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国際政治・世界事情

1711チバQ:2010/11/10(水) 21:58:28
>>1232-1234>>1479
http://mainichi.jp/select/world/news/20101111k0000m030057000c.html
スーダン:南部独立巡る住民投票まで2カ月 欧米けん制も

スーダンの南北境界にあるアビエイ地区 【ヨハネスブルク高尾具成】アフリカ・スーダンで来年1月9日に予定される南部の分離独立の是非を問う住民投票まで2カ月を切った。南部支援を鮮明にし住民投票実現を求める欧米と、北部主導で南部独立に消極的立場のスーダン統一政府と姿勢の違いが浮き彫りになってきた。スーダン統一政府からは、住民投票を延期すべきだとの声も聞かれ、予定通りの投票実施が危ぶまれている。

 オバマ米大統領はケリー上院議員を先月から今月にかけ2度にわたりスーダンへ派遣した。米国は、公正な住民投票の期日通りの実施▽選挙結果の受け入れ▽投票前の南北境界と南北での石油利益配分の確定−−を条件に、「早ければ来年7月にもテロ支援国家指定(93年から継続)を解除する意向がある」と統一政府に伝えた。

 一方で米政府は今月1日、スーダンへの制裁(97年から継続)を1年延長し、「アメとムチ」で何としても住民投票を実施させたい考えだ。欧州各国も住民の意思で南部が独立し、それを支持したいとの思いは強い。イスラム色の強い北部に対し、南部にはキリスト教徒が多いほか、地下資源開発への思惑もあるためだ。

 これに対し、統一政府の本音は、南部の独立を阻止しスーダン統一を維持すること。バシル大統領率いる統一政府与党「国民会議」は、「南北境界を画定しないまま住民投票を実施すれば再び内戦になる」と明言し、欧米の圧力をけん制している。

 南北の境界については、油田のあるアビエイ地区の帰属などで南北双方が対立したままだ。そうした中、南部の住民投票管理委員会は先月、投票登録を11月半ばに開始すると発表。統一政府高官は「アビエイ地区について誰が投票するかで合意ができておらず実施の延期は避けられない」と述べた。

 スーダンではアラブ系でイスラム教徒中心の政府が80年代、キリスト教徒や土着宗教中心の南部にもイスラム法を導入しようとしたことなどを機に内戦に突入。政府と南部の主要勢力「スーダン人民解放運動」(SPLM)が05年に「包括和平合意」(CPA)を結んだが、約20年間で推定200万人が死亡した。

 南部独立の住民投票は南部出身者が投票する予定でCPAの合意事項の一環。CPAには、同時にアビエイ地区住民の帰属決定投票の実施も盛り込まれている。欧米メディアは南部独立を支持する有権者が多数との見方を示しているが、南部を主導するSPLMは一部部族に支配されていることや不十分なインフラへの不安もあり、独立に否定的な南部住民もいる。

 ◇南北スーダンを巡る動き◇
1899年 英・エジプトの共同統治下に置かれる

1955年 英・エジプトからの独立運動下で南北内戦発生

  56年 スーダン独立

  71年 クーデターで権力奪取した革命評議会のヌメイリ議長が大統領に

  72年 アディスアベバ(エチオピア)合意により第1次南北内戦終結

  83年 ヌメイリ政権がイスラム法導入。反発する南部ディンカ人を主体とするスーダン人民解放軍(SPLA)との間で第2次南北内戦発生

  89年 バシル准将が無血クーデターで権限掌握

  93年 バシル氏が大統領に就任

2005年 南北包括和平合意(CPA)で停戦。暫定政府が発足し6年間の移行期間開始

  10年 4月に総選挙を実施。バシル大統領再選、キール氏が南部自治政府大統領に当選

  11年 南部独立を問う住民投票(予定)


毎日新聞 2010年11月10日 20時03分(最終更新 11月10日 20時34分)


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