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国際政治・世界事情

1686チバQ:2010/10/17(日) 18:56:46
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20101016023.html
欧州では無名だったチリ大統領 奇跡の救出をしたたかに利用
 鉱山落盤事故での奇跡的な作業員救出劇に沸くチリのピニェラ大統領は、16日からの訪英を前に英紙タイムズのインタビューに応じ、救出成功は海外でのチリのイメージを一変させたと指摘、西洋社会に対し、故ピノチェト元大統領の軍事独裁政権と結び付けられてきたチリを、新たな視点から見るよう求めた。同紙(電子版)が16日伝えた。

 ピニェラ大統領は、救出成功の熱気の中で生まれたチリに対する良好な印象を最大限に活用、欧米で根強い軍政時代のマイナスイメージから脱却を図りたい考え。

 大統領は救出の結果、チリが「結束、リーダーシップ、勇気、信念、成功」の模範として記憶されるだろうと指摘。同紙は、欧州では1週間前までほとんど知られていなかったピニェラ大統領が「勝利旅行」に旅立とうとしていると表現した。

 大統領は、作業員が閉じ込められていた地下の現場の石を、キャメロン英首相とエリザベス女王に贈る予定という。 (共同)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010101602000036.html
チリ 大統領 財界人と欧州歴訪
2010年10月16日 朝刊

 【コピアポ(チリ北部)=加藤美喜】チリのピニェラ大統領は十五日、欧州三カ国への歴訪に出発する。北部サンホセ鉱山落盤事故で作業員三十三人の救出に成功した直後の外遊で、各地で注目を集めるのは間違いない。救出成功でチリ国内で大統領の支持率は上昇しており、この勢いに乗って国際社会でチリの存在感を向上させ、外交的得点を挙げたいとの思惑も透けて見える。

 チリ紙セグンダ(電子版)によると、大統領は英、仏、独を訪問し首脳会談を行う。鉱業やワインなど、チリの主要産業のトップら約二十五人が同行。ビジネスチャンスの拡大にも努める。

 同紙によれば同行メンバーに今回の「奇跡の生還」に携わった救助チーム関係者が加わる可能性があり、作業員が地底七百メートルから持ち帰った岩を「お土産」として各国首脳に渡す計画もあるという。

 外遊がくしくも作業員全員の救出成功直後となり、訪問先ではこの話題で持ちきりになるのは確実。一方で、救出作戦実行を外遊日程に合わせた、との批判も根強い。チリの主要テレビを所有していたことがある実業家で大富豪のピニェラ氏は、注目の集め方を心得た巧みな戦略家としても知られるからだ。

 救出成功の際、ピニェラ大統領は「チリは世界中から敬意を受ける国となった」と強調。国民を鼓舞し、さらなる経済発展を遂げて先進国の仲間入りをする決意を新たにしている。

1687チバQ:2010/10/18(月) 12:11:23
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/101018/mcb1010180508007-n1.htm
モスクワ市長更迭 地方再編の完了 (1/4ページ)
2010.10.18 05:00


9月に退任したルシコフ前モスクワ市長(ブルームバーグ)【拡大】
 ロシアのメドベージェフ大統領が9月28日に、モスクワ市長を18年間務めたルシコフ氏の更迭を発表したことにより、プーチン政権時代に始まった地方政界の再編が完了した。

 ルシコフ氏は、モスクワとサンクトペテルブルクを結ぶ高速道路建設の凍結を決定した同大統領を批判していた。

 モスクワのシンクタンク「カーネギー・モスクワ・センター」のアナリスト、ニコライ・ペトロフ氏は「メドベージェフ攻撃は大統領本人だけでなく政府の権威も傷つけていた。市長解任の決断を下さなければ、ダメージはさらに大きかっただろう」と指摘した。

 ◆最後の大物地方首長

 国営通信のRIAノーボスチに「ラスト・モヒカン」と異名を付けられたルシコフ氏は、政界を去る最後の大物地方首長となった。2000年の大統領選挙前にルシコフ氏と権力争いを演じたプーチン氏は大統領就任後、地方首長の直接選挙を廃止し、連邦政府の監視を強化。モスクワ市も6年前に市長公選を廃止している。

 メドベージェフ氏が大統領に就任した08年以降、連邦政府の圧力で地方首長が次々と退任した。昨年、スベルドロフスク州知事を18年間務めたロッセリ氏が退任したほか、タタルスタン共和国の大統領を20年以上務めたシャイミーエフ氏が1月に、バシコルトスタン共和国の大統領を20年間務めたラヒモフ氏が7月にそれぞれ退任した。

 ルシコフ氏排除の動きは9月10日に放映されたテレビ局のドキュメンタリー番組から始まった。市長が不動産業を営む億万長者の妻、エレーナ・バトゥーリナ氏に対して便宜を図ったとする汚職疑惑を批判する内容だが、両者とも疑惑を否認している。さらにルシコフ氏は、更迭を法廷で争う可能性もある。

 政府のコンサルティング機関「エフェクティブ・ポリシー・ファンデーション」のグレブ・パブロフスキ代表は「20年間ルシコフ氏が市長を務めたモスクワは大気汚染や交通渋滞のイメージが定着した。これは、首都を金融とテクノロジーの国際都市に変貌(へんぼう)させようというメドベージェフ大統領の構想と大きな隔たりがあった」と指摘する。

 「モスクワは現代化に背を向けていた。何もしなくても資金が流れていたため、その必要もなかった。世界金融センターの話題などこっけいに聞こえた」とパブロフスキ氏は話す。

 ルシコフ氏は市長として1兆ルーブル(約2兆6800億円)を超える予算と国全体の4分の1に相当するモスクワ市の経済を管理してきた。社会政策への資金投入とモスクワを高速道路と高層建築の街に変容させる建築ブームで市民の不満を抑え、また自身も財をなした。

1688チバQ:2010/10/18(月) 12:12:06
 モスクワ市のウェブサイトによれば、バトゥーリナ氏の昨年の収入は309億ルーブルだった。バトゥーリナ氏は、夫の立場と彼女の経営する不動産開発会社「ZAOインテコ」の間に利害関係はないと説明している。

 10年前に大統領の夢を断念したルシコフ氏は、その後プーチン大統領の統一ロシア党の票固めに協力してきた。08年の選挙ではモスクワの有権者の71.5%がメドベージェフ氏に投票した。モスクワの国立戦略研究所のスタニスラフ・ベルコフスキー所長は「在職していればルシコフ氏は選挙に大きな影響力を持ち続けただろう」と語っている。

 ルシコフ氏の任期は来年夏までだったが、それを待てば、後任による来年12月の下院選と12年3月の大統領選に向けた組織固めが難しいと政府は懸念していた。

 ベルコフスキー氏は「新市長は基本的な経済体制を維持するだろう。市長交代の目的はマネーの流れを管理すること。政府は過去の人間が居座り続けることが弊害を生むと判断したのだ」との見方を示した。

 ◆露大統領と確執

 かつて化学エンジニアだったルシコフ氏はエリツィン政権時代の1992年に市長に就任。当時プーチン氏はサンクトペテルブルク市の官僚で、メドベージェフ氏はサンクトペテルブルク州立大学で法律の講師を務めていた。プーチン氏が2000年に大統領に就任すると、メドベージェフ氏は大統領府に加わる。ロシアで大統領は連続2期までとされているため、プーチン氏は08年にメドベージェフ氏を後継者に指名した。

 解任されたルシコフ氏は9月29日付ニュータイムズマガジンでメドベージェフ氏の民主主義に対する姿勢に疑問を呈し、スターリン主義的な独裁へと逆行するのではないかと警告を発している。

 プーチン首相は「ルシコフ氏はモスクワ発展のため尽力してくれたが、メドベージェフ大統領との関係がうまくいかなかったのは明らか」と更迭を支持。後任選びについて、大統領に意見を述べたという。

 メドベージェフ大統領は15日、プーチン首相の側近中の側近であるソビャニン副首相を後任に指名。ソビャニン氏はプーチン大統領時代の大統領府長官で、プーチン氏が首相に就任した08年、同時に副首相に指名された。

 パブロフスキ氏は、次期市長について連邦政府との結びつきを強化し、金融フローを再配分しなければならないという点で誰が就任しても変わりはないと指摘。「モスクワを運営するために官僚主導のシステムを作り上げることはうなずけるが、変化は避けられないとしても、モスクワに大きな変革を望む者はいない」と述べた。(ブルームバーグ Lucian Kim)

1689チバQ:2010/10/18(月) 12:50:56
http://www.yomiuri.co.jp/column/world/20101018-OYT8T00415.htm?from=navlc
ロシア、2人の権力者の家相
モスクワ支局長 貞広貴志

 ロシアのプーチン首相の公邸はモスクワ郊外の美しい森の中にあった。邸内に入るまでに通過する二重の鉄門と警備は、最高権力者が暮らす空間の物々しさを漂わせていたが、クリーム色と白に塗り分けられた2階建ての本館は、あっけないぐらい質素だった。

 公邸内部も、首相本人のこわもてイメージとは異質だった。首相と日本の要人の会談取材のため公邸を訪れた記者団はまず、玄関わきのビリヤード室に通された。何度も来たことのある地元記者は、何の遠慮もなく壁からキューをとってプレーに興じ始めた。会談取材のため2階に上がると、様々な訪問客をもてなす部屋がちらりと見えた。過度の装飾を排した家具・調度でまとめられていた。

 モスクワ西郊ノボ・オガリョーボの首相公邸は、1950年代にマレンコフ首相の住居とするために建造された。だが、同首相は建物の完成を待たず失脚、その後はフルシチョフ首相が迎賓館として使用したり、ゴルバチョフ大統領(肩書いずれも当時)がソ連崩壊を防ぐための会議を招集したりした。90年代はほぼ空き家の状態だったのを、2000年に大統領に就任したプーチン氏が改装の上、入居し、首相になっても住み続けている。

 もし権力者の住処がその政治手法を象徴するとすれば、プーチン首相の家相は、無駄がなく機能的だが、どこか温かみを欠いた「質実剛健」とでもなるだろうか。

 かたやメドベージェフ大統領が暮らす、ゴールキー9と呼ばれる地区にある公邸は、世界最大の国の元首にふさわしい豪勢なつくりだ。首相公邸からほど近い6万平方メートルの敷地は、ヘリコプターの発着場はもちろんゴルフ・コースやテニス・コート、40頭を収容できる馬小屋を備える。初代エリツィン大統領もここに住んだ。

 この大統領公邸が最近、ネットでちょっとした話題を振りまいた。

 大統領は10月初め、プーチン首相を公邸に招き、牛乳を飲みながら会談した。問題になったのは、会談の中身でなく室内にあったオーディオ・セットだった。代表取材のカメラマンが撮った写真には、普通の電器店では見かけない大型スピーカーやオープンリール録音機が写っていた。ブロガーらが情報を集めた結果、計20万ドル(約1800万円)もする外国製高級機器であることが判明した。

 「近代化」政策を旗印とする大統領は、新しい技術に並々ならぬ関心をいだいていることで知られる。公邸の内装にも「ハイテク好き」が反映したものだが、こちらの家相には、ロシア庶民の暮らしからはやや遊離した印象もぬぐえない。

 このように政治路線や趣味が異なる2人は、2012年の大統領選挙にどちらが出るか相談して決める方針とされる。ただ、決定は詰まるところメドベージェフ氏を大統領後継に指名したプーチン氏の腹ひとつとされる。首相がさらに6年間、ナンバー2の座に甘んじる用意があるかどうかは、その言動からも、公邸のつくりからも見えてこない。

 首相公邸でそんなことを考えながら携帯端末を開いたら、おそらく首相公邸専用に設けられた基地局の電波を拾った。基地局の名は「ナンバー1」だった。

(2010年10月18日 読売新聞)

1690チバQ:2010/10/18(月) 12:52:10
http://www.asahi.com/international/reuters/RTR201010180019.html
ブラジル緑の党、大統領決選投票で中立維持を決定
2010年10月18日
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 [サンパウロ 17日 ロイター] ブラジル大統領選挙の第1回投票で19%の得票を獲得して躍進した緑の党は17日の党大会で、決選投票に向けて中立姿勢を維持し、環境問題の政策課題実現を目指す方針を決めた。

 第1回投票で同党の大統領候補となったマリナ・シルバ前環境相は、中立性こそが、31日の決選投票に向けた国民的議論に対する緑の党の影響力拡大をもたらすだろうと述べ、「我々自身を仲介者としての立場に置くべきだ」と主張した。決選投票は、与党労働党のルセフ前官房長官と、ブラジル社会民主党のセラ前サンパウロ州知事の争いとなる。

 ルセフ、セラ両候補ともに、シルバ氏がキャスティングボートを握る立場になってから同氏を自陣営に引き込もうと積極的に働きかけてきたが、シルバ氏は以前からどちらの候補も支持しない意向を示唆していた。

 一部アナリストは、緑の党の中立維持決定は、セラ候補にとって一歩後退になる可能性があるとの見方を示した。

1691名無しさん:2010/10/21(木) 19:56:13
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20101021k0000e030020000c.html
スペイン:挙党一致へ内閣改造
 【パリ福原直樹】スペインのサパテロ社会労働党政権は20日、内閣改造を行った。04年の政権発足以降、最大の改造で、枢要ポストに同党の大物を配置した。サパテロ首相は、同国の経済危機を回避するための「挙党一致内閣」であることを強調している。

 現地の報道によると04年以来、外相だったモラティノス氏に代え、首相側近で、国民の人気が高い女性のヒメネス保健相を起用。首相の後継者とされ、テロ組織「バスク祖国と自由」(ETA)摘発に貢献したルバルカバ内相は、第1副首相に昇格した。

 同国の議会は、経済危機回避に向け同内閣が提出した緊縮予算案を審議中。年内に議会を通過しない場合、12年予定の総選挙が前倒しされる可能性がある。経済危機後、首相の支持率は低下の一途で、最近の世論調査では、国民の約84%が首相を支持していない。

1692チバQ:2010/10/21(木) 20:49:39
凄い不支持率
森内閣の不支持率ってどんくらいでしったけ?

1693チバQ:2010/10/24(日) 17:05:30
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010102301000415.html
バーレーンで議会選開始 シーア派議席が焦点
 【マナマ共同】ペルシャ湾の島国バーレーンで23日、国民議会の下院(定数40)選挙の投票が始まった。ハリファ王家などイスラム教スンニ派が権力を握る同国では、人口の70%がシーア派。シーア派を国教とする隣国イランの影響力拡大を恐れる当局が警戒を強める中、シーア派系野党がどれほどの議席を獲得できるかが焦点となる。

 06年の前回選挙ではシーア派系野党が躍進して17議席を獲得した。同党は今回、現有議席とほぼ同じ18人の候補者を擁立。同党は過半数に届かない候補者数について「宗派別人口比から、当選可能性がある選挙区が限られているため」と説明している。

 有権者数は約31万9千人で任期は4年。投票は同日夜締め切られ、24日にも大勢判明の見通し。一部の選挙区では30日の決選投票にもつれ込むとみられている。

1694チバQ:2010/10/24(日) 21:12:37
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101024-OYT1T00506.htm
バーレーン下院選、反体制派が1議席増
 【カイロ=田尾茂樹】イスラム教スンニ派のハリファ王家が支配するペルシャ湾の島国バーレーンの選挙管理委員会は24日、国民議会下院選(23日投票、定数40)の開票結果を発表した。


 それによると、反体制のシーア派勢力「国民合意イスラム連盟」が1議席増の18議席を獲得した。

 同国では、人口の6割を占めるシーア派国民が雇用面での差別を訴えるなど、不満がうっ積している。同連盟は、候補者を当選の可能性がある18人に絞り、全員が当選を果たした。

 得票率50%以上の候補者がいなかった9選挙区では30日に決選投票がある。

(2010年10月24日20時43分 読売新聞)

1695チバQ:2010/10/24(日) 21:13:10
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010102401000526.html
バーレーン下院選シーア派議席増 存在感示す
 【マナマ共同】ペルシャ湾の島国バーレーンで23日行われた国民議会の下院(定数40)選挙は24日、大勢が判明し、イスラム教シーア派系野党「ウェファク」が現有議席を1議席上回る18議席を獲得、候補者全員が当選を果たした。選管当局が発表した。

 ハリファ王家などイスラム教スンニ派が権力を握る同国では、人口の70%がシーア派。シーア派を国教とする隣国イランの影響力拡大を恐れる当局が同派への締め付けを強めている中、選挙でシーア派があらためて存在感を示した。

 ただ法案の決定権は国王が任命する上院が握っており、スンニ派主導の体制に変化はない。

 有権者数は約31万9千人で投票率は67%。ウェファクは「当選の可能性がある選挙区が限られている」として、過半数に届かない18人の立候補にとどめていた。当局が懸念していたシーア派の暴動などは発生していない。

 投票の過半数を獲得した候補者がいなかった一部の選挙区では30日、決選投票が行われる。

2010/10/24 20:35 【共同通信

1696名無しさん:2010/10/25(月) 20:47:15
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/101025/asi1010252032007-n1.htm
ASEAN加盟11年中に 次期大統領選には出馬せず ラモス・ホルタ大統領
2010.10.25 20:31

ラモス・ホルタ大統領  東ティモールのラモス・ホルタ大統領は25日までに産経新聞と会見し、東南アジア諸国連合(ASEAN)への加盟について、四半世紀にわたって同国を支配したインドネシアが議長国を務める2011年中の実現が「和解」を打ち出す意味からも望ましいとの認識を示した。また、12年に行われる予定の次期大統領選については、「2期目は考えていない」と述べ、出馬しない考えを明らかにした。(ディリ・東ティモール 宮野弘之)

 02年の独立後、東ティモールは民主的統治や治安の回復とその維持、法やインフラ整備など多くの分野で国際社会の支援を必要とした。このため、国連東ティモール統合支援団(UNMIT)が現在も各国政府やNGO(非政府組織)と連携し、復興に向けた活動を進めている。

 大統領は、東ティモール政府としても電力施設や道路の建設などを積極的に進めているが、「あと2、3年我慢しなければならないだろう」と述べ、インフラの整備にはなお、時間がかかるとの見通しを示した。

 12年までの実現を目指すとしてきたASEAN加盟については「できるならインドネシアがASEANの議長国を務める11年中がいい。インドネシアとの和解のシンボルにもなる」と述べ、ASEAN加盟を、かつて武力で東ティモールを併合したインドネシアとの関係改善の象徴にしたいと強調した。

 一方で、「ASEAN入りには条件もあり、コストもかかる。目標であって、11年や12年が最後というわけではない」として、国内がまとまらなければ、加盟を急ぐ必要はないとの見解も示した。

 12年に行われる予定の独立後2度目の国政選挙(大統領選、議会選)については「民主的かつ自由な選挙が行われることに自信がある」として、政治的、社会的安定は実現しつつあるとの認識を表明した。そのうえで自らの対応について「すでに40年以上、国のために尽くしてきた。2期目を目指すつもりはない」と述べ、大統領選には出馬しない考えを示した。

 1996年にノーベル平和賞を共同受賞した大統領は国連事務総長候補に挙げられたこともある。出馬すれば再選が確実視されるなかで不出馬を言明したことは、「事務総長ポストへの意欲の表れ」(外交筋)との見方も出ている。

1697チバQ:2010/10/26(火) 23:34:56
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010102001001065.html
サウジ王子に終身刑 英、同性愛の相手を殺害
 【ロンドン共同】英国の裁判所は、ロンドンのホテルで召し使いの男性(32)を殺害したとして殺人罪に問われていたサウジアラビア王室の王子サウド・アブドルアジズ被告(34)に終身刑を言い渡した。英メディアが20日伝えた。

 報道によると、被告は同性愛者で、今年2月中旬、性的興奮を得るためにホテルで召し使いの男性を殴ったり縛ったりし、死亡させた。被告は過失致死だったと主張し否認していた。

 被告は元サウジ国王の孫。当初は外交特権による訴追の免除を求めたが、認められなかった。

 英国では終身刑の場合でも判決で示された一定期間を過ぎれば釈放の可能性が出てくる。被告は少なくとも今後約19年間は釈放されない。サウジでは、同性愛は死刑の可能性もあるため、英メディアは、被告は釈放された後、英国に亡命を求める可能性があるとしている。

2010/10/21 00:32 【共同通信

1698チバQ:2010/10/26(火) 23:35:48
http://www.cnn.co.jp/travel/30000599.html
サウジ王子、使用人への暴行・殺害で有罪評決
2010.10.20 Wed posted at: 09:43 JST
ロンドン(CNN) 使用人の男性に暴行を加えた末に殺害したとして、アブドラ国王の孫のサウド・アブドルアジズ・ビン・ナセル・アルサウド王子が19日、有罪の評決を受けた。

サウド王子は今年2月、旅行先のロンドン市内のホテルで同行の使用人男性を暴行死させたとして、傷害と殺人の罪に問われていた。男性には脳の損傷、ろっ骨と首の骨折など激しく殴られた形跡がみられ、顔や耳、腕をかまれた跡も見つかった。王子は裁判で、男性を死なせたことを認める一方、殺害の意図はなかったと主張していた。

王子は男性と2人で世界各地を旅行中だった。検察側は、王子の行為には性的な意味合いがあったとの見方を示し、2人が同性愛関係にあった可能性を指摘したが、弁護側はこれを否定した。

陪審は、犯行当時の王子の精神状態や意図を焦点に約1時間にわたって審理し、全員一致で有罪の評決を下した。王子は無表情のまま評決を聞いた。刑の言い渡しは20日予定され、最大で終身刑が科される可能性がある。

ロンドン警視庁の捜査担当者が評決後、法廷の前で報道陣に語ったところによると、王子は取り調べに対して反省の色を見せず、男性の死因を「でっち上げ」ようとした。うそがばれると免責特権を主張したが、認められなかったという。

1699チバQ:2010/10/27(水) 23:21:40
http://mainichi.jp/select/world/news/20101027dde007030056000c.html
ボスニア・ヘルツェゴビナ:上級代表、セルビア分離は認めず
 ◇「3勢力でEU加盟目指す」
 旧ユーゴスラビアのボスニア・ヘルツェゴビナ内戦(92〜95年)の終結に伴い設置された国際機関・上級代表事務所の責任者、バレンティン・インツコ上級代表(61)が26日、東京都内で毎日新聞の取材に応じ「ボスニア・ヘルツェゴビナは、一つの国として欧州連合(EU)加盟を目指す。(ボスニアからの離脱を訴える)セルビア人勢力の主張は受け入れられない」と明言した。

 同国ではボスニア人(イスラム教)、クロアチア人(カトリック)、セルビア人(セルビア正教)の3勢力の代表が8カ月の輪番制で大統領(幹部会議長)を務めるが、10月に実施された総選挙では、セルビア人側で勝利宣言した候補が中央政府からの離脱を主張しており、分裂が懸念されていた。

 インツコ上級代表は、セルビア人が離脱を目指しても「国際社会は決して認めない。(一部の国のみ国家承認した)南オセチアや北キプロスの状態になるのは明白」と述べ、国際社会が一致して民族融和を説くことが重要との認識を示した。

 一方、同じ小学校なのに民族・宗教ごとに教室や授業まで異なり、国連人権理事会から「教育現場が『冷戦』状態で、子供が犠牲になっている」「偏見を助長している」などと非難されているボスニアの学校制度については「まだ数年かかるが、いずれ共通の教科書やカリキュラムを導入したい」と述べた。

 ボスニア内戦は死者20万人、難民200万人を出した戦後欧州で最悪の紛争。内戦を終結させた「デイトン合意」に基づき設置された上級代表は和平維持の民生面の責任者で、閣僚の罷免権など権限を持つ。【篠田航一】

1700チバQ:2010/10/29(金) 23:06:24
http://mainichi.jp/select/world/news/20101029ddm007030117000c.html
英国:公的部門49万人削減、財政再建策 キャメロン政権、命運かけ
 【ロンドン笠原敏彦】英国のキャメロン連立政権は巨額財政赤字を今後4年間でほぼ解消するという大胆な歳出削減策を20日に発表したが、その負担をめぐり社会的に「公正」かどうかの論議が起きている。49万人もの公的部門の人員削減を伴い、「福祉国家」の在り方にも大ナタを振るう財政再建策は、同政権の運命を決める「ギャンブル」と評価されている。

 キャメロン政権は、国内総生産(GDP)比で現在11%の財政赤字を15年にほぼ1%まで縮小することを目指す。この目標を「歳出削減74%、増税26%」の比率で達成するとし、今後4年間で810億ポンド(約10兆4000億円)の歳出を削減する具体策を打ち出した。

 主な具体策は、子ども手当の所得制限導入などで福祉予算180億ポンド(6月公表分を含む)減▽毎年4%の警察予算減▽今後4年で受刑者3000人減▽年金支給開始を20年までに男性は65歳、女性は60歳からともに66歳に引き上げる−−など。医療と教育、海外援助は例外扱いとなったが、各省平均の削減率は19%に及び、戦後最も厳しい歳出削減となった。

 オズボーン財務相は英国を「破滅のがけっ縁」から救済する方策だと説明した。しかし、そのスピードと規模が景気回復に悪影響を及ぼすとの懸念は強く、リベラル系ガーディアン紙は「経済的にも、社会的にも、政治的にも大きなギャンブルだ」と評している。

 論議の焦点は、負担の「公正」さだ。保守党には富裕層の政党というイメージが強く、財政再建を隠れみのにした「小さな政府」の追求だとの疑念も強いだけに、連立政権は富裕層の負担がより重くなる「公正」の原則を歳出削減策でアピールしてきた。

 しかし、有力シンクタンク「財政研究所(IFS)」などは、削減策は貧困世帯層により大きな打撃を与えるなどと指摘。これに対し、クレッグ副首相(自由民主党)らは改革の全体像を見ていないと指摘し、「彼らは国民を脅している」と猛反発している。

 大衆紙サンの世論調査によると、今回の削減策に対し、58%が「避けられない」、29%が「他のやり方がある」と回答。しかし、削減策が実際に始まる来年にならないと世論は見極められないという見方が一般的だ。

 ◇再選へ経済安定図る
 キャメロン政権の大胆な歳出削減策は、5年後の次期総選挙での再選をにらんだものだ。5月の連立合意でまず任期中の議会解散を封じ、次期選挙を15年5月に設定。時間を確保した上で急速に削減を進め、5年以内に経済を安定させることで再選を果たすというシナリオだ。

 また、政権発足後5カ月という迅速さで具体的な財政再建策を整えた背景には、英国の政権交代のシステムが見逃せない。下院任期満了16カ月前から、野党と官僚が接触することが認められ、官僚はマニフェスト(政権公約)などに沿って野党側の政策履行も事前に準備しているからだ。

 キャメロン政権は発足後2週間足らずで早々と62億ポンドの今年度予算の歳出削減策を発表。6月には来年1月から付加価値税(消費税)を引き上げることを含む第2弾の緊急予算を発表し、今回の中期的な「歳出見直し」発表へとスピーディーに行動してきたが、これは「政」と「官」の協調の上に成り立っている。

 同政権にとり、国民の反発は織り込み済み。その結果に再選(政治生命)をかけるという意味で、まさに「ギャンブル」だ。それだけにキャメロン首相らは歳出削減の必要性を絶えず訴え続けている。現時点の世論調査が厳しい削減策を支持する傾向にあるのは、その成果と言えそうだ。【ロンドン笠原敏彦】

1701チバQ:2010/10/31(日) 22:41:20
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010103101000438.html
タンザニアで大統領、議会選挙 現職再選も野党伸長か


 30日、タンザニア・ダルエスサラームで行った最後の選挙キャンペーンで、支持を訴える現職のキクウェテ大統領(共同)
 【ダルエスサラーム共同】アフリカ東部タンザニアで31日、大統領選と議会選、地方選の各投票が一斉に行われた。1992年に複数政党制が導入されて以来、4回目の総選挙。堅調な成長が続く経済を背景に、任期満了に伴う大統領選は与党タンザニア革命党(CCM)の現職キクウェテ氏(60)が再選を果たすとみられている。

 一方、汚職のまん延などに対する不満が都市部の若者層を中心に高まっており、世論調査によると、議会選ではCCMが勝利するものの野党が議席数を伸ばす見通し。投票は31日夕に終了後、即日開票され、暫定結果が3日以内に発表される予定。

 タンザニアは東アフリカでケニアに次ぐ経済規模があり、治安も比較的安定。金などの鉱物資源が豊富で、2000年から07年には年平均6・7%の経済成長を記録。今年も6%以上の成長が見込まれている。

2010/10/31 17:58 【共同通信

1702チバQ:2010/10/31(日) 22:45:45
>>1697-1698
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/101030/mds1010301801003-n1.htm
【海外事件簿】召使い殺害のサウジ王子に終身刑 同性愛の蛮行に英司法が断罪 (1/2ページ)
2010.10.30 18:00
 英国ロンドンの高級ホテルで召し使いを殺害したサウジアラビア王室の王子に20日、ロンドンの中央刑事裁判所が終身刑を言い渡した。同性愛者の王子はバレンタインデーの夜、性的興奮を得るために召使いの黒人男性に暴行を加え殺害。王子は有罪判決を逃れるため、「外交特権がある」と主張し対抗したが認められなかった。自国で厳罰に処されることはまずないとされる王族に有罪判決が下ったことに、サウジの一般市民は心の中で歓声を上げているという。(黒川信雄)

 「英国で法を超越する人間はいない」

 陪審員は被告にそう述べ、判決の正当性を強調した。判決を受けたのはサウジ王室の王子であるサウド・アブドルアジズ被告だ。

 事件は2月14日夜から15日にかけて起きた。ロンドン市内の高級ホテルに宿泊していたアブドルアジズ被告は、シャンパンとカクテルを飲んだ後、性的欲求を満たすためホテル内で召し使いである黒人男性を殴ったり縛ったりした後に首を絞め殺害した。

 両者は長期間ホテルに滞在していたとみられ、フランス通信(AFP)などによると暴行は数週間にわたり断続的に行われていた。発見時、男性は顔面中が腫れ上がり、被告に対抗する体力も失っていたという。英BBCによると、事態の発覚を恐れた被告はその後、数時間にわたり母国に電話をかけ、隠蔽(いんぺい)工作を行っていたという。

 サウジアラビアなど、王族が強い権威を持つ中東諸国では、王族一族が犯罪で厳罰を受けることはまずあり得ないとされる。英紙ガーディアンによると、アブドルアジズ被告のいとこは2003年にサウジ人少年を機関銃で撃ち殺し、当局に拘束されたが、被害者の父親が処刑の直前に不可解な形でいとこを許し、刑罰を免れている。

 アブドルアジズ被告への有罪判決が特に注目されたもう一つの理由に、殺された男性が黒人だったという点がある。さらに男性は孤児で、政府の孤児院で育てられていた。ガーディアンは、サウジアラビアでは黒人差別や事実上の奴隷制が存続する事実をあげ、黒人で孤児であった男性は王族にとっては「奴隷以外の何者でもなかった」と指摘する。

 一方、弁護団は裁判において被告が同性愛者であることを必死に隠そうとした。サウジアラビアでは、イスラム法に反する同性愛は死刑となる可能性もあるためだ。被告が減刑され、仮に釈放された場合にも、被告は英国などに亡命を求める可能性がある。

 王族に強い権威が与えられる一方、サウジなどの一般市民は彼らへの差別的な扱いに強い不満を持つともいわれる。今回の裁判に対しても人々の関心は高く、ガーディアンは厳しい有罪判決が下ったことに対し、多くの国民が歓迎していると指摘している。

1703チバQ:2010/11/01(月) 23:46:03
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101101-OYT1T00167.htm?from=yoltop
ブラジル初の女性大統領…ルセフ氏が当選


ブラジル大統領選の決選投票で勝利し、支持者に手を振るジルマ・ルセフ氏=AP 【リオデジャネイロ=浜砂雅一】ルラ大統領の任期満了に伴うブラジル大統領選の決選投票が10月31日行われ、即日開票の結果、ルラ氏の後継者で与党・労働者党のジルマ・ルセフ元官房長官(62)が、野党・社会民主党のジョゼ・セラ前サンパウロ州知事(68)を破り、初当選を決めた。

 ルセフ氏は同国初の女性大統領となる。就任は来年1月1日、任期は4年。

 ルセフ氏は31日夜(日本時間11月1日午前)、首都ブラジリア市内のホテルで勝利演説し、「すべてのブラジル人のための大統領になる。寄せられた期待に応えることを約束する」と語った。中央選管にあたる選挙裁判所の集計(開票率99・99%)によると、ルセフ氏の得票率は56・05%に上り、セラ氏は43・95%にとどまった。

 ルセフ氏は、軍政時代に左翼ゲリラの抵抗活動に加わった経験もある経済学者。ルラ政権下で鉱業エネルギー相、官房長官を歴任。支持率8割を誇るルラ氏の後継者として、貧困層向け補助金など現政権の基本政策を継承すると主張した。

(2010年11月1日10時52分 読売新聞)

1704チバQ:2010/11/04(木) 20:22:53
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/101104/mds1011041448001-n1.htm
現職と元首相の決選投票へ コートジボワール大統領選
2010.11.4 14:47
 西アフリカ・コートジボワールからの報道によると、10月31日に投票が行われた同国大統領選で、選挙管理委員会は4日未明、暫定開票結果を発表、過半数を得票した候補者はなく、現職バグボ氏(65)とワタラ元首相(68)との間で決選投票が行われることになった。

 支持者間の暴力発生などが懸念されていたが、大きな混乱は起きていない。

 ただもう1人の有力候補、ベディエ元大統領(76)が票の集計に不正があったと主張、選管に再集計を求めている。決選投票は今月28日の実施が予定されている。

 選管の発表によると、バグボ氏の得票は38%、ワタラ氏は32%、ベディエ氏は25%。有権者は約570万人で、投票率は約84%だった。大統領選には14人が立候補した。(共同)

1705神奈川一区民:2010/11/04(木) 21:06:33
ベルルスコーニ氏は失言ばかりするのに首
相で居られるのか。不思議だ。

【イタリア】渦中のベルルスコーニ首相「同性愛者になるより、美しい女性が好きな方がいい」[10/11/04]

17歳のモロッコ人ベリーダンサーとの売春疑惑などで退陣要求も出ている
イタリアのシルビオ・ベルルスコーニ首相(74)が2日、北部ミラノで開催中の
バイクフェアでスピーチ。
その中で、「同性愛者になるより、美しい女性が好きな方がいい」と持論を
展開した。AP通信が伝えた。
この発言を受け、同性愛者権利擁護団体が猛反発。数十人が
「同性愛者と女性両方を侮辱するものだ」として首相官邸周辺で抗議デモを行った。

ソースは
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/101104/erp1011041458008-n1.htm

1706チバQ:2010/11/06(土) 00:11:32
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2010/10/post-1750.php
壊寸前のソマリアに経験ゼロの新首相
Tough Task Ahead

2010年10月27日(水)15時42分
山田敏弘(本誌記者)
[2010年11月 3日号掲載]

 内戦が続く「破綻国家」ソマリアに新首相が誕生した。10月中旬、憲法改正をめぐってアハメド大統領と対立して辞任したシェルマルケ前首相の後任に、無名のモハメド・アブドゥライ・モハメド(48)が指名された。

 だがモハメドには外交や政治の経験がほとんどない。外務省で公文書管理官などを務め、86年から3年間だけワシントンのソマリア大使館で1等書記官を経験。その後アメリカの市民権を得て大学を卒業し、最近までニューヨーク州バッファロー郡住宅管理局に勤めていた。

 こんな人物が選ばれたのは出身部族ごとに主要ポストを割り振る暫定政府の取り決めのせい。「モハメドが過去25年でソマリアを訪れたのは1度だけ。軍部の支持も政治基盤もまったくない」と、民間団体「米外交に関する全国委員会」の上級副委員長でソマリア情勢に詳しいJ・ピーター・ファムは語る。

 現在ソマリアは北西部と北東部が一方的に自治を宣言し、南部と中部はイスラム武装勢力が実効支配。暫定政府が統治できているのは、首都モガディシオの大統領宮殿とその周囲だけだ。「素人首相」に何もできないことは目に見えている。

1707チバQ:2010/11/06(土) 00:13:40
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2010/10/post-1731.php
ムガベの専横と暴力で連立崩壊の危機
Prime Minister Denounces Mugabe

やっと経済危機を乗り切ったと思ったら、独裁者がまた暴れ始めた

2010年10月21日(木)15時03分
アンドルー・メルドラム

[2010年10月27日号掲載]

 ジンバブエのツァンギライ首相は最近、ムガベ大統領を公然と非難。自ら率いる民主変革運動(MDC)は政府上層部の新人事を承認しないことを明らかにした。

 ムガベが中央銀行総裁や最高裁判事などの重要な人事を何の相談もなく決定したことに、ツァンギライは反発した。連立政権にはとどまるものの、MDCは今回の人事を認めないと語っている。

 既にぐらついているジンバブエの連立政権はツァンギライの決意表明によって、さらなる打撃を受けた。ムガベとその一派に対する欧米諸国の姿勢は一層、硬化するだろう。

 昨年2月に連立政権が誕生して以来、ツァンギライはムガベとの協調を望み、衝突を避けてきた。だがその一方でムガベの強権的な姿勢には不満を募らせていた。人権団体によると、MDCの支持者が暴行を受けたり、無実なのに逮捕されたりする事件が続いている。

 先月には、ムガベ派が新憲法の説明会を襲撃し、ツァンギライの支持者1人が殺害された。新憲法の起草はムガベ派の妨害で混乱に陥っている。

 ジンバブエでは来年5月に議会選挙が実施される予定。ムガベがツァンギライ支持者に再び激しい弾圧を加えるのではないかとの懸念が強まっている。

(GlobalPost.com特約)

1708名無しさん:2010/11/07(日) 17:21:07
>>926-928とか
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010110701000366.html
ギリシャ、政権懸け統一地方選 与党敗北すれば総選挙か


 5日、ギリシャの首都アテネで行われた選挙前の集会で支持者から声援を受けるパパンドレウ首相(ロイター=共同)
 【アテネ共同】財政再建中のギリシャ全土で7日、統一地方選が始まった。パパンドレウ首相は与党が敗北すれば、議会を解散し総選挙を行うと明言しており、政権を懸けた選挙となる。

 パパンドレウ政権にとって、欧州連合(EU)、国際通貨基金(IMF)の支援を受けて5月に本格的な緊縮策に着手して以来、初の審判。失業者の増加など痛みを伴う改革がどこまで国民の理解を得られているかを測る試金石となる。

 与党、全ギリシャ社会主義運動の優勢が伝えられたが、終盤で野党、新民主主義党なども盛り返している。投票は午後7時(日本時間8日午前2時)の締め切り後、即日開票され、大勢判明は8日未明(同午前)になる予定。

 各自治体選挙で過半数を取った候補がいない場合、14日に決選投票が行われる。昨年10月の総選挙以来の大型選挙となる今回の選挙は、歳出削減のための自治体再編に伴うもので、全国300以上の市や13の広域行政地域の首長らを選出する。

 ギリシャはEUとIMFからの支援融資と引き換えに緊縮策を実施。年金、公務員給与削減に加え、増税などによる景気の冷え込みや失業者の増加で労組などの不満が高まっている。

1709名無しさん:2010/11/07(日) 17:22:51
>>424>>508>>512>>1198

http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010110701000351.html
ギニア大統領選で決選投票 結果めぐり混乱激化も


 6日、ギニアでの会合に出席する大統領選候補のコンデ氏(右)とディアロ氏(ロイター=共同)
 【ナイロビ共同】西アフリカ・ギニアで7日、たびたび延期されてきた大統領選の決選投票が行われた。

 2008年に起きた軍事クーデター後の暫定軍事政権から民政移管に向けた選挙で、1958年の独立後、独裁や強権政治が続いた同国で初の民主的な大統領選と位置付けられている。

 しかし、民族対立を背景にした2候補の支持者の衝突で多数の死傷者が出ており、結果をめぐって混乱が激化することが懸念されている。暫定開票結果は数日以内に発表される予定。

 決選投票を争う同国の多数派民族プル人のディアロ元首相(58)と、長年野党党首を務めてきたマリンケ人のコンデ氏(72)は5日、双方の支持者に平和的な投票を求める共同声明を発表した。

 決選投票には、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)や在ギニア日本大使館などが監視要員を派遣。6月に行われた1回目の投票ではディアロ氏が約43%、コンデ氏が約18%を得票したが、不正が指摘され、決選投票は延期が繰り返されてきた。

2010/11/07 16:51 【共同通信】

1710チバQ:2010/11/09(火) 21:03:19
http://www.asahi.com/international/update/1109/TKY201011090366.html
ロシア大統領、リベラル色出す? デモ規制強化に拒否権2010年11月9日18時47分


 【モスクワ=副島英樹】ロシアのメドベージェフ大統領は、集会やデモの規制を強化する法改正案に拒否権を発動した。大統領府が「憲法で定めた市民の意見表明権を守るため」と6日に発表したところ、人権活動家らの間で評価が高まっている。2012年の大統領選をにらんで「政治の季節」に入っており、大統領のリベラル色を打ち出す動きと専門家は見ている。

 法改正案は、上下両院が先月可決していた。集会やデモの開催許可が地元行政府から出るまでは時間や場所を発表できない▽過去の集会・デモで行政罰を受けた人は参加できない▽車によるデモの場合は時間や場所は地域の役人が決める――などの規定が盛り込まれている。

 ロシアでは、日本からの輸入車への関税アップなどに反対して車によるデモが極東で多発。集会の自由を保障した憲法31条を守るためとしてモスクワで各月の31日に催される反政府デモをめぐり、「無許可」を理由に取り締まる当局側と主催者との間でもみ合いが続いてきた。

 大統領は今回、上下両院議長に書簡を送り、法改正案を修正するよう求めた。プーチン首相が党首を務める最大与党「統一ロシア」などが法案を提出していたが、修正に向けて再審議する見通しだ。

 ロシアの著名な人権活動家のポノマリョフ氏は「小さな一歩だが、欧米のような民主的秩序を志向することが言葉だけではないことを示している」と歓迎している。

 政治学者のマカルキン氏は「大統領は自らのリベラル色を立て直す必要があった」とみる。大統領は7月、犯罪を起こす恐れのある組織や人物に事前警告ができる権限を連邦保安局(FSB)に与える法案に署名し、人権団体などが「旧ソ連国家保安委員会(KGB)の復活だ」などと反発していた。このため「治安派勢力とリベラル派のバランスをとろうとした」とマカルキン氏は指摘している。

1711チバQ:2010/11/10(水) 21:58:28
>>1232-1234>>1479
http://mainichi.jp/select/world/news/20101111k0000m030057000c.html
スーダン:南部独立巡る住民投票まで2カ月 欧米けん制も

スーダンの南北境界にあるアビエイ地区 【ヨハネスブルク高尾具成】アフリカ・スーダンで来年1月9日に予定される南部の分離独立の是非を問う住民投票まで2カ月を切った。南部支援を鮮明にし住民投票実現を求める欧米と、北部主導で南部独立に消極的立場のスーダン統一政府と姿勢の違いが浮き彫りになってきた。スーダン統一政府からは、住民投票を延期すべきだとの声も聞かれ、予定通りの投票実施が危ぶまれている。

 オバマ米大統領はケリー上院議員を先月から今月にかけ2度にわたりスーダンへ派遣した。米国は、公正な住民投票の期日通りの実施▽選挙結果の受け入れ▽投票前の南北境界と南北での石油利益配分の確定−−を条件に、「早ければ来年7月にもテロ支援国家指定(93年から継続)を解除する意向がある」と統一政府に伝えた。

 一方で米政府は今月1日、スーダンへの制裁(97年から継続)を1年延長し、「アメとムチ」で何としても住民投票を実施させたい考えだ。欧州各国も住民の意思で南部が独立し、それを支持したいとの思いは強い。イスラム色の強い北部に対し、南部にはキリスト教徒が多いほか、地下資源開発への思惑もあるためだ。

 これに対し、統一政府の本音は、南部の独立を阻止しスーダン統一を維持すること。バシル大統領率いる統一政府与党「国民会議」は、「南北境界を画定しないまま住民投票を実施すれば再び内戦になる」と明言し、欧米の圧力をけん制している。

 南北の境界については、油田のあるアビエイ地区の帰属などで南北双方が対立したままだ。そうした中、南部の住民投票管理委員会は先月、投票登録を11月半ばに開始すると発表。統一政府高官は「アビエイ地区について誰が投票するかで合意ができておらず実施の延期は避けられない」と述べた。

 スーダンではアラブ系でイスラム教徒中心の政府が80年代、キリスト教徒や土着宗教中心の南部にもイスラム法を導入しようとしたことなどを機に内戦に突入。政府と南部の主要勢力「スーダン人民解放運動」(SPLM)が05年に「包括和平合意」(CPA)を結んだが、約20年間で推定200万人が死亡した。

 南部独立の住民投票は南部出身者が投票する予定でCPAの合意事項の一環。CPAには、同時にアビエイ地区住民の帰属決定投票の実施も盛り込まれている。欧米メディアは南部独立を支持する有権者が多数との見方を示しているが、南部を主導するSPLMは一部部族に支配されていることや不十分なインフラへの不安もあり、独立に否定的な南部住民もいる。

 ◇南北スーダンを巡る動き◇
1899年 英・エジプトの共同統治下に置かれる

1955年 英・エジプトからの独立運動下で南北内戦発生

  56年 スーダン独立

  71年 クーデターで権力奪取した革命評議会のヌメイリ議長が大統領に

  72年 アディスアベバ(エチオピア)合意により第1次南北内戦終結

  83年 ヌメイリ政権がイスラム法導入。反発する南部ディンカ人を主体とするスーダン人民解放軍(SPLA)との間で第2次南北内戦発生

  89年 バシル准将が無血クーデターで権限掌握

  93年 バシル氏が大統領に就任

2005年 南北包括和平合意(CPA)で停戦。暫定政府が発足し6年間の移行期間開始

  10年 4月に総選挙を実施。バシル大統領再選、キール氏が南部自治政府大統領に当選

  11年 南部独立を問う住民投票(予定)


毎日新聞 2010年11月10日 20時03分(最終更新 11月10日 20時34分)

1712チバQ:2010/11/11(木) 12:17:49
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/101111/mds1011110101000-n1.htm
ヨルダン下院選、国王支持派が圧勝
2010.11.11 01:00
 ヨルダン政府は10日、前日行われた下院(定数120)の選挙結果を発表、イスラム系野党の「イスラム行動戦線」がボイコットしたのを受けて、アブドラ国王を支持する保守系勢力が圧勝した。中東の衛星テレビ、アルジャジーラなどが伝えた。

 イスラム行動戦線は改選前6議席を持っていたが「選挙区割りが不利」などとして選挙制度への不満から不参加を決定。この方針に反対して無所属で立候補した1人が当選するにとどまった。

 当選者の多くは部族などを支持基盤とする保守系無所属。全体で新人候補78人が初当選した。

 ヨルダンでは、アブドラ国王が国政全般の実権を握っており、選挙結果は親米を基盤とする穏健外交には影響しない。(共同)

1713チバQ:2010/11/11(木) 12:18:29
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101110-OYT1T01113.htm
イタリア政局混迷、下院議長が首相辞任要求
 【ローマ=柳沢亨之】イタリアのベルルスコーニ首相に対し、政権の浮沈を握る保守政界の重鎮、ジャンフランコ・フィーニ下院議長が辞任を公然と要求し、政局が混迷を深めている。これまでいくつものスキャンダルを乗り越えてきた首相だが、連立与党は既に過半数割れしているうえ、支持率も低下しており、来年初めにも解散・総選挙が行われるとの見方も出てきた。


 フィーニ議長は7日の政治集会で、首相の「道徳的堕落」や政権運営の「いかさま」を激しく非難。首相が辞任しなければ、議長派の閣僚や副大臣を内閣から全員引き揚げると述べ、政権を大きく揺さぶった。

 議長は7月、首相のワンマン体制を批判し、与党会派「自由の人民」を離脱、三十数人の側近らと新会派「イタリアの未来と自由」を結成した。閣内に側近を残して影響力を保つ一方、下院で連立与党を過半数割れに追い込み、政権打倒の機会をうかがっていた。

(2010年11月10日23時24分 読売新聞)

1714チバQ:2010/11/12(金) 20:48:03
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101112/amr1011120935003-n1.htm
議員に130万票で当選の人気コメディアンが読み書き試験 不合格なら失職 結果は… ブラジル 
2010.11.12 09:33

 10月の連邦下院選で当選したブラジルの人気コメディアン、フランシスコ・オリベイラさん(45)が11日、サンパウロで読み書きの試験を受けた。

 議員は読み書きができなければならないと憲法に規定されているためで、フランス通信(AFP)によれば、保守的な議員らからオリベイラさんの読み書き能力を疑う声が上がり、選挙裁判所がオリベイラさんに試験を受けるよう要請していた。不合格なら失職する。

 「チリリカ」の芸名で知られるオリベイラさんは、下院選でもユーモアたっぷりのキャンペーンを展開、ブロンドのかつらをつけ、カラフルな衣装を着、「連邦議員は何をするの。私には分からない。でも私に投票して。そうすれば、お分かりになるでしょう」と訴えた。この結果、全国最多の約130万票を獲得して当選した。

 かつて靴磨きをして働いたこともあるルラ大統領は、オリベイラさんに試験を受けさせようとする動きについて、オリベイラさんに投票した人々を軽蔑する「愚かな行為」と批判した。試験の結果は後日明らかにされる。

1715チバQ:2010/11/13(土) 00:17:02
>>1713
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101112-00000153-jij-int
閣僚ら4人が辞任へ=ベルルスコーニ政権、危機に―伊
時事通信 11月12日(金)21時52分配信

 【ジュネーブ時事】イタリアの複数メディアは12日、ベルルスコーニ首相の辞任を求めているフィーニ下院議長派の閣僚ら4人が15日に辞任すると報じた。議長派が政権から離脱することで、下院で過半数割れしている連立与党が厳しい政権運営を迫られるのは必至。イタリア政局の不透明感が一段と増しそうだ。
 議長主導の与党会派「自由と未来」は、首相率いる自由国民党から分かれたが、閣僚を残して影響力を維持してきた。しかし、未成年少女への不適切な関与など、首相の度重なるスキャンダルなどによる与党支持率の低下を懸念。与党離脱に踏み切ることで、ベルルスコーニ政権への揺さぶりを強める狙いだ。

1716チバQ:2010/11/14(日) 17:26:54
>>1708
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010111401000253.html
ギリシャ、地方選で決選投票 財政再建支持問う試金石
 【ローマ共同】財政再建中のギリシャで14日、7日行われた統一地方選の決選投票が行われた。失業者増など痛みを伴う財政再建策への国民の支持を問う試金石ともなる選挙で、敗北すればパパンドレウ政権にとり改革実行の大きな障害となるのは必至だ。

 南エーゲ海、クレタ両地域を除き、すべてが決選投票になった。首都アテネと第2の都市、北部テッサロニキの両市長選も過半数を取った候補がおらず決選にもつれ込んだ。

 大半の自治体で与野党候補の接戦が予想されている。投票は14日午後7時(日本時間15日午前2時)の締め切り後、即日開票され大勢判明は15日朝(同午後)の見通し。

 政権にとって、欧州連合(EU)、国際通貨基金(IMF)の総額1100億ユーロ(約12兆4千億円)の支援を受け5月に本格的な財政緊縮策に着手して以来、初の国民の審判。

 昨年10月の総選挙で野党、新民主主義党に約10ポイントの大差を付け勝利した全ギリシャ社会主義運動だが、今月7日の投票では与党のリードはわずか数ポイントに縮まり、緊縮策に対する国民の不満を裏付けた。

1717チバQ:2010/11/14(日) 19:53:04
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/101114/erp1011141928005-n1.htm
フィヨン氏が仏首相に再任 サルコジ大統領が任命
2010.11.14 19:27

 【パリ=山口昌子】エリゼ宮(仏大統領府)は14日、声明を発表し、サルコジ大統領が前日に辞任したフィヨン氏を首相に任命し、組閣を命じたと述べた。新内閣ではジュペ元首相が国防相に任命されることが確実視されているほか、閣僚は15人前後、閣外相も減らす精鋭少数内閣になるとみられる。

 大統領は3月、年金制度改革法が成立した後に内閣を一新すると宣言していた。その後、新首相としてフィヨン氏のほか、ボルロー前エコロジー・エネルギー・持続的開発相らの名前が取りざたされていた。

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010111400023
サルコジ大統領、内閣改造へ=フィヨン首相は続投の見通し−仏
 【パリ時事】フランスのサルコジ大統領は13日、フィヨン首相の辞表を受理したと発表した。内閣改造に向けた手続きの一環で、14日にもフィヨン氏を再び首相に指名した上で、新内閣の陣容を発表する見通し。
 サルコジ政権が内政の重要課題と位置付けていた年金制度改革関連法は今月成立。ソウルでの20カ国・地域(G20)首脳会合を終え、フランスがG20議長国を引き継いだタイミングで内閣を改造し、2012年の次期大統領選での再選をにらみ政権をてこ入れする狙いがある。
 改造では、既に離任の意向を大統領に伝えた社会党出身のクシュネル外相や、連立与党「新中道」党首で次期大統領選への出馬がうわさされるモラン国防相らが交代。ジュペ元首相が重要閣僚として復帰すると見込まれている。(2010/11/14-06:27)

1718チバQ:2010/11/16(火) 01:10:28
>>1716
野党、新民主主義党が長年政権にあった首都アテネと第2の都市、北部テッサロニキの市長選も制し勝利した
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010111501000560.html
ギリシャ地方選で与党勝利 政権の改革支持問う
 【ローマ共同】財政再建中のギリシャで14日行われた統一地方選決選投票は即日開票され、13の広域行政地域知事選では第1回投票結果と合わせ、与党、全ギリシャ社会主義運動が最大の人口を抱えるアッティカ地域を含め8地域を押さえたほか、野党、新民主主義党が長年政権にあった首都アテネと第2の都市、北部テッサロニキの市長選も制し勝利した。

 パパンドレウ首相は同日夜のテレビ演説で「国を救うため」改革を続けると勝利宣言した。同選挙は、失業者増など痛みを伴う改革を進める政権に対する国民の信任投票とみられていた。

 投票率は約47%と同国としては記録的低さになったほか、7日の第1回投票で予想以上に野党が票を伸ばし、多くの自治体で過半数を取った候補がおらず決選投票となったことなどから、政権への一定の批判も裏付けられた。与党は従来以上に厳しい政権運営を迫られそうだ。

2010/11/15 17:44 【共同通信】

1719チバQ:2010/11/16(火) 01:11:05
http://mainichi.jp/select/today/news/20101116k0000m030027000c.html
フランス:内閣改造 大統領選で再選狙う布陣
2010年11月15日 19時37分

 【パリ福原直樹】フランスのサルコジ大統領は14日、内閣を改造した。違法政治献金疑惑のある閣僚を事実上更迭する一方、中道派閣僚も排除し、大統領に近い保守系閣僚を重用した。12年の大統領選挙での再選を狙う布陣だが、退任閣僚からは「大統領は意見の多様性を認めていない」などの批判が噴出している。

 新内閣ではリベラルのフィヨン首相が留任したが、中道寄りで首相に次ぐ地位だったボルロー・エコロジー相のほか、同じ中道のモラン国防相、さらに仏の大手化粧品会社の創業者一族の富豪との間で、不正献金などの癒着疑惑が批判されたブルト労働相も外れた。

 一方、国防相の後任には右派で前シラク政権の首相、ジュペ氏が就任。野党・社会党出身で大統領との対立が伝えられたクシュネル外相の後任には、保守の大物、アリヨマリ法相が就任した。

 大統領支持率は最近、不正献金疑惑などのスキャンダルや、移動の民・ロマ族の強制送還などで29%と低下。当初、大統領はフィヨン首相の解任に傾いたが、首相支持率が47%と自分よりも高いため、再考した。

1720チバQ:2010/11/16(火) 20:14:40
http://mainichi.jp/select/world/news/20101116dde007030004000c.html
ベルルスコーニ伊首相:正念場 下院議長派4人、内閣離脱 不信任成立の公算大
 【ローマ藤原章生】イタリア政界で「ベルルスコーニ首相追い落とし」の動きが強まっている。今月上旬、首相辞任を公に要求した元盟友、フィーニ下院議長(58)派の閣僚ら4人が15日に内閣を離れ、議長派は反ベルルスコーニ色を鮮明にした。これに先立ち中道左派の野党が首相に対する不信任案を下院に提出した。首相は「絶対に辞めない」と抵抗するが、予算案通過後の年末から年明けにも辞任に追い込まれる公算が大きい。

 首相率いる与党連合は、321議席の上院ではぎりぎり過半数を保っている。しかし630議席の下院では、首相率いる「自由国民」の234、「北部同盟」の59議席に諸政党十数議席を加えても過半数に達しない。

 10月にフィーニ議長が作った新党「未来と自由」の37議席が野党側に回れば、首相不信任が成立する。

 イタリアの場合、不信任案が可決されてもすぐ内閣総辞職とはならず、大統領が各党を集め収拾を図る。このため(1)形だけの内閣続投で来春にも前倒し総選挙(2)与党連合が代わりの首相を立て政権継続−−のシナリオがある。

 後継候補としてはトレモンティ経済相、ピサヌ上院議員(元内相)の名が挙がるが、経済相は「首相を追い落とす立場にはなりたくない」と表明。ピサヌ氏については関係が芳しくない首相が抵抗しそうで、人選は難航しそうだ。

 総選挙の場合、地元紙調査で与党連合の得票予想は08年選挙の約47%得票より落ちて4割に満たない。だが、野党は一枚岩ではないため、結局、もう一度ベルルスコーニ政権が誕生する可能性が高い。

 ただし、汚職事件の被告となっているベルルスコーニ首相は、12月の憲法裁判断で訴追免責特権を失って年明けにも出廷を強いられる可能性がある。裁判の行方も政局に影響を及ぼしそうだ。

 首相は依然、フィーニ派の切り崩しを模索しているが、情勢をにらみフィーニ派に寝返る与党議員もかなり出そうで、しばらくは両派の裏工作が続きそうだ。

1721チバQ:2010/11/16(火) 20:17:01
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010111601000204.html
ギニア大統領選、野党党首勝利 決選投票で、混乱も


 7日、ギニアの首都コナクリで、投票所に向かうギニア人民結集党(RPG)のコンデ党首(中央)(AP=共同)

 【ジュバ(スーダン南部)共同】今月7日に投票が行われた西アフリカ・ギニア大統領選の決選投票で、選挙管理委員会は15日夜(日本時間16日午前)、暫定開票結果を発表、野党ギニア人民結集党(RPG)のアルファ・コンデ党首(72)が小差で対立候補のディアロ元首相(58)を破り、当選したことを明らかにした。

 正式な結果確定には憲法裁判所の承認が必要。ディアロ氏は14日、発表に先立ち開票結果を受け入れないと表明し、15日には首都コナクリでディアロ氏の支持者と治安部隊が衝突、負傷者が出た。今後、発表結果に納得しない同氏の支持者が暴徒化するなど、混乱が深まる事態が懸念される。

 08年に起きた軍事クーデター後の暫定軍事政権から民政移管に向けた大統領選。1958年に独立後、独裁や強権政治が続いてきたギニアで、民主的な投票による大統領選出は初めて。

2010/11/16 10:45 【共同通信】

1722チバQ:2010/11/17(水) 20:58:08
http://mainichi.jp/select/world/news/20101118k0000m030022000c.html
ギニア:野党勝利に元首相支持派暴徒化 大統領選決選投票
 【ヨハネスブルク高尾具成】西アフリカ・ギニアで7日実施された大統領選決選投票で同国選管は15日、野党「ギニア人民結集党」のコンデ党首(72)の勝利を発表した。これに対し小差で敗れた「ギニア民主勢力連合」党首のディアロ元首相(58)が不正を指摘し、支持者が首都コナクリなどで治安部隊と衝突している。

 選管が発表した得票率はコンデ党首52.5%、ディアロ元首相47.5%。AP通信によると16日、首都コナクリでは、ディアロ氏の支持者の一部が暴徒化、治安部隊が発砲した。少なくとも4人が死亡、負傷者が多数出ているという。ディアロ氏は鎮静を呼び掛けている。

 同国では58年の独立以来、初の民主的選挙として6月27日に大統領選挙を実施した。24候補がいずれも過半数に達せず上位2候補の決選投票となったが、第1回投票の集計過程で不正疑惑が浮上。両陣営の衝突の繰り返しにより、決選投票は再三延期されていた。第1回投票ではコンデ氏が約18%、ディアロ氏が約44%を得票した。

1723チバQ:2010/11/18(木) 21:07:58
>>516>>520-522>>572とか
http://www.asahi.com/international/update/1118/TKY201011180111.html
マダガスカル軍の一部反乱 昨年クーデター、混乱続く2010年11月18日10時20分
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 【ナイロビ=古谷祐伸】アフリカ東部の島国マダガスカルで17日、軍の一部が反乱を起こし、実権を掌握したと宣言した。しかし、政府側は否定し、ラジェリナ暫定大統領(36)も「軍の大半は自分の味方だ」と述べた。18日になって政府側と反乱派の交渉が始まったという。

 現地からの報道によると、一部の軍幹部らが首都アンタナナリボの空港そばの駐屯地で、「政府の機能を差し止め、軍事評議会がその仕事を引き継ぐ」と宣言。別の駐屯地の部隊も反乱に加わったという。交渉内容は不明だが、反乱派は追い込まれているとの見方が出ている。首都は平静だという。

 同国では、ラベロマナナ前大統領の失政に対する国民の不満に乗じて、昨年3月に軍がクーデターを決行。軍の支援で、元ディスクジョッキーのラジェリナ氏が暫定大統領に就いた。今回の反乱は、その後の軍の内紛が原因とみられている。

 クーデターで誕生したラジェリナ政権は、援助の凍結など国際社会から制裁を受けている。

http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20101119k0000m030071000c.html
マダガスカル:軍の一部が「国の権限掌握」宣言
 【ヨハネスブルク高尾具成】昨年3月の政変後、政情不安が続くアフリカ南部・インド洋の島国マダガスカルで17日、憲法改正を問う国民投票の最中、軍の一部が「国の権限掌握」を宣言。18日、首都アンタナナリボの空港近くの軍施設に立てこもった状態が続いている。クーデターとの見方もあるがラジョエリナ暫定政府大統領(36)は権限移譲を否定、鎮圧する構えをみせている。

 「権限掌握」を宣言をしたのは軍高官ら約20人。17日、「国民は政治危機の解決を待っている」と、暫定政府を解散、軍事評議会が引き継ぐと宣言した。

 ラジョエリナ氏は昨年3月、ラベロマナナ前大統領を退陣させ、憲法手続きを経ないで暫定政府を発足させた。今回の「権限掌握」には当時、暫定大統領を支持した主要メンバーがかかわっている。

 17日の国民投票は来年5月の大統領選に向けた手続きだった。

 暫定政府はアフリカ連合(AU)から加盟停止処分を受けるなど外交的に孤立、経済制裁も受けているため、軍内部に不満がくすぶっていたとみられる。

  ◇ ◇ ◇

 一方、不安定な政情の中、固有種が動植物の8割以上を占める豊かな自然への破壊が進んでいる。経済制裁に苦しんだ暫定政府が乱開発を黙認、貴重な森林の伐採や焼き畑の横行を許している。

 中西部ムルンダバには樹齢数百年のバオバブの大木が群生。周辺には固有種のキツネザルなどが生息するキリンディー森林保護区があり、保護区外でもキツネザルの一種ベローシファカの群れが樹木上で見られる。

 ところが、観光ルートを数キロ外れるとバオバブに黒く焼け焦げた跡が残り、周辺の樹木が焼き払われていた。一帯は稲作農家が大半で、島の南部でみられる焼き畑農業は一般的でないのに火が付けられた。地元では政治家や有力者の土地収奪が暫定政府に黙認されているとうわさされる。

 保護区のガイド、アンジェリーナさん(29)は「ベローシファカは水を飲まないため、水分をバオバブなどの果実や木々の葉から得る。森があってこそ生息できる」と危機感を募らせる。

 制裁で困窮した暫定政府は以前は禁止していた島の北部特産の貴重な木材「紫檀」の輸出を昨年9月に合法化した。世界自然保護基金(WWF)は国連への報告の中で紫檀の輸出収入が暫定政府へと流れていると非難した。今年4月に禁止措置を再開したが自然保護団体は「伐採が国立公園や保護区内にも及んでいる」と指摘する。

1724チバQ:2010/11/18(木) 21:14:38
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010111701001071.html
ギニアで非常事態宣言 混乱拡大、7人死亡


 17日、ギニアの首都コナクリで、治安部隊の銃撃で親類を亡くし嘆く女性(AP=共同)
 【ナイロビ共同】西アフリカ・ギニアの暫定軍事政府は17日、大統領令を発表。15日に大統領選の決選投票の結果が発表された後、首都コナクリを含む各地で混乱が拡大していることを受け、非常事態を宣言した。最高裁判所が選挙結果について判断するまでの措置としている。

 ギニアからの情報では、決選投票で敗れたディアロ元首相の支持者と治安部隊が各地で衝突を繰り返すなどし、3日間で7人が死亡、多数が負傷した。ロイター通信は夜間外出禁止令も出されたと伝えた。

 在ギニア日本大使館によると、在留邦人約30人は全員無事。

 決選投票は今月7日に行われ、選挙管理委員会は15日、野党ギニア人民結集党のコンデ党首が小差でディアロ氏に勝利したと発表。しかし、ディアロ氏は不正があったと主張している。

 ギニアでは2008年末に軍事クーデターが発生。大統領選は暫定軍事政府からの民政移管に向けた選挙だが、民族対立を背景にコンデ、ディアロ両氏の支持者が衝突を繰り返してきた

1725チバQ:2010/11/18(木) 21:16:14
http://mainichi.jp/select/world/news/20101118ddm007030116000c.html
ギニア大統領選:野党コンデ氏が勝利 首都で衝突続く
 【ヨハネスブルク高尾具成】西アフリカ・ギニアで7日実施された大統領選決選投票で同国選管は15日、野党「ギニア人民結集党」のコンデ党首(72)の勝利を発表した。これに対し小差で敗れた「ギニア民主勢力連合」党首のディアロ元首相(58)が不正を指摘し、支持者が首都コナクリなどで治安部隊と衝突している。

 選管が発表した得票率はコンデ党首52・5%、ディアロ元首相47・5%。AP通信によると16日、首都コナクリでは、ディアロ氏の支持者の一部が暴徒化、治安部隊が発砲した。少なくとも4人が死亡、負傷者が多数出ているという。ディアロ氏は鎮静を呼び掛けている。

 同国では58年の独立以来初の民主的選挙として6月27日に大統領選挙を実施。24候補がいずれも過半数に達せず上位2候補の決選投票となったが、第1回投票の集計過程で不正疑惑が浮上。両陣営の衝突の繰り返しにより、決選投票は再三延期されていた。第1回投票ではコンデ氏が約18%、ディアロ氏が約44%を得票した。

1726チバQ:2010/11/19(金) 23:51:54
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010111901000185.html
ハイチ暴動、首都に飛び火 大統領選控え治安に懸念


 18日、ハイチ・ポルトープランスでPKO部隊などに抗議する人々(AP=共同)
 【ロサンゼルス共同】コレラ感染が広がるハイチからの報道によると、首都ポルトープランスで18日、コレラの感染源は国連平和維持活動(PKO)のネパール部隊だと考える市民数百人がPKO部隊に投石するなどした。第2の都市、北部カパイシアンなどで起きていた同様の暴動が、首都に飛び火した。

 ハイチでは28日に、1月の大地震からの復興を担う次期大統領を選ぶ選挙が行われる予定だが、同国の治安維持の中心であるPKO、国連ハイチ安定化派遣団(MINUSTAH)を直接の対象とする抗議行動により、治安情勢への懸念が高まっている。首都にはPKO活動に参加する日本の自衛隊も宿営している。

 市民は「国連部隊は出て行け」「国連部隊がコレラをハイチに持ってきた」などと叫びながら投石したり、タイヤを燃やしたりした。非政府組織(NGO)の車にも投石の被害が出ている。警察は催涙ガスを発射した。

2010/11/19 10:14 【共同通信

1727チバQ:2010/11/20(土) 15:27:21
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010112002000038.html
ハイチ・コレラ深刻化 首都に暴動飛び火
2010年11月20日 朝刊

 【ロサンゼルス=阿部伸哉】コレラ感染が深刻化するカリブ海のハイチで十八日、感染源は国連平和維持活動(PKO)関係者と疑う群衆が、首都ポルトープランスでPKO部隊に向かって投石するなど暴徒化した。地方から広がった暴動は一月に大地震の直撃を受けた首都に飛び火、ハイチは再び混乱に陥る懸念が出ている。

 今月二十八日には大統領選が予定されており、国連への反発がさらに強まれば、選挙管理に影響が出そうだ。ポルトープランスにはPKOで日本の自衛隊員約三百五十人も派遣されている。

 ロイター通信などによると、国連に対する数百人規模の抗議デモが十八日に発生、一部参加者は国連のパトロール車両に投石した。デモ隊は「MINUSTAH(国連ハイチ安定化派遣団)は帰れ」などと叫び、路上でタイヤを燃やし、がれきで道路を封鎖。PKO部隊は催涙ガスで対抗している。

 ハイチは地震後、大きな混乱は起きなかったが、先月下旬から北中部でコレラがまん延。首都でも感染者が出始め、既に約千百人が死亡、一万八千人以上が感染している。

 暴動のきっかけは、北部カパイシアンで、ネパールのPKO部隊が感染源とのうわさが出たことだった。部隊を狙った暴動が始まって空港は閉鎖、医薬品などの搬送ができない状態になっている。

 国連側はPKO部隊が感染源とのうわさを否定。ただ、ハイチでは近年、コレラ発生はなく、地震後の国際救援活動で持ち込まれた可能性もある。

 ハイチは長年の政治混乱と震災被害によって政府は機能せず、治安の維持はPKO頼みだ。だが、地震発生から十カ月以上たっても復興は遅く、住民のいら立ちが国際支援にも向かっている。

 二〇〇八年四月には食料価格の高騰で大暴動が発生。貧困街の麻薬犯罪組織が混乱をあおり、PKO部隊が住民を鎮圧する事態になった。

1728チバQ:2010/11/20(土) 20:35:28
http://www.newsweekjapan.jp/foreignpolicy/2010/11/868677.php
国王86、王子86と77のサウジ長命問題
2010年11月17日(水)16時55分
 82歳を迎えたエジプトのホスニ・ムバラク大統領が死去したら、後継問題をめぐって大混乱が起きるという懸念は、以前から熱く論じられてきた。だが、それ以上に深刻な後継者争いが勃発しそうなのが、86歳のアブドラ国王が君臨するサウジアラビアだ。

 先週末、アブドラ国王はメッカ巡礼者を祝うイスラム教の祭事「ハジ」に姿を見せなかった。国営メディアによれば、国王が今回、毎年恒例の公務を休んだのは、椎間板ヘルニアで療養中のためだという。

 国王の代理を務めたのは、内務相と第2副首相を兼任する77歳のナエフ王子だ。もっとも、アブドラ国王が死去した場合の公式な第1王位継承者は、国王の弟で国防相を務める86歳のスルタン王子。だがスルタンは重病を患っており、実際に王位に就けるかどうか疑わしい。

■国営メディアは火消しに躍起

 アブドラのハジ欠席が引き起こす様々な憶測を払しょくするために、国営メディアはスルタンがモロッコで重要な政務を執り行っている様子を公開した。サウジの街ジェッダでの空港建設の契約書にサインしている写真だ。

 病状に関する噂話を打ち消すために、アブドラ国王の動静についても大々的に報じられた。国王が16日に王子や外国政府要人と昼食を共にして健康不安説を吹き飛ばしたという国営メディアの発表は、4度もアップデートされた。さらに国営メディアは、杖にもたれて立っているアブドラの写真まで公開した。

 アブドラ国王とスルタン王子、ナエフ王子の体調が今すぐ悪化することはないかもしれないが、高齢の彼らが今後も長期に渡ってサウジアラビアの権力を担い続けるというシナリオは現実味が薄い。
 
 ワシントン中近東政策研究所のサイモン・ヘンダーソンは先月、フォーリン・ポリシー誌に寄せた記事で、3人の高齢指導者が自身の息子や弟に権力を委譲した場合のシナリオを検証した。後継者たちは当然ながら、自身の家系が権力を受け継ぐことを望んでいる。

 ヘンダーソンはこんな疑問も投げかけている。「大きな謎がある。アブドラ国王とスルタン王子は自ら望んで公の場に姿を見せているのか、それとも、自分の家系が今も後継者争いの政治ゲームに参加していると誇示したい息子たちのためなのか」

──デービッド・ケナー
[米国東部時間2010年11月16日(火)17時08分更新]

Reprinted with permission from "FP Passport", 17/11/2010. © 2010 by The Washington Post Company.

1729チバQ:2010/11/20(土) 20:46:10
http://www.cnn.co.jp/fringe/30000956.html
ロイヤルウエディングの日程、式場めぐり憶測飛び交う
2010.11.20 Sat posted at: 09:56 JST
ロンドン(CNN) 19日、英国ではウィリアム王子(28)とケイト・ミドルトンさん(28)が結婚する場所と日程をめぐり、さまざまな憶測が飛び交った。

多くの人が式場の最有力候補と見ているのが1000年の歴史を持つウェストミンスター寺院だ。17日には、王子の婚約者のケイトさんが両親と同寺院から出てきたところを写真に撮られている。またタブロイド紙「デイリー・ミラー」も同寺院こそ「最適な」式場だとし、式当日の想定座席表まで掲載した。

CNNと調査会社コムレスは、英国で2015人の成人を対象に世論調査を実施。ウィリアム王子とケイトさんの婚約について、英国民はおおむね好意的に受け止めており、回答者のおよそ8割が婚約は王室にとってプラスだと答えた。

ただ、エリザベス女王の後継者としてふさわしいのはチャールズ皇太子かウィリアム王子かという質問については意見が分かれた。チャールズ皇太子とカミラ夫人よりもウィリアム王子とケイトさんを支持する意見の方が多かったが、一般に年齢と所得が高い人ほど伝統的な継承順位を重視し、チャールズ皇太子とカミラ夫人を支持する傾向が見られた。一方、収入もまだ低い若い人はウィリアム王子とケイトさんを支持する傾向がみられた。

ウェストミンスター寺院は西暦960年に建立され、1245年にゴシック建築にならって現在の寺院が建設された。1066年以降、同寺院で英国国王の戴冠式が行われている。

同寺院は英国王室との関係が深く、これまで同寺院で多くの王室関連の結婚式や葬儀が行われてきた。1947年には当時王妃だったエリザベス女王とフィリップ殿下が結婚式を挙げた。また1997年には同寺院でウィリアム王子の母、故ダイアナ元妃の葬儀が行われた。

1730チバQ:2010/11/20(土) 20:47:08
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201011170169.html
元妃の悲劇再来に懸念も 英王子婚約、過熱する報道合戦 '10/11/17

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 ウィリアム王子とケイト・ミドルトンさんとの婚約発表を受け、久しぶりの王室の慶事に沸く英国。市民らが来年のロイヤルウエディングを心待ちにするのにつれて、挙式をめぐる英メディア報道も一気に熱を帯び始めた。一方で、著名人を狙うパパラッチと呼ばれるカメラマンに追いかけられ、パリで1997年に命を落とした王子の母、故ダイアナ元妃の悲劇の再来を懸念する声が早くも上がっている。

 ▽賭けの対象

 「王子とミドルトンさんが来年結婚へ」。16日午前11時(日本時間午後8時)すぎ、英BBC放送などが婚約を速報して以来、英メディアは「ご成婚」報道一色に。テレビはバッキンガム宮殿前などからの生中継に加え、2人が知り合った英北部の名門セントアンドルーズ大学の同窓生らのコメント、王子やミドルトンさんの過去の映像を洪水のように流し続け、17日付の各紙も数ページにわたる特集記事を掲載した。

 発表によると、挙式は「来年の春か夏」。幅を持たせた日程が憶測を呼び、4月ごろから8月ごろまでの間、挙式が何月になるかをめぐってブックメーカー(賭け屋)によるオッズ(賭け率)まで登場した。

 世界で約7億5千万人が視聴したとされるチャールズ皇太子と元妃の挙式は81年7月だったことから「7月有力説」も出ている。

 今後、プロポーズ時の言葉のやりとりや結婚指輪、ウエディングドレスなどに関する報道合戦が激化するのは必至だ。

 ▽女王の要請

 「ミドルトンさんを第2のダイアナにしてはいけない」

 英PA通信は、報道の過熱などが元妃の悲劇を招いた事態を再現させてはならないとする一般の高齢女性の声を伝えた。

 英王室はメディアにさらされ続けた元妃の事例を教訓に、布石を打ってきた。2009年には王室メンバーのプライバシー保護のため、パパラッチによる写真を掲載しないようエリザベス女王が英国の新聞や雑誌に要請。ミドルトンさんの写真をめぐって訴訟騒動も起きた。

 ▽王室の存続

 一方、メディアを通じたイメージアップも欠かせない。

 「国民の信頼と支持を失った王室は、存続できなくなってしまう」

 来年85歳を迎え、英君主として最高齢記録を更新中のエリザベス女王の信念だという。

 王女の結婚を大々的に祝ったスウェーデン、男系優位の王位継承制度を改正したデンマークなど、欧州のほかの王室も国民のつなぎ留めに必死だ。駐ロンドン外交筋は「英国にとっては、王子とミドルトンさんの関係がごたごたするのが最も困る。女王も『悲劇の再来』は絶対に避けたいはずだ」と指摘した。

 最愛の母が世界の注目を浴びた「世紀のロイヤルウエディング」から来年で30年。28歳の若き王子と婚約者は、英国と王室に新風を吹き込むことができるのか。(ロンドン共同=伊藤英一)

1731チバQ:2010/11/20(土) 20:50:55
http://www.asahi.com/international/update/1120/TKY201011200102.html
年金もらう前に寿命? アフリカ最貧国の法案に国民反発2010年11月20日10時37分

 【ナイロビ=古谷祐伸】アフリカの最貧国の一つマラウイで、公的年金制度を創設する法案が、国民の反発を招いている。年金の支給が始まる年齢が、平均寿命よりも上に設定されているからだ。

 現地からの報道によると、年金法案は、労働者が年金保険料を支払い、定年退職後に受け取るというもの。労働大臣は「老後が楽になる。今まで会社員は、退職時に企業からラジオや毛布などの記念品をもらうだけだったのだから」。

 ところが問題は、年金を受け取れる年齢。女性が55歳、男性は60歳に設定されている。世界保健機関によると、貧困やエイズの広がりに苦しむ同国の平均寿命は53歳(2008年)。

 労働組合側は「60歳まで待たせるのは詐欺」と批判し、45歳程度までの引き下げを求めている。19日には首都リロングウェで抗議デモも実施し、約300人が参加した。

 一部企業が運用する貯蓄制度が、公的年金の基金に取り込まれるとの情報も流れ、法案成立前に退職する人も出ている。公的年金になれば、そうした貯蓄を生前に受け取れなくなると恐れたためだ。

1732チバQ:2010/11/22(月) 20:53:53
>>1723
http://www.asahi.com/international/update/1121/TKY201011210396.html
マダガスカル軍の反乱、収束 けが人ゼロで解決
2010年11月21日23時14分
 【ナイロビ=古谷祐伸】マダガスカルで軍の一部が17日に反乱を起こして政府を転覆しようとした事件は、20日夜、反乱派の拠点に軍が突入し、首謀した将校16人が逮捕されて失敗に終わった。

 現地からの報道によると、反乱派は17日、首都アンタナナリボの空港そばを拠点に、政府の機能停止や実権掌握を宣言した。政府側は反乱派と交渉を開始したが、20日、兵士数百人が反乱派拠点に突入して銃撃戦になった。反乱派が投降したため、けが人なしに事件は解決した。

 マダガスカルは2009年3月、軍事クーデターに乗じて元ディスクジョッキーのラジェリナ氏(36)が大統領に就任して以来、国際社会の制裁を受けて孤立している。ラジェリナ氏を後押しした軍幹部が、その後に軍の内紛で権力を失い、今回の事件を起こしたとされる。

 周辺国は09年クーデター以来、マダガスカルの正常化に向けた解決策を模索してきた。しかしラジェリナ氏は仲介案に妥協せず、自身の権力掌握を合法化する新憲法案をつくり、17日に国民投票にかけた。今回のクーデターは未遂に終わったものの、国民の不満はくすぶっており、20日にも首都で数百人がデモを実施した。

1733チバQ:2010/11/23(火) 00:21:45
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101122-OYT1T00901.htm
柳田法相だけじゃない!各国政治家の失言集


 柳田法相が22日、「国会軽視」と取れる発言によって事実上更迭された。世界を見渡せば、欧州の主要国首脳をはじめ、著名政治家たちが次々に口を滑らせている。


 失言が致命傷となった形で政権を失ったのが英国のブラウン前首相。5月の総選挙投票日の直前、会合で支持者の女性(65)に移民政策で問いつめられた後、車中で「頑迷な女め!」などとののしった上、「なんでこんなバカな会合を設定したんだ」と側近を罵倒(ばとう)した。その声は胸から外し忘れたテレビ局のマイクにしっかり拾われていた。

 覆水盆に返らず。前首相は誤りを即座に認め、女性の自宅に謝罪に出向いた。しかし、人前ではにこやかに話していたのに、車に戻ったとたんに悪口を吐き、部下に当たり散らす姿は有権者が求める指導者像とかけ離れていた。前首相率いる労働党は敗北した。

 イタリアのベルルスコーニ首相は性や肌の色などを話題にする失言癖で知られ、「差別主義的」との批判を浴び続けている。

 オバマ米大統領就任直前の2008年11月、黒人のオバマ氏を「日焼けしている」と評し、09年1月にはレイプ防止策に関し、「(数多い)イタリアの美人女性(を守るには、彼女ら)と同数の兵士が必要だが、それは無理だ」などと話した。

 大衆に広範な支持層を持つ首相は「笑いを取っただけ」などと釈明してきた。

 「失言」は時に、外交問題にもつながる。

 09年4月、フランスのサルコジ大統領はエリゼ宮に上下両院議員を招いて昼食会を開き、各国首脳の“品評会”を始めた。発言が左派系紙に漏れ、各国政府が反発する騒ぎとなった。

 エリゼ宮はすべて否定しているが、報道によれば、スペインのサパテロ首相について「あまり頭が良くないかもしれない」と発言。ドイツのメルケル首相評では、金融危機対策で「やっと私の意見に従った」。オバマ大統領については、「官庁ひとつ率いた経験がない。ほかにもいくつか足りないところがある」と評したという。

 欧州の問題発言は、世界もある意味で慣れている。この人の場合は違った。

 中国国家副主席の習近平氏。09年2月、メキシコ訪問中、米国の対中人権批判に「腹いっぱいでやることのない外国人が中国の欠点をあげつらっている」と反発したと伝えられた。「失言」ではないが、その激しさが世界を驚かせた。ポスト胡錦濤の地位を固めた今は安全運転そのものだ。(ロンドン 大内佐紀、ローマ 柳沢亨之、パリ 林路郎、北京 関泰晴)

(2010年11月22日18時52分 読売新聞)

1734チバQ:2010/11/23(火) 10:17:40
http://www.asahi.com/international/update/1123/TKY201011230126.html
アイルランド、来年解散総選挙へ 金融支援対応民意問う2010年11月23日7時29分

 【ダブリン=伊東和貴】財政危機に陥っているアイルランドのカウエン首相は22日、来月発表する2011年度予算案を成立させた後に下院(定数166)を解散し、総選挙を実施する考えを示した。地元メディアによると、予算手続きに数週間かかるため、選挙は2月か3月になる公算が大きいという。

 連立政権の与党である緑の党が、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)からアイルランドへの金融支援について民意を問うため、1月後半の解散総選挙を求めていた。政府は11年からの4年間で150億ユーロ(約1兆7千億円)の緊縮財政に取り組む予定で、11年度予算はその第一弾となる。

1735チバQ:2010/11/24(水) 00:18:42
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_151913
イラン国会、アハマディネジャド大統領の弾劾を計画
2010年 11月 23日 18:36 JST

 イランの国会は、アハマディネジャド大統領を弾劾する計画を明らかにした。だが同国の最高指導者ハメネイ師の命により、政権内で深まる亀裂を表ざたにすることを禁じられている。


 保守系新聞が22日に報じたところによると、議員らも大統領の弾劾を議論するために嘆願に踏み切っている。

 21日に発表されたリポートと、22日に行われた国会での協議で、4人の有力議員がこれまで最も激しい大統領批判を繰り広げた。

 議員らは大統領と政権が、議会の承認を得ずに犯した法律違反は14件に及ぶと指摘。ガソリンや石油の違法輸入や、不透明な予算編成、議会の承認を得ずに行った巨額の外貨準備引き出しなどを具体例としてあげた。

 同リポートは、「大統領と閣僚は、議会で説明責任を果たす義務がある。政権の透明性の欠如と、度重なる法律違反が体制を揺るがしている」と主張している。

 イラン政府は、自らの核開発によって国際的な制裁強化に直面し、経済がひっ迫したことから、燃料、食糧、公共事業などへの補助金を徐々に減らすことを計画している。そういった政策に対する国内から圧力を背景に大統領への逆風は一段と強まっている。

 当局は監視を強化しており、暴動を防ぐために補助金削減反対派のメンバーを逮捕した。エコノミストらは補助金の削減はインフレの加速要因になると指摘している。

 イランでは大統領の弾劾要求運動は過去に例がない。国会はイランの憲法によって支持されているが、議員らは最高指導者の同意なく大統領を罷免することはできない。

1736チバQ:2010/11/27(土) 18:01:30
>>1734
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010112701000159.html
アイルランド下院補選、野党大勝 総選挙控え
 【ロンドン共同】財政難に陥っているアイルランドの北西部ドニゴール南西選挙区で25日、与党共和党議員の欧州議員選出に伴う下院補選が行われ、26日の開票の結果、野党シン・フェイン党の候補がカウエン首相率いる共和党候補の約2倍の得票で大勝した。

 同選挙区は従来は共和党の強固な地盤。首相は来年の早い時期の解散総選挙を表明しており、補選での野党候補の勝利で、次期総選挙では最大野党、統一アイルランド党を中心とした連立政権誕生の可能性が一段と高まった。

 金融危機を機に経営難に陥った銀行の救済や不動産バブルの崩壊で、同国の財政赤字は国内総生産(GDP)比で欧州最大の水準まで悪化。共和党の支持率は約17%まで落ち込んでいる。

 アイルランドは21日に欧州連合(EU)などに緊急融資を要請、支援の条件である緊縮財政策の基礎となる来年予算の採決を来月7日に控えている。今回の補選で下院での与野党の議席差は2議席に縮小した。

1737チバQ:2010/11/27(土) 18:03:45
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010112702000036.html
エジプト議会選あす投開票 イスラム系野党苦戦
2010年11月27日 朝刊

24日、カイロ市内で、人民議会選挙での与党・国民民主党候補への投票を訴える支持者ら=内田康撮影


 【カイロ=内田康】エジプトの国会にあたる人民議会(定数五一八)の選挙が二十八日、投開票される。大統領指名枠を除いた五百八議席を争うが、ムバラク大統領率いる与党、国民民主党(NDP、現有議席三一一)の過半数維持は確実。二〇〇五年の前回選挙で躍進した野党のイスラム原理主義組織、ムスリム同胞団系(同八八)候補の獲得議席が焦点だが、支持者が多数逮捕されるなど苦しい戦いだ。

 「政府・与党はあらゆる手で、私の運動を妨害している」

 カイロ北部の選挙区に出馬した同胞団系無所属現職ムハンマド・ベルタギ氏(47)は怒りをあらわにした。

 運動員七人が「選挙期間前の活動」など軽微な理由で逮捕された。ある支持者の食品店には「違法商品販売」を理由に政府が調査に入った。選挙区の区割り変更でNDPの強い地区が編入された。読み書きができない有権者のために各候補に割り振られる番号が二回も変更され、ポスターの修正を強いられた。

 全国で同胞団支持者千二百人以上が逮捕されたとの報道もある。

 ムスリム同胞団は、パレスチナ自治区ガザのイスラム原理主義組織ハマスの母体で、エジプトでも福祉活動を通じて貧困層に浸透。非合法組織で各候補は無所属で出馬する。前回、改選前の約六倍の議席を獲得した。

 選挙のたびに不正のうわさが流れるエジプトだが、前回は比較的公正だった。「中東民主化」を掲げた当時のブッシュ米政権が圧力をかけたためと指摘される。「オバマ政権の圧力は弱い。ハマスらを支援する勢力が伸びるとまずいと考えたのだろう」(アルアハラム政治戦略研究所のイマド・ギャド研究員)

 NDPは、圧勝によって来年の大統領選を盤石の態勢で迎える戦略。カイロの支持者集会で、会社員ハディ・マハムードさん(54)は「全議席の九割は取れるよ」と楽観視した。

1738チバQ:2010/11/27(土) 18:07:12
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20101127k0000m030115000c.html
イラク:組閣開始 「国民政府」目指し
 【カイロ和田浩明】イラクのマリキ首相は25日、タラバニ大統領の要請を受け、正式に組閣作業に着手した。憲法では30日以内の完了が求められている。イスラム教シーア派、スンニ派、クルド人勢力など各勢力が参加した「国民政府」を生み出せるかが、今後の政治的安定の鍵だ。

 イラクでは3月の総選挙後、約8カ月も連立交渉が難航。結局、シーア派勢力をまとめたマリキ氏と、クルド人勢力を代表するタラバニ氏が留任。スンニ派などが支持するイラキヤは連邦議会(国会)議長職を確保することで、各会派の合意が成立していた。組閣作業では、国防相、内務相など治安系ポストや、財務、石油、外交などの重要ポストの配分が焦点だ。

1739チバQ:2010/11/27(土) 18:22:36
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/101125/mds1011250813001-n1.htm
【きしむ「盟主」エジプト総選挙】(上)見えぬ後継 “爆弾”抱える肥大与党 (1/3ページ)
2010.11.25 08:12

総選挙を28日に控え、与党の公認候補2人が争うディヤルブナグムでは両陣営のポスターがあふれていた(大内清撮影) 穏健アラブ諸国の盟主を自任するエジプトで28日、人民議会(下院に相当)の総選挙が行われる。与党勝利は確実な情勢だが、約30年にわたり権力を握るムバラク大統領の後継問題の行方が見えないことによるひずみが、時限爆弾のように与党にのしかかっている。(カイロ 大内清)

                   ◇

 イスラム教の祝祭イードルアドハー(犠牲祭)初日の今月16日、モスク(イスラム教礼拝所)で候補者2人が鉢合わせした。双方の支持者が非難合戦を始め、怒号が飛び交った。居合わせた男性は「警察が来なければ暴力に発展したかもしれない」と振り返る。

 首都カイロから車で3時間。シャルキーヤ県にある人口約34万人の町ディヤルブナグムは、住民を二分する戦いの中にあった。

 事実上の一党支配体制を敷く与党、国民民主党(NDP)が、1つの議席に対し、閣僚経験もある古参政治家のムスタファ・サイード氏(75)と、有力一族出身でビジネスマンのタラアト・スウィディ氏(47)の2人を公認したためだ。

 「カネをばらまいている」「住民の役に立っていない」…。同じ党に属しながら、双方の陣営幹部はこう、互いをののしり合う。

 ディヤルブナグムだけではない。NDPは今回、508の公選議席に839人を擁立、145選挙区で公認候補同士が争う異例の事態となっているのだ。

 これまでもNDPは、決して一枚岩を誇ってきたわけではなかった。過去の総選挙では公認を得られず党を出た無所属候補が当選するケースも多く、NDPはそれらを復党させることで安定多数を維持してきた。

 ただ今回は、予備選などで候補者を一本化するとしていたにもかかわらず調整に失敗、結果的に「公認候補にさえ不満が生じる」(エジプト人政治学者)状況を招いている。

1740チバQ:2010/11/27(土) 18:22:48
                ■  ■ 

 票の操作が常態化しているとの指摘もあるエジプトでは、NDPの党内力学の変化が選挙結果を大きく左右するといわれる。特に過去2回の総選挙では、1981年から最高権力者の座にあるムバラク大統領の次男、ガマール氏の存在が触媒の役割を果たしてきた。

 投資銀行勤務の経験もあるガマール氏がNDPの要職に就いたのは2000年。以来、ムバラク大統領が権力を「世襲」しようとしているのではないか−との観測は絶えない。

 ガマール氏は、国営企業の民営化や規制緩和の推進で財界の支持を固める一方、05年には「党の近代化を図る」として古参議員らを排除し、自らの党内基盤強化を目指したとされる。

 しかし、こうした動きは、それまでの社会主義的な経済政策の恩恵を受けてきた層や、既得権益が脅かされることを警戒する党内勢力の反発を呼んだ。

 同年の総選挙では「ガマール派」とされる公認候補が多数落選。あるNDP関係者は当時の経緯を「(ガマール派の)行き過ぎを懸念した大統領の調停が作用した」結果だと説明する。

 そして、今回の候補者選定をめぐるドタバタ劇。

 エジプト政治に詳しいカイロ大のムスタファ・カーメル教授は「05年よりガマール氏の影響力は低下している」とした上で、「(同一選挙区での複数擁立は)激しさを増す党内の権力闘争が表面化した」ためだと指摘する。

                 ■  ■ 

 「NDPの支配が長期化した結果、権力や富を求めて多くの人が党に群がっている。でも、束ねる力がなくなればバラバラだ」

 NDPのあるベテラン議員は、こんな懸念を口にする。「そうなれば(社会が不安定化し)急進的なイスラム勢力が入り込んでくるかもしれない」

 海上交通の要衝、スエズ運河を擁し、8千万人超と中東随一の人口を誇るエジプトの不安定化は、国際社会全体の脅威となる。

 大統領選を来年に控え、ムバラク大統領が再出馬するのかどうかも不透明な中、後継者について沈黙を守るムバラク氏は今年、82歳になった。健康不安説も根強い。

 2000年代に入り、政策理念や世代間の対立を抱えながらさらに肥大化したNDP。その内部の利害を調整し、かろうじて一つにまとめ上げてきた「要」がなくなったときの衝撃の大きさを、誰もが測りきれずにいる。

                   ◇

【用語解説】エジプト人民議会選挙

 定数518のうち10議席は大統領が任命し、残りの508議席を直接選挙で選ぶ。任期5年。各選挙区には「労働者・農民代表議席」と「専門職代表議席」があり、それぞれに1人ずつが選ばれる。今回から「女性枠」として64議席が新設された。1回目の投票で過半数を取る候補者がいない場合は決選投票が行われる。

1741チバQ:2010/11/27(土) 18:23:42
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/101126/mds1011260138000-n1.htm
【きしむ「盟主」エジプト総選挙】(下)育たぬ不満の受け皿 (1/3ページ)
2010.11.26 01:33

22日、カイロで記者会見し、政府による選挙妨害を非難するムスリム同胞団幹部ら。内部分裂につながりかねない「公約」については言及を避けている エレベーターの天井から、乗り物を利用する際に唱えることを推奨されるコーラン(イスラム教聖典)の章句が響いた。来訪者がうっかり唱え忘れたときのための“配慮”だ。

 カイロ中心部に近い住宅街のアパート。ここに「イスラムこそが解決だ」と主張する非合法組織、ムスリム同胞団の本部がある。

 ブッシュ前米政権が唱えた「中東民主化構想」の圧力の中で行われた前回の人民議会選(2005年)で、同胞団は改選前の約6倍の88議席を獲得した。しかし、「政権に対する(民主化への)外圧が少ない」(外交筋)今回は、前回の勢いは期待できない。さらにそこには、組織内の路線闘争が影を落とす。

    ■ ■

 今月初旬、同胞団の公式サイトの片隅に、さりげなく今選挙の「公約」が掲載された。「包括的に組織の考えを示した」(幹部)という41ページの文書は、「自由」「公正」などの価値の尊重を強調し、イスラム教徒と、人口の1割を占めるキリスト教の一派コプト教徒との平等などをうたう。

 3年前に明らかになった政策綱領案に「キリスト教徒や女性は大統領に就任できない」とする文言があったのに比べると、“穏健さ”を際立たせようとしていることがうかがえる。

 だが、現指導部がこうまでして選挙参加を決めたことは、組織内の強硬派だけでなく、「当局の不正」を理由に参加拒否を主張していたグループの反発も呼んだ。

 活動を大幅に制限される中、近年の同胞団は「メディアを活用するのが常套(じょうとう)手段」(エジプト人ジャーナリスト)となっている。今選挙でも「当局による嫌がらせ」を告発する記者会見を開いた。にもかかわらず、「公約」については記者発表さえしなかったことは、指導部と反主流派との対立の根深さを物語っている。

 公式には暴力を否定し、草の根の福祉活動などを通じて支持を広げているとされる同胞団は、事実上の最大野党である。それでもなお、その存在が「非合法」なのは、こうした意見対立を抱えるがゆえにいつ急進化するか分からない−との懸念があるからだ。

    ■ ■

 カイロ中心部の高級住宅街から貧民街までさまざまな所得層を抱え、「カイロの縮図」ともいわれるカスルルアイニー選挙区で、無所属の女性候補がさざ波を起こそうとしていた。

 元テレビキャスターのガミーラ・イスマイルさん(44)。最近離婚した元夫は05年の大統領選で現職ムバラク氏の対抗馬として注目を浴びたアイマン・ヌール氏で、同氏が選挙後、投獄された時期にスポークスパーソン役を務めたことで民主化運動のシンボルの一人となった人物だ。

 ただ、その活動はひ弱な印象をぬぐえない。22日の遊説では自ら運転するシトロエンで英米系の私立校などを回り、「訴えは届く」と楽観的に語った。対立する与党、国民民主党(NDP)候補は「彼女に有権者の本当の声が分かるはずがない」と吐き捨てる。

 05年大統領選でヌール氏「健闘」の原動力となった反ムバラク運動「キファーヤ(もう、たくさんだ)」はその後、求心力を喪失。国際原子力機関(IAEA)前事務局長で来年の大統領選出馬を目指すエルバラダイ氏が結成した「変革のための国民協会」も、総選挙のボイコットを呼びかけたものの、変革に向けた青写真を示せずにいる。

 貧富の格差や高失業率、ムバラク大統領とNDPによる長期支配−。社会に充満する諦(あきら)めにも似た不満の受け皿が育たないことが、エジプト政治の先行きに不気味な不透明さを生み出している。(カイロ 大内清、写真も)

1742チバQ:2010/11/28(日) 21:17:54
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20101127k0000e030026000c.html
英国:350年ぶり庶民から王室へ ミドルトンさん自信

 チャールズ英皇太子と故ダイアナ元妃の長男で王位継承順位2位のウィリアム王子(28)が来年4月29日、大学の同級生で中流家庭に育ったケイト・ミドルトンさん(28)と長年の恋を実らせ結婚する。ミドルトンさんの素顔は。【ロンドン笠原敏彦】

 婚約が発表された11月16日の夕方、王子とともに報道陣の前に姿を見せたミドルトンさんは将来王妃になる心構えについて「本当に大変だろうけど、ウィリアムが助けてくれると思う」と話した。その自信に満ちた笑顔は、81年に19歳で婚約発表に臨んだダイアナ元妃のあどけなさと好対照だった。

 英国で庶民が王妃予定者になるのはおよそ350年ぶり(ダイアナ元妃は伯爵家の出身)。英南部バークシャー州でパーティー用品の通信販売会社を経営する両親の下、3姉弟の長女として育ったミドルトンさん。彼女のプリンセスへの第一歩は、一流の共学パブリックスクール「マルバラ校」に進学したことに始まる。

 年間授業料が現在約2万9000ポンド(約400万円)とされる同校には、良家の子弟が集まる。彼女はここで優れた教育とマナーを身につけ、ホッケー部では主将を務めてリーダーシップを発揮。「彼女は並外れた存在で、本当に人気者だった」(元学友のチャーリー・レスリーさん)という。このころすでにウィリアム王子との結婚を夢見ていたとの証言もある。

 2人は01年にスコットランドの名門セントアンドルーズ大に入学し、ともに美術史を専攻して知り合う。真偽は不明だが、ミドルトンさんの母親キャロルさん(元客室乗務員)が、王子との出会いを期待して同大学への進学を娘に勧めたという報道もある。

 2人がいつ友達から恋人になったのかは分からないが、王子が1年目に大学になじめず、退学を考えていた時に思いとどまらせたのがミドルトンさんだった。2人は大学2年目には他の男子学生2人も含めて共同生活を始め、ミドルトンさんが毎夜王子の夕食を作っていたという。

 彼女は相当の自信家のようで、王子を恋人に持つことをうらやんだ友人に対し、「彼は私と一緒にいられて幸運だわ」と言い放ったこともあるとか。

 05年に大学を卒業。王子は士官学校に進み、ミドルトンさんはファッション関連の会社へ。センスの良さに定評があり、早くも彼女の着た服が売り切れる現象が起きている。

 ここまで長い歳月をかけた理由について、王子は、王室になじめず離婚したダイアナ元妃の教訓を生かし、彼女に王室入りの十分な準備期間を与えるためだったと説明。英メディアは、ほぼ8年越しの恋で成熟したミドルトンさんを「魅力的で、知的で、気が利く女性」(保守系デーリー・テレグラフ紙)などと高く評価している。

  ◇ ◇ ◇

 ちなみに婚約会見の青いドレスは、英国ブランド「イッサ・ロンドン」(本社・ロンドン)製で、輸入代理店によると、税込み価格は6万6150円。青は秋冬の新色という。「日本でも百貨店や個人から問い合わせが相次いでいる」といい、来年1月末から同一商品を百貨店などで販売予定。

1743チバQ:2010/11/29(月) 20:51:52
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010112901000181.html
モルドバで親欧米の与党側勝利へ 前倒し議会選
 【モスクワ共同】与野党対立のため大統領不在が続いている旧ソ連モルドバで28日、議会(定数101)の前倒し選挙が行われ、親欧米の連立与党側が親ロシアの共産党に勝利する見通しとなった。インタファクス通信が伝えた。

 29日未明に発表された中央選挙管理委員会の暫定集計によると、開票率約33%の時点で共産党が得票率約44%でリード。しかし獲得予想議席は47にとどまり、連立を組む自由民主、民主、自由の3党の合計獲得予想議席54を下回っている。暫定投票率は約59%。

 複数の出口調査では、共産党の最終的な獲得議席は29〜37にとどまる見通し。

 出口調査結果を受けて自由民主党のフィラト首相は「皆に感謝したい」と述べ、勝利に自信を示した。民主党幹部は29日未明「連立側の勝利は確実だ」と述べ、大統領候補について連立内で協議を開始すると述べた。


2010/11/29 10:33 【共同通信】

1744チバQ:2010/11/29(月) 20:53:21
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010112801000314.html
エジプト人民議会選始まる 最大野党は議席大幅減か
 【カイロ共同】エジプト人民議会(定数518)選挙が28日、始まった。即日開票され、数日中に大勢判明の見通し。約30年間にわたり強権的政権を維持してきたムバラク大統領(82)の与党、国民民主党(NDP)が圧勝する見通しで、最大野党のムスリム同胞団は議席の大幅減が避けられない情勢だ。

 ムバラク氏がドイツで胆のう炎の手術を受けた今年3月以降、高齢の同氏の後継問題が浮上。次男ガマル氏への「世襲」なども取りざたされたが、大統領は外遊などの活動を再び活発化させており、与党内からも来年の大統領選への再出馬を示唆する声が多くなっている。今回の総選挙でも、政権基盤は揺らがないとみられる。

 一方、当局は穏健派イスラム原理主義のムスリム同胞団の選挙運動などに対する締め付けを強化。野党支持者に対する投票妨害など当局側による不正に不満が高まっており、抗議行動が拡大する可能性もある。

2010/11/28 16:51 【共同通信】

1745チバQ:2010/11/29(月) 23:51:18
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20101130k0000m030034000c.html
ハイチ:候補者12人が大統領選無効訴え 「政府が不正」
 【カンクン(メキシコ南東部)國枝すみれ】1月に大地震が起きたカリブ海のハイチで28日、大統領選があり、現職のプレバル大統領が支援する候補(48)を当選させるため、政府が不正を行ったとして、候補者18人のうち12人が選挙の無効を訴えた。現地には米国やフランスなどの選挙監視団が派遣されていた。

 報道によると、12人は共同声明で、有権者に対しプレバル政権と選管に抗議デモを行うよう呼び掛けた。多くの市民が有権者リストに名前が載っていなかったり、投票所が閉まっていたりしたなどの理由で投票できなかったという。

 開票作業は12月初旬まで続く予定。次期大統領は、1月の大地震で世界各国が3年間で拠出すると約束した99億ドル(約8320億円)の震災復興支援資金を使うことになる。

1746チバQ:2010/12/01(水) 00:32:25
>>399>>492
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010113000556
ロワイヤル氏が出馬表明=次期大統領選−仏
 【パリ時事】フランスのセゴレーヌ・ロワイヤル元家庭・児童担当相(57)は29日、同国地方紙とのインタビューで、2012年に行われる次期大統領選に関し、「熟慮の末、踏み出すときが来た」と述べ、社会党候補を選ぶ予備選に立候補する意向を表明した。ロワイヤル氏は07年の前回選挙でも同党候補となったが、決選投票でサルコジ現大統領に敗北した。
 AFP通信によれば、来年予定される社会党予備選への立候補表明は5人目。同党の有力候補と目されるオブリ第1書記(党首)や国際通貨基金(IMF)のストロスカーン専務理事は今のところ態度を明確にしていないが、ロワイヤル氏の出馬表明で対応を迫られそうだ。(2010/11/30-14:25

1747チバQ:2010/12/01(水) 22:32:16
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/101201/mds1012012055001-n1.htm
エジプト総選挙 与党NPDが“圧勝” 同胞団は「選挙に不正」と撤退も視野 (1/2ページ)
2010.12.1 20:52
 【カイロ=大内清】11月28日に行われたエジプト人民議会(下院に相当、公選議席508)選で、同国選管当局は30日夜、第1回投票で当落が決まった221議席のうち、9割超の209議席を与党・国民民主党(NDP)が獲得したと発表した。非合法ながらも2005年の前回選で88議席を獲得したイスラム主義組織、ムスリム同胞団系の候補の当選はなかった。

 残りの287議席については今月5日に決選投票が行われるが、ほとんどがNDP候補同士の争いで、全体でのNDP圧勝は確実。同胞団系候補は二十数人が決選投票に進む。

 開票結果の発表に先立ち記者会見した同胞団最高指導者のムハンマド・バディーア氏は、「当局による選挙不正があった」と非難、決選投票に関し、「あらゆる選択肢がある」と述べ、決選投票前に選挙から撤退する可能性を示唆した。

 選挙に出馬している同胞団系議員のひとりは「議席を獲得できるとしても、(決選投票に)参加すべきではない」と語った。

 同胞団が決選投票をボイコットすれば、ムバラク大統領とNDPによる長期支配への不満のはけ口ともなってきた事実上の最大野党が国政に参加しない事態となり、国民の反政府感情が強まる可能性もある。

 エジプトでは大統領選を来年に控え、ムバラク氏の再出馬が有力視されている。しかし、ムバラク氏は82歳と高齢で健康不安説も根強く、次男ガマール氏への「権力世襲」も取り沙汰される。

 こうした事情から、今回の「なりふりかまわぬ」(外交筋)与党圧勝は、大統領選以後をにらみ、政権の安定維持に向けた地ならしではないか−との見方も浮上している。

 一方、米ホワイトハウスは30日、投票での不正やエジプト政府による選挙監視活動の制限などに「失望した」とする声明を発表した。

1748チバQ:2010/12/02(木) 22:13:36
>>1714
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101202/amr1012021036003-n1.htm
人気コメディアン、読み書きテストに合格し、議員資格を確保 ブラジル
2010.12.2 10:35
 「読み書きができない」と指摘され、議員資格を失いかけたブラジルの人気コメディアン、フランシスコ・オリベイラさん(45)が選挙裁判所の読み書きテストに合格、危機を脱出したことが明らかになった。

 フランス通信(AFP)によると、裁判所の判事は1日、オリベイラさんが辛うじて読み書きテストに合格したと述べた。

 オリベイラさんは10月の連邦下院選で全国最多票を得て当選したが、保守的な議員らからオリベイラさんの読み書き能力を疑う声が上がった。ブラジルでは議員は読み書きができなければならないと憲法に規定されているため、選挙裁判所がオリベイラさんに試験を受けるよう要請していた。

 オリベイラさんの読み書き能力にはかなり問題があったようだが、裁判所は「読み書きが全くできない人だけが(議員に)不適格」とし、合格と認めた。

 かつて靴磨きをして働いたこともあるルラ大統領は、オリベイラさんに試験を受けさせようとする動きについて、オリベイラさんに投票した人々を軽蔑する「愚かな行為」と批判していた。

1749チバQ:2010/12/04(土) 15:42:22
>>1704
http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010120401000042.html
結果逆転、現職再選を発表 コートジボワール大統領選


 3日、コートジボワールの大統領選で、憲法評議会が現職バグボ氏の再選を発表したことに反発するワタラ氏の支持者ら(AP=共同)
 【ナイロビ共同】西アフリカ・コートジボワールの憲法評議会は3日、11月28日に行われた大統領選の決選投票で、現職ローラン・バグボ氏(65)が野党のアラサン・ワタラ元首相(68)を破り再選されたと発表した。選挙管理委員会は2日、ワタラ氏が当選したとの暫定結果を発表していた。

 同評議会の説明では、問題が見つかった複数の州の開票結果を無効にしたため結果が逆転した。国内法上、評議会の結論に異議を申し立てる方法はなく、バグボ氏の当選が決まることになるが、ワタラ氏陣営は猛反発。支持者間の衝突が激化するなど今後、政情混乱が一層深まりそうだ。

 一方、現地の国連代表は3日、勝利者はワタラ氏だと表明した。政治情勢をめぐる国際社会の懸念が強まっているが、バグボ氏側がどう対応するかは不透明だ。

 憲法評議会はバグボ氏寄りとされ、ワタラ氏が支持基盤を置く同国北部の複数州の開票結果が無効とされた。

2010/12/04 07:13 【共同通信】

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010120400080
国連総長は選管発表支持=コートジボワール大統領選
 【ニューヨーク時事】国連の潘基文事務総長は3日、コートジボワール大統領選の決選投票について、ワタラ元首相が当選したとの同国選挙管理委員会の発表を支持すると表明した。
 潘事務総長は声明で、ワタラ氏に同国の平和と安定のため尽力するよう要請。敗れた現職バグボ氏には円滑な政権交代への協力を求めた。(2010/12/04-07:23)

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1750チバQ:2010/12/04(土) 15:43:33
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010120300078
ワタラ元首相が当選、現職反発=軍が国境封鎖−コートジボワール大統領選
 【ロンドン時事】アフリカ西部コートジボワールからの報道によると、11月28日実施の同国大統領選の決選投票で、選管は2日、ワタラ元首相が現職バグボ氏を破って勝利したと発表した。これに対し、バグボ派が反発。同派の影響下にある憲法評議会が選管の発表を無効と宣告し、軍は国営放送を通じ国境封鎖を宣言した。再び内戦に突入する恐れもある。
 選管によると、得票率はワタラ氏が54.1%、バグボ氏が45.9%。選管は当初、結果発表を早期に行う方針を示していた。しかし、手続き上の混乱で発表が遅れ、2日になって暫定と断りつつも結果発表に踏み切った。バグボ陣営は不正があったと訴え、選挙無効の申し立てを行う構えを示し、両陣営間で非難の応酬が続いていた。(2010/12/03-09:06


http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010120301000033.html
ワタラ元首相勝利、評議会は否定 コートジボワール大統領選


 2日、コートジボワール・アビジャンで、大統領選の決選投票の暫定結果発表後、親戚と抱き合って勝利を祝うワタラ元首相(右)(AP=共同)
 【ナイロビ共同】西アフリカ・コートジボワールからの報道によると、同国の選挙管理委員会は2日、11月28日に行われた大統領選の決選投票の暫定開票結果を発表。野党、共和連合(RDR)のアラサン・ワタラ元首相(68)が現職ローラン・バグボ氏(65)を破って当選したことを明らかにした。

 一方、憲法評議会は2日、選管発表が期限より1日遅れたことを理由に発表は無効と表明。選管発表を検討の上、7日以内に最終結果を発表するとしている。憲法評議会はバグボ氏寄りとされ、先行きは見通せない情勢。同国軍は2日夜から全国境を閉鎖した。

 大統領選は2002〜03年の内戦後も続いた政情混乱などで何度も延期され、10年ぶりに実施された。内戦以後、反政府勢力が支配した北部と政府支配の南部に分断された同国の政情安定化につながると国内外から期待されていたが、両候補の支持者が衝突を繰り返すなどして多数の死傷者が発生。今後のさらなる混乱も懸念される。

2010/12/03 10:08 【共同通信】

1751チバQ:2010/12/05(日) 12:25:29
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010120500025
2人が「大統領」就任=コートジボワール、異常事態に
 【ロンドン時事】11月28日実施の大統領選決選投票をめぐる混乱が続くアフリカ西部コートジボワールで4日、現職のバグボ氏が大統領府で就任宣誓を強行した。一方、選管から当選を発表されたワタラ元首相も同日、就任式を行い、2人の元首が並立する異常事態となった。
 選管は2日、ワタラ氏の当選を発表した。しかし、選挙結果の最終確定権を持つ憲法評議会は翌日、「選管の発表が遅れた」ことを理由に無効とし、バグボ氏当選を宣言した。同評議会はバグボ派の牙城とみられている。
 国連や旧宗主国フランス、米国、欧州連合(EU)、アフリカ連合(AU)はワタラ氏当選を認めるよう呼び掛けている。しかし、就任宣誓でバグボ氏は「深刻な内政干渉が続いている。国家主権を守る」と述べ、徹底抗戦の構えを示した。
 一方、ソロ首相はワタラ氏支持を表明。ソロ氏は2002年の内戦以来、北部に強い影響力を持つ元反政府組織「新勢力(NF)」を率いている。
 両派の間では衝突も激化。AFP通信によれば、決選投票後、少なくとも17人が死亡した。(2010/12/05-10:05

1752チバQ:2010/12/05(日) 12:26:44
http://www.asahi.com/international/update/1204/TKY201012040309.html
コートジボワール大統領選、一転「現職再選」 野党反発2010年12月4日23時0分

 アフリカ西部コートジボワールで10年ぶりに行われた大統領選で、同国憲法評議会は3日、現職バグボ氏(65)が再選されたと発表した。中央選挙管理委員会が2日に野党候補の当選を発表したが、選挙結果を最終認定する同評議会が「一部で不正があった」として覆した。バグボ氏は4日、就任を宣誓した。野党側は反発している。

 大統領選は10月の第1回投票で決まらず、11月28日にバグボ氏と、野党・共和連合を率いるワタラ元首相(67)の上位2氏による決選投票があった。選管は2日、得票率54%だったワタラ氏の当選を発表した。

 ところが同評議会は3日、ワタラ氏の地盤で不正投票があったとして、7選挙区分の開票結果を無効にした。このためワタラ氏の得票率は49%に減り、逆に同51%に増えたバグボ氏の当選が決まった。

 評議会はバグボ氏寄りの姿勢で知られ、ワタラ陣営は反発している。ソロ首相は4日、「当選者はワタラ氏だ」と述べ、辞任する考えを示した。

 支持者間の争いの激化が懸念され、3日までに対立で15人が死亡。バグボ氏の当選発表後も、最大都市アビジャンで治安部隊が市民に発砲して2人が死亡した。

 バグボ氏は2000年の大統領選で当選。その後、内戦などを理由に大統領選は実施されず、05年に任期が切れたバグボ氏が大統領職にとどまっていた。(ジュバ〈スーダン南部〉=古谷祐伸)
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1753チバQ:2010/12/05(日) 13:33:10
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010113001000172.html
ケニア首相「同性愛者は逮捕」 波紋、反発広がる


 ケニアのオディンガ首相
 【ナイロビ共同】ケニアのオディンガ首相が28日に首都ナイロビで行った演説で「同性愛行為を行った男女を逮捕すべきだ」などと発言し、同国の同性愛者らの間に波紋が広がっている。

 隣国ウガンダで昨年、同性愛行為に最高で死刑を科す厳罰化法案が議会に提出され、欧米諸国から「人権侵害」との批判が相次いだ。次期大統領の有力候補と目されるオディンガ氏にも、同様の反発が起きそうだ。

 同性愛はアフリカの多くの国で「白人の文化」と見なされ、抵抗感が根強い。ケニアでも同性愛行為は違法。

 複数のメディアによると、オディンガ氏は支持者らを前に「われわれはきれいな国を求めている」などと述べた。同氏側は、8月に公布された新憲法が同性婚を禁じていることを説明しようとしたとしている。ケニアの同性愛者擁護団体には、メンバーからの相談が相次いでいるという。

 ケニアでは今年2月、南東部モンバサ近くのリゾート地で結婚式を挙げようとした同性愛者ら5人が警察に逮捕された。

2010/11/30 10:45 【共同通信

1754チバQ:2010/12/05(日) 17:13:05
http://www.afpbb.com/article/politics/2777974/6548366?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
「2人の大統領」が就任、混迷極めるコートジボワール
2010年12月05日 14:45 発信地:アビジャン/コートジボワール
【12月5日 AFP】前週28日の大統領選決選投票を受け、政情が混乱しているコートジボワールで4日、現職のローラン・バグボ(Laurent Gbagbo)大統領と、対立候補のアルサン・ワタラ(Alassane Ouattara)元首相がともに就任宣誓した。

 決選投票の結果については2日に独立選挙管理委員会がワタラ氏の当選を発表したが、最終結果を認定する憲法評議会が、ワタラ氏の地盤である北部で選挙不正があったとして一部結果を無効にし、現職バグボ大統領が当選したと発表した。同評議会はバグボ大統領寄りとされる。

 国連(UN)、欧州連合(EU)、アフリカ連合(African Union、AU)など国際社会は、選挙委員会が発表したワタラ氏の当選を認め、これを受け入れるようバグボ氏に求めているが、バグボ氏は大統領府で支持者を前にした「宣誓」後の演説で「このところ重大な内政干渉がみられる。私はわが国の主権を守る任にあり、その点について交渉するつもりはない」と述べ、退く考えはないと明言した。
 
 一方、ワタラ氏は対抗し、宣誓書として手書きした書類に署名し、「大統領という立場で」憲法評議会へ送付した。これには「コートジボワールでは目下、異常事態が進行しており、私は憲法評議会の前で直接就任宣誓を行うことができない。そのため宣誓書を送付させていただく」と記したという。

 コートジボワールでは決選投票後、選挙がらみの暴力で少なくとも17人が死亡している。国境は軍に封鎖され、外国の報道は妨害されている。首都アビジャン(Abidjan)には夜間外出禁止令が出ているが、暴力を抑止しきれておらず、4日も前日に続き外出禁止時刻が終了するとワタラ支持の若者らが街路でタイヤを燃やすなど騒然とした。

 機関銃を手にしたコートジボワール軍がアビジャンに市内に動員されている一方で、ワタラ陣営が拠点としているホテル周辺は国連平和維持軍の武装車両が警備している。

 他方、現職バグボ氏の支持者らは街中で反白人スローガンを叫ぶなどし、特に旧宗主国フランスを中心とする外国の干渉に対して市民がもつ長年の反感をあおっている。(c)AFP/Roland Lloyd Parry

1755チバQ:2010/12/05(日) 18:59:38
在コートジボワール大使・岡村善文・のブログより
http://blog.goo.ne.jp/zoge1/e/a761ac43ddae0a3ee8e5a8954fdbf91b
決選投票を占う
2010-11-22 | Weblog決選投票の11月28日まで、あと1週間を切った。選挙運動が、ふたたび開始された。そして、来週の今頃には投票が終わり、新しい大統領が決まるのを待っているはずである。

第一回投票で勝ち残ったのは、得票率38%のバグボ大統領と、32%のウワタラ候補の二人である。このどちらかの候補が、得票を50%にまで伸ばすためには、第一回投票で他の人に入れた有権者の票を、自分の側にどれだけ取り込めるかが勝負になる。とくに大事なのが、第三位で落選したベディエ候補の得票25%の行方である。

ウワタラ候補は、その25%は全部自分のところに来ると公言している。そして、32%+25%=57%なので、決選投票で勝つのは自分であると考えている。たしかに、ウワタラ候補の「共和連合(RDR)」と、ベディエ候補の「民主党(PDCI)」は、第一回投票の前に選挙協力を約束している。どちらかが決選投票に残れば、落ちた方は相手を支持するという約束である。

そして二人は、第一回投票に際して、他の諸派政党とともに、「民主主義と平和のためのウフエボワニ主義者連合(RHDP:Rassemblement des Houphouétistes pour la Démocratie et la Paix)」という長い名前の政党連合をつくった。ウフエボワニ主義者というのは、建国の父ウフエボワニ大統領の政治の流れを汲む人々という意味である。バグボ大統領は野党党首時代、ウフエボワニ大統領に抵抗して来た政治家だから、つまりはウフエボワニ主義者という表現は「反バグボ大統領」ということを言いたい。現職のバグボ大統領を落とすために、野党が連合を組んだわけである。

第一回投票の結果、第三位で落選したベディエ候補は、はじめはその選挙結果に不服を申し立てていたけれど、結局受け入れた。そこで、RHDPの決起集会が開かれ、ベディエ候補がウワタラ候補と並んで現れた。ベディエ候補は、決選投票においてはこれまでの約束通り、ウワタラ候補を支持することを再確認し、自分の支持者に対して、ウワタラ候補に投票するように求めた。

そうなると、決選投票の結果はもう初めから分っているようなものじゃないか。ウワタラ候補が、57%を得票して勝つのである。ところが、そう計算通りにはいかない、というところが選挙の常である。第一回投票でベディエ候補に投票した「民主党」の支持者たちは、決選投票でほんとうにウワタラ候補に投票するかどうか、これが必ずしも明らかではない。その理由は、おそらく3つくらい上げられるであろう。

1756チバQ:2010/12/05(日) 19:00:14
第一には、そもそもベディエ候補がウワタラ候補を支持する、という話が、コートジボワールの政治の歴史を知る人からすれば、眉唾である。話は1993年に、初代大統領のウフエボワニ大統領が逝去した時にさかのぼる。逝去直後、憲法上の規定から暫定大統領になるべきとされていた、当時のベディエ国会議長を差し置いて、当時のウワタラ首相が権限を掌握しようとした。混乱の後、結局ベディエが第2代の大統領になる。そしてベディエ大統領は、1999年にクーデタで大統領の座を追われるまで、ウワタラ元首相を目の敵にし、その政治復帰をとことん阻んできたのである。

そのためにベディエ大統領は、「象牙性」という概念を持ち出した。ウワタラ元首相はコートジボワール人ではない、だから大統領にはなれないのだ、という議論であった。この議論を援用して、ウワタラ元首相を徹底的に排除した。この「象牙性」の議論は、コートジボワール在住の外国人移民を排斥する動きになったのみならず、土地所有権などの問題において、北部の部族の人々への差別的な扱いに繋がった。この南北間の不和が、2002年のクーデタの背景にあると考えられている。

その張本人のベディエ候補が、何を変節したのか、ウワタラ候補と一緒に政党連合を組んでいるのみならず、よりによって彼が大統領に当選することを後押ししている、というのだ。もちろんバグボ大統領を落とすためには、敵の敵は味方ということだろう。しかし、昔からのコートジボワール政治を知る人々にとっては、たちの悪い冗談としか思えない。そんな筋の通らないことをしているから、第一回投票で25%しか取れないのだ、と責任論さえ出てきている。だから、ベディエ候補が「民主党」支持者に訴えても、支持者たちの心がもうベディエ候補から離れている、だから言うことを聞かない、ということはありうる。

第二は、そもそも「民主党」の支持母体であるバウレ族は、南部の部族である。心情として、北部の諸部族出身であるウワタラ候補を支持するよりは、同じ南部の部族を支持母体とする、バグボ大統領の「人民党」を支持するほうが、まだずっとすっきりくる。バウレ族はキリスト教徒であるのに対して、北部の部族はムスリム教徒が多い、というような理由だけではない。北部からの移民労働者のために、南部の農園での労働環境や土地所有権などが脅かされていると感じている。もしウワタラ大統領になったら、自分たちの権利が損なわれるのではないか、といったかなり具体的な不安がある。

その不安感は、バグボ大統領の「人民党」にとって狙い目である。ウワタラ政権になったら南部の農民は危ないぞ、というキャンペーンが功を奏するのである。さらには、あの国を南北に分断する危機をつくってしまった2002年のクーデタは、実はウワタラ一派が起した陰謀なのだ、そしてブルキナ人たちが国を乗っ取ろうとしているぞ、といった風説さえ流れ始めている。だから、ベディエ候補の支持層のなかには、ウワタラ候補とバグボ大統領の間の選択ということになったら、やはりバグボ大統領のほうが安全だ、という見方が広まる可能性があるわけである。

第三は、決選投票前に、それぞれの候補と政党による、激しい票獲得の攻勢があるということである。ましてや、今回は第一回投票の投票結果という数字がある。全国2万ヶ所の投票地区ごとに、どういう支持者の分布になっているか、誰の目にも明らかだ。だから、バグボ大統領の「人民党」側も、ウワタラ候補の「共和連合」側も、相手の弱そうなところや、ベディエ候補の得票が行先を迷っていそうなところを目がけて、いろいろな手で働きかけを進めるに違いない。それは、道路を舗装するとか学校を建てるとかの公約だけではない。買収かもしれないし、脅迫かもしれないし、まあ現場ではいろいろなことが起こっても不思議はない。その結果、どういう得票の分布になるのか。第一回投票の得票は、大きく組み替えになる可能性がありうる。

つまりは、決選投票の行方は、第一回投票の得票の足し算だけでは、簡単には占えないということである。ベディエ候補の得票25%の、半分がバグボ大統領に流れると、バグボ大統領の得票数が50%を越える計算になる。バグボ大統領がそこまで、ベディエ候補の「民主党」支持層を分断できるかどうかが、重要な鍵となっている。

1757チバQ:2010/12/05(日) 19:05:52
>>1709>>1721-1725
この大使は情報発信を行っていてえらいですね
本当はマスコミの仕事なんでしょうが
http://blog.goo.ne.jp/zoge1/e/b9c672727b2f4fb8491e8ccef0f24452
ギニアの決選投票
2010-11-24 | Weblogギニアの大統領選挙はどうなったのか。ギニアでも、今年の6月に第一回投票が行われ、50%を得票した候補がいなかったので、決選投票が行われることになった。その決選投票が、何度も延期された。最後に、10月24日に実施されることが決まった、というところまでは先日の記事に書いた。

その10月24日は、準備不足と治安情勢を理由に再び延期され、結局11月7日に決選投票が実施された。ところが、開票結果がなかなか発表されない。1週間余りさんざんやきもきさせた後、11月15日にようやく、選挙管理委員会によって開票結果が発表された。

アルファ・コンデ候補が、得票率53%で勝利。セル・ダーレン・ディアロ候補は落選、というのがその結果である。大逆転である。というのは、第一回投票ではアルファ・コンデ候補は18%しか得票していない。それが53%まで得票をのばした。一方のセル・ダーレン・ディアロ候補は、第一回投票では、43%も取っていたのである。

ディアロ候補は、この開票結果はとても受け入れられない、と声明して抗議行動に移った。11月16日には、首都コナクリ市郊外で、投石したりタイヤを燃やしたりして抗議していた人々が治安部隊と衝突し、死者7人、負傷者数十人が発生するという事件が起こった。さらには、ギニア中部のラベ県など、各地でも同様の衝突が発生している様子である。こうした混乱が拡大しないようにするために、ギニア暫定政府は、11月17日に非常事態を宣言した。

1758チバQ:2010/12/05(日) 19:06:11
残念ながら、ギニアの大統領選挙は、現在のところはまだ不安定な情勢が続いている。各地で衝突や騒乱が起り、人々は店などを閉めて閉じこもっているという。手続きの上からは、最高裁判所が不服申し立てを審査した後、「確定結果」を発表することになるらしい。12月2日に結果が発表されれば、それが受け入れられて情勢が落ち着くのか、あるいはそのまま衝突と対立が続いていくのか、今後の成り行きを見守る必要がある。

第一回投票で、18%しか取れなかったアルファ・コンデ候補が、どうして決選投票では52%まで得票を伸ばして逆転できたのか。国際監視団なども入っているけれども、開票結果に大きな操作や捏造があったというような報告は聞いていない。であるとすれば、これこそ部族間の対立感情が、大きく表にあらわれてきた結果である。つまり、第一回投票で43%を得票し、決選投票で当選を決める確率が大いに高まったセル・ダーレン・ディアロ候補に対して、部族対立に起因する危機感が強く作用して、票がアルファ・コンデ候補のほうに流れたからであると分析されている。

セル・ダーレン・ディアロ候補は、「プル族(Peuls)」から出ている候補である。この人々は、遊牧民族として外来の文化を持ち、牧畜業や商業などに従事し、イスラム教徒が多い。おそらくギニアにおける最大民族(約40%と推定)であり、商業活動などを通じて経済を支配する力を持っている。この「プル族」に対して、古来からギニアの地に定住している「スス族(Sousou)」と「マレンケ族(Malinke)」は脅威を感じており、それが嵩じて、初代大統領セク・トゥーレ(マレンケ族出身)は、徹底的に「プル族」を弾圧した。第2代大統領ランサナ・コンテも、スス族出身であり、「プル族」はずっと冷や飯を食ってきたわけである。

もし、ここで「プル族」出身の大統領が出たら、どうなるだろう。おそらく、過去50年にわたる歴史を踏まえれば、報復に出るのではないか。「スス族」と「マレンケ族」の人々の間に、そういう恐怖感が生じたことは十分考えられる。また、弾圧の期間を通じて、多くの「プル族」の人々が、国外に逃亡した。たとえば、ここアビジャンでも、タクシーの運転手の3割以上が、「プル族」の人々であると言われている。それらの人々が、大手を振ってギニアに戻って来るかもしれない。それは、「スス族」と「マレンケ族」の人々の既得権益を脅かすことになる。

だから、決選投票では、「プル族」以外の全ての部族の票が、アルファ・コンデ候補に集中した。それだから、アルファ・コンデ候補が52%の大逆転を成し遂げることができた。決選投票の結果について、とりあえずはそう分析されている。その分析が正しければ、決選投票を通じて、古くからの部族対立の構図を、再度確認するような結果になった。それだけではなく、このようにセル・ダーレン・ディアロ候補の側、つまり「プル族」の誰もが、選挙結果を見て、他の部族に押しつぶされたと感じるようであれば、対立感情はいつまでもしこりを残すだろう。悪くすれば、このまま国の分裂が深まっていくことにもなりかねない。

このようにギニアでも、選挙がかえって国民の間の亀裂を深めてしまう、という結果を生んでいる。コートジボワールでは多くの人が、こういったギニアの轍を踏まないように願っているのである。しかし現実は、今週末の投票日に向けて、どうも国民の亀裂を深めていくような様相で、たいへん心配である。

それにしても、国民が日常の生活のなかで部族の差を薄め、平和に国民融和を進めても、5年ごとに訪れる大統領選挙が、否応なしに部族対立を再燃させる。部族社会であるアフリカの現実を踏まえれば、アフリカの人々が部族対立を越えた国民意識を身に付けることを待つのか、それができないのなら、選挙制度ひいては政治制度を再考するしかないのかもしれない。

1759チバQ:2010/12/05(日) 21:12:02
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2010/11/post-1833.php
正念場サルコジが狙う2匹目のドジョウ
Sarko's High Hopes for G20 Post

国内での人気低迷に苦しむ大統領は、G20の新議長役で得点を稼ぎたいところだが、EU議長役で外交手腕を発揮した08年のようには行かない

2010年11月29日(月)14時57分
トレーシー・マクニコル(パリ)
[2010年12月 1日号掲載]

 2012年に行われる大統領選では再選が危ぶまれるフランスのサルコジ大統領。大規模な反発を招いた年金改革の法制化を実現した今、失地回復に乗り出したようだ。

 まずは保守層の支持基盤を強化するため、内閣改造に着手。07年の大統領就任時、派手に連携してみせた左派の閣僚たちをあっさり政権から追い出した。

 さらにG20の議長として1年間の任期が始まったことから、国際舞台で際立つ成果を挙げて国内での支持率回復を狙っているらしい。08年のEU議長就任で指導力を発揮したときと同じ手段だ。

 しかしカリスマ性を前面に押し出して支持を得るという作戦は、厳しいスタートを切った。

 国民が高い期待をかけてきた内閣改造は結局、サルコジの弱点を露呈する結果に終わった。公言していた新首相の指名はなく、サルコジが支持を必要とする中道派の人々の怒りを買った。さらにシラク前大統領の右派仲間を入閣させたことで、「過去との決別」という自身の哲学まで捨てたと見なされてしまった。

08年にはEU議長役で人気を回復
 G20の議長として国民の喝采を得られるという保証もない。確かに08年にEU議長を務めたときは、既に死に体だった米ブッシュ政権から国際政治の主役の座を奪い取った。ロシアのグルジア侵攻では素早く停戦をまとめ、世界的な金融危機が発生したときにも迅速な対応を取った。

 だが現在の米オバマ政権は中間選挙で苦杯をなめたとはいえ、死に体には程遠い。しかもサルコジがG20の議長として、例えば国際的な通貨制度改革のような重要な目的を達成しようとしても、アメリカや中国を従わせるのは不可能だ。そのことは、彼自身もよく分かっている。

 EU議長時代に、サルコジが予期せぬ世界的危機に臨機応変に対応し、その即応力で名を上げたのは事実。大統領選が迫る今、サルコジは自ら進んで、世界の大問題を取り仕切る役目を買って出たわけだが、リスクも大きい。なかなか勇気の要る賭けだ。

1760チバQ:2010/12/05(日) 21:12:48
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2010/11/post-1827.php
ムバラク政権の前に自滅したムスリム同胞団
The Brotherhood Falters in Egypt

ババク・デガンピシェ(バグダッド支局長)

2010年11月25日(木)16時07分
[2010年12月 1日号掲載]

 エジプトでは11月28日に人民議会選挙が迫るなか、穏健なイスラム原理主義で、政府に批判的な野党勢力のムスリム同胞団の足並みが乱れている。無理もないだろう。これまで600人近いメンバーがムバラク政権に拘束され、さらに多くのメンバーが脅迫を受けている。

 さらにイスラム同胞団は、より根本的な問題にも直面している。ある幹部の話では、議会選挙をボイコットするかどうかで組織内が真っ二つに割れている。専門家によれば、議会での影響力をめぐって内輪もめが広がり、そもそも国政に参加し続けるべきなのかという議論にまで及んでいるという。

 既にムスリム同胞団に属する議員のおよそ4分の1が、不出馬を表明している。支持者たちの中には、同組織の最大の強みだった福祉事業を行う力にさえ疑問を抱き始めた人もいる。

 ムスリム同胞団の幹部は、ムバラク政権が同組織を排除しようとしていると非難している。しかし政府が国際選挙監視団の受け入れを拒否していることを考えれば、仮に内輪もめを収拾して組織の統制を取り戻したとしても、選挙で低迷する可能性が高いだろう。

1761チバQ:2010/12/05(日) 21:20:38
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20101206k0000m030070000c.html
コートジボワール:2氏が大統領就任宣誓 混乱広がる
 【ヨハネスブルク高尾具成】コートジボワールで先月28日に行われた大統領選の決選投票で、再選を狙う現職と野党候補が4日、ともに勝利宣言し、大統領就任を宣誓した。国土を南北に分断した内戦(02〜03年)後初の大統領選は和平の象徴と期待されたが、南北それぞれの勢力を代表する2人がともに「大統領」を名乗る異常事態に、戦闘再燃への懸念が強まっている。

 大統領選は10月31日に第1回投票があり、14人が立候補。過半数を得た候補がおらず、南部に拠点を置く現職のバグボ大統領(65)と、北部の旧反政府勢力に支持された野党指導者のワタラ元首相(68)の上位2人が決選投票に臨んだ。

 選管は2日、投票総数の54.1%を得たワタラ氏が、45.9%のバグボ氏を破って当選したと発表した。しかし、バグボ氏陣営はワタラ氏陣営の「不正」を主張。選挙結果を最終認定する憲法評議会は3日、ワタラ氏の地盤の北部で「投票行為の妨害や暴力があった」として選管発表を覆し、バグボ氏を当選者とする決定を下した。

 バグボ氏は4日、最大都市アビジャンの大統領官邸で宣誓式を決行。一方のワタラ氏も数時間後、同市内のホテルで国連平和維持活動(PKO)部隊に守られながら就任を宣誓し、バグボ政権で首相を務めていたソロ氏の続投を認めた。

 選管発表を覆した憲法評議会は「親バグボ」の機関として中立性が疑われており、国連や米国、フランスは「ワタラ氏当選」の選管発表を支持。これに対し、バグボ氏は4日、「私には主権を守る責任がある」と述べて反発を強めている。

 現地からの報道によると、決選投票後の1週間で、両陣営の衝突や治安部隊の発砲で少なくとも17人が死亡。アフリカ連合(AU)は事態収拾に向け南アフリカのムベキ元大統領をコートジボワールに派遣する方針だ。

 同国では02年、北部で「新勢力」と称する反政府勢力が武装蜂起し、内戦に突入。03年の停戦後も和平プロセスは停滞し、南北間で合意された大統領選は再三延期されてきた。

1762チバQ:2010/12/06(月) 22:30:17
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010120602000040.html
現職と元首相2人が『大統領就任』 コートジボワール
2010年12月6日 朝刊

 【ロンドン=松井学】大統領選決選投票後に政情不安が高まる西アフリカ・コートジボワールで、憲法評議会の認定により一転して再選を決めた現職バグボ氏(65)が四日、大統領府で就任を宣誓した。一方、選管が当選と発表した野党のワタラ元首相(68)も別の場所で就任宣誓し、同国は二人の大統領が自らの正統性を主張する異常事態に陥った。

 ロイター通信などによると、バグボ氏は宣誓式で「選管が出したのは暫定結果で、憲法評議会が出したのが本当の結果だ」と強調した。選挙監視に当たった国連や旧宗主国のフランス、米国、アフリカ連合(AU)、欧州連合(EU)は、選挙の集計結果を受けてワタラ氏が正統な大統領だと指摘しているが、バグボ氏は「内政干渉だ」とはねつけた。これまでバグボ氏と働いてきたソロ首相は、今後ワタラ氏を支持すると表明している。

 仲裁のため、南アフリカのムベキ元大統領が四日、コートジボワールに入った。国連の潘基文(バンキムン)事務総長も「深い憂慮」を声明で示したが、事態打開の道は開けていない。

 与党代表を頂点に据える憲法評議会は現職寄りの組織として、野党側は強く反発している。対立する支持者間の衝突で、決選投票後に少なくとも十七人が死亡した。

 コートジボワールの大統領選は、二〇〇二〜〇三年の内戦後も国土の事実上の南北分断が続いた後、十年ぶりに民主的な大統領選として実施され、同国の統一に向けた動きとして期待されていた。

1763チバQ:2010/12/06(月) 22:31:29
http://mainichi.jp/select/world/news/20101206ddm007030081000c.html
コートジボワール大統領選:2氏が就任宣誓 混乱広がる
 【ヨハネスブルク高尾具成】コートジボワールで先月28日に行われた大統領選の決選投票で、再選を狙う現職と野党候補が4日、ともに勝利宣言し、大統領就任を宣誓した。国土を南北に分断した内戦(02〜03年)後初の大統領選は和平の象徴と期待されたが、南北それぞれの勢力を代表する2人がともに「大統領」を名乗る異常事態に、戦闘再燃への懸念が強まっている。

 大統領選は10月31日に第1回投票があり、14人が立候補。過半数を得た候補がおらず、南部に拠点を置く現職のバグボ大統領(65)と、北部の旧反政府勢力に支持された野党指導者のワタラ元首相(68)の上位2人が決選投票に臨んだ。

 選管は2日、投票総数の54%を得たワタラ氏が、45%のバグボ氏を破って当選したと発表した。しかし、バグボ氏陣営はワタラ氏陣営の「不正」を主張。選挙結果を最終認定する憲法評議会は3日、ワタラ氏の地盤の北部で「投票行為の妨害や暴力があった」として選管発表を覆し、バグボ氏を当選者とする決定を下した。

 バグボ氏は4日、最大都市アビジャンの大統領官邸で宣誓式を決行。一方のワタラ氏も数時間後、同市内のホテルで国連平和維持活動(PKO)部隊に守られながら就任を宣誓し、バグボ政権で首相を務めていたソロ氏の続投を認めた。

 選管発表を覆した憲法評議会は「親バグボ」の機関として中立性が疑われており、国連や米国、フランスは「ワタラ氏当選」の選管発表を支持。これに対し、バグボ氏は4日、「私には主権を守る責任がある」と述べて反発を強めている。

 現地からの報道によると、決選投票後の1週間で、両陣営の衝突や治安部隊の発砲で少なくとも17人が死亡。アフリカ連合(AU)は事態収拾に向け南アフリカのムベキ元大統領をコートジボワールに派遣した。

 同国では02年、北部で反政府勢力が武装蜂起し、内戦に突入。03年の停戦後も和平プロセスは停滞し、南北間で合意された大統領選は再三延期されてきた。

1764チバQ:2010/12/07(火) 00:30:52
複雑だ…

http://blog.goo.ne.jp/zoge1/e/d5e3c22fe1d20a3254596ea254d4be4c

選挙管理委員会は、中央でも地方でも、バグボ大統領の「人民党」、ウワタラ候補の「共和連合」、ベディエ元大統領の「民主党」、そして候補は出していないが「新勢力」、その他の政党諸派から、それぞれ平等に委員を得て構成されている。決選投票のこの段階になって、バグボ大統領の「人民党」の委員と、ウワタラ候補支持の「共和連合」と「民主党」などのその他の委員の合計との割合は、1:4になっている。つまり、選挙管理委員会の委員は、バグボ大統領に反対する勢力のほうが多いのである。



人民党FPI :バグボ大統領派「南」(1回目投票1位)
共和連合RDR:ウワタラ元首相「北」(1回目投票2位)
民主党PDCI:ベディエ元大統領「南」(1回目投票3位 →ウワタラと2・3位連合)(バウレ族・キリスト教徒)
新勢力FN  :ソロ首相「北」(出馬せず。バクボ大統領のもとで首相→今回ウワタラに首相に指名される)


1993年に初代大統領のウフエボワニ大統領(PDCI)が逝去

ベディエ(PDCI)が2代大統領就任

1999年ゲイ元参謀長によるクーデター・3代大統領就任

2000年ゲイ大統領逃亡
バグボが3代大統領就任 挙国一致目指すもRDRは参加せず

2002年反バグボ派=ゲイ派が反乱・内戦へ

1765チバQ:2010/12/07(火) 00:31:41
http://blog.goo.ne.jp/zoge1/e/1acfaf776f46ccd42f3c3ef3ea295ce9?st=1
新年への決意
2010-01-08 | Weblog2010年が明けた。昨年は、大統領選挙に行きそうで行かない、かといって世間が不満で騒ぐわけでもなく、一言でいえば平穏無事なコートジボワールであった。今年もこの調子が続くのだろうか。いや、大統領選挙は、もうすぐ手に届くところまで来ている。今年の2月末か3月初めという、「協議継続枠組会合」(12月3日)で示された目標が、きちんと達成できるかはまだ不分明ながらも、誰もが今年中には行われるはずだと思っている。

大晦日(12月31日)に、バグボ大統領は国営テレビ放送にて、恒例の年末挨拶を行った。
「コートジボワールにとって、2010年は普通の年ではなく、歴史を画する出来事のある年です。まず、選挙が行われます。」
バグボ大統領は、選挙にはコートジボワール国民の紛争終結への期待がかかっている、いやそれだけでなく、世界中の友邦が期待をかけているのだ、と述べる。コートジボワールとの関係を、いよいよ強化しようと、国際社会は選挙を待っている。

「この選挙によって、ウフエボワニ大統領が逝去した1993年以来続いて来た、政治危機が解決するのです。この争いは、ちょうど10年前、1999年のクーデタにより表面化しました。政権は先代からの継承や、クーデタではなく、国民の投票によってこそ正統になるのだ、ということを今回の選挙がはっきりさせるのです。」

そう述べた後に、バグボ大統領は続ける。
「一言でいえば、この選挙によってこそ、私たちは、一党支配の政治文化から脱却することになるのです。」
つまり、ウフエボワニ時代以来、この国に根付いてきた、政治の在り方を変えることになるという。

1766チバQ:2010/12/07(火) 00:31:54
さらに、バグボ大統領は、2010年が独立50周年の記念すべき年になることに、言い及ぶ。そして、1960年の独立に至る経緯を述べた後、こういう風に言う。
「その当時、作り上げたばかりの国の体制を守らなければなりませんでした。そして、平和を維持し、独立を確保していかなければなりませんでした。そのために、コートジボワールの指導者たちは、一党支配という選択肢を選んだのです。今こそ、この選択肢には、もう別れを告げなければなりません。その当時、わが国は、植民地から独立国への移行を果たしました。そして今は、一党支配の政治文化から、民主主義の政治文化への移行を果たしつつあるのです。」

「一党支配の政治文化からの脱却」というのは、バグボ大統領にとっての、生涯をかけた政治課題に違いない。彼は、大学の教職員としての組合活動からはじめて、1980年代はじめに人民党(FPI)を結成した。ウフエボワニ大統領の時代、あらゆる野党の政治活動が禁じられていた。だから、人民党はもちろん非合法で、ウフエボワニ大統領からは弾圧を受け、バグボ党首も何度か投獄されている。ウフエボワニ大統領の一党支配への挑戦こそが、まさに彼の政治の原点であった。

やがて、ウフエボワニ大統領は、複数政党制度の容認を余儀なくされる。フランスが、非民主的な政権への援助を再考する考えを示し始めたからだ。1990年6月、当時のミッテラン大統領は、仏・アフリカ首脳会議の席上で、次のように宣言した。
「フランスは、これからはその対外支援を、民主主義の達成度合いに応じて、決めていくことになるだろう。」

ウフエボワニ大統領は、フランスの要請を受け入れ、複数政党制度に移行した。そして、1990年の大統領選挙を、対立候補を許す形で初めて行った。バグボ党首は人民党から立候補し、このときは落選している。複数政党制度は導入されたけれども、それによる民主主義が根付く前に、コートジボワールは混乱に巻き込まれていった、というのがバグボ大統領の見方なのだろう。

ウフエボワニ大統領の逝去とともに、ベディエ国会議長(当時)が大統領を継承(1993年)、そしてゲイ将軍のクーデタ(1999年)と、いまひとつ本当に国民の選択といえるか分らないような、政権の推移があった。2000年の大統領選挙でさえ、あまり感心できない低調な選挙であったことを、選出されたバグボ大統領自身が認めている。だから、今度の大統領選挙こそ、複数政党制による民主主義がきちんと定着し、機能しているということを確認する選挙なのだ、とバグボ大統領は位置付けるのだろう。

そして、この「一党支配の政治文化」というのは、民主選挙の問題にとどまらないように思う。ウフエボワニ大統領時代、33年間にわたって、コートジボワール国民にとっての政治とは、一党支配による富の分配にどう与るかということであった。自分で独立独歩、道を切り拓くということには思いが至らず、ただ親分に付き従って分け前をいただく。今に至っても、コートジボワールの人々には、考え方や行動にそういう傾向がみられる。

バグボ大統領が、そうした国民の頭を切り替えさせようとしているとしたら、それは大変な挑戦である。意味はちょっと異なるが、日本でもちょうど今、「一党支配の政治文化」からの頭の切り替えに、苦しんでいる。多くの人々にとって、長年慣れてきたやり方を変えるのは、苦痛を伴うものである。

「2ヶ月のうちに大統領選挙が行われるということを、皆が知っています。だから、じっくり落ち着いて、選挙の準備を見守ろうではないか。」
選挙について、バグボ大統領はそう締めくくった。

バグボ大統領が、年の分かれ目にあたって、自分の生涯をかけた政治課題を提示したところに、私は新年に向けての彼の決意を読み取る。大統領選挙をきちんと実施して、コートジボワールの歴史的な課題に決着をつけたい。そう大統領が考えているのだとすれば、いよいよ今年はものごとが動く。私も、しっかりと心の準備をしなければならない。

1767チバQ:2010/12/07(火) 00:33:09
http://www.asahi.com/international/update/1206/TKY201012060149.html
窮乏のハイチ市民、国連に矛先 「生活よくならない」2010年12月6日23時20分
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商店のシャッターにスプレー書きされた「アバ・オキパシヨン」(占領反対)の落書き=ポルトープランス、堀内写す

  
 ハイチでコレラの大流行をきっかけに国連PKO部隊への抗議デモが起き、PKOに参加して復興支援活動にあたる日本の自衛隊も対応を迫られた。先進国にほんろうされた歴史と、地震後の復興が進まないことへの被災者の不満が、その背景にある。

 「アバ・オキパシヨン」(占領反対)、「アバ・ミヌスタ」(くたばれMINUSTAH)――。首都ポルトープランスに、国連ハイチ安定化派遣団(MINUSTAH)批判の落書きが目立つ。

 11月半ば、「ネパール軍部隊がコレラを持ち込んだ」とのうわさがもとで反国連デモが起き、ネパール兵6人が負傷、国連側の発砲を受けるなどして市民2人が死亡。移動中の国連車両が投石を受けた。

 孤児院の寮建設などの活動を続けている自衛隊のハイチ派遣国際救援隊には、被害は出ていない。だが首都にある宿営地の監視塔に投石よけの金網を張り、デモ隊を退散させる実地訓練もした。

 大学で政治学を学ぶマヌエラさん(21)は首都郊外で、「国連は、この国にとって最悪の存在。自分で混乱を作って、『安定化』を口実に入ってきた」と言い切った。

 2004年、アリスティド大統領(当時)の国外追放で内戦の危機が高まり、国連安保理決議に基づいてハイチに多国籍軍が送られた。多国籍軍を引き継ぐ形で派遣されたのがMINUSTAHだ。

 選挙で選ばれた大統領を追放し、乗り込んで来た外国軍。国連PKOには、そんな見方がつきまとう。他方で、地震で被災した多くのハイチ人は、「生活がよくならない」というもっと現実的な不満を国連に向けている。

 1月から首都でテント暮らしを続けているマリーミカ・ドゥブルビルさん(27)は「早く家が欲しい。政府は頼りにならない。MINUSTAHは何をしているのか」と言った。PKOの主任務は社会の安定で、復興そのものではない。だがそんな理屈は一般市民には通じない。

 首都で朝日新聞の取材に応じた自衛隊の佐々木俊哉・3次隊長(1等陸佐)は「我々は与えられた仕事を淡々とやるだけ。任務をきちんと務めることで、反MINUSTAHの人も信頼を寄せてくれるようになる」と語った。(ポルトープランス=堀内隆)
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1768チバQ:2010/12/07(火) 21:35:39
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101207-OYT1T00782.htm
コートジボワール、元首相組閣…南北対立鮮明に


. 【ヨハネスブルク=中西賢司】11月の大統領選挙の決選投票後、2人の「大統領」が出現する異常事態となった西アフリカのコートジボワールで、5日、現職バグボ氏(65)に対抗して大統領就任を宣誓したワタラ元首相(68)が組閣を行った。


 北部の旧反政府組織がワタラ氏支持に回り、南北対立の構図が再び鮮明になっている。

 AFP通信によると、ワタラ氏は、大統領選での「バグボ氏当選」に抗議して辞任したソロ首相を自身の「内閣首相」に迎え入れた。ソロ氏が率いる勢力は07年からバグボ政権に合流していたが、現在はバグボ氏に退陣を迫っている。

 ただ、省庁や軍、警察を掌握しているのは、バグボ氏だ。ワタラ氏は、国連平和維持活動部隊に守られた最大都市アビジャンのホテルにこもっており、実効力ある政府組織を確立できるかは不透明だ。

(2010年12月7日18時34分 読売新聞)

1769チバQ:2010/12/08(水) 22:37:48
http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010120801000232.html
ペルー大統領選にフジモリ氏長女 出馬表明


 7日、ペルー・リマ郊外の貧困層が多い地区で集会に参加したケイコ・フジモリ氏(ロイター=共同)
 【リオデジャネイロ共同】来年4月に実施されるペルー大統領選挙に、フジモリ元大統領(72)=服役中=の長女で国会議員のケイコ氏(35)が7日、立候補を正式表明した。これまでにトレド前大統領(64)やカスタニェダ前リマ市長(65)らも出馬の意向を表明しており、混戦が予想されている。

 大統領選は来月10日に立候補届け出が締め切られ公示される。

 ロイター通信などによると、ケイコ氏は7日、首都リマ郊外で演説し「すべてのペルー人、とりわけ貧しい人々のために国を統治する」と述べ、父親の支持基盤である貧困層への支持を訴えた。

 最新の世論調査によると、ケイコ氏の支持率は22%で、26%の前大統領を追う展開。

2010/12/08 10:36 【共同通信】

1770チバQ:2010/12/10(金) 22:20:30
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20101211k0000m030051000c.html
コートジボワール:AUが加盟資格停止 大統領選の混乱で
 【ヨハネスブルク高尾具成】コートジボワール大統領選で野党候補のワタラ元首相に敗れたバグボ大統領が選挙結果の受け入れを拒否し、大統領職を続けている問題で、アフリカ連合(AU)は9日、同国のAU加盟資格の停止を決定した。

 AU当局者は、エチオピアの首都アディスアベバの本部で記者団に「民主的に選ばれたワタラ氏が大統領に就任するまでAUへの参加資格を停止する」と述べた。

 先月28日の決選投票では、選管がワタラ氏の当選を発表したのに対し、バグボ氏は「親バグボ」の憲法評議会の「選管発表は無効」との決定を根拠に大統領職にとどまり続けている。

1771チバQ:2010/12/10(金) 22:34:50
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101210-OYT1T00347.htm
ハイチ大統領選、監視団立ち会いで再集計へ


. 【カンクン(メキシコ)=浜砂雅一】カリブ海の島国ハイチの選挙管理委員会は9日、7日に発表した同国大統領選(11月28日投票)の暫定集計での上位3候補の得票について、国内外の監視団の立ち会いの下で再集計すると発表した。


 ロイター通信などが伝えた。

 暫定集計によると、野党・民主国家進歩同盟のミルランド・マニガ氏が得票率31・4%でトップ。与党ユニテ(団結)のジュード・セレスタン氏が22・5%で2位、歌手ミシェル・マーテリー氏が21・8%で3位だった。

 上位2候補が来年1月の決選投票に進むが、マーテリー氏の支持者らは、プレバル現大統領の後継候補であるセレスタン氏の陣営が不正を行ったと主張。8日、各地で大規模な抗議デモを展開し、一部が暴徒化して政府庁舎に放火するなど、混乱が広がっていた。

(2010年12月10日10時32分 読売新聞)

1772とはずがたり:2010/12/11(土) 23:47:17
流石バチカンだ。これ位じゃないと♪

バチカン、IT無縁で暗号今も 米公電が指摘
http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010121101000438.html

 【ロンドン共同】ローマ法王庁(バチカン)の多くの聖職者は電子メールと縁遠く、文書には旧来の暗号を用いる―。内部告発サイト「ウィキリークス」が入手した米外交公電で11日までにバチカンの内情が分かった。英紙ガーディアン(電子版)が公電を掲載した。

 米外交官は公電で、バチカンが情報伝達の重要性を理解せず、「数々の失策」を招いていると指摘し、意識改革の必要性を強調している。

 公電は昨年2月付で、聖職者の多くが電子メールのアドレスを持っていないとしており、聖職者は「技術恐怖症」で「IT技術を理解していない」と指摘。代わりに、文書などには解読が困難な暗号を用いるケースも多いという。
2010/12/11 19:42 【共同通信】

1773チバQ:2010/12/14(火) 22:44:17
>>1715>>1720
http://www.asahi.com/international/update/1214/TKY201012140503.html
ベルルスコーニ内閣を信任 イタリア議会、政権崩壊回避2010年12月14日22時17分

. 【ローマ=南島信也】イタリア議会は14日、中道右派連合政権のベルルスコーニ内閣の信任に関する決議案の採決を行い、上院(定数321)で信任決議案を可決、下院(定数630)で不信任決議案を否決した。政権崩壊を回避したベルルスコーニ首相だが、下院では薄氷の勝利だったため、政権基盤の弱体化は顕著であり、今後も不安定な政権運営を強いられるのは必至だ。

 上院の信任決議案は賛成162、反対135で可決され、下院の不信任決議案は賛成311、反対314で否決された。

 ベルルスコーニ首相は中道右派連合を率いて2008年4月の総選挙で勝利し、3度目の首相に就任した。だが、首相率いる最大与党「自由の国民」(PDL)のナンバー2、フィーニ下院議長との確執が表面化。フィーニ氏が同調者と離党し、新党「イタリアのための未来と自由」(FLI)を立ち上げたことから、政局は一気に流動化した。

 フィーニ氏は中道右派の少数政党のほか、最大野党の民主党など中道左派にも呼びかけ、政治的立場を超えて反ベルルスコーニ勢力が結集。当初は優位が予想されたが、追い込まれた首相が解散総選挙を辞さない強い姿勢を示したことで、任期半ばでの総選挙を嫌った議員が首相派に流れた。

 かろうじて政権維持に成功した首相だが、今後の政権運営は一層厳しくなるとみられる。ベルルスコーニ氏を支える源泉で、かつて50%を超えた支持率は下落し続けている。高級売春婦との買春疑惑など女性スキャンダルや失言が相次ぎ、今月初めの調査では32%と、政権発足以来最低となった。

 ウィキリークスが暴露した米外交文書で「無責任で虚栄心が強く、現代欧州の首脳として無意味」と酷評されたことも影響しているとの指摘もある。「イタリア人は、他人の目を非常に気にする傾向が強い。首相の振る舞いによって国民全体が馬鹿にされたと受け止めている」(地元ジャーナリスト)という。

1774チバQ:2010/12/14(火) 22:56:27
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_159921
伊首相の不信任投票─僅差の勝負に
2010年 12月 14日 12:37 JST
【ローマ】イタリアのベルルスコーニ首相は、16年間に及ぶ政治家としてのキャリアの中で最大の試練となりそうな事態に直面している。イタリア議会は14日に内閣不信任案の採決を行うことになっており、可決されれば内閣総辞職か解散総選挙になる。


Agence France-Presse/Getty Images

イタリアのベルルスコーニ首相
 多くの議員は、下院で行われる内閣不信任案の採決が、長期にわたって政治の舞台で君臨してきた同首相のキャリアにおいて、決定的瞬間になると考えている。同首相はたとえ過半数を信任を得たとしても、僅差なる公算が大きく、同国の経済再生に必要な景気対策など公約した政策の実行力がそがれる。

 保守政党「自由国民」を率いる同首相はここ数カ月間、党内ナンバー2のフィーニ下院議長をはじめとする党内の反発を回避するのに苦労している。同下院議長は党内での対話を拒否しているとして同首相を批判し、政権と袂を分かった。首相反対派は勢いを増し、同首相を支持する下院議員の数は、かつての圧倒的多数から、かろうじて過半数に届くまでに減った。同日には上院でも信任投票が行われるが、上院では同首相が明らかに過半数の支持を得ている。

 同首相は13日の上院で、内閣改造を断行する意向であることを確認した上で、政治不安によってイタリア財政に対する投資家の懸念が強まる可能性があると警告、議員に内閣への支持を訴えた。

 一方、自由国民の共同創設者でもあるフィーニ下院議長は、信任投票前の辞任を繰り返し要求している。同下院議長を支持する35人以上の議員が、野党とともに不信任票を投じると言明している。一方、ここ数週間積極的に多数派工作を繰り広げてきた同首相は、十分な信任票を得られる自信を示している。

 アナリストは不信任案の可否は僅差で決まるとみている。イタリアの新聞は13日夜の時点で、不信任への賛成が313票、反対が314票になると予想している。2人が去就を明らかにしていない。

 上下両院のどちらかで不信任案が決議された場合、同首相はナポリターノ大統領に辞任を申し出なければならない。大統領は解散総選挙を行うか、ベルルスコーニ氏もしくはそれ以外の議会指導者に組閣を求めるかを決める。

 イタリアの有力な世論調査専門家は、「結果がどうなるにせよ、信任と不信任の差がわずかすぎるため、同首相は問題を抱えることになろう」と語っている。

記者: Stacy Meichtry

1775チバQ:2010/12/17(金) 22:35:54
>>1652>>1659
http://mainichi.jp/select/world/news/20101218k0000m030037000c.html
ベラルーシ:大統領選で現職の再選確実 揺るがぬ独裁体制
 【ミンスク大前仁】「欧州最後の独裁国」と呼ばれる旧ソ連のベラルーシで19日、大統領選が実施される。現職のルカシェンコ大統領は、94年の初当選以来、強権的な手法で支配を固め、今回の選挙でも有力な対立候補がおらず、4選が確実視されている。

 10候補が出馬し、当選には50%以上の得票が必要。政府実施の調査では、ルカシェンコ氏が7割の支持を誇り、残りの候補は1.5%以下にとどまる。ただ、ネクリャエフ元作家連盟会長やサニコフ元外務次官ら野党候補が二けたの支持率を得ているという民間の世論調査結果もある。

 ルカシェンコ氏の支持が根強いうえ、野党が統一候補を選出できず、結束して対抗する構図にはなっていない。ルカシェンコ陣営が国内統治機構を利用し、「圧勝する結果が決まっている」(政治評論家のカルバレビッチ氏)とされている。

 ベラルーシはルカシェンコ政権誕生以後、隣国ロシアからの支援に依存し、反対派を弾圧する統治が欧米から批判を招いた。ルカシェンコ氏はここ数年、ロシア指導部との関係を悪化させ、欧米との関係改善に着手。今回の選挙では、全欧安保協力機構(OSCE)などの監視団を受け入れ、「公正な選挙」をアピールしているが、表面的な動きに過ぎず、民主化へつながる可能性は小さいとみられる。

毎日新聞 2010年12月17日 19時10分

1776チバQ:2010/12/17(金) 22:36:58
http://www.asahi.com/international/update/1217/TKY201012170256.html
コートジボワール衝突、20人超す死者 拡大の恐れも2010年12月17日16時9分
 【ナイロビ=古谷祐伸】アフリカ西部コートジボワールで16日、大統領選の結果に抗議するデモに治安部隊が発砲した事件で、AP通信などによると、死者数は少なくとも20人に上った。米国大使館の外壁にはロケット砲弾が撃ち込まれた。抗議デモは17日にも予定され、混乱拡大が懸念されている。

 コートジボワールでは2002〜03年、北部が拠点の反政府勢力と政府軍の間で内戦になった。16日は内戦の停戦ライン付近の町ティエビスで旧反政府勢力と軍の戦闘が起きており、内戦再燃の恐れが出ている。

 大統領選は11月下旬、現職バグボ氏(65)とワタラ元首相(68)による決選投票後、ワタラ氏の当選を選挙管理委員会や国連が認定した。だが直後に憲法評議会が結果を覆してバグボ氏当選を発表し、両氏が大統領就任を宣言する異常事態になった。今回の抗議デモは、ワタラ氏支持者が起こした。国際社会では孤立状態のバグボ氏は、支配下におく警察や軍の力でデモを鎮圧しようとしている。
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1777チバQ:2010/12/17(金) 23:12:14
httpエジプト議会選:国民しらけ、与党圧勝 格差拡大「政治家は何もしてくれない」
 今月6日に結果が確定したエジプト人民議会(国会)選挙は、30年以上も政権を独占してきた与党・国民民主党(NDP)の地すべり的勝利に終わった。背景には一般国民の政治に対する失望や無関心と、米国からの民主化圧力の減少などがある。与党は自信を深めるが、貧富の格差や政治的自由の規制などに対し不満を抱える国民も少なくない。【カイロ和田浩明】

 ◇砂糖価格3倍に
 古代エジプトの遺跡で有名な観光地、南部ルクソール。外国人客も多いカルナック神殿の近くで年金暮らしをするヌッディーク・エルバドリさん(64)は言う。「1年前は1キロ1・6エジプトポンド(約22円)だった砂糖が今は5ポンド。3倍以上だよ。とても暮らしていけない」

 年金額は月150ポンド(約2150円)。昨年に比べ10%上がったが、物価上昇16・5%には追いつかない。約90平方メートルに家族8人が暮らす自宅の1階は土間だ。

 親族の大学4年生、オマルさん(24)は「どんな仕事でもやりたいけど、みつからない」と肩を落とす。エルバドリさんは「どこの家にだって、仕事のない若者が3〜4人はいる」とあきらめ顔だ。

 観光はエジプトの主要産業のひとつで、ルクソール周辺でも新規観光プロジェクトが進んでいる。ホテルやレストランの新設による雇用創出効果もあるが、住民が立ち退きを迫られる事例も起きている。エルバドリさんもその一人だ。選挙については、「ずっと行っていない。政治家は当選しても何もしてくれない」と不満をぶちまけた。

 地元非政府組織(NGO)で活動する市議会議員のサイーダ・アブドラさん(50)は「大卒でも初任給は350ポンド程度。与党の政策は貧困問題に十分対応できていない」と指摘する。

 ◇経済成長は順調
 エジプト経済はここ数年4〜7%台で順調な成長を続けている。08年の国際金融危機からも大きな影響は受けなかった。だが、国連の推計では、1日の生活費が2ドル(約166円)以下の貧困層は総人口8000万人の約2割。ムバラク大統領も選挙前の演説で経済発展の成果が全国民に行き渡っていないことを認め、農民や労働者の支援策を強化する方針を打ち出した。

 11月28日に第1回投票、12月5日に決選投票が行われた人民議会選挙(定数518、任期5年)では、投票対象508議席中420議席をNDPが確保し、勢力をそれまでの7割から8割超に伸ばした。

 ◇最大野党は完敗
 一方、事実上の最大野党だが非合法化されているためメンバーが無所属で出馬した穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団は88議席を事実上すべて失った。他の野党の獲得議席は全体の3%未満。無所属で当選した70人の多くがNDPにくら替えする可能性もあり与党が議席の約9割を支配する可能性もある。

 選挙ではNGOなどが投票妨害や得票操作なども指摘、来年の大統領選への出馬意欲を見せていた国際原子力機関(IAEA)前事務局長のエルバラダイ氏など野党勢力は結果受け入れ拒否を呼びかけたが呼応する声は少なく、与党側は問題点の調査は約束しつつ「おおむね問題なし」(ムバラク氏)と余裕の対応だ。

://mainichi.jp/select/world/news/20101217ddm007030068000c.html

1778チバQ:2010/12/17(金) 23:12:36


 ◇投票率10%程度
 経済格差の拡大や物価上昇など住民に不満があるにもかかわらず、与党が圧勝した背景には、一般国民の政治への参加意識の低さがある。選管発表の投票率は1回目が35%、決選投票が27%だったが、選挙監視を行ったNGOは、実際は10%程度と推定している。

 「どうせ与党が勝つ。選挙で治安要員に嫌がらせされるのは嫌」(20代男性)と話す有権者は少なくない。また、投票に熱心な場合、ムスリム同胞団支持者と疑われ治安当局から監視されるため、投票しないという市民も少なくない。

 ◇米の民主化圧力弱まる
 さらに、エジプトの最大の援助国である米国の姿勢も大きい。ブッシュ前政権は01年米同時多発テロ後、テロ発生の一因に中東での政治的自由の抑圧があるとしてエジプトなどに民主化を求め圧力をかけた。長年弾圧されてきたムスリム同胞団が前回05年選挙で躍進した背景には、こうした米国の姿勢があった。

 しかし、オバマ大統領は昨年6月のカイロ演説で、基本的に各国政府の対応を尊重する柔軟姿勢を打ち出し、民主化圧力は大幅に減少した。今回選挙時も内外から外国監視員受け入れ要請があったが「外国の介入は受け入れられない」(ヒラールNDP報道局長)と拒否。米国は選挙後、透明性に懸念を表明したが、批判色は後退した。

 民主化ではメディアが果たす役割も重要だが政府系メディア関係者の男性は「大統領と軍の批判はご法度。明文化はされていないが、みな分かっている」と打ち明ける。来年は大統領選挙が行われるが、30年にわたり長期政権を維持するムバラク大統領が、高齢で健康不安を抱えているにもかかわらず出馬する可能性も指摘されており、与党側が野党勢力やメディアの手綱を緩める可能性は低そうだ。

1779チバQ:2010/12/18(土) 00:12:03
http://blog.goo.ne.jp/zoge1/e/b893969e620dd54b7a8a304cc056a6d5
衝突が始まった
2010-12-17 | Weblog銃声が聞こえ始めたのは、午前11時20分頃だった。ついに来た。さきほど11時前くらいから、私の公邸の前の道路から、いっさいの車と人の通行が無くなっていたので、なにか始まりそうな気配はしていたのだ。

この道路は、今日にかぎって、とても重要な道路となっている。ゴルフホテルから国営放送局まで、ソロ首相たちが「行進」をするとなると、この道路を通らざるを得ない。しかも、私の公邸は高台にあって、庭からこの道路の様子が、手に取るように分る。私は、時折道路の様子を覗いては、ソロ首相たちの「行進」がやってくるのだろうか、と気をもんでいたのである。

しかし、「行進」の人影はまったく見えないままに、銃声が始まった。はるか向こうの、ゴルフホテルの方角から、聞こえてくる。タ、タ、タ、タという、カラシニコフ銃特有の、リズムのある銃声に混じって、時折ドーンという迫撃砲のような音が響く。誰が誰に向かって撃っているのだろう。音だけで、何も分らない。ゴルフホテルは、ここから3キロくらいは離れている。前に見える道路は、相変わらず空虚なままである。

ソロ首相の「行進」が、昨日あたりから、ただ事では済まないことが明らかになってきた。私は必要な措置をとった。まず、翌日つまり今日(12月16日)は大使館を閉ざし、必要最小限の大使館員を除いて、自宅待機にした。事態が悪化して電話回線などが切れる事態を予想し、無線連絡装備を、各人に渡してある。自宅待機でも、連絡や情報が漏れないようにするためである。

その無線連絡は、すでに数時間前から頻繁に交信を始めている。自宅待機といっても、大使館員で手分けをし、海外放送を見て情報を入手する係、東京の本省と連絡する係、在留の日本人の方々と連絡する係、取材などの問い合わせに応える係と、分担を決めている。それから、各人が自宅の周辺で見聞きする様子を、お互いに連絡して、少しでも正確な情報を集める。

大使館として最も重要な仕事は、コートジボワールに住む在留邦人の皆さんたちの安全確保である。今日のような日に備えて、密接な連絡網を構築してきた。これは、ただ連絡表を作るだけでは駄目だ。領事担当から、日ごろから何度も連絡を繰り返し、必要な場合は自宅訪問まで行って、万全の備えを築いてある。

私の公邸は、ゴルフホテルに比較的近いので、銃声などが大きく聞こえる。銃声が聞こえるというだけでは、どこまで重大な事態なのかがよく判断できない。はじめのうちは、ヨプゴン地区から市内の中心街までの交通など、まったく平常通りだ、という情報である。ところが、そのうちに、市内各地で、人々と軍隊とが衝突して、何人も死者が出ている、という情報が来るようになった。ウワタラ大統領とソロ首相を支持する人々が、「行進」に参加しようと歩き始めたところを、撃たれているらしい。これはもはや、ゴルフホテル周辺だけの話ではない。

1780チバQ:2010/12/18(土) 00:12:13
私は、すぐに指示を出した。
「12月16日正午、日本大使館に、緊急対策本部を立ち上げる。」
対策本部長は、私である。そして改めて、在留邦人全員の安否を確認するようにした。
「全員の安全を確認しました。」
と、しばらくしてから連絡が来た。これからは、情報や経過を、小まめに東京の本省に伝える。

携帯電話はまだ妨害されていない。しかし、ケーブルテレビは切られてしまった。だから、フランス24、CNN、BBCからの情報は遮断された。それで、フランスの日本大使館と連絡し、パリで手に入る情報を逐一送ってもらうようにした。騒乱などの大事件の時には、現場よりも遠隔地の方が、報道を通じて、何が起こっているのかをより良く把握できることが多い。海外メディアの情報は、とても重要だ。

銃声や砲撃の音は、1時間ほど激しく続いた。静かになったかなと思ったら、また激しく再開する。それも、比較的近かったり、ずいぶん遠方だったりする。午後1時くらいになって、銃声は散発的になった。そして、やがてぱったりと止んだ。戦闘の決着がついたのか、双方が引き下がったのか。でも、公邸で閉じこもっている限りでは、何がどうなったのか一切分らない。ソロ首相と一緒に「行進」に参加しているはずの、私の知り合いの政治家たちは、いったい今頃どうなっているのだろうか。携帯電話をかけても繋がらない。心配である。

まだ分らないことだらけであるけれど、ひとつ明らかなのは、ソロ首相の「行進」は、私の公邸の前に現れなかった、ということだ。ソロ首相は、ゴルフホテルからの道路を、ここまで辿り付けなかった。そして、国営テレビは、1時のニュースを始めた。相変わらずバグボ政権の話ばかりしている。人々の「行進」が、国営放送局に乗り込むという目的を達成していないことも、また明らかだ。1時のニュースの最後に、国営放送局の局長が、建物の庭で皆と握手しているような映像が続けて流された。ソロ首相の「行進」はうまくいかなかったのだ、ということを、殊更に宣伝しているようである。

いったいぜんたい、国営放送局まで歩いて行って、建物を乗っ取るなどという計画が、うまくいくとは始めから思えなかった。その「行進」を、ソロ首相がなぜ強行したのか。その目的や意図は分らない。アビジャンの各地で、「行進」に参加しようとした人々のなかから、十数人といった規模で、死者が出たということは確からしい。また、コートジボワールの北部と南部の境界地域あたりで、北部の「新勢力」軍と、南部のバグボ政権の軍とが、交戦をしたらしい、という情報も伝えられている。アビジャンでの「行進」だけでなく、何か大がかりなものが、コートジボワールの国全体で動いているのだろうか。とにかく情報を集めて、何が起こっているのかを、できるだけ正確に把握しよう。そして、危険の度合いを正しく判断して、どういう対策をとるべきかを、決めていかなければならない。

まことに騒がしく不安な一日であった。日が落ちて夕闇が訪れつつある。もう銃声も騒ぎ声も聞こえない。前の道路には、いまだに一台の車も走らない。誰もが声を潜めている。普段よりはるかに静かな、一日の終わりを迎えている。

1781チバQ:2010/12/18(土) 00:13:32
http://blog.goo.ne.jp/zoge1/e/69bcdf39337a64d586b61d69c1f17a2b
二つの政府
2010-12-09 | Weblogコートジボワールでのこの騒動が、日本でも報じられるようになった。そこではおおむね、選挙管理委員会の発表で当選したウワタラ大統領と、憲法院の開票結果無効によって当選したバグボ大統領と、「2人の大統領が並ぶ異常事態」という内容を報じている。そして、国連や国際社会が、ウワタラ大統領の側を支持しているという、というところも報じている。

しかし、この報道だけでは、何が問題なのか今一つ分らない。一体全体に奇妙な話になっている国がある、という内容だけだからだ。欧米のメディアは、かなり様相を異にしていて、「民主主義を踏みにじっている国がある」、ということを報道している。つまり、日本の報道は、二人の大統領という「結果」を報じている。欧米の報道は、民主主義の観点からの「過程」を報じている。

バグボ大統領と、ウワタラ大統領と、単に2人の大統領が並び立つというだけでは、この事態がどうして、国連事務総長までが声明を出して懸念を示し、そして欧米で、アフリカで、国際世論を沸騰させるようなところまで行っているか、ぴんとこない。欧米でもアフリカでも、今のコートジボワール情勢に抱く関心とは、「民主主義を守れ」、「国民の選択を尊重せよ」ということであり、それはバグボ大統領に対する怒りである。

バグボ大統領は、自分には憲法政治上の正統性があり、また、どの大統領が正統なのかは国家主権の範囲であり、国連や国際社会の口出しは内政干渉だ、と主張している。しかしながら、民主主義という点でも、憲法政治という点でも、バグボ大統領のやり方は、そうとう無理があると言わざるを得ない。

第一に、民主主義の点について、バグボ大統領は、「暴力沙汰」が多かった地域の投票結果は暴力によって民主主義が歪められているので、これを全部無効にするべきなのだ、と弁じている。ほんとうにそんな「暴力沙汰」があったのか、でっちあげだ、というふうに事実関係を論じても、水かけ論になってしまう。しかしここに一つだけ、誰にも否めない数字がある。

選挙管理委員会の発表:有効投票数4,590,219票
憲法院の発表:有効投票数3,993,209票
その差:597,010票

つまり、バグボ大統領は、約60万票の投票を無効にしたうえで、やっと当選を決めることができたのだ、ということだ。60万票といえば、全体の13%である。投票数の13%を無効にするというのは、前代未聞の選挙である。そんな選挙結果で、バグボ大統領は、民主主義的に正統であると言えるだろうか、おおいに疑わしい。

1782チバQ:2010/12/18(土) 00:13:50
第二に、憲法政治の点である。バグボ大統領は、憲法上は憲法院が選挙結果を確定できるのであって、その手続きを通った自分が、正統な大統領であると主張している。しかし、ここにも誰にも否めない数字がある。それは、その憲法院が選挙結果を確定するのに、何日の日数をかけたのか、ということだ。憲法院が、選挙管理委員会の機能不全を理由に、自ら選挙結果を出すと言いだしてから、その憲法院の選挙結果を発表するまで、わずか1日に足りない。憲法院は、自分のところに届けられている2万枚の開票調書をもとに、選挙結果の妥当性を判断する責務がある。とてもそうした作業ができる時間ではない。つまり、憲法が想定する機能を、憲法院がちゃんと果たしていないことは明らかだ。これで憲法政治に則っていると言えるか。

私に向かって、バグボ大統領こそが憲法上は正統な大統領なのだ、それに口を出すのは怪しからん、とまくしたてる人々がいる。私は、上の2つの数字を示して、どう考えるか、と聞く。60万票を無効にする行為と、2万枚の開票調書をたった1日で調べ上げたと主張する憲法院が正常なのかという疑問である。そうすると、たいがいそういう人々は黙ってしまう。バグボ大統領のいう正統性には、かなり作為と虚偽があることは否めない。

しかし、そうした正統性の乏しいバグボ大統領ではあるけれど、少なくとも国の南半分で、国の統治機構を掌握しており、だから大統領として実効的に職務を続けている。問題は、単に「二人の大統領」が居並ぶという異常事態の話ではない。正統性がないのに権力の座に居続けるバグボ大統領に対して、国際社会も認める正統性があるウワタラ大統領が、民主主義の旗印を掲げて挑んでいるという話なのである。

さて、二人の大統領が、相次いで宣誓式を行った。バグボ大統領のもとでこれまで首相を務めていたソロ首相は、ウワタラ大統領側に移って、引き続き首相として新しい内閣を組織した(12月5日)。バグボ大統領は、これに対抗して、アケ・ンボ首相を任命する(12月6日)とともに、こちらも新しい内閣の陣容を発表した(12月7日)。つまり、二人の大統領に加えて、二人の首相、二つの政府ができあがった。主な閣僚の名前を並べると、こういうことになる。

1783チバQ:2010/12/18(土) 00:14:15
(1)ウワタラ大統領のもとで、ソロ内閣
ソロ首相
カク・ジェルベ外相
バカヨコ内相
アウスー法務相
ディビ・コフィ財務相
アシ経済インフラ相
カマラ国民教育相
(他13閣僚)

(2)バグボ大統領のもとで、アケ・ンボ内閣
アケ・ンボ首相
ジェジェ外相
ギリエウル内相
ヤポ法務相
ダロ財務相
オブル国民教育相
ブレ・グデ青年職業訓練相
(他26閣僚)

ある国の政権に対抗して他の国で亡命政権を作る、という例はあろう。また、内戦で国が分裂し、国土領域の半分で一つの政権、もう半分で別の政権という例もあろう。しかし、二つの政権が、一つの国のおなじ場所に成立して、それぞれ自分の方が正しい政権だ、と主張しているというのは、およそ他に例がない。

そういう百科事典学的な興味はともかく、その現場にいて、しかも大使などという仕事をしている私たちにとっては、政府が二つあるというのは深刻な問題である。どちらの政府を相手にするべきか、ということだ。米国やフランスは、それぞれオバマ大統領とサルコジ大統領が、ウワタラ大統領の当選を祝福した。今後は、バグボ政権は相手にせず、ウワタラ政権を相手に仕事をしていくということだ。大統領としての正統性は、先に述べたように、明らかにウワタラ大統領にあるのだから、この立場はとてもすっきりしている。

しかし、官僚組織、司法警察権など、およそ国家機構はみな、旧来からのバグボ大統領の権威に服している。個々具体的な案件となると、バグボ大統領の政府を相手に仕事を進めざるを得ない場面が出て来るのではないか。例えば、邦人の安全などの話で、ここの警察にお願いをしなければならないかもしれない。そうすると、大使として、ウワタラ政権のバカヨコ内相に相談にでかけても、これはどうにもならない。やはり、現時点で警察を指揮している、バグボ政権のギルエウル内相に話をせざるをえないのだ。他にも、経済協力の案件など、具体的な調整が進行中である話もある。これが事務的なレベルでの作業であるうちはいいけれど、合意文書の取交わしなど、大臣を相手にしなければならないレベルになったら、どうしたらいいのだろう。

日本の外務省は、昨日(12月8日)外務報道官談話を発出し、「ウワタラ候補が選出されたという選挙結果を尊重する」という立場を打ち出した。これは、民主的に選出された大統領として、ウワタラ大統領を支持するという国際社会の立場に、歩調を合わせたものである。それでも、ウワタラ政権が唯一正統な政権であるとまで言ったわけではない。私は現地の大使として、バグボ政権との付き合い方も考えながら、現場の必要に応じて、うまく舵取りをしていかなければならない。

1784チバQ:2010/12/19(日) 21:50:15
http://www.asahi.com/international/update/1219/TKY201012190204.html
バグボ氏がPKO退去要求、国連拒否 コートジボワール2010年12月19日21時23分


 【ナイロビ=古谷祐伸】コートジボワール大統領選をめぐる混乱で、大統領就任を一方的に宣言して国際社会の批判を浴びているバグボ氏側は18日、同国に駐留する国連平和維持活動(PKO)部隊の退去を要求した。潘基文・国連事務総長は同日、これを退けた。

 同国からの報道によると、バグボ氏の作った内閣の報道官は18日、国営テレビで「国連PKOは深刻な内政干渉をしている。即刻、国外退去するよう求めた」との声明を流した。

 11月の大統領選決選投票の後、敗北したはずのバグボ氏は、自分寄りの憲法評議会による当選認定を受けて大統領に就任し、軍や警察を味方に国土の大半を支配し続けている。だが国際社会では孤立化している。

 選挙管理委員会や国連、大半の国々が当選を認めたワタラ元首相は、最大都市アビジャンのホテルを仮の大統領府として、約900人のPKO部隊に守られて活動している。これが、バグボ氏にとっては内政干渉というわけだ。

 同国のPKO部隊は、2002〜03年の内戦後の04年から駐留している。現在は約1万人規模で、任期は年末まで。国連は20日に任期延長を協議する方針だ。

1785チバQ:2010/12/19(日) 22:03:47
http://www.asahi.com/international/update/1218/TKY201012180237.html
「欧州最後の独裁者」疑惑の4選へ? ベラルーシ大統領(1/2ページ)2010年12月18日20時53分
 【ミンスク=星井麻紀】旧ソ連のベラルーシで19日、大統領選が実施される。旧ソ連の共産党官僚出身で1994年から権力の座にあり、専制的な政治手法から「欧州最後の独裁者」と呼ばれる現職ルカシェンコ大統領(56)の4選が確実視されている。だが、国民の間には「不正による勝利」との不満が漂う。野党側は同日、大規模集会を開いて対決する構えだ。

 選挙には10人が立候補。20日朝には大勢が判明する見通し。

 ミンスク市内には選挙ポスターや選挙カーは見あたらないが、ラジオやテレビでは、ルカシェンコ氏の存在感ばかりが目立つ。今月初めにベラルーシの調査機関が行った世論調査では、ルカシェンコ氏の支持率が71.8%、残る野党候補はいずれも1.5%以下だった。

 だが、野党「統一市民党」から立候補するロマンチューク氏は、独立系組織の対面調査でルカシェンコ氏の支持率は40%に満たなかったと指摘。「ベラルーシに選挙はない。あるのは大統領の宣伝だけ。だが、民主化の波は止まらない」として、政権側が集会を禁止した市中心部の広場で、他の野党系候補者と共に抗議集会を強行する。

 選挙監視団を送る欧州安保協力機構(OSCE)も中間報告で「いくつもの深刻な選挙違反が存在する」と指摘。だが、2006年の前回大統領選でベラルーシの非民主的な選挙を厳しく批判した米国や欧州連合(EU)は、ほぼ沈黙したままだ。

 ルカシェンコ氏は、欧州とロシアをてんびんにかけ、双方から利益を得る外交を重ねてきた。その中でこの数年は、経済的な統合を狙うロシアに反発。「友達は地球上のどこにでも見つけられる」と言ってEU諸国との関係改善を進め、ロシアに供給源を頼っていた石油も、南米ベネズエラとの取引を活発化させてきた。

 ところが今月9日、ロシアから石油関税をめぐる譲歩を引き出すと、両国にカザフスタンを加えた3カ国による「統一経済圏」にずっと渋っていたのが、2012年スタートにあっさり合意。手のひらを返したようにロシアとの親密度をアピールし始めた。

 ロシアの政治学者、ファデーエフ氏は、「ベラルーシがロシアと統一経済圏を作っても、利益があると見れば自分たちの側になびくことを、欧州は理解している」と話す。同氏は、EUが今後、ベラルーシの選挙結果を認める代わり、ルカシェンコ氏がロシアの影響下から離れるような政策をとるという形の「取引」を期待していると見ている。


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