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Tohazugatali Medical Review
4408
:
とはずがたり
:2015/07/16(木) 21:15:34
iPSの細胞死、誘導物質を確認 神戸の先端医療財団など
http://news.goo.ne.jp/article/kobe/world/kobe-20150716001.html
14:05神戸新聞
人工多能性幹細胞(iPS細胞)の細胞死を誘導するタンパク質を、先端医療振興財団(神戸市中央区)や国立医薬品食品衛生研究所(東京)などの研究グループが世界で初めて確認した。このタンパク質は、目の神経を保護する役割で知られていたが、新たな機能を発見した。必要な細胞を生存させながらiPS細胞によるがん化の危険を抑えられ、安全な移植に貢献できるという。研究成果は英科学誌に発表された。(金井恒幸)
タンパク質は「PEDF」と呼ばれ、目の網膜のうち網膜色素上皮細胞から分泌される。iPS細胞から移植用の細胞を作る際、iPS細胞が残っているとがん化の危険があることが課題だった。
先端医療振興財団は理化学研究所と昨年9月、目の難病の患者に対し、iPS細胞から作った網膜の細胞を世界で初めて移植した。今回の成果はその研究の一環で分かった。
グループは、網膜にiPS細胞を数多く入れてもがん化しにくいことから、PEDFが関与しているとみて研究を開始。網膜色素上皮細胞の上でiPS細胞を培養すると死滅することや、iPS細胞から作った網膜にPEDFを投与すると、網膜にならずに残っていたiPS細胞は死滅するが、網膜の細胞は生存できることを確認した。iPS細胞から作った肝臓や神経、心臓の各細胞に投与しても、残っていたiPS細胞だけを死滅できた。PEDFがiPS細胞の遺伝子に障害を与えているとみられる。
グループは、iPS細胞が分泌する別の物質の量を確認し、移植前の細胞にiPS細胞が残っているかどうかを高感度で検出する手法も開発した。二つの技術について特許を出願している。
先端医療振興財団細胞療法研究開発センターの川真田伸センター長は「二つの技術を組み合わせて使うことでiPS細胞由来の移植細胞の安全性を高め、多くの人を治療できるようにしたい」と話す。
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