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第47回衆議院議員総選挙(任期満了2016年)スレ
2823
:
チバQ
:2014/12/18(木) 22:42:29
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk22010082000c.html
2014衆院選:検証/下 低投票率 「若者の視点」置き去りに 与野党、内向きの戦い /静岡
毎日新聞 2014年12月17日 地方版
全国的には2012年に続く勝利で、県内小選挙区でも議席を守ったはずの自民だが、大石哲司・自民県連幹事長の顔はどこか浮かないままだった。一夜明けた記者会見。戦後最低となった県内投票率への所感を問われ「民主主義国家としては、あまりいい傾向ではありません」と評した。他県の票が影響したとはいえ、静岡5区の前職が比例で復活当選を果たせず、党として思うほど得票率が伸びなかったからだ。
「55・61%」。県内投票率が、同じ師走選挙だった前回比で6・14ポイントも下がったのには理由がある。突然の解散・総選挙に無党派層を中心とした有権者が意義を見いだせず、現職閣僚の自民候補が「多忙」を理由に公示前の公開討論会を断るなど政策論争は最後まで盛り上がりに欠けた。
「比例は『友党』の公明党で」。街頭演説などで、自民候補が支持者と握手を交わし「バーター」を訴える光景はすっかり定着した。公明は比例東海で悲願だった1増の3議席を獲得。蓮池章平・公明県本部幹事長は「公明が与党における『野党』という存在だ」と強調したが、連立与党で思惑通りの選挙戦が展開できたことに満足した様子だった。
支持者を中心とした内向きの選挙戦は、野党第1党の民主も同じだった。
公示前から与党優勢を伝える報道に「いずれ風が変化する」と民主陣営の選対幹部も当初は余裕を見せていた。しかし、中盤以降も思ったほど支持が伸びず、支持団体の引き締めを指示した。幹部は「これまでなら選挙戦折り返し辺りで追い風が吹いた。今回はなかった」と唇をかむ。投票率の低さが無風となった要因の一部を裏付けていた。
とりわけ若者の政治離れは深刻で、県選管によると、前回の衆院選小選挙区の年代別投票率は、60代の76・22%をピークに若い年代ほど下がって20代で39・98%。今回も同じ傾向だったとみられる。
選挙権の18歳への引き下げも国会で議論され、未成年でも投票権を求める動きがある。「投票に行きたいんですよ」。県立大経営情報学部2年の土肥潤也さんは19歳。若者の社会参画を目指すNPO法人「Rights」(東京都武蔵野市)の理事も務める。
未来や次世代−−。政党や政治家が度々連呼するキーワードだが、若者の視点に立った論戦は一向に聞こえてこなかった。土肥さんは警告を発する。「今のままでは民主主義とは言えない。これからを担うのは若者なんですから」【立上修】
2824
:
チバQ
:2014/12/18(木) 22:43:14
http://www.sankei.com/region/news/141216/rgn1412160015-n1.html
2014.12.16 07:02
【衆院選2014】
検証・風なき戦い(上)組織票めぐり右往左往 静岡
14日に投開票された衆院選は、15日未明に結果が確定した。県内の選挙区選出の衆院議員は比例での復活も含め、自民党7(選挙区6、比例1)▽民主党3(選挙区2、比例1)−となった。選挙前と比べて自民は1人減り、民主は1人増、維新は0人となった。
◇
「街頭で見たことがない」−。1区の小池政就の陣営スタッフは、今回の選挙戦で上川陽子が街頭演説をほとんどしなかったことをこう揶揄(やゆ)した。
上川は選挙期間を通じて、街頭演説の回数を前回選挙の半分ほどに減らす一方、公務などで地元を離れる中、地元にいた7日間は、推薦をもらった企業や農協回りに費やした。演説でも「選挙区は上川、比例は公明へ」を連呼し、公明との協力関係を強調した。
終わってみれば、この徹底した組織票重視の選挙戦が奏功。これまで議席を奪い合ってきた牧野聖修や、若さや実績を街頭で訴えた小池を圧倒した。1区の投票率が県内でも最も低い52%台だったことも、組織戦を優先した上川に有利に働いた。
「自民にも民主にも風は吹いていない」。3区で最後までしのぎを削った宮沢博行、小山展弘両陣営は選挙戦中盤、異口同音に今回の選挙戦を表現した。
両陣営ともに追い風が期待できない中、宮沢は推薦を受けた公明の組織票や母校の関係者、農協、商工会など地元の支持基盤を生かし、支持を拡大。小山も支持基盤である連合など労組関係からの支援を集めた。しかし、小山は、原発反対派の鈴木望から選挙区での出馬を譲られたため、電力関係労組との関係がぎくしゃくした。
小山は終盤、労組票という組織票よりも浮動票を優先するため、鈴木の応援を受けるなど原発反対票の取り込みにかじを切った。しかし、結果的には、本来の支持層の電力関係者票は宮沢に流れ、雇用の関係などから再稼働に期待する声が大きい浜岡原発の地元、御前崎市でも宮沢にかなり差をつけられた。
一方、6区では、自民の重要な固定票であるはずの公明票は、むしろ渡辺周に流れた。勝俣孝明の陣営は、前回推薦を受けなかった公明党の推薦を今回はいち早く受け、勝俣は政権幹部を隣に迎えた街頭演説でも、「比例は公明」を連呼、露骨なまでに公明への協力姿勢を見せていた。「前回は公明票の6、7割が渡辺に流れた」(勝俣陣営)との分析からだったが、結果的には前回の約1万2千票差を約600票縮めただけにとどまった。渡辺陣営の幹部は「公明党と創価学会は別。学会員の中にはこれまで『渡辺周』という名前を書き続けてきた人もいる。勝俣陣営は公明頼みがあだになったんじゃないか」とほくそ笑んだ。(敬称略)
◇
前回、前々回に比べて政権交代への風は吹かず、有権者の関心も高まらなかった今回の選挙。選挙区では自民6、民主2という前回と同じ結果となったが、この結果を導いたものは何だったのか。“無風下”での戦いを振り返る。
2825
:
チバQ
:2014/12/18(木) 22:43:54
http://www.sankei.com/region/news/141217/rgn1412170034-n1.html
2014.12.17 07:00
【衆院選2014】
検証・風なき戦い(中)「強固な個人票」で明暗 静岡
「私個人は最大限、『選挙区は小山』といって応援するし、後援会の説得も行う」−。先月22日、維新の鈴木望は候補者一本化のため、3区での出馬を民主の小山展弘に譲ることが決まった後、こう述べた。
今回衆院選を左右した要素の一つに「個人票」の存在がある。鈴木は前回衆院選で中部電力浜岡原子力発電所の廃炉を訴え、原発反対派を中心にした強固な個人票を持つ。民主党や小山はこの票に期待していた。
しかし、選挙戦で小山は中盤以降まで、原発批判を展開しなかった。支援を受ける電力関連労組に配慮したのが原因だが、民主県連幹事長の岡本護は「反原発の票をまとめるには、はっきりとしたノーが必要だった。言い方がわかりにくかった」と、鈴木の個人票を取り込むためには、浜岡廃炉を明確に主張すべきだったと指摘した。
しかし、小山陣営担当者は「原発の主張はかじ取りが難しく、候補の一本化は良い面と悪い面があった」として、鈴木の票を集めることの難しさを指摘した。また、鈴木自身も選挙後、前回選挙で「原発を主張することで情勢が日々悪くなっていくのを感じた」とした上で、「(小山が)反原発を最初から主張しても票は伸びなかっただろう」と複雑な表情を浮かべた。
「“渡辺党”に負けた。蓄積された組織票に勝てなかった」。6区で民主の渡辺周に敗れ、比例復活を果たした自民・勝俣孝明陣営の幹部は選挙後、こう吐き捨てた。
渡辺は、沼津市長や衆院議員を務めた父親の代から「40、50年の根っこがある」(渡辺陣営)といわれるほど沼津市周辺に強い地盤を持つ。前回選挙で勝俣との間についた約1万2千票という差も、沼津市や周辺の長泉町、清水町など大票田に深く根付いた個人票が生み出したものだ。
さらに今回、渡辺陣営は選挙期間中、伊豆半島で5日間、街頭演説や個人演説会を開催。結果として、渡辺は伊豆市など伊豆半島の2市1町でも勝俣を上回る支持を集めた。
「東部の“政権奪還”」(自民県連)を掲げて戦った勝俣陣営は選挙戦終盤、農協などの組織票に期待が持てる伊豆半島よりも、大票田の沼津周辺で渡辺の個人票の切り崩しを図った。党本部も重点選挙区として、安倍晋三首相ら知名度の高い党幹部をJR沼津駅などの街頭演説に送り込んだ。
しかし、低投票率なども響き、前回より30分以上も早く渡辺に当確が出て、勝俣の選挙区での敗北が決まった。勝俣陣営からは「30代以下なら、こちらの票が多かったはず」「伊豆半島は観光業が不振。アベノミクスによる景気回復を主張しても、『地元は違う』という意識があったのでは」といったぼやきが聞かれた。(敬称略)
2826
:
チバQ
:2014/12/18(木) 22:44:10
http://www.sankei.com/region/news/141218/rgn1412180082-n1.html
2014.12.18 07:02
【衆院選2014】
検証・風なき戦い(下)統一選、危機感増す民主 静岡
「衆院選は、来春の統一選候補者にとっての選挙でもある」。行政学や地方自治論が専門で静岡大人文社会科学部教授の日詰一幸はこう指摘する。
自民党や民主党などの衆院選候補者の選挙対策本部は、各区の重鎮の県議が本部長を務めるなど、地元の県議や市議により組織されており、候補者が街頭演説をする際などは、本部長を務める県議がまず最初にあいさつするのが通例だ。日詰は「地方議員は、国政選挙の中で有権者にアピールすることになる。いわば、4月以降の自分の選挙に直結する前哨戦だ」とみる。
ただ、全国的な優勢の波を受けた自民系と復調にはほど遠い民主系では、選挙戦中の有権者からの反応は大きく異なっていた。
選挙後、各党幹部とも、統一選に向けた警戒感をあらわにしたが、特に危機感を強めたのは民主党だ。
県連幹事長の岡本護は「民主そのものへの票はいただいている。そこを一つのキーにしていかに拡大するかがこれからの課題」とした上で、特に7、8区と自民候補に惨敗した浜松市など西部での巻き返しを強調。「これから力を入れていかないと現状維持も楽ではない」と話した。
浜松、湖西両市では県議の数が自民系と民主系で拮抗(きっこう)している。8区で民主が最後まで候補擁立にこだわったのは、来春の県議選に向けた票の掘り起こしの意味合いが強かった。一方で、前回衆院選で民主党を離党して、日本維新の会(現・維新の党)から出馬した源馬謙太郎への不満が浜松周辺の民主系地方議員の間では依然としてくすぶり、今回の古橋和大擁立も、地元地方議員の怨念(おんねん)が強く働いたとされる。しかし、古橋は共産の落合勝二も下回る最下位に沈んだ。
「野党系地方議員が衆院選で力を出し切り、自分の選挙がままならなくなるといった事態もあるだろう」。日詰はこう指摘したが、地方議員が有権者と無関係なところでの争いに力を尽くしていては、岡本の懸念通り現状維持も危うくなる可能性がある。
比例東海ブロックで県内選出国会議員として14年ぶりに当選者を出した共産党も「今度の選挙で力を寄せてくれた人を統一選につなげられる可能性は十分にある」と自信を見せている。再び低い投票率が予想される中、各党とも有権者の関心を引く政策論戦が期待される。 =敬称略
(この連載は大坪玲央、田中万紀、磨井慎吾、広池慶一、村嶋和樹が担当しました)
2827
:
チバQ
:2014/12/18(木) 22:45:14
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk21010026000c.html
衆院選ぎふ:戦いのあと〜検証/上 完敗民主、次世代も苦杯 投票前に「敗戦の弁」 政権批判の受け皿になれず /岐阜
毎日新聞 2014年12月17日 地方版
「安倍政権に対する不安や不満の受け皿になりきれなかった」
民主党県連の小見山幸治代表は1区の吉田里江氏(49)の総決起集会があった12日、詰めかけた記者たちを前に反省の弁を口にした。野党第1党の県連トップが投票日前に負けを認める異例の事態。報道各社の世論調査で、擁立した3候補の苦しい情勢が伝えられ、小見山代表は「(政権から下野した)2年前の悪いイメージがぬぐい去れていない」と苦しげにつぶやいた。
5選挙区のうち、2、4区で候補者擁立を断念した民主。空白区を作ったのは1998年の結党以来初めてだ。全国的にも候補者を立てられず、マニフェスト(政権公約)から「政権交代」の文字も消えた。
投票前日の13日、各務原市内の商店街を3区の元職、園田康博氏(47)が練り歩き、商店主らに握手を求めた。
園田氏は選挙戦終盤、戦術を変えた。憲法学者で副環境相も務めた園田氏。政策を正面から語る演説が持ち味だったが、感情を前面に押し出し切迫感あふれる調子に切り替えて追い上げを図った。3区は航空機産業などの労組組織があり、自民が強い県内で比較的民主支持層が多い。園田氏は2005年の郵政選挙でも比例代表で復活当選した。陣営は「巻き返せば比例で滑り込める」と意気込み、連合岐阜もギアを一段上げた。しかし、予想以上に票は伸びず、小選挙区で早々に落選が決まり、比例復活もかなわなかった。
県連幹部は「前回落選してから2年間、選挙の準備を怠った結果だ。現状では風がないと勝てない。票は正直だ」とうなだれた。
次世代の党から比例代表東海ブロックで出馬した元運輸相、藤井孝男氏(71)も苦杯をなめた。陣営関係者は「突然の解散で準備が間に合わなかった」と力なくつぶやいた。
「我々は『藤井党』なんだ」。解散直後に藤井氏の地元、美濃加茂市で開かれた緊急役員会で後援会長は訴えた。衆参9期のベテランの藤井氏は地元で自民、民主を問わず、根強い支持がある。旧日本維新の会が維新の党と次世代の党に分党して3カ月。壁には真新しい次世代のポスター。突然の解散に藤井氏は「受けて立つ」と奮い立った。
しかし、誕生したばかりの党が比例代表で議席を獲得するために残された時間は少なかった。陣営関係者は「(藤井氏が)維新と勘違いして投票した有権者もいたようだ。時間が足りなかった」と肩を落とした。
安倍政権の術中にはまって敗れた野党。民主の小見山代表は思わず本音を漏らした。「あれだけ多くの議席を持っている自民党が選挙を打ってくるとは考えていなかった」
◇
唐突に始まった師走の衆院選は、異例の低投票率と自民大勝という結果で終わった。最後まで大義が見えなかった12日間の選挙戦を振り返る。
2828
:
チバQ
:2014/12/18(木) 22:45:35
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk21010018000c.html
衆院選ぎふ:戦いのあと〜検証/下 小選挙区独占の自民 格の違いに勝利確信 政権の行き過ぎ懸念も /岐阜
毎日新聞 2014年12月18日 地方版
「投票率は全選挙区で下がります。非常に盛り上がりの少ない選挙ですが、最後までご支援をお願いします」
11日に岐阜市内で開かれた1区・野田聖子氏(54)の総決起大会。自民党県連の猫田孝県連幹事長は壇上でこう語り、陣営に引き締めを求めた。
「自民王国」といわれる岐阜県。2012年の衆院選で県内5小選挙区を独占した自民は今回の選挙でも5小選挙区を独占した。
4区に立候補した維新の党・今井雅人氏(52)が可児市や美濃加茂市などで自民・金子一義氏(71)を上回る票を獲得し、比例代表で復活当選したため、他党に比例復活を許さない「完全勝利」は果たせなかった。
しかし、5候補とも次点候補を大きく引き離しての当選で、投票当日は開票作業前の午後8時過ぎに全陣営が当選の万歳をした。投票前から結果が透けて見える選挙に有権者の関心は低く、陣営も緩んだ。ある候補は「他党の候補者とは正直、論争にならない」と漏らし選挙戦序盤から勝利を確信していた。結果を見れば、格の違いは明らかだった。
自公両党は326議席を獲得し、全議席の3分の2を維持した。安倍政権は有権者に信任された形だ。一方、県内には安倍政権に不満を感じる有権者も少なくない。安倍政権を真っ向から批判した共産は今回の選挙で、投票率が過去最低となる中、比例代表の得票を前回より3万票近く伸ばし、得票率も前回の倍に迫る9・91%まで増やし、政権批判票の受け皿になった。
自民党県連の猫田幹事長も安倍政権の「独り勝ち」に懸念を示す一人だ。「自公で300議席くらいがちょうどいい」と打ち明ける。
県連は今年9月、猫田幹事長が主導して安倍政権が閣議決定した集団的自衛権の行使容認に異を唱え、解散総選挙にも反対した。勝利から一夜明けた15日、県議会会派の会合でも「政府や執行部に文句を言う以上はこちらもしっかり勉強していく」と語り、政権の行き過ぎには異を唱える姿勢を示した。
猫田幹事長と野田氏は2005年の郵政選挙を巡って党本部の方針に逆らい、党を離れたことがある。安倍晋三首相は当時、党幹事長代理だった。
復党後、党総務会長の要職を務めた野田氏は選挙期間中、再三にわたり強調した。「安倍政権を心配する人がいたら『大丈夫。安倍総理にものを申せる野田聖子がいるから』と呼び掛けて。決して暴走はさせない」【道永竜命】
2829
:
チバQ
:2014/12/18(木) 22:46:45
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk29010548000c.html
民意の在りか:衆院選を振り返る/上 巨大与党の陰で /奈良
毎日新聞 2014年12月16日 地方版
◇自民1強も不透明な動向
「まだ確定していないんやろ」。15日未明に奈良市内の事務所で奈良1区の自民前職、小林茂樹氏がうつむきながら登壇すると、支援者が声を荒げた。民主前職の馬淵澄夫氏に1万1792票差で破れ、比例代表の復活当選もかなわなかった。報道陣に囲まれた小林氏は「頭の整理ができていない」とつぶやいた。
今回の衆院選は、強固な与党に対抗するため、野党が候補者調整を図り、県内候補者数は小選挙区制が導入された1996年以降で最少の12人。全区で三つどもえの戦いとなった。
自民は比例代表で2012年の前回より2万票近く多い21万5615票を獲得し、2〜4区はいずれも自民前職が次点に約3〜6万票差で議席を確保した。それだけに「小林ショック」は際立った。
自身も3区で維新の女性新人候補を抑えて快勝した党県連会長の奥野信亮氏は小林氏の敗北について「最悪でも比例復活と思っていた。一丸となれなかった。統一地方選でまとまることができなければ会長を辞する」と述べ、圧勝の陰にある「ひび」を示唆した。
伏線となる出来事があった。連立を組む公明党が1区のみ推薦を公示直前に見送ったのだ。自民党は比例代表で公明党に協力する一方、選挙区では逆に協力を得る関係を築いてきた。“自主投票”は明らかに「マイナスだった」(小林陣営関係者)。
「平和の党」「福祉の党」を掲げる公明党と、憲法9条改正を掲げ、経済競争を重視する安倍政権とはもともと温度差がある。ある公明党県議は「与党で3分の2を超え、憲法改正も視野に入るが、公明党は9条の壁は越えられない。アクセルとブレーキを間違えれば国民の支持を失うことになる」とくぎを刺す。
奈良1区の投票率は56・82%で県内選挙区で最も高かった。小選挙区制下で7回の衆院選が実施されたが1区の投票率が最高となるのは初めてだ。馬淵、小林両氏の争いに有権者の関心は高まったと言える。
自民圧勝について馬淵氏は「(有権者の)消極的選択でしかない。1強多弱、癒着、利権などの政治構造を国民は是としていない」と指摘する。比例代表で2万5806票増を実現した共産の躍進も政権批判票の存在を示唆する。
「これだけ大勢の人に応援してもらっている。簡単に諦めるわけにはいかない」。小林氏は唇をかんだ。県内の投票率(選挙区)が戦後最低の55・60%(前回比7・54ポイント減)に落ち込み、自民の比例票は、全有権者数の19%に過ぎない。「自民1強」の政治状況とは裏腹に、大半の有権者の動向はいまだ不透明なままだ。
◇ ◇
14日に投開票があった第47回衆院選は県内4選挙区で自民3、民主1の構図が維持された。その背景にある民意の在りかを探る。【衆院選取材班】
2830
:
チバQ
:2014/12/18(木) 22:47:16
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk29010484000c.html
民意の在りか:衆院選を振り返る/中 共産のみ躍進 /奈良
毎日新聞 2014年12月17日 地方版
◇野党「受け皿」程遠く
「アベノミクスは暮らしを悪くする」。ある野党候補の選挙ビラ。老後の不安▽仕事の不安▽生活の不安−−といった言葉が並ぶが、代替案となる具体的な政策はほとんど記されていない。
「野党は批判ばかりで中身がない」。ある自民党県議は指摘する。県内4選挙区で1区を民主党が死守したものの、2〜4区は自民が生活の党、維新の党、民主の各候補の2・5〜1・7倍を得票する圧勝。「政治に対する不満や不安の受け皿になれず、おわびする」。投開票から一夜明けた15日、民主党県連の前川清成代表は談話で陳謝した。
突如の衆院解散で虚を突かれた野党。巨大与党に対抗するため、今回は選挙区で候補者調整を進めた。
県内では自民、共産両党が全区に候補者を立てる一方、他党は1区・民主▽2区・生活▽3区・維新▽4区・民主とすみ分け、候補者数は過去最少(小選挙区制導入以降)の12人になった。
形としては「一本化」が進んだが、その内実は野党連携とは程遠かった。
2区は民主が調整に応じ、生活の中村哲治氏が出馬した。2012年の前回選で民主、維新(当時は日本維新の会)などが非自民票を奪い合って「共倒れ」した反省があった。
しかし、中村氏は県レベルで維新、社民の支援を得たものの、民主の推薦は得られなかった。前回選の際、消費増税に反発して民主を離党し、日本未来の党に合流した中村氏。「過去のいきさつも含めてわびたい」としていたが、民主党県連幹部には会うことさえできなかった。
その民主も内情は厳しく、「時間が短く、適当な候補者がいない」(藤野良次・県連幹事長)として3区の候補擁立を断念。結党以来初めて全区には擁立しない異例の選挙を強いられた。
維新の比例得票は13万3977票で自民を上回る20万票を取った前回より大幅に減らした。党県総支部の松尾勇臣幹事長は「改革を求める有権者が根付いてきた」と総括したが、いまだ風頼みの面は否めない。
一方、「1強多弱」と言われる中で政権批判票の「受け皿」となったのが共産だ。
県内の比例票は6万8025票と約2万5000票伸ばし、得票率11%は前回選の約2倍と気を吐いた。消費増税中止、大企業の優遇見直しなどを一貫して訴えており、党県委員会の細野歩委員長は「安倍政権に真正面から対抗し、対案を示したことが支持を受けた」と分析した。
自民党県連幹部は突き放した。「民主も維新も腰砕け。筋が通っているのは共産党だけだよ」
2831
:
チバQ
:2014/12/18(木) 22:47:57
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk29010533000c.html
民意の在りか:衆院選を振り返る/下 戦後最低の投票率 /奈良
毎日新聞 2014年12月18日 地方版
◇意義を考え関心を
55・60%。今回の衆院選で県内の投票率(選挙区)は戦後最低に落ち込んだ。2012年の前回選(63・14%)より7・54ポイント下がり、これまで最低だった03年の61・61%を大幅に下回った。
「閣僚が演説に来ても人が少ない」「気持ちが悪いほど人々の反応がない」。寒さによる外出控えも考えられるが、与野党とも陣営関係者が指摘するのが、争点が不明確で有権者の関心が離れたという点だ。
安倍晋三首相は先月18日の解散表明時に「税こそ民主主義」と消費税率10%引き上げの延期を解散理由に挙げた。しかし「増税見送りを問うのは大義がない」との批判もあり、3日後の解散日の会見では「アベノミクス選挙」に変わった。
投票率が53・75%と県内4選挙区で最低だった3区。民主が候補擁立を断念し、自民前職に維新、共産両新人が挑む争いとなった。結果は自民の奥野信亮氏が次点の維新候補に3万票余りの大差を付けて4選を決めた。
自民関係者は事前に「(非共産の)革新系支持層は票を投じる先がない」と投票率低下を予想。奥野氏は「選挙戦のテーマは景気対策だとはっきりとさせた方が良かった」と振り返った。
一方、投票率が最も高かったのが56・82%の1区だ。民主の馬淵澄夫氏、自民の小林茂樹氏が激戦を展開した。5選を果たした馬淵氏は「争点を消せば投票率は下がる。解散には理屈、理由がいるが、与党はあえて選挙戦を加熱させなかった」と批判。そのうえで1区は「民主と自民の激突で有権者の意識が高まったのかもしれない」と分析する。
馬淵氏は国土交通相を務めるなど「民主党の顔」の一人。前回選も小林氏に約7700票差で勝ったが、今回は差が約1万2000票と広がった。自民が圧勝した他区とは対照的で、有力候補が立てば政権批判票の「受け皿」になることがうかがえる。
過去を振り返ると、近年の投票率の低下は危機的だ。
県内投票率は1976年までほぼ75%を維持したが、90年の77・18%から下降し、96〜03年は61〜62%に。小泉劇場と言われた05年の郵政選挙、民主政権が誕生した09年は70%台に盛り返したが、自民党が圧勝した前回に再び下がり、今回はついに6割を切った。
地方自治について政策提言などを行う市民団体「なら・未来」の北井弘代表幹事は「国民の政治に関与する意識が低下している」と指摘。来春の統一地方選では知事選、県議選など県内で30選挙が控え、北井代表幹事は「地方自治体レベルから政治に関心を持たなければ、国政の関心も高まらない。各候補は政治理念、具体的政策を明らかにして選挙に臨んでほしい」と話す。
「民意」のほぼ半数が投票所に足を運ばなかった衆院選。国内外とも大きく時代がうねる中で、政治家、そして有権者自身も民主主義の根幹である選挙の意義を考える機会とすべきではないか。(取材は宮本翔平、松本博子、中津成美、熊谷仁志、山本和良、矢追健介が担当しました)
2832
:
チバQ
:2014/12/18(木) 22:53:10
>>2804
の続き
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk07010002000c.html
2014衆院選:師走決戦の後で/中 民主「受け皿」になれず 組織乱れ「解党的出直し論」も /福島
毎日新聞 2014年12月17日 地方版
「復興に与党も野党もありません。互いに足を引っ張り合うのでなく、一致協力して進めていくべきです」。原発事故で多くの住民が県内外に避難したままの5区(いわき市、双葉郡)。公示5日目の6日、浪江町民が避難生活を送る中通りの仮設住宅で、民主前職の吉田泉氏(65)が訴えると、女性(74)が「んだな」と相づちを打ち、「政争の具になれば復興が遅れちまう」。一方で、演説を聞いていた男性(67)は「違いがないなら、期待することはない」と背を向けた。
自公政権による復興政策の先行きが見えない中、男性が期待していたのは、野党が魅力的な政策を打ち出して対抗することだった。男性は「国の復興は遅く、将来への不安が増す。原発事故の被災地で野党が魅力ある復興政策を訴えないのなら、投票所に行く気もうせる」と残念そうに言った。
民主政権時代に副復興相を務めた吉田氏の発言は、「安倍政権が進める復興計画は、民主政権時代に決まったもの」との自負から来る。だが、自民前職の吉野正芳氏(66)は一貫して、政権を担うことを前提にした復興政策を訴え、優位性を強調。「与党も野党もない」と繰り返してきた吉田氏は中盤以降、自民優勢との報道を受け、「自民党を勝たせ過ぎると野党の言うことを聞かなくなる。有権者のバランス感覚に期待したい」と演説内容を修正した。結果は吉野氏が当選し、約1万1000票差の次点だった吉田氏は比例復活も逃し、議席を失った。
吉田氏の選対本部長を務めた古市三久県議は、民主党の「解党的出直し」を求める。「民主は党内がばらばらな、選挙互助会的な政党。2大政党なら当然の『国の未来をどうするか』という大きなビジョンを描けず、いつまでたっても安倍政権の国作りに不満を持つ層の受け皿になれない」
県内の小選挙区では4区(会津若松市など)を除き4人の独自候補を立てた民主。だが他党と比べ、候補者間に原発を含むエネルギー政策や安全保障政策など国の重要課題についての相違が目立つ。開票後の15日未明に敗戦の弁に立った吉田氏も「2大政党の選挙にできなかった」と述べた上で、野党再編による新党結成を目指す考えを示した。その後、11月から務めていた県連代表を辞任する意向を県連に伝え、役員会で了承された。
◇
自民に対抗するために他党の勢力を結集する以前に、民主党の組織内の足並みがそろわない選挙区もあった。民主新人の岡部光規氏(46)が、前復興相の自民前職、根本匠氏(63)に挑んだ2区(郡山市など)だ。
ここを地盤とする増子輝彦参院議員は今回、公認候補の擁立を巡り、岡部氏ではなく首長経験者を推した。選挙戦が始まっても増子氏は表立って岡部氏を支援することはなく、戦いを支える民主党県第2区総支部が一枚岩になることは最後までなかった。連合福島の関係者は「2区は選挙を戦える体制を構築できなかった。県連内部できちんと総括すべきだ」と厳しく指摘する。
「今の民主党では戦えない」。民主党県連で衆院選の選対本部長を務めた瓜生信一郎県議は15日、選挙結果を振り返り、野党再編の必要性を強調した。組織を固めた上で対自民勢力を結集しないと勝てないというのが、今回の衆院選の「教訓」だった。
2833
:
チバQ
:2014/12/18(木) 22:53:45
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk07010051000c.html
2014衆院選:師走決戦の後で/下 疎外感深め、投票率低下 被災者「政治家分かってくれぬ」 /福島
毎日新聞 2014年12月18日 地方版
「『復興の加速化』って言うけど、被災者が願う『復興』って分かっているのかしらね」。いわき市にある富岡町民の仮設住宅団地。衆院選から3日後の17日、住民の松本博子さん(65)が候補者たちの行った演説への不満を口にすると、60〜80代の住民仲間3人も「分かってないね」とうなずいた。「だから『復興は進んでいる』と言われるたび、政治家に何を言っても分かってくれないと疎外感を深めてしまう」
松本さんは今回の衆院選で、「誰に投票しても同じ」という声が2012年の前回よりも増えたと感じている。「投票しないと文句も言えなくなるよ」と促しても、「文句さ言う気力もねえ」と返されるという。
抱いている「疎外感」について、松本さんは「『除染すれば古里に戻れる』と言われても、里山を除染しなければ住めないし、子ども世代が戻らなければ意味がないと悩む人は多い。『戻る、戻らないのは自由』なのかもしれないが、仮設住宅の入居期限や、避難後の生活に関する賠償の期限が、数年後に迫る。かといって、復興住宅に入居できる見通しもない」と話す。
衆院選公示の2日、相馬市で第一声を上げた自民党の安倍晋三首相は、常磐自動車道の全線開通を約2カ月前倒しすると表明した。しかし、松本さんは「望んでいるのはそっただことでない」と言う。「元の生活が戻らないならば、せめて避難先や移住先で普通の生活がしたい。唐突に人生を奪われた被災者の生活をどうするのか、そんなビジョンを政府は描こうとしない」と思ってしまうのだ。
産業の誘致計画や高速道路などインフラの整備が「復興事業」として進む中、ささいに見える日常の悩みにぶつかり、住宅再建など「生活の復興」に向き合えない人も少なくない。
◇
投票率が県平均で戦後最低の52・51%となった今回の衆院選。全59市町村の中で最も低かったのは、全町避難する大熊町の43・96%で、前回選(54・43%)からの下落幅(10・47ポイント)も県内で最も大きかった。富岡町も44・6%、浪江町も44・25%と低さが目立つ。これら全町・全村避難を続ける双葉郡の6町村では、葛尾村を除く5町が軒並み50%を割り込み、県平均を約3〜8・5ポイント下回った。
震災前の09年、05年の衆院選では、双葉郡の投票率は、どの町村でも県平均を上回っていた。避難生活を続ける有権者が、投票所に足を向けなくなっている現状が浮かぶ。
浪江町から福島市の仮設住宅に避難する女性(67)はこれまで投票に行っていたが、今回は棄権した。「政治に期待できず、(投票に)行っても何も変わらないと思った。福島は今も全然、復興が進んでいない」と不信感をあらわにする。
「候補者は夢みたいなことを言う。きょう困っているのは、仮設住宅で部屋が余っているのに、倉庫として使えないこと。それさえどうにもならない」。福島市の別の仮設住宅で暮らす浪江町民の松本ひろ子さん(65)は、選挙で論じられた「復興」に現実味を感じられないでいる。自宅は避難区域では比較的放射線量の低い地域だが、帰還の具体的な見通しは立っていない。「帰りたいけど、見通しが分からなければどうしようもない。仮設住宅で余った部屋を融通してくれるだけでほっとする。まず、きょう困っていることをやってくれると、こっちは実感を持てるのに」と漏らす。
国の復興政策が問われながら、原発事故で最も被害を受けた避難者たちの足が投票所から遠のいた衆院選。被災者が実感を持てる「復興」とは何か。政治には、それを再考し、実現していくことが求められている。(この連載は、栗田慎一、浅田芳明、小林洋子、高橋隆輔、土江洋範、岡田英が担当しました)
2834
:
チバQ
:2014/12/18(木) 23:06:38
http://www.tokyo-sports.co.jp/shugiin/346067/
握手拒否され鍵までかけられた菅氏の嫌われぶり
2014年12月16日 17時00分
比例区で復活当選した菅氏
突然の師走選挙は舞台裏もドタバタだった。低投票率を背景に安倍自民党が圧勝する一方、100議席を目指した民主党は海江田万里代表(65)が議席を失うなど、野党の低迷が目立った今回の衆院選。「常在戦場」の心構えが求められる政治家たちにまつわる、今選挙戦マル秘ネタを記者座談会で公開する。
デスク:海江田代表の落選は珍事だったな。
ベテラン記者:一夜明けの辞任会見で、「私は民主党の仲間が大好き」と感情たっぷりに話していた。集まった報道陣の狙いは、海江田氏の泣き顔。経産相時代、菅直人元首相(68)に“泣かされた”イメージが落選の原因だな。
中堅記者:大好きな仲間の中に菅氏は入ってるんですかね?
若手記者:菅氏といえば、地元での嫌われっぷりがすごい。小金井市の団地に行ったら、お年寄りたちが握手するのを嫌がって自宅に帰って鍵かけられたって。
デスク:ひどい(笑い)。
若手記者:マイクの声がしなくなったから窓を開けると、菅氏が笑顔で立って握手を求めてきたといいます。
ベテラン記者:怖いよ。一方で安倍晋三首相(60)は東スポを読んで息抜きしてたんだよ。
若手記者:マジっすか。
ベテラン記者:ウチの単独インタビューで宇宙人を熱く語っていたんだけど、その記事を選挙中に読んだんだ。関係者は「首相は笑ってましたよ」って。
中堅記者:やはり安倍首相は余裕がありましたね。演説で人も集まるし。逆に、まったく無名の大臣が呼んでもいないのに応援に来ることには、各陣営から不満が出ていました。
デスク スキャンダル大臣が来るよりマシだろ。
中堅記者:いや、無名大臣が来たって、人なんか集まらないですよ。聴衆が少ないと後から「恥をかかすのか」と逆ギレされるので動員をかけるのですが、こんなところで支援者に負担をかけたくないのが本音。大臣降ろしにつながりますね。
ベテラン記者:スキャンダル大臣といえば小渕優子前経産相(41)は当選したね。公示前になぜか山本一太参院議員(56)がブログで小渕氏擁護をブチ上げていた。
中堅記者:山本氏のブログは週刊誌ネタにもなったのですが、面白かったのは小渕氏擁護のブログで「正直に言うが、自分はこれまで優子さんのことを『首相候補』だと思ったことは一度もない」と断言したこと。自民党関係者は「それを言っちゃあ、おしまいよ」と笑っていました。
若手記者:応援演説に頭を悩ませていたのは民主党も同じ。安住淳元財務相(52)が関東の候補者の応援に来たのですが、ポケットに手を突っ込みながら話すんですよ。演説冒頭に見せる“クセ”のようですが、これも不評でした。
デスク:安住氏は自分の選挙が盤石だからな。このほか、有名人の応援はあったのかな。
ベテラン記者:鈴木宗男氏(66)の娘、貴子氏(28)に歌手の松山千春(59)が来ていた。ただ、松山はすでにコンサートツアーが組まれていて2日間しか応援できなかった。フル参戦だったら選挙区で勝てたかも。突然の解散で、さすがの宗男氏も泡食っちゃった。
デスク:そういや注目候補の田母神俊雄氏(66)は票が伸びなかった。
若手記者:開票を待つ事務所には支持者が集まっていたのですが、NHKを見ながら、「票が操作されている」「インチキだ」とこぼしていました。事前の世論調査では「共産党が2番手」となっていたので、下馬評通りなんですがね。
アラフォー記者:田母神氏って次世代の党だよね。ゲイの間では東京1区から出ていた次世代の渡辺徹氏(36)が“短髪ガチムチ候補”として大人気。選挙ポスターがイケメン過ぎだった。
若手記者:新宿2丁目はちょうど選挙区なんですね。
アラフォー記者:負けちゃったけど。でも、自民党には噂レベルじゃないガチのゲイがいる。大臣経験者にもいるんだとか。
デスク:そんなところも含めてこれからも取材を頑張ってくれ。
2835
:
チバQ
:2014/12/18(木) 23:30:17
http://www.yomiuri.co.jp/local/fukushima/news/20141217-OYTNT50272.html
[衆院選・検証]野党結集 盛り上がらず
2014年12月18日
今回の衆院選で、比例東北ブロックで1議席増やした民主党や、4区で小選挙区の議席を奪った維新の党。両党とも全国と比較すれば善戦したと言えるが、民主は伸び悩み、維新の勝利も野党結集の成果とまでは言えないのが実態だ。
「新党結成を目指さないと国民の期待に応えられない」。5区で敗れた民主の吉田泉は15日未明、淡々と語り、県連代表職の辞意を県連幹事長に伝えた。
民主は、1区では元議員の支援を受けた金子恵美が自民前議員をあと一歩まで追いつめ、比例東北ブロックで復活当選。同ブロックでの議席は、前回より一つ増えた。
しかし、県内小選挙区では、県連代表だった吉田が落選するなど振るわず、吉田は比例での復活当選も逃した。結局、小選挙区の議席を確保したのは3区の玄葉光一郎だけに終わった。
民主県連内には「『次々回の選挙で政権を取る』と訴えて票が入るわけがない」(元地方議員)との自嘲が広がる。衆院選の選対本部長を務めた県議の瓜生信一郎は「新たな枠組みで政界再編、野党を結集していくべきだ」と語った。
4区で小熊慎司が自民候補を下した維新。民主が候補擁立を見送り、県内の野党共闘の象徴となったが、それを小熊の勝因だとする声は少ない。
小熊の選対幹部は「勝因は『恒三票』に尽きる」と分析する。2年前に引退した元衆院副議長の渡部恒三の熱心な応援で、渡部個人を支持していた有権者の票が小熊に流れ込んだとの見方だ。
野党結集は、維新も主張しているが、来秋の県議選では議席を争うライバルになるだけに、現場レベルでの機運は盛り上がりづらい状況だ。各党の知恵と行動が問われている。
(敬称略)
2836
:
チバQ
:2014/12/18(木) 23:31:46
鳥取
http://www.nnn.co.jp/news/141217/20141217010.html
2014年12月17日
衆院選「1強の裏で」(上) 自民、風なき圧勝
衆院選で自民党は絶対安定多数を確保した。鳥取県内2小選挙区でも優位に戦いを進めたのは自民党だった。
「当確」に沸く赤沢氏の事務所。支援者からは丁寧な国会運営を求める声が上がっている=14日夜、米子市加茂町1丁目
■苦い経験
「足を引っ張る野党の言うことを聞いている暇はない」。鳥取2区に出馬した自民党の赤沢亮正氏(53)は14日午後8時に「当確」が出ると、米子市の事務所で表情を引き締めた。
災害対策、安全保障、財政再建…。直面する難題と向き合うには、一刻も早く政治を前進させるべきだと主張してきた。「与野党の伯仲を選択している場合ではない」と。
政治の安定は迅速な政策決定に結び付く。しかし、非自民の受け皿不足は政治に緊張関係をもたらさない。合意形成や熟議が軽んじられる懸念もつきまとう。「反対意見、多様な意見を吸い上げながら、より善い政治を探るのが政治家だ」。共産党県委員会の小村勝洋委員長はそうくぎを刺す。
自民党支持者の間でも「おごり」を警戒する声が相次いでいる。野党に転落した苦い経験が脳裏にあるためだ。「数の力で何でもやりたい放題は考えもの」。米子市の党員(54)はいぶかる。
実際、島根原発2号機(松江市)から30キロ圏を含む2区では、再稼働への不安が根強く、米子市政研究会の中川健作代表(65)は「首相が信を得たと解釈し、民意を無視して動き始めるのでは」と危ぶむ。
平井伸治鳥取県知事は「落選候補への票にも思いを託してほしい」と語り、島根原発への対応にも「信任が与えられたわけではない。周辺自治体の意見を聞きながら慎重に臨んでほしい」と注文を付けた。
2837
:
チバQ
:2014/12/18(木) 23:32:05
http://www.nnn.co.jp/news/141218/20141218005.html
2014年12月18日
衆院選「1強の裏で」(下) 民主、衰退に歯止めなく
今衆院選は民主党にとって、衰退に歯止めをかけることができぬまま突入した受け身の戦いだった。政権運営時に有権者が抱いた失望感が尾を引く中、政策で明確な対立軸を示すこともできず、鳥取2区は党公認の湯原俊二氏(52)が3度目の落選、鳥取1区は候補の擁立すらできなかった。
衆院選の情勢を伝えるテレビ報道を見る福間選対委員長(左)五十嵐会長(左から3人目)伊藤代表(右)ら。県連幹部は2年前と同じ「反省の弁」を口にする=14日、米子市東町の湯原陣営選挙事務所
■白旗発言
「無党派層も含めて自民に里帰りしてしまった」。14日夜、米子市の湯原事務所で民主党県連の福間裕隆選対委員長はくちびるをかんだ。
県連は2012年の前回選で湯原氏が敗れて以降、組織を立て直すことができず離党者が続出。8月に設けた米子支部は作動せず、湯原氏の後援会も強化されていなかった。
「追い風のときでも負けた。風もないのに勝てない」。公示直前、湯原陣営の幹部会議で「白旗発言」が飛び出した。自民党の赤沢亮正氏(53)と競り合うだけの地盤がないためだ。
下野してから経済界の自民支援はより鮮明になり、さらに元参院議員の川上義博氏(64)が離党した影響で、企業系支持の多くが赤沢氏に流れた。
「素人選挙」「人材不足」。選挙戦では湯原陣営のスタッフから公然と自嘲が漏れた。「戦略を組み立てる人もいない。常在戦場の認識が本人にも党内にもなかった。だからいつまでも“風頼み”になる」。米子市の党員は歯がみする。
2838
:
チバQ
:2014/12/19(金) 07:32:08
http://nikkan-gendai.com/articles/view/news/155883
調整候補の支援“ボイコット” 野党惨敗を招いた「連合」の怠慢
2014年12月19日
衆院選で野党が惨敗を喫した理由のひとつは、「打倒自民」を旗印に民主、維新、生活で進めた「野党協力」が不発に終わったことだ。その最大の原因とも言えるのが、民主最大の支持団体である「連合」(日本労働組合総連合会)の“怠慢”である。
「民主党が選挙戦を通じて訴えた政策や政権運営に対する批判などに関して国民の期待を受け止めきれず、自民党への対抗軸となり得なかった」――。連合は16日、衆院選の結果についての事務局長談話を発表したが、あまりにしらじらしい。今回の選挙では、「反労組」を鮮明にする維新との協力を問題視するあまり、せっかく一本化した候補の支援を“ボイコット”する地方組織が続出。700万人ともいわれる組合員が「打倒自民」に本気で走り回っていたとは思えないからだ。
例えば「偽装献金」疑惑が報じられた江渡聡徳防衛相がラクラク当選した「青森2区」では、対抗馬に元民主党青森県連副代表の中野渡詔子氏が「維新」候補として出馬したことに「連合青森」が難色を示し、早々と自主投票を決定。その結果、大差で中野渡氏は落選した。宮城でも、野党調整で1区から2区に鞍替え出馬した維新の林宙紀氏を「連合宮城」は自主投票。林氏はあえなく落選し、比例復活もできなかった。
「民主党の宮城県連から推薦を得ていたにもかかわらず、連合宮城は宮城6選挙区のうち、2区だけを自主投票にした。そのため、県内最多の組合員数を持つ自治労は2区で社民党の新人を支援。これでは勝てるはずがない。何のための鞍替え調整だったのかと思いますよ」(林陣営関係者)
三重でも「連合三重」が1、2区を自主投票としたほか、4選挙区すべてで自民候補が勝った山口では、「連合山口」が2区を除くすべてを自主投票にした。敵(自民)の大将(安倍)のお膝元がこのテイタラクである。連合は「ヤル気ナシ」と受け取られても仕方ないだろう。そもそも連合の古賀伸明会長はパナソニック(旧松下)労組の出身だが、「松下城下町」と呼ばれ、パナソニック関連の社員が多い「大阪11区」では、旧松下労組出身の民主、平野博文・元官房長官が落下傘の自民、佐藤ゆかり氏に敗れた。古賀会長の衆院選に対する姿勢がよく表れているではないか。
■本音は「アベノミクス」万々歳
連合幹部の出身は自動車や電力、電機などの大企業ばかりだ。非正規雇用を増やし、労働者を低賃金で働かせている張本人である。原発を再稼働させ、円安でボロ儲けさせてくれる「アベノミクス」は“労働貴族”の彼らにとって万々歳なのだ。「維新は反労組だ」「民主の訴えが有権者に届かなかった」なんて後付けのヘリクツなのは明らかだ。
政治評論家の山口朝雄氏はこう言う。
「かつての連合は労働者意識が高く、政権与党に対して厳しい姿勢だったが今は違う。安倍政権もそれをよく分かっているからこそ、選挙が終わった途端、『政労使会議』を開き、賃上げ要請を言い出すのです。今の連合は『非自民』の看板を掲げているが、実態は取り込まれつつあるのです」
16日の「政労使会議」の本当の目的は、連合の“選挙協力”のご褒美だったんじゃないのか。
2839
:
チバQ
:2014/12/19(金) 07:36:08
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20141217/1810359
【終焉・渡辺王国】(上) 衝撃 解党の余波失望誘う 多額借り入れ問題も影響
12月17日 朝刊
関連用語:
・とちぎ衆院選
渡辺喜美氏(62)は14日、衆院選栃木3区で敗れ、県北から51年ぶりに「渡辺」の名が消えた。1963年に父・美智雄氏が初当選して以降、着実に根を伸ばし躍進してきた「渡辺王国」。強固な地盤は、なぜ崩れたのか。王国終焉の背景を探り、さまよう渡辺党の行方を追う。
受け入れがたい結果だった。「ショックでまだ分からない」
14日深夜、那須塩原市内の渡辺氏選挙事務所。落選の報がテレビで流れると、後援会幹部はぼうぜんとした表情でつぶやいた。腕を組む者、うつむく者、目を閉じる者−。終焉の瞬間は沈痛な雰囲気に包まれた。
斎藤典男選対本部長は「回れば反応は悪くなかった。時間があれば…」と肩を落とす。選挙戦直前の11月28日、渡辺氏が中心となって立ち上げたみんなの党が解党。体制を整えるために残された時間はあまりに短かった。
解党の余波は激しい逆風となって陣営を襲った。行政改革や地域主権を掲げた政策に期待した層の失望を誘い、陣営の運動員は有権者から「比例票をどこに入れていいか分からない」と厳しい批判にさらされた。渡辺氏も落選直後の記者会見で「無所属では力がないと思わせてしまった」と敗因の一つに挙げた。
解党の引き金となった浅尾慶一郎代表との路線対立も、有権者の嫌気を誘った。ある陣営関係者は選挙期間中、訪問先で痛烈な言葉を浴びせられた。「(多額借り入れで辞任した渡辺氏の後任となった)浅尾さんは喜美さんを追い落としたわけじゃない。それなのに直接会う前に、マスコミに向かって『代表を辞めてほしい』と言うのでは子どものけんかだ」
多額借り入れ問題も陣営に影を落とした。渡辺氏は選挙前から、党内の調査結果を基に「違法性がない」と説明に回り続けた。ただ陣営幹部は「説明すれば理解してもらえるが、一般の有権者は高額な金を借りていたことをシビアに見ていた」と悔しさをにじませた。
逆風に加え、自民大勝ムードの中、渡辺氏は自身の選挙戦で初めて娘の力を借りた。妻や息子ら親族総出で新人候補のようなどぶ板選挙に徹したが、「業界団体や首長を先頭に戦う自民党の流儀を凌駕できなかった」(渡辺氏)。
渡辺氏を1万票以上の差をつけて引き離した自民の簗和生氏(35)の陣営は、建設業や農業など業界団体の幹部が固めた。その中には、自民党離党後、渡辺氏から離れていった支持者も少なくない。渡辺氏の陣営からも「敗因は自民党を離れたこと。大きいところにいないとだめだ」という声すら漏れ聞こえる。
しがらみのない改革を掲げてみんなの党を立ち上げ、業界団体と一線を画した渡辺氏。皮肉にも自ら手放した組織型選挙に敗れた格好だが、支持者の心離れは自民党時代から徐々に始まっていた。水面下で動き始めていた「王国終焉」の予兆だ。
※12月16日紙面掲載
2840
:
チバQ
:2014/12/19(金) 07:36:39
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20141218/1811402
【終焉・渡辺王国】(中)敗因 地元の声に耳傾けず 政策めぐる思いに隔たり
地元との距離感は自覚していた。
「大臣となり、党の代表となり、残念ながら地元に帰る頻度が少なくなった」
14日深夜、那須塩原市内の選挙事務所。落選直後の記者会見で、渡辺喜美氏(62)は「おやじと比べて努力が足りなかった」と悔やみ、副総理兼外相などを務めた父・美智雄氏との力量差に触れた。
自民党離党前の2006年、渡辺氏は第1次安倍内閣で行政改革・規制改革担当相として初入閣を果たす。安倍晋三首相から「突破力」を買われ、公務員改革に先鞭をつけた。しかし中央政界での活躍の影で、地元関係者には違う顔をみせていた。
初入閣後、都内で渡辺氏と会談した元渡辺派の県議は耳を疑った。席上、国の支援が必要な地域の公共事業について、国土交通省幹部との意見交換会開催を打診した。渡辺氏からは「そんなの県議でやればいい。俺は天下国家をやらなくてはいけない」と素っ気ない答えが返って来た。県議の目には「(支持者離れは)喜美さんが自分で招いた結果」と映る。
農協幹部は、渡辺氏の要望活動に対する姿勢に失望した。「(渡辺氏が自民党にいた)7年以上前から幹部をしているが、要望で一度も本人に会ったことがない」。かつて渡辺派の支持基盤だった建設業者からも「人の言うことに耳を貸さない」と恨み節がこぼれる。
12年衆院選で自民党が簗和生氏(35)を擁立して以降、業界団体の多くは自民に流れた。簗氏は初当選後、地元をこまめに歩き、雪害対策や有害鳥獣対策などでフットワークの軽さを見せつけた。「地元密着で信念がある。美智雄さんと同じような行動だ」とみる自民支持者すら現れた。
みんなの党を立ち上げ、既得権益や“守旧派”との対決姿勢で全国の有権者の支持を得た渡辺氏。しかし「対決姿勢」は地元では必ずしもプラスに作用しなかった。首長選や地方議員選では、他党が支援する候補に次々と刺客を擁立。業界団体への批判は、旧来の支持者離れを加速させた。
美智雄氏の代から渡辺家をよく知る、元みんなの党関係者は「喜美氏は、美智雄氏のような『少し幅を持たせてまあいい』という考えができない」と渡辺親子を比較。さらに「美智雄氏は『首長選で100%俺のためを考えるとしくじるぞ。6、7割は市町民のためを考えろ』と言った。喜美さんは少しでも意に沿わないと切っていく」と厳しい目を向ける。
美智雄氏は「支持者が国会に来るのは、ひょっとしたら一生に一度のこと」と周囲に言い聞かせ、要望活動に対応する機会を大切にしていたという。それだけに元党関係者には渡辺氏の姿勢がもどかしかった。落選の報を受け、敗因をこう考えている。「しがらみのない政治家は、有権者ともしがらみがなくなってしまった」
※12月17日紙面掲載
2841
:
チバQ
:2014/12/19(金) 07:37:01
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20141219/1812460
【終焉・渡辺王国】(下)行方 再起へ遠い道のり 生き残り 揺れる県議
12月19日 朝刊
関連用語:
・とちぎ衆院選
みんなの党は2011年の県議選に初参戦。13議席を獲得し県議会「みんなのクラブ」は第2会派に躍進した。右は会派の新人議員向け勉強会であいさつする渡辺氏。同党解党後も会派は15年4月の任期満了まで存続する=11年4月
重苦しい空気が室内を覆った。17日午前、県議会議事堂の一室にみんなのクラブの議員が集まった。議題の一つはみんなの党代表だった渡辺喜美氏(62)の衆院選栃木3区での敗北だった。
みんなのクラブは党の解党で受け皿を失い、渡辺氏の落選で結集する“核”を失った。会派所属の9人のうち複数人が来年4月の県議選に党に属さず、無所属で立候補する意向を固めている。今回の衆院選で3区以外の選挙区では自民党候補を応援した県議もいた。
生き残りに向け、模索を始めた県議たち。会合に出席した県議は「それぞれ事情が異なり(会派内には)温度差がある」と話す。
落選から一夜明けた15日。記者会見した渡辺氏には、今後の活動についての質問が相次いだ。渡辺氏は「県内外の地方議員の声にも耳を傾けて今後の在り方を決めなければならない」「来年は統一選。早めに動かないと地方議員は困るのではないか」−。衆院選前に模索した新党構想は頓挫したが、政治活動の再開に含みを持たせた。
「喜美さんらと連携し、政党党派の枠組みを超えて活動していきたい」。斎藤淳一郎県議は渡辺氏の再起に期待を込める。ほかにも渡辺氏との将来的な連携に意欲をみせる県議がいる。
一方、早川桂子県議は「今後の渡辺氏の政策を聞いてから決める。今は決められない」。佐原吉大県議は「今は白紙だ」と渡辺氏との連携について、即答しなかった。
議席を失った渡辺氏が地元の代弁者に指名したのが、おいの渡辺美知太郎参院議員だ。同党の本県関係の国会議員は一時、渡辺氏を含め4人だったが、解党後も渡辺氏と行動をともにしたのは美知太郎氏だけだった。しかし美知太郎氏は「まずは支援者に(選挙の)お礼とおわびをするのが先だ」とし、今後の国会活動の方向性については明言を避けた。
「渡辺党」を支えてきた後援会組織も落選に揺れ動いている。
「終わりじゃなくて始まりにしてくれ。今までのことを生かして社会に貢献してくれ」。後援会総連合会の臼井亮平会長は落選直後、渡辺氏にそう伝えた。別の後援会幹部は取材に「結果がどうあろうと支えていく気持ちは変わらない」と語気を強める。
一方、渡辺氏と距離をとろうとする人もいる。「渡辺王国はもうない。50年、2代続いた渡辺党は終わりだ。私はもうやりたくない」。そんな声も漏れる。
父・美智雄氏が築き上げた地盤を死守できなかった渡辺氏。政治家としての今後をどう切り開くのか。それともこのまま政界を去るのか。一度崩れた渡辺王国再建への道のりは遠い。
※12月18日紙面掲載
2842
:
とはずがたり
:2014/12/19(金) 17:59:51
>民主元職の三浦昇さん(44)は、1区の高邑さんと選挙協力を結んだ
選挙協力の具体的な内容はなんなんだろ?
>大票田・岩国市で岸さんに1万票以上リードを広げられた
これまではどうだったんかねぇ?
<2014衆院選やまぐち>結果分析 無党派の一部、自民支持 野党側、突然の解散で態勢取れず /山口
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20141216ddlk35010382000c.html
毎日新聞2014年12月16日(火)14:23
14日投開票された衆院選は、自民が他の候補を寄せつけず、県内4小選挙区を独占した。…無党派層や民主、維新支持層の一部が自民に流れるなど、有権者の行動にも影響したとみられる。…【衆院選取材班】
◇1区
…高村正彦さん(72)が自民、公明支持層を固めたほか、無党派層の約半数の支持を受ける形で、約12万票を獲得した。投票率が県内4小選挙区の中で最低の50・63%となったことから、得票数は前回2012年の衆院選と比べ1万票以上減らした。しかし、民主支持層の一部にも食い込み、得票率は68・09%で前回の65・91%より伸ばした。
一方、維新元職の高邑勉さんは、民主公認で出馬した前々回2009年の得票約9万4000票に遠く及ばず、今回は約3万9000票にとどまった。1区での候補擁立が難航していた民主と模索した野党共闘は失敗。陣営は終盤…復活当選を目指し、惜敗率を高める方針に重点を置き…支持を訴えたが伸び悩んだ。
◇2区
県内で唯一、自民と民主の激戦が繰り広げられてきた選挙区で、自民前職の岸信夫さん(55)が自民、公明支持層を固め、約9万7000票を獲得。民主元職の平岡秀夫さん(60)らを振り切った。
平岡さんは民主の支持母体である連合山口の全面的な支援を受けたほか、無党派層の半数から支持を得たものの、大票田・岩国市で岸さんに1万票以上リードを広げられた。平岡さんは15日、「向こう(安倍晋三首相)の戦略勝ち。…」とこぼした。
◇3区
…河村建夫さん(72)の陣営は11万票を得票目標に据えていたが、実際は約9万3000票。ただ、得票率は前回とほぼ同じ68・37%で、投票率の低下が得票に影響したとみられる。民主元職の三浦昇さん(44)は、1区の高邑さんと選挙協力を結んだが、維新支持層が河村氏支持に流れ、伸び悩んだ。
◇4区
…安倍晋三さん(60)は…地元入りできなかったが、得票率76・27%と安定。維新支持層と無党派層の半分以上から支持を得たほか、候補を立てられなかった民主支持層の3割にも食い込み、(他候補を)を圧倒した。
◇戦後最低の投票率 「有権者に諦めムードも」
県内の衆院選の小選挙区の投票率は53・07%で、戦後最低だった前回衆院選を6・97ポイント下回った。なぜ有権者の半数近くが棄権したのか。各党や有識者に要因を分析してもらった。
西嶋裕作・民主党県連幹事長は、消費が高まる12月の時期に総選挙が実施されたことを挙げ、「(与党は)景気回復と言いながら選挙をし、その大義も有権者にとって分かりにくかった」と指摘。一方、新谷和彦・自民党県連幹事長は…自民が圧勝との世論調査が新聞各紙で報道されたことで「…選択肢が狭まった」と話す。
また、佐藤文明・共産党県委員長は「自民党政治に対決する足場を、他の野党が持っていない。…」と指摘。先城憲尚・公明党県本部幹事長は「政治が国民の期待に応えられていない。…」と話した。
松原幸恵・山口大准教授(憲法学)は、民主党が全国的に大勝した前々回の衆院選でも、県内選挙区の4議席のうち3議席を自民が占めたことに着目し、「選挙に行っても行かなくても変わらないという諦めムードがあったと思う」とみる。また「自民党は経済政策を打ち出したが、議論が低調だった憲法改正なども信任を得たとして加速するのではないか。政権運営にブレーキをかけるには、選挙では見えにくかった身近な問題に、声を上げていくことが大切だ」と述べた。【蓬田正志、田中理知】
[山口版]
2843
:
名無しさん
:2014/12/19(金) 19:56:46
民主党も2回連続落選者続出で再編が捗るな。噂の金庫にあるカネで養うのだろうか。
2844
:
チバQ
:2014/12/19(金) 21:04:01
>>2809
5802 チバQ 2014/12/18(木) 22:29:11
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk10010190000c.html
上州変動:2014衆院選 戦いの後で/中 民主「棚ぼた」の比例復活 勢力回復には遠く 「第三極」風前のともしび /群馬
毎日新聞 2014年12月17日 地方版
「奇跡が起きた」。民主党元職の宮崎岳志氏は、顔をくしゃくしゃにして支援者と抱き合った。小選挙区の1区では自民党と無所属の候補に敗れて3位。比例代表での復活当選が決まり、体が宙に舞ったのは、日付が変わった15日午前0時過ぎだった。
前回衆院選での壊滅的敗北から2年。宮崎氏の国政復帰により、民主県連はようやく国会議員ゼロ状態を脱することになった。しかし、勢力回復に向けてどの程度の追い風になるかはまったく未知数だ。陣営関係者は厳しい表情でこう振り返る。「比例復活できたのは、自民と無所属の2人が保守票を食い合ってくれたおかげ。完全に『棚からぼた餅』の勝利だ。むしろ、民主党が有権者の信頼を取り戻せていないことが浮き彫りになった」
突然の衆院解散・総選挙を受け、民主県連幹部や候補者は「準備不足」という言葉を繰り返した。黒沢孝行県連会長は「衆院選は早くても統一地方選後になると思っていた」という。「臨戦態勢」からは程遠い雰囲気だった。
3区では公示直前、前回は対立候補だった長谷川嘉一氏を公認して何とか擁立にこぎ着けた。しかし、自民県議出身の長谷川氏に対し、連合群馬は「推薦」でなく1段階下の支援である「支持」にとどめた。ある労組幹部は「政治信条がはっきりしない人物の選挙に全力投球はできない」と声をひそめた。
2区と4区は、他党と選挙協力したわけではなく不戦敗。小渕優子氏の「政治とカネ」問題で全国的注目を集めた5区でも、独自候補を擁立する力量がなく、県連が社民党候補を推薦してしのいだ。
県内で唯一、早くから公認候補が内定していた1区ですら、県内外からスタッフをかき集めて、やっと態勢が整った。公示直後から「3人が団子状態になって、なんとか比例復活に持っていければ」という話が出ていたという。
比例では県内で11万9404票を集めたが、維新の党を下回る数字だった。政権交代を果たした2009年の3割にも届かない水準だ。県議の一人は「再び国会議員が出てよかった、評価できるのはそれだけ」と断言する。準備不足の反省を踏まえ、来春の統一地方選以降、立て直し策を練るという。「まずは統一選でしっかりとした自治体議員を作ること。国政のことを考えるのはその先だ」。捲土(けんど)重来を期する民主に、まだ光は差していない。
◇
「前回は斬新さがあったが、もう賞味期限切れと思われている」。維新・石関貴史氏の選対幹部が漏らした。
比例では12万1537票と、前身の「日本維新の会」の前回得票数から6万票以上も減らした。石関氏は比例復活したものの、2区での得票は当選した自民前職に3万票以上も離され、背中が見えない状況だ。分裂した次世代の党に至っては、政党としての存続が危ぶまれる惨敗だった。みんなの党の解党と併せ、流行語大賞を受賞した「第三極」はブームの終息とともに風前のともしびだ。
一方、県内でも躍進したのが共産党だ。小菅啓司県委員長によると、期間中、前橋市内の事務所には「今回初めて共産に入れた」「孫だけには戦争を経験させたくない」と、有権者から多くの反応が寄せられていたという。沖縄1区を制し18年ぶりに小選挙区の議席を獲得した。沖縄のように反自民勢力を結集して「暴走ストップ」を図ることは県内でも可能だろうか。中之条町議会前議長の原沢今朝司氏は「地域で共闘できるテーマがなければ無理だろう」と慎重な見通しを語る。
自民党政治に満足していない有権者は少なくない。しかし、その不満の受け皿となる勢力はまだない。【角田直哉、田ノ上達也】
2845
:
チバQ
:2014/12/20(土) 15:24:09
http://www.asahi.com/articles/ASGDL5DWMGDLUTFK009.html
次世代の党惨敗、ネット右派頼み限界 理念先行薄い政策
秋山惣一郎2014年12月20日14時39分
自民党の右に柱を立てる――国家や民族を重視する本格的な右派政党として衆院選に臨んだ次世代の党。インターネットで活発に発言する右派勢力などを頼りに、強い保守色を前面に出して戦った。だが、公認48人に対して当選は2人と惨敗。識者からは、保守の理念が先行し、生活に密着した政策に結びつけられなかったとの指摘が出ている。
選挙結果を総括した19日の次世代の党の会議。平沼赳夫党首は、落選議員らを前に「私の力が足らず、心から反省している」と頭を下げた。石原慎太郎最高顧問も「十分な応援ができなかった」と謝罪した。
旧日本維新の会から分裂し、8月に結党した次世代の党は、平沼氏や石原氏ら自民党よりも保守的な理念を掲げる政治家の「オールスターチーム」の様相だった。衆院選では中国批判、慰安婦問題に加え、「根拠がない」との批判を浴びながらも、独自調査をもとに「在日外国人の生活保護受給率は日本人の8倍」などと訴え、「生活保護は日本人に限定」とする社会保障制度の抜本改革も公約に掲げた。
次世代の選挙戦の象徴は、2月の東京都知事選で61万票を獲得した元自衛隊航空幕僚長の田母神俊雄氏だ。東京12区で公明党の太田昭宏国土交通相にぶつけ、支持母体の創価学会を徹底的に攻撃した。
記者会見で田母神氏は「安倍晋三首相の足を引っ張る公明党を政権から分離させ、自民・次世代の連立政権を作らねば、日本は取り戻せない」と述べ、街頭演説でも徹底した公明党、創価学会批判を続けた。
ネット上で発言する右派の支持を得ようと、積極的なネット戦略も展開した。「子育て犠牲にしてまでなぜ働くのか」「慰安婦問題はでっちあげ」など、「誰もが知らんふりするタブー」を斬るとして、キャラクター「タブーブタ」を一刀両断する動画を制作。動画の再生回数は30万回を超えた。
ツイッターも自民、公明に次ぐ約1万2千フォロワーを獲得。「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の桜井誠前会長が「期日前投票で小選挙区、比例ともに次世代に一票を投じてきました」とツイートするなど、右寄りのネット世論に浸透したようでもあった。
しかし、ふたをあければ、わずか2議席。当選はいずれも強固な地盤を持つ平沼氏(岡山3区)と園田博之氏(熊本4区)のベテラン議員だった。目玉候補の田母神氏も東京12区で約3万9千票にとどまり、4候補中最下位。平沼党首は15日未明の会見で、「急な解散で党の知名度が不足していた」と語った。
2846
:
チバQ
:2014/12/20(土) 15:28:38
http://www.sankei.com/politics/news/141219/plt1412190031-n1.html
2014.12.19 19:27
【衆院選2014】
自民執行部に溝、無所属の入党要請する二階氏に谷垣氏は慎重姿勢 ちらつく「派利派略」
ブログに書く1
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自民党役員連絡会に臨む谷垣幹事長(奥左)と高村副総裁(同右)ら=19日午前、東京・永田町の党本部
自民党の二階俊博総務会長は19日の党役員連絡会で、衆院選で当選した保守系の無所属議員を入党させるよう谷垣禎一幹事長に求めた。谷垣氏は慎重な姿勢を示し、執行部内での溝を印象づけた。二階氏の念頭にあるのは入党していないものの二階派(志帥会)には所属している議員が中心。それだけに党内には「派利派略」との批判もあり、入党問題は一筋縄にはいきそうもない。(沢田大典)
「無所属議員の取り扱いをどうするんだ」
役員連絡会で二階氏は具体名は挙げなかったが、独特の威圧感のある声で谷垣氏に迫った。
その後の会見でも二階氏は「衆院選で減った部分は無所属議員で十分補える数だ。無所属議員は地域の選挙区で県民、国民の支持を得て当選した。自民党が謙虚になって、『どうぞお入りください』と呼び掛けることが大事だ」と持論を展開し、「度々申し上げなきゃいけないんだったら、度々申し上げる」と執念をのぞかせた。
二階氏には、中村喜四郎(茨城7区)、小泉龍司(埼玉11区)、長崎幸太郎(山梨2区)、山口壮(兵庫12区)−の4氏が念頭にあるとみられる。
しかし、実現には高いハードルが待ち受けている。役員連絡会で谷垣氏が「それぞれ事情がある。できるもの、できないものがある」と消極的な姿勢を示したように、茨城7区では永岡桂子氏(麻生派)、埼玉11区は今野智博氏(町村派)、山梨2区は堀内詔子氏(岸田派)がそれぞれ比例復活で当選している。中村、小泉、長崎の各氏を入党させようとすれば、バックに控える各派閥のトップが黙っているはずはない。
兵庫12区には自民党候補は出ていないため、山口氏の入党は他の3人に比べて容易とみられるが、無所属で出馬し落選した戸井田真太郎氏は、兵庫県連が公認を求めながらも得られなかった人物だ。山口氏の入党に、県連内の反発は依然根強いものがある。
加えて、中村、長崎、山口の3氏は二階派の特別会員で、小泉氏は国政報告会に二階氏を招くなど関係が深い。こうしたことも党内から理解を得にくくしている。まさに火種となりそうな今回の一件。ある中堅議員はこう語る。
「二階氏は派閥の人数を増やして影響力を強めたいのだろう。『派利派略』は放っておけばいい」
2847
:
チバQ
:2014/12/20(土) 15:41:31
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk01010144000c.html
「この道」どこへ:検証・’14衆院選/上 大地と協力 民主、党勢回復へ道半ば /北海道
毎日新聞 2014年12月17日 地方版
◇プライド優先に課題も
「小選挙区で三つ、あとは接戦。票も増え、それだけ信頼も集まっている」。民主道連代表の横路孝弘氏(73)は15日午前0時半ごろ、衆院選道1区(札幌市中央・南・西区)での当選が決まると札幌市中央区の事務所に姿を現し、党への支持が回復の兆しを見せている手応えを口にした。
2009年の衆院選では道内20議席中15議席を占め、政権交代をけん引。だが12年の衆院選では選挙区で全敗し、2議席にとどまった。今回は議席を5に増やしたが、再建への足がかりをつかんだにすぎない。道連は来春の統一地方選に本格的な党勢回復をかける。
◇
「貴子が嫁入りしたようなもの。小選挙区は横路先生、比例は民主です」。選挙戦終盤の11日、札幌市南区で開かれた新党大地の後援会主催による横路氏の個人演説会の冒頭、大地の支援者が呼びかけた。
両党は統一地方選に向け8月ごろから選挙協力を模索し、突如行われることになった衆院選で選挙協力を結んだ。大地代表代理の鈴木貴子氏(28)が道7区(釧路、根室管内)から民主公認で出馬した。選挙期間中、大地の支援者として知られる歌手の松山千春氏が民主候補の応援に入り、代表曲を披露しエールを送る場面もあった。
鈴木氏は自民道連会長の伊東良孝氏(66)に225票差まで迫るなど健闘。民主幹部は「大地の働きは大きかった」と評価する。
◇
一方、不安を残したのは野党が競合した道2区(札幌市北・東区)。民主党本部は維新と選挙協力を模索し、今回不出馬を表明した民主の三井辨雄(わきお)・元厚生労働相(72)が松木謙公氏(55)を後継指名した。だが松木氏は民主を除名された経緯があることから、民主道連は支援を拒否した。
松木氏は維新公認で出馬し、民主道連は独自に池田真紀氏(42)を擁立。その結果、非自民・非共産票は松木、池田両氏に割れ、自民の吉川貴盛氏(64)を楽々当選させる結果となった。
さらに松木氏は比例で復活当選したことから、民主の地盤は維新にさらわれた形となった。民主の支援団体幹部は「民主道連に松木氏を受け入れる度量があれば、地盤を維持できた。野党競合で民主のプライドは守ったが、議席も地盤も失った」と批判する。
◇
同じ幹部は「2区の構図はそのまま知事選に重なる」とも話す。来年4月の知事選には、フリーキャスターの佐藤のりゆき氏(65)が既に立候補を表明しており、年明けには高橋はるみ知事(60)も4選を目指して出馬表明する見込み。民主と大地は「反高橋知事」では一致するが、大地代表の鈴木宗男氏(66)は佐藤氏の支援に積極的な一方、横路氏は独自候補擁立の姿勢を崩していない。
来春の道議選でも民主系と大地系の候補が競合する選挙区がある。今後、調整が焦点となりそうだ。別の支援団体幹部は「主戦論も大事だが、議席を獲得してこそ党勢拡大につながると肝に銘じ、統一地方選の準備にあたってほしい」と民主に注文を付ける。
× × ×
衆院選で安倍晋三首相は「この道しかない」と連呼し、自公で3分の2の議席を維持し、道内でも戦後最低の投票率となった。自民が勝利を収めた衆院選を検証する。
2848
:
チバQ
:2014/12/20(土) 15:42:09
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk01010122000c.html
「この道」どこへ:検証・’14衆院選/中 大地との協力拒絶 自民、民主に肉薄許す /北海道
毎日新聞 2014年12月18日 地方版
衆院選投開票日の14日深夜、自らの選挙区の開票状況を渋い表情で確認する伊東良孝・自民道連会長=札幌市中央区の自民道連事務所で
衆院選投開票日の14日深夜、自らの選挙区の開票状況を渋い表情で確認する伊東良孝・自民道連会長=札幌市中央区の自民道連事務所で
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◇大敗なら「責任論」も
衆院選の大勢が判明した14日深夜、札幌市中央区の自民道連事務所で伊東良孝・道連会長(66)は「厳しい戦いだった」とため息を漏らした。前回の2012年衆院選では、自民が候補を擁立した11の小選挙区で全勝したが、今回は3選挙区を民主に奪われた。自身が出馬した道7区(釧路、根室管内)では辛勝したものの、次点だった民主公認で新党大地代表代理の鈴木貴子氏(28)=比例代表で復活当選=に225票差まで詰め寄られた。
今回、自民が敗れた3選挙区は▽6区(上川管内の一部)惜敗率97・2%▽8区(渡島、檜山管内)同93・4%▽1区(札幌市中央・南・西区)同90・9%−−といずれも接戦だった。一方、自民が勝った3区(同市白石・豊平・清田区)と4区(厚別区、石狩管内)でも民主候補に惜敗率90%台まで迫られ、大勝した前回に比べると票差はぐっと縮まった。
◇
「野党の選挙準備が整わないうちに」と安倍晋三首相が電撃解散に打って出た今回の衆院選は、自民道連にとっても「寝耳に水」だった。前回こそ追い風を受けて道内で歴史的勝利を収めたが、かつて「民主党王国」と呼ばれた北海道はもともとリベラル勢力が強く、安倍首相が争点に掲げた経済政策「アベノミクス」の評価を巡っても、北海道は「全国で最も影響が及んでいない地域の一つ」(自民道連幹部)で、「厳しい選挙戦になる」というのが自民道連幹部の間の当初からの共通認識だった。
そんな不安に追い打ちをかけたのが、道内で一定の集票力を持つ大地と民主の選挙協力だった。大地は候補を立てず全道で民主を支援する代わりに、鈴木宗男代表(66)の長女・貴子氏が民主入りして7区から出馬、比例名簿1位に遇された。「第三極」候補が乱立した前回選では、民主に大地候補の得票を加えると自民候補を上回るか接戦になる選挙区が五つあり、自民に危機感が広がった。
大地は当初、自民との連携も模索したが、貴子氏と地盤が重なる道連会長の伊東氏が突っぱねた。選挙選中盤、報道各社の情勢調査で道内半数近くの選挙区で接戦が伝えられると、道連内には「(伊東氏は)道連会長という立場なのに、自分のことしか考えていなかった」とのいら立ちの声が一部でくすぶった。もし自民が大負けしたり伊東氏が選挙区で敗れたりしていれば、「責任論」も浮上しかねない状況だった。
◇
14日深夜、道内の選挙結果について問われた伊東氏は「前回が完勝だった。(今回も)負けではないのではないか」と答えた。自民道連幹事長の柿木克弘道議(46)も「全国の激戦区のうち、沖縄(全4区)は全敗し、愛知(全15区)は七つ落とした。道内では20議席のうち過半数(11議席)を獲得でき善戦した」と評価する。
ある自民道連幹部は「首相が言うほどアベノミクスの効果は北海道には届いていない。今なぜ解散をするのかという有権者の疑問に答えるのが難しかった。一方で、有権者の間には民主党政権の3年間に対する失望感がまだ残っていて、『再び民主党に政権を渡していいのか』という我々の訴えがより共感を得た」と分析する。
今回、道内の自民前職で1区の船橋利実氏(54)だけが比例でも復活できず落選した。船橋陣営の選対幹部は選挙戦をこう総括した。
「(敗因は)民主と大地の選挙協力の影響もあったと思うが、思想信条が違う者同士が野合を組んだ。こちらは『勝つためなら何をしてもいいわけではない』との筋論を示せた。敗れはしたが、次につながる戦いだった」
2849
:
チバQ
:2014/12/20(土) 15:42:43
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141219ddlk01010012000c.html
「この道」どこへ:検証・’14衆院選/下 反自民の「受け皿」 維新と共産、比例で健闘 /北海道
毎日新聞 2014年12月19日 地方版
◇民主に「負の遺産」続く
「奇跡的な当選。橋下(徹・維新共同代表)さんの『改革者』としての主張に、有権者が期待を託したのではないか」。投開票日翌日の15日、道2区(札幌市北・東区)から立候補し比例代表で復活当選を果たした維新の松木謙公氏(55)は、そう振り返った。前回の2012年衆院選の比例代表道ブロックで33万3000票余を獲得した維新(当時・日本維新の会)は今回、約8万6000票を減らしたものの、前回に続き1議席を確保。追い風は弱まったが、「自民も民主もノー」という有権者をとらえて、道内に一定の足場を築いていることをうかがわせた。
前回、道12区(宗谷の一部、オホーツク管内)で落選した松木氏は今回、もともとの地盤だった2区から立候補。選挙戦では当初「民主党の三井わきおさんの後継者」と書いた選挙カーを走らせていたが、中盤以降は「民主」の文字を消して「維新」を前面に出した。陣営幹部は「消費増税延期と議員定数削減など『身を切る改革』をセットにした訴えは反応がよかった。かつての民主への期待が維新に移った感じだった」と振り返る。
維新は札幌市内10区のうち中央など4区で共産や公明を上回る票を獲得し、都市部での支持の強さを印象付けた。民主は比例で3議席目をうかがったものの、維新や全国的に躍進した共産によって阻まれ、2議席にとどまった。民主道連幹部は「反自民票が民主に流れる、という甘いことにはならなかった。前回の『負の遺産』がまだ続いているということだ」とうなだれた。
◇
共産も道内で14年ぶりの議席を比例で獲得した。投開票日の14日深夜、札幌市東区にある事務所内のテレビに比例名簿1位の「畠山(はたやま)和也氏(43)、当確」のテロップが流れると、支援者から歓喜の声が上がった。
共産は比例道ブロックで、前回を約11万票上回る30万2251票を獲得した。青山慶二・道委員長は「共産は自民と正面から対決し、対案を示してきた。安倍晋三政権に不安や危機感を持つ人のよりどころになった」と評価する。
消費増税中止や環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉からの撤退など独自の主張が自民や民主支持層の一部にも浸透。また民主と新党大地の選挙協力によって前回乱立した「第三極」候補が絞り込まれたことも影響した。今回は小選挙区でも10選挙区で得票率が10%を超え、前回の3選挙区から大幅に支持を広げた。
青山委員長は「民主政権時代に期待し裏切られた有権者は民主には戻りきらず、第三極も頼りにならないと感じ、揺れ動いた末、『今回は共産に』という人が多かったのではないか」と分析する。
◇
「アベノミクス解散」が功を奏し、自公で衆院の3分の2以上の議席を手にして、長期政権を視野に入れ始めた安倍首相。首相が強調した「この道」はどこへ向かうのか。今後も注視していきたい。
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この連載は山下智恵、袴田貴行、久野華代、三股智子が担当しました。
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チバQ
:2014/12/20(土) 15:43:35
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk08010222000c.html
ダブル選の波紋:14年衆院選・県議選/上 民主の苦戦 党勢回復怠ったツケ 野党共闘、冷ややか /茨城
毎日新聞 2014年12月17日 地方版
「厳しいなあ」。民主党県連(水戸市中央1)の会議室で、県議の長谷川修平幹事長は、党職員とともにテレビの開票速報番組を見つめながらつぶやいた。15日午前1時10分ごろ、1区に立候補した福島伸享氏(44)の比例復活が伝えられ、硬い表情が一瞬緩んだ。しかし、直後に海江田万里代表の落選が報じられると、元の厳しい表情に戻ったままだった。
民主は今回、福島氏の比例復活のほか、日立グループ労組を支持基盤とする5区・大畠章宏氏(67)が前回2012年衆院選に引き続き自民候補を降し、9選を果たした。県内は1議席増となったものの、選挙戦では4小選挙区にしか独自候補を擁立できないなど、改めて党基盤の脆弱(ぜいじゃく)さを浮き彫りにした。
◇ ◇
党勢衰退の影響は県議選でも表れた。民主政権下で行われた10年県議選は24人を擁立したが、今回はわずか7人の擁立にとどまった。支持母体の労組関係者は「候補を探す責任者が誰なのか、あやふやなまま選挙に入り、空白を埋められなかった。しかも、今は民主の名前で立ってくれない」と説明。福島陣営幹部は「自民に対抗できる組織作りができていない。労組頼み、風頼みの選挙になっている」としており、この2年間で党勢回復の努力を怠ってきたツケが回ってきた格好だ。
衆院選では、党本部が掲げた「野党共闘」も空回りに終わった。3区では維新の石井章氏(57)と候補者調整したが、実質的な選挙協力は図られなかった。選挙戦中盤の9日には、石井氏が日立市内の大畠氏を訪問。選挙協力をアピールしたが、大畠氏陣営の関係者は「民主の名前にただ乗りしようとしただけ」と冷ややか。県連幹部は「政策も違っており、県レベルでの協力には無理があった」と漏らした。
◇ ◇
報道各社の世論調査で、茨城5区や同7区の接戦が伝えられると、自民は序盤から菅義偉官房長官や小泉進次郎復興政務官、麻生太郎副総理らを接戦区に投入。圧倒的な組織力を見せつけ、比例代表の得票率では前回衆院選比7・4ポイント増の38・4%を獲得した。民主も同2・1ポイント増の17・8%としたが、党勢の差は歴然としていた。党幹部の応援演説も終盤、馬淵澄夫党選挙対策委員長らだけだった。
長谷川幹事長は「党首も落選した選挙だから、幹部も自分の選挙が大変な状況にあったのだろう」と声を落とす。県内の衆院選投票率は過去最低の55・24%。選挙戦を振り返った福島氏は「有権者には野党に対する期待がなかった。野党のだらしなさに対する怒りの棄権があったのだろう」【衆院選取材班】
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県政史上初の衆院選、県議選のダブル選は、自民圧勝で幕を閉じた。勝敗を決めた背景と県政に広がる波紋を追った。
2851
:
チバQ
:2014/12/20(土) 15:44:08
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk08010233000c.html
ダブル選の波紋:14年衆院選・県議選/中 「公明推薦」勝敗を左右 自民の地盤、隙なし 「組織一つにして戦った」 /茨城
毎日新聞 2014年12月18日 地方版
投開票日を翌日に控えた13日午前、自民の田所嘉徳氏(60)はJR水戸駅南口で街頭演説を行った。左脇に県議選立候補者の加藤明良氏、右脇には水戸市議が陣取った。田所氏は選挙期間中、「自民は根っこが違う。市議、県議が地元に根付いているので、地方の考えを国政に吸い上げることができる」とアピール。県議選立候補者らと連携し、大票田・水戸市でも票を固めた。
田所氏は筑西市出身。水戸市では知名度不足を指摘する声もあった。しかし、県政初のダブル選となった県議選をフル活用し、県議の地盤に食い込んだ。水戸市では、水戸一高出身で比例復活した福島伸享氏(44)=民主=を約4000票上回る4万3824票を獲得。田所陣営の選対本部長を務めた白田信夫県議は「ダブル選がうまく機能した」。また、関係者からは「県議選がなかったら、田所さんは負けていたかも」との声も漏れた。
◇
11月27日、土浦市で開かれた6区の立候補予定者による公開討論会。消費増税の論議で、民主の青山大人氏(35)が軽減税率導入に否定的な見解を示すと、自民の丹羽雄哉氏(70)は「私たちは庶民の暮らしを守る」と即座に反論し、導入に前向きな考えを示した。軽減税率導入は、友党の公明が掲げた重要な公約でもあった。
公明は衆院選で5区、7区を除く自民候補5人を推薦。7区では無所属の中村喜四郎氏(65)を推薦した。公明が比例代表で獲得した5区の約1万8000票、7区の約3万4000票すべてが仮に公明推薦のなかった両区の自民候補に投じられると、勝敗は逆転する。
◇
7区の中村氏は「自民の風を(後援会の)皆様と公明党さんの力で抑えこむことができた」と謝辞を述べる一方、敗れた自民の永岡桂子氏(61)の陣営関係者は「敗因は公明票が得られなかったことだ」と顔をしかめた。公示後に推薦を決めた1区など他区でも、公明の出方次第では勝敗が入れ替わる可能性もあった。
前県連会長の岡田広参院議員は「党の組織を一つにして戦った」とダブル選を乗り切った満足感を示した上で、「公明推薦が遅れた区などはもう少し普段から(公明との)関係を良くしないといけない」と自公連携を強化するよう求めた。県議選も含め、ほぼ改選前の勢力を維持した自民党。しかし、岡田氏は「衆院選は風が吹くことが多い。あとは仕事で評価してもらうしかない」と気を引き締めた。今のところ、野党がつけ込む隙(すき)はなさそうだ。【衆院選取材班】
2852
:
チバQ
:2014/12/20(土) 15:44:48
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141219ddlk08010115000c.html
ダブル選の波紋:14年衆院選・県議選/下 政治団体 バランス重視の支援 「人物本位」名目に /茨城
毎日新聞 2014年12月19日 地方版
「JAに理解ある議員が必要。そのため、バランスを大切にした」。JAグループ茨城(組合員数約23万3000人)の政治団体「県農協政治連盟」幹部は選挙戦への考え方を解説した。同連盟は今回、自民候補5人を推薦する一方、1区、5区では自民、民主の両候補を支持した。背景には急速に進む米価下落や、自公政権の規制改革に対する不満がある。
前回2012年衆院選小選挙区は「TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の交渉参加反対」を踏み絵に自民候補3人に加え、民主候補として初めて1区の福島伸享氏(44)を推薦。そのほか4人を支持した。計8人のうち当選者は5人だった。今回は推薦・支持した9人の全員当選を果たした。別の幹部は「大きな成果が出せた」とバランス重視の結果に満足そうに話した。
◇
県医師会の政治団体「県医師連盟」(会員約1300人)は今回、「人物本位」という旗印を掲げた。民主政権が誕生した09年衆院選で、県医師連盟は県内7小選挙区の民主候補7人を推薦。12年衆院選でも3区を除く6小選挙区で民主候補を推した。今回は1区、5区、6区は民主、残る2〜4区、7区は自民を推薦し、結果は比例復活を含め、6勝1敗だった。
小松満委員長によると、過去の衆院選の経緯から「自民ばかりに勝たせてはならない」と自民への警戒感を示す会員がいる一方、政権運営に失敗した民主に冷めた視線を送る会員も少なくないという。ただし、政権交代の振り子はいつ動くか分からない。だからこそ、人物本位という名目で、自民と民主のバランスを取ったとみられる。
◇
共同通信社が14日に実施した出口調査によると、「これまでの第2次安倍政権の施策を評価しますか」との問いに対し、県内の自民支持層の2割弱、公明支持層の4割強が「評価しない」と答えており、自民支持層の1割弱、公明支持層の2割弱が小選挙区の民主候補に投票した。苦戦したとはいえ、準備不足の民主が県内で1議席を増やしたのは、一部与党支持層のバランス感覚があったとも言える。
衆院選の結果について、筑波大社会学類の辻中豊教授(政治学)は「野党は最大の争点になった『アベノミクス』に代替案を何も出していない。負けるべくして負けた。野党は目先の選挙協力や『風』に頼るのではなく、組織力を強化しなければ自民に対抗できない」と分析。代案を示し、県民のバランス感覚に応えうる選択肢が求められている。【衆院選取材班】
2853
:
チバQ
:2014/12/20(土) 15:45:47
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk09010072000c.html
師走決戦:2014衆院選・振り返って/上 指定廃棄物問題で明暗 西川氏、肩書足かせに /栃木
毎日新聞 2014年12月17日 地方版
衆院選の結果、県内5小選挙区では自民が4議席、民主が1議席を獲得した。2区では自民の現職農相、西川公也氏(71)が落選(比例で復活)し、3区では無所属の渡辺喜美氏(62)が父美智雄氏(故人)の代から51年守り続けた議席を失った。各選挙区で勝敗を分けたものは何か、背景を探った。
時計の針は間もなく午前0時を指そうとしていた。開票率が100%に迫っても2区の勝敗が判然としないなか、最も早く結論を下したのはさくら市内の事務所で待機していた西川氏本人だった。開票所に詰めていた関係者から最新情報が入ると、硬い表情で敗戦を認めた。「皆さんよくやってくれた。心からおわび申し上げる」。比例代表での復活当選にも祝賀ムードは一切なかった。
一方、199票の小差で制した民主・福田昭夫氏(66)。「後援会、連合栃木、民主党議員団の『三本の矢』が結束し総合力を発揮した勝利。この冬空のように爽快な気分だ」。当選から一夜明けた15日、満足げにそう振り返った。
福田氏と西川氏は、小選挙区で過去2回戦い1勝1敗。民主に追い風が吹いた前々回(09年)は福田氏が当選し、落選した西川氏は3年余の浪人生活を余儀なくされた。自民が政権に返り咲いた前回(12年)は西川氏が当選し、福田氏は比例代表で復活した。
3戦目の今回、報道各社などの情勢分析記事では、接戦ながら「西川氏優勢」とみる媒体が多かった。
福田氏陣営は危機感を強めた。10日夜の選対会議で、選挙区内をくまなく回る戦術から地元・日光市の票固め重視に変更。今回の選挙戦が「演説デビュー」だった恵美子夫人(62)は大票田の鹿沼市を中心に最後の3日間で約70回の演説をこなした。
さらに陣営は勝負に出た。浮動票が西川氏に流れていると分析し、「農相(西川氏)を相手にあえて農村票に狙いを定めた。自民票を取るほかなかった」と福田氏。また、選挙区内には福島第1原発事故で生じた指定廃棄物の最終処分場候補地となった塩谷町があるにもかかわらず、現役閣僚としてこの問題に踏み込んだ発言ができない西川氏との違いを強調。同原発敷地内での一括管理を主張する政策チラシを配った。
開票の結果、選挙区内の7市町のうち5市町で西川氏に及ばなかったが、10年来の支持者は「いずれも小差まで迫れたので、最終的には日光と塩谷で稼いだ計約6300票のアドバンテージが効いた」と分析した。
西川氏にとっては、現役農相として臨む初の選挙だった。「全国的な知名度になり、(有権者が)向こうから集まってくる」。公示前にはそんな手応えも口にしていた。
ところが、期待したほどの追い風が吹かなかった。守りの戦いに追い込まれ、県外候補からの応援依頼は断った。12日には福田氏の地元、JR今市駅前に安倍晋三首相を迎えて立会演説会を開いた。「相手の戦意をくじき、とどめを刺したい」との狙いだったが、リードを奪うことはできなかった。
陣営は最後まで苦戦の原因をつかみかねた。米価の下落、指定廃棄物処分場問題、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)、地方に行き届かないアベノミクスの効果−−。考えても結論は出ず、「味方は見えるが、敵が見えない」と西川氏は首をひねった。
福田氏の「指定廃棄物は福島第1原発で一括管理を」との主張について、陣営周辺では「実現の可能性がどれだけあるのか。堂々と反論すればいい」との声があった。しかし西川氏は閣内不一致を恐れ、最後まで指定廃棄物問題への言及を避けた。「私の真意が伝わらなかった」と総括した西川氏。金看板となるはずの肩書は足かせになっていた。【花野井誠、田内隆弘】
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:
チバQ
:2014/12/20(土) 15:46:23
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk09010067000c.html
師走決戦:2014衆院選・振り返って/中 渡辺氏、父の威光通じず 「地域密着」奏功、簗氏 /栃木
毎日新聞 2014年12月18日 地方版
「期待に応えられず申し訳ない」。落選が確実になった14日午後11時過ぎ、7回目の衆院選にして初めて無所属で戦った渡辺喜美氏(62)は、那須塩原市の事務所で深々と頭を下げた。集まった支持者からはすすり泣きが漏れる。その直前まで、会場に置かれたテレビの中継映像には両手を突き上げる自民の簗和生氏(35)の笑顔が映っていた。
過去6回の選挙戦をすべて得票率6割以上で圧勝してきた渡辺氏だったが、8億円借り入れ問題やみんな解党による逆風にはあらがえなかった。インタビューで敗戦要因を問われると、1強多弱の自民と政策の違いが出せなかった▽無所属では力がないと思われた▽自民の旧来型の組織型選挙に及ばなかった−−の3点を挙げた。
ただ、無所属での出馬は後援会の意向でもあった。斎藤典夫選対委員長は「知名度も政治実績も全国区。(選挙直前の解党で)事ここに至っては、個人戦のほうが戦略を立てやすいと判断した」と振り返る。「足を運んで触れあい、実際に顔を見てもらうと反応は良かった。『やっぱり渡辺さんがいなくちゃ』という声ももらった」
無所属のため比例復活当選がない背水の陣での戦い。すがったカードは父の美智雄元副総理だった。「私の政治信念は父から受け継いだそのもの」「父のやり残したことをやらせてください」。渡辺氏は父の名を繰り返し口に出して情にすがり、陣営も「この選挙区から『渡辺』の名前が消えて本当にいいのか」と訴えた。
半世紀以上続いた「渡辺王国」の陥落。選挙後、「父の地盤を失ったが」との問いに、渡辺氏はなんとか強がってみせた。「地盤は相続できるものではない。あくまで民主主義の手続きの中で自民候補が選ばれたということだ」
◇
選挙戦最終盤の12日、簗氏はJR那須塩原駅前に立ち乗降客に訴えかけた。「同じ物を食べ、同じ水を飲み、同じ空気を吸って痛みや苦しみを共にしてきた。毎朝この駅から6時11分の新幹線で国会に通った」。もう2年前の初出馬の時のような「落下傘候補」ではないことをアピールしつつ、「地元をないがしろにしている」と評されてきた渡辺氏との違いを意識に植え付けてもらう作戦でもあった。
簗氏のキャッチフレーズは「地元密着・現場主義」。街頭演説では「地元の声を国会に届けられなくては国会議員ではない」と繰り返した。ことごとく渡辺氏を強く意識したものだった。
父の威光にすがった渡辺氏に対し、政策よりもひたすら「地域密着」を叫び続けた簗氏。結果としてアベノミクスへの評価も集団的自衛権行使容認の是非も争点とはならず、「渡辺か、自民か」に焦点が集約されていった。
一般に、有力候補同士の激戦になると、投票率は上がる傾向にあるとされる。しかし今回、3区の投票率は54・59%。全国平均(52・66%)を上回ったとはいえ、同じ顔合わせだった前回(58・14%)を下回った。激しい集票合戦を繰り広げたにもかかわらず、多くの有権者が選挙自体にそっぽを向いた形だ。
東京地検特捜部は近く、8億円借り入れ問題を巡り、渡辺氏から事情を聴くとみられている。政治とカネの問題が改めて注視されることになる。掲げた目標「3区一新」を果たした簗氏の真価が問われるのもこれからだ。【柴田光二、藤田祐子】
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チバQ
:2014/12/20(土) 15:47:00
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141219ddlk09010213000c.html
師走決戦:2014衆院選・振り返って/下 後手の民主、次に手応え 自民、固い地盤を活用 /栃木
毎日新聞 2014年12月19日 地方版
「私たちに投票権はないけれど、1区にいる親戚や知人に投票を呼びかけている。なんとか当選させて」。衆院選中盤の8日、宇都宮市内で開かれた1区の民主、柏倉祐司氏(45)の必勝集会会場に、2区にあった後援会組織のメンバーが駆け付け、必死に訴えた。1区では後援会を設立する時間さえない戦いだった。
安倍晋三首相が仕掛けた電撃的な解散・総選挙。準備不足に加え、所属政党のゴタゴタで後手に回り、追い上げきれなかったのが、柏倉氏と4区の民主、藤岡隆雄氏(37)だ。
前回みんなから2区に出馬し、比例復活当選した柏倉氏は公示直前に党が解党し、急きょ民主に移ったうえ、1区に国替えまでした。しかし、民主を支援する連合栃木の内部では当初、「(政策が違う)みんなの公認だった候補者を簡単に支持していいのか」と反対の声も上がったという。ただ、柏倉氏は宇都宮市出身。同じく前回は4区のみんなの候補だった藤岡氏は今年、小山市に新居を構え、それぞれ「地元の候補」を名乗る資格はある。幹部の一人は「今回たとえ落選しても、今後も腰を落ち着けて活動してくれるという期待を込めて推薦した」と、振り返った。
地元に根を張る候補者かどうかにこだわったのは、苦い経験があったからだ。これまで民主が擁立した落下傘候補は、当選してもその後落選すると、地元を去ることの繰り返しだった。
選対幹部も「今回は先につながる戦いをすることが大事だった。準備時間は足りなかったが、次につながる手応えはあった。今後は後援会をしっかり作り、長く民主の候補者として育てていきたい」と視線は先を向いている。そうした思いに応えるように、柏倉氏は敗戦の弁で「次を戦わないということはない。勝つまでやる」と言い切った。
藤岡氏も前回から約1万3000票伸ばし、陣営も「次への布石になった」とある程度評価する。しかし「支持者に『なぜ民主なのか』と戸惑いが広がり、自民に流れた人も多いのでは」とも分析している。そもそもみんなの政策は集団的自衛権をはじめ民主よりも自民寄りだった。陣営は「『民主党の藤岡』ということをきめ細かに説明し、離れてしまった支持者に戻ってもらえるよう努力する」と次を見据える。
◇
午後8時の投票締め切りと同時に、県内の自民候補は1区の船田元氏(61)、4区の佐藤勉氏(62)、5区の茂木敏充氏(59)と次々に「当選確実」の一報が事務所に入り、早々に支援者らの「バンザイ」の声が響き渡った。
船田氏は、陣営に緩みが出ないようあえて「弱い逆風」と位置づけて臨んだ。過去13回の選挙戦で築いた固い地盤を最大限に活用し、支援企業や推薦団体などを中心に票を固めた。投票率の低下の影響もあり、目標の12万〜13万票には及ばなかったが、最低目標の10万票はクリアした。陣営幹部は「1区は最も『風』の影響を受けやすい。相手が誰であれ、これからもしっかり基礎を固めるだけ」と語る。
相手候補に5万票以上の大差で当選した佐藤氏も小山市や壬生町など選挙区内のすべての首長の応援を受け、地力の差を見せつけた。陣営は「首長が率先して応援してくれたおかげで有権者に自然と佐藤ムードが広がった」と振り返る。茂木氏は自共対決で3万票超を許したが、勝負では相手を寄せ付けなかった。【長田舞子、猪飼健史】
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チバQ
:2014/12/20(土) 15:48:18
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk12010152000c.html
2014衆院選:熱気なき票情/1 自共の組織政党伸長 政策論争なく他党埋没 /千葉
毎日新聞 2014年12月16日 地方版
「安倍政権に対する怒り、危機感を抱いている方が期待を寄せてくれた」
15日未明。小選挙区制移行後初めて県内の選挙区候補の共産議員が比例復活で誕生した。4区候補の新人の斉藤和子氏(40)=比例名簿3位=だ。
「自民党にも民主党にも入れたくない層」(陣営)の受け皿として存在感を示した共産。「なんとか比例南関東ブロックの3議席目を」と意気込み、選挙戦最後の12、13日と連日で志位和夫委員長が選挙区入りするなどテコ入れを図った。
「(比例では)共産党と書いていただきたい」。13日のJR津田沼駅で志位氏は訴えた後、こう強調することも忘れなかった。「『和夫と和子』のコンビで国会でやれるよう絶大な力添え、よろしくお願いします」
斉藤氏の得票率は前回よりも3・0ポイント増の10・53%。比例復活の条件「得票率10%」をクリアし滑り込むと、両手を高く挙げて万歳した。
民主の野田佳彦前首相(57)が強固な地盤を持つ4区。今回も野田氏は早々に当選確実となったが、自民や共産の比例が伸び、比例復活争いは15日未明まで続いた。
◇ ◇
午前2時すぎ。全国最後の1議席となった同ブロックの一枠が維新の党に決まると、自民新人の木村哲也氏(45)の陣営からはため息が漏れた。「この悔しさを糧に頑張る」。県内唯一の「自民空白区」での議席獲得まであと一歩。支持者から「また一からやり直そう」との声が上がると、次回も出馬する意思を示した。
「地元が一枚岩になるんだったら、それに越したことはない」
木村氏の他に比例選出の国会議員が候補者に名乗りを上げていた先月18日。この国会議員を推したベテラン衆院議員は東京・永田町で参院議員に地元の状況を伝えられると、立候補の辞退を促すことを約束した。
選挙区出身でない「落下傘候補」だった過去3回と違い、自民系市議らが「野田氏が唯一落選した96年以来」(陣営)という結束を見せた。比例名簿で同順位の中から復活当選者を決める惜敗率(当選者の得票に対する該当候補の得票の割合)は56・7%と前回の自民候補より12・5ポイント高かった。
地元の「一枚岩」に野田陣営は危機感を抱いた。ただでさえ「1票の格差」解消を目指した区割り変更で、野田氏が強いといわれる船橋市北部が13区に編入された今回。全国の応援に飛び回る中、「前回と違って応援に行く前にほぼ必ず、つじ立ちをした」という。
当選を決めても万歳三唱はしなかった。野田氏は「仲間が増えないと政治は変わらない。その辺の複雑な心境を察していただきたい」と話し、終始厳しい表情だった。
2857
:
チバQ
:2014/12/20(土) 15:48:48
◇ ◇
「『野党しっかりしろ』との有権者からの叱咤(しった)激励だと思う。胸に刻んで頑張らなければ」。復活当選が決まり、8区の元職の太田和美氏(35)はそう繰り返した。前回は比例復活で3議席を獲得した維新の党(当時は日本維新の会)。今回、太田氏が1議席を死守した格好だ。
2006年7区補選に初当選。福島に国替えし再選したが、民主を離党し日本未来の党で出馬した12年は落選。千葉に戻り出馬した昨年の参院選で落選と曲折を重ねてきた。「故郷での再出発で票の重みをかみしめた。地元に少しは受け入れていただけたかな」。万歳するうち涙があふれた。
民主などが候補者を見送り、出馬した太田氏。野党の候補者調整について「ベターだったがベストではなかった。自民に勝つ受け皿を作るための準備や選挙協力はできなかった」と反省。「政権交代できる野党再編を目指す」と抱負を述べた。
◇ ◇
午前2時半ごろ。民主は比例で確保した4議席の残り1議席に、惜敗率約67%で3人がひしめき、身内同士の争いを演じていた。
元職の谷田川元氏(51)の香取市の事務所では比例復活に望みをかけ、支援者約50人が深夜までテレビの開票速報を食い入るように見つめた。神奈川の候補の復活当選が決まると、深いため息に包まれた。
谷田川氏は支援者に「あと10票くらいで当選だった。今後については改めて相談したい」と苦渋の表情であいさつ。報道陣の取材を拒否して別室で行った協議では「改めて(トラブルで票の最終確定が遅れた)成田市選管に調査を申し入れたい」と憤る声が上がっていたという。
同様に争っていた13区の前職の若井康彦氏(68)の支持者らも「あと100票あれば……」とうつむいた。
野党の候補者調整に加え、野田氏地盤の船橋市北部が編入。ともに順風になると見ていたが、「準備に時間がなく、成果は十分ではなかった」(若井氏)。他の野党とは選挙協力までに至らず、編入地区でも当選した自民の白須賀貴樹氏(39)に敗北。選対関係者からは「安倍さんを批判する割に対案がなかった。党本部にしっかりした政策を出してほしかった」と不満も聞かれた。
× ×
自民や共産といった組織政党が伸びる一方、民主や「第三極」と呼ばれた政党は低迷。突然の解散で与野党の政策議論が深まらず、投票率が大幅に下がるなど「しらけムード」が漂う中、何が起こっていたのか。「1強多弱」を決定づけた選挙を検証する。=つづく
2858
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チバQ
:2014/12/20(土) 15:50:06
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk12010084000c.html
2014衆院選:熱気なき票情/2 手応え感じず大勝、自民 統一選前、地方議員も「真剣」 /千葉
毎日新聞 2014年12月17日 地方版
「報道の『楽勝』なんて信じるな」
再選した2区の自民党の小林鷹之氏(40)の陣営幹部は選挙期間中、毎朝の会議で指示を飛ばした。手には、自民優位が一斉に報じられた4日に安倍晋三首相から全国の各陣営・候補者に届いた激励文が握られていた。
<油断大敵 最後まで必死に訴えよ! 弛(ゆる)んだら勝利はない!>
支持者らに楽勝の空気が漂い始めていると感じた陣営は、首相のメッセージや谷垣禎一幹事長と茂木敏充選対委員長の連名で届いた選挙の心構えが記された「緊急通達」を見せて緊張感を持たせた。
小林陣営は、知名度がある議員が応援に来ても数十人しか集まらないなど手応えを感じないままだった。野党の候補者調整で「第三極が乱立した前回よりも野党候補に票が集まるのではないか」との懸念もあった。7区で3選した斎藤健氏(55)も「自分の感覚と違う報道がなされ、陣営が緩むかもしれない恐ろしい選挙だった」と振り返る。だが、蓋(ふた)を開けてみれば2、7区とも次点の倍以上の得票数だった。
消費再増税の先送りに反対する主要政党はなく、政権選択が争点にならなかった今回、県内の投票率は51・24%と戦後最低を記録。「チラシも取ってくれない。選挙をやっている気がしない」。3区で応援した市議のつぶやきには有権者に無関心が広がっていたことがうかがえる。
◇ ◇
自民は13選挙区で、政権を奪還した前回と同じ11議席を確保、圧倒的な県内第1党を維持した。
共同通信が14日に実施した出口調査によると、小選挙区では、自民支持層の85・3%が自民候補に投票したのに対し、民主党支持層で民主候補に投票したのは70・2%にとどまる。さらに、維新の党支持層の27・7%が民主に投票した半面、自民にも18・9%が投票。無党派層の投票先も民主(30・7%)と自民(30・2%)でほぼ同数だった。
前回「第三極」が乱立し野党が共倒れになった反省から、民主は党本部主導で維新などとすみ分けを実施。解散直前にみんなの党も解党し、野党が反自民票をいかに集めるかが焦点だったが、奏功したとは言い難い。
比例代表でも、自民は得票数を前回より9万5315票も伸ばし、86万1787票を獲得。自民関係者は「特別、自民党が良いわけではないので風はなかった。だけど、民主などへのイメージがいまだ悪すぎるのだろう」と分析する。
「追い風も向かい風もない」(選挙区で大勝したベテラン議員)中での大勝。選挙戦中、自民候補が「比例は(連立政権を組む)公明党へ」と訴える姿が目立った。自民支持者と党への裏切りとも言えるが、「公明票は民主の労組票と違い、投票率とは関係なく入ってくる」(自民関係者)ため、風がない分、一層「重要な戦略」となったようだ。また、ある自民陣営は「後援会一つ一つにお願いし組織を固めるだけ」と強調する。低投票率が自公の組織票の強さを際立たせた。
2859
:
チバQ
:2014/12/20(土) 15:50:39
◇ ◇
選挙戦中盤の7日。13区の自民の白須賀貴樹氏(39)が船橋市北部の二和向台駅近くでマイクを握った。そばには、来春の統一選で4期目に挑戦する地元の男性市議。懸命に自民の政権公約集を通行人に配り、時折知り合いから声を掛けられると話し込んだ。
同市北部は区割り変更により、4区から13区に編入された。白須賀氏にとっては未開の地であり、事実上の無名だ。そのため地元市議が道案内役となり、選挙カーのルートや看板を置く場所、商店街の支持者へのあいさつなど、常に陣営を誘導。選挙カーからは「市議の○○です。私からのお願いです」と連呼した。「結果的には自分の選挙にもプラスになるからやっている」と話す。
国政選挙で「実動部隊」を担う地方議員は来春の統一地方選が控える。統一選まで半年を切って行われる衆院選は実に1967年以来47年ぶり。公明関係者も今回の自民の地方議員の選挙活動を「いつになく真剣だった」と目を見張った。
「携帯電話を持ってますね。10件かけていただきたい。(昼間は)議会があるが、夜の時間がある。ドブ板選挙でもやる」
比例復活で再選した1区の自民の門山宏哲氏(50)の出陣式で宇留間又衛門・千葉市議長がハッパを掛けた。
門山氏は前回も比例復活当選。市議らは「比例で当選しても(議員)バッジの価値はない。数合わせになるだけだ」と必死で動いた。5選した民主の田嶋要氏(53)に敗れはしたが、激しい追い上げに同氏陣営幹部が「自民は決定した事柄に忠実に従って動く。統一選の前哨戦として戦う地方議員の力を痛烈に感じた」と舌を巻くほど。党勢回復できない野党を尻目に、自民は足元から「保守王国」の組織固めを進めた。=つづく
2860
:
チバQ
:2014/12/20(土) 15:51:04
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk12010176000c.html
2014衆院選:熱気なき票情/3 民主、野党調整実らず 空白区多く、比例伸び悩み /千葉
毎日新聞 2014年12月18日 地方版
「あなた方が受容できるかどうかは関係ないんです」
先月13日。東京の民主党本部に呼び出された県連の田中信行幹事長が、候補者の野党調整について「受容できない」と抵抗すると、馬淵澄夫選対委員長に突っぱねられた。
2012年の前回、「第三極」を目指した政党が乱立。全国的に共倒れした教訓から、共産党を除く野党は競合区を避けるべく党本部主導で調整を進めていた。一方、県連も「一つでも議席を増やす」として県内13選挙区中11区で擁立作業を開始。民主の擁立見送りで調整されていた2、7、8区を巡って党本部と激突した。
特に8区候補の維新元職の太田和美氏(35)は民主を離党。昨年の参院選では生活の党から出馬し民主候補の長浜博行氏(56)=定数3で3位当選=の苦戦の一因を作ったといわれる。長浜氏らも党本部に行き、「太田氏の応援はしない。地元県議を出したい」と抗議した。
2区は前回出馬した本人が固辞し擁立を断念したが、7区でも地元県議の擁立作業が進行していた。県連は「地元への意見伺いも通告もなかった。比例票や統一地方選にも影響する」と反発、反対文書も提出した。しかし、党本部は「全国的な調整の中での判断なので、わかってほしい」と譲らなかった。
民主が今回、擁立した候補者は8人。小選挙区制が導入された1996年以来、最も少ない人数だった。
◇ ◇
「前回の民主、維新、(解党した)みんなの党の票を足した票数は絶対に取れない」。民主の支持母体の連合千葉幹部は頭を抱えた。候補者調整はしたが、政策をすりあわせる時間がなく選挙協力に至らなかったからだ。
みんなに所属していた市議は協力を求められ、「公務員の給料が高いのは民主の責任。自治労と手を切らないとだめだ」と言ったという。また、連合には労組と対決姿勢をとる維新への警戒感が根強いほか、生活の党も「離党組」が多く、「県内では仲が悪い」(民主県連関係者)。
実際、14日に実施した共同通信の出口調査によると、民主で候補者を「一本化」した5区では、維新支持層は民主候補に40・7%、自民候補に31・4%が投票と分かれた。生活支持層は46・2%が民主に投票したが、38・5%が共産に投票するなど「反自民票」の取りこぼしも目立つ。
5区では、前回の民主候補の得票数(約5万票)に維新(当時は日本維新の会)やみんななど「第三極」票(約8万票)を加えれば、自民候補の得票数(約8万票)を大きく超えるはずだった。だが、伸びた票は民主候補約6000票に対し、自民候補は約2万4000票。大敗だった。6区も野党候補が民主、共産以外に次世代の党も出馬したものの、やはり自民候補との差は前回よりも3000票以上拡大した。
連合幹部は「『反自民』より、政権担当したことで植え付けられた『嫌(けん)民主』が上回った」と指摘。前職の秘書も「民主アレルギーが払拭(ふっしょく)される前に解散した安倍(晋三首相)さんの勝ち」と話した。
2861
:
チバQ
:2014/12/20(土) 15:51:38
◇ ◇
野党調整は比例にも大きく響いた。
「候補がいないのにどうすればいいのか」
連合県本部には民主候補が立っていない空白区から何度も問い合わせがあった。
候補者がいれば街頭演説などの選挙活動を通じ民主の浸透度も上がるが、比例だけの訴えとなると「やりにくい」(県支部幹部)。党の選挙カーを優先的に走らせ、ポスティングなどで必死に「比例は民主へ」と投票を呼びかけたが、結果は厳しいものだった。投票率が7・25%下落する中、前回も今回も擁立した1区の比例票は5・46%の減少にとどまったが、前回擁立し今回は空白区だった2区では23・57%減少。7区は19・28%、8区も21・79%それぞれ減らしている。県全体では14・30%減の46万2344票だった。
「入れる候補者がいないのに『投票に行け』というのはひどいですよね」。県連関係者は自嘲気味に笑った。
◇ ◇
「神奈川の情勢はどうなってる」「どこが比例枠の1番目に来るか」。予想以上の民主の苦戦が報じられると、各陣営の焦点は「南関東ブロックで誰が復活できるか」という党内争いへと移った。比例復活の枠を一つでも増やすため、激戦1区での田嶋要氏(53)の当選が県内の至上命令になり、選挙戦終盤は党幹部の応援弁士も1区に集中。結果、田嶋氏は小選挙区での当選を果たしたが、それでも民主の県内議席は5から3に。減ったのは比例復活2議席分だ。
県連代表の田嶋氏は「全国で議席を増やしており、野党調整は第1ステップとしてはやむを得なかったが、信頼回復の道のりは遠い」と振り返り、落選陣営の幹部は「前回は乱立して大敗、今回は調整して大敗した」と頭を抱える。
民主候補者はこう危機感をあらわにした。「野党再編して党名を変えるぐらいじゃないとダメだね」=つづく
2862
:
チバQ
:2014/12/20(土) 15:53:20
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141219ddlk12010276000c.html
2014衆院選:熱気なき票情/4 調整不発、第三極は失速 「独走」自民、公明に不安も /千葉
毎日新聞 2014年12月19日 地方版
「あなたのために13区を必ず離れる。私が5区に収まるよう調整してほしい」
11月中旬の国会。維新の党の椎木保氏(48)=前回13区で比例復活当選=が、民主党の若井康彦氏(68)=同=に直談判した。若井氏は民主県連に伝えたが、調整は進まなかった。
前回13区で当選した自民党の白須賀貴樹氏(39)の得票数は約7万5000票。若井氏(約5万票)と椎木氏(約4万票)を合わせれば上回ることができる。「自民に勝つことが最重要」とし、共倒れを防ぐための調整の結果、椎木氏の「国替え」が決まった。
しかし、行き先は難航した。隣接する8区は、柏市出身で同じ維新の太田和美氏(35)の擁立が内定。無党派層が多いとして5区も候補に挙がったが、「仲のよい前原誠司元外相の後押しがあった」(関係者)という民主の村越祐民氏(40)の出馬が前回に続き決定した。
椎木氏は比例単独の立候補を希望し「選挙活動は他候補の応援に力を入れる」と主張したが、維新の党本部は「小選挙区で戦うべきだ」と応じず、結局大阪2区で出馬し、落選した。
調整は実現したが、維新候補は選挙区で苦戦を強いられた。
8区の太田氏は当初、ツイッターに「共産党を除く野党統一候補」と書き込むなど反自民票を集める戦略をとった。しかし、民主から離党した経緯もある太田氏に対し、民主幹部らは「応援しない」と断言し、統一候補という表現にも「正式な協定を結んでいない」と抗議した。解散日に2区からの出馬が決まった藤巻健太氏(31)も「立候補しないことが最大の協力」(生活の党県連幹部)などと他党から積極的な支援を得られなかった。「党と自分の名前を連呼し覚えてもらうのが先決」といい、選挙戦はひたすら街頭演説を繰り返した。
維新は太田氏が比例復活当選したが、前回から2議席(比例復活)を減らした。ある維新候補は「野党調整で現職をつぶし、新人も他党の応援のない中で戦わせる。これでは自民を利するだけだ」と憤った。
◇ ◇
「前回は期待値があったが、今回は勢いがなかった」。落選した維新候補は選挙戦後、こう振り返った。
前回、第三極は「自民にも民主にも入れたくない」層の受け皿として躍進したが、今回は旧日本維新の会が次世代の党との分党後、みんなの党から分裂した結いの党と合流。さらに、みんなが解党するなど離合集散があり「有権者が離れていった」との見方が多い。共同通信が14日に実施した出口調査によると、県内の政党支持率は、前回6・5%あったみんなが解党したにもかかわらず、維新は4・2ポイント減の7・6%に低下している。
ただ、そもそも維新は民主票の取り込みに熱心ではなかった。党幹部は選挙中、「労組支援を受ける民主は身を切る改革ができない」などと批判。選挙協力に至らない調整が「民主票がそのまま来るとは思えない」(陣営)状況を作り出した。
先の出口調査を見ると、民主候補がいない2区の民主支持層の候補者投票先は、維新56・6%▽自民18・9%▽共産24・6%。維新候補がいない13区の維新支持層は、民主52・5%▽自民27・1%▽共産20・3%−−などとなった。お互いに半数超の支持を得ているものの、4割程度が自民や共産に流れたことが分かる。
維新票が思うように入らなかった民主陣営の幹部は「維新支持者は『非自民の保守』『非自民の革新』に分かれ、前者は自民か次世代に、後者は『民主』『共産』『投票に行かない』に分散してしまった」と分析。民主、維新両陣営とも「バラバラの野党を調整しても反自民の受け皿にならない」と痛感した。
一方、前職2人が出馬した次世代は県内で議席ゼロに。党発足からわずか約4カ月で、「党名が浸透していなかった」(陣営)。生活の党も議席を得られなかった。野党各党の失速に、民主候補者は「有権者は『野党はやっぱりダメだ』と十把一からげだった」と指摘する。
2863
:
チバQ
:2014/12/20(土) 15:53:53
◇ ◇
自民圧勝に苦悩するのは、野党だけではない。連立政権を組む公明党も存在感の低下を気にする。
「新人(1期生)は2次推薦が原則だが、秋本先生は1次推薦。いかに期待が高いか」
12月上旬、9区の自民・秋本真利氏(39)の個人演説会。公明の藤井弘之県本部幹事長はこう持ち上げた。ただ、関係者によると、支持母体の創価学会と人脈がある菅義偉官房長官の「働きかけ」に応じただけだという。
消費増税や集団的自衛権の行使容認−−。党是であるはずの「福祉と平和」も覆しかねない自民の動きに、公明県本部幹部は「自民党の一派閥になってしまっている」と複雑な心境を吐露した。
11月の結党50年直後の衆院解散。自民優勢の報道を見ても組織はそのまま突き進んだ。「(自民に)捨てられなければいいが……」。公明関係者に一抹の不安が残る。=つづく
2864
:
チバQ
:2014/12/20(土) 15:55:43
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141220ddlk12010097000c.html
2014衆院選:熱気なき票情/5止 地方議員には「前哨戦」 野党調整で統一選禍根も /千葉
毎日新聞 2014年12月20日 地方版
安倍晋三首相が解散を表明した直後の11月下旬。5区に出馬した自民党の薗浦健太郎氏(42)=選挙区で当選=の事務所を意外な人物が訪れた。
「選挙戦を手伝わせてほしい」
解党したみんなの党の地方議員だった。同党は前回、候補者を擁立した「敵同士」。来春の統一選でも「第三極」の一角として勢力拡大を狙っていたが、衆院選公示直前に解党が決定。所属議員は突如“根無し草”になってしまった。親しい関係者は「来春の統一地方選で(国会議員の)支援を取り付けたいのだろう」と解説する。
統一選を4カ月後に控える地方議員にとって、衆院選は「生き残り」を模索する貴重な場だったようだ。
1区で民主候補と接戦を演じた自民の門山宏哲氏(50)=比例復活当選=の陣営では、地方議員がポスター張りや支持者へのはがき送付などに必死で取り組んだ。「勝っても負けても票差は五分に持っていきたい。こっち(自分)の選挙にも響くからさ」。千葉市議はこう話し、統一選の票勘定をしながら活動していた。
元みんなの松戸隆政県議は、維新の石塚貞通県総支部代表代行(47)=7区落選=の報道各社のインタビューに同席し入党を発表。全力の応援を宣言した。また、複数の陣営から協力を要請されたという元みんな市議も「自分を『高く売る』には、こちらから接触することはしない」と自分にとってよりいい形にするため、政局の流れを見極めようと必死だ。
「国会議員は解党や合併などを自分たちの思惑だけで進めるくせに、国政選挙などの時だけ我々を都合良く使う」。選挙戦前、県議らからは不満の声が聞こえた。しかし、今回は47年ぶりに統一選まで半年を切って行われる衆院選。「自分の選挙の前哨戦」という事情は大きかった。
閣僚経験があり、応援弁士として全国を飛び回る自民候補の陣営では、「あるじ」の不在を埋めるべく、地元県議が積極的に街頭演説に立っていた。12月議会開会中にもかかわらず、地元と議会を往復する日々。
「(衆院選と統一選の順番が)逆だったらここまでやらなかっただろう」
◇ ◇
「県議選への売名行為はダメ」
民主の野田佳彦前首相(57)=選挙区で当選=が強固な地盤の4区について、自民が行った候補者の公募で突きつけた条件だ。県内が地盤の国会議員によると、「仮に落選しても来年4月の統一選の出馬を認めないことが、公認条件の一つ」だったという。複数の地方議員が公募に臨む構えを見せたが、この条件をのんだとみられる地元船橋市の県議の木村哲也氏(45)=落選=の公認でまとまった。
さらに、県議選の同市選挙区(定数7)には、連立政権を組む公明党の県議が1人いる。県議選に向けた同党への配慮−−「与党候補者調整」の意味もあったようだ。公明県本部の幹部は「一筆書かせたわけではなく信じるしかないが、『紳士協定』だ」と明かす。
一夜明けた15日の自民県連の記者会見。紳士協定を後押しするように桜田義孝会長は木村氏の処遇について「一度、負けたからといって諦めることなく、再度挑戦していただきたい」と語った。
逆に、衆院選を統一選に向けた「宣伝」の場に利用しようとする動きもみられた。
民主県連には一時、7区の候補者として現職県議の名前が挙がった。維新の党と候補者調整をしていた党本部の意向もあって実現しなかったが、県連関係者は「突然の解散で候補者がおらず、統一選の候補者しかいなかった。7区は自民候補が強いが、負けても統一選に向けた広告になる」と解説した。
2865
:
チバQ
:2014/12/20(土) 15:56:23
◇ ◇
「(太田さんが当選したら)大変ですよ。統一選も維新が出てきますから……」
2日の公示日、13区に出馬した民主前職の若井康彦氏(68)の出陣式に駆けつけた中田学県議はつぶやいた。中田氏は維新元職の太田和美氏(35)が比例復活当選を果たした8区が地盤だ。
県連は県議擁立を模索したが、党本部の「裁定」によって維新に譲る形となった。維新で議席を得たのは太田氏のみ。同党は今後、太田氏を中心に県内で地盤固めを進めるとみられる。民主は候補者のすみ分けを進めた相手と一転、統一選で激しい議席争いをすることが予想され、民主陣営幹部は「正直、比例復活もしてほしくなかった」と漏らした。
しかし、一方で「維新との協力態勢を進めるべきだ」との声もある。民主8区支部関係者は「自公を倒すために野党再編は必ず進む。そうなれば民主も維新もなくなる」
× ×
盤石な戦いを進めた自民、候補者擁立の手法を巡って党本部と県連の間に「禍根」を残した民主。躍進した共産−−。師走の決戦を終えた各党の攻防は、来春の統一選へと舞台を移す。(この企画は岡崎大輔、円谷美晶、橋本利昭、渡辺暢、荻野公一、市村一夫、松谷譲二、阿部義正、橋口正、武田良敬、野原大輔が担当しました)=おわり
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チバQ
:2014/12/20(土) 15:58:46
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk14010243000c.html
大義迷分:2014衆院選・風なき大勝/上 与党 大勝の実感なく 「冷めた県民」に危機感 /神奈川
毎日新聞 2014年12月17日 地方版
「熱狂なき選挙」−−。14日夜、開票開始早々に当選確実を決めた小泉進次郎氏(33)は、支援者の喜びに沸く横須賀市の事務所で、今回の選挙をこう評した。繰り返される万歳にも、表情を緩めず深々と頭を下げ続けた小泉氏。解散当日の衆院本会議の万歳に「大義がない」と加わらず、国民不在の危惧を示した姿勢は、全国最多得票の圧勝の結果を受けても変わることはなかった。
今回の選挙で、県内の自民は前回の得票総数と比べ小選挙区で約9万、比例代表で約18万7000の票を伸ばす大勝を果たした。一方で、県内投票率は53・88%と全国同様に戦後最低にまで落ち込んだ。
低投票率を予期するかのように、小泉氏は「党の顔」として飛び回った全国27都道府県で、遊説のたびに「参加することに意義があるのはオリンピックだけではない」などと投票を呼び掛けた。13日夜には、最後の演説場所に選んだ「原点」の京急横須賀中央駅で、「選挙への関心の低さは、政治家への信頼の薄さだ」と言った。
ならば、この選挙で示された民意は「与党への信任」と言えるのか。
横浜市で自民に投票した有権者は、1票に込めた複雑な思いをうかがわせた。初めて投票に来た大学院生(24)は「小選挙区は自民、比例は民主に入れた。アベノミクスは評価するが、独り勝ちはよくない」と語った。元会社員の男性(76)は「ずっと自民に入れているが、憲法9条改正などは慎重に議論すべきだ」と注文を付けた。
開票翌日の15日、安倍晋三首相は記者会見で「国民から力強い支持をいただいた」と余裕の表情を浮かべた。しかし同じ日、県庁であった自民党県連の会見は異なる雰囲気だった。
最後まで盛り上がらない選挙戦に、大勝の実感を得ていた陣営は少なかったという。3区で当選した小此木八郎会長(49)は「みんな国会に戻ることができてほっとしている。(圧勝という)報道とは全く別の感触を持っていた」と吐露。竹内英明幹事長(63)は「有権者は『もうたくさん』なんじゃないか。県民が冷めていた」と断じた。公明党県本部の上田勇代表(56)も「野党がまとまらず風がそれぞれ違う方向に吹き、結果的に『無風』と思った」と大勝を分析した。
「政治家への信頼は失墜した。香港では『民主主義の1票を』とデモになるが、日本は(有権者の)半分が1票を投じる気にならない」。竹内幹事長の表情は、勝者に見えないほど深刻だった。
* * *
比例復活を含め、県内の自公候補全員が当選した第47回衆院選。戦後最低の投票率の中で、何が「風なき大勝」をもたらしたのか。その背景や今後の課題を探る。【衆院選取材班】
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チバQ
:2014/12/20(土) 15:59:38
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk14010234000c.html
大義迷分:2014衆院選・風なき大勝/中 野党 連携、足並み乱れ 政策も一貫性に欠け /神奈川
毎日新聞 2014年12月18日 地方版
衆院選公示からわずか4日後の6日夕、6区から出馬した民主元職の三村和也氏(39)は、2区にある横浜駅西口で選挙カーの上に立った。隣には枝野幸男幹事長(50)と県内候補者2人も並ぶ。「6区から厳しい総選挙にチャレンジしています」。声を張り上げる三村氏。「国替えしたのになぜ?」。有権者には、違和感のある光景だった。
三村氏は公示の2週間ほど前まで、6年半活動した2区からの出馬を目指していた。圧倒的な地盤を誇る菅義偉官房長官(66)との戦いを避けるとの党方針で、国替えを命じられたのは解散当日。「断腸の思い」は切り替えたはずだった。県連幹部は「西口は人通りが多く、比例票の積み増しにもなる」と苦しい説明をした。
勝ちが見込めたはずの6区で、野党調整は不調に終わる。結局、三村氏は4万3464票の3位。2位で比例復活した維新前職の青柳陽一郎氏(45)は5万2368票だった。勝利した「与党統一候補」の公明前職、上田勇氏(56)は7万8746票で、反与党票の分散は明白だった。
公示直前まで叫ばれた野党連携は何だったのか−−。野党が乱立した7区から出馬した次世代の松田学県連会長(57)は、15日の記者会見で内幕を明かした。松田会長によると、県内の野党間では「連携の『神奈川モデル』を作ろう」との流れがあった。だが、突然の解散に各党の利害が衝突。結党間もない次世代は外され、連携の2本柱の民主と維新も、党利を主張した。「神奈川は『足並みの乱れのモデル』になってしまった」。松田会長は悔しがった。
調整失敗だけが野党敗北の理由ではない。三村氏と戦った上田氏は、その選挙戦を冷ややかに見ていた。
公示前、6区には海江田万里代表(65)や前原誠司元外相(52)ら大物が次々と来援した。上田事務所まで響く演説。その内容は人によってバラバラで、党としての一貫性を欠いていた。選挙後、民主県連の金子洋一代表(52)も「増税先送りを訴えて解散した点を議論すべきなのに深まらなかった。マニフェストも具体性に欠けた」と認めた。
「連携の形も政策も提示できない政党に1票は託せない」。そんな有権者の思いは「改憲阻止」などと分かりやすい主張を一貫して訴えた共産の躍進からもうかがえる。
与党の圧勝を許した野党。党として最初の国政選挙を戦った維新の赤野孝之県総支部幹事長(45)は、それでも「野党結集」の必要性を説く。「何をしたい政党か明確に打ち出して『この指止まれ』をしなければ1強多弱が続く。歯止め役が必要だ」【衆院選取材班】
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チバQ
:2014/12/20(土) 16:00:52
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141219ddlk14010165000c.html
大義迷分:2014衆院選・風なき大勝/下 有権者 政治との距離変えたい 棄権せず票で抗議を /神奈川
毎日新聞 2014年12月19日 地方版
与党が圧勝した今回の選挙の県内投票率は、戦後最低の53・88%を記録した。約半数が投票権を放棄した現実。政権運営を懸念する声を上げ続けている有権者たちは、政治離れの元凶が、他人の意見に耳を傾けない「オッサン政治」にあると見る。
選挙戦中盤の7日、「怒れる大女子会」と題したイベントが東京都内で開かれた。参加者は主婦や女性会社員ら約100人。自由に討論するこのイベントは、企画した横浜弁護士会の太田啓子弁護士(38)の言葉で幕が開いた。「私たちはこんなにも政府に従順でいいんでしょうか」
開催のきっかけは、世論の反発を受けながら、特定秘密保護法制定や集団的自衛権行使容認などを押し切った安倍政権への危機感だ。関西を中心に活動する「全日本おばちゃん党」は、経済最優先で女性や労働者、子供など声が小さい人たちに厳しい政策が取られている今の政治を「オッサン政治」と揶揄(やゆ)する。国会では一般国民に身近な問題が後回しにされる「ギャップ」が顕著だ。
2児の母でもある太田弁護士のママ友の多くも、そんな政治への関心が薄れ「所詮人ごと」と捉えている。太田弁護士にとって、女子会は「オッサン」と「女性」とのギャップを埋める行動だった。
イベントでは「子育てや仕事に忙しい女性は『政治に期待しても無駄』と思っている」「政府が言う『輝く女性』はほんの一部」などリアルな意見が相次いだが、低投票率には焦りも感じる。「投票を放棄した人は、気に入らなければ商品を買わない消費者に似ている。投票拒否は不買運動とは違い、抗議にはならない」
安倍晋三首相は開票翌日の15日、記者会見で「(集団的自衛権の行使容認を含む安全保障法制の整備に)支持をいただいた」と述べ、改憲や原発再稼働にも意欲を示した。数にものを言わせる政治が強まる予兆を見せる。
「『憲法9条にノーベル平和賞を』実行委員会」の石垣義昭共同代表(73)=相模原市南区=は、安倍首相の「勝利宣言」に強い違和感を覚えた。
今回は争点を作る時間がなかった野党が、安倍首相が掲げた「アベノミクスへの信任」の土俵に乗せられ、有権者との距離はますます広がった。
それでも脱原発や護憲を明確に掲げた共産が躍進し、沖縄県では小選挙区で自民候補が全敗した。
「不意打ちの勝利で『白紙委任』はあざとく映る。目を凝らせば有権者の見識は、確かに示されている」。石垣さんは、かすかな希望を見いだしている。【衆院選取材班】
2869
:
チバQ
:2014/12/20(土) 16:02:18
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk28010357000c.html
第二幕の鳴動:2014年衆院選・兵庫/上 1区 井坂氏VS盛山氏、統一選へ駆け引き /兵庫
毎日新聞 2014年12月18日 地方版
衆院選の投開票日が翌日に迫った13日夜、神戸市灘区のJR六甲道駅前。最後の訴えに声を枯らす維新の井坂信彦氏(40)=兵庫1区=の姿を、一人の男性が少し離れて見つめていた。集まった聴衆の中で何をするでもなく、最後まで演説を聴き終えると、井坂氏と握手を交わし、その場を立ち去った。この男性こそ、昨年の神戸市長選で久元喜造・現市長に約6000票差で惜敗した樫野孝人氏(51)、その人だった。
井坂氏と樫野氏は浅からぬ関係がある。
樫野氏が最初に市長選に立候補した2009年、神戸市議だった井坂氏は樫野氏の選挙戦を支援。その後、井坂氏はみんなの党の衆院議員に転身し、樫野氏の2回目の挑戦となった昨年の市長選でも全面的に樫野氏を支えた。井坂氏は維新の党に合流し、樫野氏は地域政党「神戸志民党」の代表に就任したが、両者の“蜜月”関係は続いている。
実は衆院選の公示前、井坂陣営は樫野氏に「協力できないか」と要請していた。ただ、樫野氏側は「国政には立ち入らない」として、来春の統一地方選に擁立する志民党の候補予定者らと一切、協力しない方針を確認。六甲道駅前での最後の訴えがあった13日昼には神戸市内で志民党の大会が開かれたが、樫野氏があいさつで「井坂」の名前を出すことは最後までなかった。
表に出ない「盟友」の姿を、井坂氏の陣営関係者は「来春のことを考えると、支援の間口を広げておきたかったのでは」とおもんぱかる。両者の思惑が複雑に絡み合う中、樫野氏は毎日新聞の取材にこう語った。「(井坂氏のために)個人的に応援はしている」
◇
投開票日翌日の15日午前1時半前。神戸市中央区のビルの1室で、兵庫1区で井坂氏に敗れた自民の盛山正仁氏(61)は、比例代表近畿ブロックでの復活当選の知らせに、万歳三唱で喜びを爆発させた。隣には灘高・東大の同級生でもある久元市長が盛山氏と手を握り合って万歳を繰り返し、相好を崩した。
「市役所一家」とも称された神戸市関係者の危機感は、今回の衆院選で沸点に達した。
盛山氏の後援会顧問には、矢田立郎前市長が就任。市OBによる団体も今回初めて、盛山氏の個人演説会を「主催」した。終盤に「盛山優勢」の空気が流れると、演説会場に駆けつけた久元市長自らが「私も同じような状況だったが、結果は大接戦だった」と何度も引き締めを訴えた。
危機感の背景を、県政界関係者は「井坂氏の勝利で樫野氏の志民党が勢いづき、市議選では井坂氏が一緒に街頭に立つだろう。一定の勢力を得れば、3年後の市長選も安閑としていられない」と解説する。身をもって染みついている樫野氏の“足音”。盛山氏の陣営幹部もこう明かした。「次の市長選をみんなが考えている」
◇
異例の「短期決戦」となった衆院選の幕は閉じた。来春の統一地方選の「第二幕」に向け“鳴動”する県政界の今に迫った。【久保聡、神足俊輔】
〔神戸版〕
2870
:
チバQ
:2014/12/20(土) 16:03:25
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141219ddlk28010349000c.html
第二幕の鳴動:2014年衆院選・兵庫/下 民主 労組の集票、陰り 「春」控え、維新に秋波も /兵庫
毎日新聞 2014年12月19日 地方版
民主の向山好一氏(57)=兵庫2区(神戸市兵庫区など)=の落選が決まった14日夜、神戸市兵庫区の事務所は空気が重みを増した。「自公の対立軸として評価されなかった」。支援した労働組合の関係者らに、深く頭を下げた向山氏。前日は深夜まで凍てつく山あいの国道沿いで手を振り続けたが、政権を失った民主への有権者の信頼を回復するまでには至らなかった。
大阪ガスの労組出身で、連合大阪の幹部も務めた向山氏は、連合の中でも最大規模を誇る産別労組「UAゼンセン」の全面的な支援を受けた。事務所のスタッフも増やし、労組関係者を中心に一時は約60人まで膨らんだ。推薦を受けた支持団体も労組など約190団体に上り、「向山さんだからこそできる体制」(民主県議)と言われる程だった。
「平松にも差を詰められている」。選挙戦中盤に寄せられた情報に、陣営幹部は眉間にしわを寄せた。優位に選挙戦を進めていた赤羽一嘉氏(56)=公明=に追いすがるどころか、劣勢だった平松順子氏(65)=共産=に迫られているという情報に、陣営の誰もが頭を抱えるしかなかった。
民主を支えてきた「集票マシン」としての機能に陰りがでてきた労組の実態。「労組が動いても、組合員一人一人は無党派層みたいなもの」。陣営関係者が指摘する。連合兵庫の幹部も「政治に限らず労働運動が、各職場の組合員に身近ではなくなりつつある」と明かす。連合兵庫はこの秋、各職場との関わり方を点検する活動方針を決めたばかりだった。
◇
「井坂氏を応援することはできないのか」
11月、神戸市内で開かれた民主党県連の会合で、兵庫1区(神戸市東灘区など)の県議から声が上がった。党本部が維新の党との候補者調整を進めていたことも背景にあり、維新が井坂信彦氏(40)を擁立した1区に、民主の候補者が擁立されていなかったからだ。
「それはできない」。即座に否定したのは水岡俊一・県連代表だった。候補者調整以上の選挙協力を、党としては決定していないことが理由だった。それでも、「もっと積極的に協力すべき」との意見が、県議らの間でくすぶり続けた。
政権交代の余波があった2011年の統一地方選で議席を伸ばした民主だが、来春の統一選は苦戦も予想されている。今回の衆院選をみても、維新は比例代表近畿ブロックの県内での得票数が自民党に次いで2番目。民主の比例得票数の約1・8倍に達し、勢いを無視できない存在だ。
「県内の小選挙区で1議席という民主の勢力は衆院選後も変わらなかったが、野党としては井坂氏の当選で1議席増えた。統一選でも維新との協力は模索しなければならない」。県連幹部が指摘する。来月の党の代表選を経て自主再建路線を進むのか、それとも野党再編へとかじを切るのか。「代表選がどうなるか。全てはそれから」。県連幹部が声をひそめる。党の将来像すら見えない中、統一選の「足音」は間近に迫っている。【久野洋】
〔神戸版〕
2871
:
チバQ
:2014/12/20(土) 16:06:35
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk21010026000c.html
衆院選ぎふ:戦いのあと〜検証/上 完敗民主、次世代も苦杯 投票前に「敗戦の弁」 政権批判の受け皿になれず /岐阜
毎日新聞 2014年12月17日 地方版
「安倍政権に対する不安や不満の受け皿になりきれなかった」
民主党県連の小見山幸治代表は1区の吉田里江氏(49)の総決起集会があった12日、詰めかけた記者たちを前に反省の弁を口にした。野党第1党の県連トップが投票日前に負けを認める異例の事態。報道各社の世論調査で、擁立した3候補の苦しい情勢が伝えられ、小見山代表は「(政権から下野した)2年前の悪いイメージがぬぐい去れていない」と苦しげにつぶやいた。
5選挙区のうち、2、4区で候補者擁立を断念した民主。空白区を作ったのは1998年の結党以来初めてだ。全国的にも候補者を立てられず、マニフェスト(政権公約)から「政権交代」の文字も消えた。
投票前日の13日、各務原市内の商店街を3区の元職、園田康博氏(47)が練り歩き、商店主らに握手を求めた。
園田氏は選挙戦終盤、戦術を変えた。憲法学者で副環境相も務めた園田氏。政策を正面から語る演説が持ち味だったが、感情を前面に押し出し切迫感あふれる調子に切り替えて追い上げを図った。3区は航空機産業などの労組組織があり、自民が強い県内で比較的民主支持層が多い。園田氏は2005年の郵政選挙でも比例代表で復活当選した。陣営は「巻き返せば比例で滑り込める」と意気込み、連合岐阜もギアを一段上げた。しかし、予想以上に票は伸びず、小選挙区で早々に落選が決まり、比例復活もかなわなかった。
県連幹部は「前回落選してから2年間、選挙の準備を怠った結果だ。現状では風がないと勝てない。票は正直だ」とうなだれた。
次世代の党から比例代表東海ブロックで出馬した元運輸相、藤井孝男氏(71)も苦杯をなめた。陣営関係者は「突然の解散で準備が間に合わなかった」と力なくつぶやいた。
「我々は『藤井党』なんだ」。解散直後に藤井氏の地元、美濃加茂市で開かれた緊急役員会で後援会長は訴えた。衆参9期のベテランの藤井氏は地元で自民、民主を問わず、根強い支持がある。旧日本維新の会が維新の党と次世代の党に分党して3カ月。壁には真新しい次世代のポスター。突然の解散に藤井氏は「受けて立つ」と奮い立った。
しかし、誕生したばかりの党が比例代表で議席を獲得するために残された時間は少なかった。陣営関係者は「(藤井氏が)維新と勘違いして投票した有権者もいたようだ。時間が足りなかった」と肩を落とした。
安倍政権の術中にはまって敗れた野党。民主の小見山代表は思わず本音を漏らした。「あれだけ多くの議席を持っている自民党が選挙を打ってくるとは考えていなかった」
◇
唐突に始まった師走の衆院選は、異例の低投票率と自民大勝という結果で終わった。最後まで大義が見えなかった12日間の選挙戦を振り返る。
2872
:
チバQ
:2014/12/20(土) 16:07:23
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141218ddlk21010018000c.html
衆院選ぎふ:戦いのあと〜検証/下 小選挙区独占の自民 格の違いに勝利確信 政権の行き過ぎ懸念も /岐阜
毎日新聞 2014年12月18日 地方版
「投票率は全選挙区で下がります。非常に盛り上がりの少ない選挙ですが、最後までご支援をお願いします」
11日に岐阜市内で開かれた1区・野田聖子氏(54)の総決起大会。自民党県連の猫田孝県連幹事長は壇上でこう語り、陣営に引き締めを求めた。
「自民王国」といわれる岐阜県。2012年の衆院選で県内5小選挙区を独占した自民は今回の選挙でも5小選挙区を独占した。
4区に立候補した維新の党・今井雅人氏(52)が可児市や美濃加茂市などで自民・金子一義氏(71)を上回る票を獲得し、比例代表で復活当選したため、他党に比例復活を許さない「完全勝利」は果たせなかった。
しかし、5候補とも次点候補を大きく引き離しての当選で、投票当日は開票作業前の午後8時過ぎに全陣営が当選の万歳をした。投票前から結果が透けて見える選挙に有権者の関心は低く、陣営も緩んだ。ある候補は「他党の候補者とは正直、論争にならない」と漏らし選挙戦序盤から勝利を確信していた。結果を見れば、格の違いは明らかだった。
自公両党は326議席を獲得し、全議席の3分の2を維持した。安倍政権は有権者に信任された形だ。一方、県内には安倍政権に不満を感じる有権者も少なくない。安倍政権を真っ向から批判した共産は今回の選挙で、投票率が過去最低となる中、比例代表の得票を前回より3万票近く伸ばし、得票率も前回の倍に迫る9・91%まで増やし、政権批判票の受け皿になった。
自民党県連の猫田幹事長も安倍政権の「独り勝ち」に懸念を示す一人だ。「自公で300議席くらいがちょうどいい」と打ち明ける。
県連は今年9月、猫田幹事長が主導して安倍政権が閣議決定した集団的自衛権の行使容認に異を唱え、解散総選挙にも反対した。勝利から一夜明けた15日、県議会会派の会合でも「政府や執行部に文句を言う以上はこちらもしっかり勉強していく」と語り、政権の行き過ぎには異を唱える姿勢を示した。
猫田幹事長と野田氏は2005年の郵政選挙を巡って党本部の方針に逆らい、党を離れたことがある。安倍晋三首相は当時、党幹事長代理だった。
復党後、党総務会長の要職を務めた野田氏は選挙期間中、再三にわたり強調した。「安倍政権を心配する人がいたら『大丈夫。安倍総理にものを申せる野田聖子がいるから』と呼び掛けて。決して暴走はさせない」【道永竜命】
2873
:
チバQ
:2014/12/20(土) 16:13:05
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddlk15010116000c.html
2014衆院選:検証・誰が勝ったのか/上 勝ちきれない自民 農政に住民不安、逆風も 民主伸び率で上回り /新潟
毎日新聞 2014年12月16日 地方版
衆院選投開票翌日の15日。県庁議会庁舎では自民党県連の党議が開かれ、再選された4人が姿を見せた。明るい表情やこわ張った表情が前夜の結果を語っていた。
「準備不足、努力不足でご迷惑をかけた。次は圧倒的に勝つ。三度目の正直に向け勝つ」
わずか102票差で2区を制した細田健一氏は室内の窓ガラスが揺れるほどの声で、あいさつし自らを鼓舞した。
5〜7日の毎日新聞特別世論調査では、3区は自民の苦戦が予想されていたが、他の区では対立候補をリードする情勢が伝えられていた。しかし結果は1、2、4区で民主候補と接戦の末の勝利だった。
党県連の星野伊佐夫会長は報道陣に「小選挙区で結果的に五つ、比例代表で(復活し)一つ議席を確保し、これ以上はわがままだ。結果は想定内で成功だと思う」と話した。しかし「当選1期の候補は、後援会作りなど体力的にできあがっていなかったことがはっきりした。今後2〜3年で党と両輪で体制を作らないと」と注文も忘れなかった。ある自民県連幹部は「ここまで追い上げられるとは。及第点とは言い難い」と厳しかった。
一方の民主党は3区で議席を奪還した。1、2、4区では接戦を演じ比例代表で復活当選した。県内では2議席増えた。県連の市川政広・幹事長代理は、15日の党議で「大健闘だ。みなさんの頑張りで素晴らしい選挙だった」などとあいさつした。
劣勢とみられていた6区では終盤に追い上げを見せた。落選した梅谷守氏陣営の幹部は前回、義父の筒井信隆氏が獲得した票数に迫る勢いを短期間で見せた点を評価。地元の上越市では前回の筒井氏の得票を上回る結果を見せたことに「健闘した。次につながる」と話した。
◇
比例代表の得票率を見ると、自民は前回比3ポイント増の35・74%だったのに対し、民主は同5ポイント増の25・65%だった。伸び率では民主が自民を上回った。勝ちきれなかった自民と健闘を見せた民主。何が作用したのか。
先述の自民県連幹部は、農業の比重が高い新潟では米価下落による所得減、農協の改革などで、自民候補に逆風が吹いていたと分析する。さらに後援者への訪問などでの準備不足や戦術面でのまずさを挙げる一方「落選中の民主候補は選挙区をよく回っていた」と話した。
民主の市川幹事長代理も、農業政策の不満を挙げた。「アベノミクスの恩恵がこない中小企業などの受け皿にもなったのでは」と話す。公示前後には無党派層に浸透していない、とみられていたが、結果的に安倍政権批判票の受け皿となったようだ。
* *
県内から小選挙区・比例代表で過去最多の10人を選出した今回の衆院選を検証する。
2874
:
チバQ
:2014/12/20(土) 16:14:48
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141217ddlk15010100000c.html
2014衆院選:検証・誰が勝ったのか/下 投票率、戦後最低更新 受け皿なくあきらめ 大雪、制度、政治家の質… /新潟
毎日新聞 2014年12月17日 地方版
雪と寒さに見舞われた14日の衆院選投開票日。争点が見えにくいことや、12日からの大雪などで投票率が低くなることが予想されており、ふたを開けてみれば52・71%。戦後最低だった前回を6ポイント以上も下回った。県選挙管理委員会では、各区の投票状況が送られるにつれて「前回を下回るだろう」という空気が濃厚になっていたという。
2日後の16日、投票率が46・97%だった1区を抱える新潟市中央区で有権者に尋ねた。中心部の古町を歩いていたフリーターの男性(22)は「仕事のため行かなかった」と答えた。一緒にいた看護師の女性(22)は「雪だったので……」と言葉を濁した。期日前投票もできることを話すと、男性は「消費税率は下げてほしいけど、現実的には厳しいでしょう」。あきらめが垣間見えた。
なぜ投票率がここまで落ちたのか。民主党県連の幹部は「争点がないうえ冬の選挙で棄権した人も多い」と述べた。一方で共産党県委員会の幹部は「最近の無党派は無関心ではなく託せる政党を探している人たち。政権交代時以外は投票に出なくなってきている気がする」と分析した。
かつて米カリフォルニア州の投票行動を研究した新潟県立大の藤井誠二准教授(公共選択)によると小選挙区制の場合、「投票する候補者が当選すればうれしい」という「利益」が、争点や候補者情報収集、投票に行く気象条件などの「コスト」を上回れば投票率は上昇するという。今回は「経済問題などが分かりにくく、雪も降って『コスト』が高くなり、下がったのではないか」と分析する。
しかし低投票率の原因は、選挙制度にもあると指摘する声がある。県内の衆院選投票率の推移をみると、小選挙区制導入前は75%以上を保っていたが、導入後初の1996年衆院選では68・85%に降下。以降は2009年に73・41%に復調したが、一度も75%以上を記録していない。
自民県連の幹部は「小選挙区制で勝つための選挙に終始するようになり、パフォーマンスに走る政治家が増えた。政治家の質が下がり軽く見られるようになった」と嘆く。中選挙区制時代には、どっしり構え一つの政策に取り組む政治家が多く、期待も高かったという。
再び古町。「投票は当たり前だが、国会での居眠りを見たら投票に行かなくなるよね」と語った会社経営の男性(70)。「候補者も言いっぱなしでなく、有権者のもとへ歩いて膝をつき合わせて話を聞かなきゃ」
2875
:
名無しさん
:2014/12/20(土) 16:59:51
>>2845
議選板元コテらしい古谷経衡も似たようなこと書いてたな
総選挙「唯一の敗者」とは?「次世代の党」壊滅の意味とその分析
http://bylines.news.yahoo.co.jp/furuyatsunehira/20141215-00041509/
2876
:
チバQ
:2014/12/21(日) 17:57:15
高知
http://www.kochinews.co.jp/14senkyo/141217senkyo01.htm
(上)圧勝
定数減 重み増す現職
第2次安倍政権の2年間が問われた第47回衆院選は、自民、公明両党が3分の2を超える議席を獲得した。選挙区1減の2となった高知県内も自民前職2氏が圧勝。一方で、投票率は戦後最低を更新する50・98%まで低下した。新たな区割りで初めて行われた高知県内各党の攻防を振り返る。
■「断トツ」
「断トツで勝って、高知に明るい未来をつくろうではありませんか」
自民党高知県連が高知1区、2区の陣営合同で選挙を締めくくった13日のマイク納め。高知市の中央公園に中西哲幹事長の声が響いた。
県土を東西に分けた新しい区割りで旧高知2区、3区の固い支持基盤をそのまま引き継いだ新1区の中谷元、新2区の山本有二の前職2氏。自民党高知県連にとっての焦点は「勝ち方」だった。
懸念らしい懸念は、準備が遅れた大票田・高知市への対応。「結束と協力」は、旧1区から比例四国に転じた前職、福井照氏を加えた3氏の合言葉だった。福井後援会の献身的な“引き継ぎ”に加え、自民党高知県連幹部は「知名度のある2人。浮動票はむしろ集まりやすかった」。
選挙区減自体が地域の疲弊を示す高知県。自民党内でも重鎮の部類に入る当選回数を重ねた両氏の政治力、“利益誘導力”も有利に作用したといえる。
「商店街の整備で経産省につないでくれたのは中谷さん」「この海岸事業は山本さんがいたからこそ」。両氏の個人演説会で自治体議員らがこぞって、そう強調した。
ただ、自民党高知県連にとって何の懸案も残さなかった選挙ではない。
福井氏の比例四国転出に伴い、2003年衆院選以降、高知県内の国政選挙や高知県議選で威力を発揮してきた自公選挙協力を部分解消。その結果、公明党の高知県内比例票は約1万3千票減り、自民党高知県本部幹部は「目減りは一定覚悟していたが、ここまでとは…」とうなった。
石田祝稔氏の7選に支障はなかったものの、公明側にどの程度フラストレーションが残ったか、現時点では測りづらい。
■消極的支持
安倍政権の政策に対する有権者の視線は必ずしも穏やかではなかった。
「農家に、いいことがない」。11月下旬、JAグループは自民前職3氏との意見交換で厳しい声を上げた。
TPP(環太平洋連携協定)対応、円安による燃料・資材の高騰、JA改革…。結果的に「前職の力量と姿勢」を評価して推薦を決めたが、高知県農政会議の西村行雄会長は「自民への農家の不満はたまっている。消極的支持が本音」と話す。
アベノミクス批判に対して自民党高知県連は、高知県内の雇用や県税収入など好転する指標を訴え、「県民への恩恵はこれから必ず出る」と手形を切った。地方創生の具体策など、たちまち結果が問われる状況に直面する。
安全保障政策も世論を二分する状況が続く。
「首相の手法に危機感を持つ方が随分いると肌で感じた」。中谷氏とともに9選を飾った山本氏は、選挙中の印象を率直に話し、こう続けた。
「首相への誤解があると思う。だが、誤解を解く説明を首相自らができていない。勝って、脇の甘さが加わると、それは大変なことになる」
2877
:
チバQ
:2014/12/21(日) 17:57:37
http://www.kochinews.co.jp/14senkyo/141218senkyo01.htm
(中)敗者
「受け皿」の整備急務
投開票日の12月14日午後8時。テレビの選挙特集番組は、全国で投票が締め切られると同時に自民前職の高知1区中谷元氏と2区山本有二氏の「当選確実」を報じた。いわゆる「ゼロ当確」。高知県内野党勢には屈辱的なシーンだった。
■批判の取り合い
その2時間半後、幹部ら数人が残った高知市の民主党高知県連。「政権批判票を共産党と取り合う形。受け皿になりきれなかった」。広田一代表はテレビ画面が映し出す1区大石宗、2区武内則男両氏の得票に険しい表情を見せた。
選挙戦中盤。1区陣営に入った高知県連幹部は「原発、集団的自衛権、環太平洋連携協定(TPP)…。与党と明確に差別化せんと選挙にならん。共産に票が流れるのを指をくわえて見ることになる」と危機感を募らせた。
しかし、保守層にも支持の広い大石氏と、自治労出身の武内氏の政治信念、個別政策へのスタンスの隔たりは明らかだった。それは、海江田万里代表が口にし続けた党の「ばらばら感」の縮図でもある。
高知市での10日の合同演説会。地方再生などを熱弁した大石氏に続いて登壇した武内氏は、5分ほどの演説で具体的な政策には触れなかった。2人の違いを浮き立たせないための「配慮」と受け取る党関係者もいた。武内氏は翌日の個人演説会で再び原発再稼働、集団的自衛権への反対姿勢を明確にした。
短期決戦に加え、「逆風も追い風もない、無風選挙」(高知県連幹部)で、高知県連の地域基盤の弱さも露呈した。自民前職2氏のほぼ半数だった得票は「郡部で踏みとどまり、高知市の浮動票で勝負する戦略」(広田代表)の入り口にも立てていなかったことを物語る。
目指す社会像を示すための党内論議、地域基盤の強化…。宿題は続く。
■枠内の風?
風なき選挙に風があったとすれば、共産党の比例四国票の奮闘だった。高知県内票は前回2012年衆院選を2万票上回る約6万2千票。20%を超す得票率で自民党に次ぐ2番手につけた。
「皆さんのご支援で国会へ送り出してください」。高知市長浜で開かれた2区の新人、谷崎治之氏の個人演説会。比例四国の単独候補、浜川百合子氏の演説DVDの放映が終わると、駆け付けた支持者はスクリーンに向かって拍手を送った。
比例四国議席を失った2003年以降、共産党は二大政党志向の中で埋没してきた。しかし、昨年参院選では民主党への不信や第三極の失速もあり全国的に「躍進」。党高知県委員会は今回、「手が届く」と意気込んだ。
短期決戦に、論戦の即戦力として立った谷崎氏と1区の元職、春名直章氏は比例票の掘り起こしに徹した。四国他県で伸びを欠き、議席奪還には及ばなかったが、佐竹峰雄高知県委員長は「普段の支持層以外の受け皿にも一定なった」と分析する。
ただ、「結果は実力以上」とも。民主党など他の野党が今後「復調」すれば、風が共産党まで届くかどうかは分からない。佐竹委員長は「高知県でもさらに地力が必要。来春の統一地方選で地方議員を増やし、基盤を固めなければ」と総括する。
「自民1強」は変わらなかった選挙。風は野党の枠内で吹いただけ、ともいえる。高知県内有権者の選択肢確立へ、受け皿の整備が急務になる。
【写真】演説会と出陣式に臨む=右から=民主党の武内則男、大石宗の両氏と、共産党の浜川百合子、谷崎治之、春名直章の各氏のコラージュ
2878
:
チバQ
:2014/12/21(日) 17:58:01
http://www.kochinews.co.jp/14senkyo/141219senkyo01.htm
(下)有権者と政治
「距離感」どう克服
「人口が減る。だから代表が減る。ゆえに声が届かない。政策が手薄になり、ますます田舎は衰える。負のスパイラルに陥ってはいけない」
衆院が解散した直後の11月21日午後。尾粼正直・高知県知事は、徳島県との合区案もくすぶる参院選挙制度改革と併せ、高知県内の衆院選挙区が「1票の格差」是正のため1減になったことにあらためて強い懸念を示した。
高知大学人文学部の上神貴佳准教授は、今衆院選は「1票の価値が東京並みに希釈され、『代理人』が減らされた選挙」と評した。
■「変化ない」
「選挙カーが来ない、という声を聞いた。有権者に候補の声が届きにくい選挙区制度になった。そこは今後も日常活動を継続していくしかない」
高知1区、2区とも前職が予想通り圧勝を決めた14日夜、自民党高知県連の中西哲幹事長は勝因分析もそこそこに、より遠ざかる有権者との距離感に不満を口にした。
新たな区割り下で、1区は有権者の過半数を占める高知市から高知県東端まで、2区も高知市から高知県西端までの広い選挙区になった。郡部の政党関係者は「個人演説会が今回はない。全く熱が入らない」「候補がうちの市に入る時間が半減した」と言い、低調な選挙ムードに拍車を掛けたのは間違いない。
ただ、選挙が終わった今、「あまり変化は感じない」(高知県内複数の町村長)という声も一方にはある。自民1氏が比例四国に回り、「高知県関係」としては、選挙前と数も顔触れも同じベテラン4氏が当選したためか。
疲弊が進む高知県。南海トラフ地震対策や「地方創生」…。政治に各事業の“誘導力”を求めざるを得ない現実もある。
高知市の岡粼誠也市長は「4氏は得意分野をすみ分けている。各省庁との『パイプ』という言い方はしたくないが、枠が減るのは高知県にとって良くない」。高知県幹部の一人は「高知県に必要な施策を引っ張るにはチャンネルが必要。2氏が比例で当選したのは結果オーライだが、比例はいつどうなるか分からない」
「1減」を本当に実感するのは、政治家の世代交代なり、政治の刷新なり、次の変革が訪れた時なのかもしれない。
■一段上の不信
高知県内小選挙区の平均投票率は戦後最低を更新する50・98%。高知県内では前回衆院選で全国最低の53・89%、昨年参院選で初の半数割れの49・89%を記録し、代議制民主主義の危機を映し出す。
要因はいろいろ重なっているだろう。「下馬評でメディアが自民圧勝とあおりすぎた」(自民高知県連の中西幹事長)、「野党の力不足。1票で政治が変わるという意識が働きづらかった」(民主党高知県連の広田一代表)、「突然の解散。大義は何か、探さなければならなかった」(公明党高知県本部の池脇純一代表)―。
高知県明るい選挙推進協議会の植田通子会長はこんな見方をしている。
「政権公約を打ち出す選挙が続き、有権者もよりどころにしていた。それが裏切られた。有権者は一つ賢くなった上で、政治不信になっている」
有権者の半数が沈黙する中で決まっていく国の針路。有権者と政治との「距離感」をどう克服するのか。双方が考えるべき時代に入っている。
【写真】2年ぶりの衆院選。高知県内の投票率はまたも戦後最低を更新した(14日夜、高知市の県民体育館)
2879
:
チバQ
:2014/12/21(日) 18:00:20
http://www.kanaloco.jp/article/81631/cms_id/116420
14神奈川衆院選:風なき圧勝〈1〉 攻めの自民盤石 首相の判断支えた菅氏
2014.12.15 03:00:00
テレビ番組に出演後、記者に囲まれ談笑する菅官房長官=14日午後10時すぎ、東京都内
師走の短期決戦に有権者の関心が高まらない中、県内の18小選挙区でも安定した戦いを進めたのは自民党だった。一方で民主党は2選挙区で勝利したものの、野党は軒並み苦戦を強いられた。
「国民の皆さんから大きな信任を得た。景気回復への期待の表れだと思う」。7回目の当選を果たした2区の菅義偉官房長官は14日午後10時すぎ、都内で取材に応え、疲れを感じさせない表情で選挙戦を振り返った。
記者から今後の政権運営を問われると、「自民党は野党を経験して変わった。国民の皆さんと呼吸を合わせながら丁寧に一つずつ前に進めていく」。圧倒的な勝利の重みをかみしめるように表情を引き締めた。
「大義なき解散」−。11月21日に衆院を解散した安倍晋三首相は、党内外から批判を浴びせられた。あまりの唐突さに自民支持者でさえ困惑した。だが、結果は戦術勝ちだったことを如実に物語っている。早期解散の好機を探る首相の心中を察知し、それを支えた一人が、首相の盟友である菅氏だったとされる。
解散風が吹き始める前の10月。菅氏は全国小選挙区で民主党の擁立状況などさまざまな情報を集めていた。各種世論調査での同党支持率にも強い関心を示していた。
見えてきたのは、遅々として進まない候補者擁立作業と民主の政党支持率の低迷。この時期、安倍政権にとっては最重要課題となる消費税率10%引き上げの判断を迫られていた。
菅氏は確信していた。「もし、首相が消費増税延期やアベノミクスの信を問うために、伝家の宝刀を抜いても勝てる」。民主が擁立し切れず空白区が増えれば、比例代表は有利になるとも認識していた。
一方、野党は前回2012年衆院選の反省から乱立による共倒れを避けようと、候補者一本化の調整を急ピッチで進めていた。菅氏はこの動きについても周囲に漏らしていた。「政策のすり合わせもない、総選挙のためだけの調整は有権者の支持は得られない」
今回の選挙で民主は神奈川で半数の選挙区しか候補者を擁立できず、急ごしらえの野党一本化調整も奏功しなかった。比例票も勢いを欠いた。読みはずばり的中した。
菅氏には「必ず圧勝を」との固い決意があった。09年衆院選。当時の麻生太郎首相が任期満了に近い時期に解散・総選挙を決断したが、大敗し民主に政権を譲り渡した。「追い込まれた形の後手後手の戦いだった」と党内で不満が噴出、自民の選対責任者の一人として、菅氏も厳しい批判にさらされた。
自民は2年前の衆院選で政権を奪回した。菅氏は内閣の要である官房長官として、今回の戦いに誰よりも執念を燃やした。「先手必勝」を期し、アベノミクスの信を問う戦いを決断した安倍首相を女房役として支え、全国を応援に駆け回った。
地元に戻った9日、横浜市港南区で開かれた個人演説会。これまで戦った横浜市議選2回、衆院選6回では使わなかった言葉を9回目の選挙で初めて発した。
「今回は圧倒的に勝たせてください」。何度も繰り返した「圧倒的」という言葉。歴史的な大勝を目指した菅氏の強い思いが込められていた。
◇
前回に続き安倍・自民党に圧倒的な議席をもたらした今回の衆院選。県内の戦いを検証し、今後の県政界を展望する。
【神奈川新聞】
2880
:
チバQ
:2014/12/21(日) 18:00:45
http://www.kanaloco.jp/article/81692/cms_id/116614
14神奈川衆院選:風なき圧勝<2>来春向け手綱緩めず
2014.12.16 03:00:00
比例復活も含め前職全員が当選を決め安堵の表情を浮かべる自民県連の小此木会長(左)と竹内幹事長=15日午前0時50分ごろ、横浜市中区
じりじりとした時間が過ぎていった。横浜市中区の自民党県連事務所。15日午前0時40分ごろ、8区で敗れた前職の福田峰之氏の比例復活が伝えられると、竹内英明幹事長は大きく息を吐いた後、腰掛けたまま身を折り、手で顔を覆った。ようやく上げた顔はいくぶん目が潤んでいた。
「福ちゃん。良かった」
県内の17小選挙区に立った前職全員が再び国会に戻ることが決まった瞬間だった。一人も落選させないことが最優先課題だった。各地の党の力を強めるには国会議員をアタマに県議、市町村議員がスクラムを組むことが欠かせないからだ。
圧勝の喜びもそこそこに、竹内幹事長は携帯電話に耳を当てた。「立て直しが必要だ。これじゃ情けない。やり直しだな」。野党に詰め寄られた陣営関係者らに厳しい言葉をぶつけた。頭はすでに、来春の統一地方選に切り替わっていた。
◇
自民は小選挙区で立てた17人のうち13人が選挙区で勝利、4人も比例で復活した。14選挙区を制した前回から1議席を取りこぼしたものの、実態は「自民1強」が進んだ。比例代表で県内の自民の得票率は33・97%。2年前の前回に7・64ポイントも上乗せしたのだ。
選挙戦序盤から圧勝ムードは揺るがなかった。党本部や県連幹部らは接戦区で企業・団体への働きかけも強めた。JAグループの政治団体「県農政推進連盟」が、見合わせていた14、16区の推薦を公示後に追加するなどの動きもあった。
選挙は終わったが、手綱を緩める気配はない。「どんな風が吹いても最低限の基礎票を出せる組織にしなければ」と竹内幹事長は語る。敗北を喫し民主党政権誕生を許した2009年衆院選のトラウマもある。「小選挙区で敗れたり、詰め寄られたりした候補は何が足りないかがよく分かったと思う。足元を固めることだ。彼らのリベンジは次の衆院選じゃない。4月の統一地方選だ」
◇
自公で3分の2−。今回、自公の協力関係は県内でもより深まった。「連携の象徴」である6区公明前職の上田勇氏は、自民党の街宣車にも乗った。両党関係が深まる一方で、自民1強への懸念が公明側に少なからずあるのも事実だ。
「自民党だけ議席が増えて良い政治ができるか」。選挙戦序盤、圧倒的優位と報じられた自民をけん制した山口那津男代表の演説が物議を醸した。翌日、上田氏らが「推薦する自民党候補者を『当選してはまずい』なんて何を言っているんだ」とくぎを刺し、以後は封印された。
公明が前面に訴える消費税軽減税率の導入は自民党内で慎重論が根強く、憲法改正に関するスタンスも異なる。
与党圧勝に沸く衆院選から一夜明け、公明の支持母体である創価学会の幹部は「安全保障政策で大勝した自民が突っ走る可能性もある」。同党の地方議員も警戒感を示す。「われわれは9条堅持の立場は揺るがない」
【神奈川新聞】
2881
:
チバQ
:2014/12/21(日) 18:01:06
http://www.kanaloco.jp/article/81750/cms_id/116892
14神奈川衆院選:風なき圧勝<3> 党再生の糸口見えず 民主党
2014.12.17 11:59:00
報道番組が伝える衆院選の開票状況を見守る民主県連の金子代表(左)と滝田幹事長(中央)=14日午後8時5分ごろ、横浜市中区
「有権者の信頼回復への第一歩が、着実に踏み出せた」。衆院選から一夜明けた15日、会見した民主党県連代表の金子洋一参院議員は胸を張った。県内では比例復活の3人を含め5人が当選し、公示前の2人から倍以上に議席を伸ばしたと強調したのだ。
だが、4カ月後に迫る統一地方選で自らが審判を受ける地方議員からは、シビアな声が相次ぐ。
「民主党の負のイメージがまだ大きすぎる」「半数を空白区としたことは戦略ミスだ」「政権与党時代の幹部を一掃し、党名を変えてもいい」
実際、県内18小選挙区で勝てたのは2選挙区のみ。比例得票率では自民が前回比7・64ポイント増の33・97%だったのに対し、民主は16・9%で横ばい(前回16・31%)。「二大政党」の一翼を担った当時の勢いは陰ったままだ。
◇
「支持率は自民4割、民主1割。前回より厳しいと覚悟してほしい」。解散風が吹き始めた11月中旬。東京・永田町、民主党本部の一室。党県連の滝田孝徳幹事長は本部役員から党の厳しい現状を聞かされた。
「民主が勝負するのは次の次」(馬淵澄夫選対委員長)。党執行部が描いていたのは今回ではなく、次の衆院選で政権交代を目指すシナリオだった。今回は「野党で過半数を目指す」(党選対)戦略で、公認候補を絞り資金も温存。党本部主導で維新の党など野党間の候補者調整を進め、選挙戦に突入した。
非自民・非共産票を一本化すれば小選挙区で有利に戦えるとの算段だったが、結果的に共産以外の野党が1人に絞られた選挙区でも効果は薄かった。
例えば元財務相の民主・城島光力氏が返り咲きを狙った10区。出口調査によれば、維新支持層の4割強、次世代支持層の8割は自民候補に流れた。地元の地方議員は「他の野党が出なければ、票が丸々うちに来るなんていう考えは甘い」。 半数の選挙区を空白区にした代償も大きい。比例得票が伸び悩み、横浜、川崎市内では維新の得票が民主を上回る結果となり、「政権の受け皿とならないことを自ら認めてしまった」(自民県連幹部)との印象も与えた。
◇
15日、未明。結果的に民主は公示前勢力に11議席上積みし、73議席となって野党第1党の座は維持した。だが、海江田万里代表は落選し、辞任を表明。後継選出の動きをめぐり、党内の路線対立が深刻化することへの懸念も出始めている。
党の再建か、野党再編か−。出口は見えないままだ。
公示直前に民主入りして12区で野党統一候補として戦い、6度目の比例復活を遂げた阿部知子氏は野党の幅広い結集に期待を寄せる。
「小選挙区制度は二大政党とペアの制度。より多くの野党が結集し広い受け皿にならないと、本当の民意は拾えない」
【神奈川新聞】
2882
:
チバQ
:2014/12/21(日) 18:01:27
http://www.kanaloco.jp/article/81799/cms_id/117096
14神奈川衆院選:風なき圧勝<4>維新 “恩讐”超えて再編へ
2014.12.18 12:19:00
当選者のボードを前に明るい表情を見せる維新・江田共同代表(中央)=14日深夜、都内のホテル
与党圧勝の中、公示前からマイナス1の41議席で踏みとどまった維新の党。事前の報道各社の世論調査では公示前勢力の維持は難しいとの観測が多く、共同代表の江田憲司氏は「予想を覆した善戦」と総括した。
東の拠点と位置付ける神奈川では江田氏が小選挙区の議席を確保。比例南関東でも4議席に手を伸ばし、うち3人を県内勢が占めた。県内の比例得票64万は民主党に匹敵。「もう第三極なんて認識はない。一極を目指す」(維新幹部)と鼻息は荒い。
長野や兵庫では、若手の前職が小選挙区で自民党候補を退ける金星を挙げ、江田氏は「大組織政党を相手に徒手空拳で戦うわれわれにとって、今後の可能性を感じた選挙だった」。
だが、与党圧勝を前に、「善戦」の言葉は、かすまざるを得ない。江田氏も自覚する。「これだけの圧勝を許したのは野党のふがいなさだ。野党議員は全員、基本政策を一致させ、自民に代わり得ると国民が認める、一つの固まりになるために行動しないと」
党の原点は「しがらみなき改革のための再編政党」。民主内の再編勢力などを糾合し、再来年夏の参院選で自公を過半数割れに追い込むシナリオを描く。
県総支部代表で比例復活を果たした青柳陽一郎氏も投票率が過去最低に落ち込んだ今回の選挙戦を振り返って言う。「大義なき解散だったことが大きいが、自民に対抗する野党の受け皿がなかったのも一因。準備不足はもう通用しない」
折しも民主では、再編よりも党再生を重視してきた代表の海江田万里氏が落選。維新内には、より再編志向の強い新代表の登場で再編モードの高まりを期待する声がある。
だが、一筋縄ではいかない事情がある。維新のもう一人の代表・橋下徹大阪市長がかねて、自治労など民主を支援する労働組合を敵視する発言を続けているからだ。
県内の自治労幹部は維新への拒否反応を隠さない。「仮に、理不尽な公務員批判をして当選した維新と民主が合流するなら、党名が民主のままでも距離を置かざるを得ない」。維新幹部もつぶやく。「誰が民主のリーダーになっても労組に背は向けられないだろう」
江田氏は16日の会見で、「私も民主の公務員労組依存には批判的な立場」と前置きした上でこう続けた。「働く者の権利、立場を守ることは維新としてもしっかり対応する。私自身、労組との付き合い方を再編の流れの中で考えないといけない」。党の看板政策である公務員を含む「身を切る改革」と、再編の結実という双方のバランスを取るため、苦心する姿が垣間見えた。
究極の目標である自民1強に対抗するための野党再編の結実はなるか。江田氏は理念、政策の合致とともに必要な要素をこう指摘する。「再編は言うは易し行うは難しだ。結果を見てもらうしかないが、最終的には恩讐を超えて人間の信頼関係を紡ぐことだ」
【神奈川新聞】
2883
:
チバQ
:2014/12/21(日) 18:01:55
http://www.kanaloco.jp/article/81833/cms_id/117274
14神奈川衆院選:風なき圧勝〈5〉護憲勢力、明暗分かれる
2014.12.19 12:10:00
10年ぶりの国政復帰で歓喜に沸く共産党県委員会=14日夜、横浜市神奈川区
想定外の「ゼロ当確」だった。
14日午後8時すぎ、横浜市神奈川区の共産党県委員会にどよめきと歓声が上がった。投票締め切り直後、比例区南関東ブロックの畑野君枝氏を含め、前回議席を上回る当確報道が流れたからだ。「10年ぶりの国会です」。駆け付けた畑野氏が目を潤ませ支援者に頭を下げると、特設会場は歓喜の渦に包まれた。
政権批判の受け皿となった共産は、比例南関東で18年ぶりに3議席を獲得。全国では公示前の倍以上に当たる21議席を固め、議案提案権も得る躍進を遂げた。
県内の得票は、戦後最低の投票率だったにもかかわらず、小選挙区で前回比約18万票増の50万9271票、比例は約22万票増の47万6309票。比例票は1998年の参院選以来16年ぶりに公明を上回った。
躍進を支えたのは、全18小選挙区に擁立した組織力と、無党派層や若者を意識した訴えだった。増税批判をはじめ、政党助成金を受けていない点を強調するなど他党批判も展開。「共産党こそ、暴走する安倍政権のブレーキ役という強い期待を感じた」。田母神悟県委員長は、こう総括した。
◇
「存在感を示すことができず惨敗だった」。共産とは対照的に、党勢衰退に歯止めがかからない現状を浮き彫りにした社民党。比例単独候補として孤軍奮闘した木村栄子氏は唇をかむ。
県内の組織力低下は顕著だった。初めて小選挙区への公認候補擁立を断念。県連代表の福島瑞穂副党首の県内入りは、わずか3日。政権批判の受け皿とは、ほど遠い状況だった。
全国では2議席を維持し政党要件(国会議員5人)をぎりぎり保ったものの、県内の比例票は過去最低の7万8392票。「地方議員から立て直さなくては。しっかり総括したい」。県連合幹部は力を込めるが、前途は険しい。
特定秘密保護法、集団的自衛権、原発再稼働…。国政の主要課題で安倍政権と厳しく対決してきた護憲勢力の共産、社民の両党。ともに「安倍政権の暴走ストップ」を掲げて臨んだ選挙戦だったが、結果は明暗がくっきり分かれた。
◇
自公が3分の2を維持して幕を閉じた衆院選。共産は躍進したとはいえ、野党内の勢力変動にすぎなかったことも事実だ。「棄権した人が非常に多く、そこまで声を届けられなかった」。田母神氏は力の限界を語り、来春の統一地方選、2016年参院選に向け「市民運動などとの連携を強めたい」と課題を挙げた。
「信任を得た」とする安倍政権に、護憲勢力や反原発運動の落胆は大きい。九条かながわの会事務局長の岡田尚弁護士は、野党協力が奏功した沖縄を例にこう指摘する。
「有権者全体からみれば自民の得票率は多くない。市民運動を中心にさまざまな勢力が結集し、共同戦線をつくる取り組みが必要。沖縄でできて本土でできないことはない。今回はスタート地点だ」
=おわり
【神奈川新聞】
2884
:
チバQ
:2014/12/21(日) 18:07:12
下がないけど
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141216ddq041010009000c.html
「大義」の果て:衆院選 師走選挙の結末/上 民主・維新、くすぶる不満
毎日新聞 2014年12月16日 中部朝刊
◇候補者調整巡り 統一選に課題残す
「民主との候補者一本化が大きかった」。衆院選の愛知12区(岡崎市など)で、自民候補を僅差でかわし、初となる選挙区議席を手に入れた維新の党前職の重徳和彦氏(43)は15日未明、岡崎市の事務所内でスタッフに肩車されて喜び、率直に勝因を振り返った。
その約4時間前、同市内の民主前職、中根康浩氏(52)の事務所に、比例東海ブロックでの当選確実の報が入った。淡々と受け止めた中根氏の姿は、喜びを爆発させた重徳氏とは対照的だった。愛知12区から立候補する準備を進めていた中根氏は、維新との候補者調整で公示前日の今月1日、比例に回ることを余儀なくされた。4回目の当選を決めても「のど元にとげが刺さっている」と、複雑な胸中を語る。
両党の候補者調整は選挙協力には発展しなかった。重徳氏側は推薦願を中根氏側に出したが、協力は得られず、中根氏陣営の幹部は「そんなことができるわけはない」と語った。中根氏を支援する連合愛知は「地元軽視だ」と民主党本部に抗議する構えだ。維新関係者の間からも「帰る選挙区がなくなるかもしれないのに、積極的な協力は無理だろう」と、中根氏に同情する声が聞かれた。
三重1区(津市など)でも候補者調整が実現し、維新新人の松田直久氏(60)に一本化された。民主新人は立候補を取りやめ、連合三重は反発して自主投票とした。松田氏は小選挙区で自民候補に大差で敗れ、比例復活でかろうじて初当選した。民主県連幹部は「党として選択肢を示せなかった」と負の側面を指摘する。
民主は愛知県で連合の底力によって自民から4選挙区を奪い返し、維新も比例復活を含め東海3県の議席を4に増やした。共産も1増の2議席とした。だが、過去最低の投票率からは有権者が戸惑い、政権批判票はさまようしかなかったように映る。議席を減らした自民の愛知県連幹部も「厳しい中、よく戦った」と善戦を強調した。
維新が勢力を伸ばした地域では、来春の統一地方選への出馬準備をする民主の地方議員らが、自身の選挙への影響を不安視し始めている。名古屋市内の2選挙区で擁立した2人が落選した地域政党「減税日本」代表の河村たかし・名古屋市長は「道は厳しいが、戦い続ける」と統一選にも候補を擁立する姿勢を変えない。野党間の思いはかみ合わぬまま、巨大与党への反攻ののろしは上がりそうにない。
◇
政権の信任を求める形で安倍晋三首相が打って出た暮れの解散総選挙。その結果が今後の東海の政界にどう響くのかを探る。【衆院選取材班】
2885
:
チバQ
:2014/12/21(日) 18:10:35
週刊朝日
http://dot.asahi.com/wa/2014121000067.html
ナニワの花嫁、佐藤ゆかりvs.維新の援護はあの“けいたん”
(更新 2014/12/11 07:00)
「これで勝たなかったら、もう11区でうちが候補者を出すのは無理だろう」
岐阜、東京を経て、大阪11区から出馬となった佐藤ゆかり氏(53)の出陣式。ちょっぴり濃いめのメイクで挨拶するゆかり氏を見ながら、自民党府議は誇らしげにそう口にした。
11区は小選挙区制が導入されて以来、一度も自民党が勝ったことがない。
自民党は当初、大阪の人気キャスター、辛坊治郎氏に声をかけて断られ、ゆかり氏を送り込んだが、地元での評判は抜群という。
「ゆかり氏はイメージと逆でドブ板選挙が好き。1時間でも時間があったら回ろうとするんですよ」(同前)
そんなゆかり氏のライバルは、前回の落選まで5期連続で議席を守っていた民主党の平野博文元官房長官(65)と前職の維新の伊東信久氏(50)だ。三つ巴の大接戦となっている。
「情勢調査ではゆかり氏が頭ひとつ、抜けつつある。その後を平野氏、伊東氏が追いかける展開です」(地元選対関係者)
2年前の選挙で平野氏に大勝した維新の追い風は向かい風に変わり、伊東氏が初日に巨大ショッピングモール前で行った演説では、立ち止まる人はほぼおらず。街頭でも、チラシを配布するスタッフに「維新は大っ嫌いや」と大声で拒否する高齢者の姿もあった。
そんな伊東氏の横で、妙に目立っていたのは、なんとあの“LINE騒動”の山本景大阪府議。事情を知る議会関係者はこう話す。
「週刊誌に山本氏の写真を売った、売らないで伊東氏とはぎくしゃくしていた。LINE騒動もあって応援には入らないと思われていた山本府議が急に『伊東氏と手打ちした』と出陣式にやってきて周囲はびっくり。ただ、山本府議を〝交野(地元)の恥〟と言う人もいますが、実は彼は地元活動には熱心で、票も持っている。だから伊東氏も頼らざるをえなかったのでしょう」
堂々と応援演説をした山本氏を直撃した。
「自民党を落とさないといけない。それだけです」
もらった名刺にはさすがにLINEの連絡先はなかった。
(本誌・山岡三恵)
※週刊朝日 2014年12月19日号
2886
:
チバQ
:2014/12/21(日) 19:32:55
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20141221/201412210917_23962.shtml
進退、年明けに判断 次世代・藤井氏が表明
2014年12月21日09:17
14日の衆院選で、比例代表東海ブロックで落選した次世代の党の藤井孝男氏(71)=元運輸相=は20日、自身の今後の身の振り方について、次期国政選挙に出馬するかどうかを含め後援会の意見を聞いて年明けに判断する考えを明らかにした。
美濃加茂市内で同日開かれた後援会連合会の緊急役員会で約150人の役員らに考えを示した。同氏の後援会は小選挙区の岐阜4区の市町村ごとに組織されており、年明け1月10日以降に1カ月ほどかけて順次会合を開く予定で、これを踏まえて最終的に判断をするとした。
藤井氏は岐阜新聞などの取材に「ずっと衆院と参院でやってきた。再挑戦するなら国政以外にない」とし、現職でなくなったことから党の総務会長、選挙対策委員長の辞任届を提出したことを明らかにした。
2887
:
チバQ
:2014/12/23(火) 10:52:12
http://www.shinmai.co.jp/news/20141222/KT141221ATI090003000.php
前衆院議員・宮沢隆仁氏 政治活動を休止
12月22日(月)
14日投開票された衆院選長野1区に次世代の党公認で出馬し、落選した同党県連会長の宮沢隆仁前衆院議員(59)は21日、政治活動を当面休止し、長野市にある事務所も閉鎖すると明らかにした。取材に対し、4人が争った1区で最下位となった選挙結果を「厳粛に受け止めた。いったん仕切り直す必要がある」と説明。休止の期間や、県内でいずれ政治活動を再開する可能性があるかどうかについては「分からない」と話している。
宮沢氏は同日、「(衆院選の)結果を受け、ここは一度政治の世界と距離を置き、医師として生計を立てながら尊敬できる政治家の方々とは交流を続け、落ち着いて『政治』を勉強したい」と記した文書を公表。25日に長野市にある党県連と党県第1区支部の事務所を閉め、近く両団体の解散を県選管に届け出る考えも示した。埼玉県越谷市の自宅で、今後の対応などを考えるとしている。
宮沢氏は長野市出身で脳神経外科医。政治団体大阪維新の会の政治塾に参加し、2012年衆院選で日本維新の会が長野1区に擁立。小選挙区で落選し、比例代表北陸信越ブロックで復活当選した。今年8月、日本維新から分党した次世代の党の結成に参加した。
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チバQ
:2014/12/23(火) 11:09:43
http://mainichi.jp/select/news/20141223k0000m010109000c.html
農協改革:揺れる自民 選挙実動部隊、無視できず
毎日新聞 2014年12月22日 21時26分(最終更新 12月22日 23時02分)
衆院選で圧勝した自民党で、農協改革を巡る農協との対立が早くも表面化した。来年1月11日投開票の佐賀県知事選で、農協の政治団体「佐賀県農政協議会」は同党推薦の立候補予定者への支援を見送った。全国農業協同組合中央会(JA全中)を「岩盤規制」の象徴と位置付ける安倍晋三首相は、中央会制度の見直しに年明けから着手したい考えだが、農協には選挙の実動部隊の側面もあり、来春の統一地方選を控えた党内は揺れている。
「(選挙への影響は)かなり出ると思う。あんなに嫌われるとは思わなかった」。佐賀県知事選に自民党推薦で立候補する樋渡啓祐(ひわたし・けいすけ)前武雄市長は22日、党本部で記者団に語った。県農政協議会は「農政そのものが岩盤規制」と首相に同調する樋渡氏を避け、元総務官僚の山口祥義(よしのり)氏を推薦する対抗手段に出た。
農協改革を成長戦略の目玉の一つに位置付ける首相の意向を踏まえ、自民党は衆院選公約に「農協改革(中央会改革)」と明記しようとした。しかし、党内の族議員を通じて農協側が巻き返し、成文では「農協改革(中央会制度)」に後退した。
全盛期ほどの力はなくなったものの、なお一定の集票力を持つ農協の政治団体「全国農政連」は衆院選を前に、各地の候補者に対し、農協改革を骨抜きにする政策協定への署名を推薦の条件として突きつけた。あるベテラン議員は「推薦を取り付けるまでに政策協定書を3回書き直した」と明かす。「改革に前向き」だとして農協組織へのポスター掲示を最後まで断られた議員もいたという。農政連が推薦した190人の自民党候補の多くは政策協定に同意した模様だ。
これに対し、改革推進派の稲田朋美政調会長は16日の講演で、応援演説に行った複数の陣営から「農協改革の話はしないでほしい。話すなら場所を貸さないと言われている」と頼まれたことを暴露。「それ自体がすごくおかしい」と怒りをあらわにした。
政府は年明けにも農協法改正案の骨子を策定し、与党に提示したうえで、年度末に改革の具体案をまとめる日程を描いてきた。統一地方選を前に「伝統的な支持組織とあまり事を構えてほしくない」(同党地方議員)という声は根強いが、経済官庁幹部は「今さら先送りはあり得ず、農協との全面戦争は避けられない」と語り、年明けから攻防が激しくなるとの見方を示した。【宮島寛】
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チバQ
:2014/12/23(火) 11:28:20
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141222_51035.html
<衆院選>自・民山形 激戦明暗まざまざ
加藤氏(左)、鈴木氏(中央)と並び、笑顔で3議席制覇を報告する遠藤氏
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常任幹事会後の記者会見で、険しい表情で質問を聞く近藤氏(右)
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自民、民主両党の山形県連は21日、それぞれ支部長・幹事長会議や常任幹事会を開き、東北屈指の大激戦となった衆院選(14日投開票)県内選挙区の戦いを総括した。3議席を独占した自民は高揚感に包まれ、3区の保守分裂による不協和音も「おとがめなし」となった。民主は1人が比例復活するにとどまり、厳しい表情で党再生と県内組織の強化を話し合った。
◎自民/3区分裂余裕の不問
<○選挙区全勝>
衆院選は全選挙区で自民、民主が激突。自民は1区で遠藤利明氏(64)が7選、2区で鈴木憲和氏(32)が再選を決め、3区は加藤鮎子氏(35)が初陣を飾った。民主は2区の近藤洋介氏(49)が比例東北で復活した。
自民の会議は山形市の県連会館であり、県連会長の遠藤氏は「これで県政が一つの方向になった。一致結束し責任を果たそう」と笑顔を見せた。
鈴木氏は米価下落などで近藤氏に7495票差に詰められ「逆風と言える状況だった」と総括。1488票差で無所属の阿部寿一氏(55)を撃破した加藤氏は「党の力で勝てた」と感謝した。
3区は岸宏一参院議員(山形選挙区)が加藤氏の選対本部長就任を断るなど足並みが乱れた。野川政文幹事長は「政権党として大人の対応をすべきだ」と述べ、問題視しない考えを明らかにした。
県農政連が加藤氏の推薦を見送ったことも「若干、不本意」(遠藤氏)とするにとどめ、吉村美栄子知事が近藤氏、阿部氏を激励したことは「遺憾」としながらも、知事の陳謝を受け入れた。
総括は10分余りで終了し、異論は出なかった。遠藤氏は「統一地方選に好影響。勢力拡大につなげたい」と意気込んだ。
◎民主/地力不足組織強化へ
<●比例票は増>
一方、民主は山形市の大手門パルズで幹事会を開いた。県連会長の近藤氏は「民主党が(反自民の)受け皿になれなかった」とし「責任を強く感じる」とわびた。
解散当日に候補者を擁立し、大差で敗れた1、3区を「存在感を出すことができなかった」と悔やんだが、「全選挙区に立てたことで、前回よりも比例票を2万票近く伸ばせた」とも強調した。
近藤氏は党県連の地力不足を認め「地方議員を増やす必要がある。今後の最重要テーマだ」と断言。統一選を前に、厳しい表情を崩さなかった。
2014年12月22日月曜日
関連ページ:山形政治・行政
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チバQ
:2014/12/23(火) 13:09:51
1897 :チバQ:2014/12/23(火) 13:09:05
http://www.sankei.com/politics/news/141222/plt1412220018-n1.html
2014.12.22 21:03
窮地の「生活・小沢氏」野党再編展望描けず 所属4議員で「政党」から陥落 野党再編「民主」難色
ブログに書く5
(1/2ページ)
衆院選で所属国会議員が4人になった生活の党。率いる小沢一郎代表は野党再編に意欲をみせるが…=2日、新潟県魚沼市(宮川浩和撮影)
小沢一郎代表率いる生活の党は、衆院選の当選者が小沢氏含めわずか2人で、政党要件も失った。それでも野党再編に望みを捨てていない小沢氏だが、政党をつくっては壊してきた言動を、民主党など他の野党は警戒する。過去20年余りで8政党を渡り歩いた「豪腕」が、いよいよ窮地に陥っている。
小沢氏はかつて自民党幹事長や民主党幹事長を務め400人以上の勢力を率いていた。今や生活は参院2人を含め所属国会議員は4人。政党要件に必要な「国会議員5人」を下回った。
比例代表の得票率が2%以上あれば政党要件を満たすが、衆院選は1・93%で、昨年の参院選に続き達成できなかった。小沢氏が所属した勢力としては最盛期の100分の1以下に転落し、小沢氏も45年に及ぶ議員生活で実質初めて「政党」以外の所属となった。
それでも小沢氏は15日の記者会見で「行動をともにする方がいれば考えていきたい」と述べ、「あと1人」の確保に意欲を示した。このままでは生活は来年の政党交付金の対象外だが、年内に所属国会議員が5人になれば4億円程度の交付金が手に入る。そのため、無所属議員らを勧誘する動きもある。
小沢氏は会見で「政権担当能力のある受け皿をつくるために全力を挙げたい」とも訴え、自民党に対抗できる野党再編、新党結成に意欲を見せた。ただ仮に生活を存続できたとしても、小沢氏がからむ野党再編の実現は難航しそうだ。
「復党しませんか?」
衆院解散が確実となった11月中旬。民主党の岡田克也代表代行は名古屋市内のホテルで、小沢氏側近の生活の鈴木克昌幹事長(当時)と極秘に会談し、鈴木氏ら元民主党の生活議員の復党を呼び掛けた。そして岡田氏は間髪入れず、こう続けた。
「ただし、小沢さんは抜きです」
民主党時代に消費増税をめぐる党内抗争に火をつけ党を飛び出した小沢氏への警戒心は解けていない。
「残るのはオレだけでいい。ただ、ひとつ頼みがある。野党再編は必要だ。そのために絶対に民主党で当選してくれ」
岡田氏との会談翌日、鈴木氏と面会した小沢氏は、そう指示した。他党で野党再編を仕掛ける「先兵」の役割を鈴木氏に期待したようだ。ただ、2年4カ月ぶりに復党した鈴木氏は古巣の雰囲気について「党再生優先の純化路線を志向する勢力の大きさに驚いている。野党再編は簡単ではない」と話す。小沢氏の計画通りに進む保証はない。(内藤慎二)
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:
チバQ
:2014/12/24(水) 22:26:58
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20141224-OYT1T50057.html?from=ycont_top_txt
新人や返り咲き、思いさまざま…当選議員初登院
2014年12月24日 12時41分
登院板のボタンを押す加藤鮎子氏(24日午前10時35分)=菊政哲也撮影
特別国会が召集された24日、衆院選で当選を果たした議員が初登院した。
自民、公明両党の圧勝となった選挙から10日。新人議員や返り咲いたベテラン議員らは、人口減や雇用対策、党の再生など、様々な決意を胸に新たな一歩を踏み出した。
◆初の赤じゅうたん
国会議事堂の正門が午前8時に開くと、待ちかまえていた新人議員らが一礼をし、議事堂に向かった。
その一人で、佐賀2区で初当選した前佐賀県知事の古川康氏(56)(自民党)は「今日の冷気のように、引き締まった思い」と語った。同県を含め、人口流出などによる様々な弊害に悩む地方は多く、古川氏は「人口減は日本全体の問題。メインの仕事として取り組み、方向性を見いだしたい」と誓った。
自民党の加藤紘一元幹事長の三女で、山形3区で初当選を果たした加藤鮎子氏(35)(同)は、真っ白なコート姿で登院した。「地域にしっかり根ざしながらも、高く広く視点を持った大木のような政治家を目指したい」と語り、地方創生を重要なテーマとしたほか、2歳児の母親としての経験から、女性の活躍推進や少子化問題に取り組むとした。
今回選で議席数を8から21に増やし、躍進した共産党。東京12区で敗れ、比例復活で初当選を果たした同党の池内沙織氏(32)は、イメージカラーのスカイブルーのカーディガンを着て初登院した。自らを若者の代表と称し、「若者の安定した雇用の確保、女性が働きながら子育てしやすい社会づくりに力を入れたい」と意気込んだ。
◆思いを新たに
午前6時。国会正門前に最初に駆けつけたのは、新潟1区で再選を果たした自民党の石崎徹氏(30)。前回選の2年前に続く一番乗りで、「選挙では、景気回復の恩恵が地方に届いていないなど様々な声を聞いた。フットワーク軽く頑張りたい」。
2014年12月24日 12時41分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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:
チバQ
:2014/12/25(木) 00:18:49
山形3区
■鶴岡市 確定
加藤鮎子 自新 39,633
阿部寿一 無前 15,621
長谷川剛 共新 5,750
吉田大成 民新 5,343
佐藤誠 無新 472
投票率:61.61%
■酒田市 確定
阿部寿一 無前 33,218
加藤鮎子 自新 12,890
吉田大成 民新 4,570
長谷川剛 共新 2,458
佐藤誠 無新 330
投票率:60.06%
■新庄市 確定
阿部寿一 無前 7,565
加藤鮎子 自新 7,544
吉田大成 民新 1,985
長谷川剛 共新 760
佐藤誠 無新 112
投票率:59.71%
2893
:
チバQ
:2014/12/25(木) 00:50:57
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/news/20141215-OYS1T50032.html?from=sytop_main1
70票差比例復活ならず、惜敗率明暗分ける
2014年12月15日
比例九州ブロックでは、国政復帰を目指した福岡県の民主党元議員2人が比例復活を巡って明暗を分けた。小選挙区の当選者の得票にどれだけ迫ったかを示す「惜敗率」の差は、わずか0・07ポイントだった。
福岡9区で自民党候補に敗れたものの、比例復活で2度目の当選を果たした民主党の緒方林太郎さん(41)は15日午前7時から、北九州市八幡西区のJR黒崎駅前に立ち、通勤客らに当選を報告した。
同県内の民主党候補は前回選に続いて小選挙区で全敗。緒方さんは「1票の重さをこれほど感じた選挙はなかった。涙をのんだ仲間の思いを背負って、国会で論戦したい」と厳しい表情で訴えた。
前回選に続いて福岡2区で落選した民主党の稲富修二さん(44)は、比例選でも惜敗率で緒方さんに0・07ポイント及ばず、議席を得られなかった。あと70票得票していれば、比例復活の当落が入れ替わっていた。
2014年12月15日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
2894
:
チバQ
:2014/12/25(木) 21:47:53
http://irorio.jp/agatasei/20141225/191033/
自民比例で初当選した前川恵議員の「分かんない」連発がネットで話題に
県田勢 県田勢
読者になる
2014年12月25日 20時13分
2014年12月25日 20時24分
タグ TBS , 前川恵 , 国会 , 比例 , 自民党 , 藤野真紀子 , 衆議院 , 選挙
前川メグ公式サイト 前川メグ公式サイト
10人の新人女性議員
今回の衆議院議員選挙において、自民党の比例東京ブロックで初当選した前川恵衆議院議員に注目が集まっている。
選挙後、初の国会となる24日には、各局のニュースで模様が伝えられた。その中で話題になっているのが、TBSが夕方から放送した「Nスタ」での一幕だ。
新人議員の数が43人と、戦後2番目に少ない数であることを伝えつつ、10人が当選した女性議員に話題を変えた。10人中5人の女性議員が所属している共産党の池内沙織衆議院議員のコメントを放送した後に、前川議員にスポットを当てている。
「分かんない」を繰り返す
最初に記者が「これからどちらに向かわれるんですか?」と尋ねたところ、前川議員は「今から、あの……」と口ごもってしまい、「何と言えば良いんですか?」と自民党スタッフに聞く始末。スタッフは「初登院のため、中央玄関に向かいます」とフォローするが、前川議員は何度か聞き返していた。
国会議事堂前では、初登院の感想を聞かれながら、安倍政権の政策に話題が移る。
アベノミクスについては「国民の皆様が、期待、アベノミクスに対する評価を得たのだと思います」と答えたものの、続いて実質賃金が低下していることを問われると、「それも1つの課題だと思いますが」と答えたところで「どうしよう、分かんない」と笑みを浮かべ、「コメントは控えます」と語った。
また議員定数の削減の話題になると「個人的なことですよね」と前置きして、「私は削減もありだと思います」と答えたが、直後に「あれ、自民党の方針ってどうでしたっけ?」と記者に聞き返している。さらに「分かんない、それはノーコメントです」として「私は食って言う分野で精一杯自分ができることをやっていけたらと思います」と答えるにとどめた。
本職は料理研究家
「食って言う分野で」と語ったように、料理研究家の前川議員は「前川メグ」の名前で執筆活動やテレビ出演などを行っている。
前川議員は比例区の東京ブロックでは26位の順位だったが、自民党大勝の追い風もあり、小選挙区に出馬している議員が多数当選。自民党の獲得議席数は6だったものの、比例順位28位までが当選となったため、前川議員も初当選に至った。
インターネットでは
映像を見たネットユーザーの間では、2005年の第44回衆議院議員選挙で当選、「料亭通いしたい」「BMWを買いたい」などの発言で話題になった杉村太蔵元衆議院議員の再来として盛り上がった。
ただし基本的な政策すら理解していない前川議員と共に、比例区に登録した自民党幹部や、自民党に投票した有権者までもが批判の対象に上がっている。
小泉チルドレンでも
料理研究家の肩書では、杉村元議員と同じく2005年の選挙で当選した藤野真紀子元衆議院議員がいる。
藤野公孝元参議院議員を夫に持つ藤野元議員は、自民党の要請を受けて出馬。小選挙区の愛知4区では落選したものの、比例代表東海ブロックで復活当選し、小泉チルドレンと呼ばれた内の1人なった。
しかし2009年の第45回衆議院議員総選挙では、民主党大勝のあおりを受け、小選挙区で落選すると共に、名簿順位が1位ながらも惜敗率が49%だった比例ブロックでも当選には遠く及ばず、1期限りの議員で終わった。
前川議員の今後の活躍に注目だ。
2895
:
チバQ
:2014/12/25(木) 22:08:45
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20141224-OYT1T50116.html
比例選だけ1000人棄権「考えにくい」と市長
2014年12月25日 06時30分
衆院選で、仙台市青葉区の比例選の投票者数が小選挙区選より約1000人少ない結果となったことについて、奥山恵美子市長は24日の記者会見で「少なくとも年内には(選管に調査結果を)聞きたいと伝えている」と述べた。
青葉区では小選挙区選と比例選の投票者数に989人の差が生じ、区選管が調査している。奥山市長は「過去の数字と比べて、1000人というのは考えにくい」と話し、1000人近い有権者が比例選だけ投票しなかった可能性は低いとの見方を示した。選管のミスやトラブルについては「報告を受けていないので分かりかねる」とした。
2896
:
チバQ
:2014/12/25(木) 22:11:47
http://www.sankei.com/politics/news/141225/plt1412250020-n1.html
2014.12.25 16:08
「相手を叩き潰してあがってきた」 麻生副総理、古賀誠元幹事長との代理戦争勝利に満足
ブログに書く1
「代理戦争」勝利に満足−。麻生太郎副総理兼財務相は25日の自民党麻生派の例会で、衆院選福岡1区から無所属で立候補して当選し、自民党に追加公認された同派所属の井上貴博氏について「(自民党1回生だった)119人の中でただ1人、無所属で戦って相手を叩き潰してあがってきた」と紹介し、所属議員に「それぞれなんだと思うが、心からおめでとうございました」と述べた。
福岡1区は井上氏と、古賀誠元幹事長が推した前職が党公認を争い、どちらも無所属で出馬して「代理戦争」といわれた経緯がある。それだけに、感慨もひとしおだったようだ。
2897
:
チバQ
:2014/12/27(土) 22:32:07
35 :チバQ :2014/12/27(土) 22:31:21
http://mainichi.jp/select/news/20141227k0000e040214000c.html
山田美樹氏:運動員人身事故、近くで演説 秘書が身分隠す
毎日新聞 2014年12月27日 15時00分(最終更新 12月27日 18時28分)
◇被害男性、一時意識不明 秘書「月曜まで待って」
衆院選公示期間中の12日、東京1区の自民党、山田美樹氏(40)の運動員が選挙区内で人身事故を起こし、被害者が救急搬送される近くで山田氏ら陣営が街頭演説を行っていたことが毎日新聞の取材で分かった。翌日に被害者の入院先を訪ねてきた秘書が、応対した親族に「(投開票後の)月曜まで待ってくれ」などと言って身分を明かさなかったことも判明。被害者側は「非常識だ」と批判しており、山田氏の事務所は取材に対し、山田氏本人に事故をすぐ報告すべきだったなどと釈明している。
警視庁神田署などによると、事故は12日午後1時半ごろ、東京都千代田区神田神保町2の神保町交差点そばで発生。道路左側に止めた車の右後部ドアを運動員の30代男性が開けたところ、後ろから来た都内の印刷関連会社に勤務する60代男性のバイクと接触した。男性は転倒して一時意識不明となり、搬送先で外傷性くも膜下出血と診断されて2週間以上入院した。半年間の通院が必要で運転もできない状態だという。
2898
:
チバQ
:2014/12/27(土) 22:32:30
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141227_13026.html
<衆院選>遊説中に人助け
拡大写真
◇…衆院選で宮城3区に出馬して落選した民主党元議員の橋本清仁さん(43)が、岩沼市消防本部から感謝状を贈られた。
◇…12月8日、岩沼市内を遊説中に事故車両に遭遇。選車を飛び降り、横転した車の中の女性3人を救出した。迅速な行動が実って3人とも軽傷で済んだという。
◇…「力になれて良かった」と、選挙戦さなかの救出劇を笑顔で振り返る橋本さん。本当に欲しかったのは当選証書、という複雑な思いは胸の奥に押し込んだ。(岩沼)
2899
:
チバQ
:2014/12/27(土) 22:33:35
>>2895
http://www.yomiuri.co.jp/local/miyagi/news/20141226-OYTNT50296.html
青葉区選管 白票水増し 衆院選投票差
2014年12月27日
今月の衆院選で、仙台市青葉区の比例選と小選挙区選の投票者数に大差が生じた問題で、区選挙管理委員会は26日、担当職員の集計ミスに加え、白票の水増し処理があったと発表した。区選管は、公職選挙法違反(投票増減)に当たる可能性があるとしており、公明正大が求められる選挙事務への信頼を傷つける結果となった。
「あってはならないこと。市民の信頼を裏切り、大変申し訳ない」。区選管幹部らはこの日、市役所で記者会見し、謝罪した。奥山恵美子市長も「選挙の信用のみならず、市政に対する信頼を大きく損ねる」とのコメントを出した。
区選管によると、ミスは開票所で、小選挙区選の投票者数を端末に入力する際に起きた。担当職員の2人が、不在者投票と点字投票の人数を二重に計上したという。
開票作業の結果、集計担当の50歳代の男性職員が、既に発表されていた確定投票者数と、実際の投票数に976票の差があることに気づいた。しかし、原因が分からなかったため、上司の課長の了承を得て、968票を白票、残る8票を持ち帰り票として処理した。この職員は「原因をなかなかつかめず、ある程度の時点で、とにかく結果を確定させないといけないと思った」などと話しているという。
区選管は、比例選と小選挙区選の投票者数に大差が生じたことに対する読売新聞の取材を受け、17日から調査を開始。この課長は調査を指揮する立場で、17日と24日の取材には「ミスの報告はないが、できる限り調査を進めたい」と話していた。25日になって選管に水増し処理を認めたという。課長と集計担当職員の行為は、公選法違反に当たる可能性があり、県警は捜査する方針だ。市は同日から2人を自宅待機とした。
区選管は開票結果への影響はないとしているが、担当者の判断一つで、存在しない票を1000票近くも水増しできる実態が明らかになった。来年には仙台市議選や県議選なども控えており、再発防止の徹底が求められそうだ。
2014年12月27日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
2900
:
名無しさん
:2014/12/27(土) 22:36:17
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141227ddlk07010058000c.html
衆院選:開票ミス 「票捜す指示が不明確」と指摘−−福島市選管 /福島
毎日新聞 2014年12月27日 地方版
衆院選福島1区で福島市選管が「持ち帰り票」と処理していた投票用紙80票が投開票日から2日後に開票所で見つかったミスで、市選管は26日、「票を捜す指示が明確でなかったため、かごなど会場内の捜索が行われなかった」などとする調査結果を発表した。菅野昭義委員長は責任を取って25日付で辞職届を提出、承認された。関係職員については1月上旬にも処分を決定する予定。
市選管によると、投開票日の14日午後10時ごろ、投票総数が投票者数より80票少ないことが判明。開票本部の男性職員2人が捜したが、分類・点検が済んでいない「未分類票」を含めた捜索の指示とは受け取らず、開票台上にある分類・点検済みの「未集計票」の有無しか確認しなかった。
捜索を指示した本田和主事務局長は「明確にどこを捜してほしいという指示は出していなかった。かごの中など未分類票の捜索もしたと思い込んでいた」と述べ、ミスの根本原因を「事前に配布している提要(マニュアル)を読まずに業務にあたった職員もいるなど、選挙に対する危機感、緊張感が足りなかった」と結論づけた。【横田香奈】
2901
:
チバQ
:2014/12/30(火) 13:19:59
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141229_11013.html
<衆院選>民主再建、共闘が糸口 県連総括
衆院選を総括した常任幹事会であいさつする安住代表(中央)=20日、仙台市青葉区の仙台ビジネスホテル
拡大写真
今月に行われた衆院選の県内6小選挙区で、自民党に完敗した民主党県連が戦略の再構築を迫られている。仙台市内で維新の党と共闘を図った「宮城方式」は結果として実らなかったが、議席奪還に向けた糸口にはなったようだ。次期衆院選の候補者となる支部長選定の作業も急務だ。
民主は今回、小選挙区の勝利が宮城5区で7選を果たした安住淳県連代表(52)にとどまり、1勝5敗に沈んだ。1区の郡和子氏(57)が比例東北で4選し、結果は2012年の前回と全く同じだった。
県連は初めて2区で擁立を見送り、前回1区で比例復活した維新前議員の林宙紀氏(37)に国替えを要請。郡氏とすみ分けを成立させ、林氏は5人が乱立した2区で約6万票の次点と健闘した。
県連は20日に常任幹事会を開き、選挙戦を総括。記者会見した安住氏は「宮城方式は結果的に正しい選択だった。民主支持層の票がかなり林氏に動いた」と強調した。
県連推薦をした林氏については「できればわれわれの手で育て、次も勝負してもらいたい」と語り、引き続き2区を林氏に譲る考えを示唆した。
林氏の国替えで1区は自民との事実上の一騎打ちの環境が整ったが、自民前議員に約1万2000票離された。郡氏は最終盤で追い上げ、比例復活で滑り込んだ。
候補者調整を選んだ安住氏の判断に対し、県連内には「2区も主戦論で行くべきだ」という意見もある。郡氏選対の幹部は「1、2区に候補をそろえ、両陣営が連動して初めて仙台での集票が機能する。今回は難しかった」と明かす。
民主の主要な支援組織である連合宮城は、政策や政治姿勢が異なる維新に対し組織的に動くことができなかった。2区では民主の比例票が維新を下回るなど、代償も大きかった。
いずれも元議員を立てた3、4、6区では、自民がこの2年間で地盤をより強固に築き上げたことも分かった。県連によると、支部長の選定は新執行部の下で党大会が開かれる来年2月以降になる見通し。
「内容の良くなかった選挙区は見直さなければならない」と安住氏は語る。今回、2、4、6区では支部長空白のまま解散を迎えた教訓を、次に生かせるかどうか現時点では不透明だ。
2902
:
チバQ
:2015/01/05(月) 21:50:26
http://www.asahi.com/articles/ASH156CZ7H15UHNB00Q.html
買収容疑で群馬・伊勢崎市議逮捕 維新の石関議員陣営
2015年1月5日21時11分
昨年12月14日投開票の衆院選群馬2区で落選、比例区北関東ブロックで復活当選した維新の党の石関貴史氏(42)の選挙運動をめぐり、運動員に報酬を支払ったとして群馬県警は5日、石関氏の元秘書で同県伊勢崎市議の山越清彦容疑者(43)を公職選挙法違反(買収)の容疑で逮捕し、発表した。県警は認否を明かしていない。
県警捜査2課によると、山越容疑者は昨年12月上旬、石関氏陣営の運動員とされる伊勢崎市の会社役員本木博幸容疑者(49)=5日に公選法違反容疑(買収)で再逮捕=に選挙運動で使う看板の掲示を頼み、その報酬として現金51万4800円を渡した疑いがある。
県警は5日夜、伊勢崎市内にある石関氏の事務所など関係先を家宅捜索するなど、容疑の裏付けを進めている。
山越容疑者は2005年9月から10年4月まで石関氏の秘書を務めた。10年4月の伊勢崎市議選で初当選し、現在2期目。
県警は昨年12月16日、本木容疑者ら3人を同法違反容疑で逮捕。捜査関係者によると、うち複数が山越容疑者の関与を供述したため、今月5日朝から山越容疑者に事情を聴いていた。本木容疑者以外の2人は昨年12月末に処分保留で釈放された。
2903
:
チバQ
:2015/01/05(月) 22:13:32
>>2857
あたり 民主党南関東比例復活争い
神山洋介 〈元〉松下政経塾生 元 神奈川17区 67.310%
=========当落線===============
谷田川元 〈元〉千葉県議 元 千葉10区 67.301%
若井康彦 〈元〉国交政務官 前 千葉13区 67.216%
生方幸夫 〈元〉環境副大臣 前 千葉6区 65.298%
2904
:
チバQ
:2015/01/05(月) 22:18:57
広島6区
■三原市
亀井静香 14370
小島敏文 15276
■尾道市
亀井静香 27841
小島敏文 22889
■府中市
亀井静香 9710
小島敏文 7955
■三次市
亀井静香 16641
小島敏文 7663
■庄原市
亀井静香 15969
小島敏文 3904
■町村計
亀井静香 5865
小島敏文 7807
2905
:
チバQ
:2015/01/06(火) 19:26:19
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150106-OYT1T50102.html
元秘書逮捕の維新・石関氏、党選対委員長を辞任
2015年01月06日 18時35分
維新の党の石関貴史衆院議員(比例北関東ブロック)は6日、昨年12月の衆院選に関し元秘書が公職選挙法違反(買収)の疑いで逮捕されたことを受け、党選挙対策委員長を辞任した。
松野幹事長が6日、国会内で記者団に明らかにした。
松野氏によると、石関氏から同日、電話で「迷惑をかけたので、選対委員長の職は辞退したい」と申し出があり、了承したという。松野氏は「捜査を見守りたい。石関氏自身の関与があるのかないのかを見極めたい」と述べた。
2906
:
チバQ
:2015/01/07(水) 04:07:30
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015010700018
升田議員陣営の2人逮捕=運動員に報酬、買収容疑−青森県警
昨年12月の衆院選で、運動員に不法な報酬を支払ったとして、青森県警捜査2課と青森署などは6日、公選法違反(買収)の疑いで、青森1区から立候補し、比例代表で復活当選した升田世喜男氏(57)=維新の党=陣営の五所川原市金木町蒔田、農業吉田俊逸容疑者(64)ら2人を逮捕した。いずれも大筋で容疑を認めているという。
逮捕容疑は昨年12月14日ごろ、運動員十数人に対し、青森市内で升田氏への投票を呼び掛ける電話をかけさせ、報酬として現金計数十万円を支払った疑い。
同課などは資金の出所を調べるとともに、現金を受け取った関係者らからも事情を聴くなどして捜査を進めている。
升田氏は青森1区で自民党候補に約3800票の小差で敗れたが、比例代表東北ブロックで復活当選した。(2015/01/07-01:09)
2907
:
チバQ
:2015/01/07(水) 17:21:40
http://www.sankei.com/west/news/150107/wst1501070044-n1.html
2015.1.7 14:35
「選挙関連の人件費に」関係者 自民支部からの組対費 否定の声も
大西宏幸衆院議員(47)=比例近畿=から組織対策費を受け取った元議員の関係者は「選挙関連で受け取ったと理解している。お手伝いしてもらった人の人件費などに支出した」と証言した。
ある議員は衆院選直前で特に法令違反に注意すべき時期だったため、「選挙前に現金を受け取って大丈夫なのか」と尋ねたところ、大西氏は「政治資金収支報告書に計上するので問題はない」と答えたという。
組対費が不透明な形で大西氏側の選挙費用に流用されていれば、政治資金規正法だけでなく、選挙資金の収支報告を義務付ける公職選挙法に抵触する可能性も出てくる。別の議員は組対費の受領目的について「弱い地区の党の組織を強化するための費用であり、選挙のためではない」と否定したが、使途は明言しなかった。
一方、大西氏側は組対費を議員ら個人に支出したとしていたが、議員側は自らの政治団体の収入として計上するなどの“ミス”も複数見つかった。大西氏側と異なる日付で政治団体の収入として収支報告書に計上した議員は「詳細は記憶にないが、必要なら収支報告書を訂正する」と話した。
2908
:
チバQ
:2015/01/07(水) 17:23:32
もう古い記事だけど
http://www.mutusinpou.co.jp/index.php?cat=110
'14衆院選青森 底流
2014/12/16 火曜日
第47回衆院選で本県小選挙区は自民が前回に続いて議席を独占し、民主と連携した維新が比例で初議席を獲得した。選挙戦を振り返るとともに各党がどのように受け止めたかを取材した。
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自民=上
1区での当選確実に沸く自民党関係者=14日
「急な選挙だったが、各候補者が必死に戦い、地方という観点から精いっぱいの訴えをさせてもらった。4選挙区で勝たせてもらったという重み、責任を(前回衆院選からの)2年間以上に背負っていかなければならない」。衆院選から一夜明けた15日、自民党県連の大島理森会長は八戸市内で記者会見を開き、再び議席を独占した本県小選挙区の結果を振り返った。
今回の衆院選は安倍政権の経済政策「アベノミクス」の是非が最大の争点となったが、これまでの「郵政」「政権交代」などと違い、風が吹かない「無風選挙」。選挙公示前から盤石の組織力を誇る自民の優勢が報じられ続けた。
こうした中、党県連は津島淳氏が2期目を目指した1区を最重要視。5候補が乱立した前回とは違い、民主党と維新の党など野党連携による「事実上の一騎打ち」となり、党県連は三村申吾知事、2区の江渡聡徳氏を投入するなど総力を挙げて議席死守を図った。
投票率が低ければ強固な組織力が際立つはずが、結果は約4000票差という薄氷を踏む勝利。相手候補に比例復活も許し、津島氏は「野党共闘が脅威になり得るという認識は持たなければならない」と今後に危機感を募らせた。
党県連の神山久志幹事長は1区の勝因について「優勢が報じられる中で必死に引き締めを図った結果」と分析する一方、「風によって有権者が振り子のように揺れる選挙はなくなっていく。国民にとって耳が痛い話でも届けなければならない。300議席を獲得した与党だからこそ、しっかりと説明していくことが必要」と気を引き締めた。
津島氏も組織力が機能したことを勝因の一つに挙げながら「従来の組織戦は通用しなくなってきている」と指摘。選挙戦における人の集まり、運動の濃さが票につながっていないのは確かで、「候補者が組織、団体の構成員一人ひとりにどれだけアプローチできるかが重要になっていく」との認識を示した。
全小選挙区を制し、来年予定の地方統一選、県知事選に向けて弾みをつけた党県連だが1区だけなく3区でも民主候補に約1万票差まで詰められるなど不安材料は残した。
大島会長は過去最低となった投票率を例に挙げながら「事実を謙虚に受け止めなければならない。声なき声が何を考えているかを政治家として推察しつつ、一歩一歩進まなければならない」と政権与党としての方向性を示した。
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2909
:
チバQ
:2015/01/07(水) 17:23:46
非自民=下・完
2014/12/17 水曜日
選挙戦終盤、升田氏(右から2人目)の応援に駆け付け、非自民の連携をアピールした(左から)田名部代表、連合青森の内村隆志会長=12日、青森市内
自民党1強体制の切り崩しを狙い、「非自民勢力の結集」を合言葉に共闘した民主党、維新の党、社民党の県内野党3党。事実上の候補1本化を実現し、1区で敗れた維新の升田世喜男氏が比例復活で一矢報いたものの、連携の効果は広がりを欠いた。公示直前、政策の不一致点を抱えての連携合意は有権者の目に「選挙目当て」とも映りかねず、短期決戦の中では連携の意義を浸透させる時間も不足していた。野党陣営からは「非自民の民意の受け皿たる信頼感を得られなかった」と悔やむ言葉が漏れた。
「十分な準備が整わないまま、自民の組織力に押し切られた」。4区で落選した民主の山内崇氏は、県連幹事長として振り返る。
「想定外」の選挙とはいえ、野党には当初、期待感もあった。アベノミクスの恩恵が地方に届かないことや今年の米価下落に伴い、政府・与党への不満の高まりを感じていたからだ。しかし連携は認知度不足に加え、原子力や環太平洋連携協定(TPP)、安全保障などの政策で統一方針を示せなかったこともあり、「急ごしらえ」との印象が先行。自民への批判票や無党派を取り込む「受け皿」としての役割を十分に果たせなかった。
2年前の前回衆院選で国政の全議席を失って以降、反転攻勢をとれずにいる民主県連は今回、1、2区の候補擁立を断念し、1区では支持団体の連合青森とともに升田氏を「推薦並み」に支援。党所属県議や連合幹部らが積極的に応援演説に立ち、結束をアピールした。
升田氏は当選後「連携なくしてこの議席はない。野党統一の勝利だ」と、真っ先に民主と連合、社民への配慮を口にした。これまで全県的な組織がない点が弱みだっただけに、陣営は「自民と戦えるムードを盛り上げてくれた」と感謝する。
ただ、1区以外への波及は限定的で、民主陣営は「野党候補の乱立が避けられた効果は高い」と認めつつ「3、4区ではそれ以外の影響はあまりなかった」と冷静だ。「維新の議席獲得で一つの結果は出た。今後は国会での連携などしっかりした形を見せ、有権者の信頼を勝ち得ることが大事」と強調する。
民主にとって、次の正念場は来春の統一地方選。田名部定男県連代表は「消極的な自民支持はそう長く続かない」と見越している。
社民は官公労と対立する維新本部への党内の抵抗感が激しく、維新への表立った支援を行わないなど、協力には最後まで温度差があった。斎藤憲雄県連幹事長は「地方選でどれだけ協力できるかは未知数。知事選は原発など不一致課題があり難しいと思う」と話し、今後の連携維持について明言を避けた。
共産党は、県内全選挙区で前回選から得票率を伸ばした。畑中孝之県委員長は「大きな前進」と評価し、地方選でのさらなる躍進に照準を定めている。
2910
:
チバQ
:2015/01/07(水) 17:31:10
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150107ddlk10040211000c.html
公選法違反:陣営での立場が焦点 連座制対象か 買収容疑、元秘書送検 /群馬
毎日新聞 2015年01月07日 地方版
昨年12月の衆院選を巡る石関貴史氏陣営の公選法違反事件で、県警は6日、公選法違反(運動員買収)容疑で逮捕した石関氏の元秘書で伊勢崎市議の山越清彦容疑者(43)を前橋地検に送検した。石関氏は同日、維新の党の選対委員長を引責辞任した。公選法は選挙運動に使える宣伝物に一定の制限を設け、報酬を支払える対象者も限定している。山越容疑者が陣営内で責任ある立場だった場合、「連座制」で候補者の当選が無効になる可能性があり、県警は山越容疑者の立場を慎重に調べている。
山越容疑者の逮捕容疑は、衆院選公示後の12月上旬、市内の看板製作業、本木博幸容疑者(49)に看板百数十枚の製作と設置を依頼し、現金約50万円を渡したとしている。看板は12月7日にアントニオ猪木参院議員を招いて石関氏を応援する集会を告知するためのもので、現金は看板製作費と設置作業に関わった3人の報酬になったとみられる。県警は容疑者の認否について明らかにしていない。
◆「運動員買収」とは
公選法は有権者に金品を渡して買収する行為だけでなく、「選挙運動員」の金銭授受も禁じている。選挙運動は無償ボランティアが原則だからだ。しかし、演説会の設営や撤去、運転手など、単純作業を担う人は「労務者」とみなされ、報酬を支払える。県選管は「選管が用意した掲示場にポスターを貼るだけなら労務者。一方、ビラ配布は有権者と直接関わる行為で、看板設置も場所の選定を含めて選挙運動になる」と説明する。本木容疑者と看板を設置したとされる2人の男性は同容疑で逮捕後、処分保留で釈放された。「指示された場所に看板を設置するだけなら単純な労務ともとれるし、選挙運動となるかは個別の判断になる」という。
◆「連座制」とは
候補者本人が選挙違反に直接関与していなくても、陣営の中心人物が悪質な選挙違反で有罪が確定すれば、「連座制」で失職する可能性が生じる。当選無効だけでなく、5年間は同じ選挙区から立候補できなくなる。
連座制の対象となるのは、親族や秘書のほか、選挙運動全体を取り仕切る「総括主宰者」、選挙区内の一定の地域の責任者である「地域主宰者」、お金の出し入れを担当する「出納責任者」ら。選挙運動を計画立案したり指揮したりした「組織的選挙運動管理者」も対象で、禁錮以上の刑が確定すれば連座制が適用される。石関氏陣営で山越容疑者が該当するかどうかは、肩書ではなく実際の運動内容で判断されることになる。このため、県警は山越容疑者が果たした役割を慎重に調べる方針。【尾崎修二】
2911
:
チバQ
:2015/01/08(木) 12:43:54
>>2910
石関が辞職した場合は、
青柳仁士@埼玉9が繰り上げですね
2912
:
林家ばら蔵
:2015/01/08(木) 20:06:56
>>2906
升田氏も辞職した場合、林宙紀氏が繰り上げですよ。
維新の党も踏んだり蹴ったりでしょうか?升田も石関も運動員による選挙違反ですから…。
2913
:
チバQ
:2015/01/08(木) 23:30:21
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150108ddlk02040137000c.html
公選法違反:升田氏運動員逮捕 陣営「寝耳に水」 12月衆院選 関係先に家宅捜索 /青森
毎日新聞 2015年01月08日 地方版
昨年12月の衆院選で青森1区から立候補し比例復活当選した升田世喜男氏=維新=の運動員2人が6日逮捕された公職選挙法違反事件。毎日新聞の取材に対し陣営は「寝耳に水」と、組織ぐるみの関与を否定。実態解明のため県警は7日夕、青森市の升田氏の事務所など同市や五所川原市の関係先数カ所に家宅捜索に入った。【石灘早紀、佐藤裕太】
県警が6日、公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕したのは、五所川原市金木町、農業、吉田俊逸容疑者(64)と、青森市三内、無職、渡辺美津江容疑者(50)。容疑は昨年12月14日投開票の衆院選で、有権者に電話をかけて升田氏に投票を呼びかける選挙運動をしたことや、今後も投票を呼びかける選挙運動をすることの報酬として、選挙運動者十数人に、現金合計数十万円を支払ったとしている。2人とも大筋で容疑を認めているという。
吉田容疑者は2012年12月の衆院選で、升田氏の選対本部の事務局長を務めていた。関係者によると、渡辺容疑者も選対幹部を務めていたという。ただ今回の選挙戦では、2人とも選対の役職には就いていなかった。
捜査関係者によると、両容疑者から依頼を受けた運動者は約30人で、選挙事務所近くのプレハブから有権者に投票を依頼する電話をかけていたという。時給750円だった。電話による投票依頼自体は問題ないが、報酬を支払ったり、支払う約束をしたりすると違法になる。
升田事務所は7日「深刻かつ重大に受け止めている。推移を見守り、適切に対応する」とのコメントを発表。陣営幹部は「升田本人も、秘書も選対幹部も知らなかった」と組織的な関与を否定した。
升田氏は青森1区で自民候補に約3800票差で敗れたものの、比例東北ブロックで復活当選した。
県警は8日、両容疑者を青森地検に送検する方針。
2914
:
チバQ
:2015/01/08(木) 23:39:21
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201501/20150108_23023.html
<升田氏派選挙違反>青森と五所川原に拠点
升田氏の後援会事務所に家宅捜索に入る捜査員=7日午後6時20分ごろ、青森市浜田玉川
拡大写真
昨年12月の衆院選で青森1区から出馬し、比例東北で復活当選した升田世喜男氏(維新)派の選挙違反事件で、青森県警に6日に逮捕された運動員の農業吉田俊逸(64)=五所川原市金木町=、無職渡辺美津江(50)=青森市三内=の両容疑者による電話作戦は、青森市と五所川原市の2拠点で行われていたことが7日、関係者への取材で分かった。
関係者によると、青森市に20台、五所川原市に10台の電話機を設置して実施した。電話作戦に携わったのは、昨年12月2日の公示前に両容疑者らの知り合いを中心に集まった女性約50人。女性らは1人当たり3〜5時間のパート形式で、時給約750円で升田氏への投票を呼び掛ける電話をしていたという。
青森市では、法定ビラへのシール貼りなどに使うため、升田氏陣営が選挙事務所近くに設置したプレハブの一角を借りて実施。主に、電話帳を利用していた。女性らには5人分の有権者名を記載できる「紹介カード」を渡して、署名も集めてもらったという。
県警は7日、青森市浜田玉川にある升田氏の後援会事務所を家宅捜索した。
升田氏の事務所は「深刻かつ重大に受け止めている。捜査の推移を見守り、適切に対応する」とのコメントを出した。
2915
:
チバQ
:2015/01/08(木) 23:48:03
http://www.yomiuri.co.jp/local/aomori/news/20150107-OYTNT50165.html
升田氏陣営2人逮捕 連座制適用が焦点に
2015年01月08日
升田議員の事務所の捜索に入る捜査員ら(7日午後6時15分、青森市浜田で)
昨年12月の衆院選の比例東北ブロックで復活当選した維新の党の升田世喜男衆院議員(57)の選挙運動員が、違法な報酬を支払って別の運動員に選挙活動をさせた疑いが強まったとして、県警は6日夜、いずれも運動員で農業吉田俊逸しゅんいつ(64)(五所川原市)、無職渡辺美津江(50)(青森市)の両容疑者を公職選挙法違反(買収)の疑いで逮捕した。
県選挙管理委員会によると、吉田容疑者は、升田氏が立候補した過去4回の国政選挙で連座制適用の対象となる出納責任者を務めた。今回の衆院選では別の男性が出納責任者だったが、県警は同制度適用の可否を判断するため、両容疑者の役割を調べている。
発表などによると、両容疑者は今回の衆院選に際し、運動員十数人に升田氏への投票を依頼する電話をかけさせるなどし、現金数十万円の報酬を支払った疑い。いずれも事実関係を大筋で認めているという。
捜査関係者によると、両容疑者は、青森市内の升田氏の選対事務所の近くにプレハブ小屋を設置し、約30人を動員して有権者に電話をかけさせていたとみられる。県警は12月14日の投開票日直後から運動員らへの事情聴取を続けていた。
吉田容疑者は旧金木町(現五所川原市)の町議や助役を歴任。県政界関係者によると、升田氏が県議時代から付き合いが深く、陣営の中核的な存在だったという。
升田氏は両容疑者の逮捕を受け、7日未明に「事実関係を調査中。捜査の推移を見守り、適切に対応する」とのコメントを発表した。県警は7日午後に関係先を捜索。青森市浜田の升田氏の事務所には午後6時過ぎ、段ボール箱を携えた約10人の捜査員が入った。
2916
:
チバQ
:2015/01/09(金) 07:56:54
http://www.sankei.com/region/news/150109/rgn1501090015-n1.html
2015.1.9 07:04
自民、毎日新聞に抗議 秋田版、衆院選コラム「事実誤認」
毎日新聞秋田版に掲載された衆院選の結果をめぐるコラムに事実誤認が多いとして、自民党県連が同社秋田支局に抗議文を送っていたことが8日、分かった。
コラムは衆院選直後の昨年12月19日付に掲載された。秋田1区の自民党、冨樫博之氏の当選の様子を「テカテカ光った自民党県連の幹部、オヤジたちの顔だ。当選が決まり、『ありがとう』と言ってはバンザイをし、カメラの前に居並び、乾杯までしている。めでたい、うれしいという無邪気さはどこから来るのか」などと記述。冨樫氏が支援者に囲まれて乾杯している写真が掲載されているが、冨樫氏の周りに写っているのは秋田市の穂積志市長や保守系市議、後援会長らで、自民党県連幹部はいなかった。
コラムはさらに「そもそも選挙が仕事で、その後の仕事はそれなりというのであれば、無邪気な喜びも納得がいく」と冨樫氏を批判している。
抗議文は鈴木洋一副会長名で出され、日銀の12月の企業短期経済観測調査(短観)が投開票翌日に発表されたことを「政権による日程調整なのか」とする記述など計7カ所について、根拠を文書で回答するとともに紙面に訂正記事を掲載するよう求めている。
毎日新聞秋田支局の中尾卓英支局長は「まず鈴木副会長と面会して抗議の趣旨を伺った上で、対応を考えたい」と話している。
2917
:
チバQ
:2015/01/09(金) 19:37:14
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201501/20150109_51030.html
「溝なし」演出? 自民・山形 加藤鮎氏と岸氏
乾杯後、同じテーブルの岸氏にお酌をする加藤氏=7日夜、新庄市
拡大写真
新庄市内で7日夜、地元青年会議所の新年会があり、自民党の岸宏一参院議員(74)=山形選挙区=と、昨年12月の衆院選の山形3区で初当選した加藤鮎子氏(35)が顔をそろえた。同区が大激戦となった衆院選で、岸氏は加藤氏の選対本部長就任要請を断った経緯があるが、両氏は握手して酒を酌み交わすなど、保守分裂のしこりを感じさせない「大人の対応」を見せた。
2人は新庄市長や地元県議らと同じ「松」のテーブルで向かい合った。開始前、加藤氏が岸氏に歩み寄り、会釈してあいさつを交わした。
加藤氏は「岸先生とは当選後にも議員会館を訪ねあいさつさせていただいた。『(選挙では)頑張ったね』と激励された」と、両者に溝がないことを強調した。
岸氏は加藤氏に1488票差で敗れた無所属元議員阿部寿一氏(55)と長年懇意にしてきた関係から、「鮎子氏に恨みはないが、阿部氏には義理がある」と説明。挙党態勢を掲げた党方針に反し、自らの地盤でもある山形3区では表舞台に一切立たず、マイクを握ることもなかった。
鏡開きと乾杯の後、岸氏は「鮎子氏はあいさつもよくなってきた。いい政治家になってもらいたい」と上機嫌に話した。
2918
:
チバQ
:2015/01/09(金) 19:39:05
4289 :チバQ :2015/01/09(金) 19:38:39
http://www.saga-s.co.jp/senkyo/governor/30301/143594
保守分裂激しさ 今村氏が山口候補応援 自民
2015年01月09日 10時49分
12年ぶりの保守分裂選挙となった佐賀県知事選で、これまで支持候補を明確にしていなかった自民党の今村雅弘衆院議員(比例九州)が8日、党の推薦を受けていない山口祥義候補(49)の佐賀市での決起大会に参加し、支持を表明した。ほかの県関係の党国会議員4人は、自民、公明が推薦する樋渡啓祐候補(45)を支援しており、11日の投票日が迫る中、業界団体を巻き込んだ分裂選挙は激しさを増している。
壇上ではなく会場最前列に座った今村氏は来賓として紹介され、マイクを握った。山口氏擁立に自身も関わった経緯に触れ、「たった一人の知事を選ぶ選挙。人物、識見、能力は申し分ない。立派な知事を選ぼう」と支援を呼び掛けた。
終了後、報道陣の取材に「山口氏を推す皆さんから来てほしいという声があった」と出席した理由を説明した。党推薦候補以外を支援することで処分を受ける可能性に関しては、党の判断との認識を示した。
一方、樋渡氏を推薦する自民党はこの日、茂木敏充選挙対策委員長が来佐し、県内企業を回って支援を要請した。唐津市の決起大会には、稲田朋美政調会長も駆け付け、政府与党を挙げて支援を強化している。
茂木氏は分裂選挙について「推薦は党本部が正式に決定したこと。できる限りその方向で努力してほしい」と述べた。離反議員の処分は「すべては結果を見てから」と明言を避けた。
飯盛良隆候補(44)と島谷幸宏候補(59)は政党の推薦を求めていない。
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チバQ
:2015/01/12(月) 21:18:27
http://mainichi.jp/select/news/20150113k0000m040054000c.html
買収容疑:衆院選和歌山2区当選・自民石田氏の運動員逮捕
毎日新聞 2015年01月12日 20時31分
和歌山県警捜査2課などは12日、昨年12月の衆院選和歌山2区で当選した自民党の石田真敏氏の運動員で、同県海南市幡川、無職、追田(おいた)和之容疑者(74)を公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕した。容疑を認めているという。
逮捕容疑は選挙運動期間中、女性運動員3人と共謀し、有権者に石田氏への投票を呼び掛ける電話をかけた和歌山市の女性運動員ら6人に、報酬として現金計約20万円を渡した、とされる。県警は近く女性運動員ら計9人を書類送検する方針。【倉沢仁志】
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チバQ
:2015/01/14(水) 21:20:35
http://www.yomiuri.co.jp/local/nagano/news/20150113-OYTNT50209.html
投票管理者が選挙運動 公選法違反疑い書類送検
2015年01月14日
昨年12月の衆院選の期間中、岡谷市の投票所で投票管理者を務めていた男(68)が、長野4区で当選した自民党の後藤茂之議員の選挙運動をしたとして、県警捜査2課は13日、この男を公職選挙法違反(選挙事務関係者の選挙運動の禁止)容疑で長野地検に同日書類送検したと発表した。
発表などによると、男は昨年12月2日の公示後に同市内で行われた後藤議員の応援集会で、4区の有権者に後藤議員への投票を呼びかける発言をした疑い。男は後藤議員の同市の後援会役員で、集会の閉会あいさつで「後藤をよろしく」などと発言したとされる。
男は投票所が置かれた地区の区長。岡谷市では、各投票所の投票事務の責任者として1人ずつ配置する投票管理者に、市選管への推薦に基づき、各区の区長を選任することが多い。選任された間、投票管理者は関係区域内での選挙運動が公選法で禁じられている。
後藤議員の事務所は取材に対し、「後援会役員でありながら投票管理者を引き受けたことに認識の甘さがあった。投票を呼びかけたことが事実なら極めて残念」とコメントした。岡谷市選管の小口佳祐委員長は「大変驚いている。投票管理者の立場に反するような行為があったなら、誠に残念」との談話を出した。
2015年01月14日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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チバQ
:2015/01/16(金) 23:11:19
http://www.hochi.co.jp/topics/20150116-OHT1T50230.html
伊勢崎市議、違法認め辞職
2015年1月16日22時6分 スポーツ報知
昨年の衆院選で運動員を買収したとして、公選法違反容疑で逮捕された群馬県伊勢崎市議の山越清彦容疑者(43)が「違法の認識があった」と容疑を認め、16日付で市議を辞職した。弁護人が同日、市内で記者会見を開き明らかにした。
山越容疑者は、維新の党、石関貴史衆院議員の元秘書。弁護人は石関氏が失職する連座制適用については「(山越容疑者には選挙運動の)決定権はなかった」と否定的な見方を示した。
弁護人によると、山越容疑者は、アントニオ猪木参院議員が石関氏の演説会に参加すると知り、運動員の会社役員本木博幸容疑者(49)=同容疑で再逮捕=と相談して、聴衆を募る看板の設置を決めた。昨年12月、石関氏の事務所に集金に訪れた本木容疑者に対し、職員がメールで山越容疑者の了解を得て、現金約50万円を渡した。山越容疑者は、現金には別の運動員への報酬が含まれると認識していたという。
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チバQ
:2015/01/21(水) 23:57:35
http://www.sankei.com/premium/news/150117/prm1501170016-n1.html
2015.1.17 06:00
【数字の衆院選(上)】
「民・維」候補一本化なら対自民4勝→「16勝」だったのに…議会比は35%から「40%」に跳ね上がっていた
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18日投開票の民主党代表選では野党再編の是非が争点となっている。各候補は「民主党再生が先」と口をそろえ、維新の党などとの合流に反対・慎重な発言を続ける。だが、昨年12月の衆院選は、自民、民主、維新各党の三つどもえとなった20選挙区で自民の16勝4敗に終わった。仮に民主と維新が「統一候補」で臨めば逆に自民の4勝16敗だった計算になり、民主、維新のつばぜり合いが自民に「漁夫の利」を与えた。
√ √
平成24年の衆院選では、自民、民主、維新(当時は日本維新の会)の3党がそれぞれ候補を立てた選挙区が136あった。これに対し、昨年の衆院選は民主と維新の間で候補の一本化が進み、三つどもえの選挙区は20まで激減した。
20選挙区の結果は自民16議席に対し、民主、維新はそれぞれ2議席にとどまった。これを民主と維新が候補を一本化したと仮定。その獲得票を単純に足すと、「統一候補」が16勝となり、自民を完全に逆転していたことになる。
例えば、滋賀4区は自民の武藤貴也氏が6万460票を得て再選し、民主の徳永久志氏(4万902票)と維新の岩永裕貴氏(4万993票)が落選した。民主と維新が候補を1人に絞っていれば8万1895票で武藤氏を破っていた計算になる。結局、徳永、岩永両氏は重複した比例近畿でも復活当選を果たせず、共倒れに終わった。
もっとも、一本化も選挙全体の構図を転換するほどの成果には乏しかった。
昨年の衆院選で自民に対し、維新抜きで民主が戦った選挙区は153、民主抜きで維新が戦った選挙区は55で、計208選挙区で「統一候補」が自民候補と争った。24年衆院選の133より大幅に「統一候補化」は進んだ。
しかし、208選挙区の結果は民主が36議席、維新が9議席だった。勝率は民主23.5%(24年衆院選13.3%)、維新16.3%(同15.3%)で、多少伸びたにすぎない。
昨年の衆院選は結局、比例代表もあわせ自民、公明の計325議席(自民の追加公認1人は除く)に対し民主、維新は計114議席と低迷し、対自公の議席比は35.0%にとどまった。24年衆院選は自公計325議席に対し、民主、維新で計111議席。対自公の議席比は34.1%で、格差はわずかとはいえ縮小した。
ただ、三つどもえの20選挙区で民主と維新の候補一本化が進んでいれば、自公計313議席に対し「民主・維新連合」は計126議席で、議席比は40.2%に改善していたことになる。
◇
与党の圧勝に終わった昨年の衆院選を、さまざまな数字をもとに振り返る。
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