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近畿 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1とはずがたり:2008/10/21(火) 02:04:42

統一地方選スレから近畿のネタを独立させます
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/l40
合併ネタはこちら
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1066974699/l40
京都ネタはこちらだけど選挙関係はややこしいし定着しなかったので概ねこのスレへ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1187488248/l40
奈良ネタもこちらだけど選挙関係はややこしいし定着しなかったので概ねこのスレへ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1178710048/l40

1108チバQ:2010/10/31(日) 22:35:41
>>1085>>1090-1092
予想外に自民系がとりました
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2010103190222604.html
栗東市長に野村氏初当選 
2010年10月31日 22時26分

 滋賀県栗東市長選は31日投開票され、無所属新人で元市議の野村昌弘氏(44)=自民推薦、公明支持=が、いずれも無所属新人で元市議の馬場美代子氏(65)=共産推薦=、前副市長の中村洋三氏(62)=民主推薦、社民支持=を破り、初当選した。

 2期務めた国松正一市長(63)が引退し、8年ぶりに新市長が誕生。3年前に中止となった新幹線新駅計画の跡地問題や危機的な財政難など、新駅中止後の街づくりが争点となった。

(中日新聞)

1109チバQ:2010/11/01(月) 00:06:51
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20101031000123
栗東市長に野村昌弘氏 市政継承訴え初当選印刷用画面を開く

 任期満了に伴う栗東市長選は31日投票、即日開票され、無所属新人で前栗東市議の野村昌弘氏(44)=自民推薦、公明支持=が、いずれも無所属新人で前副市長の中村洋三氏(62)=民主推薦、社民支持=、前栗東市議の馬場美代子氏(65)=共産推薦=を大差で破り、初当選した。

 2期務めた国松正一市長が引退するため、新人3人による激しい選挙となり、国松市政の継承を訴えた野村氏が制した。

 野村氏は「官から民へ さらに前進」をスローガンに掲げた。民間の幼稚・保育園を増やすことによる待機児童の解消や市の事業の民間委託拡大などを重点公約に、商工関係者らの支援を受け、京阪神などから移り住んだ新住民を含め幅広い層に支持を広げた。

 中村氏は、県と国との関係改善を前面に出し、市役所改革や中学校給食の復活など、国松市政からの一部転換を訴えたが、支持を広げられなかった。

 馬場氏は、福祉を充実させることや、新中学の建設などを訴えたが及ばなかった。

 当日の有権者数は4万7649人。投票率は44・69%で、過去最低だった前々回の2002年を7・26ポイント下回った。


▽開票結果(開票率95・3%)

当 10,500 野村 昌弘 無新

   6,300 中村 洋三 無新

   3,500 馬場美代子 無新


 ・野村昌弘氏(のむら・まさひろ)守山高卒。1995年から4期、栗東町議・市議を務めた。2006年栗東青年会議所副理事長、07年市議会議長を歴任した。会社役員。44歳。栗東市安養寺5丁目。

【 2010年10月31日 23時39分 】

1110名無しさん:2010/11/01(月) 01:58:15
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010110100007
自民京都府議のポスター破る=民主立候補予定の男逮捕−府警

 自民党の小巻實司京都府議の政治活動用ポスターをはがし、破ったとして、京都府警七条署は31日、器物損壊容疑で、自称家業手伝い名引直寿容疑者(53)=京都市下京区西七条南東野町=を現行犯逮捕した。「ポスターを捨てるつもりはなく、はがしただけだ」と話しているという。
 同署などによると、名引容疑者は来春の府議選で小巻府議と同じ選挙区から民主党公認で立候補を予定。8月以降、同じ場所で同様の被害が相次ぎ、警戒していた同署員が目撃したという。
 逮捕容疑は31日午後7時半ごろ、同容疑者宅近くの空き地のフェンスに張られた小巻府議と伊吹文明元自民幹事長の顔写真が載ったポスター4枚を、傘ではがして破った疑い。(2010/11/01-01:12)

1111名無しさん:2010/11/01(月) 10:01:50
>>1110

京都1区か?

1112チバQ:2010/11/01(月) 20:50:15
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/shiga/101101/shg1011010310000-n1.htm
滋賀・栗東市長選 野村氏歓喜の初当選 若さ前面、働く世代から支持
2010.11.1 03:09

このニュースのトピックス:選挙・滋賀
 ■投票率5割下回る

 栗東市長選が31日、投開票され、無所属新人の元市議、野村昌弘氏(44)=自民推薦=が、いずれも無所属新人で、元市議の馬場美代子氏(65)=共産推薦=と、元副市長、中村洋三氏(62)=民主推薦、社民支持=の2人を破り、初当選を果たした。野村氏は若さを前面に出し、徹底的な行政のムダ排除や企業誘致などを掲げ、働く世代を中心に支持を伸ばした。当日有権者数は4万7649人、投票率は44・69%(前回63・93%)だった。

                   ◇

 栗東市安養寺の選挙事務所では、開票前から支持者らが集まった。「当選確実」の一報が流れると、拍手と歓声がわき起こった。野村氏が姿を見せると、ムードは最高潮になり、支持者らと「バンザイ」し、喜びを爆発させた。

 野村氏は「みなさま、ご支援どうもありがとうございました。栗東のためにがんばります」などと述べ、決意を新たにした。

 栗東市では、市が推進した新幹線新駅建設を中止した嘉田県政との間にしこりが残っていたが、野村氏は選挙中、あえて「県や国とは是々非々で臨む」と独自色を強調。新駅予定地跡の企業誘致で、逼迫(ひっぱく)した財政を立て直すことや、事業仕分けで行政のムダをなくすことをアピールするなど、44歳という若さとやる気を押し出した主張を展開し、同世代を中心とした勤労層などの支持を固めた。

 一方、中村氏は「県や国との良好な関係」を重視したが、現在の国松正一市長の市政で副市長を務めたこともあり、新鮮さに欠けた。馬場氏は共産支持層以外に浸透しきれなかった。

                   ◇

 ◇栗東市長選

 開票率 60%

当    6000 野村 昌弘 無新 【自】

     3900 中村 洋三 無新 【民】【社】

     3000 馬場美代子 無新 【共】

1113チバQ:2010/11/01(月) 23:48:36
http://mainichi.jp/area/nara/news/20101101ddlk29010208000c.html
民主県連:来春の知事選候補に数人 /奈良
 民主党県連(滝実代表)は31日、奈良市内で選対本部会議を開き、来春の知事選の候補を数人リストアップしていることを明らかにした。知事選には現職の荒井正吾知事のみが立候補を表明しており、同党は独自候補擁立を含め対応を検討している。

 今後、同党県連幹部が面談し、年内をめどに政策面、知名度などの点から判断する。同日選となる県議選でも、複数または単独の候補擁立を目指す生駒市、大和高田市、五條市、桜井市の各選挙区について、公募実施も視野に擁立作業を進めることも決めた。

 自治体や各種団体の陳情・要望を受け付ける「地域戦略会議」も開催。宇陀市と同市議会から出された「合併による流域下水道の都道府県管理の法改正」1件を、重点項目として党本部に伝えることを決めた。【阿部亮介】

1114チバQ:2010/11/01(月) 23:56:41
さすが谷川 言うことがすげえ
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20101101-OYT1T00262.htm
「維新の会ぶっつぶす」自民大阪府連会長
 大阪府の橋下徹知事が代表を務める地域政党「大阪維新の会」について、谷川秀善・自民党大阪府連会長(参院議員)は、31日の府連大会で、「知事の独裁手法では大阪は決して良くならない。何が何でも維新の会をぶっつぶす」と述べ、来春の統一選で全面対決する決意を示した。

 同府連は9月、自民党籍を持ったまま維新の会に参加していた府議と大阪、堺両市議計40人に集団離党されており、谷川会長は「府連始まって以来の大変な状況だ。統一選で負けたら、府連は間違いなくつぶれる」と危機感をあらわにした。

 集団離党で「自民空白区」となった選挙区に公募候補らを擁立する考えも示し、「知事の手法は間違っている。しっかり打撃を与えることが大事」と強調した。

(2010年11月1日10時27分 読売新聞)

1115チバQ:2010/11/01(月) 23:57:31
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201011010018.html
維新の会へ「逆刺客」 自民大阪、知事と決別 統一選2010年11月1日
 自民党大阪府連は31日、大阪市内で定期大会を開き、地域政党「大阪維新の会」(代表・橋下徹知事)が来春の統一地方選で候補を擁立する府議、大阪・堺両市議の選挙区に独自候補の「逆刺客」を送る方針を決めた。知事選で支援し、毎年招待してきた橋下知事はこの日招かず、谷川秀善府連会長は「維新の会をぶっ潰(つぶ)す」と知事との決別を宣言した。府連は統一地方選に向け、第一弾として公認・推薦候補80人を発表した。

 大会には府内選出の国会議員や地方議員ら約600人が出席。維新の会に参加するため大阪市議ら約40人が9月に集団離党したこともあり、参加者からは「維新の会と血みどろの戦いを迎える」などの発言が相次いだ。谷川会長はあいさつで「統一選で(自民党が)大変なことになったら府連は間違いなくつぶれる」と話した。

 役員会では、離党の影響などで同党の議員がいない約50の「空白区」で12月以降、統一選で初の公募もすると決めた。

 一方、維新の会も30日に2次公認20人を決定。国土交通省の元キャリア官僚を府議選で自民党府連幹事長と同じ選挙区に公認するなど、「刺客」擁立を進めている。公認候補は1次とあわせて計100人となり、府議選、大阪・堺両市議選での過半数獲得を目標に、さらに50人程度擁立する方針。

 橋下知事は31日、訪問先の上海で報道陣に「激烈な戦いになる。府民が政策で判断する選挙になれば」と述べた。(池尻和生、坪倉由佳子)

1116名無しさん:2010/11/02(火) 01:24:05
大阪二区の公募が10/1-10/10で締め切られ、現在四人が選考に残っている。この中には郵政民営化で造反した左藤章氏も含まれている。
あまりにも短い公募期間に何かあると思ったら、ドロドロだった。川条しか前衆議院議員は、次期総選挙に立候補する意向を示しているが、
今回の左藤章公認への出来レースには、愛層を尽かし応募していない。
http://blog.goo.ne.jp/kawajo1/e/43998347a2f98aa8d2dcd5c3b1f134a6
http://blog.goo.ne.jp/kawajo1/
http://blog.goo.ne.jp/kawajo1/e/f7295a03a54d72c9466a409b439ebe71
http://blog.goo.ne.jp/kawajo1/e/579decda4c44ce58fce61eb8a53474ec
http://blog.goo.ne.jp/kawajo1/e/6a27125a939e66ed40d7d6c5cc25cdce

1117名無しさん:2010/11/02(火) 03:54:16
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20101101/CK2010110102000101.html?ref=rank

【三重】
来春知事選 「野呂氏は難しい」
2010年11月1日

 公明党副代表の坂口力衆院議員は31日、津市内であった党県本部大会後に記者団に、野呂昭彦知事の長男の覚せい剤取締法違反事件が、来年4月の知事選に向けた候補者選びに影響するとの見方を示した。

 坂口氏は「長男は大人とはいえ、事件の印象はあまり良くない」と指摘。民主、自民両党から知事選の候補者選定で協力を求められていることを明かし「仮に両党とも新たな候補者擁立ができなくなっても、野呂知事に出てもらうのは難しいのでは」と述べた。

 一方、公明党県本部の中川康洋代表は本紙の取材に「県本部として知事選への対応は白紙だ」と強調した。公明党は前回知事選で野呂知事を推薦した。

 野呂知事は、この日の定期大会に来賓として招かれ「長男の事件でお騒がせして申し訳ない」と陳謝した。 (角雄記)

1118名無しさん:2010/11/02(火) 09:12:10
http://mytown.asahi.com/areanews/shiga/OSK201011010156.html

民主、惨敗に衝撃 自民は追い風実感 栗東市長選
2010年11月2日

敗北を受けて頭を下げる民主党の三日月大造衆院議員。右後方は落選した中村洋三氏=31日午後10時30分、栗東市手原1丁目

 民主、自民、共産の3党激突の構図となった31日の栗東市長選は、自民推薦の前市議、野村昌弘氏(44)が、民主推薦の前副市長、中村洋三氏(62)を大差で破り初当選した。「これほど負けるとは」。県内の国会全議席を独占する「王国」での惨敗に、民主の衝撃は大きい。国政選挙で連戦連敗だった自民は息を吹き返した。菅政権の支持率が急落する中、来春の統一地方選に向けて各党の希望、不安が交錯する。

 「われわれに対する国民のいらだちが影響したのは否めない」。31日夜、市内の事務所。中村氏落選の一報を受けた地元の衆院滋賀3区選出の三日月大造氏は、国政で風圧が強まる民主党への逆風を敗因に挙げた。

 尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件の対応や「政治とカネ」の問題などで、菅内閣の支持率は急落。民主への逆風は栗東にも吹き込んだ。「中村に入れたけど、民主に入れたわけではない」。栗東市選出の九里学県議は、ある有権者からそう言われた。選挙中、三日月氏ら国会議員が続々と応援に入る「空中戦」を演じたが、上滑りに終わった。

 民主が支援した中村氏は、もともと自民が民主との相乗りを想定して、先に出馬を打診していた。しかし、来春の統一地方選をにらんで「対立軸を明確にしたい」(民主県連幹部)との思惑もあり、民主は最後まで「単独推薦」を譲らず、中村氏も自民サイドの再三の説得を断り民主に付いた。強気の戦略は、裏目に出た。

 選挙が終わって、県連関係者からは反省の声が漏れる。「(市長選を)政争の具としたのは間違いだった」と言うのは、奥村展三代表。財政再建や新幹線新駅跡地、RD最終処分場など課題が山積しており、「解決のために全市一致で取り組まなくてはいけない時に、強引な選挙手法は市民の思いを受けとめていなかった」と言う。

 統一地方選に向けて「民主党の現状から言って、不安はある」と、危機感を隠さなかった。

1119名無しさん:2010/11/02(火) 09:13:03
     ◇

 中村事務所が落選に沈んでいた同じ夜、野村氏の事務所は大勝に喜びを爆発させた。詰めかけた支持者の中にはビールかけを始める人もいた。「負けていたら、自民党は息の根を止められていたかもしれない」。山本章市議は胸の内を明かした。

 がけっぷちの選挙戦だった。昨年の衆院選、今年の参院選と立て続けに民主に敗れた。もう連敗は許されない。今回の市長選を来春の統一地方選の前哨戦と位置づけていた。

 当初、白羽の矢を立てた中村氏は民主に付き、対抗の野村氏に推薦決定を出したのは告示5日前。出遅れ感は否めなかったが、選挙戦に入ると追い風を実感した。

 「あちこち街宣で回っていると、すごい数の方がおいでくださった」。当選から一夜明けた1日、野村氏は朝日新聞の取材に語った。

 県連も、組織を挙げて野村氏を支援した。栗東が属する第三選挙区支部以外の他支部からも栗東の知人を紹介してもらう「最近の首長選ではしたことがない」(県連幹部)力の入れよう。電話作戦で票を掘り起こした。

 「民主党と相乗りしなくて、結果的に良かった」。栗東市選出の三浦治雄県議は振り返る。ただ、楽観もしていられない。「自民党への期待というより、民主党への猛烈な逆風が吹いた」と話すのは、県連の石田祐介幹事長。「自民党にもう一度まかせていいと思っていただけた結果ではない。風は半年もあれば変わってしまう」

1120栃木都民:2010/11/02(火) 17:01:54
>>1118.1119
地力も無いのに政権与党になった事で、舞い上がって相乗り禁止なんて、現場がわからない頭でっかちの松下政経塾卒のアホウが考えたのだろう。
自民党を叩き潰すどころか、息を吹きかえさせている。
民主党は早く解散総選挙をして消えてなくなれ。

1121チバQ:2010/11/02(火) 20:53:20
http://mytown.asahi.com/areanews/shiga/OSK201011010156.html
民主、惨敗に衝撃 自民は追い風実感 栗東市長選
2010年11月2日


敗北を受けて頭を下げる民主党の三日月大造衆院議員。右後方は落選した中村洋三氏=31日午後10時30分、栗東市手原1丁目

 民主、自民、共産の3党激突の構図となった31日の栗東市長選は、自民推薦の前市議、野村昌弘氏(44)が、民主推薦の前副市長、中村洋三氏(62)を大差で破り初当選した。「これほど負けるとは」。県内の国会全議席を独占する「王国」での惨敗に、民主の衝撃は大きい。国政選挙で連戦連敗だった自民は息を吹き返した。菅政権の支持率が急落する中、来春の統一地方選に向けて各党の希望、不安が交錯する。

 「われわれに対する国民のいらだちが影響したのは否めない」。31日夜、市内の事務所。中村氏落選の一報を受けた地元の衆院滋賀3区選出の三日月大造氏は、国政で風圧が強まる民主党への逆風を敗因に挙げた。

 尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件の対応や「政治とカネ」の問題などで、菅内閣の支持率は急落。民主への逆風は栗東にも吹き込んだ。「中村に入れたけど、民主に入れたわけではない」。栗東市選出の九里学県議は、ある有権者からそう言われた。選挙中、三日月氏ら国会議員が続々と応援に入る「空中戦」を演じたが、上滑りに終わった。

 民主が支援した中村氏は、もともと自民が民主との相乗りを想定して、先に出馬を打診していた。しかし、来春の統一地方選をにらんで「対立軸を明確にしたい」(民主県連幹部)との思惑もあり、民主は最後まで「単独推薦」を譲らず、中村氏も自民サイドの再三の説得を断り民主に付いた。強気の戦略は、裏目に出た。

 選挙が終わって、県連関係者からは反省の声が漏れる。「(市長選を)政争の具としたのは間違いだった」と言うのは、奥村展三代表。財政再建や新幹線新駅跡地、RD最終処分場など課題が山積しており、「解決のために全市一致で取り組まなくてはいけない時に、強引な選挙手法は市民の思いを受けとめていなかった」と言う。

 統一地方選に向けて「民主党の現状から言って、不安はある」と、危機感を隠さなかった。

     ◇

 中村事務所が落選に沈んでいた同じ夜、野村氏の事務所は大勝に喜びを爆発させた。詰めかけた支持者の中にはビールかけを始める人もいた。「負けていたら、自民党は息の根を止められていたかもしれない」。山本章市議は胸の内を明かした。

 がけっぷちの選挙戦だった。昨年の衆院選、今年の参院選と立て続けに民主に敗れた。もう連敗は許されない。今回の市長選を来春の統一地方選の前哨戦と位置づけていた。

 当初、白羽の矢を立てた中村氏は民主に付き、対抗の野村氏に推薦決定を出したのは告示5日前。出遅れ感は否めなかったが、選挙戦に入ると追い風を実感した。

 「あちこち街宣で回っていると、すごい数の方がおいでくださった」。当選から一夜明けた1日、野村氏は朝日新聞の取材に語った。

 県連も、組織を挙げて野村氏を支援した。栗東が属する第三選挙区支部以外の他支部からも栗東の知人を紹介してもらう「最近の首長選ではしたことがない」(県連幹部)力の入れよう。電話作戦で票を掘り起こした。

 「民主党と相乗りしなくて、結果的に良かった」。栗東市選出の三浦治雄県議は振り返る。ただ、楽観もしていられない。「自民党への期待というより、民主党への猛烈な逆風が吹いた」と話すのは、県連の石田祐介幹事長。「自民党にもう一度まかせていいと思っていただけた結果ではない。風は半年もあれば変わってしまう」

1122チバQ:2010/11/04(木) 00:54:04
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20101103ddlk28010316000c.html
選挙:尼崎市長選 自民、候補擁立断念 10人に要請、断られ /兵庫
 今月21日投開票の尼崎市長選で、自民党尼崎支部は2日、候補者の擁立を断念したことを明らかにした。自民系の市議や県議は、自由投票になる見通し。候補者を擁立できなかったことについて、泉原保二支部長は「候補者選定の時間が不足した。非常に残念で、責任を感じている」と話した。

 9月中旬、白井文市長が3選不出馬を表明してから、市議会の保守系会派「新政会」は候補者擁立に動き出した。

 当初、副市長に何度も出馬を要請したが、説得しきれなかった。次に、県議や市議に声をかけたが、いずれも出馬に踏み切れなかった。10月下旬には、市内在住の会社員が出馬に前向な姿勢を示し、県連に推薦依頼までしたが、直前に本人の事情で辞退。最終的に、県連主導で候補者擁立を目指したが、不調に終わった。

 これまでに約10人に出馬を要請したが、すべて断られたことになる。新政会の寺本初己幹事長は「白井市長が3期目も出ると思っていて、準備が遅れた。私の読みが甘かった」と話している。泉原支部長は「市長選は残念な結果になったが、県議補選に集中したい」と語った。【大沢瑞季】

〔阪神版〕

1123名無しさん:2010/11/04(木) 05:09:28
>>1110
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/kyoto/101104/kyt1011040328000-n1.htm

自民ポスター破り男 民主公認を取り消し 京都
2010.11.4 03:28

 自民党府議(70)の政治活動用ポスターをはがすなどしたとして、器物損壊容疑で、来春の同府議選で民主公認で立候補を予定していた衆院議員の伊吹文明氏の元秘書、名引直寿容疑者(53)が逮捕された事件で、民主党府連は3日、役員会を開き、名引容疑者の公認の取り消しを決定した。

 府連によると、名引容疑者の犯行は悪質で、府民に不安を与えた責任は重大と判断。取り調べ中のため、名引容疑者と連絡がつかないままだが、重い処分に相当するとして公認取り消しにしたという。

1124チバQ:2010/11/06(土) 13:10:54
http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/101106/20101106048.html
統一地方選へ燃える大阪 各党動き加速
2010年11月6日
 来年4月の統一地方選挙に向けた各党の動きが大阪府内で活発になってきた。橋下徹知事が代表を務めるローカルパーティー大阪維新の会は17日の政治資金パーティーで2次公認候補を発表し、勢いを加速させる意向。維新の会への集団離党にじだんだを踏んだ自民党は20日から空白選挙区の候補選定を本格化させ、民主党も23日に岡田克也幹事長を迎えて士気を高めるなど大阪政界のボルテージが上がりつつある。


■ワン大阪VSワン関西
 「何が何でも大阪維新の会をぶっつぶす」。10月31日の自民党府連大会で、会長の谷川秀善参院議員は党勢を減退させた維新の会を敵視し、「空いた選挙区は公募して候補を立てて戦う」と語気を強めた。

 党府連は統一地方選の1次公認・推薦候補者80人を発表したが、大阪、堺市議選は計9選挙区が空白状態。府議選の大阪市内選挙区では14選挙区に候補擁立のめどが立っていないため、地域支部単位の自薦・他薦者を基に候補を選定、埋まらない選挙区は公募を開始する。

 12月4日か5日には統一地方選マニフェストを発表し、「ワン大阪」の都構想を唱える維新の会に対抗する。

 「偽物のマニフェストを作ってもあかん」と自民党の発表をけん制する維新の会幹事長の松井一郎府議は、同党が掲げる「ワン関西」を“抽象的”と酷評。10月29日に都構想の下地になった『大阪維新』著者の上山信一慶応大教授を講師に迎えて理論武装を図った。

 17日の政治資金パーティーにお披露目する2次公認候補は20人に及び、「団結を深めて勢いを付ける」(松井府議)。

■“活”入れる
 「維新の会みたいに最初から力を入れていたら(士気が)下りになる。来春のヤマ場に向けてどう盛り上がるか、その出発点が23日だ」と話すのは民主党府連幹事長の土師幸平府議。

 公認候補140人を紹介する23日の政治資金パーティー前に党本部から岡田幹事長を迎えて勉強会を設定。「天下の情勢を語ってもらい、活力を入れてもらう」(土師府議)ことでボルテージを上げていく。

 統一地方選まであと5カ月−。維新の会の橋下代表が連携を協議した渡辺喜美代表率いるみんなの党も大阪での動きを加速しつつある。「11月中には2〜3人の公認候補を発表したい」と党選対事務局長の山内康一衆院議員は語り、「どの選挙区に当てはめるか」について維新の会と情報交換する意向だ。

1125チバQ:2010/11/09(火) 00:16:22
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101108/plc1011082321028-n1.htm
平松大阪市長「自公候補応援も応じる」 来春の市議選 
2010.11.8 23:18
 大阪市の平松邦夫市長は8日、来春の統一地方選の市議選で、前回市長選で自身が推薦を受けた民主党以外に、対立候補を推薦した自民、公明両党の候補からも要請があれば選挙応援に応じる考えを明らかにした。「大阪市解体」を掲げて市議選で過半数獲得を目指す地域政党「大阪維新の会」(代表、橋下徹・大阪府知事)に対抗し、既存政党との“共闘”に踏み出した格好だ。

 この日、同市内で開いた後援会主催の政治資金パーティーに出席した後、報道陣の取材に答えた。具体的な選挙応援の対応について、平松市長は「(選挙区ごとに)民主候補に相談したうえで、自公候補から要請があれば応じる」と述べた。

 また、今回のパーティーでは、昨年出席した橋下知事に招待状を出さなかった一方、市議会野党の自民、公明両党の市議団幹事長が初めて出席した。

1126チバQ:2010/11/09(火) 21:08:06
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20101028ddlk30010351000c.html
100万人割れの先に:’10知事選/1 若者の流出 /和歌山
 ◇受け皿とミスマッチ
 ◇和大観光学部、県内就職2割
 11月11日告示の知事選は、人口減の先を見据えた県政のリーダーを選ぶ選挙といえる。8月1日現在で推計人口が初めて100万人を割った和歌山県。1955年の国勢調査以降初、近畿2府4県でも唯一だ。私たちは少子高齢社会をどう生き抜けばいいのか。大台割れを契機に現状を報告し、“過疎先進県”の明日を考える。

 議論は盛り上がっていた。「婚活プランは最後にメールアドレスの交換ができたらと思います」「それは面白いね。だけどこのプランは難しいよ」。和歌山市栄谷の和歌山大の教室で今月20日、旅行企画について話し合ったのは、観光学部の学生10人と和歌山市内の観光ホテル経営者。県が仲介して、学生とホテルが共同で旅行企画を考案する取り組みで、インターネットで実際に販売もする。同学部ならではの体験だ。

 観光による地域の振興と再生を担う人材の育成を目的の一つに設立された観光学部。熊野古道など世界遺産を軸に「観光立県」を目指す県も08年4月、同大と相互連携協定を結び、人材育成を図る。今回の取り組みもその一環。県観光振興課の山西毅治課長は「マーケティングなど学んだ知識は将来的に県内の観光振興に生かしてほしい」と期待する。

 しかし、県の思惑とは別に、多くの学生の目は県内に向いていない。観光学部は来春、08年度の開設以来初めての卒業生73人(見込み)を送り出す。だが、県内に本社を置く企業の内定を得たのは14人にとどまる。鉄道会社を除く観光関連業界には7人が就職する予定だが、うち県内は2人だけだ。

 4年生の女子学生(21)は、東海地方に本社があるホテル運営会社の内定を得た。旅行業のゼミで学んだ知識をアピール材料に、旅行代理店やホテルなど約50社を受験したが、県内企業は選択肢にすらなかった。「規模や安定性、待遇とかを考えると、就職したいと思う会社がなかった」と話す。

 大学全体では09年度に学部を卒業して就職した588人のうち、8割弱が県外を選んだ。同大学生支援課によると、学生の大企業志向が依然強いほか、インターネットの就職情報サイトに登録する県内企業が少ないのが遠因だという。また、県内の観光業界の場合、「家業のホテル・旅館ばかりで、幹部候補となる大卒の人材を採用する意欲がない」(観光業関係者)と指摘する声もある。実際、ある観光ホテルの社長は、「新しい感性を持っているだろうし、人材として面白いかもしれない。だけど大学の勉強がそのまま通用するわけではないし、現時点で採用予定はない」と話す。

 学生の就職を担当する同学部の小畑力人教授は「せっかく人材を育てても、県内には雇用の受け皿がない」と嘆く。送り出す側と受け入れる側とはミスマッチしたままだ。【岸本桂司】

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 ◇メモ
 和歌山大の09年度の学部卒業の就職者588人のうち、県外は446人。「就職率アップが主眼で、県内か県外かは意識していなかった」(同大学生支援課)ため、データは08年度を含め2年間しかない。県内大学卒業者の統計は、県も把握していない。一方、県内高校卒業者の県外への就職割合は03年度以降、上昇している。大阪府での就職が毎年最も多い。

1127チバQ:2010/11/09(火) 21:08:38
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20101029ddlk30010340000c.html
100万人割れの先に:’10知事選/2 買い物支援 /和歌山
 ◇過疎地のニーズ高く 採算課題、地元商店に影響も
 田辺市龍神村の中心部から約30分。県道735号から更に細道を山奥に向かうと、三ツ又地区がある。13世帯の実質21人のうち65歳以上は16人、高齢化率は76%だ。その集会所に毎週金曜午前、住民が集まる。目当てはインターネットから生鮮食品などを注文し、宅配してくれる「ネットスーパー」だ。

 牛乳、サラダ油、国産豚肉細切れ(2パック)……。「少なかったら悪いから今日は買おうかな」。22日。メモを持った小川ヨシさん(77)は楽しそうだ。「遠慮することはない。ほしいものだけでいいよ」。同市の集落支援員、永渕房夫さん(48)が応えた。

 買い物が難しい過疎地の高齢者の支援に、県とスーパー・オークワ(本社・和歌山市)が9月末から始めた実験だ。約1万点を店頭価格で購入でき、「パビリオンシティ田辺店」(田辺市稲成町)から週1回宅配する。県と同市が09年度から市内の公共施設にパソコンを設置し、高齢者を対象に教室を開いたことが契機となった。実験する三ツ又など4地区合わせた高齢化率は約40%、典型的な過疎地でもある。高齢者がパソコンを使いこなすか、需要はあるか。検証すべき点は多い。オークワにとっても、商圏から遠い片道40〜70分強の4地区への配送費がかかるのに県補助はなく、採算がとれてビジネスとして確立するか課題が残る。

 注文は、10月23日配達分までの計5回で62件、1回当たり平均12・4件。同6、7件を想定した県担当者の予想を上回る。中でも三ツ又は計24件と突出する。月・水・金に村中心部と1往復する市の通院用バス以外に、地区には公共交通機関がないのも一因だ。

 小川さんは同地区に移り住んで53年。夫は03年に亡くなり、車はない。12月18日配達分でいったん終わる実験について、「今後もできたら」と願う。07年に脳梗塞(こうそく)で倒れた1人暮らしの久保住男さん(71)も同様だ。米10キロを注文した山本良市さん(87)も「腰が悪いから助かる」。異口同音、継続を希望する。

 オークワは「過疎地域は今後も増えるため、どうすれば効率的にできるか考えたい」。一方で、村中心部で生鮮食品を扱う「ふれあいマートあだち」の安達宗一代表は「もし県事業として全地域に拡大するなら店をたたまねばならない。影響を考えてほしい」と話す。県は今後、実験結果を市町村に情報提供。「補助金を使わずに民間の力でできないか検討したい」としている。【山下貴史】

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 ◇メモ
 総務省によると、65歳以上の人口割合を示す高齢化率は09年、26・7%で全国7位。施設入所者を除く一般世帯に占める1人暮らしの高齢者の世帯割合は05年、11・2%で全国3位。県が07年、当時の過疎法と山村振興法に基づき過疎対策などをする県内18市町村を調査したところ、市街地を除く547集落のうち、193集落で高齢化率が5割を超えていた。うち100集落には商店がなく、最寄りまでの距離は平均9・7キロだった。

1128チバQ:2010/11/09(火) 21:09:00
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20101030ddlk30010342000c.html
100万人割れの先に:’10知事選/3 鳥獣被害 /和歌山
 ◇高齢化の農村むしばむ 猟友会会員減少、対策が急務
 つるの部分だけを残したサツマイモが畑に散らばる。「作っても自分では食べれん。食べるのはいつもサルや。こんな年寄りじゃ、追い払うこともできないしな」。日高川町平川で農業を営む女性(76)は、あちこちに掘り返された跡のある畑を見渡した。

 県内の農村地域では過疎化が進む一方、サルやシカ、イノシシなど鳥獣による農作物の被害が、99年以降毎年約3億円前後に及んでいる。被害がひどいために生計を立てることをあきらめ、自給自足のためだけに耕作を続ける農家も、同町にはいる。その作物さえも被害に遭う。

 町も手をこまぬいているわけではない。対策として地元の猟友会をメンバーにした「環境警備隊」を今春に発足した。メンバーは12人。合併前の旧3町村に分け、ペアを組んで定期的にパトロールして駆除や追い払い、個体数と被害状況の調査を続けている。

 町によると、「定期的に見回ることで、学習能力のあるサルは隊員の姿を見ただけで逃げ出すようになり、効果が出始めている」と手応えを感じている。町内の猟友会会員は約200人。日高地域の中では比較的多く、威力を発揮している。

    ◇

 しかし、隣接する印南町では事情が違う。猟友会の会員はわずか35人。40歳以下は4人で、50〜65歳以下が15人、65歳超が16人と高齢化も進んでいる。地域全体の人口減と高齢化も影を落とす。

 町は、新たに猟銃免許を取得する人を対象に、手続き費用や猟銃購入費の一部などを補助する制度を、県内で初めて定めた。免許の新規取得には7万6400円が必要で、猟銃も新品で30万円程度する。今年は3人に制度を適用。さらに、別の申し込みや問い合わせもあるという。

 ただ、猟友会の会員増は、容易ではない。印南町の湯川和幸・町産業課副課長は「一人前の狩猟者になるには平均で10年ぐらいかかると言われる」と説明。県猟友会事務局はさらに、「駆除は猟友会がやらねばならないが、警察は防犯上の観点から銃器の管理を厳格化しており、難しい面もある」と漏らす。警察との協力関係の構築もこれからだ。

 後手に回った感が否めない人材育成。高齢化が進む農業を脅かす鳥獣被害への対策は急務だ。【山中尚登】

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 ◇メモ
 県猟友会によると、現在、20〜30代の会員はわずか1%余り。60代以上が60%を占めている。最高齢は80代だ。若者離れについて、県猟友会事務局は、1日かけて山を駆け巡るハードな狩猟が、レジャーの多様化を背景に受け入れられなくなっているとも分析する。

1129チバQ:2010/11/09(火) 21:09:24
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20101102ddlk30010402000c.html
100万人割れの先に:’10知事選/4 少子化対策 /和歌山
 ◇第一歩は恋愛から 婚活、子育て 柔軟な支援必要
 夕日に向かう2組のカップル。4人を乗せたヨットは、薄暮の海に滑り出した。先月23日、和歌山市のヨットハーバーにあるクラブハウスで開かれた婚活パーティーでは、成立したカップルへサンセットクルーズがプレゼントされた。「コ」の字形に向き合った20〜31歳の男女48人。それぞれの自己紹介に笑い声が上がり、3時間後に誕生した2組のカップルがプレゼントを手にした。

 「少子化対策の第一歩は恋愛から」。担当者はそう言う。主催したのは和歌山市。事業費は県が全額補助した。労働環境や意識の変化を背景に、特に女性の未婚・晩婚化が進む同市は、「恋愛や結婚など子育ての前段階まで踏み込まなければ、少子化は止まらない」とみる。これまで、経済的負担の軽減や地域サービスの充実といった“正攻法”が中心だった県も、初めて婚活イベントに予算をつけた。

 パーティーでカップルになった保健師の女性(28)は「地元で家庭を持ちたいが、職場に異性が少なく出会いがなかった」と話し、会社員の女性(23)も「合コンより雰囲気は硬いけど、行政が設けた場だと安心感がある」と歓迎する。応募者は男性25人に対し女性37人。担当者は「成果が見えにくく敬遠しがちだったが、潜在するニーズは想像以上」と手応えを感じている。

    ◇

 もちろん婚活だけで少子化対策にはならない。県は、第3子以降の3歳未満の保育料を無料にする「紀州3人っこ施策」を08年度から始め、教育と保育を一体的に行う認定こども園も6カ所開設させた。女性の社会進出を支える施策を進める。

 しかし、和歌山市で働く30代の女性は、「働く女性にとっては十分でない」と言う。例えば放課後に小学生を預かってくれる学童保育。同市内では小学校区52に対し62カ所設置されている。ただ、数は十分でも、午後7時まで預かってくれる適当な場所は、当時見つからなかった。仕事が定時に終わらないことも多いのが現実。母子家庭の彼女は3年前、長男の小学校入学に合わせ、条件を満たす学童保育を実施している自治体へ引っ越した。

 女性は「子どもの成長によって刻々と変わるニーズに伴走してくれるような行政サービスを受けられたら」と願う。子育て家庭の交流サイトを運営する「AsMama(アズママ)」(本社・東京都)の甲田恵子社長も「ニーズに合わせて手助けできる柔軟性とスピードが行政には必要だ」と指摘する。【藤顕一郎】

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 ◇和歌山市の05年の未婚率を20年前と比べると、女性は20代後半が58・3%で31ポイント増、30代前半が31・7%で23ポイント増と急増している。男性の場合は、それぞれ68・5%で15ポイント増、43・8%で20ポイント増。女性の未婚化が特に目立つ。

1130チバQ:2010/11/09(火) 21:09:49
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20101104ddlk30010180000c.html
100万人割れの先に:’10知事選/5 移住 /和歌山
 ◇定着支える人の輪 高齢の過疎地に「若い力」
 「『行けば何とかなるだろう』という甘い幻想は禁物」。移住者向けに8月に発行された県の「わかやま田舎暮らしマニュアル」は冒頭、現実を突きつける。交通事情の悪さ、医療機関までの距離、賃貸可能な空き家の少なさ。美しい自然にあこがれて移住しても、想像以上の大変さに去る人もいる。県過疎対策課は「不便さを知った上で、魅力を感じて住み続けてほしい」と言う。

    ◇

 和歌山市中心部から車で約1時間の山間部・紀美野町。移住者が営むパン店やカフェには時に行列ができるほどの人気だ。11月に開店1周年を迎えるパン店「古民家工房 薪(まき)焼き石窯パン岳人」(同町箕六)もその一つ。経営者の川上武さん(39)も04年、大阪府岸和田市から妻子と移住した。

 町役場の協力で古民家を探したが、傷んだ建物は修繕が必要で、職人に教わりながら自ら土壁を塗り直した。水道や風呂、トイレがなく、整備の出費もかさむ。看護師の妻(42)は町外に通勤し、長男(6)も手が掛かる。最寄りの店まで車で数十分。趣味の食べ歩きもできない。近くに親族もいない。孤立感が募った。開店のめどが立たず、収入を得るため道路工事などにも初めて従事した。「都会に戻ろうか」

 揺れる気持ちを支えたのは、周囲の人たち。毎日「どうや」と声をかけに訪れる、パンを焼く石窯の材料の石を切る機械を貸す、薪の調達を手助けする……。先に移住した別のパン店の人たちも、相談に乗ってくれた。川上さんは「やっぱり人間ですよね」と語る。移住から5年。開店にこぎつけた。

 町も地元の人による支援を重視する。移住者が入る地区では「世話人」を決める。各地区独特の寄り合いや冠婚葬祭のしきたりなどを教え、地域にとけ込む手助けをしている。

    ◇

 県外からの移住者は09年度で76人。毎年数千人減る県人口と比べるとわずかだが、団塊世代までの「若い世代」が、高齢者ばかりの過疎地で暮らす意義は大きい。防災を担い、独居者を気遣う存在。道の掃除や草刈り、祭りの担い手としても期待される。

 県は06年、移住の誘致を本格化し、相談から移住後の支援窓口まで一本化し、空き家の賃貸を促す制度なども整備。市町村や地元の人と協力する態勢作りにも力を注ぐ。

 川上さんのように、周囲の支えが定住に結びつく。移住者と住民の橋渡しができるか。制度とともに、きめ細かな地域との連携に手腕が問われている。【久木田照子】

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 ◇メモ
 県が移住促進を本格化させた06年以降、移住者は増加傾向にある。田舎暮らしセミナーを大阪市で月1回始めた09年度からは、相談・現地案内の件数とともにさらに増えている。また、移住者の7割超は近畿地方から。自然に恵まれた場所での子育てを望む30歳代が32・0%だが、退職後の60歳代以上も22・7%と多い。

1131チバQ:2010/11/09(火) 21:10:15
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20101105ddlk30010320000c.html
100万人割れの先に:’10知事選/6 公共交通の空白 /和歌山
 ◇高齢者の運転、事故多発 住民要望で乗り合いタクシー
 四方を山に囲まれ、舗装された道路が延びる。バス停も駅も、ない。高野町湯川地区は公共交通の空白地区だ。高齢化率は79・5%。同地区など同町の空白地区10集落では今月中旬から、定められた経路を予約に応じて走る乗り合い型のデマンド運行「ふれあいタクシー」が本格的に始まる。

 「病院まで往復6000円。何とかしてほしい」。きっかけは湯川地区の住民の要望だった。町が住民全員と話し合いを重ね、同タクシーの実験運行を昨年3月始めた。

 本格運行するふれあいタクシーの運賃は、片道一律500円。本来の運賃との差額は、町が負担する。各集落から町中心部の高野山病院まで、週2回で1日3〜4便走る予定だ。途中での買い物もできる。同地区区長の西浦孝さん(86)は「この1年間、脳梗塞(こうそく)で入院し、タクシーを利用しなくなった住民もいる。今後、入院などで利用者が減ることはあり得るが、運行は続けてほしい」と訴える。

    ◇

 山間部が多く公共交通のない地域が少なくない和歌山。県警交通企画課によると、県内の65歳以上の高齢者の5割が免許を持っており、その割合は全国5位だ。高齢者が絡む交通事故件数は昨年、2192件で全体の3割を占める。また、今年の死亡事故死者41人のうち高齢者は25人。さらに死亡事故40件中15件で、過失の最も重い当事者(第一当事者)は高齢者だった。

 一方、高齢者の事故防止対策として始まった運転免許の自主返納に応じたのは、09年で50人。過去最多だったが、全国では最も少なかった。

 西浦さんは「いつでもどこにでも移動するため車は手放せない」と話す。同課は「ダイヤの決まった公共交通機関だけでは、病院や買い物など生活全般をまかなえない。国が対策を立てるべきではないか」と指摘する。

 高野町のデマンド運行にも、「町外の病院への運行」や「付き添い人の負担ゼロ」を求める声もある。中尾司・町企画課長補佐は「住民のニーズを100%拾いきれていないのは確かだが、町外への移動まで公的に援助するのは難しい」。

 生活交通の確保へ、対策はまだ途上だ。【岡村崇】

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 ◇メモ
 65歳以上の県民の運転免許証保有率はここ20年で倍増している。県警交通企画課によると、90年には16万2986人のうち約24%。昨年は26万8871人のうち約50%となった。

毎日新聞 2010年11月5日 地方版

1132チバQ:2010/11/09(火) 21:10:41
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20101106ddlk30010476000c.html
100万人割れの先に:’10知事選/7 地域経済 /和歌山
 ◇唯一の銀行支店に幕 負のスパイラル、人口減で利便性低下
 緑の山々を貫く国道に面した建物に10月下旬、1枚の紙が張られた。「まことに勝手ながら、来年3月11日に金屋支店と統合します」。紀陽銀行(本店・和歌山市)の清水支店は、旧清水町(現有田川町)唯一の銀行支店だった。同行の支店統廃合は6年ぶり。金屋支店までは、車で片道30分以上かかる。

 かつて林業で栄えた旧清水町。支店が開業した99年の人口は5300人余りだったが、今年10月1日現在には4118人に減った。2人に1人が65歳以上だ。

 約180社が加盟する有田川町商工会議所清水支所には、支店の統合発表後、「取引先への急な入金が必要な時に振り込めない」「せめて現金自動受払機(ATM)だけでも」などと不満が寄せられる。町には農協など他に金融機関はあるが、統合を進める農協も店舗は減らす予定だ。食料品を置く店も5店舗あって日常の買い物に支障はないが、今年に入り文房具店と酒店が店を閉めた。

    ◇

 9月、大阪の目抜き通りの御堂筋沿いに、同行の大阪中央支店が移転した。地下鉄心斎橋駅から徒歩10分ほどの好立地で、顧客との接点強化や利便性向上を図る。

 06年に30店舗だった同行の府内での支店は今年までに36店舗に増えた。県内では来春、清水支店とともに野上支店美里出張所(紀美野町)も近隣支店に統合する。同行広報室は「県内が基盤であることには変わりない」とし、実際に県内での預金残高は伸びている。一方、融資残高は、08年9月末に大阪府内分が県内分を超えた。今後、市場規模の大きな大阪市など府北部でも、法人や住宅ローンなど融資先の開拓に注力する。

 和歌山社会経済研究所の木下雅夫・総括研究部長は「県内企業の資金需要が高まらねば、金融機関は大きな市場を目指すだろう。地域に合わせた自治体の支援が必要だ」と話す。

    ◇

 人口減で地域の利便性が低下し、さらに人口減に拍車がかかる負のスパイラル。統合される清水支店を横目に、60代の男性住民がつぶやく。「暮らしにくくはなるよ。でも今までよく置いてもらってたと思わんとな。こんだけ人減ってるんだし」【藤顕一郎】

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 ◇メモ
 信用金庫や農協などを除く県内の銀行の店舗数は、96年に阪和銀行が経営破綻(はたん)、06年に和歌山銀行が紀陽銀と経営統合した影響もあり、95年の171店舗をピークに減り続け、08年には91店舗に。人口は82年がピークだった。

1133チバQ:2010/11/09(火) 21:11:08
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20101107ddlk30010227000c.html
100万人割れの先に:’10知事選/8止 林業 /和歌山
 ◇「緑の雇用」で16%確保
 ◇木材価格の低迷と過疎、後継者難に拍車
 「カン、カン、カン、カン」。古座川町の七川地区の山に響く枝打ちの音。高さ10メートル以上もあるはしごの上で、南真次さん(57)=同町添野川=は一人でカマをふるい、木の幹から枝を切り落とす。節の少ない木を育てるためで、日光を遮る細い木を間引く間伐とともに不可欠な仕事だ。

 時間があれば、ペンキで木に印を付ける。「こうしないと他の人との境界が分からんからな」と南さん。20ヘクタールほどの山を持っているが、隣の所有者は県外に出て行ったり山仕事の後継者がいなかったりで、境界が分かりにくいという。複数人と共同で購入した「株山」と呼ぶ山も別に所有するが、伐採期を迎えても木材価格の低迷で切り出す見通しがない。

 同町の面積の96%を占める森林。35年前は421人が林業に就業していたが、68人(05年)に激減。平均年齢は60・9歳だ。南さんにも後継者はいない。「祖父、父と続いたが、周囲に人はおらず、次を探せる状況ではない」と声を落とす。切り出した木材を加工する製材業も厳しい。串本町中湊の浜口勢市さん(65)は「価格が4分の1の外国材に押され、先行きが暗いのに後継者を探す気にもなれなかった」と、3年前に廃業した。

    ◇

 間伐や原木を切り出す人材の確保として、国や県は02年から「緑の雇用」に取り組み、約460人を受け入れた。現在も約250人が従事。臨時雇用も含めた森林組合雇用の労働者数のうち、08年度には16%を占めるまでになった。

 課題は専門技術者の育成だ。間伐する木の選定や、延長1キロ以上に及ぶ架線を張りめぐらし原木を切り出す技術は一朝一夕に習得できない。南さんは「10年以上はかかる。自分で苗を植えて育てて、どのような木がいいのか原木市場に勉強に行く必要もある」と話す。

 さらに、県は01年から需要喚起に紀州材を使って県内に住宅を新築・増築する場合、最大20万円を補助。年間に約3200立方メートルの需要を生んでいる。年間需要23万立方メートルという県の計画からみればわずかだが、まず県民が地元産木材を意識して使うことに活路を見いだす試みだ。

 不況と人口減が相乗的にもたらす林業共同体の危機。負の連鎖から抜け出すための議論は待ったなしだ。【山本芳博】=終わり

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 ◇メモ
 森林組合は森林所有者が集まった協同組合で県内に25ある。林業の従事者が減少する中、「緑の雇用」という事業で県外の若い人らを雇い、間伐や下草刈りの森林整備や原木の切り出しなどをしてもらう。高性能機械を使った低コスト林業実現の担い手として期待されている。

1134チバQ:2010/11/11(木) 12:13:04
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20101111000040
京都府議定数是正 激戦、撤退 広がる波紋

 来年4月の京都府議選に向け各党では選挙準備に入っているが、9月定例府議会で決まった「1増3減」の定数是正の影響が出ている。定数5から4に減る京都市左京区では民主党新人が立候補を断念し、議席を36年間守ってきた公明党も候補擁立を見送る。1減の他の2選挙区でも激戦が必至の情勢で、1増になる西京区でも余波が広がりつつある。

■統一地方選2011

 9月定例会で京都市西京区(定数2)を1議席増やし、左京区(同5)と南丹市・船井郡(同2)、舞鶴市(同3)を各1議席減らして60議席とする「1増3減」の議員定数条例案が賛成多数で可決された。

 この影響が早くも現れたのが左京区。民主党府連は1日、現職に続く2人目候補として擁立を決めた新人の公認を取り消した。「本人が立候補を辞退した」と発表したが、辞退の理由に定数削減もあったという。

 公明党府本部も5日、同区選出の府議を引退する京都市議の後継にくら替えさせる方針を決定。1975年から議席を確保し、前回の府議選でも自民新人とのデッドヒートの末に議席を死守したが、「定数削減による選挙情勢の変化を勘案し、今回は擁立を断念した」と説明する。

 「党の牙城」として2議席を維持してきた共産党府委員会も危機感を強める。7月の参院選で同区比例票で民主に2倍近い差をつけられるなど2議席死守は容易でない。公認が決まった現職2人のうちの1人は「自民、民主の現職が立つが、民主は代わりの候補を立てるはず。無投票はない」と厳しい戦いに備える。

 舞鶴市も自民と京都創生フォーラム、民主が3議席を分け合ってきたが、1減で様相が一変。すでに民主と京都創生フォーラムの現職は立候補の意志を固め、自民も勇退する現職の後継候補として市議ら2人の名前が挙がる。共産も新人を決めており、4人以上が争う激しいサバイバル競争が展開されそうだ。

 南丹市・船井郡も1議席をめぐる保守系の駆け引きが始まっている。自民現職が立候補の意向だが、地元の党南丹支部は「現職は公認せず、別の候補を公募する方向で検討中」として、分裂選挙の可能性をはらみ、民主や共産も候補選定を進めている。京都創生フォーラムの保守系現職の出方も注目される中、情勢は混沌(こんとん)としている。

 一方、西京区は自民、民主の両現職が公認され、共産も新人を擁立する。これまで実力が張り合う民主と共産が2議席目を競り合ってきた経緯があり、3党が3議席を分け合う見方も出ている。しかし、新党や無所属が絡んでくれば、予断を許さない情勢にもなり得る。

【 2010年11月11日 10時08分 】

1135名無しさん:2010/11/12(金) 09:53:08
自民党大阪二区の公募、わずか十日で消えた。裏がありそうと思ったら、あった、あった、
http://blog.goo.ne.jp/kawajo1/
左藤章って、汚いね。

1136名無しさん:2010/11/12(金) 09:58:08
自民党大阪二区の公募、わずか十日で消えた。裏がありそうと思ったら、あった、あった、
http://blog.goo.ne.jp/kawajo1/
左藤章って、汚いね。

1137チバQ:2010/11/12(金) 20:45:16
>>1004
http://mainichi.jp/area/osaka/news/20101112ddlk27010318000c.html
選挙:大阪市議選 擁立検討の市幹部、立候補を辞退−−維新の会 /大阪
 来春の統一選で、地域政党「大阪維新の会」(代表・橋下徹知事)が大阪市議選候補として擁立を検討していた同市幹部の男性(56)が、立候補を辞退したことが11日、分かった。男性は毎日新聞の取材に「いろいろな事情があり、選挙に出るのは難しい」と述べた。

 男性は元大正区長で、健康福祉部の部長級職員。市を解体・再編する「大阪都構想」で区長公選制の導入を目指す維新にとって、区長経験者は目玉候補の一人だったが、11日までに文書で辞退を申し出た。

 市は今月、2年前のセクハラ行為で男性を懲戒処分としたが、本人はセクハラ行為を否定している。男性は、処分が立候補断念の理由かどうかについて「それ以外のいろいろな事情がある」と否定した。【田辺一城、小林慎】

毎日新聞 2010年11月12日 地方版

1138チバQ:2010/11/13(土) 12:11:19
http://mytown.asahi.com/hyogo/news.php?k_id=29000001011110005
尼崎・白井市政8年 (上)「アイドル」
2010年11月11日


8年前の2002年12月12日、支持者らに迎えられて初登庁した白井文市長=尼崎市役所

 2002年11月、尼崎市に全国最年少の女性市長が誕生した。「市民派」とされる同僚議員らに担がれた元市議の白井文(当時42)。
 市長選で「尼崎を変えよう。開発重視を改め、福祉重視の市政に」と訴えた。相手は自民、公明など議会与党の5党が推薦する現職の宮田良雄(当時75)。白井は「圧倒的に不利」との前評判を覆し、5千票差で競り勝った。
 ガラス張りの市長室、退職金の減額といった公約のほか、元全日空の客室乗務員という経歴も注目され、その一挙手一投足が話題を呼んだ。
 白井を市長選に担ぎ出した元市議の騰(あぐる)和美(74)は言う。「アイドルだった。みんな夢を見た。尼崎に明るさを取り戻せる、『アマのイメチェン』ができると」
     ◆
 白井が政治の世界に足を踏み入れたきっかけの一つは1992年に発覚した市議らのカラ出張問題だった。
 「ホンマに出張したんや。“ハチド”には視察旅行に行ってきた」
 同年11月、市議が青森県の八戸(はちの・へ)のことをこう言った場面が報じられた。議会が設置した調査委員会が全議員の不正を確認。市民らの運動もあり議会は解散に追い込まれた。
 全日空を退社し、マナーコンサルタント業を立ち上げていた白井は、生まれ育ったまちの議員らの発言を聞き、出直し市議選への立候補を固めていったという。
 市議選では定数52のうちの3分の2を、白井を含む新顔が占めた。のちに白井を市長に担ぐ議員も含まれていた。
     ◆
 戦後、尼崎市は公害に悩みながらも工業都市として発展してきた。だが大規模製鉄所が撤退するなど空洞化が始まり、人口はピークの55万人(71年)から減少し続けた。企業の市外流出で税収も減り、市債残高は2300億円(02年度)にのぼっていた。
 現職の宮田はそれまで、1千億円かかるとされた阪神尼崎駅前に空中回廊を作る再開発事業を進めていた。そして02年の市長選直前に、公共施設の統廃合、保育料の引き上げや老人医療費の所得制限などを盛り込んだ「経営再建プログラム」を出した。市長選は宮田の無投票当選になりそうな情勢だった。
 前年、市議を2期務めて辞した白井が、周囲から推されて立候補を決意したのは投票日まで3カ月を切ったころだったという。
 「財政悪化の責任も取らずに、財政再建とは何なのか」。白井を推した元市議の飯田浩(63)は現職にそんな疑問を抱いていた。
 白井は、3500万円の退職金の減額を訴えた。飯田は、当時の新聞の投書欄に47歳の主婦が「不必要と思える施設は造るのに、ごみ収集の袋は有料になった。新顔候補の白井文さんが『市長の退職金を80%減らす』と言えば、そちらに気が向くのは当然」と書いていたのをよく覚えている。
 自営業者で市議時代から白井を支えた元選対事務局長の故・北村仁(ひとし)は「長引く不況で工都は活気を失い、マグマのような不満が市民に充満していた」と回顧録に書き残す。
     ◆
 白井は初当選後、前市長の経営再建プログラムの見直しを掲げ、市役所に乗り込んだ。「市民のための政治を始めたい。レッツ・ビギン」
 白井を応援し続けてきた県議の丸尾牧(まき)(46)は「カラ出張以来のしがらみのないクリーンな市政を求める活動の集大成として、政権交代を起こした。それだけでも大きな功績だ」。
 しかし、「アイドルだった」と白井を評した元市議の騰はこう言う。「あの清新なイメージは誇らしかった。ただ8年は、それだけでは生きられなかった」(敬称略)
     ◇
 14日に告示される尼崎市長選を前に白井市政の2期8年を振り返り、課題を探る。

1139チバQ:2010/11/13(土) 12:11:44
http://mytown.asahi.com/hyogo/news.php?k_id=29000001011120001
尼崎・白井市政8年 (中)「風紀委員」
2010年11月12日





「労働者の町の顔」として親しまれてきた市立労働福祉会館。老朽化を理由に2011年度をめどに廃止が打ち出されている=尼崎市東難波町4丁目

 市長室の席につき、ひと月あまり。2003年1月、白井文(当時42)は前市長の宮田良雄が作った経営再建プログラム(03〜07年度)の見直しを説明した。


 「もっと修正したかったが、財政状況が予想以上に厳しい」。291項目のうち、修正したのは14項目。高齢者や障害者、子育て支援に関する5年分計7億円の市民負担の緩和だった。


 市は、バブル期の大型開発などがたたり、05年度には、事業や起債が制限される財政再建団体に転落する可能性が出ていた。プログラムは財政担当の職員らが丸1年かけて練った案だった。担当者の一人は、「どこも変えないわけにはいかないでしょうから」と、修正例を職員らで白井に薦めた場面を思い出す。


 前市長の宮田はこう言う。「金がない。何も出来ないのは普通。事実、白井さんは市長になっても、情報公開とか食育とか金のかからないことをやっている」


     ◆


 白井は「未来の世代に借金は残さない」とし、財政再建路線に突き進む。
 阪神尼崎駅前の再開発事業は凍結。先行取得したままになっていた土地の借金に返済計画を立てさせ、12ある児童館を全廃しその跡地を売却。市役所支所や小中学校、保健センターの統廃合を進めた。


 そうした中、02年の市長選で「支持」した共産は、06年11月の2度目の市長選で白井への応援のレベルを一つ落とし、「支援」とした。党尼崎地区委員会選対部長の流目(ながれ・め)茂は「財政が厳しいからと1期目から福祉を削った。財政と福祉の両立と言ってきたのに違っていた」と振り返る。


 それでも、白井は自公が推す新顔候補に対し、2倍の得票で再選した。ある市幹部は、市民からの強い支持を背景に、「手をつけられなかったところまで、行革を徹底的にやる」と決意したという。


     ◆


 2期目の白井は、市債の元利払いを除いた単年度の歳出を借金なしでまかなうなど、財政規律の強化を打ち出す。


 市職員は02年度から3分の1減らして12年度には2800人になる見通しとなり、平均給与も825万円から714万円になった。


 「女学校の風紀委員だな」。ある男性市議は白井の姿にそんな雰囲気を感じた。「全部が直球勝負。財政圧力が強まるほどそれに集中していた」。白井は予算編成の過程で、歳出削減の目標額に届かない資料を提示した財政担当の幹部を激しく叱責(しっ・せき)することもあったという。


 これまでに市債に外郭団体の負債なども加えた実質的な市民の将来負担は3550億円(02年度)から3092億円(09年度)に減った。市債は増えたが、それ以上に「隠れ借金」とされた外郭団体・土地開発公社の負債を600億円近く減らしたためだ。


 ただ、不況続きで歳入は伸びず、財政の弾力性を示す経常収支比率は100%近くで推移したまま。収入のほとんどが人件費や生活保護費などの必要経費に消える状態は変わらなかった。貯金にあたる基金も9億円(市民1人あたり2千円)で、大がかりに新事業をする余力はなかった。


 市は現在、数十万、数万円単位の敬老会や被爆者団体への手当も見直し始めている。最近、市の各部署からは「もう削るところがない」との声が漏れる。ある幹部は「改革疲れ、行き詰まりがある」と胸の内を明かした。


     ◆


 3選不出馬の表明から約1カ月後の今年10月27日。市内の集会に白井が登壇した。「今の大人で財産を食いつぶし、借金だけを次の世代に引き継いでいいのか。それは絶対に許されないと思い、取り組みを進めてきた」


 白井を応援してきた市議の一人は言った。「転落しそうな尼崎を救った。ただ財政再建が頭から離れず、節約が目的になってしまったのではないだろうか」(敬称略)

1140チバQ:2010/11/13(土) 12:12:14
http://mytown.asahi.com/hyogo/news.php?k_id=29000001011130004
尼崎・白井市政8年 (下)「鉄の女」
2010年11月13日


大阪湾から眺める阪神間。蛇行する中央の武庫川の右側が、尼崎市域

 今年9月15日夜。この日午前の市議会で3選不出馬の表明をした白井文(50)は、退任会見を開いた。
 不出馬の最大の理由に、2008年11月に発覚した市中央卸売市場(現・公設地方卸売市場)のごみ収集運搬事業をめぐる偽計業務妨害事件を挙げた。市役所改革を掲げていたため、事件で市幹部が有罪になって失職したことの「責任を取る」という。近い支援者らはこれにやや違和感を覚えたという。「ほかにも理由はあるんじゃないか」
 この半年近く前。白井は支援者らに内々に退任の意向を伝えていた。夜の労働福祉会館の会議室に集まった支援者10人ほどに「財政と福祉の両立」に懸命だったことを話し、それでも市議会に批判があることを残念がったという。
     ◆
 議会でここ1年、「そこまで福祉を削るのか」と議論になった施策がある。この10月に始まった70歳以上の市バスの無料パスの有料化。無料にしていた十数億円分は、老人福祉費の半分近くを占めていた。議案が提出された2月議会で、市議からは「高齢者の生活の足に手をつけるのか」との質問が相次いだ。予算特別委員会で、共産市議・田村征雄(いく・お)(66)の質問に白井はこう言う。
 「少し取って欲しいと言う高齢者も大勢いるので本当に本当にありがたい。多額の財政負担をして敬老パスを維持するのは不可能なので、ご理解いただきたい」
 市の財政担当の幹部は「手がつけられなかったところをやった」と評価する。ピーク時には20億円近い事業費になると予想されていた。対象となる高齢者は5万人以上。
 市民派とされるある市議は「圧力と無縁の市長だったことの象徴。最も不人気であろう施策を手がけたのだから」と弁護した。
     ◆
 白井は、情報公開と市民参画の政治を掲げていた。就任直後の03年からは、車座集会を続ける。市民からアイデアを募る一方、新たな施策への理解を得るためでもある。
 これまで89回、2600人以上の市民と台本なしで対話してきた。財政のことも駐輪問題にも本人が直接答えた。
 今年7月の車座集会で、ある市民がカラスの被害対策を求めた。白井は「市の財政は厳しい。もしカラス対策に人員を置くなら、その財源を具体的に示して」と逆に迫った。時折みせるそうしたかたくなな態度から、市職員や支援者らは「鉄の女」と呼んだという。
     ◆
 車座集会は、元長野県知事の田中康夫(54)の手法。くしくも田中は昨年8月の総選挙で当選し、兵庫8区(尼崎市)選出の衆院議員になった。田中は、白井の情報公開への姿勢について、「財政の話ばかりだと疲れちゃう。家のローンがあっても焼き肉にも行くし、温泉にもつかりに行くでしょ」と助言する。「どうしても役人は財政再建が目的になる。次の発想の転換は選挙で選ばれたリーダーがしないと」
 白井は退任会見で自らこう述べる。「今の尼崎の課題は4年後にも残っている。財政再建、住民自治基盤の確立は、これから5年、10年…20年と続けていかないといけない」。さっぱりとした表情を見せた。(敬称略)
(この連載は山下龍一が担当しました)

1141チバQ:2010/11/13(土) 16:26:41
http://www.sankei-kansai.com/2010/11/09/20101109-045799.php
関西の社会ニュース2010年11月 9日

【検証 「都構想」】(上) ふたつの大阪
 「実現すれば、大阪は世界で5番以内の都市になる」。9月末、大阪市内で開かれた、地域政党「大阪維新の会」(維新)のタウンミーティング。代表で大阪府知事の橋下徹は、提唱する「大阪都構想」の有用性を強く説き、宣言した。
 「大阪はタイタニック」―。橋下は最近、大阪を、20世紀初頭の沈没事故で多大な犠牲者を出した英国の豪華客船になぞらえた例え話がお気に入りだ。

変革の旗 見えぬ具体像

 かつて商都としてにぎわい、東京との「二眼レフ」と自負した時代もあった巨大船・大阪。だが、東京への一極集中による大企業の本社移転や製造拠点の海外流出などで衰退が著しい。

 巨大船には大阪府知事と大阪市長という2人の船長がいる。しかし、府・市ともに税収が減り、財政は沈没寸前の状態だ。こうした状況を打破するには「もう新しい船を造るしかない」というのが橋下の論理だ。大阪都構想は、府と市をくっつけて東京のような都区制度に変え、船長を1人にする改革策。現在の大阪市と周辺数市をエリアとし、約20の特別区に再編、都が広域行政、公選制の区長が率いる各区が基礎自治を受け持つとしている。
       □   □      
 市営地下鉄や港湾行政なども所管する大阪市は、約4万人の職員を抱える巨大官庁だ。本年度の当初予算総額は約3兆8550億円で、大阪府にも匹敵する規模だ。


 だが、双方の施策には似通った事業も多い。大阪都構想は、自治機能の強化とともに、二重行政の解消にもつながるとしている。

 「大阪全体を考えるリーダーを1人にし、世界と戦える都市をつくる」「企業の環境を整えてもうけを出させれば、自治体にも多くの税収が入る。このお金を地域に分配する」。橋下は声高にメリットを唱える。

 ただ、大阪都が実現すれば都市機能はどのように強化され、住民の暮らしはどのように良くなるのか。法改正や各区間の財政調整、さまざまなコンセンサスが必要となる中、どのような工程で実現していくのか。かけ声の一方で、具体像は浮かび上がっていない。

 「もちろん、これをやれば大阪はハッピーパラダイスになるというものではない。だが、これぐらいやらないと前には進まない」。橋下は、まず政治的パワーで「変えること」を決め、その後、事務方が具体像を詰めるという流れを描く。
 大阪都構想の根底には、変革をキーワードに一点突破で打開を図る〝橋下流〟が透けて見える。「メリットやデメリットはあとの話」。構想に関し、橋下はこう言い切る。
       □   □      
 今秋、大阪市議会の維新市議団が出した「大大阪市構想」と書かれたビラが、周囲で話題になった。大阪の自治機能を一本化する内容だったが、維新の文書にもかかわらず「大阪都」の文字がなかったからだ。

 ビラ作成当時、橋下は大阪都構想に加え、新たに大阪市を8、9市に分割する「分市案」を掲げたが、維新内部からも反発に遭い、10月上旬に撤回した。「大阪市の歴史や住民感情に合わず、支持できない」。ある維新市議はきっぱりと言い切った。

 大阪市解体を前提とする大阪都構想をめぐり、橋下が最大の抵抗勢力と目したのは、市長の平松邦夫だ。一方の平松も、都市機能強化や府との二重行政解消は必要と考え、独自の構想を打ち出す一方、先鋭的な橋下の手法にはくみしないスタンスを鮮明にしている。

 半ば感情的にも見える両者の対立。それを横目に、先のビラをつくった維新市議がつぶやいた。「市長も知事も、言っていることは同じ。表と裏の違いにすぎない」 (敬称略)
        ◇ 
 来春の統一地方選で行われる大阪府議選や大阪市議選で、維新の過半数獲得を絶対条件に掲げる橋下知事。その最大の政策課題としている大阪都構想をめぐる動きや課題を見つめる。

1142チバQ:2010/11/13(土) 16:27:06
http://www.sankei-kansai.com/2010/11/10/20101110-045887.php
関西の社会ニュース2010年11月10日

【検証 「都構想」】(中) ふたつの大阪
 大阪府が日本から独立し、連邦国家「大阪国」を建国。初代大統領にハシモトが就任した―。こんなエピソードで始まる小説が、今年のエープリルフールに合わせて発売された。大阪国は国連にも加入、7州と首都特別区に再編されたという設定になっている。

「府市合わせ」根本対立に

 「好き嫌いはあるかもしれないが、今、大阪の大統領は誰かと考えたら、橋下徹知事しかいないと思った」。編集の中心になった「大阪名物くいだおれ」取締役の柿木央久(かきのき・てるひさ)は、出版に際し、橋下に「独立宣言として一文寄せてほしい」と頼んだ。ちゃめっ気ある知事だけに気軽に応じてもらえるだろうと思ったが、意外な答えが返ってきた。

 「府の改革について、これから本気で取り組もうと思っています。この本の構想が大阪府の構想だと勘違いされると困るので、お断りさせていただきます」。橋下が大阪都構想を表明する直前のことだった。

       □   □      

 橋下が初めて大阪都構想を打ち出したのは今年1月。このころから、大阪市長の平松邦夫との対立が深まっている。

 ともに民間出身の2人の関係は、当初「府市始まって以来の蜜月」ともいわれ、さまざまな施策で手を携えてきた。だが、大阪市の解体を前提とする構想に平松は強く反発。これに対し、橋下は「危機感がない」「政治家じゃない」とまで言って攻撃している。

 歴史をひもとけば、大阪府と大阪市は長く反目し合い、「府市合わせは不幸せ」とも言われてきた。

 その中で、興味深いエピソードがある。昭和30年代、当時の大阪市長、中馬馨(かおる)は「周辺市を合併して大阪市域を拡大し、最終的に府下全域を大阪市にすべきだ」と提案。これに対し、大阪府知事の左藤義詮(ぎせん)は「市域を拡大すれば都市問題が解決されるわけではない」と反発した。現在の大阪都構想と逆の構図で、大阪市勢の拡大を府が恐れ、抑えようとしている様子が見て取れる。

 「都市の中心部を拡大し、機能を強めようという点で、中馬構想と橋下構想の根幹は同じだ」。ある府幹部は大阪都構想について「中馬構想を府が採用したと思ってもらえれば、大阪市にも乗ってもらえる提案だと思うが」と話す。

       □   □      

 ただ、これまでの都市制度をめぐる府市の攻防が、首長同士のいさかいのレベルにとどまっていたのに対し、大阪都構想は、府市の根本的対立の火種となりかねない。議会の勢力図にまで踏み込んでいるためだ。

 橋下が代表を務める地域政党「大阪維新の会」(維新)には、4月の発足後、自民党議員らが続々と転入。府議会で第一会派となったほか、大阪市議会でも一大勢力に成長した。橋下は来春の府・市議選で「維新が過半数を取れなければ退陣する」と言ったこともあり、数の論理で一気に突き進む構えをみせている。

 来年2月で知事就任3年となる橋下だが、府民からは依然高い支持を得ている。維新に流れた現職議員について、他党からは「来春を見据え、橋下人気にあやかることが目的だ」と冷ややかな声も上がるが、選挙を経て多数派を握り、構想を突き進めようという手法は“正攻法”でもあるだけに、他党には無視できない危機感がにじむ。

 橋下の攻勢に対し、当初は静観していた平松も反論を強めている。各地で開かれる市主催のタウンミーティングでは、基礎自治体を強める方策として、持論の「地域主権確立宣言」を力説している。

 ある会合で、平松はこう言って橋下を揶揄(やゆ)し、対抗心をむき出しにした。「坂本龍馬が聞いたら『それは維新ではないぜよ』と言うはずだ」 (敬称略)

1143チバQ:2010/11/13(土) 16:27:40
http://www.sankei-kansai.com/2010/11/13/20101113-046023.php
2010年11月13日

【ふたつの大阪 検証「都構想」】(下) 「市役所解体」せめぎ合い
 「単に相手をたたき、荒唐無稽(むけい)なことをおっしゃるのみで具体的に市民の暮らしがどうなるかを指し示さないような構想に、賛成するわけにはいかんのです」

 今月8日、大阪市内で開かれた市長、平松邦夫の政治資金パーティー。壇上から語気を強めた主役に、満場の拍手が送られた。

 1年前のパーティーには大阪府知事の橋下徹が出席し「平松市長が頑張ることが大阪の発展につながる」と持ち上げたが、今回は招待状すら送られなかった。

 代わって、平松が初当選した平成19年の市長選で対立候補を推した野党会派の自民、公明両市議団の幹事長らが初めて出席した。あいさつに立った自民会派の市議会議長は「121年という長い歴史を持つ大阪市を、絶対に解体させてはならない」と宣言。大阪都構想を掲げる橋下や地域政党「大阪維新の会」(維新)に対し、与党会派の民主を含む市議会主要3会派と平松の共闘を印象づけた。

 大阪市解体を前提とする同構想を打ち出す橋下が見つめる先は、道州制の導入にある。だが、大阪都の実現そのものにも、数々のハードルが待ち受けている。

            □   □
      
 都区制度への移行には、府議会や関係市議会の議決を得た上で、国会での地方自治法の改正案可決や、特別法制定のため府市の住民投票で過半数を得ることなどが必要とみられる。

 橋下が来春の大阪府や大阪市、堺市の議員選で維新の過半数獲得を目指すのは、その第1段階に当たる。だが、反発も大きい中、この関門をクリアできるかどうかも不透明だ。

 「冷静に考えて、大阪都を造るのはかなり難しい」。東京都の特別区長会の事務局次長、志賀徳寿は、現在の東京都よりも特別区への権限移譲を強化しようとする大阪都構想を一定評価しつつ、そう話す。志賀は長年にわたり、東京都と特別区、あるいは特別区間の調整業務などを担当してきた。その上で「都区制度にも課題はある。手間に合った実りが得られるかどうかはわからない」とみる。

 東京でも、都市計画などは都が、福祉など住民に身近な行政は特別区が担当するという役割分担があるが、両者の境界線にあたる仕事について、どちらがやるべきかで見解の分かれる施策も少なくない。例えば、東京都が広域行政の観点から打ち出した「校庭芝生化」の提案には、特別区サイドから「住民に身近な事業なのに、都庁が勝手に決めるのはおかしい」と反発の声が上がったという。

 事務配分について長年協議が続いているが、都と区の間で利害衝突が起きるほか、23区の区長が意見を一致させるのにも困難がつきまとう。

 こうした弊害は、大阪都でも当然想定される。一方、これまで市長のもとに一体的に動いてきた大阪市の区長が公選区長となれば「都市の一体性が失われる」という指摘もある。

 「大阪都は成功するはずがない」。構想に批判的な甲南大学名誉教授、高寄昇三(地方財政)は言い切る。「都は各特別区を相手に調整を迫られ、大阪としての動きがとりにくくなる。地域主権を進めるには、区長公選制よりも住民参加の仕組みをしっかり作る方がいい」と提言する。

            □   □ 
     
 大阪都構想は、都市機能強化に向けた枠組み改革の切り札として示されたが、実現への具体策はまだ見えていない。手本とする東京都の都区制度自体に課題があることも、橋下自身認識している。「それでも、今の大阪より東京の制度のほうがまし」と橋下は言う。

 「平松市長は大阪都構想に対して市民を守るというフレーズだが、われわれこそが大阪市民を守るために大阪市役所を解体する」

 平松のパーティーから一夜明けた9日、橋下は記者団を前に、好戦的に語った。「市役所・既存政党対維新の会と非常にわかりやすい構図になり、おもしろくなってきた。あとは有権者がどちらを選ぶかだ」
  
(敬称略)

1144チバQ:2010/11/13(土) 21:11:16
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20101113000056
京都市会、定数削減か報酬カットか議急浮上

 「定数削減」か「報酬カット」か−。来年4月に京都市議選を控え、市会では議会経費の見直し議論が急浮上している。共産党が議員報酬を3割カットする条例改正案を11月市会に提案する方針を発表。民主・都みらいは定数削減も含めた議会経費全体の削減策を打ち出そうと検討を始めた。議員定数削減を訴え直接請求を目指す地域政党「京都党」の動きに対抗する狙いも背景にあるようで、市議から「選挙目当てのポーズだ」と冷めた見方も。選挙が近づくにつれ、各党の思惑がぶつかり出した。

 「市民生活が厳しい今こそ、議員も身を削らなければならない」

 共産幹部は、報酬カットの条例改正の必要性についてこう強調する。党の試算では、年間約3億3千万円に上る人件費削減につながるという。

 共産がこの時期に、報酬カットを打ち出した背景には、定数削減を訴える地域政党「京都党」に対抗する狙いがある。現行定数69から9減を訴える京都党に対し、幹部は「削減数に根拠がなく、多様な民意を切り捨てるもの。議会を住民から遠ざけてしまう」と批判。「税金の使い方にメスを入れるなら報酬を下げるべきだ」との訴えを始めた。

 共産の提案を受け、議会経費の議論を本格化させたのが民主・都みらい。市の来年度予算編成で160億円の財源不足が見込まれる中、幹部は「議会だけ現状維持することは許されない」と主張し、「報酬だけでなく、定数や政務調査費も聖域なく見直した上で削減額を検証し、対案をまとめたい」。共産や京都党を意識しながら対抗する改革案をまとめる構えだ。

 一方、自民党や公明党からは「議会改革は重要で、議会の姿勢を市民に示さなければならないが、突然の提案は、有権者に受けを狙った選挙前のパフォーマンスだ」とけん制する声が出ている。

 両党とも共産案に対しては「今後、協議する」と慎重な姿勢を示す一方、「市民に抵抗勢力と見られても困る」との声もあり、他会派の出方を見ながら、対応策を模索する。

 京都党も「議会改革の議論が進むのは良いことだが、明らかに市議選をにらみわれわれに対抗している」と警戒感を示し、定数削減条例の直接請求に向けた署名集めを急ぎ、臨時市会の開会に持ち込もうとしている。

 「京都党ばかりを目立たせるわけにはいかない」。市会内で対抗心むき出しの声が飛び交い出した。

【 2010年11月13日 13時14分 】

1145チバQ:2010/11/14(日) 19:14:27
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20101112ddlk28010376000c.html
未来の選択:’10尼崎市長選/上 緊縮財政に方針転換 /兵庫
 ◇評価の一方、不満の声も
 「意見交換するテーマについて、最初に皆様からご発言をお願い致します」。8月下旬、尼崎市内の老人福祉センターで、白井文市長は70人の市民と向き合った。テーマは、その場で市民が提案する。路上駐輪、ごみ問題、生活保護の支給のあり方……。多岐にわたるテーマに、司会進行しながら、市長自らが答える。03年5月から続く車座集会は、今月で89回になる。

 白井市長は8年前、「情報を公開し、市民参加を増やす」と訴え、市民派をアピールして初当選した。大方の予想を覆し、自民、公明などが推薦する現職を破った。女性としては史上最年少市長(当時)の誕生だった。

 その背景には、阪神大震災からの復興や、大型再開発でふくらんだ借金を抱え、不況で行き詰まった市政に新風を吹き込んでくれるとの期待があった。

    ◇

 尼崎市の玄関口、阪神尼崎駅は、90年からの再開発で姿を変えた。駅前の中央公園を改築し、アルカイックホール周辺やマンションなどが立体遊歩道で結ばれた。同駅を含め、市内の全9駅のうち5駅で再開発が行われた。木造住宅が密集する古い街並みは一新され、尼崎のイメージは変わった。だが再開発は、財政規模とのバランスを十分に考慮されたとは言い難い。震災の復興費とも相まって、白井市長の初当選時に市が抱えていた負債は、約3549億円(02年度)まで膨らんでいた。

 白井市長は当選後、情報公開を推し進めた。局長以上が出席する、市の最高決定機関の会議を公開。予算案などを、市議より先に市民が知ることも可能になった。課題の財政再建は、職員数の削減や市民サービスの見直しなどで、約457億円の負債を減らした。将来、財政を支える世代の負担を少しでも減らそうと、努力を重ねたことへの評価は高い。

 だが一方で、削減される市民サービスに、市民の不満が高まっているのも事実だ。市が廃止の方向で検討している「市立労働福祉会館」。今月9日に開かれた市民説明会で、「廃止ありきだ」「市民と話し合って、結論を導く手順がない」などと、批判が相次いだ。市民参加を掲げた白井市長だが、市民の理解が必要な局面で、手腕は十分に発揮されていない。

 大型再開発事業から、財政再建へ。白井市長誕生を境に、市政は緊縮財政へとかじを切った。その功績をたたえる声がある一方、産業で栄えたかつての勢いを取り戻す施策など、大胆なビジョンは見えてこなかった。

 この先、尼崎が目指す方向性について、県立大政策科学研究所の加藤恵正所長(経済学)は「産業振興と福祉、二兎をあえて追う都市になってほしい」と注文する。「お金がなくても、行政は仕組みを作れる。本気で両方を追えば、好循環を生み出せるはず」と、財政再建を進めながら、街の魅力を高めることを期待する。

   ×  ×

 尼崎市長選の告示が14日に迫った。46万都市は、どこへ向かおうとしているのか。市政の課題を追った。【大沢瑞季】

〔阪神版〕

1146チバQ:2010/11/14(日) 19:14:59
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20101113ddlk28010357000c.html
未来の選択:’10尼崎市長選/中 生活保護世帯が急増 /兵庫
 ◇続く不況、負の連鎖に苦悩
 10月下旬、尼崎市内に住む男性(36)は、市役所で生活保護の申請手続きをした。「この年で生活保護は嫌やった。けど、仕事が見つからないんや」

 男性は中学卒業後、土木作業や飲食店など職を転々とした。約1年前、トラック運転手の仕事中に左腕を骨折。会社は治療費を出さず、男性を解雇した。

 生活に困り、当初は生活費貸し付け制度を利用した。「仕事が見つかるまで」と思ったが、不況で求人は少ない。両親は他界し、兄弟とも疎遠で、頼る先もない。「自由に使えるお金がないと、人生おもろない。次は長く勤められる仕事に就きたい」と、ハローワークに通う。

    ◇

 尼崎市では、不況の影響で生活保護の受給世帯が急増し、10年前の約2倍になった。08年のリーマンショックも、日本経済に追い打ちをかけた。市内の生活保護の受給世帯は、6月現在で1万1607世帯と過去最高を記録。人口100人当たりの受給者数を示す保護率は3・45人で、中核市以上の都市で全国5番目の高さだ。今年度の一般会計(当初予算)に占める生活保護費は16・7%で、財政難の大阪市とほぼ同水準になっている。

 市役所職員の業務上の負担も増している。財政再建のため職員数が減る中、ケースワーカーの数を年々増やし、現在97人。それでも、1人当たり約120世帯を担当し、国基準の「1人当たり80世帯」をはるかに上回る。

 増え続ける受給者に、市は02年から就労を促すための相談員を置き、面談を続けている。受給者はそれぞれ、やむを得ない事情を抱えるが、相談員は労働意欲がある人が保護に慣れてしまうことへの懸念を口にする。面談は一定の成果をあげ、就職への不安要素を取り除くことで昨年度は約300人が就職。37世帯が生活保護を受けなくてもよくなった。

    ◇

 「60歳を超えたら、仕事はないですわ」。市内の男性(60)は、派遣社員として土木作業の仕事をしていたが、不況で仕事が激減。昨年4月、会社の寮を追い出され生活保護を受けた。清掃の仕事を探すが見つからない。

 中高年の生活困窮者を取り巻く状況は、なお一層厳しい。男性は「体は元気やし、年金だけでは食べていけないから働きたい」と言い、相談員に履歴書の書き方を教わったり、ハローワークのパソコンで仕事の検索の仕方を教えてもらっている。「働いた後に飲む酒はうまい。もう一度、味わいたい」と自らを奮い立たせる。

 国による年金制度や、失業対策が不十分な現状で、生活保護はセーフティーネットの要だ。一方で、同市も参加する近畿市長会は10月、国に対し生活保護費を全額、国庫負担にすることなど、制度の抜本的改革を要望する決議をした。

 不況が雇用不安を生み、生活保護受給者の増加が市の財政を圧迫する。負のスパイラルに、市の担当者は「雇用が回復しなければ、どうしようもない。市はどんな手を打ったらいいのか」。現場の苦悩は深い。【大沢瑞季】

〔阪神版〕

1147チバQ:2010/11/14(日) 19:15:25
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20101114ddlk28010209000c.html
未来の選択:’10尼崎市長選/下 学力低下に危機感 /兵庫
 ◇地域と連携の試みも
 「先生、ここ分からん」「こうやって考えたら、分かりやすいやろ」。今月上旬の土曜日。尼崎市立園田中学校の教室に約15人の生徒が集まった。大学生の「チューター」2人が、生徒の質問に丁寧に答えていく。

 生徒は必要と思う課題やテキストを持って教室に来る。同中3年の富野千夏さん(15)と山川美咲さん(14)は、一緒に机を並べて、真剣な表情。「周りの目もあって家より集中できる。分からなければ、すぐに聞けるからいい」と話した。

 同市では、近隣大学に協力を呼びかけて土曜日学習の取り組みを進めており、小学校は05年、中学校は07年からほぼ全校で実施。今年度は放課後学習も追加し、平日は教員が指導にあたっている。

 市教委によると、学校以外での平日の勉強時間が30分未満の市内の中学生は39・1%。全国平均(16・6%)の2倍以上にのぼる。こうした取り組みの背景には、学力低下への危機感がある。

    ◇

 今年度の市の学力調査によると、小学6年では算数で3・7点、理科で2・6点、国語で1・1点、全国平均より低かった。中学2年ではさらに数学で5・1点、理科で8・6点、国語で2・5点低い。業者が学習指導要領に基いて一定の学力に達したと定めたラインを上回った子どもの割合でみると、児童は全国平均より最大5%低く、中学2年ではその差は17%に開く。

 「教育を理由に引っ越す人も多いよね」。今月初旬、塚口地区の子育てサークル「ママきっず」に集まった母親たちが口にした。市外から越してきた人が多く、地元の公立学校の学力や生活指導が気になるという。

 2月の市議会定例会。議員から「教育水準が低いために転出した人もいると聞くが」という質問が出た。村山保夫教育長の答弁は「与えられた条件の中で成果を上げなければならない」。71年に約55万あった人口は、今や46万人。若い世代を引き留めるためにも教育は避けて通れない。

    ◇

 今年度、つまずきのある生徒に数学の個人カルテを作っている市立小田南中学校。授業を担当する教員と補助員が生徒の様子やテストの解答をみて、「文字を使った公式が難しいようだ」などと、細かい字でびっしりと書いたカルテを作成。それを基に個人指導し、平均まで成績が上がった生徒もいるという。

 園田東小では昨年4月、PTAらが「東小応援団」を結成。住民や大学生のボランティアが小学校の空き教室で週3回、放課後に勉強や音楽などを教えている。メンバーの今城衛喜さん(52)は「学校に無関心な親が増えているが、地域で子どもを育てる意識を高めたい」と話す。

 園田中では数年前まで校内設備が壊されたり、住民から「生徒がたむろしている」などの苦情の電話がかかってきたという。しかし、山本勲教頭は「小中連携やクラブ活動など、勉強以外の取り組みも進めた結果、今は苦情が全くなくなり、地域に愛される学校に変わった」と話す。

 将来を担う子どもたちを地域がどう育てるか。行政の力が問われている。【大沢瑞季】

〔阪神版〕

1148チバQ:2010/11/14(日) 19:56:21
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/news/20101114-OYT8T00095.htm
イクメンの16日間―倉田・箕面市長

 箕面市の倉田哲郎市長(36)が取得したことで論争を呼んだ男性の「育児休暇」。倉田市長は、長男(3)の世話をし、「今まで気付かなかった成長を実感できた」と話す。一方で育休の16日間のうち、会議出席や出張など外せない公務も多く、13日間は何らかの仕事をこなした。〈イクメン首長〉が育休をどう過ごし、何を思ったのか紹介する。(川口崇史)

 倉田市長は、先月20日に妻の香織さん(38)が次男を出産したのに伴い、翌21日から育休に入った。2008年8月に全国最年少(当時)で当選してからは、仕事がない日はほとんどない。育児といっても長男をかわいがる程度で、本格的な子育ては初めての経験だ。

 香織さんが産後の入院をしていた先月25日までは食事も作り長男の世話を1人でした。同23日朝、長男と一緒に入浴した時、風呂場で転んで一瞬息が止まるほど強く腰を打った。痛みに顔をゆがめていると、長男が「大丈夫?」「ご飯を食べたら痛いの治る?」と声を掛けてきた。「母親がいなくて寂しいはずなのに、人の心配をしてくれた。こんな一面は今まで全然見られなかった」と、成長を実感した。

 ある日、午後から登庁するためにスーツに着替え始めると、長男が、だだをこねて大泣きしていたのがピタッと止まった。「(仕事を)いっぱいしないでね」と気遣われたという。

 公務は、市政策推進課を窓口に、主に自宅でメールで行った。第3セクターの特定調停に関する意見書の調整や、紅葉シーズンに配る観光マップの修正……。やり取りは91通に上り、返信を書き終えるのに午前2時までかかったことも。「文字でニュアンスを伝えるのが大変な時もあった」と、もどかしさから5回、電話で指示を出した。




 5日までの育休を終え、「スムーズに行った感じ」と満足そうに話す倉田市長。育休取得のきっかけの一つに、7年前に取った同課の男性職員(40)を挙げる。先月初め、移動中の車の中で、この職員から「取らなきゃよかったと思うくらい、家事がしんどかった」と聞き、「これは体験してみないといけない」と思ったという。

 市では育休は最長3年間取れるが、収入が減るため、これまで男性で取得したのはこの職員を含め4人だけ。事務職では唯一のこの職員は、当時は商工観光課で民間企業に対して男性の育児休暇の啓発を担当しており、「市が呼び掛けているのに、取らないのはおかしい」と葛藤(かっとう)の末、5日間だけ取得した。

 倉田市長との連絡役でもあったこの職員は、市長の育休の邪魔をしていると思いつつ、市政に穴が開かないようにメールを出していたという。「(男性が)育児の大変さを実感すれば、子育ての施策や考え方の厚みが増すと思う」と、環境整備に期待を寄せた。

1149チバQ:2010/11/14(日) 19:57:05
 ◆日を追い増える共感


 倉田市長の育休を巡っては、市には12日までに61件の意見が寄せられた。うち50件は「民間では育休を取れる環境が整っていないのに、市長が一番に取っていいのか」といった批判的な内容。ただ、今月に入ると賛否は半々となり、「市長が明るく前向きなのが、とても好ましく感じた」というメールもあったという。

 東京都の成沢広修・文京区長(44)が取得するなど、イクメン首長が何人かいたため、倉田市長は「目新しくないし、アナウンス効果くらいあれば、と思っていた」と、反響の大きさに驚きを隠さない。橋下知事が「首長は最後に育休を取っていくのが筋」などと批判したことを引き金に、同時期に育休を取得している湯崎英彦・広島県知事(45)の応戦もあり、論争は広まった。

 倉田市長は「橋下知事とは見解は違うけど、下手な普及啓発よりもはるかに意味があった。市職員が育休を取りやすくなるだけでも、第一歩になる。足元から文化をつくっていきたい」と話す。水面(みなも)に投じた一石となるか、今後の発信や取り組みにかかっている。

  ……………………………………………………

 ◆企業も後押し「生活者の感性磨く」

 子を持つ世帯の共働き率が51・5%と半数を超える中、男性の育児参加を後押しする企業もある。

 通信販売大手の「千趣会」(大阪市北区)。子供が満2歳になるまで育休を取得でき、最初の5日間は有給扱い。「たとえ1日でも育休を取ることが職場の理解につながり、生活者としての感性も磨かれる」(CSR推進チーム)といい、管理職を含む対象男性の有給消化率は、過去3年間で5割に達している。

 「貴重な子育てが体験できる時期は今しかない、と思って」。ファッション事業推進部の中島徹さん(38)は第2子の次女の育児で5月、前後の週末と合わせて9連休を過ごした。

 夜遅く帰って、寝姿を見るだけでは感じられなかった、ささいな表情やしぐさの変化が素直に喜べ、「小学1年の長女の生活ぶりもわかった」と振り返る。

 「自分の都合で子育てを中断させまい」と、持ち帰った業務パソコンは一度も開かなかったが、次第に子育ての苦労を思い知らされた。細かく寝起きを繰り返し、目が離せない。どうあやしても泣きやまず、妻に1度だけ「少し横になっていい?」と音を上げてしまったという。

 中島さんは「普段、妻はどんなに休憩したくても、育児を代わってもらえる人はいない。本当にすごいな、って感謝の気持ちが深くなりました」と苦笑を浮かべる。育休取得の課題の一つに代替要員の確保が挙げられるが、「誰かの代わりがいない組織というのは、組織のあり方としておかしいと感じます」と漏らした。

 働く女性の取得率が8割を超えたのはほんの3年前。法律で規定されてから15年を要している。取得する前に離職する女性も依然として少なくない。男性の育休制度に魂が入るのは、いつになるのだろうか。(辻阪光平)



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(2010年11月14日 読売新聞)

1150チバQ:2010/11/16(火) 20:13:02
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=200456
県議選にらみ知事選応援に温度差 立候補予定者

 和歌山県知事選では、5カ月後に控えた県議選の立候補予定者の応援活動が注目される。田辺市選挙区では、現職3人は支持候補を鮮明にしているが、新顔2人は支持候補を示しながらも微妙な立場をにじませる。元職2人と新顔3人が出馬を表明している西牟婁郡選挙区でも、応援の態度に温度差がみられる。

【田辺市選挙区】

 現職の大沢広太郎氏(69)=自民=は、現職知事である仁坂吉伸候補(60)の後援会田辺支部の選対本部長を務め、田辺市内での選挙運動の陣頭指揮を執っている。仁坂候補が田辺入りした際には一緒に行動し、市民に支持を訴える。会社や団体回りもする。

 仁坂候補は自民党の推薦を得ており、大沢氏は自民党県議団の副会長。「絶対に現職を落とすわけにはいかない」と意気込む。

 同じ県議団に所属する現職の泉正徳氏(58)も仁坂候補の後援会田辺支部選対副本部長を務める。「党推薦というだけでなく、行政手腕を評価して応援している」

 現職の原日出夫氏(69)は、民主党推薦の前県議、藤本真利子候補(56)を応援する。支援組織「みんなの力で新しい和歌山をつくる会」田辺西牟婁支部の幹事を務める。

 原氏は県議会では、民主党議員も加わる会派「真わかやま」に所属。昨夏の衆院選と今夏の参院選では民主党公認候補を全面的に支援してきた。「民主党員やサポーターではないが、同じ会派だったので藤本さんを応援している」

 一方、出馬を表明している前市議の谷口和樹氏(39)は、藤本候補を支持するものの、後援会には加わっておらず、派手な応援活動はしていない。

 昨夏の衆院選では民主党公認候補の後援会スタッフの一員だった。県議選は無所属で出馬する方針で「民主党を支持しているわけでなく、政策によって藤本さんを支持している。自分ができる応援活動をしている」と話す。

 出馬予定の鈴木太雄氏(39)は自民党公認の市議で、仁坂候補を支持し、田辺後援会の設立総会など会合や集会に出席している。しかし、表面的には目立った応援活動はしていない。県議選は無所属で出馬する方針だという。

【西牟婁郡選挙区】

 新顔で立候補する民主党の玉置公良衆院議員の私設秘書で長男の大志氏(28)は「みんなの力で新しい和歌山をつくる会」田辺西牟婁支部のメンバーで、藤本候補を全面的に応援する。

 大志氏は県議選に民主党公認で出馬する。「いまは玉置事務所のスタッフとして藤本さんの応援に専念している」

 新顔で出馬する上富田町議の池口公二氏(54)は仁坂候補を支持し、後援会上富田支部の地区役員を務める。

 県議選では自民党に推薦願を出す予定だが、仁坂候補支持については「自民が推薦しているからということではなく、仁坂知事の実績を評価して応援している」と話す。

 共産党の元県議、高田由一氏(46)も支持候補を鮮明にする。共産党が推薦するJR西日本シニア社員の洞佳和候補(62)を応援しており、紀南入りした際には個人演説会などで応援弁士を務める。党や自身の後援会活動の中でも洞候補支持を訴えている。

 一方、元県議の前川勝久氏(65)は仁坂候補を支持しているが、応援活動はしていない。昨夏の衆院選、今夏の参院選のいずれも自民党候補を応援してきた。県議選では自民党に推薦願を出す予定という。

 前白浜町長の立谷誠一氏(60)も昨夏の衆院選と今夏の参院選では自民党候補を応援してきたが、県知事選では目立った活動はしていない。




【候補者に同行し、有権者に支持を訴える県議(和歌山県田辺市で)】

(2010年11月16日更新)

1151チバQ:2010/11/18(木) 21:01:52
http://mainichi.jp/area/nara/news/20101118ddlk29010616000c.html
行政ファイル:浅川県議が自民党を離党 /奈良
 自民党県連総務会長代理の浅川清仁県議(56)が17日、県連に離党届を提出したことを明らかにした。所属する自民党会派も離脱する方針。浅川県議は「自民党と民主党の二大政党が機能しているか疑問だ」と述べた。他の政党に入るかどうかを含め、近く正式表明する。浅川県議は山辺郡・奈良市選挙区選出で現在2期目。

1152チバQ:2010/11/18(木) 21:13:56
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/101118/elc1011180833000-n1.htm
橋下維新が22人の2次公認発表 「恋から」出演女性、自民府議の長男も
2010.11.18 08:32

 大阪府の橋下徹知事が代表を務める地域政党「大阪維新の会」は17日、大阪市内で開かれた政治資金パーティーで、来春の統一地方選に擁立する新人ら22人の2次公認を発表した。橋下知事は「大阪をよくするには府市統合、ワン大阪の実現しかない」と、約900人の参加者に支持を呼びかけた。

 パーティーは、党を支援する経済人らで作る「経済人・大阪維新の会」が主催。2次公認の内訳は、大阪府議選13人▽大阪市議選8人▽堺市議選1人−で、26〜58歳。府議選には、現職の大阪市議、池田市議会議長、熊取町議のほか、自民府議の長男の元衆院議員秘書、元国土交通省職員らも含まれている。

 自民大阪市議団の副幹事長、有本純子市議や民主の権世幸蔵市議の選挙区にあたる市議選中央区(定数2)で公認が内定した会社員、村上満由氏(26)は、今年3月まで日本テレビのバラエティー番組「恋のから騒ぎ」に出演していた。村上氏は「若い人の投票率が低いので私が出ることで変えたい」と語った。

1153チバQ:2010/11/18(木) 21:15:40
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101118ddm013010005000c.html
ザ・特集:府・市を再編「大阪都」構想 小泉政権ほうふつ、橋下劇場どこへ行く?
 ◇役所をぶっ壊す!
 大阪がざわついている。高い支持率と過激な発言で注目されるタレント弁護士出身の橋下徹・大阪府知事が掲げる「改革」が、来春の統一地方選の台風の目になりそうな勢いだ。「廃藩置県以来の大改革」で、将来は「中央政治をぶっ壊し新しい日本につくり直す」という。木枯らしが吹く難波(なにわ)の街を歩いた。【中澤雄大】

 ◇過激発言に聴衆喝采「はっきりしててええ」/市長、府議らは「ファシズム」「メディア命で危うい」
 「改革」の中心は、同府と大阪市を解体・再編する「大阪都」構想だ。

 「大阪全体を引っ張る船長を1人にするのが一番の主張! 小泉(純一郎元首相)さんは『自民党をぶっ壊す』と言ったが、維新の会は大阪市役所と府庁をぶっ壊す。少し前ならクーデターで役所を倒したかも分からないが、この日本では駄目。じゃあ、なんで倒すかといえば選挙。必ず新しいものをつくりますから、皆さんが本気で一回、役所をつぶしてくれ!」

 11月10日、大阪市に隣接する東大阪市で開かれた「大阪維新の会」タウンミーティング。同会は、知事自らが代表を務める地域政党だ。あいさつに立った橋下氏は冒頭からボルテージが高く、批判の矛先を平松邦夫・大阪市長に向けた。「国ができないことを大阪からやっていきたい。市役所職員から支援を受けた平松市長では無理。我々が市役所に乗り込んで府民に理解される公務員改革を徹底的にやります!」。聴衆約800人は期待通りの過激な発言に拍手喝采(かっさい)。「これまでの知事さんより若いし、はっきり話しはるところがええな。期待してるわ」と反応は良好だった。

 翌11日、「標的」にされた平松氏を市役所に訪ねた。「維新の会代表という隠れみのを使って好き放題に言うのは噴飯もの。実際の市の現場をよう知らないで、『駄目だ』と言う。選挙に勝てばすべて思い通りになるというのは、ファシズムを想起させる」と怒りを隠さない。

      □

 そもそも橋下氏が提唱する「大阪都」とはどんな構想なのか。東京都をモデルに、大阪市と周辺10市を人口30万人規模の計20の特別区に再編▽大阪市24区は8、9区にし、各区に公選区長と議会を設置するというもの。広域行政のトップが府知事と大阪市長の2人から都知事1人になることで、政策決定の迅速化と行政運営の効率化が図られ「大阪の都市機能が強化し、世界の都市と戦える」という。

 背景には、近年地盤沈下が著しい大阪の社会経済情勢がある。前自民党大阪府連幹事長で、現在は維新の会に所属する横倉廉幸(やすゆき)府議は「世界の都市間競争の時代には広い行政の視点が必要。内向きの行政では大阪は取り残される。大阪維新は最後のチャンスだ」と語る。同会は17日までに来春の府議選、大阪市議選などの第1次、第2次公認候補として約100人を発表。各議会で過半数獲得を目指すとしている。

 報道各社の世論調査で、橋下氏の支持率は7割を超す。「あれだけ人気のある人に正面切って盾つくのは、そりゃあ怖いですよ」と平松氏。その人気の源泉は何か。9日、府庁の会見で橋下氏に聞いた。メディアに一挙手一投足が報じられるところが大きいと認め、「組織の都合、特定団体の利益になるような話は避けて、あるべき姿をできる限り考えて判断しようと努めた」ことだと分析してみせた。

 橋下氏は常々「ふわっとした民意に支えられている」と言う。東京出身で、小学5年生の時に大阪に引っ越した。27歳で弁護士登録。日本テレビ系列の人気番組「行列のできる法律相談所」で一躍全国区に。当時は茶髪にサングラス。「彼はチャラチャラしたキャラクターの役で、盛り上げるために用意周到に考えてくれていたのでは」と同番組の総合演出担当、高橋利之氏は振り返る。「テレビでは短時間でどれだけ強い言葉を言えるかが勝負。彼の言葉が響くのは、弁護士としての職業に自信があるうえに、ぶれない信念の裏打ちがあるからだ」と言う。

 知事になった今も、自著「最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術」に記したように、標準語と大阪弁を状況に応じて使い分けて相手の気持ちをつかむ。感情的な議論をふっかけて交渉の流れを変えたりするのは、対決演出型の手法を取った小泉政権をほうふつとさせる。

1154チバQ:2010/11/18(木) 21:15:56
    □

 「強固な支持団体があるわけでもない」(橋下氏)ため、常に過激なことをメディアに発信し続けなければならないと見るのは、元自民党府議団幹事長として橋下氏の知事擁立に深くかかわった朝倉秀実府議。現在は橋下氏が維新の会をつくったことで、自民との対決構図が鮮明だ。朝倉氏は「彼は私に『メディアが命だ』と言っていた。普段は礼儀正しいし、改革の志も素晴らしい。しかし、メディアの申し子として次々に何か打ち出さねばならず、無理をしている。行きすぎは危険だ」と指摘する。

 平松氏は8日開いた政治資金パーティーで、「市民の暮らしがどうなるか指し示さない大阪都構想には賛成できない」と批判。同じ日、橋下氏は統一選に向けて維新の会関係者との会合に出席した。来春、大阪城に支持者1万人を集める計画案に、テレビ業界の内情を知る橋下氏は「それじゃあ東京のテレビは15秒しか報じない。10万人集めてくれ。徹底的に平松市長のネガティブキャンペーンでいく!」とはっぱをかけたという。

 勢いづく橋下改革だが、不安要素もある。橋下氏がいわゆるイソ弁(従業員弁護士)として10カ月間勤務した弁護士事務所の親弁、樺島正法弁護士は「すべてがうそとハッタリ」と断罪する。橋下氏が山口県光市の母子殺害事件の被告弁護団を批判し、テレビで懲戒請求を呼び掛けた問題を重く見て、12日に日本弁護士連合会に、橋下氏の除名もしくは退会命令を求める異議申し出をした。

 府知事の任期は残すところ1年半。橋下氏は2期目への言及は避けるが、朝倉氏は「1年目に人件費の大幅削減などの大ナタを振るった。知事としてそれ以上の改革はない」と語り、来年12月の大阪市長選、もしくは国政への転出も視野に入れているとみる。ただ橋下氏のブレーンの上山信一・慶大教授は「地方から東京へステップアップするといった発想は彼にはない」と否定する。

 タウンミーティングを聞いた70代の主婦は「知事さんは、大阪をどないするんか、しっかり風船を上げてくれはるからええわ」。一方、樺島弁護士は言う。「その風船がどこに行こうとしているのかちっとも分からんのですわ」

1155チバQ:2010/11/19(金) 20:44:35
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news/20101118-OYT8T01228.htm
京都市会の行方脚光
 京都市の定例市議会が18日、開会し、共産党市議団(19人)が厳しい経済情勢などを背景に、年約1600万円の議員報酬を3割削減した約1100万円とする条例改正案を議員提案した。京都市議会(定数69)を巡っては、市民の間で、定数削減を求める動きも出ており、来春の統一選を前に〈議員の待遇〉が改めてクローズアップされそうだ。他会派からは「唐突だ」と批判する声が上がっており、12月10日の会期末まで白熱した議論が予想される。

 現在、市議の報酬は年1583万円。しかし、市の財政危機を受け、5%カットなどをしているため、実際の支給は1526万円だ。ただ議員1人あたり月40万円の政務調査費(会派支給分はまた別)が別途支給されている。

 一方、市職員も市長以下、給与カットを実施中。市長が、本来は年2478万円である報酬を20%カットした1982万円としているのを始め、課長級以上の管理職は5%、一般職員も1・8〜2・8%カットされている。

 本会議で提案説明した共産の井坂博文・副団長は「議員報酬よりも市民生活を守る予算を優先すべきだ」と主張。「3割」削減の根拠として、局長級が平均で年約1200万円の給与となっていることを挙げ、「局長レベル並みに下げれば市民の理解を得られる」とした。

 一方、統一地方選・京都市議選の全11選挙区での候補擁立を目指している地域政党・京都党のメンバーは、統一選から京都市議の定数を9削減することを目指して、直接請求のための署名集めを展開中だ。

 こうした動きを、井坂副団長は「議員を減らすと、市民の要望を市に伝えるパイプが細くなる。定数減よりも報酬削減が適切だ」とけん制する。

      ◇

 一方、市議会の他会派からは「共産党の選挙目当てのパフォーマンスに過ぎない」などと批判の声が出た。

 最大会派の自民党市議団(22人)の橋村芳和・代表幹事は「これまで議会改革は手順を踏んで進めてきたのに、その流れを無視している」と反論する。

 民主・都みらい市議団(14人)の小林昭朗・団長は「提案理由を詳しく分析し、会派としての意見をまとめたい」と慎重な言い回しで、公明党市議団(12人)の大道義知・団長は「政務調査費や議員定数のことを論じず、報酬だけを対象とするのはおかしいのでは」と懐疑的な見解を示した。

(2010年11月19日 読売新聞)

1156チバQ:2010/11/19(金) 20:47:15
>>1151
http://www.nara-np.co.jp/20101118104052.html
浅川県議が自民離党 - 県連再建どう影響
2010年11月18日 奈良新聞

 自民党県連総務会長代理や衆院県1区幹事長を務める浅川清仁氏(56)=2期、山辺郡・奈良市区=が離党したことが17日、分かった。奈良新聞社などの取材に、浅川氏は「主義主張を明確にし、政策など独自の活動を強めたい」と話し、県議会の会派「自民党」(14人)からも離れる意向を示した。野党転落に続いて、今年7月の参院選でも敗退し、現在「不在」となっている県連会長選挙の告示を今月22日に控え、再建半ばの県連にとって、現職県議の同氏の離党の影響がどう出るかが注目される。

 浅川氏は、県議会議長を連続11期務め、党県連会長や最高顧問などを歴任した故浅川清氏=平成14年死去=の長男。同15年の県議選で奈良市・添上郡区(定数10)から出馬し、1万540票を獲得し8位で当選。前回は合区により山辺郡・奈良市区(同11)となったが、9049票と得票を減らし最下位当選の11位だった。

 浅川氏は今月10日が締切日だった次期銃一地方選・県議選の党第1次公認の申請を見送り、その動向が注目されて…

1157神奈川一区民:2010/11/19(金) 22:43:25
>>1156
みんなの党公認で県議選に立候補するよう
です。

ソース@みんなの党ホームページ

1158チバQ:2010/11/20(土) 00:00:18
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20101119-OYT1T00798.htm
泉佐野市長、橋下氏の「維新」で府議選出馬意向


地方行政
 大阪府泉佐野市の新田谷(にったや)修司市長(59)が後援会関係者に、来春の統一地方選で、橋下徹知事が代表を務める地域政党「大阪維新の会」から府議選に出馬する意向を伝えたことがわかった。

 橋下知事からの出馬要請を受けての判断で、任期を1年近く残し辞職する方針。12月にも正式表明する。同会は統一選の立候補予定者計101人を公表しているが、出馬が決まれば現職市長の擁立は初めてとなる。

 新田谷市長は19日、読売新聞の取材に対し、「大阪市を解体して特別区制度を目指す大阪都構想を支持している。財政再建の早期実現にめどがつけば、出馬を考えたい」と述べた。

 橋下知事は5月頃、新田谷市長に「力を貸してほしい」と要請。関係者によると、新田谷市長は今月、「大阪(伊丹)空港の廃港を訴え、関西空港のハブ(拠点)化を目指す橋下知事を支援したい」と出馬の意向を伝えてきたという。

(2010年11月19日16時14分 読売新聞)

1159チバQ:2010/11/21(日) 20:27:55
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/101119/lcl1011191424002-n1.htm
【地方異変】シリーズ1 改革か破壊か(上)橋下知事「国の形、大阪から変える」 (1/5ページ)
2010.11.19 14:24

名古屋市で河村たかし市長が「市議会解散」に向けた署名集めに乗り出すと、橋下徹・大阪府知事は応援に訪れ、連携をアピールした=9月20日、名古屋市中区 華々しく政権交代を果たした民主党政権だが、すっかりメッキがはがれてしまった。とはいえ自民党も期待にはほど遠い。民主党もダメ。自民党もダメ。そんな閉塞(へいそく)感を打ち破る異変が大阪府と愛知県で起きつつある。来春の統一地方選は政界激震の序章となるかもしれない。

 ≪緻密な戦略家≫

 「大阪をよくするにはワン大阪しかない。実現にはすさまじい政治闘争に打ち勝たなければならないんです。民主党に国の形を変えてほしいがどうも伝わってこない。それならば大阪から国の形を変えようじゃありませんか!」

 17日夜、大阪・中之島で関西財界人が「大阪維新の会」のために開いた決起集会。維新の会代表の大阪府知事、橋下徹はホールを埋め尽くす約900人から万雷の拍手を受け、確かな手応えを感じていた。

 大阪府と大阪市を統合し、周辺市と合わせて約20の特別区に再編する大阪都構想。橋下はこの構想を「大阪再生の唯一無二の方策」と掲げ、来春の府・市議選などで維新の会の過半数制覇を狙う。

 母子家庭で育ち、地元の名門・府立北野高校ではラグビー部で全国大会に出場。早稲田大卒業後は弁護士となり、平成20年2月に府知事へ転身。「大阪サクセスストーリー」を地でいく橋下はなお8割の支持率を誇るが、裏には緻密(ちみつ)な計算がある。

 「大阪のGDPは40兆円でオーストリアに等しいのになぜ勢いがないのか。なぜ本当の力を発揮できないのか」

 地盤沈下が著しい大阪で橋下は人々の焦燥感を煽(あお)り、プライドをくすぐる。

 メディアの威力も熟知する。毎朝記者団に囲まれ、府政から外交まであらゆる質問に応じる。その歯にきぬ着せぬ発言は関西ローカルニュースで昼夜報じられ、時の首相が同じ質問にあいまいな答えをすればするほど橋下は引き立つ。

 機を見るに敏でもある。自民、公明両党の支援で当選したが、政権交代不可避と見ると民主党を支持。民主党が迷走すると即座に距離を置く。ずる賢くもあるが、大阪人の心情を素直に投影させたともいえる。

 ≪「維新の会」旋風≫

 そんな橋下が「負の遺産」の象徴として目をつけたのが、大阪・南港にそびえる旧大阪ワールドトレードセンタービルだった。大阪市の「バベルの塔」といわれる55階建てのビルは西日本一の高さを目指して建設され、経営破綻(はたん)した。

 ここに府庁を移転するという奇策が「維新の会」の導火線となる。

 昨年3月、自民府議団は移転賛成で党議拘束まで取り付けたが、採決は無記名投票となり、造反者が続出。賛成46、反対65、無効1で否決された。これに反発した賛成派が新会派「自民党維新の会」を結成。今年4月には政治団体「大阪維新の会」となった。当初は他党との掛け持ちもOKだったが、大阪市議補選で自民候補への対抗馬擁立をきっかけに自民党大阪府連が9月に離党勧告。府議ら45人が集団離党、民主党を巻き込み各地で旋風を巻き起こす。

 橋下にとって「瓢箪(ひょうたん)から駒」だったのか。それとも計算ずくだったのか。

1160チバQ:2010/11/21(日) 20:28:32
地下水脈つながる「名阪」

 「大村さん、愛知県知事選はどうするつもりなの? ダメよ。国政でやるべき仕事があるでしょ!」

 10日夕、都内で開かれた自民党衆院議員、大村秀章のパーティー。党総務会長、小池百合子は壇上で大村に詰め寄った。

 大村は苦笑いしてごまかしたが、腹は決まっていた。臨時国会終了後に知事選出馬を表明。そして昨年4月に民主党衆院議員から名古屋市長に転身した河村たかしとタッグを組み「愛知独立」をぶち上げる。

 大村が14年間の議員歴を捨て知事選に賭けようと思ったのは野党暮らしに嫌気がさしたからだけではない。大阪に続き、名古屋で始まった地殻変動は本物だと嗅(か)ぎとったからだ。

 震源は河村だ。市長就任後、市民税10%減税や議員報酬半減をめぐり、市議会と対立。8月に市議会解散を求める直接請求(リコール)運動を始めた。

 狙いはトリプル選挙だ。市議会を解散に追い込み、自らも市長を辞職、来年2月の愛知県知事選と同日選挙を行う。そこで今年4月に自らが設立した地域政党「減税日本」を率いて名古屋市を制圧する。そのパートナーとして白羽の矢を立てたのが大村だった。

 署名はリコールに必要な有権者の5分の1(36万6千人)をはるかに超える46万5385人分が集まったが、市選挙管理委員会が署名の有効性を慎重に判断するとして審査期間を1カ月間延長したため、トリプル選挙の実現は微妙な情勢となった。

 ただ、愛知県知事選が実施されるのは統一地方選の2カ月前だ。その余波は全国に広がる可能性もある。

 ≪3大都市圏の力≫

 「大阪、名古屋の動きは一地方の反乱ではない。この国のあり方を根本から変えてしまうぞ…」

 大村がこう言い出したのは、大阪維新の会の動きが本格化する前の今年春だった。郵政民営化の是非を問い自民党が圧勝した平成17年の衆院選、民主党が政権交代を果たした昨年の衆院選で3大都市圏のパワーを思い知ったからだ。

 17年の衆院選では首都、関西、中京の3大都市圏で自民党の勝率は9割に迫った。21年の衆院選の3大都市圏の民主党の勝率も同レベル。3大都市圏にどこまで含めるかによって差はあるが、比例代表を含めると衆院480議席の6〜7割を占めるとされる。つまり3大都市圏の勝敗が衆院選の帰趨(きすう)を決する。

 しかも都市部と地方のニーズの乖離(かいり)は年々広がっている。都市部では規制緩和、行革などを求める声が強く、道路整備や農業対策の優先順位は低い。地方は逆だ。もはや衆院300選挙区すべてが満足する政策パッケージは作り得ない。大村はこう続けた。

 「自民党は都市、地方ともにいい顔をしようとして両方にNOを突きつけられた。民主党も同じ過ちを繰り返している。民主もダメ。自民もダメ。そんな不満の受け皿が3大都市圏に生まれたらどうなるか…」

 ≪夢物語ではない≫

 大阪府知事・橋下徹「名古屋からどえりゃーことを始めましょう」

 河村「どえりゃー発音がよかった」

 9月20日の名古屋市中区。ポロシャツ姿で河村と並んだ橋下は慣れない名古屋弁を披露。大阪、名古屋が地下水脈でつながっていることを印象づけた。

 2人とも地方改革を声高に唱えるが国政への野心はおくびにも出さない。「国政に影響力を持とうというスケベ心を持てば府民は離れる」と橋下は断じる。

 だが、統一地方選で維新の会や減税日本が地方議会を制圧したらどうなるか。地方議員に集票を頼ってきた自民党はその地から消えかねない。自民党大阪府連会長の谷川秀善が「何が何でも維新の会をぶっつぶす」と息巻く理由はここにある。

 しかも大阪都構想などの実現に法改正は不可欠だ。地方公務員の大量リストラにつながる構想に民主党政権が応じるだろうか。もし拒めば、維新の会が蜂起し、次期衆院選で大阪に30議席を有する新党が誕生する−。これを夢物語と一笑に付すわけにはいかない。

 大阪、名古屋の地殻変動に自民、民主両党執行部の動きは鈍いが、みんなの党代表の渡辺喜美は違った。渡辺は9月26日、都内のホテルで橋下と密会し、こう持ちかけた。

 「アジェンダの一致する範囲で連携しよう」

 維新の会には「ただ乗りする気か」(幹部)と警戒する声もあるが、橋下は前向きに応じたという。

 統一地方選まで半年を切った。「春の嵐」は国政をものみ込みつつある。(敬称略)

1161チバQ:2010/11/21(日) 20:29:31
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101120/plc1011202059014-n1.htm
【地方異変】シリーズ1「改革か破壊か」(下)騒動の裏で、本丸へ「のろし」
2010.11.20 20:55
 「このゲームでは、最初に手を挙げた者がバカを見る」

 民主党政権が変質していく中、復権を果たした霞が関官僚の一人は、そう言ってニヤリと笑った。

 この官僚が指摘するのは、民主党がマニフェスト(政権公約)に掲げ、平成23年度予算案編成の焦点でもある「一括交付金」だ。

 「おれだって、補助金改革はたいへん重要な課題だと思っているんだ。実(じつ)があがるようにやってくれ」

 18日夜。官邸の首相執務室。顔をそろえた関係閣僚を前に、首相の菅直人はイライラを爆発させた。

 菅は来年度は1兆円余を一括交付金とし、都道府県に配る方針を示した。だが、そのわずか2時間前。民主党は一括化の最終期限を3年後に“先送り”する提言をまとめていた。菅のけんまくにも、この場で上積みを申し出る閣僚はいなかった。

    ■  ■

 国が使途を定めた「ひも付き補助金」を束ね、自治体が自由に使える財源に衣替えさせるのが「一括交付金」だ。23年度はインフラ整備関連補助金が対象。概算要求に221件約3兆3千億円が計上されたが、各府省が現時点で交付金化に応じたのは3件28億円。わずか0・1%にすぎない。

 焦点は約2兆4千億円と最大額を持つ国土交通省の対応だ。国交相、馬淵澄夫は「先取りで国交省関連補助金を一本にして社会資本整備総合交付金を作った。上積みしろとの指摘は当たらない」と拒否の姿勢を貫く。

 最近馬淵に会った総務相の片山善博は「国交省内の一括化は前進だが、内閣の大方針、補助金全体の一括化の定義には当てはまらない」とくぎを刺した。

 各府省が高みの見物を決め込むのは、地域主権改革に対する菅の本気度を疑っているからだ。一括交付金の原案にあった「府省の枠を超えて」との表現が「枠にとらわれず」と弱まったことにも、官僚たちは敏感に反応した。

   ■  ■

 「一括交付金は大したことではない。どうやっても大きくは変わらない」。財務官僚の一人はそう言い放つ。

 10月13日、霞が関の財務省4階で開かれた財政制度等審議会では、一括交付金騒動をよそに「財政規律派」が新たなのろしを上げていた。俎上に載ったのは平成21年度開始の地方交付税の「特別加算」だ。

 「特別加算に期待して、地方が税収増への努力を怠る」。有識者は口々に自治体不信を表明。財務政務官の吉田泉も「極力縮小の方向で臨みたい」と応じた。

 特別加算は政権交代の象徴的なカネだ。小泉純一郎政権が進めた三位一体改革で地方から削ったカネを民主党が補(ほ)填(てん)する。それが、わずか1年で風前のともしびとなった。

 21年度は臨時措置。22年度は雇用対策などで約1兆5千億円が別枠加算。財務官僚はいう。「もういいでしょう」

 政府はすでに6月に決めた財政運営戦略に、今後の姿を書き込み始めた。

 「23年度から3年間は地方交付税を含む予算の大枠を、22年度当初予算並みの71兆円を上回らないようにする」「地方の一般財源総額は22年度水準を下回らないよう3年間は同水準を確保する」。そんな文言だ。

 財務官僚が解説する。「3年間は今年度のレベルを下回らないと喜ぶのか、3年過ぎたらどうなるか分からないとおびえるか」

 厚相経験のある菅なら、削減しにくい社会保障費よりも、次いで規模の大きい地方交付税に手を付けるに違いない。財務省から「国におんぶにだっこの地方の甘えの構図を断ち切るべきだ」(幹部)と声も出る。

 一括交付金化の議論の裏で、本丸・地方交付税をめぐる戦いが動き出している。(敬称略)

     ◇

 シリーズ1は、金子聡、石橋文登、赤地真志帆、橋本亮、山口敦、河居貴司、木村さやか、杉本康士、尾崎良樹が担当しました。

    ■  ■

 来年4月の統一地方選に向け、国と地方のあり方を問う「地方異変」は随時掲載します。

1162チバQ:2010/11/21(日) 20:30:24
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/101120/lcl1011202211002-n1.htm
橋下知事VS平松市長 統一地方選“大阪頂上対決”の前哨戦激化 (1/2ページ)
2010.11.20 22:06

 来年4月の統一地方選まで5カ月を切り、2人の首長がにらみ合う“大阪頂上対決”の前哨戦が激化してきた。20日、大阪府の橋下徹知事が代表の地域政党「大阪維新の会」(維新)は街頭演説を始め、橋下氏は「大阪市職員から応援を受ける平松邦夫市長が、市役所をつくり替えるなんて絶対にできない」と批判。一方、平松氏は橋下氏が掲げる大阪都構想を批判する会合に参加し「維新はかげろうのようなもの」と皮肉った。2人が「結果次第で進退を判断する」と述べる決戦に向け、対立の様相がより鮮明になっている。

 統一選では大阪府議選と大阪市議選がともに予定されており、橋下氏は大阪都構想の実現に向け、それぞれ維新の過半数獲得を公言。対する平松氏は、大阪市の解体につながる同構想に強く反発している。

  

「信頼して」

 「平松市長がしている今の大阪市政、あれぐらいは維新の会でも簡単にできる」。20日昼、同市天王寺区内で街宣車に上った橋下氏は、待ち受けた約400人の聴衆を前に、平松市政を強く批判した。

 「大阪市の体質は(平成16年に発覚した)職員厚遇問題のころと何ら変わっていない」と舌(ぜっ)鋒(ぽう)を強める橋下氏。ただ、「具体性がない」と批判される大阪都構想についてはほとんど触れず「いろいろと問題はある」と認めながら、「市役所と大阪府庁を壊し、新しい役所を作る。そこだけは信頼してもらいたい」と持論の主張に軸足を置いた。

 「今の市役所は、市民のための市役所になっていない。本気で新しいものにつくり直すかどうかは、皆さんの一票にかかっている」。そう訴えかけると、この日、府内3カ所で開かれた維新のタウンミーティング会場に向かった。

  

強気崩さず

 一方、平松氏は大阪市中央区で開かれた「異議あり!大阪都構想と橋下政治」と題する後援会主催のシンポジウムに参加。維新のメンバーを「すごいオーラを持った人の周りに寄り集まったかげろうのようなもの」と痛烈に皮肉った。

 会合には、大阪都構想に批判的な高寄昇三・甲南大名誉教授も参加。「東京都は、あれだけ税収があっても問題が起きている」と指摘し、「橋下知事のポピュリズムの一番大きな欠点は、政策内容が貧困であることだ」と切り捨てた。

 会合の出席者は約300人。平松氏を支持する市職員の労働組合の幹部や、前回市長選で平松氏を推した民主党の統一選立候補予定者らも多数、姿を見せた。

 最近は、前回市長選で対立候補を応援した自民、公明両党の市議選立候補者への支援も明言するなど、対橋下氏シフトを固めつつある平松氏。会合終了後には、大阪都構想について「いろんな問題点が指摘されており、維新は具体案を出しにくくなっている」と挑発し、「役割を果たしていない府の実態を浮き彫りにしていけば、風に乗っている方たちも足下がおぼつかなくなるのでは」と強気の構えを崩さなかった。

1163神奈川一区民:2010/11/22(月) 00:21:32
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20101121-OYT1T00623.htm
女性で最年少、尼崎市長に38歳・稲村和美氏


 兵庫県尼崎市長選は21日投開票され、新人の前県議・稲村和美氏(38)(無所属)が初当選した。

 女性市長としては全国22人目で、41歳で当選した伊東香織・岡山県倉敷市長(44)を抜いて、5歳の女の子を育てる全国最年少の「ママ市長」となる。尼崎市は全国で初めて現職の白井文氏(50)から2代連続で女性が市長を務める。

 当選を決めた稲村氏は「白井市政8年間が評価された結果。改革をもう一歩前に進めたい」と述べた。

 選挙戦は専従スタッフが4人だけ。白井氏の後継候補として「今度も女性市長」をスローガンに掲げ、震災ボランティア仲間や、保育所に通う長女(5)の友だちの母親、近畿の市民派議員らが、選挙はがきの発送から選挙カーの運転まで手伝い、選挙活動を担った。

 神戸大大学院法学研究科修了。1995年、阪神大震災を経験、被災者の救援活動に汗を流した。全国から集まった学生ボランティアらのリーダー役を務め、同年5月には学内にボランティアセンターを設立。被災者の生活再建が取り残される現実に「税金の使い道が間違っている」と憤り、尼崎市議が主宰する勉強会に参加したことが尼崎との出会いになり、政治家を志すきっかけになった。

 母親が保育所への送迎をしたり、夫が激励のために長女を事務所に連れてきたりと、家族も選挙をサポート。「ママ市長」になることについて、稲村さんは「仕事もしっかり向き合い、子どもとも向き合って、全力をかけて両立をがんばりたい」と話した。

(2010年11月22日00時07分 読売新聞)

1164チバQ:2010/11/22(月) 12:23:39
圧勝すね
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hyogo/news/20101122-OYT8T00127.htm
白井市政の継承支持
尼崎市長に稲村さん

 21日投開票された尼崎市長選で初当選した無所属の前県議・稲村和美さん(38)は「クリーンでオープンな白井市政の継承」を前面に打ち出し、前市議・吉岡健一郎さん(50)、前尼崎民主商工会事務局長・徳田稔さん(63)(共産推薦)、前市議・土田裕史さん(31)の無所属3新人を破った。「市民による自治のまちづくりを進める」と誓う稲村さん。今後、財政再建や人口減少などの難題に挑む。投票率は過去最低の29・35%(前回39・87%)。当日有権者数は37万7656人。

 同市東難波町の事務所に「当選確実」の一報が入ると支持者から一斉に拍手と歓声がわき起こった。事務所に姿を現した稲村さんは、両手を振りながら歓声に応え、白井文市長(50)とがっちり握手。その後、「尼崎に改革の灯をともす」との意味を込めたケーキのろうそくに火を付け、「市は財政難にあえいでいるが、ピンチをチャンスに変えるのが私の仕事」と抱負を語った。

 稲村さんは、阪神大震災直後に神戸大総合ボランティアセンターを設立し、初代代表に。2002年に証券会社を辞職し、尼崎市長選で白井市長の選挙スタッフに加わり、03年の県議選で初当選、2期目の途中に立候補を表明した。

 吉岡さんは「観光施策の充実や地域振興、縦割り行政の改善」、徳田さんは「中学生までの医療費の無料化や国民健康保険料の引き下げ」、土田さんは「市の行財政改革の凍結や事業仕分け」などを訴えたが、及ばなかった。

当 58,034稲村 和美38無新〈1〉

  22,050吉岡健一郎50無新 

  17,053徳田  稔63無新 

  11,387土田 裕史31無新 

(選管確定)

(2010年11月22日 読売新聞)

1165チバQ:2010/11/22(月) 20:22:10
http://www.nara-np.co.jp/20101120095856.html
[浅川氏] 自民在籍中、他党打診 - 確認後に離党届
2010年11月20日 奈良新聞

 みんなの党(渡辺喜美代表)は19日、党公式ホームページで、来年の統一地方選の公認候補として、県議選山辺郡・奈良市選挙区で、自民党県連に離党届を提出した浅川清仁氏(56)の公認を発表した。浅川氏はきょう20日に後援会で報告し、21日に正式表明する予定。しかし、自民党県連の総務会長代理や県1区幹事長という要職にあり、自民党籍のままでみんなの党の「地方選挙の公募」に応じたことに、政治家としての資質を問う声が大きい。また同党から公認内定の感触を得たため、慌てて離党届を提出したのではないかとみられている。親子二代にわたる長年の支援者からも「自民党の職責を放棄し、選挙目当ての行動」と批判の声も上がっていた。

 みんなの党は党ホームページで地方選挙の候補者を公募している。希望動機などを記した申請書や卒業証明書、住民票などを郵送するよう求め、一式書類を受理してから第1次選考の書類審査を開始し、結果を通知するとしている。応募資格は「党のアジェンダ(政策・行動計画・実施計画)に賛同」「社会人としての一般常識を持っている」など。

 浅川氏は自民党県連の総務会長代理のほか選挙管理委員などの要職にあった。しかし、先月30日の総務会や、今月6日の県連会長選挙のための選挙管理委員会を欠席していた。10日締め切りの県議選の第1次公認申請を見送ったため、その動向に疑問の声が上がっていた。16日夕、県連に離党届を提出し、翌17日には県議会「自民党」会派の議員総会で、出席した11人の同僚議員らにこれを報告している。しかし、離党届の扱いは県連として正式な機関決定がされていない。

 みんなの党が公認発表する3日前に離党届を提出した浅川氏は、自民党所属の県議として総務会長代理などの要職のまま公募に応じていたことになり、同僚県議からも「社会人としての常識に反する行為」と厳しい声が出…

1166チバQ:2010/11/22(月) 22:57:01
http://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/0003625486.shtml
2代続け女性トップ、投票率過去最低 尼崎市長選 

支持者らの祝福に手を振って応える稲村和美氏(右)=21日午後9時45分、尼崎市東難波町3(撮影・田中靖浩)

 市民は「改革」の続行を選んだ。21日、投開票された尼崎市長選。新人4人の争いを制したのは、前県議の稲村和美氏(38)だった。白井文市長から事実上の後継指名で「改革継続」を訴え、無党派層や自主投票の政党票をまとめた。危機的な財政状況を背景に、さらなる行財政改革の推進と行政サービスの両立へ、難題をいかに克服するのか。選挙は圧勝だったが、市議会との関係づくりも鍵となる。投票率は過去最低の29・35%で、前回より10・52ポイントも下回った。


 「8年間、白井市長と共に歩んできた市民の勝利。市民の実感を市政に生かしたい」。午後9時半すぎ、尼崎市東難波町3の事務所に姿を見せた稲村氏は、駆け付けた白井市長と抱き合い、つないだ手を掲げて支持者の拍手に応えた。

 神戸大3年時に発生した阪神・淡路大震災で、ボランティアに携わった。被災者支援から政治に関心を持ち、白井市長の選挙スタッフとして従事。その後、県議に転身した。

 白井市長の退任表明直後、立候補を決意した。長女(5つ)の子育て中でもあり、悩んだが「改革を後戻りさせてはいけない」と覚悟を決めた。

 街頭では、白井市長を支えた経験や、子育て中の母親をアピールした。「8年間の取り組みを、しっかり引き継がなければならない」「クリーンでオープンな市政運営を」。女性や無党派層を取り込んでいった。

 陣営は知名度不足を懸念したが、市会の市民派議員が全面支援に回った。他候補が猛烈に追い上げた終盤には、白井市長も駅前でマイクを握り「改革はまだ道半ば。10年、20年先を見越して選んでほしい」と声をからした。

 財政難の尼崎市。「使えるお金は限られている。だからこそ、市民と一緒になって何に使うかを考えたい」と稲村氏。市民が提案し、実行する「市民自治」を目指す。

 白井市長の2期目には、福祉サービスなどの大幅削減が市会や市民の反発を招いた。改革継続には一層の反発が予想されるが、稲村氏は「責任の重さに身の引き締まる思い。一緒に頑張りましょう」と支持者らに呼び掛けた。

(横田良平、金山成美)

(2010/11/22 09:00)

1167名無しさん:2010/11/25(木) 02:51:44
>>1012>>1117

三重知事選:野呂知事、3選不出馬へ 長男事件考慮か
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101125k0000m010174000c.html

 三重県の野呂昭彦知事(64)は任期満了(来年4月20日)に伴う来春の知事選に立候補しない意向を固め、関係者に伝えた。25日の県議会本会議で「3選不出馬」を正式表明するとみられる。

 野呂知事の長男(36)が今年8月末、覚せい剤取締法違反容疑で愛知県警に逮捕、起訴された。知事は「事件は私と一切関係なく、知事の職務が左右されることがあってはならない」と述べていたが、事件の影響などを考慮し、不出馬を決断した模様だ。

 過去2回の選挙で野呂氏を支援した民主、自民両党は独自候補擁立に向けた動きを加速させるとみられる。野呂知事は衆院議員4期を経て同県松阪市長を約3年務めた。03年の知事選で初当選した。【田中功一、福泉亮】

毎日新聞 2010年11月25日 2時36分

1168チバQ:2010/11/27(土) 17:49:39
http://www.sankei-kansai.com/2010/11/27/20101127-046589.php
2010年11月27日

統一選 候補者擁立「維新」も苦心 大阪府議、大阪・堺市議選
 来春の統一地方選まで5カ月を切る中、橋下徹・大阪府知事が代表の地域政党「大阪維新の会」(維新)の出現で激戦が予想される大阪府議選と大阪・堺両市議選の立候補予定者数が、意外にも現時点で前回立候補者数を大幅に下回っている。産経新聞の27日現在のまとめでは、出馬予定者は前回統一選の候補者数より61人少ない計334人。国政選挙に比べて有権者の盛り上がりに欠ける上、浸透不足や現職の大量離脱、政権低調など各党さまざまな事情があり、「不況の中、公募にもなかなか集まらない」と嘆き節も聞こえる。

 3議員選の27日現在の立候補予定者数は、維新101人▽民主70人▽共産56人▽自民48人▽公明46人▽その他13人。議会別では、府議会(定数109)159人▽大阪市議会(同86)113人▽堺市議会(同52)62人−で、前回の立候補者数(計395人)に遠く及ばない。

激戦ムードのはずが…

 橋下知事が3議会すべてでの過半数獲得を公言する維新は、27日も朝から公募者数名の面接を実施。街頭活動も本格化させ、有権者への浸透に躍起だ。ただ、府議会で半数を超える56人の擁立を決めたものの、大阪市議会では31人、堺市議会は14人で、目標達成にはほど遠いのが実情。維新幹部は、特に堺市議選について「うちが掲げる大阪都構想へのメリットが感じにくい。公募にもなかなか来ない」とこぼす。

 一方、府連会長の谷川秀善参院議員が「何が何でも『維新の会』をぶっつぶす」と息巻いた自民も、現時点での出馬予定者数は前回立候補者(101人)の半数にも届かない。維新に流れた47人の大量離党で生じた空白区には、初の公募方針を示したものの、「地盤がなく、十分な支援もできないような選挙区にポンと新人をほうり出すようなことはできない」(府連幹部)と慎重さがのぞく。

 政権与党の民主も、政権支持率が下降を続ける中、候補者獲得に苦労している。3議会すべてで最大会派獲得が目標だが、府議選では62選挙区のうち半数近くが空白。特に大阪市内は24選挙区のうち、埋まっているのは11区にとどまる。府連幹部は「中央の動向が擁立作業にも影響している」と嘆く。

 このほか、大阪では固い地盤を誇る公明も、現職が引退する空白区をすべて埋められるかどうかは微妙な情勢だ。支持母体の創価学会幹部は、府議選について「結果は風の吹き方一つでまったく違ってくる」と危機感を強める。

 前回、3議会で計80人を擁立した共産も、現時点での出馬予定者は56人。党勢を分散させないために、候補を絞り込んだ国政選挙の影響がうかがえる。

 各会派とも厳しい情勢だが、関係者からは「いい人だと思っても、この不景気の中、落選したらすぐに生活が困るような状況では、選挙に出そうにも出せない」という本音も。

 前回統一選では計89人の無所属候補が出馬しているが、不況や今回の情勢が動向にどう影響するかも注目される。

1169チバQ:2010/11/27(土) 17:57:54
http://mytown.asahi.com/wakayama/news.php?k_id=31000001011270001
元和歌山市議を暴行容疑で逮捕
2010年11月27日

■容疑は否認


 親族の女性(75)を殴ったとして、岩出署は26日、元和歌山市議で政治団体「維新政党・新風」県本部代表の関佳哉容疑者(67)=同市禰宜=を暴行容疑で逮捕し、発表した。署によると、容疑を否認しているという。


 署によると、関容疑者は25日午後4時20分ごろ、岩出市内に住む女性の自宅の玄関で、顔を平手で殴った疑いがある。女性の態度に腹を立てたが暴行はしていないと供述しているという。


 関容疑者は1986年6月〜87年5月に和歌山市議。今年10月17日投開票の県議補選和歌山市選挙区(被選挙数2)に立候補し、落選している。


wikiより
1986年の和歌山市議会議員補欠選挙に自民党の公認を得て出馬、無投票で初当選を飾る。だが翌1987年の和歌山市議会議員選挙で落選、市議としての活動は1期1年だけに終わった。

市議落選後は、大阪府阪南市の市長選に出馬するも落選。その後、旧知の仲だった政治活動家の魚谷哲央に誘われたことから、彼が代表を務める右派の政治団体である維新政党・新風に参加。2004年7月の第20回参議院議員通常選挙では、和歌山県本部代表として同党の公認を受け和歌山県選挙区から出馬したが、5,619票(得票率1.1%)と惨敗し供託金を没収されている。

2007年4月には返り咲きを目指して和歌山市議会議員選挙に出馬、この年の統一地方選挙では唯一の新風公認候補として選挙に臨んだものの、わずか171票(得票率0.1%)に留まり、再び供託金を没収された。

市議選後、和歌山県から広島県に移り、新風広島県本部幹事に就任。2010年7月の第21回参議院議員通常選挙では新風の公認候補として広島県選挙区から出馬する予定だったが、党が資金難などの理由で参院選から撤退したため、関も立候補を断念した。

参院選出馬断念後は故郷の和歌山に戻り、新風和歌山県本部代表に再任。2010年10月の和歌山県議会議員選挙・和歌山市選挙区補欠選挙に新風の公認候補として出馬したが、2,823票(得票率6.0%)で落選に終わる。しかし新風から出馬した三度目の選挙で初めて供託金の回収に成功した。

1170名無しさん:2010/11/27(土) 21:53:08
>>1168
新人の擁立という点では、道府県・党を問わずどこも苦労してるな

1171チバQ:2010/11/27(土) 23:13:31
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/feature/wakayama1288362538929_02/news/20101029-OYT8T01113.htm
決戦の構図 11・28知事選
<上>「脱政党」思惑外れ
仁坂氏 組織固め遅れ自民頼み


後援会支部の設立総会で仁坂氏(左)を激励する二階俊博・自民党県連会長。推薦依頼の提出直後、急きょ出席が決まった(9月26日、田辺市で)  「私にも悩みがあります。辛いことがあります」

 9月26日、みなべ町のJAみなべいなみ本所。再選を目指し、「励ます会」に出席していた現職の仁坂吉伸(60)の口から、突然、反省の言葉が飛び出した。

 「申し訳なかったんですけど、あるいは自分の誤りですけれど、熱心にやってきませんでした」。怠っていたと認めたのは、自らの後援会組織作り。仁坂はこの日、約200人の出席者に何度も頭を下げ、みなべ町に後援会支部が設立されることに感謝した。

 4年前の出直し知事選で、告示2週間前に急きょ立候補表明した仁坂は、後援会組織なしでの戦いを強いられたが、自民、公明の全面支援を受け、共産推薦候補に圧勝した。

 政治家には欠かすことのできない後援会だが、当選後も、仁坂が支持者を回って支部結成を頼む姿は見られなかった。仁坂陣営幹部は、「知事の公務をこなしていれば、県民は支持してくれると思ったのだろう」と擁護する。だが、仁坂の“読み違い”は、これだけではなかった。

 「それを得策と考えているなら、感覚がずれている」。今年7月中旬、参院選で大勝したばかりの自民の鶴保庸介(43)は、仁坂に痛烈な一言を浴びせた。

 批判の的は、「どの党にも推薦願いを出さない」との選挙方針。仁坂は昨年7月、後援会の定例幹事会で、政党推薦のない完全な無所属での立候補を提案していた。

 後援会幹事の岩橋延直(77)は「県政を進める上で、敵を作りたくないと思うのは当然」と、仁坂の胸中を推し量る。だが、今回の選挙は、前回選と決定的な違いがあった。今年6月、前回選で候補を立てられなかった民主が、県議で県連幹事長だった藤本真利子(56)の擁立を決めたからだ。

 参院選後の7月24日、自民県連は、推薦依頼を受けないまま、県連レベルで仁坂を推薦する異例の決定に踏み切った。政権与党が全面支援する候補との戦いを前にしながら、煮え切らない態度をとり続ける仁坂へのいらだちがこもっていた。

 6000枚が用意されたという、藤本と民主党国会議員とのツーショットポスターが、山奥でも目に付くようになってきた9月初旬、自民参院議員の世耕弘成(47)は、仁坂に諭すように言った。

 「後援会組織がばっちりある。空中戦を戦える。知名度がある。そう言えるのなら、自民の推薦はなくてもいいでしょう」。自民の支援なしには立ち行かないと暗に示唆する言葉に、仁坂は「よく考えてみます」と答えるのが精いっぱいだった。

 世耕は言う。「『県民党』のほうが選挙に有利と思ったのかもしれないが、仁坂さんが自民党であることは明白だ」

 9月17日、仁坂は自民県連に推薦依頼を提出した。

(文中敬称略)

      ◇

 11月11日の知事選告示まで2週間を切った。いずれも無所属で、現職の仁坂吉伸氏(60)=自民県連推薦、新人で前県議の藤本真利子氏(56)=民主・国民新推薦、新人でJR西日本シニア社員の洞佳和氏(62)=共産推薦の3人が立候補を表明、激しい前哨戦を繰り広げている。11月28日の投開票に向けてしのぎを削る3陣営の舞台裏を追う。

(2010年10月30日 読売新聞)

1172チバQ:2010/11/27(土) 23:13:56
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/feature/wakayama1288362538929_02/news/20101030-OYT8T00880.htm
<中>不戦敗は回避 擁立遅れ
藤本氏 責任とるかたちで決断


岡田幹事長(左)と岸本衆院議員(右)の応援を受け、演説する藤本氏。推薦決定の遅れもあり、党幹部の来援はなかなか実現しなかった(10月16日、和歌山市のJR和歌山駅前で)  今年3月、民主県連代表の岸本周平(54)は、頭を抱えていた。原因は桐蔭高校時代の同級生で、東京で会社を経営していた男性の言葉。「県連の決定が遅い。これでは勝てない」。知事選候補の意中の人物と思っていた男性の出馬辞退で、岸本の脳裏には、4年前の苦い記憶がよみがえった。

 前知事の談合疑惑で突然行われた前回選。民主県連は女性町議の擁立を決めかけたが、知名度の低さの指摘など内部で意見が割れ、擁立を断念した。「不戦敗」を喫したことに支持者らから批判が相次ぎ、岸本は責任をとって県連代表を辞任した。

 民主県連が、今回の知事選に向けた候補選びを本格化させたのは、衆院選を終えた昨秋から。岸本ら衆院議員3人で作る選考委員会と県連幹部は、情報漏れを警戒して東京で極秘裏に集まり、候補選定に入った。

 衆院選で初当選し再び代表となった岸本は、「知事選で再び戦わないという選択肢はない」と覚悟していた。県連関係者の一人は、「当初は『政権与党の推薦で知事選に挑める』と、多くの候補希望者が押しかけた」と明かす。だが、内閣支持率が下がり始めると、熱気は急速に冷めていった。

 今年1月、候補者リストに残っていたのは、立候補に前向きな姿勢を見せていた男性だけだった。だが、衆院議員の阪口直人(47)や玉置公良(55)からは、「すばらしい人だが知名度がない」「幅広く人選すべき」などと異論が相次いだ。

 男性の擁立決定を保留としたまま、民主県連は候補者探しを続けた。3月、現職の仁坂が再選出馬を決めたと伝わってきても態度を決めない県連に、ついに男性も背を向けた。

 内部の意見統一ができずに不戦敗。そんな4年前の失敗を繰り返せないと、6月に入り、岸本はようやく決断した。

 電話をとり、聞き慣れた声が出ると、「知事選はまりちゃんでいってほしい」と短く言った。

 電話の相手は、民主党県連幹事長で県議の藤本真利子(56)。当初から名前は上がっていたが、藤本は「もっと知名度のある人を」と固辞していた。「後援会に相談させて」と一度は保留したが、10日余りして承諾の返事をした。ある民主県連関係者は、「誰かが取らないといけない責任を、候補選定にかかわった藤本さんがとったということ」と話す。

 藤本は8月末、県議を辞職。知事選前に県議補選が行われることになるタイミングで辞職した理由を問われ、「知事選に向けて余裕がなくなってきた」と正直に答えた。だが、藤本の焦りをよそに、参院選や党代表選に追われた党本部の推薦決定は、10月にずれこんだ。

 告示まで1か月余りとなったある日、あいさつ回りを終えて事務所に戻った藤本は、選考過程を振り返り、疲れた表情でつぶやいた。

 「私自身は、知名度のある現職衆院議員が知事に転身すればいいと思ってたんよ」(文中敬称略)

(2010年10月31日 読売新聞)

1173チバQ:2010/11/27(土) 23:14:27
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/feature/wakayama1288362538929_02/news/20101031-OYT8T00781.htm
<下>「労働者代表一肌脱ぐ」
洞氏 県都市長選で擁立遅れる

 JR西日本のシニア社員として、出身地の古座川町で穏やかな生活を送っていた洞佳和(62)の生活は、今年9月に一変した。きっかけは、県地方労働組合評議会の武内正次(58)と和歌山市内で会ったことだった。

 「労働者の代表として、一肌脱いでくれ」。3日午後、和歌山市内の労組の事務所で、差し迫った様子の武内と向き合った洞は、一瞬、言葉の意味がわからなかった。県地評や共産党など28組織で作る市民団体「ゆたかで住みよい県をつくる会」のメンバーとしての、洞への知事選出馬要請だった。

 洞は2時間考えて、出馬を承諾。「私に依頼に来るということは、候補者選びに相当苦戦しているんだなと思った」と振り返る。

 同会が知事選に候補を立てるのは7回目。5月に開いた総会で、今回も誰かを擁立することは全会一致で決まった。

 だが、候補者選びはスムーズではなかった。8月に行われた和歌山市長選に、市民団体の「活気ある住みよい和歌山市をつくる会」が、新人を擁立し選挙戦を繰り広げた。名前もよく似た二つの会の構成団体は、ほとんど同じ。7月の参院選に、主要構成団体の共産党が公認候補を擁立して戦っていたこともあり、市長選が終わるまで、知事選の候補者選びは止まったままだった。

 8月初旬から候補者選考を本格化させたが、リストアップすらできていなかった。旧国鉄労組で県支部委員長の経験を持つ洞に白羽の矢を立て、立候補表明にこぎ着けたのは9月28日。告示まで2か月を切っていた。

 洞は10月19日、車で紀中地域を回っていた。これまで同会の候補があまり足を運んだことのない業界団体などにも顔を出す。有田川町の町商工会を訪れた際には、「力のない街を活性化してほしい」と激励を受け、労働組合の幹事会では、参加者から「お互い頑張ろう」と温かい言葉を掛けられた。

 決して手応えは悪くない。それだけに、武内は「もっと早く候補を決めていれば、参院選や市長選の際に顔を売ることもできたのに」と悔やむ。

 同29日夜、和歌山市で開かれた洞の決起集会。28もの団体が名を連ねる会の呼びかけにもかかわらず、216席のうち、7割ほどしか埋まっていない会場を見て、陣営幹部はため息をついた。「業界団体どころか、会の構成団体もまだ回り切れていない」

(文中敬称略、この連載は藤本将揮が担当しました)

(2010年11月1日 読売新聞)

1174チバQ:2010/11/27(土) 23:15:09
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/feature/wakayama1290090051145_02/news/20101118-OYT8T01155.htm
現場から<11.28知事選>
<1>雇 用
「地元で希望の仕事ない」


懸命に就職活動を続ける高校生に、仕事内容などを説明する企業の採用担当者。紀南地域では特に、地元での就職が難しい(田辺市内のホテルで) 「地元で働くためには、医療事務の仕事はあきらめるしかないのかな……」。11月4日、田辺市で開かれた高校生向けの合同就職説明会で、同市の女子生徒(18)は、肩を落とした。

 この日、地元企業19社が参加したが、医療事務の求人はゼロ。白浜町内のホテル会社の採用担当者は「2年前のリーマンショック後、採用数は2〜3割減らした。これまで以上に魅力的な人材に絞らないと……」と厳しい表情を見せた。

 文部科学省によると、今年春に県内の高校を卒業した生徒の就職率は前年より0・4ポイント低い89・5%で、全国で8番目に低い水準だった。特に、県内就職希望者の就職率は89・1%と、県外希望者を1・6ポイント下回る。全体の7割が地元就職を望んでおり、県内の雇用拡大は急務だ。

 県はこれまで、工場などの企業誘致に取り組み、2006年には、雇用者数や投資額などの条件に応じて最大で100億円を補助する「全国最高水準」の奨励金制度を始めた。

 無線通信機器メーカー「和歌山アイコム」は、同制度を活用して昨年、紀の川市で操業を始めた。約80人を新規雇用し、将来的にさらに80〜100人増やす構想だ。県は4年前から計約19億円の奨励金を出し、同社など40社を誘致。新規雇用は計約1000人に達しそうだ。

 県企業立地課の担当者は「通勤や輸送に便利な土地が新規進出の受け皿となっている」とする一方、「課題は紀南地方」と話す。

 進出した40社の中で紀南地域を選んだのは6社のみ。それも、高速道路が整備されている田辺市やみなべ町などばかりで、東牟婁地域や新宮市はゼロだった。

 和歌山労働局が地域別に発表した今年3月の高校新卒者の求人倍率は、和歌山1・18倍に対し、串本0・27倍、田辺0・85倍、新宮0・96倍。紀南の市町村は軒並み1倍を切った。

 串本町の串本古座高校の進路指導担当教諭は「地元企業が少なく、雇用をお願いできる場は限られている。地元で就職したいが、初めからあきらめて県外就職希望を出す生徒も少なくない」と話す。

 木下雅夫・和歌山社会経済研究所総括研究部長は、企業誘致による雇用拡大の限界を指摘し、「地元産の水産物や農産物を加工し、販売したり観光集客に結びつけたりと、既存の資源を産業振興に活用する必要がある」と力説する。

 県は今年4月、就職が決まらないまま卒業した高校新卒者に手を差し伸べる「緊急雇用創出事業」を始め、53人を県や県立高校の臨時職員に採用した。仕事をしながら就職先を探してもらう狙いだったが、これまでに正式採用に至ったのは11人にとどまる。

 知事選の3候補とも、雇用対策を「最重要施策」と位置づける。誰が知事として実効性のある策を打ち出してくれるかを、有権者はじっと見つめている。(辻和洋)

(2010年11月19日 読売新聞)

1175チバQ:2010/11/27(土) 23:15:29
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/feature/wakayama1290090051145_02/news/20101119-OYT8T01265.htm
<2>防 災 地震津波 危機感薄く
向上策 取り組み手探り


地区内に設けられた津波避難タワーへ集まる住民たち。来年以降も年に2回の訓練実施を予定している(10月24日、串本町住吉地区で)  10月24日、古座川河口に近い串本町住吉地区の避難タワーに、次々と住民が集まってきた。地震による津波を想定した地区主催の訓練は今年3月に続いて2度目。だが、約550人の住民のうち、訓練に参加したのは約90人にとどまり、矢口登区長(58)は「期待したほど防災意識は高まっていないのかもしれない。呼びかけを続けていかなければ」と力を込めた。

 紀伊半島南端は、近い将来に発生が予想される東南海・南海地震で最も早く津波が到達する地域の一つ。大津波が1300人以上の命をのみ込んだ1946年の昭和南海地震では、同町でも10人の犠牲者が出た。県の被害想定では、同地区には地震発生の13分後に津波の第1波が押しよせ、最大水位は8メートルとされる。

 いかに地域や行政が迅速で安全な避難行動に導き、住民それぞれに避難を決断させるか。県は5年前から地域の防災リーダーを育成する「紀の国防災人づくり塾」を開き、これまで計約500人が受講。今年度からは民家の耐震化促進に補助を行い、小学生向けの防災教育を進める「県民減災運動」を始めた。

 田辺市では、県の補助を受け避難施設の新設や避難路整備などを行い、現在、5か所ある「避難困難地域」は、来年3月までにすべて解消される見込みだ。

 だが、今年2月28日の南米チリ沖の大地震で、県内で「避難指示」の対象となった1万5165人のうち、避難が確認できたのはわずか117人。避難率0・8%で、全国平均(6・5%)を大幅に下回った。

 宮脇寛和・田辺市防災対策室長は「ハード面の整備は進んだが、津波を人ごとだと考えている市民は多い」と厳しい表情で話し、京大防災研究所の鈴木進吾助教(情報学)も「津波をイメージできないために、都合良く解釈してしまう。防災教育などで正確に理解させる必要がある」と指摘する。

 県総合防災課は「平時から地域で対策を考えてもらえるよう、啓発を続けたい」とするが、防災意識を急激にアップさせる妙案はないのが現状だ。

 避難率0・6%にとどまった那智勝浦町では、チリ沖地震後、10月に3地区、11月に2地区で自主的な防災訓練が行われた。山東寛・町自主防災組織連絡協議会長(65)は「三重県などの先進地を視察し、避難の重要さを痛感した」と話す。

 山東会長の抱いた危機感を、いかに県民全体に広めるか。「住民の意識」という目に見えないものを相手に、手探りの取り組みが続く。(大場久仁彦)

(2010年11月20日 読売新聞)

1176チバQ:2010/11/27(土) 23:15:50
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/feature/wakayama1290090051145_02/news/20101122-OYT8T00856.htm
<3>医 療 産科医不足“特効薬”なく
様々な対策 成果に至らず
 「市立病院での産婦人科診療をやめてしまうか、たった1人で続けていくか」。2006年12月、県立医大から有田市立病院に派遣されていた産婦人科の男性医師(51)は、突然の決断を迫られた。同僚だったもう1人の派遣医が、別の病院に派遣されることになったからだった。

 問題の発端は、国が04年度に始めた、研修先を自由に選べる新医師臨床研修制度。経験を積みやすい都市部の病院に人気が集中したため、地方の医師不足が深刻化し、各地の医大は派遣先見直しに追い込まれた。

 結局、診療継続を決断した男性医師は、大学から時折、応援を受けるなどして今年7月に再び派遣医が得られるまでの3年半あまりを1人で乗り切った。医師は「年間約100人の出産数がもう少し増えれば、とても無理だった」と振り返り、言葉を続けた。「でも、そんなぎりぎりの状態でやっている病院は、決して少なくはない」

 08年に県内の医師は2601人いたが、内科744人、整形外科203人に対し、産婦人科は91人。出産対応のため拘束が長引き、患者から訴えられるリスクも高いことが、医師の産科離れにつながっているという。

 さらに、産科医の6割は和歌山市周辺で勤務。医師1人当たりの出産担当件数は、和歌山周辺の108件に対し、有田周辺は201件と、地域格差も大きい。

 深刻な医師不足を打開しようと県は、産科、小児科、麻酔科の医師を目指す学生や研修医らに、月額20万円を貸与し、貸与を受けた1・5倍の期間を県内で勤務すれば返済を免除される「医師確保修学資金制度」を06年に開始。だが、貸与を受けた研修医13人のうち、産科医はわずか1人だ。

 県は、好条件を県負担で用意して過疎地に赴く医師を募ったり、開業医が総合病院の当直を手伝う制度を整備したりと様々に働きかけてきたが、いずれも目立った成果に至っていない。

 全国の地方自治体が医師確保に苦しむ中、静岡県富士市は、市内で開業する産科医に最大1億円を助成する条例を2年前に施行し、全国を驚かせたが、それですら開業に至った例はない。静岡での取り組みを注視していた県医務課の担当者は、「予算を掛ければ解決する問題ではない。解決策があるなら教えてほしいほど」と途方に暮れる。

 今年、県の人口は100万人を切り、出生率1・36は全国32位。人口を維持するには出生率2・07が必要とされる中、人口減対策に追われる県企画総務課は「人口減に歯止めをかけて、県内に活気を取り戻すには、産みやすい環境作りが不可欠」と危機感を強める。

 特効薬が見いだせないにもかかわらず、早急な対策が求められる難題が、28日に選ばれる新知事を待ち受けている。

(上野綾香)

(2010年11月21日 読売新聞)

1177チバQ:2010/11/27(土) 23:16:09
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/feature/wakayama1290090051145_02/news/20101122-OYT8T01234.htm
<4>教 育 教師余裕なく疲弊
財政難 増員ままならず


中学校の授業を見学する紀北教育支援事務所の指導主事ら。現場を訪れて教員に直接アドバイスを行う(かつらぎ町で)  和歌山市内のある公立小学校の校長室には、いつもおにぎりが置いてある。朝食を食べて来なかった児童のために、女性校長(59)が手ずから握ったものだ。

 授業中に教室を飛び出したり、同級生に暴力をふるったりといった問題行動を起こした児童は、落ち着くまで校長が校長室で面倒を見る。毎日のように数人が部屋にいる状況に、校長は「担任は手いっぱいで……」とため息をつく。

 2009年度、県内の公立校では、753件の暴力行為が発生。児童生徒1000人当たり6・4件と、全国平均を2・1件上回った。教師は、問題行動が起きるたびに子どもに指導を行い、家庭訪問に走る。保護者たちから苦情を受けることも少なくない。

 忙しさや責任の重さに、体調を崩す教師は後を絶たず、約7400人いる県内の公立学校教員のうち、ここ数年は常に100人前後が休職している。その半数は、うつ病などの精神疾患によるものだ。

 「もっと人に余裕があれば」。学校関係者はそう口をそろえ、独自に対策をとる市町村教委もある。和歌山市教委は03年から、小学校低学年の授業のサポーター制を導入し、10年度は約20人を配置。同様の支援員として海南市は12人、有田市は6人を置くなど、各自治体がそれぞれの予算で行っているが、県が採用する臨時講師と違って、担任を任せることはできず、補助的な役割にとどまる。

 市町村からは県予算による教員配置を求める声が上がるものの、県教委は財政難から独自配置には否定的。県教委総務課の西岡敬秘書班長は「金を使って教員を増やすよりも、教員のスキルを上げることが先決だ」と強調するが、現場からは「教師のスキルアップすら、財政難でおろそかにされるのでは」との声が漏れる。

 不信感の一因は、現状とマッチしない県教委の様々な施策だ。

 05年、県教委は県内7か所の教育事務所を全廃。「市町村教委への権限移譲」が建前だったが、実態は行財政改革に伴う合理化が目的だった。その後、指導主事による地方の学校への訪問が手薄になるなどし、現場からは「県教委の支援が行き届かない」と不満が噴出。今年4月、県教委は県内4か所に教育支援事務所を置き、指導主事の配置を復活させるはめになった。

 2年前からは、「市民性を育てる教育」をキャッチフレーズに、地域住民による実習授業の実施や、ボランティアとしての学校行事への参加を推進している。だが、ある市教委の担当者は「地域の人に、問題行動を起こす子どもへの対応まで手伝ってもらえとでも言うのか」と反発する。

 紀中地方のある教育長は吐き捨てるように言う。

 「県教委の『かけ声』はもういい。欲しいのは実利だ」(加野聡子)

(2010年11月23日 読売新聞)

1178チバQ:2010/11/27(土) 23:16:28
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/feature/wakayama1290090051145_02/news/20101123-OYT8T00795.htm
<5>新規就農者逃すな
定住環境の充実必要


白菜の成長を確認する今城さん。新規就農から4年目を迎え、ようやく経営が安定してきたという(紀の川市で)  「歳なので、代わりにやってくれんか」

 今年9月、紀の川市の今城彰伸さん(25)は、80歳代の男性に玉ネギ畑を託された。2007年に農業を始めた今城さんが耕す約50アールのうち8割は、耕作をやめた人から借りた土地だ。「体調不良や突然死で、急に耕し手がいなくなる例を3、4か月に1度は耳にする」と今城さんは話す。

 県内就農者数は戦後減り続け、05年には約5万人。15年前より25%も減り、その半数を65歳以上が占める。高齢化と後継者不足に悩む県内農業が期待するのが、他地域からの新規就農者だ。

 県は、04年に農業技術や経営を学ぶ就農支援センター(御坊市)を開設し、06年には農業大学校(かつらぎ町)に社会人課程を設けた。一定の条件を満たせば、最高100万円を無利子貸与する「就農安定資金貸付け」も08年から開始。その結果、09年の農家出身者以外の新規就農者は66人に達した。

 だが、農業を始める若者たちを取り巻く環境は、決して温かなものではない。

 「農地が見つかるのがあと半年遅かったら、農業をあきらめていたかも」

 初めての収穫を終えた約50アールの桃畑で、昨年10月に農業を始めた村田英之さん(34)は、これまでの苦労を振り返った。

 10年近く勤めた大阪の会社を辞めて就農支援センターの門をたたいたのは4年前。センターで学びながら農地を探したが、2年間の課程を修了しても見つからず、1年間をアルバイトでしのぎ、ようやく借りられた。

 今月、同センターを修了した8人のうち、既に農地を確保しているのはたった1人。県内の耕作放棄地はこの25年で4倍に増え約3600ヘクタールに達するが、その多くは荒れていたり、規模が小さかったりして、新規就農にはとても使えない。

 農地探しを手助けする和歌山市農業委員会の岩橋章博事務局長(57)は「知らない人に土地を貸すことに抵抗を感じる農家が多い」とため息をつく。「終戦後の農地改革のように、貸した田畑が戻ってこないと思っている人すらいる」

 新規就農者を逃すまいと、県は今春、JAに委託して休耕地の情報収集を行うシステムを創設。指導役の農家に農業を教えてもらいながら、地域に溶け込む新制度も始めた。

 県は「やるべきことはやった」と胸を張るが、大西敏夫・和歌山大経済学部教授(農村・農地政策)は、「住居の確保や教育環境の充実など、定住して家族を持つことを視野に入れた支援も必要」と指摘する。

 「衰退する農業の救世主として、新規就農者に期待するのは各県とも同じ」。農林水産政策研究所(東京)の江川章主任研究官はそう話し、「受け入れ側は今後、就農者から選ばれる立場となる」と強調する。

 始まりつつある“新規就農者争奪戦”を勝ち抜ける施策が、新知事に求められる。(落合宏美)(おわり)

(2010年11月24日 読売新聞)

1179チバQ:2010/11/28(日) 12:48:14
http://mainichi.jp/area/aichi/news/20101128ddlk23010145000c.html
選挙:知事選 市長会、候補推薦せず 絞り込み困難と判断 /愛知
 県市長会長の中野直輝・小牧市長は27日、市長会と実質的な同一組織「県市長協議会」が、来年2月の知事選で特定候補を推薦しないと決定したことを明らかにした。過去3回の知事選では神田真秋知事を推薦したが、今回は神田知事が4選不出馬を決めたうえ、主要政党の相乗り構図が崩れており、推薦者を絞り込むのは困難と判断したという。各市長が個別に候補者を支援することは妨げない。

 市長協議会は選挙で推薦を出す際、県内37市長が個人の立場で組織する。19日の市長会臨時総会後の会合で推薦しないと決めたという。中野市長は「立候補を予定する4人はいずれもしっかりとした見識の持ち主で、誰か一人を推薦するのはなじまない」と述べた。

 県町村会長の江戸満・扶桑町長も27日、毎日新聞の取材に対し、「県町村長協議会」を通じた推薦を見送る考えを示した。

 知事選には民主党が元総務省審議官の御園慎一郎氏(57)、自民党県連が元同省課長補佐の重徳和彦氏(39)、みんなの党が医師の薬師寺道代氏(46)を擁立すると決定。さらに、自民党衆院議員の大村秀章氏(50)が河村たかし名古屋市長と連携し、離党して出馬する方針を固めている。【宮島寛】

毎日新聞 2010年11月28日 地方版

1180チバQ:2010/11/28(日) 20:54:55
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201011280029.html
「大阪都構想」秋の前哨戦(1/2ページ)2010年11月28日

 「大阪都構想」を掲げる地域政党・大阪維新の会は27日、来春の大阪市議選と府議選の立候補予定者約50人が大阪・ミナミに集結。代表の橋下徹知事と並んで、統一地方選に向けた初の大規模な街頭演説会を開いた。一方、大阪市の平松邦夫市長はこの日、タウンミーティングで都構想を批判。市長を支える民主党も知事への対決色を強める。「主戦場」の大阪市で、決戦への足音が高まってきた。(池尻和生、坪倉由佳子)

■50人そろい市長批判(維新の会)

 「大阪市役所と大阪府庁を一緒にぶっ壊し、新しい役所をつくる。これが我々の大阪都構想の目標なんです」

 難波の高島屋前。橋下知事はいつものように「大阪市解体」を叫び、平松市長について「何がやりたいのかよくわからない。市職員の組合から応援を受けているから、改革できるはずがない」と攻撃した。その後、勢ぞろいした維新の会の立候補予定者が、1人ずつマイクを握った。

 「平松市長は既成政党とともに敵に回った」「市役所の利権を守る前に、市民の利益を守れ」。足を止めた通行人数百人を前に、1時間余にわたり演説が続いた。聞いていた維新の会幹部は、満足げに語る。「対『平松』の構図を浮き彫りにできた。今後も大規模な集会を開き、平松市政の問題点を訴えていく」

 府民対象の朝日新聞の10月の世論調査で、都構想について知事の「説明不足」を指摘する声が約7割に上った。平松市長側からも「具体案が見えない」と批判される。維新の会はこうした点を意識し、定期的に同様の街頭演説を行って、市民に都構想を理解してもらおうともくろむ。

 市議選の公認候補31人のうち19人は新顔。ふだんは自己流で街頭演説をしているが、人気の高い知事や他の立候補予定者の訴えぶりを聞くことで、演説を「練習」させる意味も込めているという。

■「戸惑い構想」と反論(平松市長)

 「知事は府の財政がボロボロだから、何とか目をそらそうと大阪市だけを攻撃してくる。大阪都構想ではなく、大阪戸惑い構想だ」

 平松市長は福島区でのタウンミーティング(TM)で、約320人の聴衆を前に皮肉った。会場からは都構想に関する質問が盛んに飛ぶ。7月以降、各区を回るTMは11回目。当初は都構想に触れないこともあったが、最近は知事への対決姿勢を強めている。

 前日の26日には上京し、民主党の岡田克也幹事長を国会内に訪ねた。「都構想という中身のないものに市民が惑わされている」と訴えると、岡田氏は「大阪市の地域主権、地方分権に向けた道筋をダイナミックに出してほしい。市民が誤解する部分は打ち消すなど、市がきちんと情報発信をして」と応じたという。

 岡田氏は23日の民主党府連主催の講演会で、都構想を「地方主権に逆行する」と批判した。府連幹部も知事について「好きなことを言い放題だ」と怒りをあらわにする。

 市長の後援会は、都構想を批判する本を出版した高寄(たかよせ)昇三・甲南大名誉教授らを招いたシンポを20日に大阪市内で開催。高寄氏は「知事の政治手法はポピュリズム(大衆迎合)の典型。一番の弱点は政策内容が貧困であることだ」と述べた。学者や文化人らに都構想反対の論陣を張ってもらおうという試みも進める。

1181名無しさん:2010/11/29(月) 02:55:11
伝統的に自民、公明が強すぎる和歌山とはいえ票差が大きすぎる。 

◆和歌山県知事選
 開票終了

当  259200 仁坂 吉伸 無現 【自】

    76051 藤本真利子 無新 【民】【国】

    24467 洞  佳和 無新 【共】

2010年11月29日
[2010和歌山県知事選]
仁坂さん大差で再選
http://www.wakayamashimpo.co.jp/news/10/11/101129_8970.html

知事選2010わかやま 仁坂氏、自公支援で圧勝 藤本氏、民主逆風響く
2010.11.29 02:33
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/wakayama/101129/wky1011290234000-n1.htm

>藤本氏は浮動票の取り込みを狙ったが、民主党への逆風も響いた。

1182名無しさん:2010/11/29(月) 03:00:37
http://www.wbs.co.jp/news.html?p=22071
2010年11月28日(日) 23:47
和歌山県知事に仁坂氏。圧勝で再選。

任期満了に伴う和歌山県知事選挙の投票がきょう28日行なわれ、即日開票の結果無所属現職で自民党推薦公明県本部支持の仁坂吉伸さん60才が新人候補を破って再選を果たしました。和歌山県選挙管理委員会が発表した開票結果は次の通りです。敬称は省略します。 当選仁坂吉伸60才無所属現25万9200票,藤本眞利子56才無所属新7万6051票,洞佳和62才無所属新2万4467票以上がきょう行なわれた和歌山県知事選挙の開票結果でした。再選を果たした仁坂さんは和歌山市出身で東京大学法学部卒業後通商産業省、いまの経済産業省に入りました。この間通商政策局審議官や製造産業局次長を経てブルネイ大使を務めました。日本貿易会専務理事在職中の4年前、和歌山県で起きた官製談合事件をうけ当時の木村良樹知事が逮捕され辞任したことから行なわれた出直し選挙に立候補し初当選しました。今回は県民連合の立場で立候補したいとの姿勢を示していましたが民主党が県議で新人の藤本眞利子さんを擁立したことから
急きょ自民党の推薦や公明県連支持を受けて選挙に臨みました。選挙は共産党推薦の洞佳和さんも立候補し現職と新人による三つ巴の選挙となりました。選挙戦で仁坂さんは4年間の実績を強調、インフラ整備や経済対策などに力を入れることやこれまで取組んできた改革を進めたいと有権者に支持を訴えました。一方、新人の藤本さんは、民主党の国会議員らと共に県内をまわり、財政出動による経済対策や雇用の創出をと有権者に支持を訴えました。事実上現職の仁坂さんと新人の藤本さんの一騎打ちの選挙となりましたが、現職の仁坂さんが県市町村会や各種団体、県の職員組合が加盟する自治労県本部などの推薦を受けて優位に選挙を進め仁坂さんが藤本さんを押さえて再選を果たしました。自民党県連と初めて政策協定を結び選挙戦を戦いました。一方藤本さんは女性や庶民の立場を訴えましたが知名度が浸透せず和歌山市以外での得票が伸びませんでした。また洞さんも共産党の支持基盤などとともに雇用の創出や無駄な財政支出のカットなどを訴えましたが、立候補が三人の中で最も遅かったことや有権者への訴えが十分浸透せず、支持を拡大できませんでした。投票率は出直し選挙だった4年前の前回より8・16ポイントアップし43・37パーセントで、8年前よりも上回りました。和歌山県の当日有権者数は84万756人でした。再選を果たした仁坂さんは、和歌山市の選挙事務所での当選インタビューで「これまでの実績が評価された。働く場を増やすため、企業誘致や産業振興を進めてきたが主役は県民だ。皆さんと一緒に また4年間頑張っていきたい」と抱負を述べました。

1183名無しさん:2010/11/29(月) 03:03:11
http://www.wakayamashimpo.co.jp/news/10/11/101129_8970.html
2010年11月29日
[2010和歌山県知事選]
仁坂さん大差で再選

任期満了に伴う知事選は28日、 投開票が行われ、 県政継続と県の発展を訴えた無所属で現職の仁坂吉伸さん(60)=自民推薦、 公明県本部支持=が、 いずれも無所属新人で元県議の藤本眞利子さん(56)=民主、 国民新推薦=、 JR西日本シニア社員の洞佳和さん(62)=共産推薦=を大差で破り再選を果たした。 選挙戦は景気・雇用対策などを争点に展開されたが、 有権者の関心は高まらず、 投票率は過去最低だった前回(平成18年)を8・16上回る43・37%にとどまった。

今回の知事選は仁坂県政1期目の審判と継続の是非を問う選挙でもあった。仁坂さんは選挙戦で、前知事不祥事の後を受けて、県政信頼を取り戻すべく4年間懸命に取り組んだことをアピール。また景気・雇用対策では、知事就任以来約80件の企業誘致を実現させたことなどを強調し有権者の理解を求めた。

県内各地に張り巡らせた後援会組織は強固で、 選挙戦は序盤から優勢。 自民、 公明党の支援をバックに無党派層も取り込み、 現職の強みと組織力を発揮した形だ。

一方、 藤本さんは景気対策について財政出動や公共調達の最大限活用を訴えた。 しかし、 出遅れ感に加え、 参院選敗北による民主の勢いの陰りと低投票率も影響。 頼みとする無党派層への支持拡大には至らなかった。

洞さんは、 景気対策では企業誘致だけでなく、 すべての中小零細業者を支援する産業振興策に転換すると訴えたが、 前回に共産推薦候補が獲得した9万票を大きく下回った。


大勝に沸く選挙事務所
午後8時10分、 和歌山市北汀丁の選挙事務所に吉報が届くと、 室内は詰め掛けた多くの支持者の拍手と歓声で沸き返った。 5分後に到着した仁坂さんは神坂次郎後援会長の発声で万歳三唱し、 大勝で再選の喜びを爆発させた。

仁坂さんは娘の友香さん(28)から花束を受け取り、 「本当に多くの皆さんのご支援のおかげで再選を果たすことができた。 これは皆さんのこれからの和歌山に対する期待。 和歌山を元気に、 温かい改革を皆さんと一緒に進めるための第一歩を記せた」 と笑顔。 選対本部長を務めた中村愼司紀の川市長は対立候補を大差で抑えた県民の支持に感謝し、 「知事にはこれからの4年間、 今までの4年間を基礎として和歌山の浮上へ頑張ってもらいたい」 と激励。 自民党県連会長の二階俊博衆院議員は 「40項目にわたる知事との約束事があり、 それをこの4年間でどう実現できるか。 県民の皆さんと約束したことを、 必ず実行できるように頑張りたい」 と力を込めた。

1184名無しさん:2010/11/29(月) 03:06:02

和歌山知事に仁坂氏再選=自民、公明が支援
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&rel=j7&k=2010112800222

 任期満了に伴う和歌山県知事選挙は28日投開票され、自民推薦で公明党県本部支持の現職仁坂吉伸氏(60)が、前県議の藤本真利子氏(56)=民主、国民新推薦=、鉄道会社員の洞佳和氏(62)=共産推薦=の2新人を破り、再選を果たした。投票率は43.37%と前回(35.21%)を上回った。
 自民党は今月14日の福岡市長選に続き、与野党対決が鮮明になった大型地方選を制し、来春の統一地方選へ弾みを付けた。 
 企業誘致や子育て支援など1期目の実績を訴えた仁坂氏は当初、「公務優先」の姿勢で出遅れ感があった。しかし、告示後は厚い保守基盤に加え、連合和歌山の中心である自治労県本部など有力支持団体がフル回転、県内全域で支持を広げた。
 藤本氏は、政権与党との太いパイプを強調。一部の建設業者の支援を受けたほか、地元和歌山市では追い上げを見せたが、尖閣ビデオ問題などをめぐる民主党への逆風から票を伸ばせなかった。洞氏は出遅れが響いた。

◇和歌山県知事選当選者略歴
 仁坂 吉伸氏(にさか・よしのぶ)東大経卒。74年旧通商産業省(現経済産業省)に入り、製造産業局次長、ブルネイ大使などを経て、06年12月和歌山県知事に初当選。60歳。和歌山県出身。当選2回。

◇和歌山県知事選開票結果
当 259,200 仁坂 吉伸 無現
   76,051 藤本真利子 無新
   24,467 洞  佳和 無新
(2010/11/28-23:35)

1185名無しさん:2010/11/29(月) 20:27:24
消費税だ尖閣だと言う前に、選挙体制を作るのが遅すぎる
地方組織が脆弱だっていうのはよく言われるけど、そんなの選挙前から分かりきってるわけで
だったらせめて時間かけて候補者自身が選挙区を何周もしないと、お話にならない

1186チバQ:2010/11/29(月) 23:53:32
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20101129ddlk30010172000c.html
激突:’10知事選 仁坂氏、余裕の再選 政党対決、終始優位に /和歌山
 近畿で唯一人口100万人を割った県の過疎対策、低迷する地域経済の活性化策などが争点となった知事選は、28日投開票され、現職の仁坂吉伸氏(60)=自民推薦、公明県本部支持=が、前県議の藤本真利子氏(56)=民主、国民新推薦=と元国労県支部委員長の洞佳和氏(62)=共産推薦=の2新人を破り、再選を果たした。仁坂氏は自民、公明支持層に支えられ安定した戦いを進め、民主への逆風もあって他候補を圧倒した。【知事選取材班】

 和歌山市北汀丁の仁坂氏の事務所は、当選の知らせが伝えられると、集まった支持者たちから歓声が上がり、拍手がわき起こった。万歳三唱した仁坂氏は、「再選を果たせたのはご支援のたまもの。温かい改革を進める第一歩が示せた」と話した。

 自民県連会長の二階俊博衆院議員ら国会議員や、選対本部長を務めた中村慎司・紀の川市長ら県内の首長が駆け付け、「和歌山浮上のため改革を進めてほしい」と口々に祝福。世耕弘成参院議員は「民主のパフォーマンス政治に飽き飽きした結果だ。県内から民主勢力を駆逐する」と気勢を上げた。

 選挙戦で仁坂氏は、入札制度改革や約80の企業誘致、財政再建など1期目の実績を強調。さらに、インフラ整備も引き続き取り組むとし、100万人割れした県人口については「人口流入県に変えていく」と訴えた。

 仁坂氏は当初は政党色の薄い選挙戦を構想。しかし、元民主県連代表の藤本氏が立候補表明し、自民が政党対決の選挙戦を指向、仁坂氏も受け入れた。告示前に公明が県本部支持を決めたことも安定した戦いにつながった。また本来は民主を支持する労働組合も取り込んで、支持基盤に厚みを増した。

 ◇「積極財政」に信なく 逆風藤本氏、浸透ならず
 和歌山市雑賀屋町東ノ丁の藤本氏の事務所に落選が伝えられると、支持者らは一瞬に静まり返った。藤本氏は疲れ切った表情で深々と頭を下げ、「景気を回復させる政策を訴えてきたが、その思いを届けられなかった。結果は真摯(しんし)に受け止めている。本当に申し訳ない」と述べた。選対本部長を務めた民主の岸本周平衆院議員も、「こんなにいい候補が勝てなかった。私の力が及ばなかった」と沈痛な表情を浮かべた。

 公共投資増を旗印に掲げ、「中央から予算を持って来られるのは私だけ」と政権とのパイプを強調した。しかし頼みの政権への逆風で無党派層の支持をつかめず、民主支持層さえ固めきれなかった。紀南での知名度不足も響いた。

 ◇出遅れ響き無念−−洞氏
 「働く人を大切にする県政を」と訴えた洞氏。落選が伝わり、和歌山市西旅籠町の事務所に姿を現すと、支援者からねぎらいの言葉が掛けられた。洞氏は「立候補表明が遅かった。もっと話を聞いてもらえれば、必ず理解してもらえた」と無念の表情。「公約実現のため、今後も運動を続けたい」と話した。選挙戦では、中学卒業までの医療費無料化▽国保料の1人1万円引き下げ−−などを訴えたが、出遅れが響いて浸透しなかった。

 ◇投票率43・37%、前回比8ポイント増 過去3番目の低さ
 投票率は43・37%と、前回(06年)の35・21%を8・16ポイント上回ったが、過去3番目に低かった。当日有権者数は84万933人(男39万1378人、女44万9555人)だった。

 戦後最低を更新してきた前々回(04年)と前回は上回った。自民や公明などが推す候補と共産推薦候補の一騎打ちだった過去2回に比べ、今回は民主・国民新の推薦候補の三つどもえになったことが、上昇に影響したとみられる。ただ、今年は7月の参院選に加え、特に大票田の和歌山市で市長・市議補選や県議補選が続き、“選挙疲れ”も指摘された。

 期日前投票(今月12〜27日)は7万8305人で、全投票者の21%を占めた。前回の1・95倍で、全市町村で前回を上回った。

1187チバQ:2010/11/29(月) 23:53:49
 ◇職員の実力アップ
 ○…7月11日の参院選、8月1日の和歌山市長・市議補選、10月17日の県議会和歌山市選挙区補欠選、そして今回の知事選。この5カ月で4回の選挙をこなした和歌山市選管。95年には9カ月間に5回選挙があったこともあるが、今回はほぼ毎月途切れることなく準備作業に追われ続けたことから、市選管も「仕方がないとはいえ、落ち着く期間がない……」。それでも、開票所となる同市中之島の県立体育館には、アルバイトの市職員らも含めた担当者らがきっちりと設営した。経験を重視した配置が功を奏し、担当職員の技術力アップにもつながっているとか。

 ◇慣れた場所が一番
 ○…和歌山市福島では、「福島実行組合集荷場」が投票所に早変わり。市選管によると、1976年の衆院選で初めて使われて以来、30年以上にわたって地域の投票所に。現在、約3600人の有権者が対象となっている。この日もジャンパーなどを着込んだ有権者が思い思いの候補者名を用紙に書き、投票していた。市選管は「どこでも同じだが、投票場所を変えると、間違えてしまう人がおり混乱が起きてしまう」と、今後も活用する方針だ。

==============

 ■解説

 ◇過疎先進県の未来像示せ
 藤本氏の惨敗は、菅政権への厳しい評価が反映したことは間違いない。しかし、「積極的な公共投資」に特化したかのような陣営の主張に魅力がなかったことも、大きな要因だった。

 厳しい財政状況の中で「財政出動」を唱え、政権転落前の自民党と同様に「国から予算を引っ張る」と繰り返す訴えに、多くの有権者は共感しなかった。「できることしか公約しない」とする仁坂氏の訴えの方が、県の将来を具体的に描いていた。得票率33%で敗れた参院選の民主候補に、陣営の運動量では勝っていた藤本氏の得票率21%の大敗を、逆風の強弱だけで説明すべきではない。

 しかし、仁坂氏の1期目の実績と選挙戦での訴えもまた、人口100万人を割った県の未来を開くと確信させるには至らなかったのではないか。選択肢が乏しいとされた06年前回選に続き、有権者の半数以上を占める棄権者47万6216人が、そのことを物語る。「100万人の県民連合」を掲げる仁坂氏は、“過疎先進県”としての和歌山の未来像を描き、投票しなかった県民の声も拾う県政を目指してほしい。【山下貴史】

==============

 ◆開票結果=選管最終発表

当 259200 仁坂吉伸  60 無現

   76051 藤本真利子 56 無新

   24467 洞佳和   62 無新

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仁坂吉伸(にさか・よしのぶ) 60 無 現(2)

 知事[歴]通産省職員▽JETROミラノセンター次長▽通産省生活産業局総務課長▽経企庁長官官房企画課長▽経産省大臣官房審議官・製造産業局次長▽駐ブルネイ大使▽日本貿易会専務理事▽東大=[自]

1188チバQ:2010/12/02(木) 21:58:13
>>1097>>1113
http://mainichi.jp/area/nara/news/20101202ddlk29010576000c.html
選挙:知事選 民主県議団、独自候補の擁立を断念 県医師会長が辞退 /奈良
 来年4月の統一地方選で予定される知事選について、民主党県議団(9人)は1日、独自候補の擁立を断念する方針を決めた。立候補を要請していた県医師会の塩見俊次会長(61)が辞退すると回答。県議団とは別に候補者選定を進めている同党県連も、他に擁立できる見通しは立っていない。このため知事選は、現職の荒井正吾氏(65)と共産党県委員会が支援団体と予定している独自候補の一騎打ちになる可能性が高まった。【阿部亮介】

 民主党県連は今年2月の県連大会で、知事選で単独推薦候補を擁立する方針を決定。同党県議団は10月、荒井知事の県政運営を「積極的に評価することはできない」との結論をまとめ、独自候補擁立を目指す方針を確認した。

 山下力県議団長らが11月初旬、医療行政に詳しく、県内で知名度のある塩見氏に立候補を要請した。県医師会の政治団体「県医師連盟」が、昨夏の衆院選や今夏の参院選で民主党候補を推薦するなど、政権交代前後から、両者が急接近したことが背景にある。

 県医師会内部には、塩見氏の立候補に期待する声もあったが、反対論も根強かった。菅政権の内閣支持率が低下の一途をたどる中、福岡市長選や和歌山県知事選で民主党推薦候補が敗北。同党への逆風の強まりもあり、塩見氏は最終的に辞退した。

 山下団長は毎日新聞の取材に「県議団として候補擁立を断念する」と述べた。県連は県議団の意向を尊重するとしている。

 一方、同党支援団体の連合奈良は、荒井知事と良好な関係を維持してきた。11月30日の政策懇談会では、来年度予算編成に向けて県内企業の活性化や雇用創出などを要望。今後、荒井知事の支援を協議するとみられる。

 同党県連は県議選に21人の擁立を目指しているが、連合の支援は必須だ。知事選で独自候補を擁立すれば相乗効果も期待できる。一方で逆風の中、連合の支援が得られなければ当選が厳しい候補予定者もおり、独自候補擁立には主戦論と慎重論が相半ばしていた。

1189チバQ:2010/12/02(木) 22:08:24
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20101202-OYT1T00393.htm
堺、市議会定数削減で3案…出来レース?全部否決

 1日開会した堺市議会(定数52)の定例議会で、大阪維新の会と公明党、民主党・市民連合の3会派が、来春の統一地方選から定数を10〜7削減する条例改正案をそれぞれ提出し、本会議で即日採決の末、否決された。

 議会内では「事前に合意に向けた動きがほとんどなく、選挙目当てのパフォーマンス合戦だ」と批判の声が上がっている。

 同市議会では、第4会派の大阪維新の会(7人)が先月22日、「定数45」とする議案の提出方針を各会派に説明。他会派から「なぜこの時期に出すのか。選挙向けのポーズだ」との声が出る一方、最大会派の公明党(13人)は「同44」、第2会派の民主党・市民連合(11人)は「同42」と、削減数で大阪維新の会を上回る対案を急きょ作った。

 1日の本会議では、3会派が「議会も身を削る必要がある」などと提案理由を説明。公明党、民主党・市民連合などが「選挙が近く、急ぐべきだ」との理由で、委員会審議の省略を求めたため、同日中に採決が行われ、いずれも賛成少数だった。

 反対した共産党(8人)は「本気で議案を通すつもりなら、これまでしてきたように早くから会派間で調整していたはず」といい、無会派の議員は「“三すくみ”で否決されるのを見越した出来レース。議論したくないから初日に採決したのでは」と批判している。

(2010年12月2日12時15分 読売新聞)

1190チバQ:2010/12/02(木) 22:09:48
http://www.asahi.com/kansai/sports/news/OSK201012020021.html
W杯開催国、決定直前 橋下知事のスタジアム反対に波紋(1/3ページ)2010年12月2日
 日本が手を挙げている2022年サッカー・ワールドカップ(W杯)の開催国決定を目前にして、大阪府の橋下徹知事が開会式と決勝戦の会場に想定される大阪・梅田のスタジアム建設に「反対」を明言し、波紋が広がった。招致関係者は選考に影響することを心配し、騒ぎ立てないように気を使うが、知事の態度はますます硬化。いったい、この時期になぜ――。

    ◇

 「一度決めたことを続けることを是とするなら、公共工事も何も止まらない。間違っていたら変更すべきだ」

 橋下知事は1日、「反対表明」に批判が出ている、と報道陣から問われると、こう反論した。「統計上のデータはないが」と前置きしたうえで「府民の多くはあんなところにスタジアムは(いらない)、という思い。それをそのままぶつけた」。

 知事はもともと「北ヤードは緑に」というのが持論。だが今年2月、大阪へのスタジアム誘致検討協議会の初会合に出た時は、資金面に疑問を述べながらも「大阪に住み続ける僕としては何とかしたい」と誘致に賛同していた。

 それが8月以降、態度を一変。自ら代表を務める「大阪維新の会」のタウンミーティングで、大阪市の平松邦夫市長との対立軸の例として「緑にしたい」と強調し始めた。11月27日には明確に「建設反対」へ踏み込んだ。

 なぜ心変わりしたのか。知事は2月に賛同したことについて「当時は大阪市内のことは市役所が決めるという行政上の慣行を尊重し、平松市長を後押ししようと思った」と釈明する。選考に影響しかねない今になって反対を明言した理由は「W杯のためだけに造って、その後どうするんだと冷静に考えた。事前にクギを刺さねばと思った」。

 さらに、今後はスタジアム建設構想の是非を「有権者に選挙か何かで問いたい」と、統一地方選に向けて争点化する可能性もちらつかせる。


   ◇

 「W杯招致の機運を盛り上げていくべき最終局面の時期に、何を考えているのか」

 平松市長は橋下知事の「反対表明」を聞いて、報道陣の前で何度も首をひねった。市の招致担当者は「このタイミングの発言は招致の足を引っ張るだけ。あまり騒がず冷静に対応したい」と話す。

 約48億円を支出した「大阪五輪招致」の失敗の記憶は生々しい。厳しい財政状況のなか、招致関連経費は日本招致委員会への登録料100万円と、招致活動費の約700万円だけに切りつめながら朗報を待つ市にとって、知事の発言は想定外の出来事だった。

 ただ、仮に日本開催となった場合、約1千億円と試算されるスタジアム建設費をどこが負担するかが問題になる。平松市長は一貫して、市は負担に応じないという姿勢だ。

 一方、市長は日本が開催国から外れても、規模を縮小したうえで北ヤードにスタジアムを誘致したい、との考えを記者会見で示している。

 橋下知事はこうした点を突き、「財源の話も結局進んでいない。競技場はほかにもある」と市長批判を強める。

    ◇

 開催国の選考が行われるスイス・チューリヒに入ったW杯日本招致委関係者らは「大阪市と橋下知事の話」と静観するものの、「なんでこの時期に」という思いも強い。

 日本招致委員長の小倉純二・日本サッカー協会会長は30日、プレゼンテーションの最終リハーサル後の取材で「8万人規模のスタジアムには、反対する人もいるんで」と愚痴をこぼす一幕もあった。

 大阪への誘致検討協議会の委員でもある関西経済連合会の下妻博会長は「個人でいろんな考えがあると思うが、誘致している時に知事が言うのはどうか」と苦言を呈した。

 一方、関西経済同友会は山中諄代表幹事(南海電気鉄道会長)らが反対、協議会参加も断った。幹部は「京セラドームと需要を奪い合う可能性があり、赤字で運営が成り立たないのでは」と懸念する。

  ◇

 〈W杯スタジアムの大阪誘致構想〉 JR大阪駅北側の貨物駅跡地(北ヤード)内の約7ヘクタールに、最大8万3300人の収容が可能な「大阪エコ・スタジアム」(仮称)を建設。W杯の日本開催が決まれば、開会式や決勝戦を行うメーン会場に想定される。

 大阪市は当初、2002年W杯会場だった長居陸上競技場への招致を考えていたが、昨年12月に日本サッカー協会から北ヤード誘致を打診され、平松邦夫市長が賛同。2月に同協会、Jリーグ、市、府、関西経済連合会、大阪商工会議所で誘致検討協議会を設立した。

    ◇

1191チバQ:2010/12/03(金) 22:21:33
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20101203ddlk30010422000c.html
選挙:知事選 国政の構図なぞり明暗 /和歌山
 <検証>

 現職の仁坂吉伸(60)が、前県議の藤本真利子(56)と元国労県支部委員長の洞佳和(62)の2新人に圧勝した知事選(11月28日投開票)。それは各陣営が、国政の与野党対決の渦にのみ込まれ、逆風と順風を受けた結果でもあった。渦に引き込み、あるいは引き込まれ、明暗は分かれた。計算と誤算。その深層を追った。(敬称略)【山下貴史、岸本桂司、藤顕一郎】

 ■前哨戦

 ◇模索された脱政党
 7月の参院選に向け、推薦人として「仁坂吉伸」の名を記したはがきが、県内に大量に配られた。公明比例代表の選挙用。仁坂後援会の幹部は「公明に貸しができた」と胸を張った。一方、ある政界関係者は違う見方をとる。「仁坂の名を入れても、公明票が増えるわけではない。むしろ公明支持者に仁坂の名前を売り込んだことになる」。この時期の仁坂への配慮については、「最低限の責任は果たし、知事選での自主投票も選択肢に残す“布石”なのだろう」と解説する。

 政党色の薄い選挙戦を指向したのは、何も仁坂だけではなかった。大票田・和歌山市で、仁坂後援会と、民主県連代表の岸本周平(衆院和歌山1区選出)の後援会は、多くが重なる。民主関係者の間でも当初浮上したのは、首都圏の会社経営者。選挙経験はない。それぞれが思惑を抱え、政党色を薄めた選挙戦が模索されていた。

 ■転回

 ◇囲い込みに出た自民
 しかし、水面下では異なる動きがあった。民主の候補者擁立が静かに進んでいた今年1月。「真利子にはもっと上を目指させる」。藤本の有力支援者の言葉が、仁坂周辺の耳に届く。関係者は一瞬、耳を疑ったという。藤本は民主県連の前代表で、幹事長(当時)。政党色は消しようがない。6月、民主県連は藤本擁立を決めた。仁坂が掲げてきた脱政党の「県民連合」路線は、これを境に急速に変質していく。

 動いたのは自民だった。7月、自らが入院中に推薦を決めた自民県連に、退院した仁坂は「ぎょっとした」と漏らした。県連会長の二階俊博は後に取材に対し、このころの仁坂の対応について「自民の推薦が『いるか、いらんか』なんて言うんやから」といら立ちをのぞかせた。仁坂は県連に推薦依頼することで合意、次いで党本部推薦を受けた。

 二階が打った手はこれだけではない。

 関係者によると、二階は10月下旬、大阪に出向き、公明を支持する創価学会の有力者と会談。公明は11月5日、県本部支持を発表した。民主対自民・公明対共産。国政と同様の構図が出来上がった。

 さらに自民県連は、県各部局の課題を県関係者から参考資料として入手し、政策協定書(政策提案集)をつくった。告示日の11日、仁坂氏と協定書を締結した。自民による仁坂の“囲い込み”が完成した。同日、県庁前でマイクを握り演説を終えた二階は取材にこう答えた。「選挙っていうのは一手も外したらあかん。すべての手を打つ」

    ◇

 10月、民主の機関紙「プレス民主」和歌山版の表紙を、行政刷新担当相の蓮舫と藤本との2ショットが飾った。写真の上には「和歌山県政にも正しい事業仕分けができるリーダーが必要です」。民主側は人気のある閣僚と藤本を重ね合わせ、「県にこんな無駄がある。それを中小企業に回す」というスタイルを目指していた。しかし陣営は民主色を薄めようとするなど、戦術も戦略も迷走した。

 同月末、自民が実施した世論調査では、仁坂は藤本に4倍以上差をつけていた。既に逆転困難な大差。その後2回の調査でも、差が縮まることはなかったという。

 ■波及

 ◇統一地方選へ始動
 「来春の統一地方選に向け、いい流れにせないかんな」

 28日夜、和歌山市の仁坂の事務所で万歳を三唱した市議の和田秀教は満足げだった。自民党和歌山市支部連絡協議会(市連協)会長。休眠していた市連協は11月5日にパーティーを開き、約10年ぶりに活動を再開した。09年衆院選で自民候補が惨敗した同市。民主候補対自民候補の得票率は衆院選で58対35。参院選では33対57。そして今回、21対72。県都の攻防に向け、第4幕の統一地方選は5カ月後に投開票される。

1192チバQ:2010/12/04(土) 01:22:23
>>1190
http://www.asahi.com/kansai/sports/news/OSK201012030078.html
催しイベントパートナーズシンポキトラ古墳展大阪国際フェスティバル.連載短期連載お知らせ...梅田・北ヤードスタジアム「堂々と反対する」 橋下知事2010年12月3日
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. 大阪府の橋下徹知事は3日、2022年のサッカー・ワールドカップ(W杯)招致で日本が落選したことを受け、JR大阪駅北側の北ヤードでのサッカースタジアム建設構想について「こうなればもういらない。明確に反対する」と表明した。

 「北ヤードは緑に」との持論をもつ知事は、これまでスタジアム建設に反対しつつ、「府として妨害はしない」とも語り、個人の見解にとどめていた。しかし、この日は知事の立場として「堂々と反対していく」と明言した。

 知事はさらに、大阪府・市が体育館や中央図書館などの公共施設を別々に建設してきたことに言及。「ガンバ大阪が(府北部に)新スタジアムをつくりたいと話を進めている。また、それぞれで府と大阪市に(同じ施設を)つくるのか。平松市長には大阪全体を見渡して判断してもらいたい」と批判した。

 一方、大阪市の平松邦夫市長はW杯落選後の3日未明、「8万人超の規模は必要なくなるが、大阪には国立球技場がないので国の力を借りながら何とか誘致できれば」と語り、引き続き北ヤードへの誘致に意欲を示していた。

 3日の知事発言を受け、平松市長は「北ヤードは市単独ではなく、知事や関西財界などと協議してまちづくりを進めてきた。今後も広く提案や意見をうかがい、北ヤード全体のあり方をしっかりと検討する」とのコメントを出した。

 北ヤードは大阪中心部で最後の一等地とされ、先行開発地域(7ヘクタール)が今春着工された。スタジアム構想は、未着工の2期部分(17ヘクタール)に建設することが想定され、中核的な施設になると期待されていた。スタジアム建設が白紙となれば、北ヤードの将来構想の練り直しが必要になる。

1193チバQ:2010/12/05(日) 12:30:06
http://www.sankei-kansai.com/2010/12/05/20101205-046875.php
2010年12月 5日

「国権限奪う」橋下氏 関西広域連合始動 
 府県を超えた全国初の広域地方公共団体「関西広域連合」は4日、第1回広域連合委員会を大阪市内で開き、初代広域連合長には兵庫県の井戸敏三知事が立候補して無投票当選を果たした。井戸連合長は、副連合長に和歌山県の仁坂吉伸知事を指名。また国の出先機関の原則廃止に向けて、広域事務のあり方や国に要請活動を行うための専門委員会「国出先機関対策委員会」を設置し、委員長に大阪府の橋下徹知事、副委員長には京都府の山田啓二知事を指名した。

 この日の第1回広域連合委員会には、広域連合に参加する7府県の知事らが出席。運営規則や事務局組織などを決めたほか、連合議会(定数20)の臨時会を来年1月中旬にも開き、2月中旬以降の定例会で、来年度予算の審議などを行うことを確認した。

 今後は広域事務を行う各分野での具体的な実施計画をまとめた広域計画案を策定。国の出先機関の事業移管については、発言力のある橋下知事を先頭に、人員や財源を含む「丸ごと移管」の実現に向け、アクションプランを策定する方針だ。来年1月の通常国会までに、どのような戦略を打ち出せるかが注目される。

 島根県で鳥インフルエンザが発生したことを受け、突発的に発生する懸案に対応するため「危機管理連絡協議会」も設置する。

 終了後、記者会見した井戸連合長は「広域事務の処理に加え、国の出先機関廃止を前提に事務移譲を受け、広域的な対応を進めていく」と述べた。また、橋下知事は「国には国の仕事に専念してもらい、住民の生活にかかわる部分は地方でやっていく。国の権限を奪い取ることが僕の最大の仕事」だと語った。

 広域連合の参加各府県は、京都府が広域観光・文化振興、滋賀県が広域環境保全、徳島県が広域医療―など、各府県で事務を分担することになる。週明けには、京都府が「広域観光・文化振興局」を、徳島県が「広域医療局」をそれぞれ庁内に設置する予定という。

1194チバQ:2010/12/05(日) 13:14:48
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/101203/lcl1012032344007-n1.htm
【大阪都構想】堺市長は“中立” 元上司・橋下知事と微妙な距離感
2010.12.3 23:42
 大阪府の橋下徹知事が掲げる大阪都構想について、堺市の竹山修身市長は3日、記者会見で「(賛否は)どちらとも言えない」と述べ“中立”の立場を表明した。

 府職員出身で、昨年10月に橋下知事の全面的な支援を受けて初当選し、今でも「知事と理念は共通している」と言う竹山市長だが、堺市を3つの特別区に分割する大阪都構想については「政令市になって4年程度の堺市で、市分割というのは市民の理解が得られない」と述べた。

 会見で竹山市長は「強い広域自治体を作るという橋下知事の理念は、私と共通している」と述べる一方、大阪都構想については「基礎自治体のありようをきちんと示してもらえるかどうか」と賛否を留保した。

 竹山市長は11月24日の会見でも「(大阪都構想の実現には)府と大阪市の統合の成果をみせてもらうのが先」と発言。これに対し橋下知事は「最近の竹山市長は、少し間違った発言をしている。市長になったら、お山の大将でいたくなっちゃう」と述べるなど、2人の関係には微妙な距離感が生まれている。

1195チバQ:2010/12/05(日) 21:03:37
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010120501000432.html
大阪市長選出馬「あり得る」 橋下府知事
2010年12月5日 20時55分

 大阪府の橋下徹知事は5日、来年11月にも見込まれる大阪市長選について「僕が出るかどうか今までは(発言を)濁してきたが、あり得る。そのときの状況をみて判断したい」と述べ、くら替え出馬の可能性に言及した。

 知事は、大阪市解体を軸に府と市の二重行政解消を目指す「大阪都」構想を唱えており、自ら市長に就任して一気に実現を図ることを念頭に置いているとみられる。

 自らが代表を務める「ローカルパーティー大阪維新の会」は来春の統一地方選で構想実現を公約に掲げ、府議選や市議選に候補者を擁立。統一選勝利を前提として、市長選出馬に向けた環境が整うか判断する方針だ。

 維新の会が大阪市内で開いたタウンミーティングで、参加者の質問に答える形で発言した。

(共同)

1196チバQ:2010/12/08(水) 22:31:17
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20101208ddlk25010423000c.html
選挙:県議選 「みんな」公認で蔦田氏出馬表明 復帰目指し /滋賀
 6月に県議を辞職し、みんなの党比例代表候補で参院選に出馬、落選した蔦田恵子氏(49)は7日、県庁で会見し、来春の県議選大津市選挙区にみんなの党公認候補として立候補すると表明した。

 県議を2期務めた蔦田氏は「参院選でみんなの党への期待を感じた。県議会に限界を感じ国政に挑んだが、もう一度、地方から声を上げて国を変えたい」と語った。【安部拓輝】

1197チバQ:2010/12/08(水) 22:32:04
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20101208ddlk25010421000c.html
選挙:県議選 対話の会が5人公認 公募を継続 /滋賀
 嘉田由紀子知事を支援する政治団体「対話でつなごう滋賀の会」は7日、県庁で会見し、来春の県議選(定数47)に出馬予定の公認候補5人を発表した。10人程度の確保を目指し、公募を継続する。

 県議会会派の対話の会・びわこねっとは現在4議席。現職で高島市選挙区の清水鉄次・同会代表(53)=1期=と大津市選挙区の沢田享子氏(62)=5期=を公認し、蒲生郡選挙区の佐橋武司氏(61)=1期=の出馬は未定。会派を離脱した東近江市選挙区の木沢成人氏(38)=1期=には今後、公認や推薦の意向を確認するという。

 新たに公認する新人は、引退する長浜市選挙区の角川誠氏(75)=通算3期=の後継で元長浜市議の押谷友之氏(61)▽同会の公募で選んだ大津市選挙区の造園会社社長、石塚政孝氏(52)▽政策勉強会「対話塾」で学ぶ草津市選挙区の派遣秘書、駒井千代氏(37)の3人。清水代表は「知事選で多くの支持を受けた嘉田知事の政策を具現化するため、地域代表として活動したい」と述べた。【安部拓輝】

1198チバQ:2010/12/09(木) 21:50:15
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003664576.shtml
市長が“ママチャリ通勤”表明 警備に悩む当局 
 12日付で尼崎市長に就任する前兵庫県議稲村和美氏(38)の通勤方法をめぐり、市当局が頭を悩ませている。稲村氏は、基本的に「自転車通勤」を表明。市は意向を尊重する方針だが、徒歩で登庁した白井文市長には毎日職員が随行したように、今回も「安全確保に万全を期したい」として、警備面の対策を検討している。


 全国最年少の女性市長となる稲村氏。市長就任後も、尼崎市内の自宅から5歳の長女を保育所まで自転車で毎朝送り、そのまま登庁するという。

 市は従来、市長については「安全確保の面から、市長公用車の使用が基本」とし、送迎するのが慣例だった。だが白井市長は基本的に徒歩通勤を貫き、自宅から市役所までの道のりを職員が随行。公務などで市役所の外に出向いた際は、そのまま公用車で帰宅するなどしていた。

 稲村氏は「安全確保と言っても(自宅から市役所までの)距離は近いし、県議時代も自転車で移動していた」と話す。一方、市秘書課は「一人で通勤してもらうわけにはいかない」として、通勤ルートの確認など一定のルールを設けつつ、対策を図る。

 12日が日曜のため初登庁となる13日は、自転車通勤の稲村氏に職員が随行するという。

(横田良平)

(2010/12/09 15:33)

1199チバQ:2010/12/11(土) 05:30:22
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/nara/101211/nar1012110215003-n1.htm
民主県連 県議選の公募ゼロ 5選挙区、「逆風」影響か 奈良
2010.12.11 02:15

このニュースのトピックス:選挙・奈良
 民主党県連が来年4月の県議選で生駒市など5選挙区で実施した候補者公募で、募集から10日間が経過したにもかかわらず、応募者が0件だったことが10日、県連への取材でわかった。「政治とカネ」の問題や相次ぐ外交の不手際など政府・民主党の失速が、県議選で議席倍増をにらむ県連の目標にも冷や水を浴びせた格好だ。

 県連は、全16選挙区に候補者21人を立てる方針を示し、現職と新人計16人の擁立をすでに決定している。候補者が決まっていない生駒市、五條市、大和高田市、桜井市、御所市の5選挙区で今月1日、県連のホームページ(HP)で公募を始めていた。

 県連HPによると、応募資格は県内在住の日本国籍を有す男女で、選考は小論文や面接などを行い、28日を締め切りとしている。藤野良次県連幹事長は先月、「党員や党籍などの条件は設けない」と話し、広く門戸を開く方針を明らかにしていた。

 ところが、公募から1週間以上が経過しても、応募者は0件のまま。菅直人首相や各閣僚らの失言や不手際による同党への「逆風」が影響しているとみられ、「このまま応募がなければ、公募を断念せざるを得ない」(藤野幹事長)という。

 県連は今後、ビラを配布するなどして積極的に広報する予定といい、藤野幹事長は「ぎりぎりまで粘って頑張りたい」と話している。

1200神奈川一区民:2010/12/11(土) 12:50:22
>>1199
とはさん、生駒市からどうげすか?

1201とはずがたり:2010/12/11(土) 13:23:36
>>1200
ちわヽ(´ー`)/
県議にはあんま興味ないっすねぇ。。
政策課題として阪奈道路(←県道)辻町ICのフルインター化是非して欲しいってのはあるんですけど。。

1202チバQ:2010/12/13(月) 00:05:39
http://www.sankei-kansai.com/2010/12/12/20101212-047179.php
関西の社会ニュース2010年12月12日

対橋下知事 自民支部と市長"団結" 昨日の敵は今日の友?
 来春の統一地方選を見据え、自民党の大阪府第3選挙区支部が11日、大阪市内で政治資金パーティーを開いた。同支部がこうした大規模なパーティーをするのは初めてで、開催の背景には、大阪府の橋下徹知事が代表を務める「大阪維新の会」台頭への危機感があるという。この日は複数の党幹部のほか、3年前の大阪市長選では自民の“敵”だった平松邦夫市長も出席。維新の会を「野心の会だ」と批判するなど怪気炎を上げた。

政治資金パーティー「維新は野心の会」

 同支部は大阪市大正区、住之江区、住吉区、西成区を管轄。支部長は元自民党大阪府連会長の柳本卓治衆院議員で、パーティーには支持者ら約850人のほか、党中央から大島理森副総裁、中曽根弘文参院議員会長らが出席した。

 自民は平成20年1月の知事選では橋下氏、19年11月の大阪市長選では平松氏の対抗馬だった当時の現職市長を推した経緯もあるが、会では橋下氏に対する厳しい意見が相次いだ。

 あいさつに立った後藤田正純衆院議員は「橋下知事は直球勝負に見えるが、ブレが見える」と指摘。講演した大島副総裁も「政党は、作ることは簡単だが、維持するのが難しい。大きな事柄は1年や2年ではできない。愚直に取り組まなくてはならない」などと語った。

 一方、平松氏は、大阪市の解体を伴う橋下氏の「大阪都構想」について「実体がないものを恐れる必要はない」と批判。維新の会を「大阪野心の会」と揶揄(やゆ)する一幕もあった。

 自民は、統一選で維新の会と激突する大阪府議選や大阪市議選などを控える中、橋下氏を突き放し、平松氏を味方に引き入れる逆の立場になった格好。柳本氏は「平松氏の市政運営を見ていると、努力を積み重ねている。一方、橋下氏は少しおかしくなった」。平松氏は会の終了後、「(自民にも)頑張ってもらわないと」と語った。 
 
【写真説明】ライトアップイベントの点灯式で同席した橋下氏と平松氏。統一選に向け、対立が深まっている=大阪市北区(鳥越瑞絵撮影)

(2010年12月12日 09:22

1203チバQ:2010/12/13(月) 01:23:20
>>785
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20101212ddlk28010173000c.html
北口・明石市長:3選不出馬 後援会ら関係者に衝撃 市議「真意確かめたい」 /兵庫
 明石市の北口寛人市長(45)が来年4月の市長選に立候補しない意向を後援会幹部らに伝えたことは関係者に驚きを持って受け止められた。3選への意欲があると見られていただけに、市議からは「本人の真意を確かめたい」「発言撤回の疑念もある」などの声もあがった。突然の「退任発言」を受け、今後は候補者擁立の動きが加速しそうだ。【南良靖雄】

 ◇候補者擁立の動き加速か
 立候補の取りやめは、12月定例市議会で、市長と市幹部の答弁が食い違い、虚偽答弁と追及されたことが背景にあるとみられる。

 議会では、たこフェリーの航路存続問題や、姉妹都市の米国・バレホ市への市民交流団派遣をめぐる費用負担で紛糾。市長の発言をめぐっては、議会最終日の17日に問責決議案提出の動きもある。

 虚偽答弁を追及した辻本達也氏(共産)は「市長は信用を失っている」と話し、木下康子氏(無所属)は「なんとも言えない。どうなるかわからないのでは」と市長の発言に疑問を呈した。

 最大会派の新政会幹事長の榎本和夫氏は「厳しい質問があって大変だったが、辞める決断をするとは……」と驚き、公明党市議団幹事長の梅田宏希氏は「発言が間違っていることが客観的に証明された以上、看過できない」との見解を示した。市長を推薦してきた民主連合の幹事長の尾中利治氏は「こんな終わり方になって残念だ」と話した。

 一方、市長の後援会幹部は「ここ数日間の議会対応でテンションを下げている。任期は全うすると言っており、落ち着いたら慰留に努めたい」と話した。

〔神戸版〕

1204チバQ:2010/12/13(月) 01:25:03
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1202752370/4624

 今夏の参院選で、みんなの党から立候補を打診されていた北口寛人明石市長(44)は5日、立候補を見送ることを決め、同党側に伝えた。神戸新聞社の取材に対し、北口市長は「来年4月までの市長任期を全うすべきだと判断した」と述べた。


http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1202752370/7124
明石市の北口寛人市長は民主2人と自民の計3人を応援する意向。自身が元民主党県議で、3年前の2期目の選挙では民主のほか、自民からも推薦を受けた。3月に立候補の打診をされたみんなの党については「連絡もない」と静観の構えだ。

1205チバQ:2010/12/14(火) 22:45:11
http://www.asahi.com/politics/update/1214/TKY201012140366.html
みんなの党、大阪に支部 橋下氏側との競合示唆 統一選2010年12月14日21時43分

. みんなの党は14日、来春の統一地方選で大阪府内で独自候補を擁立するため、20日に大阪広域第1支部を設立することを決めた。渡辺喜美代表は橋下徹・大阪府知事の率いる地域政党「大阪維新の会」との連携を確認していたが、みんなの党の江田憲司幹事長は14日の記者会見で「フリーハンドで候補者を立てる。(維新の会と)調整しない」と明言。競合選挙区にも独自候補を立てる可能性を示唆した。

 みんなの党は12日の茨城県議選で公認候補が2人当選するなど地方選で議席を伸ばしており、統一選でも大量擁立をめざしている。

1206チバQ:2010/12/15(水) 12:18:24
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201012150027.html
維新移籍の自民党議員、19人が政党支部未解散 自民
2010年12月15日

 自民党大阪府連を離党し、地域政党「大阪維新の会」(代表・橋下徹知事)に移った現職の府議、大阪・堺両市議らが代表だった自民党の34政党支部のうち、半数以上の19支部が解散届を提出していないことがわかった。府連は10日付で19支部に解散要請を通知。年末までに解散しなければ、党本部が異例の「強制解散」に乗り出すという。

 府連は9月、維新の会に移った現職府市議計40人を離党させた。うち党支部代表の34議員に支部解散を求めたが、今月3日時点で19支部が解散届を未提出。国政政党の支部なら企業、団体の寄付を受けられるが、地域政党は支部をつくれず受け取れない。自民府連幹部は「離党したのに支部で企業献金を受け続けていれば問題だ」と指摘。未解散の大阪市議は「うっかりしていた」と釈明している。

 府連によると、自民党の規則で党本部は支部を強制的に解散できる。政治資金規正法では、解散日から30日以内に支部代表者らが政治資金収支報告書を府選管に提出しなければ、罰則が適用されるという。(吉浜織恵)

1207チバQ:2010/12/16(木) 00:31:23
>>612とか
http://www.nara-np.co.jp/20101215100928.html
服部県議が引退表明 - 議員40年「悔いない」
2010年12月15日 奈良新聞


引退を表明する服部県議=14日、県庁
 県議選・北葛城郡選挙区(定数3)選出で、県内最多の当選10回を誇る自民党の服部恵竜氏(80)=所属会派は自民党改革=が14日、県庁で記者会見し、今期限りで引退し、来春の次期県議選(4月1日告示、同10日投票)には立候補しないとの意思を表明した。

 服部氏は40年間にわたる議員生活を振り返り「その時々の課題に一生懸命取り組んできた。悔いはない」と話した。

 服部氏は東京大学を卒業後、叔父にあたる服部安司代議士(当時)の秘書となり、昭和46年の県議選に初当選。平成7年と14年から1年間、議長を務めた。同7年から2回目の議長就任直前まで自民党県連…


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