したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

Tohazugatali Medical Review

4489とはずがたり:2015/10/13(火) 11:10:43
川嶋 それはまさに経営の問題ですね。病院に限らず、一般企業でも似たようなことは起きるんだと思います。

 利益率はわずかでも会社の規模が大きいと、経営者の手もとにはそれなりに大きな額のお金がありますから、新しい技術やら海外投資の誘惑にかられてしまう。でもそれは悪魔のささやきなんです。

 これは東南アジアのタイで取材したことなんですけれども、日本が少子化で経済が縮小していくのは目に見えているから、成長力のある東南アジア、中でも親日国で最も日本との経済的結びつきが強いタイに進出しようと、ここ数年で日本の地銀や信用金庫がこぞって進出したそうです。

 ところが、海外はそんなに甘くない。全くと言っていいほどビジネスになっていないようです。

 それはともかく、経営がしっかりしていたはずの亀田総合病院がそういう罠にはまるとは・・・。どうしてなんでしょう。

小松 経営トップの問題が大きいと思います。中国や陽子線治療などはみなトップの判断です。コスト意識より世間体が気になってしまう。海外や先端治療は格好いいですからね。世間から亀田はすごいぞという目が向けられる。

 コストのことは二の次なんです。経営トップに長く座っていて今までうまくやって来られたからこれからもそれが続くと思っている節があります。長い間、権力の座にあると環境の変化が見えなくなる典型例のようなものでしょう。

 海外、特に欧米では権力を持ち続けて周りが何でも言うことを聞いてくれる環境が続くと、傲慢になっていき、これが企業経営の大きなリスク要因になるという研究が盛んだそうです。一種の人格障害で、周囲の声に耳を貸さなくなり冷静な判断ができなくなってしまう。

 2008年のリーマンショックでは巨額の損失を被った大企業が世界で続出しましたが、その多くの企業で傲慢経営が見られたようです。

 今回の私に対する処分はあまりに稚拙で乱暴です。冷静で緻密な判断があるようには思えない。権力者を誰も止められなくなっている。

川嶋 欧米でガバナンスの問題が強く叫ばれるようになったのはリーマンショックより前のエンロン事件が契機だったと思います。経営をチェックする様々な取り組みがされてきましたが、権力者の暴走はなかなか止められないということなのでしょう。

 日本の病院経営の場合には、また別の問題もありますね。

 混合診療などやれば効果が期待できる改革も進めずに、消費増税で病院の経営を圧迫しつつ一方でその消費税分を補助金という形にして官僚支配を強める。これでは経営者のやる気を完全に削いでしまいます。

 共産国家の国営企業と同じ。競争力が高まるはずがありません。私立の亀田総合病院の場合もそういう面はあったのでしょうか。

小松 これは病院外のある人から聞かされた話なんですが、亀田隆明理事長の補助金ねだりが目立って問題になっているということでした。亀田さんにそのことをただすと、政治的反対勢力が意図的に流している風説に過ぎないと一蹴されました。

 しかし、病院の経営が苦しくなると補助金がもらえないか検討するようなことを何度も言っていたこともあり、根も葉もない噂とは言えないようです。

川嶋 経営努力より補助金ですか。そうなると、コストを削減しようとする小松先生のような人は逆に邪魔になるかもしれませんね。

 それで最初の話に戻りますが、「官僚批判をするなら補助金を減らすぞ」という文句が経営トップにとって殺し文句になるわけですね。小松先生の懲戒解雇はそういうストーリーでしたか。

小松 補助金が入っていると、官僚の立場はぐんと強くなります。

 亀田総合病院地域医療学講座という補助金の入った講座で、私が補助金の削減はおかしいと食ってかかった時、彼らがターゲットに設定したのは、NPO法人のソシノフでした。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板