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Tohazugatali Medical Review

4450荷主研究者:2015/09/13(日) 11:57:12

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201508/20150823_13010.html
2015年08月23日日曜日 河北新報
<飛躍する東北大病院>基礎研究・臨床 緊密に

研究成果の特許出願に向け、打ち合わせする臨床研究推進センター知財部門のメンバー

◎101年目の挑戦(中)橋渡し

 建学の理念に「研究第一主義」を掲げた東北大の気風は、付属病院にも息づいている。医師の多くは、同時に大学院に籍を置いて病態の解明や治療法を開発する「研究者」でもある。

 ただ「基礎系」と呼ばれる研究者の場合は、病院での診察に一切携わらないケースも多く、基礎研究で挙げた成果が肝心の実用化に結び付かない。

 国内の大学病院の多くが似た状況にあり、日本の医学は世界から「基礎と臨床の間に死の谷がある」と評されてきた。

 2013年の貿易統計によると、医薬品は2兆9500億円の輸入超過。医療機器も7700億円の輸入超過。医薬品や医療機器の開発競争で日本が欧米の後じんを拝してきたことを意味する。

<専門職130人集結>
 現状を打開するために東北大病院は13年7月、「臨床研究推進センター」を設立した。弁理士や薬剤師、特許庁からの転身者ら130人の専門家集団が、臨床試験の工程管理や承認審査申請、さらには医薬品、医療機器の製品化まで医師をサポートする。

 冨永悌二教授(58)=脳神経外科=はセンターの支援を得ながら、水圧で腫瘍を取り除く手術機器の開発を続ける。機器の承認手続きなどを「医者自身が診療と並行して進めるのは無理。助かっている」と語る。

 センターで特許の出願手続きを担う外越康之知的財産部門長(55)は「東北大病院の研究は宝の山。成功例を一つでも二つでもつくりたい」と意気込む。

 基礎と臨床の谷に橋を渡す東北大病院の挑戦。そのノウハウは100年の歴史の中にあった。

<医工連携の実績>
 1929年には電気工学が専門の東北大工学部教授と共同で、当時としては高性能の「真空管式高音聴診器」を開発。これを東北大病院は「日本初の医工連携」と誇る。世界初の心臓断層像の撮影(62年)には電気通信研究所の協力があった。

 2008年には東北大大学院に国内唯一の医工学研究科を設置した。臨床現場に工学研究者を招き入れて医療機器のアイデアを出し合う取り組みが進む。

 厚生労働省は今月7日、東北大病院を革新的な医療機器や医薬品の開発で中心的な役割を担う「臨床研究中核病院」に選定した。今後、企業からの治験依頼や国からの補助金を得やすくなることなどが期待される。

 八重樫伸生東北大病院長(55)は「次の100年は国際化がテーマとなる。海外の研究者とも連携し、国際標準となる成果を出したい」と先を読む。


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