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近畿 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1133チバQ:2010/11/09(火) 21:11:08
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20101107ddlk30010227000c.html
100万人割れの先に:’10知事選/8止 林業 /和歌山
 ◇「緑の雇用」で16%確保
 ◇木材価格の低迷と過疎、後継者難に拍車
 「カン、カン、カン、カン」。古座川町の七川地区の山に響く枝打ちの音。高さ10メートル以上もあるはしごの上で、南真次さん(57)=同町添野川=は一人でカマをふるい、木の幹から枝を切り落とす。節の少ない木を育てるためで、日光を遮る細い木を間引く間伐とともに不可欠な仕事だ。

 時間があれば、ペンキで木に印を付ける。「こうしないと他の人との境界が分からんからな」と南さん。20ヘクタールほどの山を持っているが、隣の所有者は県外に出て行ったり山仕事の後継者がいなかったりで、境界が分かりにくいという。複数人と共同で購入した「株山」と呼ぶ山も別に所有するが、伐採期を迎えても木材価格の低迷で切り出す見通しがない。

 同町の面積の96%を占める森林。35年前は421人が林業に就業していたが、68人(05年)に激減。平均年齢は60・9歳だ。南さんにも後継者はいない。「祖父、父と続いたが、周囲に人はおらず、次を探せる状況ではない」と声を落とす。切り出した木材を加工する製材業も厳しい。串本町中湊の浜口勢市さん(65)は「価格が4分の1の外国材に押され、先行きが暗いのに後継者を探す気にもなれなかった」と、3年前に廃業した。

    ◇

 間伐や原木を切り出す人材の確保として、国や県は02年から「緑の雇用」に取り組み、約460人を受け入れた。現在も約250人が従事。臨時雇用も含めた森林組合雇用の労働者数のうち、08年度には16%を占めるまでになった。

 課題は専門技術者の育成だ。間伐する木の選定や、延長1キロ以上に及ぶ架線を張りめぐらし原木を切り出す技術は一朝一夕に習得できない。南さんは「10年以上はかかる。自分で苗を植えて育てて、どのような木がいいのか原木市場に勉強に行く必要もある」と話す。

 さらに、県は01年から需要喚起に紀州材を使って県内に住宅を新築・増築する場合、最大20万円を補助。年間に約3200立方メートルの需要を生んでいる。年間需要23万立方メートルという県の計画からみればわずかだが、まず県民が地元産木材を意識して使うことに活路を見いだす試みだ。

 不況と人口減が相乗的にもたらす林業共同体の危機。負の連鎖から抜け出すための議論は待ったなしだ。【山本芳博】=終わり

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 ◇メモ
 森林組合は森林所有者が集まった協同組合で県内に25ある。林業の従事者が減少する中、「緑の雇用」という事業で県外の若い人らを雇い、間伐や下草刈りの森林整備や原木の切り出しなどをしてもらう。高性能機械を使った低コスト林業実現の担い手として期待されている。


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