幹細胞(iPS細胞)ががん化していないかどうかの検査にも活用できるようにしたい」と話す。

 昭和大学江東豊洲病院消化器センターの伊藤寛晃講師は「この診断法は、健康診断の採血の余りを少し活用するだけでできる。離島の人でも画像さえ送れば判定でき、都会と地方の医療格差解消にもつながる」と話す。

 研究成果の一部は、英科学誌サイエンティフィック・リポーツ電子版に掲載された。

4408とはずがたり:2015/07/16(木) 21:15:34

iPSの細胞死、誘導物質を確認 神戸の先端医療財団など
http://news.goo.ne.jp/article/kobe/world/kobe-20150716001.html
14:05神戸新聞

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)の細胞死を誘導するタンパク質を、先端医療振興財団(神戸市中央区)や国立医薬品食品衛生研究所(東京)などの研究グループが世界で初めて確認した。このタンパク質は、目の神経を保護する役割で知られていたが、新たな機能を発見した。必要な細胞を生存させながらiPS細胞によるがん化の危険を抑えられ、安全な移植に貢献できるという。研究成果は英科学誌に発表された。(金井恒幸)


 タンパク質は「PEDF」と呼ばれ、目の網膜のうち網膜色素上皮細胞から分泌される。iPS細胞から移植用の細胞を作る際、iPS細胞が残っているとがん化の危険があることが課題だった。

 先端医療振興財団は理化学研究所と昨年9月、目の難病の患者に対し、iPS細胞から作った網膜の細胞を世界で初めて移植した。今回の成果はその研究の一環で分かった。

 グループは、網膜にiPS細胞を数多く入れてもがん化しにくいことから、PEDFが関与しているとみて研究を開始。網膜色素上皮細胞の上でiPS細胞を培養すると死滅することや、iPS細胞から作った網膜にPEDFを投与すると、網膜にならずに残っていたiPS細胞は死滅するが、網膜の細胞は生存できることを確認した。iPS細胞から作った肝臓や神経、心臓の各細胞に投与しても、残っていたiPS細胞だけを死滅できた。PEDFがiPS細胞の遺伝子に障害を与えているとみられる。

 グループは、iPS細胞が分泌する別の物質の量を確認し、移植前の細胞にiPS細胞が残っているかどうかを高感度で検出する手法も開発した。二つの技術について特許を出願している。

 先端医療振興財団細胞療法研究開発センターの川真田伸センター長は「二つの技術を組み合わせて使うことでiPS細胞由来の移植細胞の安全性を高め、多くの人を治療できるようにしたい」と話す。

4409とはずがたり:2015/07/16(木) 21:16:17
2015/4/8 07:00
オキシドールで乳がん治療 加古川の病院長が新手法
http://www.kobe-np.co.jp/news/iryou/201504/0007895094.shtml

 兵庫県立加古川医療センター(加古川市)の小川恭弘(やすひろ)院長(62)が、過酸化水素(オキシドール)を使って効果を高める放射線治療法を開発し、国内外での普及を目指している。効果を妨げる酵素を抑える仕組みで、切除手術が不要なことから、主に乳房が温存できる乳がん治療として広がりつつある。県内でも神戸低侵襲がん医療センター(神戸市中央区)で昨年から開始。今後は臨床試験(治験)を実施し、公的医療保険の適用を目指す。

 小川院長によると、がんは大きくなるほど細胞内に抗酸化酵素が増え、酸素が欠乏する。一方、放射線治療は酸素を利用してがんを殺すため、がんが進行するほど効果が低下することが課題だった。

 小川院長は前任の高知大教授時代、抗酸化酵素を分解するオキシドールと、オキシドールを患部にとどまらせるヒアルロン酸を注射する「酵素標的・増感放射線療法KORTUC(コータック)」を発案し、2006年から高知大で臨床利用を開始。高知大だけで200例超、全国では計10カ所以上で500例以上実施された。大半は乳がんだが、皮膚や肝臓、膵臓(すいぞう)、腎臓のがんにも利用されている。

 小川院長は昨年4月、加古川医療センターに着任。最新の放射線治療機器がある神戸低侵襲がん医療センター(藤井正彦院長)で同11月から乳がん治療を始めた。抗がん剤も併用しながら今年3月までに4人に実施し、「がんが消え体力の消耗も少ない」(40代女性)などと評価されているという。従来の放射線や抗がん剤による治療費に加え、1回数百円の注射計5回分で済む。来年中に加古川医療センターでも始める意向。

 神戸大医学部出身の小川院長は「この治療法を世界に発信するため兵庫県に戻ってきた。安価で容易なのでぜひ普及させ、多くの患者を救いたい」と話す。神戸低侵襲がん医療センターTEL078・304・4100

(金井恒幸)

 【KORTUC(コータック)】 小川恭弘・県立加古川医療センター院長によると、大阪医科大(大阪府高槻市)、長崎県島原病院(長崎県)、東京放射線クリニック(東京都)などで多数の実施例がある。小川院長は日本増感放射線療法KORTUC研究会の会長も務める。

4410荷主研究者:2015/07/20(月) 23:01:51

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020150703eaak.html
2015年07月03日 日刊工業新聞
東北大、日本人用の生体分子データベース公開‐血中代謝物の濃度解析

 東北大学東北メディカル・メガバンク機構は、血液中に含まれる代謝物の濃度の違いや特定のたんぱく質の検出率などをまとめた日本人用の生体分子のデータベース(DB)を公開した。宮城県民501人の健常者において血液中の血漿(けっしょう)から、代謝物やたんぱく質などの生体分子を網羅的に解析した。全遺伝情報が解読されているヒトを対象に、500人規模で代謝物やたんぱく質の解析を行った事例は初めて。

 血液中の代謝物やたんぱく質は遺伝子や生活習慣によって異なり、同じ人でも加齢や疾患によって変化する。今後、調査人数や生体分子の種類などを増やし精度の高いDBを構築していく。また詳細なデータを求めている研究機関や企業に対しては、7月中旬にも必要なデータの提供を始める予定。

 2日から「日本人多層オミックス参照パネル検索サイト(https://jmorp.megabank.tohoku.ac.jp/)」で公開を始めた。山本雅之機構長は「健常者だけを集めたDBであることが大きな特徴。患者と比較することで疾患の原因の解明や疾患のバイオマーカー(生体指標)の発見につながるのでは」としている。

4411とはずがたり:2015/07/26(日) 22:16:05

やっぱり血液型と性格には関係があった!A型は几帳面、O型は開放的な医学的根拠
http://biz-journal.jp/2015/07/post_10803.html
文=編集部

 血液型による性格診断は日本人が大好きな話題のひとつといえます。飲み会などで、「血液型は何型?」などと質問するのも定番の会話です。朝の情報番組では血液型占いが人気を集め、雑誌やウェブサイトなどでも必ずといっていいほど血液型に関するコーナーが見受けられます。
 おおまかには、真面目で融通が利かないA型、気分屋なB型、おおらかで騙されやすいO型、マイペースで二重人格なAB型などと性格を分類することが多いようです。それを基にして、「A型の男性とO型の女性は相性がいい」「B型同士は相性が悪い」という具合に相性診断する記事も古くから現在に至るまでよく見かけます。特に女性は、そのような話題を好きな人が多いようです。
 一方、医者や科学者の中には、「血液型による性格診断は科学的根拠がなく迷信だ」という否定的な見解が大勢を占めています。血液型は性格形成に影響を及ぼさないとする説明は、確かに論理的で一定の説得力があります。
 しかし、科学的根拠の有無はさておき、これだけ日本人の中で血液型による性格診断が市民権を得ているのは、当てはまると感じることが多いからではないでしょうか。実際、複数のアンケート調査で、6割以上の人が「血液型性格診断は当たっていると思う」と回答しています。
 多くの心理学者は、その要因をインプリンティング(刷り込み)だと説明します。つまり、「A型は真面目な性格」「O型はおおらかな性格」と広まることで、「自分はA型だから真面目」と無意識に思い込み、実際に真面目になっていくというものです。「日本人は真面目」などと国民性を語るのと似ています。成長する過程で、親や先生から「○○ちゃんは勉強ができる」と頻繁にいわれていると、成績がぐんぐん伸びるのも同様の効果です。
 確かに、血液型でたった4つに性格が分類するのは短絡的すぎで、お遊び感覚でしかないように見えます。とはいえ、血液型がまったく性格形成に影響を及ぼさないというのも暴論のように思えます。
 例えば、否定派の意見を見てみると、輸血の際にABO式やRH式によって分類する以外に血液型は意味をなさず、まるで血液型を決定付ける「血液型物質」が血液の中だけにしか存在しないように取り扱っています。しかし、実際には血液型物質は髪の毛から爪に至るまで、体中の細胞に行き渡っています。そのため、刑事事件などが発生した際、警察の鑑識によって髪の毛や体液などから犯人の血液型が割り出すことが可能なのです。
 つまり、血液型物質は単に血液の中を流れるだけではなく、体形成そのものにかかわっているのです。

血液型と性格は医学的に関係がある

 東京医科歯科大学医学部名誉教授で人間総合科学大学教授の藤田紘一郎氏は、著書の『血液型の科学』(祥伝社)の中で、「血液型と性格は医学的に関係がある」と述べています。その理由として、次のように説明しています。
(1)血液型によって免疫力が異なる
(2)血液型ごとにかかりやすい病気とかかりにくい病気がある
(3)その結果、仕事の役割や生活スタイルが形づくられた
 例えば、A型は免疫力が弱く、病気にかかりやすいため、人間関係に用心深くなったというものです。また、A型のルーツは農耕民族であったと考えられ、計画的に穀物を育てる生活スタイルが几帳面な性格を形成したとしています。
 逆に、免疫力が最も強いO型は開放的でチャレンジ精神が旺盛な性格になったと考えられるといいます。また、B型も免疫力が強いためO型と似ているが、肺炎やサルモネラ菌に弱く、大勢の人の中には入らないようになり、独特な性格が形づくられ、AB型はA型以上に免疫力が弱く、人と会うことを避けるように暮らしたため、疑い深く内向的になったのではないかと推測しています。
 多少強引な感じは受けますが、血液型による性格診断に医学的根拠を与えた貴重な研究です。
 そもそも血液型と性格を結びつけたのは1927年、東京女子高等師範学校(現お茶の水女子大学)教授、古川竹二氏が自身の研究成果として『血液型による気質の研究』を発表したことが始まりといわれています。
 この研究は、その後の日本軍の組織にも大きな影響を与えたといわれ、血液型は性格形成に強く関連するということは日本全体に広まりました。その後も恋人との相性占いや仕事の向き不向きを診断するなど、多方面にわたって日本人の生活に浸透し、現在に至っています。
 性格は、家庭環境や家族構成、友人関係、健康状態など複数の要因が絡み合って形成されるため、単純に4つに分類できないというのは当然ですが、根本的に備わっている資質という点で、血液型が多少なりとも影響している可能性は否定できないのかもしれません。
(文=編集部)

4412とはずがたり:2015/07/27(月) 11:08:57
>実は、厚生労働省のホームページや最新の白書、年次報告を見ても、ここ数年、寝たきり老人の人数について直接言及した公的統計データが見つからない

>ものが食べられなくなった高齢者が急性期病院から老人ホームなどの高齢者施設に移る際には、「胃ろう」を造設していなければ受け入れてもらえないことがほとんど。

>アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアでは、胃ろうなど経管栄養や点滴は行わず、食べるだけ・飲めるだけにして安らかに看取っているため、寝たきり老人はいない

>日本では、高齢者が終末期に食べられなくなると、点滴や経管栄養(鼻チューブ、胃ろう)が行なわれます。寝たきりの本人は、何もわからないだけでなく、痰(たん)の吸引もされ(とても苦しいものです)、床ずれもできます。栄養の管を抜かないように手が縛られることもあります。

2015.06.11
終末期医療のタブー!? なぜ欧米にはいない「寝たきり老人」が、日本は200万人もいるのか?
http://healthpress.jp/2015/06/200-1.html

 終末期のありようを自分の意思ではどうすることもできず、医療者や家族に託されている高齢者がいる。いわゆる「寝たきり老人」だ。何もわからないのに、寝たきりで、管から栄養を摂り、おしめをする日々を、何年間も送っている......。

 そんな寝たきり老人が日本に何万人いるだろうか?

 実は、厚生労働省のホームページや最新の白書、年次報告を見ても、ここ数年、寝たきり老人の人数について直接言及した公的統計データが見つからない(ただし介護者数については触れられている)。少し古いが、平成11(1999)年度の「厚生白書」によると、その数は1993年の90万人から2000年には120万人に増加し、現在、2015年には200万人に達すると予測されている。さらに、10年後の2025年には、230万人にもなるという。驚くべき数だ。

 ある意味、タブーと言ってもいいい寝たきり老人の問題。その実状を白日の元にさらしたのが、今回ご紹介する書籍『欧米に寝たきり老人はいない――自分で決める人生最後の医療』(中央公論新社)だ。

胃ろうナシでは老人ホームに入れないシステム

 北海道札幌市にある桜台明日佳病院・認知症総合支援センター長の宮本礼子氏と、その夫で北海道中央労災病院院長の宮本顕二氏による本書は、高齢者の終末期医療が抱える問題を提起している。長期療養している高齢者を家族に抱えていなければ、普段はあまり考えない問題かもしれない。

 いわく、ものが食べられなくなった高齢者が急性期病院から老人ホームなどの高齢者施設に移る際には、「胃ろう」を造設していなければ受け入れてもらえないことがほとんど。胃ろうとは、腹壁を切開して胃内に管を通し、直接、食物や水分、医薬品を投与するための処置のこと。そのため家族は、自宅で介護をするか、経管栄養のための処置をしてもらうか、という選択を迫られる。そして、自宅で介護できない場合は、家族が希望していなくても、胃ろう造設を選ばざるを得ない状況が多い。

 いわく、本人が延命治療を希望していなくても、そのような選択を迫られる時には、本人は意思を示すことができないので、家族の希望で延命治療が行われる場合が少なくない。また、リビング・ウィル(終末期に受ける医療について希望を書いた書類)があっても、法的に認められていないことから無視されることがある。

 いわく、視察したアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアでは、胃ろうなど経管栄養や点滴は行わず、食べるだけ・飲めるだけにして安らかに看取っているため、寝たきり老人はいない。つまり、日本だけが例外なのだ。

 年齢にかかわらず、命を永らえさせることを目指してきた日本の医療は、結果として、かえって高齢者を苦しめている。しかし医療現場では、たとえそのことに気づいても、事態を好転させようと行動する人は少ない......。

衝撃的な本書を書くきっかけとは?

 著者の宮本礼子氏に、この本を書くきっかけを聞いた。

 「日本では、高齢者が終末期に食べられなくなると、点滴や経管栄養(鼻チューブ、胃ろう)が行なわれます。寝たきりの本人は、何もわからないだけでなく、痰(たん)の吸引もされ(とても苦しいものです)、床ずれもできます。栄養の管を抜かないように手が縛られることもあります。このような最期を、本人が望んでいるはずもありません」

 「私たち夫婦は、高齢者の終末期医療のあり方を考えるために、読売新聞の医療サイト、yomiDr./ヨミドクターに『今こそ考えよう、高齢者の終末期医療』というブログを持ち、2012年6月から9月にかけ12回連載しました。幸い反響が大きく、多くの方から体験に基づいた切実な意見が寄せられました。これを本にして多くの人に紹介し、高齢者の延命問題を一緒に考えたいと思いました」

(編集部)

4414とはずがたり:2015/07/31(金) 20:56:05

脳神経を死滅させる仕組み解明 アルツハイマー病 
http://www.excite.co.jp/News/science/20150731/Kyodo_BR_MN2015073101001687.html
共同通信 2015年7月31日 16時57分 (2015年7月31日 20時12分 更新)

 脳内に蓄積しアルツハイマー病を引き起こすとされるタンパク質「アミロイドベータ」が球状の集合体となって神経細胞を死滅させる仕組みを、先端医療振興財団(神戸)や京都大などのチームが解明し、31日発表した。発見した化合物で、ラットの神経細胞死を防ぐことにも成功した。
 成果は米科学アカデミー紀要電子版に掲載された。星・同財団客員上席研究員は「症状が重くなるのを長期間抑える薬剤や予防薬の開発につながる」としている。
 チームによると、アミロイドベータが約30個球状に集まると、アミロスフェロイドと呼ばれる塊になる。強い毒性を持ち、患者の脳に蓄積しているという。

4415とはずがたり:2015/07/31(金) 23:55:11
2013年チバQさん投下の記事
此処でも都道府県別に考える日本の地方の歪みが出てるのかも知れませんね-。
>東日本で動きが目立つ理由は医師数の「西高東低」にある。
>「医師数と医学部には相関がある。新設なしに医師は増えない」
西日本は割りと県が細切れで小さい県が多いのに対して東日本は大きめの県が多い。結果,各県に最低1校以上造られた医学部だけど西日本の医師数が過剰になっている側面もありそう。

医学部新設:期待高く 医師不足の東日本「自民政権復帰、後押しに」
毎日新聞 2013年02月05日 東京朝刊
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1116734086/2113

 自民党が与党に返り咲いたことで、1979年の琉球大以来30年以上認められていない医学部の新設に注目が集まっている。東日本大震災の被災地などで新設構想が相次いで公表され、昨秋発足した同党の「東北地方に医学部新設を推進する議員連盟」も活動を本格化。民主党は日本医師会などの反対を受けて消極姿勢に転じた経緯があり、大学関係者は「老練な自民なら、うまく落としどころを探ってくれるのでは」と期待を寄せる。

 東北福祉大(仙台市)は11年11月、提携する仙台厚生病院と医学部新設の基本計画をまとめた。卒業生を一定期間、地域で従事させる自治医大(栃木県)をモデルとし、医療過疎の解消を目指すとの内容だ。

 「医学部は創立者、新島襄の悲願」とするのは同志社大(京都市)。被災地を含むおよそ10の自治体から「我が自治体に設置を」などと打診を受け、場所を決めないまま昨年末に新設方針を発表した。この他、国際医療福祉大(栃木県大田原市)と聖隷(せいれい)クリストファー大(浜松市)が新設構想を表明している。

 一方、自治体側では埼玉、茨城、神奈川県の他、空港税収で潤う千葉県成田市も医学部の誘致や設立を目指している。

 東日本で動きが目立つ理由は医師数の「西高東低」にある。10万人当たりの医師数(厚生労働省10年調査)は、西日本の府県が軒並み全国平均の230人を上回るのに、東日本は東京(303人)を除くと、埼玉(148人)▽茨城(166人)▽千葉(170人)と首都圏がワースト3で東北最多の宮城も222人だ。ワースト3県はそれぞれ医大が1校しかなく、「医師数と医学部には相関がある。新設なしに医師は増えない」との思いが強い。「医師養成数1・5倍」を掲げた民主党政権下の10年、文部科学省が新設の検討会を設置したことも期待を広げた。

 だが、文科省の検討会は医師過剰を懸念する日本医師会の反対などで事実上中断。積極的だった民主党政務三役も相次ぐ内閣改造で去った。文科・厚労両省は「既存学部の定員増で対応する」と慎重姿勢を崩していない。

 福島県の高校を卒業し、推進議連に名を連ねる平沢勝栄・衆院議員は「新しいものをつくろうとすれば既存団体は反対しがち。反対理由が妥当か見極める一方、ニーズがあるなら震災後の東北の特例として可能か検討していきたい」と話す。

 東京大医科学研究所の上(かみ)昌広・特任教授(医療ガバナンス)は「国は首都圏の人口増を見据えた新設をしてこなかった。このままでは高齢化や医師の超過勤務解消のため、首都圏の医師不足は一層深刻になる」と指摘している。【井崎憲】

4416とはずがたり:2015/08/01(土) 19:28:57

「ママ、僕はもう死にたい」5歳児がこうまで訴える難病「FSGS」
http://www.excite.co.jp/News/odd/Tocana_201507_post_6724.html

 モーガン・ビショップ君は、英国サリー州に住む5歳の男の子だ。モーガン君は生後4カ月の時から、歩くのもままならないほどの重い湿疹に苦しんでいる。彼は5歳の誕生日に母親のダナさんにこう言った、「もう我慢できない。ママ、僕を死なせて」。

【その他の画像はこちらから→http://tocana.jp/2015/07/post_6724.html

■モーガン君の病「FSGS」

 モーガン君は、生後数カ月で多くの食物(卵、ナッツ、乳製品、大豆、バナナ、アボガド、キウイ、ジャガイモ、米、その他)と環境因子(ホコリ、洗剤等)にアレルギーを示し、またネフローゼ症候群である「FSGS: Focal Segmental Glomerulosclerosis(巣状分節性糸球体硬化症)」と診断された。

 このFSGSにかかると、腎臓が硬化し血液を濾過する事ができなくなり、腎臓からタンパク質が漏れ出てしまう。モーガン君の両親は、彼を連れていくつもの病院を訪れ、英国でできるあらゆる治療――抗がん剤と同等の強い化学療法さえも――試みたが、彼の湿疹は悪化する一方であった。

■過酷な日常生活

 モーガン君の湿疹は全身に及んでいる。特に脚と足の裏はひどくひび割れているので、彼は歩くこともままならず、症状がひどい時は車いすを使わざるをえない。湿疹が悪化した時のモーガン君の肌は、まるで大やけどをしたような状態だ。

 痛みと痒みで夜も眠れないので、モーガン君は学校に午前中だけしか登校できない。しかし、学校に行ってもヒドイ痒みのために、集中する事ができず鉛筆を握ることさえ難しい時があるという。ダナさんはまた、「モーガンは学校から帰ってきて『友達と遊ぼうとしたけれど、数歩しか歩けなかった』と言うのです」と悲しげに話す。モーガン君が友達と遊べるのは本当に稀だ。

 モーガン君の家族は生活を楽しむ事が無い。寒く乾燥している冬は、モーガン君の肌には地獄と同じだし、暑さと花粉が湿疹を悪化させるので、夏も屋外にはほとんど出ないと言う。そして、「自分たちにはもうあまり時間が無いのです。モーガンは5歳の誕生日にこの痛みに我慢できないので、死んだ方がいいと言いました。それを聞くのは本当に心が引きちぎられるような痛みでした」とダナさんは語る。それまでは仕事を持っていたダナさんだが、息子の看護に専念するために仕事を辞めた。

 モーガン君は前述したように多くの食物アレルギーがあるので、現時点で食べられる食物はごくわずかだ。そこで医者は、モーガン君の胃に直接チューブを注入し栄養を確保しながら、どの食物にアレルギーがあるか1つ1つテストする方法を提案した。しかしダナさんは、モーガン君は自分の好きな食べ物を食べられない理由を理解できるほど大きくはないので、きっとチューブを引き抜いてしまうだろうと悩む。

■フランスの水療法にかける両親

 英国であらゆる治療を試したモーガン君の両親は、ついに万策尽きた状態であった。その時、インターネットでフランスにある「Avene Centre(アベンヌ・センター)」で行っている「hydrotherapy treatment(水療法)」がモーガン君のような重症の湿疹に効果があるらしいという情報を得た。この水療法は3週間のコースで、著名な皮膚科の医師が温泉水を使って湿疹や乾癬を治療する。この有名な温泉施設で行う水療法こそが、モーガン君を助けるラストチャンスだと両親は信じ、モーガン君の治療のために寄付を募ることにした。

 モーガン君の両親はモーガン君のフェイスブックを作り、彼の病気に人々の関心が集まる事を望んでいる。ダナさんの究極の目標は、モーガン君への募金活動がいずれは同じ病気を持つ子供へのチャリティとなる事だ。「人々は身体をむしばむほどの肌の病気について知りません。"湿疹"とはただかゆい乾燥肌と思っている人がほとんどです。しかし実際はもっともっと重症の症状もあるという事を知って欲しい」と語る。そして自分たちのような家族の助けになりたいと言う。

 激烈な痒みは生活の質を下げる。まして夜も眠れなく歩けないほどのモーガン君のケースでは、普通のアトピーより何百倍もつらい事だろう。また小さな我が子が死にたいというほどの苦しみに耐えているのを、見守る両親の辛さもさぞやと忍ばれる。モーガン君の両親の最後の望みであるフランス、アベンヌの「水療法」だが今頃、効果が出ている事を願う。日本でも温泉は湿疹によいと言われているので、きっとモーガン君の苦しみを和らげてくれているだろう。元気になったモーガン君の姿を早く見たい。
(文=三橋ココ)

4417荷主研究者:2015/08/01(土) 22:26:52

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720150723eaab.html
2015年07月23日 日刊工業新聞
東北大など、3時間後の熱中症発症リスクを10分で評価する技術開発

 東北大学サイバーサイエンスセンターと名古屋工業大学、日本気象協会は、3時間後に熱中症を発症するリスクを10分で評価する技術を開発した。乳幼児や高齢者らの個人特性を考慮した上で評価できる。夏場の大規模なスポーツイベントなどで活用することにより、発症数の低減への貢献が期待される。

 熱中症は体温の上昇などで起こる。名古屋工業大学は日射や外気温による体温上昇を、それに伴う発汗や血流の変化などを考慮して解析できるプログラムを開発。年齢や性別などに応じて最大で24パターンで解析できる。

 東北大学はこのプログラムを最適化し、スーパーコンピューターで効率的に計算できるようにした。これまで12時間かかっていた3時間後の熱中症リスクの評価を45秒に短縮した。この解析手法に日本気象協会の気象予測データを組み込み、大規模イベントなどでの熱中症リスクを短時間で評価できるようにした。10分以内に参加者の8―9割程度をカバーできるという。

4418とはずがたり:2015/08/04(火) 10:38:59

30年以上住民反対、危険病原体扱う施設稼働へ
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%EF%BC%93%EF%BC%90%E5%B9%B4%E4%BB%A5%E4%B8%8A%E4%BD%8F%E6%B0%91%E5%8F%8D%E5%AF%BE%E3%80%81%E5%8D%B1%E9%99%BA%E7%97%85%E5%8E%9F%E4%BD%93%E6%89%B1%E3%81%86%E6%96%BD%E8%A8%AD%E7%A8%BC%E5%83%8D%E3%81%B8/ar-BBll9Fa
読売新聞

エボラウイルスなどの危険な病原体を生きたまま取り扱う高度安全実験(BSL4)施設が、東京都武蔵村山市にある国立感染症研究所村山庁舎で、国内で初めて稼働することが決まった。

30年以上にわたり周辺住民の反対が続いてきたが、塩崎厚生労働相と藤野勝・同市長が3日午前に会談し、稼働に合意した。会談後、塩崎厚労相は感染症法に基づき、1週間前後で同庁舎をBSL4施設に指定すると表明した。

国内では、国が指定したBSL4施設以外でエボラウイルスなどの危険な病原体を扱うことが禁止されている。エボラ出血熱が疑われる患者が発生しても、ウイルスを死滅させ、感染の有無を確認する検査しかできなかった。今後はウイルスを生きたまま解析し、種類や感染経路を特定したり、ワクチンの開発につなげたりすることが可能になる。

4419とはずがたり:2015/08/04(火) 13:10:14

<京大iPS研>RNAでがん死滅 人工回路作製
毎日新聞社 2015年8月4日 00時35分 (2015年8月4日 09時12分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20150804/Mainichi_20150804k0000m040180000c.html

 京都大iPS細胞研究所(京都市左京区)は、遺伝子の働きを調節する特定のリボ核酸(RNA)を用いた「人工回路」を作製し、がん化した細胞を死滅させる実験に成功したと発表した。こうした回路を組み合わせることで、がん化した細胞を除去する方法の開発などにつながる可能性があるという。

 斉藤博英教授(生命工学)らの研究グループが開発。論文は4日、英科学誌「ネイチャー・バイオテクノロジー」の電子版に掲載された。

 研究では、がん化した細胞を識別するRNAと、細胞死を引き起こすRNAの2種類を組み合わせて人工回路を作製。この回路をシャーレ上で子宮頸(けい)がんの細胞に加えると、約6割が死滅したという。

 これまでデオキシリボ核酸(DNA)を用いた人工回路はあったが、DNAは細胞の核に投与する必要があり、遺伝子を傷つける可能性があった。RNAの回路は、核の周囲の細胞質で機能して速やかに分解されるため、安全で医療への応用に適しているという。また、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を分化させる際に目的以外の細胞ができてしまう課題でも、こうした細胞を排除する方法を確立できる可能性がある。

 斉藤教授は「今後は実際に目的の組織に人工回路を運ぶ方法などが課題になる」と話している。【川瀬慎一朗】

4420とはずがたり:2015/08/05(水) 20:05:49
医学部の人事はどうもダークだなぁ。。業績とかでの公平な決定は難しいのかね?

パワハラ教授、准教授に再就職先を何度も紹介
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150729-OYT1T50159.html?from=yartcl_outbrain1
2015年07月30日 08時55分

 富山大(富山市)は29日、部下の准教授に対するパワーハラスメント行為があったとして、大学院医学薬学研究部(医学)の60歳代の男性教授を減給10分の1(1か月)の懲戒処分にしたと発表した。

 処分は28日付。

 発表によると、男性教授は2009年12月頃から14年2月頃にかけ、同じ講座の准教授を辞めさせようと再就職先を何度も紹介したほか、講座のスタッフ会議で不適切な発言をしたり、准教授に対して実質的に進退を迫る行為をしたりしたなどとして、大学側から今年3月までに3回にわたって注意を受けた。いずれも准教授が学内のハラスメント防止委員会や倫理室に申し出て発覚した。

 大学はハラスメント行為が繰り返された点を問題視し、改めて事実確認を行った結果、処分を決めた。大学側の調査に対し、教授は「特定の方に進退を迫る行為はしていない」と主張しているという。

 遠藤俊郎学長は「健全なキャンパス環境の実現に全力で取り組む」とのコメントを発表した。

4421とはずがたり:2015/08/07(金) 08:17:16
iPSストック提供開始=日本人17%に使用可能―京大
時事通信社 2015年8月6日 20時00分 (2015年8月6日 23時59分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20150806/Jiji_20150806X356.html

 京都大iPS細胞研究所(山中伸弥所長)は6日、多くの人が使える人工多能性幹細胞(iPS細胞)の備蓄「ストック」の提供を始めたと発表した。日本人の約17%に使えるという。提供を受けた研究機関や企業は、さまざまな細胞に変化させ、患者に移植する臨床研究や治験を進める見通し。
 移植では免疫の型「HLA型」が重要になるため、同研究所は多くの人に合う特別な型を持つ健康なボランティア1人を選定。血液からiPS細胞を作製し、がんに関わる遺伝子変異の有無や変化のさせやすさなどを検査した上で備蓄してきた。日本人の約17%は今回のストックを利用して移植を受けた場合、拒絶反応が弱くて済むと考えられるという。
 患者自身からiPS細胞を作って移植に使えば拒絶反応はほぼ無いが、時間と巨額の費用がかかる。このため同研究所は、多くの人が短期間のうちに使える細胞の備蓄を進めている。2017年度末までに備蓄の種類を5〜10種類まで増やし、日本人の3〜5割が使えるようにするという。
 目の難病患者のiPS細胞を使って世界初の臨床研究を行った高橋政代理化学研究所プロジェクトリーダーらは、ストックを使った臨床研究を計画している。

大日本住友薬と日立、京大がiPS細胞実用化に向け共同研究
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201507/2015072400424&rel=m&g=soc&r=

 大日本住友製薬と日立製作所は24日、ヒトiPS細胞を使ったパーキンソン病治療の実用化に向けて、京都大学iPS細胞研究所と共同研究に着手したと発表した。2016年以降の臨床応用を目指す。(2015/07/24-12:26)

4422とはずがたり:2015/08/07(金) 18:13:53
あんま眠らなくても平気な人ってどういう構造になってるんだ??

半分は「親」で決まっていた!身長、体重、睡眠時間も!?
CIRCL 2015年8月7日 08時00分 (2015年8月7日 17時06分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20150807/Circl_3108.html

 ある週末の日曜日、昼ごろ起きてきて、「けっこう寝たはずなのになんだか疲れが取れていない」という経験、かなりの人が持っているのではないだろうか。逆に、「2時間仮眠しただけなのに、いつもと変わらず元気だ」という経験もあるかもしれない。実は、睡眠時間の長さと疲労の回復度は比例しない、という調査結果が報告されている(※1)。


■睡眠時間の長短に疲労回復度は比例しない
 調査を行ったのは、ストックホルム大学ストレス研究所のトールビョルン・オーケシュテット(Torbjoern Aakerstedt)教授。研究チームは約6000人の睡眠パターンを調査した。その結果、睡眠を何時間取ったかは、日中、元気に過ごせるかどうかを決める要因としてほとんど重要ではないことがわかった。


 「睡眠時間の長さは、十分な睡眠を取ったかどうかを分析するための尺度としては、適切ではない」とオーケシュテット教授は話す。10時間寝たから元気になるとか、3時間しか寝てないから生気がない、なんていうことは言えないのだ。その人が必要な睡眠量は、遺伝的な条件や、年齢、健康状態によって左右されるようだ(※1)。


■必要な睡眠量が遺伝する確率は50%
 さて、必要な睡眠時間の長さを決めるのは、遺伝的要素も一部あるということだが、どれぐらい影響しているのだろうか。アメリカ、カナダ、フィンランド、オランダ、クロアチアなど、様々な国と人種を対象にして、睡眠時間に及ぼす遺伝と環境の影響を調査した。


 その結果、大人の睡眠時間の遺伝率(特徴などに対して、どの程度遺伝が関係するかをあらわす率)は30%〜50%と推定された。たくさん運動をした日は眠りが深く長くなり、ゴロゴロして過ごした日は眠りが浅く短くなるのは、多くが経験していることで、環境的な要素が大きいだろうと想像してしまうが、実は、半分は遺伝的要素があったのだ。毎日、3時間睡眠でも大丈夫な人も、10時間寝ないと元気が回復しない人も、そもそもそのような体質であるということがいえる(※2)。


 参考までに、これまでに報告されている遺伝率を紹介しておこう。体重の遺伝率は80%、身長のそれは86%と高い。これは親の背が高いと子どもの背も高いことが多いから、感覚としてつかみやすいだろう。


 また、知能も80%だ。頭の良さも遺伝する確率が高い。記憶力は32%、推理力は48%などだ。


 身長や体重などに比べると、睡眠時間の50%はそれほど高いとは言えないが、睡眠時間の長短に少なからず、遺伝的要素が影響していることは理解できる(※2)。このような議論からいえば、にわかには信じがたい伝説でもある「ナポレオンは3時間しか寝なかった」も、ナポレオンの親が短時間睡眠であれば十分にあり得る話かもしれない。

※1:睡眠量と疲労感に関連なし、スウェーデン調査 http://www.afpbb.com/articles/-/2959459
※2:遺伝と環境 睡眠時間の長さを決めるのはどっち http://www.nikkei.com/article/DGXMZO75852680Z10C14A8000000/
参考:Prof Torbjorn Akerstedt http://su.avedas.com/converis/person/3274
yomiDr. 睡眠は心身のメンテナンス http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=75048

4423とはずがたり:2015/08/08(土) 21:18:09
結構痛いけどあれで死ぬほどなら痛みって大した事無いのかもね。

まさか私もキケン!? 死ぬほど痛〜い「腎臓結石」なっちゃう意外な原因4つ
WooRis 2015年8月8日 17時00分 (2015年8月8日 21時08分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/woman_clm/20150808/Wooris_153968.html

数々の病気の中でも、普段はあまり気にかけられていないのが“腎臓結石”。
しかし、いったん発症するとその痛みは「今まで経験したことがないほどの痛みとつらさ!」だそうです。
腎臓結石の理由はあまり一般に広く知られていませんが、中には「えっ……まさか!」と思う意外なものもあるそうなのです。
そこで今回は、海外の情報サイト『Safe Bee』の記事を参考に、そんなビックリの理由をご紹介しましょう!

■1:暑い場所に住んでいる
米国で行われた研究によると、なんと住んでいる土地の気候と腎臓結石の発症数には関連性があるそうです!
その理由は、暑い地域に住んでいることで発汗量が増し、脱水症状になって腎臓にカルシウムが溜まることが多いから、とのことです。
暑い場所でも水を多く飲んで、腎臓をキレイに流してくださいね!

■2:自宅付近の交通量が多い
窓を開けると、見えるのは高速道路……など、交通量が多い場所に居住していませんか?
なんと、車のタイヤから排出される亜鉛が空気中に漂って体内に入り、腎臓結石の元になってしまうそうです!
夜まで車の音でうるさい……というのではストレスの原因にもなりそう。できれば、あまり車が通らない静かな場所に引っ越しましょう!

■3:清涼飲料水をよく飲む
「汗をかいたから水分を摂らなきゃ」と爽やかな炭酸飲料や加糖された飲物をグビグビ……飲んでいませんか?
ハーバード大学医学大学院が2013年に発表した、8年間にわたって19万4千人を対象に行われた研究によると、炭酸入り清涼飲料水を飲むと腎臓結石の可能性が23%、また他の加糖飲料を飲むと33%アップしたそうです!
喉が渇いたときは水か加糖されていない飲料にしましょう。

■4:カルシウム不足
腎臓結石の原因の一つにカルシウム不足があるそうです。
米国の医師によると、多くの食品に含まれていて腎臓結石の元となる“シュウ酸塩”は、カルシウムが豊富な食品を食べることで消化され、体外に排出されるそうなのです。
カルシウムは食品から摂取するほうがいいそうなので、小魚や牛乳などのカルシウムが豊富な食材を調べ、積極的に食生活に取り入れてみましょう。

以上、腎臓結石の原因となるとっても意外な原因をご紹介しましたが、いかがでしょうか?
大切なのは水をきちんと飲んで腎臓をキレイにすること。不健康な生活が原因で「イテテ……!」とならないようにご注意くださいね!

4425名無しさん:2015/08/10(月) 10:58:06
http://news.goo.ne.jp/article/mocosuku/life/mocosuku-20150806181053256.html
若者に増える「デジタル認知症」の危険性
08月09日 21:00Mocosuku Woman

最近、コメディアンの萩本欽一さんが73歳にして大学に合格したというニュースが、世間をあっと驚かせました。
現在は50歳以上年下の同級生たちに囲まれ、充実した日々を過ごしているといいます。

年をとっても遅すぎることはないということを自ら証明し、多くの人に元気と勇気を与えた萩本さんですが、もともとは「認知症を予防するため」に勉強を始めたといいいます。

実際に、勉強をすることは認知症の予防にどんな効果をもたらすのでしょうか。また頭を使わないことで若者にも起こる「デジタル認知症」の危険性とは。



◆固いアタマもやわらかくなる

はじめは、勉強しても何も頭に入らなかったという萩本さん。
「脳が4か月くらい抵抗しました。『今さら覚えない』って。でもね、しつこくやってたら、脳が『わかった。お前がそうするなら付き合うよ』と答えてくれたような気がしました」
人間の脳は、幼い頃からの急速な発育・発達をへて、成人までにひとたび完成しますが、それ以降も、外からの刺激や環境によって、さらなる変化や成長をすることができることが分かっています。

脳には「可塑性」と呼ばれる性質があり、一度固くなったアタマも、やり方次第でまた子どものようにやわらかくなるのです。

また、年を取ると脳の機能は低下し、記憶力は悪くなると思われがちですが、最近の研究で「年齢を重ねても、記憶力は低下しない」ことが分かってきています。

オランダで115歳で亡くなった女性の脳を解剖したところ、脳の機能がほとんど老化していないことが判明。脳の寿命は120年くらいと考えられるようになりました。

高齢になると増える脳梗塞も、脳そのものではなく、血管が衰えることによって起こる病気です。
年を取ると物忘れをする回数が増えるように思いますが、実際には、度忘れの回数は大人も子どももさほど変わりません。
大人は忘れることを「老化」と捉えて深刻になってしまう一方、子どもは思い出せなくても特に気にしていないだけなのです。



◆97歳の大学院生も

世界には、萩本さんもびっくりの高齢大学生もいます。
オーストラリアの元歯科医、アラン・スチュワートさんは、2012年に97歳にして大学院を卒業。

「頭を常に活発にしておくのが好きなんだ」と語るスチュワートさんは91歳のときにも大学を卒業していて、世界最高齢での学士号取得者としてギネス世界記録に登録されています。

萩本さんやスチュワートさんのように頭を使うことが、認知症予防に効果的と思われる研究データもあります。
例えば、カナダの大学などの研究チームは、認知症の患者を対象にした調査で、2か国語を自在に操る「バイリンガル」は、1か国語しか話さない人より認知症の発症が遅いことを発見しました。
また、1日30分程度の「読み書き」や「計算」などの簡単な学習によって、認知症の予防や改善をはかる「学習療法」は多くの高齢者施設などで取り入れられ、一定の成果が報告されています。

4426名無しさん:2015/08/10(月) 10:58:20
>>4425

◆デジタル認知症の危険性

一方で、アタマを使わないことによって発症する新たな認知症も出てきています。
それが、「デジタル認知症」。

デジタル認知症とは、「デジタル機器を長時間使用することによって発症する、認知症に似た症状」のことで、進行すると本当に認知症になってしまうリスクが指摘されています。

パソコンやスマートフォンが発達した今、何か分からないことがあってもネットで検索すればすむため、自ら本を読んで調べたり、記憶したりする必要もなくなったことが原因とされます。

同時に、ネット上で脳の処理能力を超えるほどの膨大な情報を目にすることで、記憶や思考を放棄した結果、その機能が低下することや、他者とのコミュニケーションが減ることも影響していると考えられます。

こうした状況は未発達な脳であるほど影響を受けやすく、IT社会の韓国では、脳がバランスよく成長せず情緒不安定になったり、記憶力が極端に低下する若者もあらわれているといいます。
そんなデジタル認知症になってしまうのを予防するには、 意識的にスマホやネットから離れる時間をつくること。

欽ちゃんのように記憶や読書を必要とする学習や遊びを積極的に行ったり、リアルな空間で他者と触れ合い、コミュニケーション能力を磨くことが効果的と考えられます。
74歳の大学生に負けないよう、普段から自分のアタマをあまり甘やかさないようにしたいですね。


<参考>
ロート製薬

http://fufufu.rohto.co.jp/feature/12/

KUMON

https://www.kumon-lt.co.jp/

<監修>
岡本良平(医学博士 東京医科歯科大学名誉教授)

4427名無しさん:2015/08/10(月) 12:08:17
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150731-00000008-asahi-soci
自閉症の人、方言話さない傾向 弘前大教授らが調査
朝日新聞デジタル 7月31日(金)3時22分配信

 自閉症スペクトラム(ASD)の人は方言を話さない――。教育・医療現場のこんな「印象」が国内各地で共通することが、弘前大教育学部の松本敏治教授(特別支援教育)らの調査でわかった。方言には相手との距離感を表現する側面があり、社会性の発達障害であるASDには習得が難しいのではないかと松本教授らは考察。研究結果は療育支援などに役立つ可能性があるとしている。

 松本教授らは地元の教育・医療関係者に「自閉症の人は津軽弁でなく、共通語を使う」と聞き、2011年に青森、秋田両県の特別支援学校の教員に、地域の一般的な子ども▽知的障害児・者▽ASDの話し方の印象をアンケート。ASDはほかの2者より「方言使用が少ない」との回答が多く寄せられた。

 そこで京都、高知、鹿児島など全国6地域に調査範囲を広げたところ、同様の傾向がみられた。

朝日新聞社

4428とはずがたり:2015/08/13(木) 17:12:10
うちのもなんでもいいからぬりぬりして欲しがるもんな。

保健室、消える消毒液 流水で洗う処置が主流に 外科医「傷の治り悪くする」
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/180912
2015年07月09日 13時27分

 学校で転んでけがをしたら、保健室で消毒をしてもらう-。そんな光景がなくなりつつある。外科医の中で主流となっている「傷口は流水で洗い流す。消毒液は使わない」という応急処置法が、教育現場でも浸透してきたからだ。ただ、家庭では「傷口にはまず消毒液」との認識が根強い。消毒液を使わない小学校では、児童や保護者を安心させるため、さまざまな工夫もなされている。
    ■    ■
 福岡市博多区のある小学校の保健室を訪れると、処置台に消毒液は一本も置かれていなかった。養護教諭によると、3年ほど前から原則として傷に消毒液を使わなくなったという。
 代わりに置かれているのが「まほうのみず」。養護教諭は「流水で洗い流した後に、魔法の水で消毒をするように洗ってあげると、子どもたちは安心する」と話す。中身は、実は普通の水道水だ。低学年の子どもたちのために、半年前から始めた工夫という。
 秋本病院(福岡市)の秋本亮一院長によると、消毒は傷の治りを良くする上皮細胞まで破壊してしまう。そのため、外科医の間では傷は消毒をしないことが推奨されている。院長は「けがをしたら消毒ではなく、傷の中に入った異物を除去するため、無菌である水道水で洗浄することが大切だ」と強調する。
 林外科医院(福岡県宗像市)の林裕章理事長は10年前から傷口の治療に消毒液は使っていない。「消毒は傷の治りを悪くするということが分かってきて、使われなくなってきている」(林理事長)
    ■    ■
 ただ、「今まで使ってきて治ってきたんだから消毒をやめる必要はない」と、異議を唱える外科医も一部にいて、外科医界全体として「消毒廃止」を打ち出すには至っていない。
 そうした中、文部科学省は保健室での応急処置の仕方を現場の判断に委ねているのが現状だ。九州各県の県庁所在地の教育委員会に消毒液の使用状況を尋ねると、統計データはそろっていなかったが、福岡、長崎、大分の3市の担当者が「消毒液を使わない処置が主流になっている」と回答した。
 中高年世代は、けがをしたら、「赤チン」と呼ばれていたマーキュロクロム液で消毒してもらった。だが、赤チンは原料を精製する際の廃液に水銀が含まれていたため、メーカーが製造を中止するようになった。大手消毒薬メーカーの健栄製薬(大阪市)は14年前に、製造を取りやめた。同製薬の消毒液では今もマキロンやイソジンに一定の需要があるが「消毒液の使用にさまざまな意見が出てきたことから、売り上げは伸びていない」と明かす。近年は消毒液といえばエタノールを含む「手洗い用」で、こちらの需要は拡大し、売り上げを伸ばしている。
    ■    ■
 「子どもがけがをしたのに、学校では消毒もしてくれないのか」
 福岡県北部にある小学校には、保護者から、そんな苦情が寄せられたという。保護者は自らの経験から「傷には消毒液」という人が少なくない。消毒液を一切使っていない福岡市内のある小学校は、保護者に配布する「ほけんだより」で、消毒液をなぜ使わないのか説明して理解を促した。
 福岡市西区の小学校のベテラン養護教諭は、消毒液を使わない応急処置が広がっていることを把握しているが、消毒液を保健室に常備する。その上で「消毒液を使うか使わないか、保護者と児童の意見を聞いて決めている」と話す。
 けがを治すにも気持ちが大事。処置内容にまず納得することが大切だからのようだ。
=2015/07/09付 西日本新聞夕刊=

4429とはずがたり:2015/08/17(月) 18:23:57
<ヤスデ>製薬のお手伝い 植物より高効率の酵素
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150814k0000e040185000c.html
08月14日 11:30毎日新聞

 嫌われものの害虫として知られるヤスデの一種が、心臓病治療薬などの生産に利用できる酵素を体内に持っていることを富山県立大の浅野泰久教授(酵素化学工学)らのグループが発表した。同じ酵素はアーモンドなどの植物からも見つかっているが、ヤスデの酵素は少ない量でより効果的に薬を作り出す能力があるという。米科学アカデミー紀要に掲載された。

 このヤスデは、九州、沖縄地方から本州にかけて見つかる台湾原産の「ヤンバルトサカヤスデ」(体長2.5?3センチ)。足は約100本あり、日当たりが悪く湿った場所を好んで時に大量発生する。浅野教授らは、刺激を受けたヤスデが外敵から身を守るために青酸ガスを出すことに注目。青酸を作る酵素が体内にあるとみて研究を始めた。

 九州地方で大量発生したヤスデ約12万匹(重さ約30キロ)を集め、すりつぶして精製した結果、酵素「ヒドロキシニトリルリアーゼ」(HNL)を、ヤスデ1キロから0.12ミリグラムを取り出すことに成功した。

 HNLは、心臓病治療薬や防虫剤などを生成する際に利用される酵素で、現在はアーモンドから抽出されたものが使われている。ヤスデから抽出したHNLはアーモンドより5倍以上、大きな化学反応を起こす能力があるという。

 浅野教授は「嫌われているため見過ごされてきた生き物から有用な酵素を作ることができた。大量生産できれば植物由来のものに代わり、産業利用できる可能性がある」と話す。【斎藤広子】

4430とはずがたり:2015/08/19(水) 15:36:26

「女性版バイアグラ」を米FDAが承認 副作用に注意も
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASH8M3V27H8MUHBI009.html
13:36朝日新聞

 米食品医薬品局(FDA)は18日、女性の性欲不全を改善する経口薬「フリバンセリン」を承認したと発表した。血流に作用する男性機能不全(ED)治療薬バイアグラとは原理が異なり、脳に直接作用し性欲を高める効果がある。アルコールと併用すると深刻な副作用がでる恐れがあり、服用には配慮が不可欠という。

 FDAや米メディアによると、この薬はノースカロライナ州の製薬会社スプラウト・ファーマシューティカルズ社が開発。「女性版バイアグラ」として注目を集めており、商品名「Addyi」(アディ)として販売する。閉経前の性欲が減退した女性が対象で、パートナーとの性行為が苦痛に感じるような場合に、医師の処方を受けて1日1錠服用する。治験では、性的な満足を得られる回数が平均で月1回ほど増え、調査でも性欲に一定の改善がみられたという。

 ただ、めまいや低血圧など副作用がでる可能性がある。特にアルコールやほかの薬と飲むと失神など深刻化する恐れがあり、服用中は飲酒などを避ける必要がある。FDAは2010年以降、2度にわたり申請を却下したが、新薬を支持する女性団体などが働きかけを強めていた。(ワシントン=小林哲)

4431とはずがたり:2015/08/20(木) 23:25:01
「意識喪失経験なし」と申告=逮捕の医師、免許更新時に―池袋駅前暴走・警視庁
時事通信社 2015年8月20日 19時03分 (2015年8月20日 23時14分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20150820/Jiji_20150820X153.html

 JR池袋駅(東京都豊島区)近くで乗用車が暴走し、歩行者5人が死傷した事故で、逮捕された医師金子庄一郎容疑者(53)=自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)容疑で送検=が2013年に最後に免許更新した際、意識を失った経験はないと申告していたことが20日、警視庁への取材で分かった。
 警視庁によると、金子容疑者は13年12月の免許更新で病状を質問票の形式で申告する際、「意識を失ったことがある」「病気を理由に医師から免許の取得や運転を控えるよう助言を受けている」などの項目について、「どれにも該当しない」に印を付けていた。
 14年6月に施行された改正道路交通法で、免許取得・更新時に意識障害などを起こす病状を申告することが義務付けられ、虚偽申告には罰則が設けられた。金子容疑者が免許を最後に更新したのは施行前だった。

逮捕の医師、てんかんの持病 危険運転致死傷に切り替え送検 病気隠して免許更新の疑いも
http://www.sankei.com/affairs/news/150818/afr1508180008-n1.html

 東京都豊島区東池袋のJR池袋駅近くで歩道に乗用車が乗り上げ、歩行者5人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で逮捕された北区の医師、金子庄一郎容疑者(53)にてんかんの持病があったことが18日、警視庁池袋署への取材で分かった。同署は同日、容疑を危険運転致死傷に切り替え、金子容疑者を送検。金子容疑者は「持病はない」と供述しており、同署は運転免許取得・更新時にてんかんの症状を隠した道交法違反(運転免許不正取得)の可能性もあるとみて調べる。

 同署によると、金子容疑者は大学3〜4年生の時に、てんかんと診断され、月に1回通院し、てんかん症状を抑える薬を現在も服用しているという。事故後に金子容疑者の妹や主治医から同署に申告があった。

 同署は、金子容疑者が「気付いたらビルにぶつかっていた」とも供述していることなどから、運転当時、てんかんを発症して運転に支障が生じるおそれがある状態で事故を起こした危険運転致死傷の疑いがあると判断した。
同署は17日夜、金子容疑者の自宅を家宅捜索。診察券や常用薬などを押収し、分析を進める。

 金子容疑者は、16日午後1時ごろ家を出て横浜市内で墓参りなどをしていったん自宅に戻ったと説明。その後池袋を訪れ、午後8時50分ごろに駅前の地下駐車場に入り、約45分後に出庫して大通りを約50メートル直進し、歩行者をはねた。

 呼気からアルコールは検知されておらず、尿の簡易鑑定でも薬物は検出されなかった。金子容疑者は「健康状態に異常はなく、持病はなかった」と供述していた。

2015.8.17 14:05
【池袋暴走事故】
逮捕の医師「仕事熱心」「神経質で怖い…」 一時は産業医も
http://www.sankei.com/affairs/news/150817/afr1508170022-n1.html

 産業医としての勤務先では「仕事熱心で熱血」と思われていた。5人が死傷した事故で逮捕された医師の金子庄一郎容疑者(53)。医師としての評判はまちまちで、近所の住民からは「神経質で怖い印象」との声も聞かれた。

 東京都内のコンピューター関連会社によると、金子容疑者は平成21年7月から25年3月まで産業医として勤務。同社担当者は「勉強熱心だった。月2、3回会社に来て、社員一人一人に熱く(健康管理を)指導してもらった」と評価する。

 時折「残業時間を抑えなさい」「睡眠時間を取りなさい」と強く言うこともあったというが、社員とのトラブルはなかったという。

 一方、東京都北区の自宅近くの住民によると、金子容疑者は自宅と同じ場所で診療所を開設。父親から引き継ぎ、現在は週に2回程度開けていた。「人当たりも良くないし、神経質で怖い印象」という。

 7、8年前まで金子容疑者の診療所に通っていた70代の無職男性は「体も声も大きかった。人付き合いが苦手だったんじゃないか」と印象を語った。

4432とはずがたり:2015/08/28(金) 10:41:29
先ずは目出度い。次は成田だ
で,その次は不祥事が続く東京の医大のどっかを取り潰して埼玉に新設で良いな♪

東北薬科大医学部を認可=新設は37年ぶり―設置審
時事通信社 2015年8月27日 20時13分 (2015年8月27日 23時58分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20150827/Jiji_20150827X101.html

 大学設置・学校法人審議会は27日、東北薬科大(仙台市)の医学部新設を認めるよう、下村博文文部科学相に答申した。医学部の新設は1979年の琉球大以来で37年ぶりとなる。入学定員は100人で、2016年4月の開設と同時に、名称を東北医科薬科大に改める。
 医師の質確保などの観点から、医学部の新設は原則として認められていないが、文科省は13年、東日本大震災の復興支援と医師不足解消のため、東北地方で1校限りの特例を認める方針を決定。3校が応募し、東北薬科大が選ばれていた。
 同大の高柳元明理事長は記者会見し、「ようやく出発点に立った。東北の医療を担う医学部を円滑に立ち上げ、どのように発展・充実させていくか、これからの努力が問われる」と語った。
 医学部を持つ大学は80校となる。設置審は認可に当たり、地域への医師定着など目的の順守や付属病院の人員確保などの留意事項を挙げ、同省は指摘事項が守られているか定期的に点検する。

4433荷主研究者:2015/08/29(土) 22:28:18

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201508/20150811_13007.html
2015年08月11日火曜日 河北新報
パーキンソン病重症度を可視化 東北大成功

パーキンソン病によって、神経活動が異常になったマウスの脳の領域(オレンジ色)を示したMRI画像(東北大の小山内実准教授提供)

 東北大大学院医学系研究科の小山内実准教授(神経生理学)の研究グループは10日、パーキンソン病を患ったマウスの脳を磁気共鳴画像装置(MRI)で観察し、病気で神経の活動が活発化する部位の可視化に成功したと発表した。

 手の震えや歩行が小刻みになる運動障害が現れるパーキンソン病は診断法が定まっておらず、その症状から罹患(りかん)したと推定するしかない。

 研究グループはパーキンソン病のマウスに造影剤のマンガンを投与。48時間後にMRIで脳を観察すると、脳深部にある特定の部位で神経活動が増大し、オレンジ色に浮かび上がった。重い症状のマウスでは活動量がさらに増えていた。脳深部の神経活動が急激に活性化して全体のバランスが崩れ、運動障害を引き起こすとみられる。

 MRIで脳深部を調べることでパーキンソン病の早期診断につながる可能性がある。小山内准教授は「病気のメカニズム解明も期待できる」と話している。

4434名無しさん:2015/08/30(日) 14:26:16
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150827-00000004-izu-l22
下田市で保護の記憶喪失男性 東海地方の36歳―県HPで判明
伊豆新聞 8月27日(木)11時10分配信

 ■5年前に行方不明 家族の元へ

 下田市は26日、市内で発見され県が身元不明の施設入所者としてホームページに掲載していた男性の身元が判明したと発表した。東海地方に住んでいた36歳。同市を訪れて本人であることを確認した家族に引き渡した。

 男性は2010年11月6日に伊豆急下田駅で見つかり、聞き取り調査などを行ったが、記憶喪失の状態で身元がわからなかった。市内で生活保護を受給し、病院に入院していた。

 2014年に認知症や認知症の疑いのある人が行方不明になったり、身元不明のまま施設などで保護されたりしていることが問題化したことを受けて県が実態調査を実施。下田市など7市町に8人いたことがわかり、ホームページ上で性別や身体的特徴、経緯、健康状態に加え、本人の了承を得られた下田市で発見された男性は写真も公開していた。

 家族の話によると、男性は2010年11月に何も言わずに家を出たため、警察に捜索願を出して行方を捜していた。地元警察から似た男性が掲載されているとの知らせを受けて県のホームページを確認した。

 市によると8月7日に家族が同市を訪問。医師の立ち会いの下、男性と面会して本人であることを確認。涙を流して再会を喜んでいた。男性は家族であることなど質問にうなずくことはできるが、会話はできず意思の疎通が難しい状態だという。

 県はこれまでに15人の情報を公開。下田の男性を含め5人の身元が判明し、3人は死亡。現在は東伊豆町で発見された女性ら7人の情報を掲載している。

4435名無しさん:2015/08/30(日) 17:19:36
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150807-00079411-toyo-bus_all
企業経営者には強いサイコパス気質がある
東洋経済オンライン 8月7日(金)6時5分配信

企業のCEO(最高経営責任者)には強いサイコパス気質を持つ人が多い。こんな衝撃的な調査結果を発表したのが、オックスフォード感情神経科学センターの研究員であるケヴィン・ダットンだ。Eテレの「心と脳の白熱教室」の第3回は、2回までのレクチャラー、エレーヌ・フォックス教授の同僚にして私生活上のパートナー、ケヴィン・ダットン博士が登壇する。エレーヌ・フォックス教授が、番組放送に先立ってその回ごとのポイントをわかりやすく伝える全4回の予習シリーズ第3弾。誰もに潜んでいるサイコパス能力とはいったい? (第3回の放送は、NHK Eテレで、8月7日(金)23時からの予定)

NHK「心と脳の白熱教室」、第1回と第2回では私が「楽観脳と悲観脳」についてお話ししてきました。第3回で講義を担当するのは私の夫でもある、オックスフォード大学のケヴィン・ダットン博士です。彼が追究しているテーマは「サイコパス(精神病質者)」。 サイコパス研究が、脳科学と人格の研究にどうつながってくるのでしょうか。ここでは私から、ダットン博士の講義の概要をお話ししていきましょう。

 サイコパスと聞いて大半の人が思い浮かべるのは、ハンニバル・レクター博士のような猟奇殺人者だとか、大量殺人者のような犯罪者ではないでしょうか。そんな人間は、脳のどこかに欠陥があって、私たち普通の人間とはまったく違う存在……そんなふうに思う人も多そうです。

■ 米国で33人を殺害したサイコパス

 アメリカで33人もの少年をレイプして殺害し、1994年に死刑が執行された有名な連続殺人鬼ジョン・ウェイン・ゲイシー。パーティなどで好んでピエロの扮装をしていたことで「キラー・クラウン(殺人ピエロ)」と呼ばれたこの男は、間違いなく皆さんがイメージするサイコパスです。

 連続殺人者の研究者であるヘレン・モリソン博士はゲイシーの死刑執行後、その脳を詳細に検査しました。このような極端なサイコパスには、何か脳に物理的な欠陥や特徴があるのではないかと考えたのです。

 しかし検査の結果、ゲイシーの脳は、完全にふつうでした。

 通常の健康な人と異なる点はまったく見つけられなかったのです。ダットン博士は、モリソン博士へのインタビューを皮切りに、ふつうの人間の中に潜むサイコパス性について追究することになりました。

4436名無しさん:2015/08/30(日) 17:20:02
>>4435

 楽観性や刺激を好む度合いを計測する心理テストがあるように、「サイコパス度合い」を計測する心理テストもあります。

 そうしたテストのひとつを考案したロバート・ヘア博士は、2010年に全米の200人以上の企業経営者と、いわゆる一般人とでサイコパス度を比較しました。

 結果、経営陣のほうが明らかにサイコパス度が高かったのです。

 さらに驚くべき研究もあります。

 2005年、ベリンダ・ボードとカタリナ・フリッツォンの調査では、企業のCEOと、殺人犯などの凶悪犯が入っているイギリスのブロードムーア病院の収容者を対象に心理テストを行いました。するとなんと、凶悪犯たちよりもCEOのほうがサイコパス度が高かったのです! 

■ サイコパス度の高い人がついている職業

 企業での成功とある種のサイコパス的な能力に関係があるとしたら。ダットン博士は、自身でも広く調査を行い、サイコパス度の高い人たちがどのような職業に多いかを調べました。

 その結果は以下のようになりました。

1位 企業のCEO
2位 弁護士
3位 テレビ・ラジオ報道関係
4位 セールス
5位 外科医

 やはり、ある種の職業にはサイコパス的能力が役立っているのかもしれません。

 ちなみに、サイコパス度が低い職業ベスト3は介護士、看護師、療法士でした。

 ここまで「サイコパス度」と何度も言ってきました。それでは、これら「ふつう」の成功者が備えているサイコパス度の高い性質とは、具体的にはどんな能力なのでしょうか? 

 ダットン博士はさまざまなテストや、多くのサイコパスとの実際の対話などから総合して、次のように考えています。

1 非情さ
2 魅力
3 一点集中力
4 精神の強靭さ
5 恐怖心の欠如
6 マインドフルネス
7 行動力

 詳しくはダットン博士が講義でお話ししますが、これらのサイコパス的資質とは、重大な場面になればなるほど冷静になり、リスクを恐れなくなるとともに、感情に揺り動かされず、良心の呵責や罪悪感にとらわれずに行動できる……ということです。

 先ほどの「サイコパス度が高い職業」に照らして想像してみてください。冷酷な経営判断、投資の決断を迫られるCEO。どんな手段を使ってでも法廷で勝利を得なくてはならない弁護士。いかなる予想外の病変に対しても瞬時に診断を下して、正確にメスを振るわなくてはならない外科医。サイコパス的特性が発揮されれば役に立つ職業ばかりだとわかるでしょう。

 そして、これらの特性が、暗い欲望のために使われたとき――助けを乞う被害者を冷徹に襲い、正確に殺害し、良心の呵責を覚えることなく遺体をもてあそぶ犯罪者が現れるのです。

■ 誰しもが持つサイコパス的要因

 つまり、サイコパス犯罪者と「ふつう」の人間は、明確に区別できるものではないのです。人格を構成する特性の中にはもともとサイコパス的なものがあり、そのうちいくつかを強く発揮して社会的成功を得ている人から、すべてが最大になってしまったゲイシーのような極端な犯罪者の間は、いわば連続的な「スペクトラム」になっているとダットン博士は考えています。

 その間のどこかで、何かの境界を超えたときに、サイコパスは犯罪者となってしまうのでしょう。

 ゲイシーの脳に見た目では特別なところがなかったのも、それなら理解できるでしょう。では、サイコパス的特性は脳のどこで働いているのでしょうか? 

 ダットン博士によると、それは脳の「扁桃体」を中心とした場所。私の理論の「悲観脳」の中心部と同じ部分なのが非常に興味深いところです。

 ダットン博士は、自身の扁桃体とつながった部分を電磁的に刺激することで、一時的にサイコパス能力を高める実験まで行いました。扁桃体は脳の奥深くにあり、外部から直接刺激することはできませんが、関連した大脳皮質を頭の表面から刺激して、感情の働き方を変えることができるのです。

 ダットン博士はこうしてサイコパスに「変身」しているあいだ、恐ろしい戦場の風景や死体の写真を見ても、まったく脳波が平静になりました。そして、カーレースゲームで、それまでで最もアグレッシブに運転して、自己最高得点をマークしたとのことです。

 誰の中にも潜んでいるサイコパスを見つけて、役立てることはできるのか。「脳科学で人格を変える」ことにつながる興味深いテーマを、放送でもどうぞお楽しみください。

エレーヌ・フォックス

4437とはずがたり:2015/08/31(月) 08:25:35
群馬大病院の術後死、新たに12例が判明
http://news.goo.ne.jp/topstories/nation/21/460315687335e84215aab85c6ef0ed3f.html
(読売新聞) 03:00

 群馬大学病院(前橋市)で肝臓手術を受けた患者が相次ぎ死亡した問題で、第三者からなる新たな医療事故調査委員会(委員長=上田裕一・奈良県総合医療センター総長)の初会合が30日、東京都内で開かれた。

 会議後に記者会見した上田委員長は、大学側の調査で新たに12人の死亡が判明し、公表されていた18人と合わせ30人の死亡例が示されたことを明らかにした。今後、診療内容を詳しくみる医学的評価を専門学会に委託。30人の死亡例を中心に問題を調べる。

 初会合では、調査対象を2007?14年に同病院で行われた 肝胆膵 ( かんたんすい ) (肝臓、胆道、膵臓)の全手術とすることなどを確認した。上田委員長によると、この日は大学側が経緯を説明し、委員が意見交換した。

4438とはずがたり:2015/09/01(火) 18:41:46
ネコ病気持ってると聞いては居たけどこええなあ。。

猫を飼うことと統合失調症は関係がある? (調査結果)
http://www.huffingtonpost.jp/2015/08/31/link-between-cat-ownership-and-schizophrenia_n_8063626.html
The Huffington Post 2015年08月31日 19時56分 JST

「統合失調症の発症者には、猫を飼っている家庭で育ったという共通点がある」という猫好きには信じがたい研究論文が学術誌「統合失調症研究」に2015年1月に掲載された。

論文には次のように書かれている。「子供が青年期後半に統合失調症などの重度の精神疾患と診断された家庭では、その子が幼少期に猫を飼っていたケースが多いことが、三つの研究により示唆されている」

この研究に携わった、スタンレー医学研究所のE・フラー・トーリー氏とウェンディ・シモンズ氏、そして、スタンレー発達神経ウイルス学研究所のロバート・H・ヨーケン氏は、1982年に行われたアメリカ精神疾患患者家族会(NAMI)のアンケートを調べた。アンケートは同家族会に所属する2125世帯を対象にしたもので、これまで解析されないままになっていた。

その結果、統合失調症を発症した人のうち50.6%が子供のころに猫を飼っていたことが明らかになった。

この研究結果は、その後の1990年代に実施された異なる2つの調査の結果と一致している。その2つの研究もNAMI加盟家族を対象にした調査で、統合失調症患者で猫を飼っていた家庭の割合がそれぞれ50.9%と51.9%だった。

もちろん、今回の研究が統合失調症と猫を飼うことの因果関係を示したとはいえず、単なる関連性を示すものにすぎない。とはいえ、研究チームはひとつの仮説を立てている。猫に寄生するトキソプラズマ・ゴンディという原虫が人間に感染し、精神疾患の発症に関してなんらかの役割を果たしているのではないか、という仮説だ。

「トキソプラズマ・ゴンディは脳に侵入し、とても小さな嚢胞を形成します。それが青年期後半になってから活性化し、神経伝達物質に影響を与えることで、疾患を引き起こす可能性があります」と、トーリー氏はハフポストUS版に話した。

タイム誌によれば、トキソプラズマ・ゴンディが感染しても、免疫力が高ければ普通は症状が出ない。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によれば、アメリカでは現在6000万人以上がトキソプラズマ・ゴンディに感染しているが、ほとんど人は症状が出ないままだ。

しかし、免疫力が低下している場合、インフルエンザのような症状が出たり、視力を失ったり、時には死に至るケースさえあるという。また、妊娠中に感染した場合、流産や胎児の発達障害などを引き起こしうることがわかっている。

トキソプラズマ・ゴンディは、生肉を食べることや、手に付いた猫の糞をうっかり口に入れてしまうことなどで感染する。そのためアメリカの医療研究機関メイヨー・クリニックは、猫のトイレに蓋をしておくことは感染予防に効果があると述べている。また、近所の猫を介しても広がる可能性があるため、猫を屋外に出さずに飼うことを推奨している。

猫と統合失調症が、実際にどの程度が関係があるのかを知るためには、さらなる研究が必要だ。今回の研究チームは、他の国の研究者に、独自の調査をして欲しいと呼びかけている。

また、いくつか注意しなければいけない点もある。アメリカ動物虐待防止協会によれば、アメリカで猫を飼っている世帯は30〜37%とされる。いっぽう、統合失調症と診断される人は、人口の1.1%ほどだ。

加えて、統合失調症の発症例は全体的にみて少ない。精神疾患の治療をサポートするNPO「治療支援センター」によれば、アメリカでは年に約250万人が統合失調症を発症するが、これは人口の1.1%だ。

さらに、猫を飼うことには、良い面もたくさんある。ミネソタ大学心臓病研究所チームが2008年に実施した研究によれば、猫を飼っている人は、飼っていない人より心臓発作で死亡する確率が30%も低いという。CDCも、ペットとともに過ごすと孤独感を和らげることができると指摘している。

4439とはずがたり:2015/09/02(水) 23:53:04
結核に40年ぶりの新薬登場! 根治難しい「多剤耐性結核」に光?
http://news.goo.ne.jp/article/dot/life/dot-2015082800031.html
09月01日 07:00dot.

 かつて結核は“不治の病”と恐れられたが、現在は薬を飲めば治せるようになった。しかし日本はいまだ毎年約2万人の新しい患者が発生し、2千人以上が亡くなっている。

 結核の多くは治るようになったが、根治が難しい「多剤耐性結核」もある。多剤耐性結核とは、特に強力な抗菌効果を持つ薬、イソニアジドとリファンピシンの両方に、菌が耐性を持つ場合を指す。

 国立病院機構近畿中央胸部疾患センター・感染症研究部長の露口一成医師は、

「日本では結核患者のうち約0.7%が多剤耐性結核患者だと言われています。最初から多剤耐性菌に感染した人もいれば、服薬中断や不適切な薬剤選択が原因で治療中に多剤耐性化してしまった人もいます」

 と話す。

 主軸の2剤が使えないため、これ以外の抗結核薬や、結核薬として承認されていない一般的な抗生剤や注射剤などを組み合わせて治療してきた。ところが治せずに死亡したり、長期入院を余儀なくされたりする患者もいる。

 しかし14年9月、こうした患者にとって大きな希望になる抗結核薬「デラマニド(一般名)」が発売された。国内で結核の新薬が登場するのは、約40年ぶりだという。

 デラマニドは、結核菌の細胞壁を構成する脂質「ミコール酸」の生成を妨げるという、従来の薬とは異なる仕組みで抗菌効果を発揮する。

 日本や米国など世界9カ国17施設が参加した臨床試験では、多剤耐性結核の標準治療にデラマニドを上乗せして投与すると、偽薬を上乗せした場合に比べて痰の中の菌の消失率が明らかに高いことが確認された。また標準治療とデラマニドを6カ月以上併用すると、死亡率が低下することもわかっている。

 大阪府在住の加藤由梨さん(仮名・35歳)も、デラマニドの効果を実感した一人だ。 加藤さんは20歳のときに結核を発症。その後、再発を繰り返すうちに多剤耐性結核と診断され、近畿中央胸部疾患センターに転院してきた。治療が難航したため、当時始まったばかりのデラマニドの臨床試験へ参加を希望したという。

 加藤さんの場合、効果が望める抗結核薬がいくつか残っていたため、その薬にデラマニドを上乗せして内服。半年後には排菌が陰性化したため、その後は弱い薬だけを現在に至るまで2年近く飲み続けている。肺の病巣はきれいになり、咳などの症状も全くない。

 普通の結核は半年で治癒と判断できるが、多剤耐性結核の場合は、排菌が止まってからおおよそ2年間症状が出ない場合に治癒と見なされる。加藤さんも、そろそろ治療を終了できそうだという。

「加藤さんを含め、当院では7人全員、排菌が陰性化して治癒に結びついています。多剤耐性結核自体の治療成功率は6?7割と言われているので、新薬の効果は大きい。まれに心臓の異常を起こすことがありますが、それ以外で薬を続けられなくなる副作用はほとんどなく、使いやすい薬です」(露口医師)

 しかし、いい加減な使い方をすれば、この新薬の耐性菌を生むことにもなりかねない。そこで日本結核病学会とデラマニドを開発した大塚製薬が協力。「高精度の感受性検査が可能」「多剤耐性結核の知識と豊富な治療経験を持つ医師がいる」といった基準をクリアした施設を登録し、なおかつ患者ごとに投与の是非を厳格に審査するシステムを整えた。露口医師はこう話す。

「審査の結果、耐性菌を作るだけなので投与できない、残念ながら効果は見込めない、というケースもあります。多くの人を救える可能性のある新薬だけに、使い方を慎重に見極めていく必要があると考えています」

※週刊朝日 2015年9月4日号より抜粋

4440とはずがたり:2015/09/02(水) 23:53:46
医療費削減で切り捨ても、隠れた難病リウマチ患者
http://news.goo.ne.jp/article/jbpress/bizskills/jbpress-44632.html
07:00JBpress

 経済の再生と財政の健全化を目指す政府の骨太方針では、高齢化に伴い1年ごとに1兆円ずつ増えると言われる社会保障費の伸びを、3年間で約1.5兆円に抑える目安を示した。その実現にはサービス縮小などの見直しが避けられないと言われている。

 しかし費用の抑制が本当に経済の再生につながるのだろうか。確かに、一般会計予算の3分の1を占める社会保障費にメスを入れることは免れない。長期的な視点に立てば、高所得高齢者の負担金増やジェネリック導入率の上昇、混合診療への規制緩和などにより、このコストを低減する必要がある。

 しかしその政策が功を奏し、経済の再生へとつながるためには数年、場合により10年単位の時間が必要になる。

 さらに、コスト削減のみに注目している現在の方針で一番懸念される問題は、治療や患者の背景を考慮せず画一的な削減が行われる可能性である。例えば生産年齢にある人々のQOL(クオリティー・オブ・ライフ=生活の質)を改善し、長期的な費用をも抑制し得るような治療すら切り捨てられるのではないか。

 その代表的なものが、関節リウマチと分子標的薬の問題だ。

関節リウマチとは
 関節リウマチは、全人口の0.5?1%を占める、頻度の高い疾患だ。20?60代の働き盛りに多く発症し、女性が約3分の2を占める。不十分な治療は関節の障害を来し、身体機能を著しく損なう。

 それだけでなく、慢性的に炎症が続くことで心筋梗塞などのリスクを上げ、生命予後にもかかわることが知られている。2009年の米国の研究では*1、関節リウマチ患者は2型糖尿病患者と同程度の心血管疾患リスク(オッズ比1.2?5倍)を有するという結果が示されている。

 15年前までは、関節リウマチ患者はたとえ治療を受けていても、発症10年で5%が臥床患者、80%が何らかの障害を有し、15%のみが健常人と同じ生活ができると言われてきた。

 しかし、関節リウマチの治療はこの15年間で劇的に変化した。そのきっかけは1999年に認可されたメソトレキセート(MTX)という免疫抑制剤、および2003年に認可された分子標的薬、レミケードR (成分名:インフリキシマブ;田辺三菱製薬)だ。

 現在では関節リウマチ患者の約7割以上がMTXを内服し、20%が分子標的薬を使用している。その結果、今や関節リウマチは、5-7割に寛解が得られ、早期治療により70%に10年以上の身体機能改善を認める疾患となった。

 つまりMTXおよび分子標的薬は、身体障害者の数を減らし、生産人口のQOLを改善するという、社会的な貢献度も非常に大きな薬なのである。

*1=van Halm V.P. et.al. Rheumatoid arthritis versus diabetes as a risk factor for cardiovascular disease: a creoss-sectional study, the CARRE Investigation. Ann Rheum Dis 2009; 68: 1395-400.

4441とはずがたり:2015/09/02(水) 23:57:03
薬価の壁
 「初めてこの薬を使った時、悔し泣きしました。あと10年早くこの薬が出ていれば、私も今頃普通に歩けていたのに・・・」

 15年来関節リウマチに苦しんでいたある50代の女性患者が寛解を得た時の言葉だ。残念ながら導入時には手足の変形が進み、車椅子生活となっていた。発症前はゴルフの大好きなキャリアウーマンだったという。

 しかし皮肉なことに、彼女がこの薬を使えた1つの理由に、身体障害者手帳1級を持ち、治療費が無料だったということがある。

 現在20%ほどのシェアを持つ分子標的薬であるが、実際には対象となる患者はもっと多く、おそらく関節リウマチ患者の3?4割はいるのではないかと言われている。その治療を阻むのが、薬価の壁だ。

 分子標的薬は、医療費3割負担の場合、毎月3万?5万円の費用がかかる。2015年に高額療養費制度が見直されたが、それでも年収が約370万円以下の家庭での自己負担限度額は5万7600円。他の医療費も合わせて高額医療となったとしても、年70万円近くの出費になる。

 現在日本人の平均所得は2013年の時点で1世帯当たり530万円。約3分の1の世帯が所得300万円以下で暮らす*2。さらに、子育て世代である30?50歳の世帯では、平均借入金額も700万円を超える。このような環境で、子育て中の方、専業主婦の方が、年間30万?70万円もの医療費を払い続けるのは困難である。

 「子供の養育費のために貯金が必要なんです」と、治療を遠慮され、徐々に関節が変形していく方を私自身も診てきた経験がある。

がんよりも理解されにくいリウマチ
 関節リウマチはがんなどの消耗性の疾患と違い、家族の理解も得にくいことも多い。がんと言えば非常に重症に聞こえるが、関節リウマチというとその重症感がない。「関節が痛いだけの病気」になぜ高額の医療が必要かを理解してもらえないからだ。

 手足の小関節に強い炎症が起こると、お皿を持つ、ドアノブをひねる、物を書く、そのような動作が著しく障害され、家事やデスクワークもできないことすらある。しかし関節リウマチ患者は顔色もよく、食欲もあり、普通に歩けていることも多いため、いたって健康に見えてしまう。

 「ただでさえ『なまけ病』って言われているのに、そんな金額は夫に頼めない」。そういわれて分子標的薬をためらわれる専業主婦の方も多い。

*2=厚生労働省. 平成25 年 国民生活基礎調査の概況.

「難病指定」では解決しない
 実は関節リウマチ以外の多くの自己免疫疾患は難病に指定されており、一定額の補助が受けられる。関節リウマチは難病指定の対象となっていない、ほぼ唯一の疾患なのである。

 原因の1つは、関節リウマチの患者数の多さだ。現在の難病の医療受給者数は約85万人だが、関節リウマチ患者数は60万人。リウマチ患者を難病に指定すれば、成人難病にかかる事業費1820億円(うち国費910億円)が単純計算でも1.5倍以上になる。我が国の財政状況を考えれば、現実的ではない選択だ。

 もちろん減額ばかりで効率化を図らない現在の骨太方針の見直しは必要だ。しかし国にぶら下がるばかりでは、これだけ多くの患者を救うことはできない。1つの解決策として考えられるのは、民間や製薬会社による基金の設立である。

4442とはずがたり:2015/09/02(水) 23:57:22
>>4440-4442
製薬会社によるサポートシステム
 国に頼るだけでは疾患同士の資源の食い合いになってしまう。今後長期にわたってこのような患者を支えるには、民間主導のサポートシステムも重要だ。

 例えば、慢性骨髄性白血病(CML)という血液のがんなどの患者に対し、支援金を交付する「つばさ支援基金」という活動がある。企業や個人から寄付金を集め、CML患者に医療費助成を行っているのである。

 高額療養費が月4万4400円となる、年収370万円以下の家庭に対し、月額2万円を支給する。この基金の立ち上げ時に積極的に寄付をしたのは、グリベックという、CML治療のキードラッグを販売しているノバルティスファーマ社である。

 基金により有効な治療薬の情報が広まり、グリベックを使用する患者が増えれば、長期的には製薬会社の利益にもつながる。同じような基金をリウマチ患者に対しても設立することはできないだろうか。

患者への投資が差別化にもつながる
 現在関節リウマチに対して日本で認可が下りている分子標的薬は8種類。剤型や副作用により使い分けはあるものの、有効性についてはどの薬剤も有意差はないと言われている(表1)。

 つまり、副作用のリスクの低い患者さんに8種類のうちのどの製剤を使用するか、という選択時には、薬価という要素が無視できないのである。

 もし関節リウマチの分子標的薬に対し、製薬会社がつばさ支援基金と同じような基金を設立することができればどうだろうか。これまで治療を受けられなかった患者さんが治療を受けられるようになるだけでなく、他の薬との差別化にもつながる。製薬会社にとっても、損にはならない話である。

 特に、遅れて参入したシムジアR(成分名:セルトリズマブ;アステラス製薬/UCBジャパン)、ゼルヤンツR(トファチニブ;ファイザー/武田薬品)を販売する会社にとってはチャンスになるのではないだろうか。

 とりわけ武田薬品は230年の歴史がある日本が誇る製薬会社だ。しかし最近先日降圧剤ブロプレスRに関する誇大広告で行政指導を受け、世間ではやや逆風が吹いているとも言える。このような製薬会社にとって、リウマチ基金などによる患者への還元は、汚名を雪ぐよい機会にもなるのではないか。

骨太指針に頼らない制度の構築を
 来たる超高齢化社会に備え、増税による資金確保と医療費抑制の流れは避け難いであろう。現在の医療費削減にばかり重きを置いた骨太方針では、経済弱者を救う有効策が出ることは期待できない。

 医療の中心はあくまで患者だ。治る患者を見捨てぬためにも、限られた資源の中でより高いQOLを達成できる方法を模索し、患者の視点に立った見直しが必要である。その舵取りをする力は民間にこそあるのかもしれない。

 今現在も、医療費の壁により、治癒・寛解が可能な大勢の関節リウマチ患者が健康寿命も平均寿命も縮められている。このサイレント・マジョリティーに社会の目が向けられることを祈りたい。

4443とはずがたり:2015/09/04(金) 12:44:51
>>4435-4436
東洋経済なのに煽り気味の表題だけど,企業経営者がサイコパス気質なんではなくてサイコパスの基準が間違ってると云うか,サイコパスと呼ばれる人々がただ能力を発揮する方向を間違えただけっていう結論やね。

4444とはずがたり:2015/09/05(土) 06:46:59
発達障害「レット症候群」の仕組み解明 九大研究グループ
http://qbiz.jp/article/70217/1/
2015年09月04日 03時00分 更新記者:鶴加寿子

 九州大大学院医学研究院の中島欽一教授(神経科学)らの研究グループが、発達障害の一種である「レット症候群」が発症する仕組みを解明した。3日付の米科学誌セル・リポーツ電子版に論文が掲載された。治療や薬の ...

レット症候群
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4

レット症候群(レットしょうこうぐん、英Rett Syndrome)とは、ほとんど女児に起こる進行性の神経疾患であり、知能や言語・運動能力が遅れ、小さな手足や、常に手をもむような動作や、手をたたいたり、手を口に入れたりなどの動作を繰り返すことが特徴である。
1966年にウィーンの小児神経科の医師であるアンドレアス・レット (en:Andreas Rett) によって最初の症例が発表された神経疾患で、彼の名を取って名付けられた。英語ではRTTとも略される。日本では小児慢性特定疾患に指定されている。

疫学
レット症候群の発症率は、女児10,000人から20,000人に1人といわれている。

症状
生後六ヶ月から一年六ヶ月の頃に発症するが、それまでの周産期や出産前後は一見正常である。兆候症状には認識の悪化や社会性に伴う問題を含み、後者は退化時期の間に見られる。児童期には体幹失調・脊椎変形・舞踏病様運動・てんかん発作が現れ、進行性。運動機能が崩壊する。精神遅滞は重度。英語版の記述によれば、80%以上がてんかん等の突発的発作を持ち、50%あまりが歩行困難。

原因
レット症候群はX染色体上に存在するMECP2遺伝子の突然変異によって引き起こされ、レット症候群と診断された患者の95%がこのMECP2遺伝子に変異を持つ。稀に、レット症候群の症状はCDKL5遺伝子の異常によっても引き起こされる。

治療
遺伝子変異によって引き起こされる症候群であるため、根本的な治療法どころか、症状の進行を食い止める方法すら存在しない。各患者の症状に合わせて、対症療法を行う。マウスを用いた実験では、MECP2遺伝子を破壊するとレット症候群様の症状がみられるが、その後に正常なMECP2遺伝子を再導入することで症状の改善が見られた事から、遺伝子治療などが有効であると期待されるが、未だ基礎研究段階である。

4445荷主研究者:2015/09/06(日) 22:46:46

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020150819eaab.html
2015年08月19日 日刊工業新聞
東北大、肥満による中性脂肪値上昇の仕組み解明-「栄養が多すぎる」情報が脳に伝達

 東北大学大学院医学系研究科の片桐秀樹教授や宇野健司助教らは、太るにつれて中性脂肪の値が高くなる仕組みを解明した。“栄養センサー”となる肝臓が「栄養が多すぎる」と判断すると、その情報が脳に伝えられ中性脂肪を上昇させることをマウス実験で明らかにした。体内の中性脂肪値を減らす治療法の開発などにつながる可能性がある。

 研究チームは肥満状態で血中の中性脂肪が高くなるとともに、肝臓でのアミノ酸量が増えていることに着目した。肥満ではないマウスに肝臓へのアミノ酸の流入量だけを増やすと、肥満時と同様に血中の中性脂肪が高値になった。

 血中の中性脂肪はリパーゼと呼ばれる酵素で分解されることが分かっている。肝臓でアミノ酸が増えたという情報が神経を通じて脳に伝達。リパーゼの産生を減らすように脳が体に指令を出すことで、血中の中性脂肪を分解できなくなり、結果として体内の中性脂肪が上昇することを明らかにした。

4446名無しさん:2015/09/09(水) 22:29:18
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20150908-00000033-ann-int
肌の色で母親が気付き…病院で赤ちゃん“すり替え”
テレビ朝日系(ANN) 9月8日(火)18時10分配信
 出産直後の病院で赤ちゃんが故意にすり替えられ、産科医が起訴されました。

 母親:「先生、息子はどこなの?息子はどこ?」
 中米のエルサルバドルで4日、1人の母親が悲痛な声を上げています。地元メディアによりますと、この母親とイギリス人の父親は、5月にエルサルバドルの病院で生んだ赤ちゃんが故意にすり替えられたと訴えていました。2人は出産後、赤ちゃんを連れてアメリカに戻りましたが、母親が出産時に見た赤ちゃんとは肌の色が違ったため、DNA鑑定を行い、すり替えを確信したということです。当局が産科医を捜査し、7日に赤ちゃんは無事、両親のもとへ戻されました。産科医は起訴されましたが、容疑を否認しているということです。
最終更新:9月8日(火)21時26分

4447とはずがたり:2015/09/11(金) 09:48:23
脳を操作し、マウスの記憶消去 東大、認知症研究に寄与か
共同通信 2015年9月10日 02時00分 (2015年9月10日 02時04分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/science/20150910/Kyodo_BR_MN2015090901001899.html

 脳の神経回路のつながりを操作して、マウスの記憶を消去することに成功したと、東京大などのチームが9日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。記憶を蓄えておくことができない認知症の研究などに役立つ可能性があるという。
 チームは、脳の神経細胞同士の接合部「シナプス」にある突起に着目。この突起は学習をすると大きくなり、神経回路のつながりを強めると考えられている。
 チームの河西春郎東大教授は、マウスの実験で「シナプスにある突起が、脳の記憶素子としての役割を担っていることがはっきりした」と話している。

4448とはずがたり:2015/09/11(金) 09:55:57
医学的見地からいうなら特に煙草なんか年齢引き上げるんべきなんではないの??

酒・たばこ年齢引き下げ「容認しがたい」 日本医師会
http://www.asahi.com/articles/ASH994RGCH99ULBJ008.html?ref=msn
竹野内崇宏2015年9月9日22時47分

 飲酒と喫煙を18歳から認める提言を自民党が検討していたのを受け、日本医師会の横倉義武会長は9日、「医療の専門家団体として容認しがたい」として、提言案を撤回するよう稲田朋美政調会長に直接申し入れた。提言案に対しては、党内でも反対論が相次いでいる。

 横倉会長が9日の記者会見で明らかにした。会見で、未成年の喫煙習慣が発達中の脳に悪影響を与えるという研究例などをあげ、「国民の健康の維持増進の視点から断じて容認できない」と指摘。たばこや酒の健康被害を防ぐ政府の取り組みにも「逆行する」と訴えた。

 また、日本医師会が事前に意見を求められなかったとして、「健康に強く影響を与える政策については、あらかじめ医療関係者の意見を聞いて頂くべきで、遺憾な面がある」と不満を述べた。「強行するならば、医療界をあげて反対運動をしなければならない」とも話した。(竹野内崇宏)

酒・たばこ18歳解禁提言は撤回 自民チーム
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E9%85%92%E3%83%BB%E3%81%9F%E3%81%B0%E3%81%93%EF%BC%91%EF%BC%98%E6%AD%B3%E8%A7%A3%E7%A6%81%E6%8F%90%E8%A8%80%E3%81%AF%E6%92%A4%E5%9B%9E-%E8%87%AA%E6%B0%91%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0/ar-AAe7uFL#page=2
朝日新聞デジタル 3 時間前

自民党の「成年年齢に関する特命委員会」と関係部会の合同会議であいさつする今津寛委員長(左奥)=10日午前9時7分、東京・永田町の党本部、飯塚晋一撮影
c 朝日新聞 自民党の「成年年齢に関する特命委員会」と関係部会の合同会議であいさつする今津寛委員長(左奥)=10日午前9時7分、東京・永田町の党本部、飯塚晋一撮影
 自民党「成年年齢に関する特命委員会」(委員長=今津寛衆院議員)は10日、来夏の参院選から選挙権年齢が18歳以上に引き下げられることを踏まえた政府への提言案をまとめた。飲酒や喫煙を18歳から認めることについては、反対意見が多かったことから、「妥当」としていた当初案を撤回。事実上の両論併記にとどめた。

 提言案では、飲酒や喫煙を18歳から認めるかについて「引き続き社会的なコンセンサスが得られるよう、国民にも広く意見を聞きつつ、医学的見地や社会的影響について慎重な検討を加える」との表現で決着した。当初案では、民法改正で成人年齢を18歳に引き下げることも求めるため、「大人になった18歳が飲酒・喫煙を制限されることは適当ではない」としていた。

 これに対し、党内から「医学的な影響を慎重に検討すべきだ」などの反対論が続出。日本医師会も「容認しがたい」として、稲田朋美政調会長に撤回を申し入れていた。10日の会議でも「両論併記もおかしい。反対意見が多いのだから、『反対』と明記すべきだ」との意見が出た。提言は月内に政府へ提出する。

4449荷主研究者:2015/09/13(日) 11:55:42

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201508/20150822_13012.html
2015年08月22日土曜日 河北新報
<飛躍する東北大病院>進取の伝統 今も健在

膵島の培養バックを掲げる後藤教授。新技術で糖尿病の完治を目指す

◎101年目の挑戦(上)最先端

 東北の医療界をけん引してきた東北大病院(仙台市青葉区)がこの夏、設立100周年を迎えた。国内屈指の医術の殿堂はいま、100年の蓄積を引っ提げて世界レベルの競争に身を投じ、同時に新たな地域医療を打ち立てようとしている。さらなる飛躍を目指す東北大病院101年目の挑戦を追う。(報道部・野内貴史)

<分離効率60%に>
 東京・池袋で16日夜に起きた自動車暴走死傷事故。ハンドルを握っていた男には、てんかん発作の疑いが浮上している。

 飛び込んできたニュースに後藤昌史教授(46)=移植・再建・内視鏡外科=の表情が曇った。日々治療で接する1型糖尿病の患者たちも発作を繰り返す。暴走事故は人ごとではなかった。

 血糖値を下げるホルモン「インスリン」が膵臓(すいぞう)で分泌されず、発作に襲われる1型糖尿病。根治には膵臓移植しか手がないと考えられてきた。

 後藤教授は膵臓の中でインスリンを生み出す細胞の塊「膵島(すいとう)」に着目した。脳死した臓器提供者(ドナー)から膵臓を取り出して膵島のみを分離。点滴で患者の肝臓に移植すると、膵臓に代わって肝臓がインスリンを分泌し、血糖値を調整する。

 開腹手術の必要がなく、膵臓そのものの移植に比べてリスクが低い。繰り返しの移植も可能だ。

 ただ膵島移植が普及するには、約30%と低い膵島の分離効率がネックだった。後藤教授は農学部の研究者らと6年越しの研究で特殊酵素を開発。膵島分離率を約60%まで高めた。

 2014年、後藤教授は国内3例目の脳死膵島移植に成功する。人工多能性幹細胞(iPS細胞)の技術と開発した酵素を掛け合わせれば将来、培養膵臓からの膵島分離が期待できる。

 1999年の膵臓移植施設認定、06年の膵腎同時移植、以来8例の膵臓移植を手掛けた。後藤教授は「実績をさらに積み重ね、多くの患者が膵島移植できるようにしたい」と話す。

<数学手法を応用>
 東北大病院に息づく進取の伝統。その一端を産婦人科に見ることができる。

 1983年、当時教授で現在は岩沼市で開業する鈴木雅洲(まさくに)氏(94)による国内初の体外受精の成功が、不妊治療の概念を覆した。近年では木村芳孝教授(60)が開発中の胎児心電図が、周産期医療の常識を破る。

 胎児の心臓が発する信号は非常に小さく、周囲のノイズに埋もれてしまう。妊婦の腹部に電極を当てて胎児の心電図を測定することは、壁の外から部屋の中にいる人の心音を読み取るに等しい。この100年間、世界中の研究者をことごとく退けてきた難題だ。

 木村教授は情報科学分野で「独立成分分析法」と呼ばれる数学的手法を応用し、ついに難題を解いた。胎児心電図が普及すれば、胎児の心疾患や脳障害を早期に発見できる。

 東北大大学院理学研究科で数学を学び、医学部に入り直した木村教授は、数学者の顔を併せ持つ。「数学を生命科学に応用したい」。抱いた夢がいま、実現しようとしている。

[東北大病院]1915年7月15日、東北帝国大学医科大学付属病院として開院。前身は1817年創設の仙台藩医学校施薬所(その後、仙台公立病院、県立宮城病院などと改称)。医科診療部門44科、歯科診療部門12科1室で、国立大病院最大級の1225床を備える。

4450荷主研究者:2015/09/13(日) 11:57:12

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201508/20150823_13010.html
2015年08月23日日曜日 河北新報
<飛躍する東北大病院>基礎研究・臨床 緊密に

研究成果の特許出願に向け、打ち合わせする臨床研究推進センター知財部門のメンバー

◎101年目の挑戦(中)橋渡し

 建学の理念に「研究第一主義」を掲げた東北大の気風は、付属病院にも息づいている。医師の多くは、同時に大学院に籍を置いて病態の解明や治療法を開発する「研究者」でもある。

 ただ「基礎系」と呼ばれる研究者の場合は、病院での診察に一切携わらないケースも多く、基礎研究で挙げた成果が肝心の実用化に結び付かない。

 国内の大学病院の多くが似た状況にあり、日本の医学は世界から「基礎と臨床の間に死の谷がある」と評されてきた。

 2013年の貿易統計によると、医薬品は2兆9500億円の輸入超過。医療機器も7700億円の輸入超過。医薬品や医療機器の開発競争で日本が欧米の後じんを拝してきたことを意味する。

<専門職130人集結>
 現状を打開するために東北大病院は13年7月、「臨床研究推進センター」を設立した。弁理士や薬剤師、特許庁からの転身者ら130人の専門家集団が、臨床試験の工程管理や承認審査申請、さらには医薬品、医療機器の製品化まで医師をサポートする。

 冨永悌二教授(58)=脳神経外科=はセンターの支援を得ながら、水圧で腫瘍を取り除く手術機器の開発を続ける。機器の承認手続きなどを「医者自身が診療と並行して進めるのは無理。助かっている」と語る。

 センターで特許の出願手続きを担う外越康之知的財産部門長(55)は「東北大病院の研究は宝の山。成功例を一つでも二つでもつくりたい」と意気込む。

 基礎と臨床の谷に橋を渡す東北大病院の挑戦。そのノウハウは100年の歴史の中にあった。

<医工連携の実績>
 1929年には電気工学が専門の東北大工学部教授と共同で、当時としては高性能の「真空管式高音聴診器」を開発。これを東北大病院は「日本初の医工連携」と誇る。世界初の心臓断層像の撮影(62年)には電気通信研究所の協力があった。

 2008年には東北大大学院に国内唯一の医工学研究科を設置した。臨床現場に工学研究者を招き入れて医療機器のアイデアを出し合う取り組みが進む。

 厚生労働省は今月7日、東北大病院を革新的な医療機器や医薬品の開発で中心的な役割を担う「臨床研究中核病院」に選定した。今後、企業からの治験依頼や国からの補助金を得やすくなることなどが期待される。

 八重樫伸生東北大病院長(55)は「次の100年は国際化がテーマとなる。海外の研究者とも連携し、国際標準となる成果を出したい」と先を読む。

4451荷主研究者:2015/09/13(日) 11:57:35

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201508/20150824_15005.html
2015年08月24日月曜日 河北新報
<飛躍する東北大病院>医局の垣根取り払う

被災地の診療所に派遣された三島医師(左)

◎101年目の挑戦(下)大改革

 「全ての患者を受け入れる。専門性は捨てろ。全員が総合医だ」

 東日本大震災の起きた2011年3月11日、揺れの影響でもうもうとほこりが舞う院内に、里見進東北大病院長(67)=現東北大総長=の指示が飛んだ。

 耳鼻科医が肺炎患者を診察し、外科医が透析患者に対応する。異例の診療態勢は4月中旬まで続いた。

<研究機会を保障>
 それから間を置かずに東北大病院で、二つの改革が始まった。一つは組織的被災地医療。もう一つは脱医局至上主義。

 津波で市街地が失われた宮城県南三陸町の診療所には現在、若手の三島英換(えいかん)医師(33)=内科=が着任している。患者の多くは高齢者。仮設住宅の入居者には高血圧や糖尿病の症状が目立つ。

 三島医師の派遣は6月から4カ月間の予定。その後、東北大病院に戻ると8カ月間の期限付きで助教ポストが用意される。三島医師は「施設と時間が与えられ、慢性腎臓病の研究に打ち込める」と語る。

 へき地の診療所に長く留め置かれることは、若手医師にとって最新医療に乗り遅れることを意味する。これが医師偏在や医療過疎の要因になっていた。

 東北大病院は、新たな医師派遣方式を南三陸町の診療所のほか宮城県内五つの医療機関に導入した。

 同時に医局(診療科)の権限だった医師派遣の実務を新設の「東北大東北メディカル・メガバンク機構」に移した。

 一般にわが国の大学病院は、強大な権限を握る教授を頂点に各医局がそれぞれピラミッド型の階級を形作っている。医局間の人事交流はめったにない。

 東北大病院の場合、1999年の改組で名称を変更した「第1外科」と「第2外科」は、100年前の病院創設当初は「杉村外科」「関口外科」と教授の名を冠して呼ばれ、手術の器具や技法も違っていた。

 医師派遣をめぐる医局からの権限移譲。八重樫伸生東北大病院長(55)は「100年間できなかった大改革」と言う。

<全体で情報共有>
 一方で次なる大災害への準備も進む。

 震災直後の被災地では避難所の患者数や必要な医薬品を把握できない事態に陥った。これを教訓にことし1月、東北大病院は災害医療マネジメントセンターを設置。通信端末を活用したシステムの開発を進めている。

 震災当時を振り返って里見氏は「病院全体が情報を共有して一体化できた。今日、病院が少しでも良くなったと言えるとしたら、あの経験があったからだろう」と語る。

4452とはずがたり:2015/09/17(木) 19:10:35

3歳女児、生活習慣に起因の2型糖尿病と診断 学会
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/3%e6%ad%b3%e5%a5%b3%e5%85%90%e3%80%81%e7%94%9f%e6%b4%bb%e7%bf%92%e6%85%a3%e3%81%ab%e8%b5%b7%e5%9b%a0%e3%81%ae2%e5%9e%8b%e7%b3%96%e5%b0%bf%e7%97%85%e3%81%a8%e8%a8%ba%e6%96%ad-%e5%ad%a6%e4%bc%9a/ar-AAeoLYl?li=BBfTvMA&ocid=spartanntp#page=2
AFPBB News 2 時間前

【AFP=時事】体重35キロの女児(3)が、生活習慣に深く関連しているとされる2型糖尿病と診断された事例が17日、欧州糖尿病学会(European Association for the Study of Diabetes、EASD)の年次総会で発表された。女児は、成人に多く見られる2型糖尿病の患者としては世界最年少の一人だという。

 著しい体重の増加や多尿、喉の渇きといった典型的な糖尿病の症状がみられたため、女児は米テキサス(Texas)州の小児科病院を受診。幼少期に診断されることが多い、1型糖尿病やその他疾病は陰性だったが、成人により多く見られる2型糖尿病と診断された。

 2型糖尿病の要因は、運動不足や過体重など生活習慣に深く関わっているとされる。出生体重は3.2キロと標準的だったが、受診した際の女児の体重は、同年齢の幼児の平均体重の約2倍、11歳児の平均体重とほぼ同じだったという。

 スウェーデンのストックホルム(Stockholm)で開催された欧州糖尿病学会の年次総会で発表された声明では、「幼児の食生活を調べた結果、カロリーや脂肪分の取りすぎなど、家庭の栄養管理に問題があることが分かった」とされた。

 女児の治療を担当した米テキサス大学(University of Texas)のマイケル・ヤファイ(Michael Yafi)医師は、「小児肥満の増加によって、2型糖尿病の小児患者が世界中で急増している」と述べ、警鐘を鳴らした。

【翻訳編集】AFPBB News

4453とはずがたり:2015/09/18(金) 09:15:29
>日本人のイグ・ノーベル賞受賞は9年連続
えすたぶリッシュなノーベル賞で日本人イマイチなんは仕方が無いしイグの方で9年連続は文化的な余裕や許容度を示唆していそうで素晴らしいじゃあ無いか。

「キスの効用」で医学賞 大阪の医師にイグ・ノーベル
http://www.47news.jp/CN/201509/CN2015091801000995.html
2015/09/18 08:30 【共同通信】

 【ケンブリッジ共同】ユーモアにあふれた科学研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が17日、米マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード大で開かれた。医学賞には、キスをすることで皮膚のアレルギー反応が低減すると実証した大阪府のクリニック院長、木俣肇さん(62)が選ばれた。
 日本人のイグ・ノーベル賞受賞は9年連続。木俣さんは都合で式典を欠席したが、受賞は光栄とした上で「人間が本来持っている自然治癒力ともいうべき豊かな感情を大いに利用して、アレルギー反応を減弱させてほしい」とのコメントを発表。
 木俣さんは大阪府寝屋川市のアレルギー科クリニック院長。

4454とはずがたり:2015/09/19(土) 07:49:19
子宮頸がんワクチン 患者6人に初救済
http://news.goo.ne.jp/topstories/nation/327/fd042cd3806c49198386041b323b8648.html
(NHKニュース&スポーツ) 04:07

子宮頸がんワクチンを接種したあと、原因不明の体の痛みなどを訴える患者が相次いでいる問題で、厚生労働省は審査の結果、接種当時、10代だった6人について、医療費などを給付することを決めました。この問題での救済は初めてで、ほかに救済を求めている80人余りについても、順次、審査を行うことにしています。

4455とはずがたり:2015/09/19(土) 07:53:37

接種後の痛み、186人回復せず 子宮頸がんワクチン
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASH9K5F37H9KULBJ00N.html
09月18日 11:32朝日新聞

 子宮頸(けい)がんワクチンの接種を受けた少女らから痛みなどの訴えが相次いでいる問題で、厚生労働省は17日、副作用の疑いとして報告された約2600人の追跡調査の結果を発表、186人が回復していないと明らかにした。症状とワクチンとの因果関係が認められない人にも、治療への支援金を出す方針を決めた。

 結果は、専門家らによる厚労省の検討部会に報告された。検討部会は、2013年6月に中止された接種の積極的推奨について、再開の是非を判断できないとして、当面は中止を継続することでまとまった。

 追跡調査は、ワクチンの販売が始まった09年12月から14年11月までに接種を受けた約338万人のうち、医療機関や製薬企業から副作用の疑いとして報告された2584人が対象。健康状態を確認できた1739人のうち、調査時点で1550人が回復し、186人が未回復だった。死亡が3人いたが、いずれもワクチンとの関連は否定されているという。

4456とはずがたり:2015/09/21(月) 05:53:36
>科学者たちは、一つの生物種の遺伝子が別の種(しゅ)へ直接飛び移ることができる道筋を発見した。
>GMO(遺伝子組み換え生物)反対派は、実験室で行われた異種間の遺伝子移動は、自然界で決して発生せず、したがって非倫理的であり、潜在的に安全でないとしばしば主張してきた。
>新たな研究論文はこうした反対派の主張の根拠を揺るがすものだ。

例え自然界に良くあるから普通のことだとしても遺伝子組み換えに或る種の怖さを感じてしまうなぁ。非科学的だとしても。。

遺伝子は異種間をどう移動しているのか-研究者が新論文
http://jp.wsj.com/articles/SB10922328955711303277604581239990569981916?mod=JWSJ_EditorsPicks
By GAUTAM NAIK
2015 年 9 月 18 日 13:51 JST

科学者たちは、北米で一般的なオオカバマダラを含む2種のチョウなどにハチの遺伝子を発見した。自然界で遺伝子が別の生物種に飛び移った証拠だ ENLARGE

 科学者たちは、一つの生物種の遺伝子が別の種(しゅ)へ直接飛び移ることができる道筋を発見した。自然界が遺伝子組み換え生物(GMO)を創造する際の道筋だ。

 この発見は、遺伝子組み換え作物をめぐる論争にも関係する。GMO反対派は、実験室で行われた異種間の遺伝子移動(例えば、トウモロコシにバクテリア遺伝子を挿入して、害虫に抵抗力のあるものにする)は、自然界で決して発生せず、したがって非倫理的であり、潜在的に安全でないとしばしば主張してきた。

 新たな研究論文は17日、科学誌「PLOSジェネティクス」に掲載されたもので、こうした反対派の主張の根拠を揺るがすものだ。

 スペイン・バレンシア大学の遺伝学者で、論文の共同執筆者のサルバドール・エレーロ氏は、「自然界は常にGMOを創造していることが認識できる」と述べ、「遺伝子をある生物から別の生物に移動させるのは、それほど奇怪ではない」と語った。

 遺伝子は通常、同一の生物種の間で受け継がれて行く。親から子どもへの移動がそれで、「遺伝子の垂直伝播(VGT)」として知られるプロセスだ。しかし近年、科学者たちは「遺伝子の水平伝播(HGT)」の多くの例を発見した。遺伝子がある生物種から、同じ環境でたまたま生きている全く無関係の生物種に運ばれるプロセスだ。

 例えば、コーヒーの実を食べ尽くす害虫「コーヒーボーラー・ビートル」のゲノムの中からバクテリアの一種の遺伝子が発見された。このバクテリア遺伝子は、この昆虫がもっぱらコーヒー豆のみを食料にして生きていくのを可能にしている。バクテリアが通常、抗生物質耐性を持つのは、遺伝子の水平伝播を通じてである。

4457とはずがたり:2015/09/21(月) 05:53:55
>>4456-4457
 英国の研究チームは数カ月前、人間はその進化の過程で「ジャンプする遺伝子」方式によって、バクテリアやウイルス、菌類から145以上の外来遺伝子を獲得できたという結論を出した。

 大きな謎は、これがどのようにして生じるかだ。最新の研究論文で、エレーロ氏ら研究者チームは、寄生蜂の遺伝子がチョウやガのゲノムにジャンプする(飛び移る)と考えられるルートを示唆している。

 寄生蜂の一つであるアオムシサムライコマユバチは、チョウやガの幼虫であるアオムシやケムシの体内に卵を産みつけるが、その際にハチはチョウやガの幼虫の自然免疫反応を無力化するウイルスも体内に注入している。その結果、ハチの幼虫は何ら妨害を受けないままチョウやガの幼虫に寄生できる。この過程で、ハチに属する遺伝子はまた、ウイルスにかくまわれながら、最終的に宿主であるチョウやガの幼虫に組み込まれる。

 通常、ハチの幼虫は生き残るが、チョウやガの幼虫は死ぬ。このシナリオでは、挿入されたハチの遺伝子はどこにも行かない。

 しかし時にはこのハチは、間違えて通常の宿主ではない種類の幼虫を攻撃し、卵を産み付けるかもしれない。その場合、卵はこの幼虫の体内で生き残らないが、挿入されたハチの遺伝子は非宿主の幼虫のDNAに組み込まれ、将来の世代に続くチョウの子孫に伝播される。かくして、ハチの遺伝子はチョウにジャンプするかもしれないのだ。

 このジャンプが発生すると科学者たちが知っているのは、ハチのDNAの配列がチョウやガの幼虫のゲノム内部で発見されてきたためだ。しかし、厳密なメカニズムは依然として不明だ。

 最新論文の執筆者たちは、2種のチョウ(オオカバマダラ=北米で一般的な、黒と白の斑紋があってオレンジ色の羽を持つ大型のチョウ=を含む)と、3種の幼虫(カイコを含む)でハチの遺伝子を発見したと述べている。

 通常、遺伝子が存続するのは、その遺伝子によって何らかの恩恵がある場合だ。PLOS論文によれば、ハチから獲得した遺伝子のうち2つは、ブラコウイルスという敵から幼虫を守るタンパク質を製造する。製造されたタンパク質は、幼虫に感染するブラコウイルスの能力を妨害し、ウイルスの複製能力を阻害することで、幼虫を保護しているのだという。

4458とはずがたり:2015/09/21(月) 05:55:58
後半部分が急に曖昧な文章になってよく解らんけど。。

人間は元来残忍なのか―祖先のチンパンジーにみる本性
http://jp.wsj.com/articles/SB11875414796426453974304580245571855101174
By ROBERT M. SAPOLSKY
2014 年 10 月 30 日 13:39 JST

 ルソー対ホッブズ。これはこれまでで最も有名な哲学的対決の一つだ。人間は本来、高潔な野蛮人なのか、それともわれわれは元々汚らわしく、粗野で怒りっぽいものなのか。今日この古典的な疑問に対する最善の洞察は、われわれの緊密な霊長類の仲間がこのルソー/ホッブズのスペクトラムにどう当てはまるのか調べることから得られるだろう。

 重要な観察は、遺伝子がわれわれと最大99%まで同じであるチンパンジーに関するものだ。研究者たちが過去35年間、繰り返し記録しているように、チンパンジーは殺害と無縁なわけではない。雄は近くの集団の雄を殺すのに協力し、自分たちの集団でのボスの座を争ってライバルを殺し、雌は遺伝的な競争の形として、他の雌の子供を殺す。加えてこうした殺害は自然発生的に出てくるのではなく、そこには意図と戦略が満ちている。

 チンパンジーは殺し合う、という事実は二つのことを意味している可能性がある。一つは、チンパンジーはいつも殺し合っているということで、これは彼らの行動の基盤となっているというものだ。もしそうなら、進化樹を見てみれば、チンパンジーと人間に見られる殺害の傾向は約800万年前の共通の祖先にたどり着くことがうかがえる。言い換えれば、殺害は基本的な、ずっと以前からの人間行動の一部だということだ。

 別の見方は、チンパンジーの殺害は自然に反し、人間の侵入がもたらす破壊的な影響を反映しただけだというものだ。その侵入による影響とは、生息地の破壊による個体群密度の増加、人間がチンパンジーの獲物を奪うことによる餌をめぐる競争の激化、それに人間に慣れさせるために研究者が与える、非常に魅力的な餌をめぐる闘いだ。(限りある量のバナナを与えることは、チンパンジーを互いに争わせるのにうまいやり方だ)。

 科学誌ネイチャーに最近掲載された論文は、この闘いに関するものだ。著名な霊長類学者たちから成る論文執筆者は、総計492年間にわたるチンパンジー観察を研究した。彼らはこのデータをプールして、集団全体を通しての「致命的な攻撃」の率がチンパンジーに本来備わっている社会生活の特質によって最も良く予測できるのか、あるいは人間の影響を反映した外来性の要因によって予測できるのかを調べた。(例えば、人間に近い場所にいるのか、あるいは自然保護公園にいるのか、などだ)。

 大量のデータが検討されて、人間による混乱のパターンではチンパンジーの殺害率を予想できないとの答えに至った。例えば、いくつかの最も高い部類の殺害率は最も原始的な集団の中で見られた。同率はチンパンジーの社会競争の標準的特質を最も反映していたのだ。

 意外なことに、152件の殺害は観察された10年ごとに約3.5件の割合だった。殺害の92%は雄が行い、犠牲となったチンパンジーの73%も雄だった。アフリカ大陸全体の集団のうち83%で殺害が見られた。ほとんどのケースでは、雄のグループが近隣の群れの1匹を待ち伏せており、平均すると8匹が集団で襲いかかっている。そして約90%のチンパンジーはその一生のうちに1回、殺害に加わっている。これは非常にホッブズ的なようで、ほとんど全てのDNAがわれわれと同じサルに見られるのだ。

 もちろん、この論文で議論が片付くわけではない。「人間のせいだ」という説明の擁護者は、人間の影響を測る上で適切なメジャーを用いたかどうか疑問視している。これは大きな問題であるため、批判や反論がネット上に飛び交っている。このような暴力がチンパンジーにとって基本であるなら、それが「彼らの遺伝子に入っている」なら、同様に人間の遺伝子にも入っている公算は非常に大きい。

 しかし、これは正しい結論ではないだろう。チンパンジーの研究は論文の半分でしかないからだ。論文の執筆者たちは、社会的集団と雌の支配的地位で知られるチンパンジーの「もう一つの」仲間であるボノボについても調べた。92年間の観察によるボノボの犯罪歴はどうだったのか。疑い例は1件の殺害で、チンパンジーのわずか3%にすぎなかった。

 われわれのDNAはボノボのそれとも最大99%同じなのだ。(チンパンジーとボノボは互いに同じ率の遺伝子を共有している)。

 われわれはチンパンジーではない。悲しいことにわれわれはボノボでもない。われわれは彼らのいとこで、クエーカー教徒の平和主義とイスラム国の残虐さを兼ね備えている種だ。このような種にまたがる分析が教えているのは、要するに、われわれの行為の必然性ではなく潜在性の進化的ルーツなのだ。

 (筆者のロバート・M. サポルスキー氏は米国の神経内分泌学者)

4459とはずがたり:2015/09/21(月) 06:04:42
真面目な記事なのか調べてみたがSex Rolesはシュプリンガーから出てるhttp://www.springer.com/psychology/personality+%26+social+psychology/journal/11199みたいだったけどJournal of Automotive ObviousnessやJournal of Aquatic Traumaは見付からなかった。

男性の視線は女性の顔より体に? 一般通念を打ち破る医学研究
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304894104579205050653588032
By JOE QUEENAN
2013 年 11 月 18 日 15:20 JST

 学術専門誌「Sex Roles」で発表された調査結果によると、男性は女性の体をじろじろ見つめることが分かった。また、男性は広く信じられているほど女性の顔に関心を示さないという。従来、この分野の研究はちらほらあり、男性は実際には女性の足首や太もも、あるいは肩甲骨よりも、バストや臀部に注目しているのかもしれないとみられていたが、明確な科学的データが示されたわけだ。

 ネブラスカ大学リンカーン校の教授とそのチームが発表したこの研究結果によれば、女性の体が美しい曲線を持てば持つほど、男性は彼女の顔を一瞥した後、体の他の部分に視線が集中する。同じことは女性についても当てはまる。女性もまた、ライバルである別の女性をモノとして見る傾向がある。さらに、男性は女性の顔の表情と個性に集中するよう指示されている時でさえ、最も美しい曲線美を誇る女性に最高得点を付ける傾向があるという。 

 その調査結果が明確に示しているように、われわれは今や、草分け的で、偶像破壊的な科学研究、そして自明の理を打破するような科学研究の黄金期に生きている。放射線医学専門誌「ラジオロジー」に発表された論文によれば、もし医師が磁気共鳴画像診断(MRI)はカネがかかり過ぎるなど金銭的な関心が高ければ、病巣が明らかにされる公算は小さくなり、そもそも画像診断の必要があるかという問題がまず提起されるという。ボストンのブリガム婦人科病院の研究は、ストレスと早期老化の関係を特定した。すなわち、ストレスは早期老化の防止に役立たない。むしろ、老化を助長するという。 

 他にもある。「小児科学」で発表された研究では、就寝時間が決まっている小さな子供は、親にとってお行儀の問題が少ないことが判明した。英ヨーク市の研究者が中心になって行った研究は、手首の回りに人々が巻く安物のマグネットは実際には関節炎の嫌みを和らげることはないことを突き止めた。それは、プラシーボ(偽薬、気休め)の範ちゅうに入る可能性が大きいという。また、「臨床腫瘍学ジャーナル」に掲載された論文によれば、独身の患者は既婚者よりもがんの適切な治療を受ける確率が小さい。これは恐らく、配偶者がパートナーである患者に対し、薬を飲むよう勧めることが一因だという。

 われわれは、フジツボで覆われた「真実」が粉砕されるのを見るのが好きだ。そのような連中にとって、ショッキングで直感を覆すような研究は将来のために良い前兆となる。それは、長い間人類の進歩を妨げていたアリストテレスの世界観をガリレオがいかにも簡単に消し去るのを見るかのようだ。われわれは今後、このような一群の研究を目撃できるだろう。因習的な知恵に真っ向から立ち向かい、陳腐で頑強な正統論を完全に覆すような研究だ。

 次にいくつかの例を挙げてみよう。

 アルコールを摂取しすぎると、18輪トラックを運転するのが困難になる。非常に困難で、不可能に近い状態になる。コカインの摂取過剰も同じ分類に入る。この研究は「Journal of Automotive Obviousness」に掲載される。

 不正直な人は信用されない。別々に育てられたスウェーデンの一卵性双生児の研究によると、不正直な人はどこで育っても、出自や背景に何があるとしても、信用できない。慢性的な不正直者はただ信用されないだけだ。

 小さな男の子は大きな音を立てたり、ものを壊したりするのが好きだ。彼らは「ブルルン」という単語がとても好きだ。これは「Annals of Juvenile Epidemiology」に掲載される。

 アスリートは脳外科医ほど頭が良くない。Journal of Cerebral Endorphinsに掲載されたこの研究は、カーリング、バドミントン、それにエクストリーム・ゴルフという例外があるものの、脳外科医は概してアスリートよりずっと賢いと主張する。論文の主執筆者は、「それが彼らがボクシングより医学を選ぶ理由かもしれない」と述べている。

 最後はこんな研究だ。人々はハチに刺されて死ぬ確率が、サメに食べられて死ぬ確率より高い。にもかかわらず大半の人々は、ハチに刺されて死ぬ方がマシだと考えている。この研究結果は来年初めに「Journal of Aquatic Trauma(水中トラウマ・ジャーナル)」に掲載されるが、この執筆者は、「ハチに刺されて死ねば遺体が残るが、サメに食いちぎられた遺体は悲惨だからだ」と話している。

4460とはずがたり:2015/09/21(月) 06:05:50
>>4458

われわれを人間らしくしたのは何なのか―愛くるしい赤ん坊
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303923004579571093924701108
By ALISON GOPNIK
2014 年 5 月 19 日 14:29 JST

 自然史博物館のジオラマは誰でも見たことがあるだろう。力強い穴居人たちが力を合わせてマストドン(マンモスに似た古代生物)を倒している。進化生物学者は長い間、猟や戦いといった男たちの仕事を使って人間の協力の進化を説明してきた。

 しかし、最近カリフォルニア大学サンディエゴ校で開かれた研究シンポジウムは、ジオラマの背景の中にいる子供たちが重要なのではないかということを示唆した。子供の世話は文字通り、われわれを人間らしくし、認識、協力、文化に対する人間独特の能力を発展させた可能性がある。同じような考え方は、人間の子育ては母をはるかに越えるということを示唆している。

 人類学者のサラ・フルディ博士は、人間の発展は「共同で行う子育て」の出現に依存していると主張する。チンパンジーの赤ん坊はその生物学的母親によって独占的に世話をされている。母たちは子供に近づくものは何であれ、それと戦う。これとは対照的に人間は育児の面で優れた3人を作りだした。祖母と父親、それに「アロペアレント(親以外の養育者)」が赤ん坊の世話を手助けする。これが人間と人間に最も近い霊長類との大きな違いだ。

 私は前回のコラムで、祖母に関する興味をそそる研究について話した。父親が子供の世話をすることは疑問の余地がないように見えるが、これも人間独特のことだ。人間は、ほとんどの霊長類―実際にはほとんどの哺乳類―に見られないような形で「つながりを結合する」。父親と母親は緊密な関係を築き、人間は関係の近い霊長類のどれよりも一夫一婦の関係が強い。

 父親の世話は母親のそれよりも多様だ。フォーレージャー社会(狩猟採集社会)でも、一部の生物学的父親は子育てに深く関わっており、他の父親はほとんど何もしていない。父親にとって、母親よりも、赤ん坊と非常に緊密な関係を持っているという事実は赤ん坊を世話する衝動と言われる。例えば、父親が赤ん坊に触れて遊ぶ時、父親たちは母親と同じようにオキシトシン(「世話焼き・仲良し」ホルモン)を分泌している。

 人間には「アロペアレント」もいる。関係のない赤ん坊でも世話をする成人のことだ。狩猟採集社会では、これらのアロペアレントはしばしば、まだ子供のいない若い女性だ。他の人の子供を世話することで、これらの女性は子育ての技術を身に付け、一方で子供が生き残るのを助けている。母親たちは時に世話を交代し、互いに助け合っている。子供のいない女性に特にかわいい赤ん坊の絵を見せると、脳の報酬中枢が明るくなる(かわいい赤ん坊がおおむね誰にでも魅力的だと結論付けるのに、こうしたイメージング研究は実際のところ必要なかったのだが)。

 フルディ博士は、この協力的な子育て戦略が他の人間独特の能力を発達させていると考えた。人間の知性の多くは社会的知性だ。人間は特に他の人々について学んだり、他の人々から学ぶことが得意だ。まだ座ることのできない赤ん坊でもほほ笑み、視線を合わせることができる。さまざまな研究では、赤ん坊は他の人たちが何を望んでいるかも理解できるという結果が得られた。

 同博士は、まず協力的な子育てがあり、祖母や父親、アロペアレントによる追加の子育てによって長い期間の子供時代が作られ、この間に子供たちは学習することができるようになることを示唆している。実際、社会的知性は、協力的子育ての必要性が直接もたらした結果である可能性がある。

 フルディ博士はさらに、協力的な子育ての世界では赤ん坊が自らの生存を守るようになったと示唆している。非常にかわいい赤ん坊の大きな瞳やふくよかな頬は、見た目以上の働きをする。赤ん坊たちはまず社会的知性を使って父親や祖母、アロペアレントの気を引きつけて、その愛くるしいクモの巣に取り込もうとする。赤ん坊たちは次いで、そのほかの全てのこと―マストドン1頭あるいは2頭を倒すことを含めて―をするために社会的知性を使うことになる。

4461とはずがたり:2015/09/21(月) 06:09:37
これか?
>専門紙「メモリー」
http://www.tandfonline.com/loi/pmem20

幼年期の記憶がもつ力―将来の人生を豊かに
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303373904579494593003267678
By SUE SHELLENBARGER
2014 年 4 月 12 日 08:18 JST 更新

 3歳の頃の記憶が遠い将来、大人になったときの生活を向上させる助けになるかもしれない――。

 日常生活の記憶――例えば、幼稚園に初めて登園した日のことや、飼いネコが死んだことなど――を振り返り、その意味を理解できる能力のある子供は、思春期から成人期にかけてそうした記憶を活かし、より良い自己認識の確立や人間関係の構築、堅実な選択ができることが、新たな研究で分かった。

 今日、子供たちの生活風景はソーシャルメディアで写真やビデオに記録され、家族のデジタルアーカイブ(保管所)に保存される。だが、研究によると、こうした写真やビデオにはほとんど効果がない。それよりも親の果たす役割の方が大きい。初期の記憶からどれだけ多くのことを思い出せるかだけでなく、子供たちがそれをどう解釈し、経験からいかに学ぶかという点においてもだ。

 米ジョージア州アトランタのエモリー大学で心理学を教えるロビン・フィバッシュ教授は「個人的な記憶が私たちの人格を決定する。それが私たちを結びつけている」と話す。フィバッシュ教授は記憶に関する数多くの研究を執筆している。日々のできごとを思い出し、その話をするよう促されて育った子供たちは、10代になるまでに対処能力や問題解決能力で勝るようになり、気分が落ち込むことも少ないことが研究で分かった。

 こうした発見は「幼年期の記憶喪失」の研究から得られた。「幼年期の記憶喪失」とは、ほとんどの人の場合、6〜8歳になるまでに幼年期の記憶が消えてしまうことを指す。脳がまだ十分に発達していないことが原因だ。

 2011年の研究によると、あるタイプの記憶は自己連続性(アイデンティティー)を確立する一助となる。「自分はかつての自分と同じ人間だと感じたい」ときや、「昔の自分からどう変わったかを理解したい」ときに、人はこうした記憶を振り返る。
 また別のタイプの記憶は、指示的な機能を果たし、行動を導く。決断するときや、過去の過ちを繰り返さないために振り返る記憶だ。

 3つめのタイプは、社会的なつながりに関する記憶で、人間関係に影響を与える。研究によると、人間関係を強めたい、もしくは新しい関係を作りたいと思うとき、人はこうした記憶を思い出すという。別の研究に参加したある大学生は、父親が寝る前に本を読んでくれたことが、大人になったときに家族と強い絆を作りそれを維持しようとする動機になったと話す。

 こうした3つのタイプの記憶をすべて引き出せる能力があれば、精神的に高い満足感や大きな目的意識、より肯定的な人間関係がもてるようになる可能性が高い。これは専門誌「メモリー」に昨年掲載された、103人の大学生を対象に行った研究で分かった。この研究で、学生たちは4つのライフイベントを思い出し、それがなぜ大きな意味をもつのか理由を話すよう求められた。その後、人生の満足度や自尊心、精神的な満足度について評価した。

 また、ニューハンプシャー大学が10〜15歳の83人の子供たちを対象に2011年に行った研究によると、より具体的な出来事を思い出せる子供たちの方が、社会問題に関して解決能力が高いことが分かった。

 出来事の直後にその話をするよう促されると、子供はそれを長く記憶にとどめる可能性が高くなる。この分野の研究者として中心的地位にいるエモリー大学の心理学者パトリシア・バウアー氏は、大人たちが子供に「導入部と中間部、それに結末がある話し方」をするよう促すといいと話す。

 「いつ」「誰が」「どこで」「何を」という質問を投げかけ、「高度に手の込んだスタイル」を使う母親の子供は、4〜5歳のうちから他の子供たちより早い時期の、かつ細かな記憶を維持できることが分かった。一方で、一言で返事が済むような「オウム返し」のスタイルを使う親の子供は、そうでない子供よりも覚えている出来事も少なく、その記憶もあまり鮮明でなかった。

4462とはずがたり:2015/09/21(月) 07:00:05
>>4453
ヒックスもノーベル経済学賞貰った時,昔の研究で,とちょい複雑だったそうだけど。

イグ・ノーベル受賞の病院長が米で講演 キスの実験紹介
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASH9N2FZ7H9NUHBI001.html
09月20日 19:13朝日新聞

 人を笑わせ、考えさせた研究に与えられる今年の「イグ・ノーベル賞」医学賞を共同受賞した大阪府寝屋川市の開業医、木俣肇院長(62)が19日、米マサチューセッツ工科大で講演した。木俣さんは17日の授賞式には出席せず、受賞後に米国の聴衆の前で話すのは初めて。

 講演会には、賞に選ばれた10分野から受賞者の多くが参加。1人5分間で、それぞれユニークな研究内容について話した。木俣さんは「うれしいですし、光栄ですが、古い研究がなぜ今ごろ選ばれたのか…」と感想を話した。

 木俣さんは、男女に30分間キスをしてもらい、前後でアレルギー反応の変化を調べる際、個室の雰囲気を高めるため映画のラブソングなどを流す工夫を凝らしたことを紹介。花粉症に悩む英国のカップルが実際に試し、長時間のキスで「唇と舌がしびれた」とする感想をネット上に投稿しているのをスクリーンに映し出すと歓声がわいた。カップルの花粉症は改善したという。

 木俣さんは、現在は研究活動は続けておらず、アトピー性皮膚炎の専門クリニックを開業し、ステロイド剤を使わない治療に専念している。キスの論文より先に「笑い」にもアレルギー反応を抑える効果があるとする論文も発表している。

 ただ、なぜキスや笑いに効果があるのかなど、詳しい仕組みは解明できていないという。(ケンブリッジ〈米マサチューセッツ州〉=小林哲)

4463とはずがたり:2015/09/23(水) 13:47:21
>人間の脳は手っ取り早く得られる快感と迅速性、テクノロジーの予測不可能性を求める仕組みになっている
解る気がする。常に新しいことが這入ってこないとその時の渇望感半端ない。。

ネット漬けの生活をしていると脳がポップコーン化、現実社会に適応できなくなる恐れがある(米研究)
2011年06月27日
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52019794.html

 メールやチャット、ツイッターやフェイスブックなど、ネットでさまざまな作業が同時進行する「マルチタスク」の刺激に慣れた脳は、ネットよりもペースの遅い現実社会に適応できなくなる恐れがあると、研究者が警鐘を鳴らしているそうだ。

 ワシントン大学のデービッド・リービー教授はこの状態を「ポップコーン脳」と命名。リアルでの用事よりも必要のない携帯メールなどを優先させてしまい、現実生活に支障をきたすという。

 スタンフォード大学の社会心理学者クリフォード・ナス氏も、インターネットのマルチタスクは人間の感情の読み取り方を忘れさせてしまう可能性があると指摘する。

 マルチタスクの習慣がある人は、人間の顔写真を見せられてもその感情を見極めるのが難しく、物語を読み聞かせられても登場人物の感情を言い当てにくい傾向があることが、実験で判明したという。「人間同士の交流のスキルは学習によって獲得するものであり、学習が不足している」とナス氏。

 人間の脳は手っ取り早く得られる快感と迅速性、テクノロジーの予測不可能性を求める仕組みになっていると話すのは、ネット端末を手放せないトラブルを抱える人の相談に乗っているカウンセラーのヒラリー・キャッシュ氏。継続的な刺激は、脳の側坐核と呼ばれる快感を感じる部分のドーパミン細胞を活性化させる作用があるという。

 インターネットを長時間使い続けると、脳の構造が物理的な変化を起こすという調査結果も最近発表された。中国の研究チームは1日10時間以上ネットを利用する大学生18人の脳をMRI(磁気共鳴画像装置)を使って調べ、利用時間が2時間未満のグループと比較したところ、脳の思考を司る灰白質が少なくなっていることが分かったと発表している。

4464とはずがたり:2015/09/24(木) 07:38:28
今更だけど。。

<STAP細胞>133回の再現実験ですべて作れず
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150924k0000m040122000c.html
00:12毎日新聞

 ◇米ハーバード大など、ネイチャーに発表

 STAP細胞論文の研究不正問題で、米ハーバード大のグループなどが計133回の再現実験ですべてSTAP細胞を作れなかったとの報告を、24日付の英科学誌ネイチャーに発表した。理化学研究所も「STAP細胞はES細胞(胚性幹細胞)由来だった」との試料解析結果を報告した。

 同誌に掲載されたSTAP論文は昨年7月に撤回されており、撤回済みの論文に関する報告を載せるのは異例という。ネイチャーは論説欄で「論文撤回時の説明はSTAP現象が本物である可能性を残していたが、2本の報告は現象が本当ではないことを立証した」とコメントした。

 ハーバード大のジョージ・デイリー教授らの報告によると、再現実験は米国、中国、イスラエルの計7グループが実施。STAP細胞の作製方法は、論文に掲載された以外にも共著者で同大のチャールズ・バカンティ教授らが発表していたが、どの方法でも成功しなかったという。

 理研の報告は松崎文雄チームリーダーらがまとめ、既に昨年12月に理研調査委員会が公表した最終報告にも反映されている。松崎チームリーダーは「国際的にも影響が大きかったので、試料の解析結果を科学的論文として報告する必要があると判断した」と説明した。【須田桃子】

4465名無しさん:2015/09/24(木) 21:59:09
このスレで良いでしょうか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150923-00000000-jct-soci
9時始業は「拷問のようなもの」 英睡眠専門家の提言が話題
J-CASTニュース 9月23日(水)11時30分配信

 「早起きは三文の徳」という古くからのことわざを覆すような主張を英国の専門家が展開し、話題を呼んでいる。

 いわゆる「9〜17時」の就業時間は、体内時計が刻む「概日リズム」とは合っておらず健康上のリスクを高めるとしており、こういった環境は「拷問のようなもの」だと説明。学校やオフィスの始業時間を10時に遅くするように求めている。

■10歳から55歳の大半の人の体内時計は早起きに不適切

 オックスフォード大学睡眠概日神経科学研究所のポール・ケリー名誉臨床研究フェローが科学フェスティバルで発言した内容を、2015年9月8日にから9日にかけて英主要メディアが相次いで報じた。BBCやデイリー・メイル紙によると、ケリー氏は10歳から55歳の大半の人の体内時計は早起きに不適切だとして

  「目覚まし時計をセットするのは、起きて仕事に行く時間に自然に目覚めないから」

と説明。強制的に起こされる様子を刑務所や病院に例えた。

  「大きな意味では、刑務所や病院にも当てはまる。こういった場所では、人々(受刑者や入院患者)を起こして食べたくもない食事をさせる。まだ目が覚めていないので従順に従うだろうが、睡眠を奪うことは拷問だ」

注意力や記憶力に悪影響、アルコールや薬物中毒にもつながる
 ケリー氏によると、今の社会は「睡眠を奪われた社会」。注意力や記憶力に悪影響を与え、アルコールや薬物中毒といった問題を引き起こすと主張している。睡眠を「奪われた」割合が最も高いのが14〜24歳で、高校までは10時、大学は11時始業にすると最も概日リズムに合うという。

 ケリー氏は、長く眠ると「成績が10%伸びる」とも主張している。ある高校で始業時刻を8時50分から10時に遅くしたところ、全国統一試験(GCSE)で高得点を取った生徒の割合が34%から50%に上昇したという。

 この仮説を実証するため、大規模な調査も予定されている。調査は14〜16歳が通う100校を4つのグループに分けて行う。1つ目のグループでは、始業時刻を10時に遅らせ、2つ目のグループでは「夜に画面を見るような活動は避ける」といった「睡眠教育」を行う。3つ目のグループでは10時始業と睡眠教育の両方を行い、4つ目のグループでは何もしない。調査は2年間にわたって行われ、2018年に結果を発表する予定だ。

 現地の記事のコメント欄には、

  「朝に働く人はどうなるのか」
  「本当はそうしたいが、稼ぎのためにはやらざるを得ない」

といった、主張が実情を踏まえていないといった声が多い。

4466名無しさん:2015/09/24(木) 22:07:15
>>4464

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150923-00050106-yom-sci
「STAPはES細胞」確定…再現実験全て失敗
読売新聞 9月24日(木)5時57分配信

 STAP(スタップ)細胞の論文不正問題で、理化学研究所などは、STAP細胞由来とされる試料はすべて、以前から理研に存在していたES細胞(胚性幹細胞)由来だったとする調査結果を24日付の英科学誌ネイチャーに発表する。

 小保方晴子・元理研研究員の研究室に残っていた試料の遺伝子を解析した。理研の外部調査委員会が昨年12月、同様の結論を出しているが、国際的な科学誌に発表されるのは初めて。

 また、米ハーバード大など米、中、イスラエルの7研究室がSTAP細胞の再現に計133回取り組み、いずれも失敗に終わったとの報告も掲載される。小保方氏らが昨年7月にSTAP論文を撤回した際は、複数の画像の不正が理由だったが、これで、STAP細胞の存在根拠は国際的、科学的に完全に失われた。

最終更新:9月24日(木)5時58分

4467とはずがたり:2015/09/25(金) 12:31:44
患者が悪いわ(`Д´)つ)ノД`)・゚・。

一晩で3度目の救急外来患者を医師が殴る
http://news.goo.ne.jp/article/dtohoku/nation/dtohoku-33217986.html
09月24日 23:06デーリー東北

 むつ市のむつ総合病院に勤務する男性医師が、救急外来を度重ねて訪れた市内の男性患者を殴っていたことが24日、分かった。患者に目立ったけがはなかった。病院の調べに対して医師は、「衝動的だった」などと話しているという。
 病院によると、男性医師は8月上旬、腹痛などを訴えて救急車で来院した男性患者の腹部を1度、手で殴った。患者は酩(めい)酊(てい)状態で、この日は午前0時ごろに肘の痛みを訴えて来院。同1時半ごろと同4時ごろには腹痛を訴え、救急車で病院に運ばれてきたという。
 殴ったのは3度目の受診時。対応したのは別の医師だったが、殴った医師は、それまでの2度の診察で患者に目立った異常がなかったことや、この患者が救急車で病院に運ばれたのが今年に入って18回目で、過去には大声を出すなどしていたことなどの経緯から、腹を立てたと見ている。
 酔いが覚めた後に、男性患者が病院を訪れ申告したことで発覚。病院は、医師が直接、患者に謝罪するなどして患者からの理解を得たとしている。病院はこの医師を厳重注意とした。
 同病院の飛内導明事務局長は「いかなる場合でも暴力はあってはならず、大変申し訳ない」と強調。再発防止に向け、職員らの指導を徹底する考えを示した。(上野貴裕)

4469とはずがたり:2015/09/28(月) 08:05:47

ドイツ:女性国防相に博士論文盗用疑惑 政権に打撃も
毎日新聞 2015年09月27日 13時14分(最終更新 09月27日 13時53分)
http://mainichi.jp/select/news/20150927k0000e030168000c.html

 ドイツ有力誌シュピーゲル(電子版)は26日、同国のフォンデアライエン国防相(56)が、1990年の博士論文で盗用疑惑を指摘され、母校のハノーバー医科大が調査を始めたと伝えた。フォンデアライエン氏はドイツ初の女性国防相でメルケル政権の看板閣僚とされ、進退問題に発展すれば政権の痛手となりそうだ。

 ドイツでは2011年にグッテンベルク国防相(当時)、13年にシャバン教育相(同)が、それぞれ博士論文の盗用を理由に辞任に追い込まれている。

 シュピーゲルによると、政治家などの論文盗用を追及するウェブサイトに、フォンデアライエン氏の論文の分析結果が掲載された。論文には出典の明示が不十分なまま、他の論文から引用したとみられる箇所が多数あると指摘された。

 フォンデアライエン氏側は疑惑を否定。大学に論文の調査を依頼したことを明らかにした。

 同氏は医師の資格を持ち、7人の子どもを育てたことで知られる。3期続けて閣僚を務め、メルケル首相の後継の一人とみられている。(共同)

4470とはずがたり:2015/09/29(火) 13:33:40
ドミニカの奇病、少女が思春期に自然に性転換
http://www.xinhuaxia.jp/social/80820
2015年09月23日 09時43分

英紙「デイリー・メール」の20日付記事では、ドミニカ共和国南西部のサリナスという隔絶された村で、一部少女が思春期に入ると、つまり約12歳になると、自然に性転換現象が起こるという。こういう奇病にかかる少女は「ゲヴェドース」と呼ばれている。「12歳でペニス」という意味だ。

現地で24歳のJohnnyさんはこの奇病にかかっている。最初、医師でさえ性別を判定できなかったが、自ら男だと思っている。9歳のCarlaさんも同じ性転換を経験し、自ら名前をCarlosに変更した。

通常、妊娠8週目に子宮内で胎児の男性ホルモンであるジヒドロテストステロンが男性器の形成を促す。子宮内でジヒドロテストステロンが欠乏すると、出生時の性別が女性と判断されるが、思春期に入るにつれ、テストステロンが激増し、男性器も発育する。

コーネル大学の学者は1970年代に、サリナスを訪問してそれを発見した。現在、サリナスで新生児の約2%がこの奇病にかかっている。

(翻訳 金慧)

4471とはずがたり:2015/10/04(日) 13:13:26

聖マリ医大病院の医師23人を業務停止
TBS News i 2015年10月2日 06時48分 (2015年10月2日 08時40分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20151002/Tbs_news_42941.html

 川崎市にある聖マリアンナ医科大病院の医師が専門医の資格を不正に取得した問題で、厚生労働省は、指導医を含め23人の医師を業務停止の処分とすることを決めました。
 この問題は、聖マリアンナ医科大病院の医師が患者の強制的な入院を判断する「精神保健指定医」の資格を実際には診察していない患者のレポートを提出するなどして不正に取得したものです。

 厚生労働省は、不正に取得した医師11人を1か月の業務停止の処分とするとともに、医師を監督する立場であった指導医12人を2か月の業務停止の処分とすることを決めました。

 厚労省によりますと、一つの案件で処分される医師の数としては、これまでで最も多いということです。(01日18:37)

4472名無しさん:2015/10/04(日) 15:24:40
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151003-00000549-san-soci
無登録で医療行為「認識甘かった」 老人ホーム運営会社が謝罪
産経新聞 10月3日(土)21時40分配信

 介護付き有料老人ホーム「グランパ羽曳野」(大阪府羽曳野市西浦)の元施設長(43)らが社会福祉士・介護福祉士法に基づく登録をせずに職員に医療行為をさせていたとして書類送検されたのを受けて、運営会社が3日、大阪市内で記者会見し、「ご迷惑を掛けおわびします」と謝罪した。

 運営会社によると、鼻から栄養剤を補給する「経管栄養」やインスリン注射などの医療行為を受けた入所者は平成24年12月以降で計4人。医療行為に必要な研修を受けた職員は1人だけだった。

 経管栄養は当初、家族が行っていたが、負担が大きいため、依頼もあって職員が実施するようになったという。インスリン注射も、認知症や握力の低下で入所者自身が行うのが困難になり、職員が補助していた。

 代理人弁護士は「違法行為と認識していたが、目の前に(医療行為を)必要とする入所者がおり、現状に問題がなかったので続けてしまった。認識が甘かった」と説明した。

4473とはずがたり:2015/10/05(月) 19:29:34
オンコセルカ症
http://merckmanuals.jp/home/%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87/%E5%AF%84%E7%94%9F%E8%99%AB%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87/%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%AB%E7%97%87.html
オンコセルカ症(河川盲目症)は回虫である回旋糸状虫による感染症です。これによって、かゆみ、発疹、時として瘢痕、そして失明の原因となる眼の症状が引き起こされます。

この感染症は河川で繁殖するメスのブユが人を刺すことで広がります。
激しいかゆみが発生しますが、時として発疹、リンパ節の腫れ、視覚異常、もしくは失明も引き起こされます。
一般的に、皮膚にいる前期幼虫を調べることで感染症の診断が行われます。
感染がみられる地域では、イベルメクチンを年2回使用することが感染のコントロールに役立ちます。
世界中では、約1800万人がオンコセルカ症にかかります。そのうち27万人が失明し、50万人が視覚障害となります。オンコセルカ症は失明原因の第2位となっており、熱帯地域やアフリカ南部(サハラ以南)で最もよくみられます。時としてイエメン、南メキシコ、グアテマラ、エクアドル、コロンビア、ベネズエラ、ブラジル(アマゾン沿い)でも発生します。

フィラリア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%82%A2

フィラリア (filaria) は、線形動物門双腺綱旋尾線虫亜綱旋尾線虫目糸状虫上科に属する動物の総称で、寄生虫の1種。フィラリアの寄生による疾患をフィラリア症 (filariasis) と呼ぶ。
今日の日本ではイヌの心臓の右心房と肺動脈に寄生する犬糸状虫 Dirofilaria immitis (Leidy, 1856) がよく知られ、これこそがフィラリアのように見られているが、他にも人体寄生性で感染後遺症として象皮症を引き起こすバンクロフト糸状虫 Wuchereria bancrofti (Cobbold, 1877) など、多くの脊椎動物に固有の寄生虫が多数知られている。

ノーベル医学・生理学賞に大村智さん
10月5日 18時35分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151005/k10010259391000.html

ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞者に、熱帯の寄生虫の病気に効果がある抗生物質を発見したことなどで知られる北里大学名誉教授の大村智さんが、アイルランド出身の研究者と中国の研究者と共に選ばれました。
日本人がノーベル賞を受賞するのは、アメリカ国籍を取得した人を含め、去年、物理学賞を受賞した赤崎勇さんと天野浩さん、中村修二さんに続いて23人目で、医学・生理学賞の受賞は3年前、平成24年の山中伸弥さんに続いて3人目となります。
大村さんは山梨県韮崎市出身の80歳。山梨大学を卒業後、北里大学薬学部の教授や北里研究所の所長などを務め、現在は名誉教授などを務めています。
大村さんは、これまで微生物由来の有機化合物を多数発見し、薬学研究の分野で優れた業績を上げました。
そして、寄生虫によって引き起こされるオンコセルカ症やフィラリアなどの発生を劇的に抑えることができる「イベルメクチン」のもととなる「エバーメクチン」など、数々の抗生物質を発見しました。
こうした業績が高く評価され、2012年には文化功労者に選ばれ、2014年にはガードナー国際賞を受賞しています。
日本人がノーベル賞を受賞するのは、アメリカ国籍を取得した人を含め、去年、物理学賞を受賞した赤崎勇さんと天野浩さん、中村修二さんに続いて23人目で、医学・生理学賞の受賞は3年前、平成24年の山中伸弥さんに続いて3人目となります。
大村智さんは、アイルランド出身でアメリカ・ドゥルー大学の名誉リサーチフェローを務めるウイリアム・キャンベル氏、それに中国の研究機関に所属する屠※ヨウヨウ氏と共に、ことしのノーベル医学・生理学賞に選ばれました。

※「ヨウ」は「口」に「幼」 2回繰り返す

4474とはずがたり:2015/10/05(月) 19:32:13
>リンパ系フィラリア症も含め、イベルメクチンの服用で感染の危機から救われた人は約3億人に上るという。

大村智
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%9D%91%E6%99%BA

受賞理由:回虫寄生虫によって引き起こされる感染症に対する新たな治療法に関する発見
大村 智(おおむら さとし、1935年7月12日 - )は、日本の天然物有機化学者。北里大学特別栄誉教授。薬学博士(東京大学、1968年)。理学博士(東京理科大学、1970年)。山梨県韮崎市生まれ[1]。2015年ノーベル生理学・医学賞受賞[2]。


1954年 山梨県立韮崎高等学校を卒業し[3]、山梨大学学芸学部に進学。
1958年 山梨大学学芸学部卒業
1963年 東京理科大学大学院理学研究科修士課程修了
1963年 山梨大学助手
1965年 (社)北里研究所入所
1968年 北里大学薬学部助教授
1968年 東京大学より薬学博士 「Leucomycinに関する研究」
1970年 東京理科大学より理学博士 「ロイコマイシン、スピラマイシン及びセルレニンの絶対構造」
1975年 北里大学薬学部教授(1984年まで)
1990年 北里研究所所長(2008年まで)
2001年 北里大学生命科学研究所所長(初代, 2003年まで)
2002年 北里大学大学院感染制御科学府教授(2007年まで)
2005年 米国ウェスリアン大学 MaxTishler教授
2007年 北里大学名誉教授
2008年 (学)北里研究所名誉理事長(2012年6月まで)
2012年 (学)北里研究所顧問
2013年 北里大学特別名誉教授

<ノーベル賞>医学生理学賞に大村智氏…感染症特効薬に貢献
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151005-00000053-mai-sctch
毎日新聞 10月5日(月)18時34分配信

 スウェーデンのカロリンスカ研究所は5日、2015年のノーベル医学生理学賞を、大村智(さとし)北里大特別栄誉教授(80)ら3人に授与すると発表した。大村氏は土壌中の微生物が作り出す化学物質から有用なものを見つける研究を続け、1979年に寄生虫に効果のある「エバーメクチン」の発見を発表。この物質から、熱帯地方で流行する感染症の特効薬や、家畜やペットの寄生虫治療薬が作られた。これまで発見した480種類以上の化学物質から26種の医薬品や農薬が生まれており、天然物有機化学分野の多大な業績が評価された。

 日本人の受賞は昨年の赤崎勇・名城大終身教授、天野浩・名古屋大教授、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授の3氏に続く快挙で、医学生理学賞は利根川進・米マサチューセッツ工科大教授(87年)、山中伸弥・京都大教授(12年)に続き3人目。日本の受賞者数は、米国籍の南部陽一郎氏=08年物理学賞、中村氏を含め23人(医学生理学賞3、物理学賞10、化学賞7、文学賞2、平和賞1)となる。授賞式は12月10日にストックホルムで開かれ、3人には賞金800万スウェーデン・クローナ(約1億1500万円)が贈られる。

 土壌1グラムの中には、約1億匹の微生物がいるとされる。大村氏は70年代から各地で土を採取して微生物を分離・培養し、その微生物が出す化学物質に有用なものがないか調べていた。

 エバーメクチンは、そのうちの一種。静岡県伊東市のゴルフ場周辺の土中にいた新種の放線菌が、寄生虫駆除に効果がある成分を出していることを突き止め「エバーメクチン」と命名した。さらに米製薬大手のメルク社との共同研究で、構造を一部変えた駆除薬「イベルメクチン」を開発。この薬はわずかな量で家畜のさまざまな感染症や犬のフィラリアに劇的に効き、世界で最も使われる動物薬の一つになった。

 さらにエバーメクチンはヒトにも効果があることが分かり、蚊やブヨが媒介する熱帯地方特有の病気「オンコセルカ症(河川盲目症)」や「リンパ系フィラリア症(象皮病)」、ダニが原因の皮膚病「疥癬(かいせん)」などの特効薬として普及した。

 リンパ系フィラリア症も含め、イベルメクチンの服用で感染の危機から救われた人は約3億人に上るという。

4475とはずがたり:2015/10/05(月) 19:35:01
10日程前の新聞辞令。京大・阪大,山梨大・東理・北里大に破れるw

ノーベル賞「有力」日本人2氏…米情報調査会社
http://www.yomiuri.co.jp/science/20150924-OYT1T50101.html?from=yrank_ycont
2015年09月24日 22時45分

 米国の情報調査会社トムソン・ロイターは24日、ノーベル生理学・医学賞の有力候補者として、京都大の森和俊教授(57)と大阪大の坂口志文しもん教授(64)を選んだと発表した。

 森氏は細胞内の器官「小胞体」が、たんぱく質の不良品を検出して修復する仕組み「小胞体ストレス応答」を解明、坂口氏は免疫反応にブレーキをかける「制御性T細胞」を発見した。

 同社は2002年から毎年、世界中の研究者の論文が他の研究者に引用された回数などを分析し、生理学・医学、物理学、化学、経済学の4分野でノーベル賞候補者を独自に発表している。今回は森、坂口両氏と欧米の研究者ら計18人を選んだ。

 昨年までに選ばれた延べ238人のうち、12年に生理学・医学賞を受賞した山中伸弥・京都大教授(53)や、14年に物理学賞を受賞した中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(61)ら37人が、後にノーベル賞を受賞した。

4476とはずがたり:2015/10/05(月) 19:36:51
ノーベル医学生理学賞に大村智氏 熱帯の感染症に特効薬
http://www.asahi.com/articles/ASHB551Q4HB5ULBJ009.html
2015年10月5日19時14分

 スウェーデンのカロリンスカ医科大は5日、今年のノーベル医学生理学賞を大村智・北里大特別栄誉教授(80)らに贈ると発表した。業績は「寄生虫による感染症の治療法に関する発見」。大村さんは、熱帯地方で流行する感染症「オンコセルカ症」の特効薬を開発。多くの患者を失明から救った。

大村智・北里大特別栄誉教授
ノーベル賞
 日本のノーベル賞受賞は、昨年に青色発光ダイオードの発明で受賞した物理学賞の3氏に続き23人目となる。医学生理学賞は利根川進・マサチューセッツ工科大教授、山中伸弥・京都大教授に続いて3人目。授賞式は12月10日にストックホルムである。賞金の800万スウェーデンクローナ(約1億1200万円)は受賞者3人で分ける。

 オンコセルカ症は線虫による感染症で、アフリカや南米などの主に熱帯地域で流行する。線虫を媒介するブユがヒトを刺すことで感染し、患者の2割が失明する恐れがあるとされる。

 大村さんは北里研究所室長だった1974年、静岡県内のゴルフ場の土壌を採取し、線虫を殺す効果がある菌を見つけた。これをエバーメクチンと名付け、製薬企業メルクとの共同で発表した。エバーメクチンの分子構造の一部を変えて効果を高め、抗寄生虫薬イベルメクチンの開発した。

 イベルメクチンは当初、ウシやブタなど動物の治療薬として販売したが、その後、ヒトのオンコセルカ症にも効果があり、失明を防げることが分かった。WHOはオンコセルカ症の排除計画を進めており、現在、世界で年間1億人以上に無償投与を続けている。

■大村智(おおむら・さとし)さんの略歴
1935年 山梨県生まれ
 58年 山梨大学芸学部自然科学科卒業
 63年 東京理科大大学院理学研究科修士課程修了
    山梨大助手
 68年 薬学博士(東京大)
 70年 理学博士(東京理科大)
 75年 北里大薬学部教授
 84年 北里研究所理事・副所長
 90年 同・所長
2007年 北里大名誉教授
 12年 文化功労者
 13年 北里大特別栄誉教授
 14年 ガードナー国際保健賞

4477とはずがたり:2015/10/05(月) 19:37:41

「ツタヤ図書館」蔵書にタイ風俗店案内 神奈川・海老名
http://www.asahi.com/articles/ASHB54WNSHB5ULOB00Y.html?iref=com_alist_6_03
杉山高志2015年10月5日19時16分

 レンタル大手「ツタヤ」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)などが指定管理者となり、1日にリニューアルオープンした神奈川県海老名市の市立中央図書館で、海外の風俗店案内が蔵書に含まれていたことがわかり、市教育委員会は5日、3冊の貸し出しを中止にする方針を固めた。6日にもCCCなどに指示する。

 市教委によると、新たに購入した約7千冊に含まれていたうちの3冊で、いずれもタイの旅行ガイド。「大人のバンコク極楽ガイド」「タイバンコク夜遊び地図」といったタイトルで繁華街を紹介している。

 外部からの指摘で市教委が精読した結果、性的なサービスをする店の紹介など、公立図書館にそぐわない内容が含まれていることがわかり、不適切と判断したという。

4478とはずがたり:2015/10/06(火) 16:24:05
ノーベル医学生理学賞、海外の共同受賞者は・・・
TBS News i 2015年10月6日 12時15分 (2015年10月6日 13時40分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20151006/Tbs_news_43171.html

 大村さんと共同で開発にあたり受賞したアメリカ・ドリュー大学のウィリアム・キャンベル氏は、JNNのインタビューに次のように答えました。
 「大村さんから送られた物質をはじめ、多くの人の協力が大きな成果を生んだのです」(ドリュー大学 ウィリアム・キャンベル氏)

 キャンベル氏は、「大村さんとは薬の歴史が好きなことで共通していて、また会えることを楽しみにしている」と話しました。

 また、中国漢医学研究院の女性研究員、ト・ユウユウ氏が同じく医学生理学賞を受賞しましたが、科学の分野でノーベル賞を受賞するのは中国人としては初めての快挙とあって、中国の国営メディアは速報で伝えました。

 マラリア感染による死亡率を大幅に下げる薬を発見し、発展途上国を中心に多くの命を救ったことが評価されたものですが、中国メディアは、ト研究員の“異色の経歴”にも注目。博士でもなく、留学の経験もなく、「中国科学院」という国が設立した最も権威のある学術機関の会員でもないという「三無科学者」と伝えています。

 また、ト研究員が薬を発見したのは、中国では文化大革命の真っ最中だったことに、中国国内では驚きの声が広がっています。(06日11:27)

4479とはずがたり:2015/10/07(水) 08:31:59
人類の9割「右利き」はなぜ? 1割「左利き」はどう生まれるの
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/158898
2015年4月12日

 人類の9割は右利き。ほかの動物ではチンパンジーに唯一利き手があり、2対1の割合で右が多いそうだ。なぜ人類だけ圧倒的に右利きが多いのか。

「脳の進化と関係があります」というのは、“左右学”を研究する埼玉大名誉教授の西山賢一氏(生物学・経済学)だ。

「今から180万年前の石器などの作られ方を調べたところ、当時の原人類は57%が右利きでした。それから時を下って約1万年前の前史時代、やはり当時の石器などを調べたところ、右利きは9割に増えていました。その間に何があったかというと、約6万年前の“言葉”の誕生です。より複雑で大きな道具を作ったり、団体で狩りをするには、言葉によるコミュニケーションが必要不可欠。急速に言語脳である左脳を発達させた人類は、結果的に左脳とつながっている右半身が優位、つまり右利きが増えていったと考えられます」

 現代社会も右利きに優位につくられている。ハサミや自動改札機のほか、コンビニでは右利きの人が商品を取りやすいよう左回りの動線を設定していることが多い。回転寿司が右から流れてくるのもそうした理由。右利き優位というより、“右利きが基本”なのである。

 では、なぜ左利きが生まれるのか。前出の西山氏は「左利きは右脳が優位で、クリエーティブな才能に秀でている人が多い。誰も考えつかないような独創的な武器を作るなどして、必要とされてきたのではないか。また、論理的な左脳だけでは円滑なコミュニケーションは成り立たない。右脳有利の人は笑いのセンスも高い傾向がある。社会の潤滑油としての役割も担っていたのでは」と分析する。

 もちろん、左右どちらが優れているかは一概に言えないが、いずれも大切な個性であることは間違いない。

4480とはずがたり:2015/10/07(水) 09:52:17
>家が山梨の農家で後を継ぐつもりであったため、大学に進学するつもりがなく、中学、高校時代はスポーツに打ち込んだ。県立韮崎高校時代にはスキーのクロスカントリーで国体に出場するほどの腕前だった。大学は地元の山梨大に進び、外国留学も30代半ばになってから実現している。
>高校3年の春、父親から大学に進学してもよいと言われ、そのときに初めて地元の国立大である山梨大の存在を知ったほど。代々の農家であった父親は子どもに英語の重要性を説いていたというが、大村家が知的な環境に恵まれていたわけではない。

俺の親よりも5才程上になる訳だが,この辺の雰囲気はなんだか解るね。

ノーベル賞博士は日帰り温泉オーナーだった
大村智博士が持つ4つの顔
http://toyokeizai.net/articles/-/87149
長谷川 隆 :週刊東洋経済編集部 編集委員 2015年10月06日

スウェーデンのカロリンスカ研究所は5日、2015年のノーベル医学生理学賞を大村智(さとし)・北里大特別栄誉教授(80)と、米ドリュー大のウィリアム・キャンベル博士、中国中医科学院の女性医学者の屠??(と・ゆうゆう)首席研究員の3氏に授与すると発表した。

受賞理由は、大村氏とキャンベル氏が「寄生虫によって引き起こされる感染症の治療の開発」、屠氏が「マラリアの新規治療法に関する発見」。3氏の感染症治療への功績についてノーベル財団は、「人類への計り知れない貢献」とコメントをしている。

日本人のノーベル賞受賞者は、米国籍の2人の研究者を含め、大村氏で23人目(医学生理学賞3、物理学賞10、化学賞7、文学賞2、平和賞1)となる。

研究者としても経営者としても一流

化学界では高名な大村氏だが、一般にはよく知られていない。これまでもノーベル賞の候補になっていたが、医学生理学賞では本庶佑・元京大教授や、森和俊・京大教授などがより有力だとする見方のほうが強かった。大方の予想を覆しての受賞となった大村氏とはどんな人物なのだろうか。

大村氏の人物評伝である『大村智?--2億人を病魔から守った科学者』(中央公論新社、2012年)の著者である読売新聞・元論説委員の馬場錬成氏は、あるエピソードを紹介する。それは今年7月、国際的に権威あるガートナー賞や日本の朝日賞を受賞した大村氏を祝うパーティーで、北里研究所関係者がスピーチで紹介した大村氏の4つの「顔」である。

まず1つ目は、研究者としての顔だ。山梨大学を卒業後、都立夜間高校の教師から研究者に転じ、数々の抗生物質を発見して重篤な熱帯病を撲滅寸前まで追いやった。国際的な産学連携を主導し、約250億円の特許ロイヤリティを研究現場に還流させた実績を持つ。日本ではしばらくこの記録は破られないだろう。?

第2は、法人経営者としての顔だ。財政的に行き詰まっていた北里研究所を立て直し、新しい病院を建設した。独学で蓄積した財務知識は、プロも認める経営感覚で辣腕をふるった。

第3は、各界リーダーとしての顔だ。美術への造詣が深く絵画のコレクターとしても知られ、請われて女子美術大学の理事長を通算14年間務めた。公益社団法人山梨科学アカデミーを創設し、出身地の人々に向けて科学啓発に熱心だ。

そして第4は人材育成の顔だ。大村門下から輩出した教授は31人、学位取得者は120人余りという数字は、教育者としての功績を物語る。公平で誰にもチャンスを与え、意欲を見せれば支援を惜しまない。

馬場氏はこの4つの顔は、まさに大村氏の業績を簡潔に示したものと説明する。長時間にわたり大村氏本人のインタビューを実施した馬場氏は、「1970年代、日本で産学の連携がまだ珍しかった頃、海外企業と契約を結び、めざましい実績を上げ、多くの人々を病気から解放した。それが今回のノーベル賞につながった。研究者として超一流、法人経営者、教育者としても超一流なのが大村博士のすごいところ」と評する。

4481とはずがたり:2015/10/07(水) 09:52:42
>>4480-4481

人類を病魔から救う

大村 智(おおむら さとし)/1935年山梨県韮崎市生まれ。県立韮崎高校、山梨大学学芸学部自然科学科卒。いったん都立高校の教員になるも退職し、1963年東京理科大学大学院理学研究科修士課程を修了し山梨大助手に。1965年北里研究所に入所。米留学を経て、1975年北里大学薬学部教授。1990年北里研究所長、2007年北里大名誉教授。文化功労者
今回のノーベル賞の受賞対象となったのは、アフリカなどの熱帯地方に蔓延していた河川盲目症(オンコセルカ症)の特効薬イベルメクチンの発見・開発だ。静岡県の川奈ゴルフ場近くの土壌から採取した微生物が産生する化学物質をメルク社と共同研究し、メルク社は動物の寄生虫を劇的に退治する抗生物質を開発した。オンコセルカ症は、ブユが媒体となって線虫の幼虫、フィラリアに感染し、ヒトに盲目を引き起こす。

だが、少量のイベルメクチンを1回投与するだけでフィラリアの幼虫を駆除できるため、世界保健機構(WHO)がメルク社から無償提供を受けて年間3億人(単行本の副題である2億人より現在は3億人が実数に近い)の人々に投与している。WHOは2020年にはこの病気は撲滅すると予測している。人々を苦しめていたこの病気で人類が苦しむことは、じきになくなくなるのだ。

大村氏がこれまでの日本人ノーベル賞受賞者の多くと違うのは、いわゆる知的エリート階級からは縁遠いこと。地方の国立大出身というのも異色だ。

家が山梨の農家で後を継ぐつもりであったため、大学に進学するつもりがなく、中学、高校時代はスポーツに打ち込んだ。県立韮崎高校時代にはスキーのクロスカントリーで国体に出場するほどの腕前だった。大学は地元の山梨大に進び、外国留学も30代半ばになってから実現している。

高校3年の春、父親から大学に進学してもよいと言われ、そのときに初めて地元の国立大である山梨大の存在を知ったほど。代々の農家であった父親は子どもに英語の重要性を説いていたというが、大村家が知的な環境に恵まれていたわけではない。

大村氏が北里研究所に採用されたときの肩書きは、「技術補」。実験の助手やデータ集めだけでなく、北里の研究所員は北里大学の講義も担当するため、上司の研究員が授業をする際の黒板の板書消しも仕事の一部であった。だが、実験と論文で実績を示した大村氏は数年で助教授に昇進し、その後に米国留学を果たす。それが大きな転機となった。

1971年、36歳のとき、米国ウエスレーヤン大でマックス・ティシュラー教授の下に留学。教授は米・化学学界の有力者で、世界的企業メルク社の元研究所長だったことから、メルク社を紹介され、それが縁で大村氏も世界レベルでの産学ネットワークと接点を持つことになる。これがイベルメクチンの開発にもつながることになった。

ふるさとに温泉施設

大村氏のユニークな点でほかのメディアであまり報道されていないことがある。美術愛好家であり収集家である大村氏は、ふるさとに私費で韮崎大村美術館を建設し、収蔵品をすべて韮崎市に寄贈している。このことは地元でもよく知られているが、それだけでなく、美術館の横に建つ日帰り温泉施設のオーナーでもあるのだ。

その温泉施設「武田乃郷 白山温泉」は、「この辺は必ず掘れば温泉が出る。温泉があれば地域の人も観光客も来てくれる」との大村氏の狙いによって建設された。研究者として功成り名を遂げていた10年前、こんな着想をするところが実に面白い。

今年8月に記者が大村氏にお目にかかったときに尋ねたところ、「それほど儲かっているわけではないが、お客さんはそれなりに来て下さっているので、資金は回転している」とのことだ。「掛け流しで、露天風呂からは八ヶ岳、茅ヶ岳が眺望できる。何より、お湯自体がすばらしい」とはご本人のアピールの弁。これから甲州路は紅葉がすばらしい。美術館と温泉をセットにして大村氏を育んだ土地を訪ねるのも一興かもしれない。

(撮影:尾形文繁)

4482とはずがたり:2015/10/07(水) 09:55:55
殺人病院なのか僅かな可能性に賭ける英雄的病院なのか?

肝移植を再開 神戸の民間病院 市の検査後初、通算10例目
http://news.goo.ne.jp/article/kobe/nation/kobe-20151006009.html
10月06日 21:00神戸新聞

 神戸市中央区の民間病院「神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMEC)」で生体肝移植を受けた患者9人中5人が死亡した問題で、KIFMECが6日、中断していた生体肝移植を再開したことが関係者への取材で分かった。

 KIFMECでは昨年12月?今年4月、生体肝移植を受けた8人中4人が死亡。日本肝移植研究会などが移植中止を求めたが、KIFMECは「体制に問題はない」として6月に再開し、翌日に患者が死亡した。神戸市は同月、立ち入り検査を行っており、移植実施は検査後初めて。通算では10例目となる。

 KIFMECは9月24日、外部の専門家でつくる評価委員会から、移植体制がおおむね備わっていると評価されたとして、移植再開の方針を明らかにしていた。

 評価委員会の委員長を務める上尾中央総合病院(埼玉県)の長谷川剛・院長補佐は「委員会が指名する医師が参加し、再開に当たって求めた条件は満たしている」とした上で「再開したからには手術を順調に進めてほしい」と話している。

 一方、KIFMECは「広報担当者と連絡が取れない」などとし、患者等の情報を公表していない。(金井恒幸)

4483とはずがたり:2015/10/13(火) 11:07:41
>診療報酬には消費税がかけられないのである。
>…つまり増税分がそのまま利益減少につながってしまう。
>実際には病院の売上原価に占める人件費の割合が高いので、3%がそのまま減るわけではないが、それでも1〜2%の利益減少が生じている。
>…病院経営はほとんど黒字が出ないように診療報酬が設定されているなかで、この利益減少はそのまま赤字転落を意味している。
>このことは当然国も理解していたのだが、これへの対応がまずかった。消費税増税で得た資金を利用して基金を設立、都道府県の政策目標に合致して配分するという姿勢を取ったのだ。
>病院にしてみれば突然、売上の1〜2%を国に取り上げられて、都道府県の言うことを聞かなければその分を失ってしまう、ということになったのである。

消費増税で厚労省が省益拡大、私立病院に人事介入
言論封殺を狙った亀田総合病院・小松秀樹副院長解任劇
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44892
2015.10.1(木) 関家 一樹

 9月25日に亀田総合病院の副院長である小松秀樹医師が、同病院を懲戒解雇された。

 今この問題が医療関係者の間で話題となっている。理由は亀田側が出した通知書の文言が強烈だったからだ。以下はその引用である。
 「なお、既に繰り返し指示してきたところですが、爾後、メール、メールマガジン、記者会見等、手段の如何を問わず、厚生労働省及び千葉県に対する一切の非難行為を厳に慎むことを命じます」

 亀田総合病院は千葉県鴨川市にあり、一般病床865・精神病床52、常勤医約450人と、日本最大級の総合病院である。様々な拠点病院に指定されており、千葉県南部の救命医療を担う基幹病院にもなっていることから、私立病院でありながら事実上千葉県南部の医療を一手に担っている。

行政に盾突く名物医師

 亀田は同病院以外にも様々なクリニックや医療団体を運営しており、亀田グループという一大医療集団を形成している。総スタッフ数が約4000人という巨大組織であるが、経営体制は江戸時代以来の亀田一族による親族経営である。

 小松医師は東京大学医学部を卒業後、2010年に虎の門病院を定年退職し、亀田側から誘われる形で現職となっていた。

 2006年に『医療崩壊』を出版以来、積極的な言論活動を展開し医療業界の論客として知られる人物である。

 小松医師が以前から行政に対して歯に衣着せぬ言論活動をしていたのは周知の事実であり、そもそも、そうした有名人であるから亀田側が採用したとも言える。それなのになぜこのような事態になってしまったのであろうか?

 意外に思われるかもしれないが実はこの問題には「消費税増税」が深く関わっている。

 ことの発端は、亀田が千葉県から依頼されて行っていた補助金事業に対して、県が突然「補助金を打ち切る」と通告してきたことだった。

 当初5400万円の補助金が予定されていながら、2600万円程度で支援が打ち切られそうになったため、小松医師が抗議をメールマガジンに複数回にわたって投稿したところ、これが千葉県と厚労省担当者の逆鱗に触れた。

4484とはずがたり:2015/10/13(火) 11:07:54

 同担当者が亀田の経営陣に対して、県から病院に対する補助金の配分についてもほのめかして、行政への批判をやめるように連絡。亀田の経営陣がこれを受けて、小松医師に対して行政への非難をやめるように「命令」した。これのが小松医師の主張である。

 小松医師が9月18日付で厚生労働大臣宛に提出した申入書によれば、亀田の経営陣は次のように小松医師に対して言ったらしい。

 「行政の批判を今後も書かせるようなことがあると、K(亀田)の責任とみなす。そうなれば補助金が配分されなくなるとほのめかされた。K(亀田)の病院は私立病院であって、公立病院のように守られていない。4000 人の従業員の雇用を守らないといけない。以後、千葉県の批判を止めてもらえないだろうか(伏字については筆者が補った)」

私立病院も補助金で縛られている

 以上はあくまで小松医師の主張であるため、ここでは真実性の検討は行わない。

 亀田は以前から私立病院として、行政とは違った立場で東日本大震災の被災地支援を含めた、意欲的な取り組みを行ってきた病院である。看護師不足が深刻化する千葉県において、県が養成数を減らすなか、自前で看護師養成数を増やすなど涙ぐましい努力も続けている。

 このように革新的で、時には行政と対立することも厭わなかった亀田が、なぜ冒頭のような行政の言うがままの、権能もなければ効果もない強烈な言論封殺を発するようになってしまったのであろうか。

 そもそも、医療業界は信じられないほど、厚生労働省や自治体の支配下に置かれている。

 医師個人としては、医師免許や保険医の指定(これがないと健康保険に基づく診療ができない)が握られており、病院としては各種の許認可や、レセプトと呼ばれる健康保険支払い(患者3割負担の残り7割の請求)の審査、などで常にお上の顔色を伺う必要がある。

 なかでも決定的なのは補助金への依存である。

今回の処分者である亀田が以前に作成した資料によると、自治体病院で15%程度、私立病院でも1%程度の収入を補助金が占めている。


 わずかな額のように見えるが、そもそも価格競争を許していない日本の保険診療制度においては、診療報酬は病院がぎりぎり赤字にならない程度の価格に国が統制している。したがって収入の1%は病院の黒字赤字を左右する額なのである。

 ただ、こうした許認可権や補助金依存については以前からあったこと。決定打となったのが2014年4月から始まった消費税増税だ。

 消費税は本来消費者に転嫁されるべき税金である。例えば「100円(税抜)で物を仕入れて、200円(税抜)で販売している会社」の場合を考えてみよう。

消費増税を省益拡大に利用した厚労省

 消費税が5%の時には、実際には105円を支払って仕入れ、210円を受取って売っている、この会社は受取消費税10円と支払消費税5円の差額である、5円を後で国に納税することになる、つまり100円の利益が上がる。これが8%になったときは108円を支払い、216円を受け取り、8円を納税する、100円の利益は維持される。つまり消費税は本来企業の負担増をもたらさない税金である。

4485とはずがたり:2015/10/13(火) 11:08:19
>>4483-4485
 ところが診療報酬には消費税がかけられないのである。

 消費税が5%時代に、100円(税抜)の商品を105円で仕入れ205円で売り100円の利益が上がっていたとすると、8%時代になり100円の商品を108円で仕入れても205円でしか売れないのである、利益は97円になる。つまり増税分がそのまま利益減少につながってしまう。

 実際には病院の売上原価に占める人件費の割合が高いので、3%がそのまま減るわけではないが、それでも1〜2%の利益減少が生じている。

 そもそも先述のとおり、病院経営はほとんど黒字が出ないように診療報酬が設定されているなかで、この利益減少はそのまま赤字転落を意味している。

 このことは当然国も理解していたのだが、これへの対応がまずかった。消費税増税で得た資金を利用して基金を設立、都道府県の政策目標に合致して配分するという姿勢を取ったのだ。

病院にしてみれば突然、売上の1〜2%を国に取り上げられて、都道府県の言うことを聞かなければその分を失ってしまう、ということになったのである。


 その額が黒字か赤字かの差をもたらすものであれば、なおさら行政が突きつける条件を飲まざるを得なくなってしまったのだ。

 実際に亀田の決算を見てみると、2012年には医業と医業以外を合わせた収入が約436億円であるのに対して経常利益は約6億3749万円と収入に対する利益率が1.46%。

 2013年には約450億円に対して約5億1143万円と1.13%、2014年には約459億円に対して約3702万円と0.08%。このように消費税増税が確実に経営に影響していることが分かる。

言論封殺は日本のためになるか

 小松医師の申入書の中では、亀田の経営陣が経営状況の悪化する中で、補助金の獲得を行っていかなければならないという姿勢になっていた、とされている。

 上述の亀田が公開している経営概況を見るに、その通りの発言があったかはともかくとして、亀田がそのような姿勢を取らざるを得ない状況に追い込まれていったことは、状況証拠からも明らかと言ってよいのではないだろうか。

 まさに「貧すれば鈍する」のである。

 こうしてみると日本の場合、医師は私立病院の場合ですら、半「公務員的」な扱いをされていることが分かる。

 他方で医師は医療という、患者=国民のために働くという「公的」な性格も持っている。医師は行政や法律の専門家ではないが、医療現場での問題点を一番把握できる立場にある。

 現に医療法人の理事長は原則として医師でなければならないのであるから、医療問題において医師以外に声を上げる役割を期待できる存在はいないのである。

 お決まりのフレーズであるが、高齢化の進展とともにわが国における医療のプレゼンスは今後増大する一方である。医療が巨大な問題となっているなかで、医師の自由な発言が妨げられるような風潮は断固として批判されなければならないと考える。

4486とはずがたり:2015/10/13(火) 11:09:39
日本の病院を補助金漬けにして経営破綻に導く厚労省
組織防衛が最優先、改革者は邪魔だ村から出て行け!
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44958
2015.10.13(火) 川嶋 諭

小松秀樹医師。千葉県鴨川市で撮影。1974年東京大学医学部卒業、山梨医科大学泌尿器科学教室助教授、虎の門病院泌尿器科部長などを経て2010年5月亀田総合病院副院長。2015年9月懲戒解雇を言い渡される。著書には「慈恵医大青戸病院事件〜医療の構造と実践的倫理」【日本経済評論社)、「医療崩壊〜立ち去り型サボタージュとは何か」(朝日新聞社)などがある。

 「あなた、その黒い顔じゃぁ、医者にかかったことはほとんどないでしょう。さては健康診断も受けていないんじゃないか」
 千葉県にある亀田総合病院の副院長だった小松秀樹医師と初めて会ったのは9月中旬だった。初対面でいきなりこう切り出されて、図星なだけにどう答えたものやら窮していると、間髪入れずに「それでいいんです」とおっしゃる。
 「健康診断を受けようが受けまいが、寿命はほとんど変わりません。医師はそれほど大きな役割を果たしているわけではないんです」

 小松さんが自らも執筆し監修役も務めた「地域包括ケアの課題と未来――看取り方と看取られ方」(ロハスメディア)が出版され、その取材の冒頭でのことだった。

 この本は、日本の医療や社会保障制度が崩壊へ向かいつつあるなか、大きな問題になっているお年寄りの介護と医療の問題、またどのような死を迎えるのかについて、様々な角度から検証し考察を加えたもの。

亀田総合病院を懲戒解雇

「地域包括ケアの課題と未来〜看取り方と看取られ方」(ロハスメディア、小松秀樹ほか著、2160円)
 1冊の本の中に日本が抱える問題点がほぼ網羅され、さらに解決のための考え方が記されている。非常に読みやすいので、ぜひご一読をお勧めしたい1冊である。

 例えば興味深い内容の1つに、貧乏な人ほど病気になりやすく、要介護になりやすいという統計がある。

 実際、お金持ちほど医療費を使わず、貧乏になればなるほど医療費をたくさん使う。それが示すものは、「日本の増え続ける医療費は社会の貧困化ともリンクしている」という事実。

 医療費抑制と言うとすぐに医療点数の切り下げに向かうが、実はそのような対処療法よりも社会の貧困対策のような根本問題を一つひとつ改善させていくことが大切だ。医療点数の削減はむしろ医療崩壊の速度を速める危険性すらある。

 このように、私のような素人だけではなく、医療従事者が読んでも目から鱗が落ちそうな内容がこの本には詰まっている。

 さて、小松さんは日本が抱える医療問題の解決に自らも積極的に取り組んできた。東日本大震災の時にも機敏に動いて福島県の浜通りで水不足と設備の問題で十分な治療ができなくなっていた人工透析患者などを救い、亀田総合病院の名を高めた。

 また、メディアを通して医療現場からの貴重な情報発信を続け、行政や医師会などに歯に衣着せぬ指摘をされてきた。日本の医療を良くするために欠かせない人材と言える。機会があればぜひお会いしたいと思っていた。

 実際、この本にも書かれているが、介護の分野でファイナンスの専門知識を持ったソーシャルワーカーの必要性などユニークな発想と実行力を取材して、本物の改革者だと確信した。ただ、少し気になった点もあった。

 この先生も敵が多いに違いないと感じたのだ。メディアへの寄稿からもそれがうかがえたが、残念なことにその心配がしばらくして形となって現れてしまった。

4487とはずがたり:2015/10/13(火) 11:10:01

行政への批判が原因

 9月25日、勤務先の亀田総合病院の副院長を突然、懲戒解雇されてしまったのだ。懲戒解雇というのは多くの場合、横領などの犯罪行為をした社員に適用されるものだろうが、小松さんの場合には、行政に対して"真っ当な"批判をし過ぎたために懲戒解雇されたというのである。

 真っ当な理由とは、先週、関家一樹さんに「消費増税で厚労省が省益拡大、私立病院に人事介入>>4483-4485」の記事で解説してもらったのでお読みいただきたいが、私としても直接ご本人からお話を聞かなければと思い、予定を変更して急遽、千葉県鴨川市に出かけた。

川嶋 突然のことにびっくりしました。それにしても小松さんのこれまでの貢献を考えれば、懲戒解雇とは不自然さが否めません。個人的な恨みが表れているような気がしてなりません。前から兆候のようなものはあったのでしょうか。

小松 亀田総合病院の亀田隆明理事長とは、病院の運営方針を巡って対立したことはあります。気配はあったのですが、本当に懲戒解雇を言い渡されたのにはびっくりしました。

 9月2日にさかのぼります。この日、私は会議で外に出かけていました。夕方、病院に戻ると、職員が忠告してくれた。
 「幹部がただならぬ気配で集まった。9月中に小松先生を解雇すると理事長が息巻いている」

 私が厚生労働大臣宛に厚労官僚の不当な圧力・行為に対して申入書を提出していたのですが、それのコピーがどういうわけか、この日、千葉県の職員を通じて亀田隆明理事長にメールで送られました。実は後日、これが回り回って私の手もとにも届いたのです。

 この申入書というのは、お読みいただいた「地域包括ケアの課題と未来――看取り方と看取られ方」の本に直接関わる問題です。この本は、亀田総合病院地域医療学講座という学術研究の成果物です。

小松 2013年度から3年間、地域医療再生臨時特例交付金という補助金をいただいて始まった講座で、地域の医療人材確保が目的です。

 高齢化時代が本格化する中で、期待が高まっている地域包括ケアについて、例えば高齢者の財産管理などこれまでほとんど研究されてこなかった分野なども含め実践的に研究を進めることにしました。

 地域で先進的な取り組みをしていることを全国に発信することで、医療人材を確保しようと考えました。被災地である福島県の南相馬市立総合病院で医師集めに成功した方法です。

 実はこの補助金を巡って、既に決まったことなのに千葉県の担当者から今年5月、2014年度は1800万円を1500万円に減額、2015年は打ち切るとの通告を受けました。

 予算がなくなったという説明でしたが、どう考えても法律に違反している。厳重に抗議し、千葉県に改めて説明を求めました。するとその担当者の上司から、減額・打ち切りは誤りであったとの謝罪を受けました。

 これは予算の恣意的流用と見られても仕方がないと思います。そこで、この経緯を記し、担当者の処分を求めた文書「千葉県行政における虚偽の役割」を発表しました。

 すると、亀田の経営者兄弟から内密の話があると呼び出されました。何と、厚労省関係者から記事を書くのをやめさせろ、今後、行政の批判を書かせるようなことがあれば亀田の責任とみなす、そうなれば補助金が配分されなくなる、とほのめかされたと言うのです。

 後から考えれば、厚生行政を批判し続けてきた私への当てつけだったと思われます。この厚労省関係者の名前を理事長の周辺の人物が人を介して私に教えてくれました。

 そこで、厚労大臣への申入書の原案を作成し、厚労省の高官である知人に、どの部署に提出したらいいのか相談しました。その知人は、内容が内容だけに放置できず、しかるべき担当部署に文書を渡して対応を頼んだのだと想像します。これが千葉県に送られ、9月2日、亀田隆明理事長に届けられたのです。

役所への批判をやめさせろ!

川嶋 つまり、補助金は国や自治体が出しているものなのに、裁量権をちらつかせて「私たちの言うことを聞かなければ補助金はどうなっても知らないぞ」という一種の脅しだったのですね。

小松 ええ。私が厚生労働大臣宛に送った申入書のPDFがメールで亀田隆明理事長に送られてきて、そのメールには「別添情報提供させていただきます。補足の説明でお電話いたします」とありました。このPDFには、「千葉県行政における虚偽の役割」も入っていたので、よほど批判が効いたものと思います。

4488とはずがたり:2015/10/13(火) 11:10:16

 電話の内容については知る由もありませんが、その後、私が懲戒解雇を申し渡されるまでの経緯から、これ以上小松秀樹に役所の批判を続けさせるのなら、補助金の類は今後一切出せないというような内容だったと推察されます。

川嶋 言論を弾圧しようとした官僚を実名で厚生労働大臣宛に告発したことで、役所としてはもう堪忍袋の緒が切れたということでしょうか。

 関家一樹さんが今回の問題は消費増税を利用して権益拡大を図った厚労省のやり過ぎを指摘していますが、民間の病院の人事まで介入していたとすれば、これはもう常軌を逸していますね。もっとも、処分したのは亀田総合病院を運営する医療法人鉄蕉会であって、自分たちは何の関係もないと言うのでしょうが・・・。

 しかし、不思議なのは亀田さんです。独立した民間の病院として経営に自信があればお役所の"指導"に対して毅然とした態度を取っていればいいわけでしょう。

 千葉県に亀田総合病院ありと言われるわけですから。房総半島のリゾートマンションは建設時に比べてみな大きく値を下げているそうですが、例外は鴨川だと聞いたことがあります。亀田総合病院があるのがその理由だと。

 でも、その病院も実態は補助金漬けになっていたということですか。

小松 補助金漬けというほどもらえるとは思いませんが、裁量幅があるので苦し紛れにもそれを期待していたのでしょうね。もともと水面上にやっと顔を出している程度の収益力でしたが、2014年に消費税が引き上げられてからいよいよ苦しくなり、職員のボーナスも引き下げられました。

川嶋 診療費には消費税のアップ分を加えられないのに仕入れには3%分の消費税が上乗せされてしまうので、仕入れ価格が上がった分、病院経営が悪化してしまうという問題ですね。

 そして、病院経営を圧迫した分の消費税相当額を厚労省がプールして補助金として還付する。言うことを聞く病院とそうでない病院に差をつけることが可能になるわけだ。

小松 はい。でもそれだけではないんです。亀田総合病院側にも問題がある。環境が厳しいなら厳しいなりに経営力を発揮すべきでしょう。実際、私は2010年に亀田に来てからかなり経費削減の努力をしてきました。

 例えば、診療材料や薬の種類ですね。医者というのは自分の気に入った診療材料や薬があって、黙っているとそれを使いたがるものです。亀田のような大きな病院になると、医者がちょっとした我がままを言っただけで経費がかさんでしまう。

 薬も同じで、似たような薬効なのに医者がそれぞれ自分の使い慣れている薬を使っていたら、在庫がいくらあっても足りなくなってしまいます。私はそれらをかなりバッサリやりました。

川嶋 医師仲間から反発が強かったでしょう。それでもやり切るのはすごい。経営にこういう努力は絶対に必要です。日本の製造業はその力が強いから国際競争力があるとも言えます。

 日本の病院がこういう原価低減にこれまで本気でなかったとすれば、これは効果が上がりますよ。私もこれまでの取材を通して、例えばキヤノンなど、数え切れないほど成果を上げたケースを見てきました。

小松 でもねぇ、こういう細かい努力を続けても、節約するそばから使ってしまっては何もならない。例えば、亀田総合病院は中国での事業を始めようと、調査や準備を続けてきました。

 日本は人口が少なくなるから海外に活路を見出そうというのは分からなくもない。しかし、あまりに時期が悪すぎました。

 しかも、中国人相手の診療で収益を上げようというのか、中国人の患者を房総半島まで連れて来ようというのか、あるいは中国で日本人を診療しようというのか目的がはっきりしませんでした。事業の場所も変遷しました。

 最終的に現地調査の結果が悪く、支援してきた経済産業省も政府系金融機関も手を引いてしまいました。それでも中国の事業を継続すると言う。

 そうかと思えば、陽子線治療という先端的な手法を導入すると言う。確かに先端ではあるのですが、最近言われているところでは効果がそれほど高くない。

 前立腺がんなど患者数の多い疾患で、従来の放射線治療を上回る治療効果が証明できなかったのです。建設費用は機器を製造している会社が出すと言うのですが、相当数の患者を集めないと違約金を取られる。小さくコストを削っても、こういうところで湯水のようにお金を使われては赤字になるのは目に見えています。

4489とはずがたり:2015/10/13(火) 11:10:43
川嶋 それはまさに経営の問題ですね。病院に限らず、一般企業でも似たようなことは起きるんだと思います。

 利益率はわずかでも会社の規模が大きいと、経営者の手もとにはそれなりに大きな額のお金がありますから、新しい技術やら海外投資の誘惑にかられてしまう。でもそれは悪魔のささやきなんです。

 これは東南アジアのタイで取材したことなんですけれども、日本が少子化で経済が縮小していくのは目に見えているから、成長力のある東南アジア、中でも親日国で最も日本との経済的結びつきが強いタイに進出しようと、ここ数年で日本の地銀や信用金庫がこぞって進出したそうです。

 ところが、海外はそんなに甘くない。全くと言っていいほどビジネスになっていないようです。

 それはともかく、経営がしっかりしていたはずの亀田総合病院がそういう罠にはまるとは・・・。どうしてなんでしょう。

小松 経営トップの問題が大きいと思います。中国や陽子線治療などはみなトップの判断です。コスト意識より世間体が気になってしまう。海外や先端治療は格好いいですからね。世間から亀田はすごいぞという目が向けられる。

 コストのことは二の次なんです。経営トップに長く座っていて今までうまくやって来られたからこれからもそれが続くと思っている節があります。長い間、権力の座にあると環境の変化が見えなくなる典型例のようなものでしょう。

 海外、特に欧米では権力を持ち続けて周りが何でも言うことを聞いてくれる環境が続くと、傲慢になっていき、これが企業経営の大きなリスク要因になるという研究が盛んだそうです。一種の人格障害で、周囲の声に耳を貸さなくなり冷静な判断ができなくなってしまう。

 2008年のリーマンショックでは巨額の損失を被った大企業が世界で続出しましたが、その多くの企業で傲慢経営が見られたようです。

 今回の私に対する処分はあまりに稚拙で乱暴です。冷静で緻密な判断があるようには思えない。権力者を誰も止められなくなっている。

川嶋 欧米でガバナンスの問題が強く叫ばれるようになったのはリーマンショックより前のエンロン事件が契機だったと思います。経営をチェックする様々な取り組みがされてきましたが、権力者の暴走はなかなか止められないということなのでしょう。

 日本の病院経営の場合には、また別の問題もありますね。

 混合診療などやれば効果が期待できる改革も進めずに、消費増税で病院の経営を圧迫しつつ一方でその消費税分を補助金という形にして官僚支配を強める。これでは経営者のやる気を完全に削いでしまいます。

 共産国家の国営企業と同じ。競争力が高まるはずがありません。私立の亀田総合病院の場合もそういう面はあったのでしょうか。

小松 これは病院外のある人から聞かされた話なんですが、亀田隆明理事長の補助金ねだりが目立って問題になっているということでした。亀田さんにそのことをただすと、政治的反対勢力が意図的に流している風説に過ぎないと一蹴されました。

 しかし、病院の経営が苦しくなると補助金がもらえないか検討するようなことを何度も言っていたこともあり、根も葉もない噂とは言えないようです。

川嶋 経営努力より補助金ですか。そうなると、コストを削減しようとする小松先生のような人は逆に邪魔になるかもしれませんね。

 それで最初の話に戻りますが、「官僚批判をするなら補助金を減らすぞ」という文句が経営トップにとって殺し文句になるわけですね。小松先生の懲戒解雇はそういうストーリーでしたか。

小松 補助金が入っていると、官僚の立場はぐんと強くなります。

 亀田総合病院地域医療学講座という補助金の入った講座で、私が補助金の削減はおかしいと食ってかかった時、彼らがターゲットに設定したのは、NPO法人のソシノフでした。

4490とはずがたり:2015/10/13(火) 11:11:37
>>4486-4490
 「得体の知れないソシノフに補助金が無断で転用されている恐れがある」と言うのです。噂まで流されました。もちろん、一切そんなことはしていません。こういうこともあろうかと、予算制にして、部署の異なる3人の承諾がなければ支出できない仕組みにしておいたのです。

 このソシノフのことを説明しておきますと、まちづくりのために今年2月に設立した団体で、社会課題解決が目的です。具体的には、地域包括ケアに関する業務の約束事(規格)を作成し、認証制度などを考案します。これを継続的に議論し、発展させていきます。純粋な学術研究である亀田総合病院地域医療学講座の活動内容は、ソシノフとの連携が前提でした。

 高齢化が進む日本で、医療の問題、介護の問題に真正面から取り組み、その問題解決と地域活性化を両立させる方法を考えていこうという非営利団体です。

 亀田総合病院のある千葉県の南房総地域(安房地域)には温暖な気候と豊かな自然があります。また人件費も比較的安い。一方で目立った産業がない。

小松 これに対して東京は何でも揃っているようで実は看護師が足りない、介護施設が足りない・・・と高齢化対策が実は大変遅れている。しかも、今後、高齢者が急増します。

 そこで、安房地域に日本一高齢者が生活しやすい環境を整えて、東京からお年寄りに移住してもらおう。そして全く新しい高齢者支援サービスなどを提案して、安全で豊かな老後を送り、安心して死を迎えられるようにしようと考えました。


 新しいサービスは福祉や介護に関わる現場の人たちがアイデアを出し合って少しずつ進歩させていく。お役所の指導ではなくて、民間の創意と工夫を集めることで新しいビジネスが育つ可能性がある。

 そういう活動を支援していこうというのがソシノフの役割です。

 ところが、亀田総合病院地域医療学講座につけられた補助金がソシノフに流用されているのではないか、そうだとすればけしからん、という"指導"があったようです。

 実際、ソシノフの代表理事が亀田さんに呼ばれ、行政に嫌われているだけでも問題だ、もう亀田総合病院はソシノフと関われないときっぱり宣言されてしまいました。私益のためには公益は吹っ飛ぶということです。

川嶋 お話をうかがうと、このソシノフの取り組みは、日本の高齢化対策の先端的取り組みの1つじゃないですか。

 医療に限らず、国が主導してトップダウンで全国一律の対策を講じる時代ではなくなったと思います。地域が地域らしさを生かしながら、みんなでアイデアを出し一歩進み半歩後退しながらも、全体としては着実に進んで行く。

 そんな取り組みこそ必要だと思います。そういうものを標的にするとは、しかも権益拡大が理由とすれば、大きな問題ですね。

 ところで、小松先生はこのあと、どうされるおつもりですか。

小松 私の処分は明らかにおかしいので、戦っていくつもりです。一方で、時間ができた分、高齢者の訪問医療を研究したいと思います。

 これまで手術ばかりやってきたので、私がすぐにやるのは難しい。誰かにかばん持ちをやらせてもらえればと思っています。どんな問題があり、どのように解決すべきなのか考えてみるつもりです。

川嶋 それは素晴らしいですね。どうもありがとうございました。

4491とはずがたり:2015/10/17(土) 16:58:13
アルツハイマー病、原因は真菌感染?患者の脳に痕跡
http://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%84%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%9E%E3%83%BC%E7%97%85%E3%80%81%E5%8E%9F%E5%9B%A0%E3%81%AF%E7%9C%9F%E8%8F%8C%E6%84%9F%E6%9F%93%EF%BC%9F%E6%82%A3%E8%80%85%E3%81%AE%E8%84%B3%E3%81%AB%E7%97%95%E8%B7%A1/ar-AAfvj5F#page=2
AFPBB News 1日前

【AFP=時事】認知症の中でも最も症例が多いアルツハイマー病の患者の脳に、真菌の痕跡を発見したとする研究結果が15日、発表された。これにより、アルツハイマー病の原因は伝染性病原菌なのか、という疑問が再び浮上した。

 研究を行ったスペインのチームは、まだ決定的な証拠は得られていなものの、この問いの答えが「イエス」であることが判明すれば、アルツハイマー病は抗真菌療法による治療の対象となる可能性があると、英科学誌ネイチャー(Nature)系オンライン科学誌「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」に発表した研究論文で指摘している。

「アルツハイマー病が真菌性疾患である、または真菌感染がアルツハイマー病のリスク因子である可能性は、患者への効果的な治療に対する新たな展望を開くものだ」とチームは述べている。

 研究者5人からなるチームは、分析対象としたアルツハイマー病患者11人の遺体の全てで、脳組織と脳血管に「数種類の真菌種」の細胞や関連物質を発見した。これらは、アルツハイマー病にかかっていない対照群にはみられなかった。

 1か月前のネイチャー誌に掲載された別の研究結果では、アルツハイマー病の「種」が外科手術によって誤って患者から別の患者へと移植されてしまう危険性も指摘されていた。また、研究者の中には、アルツハイマー病が伝染病なのではないか、あるいは、少なくとも特定の細菌への感染が発症リスクを高めているのではないか、との説を唱える者もいた。

 これまでの研究で、ウイルスや細菌に由来する遺伝物質がアルツハイマー病患者の脳内で発見されており、ヘルペスや肺炎を引き起こすウイルスが、アルツハイマー病の「病原体」である可能性が示唆されていたと、今回の論文は指摘している。

 アルツハイマー病の「主病因」はこれまで、粘着性タンパク質の蓄積によって形成される脳の「アミロイド斑(プラーク)」とされてきたが、プラークを標的とする薬剤の試験は、期待はずれの結果に終わっている。

 今回の研究結果は、アルツハイマー病の考えられる原因のリストに、新たな仮説を追加するものだ。

 数種類の真菌の痕跡が発見されたことで「アルツハイマー病の臨床症状の進行と重症度が患者によって異なることを説明できるかもしれない」と研究チームは述べている。

 また真菌の原因は、病気の進行がゆっくりであることや炎症反応がみられることなどの、アルツハイマー病の特徴とぴたりと符合すると研究チームは補足した。炎症は、真菌類などの感染性病原体に対する免疫反応の一つだ。

仏東部アンジェルビリエの老人ホームで親族の手を握るアルツハイマー病患者の女性(2011年3月18日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News
c AFPBB News 提供 仏東部アンジェルビリエの老人ホームで親族の手を握るアルツハイマー病患者の女性(2011年3月18日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News
 一方で研究チームは、真菌感染症がアルツハイマー病の原因ではなく、アルツハイマー病によって免疫力が低下したり、食生活や衛生環境が変化したりした結果である可能性も認めている。

 論文は「アルツハイマー病の真菌感染の因果作用を立証するための臨床試験が不可欠なのは明白だ」「有効性が極めて高い上にほとんど毒性のない抗真菌薬が、現時点で多数存在する。アルツハイマー病が真菌感染で引き起こされる可能性を調べるための臨床試験を設計するには、製薬業界と臨床医学者らからの協力が必要になる」と記している。

【翻訳編集】AFPBB News

4492とはずがたり:2015/10/18(日) 22:23:17
青森人は塩摂り過ぎな印象だけど酒も煙草も好きなんか(;´Д`)

<がん死亡率>青森県が全国最悪 11年連続
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/mainichi-20151019k0000m040059000c.html
21:23毎日新聞

 ◇部位別で「大腸」「胆のう・胆道」「膵臓」も全国ワースト

 2014年に人口10万人あたり何人ががんで命を落としたかを示す「がん死亡率」で、青森県が98.0と全国最悪だったことが国立がん研究センター(東京都)のまとめで分かった。青森のがん死亡率ワーストは04年から11年連続。死亡率は改善傾向にあるものの全国平均との差は広がり、県が掲げる「短命県返上」に向けた課題が浮き彫りとなった。【森健太郎】

 都道府県別のがん死亡率は、厚生労働省の人口動態統計(75歳未満)を基に、高齢化による地域間の年齢構成のばらつきの影響を受けないよう調整して算出した。人口動態統計によると、14年の県内のがん死者数は5002人で、死因別では全体でトップの約3割を占めている。

 青森の死亡率は、男性が131.4、女性が69.8で、男女とも全国で最悪。男女計では13年の99.6から1.6ポイント下がったが、全国平均の79.0とは19.0ポイントの差が開いた。死亡率が全国で最も低い長野県(68.3)とは29.7ポイントの開きが出た。

 ただ、全国的にがん死亡率は減少傾向にある。青森県も20年前の1995年より16.7ポイント、10年前の2005年より5.2ポイント低下。一方で改善率は全国平均に比べて鈍く、全国との差は拡大しつつある。

 がんの部位別の死亡率では、「大腸」「胆のう・胆道」「膵臓(すいぞう)」で青森県が全国ワーストとなり、「肺」が下から2番目、「肝臓」が下から9番目と悪い水準が目立った。

 背景の一つには、県民の高い喫煙率、飲酒率がある。厚労省の13年国民生活基礎調査によると、県内の喫煙率は男性が40.3%で全国1位、女性が14.3%で全国2位と高くなっている。飲酒量も、1日1合以上を週3日以上続けている県民の割合が男性で51.6%(同省の10年国民健康・栄養調査)と全国平均(35.9%)を大きく上回り、全国1位となっている。

 県がん・生活習慣病対策課によると、青森のがん死亡率の高さについて、このほかに▽塩分摂取量の多さ▽運動習慣の少なさ▽野菜摂取量の少なさ??などが複合的に絡んでいるという。がん検診についても「三大がん」の胃、肺、大腸の受診率は男女とも全国平均をほぼ上回っているが、県が目標とする50%には届いていない。

 同課の嶋谷嘉英課長は「短命県は悪い生活習慣の積み重ねによる影響が大きい」と指摘。青森県の特徴として「働き盛りの40〜50代でがんによって亡くなる人が多い。定期的に検診を受けていない人は、症状が表れた時点で既にがんが進行しているケースが目立つ」といい、引き続き喫煙対策と検診の受診率の向上に力を入れるとしている。

4493荷主研究者:2015/10/21(水) 23:01:19

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020151006eaaa.html
2015年10月06日 日刊工業新聞
東北大、ミューズ細胞を脳梗塞モデル動物に移植し運動能力が回復することを確認

 iPS細胞やES細胞を利用した多能性幹細胞の研究が世界中で活発に行われている。そうした幹細胞の中で注目されているのが、さまざまな細胞に分化できる「ミューズ細胞」だ。今回、東北大学の研究チームが脳梗塞モデル動物に同細胞を移植して運動能力が回復することを確認、米科学誌ステム・セルズに論文を発表した。(冨井哲雄)

さまざまな細胞に分化できるミューズ細胞(東北大提供)

 ミューズ細胞は皮膚や骨髄などにもともと存在し、体のさまざまな組織に分化する能力を持つ多能性幹細胞だ。多能性だけでなく一定の増殖能力を併せ持つ。iPS細胞のように外部から遺伝子を導入する必要はなく、腫瘍が形成される可能性は低い。

 今回、東北大大学院医学系研究科の出澤真理教授と冨永悌二(ていじ)教授らが、ヒトの皮膚由来のミューズ細胞を脳梗塞のモデルラットに移植し、神経機能を回復させることに成功した。ラットの頭に穴を開け、細い管で脳梗塞の場所に同細胞を送り込み移植したところ、細胞移植前には高い場所に設置した細い棒に乗せても棒につかまることしかできなかったラットが、移植から約3カ月後には棒の上を歩けるまでに回復した。

 さらにラットの脳を詳しく調べると、同細胞が脳の組織に生着した後、自発的に神経に分化。脳から脊髄までの神経回路を再構築することが分かった。腫瘍ができないことも確認した。冨永教授は「脳梗塞の患者の骨髄からミューズ細胞を取り出し、脳にミューズ細胞を移植する臨床試験を2018年度から始めたい」としている。

4494とはずがたり:2015/10/26(月) 14:59:03
惚れた(;´Д`)ハアハア

2015年10月21日(水) 週刊現代
総理大臣がなんだ!
ノーベル賞・大村智先生の、権威に媚びない「痛快人生」祝!医学・生理学賞受賞賢者の知恵
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/45883

山梨の農家の長男として生まれて、夜間高校の先生になり、一念発起して研究者に。そして自分の作った薬が世界中の人の病気を治す---そんな偉人めいた話がぶっとぶ、豪快なセンセイの一代記。

総理からの電話に「あとでかける」

2年連続、しかも複数分野でのノーベル賞受賞に日本列島は沸いた。口火を切ったのが、10月5日に医学・生理学賞を受賞した大村智・北里大学特別栄誉教授(80歳)だ。

受賞理由は、アフリカで年間数千万人が感染し、重症化すると失明に至る感染症・オンコセルカ症の特効薬『イベルメクチン』の発見と開発。

アフリカでオンコセルカ症の診療にあたっていた長崎大学熱帯医学研究所元所長の青木克己氏が、当時の反響を語る。

「それまでオンコセルカ症に対して安全で有効性のある薬はなかった。われわれにできることは、寄生虫を媒介するブヨを殺虫剤の散布で殺すことだけ。それだけに、イベルメクチンができたときは大騒ぎでした。

日本ではあまり知られていませんでしたが、世界では大村先生の名前はとうに浸透しています。私は先生のノーベル賞受賞は20年遅いと思っています」

とはいえ、世界に冠たる「平成の野口英世」の素顔は、温厚な人格者というよりは、独立自尊、時の権力にもズバズバと物申す快男児なのだ。

持ち前の反骨心は、受賞の一報を受けての北里大学での記者会見で、さっそく発揮された。業績紹介や学長挨拶の後、詰めかけた報道陣を前に大村さんが挨拶をしようと口を開きかけた刹那、事務方が「安倍総理からお祝いの電話です」と耳打ちした。

すると、大村さんは「あとでかける」とにべもない。気を利かせたつもりの司会者が、「ただ今、安倍総理のほうから電話が入っておりまして、そのあと大村先生のご挨拶を」とフォローした。苦笑い気味に携帯を耳にあてた大村さんが、再び報道陣に向き直って発したひと言は――。

「今、総理大臣から電話があるそうですけども、(この電話口で)ちょっと待たされております。タイム・イズ・マネー。(会見を)続けましょう」

こう言って、挨拶に戻り、今度は総理のほうを待たせたのである。この対応に、「わざわざ記者会見の最中に電話を入れてくるような政権の人気とりを一蹴してくれて、胸がすっとした」「大村さん最高!」などの感想が、ネット上に溢れかえった。

自分の食い扶持は自分で稼ぐ

中学以来の友人で、大村さんが創設した「山梨科学アカデミー」常任理事の功刀能文氏が語る。

「『たとえ総理相手といえども、自分にはそれ以上に大事なものがある』というのが大村先生。権力に巻かれることはしません。

『国立の研究者たちはお上の保護の下、国民の税金で研究しているけれど、僕は自分自身の研究でお金を稼いで研究費に充てている』という自負がある。事実そうやってここまで来たのです」

たしかに大村さんの経歴は、研究者としては異色ずくめだ。1935年、山梨県韮崎市の農家に生まれ、学生時代はクロスカントリースキーに熱中。おかげで勉強のほうはすっかりそっちのけになったという。

地元の山梨大学を卒業後、上京して夜間高校の教師になったが、一念発起して学問の道へと進んだ。『生命誌ジャーナル』のロングインタビューで大村さんは当時をこう振り返っている。

4495とはずがたり:2015/10/26(月) 14:59:20
「昼間は大学で勉強、夜は高校に行って授業をし、土日は徹夜で実験という毎日。資金が足りない時はアルバイトで時間講師もやりましたよ」

修士号を取った後、大村さんは東京に残らず故郷を目指している。Uターンした山梨大学で助手だったときに出会ったのが、微生物の世界だった。

大村さんの評伝『大村智 2億人を病魔から守った化学者』著者の馬場錬成氏は言う。

「大村氏には〝研究勘〟とでもいうべき独特の才能が若い頃からあったように思います。ご本人に聞いても『何かある』としか言わないけれど、傍から見ると人生の岐路で意外な決断を下している。ポリシーが〝人真似はしない〟であるというのもうなずけます」

山梨大から北里研究所へ移って、猛烈に研究し、米国での研究留学へと飛び立った。そして持ち前の独立心と負けん気から、独自の研究スタイルを築き上げる。研究費も含めて「自分の食い扶持は自分で稼ぐ」という、通称「大村方式」がそれだ。再びご本人の弁を引こう。

「まず企業から研究資金の支援を得て、有用な化合物を見つける。そして発見した化合物の使用権を企業に渡す。企業がその化合物を実用化・販売したら、その売り上げに応じて特許料を私の研究室に入れてもらうというものです。

私はイベルメクチンで得た特許料で病院を建てました。世界中訪ねても、特許料で病院をつくった大学の先生というのは私だけかもしれません」

このシステムなら、国に頼る必要はない。そもそも国は、私大には助成金を出したがらない。前出・馬場氏は言う。

「文部科学省の科学研究費補助金の配分は、旧帝大をはじめとする国公立大が約7割。ひどく偏っています。私学出身者で、当時としては珍しい産学連携から研究費を調達した大村先生がノーベル賞を受賞したというのは、まさに画期的なことです」

ごひいきはマイクロソフト創業者

受賞理由となった、イベルメクチンの元となる微生物「放線菌」が静岡県の川奈ゴルフ場脇から採取されたというエピソードはすっかり有名になった。が、イベルメクチン商品化をめぐるエピソードはもう一つあるという。馬場氏が続ける。

「1981年、イベルメクチンは動物薬として商品化されることになり、大村先生を始めとする北里研究所とメルク社で特許料に関するライセンス契約が話し合われました。

最初の交渉で、メルク社は『オオムラが発見した放線菌の菌株を3億円で買いたい』と提案した。研究所の理事会はこの提案を受けようとしたのですが、大村先生は買い取りを拒否した。この薬が生み出す利益はそんな程度で済むものではないと読んだのです。

結局、最後はメルク社側が折れ、大村先生の提示した条件を飲んだ。その後、メルク社側から北里側に支払われた金額は現在までで200億円を超えています。あのとき菌株買収を拒否していなかったら、北里側は3億円にせいぜい若干のお礼を手にするだけで終わっていたでしょう」

この莫大な収入を、大村さんは北里研究所の建て直しにつぎこんだ。

大村さんが北里研究所の副所長に就任したとき、研究所は3億~4億円の赤字を抱えた貧乏研究所だった。大村さんの妻は「大学の教授に落ちついてやっと給料もちゃんと入るようになったのに、また給料の安い研究所に戻るなんて……」とぼやいていたという。

ところが、構造改革、人材育成に取り組んだ大村副所長は、貧乏研究所を金融資産230億円以上の黒字施設に回復させた。研究者として超一流であることは言うまでもないが、経営者としても傑出した能力を発揮するアイデアマンなのだ。

「先生には商人的感覚がある。ご本人もマイクロソフト創業者のビル・ゲイツが大好きなんです。彼は学者ではないけれど、一人であれだけの財を成した。その姿に共感するようですね」(前出・功刀氏)

4496とはずがたり:2015/10/26(月) 14:59:39
>>4494-4496
いわゆる「専門バカ」とは違う。そんな幅の広さを象徴するのが、大村さんの絵画熱だろう。

負けず嫌いの根底にあるのは「東大への対抗心」

ノーベル賞報道がなされたとき、人々の度肝を抜いたのは、数年前に韮崎市の自宅跡に建てた自前の美術館を韮崎市にポンと寄付していた、というエピソードだ。

大村さんは、イベルメクチンだけでなく、これまで26もの医薬品の商品化に成功している。医薬品研究者は生涯に一つ商品化できるものを見つけられたら大成功、といわれており、商品化されればそれほど実入りは大きい。特許料は研究所に入るとはいえ、その一部は、当然、大村さんに支払われる。

かつて公表されていた高額納税者名簿によれば、大村さんの'03年分の納税額は1億3,500万円で、山梨県の高額納税者第3位だ。当時の税制で計算すると、推定年収は3億6,500万円! しかも単年だけの一時的な収入ではないから、大村さんは、まさに山梨きっての大金持ちなのだ。

が、周囲の人々は、大村さんの私生活は、いわゆる金満家とはかけ離れたものだと口を揃える。

「取材で何度もご自宅に通いましたが、私が接した限りでは、私生活で華美な消費をしている印象はまったくありませんでした。そもそも大村氏には贅沢をしようという発想がない。絵画も投機が目的ではなく、あくまで子供の頃から好きだった絵を見て心を休めたいという目的で買っていました」(前出・馬場氏)

六十数年来の付き合いの功刀氏に至っては「あの人には、豪華なものとか派手なものは似合わないですよ」と大笑いする。

「大村先生は高級ホテルやレストランでは食事はしません。田舎流です。町の飲み屋とか学生が泊まるような宿が大好きで、みんなでワイワイやっています。

好きな酒は焼酎。いつも自分の焼酎ビンを持っていて、山梨に帰ってきたときは、その焼酎ビンを抱えて行きつけの蕎麦屋に行くんです。

自宅は教え子たちの合宿所にしており、合宿が始まると先生は自分の親まで呼んでいました。とにかくオープン。あけっぴろげです」

大金持ちだが気さくな先生は、故郷と絵画と本と教え子を愛している。

「先生の負けず嫌いは相当ですが、その根底にあるのは、東京一極集中、わけても東大への対抗心です。

どこかの大学を卒業した後に東大大学院へ進学した人が、周囲の受けをよくしようと、学歴を東大卒とするでしょう。先生はそれががまんならない。だから、ことあるごとに『自分は山梨大学卒です』と公言しています。山梨の人間としては嬉しいですよ。

肩書なんて必要ない、という矜持が先生にはある。それが人を惹きつけるのではないかと思います。努力家でもありますが好奇心旺盛で、読書も欠かさない。学士院会員なだけに、他の分野の学者との交流もあるから、話題もボキャブラリーも豊富で、座談の名手です。

時折冗談をはさんで場をなごませるのもお手のもの。12月のストックホルムでのスピーチを今から楽しみにしていて、『スウェーデンの王様に笑ってもらわなくちゃ』と、すでに息巻いているみたいですよ」(前出・功刀氏)

こんな面白い研究者が出るのだから、日本もまだまだ捨てたものじゃない?そんな気持ちにさせてくれる大村さんの授賞式を、われわれも楽しみにしよう。

「週刊現代」2015年10月24日号より

4497とはずがたり:2015/10/28(水) 18:08:14
イヤーワームってゆうんか!

頭から離れないメロディ、記憶の謎を解く鍵に
ある曲が頭の中で流れ続ける「イヤーワーム」現象はなぜ起こるのか
http://jp.wsj.com/articles/SB10631682899670053547704581320012602459604?mod=JWSJ_EditorsPicks
By MELINDA BECK
2015 年 10 月 28 日 08:29 JST

 ある曲が頭から離れず、果てしなく流れ続けるという経験はないだろうか。

 科学者たちはこれを「不随意音楽イメージ」ないし「イヤーワーム(耳の虫)」と呼ぶが、現在、なぜこれが起こるのか、そして、ここから何を学べるかに光を当てた一連の新たな研究が行われている。

 一部の神経科学者や認知心理学者は、イヤーワームを研究し、記憶の謎や、人間の意識的なコントロールを超えた脳の領域を探ろうとしている。

 心理学者のローレン・スチュワート博士は、「人間が思考プロセスを完全に掌握しているという考えは幻想だ」と述べる。同博士はロンドン大学ゴールドスミス・カレッジの音楽・心理・脳に関する修士コースを創設した人物で、最近の研究はここで行われている。

 研究者たちはまだ、イヤーワームが生じたときに脳で何が起こっているかを観察できていない。なぜなら、それは予測不可能な形で突然起こるからだ。イヤーワームに関して知られていることの大半は、調査やアンケート、日記や実験から得たものだ。

 医学誌「Memory and Cognition」に今年掲載されたゴールドスミス・カレッジの研究論文によると、われわれが頭の中で聞いている曲は、実際の録音に近い傾向があった。研究チームは17人の被験者に対し、4日間の研究期間中にイヤーワームが聞こえた場合、そのリズムに合わせて体を動かすよう依頼した。被験者の動きを手首に装着したデバイスが記録した結果、イヤーワームで刻んだテンポと、オリジナルの録音のテンポとの差は10%以内だったという。

 医学誌「Consciousness and Cognition」に今年掲載されたゴールドスミスの別の研究は、イヤーワームが聞こえたと報告する回数が多く、かつ非常に煩わしいと訴えた人たちの脳の構造が、他の人とわずかに異なることを突き止めた。情動処理に関連する分野の灰白質が比較的多かったのだ。

 さまざまな研究から、脳内のジュークボックスが鳴り出すのは「認知的負荷が少ない」ときに多いことが分かっている。例えばシャワーを浴びているとき、着替えているとき、歩いているときや、家事をしているときなどだ。スチュワート博士はイヤーワームを「音のスクリーンセーバー」になぞらえる。他に何もないときに心を楽しませるものだ。

4498とはずがたり:2015/10/28(水) 18:08:32
>>4497-4498
 同博士率いるチームはこの理論を試した。被験者に映画「007」や「プリティ・ウーマン」の予告編の音を聞かせた後、さまざまな活動タスクを与えた。その後5分間何もせずに座っていた被験者は、頭の中にその音楽が流れたと報告する確率が最も高かった。スチュワート博士は「タスクが難しくなればなるほど、音楽が聞こえる確率が低くなった」としている。

 脳内のDJは曲をランダムにかけているわけではない。日記に関する研究によると、曲はその人の気分と合致する傾向がある。やる気に満ちて明るい気分なら、聞こえてくるイヤーワームもアップテンポである可能性が高い。

 また頭から離れなくなる曲は、通常は最近に耳にした曲であることが研究で分かっている。ラジオで頻繁にかかる曲がイヤーワームのヒットチャートに入る理由もそこにある。2011年の研究によると、年末のホリデーシーズン期間中は、頭の中でもクリスマスの曲が流れる回数が増えるという。

 ウェスタン・ワシントン大学の心理学者アイラ・ハイマン氏によると、注意を払わずに聞いていた曲も、潜在意識に入り込んでくる場合があるという。同大学で行われた研究(学術誌には未掲載)では、ただ音楽を聴いた被験者より、他の活動をしながら音楽を聴いた被験者の方が、後でイヤーワームとしてそれを聞いたと報告する人が多かった。

 言葉、イメージ、その他の関連情報が、長い間潜んでいた音楽の記憶を呼び起こすときもある。ゴールドスミスの研究チームによると、歌手の故マイケル・ジャクソンさんの医師が米国で裁判を受けていたとき、イヤーワームとして彼の曲を挙げた回答者は多かったという。

 歌ったり音楽を聴いたりする頻度が高い人は、より長く、より頻繁なイヤーワームに遭遇する傾向がある。また、強迫神経症の傾向のある人は、より頻繁にイヤーワームに見舞われ、それをより煩わしいと思いがちだ。研究によると、大半のイヤーワームは実際には不快なものではない。しかし、たとえ大好きな曲であっても、何回も聞けば煩わしくなるだろう。

 イヤーワームの中には、壊れたレコードのように曲の一部分だけが繰り返されるものがある。一部の専門家によるとこれは、作業記憶が1度に限られた量の音声情報しか保持できないことが一因かもしれない。このほか、曲の思い出せない部分に記憶が到達すると、先に進むのではなく、前に戻るからだ、という説明もある。

4499荷主研究者:2015/10/28(水) 22:44:26

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020151012eaac.html
2015年10月12日 日刊工業新聞
名大、採血のみで転移がんを診断できる装置開発-がん細胞を生きたまま確実に採取

 名古屋大学大学院マイクロ・ナノメカトロニクス研究センターの新井史人教授らのグループは、血液中のがん細胞を生きたまま採取し、採血のみで転移がんを診断できる単一細胞の分離採取装置(写真)を試作した。3年以内に中央精機(東京都千代田区)が研究用に価格1000万円以下で製品化する。将来はがん診断用として医療機器の認証取得も目指す。

 がんは血液を介して転移する。血液中のがん細胞を検知することで転移の有無が推察できる。ただし血液中の全細胞中のがん細胞は6億分の1と希少で、生きたまま確実に採取するのが難しかった。

 新開発の装置は、隙間7マイクロメートルのフィルター機能を持つ流体チップに血液を流し、正常細胞より大きい直径15マイクロ―30マイクロメートルのがん細胞をこしとる。画像認識システムでチップに残る細胞からがん細胞を識別した後、マニピュレーターを使って自動で取り出す。流体チップを変えれば、他の細胞の採取にも応用できる。

4500とはずがたり:2015/10/29(木) 09:01:37
中医協・薬価専門部会 後発品収載時薬価「0.5掛け」視野に議論スタート
https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/52292/Default.aspx
公開日時 2015/10/29 03:52

中医協薬価専門部会は10月28日開かれ、新規収載後発医薬品の薬価を0.6掛けから0.5掛けに見直す方向で、議論が本格的にスタートした。厚労省が提示したデータ(2013年9月時点)では、銘柄数が10を超え、0.6掛けで収載された品目では26.6%の乖離率を示された。事実上、規模が大きく、競争が激しい市場では、実質上すでに先発品の0.5掛けの市場を多くの企業が経験していることも示されたことになる。薬局調査でも、後発医薬品の望ましい価格水準についても、0.5 掛けの声が多いことも報告され、0.5掛けを軸に議論が進む。価格帯については、現行の3価格帯から将来的な一本化については合意が得られたが、次期薬価改定では“経過措置”として、後発医薬品の市場実勢価格に基づいた3価格帯とするのか、2価格帯とするのかが焦点となる。

この日の議論では、診療側、支払側ともに、後発医薬品の薬価については引き下げる方向で意見が一致。支払側の白川修二委員(健康保険組合連合会副会長・専務理事)は、後発医薬品80%目標が示される中で、「政府目標高い設定になっている。価格の面でも政策的な意図ということも必要。方向としては、新規収載品の薬価は下げる方向で議論すべき」と指摘。引き下げ幅については、乖離率のデータ分析に基づいて議論すべきとの考えを示した。

2013年9月の薬価調査では、新規後発医薬品の乖離率は24.1%(0.7掛け:19.2%、0.6掛け:26.6%)、先発品の乖離率は8.2%となっている。診療側の松本純一委員(日本医師会常任理事)は、「5掛けでもまだ利益が出ているととれるけれど、そう解釈してもいいのか」と指摘。これに対し、加茂谷佳明専門委員(塩野義製薬常務執行役員)は、2012年以降はじめて収載された後発医薬品の14年改定での引き下げ率は、内用薬で19.5%、注射薬10%、外用薬9.8%だったことを紹介。一括りにするのではなく、剤型に応じたデータなどに基づいた議論を求めた。

◎加茂谷委員「将来的な一価格帯に異論はない」

価格帯についても、診療側、支払側双方から一価格帯に集約することが必要との意見が出た。日本ジェネリック製薬協会が意見陳述の場で、3価格帯の集約方法を後発医薬品のみの市場実勢価格に基づいた3価格帯を要望している。

加茂谷専門委員は、この要望を引き合いに、「将来的には1価格帯の方向で集約していくということで理解している。市場実勢価格が収斂していけば、自ずと1価格帯になる」と述べ、将来的な1価格帯には合意した。その上で、現状では価格のバラツキが大きい中で、1価格帯にしてしまう課題もあると指摘。例えば、市場実勢価格よりも有意に低い価格の品目にとっては、ほかの品目に引き上げられ薬価が底上げされ、結果として薬価差が拡大する“モラルハザード”ともいう現象が起きる。一方で、有意に高い価格の品目にとっては、価格が下振れすることになると説明。「現在は過渡期」との認識を示し、「将来的な一価格帯には異論はない。当分の間、経過措置的な手法も是非検討の俎上にあげてほしいということを要望している」と強調した。

◎“臨床上使用されない”組み合わせの配合剤 1日薬価合計額を上限額に ハーボニー高薬価受け

この日の薬価専門部会では、薬価算定組織(委員長=清野精彦氏)から、臨床上使用されない組み合わせの配合剤について、1日薬価を足し算した合計金額を上限とする、新たなルールが示された。新ルールは、C型肝炎治療薬・ハーボニー配合錠の高薬価をめぐり各側から算定ルールに疑義が示されたことを受けて検討されたもの。ハーボニー配合錠は、治療効果発揮までに一定期間の投与が設定されていることから、比較薬と治療を完遂する期間で薬価を合せる、“1治療薬価合わせ”を適応し、算定された。その結果と、ソバルディの1日薬価に、ダクルインザ錠の1日薬価を2倍にして足し合わせたように見え、これが疑義を生じたきっかけとなった。

清野委員長は、今回のケースについて▽比較薬であるダクルインザ錠とソバルディ錠の効能・効果がそれぞれジェノタイプ1型、ジェノタイプ2型と異なる、▽投与期間が異なる――結果、疑義を生じたと説明した。新ルールは次期薬価改定で導入される見通しだが、ハーボニー配合錠の見直しなどは行わない。

4501とはずがたり:2015/10/29(木) 09:02:05

製薬協 費用対効果評価 引き続き慎重な議論求める 現行の薬価基準制度の骨格維持を
https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/52256/Default.aspx
公開日時 2015/10/27 03:52

日本製薬工業協会は10月26日、2016年度から試行的導入される費用対効果評価について、現行の薬価基準制度の骨格維持や患者のアクセス確保などの観点から「引き続き慎重な議論が必要と考える」との見解を公表した。費用対効果評価については、現在中医協で議論が本格的に進められており、中間報告に基づき、年内を目途に具体的内容がとりまとめられる見通しだ。製薬協は2012年に費用対効果評価を性急に導入することに反対するスタンスを示しており、今回の見解も課題が十分に解決していないことから、当時のスタンスを基本的に踏襲したものとなっている。

製薬協は、現行の医薬品承認制度、薬価基準制度において適正に評価されている医薬品の価値が費用対効果の導入により損なわれないことを求めた。その上で、▽現行の皆保険・保険償還制度、薬価基準制度の基本的考え方・骨格を維持すること、▽三大前提(イノベーションの阻害、患者のアクセス制限、ドラッグ・ラグの助長につながらないこと)が守られること、▽製薬業界の議論への参画、意見・要望を反映しうる機会を十分確保すること――を前提条件とし、維持・確保されることが重要とした。「単に薬価の引き下げのみを目的とした制度は試行的であっても導入するべきではない」と指摘。費用対効果の有無を判断する閾値については、数値を固定せずに個別製品ごとに丁寧な判断を行い、分析事例を蓄積するなど、慎重な検討を求めた。また、分析の実施にあたって設定されるガイドラインについては、現行の薬価ルールとの整合性を図ることを求め、特に比較役の選定はこれに準拠することも求めた。

費用対効果評価の将来的な本格導入も財政制度等審議会財政制度分科会などで指摘されているが、「現行の薬価基準制度にはすでに医療技術評価の概念が反映されている」とし、本格的な導入を前提としない議論を求めた。

試行的導入の選定対象の範囲については、国内の疫学データやデータベースなどの整備状況、再分析・アプレイザルを実施する基盤整備が不十分であることから、「最小限にとどめるべき」とし、対象品目も客観性、公平性を確保した上で、関係者の納得が得られるものにすべきとしている。


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