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第47回衆議院議員総選挙(任期満了2016年)スレ

2315チバQ:2014/12/11(木) 21:57:31
http://www.asahi.com/articles/ASGD943HWGD9OIPE014.html
「地方創生」過疎地の嘆き 政策見えない、候補者来ない
岡戸佑樹、増田勇介2014年12月11日17時42分
]
 安倍政権が打ち出した地方創生。疲弊する地方の活性化策を訴えるが、衆院選で議論は低調のままだ。過疎に悩む山村や離島を訪ねた。

■未成年のいない集落

 国指定の重要無形民俗文化財「花祭」が伝わる、愛知県東栄町の足込(あしこめ)地区。山間地に約100人が暮らすが、子どもは一人もいない。

 「小学校がなくなって子どももいなくなって。地域の元気が失われていく気がして、寂しいね」。区長を務める井筒賢二さん(68)は話す。かつてあった小学校は、1990年に閉校。この春、高校を卒業した2人が離れたことで、地区から未成年がいなくなった。

 町は2年前、改修した空き家を貸す事業を始めた。これまで5世帯24人が移り住んだが、すべて足込以外の地域だ。町の企画課長として移住政策に取り組み、足込に住む伊藤克明さん(56)は言う。「祭りは子どもがいるからこそ盛大にやってこれた。若い世帯に来てもらい、何とか伝統をつないでいかないと」

2316チバQ:2014/12/11(木) 21:58:09
http://www.asahi.com/articles/ASGD93G78GD9PTIL006.html
公明と共産の一騎打ち、関西の3選挙区 有権者に戸惑い
西山良太、山中由睦、上田真由美2014年12月11日13時13分
 突然の衆院解散・総選挙で候補者がそろわず、全国295の選挙区で少数対決が目立っている。とりわけ大阪、兵庫の計3選挙区では、公明党と共産党による一騎打ちの構図が生まれた。こうした構図は、現行の小選挙区比例代表並立制のもとでは初めて。両党の陣営は支持層以外への働きかけを強めるが、有権者には戸惑いもにじむ。

特集:2014衆院選
 大阪市南西部の大正、住吉、住之江、西成の各区が入る大阪3区は、公明前職の佐藤茂樹氏(55)と共産新顔の渡部結氏(33)の2人が対決する。

 公示直後の4日、西成区役所前。自民党総裁の安倍晋三首相が「自民、公明の統一候補だ」と叫び、自民推薦候補の佐藤氏の手を高々と掲げた。見守っていた陣営幹部は「保守層に深く浸透できたはずだ」と語る。佐藤氏の選挙ビラには、首相の顔写真が「佐藤さんと一緒に」という吹き出し付きで載っている。

 公示翌日の3日、住之江、西成両区境にある市営地下鉄玉出駅前。共産党の山下芳生書記局長は「3党合意で消費増税を進めた自民、公明、民主の責任は極めて重い」と訴え、維新の党についても「自民の応援団。大阪から退場の審判を下そう」と指弾した。渡部氏の陣営は他の主要政党をまとめて批判する戦略だ。

 「常勝関西」を誇る近畿の中でも大阪3区は公明党が国政に進出した際の拠点があり、「源流の地」と位置づけられている。現行制度になった1996年以降、過去6回は毎回3〜4人の候補が争い、民主党が政権交代を果たした2009年以外は公明党(新進党時代を含む)が議席を守ってきた。今回、維新の橋下徹代表が立候補を検討したが見送り。4回続けて公明、共産両党と戦った民主党も擁立しなかった。

 淀川区など大阪市北部の大阪5区では、公明前職の国重徹氏(40)と共産新顔の石井美鈴氏(50)がぶつかる。国重氏の陣営は、公示前まで首相と握手したポスターを自民党支持者の家に貼っていた。一方、石井陣営は民主党に近い労働組合にも足を運ぶ。「協力」は取り付けられなかったが、パンフレットは受け取ってもらっているという。

 ほかに兵庫県尼崎市の兵庫8区も公明、共産両党の候補者だけが激突する。

 公明党は自民党支持層の取り込みを目指し、共産党は政権批判票の「受け皿」として存在感を発揮したい思惑がある。だが、衆院の公示前勢力では自民1強体制の中で第4、第6政党にとどまる。他党の支持層や無党派層は分厚く、投票所で公認候補の名前を書いてもらうのは難題だ。

 前回の12年衆院選では、大阪府内の小選挙区で白票も含めた無効票の割合は4・6%。ただ、公明、共産両党に民主党も加えた三つどもえになった大阪3区と5区はともに10%超と突出した。公明陣営の関係者は「(維新などの)第三極ブームの中で受け皿になりきれなかった」と振り返る。

 有権者は複雑だ。

 西成区に住む無職男性(66)は「公明党は自民党にすり寄りすぎ。共産党も公約を実現できるか疑問だ。維新や民主党はなぜ静観したのか」とこぼす。淀川区の会社員女性(35)は投票先に悩んでいる。「真剣に選びたいが、あまりに選択肢が少なすぎる」(西山良太、山中由睦、上田真由美)

     ◇

 《加藤秀治郎・東洋大教授(政治学)の話》 与党と共産党が一騎打ちになる構図が増えたことは、野党の準備不足の表れだ。野党は再編にもたつきすぎた。有権者に選択肢を与えるのが役割なのに、民主党は前回の大敗をひきずり、維新の党も勢いがなく、擁立段階で萎縮してしまった。このタイミングで衆院を解散した安倍晋三首相の思惑通りでもある。特に「公・共対決区」は今回の象徴的選挙区と言えるだろう。

2317チバQ:2014/12/11(木) 22:02:27
本文「坂本」になってるけど本当は坂元
坂元大輔
http://www.narinari.com/Nd/20141229240.html
偽デーモン小暮の選挙応援謝罪、次世代の党候補の選挙活動に閣下怒る。
2014/12/11 18:13 Written by Narinari.com編集部
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広島7区から立候補している次世代の党・坂本大輔候補が12月11日、タレントのデーモン小暮閣下の“ニセモノ”を選挙活動に参加させ、問題となっていた件について、自身のTwitterアカウントで謝罪した。


この問題は、10日午後、坂本候補の選挙カーに閣下風の人物が乗り込み、手を振っている写真がTwitterに投稿され、発覚したもの。少し離れた場所から撮られたその写真は、何も知らない人が見れば、デーモン小暮閣下本人と誤認してもおかしくないレベルの“ニセモノ”だ。

その事実を知った閣下は、公式ブログで「吾輩は、今回の衆議院議員選挙において、どこかの候補者の選挙カーに乗るようなことはしていない。吾輩には無断で行われた」と、本人ではないことを明言。

さらに「吾輩のところには『○○さんを支援しているのですか?』という問い合わせがたくさん来ている」「その人物の事務所にこの件で問い合わせをすると電話口の相手は、『何が悪いんですか?』という対応をした。不快で迷惑な話だ」「今後のあらゆる喧伝活動(本日も含める)において再び同じようなことが起こった場合、必ず『それなりの措置』を講じる所存である。首を洗って待っていてもらいたい」と怒りをつづっていた。

こうした事態を受け、坂本候補はTwitterを更新。「【12/10(水)街頭演説の件で】私の支援者が『デーモン閣下』のコスプレをして街宣活動に参加した件で、ご本人はじめ関係者の方々にご迷惑をおかけしたこと心からお詫び致します。ご本人ではないと告知しておりましたが、大変軽率な判断だったと深く反省しております」と謝罪した。

そして「ご本人への直接謝罪を含め、今後の対応については関係者と協議しております」としている。

2318チバQ:2014/12/11(木) 22:04:45
http://www.asahi.com/articles/ASGDB4CJ6GDBULZU006.html
民主幹部、地元で必死の防戦 自民攻勢、首相ら応援続々
河原夏季 河村克兵2014年12月11日15時40分
 14日投開票の衆院選で、民主党の幹部が激戦を繰り広げている。公示後は応援で全国行脚してきたが、ここに来て地元に入る時間を増やし始めた。自民は「最重点区」と位置付け、安倍晋三首相らが揺さぶりをかける。

■自民、合言葉は「大宮に立ち寄れ」

 「なんといっても相手は幹事長。演説は冴(さ)えるが、果たして結果が出たのか」

 9日、さいたま市のJR大宮駅前に立った安倍晋三首相は、埼玉5区の自民前職、牧原秀樹氏(43)の横で熱弁をふるった。8選をめざす民主党幹事長、枝野幸男氏(50)との接戦を意識し、「横一線」と4回繰り返した。

 5区は枝野氏が21年にわたり守ってきた地盤。前回選挙で、牧原氏は枝野氏に9400票差まで迫った。

 自民は今回、5区を「最重点区」に指定した。「大宮に立ち寄れ」が合言葉。公示前後から菅義偉官房長官や石破茂地方創生相らを投入。牧原陣営は4度目の挑戦で「今度こそ大金星を」と士気が上がる。

 首相は自身のフェイスブックで「是非皆様のご協力をお願い致します」とSNSで牧原氏への支持を拡散するよう呼びかける入れ込みようだ。

 枝野陣営の危機感はかつてなく高い。報道各社の序盤調査で自民優勢が伝えられると、地元入りの日程を増やした。

 「おはようございます。枝野本人です」。11日早朝、枝野氏は京都へ遊説に向かう前に大宮駅前で30分、頭を下げ続けた。

 8、10日も全国遊説に出かける前の早朝、駅頭に立った。演説では「雇用が増えたといばっているが、正社員の数は減っている」と政権批判に力を入れる。

 岡田克也代表代行や蓮舫参院議員らの応援も積極的に受け入れる。過去7回の選挙にはなかった光景だ。「党本部の危機感の表れ」と陣営も気をもむ。

 共産新顔の山本悠子氏(62)は、原発再稼働ストップなどを訴えている。(河原夏季)

■民主・海江田氏、最終盤の地元入りを相談

 「久しぶりです」。東京1区の民主前職、海江田万里氏(65)は9日、新宿区の下落合駅前でマイクを握った。公示8日目にして、自分の選挙区に初めて丸1日張り付いた。「安倍政権にノーと言える勢力をつくりたい」。港区へ選挙カーを走らせ、街頭で訴えた。

 公示後、党代表として北海道や九州を回る。陣営幹部は「本人不在の初の選挙。本人の握手で票を増やす時間がない」と焦る。過去6回の衆院選で、小選挙区では3勝3敗。最終盤も地元入りできるよう党本部と相談し始めた。

 前回、海江田氏に約1100票差で競り勝った自民前職の山田美樹氏(40)は「絶対に東京1区を野党に渡してはならない」と訴える。公示前に安倍晋三首相や菅義偉官房長官が入り、公示後も谷垣禎一幹事長らが駆けつけた。自民都連は、安倍首相の再度の選挙区入りを調整している。

 共産新顔の冨田直樹氏(38)は集団的自衛権行使反対などを掲げ、次世代新顔の渡辺徹氏(36)は規制緩和などを訴える。諸派新顔の又吉光雄氏(70)、無所属新顔の野崎孝信氏(27)も立候補している。(河村克兵)

2319チバQ:2014/12/11(木) 22:06:07
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141211/plt1412111140001-n1.htm
【激突!!師走決戦】ピンチの海江田氏、反安倍絶叫 自民大物の“工作”に「嫌がらせだ」 東京1区 (1/2ページ)
2014.12.11


《表の見方》 △は「優勢」、▼は「あと一息」。(本紙分析)。※自=自民党、民=民主党、共=共産党、次=次世代の党、諸=諸派、無=無所属【拡大】


 民主党の海江田万里代表が、絶体絶命のピンチに立たされている。野党第1党のトップとして負けられない戦いだが、自民党前職に先行されているのだ。安倍晋三首相(自民党総裁)ら与党幹部が「敵将討ち取りのチャンス」とばかり、続々と選挙区入りする現状に、「嫌がらせだ」と弱音も。寒空の下、絶叫演説で反転攻勢を図ろうとしているが…。

 「自民党に負けちゃダメだ。安倍さんに負けちゃダメだ。こういう声を多くの方々から頂きました。ぜひ、この声をさらに大きくしていかなければいけない」

 赤いダウンジャケットを着こんだ海江田氏は9日午後、JR品川駅前(東京都港区)でこう訴えた。党代表として民主党候補を応援するために全国を飛び回っているが、過密日程を押してでも地元入りしたのは強い危機感の表れだ。

 前回の2012年衆院選では、自民党新人だった山田美樹氏に1134票差で敗れ、比例復活で救われた。今回も“宿敵”に先行を許す苦しい展開となっており、「時間を見つけては、早朝に選挙区内の駅前でゲリラ的に街頭演説を繰り返している」(事務所関係者)。

 9日午後の演説では、投開票前の心境について「まな板の上の鯉」と、弱気とも、負け覚悟とも取れる発言もあったが、約5時間後、JR四ツ谷駅前(新宿区)に現れたときには、テンションを一変させていた。

 集まった約300人の聴衆の拍手や声援に勇気づけられたのか、「私の心は燃えています。ちっとも寒さを感じません。ものすごくやる気になっています!」と絶叫調で語りかけ、「海江田万里、極めて元気であります。意気軒高であります」「安倍政権の暴走を許さない! 横暴を許さない!」などと戦闘モードをアピールしたのだ。

 ただ、「寒くない」という言葉とは裏腹に、ダウンジャケットを決して脱がないチグハグさも見せた。そして、「1票は比例区で民主党と、1票は海江田万里とお書きいただきたい」と哀願するように訴えていた。

 自民党では公示前から、安倍首相をはじめ、菅義偉官房長官、谷垣禎一幹事長、かつて東京1区を地盤としていた与謝野馨元財務相ら幹部や有力者が続々と山田氏の応援に入る“頂上作戦”を展開している。批判ばかりで具体的な対案を示さない民主党代表の追い落としを狙っている。

 演説終了後、記者団の取材に応じた海江田氏は、自民党のこうした選挙戦略について、「あんなのは戦略とはいえない。嫌がらせですよ」と吐き捨てた。厳しい選挙戦を「戦いはいつも厳しい。楽な戦いなんて1回もない」とも語っていたが、勝算はあるのか。 (安里洋輔)

2320チバQ:2014/12/11(木) 22:07:51
http://www.asahi.com/articles/DA3S11500782.html
(2014衆院選)民・維、砂上の一本化 愛知12区・山梨1区
2014年12月11日05時00分
■愛知12区 連合反発「地域の実情無視」

 「自民党は政治家や官僚に甘い。民主党政権の方が、生活者の感覚に寄り添っていた」

 愛知12区の維新前職、重徳和彦氏は8日昼、愛知県岡崎市で選挙カーから訴えた。民主支持層を意識し、そばでは「野党統一候補」「維新 民主 一本化」と記された旗がはためく。

 だが「一本化」の実態は――。公示前日の今月1日、同区で選挙準備を進めていた民主前職、中根康浩氏のもとを野党間の選挙区調整を担当する同党の岡田克也代表代行が訪れた。

 「ここで民主が譲らなければ、今までの野党間調整はすべて白紙になる」

 岡田氏は中根氏に、同区で立候補せず、比例東海ブロックへの転出を求めた。前回衆院選は自民新顔の青山周平氏が当選したが、2位の中根氏、3位の重徳氏の合計得票は青山氏を大きく上回った。

 今回、野党第1党の民主と第2党の維新は、選挙区での共倒れを避けようと調整。30ほどあった競合区は21まで減った。

 中根氏は比例区転出を受け入れたが、「この選挙区は民主に一本化してこそ効果が出る」と納得していない。同区内は自動車産業が盛んで、高い集票力を誇る連合愛知の動向が勝敗のカギを握る。連合は「地域の実情を無視した決定だ」と反発。自主投票を決めた。

 火に油を注ぐ出来事もあった。維新の橋下徹共同代表は3日、同市内の演説で「民主党は自分たちの給料カットも、議員削減もやらなかった。身を切る改革は絶対できない」と民主批判を展開。「融合」への糸口は見つからない。重徳氏は「これでは何のための一本化か」とため息をつく。

 重徳氏の演説を7日に聞いた同市の猪股文子さん(70)は「民主が出ないのは驚いた。選ぶ側としては、いろんな党から出た方がいいと思う」と話す。

 一方、青山氏の選対幹部は8日、決起集会で「敵は野合した。油断も隙も無い」と批判した。

 同区では共産新顔の牧野次郎氏も議席獲得を目指している。

 ◇愛知12区の候補者(届け出順)

牧野次郎 56 党地区常任委員  共新

重徳和彦 43 〈元〉総務省職員 維前(1)[比]

青山周平 37 〈元〉幼稚園長  自前(1)[比]

2321チバQ:2014/12/11(木) 22:08:08
■山梨1区 「存在感示すため」割り切り

 山梨県昭和町で6日にあった山梨1区の民主前職、中島克仁氏の個人演説会。維新の甲府市議が訴えた。

 「自民党をストップさせないといけない。維新は中島さんを支持させていただくことになった。もう一回、国会に送ろうじゃないですか」。大きな拍手。民主、維新の「雪解け」の演出は上々に終わった。

 同区では中島氏と維新前職で当選7回の小沢鋭仁国会議員団幹事長が競合していた。だが公示前日、急きょ小沢氏の比例近畿ブロックへの転出が決まった。

 小沢氏は「橋下共同代表から提案があった。断腸の極みだが、野党共闘の観点からは大いなる効果がある」と表明。民主の県連顧問、輿石東参院副議長は、維新の県総支部代表代行、小野次郎幹事長代理と協議し、公示当日に維新が中島氏を支持することを決定した。

 小野氏は「維新の支持者には民主支援に抵抗がある人もいるが、当選に向け側面支援になると判断した」。すでに支持者に中島氏への支持を訴えていた。

 中島氏の演説会に参加した笛吹市の団体役員の男性(57)は「自民に勝つためには野党が結集するしかない」と理解を示す。

 一方、こうした選挙区での協力は、「打倒自民」で一致した急ごしらえで、選挙後の両党の連携につながるかは不透明だ。両党は11月、共闘の環境作りのため、国会議員の定数削減や地方分権など5項目の共通政策を発表。だが原発や集団的自衛権の行使容認などには踏み込まなかった。

 連合山梨の幹部は「(反労組の)維新と政策で一致するわけがない。非自民でまとまっているだけだ」と打ち明ける。維新幹部も「民主の選挙を通じて維新の存在感を打ち出すことが目的」と割り切る。

 中島氏の演説会から2時間後、同じ建物で自民前職の宮川典子氏が「民主にこの山梨1区の議席を明け渡すわけにはいかない」と演説。

 共産新顔、遠藤昭子氏の陣営は「民主、維新の共闘で自共対決がより鮮明になった」と意気込む。

 (相原亮、渡辺哲哉)

 ◇山梨1区の候補者(届け出順)

中島克仁 47 診療所院長     民前(1)[比]

遠藤昭子 63 党地区副委員長   共新   [比]

宮川典子 35 〈元〉私立中高教諭 自前(1)[比]

2322チバQ:2014/12/11(木) 22:08:45
http://www.asahi.com/articles/DA3S11492417.html?iref=reca
(2014衆院選)北海道1区・愛知5区 民主、かつての「王国」は今
2014年12月6日05時00分
 ■北海道1区 有権者の厳しい目「残る」

 かつての「王国」にも危機感が迫る。今冬一番の冷え込みだった5日早朝。札幌市中央区の駅前で、北海道1区の民主前職・横路孝弘氏はマイクを握った。

 「北海道の私たちにとって、ガソリンと灯油はなくてはならないもの。なのに円安で値段は下がらない。アベノミクスは失敗した」

 北海道知事や衆院議長を歴任した横路氏だが、前回は猛烈な逆風が吹き、約6千票差で自民新顔の船橋利実氏に敗れた。選挙区での敗北は初めてで、比例区で復活当選したものの、民主党は道内12選挙区で全敗。09年の11勝から一変した。

 5日に北海道入りした民主党の海江田万里代表は「北海道は民主党の金城湯池」と述べ、横路氏の勝利が「民主王国」の復活につながるとみる。

 当選11回を重ねる横路氏の陣営は「相手は船橋氏個人ではない。自民党だ」とし、地方に恩恵が薄いと言われるアベノミクス批判に力点を置く。前回は争った鈴木宗男氏が率いる地域政党「新党大地」と協力し、鈴木氏や歌手・松山千春氏の応援も調整している。

 北海道は9月の消費者物価指数が105と、全国平均の103・5を上回る。北海道電力は今年11月に再値上げをした。11月の灯油の平均価格は1リットルあたり約102円。最近少し値下がりしたが、2年前より12円も高い。

 横路氏は「有権者の反応は悪くない」と話すが、支援する連合北海道幹部は「難しいのは、アベノミクスが道半ばなのか、失策なのか。我々は失策と言っているが、有権者はまだ判別がついていない」。

 別の不安要素もある。この日、横路氏が演説したスーパーに来た同市のパート高橋敬子さん(70)は「アベノミクス効果があるかよく分からない」と言う一方、民主党について「前回選挙から2年しか経っておらず、若干不安はある」。有権者の厳しい見方について、横路氏は「少し残っている」と認めつつ、「民主にお灸(きゅう)を据えすぎたと思っているのではないか」とも期待する。

 一方、自民党の船橋氏の陣営は「相手は民主党ではない。知名度の高い横路氏だ」と強調する。

 5日夕、同市中心部に安倍晋三首相を迎えた船橋氏は「札幌の景気を良くする。札幌の雇用を増やす。新しい政治の流れを止めるわけにいかない」と訴えた。安倍氏は「2年前、横綱から見事金星を挙げた。この町を変えようという皆さんの思いが強くあった」と称賛。さらに「北海道では高卒の就職内定率が13%上がった」と、アベノミクスの実績を紹介した。円安対策にも言及。今後、船橋氏のもとには麻生太郎財務相ら幹部が応援に入る。両陣営が注目するのは、2年前に維新と大地の候補者が得た計9万票の行方だ。

 問われているのはアベノミクスか、政権運営能力か。同区では、共産新顔の野呂田博之氏も「円安などで経済が落ち込んでいる」と訴え、取り込みを図る。他に無所属の飯田佳宏氏も立候補している。

 ◇北海道1区の候補者(届け出順)

横路孝弘  73 〈元〉衆院議長   民前(11)[比]

野呂田博之 56 党道委員      共新

船橋利実  54 〈元〉道議     自前(1) [比]

飯田佳宏  41 〈元〉衆院議員秘書 無新

2323チバQ:2014/12/11(木) 22:09:01
■愛知5区 応援要請断り地元に集中

 「王国の危機感」は西にも広がる。3日午後、名古屋市中川区の下町にあるスーパーで、民主前職で前衆院副議長の赤松広隆氏はアベノミクスを批判した。「このスーパーが安くても、パンやバターの値段がどんどん上がっている」

 2年前、名古屋市のターミナル・JR名古屋駅を抱える愛知5区で、赤松氏は自民新顔に競り負けた。労働組合の集票力を背景に西の「民主王国」と言われた愛知県全体でも09年の15選挙区全勝から一転、2勝だけ。今回、赤松氏は仲間からの応援要請をすべて断り、地元に張り付く。

 一方の自民党。同日夕の名古屋駅前での街頭演説に菅義偉官房長官が応援に。2期目を狙う自民前職の神田憲次氏は声を張り上げた。「名古屋に垂れ込めていた暗雲を取り払ったのがアベノミクスだ」

 製造業の盛んな愛知県は、円安の風に乗り、景気は好調。10月の有効求人倍率は、全国2位の1・50倍。高卒の就職内定率は10月末時点で86%で、内定者数の伸び率は過去10年で2番目だ。トヨタは15年3月期の純利益が過去最高の2兆円に達する見込み。駅の周囲は2027年のリニア中央新幹線開業をにらみ、開発ラッシュに沸く。

 こうした地域事情は、赤松氏のアベノミクス批判にも影響する。トヨタ系の企業に勤める人も少なくないため、赤松氏は「大企業優遇ばかりを指摘するわけにいかない」(陣営幹部)。このため円安による物価高などに焦点を当てる。このほか、共産新顔の藤井博樹氏、次世代の安田庄一氏も議席をうかがう。(相原亮)

 ◇愛知5区の候補者(届け出順)

藤井博樹 37 党准県委員     共新

赤松広隆 66 〈元〉衆院副議長  民前(8)[比]

神田憲次 51 税理士       自前(1)[比]

安田庄一 47 貿易会社顧問    次新   [比]

2324チバQ:2014/12/11(木) 22:11:42
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141211_21025.html
<衆院選>選挙区独占へ 自民が1区援護に力

 衆院選で、青森県内の自民党候補者らが青森1区の援護に力を注いでいる。県内1〜4区で再び独占状態を築こうと、支援の態勢を敷く。圧勝することで他党の勢力を抑え、来年4月に控える県議選、6月の知事選に向けて勢いを付けようと懸命だ。

 防衛相で2区の前議員江渡聡徳候補(59)が10日、1区の前議員津島淳候補(48)を応援するため五所川原市に入った。江渡氏は「温かいご支援を賜りたい」と有権者らに訴えた。重責を担い、なかなか地元の選挙区に入れないが、全区制覇を目指し労を惜しまない。

 選対本部長として全員当選を掲げる3区の前議員大島理森候補(68)も衆院解散直後の11月23日、青森市の繁華街でマイクを握った。演説後、津島氏に耳打ちした。「集まった人と握手したか」。より多くの市民に接するよう助言した。

 県連幹部は「当選はまだ1回。無党派層が多く自民候補が対立候補に敗れる1区現象が起きかねない地域だからこそ、バックアップは必要だ」と説明する。
 民主党が大勝し、政権交代した2009年の前々回、自民は県内で1区のみ議席を逃した。津島氏は今回、「一般的に、2期目は大変厳しい選挙になると言われている」と自認する。1区に勢力を集中する自民の方針は、解散風が吹き始めた当初から定まっていた。

 4選出馬表明のタイミングを計っていた三村申吾知事は11月13日、東京都内で県選出の党国会議員7人と会談し、支援を求めた。三村氏はこの際、衆院選があった場合は1区の応援に力を入れるよう要請されている。
 その三村氏は6、7日、1区内を回り、与党候補への支持を求めた。県連幹部は「対立候補の比例復活を許さず、巻き返す力をそいでおけば統一地方選、知事選でも優位に戦える」と解説する。

 共助の仕組みが張り巡らされた自民の組織力に立ち向かう維新新人升田世喜男候補(57)の陣営は「巨大な象を倒すには非自民の結集しかない」と強調。民主、社民両党と連合青森の協力を得て票の上積みを図る。

 共産新人の吉俣洋候補(40)は支援組織を回り、きめ細かい街頭演説で消費税増税の中止などを訴えている。

【青森1区立候補者】
津島淳48☆自(額)前(1)
吉俣洋40 共 新 
升田世喜男57☆維 新 


2014年12月11日木曜日

2325チバQ:2014/12/11(木) 22:12:16
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1150/20141211_04.html
<衆院選>達増流一変、全方位 小沢氏と一線?


「いわて復興塾」後の懇談会で乾杯する達増知事=7日、盛岡市のホテル
◎岩手県知事選へ「県民党」色濃く

 達増拓也岩手県知事が衆院選をめぐり、沈黙を保っている。過去の国政選挙では一貫して小沢一郎生活の党代表が率いた政党を支援してきたが、今回は動いていない。衆院解散直前、来年秋に予定される知事選に3選立候補する意向を表明。政党と一線を画す「県民党」を掲げた。自身の立ち位置をめぐる駆け引きに、機先を制する狙いにも映る。

 4日の県議会12月定例会一般質問で、自民党県議が「知事は県民党をうたうが、実態は違うのではないか」とただした。
 達増知事は「二十数年ぶりに国政選挙の公示日に選挙活動をしなかった。党派に関係なく対応している」と答弁。自民党陣営から第一声に招かれたことも明かし「都合がつかないというメッセージを送り、読まれたと聞いている」と全方位を強調した。
 知事は過去の国政選挙で「親は裏切れない」と小沢氏と行動を共にしてきた。今回は180度転換とも取れる県民党を掲げ、距離を置いた形だ。
 10日の定例記者会見でも「誰かの応援マイクを持つとか、選挙運動する予定はないし、するつもりもない」と強調。「(岩手選出の)前議員8人以上に増えればいい」とも語った。
 候補者と握手する場面があったのは公示前の11月29日だけ。2区に立った生活前議員の政治資金パーティーに出席し、エールを送った。知事は「解散前から決まっていた親睦の会。普段から公明党のパーティーにも招かれ出ている。都合がつけば出る」とあくまで中立をにじませる。
 小沢氏は6、7日に地元の岩手4区に入ったが、知事が動くことはなかった。代わりに花巻市内の街頭演説では、聴衆の中に知事の妻陽子さんの姿があった。「達増です。よろしくお願いします」と小沢氏への支持を呼び掛けた。
 翌7日、知事が塾長の勉強会「いわて復興塾」の最終回があった。終了後の懇親会には支持者を含む約120人が参加。中締め役が知事を壇上に招き「頑張ろう」コールを仕切る一幕もあった。
 表看板を「県民党」に掛け替えた達増流。衆院選を経て県政界の潮流変化にどう対応するかも焦点となる。


2014年12月11日木曜日

2326チバQ:2014/12/11(木) 22:13:24
http://www.kahoku.co.jp/special/spe1150/20141211_01.html
<衆院選>山形2区 民VS自 総力戦の様相


「アベノミクス効果を山形に広げる」と訴えた稲田氏=9日、米沢市

「アベノミクスは格差を広げる」と批判する野田氏=9日、米沢市
 衆院選(14日投開票)山形2区は自民、民主両党の前議員が競り合ったまま最終盤を迎え、党を挙げた総力戦の様相を呈してきた。連日、両党の幹部が応援に駆け付け、大票田の米沢市を中心にてこ入れする。「小選挙区で勝つ」が至上命令の両陣営。雪が降り積もる極寒の地で、負けられない戦いが熱を帯びる。

◎鈴木陣営「負けない」意気込む/近藤陣営「首相の暴走止める」

 米沢市中心部、上杉神社に隣接した伝国の杜。9日夜、自民党前議員鈴木憲和候補(32)の個人演説会で、稲田朋美党政調会長が声を張った。
 「アベノミクス効果が山形でも実感できるよう取り組む。民主も威信を懸けて戦っており、負けるわけにはいかない」

 前回2012年、鈴木氏は10万票を獲得し初陣を飾った。だが、民主党への大逆風が吹いた選挙で、同党前議員の近藤洋介候補(49)に1万8000票差まで迫られ、比例東北で復活を許した。
 自民は「今回が勝負の選挙」と意気込む。公示翌日の3日、谷垣禎一党幹事長が寒河江市に入り、4日は小泉進次郎復興政務官が尾花沢市に駆け付け、ふぶく街頭で「党の顔」が支持を訴えた。全国的に自民の優勢が伝えられる中、鈴木氏が激戦を余儀なくされた要因は、農家を直撃した米価下落にほかならない。
 遠藤利明党県連会長は8日、選挙協力する公明党比例候補を伴い、2区を駆け巡った。村山市では農業者を集め、鈴木氏に代わり、与党の米価安定策を丁寧に説明した。
 「私はこんな所で、2回目(の選挙)で負けてなんかいられない」

 鈴木氏は8日夜、尾花沢市の個人演説会で悲壮感を漂わせた。「アベノミクスがどうこう…。そんな事はもうどうでもいい。前回の10万票が増えるか減るかの戦いだ」と感情をむき出しにした。

 対する近藤氏。9日夜、伝国の杜から約1.5キロのホールで、鈴木氏と時同じく総決起大会を開いた。応援に駆け付けたのは野田佳彦前首相だ。
 「大企業と中小企業の格差を広げるのがアベノミクスの本質。上から目線の自民か、国民生活を下支えする民主か。立ち位置は決定的に違う」

 前回の雪辱に燃える近藤氏。公示直前、枝野幸男党幹事長は「一日も早く抜け出し、その力を波及させてほしい」と期待したが、情勢は違った。むしろ近藤氏が応援をもらう苦しい展開が続く。

 安住淳党国対委員長代理が6日に4カ所で遊説したのに続き、8日は岡田克也党代表代行が大石田町、村山市の個人演説会で声をからした。11日は玄葉光一郎選対副本部長も応援に駆け付ける。

 支持母体の連合山形も「2区シフト」を鮮明にする。大泉敏男会長が個人演説会で積極的に弁士を務めるほか、傘下労組幹部らが陣営に張り付き、集票にフル回転する。それでも、連合山形のある幹部の表情はさえない。「民主党政権の悪い記憶が消えないのだろう。いくら訴えても浸透が鈍い。経験したことのない選挙だ」と明かす。
 近藤氏は総決起大会で集団的自衛権の行使を懸念した元労相の父、故鉄雄氏の遺言を披歴し、真っ赤な顔でこう続けた。
 「安倍首相の暴走を止める。だから何としても小選挙区で勝ちたい。比例復活で議席を得ても『選挙区で負けた』と言われるに決まっている」


【山形2区立候補者】
近藤洋介49☆民 前(4)
白根沢澄子64 共 新 
鈴木憲和32☆自(無)前(1)

2327チバQ:2014/12/11(木) 22:14:29
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/news2/20141211-OYT1T50100.html?from=ytop_main5
翁長氏、辺野古断念狙う…反対派応援に自民苦戦
2014年12月11日 14時19分
特集 基地移設

就任記者会見に臨む翁長沖縄県知事(10日午前、沖縄県庁で)=松下正和撮影

 11月の沖縄県知事選で初当選した翁長雄志おながたけし・前那覇市長が10日、知事に就任した。

 翁長氏は沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設に反対しており、衆院選でも県内の非自民候補の支援に回っている。移設の早期実現を訴える自民党は、苦戦を強いられている。

 「美しい湾を埋め立てて辺野古の基地を造るのはやめてもらいたい」

 翁長氏は10日の就任記者会見で、改めて移設反対を主張した。仲井真弘多ひろかず前知事が行った移設先の埋め立て承認については、専門家に検証させる方針で、「法律的な瑕疵かしがあると取り消しが視野に入ってくる」と述べた。

 当面、焦点となるのが、沖縄防衛局が県に提出した埋め立て関連工事の変更申請だ。3件のうち2件は承認済みだが、土砂の運搬方法を変更する残り1件の判断は翁長氏に委ねられている。翁長氏は会見で「しっかり検証したい」と述べた。

 翁長氏は、衆院選で県内の移設反対派を勝利させ、政府を移設断念に追い込む戦略を描く。県内4選挙区の候補者は、共産党、社民党、生活の党、無所属とバラバラだが、「反辺野古」で連携している。

 翁長氏は10日の会見などを終えると、早速、沖縄1区の共産党候補の応援で街頭に立ち、「(保革共闘という)この枠組みで基地問題が解決できるようにお力添えを」と声を張り上げた。翁長氏と並んだ共産党の志位委員長も「新知事はあらゆる手法で新基地建設を止めると表明している。支える国会議員が必要だ」と共闘をアピールした。

 一方、政府・与党は移設計画を粛々と進める構えだ。知事選では、自民党推薦の仲井真氏が大差で敗れただけに、衆院選で勝ち、「『移設反対』の流れを変えたい」(党幹部)ところだ。

 しかし、読売新聞社の序盤情勢調査では、自民党候補は苦戦している。県内4選挙区中、2選挙区は移設反対の候補に差を付けられ、残り2選挙区も接戦となっている。非自民候補の勝利が相次げば、翁長氏が移設反対の姿勢をより強めるのは必至だ。選挙結果によっては移設計画がずれ込み、移設の早期実現を掲げる政府・与党は苦しい立場に置かれるおそれがある。

2014年12月11日 14時19分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

2328チバQ:2014/12/11(木) 22:17:10
http://www.sankei.com/politics/news/141211/plt1412110023-n1.html
2014.12.11 12:27
【衆院選2014】
自共対決、九州・山口10選挙区…「反自民」の老舗 躍進の気配?





(1/4ページ)
 今回の衆院選は、民主党や維新の党が候補者数を減らす中で、共産党が存在感を増している。産経新聞社とFNNの合同世論調査によると、前回(8議席)の倍増を狙える勢いとなっている。減税や反原発など、共産党アレルギーの薄い若年層や無党派層に受け入れられやすい訴えで、反自民票の取り込みに成功しているようだ。(奥原慎平、谷田智恒)

 「政党助成金を受け取っていない日本共産党こそが、安倍政権に対抗できる唯一の政党です」

 10日夕、冷たい雨が降るJR博多駅(福岡市博多区)前に、共産党の志位和夫委員長の声が響いた。

 志位氏だけでなく、共産党の幹部が、次々と九州入りしている。6日午後には、福岡県飯塚市のバスターミナル前に共産党の小池晃副委員長がいた。

 「安倍政権の暴走に歯止めをきかせるのは共産党だけ。全国で議席増の展望が出ている歴史的な選挙です。いつ頑張るのか。『今でしょ!』」

 安倍政権批判のボルテージが高まるにつれ、350人(陣営発表)の聴衆からも熱狂的な声と拍手がわいた。陣営幹部は「共産党への期待をひしひしと感じる」と手応えを口にする。

 飯塚市を含む福岡8区は、自民党の麻生太郎副総理兼財務相(74)が強固な地盤を築いている。今回の衆院選、麻生氏に対抗して出馬したのは共産の河野祥子氏(34)、ただ一人だった。河野氏は出馬会見で「副総理との一騎打ちとなるでしょう。頑張ります」と述べた。その口調には「共産こそ、真の野党」という思いがにじむ。

 候補者が自民と共産だけの選挙区は、全国に25ある。このうち4割にあたる10選挙区が、九州・山口に集中している。共産党は比例九州ブロックで2議席以上の獲得を目指している。

 九州ブロック責任者の岡野●(=隆の生の上に一)氏は「ブラック企業問題や原発再稼働の反対活動など、党の活動に理解が深まっている。九州から(1970年代、90年代中盤に続く)『第3の躍進』の本格化に弾みをつけたい」と意気込む。

●ソフト路線も

 共産党は党綱領で「社会主義への前進の方向を支持するすべての党派や人びとと協力する統一戦線政策を堅持」するとうたう。党勢拡大と選挙戦術上、ソフトイメージ路線に懸命だ。

 10日午前8時すぎ、熊本市役所前で、赤いサンタ帽をかぶった一団が、通行人に支援を呼び掛けた。

 「消費税の10%増税はキッパリと中止させ、悪政をストップさせましょう」

 熊本2区の広瀬由美氏(58)だ。サンタ帽について、広瀬氏は「有権者に幸せを届けるという願いも込めている」と語った。

2329チバQ:2014/12/11(木) 22:17:31
 熊本は、民主党が全5選挙区で候補擁立を見送った。2区と3区は「自共対決」に、4区も自民県議が支える次世代の党の前職と共産新人の一騎打ちとなっている。党県委員会の安達安人選対部長は「民主党が候補を擁立せず、第三極も消滅状態といえる中、安倍政権の暴走をストップさせる受け皿として頑張りたい」と語った。

●党財政を圧迫

 勢いづく共産党だが、台所事情は楽ではない。

 共産党の収入の8割以上を、機関紙「しんぶん赤旗」の購読料金が支える。しかし、平成2年に46万人とされた党員数は、24年には32万人と3割も減少した。赤旗の購読者も減った。23年の赤旗などの出版収入は198億円で、13年(278億円)に比べ、こちらも3割減少した。

 この苦しい党の台所事情に、共産党の選挙戦略が拍車をかける。

 共産党は昭和34年の参院選以降、国政選挙のたびに全選挙区に候補者を立て続けた。

 法定得票数に満たず、衆院・参院選で1人あたり300万円の供託金を没収されるケースも少なくない。前回衆院選(24年12月)で、共産党の供託金没収額は、比例も含めて8億1千万円となった。

 全選挙区擁立方針は、17年の衆院選、23年の参院選で一時中断したが、24年の前回衆院選で復活した。

 現在の小選挙区比例代表並立制の下、選挙区で共産党候補が勝ち抜くのは難しいが、候補を多く立てることで比例票の掘り起こしを図る狙いからだ。選挙を通して、党の活動を周知することもできる。

 それだけに、今回衆院選の躍進予想に、共産党の期待は高まっている。党広報部長の植木俊雄氏は「これまで資金面で苦労してきた。なんとか形になりそうだ…」と打ち明けた。

2330チバQ:2014/12/11(木) 22:18:34
http://www.sankei.com/politics/news/141211/plt1412110021-n1.html
2014.12.11 12:24
【衆院選2014】
自民分裂で崖っぷちの福岡1区 首相夫人、井上氏応援へ巻き返しにウルトラC





(1/2ページ)
 衆院選福岡1区は、自民党公認を争った井上貴博氏と新開裕司氏の2人の無所属前職と、民主党元職の山本剛正氏を交えた三つ巴(どもえ)の戦いが激しさを増している。自民分裂の影響からか、産経新聞社とFNNの合同世論調査では山本氏が優勢となっている。選挙戦終盤になり、安倍晋三首相の夫人が井上氏の応援入りする「ウルトラC」を繰り出すなど、崖っぷちの無所属2氏が猛烈な巻き返しを図る。(田中一世)

 「昭恵を福岡1区に行かせます。よろしくお願いします…」

 安倍首相から井上氏周辺に連絡が入った。井上氏は麻生太郎副総理兼財務相を後ろ盾とし、安倍首相にも近い。劣勢が伝えられる中、首相がついに動いた。

 昭恵氏は12日に福岡を訪れ、企業を回って井上氏支援を依頼するほか、数カ所で街頭演説する。党総裁の立場から、無所属候補に露骨に肩入れできない首相に代わり、昭恵氏が応援することで井上氏が自民党の「本流」だとアピールする狙いだ。

 10日午後、JA福岡市堅粕支店(福岡市博多区)前で、麻生派所属の山口俊一・沖縄北方担当相が井上氏の応援演説を行った。

 「麻生副総理から頼まれて来た。実は安倍総理からも、昨日の閣議の後に『井上さんを頼んだよ』というお話があった」

 山口氏は、農協関係者ら数十人を前にこう語り、現政権が推しているのは井上氏であることを強調した。井上氏は「この1区は絶対に民主党に渡せない。もし渡したら(福岡市の発展が)10年遅れる」と強調し、民主・山本氏への対抗心を露わにした。

 新開氏は10日夕、ホテルニューオータニ博多(福岡市中央区)で総決起大会を開催した。新開氏の後ろ盾の古賀誠・元幹事長、同じく「反麻生」の山崎拓・元副総裁も登壇した。

 古賀氏は2日の出陣式以来、ほとんど表に出なかった。だが、総決起大会には建設業関係者ら2千人近くが集まり、古賀氏の動員力を見せつけた。

 古賀氏は「安倍政権が走りすぎなとき、自民、公明両党の連帯でどれだけ歯止めをかけられるか(が争点)の選挙だ」と強調した。古賀氏の横には、公明党で九州方面副本部長などを務める遠山清彦・前衆院議員が座った。

 新開陣営にはこれまで、岸田文雄外相や宮沢洋一経済産業相ら、岸田派(旧古賀派)の有力政治家が応援に入った。11日には上川陽子法相と小野寺五典前防衛相の2人が並んで演説し、岸田氏も2度目の来援を予定する。

 民主党も黙ってはいない。福岡1区は全国でも数少ない民主党優勢が伝えられる選挙区であり、重点区と位置づけるからだ。7日には海江田万里代表が応援演説し、「安倍政権に白紙委任すれば、4年後に日本の社会は崩壊してしまう」と訴えた。9日には枝野幸男幹事長も来援した。

2331チバQ:2014/12/11(木) 22:23:29
奈良1
http://www.nara-np.co.jp/20141211090736.html

2332チバQ:2014/12/11(木) 22:23:45
奈良1
http://www.nara-np.co.jp/20141211090736.html
死守するか民主前職 - '14衆院選
2014年12月11日 奈良新聞

 民主党が牙城を守り切るか、追い風の自民党が威信をかけて議席を奪還するか。注目の選挙区は民主、自民の前職がもつれ合ったまま終盤に突入。手堅く票をまとめる民主前職の馬淵澄夫(54)に対し、自民前職の小林茂樹(50)が「自民絶好のこの機を逃すと、1区の馬淵人気は不動のものとなる」と形成逆転を狙って激しく追い上げる。10日の安倍晋三首相来援で一気浮揚を期待。共産党新人の谷川和広(36)は革新の支持層を固める。

 逃げ切りを図る馬淵は低投票率予想に危機感を強め、党や支援団体の連合奈良も投票を喚起している。個人人気は根強く、自民や公明の支持層にも浸透する。「志を同じくする野党をまとめ、やがては政界を再編する。私がその先頭に立つ」と政界の論客としての存在をアピールして突き放しにかかる。

 一方、前回同様220団体の推薦を取り付けた小林は、菅義偉官房長官、石破茂地方創生担当大臣が来援。全国で民主党幹部を狙い撃ちする戦略で、10日には安倍首相が奈良市内で演説した。陣営は「首相の来援は絶好のタイミング」とみて逆転の芽をうかがう。

 統一地方選をにらんだ党県議ら1区選対本部の動きも活発で、若手経営者の「茂会」や女性後援会も動く。自民の好調ムードに競り上がりを期待する一方、緩みを警戒する声も。公明党県本部は推薦を見送ったが、陣営は「実質的な支援はいただいている」と話す。

 谷川も市田忠義党副委員長ら大物来援を受け、「消費増税の中止」など共産党の政策を宣伝。陣営は街頭での手応えもつかんでおり、無党派層への働き掛けを強める。

2333チバQ:2014/12/11(木) 22:24:04
奈良2
http://www.nara-np.co.jp/20141211090829.html
前職、着々票固め - '14衆院選
2014年12月11日 奈良新聞

 実績と知名度で安定した戦いぶりを見せる自民党前職の高市早苗(53)を、生活の党元職の中村哲治(43)と共産党新人の和泉信丈(31)が追う展開。ただ、投票先を決めていない有権者も多く、最終盤に向け、各陣営とも気を引き締めている。

 高市は閣僚としての公務や遊説で選挙区に不在がちだが、党や後援会の組織力を生かして着々と票固め。推薦を受ける公明党の比例候補を個人演説会に招いて自公連立の重要性を訴えるなど、与党連携も万全で、着実に票を積み上げている。自民、公明支持者に加え、無党派層からも支持を得ており、安定感のある戦いを見せる。

 中村は古巣の民主党の地方議員や維新の党県総支部などの応援を受け「野党統一候補」として幅広い層の支持獲得を狙う。民主党支持者の一部に浸透しているほか、原発問題や集団的自衛権の行使容認に反発する女性の支持もある。ただ、これらの課題に対する有権者の関心は高いとは言えず、投票先を決めていない有権者をいかに振り向かせるかが鍵。

 和泉は、党の地方議員が12月議会の合間を縫って二人三脚で支援。候補者の顔や政策の浸透を図ってきた。反自民票の受け皿となるため、公示日以降、200カ所以上でスポット演説を行い、消費増税中止や雇用環境の整備、集団的自衛権の閣議決定撤回など政策の違いを小まめに訴えてきた。党支持者に加え、無党派層にも広がりを見せている。

2334チバQ:2014/12/11(木) 22:24:43
http://www.nara-np.co.jp/20141208091704.html
野党共闘に厳しさ - 擁立で民・生しこり/'14衆院選
2014年12月8日 奈良新聞

 公示前勢力で半数を大きく上回った自民党「1強体制」に野党が挑む構図は、県内でも同じだ。野党側は中央レベルで統一候補を摸索、2年前の前回衆院選のような候補乱立を回避すべく「すみ分け」調整を進めたが、すんなり「野党候補」が了承され、県内で共闘態勢が進むとは言いがたい状況だ。

 中でも象徴的なのは2区。前職4人(比例近畿含む)を擁する自民党に対し、民主党は結党以来初めて、県内4選挙区全てへの候補擁立が崩れ、2、3区は独自候補なしという事態になった。

 2区については、民主党は党県連会長の前川清成参院議員が中心となって、ほぼ公認候補擁立が決まりかけていたという。

 ところが、岡田克也・党代表代行と生活の党の小沢一郎代表との会談で、生活の党の元職の2区擁立と民主党の候補擁立見送りが合意に至ったと伝えられた。これには民主党を支援する連合奈良の小山淳二会長も感情的な不満を漏らしはしたが、多くを語っていない。

 前回衆院選の前に、消費税増税に反対して民主党を離党した議員らでつくる生活の党。感情的なしこりは県内でも残ったままだ。民主党県連の幹部は「2区に候補を立てないのが最大限の対応」として、1、4区候補支援と比例票の積み上げに走る。ただ、地域での“私的な支援”までは拘束しないもようだ。

 さらに3区についても、民主党は独自候補擁立に努めてきたとしているが、有力候補の名前が上がるまでもなかった。維新の党の新人についても、公示までに県内の両党間で協議されることもなく、選挙戦の最中に動きが起こせるかどうかも見通せていない。

 にわか仕立ての「野党候補」としては、自民党「1強」阻止と施策をアピールし続け、有権者の共感を得るしかなさそうだ。

2335チバQ:2014/12/11(木) 22:25:25
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20141211-1407575.html
維新、大阪で壊滅危機 安倍人気に衝撃…
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 橋下徹大阪市長(45)が共同代表を務める維新の党は、前回衆院選で圧倒的な強さを誇った地元の大阪でも、大苦戦を強いられている。大阪では14選挙区(全19選挙区)に候補を立てたが、現状で優位に立つ選挙区は見当たらず、本家本元で壊滅危機にある。大阪10区でも、前回12年衆院選で宿敵の辻元清美氏(54=民主)を破った松浪健太氏(43)が、厳しい戦いが続いている。

 JR高槻駅前。2階の歩道にまで、鈴なりに人があふれた。その数は5000人。中心にいたのは橋下氏ではない。選挙戦3日目だった12月4日、自民・大隈氏の応援に来た安倍晋三首相だった。自民は政権を奪回した2年前、橋下氏の地元だけは完敗。だが、もはや、大阪もアウェーではなかった。安倍人気に、維新の松浪陣営は「すごく、集まったようで…」と衝撃を受けた。

 大阪10区は、社民から民主へ移った辻元氏と、自民から維新に移籍した松浪氏が交互に当選する戦いを繰り返してきた。前回は松浪氏が当選し、今回は辻元氏が巻き返している。危機感を強める松浪氏に、今回は新たに、自民新人の脅威も忍び寄ってきた。

 「厳しいですね。連勝がないのは知っています」

 松浪氏は毎朝、高槻市内の駅に立ち、議員定数や職員報酬のカット、地方再生の軸として大阪都構想の推進を訴える。図式化したパネルも持参している。

 「夜8時に演説が終わると、おばちゃんが『健太くん、大阪、日本をようしてや』って集まってくれる。この政治家が何をしようとしているのか、おばちゃんも分かってくれている」

 手ごたえもあるが、維新は今回、壊滅危機にある。看板・橋下氏の出馬騒動で、党内も揺れた。また、全国的には民主党と維新の選挙協力も進んだが、大阪では割れたまま選挙に突入した。松浪氏は橋下氏の不出馬について「影響はない。僕は出てほしくなかった。政治家たるもの、口にした約束(都構想)は遂げないと」。強気を崩さないが、現実は厳しい。

 対して、松浪氏から議席奪回をねらう辻元氏は「調子に乗っている安倍首相に、『総理! 総理!』とつっこませて」。有名な「ソーリ」発言もネタにする。活気あるスピーチが戻ってきた。ただ、陣営は「今回は自民も強い」と、自民の漁夫の利も警戒する。

 その大隈氏陣営が、うそぶいた。「選挙って、天王山が北アルプスに見えるもんやからな」。優勢か劣勢か−つかめないのが選挙戦。「まあ、最後は登りきるよ」と続けた。

 勢いづく辻元氏、虎視眈々(たんたん)と頂点を目指す大隈陣営、逆風の中にある維新松浪氏が、終盤戦もつばぜり合いの接戦を演じている。【村上久美子】

 ◆維新の党の情勢 今回は全国で計84人(うち選挙区77人)を擁立。大阪19選挙区には、14人を擁立した。12年衆院選では、日本維新の会が14選挙区に候補を立て、12選挙区で議席を得た。大阪4区では、維新の新人だった村上政俊氏が、安倍首相の秘蔵っ子でもある自民の中山泰秀氏をかわして勝利するなど、各区で新人の躍進が目立った。しかし、今回は現状、14人のうち優勢な候補はいない。

<橋下維新の栄枯盛衰>

 ▼08年1月 橋下氏が大阪府知事選に出馬、約183万票(得票率54・2%)を獲得し初当選

 ▼11年11月 府知事を辞職し、大阪市長選にくら替え出馬。約71万票(同58・96%)で当選

 ▼12年12月 日本維新の会として初の衆院選で、公示前の11議席から54議席(小選挙区14、比例40)へ躍進。野党第2党に

 ▼13年4月 兵庫県伊丹・宝塚両市長選で、橋下氏系候補が敗北

 ▼同6月 東京都議選で34人を擁立したが、2議席と惨敗。直前に橋下氏の慰安婦発言が波紋

 ▼同7月 参院選で獲得議席は8議席にとどまる

 ▼同9月 堺市長選で、橋下氏系候補が敗北

 ▼14年3月 大阪都構想推進を訴えた出直し市長選で、橋下氏は再選されたが、23・59%の低投票率

 [2014年12月11日9時40分 紙面から]

2336チバQ:2014/12/11(木) 22:26:02
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20141211-1407582.html
ゲイ公表石川大我氏、崖っぷち社民変える

ゲイであることを公表、「若い力で党を変えたい」と訴える社民党の石川大我氏
ゲイであることを公表、「若い力で党を変えたい」と訴える社民党の石川大我氏
 老舗政党ながら、崖っぷちに追い込まれている社民党。古い党のイメージを変えようと、40歳の「若手」が比例東京ブロックに立候補した。男性同性愛者(ゲイ)であることを公表している、石川大我氏だ。改革を求める若手に推され昨年の党首選にも出馬。現在、同党は東京に議席がない。10日、都内で演説し「若い力でゼロを希望の1議席にする戦いだ」と訴えた。

 「本当に、小さな小さな政党になってしまった」。党の未来に危機感を持つ石川氏は、発言も物おじしない。「今までの社民党のイメージといえば、いつもと同じような方が集まり、選挙で負けて、いつものような場所で酒を飲み、愚痴を言って終わる。それではいつまでも議席は取れない」。老舗のライバル共産党は、吉良佳子氏ら30代の国会議員も誕生。「社民党にも若い候補が増えている。先輩方が積み重ねた平和や人権への思いは大切に、私たちの感覚も加えたい」と、党の改造計画を訴える。

 公示1週間前に出馬が決まり、11年に初当選した豊島区議を辞めて臨む初の衆院選。SNSを駆使し、新たな支持層獲得を模索する。党公約には、同性婚の実現を目指すことも盛り込まれた。「今の国会は、一部の人に牛耳られている。もっと多様性があっていい。小さな声を国政に届ける役割が、まだ社民党にはあるんです。議席を得たら、しっかりと安倍政権とけんかしたい」と話す。

 今年9月、党の顔だった土井たか子さんが逝去。転換点を迎えた同党で石川氏が当選すれば、ゲイを公表した初の衆院議員となる。【中山知子】

 [2014年12月11日9時44分 紙面から]

2337チバQ:2014/12/11(木) 22:34:16
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141209ddlk06010036000c.html

激戦ルポ:2014衆院選/上 1区 経済戦略巡って攻防 /山形
毎日新聞 2014年12月09日 地方版

 4日夜、山形市内のコミュニティーセンター。自民党前職の遠藤利明氏(64)は、足早に会場に駆け込むと、約70人の聴衆を前に演説を始めた。

 「今、海外戦略の目玉は医療機器。山形から輸出することになれば、関連企業など世界中から人が集まり、うまいものを食って観光もしてくれる。『アベノミクス』を山形に生かしたい」

 遠藤氏は、山形大が大手メーカーと共同開発を進める「重粒子線がん治療装置」に触れつつ、安倍政権の経済政策「アベノミクス」の意義を強調した。

 県内では、アベノミクス効果の実感はまだ乏しい。遠藤氏は、経済成長を表す数字ではなく具体例を挙げ、経済効果を地域に波及させる「将来像」の提示に力を入れる。

 自民党幹事長特別補佐を務める遠藤氏は、県内外での応援演説のため選挙区を留守にしがちだ。会合では、家族や側近の県議らが弁士を務めることも少なくない。知名度を誇る遠藤氏だが、「『今回は大丈夫だべ』と言わず、実際に投票してもらわないと当選できない」と繰り返し、組織の緩みを警戒する。

      ◇

 衆院解散当日に出馬表明した民主新人の原田和広氏(41)は、人通りの多い大型店舗前などで、街頭演説や選挙カーからの訴えを重点的に行う。知名度不足は否めず、陣営幹部は「まずは顔と名前を有権者に知ってもらわないといけない」。地盤を引き継いだ同党の鹿野道彦元農相の組織や連合山形の支援も受け、巻き返しに懸命だ。

 7日には、天童市のホテルで開かれた県教職員組合の勉強会に参加。職業訓練会社で就労支援などに携わった経験を強調した上で、「私は社会的弱者の側に立つ」と力を込めた。原田氏は、雇用政策や格差是正などアベノミクスへの対抗軸を打ち出す戦略を採る。

 ただ、毎日新聞を含む報道各社の世論調査では与党の堅調さが伝えられており、原田氏は取材に「アベノミクスの是非は与野党の水掛け論になっているかもしれない。終盤は、『与党に白紙委任状を渡していいのか』ということも有権者に訴えたい」と語る。

      ◇

 共産新人の石川渉氏(41)は公示後、小売店前を中心に、毎日10〜15カ所で精力的に街頭演説に立つ。アベノミクスへの対決姿勢を明確にし、「国民生活第一の政策への転換を」などと主張。店から出てきたお年寄りの買い物客が足を止め、聴き入る姿も見られた。陣営幹部は「社会保障の充実を訴える党の主張は、高齢世代を中心に支持を受けている」と話す。一方、党支持層や高齢世代にとどまらず、無党派層や若年世代への浸透をどう図るかが、支持拡大の鍵を握る。陣営幹部は「ブラック企業対策や子育て支援策などを訴え、これまで冷めた感じだった若い世代や無党派層にも働きかけたい」と話す。

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 ◇1区の立候補者◇(届け出順)
石川渉 41 党県委員 共新

遠藤利明 64 [元]副文科相(6)自前=[公]

原田和広 41 会社役員 民新

 ◇一覧の見方
▽氏名、年齢(投票日の14日現在)、職業・肩書、当選回数、政党名、前職・元職・新人の区別の順。肩書の[元]は前職を含む。

▽党派の略称は、自=自民党、民=民主党、共=共産党。

2338チバQ:2014/12/11(木) 22:34:47
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141210ddlk06010050000c.html
激戦ルポ:2014衆院選/中 2区 農業票獲得に奔走 /山形
毎日新聞 2014年12月10日 地方版

 小雪が降る米沢市のスーパー駐車場に、振り絞るような声が響いた。「悔しい思いをたくさんした。反対を貫いたが、国の政策に反映できなかった。自分にもっと力がほしかった」

 7日、元農林水産省職員で2期目を目指す自民前職の鈴木憲和氏(32)は、地元農家に反発が強い環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉を進める安倍政権を止められないふがいなさをこう表現した。一方、農家に寄り添う姿勢を強調し、「地域の声を主張できる大きい政治家になりたい」と支持を呼びかけた。

 県内有数の米どころ、川西町などを擁する衆院山形2区。安倍政権の農政改革が農家を刺激し続ける中で、追い打ちをかけるように米価下落が襲った。鈴木氏は2012年の前回衆院選で初当選して以来、東京から地元に帰っては農家の小さな集まりにも出席し、顔つなぎに努めてきた。だからこそ農家の不満は骨身にしみる。

 自民・公明の組織票を固める鈴木氏だが、農業票離れは懸案材料の一つ。農協の政治団体「県農協政治連盟」の推薦は取り付け、懸命にテコ入れを図る。ただ、農家も以前に比べ結束力は薄れ、「投票先は一人一人が判断する」と話す組合員も少なくない。

      ◇

 「米沢発! 私はブレない」「投票に行こう」。米沢市のイオン前に7日、大きなプレートが立ち並んだ。陣営のスタッフ数十人と共に、走行中のドライバーに必死の形相で支持を訴える民主前職、近藤洋介氏(49)の姿があった。

 民主支持層の大半を固めた近藤氏にとって、無党派層の取り込みは勝敗の鍵となる。今回は投票率の低下が懸念されるため、まず投票に行ってもらおうとの訴えにも力が入る。

 さらに、もう一つ重視するのが農業票の取り込みだ。前回選では「TPP交渉参加容認」を表明し農業団体から猛反発を受けたが、今回は郡部を含め農家との意見交換会を繰り返す。「米価下落には、(民主政権時代の)戸別所得補償制度の完全復活しかない」と訴えて回り、陣営は農業票獲得に一定の手応えもつかんでいる。

 03年の初当選から4期連続で当選を果たしながら、選挙区での当選は民主に追い風が吹いた09年だけ。それ以外の3回は比例復活当選にとどまっている。2区は首長や地方議員を含め自民党の地盤が強固だ。全国的に与党の優勢が伝えられる中、それを突き崩すのは容易ではない。近藤氏の訴えも「今度こそ、選挙区で当選させてほしい」と熱を帯びる。

     ◇

 共産新人の白根沢澄子氏(64)は7日、長井市のホームセンター前で「消費増税は延期ではなく、中止すべきだ」と買い物客に訴え、安倍政権の経済政策の転換を呼びかけた。1999年に米沢市議に初当選して以来、「憲法9条を守れ」「原発なくせ」を叫び続けてきた。陣営幹部は「最後まで安倍政権の政治全体に審判を下そうと訴え続ける」と話す。

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 ◇2区の立候補者◇(届け出順)
近藤洋介 49 [元]副経産相(4)民前

白根沢澄子 64 [元]米沢市議 共新

鈴木憲和 32 [元]農水省職員(1)自前=[公]

 ◇一覧の見方
▽氏名、年齢(投票日の14日現在)、職業・肩書、当選回数、政党名、前職・元職・新人の区別の順。肩書の[元]は前職を含む。

▽党派の略称は、自=自民党、民=民主党、公=公明党、共=共産党。

2339チバQ:2014/12/11(木) 22:35:31
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141211ddlk06010221000c.html
激戦ルポ:2014衆院選/下 3区 保守系つばぜり合い /山形
毎日新聞 2014年12月11日 地方版

 公示直後の3日夜、鶴岡市大山で開かれた自民新人、加藤鮎子氏(35)の個人演説会。「大山は私の祖母の出身地であり、父(加藤紘一・自民党元幹事長)が子供時代に遊んだ思い出の場所。父がやり残した仕事を、どうか私にやらせてください」。加藤氏はマイクを両手で固く握り締め、涙ながらに訴えた。

 鶴岡は紘一氏の時代から「加藤王国」とも言われる強固な地盤。陣営は、地元の自民・公明票を手堅くまとめることが、当選への第一歩とみる。「紘一氏の旧後援会の7割は引き継いだ」(陣営幹部)と自信も垣間見える。六つの学区単位を軸にした後援会も張り巡らせ、組織固めに余念がない。

 さらに、加藤氏は「与党公認候補」の立場も前面に出し、組織の引き締めを図る。8日、鶴岡市内であった集会には遠藤利明・自民県連会長や公明党の井上義久幹事長といった面々が集結。「自公連立、安倍内閣への支持をお願いします。何がなんでも勝ち抜かなければならない」(井上幹事長)と与党・自民、公明両党の結束をアピールした。

 陣営幹部は「鶴岡を固めることが、酒田市や最上地方での運動の盛り上がりにつながる」とみており、終盤にかけて攻勢に打って出る構えだ。

      ◇

 加藤氏と激戦を繰り広げる無所属前職、阿部寿一氏(55)は、長年自身が市長を務めた大票田・酒田市の票を固めて応戦する。投票前日の13日に市内のデパート前で開く大演説会には、「酒田市議20人のうち保守系15人が出席する予定」と陣営は意気込む。

 「強い者は強くなればいい、弱い者は泣けばいいというのは、政治ではない」

 7日、鶴岡市内での演説会で阿部氏が聴衆に語りかけると、会場に大きな拍手が響いた。会場からあふれるほど人が集まり、立ち見の人の姿もあった。

 阿部氏は保守系でありながら、無所属候補としての利点も生かし、与党と微妙な距離感を保つ。地盤の酒田を中心に自民支持層の一部を切り崩しているほか、民主、維新、社民の各党支持層や無党派層などに幅広く浸透し、組織力の差をカバーする。

 酒田にとどまらず、既に選挙区全域をほぼ3巡した阿部氏。両陣営の草苅り場となる可能性のある最上地方を、「勝負を分ける決戦場」と位置付ける。

 6日には、最上地方の全8市町村を精力的に回り、新庄市内で個人演説会を開催。「私なら誰に遠慮することなく、地域の実情を国に伝え、堂々とものを言える」と、無所属の強みを訴えることも忘れなかった。

      ◇

 民主新人の吉田大成氏(45)は、広い選挙区を選挙カーで走り回り、「『自民党は駄目。共産党も嫌だ』という皆さんの新しい選択肢になりたい」と強調。保守分裂、与野党入り乱れての激戦に埋没すまいと声をからす。

 神奈川県議を辞職し、衆院解散当日に出馬を表明。吉田氏は「しがらみのなさ」を訴えるが、知名度不足もあって無党派層への浸透はおろか、民主党支持層も固め切れていないのが現状だ。「反自民」で一致するはずの社民党の動きも鈍い。支援する連合山形の各地域の集会に出席し、足元固めに奔走する。

      ◇

 共産新人の長谷川剛氏(36)は、連日15カ所以上で街頭演説を行い、「消費増税は延期ではなくやめさせ、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定も撤回させる」と、安倍政権との対決姿勢をあらわにする。子育て中という自身の経験を強みに、子育て世代の雇用の安定なども訴え、若年世代への浸透を図る。街頭では通行するドライバーが手を振り返す姿も見られ、陣営幹部は「反応はいい」。従来の支持層を超える広がりをみせられるかが焦点となる。

 (この企画は、光田宗義、前田洋平、野間口陽、佐藤良一、高橋不二彦、長南里香が担当しました)

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 ◇3区の立候補者◇(届け出順)
阿部寿一 55 [元]酒田市長(1)無前

吉田大成 45 [元]神奈川県議 民新

長谷川剛 36 党地区副委長 共新

加藤鮎子 35 [元]衆議員秘書 自新=[公]

佐藤誠 66 政治評論家 無新

 ◇一覧の見方
 氏名、年齢(投票日の14日現在)、職業・肩書、当選回数、政党名、前職・元職・新人の区別の順。肩書の[元]は前職を含む。 党派の略称は、自=自民党、民=民主党、公=公明党、共=共産党、無=無所属。

2340チバQ:2014/12/11(木) 22:37:17
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141209ddlk22010122000c.html
2014衆院選:現地ルポ/上 1区 連呼響くが聴衆まばら 低投票率? 野党に危機感 /静岡
毎日新聞 2014年12月09日 地方版

 日も落ちた静岡市中心部の交差点。歩行者用信号が赤から青に変わるまでのわずかな時間、のぼり旗を手にしたある候補の女性運動員が、若いカップルに繰り返し話し掛ける。

 「選挙に行ってくださいね。よりましな候補に消去法で入れて」

 別の運動員がチラシを手渡そうとしても、ポケットから手を出してもらえない。体の芯まで冷える真冬並みの寒さのせいなのか。クラクションで「支持」を表し通り過ぎる車もあるが、街頭演説の聴衆はまばらだ。この候補者に限った状況ではない。

 民主と維新の候補者調整が不調に終わった1区。政治経験豊かな民主元職の牧野聖修氏、子育て世代で維新前職の小池政就氏に加え、相談活動の実績がある共産新人、河瀬幸代氏の3人が、法相の自民前職、上川陽子氏に挑む。

 4政党が入り乱れる県内唯一の選挙区。各候補が票の掘り起こしを狙うものの、有権者の関心は盛り上がっていない。

 公示後初の土日に際し、5〜7日には民主の枝野幸男幹事長、維新の江田憲司共同代表、共産の井上哲士・参院国対委員長ら野党幹部が相次いで足を運んだ。「自民に300議席以上をあげたら暴走を止められない」などと巨大与党誕生の阻止を訴える一方、「投票に足を運んでほしい」と、組織戦を展開する自公陣営を前にして低投票率への危機感がより強くにじんだ。

 受けて立つ側の上川氏。女性閣僚として公務や他候補の応援依頼も多く、7日は選挙区を離れて県外へ。陣営関係者は「(党幹部の)誰かに来てほしいという気持ちがあるが、言いづらい。これまで通り草の根選挙を展開するしかない」と、支持固めを急ぐ。野党の政権批判に対して、正面から反論を挑む場面にはあまり出合わなかった。

 全国各地で注目を浴びることが多い県庁所在地の「1区対決」。だが、公示前に予定されていた静岡青年会議所主催の候補者討論会は、候補の一人が多忙との理由で成立しなかった。論戦がかみ合わないまま、肩すかしを食った有権者には、候補者名の連呼だけが響く選挙戦となっている。【立上修】

    ◇

 12日間の短期決戦の衆院選は後半に入った。14日には投開票日を迎える。県内小選挙区の注目区を歩いた。

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 ◇1区の立候補者(届け出順)
河瀬幸代 63 [元]静岡市議 共新

上川陽子 61 法相 (4)自前=[公]

小池政就 40 [元]東大院助教 (1)維前

牧野聖修 69 [元]党副幹事長 (4)民元

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 ◇一覧の見方
 氏名、年齢(投票日の14日現在)、職業・肩書、当選回数、政党名、前職・元職・新人の区別の順。肩書の[元]は前職を含む。「=」以下は推薦・支持政党。

 政党名は、自=自民党、民=民主党、維=維新の党、公=公明党、共=共産党。

2341チバQ:2014/12/11(木) 22:37:55
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141210ddlk22010065000c.html
2014衆院選:現地ルポ/中 3、4区 野党、政権批判に熱帯び 「自民優勢」で訴え悲壮 /静岡
毎日新聞 2014年12月10日 地方版

 衆院の解散直後、民主と維新の候補者調整が成立し、自民対民主の構図が分かりやすくなった3区。自民前職の宮沢博行氏は、磐田市で開かれた出陣式で声を張り上げた。

 「選挙区に議員は2人要りません」

 民主元職の小山展弘氏を意識しているのは明らかだった。

 2人は1年違いで県立磐田南高を卒業、30代若手で衆院議員1期など経歴は似通う。前回の衆院選とは攻守を変えた戦いに、いやが応でも闘志は高まる。

 小山氏は票田の磐田市を中心に「政治は変えることができる」と、現政権への批判票を取り込もうと必死だ。県内唯一の「民維連携」候補でもあり、比例に回った維新前職、鈴木望氏(65)の票をいかに取り込めるか注目が集まる。ただ、鈴木氏は公示前の決起集会に姿を見せたものの、今回は比例九州からの出馬。連日静岡入りする余裕はない。

 磐田市長の経験があり、浜岡原発のお膝元の3区で脱原発を掲げた鈴木氏の支持者は重層的で、小山氏陣営も鈴木氏の前回票(約6万4000票)を全て上積みできるとは考えていない。

 公示翌日、菅義偉官房長官が宮沢氏の応援でさっそくJR掛川駅前に立ったが、後半戦は自民幹部の選挙区入りもめっきり減った。「原発関連の組合員がいる連合に配慮し小山氏は浜岡に触れたがらない。脱原発をぶち上げられていたら自民支持層にも響いたはずだ」。宮沢氏の陣営は冷静に分析する。

    ◇

 「時間やアピールの仕方を工夫しなければ」。4区に出馬した自民前職の環境相、望月義夫氏は、ペルーでの国際会議出席を控えた先週末、精力的に動いた。閣僚に野党が挑むこの区は、各陣営が応援弁士を繰り出すなど選挙戦が熱を帯びる。

 小選挙区で望月氏とシーソーゲームを演じてきた民主元職の田村謙治氏。全国で自民優勢が伝えられ、訴えにも悲壮感が漂う。「瀬戸際で後はありません」。知名度の高い県連幹部も集会に迎え、ホームページで「川勝知事(民主党が擁立)とともに医療体制立て直しに全力を注ぐ」と一体感の強調に懸命だ。

 共産は3区の松浦敏夫氏、4区の杉田保雄氏の2人が「汚れた政治に一番洗浄力があるのは共産の議席」などと、政権批判で独自色を打ち出している。

 望月氏は国際会議出発前に気を引き締めた。「(過去には)1週間で情勢が変わったことがある。『自民党が勝つなら投票に行かなくてもいいな』というのが最も怖い」【舟津進、高橋秀郎】

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 ◇3区の立候補者(届け出順)
小山展弘 38 [元]団体職員 (1)民元

松浦敏夫 62 党県委員 共新

宮沢博行 39 [元]磐田市議 (1)自前=[公]

 ◇4区の立候補者(届け出順)
杉田保雄 68 党県委員 共新

望月義夫 67 環境相 (6)自前=[公]

田村謙治 46 [元]内閣政務官 (3)民元

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 ◇一覧の見方
 氏名、年齢(投票日の14日現在)、職業・肩書、当選回数、政党名、前職・元職・新人の区別の順。肩書の[元]は前職を含む。「=」以下は推薦・支持政党。

 政党名は、自=自民党、民=民主党、公=公明党、共=共産党。

2342チバQ:2014/12/11(木) 22:38:25
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141211ddlk22010108000c.html
2014衆院選:現地ルポ/下 6区 自民大物「集中投入」 民主の牙城に緊迫感 /静岡
毎日新聞 2014年12月11日 地方版

 9日午後2時、JR熱海駅前広場は人であふれた。小泉進次郎復興政務官を応援弁士に迎えた自民前職、勝俣孝明氏の街頭演説会。勝俣氏が「小泉先生が来てくれたので今日は平均年齢が低い」と笑わせた通り、聴衆に若い女性が目立った。

 「1期目より2期目の方が間違いなく地元に貢献できる」。歯切れ良く再選への支援を求めた小泉氏の方が握手攻めに遭い、次の応援先へ向かった。

 伊豆半島は、7選を狙う民主、渡辺周氏の牙城だ。沼津市長だった父朗氏以来の後援会を中心に結束力を誇り、2012年の民主への大逆風もしのいだ。

 報道各社が渡辺氏の一歩リードと伝える中、8日には安倍晋三首相と石破茂地方創生担当相がそれぞれ沼津駅前で応援演説。10日は谷垣禎一幹事長も沼津入りするなど、自民は重点区として党の看板を集中投入した。勝俣氏の選対幹部を務める県議は「まだ追い抜いていないが逆転の要素はある。本当に迫ってきた」とかつてない手応えを感じている。

 「一人一人があと10人に電話をかけ、渡辺周をお願いしてください」。7日夜、沼津市の狩野川沿いのホテルに約1000人を集めた渡辺氏の「大必勝集会」。報道とは裏腹に、山本一彰・選対本部長の呼びかけは緊迫感に満ちあふれていた。

 山本氏は「わずか数日で状況は様変わり。今完全に抜かれている」と“追う側”を強調。渡辺氏本人も、翌日からの自民の攻勢スケジュールを念頭に「(自民が)6区をつぶしにかかる。あと1週間、6区ではなく民主主義を守る戦いだ」と、ステージ隅の妻とともに深々と頭を下げた。

 ボルテージを上げる一方で、同氏陣営の関係者は後半戦に不安を見せる。「今回が一番厳しい選挙。“背中が見えてきた”と自公陣営が徹底して切り崩しにかかっている」

 両候補の接戦に埋没しないよう共産新人の佐藤龍彦氏も、消費税10%の中止と若者の雇用確保を中心に訴える。集まってくる街の声を取り入れながら、アドリブの利いた演説をしたいと公示日の出発式で語ったように、広い選挙区を行脚する。伊東市議を9期務めた母美音(みね)さんも、豊富な人脈を築いた市内で息子への1票を呼びかける。

 刻々と情勢が変化する中で、攻防は緊迫の度合いを増している。混戦を抜け出そうと、候補らは10日も寒空の下でマイクを握り、選挙カーから手を振り続けた。支持層以外の票の掘り起こしが13日まで続くことになる。【梁川淑広】

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 ◇6区の立候補者(届け出順)
勝俣孝明 38 [元]銀行員 (1)自前=[公]

佐藤龍彦 38 党地区部長 共新

渡辺周 53 [元]副防衛相 (6)民前

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 ◇一覧の見方
 氏名、年齢(投票日の14日現在)、職業・肩書、当選回数、政党名、前職・元職・新人の区別の順。肩書の[元]は前職を含む。「=」以下は推薦・支持政党。

 政党名は、自=自民党、民=民主党、公=公明党、共=共産党。

2343チバQ:2014/12/11(木) 22:39:03
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141204ddlk14010210000c.html
大義迷分:2014衆院選 選挙区ルポ/1 区割り変更の18区 10区から編入、認識薄く /神奈川
毎日新聞 2014年12月04日 地方版

 ◇知らない人に入れられぬ
 「区割りが変わったの?知らないね」

 公示前日の1日、神奈川10区から18区に編入される川崎市中原区下小田中に住む男性(85)は首をかしげた。

 「1票の格差」是正に伴う選挙区割りの変更で、急速に人口増加が進む中原区が分割され、下小田中や上小田中、上新城などを含む「大戸地区」の有権者6万2201人(1日現在)は今回から18区となる。「党」ではなく「人」を選ぶ小選挙区の区割り変更に、有権者は戸惑いを見せる。

 下小田中の10区と18区の境界沿い。旧10区の住民20人に尋ねると、区割り変更を知っていたのは5人で、15人は「知らない」と答えた。新聞で知ったという美容室経営の女性(64)は「18区の候補者にはなじみがないのに」と顔を曇らせた。

 ◇民主は候補者なし
 困ったのは民主党支持層だ。10区には同党公認の城島光力氏(67)がいるが、18区にはいない。団体職員の男性(56)は「誰に投票したらいいのか」と困惑を隠さない。投票には行くつもりだが、「選挙期間中に、新選挙区の各候補者の話を聞きに行く有権者がどれだけいるのか」と疑問を呈した。

 同党の支持組織・連合神奈川は今回、18区を事実上の自主投票とし、組合員に対し「比例は民主」と促す方針だ。だが、区割り変更を知らない組合員も多く、民主党候補不在が分かった時、投票に行かないことも心配される。ある民主党関係者は「棄権するくらいなら、(10区の)城島と書いてほしい。そうしないと比例票が減ってしまう」と焦りを募らせている。

 ◇長年の支持者困惑
 候補者を立てた自民党も頭を痛める。大戸地区は従来、10区の田中和徳氏(65)の地盤。支持者名簿などを18区の候補者に引き継いだが、短期間に有権者の心をつかむのは容易ではない。

 長年、田中氏を支援してきた下小田中の無職女性(82)は「田中さん一筋だったのに、(新しい候補者に)支援してくださいって言われてもピンとこない」と嘆く。「自民には勝ってほしいが、知らない人には入れられない」。投票に行くかどうかも迷っている。

 川崎市選挙管理委員会は、大戸地区の63カ所のポスター掲示板に区割り変更を知らせるチラシも張るなどして周知に努める。市選管は「十分に広報していく」としているが、有権者にどの程度浸透するかは未知数だ。【鈴木敬子】

    ◇   ◇

 県民の多くが想定していなかった「短期決戦」が幕を開けた。混乱のまま進む選挙戦を、有権者はどう捉えているのか。注目される選挙区で聞く。=つづく

2344チバQ:2014/12/11(木) 22:39:33
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141205ddlk14010117000c.html
大義迷分:2014衆院選 選挙区ルポ/2 野党間調整、不調の6区 民主一転、国替え出馬 /神奈川
毎日新聞 2014年12月05日 地方版

 ◇反与党票の奪い合い
 「6区は野党間調整し、候補者を立てないこともありうると思っていた」。民主の金子洋一県連代表は、党本部が2区元職の三村和也氏(39)の国替え出馬を決めたことに驚きを隠さなかった。

 自民が候補者を立てない6区は、県内の野党連携の「象徴区」となりえた。しかし、安倍晋三首相の解散表明後、維新前職の青柳陽一郎氏(45)の擁立を軸に中央で進められてきた「民維交渉」が決裂。民主党本部は解散当日の11月21日、三村氏をぶつけることを発表した。この日、県内ではドミノが倒れるように、他選挙区の連携に不調が生じた。

 「中央の理屈」を持ち込んだ民主党本部は、支援に躍起だ。国替え決定後、海江田万里代表や岡田克也代表代行ら党幹部が、続々と6区入り。地元議員も「6区は(三村氏が)社会人まで育った『地元』」と訴える。

 ◇接戦必至の維新
 「2年間休まずにここで活動してきた。候補者調整は期待していなかったし、相手が誰かは気にしない」。一方の青柳氏は、語気を強める。

 前回、新人ながら6万9511票を獲得、公明の上田勇氏(56)に1万2636票差まで迫り、比例で復活当選した。民主が候補者擁立を見送れば、前回に民主候補が取った5万1819票の多くが「反与党」として維新に流れる見方もあった。

 接戦を強いられる青柳氏は公示日の2日朝、横浜駅西口で県内の維新公認候補と共に街頭に立ち、民主の「翻意」をこう皮肉った。「6区で唯一のしがらみのない政党、候補は私だ」

 ◇首相は「盟友」強調
 「1強多弱」を嘆きながら、それぞれの候補を擁立した野党。対する自公陣営は「反自公票が分散する」と期待する。6区は公明が唯一候補者を擁立し、自民が前職の上田氏の支援に回る「協力区」。解散後の11月30日には来県した安倍首相が「上田さんとはまさに盟友関係」と強調し、2日夕には菅義偉官房長官が公明の選挙カーの上から「与党統一候補の上田さんの当選を」と声をからした。

 一方、野党間の候補者調整とは距離を置き、18選挙区すべてに候補者を擁立した共産。新人の北谷真利氏(53)は「子供たちを戦争に送り出したくない」と、憲法9条を生かした外交戦略や秘密保護法廃止などを訴える。【高木香奈】=つづく

2345チバQ:2014/12/11(木) 22:41:06
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141209ddlk14010190000c.html
大義迷分:2014衆院選 選挙区ルポ/3 前職3人、激戦の9区 民主、維新に厳しい風 /神奈川
毎日新聞 2014年12月09日 地方版

 ◇自民は大物応援次々
 「これまで経験したことのない選挙。空気がしらけきっている」

 5日夜、川崎市麻生区の麻生市民館。民主前職の笠浩史氏(49)は個人後援会で、100人あまりの支持者を前に、手応えを感じられない選挙戦への焦りを率直に語った。

 候補4人のうち3人が前職という激戦区の9区。民主党に逆風が吹いた2年前の前回選挙では、県内で唯一、笠氏が小選挙区の議席を保った。だが得票は6万7448票と、前々回(2009年)からほぼ半減させ、自民の中山展宏氏(46)、みんな(当時)の椎名毅氏(39)の比例復活当選を許した。その2人は、今回も立候補する。

 「今までは地元の集まりに呼ばれるのは笠1人だったが、今は相手候補も声がかかる」。笠陣営の選対幹部は苦渋の表情を浮かべた。そこへ全国的な自民優勢との情報が追い打ちをかける。

 「もう一度政権を担える政治勢力を作りたい」。笠氏は最後に「前回勝ったことは忘れてほしい。もっと厳しい戦いだ」と訴えた。

 対する自民前職の中山氏の元には、党の大物が次々と応援に駆けつけている。公示前の11月30日に安倍晋三首相が来援したのを皮切りに、終盤は連日閣僚級の応援が入る予定。党の県連関係者は「中山氏が勝てば、神奈川で全勝も夢ではない」ともくろむ。

 「前回とは驚くほど反応が違う。選択肢として私もいるということが認知され始めた」と中山氏。「混迷の時代には戻れない。全ての人にアベノミクスの恩恵が得られるまで、私たちにやらせてほしい」と訴える。

 もう1人の前職、椎名氏は、公示直前にみんなの党が解党。今回は維新から立候補した。駅頭での演説で中年男性から「あちこち(政党を)浮気しないで」と声をかけられ「私は変わったつもりはないんですが」と苦笑いした。

 離合集散を繰り返した第三極への厳しい視線も理解している。「でも私には、地域を歩いて作った人のつながりがある。再選で恩返ししたい」

 前職3人のさや当てを冷ややかに見ているのが、共産新人の堀口望氏(38)。陣営は「むしろ戦いやすい。前回は民主党政権での選挙で、第三極もあって構図が分かりにくかったが、今回は『自共対決』。民主も第三極も自民党と根本的に違いはない」と強調する。

 堀口氏は6日、同市多摩区でのミニ集会で「日に日にビラを取ってくれる人が増えている。政治が変わる時だと感じている」と手応えを語った。【尾中香尚里】=つづく

2346チバQ:2014/12/11(木) 22:41:54
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141210ddlk14010117000c.html
大義迷分:2014衆院選 選挙区ルポ/4 基地の街13区 基地問題、争点ならず /神奈川
毎日新聞 2014年12月10日 地方版

 ◇住民は騒音に悩まされ
 「大和市で一貫して、基地の騒音問題解消に努め、頑張ってきた。第4次爆音訴訟の原告でもある」

 4日午後6時過ぎ、小田急線と相鉄線が乗り入れる大和駅前。街頭演説でマイクを握った共産新人の高久良美氏(60)は、まず米海軍厚木基地(大和市、綾瀬市)の航空機騒音問題について訴えた。

 13区は日米が共同使用する厚木基地と在日米陸軍キャンプ座間(相模原市、座間市)の2大基地を抱える。厚木基地周辺では、公示に合わせるかのように2日から空母艦載機の「通常訓練」が始まった。金属音を響かせて基地を飛び立ち、1〜2時間で帰還。周囲が爆音に包まれる訓練は、昼夜を通じて繰り返される。

 「訴えが途中でかき消され、時間がムダになる」。選挙カーの高久陣営は、断続的に上空を飛ぶ艦載機をいまいましげに見上げる。準備不足で突入した選挙戦へのいら立ちも重なり、表情は険しい。

 第1次爆音訴訟の提訴(1973年)から41年。長年にわたり、住民が騒音に悩まされていながら、基地問題を明確な争点にしているのは高久氏だけだ。自民前職の甘利明氏(65)は第一に「経済再生・財政再建を推進」を掲げ、維新新人の伊藤優太氏(29)は「基地の縮小と返還は求めたい」としながらも、集団的自衛権行使容認を打ち出す党の方針もあり、積極的な言及を避けている。

 座間市で艦載機の爆音が最も大きいと言われる住宅街。この地域には小学校2校、中学校1校が隣接して建つ。下校時、頭上を艦載機が激しく旋回する。その中で子供たちは、友達との会話に夢中になっている。耳をつんざくような音も、ここで生まれ育った子供たちにとっては、もはや「当たり前」になっている。

 米軍普天間飛行場の移設問題が争点となった11月の沖縄知事選。多くの有権者が名護市辺野古の埋め立てに「ノー」を示し、現職の仲井真(なかいま)弘多(ひろかず)氏が、辺野古移設に反対した翁長(おなが)雄志(たけし)氏に敗れた。

 神奈川県は、沖縄県に次ぐ「第2の基地県」と呼ばれる。厚木基地には、米軍の新型輸送機オスプレイが度々飛来し、周辺自治体は政府に中止を要請している。それでも、基地問題が争点にならない現状。大和市内から20年以上前に座間市に引っ越してきたという主婦(68)は、あきらめ顔でこう言った。「基地があるのを知っていて移り住んだのだから、今さら仕方がない」【長真一】=つづく

2347チバQ:2014/12/11(木) 22:42:39
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141211ddlk14010170000c.html
大義迷分:2014衆院選 選挙区ルポ/5止 「横浜都民」が住む7区 鍵を握る無党派層 /神奈川
毎日新聞 2014年12月11日 地方版

 ◇票取り込みに東奔西走
 「よろしくお願いします!」。公示翌日の3日夜。寒風が吹きつける横浜市営地下鉄東山田駅前(都筑区)で、自民前職の鈴木馨祐氏(37)は「道路」に向かって声を張り上げた。

 横浜市北部の7区(都筑区、港北区)。都心に通勤する20〜40代の「横浜都民」が多いこの選挙区の最大の敵は「風」だ。過去の選挙結果から無党派層が4割を占めると言われる中、各党は若手候補者を擁立し、見えない有権者の取り込みに東奔西走する。

 「車で帰宅する有権者への印象付け」。効果が薄そうに見える鈴木氏の選挙運動を、陣営幹部はこう説明した。組織票が限定される以上、立ち止まってくれない相手に姿だけでも見せようという作戦だ。顔を覚えてもらうため、選挙期間中は街頭演説より自転車を使った遊説を重視する。

    ◇   ◇

 実際、「名前」では投票しないという有権者は少なくない。東急菊名駅で、候補者のビラを受け取った男性会社員(44)は「『1強多弱』は良くない。野党候補でも政策の中身に共感できれば1票を入れたい」。別の男性会社員(38)も「若さやイメージだけでは選ばない」と、選挙戦を冷静に見る。

 「政党ではなく、候補者を見て選んでくれる有権者が多いということ」。県議から転身した民主新人の中谷一馬氏(31)は、こうした浮動票に期待する。

 地元の港北区で「1年間365時間」を目標に、ほぼ毎日街頭演説をしてきた。組織票は望めなくても「顔を覚えてもらう」という点では、他候補より一日の長があると自負する。

 維新も30代を立てる。新人の豊田有希氏(39)は衆院が解散された11月21日に公認された。準備不足を承知での出馬は、「第三極でも十分戦える選挙区」との党の判断でもある。

 「地域をくまなく回ることが大事」。豊田氏はそう話しながらも、やはり投票率の動向が気になる。無党派層が棄権して投票率が低くなれば、他党の支持層を切り崩せず、出遅れの影響が大きくなる。

    ◇   ◇

 若手の戦いに埋もれまいと、他の候補も必死だ。次世代前職の松田学氏(57)は元財務官僚の経験を踏まえ、財政規律の強化や社会保障改革の必要性を掲げる。共産新人の大山奈々子氏(51)は消費増税中止や集団的自衛権の行使容認反対など平和問題を訴える。【飯田憲】=おわり

2348チバQ:2014/12/11(木) 22:49:50
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141211ddm005010029000c.html
混戦:2014衆院選/5 北海道1、2区 「王国再建」道険し 民主、背水の共闘
毎日新聞 2014年12月11日 東京朝刊

北海道1区で候補者への支持を訴える運動員=札幌市中央区で2日、石井諭撮影(一部画像を処理しています)
北海道1区で候補者への支持を訴える運動員=札幌市中央区で2日、石井諭撮影(一部画像を処理しています)
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 「安倍(晋三首相)さんに非常に不安を持つのは安全保障の問題なんです」。選挙期間中唯一の日曜日の7日、北海道1区の民主前職、横路孝弘氏は雪の中、札幌市中央区の繁華街でマイクを握った。アベノミクス批判に加え演説の3分の1を安保政策に充て「平和国家を維持し安倍さんの暴走を止めるためにも、今度の選挙は本当に大事だ」と訴えた。陣営幹部は「『平和』は横路の持ち味。投票率が高く横路ファンが多い50〜60代に響くテーマ」と言う。

 全国的に与党優位が伝えられる中、与野党が激戦となる選挙区が多いのが北海道だ。官公労を中心とした非自民勢力が伝統的に強く、自民党が大勝した2005年の「郵政選挙」でも民主党が8勝4敗と勝ち越した「民主王国」だ。だが、前回衆院選は全区で敗北。特に1区では、1996年の小選挙区制導入以来初めて、横路氏が自民新人だった船橋利実氏に約6000票差で敗れて比例復活となり、「王国崩壊」の象徴となった。

 予期せぬ衆院解散で、道知事や衆院議長を務めた横路氏の知名度と労組票をもってしても勝ち切れないとみた民主は、前回1区に候補を擁立した地域政党・新党大地(鈴木宗男代表)と全道で選挙協力を締結。鈴木氏の長女貴子氏を民主に入党させ、7区公認と比例道ブロック1位で処遇する代わりに、大地は候補擁立を見送った。

 この日は貴子氏が1区に入り、街頭で「1区は横路さん」と訴えた。保守層が多い大地の支持者がどの程度、民主支持で動くかは未知数だが、民主サイドは「ぶつからないだけでもいい」と解説する。

 民主党本部は今回、全国的に進めた野党共闘の一環で、民主党北海道にも12選挙区中3選挙区を維新の党に譲るよう求めた。しかし、民主党北海道は要請に従わず、全選挙区に候補を擁立した。

 「民主党北海道、新党大地推薦の池田真紀です」。8日昼、北海道大学の正門前で2区の無所属新人、池田氏が街頭演説を始めた。2区では民主元職の三井辨雄(わきお)元厚生労働相が後継指名した維新元職の松木謙公氏と、民主党北海道が独自に立てた池田氏が共に「野党の代表」を掲げて激突。結果的に自民前職の吉川貴盛氏が先行する構図となっている。

 民主党北海道が自前の候補擁立にこだわったのは、比例票の掘り起こしと組織死守が狙いだ。毎日新聞の中盤情勢調査では、比例北海道で議席回復の兆しもある。

 一方、自民は民主の「牙城」に狙いを定め、安倍首相や麻生太郎財務相、菅義偉官房長官ら大物を次々に送り込んで攻勢をかけている。

 甘利明経済再生担当相は6日、1区の船橋氏の応援演説で「前回は無名の新人が難敵を相手に大金星を挙げたが、今回は野党が一本化され大接戦だ。頭一つでも抜け出させていただきたい」と要請。船橋氏も「北海道で最大の激戦区。1区から北海道が変わるのろしを上げたい」と訴えた。

 自民党道連会長代行の伊達忠一参院幹事長は「勝っても負けても1000票差」とデッドヒートを予測。全国の流れに乗って与党が北海道も席巻するのか、それとも民主党が王国再建の足がかりを得るのか。ぎりぎりの攻防が続く。【横田愛】=つづく

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 ◇北海道1区=札幌市中央、南、西区
横路孝弘 73(11)民前

野呂田博之 56 共新

船橋利実 54(1)自前=[公]

飯田佳宏 41 無新

 ◇北海道2区=札幌市北、東区
吉川貴盛 64(4)自前=[公]

池田真紀 42 無新

松木謙公 55(3)維元=[生]

金倉昌俊 40 共新

2349チバQ:2014/12/11(木) 22:54:08
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141212k0000m010095000c.html

衆院選:支持団体に揺らぎ「民主と労組」「自民と農協」
毎日新聞 2014年12月11日 21時17分

 14日投開票の衆院選で、安倍政権が進める政策が与野党双方の組織選挙に「支持政党離れ」の影響を与えている。民主党を支持する労働組合は、安倍政権の経済政策「アベノミクス」の恩恵を受ける大企業組合員を中心に民主支持への揺らぎが見える。自民党を支持してきた農協は、農協改革への抵抗感から微妙な距離感をのぞかせる。【宮島寛】

 「とにかく厳しい選挙。民主党の議員、それぞれ大変厳しい戦いです」。民主党の岡田克也代表代行は10日、愛知県内であった自動車会社の労組の組織内候補の応援演説でこう強調した。約200人の労組幹部らで埋め尽くされた会場は熱気に満ちた。

 しかし、40代の同社社員は取材に「投票先は自民党。活気が戻ったのは安倍(晋三)さんのおかげだから」と明言した。同社はアベノミクスによる円安で輸出採算性が急激に回復。今年の春闘でも政府の賃上げ要請に応じる形でベースアップした。30代の同社系部品メーカー社員も「福祉だ何だと言ったところで仕事がなければ始まらない。仕事を増やし、給料を上げてくれるところに投票する」と語った。

 また、電力各社の労組で構成する電力総連は、運動員の派遣や電話での投票依頼などを、原発再稼働に理解を示す候補に絞って行っている。原発停止で業績が悪化し、給与減で家計が苦しくなった組合員にとって「再稼働反対」を掲げる候補者は「敵以外の何ものでもない」(西日本の30代組合員)ためだ。電力業界に理解ある候補者のみを当選させて「民主党の内部改革を託したい」(東日本の労組)ともくろむ。

  ◇  ◇  ◇

 「現況には不満だが、やむなく自民党を支持する。自民党しか仕方がなかった」。農協の政治組織、全国農政連会長を兼務する福井県農政連の山田俊臣会長は衆院選公示前の11月28日に記者会見し、苦悶(くもん)の表情を浮かべた。

 県農政連はこの日、福井1区の稲田朋美氏の推薦を決定した。ただ決定に先立ち、条件として稲田氏に農協改革を骨抜きにする「政策協定書」への署名を求めたところ、党政調会長として改革を推進する稲田氏はこれを拒否。農政連側が、拘束力のない要請書を稲田氏に送るという形で事態を収束させた。山田会長は「我々は自民党の下請け会社じゃない」とこぼした。

 農協が抵抗するのは、改革の行方次第で組織が揺らぎかねないからだ。農政への競争原理導入を模索する農業改革は、産地間のブランド化競争や農薬、資機材の安値販売競争を促すため、全国農業協同組合中央会(JA全中)が全国約700の農協を傘下に収める中央集権的な構造を改める必要がある。職員21万人のJAグループにとってはリストラを迫られるに等しい。このため各地方農政連が自民候補に政策協定書という「踏み絵」を示し、改革の骨抜きを狙った。署名に応じた東海地方の若手前職は「私の選挙区は接戦。農家と接点を持つ農協職員に変なうわさを立てられると厄介だ」と弁明した。

 安倍政権は農業改革を成長戦略の柱の一つと位置づけており、官邸筋は「売られたけんかは買うのが安倍首相。農協が、骨抜きに成功するか、逆効果だったかは選挙後に分かる」と自信をのぞかせる。

2350チバQ:2014/12/11(木) 22:58:06
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20141211150665.html
比例復活枠、長野と取り合いか
北陸信越ブロック、自民5〜6、民主2〜3

獲得議席、惜敗率が焦点

 14日投開票の衆院選は終盤を迎え、比例代表北陸信越ブロックの11議席をめぐる争いにも注目が集まっている。県内では自民、民主両党の候補が熱戦を繰り広げ、小選挙区で敗れても僅差なら比例復活が視野に入る。ただ長野、石川両県の一部選挙区でも両党候補らが激戦を展開しており、本県候補が復活当選できるかどうかは予断を許さない。

 同ブロックには比例単独、重複を合わせ9党が58人を擁立した。終盤情勢調査では、自民が5〜6、民主が2〜3、維新の党、公明党、共産党が各1議席を獲得する見通し。ただ最終盤の戦いや無党派層の動向次第で変動もあり得る。

 比例復活の鍵を握るのが「惜敗率」だ。小選挙区で落選した重複立候補者の復活当選は、名簿登載順位が同じ場合、当選した候補に対する得票数の割合を示す惜敗率が高い順に決まる。

 自民が大勝した前回衆院選で民主は比例北陸信越で2議席を獲得。惜敗率の高かった本県の上位2人が比例復活したが、2人目と落選した3人目の差はわずか34票。各陣営は一票の重みを再認識し、懸命に支持を訴える。

   ■    ■  

 今回、比例北陸信越で5議席を固めた自民は、福井県の前職が名簿単独1位となり、残りの復活枠は4の見通し。全19小選挙区に重複立候補した前職が2位で並ぶ。野党が伸び悩めば、過去最多の6議席目に手が届く勢いだ。各陣営は小選挙区勝利に全力を挙げるが、仮に敗れても惜敗率次第で比例復活できる。

 2議席をほぼ確保した民主党は、名簿1位に13小選挙区の重複立候補者を並べた。3議席獲得には、多くの小選挙区で候補を擁立できなかった北陸3県での比例票掘り起こしが不可欠。前回のように本県の民主候補が小選挙区で全敗すれば、復活枠をめぐる“身内同士”の争いがし烈になる。

   ■    ■  

 終盤情勢調査で本県は、特に2、3、4区で自民と民主が激戦を繰り広げている。

 惜敗率の勝負となった場合、焦点になるのが長野県だ。五つの小選挙区があり、前回は自民、民主などの接戦で、比例で自民2人、日本維新の会(現・維新の党)2人、みんなの党(解党)1人の計5人が復活した。

 今回も長野1、3区では自民、民主、維新などの前職3人がしのぎを削り、高い惜敗率が見込まれる。また保守地盤が強固な北陸3県では、石川1区で民主元職が自民前職相手に健闘。復活枠をめぐるブロック内の争いは激しさを増している。

 長野県の陣営も本県の情勢を注視する。長野1区の自民前職の選対関係者は「気になるのは新潟の惜敗率。新潟で一つでも多く(選挙区で)勝ってくれれば助かる」と打ち明ける。長野1区の民主前職は「新潟のためにも是が非でも小選挙区で勝つ。長野と新潟で比例票を増やしたい」と意気込む。

 維新の党の前身である日本維新の会は前回、第3極への追い風を受け3議席を得たが、今回は1議席にとどまる公算が大きい。公明党は名簿単独1位の前職が議席を維持できる見込み。共産党も2000年衆院選以来の議席獲得が現実味を帯びる。次世代、生活、社民、幸福実現の各党は議席確保が厳しい状況だ。

【政治・行政】 2014/12/11 09:26

2351チバQ:2014/12/11(木) 23:00:10
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/shuin2014/aichi/CK2014121102000289.html
野党協力の成否で明暗 12区・自民に迫る、4区・共倒れ懸念
 中日新聞社が実施した衆院選の県内小選挙区の終盤情勢調査で、野党協力の成否による明暗が分かれている。12区(岡崎・西尾市、額田郡)は民主と維新の候補者調整で一本化された維新前職が自民前職に迫りつつある。これに対し、調整がつかず維新元職と民主新人が並び立つ4区(名古屋市瑞穂・熱田・港・南区)は、先行する自民前職が引き離しつつある。

 県内全十五選挙区のうち唯一、民主が独自候補を立てず維新前職への一本化に応じた12区。自民支持層の大半を固めて優位を保つ自民前職に対し、維新前職は民主支持層を取り込むほか、無党派層にも強さを発揮して差を詰める。共産新人も支持拡大を図る。

 維新県総支部幹部は「意外に伸びていないが、第三極ならではの伸び代にも期待できるのではないか」と終盤戦に向け、さらなる追い上げを狙っている。

 一方の4区。自民支持層の大半、公明支持層の半分を固めるなど安定した戦いを展開する自民前職に対し、野党側はもともと民主議員だった維新元職と民主新人が民主支持層や無党派層の支持を分け合う。

 選挙戦ではいずれも「安倍政権の暴走を止める」「身を切る改革を」と異口同音に対自民を訴え、両陣営は共倒れの懸念が広がっている。

 情勢調査では三〜五割が投票先を未定と答えている。野党側は与党優勢の雰囲気や天候による低投票率が不利に働くと懸念。十日、名古屋市熱田区の金山駅南口で応援演説をした民主の岡田克也代表代行は「多くの人が投票所に足を運べば国は変わる。しっかり意思を示してほしい」と呼び掛けた。 

 (衆院選取材班)

2352チバQ:2014/12/11(木) 23:01:25
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/shuin2014/nagano/CK2014121102000246.html
「羽田王国」めぐり火花 激戦3区ルポ
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 「われわれは厳しい試練に直面している。私の命に代えても寺島君を当選させてほしい」

 上田市で九日夜に開かれた集会に、自宅療養中の羽田孜元首相から激励文が届いた。会場は静まり返り、寺島さんは頭を下げてじっと聞き入った。

 羽田元首相の後援会「千曲会」が根を張る上田市は有権者の約三分の一が住む大票田で、“羽田王国”の牙城。だが、前回選で後継の寺島さんは二千票差の接戦を強いられ、危機感が募っている。

 それでも陣営は「羽田の後継をアピールするしかない」と語る。選挙カーに息子で参院議員の雄一郎さんが乗り込み、「父の信念を継ぐのは寺島さんだけ」と繰り返す。

 上田周辺に攻め入るのが木内さんだ。

 「地元の道路予算を取る時、野党議員は大臣にお願いに行けますか? 地域のために選挙区から与党議員を出さないといけない」

 四日に東御市で開いた集会では上田周辺の公共事業計画を持ち出し、寺島さんとの違いを打ち出した。

 佐久市に地盤を持つ元県議で前回は同地域の得票数がトップだった。今回は公示後の第一声を上田市で行うなど切り崩しを狙い、十一月に隣の東御市に後援会を立ち上げ、外堀も埋める。「前回は三着で銅メダル。石にかじりついても金メダルを」と力を込める。

 前回、第三極の追い風を受け、寺島さんを追い詰めた井出さん。当選後は毎週末、上田、佐久両市の街頭で均等に街頭に立った。上田での勝負は接戦になると見込み、祖父で元官房長官の一太郎氏が築いた南佐久郡を中心とした“井出ブランド”を最大限生かす。

 住宅街では選挙カーを時速十キロで走らせ、家から出てきた人全員に対応している。陣営は「上田に注力している間に佐久で票差をつけて勝負を決する」と意気込む。

 唐沢さんは、安倍政権の批判票の受け皿になろうと独自の戦いを続ける。七日夕、JR上田駅前の演説では「アベノミクスで非正規労働者が百五十万人増えた」と訴え、聴衆から拍手を受けた。

 昨年の参院選で十五万票余りを獲得し、県内三位と健闘。唯一の女性候補という点もアピールし、女性だけの集会を開いて女性票の獲得に余念がない。

2353チバQ:2014/12/11(木) 23:01:48
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/shuin2014/shiga/CK2014121102000245.html
まめな訴え手応え 終盤ルポ2区
写真
 横断歩道の信号は赤。演説に足を止めてくれた有権者の元へとはやる気持ちを抑え、目の前を行き交う車に手を振り、頭を下げた。故郷に国替えして二度目の選挙の上野さんは「一票を争う厳しい戦い。わずかな時間も無駄にできない」と支持拡大に奔走する。マイクを握ったかと思えば握手、握手をし終わったら車へ。

 連夜の演説会では「故郷に仕事で恩返したい」と強調。駅前や道路整備、観光振興、治水−。国交政務官としての自負をのぞかせ、地域課題に対する意気込みを訴える。

 陣営は一日の目標電話件数の順守徹底や小まめな企業回り、ミニ集会開催を強化。投票日の天候も気に掛け期日前投票も促す。野田藤雄選対総括責任者は「優勢報道や天候の影響で投票日に出足が鈍るのが怖い。最後まで気を緩めず、取りこぼしのないよう固めていきたい」ときっぱり。

 対して、前々回まで連続三回当選し、国政復帰を目指す田島さん。長浜市北部の個人宅で開いたミニ集会では、「年金の一元化はどうなるか」「介護保険法の改正は」などと質問が飛び、その都度、自身の考えを分かりやすい言葉で伝えた。ミニ集会の狙いは「壇上からの演説は距離がある。百人の演説会より中身が濃い」(田島さん)から。有権者との距離感や双方向の交流を重視する。

 自民優勢との報道にも「二年前とは雲泥の差。雰囲気は悪くない」と、むしろ手応えを感じている様子。九日朝のJR稲枝駅前でのつじ立ちでは、「今度こそ頑張ってよ」と激励の言葉を受けたり握手を求められたりして笑顔を見せた。

 中沢啓子選対本部長は「追いかける側としてできることを精いっぱいしたい」。終盤に向けて女性を中心に応援弁士を重点動員、選挙カーから降りて演説する回数も増やし、票の上積みに全力を挙げる。

 二候補を追い掛ける中川さんは二年前に続く出馬。「手を振ってくれたり外に出てきてくれたりする人が増えた」と前回以上の手応えを感じている。とにかく多くの有権者に訴えを届けようと一日十五回以上街頭に立つ。

 訴えは、消費税増税中止が主眼。七日には地元農家と懇談し、米価下落の影響を受けた悲痛な思いに耳を傾けた。「安倍政権の影響で苦しんでいる人たちを助けたい」。国政への思いを一層強くした。

 陣営は、態度を決めかねている有権者の取り込みに重きを置く。ブラック企業規制や集団的自衛権撤回など党の主張を年代別に紹介したチラシを駅前や街頭で配り始めた。山田満選対本部長は「訴えをどれだけ広められるかが生命線。共感が得られれば必ず票につながる」と期待する。

2355チバQ:2014/12/11(木) 23:42:49
http://www.sankei.com/region/news/141211/rgn1412110058-n1.html
2014.12.11 07:03
【衆院選 激戦区を歩く】
千葉4区 「落下傘とは違う」前首相に挑む

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 冷たい雨が降る。師走の夕刻。船橋市の表玄関、JR船橋駅前には市民が集い、熱気に満ちていた。自民の新人、木村哲也氏(45)がマイクを握り、熱い口調で訴える。

 「重い決断だった。相手は強敵だ。政策通でクリーン、そして前首相。勝てるわけがないと誰もがひるむ。だが、戦うときは戦わねばならない」

 強敵とは5期連続当選の民主前職、野田佳彦氏(57)だ。党に逆風が吹いた平成24年の前回選挙でも約16万3千票を得票。次点の自民候補に約9万票の差をつけて圧勝した。

 今回、自民は県内唯一の「空白区」だった千葉4区(船橋市中南部)の候補者を公募した。名乗りをあげ、公認候補となった木村氏は船橋市出身。29歳で船橋市議となって3期務め、23年に県議に初当選した。「落下傘候補とは違う」と地元の期待は大きい。

 ◆絶対にぶれない原点

 10歳のとき、母親が病気で倒れた。緊急入院して一命はとりとめたが、後遺症が出た。「車いすを押して介護を続けた。政治活動の原点は医療・介護・福祉。絶対にぶれない」と語る。

 選挙戦では、菅義偉官房長官らが次々に応援に駆けつけている。石破茂地方創生相は「全国でもっとも厳しい選挙区だが、皆さんの力でなんとしても当選させてほしい」と訴えた。

 選挙戦に入って睡眠時間は3時間ほど。早朝から街頭に立つ。体重は4、5キロ減った。木村氏は「悔いのないよう、神出鬼没、全力を尽くす。手応えは感じている」と、あわただしく選挙カーに乗り込んだ。

 街頭演説を聞いた主婦(46)は「特に取り組んでほしいのは、防衛問題です。中国船のサンゴ密漁。怖いと思った。選挙には関心がなかったが、今回は投票に行きます」と話す。

 自営業、大川進太郎さん(61)は「嘘をつかない政治をしてほしい。国会議員の定数は削減すべきだ」と語った。

 ◆受け皿にこぼれない

 師走の夜、JR西船橋駅前広場には、巨大なクリスマスツリーが立つ。青と白の電飾が美しく輝く。

 黒いスーツ姿の野田氏は選挙カーの上に立ち、マイクを握った。通勤客らが足を止めて聞き入る。

 「西船橋には大衆酒場がたくさんある。日本酒がなみなみとコップに注がれ、受け皿にこぼれてくる。飲んべえにとって幸せなときです」。日本酒党の野田氏はこう語り、聴衆を引きつけた後、安倍政権の経済政策を批判した。

 「だが、アベノミクスでは恩恵が受け皿にこぼれてこない。豊かな人がより豊かになるだけだ。中間層に直接、手を差し伸べる政策が必要です」

 車から降りて聴衆の中へ入ると、握手を求める行列ができた。野田氏は「動員しなくても集まってくれる。ありがたいことです」と語った。

 会社員、筧史絵さん(41)は「5歳と2歳の子供がいる。子育て支援をお願いしたい」と話す。

 野田氏は公示前から、朝の駅頭立ちを復活した。冷気の中、前首相自らビラを配った。若い母親が「頑張ってください」と声をかけ、赤ちゃんを野田氏に抱いてもらい、写真を撮影した。人気は高い。

 共産の新人、斉藤和子氏(40)は「安倍政権は戦争できる国にしようとしている。若者を戦場に送ってはならない」と訴える。無所属新人、西尾憲一氏(64)は「原発再稼働に反対」と呼びかける。

 民主の大物政治家に3人の新人が挑戦する。有権者はいかなる選択を行うのだろうか。(塩塚保)

2356チバQ:2014/12/12(金) 00:24:06
http://www.asahi.com/articles/DA3S11498770.html
(2014衆院選)「威光」に切り込む自民 「TPP反対」支持取り込む 栃木3区
2014年12月10日05時00分
 「皆様から頂いた政権与党とのパイプ。これを太く強くして地元の役に立ちたい。農業やインフラ整備の問題を中央に伝える」

 4日夜、栃木県矢板市。建設会社の会議室で作業着姿の社員ら約30人を前に自民前職の簗和生(やなかずお)氏は、深々と頭を下げた。応援に駆けつけた元総務相の鳩山邦夫氏は「この地域は国とずっと切れていたんでしょ。私が簗君のバックについて国からお金を持ってくるよ」と支持を訴えた。

 栃木3区は2009年に自民を離党、みんなの党を結党した渡辺喜美氏が当選を重ねてきた。副総理や外相を務めた父・美智雄氏から続く地盤に前回、簗氏は「落下傘候補」(鳩山氏)として挑戦。比例復活で初当選した。

 自民は今回、組織力を生かした選挙戦を繰り広げる。簗氏の選挙事務所は、壁一面が業界団体の推薦状で埋め尽くされていた。その象徴が、農協の政治団体である農政連だ。前回選挙では、渡辺氏が地元でも環太平洋経済連携協定(TPP)推進を掲げたが、農政連はTPPに反対だ。

 栃木県はコメの収穫量が全国8位(昨年)、畜産業も盛んで農業政策への関心は高い。今年の米価は、市場に余剰米が多く残ることなどから価格が暴落、地元の農業に従事する男性(47)は「昨年より収入は100万円も落ちた。TPPには絶対反対だ」と話す。自民党はTPPを推進するが、簗氏は自身のホームページで「TPPへの参加に断固反対」と記す。

 ■解党打撃「第三極衰退の象徴」

 「党がなくなった。比例復活も出来ない。まさに生きるか死ぬかの瀬戸際です。おやじの時代から応援してくれる皆様だけが支えです」

 全国紙などが序盤の情勢調査を伝えた4日。栃木県大田原市の黒羽商工会。集まった約20人を前に渡辺氏はそう叫ぶとメガネをはずして涙をぬぐった。

 父の地盤を継ぎ、過去6回の選挙は圧勝。渡辺氏が09年につくったみんなの党は国会議員36人、全国で地方議員約300人を抱える第三極として、軽視できない存在にまでなった。しかし、自身が安倍政権に接近したことで党は内紛、昨年末に分裂した。

 安倍晋三首相が今年1月「責任野党」として連携に向けた秋波を送ると、みんなの党はさらに揺れた。渡辺氏は巨額資金借り入れ問題で春に代表を辞任し、衆院選目前に解党に。今回は地元に張り付き、ミニ集会や街頭演説を繰り返す。

 前回は脱官僚や消費増税の凍結、TPP賛成など、みんなの党の政策を訴えた。「業界団体と癒着している自民党に改革なんて出来るはずがない」と歯切れが良かった。

 だが今回は違う。持論だったデフレ脱却のための金融緩和や消費増税の凍結を安倍政権が実行したため、「ずっと安倍首相に進言してきた。アベノミクスはナベノミクスなんです」と安倍首相との近さを訴える。公示前には安倍首相とツーショットの写真が載った後援会カードを配って近さをアピールしたほどだ。

 「今回はかつてない逆風だ。先代の威光だけが頼りだ」(後援会幹部)。渡辺氏は新党を模索したが断念。安倍政権になり、自民との違いが分かりづらくなった。加えて、かつてみんなの党が掲げた政策は都市部の有権者に響いても、「農村地帯である栃木3区でも支持されていたとは言い難い」と陣営幹部。「栃木3区は第三極衰退の象徴だ」。古参の支持者たちは頭を抱える。

 一方、前回に続く2回目の挑戦となる共産新顔の秋山幸子氏は「農業政策を壊してきた自民党や、ここでお父様の代からずっとやってきた方がTPPに賛成していて、農家がどうなるかという瀬戸際だ」と、TPPの阻止などを訴える。

 (今野忍、堀井正明)

 ◇栃木3区の候補者(届け出順)

簗和生  35 党青年局次長   自前(1)[比]

秋山幸子 63 〈元〉足尾町議  共新

渡辺喜美 62 〈元〉みんな代表 無前(6)

2357チバQ:2014/12/12(金) 00:31:46
http://www.asahi.com/articles/CMTW1412100600001.html
宙に浮くTPP論争/2014衆院選
2014年12月10日10時28分
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 ◆ 農協の姿勢に変化/2区

 前回衆院選の山形2区は、TPP(環太平洋経済連携協定)が大きな争点となり、反対を訴えた自民・鈴木憲和氏は当選、当時経済産業副大臣で反対を明言しなかった民主・近藤洋介氏は小選挙区で敗れた。その後、安倍政権は交渉参加を表明。政府の姿勢は大きく変わったが、今回の選挙ではTPPの是非を正面から論じる姿は乏しく、論争は宙に浮いている。

 5日に朝日町であった鈴木氏の個人演説会。TPPについて鈴木氏は「議論をして安倍政権は前に進むと決断した。地域のみなさんの気持ちをいただいて東京に行ったのに、(交渉参加を止めることが)できなかった。私は正直、すごく悔しい」と釈明した。

 しかし、交渉内容には踏み込まずに「だから私は将来、この地域の気持ちを国政の真ん中に反映できるような大きくて強い政治家になりたい」と、支持を求める訴えにつなげた。

 一方、近藤氏は、衆院解散翌日の会見で「農家の方から『あんたはうそはつかなかった』と言ってもらえる」と語った。「反対」を明言しなかった前回の姿勢を自ら評価するもので、12月4日に西川町であった近藤氏の演説会では、民主党県連の吉村和武幹事長が「今思い起こしていただきたいのは、どちらが誠実だったのかということだ」と力を込めた。

 近藤氏の陣営は、「反対」を主張していた鈴木氏への批判を強めながら、米価下落への対策として「戸別所得補償制度」復活の訴えに力点を置いており、TPPは陰に隠れたような形になっている。

 TPPが論戦の焦点にならない背景には、農業団体側の姿勢の変化もある。

 JAグループの政治団体・県農協政治連盟は昨夏の参院選で自民党の猛反発を受けながらも「TPP断固反対」を掲げたみどりの風(当時)の舟山康江氏を推薦し、支援活動を行った。

 その後、自民党と「和解」した県農政連は、今回の衆院選ではTPPや米価とともにJAグループの存続基盤に直結する「農協改革」を「大きな難題」として挙げ、1区は自民前職の遠藤利明氏、2区は鈴木氏を推薦することを決めた。

 高谷尚市会長は2日、遠藤氏の出陣式であいさつに立ち、「私たちの思いをどこに託せばいいのか。それはやはり政権与党です」と訴えた。農協改革という課題を政権側から突きつけられ、強い姿勢に出るのが難しい様子がうかがえた。

 2区の共産党新顔、白根沢澄子氏は、TPP即時撤退の立場を表明している。

2358名無しさん:2014/12/12(金) 07:40:52

安倍 晋三総裁
開始時間 候補者 演説場所 用務
10:50〜 【山形県】 かとう 鮎子 (3区) イオン酒田南店前
( 酒田市あきほ町120-1 ) 街頭演説会
13:00〜 【山形県】 すずき のりかず (2区) さくらんぼ東根駅東口 街頭演説会
16:10〜 【栃木県】 西川 こうや (2区) JR今市駅前 街頭演説会
18:30〜 【埼玉県】 村井 ひでき (1区) 浦和駅東口 街頭演説会

谷垣 禎一幹事長
開始時間 候補者 演説場所 用務
12:30〜 【岩手県】 藤原 たかし (4区) イトーヨーカドー花巻店前
( 花巻市下小舟渡118-1 ) 街頭演説会
16:00〜 【栃木県】 やな 和生 (3区) 那須塩原駅西口
( 那須塩原市大原 ) 街頭演説会
19:00〜 【神奈川県】 ふくだ 峰之 (8区) 青葉台駅
( 横浜市青葉区青葉台一丁目 ) 街頭演説会


二階 俊博総務会長
開始時間 候補者 演説場所 用務
10:00〜 【大阪府】 左藤 章 (2区) 西田辺交差点
( 阿倍野区昭和町5−12 ) 街頭演説
10:20〜 【大阪府】 左藤 章 (2区) 地下鉄駒川中野駅前
( 東住吉区駒川3−27−25 ) 街頭演説
10:30〜 【大阪府】 左藤 章 (2区) 駒川商店街 徒歩遊説
10:50〜 【大阪府】 左藤 章 (2区) 駒川商店街南側
( 東住吉区駒川5−22−20 ) 街頭演説
11:30〜 【大阪府】 竹本 直一 (15区) 近鉄富田林駅北側ロータリー 街頭演説会
13:30〜 【大阪府】 岡下 昌平 (17区) 泉ヶ丘駅前
( 堺市南区茶山台1−2 ) 街頭演説会

2359名無しさん:2014/12/12(金) 07:45:08


海江田万里代表
朝から地元周り
18:30 千葉6区 松戸駅東口
18:50頃 ぶら下がり取材(同上)

岡田克也代表代行
7:00 愛知7区 前後駅前ロータリー
8:40 愛知3区 大高駅前ロターリー
10:00 愛知13区 知立市弘法山遍照院
11:25 愛知13区 イトーヨーカドー安城店前
13:00 愛知14区 豊川市総合体育館前
13:30 愛知14区 城下交差点(豊川市牛久保町城下)
16:50 神奈川12区 藤沢駅南口バスロータリー
18:15 神奈川9区 新百合ヶ丘駅南口
19:20 神奈川16区 本厚木駅北口

枝野幸男幹事長
11:00 栃木2区 まちの駅新鹿沼宿前
11:30 栃木2区 日晃そば前(鹿沼市西茂呂2−22−25)
14:20 宮城1区 仙台フォーラス前
14:45 宮城1区 アエル仙台前
15:00 ぶら下がり取材(同上)
18:00 福島5区 勿来市民会館
19:30 福島5区 いわき駅

2360チバQ:2014/12/12(金) 07:49:50
http://www.sankei.com/region/news/141212/rgn1412120078-n1.html
2014.12.12 07:08
【衆院選 激戦区を歩く】
千葉9区 党名より個人をアピール

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 前職3人を含む4人が立候補し、激しい選挙戦が繰り広げられている千葉9区。産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)による合同世論調査で判明した終盤情勢では、自民の前職、秋本真利氏(39)が頭1つ抜け出している。追う形となった民主前職、奥野総一郎氏(50)と次世代前職、西田譲氏(39)の陣営に悲壮感はなく、残りの選挙戦では、党ではなく「個人」を前面に出して無党派層にアピールし巻き返しを図る。

 ■脱原発の自民候補

 選挙戦で秋本氏は「脱原発」を掲げ、再生可能エネルギーへの転換を声高に主張している。

 陣営関係者は「党内には、党の主張と一部食い違う秋本を良く思わない人がいることは確かだ」と明かす。しかし「筋の通った主張をしていることに、一目置く人もいる」という。

 2日には、前回選挙に続き、深い交流のある小泉進次郎復興政務官が応援のため、千葉市若葉区のJR都賀駅に来訪。大勢の聴衆の前で「これからの自民党を一緒に作っていきたい仲間だ」とエールを送った。他にも選挙区には、閣僚経験者や著名議員らが続々と入っている。

 ■地元を思う気持ち

 奥野氏の陣営には、前回選挙と比べて多くの有権者が訪れるようになった。

 「年金生活をしている人などから切実な声が届いている。自民一強を何とか阻止して民主主義を復活させたい」

 奥野氏は衆院議員に当選後も議員宿舎を借りず、選挙区内の駅頭での演説を続けてきた。「知名度は他の候補者よりも高く、地元を思う気持ちは1番強い」と陣営関係者は話す。

 11日には蓮舫参院議員と野田佳彦前首相が応援に駆けつけた。「党の風は吹いていないが、駅頭では名乗る必要もなくなってきた奥野個人の力で、何とか勝ち抜きたい」(同)。

 ■無党派層取り込み

 「毅然とした政治家でありたい」と語る西田氏は、「今回の選挙で初めて、国防や教科書問題について、有権者から話しかけられている」。9日には、平沼赳夫党首が応援に来ており、保守層へのアピールを継続していく。

 陣営関係者は前回比例復活した衆院選について「所属していた日本維新の会の風に乗った選挙だった」と分析。「今回は党ではなく、西田の選挙になる。本人の演説を見れば、応援したくなる人が増えるはずだ」と話す。

 選挙戦後半戦は、駅頭などで本人の露出を増やしている。課題となる無党派層の取り込みに向け、「若い世代にもアピールしていく」とした。

 共産新人の鴨志田安代氏(59)の陣営関係者は「集団的自衛権など安倍政権の平和に関する施策に危惧する声が多く、党としての手応えは非常に良い」と話す。

 9区は、かつて自民から出馬して衆院議員を4期務め、解散したみんなの党で幹事長を務めた参院議員・水野賢一氏が地盤としている。水野氏の関係者は「陣営として1人の候補者を応援することはない」としており、当面は無所属で活動するという同氏を支持する有権者を取り込もうと、各陣営は積極的に動いている。

 投票先を決めかねているという若葉区のパートの女性(45)は、「国会であらさがしをする人ではなく、信頼できる人に投票したい」と話した。(山本浩輔)

2361チバQ:2014/12/12(金) 07:50:44
http://www.sankei.com/region/news/141210/rgn1412100059-n1.html
2014.12.10 07:09
【衆院選2014】
注目区を歩く(上) 「厚い壁」に挑む自民 神奈川4区

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 「自民は本気で(元みんなの党代表で前職の浅尾慶一郎氏の)牙城を崩そうとしている」

 4区(横浜市栄区、鎌倉市、逗子市、葉山町)の浅尾氏陣営の一人は公示後、こうつぶやいた。陣営を襲ったかつてない危機感は9日、お膝元で現実となって現れた。

 “浅尾系”市議が最大会派を誇ってきた鎌倉市議会で同日、3市議が自民前職の山本朋広氏への支持を鮮明にし、新たな議員団を誕生させたのだ。

 これまで同市議会において、山本氏への支持を表明する市議は限定的だった。だが、中央政界でのゴタゴタは、地方の潮目も大きく変えた。議員団に参加した市議の一人は「(山本氏の)支持基盤を拡大していく」と意気込みを語る。

 中央からの援護射撃も手厚い。山本氏の応援には、石破茂地方創生担当相や谷垣禎一幹事長ら主要閣僚や党幹部が連日のように駆けつけており、山本氏も「これほどの支援は初めてで、他の候補者から嫉妬されるほど。大きなプレッシャーを感じる」と気を引き締める。

 安倍晋三首相は先月30日に行われたJR鎌倉駅前の演説で、「衆院が解散したからといって党を解散する必要はない」と力を込め、浅尾氏の政治姿勢を批判。さらに公示日の今月2日、逗子市内の神社で行われた山本氏の出陣式に姿を現したのは、菅義偉官房長官だった。菅氏の4区入りはこれまでに2度。「今度こそ、何としても小選挙区で勝利する」とげきを飛ばした。

 「改革勢力を結集する」との姿勢を崩さない浅尾氏への警戒感に加え、自民側には、野党元代表である浅尾氏の選挙区を奪うことで、「自民勝利の象徴」としたい考えもある。「重点区」での議席奪取へ攻勢を強めるものの、浅尾氏の壁は依然として分厚く立ちはだかっている。

 対する浅尾氏の陣営。浅尾氏の出身校で鎌倉市内にある名門進学校・栄光学園高OBや系列市議らが脇を固め、その厚い支持基盤から地元では「浅尾党」と評されるほど大きな存在となっている。

 浅尾氏は党幹部としてテレビ番組などへの露出が多かったこともあり、知名度は高い。自民への追い風が吹き荒れた平成24年12月の前回衆院選でも、山本氏に4万3千票差をつけて圧勝した実績を誇る。

 しかし、浅尾氏の立場は大きく変わった。みんなの党の創設メンバーで、今年4月からは党代表を務めていたが、党内の路線対立により、公示直前の先月28日に解党。比例代表での復活がない無所属での出馬となったのだ。

 党をまとめきれなかったその政治手腕に対する批判も出たことから、浅尾氏は連日駅頭に立ち、「日本の政治に緊張感をもたらすためには改革勢力が必要。覚悟を示すためにもあえて最も厳しい道を選んだ」と強調する。

 前回は党幹部として他候補の応援に繰り出すことも多く、地元入りがままならなかったが、今回は地元に張り付いて街頭演説を繰り返すなど、背水の陣を敷いている。選挙用ポスターや看板には「不器用ですが」の文字を入れるなど、解党をめぐる混乱を逆手に取るかのような手法も使ってアピールに躍起だ。

 浅尾氏と山本氏の戦いを軸にした4区は、前回と同じ顔ぶれによる選挙戦となっている。民主党を離党し、無所属で挑む新人、荻原隆宏氏は法的拘束力のある住民投票制度の確立や集団的自衛権行使容認への反対を明確にすることで、「革新勢力の受け皿」を標榜(ひょうぼう)。街頭演説を中心に無党派層の獲得に力を入れる。

 共産新人の加藤勝広氏は消費増税の中止や集団的自衛権の行使容認反対、福祉充実などを支持者に訴え、党勢拡大を図る。

                   ◇ 

 安倍政権の経済政策「アベノミクス」への評価が主な争点となった今回の衆院選。急遽(きゅうきょ)突入した「師走決戦」での注目選挙区の状況を伝える。 (衆院選取材班)

                   ◇ 

 ▽4区(4人)

山本朋広39☆文科政務官 自 前 【公】
浅尾慶一郎50 元みんな代表無 前 
荻原隆宏44 元横浜市議 無 新 
加藤勝広70 党地区役員 共 新

(上から届け出順、☆は比例と重複)

2362チバQ:2014/12/12(金) 07:51:16
http://www.sankei.com/region/news/141211/rgn1412110032-n1.html
2014.12.11 07:02
【衆院選2014】
注目区を歩く(中)県内最大の激戦 神奈川16区





 かつて、農林水産相を務めた亀井善之氏=自民=を9期にわたって衆院に送り出し、「保守王国」とされてきた県央地区。その中心である16区(相模原市西部、厚木市、伊勢原市、愛川町、清川村)では、自民と民主が火花を散らし、「県内最大の激戦」を繰り広げている。

 「ここに来ているのは(民主前職、後藤祐一氏の出身校の)厚木高校OBがほとんど。地元の力で何とか押し上げてみせる」

 先月19日、厚木市内で開かれた選挙事務所の開所式に集まった厚木高校OBは、こう自信を見せた。

 民主への逆風が吹き荒れた2年前の前回、後藤氏は自民新人だった義家弘介氏を追い詰めるも、8077票及ばなかった。「落下傘候補」だった義家氏に僅差で敗れ、比例代表での復活に甘んじた苦い記憶があるからこそ、小選挙区での当選には並々ならぬ思い入れがある。

 雪辱を期す後藤氏の最大の強みは、地元の名門・厚木高校のOBらが中心となった後援会組織だ。

 街頭では「対案をしっかりと提示する野党を育て、安倍晋三政権にブレーキをかける」と、“反自民”の姿勢を強調する後藤氏だが、ある支持者は「普段は自民を支持しているが、後藤氏が厚木高OBである以上は応援する」と、党派を超えた支援を誓う。

 選挙区内の隅々に張り巡らされた卒業生のネットワークをフル活用し、地元のイベントにこまめに顔を出すなど「どぶ板選挙」を徹底、自民の強固な地盤を切り崩す構えだ。

 後藤氏は、平成21年の衆院選で「政権交代」の追い風を受け、亀井氏の息子、善太郎氏=自民=を破って初当選。善太郎氏の引退を受け、自民は参院議員だった義家氏を送り込んだ。

 後藤氏陣営の幹部は「今回は極端な風が吹いていない。後藤氏が地盤を確立できるかどうかの正念場だ」と気を引き締める。

 公示後の今月初旬。伊勢原市内の児童館で行われた義家氏のミニ集会には、約70人の支持者が詰めかけた。かすれた声を絞り出すように、義家氏はこう切り出した。

 「皆さんに支えられ、この選挙戦、マイクを握り続けてまいりました。つぶれてしまった声は、またよみがえります」

 「ヤンキー先生」としての高い知名度を背景に、前回は「教育再生」を掲げて初当選した。当選後は文部科学委員会理事など「教育畑」の重要ポストに就いたほか、北海道の高校で教鞭(きょうべん)をとるなど、全国各地を飛び回る多忙な日々を過ごしてきた。

 前回の辛勝をめぐり、「地元での活動不足」を指摘する声も上がっていたため、今回の選挙戦では“地元密着”を強調。「地方創生を打ち出して、正々堂々と戦う。(さがみロボット産業特区など)国家プロジェクトが日本で最も集中しているのは地元・伊勢原だ」と、地元に身近な政策で有権者に語りかける。

 後藤氏と義家氏。両陣営ともに「地元」を強調する選挙戦は、終盤に入って激しさを増している。

 自民、民主との違いを強調しているのは、共産新人の池田博英氏だ。

 「共産党が唯一、消費増税中止と言っているんです」

 池田氏は「自民でも民主でも政治は変わらないという思いが国民の間にある。そうした層が、『共産に託してみよう』と考えていただければ、この選挙区で食い込んでいける」と気を引き締めている。

                   ◇

 ▽16区(3人)

 後藤祐一45☆元内閣委理事 民 前 
 池田博英52 党地区委員長 共 新 
 義家弘介43☆元文科政務官 自(町)前 【公】

 (上から届け出順、☆は比例と重複)

2363チバQ:2014/12/12(金) 07:51:46
http://www.sankei.com/region/news/141212/rgn1412120070-n1.html
2014.12.12 07:10
【衆院選2014】
注目区を歩く(下)元横浜市長出馬で混戦 神奈川18区

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 先月29日、18区(川崎市高津区、宮前区、中原区の一部)内の東急田園都市線高津駅近くで行われた、元横浜市長で次世代前職の中田宏氏の選挙事務所開き。ここで、かつて横浜市長、知事として県政界をリードした2人が顔を合わせた。

 応援に駆けつけたのは、元知事で参院議員の松沢成文氏(56)。同月26日に次世代に合流したばかりの松沢氏は、盟友の中田氏に向けて「実績、政策、理念がある。最高の候補者だ」と、賛辞を贈った。

 この動きに警戒感を強めたのは、日頃から地元で駅頭演説を多くこなしてきた自民前職の山際大志郎氏、生活元職の樋高剛氏の両陣営だ。両氏に比べて地元での準備不足が否めなかった中田氏だが、党国対委員長としてメディアの露出も多いうえ、何より平成14年から21年にかけて横浜市長を務めたことから、知名度で他候補を圧倒する。宮前区を含む旧8区で2度当選した実績もある。

 その中田氏が、昨年の参院選で自民候補者に次ぐ74万票を集めた松沢氏とタッグを組んだことから、ある陣営は「選挙の戦い方をよく知っている2人。不気味な存在だ」と危機感を募らせた。

 14年に新設された川崎市北部の18区は、都内に隣接するなど交通利便性が高いことから、都内に勤める「神奈川都民」が多く住む、県内屈指の“浮動票エリア”となっている。

 今回の衆院選では、議席死守を図る山際氏に対し、比例代表(北陸信越)から国替えした中田氏、返り咲きを目指す樋高氏との戦いを軸に、維新新人の北村造氏と共産新人の塩田儀夫氏が出馬する混戦模様となっている。

 これまで18区は自民と民主が拮抗(きっこう)し、15年以降4回行われた衆院選では、自民と民主が交互に制してきた。

 しかし、中田氏が昨年、旧日本維新の会の神奈川18区支部長に就任したことが、この対立軸に変化を生じさせた。公示直前に北村氏が出馬を決め、民主が候補者擁立を見送ったにもかかわらず、野党間調整が不発に終わるなど浮動票の行方は読みにくくなっている。

 知名度を武器に浮動票獲得を目指す中田氏に対し、山際氏陣営は自民が得意とする組織戦で対抗する。今月2日の出陣式には、党川崎市連の幹部が勢ぞろいした。街頭演説や個人演説会にも甘利明経済再生担当相(65)や三原じゅん子参院議員(50)といった「有名どころ」が続々と駆けつけ、18区への意気込みを見せつけた。

 山際氏は組織を固める一方で、きめ細かくミニ集会を開き、「アベノミクスのど真ん中で仕事をしてきた。ほかに日本経済を再生させる道はない」と、経済産業副大臣としての実績を前面に押し出す。

 前回衆院選で落選し、2年間の浪人生活を送る樋高氏は、4度目の当選に向けて奔走している。

 元環境政務官としての実績を強調する樋高氏は、都市住民を意識した独自政策として、再生可能エネルギー政策の考え方をまとめた「風の谷計画」をアピール。アベノミクスを痛烈に批判し、「反自民勢力の結集軸を」と呼びかける。

 公示日の1週間前に名乗りを上げた北村氏は、若さとサラリーマン目線を武器に既得権益の打破を訴える。地元の維新所属県議2人が中田氏支援に回るという“ねじれ”をものともせず、江田憲司共同代表(58)や小野次郎幹事長代理(61)の応援も得て、選挙区を縦横無尽に走り回っている。

 市内にある東芝の工場で40年以上働き、雇用問題改善などを訴える塩田氏も、党勢拡大と知名度の浸透を図っている。=おわり

                   ◇

 ▽18区(5人)

 北村造31☆元証券会社員 維 新
 樋高剛49☆元環境政務官 生 元
 塩田儀夫64 団体理事   共 新
 山際大志郎46☆経産副大臣  自 前 【公】
 中田宏50☆元横浜市長  次 前

 (届け出順、☆は比例と重複)

2364名無しさん:2014/12/12(金) 07:52:03
170 :無党派さん:2014/12/12(金) 02:35:41.93 ID:mIM56XEJ
ところで松原仁はどんな感じかな?
石原ひろたかの応援に総理が来た時は大井町がすごかったなw

http://i.imgur.com/SC6Kf5h.jpg

2365チバQ:2014/12/12(金) 07:52:40
http://www.yomiuri.co.jp/local/hyogo/news/20141209-OYTNT50232.html
衆院選 注目区ルポ<上>
2014年12月10日
 ◇無党派層狙いと組織戦
 ■1 区■


 井坂信彦 40 維前《1》
 盛山正仁 61 自前《2》
 筒井哲二朗 43 共新

 
 序盤情勢を報じた朝刊に「自公300超す勢い」の見出しが躍った4日夕、阪神魚崎駅前で井坂はマイクを握る手に力を込めた。「自民を大勝させるわけにはいきません」

 前回選ではみんなの党から立候補。結いの党を経て9月に維新に合流した。日本維新の会などが第3極として注目された前回とは違う。風は感じられない。

 陣営は「維新の看板を前面に出すのは得策ではない」と政党色を薄めた。チラシには「井坂対自民」で政策を比較。無党派層を意識し、擁立を断念した民主票の取り込みも狙う。「与党批判票を集めなければ勝てない」

 「今回は前回以上に危ない」。一方の盛山陣営は危機感を募らせ、組織の引き締めを図る。井坂に約2800票差まで迫られた前回の苦い記憶がある。

 6日に安倍首相、7日には石破地方創生相と大物の来援を受けた。「政権を担えるのは自公だけ」。演説では井坂とは反対に「自民党」の看板を強調。自民系市議、県議が顔をそろえる。

 自転車で運動してきた井坂に対抗して「街を歩く」作戦も立てた。陣営幹部は「井坂さんは政党に頼らなくても、個人的な人気がある。うちは、自民党の看板を前面に打ち出さないと戦えない」と明かす。

 「暴走する安倍政権に対抗できるのは、共産党だけです」。筒井は、商店街や駅前で、アベノミクス批判や原発再稼働、集団的自衛権行使の限定容認への反対などを説く。

 陣営は、民主、維新支持層にもターゲットを広げ、与党への批判票の取り込みに躍起だ。「自民だけでなく、消費増税に明確な反対を示さない民主や維新に対しても嫌気がさしている層は多い。非自民の受け皿となるのは共産党しかない」と意気込む。

2366チバQ:2014/12/12(金) 07:53:06
 ◇5党混戦保守分裂焦点
 ■3 区■

 横畑和幸 43 民新
 関芳弘 49 自前《2》
 新原秀人 52 維前《1》
 和田有一朗 50 次新
 冨士谷香恵子 62 共新

 
 4日午後、神戸市須磨区の市営地下鉄名谷駅前。横畑が有権者と握手を交わす背後で、運動員が「投票へ行こう」の文字カードを掲げた。陣営は「投票率が下がれば、自民に有利になる」と考える。「保守票が割れて、投票率が上がれば、つけいる隙は十分ある」

 3区では、民主と維新が候補者を一本化できず、さらに神戸市議、県議の経験を持つ和田が参戦。野党4党の候補が乱立する混戦模様となった。

 「保守が分裂して、民主に漁夫の利を得させてはいけない」。関は、出陣式で声を張り上げた。保守票が新原、和田に流れ、結果的に労組票を固める横畑に有利になることを警戒。銀行出身の「経済政策通」を売り込み、「油断は禁物」と組織を引き締める。

 一方、新原陣営は「和田の出馬はプラスに働く」と受け止める。関と和田が票を食い合えば、市議時代からの地盤を持つ新原に「勝ち目」が生まれるのだという。無党派層を取り込もうと、街頭演説では「庶民の党」をアピールする。

 公示前日に次世代の公認を得た和田は「政党色が鮮明になったことで戦いやすくなった」と、地元・垂水区での知名度を生かした選挙戦を展開。「地方議員として住民の声を聞いてきたからこそ、できることがある」と訴え、須磨区でも浸透を図る。

 一方、冨士谷は「消費増税ストップ」「原発再稼働の中止」などの党の政策をアピール。唯一の女性候補であることを生かし、「子育ても親の介護も経験した。女性たちの願いを伝える議員として、国政で働きたい」と訴えている。(文中敬称略)(畑中俊、中谷圭佑)

                   ◇

 14日の衆院選投開票に向けて、県内の12小選挙区では各候補者が舌戦を繰り広げている。注目選挙区の現場から報告する。

 
 ◇候補者名簿は届け出順。敬称略。氏名、年齢(投票日現在)。政党の略称は自=自民、民=民主、維=維新、公=公明、次=次世代、共=共産、生=生活、社=社民、諸=諸派、無=無所属。新旧、当選回数。

2367チバQ:2014/12/12(金) 07:53:33
http://www.yomiuri.co.jp/local/hyogo/news/20141210-OYTNT50261.html?from=yartcl_popin
衆院選 注目区ルポ<中>
2014年12月11日
 ◇党看板前面と個人党…11区


頭師暢秀 44 自 新
苦瓜一成 61 共 新
松本剛明 55 民 前《5》

 「自由民主党の頭師暢秀でございます」

 先月30日に姫路市内であった候補予定者公開討論会。頭師は発言のたびに与党候補であることを繰り返し強調した。初挑戦で、二人乗り自転車「タンデム」で知名度アップに奔走した前回選のような奇策は封印。党支持層へのあいさつ回りを地道にこなす。陣営は「今回は各方面から呼ばれることが多い」と手応えを感じている。

 実績と知名度に勝る松本は防戦を強いられている。

 「二度目の逆風だ」。2日の出陣式に臨んだ松本は自らを鼓舞するように声を張り上げた。逃げ切ったとはいえ、初陣の頭師に1万6000票差まで詰められた前回選。「今回はもっと厳しい」と危機感を強め、2回目の当選以降続けてきた他選挙区への応援演説も見合わせ、従来以上に基盤固めに力を注ぐ。

 苦瓜は「消費増税反対」などを掲げて他の2候補との違いを鮮明にし、反自民票や無党派層の取り込みを狙う。

 解散風が吹き始めてからの擁立だったため、知名度不足は否めず、人が集まる商店街やスーパーマーケットなど重点的に回り、連日20か所以上、街頭で顔と名前をPRする。「庶民の生活を本当に考えているのは我々だけ」と訴え、主婦層などへの浸透を図る。

2368チバQ:2014/12/12(金) 07:53:55
 ◇自民系2氏に維新、共産…12区

堀譲 64 共 新
山口壮 60 無 前《4》
村上賀厚 55 維 新
戸井田真太郎 36 無 新

 「無所属の2人で勝った方が自民党なんです」。9日も相生市内など約40か所で山口は訴えた。意識する相手は戸井田だ。

 山口は昨年12月に民主党を決別、旧新進党時代から交流のある二階俊博・自民党総務会長の二階派の「特別会員」として自民党に急接近。6日にたつの市であった山口の決起集会には二階氏も駆けつけ、「圧勝すれば、『どうぞ(自民党に)』となる」

 県連は先月、戸井田を党本部に公認申請したが、認められず、戸井田は党本部から打診された比例単独候補を拒否したため、無所属に。県連関係者は「二階さんの影響力だろう。ずっと自民党で頑張ってきた人を推すのが筋だ」と憤る。

 8日には、文書でも「全面支援」を公表。戸井田も「県連支援」と記した選挙カーで「祖父の代から自民党一筋」と繰り返す。

 村上は、〈自民系無所属〉候補について「単なる自民党内での争いだ」と切り捨てる。

 地盤のない中、アパートの一室を事務所として選挙戦を展開し、「消費増税延期の信を問う選挙の意味が全く分からない。国会議員の定数や歳費削減など身を切る改革が先決だ」と主張。陣営は「1票でも上積みを目指す」とし、街頭などで無党派層の取り込みを狙う。

 堀もこまめに街頭に立ち、消費増税の中止や原発ゼロ社会への転換、憲法9条を生かした平和外交などを訴える。「安倍政権に物申して、庶民の暮らしを守る役割は共産党が担う」

 陣営は「内閣は国民の願いと反対のことばかりをやっている」と自民党への批判を展開し、反自民票の受け皿として共産党が躍進するチャンスとみている。

(有好宏文、田上秀樹)(文中敬称略)

2014年12月11日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

2369チバQ:2014/12/12(金) 07:54:14
http://www.yomiuri.co.jp/local/hyogo/news/20141211-OYTNT50268.html?from=yartcl_popin
衆院選注目区ルポ<下>
2014年12月12日
 ◇無党派10万票動向注目…6区


吉岡 健次 45 共新

辻泰弘 58 民新
杉田水脈 47 次前《1》
大串正樹 48 自前《1》

 約47万9000人と県内最多の有権者数を抱える6区では、2003年以降連続当選者がいない。10万票以上ともいわれる無党派層が、結果を大きく左右してきた。どの陣営もこの票の動向に細心の注意を払う。

 4日夕、阪急伊丹駅前。石破地方創生相が「伊丹にとって、日本にとって必要な人だ」と訴えた。横には、再選を目指す自民前議員の大串。公示の2日にも、谷垣幹事長を個人演説会に招いた。陣営幹部は「初当選から2年で、知名度は低い。著名な党大物と並べば、有権者の話題に上る」と話す。組織票を固めつつ、1日に10回以上はミニ演説を街頭で繰り返す。

 同じ4日の午前、同駅前で民主の岡田克也代表代行が「私の長年の同志。間違いのない人だ」と、参院議員を2期務めた新人の辻を持ち上げた。基礎となるのは労働組合票だが、強調するのは「自民、アベノミクスに違和感を覚える人の受け皿」(陣営幹部)だ。街頭では大串との違いを際立たせようと、「元厚生労働副大臣」の経験を前面に押し出す。

 大串と保守票を奪い合うのが、次世代前議員の杉田。陣営は「前回は日本維新の会の看板で取った票が多かった」と顧みて、今回は街頭演説の様子を連日、動画配信サイトで生中継する作戦に出た。領海警備の強化などを訴え、陣営幹部は「有権者の反応は良くなっている」と手応えを口にする。

 共産新人の吉岡は、他の候補者が国政経験者であることから、「とにかく有権者に顔と名前を売ろう」と、1日約20か所の街頭演説をこなす。訴えているのは、「消費増税中止」や「原発ゼロ」。「クリーンな政治ができるのは、企業団体献金や政党助成金を受け取らない共産党だけ」と呼びかける。(澤本梓、河部啓介、松田俊輔)

2370チバQ:2014/12/12(金) 07:54:32
 ◇保守分裂党派色を強調…7区

大前春代 30 無新
浜本鶴男 70 共新
山田賢司 48 自前《1》
畠中光成 42 維前《1》
石井登志郎 43 民元《1》

 前回選と同様、自民、民主、共産に第3極という構図が予想されていたが、保守系候補が参戦。保守分裂の中、各陣営の思惑が絡み合う。

 解散直前に出馬を表明したのが、無所属新人の大前。父親は、7区選出の元自民衆院議員だ。自民県議の座をなげうち、党から除名処分を受けた。選挙カーで選挙区内を巡り、女性の社会進出などを訴える。父親のかつての支持票を基礎とし、無党派層の取り込みを狙う。

 大前と国道を挟んで事務所が向かい合うのが、自民前議員の山田だ。壁には、初当選時の2倍以上となる100超の企業、団体の推薦状が並ぶ。それでも陣営は、「(大前と)支持層が重なる。票割れを防がねば」と危機感をあらわにし、公示早々に谷垣幹事長の応援を仰ぐなど保守票固めに注力する。

 保守分裂の利を得たいのが民主元議員の石井だが、陣営は「当選ライン低下を期待せず、堂々と党の存在感を示す」。政権批判を繰り広げつつ、第3極も「役割を終えた」とけん制する。4日、西宮市で街頭に立った岡田代表代行も「自公に立ち向かえるのは民主だけ」と野党第1党の矜持きょうじを強調した。

 維新前議員の畠中は前回、みんなの党公認として出馬し、比例復活で初当選した。第3極が躍進した2年前の再現を狙い、「業界団体や労組に縛られた自民、民主に改革は無理」と訴える。「注目度を高め、埋没を防ぎたい」(陣営幹部)と、知名度の高い橋下、江田両共同代表が相次いで駆け付けた。

 共産新人の浜本は街頭で、「自、公、民は増税3兄弟。第3極も安倍政権の応援団だ」と批判の声を上げ、消費増税の中止や原発ゼロを主張。陣営は今選挙を「党躍進の好機」とみて、連日、駅前やスーパー前など15〜20か所で他党との違いを強調している。

(清家俊生)

(文中敬称略)

2371チバQ:2014/12/12(金) 07:55:29
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/2014shuin/579719.html
道1区、民主復権か自民死守か 横路氏と船橋氏、舌戦に熱 野呂田氏は比例票狙う(12/12 06:55)
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(右)個人演説会の後、支援者と握手を交わす横路氏=11日、札幌市南区(中)身ぶり手ぶりを交えて街頭演説する船橋氏=11日、札幌市中央区(左)「原発のない北海道に」と署名を求める野呂田氏=11日、札幌市中央区
(右)個人演説会の後、支援者と握手を交わす横路氏=11日、札幌市南区(中)身ぶり手ぶりを交えて街頭演説する船橋氏=11日、札幌市中央区(左)「原発のない北海道に」と署名を求める野呂田氏=11日、札幌市中央区
 14日投開票の衆院選で、道内最多の有権者を擁する道1区(札幌市中央、南、西区)の選挙戦が激化している。前回衆院選で敗れ比例復活に甘んじた民主党前職の横路孝弘氏(73)、大ベテランを相手に再選を果たし地盤を固めたい自民党前職の船橋利実氏(54)が横一線。「民主党王国」の再建か「世代交代」か。道内の二大政党対決を象徴する道都で舌戦が熱を帯び、共産党新人の野呂田博之氏(56)も2000年衆院選以来となる同党の比例議席獲得に向けて声をからす。

 「1区は激烈な戦い。皆さんの1票が勝利につながる。多くの人にお声掛けをお願いします」。横路氏は11日、南区内の個人演説会で約200人の支援者を前に危機感をあらわにした。「情に訴えることは絶対にしない」(支持組織幹部)横路氏には珍しく、口調に懇願の色もにじんだ。

 「負けられない」との強い思いの背景に、前回衆院選の道内小選挙区で全敗した党勢の回復には、象徴区である1区での自身の勝利が不可欠との考えがある。

 陣営は最終盤の戦略として、地盤が弱いとされる南区の票の掘り起こしを重視。11日は同区の住宅街を回り「平和や暮らしを脅かす安倍政権の暴走を止める」と力を込めた。

 ただ、横路氏とともに後援会組織も高齢化。冬の選挙で支援者の投票行動が鈍る懸念もあり、陣営は「勝ちきる力がまだ足りない」と気を引き締める。

 「道1区で必要なのは世代交代だ」。同日、中央区の繁華街で街頭演説に立った船橋氏は、当選11回を重ねた横路氏への対抗心をむき出しにした。

 傍らには自民党の谷垣禎一幹事長の姿。公示後、同党からは安倍晋三首相、麻生太郎財務相らが相次いで道1区入りし、党を挙げて船橋氏の再選を後押しする構えだ。

 船橋氏は選挙戦に勝利し「道1区で保守の地盤を築くこと」を目標に置く。陣営は横路氏に影響力を残さないよう比例復活できない完全勝利を目指す。

 7日は街頭演説中に横路陣営の選挙カーが通りかかると「集団的自衛権を否定するのはおかしい」と強い口調で横路氏を批判し、保守派の顔をアピールした。一方で自分の名字と人気キャラクターをかけて「ふなっしーと呼ばれています」と若者に売り込むしたたかさも見せる。

 共産党の野呂田氏は11日、中央区で北海道電力泊原発(後志管内泊村)の再稼働中止を求める署名運動に加わり「原発はいらない」と参加者とともに訴えた。比例議席獲得が視野に入る中、野呂田氏は「私がどれだけ得票できるかにかかっている」と気合を入れた。

 道1区には無所属新人の飯田佳宏氏(41)も立候補している。

2372チバQ:2014/12/12(金) 07:56:50
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141212_11021.html
<衆院選>空中VS地上 宮城1区で攻防激化


大都市の有権者を振り向かせようと各陣営が競り合う=11日夕、仙台市青葉区
 14日投開票の衆院選で、宮城1区(仙台市青葉区、太白区)の終盤の攻防がヒートアップしている。連勝を狙う自民党前議員土井亨候補と、前回比例復活した民主党前議員郡和子候補が4度目の対決を展開。対照的な手法で都市型選挙を戦う。

 ともに東北学院大出身の土井、郡両氏は2005年、そろって宮城1区に初出馬した。初陣は土井氏が選挙区を制し、郡氏は約2000票差に迫って比例復活した。
 以来、選挙区は土井氏の2勝1敗。当選回数は3回の郡氏が上回る。今回は野党間の候補者調整が進み、05年以来となる事実上の一騎打ちの構図となった。
 11日朝、通勤客が行き交う太白区のJR長町駅前。郡氏は「止められない政治が続いてもいいのですか」と訴え、有権者に次々と握手を求めた。
 日中は住宅地を中心に選挙カーを走らせ、夕方からの主戦場は青葉区の市中心部。元女子アナという知名度を生かし、街頭で演説を繰り返す。
 劣勢が伝えられる中、浮動票が多いとされる100万都市・仙台で得意の「空中戦」に活路を見いだす。「選挙への関心が低い。とにかく露出しかない」と陣営幹部。
 支援する連合は、1区を最重点区の一つに決めた。1998年の結党以来、比例を含め、仙台で守ってきた民主の議席死守へ背水の陣を敷く。
 「動」の郡氏に対し、土井氏は街頭活動を極力控え、「地上戦」に徹する。郊外を起点に中心部へ攻め上がるようにミニ集会を重ね、地方議員が組織をがっちり固める。
 集大成は10日夜、青葉区の市民会館で開いた総決起集会。村井嘉浩宮城県知事や奥山恵美子仙台市長ら約1000人が参加し、「皆さんの支えが力。勝たせてほしい」と力を込めた。
 土井氏は前回、序盤から優勢が伝えられたものの、郡氏に最終盤で追い上げられ比例復活を許した。陣営幹部は「最後の3日間の爆発力は脅威だ」と警戒する。
 11日夕には菅義偉官房長官がてこ入れに入り、JR仙台駅前に立った。陣営は「接戦を覚悟し、バントで1点ずつ積み上げる」と票固めを図る。
 異なる戦術で有権者に働き掛ける2氏。最終盤に入り、「花の1区」の戦いは激しさを増す。
 共産党新人の松井秀明候補は「安倍首相の暴走を止められるのは共産だけだ」と訴える。

【宮城1区立候補者】
土井亨56☆自(町)前(2)
松井秀明46 共 新 
郡和子57☆民 前(3)

2373チバQ:2014/12/12(金) 07:57:14
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141212_31005.html
<衆院選>自VS生 浮動票狙い「滝沢決戦」


吹雪の中、候補者の訴えを聞く有権者=2日、滝沢市

 衆院選岩手2区で、自民党前議員の鈴木俊一候補(61)と比例東北生活の党前議員の畑浩治候補(51)が、激烈な終盤戦を繰り広げている。先行する鈴木氏を畑氏が追い上げる展開。両陣営は岩手県の面積のほぼ半分を占める広大な選挙区で支持固めに奔走してきた。最終盤は無党派票を獲得しようと滝沢市に照準を定める。

 「民主党は政権担当能力がない。生活は雪崩解散の状況だ。もう自民党しかない」。通算8選を狙う自民の鈴木氏は6日、滝沢市の大型スーパー前に立ち、政権与党の安定感を訴えた。
 陣営の支持基盤は沿岸の保守地盤。それに加え「有権者が多い滝沢は票の伸びしろが見込める」と選挙カーを走らせる。
 3選を目指す生活の畑氏は8日、激励に入った同党の小沢一郎代表(72)と滝沢市の住宅地で並び、「地方の雇用を改善し、子育て支援も充実させたい」と若い世代にアピールした。
 小沢氏は11日、沿岸の宮古市にも入り、保守地盤の切り崩しを図った。陣営は畑氏の出身地の久慈市を拠点に浸透を急ぐ。
 中盤までは沿岸から山間部まで広い2区を駆け回り、敵陣にも乗り込んだ。最後の主戦場は新興住宅地が多い滝沢市。無党派票の取り込みを狙う「滝沢決戦」だ。
 2区の有権者は27万3000人で、うち4万人以上の市は滝沢と宮古。中でも盛岡市のベッドタウンとして発展した滝沢市は無党派層が多く、ここでの票の動きが勝敗の鍵を握ってきた。
 前回(2012年)当選した鈴木氏は滝沢市(当時は村)で1万1000票余りを獲得。畑氏を1000票上回った。逆に民主党が大勝した09年の得票は、畑氏の1万9000に対し鈴木氏は1万だった。
 鈴木陣営は「地道に声を掛けるしかない」と妻の敦子さんを投入し、これまで26カ所でミニ集会を重ねた。11日夜は大個人演説会を開いた。
 畑陣営は「滝沢に自宅がある地元候補を訴える。市内での街頭演説は計100カ所以上になる。電話作戦にも力を入れる」と意気込む。
 共産党新人の久保幸男候補(56)も滝沢市を中心に、反自民票の取り込みを狙う。

【岩手2区立候補者】
畑浩治51☆生 前(2)
久保幸男56 共 新 
鈴木俊一61☆自(岸)前(7)


2014年12月12日金曜日
関連ページ:岩手政治・行政

2374チバQ:2014/12/12(金) 07:57:44
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141212_21011.html
<衆院選>独占へ自民総力戦/野党共闘攻め込む/青森1区


大粒の雪が舞う中、候補者の訴えを熱心に聞く有権者=6日、青森県平内町

<一瞬の風警戒>
 「自民圧勝」の実感はいまだにつかめない。
 「2期目の選挙は大変厳しいと言われる。投票箱が閉まるまで応援してほしい」
 10日、五所川原市。防衛相の江渡聡徳(青森2区)は公務や自らの選挙の合間を縫って、自民前議員津島淳が立つ1区に入った。
 青森で衆参6議席を独占する自民。衆院5期を務めた江渡や3区の大島理森(10期)、4区の木村太郎(6期)は盤石な戦いを進める。金城湯池を守る鍵は議員歴2年の津島が握る。党県連は県都死守へ総力戦の構えだ。
 無党派層が多い選挙区で、津島陣営は一瞬の風で情勢が変わる「1区現象」を警戒する。陣営幹部は「1区は最も怖い。若さが弱みにもなる」と不安を口にした。
 地方議員や首長も走る。知事選を来年に控え、自民県連が推薦する三村申吾も例外ではない。6日は板柳、鶴田両町の街頭に立ち、大粒の雪が降りつける中、「大切なパートナーに力を貸してほしい」と訴えた。
 報道各社の世論調査は「津島優位」を伝える。遊説の合間、津島は「実感とのギャップを感じる。最後まで気を引き締める」と語り、足早に選挙カーに乗り込んだ。

<消えぬ悔しさ>
 衆院選4度目の挑戦となる維新の党新人升田世喜男は、見え隠れする津島の背中を懸命に追う。
 7日、青森市内の街頭で「4度目の正直という言葉を、皆さまの力でつくり出してほしい」と頭を下げた。升田の両脇には、過去の選挙戦で対立候補を支援してきた連合青森の会長内村隆志と民主党県議がぴったりと付いた。
 悲願の議席へ、升田は今回、「野党共闘」のカードを切った。
 前回2012年衆院選。1区は4人の野党候補が票を奪い合い、升田は次点に泣いた。共産党以外の野党票を合わせると、津島の得票を約2万3000票上回った。悔しさは今も消えない。

<手応えを実感>
 「非自民」を旗印に、民主、維新、社民の各党は初の選挙協力を決めた。自民を推薦する県農協グループの一部も野党連携に呼応。自民の強固な地盤に切り込む。
 「過去3度の衆院選で、これほど戦える土壌ができたことはなかった」と手応えを語る升田。自民圧勝ムードにあらがいながら、非自民の結束力は終盤に入り強さを増している。
 「自共対決」を掲げる共産党新人吉俣洋は1日約20カ所のつじ立ちをこなし、他候補が積極的には触れない原子力政策について抜本的見直しを訴える。
 10月の青森市議選は定数が6減ったにもかかわらず、共産は六つの議席を維持した。吉俣は「風を感じる」と言い、短文投稿サイト「ツイッター」も駆使しながら支持拡大を図る。(敬称略)

 ◇青森1区立候補者
津島淳48☆党県支部長  自前(1)
吉俣洋40 党地区委員長 共新 
升田世喜男57☆党県代表代行 維新 
〔注〕☆は比例代表との重複立候補者


2014年12月12日金曜日
関連ページ:青森政治・行政

2375チバQ:2014/12/12(金) 07:58:02
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141212_51004.html
<衆院選>「3者共闘」一変 山形3選挙区


民主、社民両党の公約集。山形3選挙区で協力関係が変質している
 衆院選(14日投開票)の山形3選挙区で、民主、社民両党の協力構図が変質している。社民党が結党以来、初の小選挙区不戦敗を決め、比例東北に専念したことが要因。前回(2012年)までの民主、社民両県連と連合山形の「3者共闘」態勢は崩れ、民主候補の陣営に社民関係者の姿はない。ただ、社民系労組が民主候補を積極的に支援する選挙区もあり、労組関係者は「連携は変わらない」と口をそろえる。
 連合山形が9日夜、山形市で開いた1区の民主新人候補の総決起大会。約400人が必勝を誓った会場で、社民の山形市議は違和感に戸惑った。
 前回は民主のベテラン候補を全面支援した。個人演説会は運営を仕切り、応援弁士も務めた。今回は一転、陣営に関与することはなく、演説会も「声さえ掛からない」。
 前回と前々回(09年)は民主が1、2区、社民は3区に候補を擁立し、両党の「すみ分け」が成立した。互いの候補を推薦し、選挙協力した。
 今回は民主が全3選挙区に候補を擁立し、社民は断念した。社民県連の高橋啓介幹事長は「票のバーター関係がなくなった以上、選挙協力はあり得ない」と言い切る。
 公示日の2日、民主候補の出陣式や第一声には、地元の社民市議らが駆け付けたが、口を突くのは「比例は社民」の言葉。候補者への支持の要請は二の次となった。
 社民県連は、比例東北に県連副幹事長を立てた。1〜3区は民主候補を「県連支持」としたが、比例票の掘り起こしが最優先のため、協力関係にはちぐはぐさが目立つ。
 3者共闘は、07年の参院選で初めて成立した。共産を除く非自民勢力を結集する原動力となり、09年知事選と衆院選でも勝利を収めた。民主、社民が与野党に分かれた前回衆院選も成立し「山形方式」と呼ばれた。
 実績のある共闘態勢が崩れ、困惑するのは連合山形だ。ある幹部は「非自民結集の考え方は一致しているはずだが、社民の支持者が今回、どこまで動いてくれるだろうか…」と不安視する。
 社民系最大労組の自治労県本部は終盤戦に入り、民主前議員が自民前議員と競り合う2区で運動を加速させている。演説会に組合員を動員したり、電話作戦に協力したり組織力を発揮している。
 岡田新一委員長は「2区の運動は前回を上回る勢い」と強調。「社民は選挙区に力が入らないだけで、共闘崩壊の影響は限定的だ。3者の協力関係にひびが入ることはない」と懸念を一蹴する。


2014年12月12日金曜日
関連ページ:山形政治・行政

2376とは:2014/12/12(金) 09:12:53
期日前行ってきた。近畿でなけりゃ維新に入れたかったけど民主に入れて来ました。読売が出口調査してました。

2377とはずがたり:2014/12/12(金) 10:06:32
>>2375
山形の民社連共闘は割と強固な印象でしたが社民が候補者回避した(民主が押し出した訳でも無い)だけでこんなもんなんですねぇ。。
同じく擁立しなかった青森とはまた違った類型だ。

2378元東京15区:2014/12/12(金) 10:26:27
今朝の読売朝刊より書き起こし

東京15区

秋元と柿沢 横並び

秋元が柿沢と横並びのまま、終盤にもつれ込んでいる。秋元は自民支持層の6割強、
公明支持層の8割を固め、サラリーマンへの浸透で先行している。
柿沢は維新支持層の9割弱、民主支持層の5割強をまとめ、
無党派層でもリードしている。

2379元東京15区:2014/12/12(金) 10:33:43
同じく書き起こし

長野3区

三つどもえ続く

井出、木内、寺島による三つどもえの激戦が続く。井出は維新支持層の8割強、
無党派層の3割超に浸透。
木内は6割超にとどまる自民支持層の支持拡大を急ぐ。
前回、民主新人として唯一当選した寺島は、1割にとどまる無党派層の伸びがカギだ。

2380元東京15区:2014/12/12(金) 10:38:53
東京18区

土屋と菅が接戦

土屋と菅が接戦のまま、終盤にもつれ込んでいる。
土屋は自民支持層の8割、公明支持層の6割超を固め、各世代に幅広く浸透
している。
菅は民主支持層から9割の支持を集めている。2割に浸透し、やや先行する無党派層
での支持拡大を図っている。

2381元東京15区:2014/12/12(金) 10:45:13
埼玉5区

牧原・枝野 競り合い

牧原と枝野が接戦のまま、最後まで予断を許さない情勢だ。
牧原は自民支持層の7割超、公明支持層の8割超をまとめ、60歳以上で支持を広げる。
7期連続当選の枝野は、民主支持層の9割を固めた。3割強に浸透する無党派層の
さらなる取り込みに力を入れる。

2382元東京15区:2014/12/12(金) 10:53:32
岩手4区

小沢・藤原 並ぶ

16選を目指す小沢と藤原が横並びのまま終盤にもつれこんでいる。
小沢は生活支持層の9割をまとめ、民主支持層や維新支持層にも浸透。
40歳以上の年代でリードする。
藤原は自民支持層の7割を固めた。20〜30歳代では6割超の支持を集めている。

2383元東京15区:2014/12/12(金) 10:59:31
北海道1区

横路と船橋 譲らず

横路と船橋が接戦のまま、最後まで予断を許さない情勢だ。
北海道知事と衆院議長を務めた横路は民主支持層の8割超を固め、無党派層でも大きく
リードしている。
船橋は自民支持層の7割を固めたが、公明支持層の支持が5割にとどまっている。

2384元東京15区:2014/12/12(金) 11:07:07
東京1区

山田・海江田 伯仲

山田と海江田が接戦の色合いを深め、最後まで予断を許さない情勢だ。
山田は自民支持層の7割を固め、全年齢層から支持を集める。
男性の支持でも先行する。
前回比例復活で、党代表として雪辱を期す海江田は民主支持層に加え、
野党支持層の大半も取り込んだ。

2385元東京15区:2014/12/12(金) 11:14:44
大阪10区

松浪・辻本・大隈 混戦

松浪、辻本、大隈の競り合いは、三者横並びのまま、終盤にもつれ込んでいる。
松浪は、女性からの支持で辻本、大隈を上回る。辻本は知名度を生かして
無党派層に浸透し、民主支持層の8割も固めた。
大隈は自民、公明支持層の6割程度しか取り込めていない。

2386元東京15区:2014/12/12(金) 11:21:40
大阪11区

佐藤・平野・伊東 競る

佐藤、平野、伊東の接戦が続き、予断を許さない情勢だ。
佐藤は商工自営業や専業主婦の支持で平野、伊東を上回る。
元官房長官の平野は、民主支持層をほぼ固めたほか、無党派層にも浸透している。
伊東は維新支持層の7割を固め、無党派層の支持拡大を目指す。

2387元東京15区:2014/12/12(金) 11:28:15
佐賀1区

原口と岩田 譲らず

原口と岩田が横一線の激戦を展開している。
原口は足のケガで入院中だが、党幹部の頻繁な応援で、
民主支持層の9割弱を固めた。
岩田は集会や街頭演説を繰り返し、サラリーマンや専業主婦に支持を
広げているが、公明支持層の支持が6割にとどまっている。

2388元東京15区:2014/12/12(金) 11:34:57
沖縄1区

国場・赤嶺 もつれ込む

国場と赤嶺が横並びのまま終盤にもつれ込んでいる。
国場は20歳代やサラリーマンへの浸透でリードし、
自民、公明支持層の8割弱を固めている。
赤嶺は、共産党の不破哲三前議長が選挙区入りするなどの支援体制が敷かれ、
無党派層で大きくリードしている。

2389元東京15区:2014/12/12(金) 11:36:07
ここらで、書き起こし終了します。

2390元東京15区:2014/12/12(金) 11:42:27
>>2385
つじもとさんの名前をタイプミス(汗)

2391名無しさん:2014/12/12(金) 12:15:57
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141212-00000004-mai-soci
<天気>投開票日の14日は広い範囲で積雪の恐れ
毎日新聞 12月12日(金)7時27分配信

 気象庁によると、12日夜から14日にかけ、日本付近の上空には強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まる見込み。日本海側を中心に、広い範囲で雪となり、大雪、なだれに注意や警戒が必要だ。

 オホーツク海で低気圧が発達し、日本付近は冬型の気圧配置となっている。12日夜から、西日本の上空約5500メートルで氷点下30度以下、北日本と東日本では氷点下36度以下の寒気が南下して、冬型の気圧配置が強まる見込み。強い冬型の気圧配置は、衆院選投開票日の14日にかけて続く。

 北日本は日本海側を中心に雪が降っており、12日夜からは西日本でも山沿いや山地を中心に雪が降り始め、14日にかけて日本海側の広い範囲で平地を含め雪となり、大雪となるおそれがある。

 上空の寒気が強いため、東北地方から西日本にかけての太平洋側でも雪が降り、積雪の可能性がある。

 13日午前6時までの24時間に予想される降雪量は、いずれも多いところで▽北陸地方40センチ▽北日本日本海側30センチ▽西日本日本海側25センチの見込み。その後、雪の量はさらに増えるという。【デジタル編集部】

2392とはずがたり:2014/12/12(金) 14:23:52
元東京15区さんありがとうございましたヽ(´ー`)/

2393名無しさん:2014/12/12(金) 17:14:35
今朝の読売書き起こし補足

栃木3区

簗と渡辺が僅差のまま終盤戦にもつれ込んでいる
簗は幅広い年齢層に浸透し、自民支持層も6割固めた。
みんなの党解党で無所属になった渡辺は個人後援会の引き締めをはかるが
民主、維新支持層や無党派層で思うように差を付けられずにいる

沖縄4区

仲里と西銘が激しい競り合いのまま終盤を迎え、予断を許さない。
新知事勢力の仲里は60歳以上の高齢者の支持を集め、無党派層の半数を固めた。
西銘は若年層からの支持でリードしているが、無党派層への支持拡大で苦戦している。

2394とはずがたり:2014/12/12(金) 19:30:29
URL:http://ouen100.net/

2395チバQ:2014/12/12(金) 19:30:49
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141210ddlk34010537000c.html
決戦の地で:ドキュメント衆院選/上 投票まであと4日 1区/2区 /広島
毎日新聞 2014年12月10日 地方版

 師走の衆院選は14日の投票に向け、終盤戦に突入した。候補者たちは街頭や個人演説会で政策を訴え、懸命の追い込みを図っている。各選挙区で奮闘する陣営の戦いを追った。

 ◆1区

 ◇民主擁立断念、前職に3新人挑む
 衆院選公示日の今月2日、中区で開かれた自民・岸田文雄氏の出陣式。陣営の選対本部長を務める林正夫・県議会議長はマイクを握った。「たった3日間しか(選挙区に)おられない。とても危機感を感じている」

 2年前に派閥「宏池会」会長に就任した岸田氏は、公示日以降、福岡、大阪、宮崎、愛知など全国各地の派閥同志の応援に飛び回る日々だ。10日に公示日以降で初めて選挙区入りし、総決起集会を開く予定だ。

 留守を預かるのは妻裕子さん(50)のほか、地元議員たちだ。「油断が一番の敵」(選対幹部)。議会の合間を縫って選挙カーで地盤を回り、時にはマイクを握り支持を呼びかける。9日夕には中本弘・広島市議、中本隆志・県議の親子らが南区で応援。また、出陣式には斉藤鉄夫・公明党幹事長代行が駆けつけ、「岸田候補の平和主義は公明党の平和主義と共通だ」と連立与党を組む公明党との親密ぶりをアピールした。

 2009年の選挙で比例復活した候補が前回選前に離党し、民主党は1998年の結党以来、初めて1区で公認候補擁立を断念。このため、知名度の高い岸田氏に新人3氏が挑む構図となっている。

 衆院解散当日の先月21日になって公認候補に決まった維新・白坂理香氏は、「選挙区唯一の女性候補」を強調する。比例票の掘り起こしを狙い、橋下徹・共同代表らが応援入りした。6日には片山虎之助・総務会長らと中区の繁華街に立ち、「女性が少しでも働き、子育てしやすい環境を育てていく」と訴えた。

 共産・大西理氏は、集団的自衛権の行使容認反対や消費増税の中止を訴え、他党との違いをアピール。街頭で懸命に訴え、与党批判票の取り込みを狙う。

 次世代・伊藤真二氏は、海上自衛隊勤務の経験から国防意識を高める必要性を説き、知名度の向上を目指している。【加藤小夜】

 ◆2区

 ◇鍵は無党派層、元前職戦い5度目
 「もう一度、政治に挑戦させていただきたい」。9日夜、西区区民文化ホールで民主・松本大輔氏は声を張り上げた。

 民主県連にとって、2区は「議席奪還」が命題だ。2003年、県内小選挙区で民主候補として初当選したのが松本氏。以来、4回の選挙を自民・平口洋氏と互角に戦ってきた。

 党本部や支援する連合広島にとっても、2区は重要区域だ。この日、壇上には蓮舫・参議院議員が共に立ち、公示日の出発式には連合広島の石井一清会長が駆けつけた。

 勝利の鍵を握るのは、無党派層。前回選で「第三極」に流れた無党派層や維新支持層をいかに攻略するか。週末には、人出の多いスーパーや駅前で顔を売り、連合傘下の組合員がフェイスブックで投票に行こうと呼びかける。事務所関係者は「投票先を決めていない人にアピールする作戦だ」と話す。

 対照的な選挙戦を進めるのが平口氏。夕方から夜にかけて毎日4カ所程度、数十人のミニ集会を重ねる。「最大の功績は、暗い世の中を明るくしたことです」。後援会が声を掛けて集めた有権者に、アベノミクスによる経済効果を訴える。

 推薦を受ける公明との蜜月関係も盤石だ。「自民は公明党と二人三脚で選挙戦を戦っています」。廿日市市内で8日夜、開かれた演説会。自民系県議、市議に加えて公明の参議院議員、県議らも集まった。「小選挙区は平口、比例区は公明」。登壇者は漏れなく口にした。

 両候補者がほとんど触れない平和・安全保障分野を訴えるのが、共産・藤本聡志氏。集団的自衛権行使容認の解釈変更や、秘密保護法を挙げて「安倍政権は、戦争をできる国づくりを進めている。この方向を食い止めましょう」と力を込める。【高橋咲子】

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 ◇広島1区◇
白坂理香 48 維新

大西理 48 共新

伊藤真二 47 次新

岸田文雄 57(7)自前=[公]

 ◇広島2区◇
松本大輔 43(3)民元

平口洋 66(2)自前=[公]

藤本聡志 60 共新

2396チバQ:2014/12/12(金) 19:33:00
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141211ddlk34010404000c.html
決戦の地で:ドキュメント衆院選/中 投票まであと3日 3区/4区/5区 /広島
毎日新聞 2014年12月11日 地方版

 ◆3区

 ◇浮動票、受け皿狙い追い込み
 「地方創生、私が総理にお願いすれば実現出来ます。お約束します」。自民・河井克行氏は5日夜、安佐南区の公民館に集まった70人ほどの支持者らを前に息巻いた。

 河井氏は現職だった強みを最大限にアピールする。「実はこの2年間、ワシントンDCに出張を繰り返し、特命を受けて(米国と)安倍首相との橋渡しをしてきました」。各所で安倍晋三首相とのパイプ役を強調。8日の演説会では、改正土砂災害防止法の成立に尽力した点も力説した。

 陣営も「決して油断は出来ない」と気を引き締め、連日数カ所で個人演説会や街頭演説を後押ししている。

 7日夜、安佐南区民文化センター。民主・橋本博明氏の決起集会で、野田佳彦前首相がマイクを握った。首相だった前回選では民主党が惨敗し、橋本氏も議席を失った。「橋本さんは弟のようにかわいい存在。チャンスがあると思って参りました」。橋本氏と握手を交わすと、会場から大きな拍手が沸いた。橋本氏も「子どもたちに平和で安全な日本を残さなければならない」と訴え、2歳の長男を抱き上げた。

 陣営は民主支持母体の労組の引き締めを強化するとともに、「3区に20万票あると言われる浮動票を取り込みたい」(選対幹部)と、ミニ集会などで最後の追い込みをかける。

 共産・清水貞子氏は「安倍政権の暴走にストップをかける」と訴え、共産支持層以外にも反与党票の受け皿を目指している。【大西岳彦】

 ◆4区

 ◇組織力の有無 選挙戦、作戦変更
 3区から国替えした次世代・中丸啓氏は10日、JR西条駅前での街頭演説後、こう話した。「正直厳しい戦い。あと4日、どこまで浸透を図れるのか」

 8月に旧日本維新の会から分党した次世代の党は、知名度の低さがネックだ。さらにくら替えで組織固めが進まず、集会が開けない日も。連合広島は早々に3区での自主投票を決め、民主支持票はつかめていない。「組織も動員力もないから決起集会は諦めている」(陣営関係者)。街頭演説を増やす作戦に変更し、内容も党の理念・政策の紹介から与党批判に大半を割く作戦へと変え、反自民票の取り込みを狙う。
 自民・中川俊直氏は組織力を武器に機動的な選挙戦を展開する。早朝の集会、日中の企業回り、夕方の個人演説会と分刻みのスケジュールをこなし、7日には甘利明・経済財政担当大臣、稲田朋美・政調会長、8日には小泉進次郎・青年局長といった“党の顔”を応援弁士に呼び、街頭演説を行った。前回選挙では父秀直氏の地盤を引き継いだことで世襲批判を浴び、選挙後に後援会や秘書の若返りを進めた。前面には出ていない秀直氏も、6日の府中町での個人演説会では「政治家の先輩として見ると可能性はある」と持ち上げ、バックアップ体勢を印象づけた。

 共産・中石仁氏は、集会に頼らず、電話作戦や街頭演説など昔ながらの戦法で高齢者に訴える。「4回目の選挙戦で今回が一番反応がいい」と中石氏。陣営は「消費増税ストップ、戦争はいや、とわかりやすいフレーズで自民へ流れる票を引き寄せたい」と意気込む。【菅沼舞】

2397チバQ:2014/12/12(金) 19:33:13
 ◆5区

 ◇得票数、民主元職分の行方は
 選挙戦終盤に差し掛かった10日。呉市であった自民・寺田稔氏の演説会で、同氏が所属する派閥「宏池会」の会長、岸田文雄外相が力を込めた。「常任委員長、大臣へと飛躍に繋げるため、大きな勝利で終わってもらわなければなりません。皆さんの力を結集してほしい」。10万得票が陣営の悲願だ。

 返り咲いた前回選で9万9842票を獲得した寺田氏。5区の投票率は61・7%だったが、今回は民主元職の三谷光男氏が公示直前に立候補を断念したことで、投票率がさらに下がる懸念がある。同区の有権者は約26万人で、投票率が1%下がれば2600票が消える。陣営幹部は「10万票を必ず得るためにも、投票率を少しでも上げたい」と語る。

 陣営の関心はもっぱら、三谷氏の前回得票約4万9000票の行方だ。地元政界関係者は「三谷氏も元は宏池会代議士の秘書で、支持層の考え方に大きな違いはないはず。いかに選挙を盛り上げ(三谷票を)取り込むかが課題」と話し、地盤を盤石なものとするため手を抜く気配はない。

 一方の共産・尾崎光氏は1日平均20〜25カ所で街頭演説を展開する。「増税をきっぱり中止せよ、と主張しているのは共産党だけだ」と対抗軸を一層鮮明にする。自衛隊基地を抱える選挙区で、与党が争点化を避ける集団的自衛権の問題にも積極的に斬り込む。陣営は「もてはやされた第三極も消え、他党が右往左往する中、ぶれずに広く自分たちの主張を訴えていくだけだ。相手が誰でも戦法を変えるつもりはない」と語り、反自民票の取り込みに奮闘する。【吉村周平】

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 ◇広島3区◇
河井克行 51 (5)自前=[公]

清水貞子 67 共新

橋本博明 44 (1)民元

 ◇広島4区◇
中石仁 52 共新

中丸啓 51 (1)次前

中川俊直 44 (1)自前=[公]

 ◇広島5区◇
尾崎光 62 共新

寺田稔 56(3) 自前=[公]

2398チバQ:2014/12/12(金) 19:33:42
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141212ddlk34010524000c.html
決戦の地で:ドキュメント衆院選/下 投票まであと2日 6区/7区 /広島
毎日新聞 2014年12月12日 地方版

 ◆6区

 ◇支持拡大へ 集会、街頭活動展開
 10日夜、尾道市のホテルで開かれた無所属・亀井静香氏の演説会。今回初めて、亀井氏を推薦した民主県連が主催した。300人を超す来場者に、応援に駆けつけた同党の金口巌県議が声を張り上げた。「自民の1党独裁にしてはいけない。それを止めるのが亀井さんです」

 連続12回当選のベテランで知名度も高い亀井氏だが、新聞各社が伝える情勢は自民・小島敏文氏との競り合いだ。陣営は「選挙区をくまなく回り、やれることは全部やっている。それでも見えない風が相手に吹いている」と危機感を募らす。

 無所属で臨んだ選挙戦。公示前からほぼ選挙区に張り付き、街頭演説や集会を繰り返す。尾道の選対本部長を務める生活の党県連代表の佐藤公治・前参院議員は「厳しい選挙だが、格差を拡大する安倍政権を止め、活力ある地方をつくるために全力で勝ち抜く」と意気込む。

 「手を伸ばせば、相手の首筋を捕まえるところまでやってきた。どうしても勝たせてほしい」。10日に三原市の商業施設前であった小島氏の街頭演説で、自民党の溝手顕正参院議員がこぶしを振り上げた。

 亀井氏との2度目の対決だった前回選では、約1万2000票差まで迫り復活当選した小島氏。「たとえ1票でも、選挙区で勝って堂々と国会で活動したい」と、悲願の小選挙区での当選に向けて街頭活動を展開する。

 そのため亀井氏の地盤の北部にも後援会を結成。前回選で亀井氏を上回った票田の尾道、三原地域を主戦場と位置づけ、連立与党の公明の地方議員とも連携し票の掘り起こしに励む。陣営は「経済効果は地方に届いていないとの声も聞くが、日増しに世代交代を期待する支持が広がっている」と話す。

 共産・寺田明充氏は、街頭演説などで消費増税の中止や原発再稼働反対など党の一貫した政策を訴える。陣営は「今春の消費増税で商売はさっぱり、という商店主らの声が多く、党への期待を感じる。最終盤を迎え無党派票の受け皿になるよう活動量を増やしていく」と話した。【高田房二郎】

 ◆7区

 ◇30代が3人 若さ前面に舌戦も
 「党の名前を考えた、党内で一番若い政治家です」。次世代の参院議員、中山恭子・元拉致問題担当相が10日、JR福山駅前で坂元大輔氏の応援演説に立った。32歳の坂元氏は「次世代を担う子や孫のため憲法改正などタブーに切り込む」と党名の浸透に懸命だ。

 前回、日本維新の会から出馬して比例復活した坂元氏は8月に“移籍”を選択。スニーカー姿で街頭演説を繰り返す中、一つ年下の2人の候補を意識し、「若さ」を前面に出す。

 民主・村田享子氏は9日夜、事務所でネットに投稿する動画の撮影をしていた。31歳の若さに、「女性議員は衆参合計で10%しかいません」と唯一の女性候補をPR。個人演説会のライブも発信する一方、昔ながらの自転車街宣と戦術は多彩だ。陣営担当者は「若い人に選挙へ関心を持ってほしい」と言う。

 参院議員秘書からの転身。みこしを担ぐ連合福山地協とて組合員は事務所開きで初めて顔を見た。「知名度ゼロからのスタート。伸びしろは十分」と選対幹部は気合が入る。

 「まだ31歳。時間をかけて育てていけば必ず福山の街が良くなると確信している」。10日夜、自民・小林史明氏の個人演説会で小川真和・市議長が激励した。一方で、後援会幹部は「比例は公明党でご考慮を」と付け加えるのを忘れなかった。

 小林氏は小学校区単位の後援会を軸に連夜、自民系市議や公明市議らの応援を得て演説会を重ねる組織戦を展開。小林氏本人も「義理と人情。連携の熱い絆」との表現で、公明への支援を依頼する。

 ただ、序盤から自民党の優勢が伝えられ、陣営は上滑りへの警戒感をにじませる。8日に来援した小泉進次郎・復興大臣政務官が思いを代弁した。「どうせ『自民党が勝つから』と投票に行ってもらえない人が増えることに危機感を持っています」

 「消費増税中止など反応はすごいよ」。10日、街宣中の共産・小浜一輝氏は笑顔を見せた。若者3候補に水を向けると、「その土俵には乗らない。党員歴40年の筋金入り。庶民の怒りや苦しみを受け止める力は負けない」。【立石信夫】

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 ◇広島6区◇
亀井静香 78 (12)無前

寺田明充 63 共新

小島敏文 64 (1)自前

 ◇広島7区◇
小林史明 31 (1)自前=[公]

村田享子 31 民新

坂元大輔 32 (1)次前

小浜一輝 58 共新

2399チバQ:2014/12/12(金) 19:34:58
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141210ddlk12010253000c.html
2014衆院選:注目区ルポ 2区 問われる野党調整 手応えなく自民も「不安」 /千葉
毎日新聞 2014年12月10日 地方版

 先月26日昼の東京・永田町。衆院議員会館の部屋で、千葉2区に出馬予定だった元職の黒田雄氏(55)は生活の党の小沢一郎代表と向かい合っていた。

 「君でまとめようとしたが、思うようにいかず申し訳ない。出るも譲るも最終的な判断は君に任せる」

 既に党の公認を受けて選挙戦の準備を進めていた黒田氏は、小沢氏の言葉に悩んだ末、「自分が譲ってまとまるなら」と出馬を断念。同日、同党は黒田氏ら2人の公認取り消しを発表した。

 前回の2012年衆院選では、全国各地で「第三極」を目指す政党が乱立、非自民党の票が分散し自民大勝につながったとされる。

 この反省を生かそうと今回、民主党や維新の党、生活などは本部主導で候補者調整を実施。同区も前回、小沢氏らが率いた日本未来の党の公認だった黒田氏のほか、民主、維新(当時は日本維新の会)などの候補が出馬した結果、自民の小林鷹之氏(40)が圧勝したため、「野党がばらばらのままでは勝てない」(生活関係者)と判断した。だが、調整は難航。民主は前回出馬した候補者の擁立に動いたが、本人が固辞し、元職の黒田氏も民主を離党した経緯などからまとまらない。「県内で最後まで決まらなかった」(民主関係者)選挙区となった。

 ようやく“一本化”候補が維新から発表されたのは衆議院が解散した21日。大きく出遅れた新人の藤巻健太氏(31)は、事務所探しからスタートせざるを得ず、公示前はチラシ一枚配れなかった。解党したみんなの党の市議が支援に加わり、「ようやく選挙の形になってきた」(秘書)という。

 黒田氏は花見川区を中心に地盤を持つ。しかし、「黒田氏の出馬見送りが最大の協力」とし、黒田陣営は支援態勢をとっていない。民主の地元幹部も「維新に協力することはない」と断言。藤巻氏の陣営からは「せっかく調整したのに」と恨み節も聞こえる。

 ただ、前回、共産党以外の野党候補3人の得票数を合わせると、小林氏の得票を3万票上回る。「これらの票は与党に流れにくい」との指摘もあり、藤巻陣営は非自民票をまとめようと躍起だ。「地盤がない、足がかりがない」(藤巻陣営)中、街頭演説やつじ立ちを繰り返している。

   ◇  ◇

 「どうしてこんなに人が少ないんだ。これでは、ここで演説しても意味がない」

 応援のため駆けつけた県選出の国会議員はあきれ、会場に着く寸前でUターンして帰ってしまった。今月3日、小林陣営が八千代市で行った街頭演説。知名度の高い三原じゅん子参院議員を迎えての訴えだったが、集まった聴衆はわずか20〜30人だった。「有権者が選挙に全く興味がないようだ」。自民市議はため息をつく。

 千葉市花見川区で6日に行われた総決起大会でのことだった。「圧勝だから大丈夫でしょ」。小林氏は、こう支持者から声をかけられ、苦笑いするしかなかった。対抗馬の出遅れで陣営には「楽勝ムード」すら漂う。しかし、街頭演説に人が集まらないなど選挙戦の手応えを全く感じない。「(一本化で)野党票は割れないし、自民にも風は吹いていない」。鍵を握る無党派層がどう動くか。陣営は不安を募らせる。

   ◇  ◇

 野党調整に加わらず、県内全13選挙区に候補を擁立した共産。2区では新人の小松実氏(66)が各地を回り、「消費増税中止」などを訴える。他の2候補が「『保守対保守』の色合いを見せている」と分析。反保守層の受け皿として票の掘り起こしを急ぐ。

   ×  ×

 民主に政権が移った前々回、自民が政権を奪還した前回と比べ、今回は安倍政権に対する信任投票の色合いが強く、突然の解散で政策議論も深まっていない。有権者に「しらけムードが広がっている」と言われる中、与野党の候補者はどう戦っているのか。注目選挙区を歩いた。=つづく

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 ◇小選挙区立候補者
 【2区】

小松実 66 [元]県議 共新

小林鷹之 40 [元]財務省職員 自前(1)

藤巻健太 31 [元]銀行員 維新

2400チバQ:2014/12/12(金) 19:36:34
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141211ddlk12010254000c.html

2014衆院選:注目区ルポ 5・6区 「第三極票」読み切れず 「吹かぬ風」に戸惑いも /千葉
毎日新聞 2014年12月11日 地方版

 「村越に協力してくれませんか」

 衆議院が解散された3日後。千葉5区にある市役所のフロアで、解党が決まったばかりのみんなの党所属の市議が携帯電話を切ると同時に、民主党の市議が手招きしてきた。協力要請に難色を示すと、「動かないでくださいね」と念を押されたという。この元みんなの市議は薗浦陣営の支援者からも「食事でもしませんか」と誘われ、断っている。解党したことで皮肉にも「人気」となった格好だ。

 前回の2012年衆院選では、5区に民主元職の村越祐民氏(40)、自民党前職の薗浦健太郎氏(42)に加え、日本維新の会(現維新の党)、みんなが候補者を擁立するなど乱立。約8万票を獲得した薗浦氏が勝利した。次点の村越氏との差は約3万票。みんなの候補が約2万8000票を獲得しており、さらに維新などを加えた「第三極」の合計得票数は8万3000票を超えた。これらの票の行方次第で情勢が変わる可能性もある。

 しかし、民主が大勝した前々回、自民が大勝した前回と比べ、今回は「風を感じない」ため、無党派層の動きが見えにくい。

 村越陣営は、前回の第三極が集めた票について「大半が無党派の票」と分析。「1人でも多くの有権者に呼びかけていくしかない」とし、積極的に街頭演説などを行っている。薗浦陣営も「アベノミクス(安倍政権の経済政策)による株高が年金の運用益を生んでいる」など有権者の反応がいい話題を選んで訴え、「第三極票」の掘り起こしに懸命だ。

 一方、共産新人の浅野史子氏(44)は街頭演説などに加え、「若いママたちとのつどい」などを実施。「女性が安心して働ける社会を」と訴える。無所属新人の石田和男氏(77)は政策ビラを作るなどしている。

   ◇  ◇

 公示日前日の1日。前回6区のみんなの候補者だった鴈野聡氏(45)は支援者に電話をかけ続けていた。

 「また6区から出られるように頑張ります。今回は(支援者の)思う方に投票してください」

 自身は7区の候補者の応援を決め、公示後は6区で一切、活動をしていない。

 前回の鴈野氏は約2万4000票を獲得した。これが仮に比例復活した民主前職の生方幸夫氏(67)の得票数(約4万6000票)に上乗せされると、勝ち上がった自民前職の渡辺博道氏(64)の得票数(約7万票)をわずかに上回る。

 これまで過去5回にわたって議席を争ってきた渡辺氏と生方氏。小泉旋風が吹いた05年郵政解散は渡辺氏、政権交代した09年は生方氏、政権を奪還した12年は渡辺氏が勝利するなど「風」によって入れ替わってきた。しかし、今回は突然の解散で与野党の議論が深まっているとは言えず、両陣営とも「風は吹いていない」と断言。みんなや維新など、解党や野党調整で擁立を見送った「第三極」に前回流れた計6万7000票の行方に神経をとがらせている。

 「敵は第三極だ」。公示日の渡辺氏の出陣式。支援者600人を前に応援あいさつに立った松戸市議が檄(げき)を飛ばした。渡辺陣営は組織の引き締めだけでなく積極的に街頭演説などを行い、アベノミクスの成果を強調。「浮動票」の上乗せを図る。

 生方氏は街頭で演説する中で「前回のような逆風を感じなくなった」という。政策ビラを受け取ってくれる有権者も増えた。「安倍政権にレッドカードを」と、反自民票の受け皿になろうと必死で訴える。

 これに対し、前回、維新公認で落選し、今回は次世代の党から出馬した元職の遠藤宣彦氏(51)は、みんなに所属していた県議と、共に活動している市議2人の応援を取り付けた。「これを軸にどこまで第三極票を取れるかが勝負」と意気込む。共産新人の三輪由美氏(59)は「消費税にも原発にも頼らない日本を」と訴え、自民との対決姿勢を鮮明にする。

2401チバQ:2014/12/12(金) 19:36:51
   ◇  ◇

 5、6区は都内に通う「千葉都民」と呼ばる住民が多くを占め、無党派層も多い。みんななど前回の第三極の躍進は「自民にも民主にも投票したくない無党派」(民主関係者)が支えたといわれる。各陣営とも無党派が動く「風」を感じられない中、票の読み切れない戦いが続いている。=つづく

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 ◇小選挙区立候補者
 【5区】

村越祐民 40 [元]外務政務官 民元(2)

薗浦健太郎 42 外務政務官 自前(2)

浅野史子 44 党県女性部長 共新

石田和男 77 不動産賃貸業 無新

 【6区】

三輪由美 59 [元]県議 共新

渡辺博道 64 [元]副経産相 自前(5)

遠藤宣彦 51 [元]郵政省職員 次元(1)

生方幸夫 67 [元]副環境相 民前(5)

2402チバQ:2014/12/12(金) 19:37:48
静岡
http://www.sankei.com/region/news/141212/rgn1412120021-n1.html
2014.12.12 07:07
【衆院選2014】
注目選挙区ルポ 静岡1、3、4、6区





 14日の衆院選投開票日まであと2日に迫った。投票率の低さが懸念されているが、県内の各陣営には党幹部クラスが応援に訪れるなど、選挙戦は大詰めを迎えている。注目が集まる4選挙区で、終盤戦の現状をルポする。(届け出順)

                    ◇

 ◆1区 上川氏、緩み警戒 こつこつと

 「急告! 気の緩みが生じていることは大変危険であり、実態は極めて厳しい」。マスコミの相次ぐ「自民優勢」報道を受け、上川氏の事務所には特大の張り紙がされた。

 法相就任で団体推薦は2割増えたが、本人不在の期間も急増。最後の個人演説会も他候補の応援のため中止になるなど、「選挙中の半分しか地元にいない」。組織の緩みを警戒する選対は「報道に惑わされずこつこつ積み重ねること」とげきを飛ばし、組織票を固める地道な“お願い”を重視する。

 牧野氏の陣営では、「逆風の前回に比べて街頭での反応はいい。報道ほど与党優勢とは感じない」と、地元の空気と全国の情勢とのギャップに戸惑う。市議時代から数えて選挙は8勝6敗、今回が15回目となる。その厳しさを知るだけに、繁華街だけでなく住宅地や中山間地まで足を延ばす。

 若さと2年間の実績を前面に「国会で誰よりも質問してきた」と訴える小池氏は、有権者の関心低下に危機感を抱く。「投票に行こう」というのぼり旗の脇で、スタッフが「期日前投票もできます」と連呼する光景も見られた。

 河瀬氏は、消費税10%の中止や原発再稼働反対を訴え、「一定の手応えを感じている」という。(田中万紀)

 ◆3区 野党調整、6万票はどこへ

 「身を切る改革なくして増税なし。国会議員の定数削減に取り組む」。小山氏は9日午前、掛川市の街頭でこう訴えた。しかし、選挙区を譲ってもらった形の維新の鈴木望氏と交わした「浜岡原発はやめざるを得ない」との共通認識に触れることはなかった。小山氏陣営によれば、反原発を訴える鈴木氏の公約を引き継いだことで、支持層である電力関係労組の反発を招いたことが背景にあるという。「原発について曖昧にしてきたが、『なぜ原発に触れないのか』と多くの問い合わせがあった。終盤に向けて地域によっては立場をはっきりさせて訴えていくしかない」(小山氏陣営)と難しい舵取りを迫られている。

 一方、宮沢氏の選対幹部は「鈴木氏の6万票をどれだけ分散させられるかが勝負」と分析。宮沢氏は2年前の衆院選で約9万4千票を集め、6万票余りを獲得した鈴木氏と小山氏を破った。しかし、今回、民主が野党調整に成功したことで、鈴木氏の支持票の行方を懸念。「自民に風が吹いていない中での野党共闘は脅威。票がどう動くか最後まで分からない」(選対幹部)と気を引き締める。

 一方、伸び悩む共産・松浦氏の陣営は「浜岡原発の廃止を強く訴えて、反自民の受け皿になる」と2氏を追走する。(広池慶一)

2403チバQ:2014/12/12(金) 19:38:13
 ◆4区 「批判戦法」どう出るか

 「今回の解散の理由の一つは政治とカネの問題。望月氏も疑惑を追及されている」。田村氏は10日夜、静岡市清水区で開いたミニ集会で支援者約40人を前に、望月氏の政治資金収支報告書に関する問題をストレートに批判した。

 田村氏は選挙戦序盤から望月氏の問題を直接批判する「ネガティブキャンペーン」を展開している。ただ、陣営では、有権者に敬遠される恐れもあるこの作戦に「かなり迷いがあった」という。それでも「自民に勢いがある中、正攻法では厳しい」と、あえてリスクのある戦法を選んだ。

 「今回は自由に運動ができない中での戦い。しっかり議席を守らなければ」。8日夜、国際会議に出発する前に望月氏は陣営に期待を込めてこう述べた。9〜12日まで地元を離れており、陣営関係者は「想像よりも差が開いておらず、苦戦している。本人不在は初めてなので何が起きるかわからない」と不安を漏らす。陣営では政治資金収支報告書の問題についてほぼ触れておらず、田村氏側のネガティブキャンペーンには「市民を不快にさせるだけでは」と意に介さない。

 杉田氏は、中小企業の多い清水地区などでアベノミクスへの批判を展開。消費税再増税の中止などとともに支持の拡大を急いでいる。(大坪玲央)

 ◆6区 「横一線」渡辺氏に焦り

 「この最も厳しい選挙区で勝たせてほしい」。選挙戦後半を迎えた8日、JR沼津駅前で勝俣氏の応援演説に立った安倍晋三首相は声を張り上げた。民主党が6回連続で小選挙区を制し、“民主党の牙城”とも言われる6区。今回は自民党から、石破茂地方創生担当相や小泉進次郎内閣府政務官らが続々と応援に入り、選対幹部は「前回が約1万2千票の僅差だったこともあり、党本部の強い期待を感じている」と表情を引き締める。約3万票とされる公明票を取り込もうと、前回は受けなかった公明党の推薦も取り付けた。街頭演説では「比例区は公明に」と連呼する徹底ぶりだ。

 序盤に優勢を伝えられた渡辺氏の陣営では、勝俣氏の追い上げに危機感を隠さない。陣営幹部は当初、「民主党への逆風は弱まった」として前回得票数から1万5千票ほどの上乗せを予想していたが、中盤以降は報道各社の「勝俣氏と渡辺氏が横一線」という情勢分析が相次ぎ、焦りの色が浮かぶ。大票田である沼津市で低投票率が予想されていることも「組織票の影響力が大きくなる」と懸念材料の一つになっている。

 佐藤氏は伊東市議を9期務めた母親の地盤に加え、消費税再増税中止などを訴え浸透を図っている。(村嶋和樹)

2404政治評論家:2014/12/12(金) 19:39:52
開票率が8割程度になっても当確を出せない本当の激戦区がどのくらいあるか考えると、今回は無いように思える。
大阪府内の維新が逆転できる可能性があると判断して遅れるのがあるかもしれないけど当選は厳しいと思う。

2405チバQ:2014/12/12(金) 19:46:22
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141212/plt1412121526005-n1.htm
自民激震 都市部で民主“巻き返し” 「優勢」報道に緩む陣営のスキ付く (1/2ページ)
2014.12.12


終盤にきて追い上げる海江田氏【拡大】

 衆院選の最終盤になって、各都道府県の中心部などで、民主党候補が巻き返している。報道各社の「自民党300議席超も」といった情勢調査を受け、官公労に加えて企業労組が本格的に動き出したとみられ、これが無党派層にも影響しかねない。自公与党では「揺り戻しがきた。残り2日、気を引き締めないとやられる」と危機感をあらわにしている。

 選挙期間中、報道各社と政党はそれぞれ、世論調査と期日前投票の出口調査を頻繁に行っている。当然、水面下で情報交換を行っているが、自民党関係者はあるデータを見て、身震いした。

 「10日から期日前投票の数が急激に伸びていた。県庁所在地がある1区と周辺の2区が突出していた。民主党を支持する労組の動員のようだ。投票率が低ければ、ひっくり返されかねない」

 今回の衆院選は、選挙戦序盤で「自民党300議席超え」「民主党伸び悩み」という情勢報道が流れた。民主党では海江田万里代表(東京1区)を筆頭に、枝野幸男幹事長(埼玉5区)、平野博文元官房長官(大阪11区)、樽床伸二元総務相(同12区)らも「苦戦」「大接戦」と判定されたが、終盤で追い上げてきたのだ。

 「海江田氏が猛烈な追い上げをみせている。自民党大物弁士が連続投入された枝野氏についても『何とか抜け出せそうだ』とみているという。序盤の優勢報道で自民党支持者が緩んでいる。投票依頼の電話をしても『今回は投票所に行かなくても大丈夫でしょう?』とノンビリしている支持者が多い。アナウンス効果が悪い方に出ている。党幹部も『あれは選挙妨害だ』とカリカリしている」(前出の自民党関係者)

 投開票日の14日、日本列島は猛烈な寒波に襲われる予想となっている。特に、北海道から中国地方の範囲では積雪もあるという。自民党支持者が弛緩(しかん)したままでは、各地で逆転もあり得る。

 元外相秘書官で元NHK記者の渡部亮次郎氏は「今回の選挙報道は、意図的ではないにしろ、私には納得できない。特に一部の新聞は『自民党独り勝ちでいいのか』と、無党派層を野党に誘導するような記事を書き続けている。民主党政権の3年3カ月を忘れたような報道だ。『選挙は最後の3日間』という。有権者は冷静になって投票すべきだ」と語っている。

2406チバQ:2014/12/12(金) 19:47:38
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141212/plt1412121550001-n1.htm
【激突!!師走決戦】おわび一辺倒も“優子フィーバー” 本当の試練は選挙後か… 群馬5区 (1/2ページ)
2014.12.12
 政治資金問題で経産相を辞任した小渕優子氏は、1日30〜40回もの演説をこなす超人的なおわび行脚を展開していた。選挙カーに乗っていても有権者を見つければ、駆け寄って握手、そして握手…。行く先々で、年配の支持者らに「頑張ってねー」と声をかけられるなど、人気は絶大だ。政治資金の問題は目下捜査中だが、地元は“優子フィーバー”でわいていた。

 8日正午前、小渕氏が群馬県安中市の国道沿いの空き地に現れると、寒空の下、約80人が拍手で出迎えた。

 スカイブルーのジャンパーを着た小渕氏は選挙カーを降りると、有権者の方に向かってダッシュ。SPとみられる男性2人と、同行記者も後に続いた。「おばあちゃん、足どうしたの?」「手が冷たくてごめんね」…。短い会話を交わしながら全員と握手して回った。

 約2分の演説の内容は少し「アベノミクスの効果」に触れたものの、おわび一辺倒だ。

 「今までになく苦しい選挙です。ご心配をおかけし、心からおわび申しあげます。もう一度信頼をいただけるようしっかり調査致しますので、皆様のご支援を心からお願い致します!」

 深く頭を下げ、悲壮な表情で謝る小渕氏に、「頑張れー」「みんなで書くからねー」と次々と温かい声援が飛んだ。

 演説が終わると、次の場所へと急ぐ。1カ所の滞在時間は5分〜10分という短さだが、熱気と濃度は濃い。

 近くに住む80歳の女性は「(政治資金の問題があっても)何も変わりない。女の人は団結しちゃっているよ。元気そうで良かった」とうれしそう。なぜ応援するのか聞いてみると、80代の男性は「親戚(しんせき)みたいなものだから。恵三(元首相)さんの2回目の選挙から、ずっと応援している。恵三さんがうちに来たときに撮った写真もあるんだ」と誇らしげに話した。

 東京生まれ東京育ちの小渕氏も地元に溶け込んでいるようで、旧知の女性支持者らと抱き合い、「選挙に勝つまで泣いちゃダメだよ」と励まされ涙ぐむ一幕もあった。

 前回の2012年衆院選では、党内屈指の人気弁士として他候補の応援に呼ばれ、7時間しか地元にいなかったという小渕氏。“ナマ優子”に喜ぶ有権者も多く、介護施設から手を振る年配の入居者の姿を見て小渕氏が駆け寄っていくと、若い職員たちは「本物だー」と大興奮だった。

 醜聞を引きずる選挙戦だが、「相手の候補の名前も分からない。前回よりも票を伸ばすかも」(支持者)と圧勝が予想されている。本当の“試練”は、政治団体の捜査が本格化する選挙後となりそうだ。 (上塚真由)

2407チバQ:2014/12/12(金) 19:49:30
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141212/plt1412121140003-n1.htm
東京は全25区で民主「当確」ゼロ 菅直人氏は比例復活も… 大阪の維新は? (1/3ページ)
2014.12.12


 《表の見方》 ※届け出順。上から順に当落予測、氏名、年齢(投票日基準の満年齢)、☆は比例代表との重複立候補者、党派の略称、前元新別。 ※当落予測の◎は「当選確実」、◯は「優勢」、△は「やや優勢」、▼は「やや劣勢」、無印は「苦戦」。上段が政治評論家の小林吉弥氏、下段が夕刊フジの予測。 ※党派の略称は、自=自民党、民=民主党、維=維新の党、公=公明党、次=次世代の党、共=共産党、生=生活の党、社=社民党、改=新党改革、幸=幸福実現党、諸=諸派、無=無所属。【拡大】


 第47回衆院選(14日投開票)の選挙戦が、いよいよ大詰めを迎えた。政治評論家の小林吉弥氏と夕刊フジが、東京、大阪全44選挙区の終盤情勢を分析したところ、与党圧勝報道に伴う「アナウンス効果」の影響か、接戦区で与党候補がさらに優位に立つケースが続出していることが判明した。特に、東京の民主党は、「選挙に強い」とされてきたベテランや党幹部も軒並み厳しい戦いを強いられ、「当確」ゼロの状態だ。菅直人元首相にいたっては、比例復活すら逃しかねない窮地に陥っている。

 「不安がないわけではないのは、いつの選挙でも一緒です…」

 民主党の枝野幸男幹事長は10日午後、地元・さいたま市のJR大宮駅東口での街頭演説後、自民党の攻勢について記者団に問われ、こう答えた。

 平静を装ってはいたが、前日の安倍晋三首相をはじめ、自民党大物弁士が自身をターゲットにして連日選挙区に乗り込んでくる現状に、表情の陰りは隠せなかった。

 最近、野党幹部の口から飛び出すのは、この類いの“泣き言”ばかりだ。

 民主党の海江田万里代表が「(自民党の戦略は)嫌がらせですよ。嫌がらせです!」と、泣き出さんばかりの表情で訴えたかと思えば、維新の党の松井一郎幹事長(大阪府知事)も「もし負けても、復活当選できるような比例票を掘り起こすのがわれわれの仕事や」と、敗北覚悟とも受け取れる言葉を漏らす…。

 ただ、別表の予測結果を見れば、弱音の1つも吐きたくなるのは当然かもしれない。小林氏が解説する。

 「選挙戦序盤で『自民300議席超』といった与党圧勝予測が報じられたため、アナウンス効果によって接戦区で自民党候補が競り上がってきた。有権者の間で根強い『野党に期待が持てない』という空気も、この傾向に拍車をかけた」

 選挙報道によるアナウンス効果には、勝ち馬に乗ろうとする有権者が増える「バンドワゴン効果」と、劣勢の候補者や政党が支持を集める「アンダードッグ効果」の2種類があるとされるが、日ごろの野党のふがいなさも手伝い、前者が顕著に現れたというわけだ。

 この結果、選挙に強いとされてきた民主党の松原仁元国家公安委員長(東京3区)ですら、自民党の石原宏高氏に先行を許している。「ミスター年金」こと長妻昭元厚労相(同7区)は、かろうじて優勢は保っているが、「有権者に『社会保障のプロ』として信頼を得ていた前回衆院選のような勢いはない」(小林氏)という。

 民主党の中でも、絶体絶命の危機にあるのが菅元首相(同18区)だ。

 ある世論調査によると、前出の海江田氏や松原氏は、選挙戦序盤と終盤を比べると巻き返す傾向がみられるが、菅氏の場合、対立候補である自民党の土屋正忠元総務政務官に差を広げられている。小林氏が続ける。

 「街頭に立っても、かつてのような熱気はなく、民主党政権時代までは見られた人だかりもできない。首相在任中に発生した原発事故への対応のひどさも尾を引いているのだろう。地元でも確実に『菅離れ』は進んでおり、比例復活に届くかどうかの瀬戸際にある」

 市民活動家出身の菅氏の人気は、無党派層からの支持による「風」で支えられてきた。対する土屋氏は、選挙区内の武蔵野市で市議を2期、市長を6期務めており、組織的な選挙基盤を武器に堅調に菅氏を引き離しているようだ。

 「与党優勢・野党劣勢」という流れの中にあって、東京12区では興味深い傾向が見てとれる。

 堅固な地盤を持つ公明党の太田昭宏国交相の優勢は揺らがないが、次世代の党の田母神俊雄元航空幕僚長がじわじわと支持を広げているのだ。

 ある調査では、田母神氏は選挙戦序盤から2倍以上ポイントを伸ばし、その半面、生活の党の青木愛幹事長代理は6割弱に下がっている。「非太田票」が、田母神氏に集まっているようだ。

2408チバQ:2014/12/12(金) 19:49:41
 一方、橋下徹共同代表(大阪市長)率いる維新の党と自民党のつばぜり合いの行方が焦点となっている大阪でも、与党優勢の傾向は強い。

 維新の公認候補14人のうち、「やや優勢」以上の判定となったのは、松井氏側近で元堺市議会議長の馬場伸幸氏(17区)ただ1人だ。小林氏の予測では、これに「浪速のエリカ様」こと上西小百合氏(7区)ら3候補が加わるが、いずれにしても壊滅に近い状況といっていい。

 三つどもえの混戦となっていた10区では、維新の松浪健太国対委員長が、民主党の辻元清美元首相補佐官と自民党の大隈和英氏に先行を許している。同じく3候補が競り合っていた11区でも、自民党の佐藤ゆかり前参院議員が頭一つ抜け、その後を民主党の平野博文元官房長官が追い、維新の伊東信久氏は後塵(こうじん)を拝している状態だ。

 ただ、「維新壊滅」の観測には首をかしげる向きもある。自民党大阪府連関係者が振り返る。

 「2013年夏の参院選の大阪選挙区(改選数4)では、『維新候補がトップ当選を逃す』という下馬評が流れ、『橋下維新もこれで終わりか…』という見方が広がった。しかし、フタを開けると維新が1位。追い詰められたときの維新の底力はおそろしい」

 今回は本丸の大阪で面目を保つことができるのか。維新関係者にとって正念場の追い込みが始まる。

2409チバQ:2014/12/12(金) 19:51:34
徳島
http://www.sankei.com/west/news/141212/wst1412120034-n1.html
2014.12.12 17:00
【最前線をゆく】
“影の総理”が走る「0増5減」の街





(1/3ページ)

区割り変更された地域で演説する立候補者。手探りの選挙戦が続いた=徳島県阿南市
 今回の衆院選で「一票の格差」を是正するため、選挙区の「0増5減」が行われ、5県で選挙区が3から2に減った。これに伴い区割りが変更されたため、陣営は手探りの選挙戦を続けるが、危機感が有権者に思うように伝わらない歯がゆさも垣間見える。

区割り変更すら知らない有権者も

 県都の徳島市を含む徳島1区。旧3区で4度も争った自民前職の後藤田正純(45)、民主元職の仁木博文(48)がともにスライドし、大票田で“新人”のような戦いが続く。

 徳島市を主とした旧1区を長らく牙城としたのが民主党の元官房長官、仙谷由人(よしと)。だが2年前の前回選挙で落選し、今回不出馬を決めた。代わって1区に立ったのが旧3区の仁木だ。

 仙谷は仁木の選対本部長として地元を行脚し支持を訴える。仁木は「徳島市では出遅れているが、仙谷さんの支持者が多くいる。この票を取り込みつつ、民主党のリボーン(生まれ変わる)を掲げ、保守層にも訴えたい」と意気込む。“影の総理”と呼ばれた仙谷に頼り、県都攻略を図る。

 後藤田と仁木が争った旧3区は、県第二の市である阿南市や小松島市などが1区に、残りが2区に吸収された。2人が新たに開拓を迫られた徳島市は1区の有権者の57%も占め、ここでの勝敗が当落を左右する。

 「カミソリ後藤田」の異名をとった元官房長官の正晴を大叔父に、女優の水野真紀を妻にもつ後藤田は徳島市で知名度は勝るが、後援会事務長の神山町長、後藤正和は楽観していない。「区割りの変更すら知らない有権者もいる。『結果は分かっているから投票に行かなくてもいい』という声もある。有権者の動向がつかめず、徳島市の浮動票が相手に流れるようなことがあれば安心できない」

 1区には、共産新人の古田元則(66)も立候補。旧1区で出馬した前回に続く挑戦となり、消費税増税の中止や原発再稼働の反対などを訴える。

微妙な緊張感漂い「一枚岩」は?

 「新2区は高木さんに戦ってもらうことになった。必勝をお願い申し上げる」

 福井2区の大票田、鯖江市で2日に行われた自民前職、高木毅(58)の出陣式。選対本部長を務める自民前職、山本拓(62)がそう訴えた。

 2人には微妙な緊張感が漂っていた。福井県は0増5減で選挙区が3から2に減少。山本は自らの旧2区が1、2区に分割・吸収されたため、旧3区の高木と2区の公認を争ったが、最後は敗れた。代わりに比例の上位で処遇された経緯がある。

 旧2区から2区に編入された鯖江市は山本の地盤だ。高木は「山本先生の高い見識のもと、新しいふるさとのために頑張る」と声を上げたが、山本と目も合わさず選挙カーに乗り込んだ。一枚岩になれるか、難題を抱えたままだ。

 一方、2区の民主新人、辻一憲(49)。元職の不出馬表明で急遽(きゅうきょ)白羽の矢が立ったが、党県連の擁立発表は衆院解散2日後の先月23日だった。父は衆参両議員を計6期務めた辻一彦。陣営は一彦の知名度を頼る。4日に福井入りした代表の海江田万里は「一憲さんはおやじさんよりもいい男」と持ち上げた。

 一方、共産新人の宇野邦弘(63)は全県1区の参院選、知事選の出馬歴がある。選挙区の拡大も「むしろやりやすい」と話す。

「農業票」の行方

 区割り変更の影響は福井1区の選挙戦にも表われている。もともとは旧1区の自民前職、稲田朋美(55)は公示後、旧2区から加わった坂井市などを集中的に回った。

 「農協改革とは中央会の改革。現場の農協を強くし農家の所得向上を目指す」

 一帯は県内屈指の農業地帯で強固な保守地盤だが、農協改革、米価下落などが影を落とす。新たな区域に後援会を持たない稲田陣営にとって頼りは地方議員が支部長を務める党支部だ。

 対抗する維新新人、鈴木宏治(41)の陣営は「農協の上層部と組合員に意見の相違を感じる」。農家の表立った支持はないが、ポスター貼りの協力など好感触があるという。

 共産新人の金元幸枝(56)は米価下落の緊急対策を強く訴え、農業票の取り込みを狙っている。

(敬称略)

2410チバQ:2014/12/12(金) 19:52:15
http://www.sankei.com/west/news/141212/wst1412120033-n1.html
2014.12.12 15:00
【最前線をゆく】
「何のための選挙」爪痕残る被災地に訴えは響くか 広島3区・長野2区





(1/3ページ)

土砂災害の爪跡がまだ生々しい被災地近くの広島市安佐南区の国道を走る選挙カー
 今年、日本列島は大きな自然災害に見舞われた。8月の広島土砂災害、9月の御嶽山(長野・岐阜県)噴火、11月の長野県北部地震…。復興に向けて歩み出しているそれぞれの被災地でも、衆院選の立候補者の訴えが響く。住民は一日も早い復興を祈りながら、選挙戦の行方を見つめている。

がれきと土砂片付いた程度

 土砂災害で74人が犠牲となった広島市安佐南、安佐北両区を選挙区に抱える広島3区。3人の候補者のうち1人は選挙事務所を安佐南区の国道沿いに構え、すぐ近くに迫る山肌には土石流の爪痕が今も生々しく残る。

 その土石流が押し寄せた先にあった県営緑丘住宅では、114世帯244人の入居者から2人の犠牲者が出た。復旧作業では土砂の除去などが優先されたため、緑丘住宅は強度調査が後回しにされた。構造上の大きな損傷がないことが判明し存続が決まったのは今月に入ってからだ。

 全半壊住宅は361棟を数えたが、現在、避難所暮らしを強いられているのは1世帯3人に減った。一方で、一時避難先になっている公営住宅などに身を寄せるのは11月下旬段階で約1700人にも上っている。

 緑丘住宅の入居者の多くも一時避難先の公営住宅などに移ったままで、近くの八木ケ丘団地町内会副会長、山根健治(68)は「復興が進んでいるといわれるが、がれきと土砂が片付いたくらい。選挙期間中に政治の空白期間ができるが、復興に遅れがないようにしてほしい」と話す。

投票率かなり下がる可能性

 候補者には八木地区の住人がいる。2度目の当選を目指す民主元職の橋本博明(44)だ。発生後1カ月半はほぼ毎日、災害ボランティアとして活動したという。

 公示日の2日に行われた出陣式の第一声では「ボランティアを通じ、困っている人を支えるのが政治の役割だと改めて感じた」と、自らの体験を語り支持を訴えた。

 共産新人の清水貞子(67)はたびたび被災地で要望を聞いてきた。安佐南区でも街頭演説に立つことが多く、「若い人が結婚し安心して子育てができる社会に」と強調しつつ、被災者の生活再建を訴えている。

 土砂災害を受け、改正土砂災害防止法が11月に成立したが、6度目の当選を目指す自民前職、河井克行(51)は改正案を検討する党のプロジェクトチーム座長として議論を進めてきた。災害発生後には、首相の安倍晋三に何度も被災状況を説明して早期の復旧復興を要請してきたが、選挙戦ではこうした活動実績を強調している。

 ただ、土砂災害を経験して強まった有権者の「安全・安心」への思いが、そのまま投票率アップにつながるかは不透明だ。一部陣営からは「有権者には『何のための選挙か』という思いが特に強く、投票率がかなり下がるのではないか」との声も出ている。

衆院選が契機になれば

 長野県北部地震で住宅の倒壊が相次いだ白馬村。この冬初めてまとまった雪が積もった4日、長野2区で出馬した候補者はJR白馬駅前でマイクを握り、「避難の仕組みづくりなど防災に力を入れる」と住民に語りかけた。

 被災地では倒壊した住宅の撤去が進められているが、年内の完成を目指す仮設住宅の建設も降雪の影響による遅延が予想される。

 住民には、この時期の衆院選に対する不満と期待が交錯する。堀之内地区の中村佐代子(81)は地震で自宅が崩れた。避難先に指定された宿泊施設に身を寄せるが、冬の観光シーズンが始まり、滞在期限は18日までだ。「住むところはどうするのか。選挙どころではない」と憤る。

 ただ、政治に先行きへの不安を解消してもらいたいという声もある。この地区で商店を営む鎌倉かおり(45)は5日、住宅を兼ねる店舗の整理に訪れた。幸い建物に大きな被害はなかったが、営業再開には二の足を踏む。「顧客は周辺住民で、被災して誰もいなくなった。衆院選を契機に活気を戻してもらいたい」

(敬称略)

     
 ◇

 衆院選は最終盤に差し掛かった。候補者が生き残りをかけて争う「最前線」を追った。

2411チバQ:2014/12/12(金) 19:53:27
http://www.sankei.com/west/news/141211/wst1412110052-n1.html

2014.12.11 15:20
【衆院選2014】
民主・枝野氏「暮らしの声」、維新・橋下氏「告げ口する」、共産も大物…終盤戦“保守王国”で舌戦





(1/2ページ)【維新の党】
 終盤戦に入った衆院選では、和歌山県内に候補者を擁立した各党幹部が相次いで和歌山入りし、公認候補への支持を訴えている。10日には民主の岡田克也代表代行と維新共同代表の橋下徹大阪市長が来県。知名度の高い“大物政治家”の応援で、支持拡大を図りたい考えだ。

 自民は総裁の安倍晋三首相が4日に和歌山入りし、和歌山1区の公認候補とともにアベノミクスの実績を強調。和歌山2区には、宮沢洋一経済産業相や甘利明経済再生担当相、石破茂地方創生担当相が続々とかけつけた。石破氏は6日夜に海南市内で開かれた個人演説会で、「地方が日本を引っ張る時代を作っていきたい」と力を込めた。

 民主は岡田氏が10日朝、JR和歌山駅前で和歌山1区の公認候補とともに演説し、通勤客らに支持を訴えた。5日には枝野幸男幹事長が和歌山市内の演説会で「暮らしの声を届けるため、力を貸していただきたい」と呼びかけたほか、8日には福山哲郎政調会長が1区入り。12日には蓮舫参院議員が応援に入る予定。

 維新の橋下氏は10日午前11時すぎ、JR海南駅前で公認候補とともにマイクを握った。消費税増税の一方で、国会議員の給与が月25万円上がったことについて「国民は政治家にばかにされている。政治のおかしさを告げ口するのが維新の役割」と訴えた。

 1〜3区の全てで候補者を擁立した共産は、9日に市田忠義副委員長が3区の田辺市で街頭演説。2区には11日、穀田恵二国対委員長が街頭に立つほか、12日には山下芳生書記局長が1区で応援演説をする予定。陣営関係者は「山下さんはテレビの討論番組にも出演しており、街頭に立つことで盛り上がる」と話した。

2412チバQ:2014/12/12(金) 19:54:13
http://www.nishinippon.co.jp/feature/representatives_election_2014_fukuoka/article/132861
高島市長が候補者支援、自民市議団に波紋 12日にも抗議文
2014年12月12日(最終更新 2014年12月12日 03時00分)

 衆院選福岡1区をめぐる自民党の“分裂劇”の余波に、同党福岡市議団も揺れている。11月の市長選に自民、公明両党推薦で再選した高島宗一郎市長が、前回自民公認として1区で初当選した無所属前職の井上貴博氏を支援。前回、自民比例九州で議席を得た無所属前職の新開裕司氏を支援する市議らが反発を強めており、同市議団は11日、高島氏へ抗議文を提出する方針を固めた。来春の統一地方選を控えた混乱に、市議団幹部は顔をしかめる。
 高島市長は衆院選公示の2日、井上氏の出陣式に出席。6日には選挙カーに乗り、井上氏支持を有権者に訴えた。井上氏は、市長選で高島氏を支援した麻生太郎副総理の派閥に所属。高島氏は9日の記者会見で、井上氏支援の理由を「共倒れは良くない。高度な政治判断だ」と述べた。博多区選出の県議や市議は主に井上氏を支援している。
 収まらないのは、新開氏を支える主に東区の県議や市議たちだ。同党の東区支部は公示前、同党県連に新開氏を1区公認とするよう文書を提出。10日の決起集会には、新開氏が秘書として仕えた古賀誠元幹事長、山崎拓元副総裁もあいさつに立った。かつて自民党派閥の領袖(りょうしゅう)だった2人を援軍に据え、一歩も引かない構えだ。
 新開氏側に配慮し、高島市長に「応援のバランスを考慮すべきだ」と申し入れていた市議団は11日の会合で、12日にも抗議文を提出する方針を確認。一方、公明党市議団は「1区は自主投票」(幹部)として、自民側の“お家騒動”と距離を置く。
 自民市議団は市長選でも、一部が高島氏の対抗馬だった元市議を支援。市議団が厳重注意処分とするなど混乱した。来春の市議選を控え、ある市議団幹部は「議員団としてまとまらなくなってしまう」との懸念を示した。
=2014/12/12付 西日本新聞朝刊=

2413チバQ:2014/12/12(金) 19:59:42
岐阜
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/shuin2014/gifu/CK2014121102000298.html
宙に浮く”藤井支持票”の動向は 4区、比例単独出馬で
 十四日の衆院選投開票日に向けて、自民、維新、共産各党の候補が論戦を展開する4区。選挙区南部に支持基盤をもつ次世代の党前職、藤井孝男さん(71)は、比例東海ブロック単独で出馬しており、小選挙区ではどの候補にもくみさない方針だ。維新、自民の両陣営は、藤井さん支持層の動向を気に掛ける。

 「小選挙区は、何て書けばいいんだろう。白票が増えるんじゃないか」

 衆院解散から三日後の十一月二十四日、美濃加茂市内のホテルで開かれた藤井さんの後援会役員会の後、出席した六十代の男性がこぼした。4区での出馬を検討していた藤井さんは、その場で支援者二百人に比例単独の選択を告げた。小選挙区は「各自の判断」とのこと。七十代の女性は「小選挙区も藤井さんって書こうかな」と苦笑した。

 藤井さんは衆院選五回、参院選四回当選のベテラン。郵政民営化をめぐって自民党を離れ、無所属で戦った二〇〇五年の衆院選4区では二万八千票差で落選したものの、九万八千票を獲得している。

 今衆院選、宙に浮いた形の“藤井支持票”に対し、維新の党前職の今井雅人さん(52)と自民党前職の金子一義さん(71)の両陣営は取り込みを狙う。

 今井さんは二〇一二年の前回選、藤井さんと同じ日本維新の会(当時)に所属。比例単独に回った藤井さんから後援会幹部を紹介してもらうなどの支援も受け、4区で比例復活した。維新の会の分党でたもとを分かったが、「一緒に戦ったつながりはある。維新の政策を藤井さんの支援者にも理解してもらえれば」と期待する。

 金子さん陣営も、中濃地域の藤井さん支援者らに支持を呼びかける。藤井さんは「立ち上がれ日本」に参加する二〇一〇年まで、一時期を除き三十年近く自民所属の国会議員だった。支援者同士の顔も利くといい、陣営幹部は「藤井さんの支援者には自民党員も多い。正直に支持を頼みに行く」と意気込む。

 一方、共産党新人の伊嶌明博さん(63)は「政策が違うので、藤井さん支援者の支持は得られないだろう」と静観している。

 (衆院選取材班)

2414チバQ:2014/12/12(金) 20:00:20
滋賀
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/shuin2014/shiga/CK2014121202000223.html
焦点は無党派層に 終盤ルポ3区
写真
 通勤通学の利用者らで混雑する平日夜のJR草津駅。ロータリーで約一時間にわたって演説や有権者との握手を繰り返した武村さんは、隣の南草津駅に移動するために一人ホームで電車を待っていた。理由は「車より早いから」。

 陣営が最も重視するのは無党派層の取り込み。前回選挙時に毎晩複数箇所で開いていた個人演説会を原則各市一カ所に減らし、その分を駅頭での訴えに時間を割く。訴えるのは経済再生や「琵琶湖再生法」成立に向けた思いだ。

 優勢だと伝わる情勢にも「選挙期間中に(相手の)知名度が上がり、必ず詰められる」と気持ちを緩めない。それでも総括責任者の奥村芳正さんは、つじ立ちやミニ集会の積み重ねを通し、「これまで三日月大造知事を支持していた層への浸透にもつながっている」と手応えを口にする。

 対する小川さんは土曜の午前、後援会長の嘉田由紀子前知事と草津市内を練り歩いた。底冷えの寒さだったが、聞き覚えのある声、見覚えのある顔に多くの人が家から飛び出し手を差し出した。

 陣営は嘉田氏の“集票力”に期待する。選挙区の九百枚の候補者ポスター全てに顔写真。インターネットでは応援メッセージの動画配信も。選対本部長の大井豊さんは「時間がない中でやれることは限られている」。知名度不足による序盤の劣勢は織り込み済み。「ポスターのおかげで(有権者の反応が)温かくなってきた」(小川さん)と悲観はしていない。

 小川さんも個人演説会は一日一カ所程度にとどめ、不特定多数が集まる駅などで笑顔を振りまく。「顔と名前を知ってもらえたら流れは変わる」。自身に言い聞かせるように前を向く。

 二人を追う形の西川さんは公示以降、市議や共産党の後援会員と連携し、選挙活動を展開。街頭演説は一日二十カ所で行い、個人演説会を一日平均二会場で開く。「孫に借りた」という黒のダウンを着て、寒さをものともせず有権者に主張を届ける。

 日曜日の夕方のJR草津駅。西川さんは「格差を拡大する」としてアベノミクスを批判。消費税増税中止、原発再稼働反対に関しても立場の違いを鮮明にした。「自民と対決できるのは共産党だけだということを訴えたい」と話す。

 共産が議席を増やすとの情勢報道も励みになる。選対の馬場美代子さんは「有権者の期待を感じる。比例近畿ブロックでの議席増も目指し最後まで戦い抜く」と力を込める。


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