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近畿 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1130チバQ:2010/11/09(火) 21:09:49
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20101104ddlk30010180000c.html
100万人割れの先に:’10知事選/5 移住 /和歌山
 ◇定着支える人の輪 高齢の過疎地に「若い力」
 「『行けば何とかなるだろう』という甘い幻想は禁物」。移住者向けに8月に発行された県の「わかやま田舎暮らしマニュアル」は冒頭、現実を突きつける。交通事情の悪さ、医療機関までの距離、賃貸可能な空き家の少なさ。美しい自然にあこがれて移住しても、想像以上の大変さに去る人もいる。県過疎対策課は「不便さを知った上で、魅力を感じて住み続けてほしい」と言う。

    ◇

 和歌山市中心部から車で約1時間の山間部・紀美野町。移住者が営むパン店やカフェには時に行列ができるほどの人気だ。11月に開店1周年を迎えるパン店「古民家工房 薪(まき)焼き石窯パン岳人」(同町箕六)もその一つ。経営者の川上武さん(39)も04年、大阪府岸和田市から妻子と移住した。

 町役場の協力で古民家を探したが、傷んだ建物は修繕が必要で、職人に教わりながら自ら土壁を塗り直した。水道や風呂、トイレがなく、整備の出費もかさむ。看護師の妻(42)は町外に通勤し、長男(6)も手が掛かる。最寄りの店まで車で数十分。趣味の食べ歩きもできない。近くに親族もいない。孤立感が募った。開店のめどが立たず、収入を得るため道路工事などにも初めて従事した。「都会に戻ろうか」

 揺れる気持ちを支えたのは、周囲の人たち。毎日「どうや」と声をかけに訪れる、パンを焼く石窯の材料の石を切る機械を貸す、薪の調達を手助けする……。先に移住した別のパン店の人たちも、相談に乗ってくれた。川上さんは「やっぱり人間ですよね」と語る。移住から5年。開店にこぎつけた。

 町も地元の人による支援を重視する。移住者が入る地区では「世話人」を決める。各地区独特の寄り合いや冠婚葬祭のしきたりなどを教え、地域にとけ込む手助けをしている。

    ◇

 県外からの移住者は09年度で76人。毎年数千人減る県人口と比べるとわずかだが、団塊世代までの「若い世代」が、高齢者ばかりの過疎地で暮らす意義は大きい。防災を担い、独居者を気遣う存在。道の掃除や草刈り、祭りの担い手としても期待される。

 県は06年、移住の誘致を本格化し、相談から移住後の支援窓口まで一本化し、空き家の賃貸を促す制度なども整備。市町村や地元の人と協力する態勢作りにも力を注ぐ。

 川上さんのように、周囲の支えが定住に結びつく。移住者と住民の橋渡しができるか。制度とともに、きめ細かな地域との連携に手腕が問われている。【久木田照子】

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 ◇メモ
 県が移住促進を本格化させた06年以降、移住者は増加傾向にある。田舎暮らしセミナーを大阪市で月1回始めた09年度からは、相談・現地案内の件数とともにさらに増えている。また、移住者の7割超は近畿地方から。自然に恵まれた場所での子育てを望む30歳代が32・0%だが、退職後の60歳代以上も22・7%と多い。


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