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Tohazugatali Medical Review

4412とはずがたり:2015/07/27(月) 11:08:57
>実は、厚生労働省のホームページや最新の白書、年次報告を見ても、ここ数年、寝たきり老人の人数について直接言及した公的統計データが見つからない

>ものが食べられなくなった高齢者が急性期病院から老人ホームなどの高齢者施設に移る際には、「胃ろう」を造設していなければ受け入れてもらえないことがほとんど。

>アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアでは、胃ろうなど経管栄養や点滴は行わず、食べるだけ・飲めるだけにして安らかに看取っているため、寝たきり老人はいない

>日本では、高齢者が終末期に食べられなくなると、点滴や経管栄養(鼻チューブ、胃ろう)が行なわれます。寝たきりの本人は、何もわからないだけでなく、痰(たん)の吸引もされ(とても苦しいものです)、床ずれもできます。栄養の管を抜かないように手が縛られることもあります。

2015.06.11
終末期医療のタブー!? なぜ欧米にはいない「寝たきり老人」が、日本は200万人もいるのか?
http://healthpress.jp/2015/06/200-1.html

 終末期のありようを自分の意思ではどうすることもできず、医療者や家族に託されている高齢者がいる。いわゆる「寝たきり老人」だ。何もわからないのに、寝たきりで、管から栄養を摂り、おしめをする日々を、何年間も送っている......。

 そんな寝たきり老人が日本に何万人いるだろうか?

 実は、厚生労働省のホームページや最新の白書、年次報告を見ても、ここ数年、寝たきり老人の人数について直接言及した公的統計データが見つからない(ただし介護者数については触れられている)。少し古いが、平成11(1999)年度の「厚生白書」によると、その数は1993年の90万人から2000年には120万人に増加し、現在、2015年には200万人に達すると予測されている。さらに、10年後の2025年には、230万人にもなるという。驚くべき数だ。

 ある意味、タブーと言ってもいいい寝たきり老人の問題。その実状を白日の元にさらしたのが、今回ご紹介する書籍『欧米に寝たきり老人はいない――自分で決める人生最後の医療』(中央公論新社)だ。

胃ろうナシでは老人ホームに入れないシステム

 北海道札幌市にある桜台明日佳病院・認知症総合支援センター長の宮本礼子氏と、その夫で北海道中央労災病院院長の宮本顕二氏による本書は、高齢者の終末期医療が抱える問題を提起している。長期療養している高齢者を家族に抱えていなければ、普段はあまり考えない問題かもしれない。

 いわく、ものが食べられなくなった高齢者が急性期病院から老人ホームなどの高齢者施設に移る際には、「胃ろう」を造設していなければ受け入れてもらえないことがほとんど。胃ろうとは、腹壁を切開して胃内に管を通し、直接、食物や水分、医薬品を投与するための処置のこと。そのため家族は、自宅で介護をするか、経管栄養のための処置をしてもらうか、という選択を迫られる。そして、自宅で介護できない場合は、家族が希望していなくても、胃ろう造設を選ばざるを得ない状況が多い。

 いわく、本人が延命治療を希望していなくても、そのような選択を迫られる時には、本人は意思を示すことができないので、家族の希望で延命治療が行われる場合が少なくない。また、リビング・ウィル(終末期に受ける医療について希望を書いた書類)があっても、法的に認められていないことから無視されることがある。

 いわく、視察したアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアでは、胃ろうなど経管栄養や点滴は行わず、食べるだけ・飲めるだけにして安らかに看取っているため、寝たきり老人はいない。つまり、日本だけが例外なのだ。

 年齢にかかわらず、命を永らえさせることを目指してきた日本の医療は、結果として、かえって高齢者を苦しめている。しかし医療現場では、たとえそのことに気づいても、事態を好転させようと行動する人は少ない......。

衝撃的な本書を書くきっかけとは?

 著者の宮本礼子氏に、この本を書くきっかけを聞いた。

 「日本では、高齢者が終末期に食べられなくなると、点滴や経管栄養(鼻チューブ、胃ろう)が行なわれます。寝たきりの本人は、何もわからないだけでなく、痰(たん)の吸引もされ(とても苦しいものです)、床ずれもできます。栄養の管を抜かないように手が縛られることもあります。このような最期を、本人が望んでいるはずもありません」

 「私たち夫婦は、高齢者の終末期医療のあり方を考えるために、読売新聞の医療サイト、yomiDr./ヨミドクターに『今こそ考えよう、高齢者の終末期医療』というブログを持ち、2012年6月から9月にかけ12回連載しました。幸い反響が大きく、多くの方から体験に基づいた切実な意見が寄せられました。これを本にして多くの人に紹介し、高齢者の延命問題を一緒に考えたいと思いました」

(編集部)


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